目撃者の証言によると、市内では重武装した準軍事組織「即応支援隊(Rapid Support Forces)」の隊員らが機関銃やロケット弾発射機を搭載したピックアップトラックで街頭に出動。人権団体によれば、同組織の前身はダルフール(Darfur)地方の民兵組織「ジャンジャウィード(Janjaweed)」だとされる。
スーダンでは、長期にわたり独裁体制を敷いてきたオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領に対する抗議デモが数か月にわたり継続。同大統領は4月、軍によって退陣させられた。だがその後も数千人が軍本部前で野営を続け、実権を握る軍事評議会に対し民政移管を求めていた。
エチオピアのアビー・アハメド(Abiy Ahmed)首相が先週スーダンの首都ハルツームを訪問して以来、仲介に当たっているエチオピアのマフムド・ディリール(Mahmoud Drir)氏は記者団に対し、「(民主化勢力の一派)『自由・変革同盟(Alliance for Freedom and Change)』は本日から市民的不服従運動を中止することに同意した」「双方は協議再開で合意した」と述べた。