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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

4883とはずがたり:2017/06/05(月) 18:26:46
うつ関与のタンパク質特定=新たな治療法期待-岡山理科大など
http://news.livedoor.com/article/detail/13140542/
2017年6月1日 3時7分 時事通信社

 熱や紫外線などから細胞を保護する役割を持つ「熱ショックタンパク質」(HSP)が、うつ病の発症に関与していることがマウスの実験で分かったと、岡山理科大と徳島大病院の共同研究グループが発表した。うつ病の予防や新たな治療法の開発に役立つ可能性があるという。論文は31日付の米科学誌サイエンス・アドバンシーズに掲載された。

 研究グループは、ストレスを与えてうつ状態にしたマウスの脳の海馬で、HSP105と呼ばれるタンパク質が著しく減少したことに着目。HSPを増やす薬剤テプレノンを投与すると、うつ行動が改善したという。

 ストレスを受けると、脳の神経細胞の維持に欠かせない神経栄養因子が減少するが、HSP105の働きによって増えることも分かった。

 テプレノンは胃薬として広く使われている。安全性も高く、研究が進めばうつ病患者への適用拡大が期待される。事前にHSPを高めるなどの方法で、予防につながる可能性もあるという。

 岡山理科大の橋川直也講師は「うつ病は多くの人が関心を持つ社会的な問題。より安全性の高い方法で治せるようにしたい」と話している。

4884とはずがたり:2017/06/10(土) 10:33:07

食育アンケート
ゲーム長時間は虫歯のもと? 富山大
https://mainichi.jp/articles/20170607/k00/00e/040/209000c
会員限定有料記事 毎日新聞2017年6月7日 09時17分(最終更新 6月7日 17時30分)

 テレビやゲームを長時間利用する子供ほど虫歯になりやすい--。4〜10日の「歯と口の健康週間」にちなみ、富山大地域連携推進機構地域医療保健支援部門(富山市杉谷)は、富山県高岡市内の小学生2109人を対象に昨年1月実施した食育に関するアンケート結果を発表した。部門長の関根道和教授(46)=社会医学=は「ゲームなどで興奮状態にあると唾液分泌量が低下し、虫歯になりやすいのでは」と説明している。【青山郁子】

 子供の虫歯と生活習慣に焦点をあてた研究は少なく、結果は5月末、福岡県で開催された日本小児歯科学会で…

4885とはずがたり:2017/06/10(土) 10:35:16

<食育アンケート>ゲーム長時間は虫歯のもと? 富山大
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170607-00000014-mai-soci
6/7(水) 9:17配信 毎日新聞

富山大地域連携推進機構地域医療保健支援部門長の関根道和教授

 テレビやゲームを長時間利用する子供ほど虫歯になりやすい--。4〜10日の「歯と口の健康週間」にちなみ、富山大地域連携推進機構地域医療保健支援部門(富山市杉谷)は、富山県高岡市内の小学生2109人を対象に昨年1月実施した食育に関するアンケート結果を発表した。部門長の関根道和教授(46)=社会医学=は「ゲームなどで興奮状態にあると唾液分泌量が低下し、虫歯になりやすいのでは」と説明している。【青山郁子】

 子供の虫歯と生活習慣に焦点をあてた研究は少なく、結果は5月末、福岡県で開催された日本小児歯科学会でも発表された。

 子供の虫歯は、乳幼児期からのフッ素塗布の普及などで近年、減少傾向にある。それでも虫歯がある子供の生活傾向を探るため、富山県教委と連携して調査。高岡市内の5小学校の全児童を対象に、食習慣や生活習慣、健康状態など50項目について尋ねた。回収率は94.2%。富山市の小児歯科医らとともに分析した。

 その結果、1日のメディア利用が「2時間未満」では虫歯があるのが8.6%だったのに対し▽「2〜4時間」9.8%▽「4時間以上」15.4%--と、長く利用するほど、虫歯の子供は増えた。

 睡眠時間は、「9時間以上」6.4%▽「8〜9時間」8.5%▽「8時間未満」14.2%--だった。さらに、▽朝食を「毎日食べる」8.6%▽「時々食べる」16.2%▽「ほとんど食べない」27.3%--と、生活習慣が乱れている子供に虫歯が多かった。

 関根教授によると、唾液は虫歯予防作用があり、リラックスしている状態ではサラサラで分泌量も多いが、緊張しているとネバネバで量も少なくなる。これらのことから「ゲームなどで興奮状態にあったり、睡眠不足や空腹ストレスにあると、分泌量が低下し、虫歯になりやすいのでは」と説明する。

 保護者も調査しており、さらに詳細な分析を進める。関根教授は「虫歯予防には、歯磨きなど口腔内の衛生に注意が向きがちだが、よく寝て食べるという望ましい生活習慣作りも重要だ」とアドバイスしている。

4886とはずがたり:2017/06/12(月) 17:27:27

週刊誌の「医者が出すクスリ批判」を鵜呑みにしてはいけない!
ダイヤモンド・オンライン 2017年6月12日 09時00分 (2017年6月12日 16時56分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20170612/Diamond_131332.html

『週刊ダイヤモンド』の6月17日号の特集は「エセ健康科学を見抜く クスリ・健康食品のウソ・ホント」。薬の本当のやめどき、健康食品と自然食材の本当の健康効果や安全性を明らかにしました。
 2016年に数ヵ月にわたり、薬や医療を批判する特集を組み続けた「週刊現代」が今年5月に再び薬特集を組んだ。昨年は「医者に出されても飲み続けてはいけない薬」など、今年は「あなたは薬を『誤解』している」と銘打った。
 その影響は医療現場に表れた。兵庫・尼崎で開業する長尾クリニックの長尾和宏院長の元には同誌を握り締めた患者が「先生、この薬は危険なん、知らんやろ!」と興奮しながらやって来て、飲んでいる薬が載っているからやめたいと訴えてきた。
 実は長尾院長は去年も今年も同誌の薬特集に登場している。医療を否定する過激な見出しが並ぶ特集だけに、「何でこんな取材に応じるんだ」と非難する医者仲間もいる。「センセーショナルを売りにするのは雑誌の宿命だから誇張した表現で医療を否定したんだろう」と苦笑する長尾院長は、「でもね、薬漬けはおかしいという大筋に賛同している」と続ける。
「自分はまっとうなコメントをしただけ。30種類もの薬を飲み続けている患者に出くわしたら、何とかしないとと思うよ。薬にはリスクとベネフィットがあり、リスクの部分が軽視されてきた。リスクを啓発するには、これくらい乱暴な方法も仕方がない」(長尾院長)
 とはいえ、薬の悪口を書き連ねる記事全体には文句もある。
「人間と同じで薬もいいところ、悪いところの両方がある。コレステロールを治療するスタチンという薬はまれに横紋筋融解症という重大な副作用があるとやり玉に挙がっているが、頻度は非常に少ないし、スタチンなしでは命に関わるハイリスク患者もいる。全否定しているのは非常に問題」(同)
 副作用はその重篤度とともに、発生する頻度も伝えなければ、リスクを正しく理解できない。
 長尾院長がもう一つ心配するのは「医者を悪者に仕立て過ぎて、患者との信頼関係にひびが入ること」。自身のクリニックでも、記事の影響か通院をやめてしまった患者がいる。必要なスタチンをやめたがる患者に飲み続けるよう説得するのには苦労した。一方で、記事が適切に薬を減らすきっかけになった患者は十数人に及ぶ。
 患者には、記事を機に適切な治療から遠ざかった者と、より適切な治療につなげた者がいるということだ。
「良い」「悪い」を断定する記事は分かりやすいが、「真実は極論と極論の間の『中庸』にある」と長尾院長は強調する。最適な中庸を見いだすには、健康や医療に関する情報を調べて理解し、その情報を使う能力「ヘルスリテラシー」を患者が身に付ける必要がある。

4887とはずがたり:2017/06/13(火) 12:39:27

煽って稼いでる臭いがするけど。
先発と後発があって後発の方が薬効高い場合は新しくそっちが特許取ったりする事もあるのかね?

安いなら「ジェネリック医薬品で…」
その選択があなたの寿命を決めている?
http://diamond.jp/articles/-/74985

クスリを処方されるときに、ジェネリック医薬品を勧められたことはありませんか? 中には「同じ成分で値段が安いなら……」と勧められるがままに、ジェネリック医薬品を選んでいる人も多いのではないでしょうか? 果たしてジェネリック医薬品は本当に安全なのか……。『「先生が患者ならどうします?」医師が自分のために選ぶクスリ・治療法』の著者であり医学博士の岡田正彦氏にジェネリック医薬品の安全性について伺いました。

安いなら……と安易にジェネリック医薬品を選んでいませんか?

 今、ジェネリック医薬品の品質を懸念する声が高まっています。なぜなら、新薬のように厳格な臨床試験を行う必要がなく、成分が同じだからという理由で簡単に発売が認可されているからです。
 成分が同じなら、わざわざ臨床試験をする必要はないのでは?というのが、大方の意見かと思います。ジェネリック医薬品とは、特許の切れたクスリを模したものです。製造・販売しているのは専業メーカー、大手製薬企業など合わせて約20社。一番の特徴は値段が安いことです。

 しかし、クスリを製品化するには、薬用成分の化学構造だけでなく、ほかにも大切な技術が必要となります。たとえば服用したあと、さっと効くクスリもあれば、徐々に吸収して一日中、ゆっくり効果を発揮するクスリもあります。胃では溶けずに腸から吸収するようにしたクスリもあるなど、高度なノウハウが結集されていて、それらは別途、特許が申請されています。その製法特許が切れていなければ、それまでのクスリをそっくりまねをすることができません。

 つまり、ジェネリック医薬品は、新薬と同じもの、ということは言えないのです。

ジェネリック医薬品の効果を追跡調査した結果……

 ジェネリック医薬品は、「後発医薬品」とも呼ばれますが、その発売後、新薬のほうも少し高い薬価で発売は続けられ、呼び方も「先発医薬品」と変わります。米国では、ジェネリック医薬品の製造・販売の認可を受ける際、次の諸点を証明しなければならないことになっています。

・先発医薬品と剤形、分量、服用方法、品質、効能、適応疾患が同じこと
・服用後の血中濃度変化を24〜36人の健康人で調べ、先発医薬品と80〜125%の範囲で一致していること

 日本でも、これに準じた基準があるようです。
 しかし、これだけの条件で先発医薬品とジェネリック医薬品が同等であるとは、とても言えません。長期間、服用を続けるとどうなのか、健康でない人が飲んでも同じなのか、などの疑問がいろいろ思い浮かびます。

 幸い、高血圧症の患者を2グループにわけ、それぞれ先発医薬品とジェネリック医薬品を服用してもらった追跡調査が多数行われています。それらの論文を集めて検証したレポートによれば、先発医薬品とジェネリック医薬品との間に、「血圧を下げる効果」と「心臓病、脳卒中を予防する効果」において、有意差はないと結論される、とのことでした。

本当にジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ効果をもたらすのか?

 しかし、これらのレポートには問題がいくつかあります。血圧のクスリについて行われた調査の多くが、数週間〜数ヵ月しか追跡が行われていなかったことと、対象者数が数十人程度でしかなかったことです。

 血圧のクスリのように、長期間にわたって服用するとコレステロール値や中性脂肪値が上昇する人がごくわずかに増える、など微妙な副作用のせいで「総死亡率が改善しない」という事実がありますから、もっと大規模に、もっと時間をかけて調査を行ってほしいものです。高血圧のクスリ以外では、このような調査さえ行われていないのが実情で、ジェネリック医薬品についてはわからないことだらけです。

 したがって安心して服用できるのは、新薬でもジェネリック医薬品でもなく、(発売後かなり時間が経っている)先発医薬品ということになります。

 もし私が患者さんに「ジェネリック医薬品は安全ですか?」と問われたら、「今のところ、不明です」とお答えするでしょうし、私自身、安いからという理由で、安易にジェネリック医薬品を選ぶことは決してしません。

(本連載は『「先生が患者ならどうします?」医師が自分のために選ぶクスリ・治療法』に、一部加筆したものです)

4888とはずがたり:2017/06/20(火) 22:24:18
「プール熱」感染拡大、患者数“過去最多”に
TBS News i 2017年6月20日 16時56分 (2017年6月20日 18時20分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170620/Tbs_news_94366.html

 「プール熱」と呼ばれる子どもに発熱などを引き起こす感染症の患者数が、過去最多を更新です。
 「咽頭結膜熱」は、主に子どもがアデノウイルスに感染し、発熱やのどの痛み、結膜炎などを伴う感染症で、夏場にプールの水や使用したタオルなどを介して流行することがあり、「プール熱」とも呼ばれています。

 国立感染症研究所によりますと、今月11日までの1週間に全国の医療機関から報告された患者の数は3週連続で増加し、過去10年で最も多くなっています。都道府県別では山梨県が最も多く、次いで、北海道、奈良県、鹿児島県の順でした。

 プール熱は夏にかけて感染のピークを迎えることから、厚労省は手洗いの徹底など予防を呼びかけています。(20日14:01)

4889とはずがたり:2017/06/21(水) 15:57:00
ほぼ商業スレが適当なんだけどいちおこちらに。
近くにあってクレカにポイントも付く俺のイチオシのスギ薬局は何番手だ?
確か愛知発祥だったな。マツキヨは松戸らへん。ウエルシアはイオン系。
関西はどの駅前にもあるダイコクが強い,関東だとコクミンかな。後はキリン堂辺りも関西地盤か?

最近増えてる印象なのがココカラファイン。Zipドラッグなんかも傘下に置いてるのか提携してるのか共通のポイントのシステムだ。

①ウエルシア 約6232億円
②ツルハ 約5770億円
③マツキヨ 
④何処だ? 5000億円台

ツルハ、マツキヨ抜いてドラッグストア業界2位に 売上高5770億円
https://news.goo.ne.jp/article/hokkaido/business/hokkaido-20170621122258691.html
12:19北海道新聞

北海道創業、全国チェーンに発展

 ドラッグストア大手ツルハホールディングス(HD、札幌)が20日発表した2017年5月期連結決算によると、売上高は前期比9・4%増の5770億8800万円となり、マツモトキヨシHD(千葉県松戸市)を抜いて業界2位に浮上した。本業のもうけを示す営業利益は同18・3%増の370億7100万円で、持ち株会社に移行する前のツルハの株式上場以来、18期連続の増収増益。

四国のチェーン子会社化が寄与
 純利益は同26・4%増の244億3300万円。四国最大手のレデイ薬局(松山市)を15年10月に子会社化したことが収益増に寄与し、自主企画商品の大幅入れ替えも奏功した。前期より12店多い125店を新規出店する一方で37店を閉め、全体の店舗数は業界首位の1755店。ドラッグストア業界は大手4社が年商5千億?6千億円台で競っており、首位ウエルシアHD(東京)の売上高は約6232億円(17年2月期)

4890とはずがたり:2017/06/22(木) 13:30:54

風邪薬成分、安価な中国産で水増し 国内最大手メーカー
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170622-00000009-asahi-soci
6/22(木) 5:01配信 朝日新聞デジタル

 多くの風邪薬で使われている解熱鎮痛剤のアセトアミノフェン(AA)製造で国内最大手の原薬メーカー「山本化学工業」(和歌山市)が、自社で作ったAAに安価な中国製AAを無届けで混ぜて水増しし、製薬会社に出荷していたことがわかった。医薬品医療機器法(薬機法)違反にあたり、厚生労働省が5月に立ち入り調査を実施。指導権限を持つ和歌山県が近く処分する方針だ。

 民間調査会社によると、国内でAAを製造しているのは2社で、山本化学が国内シェアの約80%を占めている。AAを仕入れた製薬会社が調合して風邪薬をつくり、病院で渡される薬や市販薬として広く販売している。厚労省の立ち入り後、同社はAAのほか全製品の出荷を自粛している。

 関係者によると、山本化学は、米国産の原料などを使い、和歌山市内の工場でAAを製造している。しかし、これとは別に中国で作られた安価なAAを輸入し、自社で作ったAAに混ぜて出荷していたという。費用を節減し、生産量を上げるためとみられる。

 山本化学の関係者は「少なくとも数年前から、中国製を1〜2割混ぜていた」と話している。

朝日新聞社

4891とはずがたり:2017/07/06(木) 16:26:34
やっと早稲田大が綜合大学になれるかな!?現金用意しときや〜♪♪

大病院の危機的状況は日本の危機的状況の一断面で有るけど,稲作農家と土建屋と並んで日本を殺しているのが開業医なのである。開業医偏重の医療制度が大病院の経営を危うくしているのである。ちゃんとこのことを解ってる記事である。

更に医療事故に派閥争いとくれば最早当事者能力無しと云わざるを得ない。

赤字22億円「東京女子医大」の危機的状況
プレジデントオンライン 2017年7月6日 09時15分 (2017年7月6日 15時40分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20170706/President_22523.html

都内の名門私立病院が、次々と経営難に陥っている。東京都新宿区にある「東京女子医科大学病院」は、医療事故を境に、2年間で19万人も外来患者が減った。その結果、3年連続の赤字に陥り、医師への給与も満足に払えない状況となっている。だが、これは女子医大だけの問題ではない。背景には医療制度の構造的な問題がある――。

■賞与は「本給部分の1.6カ月」
東京の医療が崩壊するのは、もはや時間の問題のようだ。前回、聖路加国際病院の苦境を紹介したが、(http://president.jp/articles/-/21994)最近になって、『週刊現代』(7月8日号)が「赤字22億円このままでは名門東京女子医大(以下、女子医大)が潰れる」という記事を掲載した。私もコメントした。
この記事を読んだ友人(女子医大OB)から「以前から聞いていましたが、ここまでひどい状況になっているとは驚きです」とメールが来た。医療関係者の間で話題となっているようだ。この記事は、女子医大の吉岡俊正理事長が、6月7日に教職員へ送った文書から始まっている。
「平成28年度の収支差額は22億円の赤字で3年連続の赤字となりました」
「3年連続の赤字により、現在の本学には現預金の余裕は全くありません」
「これ以上、医療収入が減少しますと、法人存続にかかわる危機的な事態になります」
こうした理由から上半期の賞与は「本給部分の1.6カ月」(前年度は2.35カ月+扶養手当2カ月)だという。職員宛の文書で、吉岡理事長は「大変厳しい決定ですが、本学の現状を踏まえた判断です」「現状に対する職員の意識を高め、改善・改革のための具体的な行動が必要です。患者さんが戻り、医療収入増加に貢献する、あるいは経費削減により収支改善に貢献することがないか、各職員一人一人が当事者意識を持ち、真摯に考え、行動をしてください」と呼びかけている。

■2歳児に麻酔薬を大量投与
女子医大の転落のきっかけは、2014年2月、2歳の男児が麻酔薬「プロポフォール」を大量投与されて亡くなった医療事故がきっかけだ。
事故を受けて、厚生労働省は特定機能病院の承認を取り消した。事故の前、女子医大の収入に占める補助金の割合は9.3%だった。15年度の決算では4.1%にまで減っている。患者も減った。過去2年間で外来患者は約19万人、入院患者は約7万3000人減った。
だが、女子医大の幹部の危機意識は希薄で、派閥抗争に明け暮れた。吉岡俊正理事長一派は、この事故の責任を問うとして笠貫宏・学長、高桑雄一・医学部長(いずれも当時)を解任し、法廷闘争を仕掛けた。
前出の女子医大OBは「患者を紹介しようとしても、理事長派と学長派の対立が医局の内部部にまでおよんでいるのか、手術をしてもらえませんでした。これじゃ患者も減ります」と嘆く。
女子医大の「身から出たさび」という見方も可能だが、事態はそれほど単純ではない。なぜなら、昨今の医療費の抑制政策が続く限り、都内の総合病院が破綻するのは避けられないからだ。女子医大は、医療政策の被害者という側面もある。背景を解説しよう。
高齢化が進むわが国では、医療費の抑制は喫緊の課題だ。政府はさまざまな政策を打ち出している。
患者は増えるのに、医療費の総額が抑制されれば、医療機関の利幅は薄くなる。この政策が続けば、やがて破綻するところがでてくる。

4892とはずがたり:2017/07/06(木) 16:27:18

■女子医大は例外ではない
意外かもしれないが、もっとも「被害」を受けやすいのは首都圏の病院だ。それは、我が国の医療費は厚労省が全国一律に決めているからだ。田舎で治療をうけても、東京の銀座で治療を受けても、医療費は同じなのだ。もちろん、土地代や人件費などのコストは違う。医療費を下げ続ければ、真っ先に破綻するのは、首都圏の病院だ。
私の知る限り、この問題を初めて取り上げたのは、情報誌『選択』の2015年9月号だ。<私大医学部で「経営危機」が続々 破綻寸前の「首都圏医療」>という記事を読めば、女子医大が例外でないことがわかる。
もちろん、この記事でも女子医大は取り上げられている。だが、それ以上に経営状態が危険とされたのは日本医科大学付属病院(以下、日本医大)だ。

■日本医大の経営危機の深刻さ
日本医大は、1876年(明治9年)に越後長岡藩医であった長谷川泰が設立した済生学舎を前身とする、日本最古の私立医大だ。慶應大、慈恵医大とともに戦前に設立された3つの医学部の一つである。現在も東京を代表する医療機関で、都立墨東病院などと並び、脳卒中や交通事故など一刻を争う救急患者を治療する三次医療機関の中心を担っている。日本医大が公開している財務諸表によれば、2014年度の売上高利益率はマイナス19.4%で、158億円の赤字。総資本を自己資本で割った財務レバレッジは349%と大幅な借金超過で、流動比率(流動資産と流動負債の比)は70%だ。
流動比率は、負債の短期的な返済能力を見る指標のひとつだ。税理士の上田和朗氏は「企業の経営状態を判断する際のもっとも重要な指標の一つ」と言う。流動比率は、流動資産が流動負債より多いか否かを示し、通常は120%以上あるのが望ましいとされている。日本医大の経営危機がいかに深刻かご理解いただけるだろう。
日本医大は経営再建に懸命だ。2016年度の財務諸表によれば、医療収入は747.7億円で対前年比2.4%%(17.6億円)の増だった。支出は賞与や時間外勤務を減らし、予算対比で12.5億円も減らした。この結果、決算は黒字となった。
ただ、それでも固定比率は292%もあり、有利子負債は629億円だ。前出の上田氏は「人件費を削り、医療収入を増やしている。経営は改善されつつあるものの、借り入れ体質は変わらない」という。日本医大の苦戦は続きそうだ。
なぜ、最近になって、首都圏の一流病院が経営難に陥ったのだろう。
きっかけは2014年の消費税増税だ。病院は医薬品などを仕入れる際、病院は消費税を負担するが、患者には請求できない。このため消費税が「損税」となってしまうのだ。

■開業医が優遇され、病院が割を食う
これは、自動車など輸出企業の置かれた状況とは対照的だ。輸出品は海外での販売時に課税されるため、消費税が免除されている。多くの企業は仕入れなどで消費税を負担しているため、その差額を政府から還付される。2015年8月24日の朝日新聞に掲載された<病院経営「8%」ショック>の記事の中で、税理士で元静岡大学教授の湖東京至氏は、大手自動車メーカー5社が14年度に受け取った還付金の総額を約6000億円と推計している。
もちろん、厚労省も損税問題を認識している。損税を補填するため、2014年に診療報酬を全体で1.36%引き上げた。しかしながら、これでは不十分だ。特定の診療行為の値段を上げるだけで、損税問題を解決できるはずがない。必ず不公平が生じる。一般論だが、日本医師会の中核を占める開業医が優遇され、病院が割を食う。
19年10月には消費税が10%に上がる。財務省は診療報酬の減額を目指している。今後、診療報酬が大幅に増額されるとは考えにくい。生き残るには、必死にコストをカットするしかない。
病院経営での最大のコストとは何だろうか。それは人件費だ。多くの病院でコストの50-60%を人件費が占める。その中でも、特に問題となるのは看護師の人件費だ。看護師は、病院スタッフでもっとも多い職種であり、一般的に高給取りだからだ。

■都内看護師の平均年収は約523万円
『看護師になる2016』(朝日新聞出版)によれば、都内の総合病院に勤務する25歳の看護師の給与は、額面で37.1万、ボーナスは約100万円だ。年収にすると約550万円となる。ちなみに日本人の給与所得者の平均年収は420万円(平成27年分民間給与実態統計調査結果)だ。
看護師の給与には大きな国内格差がある。「都道府県・看護師税込推定給与総額(円)」という図をご覧いただくと、関東から近畿地方にかけて高く、東北地方や九州・四国・中国地方が安いことがわかる。
日本看護協会によると、東京都の看護師の平均年収は523万円。全国平均の473万円より1割ほど高い。病院の利益率は通常数%程度だ。看護師のコストがこれだけ違うと勝負にならない。このデータは2008年のもので少し古いが、この傾向は現在も変わらないだろう。

4893とはずがたり:2017/07/06(木) 16:28:31

なぜ首都圏の看護師の人件費が高いのだろうか。それは首都圏で看護師が不足しているからだ。「都道府県別物価補正後の看護師月給と看護師数」という図では、人口当たりの看護師数と看護師の給与の関係を示している。なお看護師の給与は都道府県の物価で補正している。
病院経営は工場経営に似ている。首都圏のように人件費の高いところは不利だ。最近、九州や東北地方の病院が首都圏に進出しているが、これは地方病院のほうが財務力に余裕があるためだ。
では、首都圏の病院は、どのようにしてコストを切り詰めているのだろうか。実は、もっとも切り詰めているのが医師の人件費だ。東京には大勢の医師がいる。特に大学の場合、教授や准教授になりたい医師は掃いて捨てるほどいる。供給が多ければ、価格は下がる。
ここにも経済原理が働く。

■准教授の手取りは30万円代
東京大学医学部の後輩の40代の医師で、現在、都内の大学病院の准教授を務める人物は「手取りは30万円代です」とこぼす。彼の妻は専業主婦で、2人の子供がいる。家賃、食費、教育費を稼がねばならない。
彼は生活のために、アルバイトにあけくれている。毎週1日は都内のクリニックで外来をこなし、週末は当直を務める。これで月額50万円程度を稼いでいる。
こんなことをしていると、肝心の診療がおろそかになる。最終的に、そのツケは患者が払うことになる。前出の医師は、「昼間、病棟には研修医しかいません。スタッフは外来、手術、そしてアルバイトに行かないといけないからです」と言う。これでは、入院患者の治療は二の次になる。
その結果が、2014年2月に女子医大で起こった医療事故だ。頸部リンパ管腫の摘出手術を受けた2歳の男児が、3日後に急性循環不全で亡くなった。その後の調査で、人工呼吸中の男児が暴れないように、小児への使用が禁止されている麻酔薬プロポフォールを用いたことが判明した。成人用量の2.7倍も投与されていたそうだ。女子医大が依頼した第三者委員会は「投与中止後すぐに人工透析をしていれば、男児の命は助かった可能性があった」と指摘している。

■組織改革では医療事故はなくならない
さらに、女子医大では、小児に対するプロポフォールの過量投与が常態化していたことも明らかになった。
14歳未満の55人に対し、合計63回投与されていた。今回の医療事故は氷山の一角だったのだ。
女子医大は、医療安全体制を見直し、2015年2月6日には「平成26年2月に発生いたしました医療事故の件」という声明を発表した。この中で、「法人組織での『医療安全管理部門』の設置」や「病院長直属の外部委員により構成する病院運営諮問委員会の新設」などの15項目の提言を行っている。だが、事態を重くみた厚労省は、女子医大の特定機能病院の承認を取り消した。
私は、このような組織改革や厳罰では、医療事故はなくならないと思っている。むしろ、ますます医療安全体制は損なわれるだろう。承認の取り消しは、女子医大の経営を悪化させるだけだ。
実は女子医大では2002年にも特定機能病院の承認を取り消されている。2001年3月、12歳の患者が人工心肺装置の操作ミスで死亡するという医療事故を起こしたからだ。この事故は、操作を担当した医師が逮捕されるという刑事事件にもなった。女子医大は、今回と同様に安全管理体制の改善に努め、遺族の理解も得られたため、2007年8月に再承認を受けている。ところが、この時に議論された安全対策は、その後、有効に機能しなかった。
私は当たり前だと思う。女子医大に限らず、首都圏の私大病院において、医療安全対策の最大の課題は「アルバイトの合間に診療する無責任体制」だからだ。ところが、これは女子医大の経営を考えれば、やむを得ない。医師の給与を下げるかわりに、アルバイトを許可しなければ、やっていけない。

