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オパール・キッス

1名無しさん:2005/11/17(木) 23:54:49
*注意点
このスレは基本的に『オパール・キッス』を書き込むだけの
スレです。
感想等は感想スレにお願いします。

2オパール・キッス:2005/11/17(木) 23:57:01

                       1

「連邦警察よ! 全員手を挙げなさい!」
美崎麗奈はそう言って銃をかまえた。
「な、きさまぁぁぁぁぁぁぁ」
「ふふ、ここまでのようね。観念したら?」
“オパールキッス”と呼ばれるその新種の麻薬が地球に出回るようになって四年。
ついに麗奈はその精錬所である火星の麻薬密売組織を探り当てた。
そこは地球でも多くの信者を集める、新興宗教の教団本部だったのだ。

西暦2089年。人類は火星にまで都市を作り、そこを第二の故郷とし生活していた。
火星には地球上にはない新たな資源が存在し、フロンティア精神を持つ人々が一攫千金を狙い
大量に移住をした。だが、光があれば闇がある。地球上には存在しない様々な資源の中には、
今まで考えられなかった神経を麻痺させる作用を持つ鉱物が存在したのだ。
それを精製し新種の麻薬として地球上に密輸するシンジケートができるのに、そう時間はかからなかった。

連邦警察の女性捜査官 美崎麗奈は、火星に本部をかまえるカルト教団『マルスの導き』が、
麻薬密売組織の総元締めであるという情報から、信者として二ヶ月もの間内偵をおこなっていた。
そして今日ついに密売どころか麻薬を製造、精製している教団の秘密の現場を押さえることに
成功したのである。

「さぁ、全員壁に手をついておとなしくしていなさい」
その言葉に教祖であるジュピター──もちろん偽名だ──をはじめとする教団幹部たちは
おとなしく手を壁につき観念したようにうなだれている。
「いいわよ。じゃあこれからあなたちを地球に連れ帰って徹底的に取り調べてあげるわ。
覚悟しておくことね」
そう言って麗奈は応援を呼ぼうと通信機を手に取る。
相手が投降の意志を示したことで多少の油断があった感は否めない。
通信機を手にした瞬間、何者かに後頭部を嫌というほど打ち据えられてしまったのだ。

「うぐっ!!!」
強烈な痛みが走り麗奈はその場に突っ伏してしまう。
「くっ……油断した……」
ほとんどの幹部連中がその場にいたためもうひとりだけここにいない幹部の存在を失念してしまっていた。

「よくやった、ダイモン。おまえはこれでワンランク位があがったぞ」
教祖のジュピターは殊勲の幹部にそう言いながら倒れ込む麗奈のもとへと歩み寄ってきた。
「さあて、どうしてやるかな。連邦警察の女捜査官殿……」
そう言いながら麗奈の髪を掴み、顔を上に向けこう続ける。
「ほほぉ、これはなかなか美形だな……ククッ、色々と楽しませてもらおうか……覚悟するんだな」
薄れていく意識の中で麗奈が見たのは、淫猥に口を歪ませ笑みを浮かべる教祖の顔だった。

3オパール・キッス:2005/11/17(木) 23:58:40

                         2

地球連邦警察機構───
そこが、美崎麗奈の所属する組織の名である。各国の警察組織では対応できない凶悪犯罪に対抗するため
選りすぐりのエリートたちで構成された機関だ。

美崎麗奈四十歳──
彼女はいわゆるキャリア組である。役職は日本の警察でいえば警視クラス。
本来なら、現場に出るような立場ではなく本部で指揮を執るべき人間なのだ。
しかし、彼女自身長年追っていた“オパールキッス”の密売組織だけは自らの手で壊滅に追い込みたかった。
そしてもうひとつ、麗奈が“オパールキッス”密売の組織にこだわる理由があった。

夫の弔い合戦──
三年前、同じく連邦警察に所属していた夫の達哉は、“オパールキッス”の密売組織を追い
殉職してしまったのだ。
麗奈はそれから当時十三歳だった息子を女手ひとつで育て、いつか夫の仇を討とうと心に誓っていた。
そして、今回『マルスの導き』の“オパールキッス”への関与が疑われたとき、自ら潜入捜査に
志願したのである。

