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Tohazugatali Book Review
170
:
名無しさん
:2009/12/27(日) 11:37:15
>>169
三つには、政治史を引用しつつ、現在に示唆を得る専門家としての見解がある。下野した自民党が何をすべきかといえば、たんに民主党に敵対するのではなく、長い日程で党を自己点検し再建を図るべきだという。吉田茂率いる自由党は政権を手放した後、雑誌『再建』を発行し、総点検を行った。それは近年ではイギリスの労働党が、下野の後、サッチャー・メージャーの十八年にわたる保守政権期に立て直しを図り、ブレアのもとで政権奪回したのにも通じる。
下からの利益誘導希望に応じることを国政としたという意味では、自民党政権は江戸時代同様、国家を意識させないシステムだったと言うべきかもしれない。著者は、「脱藩の志士」となった坂本龍馬のごとき者だけが藩の利害を離れナショナル・アイデンティティを持ち得たのだと見る。しかも龍馬の場合、明治維新後にみずからを政府要人に指名しなかった。確固とした見通しと国家像を持ちながらも、私利を越え果たすべき役割を全うすることに専念したのだ。そうした異才の出現を待望するというのだが、制度論で終わらず人物論に向かうのが著者らしい。国民を疲弊の淵(ふち)まで追いやりながら「親馬鹿(ばか)」を土産として残した元首相しか長期政権を築けなかった近年の自民党は、なるほど人材に枯渇していたのであろう。
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