4894とはずがたり:2017/07/06(木) 16:28:47
>>4891-4894
■東京の高度医療を担う私大病院の危機
女子医大は名門病院だ。普通に診療していれば、スタッフ医師が今回のような過量投与を見落とすはずがない。「患者の安全性よりアルバイト」という医師の都合が優先されたため、急変時の対応が後手に回ったのだろう。この問題は、組織論や職業倫理だけでは改善しない構造的な問題だ。解決するには医局員の立場にたった実効性のある対策が必要だ。
東京の医療の中核を担っているのは、私立の大学病院だ。東京都に本部を置く医学部は13あるが、このうち11は私立医大だ。
こんなに私大病院が多い地域は東京だけだ。東京の次に私大病院が多いのは神奈川県と大阪府だが、いずれも3つだ。東京の高度医療は、私大病院が担っていると言っても過言ではない。だが、私大病院は、経営が悪化すれば「倒産」するしかない。女子医大や日本医大は、その瀬戸際にある。
このまま無策を決め込めば、いくつかの東京の医大は必ず破綻に追い込まれる。経営者の責任追及だけでなく、患者保護の視点から建設的な議論が必要だ。
(医療ガバナンス研究所 理事長 上 昌広)

4895とはずがたり:2017/07/07(金) 12:39:33
STAP騒動で一躍有名、若山教授の画期的“精子&卵子”研究
https://www.dailyshincho.jp/article/2017/06100559/?all=1

 とあるマウスが注目を集めている。といっても、相次いで出現する大口の深海鮫でも、浦安に生息するアイツでもない。

 国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」で9カ月間、フリーズドライ状態で保存されていた精子から、正常な繁殖能力を持つマウス73匹が誕生したのだ。

 科学部記者が解説する。

「宇宙空間では強い放射線が常に飛び交っているので、当然、精子のDNAもダメージを受けます。今回の実験で使われた精子も損傷を受けていたのですが、地球に持ち帰って受精させ、生まれたマウスを調べたところ、なんの問題もなかった」

 その理由はというと、

「卵子が本来持っているDNAの修復力でカバーされたのです。宇宙での哺乳類の生殖活動に関する、世界で初めての報告です」(同)

 この研究成果を米科学アカデミー紀要に発表したのは、若山照彦山梨大学教授。STAP細胞問題で一躍“有名”になった御仁である。

 科学ジャーナリストの緑慎也氏が言う。

「あの件で変な印象がついてしまいましたが、もともと若山さんは、世界で初めてクローンマウスの作製に成功した、発生生物学の世界的権威。STAP細胞問題の際も、“あの若山さんが関わっているなら間違いない”と信じてしまった研究者はかなりいました。今回の研究がうまくいったのも、若山さんが持つ高度な人工授精技術あってのこと」

“宇宙マウス”の誕生は、今後科学の発展にどのように寄与するのか。

「例えば遠い将来、宇宙船で旅に出る際、食糧として船内で家畜を繁殖させることも必要になってくる。その可能性が少し開けたわけです。宇宙空間で人類の生殖活動が可能かどうかの研究にもつながります」(同)

 とはいえ、

「今回の研究結果は、あくまで小さな第一歩。これから、もっと長期間放射線にさらされた精子での実験や、無重力状態における受精など、研究を積み重ねていくことになるでしょう」(同)

“マウスの達人”の面目躍如となるか。

週刊新潮 2017年6月8日号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

4896とはずがたり:2017/07/07(金) 14:40:51

2016年12月21日
世界史を変えた新素材
動物が生み出した最高傑作――コラーゲン
佐藤健太郎
http://kangaeruhito.jp/articles/-/1902

■ヒトはなぜ旅をするのか

… ここではないどこかへ、時間を忘れて旅をしたいという思いを持つ人は、何も筆者だけではあるまい。人間という生き物は、みな遺伝子のどこかに漂泊の旅への思いが刻まれているのだと思う。でなければこんなにも、人類が世界の隅々まで広がることはなかっただろう。灼熱の砂漠から南極の果てまで、かくも生息範囲を広げた動物は人間の他に一種もいない。


人類の伝播ルート

 なぜヒトは旅するのだろうか。普通に考えればわざわざ旅などせず、どこか安全なひとところにじっと留まって暮らす方がよさそうなものだ。筆者の勝手な考えを書くなら、あちこち出歩くことを好む人は、新しいものに出会いやすいからではないだろうか。今までになかった優れたものを見つけ出し、活用することが、文明の進展には不可欠であった。

… マット・リドレー著「繁栄」には、その実例としてタスマニア島のケースが挙げられている。この島はかつてオーストラリア大陸と地続きであったが、海面の上昇によって1万年ほど前に本土から切り離された。すると、よそで開発された新技術は入ってこず、持っていた技術も継承者がいなくなるたびに消えていく。結局タスマニアからは、ブーメランや骨製の釣り針、魚とりの罠や衣服などを作る技術が、わずか数千年で失われてしまったという。外部との交流を断たれて自給自足の状態に追い込まれると、進歩が止まるどころか衰退さえ起きてしまうのだ。筋力ではなく頭脳を武器として生きる人類には、過酷な旅のリスクを冒してでも、移動と交流、交易を行なうことが決定的に重要なのだ。

マット・リドレー『繁栄』(早川書房)

 もちろん、好むと好まざるに関わらず、長い旅をしなければならないことも多かった。その証拠として、アメリカ先住民族はほとんど血液型がO型であるという事実がよく挙げられる。彼らは、当時まだ地続きであったベーリング海峡を渡って、アジアからアメリカ大陸に移り住んだ人々の子孫だ。この時の厳しい旅で、たまたまA型やB型の遺伝子を持つ人が減少してしまい、現在に至っていると考えられている。

 なぜ彼らは、こうした過酷な旅に出なければならなかったのだろうか?彼らがアメリカ大陸に渡った約2万5千年前は、地球が経験した(今のところ)最後の氷河期であったのだ。食糧のある新天地を求め、彼らは長くあてのない旅に出るほかはなかったのだ。

 人類はこの他にも、寒冷化による食料危機に何度も襲われており、それを裏付ける証拠もある。人類は、その個体数の割りに、驚くほど遺伝的特徴が均質であることが知られている。数百万年の歴史を経て、70億以上の個体がいる以上、もっと遺伝子に多様な変化が起きていてもよいはずなのだ。

 その原因として、トバ・カタストロフ理論という説が唱えられている。今から7万5千年ほど前、インドネシアにあるトバ火山が巨大噴火を起こした。その溶岩の量は、1980年に起きたセント・ヘレンズ火山大噴火の約3000倍という、途方もない大噴火であった。この時巻き上げられた火山灰は、以後数千年にわたって全地球に激烈な寒冷化をもたらす。人類は、わずかな食料と陽光を追い求め、あちこちさまようはめになったことだろう。

 この時かろうじて生き延びたわずか数千組の夫婦が、現代に生きる全ての人類の祖先になったと考えれば、先に述べた遺伝子の均一性が説明できるという。人類は真に絶滅ぎりぎりの、際どいところまで追い込まれていたのだ。

4897とはずがたり:2017/07/07(金) 14:41:01


■人類を救った毛皮

 このように、人類は何度も氷河期を経験してきたし、そうでない時期にも、寒冷な地域を旅せねばならぬことも多かった。そうした人類にとって、長らく唯一の防寒着であり続けたのが、動物の毛皮であった。

 毛皮の利用は、旧石器時代には始まっていたとみられ、洞窟や墳墓に残された当時の絵画もそのことを裏付ける。狩猟生活を営んでいた我々の祖先にとって、毛皮は何より手に入りやすく、優れた防寒着であった。強力な獣の皮をまとうことで、その力を我が身に取り入れようという、霊的な意味合いも強かったことだろう。そして様々な色や模様の動物の毛皮を身にまとうことは、服飾文化の記念すべき第一歩でもあった。

 毛皮を採取するには、動物の丈夫な皮膚を切り裂き、余分な肉や脂肪を削り取る必要がある。得られた皮は、柔らかくするために「なめす」加工をすることで初めて、使いやすい「革」となる。いずれの工程も、想像以上に熟練を必要とするし、石器や縫い針など用いる道具の製造も高い技術を要する。毛皮作りは、人類最初の「職人芸」を育む場ともなったであろう。こうして作り出された毛皮の衣服が、人々を寒さから守り、多くの命を守ってきたであろうことは想像に難くない。旅する宿命にある人類にとって、過酷な環境から身を守ってくれる毛皮の存在は、この上なく心強い味方であったのだ。

■コラーゲンの秘密

 皮革は柔軟性・保温性に富み、丈夫で軽い。様々な代替材料が現れた今もなお、革製品が人気を集めるのも当然と思える。この秘密は、皮の主成分であるコラーゲンの性質に依るところが大きい。

 コラーゲンというと、一般には化粧品など美容関連製品をイメージする方が多いと思う。しかし実際には、我々の体にたくさん含まれるタンパク質の一種だ。コラーゲンは細胞と細胞の隙間を埋め、互いに貼り合わせる役割を持つ。

 骨もまた、コラーゲンを重要な成分としている。コラーゲン繊維の間をリン酸カルシウムの結晶が埋めた、鉄筋コンクリートに似た構造であるため、非常に頑丈なのだ。要するに、我々の体を支え、形を保たせているのはコラーゲンであるといっても差し支えない。このため、人体のタンパク質のうち、3分の1はコラーゲンだといわれる。

骨や皮膚に大量に含まれるI型コラーゲン

 しかし圧倒的多数派のコラーゲンは、タンパク質としては異端児でもある。タンパク質は、20種あるアミノ酸が一定の配列で長くつながったものだ。しかしただスパゲッティのように長く伸びているのではなく、決まった形に折り畳まって球状になっている。タンパク質は必要な化合物を作り出したり、情報を伝えたりなどそれぞれ機能を持っているが、こうして一定の形に折り畳まっていないと、機能を発揮できない。

 しかしコラーゲンは、長く伸びた鎖が3本絡まり合った、三重らせんの長い繊維として存在している。また、多くのタンパク質は細胞内ではたらくが、コラーゲンの仕事場は細胞の外だ。このようなタンパク質は、他に類を見ない。

 さらにコラーゲンは、他のタンパク質にはほとんどみられない、奇妙なアミノ酸を持っている。プロリンやリジンというアミノ酸に、ひとつ余計に酸素がくっついたものだ。他の何万種というタンパク質のほとんどが、20種のアミノ酸の組み合わせだけで驚くほど多彩な機能を引き出しているというのに、コラーゲンは全くの掟破りをやってのけている。

 わざわざ掟破りをしただけのことはあり、この余分な酸素は重要な役目を演じる。先ほど、コラーゲンは3本の鎖が絡み合った三重らせん構造をとると述べた。プロリンについた余分な酸素は、隣の鎖の水素と「水素結合」という力で結びつき、より合わせられた3本の鎖がほどけぬようにロックをかける役目を負っているのだ。

 このロックがかからないと、実に悲惨な運命が待っている。ビタミンCの摂取が不足すると、酸素の取り付けがうまく行なわれなくなり、水素結合のロックがかからなくなる。すると丈夫なコラーゲンができなくなり、全身の血管がもろくなるなどの症状が出る。これが壊血病で、現在ではほとんど見られないが、大航海時代の船乗りたちの間で猛威を振るった。人体を支える重要物質なればこそ、少しの欠陥が生命活動全体に大きなダメージを与えてしまうのだ。

4898とはずがたり:2017/07/07(金) 14:41:18

 コラーゲンの特別な仕組みはこれだけではない。架橋結合という、コラーゲンの三重らせんの繊維同士を、橋架けするようにつなぐ特殊な結合があるのだ。これまた他のタンパク質ではほとんど見られない、掟破りの構造だ。これにより、鎖同士がところどころでつながり合って網の目のようになり、極めて丈夫なネットワークが出来上がる。

 橋架けの数が増えれば全体に丈夫になるが、柔軟性を失うことにもなる。実は、人間の皮膚のコラーゲンでは、加齢に従ってこの架橋が増えていくことが知られている。ヒトの皮膚が加齢とともに柔軟性を失い、しわができてくるのは、この架橋の増加が原因の一つだ。

 女性のみなさんにとっては架橋結合は憎んでも余りある存在であろうが、この結合が強靭なコラーゲン繊維を作り、毛皮の丈夫さ、保温性のもとともなったことを思えば、なかなか足を向けて寝られない存在でもある。コラーゲンがなければ、人類はとうの昔に寒冷化によって滅んでいただろう。植物が創り出した材料の最高傑作がセルロースなら、動物の生み出した最高傑作はコラーゲンをおいて他にない。

武器としてのコラーゲン

 コラーゲンは、皮膚を作るばかりではない。前述のように、骨もコラーゲンを主要成分として含んでいるし、腱などはほぼ純粋なコラーゲンの塊といってもよいほどだ。これらもまた、我々の祖先にとっては重要な材料となった。 …

 もちろん、骨は単純な棍棒として使われただけではない。たとえば長野県の野尻湖からは、旧石器時代のものと見られる、動物の骨製のナイフやスクレイパー、尖頭器などが出土している。青銅など金属の仕様が普及するまで、骨は貴重な硬質材料であり続けた。

 骨は、記録媒体ともなった。19世紀末、清の学者・王懿栄(おう いえい)は、持病の治療のために「竜骨」と呼ばれる漢方薬を買い求めたところ、何やら文字らしきものが刻まれていることに気づいた。これこそが甲骨文字で、漢字の原型となったものであった。

 殷王朝の時代には、牛や鹿の肩甲骨に熱した金属棒を押し当て、そのヒビの形で吉凶を占っていた。その結果をそのまま骨に刻み込んだのが甲骨文字であり、3000年後に掘り出されて正体のわからぬままに漢方薬として用いられていたのだ。古代の漢字に造詣が深い王懿栄の目に触れていなければ、さらに多くの貴重な史料が、粉末となって人々の胃袋に消えていたことだろう。骨という、硬く劣化の少ない媒体に刻まれていたおかげで、漢字のルーツが現代の我々の目に触れることになったのは、もっけの幸いというものであった。

弓矢の時代

 コラーゲンの兵器への応用としては、弓矢なども重要な用途のひとつだった。弓の素材として、コラーゲンをたっぷり含んだ弾性の高い骨や腱が使われたのだ。

 最古の弓矢は、ヨーロッパで出土した約9000年前のものだが、実際にはさらに古くから使われていたとみられる。それまでにも石刃などの武器は使われていたが、遠距離から正確に標的を狙い射つことができる弓矢の出現は画期的であり、これによって筋力にもスピードにも劣る人類が、強い獲物を安全に狩れるようになった。弓矢の出現により、人類は一挙に食物連鎖の頂点へと駆け上ったのだ。

 弓矢は広く用いられ、更に長い飛距離と速射性を求めて改良が加えられていった。当初は材料として主に木材が用いられていたが、これだけでは弾力と剛性に限界がある。そこで、弓の裏に動物の骨や腱を貼り付けた「複合弓」が開発された。小型で軽量なので、馬に乗ったままでも扱いやすい複合弓は、騎兵にとって格好の武器となった。モンゴル帝国の世界征服においても、複合弓は主要な役目を演じている。

 強力な弓のためには、弾性の高い骨や腱に加え、これらをしっかりと木材に貼り付ける接着剤が必要不可欠となる。このために利用されたのが、膠(にかわ)であった。

 前編で述べた通り、コラーゲンは三重らせん構造を取る。しかしこれを水中で煮込むと、鎖がほどけてばらばらになり、たっぷりと水分を取り込んでふやけた塊になる。これがゼラチンで、ゼリーや煮凝り、グミなど食材として重要だ。

4899とはずがたり:2017/07/07(金) 14:41:52
>>4896-4899

 膠もまた、ゼラチンを主成分とした素材だ。コラーゲン(collagen)という言葉は「膠」を語源とし、絵画技法の「コラージュ」(collage)と同根の言葉だ。日本語でコラーゲンのことを「膠原」というのはこのためだ。

骨や腱もコラーゲンなら、膠もコラーゲンが元になっているわけで、要するに複合弓はコラーゲンでコラーゲンを貼り付けた武器であったわけだ。優れた材料を真に活用することが、世界を制する力になったよい例といえる。

コラーゲンの今

 金属や陶器などの普及により、骨器などは活躍の場を減らしていく。一方で、毛皮は相変わらず人々の憧れであり続けた。エジプトのファラオたちは、ヒョウやライオンの毛皮を身にまとうことで神性を表現したし、ヨーロッパの王や貴族も豪奢な毛皮を着ることで贅を競い合った。有名なナポレオンの戴冠式を描いた絵にも、白貂(しろてん)の毛皮をたっぷり使ったマントが描き込まれている。毛皮は長い歴史の中を通して、権力と富の象徴の地位を保ち続けてきた数少ない素材だ。


 このため、特に近代以降、世界中で組織的な毛皮獣の猟が行なわれた。美しい毛皮を持つ動物たちにとっては、これは災難以外の何物でもなかった。多くの動物が毛皮狩りの対象となり、絶滅または絶滅寸前に追い込まれている。日本でも、明治に入って外貨獲得のためにニホンカワウソが乱獲され、あっという間に生息数は激減した。1979年以来確かな目撃例はなく、2012年ついに「絶滅種」の指定を受けることとなった。

 近年野生動物への保護意識が高まり、毛皮着用に対する反対運動が起きたこと、合成皮革(布地に合成樹脂を塗布して作る)の進歩によって、見た目も保温性も天然のものに劣らない製品が登場したことにより、ようやく毛皮獣の減少には歯止めがかかりつつある。その他の皮革製品も、以前に比べれば目にする機会は少なくなっている。

 しかしコラーゲンという材料自体は、まだまだお役御免とはなりそうにない。生体とのなじみがよいコラーゲンは、再生医療や生体材料開発において、欠かせぬ素材であるからだ。特殊な構造であるコラーゲンは、他のタンパク質に比べてアレルギーを引き起こしにくいし、細胞培養の足場としてもこれ以上ないほど好適なのだ。

 単純には、外科手術の際にコラーゲンで作った糸で傷を縫えば、やがて糸はゆっくりと分解吸収されるため、抜糸の必要がない。美容整形の際にコラーゲン注入が行なわれるのも、これと同じ理由だ。コンタクトレンズや歯周病の治療にも、コラーゲン製品が用いられているものがある。

 自分の細胞を培養し、皮膚や臓器などを人工的に作って移植する再生医療においても、コラーゲンは欠かせぬ役割を担うだろう。生命が生み出した最高のスーパーマテリアルであるコラーゲンは、今後も人類の伴走者として、文明の最先端を走り続けていきそうだ。

佐藤健太郎

さとうけんたろう 1970年、兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。医薬品メーカーの研究職、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教等を経て、現在はサイエンスライター。2010年、『医薬品クライシス』(新潮新書)で科学ジャーナリスト賞。2011年、化学コミュニケーション賞。著書に『炭素文明論』(新潮選書)『「ゼロリスク社会」の罠』(光文社新書)『世界史を変えた薬』(講談社現代新書)『国道者』(新潮社)など。

Webでも考える人 2016年312月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

4900とはずがたり:2017/07/11(火) 15:12:51

<日銀報告>6地域で景気「拡大」 7月、過去最多
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20170710/Mainichi_20170711k0000m020073000c.html
毎日新聞社 2017年7月10日 20時10分 (2017年7月10日 21時03分 更新)

 日銀は10日、全国9地域の景気情勢をまとめた7月の「地域経済報告」(さくらリポート)を公表した。経済が活況であることを示す景気「拡大」の表現が、関東甲信越や近畿など過去最多の6地域で使われ、全国的な景気の持ち直しが鮮明となった。

 「拡大」の地域は、前回4月調査の2地域から急増し、2005年のリポート創刊以来最多だった06年の3地域を大幅に上回った。前回から総括判断を引き上げた地域は、北海道、関東甲信越、近畿、中国、九州・沖縄の5地域となり、14年1月以来、3年6カ月ぶりの多さだった。

 項目別では、北陸、関東甲信越、近畿など5地域で「生産」の判断が上方修正された。IoT(モノのインターネット)の普及などに伴う電子部品の需要増加を背景に、関東甲信越で半導体製造装置の生産が増加したほか、海外での建設機械生産の増加などを受け、近畿で粗鋼、鋼材の生産が増加した。

 また、「個人消費」も関東甲信越、近畿、中国の3地域で判断を引き上げた。関東甲信越、中国地域では、燃費を向上させた新型車を中心に、自動車販売が好調だった。近畿では、外国人客による化粧品や雑貨の売り上げが増加し、ホテルの客室稼働率も好調に推移した。

 「雇用・所得」は九州・沖縄で改善した以外は8地域で判断を据え置いたが、中小企業や派遣労働者などを中心に賃上げの動きも目立っており、日銀は「人手不足感は前回より強まり、賃金上昇圧力は高まっている」(幹部)とみている。

 一方で、消費者の節約志向やネット通販との競合で、東北などでは、スーパーや衣料小売店の売り上げの伸び悩みを指摘する声もあった。報告では「人件費が上昇しているが、顧客離れを懸念して販売価格への転嫁は行っていない」(札幌のスーパー)との声や、「(値上げではなく)食材の使用量を見直して、実質的な値上げを行っている」(前橋の飲食業)との声も紹介され、デフレ意識の根強さも依然目立った。

 日銀は「輸出を中心とする生産拡大を基点に、所得増から支出への好循環が強まっている」とみているが、米トランプ政権の経済・外交政策の動向などの不透明要因もあり、目標とする物価上昇にどこまでつながるかが課題となりそうだ。【宮川裕章、松本尚也】

4901とはずがたり:2017/07/11(火) 19:01:38

小林麻央さん通ったクリニックが「無届け医療」で業務停止命令
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20170704/Jisin_29588.html
女性自身 2017年7月4日 00時00分 (2017年7月6日 10時13分 更新)

6月22日に逝去した小林麻央さん(享年34)。その壮絶な死から約1週間後の6月28日、驚きのニュースが飛び込んできた。他人のさい帯血を投与する医療を無届けで行ったとして、全国11のクリニックに業務停止命令が下った。そのうちの1施設が、麻央さんの昨年から何度も通っていたAクリニックだったのだ。

「11カ所の民間クリニックではがん治療などの目的で、妊婦さんのへその緒の中にある血液、いわゆるさい帯血を投与していました。'14年11月に施行された再生医療法ではさい帯血など他人の幹細胞を使った医療を行う場合、専門委員会に計画書を提出し、安全性などの審査を受ける必要があります。しかしAクリニックは届け出を出しておらず、厚生労働省から再生医療を一時停止せよという命令をうけたのです」(医療関係者)

さかのぼること5カ月前。今年2月上旬の朝10時半、ショートのウイッグに顔の半分を覆うマスクとファー付きのコートで“厳重装備”をした麻央さんが向かったのがAクリニックだ。タクシーでクリニック前に降りた麻央さん。姉の小林麻耶(37)も一緒だった。

麻央さんがAクリニックで受けていたというのは「水素温熱免疫療法」。業務停止命令の原因となったさい帯血治療とは別の治療法だ。だが水素温熱免疫療法にはこんな指摘もある。

「この療法はまだ10年ほどの歴史しかない、医学的な根拠が乏しいものです。あと10年、20年たたないと、有用性はわかりません」(別の医療関係者)

この療法は保険のきかない自由診療。1回数万円になる。少しでも効果が期待できるならと、麻央さんはわらにもすがる思いで他にもさまざまな民間療法を試していた。

「食事の代わりにオーガニックの野菜や果物のみを使ったジュースを飲む『ジュースクレンズ』や、酵素を加えたヒノキのおがくずや米ぬかに体を埋める『酵素風呂』も試していました。夫の市川海老蔵さん(39)がさまざまな人に相談し、この治療法がよいと聞くとすぐに連絡をとっていました」(歌舞伎関係者)

鹿児島のがん専門医院や、ニューヨーク在住の日本人医師にも相談したという。

「先進医療も民間療法も、保険適用外です。海老蔵さんが負担した治療費の総額は1億円を超えていると聞いています」(別の歌舞伎関係者)

愛する妻のためにありとあらゆる手を尽くした海老蔵。家族のために“わずかな希望”にかけた麻央さん。Aクリニックの業務停止令のニュースを聞いた家族の“無念”はどれほどだったろうか――。

4902とはずがたり:2017/07/12(水) 17:24:02
市川海老蔵・小林麻央夫妻への「なぜ標準治療を受けなかったか」という視線
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20170705/Messy_49131.html
messy 2017年7月5日 00時15分 (2017年7月8日 11時55分 更新)

歌舞伎役者・市川海老蔵(39)の妻・小林麻央(享年34)さんが2017年6月22日に亡くなった。昨日7月3日に初日を迎えた東京・歌舞伎座公演の「七月大歌舞伎」では、夫妻の長男である勸玄くん(4)が、史上最年少の宙乗りを成功させた。今朝の情報番組やネットニュースはその話題でもちきりであった。

海老蔵が妻の病を公にしたその約3カ月後の16年9月から、麻央さんは新たなブログ「KOKORO.」を開設。病床にありながらもいくつものポジティブなワードを並べ、ときには楽しげに子供のこと、夫のこと、治療法や体調など日々を綴ってきた。「必ず治る」という彼女の強い信念を感じさせるものだったが、幼い子供ふたりを残してのあまりにも早すぎる死に、歌舞伎界のみならず、多くの人が悲しみにくれた。

麻央さんの没後1週間以上経ったいま、夫妻には語られることのない「空白の1年8ヵ月」があったことを複数の週刊誌が話題にしている。

6月29日発売の「週刊新潮」(新潮社)は「海老蔵は三度過ちを犯した 小林麻央の命を奪った忌まわしき民間療法」のタイトルで、かなり手厳しい記事を掲載した。記事によると、海老蔵が犯した3つの過ちとは、<1・しこりが見つかっていながら再検査を急がなかったこと><2・標準治療を拒否したこと><2・気功などの民間治療に頼ったこと>だという。

2014年2月、人間ドッグを受けた麻央さんの胸にしこりが見つかった。この段階で細胞を調べるなどの精密検査は行われず、医師は半年後の再検査をすすめた。麻央さんが次に検査を受けたのは8カ月後であるが、ガンはすでに脇のリンパ節に転移していたという。このときすぐに治療に取りかかれば5年生存率は90%超であり、病院は当然標準治療をすすめるも、麻央さんは首を縦にふらなかった、という。標準治療とは、手術、抗がん剤、放射線、ホルモン療法、分子標的治療薬を組み合わせた治療のことで、ガンになったと聞けば恐らく誰もが思い浮かべる一般的な治療方法のことである。

4903とはずがたり:2017/07/12(水) 17:25:18
>>4902-4903
なぜ夫妻は標準治療を拒んだのか。それについては6月30日発売の「女性セブン」(小学館)が、麻央さんが脇のがん転移を告知された都内A病院の関係者の話として「麻央さんと海老蔵さんは切らない治療を模索していた。女性にとって乳房にメスをいれるというのは大きな抵抗がある。だがそれは病院の方針とはあわず、結局病院を移ることに」との経緯があったと説明。さらに同誌は麻央さんが3人目の妊娠をのぞんでおり、そのため抗がん剤の投与や手術後のホルモン治療などを受けることで今後の妊娠への影響を懸念、標準治療に踏み切ることができなかったのではないかと推測している。

標準治療を拒否した夫妻はその後のいわゆる「空白の1年8カ月」の間、気功などの民間の代替医療を施していた、と「週刊新潮」は伝える。同誌は海老蔵がこれまでに風水師や占い師に傾倒していることをあげ、そうしたスピリチュアル傾向が標準治療を拒否し、気功に頼るという選択をさせたのではないかと推測している。「気功でがんが小さくなりました」とのwebページをアップする人物にも取材を試みているが、その主催者が語った気功の内容とは「ベッドに仰向けになった患者さんに私の掌をかざし、気を通していきます。大きなエネルギーが通る背骨の真中をめがけて――」……つまりは気を通して免疫力をアップさせがん細胞の増殖を抑え込むという仕組みらしい。気功にまったく詳しくない筆者でも、いや、詳しくないからなのか、コメントを読んだ瞬間「怪しい」と呟いてしまった。むろん、海老蔵夫妻が通ったとされる気功と同じ場所ではないのだが、おそらくどこでも理論はそう変わらないだろう。「新潮」は気功に頼るうちに病状はどんどん悪化し、気づいたときには乳房から膿が出る状態になってしまっていた――としている。

