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利水・治水スレ
54
:
千葉9区
:2009/01/17(土) 11:51:07
流域に不満、戸惑い 川辺川治水協議スタート 具体的議論 入れず 「結論はいつ…」 五木村長ため息
2009年1月14日 01:26
蒲島郁夫知事の川辺川ダム計画反対表明を受けて、県庁で13日、開催された国、県、流域自治体のトップによる「ダムによらない治水を検討する場」の初会合は、各首長から議論の前提や運営方法に関して、戸惑いの声が相次ぎ「会議に意味が見いだせない」と不満の声も上がった。
「会議の前に確認したい。安全度を落とすことなく、ダムによらない治水が可能なのか、検討する場ということで理解していいのか」
協議に入る前、ダム推進派の坂田孝志・八代市長らが何度も国に確認を求めた。80年、100年に1度の大洪水を想定し、予想最大流量と実際の流量の差をダムで埋めることが基本だったこれまでの治水論議。推進派は、その前提にこだわった。
これに対し、田中信孝・人吉市長がダム反対の立場から反論し「安全度だけでなく、環境や民意など社会的な要件も加味すべきだ」と述べると、川辺川ダム建設促進協議会長の柳詰恒雄・球磨村長が「そんなに幅を広げたら、結論がいつまでも出ないよ」と横やりを入れた。
かつてダム推進で一枚岩だった流域市町村。昨年、相良村長、人吉市長が相次いでダム反対を表明し、同調する自治体も現れたことから、流域は推進派と反対派が対立する事態となった。
かみ合わないのは安全面の議論だけではなかった。国は「結論を誘導してはいけない。流域自治体や県のアイデアを国が技術的に検討する」との立場を取ったことに不満の声も出た。
森本完一・錦町長は「国と県が一生懸命考えて市町村に示すべきだ。市町村に意見を聞くだけでは、これまでの議論と同じように、平行線をたどる」と漏らした。
約2時間の協議は結局、具体的な話し合いに入れなかった。ダム計画で中心部が水没する五木村の和田拓也村長は「結論まで3カ月と思っていたが、これじゃ1年か2年になる」とため息をついた。
傍聴したダム反対派の住民は「責任の押しつけあい。まったく期待外れの会議」と、怒りをあらわにした。
=2009/01/14付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/70783
55
:
とはずがたり
:2009/01/20(火) 19:00:36
この辺か。
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=35/33/19.431&el=139/45/16.021&scl=10000&bid=Mlink
2009年1月10日(土)
特養ホーム、堤防外に放置
都、防潮堤の建設計画なし
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009011000155&genre=A1&area=Z10
東京都大田区にある福祉施設「サンタフェガーデンヒルズ」=08年3月、共同通信社ヘリから
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/civil-engineering/P2009011000155.jpg
東京都の防潮堤の外側で、東京湾の高潮をかぶる恐れのある大田区東糀谷の敷地に、特別養護老人ホームなどが入った大規模複合福祉施設が2007年4月から開業しているが、都が09年度予算を含め当面、施設を高潮から守る堤防の建設を計画していないことが10日、分かった。
都港湾局は「現場に防潮堤を建設すると100億円以上の予算が見込まれる。一民間施設のためにどこまで防潮堤を整備するのかという問題もある」と説明。お年寄りら入所者は、都の防潮ラインの外側に置き去りにされたままになりそうだ。
社会福祉法人善光会が運営する「サンタフェガーデンヒルズ」(入所定員320人)で、10階建てビルに特養ホームや介護老人保健施設などが入っている。善光会によると、約300人が入所しているという。
都は伊勢湾台風などの高潮被害を教訓に1960年代後半、施設周辺に海面からの高さ約4・6メートルの防潮堤や開閉式の陸上防潮扉を建設した。
敷地には当時、造船所があったため、東京湾に面した東側と南側には防潮堤を造らず、陸地側の北側と西側を防潮堤で囲んだ。敷地の北西角には防潮扉があり、扉が開いていないと車で敷地に出入りできない構造だ。
善光会は、防潮施設として施設のビル1階の周囲に既存の防潮堤と同じ高さの擁壁を設置、「安全性に問題はない」と主張するが、港湾局幹部は「擁壁は防潮施設としては不十分といわざるを得ない」と指摘する。(共同通信)
56
:
とはずがたり
:2009/01/21(水) 19:04:46
濾過ぐらい漢字で書いて欲しい。
此の記事は利水スレに投下するけど本質的には環境問題であり,アオコの無い八郎潟が本来実現するべきなのである。
選定に際して色々揉めもしたようである。。行革スレに投下しても良かったかも知れぬ。
ろ過装置搬入、4月稼動へ準備着々 八郎潟町の高度浄水処理施設
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090121g
八郎潟町が今年4月1日の供用開始を目指し、水道水からアオコの影響を完全除去するための高度浄水処理施設の設置作業を同町字上昼根で進めている。20日にはろ過装置の「マイクロストレーナー」が建設現場に搬入された。町は「計画通りに事業は推移している。アオコの影響のない、安心で安全な水を町民に提供したい」と話している。
同施設は、町浄水場北側の町有地(敷地面積約1285平方メートル)で建設工事が行われている。馬場目川から取水した水からアオコや微生物をマイクロストレーナーを使ってろ過後、オゾン処理と活性炭処理を行い、水からアオコによるカビ臭を除去する。1日当たりの処理能力は3000立方メートル。町によると、これらの設備が県内の浄水処理施設に導入されるのは初めてで、東北では福島県郡山市に次ぎ2件目。
マイクロストレーナーはステンレス製で、直径1・5メートル、長さ2メートル、重さ2トンの筒状の装置。内部に目の細かい網状のフィルターを3枚重ねで取り付けてろ過する。処理能力は毎分0・5立方メートル。20日午前9時ごろに新潟県内の工場から大型トラックで建設現場に到着した。
同施設は、昨年3月の臨時議会で工事請負契約案が契約方法をめぐって議員の賛同を得られず否決されたが、同7月の臨時議会では賛成多数で可決した。事業費は約5億円。
(2009/01/21 10:35 更新)
アオコ除去施設、入札方式変え選定へ 八郎潟町、全員協に方針説明
http://59.106.114.232/topic/464680
- 08/04/24 | さきがけon The Web
八郎潟町議会全員協議会が24日開かれ、町当局は、先月の臨時議会で否決されたアオコ除去のための高度浄水処理施設工事請負契約締結案について、入札方式を指名競争入札から「条件付き一般競争入札」と「総合評価落札方式」の双方を合わせた方式に変更し、業者選定を行う方針を示した。 新たな入札では、入札価格だけでなく技術提案や施設の能力、業者の地域性などを加味して選定する。県や町のホームページなどを通じて業者を募集する予定。 町は現在の町浄水場北側に同施設の建設を計画、オ....
アオコ除去施設を否決 八郎潟町議会、入札に疑問相次ぐ
http://mediajam.info/topic/431686
- 08/03/26 | さきがけon The Web
八郎湖のアオコを除去するために八郎潟町が計画している高度浄水処理施設整備事業について、同町臨時議会は25日開き、同施設工事請負契約締結案を起立採決の結果、賛成1、反対8(定数12、欠席2、議長除く)の賛成少数で否決した。同町の懸案事業は白紙に戻り、上水道供給の在り方に関し、町は根本から見直しを迫られることになった。 計画によると、施設は現在の町浄水場北側に建設、オゾン処理と粒状活性炭処理を組み合わせることでアオコ特有の色やカビ臭を除去した水道水を供給するもので、完...
八郎潟町 高度浄水処理施設町民説明会。
2007/10/23 07:41
http://kotolog.blog58.fc2.com/?mode=m&no=306
総事業費は521,700千円。
水道料金は?当たり、20円値上がりし、240円になるそうです。
(下水道料金は現行のまま。)
この水道料金、ちょっとすごいですよね。
これに対しての参加者からの質問ですが・・・
みなさんから厳しい意見が続出し、
「中学生の前でそんなにケンカ腰の説明会にならないように」
となだめられる場面も・・・。
57
:
千葉9区
:2009/01/25(日) 16:04:16
http://www.asahi.com/politics/update/0125/SEB200901250002.html
佐世保市職員400人、ダム建設促進集会へ 公務扱いで(1/2ページ)
2009年1月25日14時23分
長崎県と同県佐世保市が建設を計画している石木ダム(同県川棚町)の早期着工をめざして27日午後2時から同市で開かれる総決起集会に、市は全職員の2割に当たる約400人を公務扱いで出席させる方針だ。平日の集会で、定員2千人の会場の2割を市職員が占めることになる。事業は地元住民の反対で、30年以上も着工できない状態が続いている。
石木ダム建設は、川棚町の治水と、慢性的な水不足に悩む佐世保市の利水が目的。75年に国の事業採択を受けたものの、水没予定地の13世帯が反対を続け、着工のめどが立っていない。
こうした状況を打破するため、建設推進派の市民団体と市は「佐世保市民総決起大集会」を共催する。金子原二郎知事や県議会議長、川棚町長を来賓に招き、県土木部や市水道局の幹部がダムの必要性を訴える。
市企画調整部によると、6日に「各課で職員の2割の集会参加をお願いしたい」と幹部職員に伝えた。すでに約390人の参加を確認しているという。
市の動きに対し、23日には山下千秋市議(共産)が「平日に2割もの職員が参加すれば市民サービスが低下する。参加を強制するような動員は中止すべきだ」と市に申し入れた。「建設に賛否両論があるのに行き過ぎだ」と、市内部にも批判の声がある。
一方、市は「ダム建設は市の最重要課題で建設促進は業務の一環。職員には通常業務に支障がない範囲で参加をお願いしている。強制ではない」と説明する。
地方自治に詳しい中央大の今村都南雄教授(行政学)は「一般市民に参加を呼びかけるならまだしも、賛否が分かれる事業関連の集会へ市職員を大量動員するなど論外だ。市民や市議会はこうした市の行為を厳しくチェックすべきだ」と指摘している。(吉田啓)
◇
■石木ダム 長崎県川棚町の石木川を高さ55.4メートル、幅234メートルのコンクリートの堰堤(えんてい)でせき止め、総貯水容量約548万トンを確保する計画。県はダム完成後に1日当たり4万トンの水道水を佐世保市に供給できるとしている。水没予定地(約38ヘクタール)の13世帯が立ち退きを拒否しているが、県は08年7月、2016年度までに完成をめざす工期目標を初めて示した。
58
:
とはずがたり
:2009/01/25(日) 16:13:53
>>57
大した産業もない山間部の(←偏見です。調べた訳ではないっす)13世帯の立ち退きで慢性的な水不足に悩む佐世保市が多いに助かるならその公共性は,極めて高いと云わざるを得ないと思うんですけどねぇ。。
これに拠って無駄遣いする佐世保市と云う印象が付いてしまうとすると失敗なら問題を明らかにする煽りが目的なら已む得ない実力行使かも。
そもそも一般に総決起集会とか税金の無駄でしかないと思いますけど。
59
:
千葉9区
:2009/01/26(月) 21:32:28
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20090124-OYT8T00087.htm?from=nwlb
八ッ場ダム必要性どう判断 県支出差し止め訴訟結審
利水・治水で対立 6月26日判決
国が計画する八ッ場ダム(長野原町)に県が事業負担金を支出しているのは違法として、「八ッ場ダムをストップさせる群馬の会」(浦野稔代表)が大沢知事らを相手取り、支出の差し止めと損害賠償などを求めた住民訴訟が23日、結審した。判決は6月26日。負担金を支出する1都5県で同時に起こされた住民訴訟のうち、東京都と茨城県の訴訟はすでに結審し、今春以降、相次いで判決が出される見通しだ。年内の本体工事着手を控え、ダムの必要性について司法がどこまで踏み込んだ判断をするかが注目される。
◆争点
訴訟は、市民団体が04年9月に事業負担金支出の差し止めを求めて1都5県で一斉に行った住民監査請求が棄却されたことを受け、同年11月、各都県知事らを相手取って一斉に起こされた。
前橋地裁では、法廷での審理が22回に及び、原告と被告はダムの必要性を巡り、利水と治水の両面で争ってきた。昨年11月には裁判官の現地視察も行われ、結審まで4年2か月を要した。
原告側は、利水について、今後は人口減で水需要が減るため、ダムによる新たな水源開発の必要はないと主張し、治水面でも、伊勢崎市の八斗島基準点で毎秒2万2000立方メートルの水流まで対応することを想定した国の治水計画は過大と主張。必要のないダムへの支出は、地方自治法の定める「最小限の経費で最大効果を上げる義務」に違反するとしている。
一方、県側は「治水・利水両面でダムの必要性は変わらない」との主張で一貫している。利水面では、ダム完成を前提とした暫定水利権で、すでに多くの自治体が水を使っていることを挙げる。治水については「雨の降り方次第で未曽有の被害につながる可能性がある。様々な降雨のパターンに対応するには、堤防やダムで総合的に対応する必要がある」(県特定ダム対策課)などと反論している。
◆地元
地元自治体や住民も裁判の行方を注目している。
長野原町では、水没予定地住民の代替地分譲が07年から始まり、09年度末までにほぼ完成する予定だが、現時点で十数世帯が移転したに過ぎず、希望者全体の1割に満たない。その間、代替地を希望しない住民の転出も進み、集落の維持が困難になってきた。
中でも川原湯温泉の旅館は、施設の老朽化が進む中で改修もままならず、早期移転と再スタートを待ち望んでいる。豊田明美・同温泉旅館組合長は「代替地事業には県や下流都県のお金が必要。拠出されなければ生活再建できないので、判決が心配だ」と語る。
高山欣也町長は「住民はもともとダムに反対だったが、国や県の生活再建案を前提として受け入れた。この期に及んで波風を立てられるのは迷惑」と原告側を批判。判決について「犠牲を強いられてきた住民に配慮し、棄却されることを望む」と話している。
◆狙い−−原告「1勝」で計画大幅影響
原告側の最大の狙いは「1都5県の一つでも勝てば、計画に影響を与えることができる」(原告側弁護士)ことだ。4600億円の事業費のうち、群馬県は216億円を負担。他の都県も10〜952億円を負担している。各都県の裁判でこれらの一つでも「違法」とされれば、計画全体に影響が出る可能性がある。
結審後会見した1都5県の原告団でつくる連絡会の島津暉之代表は「八ッ場は必ずしも首都圏で知られている存在ではなかったが、裁判によって多くの人に関心を持ってもらうことができた」と世論喚起の意義を強調した。提訴時から現在までの間に、民主党がダム建設見直しを次期衆院選での政権公約に掲げる方針を示すなど、ダム反対派の動きが活発化している。
こうした中、国土交通省は新年度政府予算案に初めて本体工事費を計上、「首都圏の治水・利水いずれの面でも必要性に全く揺るぎはなく、下流都県からも早期完成を望まれている」(関東地方整備局)と、完成を急ぐ姿勢を崩していない。
(2009年1月24日 読売新聞)
60
:
とはずがたり
:2009/01/28(水) 07:52:45
水道統合「大阪市案軸」で合意 橋下知事と平松市長
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/1822
2009年1月23日
大阪府と大阪市の水道事業統合をめぐり、橋下徹知事と平松邦夫市長が23日午前、意見交換し、大阪市が府の施設を引き継ぎ、水を府内市町村に送る市案を採用することで基本的に合意した。ただ、統合後の組織形態については、府内市町村を交えて今後、協議を続けることにした。
統合後の組織形態については意見が分かれた。府は府内市町村の代表による議会で運営する一部事務組合方式、市は府の水道事業を引き継いだ上で、府内市町村が参加する協議会方式を提案していた。
61
:
とはずがたり
:2009/02/01(日) 19:12:07
いやぁ,こんな計画があったんですねぇ。すげぇすげぇ。
成田を泥沼化させた佐藤は此処でも超然主義を貫いたけど規模が大きいだけに着工は出来なかったか。
沼田ダム計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/
沼田ダム計画
沼田ダム計画(ぬまたダムけいかく)とは、一級河川・利根川本流に建設省(現・国土交通省)によって計画され、地元である群馬県沼田市の猛反対によって白紙撤回された日本最大の多目的ダム計画である。高さ125.0mの重力式コンクリートダムとして計画されていた。
ダム本体も高さ100mを超える大ダムであったが、沼田ダム計画が「巨大」と呼ばれる所以は貯水池の巨大さであった。完成していれば総貯水容量800,000,000トンと徳山ダム(岐阜県・揖斐川)の約1.5倍、ダム湖の面積(湛水面積)推定2,700haは朱鞠内湖(雨竜第一ダム。北海道・雨竜川)を超え、芦ノ湖の約4倍の面積となる。この巨大ダムによって利根川の洪水調節と東京都を始めとする首都圏への水需要を一挙に賄おうとしたが、群馬県の官民一体となった反対運動によって頓挫した「幻」のダム計画である。
1947年(昭和22年)関東地方を襲った雨台風・カスリーン台風は利根川水系にかつてない大水害をもたらした。埼玉県北埼玉郡大利根町付近で堤防決壊した利根川の水は、江戸川堤防を沿う形で南下。現在の幸手市・久喜市・春日部市等を2m以上浸水させ遂には東京都へ侵入。葛飾区・江戸川区・江東区・墨田区といった下町一帯を水没させ、大きな被害を与えた。
この未曾有の被害に対し政府は、旧内務省が1941年(昭和16年)に策定した「利根川改修増補計画」の大幅修正に迫られた。建設省は利根川の系統的な河川開発を推進するべく1949年に「利根川改訂改修計画」を策定したが、その中でダムによる洪水調節を本格的に盛り込み、結果利根川水系に7ヶ所、鬼怒川流域に2ヶ所(矢木沢ダム・藤原ダム(利根川)[矢木沢ダム・藤原ダム・奈良俣ダム・須田貝ダム
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=36/51/12.090&el=139/04/15.500&scl=250000&bid=Mlink
]、相俣ダム(赤谷川)
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=36/42/29.269&el=138/53/47.999&scl=70000&bid=Mlink
、薗原ダム(片品川)
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=36/38/14.367&el=139/10/20.829&scl=250000&bid=Mlink
、八ッ場ダム(吾妻川)、坂原ダム(神流川。下久保ダムの前身)、五十里ダム(男鹿川)、川俣ダム(鬼怒川))が計画された。そしてその根幹施設として計画されたのが「沼田ダム」である。のダムを建設する計画を1952年(昭和27年)に発表した。
沼田ダムは1952年(昭和27年)に第3次吉田茂内閣によって閣議決定され、建設省関東地方建設局による正式な事業となった。ダム地点に選ばれたのは、利根川が狭い峡谷を形成する綾戸渓谷付近、群馬県渋川市赤城町棚下地先であり、JR上越線・棚下トンネルの西側付近
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=36/34/47.867&el=139/03/27.694&scl=70000&bid=Mlink
であった。計画当初は「岩本ダム」という名称であったがこれは直上流の沼田市(当時は利根郡沼田町であった)岩本地先に因んでいる。
検討の結果1959年(昭和34年)7月29日に答申された案が最終的な「沼田ダム計画」案となった。ダムの位置はほとんど変更がないものの、堤高125.0mの重力式コンクリートダムを建設し、直下流に逆調整用のダム(名称・型式・堤高不明)を建設するものであった。この「沼田ダム」は利根川の洪水調節に加え、首都圏の上水道・工業用水道の供給、大規模な発電を目的とする特定多目的ダム計画に変貌した。特に水力発電所は認可出力1,000,000kWを有し、佐久間ダム(静岡県・天竜川)の認可出力 (350,000kW) の約3倍という当時日本最大の水力発電所となる予定であった。これによって、首都圏の水需要と電力需要を一気に賄おうとしたのである。さらに付近の温泉地などとの観光拠点と連動することで、新たな観光客を呼び込むという副次的な効果も目的の一つに訴求していた。
62
:
とはずがたり
:2009/02/01(日) 19:12:42
>>61-62
地図で水没予定地を見た場合北は赤谷川合流点を越えて利根郡月夜野町(現・みなかみ町)付近、群馬県道273号後閑羽場線の月夜野橋
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=36/40/43.348&el=138/59/56.153&scl=25000&bid=Mlink
まで水没する。また東では片品川が沼田市下久屋町付近
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=36/38/51.816&el=139/05/03.622&scl=25000&bid=Mlink
、薄根川が沼田市岡谷町(関越自動車道・薄根川橋付近)
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=36/39/31.465&el=139/04/12.910&scl=25000&bid=Mlink
まで完全に水没する。沼田市は高台の一部がちょうど「鉤」型の半島状に残り、低地は全く水没する状態となる。上越新幹線や関越自動車道が沼田市付近では高台を通過しているのは、沼田ダム建設を念頭に置いたものといえなくもない。
だが、「岩本ダム」・「沼田ダム」何れの計画にしても余りに地元への影響が多大であり、計画発表後直ちに地元の猛烈な反対を惹き起こす。
沼田市が官民一体となって繰り広げたダム反対運動は世間の注目を浴び、国会でも問題になった。だが政府・建設省は基本的に「沼田ダム」の必要性を訴求、当時第三次池田勇人内閣の建設大臣であった河野一郎や小山長規も沼田ダム建設促進の姿勢を崩していなかった。
1966年(昭和41年)2月、第一次佐藤栄作内閣の建設大臣・瀬戸山三男が「沼田ダムは首都圏のために必要な事業で、建設を推進したい」と発言した事から沼田市は更に態度を硬化させた。この間には日本社会党や日本共産党も反対運動に加わり、反対運動は更に盛り上がりを見せた。これまで状況を静観していた群馬県庁・群馬県議会も「大勢の県民が犠牲となり、群馬県全体を混乱させる沼田ダム事業は容認できない」として、事業に対し反対する姿勢を見せたことから群馬県全体が官民一体でダム事業に対し明確な反対意思を表明。ここにおいて事業は完全に膠着化する状況となった。
佐藤内閣はそれでも「沼田ダム」建設推進の姿勢を崩さなかった。だが建設省はその後の利根川水系における治水計画・「利根川水系工事実施基本計画」の中で「沼田ダム」を盛り込まず、「本庄ダム計画」(烏川)[1965年(昭和40年)に当時の群馬郡榛名町(現・高崎市榛名湖町)本庄地先に建設省による「本庄ダム(湯殿山ダム)計画」が浮上し実施計画調査が行われたが立ち消えになって中止。場所はこの辺
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=36/22/52.584&el=138/50/33.224&scl=70000&bid=Mlink
か?]や「跡倉ダム計画」(鏑川)[この辺
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=36/12/02.473&el=138/46/43.920&scl=25000&bid=Mlink
か?これも立ち消え。]、「神戸ダム計画」(渡良瀬川)[草木ダムとして実現?]を進めるようになった。また、水資源開発公団(現・独立行政法人水資源機構)も「利根川水系水資源開発基本計画」で「沼田ダム」を盛り込まなかった。さらにダム計画の目的でもあった赤城・榛名大開田計画が水源を矢木沢ダムなどに求め、沼田ダム計画を利用しない形で1964年より群馬用水
http://www.water.go.jp/kanto/gunma/sisetu/index.htm
が建設され1969年(昭和44年)に完成、ダム計画地点の直上流にある綾戸ダム湖
http://homepage2.nifty.com/tonegawa/03akagi/ayado-dam/ayadodam1.htm
/
http://dammania.net/?http://dammania.net/else/ayado.html
に取水口を設置し潅漑用水供給が開始された。
このように沼田ダム計画が次第に放置・形骸化する中で首班が佐藤から田中に交替する。田中内閣は沼田ダム計画については事業の再検討を行い,1972年(昭和47年)10月11日、第一次田中内閣の建設大臣である木村武雄は沼田市を訪問し談話を発表,ダム計画の白紙撤回を表明した。
「沼田ダム計画」はこうして封印されることとなり、その代わりとして草木ダム(渡良瀬川)や奈良俣ダム(楢俣川)が新規に計画され完成。渡良瀬遊水地と共に矢木沢・藤原・相俣・薗原・下久保の5ダムを合わせ現在の利根川水系8ダムが形成された。
八ッ場ダムは52年目にして補償交渉が妥結。現在本格的な本体工事に入ろうとしている。
63
:
とはずがたり
:2009/02/01(日) 19:29:06
>>61-62
ダムが出来ていれば関越道は湖畔を走る感じになっていそうだ。
上越線も17号も付け替えられ橋梁で片品川由来の入江を渡って沼田市街に到達,更に薄根川由来の入江を渡って月夜野方面へ向かう感じか。
まぁ難しいでしょうなぁ。
>特に水力発電所は認可出力1,000,000kWを有し、佐久間ダム(静岡県・天竜川)の認可出力 (350,000kW) の約3倍という当時日本最大の水力発電所となる予定であった。
これがどの程度の規模なのか調べてみたけど見つからなかった。クソほどにも役立たなかった資源エネルギー庁のしょぼしょぼのウェブサイトは引っかかったけど。。
64
:
とはずがたり
:2009/02/01(日) 19:30:06
CO2削減へ 水力発電所改修で出力1割増加 東北電力
2009.1.24 02:48
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/niigata/090124/ngt0901240249000-n1.htm
東北電力新潟支店は23日、地球温暖化対策として二酸化炭素の排出削減につなげるため、阿賀野川のダムに設置している水力の豊実発電所(阿賀町豊実)と鹿瀬発電所(同町鹿瀬)を改修し、それぞれ出力を約1割増加させる計画を発表した。
両発電所は建設から約80年を経て老朽化している。計画では、豊実発電所は平成20〜25年度に、鹿瀬発電所は22〜26年度に改修を行い、改修後の最大出力はそれぞれ6万1800キロワット(5400キロワット増)、5万4100キロワット(4600キロワット増)にアップする。その分、火力発電所の火力を抑制でき、二酸化炭素排出の減少につなげられるという。
東北電力の水力発電の割合は約13%。県内には11ダムに17発電所が設置されているが、豊実、鹿瀬両発電所以降の改修計画は決まっていない。
65
:
とはずがたり
:2009/02/01(日) 20:03:08
>>63
JPowerなんてふざけた名前は俺は認めんヽ(`Д´)ノ電発と云う恰好ええ略称があるではないか!!
