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Tohazugatali Book Review

1小説吉田学校読者:2006/05/29(月) 22:32:07
新スレ誕生。古今東西、森羅万象、硬軟織り交ぜ、新刊・旧刊問わず、読んだ本、読もうとする本、読んでない本、読ませたくない本をああだこうだ言うスレ。

154とはずがたり:2009/07/14(火) 19:48:49
大掃除に駆り出された掛川の実家から子供の頃好きだった安野光雅の『あいうえのの本』を見つけて筑波へ持ち帰る。
何度読んでも名著だ。
福音館から。1976年出版。第2刷で当時\900-である。

155とはずがたり:2009/07/14(火) 20:01:28
>>154
×あいうえの
○あいうえお

156とはずがたり:2009/07/23(木) 04:32:36

ぐりとぐら(参考画像http://omosirogazoublog.blog21.fc2.com/blog-entry-266.html )は関係ない?>ぐりぐら図書館

学校図書館賞:東京都中野区立啓明小に 運営に児童が積極参加
http://mainichi.jp/enta/book/news/20090624ddm010040110000c.html

 第39回学校図書館賞(日本学校図書館振興会、全国学校図書館協議会主催)の第3部(実践活動)に、子ども参加型の図書館づくりを進める東京都中野区立啓明小学校(児童353人)が選ばれた。

 同賞は、学校図書館の運営や読書指導などの活動を顕彰するもの。啓明小では97年に図書館が拡張され、「ぐりぐら図書館」と命名。図書館の運営や企画に児童が積極的にかかわり、本を題材に人形劇を演じたり、購入書籍の選定に参加している点などが評価された。

 12日に東京都内で開かれた表彰式には、同小の橋浦義之校長と松崎雅恵主幹教諭、米村和美・学校図書館指導員が出席。松崎さんは「『学びが変わる、触れ合いが広がる』をテーマに、さらによい図書館づくりに努めたい」とあいさつした。

 他の同賞受賞者は、▽第1部(著作・論文)=鳥取県立白兎(はくと)養護学校司書教諭、児島陽子さん(48)▽第2部(運動の推進)=福岡県教育弘済会日本教育公務員弘済会福岡支部調査役、加留部謹一さん(71)。第11回学校図書館出版賞の「出版賞」には、岩崎書店、新日本出版社、吉川弘文館の3社が選ばれた。

毎日新聞 2009年6月24日 東京朝刊

157とはずがたり:2009/07/23(木) 04:33:00
またsage設定になってた。。

158とはずがたり:2009/08/16(日) 16:51:14

家の大掃除で出てきた文庫本。懐かしい。生駒に持ち帰ってきた。
作者の小寺真理は高校の国語教師だった親爺の教え子だったとかなんとかで謹厳な親爺が買ってきた軟らかい本。

七番目のブガッティ (ソノラマ文庫) (文庫)
小寺 真理 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%83%E7%95%AA%E7%9B%AE%E3%81%AE%E3%83%96%E3%82%AC%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3-%E3%82%BD%E3%83%8E%E3%83%A9%E3%83%9E%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%B0%8F%E5%AF%BA-%E7%9C%9F%E7%90%86/dp/4257763477

159とはずがたり:2009/08/16(日) 17:13:45
>>158
写真は美人ぽいけど俺より一回り上かぁ。

日本推理作家協会の会員プロフィール紹介
http://db2.dcube.co.jp/mystery/FMPro?-db=mystery_writer.fp5&-format=member.html&-View

小寺 真理(こでら まり) 現会員
生年〜没年:1958.10.20〜

略歴:
静岡県出身。白百合女子大学国文学科卒、八一年より「まるおけいこ」の筆名でアニメ脚本を書く。『きんぎょ注意報!』『魔法騎士レイアース』ではシリーズ構成も。八六年よりソノラマ文庫で推理小説を書く。『七番目のブガッティ』などのクラシックカーシリーズ、時代冒険小説の『レッド!―イングランドの赤い竜―』。現在は香港映画にどっぷり。張耀揚(誰だ?)のファン。日本で一番耀揚の映画を見ている奴である!
(自筆プロフィール)

因みに張はこれ↓こつい男好きか!?

張耀揚
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/5353/index.htm
香港電影界に存在するゴリラのようにでかい男。
考え無しに己の体を鍛えあげ、乳筋発達絶好調。
「ロイ服」をこよなく愛し、宇宙人ボイスでトーク。 l

160とはずがたり:2009/08/16(日) 17:28:31
>>159
×こつい
◎ごつい

161とはずがたり:2009/09/24(木) 02:22:34
生駒にある別役本棚卸し

・『さんんずいづくし』 白水社 2001年

・『四字熟語 左見右見』 大修館書店 2005年

・『さんずいあそび』白水社 2006年

162とはずがたり:2009/09/27(日) 15:06:06
別役実棚卸し
実家篇(戯曲集・童話集取り敢えず除く)

『言葉への戦術 別役実評論集』1972年 鳥書房
『探偵物語』1977年 大和書房
『電信柱のある宇宙』1980年 白水社
"別役実の世界" 別冊新評 昭和55年(1980年)冬
『別役実の犯罪症候群(シンドローム)』1981年 三省堂
『虫づくし』1981年 鳥書房
『けものづくし 真説・動物学大系』1982年 平凡社
『台詞の風景』1984年 白水社
『道具づくし』1984年 大和書房
『別役実の名画劇場(パロディシアター)』1985年 王国社 (戯曲仕立てだけえが)
『鳥づくし 【続】真説・動物学大系』1986年 平凡社
『探偵χ氏の事件』1986年 王国社
『馬に乗った丹下左膳』1986年 リブロポート
『ベケットと「いじめ」 ドラマツルギーの現在』1987年 岩波書店
『当世・商売往来』1988年 岩波新書
『魚づくし 【続々】真説・動物学大系』1989年 平凡社
『教訓 汝,忘れる勿れ』1990年 王国社
『別役実の当世病気道楽』1990年 三省堂
『日々の暮らし方』1990年 白水社
『宇宙遊泳する現代』1991年 弥生書房
『別役実の人体カタログ』1993年 平凡社
『当世もののけ生態学』1993年 早川書房
『思いちがい辞典』1993年 リブロポート
『都市の鑑賞法』1995年 大和書房
『当世悪魔の辞典』1995年 朝日文芸文庫
『ことわざ悪魔の辞典』1997年 王国社
『さんずいづくし』2001年 白水社
『満ち足りた人生』2001年 白水Uブックス

163荷主研究者:2009/09/27(日) 22:57:08
横浜にある別役本棚卸し

・『道具づくし』大和書房、1984年

書籍では無いが…
・「花粉症」狂躁曲 日本経済新聞2005年3月13日付40面

164とは@港北PA:2009/09/27(日) 23:02:02
ん、乙。花粉症俺にも見せなぁい。

165とはずがたり:2009/09/30(水) 12:21:56
丸善、ジュンク堂書店、大日本印刷/業務提携締結
(経営戦略 / 2009年09月29日)
http://www.ryutsuu.biz/strategy/b092925.html

丸善、ジュンク堂書店、大日本印刷は9月29日、業務提携契約の締結とともに、丸善、図書館流通センター(TRC)、大日本印刷(DNP)、ジュンク堂書店の4社による経営統合の協議を行うと発表した。

丸善、ジュンク堂書店、大日本印刷の3社はことし3月以降、書籍販売市場の活性化を目的として、各社の経営資源を活用する協業体制の構築について協議を進めてきた。業務提携によって、保有する店舗運営力、店舗開発力、システム・ITに関するノウハウ、物流機能、ブランド力、技術力などの経営ノウハウを共有化し、3社協働で新規サービスの新業態、新企画の開発を行うなどの協業体制を構築、相互発展を目指す考えだ。

具体的な業務提携内容は、店舗事業領域では、人材交流・共同研修等を通じた店舗運営ノウハウの共有、洋書、文具、専門書等に関する商品調達力などの丸善・ジュンク堂各自ノウハウの相互店舗への応用・展開、顧客注文に対する商品の相互融通、POSシステムの統合、共同催事の開催。

さらに、業務提携を推進するための取り組みの一環で、丸善、図書館流通センター(TRC)、大日本印刷(DNP)、ジュンク堂書店4社は、経営統合に向けて、協議を継続していく。

丸善とTRCが、2010年2月1日をめどに、共同株式移転の方法により共同持株会社(社名:CHIグループ)を設立して経営統合を進めることや、共同持株会社設立後3年以内をめどとした、ジュンク堂の共同持株会社グループへの参加などが合意書の内容。

丸善とTRCは、合意書に基づき、2010年2月1日(予定)を期日として、両社の持株会社であるCHIグループを設立することに合意した。丸善、TRC、両社の親会社であるDNPとの間で共同持株会社の設立・運営に関して「新会社の設立及び運営に関する契約書」を締結。共同持株会社のもとで、丸善とTRCの経営統合・事業協力を推進していく。

2008年の書籍・雑誌を合わせた出版物販売額は前年比3.2%減の2兆177億円と4年連続で前年割れとなった。新刊本の返本率が40%台で高止まりするなど、出版流通業界の課題に対する解決への取り組みが求められている。

DNP、丸善、TRC、ジュンク堂の4社は、教育・出版流通事業で、相互に連携を図りながら、業界全体の課題解決に積極的に取り組んでいる。取り組みを推進するためには、TRCが持つIT、物流システム、販売手法に関する高度なノウハウと、丸善が持つブランド力、顧客基盤や店舗事業・出版事業などを共有・融合するのが有効であると判断した。

丸善とTRCが株式移転の方法で共同持株会社を設立することになった。株式移転の効力発生日に先立ち、東京証券取引所に上場している丸善の普通株式は上場廃止となり、共同持株会社の株式について東京証券取引所に新規上場申請が行われる予定。

関連記事は下記URLを参照。
http://www.ryutsuu.biz/strategy/b032418.html

166とはずがたり:2009/12/18(金) 16:17:01

小林多喜二の恋人、タキさん死去 101歳
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091211g

 大館市生まれの作家、小林多喜二が終生思いを寄せた女性、タキさん(旧姓田口)が、老衰のため今年6月19日に神奈川県内の介護老人施設で死去していたことが分かった。101歳だった。親族が10日、明らかにした。

 タキさんは、北海道小樽市の料理屋で働いていた16歳のとき、当時銀行員で21歳の多喜二と出会った。多喜二は美ぼうのタキさんに引かれ、小樽や東京で一時期同居して結婚を望んだが、実現しなかった。弟妹たちの面倒を見なくてはいけないタキさんが身を引いた?と伝えられている。

 エリート銀行員だった多喜二は、タキさんとの交流を通じて人間的にも文学的にも成長し、プロレタリア作家として社会変革を志すに至ったとされる。社会の底辺で生きる女性を主人公に、「瀧子(たきこ)もの」と呼ばれる数編の作品も残している。

 多喜二は思想犯として逮捕され、29歳で死亡。タキさんは戦後になって事業家と結婚した。親族は「本人は平穏な晩年を送りました。幸福な一生だったのではないでしょうか」と語った。

 先月出版された書簡集「小林多喜二の手紙」(岩波文庫)には、多喜二がタキさんにあてた恋文23通も収められている。
(2009/12/11 10:38 更新)

167とはずがたり:2009/12/18(金) 16:17:41
間違ってsageてもた。。

168とはずがたり:2009/12/23(水) 14:01:37

移民環流―南米から帰ってくる日系人たち [著]杉山春
http://book.asahi.com/review/TKY200901060123.html
[掲載]2009年1月4日
[評者]松本仁一(ジャーナリスト)


■2つの国で居場所失うデカセギの現実

 本書によると、日本で働く日系ブラジル人にはドリフト愛好者が多いらしい。山道のカーブを、タイヤをきしませて車を走らせるレース、あれである。

 彼らの多くは、母国では月収300ドル程度だ。ところが日本に来ると、がんばれば月に30万円はかせげる。本国の10倍。そして周囲は消費財の洪水だ。中古車なら10万円で買える。不安定な身分を忘れ、車、テレビ、ビデオと、次々に購入する。

 ローンの返済のため、朝早くから夜遅くまで働かねばならない。子どもは学校に預けっぱなしで、教育やしつけの時間はない。子どもたちは日本語もろくにできず、いじめにあい、不登校になる。暴走族に加わり、犯罪に手を染めるものも出てくる。

 日本の外国人登録で、ブラジル人は中国人、韓国・朝鮮人に次いで3位、約30万人に達した。10年前の3割増だ。戦後の貧困に押し出されてブラジルに渡った移民の子どもたちが、還流した日本でふたたび鬼っ子のあつかいを受けている。

 著者はブラジルの彼らの出身の町や村を訪れる。長い出稼ぎから帰った人々は故郷で足場を失っており、働こうにも職がない。持ち帰った金が底をつくと、また日本に戻るしかないのである。

 ゆたかな日本で働いて金を貯(た)め、母国に家を建ててしあわせに暮らそう……。最初の夢はそうだった。しかし現実には、日本と母国の双方で居場所を失い、生活を崩壊させていく。この本は、そんな現実をきめ細かい取材でたどっていく。

 日本の経済は、外国人労働に頼らなければ立ちゆかなくなっている。経済の土台を支える彼らの生活が崩壊しかけているというのに、政府や企業はわれ関せずだ。地域社会の人々がボランティアで支えようとしているが、その力はあまりに小さい。

 不況のなか、単純労働者の切り捨てが始まった。最初に切られるのはこうした日系ブラジル人たちである。そんな状況で、彼らはどうなっていくのか。この本の続編が読みたくなる。

169名無しさん:2009/12/27(日) 11:37:04
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20091227ddm015070042000c.html
今週の本棚:松原隆一郎・評 『政治の終わり、政治の始まり…』=御厨貴・著
 ◇『政治の終わり、政治の始まり−−ポスト小泉から政権交代まで』
 (藤原書店・2310円)

 ◇時代の文脈を刻印した「講談風」宰相論
 安倍晋三政権から福田康夫政権を経て麻生太郎政権まで、厳密には民主党への政権交代まで、現役の首相について書き語った、エッセイ集である。付録として、中曽根康弘・塩川正十郎・渡邉恒雄各氏へのインタビューが附(ふ)されている。

 同じ著者の『政策の総合と権力』(東京大学出版会)や『明治国家をつくる』(藤原書店)といった重厚な学術書ではないから、学問的に受けるだろう厳密な批判に対し周到な予防線を張っているわけではない。予想を含む判断が述べられているため、後には間違いを指摘されることもありえよう。リスクのかかる仕事だが、しかし政権をどう評価するのかは学界の話題というよりも実際に票を投じる有権者の課題であるから、プロの政治学者が考え方の手筋を披瀝(ひれき)するのは意義がある。

 また政権すら毎年変わるご時世にあって、少し前に起きた出来事やそれらへの自らの反応すら記憶が薄れつつある。今なぜ民主党は事業の仕分けで官僚を痛めつけているのか、なぜ子ども手当や農家の戸別所得保障というかたちで現金をばら撒(ま)こうとしているのかは、それ以前の自民党政権で受け継がれた文脈を知らずに理解できるものではない。独立して書かれた28の短文には、時代の文脈が刻印されている。

 さらに、本書には、「人を見て面白がれる精神」が脈打っている。最近の若手政治学者は政治をデータや数理で分析し尽くせるものと思いこむ風潮があるが、経済現象ですら数値だけでは語り尽くせない。人の心情が景気を動かすのであり、まして政治においては宰相の人となりや言葉が有権者を動かす。著者の真骨頂が「講壇風」であるより「講談風」であるのは、宰相論に適した表現を選んだからだろう。

 本書の眼目は、第一に現役の宰相を値踏みして、歴史にその価値を定位することにある。多くの事柄が検討されるが、「さすがプロ」と思わせられる視点がちりばめられている。ひとつには、「自民党がダメにな」り、「国民は自民党的なるもののパージ」を行ったのだとして、何が問題になったのか、という点がある。

 目立つのは、宰相が出処進退の文法を守れなくなったこと。福田は内閣改造直後、安倍は参院選敗退後ではなく所信表明を行いまでして突如辞任した。こうした「投げ出し」は、常人のなしえない難事に対し権力を委任されている宰相の価値を公然と貶(おとし)めている。しかも麻生が冒頭解散に踏み切れないのに、次なる人材が登場しない。自民党には、人材育成ができなくなっていた。

 さらに政治家と官僚や有権者をつなぐ根回しや談合が、悪(あ)しき意味でしか機能しなくなったこともある。自民党政治においては、有権者の声は村長や町長といった「中間管理職」を介して国政に届いたが、市町村合併を経てそうしたルートが途絶した。町レベルの要望を市会、県会の議員を通じて党の予算配分に上げるというやり方だが、こうした利益配分を包括委任するルートは国民から疑問視されてもいた。かくして有権者は政治家と直接対峙(たいじ)するかに思うようになった。

 ふたつには、小泉政治とは何だったかについての卓見がある。小泉も「自民党をぶっ壊す」とは宣言したが、彼の本質は改革主義者、市場主義者という国民のイメージ通りではない。「下から上へ」利益誘導を求める田中派的ルートの解体に焦点を当てた党内抗争に、彼の視線は注がれた。だからこそ民主党の事業仕分けのような、包括委任をより徹底して粉砕する反自民政策に取り組む気持ちなどいささかもなく、世襲して平然としているのだろう。

170名無しさん:2009/12/27(日) 11:37:15
>>169

 三つには、政治史を引用しつつ、現在に示唆を得る専門家としての見解がある。下野した自民党が何をすべきかといえば、たんに民主党に敵対するのではなく、長い日程で党を自己点検し再建を図るべきだという。吉田茂率いる自由党は政権を手放した後、雑誌『再建』を発行し、総点検を行った。それは近年ではイギリスの労働党が、下野の後、サッチャー・メージャーの十八年にわたる保守政権期に立て直しを図り、ブレアのもとで政権奪回したのにも通じる。

 下からの利益誘導希望に応じることを国政としたという意味では、自民党政権は江戸時代同様、国家を意識させないシステムだったと言うべきかもしれない。著者は、「脱藩の志士」となった坂本龍馬のごとき者だけが藩の利害を離れナショナル・アイデンティティを持ち得たのだと見る。しかも龍馬の場合、明治維新後にみずからを政府要人に指名しなかった。確固とした見通しと国家像を持ちながらも、私利を越え果たすべき役割を全うすることに専念したのだ。そうした異才の出現を待望するというのだが、制度論で終わらず人物論に向かうのが著者らしい。国民を疲弊の淵(ふち)まで追いやりながら「親馬鹿(ばか)」を土産として残した元首相しか長期政権を築けなかった近年の自民党は、なるほど人材に枯渇していたのであろう。

171荷主研究者:2010/01/25(月) 00:15:20
先日、紀伊國屋書店で立ち読みをしていて発見し購入した。まだ読んではいないのだが、魅力的な企業城下町がいくつも取り上げられていて面白そうである。

http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-3176-8.htm
社宅街 企業が育んだ住宅地
社宅研究会 編著
学芸出版社

A5判・256頁・定価3150円(本体3000円)
ISBN978-4-7615-3176-8
2009-05-30 初版発行

■■内容紹介■■ 
日本の近代化を支え、生産機能向上にまい進した企業は、福利施設として住居、娯楽施設、都市基盤等をも整備し、街をつくった。北海道から鹿児島に加え、日本統治時代の樺太、台湾、南洋群島の12事例を取り上げて、先進的な試みに満ち、現代にもひそやかに息づく社宅街の、成立と変容を明らかにする。社宅街データベース付。

