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Tohazugatali Medical Review

4929とはずがたり:2017/09/16(土) 20:22:41
HIVが「事実上治癒」した常識破りの南アフリカ9歳児
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/08/hiv9.php
2017年8月1日(火)16時41分
ニューズウィーク日本版編集部

世界最大のHIV感染者を抱える南アフリカ(本文の9歳児とは関係ありません) Siphiwe Sibeko-REUTERS
<感染すれば一生治療から逃れられない、とのHIVの常識を覆し、8年以上治療をせずにHIVウイルスが検出されない事例が発表され、研究者たちを驚嘆させている。カギを握るのは何か?>

ひとたびHIVに感染すれば、エイズ発症や症状を抑えるために一生治療を続けなければならない――それが常識だ。だが7月24日、世界の研究者たちを驚嘆させる事例が発表された。

出生時にHIV感染者の母親から母子感染した南アフリカの9歳の子供が、8年以上治療をしていないのにHIVウイルスが検出されない「寛解」の状態であることが明らかにされたのだ。

この9歳児は生後9週で臨床試験に参加。複数の抗HIV薬を同時に内服する「強力な抗ウイルス療法(ART)」を40週間受けた。当時、生後間もないHIV感染児にARTを実施するのは一般的ではなかったが、143人の無作為抽出の被験者の1人として臨床試験に加わった。

40週後に血液中からウイルスが検出されなかったため、この子供は治療を中止。以来9歳になった現在まで、ウイルスのない状態が続いている。BBCは「事実上の治癒」と報じた。

パリで行われた国際エイズ学会でこの事例を発表したヨハネスブルクの研究者エイビー・ビオラリは「私の知る限り、早期に無作為抽出ARTを受けた中で世界初の事例だ」としている。

【参考記事】Picture Power エイズと生きる 過酷な現実と希望

同様の過去2例と共通する「超早期の集中的治療」
HIVウイルスは体内の免疫システムを攻撃し、感染者をさまざまな病気にかかりやすくする。HIV感染者の免疫機能が低下し、指標である23の合併症のうちいずれかを発症した状態がエイズ(後天性免疫不全症候群)だ。

その治療法として、最近では早期のARTが主流になっている。以前に比べて副作用などが飛躍的に改善され、多くの感染者に取り入れられているが、それでも吐き気や不眠症、貧血などに苦しむ患者は多い。

今回の南アフリカの子供の事例について、英国HIV協会を代表して取材に応じた英インペリアル・カレッジのサラ・フィドラー教授は「専門的な観点からは完治とは言えない」としながらも「血中にHIVウイルスがなく、同年代の子供たちと比較して免疫状態も正常だ」と言う。

実はこれまでにも、HIV感染者が長期間治療せず、ウイルスも検出されずに過ごしたケースは、世界で2例だけ存在した。

1人は2010年にミシシッピ州で誕生した女児で、母親から母子感染し、生後間もなく高レベルの抗ウイルス治療薬投与を開始。1歳半で治療を中止したが3歳までウイルスが検出されない状態が続いた。ただ、2014年に再びHIVウイルスが検出され、もはや寛解ではないと医師が判断。ARTを再開することになった。

もう1人は、フランスで1996年に生まれた女性。母親の胎内か出生時にHIVに感染し、6歳までARTを続けたが、その後は両親の希望で治療を停止した。2015年の国際エイズ学会では、この女性がその後12年にわたってHIV治療を受けずに寛解の状態が続いていることが発表されており、「最長記録」とされている。

研究者たちは過去2例を含め、今回の南アフリカの子供も非常にまれな事例であり、他の感染者に単純に当てはめることはできないと口をそろえるが、超早期の集中的なHIV治療の効果を示したことは確かだ。全世界3670万人のHIV感染者に希望を見せたことも。


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