で,電発の発電能力一覧は見つかった。
下郷と新豊根・奥清津がでかいな。沼田ダムが出来ていれば此のクラスが出来たと云う事か。
で,佐久間と同規模が田子倉・池原,更に電発ではないけど黒部川第四。
新豊根級と佐久間級の中間規模に奥只見・奥清津第二・沼原などがある。奥只見級と呼ぶべきか。
もう新規の開発余地はないのかね?ダムは自然破壊ではあるけどCO2を余り出さない。
水力発電所一覧
http://www.jpower.co.jp/bs/field/suiryoku/ichiran.html
発電所名 水系−河川名 所在地 発電所形式 最大出力(kW) 運転開始
下郷 阿賀野川−小野川 福島県南会津郡下郷町 ダム水路式(揚水式) 1,000,000 S63.04.01
奥只見 阿賀野川−只見川,袖沢 福島県南会津郡檜枝岐村 ダム水路式 560,000 S35.12.02
大鳥 阿賀野川−只見川 福島県南会津郡只見町 ダム式 182,000 S38.11.20
田子倉 阿賀野川−只見川 福島県南会津郡只見町 ダム式 390,000 S34.05.30
滝 阿賀野川−只見川 福島県大沼郡金山町 ダム式 92,000 S36.12.05
奥清津 信濃川−清津川,カッサ川 新潟県南魚沼郡湯沢町 ダム水路式(揚水式) 1,000,000 S53.07.07
奥清津第二 信濃川−清津川,カッサ川 新潟県南魚沼郡湯沢町 ダム水路式(揚水式) 600,000(30万kW×2) H08.06.01
沼原 那珂川−那珂川 栃木県那須塩原市板室 ダム水路式(揚水式) 675,000 S48.06.30
新豊根 天竜川−大入川 愛知県北設楽郡豊根村 ダム水路式(揚水式) 1,125,000 S47.11.30
佐久間 天竜川−天竜川 静岡県浜松市天竜区 ダム水路式 350,000 S31.04.22
御母衣 庄川−庄川 岐阜県大野郡白川村 ダム水路式 215,000 S36.01.14
長野 九頭竜川−九頭竜川,石徹白川 福井県大野市 ダム式(揚水式) 220,000 S43.05.25
手取川第一 手取川−手取川,瀬波川,尾添川 石川県白山市 ダム水路式 250,000 S54.08.12
十津川第一 新宮川−新宮川,滝川,芦廼瀬川 奈良県吉野郡十津川村 ダム水路式 75,000 S35.10.01
池原 新宮川−北山川,池郷川 奈良県吉野郡下北山村 ダム式(揚水式) 350,000 S39.09.20
七色 新宮川−北山川 和歌山県東牟婁郡北山村 ダム水路式 82,000 S40.07.28
二又 奈半利川−奈半利川 高知県安芸郡北川村 ダム水路式 72,100 S38.01.28
川内川第一 川内川−川内川 鹿児島県薩摩郡さつま町 ダム式 120,000 S40.02.28
参考
関電
黒部川第四 黒部川 最大出力 335,000kW
http://www.kurobe-dam.com/whatis/index.html
66
:
千葉9区
:2009/02/03(火) 21:32:37
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000300902030001
ダムどうする 川辺川・荒瀬
治・利水 根拠ない/路木ダム
2009年02月03日
県営路木ダムの建設に反対する市民グループが1日夜、天草市河浦町の一町田小第一分校体育館で「路木ダム報告会」を開き、地元住民や漁業関係者ら約50人が参加。「ダム建設の目的である治水事業や利水事業には根拠がない」などと主張した。
ダム建設のきっかけとされた82年7月の水害について「路木ダムを考える河浦住民の会」の小川浩治代表は「住民への聞き取り調査で、被害がなかったことは明らか」と批判。利水事業について「天草の海を考える会」の植村振作代表が「必要な水は今の施設で足りる。一町田川や砂防ダムなどから引いてもいい。水源はある」と主張した。
「荒瀬ダムの撤去を求める会」の本田進会長は「我々は50年ダムに泣かされてきた。ダムは絶対造るべきではない。造れば川も海もだめになる」。「羊角湾を守る漁民の会」の松本基督さんは「羊角湾には魚介類産卵や稚魚生育の場所となるアマモ群生地があり、天草西海岸の漁業を支えている。ダム建設は漁獲量減少や水産業衰退につながる。路木ダム建設の金を荒瀬ダム撤去に使うよう求め、運動も連携したい」と訴えた。
地元の漁業関係者からは「ダムに賛成する人たちは水のことしか考えていない。影響は羊角湾で生活する漁民に来る」と話し、建設反対の署名活動を準備していることを明らかにした。
67
:
とはずがたり
:2009/02/04(水) 19:13:18
五木村振興に10億円 県が基金創設の方針
2009年02月04日
http://kumanichi.com/news/local/main/20090204005.shtml
川辺川ダム事業の影響を受ける五木村の再建へ、県が総額十億円規模の基金を創設する方針を固めたことが四日、分かった。
十億円は二億円ずつ五年がかりで拠出。初年度の二〇〇九年度予算案にも二億円を計上する。交付金として村が求める観光振興策などに使えるようにするとともに、村で展開する県事業にも充てる。
ダムによる水没予定地を抱える五木村は、蒲島郁夫知事のダム反対表明後、振興策の取り扱いが焦点になっている。(小多崇)
68
:
千葉9区
:2009/02/04(水) 19:27:48
>>66
>「羊角湾を守る漁民の会」の松本基督さん
おっ、熊本4区で出てた人
69
:
とはずがたり
:2009/02/14(土) 14:55:06
成瀬ダム負担金で監査請求 横手の住民団体
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090214i
国の成瀬ダム(東成瀬村)建設に反対している横手市の「成瀬ダムをストップさせる会」(奥州光吉代表)は13日、建設費の県負担分約260億円の差し止めと既に支出した約29億円の返還などを命じるよう求める住民監査請求を県監査委員に行った。
同会は「農業用水の確保を建設の目的の一つに挙げているが、計画時に比べて水田面積が減っているため農業用水は不足していない」「洪水対策としても集水面積が小さく、効果が極めて小さい」などとして、寺田典城知事、県産業経済労働部長、県公営企業課長に対し、県負担金の支出差し止めと返還を命じることなどを求めている。
同会は昨年末、同市十文字地区の住民ら50人で結成。12日までに22市町村から1667人の署名を集めた。今後も署名活動を続け、3月中旬に追加請求する。請求が棄却された場合は、県負担金の支出差し止めを求める住民訴訟を秋田地裁に起こす予定。
(2009/02/14 12:01 更新)
70
:
とはずがたり
:2009/02/17(火) 17:56:13
白洲町白須と云う地名は良い玉砂利が取れることと関係有るのかな?須玉なんて地名も有ったような気がするが。
2009年02月17日(火)
ダムの影響か玉砂利の採取困難に
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2009/02/17/14.html
北杜 大正から明治神宮に奉納
玉砂利を採取する地域住民=北杜市白州町白須(昨年9月)
大正時代から東京・明治神宮に奉納してきた、北杜市白州町の神宮川の玉砂利の採取が困難になっている。地元住民によると、現在の採取場所は30年前に比べて約3キロ上流に移動していて、「川沿いに建設された砂防ダムの影響で全体量が減っているのではないか」との声も出ている。
市白州総合支所によると、玉砂利は直径約4センチ。甲斐駒ケ岳から軟らかい花こう岩が釜無川支流の神宮川に流れ込み、川の中で砕けて丸くなる。明治神宮は1920(大正9)年の建立当時から拝殿前の中庭用の石に採用していて、地元住民が年間1500キロ余りを奉納している。
毎年活動している住民の話では、30年ほど前は釜無川との合流付近で採取していたが、量が減少したことから場所を上流に移動していて、「現在地より上流になると、重機が入れないため作業ができない」という。減少の要因に挙げられているのが、59(昭和34)年の大災害を機に国などが建設した九基の砂防ダム。国土交通省富士川砂防事務所は「ダム建設で川の水が流れなくなったわけではなく、玉砂利の減少と関連付けるのは難しい。ダムは防災面で重要な役割を果たしていて、理解してもらいたい」としている。
71
:
とはずがたり
:2009/02/17(火) 17:58:19
>>66
>>68
これですね〜。
2005年熊本4区開票結果
当落 得票 候補者 政党 新旧
当 136,380 園田博之 自民党 前
落 63,169 松本基督 民主党 新
72
:
とはずがたり
:2009/02/19(木) 03:36:18
登米市・浄水場でまたトラブル 意識改革進まず
越流とのり面崩落が起きた現場
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/02/20090218t11031.htm
昨年2月に大規模な水質汚濁事故が発生した宮城県登米市の保呂羽浄水場で16日、今度は施設から水があふれて付近ののり面が崩れる事故が発生した。原因はまたも職員のミス。危機管理体制の甘さや不十分な住民への広報など、前回の教訓が全く生かされていない事態に、市民は怒りを通り越してあきれ返っている。(登米支局・村上俊)
<バルブの確認怠る>
事故が起きたのは、浄水作業中に発生する泥やごみなどの不純物を乾かして処理する「天日乾燥床」。施設改修工事を行うために午前9時半ごろから水を流し入れた際、容量がオーバーして水があふれ、側壁を支えるのり面の一部が幅30―40メートル、高さ3―5メートルにわたって崩れ落ち、約300立方メートルの土砂が流れ出た。
市水道事業所によると、七つある乾燥床のうち三つに水を入れようとしたのに、バルブが完全に開いていたのが一つしかなかったため、水が集中した。職員はバルブ開閉の確認をしていなかった。
市民の通報を受けて職員が駆け付けた午後2時半ごろまで、市側は誰も事故に気付かなかった。
<1年前は配水汚濁>
昨年2月の配水汚濁事故は、国の認可を受けていない作業や監視体制の不十分さなど人為的ミスが重なって発生し、市内と涌谷町の一部で約2万3650世帯・事業所が水道水の使用が制限される被害を受けた。住民への周知も遅れ、当日の報道機関への連絡もファクス1枚だけだった。
再発防止策の一環として、昨年3月に作成された作業マニュアルには「天日乾燥床のバルブは堆積(たいせき)土砂を確認しながら開にする」と明記されていた。マニュアルがあっても、職員の意識が変わらなければ何の役にも立たないことを如実に示している。
今回の事故は、水道水の供給には直接影響がないとはいえ、土砂は崩落現場のすぐ下にある民間の倉庫にも達していた。
<情報ファクス1枚>
市水道事業所の担当者は、市議会2月定例会に出席していた市幹部にメールで事故の概要を連絡。ただ、布施孝尚市長らが現場を視察したのは既にブルーシートによる応急措置も終わり、すっかり日が暮れた午後7時ごろだったという。今回も事故を説明する記者会見は開かれず、ファクス1枚の発表も前回と同じだった。
翌17日の市議会で布施市長は「市民や議会に再びご迷惑を掛けおわびする」と陳謝した。「去年と同じ。何も学んでいない」と吐き捨てる市議もいた。
庄子喜一議長は「再発防止を誓った管理体制はどうなっているのか。まだまだ職員の認知が甘い」と議長席から、市側の意識の低さを指摘する異例のコメントを述べた。
登米市の水というライフラインの信頼性を取り戻すのは容易なことではない。まず、布施市長が自らの言葉で住民に対して説明責任を果たすことから始めてはどうか。
2009年02月18日水曜日
73
:
とはずがたり
:2009/02/23(月) 14:22:56
なーんか税金の無駄としか思えないんだけど。
どういう風に深刻な水不足が発生しているのかの説明が足りない。自民党政治家と土建屋と河川官僚を潤すだけの事業にしかみえないヽ(`Д´)ノ。
霞ケ浦事業で工事差し止め提訴へ 漁協が3月に
「シジミ漁も打撃」霞ケ浦導水工事差し止め2009/02/23(月) 本紙朝刊 総合1面 A版 1頁
仮処分決定待たず提訴へ 霞ケ浦導水事業で漁協側(2月23日 05:00)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165378/664-665
霞ケ浦導水事業
http://www.ktr.mlit.go.jp/dousui/
霞ヶ浦導水事業は、那珂川、霞ヶ浦、利根川をつなぐ地下トンネルをつくり水資源の有効利用を図る流況調整河川です。
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/civil-engineering/kasumi00.html
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/civil-engineering/image01.gif
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/civil-engineering/image01_2_b.gif
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/civil-engineering/image02.gif
74
:
とはずがたり
:2009/02/24(火) 01:37:50
石木ダム計画 反対派 面会を直接拒否 路上で50人「帰れ」 知事や市長ら引き返す
2009年2月24日 01:06
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/79100
県が川棚町に計画する石木ダムについて、金子原二郎知事と朝長則男佐世保市長、竹村一義川棚町長が23日夜、ダム建設に反対する地権者に面会を求め、同町を訪れたが、反対派の住民など約50人が「帰れ、帰れ」などとシュプレヒコールを上げながら、面会指定場所に通じる道路をふさいだため、金子知事ら3人は約15分後に面会をあきらめ、引き返した。知事ら3人の面会訪問は昨年10月と12月にも行われたが、いずれも地権者は面会場所に現れなかった。直接拒否されたのは今回が初めて。
この日、反対派の地権者などでつくる石木ダム建設絶対反対同盟の約50人は午後6時半ごろから、県が面会場所に指定していた石木ダム生活相談所から約100メートル手前の路上に「ダム反対」のゼッケンや鉢巻き姿で集結、「ダム建設見直しを」と書いた横断幕を掲げた。
同50分ごろ、車で到着した知事らが車から降りて近づいたところ、反対同盟側から「ダム反対」「帰れ」と怒号が上がった。知事らは「相談所で話し合いましょう」「ここを通してください」と申し出たが、折り合わなかった。朝長市長は「きょうは残念だ。また来たいと思う」と述べた。
反対同盟の岩下和雄代表(61)は「知事や市長は『まず建設ありき』の姿勢で、ダムを白紙撤回するまで話し合いには応じない。今回の面会も私たちの考えを無視したパフォーマンスだ」と話した。
石木ダム計画をめぐっては、川棚町の移転対象家屋67世帯のうち54世帯が補償費を受け移転。残る13世帯がダム建設反対を訴え、移転に応じていない。これに対し、県は昨年7月、2009年度からダム周辺の付け替え道路工事に着手、16年度の完成を目指す事業工程表を作成。金子知事は地権者との話し合いを優先するとしながらも「工程表通り進めたい」と述べ、新年度がダム計画の正念場になるとの見解を示していた。
=2009/02/24付 西日本新聞朝刊=
75
:
千葉9区
:2009/02/24(火) 23:27:11
石木ダム:「お願い」の知事や市長に、住民「帰れ」コール /長崎
県が川棚町に建設を計画し、地元住民が反対している石木ダム問題で、金子原二郎知事や朝長則男市長らが23日、住民への「お願い行動」として同町岩屋郷を訪ねたが、住民約70人が「帰れ」とシュプレヒコールを上げ、説得を拒否した。
知事と市長は午後7時から岩屋郷にある「生活相談所」で住民を待つ予定だった。「お願い行動」は3回目。これまでも事前に住民側に通知して待ったが「ダム計画を一度白紙に戻しての話し合い」を求める住民は応じなかった。
住民の松本好央さん(34)によると同日、シュプレヒコールを受けた知事や市長らは20〜30分間、「相談所で話し合おう」と呼び掛けたが、住民は「帰れ」と連呼したという。
松本さんは、度重なる「お願い行動」や、1月に市が開いた総決起集会にも言及し、「これまで無視してきたが、あまりにも言いたい放題したい放題だ。地元住民としての意思を示すために今回は行動した」と語った。【山下誠吾】
〔佐世保版〕
76
:
とはずがたり
:2009/03/01(日) 12:49:51
>整備局によると、国所管のダムは利水自治体や企業が負担金を国に払う一方、ダムの立地自治体は支払いを免除され、利用者の負担金分を国から交付される。
>いったん(市から国に)交付金を返還してもらった上で、誤徴収分を市に返すことになる
なんなんだ,このまどろっこしくて面倒くさいシステムは?
いざとなったら補助金を止めんどごらぁ,国の云う事聞けやな,ええな。って事なんか?
誤徴収:合併で混乱? 南魚沼市にダム利用料を1億4000万円−−国交省 /新潟
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20090227ddlk15010077000c.html
国土交通省北陸地方整備局が、南魚沼市にある三国川ダムの利用料約1億4000万円を同市から誤って徴収していたことが26日、分かった。しかし、同額が同市に交付されており、整備局の担当者は「本来、必要のないやり取りだった。市町村合併で(事務手続きが)混乱したのかもしれない」と話している。
整備局によると、国所管のダムは利水自治体や企業が負担金を国に払う一方、ダムの立地自治体は支払いを免除され、利用者の負担金分を国から交付される。
同ダムは旧六日町にあり、過去には同地域の水道企業団が負担金を支払っていた。しかし、04年以降の合併でダムの所在地が南魚沼市に変更、利水者も同市企業部となるなど、利水自治体と立地自治体が同一となったにもかかわらず、同様のやり取りが続けられてきたという。誤徴収と誤交付は07年度までに約1億4000万円に上る見通しだ。
整備局は「そもそもは法律認識にミスがあった」と陳謝し「いったん(市から国に)交付金を返還してもらった上で、誤徴収分を市に返すことになる。複雑な手続きだが、損失は出ないようにしたい」と説明した。【渡辺暢】
毎日新聞 2009年2月27日 地方版
77
:
とはずがたり
:2009/03/03(火) 13:54:34
>宇治市は治水最優先の立場で大戸川ダム建設を国や府に求めている。
天ヶ瀬ダムとかでは宇治の治水は不十分なんか?