ここから先の経緯については、海老蔵、そして麻央さん自身もたびたびブログで発信している通りである。大学病院でのQOL手術の結果、麻央さんは今年6月まで懸命に生きた。

また7月4日発売の「女性自身」(光文社)には、麻央さんが5カ月前にも足繁く通っていたという表参道にある完全予約制のクリニックが無届医療で業務停止となったことを報じ、このクリニック名は瞬く間にツイッターの検索ホットワードに名前があがることとなった。麻央さんはここで<水素免疫温熱療法>と名付けられた治療法に取り組んでいたのだという。水素水に20分浸かるというこの治療法、クリニックホームページによると「水素水を体内に取り込むことで、がん周囲の異常血管の増殖を抑制する」とのことなのだが……(現在クリニックのホームページは閲覧できない状態)。QOL手術後も、麻央さんは様々な民間療法を試していたとされている。

筆者としては、代替医療そのものをすべて悪だと決め込む気持ちはない。だが、それはあくまで標準治療を受けたうえで併用するならば、の話だ。ゆえにQOL手術後、病院で治療を受けながらの温熱療法通いや酵素風呂やジュースクレンズに関しては、効果の有無はともかくとしても、否定するようなことではない。ただし、若くして思い病にかかってしまった海老蔵夫妻の無念と哀しみにつけこんで悪質な民間療法をそそのかす輩がいたのだとしたら、それはまったくもって許せない。スピリチュアルを一概に悪だとも言えないものの、先進医療との併用を認めず、医療を否定し患者を苦しめるような業者もゼロではない。

それにしても、これら一連の報道を耳にして、筆者がまず疑問に思うのは、麻央さんと海老蔵は本当に標準治療を全面的に拒否し、代替医療のみに頼ってしまったのだろうか、というところだ。そのことについては彼らから公表されてないため、わからない。ただ、もし彼らが週刊誌記事通りの選択をしていたのだとしたら、その無念はいかばかりか。無念だからこそ公表などしたくないのではないか。そっとしてあげてほしいと思えてならない。この「なぜ」という視線を浴びせること自体、今の遺族に対してあまりにも酷なのではないだろうか。いまはただ麻央さんのご冥福をお祈りしたい。

(エリザベス松本)

4904とはずがたり:2017/07/19(水) 12:33:33
この人でも死ぬんだなぁw
もう随分前に(90歳で出版した本がベストセラーとなったそうだから15年前なのかな?)存在を知った時点で半分鬼籍に入った感じだったけど。

ご冥福をお祈りします。

日野原重明さん死去 105歳 聖路加国際病院名誉院長
http://www.asahi.com/articles/ASK3R7QBZK3RULBJ01T.html?iref=com_rnavi_srank
2017年7月18日08時54分

 「生涯現役」として著作や講演など幅広く活動してきた聖路加国際病院名誉院長の日野原重明(ひのはら・しげあき)さんが、18日午前6時33分、呼吸不全で死去した。105歳だった。通夜・お別れの会は関係者で行う。葬儀は29日午後1時から東京都港区南青山2の33の20の東京都青山葬儀所で。

特集:日野原重明さん
 1911年山口県生まれ。京都帝大医学部卒。41年から聖路加国際病院に勤めた。同病院内科医長、聖路加看護大学長、同病院長などを歴任。02年度朝日社会福祉賞。05年に文化勲章を受章した。

 専門は内科学。成人病と呼ばれていた脳卒中、心臓病などを「習慣病」と呼んで病気の予防につなげようと1970年代から提唱してきた。旧厚生省は96年になって成人病を生活習慣病と改称し、今では広く受け入れられている。

 87年からは小学生を対象に「いのちの授業」を続けた。多数の著書があり、90歳で出版した「生きかた上手」がベストセラーになった。

4905とはずがたり:2017/07/19(水) 20:02:53
アトピー、薬塗り続ける新治療 「見えない炎症」抑える
http://www.asahi.com/articles/ASK7B4HWNK7BUBQU00X.html?iref=com_favorite_01
川村剛志2017年7月19日15時00分

「見えない炎症」抑えるアトピー治療
http://tohazugatali.web.fc2.com/medical/AS20170714004523.jpg

 アトピー性皮膚炎の新たな治療法が定着しつつある。ステロイド剤など抗炎症薬で湿疹を抑えた後も薬を使い続け、「見えない炎症」を抑えるもので、学会が昨年、強く推奨した。抗炎症薬で症状が改善しない患者向けの新薬の開発も進み、期待が集まっている。

 乳児期からアトピー性皮膚炎に悩まされていた東京都葛飾区の莉央(りお)ちゃん(4)は2014年12月、全身の湿疹がひどくなり、かかりつけ医の紹介で同区の東京慈恵会医科大葛飾医療センターを受診した。

 アトピーの治療では、抗炎症薬で湿疹をおさえる。湿疹が治ると薬を塗るのをやめ、再発した時に再び使うのが一般的だった。

 子どもの薄い皮膚にステロイドを塗ることに抵抗があるという母親(33)に同センター小児科の堀向健太・助教は「今しっかり塗ってスキンケアを丁寧に続ければ、塗る量を減らしていける」と説明。納得した母は1日3回、入浴後の娘の全身にステロイドと保湿剤を混ぜたクリームを塗った。母は「最初は1回で2時間ぐらいかかったが必要だと認識できたので続けられた」と語る。

 1カ月後には見た目の湿疹はほぼ治まり、皮膚はきれいに。だが症状が出ていない時にも薬を使う「プロアクティブ療法」を実践し、1日、2日おきと間隔を空けて薬を使い続けた。見た目はきれいでも皮膚の下に炎症が残っていると、再び湿疹が出やすいために薬を使い続けるものだ。

 堀向さんは「炭火をおこした後、くすぶる炭に風を送れば再び燃え上がるようなイメージ」と説明する。「見えない炎症」を抑え、湿疹の再発を予防するもので、堀向さんは「薬の回数を減らし、保湿剤だけでのケアに軟着陸させるための治療法」と説明する。莉央ちゃんは一昨年末には夜だけ週2回、昨春には週1回と塗る回数が減った。今は見た目でアトピーとわからないほどきれいな状態だ。母は「このまま保湿剤のみのスキンケアになれば」と話している。

 日本皮膚科学会は昨年、7年ぶ…

4906とはずがたり:2017/07/24(月) 14:59:27

難病の英乳児、入院先に数千件の脅迫 医師らへの殺害予告も
http://news.livedoor.com/article/detail/13378162/
2017年7月24日 10時49分 CNN.co.jp

(CNN) 先天性の難病で尊厳死論争の渦中にある乳児が入院しているロンドンの病院に対し、医師らの殺害予告を含む脅迫が大量に送り付けられていることが24日までに分かった。

生後11カ月のチャーリー・ガードちゃんは先天性の難病「ミトコンドリアDNA枯渇症候群」と診断され、生命維持装置をつけた状態でロンドンのグレート・オーモンド・ストリート病院に入院している。

病院側がチャーリーちゃんの尊厳死を提案したのに対し、両親は米国で実験的な治療を受けさせることを望んでいる。

同病院の責任者が22日に発表した声明によると、病院のスタッフは外出先やインターネット経由で脅迫を受けてきた。小児科の医師や看護師に対し、殺害予告などのメッセージが何千件も送られている。

入院中のほかの子どもたちを見舞う家族がいやがらせを受けたり、病院内でも「容認できない行動」が報告されたりしている。病院側はロンドン警視庁と緊密に連携して対応を図っているという。

チャーリーちゃんの両親も声明で脅迫行為を非難し、「病院には深く感謝している。医師団の優れた治療がなければ息子は今生きてさえいないはず」と強調した。両親自身もまた、身元が公表されてから心ない言葉を投げ付けられてきたという。

両親の代理人は声明で同病院を高く評価し、病院側と家族側のいずれに対しても攻撃的な発言は慎むべきだと主張した。

欧州人権裁判所は6月の判断で、生命維持装置の取り外しを認めている。英高等法院では25日に判断が下される見通し。専門家によれば、チャーリーちゃんにとって現状は苦痛なのかどうかが鍵になるとみられている。

4907とはずがたり:2017/07/24(月) 21:55:27
塩野義のインフルエンザ新薬、来年にも販売へ タミフルより症状を早期に改善
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-wst1707240076.html
20:09産経新聞

 塩野義製薬は24日、1回の服用でインフルエンザに効くという新薬の臨床試験(治験)で、十分な効果が認められたと発表した。今年度中に厚生労働省に製造販売の認可申請を行う。世界初の画期的な医薬品になる可能性が高いため、厚労省は優先的に審査する方針で、平成30年度中にも発売される見通しだ。

 新薬は、口や鼻から体内に入ったインフルエンザウイルスが細胞内に侵入したさい、ウイルスの遺伝子に働きかけて増殖できなくさせる。日本と北米、アジアで計1500人を対象に行った治験では、患者に投与して30時間後にはウイルスが減少し、大きな副作用もなかったという。

 インフルエンザ治療薬で効果の高い「タミフル」は、細胞内で増殖したウイルスが他の細胞に広がるのを防ぐもので、5日程度服用を続ける必要がある。これに対し、塩野義の新薬は症状を早期に改善し、他者への感染を減少させる効果もあるという。

 厚労省は、世界に先駆けて優れた新薬を発売するために優先的に審査する「先駆け審査指定制度」を使って、通常1年程度かかる審査を半年程度に短縮する。塩野義は昨年、この薬の世界販売などでスイス製薬大手のロシュと提携しており、日本以外でも各国の審査を経て売り出す。

4908とはずがたり:2017/07/30(日) 19:37:15
社会保障・雇用・労働医療・健康・食ライフ
小林麻央報道の「印象操作」にザワつく乳がん女子の胸の内
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52200
CAに転身・結婚、そんな「病後」もある
松 さや香文筆家
プロフィール
1977年東京都生まれ。日台ハーフ。29歳のとき、若年性乳がんに罹患。治療中に編集者、国際線客室乗務員を経験し、現在寛解。ハースト婦人画報社ELLE JAPON公式サイト『ELLE ONLINE』でブログ、小学館Oggi公式サイト『Oggi TV』でコラムを連載中。著書に『彼女失格-恋してるだとかガンだとか-』(幻冬舎刊)。秋に待望の新刊書籍を出版予定。

乳がんの告知をたった1人で受ける

2013年12月20日午前11時57分、非通知でかかってきた電話は「客室乗務員訓練生として内定」の報せだった。

嬉しさと驚きで叫びたい気持ちを抑えられたのは、わたしが36歳のそこそこ自制の利く大人であったことと、「乳がんに罹患してもカスタマーフロントの仕事に寄与出来る事、病後の女性の人生でも豊かな選択が可能な事を証明したい」とエントリーシートに書き、数回の面接で大口叩いたわたしに本当に内定を出してきた航空会社に正直ビビったからだ。マジですか!?

photo by iStock(写真はイメージです)
わたしは今から10年前、29歳の時に左の乳房に約3cmの腫瘍が2つあるのが見つかった。9ヵ月前に父を肝臓がんで亡くしたばかりのタイミングだった。診断はステージⅡb期、5年以内の再発率は40%。温存手術は不可。脇に若干の転移が認められ進行している。

治療は半年の抗がん剤、左乳房全摘出手術、その後5年のホルモン治療。医師からはただ淡々と説明された。家族を呼べとも言われず、たった1人で告知を受けた。あれ?なんか、テレビと違う。相応のショックを受けながら、そんな風にも思った。

乳がんの衝撃以上に恐ろしかったのはお金についての不透明さだった。若さにかまけて医療保険に未加入だったので、治療費の一切を自分で賄わなくてはいけない。

しかし書店には、全く役に立たない愛と絆をうたった闘病記ばかりが並び、治療全体でいくらかかるのか明文化されたものは一切なかった。医師・看護師に聞いてものらりくらりとかわされて要領を得ない。転職したての会社で治療と仕事を両立することを理解してもらえるか考え出すと、心細さに叫び出しそうだった。

脇の甘さ、見通しの甘さ、自分自身への甘さ、その全てが乳がんをきっかけに露呈し始めた。若さゆえに進行が速く、若さゆえに自分を守る基盤を築けていない。こんなものが呪いのようにうらやましがられる若さなのか。親を頼るほど未熟でもなければ、自分を信じられる成熟からも程遠かった。

それでもおいおいと泣いている背中をさすってくれた彼氏の存在は大きく、家族にも支えられ、気持ちを鼓舞して治療に向かっていった。再発しなければ、治療が終わるのは36歳。それからだって結婚も、子どもも……きっと、あきらめなくても大丈夫!

抗がん剤の副作用の嘔吐を繰り返し、発熱しながらトイレの床にしゃがみ込む度に、何度も心に誓い直した。こんな吐しゃ物と脱毛にまみれた賃貸マンションの狭小ユニットバスから、絶対這い上がってみせる。だってわたしはまだ、何者にもなれていないし、まだ何一つやり遂げていないのだから。

劣等感プロレスとマウンティング

わたしは治療費の為に働いた。懸命に頭を働かせていると、一瞬だけがんの恐怖から離れられた。そして仕事に時間と力を投じれば、対価として報酬だけではなく感謝と信頼までもが返ってきて、承認欲求が満たされた。

これは、うれしい誤算! 仕事を辞めてがんだけに向き合う生活をしていたら、お金の不安や自己承認の満たされなさで、きっとくじけてしまっていただろう。

がんになっても誰かの役に立てている、お金を生み出すことが出来ている。その手応えはどんな薬よりも効いた気がした。

没頭できる仕事があったのは、実際に功を奏した。抗がん剤とハーセプチンの投与で、2つあった腫瘍が消失したのだ。これは主治医も驚いて、急きょ、全摘出の予定だった手術は温存手術に変更になった。…

4909とはずがたり:2017/07/31(月) 20:09:54

漢方の主原料「カンゾウ」国産化に成功 脱中国依存へ、武田薬品
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-wst1707310011.html
07:19産経新聞

 武田薬品工業は、漢方薬の主要な原料である生薬「カンゾウ」の量産に日本で初めて成功したと明らかにした。平成32年までに同社製品に使うカンゾウをすべて国産に切り替える方針。現在は中国からの輸入に頼っているが、価格高騰などで安定調達に不安があり、国内での栽培研究に取り組んでいた。

 カンゾウは漢方薬の7割以上に使われる中国原産の植物。日本では厚生労働省が定める有効成分の基準量を満たして量産するのが難しく、年間1600トン近くが中国から輸入されている。日本企業は国産を含むほかの生薬と配合して漢方薬に仕上げている。

 しかし近年、中国では生薬が漢方だけでなく化粧品や食品にも使用されるようになって需要が増え、乱獲もあって価格が高騰。日本漢方生薬製剤協会によるとカンゾウの価格は18年から26年までの間に2・4倍以上になったという。

 武田薬品は安定調達に向け、12年から日本での量産化に適した品種改良を行い26年、厚労省の基準を満たすことに成功した。北海道で量産を始めており、製品化の準備を進めている。

 ドラッグストアなどで販売される一般用医薬品を製造販売する子会社、武田コンシューマーヘルスケアは32年までに、主力製品「タケダ漢方便秘薬」など同社が販売する漢方薬に使うカンゾウをすべて中国産から国産に切り替える方針。同社は「トレーサビリティー(生産履歴管理)が強化される。国内産という安心安全もアピールできる」としている。

背景に需要増

 日本漢方生薬製剤協会によると、一般用医薬品を含む漢方製剤の26年の生産額は22年に比べて16%増の1581億円となった。医薬品市場の2%程度だが、全体が伸び悩む中では成長分野となっており、生産態勢を強化する動きが広がっている。

 漢方薬の需要が伸びているのは、効果が科学的に実証されるようになり、ここ十数年で医学部の講義でも取り上げられるようになったからだ。この結果、医療現場での処方が増えているという。抗がん剤の副作用を抑えるのに使用するなど、化合物の医薬品との併用で評価されている。

 武田薬品工業がカンゾウの量産化にめどをつける一方で、漢方薬大手のツムラは、日本に6拠点ある生薬の栽培地の面積を拡大する計画。主要な栽培地である北海道での年間調達量を、将来的に現状の3倍程度の2000トンに増やしたいという。

 製紙大手の王子ホールディングスは25年、製紙原料の植物研究で培った技術を用いる「医療植物研究室」を設置。国内産カンゾウの開発などを進めている。

 農林水産省は、生薬栽培を成長分野と位置づけ26年から農家などへの支援制度を開始。今年度予算には約5億6千万円を計上した。

4910とはずがたり:2017/08/03(木) 12:07:01
「もの忘れ」と「認知症」の境界線は○○ これを忘れるとヤバい…
https://dot.asahi.com/wa/2017080200010.html
更新 2017/8/3 07:00

もの忘れと認知症の見分け方(週刊朝日 2017年8月11日号より)

すべてがわかる認知症 2017
朝日新聞出版
定価:980円(税込)
978-4022775337

…老化によるもの忘れと認知症の境界線はどこにあるのだろうか。

 両者とも記憶に不具合が起こっている点は同じだ。その違いは、ヒントによって思い出せるかどうか。老化によるもの忘れならば、通帳を「どこにしまったか」を忘れても、「書斎の机の中だったよね?」と言われると思い出せる。しかし認知症は、「しまったこと」自体を忘れているので、人に教えられても思い出せないのが特徴だ。

 この差は、記憶のどの段階に問題が起こるかによるものだ。記憶には、1.覚える→2.保持する→3.引き出す、という三つの過程がある。加齢によるもの忘れは、3の引き出す機能が衰えることで起こる。頭の中にある膨大な情報から的確な内容を呼び出せなくなるのだ。ただし記憶自体は残っているので、きっかけがあれば「あ、そうだった!」と思い出せる。しかし認知症は、1.2にも障害が起こるので、記憶自体がなくなる。

“忘れる対象”にも違いがあると、認知症専門医であるお多福もの忘れクリニックの本間昭医師は話す。

「テレビで見たタレントの名前を忘れるなど、人の名前や地名といった『固有名詞』を忘れるのは老化なので心配いらないでしょう」

 しかし、テレビを見たという「体験」を忘れると認知症の可能性が高くなる。表で違いをチェックしてみてほしい。たとえば、手紙に書いた内容を忘れるというような記憶の一部を忘れるのは老化だが、手紙を書いた記憶をまるごと忘れるのは認知症の可能性がある。「もの忘れの度合いが自分で客観的にわかる段階は健康な状態です。認知症は忘れている自覚がないので、独居の方は気づきにくいのです。ただし記憶は、ストレスや飲酒、体調などによっても影響されます。もの忘れがあったからといって過度に心配しすぎずに、まずは生活に支障があるレベルかどうかで判断しましょう」(本間医師)

 もの忘れは誰にでも起こり得る。「もしかして」に備える判断基準を持っておきたい。

<もの忘れ>
・ドラマに出ていた俳優の名前を忘れる
・小説の主人公の名前を忘れる
・知人の名前を思い出せないが、ヒントをもらえば思い出せる
・財布をしまった場所を思い出せない
・買い物に行って卵を買い忘れる
・友人との待ち合わせで、時間や場所を忘れる
・洗濯機に洗剤を入れ忘れる
・手紙に書いた内容を忘れる
・電話で聞いた内容を忘れるが、メモを見れば思い出す
・買い物に自転車で行き、置いた場所を忘れる
・夫婦で旅行に行った年や場所が思い出せない

<認知症>
・ドラマを見たことを忘れる
・小説を読んだことを忘れる
・知人の名前を思い出せず、ヒントをもらっても思い出せない
・財布をしまったことを忘れている
・買い物に行ったことを忘れて、卵を何度も買ってしまう
・友人と待ち合わせしていることを忘れる
・洗濯機の操作方法を忘れる
・手紙を書いたことを忘れる
・電話で聞いた内容を忘れ、メモを見ても思い出せない
・買い物に自転車で来たことを忘れて家に帰る
・夫婦で旅行に行ったことを忘れている

※週刊朝日 2017年8月11日号

4911とはずがたり:2017/08/03(木) 19:02:18

全盲者、2050年には3倍に 研究
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170803-00000014-jij_afp-int
8/3(木) 11:28配信 AFP=時事

【AFP=時事】世界の全盲の人々の数は、人口増加と高齢化に伴って、現在の約3600万人から2050年には1億1500万人と約3倍に増加する可能性があるとする研究論文が3日、発表された。

 眼鏡やコンタクトレンズ、手術などによる視力矯正が行われていない中程度から重度の視覚障害者の数も、同期間に約2億1700万人から5億8800万人と3倍近くなる可能性があるという。

 ランセット・グローバルヘルス(The Lancet Global Health)に掲載された論文は、影響を受ける大半は、アフリカやアジアで暮らす人々だと指摘している。

 世界188か国から収集したデータを基に調査を行った研究チームは、各人口集団あたりの全盲の人々の割合は、1990年の0.75%から2015年には0.48%に減少したと結論付けた。また、中程度から重度の視覚障害者の割合も、同期間に3.83%から2.90%に低下した。

 だが、人口増加や高齢化が進む中、視覚障害を抱える人の数は増え続けている。視覚障害の大半は、高齢者にみられるからだ。

 今回の推計は、国連(UN)による人口予測を基にした。調査では、診断や治療、医療制度の向上による影響は考慮していない。【翻訳編集】 AFPBB News

4912名無しさん:2017/08/06(日) 06:04:27
体調が悪くなれば、誰もがいつでも自由に医療機関において少ない負担で検査を受け、必要な薬を処方してもらえる。
すべての国民が、なんらかの公的な医療保険に加入するという「国民皆保険制度」のお陰だ。

私たちにとっては当たり前のことだが、世界に目を向けるとそうではない。
先進国でも「民間保険」中心の国もあれば、「無保険」の国民が多い国も存在する。
日本の医療保険制度は非常に恵まれているのだ。
しかし、現在医療の現場で働く医師たちの半数が「この制度は維持できない」と危機感を覚えていることが、最近の調査で明らかになった。

■ 医師の52%が「国民皆保険は破綻する」

これは日本経済新聞と、10万人の医師が登録する情報サイト「メドピア」が共同で、全国の医師に対して行った調査の結果だ。
インターネットを通じて1030人の医師から回答を得た。
その中で「現状の皆保険制度に基づく医療は、今後も持続できると思うか」と聞いたところ、「そうは思わない」との回答が539人(52%)に達した。
その理由としては「高齢者の医療費の増大」や「医療の高度化」を挙げる医師が多かったという。
 
一方、「持続できる」と答えた医師261人(25%)でも、その多くが「患者負担の増加」「消費税の増税」など、財源を確保できることを条件として追記している。
どちらにせよ、現状のままでは維持が難しいとの認識が大半を占めた。
国民医療費は1990年度に20兆円を超え、2015年度は概算で41.5兆円。
国民が支払う健康保険料と患者負担でまかなえているのはその6割にすぎず、残りの4割は税金などから補填されている状態だ。

しかも政府の推計によれば、2025年度には国民医療費は54兆円に達するという。
日々現場を見続けている医師達の危機感は、想像以上に大きい。
対策としては「支払い能力のある人の負担増」「紹介状なしでも受診できる『フリーアクセス』に一定の制限を」という回答のほか、「医療の効率化」「過剰医療を見直すべき」という医療側の意識改革を求める声もあったという。

■ アメリカでは500もの過剰医療をリスト化

近年、現代医療における過剰医療は日本だけでなく多くの先進国で議論されてきた問題だ。
本来、医療行為にはそれを行うに値する科学的なエビデンスが伴う。
しかし現実には「患者が要求する」「お金が儲かる」「患者に訴えられたくない」といった理由で、科学的な根拠に乏しい「無駄な医療」が行われている。
たとえば、本来は必要のない検査や手術、抗生物質の使いすぎ、高齢者への多剤処方などだ。

アメリカでは医療費高騰のかなりの部分を「過剰な治療」や「医療連携のミス」などの過剰医療が占めており、その割合は低く見積もっても「医療費全体の20%を超える」との報告もある。
「医療費支出」と「患者の身体」の両方に負担をかける過剰医療は改めるべき--。

そうした声が高まったアメリカの医療界では、2012年に「Choosing Wisely(賢明な選択)」というキャンペーンが立ち上げられた。
具体的には、臨床系の医学会に呼びかけ、「考え直すべき医療行為」をエビデンスと共に具体的に5つずつ挙げてもらったのだ。
たとえば「ウイルスが原因の風邪やインフルエンザに抗生物質は効かず、逆に耐性菌の増加につながる」「75歳以上がコレステロール値を下げても死亡リスクが下がるという明確な証拠はない」といった内容だ。
最終的に70を超える学会が参加し、500近くにのぼる項目がリストアップされた。
これらはすべて、科学的根拠と合わせてインターネットで公開されている。

■ 患者も適切な治療を選ぶ意識を

この活動には各国が注目し、現在では、カナダ、イタリア、英国、オーストラリアなど10カ国以上に広まっている。
日本でも昨年10月に「チュージング・ワイズリー・ジャパン(CWJ)」が発足。
今年6月1日には日本医学会がシンポジウムで取り上げた。
CWJ代表で佐賀大学名誉教授の小泉俊三医師は、「医療費削減が目的と誤解しないでほしい。
大事なのは患者と医師がじっくり考え、望ましい医療を一緒に決めること」と語る。

それでも、医師と患者が協力して適切な治療を選ぶことが、結果として医療費削減に少しでも寄与するならば、運動を進める意義はさらに大きくなるだろう。
国民皆保険制度を維持するためには、自己負担の増加や増税など、なんらかの財源の手当が必要になる時が来る。

.http://biz-journal.jp/2017/08/post_19829.html

4914とはずがたり:2017/08/14(月) 08:53:35
2017.08.12 SAT 19:00
飲酒すると記憶力が向上する? 英研究チームの実験から明らかに
https://wired.jp/2017/08/12/drinking-promotes-memory/

お酒を飲むと「飲む直前の情報」をよりよく覚えていられるようになる、という研究結果を英エクセター大学の研究チームによる実験から明らかになった。その驚きのメカニズムとは──。

TEXT BY MARTA MUSSO
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI

今後は、わたしたちの記憶のためにも乾杯ができるかもしれない。何か新しいことを学んだあとでお酒を飲むと、脳がよりよく情報を記憶に定着させられる可能性があるからだ。

これは、英エクセター大学の研究者たちの興味深い研究によって示されたものだ。彼らは『Scientific Reports』において、記憶と飲酒がどのように関連しているかを説明している。

関連記事:脳とは「記憶そのもの」だった──「記憶のメカニズム」の詳細が明らかに

セリア・モーガン率いる研究者チームは、まず18��53歳の88人の被験者(男性31人、女性57人)にアルコールを摂取してもらってから、彼らに新しい言葉を学習する課題を行ってもらった。

続いて研究者たちは、被験者を2つのグループに分けた。1つ目のグループには、思うままにお酒を飲んでもらい(最大で1人約4杯)、2つ目のグループはアルコールの摂取が禁じられた。そして翌日、参加者たちには前日と同じ課題を行ってもらった。

「飲む直前」のことはよく覚えていられる?