息子の翔も猛勉強の末、十六歳という年齢で飛び級をし、達哉や麗奈と同じ連邦警察への道を選んだ。
いまも最終試験のため本部へと赴いている。これに合格すれば連邦警察の一員としてようやく現場へ
出ることができるのだ。

(そうすれば僕も父さんの仇を討つ手伝いができる)
それに母さんと一緒に正義のために戦うことができるんだ──翔は殉職した父以上に母を尊敬し慕ってもいた。
連邦警察への道を選んだのも母の影響が大きかった。
(がんばるよ。母さん)
決意を胸に秘めて試験に向かう翔。だが、このときすでに愛する母は教団の手に落ちていた。
もちろん、そんなことを知る由もない──

そして──
母子の関係がこれからどうなっていくのかも──

                         3

「うっ……ここは……」
麗奈は目を覚ました。
動こうとしたが両手は高小手に拘束され両足には鉄球が鎖でつながれており身動きできない。
目をこらして辺りを見回すが明かりひとつなく、ここがどこなのかもよくわからなかった。

「痛ッ……」
後頭部に鈍痛を覚える──ようやく記憶が戻ってきた。
「そ、そうか……わたし後ろから殴られて──」
考えられない失態である。ようやく夫の仇がとれると気が緩んだのだ。
情けない……これでは夫にあわせる顔がないではないか。

しかし、落ち込んでばかりもいられない。なんとかここを抜け出さねば……
麗奈はそう考え両手に力をこめて鎖をはずそうともがく。だが格闘技全般をこなし、
人間凶器という異名まで持つ麗奈とはいえ所詮生身の人間である。
拘束している鎖をはずすことなどできるはずもなかった。

そのとき、急に明かりが灯り部屋全体を照らしだした。あまりのまぶしさに麗奈は思わず目を閉じてしまう。
「おや、ようやくお目覚めのようだな。お嬢さん」
聞き覚えのある声に目をあけると、そこにはおかしくてたまらないといった表情の教祖が
麗奈を見つめ立っていた。

「くっ……おまえは……」
「いいざまだな、連邦の捜査官殿。いや、美崎麗奈ちゃんとお呼びすればいいかな?」
どうやら気を失っているうちに所持していたIDカードを奪われたようだ。
知られたのは名前だけではないだろう。
「ふん、なんとでも呼べばいいわ。でも覚えておきなさい。連邦警察はすぐに動き……ぐはっ」
教祖は力をいっぱい彼女の鳩尾にこぶしを叩き込んだ。
「まだ立場がわかってないようだな?おまえの生殺与奪権はわしがもってるのだよ。まあよい、
時間はたっぷりとある……じっくりわからせてあげよう」
彼女のあごを持ちそう言う教祖の顔に麗奈は馬鹿にしないで、とばかりに唾を吐きかける。

「ふふふ、なかなか気が強い女だ。しかし、その方が弄りがいがあるというもんだ。」
教祖はそう言って麗奈の豊満は胸に手をかけ荒っぽく揉みしだく。
「くっ……やめなさい……」
「くくく、まだまだこれからだ。楽しみだのぉ〜、れ・い・なちゃん──ひひひひひ」
ジュピターは嘲るような笑いを残して、その場から立ち去っていく。

もちろん麗奈はまだ希望を捨ててはいなかった。必ず脱出する、そう思っていた。
まだ、このときまでは……

4オパール・キッス:2005/11/17(木) 23:59:59

                         4

その頃、地球連邦警察の本部で最終試験を受けていた翔は、無事合格とあいなっていた。
しかも、トップ合格というおまけつきである。
(やったよ! 母さん、合格した。これで一緒に父さんの仇が討てる)
喜ぶ翔の前に、連邦警察長官が歩み寄る。

「翔くんだったね。合格おめでとう……美崎くんのご子息らしいね。なるほど、トップ合格もうなずけるよ。
君のお母さんも超エリートだ。もちろん殉職したお父さんもね。負けないように頑張ってくれたまえ」
「は、はい!」
(やっぱり、父さんも母さんもすごかったんだ……ますます尊敬しちゃうなぁ……)

翔が喜びを噛み締めていると、長官の元にひとりの警官が近づき、耳元でなにやら話し出す。
内容は聴き取れなかったが“美崎”という言葉が出たのを翔は聞き漏らさなかった。
(なんだろう……美崎って母さんのことなのか?)