Kyoto Shimbun 2009年3月3日(火)
流域の意見反映せず
淀川水系知事意見で宇治市長
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009030300079&genre=A2&area=K20
京都府の山田啓二知事が淀川水系河川整備計画案に対する知事意見を国に提出したことを受け、宇治市の久保田勇市長は2日、「最も尊重されるべき流域自治体の意見反映が不十分な意見」と府を批判するコメントを出した。
久保田市長は京都と滋賀、大阪の3府県知事が大戸川ダム建設中止に合意し「地域のことは地域で決める」などと発言したことに反発、「合意ありきの意見の押し付けは分権を錦の御旗にし、国主導が府県主導に変わっただけ」と指摘した。
また、知事意見が瀬田川洗堰の全閉操作に関し、「天ケ瀬ダムと連動した確実な操作を」としていることついて「堤防強化・河道改修もできていない段階で、全閉操作解消の論議がされるだけでも極めて不愉快」とし、国に責任ある整備計画の策定を強く求めていく意向を示した。
宇治市は治水最優先の立場で大戸川ダム建設を国や府に求めている。
78
:
とはずがたり
:2009/03/04(水) 02:44:21
JR東日本の信濃川不正取水
JR東日本信濃川発電所の不正取水問題
JRに取水全面停止申し入れ
新潟日報2009年1月27日
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/376
JR東、信濃川から不正取水 電力を山手線に使用
2009年2月7日
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/393
JR東日本が発電所の違法取水 水利権の許可取り消しへ
2009/02/12 19:25 【共同通信】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/395
JR東日本の信濃川不正取水:JR東の水利権取り消しを支持−−県が意見提出 /新潟
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20090226ddlk15040122000c.html
◇「地元配慮を」
JR東日本信濃川発電所の不正取水問題で、県は25日、同社の水利権を取り消すという国土交通省の処分方針を支持する一方で、他の水利用者に影響が出ないよう配慮するよう求める意見を同省に提出した。
不正取水問題では、同省が泉田裕彦知事や二階俊博経済産業相の意見、同社の言い分などを聴取した上で最終的な処分を決定する。
県が十日町、小千谷の2市と川口町に意見を聴いたところ、「処分は妥当」としながらも、不正取水が行われた宮中ダムの取水路をかんがいに利用している住民もいることから「関係利水者に支障がないよう措置してほしい」との回答を得た。県の意見は、これらの回答を盛り込んだもので、同省北陸地方整備局の担当者は「処分が(他の水利用者に)悪影響にならないよう対応したい」と話している。【渡辺暢】
毎日新聞 2009年2月26日 地方版
79
:
とはずがたり
:2009/03/21(土) 22:45:09
黒部川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
利水 [編集]
http://ja.wikipedia.org/wiki/
黒部川
黒部川は水量が多く高低差もあるため、水力発電に有利な条件を備えており、大正時代から水力電源開発が始まっている。特に上流部では急峻な山岳地帯を舞台にして、壮絶とも言える工事が行なわれている。なかでも黒部ダムや黒部川第四発電所、関電トンネルといった通称「くろよん」と呼ばれる電源開発事業は最も有名であるが、その他にも戦前期の黒部川第三発電所の建設工事では「くろよん」を上回る犠牲者を出しているなど、黒部川の電源開発は多くの人命を失い、多大な労力を払いながらの事業となった。
一方、下流の扇状地でも、大正時代より灌漑用水などを活用した発電所建設が進み、全国でも珍しい低落差発電が行なわれている。
関西電力の発電所
愛本発電所 - 関西電力の発電所としては最下流に位置する。1936年6月4日発電開始。最大出力3万700kW、使用水量50.0m3、有効落差71.5m。
黒部川第二発電所 - (旧)柳河原発電所、愛本発電所に続いて建設された。黒部峡谷鉄道猫又駅付近にある。この発電所以降、電源開発はより上流部へと進められていく。小屋平ダムより取水。1936年10月30日発電開始。最大出力7万2000kW、使用水量47.2m3、有効落差177.0m。
黒部川第三発電所 - 戦時体制下における電力需要を背景に建設された。しかし、この発電所及び仙人谷ダムの建設に伴って行なわれたトンネル工事は、地底において摂氏150度を越える高熱の岩盤を掘り進むという過酷なものとなった。劣悪な労働環境、地熱によるダイナマイトの自然発火事故、物資輸送中の峡谷での転落事故、泡雪崩による宿舎の全壊事故などの被害が重なり、全工区で朝鮮人労働者を含む300人以上が犠牲[3]となっている(ちなみに黒部ダム建設の殉職者は171人)。小説「高熱隧道」の舞台でもあり、映画「黒部の太陽」の伏線ともなっている。仙人谷ダムより取水。1940年11月22日発電開始。最大出力8万1000kW、使用水量33.6m3、有効落差278.3m。
黒薙第二発電所 - 黒部川の支流である黒薙川に建設された。北又堰堤より取水。1947年12月26日発電開始。最大出力7600kW、使用水量6.2m3、有効落差152.6m。
黒部川第四発電所 - 黒部川第四発電所の項目を参照。
新黒部川第三発電所 - 黒部川第四発電所で利用した水の一部を再利用している。この導水路建設も戦前の黒部川第三発電所建設と同様、地熱との闘いとなった。仙人谷ダムからも取水。1963年10月7日発電開始。最大出力10万5000kW、使用水量46.0m3、有効落差269.0m。
新黒部川第二発電所 - 新黒部第三発電所で利用した水を直接再利用している。発電施設はすべて地下にある。1966年9月29日発電開始。最大出力7万4200kW、使用水量46.0m3、有効落差189.8m。
音沢発電所 - 出し平ダムから取水する。1985年7月18日発電開始。最大出力12万4000kW、使用水量74.0m3、有効落差193.5m。
新柳河原発電所 - 宇奈月ダムによって(旧)柳河原発電所が水没するため、代替として建設された。出平ダムなどから取水。1993年4月1日発電開始。最大出力4万1200kW、使用水量50.9m3、有効落差93.2m。
宇奈月発電所 - 宇奈月ダムから取水。2000年5月17日発電開始。最大出力2万kW、使用水量70.0m3、有効落差34.5m。
北陸電力の発電所
北陸電力の発電所は全て愛本発電所の下流にある
黒東第一発電所 - 最大出力5300kW。
黒東第二発電所 - 最大出力10400kW。
黒東第三発電所 - 最大出力7200kW。
黒西第一発電所 - 最大出力6800kW。
黒西第二発電所 - 最大出力2200kW。
黒西第三発電所 - 最大出力1300kW。
80
:
とはずがたり
:2009/03/21(土) 22:45:30
黒部ダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/
黒部ダム
黒部ダムは、富山県中新川郡立山町、黒部川水系黒部川に建設されたダムである。ダムに貯えられた水を利用している発電所が黒部川第四発電所(黒四)である。
概要
黒部ダムは、富山県東部の黒部川上流に建設されたアーチ式コンクリートダム。発電に利用する水を確保することを主目的として関西電力によって建設された。ダムの高さ(堤高)は186mで日本一を誇り、現在でも破られていない。総貯水容量は約2億tで北陸地方で屈指の黒部湖を形成する。日本を代表するダムのひとつである。総工費は建設当時の費用で513億円。これは当時の関西電力資本金の5倍という金額である。作業員延べ人数は1,000万人を超え、工事期間中の転落やトラック・トロッコなどによる交通事故等による殉職者は171人で、いかにダム建設工事が苦難を極めたのかがうかがえる。
沿革
黒部ダムが建設された地点は黒部川の水量も多く、水力発電所設置に適した場所であることは大正時代から知られていた。ただ、第二次世界大戦などもあり、黒部川の開発は下流の仙人谷ダムおよび黒部第三発電所にとどまっていた。戦後、高度経済成長期を迎えると電力需給が逼迫し、関西電力の代表取締役(当時)太田垣士郎は1956年、戦前に調査(一割強程度)・計画・設計は実施したものの、開戦以降お蔵入りとなっていた黒部ダム建設事業を急遽たちあげた。それは、同社の社運をかけた一世一代の大規模プロジェクトであり、近畿(関西)地方への電力供給ひいては経済活動の命運がかかっていた。黒部ダム建設にあたって工区を5つに分割し、それぞれに異なる建設会社が請け負った。
黒部ダム建設工事現場はあまりにも奥地であり、初期の工事は建設材料を徒歩や馬やヘリコプターで輸送するというもので、作業ははかどらず困難を極めた。このため、ダム予定地まで大町トンネル(現在の関電トンネル)を掘ることを決める。しかし、破砕帯から大量の冷水が噴出し、死者が多数出る大変な難工事となった。別に水抜きトンネルを掘り、薬剤とコンクリートで固めながら(グラウチング)掘り進めるという、当時では最新鋭の技術が導入され、トンネルは貫通し、工期が短縮された。2006年時点での土砂堆積率は14%であり、ダム本体の耐久性とあわせて考えると、これからも約250年はダムとして機能するとみこまれている。
関電トンネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/
関電トンネル
関電トンネルは長野県大町市と富山県中新川郡立山町を結ぶ道路トンネル。トンネルを通る、トロリーバスが運行される。元々は「黒部ダム」建設のために掘削されたトンネルであり、建設当時の名称は大町トンネル。建設工事中、いくつもの破砕帯が発見され、頻繁な出水のためこの区間を貫通突破する為に大変な難工事となった。この難工事の模様は1968年に熊井啓監督の手により映画化され「黒部の太陽」という名作を生み出す事となる。
トンネルは1958年全通。トンネルは関西電力が保有している。国立公園内に掘られたトンネルであり、「一般公衆の利用に供すること」が建設許可の条件となったため、関西電力はダム工事完成後、トンネルを通る公共交通機関を運行することによって条件を満たすことにしたのである。基本的に黒部ダム・黒四発電所の資材運搬用のトンネルであることから、現在まで一般車両の通行は認められておらず、一般来訪者は公共交通機関として営業運転されている関電トンネルトロリーバス利用でのみ通行可能。トンネルは一車線分の幅しか無く、中間に交換地点が設けられている。そのため、トロリーバスはもちろんのこと、発電所の資材運搬用の自動車も、予め決められたダイヤにしたがってトンネルを通過する。
81
:
とはずがたり
:2009/03/21(土) 22:45:50
>>79-81
宇奈月温泉─黒部峡谷鉄道(高熱隧道)─欅平→仙人谷ダム+黒部第三発電所
信濃大町(北大町)─関電トロリーバス(大町ダム)→黒部ダム+黒部第四発電所
知られざる富山の鉄路(1)・・・黒部ルートを行く
http://www.geocities.jp/hokkaido_ir/r_report027.htm
仙人谷ダム
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/All/All_0822.html
仙人谷ダム
http://www.dokokyo.or.jp/ce/kikanshi0201/fudoki.htm
82
:
とはずがたり
:2009/03/21(土) 23:25:56
関西電力黒部専用鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/
関西電力黒部専用鉄道
関西電力黒部専用鉄道は、富山県黒部川水系にある関西電力の水力発電施設を管理するため、黒部峡谷鉄道本線から分岐する専用鉄道。このうち、黒部峡谷鉄道欅平駅から黒部川第四発電所前まで伸びる路線を「上部軌道」と呼ぶ。
他には、黒部峡谷鉄道黒薙駅で分岐する「黒薙支線」がある。
概要
上部軌道は、黒部峡谷鉄道欅平駅から黒部川第四発電所前駅(黒四発電所前駅)まで6.5kmを結ぶ専用鉄道である。いわゆる「黒部ルート」の一部となっている。
上部軌道に対し、黒部峡谷鉄道本線を「下部軌道」と呼ぶことがある。
仙人谷までの開通過程では、途中の阿曽原付近で「高熱隧道」と呼ばれる超高温区間で難航した。当時の岩盤温度は160℃にもなり、現在では導水管などの敷設により温度は下がったが、それでも平均40℃と相当の高熱であり、十数年に1回程度は異常高温となり導水管が水蒸気となり運行中止になる場合もある。「高熱隧道」の近辺の隧道には硫黄が付着し、特に高温の区間では壁面がコンクリートで補強されている。この区間を建設するための過酷な工事を紹介したものとして、吉村昭の小説『高熱隧道』が有名である。
83
:
とはずがたり
:2009/03/30(月) 23:07:33
黒部川の水利権を関電が持ってる経緯を調べたら金沢藩から高峰譲吉迄出てきた。。
3.黒部川のダム開発史(年表)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/TPage/TPSyosi233.html
黒部川におけるダム開発史について、前掲書の『黒部川のあゆみ(資料編)』(昭和53年)、関西電力(株)黒四建設記録編集委員会編『黒部川第四発電所建設史』(関西電力(株)・昭和40年) 、『各事業パンフレット』により、
・明治期・大正期(明治元年〜大正14年)
・昭和前期(昭和元年〜20年)
・昭和中期(昭和21年〜40年)
・昭和後期(昭和41年〜63年)
・平成期(平成元年〜17年)
の5期に分けて追ってみたい。『黒部川第四発電所建設史』
【なお、表記のダムは、型式、目的、堤高、総貯水容量の順で、A:アーチダム、G:重力式コンクリートダム。F:洪水調節・農地防災、W:水道用水、P:発電用水を表す。】
◇明治・大正期(明治元年〜大正14年)
明治3年 金沢藩奥山廻り役を廃止
9年 針ノ木新道完成、平ノ橋、平ノ小屋を設ける
26年 英人ウェストン、信州から針ノ木を越え、立山に登る
44年 冠松次郎、白馬岳から祖母谷へ下る
大正6年 高峰譲吉博士、黒部川電源開発のため、土木技師山田胖を黒薙まで踏破させる
8年 高峰譲吉博士、東洋アルミナム(株)を設立。日本電力(株)の設立
9年 東洋アルミナム(株)、黒部川水利使用許可を得る
10年 黒部鉄道(株)の設立
11年 東洋アルミナム(株)、黒薙・鐘釣などの温泉を買収、黒部温泉(株)を設立/高峰譲吉死去
12年 日本電力、宇奈月〜猫又間の工事用道路、軌道の開削着手
13年 柳河原発電所工事に着手
14年 宇奈月〜猫又間の軌道運転開始
明治・大正期は、電力開発の宝庫とよばれていた黒部川が東洋アルミナム(株)を設立した高峰譲吉博士によって開発が進められた黎明期であった。
◇昭和初期(昭和元年〜20年)
昭和2年 柳河原発電所運転開始(36,000KW)
日本電力(株)と東洋アルミナム(株)合併
4年 日電歩道の完成(平ノ小屋〜小黒部間約35km)
6年 満州事変勃発
8年 黒二発電所建設所工事着工
9年 中部山岳国立公園の指定/黒部川の水害 最大流量 3,060m3/s(死者7人)
11年 黒三発電所建設工事に着手/小屋平ダムの完成 GP 51.5m 212.2万m3
黒二発電所運転開始(63,000KW)
12年 日中戦争始まる
13年 電力国家管理法の制定
14年 電力国家管理法に基づき日本発送電(株)の設立
15年 仙人谷ダムの完成 GP 43.5m 68.2万m3
黒三発電所運転開始(81,000KW)
16年 日本発送電(株)、日本電力(株)の柳河原、黒二、黒三発電所を承継
17年 愛本変電所の完成
18年 黒薙発電所建設工事に着手
20年 太平洋戦争終結
昭和初期は戦争の時代と重なり、電力の国家統制がなされ、小屋平ダム、高熱隧道で有名な仙人谷ダムが築造された。
84
:
とはずがたり
:2009/03/30(月) 23:08:05
>>83-84
◇昭和中期(昭和21〜40年)
昭和21年 黒薙第二発電所(旧黒薙発電所)の工事再開
23年 黒薙第二発電所運転開始(7,000KW)
24年 日本発送電(株)、黒四ダム地点の調査再開
25年 新愛本発電所の完成
26年 日本発送電(株)、電力再編成により解体、九電力体制となる/関西電力(株)の設立/黒部川筋の発電変電設備及び水利権は関西電力(株)に移る/黒四ダム、地質調査開始
30年 日本自然保護協会、黒四発電に関する反対陳情を行う
31年 黒四ダム建設の着手/ブルドーザ 立山越え/黒四ダム地点に作廊谷事務所設置/ダム地点、越冬
32年 大町ルート道路完成/大町(関電)トンネル破砕帯にぶつかる(5月)/破砕帯を突破(12月)
33年 大町(関電)トンネル貫通(2月)/大町北停車場の完成(3月)/大町(関電)トンネル開通(5月)/世界銀行と借款契約(6月)3,700 万ドル(133.2億円)
34年 黒部ルート開通(4月)/黒四ダム地点台風7号襲う(7月)/黒四ダムの定礎式(9月)/黒四ダム地点伊勢湾台風襲う(9月)/南フランスマルパッセ・アーチダム、大洪水のため崩壊(12月)
35年 黒四ダム湛水開始(10月)/黒四発電所の完成(11月)
36年 扇沢地区 大雪崩の発生(1月)/記録映画「大いなる黒部」完成(4月)/世界銀行技術顧問団一行視察(5月)/北美濃地震、ケーブルクレーンなどに被害(8月)
37年 黒四発電所運転開始( 234,000KW)
38年 黒四建設、朝日賞(文化部門)受賞(1月)/黒四ダムの完成(6月)AP 186m 19,928.5万m3/新黒三発電所運転開始(56,000kw)(10月)/大黒部幹線(第1期)営業運転開始(11月)
39年 太田垣士郎関西電力(株)会長死去(3月)
40年 黒四建設工事殉職者慰霊祭(6月)
昭和中期は電力再編成により九電力体制となり、黒部川筋の水利権は関西電力(株)に移った。世紀の大工事となる黒四ダム建設が完成した。
◇昭和後期(昭和41年〜63年)
41年 新黒二発電所運転開始(74,200KW)
43年 映画「黒部の太陽」の完成
44年 黒部川の水害 最大 5,661m3/sを記録
46年 黒部峡谷鉄道(株)の発足
47年 愛本橋(銅ニールセン型)の完成
54年 宇奈月ダム建設工事に着手
60年 音沢発電所運転開始(124,000KW)/出し平ダム完成 GP 76.7m 901万m3
61年 北又ダム(支川黒薙川)の完成 GP 35m 69万m3
62年 宇奈月ダム本体建設工事に着手/黒部川電気記念館の完成
昭和後期は、昭和44年黒部川に大水害が起こり、多大な被害を生じ、宇奈月ダム建設の契機となった。一方発電用出し平ダム、北又ダムが完成している。
◇平成期(平成元年〜平成17年)
平成3年 出し平ダム 汚濁土砂の排出、下流に被害を及ぼす
4年 柳河原発電所運転停止
5年 宇奈月ダム 本体初打設/新柳河原発電所運転開始(41,200KW)/愛本発電所出力アップ(30,700KW)
7年 黒部川の水害 最大流量 2,378m3/s/出し平ダム土砂排出
10年 黒部川洪水
12年 宇奈月発電所運転開始(20,000KW)
13年 宇奈月ダム完成 G FWP 97m 2,470万m3
平成期は出し平ダムの排砂が問題化してきた。排砂施設を設置した宇奈月ダムが、富山県初となる国施行の多目的ダム(洪水調節、水道用水、発電用水)として完成した。
85
:
とはずがたり
:2009/03/31(火) 03:04:57
黒部ダム建設を決行した初代関電社長
太田垣湖物語
http://www.geocities.jp/napowhis01/kurobe.html
86
:
とはずがたり
:2009/03/31(火) 17:06:21
関電が黒部川の水利権を持っていたのは東洋アルミナム→日本電力の流れだった様である。
宇奈月温泉街史
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1075222919/69
黒部峡谷の本格的な電源開発をはじめたのは東洋アルミナム株式会社である。
同社は、アルミニュウム地金を生産しようとし、それに要する大量の電力を黒部川に求めた。この企業家はタカ・ジアスターゼの発明で知られる、高岡出身の高峰譲吉博士で、製薬メーカの三共株式会社の塩原又策社長等も出資者であった。同社は、その開発調査を、通信省電気局にいた土木技師、山田胖をスカウトして、大正6年からこれに当たらせた。東洋アルミナム社は「桃源開」と呼ばれる無住の台地を電源開発の基地とした。危険な峡谷部での電源開発にとって、厚生施設をもつのはその意欲の増進に連なるものであった。
大正11年(1922)東洋アルミナム社の塩原又策、山田胖は富山県人の中田六郎平、谷欽太郎、赤間得寿、木津太郎などともに資本金百万円の黒部温泉株式会社を設立した。東洋アルミナム社は黒部温泉社設立に当たり,先に開湯した愛本温泉関係者と折衝し、同社の所有していた施設と権利を6万円で買収した。さらに、黒薙と二見の両温泉の財産と権利を2万円で買収した。
黒部温泉(株)は坪一円で温泉地の用地買収をはじめた。土地はすべて内山村の住人の所有で、買収に当たったのは人見長太郎であった。はじめは5万坪の買収を予定していたが、東洋アルミナム(株)は第一次世界大戦の経済不況でアルミ製造事業は見込みがなくなり,発電事業から撤退したので、土地の買収は2万5千坪で打ち切られた。東洋アルニ社の発電事業は当時中部山岳地帯の電源開発を行っていた日本電力株式会社に受け継がれ、温泉開発事業もそのまま継承となった。宇奈月温泉の開発は、先に買収した2万5千坪の範囲内で行われるようになった。
日本電力(株)は、大坂に本社を持ち,日本の5大電力(とは註:東京電灯(東京)、東邦電力(事業エリア:九州北部、近畿、中部・社長:松永安左エ門)、大同電力(エリア:中部・関西・社長:福澤諭吉の養子である福澤桃介)、 日本電力(大阪)、宇治川電気(傘下に近江鉄道・山陽電鉄))の一つに数えられていた。同社は、以後、黒部川の電源開発と宇奈月温泉の開発などを全面的に担った。
87
:
とはずがたり
:2009/03/31(火) 19:01:44
金子国交相、大戸川ダム「凍結」 3知事意見尊重し妥協
03/31 14:34
http://www.shizushin.com/news/social/national/2009033101000390.htm
金子一義国土交通相は31日、滋賀、京都、大阪の3府県知事が建設中止を求めていた大戸川ダム(大津市)を河川整備計画に盛り込んだ上で、建設を事実上凍結する方針を表明した。
金子氏は、記者団に「国交省の対応として凍結させていただく」とした上で「(建設に反対する)知事の意見と(事業を進めてほしいという)市町村長の意見を重く受け止めた」と説明した。
1997年の河川法改正以来、知事の反対で国が直轄ダム建設を凍結するのは初めて。
国交省は、大戸川ダムを計画から除外するよう求めた3知事の要望には応じず、同日公表した計画に盛り込んだが、反対する知事側と、建設を求める地元市町村長や水没予定地住民の双方の意向に配慮、当面建設を見送る「凍結」で妥協を図った形だ。
概要の報告を受けた大阪府の橋下徹知事は記者団に「本当にありがたい。しっかりと地方の声をくんでくれた計画になっている」と述べた。
国交省近畿地方整備局は31日、今後の整備方針を明記した「淀川水系河川整備計画」を公表。「洪水に対する安全性を確保するには必要」として大戸川ダムを「整備する」と位置付けたが、一方で同ダムの本体着工については時期を明示せず凍結。将来、着工する場合はあらためて関係府県知事から意見聴取することとした。
88
:
とはずがたり
:2009/04/09(木) 11:20:10
この辺か?
http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=38.72951126&lon=141.46740148&sc=7&mode=map
今日日ダムなんて後世代に残すべき宏大な自然破壊をするだけの税金の無駄遣いなんちゃうの?