その結果、前の夜により多く飲酒した参加者たちが、前日に学んだことをよりよく記憶していることがわかった。

原因はまだ明らかではないが、研究者チームは、アルコールを得ることによって、その直前に得た情報の記録能力が向上したのではないかと考えている。アルコールは、体内を循環し始めると情報の学習プロセスを停止させるが、それによって学習したばかりの情報がよりよく定着したのではないかということだ。

「アルコールが新しい情報の学習を妨げるので、脳は直前に学習した情報を固定化するためにより多くのリソースを使えるのかもしれません」と、研究者たちは説明する。

しかし、今回の研究で観察されたような小さなポジティヴな効果があるからといって、アルコールがわたしたちの健康にもたらす数多くの有害な影響を忘れるべきではないだろうと、研究者たちは述べている。

4915とはずがたり:2017/08/20(日) 10:42:48
治療用装具、不正請求相次ぐ 安眠枕・オーダーメイド靴
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170819-00000054-asahi-soci
8/19(土) 19:32配信 朝日新聞デジタル

 病気の治療で使う装具の作製費をめぐり、全国で健康保険組合に不正請求が相次いでいることが、朝日新聞の調べでわかった。首を固定する装具を装って安眠枕を作ったり、靴店が健康保険でオーダーメイド靴を安く作れると宣伝したり。健保組合への請求には医師の証明書類が必要で、医師が加担しているケースもあった。

 治療用装具の作製には、健保組合から毎年多額の費用が支払われているが、不正請求による支出が一定程度潜在化しているとみられる。大手企業の健保組合で組織する健保組合連合会は「断じて許されず厳正に対処する」としており、実態調査に乗り出している。

 装具は医師が治療のために必要と判断すれば作製される。医師の指示で装具業者が患部の型を取るなどして作り、完成後に医師がチェックする。健保組合への申請には、病名・装具名を書いた医師の証明書や業者の領収書が必要だが、装具の現物や写真を示す義務がない。このため、不正な請求であっても健保組合のチェックをすり抜けていた。

 健保組合の内部資料などによると、安眠枕を作ったうえで請求していたのは、首の痛みなどで名古屋市内の整形外科に通っていた患者ら。装具業者は「夜間用の頸椎(けいつい)装具」と主張し、医師は枕と知りつつ証明書類を出していた。

 東京都内の装具業者はホームページなどで「10万〜14万円のオーダーメイド靴が健康保険で7〜9割引きになる」と宣伝。通院していない客が店を訪れ、まず靴を作り、事後的に提携の医療機関が証明書類を出していた。医師は完成後のチェックもしていなかった。

朝日新聞社

4916とはずがたり:2017/08/20(日) 19:21:57
塩分、たばこ、カップ麺も…“短命県”に顕著な生活習慣
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170818-00010002-jisin-soci
8/18(金) 11:01配信 女性自身

特に青森といえば“朝ラーメン”という習慣もありますが……
日本は現在、世界第2位の長寿国だという。厚生労働省が7月下旬に公表した'16年の日本人の平均寿命は、女性が87.14歳、男性は80.98歳と、過去最高となった。医療技術が進歩しているいっぽう、米を主食に、魚や大豆製品を食べるという和食が健康に貢献しているともいわれている。

しかし、もちろん日本人全員が長寿というわけでもなく、地域差も大きい。日本人の死因1位の“がん”も、かなりの地域差がある。がんの死亡率・罹患率には食生活が与える影響が大きいと話すのは、医学博士で白澤抗加齢医学研究所所長の白澤卓二先生だ。

「'15年度の厚生労働省の調査によれば、47都道府県で死亡率が最も高いのが青森県、そして最も低いのは長野県でした。この2つの県の差は、がん死亡率の差によるものだと思われます」(白澤さん)

たとえば肺がん死亡率は青森県が4位に対し、長野県は47位、胃がん死亡率は青森県1位に対し、長野県は43位という結果だった。

「現在では、がん治療の地域差はほとんどないため、発症率が高いほど死亡率も高い傾向にあります。がん発症の要因は、食生活、運動、ストレスの3つです。特に、その地域の特有の食生活によって野菜や塩分、脂肪などの摂取量の差が生じてきます。がんができるメカニズムは複雑なので、因果関係を特定することはできませんが、そういった要素が長年のうちに積み重なって、青森県と長野県のように大きな差になるのでしょう」(白澤さん)

青森県はがん死亡率以外にも、糖尿病死亡率や脳梗塞死亡率も高い“短命県”だ。'15年・女性「死亡率ランキング」(都道府県別年齢調整死亡率〔人口10万人〕の推移〔全死因〕厚生労働省調べ)を見てみると、上位10県のなかに、1位の青森県を筆頭に、福島県(2位)、岩手県(6位)、秋田県(7位)、北海道(8位)と、北海道・東北地方から5つが含まれていた。

各都道府県の生活習慣などの県民性に詳しい、ナンバーワン戦略研究所代表の矢野新一さんは、次のように語る。

「東北地方は塩分を多く使った“漬け物文化圏”です。特に青森といえば“朝ラーメン”という習慣もありますが、インスタントラーメンの消費量は全国1位、またテレビの視聴時間が1位という統計もあります。食後に15分ぐらいのウオーキングをすれば血糖値の上昇を抑えることができるといわれていますが、外出するよりテレビを見てしまうのでしょうか」(矢野さん)

死亡率を押し上げる要因として“喫煙率”も見逃せない。喫煙率が1位の北海道は、肺がん死亡率1位でもある。

「たばこの煙に含まれている化学物質は4000種類以上で、このうち約60種類が発がん物質か発がん促進物質です。また私は日照時間にも注目しています。紫外線はビタミンDの生成に関わっており、骨の健康を保つだけでなく、大腸がんや乳がんを予防するという研究報告もあります。日照時間の短さと、死亡率の高さは、少なからず関係しているように思います」(白澤さん)

4917とはずがたり:2017/08/22(火) 00:15:05
経歴
1991年4月 - 1992年3月 東京医科歯科大学歯学部附属病院補綴科医員
1992年4月 - 1995年3月 名古屋大学医学部附属病院歯科口腔外科医員
1995年6月 - 2002年7月 名古屋大学医学部非常勤講師
2002年8月 - 2004年5月 名古屋大学大学院医学系研究科細胞情報医学専攻頭頸部感覚器外科学講座咀嚼障害制御学講師
2004年6月 - 2007年3月 名古屋大学 医学部附属病院 遺伝子・再生医療センター 再生医療プロジェクト 助教授

みたいだが。。

傷害容疑で名大教授逮捕=長女の顔など殴る―愛知県警
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170821/Jiji_20170821X085.html
時事通信社 2017年8月21日 19時58分 (2017年8月21日 23時57分 更新)

 長女の顔などを十数発殴り、けがをさせたとして、愛知県警瑞穂署は21日、傷害容疑で名古屋大大学院教授の××容疑者(54)=名古屋市瑞穂区川澄町=を逮捕した。「殴ったことは間違いないが、十数発も殴っていない」と一部否認しているという。
 逮捕容疑は20日午後9時55分ごろ、自宅で同居している会社員の長女(23)の頭部や顔面などを十数発殴り、約2週間のけがをさせた疑い。長女が同日、交番に届け出た。
 長女が無断で母親の実家に泊まっていたことを××容疑者がとがめ、暴力に発展したという。同署が家庭内暴力(DV)などの背景がないか調べている。

4918とはずがたり:2017/08/27(日) 11:39:38

【速報】無届け臍帯血、医師ら6人逮捕
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170827-00000007-kyt-l26
8/27(日) 10:37配信 京都新聞

 他人の臍帯血(さいたいけつ)を無届けで投与したとして、愛媛、京都など4府県警は27日、再生医療安全性確保法違反容疑で、東京都渋谷区のクリニックの医師や販売業者ら計6人を逮捕した。逮捕者には大津市の団体役員(60)も含まれている。

4919とはずがたり:2017/08/27(日) 11:40:07

臍帯血事件、複数クリニック告発
破綻バンクからの流通捜査
http://www.kyoto-np.co.jp/country/article/20170825000208

 各地の民間クリニックが他人の臍帯血を国に無届けで投与していた問題で、厚生労働省は25日、再生医療安全性確保法違反容疑で、愛媛県警に複数のクリニックを告発した。愛媛など4府県警の合同捜査本部は同法違反の疑いで販売業者ら数人を近く逮捕する方針で、流通ルート解明を急ぐ。同法違反容疑で立件するのは初めて。

 茨城県つくば市の臍帯血販売業者が、2009年に経営破綻した同市の民間バンク「つくばブレーンズ」が取り扱っていた臍帯血の流通に関与している可能性があることも捜査本部関係者への取材で判明した。

【 2017年08月25日 20時07分

4920とはずがたり:2017/08/29(火) 11:22:57
60で親爺を亡くしたけど最期何もしてくれないのか?とおもったぞ。
>家族からの要望は、病気によっても違います。がんだと、結局亡くなるのだから延命処置は意味がないと、家族は思っています。

2015年6月4日
ニュース・解説
宮本顕二・礼子夫妻(1)寝たきり老人がいない欧米、日本とどこが違うのか
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20150604-OYTEW52562/?from=yhd

 世界一の長寿を誇る日本は、医療技術が進歩したばかりに、高齢者が意識のない状態で何年間も寝たきりになる国でもある。読売新聞の医療サイト「ヨミドクター」でそんな状況に疑問を投げかけ、反響を呼んだブログ「今こそ考えよう 高齢者の終末期医療」。このブログに大幅加筆して、『欧米に寝たきり老人はいない―自分で決める人生最後の医療』(中央公論新社、税抜き1400円)を6月10日に出版する内科医、宮本顕二・礼子夫妻に話を聞いた。(ヨミドクター編集長・岩永直子)

 ――なぜこのテーマで書かれたのですか?

 夫妻「日本では高齢者が終末期に食べられなくなると、点滴や経管栄養(鼻チューブ、胃ろう)で水分と栄養が補給されます。本人は何もわからないだけでなく、とても苦しいたんの吸引をされ、床ずれもできます。栄養の管を抜かないように手が縛られることもあります。人生の終わりがこれでよいのだろうかとブログで発信すると、多くの読者から体験に基づいた切実な意見が寄せられました。これを本にして多くの人に紹介し、高齢者の延命問題を一緒に考えたいと思いました」

――終末期の高齢者に延命治療が普通に行われる背景に、どんな状態でも延命すべきと思い込んでいる医師が多数いると書かれています。先生方は問題意識を持つ前は、どのような対応をしていましたか。


 礼子「医学生時代は終末期医療の教育を受けませんでした。医療現場では終末期医療について、先輩や同僚と話をすることはありません。そのため、延命に対して問題意識を持つまでは、点滴や経管栄養を減らすとか、行わないとかは考えもしませんでした。むしろ、脱水状態や低栄養にしてはいけないと思っていました。終末期の高齢者だからといって、医療の内容を変えることはしませんでした」

――患者の家族の方でも、延命医療を望む人はいるのではないですか?

 礼子「最近はいないですが、以前は、家族の中には、『他の家族が着くまでは生かしておいてほしい』と言う人がいて、心臓マッサージを家族が来るまで続けたことがありました。また、最近でも『生きているだけでいいから』とアルツハイマー病の終末期の患者に、経管栄養を希望する家族もいます」

 顕二「家族からの要望は、病気によっても違います。がんだと、結局亡くなるのだから延命処置は意味がないと、家族は思っています。問題はがん以外の病気です。がん以外の病気で亡くなることに納得できない家族が多く、延命処置を望む人は多いですね」

 ――2007年にスウェーデンに終末期医療の視察に行かれて、先生方の意識も変わられたのですね。何が一番印象的でしたか。

 礼子「スウェーデンが初めての海外視察だったのですが、食べなくなった高齢者に点滴も経管栄養もしないで、食べるだけ、飲めるだけで看取みとるということが衝撃的でしたね。脱水、低栄養になっても患者は苦しまない。かえって楽に死ねるとわかり、夫と私の常識はひっくり返ったのです。そして施設入所者は、住んでいるところで看取られるということも、日本の常識とは違うので驚きました。視察先の医師も、自分の父親が肺がんで亡くなった時に、亡くなる数日前まで普通に話をしていて、食べるだけ、飲めるだけで穏やかに逝ったと言っていました」

 顕二「日本では、高齢で飲み込む力が衰えた人は、口内の細菌や食べ物が肺に入って起きる『誤嚥ごえん性肺炎』を繰り返して亡くなることが多いです。誤嚥性肺炎の論文もほとんど日本人の研究者が書いているのです。当時も今も誤嚥性肺炎対策が高齢者医療の重要なテーマです。この誤嚥性肺炎について、スウェーデンで尋ねたら、『何それ?』ときょとんとされたのが衝撃でした。スウェーデンでは、誤嚥性肺炎を繰り返すような悪い状態になる前に亡くなっているので、あまり問題にならないのです。延命処置で病気を作って、かえって患者を苦しめている日本の現状を強く認識しました」

4921とはずがたり:2017/08/29(火) 11:23:15
>>4920-4921
 ――日本の終末期医療とは全く違うと感じたのですね。

 礼子「180度違いました。日本は終末期の高齢者であっても、医療の内容を変えることはありません。一方スウェーデンでは、緩和医療に徹しています」

 顕二「肺炎でも点滴も注射もしない。それは日本とは全く違うので驚きでした。スウェーデンは、当初、認知症治療がどうなっているのかを見るのが目的だったのです。しかし、終末期医療の違いにびっくりして、次のオーストラリア視察は、終末期医療の視察に目的が変わりました」

 礼子「オーストラリアに行った理由は、緩和医療に熱心に取り組んでいる国と聞いたからです。しかし正直なところ、スウェーデンがあまりにも日本と違うことをしているので、スウェーデンだけが特殊な国ではないかと思い、他の国の実態を確かめに行ったのです。そうしたら、日本のほうが特殊な国だった。ただ、よく考えてみると、日本も昔はスウェーデンと同じで、食べられなくなった高齢者はリンゴの搾り汁を口に含む程度で、家で穏やかに亡くなっていました。昔の日本の終末期医療は、今のスウェーデンやオーストラリアと同じであったことに気がつきました」

 顕二「スウェーデンに行った時、研修医の時にお世話になった、ベテランの副院長のことを思い出しました。僕ら研修医はがんがん延命処置をするわけですが、副院長は当時の僕から見たらのらりくらりで何もしない。しかし、僕ら研修医が手を尽くした患者さんが亡くなった時、その患者さんの状況はというと悲惨なのです。血が飛び散って、点滴によるむくみもひどい。だから、看護師が家族をいったん外に出し、患者さんの体をきれいにしてから対面させたものです。一方、副院長が看取った患者さんは皆きれいで穏やかでした。当時の副院長の思いが、今になってわかりました」

 礼子「帰国後に、以前勤めていた病院で報告会をしたんです。その病院は、99歳でも胃ろうを作るし、終末期であっても人工呼吸器をつけたり血液透析をしたりする、スウェーデンとは正反対の病院でした。点滴や気管に入っている管を抜かないように、体がベッドに縛り付けられる患者さんの姿に、『年を取るのが恐ろしい』、『このようなことが許されるのか。医療が高齢者を食い物にしている』と怒っていた看護師もいました。そのためか、私の報告に対して、現場の看護師から称賛の声が上がりました。『私も年を取った時に、こういう亡くなり方をしたい』と。海外視察で、日本の高齢者の終末期の悲惨さは許されないことであることに気づき、この現状を変えるために何かしようと思い始めたのです」

 ――スウェーデン、オーストラリア、オーストリア、オランダ、スペイン、アメリカと6か国の終末期医療を視察し、その様子が本の中で詳しく紹介されています。無意味な延命治療をしないというプラス面も書かれていますが、必要な治療が受けられないなどの、マイナス面も書かれています。


 礼子「医療は過少でも過剰でもないことが理想ですが、その国の医療制度が反映されるので、その実現はなかなか難しいです。良いことばかりではないです。日本ならば助かる肺炎の患者さんも、この国では亡くなるだろうと思いました。そのため、諸外国のまねをするのではなく、日本の終末期医療のあり方を模索することが大事だと思います。

 ――海外に比べ、日本は終末期の緩和医療はおろそかにされていますか?

 顕二「海外では、がん以外の患者にもモルヒネを使い、痛みや苦しさを緩和することを重視していますが、日本ではあまり使いません。また、日本では延命処置をしないことが緩和医療につながると理解している医療者は少ないです。点滴の針を刺したり、尿道にカテーテルを入れて、つらい思いをさせます。水分も過剰に投与するので、痰たんが多く、痰を吸引する苦しみを与えています。ストレスから消化管出血もよく起こします。誤嚥性肺炎を繰り返し、発熱や呼吸困難が起きます。問題は濃厚な延命処置を行って、患者を苦しめていることに気がついていない、あるいは気がついても目をつぶっていることと思います。その視点に立つと、日本では緩和医療がおろそかにされていると思います」

4922とはずがたり:2017/09/05(火) 12:46:12
親父は教師だったが教頭や校長なんかにはなりたくないタイプだった。

医師の職業的態度を批判する*
大段智亮
『医学教育』第8巻・第1号 昭和52年2月

「「ちなみに,わたくしの印象では子供を分裂病者に育て上げてしまう親のうち,小・中学校の教師,それも教頭とか校長とかいった高い地位にまで昇進するような,教師として有能視されている人の数がめだって多いようである.ヨーロッパでは一般に,牧師の子供に問題が起きやすいということがいわれているようであるけれども,形式的なモラルを自分自身で遵守するだけでなく,それを身近かな人間にまで押しつけがちな職業として,牧師と教師との間には共通点があると考えてよいだろう」(『異常の構造』,講談社現代新書,p.102.).


12,3年まえわたくしは1つの私立男子高校を設立する仕事をまかされたことがあった.そのとき最初に入学してきた200人の生徒のなかに,何人もの"知能の高い問題児"がいたのだが,それらのほとんどが医師,歯科医,警察官,牧師といった家庭の子供だったことである.われわれ学校当局者がこうした生徒たちに大変手を焼いたのはもちろんだが,その親たちもまた,大変むずかしい人たちだったことを憶えているのである.

わたくしが一番重視したいことは,人間関係のもち方において,医師がどこか深く歪んでいる点である.
いま眼の前にいる人と自分とのあいだに,いちはやく"意義ある""ほんものの"人間関係をつくりだす能力をかりに"人間関係創造力"とでも呼ぶとすれば,医師はこういった能力において重大な歪みをもつ,というふうに感じられるのである.

4923名無しさん:2017/09/07(木) 06:43:49
山尾しおりの父親は東京で開業医やってる
https://www.yamaoshiori.jp/blog/2008/04/post-34.html
https://doctorsfile.jp/h/29932/df/1/?page=2


山尾しおりの父親は東京医科歯科大学医学部医学科卒なので、
東大文一、東大理一、京大法、京大理より優秀。

4924とはずがたり:2017/09/08(金) 09:52:14

厚労省に執刀医ら処分要請=遺族「保身に終始」と非難―群馬大病院事故
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-170907X269.html
09月07日 19:56時事通信

 群馬大医学部付属病院で腹腔(ふくくう)鏡などの手術後に患者が相次ぎ死亡した問題で、死亡患者9人の遺族と弁護団は7日、執刀した男性医師=退職、懲戒免職相当=と、上司だった元教授=諭旨解雇=について、注意義務違反と職業倫理に反する行為を理由に、医師免許の取り消しを含めた行政処分を求める要望書を厚生労働省に提出した。

 要望書では、男性医師について、日本外科学会や弁護団の各調査で「手術手技の拙劣は明らか」とし、術前は「99%成功」などと手術ありきで説明は不十分だったと指摘。カルテの記載はずさんで、病理解剖も「普通しない」などと行わなかった点などを問題視した。

 元教授についても手術件数を増やす方針の下、適切な指導監督を行わず悪質だとした。

 これまでに両医師は遺族に対し、手術の選択や手技などは問題ないとの見解を示したほか、事前説明は1時間行い、解剖も勧めたと主張。遺族らは「反省もなく自己保身に終始した」と非難した。

4925とはずがたり:2017/09/08(金) 09:56:38
京大医学部教授に巨額で不明瞭な資金
https://news.goo.ne.jp/article/jbpress/nation/jbpress-50987
09月06日 07:00JBpress

 臨床研究不正が止まらない。『選択』8月号に掲載された「『カネまみれ』医学界との癒着はつづく中外製薬が抗がん剤で『研究不正』」という記事を読んで暗澹たる気持ちとなった。

 この記事が取り上げたのは、6月1日に戸井雅和・京都大学教授(乳腺外科)を中心とした日韓の多施設共同研究グループが、世界最高峰の医学誌である「New England Journal of Medicine (NEJM)」に発表した論文だ。

 HER-2陰性のハイリスクの乳がん患者を対象に、カペシタビン(中外製薬、商品名ゼローダ)のアジュバント(薬物の作用を増強する目的で併用される物質・成分の総称)としての有効性を評価した。結果は衝撃的だった。

衝撃的な論文に資金疑惑
 2015年3月に行われた中間解析で、カペシタビン群の予後が良好なため、試験は早期打ち切りとなった。カペシタビンは乳がんのアジュバントとして注目されてきた。

 ただ、多くの臨床試験では有効性を示せなかった。だからこそNEJMも注目してこの論文を掲載した。

 ところが、この論文に資金に関する疑惑が持ち上がった。

 論文によれば、一般社団法人JBCRGと特定非営利活動法人先端医療研究支援機構(ACRO)によって助成されたことになっている。論文の記載は以下の通りだ。

“Funded by the Advanced Clinical Research Organization and the Japan Breast Cancer Research Group”

 論文の「方法」のところには、「JBCRGは研究に関わっていない」と明記されている。論文での記載は以下の通りだ。

“The funders and sponsors had no role in the trial design, data collection and analysis, or the interpretation of the results”

 戸井教授たちは、JBCRGとACROからは資金を受け取ったが、研究には関与していないことを明かした。ここまでは、極めて常識的な記載だ。

 ところが、戸井教授はJBCRGの創設者という別の顔を持つ。奇妙なことに、JBCRGの代表理事・常任理事6人中、5人が今回の論文の著者に名を連ねる。

 日本人著者12人中、9人がJBCRG関係者だ。現在、代表理事を務める大野真司・癌研有明病院乳腺センター長も、その1人だ。

 これは普通の人には理解できない理屈だ。なぜ、頭の良い人たちが、あえてこんなことを言うのだろうか

2012年以降3億円を超える資金提供
 『選択』によれば、製薬企業が医師への資金提供を開示し始めた2012年度から2014年度までの間に中外製薬からJBCRGには1億円が寄附されていた。

 ACROにも、2012年から2015年度までに2億円以上が中外製薬から提供されていた。2012年度以降だけで、3億円を超える資金が中外製薬からJBCRGとACROに寄附されていたことになる。

 この研究で使う薬剤は中外製薬が販売する抗がん剤だ。営利企業である中外製薬が、特段の目的もなく寄附する金額ではない。

 さらに『選択』では、プロトコールファイルをみると、作成者は6桁の数字と紹介している。研究者は、PDF作成ソフトは自分で買うから、通常、こんな番号はつけない。企業がまとめて購入し、社員に配る際にする方法だ。何やらきな臭い。

 JBCRGのオフィスは日本橋。ここは製薬企業の本社が集まるところだ。中外製薬もある。このあたりは家賃も高く、好き好んで研究者がオフィスを構えることはない。最初から製薬企業が丸抱えだった可能性が高い。

 誤解がないように申し上げたいが、私は製薬企業が臨床研究に関与するのを否定しているのではない。臨床医と製薬企業が、それぞれの専門性を生かし、患者のために研究することは素晴らしい。

 ただ、そうならはっきりとそのことを明示すればいい。

4926とはずがたり:2017/09/08(金) 09:56:59

 余談だが、『選択』の指摘は、戸井教授たちにも効いたようだ。8月24日にNEJMに掲載された読者からの質問への回答で、自らがJBCRGの理事であることを認めた。具体的な記載は以下だ。

“Drs. Toi and Masuda, and other authors of the June 1 article, report being members of the board of the Japan Breast Cancer Research Group.”

 ただ、この文章を書いている9月5日現在、「JBCRGは研究に関与していない」という原著での記載は訂正していない。

公にしたくないカネの授受
 以上をまとめると、「自分たちはJBCRGの理事で、JBCRGから金をもらったが、JBCRGは研究には一切関与していない」と主張していることになる。もちろん「中外製薬から巨額の資金が提供された」とは書いていない。

 彼らの主張は、全く矛盾しているし、その対応もあまりにもせこい。「堂々と製薬企業から金を貰いました。一緒にやりました」と言えばいい。

 なぜ、研究者たちは、このような手の込んだことをするのだろうか。

 中外製薬から戸井教授にカネを渡したければ、京都大学に寄附金や業務委託として支払えばいい。この場合、大学が事務処理を一切引き受ける。個人の賞金なら、税金は年末調整で処理してくれる。

 ただ、この場合、大学が資金の管理をすべてチェックする。面倒だ。このようなルートを介さないのは、使い勝手の良い金を手に入れるためと考えるのが妥当だ。

 例えば、ACROを例に説明しよう。この組織は製薬企業の社員が独立して立ち上げた。現在の理事長は国立がん研究センター(国がん)の元部長が務める。私が国がん在籍中に、上司としてお仕えした経験のある人物だ。

 ACROの機能は研究のサポート。そのうち、最も大きいのは製薬企業から資金を集め、研究者に分配することだ。研究者は、ACROに多少の手数料を抜かれるが、「大学や病院の事務を介さずにすむ使い勝手の良いカネ」を手に入れることができる。

 もし国がんや京大に直接カネを入れれば、事務方の厳しいチェックを受ける。そのためACROは研究者にとって有り難い“財布”となる。

 大学の事務方と比べ任意団体はチェックが緩いので、私的流用されやすい。戸井教授を知る人物は「戸井教授は『JBCRGは一般社団と任意団体の2つあり、今回の研究は任意団体が行った』と説明している」と言う。 

 JBCRGという団体が2つあるとすれば、前述の戸井教授の説明も理屈が通る。

 「自分たちは『一般社団法人』JBCRGの理事で、『一般社団法人』JBCRGからカネをもらったが、(研究を実施したのは任意団体JBCRGで)、『一般社団法人』JBCRGは研究には一切関与していない」というロジックだ。

 これは、かつて政治家がよく使った手だ。

政治の世界では遺物となった手法
 「自発的」に立ち上がった後援会が、会員から「自主的」に会費を集める。この組織は任意団体だが、政治家の政治資金管理団体と名前は同じ。多くの有権者は区別がつかない。

 このようにして集めた金を政治家は政治資金に流用する。任意団体だから、収支の報告義務がない。もちろん、この方法は資金の使い方次第で違法となる。刑事事件になったことも少なくない。

 今回のケースで、私が関心を抱いているのは、ACROから研究者にどのようにカネが渡っていたか、そして、そのカネをどのように使っていたかだ。

 前者については、京大やJBCRGに振り込まれた可能性も否定できないが、おそらく違うだろう。それなら最初から京大やJBCRGに入金した方がいい。ACROを介した分だけ、手数料を取られるからだ。

 私は任意団体に入れていた可能性が高いと考えている。かつて、よく使われた手だ。

 BCRGは任意団体として立ち上がり、その後、一般社団法人へと改組した。研究費助成金を支払ったACROが両者の区分がついていなかったとしても不思議ではない。

4927とはずがたり:2017/09/08(金) 09:57:19
>>4925-4927
 一方、ACROのような第三者機関を介して、研究者に渡った資金の使途については、これまで、医療界では、ほとんど議論されてこなかった。

 私は昨年4月に東京大学から独立し、NPOの理事長と個人事業者となった。オフィスを借り、4人の常勤スタッフを雇用している。彼らが経理を担当し、税理士がチェックする。

 私の経験から言えるのは、2億円の経費を使うことは極めて難しい。任意団体JBCRGは、オフィスを借り、専属のスタッフを雇用していたのだろうか。

 支出が少なく、「利益」が出れば、納税義務が発生する。あまり知られていないが、学術研究に対する賞金や研究助成金にも納税義務が生じる。例外はノーベル賞だけだ。

 研究や教育など非営利事業に関しては、NPO法人は免税される。その代わり、情報開示義務を負う。研究支援を本務とするACROがNPO法人となったのは、このためだろう。

 JBCRGは一般社団、任意団体を選択した。このような団体は動きやすいが、納税の義務がある。

重加算税などを加えて7000万円の納税義務
 中外製薬からACROに渡ったのは2億円。もし、これが戸井教授らに渡っていたなら、経費を差し引いても、当時の最高税率である40%の所得税がかかるだろう。

 税理士の上田和朗氏は「もし、申告していなければ過少申告加算税、重加算税、延滞税、さらに住民税などがかかる。平均的な経費が認められたとしても7000万円程度を支払うことになるでしょう。悪質と捉えられると起訴される可能性がある」と言う。

 2012年のノバルティスファーマの臨床研究不正をきっかけに、今春、臨床研究法が施行された。製薬企業から医師への資金提供に関する情報開示が義務化された。

 立法化の過程でも、第三者を介した資金提供が問題視された。日本医学会は利益相反として報告するように勧告した。

 ところが、臨床研究法は第三者機関を介した資金提供は規制しなかった。内部告発でもない限り、迂回寄附であることを証明できないからだ。

 そのような疑惑が持ち上がっても、関係者に問い合わせれば「適切に対応しました」とお茶を濁すので、それ以上の追及は難しい。

 ただ、こんなことを続けていれば、社会からの信頼を失う。『選択』の記事を読んだ医師の中には「ノバルティスファーマ事件で医療界は信頼を失った。今回のケースを見ていて、「抗がん剤は信頼できない」と言って、民間療法に走る人がいるのも理解できる」と言う人もいる。