■■目次■■
第Ⅰ部 近代の企業開発住宅地─社宅街
第Ⅱ部 社宅街の誕生と展開
1章 苫小牧/カンパニータウン
2章 鴻之舞/消えた東洋一の金山
3章 釜石/近代製鉄発祥の地
4章 小坂/記憶をつなぐ鉱山町
5章 日立/鉱山町から工業都市へ
6章 生野・神子畑・明延/鉱石の道がつなぐ三鉱山
7章 倉敷/大原孫三郎の労働理想主義と寄宿舎の改良
8章 新居浜/社宅街という生活文化の遺産
9章 串木野/「伝統」対「革新」、「島津家」対「三井財閥」
10章 樺太/「内国植民地」の社宅施策
11章 台湾・金瓜石/植民地統治下の社宅
12章 南洋群島/熱帯気候下の社宅
第Ⅲ部 社宅が語る近代日本の住文化

172とはずがたり:2010/01/25(月) 17:14:32

出版物の推定販売額2兆円割れ 88年以来
2010年1月25日 16:26 カテゴリー:文化
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/148383

 2009年の出版物の推定販売金額が前年比4・1%減の1兆9356億円だったことが25日、出版科学研究所(東京)の調査で分かった。推定販売金額が2兆円に届かなかったのは1988年以来。

 同日発行された「出版月報」1月号によると、書籍は前年比4・4%減の8492億円、雑誌は同3・9%減の1兆864億円。書籍は3年連続、雑誌は12年連続で前年割れとなった。

173とはずがたり:2010/01/25(月) 17:15:42
つかこうへいさん肺がん 抗がん剤治療中
2010年1月25日 14:10 カテゴリー:文化
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/148360

 劇作家のつかこうへいさん(61)が、肺がんであることが25日、分かった。関係者によると現在、抗がん剤治療を受けているという。

 つかさんが手掛ける舞台「飛龍伝2010 ラストプリンセス」は、2月3日から東京・新橋演舞場で予定通り行われる。

174とはずがたり:2010/01/30(土) 00:18:00

村上版ライ麦畑を読んだけど意味不明で全く面白くなかった。

米作家サリンジャー氏、91歳で死去
http://jp.wsj.com/Life-Style/node_27586
2010年 1月 29日 18:22 JST

 小説「ライ麦畑でつかまえて」で知られる米国人作家J.D.サリンジャー氏が27日、ニューハンプシャー州の自宅で老衰のため死去した。91歳だった。

 代表作の「ライ麦畑でつかまえて」は1951年の出版当時旋風を巻き起こした。世界各国で翻訳され、6500万部以上を売り上げた同作品は20世紀を代表する小説にあげられることも多い。
J.D.サリンジャー氏(1951年当時) Getty Images

J.D.サリンジャー氏(1951年当時)

 だがサリンジャー氏自身は1953年以降隠遁生活に入り、私生活は謎につつまれていた。ニューハンプシャー州の自宅付近で彼を目撃した人は、身なりを構わない世捨て人という印象だったという。

 その後、同氏は初期の作品などをめぐる訴訟に関わることが増えた。昨年はサリンジャー氏の訴えで、スウェーデンの出版社などに「ライ麦畑でつかまえて」の続編出版を禁じる判決が出ている。数少ない発言のなかで、同氏は1974年に「出版しないことに至高の平穏がある」と語っていた。

 サリンジャー氏の死去で、同氏の作品は再び注目され、映画化の動きが再浮上するのはほぼ確実だ。だがサリンジャー氏は短編「コネチカットのひょこひょこおじさん」を原作とした映画「愚かなりわが心」(1949年)の失敗で、映画化は避けるようになっていた。

原文: 'Catcher in the Rye' Author J.D. Salinger Is Dead at Age 91

175とはずがたり:2010/02/06(土) 19:01:22

求む!店長候補 ブックオフが正社員200人採用
http://www.asahi.com/national/update/0206/TKY201002060199.html
2010年2月6日15時1分

 「求む! 店長150人」。新古書店ブックオフやスポーツ用品、衣類などのリユース(再利用)商品の店舗を全国展開するブックオフコーポレーション(本部・神奈川県相模原市、佐藤弘志社長)は、3月から約1年かけて店長150人を含む200人の正社員を採用する。現在の社員数の2割強の人数で職歴は不問。「不況で就職難の時代だからこそ、有能な人材を見つけられるのではないか」と同社は期待している。

 現在の社員数は956人。直営店は新古書店ブックオフが301店、スポーツ用品の「B・SPORTS」が29店、レディース用品の「B・STYLE」が28店、子ども用品の「B・KIDS」が20店、腕時計や貴金属の「B・Select」が14店などとなっている。

 昨年11月、これら各種店舗を1カ所に集めた大型店「スーパーバザー」を名古屋市内で開店した。1カ月の売り上げ目標は8千万円だったが1月は9500万円と好調だった。リユース市場での足場を固めるため新古書以外の販売にも力を入れる同社は、今後も同様の大型店を全国に約100店つくる予定。そこで大量採用が必要になった。

 店長に求められるのは熱意で、店長以外に募集する社員像はそれぞれのジャンルの商品知識を持った人という。いずれも面接だけの選考で、「マニアとかオタクの人も大歓迎」としている。(西秀治)

176神奈川一区民:2010/02/09(火) 15:41:19
作家の立松和平さん死去、62歳。

(ソース@東京新聞)

177とは:2010/02/09(火) 16:39:28
少々驚きました。62なら未だ未だこれからの部分もあったでしょうにねぇ。ご冥福をお祈りしたい。

178とはずがたり:2010/02/09(火) 18:09:23

訃報:立松和平さん62歳=作家「遠雷」「毒」TVで活躍
http://mainichi.jp/select/person/news/20100209k0000e040077000c.html

 「遠雷」などの小説で知られ、環境問題への取り組みなど幅広い活動に取り組んだ作家の立松和平(たてまつ・わへい=本名・横松和夫=よこまつ・かずお)さんが8日、東京都内の病院で死去した。62歳。栃木県出身。葬儀は近親者で行う。立松さんは先月から、体調を崩して入院していたという。

 早稲田大在学中に早稲田文学新人賞を受賞。卒業後、肉体労働などで生計を立てながら執筆を続けた後、宇都宮市役所に勤務した。1978年、作品集「途方にくれて」を出版。作品が芥川賞候補になったことを機に市役所を退職した。

 80年に長編小説「遠雷」で野間文芸新人賞。97年、「毒−風聞・田中正造」で毎日出版文化賞を受けた。他に「卵洗い」「道元禅師」など。テレビの紀行番組にも出演し、テレビ朝日系の報道番組「ニュースステーション」で活躍した。パリ・ダカールラリーへの出場などでも知られた。

179とはずがたり:2010/02/20(土) 18:51:46

五木寛之さんが直木賞選考委員辞意
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100220-00000064-jij-soci
2月20日13時46分配信 時事通信
 1978年から直木賞の選考委員を務める作家五木寛之さん(77)が、同委員を辞任する意向を関係者に伝えていたことが20日分かった。
 19日発行の「日刊ゲンダイ」の連載エッセーで明らかにした。22日発売の「オール読物」(文芸春秋)3月号の中で、佐々木譲さんの同賞受賞作「廃墟に乞う」についての選評に「大きな間違い」があった責任を取るとしている。同誌編集部によると、五木さんは作品中になかった「破顔する」という表現について論じた。文芸春秋側は慰留している。

最終更新:2月20日15時26分
時事通信

180とはずがたり:2010/03/08(月) 19:05:44

「売れると思ったのに売れぬ本」フェア 作者は衝撃?
http://www.asahi.com/national/update/0305/SEB201003050002.html
2010年3月7日4時42分

 福岡・天神のジュンク堂書店で、店員が「売れると思ったのに、なぜ売れぬ」と思った本を100点集めた、意外に売れない本フェアが開かれている。

 並ぶのは、「恋と股間」という刺激的な題で出版された中学生向けの生き方指南書や50年以上前のミリオンセラーの復刻本、10年おいて重版された町歩きエッセーなど。

 九州最大規模の店内で埋没していたが、2階エスカレーター横の「一等地」で真価を問う。企画した店員は「応援したい良書ばかりだが、作者が見たらショックかも」。フェアは今月中旬まで。

181たつまき:2010/04/05(月) 03:12:32
ロシアの大作家レフ・トルストイは、
ドストエフスキーと同様に、
トカゲ座レプティリアン(4次元爬虫類型ヒューマノイド)の変身体だった。
彼らは共に、ロシア人を拉致>殺害>飲血>死体分解>そっくりに変身した
惑星間殺人犯罪者だった。宇宙情報だ。
http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/64.html

182チバQ:2010/04/08(木) 22:14:43
http://www.asahi.com/culture/update/0408/TKY201004080247.html
国会図書館あと7年で満杯 出版点数増え納本続々(1/2ページ)2010年4月8日15時0分

 国内の出版物をすべて集めて保存している国立国会図書館が、所蔵スペースの確保に苦心している。本の出版数は20年で倍増し、本の大型化も進んでいて、あと7年で満杯になりそうだ。電子データ化を進めつつも、「文化財」としての紙の状態での資料保存に力を入れるため、書棚の高さを数センチ単位で変え、利用頻度の少ない本は箱詰めすることを検討している。

 「空きスペースはどんどん減っていく。納本が多くて追いつかない」。国立国会図書館本館(東京都千代田区)で資料保管を担当する大塚奈奈絵課長は嘆く。

 45メートル四方の書庫が17フロアある本館は、厚さ3センチの本が約450万冊収蔵できる。だが、各フロアの書棚には学術書や官公庁の統計資料、文芸書から民間企業の社史まで並び、すでに9割が埋まっている。

 国立国会図書館法では、国内で発行された出版物は、発行者が国立国会図書館に納めるよう義務づけられている。このため、新たに発行された本が次々と寄せられる。

 所蔵スペース不足の原因は、納本数の増加だ。1989年に納められた民間の書籍は約5万9千冊だったが、2008年は約11万1千冊に増えた。長引く不況で本が売れず、少しでも売り上げを増やそうと出版社が新刊を次々に出しているためという。

 本の大型化も影響している。93年度に国の行政文書がA4判に統一され、官庁出版物だけでなく民間図書も大きくなった。国会図書館法の改正で、00年からはCDやDVDも保存することになり、書庫を圧迫している。

 書庫の確保は常に課題だ。本館と、約750万冊分を所蔵でき、新聞や雑誌などを保存する新館(千代田区)が満杯に近づいたため、02年に児童書など約40万冊を所蔵できる国際子ども図書館(台東区)と、約600万冊を収容できる関西館(京都府精華町)を新設した。しかし、すでに子ども図書館は9割、関西館も75%が埋まっているという。

 「一度は忘れられた出版物でも、100年後には時代を映し出す鏡になるかもしれない」。長期保存の意義をこう考える担当者は、スペースの有効活用に努める。

 これまで本館で2冊所蔵していた本は1冊だけにしていく。書棚の本の上部に空間がある場合は数センチ単位で書棚の高さを変える。大型の本はタテに置かずに横に寝かせる。閲覧申請がほとんどない古い本は箱詰めを検討する――といった具合だ。

 だが、広報担当者は「4館合わせても、このままでは7年でスペースがなくなりそうだ」と話す。関西館は増築できる施設になっているが、国の財政難で具体的な話は進んでいないという。

 本や雑誌、新聞の電子データ化も進めているが、凝った装丁や表紙など、紙でなければ伝えられない資料がある。奈良時代のお経の写本も保存されており、後世の研究にも役立つ原資料を守るという考えから所蔵に力を入れている。(野村雅俊)

     ◇

 〈国立国会図書館〉 国会議員の依頼を受けて立法に向けた調査をするほか、国民の財産として出版物の収集保存を担う。資料の保存と利用を両立させるため、蔵書を書庫に収め、請求を受けて閲覧に応じる閉架式図書館になっている。昨年3月末時点で図書が約929万冊、雑誌や新聞は約1309万点(約20万種類)など、所蔵は計約3564万点。紙の資料を長く保存するため、書庫は温度22度、湿度55%に保っている。

184とはずがたり:2010/04/12(月) 13:12:16

作家の井上ひさしさん死去 戯曲、平和運動にも活躍
http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010041101000017.html

 「父と暮せば」「吉里吉里人」「ひょっこりひょうたん島」など、笑いと社会批評を織り交ぜた戯曲や小説、エッセーを数多く発表、平和運動にも積極的に取り組んだ劇作家、作家で文化功労者の井上ひさしさんが9日午後10時22分、肺がんのため神奈川県鎌倉市の自宅で死去した。75歳。山形県出身。葬儀は近親者のみで行う。喪主は妻ユリさん。

 昨年10月に肺がんが見つかり治療を受けていた。今月9日朝、入院先から帰宅したが、同日夕に容体が急変した。

 上智大在学中に東京・浅草の劇場「フランス座」で文芸部員になり、執筆活動に。1964年放送開始の「ひょっこりひょうたん島」(共作)で注目を集め、72年に戯曲「道元の冒険」(71年初演)で岸田国士戯曲賞、小説「手鎖心中」で直木賞を受賞。権力と庶民、戦争責任といった重厚なテーマを、言葉遊びやユニークな人物描写で軽やかに描いた。

 反戦・反核や憲法擁護で積極的に発言。2004年には作家大江健三郎さんらと「九条の会」を結成した。日本ペンクラブ会長も務め、言論や平和を守る運動の先頭に立った。

 04年文化功労者、09年日本芸術院会員。読売文学賞、吉川英治文学賞、菊池寛賞など受賞多数。直木賞選考委員も務めた。
2010/04/11 12:28 【共同通信】

185荷主研究者:2010/04/25(日) 02:55:55

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/04/20100416t53029.htm
2010年04月16日金曜日 河北新報
井上さんの遺志、未来へ 「井上ひさし未来館」来年新装開館

井上さんの著作や所蔵していた国内外の古典と名作などを備える遅筆堂文庫山形館

 山形県川西町出身で、9日に亡くなった劇作家・作家井上ひさしさんの蔵書を集めた「遅筆堂文庫山形館」(山形市蔵王松ケ丘)と隣接のアリーナが来年5月、「井上ひさし未来館」として新装される。文庫を増設するほか、井上さんの足跡を紹介する施設を増築する。構想段階から深くかかわった井上さんの遺志を引き継ごうと、関係者は準備を進めている。

 遅筆堂文庫山形館は2008年9月、洋菓子製造のシベールが本社工場敷地内に建設。アリーナでは、井上さんが座付き作家を務めていた劇団「こまつ座」の公演や講演会などが開かれている。

 計画では、文庫とアリーナの北側駐車場に展示スペースを中心にした「井上ひさしの仕事場」を建設。井上さんの全著作をそろえるほか、脚本を担当した演劇のDVDを観賞できるスペースなど、活動を紹介する記念館のような施設を目指すという。文庫は3階部分を増床し、蔵書も3万冊増やして6万冊とする。

 文庫とアリーナを運営する公益財団法人「弦 地域文化支援財団」の遠藤征広事務局長によると、開館当初から増築の構想があったといい、井上さんは総合プロデューサーとしてかかわっていた。完成後は未来館の館長に就任してもらうことになっていたという。

 新装オープンは来年5月5日の「こどもの日」を予定。館長には井上さんの三女で、こまつ座の社長を務める麻矢さんの就任を予定している。

 遠藤事務局長は「井上さんは故郷に対する愛着と、本を通じて心を育てようという思いがとても強かった。その思いと井上さんの功績が子どもたちに受け継がれるような場所にしたい」と話している。

186とはずがたり:2010/04/27(火) 06:25:11

2010年03月18日木曜日 河北新報
お宝雑誌2300冊 後世に 収集40年、図書館に寄贈
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1116734086/1657

187神奈川一区民:2010/07/16(金) 00:35:50
第143回直木賞は中島京子さんに決定!(平成22年度上半期)

第143回直木三十五賞の選考委員会が平成22年7月15日(木)午後5時より築地・新喜楽で開催され、
下記候補作品の中から中島京子さんの「小さいおうち」が受賞作に決まりました。
なお、贈呈式はきたる8月20日(金)に東京・丸の内の東京會舘で行われます。

 公益財団法人 日本文学振興会

■ソース:文藝春秋|各賞紹介|直木賞
http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/index.htm
http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/143naoki_nakajima.jpg

【選考委員】
浅田次郎 阿刀田高 北方謙三 林真理子 宮城谷昌光
宮部みゆき 渡辺淳一

【候補作品】
乾 ルカ 「あの日にかえりたい」(実業之日本社)
冲方 丁 「天地明察」(角川書店)
中島京子 「小さいおうち」(文藝春秋)
姫野カオルコ 「リアル・シンデレラ」(光文社)
万城目学 「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」(筑摩書房)
道尾秀介 「光媒の花」(集英社)



第143回芥川賞は赤染晶子さんに決定!