払川ダム工事の一環 付け替え道路開通 南三陸
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/04/20090409t11035.htm
宮城県が南三陸町歌津地区で進める払川ダム建設工事の一環として、改良整備される県道払川町向線の付け替え道路671メートルが完成し、8日に開通式があった。
開通したのは「新小屋の沢大橋」(100メートル)を含むダム建設予定地西側の区間。今回の開通で道路改良区間約2.8キロすべての工事が完了した。国道45号から田束山へ続く道路が整備され、ツツジの見ごろを前に観光客の誘致にも役立つと期待されている。
県や町、地元関係者が出席した開通式に続いて、地元の区長らが記念にツツジを植樹して開通を祝い、パトカーを先導に渡り初めも行われた。
伊里前川流域の洪水予防や利水を目的に建設される払川ダムは2008年度に着工。道路改良費を含めた総工費は約60億円で、13年4月の使用開始を目指す。
2009年04月09日木曜日
89
:
とはずがたり
:2009/04/16(木) 00:42:46
Kyoto Shimbun 2009年4月15日(水)
アセス結果は11年度中に
諫早干拓開門調査で説明会
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009041500164&genre=A1&area=Z10
九州農政局は15日、熊本市内のホテルで、国営諫早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防排水門の開門調査を実施するかどうか判断するための環境影響評価(アセスメント)の実施方法を関係自治体や農家、漁業従事者に説明した。説明会終了後、農政局の担当者は記者団に対し「2011年度中に評価を確定させたい」と述べた。
農政局によると、アセスは排水門を最初から全開するか段階的に開くかなど3ケースに分けて実施。堤防の内外の水質や干拓地の土壌などを調査し、悪影響が予測される場合は低減策や回避策も検討する。
質疑では、長崎県の担当者や干拓地での営農者らが「営農に多大な被害が出るので開門に反対だ」などと述べる一方、福岡、佐賀、熊本各県の漁業関係者は「開門しなければ有明海の再生はない」などと反論した。
「よみがえれ!有明訴訟」弁護団らは説明会後、記者会見し「国は不要な手続きを重ねることで開門を先延ばしにしている」と批判。自治体や農家らで協議会を設置し、段階的に開門しながら水質調査を行う独自案を提示した。(共同通信)
90
:
とはずがたり
:2009/04/18(土) 15:55:00
経産省、水資源ビジネスを支援 海外の水道事業に参入
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009041801000128.html
経済産業省は18日、水質浄化や上下水道の運営を手掛ける「水資源ビジネス」を本格的に支援する方針を固めた。
欧州の巨大企業は、発展途上国などの上下水道を運営し「水メジャー」と呼ばれている。同省は水資源ビジネスを成長分野と位置付け、海外の水道事業への参入や水処理プラントの建設などを後押しする。
政府は追加経済対策を実行するための2009年度補正予算案に、水資源ビジネスに関連し約50億円を計上。海外の民営水道など事業モデルを調査するほか、水処理技術の開発などを支援して3年以内に「和製水メジャー」を育てることを目標にする。
新興国の人口増加や経済成長に伴い、飲料水や工業用水の需要は世界規模で拡大。水資源関連の市場規模は05年に約60兆円だったが、25年には約100兆円に拡大すると経産省などは推計している。
日本企業は汚水をろ過して飲料水にする技術や、節水に関して最先端の技術を持っている。海水の淡水化技術も高水準にある。しかし世界的に水道の建設や料金徴収などのビジネスが急成長しており、フランスのスエズ、ベオリア、英国のテムズ・ウォーターなどの巨大企業は、上下水道の管理や運営を主要な収益源としている。
2009/04/18 09:44 【共同通信】
92
:
とはずがたり
:2009/04/30(木) 01:16:59
橋下知事、ダム反対の盟友・蒲島知事と水談義
http://www.asahi.com/politics/update/0429/SEB200904290001.html
2009年4月29日4時34分
九州新幹線全線開業に伴い熊本―大阪間が直通運転(約3時間20分)されるのに合わせ、関西への観光や物産のPRを強化しようと、蒲島郁夫知事は27日、大阪府庁で橋下徹府知事と会った。蒲島知事が「熊本は水がいい」とPRし、橋下知事は「新幹線でつながれば西日本は一つ。いろいろ連携したい」と応じた。
蒲島知事による川辺川ダム計画への反対表明について、橋下知事が「(大戸川ダムの件で)私は他の知事にも相談をしたが、(蒲島)知事は一人でよく決断された。私にとっては心強かった」と振り返った。蒲島知事は、知事選で支援を受けた自民党が計画推進だったことを受け「胸が痛んだ判断だった」と応じた。
蒲島知事が「熊本は水道水がミネラルウオーターのような水質。その水で作った農作物も最高」と宣伝。橋下知事は「だったら水を売ったらいい。ただトイレにもその水を使うのはもったいない」と答えた。蒲島知事が「熊本にもぜひ来てほしい」と誘うと、橋下知事は「蒲島知事も、海外出張の時は関西空港を利用してほしい」と返した。
93
:
千葉9区
:2009/05/06(水) 10:31:27
>>66
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/93635
路木ダム是非争点化難しく 熊本・天草市 反対住民 「脱ダム」田中氏と連携 市議会 大半が推進派
2009年5月6日 00:13
熊本県天草市の県営路木(ろぎ)ダムの建設に反対する住民団体が5日、長野県知事時代に「脱ダム」を宣言した新党日本代表の田中康夫参院議員を招き、集会を開いた。次期衆院選を前に、「無駄な公共事業」のシンボルとして全国に発信するのが狙いだが、地元・天草市議会は民主党系も含めてダム推進の立場。国政レベルでは、野党側が批判を強める大型事業‐。地方では与野党が呉越同舟で推進を主張し、衆院選の争点になりにくいのが実情だ。
「環境を悪化させるダム建設阻止に力を貸してほしい」。ダム予定地近くの体育館で開かれた田中氏との意見交換会。「路木ダムを考える河浦住民の会」などの約50人が訴えた。
これに先立ち田中氏はダム建設予定地を視察。「ダムが本当に必要か検討していない、極めて不可解な計画だ」「熊本県知事に面会を求め、国会でも取り上げたい」。報道陣にまくしたてた。
総事業費約90億円の路木ダムは、本年度中の本体着工を予定。反対派住民は「県や市の説明には虚偽がある」「利水・治水ともに不必要なダム」と批判を加えてきた。
だが、同市議会は昨年9月の定例議会で建設促進の意見書を、民主系議員も含めて賛成多数で可決。市民の間でも利水の必要性から建設促進を求める団体もあり、意見は割れている。
天草市を選挙区に抱える衆院熊本4区は、自民現職の園田博之氏(67)に国民新党新人の松永真一氏(50)が挑む構図。ともにダム問題に公の場で触れたことはない。園田陣営の幹部は「事業は必要だが、ダム議論は国政テーマに結び付きにくい」と説明。松永氏も「今の時点では何とも言えない」。衆院選の争点にはなりそうにない。
大型公共事業をめぐっては、「推進」の自民を、民主など野党側が「税金の無駄遣い」と批判するのが国政レベルの図式。だが、国営諫早湾干拓事業(長崎県)や高速道路整備のように、地方では民主も推進に回る例も少なくない。公共事業が地元経済を潤したり、特有の地域事情があったりするからだ。
路木ダムの反対派住民は「国が補助金を出すのだから、国会でも論議していい。衆院選の立候補予定者に公開質問状を出すことも考えたい」と話している。
=2009/05/06付 西日本新聞朝刊=
94
:
千葉9区
:2009/05/10(日) 14:07:26
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001899993.shtml
武庫川ダム予定地を視察 新党日本・田中代表
長野県知事時代に「脱ダム宣言」を掲げた、新党日本代表の田中康夫参院議員(53)が九日、西宮、宝塚市境の武庫川ダム建設予定地などを視察した。「ダム建設の前に、護岸補修や上流の森林整備など、すぐにやるべきことをやるトリアージ(の考え方)が必要だ」と建設に疑問を示した。
淀川水系のダム建設見直しを求めた「淀川水系流域委員会」元委員長の今本博健京都大名誉教授の要請で訪問。田中代表は、兵庫県の諮問機関「武庫川流域委員会」のメンバーらと下流まで視察した後、西宮市の公民館で「車座集会」を開催。建設の見直しには「常識を覆すような認識を、リーダーが持てるかどうかが重要だ」と述べた。
次期衆院選で民主党から兵庫8区(尼崎市)に立候補を打診されたとされる問題については、明言を避けた。(切貫滋巨)
(5/9 21:06)
95
:
とはずがたり
:2009/05/11(月) 07:14:35
ふうむ。。>上流にあるチッソの水力発電所の取水により、水の流れがほとんど絶えている。
“幻の滝”復活 御船町の七滝、年1度の放流
2009年05月10日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20090510010.shtml
普段は水が枯れている御船町の七滝で十日、年に一度の放流があり、落差が約四十メートルに達する豪快な“幻の滝”がよみがえった。
七滝は七つの段差があるとされるのが由来。上流にあるチッソの水力発電所の取水により、水の流れがほとんど絶えている。
地元の七滝観光推進委員会が、滝周辺で開く「ふるさと滝まつり」に合わせて発電所に放流を要請、年に一度だけ復活している。
今年は午前十時半に放流開始。サイレンが鳴って数分後、「ゴー、ゴー」と音を立て、滝に水が押し寄せた。滝つぼ周辺には約百人が陣取り、水が流れ始めると、「来たぞ」と歓声を挙げた。
熊本市から来た西田孝子さん(70)は「今年で三年目だが、放流開始を見たのは初めてで、迫力がすごかった」と話していた。
滝まつりでは、太鼓やトランペットの演奏、大道芸などがあり、家族連れなどでにぎわった。(野方信助)
96
:
千葉9区
:2009/05/16(土) 12:04:59
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2009051602000148.html
河村市長「撤退」を通告 徳山ダム導水路
2009年5月16日 朝刊
名古屋市の河村たかし市長は15日、徳山ダム(岐阜県揖斐川町)の水を木曽川まで流す「木曽川水系連絡導水路事業」から撤退する方針を、事業を進めてきた国土交通省中部地方整備局の佐藤直良局長に電話で伝えた。
計画では、総事業費890億円のうち、国交省が半分弱を、市が121億円を負担。市は今月上旬、建設主体の水資源機構に対し本年度分を「支払わない」と連絡しているが、市長は就任したばかりであり、事業内容を確認するために当面の支払いを回避したにすぎない、との見方が市内部にもある。
しかし、河村市長は「支払わないのは、私としては事業から撤退し、建設もやめてほしいとの意味だ」と佐藤局長に説明。強い決意を直接伝えるねらいがあったとみられる。
ただ慎重な構えも崩さず、「市としてやめるかどうかは内部できっちり詰めたい」と付け加えた。
河村市長は専門家や市民の意見も踏まえ、今夏をめどに市の結論を出し、当初予算に計上した本年度分1億6000万円を減額する補正予算案を、9月議会にも提出する。
役所の手続きとしては「予算の不用額」として1億6000万円を市の上下水道局内だけで処理する手法もあるが、市長としては、導水路の是非を議場で本格的に審議するために、あえて議会に問いたいとしている。
◆首長“独走”混乱の恐れ
【解説】徳山ダムの導水路事業から撤退する河村たかし市長の方針は、ダムや河口堰(ぜき)の必要性をめぐる議論に風穴を開ける可能性もある。しがらみを排し、公共事業を見直すとの姿勢は田中康夫・前長野県知事の「脱ダム宣言」にも通じるが、首長の“独走”は地元を大混乱に陥れる恐れもある。
水余りか、ダムはまだ必要なのか、識者の間でも議論は平行線をたどる。市は1980年代以降、5カ所のダムや堰で水利権を確保。1日当たり184万トンの供給能力は、1年で最も水が必要な真夏の実績で比べても例年、80万トン超の余裕がある。
ダムの根拠となる水需要の予測には、高度成長を前提とした試算に基づくとの批判がつきまとう。徳山ダムも半世紀前の構想。水需要の実績は全国的に70年代をピークに下落を続ける。
以前からダム建設に反対の立場を貫いてきた河村市長は、衆院議員時代、その象徴として「長良川河口堰をなくしたい」と公言している。
市長と議員では発言の重みが違う。同河口堰にある市の水利権も返上し、ダムや河口堰“不要論”をさらに巻き起こしたい思惑も見え隠れする。
ただ渇水時だけでなく、洪水対策に果たすダムや堰の役割も指摘される。市の水道担当者は94年の異常渇水でも「断水しなかった」ことを誇りとし、安定した水供給が企業誘致にもつながる側面も強調する。
世間をあっと言わせ、直接世論に問い掛ける“河村流”。しがらみ一掃の魅力は確かにある。だが、水は「百年の計」とも言う。長期的な視点で撤退が市民生活に影響を及ぼすことはないのか。その根拠を全面的に開示し、市民を巻き込んだ議論が求められる。 (社会部・豊田雄二郎)
97
:
とはずがたり
:2009/05/16(土) 15:09:24
余ってるコメの為にこんなバカな事業が行われていた腹立ちは選挙でぶつけるしかないね。氏ね自民党。
>日本海でのカレイや車エビの漁獲量は、産卵場所だった中海に堤防ができて以降、激減したという。
山陰の中海堤防、28年ぶり通水 干拓中止うけ開削
http://www.asahi.com/eco/OSK200905110044.html
2009年5月11日13時11分
地図
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/OSK200905110071.jpg
国が干拓・淡水化事業を中止した中海(島根、鳥取両県)で、干拓予定地を仕切る森山堤防(3.1キロ)の一部が60メートルにわたって開削された。工事のために設置されていた矢板を引き抜く作業が11日に始まり、28年ぶりに堤防内外の水が交わった。
81年に完成した森山堤防は最大の干拓予定地だった本庄工区の北側を仕切り、00年の干拓中止後も島根県道として使われてきた。水質改善などにつながるとして島根、鳥取両県が開削を求め、農林水産省が07年から約7億円をかけて工事を進めていた。174枚の矢板を設置したうえで堤防を削り、橋を架けた。矢板の引き抜き作業は15日に終わる予定。
中海の干拓・淡水化事業は食糧増産を目的に63年に始まり、本庄工区は森山堤防と南側の大海崎(おおみさき)堤防で仕切られた。中海漁協理事の石倉正夫さん(61)によると、日本海でのカレイや車エビの漁獲量は、産卵場所だった中海に堤防ができて以降、激減したという。
本庄工区周辺の水質を調査している島根大学汽水域研究センターの瀬戸浩二准教授は「本庄工区の水質は現状よりは良くなるだろう。いったん壊した自然を完全に元へ戻すのは不可能だが、今回の結果を見極めたうえで、堤防の他の場所も開削するなどの対策を考える必要がある」と話す。
98
:
とはずがたり
:2009/05/21(木) 00:34:07
市街地地下に貯水施設 富山市が豪雨対策、29年度完成
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20090519/22141.html
2009年05月19日 12:05
富山市は、昨夏の豪雨による中心市街地での浸水被害を受けて、市街地の道路の地下に巨大な貯水施設を整備する方針を固めた。雨水や下水をいったんせき止めるため直径四〜六メートル、長さ約一キロの貯留管を造り、「ゲリラ豪雨」でも一気に水が路上にあふれ出ないようなダム機能を果たすようにする。総工費約五十億円の大規模な事業で、平成二十九年度の完成を目指す。本年度から事業に着手するため、六月補正予算案に基本設計費一千万円を計上する。(政治部次長・片桐秀夫)
市は十五、十六年度の二年間かけて下水道の改善計画を策定。さまざまな事業を盛り込み、浜黒崎浄化センターの雨水処理施設の増設などを順次、実施してきた。地下の貯水施設に関しては、下水道からあふれ出た水が流れ込む松川の水質改善を主目的に計画をつくっていたが、未着手だった。
昨年八月の豪雨では、グランドプラザや路上にあふれた水が総曲輪フェリオや近くの商店街の店舗に流れ込むなど市中心市街地で被害が相次いだ。
近年多発する「ゲリラ豪雨」も考慮し、市は早急に対策が必要とし、水質改善ではなく浸水対策に重点を置いて計画を再検討。四月の市長選で、雨水貯留施設整備を公約とした森市長が再選し、六月補正予算案に事業費を計上することになった。
計画では地下十数メートルの地点に、二万トンの雨水、下水を貯めることができる巨大な管を設ける。効果的な対策とするには浸水した付近での設置が望ましく、フェリオ周辺の道路の地下を想定。工事はトンネル掘削と同様の手法とするため、通行止めとなる区間は一部に限られるという。
二十一年度に基本設計を終え、二十二年度に認可などの手続きを済ませ、二十三年度に実施設計を行う。二十四年度から実際の工事に着手し、早ければ二十九年度の完成を目指している。
県都市計画課によると、容量一万トンを超える地下貯水施設は県内にはない。
近隣自治体では金沢市がJR金沢駅周辺の浸水対策として容量二万六千トンの施設(総工費二百三十億円)を整備し、十八年六月から供用を開始。福井市は二十一年三月、中心市街地に容量一万三千トンの施設(総工費十四億円)を造った。
99
:
千葉9区
:2009/06/09(火) 22:16:08
http://www.asahi.com/national/update/0609/TKY200906090183.html
霞ケ浦導水事業、完成水路を13年放置 工費175億円(1/2ページ)
2009年6月9日19時1分
茨城県の霞ケ浦と利根川、那珂川を2本の地下トンネルで結ぶ霞ケ浦導水事業で、利根川側の水路が完成後13年間、一度も使用されていないことが分かった。国土交通省は霞ケ浦の水質浄化や流域の渇水対策を目的としているが、同川の渇水時も稼働させていない。那珂川側では、流域の漁業協同組合がアユの生態系破壊などを理由に工事の差し止め訴訟を起こしており、事業の必要性が問われている。
未使用の施設は、利根川と霞ケ浦で相互に水を送ることができる利根導水路(全長2.6キロ)。175億円をかけ96年3月に完成した。国交省が03年にまとめた内部資料などによると、年間3.1億トンの送水能力がある利根導水路を完成直後から先行利用した場合、霞ケ浦の湖水を6回入れ替える水量が確保できた、とされている。
ところが、利根導水路は現在、共同事業者の水資源機構が一部を水道事業のために利用しているだけで、国交省の使用実績はゼロだ。利根川が渇水し、48日間の取水制限が出された04年夏も、霞ケ浦から送水しなかった。また、霞ケ浦の浄化目的で利根川の水を送ったこともないという。
完成水路の放置について、国交省霞ケ浦導水工事事務所は朝日新聞の取材に「導水事業全体が完成しているわけではないので、施設を稼働させることは考えていない」と説明している。計画当初は93年度に全体が完成しているはずだったが、工期が3回にわたり延びたことも影響していると見られる。
全体の導水工事が完成しても、霞ケ浦が浄化できるか疑問視する声もある。霞ケ浦が利根川河口と合流する地点には45年以上前から、国交省が設置した常陸川水門がある。水門は霞ケ浦の淡水化が目的で、海水の逆流を防ぐためにほとんど閉鎖されている。このため、茨城県内水面水産試験場の元場長、浜田篤信氏は「霞ケ浦に利根川や那珂川から水が送られても、湖水が循環して水質が浄化する環境にはほど遠い」と指摘する。さらに、異質の水が混じり合うことで、環境への影響が懸念されるという。
那珂川と霞ケ浦を結ぶ那珂導水路は、地元漁協の反対により、那珂川に設置する取水口工事が手つかずになっている。那珂川は天然アユの漁獲高が全国一のため、流域8漁協は「アユなどに回復しがたい深刻な被害を与え、漁業権の侵害にあたる」として3月、工事の差し止めを求めて提訴。第1回口頭弁論は10日、水戸地裁で開かれる予定だ。
公共事業と環境の価値について詳しい早稲田大政治経済学術院の栗山浩一教授は「完成した公共事業が長期間放置されている状況から見ると、税金の使われ方に問題がある。環境への影響を含め、完成した施設を評価する必要がある」と話している。(鈴木逸弘)
◇
■霞ケ浦導水事業
国が84年、霞ケ浦の浄化や利根川、那珂川の渇水対策などを目的に着工。両河川を全長約45キロの地下トンネルで結び、必要な水をポンプで相互に行き来させる。用地取得の遅れによる度重なる計画変更で、完成見込み時期は当初の93年度から2015年度にずれ込んだ。総工事費1900億円のうち約75%が消化された。
100
:
とはずがたり
:2009/06/10(水) 02:16:42
四国がイマイチ発展できないのは平野不足と川不足即ち居住地不足に水不足だからであろう。
松山市12日から夜間断水 94年来の渇水、地下水低下
http://www.asahi.com/national/update/0609/OSK200906090147.html
2009年6月9日23時1分
松山市は9日、少雨の影響で水源である地下水の水位が低下しているため、12日から夜間断水(午後11時〜午前6時)を始めると発表した。同市で断水が実施されれば、94年の渇水以来となる。
市によると、夜間断水は島しょ部などを除く市内のほぼ全域で実施し、同市で1日に使われる水の1割(1万4千トン)が節水できるという。10日以降の降雨次第では、断水の延期や中止もあり得るとしている。
同市の降水量は4月が平年の48%の55ミリ、5月が同29%の37ミリと少雨が続いている。地下水以外の水がめ「石手川ダム」の貯水率も、9日午前0時現在で79.7%と、平年より8.7ポイント低い。
市は「ダムの水も余裕のある状況ではなく、早めの対策が必要と判断した」と説明している。
101
:
とはずがたり
:2009/06/12(金) 13:44:42
利水・治水・湧水スレに変更じゃ♪
この記事読む迄気付かんかったけえが垂水って云うくらいだから元々水の名産地でもあるのか。
垂水の天然水三つ星国内初
国際味覚品質審査会・飲料部門で
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20090610-OYT8T00281.htm
三つ星獲得の喜びを報告する山元社長(左)
垂水市の飲料水製造販売会社「桜島」(山元一正社長)のミネラルウオーター「樵(きこり)のわけ前1117」が、国際味覚品質審査会(iTQi)の飲料部門で、天然水としては国内初の最高味覚賞の三つ星を受賞した。
「樵のわけ前」は、同社敷地内の地下1117メートルから採取している温泉水。カルシウムやマグネシウムの含有量が低く、硬度が1リットルあたり2・0ミリ・グラムの超軟水。とろみを感じるほど柔らかい口当たりと、清らかな甘みが特長となっている。
iTQiは、欧州最大の食品品評会で、今回、審査した料理人やソムリエが「欠点のない完成された味」と評価した。
9日、県庁で受賞報告した山元社長は「予想以上の名誉で舞い上がってしまった。これからも鹿児島のすばらしい水をアピールしていきたい」と喜びを語った。「樵のわけ前」は国際的な食品品評会「モンドセレクション」でも4年連続で最高金賞を受けている。
ペットボトルで500ミリ・リットル158円など(税込み)。県内のスーパーや百貨店などで取り扱っている。問い合わせは同社(0120・059・032)へ。
(2009年6月10日 読売新聞)
102
:
とはずがたり
:2009/06/12(金) 21:12:19
(#4) ダム建設 国に逆らう覚悟と苦悩
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/559
2008年10月14日 20:28
熊本県人吉市を流れる球磨川沿いのホテル。球磨川の堤防に沿うように古い旅館や飲食店が並ぶ。矢上(雅義(48))は2月まで、支流の川辺川が流れる同県相良村の村長を務めた。川辺川ダムの建設が予定されている村だ。
一昨年11月、矢上は「ダム反対」を表明した。川と暮らし、川とともに育った矢上にとって、いわば当たり前の選択だったが、流域の首長として「ノー」の声を上げたのは矢上が初めてだった。
従うのが当然とされてきた国の方針。逆らうには、勇気と覚悟と世論の後押しが必要だった。
矢上は今、助役選任をめぐる贈賄罪で係争中の身。当時は、保釈され1年がたったころだった。「また拘置所に戻りたいのか」。村長室には脅迫めいた電話が相次いだ。身の危険を感じ、警備員を連れて村民への説明に回った。国に逆らうことの重さを思い知った。
3月、村長を辞めて熊本県知事選に「ダム反対」を訴えて立候補した。「中立」の立場で戦った現知事の蒲島郁夫に敗れた後、実家のホテルで働いている。
◇ ◇
矢上が投じた「ノー」の一石。さざ波が次の波を呼ぶように、矢上の後の相良村長徳田正臣、人吉市長田中信孝が相次いで反対を表明した。蒲島は9月11日、計画の白紙撤回を国に求めた。波はうねりに変わった。
人吉市の老舗旅館、人吉旅館は十数年前、着工に向けた関連工事に携わる関係者の定宿となり、宴会場は連日にぎわった。今、工事関係者の姿はほとんどなく、宴会場に何ダースもの瓶ビールを運ぶこともなくなった。
それでも、女将(おかみ)の堀尾里美(50)は「心が軽くなった」と言う。ダム工事の一時的な客がいなくなっても、清流での釣りを楽しみに客が泊まりに来てくれる。
◇ ◇
人吉市長の反対表明を受け、市議会は9月9日、ダムの早期着工を求める意見書を可決した。市議の1人は水没予定地の五木村に暮らす親せきを思い、賛成に回った。翌日、事務所には抗議の電話が殺到した。予想はしていたが、ダム反対の声はそれを上回った。
国のダム計画から42年。「生命・財産を守るためのダム建設」。国に全国一律の価値基準を変更する用意はない。ダムによらない治水対策に舵(かじ)を切った蒲島にも、清流を守り、同時に流域を水害から守る妙案があるわけではない。
五木村のダム湖に架かるはずだった「頭地大橋」。国策と民意に翻弄(ほんろう)されてきた歳月を物語るように、工事が中断された橋脚は今も鉄筋のまま放置されている。 (敬称略)
=2008/10/02付 西日本新聞朝刊=
103
:
とはずがたり
:2009/06/12(金) 21:24:07
「頭地大橋の線形を説明」 五木村と村議会に 国土交通省川辺川ダム砂防事務所
6月2日 掲載
http://www.hitoyoshi-press.com/local/index.php?intkey=4388
五木村議会の全員協議会が1日、執行部を交えて同村役場で開かれ、国土交通省川辺川ダム砂防事務所が頭地大橋の基本的な線形(ルート)と構造の大枠の決定した部分を説明した。
同事務所は、12日午後7時から伝承館(頭地)で開く今年度事業の住民説明会で説明する。
頭地大橋は、一部の用地交渉が難航し、着工のめどが立たず、村と議会は線形(ルート)変更を要請していた。
説明では、もともと計画されていた「4径連続バランスドアーチ橋」(516㍍)より、川辺川右岸側(高野側)が20㍍程度上流側に変わり、頭地代替地側の部分は同じ。頭地側から行くと約200㍍の直線のあと、約130㍍の緩やかなカーブ(R1200)、そして高野側に約160㍍の直線で総延長は487㍍。下流側に向かい出っぱる形だが、ほぼ直線。
検討の結果、最適の案として「国交省としては、線形を決定した形で進めていきたいと思っている」と述べた。
工事は、住民説明会のあと手続きに入りたいとし、先行して実施する下部工の進ちょく状況を見て、景観面などの意見を調整しながら上部工については発注。当面は下部工を行いたい考えを述べた。
なお、4月の村議会ダム対策特別委員会で同事務所は、線形と橋種を6月中に決定し、最終的な橋梁全体の設計をし、下部工発注の手続きを9月をめどに進め、12月中に発注したいとの考えと、完成は3年から5年ほどかかる見通しを示している。
104
:
とはずがたり
:2009/06/16(火) 02:26:29
霞ケ浦導水訴訟 漁協『アユ稚魚が死滅』 第1回口頭弁論
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20090611/CK2009061102000114.html
2009年6月11日
第1回口頭弁論後、今回の訴訟の意義などについて説明する漁協側代理人の谷萩弁護士(前列の左から2人目)=水戸市のホテルで
国土交通省が進める霞ケ浦導水事業の那珂川取水口(水戸市)建設により、アユ漁などの漁業権が侵害されるとして、栃木、茨城両県の那珂川水系の五漁協・漁連が、国を相手に取水口の工事差し止めを求めた民事訴訟の第一回口頭弁論が十日、水戸地裁(都築民枝裁判長)であった。 (伊東浩一)
訴状などによると、漁協側は取水口が完成すると、那珂川でふ化したばかりのアユの稚魚などの魚が吸い込まれる危険性があるほか、取水による那珂川の流速低下で、体力のないアユの稚魚が餌場となる河口にたどり着くまでに死滅するなどし、漁業権が侵害されるとしている。
国側は答弁書で、アユの稚魚が那珂川の取水口付近を下る十〜十一月の夜間に取水を止めることで、稚魚を吸い込む割合は1%未満になるとの推定を主張。稚魚が絶食に耐えられる日数にはある程度幅があり、取水によって那珂川の流速が低下しても、生存率に直接は影響しないなどと、魚類への影響は少ないと主張した。
漁協側代理人の谷萩陽一弁護士は意見陳述や閉廷後の記者会見で、「従来の訴訟は漁協が補償金をもらった後、賛成しない組合員が工事差し止めを求めるケースがほとんどだった。漁業権を持つ漁協自身、それも那珂川・涸沼の全漁協が訴訟に立ち上がった本訴訟の意味は大きい」と述べた。
105
:
とはずがたり
:2009/06/19(金) 12:46:48
ダムってどの程度便益もたらしているのか大いに疑問。土建屋を潤しているだけの自然破壊の様な気がする。多目的ダムとか一寸良い感じな気がしなくもないけど,実際ダムのお陰で地域経済が浮揚した例なんてあるんかね?造るなら水不足の四国にこそもっと造るべきではないか?
