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仙台・宮城・陸奥

1とはずがたり:2008/06/05(木) 12:05:28
地区別スレ,遂に仙台も登場。陸奥とは勿論多賀城を首府とする明治以前の陸奥だ♪
本来はにぬけんが立てるべきだが何時迄俟っても立てやがらないので俺がたつヽ(`Д´)ノ

4035荷主研究者:2021/08/08(日) 14:41:02

https://kahoku.news/articles/20210628khn000041.html
2021年06月29日 06:00 河北新報
仙台勝山館、6月末で営業終了 土地と建物は売却検討

30日で営業を終了する勝山館。新たに開業を予定するレストランは、写真右手の勝山酒造だった建物の一部を活用する予定

 仙台市青葉区上杉の総合宴会場「仙台勝山(しょうざん)館」を運営する勝山企業(青葉区)が、勝山館の営業を30日で終了することが28日、分かった。新型コロナウイルス禍で宴会や婚礼が激減し、3月末でレストランなど全館を休業。6月まで婚礼のみ実施していたが「再開のめどが立たない」として決断した。土地と建物は売却する方向で検討している。

 伊沢平一代表取締役(87)は河北新報社の取材に「人が集まってはいけない状況が続く中で、食の価値がどう変化するか想像できない。残念だが、コロナ以前の状態に戻るよすががない」と話した。

 2月の休業発表以降、土地、建物の引き合いが複数あるといい、伊沢氏は「建物はあと15年は持つ。価値を評価し、庭園も含めて残して使ってくれる企業に譲りたい」と語る。

 一方、勝山企業は勝山館の北側にある勝山酒造と伊沢家の住宅だった建物の一部を改装するなどして、年内にも「レストラン勝山館」の開業を計画。築約200年とされる酒蔵の柱やはりなどを生かし、勝山館の味も継承した「おもてなし料理」を追求するという。勝山館所有のワイン約5000本も移す。

 新店では調理、サービス、経理など従業員20人余りを引き続き雇用する。同社によると、2月時点で従業員は約100人いたが、希望退職に応じるなどし、4月以降はアルバイトも含め約30人が勤務していた。

 勝山館は1991年開業。地上6階、地下1階のビル、3階建てのチャペルに大小の宴会場やレストランなどを備える。ピークの12年度の売り上げは約20億円。「杜の都の迎賓館」を掲げ、2016年の先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議の歓迎夕食会の会場にもなった。

4036荷主研究者:2021/08/08(日) 14:41:43

https://kahoku.news/articles/20210629khn000025.html
2021年06月29日 11:54 河北新報
「検証・郡市政 選択軸の現場」(5)完 都心再構築 大手想定 地元置き去り

NTT仙台中央ビル(仮称)の建設現場。既存ビルの解体が進み、来年3月の着工を控える=仙台市青葉区中央4丁目

 仙台銀座や朝市の情景が描かれた工事用の仮囲いの中で、都心まちづくりの新たな拠点づくりが進む。

 仙台市青葉区中央4丁目、東二番丁通沿いの一角に2023年11月、高さ約90メートルの再開発ビルが完成する。NTT東日本グループが手掛ける「NTT仙台中央ビル(仮称)」だ。

 市が中心部の機能強化を目指し、19年7月に発表した「せんだい都心再構築プロジェクト」の第1号に認定された。老朽ビルを建て替える際、さまざまな「恩恵」が受けられる。

 計画地は敷地面積が約3000平方メートル。当初は600%だった容積率は認定で最大2倍に緩和され、建物は16階建てが19階建てになり、延べ床面積は4万平方メートルと約1・7倍に増えた。

 上層部は企業向けの高機能オフィス、下層部は学生や起業家が使うコワーキングスペースを配置する。東北大青葉山キャンパス(青葉区)で、23年度に稼働開始する次世代型放射光施設との連携も見据える。

 NTT東日本-東北(若林区)の清水石重信不動産部門長(52)は「貸し床が拡大し、事業性が増した」とプロジェクトに認定されたメリットを強調する。

 再開発事業はプロジェクト発表の1年前から社内で検討を重ねた。実態は市が事業を後押ししたというより「後乗り」した形だが、20年5月にNTT東グループと連携協定を結び、再開発ビルを拠点とした研究開発の促進、起業家創出などに取り組むことにした。

 ビル完成後も行政と関わりを持てることは民間の開発意欲を刺激する。清水石部門長は「市の後ろ盾は運用面で期待している。ビル入居者やそこに集まる人とのネットワークを作っていきたい」と意気込んだ。

 近年、全国の地方都市が都心部の再生事業にこぞって乗り出している。

 先頭を行くのは、郡和子市長(64)が市議会2月定例会で「ライバル都市」を宣言した西の雄・福岡市。「天神ビッグバン」と銘打ち、官民一体の再開発プロジェクトを推し進める。

 15年2月〜20年5月の約5年で35棟のビルが建て替わり、昨秋には通信販売大手が本社の主要機能の移転を決め、求心力を高める。

 一方、仙台のプロジェクトは発表から約2年がたつが、認定は1件にとどまる。

 市内のビル事業者22社が集まる仙台中小ビル経営研究会の湯沢一也代表幹事(64)は「大規模再開発を想定していて、地元ビルにはメリットが分かりづらい」とこぼし、地元企業が置き去りにされていると指摘する。

 東日本大震災で市内のビルは修繕を重ねていて、今は建て替えの資金計画を立てにくい。テナントの見込み、建て替えと改修の選択、隣接ビルとの共同化-といった課題も山積する。

 湯沢会長は「地元企業は再開発事業にあまり慣れていない。入り口の部分で気軽に相談できる態勢が必要ではないか」と提言する。

 大手の投資先として選ばれるだけでなく、足元の企業も参画しやすくする次なる一手に期待がかかる。

(報道部・古賀佑美)

[せんだい都心再構築プロジェクト]仙台市中心部の老朽化したビルの建て替えを促すため、市が2019年7月に発表した。30年度までの約10年間に総額約100億円の支援を見込む。第1弾は1フロア約660平方メートル以上の高機能オフィス整備を条件に容積率の緩和、固定資産税負担への助成などの支援策を用意。20年10月に追加発表した第2弾はテナント退去への助成、環境配慮型グリーンビルディング整備誘導などを打ち出した。

4037荷主研究者:2021/08/15(日) 20:52:04

https://kahoku.news/articles/20210630khn000040.html
2021年07月01日 06:00 河北新報
アイリス、仙台・卸町のビル取得 ネット通販の配送センターに

アイリスオーヤマが取得する「アーバンネット卸町ビル」

 アイリスオーヤマは30日、NTT都市開発(東京)から仙台市若林区のオフィスビルを7月28日に取得すると発表した。取得額は非公表。2022年のグループ売上高1兆円に向けて事業拡大を進めており、インターネット通販の配送センターやオフィスフロアとしての利用を計画する。

 アイリスが取得するのは若林区卸町3丁目の「アーバンネット卸町ビル」。敷地面積約1万600平方メートルに、8階建てのN館(延べ床面積2万3982平方メートル)、4階建てのS館(6741平方メートル)の2棟で構成される。

 取得後は「アイリス卸町ビル」として従業員約250人が入り、新型コロナウイルス下で好調なネット通販の物流機能を強化する。大河原工場(宮城県大河原町)が持つ物流機能のうち、個人客向けなどの小口出荷機能を9月ごろにN館の一部に移転。S館の利用方法は現在検討している。

 広報担当者は「事業拡大に伴って従業員が増えており、オフィスも拡充する必要がある」と説明する。

 NTT都市開発は1993年にS館、95年にN館を建設。固定電話の顧客情報のデータセンターとして使用したが、回線減少で利用が縮小。近年はオフィスビルとして活用していた。

4038荷主研究者:2021/08/15(日) 20:53:54

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/7679/
2021-07-01 建設新聞(仙台圏)
仙台市/郡山折立線と宮沢根白石の予備設計/復建技術コンと協和設計が候補/トンネルやダイヤモンド型ICを計画

 仙台市は、都市計画道路の郡山折立線(青葉山工区)と宮沢根白石線(南光台・安養寺工区)の予備設計について6月29日に開札し、落札候補を決めた。

 郡山折立線は18社が参加し、このうち1346万3504円で応札した復建技術コンサルタントが候補。また、宮沢根白石線は25社が参加し、1125万4967円で応札の協和設計を落札候補とした。いずれも事後審査を経て落札決定する。

 郡山折立線は、国道4号と接続する太白区郡山5丁目地内から県道仙台村田線につながる青葉区茂庭綱木東地内に至る総延長約9・5㌔㍍の路線でこれまでに約4・4㌔㍍が供用。青葉山工区については、供用済み区間の続きとなる太白区八木山南地内から青葉区郷六郷六山を経由し、青葉区茂庭綱木東地内に至る区間に4車線で計画し、区間内約2㌔㍍には2車線、幅員12㍍のトンネル計2本の整備を見込んでいる。

 今回の業務は、八木山南中学校北東側の太白区八木山南5丁目地内から仙台宮城ICに近接する青葉区茂庭寺下地内が対象。郡山折立線3・23㌔㍍と接続先の都市計画道路・折立線0・6㌔㍍に係る道路予備設計(A)として、トンネルなど主要構造物の位置や概略形式、基本寸法、ルート中心線の設計を行う。履行期限は2022年2月28日まで。来年度以降に環境アセスメントの手続きに着手し、事業認可に向けた手続きを進める方針だ。

 一方、宮沢根白石線は、仙台市若林区舟丁地内から泉区寺岡4丁目地内に至る全長約20・27㌔㍍、幅員25㍍で計画。直近では、泉区南光台6丁目地内の市道鶴ヶ谷中山線と泉区松森中道地内の国道4号を結ぶトンネルなどで構成する浦田工区823㍍が19年に開通している。

 南光台・安養寺工区は、青葉区高松2丁目地内から宮城野区安養寺1丁目の都市計画道路・台原南小泉線との交差部を経て、浦田工区の続きとなる泉区南光台7丁目地内に至る1・7㌔㍍の区間。このうち台原南小泉線との立体交差部にはダイヤモンド型IC(フルランプ型)の整備を計画している。

 今回の業務では、宮城野区安養寺1丁目地内から南光台7丁目地内までの1・7㌔㍍区間の道

4039荷主研究者:2021/08/15(日) 21:00:48

https://kahoku.news/articles/20210702khn000046.html
2021年07月03日 06:00 河北新報
広域防災拠点 7月上旬に暫定着工 宮城県、貨物駅など撤去

 宮城県が仙台市宮城野区のJR仙台貨物ターミナル駅敷地に計画する広域防災拠点を巡り、県は2日、災害時に広域支援部隊が一時集結する広場(約2ヘクタール)の暫定工事を7月上旬に開始すると発表した。広域防災拠点が完成するまでの間、防災機能を一時的に補完するエリアとして整備する。

 同日の県議会建設企業委員会で県側が示した。工事内容は駅ホームなど既存施設の撤去、仮舗装などで、完工は来年3月を予定する。事業費は約3億3000万円で、広域防災拠点の総事業費(約324億円)に含まれている。

 災害時に支援部隊のベースキャンプとして活用することなどを想定する。今回の事業は有事対応が目的で、広場や公園としての平時利用は検討していない。

 県は2015年10月、拠点整備に関する基本設計を策定。16年10月にJR貨物と駅敷地の売買契約を結んだ。当初計画では20年度の一部利用開始を目指したが、移転協議や関連工事の長期化に伴い、本格工事は26年度以降となる見通し。

4040荷主研究者:2021/08/15(日) 21:10:06

https://kahoku.news/articles/20210706khn000033.html
2021年07月07日 06:00 河北新報
仙台駅東口に「ホテルグランバッハ」進出 全151室、最上階に大浴場

7〜16階にホテルグランバッハ仙台が入る仙台宮城野ビル

 グリーンホスピタリティーマネジメント(東京)は7日、「ホテルグランバッハ仙台」を仙台市宮城野区榴岡3丁目に開業する。全国4カ所目で、東北は初進出。JR仙台駅東口から徒歩5分の好立地で、ビジネス客と観光客のニーズを見込む。

 宮城商事(仙台市)が昨年開業した複合ビル「仙台宮城野ビル」の7〜16階(延べ床面積5462平方メートル)で、ダブルからスイートまでの客室151室、レストラン兼ラウンジ、最上階に大浴場を備える。

 落ち着いた雰囲気のフロントにはパイプオルガンを配置。レストランでは東北6県の四季の食材を生かした料理を提供する。

 新型コロナウイルスの影響で、当初予定した昨年7月のオープンがずれ込んだ。担当者は「アフターコロナを展望し、ビジネスと観光を両輪に仙台の発展のお役に立ちたい」と話す。

4041荷主研究者:2021/08/15(日) 21:18:14

https://kahoku.news/articles/20210707khn000042.html
2021年07月08日 06:00 河北新報
【動画】仙台「ホテル木町」解体始まる 反社勢力が占拠、投資詐欺の舞台にも

仙台「ホテル木町」解体始まる

解体作業が始まったホテル木町

 仙台市中心部の廃虚ビル「ホテル木町」の解体作業が始まった。反社会勢力が不法占拠し、投資詐欺の舞台にもなったビルは、権利関係が複雑で朽ち果てるまで放置される恐れすらあった。解体を実現させたのは、現役を引退した自称「地上げ屋」たちの経験とプライドだった。(報道部・勅使河原奨治)

不動産業界名うての「不良物件」

 「登記簿を見れば分かる。ハイリスク、ローリターンの仕事。大手不動産業者は絶対に手を付けない」

 区分所有者として解体実現まで携わったホテル木町管理組合の片倉英則理事長(59)が振り返る。

 登記簿などによると、ホテル木町は上階が分譲マンションだったため所有権は111区分あり、所有者は全国に散らばっていた。指定暴力団系組員や右翼団体、逮捕歴のある金融業者、架空投資事件の首謀者やその関連会社。「反社会勢力がほぼ全種類そろっていた」(片倉理事長)という。

 不動産業者が解体に挑戦しては失敗を繰り返す業界内で有名な「不良物件」は、老朽化と不法占拠で地域の不安の種となっていた。

 「地域のためにもなるし、自分たちならできると思った」

自称「地上げ屋」が同意取り付け

 かつて大手デベロッパー(開発事業者)で用地交渉を担当した片倉理事長に、別の大手を引退した仲間3人を加えた自称「地上げ屋」の挑戦が2017年夏に始まった。目標は解体に必要になる区分所有者の5分の4以上から同意を取り付けることだった。一部は片倉理事長らが所有権を買い取った。

 登記簿をたどって全国を駆け回った。18年の夏には東京・歌舞伎町で、頭をそり上げた甚平姿の男から「1000万円で買った物件だ。倍で買い取れ」とすごまれた。袖から入れ墨がはみ出していた。

 東京都三鷹市の所有者からは、詐欺師と疑われて警察を呼ばれた。ホテルを舞台にした架空の老人ホーム事業への投資で数百万円の被害を受けていた。

 老朽化したホテル木町は、事前の鑑定で1区分当たり20万〜25万円が適正価格だった。片倉理事長は「買い取る際は適正価格から一歩も譲らなかった。見た目が怖い人もいたけど、向こうは物件をただ持っていても1銭にもならないことを知っていた」と話す。

廃業、競売経て権利関係が複雑に

 ホテルは1999年に廃業し、競売を経て徐々に権利関係が複雑になっていった。いつからか反社会勢力が不法に占拠した。止まったはずの水道が違法に敷設され、電気も通っていた。各部屋が違法に貸し出され、最大で30人近くが住み着き、解体には「住民」を立ち退かせる作業も必要だった。

 明け渡し請求訴訟を担当した金成有祐弁護士(仙台弁護士会)は「裁判を起こすにも住民が誰なのかが分からず、苦労した」と明かす。裁判が始まると、不法占拠者たちは服や家財道具を置いたまま姿を消した。

 19年秋の管理組合の総会決議、不法占拠者の立ち退きを経て今年6月に解体工事が始まった。12月にも作業は完了する予定だ。

 片倉理事長は「更地が売れたとしても、解体を含めた費用と売買代金はほぼ変わらない見込み。大きなもうけにはつながらない。地域に貢献できたことが大きい」と話した。

[ホテル木町]仙台市青葉区木町通2丁目に立地し地上7階、地下1階。1977年開業。経営会社が破産する99年1月まで営業した。1〜3階が宿泊用で4〜7階は一般に分譲された。大通りに面し、近くには木町通小や仙台二中が立地する。

4042荷主研究者:2021/08/15(日) 21:25:46

https://kahoku.news/articles/20210708khn000041.html
2021年07月09日 06:00 河北新報
【独自】ドンキ、MOVIX利府跡地に出店へ デンコードーも

 宮城県利府町の商業集積地「利府ペアガーデン」のシネマコンプレックス「MOVIX利府」跡地に、ディスカウント量販店の「ドン・キホーテ」(東京)と、家電量販店ケーズデンキを運営する「デンコードー」(名取市)が、それぞれ新店舗を出店することが8日、関係者への取材で分かった。2022年2月ごろにオープンする見込み。

 河北新報社の取材に両社は「まだ公表できる段階ではない」と答えた。

 関係者によると、ともに鉄骨造りの1階建てで、店舗面積は約2800平方メートル。ドン・キホーテの店舗は24時間営業を予定。県内では現在、ドン・キホーテは7店、ケーズデンキが14店を営業している。

 利府ペアガーデンは01年に整備され、不動産業のダイワロイヤル(東京)が運営。敷地は約3万8400平方メートル。衣料品店や飲食店など最大16店が営業していた。同社は昨年から集客力を高めるために立地店舗の見直しを進めており、現在は8店が営業。MOVIX利府は20年10月に閉館し、建物は取り壊された。

 同社の開発担当者は「整備から20年が経過しテナントの入れ替えを進めている」と説明する。

 近隣では大型商業施設のイオンモール新利府南館が3月に、同北館が今月2日にオープンし、東北最大のイオンモールとなった。

 開発担当者は「利府は仙台に近く、高速道路のインターチェンジも多いので、商業地として魅力的だ。イオンモールの開業で人の流れが増え、地域の価値がより一層高まっている」と語る。

4043荷主研究者:2021/08/15(日) 21:26:52

https://kahoku.news/articles/20210710khn000002.html
2021年07月10日 10:54 河北新報
仙台中心部の通行量減る 外出自粛受け

通行量調査で3年連続トップだった仙台駅東西自由通路

 仙台商工会議所と仙台市は、市中心部で金曜(5月28日)と日曜(同30日)に実施した通行量調査の結果(速報)をまとめた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛傾向が続き、全地点平均で昨年10月の前回調査より減少。両日とも1972年の調査開始以来、最少となった。夕方以降の落ち込みが目立った。

 調査8地点は図、各地点の通行量などは表の通り。平均は金曜が前年比5・4%減の2万9301人、日曜が18・5%減の3万1979人だった。感染拡大前の2019年5月の前々回調査と比べると、金曜が26・9%、日曜が34・7%の大幅減となった。

 両日ともにトップは3年連続で「仙台駅・東西自由通路」。プロ野球東北楽天のホームゲーム開催日だったが、観客数制限の影響もあり、金曜4・2%減、日曜19・1%減となった。

 繁華街の青葉区国分町に近い調査地点を金曜午後7〜8時に限って見ると、「大井宝石店・フォーラス前」が前年比23・9%減、「ナカガワ前」は20・2%減。前々年比はいずれも5割近く減った。エリア別では東一番丁通地区(地図F、G、H)の平均通行量は金、日曜とも初めて2万人を割った。

 仙台商議所の担当者は「宮城県と仙台市独自の緊急事態宣言を受けて飲食店が時短営業や休業する中、金曜は午後4時以降伸び悩み、夜は大きく減った。日曜は例年のピークの午後2〜4時でも減少し、買い物などの人混みを避ける傾向が見て取れる」と話した。

 調査は毎年5月の金、日曜の午前9時〜午後8時に実施。昨年はコロナの影響で10月に行った。中心市街地活性化や商業立地検討などの基礎資料になる。

4044荷主研究者:2021/08/15(日) 21:28:54

https://kahoku.news/articles/20210710khn000023.html
2021年07月10日 12:14 河北新報
25年越し ようやく開通 松島の町道、内陸と沿岸結ぶ

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210710kahoku01.JPG

 宮城県松島町の内陸部の根廻と沿岸部の磯崎両地区を結ぶ「町道根廻・磯崎線」が4日、着工から25年を経て全線開通し、現地で記念式典があった。東日本大震災後は復興交付金などを活用して整備を進め、津波発生時の避難道や支援物資輸送道としての役割を担う。

 総延長は2410メートルで、根廻地区の国道45号と磯崎地区の県道奥松島松島公園線をつなぐ。幅は町道で最も広い16メートルで、片側1車線の車道と、両側に幅3・5メートルの歩道を設けた。総事業費は約36億7100万円。

 1996年4月に着工。震災後は、人口が集中する高城、磯崎両地区と緊急輸送道路の国道45号や三陸沿岸道を結ぶ路線と位置付けて整備を加速させた。完成区間から順次開通し、最終区間の約910メートルがこのほど完成した。

 沿線には防災拠点の松島運動公園や、町内初の「認定こども園」の建設予定地がある。約30人が出席した記念式典で桜井公一町長は「町の道路ネットワークを形成する上で重要な路線で、防災や生活利便性の向上に大きな成果をもたらす」とあいさつした。

4045荷主研究者:2021/08/15(日) 21:29:20

https://kahoku.news/articles/20210712khn000002.html
2021年07月12日 09:05 河北新報
仙台の空き室率6・62%に上昇 新築ビルへの大規模移転影響 6月・民間まとめ

仙台の市街地

 オフィスビル仲介の三鬼商事仙台支店がまとめた仙台市の6月のオフィスビルの空き室率は、前月より0・29ポイント高い6・62%だった。新築ビルへの移転に伴って大規模な空き室が生じた影響が大きく、2カ月連続で上昇した。

 5地区のうち3地区が上昇した。一番町周辺は1・06ポイント上がって5・47%。仙台駅前の新築ビルへの大規模な移転やオフィス統合による解約などがあり、2018年6月以来の5%台となった。宮城県庁・市役所周辺は、他地区への移転に伴う解約があり、0・26ポイント上昇し7・11%。周辺オフィスは自社ビルへの移転などで、1・63ポイント上昇の10・98%。

 駅前は0・35ポイント低下の6・66%で、事業所の新規開設の大型成約があった。駅東は他地区や郊外からの移転の動きがあり、0・23ポイント下がり6・92%だった。

 仙台支店の担当者は「7月完成予定の新築ビルの影響による空き室率の上昇は、予想よりも大きくなかった。駅東の大規模ビル入居への引き合いが増えてきており、今後は低下するのではないか」とみる。調査対象は延べ床面積990平方メートル以上の355棟で、前月より1棟増えた。

4046荷主研究者:2021/08/15(日) 21:35:05

https://kahoku.news/articles/20210713khn000006.html
2021年07月13日 09:37 河北新報
利府街道にルートイン 22年12月開業

ホテルルートイン利府(仮称)の完成イメージ図

 ルートインジャパン(東京)は、ビジネスホテル「ホテルルートイン利府(仮称)」を宮城県利府町利府の県道仙台松島線(通称利府街道)沿いに開業させる。オープンは2022年12月の予定。

 鉄骨10階で客室数は約200室、駐車場は約100台を予定。利府町新太子堂土地区画整理事業の区域内に立地する。同ホテルは県内で14カ所となる。

 町役場で12日にあった基本合意書締結式で、同社の小名木義孝専務は「利府は高速道路のインターチェンジが多く人の流れがつかみやすい場所。ビジネスや観光、イベント目的の利用を見込む」と狙いを語った。

 町によると、町内の宿泊施設は3カ所あるが、ビジネスホテルの開業は初めて。町内にはスポーツ大会やコンサートの会場となる県総合運動公園が立地しており、宿泊客の受け皿整備が課題となっていた。

 熊谷大町長は「イベント関係者から利府に宿泊施設が欲しいと長年言われてきた。今後は町の魅力の発信などにも力を入れ、町への滞在を促していきたい」と語った。

4047荷主研究者:2021/08/15(日) 21:36:31

https://kahoku.news/articles/20210713khn000023.html
2021年07月13日 10:59 河北新報
「検証・郡市政 あの問題は今」(上)「広瀬区」構想 合併時の約束先送り

 任期満了に伴う仙台市長選(8月1日投開票)は、18日の告示まで1週間を切った。新型コロナウイルス対策や「コロナ後」のまちづくりなどが争点として想定されるが、他にも有権者が「あの問題は?」と気に掛ける市政課題は少なくない。4年に1度の選択機会を前に「広瀬区」構想、パンダ誘致、市地下鉄南北線延伸の現在地を探った。

分区の条件満たす

 JR仙台駅前から山形県境まで市内最大の面積を抱え、30万を超える人口が集積する青葉区。34年前、合併で市域に加わった西部の旧宮城町地区で、分区により「広瀬区」を創設する構想が再燃しつつある。

 今年2月、旧宮城町の一部住民は「青葉区分区期成協議会」を結成。市に構想実現を申し入れるなど活発に動いている。石附成二会長(80)は「市は合併時の約束を果たしていない」と積年の思いを吐露する。

 1987年の合併時、市は政令市移行を前提に「宮城町の区域は地域行政の充実を図るため、区の設置に向けた条件整備を行い、その実現に努力する」と合併協定書に明記した。

 地区人口5万以上が分区の条件。合併後、吉成、栗生、愛子地区などで宅地開発が進み、旧宮城町を管轄する宮城総合支所の人口は96年に5万を突破した。

 当時の藤井黎市長は98年、市行政区画審議会に区割りの見直しを諮問した。だが、審議会は2001年に「青葉区の人口が30万を超え、さらに伸び続ける場合に再検討すべきだ」と答申し、分区は先送りされた。