第143回芥川龍之介賞の選考委員会が平成22年7月15日(木)午後5時より築地・新喜楽で開催され、
下記候補作品の中から、赤染晶子さんの「乙女の密告」が受賞作に決まりました。
なお、贈呈式はきたる8月20日(金)に東京・丸の内の東京會舘で行われます。

 公益財団法人 日本文学振興会

■ソース:文藝春秋|各賞紹介|芥川賞
http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/index.htm
http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/143akuta_akazome.jpg

【選考委員】
池澤夏樹 石原慎太郎 小川洋子 川上弘美 黒井千次
高樹のぶ子 宮本輝 村上龍 山田詠美

【候補作品】
赤染晶子 「乙女の密告」(新潮6月号)
鹿島田真希 「その暁のぬるさ」(すばる4月号)
柴崎友香 「ハルツームにわたしはいない」(新潮6月号)
シリン・ネザマフィ 「拍動」(文學界6月号)
広小路尚祈 「うちに帰ろう」(文學界4月号)
穂田川洋山 「自由高さH」(文學界6月号)

189とはずがたり:2010/10/07(木) 04:43:45

理論社が民事再生法申請=「兎の眼」、負債22億円
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101006-00000142-jij-soci
時事通信 10月6日(水)21時32分配信

 帝国データバンクが6日明らかにしたところによると、児童文学作家の故灰谷健次郎氏の代表作「兎(うさぎ)の眼(め)」や「太陽の子」を出版した理論社(東京)が同日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債は約22億円。
 同社は1947年創業の児童文学書を扱う中堅出版社。灰谷氏の両作品のほか、脚本家・倉本聰氏の「北の国から」などを出版したが、近年は出版業界低迷の影響で販売が落ち込んでいた。 

最終更新:10月6日(水)21時34分
時事通信

190神奈川一区民:2010/10/14(木) 23:35:09
【文芸】さらば浅見光彦、完結編「最後の事件」2012年に 内田康夫氏「集大成にふさわしいスペクタクルになる」

さらば浅見光彦 完結編「最後の事件」2012年に

 名探偵・浅見光彦が「最後の事件」に挑む――テレビドラマでもおなじみの浅見光彦シリーズ
誕生30年になる2012年春の予定で、完結編が刊行されることが決まった。
作者の内田康夫さん(75)は「集大成にふさわしいスペクタクルになる」とコメントしている。

 浅見は82年の『後鳥羽伝説殺人事件』で世に出て、109作の難事件に挑んできた。
完結編は角川書店から刊行され、仮タイトルは「浅見光彦最後の事件」。
内田さんが今年、作家生活30年を迎えたのを機に、
シリーズの「エンディング」を描くことになった。すでに執筆を始めているという。

 浅見はこれまで“永遠の33歳”だったが、完結編で初めて34歳に。
第2次世界大戦中のドイツの極秘計画に絡んだ事件に挑む。
そして事件の解決後、浅見が「ある苦渋の決断」をするという構想だ。

 とはいえ、シリーズが終わるわけではなさそうだ。
角川書店は「浅見光彦が存在する世界では確実に『最後の事件』です。
ただ、精力的にご執筆を続ける内田先生ですので、33歳の浅見光彦の今後については、
我々から申し上げることができないという状況です」と話している。(高津祐典)

■ソース:asahi.com(朝日新聞社) 2010年10月11日
http://book.asahi.com/news/TKY201010110072.html

191神奈川一区民:2010/10/14(木) 23:37:28
【文芸】芥川賞・直木賞、選考委員追加へ〜島田雅彦氏、伊集院静氏・桐野夏生氏を選出

日本文学振興会は12日、芥川賞の選考委員に島田雅彦氏、直木賞の選考委員に
伊集院静氏、桐野夏生氏が新たに加わると発表した。3名は次回の第144回芥川賞・
直木賞選考会(2011年1月17日開催)より選考会に参加することになる。

 第142回の直木賞選考会は10名で行われていたが、委員の1人である五木寛之氏が
受賞作の論評ミスを理由に、平岩弓枝氏が「後進の方にバトンタッチしたい」という意向に
より今年3月に退任を発表。また、4月に井上ひさし氏が死去したため、7月15日に開催
された第143回直木賞選考会時には7名となっていた。

 なお、今回の発表により、芥川賞選考委員は池澤夏樹氏、石原慎太郎氏、小川洋子氏、
川上弘美氏、黒井千次氏、高樹のぶ子氏、宮本輝氏、村上龍氏、山田詠美氏、島田雅彦氏
の10名。直木賞選考委員は浅田次郎氏、阿刀田高氏、北方謙三氏、林真理子氏、宮城谷
昌光氏、宮部みゆき氏、渡辺淳一氏、伊集院静氏、桐野夏生氏の9名となる。

 新選考委員略歴は以下の通り。

 ■島田雅彦氏
 1983年に発表されたデビュー作『優しいサヨクのための嬉遊曲』のほか、1987年まで
6度同賞の候補に。小説や戯曲、オペラを手掛けているほか“詩のボクシング”などの
活動も行い、2007年には芸術選奨芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞した。
また俳優としても活躍しており、この夏より順次公開中の『日本のいちばん長い夏』
(監督:倉内均)にも出演している。

 ■伊集院静氏
 1981年『皐月』で文壇デビュー。1992年、『受け月』で第107回直木賞を受賞した。
映画化された『乳房』、『機関車先生』のほか、テレビドラマ化された作品も多数。また、
テレビ・CM出演のほか、別名義での作詞家活動も行っている。

 ■桐野夏生氏
 1993年『顔に降りかかる雨』で第39回江戸川乱歩賞を受賞。1998年に日本推理作家
協会賞を受賞した『OUT』は2004年、アメリカ探偵作家クラブが主催するミステリー賞
「エドガー賞」の候補にもなった。前述の『OUT』のほか、『柔らかな頬』、『魂萌え!』、
『東京島』など映像化された作品も多い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101012-00000015-oric-ent

192小説吉田学校読者:2010/10/17(日) 16:06:38
本日本屋で立ち読みをしましたが、実に面白かった。
一言で言えば、社会党系やさきがけ系、ローカルパーティー系新党運動の「敗残の歴史」を刻んでおります。
やっぱり、中道左派で容共だが毅然としていて親米、安保堅持というような大政党は必要なのではないか。
マニアックな人(松原脩雄なんて実にいい)達を追っている本ではありますが、面白い。買おうと思う。

民主党政権への伏流
http://www.pot.co.jp/books/isbn978-4-7808-0153-8.html

193神奈川一区民:2010/11/01(月) 08:19:06
齋藤智裕とは水嶋ヒロさんのペンネーム。

【文芸】ポプラ社小説大賞、齋藤智裕さん(26)の『KAGEROU』が受賞!賞金2000万円、大賞は第1回以来の選出[10/31]

2千万円、ポプラ社小説大賞「KAGEROU」

 第5回ポプラ社小説大賞の結果が31日発表され、大賞に東京都
の齋藤智裕さん(26)の「KAGEROU」が選ばれた。

 賞金2000万円。大賞は第1回以来。特別賞(賞金50万円)は
東京都の古内一絵さん(44)の「銀色のマーメイド」、大阪府の
浜口倫太郎さん(31)の「アゲイン」の2作。

ソース:読売新聞(2010年10月31日22時57分)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20101031-OYT1T00666.htm

194小説吉田学校読者:2010/11/01(月) 19:10:39
>>193
いやあ、久しぶりに掛け値なしに気持ちいいニュースです。実に格好いいですね。絢香はいい夫を持ちました。
このニュースを聞いて、私がなぜか想起してググッてしまったのが「NHK特集 井伏鱒二と酒を飲んで『どうも書く気が起こらんのです』と何度も絡む開高健、それを受けて井伏『書いていきゃいいんですよ』と答える」であった。

賞金2千万、小説大賞受賞は俳優・水嶋ヒロさん
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20101101-OYT1T00323.htm

 小説新人賞最高額の賞金2000万円が与えられる第5回ポプラ社小説大賞を「KAGEROU」で受賞した齋藤智裕(さいとうともひろ)さん(26)が、俳優の水嶋ヒロさんの本名であることが1日、分かった。
 応募1285編の中からポプラ社の編集者が最終選考を行い選ばれた。
 水嶋さんはテレビドラマ「仮面ライダーカブト」「メイちゃんの執事」などで人気を集め、昨年、歌手の絢香さんと結婚。今年9月に執筆活動を理由に事務所を退社していた。
 同賞は、エンターテインメント小説を対象に小説を公募する新人賞で2006年に第1回目が行われ、高額賞金などで話題を呼んだが、第1回の後、大賞が出ていなかった。

水嶋ヒロさん、小説大賞賞金2000万円を辞退
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20101101-OYT1T00917.htm

 第5回ポプラ小説大賞を、本名の齋藤智裕(ともひろ)の名前で受賞した俳優の水嶋ヒロさん(26)が1日、賞金2000万円を辞退したことが明らかになった。
 所属事務所によると、水嶋さんは、「さらに多くの作品が生まれるために賞金を使ってほしい」と考えているという。主催のポプラ社は意向を受け、各地の図書館に本を寄贈するなど、読書の喜びを広げる活動に使う。
 同日、東京都内で開かれた発表会に登場した水嶋さんは、受賞の喜びを「僕にとって大切な一歩目となる作品で大賞を頂け、まだまだ身震いしている最中です」と語った。同賞は、ポプラ社の編集者が公募作の中から選考し、国内の文学賞としては最高の賞金2000万円が与えられる。今回は1285編の応募があった。
 水嶋さんは6月、芸名も肩書も伏せたまま、原稿用紙388枚の「KAGEROU」を投稿。4回の選考を経て先月25日に大賞に決まった後、27日に編集者が「齋藤さん」に会いに行き、初めて作者が水嶋さんだったと分かったという。
 水嶋さんは、これからは『命』をテーマに物づくりをしたい、としている。

195神奈川一区民:2010/12/11(土) 11:52:41
【文芸】第14回司馬遼太郎賞は楊海英『墓標なき草原』に決定!内モンゴル自治区における文化大革命・虐殺の記録[10/12/08]

司馬遼太郎賞に楊海英さんの「墓標なき草原」

 第14回司馬遼太郎賞(司馬遼太郎記念財団主催)は8日、静岡大教授の楊海英
(ようかいえい)さん(46)の「墓標なき草原」(岩波書店刊)に決まった。

 内モンゴル自治区における文化大革命の実態を独自の聞き取り調査や史料で明
らかにした点が評価された。副賞100万円。

■ソース:YOMIURI ONLINE (2010年12月8日16時20分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20101208-OYT1T00737.htm

第14回司馬遼太郎賞
楊海英著『墓標なき草原』上下巻 (岩波書店刊)

<贈賞理由>
 この作品の主題である反エスノセントリズムを、迫害された人間の叫びと歴史の
周到な取材に基づいて再現した日本語表現の迫真力を高く評価した。

<楊海英氏の略歴>
 1964(昭和39)年、内モンゴル自治区オルドス生まれ。モンゴル名オーノス・チョクト。
北京第二外国語学院大学日本語学科卒業。89年3月来日。国立民族学博物館総合
研究大学院大学博士課程修了。文学博士。関西外国語大学講師、中京女子大学人
文学部助教授、静岡大学人文学部助教授を経て現職。

 選考委員はドナルド・キーン、柳田邦男、養老孟司、松本健一、関川夏央氏の5氏です。

http://www.shibazaidan.or.jp/21topics/14thsibasho_fellow.html
http://www.shibazaidan.or.jp/17shibasho/s14.html

墓標なき草原
―― 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録 ――

■構成 全2巻
楊 海英
文革の凄惨な階級闘争は少数民族地域には及ばなかったとされるが,事実は決して
そうではない.文革時期に五人に一人が「民族分裂主義者」とみなされ,公式発表でも
3万人近くが殺害された内モンゴルで,何があったのか.体験者への綿密な聞き取り,
同時代資料,国内外の研究を渉猟して明らかにした,隠蔽されたままの過去.

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/9/024771+.html

196神奈川一区民:2010/12/11(土) 12:14:04
【文芸】年末恒例「週刊文春」2010ミステリーベスト10発表!国内1位は貴志祐介『悪の教典』

三十四回目を迎えた「ミステリーベスト10」。今年も国内外から傑作、秀作、力作が勢揃い。
重厚なストーリー、超絶トリックなど、眠れぬ夜になること必至の作品群をご堪能あれ!! 【週刊文春12月9日号掲載】

<国内>
第1位 189点 『悪の教典』 貴志祐介 文藝春秋
第2位 119点 『叫びと祈り』 梓崎優 東京創元社
第3位 112点 『マリアビートル』 伊坂幸太郎 角川書店
第4位 108点 『隻眼の少女』 麻耶雄嵩 文藝春秋
第5位 106点 『シューマンの指』 奥泉光 講談社
第6位 86点 『写楽 閉じた国の幻』 島田荘司 新潮社
第7位 70点 『小暮写眞館』 宮部みゆき 講談社
第8位 59点 『綺想宮殺人事件』 芦辺拓 東京創元社
第9位 52点 『死ねばいいのに』 京極夏彦 講談社
第10位 51点 『謎解きはディナーのあとで』 東川篤哉 小学館

<海外>
第1位 154点 『ラスト・チャイルド』 ジョン・ハート/東野さやか訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
第2位 126点 『ファージング I〜III』 ジョー・ウォルトン/茂木健訳 創元推理文庫
第3位 118点 『ロードサイド・クロス』 ジェフリー・ディーヴァー/池田真紀子訳 文藝春秋
第4位 95点 『愛おしい骨』 キャロル・オコンネル/務台夏子訳 創元推理文庫
第5位 90点 『音もなく少女は』 ボストン・テラン/田口俊樹訳 文春文庫
第6位 77点 『沼地の記憶』 トマス・H・クック/村松潔訳 文春文庫
第7位 76点 『エアーズ家の没落』 サラ・ウォーターズ/中村有希訳 創元推理文庫
第8位 71点 『ノンストップ!』 サイモン・カーニック/佐藤耕士訳 文春文庫
第9位 70点 『フランキー・マシーンの冬』 ドン・ウィンズロウ/東江一紀訳 角川文庫
第10位 64点 『卵をめぐる祖父の戦争』 デイヴィッド・ベニオフ/田口俊樹訳 早川書房

※アンケート回答者は全国の日本推理作家協会会員および文芸評論家、
  ミステリー作家、書店員、各大学のミステリー研究会の皆さんです。

■ソース:文藝春秋|STOCK FILE|2010週刊文春ミステリーベスト10
http://www.bunshun.co.jp/stockfile/best2010.htm



※投票の対象は、発行日が2009年11月1日から2010年10月31日までの本です。
  国内部門の投票数は196、海外部門の投票数は167でした。
  1位を5点、以下、4点、3点、2点、1点として集計しました。

197とはずがたり:2011/01/15(土) 20:54:01

“新刊洪水”行き詰まり 自転車操業に限界、9カ月連続前年割れ
2011.1.1 17:07
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/110101/biz1101011709004-n1.htm

 書籍の新刊点数が減り続けている。出版界は“新刊洪水”と呼ばれる増加傾向が10年来続いていたが、ここ9カ月連続で前年を下回る異例の事態となり、年間でも前年比4%台の落ち込みになりそうだ。出版不況が深刻化し、売り上げの減少を新刊の点数増で補う自転車操業が限界に来たとの見方が広がっている。

 出版科学研究所(東京)によると、昨年1〜10月の書籍の新刊点数は前年比4・6%減の6万2492点。月別(取次経由)では9カ月連続で前年同月を下回り、特に5月(11・8%減)と10月(8・6%減)の落ち込みが大きかった。

 点数減の要因にあげられるのが、大手取次が昨年1月に打ち出した配本の「総量規制」だ。書籍・雑誌の販売金額は一昨年、21年ぶりに2兆円を割り込んだものの、新刊点数は約8万点と依然高水準。今回の「規制」は、約4割という高返品率の温床とも批判されてきた“新刊洪水”を抑制する狙いがあった。

 実際、出版科学研究所によると、1〜10月の返品率は39・3%に改善しており、年間返品率が3年ぶりに40%を割り込む可能性もある。同研究所は「(縮小する)市場に見合った出版活動への転換期に差しかかった」とみる。

  “新刊洪水”の行き詰まりが顕在化したのは平成21年9月の「ゴマブックス」(東京)の経営破綻だ。同社は売り上げ不振で資金繰りが悪化する中、すべての誕生日ごとに1冊ずつ占い本を出すなど、点数を雪だるま式に増やして赤字を埋めようとした。ところが、返本率も約5割に達し、不良在庫が経営を圧迫する格好になった。

 出版不況を背景に、出版社の破綻は相次いでおり、ピークだった9年の4612社から、21年は3902社にまで減っている。出版ニュース社の清田義昭代表は「出版各社は促成栽培のような新刊を大量に出す体質から脱却し、吟味した本作りに注力すべきだ」と指摘している。(海老沢類)

198とはずがたり:2011/02/16(水) 01:28:26
好きだった辻真先のホムペ
http://2323.la.coocan.jp/

199とはずがたり:2011/08/02(火) 09:22:44

最近世情に疎くて偶々今朝の朝日新聞で筒井康隆の追悼文目にして気がついた。
寂しいねぇ。ご冥福祈る。

小松左京さん死去:最期まで日本の未来を考え続けていた
http://mainichi.jp/enta/art/news/20110729k0000m040061000c.html

 「日本沈没」など未来を予見したかのような数々のSF小説を残し、小松左京さんが26日、亡くなった。膨大な知的エネルギーと森羅万象に対する好奇心と冒険心に満ち、「ルネサンス的巨人」「人間コンピューター」などの異名を取った小松さんは、東日本大震災にも心を痛め、最期まで日本の未来を考え続けていた。

 小松さんの秘書によると、大阪府箕面市の入院先で今月24日、付き添っていた家族に、東日本大震災についてこう語ったという。「今は大変な時期かもしれないけれど、この危機は必ず乗り越えられる。この先、日本は必ずユートピアを実現できると思う。日本と日本人を信じている」

 毎日小学生新聞では、「君たちの時代に〜先輩からの手紙」欄に、小松さんのインタビュー(全3回)を連載中だ。東日本大震災の津波の破壊力について「夢に出てきて、寝小便しそうになるほどのショックだった」(16日付)と語っている。23日付では「本当の学問は、自分の好きなことを一生懸命やること」と子供たちを励ました。最終回となる30日付では、創作の原点となった戦争への思いが語られる。

 少年時代は歌、漫画、映画、読書などに熱中。戦時中の1943年、神戸一中(現兵庫県立神戸高校)に入学、終戦時は14歳だった。多感な年ごろに戦争を体験したせいか、「自分も戦争で死ぬのだろう」と案じる日々だった。同年代の少年が沖縄戦などで命を落とした実態を知り、「生き残った者の責任」を自覚するようになったという。飢えや死と隣り合わせの時代、一人の人間に同居する天使と悪魔の存在、生の深遠さなどを体験したことが、後の文学への目覚めになった。

 日本のSF界を切り開いた第一世代として、故星新一さん、筒井康隆さんとともに「SF界の御三家」と称された。

 小松さんと交友があった故村井英雄・大谷大教授は90年代前半、小松さんから聞いたエピソードを書き残した。「日本沈没」を執筆中の小松さんが、「日本列島の目方はなんぼあるのや」と言い出した。小説の主題の日本列島を沈めるために重量を知ろうとした小松さんは国土地理院に問い合わせ、係員がとっぴな質問に絶句してもあきらめず、電卓で実際に計算したという。

 そうして生まれた作品世界の一部は95年の阪神大震災や東日本大震災を予言するものとなった。

 一方で、各界に広がる豊富な人脈を生かしてイベントプロデューサーとしても活躍した。70年の日本万国博覧会(大阪万博)にはサブテーマ委員などの肩書で関わった。屋根を突き破る巨大な塔のアイデアを聞いた小松さんが「石原慎太郎さんの『太陽の季節』(の一場面)みたい」と言ったのを聞き、塔をデザインした故岡本太郎さんが「太陽の塔」と名付けたという。

 90年に大阪市で開かれた「国際花と緑の博覧会」(花博)には総合プロデューサーとして参画。開幕前、旧ソ連政府に働きかけ、マスコット人形「花ずきんちゃん」を宇宙ステーション「ミール」に搭乗させることに成功した。

毎日新聞 2011年7月28日 20時32分(最終更新 7月29日 1時13分)

200とはずがたり:2011/08/02(火) 09:26:31

小松左京さん:評伝 「小松コンピューター」の異名持つ
http://mainichi.jp/enta/art/news/20110729k0000m040028000c.html

博識ぶりから「小松コンピューター」の異名を取った小松左京さん。実際のコンピューターへの興味も強く、1981年春には他の作家に先駆けて東京都内に最新鋭のコンピューターやワープロを備えた事務所を開設した
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/book/20110729k0000m040031000p_size5.jpg

 ベストセラー小説「日本沈没」で世界に衝撃を与える一方、博覧会の総合プロデューサーとして手腕を発揮した小松左京さん。該博な知識を正確に駆使する才能は、「小松コンピューター」の異名でよく語られた。

 小松さんの多彩な才能が目立ち始めたのは、旧制神戸一中(現兵庫県立神戸高校)時代からだ。俳優の高島忠夫さんらと軽音楽バンドを結成するかたわら、校内の文芸誌にユーモア小説を寄稿し、演劇部も作った。そして京大進学後、高橋和巳らと出会い、同人誌に参加したことから才能の芽がふきだした。

 ペンネームの「左京」は諸説ある。「左の京大生やったから」「京大が京都市左京区にあるから」とか「飯をくえんようになったら、相方に右京と名づけ、漫才をするため」といって周囲をけむに巻いた。

 京大卒業後、やがて漫才の台本を書くようになるが、生活は食費にも事欠く貧苦の状態が続いた。妻の嫁入り道具だったラジオも質屋行きに。娯楽がなくなった新妻に読ませるために毎日、原稿用紙に少しずつ書いてはちゃぶ台に置いて出勤したのが「日本アパッチ族」になった。

 SF作家として一躍売れっ子になった小松さんは八面六臂(ろっぴ)の活躍をする。宇宙科学から国際政治まで好奇心旺盛で、頭の回転の速さは誰もが驚かされた。大学の専攻はイタリア文学だったが、世界の文学はもとより哲学、考古学、歴史学などを巡る読書量はすさまじく、スケールの大きな思考力を見せてくれた。