長官はその警官に促されるようにその場を離れる。
いったいなにが起こったというのだ。母の身になにか……
翔が心配していると一人の男が近づいてきた。
「栗原警視(インスペクター)……」
麗奈の上司でもあり、殉職した父の同期で親友でもあった栗原である。

「翔くん。ちょっといいか?」
栗原はそう言ってその場を離れ、ひと気のないところへ翔を連れ出す。
「じつは、麗奈からの連絡が途絶えたんだ」
「えっ?」

「むろんまだどうのこうのという段階ではない。ただ単に通信機の故障ということも考えられるんだ。
一応君には知らせておいた方がいいと思ってね」
栗原は大丈夫だから安心しろ、と翔を元気づける。
「母さんはどこにるんですか?」
「火星だ。『マルスの導き』というカルト教団に二ヶ月前から潜入捜査をしているんだ。
オパール・キッスの密売組織らしい」

オパール・キッス……翔としてもそれを聞いてはじっとしていられなかった。
それに母のことも気になる。
「連邦警察は動かないんですか?」
「今はその段階ではないようだ。火星支部との連携でことにあたることになるとは思うが。
上層部でどういった判断が下されるか……」

「そんな……、母がもし捕まりでもしていたら」
「もちろんそれも考慮には入れるだろうが、いかんせん情報が少なすぎる。
逆にもし通信機の故障程度なら、下手に動くと彼女の任務に支障をきたすことになるからね」
「で、でも……」
もし正体がばれ、監禁でもされていたとしたら、一秒の遅れが命取りになることだってある。
(火星なら──三時間もあれば行けるな)
翔はそう思い栗原と別れたあとこっそり本部を抜け出したのだった。

5オパール・キッス:2005/11/18(金) 00:01:29

                        5
 
火星にある『マルスの導き』の地下。麗奈はそこに監禁されていた。
教祖がその場を離れ一時間ほど経っていただろうか。ドンッ、という鉄の扉が開く音が響き、
教祖が二人の幹部を連れてその場へ戻ってきた。
この二ヶ月間で幹部の顔と名前は覚えている──ミネルバとダイアナと呼ばれる女幹部だ。

ボンデージスーツを身に纏う妖艶なミネルバはおそらく麗奈と同じくらいの年齢だろう、
対するダイアナは二十歳そこそこといったところか。上半身は黒いブラジャーのようなものを
着けてはいるが、フレアのミニスカートと紺のハイソックスという出で立ちは、
どことなく女子高生を思わせた。

「麗奈ちゃん、気分はどうかな?」
教祖ジュピターはそう彼女に話しかけてくる。脂ぎった顔にいやらしげな笑いを
浮かべている様を見ると、麗奈はそれだけで吐き気をもよおすほどだった。
「近づかないで気持ちが悪い! 言っておきますけど拷問をしてなにかわたしから
訊きだそうとしても無駄ですからね」
「あぁ〜っ! こいつナマイキ! メシア様早くいじめちゃいましょうよ!」
ダイアナはジュピターに向かってそう言う。信者たちはジュピターのことを
“メシア”などと呼んでいるのだ。

ジュピターはダイアナを制しながら、ふふっ、と笑いこう言う。
「おまえに訊くことなんてなにもない。この場ですぐ殺してもいいんだが……」
ジュピターは麗奈の顔を覗き込み睨めつけるようにしてこう続けた。
「それじゃあ、面白くないんでな。たっぷり地獄を味わってもらおうか?」
教祖の言葉を受けてミネルバとダイアナはおどけるように言う。