 12年12月、青葉区の人口は審議会が条件とした30万を突破し、宮城総合支所管内も7万を超えた。ところが、当時の奥山恵美子市長は「東日本大震災後の人口増が継続するかどうか見極める」として、審議会に諮ることさえしなかった。

 現在の郡和子市長(64)も分区には否定的。17年10月の定例記者会見で「今は30万を超える行政区も(全国には)ある。人口が減少する中(分区を)検討する段階にない」と語った。

過疎化への危機感

 合併から30年余り。住宅団地が次々と形成され、旧宮城町の人口増をけん引する一方、住民の帰属意識は年々低下する。世代交代も進み「広瀬区」の境界はぼやけているのが実情だ。

 それでも、石附会長らが動くのは中山間地の過疎化への危機感が大きい。作並、大倉両小は20年3月に閉校。統合先の上愛子小も学区内の高齢化率が43・8%(20年)と極めて高い。

 石附会長は「旧宮城町も西部は交通、産業、生活環境の基盤整備が進まず、開発はもっぱら愛子地区に偏る」と嘆き、青葉区の「周縁」からの脱却を訴える。

 作並、新川地区は温泉旅館やレジャー施設の閉鎖も相次ぐ。作並振興協会の庄子勝彦会長(74)は「愛子以西は減るものはあれど、増えるものはない」と落胆する。山形県と連携した仙山交流市や雪祭りで活性化を図るものの「人手と資金が乏しく、他のアイデアを実現できない」と明かす。

 市は本年度、宮城総合支所に地域活性化推進室を新設。地元団体と地域資源の掘り起こしに取り組む。

 市区政課の黒川雅之課長は「分区することで行政経費が膨らみ、住民負担が増えないとも限らない。総合支所が区役所と遜色なく住民サービスを提供し、地域づくりで連携できるよう努めたい」と理解を求める。

(報道部・古賀佑美)

総合支所の敷地内に残る旧宮城町役場の石碑。分区による「広瀬区」構想が再燃しつつある=仙台市青葉区

4048荷主研究者:2021/08/28(土) 21:57:16

https://kahoku.news/articles/20210717khn000001.html
2021年07月17日 10:19 河北新報
「検証・郡市政 あの問題は今」(下)南北線延伸 財政難で隣接市の構想静観

開業から34年を迎え、延伸構想に注目が集まる市地下鉄南北線=仙台市泉区

費用、400億円超と試算

 仙台市地下鉄南北線は15日、1987年の開業から34年を迎えた。泉中央(泉区)-富沢(太白区)間の14・8キロを結ぶ大動脈は近年、ルート延伸に注目が集まる。隣接市のトップがそれぞれ選挙公約に掲げ、実現の糸口を模索している。

 富谷市は若生裕俊市長が2015年2月、市域と泉中央駅の交通アクセス改善を訴えて当選した。20年3月に策定した「都市・地域総合交通戦略」には、将来的な公共交通の強化策として、地下鉄の整備検討を盛り込んだ。

 21年度は、400億円以上と試算する延伸費用を抑えるため民間資金活用による社会資本整備(PFI)方式などの可否を調べる。市交通政策推進室の葛西圭二室長は「採算性はもちろん、仙台市民のメリットも示さなくては協力が得られない」と課題を説明する。

 市は、泉区に接する明石台地区を今後の公共交通の拠点と位置付ける。朝のラッシュ時、国道4号など周辺道路が混雑し、泉中央行き路線バスはたびたび渋滞に巻き込まれるためだ。

 明石台第二町内会の平岡政子会長(64)は「通勤、通学、買い物で泉中央駅を利用する住民が多い地区。鉄道などで定時性を確保する環境を行政の垣根を越えてつくってほしい」と求める。

 南北線の南端、富沢駅から南進するルートを描くのは名取市。16年7月の市長選で山田司郎市長が延伸を公約に盛り込んだ。19年度の当初予算案に、約600万円の導入可能性調査費を計上し、本格的な検討に入るという手はずだった。

 だが、市議会から「実現する見通しはあるのか」と疑問視され、調査費は撤回に追い込まれた。市の長期総合計画(20〜30年度)に「延伸」を明記することもできず、議論は止まった。

 小平英俊企画部長は「将来のまちづくりに関わる重要な事業だが、ハードルは高い。現状で(議論の)再開は難しい」と明かす。

27年ピークに人口減へ

 仙台市は富谷、名取両市の延伸を巡る動きを静観する。「まずは各市で考えている段階。協議のテーブルに着く状況にない」(交通政策課)とにべもない。

 消極的な理由は財政事情が大きい。地下鉄事業の累積赤字は15年12月開業の東西線を合わせ、19年度決算で867億円に上る。郡和子市長(64)は定例記者会見などで「新たな地下鉄建設となると、厳しいものがある」と理解を求める。

 市の将来予測によると、早ければ27年をピークに市人口は減少に転じる。今後の機能集約型のまちづくりを踏まえ、拡大型の延伸には慎重な声が少なくない。

 八木裕一都市整備局長は市議会6月定例会の答弁で「新たな市街地の形成が見込めない中、地下鉄を延伸する計画はない。延伸する場合は(前提条件として)居住人口の増加、都市機能の集約が相当程度、必要になる」との見解を示した。

 1970年代に構想が浮上し、90年代に一時検討された南北線の延伸。数十年の時がたった今、隣接市で再燃し始めた議論が仙台に飛び火する気配はない。

(報道部・布施谷吉一)

4049荷主研究者:2021/08/28(土) 21:57:44

https://kahoku.news/articles/20210716khn000051.html
2021年07月17日 06:00 河北新報
アイベックス、仙台-松山線就航

 アイベックスエアラインズ(東京)は16日、拠点とする仙台空港(名取市、岩沼市)と松山空港(松山市)を結ぶ新規路線の運航を始めた。東北と四国を結ぶ唯一の直行便。新型コロナウイルス禍で航空需要の低迷が続いており、関係者は旅客の回復や交流人口拡大に期待を寄せた。

 午前8時20分仙台発の第1便は、定員70人に対し69人が搭乗。夫婦で松山市内に帰省する仙台市太白区の会社員黒田美保さん(56)は「今までは成田や羽田を経由せざるを得ず大変だったが、便利になり、とても助かる」と喜んだ。

 出発前に開かれた記念行事でアイベックスの浅井孝男社長は「両県の交流を促進できれば継続した運航につなげたい。地方活性化の意味でも育てたい路線だ」と強調。佐野好昭宮城県副知事は「観光資源に恵まれた愛媛へのアクセスが向上し、四国地方への旅行も気軽になる。需要喚起に積極的に取り組む」と述べた。

 仙台-松山線は1日1往復。午前8時20分仙台発、同9時55分松山着と、午後7時40分松山発、同9時20分仙台着。7月から仙台空港の運用時間が午後10時まで30分延長されたことを生かしてダイヤを設定した。

 運賃は片道9000円から。10月30日までの運航が決まっている。

4050荷主研究者:2021/08/28(土) 22:15:28
>>4023
http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=28119
2021/7/22 宮城版
パシコンが予備設計 国道4号の高架橋と道路 篭ノ瀬〜鹿の又間(仙台河川国道)

 国土交通省仙台河川国道事務所は、国道4号仙台拡幅(篭ノ瀬〜鹿の又)事業で、高架橋と道路の2件に分けて予備設計業務の一般競争入札を開札し、総合評価を経てともにパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)が落札した。2件とも開札日は20日で、落札決定日が21日。高架橋は鋼箱桁の3橋で構成する計画だ。

 高架橋の予備設計は、件名が「仙台地区橋梁予備検討業務」。同社の落札額は2940万円。予定価格は3689万円、調査基準価格が2936万円。業務内容は▽延長139mの鋼3径間連続箱桁▽延長1066mの鋼7径間連続箱桁×3連▽延長162mの鋼3径間連続箱桁――の3橋について予備検討を行うほか、擁壁・補強土壁2カ所の予備設計をまとめる。履行期間は2022年2月28日まで。

 道路の予備設計は、件名が「仙台地区道路予備設計業務」。同社の落札額は1381万円で、調査基準価格と同額だった。予定価格は1735万円。高架橋と並走する平面部分の道路や、平面交差点3カ所、擁壁・補強土壁2カ所の予備設計をまとめる。履行期間は22年2月28日まで。

 国道4号篭ノ瀬〜鹿の又間は、仙台市市太白区郡山の篭ノ瀬交差点から、太白区東郡山の鹿の又交差点までに至る延長1・6㎞区間を対象に、高架橋を設けて立体化する。篭ノ瀬交差点は都市計画道路郡山折立線、鹿の又交差点は都市計画道路元寺小路郡山線と交わっている。

 計画幅員は立体4車線と平面4車線で計40mを確保する。このうち、立体部分の高架橋は延長1400mで、全幅が15m。平面は橋梁の両側(下部)にそれぞれ2車線と歩道を整備する。総事業費は約400億円を試算している。

石巻河南道路は建設技術研究所

 同事務所は、石巻河南地区道路予備設計業務の一般競争入札を開札し、総合評価を経て建設技術研究所が2449万円で落札した。予定価格は3075万円、調査基準価格が2448万円。開札日は20日で、落札決定日が21日。

 この業務は国道108号石巻河南道路の整備に向けて、延長約7・7㎞の道路予備設計を作成する。履行期間は22年2月28日まで。

 石巻河南道路は、三陸沿岸道路の石巻河南インターチェンジから西側において、既存の国道108号を一部現道拡幅するとともに、バイパス(BP)道路を新設して整備する。起点は石巻市蛇田地区で、終点が同市北村地区。計画延長は約7・7㎞。

 全体のうち、起点から畳石交差点までの約2・2㎞区間が現道拡幅で幅員22mを確保(4車線化)し、そこから終点までの約5・5㎞は盛土構造で幅員8・5m(2車線)のBP道路を造る。BP区間には8橋を新設する。総事業費は約210億円を試算している。

4051荷主研究者:2021/09/11(土) 11:11:29

https://kahoku.news/articles/20210802khn000025.html
2021年08月03日 06:00 河北新報
事業構想大学院大、来年4月に「仙台校」 東日本高速と協定

 事業構想大学院大(東京)は2日、東日本高速道路と共同で来年4月、JR仙台駅東口の「JR仙台イーストゲートビル」に仙台校を開設すると発表した。東北の活性化を担う人材の育成を目指す。今年9月に学生の募集を開始する。

 地域で起業する人や、民間企業や自治体で新規事業に携わる人を募集する。幅広い業界や著名人の講義を受け、2年間で事業構想修士の学位を取得する。東日本高速道路は社員を派遣するほか、地元企業や自治体との橋渡しを行う。

 都内であった協定式で田中里沙学長は「従来の価値観にとらわれず新しい事業の構想を打ち出せる人材が求められている。東北の魅力的な文化や地域資源には可能性がある」と述べた。

 小畠徹社長は「東日本大震災の復興に携わってきた企業として東北の発展に貢献したい」と強調した。

 同大は事業構想を学ぶ社会人向け大学院として2012年、東京に開校し、大阪、福岡、名古屋の3校を含め計361人の修了生を輩出。宮城や福島、秋田などから東京本校に通う学生もおり、5校目の開校場所として仙台市を選んだ。

4052荷主研究者:2021/09/11(土) 11:16:28

https://kahoku.news/articles/20210803khn000026.html
2021年08月04日 06:00 河北新報
アルプスアルパイン、大崎の研究開発拠点強化 「R&D新棟」23年3月完成

R&D新棟の予想図

 電子部品大手アルプスアルパイン(東京)は、宮城県大崎市古川の古川開発センター内に研究開発拠点「R&D新棟」を建設すると発表した。2022年1月に着工し、23年3月に完成予定。

 JR古川駅南側にあるセンターの敷地約5万6000平方メートルの中で、老朽化した施設の一部を壊し、鉄骨造り4階、延べ床面積2万2000平方メートルの新棟を建設する。建設費の一部に宮城県のみやぎ企業立地奨励金を充てる。約1200人が業務に当たる見込み。

 国内外の拠点や各部門の技術者が連携しやすい環境を整え、執務エリアと実験エリアは近接させる。再生可能エネルギーの導入によって建物内で消費するエネルギーの収支をゼロに近づける。

 古川開発センターはかつて、アルプス電気古川工場として車載用の電子部品などを製造した。2018年、東北自動車道古川インターチェンジに近接する古川第2工場の新棟が完成し、生産部門が全て移されたため、センターは研究開発部門に特化した。現在の従業員は1800人。

4053荷主研究者:2021/09/11(土) 11:20:15

https://kahoku.news/articles/20210812khn000001.html
2021年08月12日 06:00 河北新報
宮城交通、一部路線を統廃合へ コロナで収支悪化

宮城交通のバス

 宮城交通は11日、11月1日に実施する仙台圏の路線バスのダイヤ改正で、加茂長命ケ丘線など一部路線の統廃合を行うと発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う収支の大幅な悪化を受けた措置で、同社は「減便やコスト削減などの自助努力では限界であり、苦渋の決断」と説明する。

 市地下鉄八乙女駅と泉区長命ケ丘を結ぶ加茂長命ケ丘線のうち、県道仙台北環状線を経由する系統を廃止し、加茂小学校前を経由する系統に統合する。平日22便、年9万5000人の利用者に影響する。統合後は増便を行うという。

 泉区の向陽台団地と仙台駅前を結ぶ向陽台線は、県道仙台泉線を直進する経路に変更し、黒松地区の3停留所を廃止する。

 山田自由ケ丘線、飯田団地線は県庁市役所前を起終点とし、青葉区の川内亀岡地区への運行を取りやめ。太白区を走る茂庭台線は、全便を南ニュータウン経由に一本化し、人来田発電所前を経由しなくなる。

 宮城交通はコロナ禍により、2021年3月期連結決算で前期比約25億円の減収、営業赤字約9億円を計上。県、仙台市の支援金も受けたが、担当者は「経営安定には程遠く、問題解消には至っていない」と強調する。

 その上で「お客さまの影響を考慮して比較的代替が効く路線を選んだ。赤字解消効果は限定的で、今後さらなる見直しを行う可能性がある」と説明した。

[廃止される停留所]【加茂長命ケ丘線】加茂二丁目南、加茂四丁目南、上谷刈山添(2)【黒松地区】黒松一丁目、黒松二丁目、黒松団地入口(3)【川内亀岡地区】川内亀岡、川内駅、二高宮城県美術館前、澱橋通、尚絅学院中学・高校前、厚生病院前、東北大学病院前(1)(2)、北二番町二日町

4054荷主研究者:2021/09/11(土) 11:31:29
>>3858
http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=28261
2021/8/18 日刊建設新聞 宮城版
新交通システムを検討 整備手法調査でプロポ 参加表明は24日まで(宮城県 富谷市)

 富谷市は17日、令和3年度富谷市官民連携による新たな都市交通システムの整備手法検討調査業務の公募型プロポーザル手続きを開始した。参加資格は市の土木関係建設コンサルタント業務の都市計画および地方計画の承認を受けていることなど。2016年度以降の都市交通計画策定業務の実績も求める。委託上限額は税込み897万6000円以内。

 日程は参加表明と設計図書の閲覧が24日まで。参加表明書は同日まで市財政課に到着したもののみ有効。質問は26日から30日まで受け付ける。企画提案書の提出は9月15日まで。1次審査は同17日に実施し、プレゼンテーションは同24日を予定している。

 市は過度な自家用車依存からの脱却や地域間交流・連携の強化などに向け、18年度に都市・地域総合交通戦略の基本構想、19年度に富谷市都市・地域総合交通戦略の基本計画を策定した。

 基本計画では、柱として「新たな軸となる基幹公共交通の整備」を掲げ、仙台市地下鉄南北線の泉中央駅から富谷市明石台地区までの約3.4km区間の整備が最重要課題としている。

 今業務では、地下鉄整備を想定した場合の採算性の検討や従来の整備手法以外にも、PFI方式による整備・運営の事業スキームや採算性などを検討し、市の望ましい都市像の実現に向けた新たな都市交通システムの整備・運営手法の検討を行う。

 業務概要は▽地下鉄整備の基本計画▽地下鉄整備による効果・影響の検討▽費用便益分析▽事業の採算性の検討▽PFI事業のメリットと関係法令等の整理▽事業スキームの検討▽収支の前提条件の整理▽事業の採算性の検討──など。履行期限は22年3月18日まで。

4055荷主研究者:2021/09/11(土) 11:35:22

https://kahoku.news/articles/20210819khn000031.html
2021年08月20日 06:00 河北新報
JR東日本仙台支社の新ビル、9月21日使用開始

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210820kahoku01.JPG
9月21日に使用開始するJR東日本仙台支社の新しいビル

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210820kahoku02.JPG
11月にオープンするフィットネスクラブの完成イメージ

 JR東日本仙台支社は、仙台市青葉区五橋1丁目で2019年8月から建て替え工事を実施していた新しい支社ビルの使用を9月21日に開始する。非常用電源など災害発生時の支社機能を強化したほか、省エネや働きやすさにも配慮した。

 旧ビルと同じ鉄骨7階、地下1階で、延べ床面積は1割程度広い約1万9540平方メートル。工事期間中に周辺の賃貸ビルに分散していたグループ会社を含む社員約1000人が勤務する。

 時代の変化に対応する「Fit(フィット)」がコンセプト。48時間対応の非常用電源を備え、地震など災害時の対応を強化した。照明や空調のエネルギー使用を最適な状態にコントロールするシステムを導入し、エントランス壁面には宮城県産材を使った。

 部署ごとに分かれていた執務室をオープンオフィスにして業務連携を促進。働く場所を選べる多様なスペースも設ける。出産後の女性社員が復職しやすいよう、体調不良時に休憩できる場所を用意する。

 新型コロナウイルス対応として無人受付、エレベーター運行システムの導入で感染リスクの軽減を図る。

ビル内にジム、11月オープン

 JR東日本仙台支社の新しい支社ビルでは、グループ会社のJR東日本スポーツ(東京)が運営するフィットネスクラブ「ジェクサー・ライトジム&スパ24仙台店」が11月18日にオープンする。東北では5月の秋田店に続く2店舗目。

 店舗面積はビル1階の一部と2階の約2300平方メートル。約120台のトレーニングマシンを備えたジムは24時間利用できる。スタジオではホットヨガ、エクササイズ、ダンスといったプログラムを提供。スパ、シャワールーム、ドライサウナもあり、隣接するJR仙台病院とは運動器疾患の治療や検診で連携する。

 日本フィットネス産業協会(東京)のガイドラインに従い、消毒や換気などの対策を取る。担当者は「仕事前後に気軽に利用してほしい」と話す。

 ジム以外のスパやスタジオの営業は午前7時〜午後11時(金曜休館)。月額5478円、入会金3300円。16日から先行入会キャンペーンを実施している。

4056荷主研究者:2021/09/11(土) 11:56:54

https://kahoku.news/articles/20210825khn000042.html
2021年08月26日 06:00 河北新報
「変なホテル」東北初進出 仙台・一番町に9月1日開業

ホログラム映像の伊達政宗や恐竜が客を出迎える受付

 旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)のグループ会社HISホテルホールディングス(HD、東京)は9月1日、先進技術を駆使したサービスを提供する「変なホテル仙台 国分町」を、仙台市青葉区一番町4丁目に開業する。市地下鉄南北線広瀬通駅に近いアーケード街に面し、ビジネス、観光の需要を見込む。

 国内外計20カ所目で、東北初進出となる。鉄筋コンクリート一部鉄骨11階、延べ床面積約5000平方メートルにダブルなど3タイプ計146室を備える。全室にクローゼット型の衣類クリーニングマシンを設置し、服に付いたウイルスや臭い、しわを除去できる。

 入り口からロビーまでの通路は、杜の都をイメージしたプロジェクションマッピングで彩る。ロビーにも人の動きで変わるフロアプロジェクションを導入。受付は「光のホログラム」で壁面に投映された伊達政宗や恐竜がチェックインを手伝う。

 コンセプトは「変わり続けることを約束するホテル」。同規模のホテルで通常20人ほどの従業員を8〜10人に抑え、生産性の向上を目指すという。

 HDの担当者は「非接触、非対面型の接客で、感染防止の観点からも安心して利用できる」と話す。

 1階には仙台市のレストラン「HACHI(ハチ)」の系列店「MAGO HACHI KITCHEN」が同日オープンする。

4057荷主研究者:2021/10/02(土) 15:38:10

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC174DR0X10C21A8000000/?unlock=1
2021年8月30日 5:00 日本経済新聞
ボールウェーブ、ガスを高感度検知 東北大の成果活用

4058荷主研究者:2021/10/02(土) 15:41:01

https://kahoku.news/articles/20210831khn000032.html
2021年08月31日 17:53 河北新報
仙台―山形高速バス、乗客減で平日5往復運休

 新型コロナウイルス感染拡大による乗客減を受け、山交バス(山形市)は8月30日から、高速バス仙台―山形線の平日便で5往復を運休にした。共同運行する宮城交通(仙台市)と合わせ1日67往復の運行となる。

 運休したのは、仙台発午前8〜11時台と山形発午前11時〜午後2時台のうちの各5本。通勤通学客の多い朝夕の時間帯は現在の本数を維持する。

 仙台―山形線は1日最大80往復だったが、新型コロナの感染状況に応じて減便と増便を重ねている。山交バスの担当者は「大学の夏休みが終わり、対面授業が多くなれば再開を検討したい」と話した。

4059荷主研究者:2021/10/02(土) 16:38:34

https://kahoku.news/articles/20210904khn000024.html
2021年09月04日 11:03 河北新報
「山形大病院口」に高速バス停 仙台からの利用見込む

山交バスの高速バス

 山交バス(山形市)は10月1日から高速バス仙台-上山線を山形市の山形大医学部経由に変更し、「大学病院口」のバス停を新設すると発表した。医学部敷地に新設された重粒子線がん施設に、仙台方面から通う客の利用を見込む。

 バス停は東北芸術工科大前(山形市)-リナワールド前(上山市)間に新設。共同運行する宮城交通(仙台市)と合わせ、現在運行中の平日8往復に加え、土日祝日の仙台発7本と上山発6本の全てが停車する。仙台市内から大学病院口の運賃は大人片道1000円、往復で使える2回券は1800円。

 山形大医学部は2月、「東日本重粒子センター」を新設。東北初となる前立腺がん患者を対象とした照射治療が始まっている。

 山交バスの担当者は「センター側からバス停開設の依頼があり、通院患者や近隣住民らの一定の利用があると判断した」と話した。

4060荷主研究者:2021/10/02(土) 16:44:19

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC246KJ0U1A820C2000000/?unlock=1
2021年9月6日 18:45 日本経済新聞
仙台の研究設備シェア企業、年内にも産学マッチング事業

4061荷主研究者:2021/10/02(土) 16:44:58

https://kahoku.news/articles/20210906khn000015.html
2021年09月06日 12:31 河北新報
事業全体の成長、データで後押し 仙台のITベンチャー

「顧客企業は目標、利益が一致する仲間」と話す桜庭社長

 ITベンチャーのソルブレイン(仙台市青葉区)が業績を伸ばしている。主力事業は法人向けの「グロースマーケティング」。電子商取引(EC)サイトなどの集客にとどまらず、データを活用して事業全体をサポートし、成長を後押しする。7月には各種データを経営判断に生かすためのソフトウエア「SKEIL(スケール)」を発表。新規顧客の開拓など事業の拡大を図っている。

 ソルブレインは2008年、桜庭誠司社長(39)と弟で当時大学生だった技術者の佑哉取締役事業部長(36)ら3人で創業。当初はECサイトの宣伝・集客や、コンサルティングを手掛けたが、請け負った業務で成果を上げても、事業全体が伸びずに契約が継続されないケースに数多く直面した。

 そこで14年、事業全体をサポートして収益の最大化を図るグロースマーケティングサービスを開始。顧客のパートナーとして目的意識を共有するため、売り上げや成約件数に応じた成果報酬型の料金形態も導入した。

 例えばEC通販の場合、商品の内容や価格などの企画、パッケージデザインを手掛けながら、受注処理や在庫管理の効率化も図る。事業の上流から下流まで、デジタル技術を組み合わせて「全体最適」を導く手法は、全国でソルブレインだけが手掛けるという。

 桜庭社長は「IT系企業が使うツールは基本的には差がない。ビジネス全体を見ると改善する余地が多く、勝つチャンスが増える。うまくいく確信があった」と話す。

ソルブレインのオフィス。従業員用の菓子などが用意されている=仙台市青葉区一番町

 従業員は現在約40人。20年12月期の売上高は前期比約40%増の17億5000万円で、右肩上がりが続く。顧客は全国のサービス業、リサイクル、食材関連など約20社。決して多くはないが、売り上げが1億円に満たない企業が2年後に50億円に達したケースや、契約から数カ月での黒字転換といった成果を重ね、自社の業績を伸ばしてきた。

 サービスの根幹は、企業内外のデータの活用だ。販売や顧客の動向などさまざまなデータを収集、連携させて視覚化することで、経営判断を支える。従来は顧客ごとにシステムを開発してきたが、SKEILは必要な機能を集約し、社内や導入先での使いやすさを高めた。

 新型コロナウイルス禍もあって市場は拡大が見込まれ、人員拡充など社内体制の整備を急いでいる。

 桜庭社長は「デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中、データ活用の重要性も増しているが、集め方や活用の仕方が分からない企業は多い」と指摘し、「データを基にした経営で事業拡大を目指す企業を後押ししたい」と意気込む。

4062荷主研究者:2021/10/02(土) 16:54:38

https://kahoku.news/articles/20210907khn000008.html
2021年09月07日 21:19 河北新報
【更新】仙台市ガス民営化、最優秀提案「なし」 4社グループの計画酷評、専門家委が答申

仙台市ガス局=仙台市宮城野区

 仙台市のガス事業民営化で、事業継承者を審査した専門家でつくる民営化推進委員会(委員長・橘川武郎国際大副学長)は7日、最優秀提案者を「該当なし」とする答申書を郡和子市長に提出した。