秋田県のダム
国で管理・建設しているダム
http://sabo.pref.akita.jp/modules/rinyd6/index.php?id=4
玉川ダム(管理ダム、特定多目的ダム建設事業)
玉川ダムは、昭和32年に完成した鎧畑ダム貯水池直上流の玉川に建設された、建設省直轄多目的ダムである。
鎧畑及び皆瀬ダムの完成後、昭和44年7月、同47年7月と大洪水が続いたため、昭和48年度にダム群による洪水調節を考慮した「雄物川水系工事実施基本計画」(昭和49年3月31日改定)が策定された。
その一環として、昭和48年度より実施計画調査、昭和50年度より建設採択、昭和52年8月25日には特ダム法に基づく建設省告示第1189号「玉川ダムの建設に関する基本計画」で堤高100mの重力式コンクリートダムが計画され、これにより昭和55年8月にダム本体工事に着手、昭和58年9月からは、RCD工法による本体コンクリートの打設を開始し、昭和62年6月に打設完了した。平成3年度から管理に移行しており、洪水調節、流水の正常な機能の維持、各利水の供給等に大きな力を発揮している。
玉川ダム諸元
目的 F、N、W、I、P、A
ダム形式 重力式コンクリートダム
集水面積 287.0 K㎡
湛水面積 8.3K㎡
ダム高 100.0m
総貯水容量 254百万立方メートル
F:洪水調節 N:流水の正常な機能の維持 P:発電 W:上水道 I:工業用水 A:かんがい
連絡先 国土交通省玉川ダム管理所 TEL 0187-49-2171
森吉山ダム(建設ダム、特定多目的ダム建設事業)
森吉山ダムは、米代川沿川の洪水被害を軽減するための、ダム群の一つとして、米代川水系最大支川の阿仁川(A=1,082km3)の右支川小又川に、建設省により、計画されたもので、洪水調節の他、流水の正常な機能の維持、かんがい用水、水道用水の供給、発電を目的とする中央コア型ロックフィル型式の「多目的ダム」(建設省告示第167号、昭和63年2月4日)である。
米代川は、その源を秋田、岩手、青森の3県境にまたがる中岳に発し、南流後、その向きを西に変え、日本海に入る流域面積4,100k㎡、流路延長136kmの一級河川で、明治以来治水事業をすすめてきたが、昭和22年7月洪水、昭和26年7月洪水等の相次ぐ出水及び既応最大洪水であり莫大な被害をもたらした昭和47年7月洪水を契機として、ダム群による洪水調節を考慮した「米代川水系工事実施基本計画」(昭和48年3月31日改定)が策定された。この計画の一環として、昭和48年度実施計画調査に入り、昭和61年に多目的ダムとして建設採択され、現在、ダム本体工を進めている。
連絡先 国土交通省森吉山ダム工事事務所 TEL 0186-72-3015
成瀬ダム(建設ダム、特定多目的ダム建設事業)
成瀬ダムは、雄物川総合開発計画の一環として、雄物川水系皆瀬川の右支川成瀬川の雄勝群成瀬村椿川地先に建設予定の、洪水調節、流水の正常な機能の維持と増進、かんがい用水及び水道用水の補給並びに、発電を目的とした多目的ダムである。
秋田県で昭和48年度から予備調査及び昭和58年度より建設省補助事業として実施計画を行ってきたが、平成3年度より建設省直轄事業として実施計画調査を継続し、平成9年度に建設着手し、付替道路等の整備を進めている。
連絡先 国土交通省湯沢工事事務所 開発調査課 TEL 0183-73-3174
鳥海ダム(実調ダム、特定多目的ダム建設事業)
鳥海ダムは、子吉川総合開発計画の一環として、子吉川水系子吉川の由利郡鳥海町に建設予定の、洪水調節、流水の正常な機能の維持と増進、水道用水の供給等を目的とした多目的ダムである。
秋田県で昭和45年から予備調査を行ってきたが、昭和63年より建設省直轄事業として予備調査が行われ、平成5年度より実施計画調査を継続中である。
連絡先 国土交通省鳥海ダム調査事務所 TEL 0184-23-5120
109
:
とはずがたり
:2009/06/25(木) 09:21:33
【群馬】
八ッ場ダム・国道付け替え 国『進ちょく7割』説明 完成、実は6%
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090624/CK2009062402000133.html?ref=rank
2009年6月24日
国が進める八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設予定地で、二〇一〇年度末を目標に実施されている国道付け替え工事の完成率が〇八年度末で6%にとどまっていることが二十三日、分かった。同時に実施している県道付け替え工事の完成率も最大で18%。国は国・県道付け替え工事の進ちょく率を「七割」と説明してきたが、実際は工事が終了していない区間も含めた計算値を使用していた。 (中根政人)
完成率などのデータは、民主党の大河原雅子参院議員が提出した質問主意書に対する政府答弁書の中で明らかになった。答弁書では国道付け替え工事の進ちょく状況について、完成区間と工事着手区間を合わせて全体の75%としたが、完成区間だけの割合(完成率)は6%だった。一〇〜一四年度完成予定の県道付け替え工事も、完成区間と着手区間を合わせた割合は三路線で21〜76%だが、完成区間は0〜18%だった。
本年度末をめどに造成をほぼ完了させる予定となっている水没予定地の代替地も、分譲を開始した面積は五地区で全体の7〜20%にとどまっていることも明らかになった。
記者会見で答弁書の内容を説明した市民団体「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長は「道路付け替え工事の遅れは、ダム本体工事のスケジュールに大きく影響する」と指摘。国が目標とする一五年度のダム完成は「極めて困難」と話した。
一方、国土交通省関東地方整備局は「工事の進行が著しく遅れているという事実はない」と反論。「橋やトンネルなどの建設を優先した結果で、道路の通常部分の工事は迅速に行うことが可能」としている。
111
:
とはずがたり
:2009/06/25(木) 09:37:06
水没予定地の住民ら翻弄 建設負担金差し止め訴訟 八ッ場ダム必要性どう判断
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090625/CK2009062502000099.html?ref=rank
2009年6月25日
国が長野原町で建設を進める八ッ場ダムをめぐり、住民が建設負担金の支出差し止めを県に求めた訴訟は二十六日、前橋地裁で判決が言い渡される。二〇〇四年十一月の提訴から四年半。原告団と水没予定地の住民らの思いが交錯する中、ダムの必要性について、どこまで踏み込んだ司法判断が示されるのか−。 (神野光伸)
六都県で争われた同様の訴訟で、原告側は、首都圏の水需要は減少傾向にあり、新たな水源開発は不要▽一九四七年のカスリーン台風をモデルに、利根川中流の八斗島基準点(伊勢崎市)で毎秒二万二千立方メートルの流量を想定した治水計画は過大▽建設予定地は地滑りの危険性がある−などと主張してきた。
しかし、先陣を切った五月の東京地裁判決は、東京都の水需要予測に不合理な点はなく、八ッ場ダムは水害発生防止に必要と判断。原告住民側の請求を退けた。勝訴でダム建設にくさびを打ちたい原告側の思惑に反し、この判決がほかの訴訟に影響を与える可能性も指摘されている。
群馬県の原告団「八ッ場ダムをストップさせる群馬の会」は、東京地裁判決を都の主張を追認したとして、「原告の主張をまともに受け止めていない」と強く批判。「群馬は東京と違う。八ッ場ダムの地元であり、利水や治水の不要性に加え、地滑りの危険性や環境破壊がじかに問題になる」と強調する。
ダム不要論を唱える原告側に対し、四十年以上にわたる激しい反対闘争を経て、苦渋の決断で集落移転案を受け入れた水没予定地の住民は複雑な思いを抱く。問題を収束するため、ダムの早期完成を求める声も根強い。
川辺川ダム(熊本県)や大戸川ダム(滋賀県)の関係府県で脱ダムの機運が高まる一方、八ッ場ダムは関係都県の知事が治水・利水の必要性から相次いで推進の立場を表明している現状もある。
水没予定地の長野原町川原湯地区は現在、約五十世帯。三十年前の四分の一に減った。ダム建設に翻弄(ほんろう)され続けた住民からは「人口は減り、生活は厳しい。訴訟結果が住民の生活の足かせになる可能性もある。原告は(東京地裁の)判決を真摯(しんし)に受け止め、住民の不安をあおることはやめてほしい」と戸惑う声も上がっている。
112
:
名無しさん
:2009/06/27(土) 18:38:16
路木ダムについて今テレビでやってますね。
明らかな情報もないのにどうしてこんな莫大な金額を費やしてまでダムを作るのか?
私は反対です。
113
:
ゆう
:2009/06/27(土) 18:55:29
私も今ニュースでダムのことを知りました。ありもしない洪水をでっち上げただけでなく、地域住民の意見を無視した行政にあきれています。もし、どうしてもダムが必要というのなら、住民を納得させることが大切だと思います。こんなに簡単に何億という税金をどぶに捨てるようなことは止めてほしいです。国と市には、苦しい生活の中で国民が税金を納めてる事実を重く受け止めてほしいです。
114
:
とはずがたり
:2009/06/27(土) 21:26:04
これですね。蒲島ちゃんとやれい
路木ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=3183
2009.06.18 路木ダムの建設事業費に関する住民監査請求で、熊本県監査委員事務局が、県側の意見陳述に請求人が意見書を提出できるということを請求人に伝えていなかったことが分かり、17日予定の県側意見陳述は急きょ延期された(毎日新聞社・地方版/熊本)
2009.06.13 路木ダム事業を巡り、天草市などの住民が、熊本県が支出した事業費の返還などを蒲島知事に勧告するよう求めた住民監査請求の意見陳述が12日、県庁で行われた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.06.06 路木ダムの建設は違法として、熊本市の男性が熊本県に工事差し止めを求めた住民訴訟の判決が5日、熊本地裁であり、裁判長は男性の訴えを却下した(熊本日日新聞社・朝刊)
2009.06.05 路木ダム計画について、事業継続を表明した蒲島熊本知事は4日、「(県議会各会派への)議案説明会の場を借りて、県民に説明できたと思っている」と述べ、地元での説明会は開催しない考えを示した(読売新聞社・西部朝刊)
2009.06.05 蒲島熊本知事は4日、路木ダム事業の契機となった1982年7月の水害被害の事実を確認できなかったことを踏まえ、庁内の公文書保存の在り方について、改善策を検討する考えを明らかにした(西日本新聞社・朝刊)
2009.06.04 路木ダムについて、蒲島熊本県知事は3日、県議会各会派に対し、「治水、利水面の必要性を検証し、事業継続が最適と判断した」と述べ、ダム建設を進める意向を示した(読売新聞社・西部朝刊)
2009.06.04 蒲島熊本県知事が路木ダム建設推進の根拠を示した3日、早期完成を望む住民らが「知事の英断に感謝したい」と歓迎する一方、反対派の市民グループは住民訴訟も辞さない考えを示した(熊本日日新聞社・朝刊)
2009.06.01 蒲島熊本県知事は1日午前、路木ダム建設の反対、推進を訴えている市民グループや経済団体とそれぞれ県庁で会い、双方の要望を聞いた(熊本日日新聞社・夕刊)
2009.05.31 路木ダムに反対する市民集会「みんなで考えよう!路木ダム」が30日、天草市本渡町であり、治水の専門家や住民ら180人が参加した(毎日新聞社・地方版/熊本)
2009.05.30 天草市牛深地区の水産加工業者らが29日、路木ダムの建設促進を求める要望書を天草市と熊本県に提出した(熊本日日新聞社・朝刊)
2009.05.29 路木ダム建設に反対する市民グループの代表ら792人が28日、「虚偽の洪水被害を基に作られたダム建設は違法」として、事業費の返還などを求める住民監査請求書を熊本県監査委員に提出した(熊本日日新聞社・朝刊)
2009.05.26 路木ダムについて、民主党熊本県連代表の松野参院議員は25日、「県財政が厳しい中、費用対効果が疑わしい事業に多額の事業費を支出することは許されない」などとして、蒲島知事に対し建設中止を申し入れた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.05.23 熊本県公共事業再評価監視委員会の今年度第1回会議が22日あり、昨年度の委員会で「事業継続は妥当」と判断した路木ダム建設事業の現状について、県が報告した(毎日新聞社・地方版/熊本)
2009.05.21 路木ダムについて、天草市河浦町の一町田、新合両地区の振興会は20日、ダムの早期完成を求める要望書を蒲島熊本県知事あてに提出した(読売新聞社・西部朝刊)
2009.05.20 路木ダムについて、建設に反対する住民計164人が19日、熊本県が支出した事業費約2億4600万円の返還と、今年度の事業費7億円の支出差し止めを蒲島知事に勧告するよう求める住民監査請求を行った(読売新聞社・西部朝刊)
115
:
神奈川一区民
:2009/06/27(土) 21:55:56
>>114
自分の母親の故郷は天草市です。自分もこの件に関しては関心を持っています。たまたま最近、母親が兄弟に会う機会があり話を聞いたところ、兄弟は概ね建設賛成です。確かに母親の故郷は水不足に陥りやすいそうです。水不足解消の為にも建設してほしいそうです。自分はもちろん建設反対ですが。
116
:
とはずがたり
:2009/06/27(土) 22:10:21
おお,土地勘ありですか。
水不足が実際にあるならば必要であろうかと思うんですが,実際どの程度なんでしょうかね。
117
:
千葉9区
:2009/06/28(日) 15:06:02
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20090628-OYT8T00164.htm
開門是非揺れる諫早
初めて収穫したカボチャの出荷作業をする農家(26日、諫早市で) 国営諫早湾干拓事業を巡り、国に対し、潮受け堤防排水門の5年間の常時開放を命じた佐賀地裁判決から27日で1年。福岡高裁で控訴審の審理が続く中、不漁にあえぐ漁業者らは早急な開放を訴える一方、昨春から干拓地での農作物の収穫が始まった農業者は営農の不安を抱えたままだ。地元は開放の是非に揺れ続けている。(小川哲雄)
訴訟原告で、島原市沖で約30年間、ノリ養殖に携わる篠塚光信さん(50)は「海の水質はますます悪化するばかり」と憤る。約3年前から海水の濁りが一層ひどくなり、生育不良のノリが多くなった。収穫は堤防閉め切り前の約3割の減、品質も低下したという。
高級品として知られる二枚貝、タイラギは16年連続で休漁。タイラギ漁業者でつくる新泉水海潜水器組合(約40人)の組合長、松永秀則さん(55)(諫早市)は、今はアサリやカキの養殖業に「転換」した。「タイラギ漁のために購入した漁船などの借金が返済できず、ぎりぎりの状態。裁判も、開放のための農林水産省の環境アセスメント(影響評価)も時間がかかりすぎで待てない」と訴える。
一方、常時開放された場合、淡水化した調整池に海水が入ることになり、入植者らは「農業用水に使えなくなる」と不安を隠さない。
干拓農地672ヘクタールには、41の個人・法人が入植。判決前の2008年4月から営農活動が本格的に始まり、ジャガイモやタマネギ、ネギやカボチャなど約30種が生産されている。県が昨秋から入植者に聞き取り調査したところ、主力生産物のジャガイモ、レタス、ハクサイの収量(10アール当たり)はいずれも県内標準を上回った。干拓産の農産物に関する業者からの問い合わせも多いという。
約2億円かけて2ヘクタールにビニールハウス20棟を建設した農業生産法人の農場長、川瀬大三さん(60)は「開放されれば、塩分が農地に染み込む恐れもあり、生産計画に影響する」と心配する。
地元住民は防災面を懸念し、事業完成で解散した「諫早湾防災干拓事業推進連絡本部」を08年7月に復活させ、開放反対を訴えている。
農水省は地裁判決を受け、排水門を常時開放した場合、周辺に与える環境負荷を調べる環境アセスメントを検討中。方法書の素案では、〈1〉全開〈2〉徐々に開放し最後は全開〈3〉周囲の防災などを考えた制限的開放――と3種類の方法を想定。農水省は7〜8月に方法書を作成、公表し、影響評価の結果を11年度中に出す方針だ。
一方、福岡高裁で係争中の控訴審は次回期日の8月24日にも結審する見通しとなっている。
(2009年6月28日 読売新聞)
118
:
とはずがたり
:2009/06/29(月) 21:26:33
2009年06月29日 社会
県内梅雨明け/ダム貯水率 回復78・8%
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-06-29-M_1-001-1_005.html?PSID=b6baa990bc3160bc2edc335679f860a6
沖縄気象台は28日午前10時、「沖縄地方が梅雨明けしたとみられる」と発表した。平年より5日遅く、昨年より11日遅い。太平洋高気圧が東に張り出し梅雨前線が南北に動いたため、梅雨明けが遅れたという。今年の梅雨の期間は41日間(昨年26日間)だった。
期間中の降水量は、那覇市582・5ミリ、名護市577ミリ、石垣島412・5ミリを観測。ほとんどの地域で平年を上回った。一時44%台まで落ち込んだ国・県・県企業局10ダム合計の貯水率は28日午前0時現在で78・8%。梅雨の降雨で回復しつつあるが、7月の降水量は平年より少ない見込みで、節水への取り組みが必要となりそうだ。
沖縄気象台によると、28日の那覇市の最高気温は31・5度。午前9時から高校野球3試合が行われた宜野湾市立野球場では、高校生らがタオルや応援グッズを手に観戦。日差しが強まった午後になっても、熱い声援を送っていた。
119
:
とはずがたり
:2009/07/10(金) 02:39:48
市房ダム犯人説を自民党や河川局官僚の圧力を一切排除して検討した事があるのかね?