 有人宇宙船、スペースシャトルが初めて宇宙の旅をした1981年4月のこと。地球に生還する様子を伝えるテレビ中継を小松さんの事務所でともに見た。科学技術と背景の国際政治を軽妙に解説していただき、心配りのこまやかさにも感激した思い出がある。

 阪神大震災の被災実態をもとに毎日新聞で連載「小松左京の大震災’95」を始める時、興奮まじりに「この現実をしっかり受け止めたい」と語っていた。

 大阪では大阪弁を、東京では共通語を使いこなし、サービス精神は旺盛だった。SF界の大御所といわれ、デビュー作「地には平和を」は直木賞候補になった。その本質は文学の人だった。森羅万象に多彩な才能をフルに発揮した小松さんが思い残したことは何だろうか。大酒を飲み、たばこを次々とふかす姿が懐かしい。【元毎日新聞論説委員、池田知隆】

毎日新聞 2011年7月28日 19時17分(最終更新 7月28日 21時31分)

201とはずがたり:2011/08/02(火) 09:26:49
俺の小松左京のイメージはでっぷりとした↑の写真だけど晩年は↓みたいに可成りしぼんでたんですね。

訃報:小松左京さん80歳 「日本沈没」など執筆
http://mainichi.jp/select/person/news/20110729k0000m040025000c.html

小松左京さん=2011年2月撮影
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/book/20110728k0000e040073000p_size5.jpg

 SF作家の草分けで、「日本沈没」など都市文明を風刺した作品や未来学の提唱、万国博覧会のプロデュースなど幅広く活躍した作家、小松左京(こまつ・さきょう、本名・小松実=こまつ・みのる)さんが26日、肺炎のため大阪府箕面市の病院で死去した。80歳。葬儀は親族のみで営んだ。お別れの会などは未定。

 1931年1月、大阪市生まれ。京都大学文学部イタリア文学科卒。在学中、高橋和巳(故人)らと同人誌に参加。卒業後、経済誌の記者や時局漫才の放送台本作家などを経て、61年「SFマガジン」の第1回コンテストで、「地には平和を」が入賞しデビュー。64年に長編小説「日本アパッチ族」で、大阪・砲兵工廠(こうしょう)跡から鉄を盗む話を通して戦後日本の貧しかった日常や社会的な問題を庶民性を盛り込みながら描き、注目された。

 以来、一貫して「人類と文明」をテーマに作品を書き続け、73年の「日本沈没」で日本推理作家協会賞、85年に「首都消失」で日本SF大賞を受賞した。特に地殻変動により日本列島が海に沈む「日本沈没」は、当時の公害問題や石油危機などの社会不安を反映し映画やドラマにもなった。95年の阪神大震災に際しては被害実態をもとに「小松左京の大震災’95」を毎日新聞に連載した。

 また、人脈を生かし、70年の日本万国博覧会(大阪万博)や90年の「国際花と緑の博覧会」をプロデュースするなどした。2000年に斬新なSF小説などを対象にした「小松左京賞」を設立した。ここ数年、体力が落ち長く座るのも困難になっていた。今月8日に発熱し入院、26日に急変したという。

毎日新聞 2011年7月28日 19時14分(最終更新 7月29日 0時27分)

202とはずがたり:2011/09/28(水) 13:37:41

コールセンターは開設されるけど物流センター取り止めでプラマイどなんやろ?

アマゾン、仙台にコールセンター 来年3月開設
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/09/20110928t12017.htm

 インターネット通信販売大手のアマゾンジャパン(東京)のジャスパー・チャン社長と奥山恵美子仙台市長は27日、市役所で記者会見し、顧客の電話問い合わせに対応する同社のカスタマーサービス(CS)センターを2012年3月、市内に開設すると発表した。従業員数は最高1000人を見込み、市の誘致企業としては政令市移行後、最多の雇用規模となる。
 同社のCSセンターは札幌市に続き2カ所目で、青葉区一番町1丁目の仙台トラストタワー内に設置する。取扱品目が2000万点を超え配送サービスも多様化しており、顧客対応の拠点増強が必要と判断した。
 管理職やオペレーターの大半を現地採用し、正規雇用枠を極力広げる方針で、新卒採用は13年4月から実施するという。
 チャン社長は「CSセンターは顧客と日常的に接する大切な部門。優秀な人材が集まり、良質な顧客サービスを全国に提供できる拠点として仙台を選んだ」と説明。奥山市長は「東日本大震災で雇用情勢が厳しい中、素晴らしいニュース。人材の供給に努めたい」と話した。
 同社と市は昨年から立地協議を続けていた。市は企業立地助成制度に基づき、同社に固定資産税相当額を3年間補助する。市は事務代行業や研究開発機関と同様、コールセンターを「都市型産業」と位置付け、誘致を強化していた。
 同社は2000年11月に営業を開始。書籍やCD、家電、文房具、食品など幅広い品目を扱う。売り上げは非公表。
 記者会見では、アマゾンジャパンが岩沼市で進めていた物流センター新設計画を中止したことも明らかにした。
 会見に同席した物流センター運営会社アマゾンジャパン・ロジスティクス(千葉県)のジェフ・ハヤシダ社長によると、センター開設予定地は仙台空港に近接し、震災で津波被害を受けた。「今後は岩沼市や東北に限定せず、国内全域で候補地を検討する」としている。


2011年09月28日水曜日

203とはずがたり:2011/10/28(金) 13:26:29

「日本沈没」創作メモ発見 小松左京さんの大阪自宅で
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011102801000435.html

 小松左京さん

 7月に80歳で亡くなったSF作家小松左京さんの代表作「日本沈没」の創作メモが、大阪府内の自宅に残されていたことが28日、分かった。創作過程をうかがわせる貴重な資料と言えそうだ。

 「日本沈没」は1973年に発表され、400万部を超える大ベストセラー。

 見つかったのは、原稿用紙などに日本列島や地殻のイラストを走り書きしたメモのほか、日本沈没を事前に警告した科学者田所博士と政界のフィクサー渡老人が、沈没後の日本人の行く末を語りあうエピローグの草稿6ページ分もあった。

 創作メモは、11月10日発売の「文芸別冊 小松左京」(河出書房新社)に掲載される。
2011/10/28 12:29 【共同通信】

204とはずがたり:2011/10/28(金) 13:27:03
さげてもた・・

205荷主研究者:2011/11/17(木) 23:19:07
『楡家の人びと』は何度も読んだし、どこか陰のあるどくとるマンボウシリーズも好きだった。宮脇俊三氏と交遊(家が隣)があったので一層親近感を感じたものだ。ご冥福を祈ります。

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111027t75021.htm
2011年10月27日木曜日 河北新報
北杜夫さん死去 東北の友人ら慕われた人柄しのぶ

 亡くなった北杜夫さんは東北大医学部で学ぶなど、東北にゆかりの深い作家だった。父親は上山市出身の歌人斎藤茂吉(1882〜1953年)。東北の作家や友人からも、人柄や功績をしのぶ声が上がった。

 旧制松本高、東北大医学部の同級生で、福島県いわき市の医師宇留賀一夫さん(82)は「育ちの良さを感じさせる人付き合いのいい男だった」と語る。

 高校では同じ卓球部で、ともに全国大会に出場。北さんはその時代を「どくとるマンボウ青春記」につづっている。宇留賀さんは「彼は主将で面倒見もよかった。多くの後輩が彼を慕って東北大に進学した」と言う。

 大学入学後の数カ月間は同じ下宿で過ごした。「夜には詩を作ったり、本を読んだりしていた。講義に出るのはいつも昼近くだったが、試験はほとんど合格していた」

 昨冬、上京した際に車いすに座った北さんと話したのが最後となった。「腰が悪いようだったが、まだまだ長生きすると思っていた」と惜しむ。

 北さんと同じく大仏次郎賞を受賞している仙台市の作家佐伯一麦さん(52)は愛読者だ。「初期の作品は思春期特有の叙情を表現していた。習作の時期には北さんの昆虫や自然に対する姿勢、観察眼などに影響を受けた。日本文学にユーモアを巧みに取り入れた作家だった」と評価している。

 山形県上山市の斎藤茂吉記念館の片野達郎館長(84)は「最近は2年に1度ぐらい、上山を訪ね、茂吉の墓参りをしていた。近いうちにまた上山に来られると聞いていたのに」と残念そうに語った。

206とはずがたり:2012/01/13(金) 22:00:32
>>205
今このレスに気付いたが,俺も楡家は好きで何度も読んだけえが,好きだで京都の下宿に持って行っちゃってた記憶があっただけえが掛川に置いてただっけか?

207とはずがたり:2012/01/21(土) 17:55:19
感受性が鈍った死に損ないめ,とっとと逝きやがれヽ(`Д´)ノ

石原氏「刺激にならない」と芥川賞選考委員辞意
読売新聞2012年1月18日(水)13:38
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/20120118-567-OYT1T00613.html

 芥川賞の選考委員を務めている東京都の石原慎太郎知事は18日、報道陣に対し、「全然刺激にならない」と述べ、選考委員を今回限りで退く考えを明らかにした。

 石原知事は、「いつか若いやつが出てきて、足をすくわれる戦慄を期待していたが、刺激にならない。自分の人生にとって意味合いもない」と語った。

 石原知事は、1995年から同賞の選考委員に加わっていた。

208とはずがたり:2012/05/30(水) 23:01:26

武雄市の新・図書館構想について日本図書館協会が見解を発表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120530-00000078-it_ebook-sci
ITmedia eBook USER 5月30日(水)18時38分配信

 5月上旬、佐賀県武雄(たけお)市が公立図書館の運営をTSUTAYAなどを手掛けるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に委託、来年4月にオープンさせると発表したことは記憶に新しい。

 雑誌や文具の販売コーナーを設け、従来の図書利用カードの代わりにTカードで貸し出しを受けられ、さらにTポイントも貯まるなど、「重要な手段として展開する付属事業」によって市民価値の高い施設を作っていこうとする志の高い取り組みといえるこの動き。しかしその一方で、貸し出し履歴など図書館利用の情報が本来の目的以外に利用されることにつながらないかといった個人情報保護の観点からの懸念など、公共サービスである公立図書館のあり方として問題はないのかといった指摘も少なくない。

 現在武雄市では協議が進められており、6月中にCCCとの協定を締結・公表する予定だが、5月30日、日本図書館協会(JLA)がこの動きに対する見解を発表した。

 日本図書館協会は今回の動きを「図書館の運営上重要な課題」としているが、その中で大きく6点「解明されるべき」項目を挙げている。この中では、CCCを指定管理者とする根拠、そしてその選定プロセスに十分な説明責任が果たされていないと指摘。さらに、指定管理者の自主事業と委託事業(ここでは図書館事業)を混同しないよう求める総務省の指摘を支持しており、雑誌販売や文具販売、あるいはTカード、Tポイントの導入といった付属事業とされているものが本当に図書館サービスの改善に役立つのか、そしてそれはCCCの自主事業と混同されてはいないかを問うものとなっている。

 また、争点の1つとなっている図書館利用の情報については5番目に言及がある。利用者の個人情報(貸出履歴)は指定管理者であるCCCに提供される可能性があると指摘。図書館の管理・運営上の集積される個人情報は、本来の目的以外に利用されること自体を想定しておらず、「利用者の秘密を守る」ことを公に市民に対して約束している公共図書館の立場からは肯定しがたいとした。図書館運営と無関係に、指定管理者の企業の自主事業に活用するために提供できることか、慎重な検討が必要だと促している。

 厳しい見解が並んでいるが、協会ではこれらの解明を通じてよりよい図書館づくりとなることを期待し、そのための支援、協力を行う表明であると結んでいる。[西尾泰三,ITmedia]

最終更新:5月30日(水)18時38分

209とはずがたり:2012/06/26(火) 08:00:10
出版の東京一極集中はなんとかせにゃいかんと思ってるんだけど。。

大阪の書籍を世界へ 電子書籍で中小出版社にもチャンス到来
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/120624/ecf1206240820001-n1.htm
2012.6.24 08:20

 大阪の書籍を世界へ発信−。大手出版社が東京に一極集中し、全国流通の販路を固めるなか、十分な販路を持たない大阪の中小出版社が、電子書籍で新たな活路を見いだそうとしている。「大手のベストセラー本ではなく、初版数百部の本でも世界流通が可能になった。中小の出版社にもチャンスが来た」と大阪発祥の老舗出版社は意気込む。

■世界の研究者ら検索

 出版社約4千社の8割近くが東京に集中し、大阪の比率はわずか4%。販路も東京に握られ、長らく苦境に立たされてきた大阪の出版社だが、電子書籍がその流れを変えつつある。

 「約10年前、絶版だった『14年目の訪問 森永ひ素ミルク中毒追跡調査の記録』に関する問い合わせがあり、CD化すると注文が相次いだ。これが電子書籍の原点ですね」と、せせらぎ出版(大阪市北区)の山崎亮一社長(69)は語る。同書は、その後電子化され人気となっている。

 昨年秋に電子書籍化した宗教関連の書籍はパリからも問い合わせがきた。平成13年に初版を刊行、増刷もされた人気本だが、テーマが専門的で値段も3990円と高価なため、一般への広がりは見込めなかった。しかし、電子書籍で状況は一変する。

 「紙の本は2刷までで全国の書店に行きわたらせるのは不可能ですが、電子版に部数は関係ない」と前置きし、山崎社長は電子版の強みをこう説明する。「研究者らはインターネットでとことん検索し、必要な情報を収集するので、海外からでも大阪で発行する電子書籍にたどり着けます。研究者にとっては本の装丁などは関係なく、必要なのは情報」

 同出版社は昭和59年に創設。これまで約210冊を刊行、うち10冊を電子化し、電子書籍の研究に積極的に取り組む。

■増刷無理でも増補は可能

 創業40年を誇る草分け「新風書房」(大阪市天王寺区)は昨年8月、初めて電子書籍の販売に踏み切った。37人の戦争体験記を編集した「ノーモア広島・長崎」を英語と日本語版で電子化、ネット通販大手のアマゾンで配信した。

 福山琢磨社長(78)は「初版1千部ではとても世界発信できないが、電子書籍なら可能。まさに出版革命です」と話す。

 電子版では2年ごとに体験記を更新し増補版を制作する予定で、現在、来年夏の配信に向けて準備を進めている。「経費的に増刷は無理でも電子版での増補なら可能。電子書籍ならではの利点です」(福山社長)

■紙と電子の使い分け

 山崎社長は「部数が少なく、書店に並ばない専門性の強い本の方が、実は電子書籍向き。地域に根ざした専門書を刊行する大阪の出版社にとって有利」と分析する。福山社長も「在庫も輸送の心配もない電子書籍は中小出版社にとってリスクが低く、紙でできなかったことに挑戦できる」と話し、電子書籍をビジネスチャンスに結びつけようと腐心している。

 一方で課題も残る。カーネギーの翻訳本などビジネス系に強い創元社(大阪市中央区)では「『クラウド・ビジネス』入門」を昨年末、電子書籍化した。「米、韓国など海外在住の日本人ビジネスマンからの注文が目立ち、これまでなかった反響です」と編集部の橋本隆雄さん(35)。ただ、電子化する再編集の手間やコストが負担にならないよう、「書籍の特徴に応じた“紙と電子”の使い分けが必要」と指摘する。年内にもアマゾンの日本参入が予想されるなど電子書籍市場はまだまだ流動的。大阪の出版社の模索はしばらく続きそうだ。(戸津井康之)

210とはずがたり:2012/10/15(月) 17:50:52

丸谷才一氏死去 突然の悲報 惜しむ声
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001210150002
2012年10月15日

 ∞ 県内ゆかりの人たち 鶴岡愛し だだちゃ豆大好物

 鶴岡市出身で昨年秋に文化勲章を受章した作家の丸谷才一さんが13日、87歳で亡くなった。鶴岡市名誉市民で、7月に名誉県民の称号を受けたばかり。鶴岡を愛し、だだちゃ豆が大好物だった文学界の重鎮の突然の悲報に、県内のゆかりの人たちからは驚きとともに、惜しむ声が相次いだ。

 鶴岡市に住む甥(おい)の丸谷紘一さん(74)宅には13日午前、親族から丸谷さんが死去したと連絡があり、紘一さんが東京へ向かった。妻のあき子さん(67)は「高齢で無理はきかないけれど家では元気にしていると思っていました。急な知らせでした」と語った。

 あき子さんは毎年、丸谷さんの誕生日の8月27日に好物のだだちゃ豆を送っていた。今年のお礼の手紙には「誕生日の朝に届いた。ありがとう。だだちゃ豆の一番おいしい時期に生まれたのが自慢の一つ」と書かれていたという。

 丸谷さんは鶴岡市の名誉市民。市は今年5月に丸谷さんを招いて文化勲章受章の記念講演会を開く準備を進めていたが、丸谷さんが体調を崩したため延期になっていたという。

 榎本政規市長は「市民を挙げて受章のお喜びをし、たくさんのお教えを頂こうと思っていた矢先の知らせで言葉もありません。日本文学界の支柱で、鶴岡市にとっても名誉市民という大きな支えでした。残念でなりません」と語った。

 旧制鶴岡中学校(現鶴岡南高校)の後輩で前市長の富塚陽一さん(71)は「お盆などに鶴岡に戻ってくると、穏やかにほほえまれていた。心から古里を愛していたのでしょう。厳しい季候を乗り越えて生きてきた鶴岡人としての矜持(きょう・じ)や誇りが作品にも表れていたと思う。今はご苦労様、ありがとうございましたとお伝えしたい」と声を震わせた。

 「夏にメロンを送って、お礼の手紙をもらったばかり」という鶴岡市湯の浜温泉のホテル社長菅原一彦さん(86)は同中学時代の同級生。「10年ほど前までは毎年開く同級会にいつも顔を出していた。東京・築地のすし屋で『撃てと言われても弾もなかった。戦争は最初から負けていたようなもんだ』と砲兵時代の思い出話をしていたのを覚えている。米寿の前祝いをしようと、同級会から手紙を出したが、返事は来ないのかな」と寂しそうに語った。

 来年7月に創立125周年を迎える鶴岡南高校は、丸谷さんの記念講演を開く検討を進めていた。「在校生が伝統を引き継ぎ、文学の道を目指してくれれば」と同窓会が発案した。田中芳昭校長は「生徒が美しい日本語に触れる貴重な機会になると思ったが……。惜しい方を亡くしました」。

 同校卒業生で鶴岡市在住の直木賞作家・佐藤賢一氏(44)は「若い頃から目をかけていただいた。残念で本当にショックです」と大先輩の死を悼んだ。丸谷さんは「こんなコーナーがあるから、書いてみないか」と、時折エッセーの仕事などを回してくれたという。

 丸谷作品について「簡単に印象に流れず、理屈や教養などで書かれた知的な文章。読後感が明るく、前向きな気持ちにさせてくれる」と言い、「先生の作品を読んで、勉強させてもらいました」と語った。

 吉村美栄子知事は「図書館整備のための寄付や講演など、故郷の人材育成や芸術文化の振興に大きく貢献された。丸谷氏のような人材を輩出できるよう人材育成に取り組みたいとの思いを新たにしていたので、逝去は大変残念。功績に改めて敬意と感謝の意を表し、心からご冥福をお祈りします」との談話を発表した。

211とはずがたり:2012/11/13(火) 09:37:05

調べ物で池田のブログが引っ掛かって読んでみて吃驚。エロ小説家のうのこういちろう(←嗚呼,ATOKでももう一発変換できない過去の人なのか!)だけど,なんとマルクス経済学者の宇野弘蔵(←マル経の大権威宇野こうぞうも一発変換できぬ・゚・(ノД`)・゚・。)と鈴木鴻一郎に因のだそうな。
wikiに移動して更に吃驚,覆面作家の探しましょう基い嵯峨島昭(あきら)と同一人物だったとは。。

