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福島原発事故が語るものとは何か?
48
:
凡人
:2011/03/25(金) 13:04:41
火山の麓や活断層の上で生きる日本人は、建造物に永遠を求めない。昔ながらの建物は紙と木から造られており、これらは小規模な地震には耐えられるものの、永遠に存在するものではない。中部地方の伊勢に、日本で最も有名な神社で皇室の氏神である神宮がある。1500年前に建てられたこの神社は、20年毎に建て替えられるため、とても古いと同時にとても新しい。永久不変なのはその非永久性のみである。
東京やその他の都市にはコンクリートとガラスで作られた耐震性の高い高層ビルが立ち並ぶが、これは比較的最近の進歩である。多くの建造物はすでに木造ではないが(建築費が高く維持が困難)、永久には残らないという考えの表れか、日本の都市は今でも映画のセットのようにやや粗末な造りに見える。どちらかと言えば、マンハッタンというよりロサンゼルスのようである。
東京は、1923年の関東大震災と1945年の東京大空襲により、20世紀だけで2回も壊滅の危機を味わってきた。その2回とも、人々は明るく精力的に、そしてすぐに街を復興させた。19世紀後半まで東京がまだ江戸と呼ばれていた時代には、江戸っ子は火事などを「江戸の華」と呼んで、災害に屈することなく立ち向かった。
東京であろうが東北であろうが、災害から立ち上がる力は運命論のもう一方の面を表している。今回の震災においても、略奪や暴動を起こすことなく、規律正しく、結束力を持って復興への努力を続ける日本人に対して、海外の人々は賞賛の意を示した。ただし、いつもそうだったわけではない。1923年の関東大震災では、朝鮮人が水に毒を入れたという噂が広まり、朝鮮人に見えたり、朝鮮語を話しているように聞こえたりした人が襲われる事件が多発したこともある。
今回の震災では、規律が守られている。この背景には、社会の規定に従う、自分のことは自分で対処する、そして、他人に迷惑をかけないといった、日本人が子供の頃から植えつけられるルールがあるのだろう。しかしまた、自然災害と長年共存してきたことから、倒れたものはまた立て直せるという認識も背景にある。日本語の表現に、過去にあったことを全てなしにするという意味の「水に流す」という言葉があるが、これは弱み(過去の責任を取らない)にも強み(未来に向かって進む)にも成り得る。
この震災の被害がどこまで広がるかはまだ分からないが、日本が立ち直るだけでなく、また前より強くなると信じられる理由がある。1995年の阪神・淡路大震災の時と違い、政府が海外からの援助受け入れに難色を示さなかったのも、日本が以前よりもオープンで、国家威信にそれほど拘らなくなってきた証しだろう。
初めて韓国と中国が日本に援助の手を差し伸べたことも、過去の流血の歴史により傷ついた関係の改善に繋がることは間違いない。自衛隊の素早い動員、そして隊員の素晴らしい活躍は彼らのイメージアップになり、悲惨な戦争により自国防衛力がないと見られていた日本が信頼を回復することにもなるだろう。政府は未だに国民の信頼を得るのに悪戦苦闘しているが、この震災への対応を通してより強固になれる可能性もある。
しかし最も重要なのは、一般の日本人が冷静に震災に立ち向かっていることだ。それは、石原都知事の見下すような発言が時代遅れでばかげているだけでなく、間違っていることを見事に証明している。彼らは自分や家族だけでなく、見ず知らずの他人とまで助け合っている。もしもそうした助け合いの精神が日本人のステレオタイプに反するというのであれば、そんなステレオタイプは、今こそ、打ち砕くべきなのである。
(イアン・ブルマ氏は、日本研究を専門とする米バードカレッジ教授。最新の著作は"Taming the Gods: Religion and Democracy on Three Continents")
記者: Ian Buruma
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