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Tohazugatali Medical Review

4925とはずがたり:2017/09/08(金) 09:56:38
京大医学部教授に巨額で不明瞭な資金
https://news.goo.ne.jp/article/jbpress/nation/jbpress-50987
09月06日 07:00JBpress

 臨床研究不正が止まらない。『選択』8月号に掲載された「『カネまみれ』医学界との癒着はつづく中外製薬が抗がん剤で『研究不正』」という記事を読んで暗澹たる気持ちとなった。

 この記事が取り上げたのは、6月1日に戸井雅和・京都大学教授(乳腺外科)を中心とした日韓の多施設共同研究グループが、世界最高峰の医学誌である「New England Journal of Medicine (NEJM)」に発表した論文だ。

 HER-2陰性のハイリスクの乳がん患者を対象に、カペシタビン(中外製薬、商品名ゼローダ)のアジュバント(薬物の作用を増強する目的で併用される物質・成分の総称)としての有効性を評価した。結果は衝撃的だった。

衝撃的な論文に資金疑惑
 2015年3月に行われた中間解析で、カペシタビン群の予後が良好なため、試験は早期打ち切りとなった。カペシタビンは乳がんのアジュバントとして注目されてきた。

 ただ、多くの臨床試験では有効性を示せなかった。だからこそNEJMも注目してこの論文を掲載した。

 ところが、この論文に資金に関する疑惑が持ち上がった。

 論文によれば、一般社団法人JBCRGと特定非営利活動法人先端医療研究支援機構(ACRO)によって助成されたことになっている。論文の記載は以下の通りだ。

“Funded by the Advanced Clinical Research Organization and the Japan Breast Cancer Research Group”

 論文の「方法」のところには、「JBCRGは研究に関わっていない」と明記されている。論文での記載は以下の通りだ。

“The funders and sponsors had no role in the trial design, data collection and analysis, or the interpretation of the results”

 戸井教授たちは、JBCRGとACROからは資金を受け取ったが、研究には関与していないことを明かした。ここまでは、極めて常識的な記載だ。

 ところが、戸井教授はJBCRGの創設者という別の顔を持つ。奇妙なことに、JBCRGの代表理事・常任理事6人中、5人が今回の論文の著者に名を連ねる。

 日本人著者12人中、9人がJBCRG関係者だ。現在、代表理事を務める大野真司・癌研有明病院乳腺センター長も、その1人だ。

 これは普通の人には理解できない理屈だ。なぜ、頭の良い人たちが、あえてこんなことを言うのだろうか

2012年以降3億円を超える資金提供
 『選択』によれば、製薬企業が医師への資金提供を開示し始めた2012年度から2014年度までの間に中外製薬からJBCRGには1億円が寄附されていた。

 ACROにも、2012年から2015年度までに2億円以上が中外製薬から提供されていた。2012年度以降だけで、3億円を超える資金が中外製薬からJBCRGとACROに寄附されていたことになる。

 この研究で使う薬剤は中外製薬が販売する抗がん剤だ。営利企業である中外製薬が、特段の目的もなく寄附する金額ではない。

 さらに『選択』では、プロトコールファイルをみると、作成者は6桁の数字と紹介している。研究者は、PDF作成ソフトは自分で買うから、通常、こんな番号はつけない。企業がまとめて購入し、社員に配る際にする方法だ。何やらきな臭い。

 JBCRGのオフィスは日本橋。ここは製薬企業の本社が集まるところだ。中外製薬もある。このあたりは家賃も高く、好き好んで研究者がオフィスを構えることはない。最初から製薬企業が丸抱えだった可能性が高い。

 誤解がないように申し上げたいが、私は製薬企業が臨床研究に関与するのを否定しているのではない。臨床医と製薬企業が、それぞれの専門性を生かし、患者のために研究することは素晴らしい。

 ただ、そうならはっきりとそのことを明示すればいい。


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