差異性の経済学
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/1c7ccbc57632647d7cdacae608ddfd4b

宇能鴻一郎
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E8%83%BD%E9%B4%BB%E4%B8%80%E9%83%8E

212とはずがたり:2012/11/26(月) 17:33:49

莫言氏へのノーベル賞、「大失敗」と独女性作家
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20121125-567-OYT1T00499.html
2012年11月26日(月)06:58

 【ロンドン=佐藤昌宏】2009年にノーベル文学賞を受賞したドイツの女性作家ヘルタ・ミュラーさん(59)が、24日付スウェーデン紙ダーゲンス・ニュヘテルのインタビューで、今年の文学賞が中国の作家、 莫言氏(57)に決まったことについて、「二度と繰り返してはならない大失敗だ」などと痛烈に批判した。

 ミュラーさんは、莫言氏が中国の厳しい検閲に関する法律に妥協する姿勢を示していることなどを指摘して、「授賞を聞き、叫び出したくなった」と語った。ミュラーさんはルーマニア出身。1980年代にチャウシェスク独裁政権下で言論の自由を求める運動に参加し、当局の検閲に抵抗した。

213名無しさん:2012/12/04(火) 00:01:03
『武田勝頼』新田次郎

勝頼像を一変させる小説

214とはずがたり:2013/04/16(火) 15:19:42

もう分厚い百科事典という時代ではなくなっちゃったよねぇ。。

公立学校の約6割も!図書館の事典や図鑑が「10年前」のままで大丈夫!?
http://news.goo.ne.jp/article/benesse/life/benesse-7056.html
2013年4月15日(月)17:00

新学期が始まった。学校全体が新しい雰囲気に包まれるなか、学校図書館や図書室は、変わらぬたたずまいのまま存在しているのではないだろうか。実は、その中身(蔵書)もあまり変わっていないという。文部科学省の調査によれば、約6割の公立小・中学校の図書室などに並ぶ事典や図鑑は、10年以上前のものだというのだ。学校図書館の現状を、教育ジャーナリストの斎藤剛史氏に聞いた。

***

読書は、論理的思考力や表現力など、学力向上に必要な力を養うために欠かせないものです。このため国は、学校規模に応じて公立小・中学校の図書館や図書室にどれくらいの蔵書を揃えるべきかを示した、「学校図書館図書標準」というガイドラインを定め、必要な経費を地方交付税で措置する整備計画を進めています。しかし、現状は計画通りに進んでいるとは言い難く、2011(平成23)年度に学校図書館図書標準で定めた蔵書数に達している公立学校は、小学校の56.8%、中学校の47.5%にすぎません。

特に問題なのは、図書室に備えられている百科事典や図鑑などが古いことです。調査によると、発行から10年以上たったものが小学校で55..2%、中学校では63.4%を占めています。科学的な常識が日々書き替えられているのに、多くの子どもたちは10年以上も前の事典や図鑑を使い続けているのです。

図書整備計画の費用が含まれている地方交付税は、市町村などの地方自治体に使い方が任されています。しかし、学校図書整備の予算を別の用途に使っている自治体が多いのが、現状なのです。文科省の調査には、都道府県・市町村ごとに学校図書館図書標準の達成状況を示されていますので、自分たちが住む自治体が、子どもたちの本のためにどれほどの力を入れているか、調べてみてはいかがでしょうか。

215とはずがたり:2013/05/20(月) 21:16:29

復帰の日に考える 井上ひさしさんと沖縄
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013051502000137.html
2013年5月15日

 劇作家の故井上ひさしさんが亡くなる間際まで書こうと執念を燃やした芝居があります。「木の上の軍隊」。沖縄戦の激戦地、伊江島がその舞台です。
 二〇一〇年四月、七十五歳で亡くなった井上さんは日本を代表する劇作家の一人です。直木賞を受賞した「手鎖心中」や「吉里吉里人」を書いた小説家、NHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」の脚本家でもあります。
 鋭い社会風刺と、何といっても人間味あふれるユーモアが、亡くなって三年がたつ今も、多くの人々の心をとらえて離れません。

◆戦禍の重さに苦悩
 木の上の軍隊は、〇九年秋に肺がんと診断された井上さんが、病床で最後の力を振り絞って書こうとした芝居でした。
 入院後、一度は井上さん自身の脚本で上演が発表され、延期された「未完の遺作」でもあります。
 太平洋戦争末期の一九四五年四月、米軍は伊江島にすさまじい砲撃を加えた後に上陸。日本軍はほぼ全滅し、多くの住民も犠牲になります。生き延びた本土出身の上官と沖縄出身の新兵が、ガジュマルという木の上に身を隠して約二年間暮らす、という物語です。
 実はこの筋書き、井上さんの創作ではなく、実際にあった話に基づいています。ある雑誌に掲載された新兵の証言を目にしたことが、着想のきっかけでした。これを基に、井上さんは九〇年と二〇一〇年の二回、上演を試みます。
 「沖縄戦はあまりにも重く、井上芝居の真骨頂であるユーモアが入り込む余地がない。地元でもユーモアのある話としてみんなが知っているこの題材を見つけて『これなら書ける』と思って飛び付いたのではないでしょうか」
 井上さんの劇団「こまつ座」を受け継いだ三女の麻矢さんは、こう振り返ります。

◆「言葉奪う」と怒り
 井上さんはずいぶん前から、沖縄戦に限らず、沖縄のことを書きたいと思っていたようです。
 沖縄には、かつて琉球国という日本とは別の国家だった歴史があります。日本国とされたのは、江戸時代の島津侵攻や明治時代の琉球処分によってです。
 日本への同化は、本土による支配のみならず、沖縄の人から沖縄の言葉を奪うことも意味します。学校では沖縄方言を使った生徒に罰則として「方言札」を持たせたり、首に掛けさせたりして標準語の使用が強制されました。戦時中は方言を使えばスパイ扱いです。
 表現者として言葉を大事にした井上さんです。「沖縄の言葉を奪うことは、沖縄の文化を奪うことだ」という怒りが沖縄を描こうとした原動力になったのでしょう。
 井上さんは沖縄に関する資料を集め、二〇〇〇年には沖縄を訪ねてもいます。よりよいものを書くために「遅筆堂」の異名をとる井上さんです。「木の上の軍隊」は結局、未完に終わりました。
 がんが見つかり、次に書くのは沖縄のことだ、と心に決めながらも、病の進む速さが、筆を追い越してしまったのです。
 残されたのは大量の資料と一枚のメモでした。麻矢さんはこう話します。「書かなかったことが父の最大のメッセージだと思う。そのこと自体が、沖縄の傷や、問題の深さを物語っているからです」
 それでも麻矢さんは動きだします。井上ファンから上演を望む声が相次いで寄せられたからです。
 井上さんの思いをどう表現するのか。井上芝居の多くを手掛け、沖縄で演劇指導の経験もある栗山民也さんに演出を、若手劇作家、蓬莱竜太さんに脚本を委ねます。完成まで二年を要しました。
 緊張感が徐々に薄れ、米兵の残飯で太り、目の前に広がる米軍基地をただ眺めるだけの上官と、上官の変節に疑問を抱きながらも、信じるしかないと、もがく新兵。
 上官は本土の、新兵は沖縄の人間の象徴です。経済的な繁栄を享受し、沖縄が負う米軍基地の重圧に無関心な本土と、いつかは土地を取り戻してくれると信じ続けざるを得ない沖縄との「ぐちゃぐちゃな」関係が描き出されます。

◆県民の痛みを思い
 きょうは一九七二年に沖縄の施政権が米国から返還されて四十一周年の記念日ですが、沖縄にはなお在日米軍基地の74%が集中しています。芝居の舞台となった伊江島では、米海兵隊の飛行場が今も島の面積の三割以上を占め、オスプレイの訓練も行われています。
 基本的人権の尊重をうたう日本国憲法よりも、米軍人らの特権的地位を優先する日米地位協定が幅を利かせるのが沖縄の現実です。
 同じ日本に生きる者として、沖縄県民の痛みに何をすべきか。それを深く考えることが、沖縄をめぐる井上さんの問題意識に応えることになる、と思うのです。

216とはずがたり:2013/08/16(金) 19:51:27

2013.8.16 12:12
はだしのゲンを閉架に 松江市教委が要請
http://www.sanspo.com/geino/news/20130816/sot13081612130000-n1.html

 松江市教育委員会が、原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」を子供が自由に閲覧できない「閉架」の措置を取るよう市内の全市立小中学校に求めていたことが16日、分かった。

 市教委によると、首をはねたり、女性を乱暴したりする場面があることから、昨年12月に学校側に口頭で要請。これを受け、各学校は閲覧に教員の許可が必要として、貸し出しは禁止する措置を取った。

 市教委の古川康徳副教育長は「作品自体は高い価値があると思う。ただ発達段階の子供にとって、一部の表現が適切かどうかは疑問が残る部分がある」と話している。

 市民から昨年8月、作品の歴史認識をめぐって学校の図書館から作品の撤去を求める陳情があり、市議会は同12月に不採択とした。ただ、市議会で「大変過激な文章や絵がこの漫画を占めている」という意見が出たことから、市教委が取り扱いを検討していた。(共同)

217とはずがたり:2013/08/23(金) 15:01:06

松江といい鳥取といい山陰はどうなってんだろうねぇ。

はだしのゲン:鳥取市立中央図書館が閲覧制限を撤回
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/20130823k0000e040188000c.html
毎日新聞2013年8月23日(金)11:10

 鳥取市立中央図書館は、事務室に移して自由に閲覧できないようにしていた漫画「はだしのゲン」を、館内の一般書のコミックコーナーに移した。

 図書館によると、閲覧制限を知った市民らから問い合わせが相次いだため、21日に急きょ職員会議を開催。「市民の自由な論議の基になる材料を提供するのが図書館の役目」(西尾肇館長)などの理由から、コミックコーナーに置くことを決めた。22日現在、図書館が所蔵するゲン5セットは全て貸し出されており、予約も入っているという。

 図書館では2011年夏、ゲンを読んだ子供の保護者から「小さな子が目にする場所に置くのはいかがなものか」とクレームがあり、貸し出しカウンター裏の事務室に置いていた。【川瀬慎一朗】

218とはずがたり:2013/08/23(金) 15:02:20

「はだしのゲン」はどんな本か 「閉架」措置で物議
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20130822515.html
産経新聞2013年8月22日(木)10:42

 米国による原爆投下後の広島を生きる少年を描いた漫画「はだしのゲン」(中沢啓治著)が物議をかもしている。松江市教育委員会が市内の公立小中学校に、倉庫などにしまって図書館で自由に読めなくする「閉架」措置をとるよう指示したのがきっかけだ。

 この作品の残虐表現について「発達段階の子供に適切かどうか疑問」と判断した市教委に対し、いくつかの新聞が社説で取り上げ批判する事態になっている。例えばこんな論調である。

 「閲覧制限はすぐ撤回を」(20日付朝日新聞)

 「戦争知る貴重な作品だ」(同日付毎日新聞)

 「彼に平和を教わった」(21日付東京新聞)

 どれも「ゲン」を高く評価した上で、市教委の指示に関しては「子どもたちの(原爆に関心を持つ)そうした出会いを奪いかねない」(朝日)、「子供たちが考える機会を奪う」(毎日)、「子どもたちよ、もっとゲンに触れ、そして自分で感じてほしい」(東京)などと主張する。

 ◆残虐な表現多く

 だが、これらの社説は、実際の「ゲン」の作品世界とは遊離していないか。社説を書いた各紙の論説委員は、本当に「ゲン」を読んでいるのかと疑問に思う。

 40年近く前、小学校の学級文庫に並ぶこの作品を読んだ筆者は、そこから「平和の尊さを学ぶ」(毎日)というより、人間社会の「悪意」と「憎しみ」ばかりを印象に刻んだ。グロテスクな表現と登場人物の自己中心的な言い分にうんざりした記憶はあっても、「中沢さんの思いに子どもたちが共感した」(朝日)とはにわかに信じがたい。

 3紙の社説は具体的に触れていないが、「ゲン」では何ら根拠も示さず旧日本軍の「蛮行」が「これでもか」というほど語られる。

 「妊婦の腹を切りさいて中の赤ん坊を引っ張り出したり」「女性の性器の中に一升ビンがどれだけ入るかたたきこんで骨盤をくだいて殺したり」…。

 特に天皇に対しては、作者の思想の反映か異様なまでの憎悪が向けられる。

 「いまだに戦争責任をとらずにふんぞりかえっとる天皇」「殺人罪で永久に刑務所に入らんといけん奴(やつ)はこの日本にはいっぱい、いっぱいおるよ。まずは最高の殺人者天皇じゃ」

 ◆反日論拠の一つ

 東京社説によると「ゲン」は、韓国では全10巻3万セットを売り上げるベストセラーだという。さだめし、韓国の「反日」活動の論拠の一つとして利用されていることだろう。

 朝日社説は「漫画を否定しがちだった先生たちが、限られた図書館予算の中から『ゲン』を積極的に受け入れたのも、作品のメッセージ力が強かったからこそだ」と持ち上げる。とはいえ、日教組好みのメッセージだったからこそ、学校現場で普及したのだから当たり前の話である。

 憲法は表現の自由を保障しており、「ゲン」のような漫画があってもいい。だが、それと教育現場にふさわしいかはおのずと別問題だ。「閉架」措置うんぬん以前に、小中学校に常備すべき本だとはとても思えない。(政治部編集委員・阿比留瑠比)

219とはずがたり:2013/09/07(土) 09:22:53

美術スレの方が適当かな?

宮崎駿監督が引退会見「僕は文化人にはなりたくない、町工場の親父」
http://news.goo.ne.jp/article/mycom/entertainment/mycom_850079.html
マイナビニュース2013年9月6日(金)16:23

現在公開中のアニメーション映画『風立ちぬ』をもって引退することを表明していたスタジオジブリ・宮崎駿監督の引退会見が6日、都内で行われた。

会見には、スタジオジブリの代表取締役社長・星野康二氏を進行役に、宮崎監督と鈴木敏夫プロデューサーが登場。宮崎監督は「僕は何度も辞めると言って騒ぎを起こしてきた人間なので、どうせまただろうと思っている方も多いでしょうけど、今回は本気です」と、引退の意思を改めて表明した。

そう述べた一方で「後10年は仕事をしたい、車が運転できる限りはアトリエに通いたい」とも話しており、長編アニメーション映画の製作には関わらないものの、「三鷹の森 ジブリ美術館」の展示品や自身の"やりたいこと"を続けていくという。具体的なことについては「僕は自由です。やってもやらなくても自由。今はそこに頭を使わない」と話している。

現在72歳の宮崎監督は、引退理由の一つとして「『ポニョ』の時に比べると机を離れるのが30分早くなった」と年齡的な衰えについても言及し、「『風立ちぬ』は5年かかった。次の作品を考えだすと、この年齡なら(完成にかかる年数は)5年ではすまない。僕の長編アニメーションの時代は終わったんだ、もしやりたくなっても年寄りの世まい言で片付けられればと思っている」と明かしている。

また、記者の「今後も何かしらの形で世界に向けて発信してしていきたいという想いは?」という質問には、「僕は文化人にはなりたくない、僕は町工場のオヤジなので何かを発信していきたいとは思いません」と答えている。

スタジオジブリ最新作で、宮崎監督によるアニメーション映画『風立ちぬ』は、第70回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、公式上映の翌朝にはイタリア各紙が大絶賛。イタリアの老舗全国紙「CORRIERE DELLA SERA」(コリエーレ・デッラ・セーラ)では、宮崎監督の顔写真と場面カットが一面を飾り「ベネチアに夢を見せてくれる平和主義なおとぎ話。創造性、夢、愛への讃歌歌った作品だ。映画の中で『才能は10年だ』という言葉があるが、彼の場合は例外であろう」と評した。また、各誌の"星取り"でも現時点でのコンペティション部門上映作品に比べて軒並み高評価を獲得し、アニメーションとしては史上初となる「金獅子賞」への期待が高まっている。

220とはずがたり:2013/09/07(土) 09:23:09

宮崎駿監督:サバサバと「自由です」繰り返す…引退会見
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/20130907k0000m040073000c.html
毎日新聞2013年9月6日(金)20:48

 「1作ごとにたどり着けるところまでは行けた。振り向かず、同じ事をしないつもりでやってきた」。6日、長編アニメ製作からの引退を正式表明した宮崎駿監督(72)は、デビュー以来の30年をこう振り返った。集まった報道陣は、国内外から約600人。現在の心境を、時折笑いを交えながら、サバサバと「自由です」と繰り返した。

 思い入れのある作品に「ハウルの動く城」を挙げ、「トゲのように残る。ゲームの世界をドラマにしようと格闘したが、スタートが間違っていたかもしれない」。映画作りの姿勢として「子供たちにこの世は生きるに値すると伝えるのが根幹にあると思ってきた」と信念を口にした。

 鈴木敏夫プロデューサーに引退を告げたのは6月。「もうダメだ」という宮崎監督に、鈴木プロデューサーは「僕自身ホッとする部分があった。ご苦労様という気分が湧いた」という。今後は「前からやりたかったことがあるが、アニメではない。文化人にはならず、町工場のオヤジを貫きたい」。

 スタジオジブリについては若手の作品にも関わらない、と明言。「重しがなくなるんだから、『どういうふうにやらしてほしい』という声が、若いスタッフから鈴木さんに届くことを願っている」と言い切った。

 会見は1時間半にわたった。「長い間お世話になりました」と一礼し、締めくくった。

 公開中の「風立ちぬ」は第70回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品。7日夜(日本時間8日未明)の発表が注目される。

 一方、引退会見を受け、宮崎アニメゆかりの地の関係者やファンから、惜しむ声やさらなる創作を期待する声が上がった。

 「崖の上のポニョ」の舞台のモデルとされる広島県福山市の景勝地・鞆の浦。宮崎監督は2005年以降、鞆の浦の古民家に計2カ月ほど1人で滞在した。自炊道具一式を貸した地元のNPO代表、松居秀子さん(62)は「『大作の後は身も心もボロボロ。現実の自分に戻す作業をするんです』と話していた。黙々と1人暮らしをする様子は、まるでリハビリみたいだった」と振り返る。「あの人が創作活動をやめるとは思えない。時間が自由になったら、またこの海を見に来てほしい」と期待を込めた。

 埼玉県所沢市と東京都東村山市にまたがる緑地「淵(ふち)の森」は、付近に住まいのある宮崎監督が「となりのトトロ」の構想を練ったとされる場所。監督は森の保全のため1996年、両市に3億円を寄付した。「淵の森の会」の安田敏男事務局長(66)が先月、川の清掃作業で会った際、監督は「ここではゴミ拾いのおじさんでいいんだよ」と話していたという。「あの人はきっと次を考えている。もっと環境や日本、いや世界の平和を考えた活動をしてほしい」と話した。

 東京・有楽町のTOHOシネマズスカラ座に、「風立ちぬ」を見に来た東京都港区の会社員、伊藤健児さん(39)は小学生からのファン。「今後は次の世代を育てる側に回ってほしい」。埼玉県川口市の大学生、堀琢也さん(20)は「『風立ちぬ』は今までと違って大人向け。最後と決めてメッセージを込めたのかもと感じた。長編とは別の形で世の中に作品を送り出してもらいたい」と話した。【広瀬登、稲生陽、海老名富夫、小泉大士】

221とはずがたり:2013/09/07(土) 09:23:25

宮崎駿監督が『ナウシカ』を作った理由「当時の浮かれた日本に頭にきていた」
http://news.goo.ne.jp/article/mycom/entertainment/mycom_850224.html
マイナビニュース2013年9月6日(金)22:11