「反対」その後 知事表明から3カ月
http://mainichi.jp/life/ecology/select/news/20081201ddm016040016000c.html
熊本県の蒲島郁夫知事が、国の川辺川ダム建設計画(予定地・同県相良村)に反対を表明して約3カ月。金子一義国土交通相も「重く受け止める」と述べ、42年間にわたる計画は転機を迎えた。流域住民の「ダムはいらない」という世論が事態を動かしたことは間違いないが、地元はダムに頼らない治水政策、水没予定地として荒廃した同県五木村の再建という新たな課題に直面している。【高橋克哉】
◆根強い不信感
きっかけは63〜65年に球磨(くま)川で連続発生した大規模水害だった。地元でダムを望む声が高まり、国は66年、基本計画を発表した。予定地上流にあり、中心部が水没することになる五木村は猛反発。人吉市などの下流で表立った住民の反対はなかったが、計画を疑問視する声は当初からあった。
人吉市に住む「球磨川水害体験者の会」の重松隆敏事務局長(80)はその一人だ。65年の水害は、球磨川上流にある市房(いちふさ)ダム(60年完成)の緊急放流が原因だったと主張する。「市房ダムができる前は、急激に水量が増えることはなかった」。市房ダムを管理する熊本県は「ダムが洪水を助長したとはいえない」と否定するが、「市房ダム犯人説」は今も信じられている。
◆高まる環境意識
川辺川は自然の宝庫だ。97年に旧環境庁の「水質日本一」に選ばれた。流域は体長30センチを超える「尺アユ」の生息地として有名。環境省のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)種に指定されるクマタカも確認されている。
90年代、「ダムは自然破壊につながる」と問題提起した毎日新聞熊本版の連載記事(91年)などを契機に、流域住民らが次々と「環境保護」を掲げて市民団体を結成。くすぶっていた反対運動が活発化した。
ダム本体の着工を食い止めたのは、こうしてダム計画に疑問を持った農民と漁民だった。五木、相良両村が本体着工に同意した96年、ダムの目的の一つである利水事業を巡り、農家からの同意取得に違法な手続きがあるとして866人の農家が農林水産省を提訴。1審は敗訴したが、03年の控訴審で逆転勝訴し、利水事業は白紙になった。
漁民も立ち上がった。地元の球磨川漁協は01年、16億5000万円という巨額の漁業補償案を否決した。業を煮やした国は熊本県収用委員会に強制収用を申請。しかし収用委は、利水事業で国が敗訴したのを受けて計画がどう変わるかを住民に説明していないとして05年8月、国に対し申請取り下げを勧告し、国は翌月申請を取り下げた。本体着工に必要な漁業権の補償交渉はストップした。
一貫して計画を推進してきた知事の姿勢にも変化が起きた。00年、ダム建設に中立の立場を取る潮谷(しおたに)義子前知事が当選。潮谷前知事は01〜03年、「川辺川ダムを考える住民討論集会」を主催し、国と反対派住民に、河川工学の観点からダムの是非を徹底的に議論させた。
ただ、潮谷知事自身はダムの是非を示さないまま2期8年で退任。後任を決める今年3月の知事選には5人が立候補したが、4人が反対、1人が中立で、推進派はゼロだった。その中で自民党の支援を得た中立の蒲島郁夫知事が当選した。
120
:
とはずがたり
:2009/07/10(金) 02:40:09
>>119-120
◆「民意」を重視
就任後、蒲島知事は東京大教授(政治学)時代の人脈を使い、行政学や気象学など従来検討しなかった分野の専門家を交えた「有識者会議」を設置。ダムの是非を再検討した。今年8月にまとめた報告書は「治水上、ダムが最も有効な選択肢」とする一方、環境への影響にも言及した。「ある程度の水害を許容し、ダム以外での対応もあり得る」。最終判断は蒲島知事にゆだねた。
知事は9月11日、県議会本会議で反対を表明し、計画の白紙撤回を涙ながらに求めた。「『球磨川という地域の宝を守りたい』という思いは、そこで生まれ育った者でしか理解できない価値観かもしれず、全国一律の価値基準としての『生命・財産を守るためのダム建設』という命題とは相反するものだ」「画一的な基準ではなく、地方の価値観を重視したやり方があってもよいのではないか」
蒲島知事が最も重視したのは「民意」だった。中立を保ってきた予定地・相良村の徳田正臣村長と、最大受益地・人吉市の田中信孝市長が相次いで反対を表明したことも背中を押した。
◆困難な村の再建
反対表明を受け、国と県はダム以外の治水法を検討する協議機関を合同で設置することに合意したが、まだ具体的な動きはない。
水没予定地だった五木村は住民の流出が進み、人口は1400人と66年の4分の1に減った。村の再建は協議の機運すら高まっていない。「水没補償」として国が実施する予定だった橋や道路も「ダム計画がなくなれば、水没補償としてはできない」(国交省)。県に肩代わりする財政的余裕はなく、和田拓也村長は「村の再建に必要な予算が削られるのではないか」と心配する。
一方で環境の荒廃が進んでいる。川辺川は近年、大雨の後、水が濁る期間が長引くようになった。「上流の砂防ダムに堆積(たいせき)した土砂のせいだ」「人工林の間伐が進まないので山腹が削られている」などの指摘があるが、原因ははっきりしない。濁りの長期化はアユの生育にも影響している。6月1日のアユ漁解禁日に全国から釣り人が押し寄せたのも今は昔。球磨川漁協(約2000人)で、主に漁で生計を立てる組合員は数人に減った。「清流・川辺川」をいかに守るかという新たな取り組みも求められている。
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■ことば
◇川辺川ダム
球磨川支流の川辺川上流に計画された治水、かんがい、発電の多目的ダム。高さ107.5メートル、貯水量1億3300万トンと九州最大級だったが、川辺川利水訴訟で敗訴した農水省が利水事業を断念し、電源開発も発電事業から撤退した。総事業費は2650億円とされてきたが、国交省が今年8月、貯水型の場合は3400億円、穴あき(流水)型の場合は3300億円に上方修正した。
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◇川辺川ダム計画をめぐる主な動き◇
65年 熊本県議会と人吉市議会が球磨川の治水対策を国に要望
66年 7月 建設省(現国土交通省)が建設計画を発表
82年 4月 五木村がダム建設に同意
96年 6月 利水事業の対象農家866人が農林水産省を提訴
10月 五木、相良両村がダム本体工事の着工に同意
00年 9月 利水訴訟で原告農家が敗訴
01年11月 球磨川漁協が16億5000万円の漁業補償案を否決
12月 国交省が漁業権の収用裁決を申請
03年 5月 利水訴訟控訴審で原告農家が逆転勝訴。利水事業は白紙に
05年 9月 国交省が漁業権などの収用申請取り下げ。ダム本体着工も頓挫
07年 1月 農水省が利水事業からの離脱を表明
5月 電源開発が発電事業撤退を表明
08年 3月 蒲島郁夫知事当選
9月 最大受益地の人吉市・田中信孝市長が反対表明
蒲島知事が反対表明
毎日新聞 2008年12月1日 東京朝刊
121
:
とはずがたり
:2009/07/10(金) 02:41:10
川辺川利水事業:農水新案推進に転換 事業復活へ前進−−相良村議会 /熊本
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20090617ddlk43010586000c.html
事業休止中の国営川辺川利水事業について相良村議会は16日の定例会で、チッソ所有の既設導水路を活用する案(農水新案)での推進を求める決議を賛成多数で可決した。受益6市町村で唯一反対してきた相良村議会の方針転換で、08年度から休止に追い込まれていた事業は一転、復活の可能性が出てきた。【高橋克哉】
決議では「ダムによらない利水案」として農水新案を支持。国営で事業を推進し、農家の負担軽減を図ることなどを求めている。
4月の改選で、事業を巡る村議の対応は、推進5、反対5、中立1とされてきた。決議では反対の2人と中立の1人が推進に転じ、賛成7、反対2、棄権1で可決した。
推進に転じた村議の一人は「蒲島郁夫知事の川辺川ダム反対表明でダム計画は白紙となった」とし「議会でこれ以上議論しても対立が深まるだけ。農家に判断を委ねるべき時期に来た」と話した。
相良村議会の決断に推進派の徳田正臣相良村長は「村と議会が一緒に国や県へ推進の要望をしたい」と述べた。利水関係6市町村長会議座長の内山慶治山江村長は「事業復活への大きなハードルを越えた。相良村議会に感謝したい。10年度の復活に向けて引き続き努力する」と話した。近く関係6市町村会議を開き、徳田村長から正式な報告を受けて、関係する土地改良区などの説明会を開く予定。
反対派の市民団体「川辺川利水訴訟原告団」団長の茂吉隆典村議は「国土交通省がダム中止を宣言しないかぎりダム計画は白紙になっていない。現時点では農水新案は認められない」と語った。
九州農政局は「ほかの5市町村と土地改良区の動きを見守りながら、対応を考えていく」とのコメントを出した。
川辺川利水事業は、人吉市など6市町村の農地3590ヘクタールに川辺川ダムから水を引く事業で84年に計画決定された。しかしダム反対の農家らが起こした川辺川利水訴訟で、国が計画変更時に集めた農家同意の水増しなどが明らかになり、国は03年の控訴審で敗訴。農水省は06年、「ダムなし」でも取水可能なチッソ川辺川第2発電所(相良村)の発電用水を利水に転用する案(農水新案)を提案した。07年1月には、ダムを水源としない事業へ方針転換したが「地元合意に至っていない」として08年度政府予算から関連経費を盛り込まず、事業休止になっている。【高橋克哉】
毎日新聞 2009年6月17日 地方版
122
:
とはずがたり
:2009/07/10(金) 02:41:29
県議会:五木村水没予定地の利活用、知事「振興計画に盛り込まず」 /熊本
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20090618ddlk43010563000c.html
◇水俣病救済法案「機は熟している」
6月定例県議会は17日、一般質問が始まり、五木村振興や水俣病問題、熊本市の政令市移行などについて、中原隆博(自民)▽渡辺利男(民主・県民クラブ)▽城下広作(公明)−−の3議員が県の考えをただした。【笠井光俊】
■五木村振興
川辺川ダム計画による五木村の水没予定地(244ヘクタール)の利活用について、蒲島知事は「国などとダムによらない治水を検討しているが、水没予定地の利活用はダム建設を行わないこと(の正式決定)が前提となる。村との協議により、秋に策定予定の振興計画には盛り込まないことにしている」と述べた。
県と村が今年4月に村内5カ所で開いた村振興計画の素案説明会で、村民から「住民が移転した水没予定地は草が生い茂り、シカが走り回っている。知事は川辺川ダム計画に反対したのだから、水没予定地の利活用策を示すべきだ」との要望が出ていた。
■水俣病問題
12日の与野党協議で、与党側が救済法案の修正案を示したことを踏まえ、蒲島知事は改めて「(早期救済の)機は熟しており、与野党が時間的緊迫性を持って協議すれば、必ず今国会で特別法が成立すると考えている」と述べ、与野党合意への期待感を示した。
■政令市移行
蒲島知事は「熊本市の政令市実現は、熊本の百年後を見据えた大きな布石で、発展の礎となる最後のチャンス。合併後の城南、植木両町の発展のために県事業をしっかり実施するとともに、新市の施策や事業が円滑に実施されるよう支援していく」と述べた。
毎日新聞 2009年6月18日 地方版
123
:
とは
:2009/07/21(火) 19:36:44
先日は秋田新幹線が田沢湖線内の豪雨で止まってたが、今日は山口の豪雨で広島以遠運休で、高山本線もダイヤ乱れてるとの事
土建利権国家作った自民はこれまで何やってきたんじゃい
124
:
とはずがたり
:2009/07/24(金) 01:48:13
【山口土砂崩れ】土石流が治山ダム破壊 防府市
2009.7.23 11:40
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090723/dst0907231141008-n1.htm
8人が死亡、9人が行方不明となっている山口県の豪雨災害で、防府市高井の西目山に設置されていた県の治山ダムが土石流で破壊されていたことが23日、分かった。土石流が想定以上に激しく流入したためとみられ、県の担当者は「治山ダムの大規模な損傷はあまり聞いたことがない。今回の土石流の破壊力が、ダム建設当初の想定を大幅に上回っていたとしか言いようがない」と話している。今後、崩落原因の調査に乗り出す。23日も被害の大きかった防府市を中心に、3日目となった行方不明者の捜索が行われている。
県や防府市災害対策本部などによると、崩落したのは昭和56年に整備したコンクリート製の治山ダムで、高さ6メートル、幅28.5メートル、厚さ1.2メートル。損壊したのは、ダム上部の高さ約2メートル、幅約10メートルの部分で、巨大なコンクリート片がダム設置場所から土石流の流れに沿って約100メートル流れ落ち、住民が行方不明になった民家付近を直撃する形になっている。
治山ダムは、土石流被害を防ぐ目的の砂防ダムに比べ、耐力は強くないものの、山腹の浸食防止などの役割を担っている。平成15年に熊本県水俣市で起きた大規模な土石流でも治山ダムの破壊が確認されている。
一方、行方不明者の捜索は山口県警や地元消防、自衛隊など計約680人態勢で実施。土石流に巻き込まれた同県防府市の特別養護老人ホーム「ライフケア高砂」とその近くの民家、同市下右田の国道262号周辺の3カ所を重点的に捜索しており、捜索には岡山、広島両県警の計約100人が応援に加わっている。
また、山口市下水道局によると、山口市では浄水場が浸水するなどしたため約3万5千戸で断水が続いているという。
125
:
とはずがたり
:2009/07/26(日) 18:40:59
福岡市上流のダム、放水増量を当面見合わせ
http://www.asahi.com/national/update/0726/SEB200907260014.html
2009年7月26日16時28分
福岡県は那珂川水系南畑ダム(那珂川町)について、大雨で貯水容量を超えたとして、26日昼過ぎにも放水量の増加を予定していたが、同日午後3時、当面見合わせると発表した。ダムへの流水量が減少しているため。現状の毎秒125トンの放流を続けてダムの水位を低下させ、次の大雨に備えるという。予定では、放流量を300トンに増やすことになっていた。
河口の博多港は午後0時38分に満潮となっていたため、下流域の福岡市中心街などに洪水警戒を呼びかけていた。
容量超えダム放水増へ 下流の福岡市に「洪水警戒を」
http://www.asahi.com/national/update/0726/TKY200907260086.html
2009年7月26日12時54分
福岡県は那珂川水系南畑ダム(那珂川町)について、大雨で貯水容量を超えたとして26日午後にも、放水量を増加させる。河口の博多湾は同零時38分に満潮になっており、下流域の福岡市中心街に洪水警戒を呼びかけている。
126
:
とはずがたり
:2009/07/29(水) 17:52:49
脱ダムに逆風か?
保水力の高い種類の樹木で山を覆う施策とか進めて欲しいんだけど。
南畑ダム一時決壊恐れ 放水なら那珂川はんらん
2009年7月28日 10:37 カテゴリー:社会 九州 > 福岡
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/111414
福岡県那珂川町の県営南畑ダムの貯水率が26日、一時140%を超え、決壊の危険性が高まった。緊急放流が必要になったが、放水量を増やせば福岡市の都心部などを流れる那珂川がはんらんする恐れがあった。午後、雨が収まったため緊急放流は見送られたが、大惨事の一歩手前となる事態に、管理者の福岡県は厳しい判断を迫られた。
午前10時すぎ、福岡県庁9階の県消防防災課。中島浩課長が部下から受け取ったペーパーには、こう記されていた。「南畑ダムが満杯」
午前9時、貯水率は100%に達し、同11時に125%、正午には140%に膨らんだ。「ダムがあふれる」。フロア続きの県災害対策本部のモニターにダムの映像が映され、県職員が慌ただしく地図に目を落とす。一気に緊張感が高まった。
「これ以上貯水量が増えればダムの強度がもたず決壊の恐れがある」。県は、通常の2.4倍に当たる毎秒300トンを放流することを決めた。
一方、福岡市は県に対し「今は緊急放流を待ってほしい」と求めた。
ダムから流れる那珂川は、午前8時半に危険水位を突破し、正午前には一部ではんらんまで数十センチに迫っていた。同市・天神近くの住吉橋は通行止めになり、住民や通行人たちが岸から心配そうに増水した川を見守った。福岡市は流域の約2万4000世帯に避難勧告を出し、那珂川町も町全域に避難勧告を出していた。
県は午後0時半に緊急放水を実施する予定だったが、ダムがある那珂川町付近では正午ごろから雨量が減ったため通常の放水量にとどめた。午後8時、貯水率は106%に落ち着いた。
=2009/07/27付 西日本新聞朝刊=
127
:
千葉9区
:2009/07/29(水) 22:06:31
http://www.asahi.com/politics/update/0729/SEB200907290027.html
鳩山代表、熊本で大蘇ダム中止を示唆 「ムダなダム」
2009年7月29日20時1分
民主党の鳩山代表は29日、計画通り水がたまらない熊本県産山(うぶやま)村の大蘇ダムについて「我が党からすれば、こんなダムになぜさらにお金を投入するんだという発想。ムダなダムという位置づけになろうかと思う」と述べ、政権交代した場合には事業を中止する考えを示唆した。遊説先の熊本県菊陽町で記者団に語った。
大蘇ダムは、大分県竹田市などに農業用水を送るため、農林水産省が計画。本体部分は4年前に完成したものの、ダム湖周辺が水を通しやすい地質のため、貯水ができない状態になっている。4月には現地を訪れた近藤基彦農水副大臣が「底の抜けたダムを造って申し訳ない」、石破農水相も7月4日に「ダムが予定された機能を発揮せず、心から申し訳なく思う」と陳謝している。
128
:
とはずがたり
:2009/07/31(金) 04:44:50
渇水などにホントに必要なら粘り強く地権者説得して,強硬手段にも訴えて造るべきだしそうじゃないなら即刻止めるべきだ。佐世保の水不足ってどんなもんなんでしょかね?
石木ダム:建設問題 事業認定、申請へ意見書案可決−−県議会 /長崎
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20090711ddlk42040501000c.html
川棚町に計画されている石木ダムについて、県議会は10日の本会議で、事業認定手続きを進めるよう求める意見書案を可決した。意見書は議員33人の連名で提出。「佐世保市の水不足解消など石木ダム整備は喫緊の課題。しかし、2割の地権者との交渉の糸口は見出せず、こう着した状況が続いている」と指摘し、事業認定を「現状を打開するために有効な方策」とし、手続き着手を求める内容となっている。
末次精一議員(創爽会)、堀江ひとみ議員(共産)は「事業認定は話し合いがつかない場合、強制収用にいたる。容認できない」などと反対討論。中島廣義議員(自民・県民会議)が賛成討論した。6人が退席する中での採決結果は、賛成33人、反対6人だった。
金子原二郎知事は「重く受け止める」と述べ、佐世保市と協議する意向を示した。【阿部義正】
〔長崎版〕
毎日新聞 2009年7月11日 地方版
129
:
とはずがたり
:2009/08/05(水) 15:54:01
埼玉県知事が民主党に抗議 八ツ場ダム中止撤回求める
2009.8.5 15:37
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090805/elc0908051539003-n1.htm
埼玉県の上田清司知事は5日、民主党が先に公表したマニフェスト(政権公約)で八ツ場ダム(群馬県)の建設中止を盛り込んだことに抗議し、方針撤回を求める文書を鳩山由紀夫代表らに郵送した。
埼玉県によると、国や関係自治体は昨年度末までに、八ツ場ダムの総事業費4600億円のうち約70%を支出。中止した場合、国は、水を利用する茨城、群馬、埼玉、千葉、東京の1都4県がこれまでに拠出した計約1460億円を各都県に返還する必要がある。
また、移転した住民向けの生活再建費として約770億円の支出も見込まれるといい、上田知事は「民主党はダム中止で財源を生み出すとしているが、八ツ場ダムは中止した方が国の支出が増える」と反発している。
130
:
とはずがたり
:2009/08/05(水) 15:55:53
八ツ場ダム訴訟 住民また敗訴 水戸地裁
2009.6.30 14:10
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090630/trl0906301410010-n1.htm
国が群馬県で建設を進めている八ツ場(やんば)ダムの事業費を負担するのは違法として、茨城県内の住民20人が橋本昌知事らに支出差し止めなどを求めた訴訟で、水戸地裁の坂口公一裁判長(異動のため窪木稔裁判長代読)は30日、住民側の訴えを退ける判決を言い渡した。
同ダム建設をめぐっては、事業費を支出する6都県の住民計189人が各地裁に一斉提訴しており、今回は東京地裁、前橋地裁に続き3件目の判決。いずれも原告側敗訴となっている。
坂口裁判長は判決理由で、「つくばエクスプレス関連などの新たな開発による人口増加や、新たな企業立地などによる(水の)需要の増加が生じる可能性がある」として、同ダムの建設に利水上の合理性があると認定。治水面でも、「下流への流下量を調節できる八ツ場ダムにより、県民の利益を保護することができる可能性がある」とした。
原告は(1)水需要の実績を無視した過大な需要予測を行っている(2)八ツ場ダムが完成しても利根川の治水対策として機能することはない−などとして、ダムは不要と主張。県は「ダム建設による水源確保は必要不可欠」など反論し、訴えの棄却を求めていた。
八ツ場ダム訴訟住民敗訴 前橋地裁
2009.6.26 11:01
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090626/trl0906261102002-n1.htm
国が建設を進める八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の事業費を群馬県が負担するのは違法だとして、住民19人が県知事らに支出差し止めを求めた訴訟で、前橋地裁(松丸伸一郎裁判長)は26日、住民の訴えを退ける判決を言い渡した。
事業費を負担する6都県の住民計189人が各地裁に一斉提訴した訴訟で、判決は5月の東京地裁に続き2件目。ともに住民敗訴となった。
原告は(1)首都圏は水余り状態で、人口減少でさらに顕著になる(2)想定する洪水規模が非現実的に大きい(3)現地の地盤はもろく、ダム建設で地滑りの危険性が増す−などの理由から「ダムは不要」と主張。県は「ダムがなければ将来の水需要は賄えない」と請求の棄却を求めた。
5月11日の東京地裁判決は「東京都の将来の水道需要予測に不合理な点は認められない」として住民側の訴えを退けた。