 昨今、マスコミはがんに対する民間療法叩きに懸命だ。記事の中には国立がんセンターの元幹部など有識者が出て来て、「エビデンスがない治療を推奨するのは怪しからん」と批判する。

 今回の疑惑は、彼らが尊重するエビデンスの信頼性を根底から揺るがすことになる。ところが、この疑惑に対して、誰も批判しない。これでは同じ穴の狢と言われても仕方ない。

 さらに、このまま黙りを決め込めば、将来の医療へも悪影響を及ぼす。それは今回のやり方がフェアではないからだ。医学生や若手医師などの、若手がもっとも嫌う。次世代が育たなければ、日本の臨床研究のレベルは低下する。ツケは患者が払うことになる。

 戸井教授は矛盾を放置せず、何がどうなって、こんな記載になったのか、社会に説明していただきたいと思う。それが京大教授というリーダーの「責務」ではなかろうか。

(上 昌広)

4928とはずがたり:2017/09/12(火) 19:25:07
<くらて病院>医師6人辞職表明 病院側「町長が人事介入」 毎日新聞社 2017年9月12日 17時30分 (2017年9月12日 17時57分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170912/Mainichi_20170913k0000m040013000c.html
 福岡県鞍手町の地方独立行政法人「くらて病院」の内科医6人が来年3月末で辞職することを表明した。病院には「来年4月には診療に支障をきたす可能性が高く、近隣の病院、医院を紹介する」旨の張り紙が出され、深刻な事態となっている。

 病院側は、背景として、徳島真次町長が人事に介入するなど逸脱した権限行使があるとして、「職員一同」名で徳島町長に要望書、町議会に嘆願書を提出した。11日の議会一般質問の答弁で、病院側の指摘について、徳島町長はすべて否定した。

 同病院は17診療科、224床で、2013年度に町立から独法に移行した。8月に就任した河野(こうの)公俊理事長は「後任医師探しは難航しており、このままでは病院の存続も危ぶまれる」と話す。徳島町長は「患者に迷惑がかかるのが一番の問題で、設置者として地方独立行政法人法に基づき、病院に改善命令を出すことも考えている」としている。【武内靖広】

4929とはずがたり:2017/09/16(土) 20:22:41
HIVが「事実上治癒」した常識破りの南アフリカ9歳児
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/08/hiv9.php
2017年8月1日(火)16時41分
ニューズウィーク日本版編集部

世界最大のHIV感染者を抱える南アフリカ(本文の9歳児とは関係ありません) Siphiwe Sibeko-REUTERS
<感染すれば一生治療から逃れられない、とのHIVの常識を覆し、8年以上治療をせずにHIVウイルスが検出されない事例が発表され、研究者たちを驚嘆させている。カギを握るのは何か?>

ひとたびHIVに感染すれば、エイズ発症や症状を抑えるために一生治療を続けなければならない――それが常識だ。だが7月24日、世界の研究者たちを驚嘆させる事例が発表された。

出生時にHIV感染者の母親から母子感染した南アフリカの9歳の子供が、8年以上治療をしていないのにHIVウイルスが検出されない「寛解」の状態であることが明らかにされたのだ。

この9歳児は生後9週で臨床試験に参加。複数の抗HIV薬を同時に内服する「強力な抗ウイルス療法(ART)」を40週間受けた。当時、生後間もないHIV感染児にARTを実施するのは一般的ではなかったが、143人の無作為抽出の被験者の1人として臨床試験に加わった。

40週後に血液中からウイルスが検出されなかったため、この子供は治療を中止。以来9歳になった現在まで、ウイルスのない状態が続いている。BBCは「事実上の治癒」と報じた。

パリで行われた国際エイズ学会でこの事例を発表したヨハネスブルクの研究者エイビー・ビオラリは「私の知る限り、早期に無作為抽出ARTを受けた中で世界初の事例だ」としている。

【参考記事】Picture Power エイズと生きる 過酷な現実と希望

同様の過去2例と共通する「超早期の集中的治療」
HIVウイルスは体内の免疫システムを攻撃し、感染者をさまざまな病気にかかりやすくする。HIV感染者の免疫機能が低下し、指標である23の合併症のうちいずれかを発症した状態がエイズ(後天性免疫不全症候群)だ。

その治療法として、最近では早期のARTが主流になっている。以前に比べて副作用などが飛躍的に改善され、多くの感染者に取り入れられているが、それでも吐き気や不眠症、貧血などに苦しむ患者は多い。

今回の南アフリカの子供の事例について、英国HIV協会を代表して取材に応じた英インペリアル・カレッジのサラ・フィドラー教授は「専門的な観点からは完治とは言えない」としながらも「血中にHIVウイルスがなく、同年代の子供たちと比較して免疫状態も正常だ」と言う。

実はこれまでにも、HIV感染者が長期間治療せず、ウイルスも検出されずに過ごしたケースは、世界で2例だけ存在した。

1人は2010年にミシシッピ州で誕生した女児で、母親から母子感染し、生後間もなく高レベルの抗ウイルス治療薬投与を開始。1歳半で治療を中止したが3歳までウイルスが検出されない状態が続いた。ただ、2014年に再びHIVウイルスが検出され、もはや寛解ではないと医師が判断。ARTを再開することになった。

もう1人は、フランスで1996年に生まれた女性。母親の胎内か出生時にHIVに感染し、6歳までARTを続けたが、その後は両親の希望で治療を停止した。2015年の国際エイズ学会では、この女性がその後12年にわたってHIV治療を受けずに寛解の状態が続いていることが発表されており、「最長記録」とされている。

研究者たちは過去2例を含め、今回の南アフリカの子供も非常にまれな事例であり、他の感染者に単純に当てはめることはできないと口をそろえるが、超早期の集中的なHIV治療の効果を示したことは確かだ。全世界3670万人のHIV感染者に希望を見せたことも。

4930とはずがたり:2017/09/18(月) 20:49:59
レコチャイじゃあない記事で読みたいんじゃが(;´Д`)

ノーベル医学賞級!?韓国人夫妻の共同研究論文を「ネイチャー」が絶賛=「ついに韓国がやってくれた!」「彼らは韓国人じゃなくて…」―韓国ネット
レコードチャイナ 2017年9月18日 18時10分 (2017年9月18日 20時33分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20170918/Recordchina_20170918022.html

2017年9月14日、韓国・中央日報は、米国の名門大学で教授を務める韓国人科学者夫婦が自閉症児が産まれる原因を明らかにしたと伝えた。

記事は、英学術誌「ネイチャー」14日号に掲載された研究論文2編に共同研究者として韓国人夫婦の名前が載っていると紹介した。米国ハーバード大医学部のホ・ジュンニョル教授とマサチューセッツ工科大(MIT)のグロリア・チェ教授夫妻だ。2つの論文の第1著者は、それぞれイム・ヨンシンMIT博士と、マサチューセッツ大医学部のキム・サンドゥ、キム・ヒョンジュ両博士(共同1著者)だ。

彼らが発表した論文には、妊娠中にウイルスに感染したマウスが自閉症の症状を示す子を出産する過程が具体的に示されており、消化管の特定の腸内細菌が原因で免疫細胞が作られ、この免疫細胞が胎児の脳細胞の発達に影響を与えるタンパク質を作り出すことが明らかにされた。抗生物質により腸内細菌をなくす実験では、マウスは自閉症の症状を示さない子を産んだという。

ネイチャーは今回発表された論文を「14日号の最も重要な研究成果」として紹介、テキサス大サウスウェスタン医学センターのクレイグ・パウエル教授は同誌の論評で「腸内細菌と免疫システム、脳の発達の複雑な相互作用に対する貴重な手掛かりを提供するもの」と評価した。



4931とはずがたり:2017/09/19(火) 19:07:45
「危機的状況」九州でエイズ感染急増 16年福岡は61%増 佐賀、熊本過去最多
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00010000-nishinpc-soci
9/19(火) 9:43配信 西日本新聞

 福岡県を中心に、九州でエイズ患者やエイズウイルス(HIV)感染者が増えている。東京や大阪など都市部を含めて全国的には減少か横ばい傾向にあるだけに、九州の増加が目立つ。専門家は、感染者の多いアジアとの往来が増えてウイルスが持ち込まれるケースや、予防啓発活動の不十分さが一因とみており「危機的状況で、より効果的な予防啓発が必要だ」と警鐘を鳴らしている。

 国のエイズ発生動向調査によると、2016年の福岡県のHIV感染者、エイズ患者の新規報告者数は、いずれも46人で計92人と過去最多。15年と比べて61%増えており、特に40代や50歳以上が増加している。佐賀計9人、熊本計19人も過去最多となった。16年の地域別では九州が計169人で32%増。これに対し、関東・甲信越は695人で4%増と横ばい、近畿は265人で11%減など、5地域は前年より減少していた(福岡県以外は速報値)。

 新規報告者数(15年)で全国の感染者・患者の内訳は、日本人男性が約9割、感染原因は同性間性的接触が最多の約6割だった。福岡県も全国と同様の傾向だが、患者が3割程度の全国データに対して、福岡県の患者比率はほぼ半数で、発症してから報告されるケースが際立っている。

 エイズ治療の九州ブロック拠点病院、国立病院機構九州医療センター(福岡市)のAIDS/HIV総合治療センターの山本政弘部長は「福岡での感染の広がりが九州全体に広がっている印象。患者の比率から、実際の感染者は報告よりもかなり多いはずだ」と指摘する。

 各自治体では無料検査を定期的に実施。山本部長は「感染、発症が分かっても、今は薬でウイルスの増殖を抑えられる。検査を受けて早期に発見・治療できれば、感染者自身の健康も維持でき、感染拡大のリスクも減らせる。心当たりがある人は早く検査に行ってほしい」と呼び掛けている。

=2017/09/19付 西日本新聞朝刊=

4932とはずがたり:2017/09/19(火) 19:07:57
HIV 細胞間感染の仕組み解明 熊大など研究班 新薬開発に期待
https://www.nishinippon.co.jp/feature/photo/show/146215/
2016年02月27日 14時14分

4933とはずがたり:2017/09/19(火) 22:12:08

「無痛分娩で死産は医師の過失」 順天堂病院を提訴
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170919-00000013-ann-soci
9/19(火) 11:57配信 テレ朝 news

 無痛分娩で死産になったのは医師に過失があったからだなどとして、女性とその夫が東京・文京区の順天堂医院を運営する学校法人と担当医師らを訴えました。

 おととし2月、順天堂大学医学部附属順天堂医院に無痛分娩を希望して入院した女性とその夫は医師の説明がないまま、陣痛促進剤を投与されたために死産になり、子宮を摘出することになったなどと主張しています。夫婦は先週、医師らと病院を運営する学校法人順天堂を相手取り、約1億4000万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました。順天堂医院は「訴状を見ていないので、コメントできない」としています。また、原告の代理人は順天堂医院に対する高度な医療を提供する「特定機能病院」としての承認について、取り消しを求める要望書を厚生労働省に提出しました。

4934とはずがたり:2017/09/21(木) 17:10:23
黒い縦線が出たら要注意! 爪でわかる健康チェック法〈週刊朝日〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170920-00000010-sasahi-life
9/21(木) 11:30配信 AERA dot.

 爪を、見てみよう。縦に線は入っていないだろうか。あれ? 前はこんなに筋はなかったのに。いつのまに縦線が……。それは「老化」の証拠。その線が黒ければ注意が必要だ。

 爪には体の状態が反映される。爪からどう健康をチェックするのか。それが知りたくて、慶応義塾大学病院皮膚科を訪れた。ここでは、毎週水曜午後を「爪外来」の診療日とし、爪のトラブル全般に対応している。深爪、巻き爪、陥入爪、爪白癬(つめはくせん)から、爪に生じる皮膚がんまで、難治性の爪の病気を幅広く診察。爪から、どんな病気の予兆がわかるのか。

 専任講師の齋藤昌孝氏は「成人になってから出た黒い縦線(色素線条)は、注意が必要です。最初は細くても、放っておくとだんだん太くなることがある。爪のメラノーマ(皮膚がんの一つ)の可能性があります。悪性度が高く、ごく初期でないと、指の切断ですまなくなる」と話す。

 横線は問題ないが、縦線には注意が必要。色が不均一なこともある。気づいたら迷わず受診を勧めるという。

 爪にできるがんは、どのように出てくるのだろう。

「多くの場合は爪母(そうぼ)から出ます。三日月状の白い部分の奥に爪を作っている場所があり、そこから、がんが出ます。それが爪の線として表面化し、徐々に広がります。症状は人によって違いますが、黒い線には要注意」(齋藤氏)

 いつの間にか黒い塊がある、線が見えたなどというときは、「血豆かな」と放っておかないほうがよい。がんになると進行が速いのが、メラノーマの特徴だ。

 診察室を訪れた40代の女性患者で、初期のメラノーマの人がいた。爪を全部とって植皮するなどの治療を施し、指を切断せずにすんだという。「転移しておらず今のところ順調ですが、初期の方でも半年〜年1回の経過観察が必要です。メラノーマは、がんの中でも非常に悪性度が高いからです」と齋藤氏。

 最初は目に見えないほどの細い線だが、いつしか太くなって、がんとして進行する。患者に「いつごろから線が出たのか」と聞いても、「覚えていない。そういえば色がついていたかな。3〜4年前かな」といった反応が多いという。

 とはいえ、縦線に過敏になる必要もない。すべての指の爪に細い線があるときはたいてい、がんとは無関係だ。根元が軽い炎症を起こしたときや、抗がん剤を投与している場合も縦線が出るという。

子供は多少の線があっても心配無用。成人になってから、一つの指に黒い線が出たときに気をつけよう。

「全身の皮膚に発疹がないのに、爪だけに症状が出る場合もあります。例えば、爪の乾癬(かんせん)。比較的頻度の高い皮膚病ですが、爪にしか症状が出ない人もいます。診断がつかず、最終的に爪外来に来る方が多い」(同)

 爪乾癬になると爪が変形したり、はがれたりすることもある。良性でも、患者は不便なことが多くなる。

 がん以外だと、爪がもろく薄くなった場合に、貧血や甲状腺機能異常などの恐れがある。肝機能や腎機能の障害でも、爪の色などに影響が出ることがある。色で病気をくくるのは難しいが、「全体的に色調が変わったら、要注意」という。

 爪のトラブルは、手より足が多いだろう。高齢になれば自分で足の爪を切るのが難しくなる。齋藤氏は「足は深爪をしないこと。陥入爪になり、痛みでつらい思いをすることになりかねない。将来変形するリスクも高まります」と指摘する。

…  次に東洋医学の観点からみてみよう。鍼灸師を育てる東京医療専門学校の船水隆広氏に話を聞いた。…

 表面がザラザラしているところがあれば押してみよう。痛い箇所があれば、どこか悪いところがあるサイン。

「風邪や気管支ぜんそくの人は、親指の爪を押すと痛いですよ」と船水氏。

 体の末端の小さな部分に体の状態が表れるとは。ならば、爪を刺激すれば、体にも良い気がする。

「そのとおりです。爪周りのツボを刺激すれば、気の巡りが良くなります。空いた時間に爪を押すのを習慣づけると違いますよ。押すときは上から爪全体に圧をかけつつ、挟む。爪の角にツボがあります」(同)

 押してみて、ある部位だけ痛いと、体からの何らかの危険信号だ。早めに察知したい。
 積極的に押したいのは、「薬指」。押すと、他の指より刺激を感じる人が多いのでは。ストレスや気血とも関係する指だからだ。

「薬指を押して痛かったら、ストレスがたまっている証拠。免疫力を上げるには薬指を押すといいです。中指はリラックスのツボ。面接前などに押すとよいでしょう」(同)

 爪は面白い。爪を整えると、歩き方も変わり、病気も予防できて健康維持につながる。爪って、やはりすごいのだ。

※週刊朝日 017年9月29日号

4935とはずがたり:2017/09/21(木) 17:14:04
がん死亡率改善度1位 なぜ広島県の人は死ななくなったのか
https://dot.asahi.com/wa/2016022400191.html
2016.2.26 11:30週刊朝日#がん#病気

 昨年、国立がん研究センターが、都道府県のがんに関する状況を示すデータを発表した。そこでは広島が“がんにかかっても死なない”県であることがわかった。

 がん死亡率が1995年の39位から2014年の8位へと大きく順位を上げた広島。これは全国一の改善率で、この勢いが続けば長野を追い越すのも時間の問題だ。平均寿命は男性12位、女性6位、喫煙率(男性)は41位、野菜摂取量は23位(男性)、36位(女性)、食塩摂取量は25位(男性)、35位(女性)と、平均的な県のどこに、がんで死なないヒントが隠れているのだろうか。

 広島駅に降り立った記者。タクシーに乗ると、さっそく運転手(60代・男性)に話を聞く。男性は大手企業を退職後に運転手に。妻には先立たれ、娘は結婚。男おひとりさまだ。酒は飲まないが、たばこは1日2、3箱。がん検診は「受けたことがない」と話す。

「健康なので必要ない。がんになったら、病院で診てもらえばいいだけのこと」

 と笑う。ん? がん死亡率改善度1位からくる印象とはほど遠い。疑問を抱えながら県庁を訪ね、健康福祉局がん対策課課長の佐々木真哉さんに聞いた。

「確かに、広島県のがん検診の受診率は、平均かそれより下が続いていました」

 10年以降は受診率向上の取り組みを強化し、12年からはデーモン閣下が県のがん検診啓発特使に“就任”。インパクトのある情報発信を試みる。

「それが功を奏しており、関心を持つ人が増えてきました」(佐々木さん)

 広島県のがん医療の拠点、広島大学病院の杉山一彦さん(がん治療センターセンター長)は、「医療機関へのアクセスと連携の良さ」を指摘する。県内には16のがん診療連携拠点病院があり、連携する診療所の数は全国8位。「何かあったらすぐに診てもらう」。その県民の意識が連携する拠点病院への紹介につながり、がんの早期発見、早期治療をもたらす。

 受診のハードルが低い背景には、被爆地である広島の特性もあるという。

「被爆体験を持つ祖父母世代と医療の関わりは深く、かかりつけ医との信頼関係ができています。次世代も同じ医療機関を受診する傾向があります」(杉山さん)

 夕食のために立ち寄った広島の名物料理を提供する居酒屋「四季や」の店長(39)は、「確かに病院の数は多い」と話す。「何かあったら、仕事終わりの夜間でも、診てもらいますね」

 県はがん診療を専門としない医師が、患者のがん相談に乗る「がんよろず相談医」を12年から開始した。特定の研修を受け認定された相談医は、現在658人が活動している。

 勝谷・小笠原クリニック(廿日市市)院長の小笠原英敬さんも相談医の一人。こんな経験を話す。

「高血圧と高コレステロール血症の治療で長年診ている男性患者さん(60代)との雑談の中で、がん検診の話が出たんですね。一度も受けたことがないというので、超音波検査を受けてみたらと勧めました」

 かかりつけ医の後押しもあって、男性が検診を受けると、なんとすい臓にがんが見つかった。早期発見で手術ができたため、1年ほど経った今も元気だ。ほかにも、胃がんや大腸がんが見つかった例もある。

 広島市の特徴は、全国に先駆けて「がん登録」が行われている点だ。原爆の放射能によるがんの影響を調べることを目的に、広島市医師会が1957年から実施。「医療者のがんに対する意識が高い」と話すのは、広島市立広島市民病院副院長の二宮基樹さんだ。

「市内にはがん拠点病院が多い。お互いに切磋琢磨し、それが医療の質の高さにつながっている。大病院が一つしかないというような、お山の大将でないのが、いいのかもしれない」

 湯崎英彦知事は選挙公約で「がん対策日本一」を謳(うた)う。長野を越える日はくるのだろうか。

※週刊朝日 2016年3月4日号

4936とはずがたり:2017/09/24(日) 09:04:39
男女14人からサルモネラ菌 80代女性死亡 山形
09月23日 23:54NHKニュース&スポーツ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011153931_20170924.html

今月上旬から中旬にかけて山形県鶴岡市の医療機関を受診した14人からサルモネラ菌が検出され、このうち80代の女性が死亡しました。これまでのところ14人が食べたものに共通点はなく、県が感染経路の特定を進めています。

4937とはずがたり:2017/09/24(日) 20:01:52
抗菌剤程度で知らん間に直ってるものなのか!?

梅毒が「急増している」本当の理由
2017年8月13日 谷口恭 / 太融寺町谷口医院院長
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20170810/med/00m/010/009000c

 梅毒が増えていることを伝える報道が目立ちますが、私の実感は少し違います。世界中で増加の報告があり「増えている」ことは事実だと思いますが、私が院長をつとめる太融寺町谷口医院(以下「谷口医院」)では梅毒の新規感染は過去10年間でほとんど変わっていません。結論から言えば、最近になって急増しているのではなく以前から少なくなかった、というのが今回のポイントです。
 これを説明するために興味深い症例を紹介したいと思います。2000年代後半の話です。

【症例1】20代男性〜大学病院でも診断がつかなかった
 上肢(腕)と下肢(脚)を中心に皮疹が出現。痛くもかゆくもないが次第に目立つようになってきたため近隣の医療機関を受診。そこでは診断がつかず、紹介状をもらって大学病院の皮膚科を受診したが、やはり視診では診断がつかず、皮膚の細胞の一部を取って顕微鏡で調べる生検が実施されました。しかしそれでも診断がつかず「することがない」と言われ途方に暮れることに。どこに行っていいか分からなかったために総合診療を実践している谷口医院を受診。
 私はこの患者さんを診てすぐに梅毒を疑い、実際に梅毒陽性でした。と書くと、なんだか「自慢話」のようになってしまいますが、私がすぐに診断できたのには二つの理由があります。
 一つは「後医は名医」という言葉があるように、後から診察する方が有利だからです。つまり「大学病院で生検まで実施され診断がつかなかった」という情報から、湿疹に属する疾患や膠原(こうげん)病、悪性腫瘍、リンパ腫などがすでに否定できます。これで鑑別すべき疾患が随分と絞られるのです。
 もうひとつは「恩師の言葉」です。私はタイのエイズ施設にボランティアに行く前、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)を含む性感染症を学ぶために、当時大阪市内にあった「大国診療所」で修業をさせてもらいました。院長の大国剛(おおくに・つよし)先生は現在は引退されていますが、当時から感染症の大家であり、私は大国先生から実に多くのことを学びました。HIVや梅毒はもちろん、大国先生を頼ってハンセン病の患者さんが遠方から訪れることもありました。私は現在、研修医に対して「咽頭(いんとう)痛を訴えるすべての患者さんにグラム染色をやりなさい」と指導していますが、これは大国先生から学んだことです。
診断のつかない皮膚疾患は梅毒の可能性を考慮
 その大国先生から梅毒について学んだこと。それは「診断のつかない皮膚疾患を見た時は必ず梅毒を鑑別に入れよ」ということです。この「恩師の言葉」を大切にしている私の前に「大学病院で診断がつかなかった皮膚疾患」の患者さんが訪れたわけですから、見逃すわけにはいきません。
 そして、このような症例が以前は少なくありませんでした。数年前までは、谷口医院で梅毒が発覚した症例のうち少なく見積もっても半数以上は、前医で診断がつかなかった、あるいはドクターショッピングを繰り返していたケースでした。ところがここ2〜3年、こういう症例は激減しています。
 しかし、これだけでは梅毒が「増えている」理由の説明になっていません。もう一つ症例を紹介しましょう。

【症例2】30代女性〜いつの間にか感染、そして治癒
 妊婦健診で「梅毒に過去にかかったことがあるが、今は治っている」と言われたが、説明をしてくれた産科の先生の話がよく分からない、とのことで谷口医院を受診。「これまで梅毒にかかったなんて言われたことがないし、治療も受けていない。何かの間違いではないでしょうか」と訴えられました。妊婦健診時の採血結果を見せてもらい、産科の先生の言われていることが正しいこと、そして今は何も心配ないことを説明しました。
 こういう症例、実はとてもたくさんあります。前回述べたように、梅毒は現代でも「死に至る病」と思っている人がいますが、実際には「治癒する病」であり、本人が気付かないうちに自然治癒する例も少なくありません。また「意図せぬ治療」をしていることもあります。【症例2】の患者さんとのやりとりを再現してみましょう。
医師(私):過去に股のしこり(リンパ節)が大きくなったことや、かゆみのない皮疹が生じたことはありませんでしたか。
患者:そういえば数年前に股のリンパ節が腫れました。病院で抗生剤をもらってしばらくしたら引きました……。

4938とはずがたり:2017/09/24(日) 20:02:21
>>4937-4938
 確定はできないものの、これが梅毒による症状だった可能性があります。このように、診断はつかないものの抗菌薬が投与されて梅毒が治癒した例はかなり多いと思われます。また、梅毒は無症状のことも多々あります。その人が、例えば細菌性扁桃(へんとう)炎を起こし、医療機関で抗菌薬が処方され、扁桃炎のみならず梅毒も同時に治癒した、ということも十分にあります。
 この連載で繰り返し述べているように、日本(だけではありませんが)では抗菌薬がいとも簡単に処方され、また個人輸入や海外の薬局で購入している人も少なくありません。その結果として、知らない間に感染していた梅毒が知らない間に治っていた、ということもありうるのです。

報告数は大幅に増えているが…
 ここで梅毒がどれくらい増えているのか、数字を見てみましょう。国立感染症研究所の報告によれば2016年の「梅毒の患者数」は4559人(注1)です。10年前の06年から5年分(02〜06年)をさかのぼって合計し、1年あたりの平均を出すとおよそ559人(5年合計2797人)です、つまり単純計算で実に8倍以上。大幅に増えていることになります。しかし、年平均559人というこの数字、実態を反映していないことは明らかです。HIVの新規感染は年間約1500人で推移しています。梅毒の新規感染がHIVの半分以下なんてことは到底考えられません。これは感染症をある程度診ている医師であれば全員がうなずくことだと思います。
 梅毒は感染症法で、5類感染症に分類されています。診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出なければなりません。しかし届け出を怠っている医師や、届け出義務を知らなかった医師がいたこともまず間違いありません。届け出を怠るとか、届け出義務を知らないなんて、信じられない。それは医師の怠慢ではないのか、と腹立たしい気持ちになる人も多いと思います。ですが、届け出が必要な感染症は数多く、どの感染症が必要かということをすべて覚えている医師はまずいません。また届け出基準というのが非常に複雑で、届け出が必要ということが分かっていても基準の解釈が誤っていることもあります(注2)。
 ところで、新聞報道などで「梅毒が増えている」と聞いた時、ドキッ!とするのは誰でしょうか。自分も梅毒に感染しているかも……と思った人もそうでしょうが、それ以上に焦り始めるのは他ならぬ、医師です。なぜなら自分が診た症例を「見逃したかもしれない」「誤診したかもしれない」と考えるからです。梅毒が「増加している」最大の理由は、「医師が見逃さなくなったから」ではないか。私はそう考えています。

私が考える「梅毒急増」の理由
 私が考える、梅毒が「急増している」理由をまとめます。
・実数が増えているのは事実(世界的にも増えています)。
・症例1や2のように症状が出現しても診断できなかった例が過去には多かったが、梅毒が増えているという情報を聞き、積極的に梅毒を鑑別に入れる医師が増えた。
・梅毒が増えているという情報を聞いて、きちんと届け出しようと考える医師が増えた。また、届け出が必要であることを知るようになった医師が増えた。
・梅毒が増えているという情報を聞いて、自分もかかっているかもしれないと考え、検査を受ける人が増えた(実際、梅毒は無症状のことも多い)。
 ここで、私が言いたいことは「当局が発表する数字が正しくない」ということではありません。言いたいのは、「梅毒は今に始まったことではなく以前から珍しい疾患などではなかった。そして『治癒する病』だ」ということです。けれども、できることなら感染を防ぎたいものです。次回は梅毒を防ぐ「ただ一つの方法」について述べます。
   ×   ×   ×
注1:厚生労働省「性感染症報告数」より。
注2:届け出を怠ると罰則義務があるのですが、これが実行されたという話は聞いたことがありません。