スタジオジブリの宮崎駿監督が6日、都内で引退会見を行い「僕は何度も辞めると言ってきましたが、今回は本気です」と、引退の意思を改めて表明した。

宮崎監督はこれまでに1979年の『ルパン三世 カリオストロの城』から最新作の『風立ちぬ』まで、計11作品の長編アニメーションを手がけてきたが、この日の引退会見では『風立ちぬ』に加え、『風の谷のナウシカ』(1984年)や『ハウルの動く城』(2004年)といった過去の作品についても言及している。

まず、ファンの間では続編の声も多い『風の谷のナウシカ』は、記者から続編について質問が飛ぶと「ありません」と一言。スタジオジブリ立ち上げ当初を「ジブリを作った頃、日本は浮かれ騒いでいる時代だった。経済大国になり"ジャパン イズ ナンバーワン"なんて言われていたけど、僕は頭にきていました。頭にきていなければ『ナウシカ』なんかはつくらない」と振り返り、『天空の城ラピュタ』(1986年)や『となりのトトロ』(1988年)なども含めて「経済は賑やかなんだけど、では心の方はどうなんだ、という想いで作った」と明かしていた。

「最も思い入れのある作品は?」という質問には、『ハウルの動く城』を挙げて「一番自分の中にトゲのように残っている。ゲームの世界なんです。それをゲームではなく、ドラマにしようとして本当に格闘した。スタートが間違ってたのかもしれないな」とはにかみながら、「基本的に子供たちに"この世は生きるに値する"と伝えることが、この仕事の根幹になければならないと思っています。それは今も変わっていません」と、これまでの作品に込めた共通のメッセージについて説明した。

そして、第70回「ヴェネチア国際映画祭」コンペティション部門への出品からイタリアでも大絶賛、アニメーションとしては史上初となる「金獅子賞」への期待も高まっている最新作『風立ちぬ』。本作については「映画を見ていただければわかると思っている。日本が軍国主義に向かっていく時代がモチーフで、家族、スタッフからも疑問は出ていました。それに答える形で作った作品」と述懐していた。

また、『風立ちぬ』について語る中で宮崎監督は、「監督になる前にアニメーションというものは、世界の秘密をのぞき見ること、風や人の動き、表情やまなざし、体の筋肉の動きなどに世界の秘密が隠されている、と思える仕事だとわかった。それがわかった途端に、自分の仕事が奥深く、やるに値する仕事だと思えました」と話している。

(C) 2013 二馬力・GNDHDDTK

222とはずがたり:2013/09/09(月) 19:50:42
久しぶりに読みたくなったな♪

漫画「AKIRA」31年前に20年東京五輪予言
http://news.goo.ne.jp/article/hochi/entertainment/20130909-134-OHT1T00023.html?fr=rk
スポーツ報知2013年9月9日(月)08:10

 アニメや漫画ファンの中では、大友克洋監督(59)の“予言”が的中したと話題になっている。

 代表作「AKIRA」の舞台設定は「新型爆弾により荒廃したものの、オリンピックを翌年に控え、再開発工事が進む2019年の東京」。88年に公開されたアニメ映画の原作でもある漫画が発表されたのは82年。今から31年も前に、20年の東京五輪を“予見”していたことになる。

 同作では、主人公・金田らが乗る個性あふれるバイクが象徴的であることから、ネット上では「開会式では『AKIRA』のバイクが登場するかな?」などの書き込みも。

224とはずがたり:2013/10/23(水) 10:53:03

地図のゼンリン、2億円の赤字に カーナビ向けが苦戦
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/SEB201310220048.html?fr=rk
朝日新聞2013年10月22日(火)23:21

 【平林大輔】地図情報大手のゼンリン(北九州市)は22日、2013年9月中間期の業績予想を下方修正し、純損益が2億円の赤字になる見込みだと発表した。5月時点の前回予想では2億円の黒字としていた。中間期に純損益が赤字に転落するのは9年ぶり。

 カーナビ用に地図データを提供する事業の売り上げの減少が響く。国内の新車市場では、低燃費で維持費が安い軽自動車に人気が集まり、カーナビも低価格の製品に人気が集中。低価格のカーナビでは、提供する地図データの利用料も安くなり、カーナビをつけない客も増えている。そのあおりを受けたという。

 売上高の予想は前回を4・7%下回る240億円、営業利益の予想も95%減の4千万円にそれぞれ引き下げた。通期の業績予想は売上高560億円、純利益25億円のまま据え置いたが、「修正するかどうかを含めて精査中」としている。

 ゼンリンは、カーナビ用の地図データを自動車やカーナビのメーカーに供給する事業で、トヨタ自動車系やパイオニア系の会社と並ぶ国内3大メーカーの一つ。

225メンズ 時計:2013/10/26(土) 12:31:40
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226とはずがたり:2013/11/10(日) 16:49:38

図書館はTSUTAYAとスタバの“おまけ”?  民間委託で利用者急増も、トラブル&疑問の声が噴出
http://biz-journal.jp/2013/05/post_2150.html
2013.05.22

 TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を指定管理者とした、武雄市図書館が4月1日にリニューアルオープンした。オープンから1カ月が経った武雄市図書館(佐賀県)の様子を、5月20日の日本経済新聞朝刊が詳しく伝えている。

 図書館は武雄市が約4億5千万円、CCCが約3億円を負担して改装。建物の入口近くに、DVDレンタルの「TSUTAYA」と新刊書店の「蔦屋書店」、スターバックスコーヒーがオープンした。それらは図書館とは隔たっておらず、民間の店舗と公共の図書館が混在している形だ。閲覧用の机は飲み物片手に本を読む人でほぼ満席だという。

 また、午前10時から午後6時までだった開館時間は、改装後は午前9時から午後9時までへと4時間延長。年中無休にもなった。さらに、TSUTAYAのポイントカード「Tカード」を図書館利用カードとして使うことも可能で、セルフカウンターで貸し出しを行えば、3ポイント(3円)が付与される。

 民間ならではのおしゃれさと利便性で来館者を増やし、4月末時点の来館者数は1日平均3312人と、改装前の5倍に及ぶ。武雄市は年間1億1千万円の委託料をCCCに支払いながらも、直接運営時よりも年間1千万円のコスト削減を見込んでおり、好調な滑り出しといえるだろう。

 CCCへの図書館運営委託を推進してきた、武雄市の樋渡啓祐市長はニュースサイト・NEWS47が13日に配信した記事で、「正直、この勢いは予想外だった」と発言。さらに今後、利用者目線で利便性などを追求する「市民価値」の向上を武雄市図書館で創出し、「他の分野にもどんどん広げていきたい」とも述べ、意欲的な姿勢を見せている。

 そんな武雄市図書館を実際に見ようと、全国の市議会議員らが視察に訪れている。

 大阪府大阪市の市位謙太市議会議員は自身のブログで、写真を交えて視察の様子を報告。「民間が運営する図書館について賛否両論ありますが、来場者数がすべてだと思います」「武雄図書館はこれからも目を離せません」など、武雄市の取り組みを支持した。

 また、現在の指定管理者との契約が来春に切れる、三重県松阪市の山中光茂市長は4月24日の記者会見で、3月に武雄市図書館を内覧したことに触れ、「館内にコーヒーチェーンのスターバックスが入り、図書館の配置や自動貸し出し機も画期的だった」と発言したことを、4月25日の朝日新聞地方版が伝えている。

 全国から関心を集めている武雄市図書館だが、一方で批判的な声もある。前出の日本経済新聞の記事では、「市が税金で書店を誘致したようなもの。太刀打ちできず、このままでは廃業するしかない」との、市内で書店を営む男性の声を紹介。商業店舗を併存させる運営方法や、「書籍の無償貸与に限定する著作権法に抵触する」恐れのあるTカードのポイント付与などについて、問題提起している。

227とはずがたり:2013/11/10(日) 16:50:00
>>226-227
 また、すでにトラブルも生じている。図書館エリアの共有席に座った利用者に、スターバックスコーヒーのスタッフが商品購入の有無を聞く誤った対応があったと、佐賀新聞が15日配信の記事で報じた。

 館内の飲食可能なスペースには、スターバックスコーヒーの営業席50席と共有席16席、テラス席(共有)36席がある。このうち、営業席の利用にはスターバックスコーヒーでの商品購入が必要だが、共有席は購入しなくても座れる。しかし、スターバックスコーヒーのスタッフが認識不足で、共有席に座っていた利用者に「商品を買い求めた人の席です」と誤った案内をしてしまったという。

 苦情が寄せられたことで、図書館側は15日までに「お詫び」をホームページに掲載。樋渡市長も自身のブログで謝罪し、「今後とも、武雄市としては、CCCと力を合わせて、修正すべきところは修正しながら、より良き図書館となるように力を尽くして参ります」と述べている。

 しかし、今回のトラブルについては、複数の利用者が数日前からツイッターなどで「おかしい」と指摘していたほか、「お詫び」に掲載された営業席50席についても疑問視する声が上がっている。

 スターバックスコーヒーの公式サイトでは当初、座席数が6席と表示されていたほか、保健所に提出されていた図面に明示された座席もカウンターの6席のみだったことが、ネットユーザーによって指摘されている。

 また、スターバックスコーヒーの商品を購入しないでも利用できる席が少ないことから、ツイッターでは「ツタヤとスタバの片隅に図書館をくっつけた感じですね」と皮肉る声も見られた。
 日本図書館協会によると、全国に3000館以上ある市町村立図書館で、民間が指定管理者となっているのは205館。財政難から運営を民間に委託する自治体はさらに増える可能性がある。今回のトラブルで市民から寄せられた意見に、武雄市とCCCがどう対応するのかーー今後の図書館のあり方を探るために、全国の自治体から注目が集まっている。
(文=blueprint)

228とはずがたり:2013/11/14(木) 16:15:47
ケーキにスープ、おしゃべり自由の女子大図書館
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131114-OYT1T00387.htm?from=blist

 武庫川女子大の中央図書館(兵庫県西宮市池開町)が、学生の声を大幅に取り入れて生まれ変わり、16日に正式オープンする。

 飲み物片手に読書や会話を楽しめるカフェスペースを設けたり、就活関連図書を20倍に増やしたり。バッグを入れるかごも用意するなど「使いたくなる図書館」への改装で、学生の活字離れに歯止めをかける考えだ。

 中央図書館は1993年に完成し、地上6階、地下1階。夏休みに合わせて改装工事を行い、9月17日にプレオープンした。

 1階入り口は「館の顔」にあたると、これまで新着雑誌と新聞を並べていたコーナーを移動し、有名チェーン店を思わせるダークブラウンの内装で統一したカフェコーナーを開設。食べ物や飲み物を持ち込め、16日からは、学生が考案したパウンドケーキやスープなどを販売する。

 4人掛けの対面式テーブルを100席分用意。「荷物を床に直接置きたくない」との声を受けて、かごや荷物を収納できる椅子を導入した。おしゃべりも自由で、学生たちは読書だけでなく、食事や試験勉強などをして過ごしている。

 ペットボトルを机に置き、友人4人と教員採用試験の勉強をしていた健康・スポーツ科学部3年の学生(20)は「分からない問題を友達と相談しながらできる。1人でやるよりも効率がいい」と話す。

 5階には「就活コーナー」を設置。資格試験のガイド本や企業研究の参考書、面接のマニュアル本などを、200冊から4000冊に増やした。さらに、6階は「ディスカッションフロア」で、ゼミやサークルなどの打ち合わせを想定。壁一面をホワイトボードにし、話しやすいようにと、机を向かい合わせに並べた。

 同館は昨年6月、学生にアンケートを実施。「コーヒーを飲みながら勉強したい」「友人と話をしながら本を読んだり、勉強したりしたい」といった声が多く寄せられた。それらを踏まえた改装で、1日平均約600人だった利用者は1000〜1200人に増加。川崎安子課長補佐(42)は「ニーズに合わせて変わることで、より多くの人に役立ててもらえる図書館になったのでは」と話している。(松田俊輔) 

(2013年11月14日15時14分 読売新聞)

229とはずがたり:2013/11/20(水) 08:56:56
今日はニルスのふしぎな旅作者の生誕155年だそうな。

https://www.google.co.jp/webhp?tab=ww&ei=XfqLUsd2p6KIB7rMgMgI&ved=0CBUQ1S4#ct=selma-lagerlofs-155th-birthday-5805043437535232-hp&hl=ja&oi=ddle&q=%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%9E+%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%B4

230とはずがたり:2013/11/29(金) 19:00:24

面白い♪
キンドル版で本もだしてるようだ。

http://d.hatena.ne.jp/Delete_All/

231とはずがたり:2013/12/19(木) 14:19:46

石原慎太郎、集英社に小説売り込むも拒絶される…徳洲会事件で検察が追及の可能性も
2013.12.17
http://biz-journal.jp/2013/12/post_3633.html

 医療法人・徳洲会の公職選挙違反事件が広がりを見せ、ついには同法人前理事長・徳田虎雄の妻である徳田秀子までが逮捕された。
 この事件に関連して猪瀬直樹東京都知事が徳洲会から5000万円を受け取っていたことが発覚し、都議会で厳しい追及を受ける様子が連日メディアで報じられているが、実は徳洲会と実懇関係にあったのは前都知事の石原慎太郎であり、東京地検特捜部の狙いも石原だったといわれている。しかし石原は、徳洲会からの資金提供を否定するなど「このまま逃げ切る可能性も高い」(社会部記者)との見方さえある。

 そんな石原だが、“本業”の作家としては逃げ切るどころか、残念なトラブルに見舞われていたらしい。季刊文芸誌「en-taxi」(扶桑社/11月号)には『東京五輪決定に思うこと』という石原へのインタビュー記事が掲載されている。そこで石原は、自身が五輪招致に失敗したことへの愚痴やIOCに対する不満を漏らしているのだが、いつものように話はどんどん脱線し、自身の小説に関する愚痴にまで言及し始めるのだ。

 同記事によると、石原は「久しぶりに『すばる』に小説を載せようと思って編集部に電話した」という。「すばる」は集英社発行の月刊文芸誌だが、石原が何度電話しても編集長は出てこない。それでも電話を続けた石原だったが、3度目でやっと編集長につながった。しかし--。

「女の編集長でね、『あなたの小説は一切載せません』」と拒絶されたというのだ。その理由を女性編集長は「あなたは差別主義者です。あなたの『三国人』という言葉は許せない」と言い放ったという。しかし石原は引き下がらなかった。2000年に問題となった石原の「三国人発言」は国会でも問題になったが、当時の法務大臣も問題ないとの見解を示したなどと反論したが、編集長は一歩も引かなかったという。

 そして意外にも石原は、この編集長に対し「これは勇気ある女だなと思ったね」と脱帽する様子まで見せているのだ。

 さらに石原は1957年に発表した小説『完全な遊戯』をめぐり、「群像」(講談社)編集長の大久保房男と口論になったことを持ち出し、「高見(順)さんの家でぶん殴ったんだ。あれも変なやろうだったな」「喧嘩して講談社の雑誌にも載らなくなってね」と古いエピソードを開陳するのだ。

●影響力の低下が否めない石原

 文藝編集者は、現在、文壇で石原が置かれている状況について、次のように明かす。

「いまや石原慎太郎の小説など売れませんし、出版社も相手にしたくない。ここ10年以上、石原の作品を掲載してくれるのは全集を出版している文藝春秋くらいだった。しかし石原が昨年芥川賞の選考委員を辞めたことで、文春でも影響力の低下は否めない。石原は文壇にとっては“終わった”過去の人なんです」

 切羽詰って電話した先が集英社だったというのも、石原の影響力の低下と老いを感じるものだ。

 というのも10年に石原都政が施行した東京都青少年健全育成条例改正に関し、当時の集英社専務が猛反発、「ぜひ石原慎太郎をぶっ飛ばすような漫画を」と漫画家たちを叱咤激励したこともあったのだ。また12年の第146回芥川賞を受賞し、石原を揶揄した田中慎弥は「すばる」出身。そんな過去に因縁のある集英社へ自ら“売り込み”を掛けざるを得なかった石原には、哀れささえ感じるのだ。

 文壇的にも政治的にも神通力の利かなくなった現在の石原は、本当に特捜部の追及から免れることができるのか。今後も目が離せない。
(文=編集部)

232とはずがたり:2013/12/22(日) 16:23:16

蒋介石の曾孫イケメンすぎワロタww
http://newclassic.jp/archives/3116
by:The New Classic編集部

中国近現代史を語る上で蒋介石は欠かすことのできないキーパーソンの一人である。中華民国の建国者である孫文の死後、国民党内で実権を伸ばし、1926年に北方軍閥に対する北伐を開始。満州事変後は国共合作のもと、日本との戦争を指導した。

そんな蒋介石の子孫のことはあまり知られていない。蒋介石は第二次大戦後、共産党との争いに敗れて台湾に亡命、同地に中華民国政府を樹立した。1971年に中華人民共和国に安保理の代表権が奪われるまでは国連加盟国としても認められていた。よって現在、蒋介石の子孫は台湾に暮らしている。蒋介石の曾孫、蒋友柏の写真がこちらだ。

(ttp://culture.people.com.cn/mediafile/201110/25/F201110251624291915413059.jpg)

イ、イケメン……

(ttp://res.ent.ifeng.com/attachments/2010/05/21/174b2d00d5208293804d7e557bf70f54.jpg)

蒋友柏はアメリカ・ニューヨーク大学財政金融学科に留学、卒業後は政界へ入らず、2003年、デザイン会社「橙果設計公司 (DEM) 」を起業した。

(ttp://tw.haiwainet.cn/NMediaFile/2013/0121/LOCAL201301211530000582865234216.jpg)

坊主も似合ってます。

(ttp://i3.dpfile.com/groups/grouppic/2010-08-21/freelunch_684600_4404460_m.jpg)

左は弟の蒋友常。こっちもイケメン。

(ttp://www.cssa-gre.org.uk/uploadfile/200908/20090808090022797.jpg)

蒋友常はニューヨークのパーソンズ・デザイン学校を卒業後、台湾に戻り兄の会社を手伝っている。

二人の曽祖父・蒋介石は台湾亡命後、二・二八事件と呼ばれる白色テロを起こし、数万とも言われる民衆を虐殺。その後、数十年という長期にわたって台湾全土で戒厳令を敷き、独裁的権限を振るった。このため台湾の住民にとって今なお蒋介石は評価の分かれる人物である。

自身のアイデンティティにもかかわるこの問題について、蒋友柏はしたたかだった。彼はかつて蒋家が台湾人民に迫害を加えたことを公式に認め、インタビューに答えて蒋介石と国民党を批判した。友柏の狙いは、蒋家のネームブランドを積極的に利用してメディアに露出し、自社の宣伝活動を行うことにあった。

この捨て身とも言えるPR活動の結果、蒋友柏のデザイン会社は順調に業績を伸ばしていく。2005年にはコンペを勝ち抜き、フランス・ルノーF1チームのロゴデザインを担当。国際的にデザインの実力が認められることとなった。

ちなみに、中国共産党の毛沢東にも孫がいる。名前を毛新宇という。1970年生まれで、92年に中国人民大学歴史系を卒業。彼の代表的な研究成果は「第二次世界大戦に貢献した最大の国は、ソ連と我が祖父毛沢東率いる中国である」というものだ。そんな毛新宇の写真がこちら。

(ttp://www.milnews2.com/uploadfile/2013/0916/20130916041541406.jpg)

(ttp://forum.dwnews.com/attachments/day_111018/20111018_532b2c6449acaf92ec57OIRErSppMyDP.jpg)

