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Tohazugatali Medical Review

4962パリ行最終便:2017/11/08(水) 20:05:56
>>4961

■「医学部卒業後5〜10年で数千万円完済」は可能

 【6:医師になって高い報酬を得れば借金返済も余裕】

 ここまで読んできて、「医大卒業までに3000万円超の借金を作って、ホントに返せるのか? 」という疑問を抱いた方もいるだろう。私の回答は「本人の強い意志と健康な体があれば不可能ではない」である。私が制作協力をしている医療ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)が示すように、「高度な技術やハイリスクな仕事には、相応の報酬を払うべき」という考えは医療界でも広がりつつある。

 産科・外科・救急などの多忙分野やへき地医療で「当直月10回以上」を覚悟すれば、「30歳、年収2000万円」が可能な時代である。私が属する麻酔科も確かな技術があればフリーランス医師として「3連休で40万〜50万円」を稼ぐことできるので、「医学部卒業後5〜10年で完済」とは、現実的な返済プランである。もちろん医療界にも働き方改革が必要だが、他人の嫌がるキツい仕事を積極的に引き受けてスキルを磨き、睡眠不足に耐える体力、そして強い意志があるという人ほど、報酬が多くなるのは間違いない。

 【7:本人は勉強に専念、親は学費や受験情報の収集を】

 医学部受験は情報戦でもある。各医学部の定員はもともと80〜140人と少なく、さらに推薦・AO・一般・地域枠など複数の入試方法が入り乱れていて、その仕組みが毎年のようにコロコロ変わる。受験生がネット検索などで情報収集し始めると、勉強不足となるリスクが大きい。

 というわけで、学費値下げ傾向にあるものの数千万円の負担となる私立大医学部を目指す狙う覚悟が親子ともにできたならば、受験生本人は少しでも学費の安い大学に入るべく勉強に専念し、親は地域枠・奨学金・銀行ローン・受験スケジュールなどを調べることをお勧めしたい。
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フリーランス麻酔科医、医学博士 筒井 冨美


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