谷口恭
太融寺町谷口医院院長
たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト

4939とはずがたり:2017/09/24(日) 21:07:38
葡萄ジュース飲みたくなってきたw

ぶどうのポリフェノール がんの増殖・転移も抑制 信州大
ハザードラボ 2017年9月23日 06時00分 (2017年9月24日 21時05分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/health/20170923/Hazardlab_22044.html

 ぶどうのシーズン真っ盛り。果物売り場には、ヒスイ色やルビー色をしたさまざまな品種が並べられている。ぶどうや赤ワインに多く含まれるポリフェノールには、抗酸化作用があり、心筋梗塞や心不全などのリスクを低減させる効果が知られるが、信州大学の研究チームは、がん細胞の増殖や転移を抑制する効果があることもつきとめた。


 信州大バイオメディカル研究所の藤井博教授は2012年、ぶどうの抽出物にがん細胞の増殖や転移を抑制する効果がある物質が含まれている事実を発見。しかし、当時はどの物質かは特定できなかった。


 農学部の真壁秀文教授との共同で分析を進めた結果、がん抑制物質は、ぶどうに含まれる渋味成分で、ポリフェノール化合物の一種「エピカテキンオリゴマー」だと判明した。


 エピカテキンオリゴマーは、ぶどうだけではなく小豆やソバの実、リンゴなどにも含まれていると言う。


 前立腺がんの細胞にエピカテキンオリゴマーを混ぜて効果を検証した結果、エピカテキンを5つ以上連結させたオリゴマーでは、がん細胞の数が減少し、がんの転移を促進する遺伝子の活性化が抑制されることが裏付けられた。


 研究チームは「今後は、食材に含まれるエピカテキンオリゴマーからがんの予防法の開発につなげる研究を進めたい」と期待を寄せている。なおこの研究成果は、科学誌『ネイチャー』の姉妹誌『サイエンティフィック・リポーツ』電子版に掲載された。

4940とはずがたり:2017/09/25(月) 22:31:52

黄砂が飛来した翌日は「急性心筋梗塞」の発症リスク大 熊本大
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/1/21781.html
2017年09月05日 07時00分

 熊本県で2015年までの5年間に急性心筋梗塞を発症した患者約3700人を調べた結果、中国大陸から黄砂が飛来する翌日に発症する確率が高くなるのを熊本大学が突き止めた。黄砂が引き起こす健康被害の可能性を示したのは世界で初めて。

 黄砂は、中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠から季節風にのって運ばれる途中で、PM2.5などの大気汚染物質などを付着しながら日本に飛来する現象で、黄砂が飛来すると地球環境や生態系に影響を及ぼす以外にも、さまざまな健康リスクがあると考えられている。

 熊本大の小島淳特任准教授と国立環境研究所の道川武紘主任研究員らのグループは、熊本県内の21の医療機関で診察を受けた急性心筋梗塞の患者について、黄砂との関係を解析。

 グループによると、2010年4月から2015年3月までの調査期間中に、急性心筋梗塞を発症した3713人の患者について詳しく解析した結果、気象台が黄砂の飛来を観測した翌日に発症するリスクはその前日までと比べて、オッズ比にして1.46と高くなることが判明した。

 さらに患者を年齢や性別、高血圧や持病の有無などで調べたところ、75歳以上の高齢者で男性、高血圧、糖尿病、慢性腎臓病の持病がある人は、ない人に比べて黄砂の影響を受けて急性心筋梗塞を起こしやすいことも明らかになった。

 研究グループは、「心筋梗塞に黄砂がどう関係するのかは不明だが、慢性腎臓病患者の体内では、炎症や酸化ストレスが進んでいるので、黄砂にさらされることが、これらの症状を悪化させ、心筋梗塞を起こしやすくしている可能性がある」と指摘したうえで、今後は因果関係の解明を進め、予防法に結びつけたいと話している。

 なおこの研究成果は、欧州心臓学会で発表されるとともに循環器の専門誌『European Heart Journal』に掲載された。

4941とはずがたり:2017/09/27(水) 14:47:17

市川海老蔵・小林麻央夫妻への「なぜ標準治療を受けなかったか」という視線
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20170705/Messy_49131.html
messy 2017年7月5日 00時15分 (2017年7月8日 11時55分 更新)

歌舞伎役者・市川海老蔵(39)の妻・小林麻央(享年34)さんが2017年6月22日に亡くなった。昨日7月3日に初日を迎えた東京・歌舞伎座公演の「七月大歌舞伎」では、夫妻の長男である勸玄くん(4)が、史上最年少の宙乗りを成功させた。今朝の情報番組やネットニュースはその話題でもちきりであった。

海老蔵が妻の病を公にしたその約3カ月後の16年9月から、麻央さんは新たなブログ「KOKORO.」を開設。病床にありながらもいくつものポジティブなワードを並べ、ときには楽しげに子供のこと、夫のこと、治療法や体調など日々を綴ってきた。「必ず治る」という彼女の強い信念を感じさせるものだったが、幼い子供ふたりを残してのあまりにも早すぎる死に、歌舞伎界のみならず、多くの人が悲しみにくれた。

麻央さんの没後1週間以上経ったいま、夫妻には語られることのない「空白の1年8ヵ月」があったことを複数の週刊誌が話題にしている。

6月29日発売の「週刊新潮」(新潮社)は「海老蔵は三度過ちを犯した 小林麻央の命を奪った忌まわしき民間療法」のタイトルで、かなり手厳しい記事を掲載した。記事によると、海老蔵が犯した3つの過ちとは、<1・しこりが見つかっていながら再検査を急がなかったこと><2・標準治療を拒否したこと><2・気功などの民間治療に頼ったこと>だという。

2014年2月、人間ドッグを受けた麻央さんの胸にしこりが見つかった。この段階で細胞を調べるなどの精密検査は行われず、医師は半年後の再検査をすすめた。麻央さんが次に検査を受けたのは8カ月後であるが、ガンはすでに脇のリンパ節に転移していたという。このときすぐに治療に取りかかれば5年生存率は90%超であり、病院は当然標準治療をすすめるも、麻央さんは首を縦にふらなかった、という。標準治療とは、手術、抗がん剤、放射線、ホルモン療法、分子標的治療薬を組み合わせた治療のことで、ガンになったと聞けば恐らく誰もが思い浮かべる一般的な治療方法のことである。

なぜ夫妻は標準治療を拒んだのか。それについては6月30日発売の「女性セブン」(小学館)が、麻央さんが脇のがん転移を告知された都内A病院の関係者の話として「麻央さんと海老蔵さんは切らない治療を模索していた。女性にとって乳房にメスをいれるというのは大きな抵抗がある。だがそれは病院の方針とはあわず、結局病院を移ることに」との経緯があったと説明。さらに同誌は麻央さんが3人目の妊娠をのぞんでおり、そのため抗がん剤の投与や手術後のホルモン治療などを受けることで今後の妊娠への影響を懸念、標準治療に踏み切ることができなかったのではないかと推測している。

4942とはずがたり:2017/09/27(水) 14:47:35
>>4941-4942
標準治療を拒否した夫妻はその後のいわゆる「空白の1年8カ月」の間、気功などの民間の代替医療を施していた、と「週刊新潮」は伝える。同誌は海老蔵がこれまでに風水師や占い師に傾倒していることをあげ、そうしたスピリチュアル傾向が標準治療を拒否し、気功に頼るという選択をさせたのではないかと推測している。「気功でがんが小さくなりました」とのwebページをアップする人物にも取材を試みているが、その主催者が語った気功の内容とは「ベッドに仰向けになった患者さんに私の掌をかざし、気を通していきます。大きなエネルギーが通る背骨の真中をめがけて――」……つまりは気を通して免疫力をアップさせがん細胞の増殖を抑え込むという仕組みらしい。気功にまったく詳しくない筆者でも、いや、詳しくないからなのか、コメントを読んだ瞬間「怪しい」と呟いてしまった。むろん、海老蔵夫妻が通ったとされる気功と同じ場所ではないのだが、おそらくどこでも理論はそう変わらないだろう。「新潮」は気功に頼るうちに病状はどんどん悪化し、気づいたときには乳房から膿が出る状態になってしまっていた――としている。

ここから先の経緯については、海老蔵、そして麻央さん自身もたびたびブログで発信している通りである。大学病院でのQOL手術の結果、麻央さんは今年6月まで懸命に生きた。

また7月4日発売の「女性自身」(光文社)には、麻央さんが5カ月前にも足繁く通っていたという表参道にある完全予約制のクリニックが無届医療で業務停止となったことを報じ、このクリニック名は瞬く間にツイッターの検索ホットワードに名前があがることとなった。麻央さんはここで<水素免疫温熱療法>と名付けられた治療法に取り組んでいたのだという。水素水に20分浸かるというこの治療法、クリニックホームページによると「水素水を体内に取り込むことで、がん周囲の異常血管の増殖を抑制する」とのことなのだが……(現在クリニックのホームページは閲覧できない状態)。QOL手術後も、麻央さんは様々な民間療法を試していたとされている。

筆者としては、代替医療そのものをすべて悪だと決め込む気持ちはない。だが、それはあくまで標準治療を受けたうえで併用するならば、の話だ。ゆえにQOL手術後、病院で治療を受けながらの温熱療法通いや酵素風呂やジュースクレンズに関しては、効果の有無はともかくとしても、否定するようなことではない。ただし、若くして思い病にかかってしまった海老蔵夫妻の無念と哀しみにつけこんで悪質な民間療法をそそのかす輩がいたのだとしたら、それはまったくもって許せない。スピリチュアルを一概に悪だとも言えないものの、先進医療との併用を認めず、医療を否定し患者を苦しめるような業者もゼロではない。

それにしても、これら一連の報道を耳にして、筆者がまず疑問に思うのは、麻央さんと海老蔵は本当に標準治療を全面的に拒否し、代替医療のみに頼ってしまったのだろうか、というところだ。そのことについては彼らから公表されてないため、わからない。ただ、もし彼らが週刊誌記事通りの選択をしていたのだとしたら、その無念はいかばかりか。無念だからこそ公表などしたくないのではないか。そっとしてあげてほしいと思えてならない。この「なぜ」という視線を浴びせること自体、今の遺族に対してあまりにも酷なのではないだろうか。いまはただ麻央さんのご冥福をお祈りしたい。

(エリザベス松本)

4943とはずがたり:2017/09/28(木) 21:41:21
>また「線維筋痛症」には発症しやすい性格があり、「几帳面」「完璧性」「強迫性」の3タイプとされています。

レディー・ガガ告白の「激痛」難病 原因は思春期の“ある”こと?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170924-00010001-houdouk-hlth&pos=3
9/24(日) 11:30配信 ホウドウキョク

活動休止を発表していた人気歌手・レディー・ガガさん(31)が、「現在、線維筋痛症(せんいきんつうしょう)を患っていて、闘病中だ」と明かしました。

激痛が走るも、検査では「異常なし」
「線維筋痛症」は、全身に激しい痛みが起こる原因不明の病気です。
しかも、確かに痛みは存在するのに体のどこにも異常は見られません。血液や尿検査、脳波、心電図、X線検査、CT、MRI画像などでは異常がないのです。
では、患者数の少ない、まれな疾患かというとそうでもありません。
厚生労働省の研究班による住民調査によって、「線維筋痛症」患者数は一般人口当たり1.7%、約200万人と推計されました。
これは、一般人口当たり2%前後の欧米の患者数とほぼ同じです。

わずかな刺激が大きな痛みに!
症状としては、思い当たる原因がないのに、体のある部位のしつこい痛みから始まります。
やがてその痛みが全身のあちこちに広がり、さらに全身のこわばり、しびれ、口や目の渇き、頭痛など多彩な症状を伴なっていきます。
爪や髪への刺激、服のこすれ、気圧、気温、光、音などあらゆる外的刺激を、時に激痛として感じるため、外出が苦痛になるなど社会生活が困難になります。
また、痛みに対する不安から「うつ病」の合併率は30〜50%、ストレスを我慢して内在化させる「失感情症」も44%と高くなっています。

特異な2つのステップで発症!
「線維筋痛症」の原因ははっきりしていません。
ただ発症には、非常に特異な2段階のステップがあると考えられています。
1ステップ目は、思春期に受けた虐待やトラブル、手術や事故などによる外傷、PTSD(心的外傷後ストレス障害)です。
2ステップ目は、それから一定の時間経過後に、さらに外傷、手術、身内の不幸や離婚など、新たな外傷やストレスが加わることです。
それらがトリガーとなり、脳が外部刺激の処理をミスしてしまい、実際に受けた何倍もの刺激を感じて発症すると考えられています。

日本の場合、男女比は1対5〜8。年齢30〜50代と中年女性にシフトしていますが、10代での発症もあり、全年齢層にわたっています。
また「線維筋痛症」には発症しやすい性格があり、「几帳面」「完璧性」「強迫性」の3タイプとされています。

自殺予防の対策も重要
「線維筋痛症」は原因不明のため、現状では残念ながら根治療法はありません。
治療はそれぞれの症状に合わせた対症療法が中心となり、鎮痛剤「リリカ」や抗うつ剤などが使われることがあります。
薬物療法によって痛みを和らげ、適度な運動を組み合わせていきます。
しかし、患者さんにとっては月に15,000円〜25,000円かかる医療費も大きな問題です。
また、欧米では「線維筋痛症」は長期経過とともに自殺率が増加するため、その対策も重要とされています。
日本でも2007年、出産後に「線維筋痛症」を発症し、全身の疼痛に悩まされていた女性アナウンサーが自殺をするという痛ましいニュースが報じられました。

新たな治療薬開発に期待!
明るいニュースもあります。
横浜市立大学と長崎大学などの研究チームは、「線維筋痛症」の原因物質の候補となる<NRSF>というたんぱく質を見つけたと発表しました。このたんぱく質の働きを抑える化合物を、似た症状のマウスに投与すると痛みの症状が改善したのです。
研究チームは、改良して治療薬の開発を目指すということです。

ガガさんも、相当に苦労し、痛みに耐えながら、ステージ活動等を行っていたと推測されます。
大スターでなくとも、子育て、仕事、家事、介護と、女性の日常は多忙で、大きな負荷がかかっています。痛みや不調があっても、休みことも出来ず、我慢している人が多いのではないでしょうか。
しかし、長く続く体の痛みには要注意です。
体幹部や肩関節に痛みを感じる。それが全身に広がり、痛みが強くなる。
このような症状が3か月以上続く場合は、早目にリウマチ内科等で診察を受けましょう。

高山哲朗先生 監修
平成14年 慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院、北里研究所病院、埼玉社会保険病院等を経て、平成29年 かなまち慈優クリニック院長。
医学博士。日本内科学会認定医。日本消化器病学会専門医。日本消化器内視鏡学会専門医。日本医師会認定産業医。
東海大学医学部客員准教授。予測医学研究所所長

4944とはずがたり:2017/10/02(月) 20:21:20

「ADHDと睡眠障害は表裏一体である」との見解が明らかに
2017年10月2日(月)17時40分
松岡由希子
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/adhd-1.php

<アメリカの子どものうち約11%がADHDと診断されているが、その原因は解明されていない。欧州神経精神薬理学会の会議で、「ADHDと睡眠障害とは表裏一体のような関係である」との見解を発表された>

ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは、不注意(集中力がない)、多動性(落ち着きがない)、衝動性(考える前に実行してしまう)という3つの症状を持つ行動障害である。米国では、2012年時点で、4歳から17歳までの子どものうち約11%にあたる640万人がADHDと診断され、その割合は、2003年時点の7.8%から増加している。

ADHDの原因については、これまでに、遺伝子や脳の発達、早期教育など、様々な要因が挙げられているが、まだ完全に解明されていないのが現状だ。

「ADHDと睡眠障害とは表裏一体のような関係である」との見解
蘭アムステルダム自由大学医療センター(VUmc)の准教授であるサンドラ・コーイ博士は、2017年9月、仏パリで開催された欧州神経精神薬理学会(ECNP)の会議において、「ADHDと睡眠障害とは表裏一体のような関係である」との見解を発表した。この見解が立証されれば、今後のADHDの研究方法や治療法にも大きな影響を与えるとみられている。

ADHDの症状に似た行動障害と睡眠との関係については、米アルベルト・アインシュタイン医学校のKaren Bonuck教授も、6ヶ月から7歳までの子どもを対象に実施した2012年の研究結果において「いびきや口呼吸、無呼吸などの睡眠呼吸障害(SDB)がみられる子どもは問題行動を起こしやすい」ことを明らかにし、子どもの睡眠呼吸障害に幼少時から注意を向けるよう警告した。

2015年からは、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の助成のもと、教師や保護者、子どもたちに睡眠についての知識を伝える『睡眠教育プログラム』に取り組んでいる。

ADHDとヒトの体内時計との相互関連性
一方、コーイ博士の研究結果は、ADHDと睡眠との関連についてさらに踏み込んだものだ。これによると、ADHD患者の75%は、睡眠のためのホルモンであるメラトニンの分泌変化など、睡眠に関連して現れる生理的兆候が、健常者に比べて1.5時間遅く、これに伴って、睡眠中の体温変化も遅れることがわかった。

コーイ博士は「昼夜のリズムが乱れるために、睡眠のみならず、体温や行動パターンや食事のタイミングなども乱れ、これが不注意や問題行動をもたらしているのではないか」と考察している。

今後は、身体および精神の双方の観点からADHDと睡眠障害との関連性をさらに解明するべく、ビタミンDレベルや血糖値、血圧、心拍変動などを調べていく方針だという。

コーイ博士の研究活動を含め、ADHDとヒトの体内時計との相互関連性について様々な研究が行われることで、ADHDの発症メカニズムの解明がすすんでいきそうだ。

4945とはずがたり:2017/10/06(金) 23:26:53

歯ブラシで落ちる汚れはたった6割! 間違いだらけの歯磨き
https://news.goo.ne.jp/article/dot/life/dot-2017100400009
10月05日 07:00AERA dot.

 虫歯にならないために、食後30分以内に──。そんな心がけで、歯磨きを続けている人は多い。ただ、もしこれが無意味どころか、歯に悪い影響を及ぼしていたとしたら……。“お口のケア”にまつわる常識・非常識を歯科医らに取材し、今すぐ実践すべき歯磨きの正しい方法をまとめた。

 毎日の習慣になっている歯磨き。その目的は、毎回食事でついた食べかすを取り除くためだと思っていないだろうか。実は、そこから間違っているという。

「いわゆる歯磨きで、大事なのは『歯を磨く』ことではなく、『口の中の細菌を取り除く』ことなのです」

 このように説明するのは、歯科衛生士の豊山とえ子さんだ。歯は磨いてこそ、虫歯予防ができると思っていた人には衝撃だろう。豊山さんは著書『歯は磨かないでください?歯周病を治すと、全身が健康になる』の中でも、その“誤解”について記している。

 歯磨きの本来の目的は、食後に歯についた食べかすが歯垢(プラーク)にならぬように、「プラークをコントロールする」ことだと豊山さんは指摘する。

「多くの人は、歯垢=食べかす、と考えているようですが違います」

 プラークは、漢字で歯の垢と書くが単なる「かす」のことではなく、細菌のかたまりのことだ。プラークをほうっておくと、口の中で細菌が増殖し、これが虫歯の原因になる。それを取り除くために、歯磨きが必要というわけだ。

 一般にプラークは食後8時間ほどで作られ、48時間で歯石になるといわれている。いったん硬い歯石になると、歯ブラシなどでは容易にとることができなくなる。つまり、食後48時間以内に歯磨きなどでプラークをコントロールすれば虫歯や歯周病の予防になる。48時間を、24時間と言う人もいるが、いずれにしても「食後すぐ」は誤解。そんなに急ぐ必要はないのだ。

 竹屋町森歯科クリニック院長の森昭歯科医師はこう話す。

「『歯磨き』とは食べかすをとることではなく、プラークをコントロールすることなのです。だから、毎食後の必要はありません。食べかすは直接虫歯にはなりません。直接関係するのはプラークですから」

 森さんは、『やっぱり、歯はみがいてはいけない 実践編』(共著)を出版。その中で、「私が考える歯磨きに関する『勘違い』」の一つとして、「一日3回の食後すぐ(タイミング)」と指摘している。

 ならば、効果的な歯磨きのタイミングはいつなのだろうか。

「プラークが爆発的に増えるのは唾液の少ない夜、眠っているときです。ですから私は最低でも、1日に2回、寝る前と朝にプラークコントロールをすべきだと思います」(森さん)

 さらに、食後すぐに歯磨きをすることには弊害もあるという。それは「唾液」の効能を、口をゆすぐなどして打ち消してしまうからだ。

 東京医科歯科大学大学院生涯口腔保健衛生学分野の荒川真一教授によると、虫歯の第1段階は、口の中の酸によるエナメル質の破壊だ。脱灰(歯の成分が溶け出すこと)と呼ばれ、歯に虫歯菌がたまりやすくなり虫歯が進行する。その初期の段階で有効なのは「唾液」だ。

 私たちが「おいしい」と感じるものは、酸性のものが多い。そのため、食事の後は口の中が酸性に傾いている。食後に、酸による脱灰から回復させる(再石灰化)ためには、唾液をしっかり出すと良い。

 どうしても食後は口の中がスッキリしないという人でも、せめて食後30分ほどしてから歯磨きを行うのがいいだろう。十分な唾液のパワーを活用するためだ。

 そのほか、歯磨き剤に含まれる界面活性剤による歯や身体へのダメージを指摘する声もある。

 歯磨きの目的やタイミング以外にも、歯の磨き方や使う道具で誤解はある。

 前出の歯科医師の森さんが著書の中で指摘する間違いは、「歯ブラシと歯磨き剤を使ってゴシゴシみがく(方法)」こと。

 海外では「プラークコントロール」という言葉を使うが、日本では「歯磨きする」という言葉で口のケアが表現されている。この「磨く」という表現が問題なのかもしれない。ゴシゴシと歯の表面だけを磨く人が多いからだ。

 歯磨きは、「プラーク」のコントロールにターゲットをしぼらないと意味がない。これまで歯磨きは、歯ブラシ1本でしっかり時間をかけて丁寧にやっているから十分と思っていた人も、ぜひこの機会に、歯科医らが推奨する「本当に正しい歯磨き法」を知っておこう。

4946とはずがたり:2017/10/06(金) 23:27:08
>>4945-4946
 前出の歯科衛生士の豊山さんは、

「大事なのは、歯と歯肉の境目の細菌のかたまりを取り除くこと。歯の平らな表面だけを磨くのはもう卒業しましょう」

 と話す。豊山さんによると、「歯と歯の間」と「歯と歯肉の境目」、この二つのケアは歯周病予防には絶対必要。「奥歯の噛み合わせの溝」とあわせて、最低でもこの三つのケアは怠らぬようにしたい。

 豊山さんオススメの方法は、洗面所にいすを置いて座り、手鏡を用いて、歯や歯肉を見て、時には肘をついてブラッシングをすること。歯ブラシの柄をペンをもつように握り、力を入れず、ブラシの毛先が軽く歯の面に触れたか触れないか、ギリギリのやさしいタッチで行おう。

 前出の、東京医科歯科大教授の荒川さんは、次のようにアドバイスする。

「歯ブラシはなるべくヘッドの小さいものを選びましょう。歯ブラシは奥歯のだいたい1、2本しか当たりません。ゴシゴシこすらずに、当てたところだけ1、2ミリ動かし、ずらします」

 残念ながら、一般に使われている「歯ブラシ」だけでは、汚れは6割しか落ちない。「歯間ブラシ」や「デンタルフロス」も取り入れて、歯の隙間や、奥に詰まった汚れを都度流す習慣をつけると良い。

 歯科衛生士の豊山さんは、歯と歯の隙間はフロスで、歯肉に近い部分は歯間ブラシでのケアを勧める。ただ歯間ブラシを内側から入れるのは難易度が高い。隙間のある奥歯だけで良さそうだ。ちなみに隙間のない前歯にはNGと豊山さんは助言する。

「どこにどんなふうにブラシを当てたらいいのかわかってくると、口の中のケアが上手になって、スッキリ。気持ち良くなりますよ」

 歯科医師の森さんも、

「歯に何か詰まっていると唾液が到達しないので、口腔ケアは最初にフロスを使うと良いでしょう」

 とフロスの使用を勧める。 こうした道具を使いこなすのに、歯磨き剤は必須ではないという。東京医科歯科大教授の荒川さんは説明する。

「ブラシが当たらなければ汚れはとれませんから、泡がたくさん出る歯磨き剤を使うと、ブラシがどこに当たっているかわかりません。まずは何もつけずに磨くのが理想です。すっきり感がほしくてどうしても使いたかったら、磨いた後にほんの少し使うといいでしょう」

 電動歯ブラシの場合は、専用の歯磨き剤を使おう。(本誌・大崎百紀)

※週刊朝日 2017年10月13日号

4947とはずがたり:2017/10/10(火) 08:18:05
1 Charlotte ★ 転載ダメ���2ch.net sageteoff 2015/11/10(火) 17:02:49.38 *
正露丸、実は危険な薬です 一家にひとつはあるといわれる正露丸は、安全な薬でしょうか?実は危険な薬です。

 正露丸の成分は、クレオソートと言い、木酢液もくさくえきとほぼ同様です。成分はフェノール・クレゾールなどですが、これらはいずれも消毒薬として用いられるものです。
年配の人は昔よくトイレにクレゾールという茶色のとても臭い消毒薬をまいたことを覚えていることでしょう。

 そもそも、正露丸は昔の日露戦争時に、兵隊が下痢をしないように用いられたことから、ロシア(露)を征するという意味で、征露丸と名づけられたのです。
作用は『神経毒』であり、腸の神経を麻痺させて腸の動きを止め下痢をさせないことで、寒さからの下痢対策をして戦わせるためでした。

下痢を止めてはいけないのです 下痢について言えば、細菌性腸炎(食中毒)やウイルス性腸炎(嘔吐下痢症)での下痢は、
原因となる細菌やウイルスを排泄するための下痢ですから、下痢を止めてはいけないのです。どんどん下痢をさせて排泄するための下痢です。

ですから、腸の動きを止めて下痢をさせないようにすることは、病気を長引かせることとなります。

 そもそも、クレオソートは、薬学的には「歯に詰め神経を麻痺まひさせて、痛みをとるためにのみ用い、粘膜ねんまくに付着した場合腐食ふしょくすることがあるので直ちに洗い流すこと」となっています。
これが内服薬になっている訳ですから、一体どうなっているのでしょうか?

 クレオソートの成分  フェノール14.5% クレゾール16.8% グアヤコール23.8% メチルグアヤコール
  (クレオソール)19.1% エチルグアヤコール6.4%総称してphenols, phenolic compoundsという 

■正露丸を服用し腹痛がひどくなった

 おそらく、ずっと以前から大衆薬として用いられているために、"何をいまさら”ということなのでしょう。今でも正露丸の内服により、
「腸壊死ちょうえし」・「麻痺性腸閉塞まひせいちょうへいそく」などが引き起こされていますが、販売は続いています。

特に最近コマーシャルが多くなっていると思いませんか。いつ販売が禁止されるか分かりませんから、それまでに「国民的支持・・・・・」を取り付けようということなのでしょうか?

 こんなことを書くことになったのは、正露丸を服用してから腹痛がひどくなったというこどもが数人見られたからです。
腹痛は腸の過剰な動きから起こりますから、それを一時的に正露丸で麻痺させてもその後に反動でもっと過剰な動きが起こりますからかえってひどい痛みになるわけです。

 こどもに正露丸は内服させないようにお願いしたいものです。さらに、急性の下痢は体のために下痢状態になっているわけですから
無理に止る必要がないことも知っておいてください。

 かどの三条こども診療所長 奥原賢二 

http://www.kyoto-hokenkai.or.jp/child-data/image1.gif

http://www.kyoto-hokenkai.or.jp/child-data/seirogan.htm

4948とはずがたり:2017/10/11(水) 07:48:18
歯ブラシで落ちる汚れはたった6割! 間違いだらけの歯磨き
https://news.goo.ne.jp/article/dot/life/dot-2017100400009
10月05日 07:00AERA dot.