(ttp://blog-imgs-47-origin.fc2.com/c/h/i/china8/101001sunzi_20.jpg)


もちろん、人を見た目で判断することはできない。何と言っても彼は2003年に中国人民解放軍の最高学術機関とされる軍事科学院において博士号を取得しているのだ。未だ修士号すら持っていない筆者など足元にも及ばない。

そんな毛新宇博士がある学校に贈った文章がこちらである。

(ttp://fs.zhenjiang365.cn/bbsatt/day_130111/130111003988e3a6299148a58f.jpg)
(訳:一師はよい学校)

もはや目も当てられない。

人は見た目が9割
ttp://www.amazon.co.jp/gp/product/4106101378/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4106101378&linkCode=as2&tag=thetak-22

233とはずがたり:2014/01/10(金) 08:50:19

好きで一時期(随分昔だけど)良く読んでました。88ですから大往生でしょうけど淋しいですねぇ。ご冥福をお祈りします。

評論家の森本哲郎さん死去 88歳
http://www.asahi.com/articles/ASG1952LBG19UCLV00H.html
2014年1月10日05時03分

 世界各地を旅しながら文明や歴史を考察した評論家で元朝日新聞編集委員の森本哲郎(もりもと・てつろう)さんが5日、虚血性心不全で死去した。88歳だった。葬儀は近親者のみで行う。喪主は長男進さん。

 東京大哲学科卒、同大学院修士課程修了。東京新聞を経て1953年に朝日新聞に入社し、学芸部次長や「週刊朝日」副編集長などを歴任。日曜版連載「世界名作の旅」などの執筆で世界を巡る中で特にアフリカの砂漠にひかれ、持ち前の哲学的知見をまじえて「サハラ幻想行」「文明の旅」「人間へのはるかな旅」などの単行本にまとめた。

 72年にグアム島で元日本兵の横井庄一さんが発見された時は現地に向かい、横井さんが隠れていた穴ぐらが人家の近くだったことを報じて話題になった。

234とはずがたり:2014/03/13(木) 21:37:03
竹内薫の『99.9%は仮設 思い込みで判断しないための考え方』光文社新書を拾ったので読む♪
なかなか面白い。

一番面白かったのはミリカンの電子素量の実験で,データ改竄をやって最終的にノーベル賞をとったのだそうな。
嘘つきでもやったことが結果的に当たっていたからの勝利である。

願わくば専門教育がちゃんとしてなされてなくてしっかり論証出来なかった(と思われる)小保方さんの結論が結果としてなにがしかの新しさを含んでいて誰かがきちんと論証してくれるきっかけになることを祈る。
その場合も言い出しっぺのハーバード大かどっかの某が偉いって事になってしまうのかもしれないけど。

235とはずがたり:2014/03/13(木) 21:40:10

まだご存命だったとゎ。ご冥福をお祈りします。

作家の大西巨人さん死去 97歳、小説「神聖喜劇」
http://www.asahi.com/articles/ASG3D53Y9G3DUCLV00J.html
2014年3月13日01時18分

 超人的な記憶力と論理的思考力で、非人間的な軍隊組織に抵抗する兵士を描いた長編小説「神聖喜劇」で知られる作家の大西巨人(おおにし・きょじん、本名巨人〈のりと〉)さんが12日午前0時半、死去した。97歳だった。故人の遺志により葬儀は行わない。長男は作家の赤人(あかひと)さん。

 政治や差別問題にも筆をふるい、鋭い風刺で社会の問題点を突いた。約25年かけて1980年に完成した「神聖喜劇」は、主人公の陸軍2等兵が軍隊という強大な権力機構に独りで向き合い、上官らと渡り合う姿を描いた。松本清張や埴谷雄高らの支持を得た。原作にした漫画も出版され、2007年に日本漫画家協会賞大賞を受賞した。

 福岡市生まれ。九州大法文学部中退後、新聞社勤務を経て、召集で対馬要塞(ようさい)重砲兵連隊に入隊。戦後、福岡で「文化展望」の編集にあたり、日本共産党に入党。52年に上京、新日本文学会常任委員となった。評論「俗情との結託」(52年)で野間宏の「真空地帯」を大衆追従主義と批判し、野間や宮本顕治らと論争。その後、共産党と絶縁状態となり、72年に新日本文学会を退会した。

 小説に、労働運動の堕落を告発した「天路の奈落」、評論集に「戦争と性と革命」「巨人批評集」、朝日ジャーナル誌での連載をまとめた「巨人の未来風考察」などがある。

 遅筆、寡作で知られたが、晩年に「深淵」「縮図・インコ道理教」「地獄篇三部作」などの作品を発表し続けた。

 赤人さんによると、昨年暮れに肺炎で入院した後、自宅で療養していたという。

237とはずがたり:2014/04/19(土) 16:38:39

「破婚なら棄てて」太宰治の結婚誓約書、46年ぶり公開
http://www.asahi.com/articles/ASG4L5Q0LG4LUCVL01M.html?iref=comtop_6_03
板垣麻衣子2014年4月19日07時02分

 作家・太宰治(1909〜48)が石原美知子と結婚する際に井伏鱒二に宛てた「結婚誓約書」が、19日から46年ぶりに公開される。井伏とその妻が長く保管していた書簡で、遺品から見つけた遺族がこのほど、横浜市の神奈川近代文学館に寄贈した。同館で開催中の「生誕105年 太宰治展」の展示に、ほかの11通の書簡とともに急きょ加えられた。5月25日まで。

 「結婚誓約書」の公開は、68年に井伏の企画指導で開かれた「没後20年 太宰治展」以来となる。

 太宰は美知子との結婚前に、前妻と自殺をはかったことがある。38年に書かれたこの書簡の中で「ふたたび私が、破婚を繰りかえしたときには、私を、完全の狂人として、棄てて下さい」と、鬼気迫る様子で誓い、本名・津島修治の名で署名押印している。後日、婚礼後の別の書簡では「美知子を大事に致します。お世話になりました。ほんとうに、おかげさまでございました。しっかりやります」と述べている。(板垣麻衣子)

238とはずがたり:2014/04/21(月) 19:00:36

ブックファースト梅田店、きょう閉店 大型書店激戦区で旭屋書店に続き 店長「残念。再び梅田で営業したい」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140228/wlf14022810260009-n1.htm
2014.2.28 10:16

 大型書店がひしめく大阪・梅田で16年間営業した「ブックファースト梅田店」が28日をもって閉店する。入居する新阪急ビルの建て替え工事が理由。ビジネス書の豊富な品ぞろえで固定ファンを獲得した。同社が展開する関西圏の26店舗で最大の売り場面積を誇ったが、移転して営業を続ける予定はないという。

 同店は平成9年、同ビル1階に開店後、16年4月に売り場を3階まで拡大。ビジネス書の在庫数で他店との差別化を図り、午後10時半まで営業したことから、仕事帰りのサラリーマンらがこぞって利用したという。だが、来年度にも始まる同ビルと、隣接する阪神百貨店梅田本店の建て替えに伴い閉店が決まった。同店と御堂筋を挟んで向かい側にあった旭屋書店本店も平成23年12月に改築のため閉店。今回のブックファースト梅田店閉店をもって、同市営地下鉄東梅田駅周辺の大型書店が姿を消すことになる。

 最終営業日の28日、午前9時の開店から多くの利用者が訪れた。10年前から通う大阪府吹田市の会社員、大坪広幸さん(36)は「旭屋書店に続いて、職場に近い大型書店がなくなるのでさみしい」。店長の石坂大さん(40)は「多くの方に『閉店せずに続けて』と言っていただき、私としても残念な思い。また梅田で営業を再開したい」と話していた。

239とはずがたり:2014/04/21(月) 19:06:28
「筒井康隆」「田辺聖子」「山本一力」も通った“名物古書店”閉店…「横に座ると出世する」と言われた90歳店主の味わい深い「古本一筋人生」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140113/wlf14011318010028-n1.htm
2014.1.13 18:00

 大阪市北区黒崎町の天五中崎通商店街にある古書店「青空書房」が昨年末、67年の歴史に幕を下ろした。同店の“名物”は店主の坂本健一さん(90)。戦後間もないころ、焼け跡の闇市で戸板に古本を並べて商売を始めて以来「古本一筋」に進み、著名作家をはじめとした多くの人々に愛され、定休日用の自作ポスターも話題を呼んだ。高齢を理由とした閉店に対し、惜しむ声、感謝の声が広がった。(上岡由美)

■スタートは闇市

 坂本さんが古書店を始めたのは昭和21年。出征前に夜学に通いながら買いためた岩波文庫100冊を石炭箱に詰め、大阪・難波の新歌舞伎座前あたりに露店を出した。戦後の物のなかった時代だったが、カフカやサルトルの小説などが飛ぶように売れたといい、「当時の日本人は、知的なものに飢えていたんですね」と坂本さんは振り返る。

 その後、天五中崎通商店街の一角に「青空書房」を開店した。屋号は山手樹一郎さんの小説「青空浪人」「青空剣法」からもらい、青空のような明るくさわやかな心で商売したい、との願いを込めた。

 坂本さんの経営のモットーは「買い取りは本の価値に見合う価格で」。また、古書店の商売は客に語りかけないのが鉄則とされたが、坂本さんは客と一緒に本を探し「それ、いい本ですよ」と勧める。常連客には筒井康隆さん、田辺聖子さん、山本一力さんら作家も多く、いつしか「坂本さんの横に置かれたいすに座ると出世する」と評判になった。

 「これは筒井康隆さんのお母さんの愛用されたいすで、ここに座った人はなぜか偉くなっていく。不思議なご縁ですね」。坂本さんはこう言いながら座ることを勧めてきた。

 山本一力さんからは、かつて「明日は味方」という色紙をプレゼントされた。「どんな苦しいときも明日は味方だと思ったら勇気がわく。これは苦労しぬいた人だからこそいえる言葉です」と坂本さん。今も家族ぐるみの付き合いが続いており、平成22年2月に坂本さんの妻、和美さんが亡くなった際には、一力さんは旅先の金沢から通夜の席へ駆けつけてくれたという。

■定休日のポスターが評判

 そんな坂本さんを有名にしたのが、定休日にシャッターに張り出す手描きのポスター。創業以来、元日以外は休まない営業を続けたが、脳梗塞を患ったことなどから、約10年前に木曜と日曜を定休日にした。休みの日に店に来てもらっては申し訳ない、との思いから「ほんじつ休ませて戴(いただ)きます」というポスターに絵とメッセージを添えた。すると、このポスターを見ようと休日に訪れる人がいるなど反響を呼ぶことに。

 坂本さんは色とりどりのカラーペンを使い、下書きなしでその場で思いついたことを一気に描き上げる。季節の風物詩や花などの絵柄に、「困ったときは空を見よう そこに答えがきっとあるよ」や「くじける程ふかくなる つまづくほどやさしくなる」など味わい深い言葉を添えて。

 昨年12月29日の最後の定休日のポスターには、通天閣のイラストにこんな言葉がつづられていた。

 「大阪は日本の文化の根っこ 近松 西鶴 秋成 そや織田作 そして田辺聖子 どや ちょっと鼻高うしてもかめへんのとちゃいまっか 青空書房」。大阪が大好きな坂本さんの心意気が感じられる一文だ。

最後の営業日

 閉店のニュースは全国のファンらに広がり、遠方からファンが次々と訪れ、閉店を惜しんだり、坂本さんにねぎらいの声をかけるなどした。

 横浜市から来たという女性会社員(51)は「もっと暖かくなってから来るつもりだったのですが、ぜひお会いしたいと思って。坂本さんは生き字引のような方で何を聞いても答えてくれます。この店がなくなるのはめちゃくちゃ寂しい」と話した。

 閉店の日の12月31日。坂本さんは「最後の日でも平生通り営業させていただき、しもうて(仕舞って)、それが僕らしい終わり方だと思っています」と、いつも通り午前10時半に開店。店の最後を見届けようと古書ファンらが集まり、午後6時の閉店まで店内は終日にぎわった。

 坂本さんは、店の近くにある自宅をブックカフェにして、本好きの人たちの語らいの場にしようと計画している。「終点の『終』は終わりですが、『点』はあくまでも線上の点。私は90歳ですけど、これはゴールでありスタートでもあると思っています。また新しい何かが始まるような気がします」

 カフェがオープンすれば、また坂本さんの手描きのポスターを見ることができるかもしれない。

240とはずがたり:2014/05/19(月) 14:53:36

老舗出版 ネット強化 KADOKAWAとドワンゴが経営統合で合意
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140515/biz14051501020001-n1.htm
2014.5.15 01:02

KADOKAWA、ドワンゴ経営統合記者会見に臨む(左から)KADOKAWAの角川歴彦会長、佐藤辰男相談役、ドワンゴの川上量生会長=14日午後、東京都中央区(宮崎裕士撮影)
KADOKAWA、ドワンゴ経営統合記者会見に臨む(左から)KADOKAWAの角川歴彦会長、佐藤辰男相談役、ドワンゴの川上量生会長=14日午後、東京都中央区(宮崎裕士撮影)

 「角川書店」を展開する出版大手のKADOKAWAと、「ニコニコ動画」を手がけるインターネット動画配信大手のドワンゴは14日、共同で持ち株会社を設立し、経営統合することで合意したと発表した。老舗の出版社で映画、アニメなども手がけるメディア大手と、インターネットの新興企業の経営統合としては国内最大規模だ。

 10月1日付で統合持ち株会社「KADOKAWA・DWANGO」を設立、両社はそれぞれ持ち株会社傘下の完全子会社になる。持ち株会社の設立に当たり、KADOKAWAの株式1に対し、持ち株会社株1.168、ドワンゴ株1に対し、持ち株会社株1を割り当てる。

 持ち株会社の会長にはドワンゴの川上量生(のぶお)会長が就き、社長にKADOKAWAの佐藤辰男取締役相談役が就任する。

 KADOKAWAは昨年、子会社9社を吸収合併し、書籍、雑誌、アニメ、映画、ゲームなどの多くのコンテンツを活用した本格的なクロスメディア展開を図ってきた。しかし、インターネット活用やコンテンツのデジタル化で遅れている面もあり、今回、ドワンゴと経営統合し、ネット関連のコンテンツ事業を大幅に強化する。

 統合発表会見で川上会長は、「KADOKAWAは書籍という(情報提供の)プラットフォームも持っており、両社ともにコンテンツとプラットフォームを持つ。この企業同士の統合で、強みを生かす」と語った。

 また、KADOKAWAの角川歴彦(つぐひこ)会長は「両社はサブカルチャーを手がけるという意味で共通している。3年前から経営統合を川上会長に打診し、21世紀の新しいメディアをつくることを提案してきた」と、統合までの背景を説明した。

 KADOKAWA 昭和20年に出版社の角川書店として創業。文庫や雑誌、ビジネス書などの出版事業や、映画、アニメなどメディア関連事業を幅広く手掛ける。持ち株会社体制に移行後、平成25年に子会社9社を吸収し、現社名に変更した。26年3月期の連結売上高は1511億円、最終利益は75億円。

 ドワンゴ 平成9年設立のインターネット関連サービス会社。動画配信サイト「ニコニコ動画」の運営や、携帯向け音楽配信、ゲーム開発を手掛ける。25年9月期の連結売上高は359億円、最終利益は22億円。ドワンゴには、KADOKAWAのほか日本テレビ放送網やNTTが出資している。

241とはずがたり:2014/05/21(水) 09:29:49

アマゾンに本の出荷停止 3社、ポイント還元に抗議
2014.5.9 18:24 [雑誌・書籍]
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140509/biz14050918240023-n1.htm

 インターネット通販大手アマゾンが書籍価格の10%をポイント還元する学生向けのサービスは事実上の値引きに当たり、定価販売を約束した「再販契約」に違反するとして、中小出版社3社が9日、都内で記者会見し、アマゾンへの出荷を停止したと明らかにした。

 3社は緑風出版、水声社、晩成書房。「日本の出版文化を支えてきた再販制度をなし崩しにする」と抗議し、サービス対象から自社の本を除外するよう求めてきたが受け入れられず、出荷停止に踏み切った。期間は半年間で、対象から外れれば出荷を再開するという。

 緑風出版の高須次郎社長は「安定的な値段で本が出ることが読者の利益になる。値引きが進むと再販制度が壊れ、読者が損をすることになる」と理解を求めた。他に三元社と批評社も出荷停止に踏み切る。

 書籍などの著作物は独占禁止法の適用対象外で、再販制度によって出版社が価格を決められる。

242とはずがたり:2014/05/21(水) 09:32:22

黒船アマゾン、書店連合で迎撃 大手も参入の“無料”電子書籍、続々商品化
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140510/biz14051007000001-n1.htm
2014.5.10 07:00

 書店で雑誌を買うと、もれなく電子版も無料で付いてきます−。文教堂グループホールディングスが始めた「空飛ぶ本棚 sky storage service(スカイストレージサービス)」が注目されている。追加料金不要で、好きな雑誌を紙でも、スマートフォン(高機能携帯電話)などを用いて電子版でも読める。雑誌をシーンに応じて読み分けられる利便性の高さが評判だ。実店舗での持続的な販売増につなげられるか。“ハイブリッド雑誌”に期待がかかる。

広がる読書の幅

 仕組みはこうだ。読者はまず書店で雑誌を購入する。会計の際にもらえるクーポンコード(16けた)をスマホなどのアプリに入力。するとその電子版がダウンロードできるようになる。対象はファッション誌、経済誌、料理雑誌など計94誌(4月下旬時点)に上る。

 「紙と電子双方をそろえることで読書の幅を広げるのが狙い」(同社営業企画部)で、紙の雑誌は自宅で読み、読み切れない部分を電車内などでスマホを使って閲覧。自宅で旅行誌で旅程を練り、旅先ではタブレット端末で地図を見る−などシーンに応じた利用法は多様だ。

 電子版は保管場所を取らないためバックナンバーも取っておける。キーワード検索などデジタルコンテンツならではの機能も使える。これまで紙と電子版は別々に買う必要があったが、「空飛ぶ−」の対象雑誌なら値段は1冊分で済むのだから、確かにお得だ。

出だしは好調

 文教堂によると、昨年12月のサービス開始により対象雑誌の販売増は顕著だったという。直後の「週刊東洋経済12/14号」の同書店での販売数は、開始前の同誌の10誌の平均販売数に対し約1.6倍。

 同様に、女性向けファッション誌「25ans2月号」は約1.9倍、「週刊ゴルフダイジェスト1/7・14新春特大号」は約2倍に増えた。雑誌によって実績にばらつきはあるものの、同社は「読者の購買意欲を刺激できた」と判断。対象雑誌を当初の11誌から一気に約9倍まで拡充させた。

他の書店チェーンも参加

 このサービスは文教堂が独自に開発・運用し、出版社側が電子版の提供に協力することで成立している。「投資やコスト負担の詳細は企業秘密」(同)だが、勝算はどうなのか。

 同社担当者は「(今は)まだ雑誌全体の売り上げの底上げにはなっていない」と率直に明かす。ただ、「早期に対象雑誌を300誌に増やし書店での売り上げ増につなげて回収していく。コミックでも展開していきたい」と、あくまでも“攻め”の姿勢を崩していない。

 文教堂は最初に始めたこのシステムを開放し、他の書店チェーンも参画。啓文堂書店▽丸善書店▽ブックファースト▽有隣堂書店−など計21法人が順次展開に着手しており、今後のスケールメリット(規模効果)が期待されている。

書店めぐる環境激変

 背景にあるのはやはり書店をめぐる環境の変化だ。ネット通販の台頭によって読者の書店離れが進展。出版科学研究所のまとめでは、(紙の)雑誌の市場は平成9年の1兆5644億円から25年には8972億円にまで縮小した。一方、電子書籍市場は成長中で、インプレスビジネスメディア(同)によると、雑誌に限れば24年度の39億円から29年度には330億円に拡大すると予想される。

 生き残りをかけた「空飛ぶ−」の取り組みを識者はどうみるか。専修大文学部の植村八潮教授(出版学)は「読者はすでに文字情報を紙面とディスプレーの両方から得ている。読者の需要に合わせ、その両方を書店が提供していくのは当然の流れだ」と評価する。

 一方、立命館大文学部の湯浅俊彦教授(出版メディア論)は「紙の雑誌の不振はネット情報に押されていることに原因がある。(盛り返していくには)便利さだけでなく面白いコンテンツが伴わなければならない」と話し、懐疑的な見方を示す。

海外の動向は…

 米国では米アマゾン・ドット・コムが昨秋から一部書籍について「Kindle MatchBook(キンドル・マッチ・ブック)」を開始した。これはアマゾンで紙の書籍を買った人が同内容のキンドル版(電子版)を2.99ドル以下(無料含む)で入手できるサービスだ。

 “黒船”アマゾンが日本での展開に乗り出す可能性もゼロとはいえず、国内勢も安穏とはしていられないはずだ。「空飛ぶ−」は読者をつなぎ止められるか。待ったなしの正念場を迎えている。

243とはずがたり:2014/06/28(土) 20:58:58
アマゾンは安いし便利だけどフランスはフランスの見識を示したって所ですな。

仏で“反アマゾン法”を可決 「町の本屋を守れ」
共同通信 2014年6月28日 16時26分 (2014年6月28日 16時30分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20140628/Kyodo_BR_MN2014062801001542.html

 【パリ共同】フランスでインターネットによる書籍販売に関して、配送無料サービスを禁止する法案が議会で可決した。“反アマゾン法”とも呼ばれ「文化の保護」を理由に米ネット販売大手を実質的に狙い撃ちするものだ。
 「わが国が持つ本に対する深い愛着を示した」。法案が上院を通過した26日、フィリペティ文化相は語った。
 目的はフランス全土に約3500ある小規模書店の保護だ。「町の本屋」を文化の担い手と位置づけグローバル企業の攻勢から守ろうとの趣旨だ。無料配送は禁止され、値引きは商品を書店で受け取る場合に限られる。

244とはずがたり:2014/07/02(水) 10:37:25
音楽スレでもいいけど俺は作家のイメージだからここへ

中島らも伝説の数々が10周忌に爆発!
http://lmaga.jp/blog/news/2014/06/ramo-week.html
2014年6月25日 16:18

突然の逝去から今年で10年となる、中島らもさんの追悼ライブ(詳細はこちら)が7月に開催されることは既報ですが、実はこのライブ以外にも「中島らもメモリアルWEEK」と銘打った、彼にまつわるいろんなイベントが開催されることはご存知でしたか?