 東北電力、カメイの地元2社と東京ガス、石油資源開発(東京)の4社グループが唯一、事業継承者の公募に応じたが、200点満点の審査で評価は半分以下の85・3点にとどまった。

計画見直し迫られる

 市は答申を踏まえ、早急に対応を検討するが、2022年度中を目指した民営化計画は、大きく見直しを迫られることになる。

 橘川委員長が市役所を訪れ、答申書を手渡した。推進委によると、東北電グループは譲り受け希望価格を最低譲渡価格と同額の400億円と提案。60点を配分をしたが、価格の上積みがなく採点は0点だった。

 安定供給と保安体制は評価したものの、譲渡後5年間で約2万件の顧客を失う事業計画が示され、民営化の目的の一つとした「ガス事業の永続的発展」の基本的な趣旨が十分にくみ取られていないと判断した。

 電気やLPガス、灯油とのセット販売など提案があった新サービスは「具体性に欠ける」と指摘し、料金の引き下げを「明示すべきだった」と苦言を呈した。

 答申書は「リスク管理に重点を置いた『守り』の印象が強い。市民、ユーザーに民営化のメリットが具体的に実感しにくく、非常に残念」と提案内容を酷評。「苦渋の選択だが(最優秀提案者は)該当なしとするのが適当」と結論付けた。

 今後に関しては「経営形態の見直しはやはり必要。適切なタイミングを見定め、民営化を進めることが肝要」などと提言した。

 郡市長は答申後の取材に「大変厳しい内容だが、民営化の目的に沿わないなら致し方ない。重く受け止め、急ぎ最終判断する。民営化が必要との気持ちは変わらないが、今回の結果を検証しなければならない」と語った。

[仙台市ガス民営化]
2019年2月、郡和子市長が事業継承者の公募再開を表明し、7月に専門家の民営化推進委員会を設置。事業提案を総合的に審査する「公募型プロポーザル方式」で、20年9月に公募を開始した。東北電力、東京ガス、石油資源開発(東京)の3社は08年度の前回公募時も唯一応募し、リーマン・ショックに端を発した景気悪化を理由に途中で辞退した。市ガスは仙台、多賀城など7市町村に供給する。総需要家戸数は約34万戸と公営で全国最大の規模を誇る。

郡市長(右)に答申書を提出する橘川委員長
【仙台市のガス事業民営化を巡る動き】

2005年1月 藤井黎市長(当時)が民営化方針を表明
  08年8月 事業継承者の公募開始
  09年1月 唯一応募の東北電力、東京ガス、石油資源開発の3社グループが辞退、民営化は白紙
  17年4月 都市ガス小売り全面自由化
  18年4月 液化天然ガス、マレーシアLNG社と売買契約を更新(10年間)
  19年2月 郡和子市長が公募再開方針を表明
     7月 専門家の民営化推進委員会が発足
    12月 推進委が22年度の事業譲渡を答申、市が民営化計画を策定
  20年8月 推進委が事業継承者の公募条件を答申
     9月 事業継承者の公募開始(2回目)
    10月 東北電、東京ガス、カメイ、石油資源開発の4社グループが応募
  21年2月 応募者の最終提案審査書類の提出期限を延長(最終的に3カ月余り延長)
     9月 推進委が事業継承者「該当なし」と答申

4063荷主研究者:2021/10/02(土) 17:01:12

https://kahoku.news/articles/20210908khn000009.html
2021年09月08日 11:35 河北新報
仙台市ガス継承者「該当なし」 特異な事業、応募1グループだけ

仙台市役所

 仙台市のガス事業民営化が再び揺らいでいる。民営化推進委員会が事業継承者を「該当なし」と郡和子市長に答申した。東北電力など4社グループの選定が確実とみられたが、推進委は提案内容を酷評した。応募が1グループしかなく、競争原理が働かなかったことが「予想外」の結果となった要因だ。

 市ガス事業は全国的に見ても特異性が高い。約34万の需要家を抱える規模の大きさに加え、公営では唯一、液化天然ガス(LNG)基地を持ち、燃料調達から小売りまでを担う。事業を継承できるのは、おのずと大手ガス事業者に限られる。

 2017年の都市ガス小売り全面自由化後、三大都市圏でエネルギー各社の顧客の奪い合いが過熱し、業界には疲弊感が漂う。国が打ち出した温室効果ガス排出量を50年までに実質ゼロにする「カーボンニュートラル」宣言で、ガス需要の見通しは不透明になった。

 新型コロナウイルス感染拡大も重なった。企業の投資意欲は減退し、市の事業者公募は結局、1グループ応募に終わった。東北電グループが譲り受け希望価格を最低譲渡価格から上積みしなかったことからも、市場環境の厳しさが分かる。

 市が民営化につまずくのは2度目。前回08年の公募時は東北電など3社グループが唯一応じたが、世界的不況を理由に翌年に取り下げ、計画は白紙になった。

 市は競争環境がある中での再公募を目指し、好機をうかがった。東日本大震災で港工場(宮城野区)が被災しても経営改善の手を緩めず、20年度まで7年連続で黒字を達成。企業債残高も20年度末に312億円と08年度末から半減させ、企業努力を積み重ねた。

 全面自由化を経て、昨年9月に再公募に踏み切った直後、市幹部は複数の応募に自信を見せていた。だが、ふたを開ければ各事業者の鈍い反応。売る側と買う側では市場環境に対する認識が大きく違っていた。

 前回公募から13年。ガス事業を取り巻く環境は劇的に変化し、買う側のリスクは高まる一方だ。この先、「売り時」はあるのか。2度目の頓挫となれば市にとっては、かなり手痛い。

(報道部・古賀佑美)

4064荷主研究者:2021/10/02(土) 17:01:49

https://kahoku.news/articles/20210908khn000024.html
2021年09月08日 11:52 河北新報
東北電「最大限の評価した」 仙台市ガス事業提案、答申で却下され衝撃

東北電力本店=仙台市青葉区

 仙台市ガス事業の民営化に向けた提案が7日公表の答申で却下され、東北電力など4社でつくる企業グループに衝撃が走った。現実的に見積もった需要予測が後ろ向きと受け取られ、アイデアの見せどころのはずのサービス向上策も不評に終わった。関係者は「ベストな布陣で申請したのだが」と肩を落とした。

 グループ代表の東北電は「市民サービスの向上のために最大限の提案を行った。最優秀提案者に該当しないと判断されたことは大変残念」とコメント。東京ガス広報部は「最良の提案をしたが、答申内容は十分に理解されたとは言い難く、残念と言わざるを得ない」と話した。石油資源開発、カメイも答申を受け止めた上で「引き続き地元経済発展に貢献したい」(カメイ)などと述べた。

 答申でやり玉に挙がったのが「事業譲渡後5年間で約2万件の顧客を失う」との需要予測。東北電は詳しい算定手法を明かさないものの「(4社が)電力やガス事業で培った知見を踏まえ、最大限の事業性評価をした」と強調した。

 2016年の電力小売り全面自由化以降、東北電は東北6県と新潟県の販売電力量シェアの14・1%(5月実績)を新電力に奪われている。17年自由化の都市ガスとは販売環境が異なるとはいえ、競争に対する肌感覚がシビアな予測につながったことは想像に難くない。

 答申の「顧客数、販売量の維持・増加を期待していた」との書きぶりに、あるグループ関係者は「われわれも当然そうしたい。だが世帯数も減る中で右肩上がりのハッピーな予測ばかりを示せない」と語った。

 評価項目五つのうち、グループが「最大限の提案」をしたという市民サービスの向上は、基準に該当せず0点だった譲り受け希望価格を除けば唯一、配点の半分に届かなかった。

 利用者の最大の関心事である料金に関し、答申が「より明示的に引き下げを提案してほしかった」と指摘したことに、グループ関係者は「引き下げは検討すると提案しており、(料金を)『上げる』とも『下げない』とも言っていないのだが」と残念がる。

 民営化計画は少なくとも数年は先送りとなる可能性がある。将来、事業継承者の再公募があった場合に応じる可能性について、ある関係者は「今回本気で取りに行ってこの結果だった」と厳しさをにじませた。

4065荷主研究者:2021/10/02(土) 17:02:32

https://kahoku.news/articles/20210908khn000034.html
2021年09月08日 12:03 河北新報
仙台市ガス民営化、22年度の事業譲渡断念 結果検証し再公募へ

 郡和子仙台市長は8日、市ガス事業民営化に伴う事業継承者の公募の結果、優先交渉権者は「該当なし」と決定したと発表した。公募手続きをいったん打ち切り、当初目指した2022年度中の事業譲渡を事実上断念する。民営化方針は堅持する姿勢を強調し、結果を検証した上で事業者を再公募すると表明した。

 唯一応募した東北電力、東京ガス、カメイ、石油資源開発(東京)4社グループを選定しなかった専門家による民営化推進委員会の答申書を尊重し「総合的に判断した」と説明した。

 郡市長は定例記者会見で「(東北電グループの)事業提案が民営化の趣旨にかなったものか、市民に説明できる内容か熟慮し、苦渋の選択をした。やはり、決めるわけにはいかないという強い思いだ」と話した。

 「公募条件が厳しかったとは思わない」との認識を示した上で、同グループが譲渡後の5年間で約2万件の需要家が減ると見込んだことに触れ「民営化の目的の一つ『ガス事業の永続的発展』の趣旨に照らして整合的でない」と指摘した。

 「仙台は人口が急激に減る状況になく、しばらくは上向きという将来推計にもかかわらず、こういう需要予測で明確な説明もなく、納得ができない。公営企業として発展させてきたものが、シューとなくなるのは困る」と不満を募らせた。

 市は今回の提案に関し、東北電グループと再協議はせず、8日で公募手続きを終わらせ、民営化推進委も近く廃止する。今後は外部委託するなどして検証作業を進め、公募条件の見直しの有無などを判断する。

 郡市長は「民営化に向けた歩みは止めない。まずは応募が1グループにとどまったことを含め、なるべく早く検証し、次に結び付けたい。客観的な検証となるよう取り組む」と語った。

仙台市ガス局の液化天然ガス(LNG)基地。民営化に伴う譲渡先の公募は白紙に戻った=仙台市宮城野区港4丁目

2021年09月08日 22:49 update

4066荷主研究者:2021/10/09(土) 13:51:50
>>4006
http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=28420
2021/9/10 日刊建設新聞 宮城版
高架橋の上部工 公告 クレーンと送出しで架設 国道4号仙台拡幅 箱堤交差点

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210910kensetsu01.jpg

 東北地方整備局は国道4号仙台拡幅改築事業で、仙台市内の箱堤交差点を立体化することに伴い、橋長285mの高架橋を架設する。9日付で高架橋の上部工工事について一般競争入札(WTO、技術提案評価型・S型)を公告した。単体企業か経常JV、3社以内の特定JVを対象に10月4日まで参加申請書、12月16日まで入札を受け付け、同23日に開札する。

 工事件名は「国道4号箱堤高架橋上部工工事」。工事場所は仙台市若林区卸町4丁目〜宮城野区日ノ出町3丁目。高架橋は鋼5径間連続箱桁橋。上部工では、工場製作工、クレーンと送り出しによる鋼橋架設工、橋梁付属物工を施工する。

 使用する主な資機材は、鋼材が約1800t。概算工事規模は20億円以上。工期は2023年10月20日まで。

 入札の参加資格は、東北地方整備局から鋼橋上部工工事の資格認定を受けていることなど。単体と特定JVの全構成員、経常JVの構成員のいずれか1社は、施工実績の要件として2006年4月1日以降に鋼橋上部工事で▽道路橋か鉄道橋▽橋梁形式が鈑桁橋と単純箱桁を除く鋼橋の新設工事▽最大支間長が50m以上▽架設工法がトラッククレーン工法かトラッククレーンステージング工法以外の工法▽施工実績が適切──であることを満たす必要がある。

 技術提案の指定テーマは、本工事における[1]品質保持および耐久性確保について配慮すべき事項[2]ICT活用等による生産性向上に資する事項──となっている。

 このほか、今回の工事は発注者指定型のBIM/CIM活用工事や、見積書の提出を求めて予定価格作成のための参考とする工事になっている。見積書の提出期限は11月11日。

 箱堤交差点は、国道4号と仙台市道元寺小路福室線が平面交差しており、高架橋を新設することで立体化し、市道の上を国道橋がまたぐようにする。立体化区間は計画延長が高架橋を含む1.4kmで、事業費に120億円を試算。2024年度までの開通を目指す。

 高架橋の幅員は片側2車線で計4車線を確保する。平面と合わせた上下線は直進8車線、右折2車線、左折2車線となる。高架橋の下部工工事は、後藤工業(仙台市宮城野区)がA2橋台とP3橋脚、P4橋脚の打設、橋本店(仙台市青葉区)がA1橋台とP1橋脚、P2橋脚の打設を担当しており、これから現場での工事を本格化する。

 詳細設計業務は、高架橋をセントラルコンサルタント(東北支社・仙台市青葉区)、取り付け道路を福山コンサルタント(同)に委託。ボーリング調査業務は、復建技術・ダイワ技術設計JVに委託した。

取り付け道路工を年内に発注へ

 東北地方整備局仙台河川国道事務所は本年度、箱堤交差点の立体化に伴い、箱堤高架橋南側の取り付け道路(アプローチ部)の工事として「若林地区道路改良工事」を発注する。第3四半期に一般競争入札での発注を予定している。

 箱堤高架橋の前後にはそれぞれ、補強土壁で延長200mのアプローチ部を整備する。その南側区間の若林地区道路改良工事は、道路改良工と擁壁工の一式で、概算工事規模が2億〜3億円。工期は約11カ月を見込む。

 北側のアプローチ部の工事や、全区間の舗装工事などは今後に別途、発注する。

4067荷主研究者:2021/10/09(土) 13:52:40

https://kahoku.news/articles/20210911khn000028.html
2021年09月11日 17:53 河北新報
微細藻類の食品向け事業本格化 七十七銀、石巻の培養施設に投資

ナンノクロロプシスを培養する施設=石巻市十八成浜(イービス藻類産業研究所提供)

 豊富な栄養素を含む微細藻類「ナンノクロロプシス」の生産・販売を手掛けるイービス藻類産業研究所(東京)が事業を本格化させている。宮城県石巻市牡鹿地区で、国内初という屋外の大規模培養技術を確立し、食品や医薬品などへの利用を進める。さらなる生産拠点の整備とブランド構築を視野に増資を行い、七十七銀行グループが31日、5000万円を投資した。

豊富な栄養素

 石巻市十八成浜にある培養施設は、約8800平方メートルの敷地に藻類の培養プールを七つ備え、現在は年間約5トンを培養できる。ナンノクロロプシスは暑さに弱く、効率のよい栽培に適した海水温10〜20度の環境を理由に2013年、石巻市のベンチャー企業「スメーブジャパン」が整備。18年設立の同研究所が事業と従業員、施設を引き継いだ。

 ナンノクロロプシスはアミノ酸やミネラルなどの栄養素を豊富に含む。特に血液や血管を健康な状態に保つオメガ3系脂肪酸のエイコサペンタエン酸(EPA)の含有量は、同じ微細藻類のユーグレナやクロレラの約10倍に上るという。

 スメーブ社当時から産学官連携で活用を模索。石巻市のカフェが藻を練り込んだバーガーを作ったり、塩釜市の企業が藻を使ったせっけんなどを販売したりした事例はあったが、販路は限定的だった。

 同研究所は幅広い分野の企業との連携を進める。食品メーカーに加え、純度の高いEPAは医薬品に使えるため製薬会社も注目。養殖用の稚魚の餌としても、通年で安定供給できる特長を生かして全国40カ所に販売している。

第2拠点の計画も

 国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)の観点からも、世界的に人口増加が進む中、魚介類や食肉に代わるタンパク質などの栄養源としてのニーズが高まるとみる。設備に改良を加えて年間10トンへの生産拡大を目指すほか、23年ごろを目標に第2拠点の構築も計画する。

 事業拡大、ブランド化に向けた今回の増資は総額1億6000万円。七十七銀行と七十七キャピタル(仙台市)が共同出資する「七十七キャピタル第2号ファンド」のほか、技術協力の契約を結ぶ大林組と別の1社が応じた。

 同研究所は今後、本社を石巻市に移転する予定。寺井良治社長は「資本業務提携を結んだギリシャの生産拠点と合わせ、5年以内には年間50トンを確保できるようにしたい。需要によって事業拡大を加速する必要もある」と話す。

4068荷主研究者:2021/10/09(土) 14:02:59

https://www.lnews.jp/2021/09/n0915308.html
2021年09月15日 LNEWS
プロロジス/仙台市にBTS、マルチにも対応可能な物流施設開発

 プロロジスは9月15日、宮城県仙台市に、賃貸用物流施設「プロロジスパーク仙台泉3」の開発を決定したと発表した。

<「プロロジスパーク仙台泉3」完成予想図>
20210915prologis 520x293 - プロロジス/仙台市にBTS、マルチにも対応可能な物流施設開発

 BTS型(特定企業専用)、マルチテナント型のいずれにも対応可能な物流施設として計画を進め、東北エリア全域への配送をカバーする拠点として、日用雑貨、食品、流通、Eコマースなど、幅広い業種を想定し入居企業を募集する。

 「プロロジスパーク仙台泉3」は、宮城県仙台市泉区の「泉パークタウン」近接地に開発する。東北自動車道「泉IC」より約1.7km(約3分)と至近に位置し、東北6県への輸送・配送拠点として最適な立地。幹線道路である国道4号と県道263号線の交差する角地に面しており、仙台駅からも約10kmと近く、仙台市中心部へのアクセス利便性も高い。さらに、地盤の良いエリアに立地しており防災性に優れている。

 「プロロジスパーク仙台泉3」は、約 3万2000m2の敷地に開発される。BTS型(特定企業専用)物流施設、複数企業で利用可能なマルチテナント型のいずれにも対応可能な施設として計画する。

 地上3階建て、延床面積5万m2程度の規模を想定しているが、敷地利用計画や施設設計は、入居企業の業態に合わせて行う予定だ。冷凍冷蔵倉庫や重量物に耐えうる床の仕様、庫内空調および、マテハンやロボットなど省人化対応のための電力の供給などにも対応する。外構部分についても、専用待機場や洗車場など入居企業の要望に合わせた設備設置が可能であり、多様な物流ニーズに合わせて対応する。

 また、入居企業の利便性を考慮し、大型車両が2階部分へ直接アクセス可能なスロープの設置を検討している。マルチテナント型物流施設とする場合は、最小約2000坪(約6600m2)からの利用を可能とし、4社程度での利用を想定している。

 施設内には緊急地震速報システム、衛星電話、非常用発電機および給水設備を設置し、BCPをサポートする。また、ESG推進のために自家消費の太陽光発電設置を検討している。

 なお、開発地から約1.4kmの地点には、2015年に竣工したキユーソー流通システムのBTS型物流施設「プロロジスパーク仙台泉」および、2018 年に竣工したヤマト運輸のBTS型物流施設「プロロジスパーク仙台泉 2」が稼働中だ。

 「プロロジスパーク仙台泉3」の開発用地は、2018年10月にヤマト運輸が「プロロジスパーク仙台泉2」に移転したことに伴い、プロロジスが取得した。

■計画概要
名称:プロロジスパーク仙台泉3
開発地:宮城県仙台市泉区大沢
敷地面積:約3万2000m2
計画延床面積:約5万m2
構造:地上3階建て(予定)構造未定
着工予定:2022年
竣工予定:2023年

4069荷主研究者:2021/10/09(土) 14:07:33

https://kahoku.news/articles/20210916khn000018.html
2021年09月16日 11:42 河北新報
食品や空気中のガス、現場で検知 小型気体分析装置開発 東北大発スタートアップ企業

JAXAと共同開発した小型GC(中央)と地上用GC(右)。パソコン画面に小型GCを使った気体の分析結果が表示されている

 微量水分計の開発・製造などを手掛ける東北大発のスタートアップ企業「ボールウェーブ」(仙台市)は、気体の成分を分析できる小型計測装置を開発した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で研究。実用化に向けて既に企業などに試作品を提供し、技術面や性能を検証している。

 JAXAとの共同研究で開発した小型ガスクロマトグラフ(GC)の試作品は、1辺10センチの立方体で重さ約1キロ。同社の技術の核となるセンサー「ボールSAW(ソー)センサ」を活用し、宇宙探査時の気体分析などへの使用を見込む。

 同じ仕組みを使って縦18センチ、横13センチの地上用GCも開発。食品が熟する時に出す物質や空気中の有害ガスの検知など、農林水産、工業分野での使用が期待できるという。一般的なGCは大型で持ち運びが難しいが、地上用GCにより現場での直接分析が可能になる。

 地上用GCの試作品の受注を始めており、食品販売の現場など多くの企業が今後、実用化への検証を実施する。商品の価格は400万円程度を想定する。

 ボールSAWセンサは、超音波の弾性表面波(SAW)が球面の表面を周回する仕組みを利用し、高速、高感度で水分や多種の気体を検出する。取締役を務める山中一司東北大名誉教授らが開発した技術の実用化を見据え、2015年にボールウェーブが設立された。

 現在の同社の主力商品は微量水分計。センサーは直径3・3ミリの水晶球で、最上位機種は10億分の1単位で水分濃度を検知できる。半導体製造では、水などの不純物があると製品の性能が下がるため、高性能の水分計の需要がある。

 表面に付ける感応膜の素材を変えると、センサーの用途を拡大できる。微量水分計の販売と合わせて地上用GCの実用化を目指し、新たに水素ガス検知器の開発に向けて研究を進める。

 これまでに増資を受けた豊田合成やJA三井リースなどと共同開発や事業協力も展開。今年7月に始まった「東北-イスラエル スタートアップグローバルチャレンジプログラム」にも参加する。

 ボールウェーブの赤尾慎吾社長は「地上用GCに興味を持つ企業は多い。今後は空気中に漂うウイルスを感知するセンサーの研究も進める計画で、うまくいけばセンサーの夜明けになるだろう」と話す。

仙台の2社に商工中金融資

 商工中金は15日、微量水分計の開発・製造などを手掛けるボールウェーブ(仙台市)と、新しい磁気センサー開発を手掛けるスピンセンシングファクトリー(SSF、仙台市)に融資を実施したと発表した。

 ボールウェーブには同日、資本性劣後ローンで1億円を融資。運転資金などとして1億円の融資枠も設けた。商工中金仙台支店は「センシング技術は市場が見込める。小型で高い技術を持ち、計画の実現性が高い」と話す。

 SSFには7月、2000万円を融資した。センサー製造に必要な設備のリース期間が終わり、新たな設備購入に活用する。

 両社とも東北大の研究成果を事業化するスタートアップ企業。商工中金は現在、創業期にある企業などの支援を重点分野の一つとして取り組んでいる。

4070荷主研究者:2021/10/09(土) 14:11:12

https://kahoku.news/articles/20210917khn000031.html
2021年09月17日 13:27 河北新報
仙台国際ホテル宴会場、来年3月末で終了 コロナが打撃、飲食と宿泊に集中

22年3月末で宴会場の営業を終了する仙台国際ホテル=仙台市青葉区中央4丁目

 仙台国際ホテル(仙台市青葉区)は17日、宴会場の営業を2022年3月末で終了すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で宴会や婚礼の利用が激減し、当面の需要回復が見通せないとして判断した。今後は和洋中のレストラン3店と宿泊を中心としたホテルへ業態を変更し、サービスの充実を図る。

 1000人以上が利用できる大宴会場など、2〜4、6階にある宴会場全15室(約25〜860平方メートル)の営業を22年3月末で終える。4月以降分として既に入っている予約については対応を検討する。地下1階のチャペル、4階の神殿といったブライダル関連設備の扱いも決まっていない。

 ホテルによると、コロナ禍が直撃した20年度、企業の宴会や会合、婚礼、各種イベントといった宴会場の利用件数は19年度比で約6割減少。信用調査会社によると、売上高は20年3月期の約22億1100万円から、21年3月期は約6億5100万円に落ち込んだ。

 宴会場をテレワークオフィスやオンライン会議室のスペースとして貸し出す新たなサービスも手掛けたが、食事の提供がないなど収益にはつながりにくく、売り上げの減少分を補うのは難しかった。

 今後はコンセプトの「世代を超えて愛される美食ア・ラ・メゾン」を前面に押し出し、5階の日本料理「なだ万」、レストラン「ロジェドール」、中国料理「翠林(すいりん)」や7月にリニューアルした朝食ビュッフェでの料理の提供、7〜12階の宿泊サービスに注力する。宴会部門の従業員は雇用を継続し、料理とサービスのノウハウを生かした受託事業に振り向ける方針。

 堀川順弘総支配人は「イベントを通じた文化創出、震災時にはコミュニティー創出の場としての利用など、長年地元の人々に支えられてきた。苦渋の決断だが、今後は強みの『東北一おいしい料理』をさらにブラッシュアップしていく。ホテルのともしびは消さない」と強調した。

 仙台市内では6月、チャペルや大小宴会場を備えた「仙台勝山(しょうざん)館」(青葉区)がコロナ禍による需要低迷で営業を終了している。

[仙台国際ホテル]1989年、当時の常磐交通自動車(いわき市)と仙台市の有力企業が出資して開業したシティーホテル。地上12階、地下2階、客室数234。90年から東武鉄道が筆頭株主となり、2007年2月には同社の100%子会社として現在の運営会社「仙台国際ホテル株式会社」が新設された。土地と建物は隣接する高層ビルSS30のオフィス棟などとともに上場不動産投資信託J-REIT(リート)の「ユナイテッド・アーバン投資法人」(東京)が所有する。15年に仙台市で開かれた第3回国連防災世界会議では、市主催のレセプション会場にもなった。

4071荷主研究者:2021/10/09(土) 14:12:16

http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=28496
2021/9/18 日刊建設新聞 宮城版
4路線の事業化検討へ 概略設計7.9km 宮城県 松島町初原通る宮城県道など(宮城県土木部)

