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Tohazugatali Book Review
239
:
とはずがたり
:2014/04/21(月) 19:06:28
「筒井康隆」「田辺聖子」「山本一力」も通った“名物古書店”閉店…「横に座ると出世する」と言われた90歳店主の味わい深い「古本一筋人生」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140113/wlf14011318010028-n1.htm
2014.1.13 18:00
大阪市北区黒崎町の天五中崎通商店街にある古書店「青空書房」が昨年末、67年の歴史に幕を下ろした。同店の“名物”は店主の坂本健一さん(90)。戦後間もないころ、焼け跡の闇市で戸板に古本を並べて商売を始めて以来「古本一筋」に進み、著名作家をはじめとした多くの人々に愛され、定休日用の自作ポスターも話題を呼んだ。高齢を理由とした閉店に対し、惜しむ声、感謝の声が広がった。(上岡由美)
■スタートは闇市
坂本さんが古書店を始めたのは昭和21年。出征前に夜学に通いながら買いためた岩波文庫100冊を石炭箱に詰め、大阪・難波の新歌舞伎座前あたりに露店を出した。戦後の物のなかった時代だったが、カフカやサルトルの小説などが飛ぶように売れたといい、「当時の日本人は、知的なものに飢えていたんですね」と坂本さんは振り返る。
その後、天五中崎通商店街の一角に「青空書房」を開店した。屋号は山手樹一郎さんの小説「青空浪人」「青空剣法」からもらい、青空のような明るくさわやかな心で商売したい、との願いを込めた。
坂本さんの経営のモットーは「買い取りは本の価値に見合う価格で」。また、古書店の商売は客に語りかけないのが鉄則とされたが、坂本さんは客と一緒に本を探し「それ、いい本ですよ」と勧める。常連客には筒井康隆さん、田辺聖子さん、山本一力さんら作家も多く、いつしか「坂本さんの横に置かれたいすに座ると出世する」と評判になった。
「これは筒井康隆さんのお母さんの愛用されたいすで、ここに座った人はなぜか偉くなっていく。不思議なご縁ですね」。坂本さんはこう言いながら座ることを勧めてきた。
山本一力さんからは、かつて「明日は味方」という色紙をプレゼントされた。「どんな苦しいときも明日は味方だと思ったら勇気がわく。これは苦労しぬいた人だからこそいえる言葉です」と坂本さん。今も家族ぐるみの付き合いが続いており、平成22年2月に坂本さんの妻、和美さんが亡くなった際には、一力さんは旅先の金沢から通夜の席へ駆けつけてくれたという。
■定休日のポスターが評判
そんな坂本さんを有名にしたのが、定休日にシャッターに張り出す手描きのポスター。創業以来、元日以外は休まない営業を続けたが、脳梗塞を患ったことなどから、約10年前に木曜と日曜を定休日にした。休みの日に店に来てもらっては申し訳ない、との思いから「ほんじつ休ませて戴(いただ)きます」というポスターに絵とメッセージを添えた。すると、このポスターを見ようと休日に訪れる人がいるなど反響を呼ぶことに。
坂本さんは色とりどりのカラーペンを使い、下書きなしでその場で思いついたことを一気に描き上げる。季節の風物詩や花などの絵柄に、「困ったときは空を見よう そこに答えがきっとあるよ」や「くじける程ふかくなる つまづくほどやさしくなる」など味わい深い言葉を添えて。
昨年12月29日の最後の定休日のポスターには、通天閣のイラストにこんな言葉がつづられていた。
「大阪は日本の文化の根っこ 近松 西鶴 秋成 そや織田作 そして田辺聖子 どや ちょっと鼻高うしてもかめへんのとちゃいまっか 青空書房」。大阪が大好きな坂本さんの心意気が感じられる一文だ。
最後の営業日
閉店のニュースは全国のファンらに広がり、遠方からファンが次々と訪れ、閉店を惜しんだり、坂本さんにねぎらいの声をかけるなどした。
横浜市から来たという女性会社員(51)は「もっと暖かくなってから来るつもりだったのですが、ぜひお会いしたいと思って。坂本さんは生き字引のような方で何を聞いても答えてくれます。この店がなくなるのはめちゃくちゃ寂しい」と話した。
閉店の日の12月31日。坂本さんは「最後の日でも平生通り営業させていただき、しもうて(仕舞って)、それが僕らしい終わり方だと思っています」と、いつも通り午前10時半に開店。店の最後を見届けようと古書ファンらが集まり、午後6時の閉店まで店内は終日にぎわった。
坂本さんは、店の近くにある自宅をブックカフェにして、本好きの人たちの語らいの場にしようと計画している。「終点の『終』は終わりですが、『点』はあくまでも線上の点。私は90歳ですけど、これはゴールでありスタートでもあると思っています。また新しい何かが始まるような気がします」
カフェがオープンすれば、また坂本さんの手描きのポスターを見ることができるかもしれない。
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