最初はコピーライターとして注目され、そこから劇作家、俳優、エッセイスト、小説家、ミュージシャンと、様々な分野で才能を発揮しまくっていた中島らもさん。そのすべての仕事を振り返るには、1つの分野だけにスポットを当てても絶対に無理! ってことで、落語から小説のリーディングまで、計7つのイベントが一週間に渡って行われます。

特に注目なのが、7月21日(祝・月)に開催されるオープニングイベント『らもさん昇天10周年 ひつこいファンの集い』。松尾貴史さん、升毅さんなどの縁の深い人たちに、「父の家業を継いで」(本人談)小説家となった実娘・中島さなえさんをはじめとする家族も交えて、自主規制なしで彼の裏話を語り尽くします。さらにショートコントの上演や、チチ松村さんが中島らも所有の楽器を"供養"する儀式まで用意されているとか・・・。その他にも、彼が生前に作った落語を集めた落語会や、小説のリーディング、観客参加型のトークバトル、原作or出演映画を集めた映画祭も開催。まさに一週間、大阪中が中島らも漬けになると言っても過言ではないでしょう。


「10年目の追悼はにぎやかにしたかったのですが、あれもしよう、これもしようといろんなアイデアが出て、まさかこんな大きなイベントになるとは思いもしませんでした。(父は)みんなでワイワイするのが好きな人だったので、こんなにたくさんの方が集まってお祭になるというのは、すごく喜んでると思います」とは、仕掛け人のひとりであるさなえさんが、イベント発表会見で語った言葉。カネテツデリカフーズの広告時代から知る古株ファンも、死後にその存在を知った若いファンも、中島らもの魅力を再確認するとともに「そんなこともあったのか!」という新しい発見もできるはずです。

『中島らもメモリアルWEEK』の開催期間は7月21日(祝・月)〜27日(日)。各イベントの詳細は公式サイトにて。

取材・文/吉永美和子

245とはずがたり:2014/07/17(木) 13:43:19
アップル、460億円支払いも 電子書籍訴訟で
共同通信 2014年7月17日 09時47分 (2014年7月17日 09時48分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20140717/Kyodo_BR_MN2014071701000915.html

 【ニューヨーク共同】電子書籍の販売で出版大手と共謀し価格をつり上げたとして、顧客を代表して米ニューヨーク州などがIT大手アップルを訴えた裁判で、アップルが条件付きで、顧客などに4億5千万ドル(約460億円)の支払いに合意したことが16日、ニューヨーク連邦地裁の開示資料で明らかになった。
 電子書籍の価格をめぐっては、米司法省もアップルを提訴。同地裁は昨年7月、アップルが独占禁止法(反トラスト法)に違反したと認定し、アップルが上訴、係争中となっている。
 司法省との裁判で、同社の主張が認められれば、支払いは減額されるか、取り消しとなる。

246とはずがたり:2014/08/22(金) 10:28:59

怠惰文庫
文学フォルダ
http://bungaku-folder.nezihiko.com/

247とはずがたり:2014/08/24(日) 17:03:45
どこも大変だ。。

財政難で…図書館の本購入費を3割減らした県
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20140823-OYT8T50037.html?from=yartcl_pickup
2014年08月23日 14時21分

 宮崎県立図書館(宮崎市)で2014年度、書籍などを購入する「資料購入費」が県の財政難のため前年度比33%減となり、雑誌購入を中止するなどの影響が出ている。

 同館によると、今年度の資料購入費は2871万円で、前年度の4305万円から1434万円減少。「これまで人件費や委託費などを節約していたが、県の財政状況が厳しく、資料購入費を削減せざるを得なくなった」としている。

 4月から、「日経サイエンス」や「ボクシングマガジン」など雑誌の約3割に当たる99冊の購入を中止したが、利用者の要望で4冊を復活した。また、年1万冊前後を購入する一般図書についても、削減は避けられないとしている。

 20日に開かれた、同館の運営について話し合う「県立図書館協議会」(議長=根岸裕孝・宮崎大准教授)では、委員からは「33%もの削減は異常だ」「なぜこんなに減らさなければならなかったのか」などの意見が相次いだ。

 同館は「資料購入費は図書館運営の生命線。利用者の要望に応じて購入を再開するなど柔軟に対応する」と説明。「来年度も同様の予算だと、県の情報拠点としての役割を果たすことが困難になる。県財政課などに資料購入費の重要性について理解を求めていく」と述べた。

 九州・沖縄8県の県立図書館の今年度の資料購入費は、福岡の7694万円が最高。次いで長崎(6585万円)、沖縄(5049万円)が続く。宮崎は唯一、3000万円を割り最低、全国でも42位と低迷している。
2014年08月23日 14時21分

248とはずがたり:2014/08/25(月) 10:16:21
関西人なんやねぇ。

村上春樹さん「会議出る必要なく、上司持たず」
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20140825-OYT1T50000.html?from=y10
2014年08月25日 08時44分

 【エディンバラ(英国北部)=佐藤昌宏】作家の村上春樹さん(65)が23日、英国北部エディンバラで開催中のイベントに参加し、英紙記者との対談などを行った。村上さんが公の場で語るのは極めて異例で、地元ファンの注目も集めた。


 村上さんは対談で、作家になった理由を尋ねられ、「団体に所属する必要もないし、会議に出る必要もなく、上司を持たなくてもいいからだ」と答え、会場を沸かせた。
 また、兵庫県で育ち、東京で学生時代を過ごしたことに触れ、「東京に引っ越し、(関西弁から標準語に)話し言葉を変えた」と述べた。「これは非常に大きな変化だった。関西に住み続けていたら、小説を書くことはなかっただろう」と振り返り、環境の変化も作家になることに影響したことを示唆した。

2014年08月25日 08時44分

249とはずがたり:2014/10/10(金) 13:01:44

今年も落選!村上春樹はそもそもノーベル文学賞候補ではないとの説が!?
リテラ 2014年10月10日 08時30分 (2014年10月10日 11時56分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20141010/Litera_535.html

「ノーベル賞よりカフカ賞のほうがエラいんだい!」と強がるファンもいるとかいないとか(画像は「ニューズウィーク日本版」2013年5月21日号/CCCメディアハウス)
[拡大写真]

 昨晩ノーベル文学賞が発表され、フランスの作家・パトリック・モディアノが受賞。ブックメーカーなどで有力候補とされていた、村上春樹はまたしても受賞を逃した。

 2006年カフカ賞を受賞して以降、10月には毎年のように、「今年こそ村上春樹受賞なるか」と様々なメディアが大騒ぎを繰り広げている。昨日も、書店の村上春樹コーナーや、ハルキストと呼ばれる春樹ファンたちがカフェに集まり受賞の報せを待つ様子、春樹ゆかりの海外のファンの声など、今年こそはと受賞を期待する特集が展開されていた。

 そして、別の作家の受賞が発表され「がっかり」......というところまでが、風物詩となっている感もある。ここまで落選が続くと、結局このまま獲れないんじゃないか、と不安になっているファンもいることだろう。

 村上春樹はこれから先もノーベル文学賞は獲れないのではないか。こう指摘するのは、評論家で作家の小谷野敦。小谷野は、著書『病む女はなぜ村上春樹を読むのか』(ベスト新書)のなかで、春樹ノーベル賞の可能性について様々な角度から考察しているのだ。

 そもそも村上春樹はノーベル賞の候補に本当に入っているのか。そこから小谷野は疑問を呈する。というのも、この時期報道でよく目にする「下馬評で1番人気」「最有力候補」などというのは予想屋が勝手に予想しているだけのもの。ノーベル賞の選考委員会は候補を公表しているわけではない。ノーベル賞委員会は50年経つと候補を公開することになっており、たとえば今年はじめに1963年の最終候補から三島由紀夫が一歩手前で漏れていたことがわかったり、当時日本では全くノーマークだった賀川豊彦が実は1947年の候補だったことが50年を経て初めてわかったり、などということがあった。春樹がこのまま受賞しなければ、本当に候補に入っているかどうかは、50年経たないと真相はわからないというわけだ。

 小谷野が「ノーベル賞受賞に当たっては不利な要因」としてまず挙げるのが、「村上春樹は日本ペンクラブ会員ではない」ということ。そんなことで決まるの?と思うかもしれないが、日本人初のノーベル文学賞作家である川端康成は、日本ペンクラブ会長を17年という長期にわたって務めており、2人目のノーベル文学賞作家の大江健三郎も、ペンクラブ理事、副会長だった。

 しかも単にペンクラブの役職に就いていればいいというわけではなく、「根回し」が重要だと小谷野は見ている。

川端は会長任期中に日本で初めての国際ペンクラブ大会を開いており、その関係で西洋へもたびたび行き、さらに国際ペンクラブの副会長も務めており、「西洋社会への根回しは十分だった」。大江も「海外へ出ることも多く、それなりに根回しはしていた」。一方、海外での評価も高く候補に入っていたが受賞には至らなかった谷崎潤一郎は、飛行機が怖くて一度も西洋へ行ったことはなかったのだとか。

250とはずがたり:2014/10/10(金) 13:02:03
>>249-250
 さらに政治的な立ち位置も関係している。小谷野に言わせると「ノーベル賞委員会は、少し左寄りである」という。たとえば、アメリカで初めてノーベル文学賞を獲ったシンクレア・ルイスや、授与されたが辞退したサルトルも、社会主義的だった。日本では保守派と見られる川端康成も「その辺はぬかりなく、戦後は平和主義の仮面をかぶり続けた。ノーベル賞をとってしまうと地金が出て、(略)以後日本ペンクラブは右寄りに」なったという。

 当時大江健三郎はペンクラブを一度退会しているのだが、その後またペンクラブが左寄りに戻ると、戻ってきて理事になっている。そして「1984年には反核声明を出すなどしているし、大江は原爆、沖縄などを問題視する平和主義者としてふるまい、ノーベル賞にこぎつけた」。もちろん小谷野は、川端も大江も政治的な立ち位置だけで受賞したと言っているわけではない。優れた文学者として高く評価しているが、それだけではノーベル賞は受賞できない。たとえ文学者として優れていても、「日本人がノーベル文学賞をとるには、ロビー活動が必要」なのだ。対して春樹は、文学賞の選考委員もやらず、文壇の受賞パーティにも姿を見せないなど、文壇づきあいをほとんどしていないと指摘する。

 しかしかつては政治的な問題にコミットしないことを信条としていた村上春樹だが、近年は、イスラエルのエルサレム文学賞授賞式で「いかなる戦争にも賛成しない」「非武装市民の側に立つ」などとスピーチしたり、あるいは東日本大震災直後に受賞したカタルーニャ賞のスピーチでは反原発の立場を表明したりしている。いずれも日本国内でなく、海外向けという点で、ノーベル賞を意識した政治活動、根回しの一種とも感じられる。日本ではほとんどしない作家づきあいも、海外の作家との交流エピソードはときおり明かされるし......。

 それでも、村上春樹のノーベル賞受賞が厳しい理由は、作品そのものにもあると小谷野はいう。たとえば井上靖、遠藤周作、芹沢光治良などペンクラブ会長を務めながらノーベル賞受賞に至っていない作家もいる。…

これについて、彼らの作品が通俗小説とみなされていたからではないか、と小谷野は推察している。100年以上の歴史をもつノーベル賞なのでその受賞傾向を一概に語ることはできないが、ひとつだけハッキリしていると小谷野がいうのが「通俗小説には与えられない」ということなのだ。そして「春樹の作品は、ノーベル賞委員会が嫌う通俗小説なのではないかという気が私にはしている」。とくに日本でミリオンセラーとなり海外でもヒットした『1Q84』の内容は、通俗恋愛冒険小説である、と。

 純文学と通俗小説(エンタメ作品)との境界に意味があるのかというのは日本の文壇でよく議論されることだが、海外でも純文学と通俗小説の区別はあると小谷野は断言する。世界的に人気のあったフランソワーズ・サガンやグレアム・グリーンが受賞できなかったこと。アメリカの作家で、フィリップ・ロスやドン・デリーロは候補になっても、ジョン・アーヴィングがノーベル賞候補として名が挙がらないこと。それも純文学ではなく通俗小説あるいは中間小説とみなされているから。そういう意味で、日本でも「春樹を飛ばして」多和田葉子や津島佑子、堀江敏幸のほうが可能性があるのではないかとも予測している。

 村上春樹が本当にノーベル文学賞の候補に入っているかどうか。それは50年経つか、あるいは春樹が晴れて受賞するか、しなければ真相はわからない。しかし、

「(文学が売れない)状況の中で、村上春樹は、とりあえず純文学とされている作品を出して、大幅に売れており、世界的にも人気があって、ノーベル賞をとるかもしれないとなれば、文学などもう終わっているという世間の冷たい目にさらされている文壇としては、ぜひ春樹を祭りあげたいというのが本音だろう」

 少なくとも小谷野のこの指摘は、当たっている。きのうの空騒ぎを見ているとそう思えるのだった。
(酒井まど)

253とはずがたり:2014/11/18(火) 01:25:19
>身体を使ってお金を稼いでいる人たちは、姿も言葉もとても具体的なのに、僕のように言葉だけで生きている人間は、存在も言葉も何だか抽象的な感じがする。詩人なんて、具体的に生きている人たちに基本的には負けていると僕は思うんです
理論やってる俺でも基本的にそう思ってるぞ♪

詩人・谷川俊太郎「僕は言葉や詩を信用していなかった」
http://dot.asahi.com/wa/2014111400048.html
(更新 2014/11/17 07:00)

谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう)1931年生まれ。東京都出身。詩人。52年、詩集『二十億光年の孤独』を刊行。62年「月火水木金土日のうた」で日本レコード大賞作詞賞。93年『世間知ラズ』で萩原朔太郎賞。絵本、エッセー、脚本など幅広く作品を発表(撮影/遠崎智宏)


 海、畑、学校、路上などで生きる人々が、それぞれの言葉で、谷川俊太郎の詩で、生きる苦しみと歓びを伝える映画「谷川さん、詩をひとつ作ってください。」が、15日(土)から全国順次公開される。その主役である谷川さんに直撃した。

「詩というのは、書いた以上は、他人のもの。読者のものになるのが理想です。私有うんぬんなんて、著作権上の問題でしかない。以前、若い人たちが僕の詩を起点にして詩を連ねていくプロジェクトがあったんですが、そのときもただ嬉しいだけで、自分の詩が壊れて困るとか、そんなことは一切思わなかったです。もともと僕は、誰が作ったかわからない作者不詳の作品に憧れていて、できるだけ作者が見えない作品を書きたいと思っている。マザーグースなんかがそのわかりやすい例ですが、要するに、芸術っていうのがあまり好きじゃない。どちらかというと職人的な仕事の仕方のほうが好きなんです。でも、それじゃなかなか人が認めてくれないから、ちょっと芸術家面して著作権をいただいたりとか、だいたいが、そんな感じです」

 映画「谷川さん、詩をひとつ作ってください。」は、農家や漁師、日雇い労働者、女子高生や巫女といった“自分の言葉を持つ人々”の日々の姿を追い、そこから谷川さんが新しい詩を創り出すまでを捉えたドキュメンタリーである。「他のいろんな商売の人と一緒に詩人を扱ってくれたことが、私にとってこの映画の一番の魅力です」と語る谷川さんは、映画を観て、どうも自分が浮いてしまっていると感じていたとか。

「身体を使ってお金を稼いでいる人たちは、姿も言葉もとても具体的なのに、僕のように言葉だけで生きている人間は、存在も言葉も何だか抽象的な感じがする。詩人なんて、具体的に生きている人たちに基本的には負けていると僕は思うんです。ただ、言葉だけで勝負することはそれなりに大変で、僕の場合ははじめから言葉や詩を信用していなかったことが書くエネルギーにつながっていたようなところがある。生まれてくる言葉に対して、ああでもないこうでもないといちいち否定して、“これじゃどうしようもないから、違う書き方をしなければ”と思いながら、前に進んできたような気がします」

 自分の詩が及ぼす影響力については懐疑心を持ちつつも、「谷川さんのこの詩の、この一行に救われました」という感想を聞いたりすると、「詩を書いていて良かった」と素直に思うのだそうだ。最近は、注文があって書くだけではなく、普段から自由に詩を書き留めるようになった。「年を取って擦れてきたせいか、詩がうまくなったのかもしれない。最近はもう“なんでもいいんじゃない?”みたいなところがあるから」

 この先、どんな詩を作っていきたいか訊ねると、「より新しく美しい言葉、いや、美しい生き生きした言葉……かな。でもそれは単語じゃなく組み合わせなんです。使い古された単語をうまく組み合わせて、新しい美しいものを作るのが、詩の基本ですから」と答えた。詩人が見つめる未来──。抽象的かもしれないけれど、そこにはいつも“希望”がある。

※ 週刊朝日  2014年11月21日号


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