 宮城県土木部は新規に事業化を目指す路線の検討に向けて、「道路概略設計ほか業務委託」を発注する。4路線の延長7.9kmを対象に概略設計や交差点の概略検討を委託する。併せて、名取市内では県道仙台岩沼線の交通調査を行う。松島町初原などを通る県道仙台松島線では、円滑な走行に向けた1.3kmの概略設計を新規にまとめる。

 宮城県土木部は同業務の発注に関し、9月17日に一般競争入札を公告した。入札書を10月4日まで受け付け、7日に開札する。入札の参加対象は、「建設コンサルタント(道路)A等級」と「測量(公共測量)A等級」の両方に登録している事業者。県内に本社や営業所などを構えていなければならない。予定価格は1351万1000円。

 事業化を目指す路線のうち、松島町初原を通る県道8号仙台松島線は、延長1.3kmを対象にした道路概略設計を行うほか、交差点1カ所の概略検討を行う。

 仙台松島線は三陸自動車道に沿うように石巻方面に向かうと、松島中学校を過ぎた辺りで国道45号に丁字交差している。丁字交差点周辺は短い間隔で信号機が設置されているため、渋滞が起こりやすい。これまでも仙台松島線を付け替えるなどのルート変更を検討しているが、本業務で改めて1.3km区間の交通対策などを検討する。

 大和町落合を通る県道3号塩釜吉岡線は、延長2kmを対象にした概略設計を新規に行う。同線は落合地区を北進すると、吉田川沿いを東西に通っている県道9号大和松島線に丁字交差している。朝夕の通勤ラッシュ時は激しく渋滞するため、右左折レーンを増設するなどの渋滞対策を検討する。

 塩釜吉岡線はほかに、グランディ21や沢乙温泉方面に曲がる利府町沢乙の丁字交差点を対象に、安全対策を検討する。

 砂押川の支流・勿来川沿いを通る県道259号加瀬沼公園線では、多賀城市市川を通る700m区間を対象に、過年度にまとめた概略設計に修正を加える。同線は多賀城政庁方面に南進すると、信号機のない丁字交差点で市道に接続していることから、渋滞が発生しやすくなっている。

 また、国道4号を補完する県道264号大衡仙台線の利便性向上に関し、同業務では富谷インターチェンジの出口から大衡仙台線につながるアクセス道路の検討を行う。過年度にまとめた概略設計をもとに、大和町杜の丘地区を横断する延長3.9kmのルートを修正設計する。

 履行期間は2022年3月25日まで。

■県土木部が委託する道路概略設計ほか業務の概要
路線名 / 対象地 業 務 内 容
① 仙台松島線ほか 延長1.3kmの概略設計(新規)および交差点1カ所の概略検討
(松島町初原ほか)
② 塩釜吉岡線 延長2.0kmの概略設計(新規)
(大和町落合)
③ 塩釜吉岡線 交差点1カ所の概略検討(修正)
(利府町沢乙)
④ 加瀬沼公園線 延長0.7kmの概略設計(修正)
(多賀城市市川)
⑤ 大衡仙台線 延長3.9kmの概略設計(修正)
(大和町杜の丘)
⑥ 仙台岩沼線ほか 交差点4カ所の交通現況調査
(名取市高舘〜熊野堂)

4072荷主研究者:2021/10/09(土) 14:33:54

https://kahoku.news/articles/20210919khn000009.html
2021年09月19日 15:59 河北新報
企業進出、人材奪い合う(1)富県戦略<耕論・宮城知事選>

 村井嘉浩宮城県知事の任期満了(11月20日)まで、間もなく2カ月。知事が力を入れた施策や課題は、4期16年でどう変遷したのか。秋の知事選を前に、230万人が暮らす県土を耕し、実り具合を確かめる。(宮城県政取材班)

加工機が立ち並ぶ明治合成の工場内。現在は自動車向けの製造が大半を占めている=大崎市古川

 工場内に駆動音が響く。成形された部品を従業員が丹念にチェックする。

 プラスチック部品製造の明治合成(大崎市)は創業50年を越え、約100人が働く。2012年に発足したトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)を含め、ここ5年は自動車関連企業への出荷が生産の約8割を占める。主に3次下請けとして、ドアの内側やメーターの部品を継続的に供給する。

 業績は一進一退だが、年々深刻化するのが人材難だ。急速な人口減少にあらがうのは容易ではない。

 片瀬弥生社長は「毎年5人くらい新卒を採りたいが、そこまで応募がない。高齢の社員に定年後も活躍してもらわないと回らない」と明かす。

 村井知事が05年の初当選時から掲げる「富県戦略」。自動車や電子機械を中心に企業誘致で第2次産業の比重を高め、雇用の創出と県民所得の底上げを目指してきた。

 県の独自課税「みやぎ発展税」を財源とした08〜20年度の産業振興費で、約8割に当たる293億6100万円が企業立地奨励金に投じられた。

 今年4月までに県内に191社が立地し、2万948人の雇用が生まれたが、内実を見ると、地元企業が1、2次下請けに食い込み、業容を拡大した例は少ない。東海や関西から進出した大手工場に、ただでさえ限られた人材が流れる構図も固定化しつつある。

 地元企業にとって、取引する進出企業が多くの場合、「出先」にすぎない実態も悩みの種だ。

 「完成車工場の生産調整など、大事な情報が来るのはいつも直前」(経営者)。愚痴で終わればいいが、急な計画変更で人件費の余計な負担を余儀なくされる例も多々ある。

 明治合成の片瀬社長は「対等にやりとりできる本社機能や開発拠点が地元にもっと増えれば、製造業全体の生産性や魅力の向上につながり、人材採用にもプラスになる」と指摘する。

 ものづくりに携わる人材の育成も課題の一つ。地元企業が注視するのは、定員割れが続く県高等技術専門校の今後だ。

 県は仙台、石巻、大崎、白石、気仙沼各市にある5校を、28年度をめどに仙台の1校に集約する基本計画を今年3月に示した。普通課程は現行の計14科300人を、11科165人に再編する。

 5校の入学者の充足率はここ10年、減少傾向をたどり、20年度は50%まで下落した。気仙沼にはサテライト校(1科)を置く構想だが、従来の専門校がなくなれば、人材の仙台一極集中や県外流出を助長する懸念も否定できない。

 県内の製造業者らでつくるみやぎ工業会の畑中得実理事長(キョーユー社長)は、高技専改革の必要性は認めつつ「地域のものづくりの担い手を育てることに主眼を置き、県内各地の企業と関わりながら実戦的な研修ができるような運営体制にしてほしい」と注文する。

4073荷主研究者:2021/10/09(土) 14:34:41
>>4072-4073 続き

2次産業強化は頭打ち

 村井知事が2005年の初当選時から推し進める「富県戦略」。第3次産業の偏重を改め、企業誘致を柱に第2次産業のウエートを高めてきたが、4期目と重なる近年は各指標に頭打ち感がある。金看板だった「名目県内総生産10兆円」は人口減少の進展を踏まえ、21〜30年度の総合計画「新・宮城の将来ビジョン」に盛り込まれなかった。

 06〜19年度の県内総生産と経済成長率(いずれも名目、19年度は速報値)の推移はグラフ上の通り。19年度の県内総生産は9兆4334億円。06年度比9・8%増で、同期間の国内総生産の増加率(4・2%)を上回った。19年度の1人当たり県民所得は294万円で、06年度より11・0%増加した。

 08年のリーマン・ショックで09、10年度の県内総生産は8兆円を割ったが、10年の東京エレクトロン宮城(大和町)、12年のトヨタ自動車東日本(大衡村)の誕生もあって急回復。15年度には9兆円を突破した。

 以降は伸びが鈍化し、19年度は8年ぶりに減少に転じた。第2次産業の生産額も17年度以降、3年連続で前年割れ。建設業の生産額減少と連動しており、震災復興需要の収束が影響したとみられる。

 19年度は、経済成長率が8年ぶりのマイナスに。県民所得も6兆7817億円と、17年度の6兆8205億円をピークに2年連続で減少した。

 製造業に特化したデータでも傾向は似通う。東北経済産業局によると、県内の工業統計の推移はグラフ下の通り。19年の製造品出荷額は前年比3・0%減の4兆5256億円。20年の従業員数も11万6359人で前年を2・0%下回った。

 県内の工場立地件数(1000平方メートル以上)も16年の48件をピークに減少基調で、19年は27件。新型コロナウイルスの感染拡大による先行きの不透明感から、設備投資を見送る動きも重なり、20年は19件に落ち込んだ。

 「県内総生産10兆円」の断念を巡り、村井知事は昨年、「現実的な対応にした」と説明した。人口減少が続く局面での富県戦略は、さらなる見直しを迫られる可能性がある。

 県内経済に詳しい田口庸友七十七リサーチ&コンサルティング首席エコノミストは、大手工場を誘致して10年の間に部品の地元調達率が高まらなかった点に言及。「目先のインパクトに偏り、地域に恩恵が十分及んでいない。モノが売れなくなる時代、製造業の強化に依存した『富県』には限界がある」と指摘する。

 今後は宮城の強みを見詰め直し、需要の動向を見極めたビジネスが重要になると強調。「製造業も含め、新たなアイデアが生まれるような他社や他業種との連携を積み上げるべきだ。行政は人材など足りないリソースの橋渡しで力を発揮できる」と提言する。

4074荷主研究者:2021/10/09(土) 14:43:46

http://www.senmonshi.com/archive/02/02105LRjw2H2U2A.asp
2021/09/21 建設新聞社
【東北・宮城】仙台市がXスポーツ等の公園整備を検討

 仙台市は、エクストリームスポーツ・アーバンスポーツを中心とした官民連携などによる公園整備事業を立案しており、実現に向け民間事業者のアイデアを募るべく国土交通省が11月に開催するサウンディング(官民対話)にエントリーしている。

 スケートボードやインラインスケート、3on3、MTB、BMX、ボルダリングなどのエクストリームスポーツ、アーバンスポーツの実施が可能な施設整備の要望がこれまで挙がっていることに加え、今年7〜8月に開催された東京五輪を契機に今後の利用需要がさらに高まることが予想されることから立案したもの。市内では利用者を受け入れることが可能な公園施設が少なく、多くの既存施設では禁止事項としていることから、未整備の公園予定地や立地条件などから利用の低調な公園を活用することで、活性化を図る方針だ。

 現在、対象として見込むのは▽仙台港背後地2号公園(宮城野区仙台港北2丁目11、1・45㌶)▽仙台港背後地5号公園(宮城野区仙台港北2丁目9、1・0㌶)▽明通三丁目西公園 (泉区明通3丁目22、1・35㌶)▽大沢一丁目公園(泉区大沢1の3の1、1・29㌶)―の4施設。このうち仙台港背後地2号・5号公園は未整備の公園予定地、残る2カ所は供用済みの施設となる。

 いずれも事業範囲は整備・再整備から管理運営までを見込み、事業手法はPark-PFIなどの官民連携手法の活用を検討。▽サービス購入型▽収益型▽混合型▽公的不動産利活用▽包括的民間委託▽指定管理者制度―を想定している。事業スケジュールは未定としている。

 国交省主催のサウンディングでは、民間事業者から官民連携手法の実現性や想定手法、役割分担などについて意見を募る考え。11月2日にウェブ会議で開催され、国交省で参加する民間事業者を募集している。

 提供:建設新聞社

4075荷主研究者:2021/10/09(土) 14:45:39

https://kahoku.news/articles/20210922khn000014.html
2021年09月22日 11:51 河北新報
進む二極化、内陸部深刻(4)人口減<耕論・宮城知事選>

 村井嘉浩宮城県知事の任期満了(11月20日)まで、約2カ月。知事が力を入れた施策や課題は、4期16年でどう変遷したのか。秋の知事選を前に、230万人が暮らす県土を耕し、実り具合を確かめる。

(宮城県政取材班)

 数字は残酷なまでに、人口減少の厳しい現実を映し出した。

 宮城県の2020年国勢調査結果。全35市町村のうち8割の28市町で人口が減った。県全体の減少率は過去最高の1・3%。一部の自治体がたどる下降線は、「地方消滅」の危機を訴えた日本創成会議の人口予測「増田レポート」の想定に近い。

 東日本大震災で住民の転出が相次いだ沿岸部の減少率は、気仙沼市5・9%、石巻市4・7%など依然高い水準で推移する。震災後初の調査だった前回15年と比べて「回復」の体だが、地元からは「元にも戻っていない」(市長)と本音が漏れる。

 沿岸被災地よりむしろ、内陸部が深刻かもしれない。白石、角田、登米、栗原の4市はいずれも前回の減少率を上回る7%超。光明は見えない。

 東北唯一の百万都市は独走が続く。仙台市の人口は20年国勢調査で109万7196に達し、過去最高を更新。増加ペースは鈍化せず、人口のピーク予想は27年から1〜2年、後にずれ込む見通しだ。

 人口は経済に直結する。全国で地価の下落傾向が強まる中、旺盛な住宅需要を背景に仙台圏は堅調に推移。直近の消費購買動向調査(18年)では仙台の商圏だけが客数を伸ばした。

 村井嘉浩知事は近年、拠点都市に資源を集中投資して県外への人口流出を防ぐ「ダム論」の利点を語る場面が増えた。インタビューや講演では「一極集中をネガティブに捉えず、いかに効果を同心円状に広げるかが重要だ」と繰り返すが、ダム論には懐疑的な見方も少なくない。

 住民基本台帳人口移動報告によると16〜20年、県内6圏域から仙台市への転入超過数7393に対し、市から東京圏への転出超過数は2・4倍の1万8049に上る(図)。仙台市外の議員からは「水をためるダムではなく、排出するポンプでは」との皮肉が聞かれる。

 「仙台への水流を強めるような県政運営」(県議)も目に付く。(1)栗原市の県循環器・呼吸器病センター閉鎖(16年)(2)登米、栗原両保健所の支所化方針(20年)(3)仙台、石巻、白石、大崎、気仙沼5市にある県高等技術専門校の仙台への集約計画(同)-など、地域拠点の縮小が相次ぐ。

 かつて「県土の均衡ある発展」をうたった県総合計画は本年度更新されたが、具体的な過疎対策への言及は皆無に等しい。新型コロナウイルス禍で地方分散型社会に焦点が当たる中、宮城発の斬新な提言も盛り込まれなかった。

 内陸部のある首長は、広域防災拠点や次世代放射光施設といった大型事業が仙台で展開される現状から「県は仙台を向きすぎていないか」と疑問視。知事は「市町村重視の県政」を基本姿勢に掲げるが、「県の市町村離れが目立つ。自立が難しい地域にどう向き合おうとしているのか分からない」と困惑する。

 「仙台もいずれ人口減少局面に入る。一つの都市にぶら下がる発想は、県全体の沈下につながりかねない」と懸念するのは、被災地のまちづくりにも携わった東北学院大の柳井雅也教授(経済地理学)。「これからは時代や地域に合った社会課題解決型のイノベーター育成こそ必要。県は発想の転換が求められる」と提言する。

[メモ]2020年国勢調査によると、宮城県の人口は230万3487。国立社会保障・人口問題研究所は、40年に193万3258まで減少すると18年に推計した。日本創成会議(増田寛也座長)は14年、人口減で自治体機能の維持が困難となる「消滅可能性都市」として、県内35市町村のうち23市町村を挙げた。

4076荷主研究者:2021/10/09(土) 14:47:18

https://kahoku.news/articles/20210922khn000001.html
2021年09月22日 06:00 河北新報
【独自】仙台市バス全45路線が赤字 20年度、コロナで利用者大幅減

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210922kahoku01.JPG

 仙台市交通局は2020年度決算に基づく市バスの路線別「営業係数」をまとめた。新型コロナウイルスの影響で利用者が大きく減り、軒並み収支が悪化。19年度に黒字転換した桜ケ丘線を含め、全45路線が赤字となった。10月下旬からバス車内や一部停留所に掲示し、経営状況を知らせる。

 営業係数は100円の収入を得るためにかかる費用で、100を超えると赤字を意味し、数値が大きくなるほど採算性が良くない。

 20年度の路線別係数は表の通り。全路線の平均は193で、19年度の149から44ポイント悪化した。八ツ森線はスクールバス導入に伴い、19年度の2・81倍に相当する4205でワーストだった。市交通局は20年度末、同路線を廃止した。

 係数400以上は秋保・二口、深沼、長町、大和町など計10路線。野草園線、北山・子平町線、瞑想(めいそう)の松線、桜ケ丘線などは係数が大きく悪化した。観光の自粛や通学利用の減少が響いたとみられる。

 全路線の営業収支は46億5158万円のマイナス。赤字幅は14億4319万円膨らんだ。赤字幅の最大は鶴ケ谷・南光台線の3億8732万円、最小は八ツ森線を除くと、東黒松線の1091万円だった。

 市交通局は循環観光バス「るーぷる仙台」を除く全458台の車内に路線別の係数一覧を掲示する。400以上の9路線のバス停76カ所には、より詳細な系統別の係数を貼り出す。担当者は「利用者に経営状況を知ってもらい、バス路線を支えてほしい」と話した。

4077荷主研究者:2021/10/09(土) 15:30:14

https://kahoku.news/articles/20210923khn000024.html
2021年09月23日 15:20 河北新報
東京エレクトロン宮城、技術センターの運用開始 他社と共同研究へ

22日に運用を開始した東京エレクトロン宮城の宮城技術革新センター(手前)。左奥は本社事務棟(東京エレクトロン提供)

 半導体製造装置の東京エレクトロン宮城(宮城県大和町)は22日、他企業との共同研究機能を持つ「宮城技術革新センター」の運用を開始した。世界的な半導体不足の中、サプライヤーと共に次世代を見据えた製造装置の技術開発を進める。

 大和リサーチパークにある本社事務棟の南東に隣接し、約70億円を投じて鉄骨4階、延べ床面積1万9400平方メートルの施設を整備した。1階は最先端の測定器などを備えた共同研究エリア、2階はラウンジ、3、4階には従業員の執務スペースを配置した。

 1、2階はサプライヤーや異業種企業を交えた「オープンイノベーション」の拠点とする。同社は半導体基板上に回路を刻むエッチング装置を手掛けており、新センターでは装置の性能向上や効率的生産につながる技術を研究する。

 IoT(モノのインターネット)や第5世代(5G)移動通信システム、データセンターへの投資が加速する中、世界的に半導体が不足。親会社の東京エレクトロン(東京)など半導体製造装置メーカーは生産能力の増強を進めている。

 親会社の広報担当者は「市場規模は数年先まで拡大基調の見通し。現在の顧客ニーズだけでなく、5年、10年先を見据え、外部企業と共同で技術革新に取り組む必要がある」と話す。

4078荷主研究者:2021/10/09(土) 15:32:45

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/7956/
2021-09-24 みやぎ建設新聞 # 物件(仙台圏)
県仙台土木/仙台三本木線の4車線化/来年度以降に設計発注/渋滞解消へ大和IC付近を拡幅

 宮城県仙台土木事務所は、大和町周辺の工業団地群への主要アクセス道となっている県道56号仙台三本木線の渋滞解消に向けて、4車線化事業に取り組む。来年度以降に設計を発注する考えだ。

 仙台三本木線は、仙台市泉区の鳥居原交差点で国道4号から東に分岐して、富谷市、大和町、大衡村を経由し、大崎市三本木の同市三本木総合支所付近で国道4号に接続する道路。全長は約20㌔㍍。

 東北自動車道大和ICや大衡ICの近隣に位置する第一・第二仙台北部中核工業団地など、周辺の工業団地群へのアクセス道路として利用されており、通勤時間帯の渋滞解消が課題となっている。さらに県は、2025年度ごろに受け入れ限度に達する見通しの公的産業廃棄物最終処分場「クリーンプラザみやぎ」(大和町鶴巣)に替わる施設として、同施設北側の民間採石場跡地を候補地に選んだ。これに伴い候補地周辺の環境整備の一環で、近接地を通る仙台三本木線の混雑解消に取り組む。

 今回、拡幅を想定している範囲は、大和町落合舞野地内の大和IC付近から北進して、同町落合松坂地内で県道57号大衡落合線と接続する付近までの延長約1・5㌔㍍。現状は2車線で片側歩道となっている。

 初弾業務として、17日付で当該区間を対象とする「落合相川道路測量業務」を公告している。総合評価は簡易型・実績重視型を適用。申請は10月4日まで受け付け、同7日に開札する。予定価格は874万8000円。参加資格は県内本社の測量(公共測量)A等級。

 この業務では、想定している拡幅延長1・5㌔㍍のうち大和IC側に架かる善川橋の部分などを除いて、路線測量1・0㌔㍍、基準点測量20点、地形現地測量0・15平方㌔㍍を実施する予定。履行期間は22年3月31日まで。

 想定拡幅範囲のうち南側(大和IC側)側で、善川を跨いでいる善川橋は、既存の橋長が67・8㍍で、2車線と片側歩道を有している。

 このほど「善川橋橋梁補修設計業務」の指名競争入札を10月7日に予定しており、橋のコンディションなどを調査する。

 その後、4車線化に向けて、架け替えや拡幅などの検討に取り組む。

4079荷主研究者:2021/10/09(土) 15:35:46

https://kahoku.news/articles/20210924khn000059.html
2021年09月25日 06:00 河北新報
コロナ治療薬開発のレナサイエンス、マザーズ上場 東北大発ベンチャー

宮田敏男教授

 東北大発の医療ベンチャー「レナサイエンス」(東京都中央区)が24日、東京証券取引所の新興市場マザーズに上場した。既に治験の最終段階にある新型コロナウイルス感染症の治療薬をはじめとした新薬候補の開発推進に加え、医療機器、人工知能(AI)といった幅広い医療分野で東北大や企業と連携した研究、開発を強化する。

 レナ社は東北大大学院医学系研究科の宮田敏男教授(分子病態治療学)を中心に2000年設立。宮田氏が発見した化合物を活用し、血栓や炎症につながるタンパク質の活性を抑える「PAI-1阻害薬」の開発などに取り組んできた。

 コロナ治療薬としての治験は、昨年10月からの前期試験で安全性を確認し、現在は国内外の約100人への後期試験を実施中。自宅で内服できる経口薬として肺障害を解消する効果が期待でき、来年3月の治験終了後の速やかな承認と製品化を目指す。

 PAI-1阻害薬は慢性骨髄性白血病、メラノーマ(悪性黒色腫)でも治験が進む。

 また、使い捨てで安価な極細内視鏡の事業化を年度内に予定するなど医療機器開発にも注力。呼吸や嚥下(えんげ)機能、小児発達障害といった診断にAIを応用する研究も有力な事業分野だ。

 24日は公開価格670円を上回る初値976円を付けた。224万株を公募し、資金調達は16億円を超える見通しで、今後は東北大などからの人材確保も進める。

 21年3月期の売上高約2億900万円、資本金約9億円、従業員7人。

 取締役会長を務める宮田氏は「医療の現場に少しずつでも確実に成果を還元するとともに、東北大や地域の活性化という社会的責任を果たしていきたい」と抱負を語る。

 レナ社に対しては東北大出資のファンド運営会社、東北大ベンチャーパートナーズ(仙台市)が1億1100万円を出資。投資先の東北大発ベンチャーで初の上場に樋口哲郎社長は「レナ社の成長だけでなく、東北大の学生が起業や上場を目指すような機運を生み出す効果も期待したい」と歓迎する。

 同じく5000万円を出資する七十七銀行グループの七十七キャピタル(同)の投資先としては2件目の上場となる。

4080荷主研究者:2021/10/17(日) 21:42:13
>>4054
https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/7962/
2021-09-28 みやぎ建設新聞 # 物件(仙台圏)
富谷市/新都市交通システムの整備手法検討/福山コンサルが契約予定者/地下鉄整備を想定した場合の基本計画など

 富谷市は27日、公募型プロポーザルで選定を進めていた「富谷市官民連携による新たな都市交通システムの整備手法検討調査業務」の契約予定者を、福山コンサルタントに決めた。

 業務は、市民から要望が特に多かった都市交通システムである「地下鉄」の整備について検討する。具体的には地下鉄整備を想定した場合の基本計画および費用便益分析、採算性、さらにPFI方式による整備手法について検討していく。業務期間は2022年3月18日まで。

 同市の都市交通システムについては、過度な自家用車依存からの脱却や地域間交流・連携の強化など、交通を取り巻く課題への対応と望ましい都市像の実現を図るため、18年度に基本的な方向となる「富谷市公共交通グランドデザイン(都市・地域総合交通戦略(基本構想)」を策定。20年度は、各種施策の具体化および事業プログラム等を設定した「富谷市都市・地域総合交通戦略(基本計画)」をまとめている。基本計画で示された「新たな軸となる基幹公共交通の整備」では、仙台市の地下鉄南北線泉中央駅から富谷市明石台地区までの約3・4㌔㍍区間に公共交通を整備することを最重要課題としている。

4081荷主研究者:2021/10/17(日) 21:43:24

https://www.phoenixcontact.com/online/portal/jp?1dmy&urile=wcm%3apath%3a/jpja/web/corporate/press/press_information/5b08f7dd-3613-4b74-b685-65fd9ba81572
東北支店開設のご案内
2021/09/28

 フエニックス・コンタクト株式会社は、この度宮城県仙台市に、国内11拠点目となる東北支店を開設し、2021年10月1日(金)より営業を開始します。

 今回の仙台での支店開設により、東北地域のお客様へのサービスを向上し「お客様のお役に立つ」フエニックス・コンタクトになれるよう努力してまいります。

 記

【東北支店 概要】
事業所名 :フエニックス・コンタクト株式会社 東北支店
住  所 :〒980-0021宮城県仙台市青葉区中央4丁目6-1 SS30 9階
電話番号 :022-226-8890
FAX番号 :022-226-8990
営業開始日:2021年10月1日(金)
支店長 :土屋 克史