 虫歯にならないために、食後30分以内に──。そんな心がけで、歯磨きを続けている人は多い。ただ、もしこれが無意味どころか、歯に悪い影響を及ぼしていたとしたら……。“お口のケア”にまつわる常識・非常識を歯科医らに取材し、今すぐ実践すべき歯磨きの正しい方法をまとめた。

 毎日の習慣になっている歯磨き。その目的は、毎回食事でついた食べかすを取り除くためだと思っていないだろうか。実は、そこから間違っているという。

「いわゆる歯磨きで、大事なのは『歯を磨く』ことではなく、『口の中の細菌を取り除く』ことなのです」

 このように説明するのは、歯科衛生士の豊山とえ子さんだ。歯は磨いてこそ、虫歯予防ができると思っていた人には衝撃だろう。豊山さんは著書『歯は磨かないでください〜歯周病を治すと、全身が健康になる』の中でも、その“誤解”について記している。

 歯磨きの本来の目的は、食後に歯についた食べかすが歯垢(プラーク)にならぬように、「プラークをコントロールする」ことだと豊山さんは指摘する。

「多くの人は、歯垢=食べかす、と考えているようですが違います」

 プラークは、漢字で歯の垢と書くが単なる「かす」のことではなく、細菌のかたまりのことだ。プラークをほうっておくと、口の中で細菌が増殖し、これが虫歯の原因になる。それを取り除くために、歯磨きが必要というわけだ。

 一般にプラークは食後8時間ほどで作られ、48時間で歯石になるといわれている。いったん硬い歯石になると、歯ブラシなどでは容易にとることができなくなる。つまり、食後48時間以内に歯磨きなどでプラークをコントロールすれば虫歯や歯周病の予防になる。48時間を、24時間と言う人もいるが、いずれにしても「食後すぐ」は誤解。そんなに急ぐ必要はないのだ。

 竹屋町森歯科クリニック院長の森昭歯科医師はこう話す。

「『歯磨き』とは食べかすをとることではなく、プラークをコントロールすることなのです。だから、毎食後の必要はありません。食べかすは直接虫歯にはなりません。直接関係するのはプラークですから」

 森さんは、『やっぱり、歯はみがいてはいけない 実践編』(共著)を出版。その中で、「私が考える歯磨きに関する『勘違い』」の一つとして、「一日3回の食後すぐ(タイミング)」と指摘している。

 ならば、効果的な歯磨きのタイミングはいつなのだろうか。

「プラークが爆発的に増えるのは唾液の少ない夜、眠っているときです。ですから私は最低でも、1日に2回、寝る前と朝にプラークコントロールをすべきだと思います」(森さん)

 さらに、食後すぐに歯磨きをすることには弊害もあるという。それは「唾液」の効能を、口をゆすぐなどして打ち消してしまうからだ。

 東京医科歯科大学大学院生涯口腔保健衛生学分野の荒川真一教授によると、虫歯の第1段階は、口の中の酸によるエナメル質の破壊だ。脱灰(歯の成分が溶け出すこと)と呼ばれ、歯に虫歯菌がたまりやすくなり虫歯が進行する。その初期の段階で有効なのは「唾液」だ。

 私たちが「おいしい」と感じるものは、酸性のものが多い。そのため、食事の後は口の中が酸性に傾いている。食後に、酸による脱灰から回復させる(再石灰化)ためには、唾液をしっかり出すと良い。

 どうしても食後は口の中がスッキリしないという人でも、せめて食後30分ほどしてから歯磨きを行うのがいいだろう。十分な唾液のパワーを活用するためだ。

 そのほか、歯磨き剤に含まれる界面活性剤による歯や身体へのダメージを指摘する声もある。

4949とはずがたり:2017/10/11(水) 07:48:35
>>4948-4949
 歯磨きの目的やタイミング以外にも、歯の磨き方や使う道具で誤解はある。

 前出の歯科医師の森さんが著書の中で指摘する間違いは、「歯ブラシと歯磨き剤を使ってゴシゴシみがく(方法)」こと。

 海外では「プラークコントロール」という言葉を使うが、日本では「歯磨きする」という言葉で口のケアが表現されている。この「磨く」という表現が問題なのかもしれない。ゴシゴシと歯の表面だけを磨く人が多いからだ。

 歯磨きは、「プラーク」のコントロールにターゲットをしぼらないと意味がない。これまで歯磨きは、歯ブラシ1本でしっかり時間をかけて丁寧にやっているから十分と思っていた人も、ぜひこの機会に、歯科医らが推奨する「本当に正しい歯磨き法」を知っておこう。

 前出の歯科衛生士の豊山さんは、

「大事なのは、歯と歯肉の境目の細菌のかたまりを取り除くこと。歯の平らな表面だけを磨くのはもう卒業しましょう」

 と話す。豊山さんによると、「歯と歯の間」と「歯と歯肉の境目」、この二つのケアは歯周病予防には絶対必要。「奥歯の噛み合わせの溝」とあわせて、最低でもこの三つのケアは怠らぬようにしたい。

 豊山さんオススメの方法は、洗面所にいすを置いて座り、手鏡を用いて、歯や歯肉を見て、時には肘をついてブラッシングをすること。歯ブラシの柄をペンをもつように握り、力を入れず、ブラシの毛先が軽く歯の面に触れたか触れないか、ギリギリのやさしいタッチで行おう。

 前出の、東京医科歯科大教授の荒川さんは、次のようにアドバイスする。

「歯ブラシはなるべくヘッドの小さいものを選びましょう。歯ブラシは奥歯のだいたい1、2本しか当たりません。ゴシゴシこすらずに、当てたところだけ1、2ミリ動かし、ずらします」

 残念ながら、一般に使われている「歯ブラシ」だけでは、汚れは6割しか落ちない。「歯間ブラシ」や「デンタルフロス」も取り入れて、歯の隙間や、奥に詰まった汚れを都度流す習慣をつけると良い。

 歯科衛生士の豊山さんは、歯と歯の隙間はフロスで、歯肉に近い部分は歯間ブラシでのケアを勧める。ただ歯間ブラシを内側から入れるのは難易度が高い。隙間のある奥歯だけで良さそうだ。ちなみに隙間のない前歯にはNGと豊山さんは助言する。

「どこにどんなふうにブラシを当てたらいいのかわかってくると、口の中のケアが上手になって、スッキリ。気持ち良くなりますよ」

 歯科医師の森さんも、

「歯に何か詰まっていると唾液が到達しないので、口腔ケアは最初にフロスを使うと良いでしょう」

 とフロスの使用を勧める。 こうした道具を使いこなすのに、歯磨き剤は必須ではないという。東京医科歯科大教授の荒川さんは説明する。

「ブラシが当たらなければ汚れはとれませんから、泡がたくさん出る歯磨き剤を使うと、ブラシがどこに当たっているかわかりません。まずは何もつけずに磨くのが理想です。すっきり感がほしくてどうしても使いたかったら、磨いた後にほんの少し使うといいでしょう」

 電動歯ブラシの場合は、専用の歯磨き剤を使おう。(本誌・大崎百紀)

※週刊朝日 2017年10月13日号

4950とはずがたり:2017/10/13(金) 20:28:22
なにこの香ばしい方は?!(;´Д`)

大爆笑に包まれたあの「事件」思い出す人も ネットで超有名だった群馬大学教授が解雇
http://news.livedoor.com/article/detail/13743672/
2017年10月13日 16時47分 J-CASTニュース

群馬大学が2017年10月11日に同大大学院保健学科研究科の江本正志教授(56)を5日付で懲戒解雇処分にした、と発表するとネット上でどよめきが起こった。

解雇の理由はSNSを使った大学や学生への誹謗中傷と論文の実験データの改ざんだ。元教授はネットでは一時期、超有名人物だったため、大爆笑に包まれたあの「事件」を思い出す人も多くいる。それから5年以上が過ぎていて、「解雇までが遅すぎる」という声もあがっている。

「私は学長です」
元教授を超有名にしたのは12年2月19日のツイッターでのこんなやり取りだ。放送大学について論陣を張り、この大学は「本当の大学」ではなく、ここを卒業した大学教授から教わる学生はかわいそうだと切り出した。すると、本当の大学という定義は何なのか、というリプライがあり、

「放送大学は正式の大学ですが...」
と書き込まれたため、元教授が、
「それが分からないということは、貴方は放送大学出身ですか?そういう質問をすること自体が、放送大学なんですよ。違いがわからない人間が大学の教授にはなってはいけないということです」
とバカにしたところ、その相手は、
「私は学長です」
と返した。東大名誉教授で、当時の放送大学学長の岡部洋一さんだったのだ。元教授はそれに対し何の返答もすることなく、ツイッターのアカウント自体を削除してしまった。このやり取りでネット上は大爆笑となり、岡部さんは一躍ヒーローに。岡部さんにやり込められアカウントを消して「逃亡」した人物は何者だという詮索が始まって、ペンネーム「矢吹樹」として大学の悪口を書いた単行本「大学動物園」を自費出版している元教授だということが分かった。

過去のツイートには、
「殺したいと思う人間の数が30人を遥かに超えてしまった・・・。ど、どうしよう・・・」
「僕も今いる大学のあまりに酷いやり方をマスコミに売ろうかな〜。みなさ〜ん!僕のいる大学の実態を知りたくありませんか?」
「全く、うちの大学の学生はどうしてこうもバカばっかりなんだろう?がり勉はするけど、バカで点数が悪いってやつばかり・・・」
などがあると話題になり、趣味は芸能活動だとし、
「テレビ局のみなさ〜ん。僕の無茶苦茶な人生をドラマにしてもらえませんか?友達からはちょっとない人生だから、テレビドラマになるって言われているんですが・・・」
「つんくさん。明けましておめでとうございます。つんく先生にプロデュースして戴きたい曲があるのですが、お引き受け戴けませんか?」
といったものも見つかった。

そして、元教授が超有名になったことで、ある疑惑が発見されることになる。それが、論文の実験データの改ざん問題だ。

群馬大学「裁判の結審を待っていた」
元教授を告発するまとめサイト「群馬大学 論文捏造疑惑」はまだネット上に存在し見ることができる。12年2月27日の消印で群馬大学研究行動規範委員会委員長に宛てた申立書のコピーも掲載されている。分かったのは11年から12年にかけ発表された4本の免疫機能に関する論文で、二つの画像を繋ぎ合わせるなど画像編集の痕跡が12か所にわたって行われているなどというものだった。

ネット上では即刻解雇になるだろうという予想が出ていたが、解雇は17年10月5日と知り、「まだいたのか?」「群馬大は5年以上も何をやってたんだ!」といった批判も出た。

J-CASTニュースが17年10月13日に群馬大学に取材したところ、12年2月に外部から大学や学生を誹謗中傷し、しかも論文のデータ改ざんまでやっているとの報告が来て、すぐに調査を始めたと説明した。結果的にクロだということが分かり、解雇を言い渡そうとしたところ、元教授は13年12月に群馬大学を相手取り、前橋地裁に損害賠償請求訴訟を起こした。訴訟の中身は10数項目あり、その一つが論文の実験データの改ざんに関するものだったため、解雇は結審後に行うことを決めたのだという。

「データの所在を明らかにする、という結審で元教授がそれを持っていることが今月に入り判明したため、5日付けで解雇になりました」
と同大学の人事部は話している。

4951とはずがたり:2017/10/19(木) 00:17:35
うつ病リスク、魚介で減=1000人追跡調査-国立がんセンターなど
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092700030&g=soc

 国立がん研究センターなどのチームは27日までに、青魚などの魚介をよく食べる人は、あまり食べない人よりうつ病になる危険性が低いとの調査結果を米医学誌に発表した。青魚などの魚介には、炎症を抑えるなどさまざまな作用を持つn-3系脂肪酸が含まれることから、うつ病のリスクを下げると考えられるという。

 チームは長野県に住む40〜59歳の男女1181人を、1990〜2015年の間、追跡調査した。食生活のアンケートを行い、魚介の摂取量を算出するとともに、14〜15年にうつ病かどうかを診断した。
 1181人を魚介の摂取量に応じて4群に分類したところ、各群の摂取量は平均して1日57グラム、84グラム、111グラム、153グラムだった。うつ病になる確率は、魚介が最も少ない57グラムの群に比べ、111グラムの群では56%減っていた。他の2群も、統計上意味のある差ではなかったものの、最も少ない群より危険性は低かった。
 チームはまた、魚介の量から、エイコサペンタエン酸とドコサペンタエン酸などのn-3系脂肪酸の摂取量を計算。これらの成分を適度に取っている群は、うつ病が少ないことも確認された。
 チームの松岡豊・国立がん研究センター健康支援研究部部長は「サンマであれば1日1尾弱を食べるといい。不足する場合は加工食品や缶詰、サプリメントで補っても構わない」と話している。 (2017/09/27-00:28)

4952とはずがたり:2017/10/26(木) 19:55:39

服用1回で済むインフルエンザ新薬、実用化に向け申請
10:45ヨミドクター(読売新聞)
https://news.goo.ne.jp/article/yomidr/business/20171026-052-OYTET50008.html

 塩野義製薬は25日、服用が1回で済むインフルエンザ治療薬の実用化に向けた承認を国に申請した。スムーズに承認されれば世界に先駆け、2018年夏までに日本で医療機関向けに発売する見通し。5日程度続けて飲む必要のある既存薬「タミフル」と比べ、手軽に利用できる。

 この新薬は、体内に入ったインフルエンザウイルスの増殖を抑える仕組みだ。これに対してタミフルは、細胞内に増殖したウイルスが、他の細胞に広がるのを抑えるという。塩野義製薬は新薬について、臨床試験ではタミフルより高い抗ウイルス効果があったとしている。他人への感染を抑える効果も期待できるという。

4953とはずがたり:2017/10/26(木) 20:02:23
公費による中学生のピロリ菌検診・除菌になぜ慎重論が?
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-422841
10月25日 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

 胃がんとの関連性がハッキリしているのがヘリコバクター・ピロリ菌(以下、ピロリ菌)だ。近年、中学生にも公費で検診・除菌治療を行う自治体が増えつつある。親はそれをどう考えるべきか? 専門家に聞いた。

 がんができる前にピロリ菌を除菌すれば、胃がん予防につながる。成人(一般的に高校生以上)では、内科医が内視鏡検査で胃炎の確定診断をし、その後ピロリ菌感染と診断されると、除菌治療が保険適用になる。

 一方、中学生までは小児科の領域。そして小児科医は、中学生へのピロリ菌検診と除菌に関して、慎重な姿勢を示す人が多い。「日本小児栄養消化器肝臓学会」の「小児期ヘリコバクター・ピロリ感染症の診療と管理ガイドライン」改訂を担当した順天堂大学大学院医学研究科・清水俊明主任教授が言う。

「一番の問題は、除菌治療が小児に対して保険適用がない点です。『公費で補うならいいのでは』との声もありますが、お金の問題ではない。保険適用がないということは、安全性が認められていないということ。現段階では重篤な副作用の報告はないものの、今後もそうとは限りません」

 それでも「小児のうちに除菌をした方が胃がん発症リスクが低くなる」といったエビデンスがあれば、話は変わってくるかもしれない。

 ところが、「ピロリ菌除菌が胃がん予防になる」というエビデンスはあるが、「小児のうちに」というエビデンスはない。さらに、ピロリ菌除菌をしても胃がん発症リスクがゼロになるわけではない。

 小児でも、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、鉄欠乏性貧血などには、ピロリ菌除菌治療を行う。この場合内視鏡検査後、胃から採取した菌を培養し、複数ある除菌薬のうちどれが効くか感受性を調べる。慎重に慎重を重ねてピロリ菌除菌をするのは、これらの病気の治療に不可欠だからだ。症状が全くない中学生に安全性が認められていない薬を使うのとはワケが違う。

「感受性を調べて投与すれば、除菌成功率は90%を超えます。ところが一般的な除菌では、感受性の検査は行いません。中学生では内視鏡検査もしない。ピロリ菌除菌の成功率は成人で70?80%、2回目で90%強といわれていますが、小児では2回目で80%弱です」

■理想は「早期除菌」だが…

 何度も除菌治療を行えば、薬に対して耐性菌ができる。中学生が成人になった時に不利益を被る可能性がある。

「高校生になれば成人として保険適用の対象になります。なにも保険適用外の中学生のうちに除菌を行わなくてもよいのでは」

「日本ヘリコバクター学会」の意見はどうか? 学会理事長で富山大学大学院消化器造血器腫瘍制御内科学講座・杉山敏郎教授は「『胃がん予防には早期除菌』という点では理事全員が一致していますが、中学生除菌には理事の多数は『慎重派』」と言う。前述の通り中学生までは小児科領域であり、小児科医が「反対」している状況では、無理に中学生へのピロリ菌検診・除菌を進めることが困難だからだ。

 なお、日本のエビデンスではピロリ菌は12歳まで感染リスクがあり、12歳以下で除菌しても再感染する可能性がある。つまり、あまりに早期の除菌では再感染が起こり、胃がん予防に結びつかない可能性もある。早期除菌が胃がん予防に有効といっても、中学3年生と高校1年生の除菌で胃がん予防効果に大きな差が出るとも考えにくい。

「個人的な意見として、ピロリ菌の検診・除菌治療の低年齢化を進めるにしても、内科の領域になる高校生以上が現実的でしょう」(杉山教授)

4954とはずがたり:2017/10/30(月) 15:33:12

ぶどうのポリフェノール がんの増殖・転移も抑制 信州大
ハザードラボ 2017年9月23日 06時00分 (2017年9月27日 06時45分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/health/20170923/Hazardlab_22044.html

 ぶどうのシーズン真っ盛り。果物売り場には、ヒスイ色やルビー色をしたさまざまな品種が並べられている。ぶどうや赤ワインに多く含まれるポリフェノールには、抗酸化作用があり、心筋梗塞や心不全などのリスクを低減させる効果が知られるが、信州大学の研究チームは、がん細胞の増殖や転移を抑制する効果があることもつきとめた。


 信州大バイオメディカル研究所の藤井博教授は2012年、ぶどうの抽出物にがん細胞の増殖や転移を抑制する効果がある物質が含まれている事実を発見。しかし、当時はどの物質かは特定できなかった。


 農学部の真壁秀文教授との共同で分析を進めた結果、がん抑制物質は、ぶどうに含まれる渋味成分で、ポリフェノール化合物の一種「エピカテキンオリゴマー」だと判明した。


 エピカテキンオリゴマーは、ぶどうだけではなく小豆やソバの実、リンゴなどにも含まれていると言う。


 前立腺がんの細胞にエピカテキンオリゴマーを混ぜて効果を検証した結果、エピカテキンを5つ以上連結させたオリゴマーでは、がん細胞の数が減少し、がんの転移を促進する遺伝子の活性化が抑制されることが裏付けられた。


 研究チームは「今後は、食材に含まれるエピカテキンオリゴマーからがんの予防法の開発につなげる研究を進めたい」と期待を寄せている。なおこの研究成果は、科学誌『ネイチャー』の姉妹誌『サイエンティフィック・リポーツ』電子版に掲載された。

4957とはずがたり:2017/11/07(火) 08:57:11
金魚透明化に成功 静岡大理学部・徳元教授ら
05:00中日新聞プラス
https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/world/chuplus-CK2017110702000084.html
金魚透明化に成功 静岡大理学部・徳元教授ら
金魚の透明化に成功した徳元俊伸教授=静岡市駿河区の静岡大で
(中日新聞プラス)
◆生殖分野の研究へ期待
 静岡大理学部の徳元俊伸教授(52)の研究室が、金魚の体内の器官が外から見える透明化に成功した。体内の組織の発達や卵巣の様子が常時確認することができ、生殖分野などの研究への応用に期待できる。
 徳元教授は生物科学が専門で、排卵の仕組みを研究。透明金魚などから採取した卵などを使い、排卵に必要な遺伝子を見つける研究を進めている。将来は人間の不妊治療に役立てたい考えだ。
 もともと、徳元教授は金魚を用いて内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)が排卵に与える影響を調べている。実験には産卵間近の金魚から多くの卵を採取する必要があり、「体が透明であれば、産卵が近い個体が分かり、効率良く卵を採取できる」というアイデアを持ち続けてきた。
 金魚の透明化の研究は五年ほど前に取り掛かり、エチルニトロソウレア(ENU)という突然変異を誘発する薬を使って生まれた金魚の中から色素の薄い個体を抽出。さらに色素が薄い個体同士を掛け合わせ、透明化に近づけた。金魚店で透明に近い雌を見つけた偶然も重なり、最初の繁殖から四世代目でほぼ透明で体内の器官が透けて見える金魚が生まれた。
 透明に生まれた金魚は銀色の色素が作れないため、目の縁が黒い。稚魚は血液が透けるため、薄い赤色に見える。成魚になると体全体が白みを帯びるが、卵巣や精巣のある腹の部分は透けて見え、卵の発育状況などが泳いでいる状態で分かる。
 研究成果は今年六月にルーマニアの研究雑誌「AACL Bioflux」に掲載された。金魚の透明化の研究成果は過去に三重大などが発表しているが、論文が研究雑誌に掲載されるのは初めてという。
 徳元研究室は今月十八、十九日に静岡大静岡キャンパスで開かれる「キャンパスフェスタin静岡」で、理学部の玄関に透明金魚を展示する。

(垣見窓佳)

4958とはずがたり:2017/11/07(火) 12:57:30

富士フイルム 海外拠点に32億円投資
https://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/bsc171107001.html
05:57フジサンケイビジネスアイ

 富士フイルムは6日、バイオ医薬品の開発・製造受託事業の強化に向けて米国と英国の拠点に総額約32億円を投資すると発表した。

 米テキサスの拠点に約22億円を投じて細胞培養タンクなど抗体医薬品の生産設備を追加導入する。

 英拠点には約10億円をかけて医薬品の成分などを高速で自動分析できる最先端機器や培養実験が全自動で行える設備などを整備し、抗体医薬品生産プロセスの開発態勢を拡充する計画。それぞれ2018年秋から新設備を順次稼働させ、バイオ医薬品の開発・製造受託事業を拡大する。

 近年は、がん治療などで用いられる「オプジーボ」など、副作用が少なく、高い効能が期待できるバイオ医薬品のニーズが高まっており、顧客からの増産要求など需要増に迅速に対応できる体制づくりを急ぐ。

4959パリ行最終便:2017/11/08(水) 20:01:25
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171108-00023565-president-life&p=1
中流家庭でも余裕「医学部入学」の奥の手
11/8(水) 15:15配信

 私立大学医学部の学費は高い。日本一学費の高い大学は川崎医科大学(岡山県倉敷市)で、6年間の総額は4550万円だ。しかし、年収600万円ほどの「中流世帯」でも、子供を医学部に進学させることは十分可能だという。100以上の病院を渡り歩いたリアル「ドクターX」と呼ばれるフリーランス麻酔科医の筒井冨美氏が、その方法を解説する――。

■偏差値は上昇の一途だが、学費は下降化している

 今、医学部受験が空前のブームとなっている。

 日本経済は、依然、労働者が景気回復を素直に実感できるとは言いがたい状況だ。かつてのように「東京大学を出たら年収1000万円は確実」とは限らない世の中だが、医師免許は今なお「年収1000万以上」が期待できる日本で唯一の資格ではないだろうか。

 しかも、国公立大学の学費は全学部同額なので6年間の学費総額は約350万円とお得感が大きい(後述するように私立大医学部は少なくとも2000万円以上)。ここ10年間、医学部の定員が1700人以上も増え、受験生が急増した結果、医学部入試の偏差値は上昇する一方で、「地方の国公立大医学部≒東京大・京都大の非医学部」となった。

 これは「センター試験の得点率が85%以上、一科目でも取りこぼしがあるとアウト」という厳しい水準である。さらに、首都圏の国公立大の医学部に限ればセンター試験の得点率は軒並み90%以上が求められる超難関だ。また、地方の医師不足を受けて、地方の国公立大の医学部は卒業後、地域の病院において臨床研修の義務のある地域枠を増やしている。札幌医科大学(北海道札幌市)が2018年には90名(定員110名)を地域枠に充てるなど、首都圏からの一般学生が受験可能な地方医大定員は減る一方である。つまり、地元在住の受験生にとっては、首都圏の私立大学医学部と併願する経済的に余裕のある家庭の受験生が少なくなる分、多少なりとも合格しやすくなっているとも言える。

 ▼金持ちでなければ医学部はムリというイメージはもう古い

 一方、私大医学部と言えば、今なお「学費総額5000万円! 」「開業医の跡継ぎじゃないとムリ」というイメージがあるとも聞く。だが、これはいささか古い考え方だ。

 現在、私大医学部の学費は全般的に低下傾向(後述)で、医師不足や医師偏在(地方に少ない、など)の対策として、地域枠や専攻科限定の奨学金が増えている。またJASSO(旧:日本育英会)や銀行の教育ローンも医学部限定の高額貸与コースを提供している。

 各医大が独自に成績優秀者を特待生として囲い込む動きもある。よって、これらの手段を上手に組み合わせれば、世帯年収600万円程度の一般家庭から、学費の安い国公立大医学部はもちろん、私大医学部に進学することも可能になりつつあるのだ。

4960パリ行最終便:2017/11/08(水) 20:03:00
>>4959

■学費の最高は6年で4550万円だが、最安値は1850万円! 