131
:
とはずがたり
:2009/08/10(月) 21:17:16
早明浦ダム貯水率100% 大雨で、渇水対策本部解散
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/08/2009081001000279.htm
四国の水がめ、早明浦ダム(高知県)は、台風9号などの影響で8日から降り続いた大雨で水位が大幅に回復、10日午前7時現在、貯水率は100%となった。四国地方整備局は同日午前、徳島、香川両用水の取水制限を解除し、渇水対策本部を解散した。
四国地方では3月以降少雨傾向が続き、同整備局は4月30日に渇水対策本部を設置、夏場の渇水では過去2番目に早い6月3日に早明浦ダムの取水制限を開始した。同ダムの貯水率は一時、約26%まで下がった。
早明浦ダム上流では8月8〜10日に計239・6ミリ、下流では計213・4ミリの大雨が降った。
2009年08月10日月曜日
132
:
とはずがたり
:2009/08/11(火) 07:10:03
相良村、脱会を正式表明 川辺川ダム建設促進協
2009年08月11日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20090811003.shtml
球磨川流域12市町村でつくる川辺川ダム建設促進協議会(会長=柳詰恒雄・球磨村長)は10日、人吉市で定期総会を開き、ダム建設促進を国と県に求める決議案などを承認。これに対し、ダム反対の立場で参加していた相良村の徳田正臣村長が促進協から脱会する考えを正式に表明した。
促進協をめぐっては、徳田村長と、ダム計画白紙撤回を求める人吉市の田中信孝市長がそれぞれ現行の規約を改正し、ダムを前提としない流域の治水対策を検討する組織へと名称や目的を変更するよう文書で柳詰会長に求めていた。しかし、総会では議題として扱われなかった。
両首長は決議案などの採決を棄権。徳田村長が「ダム建設を目的としたままで促進協に残ることはできない。規約改正が実現したときに(復帰して)またお世話になろうかと思う」と申し出た。終了後、同村長は促進協予算の村負担分も支払わない考えを示した。柳詰会長は「村長の意向は聞いた。今後、理事会や臨時総会の開催を検討し、規約改正も含めて対応を審議していきたい」と述べた。
一方、田中市長は負担金を支払った上で要望活動に参加しない従来の立場を当面継続するとし、「(規約改正が否決された場合は)脱会を含めて態度を決める」とした。(本田清悟、川崎浩平)
133
:
千葉9区
:2009/08/12(水) 19:44:07
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/gunma/CK2009081102100005.html
野党『中止』、自民のみ『推進』 八ッ場ダム是非を問う 市民団体がアンケート
2009年8月11日
国が長野原町で進める八ッ場(やんば)ダム建設の見直しを求める市民団体「八ッ場あしたの会」は十日、衆院選の争点に浮上した同ダムの是非について、主要政党を対象に実施したアンケートの結果を公表した。民主など大半の野党が「中止」を主張。中止した場合は「(地元住民の)生活再建を優先」「関連事業で必要なものは継続」との見解を示した。ダム建設の「推進」は自民だけだった。 (中根政人)
八ッ場あしたの会は自民、民主、公明、共産、社民、国民新、新党日本の各党に七月二十三日付でアンケートを送付。六日までに各党から回答があった。
回答で、ダムの建設推進を明確に主張したのは自民のみ。公明は「諸事情により、今回は回答を見合わせる」とした。一方、民主、共産、社民、新党日本は「中止」を主張。国民新党は「客観的な調査に基づき事業の継続か中止を決める」とした。
中止を主張した党に「どのような手順で中止の道筋をつけるか」とただした設問で、民主、共産、社民、新党日本は「ダム本体工事は凍結するが、生活再建事業は優先的に実施」「関連事業を見直し、必要と判断した事業は継続」と回答した。
一方、自民は「ダムは利根川流域の治水と利水のために必要」「地元住民が苦渋の決断で建設を受け入れた経緯もある」とし、事業継続をあらためて強調した。
八ッ場あしたの会の渡辺洋子事務局長は「ダム事業の賛否だけでなく、中止を主張する政党の具体的な考えがある程度分かった」と述べた。
◆麻生首相、あす来県
麻生太郎首相が、自民党総裁として衆院選立候補予定者を応援するため、十二日に県内入りすることが決まった。伊勢崎市と館林市で街頭演説するほか、館林市で竜巻被災地の視察も行う。
同党県連によると、麻生首相の県内入りは昨年九月の就任後初めて。伊勢崎市のカインズホーム伊勢崎店前で午前十時十五分から街頭演説した後、竜巻被害のあった館林市北成島町を視察。正午すぎからは同市文化会館前で街頭演説する予定。
(中根政人)
134
:
とはずがたり
:2009/08/13(木) 00:29:52
放置の木々で被害増か=04年台風「山が荒廃」と佐用町長−兵庫
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090812-00000175-jij-soci
8月12日22時16分配信 時事通信
記録的な豪雨で多数の犠牲者が出た兵庫県佐用町で、2004年の台風後に放置された山間部の倒木や根が土砂とともに押し流されたことが、浸水や断水の被害を拡大させる原因となった可能性のあることが分かった。
同町船越では、橋に引っかかった大木がダムのように川をふさぎ、川上の民家まで床上浸水した。
川沿いに住む主婦井上末子さん(67)は「大きな石や木がゴロゴロ流れてきて、すごい音がして怖かった」と話した。川のそばには引き揚げられた大木が積み上げられていた。
庵逧典章町長は「(台風後)木くずにするなどの処理ができず山の上に放置したものもある。山が荒廃しているところ、かつてない豪雨により土砂とともに一気に流れた」と説明した。
135
:
千葉9区
:2009/08/13(木) 21:48:04
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/feature/matuyama1249569175069_02/news/20090806-OYT8T01231.htm
争点の現場 09衆院選 一覧
政権次第 揺れる地元<1>
公共事業
山鳥坂ダム建設に伴って水没する予定の大洲市岩谷地区 「政権交代があれば、ダムは中止か凍結になるでしょう」。昨夏、準備工事が始まった大洲市肱川町の山鳥坂ダム建設計画に反対する元市監査委員の城戸正紀さん(72)は、今回の総選挙の行方に大きな関心を寄せる一人だ。
度々氾濫(はんらん)、被害をもたらす肱川の治水を目的とするダム建設計画だが、環境悪化の懸念や治水効果への疑問などから反対の声は根強い。ダム建設の是非が争点となった今年1月の市長選では、推進派現職の1万3390票に対し、反対派新人は902票差に迫り、地元世論が二分されている現実を浮き彫りにした。
昨年、山鳥坂ダムを現地視察し、建設中止の要望書を国交相に出した超党派の国会議員でつくる「公共事業チェック議員の会」の会長は、鳩山・民主党代表。同党はマニフェストに「時代に合わない国の大型事業は全面的に見直す」としており、同党県連幹事長の横山博幸県議は「政権交代すればダムによる治水が本当に正しいか再検討することになる」とする。
県と県議会、流域首長が建設推進で一致する中での、建設見直しの声に、建設予定地の住民はいらだちを募らせる。
水没する岩谷地区では、当初、反対運動もあったが、1992年に計画受け入れを表明。33戸の水没対象住民の中には、「いずれ移転する」と、家屋の修理は最低限にとどめる人も多く、家や墓地の移転先を探すなど、転居準備を始めた人もいる。
岩谷地域自治会の冨永清光会長(65)は「建設中止となれば、何のための苦労だったのか」とつぶやき、家が水没することになる自営業男性(50)は「『絶対建設する』と確約して欲しい」と訴える。
◆
今春、国土交通省が国道440号地芳道路(久万高原町―高知県檮原町)の建設を凍結した際、加戸知事は国に凍結解除を強く要望。6月に解除が決まり、県関係者は胸をなでおろした。
民主党が、大型直轄事業の見直しやガソリン税の暫定税率廃止を掲げ、政権交代があれば同様の事態が予想されることに、行政関係者からは懸念の声が相次ぐ。
加戸知事は7月の記者会見で、「暫定税率が廃止されれば、南予への高速道延伸のペースは落ち、県内の国直轄事業、県補助・単独事業は今の30〜40%に減る」と危機感をあらわにした。
「黙っていても道路ができるわけではありません」。7月11日、松山市で行われた自民党の時局講演会に招かれた金子国交相は、国費での公共事業による恩恵を語り、言葉に力を込めた。
「我々は予算を確保します」
(2009年8月7日 読売新聞)
136
:
千葉9区
:2009/08/13(木) 21:55:26
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20090812-OYT8T00134.htm?from=dmst3
事業推進か見直しか 政権選択絡みの争点に
声が聞こえますか(3)設楽ダム
衆院選の争点に浮上した設楽ダム。谷間に建設予定地が広がる(本社機から)=谷之口昭撮影 国土交通省が豊川上流に建設を予定している設楽ダムが、衆院選を前にクローズアップされている。ダムの建設推進を訴える自民党に対し、大型事業の全面的な見直しをマニフェストに掲げる民主党。政権の行方次第でダムの推進も建設中止もありうることから、にわかに政権選択絡みの争点に浮上した。設楽町だけでなく、下流の自治体関係者も、かたずをのんで選挙の行方を見守っている。(大隅清司)
◆
さる4日。設楽町内でダム取り付け道路の工事が始まった。ダム本体の工事は5年ほど先になるが、いよいよ建設に向けて事業が動き出した。工事の騒音を除けば町内は平穏そのもの。しかし、10月に予定される同町長選に向けて、推進派と反対派がそれぞれ候補予定者を擁立し、選挙準備を進めている。
「建設計画の提示から36年、町内でさまざまに議論をし、今年2月にようやく建設合意にこぎ着けた。それを、政権交代で簡単に見直すということ自体がおかしい」。勇退する加藤和年町長の後継として立候補を予定している横山光明副町長は、疑問を投げかける。また元県職員の夏目忠昭さん(65)も出馬を予定、ダム建設の推進を訴えている。
一方、反対派代表として初めて町長選に立候補する「設楽ダム建設の是非を問う住民投票を求める会」事務局長、伊奈紘さん(64)は「ダムが町の発展につながると考えるのは幻想。高齢者福祉など住民サービス向上を目指すべきだ。政権交代に期待したい」と語る。
地元の当事者同士だけではない。国土交通省出身の佐原光一豊橋市長は、取り付け道路着工前日の記者会見で「民主党政権では大型公共事業が中止や見直しされないか心配」と述べた。これに対し、翌日、衆院15区の応援で豊橋入りした民主党の岡田克也幹事長は「陳情が前提の発言で、今どきこんな発言が出ること自体が驚き」とやり返した。
徳山ダム(岐阜県揖斐川町)の木曽川水系連絡導水路事業を巡る河村たかし名古屋市長と、神田真秋知事らとの対立にも、共通の構図が透けて見える。河村市長は今月2日、事業からの撤退の是非を巡って開いた公開討論会の後、「最終的には(衆院選後の新しい)国土交通大臣が判断すること」と述べた。
地元の頭越しで熱くなるダム論議。ダムのため自宅を移転することになる設楽町の麹(こうじ)製造業、原田勝一さん(84)は、「ダム問題に一刻も早く決着を付けたいのが地元住民の心情だ。しかし、政権を取ることがすべてであるかのような論争は本末転倒だ」と、住民不在のやりとりにうんざりした様子だ。
◆
設楽ダム 利水、治水のための多目的ダム。総貯水量9800万トンで、2020年度に完成の予定。建設費は2070億円。地元へのダム対策費も含めると総事業費約3000億円の巨大事業となる。
(2009年8月12日 読売新聞)
137
:
とはずがたり
:2009/08/14(金) 13:23:04
選択のはざまで:09衆院選・石川 新幹線と浅野川 /石川
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/3511
(略)
昨年7月28日の浅野川水害で浸水被害に遭った金沢市昌永町。沖野良雄さん(78)は「あっという間に仏壇が水に浮いた」と振り返る。妻多津子さん(74)の手を取り、腰まである濁流から逃げた。30年以上住んだ家は取り壊した。支援金は限られ、狭い離れで暮らす。「今も予報が雨だと不安」と言う。
昌永町は514戸のうち68戸が独居高齢者ら要援護世帯が占める。隣人に抱えられ2階に逃げたお年寄りもいた。民生委員の藤牧渡さん(64)は「定期的な土砂除去、被災者支援、避難情報を知らせる仕組みなど、地味でも必要な施策がある」と訴える。
(略)
再び浅野川。県と国は急きょ被災流域の川床を掘る河川改修を始めた。予算は5年間で20億円。これまで「計画はあったが予算がつかなかった」(県)事業が、水害で優先度が上がった。新幹線に県民が払う930億円の50分の1の事業だが、住民には切実だ。「東京から新幹線が来る−−。いいと思うよ。宇宙まで行く時代やからな」と沖野さん。「でも、新幹線も飛行機も乗ったことないんや」。更地の自宅跡に立ち、苦笑いした。【野上哲】
138
:
とはずがたり
:2009/08/15(土) 23:00:39
行政作成のウェブサイト読んでも必要性がどうも理解できないんですよね。中止でええんちゃうかと思います。必要なら即再開すればいいし。
八ッ場ダム
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/yakuwari/yakuwari.htm
八ッ場の地元5区住民「民主なぜ空白区」
中止公約賛否示せず
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/3715
民主党は長野原町で国が進める八ッ場ダム事業の中止を政権公約(マニフェスト)に掲げているが、水没予定地のある群馬5区では候補者を擁立しておらず、地元住民は何ともやり場のない思いでいる。
水没予定地の川原湯温泉街で土産物店を営む樋田三恵子さん(80)は「選挙後を考えると眠れなくて、睡眠薬が手放せない」と漏らす。吾妻渓谷に抱かれた秘湯はかつての姿を取り戻せないほど変わった。
計画は1952年に持ち上がり、住民は賛成・反対に分裂して激しく争った。住民への国の補償基準がまとまり、ダムに関連する道路などの工事が始まるまで半世紀の時が流れた。代替地には住民が移り始めている。「50年以上、嫌な思いをしてきた。暗いトンネルをようやく抜けられそうなのに……」と樋田さんは表情を曇らせた。
代替地へ6月に引っ越した男性会社員(43)は「ダムを止めると言うが、どうやって止めるのだろう」と戸惑う。事業費4600億円のうち3200億円が既に投じられた。
139
:
とはずがたり
:2009/08/16(日) 01:12:20
選択の時 2009衆院選
ダム計画揺れる小豆島<上>
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/feature/takamatu1248275350303_02/news/20090723-OYT8T00038.htm
新内海ダム建設用地の強制収用に向け、測量する県職員ら。ダムを巡る賛否が分かれたまま、手続きは着々と進む(3月19日、小豆島町で)
衆院が解散され、真夏の戦いに火ぶたが切られた。小選挙区制が導入された1996年以来、県内3選挙区を〈独占〉してきた自民に、政権交代をかけて民主を中心とした野党が挑む。選択の基軸は何か。与野党激突の行方を探る。
「ダム計画がストップしてしまう」。小豆島町長の坂下一朗の脳裏に不安がよぎる。解散を控えた6月末、町を挙げて推進する県営新内海ダム建設計画に反対する地権者らが、土地を強制収用する事業認定の取り消しを求めて地裁に提訴した。だが、坂下が恐れるのは訴訟ではなく、政権交代だ。
民主党代表の鳩山由紀夫は小豆島を訪れた3年前、メールマガジンで「新内海ダムは無駄な公共事業の最たるもの」と断じた。解散を控えた今月18日には、1区から立候補予定の民主前議員・小川淳也(比例四国)らの応援演説をした後、記者会見で「必要なダムなのか疑いは消えない。政権をとった暁には継続を認めるか判断する」と繰り返した。
昨夏、ダム下流域の住民の話を聞いて歩いた小川のニュアンスは鳩山とは微妙に異なる。「ひも付きの国庫補助金は、島民が自由に使える金に振り替えるべきだ。それでも地元が計画を推進するなら、尊重せざるを得ない」との立場を取る。共産新人の河村整が、党県委員会の独自調査結果を基に、「ダムは不要」と明確に中止を求めるのに比べ、歯切れが悪い。
建設には、町内の自治会がこぞって推進し、選挙協力する社民党も賛成する。社民町議は「民主内の事情はわかるが、計画に反対さえしなければ合格点」と言葉少なだ。
◇
今月12日、視察に訪れた国土交通相の金子一義に、推進派住民らが「ダムは必要不可欠。一日も早い完成を」と要望書を手渡した。視察の一行には、金子に付き従う1区自民前議員・平井卓也の姿があった。
平井は6月に発行した党機関紙の号外「実績特集号」で、コールセンター誘致や高潮対策など島内での実績を強調し、新内海ダムを巡って「民主はインフラ整備には何でも反対する。暴論だ」と批判した。
民主候補が大勝した2007年の参院選で、自民候補の得票数を下回ったのは県内17市町のうち、小豆島、土庄両町だけだった。「島では絶対に負けない。政権交代より、島への貢献度が物をいう」。陣営幹部は話す。
ダム視察を終えた金子は、その日の夜、高松市内のホテルで熱弁を振るった。2区自民前議員・木村義雄を支持する建設業者ら約530人を前に、「木村先生は大臣室を再三陳情に訪れ、努力された。力業で勝る人はいない」と持ち上げた。
木村が「努力」した事業とは、2区内を通る高松東―鳴門間約52キロにわたる高松自動車道の4車線化だった。
民主が「バラマキ」と批判する国の追加景気対策で、約610億円の補正予算がついた。金子は「県内企業が優先的に受注できるよう配慮したい」と付け加えることを忘れなかった。
県関係の事業費約400億円のうち、100億円は直轄事業負担金として県が支出する。国交省出先機関の移転費問題を発端に負担金廃止を求める真鍋知事でさえ、「高速の安全性向上と景気浮揚につながり、決定を高く評価する」と手放しで喜ぶ。
県内の道路舗装率は全国トップの99・9%。全国には未整備の高速道路が多く残る。県幹部は「無駄かどうか判断するのは国会議員。県としては、地元利益を考えて事業を進めるだけだ」。県益を優先する県の立場を強調する。(敬称略)
(2009年7月23日 読売新聞)
140
:
とはずがたり
:2009/08/16(日) 01:13:53
>>139-140
渇水の多い瀬戸内には必要なダムなんちゃうの,これ?
141
:
千葉9区
:2009/08/17(月) 22:00:19
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200908180017.html
大規模断水で山口市長が陳謝 '09/8/18
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山口市の渡辺純忠市長は17日の市議会臨時会で、7・21山口豪雨災害で、椹野川近くの朝田浄水場が水没して全世帯の半数が断水した点に関し「おわびしたい」と陳謝した。豪雨に対する市の対応を検証する考えも表明した。
渡辺市長は臨時会の冒頭で「断水に伴い多大な迷惑、不自由をかけおわびします」と発言。「災害対策、対応での問題点、見直すポイントなどを具体的に検証し、課題を明らかにしたい」と述べた。
市内の被災状況については、住宅の全壊2戸▽半壊8戸▽床上浸水303戸▽床下浸水1561戸▽農地被害200カ所▽水路などの農業用施設の被害259カ所▽山林の土砂崩れなど130カ所―などと報告した。
市の災害関連の補正予算案は、専決処分済みの8億7千万円や水道事業会計などを含め、約43億4千万円。原案通り可決、承認された。
142
:
とはずがたり
:2009/08/19(水) 11:43:38
佐賀市 北山ダムに大量土砂 想定の2.6倍、森林荒廃原因か
対策工事55億円 農業に影響も
2009年7月30日 06:34
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/112114
佐賀平野に農業用水を送る「北山ダム」。バス釣りも盛んで、多くの人に親しまれている
九州最大の農業用ダム「北山ダム」(佐賀市)で、建設時に想定した容量の2.6倍に当たる約65万立方メートルの土砂がダム底に堆積(たいせき)していることが29日、分かった。このままでは土砂で取水門が埋まる恐れがあり、九州農政局は55億円をかけてしゅんせつや水門設備の更新などを施す防災工事計画案をまとめた。取水門が埋まってしまえば、ダムの防災機能は大きく低下するという。農政局は来年1月から農業用水の受益者8215人(今年4月現在)への同意手続きを進める方針だ。
農政局は、想定以上に堆積した原因について「周囲の森林の荒廃などで想定をはるかに超える土砂が流入した」と説明。建設時の計画に関しては「問題があったかどうかは不明」としている。
防災工事は冬場にダムの水を抜いて実施。佐賀平野にほかに農業水源はなく、渇水の年に当たった場合、貯水率が十分に回復せず農業生産に影響が出る恐れもある。
北山ダムは国営嘉瀬川土地改良事業で1957年に完成し、有効貯水量は福岡ドーム約12杯分の2200万立方メートル。佐賀平野の農地約9500ヘクタール(佐賀市、小城市)に用水を送るほか、発電にも利用されている。ダム施設は国の委託を受けた佐賀土地改良区(佐賀市)が管理している。
農政局北部九州土地改良調査管理事務所(福岡県久留米市)が2007年度からの調査で、のり面の約80カ所で崩落や浸食を見つけた。放置すればあと数年で7門ある取水門のうち最下部の門が土砂で埋まって変形し、流量調整機能に支障をきたす恐れがあるため、有識者でつくる協議会などの意見を踏まえて防災工事の事業計画案を作成した。
事業期間は10−18年度の9カ年。ダム底のしゅんせつのほか、土砂の流入を防ぐ「貯砂施設」を新設し水門設備などを更新、のり面の保護工事も施す。農林水産省が内容を審査しており、年内には結論が出る見込み。事業着手には受益者の3分の2以上の同意が必要。
堆積した土砂を完全に除去するには最低2回、ダムの水を空にする必要があるという。同事務所は「農家に影響が及ばないよう施工に万全を期す」としている。
ダム周辺には「県立21世紀県民の森」があり、佐賀、福岡両県民のレジャースポットになっている。ダム湖では年間を通してバスなどの釣りが盛ん。農政局は生態系への影響も調査している。
■全国のダム、共通の問題
佐賀大農学部の五十嵐勉准教授(地域社会開発学)の話 建設時の見積もりが過小だった可能性も残るが、林業の衰退で間伐されずに放棄されたままの民有林が増えて、山が荒れたことが原因ではないか。ダム周辺の森林の保水力が低下して、水と一緒に土砂がダムに流れ込んでいるとみられる。全国のダムに共通する問題だ。
=2009/07/30付 西日本新聞朝刊=
143
:
とはずがたり
:2009/09/04(金) 14:30:13
将来水需要が増加したら直ちに取りかかれるようにはしとくべきなんちゃうの?