4082荷主研究者:2021/10/17(日) 21:47:56

https://kahoku.news/articles/20210928khn000034.html
2021年09月29日 06:00 河北新報
ヨドバシ仙台新ビル、23年4月末開業へ 12階建て、飲食や衣料品店も

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210929kahoku01.JPG
ヨドバシHDが計画する第1ビルの完成予想図。右側が仙台駅

 家電量販大手のヨドバシホールディングス(HD、東京)は28日、仙台市宮城野区のJR仙台駅東口で計画する複合商業ビル「(仮称)ヨドバシ仙台第1ビル」建設工事の地鎮祭を現地で開いた。家電量販店「ヨドバシカメラ マルチメディア仙台」を核テナントに、2023年4月末の開業を目指す。

 関係者約50人が出席。藤沢昭和社長らがくわ入れし、工事の安全を祈願した。ビルは鉄骨地下1階、地上12階で、延べ床面積7万6460平方メートル。5階までは店舗部分、6〜8階は立体駐車場、9〜12階はオフィスで構成する。複数の商業テナントが入り、飲食施設や衣料品店、食品スーパーなどを検討する。

 ペデストリアンデッキを拡張した上、市道を挟んで建つヨドバシ仙台第2ビル前にエスカレーターを設置。宮城野通方面との回遊性を高める。高速バス4台分の発着所も設ける。

 計画を担当するヨドバシ建物(東京)の安藤修一取締役営業兼管理本部長は「駅東口と宮城野通の沿道を活性化したい」と話した。

 現在、駐車場となっている計画地で11月1日に着工し、店舗部分は23年3月30日、ビル全体の完成は同年4月中を予定している。

4083荷主研究者:2021/10/17(日) 21:54:55

https://kahoku.news/articles/20210929khn000031.html
2021年09月30日 06:00 河北新報
東北大発ベンチャー、小型衛星エンジン開発へ 安全性と高い推進力

エレベーションスペースと斎藤助教が共同開発する高推力エンジン

 地球に帰還する小型人工衛星の開発に取り組む東北大発ベンチャーのエレベーションスペース(仙台市)は、安全性と高い推進力を両立した新型ハイブリッドエンジンの開発に乗り出した。東北大学際科学フロンティア研究所の斎藤勇士助教(宇宙推進工学)と共同研究する。高推進力を実現すれば、従来の小型衛星には難しかった地球への帰還が可能になるという。

 同社によると、人工衛星が地球に帰還するには、衛星軌道から離脱するための高い推進力が必要。通常の小型衛星が採用する電気エンジンは推進力が小さい。高推進力を持つ大型の衛星は固体または液体の燃料を用いたエンジンを使うが、安全性を維持した上での小型化には限界があった。

 共同研究では、危険物でないプラスチックなどの固体燃料と、詳細は非公表の液体か気体を使うハイブリッド方式のエンジンの開発を目指す。一般的な電気式の推力数ニュートンに対し、ハイブリッド式は数百ニュートン級になるという。

 同社は今年2月設立。2023年に大気圏で燃え尽きず地球に帰還できる小型人工衛星の実証機打ち上げを目指す。将来は民間企業などを対象に、宇宙実験などが可能なプラットフォームの提供を計画する。

 小林稜平最高経営責任者(CEO)は「共同研究で開発するエンジンは、小型衛星の移動性能を革新的に高め、新たな利用分野の開拓につながると確信している」と話した。

4084荷主研究者:2021/11/27(土) 22:53:12

https://kahoku.news/articles/20211007khn000057.html
2021年10月08日 06:00 河北新報
ホテル法華クラブ仙台、来年1月営業終了 宴会需要の減少響く

来年1月で営業を終えるホテル法華クラブ仙台=仙台市青葉区本町2丁目

 仙台市青葉区本町の「ホテル法華クラブ仙台」が2022年1月5日で営業を終了することが7日、分かった。開業から37年余り。22年3月で土地・建物の賃貸借契約が満了するのに伴い、新型コロナウイルス禍による宴会需要の減少なども踏まえて退去を決めた。

 経営する法華倶楽部(くらぶ)(東京)が10月に入り、取引先などに営業終了を知らせた。従業員は約60人。社員はアルモントホテル仙台(青葉区)などグループ内のホテルに異動となる見通し。パート従業員は解雇も含め処遇を検討する。

 法華クラブ仙台は1984年5月に開業。地上11階、客室数151。最大300人収容のホールなど大小の会議室・宴会場を6室備える。法華クラブによると、コロナ下でも客室稼働率は8割程度と堅調に推移していたが、売り上げの5割ほどを占める宴会はほぼなくなり、今年4月から宴会営業を休止していた。

 石沢真総支配人は営業終了について「主な理由は契約期間の満了。当面は宴会需要の回復は厳しいと予想され、施設の老朽化なども踏まえ、総合的に判断した」と説明。「宴会場は仙台の官公庁、企業の方に多く利用いただいた。感謝しかない」と述べた。

 土地・建物は、仙台市内でビジネスホテル「ホテルグリーンチェーン」を展開する松月産業が11年に取得している。

 市内では、総合宴会場「仙台勝山館」がコロナ禍による需要低迷を理由に6月末で営業を終了。仙台国際ホテルも宴会場の営業を22年3月末で終え、宿泊・飲食中心の業態に変更する。

4085荷主研究者:2021/11/27(土) 22:57:35
>>4035
https://kahoku.news/articles/20211014khn000038.html
2021年10月15日 06:00 河北新報
仙台勝山館、住販システムGへ売却決定 10月中に引き渡し

仙台勝山館=仙台市青葉区上杉

 6月末で営業を終了した仙台市青葉区上杉の総合宴会場「仙台勝山(しょうざん)館」について、運営していた勝山企業(青葉区)は14日までに、土地と建物を不動産業の住販システムグループ(泉区)に売却することを決めた。売買契約を既に終え、10月中に引き渡す予定。売却額は非公表。

 勝山館は1991年開業。地上6階、地下1階のビルに大小の宴会場やチャペル、能舞台などを備える。勝山企業は庭園や前庭を残すことを条件に、売却先を探していた。

 伊沢平一代表取締役は「景観を維持するため、勝山公園と接する庭園や前庭の樹木などを残すことを条件にお譲りした。建物については寿命なども踏まえて購入者が決めることだ」と話す。

 住販システムグループは、郊外型商業施設やオフィスビルの運営なども手掛け、年商約30億円。今後、築約30年の勝山館の建物や設備の状況について調査し、修繕コストなどを見極めた上で、テナントを募って商業施設などとして活用することを検討している。

 赤木久一社長は「勝山館は仙台の名所とも言える施設。大事にしないといけないと考えている」と話した。

 勝山館は新型コロナウイルス禍で宴会や婚礼が激減し、休業を経て6月末に営業を終了した。勝山企業は隣接地で「レストラン勝山館」の開業を計画している。

4086荷主研究者:2021/11/27(土) 22:57:59

https://www.iwate-np.co.jp/article/2021/10/16/104109
2021.10.16 岩手日報
三陸道で高速バス実証運行 県北バスと宮城交通22日から

 県北バス(盛岡市、松本順社長)と宮城交通(仙台市、青沼正喜社長)は22日、三陸道を活用した高速バス「宮古・気仙沼・仙台線」の実証運行を始める。三陸道の開通に伴い、宮古駅-仙台駅間の移動時間が短縮されたことを踏まえたもので、来年1月末まで実施。新たな観光ルートとして定着させ、交流人口の拡大を図る。

 同線は▽道の駅シートピアなあど(宮古市)▽宮古駅前▽陸中山田駅前(山田町)▽気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ▽仙台駅東口▽仙台空港-の6停留所をつなぐ。1日2往復で、うち1往復が仙台空港に乗り入れる。

 県北バスによると、宮古駅-仙台駅間は、従来の一般道では5時間超を要していたが、三陸道を通る今回の高速バスでは4時間10分で結ぶ。観光面での需要に加え、圏域の住民や水産関係者らの移動の利便性向上も期待される。

 ◇      ◇

 記事全文は、10月15日付の岩手日報本紙をご覧ください。

4087荷主研究者:2021/11/27(土) 22:59:47

https://kahoku.news/articles/20211018khn000004.html
2021年10月18日 10:59 河北新報
若林区役所駐車場を民間貸し付けへ 夜間・休日の利便性アップ図る

民間事業者に有償で貸し付ける若林区役所の駐車場

 仙台市は若林区役所の平面駐車場を民間事業者に有償で貸し付け、来年2月に時間貸しの一般有料駐車場として運用を始める。区役所が閉庁となる夜間、休日の有効活用に民間ノウハウを取り入れ、市の歳入増も図る狙い。区役所や周辺施設の利用者は引き続き、無料駐車できるようにする。

 若林区役所の駐車場は庁舎の北側と南東側の2カ所あり、面積は合わせて約3900平方メートル。北側は76台、南東側は79台を止めることができる。事業者への貸付期間は3年間。1回(3年間)のみ更新を認める。

 (1)原則24時間の開場(2)区役所の開庁時間帯の利用料金は周辺駐車場の1・5倍以上-などを条件に11月1日まで事業者を募集中。貸付料や管理運営手法の提案をもらい、市民局に設置する選定委員会で決める。

 貸し付け後の一般有料駐車場は区役所、隣接する区中央市民センター別棟内の子育て支援施設「のびすく若林」、南小泉児童館、区社会福祉協議会の利用者を無料とし、新たに道路を挟んで南側の区中央市民センター利用者も対象にする。

 市民センターの有料駐車場は地下に58台分があるが、併設の区文化センターや若林図書館と共用のため、イベント開催時などは満車状態が続く。貸し付けを機に区役所駐車場を使えるようにし、地下駐車場の混雑解消にもつなげるという。

 市は2016年策定の行財政改革推進プラン(現・市役所経営プラン)で、区役所駐車場の有効活用を打ち出した。17年6月には宮城野区役所で一般有料駐車場の運用を始め、今回の若林区役所は2例目となる。

 若林区総務課の担当者は「文化センターや図書館は休日に利用者が多く、駐車場の混雑が課題だった。目の前の区役所駐車場を民間に委ねることで、歳入増にもつながる」と説明する。

4088荷主研究者:2021/12/12(日) 14:50:13

https://kahoku.news/articles/20211022khn000024.html
2021年10月22日 13:34 河北新報
仙台-宮古間、約1時間短縮 三陸道の高速バス実証運行開始

 岩手県北自動車(岩手県北バス、盛岡市)と宮城交通は22日、仙台空港(名取市、岩沼市)とJR仙台駅、気仙沼市、宮古市などを結ぶ高速バスの実証運行を始めた。三陸沿岸道の開通でアクセスが向上した同区間の周遊を促し、交流人口増加につなげる。来年1月末までの期間中、継続運行を見据えてアンケートなどで利用ニーズを調べる。

 同日午前8時、仙台駅東口を出発した第1便には17人が乗り込んだ。仙台市青葉区の50代男性は「仕事でよく宮古市に行くが、新幹線とバスを使っていた。今後は一本で行けて楽になる」と喜んだ。

 出発式で岩手県北バスの松本順社長は「三陸道という社会資本を生かし、地域経済を活性化したい。沿岸の旅の魅力発信にも努める」とあいさつした。

 運行は1日2往復。仙台駅と宮古市の道の駅「シートピアなあど」を行き来し、気仙沼市、岩手県山田町と宮古駅を経由。うち1往復は仙台空港に乗り入れる。同社によると、一般道で5時間以上を要していた仙台駅―宮古駅間が4時間10分に短縮されるという。

 片道運賃は仙台駅―宮古市間3500円、仙台駅―気仙沼市間2100円(子どもは半額)。仙台空港までは500円増し。

 実証運行は、観光庁の既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業の採択を受けており、期間中は岩手県沿岸での復興ツーリズムツアーなども展開する。

4089荷主研究者:2021/12/12(日) 14:55:00

https://www.decn.co.jp/?p=123384
2021年10月26日 日刊建設工業新聞 6面
ニトリ/仙台市港区に6万平米の大型物流施設/23年度着工、24年度完成めざす

(仮称)ニトリ仙台DCの完成イメージ(公表方法書から)

 家具量販店のニトリは、海外から東北全域への輸配送拠点となる大型物流施設「(仮称)ニトリ仙台DC(ディストリビューションセンター)」を仙台市仙台塩釜港(仙台港区)の隣接地に建設する。機能集約型拠点として整備する物流倉庫で、建物はSRC造延べ約6万2000平方メートルの規模。2023年度の着工、24年度の完成を目指す。

 25日、仙台市の環境影響評価条例に基づき大規模建築物(延べ5万平方メートル以上)建設に伴う環境影響評価方法書の縦覧を開始した。11月24日まで意見を募集している。

 計画地は宮城野区蒲生3。JR仙台駅から東に約10キロ、七北田川左岸の仙台港南側に位置する。同地区は東日本大震災で甚大な被害を受け、防災集団移転後の跡地。新たな産業集積を推進する都市基盤の再整備地区に位置付けられ、「仙台市蒲生北部被災市街地復興土地区画整理事業」が進められている。用途地域は工業地帯・準工業地帯。敷地面積は約4万0700平方メートル(うち建築面積2万1300平方メートル、緑化面積約5700平方メートル)。

 建物はSRC造4階建て延べ約6万2000平方メートル。物流施設として、倉庫棟、製品や部品を自動搬送し高層ラックに保管する自動倉庫棟、従業員駐車場(205台分)、給油施設などを整備。仙台塩釜港を東北エリアの玄関に位置付けて物流関連事業の拡大と温室効果ガス排出削減の両立を図る。

 今後、環境影響評価を22年度末まで実施する。併せて埋蔵文化財の発掘調査、整理作業も進める。23年度に建築工事に着手し、24年度の完成を目指す。

 環境影響評価はプレック研究所が担当した。

4090荷主研究者:2021/12/12(日) 14:58:54

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/8077/
2021-10-27 みやぎ建設新聞(仙台圏)
組合準備委/仙台市・利府町境で区画整理/年内にも本組合設立へ/約11ha対象に253区画の宅地造成を計画

 仙台市と利府町の境界部で土地区画整理事業による宅地造成を計画している仙台市岩切羽黒前利府町神谷沢土地区画整理組合設立準備委員会は、宮城県に対して組合設立の認可申請を行った。早ければ年内にも認可および設立を目指す。

 事業計画書によると、施行場所は県道仙台松島線(通称・利府街道)の西側かつ利府町南部に位置する神谷沢団地の南側。仙台市宮城野区岩切羽黒前地内および利府町神谷沢金沢地内で、区域中央付近から北が利府町、南が仙台市となる。現状は大部分がスギ林で、標高差が約30㍍の丘陵地。

 ここに戸建住宅をメーンとする、1区画当たり平均180平方㍍で253区画の住宅団地を開発する。平均標高は20㍍とし、北側から南傾斜のひな壇に造成。施行面積は10・81㌶で、土地利用計画は宅地と公共用地が約5㌶ずつを占める。

 公共施設は、公園と集会所をそれぞれ中央と北側の2カ所に設けるほか、調整池を南側と北側の2カ所に配置する。区域内道路は、利府街道から進入する幅員12㍍の準幹線道路と、仙台市側からの進入路として幅員7・5㍍の区画道路を置くほか、大部分の区画道路は幅員6㍍の規模とし、一部に幅員4㍍の歩行者専用道路を設ける。

 施行期間は2021〜25年度を予定。なお当該地区は、宮城県が仙塩広域都市計画の変更によって20年5月に市街化区域に編入済み。

4091荷主研究者:2021/12/12(日) 15:03:27

https://kahoku.news/articles/20211029khn000004.html
2021年10月29日 10:55 河北新報
仙台市役所の新庁舎、敷地南西に配置 15階建て、ヘリポートも 中間案公表

勾当台公園側から見た新庁舎の完成イメージ。左下は市民広場、右下は勾当台通

 仙台市は現在地に建て替える市役所本庁舎の基本設計中間案を公表した。新庁舎は地上15階、地下1階で敷地の南西側に整備する。北、東側には低層の市民利用施設や広場を設ける。敷地中央を南北に貫く通路、各建物を2階部分でつなぐ空中通路を配置し、回遊性を持たせる。11月に中間案の市民説明会を開催する。

 新庁舎は高さ約80メートルの鉄骨一部鉄筋コンクリート建て。正四角柱の北西角、南東角をへこませたような形状で夏は南東風、冬は北西風を庁舎に取り込み、ビル風を低減する設計とした。正面玄関は東側に配置し、特徴的な大屋根を設ける。

 延べ床面積は約6万平方メートル。1、2階には市民協働・交流施設や飲食店など商業施設を入れる。3階は機械室などで4〜13階に行政機能、14、15階に議場など市議会機能を持たせる。地下1階は駐車場にする。

 建物は免震構造。3日分の自家発電燃料と7日分の飲料水を備蓄し、災害時は敷地内を一時避難場所として使えるようにする。現庁舎の解体を含む総事業費は472億円と見込む。

 市議会が要望した屋上ヘリポート整備を採用した一方、議会エリアの木造化はヘリ着地時の耐衝撃性などに課題があり断念した。新庁舎の建物構造に影響しない市民利用施設などは、引き続き木造化を検討する。

 基本設計は、事業提案を総合的に審査する「公募型プロポーザル方式」で選んだ東京の石本建築事務所、千葉学建築計画事務所の共同企業体が手掛け、2022年3月に完了させる。

 22年度からは2年間かけて詳細な実施設計を進める。23年度に現庁舎の議会棟などを先行解体し、24年度に新庁舎の本体工事に着手。28年に利用を開始する。現庁舎の解体や市民利用施設の整備を含め、全工事の完了は30年度を予定する。

 市民説明会は11月14日午後1時、15日午後6時の2回、いずれも青葉区のアエルで開催する。各回150席程度の参加者を募集し、ウェブ形式の併用も検討する。参加申し込みは11月上旬から「みやぎ電子申請サービス」で受け付ける。

4092荷主研究者:2021/12/12(日) 15:03:51

https://kahoku.news/articles/20211029khn000006.html
2021年10月29日 17:10 河北新報
JR松島海岸駅の新駅舎、来月15日に使用開始

松島海岸駅の新駅舎のイメージ。エレベーターや連絡通路、観光案内スペースなどを設ける 

 JR東日本仙台支社は28日、県や松島町と整備を進めてきた仙石線松島海岸駅の新駅舎の使用を11月15日に開始すると発表した。

 新駅舎は鉄骨3階、延べ床面積約670平方メートル。駅舎内壁の一部は木目調で、外観は落ち着きのある色合いにした。1階に多機能トイレを備え、新設の1番線ホームと既設の2番線ホームにはエレベーターを設置。3階には1番線ホームへの連絡口があり、展望スペースも設けた。

 1階の観光案内コーナーと土産店、2階のベーカリーカフェは12月1日にオープン予定。2番線ホームの連絡通路とエレベーター、1番線側の転落防止用固定柵は改修中で、来年3月ごろに使用を開始する。総工費約18億円は国と県、松島町、JR東で負担した。

 日本三景松島の玄関口である同駅は1927年に開業した。担当者は「コンセプトは『おもてなしの心かよう 観光拠点としてのシンボル』。バリアフリーに対応したほか、松島の観光案内を備えた」と説明する。

4093荷主研究者:2021/12/12(日) 15:05:15
>>3878 >>3965
https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/8086/
2021-10-29 みやぎ建設新聞(仙台圏)
仙台市/JR福田町駅周辺の測量設計/玉野総合コンサルが落札/利便性に配慮した駅周辺施設など

 仙台市は、JR仙石線・福田町駅の移設に伴う新駅周辺測量地質調査予備設計業務について、1741万0498円で玉野総合コンサルタントの落札を決めた。

 今月19日に開札したもので、同社のほかオオバが参加。また、中央コンサルタンツ、千代田コンサルタント、日本測地設計が失格となった。予定価格は2175万9000円、最低制限価格は1722万4372円だった。

 現在の福田町駅は、仙台市宮城野区福田町1の12の1地内で1986年3月に完成したS造3階建ての半橋上駅舎。利用者のアクセス手段が自由通路階段のみとなっており、利用者からはエレベーターの設置などバリアフリー化を求める声が挙がっているが、現在の駅敷地が狭あいなため駅移設による対応を立案した。それによると、新たな駅は現在の駅から西側に位置し、仙台車両センター宮城野派出所の南側となるJR所有地内に整備する。

 駅舎はJR東日本が、関連する周辺施設は仙台市が担当。市では、南北への往来が可能で駅に直結するエレベーター付き自由通路や、必要に応じた周辺アクセス道路の改良、駐輪場設置、駅前広場の整備を行う。

 今回の業務は、これまでの計画を踏まえ、利便性等に配慮した駅周辺施設や周辺道路・構造物の設計などを行うもの。

 現在のJR東日本宮城野区総合事務所の東側および線路を挟み南側の周辺施設用地0・18㌶を対象に、駅前広場に導入すべき施設と施設規模の詳細な検討を実施する。また、駅周辺道路とするための既存堀(福田用水)の函渠化に向け、JR横断部も含めた道路予備設計0・33㌔㍍も行う。履行期限は2022年3月25日まで。

 市では今後、今回業務の続きとなる詳細設計を来年度以降に発注する考え。また、同じく来年度に駅自由通路や踏切部分の水路構造物などに関する基本設計をJR東日本に委託する方針だ。

4094荷主研究者:2021/12/12(日) 15:10:11

https://www.yamagata-np.jp/news/202110/30/kj_2021103000661.php
2021/10/30 11:19 山形新聞
シェルター(山形)に農水大臣賞 仙台の木造ビル、高い耐震・耐火性

シェルターが手掛けた全国初の純木造高層ビル。木材利用優良施設コンクールで農林水産大臣賞を受賞した=仙台市

 木造建築メーカー・シェルター(山形市、木村仁大社長)が仙台市のJR仙台駅東口に建設した全国初の純木造高層ビル(7階建て)が、木材利用推進中央協議会主催の2021年度木材利用優良施設コンクールで農林水産大臣賞を受賞した。高い耐震・耐火性能を実現した同社の技術で、都市部への木造高層ビル建設が可能になったことを示すシンボル的建物。表彰式が29日、都内で行われた。

 コンクールは木材の利用促進に寄与する優良施設を表彰している。21年度は72点の応募があり、最高賞の内閣総理大臣賞と、これに次ぐ農林水産、国土交通、環境の各大臣賞を含む13点を特別賞に選んだ。

 シェルターが手掛けたのは、仙台駅東口そばに位置する「高惣木工ビル」(延べ床面積約1130平方メートル)。同社によると、木材とコンクリートや鉄を組み合わせた高層ビルはこれまでもあったが、柱、はりなど主要構造部に製材を使用した高層ビルは全国初という。いずれも同社が開発した、耐震性の高い接合金物工法「KES構法」と、核になる製材を束ねた木材(荷重支持部)を石こうボードで囲み、さらに外側を木材(表面材)で覆った木質耐火部材「COOL WOOD(クールウッド)」で建設した。使用木材は東日本大震災の被災3県と栃木県から調達した。今回の受賞は木材利用量が多く、地元材を優先使用した点も評価された。

 同社は「日本で初めて全て木造で、さらには製材で建てた7階建て木造ビル。完成までさまざまな困難があったが、プロジェクトに関わった全ての方に深く感謝する。これからも山形から全国、世界へ『木造都市』を発信していく」とコメントした。

4095荷主研究者:2021/12/12(日) 15:11:36

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/8089/
2021-11-01 みやぎ建設新聞(仙台圏)
組合設立準備委/仙台市下愛子地区で土地区画整理事業/今月の組合設立目指す/総事業費28億余、事業計画の縦覧開始

 仙台市愛子土地区画整理組合設立準備委員会(仙台市青葉区上愛子 佐藤利明委員長)は、仙台市青葉区下愛子観音堂ほかの約16万6000平方㍍エリアを対象に商業・業務系の拠点形成を図る目的で土地区画整理事業を計画。本組合の設立認可申請を仙台市に行うとともに事業計画の縦覧を開始した。本組合の設立認可は今月末を予定しており、その後12月中旬に組合設立総会を開催。来年春ごろからの本格着工を目指す。総事業費は28億余。

 縦覧は今月11日まで、仙台市HPもしくは同市都市整備局市街地整備部市街地整備課で実施。意見書の提出は同25日まで受け付ける。

 この事業は、人口が増加しているJR仙山線・愛子駅周辺エリアと錦ヶ丘エリアの中間地点に位置する青葉区下愛子の観音堂地区において、道路など公共施設の整備改善・土地利用度向上による良好な市街地形成と大街区・共同利用による商業・業務系土地利用による地域拠点形成を目指すもの。

 施行地区は青葉区下愛子観音堂、峯岸前、葉前場、稲荷前、志出の各一部の16万5855・46平方㍍で、国道48号と県道秋保温泉・愛子線の交差点東側に位置する、国道48号を挟んだ南北に広がるエリア。近隣には仙台市青葉区宮城総合支所などが立地している。施行後の土地利用については、道路や公園などの公共用地が5万8858・22平方㍍、宅地が4万9517・24平方㍍(民有地・公有地計)、保留地は5万7480平方㍍。総事業費は28億7400万円としている。基本設計などは昭和が担当した。

4096荷主研究者:2021/12/12(日) 15:15:47

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/8098/
2021-11-04 みやぎ建設新聞(仙台圏)
仙台市/R286・南赤石工区の測量等/大江設計の落札決定/工事用道路は来年度以降に着工へ

 仙台市は、国道286号南赤石工区の用地測量等業務を1510万7770円で大江設計に委託した。

 10月19日に開札したもので、同社のほかサトー技建、東北パシフィックが参加。また、復建技術コンサルタントが失格となった。予定価格は1907万5000円、最低制限価格は1510万7770円だった。