 【1:お買い得な医大が増えている】

 前述したように国公立大の医学部の学費は6年間で350万円ととてもリーズナブルだ。実は安いどころか学費0円の大学も存在する。その日本一財布に優しい大学とは、防衛医科大学校(埼玉県所沢市)である。学費タダで全寮制、おまけに給与・賞与もある。よって仕送りゼロでも卒業可能である。ただし基本的に“軍医”養成校なので、在学中にはパラシュート降下・野営などの訓練が必須となる。また卒業後9年間の自衛隊勤務が必須であり、違反時には最大5000万円を返還しなければならない。

 同様に、学費0円なのが自治医科大学(栃木県下野市)である。卒業後、受験生の出身都道府県の公立病院などに9年間勤務(うち2分の1は、知事が指定するへき地などの病院に勤務)した場合は返還が免除される。

 一方、私大医学部は学費と偏差値が反比例する。つまり、偏差値の高い大学は学費が安く偏差値が比較的低い大学の学費は高額となる。ここ10年の間では学費を大幅値下げし、同時に入試ランキングを上げた大学が目立った。受験生が殺到し、倍率が上昇したのだ。

 学費を値下げした例としては、順天堂大学(東京都文京区)が2008年に3050→2113万円とし、帝京大学(東京都板橋区)が2014年に4920→3750万円とした。両校とも入試偏差値と医師国家試験合格率の上昇を示した。そして2017年開校の国際医療福祉大学(栃木県大田原市)は1850万円という私大医学部「最安値」を更新し、「私立医大の価格破壊! 」として受験生の人気を集めた。開校初年度でありながら早稲田大学・慶應義塾大学の理工学部レベルの高い偏差値を示した。こうした流れを受けて、きたる2018年度の受験では名門の日本医科大学(東京都文京区)も学費大幅値下げを予定している。

 現在、日本一高い大学は4550万円の川崎医科大学(岡山県倉敷市)だ。学費が高いと偏差値は低いのだが、だからといって簡単に合格できるわけではない。早慶の非医学部レベルの難易度は覚悟すべきである。

 ▼特待生に選ばれると学費1850万円→710万円

 【2:特待生になるとさらにお得】

 医学部進学の目的は医師免許取得である。医師国家試験の合格率は公表されており、各医学部のイメージに直結する。ゆえに、各大学は特待生制度を設け、安めの学費で少数の優秀な学生を確保し、入学者のコアメンバーとして配置し、国家試験対策のキーパーソンにしようとしている。例えば、国際医療福祉大では、特待生に選ばれると学費1850万円→710万円と大幅値引きされる。同様の特待生制度は多くの大学に存在し、大学ウェブページなどで公開されている。朝から授業を最前列で聴いて、ノートをせっせと取る真面目タイプにお勧めである。

4961パリ行最終便:2017/11/08(水) 20:04:42
>>4960

■数千万円の奨学金を貸りても返済免除される仕組み

 【3:掘り出し物の「地域枠」「専攻限定枠」を探す】

 近年の医師不足や医師偏在の対策として、卒業後、勤務する地域や専攻(診療)科を限定する形での奨学金が増えている。例えば、順天堂大では東京都と共同で「東京都枠」を設けている。「学費全額+生活費月10万円」を貸与し、「9年間、都の指定する病院で産科・救急・離島医療などに従事で返済免除」という大変お得な制度がある。この東京都枠は、東京慈恵会医科大学(東京都港区)や杏林大学(東京都三鷹市)にも存在する。

 また慶應大には研究医向けに200万円の奨学金制度を設けている。東北医科薬科大学(宮城県仙台市)の55名(定員100名)は地域枠であり、最高3000万円の奨学金が貸与される。また、北里大学(東京都港区)の相模原市枠(学費全額)のように、定員1、2名の小規模な枠も存在するので、大学ウェブページなどでまめに情報収集するといいだろう。

 【4:地方自治体や病院の奨学金も見逃すな】

 深刻化する医師不足を受けて、地方自治体が医学生向けに独自に設ける奨学金制度も増えている。おおむね「月額15万〜30万円程度、給付期間の1.5倍を指定地域で勤務すると返済免除」のものが多い。

 また、病院独自の奨学金も増えている。例えば、日本最大の医療法人グループ徳洲会には「月額15万円、貸与期間の3分の2の勤務で免除」という奨学金制度がある。同グループは救急や離島医療に力を入れており、そういう分野に興味のある学生にはお勧めである。

 ▼「医者になるためなら、田畑を売ってもよい」親族

 【5:困ったときの教育ローン】

 もし、上記の特待生や奨学金を得られなかった場合でも、貸与型奨学金や教育ローンといった「借金で進学する」という選択肢もある。A、B、Cの3例を挙げよう。

 A. 日本学生支援機構(JASSO、旧:日本育英会)による貸与型奨学金
年収600万円世帯の場合、高校時代に一定の成績を収めれば、「最大で月6.4万円(無利子)」の貸与型奨学金が利用できる。さらに「医大生ならば月16万円(有利子)」奨学金も併用できる。6年間で借りることができるのは最大で1613万円。

 B. 日本政策金融公庫
最高350万円までの借り入れが可能で、JASSOとの併用も可能である。国際医療福祉大・順天堂大・慶應大・日本医科大などの“割安”医大ならば、A+Bで学費のほとんどを賄うことができる。

 C. 銀行ローン
「学費が4000万円かかっても、年収1000万円以上が30年以上続けば返済できる」という計算は、金融のプロたる銀行員ならば簡単に思いつく。「医学部限定、上限3000万円まで」という教育ローンは、すでに多くの銀行から提供されている。親が公務員など安定した職業に就いている場合や、祖父母の不動産を担保にできれば、学費の捻出も可能だろう。

 私大医学部の偏差値急上昇の一因は、一般家庭出身者の私立医大受験への参入である。急速な少子化の進行によってひとりっ子や孫ひとりのような家庭が急増しており、親族の財産を結集すれば学費を捻出できるケースが多い。「孫が医者になるためなら、田畑を売ってもよい」という祖父母は珍しくない。

4962パリ行最終便:2017/11/08(水) 20:05:56
>>4961

■「医学部卒業後5〜10年で数千万円完済」は可能

 【6:医師になって高い報酬を得れば借金返済も余裕】

 ここまで読んできて、「医大卒業までに3000万円超の借金を作って、ホントに返せるのか? 」という疑問を抱いた方もいるだろう。私の回答は「本人の強い意志と健康な体があれば不可能ではない」である。私が制作協力をしている医療ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)が示すように、「高度な技術やハイリスクな仕事には、相応の報酬を払うべき」という考えは医療界でも広がりつつある。

 産科・外科・救急などの多忙分野やへき地医療で「当直月10回以上」を覚悟すれば、「30歳、年収2000万円」が可能な時代である。私が属する麻酔科も確かな技術があればフリーランス医師として「3連休で40万〜50万円」を稼ぐことできるので、「医学部卒業後5〜10年で完済」とは、現実的な返済プランである。もちろん医療界にも働き方改革が必要だが、他人の嫌がるキツい仕事を積極的に引き受けてスキルを磨き、睡眠不足に耐える体力、そして強い意志があるという人ほど、報酬が多くなるのは間違いない。

 【7:本人は勉強に専念、親は学費や受験情報の収集を】

 医学部受験は情報戦でもある。各医学部の定員はもともと80〜140人と少なく、さらに推薦・AO・一般・地域枠など複数の入試方法が入り乱れていて、その仕組みが毎年のようにコロコロ変わる。受験生がネット検索などで情報収集し始めると、勉強不足となるリスクが大きい。

 というわけで、学費値下げ傾向にあるものの数千万円の負担となる私立大医学部を目指す狙う覚悟が親子ともにできたならば、受験生本人は少しでも学費の安い大学に入るべく勉強に専念し、親は地域枠・奨学金・銀行ローン・受験スケジュールなどを調べることをお勧めしたい。
.
フリーランス麻酔科医、医学博士 筒井 冨美

4963パリ行最終便:2017/11/08(水) 23:35:57
>>4960
>こうした流れを受けて、きたる2018年度の受験では名門の日本医科大学(東京都文京区)も学費大幅値下げを予定している。


学費を下げないと日医(日本医大)の私立御三家としての立場が危うくなりますから。

4964とはずがたり:2017/11/09(木) 14:11:36
>>4959-4962
少子化で医学部の世界も競争しないと勝てなくなってきてますでしょうか。興味深いっすね〜。医者なんて職業には全く興味ないけど(;´Д`)

4965とはずがたり:2017/11/12(日) 15:38:43
高須もただのバカだな。

高須克弥氏、米学会の会員資格はく奪か 人権団体が声明
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171109-00000068-asahi-soci
11/9(木) 20:13配信 朝日新聞デジタル

 米国のユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は8日、ナチスを称賛する内容のツイートをしていた美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長の会員資格を米美容外科学会が?奪(はくだつ)したとして、この処分をたたえる声明を発表した。

 高須氏のツイッターのアカウントは「南京もアウシュビッツも捏造(ねつぞう)だと思う」と書くなどしてきた。同センターは「ナチスと大日本帝国の犠牲となった人々の記憶を傷つけるもの」などと強く批判し、同学会に除名処分を求めていた。

 センターのエイブラハム・クーパー副代表は声明で、同学会から「高須克弥氏は学会の規約に反したとの結論に至り、会員資格を?奪した」との手紙を受け取ったと発表し、「この決定を称賛する」とした。

 高須クリニックの担当者によると、「院長は9日は会議中で連絡がつかない」という。高須氏のアカウントは9日午後、「アメリカ美容外科学会からはまだ何の連絡もない。本人が知らない追放なんかあるか」と投稿した。学会に対して「いま退会する」とメールを送ったことも記し、「会員の僕には聞き取り調査も弁明もありません」とも記した。

朝日新聞社

4966パリ行最終便:2017/11/13(月) 22:27:39
>>2159
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:%E9%A3%9F%E9%81%93%E7%99%8C

食道癌の手術の術式を世界で初めて確立したのは千葉大学医学部第二外科教授、ついで東京女子医科大学消化器病センター所長の中山恒明であるらしい。中山は食道癌の手術を30分で終了したらしい。中山は、かつて東大出身の教授が大半を占めていた千葉大学医学部にあって、千葉大学出身教授の第一号である。『白い巨塔』の財前教授のモデルは複数いると言われ、そのうち一人は中山らしいが、中山自身は患者家族の涙ながらの訴えに負けて死亡時刻を書き換えたために千葉大を追われた、どちらかというと人間味にあふれる人物だったらしい。中山が主に手術をしたのは現在の千葉大学医学部第三講堂らしい。千葉大学医学部周辺に古い旅館が点在するのは、中山の手術を見るために世界中から訪れた医師たちが宿泊するためであったらしい。

4967とはずがたり:2017/11/16(木) 13:11:49
開業医を優遇しすぎてんねんヽ(`Д´)ノもっと政策的に開業医減らして勤務医増える様に誘導せえ。

常勤医の「ブラック職場」 約8割が当直後に連続勤務
https://www.j-cast.com/kaisha/2017/11/13313592.html
2017/11/13 10:39

医師の過酷な労働実態が明らかになった。当直明け後の勤務体制について、78.2%の常勤医が「通常勤務」を強いられていることが、全国医師ユニオンや医労連(日本医療労働組合連合会)などの「勤務医労働実態調査 2017」でわかった。調査は2017年11月9日に公表された。

連続勤務で、医師の集中力や判断力が低下すれば、誤診や医療事故につながりかねない。

連続勤務は日常茶飯事

「過労死ライン」に当たる月80時間以上の残業を超えている医師は、常勤医(当直なし)で4.9%、常勤医(当直あり)では7.3%だった。研修医はさらに高い数字だ。また、1か月の休みが「ゼロ」の常勤医は8.2%いた。

当直をする常勤医の時間外労働は、月平均で約64時間。こうした長時間労働の背景には、夜間や休日の救急医療や重症者に対応する「当直勤務」が大きく影響している。当直明け後の勤務体制について78.2%が「通常勤務」と答えており、連続勤務が日常茶飯事となっているようすがうかがえる。

また、当直明けの連続勤務と医療ミスとの関係についての問いでは、「(集中力や判断力が)通常時と比べて大幅に低下していると思う」が36.3%、「やや低下していると思う」が42.7%と、約8割が低下していると答えた。

電子カルテの入力ミスなどの単純なミスを含む、診療時のミスについては、3割近い常勤医が「ミスが増えている」と答えている。

さらに、労働時間の管理を「自己申告」(最多の51.6%)で任せているケースが多く、「タイムカードなどの客観的管理」(27.5%)や「管理なし」(17.6%)と、十分に管理されていない実態もわかった。

なお、調査は2017年7〜9月に実施。医労連などが学会や自治体を通じて約1800人から回答を得て、そのうちインターネットでの回答を除く1621人分を分析した。

4969パリ行最終便:2017/11/18(土) 18:07:20
http://www.hirokom.org/clinic/top.htm
http://www.hirokom.org/clinic/gaiyo.htm

>1回の面接は原則として50分間(20000円)となります。各種保険は使用できません。

>当院での投薬を希望される方は、各種保険が使用できませんので、実費となります。


スゴイ・・・・ぼろ儲け。

公立病院の精神科(心療内科)ならば、千数百円ですむ。

4970とはずがたり:2017/11/19(日) 18:35:27

<厚労省>医師不足把握に新指標 地域偏在是正に活用へ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171119-00000007-mai-soci
11/19(日) 7:15配信 毎日新聞

 厚生労働省は医師の地域偏在を是正するため、地域ごとに医師がどの程度足りないかを示す新たな指標を導入する方針を固めた。そのデータを基に、医師派遣に関する都道府県の権限を強めるなどして平準化を図る。有識者検討会で年内に対策を取りまとめ、来年の通常国会に医療法の改正案を提出する方針だ。

 これまで医師の偏在は、人口10万人当たりの医師数で議論されてきた。国の調査では、最多の京都府(308人)と最少の埼玉県(153人)との間に2倍の差がある。同じ県内でも、例えば愛知県の尾張東部(361人)と尾張中部(79人)では4.6倍の開きがある。だが医療のニーズは地域ごとにまちまちで、単純比較できないとの指摘もあった。

 そこで厚労省は、住民の年齢分布、近隣の医療圏への行きやすさといった地理的条件なども加味し、実態に沿ったデータを作ることにした。全国を約340地域に分けた2次医療圏ごとに医師の不足度合いを算出し、対策のベースとする。

 不足する地域での医師確保には、都道府県の権限を強める。多くの大学医学部の定員には、一定期間の地元勤務を条件に奨学金返済を免除する「地域枠」があるが、都道府県が定員増などを大学に要請できるようにする。地域枠の卒業生を医師不足地域に派遣したり、病院ごとの臨床研修の定員を調整したりする機能も持たせる。また、地域医療の核となる病院の院長になる要件に、医師不足地域での勤務経験を加え、キャリア形成の優遇を図る。

 診療科の偏在も改善を進める。この20年間で、麻酔科や放射線科、精神科の医師は6〜8割程度増えたが、激務の外科医や産婦人科医は横ばいだ。厚労省は診療科ごとの各都道府県の需要を予測し、必要な専門医数の目安を示して勤務先を誘導する。来年度導入される新専門医制度でも、研修病院が都市部や大学病院に偏らないよう日本専門医機構が都道府県と調整することを、法律に明記する。【熊谷豪、河内敏康】

4971とはずがたり:2017/11/19(日) 18:35:57
これどうなったんだ?

厚労省検討会 医師不足地域で勤務を…開業の条件に
http://mainichi.jp/articles/20160520/k00/00m/040/094000c?inb=ys
毎日新聞2016年5月19日 22時14分(最終更新 5月20日 01時19分)

 将来の医師数のあり方を議論している厚生労働省の有識者検討会は19日、医師が大都市などに集中する現状の是正策として、開業前に医師が不足している地域や診療科での一定期間の勤務を義務づけることを盛り込んだ中間取りまとめを了承した。必要な法整備などを整理し、年内に報告書をまとめる。

 国は2000年代に問題化した医師不足を解消するため、08年度から医学部定員の枠を暫定的に広げるなどして医師数を毎年約4000人ずつ増やしてきた。その結果、00年は201.5人だった人口10万人当たりの医師数が14年は244.9人まで増えたが、最も多い京都府(307.9人)と最少の埼玉県(152.8人)では約2倍の差がある。女性医師の比率が高い小児科や産婦人科などの人員不足も解消されていない。

 このため検討会では、医師配置に関わる直接的な対策が必要だとして、勤務地や診療科を調整する方法を模索、その一つとして、診療所などを開業する場合は、特定の地域・診療科で一定期間診療に従事することを許可の要件とする案を盛り込んだ。勤務期間などは今後議論する。

 一方、大学の医学部定員については、今年度(9262人)程度を当面維持するとした。厚労省は、今の定員だと40年には人口減などで医師が1万8000人程度余ると試算しているが、医師不足が著しい地域で設けている増員枠を撤廃すると悪影響が大きいとの判断から、以前の定員に戻すことは見送った。【細川貴代】

4972パリ行最終便:2017/11/20(月) 06:03:43
静岡県の医師を増やそうという試み。

>静岡県の地域枠は全国最多の7大学34人となった。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171118-00000016-at_s-l22
静岡県「医学部地域枠」 関西医科大と締結、日本医科大は拡充

11/18(土) 8:17配信


 静岡県は17日、県内病院での勤務を条件に県外の医学生に奨学金を出す「医学部地域枠」について、新たに関西医科大(大阪府枚方市)と協定を結んだ。併せて、日本医科大(東京都文京区)が2018年度から地域枠の定員を拡充することも決まった。静岡県の地域枠は全国最多の7大学34人となった。

 協定の締結式が県庁で開かれ、関西医科大の友田幸一学長と川勝平太知事が協定書に署名した。関西医科大は18年度から新たに5人分の地域枠を設置する。友田学長は「学生には地域医療の重要性を説き、地域で活躍する人材として育てていきたい」と述べた。日本医科大からは弦間昭彦学長が出席し、地域枠を従来の1人から4人に増やすことを報告した。

 川勝知事は「静岡県の健康寿命は全国トップクラスだが、県内に医師が少なく、地域から悲鳴が上がっていた。地域枠は大変ありがたく、全面的に支援していく」と述べた。

 地域枠の医学生1人に対して月20万円の奨学金が貸与される。在学6年間で計1440万円が支給され、卒業後、県内の病院で9年間勤務すると返済が免除される。
.
静岡新聞社

4973パリ行最終便:2017/11/20(月) 06:54:23
外科医の場合、卒後10年で(10年選手)やっと一人前になる。

>>4972
>卒業後、県内の病院で9年間勤務すると返済が免除される。

使い物にならない外科医として9年間勤務・・・・・・・

4974パリ行最終便:2017/11/21(火) 14:53:35
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171121-00010000-jij-life
石原裕次郎の受け持ち医に=研修医時代の向井千秋氏

11/21(火) 11:04配信


大スターにも身構えず

 医師になって4年目を迎え、向井千秋氏は心臓外科のレジデント(研修医)としてめまぐるしい日々を送っていた。1981年4月の日曜日の朝。その日は久しぶりのオフで妹と映画に行くことになっていたが、患者が救急搬送されたとの連絡を受け病院に向かった。
 「急に呼び出されることはしょっちゅうあるから、約束は妹ぐらいしかしなかった。妹なら急に病院に行かなきゃいけないと言えば、分かってくれる」と話す。
 腰痛を訴えて整形外科を受診した患者が、心臓外科に移ってきた。痛みの原因が解離性大動脈瘤(りゅう)らしいという。カルテを見ると、氏名は石原裕次郎とある。「私、あれは芸名だと思ってたから『この人、石原裕次郎さんと同じ名前じゃない』って言ったら、看護師が『本人です』って」
 主治医は教授で、向井氏は受け持ち医として病棟に泊まり込んだ。しかし患者が国民的大スターだからといって特に身構えることもなかった。「患者さんって、総理大臣でも隣のおじさんでも幼稚園児でも、誰でも自分の家族だと思って診ればいいっていう考えだった」。いつも通りに接していたという。
 向井氏は病状の説明を求められ、病室にいた男性に話をした後で、看護師に「今の人、どっかで会ったことがある」と言った。看護師は「あれは先生、渡哲也っていうんですよ」と答えたという。当時はテレビを見る時間もなかったと振り返る。
.





石原裕次郎の受け持ち医に=研修医時代の向井千秋氏





カンフー姉ちゃん

 向井氏の誠実な応対ぶりに、石原事務所のスタッフたちからは「カンフー姉ちゃん」と呼ばれ、親しまれた。白いズボンと上着が中国拳法カンフーの胴着に似ていたからのようだ。月曜日に1週間分の下着を持って病院に行き、院内では私服は着なかった。米国のメディカルドラマ「ベン・ケーシー」の登場人物をまねて、下着の上に白衣を着ていたという。
 石原氏が麻酔から覚め、気管から装着されたチューブが抜かれると「ああ、先生、大海原をさまよっている感じがしてましたよ」と話した。手術後の第一声に、向井氏は「ヨットマンらしくて、なんかロマンチックな人だなあと思った」と印象を語る。
 難しいといわれた解離性大動脈瘤の手術は成功し、奇跡の復活と話題になった。連日の報道で、病院の屋上からガウン姿で手を振っていた姿を思い出す人も多いだろう。
 「男の軍団ね、石原軍団の人たちは、すごく気持ちのいい人たちだったですね。私はもともと体育会系だから。あれ、体育会の気質なのね」
 病院周辺には大勢のファンやマスコミが押しかけ、大スターの回復を見守った。騒然とした周囲の様子にひるむ間もなく、向井氏の日常は慌ただしく過ぎて行った。(ジャーナリスト・中山あゆみ)

4975パリ行最終便:2017/11/23(木) 19:20:23
冲中重雄

1963年東京大学退官時の最終講義での自身の教授在任中の誤診率(14.2%)の発表は有名。

世間やマスコミは誤診率の高さに驚き、医師たちは誤診率の低さに驚いたという。

4977とはずがたり:2017/12/03(日) 16:42:42
汚れとんのお,医学界は

弘前大元教授が論文不正=14本で捏造、盗用
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017111401323&g=soc#cxrecs_s

 弘前大(青森県弘前市)は14日、1月に死去した元医学部教授の論文14本に捏造(ねつぞう)や盗用があったと発表した。

 弘前大によると、元教授は2000〜03年に同大に在籍。調査対象とした論文38本のうち、02〜06年に発表された骨折予防などに関する14本に捏造などが認められた。
 大学側に告発があったことなどから内部調査していた。元教授は生前、調査に症例数の水増しなどを認めたという。
 元教授の論文は佐藤敬学長が共著者となっていたが、英文校正しかしておらず不正には当たらないとした。一方、校正のみで共著者としたことは「不適切な研究行為」と認定した。(2017/11/14-22:42)

4978とはずがたり:2017/12/05(火) 22:00:51

WEB特集 高額な抗がん剤 廃棄の実態
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2017_1205.html?utm_int=detail_contents_tokushu_002
12月5日 18時30分

日本人の死因で最も多い「がん」。近年、革新的な抗がん剤が登場する一方、こうした新薬は価格が高く、医療現場で処方が増えると、その分、国の財政が圧迫される構図が続いています。こうした中、患者に投与された後、使い切れずに廃棄された抗がん剤が年間730億円余りにのぼるという試算を専門家がまとめました。なぜ、高額な抗がん剤がこれほど、廃棄されているのか。国の対策は?(政治部 厚生労働省担当記者 奥住憲史)



止まらない“医療費”の膨張と、高額な薬剤

「42兆3644億円」

皆さんは、この数字を見て何を感じますか? あまりにもケタが大きく、ピンとこないかもしれませんが、これは、平成27年度に国民が医療機関で病気やけがの治療を受けるのにかかった費用の総額です。

ニュース画像
「私には関係ないよ」とはいきません。このうちの40%近くにあたる「16兆4700億円」は公費、つまり、私たちが納めている税金で賄われているのです。

この巨額な医療費はこれからも膨らみ続けるとみられ、その分、私たちの負担も否応無しに増えていくわけです。

医療費を押し上げる一因とされているのが、公的医療保険が適用される高額な薬です。

ニュース画像
例えば、高い治療効果から「夢の抗がん剤」とも呼ばれる「オプジーボ」。手術ができないほど進行した肺がんや皮膚がんを縮小させるなど、これまでの抗がん剤には無い治療効果が確認された一方、国の負担分も含めて年間およそ3500万円もの費用がかかることで、注目を集めました。

ことし2月に緊急的に価格が引き下げられましたが、それでも、患者1人で年間1000万円以上かかるケースもあります。

廃棄額は“738億円”

ところが、こうした高額な抗がん剤が、患者に投与された後、使い切れずに廃棄されているというのです。

私は、ある関係者を通じて、慶応大学大学院の岩本隆 特任教授を取材しました。

岩本氏から渡された資料のタイトルは「医療費の抑制に向けて」。使い切れずに廃棄された抗がん剤が、金額に換算してどの程度の規模になるのか、国立がん研究センター中央病院の協力を得て推計した詳細なデータが記されていました。

資料を読み込もうと、表紙をめくって最初に目に飛び込んできたのは、「廃棄額は738億円」という数字でした。奇をてらうでもなく、淡々と記されたこの数字に、私は衝撃を受けました。

永田町・霞が関では、伸び続ける社会保障費をどうやって削減するのか、業界団体も巻き込んだ激しい議論が毎年、繰り返されているだけに、決して小さな金額ではないと感じたからです。

岩本氏は、去年7月からことし6月までに販売された100種類の抗がん剤の廃棄率などのデータをもとに試算した結果、全国で1年間に廃棄される抗がん剤は全体の9点8%、金額にしておよそ738億円にのぼるとしています。

廃棄額が最も多いのは「アバスチン」という抗がん剤で、およそ99億3000万円、次いで、先に触れた「オプジーボ」が90億7000万円などとなっています。全体の廃棄額の8割にあたる、およそ601億円分は、病床数が200床以上の病院で廃棄されたとしています。



4979とはずがたり:2017/12/05(火) 22:01:09
>>4978-4979
抗がん剤はなぜ余る?

医療機関で患者に投与される高額な抗がん剤。なぜ使い切れずに余ってしまうのか。

ポイントは、「抗がん剤の使用量」と「販売方法」にありました。

抗がん剤の使用量は、患者の体重などに応じて細かく変わります。たとえば、「オプジーボ」を体重70キロの患者に投与する場合、1回210ミリグラムとされています。

しかし、「オプジーボ」は、「100ミリグラム入り」と「20ミリグラム入り」の2種類しか販売されていません。

このため、薬の調製にあたる薬剤師は、「100ミリグラム入り」を2本、「20ミリグラム入り」の半分だけを使います。すると、「20ミリグラム入り」は、10ミリグラム余ってしまうのです。

使い切れなかった分を別の患者に投与することは禁止されていませんが、多くの医療機関は、1度開封された薬が細菌に感染する可能性があることなどを考慮して、そのまま廃棄しているのが実情です。

では、なぜ、量を少なくして販売しないのでしょうか。厚生労働省は、開発費用などのコストに見合わないため、製薬メーカーの判断で、販売する薬の種類を絞り込んでいると説明しています。

私が取材した、ある病院の薬剤師は、「正直、『もったいない』と思うが、抗がん剤を投与するには『安全であること』が大前提なので、それが十分担保されない限り、余った薬を別の患者に投与しないで、廃棄するのはやむを得ない」と話していました。

調査にあたった専門家は

今回の調査にあたった慶応大学大学院の岩本隆 特任教授は、「安全性を確保するガイドラインをしっかり作った上で、抗がん剤の処方が多い病院を中心に、残った薬を捨てずに次の患者に使うようにすれば、国の医療費を年間500億円ほど削減できるのではないか」と話しています。

岩本氏によれば、国内の病院の中には、数年前から独自に定めた安全基準に基づいて、余った抗がん剤を別の患者に投与し、医療費の削減につなげている病院もあるということです。

厚生労働省 “残薬”活用の検討に乗り出す

自民党の行政改革推進本部も、「余った薬を捨てずに活用すべきだ」と指摘しているのを受けて、厚生労働省は、11月中旬、専門家による研究班を発足させました。

使い切れなかった抗がん剤を、別の患者に安全に投与するために必要な機材や、薬剤師の配置のあり方、それに投与の手順などを盛り込んだガイドラインを今年度中に取りまとめる方針です。さらに、医療費の削減効果がどの程度あるのかも調べることにしています。

取材を終えて

国の来年度の予算編成で、政府は、6300億円程度が見込まれる社会保障費の伸びを5000億円程度に抑える方針です。 …

それだけに、余った抗がん剤を別の患者に使うことで、年間数百億円の医療費を削減できるとした専門家の提言は、社会保障費をめぐる議論に別の角度から一石を投じるものだと思います。 …

奥住憲史
政治部 厚生労働省担当記者

4980パリ行最終便:2017/12/08(金) 05:58:50
http://www.arsvi.com/d/m01h196909.htm
東大病院精神神経科病棟(通称赤レンガ)占拠・自主管理

4981とはずがたり:2017/12/13(水) 09:46:14
死因3位肺炎を予防する「のどの筋トレ」とは?
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20170915-OYT8T50004.html?from=yrank_ycont
耳鼻咽喉科医師 西山耕一郎
2017年09月20日 08時29分無断転載禁止

 「水が飲みにくくなってきたんです。水を口にすると、むせるようになり、薬の錠剤も飲めなくなりました。このままでは、ごはんも食べられなくなってしまうかも……」

 以前、受診したある高齢女性は、こんな不安を訴えていました。

 咳せき込んだり、痰たんがからまったりするといった症状は、特に高齢者の場合、「飲み込む力」が衰えている可能性が考えられます。

 「飲み込む」という行為は、のどの中で、「気管の入り口を閉じる」「食道を開く」「食道へ送り込む」といった一連の動きが、瞬時に連携して行われることで成立しています。

 このとき、ちょっとしたズレや反応の遅れが生じると、ゴックンと飲み込もうとした飲食物が食道ではなく、誤って気管へ入ってしまいそうになります。危険を察知した体は瞬間的に、むせたり、咳き込んだりして、侵入物から身を守る防衛反応を見せます。

 むせたり、咳き込んだりすることがしょっちゅうあるようなら、飲み込む力が衰えているサインと考えてもいいでしょう。飲食物が誤って気管のほうへ侵入する「誤嚥ごえん」を起こす可能性が高まっています。

 誤って気管へ入りそうになった侵入物を、せきなどで出すことができるうちは問題ありません。

 しかし、うまく吐き出せずに、そのまま肺に入り込んでしまったら、細菌が増殖し、「誤嚥性肺炎」を引き起こす危険があるのです。

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4982とはずがたり:2017/12/13(水) 09:48:26
>>4981
誤嚥性肺炎が増える背景

 厚生労働省が発表している日本人の死亡原因(2015年)は、1位が悪性新生物(がん)、2位が心疾患(心臓)、3位が肺炎、4位が脳血管疾患、5位が老衰となっています。かつては、「がん」「心疾患」「脳血管疾患」が3大死因と呼ばれましたが、2011年に肺炎が、脳血管疾患を追い抜いて以来、この順位が続いています。

 肺炎で死亡する人のほとんどは、75歳以上の高齢者です。また、肺炎で亡くなる人の7割以上で、誤嚥が関係しているとみられます。つまり、肺炎で死亡する高齢者が増えているのは、誤嚥性肺炎が増えていると考えられるのです。



 食べ物を食道、空気を気管へと仕分けるのは、のどにある「喉頭蓋」という器官です。これは、“のどの防波堤”の役割をしており、食べ物を飲み込むときは気管の入り口をふさぎます。

 この動きをスムーズに行っているのは、のど仏の筋肉です。のど仏の筋肉の衰えは、「飲み込み力」を低下させ、反射神経や知覚の低下と並んで、誤嚥を招く要因となります。



以下略


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