直ぐに建設できるポテンシャルがあるってのは大きい。ダムの一番の大仕事は地元の受け容れの説得であるから。
八ッ場ダム建設求め地元硬化
県、中止撤回要請へ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20090903-OYT8T01271.htm
移転住民のため着々と工事が進む代替地(8月31日)
国土交通省が、11〜18日に予定していた八ッ場ダム(長野原町)本体工事の入札延期を表明した3日、早期建設を求めてきた県や地元では、民主党政権の発足を目前に控えて「ダム計画中止撤回」を求める声が高まった。吾妻郡では、政府への要請や署名運動の主体となる協議会設立に向けた動きが一気に進んだ。
協議会には、ダム関連工事が進む長野原町や東吾妻町を含めた吾妻郡7町村の首長や住民代表らが参加する予定だ。発足後は、民主党政権に中止撤回を求める署名集めや国への要請文書の提出などの主体となることが検討されており、ある関係者は「国会周辺でのデモ行進など、あらゆる形で声を上げて建設中止への反対運動を行うことを検討している」と話した。
一方、県は、情報がスムーズに伝達されないことへのいらだちを高めた。大沢知事は同日夕、取材に対し、「すでに計画が何年も遅れているのに、また遅れるなんて」とため息をもらし、民主党本部を訪ねて中止撤回を要請することも検討する考えを示した。
県は同日午後、川滝弘之県土整備部長名で、「国土交通省から話を聞いていないのでコメントできない」とのペーパーを発表。川滝部長は取材に対し、「一番効果的なタイミングで国に働きかける方法を関係都県と協議している」と述べ、近くダムに参加している他の5都県と共同で中止撤回を要請する考えを示した。ある県幹部は、「政権が代わったからと言って地元を無視すれば独裁国家だ」といら立ちをあらわにした。
自民党を中心とした推進派都県議会議員による「八ッ場ダム推進議連1都5県の会」は、来週中にも、幹部による会合を開いて、今後の対応を協議する。新政権発足前に、民主党に中止撤回を求める要請文を提出することなどが検討されている。議連事務局長の萩原渉県議は取材に「下流都県と力を合わせて、ありとあらゆるルートで完成を働きかけたい」と話した。
地元・長野原町の水没関係5地区連合対策委員会の萩原昭朗委員長(77)は「大変なことになって、地元はみな困惑している。長年の反対闘争からやっと1本になり、補償交渉の末に今がある。国は約束通り、ダムを早く完成させてほしい」と話した。
国交省八ッ場ダム工事事務所は3日、幹部職員らが手分けして地元関係者を回り、入札延期の見通しを伝えた。幹部職員の一人は、「公式な説明ではないが、いつも説明が後手に回りがちなので……」とため息をついた。
長野原町では、4日に町議会が始まる予定で、11日にはダム対策の協議会を開き、同工事事務所の幹部から事情を聞く。
(2009年9月4日 読売新聞)
144
:
チバQ
:2009/09/05(土) 00:43:07
八ツ場ダム地域には民主議員がいないからある意味やりたい放題ですね。
その辺熊本は違う
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20090903/CK2009090302000141.html
突風 彩の国の選択<下>八ッ場ダム建設 政権公約で真っ二つ
2009年9月3日
ダムの建設のため流れを変える工事が整った八ッ場ダム建設予定地=群馬県長野原町で
「民主党が勝ち、勇気づけられた。民主がストップさせると言うのだから、裁判官も念頭に置くだろう」
さいたま地裁で二日にあった住民訴訟の証人尋問。原告の一人、嶋津暉之(65)は閉廷後、期待を膨らませた。市民団体「水源開発問題全国連絡会」の共同代表で三郷市在住の嶋津。八ッ場(やんば)ダム(群馬県)の建設に反対し、知事の上田清司らを相手に、県の事業費負担の差し止めなどを求めている。
同様の訴訟は埼玉など一都五県で起こされ、これまでの東京、前橋、水戸の各地裁の判決ではすべて原告側が敗訴してきた。
◇
「八ッ場ダムは中止。時代に合わない国の大型直轄事業は全面的に見直す」。衆院選の選挙期間中、有権者に配られた民主のマニフェスト(政権公約)には、はっきりと「中止」がうたわれた。
四百六億円。昨年度までの四十一年間にわたる県の事業費負担だ。県によると、完成予定とされた二〇一五年度までに、県だけでさらに百六十三億円の負担がのしかかる。
なぜ巨額の事業費を投入するのか。利根川下流域の洪水を防ぐ治水と、水道用水確保の利水をめぐり、国と埼玉など一都五県は「住民の安全・安心のために必要だ」と主張。民主は「治水の効果も利水のメリットもない」と無駄な公共事業の象徴に位置付ける。
「(有権者は)ダム中止をもって(民主に)投票したというような、大げさなものではない」。知事は二日の会見で、ダム建設の是非が争点にはならなかったと強調し、あらためて建設続行を訴えた。
◇
国土交通省は政権交代を受け、九月に予定していた本体工事の入札を延期する方針だ。建設続行か中止かは、まだ決まっていない。建設で水没する地区で旅館を経営する男性(44)が怒りをあらわにした。
「紆余(うよ)曲折を経て、ようやくダムと生活再建策を受け入れた。地区の四十七世帯の住民のうち、もう十三世帯が代替地に住んでいる。建設中止で住民が分断されたままの生活になれば、耐えきれない」
◇
政権与党としては「中止」。民主出身の地元の知事は「推進」−。県内の十九人の民主県議も、建設賛成と反対のはざまで揺れてきた。
昨年二月の県議会。八ッ場ダムの工期延長などを県として承認するための議案が上程された。民主と無所属の県議でつくる会派(当時二十二人)は、真っ二つに意見が分かれた。結局、民主系会派としては賛成の立場を取り、議案は可決されたが、採決で八人が退席し、建設反対の意思を示した。
実は民主は、〇五年の前回衆院選のマニフェストでも「ダム中止」を掲げ、建設賛成を認めることは“公約違反”と言えた。政権交代の実現が決まった今も、賛成派の県議は「ダムが必要だという考えは変わらない。無駄な公共事業はほかにあるはずだ。造反も辞さない」。
一方で反対派の県議は「知事が推進だから、賛成だという議員もいる。治水、利水の代替策はある」と強調。会派内からは分裂への懸念も広がる。
ある民主県議がため息を漏らした。「民主はまだ、政策に徹しきれていない。憲法改正問題など、議員の政策に幅がある“寄り合い所帯”では、有権者に『やっぱり民主は信用できない』と受け止められる。八ッ場ダムは悩ましい問題だ」 =敬称略
(衆院選取材班)
<八ッ場ダム> 国が群馬県長野原町の利根川水系・吾妻川中流に建設する多目的ダム。1952年に計画が発表された。総事業費は4600億円で、2008年度までに3210億円を執行。うち埼玉など1都5県が1460億円を負担。完成は当初の00年度から15年度に延期された。
145
:
チバQ
:2009/09/05(土) 00:45:10
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090904ddlk10010084000c.html
八ッ場ダム建設:本体工事入札延期 歓迎と不満の声交錯 /群馬
◇「今さら中止されても」
八ッ場ダム(長野原町)の本体工事入札延期を受け、県内では3日、建設反対派から「延期は当然」と歓迎する意見が出た一方、半世紀以上もダム問題にほんろうされ続けてきた地元からは「今さら中止されても困る」と不満の声も上がった。
県特定ダム対策課は「建設中止が決まったわけではなく、今後の推移を見守りたい」と、現段階では静観する構え。大澤正明知事は建設中止に明確に反対しており、これまで「県では26%の水を八ッ場ダムの暫定水利権の中で利用している。ダムが中止になれば当然、暫定水利権は終わり、県にとっては由々しき問題だ」などと主張。毎日新聞のアンケートにも「国が関係する都県知事や市町村長と協議もせず、一方的に中止することはありえない」と回答、民主の姿勢を批判している。
これに対し、知事らを相手にダム建設事業費の支出差し止めなどを求めて住民訴訟を起こしている市民団体「八ッ場ダムをストップさせる群馬の会」の浦野稔代表は「民主が勝利したのだから、延期は当然」と話す。「本体工事は中止し、今後は、地元住民の生活再建のために早期に具体的な検討をすべきだ」などと求めた。ダム建設を疑問視する「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」の関口茂樹代表世話人(群馬県議=リベラル群馬)も「周辺事業や地元の地域振興をいち早く実現できるよう法整備してほしい」とした。
一方、八ッ場ダム水没関係5地区連合対策委員会の萩原昭朗委員長は「地元では50年以上、ダム建設の反対・賛成での闘争を経験してきた。今さら中止してもらっても困る」と憤る。「民主にはこれまでの経過を勉強してもらって、早く完成してほしい」と話した。「八ッ場ダム推進議連1都5県の会」の萩原渉事務局長(群馬県議=自民・ポラリスの会)は「民主は建設を求めている地元の意見を聞くのが筋だ。会として建設推進を求める要請書を民主に提出していきたい」と述べた。
衆院群馬2区で再選された民主の石関貴史氏は「延期は当然。ダム建設中止は、生活再建とセットなので法整備を急ぎたい」などと話している。【庄司哲也、杉山順平】
146
:
チバQ
:2009/09/05(土) 09:23:46
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20090905-OYT8T00002.htm
八ッ場推進・中止派動き急
地元協議会10日発足
民主党政権誕生を目前に建設中止が現実味を帯びた八ッ場ダム(長野原町)を巡って4日、推進と中止、双方の立場の関係者が会合を重ねるなど、動きを活発化させた。
国土交通省関東地方整備局は4日、今月11〜18日に予定されていたダム本体工事の入札を延期すると正式発表した。同整備局は、同日午前、入札への参加を希望していた業者に電話で「新大臣の判断によることが適切と考えた」と延期決定を伝え、期間は「未定」とした。
吾妻郡内の首長や地元住民による中止撤回運動の主体となる「八ッ場ダム推進吾妻住民協議会(仮称)」は10日に長野原町内で設立総会を開き、正式発足する運びとなった。
協議会には、同郡内7町村長のほか、水没予定地住民代表や地権者代表ら、計約100人が参加する見込み。国や民主党に、中止方針撤回を働きかけるため、署名やデモ行進などを行うことを検討している。
また、6都県の自民党県議らで作る「八ッ場ダム推進議連1都5県の会」は11日に都内で会合を開き、各都県の担当者から説明を受け、都県知事との連携など、今後の方針を確認する。
都内で4日に行われた自民党の全国幹事長会議の合間にも6都県の幹事長が意見交換し、協調して推進を目指すことで一致した。
■藤岡市長、国に要望
藤岡市の新井利明市長は4日、国交省の佐藤直良・河川局長を訪ね、八ッ場ダムの早期完成と安定水利権の取得を要望した。同市によると、同市は群馬県や東京都など5都県とともに八ッ場ダムに水利権(毎秒0・25立方メートル)を持っている。建設事業負担金は、市の負担分約23億円のうち、すでに約16億円を支払っている。
新井市長は「神流川からの暫定水利権では渇水時に大きな制限を受けることになるので、市民が安心して利用できる安定水利権を必要としており、国との約束を確認に行った」と説明した。
(2009年9月5日 読売新聞)
147
:
名無しさん
:2009/09/05(土) 12:08:01
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090830-592896/news/20090904-OYT1T00967.htm?from=nwlb
八ッ場ダム「中止なら費用返還を」…石原知事
民主党がマニフェストで建設中止を掲げ、本体工事の入札延期が決まった八ッ場ダム(群馬県)について、東京都の石原慎太郎知事は4日、「中止になったら返還請求する」と述べ、支払い済みの費用負担分約457億円について国に返還を求める考えを明らかにした。
同ダムは総事業費約4600億円のうち既に約3200億円が投入されている。石原知事は「完成させるよりもばらしてダメにした方が、補償も含めお金がかかると思う」と、事業継続を求めた。
(2009年9月4日20時43分 読売新聞)
148
:
チバQ
:2009/09/06(日) 00:20:18
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090905-00000590-san-pol
関西のダム「警戒水位」 民主の「すべて凍結」方針で
9月5日22時37分配信 産経新聞
政権移行に向けて動き出している民主党が、ダム事業を「すべて凍結」などとしていることに対し、関西でダム事業を計画している国の出先機関などが戦々恐々としている。八ツ場(やんば)ダム(群馬県)では国土交通省で本体工事の入札が延期になるなど早くも影響が出始めており、「いずれ標的にされるのでは…」と神経をとがらせる担当者も。一方で、「民主党にダム事業の必要性を説明したい」とする担当者もおり、新政権誕生後の“攻防”が注目される。
民主党はマニフェスト(政権公約)で「税金のムダづかい根絶」を掲げ、ダム事業では特に、八ツ場ダムと川辺川ダム(熊本県)の中止を明記。党の政策集「INDEX2009」でも、ダム事業を「河川の流れを寸断して自然生態系に大きな影響をもたらす」と指摘し、「現在計画中または建設中のダムについては、いったんすべて凍結」としている。
実際、選挙後には八ツ場ダムが入札延期に追いこまれ、関西でダム事業を計画している国の出先機関などでは、「ひとごとではない」(近畿地方整備局幹部)と深刻に受け止めている。
近畿地方整備局では、衆院選を終えた直後の8月末、来年度予算の概算要求を公表。京都府南部の宇治川で計画している天ケ瀬ダム再開発事業に、工事用道路の建設費など約3億7000万円、福井県北部の部子川に計画している足羽川ダム建設事業に、用地買収費など約13億1000万円を計上したばかり。いずれも、自公連立政権下で認められた事業の継続に必要な予算だ。
現在、天ケ瀬ダムは工事用道路が途中まで整備され、足羽川ダムは洪水調節専用目的の流水型ダムとして設計が進んでいる。
ところが、新政権下では、この概算要求そのものが根底から覆る可能性も。
近畿地方整備局の幹部は「まずは大臣になられた人に、本庁の幹部がダム事業について個々に詳しく説明することになる。そのやり取りの中で、ダムの必要性を説得するしかない。必要があれば出先機関からも足を運ぶ」と意欲をみせるが、「マニフェストなどに書かれている以上、その方針を覆すのは並大抵ではない」と予想する。
三重県伊賀市の前深瀬川で川上ダムの建設を計画している独立行政法人「水資源機構」も、新政権のダム事業への対応に注目している。川上ダムをめぐっては、大阪や京都など関係4府県の知事が昨年11月、「早急に整備を図る」とする共同意見を発表。国交省が今年3月に作成した河川整備計画でも、「早期に実施する」と明記された。
川上ダム事業は建設に伴う付け替え道路3本のうち現在、1本が完成。残る2本も工事が進んでいる。
水資源機構の関西支社(大阪市)の担当者は「川上ダムは流域の自治体や住民の意見も反映して必要性が認められた事業。ダムを十把一絡げに『ムダ』とされるのは心外だ。どこまでも説得していく」と話している。
149
:
チバQ
:2009/09/06(日) 09:55:58
http://mainichi.jp/seibu/seikei/news/20090905ddp041010020000c.html
ドキュメント・政権交代:波紋呼ぶ佐賀知事「諫干開門」発言 長崎知事「抗議待って」
◇直接対決は“大人の対応”−−両県議懇談会
民主党への政権移行に伴い、佐賀県の古川康知事が国営諫早湾干拓事業(諫干)の開門調査について「ぜひとも実現を」と発言したことが波紋を呼んでいる。開門に反対する長崎県側は4日、自民県議団に民主県連も加わり、古川知事に抗議する動きもあった。結局「事を荒立てない方がいい」と矛を収めたが、火種はくすぶっている。【上田泰嗣、阿部義正】
4日午前9時50分、長崎県庁で開かれた自民県議団の総会。諫干の地元、諫早市選出の八江利春県議は「ちょっと皆さん」と切り出すと、古川発言を取り上げて「自民党として黙っていていいのか」と憤った。
夜に佐賀市で長崎・佐賀両県議による行政懇談会が予定されており、八江県議は「県も県議会も開門調査に反対してきた。懇談会辞退もあり得る。古川知事に抗議を申し込みたい」と提案。「異議なし」の声が上がった。
「待った」をかけたのは長崎県の金子原二郎知事。午前11時過ぎ、県議会の自民控室を訪れ、八江、小林克敏両県議らと対応を協議した。「あまりとげとげしくない形で」(小林県議)との結論に達し、民主県議にも同調の動きがあったが、抗議は中止となった。
長崎県議会は、民主も防災などの問題から開門調査に反対の立場。ある自民県議は古川発言について「政権移行を機に開門調査の流れを作りたいのだろう」と分析し、抗議中止は「佐賀の土俵に乗るのは得策でない」との判断も働いたようだ。
懇談会は午後6時半、両知事と両県議51人が出席して始まった。あいさつに立った古川知事は「(佐賀と長崎は)隣であるがゆえに議論しなければいけない。議論はいいこと」と歩み寄りを見せた。これに対し金子知事は「改革の流れの中で政策を考えなければならない」としながら「県民に迷惑をかけないよう皆さんと一緒にやっていきたい」。やんわりとクギを刺すことを忘れなかった。
一方、八江県議はこれだけでは収まらず、古川知事のテーブルに自ら歩み寄り「地元の生命・財産を守るために議員をやってきた。こちらの立場も理解してほしい」と話した。
古川知事は「お互い立場は分かる。きちんと話し合っていきましょう」と応じた。
150
:
チバQ
:2009/09/06(日) 20:01:07
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1408216.article.html
城原川ダム見直し 民主県連方針
民主党佐賀県連は5日、国が進める城原川ダム(神埼市)建設について、計画を見直す方針をあらためて示した。国が提示してきた洪水時の最大流量推計などのデータを検証し、ダム以外の治水方法を検討する。
同県連は2007年に出した県版マニフェストで、河川整備の強化や遊水池など、ダムによらない対策を掲げている。
この日会見した原口一博、大串博志両衆院議員は「毎秒690立方メートルの最大流量など自民(国)が積み上げたデータを一から見直し、ダムによらない治水を模索する」と明言した。
水没予定地の住民などが抱える地元の懸念については「現場の意向を聞いた上で、ダム以外の治水方法などを説明したい」とし、住民への補償は「見直しの全体計画の中で考えたい」と話した。
2009年09月06日更新
151
:
名無しさん
:2009/09/07(月) 20:44:43
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/20090907-OYS1T00286.htm
川辺川ダム中止、民主熊本県連が党本部に要請へ
民主党県連は6日、熊本市内で常任幹事会を開き、国が県南部で計画する川辺川ダムの建設中止と、八代市の県営荒瀬ダムの撤去について、新内閣発足後、党本部に対し要請することを決めた。また来年の参院選の候補者を選考する小委員会を発足させ、参院選に向けた動きもスタートさせた。
幹事会は、衆院選で初当選した新人議員2人を含む常任幹事約20人が出席し、非公開で行われた。
幹事会後、記者会見した県連代表の松野信夫参院議員によると、ダムを巡る要請では、〈1〉川辺川ダム本体の建設予定地の相良村と、計画に伴い水没予定地の住民らが移住を余儀なくされた五木村の振興を図る〈2〉現在国土交通省と県などが進めているダムによらない治水対策の協議を、完全にダム中止を前提とした協議に切り替える〈3〉荒瀬ダムの撤去費用の半額を国が補助する――を盛り込む。県連はこれまでにも同様の要請をしているが、政権与党になることを受け、改めて要請することにした。
松野氏は「川辺川ダム中止は、党の政権公約(マニフェスト)にうたっており、機を逃さず行動したい」と述べた。
参院選候補者の選考小委員会の委員長は松野氏が務める。今後、選考基準を決め、11月29日予定の県連定期大会での候補者発表を目指し選考を進める。常任幹事からは「公募でやってはどうか」との意見が出されたという。
また、党の政策に関する問い合わせが県連に相次いでいることから、県民に政策を説明する集会や、政権交代後、一定期間が過ぎた後に政策を検証する大会を開くことも決めた。
(2009年9月7日 読売新聞)
152
:
チバQ
:2009/09/09(水) 12:19:46
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090909-OYT1T00104.htm
翻弄され続けた57年…「八ッ場」現地ルポ
ダム計画への思いを語る樋田淳一郎さん(右)と妻のふさ子さん=上甲鉄撮影
政権を握った民主党から「ムダな公共事業」と名指しされたダムの町が大揺れだ。
国土交通省が今月3日、本体工事の入札を延期した群馬県長野原町の八ッ場(やんば)ダム。57年もの間、ダム計画に翻弄(ほんろう)され続けてきた町を歩いた。
◆ダム計画で町は二分◆
利根川上流の吾妻川を見下ろす山の中腹。ダムができれば水没する同町川原湯地区の温泉街の移転予定地では、重機がうなりを上げ、新しい町の造成が進んでいた。同じく水に沈むJR吾妻線の付け替え工事も進み、すでに出来上がった新しいトンネルには銀色に光るレールが敷かれていた。
「私たちにとって、このダムは単なる公共事業ではない。失われた半世紀の生活を取り戻すための事業なのです」。川原湯温泉旅館組合の豊田明美組合長(44)は話した。
ダム計画が降ってわいたのは1952年5月。47年に関東を襲ったカスリーン台風で利根川の堤防が決壊、洪水被害は東京まで広がって1900人を超える死者・行方不明者が出た。この大水害を機に国が計画したのが八ッ場ダムだった。
温泉街で土産物屋を営む樋田ふさ子さん(80)は52年11月、別の町から嫁いできた。激しい反対運動が起こり、夫の淳一郎さん(82)は集会に担ぎ出され、壇上に。「得をするのは大企業。住民にメリットはない」。旗やプラカードを手に集まった約800人を前に叫んだ。
反対運動は60年代以降にさらに激化。隣同士で賛成、反対に分かれていがみ合った。74年、淳一郎さんの父が条件付きの賛成派に転じると、家族は反対派から白い目で見られた。ふさ子さんは「すべてダムのせい。なぜこんな思いをしなければならないのか」と泣いた。
80年、県が独自の生活再建案を示したのを機に反対運動は下火になる。92年から用地補償調査が始まり、2001年に補償基準が作られると、次々に移転が始まった。今年3月現在、水没地区の340戸のうち257戸が移転。内訳は205戸は町外、52戸が町内の代替地などに移り住んだ。
元旅館経営者、竹田博栄さん(79)は反対派の中心メンバーだったが、最終的にダム建設を容認し、温泉街の再生計画に期待を寄せていた。だが、代替地計画の見直しなどで工事は延び延びに。旅館は雨漏りし、ボイラーも壊れたが、水没する建物に多大な修理費用はかけられない。「ギリギリまで頑張ったが限界だった」。3年前に旅館を閉じ、近くの中之条町に開いた喫茶店で悔しそうな表情を見せた。
◆今は中止反対運動に◆
美容室を営む降旗しのぶさん(59)は今年4月、町内の代替地に移転した。まだ数軒しか家はなく、客足は3分の1ほどに減ったが、これから移転して来る人たちと、ダムを中心とした暮らしをすることにわずかな希望を抱いていた。入札延期が決まった後、地元のお祭りで、地元の自民県議らがダム推進の住民協議会を設立しようと、ビラ配りをした。10日には町内で発足会を開く予定だ。降旗さんは「今さら昔とまったく逆の反対運動をすることになるなんて」と話した。
代替地に移転予定の八ッ場林業協同組合の美才治章組合長(62)も「鳩山さんも小沢さんも元々、建設を推し進めた自民党にいたのに、ムダ遣いというのなら、なぜもっと早く言わないのか」と怒りをあらわにする。
水没地区の樋田さん夫婦も、ダム湖畔の温泉街に引っ越す予定だったが、そのダム湖が政権交代の荒波の中で消えようとしていることに戸惑いを隠さない。「今までダムのせいで苦労してきたのに、なぜまた苦労しなければならないのか。この57年は何だったのか」。ふさ子さんは土産物屋の軒先に腰掛け、削られた山肌をぼう然と見つめていた。(大垣裕、中村隆)
(2009年9月9日02時02分 読売新聞)
153
:
名無しさん
:2009/09/11(金) 18:57:01
http://www.nishinippon.co.jp/wordbox/display/6837/
川辺川ダム
国土交通省が熊本県相良村の球磨川最大の支流・川辺川に計画する総貯水量1億3300万立方メートル、総事業費3300億円の九州最大級の治水ダム。1966年に計画が発表されたが、根強い反対運動が続き、昨年9月の蒲島郁夫知事の反対表明で計画は事実上中断。蒲島知事と金子一義国土交通相は同10月、ダムに代わる治水策を検討するため、国と県、流域市町村による協議機関設置で合意。今年7月まで計4回の会合が開かれた。
焦点・FOCUS=脱「川辺川ダム」加速 熊本知事 反対表明から1年 流域自治体 関心は地域再建
(2009年9月11日掲載)
熊本県の蒲島郁夫知事が国の川辺川ダム計画(相良村)に反対を表明して11日で1年。これまで「推進」で一枚岩だった流域12首長のうち、5市町村長が反対の考えを示し「脱ダム」の流れが加速しつつある。ただ、ダムに代わる治水対策や水没予定地・五木村の再建という課題は手付かずのままだ。マニフェスト(政権公約)に川辺川ダム中止を明記した民主党を中心とする政権の誕生を前に、地元の関心は計画の行方より、新政権が脱ダム後の地域再建の道筋をどう描くかに集まっている。
「民主党政権が誕生し、中止を前提に協議が進めば、国の主導力が高まる。今は国の動向を見極めたい」。10日、熊本県庁で記者団の取材に応じた蒲島知事は、新政権による問題解決に期待をのぞかせた。
国の大型事業に真正面から「ノー」を突きつけた蒲島知事。計画に反対する流域首長は「歴史的転換点」と評価するが、地元には今、手詰まり感も漂う。
知事は昨年10月、金子一義国土交通相と会談し、九州地方整備局、県、流域首長による「ダムによらない治水を検討する場」を設置することで合意した。ダムに代わる治水対策を「極限まで追求する会合」とされるが、これまでの開催は4回にとどまっている。
熊本県はこの会合で、遊水地の整備や河川拡幅などを組み合わせた代替案を示したが、国は「効果は限定的」とする検証結果を示したにすぎない。川辺川治水に関し、豊富なデータと技術を有する国。しかし、自らダムに代わる対策を示さないその姿勢に、反対派の首長からは「まるでダムによる治水を前提にした会合」と皮肉る声や「このままでは永遠に結論が出ない」との不満やいら立ちが募っている。
川辺川流域では昨夏、建設予定地の徳田正臣・相良村長と最大受益地の田中信孝・人吉市長が相次いで反対を表明し、周辺2町長が同調した。そして、今年8月には流域最大の約13万人の人口を抱える八代市にも反対派の福島和敏市長が誕生。こうしたうねりに、ダム推進派からも「もはや川辺川ダムは中止の方向で進むだろう」と、あきらめの声が広がる。
国の政治判断が先送りされてきた中、「ダムありき」の姿勢を崩さない官僚を動かし、流域住民が納得できる代替策と生活再建策をどう提示していくのか。単にダム計画の中止のみならず、その課題に応えてこそ、新政権の真価が問われる。
(熊本総局・野村創)
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