 国道286号については現在、仙台市と宮城県が共同で線形改良を計画。仙台市太白区坪沼から川崎町支倉川窪地区に至る約2・7㌔㍍を対象とし、仙台市はこのうち川崎町の境までの約1・4㌔㍍の事業を担当。残る川崎町側約1・3㌔㍍は宮城県が施行する。仙台市側には構造物として橋長207㍍、PC3径間連続箱桁の1号橋や延長447㍍、内空断面積約74平方㍍の第1号トンネルを設ける予定だ。

 今回の業務では、トンネルの区分地上権の設定に向けた路線測量0・55㌔㍍や用地測量11・3㌶を実施する。また、工区内を流れる碁石川右岸からの進入路となる工事用道路の詳細設計0・26㌔㍍なども行う予定としている。

 履行期限は2022年3月31日まで。

 来年度以降、今回業務で設計する工事用道路の整備に着手する方針だ。

4097荷主研究者:2021/12/12(日) 15:18:27

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/8104/
2021-11-05 みやぎ建設新聞(仙台圏)
宮城テレビ放送/有効活用の検討へ/仙台市泉中央に用地取得/仙台市地下鉄泉中央駅東側の約6100㎡

 宮城テレビ放送(仙台市宮城野区日の出町1の5の33 大沼裕之代表取締役社長)は、仙台市泉区泉中央1丁目の用地約6100平方㍍を取得した。今後、取得した用地の有効活用を検討する。

 今回同社が取得した用地は、仙台市泉区泉中央1の3の1ほか地内で仙台市営地下鉄南北線泉中央駅の東側近隣地。宮城県警泉警察署の北側に位置し、泉中央通り線と泉ヶ岳通り線に隣接した、現在は有料駐車場として使用しているところ。以前は大手商社が所有していた。

 同用地周辺は、1980年に仙台市に隣接する当時の泉市が副都心形成に向けた土地区画整理事業を施行したエリアで、区画整理内には仙台市泉区役所(当時の泉市役所)をはじめセルバやアリオ仙台泉などの商業施設があり、仙台市内北部の中心地区を形成。

 宮城テレビ放送は、70年にTBS系列の東北放送、フジテレビ系列の仙台放送に続く宮城県内で3番目の民放局として開局。日本テレビ系の東北ブロックの基幹局で2020年10月には開局50周年を迎えた。既存の放送局は老朽化が著しく、施設のある宮城野区日の出町地内は近年のゲリラ豪雨による浸水で隣接する国道45号が冠水するなど、報道取材にも影響が出ていた。

 宮城県内の放送局では、近年、老朽化した施設の整備が相次いで進められており、仙台放送が04年に仙台市青葉区上杉5丁目に新社屋を建設したほか、日本放送協会が18年に仙台市青葉区錦町1丁目から青葉区本町2丁目に移転、20年に東北放送が仙台市太白区八木山香澄町で社屋を建て替え、仙台市青葉区双葉ケ丘2丁目にあった東日本放送は今年、仙台市太白区あすと長町1丁目で業務を開始している。

4098荷主研究者:2021/12/12(日) 15:19:57

https://kahoku.news/articles/20211105khn000060.html
2021年11月06日 06:00 河北新報
【独自】東北福祉大「鉄道ステーション」閉館へ 関係者、資料の散逸懸念

 東北福祉大がJR仙山線東北福祉大前駅の隣に2007年開設した「鉄道交流ステーション」(仙台市青葉区国見)を、来年3月末限りで閉館する方針を固めたことが5日、分かった。東北の発展に貢献した鉄道の歴史を伝える文献や写真、模型を収蔵し、地域コミュニティーの拠点としての役割も担った。閉館後の扱いは未定で、関係者は「貴重な史料が散逸してしまうのではないか」と懸念する。

交流電化に関する史料や模型が保管されている東北福祉大鉄道交流ステーション=2014年8月、仙台市青葉区国見1丁目

 今年5月下旬、学内外の委員で構成するステーション運営会議の席上、大学側の意向が口頭でメンバーに伝えられた。大学側は学生の利用を念頭に改装する方針を示し、史料や鉄道模型など収蔵品を片付けるよう求めたという。

 同大PR課の担当者は取材に対し「今後については何も決まっていない。現段階で話せることはない」と述べた。

 ステーションは、東北福祉大前駅に隣接する同大ステーションキャンパス館の3階部分にある。改札口に直結した玄関を入ってすぐの展示室(約50平方メートル)と模型館「TFUスカイトレイン」(約25平方メートル)から成る。

 東北福祉大前駅は同大が建設費を負担して建設が進められた請願駅で、キャンパス新築に合わせて2007年に開業した。周辺の開発許可に当たり市などから地域との連携を深めるよう求められ、仙山圏の交流拠点としてステーションを開設した。

 仙山線では新幹線や東北線に用いられている交流電化方式の試験が全国で初めて実施されたことから、関連の技術資料や記録、証言を数多く収蔵。高齢となった元技術者や元機関士への聞き取り調査にも取り組んでいた。

 他界した愛好家から大型鉄道模型「HOゲージ」200両超の寄贈を受け、13年にはTFUスカイトレインを設けていた。ステーション運営には市民団体「みちのく鉄道応援団」(仙台市)が協力してきた。新型コロナウイルス感染拡大に伴い20年4月から臨時休館している。

 応援団の代表幹事を務める佐藤茂さん(64)は「交流電化の史料を重点的、体系的に保管している施設は他に例を見ない。愛好家らから『大学であれば必ず未来に受け継いでくれる』と期待され寄贈された史料でもある。引き続き保管、展示してほしい」と話す。

4099荷主研究者:2021/12/12(日) 15:20:46
>>4080
https://kahoku.news/articles/20211106khn000001.html
2021年11月06日 09:50 河北新報
地下鉄延伸へPFIの可否検討 宮城・富谷、コンサルに調査委託

仙台市地下鉄南北線

 仙台市地下鉄南北線泉中央駅(泉区)以北の地下鉄延伸を目指す宮城県富谷市は本年度、新たな整備手法として、PFI(民間資金活用による社会資本整備)方式の可否の検討に着手した。先月、福岡市のコンサルタント業者と調査委託契約を交わし、本年度中に調査結果の報告を受ける見通し。

 市によると調査は、泉中央-明石台(富谷市)の約3・4キロに地下鉄路線を設けると想定し実施。「地下鉄整備の基本計画」「費用便益分析」「PFI事業のメリットと関係法令等の整理」など9項目を業務内容に挙げた。

 単線または複線で整備した場合の経路や中間駅の位置、将来の需要予測、運賃外収入などを検討し、PFI方式の利点を調べる。約30に及ぶ細目を列挙し、仙台市の利用者にとってのメリットや地下鉄南北線への影響なども明記した。

 富谷市交通政策推進室の担当者は「PFI方式で事業を進めれば、採算性の確保や行政の負担軽減が期待できる」と言う。同室によると、全国でPFI方式で地下鉄を整備した前例はないという。

 市は2019年度にまとめた都市・地域総合交通戦略の基本計画で、基幹公共交通の整備を最重要施策に位置付け、30年以降の長期目標として、地下鉄整備を例示した。

 泉中央-明石台を整備区間に挙げ、事業費を400億〜600億円、年間の運行経費を約4億3000万円と試算。計画策定後の協議で、採算性確保の観点から、PFI方式の検討が新たに浮上したという。

 若生裕俊市長は15年の富谷町長選(当時)で、地下鉄延伸を公約に掲げ初当選した経緯を踏まえ「地下鉄整備は1丁目1番地の公約。選択肢の一つとしてPFI方式の可能性を多面的に検討し、実現に向けた具体策を見いだしたい」と話す。

4100荷主研究者:2021/12/12(日) 15:37:08

https://kahoku.news/articles/20211110khn000044.html
2021年11月11日 06:00 河北新報
勾当台公園、仙台市役所新庁舎と一体活用へ 市が再整備素案

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211111kahoku01.JPG
再整備が検討される勾当台公園の「いこいの広場」

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211111kahoku02.JPG

 仙台市は勾当台公園(青葉区)再整備基本構想の素案を公表した。勾当台通の直線化に伴い1989年に再整備され、30年以上が経過した公園を一新。「仙台の庭」として価値を高め、建て替える市役所本庁舎との一体的な活用を目指す。

 公園を三つのエリアに分け、再整備方針を示した。勾当台通西側の「にぎわいの広場(市民広場)」は交流・にぎわいの拠点。一番町商店街から定禅寺通、つなぎ横丁、市民広場、市役所本庁舎と南北に直線でつながる空間形成を目指す。

 市民広場と表小路、市役所敷地内の広場の一体的な利用も目指すとともに、防災機能を備え、災害時の対策拠点としても活用する。イベント用の電源や給排水設備なども拡充させる。

 県庁西側にある「歴史の広場」は勾当台通との一体的な歩行空間を形成する。多くの路線バス、高速バスが止まる「県庁市役所前バス停」と連動させた休憩スペース配置などを目指す。

 県庁南側の「いこいの広場」は、都心のまとまりある緑と広場空間を再構築する。野外音楽堂の改築と再配置、芝生広場の設置を検討するほか、トイレや売店のリニューアル、カフェ開設なども視野に入れる。

 素案は2日にあった有識者の再整備検討懇話会で説明された。委員からは「親子が楽しめるよう遊具を設置してもいい」「回遊性を高めるため、エリアごとの役割を分散させてみてはどうか」などの意見が出た。

 市は本年度内に基本構想をまとめ、22年度中に基本計画を策定する。再整備の工事は25年度に着手し、30年度の完了を目指す。

4101荷主研究者:2021/12/12(日) 15:46:19
>>3490 >>3864
https://kahoku.news/articles/20211114khn000001.html
2021年11月14日 06:00 河北新報
仙台工業団地、仙台東IC付近に移転 23年秋まで 跡地に商業施設

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211114kahoku01.JPG
移転する仙台工業団地。工場や設備の老朽化が課題となっている=仙台市若林区六丁の目元町

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211114kahoku02.JPG

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211114kahoku03.JPG
造成工事が進む移転先の農地=仙台市若林区六丁目南

 仙台工業団地(仙台市若林区)が2023年秋ごろまでに、仙台東部道路の仙台東インターチェンジ(IC)付近に移転することが決まり、移転先で造成工事が進んでいる。市地下鉄東西線六丁の目駅に近い跡地には、大型商業施設やマンションの建設が計画されており、再開発による市街地の活性化に期待がかかる。

 仙台工業団地協同組合によると、移転先は若林区六丁目南の農地。現在地から東に約2・5キロ先にある。敷地面積は9・7ヘクタール。昨年8月に始まった造成工事は7割ほどが終わり、来年3月までに完了するという。

 移転の総事業費は約118億円。協同組合に加盟する機械器具や金属製品などの製造業者19社のうち、16社が来年7月から順次移転する。新たな企業も複数進出する予定となっている。

 現在の工業団地は移転完了後に跡地の造成工事に着手する。六丁の目駅の南西に広がる6・9ヘクタールの敷地に、26年3月までに商業施設やマンションが相次ぎ完成する見通し。駅周辺の街並みは大きく姿を変える。

 仙台工業団地は1963年に造成された。市内に点在する中小企業が協同組合を設立し、64年に操業を開始した。半世紀が経過し、工場や設備が老朽化したほか、2015年の東西線開業で周辺開発が進むとみられたため、協同組合が02年に移転の検討を始めた。

 08年に移転準備委員会が発足。複数の移転先が挙がり、現在地に近く東部道路に隣接し、交通アクセスに優れた農地が有力候補になった。だが、リーマン・ショックや東日本大震災が発生し、一時中断となった。

 震災後、農地は国の大規模圃場整備の対象に含まれた。市は除外するよう国に働き掛け、18年5月に市街化区域に編入した。協同組合は18年6月に農地を買い取り、市は20年5月に移転計画を正式に認可した。

 協同組合の梶原功理事長(77)は「老朽化が課題だったため、移転先が決まってよかった。新工業団地では環境に配慮した取り組みを進めたい。跡地は地域に喜んでもらえるような場所になればいい」と話した。

4102荷主研究者:2021/12/12(日) 16:13:17

https://kahoku.news/articles/20211112khn000027.html
2021年11月15日 06:00 河北新報
需要予測の差埋まらず 仙台市ガス民営化 挫折の要因(上)

 仙台市ガス事業民営化が再び白紙に戻った。市は9月、事業継承者の公募に唯一応じた東北電力など4社グループの提案を退け「該当者なし」と決定した。2009年の前回民営化の頓挫から10年余り。満を持して挑んだ一大プロジェクトはまたも挫折した。浮き彫りになったのは、都市ガス事業を巡る官民の認識差。双方の溝はなぜ生まれたのか、要因を探った。
(報道部・古賀佑美)

ガス事業民営化の公募結果を知らせる仙台市の発表資料、東北電の樋口社長(左下)、橘川委員長から答申書を受け取る郡和子市長(右上)のコラージュ

 民営化後の5年間で需要家が約2万件減少する-。

 事業提案書に記された将来予測にガス局幹部は拍子抜けした。市が民営化目的の一つに掲げた「ガス事業の永続的発展」とは相いれない内容。到底、受け入れられない見立てだった。

 有識者でつくる民営化推進委員会の橘川武郎委員長も9月7日の答申書提出後の記者会見で「ガス事業者としての矜持(きょうじ)を感じられない」と予測を一蹴した。

 応募した東北電と東京ガス、石油資源開発(東京)、カメイの4社グループは、17年の都市ガス小売り全面自由化に伴う競争激化を理由に挙げ、民営化後の道のりをシビアに描いた。

 資源エネルギー庁によると、自由化以降に他事業者などに契約を切り替えた割合「スイッチング率」は、3月末時点で東北は0%だが、他地域は関東17・8%、中部16・0%、近畿22・5%に及ぶ。2万件の予測は減少率に直すと5%程度で必ずしも高くはない。

 東北電の樋口康二郎社長は9月末の定例記者会見で「電気もガスも自由化が進み、競争にさらされている状況からすると2万件は妥当な数字だ」と強調した。

 一方、市の将来予測はどうか。ガス局は20年度末の需要家(空き家を含む)34万3288件は25年度末に34万2299件となり、5年間の減少は989件にとどまると試算。4社グループと期間は異なるが、予測には20倍の開きがあった。

 「民営化した途端、競争が起きるとは考えにくい」と担当者は4社グループの予測に首をかしげる。都市ガス事業は燃料調達や導管の保安が必要で、参入障壁はそもそも高いとされる。国は20年、卸供給の新規参入を促す新制度を創設したが、仙台圏では参入がない。

 エネルギー競争が激しい地域は地元の電力、ガス事業者がそれぞれ他地域の電力、ガス事業者と組み、セット販売で顧客を奪い合う構図が多い。地元の東北電を含むグループが市ガスを引き継ぐケースでは「競争相手が想定しづらい」(ガス局幹部)という。

 2万件減の予測はガス局や推進委の一部に「東北電が電気に切り替えさせた分も含むのではないか」との疑念さえも抱かせた。市は4社グループの提案をガス事業の永続的発展とは「整合しない」と結論付けた。

 「腹を割った話し合いはできなかったのか」。2度目の白紙を報告した市議会9月定例会では、応募者とのコミュニケーション不足を指摘する声が相次いだ。

 4社グループが提案書を作成する際、ガス局と行う「円滑継承協議」は約4カ月間続いたが、保安や人員体制の構築に多くの時間が割かれ、白紙の最大要因となった事業環境の将来展望は議論されなかった。

 ガス局の担当者は「ガスの需要を落とさないことは大前提。相手も理解していると思った」と明かす。売る側と買う側の事業観の違いは、6月末の提案書提出まで表面化しなかった。

 氏家道也ガス事業管理者は「応募者と価値観を擦り合わせる機会を設けるべきだった」と反省する。

[仙台市ガス事業民営化]2019年2月、郡和子市長が事業継承者の公募再開を表明し、7月に有識者の民営化推進委員会を設置。事業提案を総合的に審査する「公募型プロポーザル方式」で20年9月に公募を開始した。最低譲渡価格は400億円と設定。東北電力など4社グループが応募したが、審査結果は200点満点中85・3点にとどまった。推進委は9月7日に「該当なし」と答申し、郡市長も翌日、同様に決定した。市ガスは仙台、多賀城など7市町村に供給。約34万戸の総需要家戸数は公営で全国最大規模。

4103荷主研究者:2021/12/12(日) 16:13:46

https://kahoku.news/articles/20211114khn000016.html
2021年11月15日 06:00 河北新報
LNG調達費が重荷に 仙台市ガス民営化 挫折の要因(中)

 仙台市ガス事業は原料の液化天然ガス(LNG)を自前で調達する。公営としては全国で同市のみ。宮城野区のガス局港工場にある仙台LNG基地には、タンカー「アマンセンダイ」がおおむね20日おきに、調達先のマレーシアから入港する。

 アマンセンダイが一度に運べるLNG量は約8200トン。国内主流の標準船の約7万トンに比べ、はるかに小さい。構造上、港工場に標準船が入港できないことがネックとなっている。

 ガス局は「小舟」を使わざるを得ない上、マレーシア企業と2027年度まで10年契約を結んでいる。原料調達費は民間に比べ2割程度高く、需要家が支払うガス料金にも響いている。

港工場に入港するLNGタンカー「アマンセンダイ」=仙台市宮城野区港4丁目(市ガス局提供)

 民営化に向けた事業継承者の公募で唯一応じた東北電力、東京ガス、石油資源開発(東京)、カメイの4社グループは希望譲り受け価格を最低譲渡価格と同じ400億円と提示した。

 東北電の担当者は「マレーシア企業との契約が残る5年間の原料調達コストを基に、事業性評価を算定した」と金額の根拠を説明する。原料調達のコスト高が最低譲渡価格からの上積みを阻んだ一因とみられる。

 関係者によると、4社グループは港工場に近接する東北電の新仙台火力発電所(宮城野区)にあるLNG基地の活用を提案したという。同LNG基地は標準船の入港が可能。港工場との接続には数十億円かかるものの、長期的には原料調達費が抑えられる。

 そもそも、公営の市ガスが自前のLNG基地を持ったのには理由があった。

 全国のガス大手は1960年代以降、石炭や石油から天然ガスへの燃料切り替えを進めたが、東北には90年代になっても民間のLNG基地がなかった。遠方から陸上輸送するにも市ガスは事業規模が大きいため、自ら基地の整備に乗り出した。

 エネルギー事業に詳しい日本総研リサーチ・コンサルティング部門ディレクタの段野孝一郎氏は「公営事業者の自前調達は当時は画期的だったが、事業譲渡に当たってはプラスに働かなかった」と指摘する。

 仙台市に先行し、公営ガスの民間譲渡を進めた福井、金沢、大津3市はLNG基地がなく、それぞれガス、電力会社から購入していた。いずれも事業継承者の公募に複数グループが応じ、競争原理が働いた。

 段野氏は「公営に原料を販売していた事業者は卸先を失う恐れがあった。売り上げ減少に直結する問題で、手を挙げざるを得なかった」と背景を解説する。

 これに対し、仙台市ガスは自前調達のため、ライバル事業者に譲渡されても損失はほぼなく、強い応募動機が生じなかったとみる。

 それでも、専門家の間では「仙台でも競争が起きる可能性はあった」との見方が多い。この10年、標準船が入港できるLNG基地が仙台周辺に増えたためだ。

 石油資源開発が2018年に整備した相馬LNG基地(福島県新地町)は、仙台-新潟間パイプラインと岩沼市でつながる。大手の大阪ガスが関わっており、業界内で注目を集めている。

 仙台の民営化は東北電と石油資源開発がグループを形成し、結局、他に応募はなかった。市ガス事業民営化推進委員会の橘川武郎委員長は企業名を伏せた上で、競争が起きなかった理由を「(競争する)可能性があった所が組んだからではないか」と指摘した。

[仙台LNG基地]1997年、仙台市が宮城野区の仙台港に整備した東北初の液化天然ガス(LNG)基地。敷地面積は約9万8000平方メートル。LNGは地下式タンクに貯蔵され、ポンプで気化器に送られ、温められて気体の天然ガスとなる。熱量調整後、臭いが付けられ各家庭や事業所に都市ガスとして供給される。天然ガスはパイプラインで新潟の民間LNG基地からも受け入れている。港工場は東日本大震災の津波で被災し、一時期、稼働が停止した。

4104荷主研究者:2021/12/12(日) 16:14:16

https://kahoku.news/articles/20211114khn000017.html
2021年11月15日 06:00 河北新報
即時値下げ提示されず 仙台市ガス民営化 挫折の要因(下)

 2017年の都市ガス小売り全面自由化を契機に、全国で多彩な新サービスが次々と誕生している。

 エネルギー各社は首都圏や関西圏を中心にガスと電気のセット販売に加え、携帯電話などの通信や高齢者の見守り、鍵のトラブル対応など暮らしに関わるサービスを幅広く展開し、顧客争奪戦を繰り広げている。

 公営の仙台市ガスは、この波に乗れない。提供できるサービスを限定した地方公営企業法の規制が立ちはだかる。市が民営化を目指す理由の一つがここにある。公募条件に「市民サービスの向上」を入れ、目に見える方策としてガス料金の引き下げを期待した。

 事業継承者に唯一応募した東北電力、東京ガス、石油資源開発(東京)、カメイの4社グループは新サービスとして、自動検針ができる「スマートメーター」による見守りサービスや電気、LPガス、灯油宅配のセット販売を提案した。

 ただ、料金の引き下げは「5年後に利益が出れば検討する」にとどめた。東北電の担当者はマレーシア企業との契約が残る割高な原料調達費や税負担、システム開発などのコスト増を考慮し「すぐの値下げは提案できなかった」と明かす。

 有識者でつくる市の民営化推進委員会は、提案審査で「市民サービスの向上」を30点満点中14点と厳しく評価した。「明示的に料金の引き下げを提示してほしかった。市民に民営化の意義が見えにくい」と答申し、市も同様に判断した。

最新のガス機器を展示・販売したガスフェア。来年度の民営化を見据え、今年で最後になるはずだった=5日、仙台市青葉区の仙台国際センター

 目指したはずの民営化を先送りしたことで、市民が自由化のメリットを享受する機会もお預けとなった。

 今月5日、青葉区の仙台国際センターであったガス局主催の「ガスフェア」。訪れた若林区の主婦(45)は「電気料金で得られるポイントをガス料金とセットにできたら、お得になったのに…」と残念そうに語った。

 人口減少に伴い、都市ガス市場が今後、縮小均衡へ向かう中、市が民営化に求めたのは多彩なサービスと値下げの「両立」だった。

 東北大大学院経済学研究科の吉田浩教授(公共経済学)は「民営化すると、より安く、より良いサービスが、すぐ実現できるというのは過剰な期待。民営化は魔法のつえではない」と指摘する。

 郡和子市長は今回の民営化を白紙に戻した後も「経営形態の見直しが必要との認識に揺らぎはない」と強調する。年度内に一連の公募手続きを外部の目で検証し、3度目となる事業継承者の公募に意欲を見せる。

 「市民の重要なインフラであり続けた都市ガスという資産を生かさなければならない」とも語り、好条件でしか事業譲渡はしないとの姿勢を崩していない。

 これに対し、市議会9月定例会では「市民の利益になる判断だろうか」と白紙化を疑問視する声も出た。

 ベテラン議員は「3度目の公募で譲渡価格が(4社グループが提示した)400億円を下回れば大損失」と指摘。好条件でなくても提案を受け入れる政治判断も必要だったと訴えた。

 検証作業を前に、市役所内では運営権のみ売却する「コンセッション方式」の採用のほか、ガス局の株式会社化など大胆な民営化アイデアも浮上している。

 再び白紙に戻した決定が市民の財産を安売りしなかった「英断」となるか、千載一遇を逸した「失政」となるかは、3度目の結果に懸かっている。

[都市ガス小売り全面自由化]都市ガスの需要家が供給事業者を選べる自由化は、1995年の大口を皮切りに範囲を拡大。2017年4月に家庭用の小口も対象となり、完全自由化となった。地域独占が認められていたガス事業者を小売り、導管、製造に分割。新規参入した小売事業者が、導管事業者と託送契約することで料金を自由に設定できる。新規事業者に契約を切り替えた割合「スイッチング率」は21年3月末時点で全国16.8%、東北0%。

4105荷主研究者:2021/12/12(日) 16:14:52

https://kahoku.news/articles/20211115khn000039.html
2021年11月16日 06:00 河北新報
松島海岸駅にエレベーターや多機能トイレ 新駅舎の利用開始

利用が始まった松島海岸駅の新駅舎

 JR東日本は15日、仙石線松島海岸駅(宮城県松島町)の新しい駅舎の利用を開始した。新設の1番線ホームにエレベーターを設けるなどバリアフリー化を図ったほか、観光拠点としての機能を強化した。

 新駅舎は鉄骨3階、延べ床面積約670平方メートル。1階には多機能トイレを備えたほか、車いすや荷物を持った人がスムーズに通れるよう、自動改札機3台のうち1台に通路幅が約90センチの幅広タイプを導入した。

 1番線ホームに隣接して松島湾を望む展望スペースを設けた。1階待合室には観光案内機能を備えるディスプレーを設置する。12月1日に1階に土産店、2階にカフェが開店する予定。

 仮駅舎は12月末ごろに撤去が完了する見込み。既設の2番線ホームのエレベーターは整備中で、来年3月ごろに使用を開始する。家族4人で訪れた千葉市の自営業田中伸一さん(76)は「エレベーターがあると高齢者も助かるのではないか」と話した。

 松島町によると、旧駅舎は東日本大震災の津波被害を免れた。

改札口の中央に設けられた幅広タイプの自動改札機

1階の改札口と3階のホームを結ぶエレベーター

4106荷主研究者:2021/12/12(日) 16:16:59

https://kahoku.news/articles/20211117khn000024.html
2021年11月17日 17:10 河北新報
仙台のオフィス空き室率低下、6・30%に 10月・東京を下回る

仙台の市街地

 オフィスビル仲介の三鬼商事仙台支店がまとめた仙台市の10月のオフィスビル空き室率は、前月比0・21ポイント低下の6・30%と3カ月連続で下がった。2002年1月の月次調査開始以来初めて、東京(6・47%)を下回った。

 2カ月連続して全5地区で低下した。仙台駅前は、仙台駅東口のオフィスビルへの移転に伴う大型2次空室の成約が進み、0・30ポイント低下の6・30%。一番町周辺は0・02ポイント下がり、5・86%。銀行の支店撤退などの解約があったが、郊外からの事業所移転や人材派遣会社の分室開設による大型成約も見られた。

 宮城県庁・市役所周辺は、小規模な成約があり、0・08ポイント低下の6・55%となった。仙台駅東は0・29ポイント下がり5・85%で、住宅メーカーの館内増床があった。周辺オフィスは自社ビルからの移転などの成約があり、0・65ポイント低下の9・62%だった。

 仙台支店の担当者は「分室の開設や郊外からの移転が続き、大きな解約の動きは見られないため、空き室率の低下傾向は続くのではないか」とみる。調査対象は延べ床面積990平方メートル以上の356棟。

4107荷主研究者:2021/12/12(日) 16:22:38

https://kahoku.news/articles/20211118khn000054.html
2021年11月19日 06:00 河北新報
【独自】みやぎ県北高速幹線道路、12月17日全線開通 「復興道路」県内分完了へ

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211119kahoku02.JPG

 東日本大震災以降、復興支援道路として整備が加速された「みやぎ県北高速幹線道路」(24キロ)が12月17日、全線開通することが分かった。唯一開通していなかった登米市の佐沼工区(3・6キロ)で工事が完了するめどが立った。震災を機に復興道路と位置付けられた縦軸の三陸沿岸道と横軸の復興支援道路は、宮城県内分が全てつながる。

 県北部の沿岸と内陸を結ぶ広域道路網が構築され、地域産業の振興や救急医療の改善が期待される。当日は午後1時半から佐沼インターチェンジ(IC)近くで開通式を行う。一般開放は午後4時半を予定する。

 みやぎ県北高速幹線道路は1995年度に着工。震災以降は国の復興事業の一環で工事が進み、中田工区(4・7キロ)が2018年12月、築館工区(1・7キロ)が19年6月に開通した。

 全線開通は当初20年度を目指したが、佐沼工区の地盤改良などに時間を要し、21年度にずれ込んでいた。同工区は事業費約186億円。県管理橋では県内2番目の長さとなる紫雲山大橋(741メートル)を含む。

 同道路では東北自動車道と接続する栗原IC(仮称)を整備中。完成時期は未定。

 三陸沿岸道は今年3月、気仙沼港-唐桑半島IC間が開通。県内の三陸道は全区間がつながった。

4108荷主研究者:2021/12/12(日) 16:23:01

https://kahoku.news/articles/20211119khn000038.html
2021年11月19日 18:17 河北新報
エスパル仙台Ⅱが改装オープン JR仙台駅西口、「ゴンチャ」など出店

ゆったりと買い物できるよう通路を広めにし、明るい色調でデザインされた店内

 仙台ターミナルビル(仙台市)がJR仙台駅西口で運営する商業施設「エスパル仙台Ⅱ」が19日、リニューアルオープンした。ファッションや雑貨、カフェなど9店舗で構成し、うち5店舗が新規出店。衣料や家具、パンなどを扱う核店舗「ベイクルーズストア」は26日に開店する。

 東北初出店は、米国系のセレクトショップ「ロンハーマン」、香りの専門店「アットアロマ」の2店舗。新規出店の「ゴンチャ」は、台湾の阿里山(ありさん)で栽培された高級茶葉のウーロン茶や紅茶と、タピオカや黒糖、ミルクなどと組み合わせたメニューが味わえる。

 ゴンチャジャパン(東京)マーケティング本部の畑千絵部長は「上質なお茶の多様な楽しみ方を知ってもらいたい」と話す。

 ベイクルーズストアは「ジャーナルスタンダード」「エディフィス」などで知られるベイクルーズ(東京)が運営するEC(電子商取引)サイトで、リアル店舗は国内初出店。東北初登場の「フレームワーク」「レショップ」など12ブランドを扱う。

 「シップス」「アフタヌーンティー・ティールーム」など既存4店は改装した。エスパル仙台の山本信也店長は「ファッションの最先端の雰囲気を感じてもらい、仙台の活性化につなげたい」と話した。初年度の売上高は改装前の1・3倍となる約26億円を目指す。

4109荷主研究者:2021/12/12(日) 16:24:09

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/8171/
2021-11-19 みやぎ建設新聞(仙台圏)
仙台市/郡山折立線の郡山工区予備設計/申請は12月3日まで/延長700m対象に上下各3車線化

 仙台市は18日、都市計画道路・郡山折立線の郡山工区に係る道路予備設計業務を制限付き一般競争入札で公告した。参加申請は12月3日まで、開札は同9日13時20分に行う。

 参加資格は市内に本店または支店、営業所を有する建設コンサルタント道路部門の登載業者で、2006年以降に完了した国または地方公共団体等が発注した交差点を含む道路設計業務の元請け実績を有することなど。

 郡山折立線は、国道4号と接続する太白区郡山5丁目地内から、県道仙台村田線につながる青葉区茂庭綱木東地内に至る総延長約9・5㌔㍍の路線。

 今回の業務は、国道4号から西に向かい、JR太子堂駅東側に位置する郡山折立線と郡山大野田線の交差点に至る、太白区郡山6丁目ほか地内の延長700㍍区間が対象。この区間は幅員40㍍、車線構成は上下線ともに片側3車線とする方針だ。

 業務内容は、道路をはじめ平面交差点3カ所の予備設計と、現地測量および路線測量を行う。履行期限は22年3月31日までだが、同年12月28日までの延長を予定している。

 なお、国道4号と郡山折立線の交差部(篭ノ線交差点)は、東北地方整備局が計画する篭の瀬〜鹿の又工区1・6㌔㍍の連続立体化事業区間となる。

4110荷主研究者:2021/12/12(日) 16:29:23

https://kahoku.news/articles/20211121khn000013.html
2021年11月21日 18:14 河北新報
国道398号「崎山トンネル」開通 女川-雄勝間の難所解消

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211121kahoku01.JPG

 宮城県石巻市雄勝町と女川町を結ぶ国道398号「崎山(さきやま)トンネル」の開通式が20日、女川町石浜の現地であった。離半島部に整備された東日本大震災の防災集団移転団地で暮らす住民の利便性向上や、災害時の避難道路としての役割が期待される。

 開通したのは長さ0・71キロのトンネルを含む1キロの道路で、女川町の石浜、桐ケ崎両地区をつなぐ。カーブが続く約1・5キロの国道が約0・5キロ短くなり、ほぼ一直線で結ばれた。総事業費は約33億円で、社会資本整備総合交付金の復興枠を活用した。

 開通式には地元選出の国会議員や県の関係者ら約50人が出席。村井嘉浩知事は「斜面崩落がたびたび発生していたが、災害に強い道路になった。地域交流や観光振興に役立つことを期待したい」とあいさつした。

 崎山地区の国道398号は狭く曲がりくねった道が続いて車両の通行に支障があった上、震災や台風ではのり面の崩落が起きた。県が事業主体となって2017年12月に着工した。

 須田善明町長は「県内の398号で一番の難所が解消した。関係者に感謝したい」と語った。

テープカットでトンネルの開通を祝う関係者

4111荷主研究者:2021/12/12(日) 16:29:45

https://kahoku.news/articles/20211121khn000011.html
2021年11月21日 17:29 河北新報
乗り合いやデマンド型導入も 仙台市、公共交通再構築へ意見公募

 仙台市は持続可能な公共交通ネットワーク構築に向けた「地域公共交通計画」(2022〜26年度)の中間案をまとめ、22日からパブリックコメント(意見公募)を実施する。沿線人口や利用者が少ない路線バス運行エリアは、地域交通などバス以外のさまざまな交通手段の導入を検討する。

 市交通局と宮城交通が運行する路線の沿線人口、利用実態をエリア別に評価。夜間の人口密度が1ヘクタール当たり20人以上、運行本数が1日40本以上ある「支えるエリア」、それ以外の「育むエリア」に区分けした。

 支えるエリアは東端が仙台東部道路、西端がJR仙山線愛子駅周辺。主に市中心部や郊外の住宅地、JRや市地下鉄の駅周辺と沿線地域に広がる。

 エリア内では仙台駅前に向かう路線を「幹線区間」と「準幹線区間」、鉄道駅に結節する「フィーダー区間」に分類。幹線区間では各バス事業者が運行ダイヤを調整し、同一運賃を設定する共同運行を目指す。

 育むエリアは仙台東部道路東側、愛子駅以西のほか、青葉区みやぎ台、赤坂両地区、太白区秋保温泉地区、泉区根白石地区などが含まれる。地域の実情に合わせ、バスの運行ダイヤを見直すとともに、乗り合いタクシーやデマンド型の地域交通の導入を検討する。

 パブリックコメントは12月22日まで。中間案は市のホームページに掲載するほか、各区役所などで概要版を配布する。市は寄せられた意見を踏まえ、来年3月下旬に計画を策定する。

4112荷主研究者:2021/12/27(月) 23:17:44

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00619387?isReadConfirmed=true
2021/11/24 05:00 日刊工業新聞
「T―Biz」ではじめよう 東北大学連携BI(1)入居企業、伴走型で支援

 中小企業基盤整備機構東北本部が運営する東北大学連携ビジネスインキュベーター「T―Biz」は、地域における大学発スタートアップ育成施設として2007年9月に開設した。東日本大震災を経て近年は社会課題解決を志向する起業家が増え、産官による支援も進化を続けている。社会が変貌する中、ハイテクベンチャーのサポートを目標に掲げるT―Bizと入居企業を取材した。

宮城県内で数少ないウェットラボの設置など、充実した環境に多様な企業が入居している

 T―Bizは研究シーズから事業化を図り、企業の成長に合わせて伴走しながら包括的にソフト支援している。事業計画・経営方針の策定からハード、ソフト、システムの製品出荷までさまざまな課題解決をともに進める。スタッフは大手企業で開発や新事業企画などの実務経験、マネジメントの経験を持ち、半年ごとに研究状況や事業進捗(しんちょく)を見直し、段階を踏まえて幅広くアドバイスする。

 東北大学青葉山キャンパス内の5階建て施設にオフィスタイプ8室、ウエットラボタイプ23室の入居室を設置。開設からの14年間で76の企業・研究機関が入り、入居期限の5年を経て卒業した企業の80%以上が事業化に成功した。現在もバイオ、素材、電子デバイス、医療など業種に偏ることなく多様な企業が入居する。ユニークな点は企業同士が話し合い、素子からモジュール、装置へとアップグレードするなど相互共創が進んでいること。同施設内で異業種連携が進んで、新たなシナジーを創出するシステムが構築されている。

スタッフは研究者、経営者両面の視点を大切にしながら多様な支援を行う

 一方で「マーケットを見る力も重要だ」と、工藤裕之チーフインキュベーションマネージャーは話す。理系の経営者は技術に傾倒しがちだが、社会のニーズを的確に判断できる人材を育成するため、資金調達や販路開拓など経営面についても広範な知見を提供する。このほか市場で知名度を上げるため、展示会やセミナーなど出会いの場への参加を積極的に支援している。

 「今後はライフサイエンスや環境ビジネスのスキルを持つ企業を積極的に受け入れたい」(工藤マネージャー)という。仙台市は20年に内閣府からスタートアップ・エコシステム拠点都市に選定され、東北大も「ビジョン2030」で大学発ベンチャーをこれまで以上に多く創出する計画を持つ。すでにT-Bizからは経済産業省が支援するJ―Startup企業3社、J―Startup TOHOKU6社が誕生。ユニコーン企業の誕生による地域への貢献に期待が高まっている。(随時掲載。次回から東日本面に掲載します)

(2021/11/24 05:00)

4113荷主研究者:2021/12/27(月) 23:27:46

https://kahoku.news/articles/20211126khn000002.html
2021年11月26日 16:45 河北新報
陸前高田ー仙台、直行バス運行へ 来年1月末まで毎日運行し実証実験

新しい市街地の形成が進む陸前高田市中心部=2020年8月29日

 岩手県陸前高田市と仙台市を結ぶ直行バスの実証実験を陸前高田市の2事業者が27日に始める。来年1月末にかけ、無料の貸し切りバスを毎日運行し、利用ニーズを探る。需要が見込めれば本格運行を目指す。

 陸前高田市中心部の商業施設アバッセたかたと仙台市のJR仙台駅東口を三陸沿岸道を利用して2時間45分で結ぶ。出発時刻は陸前高田が午前6時半、10時15分、午後5時半。仙台は午前10時、午後2時半、9時15分。定員は各便30人。

 朝晩の2往復は毎日運行し、昼便は需要が見込める月・金曜を中心に仙台空港(宮城県名取市、岩沼市)にも寄る。12月25日〜1月7日は連日3往復する。実施主体はマーケティング事業などを手掛ける陸前高田企画と貸し切りバス事業者の奥州交通で、観光庁の補助金約6000万円を活用する。

 陸前高田企画の村上清代表(62)は「首都圏や関西圏からの集客につなげたい。実験期間中に特別感のあるツアーを開催し、陸前高田の魅力を発信したい」と話す。全席予約が必要。連絡先は同社0192(22)9105。

4114荷主研究者:2021/12/27(月) 23:40:06

http://www.senmonshi.com/archive/02/02107UKEC59JY65.asp
2021/11/29建設新聞社
【東北・宮城】東北初の民間都市再生事業に認定/ヨドバシ仙台第1ビル計画整備事業

 国土交通省は26日、ヨドバシホールディングス(東京都新宿区 藤沢昭和代表取締役)が仙台市内で進めるヨドバシ仙台第1ビル計画整備事業(仮称)を東北初の民間都市再生事業計画に認定した。JR仙台駅東口地区の賑わい創出に向け、金融支援や税制上の特例措置などの支援が受けられる。

 ヨドバシ仙台第1ビル計画整備事業はJR仙台駅東口に隣接する仙台市宮城野区榴岡1の3の1ほか地内の1万1290平方㍍に、店舗、オフィス、駐車場を備えたS造地下1階地上12階塔屋1階建て、延べ約7万4670平方㍍の複合ビルを建設する。公共施設として広場785平方㍍、道路1806平方㍍も整備する。

 併せて、仙台駅東まちづくり協議会が掲げる「住む・働く・楽しむ・学ぶが混在した多様なアクティビティがあるまち」に呼応し、仙台駅東口駅前広場で歩行空間や賑わい創出のオープンスペース整備・拡充を行うとともに、宮城野通に通じるペデストリアンデッキとエスカレーターの設置により、回遊性の向上を図る。

 鹿島の設計・施工で今月着工、2023年4月末の完成を予定している。

 民間都市再生事業計画認定制度は02年に創設して以来、全国で140件認定されており、東北では今回が初めてとなる。

 提供:建設新聞社

4115荷主研究者:2021/12/27(月) 23:41:16

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00619835?isReadConfirmed=true
2021/11/29 05:00 日刊工業新聞
「T―Biz」ではじめよう 東北大学連携BI(2)東北マイクロテック・EXA

東北マイクロテック

12インチウエハーと3次元LSIの手作り模型を前に「発表した成果をもとにした受注もある」と元吉社長

品質・歩留まり・納期で評価

 日進月歩の半導体産業。そこに身を置く元吉真社長は「常に走り続けている。マグロと同じ」と業界の厳しさを表現する。

 企業で各種半導体メモリーなどの開発に携わり、小柳光正東北大学教授の研究成果を元に、最先端の3次元積層型LSI(大規模集積回路)の試作、デバイス開発を目的に会社を設立。低コストで作りやすい製品の供給を目指している。

 3次元LSIは省スペース、省電力で、高速信号処理によるリアルタイム応答などの利点がある。大手メーカーが独占生産する中、試作や少量生産の委託が増えてきた。ライバルは海外の研究機関だが、「品質や歩留まり、納期面で評価されている」(元吉社長)と自信をみせる。宮城県名取市の空き工場を借りて生産体制も整えた。2026年の年商50億円を目標に定め、「将来は地場企業と協同でデバイスをつくりたい」(同)という。

▽仙台市青葉区▽元吉真社長▽022・398・6264

EXA

EXAが製作した高周波誘導加熱式スカルメルト結晶育成炉のプロトタイプ

単結晶生成を低コスト化

 高価なイリジウムるつぼを全く使用しない次世代の単結晶育成技術と装置(スカル炉)の開発に挑む。単結晶研究の東北大学発ベンチャーであるC&A(仙台市青葉区)と三幸(東京都港区)の合弁で設立した。

 単結晶は通信機器や、がん検査の陽電子放射断層撮影(PET)装置などに不可欠。生成に使うるつぼの材料にはイリジウムを使う。ただ近年は価格が高騰し、るつぼ1個が1億円を超えるほどだ。庄子育宏最高技術責任者(CTO)は「結晶メーカーの利益のためにも、昭和の技法を見直す時では」と話す。

 独自開発の発信器と高周波コイルで原料粉末を中心部から溶かし、残った周辺がるつぼ代わりになるため結晶生成の大幅コストダウンが見込める。超高融点機能性材料の実用化に道を開き、特にパワーデバイス材料として優れた適性を持つ酸化ガリウムウエハーの低価格化に期待は高い。

▽仙台市青葉区▽奥野敦社長▽022・397・6291

(2021/11/29 05:00)

4116荷主研究者:2021/12/27(月) 23:45:30

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00620167?isReadConfirmed=true
2021/12/1 05:00 日刊工業新聞
「T―Biz」ではじめよう 東北大学連携BI(3)スカイファーマ・TUP

スカイファーマ

実験中の安藤社長。ゼブラフィッシュの網膜細胞増殖にも成功するなど、データが蓄積している

低コスト再生医療に挑戦

 治癒が困難とされる緑内障や脊髄損傷などを対象に「再生誘導医薬」の開発に取り組む。カギは安定的に大量生産できる低分子化合物。「ヒトが本来持つ再生能力・神経分化の因子を化合物で刺激し活性化させる」(安藤秀樹社長)ことにより、低コストの再生医療実現に挑戦している。

 脊髄損傷で下肢が麻痺したラットに薬剤を投与すると、数日後に回復し2本足で立ち上がる―。驚くべき成果が研究過程で得られた。安藤社長は「初めから動物を使ったスクリーニング技術の開発により、培養細胞から始める方式より遙かに高効率で新薬候補化合物を探れる」としており、国際出願特許が10月に公開された。

 並行して大手食品メーカーと健康食品の共創で収益化も進める。ベンチャーキャピタルの支援もあり、「ブレークスルーは既成概念の打破から」(同)と、仙台からのメガファーマ誕生に挑む。

▽仙台市若林区▽安藤秀樹社長▽022・398・6635

TUP

成膜技術でコスト削減

「大学の中で埋もれている技術を世に出したい」(佐藤浩樹社長)と志して起業した。研究室だけで事業を進めるにはリスクが伴うと考えており、民間企業在籍時の知見を生かし、さまざまなシーズを発掘して実用化へ道を拓くことを目指す。

 現在注力しているのは、化学気相成長(CVD)法による各種機能性材料の成膜事業だ。単結晶材料の製造に使われるイリジウム製のるつぼは希少金属のため高額であり、「4インチ結晶用で1億円以上。結晶原価の3―4割を占める」(同)という。そこで安価なモリブデンの表面をイリジウムでコーティングしたるつぼの試作に着手。単結晶材料の低コスト化と安定供給に期待は高く、市村清新技術財団の助成を得て開発を進めている。

 このほか有機EL成膜用蒸着装置のメタルヒーターへの被膜や、炭化ケイ素被膜の小型・小ロット材料の短納期化も進める。

▽仙台市青葉区▽佐藤浩樹社長▽022・208・2683

(2021/12/1 05:00)

4117荷主研究者:2021/12/27(月) 23:47:39

https://kahoku.news/articles/20211130khn000046.html
2021年12月01日 06:00 河北新報
仙台市の人口、過去最多109万6704人 20年国勢調査

仙台の市街地

 宮城県と仙台市は30日、2020年国勢調査(10月1日現在)の確定人口を発表した。県人口は230万1996で、15年の前回調査を1・37%下回った。人口減は4回連続で、減少率は1920年の調査開始以来最大。仙台市の人口は109万6704で過去最多となったが、増加率(1・34%)は政令市移行後、最も低かった。

 県人口の男女別は男性112万2598、女性117万9398。年齢別では65歳以上の老齢人口が過去最多の63万8984(全体の28・34%)、15〜64歳の生産年齢人口は134万6845(59・75%)、15歳未満の年少人口は26万8428人(11・91%)。

 市町村別は7市町村で前回より増え、28市町で減った。増加率の最高は名取市の2・67%。大衡村(2・56%)、大和町(1・92%)と続いた。減少率の上位は七ケ宿町(13・62%)、丸森町(12・24%)、川崎町(8・97%)。

 仙台市の5区別では、泉が2・14%減の21万2149で初めて減少に転じた。青葉は0・45%増の31万1590、宮城野は0・98%増の19万6732、若林は5・98%増の14万1475、太白は3・48%増の23万4758。

 県内在住の外国人は前回比39・06%増の1万9453人。ベトナムが約3・9倍の3813人に達するなど、介護をはじめ各種業界で外国人労働者の受け入れが増えた影響とみられる。

4118荷主研究者:2021/12/27(月) 23:51:20

https://www.sakigake.jp/news/article/20211202AK0001/
2021年12月2日 6時57分 秋田魁新報
HIS、秋田市の営業所を閉鎖 需要低迷、仙台に統合

仙台本店営業所との統合に伴い閉鎖された秋田市中通のHIS秋田アトリオン営業所

 旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS、東京)は、秋田市の秋田アトリオン営業所を11月30日で閉鎖し、仙台市の仙台本店営業所に統合した。新型コロナウイルスの感染拡大により、観光需要が低迷していることを受けた経営改善策の一環。

 秋田アトリオン営業所はHISの本県唯一の拠点。HISによると、政府が観光支援事業「Go To トラベル」の全国一斉停止を表明したことを受け、昨年12月から臨時休業していた。

 HISはコスト削減を図るため、国内100店舗や海外店舗の統廃合を進めている。集客に関しては、実店舗重視のスタイルから、オンラインでの販売に力を入れる方針を打ち出している。

4119荷主研究者:2021/12/28(火) 00:06:18

https://kahoku.news/articles/20211205khn000018.html
2021年12月06日 06:00 河北新報
仙台市地下鉄東西線、開業6年に 1日の利用4万8200人

 仙台市地下鉄東西線は6日、2015年12月の開業から丸6年を迎えた。6年目の利用者数は1日平均4万8200人(速報値)。新型コロナウイルスの影響で大幅に落ち込んだ前年の4万5800人は上回ったものの、増加率は5・2%にとどまった。通勤・通学客の多い平日も5万7600人の利用に沈んだ。

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211206kahoku01.JPG
開業6年を迎えた地下鉄東西線。新型コロナの影響が続き、利用者数は大きく回復していない=仙台市青葉区

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211206kahoku02.JPG
川内、青葉山駅は伸び顕著

 開業6年間の1日平均利用者の月別推移はグラフの通り。開業時の需要予測8万人に届いたことはないが、新型コロナ前の4年目までは増加の一途だった。感染拡大で8万人に遠く及ばない状況に後退した。

 6年目は昨年12月〜今年3月と9月が、感染急拡大や国の緊急事態宣言で前年よりも減少した。4月以降は9月を除き前年を上回った。特に4、5月は臨時休校や外出自粛で激減した前年の反動増もあり、4月は67・8%増、5月は88・7%増の伸びとなった。

 駅別の1日平均利用者は青葉通一番町駅(青葉区)を除く12駅で前年を上回った。最多は仙台駅(同)の1万5000人。青葉通一番町駅(同)4700人、薬師堂駅(若林区)4000人などと続いた。

 大学キャンパスに近接する駅の伸びが顕著。川内駅(青葉区)は11・4%、青葉山駅(同)は12・0%それぞれ増加した。周辺でマンション開発が進む大町西公園駅(同)も11・9%増えた。

 市交通局営業課の三浦孝行課長は「利用者は回復傾向にあるものの、7年目も新型コロナの感染状況に大きく左右されるだろう。懸念は尽きない」と話した。

4120荷主研究者:2022/01/09(日) 15:53:20

https://kahoku.news/articles/20211122khn000054.html
2021年11月23日 06:00 河北新報
青葉山の「公園センター」姿を現す 和風の現代建築、23年3月完成 カフェや芝生広場も

黒色の屋根が目を引く公園センター

 仙台市青葉区の青葉山公園で、市が整備を進める「公園センター(仮称)」の外観工事がほぼ完了した。仙台城跡近くの広瀬川沿いに、黒色の屋根と宮城県産材を取り入れた和風の現代建築が姿を現した。完成は2023年3月の予定。市は「歴史文化を発信する新たな拠点に」と期待する。

 公園センターは平屋の1棟で、延べ床面積は約2000平方メートル。仙台藩重臣・片倉家の屋敷跡付近に建つことから、古絵図に基づいて御広間と大書院、回廊の一部を再現する。

 6メートル以上の天井高を確保する情報ラウンジは、七夕飾りや仙台・青葉まつりの山鉾(やまぼこ)を展示し、仙台の祭りを紹介する。交流体験スペースは隣接する仙台国際センターの関連行事など、多様なイベントの開催を想定する。テラス席のあるカフェも設ける。

平屋の建物は旧片倉邸の御広間や回廊などを一部再現する

中央広場は2万8000平方メートル

 建設費は約12億円。20年10月に工事に着手し、22年4月以降は展示物の設置作業を進める。工事は23年3月の完了を目指す。

 市はセンターを含む青葉山公園追廻地区の整備を進めている。センターの南側に約6000平方メートルのもりの庭園、南東側には芝生が広がる約2万8000平方メートルの中央広場を造成する。

 追廻地区は「全国都市緑化フェア」(23年4月26日〜6月18日)の主会場の一つになっている。

 市青葉山公園整備室の川崎剛室長は「年間を通して観光客に仙台を知ってもらう拠点にしたい」と話す。

大橋から見た公園センター

4121荷主研究者:2022/01/09(日) 16:12:49

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00621107?isReadConfirmed=true
2021/12/9 05:00 日刊工業新聞
「T―Biz」ではじめよう 東北大学連携BI(4)ファイトケミカルプロダクツ・TBA

ファイトケミカルプロダクツ/植物由来廃棄油から原料

T―Biz内のプラントで研究が進んでいる

 米油を製造する過程で発生する廃棄油から、ビタミンEやパラフィンを抽出し製造する技術を持つ。安全かつ環境負荷が低い方法で未利用成分を有効活用し、食品や化粧品会社向けにバイオマス由来の原料を提供している。

 基盤技術は北川尚美東北大学教授が開発したイオン交換樹脂法だ。水処理の分離に使う樹脂に油中で高い触媒活性があることを発見し、全ての油から機能性成分を高純度で分離できるようになった。あらゆる植物油の研究を進め、油に合わせて装置を最適化する。

 学生時代に北川教授の下で学んだ加藤牧子社長が技術の実用化を目的に起業した。機能性素材の製造販売と、ライセンスおよびエンジニアリング事業を柱にビジネス展開する。近く新工場を建設する予定。「廃棄油を未利用資源と言い換えている」と加藤社長。高効率な製造技術で資源循環型社会の実現を目指している。

▽仙台市青葉区▽加藤牧子社長▽022・226・8818

TBA/安価なPCR検査法提供

検査用ストリップが入った容器を手に「途上国の安全は日本の安全保障のためでもある」と川瀬社長

 猛威を振るう新型コロナウイルス。検査体制の充実による感染拡大防止が世界中で望まれるが、途上国は資金も技術も不足している。そこで高額な装置を必要としない安価な検査法を普及させようと手を尽くす。

 TBAが推奨するSTH法は、場所を選ばず誰でも簡単に遺伝子検査ができる。その際に使用する遺伝子検査紙を製造・販売する。独自技術で異なるデオキシリボ核酸(DNA)を線状に複数本プリントした検査紙を、簡易なPCR装置で増幅したサンプルの展開液に入れると、どの線が発色したかで感染している菌やウイルスの目視判定が可能だ。

 遺伝子検査キット製造業者への検査紙提供をビジネスモデルとして展開する。国際協力機構(JICA)の協力を得てパートナー企業を探す考えだ。新型コロナ以外にもエボラ出血熱などの感染症や、養殖エビの感染や偽装食肉の検査にも適用できる。

▽仙台市青葉区▽川瀬三雄社長▽022・795・7138(随時掲載)

(2021/12/9 05:00)

4122荷主研究者:2022/01/09(日) 16:14:55

https://kahoku.news/articles/20211209khn000003.html
2021年12月09日 06:00 河北新報
白石・越河の国道4号、車線拡幅しきょう全線開通

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211209kahoku01.JPG
開通準備が進む白石市越河の国道4号上り車線=8日

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211209kahoku02.JPG

 宮城県白石市越河(こすごう)地区の国道4号上り車線を2車線に拡幅する工事が完了し、宮城県側の全長2・9キロが9日正午に全線開通する。無理な追い越しによる事故防止や、渋滞を招く速度低下の緩和が期待される。

 東北地方整備局仙台河川国道事務所によると、宮城県側の工事は2012年4月着工、福島県境付近から工事を進めた。昨年10月までに1・9キロの区間を整備し、最後の1キロ区間も今月8日までに工事を終えた。

 周辺は福島県に向かって緩やかな上り坂で、大型車両の速度低下で渋滞の発生が多い。14年2月の記録的な大雪の際には車がスリップして立ち往生し、県境付近から岩沼市まで最大約40キロの大渋滞となった。

 福島県側でも県境から全長3・9キロ区間で下り車線の拡幅工事が進み、整備は2区間の計1・3キロを残すのみとなっている。

 仙台河川国道事務所の十枝内(としない)美範副所長は「冬季に間に合って良かった。拡幅工事で円滑な交通が確保される」と語った。

4123荷主研究者:2022/01/09(日) 16:19:25

https://kahoku.news/articles/20211209khn000033.html
2021年12月10日 06:00 河北新報
仙台・泉パークタウン「朝日」地区、来年1月造成完了

 仙台市泉区の大規模住宅団地「泉パークタウン」を手掛ける三菱地所(東京)は9日、最後の住宅開発区域「第6住区」の東工区「朝日」の造成工事が来年1月下旬に完了する見通しを明らかにした。

 第6住区は一戸建て1965区画を造成予定で、うち721区画の東と中央、西の3工区がある。早ければ2月に建売住宅の建築工事が始まる見込み。

 新築住宅に太陽光発電パネルと蓄電池を初期費用なしで設置する東北電力グループの「あおぞらチャージサービス」を全街区の希望者を対象に導入する。

 開発は1969年に始まり高森、寺岡、桂、紫山の各地区に住宅街が誕生。今年10月現在、1万506世帯の2万5356人が暮らす。

4124荷主研究者:2022/01/09(日) 16:28:40

https://kahoku.news/articles/20211211khn000049.html
2021年12月12日 10:00 河北新報
高速バス仙台―山形線、「ドル箱」復活なるか 客足回復も原油高重荷

山形大に近いバス停から仙台行きの高速バスに乗る利用客=山形市

 新型コロナウイルスの影響で利用客が減少した高速バスの仙台-山形線が、最悪の状況を脱しつつある。一時半減した客足は感染状況が落ち着いた秋から回復の兆しがあり、運休便も再開している。関係者は、仙山交流の進展でコロナ禍前は年間160万人を運んだ「ドル箱路線」の完全復活に期待を寄せるが、原油高という新たな困難も立ちふさがる。

 仙台-山形線は宮城交通(仙台市)と山交バス(山形市)が共同運行する。コロナ禍により、政府が初めて全国に緊急事態宣言を発出した昨年4月ごろの乗客数は例年の5割に減少。運転本数も平日で以前の80往復から3割減、土日曜、祝日は66往復から半減した。

 乗客数はその後も厳しい状況が続いたが、全国で緊急事態宣言が解除された10月から好転。山交バスによると、山形大が対面授業を再開し通学客の利用が増えたこともあり、乗客数はコロナ禍前の7割ほどに回復した。運転本数も平日75往復、土日曜、祝日50往復まで戻った。山形大の最寄りのバス停には、列を作って到着を待つ学生の姿が戻ってきた。

 山交バス乗合課の寒河江晃一課長は「通学や出張での乗車が戻ったことに加え、週末に仙台へ買い物や飲食に訪れる利用客が増えてきた。満員で乗客が乗り切れず、久々に増便したケースもあった」と説明する。

 仙台-山形線は、同社の乗合事業の売り上げの2割近くを占める重要路線だ。明るい兆しに水を差すのが原油高。軽油が昨年同期に比べ1リットル当たり20円上がり、燃料費が月当たり数百万円の負担増となっている。消費燃料を減らすエコドライブなどの徹底も限界に達しているという。

 運転本数を削れば燃料費は減るが、寒河江課長は「乗客が集中し『密』が生じ安心感を得にくくなる。待たずに乗れる利便性も維持したい」と否定的。乗客数の本格回復にはまだ時間がかかるとの見方が強い中、仙台でコンサートなどのイベントが増えたり、山形方面への観光需要が戻ったりすることに望みをかける。

4125荷主研究者:2022/01/09(日) 16:29:08

https://kahoku.news/articles/20211212khn000011.html
2021年12月13日 06:00 河北新報
山形道、全線開通20年 通行量は最大6倍に

山形自動車道の新笹谷トンネル付近

 東日本高速道路東北支社は、8月に全線開通20年を迎えた山形自動車道の整備効果をまとめた。開通により仙山圏を移動する利便性が飛躍的に向上し、通行量が開通当時から最大で6倍に増加。観光や物流などの交流拡大に大きく貢献したと結論付けた。

 山形道は1981年の笹谷(宮城県川崎町)-関沢インターチェンジ(IC、山形市)間の開通を皮切りに庄内地方へ延伸。2001年に村田ジャンクション(JCT、宮城県村田町)から国道112号「月山道路」を挟んで酒田みなとIC(酒田市)までつながった。

 同支社によると、1日当たりの通行量が最も多い区間は笹谷トンネルのある笹谷-関沢IC間で、19年は1万8300台が利用した。伸び率でみると、山形北IC-山形JCT間が開通した1990年の1260台から2019年は6930台と6倍近くに増えた。

 全通により、仙山圏交流が加速した。仙台-山形間の高速バスの運行数は国道48号経由だった80年4月の1日11便から今年4月は72便と約7倍に増え、所要時間は1時間10分とほぼ半分に短縮。仙台市-山形市間の通勤流動も85年の約500人から2015年は約5倍の2500人に迫った。山形に拠点を置くスーパーの宮城への進出も促進した。

 山形道を利用する関係者へのヒアリングで集めた意見として「生活圏として仙台・山形を身近に感じる」「目的地に早く着き、運転も楽」などの声も紹介している。

 最近は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、県境をまたぐ移動自粛で大きく落ち込んだ通行量は9割ほどに回復したという。担当者は「開通により仙山圏などの関係性が高まり、沿線の発展に大きな効果があった」と話した。

4126荷主研究者:2022/01/09(日) 16:36:13

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00621661?isReadConfirmed=true
2021/12/15 05:00 日刊工業新聞
「T-Biz」で始めよう 東北大学連携BI(5)ハートビートサイエンスラボ・三幸

【ハートビートサイエンスラボ/生体信号から情報提供】

 心電図や脈波など生体から出る信号から、企業が必要とする情報を取り出す方法を提供する。早野順一郎社長は心拍のゆらぎに着目した日本の研究者の先駆け。名古屋市立大学の教授時代、当時の研究生が東北大学工学部に採用されたことが縁となりT―Bizに入居した。

 就労中のストレス判断のようなヘルスプロモーション、エアコンが快適になる状態を予測するモデルで製品にフィードバックする活動などを行う。居眠り運転の予知、睡眠時無呼吸症候群の判定などへ可能性は広がる。

 ウエアラブル機器の普及で生体信号がビッグデータ(大量データ)化しているが、「データをどう活用するかは世界的に未発達だ」(早野社長)という。日本には24時間心拍データが70万件蓄積しており、県別の健康寿命が心拍とリンクしていることも分かった。生体データを『解読』する仕事で、生体機能や将来のリスク予測を支援していく。

 ▽仙台市青葉区▽早野順一郎社長▽050・3579・4219

【三幸/研究者ニーズ 迅速対応】

「半導体産業の盛んな宮城県に、将来は工場を持ちたい」と奥野社長

 もともとカーボン製品や半導体装置部品などを扱う商社だが、精密機械製品の製造にも取り組んでおり、今では製造が売り上げの8割を占める。富山市と熊本市に工場を構える一方、東北大学が持つ単結晶生成技術と同社の装置製造技術を融合したベンチャーを立ち上げた。それを機にT―Bizに入居、仙台支店を設けた。

 奥野敦社長は「消耗品と装置をトータルで販売できる会社は少ない」と話す。新しいものを創造する研究者のニーズは特注品にあり、現場の近くで迅速かつ臨機応変に支援できるのが強みだ。「初めは少量の納入でも、後に大物の受注につながることもある」(奥野社長)という。

 ノウハウがある加熱炉関連のほか、医療系でも東北大への協力を視野に入れる。熊本では中性子を遮蔽(しゃへい)する透明な素材の開発を進めており、「福島で原発の廃炉作業に役立てたい」という。

 ▽東京都港区▽奥野敦社長▽03・5403・9250

(2021/12/15 05:00)

4127荷主研究者:2022/01/09(日) 16:39:29

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/621784
2021/12/16 05:00 日刊工業新聞
「T―Biz」ではじめよう 東北大学連携BI(6)エーアイシルクほか

【エーアイシルク/導電性繊維で健康管理】

「東日本大震災後の東北で、雇用と新産業創出に貢献したかった」と岡野社長

 「J―Startup企業」にT―Bizから選ばれた第1号企業。天然由来のシルクを活用した導電性繊維「エーアイシルク」とプリンターを開発し事業化している。繊維は染色の技法を用いて製造するので、各種繊維に応用可能。プリンターで必要な部分にだけ導電性を持たせることもできる。

 肌触りが良く通気性もある。そのため長時間着用でもストレスが無く、洗濯しても劣化しにくい。ターゲットは健康管理だ。トレーニングスーツを着て電気刺激を受ければ効果的に筋力アップでき、長期入院患者の心拍測定なども容易になる。

 大手化学繊維会社、スポーツメーカーとの共同開発も進んでおり、宮城県村田町の工場で本格生産も始まった。岡野秀生社長はこのほか、「独自ブランドを立ち上げ、自動車やスマート家電などでも需要を掘り起したい」としており、2025年の年商25億円を目標に掲げている。

 ▽仙台市青葉区▽岡野秀生社長▽022・724・7092

【大武・ルート工業/ランニングマシン高度化】

大武・ルート工業のトレッドミル

 自社主力製品の一つトレッドミル(ランニングマシン)の高度化をT―Bizで進めている。大武のトレッドミルは、リハビリテーション、スポーツ、計測・性能試験の各用途で製品がある。新たに開発を進めているのは、リハビリ分野向けで東京大学、東北大学などと連携する。

 開発機は人間の関節トルクや筋負荷、筋張力など人間の多自由度運動をトレッドミルに乗ることで「手軽に測定できるようにすることを目指している」(太田貴子常務)。一般的には関節トルクなどのデータは、モーションキャプチャーと呼ばれるシステムで測定している。ただ人体へのセンサー装着など、測定までの時間を要するなどの課題を持つ。

 トレッドミル内にモーションキャプチャーシステムを内蔵させるイメージで、新たな測定の仕組みづくりなどを進めている。今後はユーザーの声も聞きながら、開発機を使った新たなビジネスモデルも展望する考えだ。

 ▽岩手県一関市▽太田義武社長▽0191・24・3144

(2021/12/16 05:00)

4128荷主研究者:2022/01/09(日) 16:41:20

https://kahoku.news/articles/20211216khn000004.html
2021年12月16日 11:22 河北新報
文具・オフィス家具のプラス、宮城の物流拠点再建 22年8月稼働

 文具・オフィス家具製造販売のプラス(東京)は15日、東北と北海道に商品を配送する物流拠点「ジョインテックス東北センター」を、宮城県岩沼市空港南に整備すると発表した。2022年8月に稼働を始める。

 東北センターは22年4月に完成する予定の物流施設「プロロジスパーク岩沼1」の2階に入る。総床面積は約1万2000平方メートル。文具やオフィス用品、日用雑貨など約3万7800品目を取り扱い、年間出荷金額は約59億円と見込む。

 投資額は約3億2000万円。当初の人員規模は100人の予定で、地元から雇用する方針。

 プロロジスパーク岩沼1は20年4月の火災で全焼し、東北センターも延焼のため焼失した。プラスは埼玉県内の物流拠点から東北と北海道への配送を続けてきたが、サービス水準の回復を図るため、センター再建を決めた。

4129荷主研究者:2022/01/09(日) 16:47:55

https://kahoku.news/articles/20211217khn000001.html
2021年12月17日 06:00 河北新報
名取の市道「熊野堂柳生線」全通 国道286号と南仙台駅を直結

テープカットで市道開通を祝う関係者ら=名取市高舘熊野堂

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211217kahoku01.JPG

 宮城県名取市が市高舘熊野堂に整備してきた市道熊野堂柳生線が16日、全線開通した。国道286号と仙台市太白区柳生を結ぶルートで、周辺の渋滞緩和や地域活性化が期待されている。

 市道熊野堂柳生線は総延長3770メートルで、第3期事業(2016〜21年度)の今回、未整備区間だった仙台市境までの780メートルが開通した。仙台市道南仙台駅柳生線に接続し、県道仙台館腰線やJR南仙台駅と直線的につながった。

 片側2車線で、30年の交通量は1日当たり1万3200台と見込む。道路の両側には幅4メートルの自転車・歩行者道を確保した。今回の事業費は9億9500万円。第1期の市道整備は1985年度に始まった。

 現地であった開通式典には国や県、地元関係者ら約60人が出席。山田司郎市長が「大都市仙台に隣接した強みが、今後のまちづくりに最大限生かされる」とあいさつした。市高舘小の児童たちが太鼓や踊りを披露し、山田市長らがテープカットをして開通を祝った。

4130荷主研究者:2022/01/09(日) 17:10:43

https://kahoku.news/articles/20211217khn000061.html
2021年12月18日 06:00 河北新報
三陸道きょう全線開通 仙台─八戸を5時間で結ぶ復興道路が完成

 国が東日本大震災の復興道路として整備した三陸沿岸道が18日、全線開通する。仙台市から青森県八戸市まで総延長359キロの所要時間は震災前より約3時間20分短縮され、約5時間で結ばれる。

 18日午後3時から、未開通だった岩手県の普代-久慈インターチェンジ(IC)間25キロが利用可能になる。内陸部とつなぐ復興支援道路と格子状の高速交通ネットワークを形成し、物流活性化や観光振興など幅広い整備効果が期待される。

 1974年度に事業化された三陸道の総事業費は約1兆6000億円。国は2020年度中の全線開通を目指したが、トンネル工事の遅れなどでずれ込んだ。

震災時に「命の道」として機能

 震災時、三陸道は129キロが利用可能だった。沿岸部を走る国道45号が津波で寸断される中、住民の避難や物資輸送の「命の道」として機能。その教訓から国は防災面の役割も考慮し、三陸道などを復興道路・復興支援道路と位置付け、本格的な復興予算となった2011年11月の第3次補正予算で国直轄分の未着工18区間の事業化を決めた。

 「10年以内の完成」を掲げ、国は費用と人手を投入。用地取得などを官民連携で行う事業促進パブリック・プライベート・パートナーシップ(PPP)も国の公共事業で初導入した。

 三陸道は津波浸水域を避け、インターチェンジ(IC)の配置は復興まちづくりと連動させるなどのコンセプトで整備を進めた。震災前、事業化から完成まで平均約14年かかっていたのを約8年に縮め、開通する距離も年平均4キロから21キロに大きく伸びた。

 所要時間は仙台市-岩手県宮古市が約2時間、宮古市-盛岡市が約35分、福島県相馬市-福島市が約25分それぞれ短縮された。釜石港(岩手県釜石市)のコンテナ取扱量が大幅に増えるなど人やモノの移動が活発化し、岩手県への経済波及効果を年間540億円とする民間の試算もある。

 一方、仙台からの日帰り圏の拡大は宿泊需要の減少が懸念され、沿線観光地に長く滞在してもらう魅力づくりが課題になっている。

 七十七リサーチ&コンサルティング(仙台市)は「アクセスの向上により、首都圏からの週末旅行が来やすくなった。自治体や業種の枠を超えた『オール三陸』の取り組みで、観光客の全体量を増やすことが重要だ」と指摘する。

[復興道路・復興支援道路]復興道路の三陸沿岸道は三陸縦貫自動車道、三陸北縦貫道路、八戸・久慈自動車道の総称。1974年度に事業化され、82年に松島大郷-松島北IC間が初めて開通した。復興支援道路に位置付けられるのは宮古盛岡横断道路、東北横断自動車道釜石花巻道路、みやぎ県北高速幹線道路、東北中央自動車道相馬福島道路の四つ。約2兆2000億円に上る総事業費の大半は国費で賄われた。一部区間を除き通行無料。

4131荷主研究者:2022/01/09(日) 17:11:17

https://kahoku.news/articles/20211217khn000055.html
2021年12月18日 06:00 河北新報
【独自】宮城・松島海岸IC近くに中古車オークション会場 トヨタユーゼック

 トヨタ自動車グループで中古車卸売りなどを手掛けるトヨタユーゼック(千葉市)が、宮城県利府町東部の三陸沿岸道松島海岸インターチェンジ(IC)近くに、中古車オークション会場の整備を計画していることが分かった。周辺では商業施設などを誘致する動きも浮上している。

 整備予定地は、来年5月に市街化区域に編入される見込みの約15・2ヘクタールのうち、松島海岸IC東側の明ケ沢地区約5・3ヘクタール。現在は休耕田や田畑が広がっており、今後、土地区画整理事業が予定されている。

 同社は中古車販売業者向けのオークション会場を全国12カ所に開設し、東北では郡山市に立地している。河北新報社の取材に対し、同社は「土地の取得は決めているが、それ以上はコメントできない」と答えた。

 仙台市に隣接する利府町は公共施設や大型商業施設などが集積する中心部の発展が続く一方、東部地域の開発が課題とされる。

 町は明ケ沢地区を市街化区域に編入後、一帯を準工業地域に指定する見通し。ICに近接する交通の便を生かし、オークション会場の開業をきっかけに商業施設や工場などの企業誘致に向けた環境整備を進めるとみられる。

4132荷主研究者:2022/01/09(日) 17:11:54

https://kahoku.news/articles/20211217khn000060.html
2021年12月18日 06:00 河北新報
みやぎ県北高速幹線道路が全線開通 登米、栗原つなぐ横軸整う

開通した佐沼工区を走る車両。宮城県北の横軸としての役割が期待されている=17日午後2時25分ごろ、登米市迫町

 東日本大震災以降、復興支援道路として整備された「みやぎ県北高速幹線道路」(24キロ)が17日、全線開通した。登米市佐沼工区(3・6キロ)の完成で、登米と栗原両市を結ぶ宮城県北の横軸が整い、縦軸の三陸沿岸道とつながった。

 登米市の佐沼インターチェンジ(IC)であった開通式には、村井嘉浩知事や熊谷盛広登米市長、佐藤智栗原市長ら関係者約80人が出席した。村井知事は「地域間交流が強化され、観光・産業振興に寄与してほしい」とあいさつ。関係者が車で渡り初めをした。

 県北高速道路は1995年度に着工した。震災以降は国の復興事業の一環で工事が加速され、中田工区(4・7キロ)は2018年12月、築館工区(1・7キロ)は19年6月に開通した。

 現在、東北自動車道と接続する栗原IC(仮称)の整備が進められ、国道398号北方バイパスを使用している区間(約4キロ)の高規格化も検討されている。完成時期はいずれも未定。

テープカットで開通を祝う村井知事(左から3人目)ら=17日午後2時ごろ、登米市迫町の佐沼インターチェンジ

広域観光、企業誘致へ膨らむ期待

 みやぎ県北高速幹線道路の登米佐沼工区(3・6キロ)が17日に開通し、縦軸の三陸沿岸道と東北自動車道をつなぐ、県北の横軸が完成した。地域の主要都市間のアクセス時間が短縮され、特に中間地点に位置する登米市では広域観光、企業誘致への効果に期待を膨らませている。

 「これまで育んできた『栗登(くりと)一平』の広域連携が、道路の完成で一気に花を咲かせてほしい」と登米市観光物産協会の猪股育夫会長(71)は期待する。

 「栗登一平」とは、栗原、登米、一関、平泉をもじった総称で、4市町は2017年度から共同で観光キャンペーン企画している。横軸が整ったことに伴い、岩手県南とのアクセスも飛躍的に向上したため、より一体化した周遊プランを描けるようになった。

 新型コロナウイルスの影響を受ける前、世界遺産の中尊寺や毛越寺などを抱える平泉町を訪れた観光客は年間200万人以上。コロナ後を見据え、平泉を含めたコースに、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のロケ地巡りを組み合わせることを旅行会社などに提案して相乗効果を訴える。

 登米市は沿岸部と内陸部を結ぶ「広域交流拠点」となり、誘致工場立地も加速しそうだ。

 市内の北方地区にある長沼第2工業団地では二つの区画で工場立地を募集しているほか、三陸道登米インターチェンジ近くの登米インター工業団地は19年4月から分譲中だ。

 熊谷盛広市長は1日の定例記者会見で「コロナ禍で誘致活動を控えざるを得なかったが、道路の開通を機にアクセスの良さを訴え企業誘致に本腰を入れる」と意気込みを口にした。

 企業誘致に携わってきた登米中央商工会前会長の阿部泰彦氏(77)は「県北高速幹線道路の開通は登米市にとって絶好のチャンス。人口減少が続く中、就労人口を確保するなど受け入れ態勢を整えることが大切だ」と気を引き締める。

4133荷主研究者:2022/01/09(日) 17:12:29

https://kahoku.news/articles/20211217khn000059.html
2021年12月18日 06:00 河北新報
東北新幹線の約2割を減便へ JR東、来春のダイヤ改正

東北新幹線

 JR東日本仙台支社は17日、2022年3月12日のダイヤ改正の概要を発表した。新型コロナウイルスに伴う利用客低迷を受けて、東北新幹線の定期列車のうち約2割を臨時列車に変更し、実質的に減便する。担当者は「定期列車の大幅削減はこれまで聞いたことはない」と話す。

 東北新幹線はやぶさ13本とやまびこ16本、秋田新幹線こまち2本を臨時列車として運転。全車指定席となる山形は減便しない。

 在来線では、仙石線のダイヤを全面的に改正。あおば通駅から松島海岸駅に行く列車は6往復増やす。11月に新駅舎の利用を開始し、増加が予想される松島エリアの観光需要に応える一方、利用者数が少ない石巻行きを3往復減らす。通勤時間帯に大きな変更はないが、平日と土日休日で別々のダイヤを設定した。

 担当者は「厳しい経営状況にある中、車両や従業員を効率的に運用するため、利用状況に合わせて柔軟に列車を運行する」と説明している。

4134荷主研究者:2022/01/09(日) 17:44:26

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC176K90X11C21A2000000/?unlock=1
2021年12月20日 19:19 日本経済新聞 宮城
NTT東日本の仙台新ビル、次世代放射光と通信連携


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