「ふふふ、楽しみねぇ……エリート捜査官さん」
そう言ってミネルバは手に持った一本鞭の柄の部分で麗奈の頬を撫であげる。
「きゃはは!色んな地獄を用意してるからねぇ♪」
ダイアナは楽しくて仕方ない様子で、ニコニコ笑っている。

「さてそれでは……」そう言って、ジュピターはそのでっぷりと太った身体を、
置いてある豪奢なつくりの椅子の上におろした。
「気の強い女がよがり狂う姿を見るのはたまらんよ。調教は二人にまかせて私は見物させてもらうか……
おまえたち、まずはそのきれいなおべべを脱がせなさい」
その言葉にミネルバとダイアナは麗奈のもとへと近づいてくる。

単に麗奈の裸が見たいというだけなら、気を失っている間に脱がせることなど造作もないことだったはずだ。
しかし、ジャケットだけ剥ぎ取られているだけで、白いブラウスも黒いタイトなミニのスカートも
そのままの状態である。目の前で脱がせることによって彼女の羞恥心を煽ろうという魂胆は明白だった。

「じゃあ……」と言ってミネルバは麗奈のブラウスに手をかけ一気にボタンを引きちぎる。

“ブチブチッ!!!”

心地よい音とともにブラウスの前ボタンが弾け飛んでいく。
開かれたブラウスの合わせ目から豪華なレースを施したピンクのブラジャーが顔をのぞかせた。

6オパール・キッス:2005/11/18(金) 00:02:48

「おばさんの割に可愛いの着けてるじゃん」
ダイアナはそう言いながらスカートのファスナーをゆっくり下ろしていく。
ホックを外すと思い切りスカートを下へと引き下ろした。

「くっ……」
屈辱的な行為に思わず唇を噛み締める麗奈。
しかし恥ずかしがったり嫌がったりするのはやつらを喜ばせるだけだ。ここは耐えねば……
そんな様子の麗奈を見てかミネルバが彼女に話しかける。

「あらあら、唇噛み締めちゃって──我慢しなくてもはずかしかったら
『いや〜ン』って叫んじゃえばいいのよ」
「ふん! だ、誰が……バージンじゃあるまいし。
それに──あなたたちに見られることなんて犬や猫に見られるのと変わらないわ」

「おやおや、言ってくれるじゃないの──うふふ……じゃあ、お望みどおり真っ裸にしてあげるわ」
ミネルバの言葉に下半身の係をしているダイアナが、ナイフを片手にパンティストッキングを切り刻んでいく。
両足をこすりあわせ抵抗を試みたがすぐに無駄と諦めあとはされるがままの麗奈。
すっかりパンストは取り除かれてしまい、下半身は股間を被うピンクの下着と黒いヒールのみの姿にされる。
 
上半身のブラウスは──高小手に縛られているため──脱がせることができず、
こちらもハサミを持ったミネルバの手によって切り刻まれていく。
上半身も麗奈のふくよかな胸を被うブラジャーのみとなってしまった。

「歳の割にいいプロポーションじゃん。おばさん」
ダイアナは麗奈の内股をいやらしくさすりながらそう言う。
ミネルバも下腹部のあたりをさすりながら、「ほんと、よけいな脂肪も付いてないし、
モデルみたいなプロポーションね」とほれぼれしたようにささやく。
「ちょ、やめなさいよ……くすぐったい……」
下腹部や内股周辺という微妙なあたりを撫でさすられ、変な感じが湧き起こってきた麗奈は、
身をよじり彼女たちのいやらしい手から逃れようとする。

「あら、ふふ……これくらいで感じてきたの? 」
「ば、馬鹿なこと言わないで! そんなはずないでしょ」
麗奈はそう言って強がるが下半身には確かに妖しい疼きが湧き起こっている。
だが、だからと言って少しも恥ずかしがることではない。
正常な女ならそんな微妙なところをいやらしく愛撫されれば、少しくらいは変な気持ちになるというものだ。

そうは思うがこいつらの前で感じている素振りを見せるのが口惜しい麗奈は、必死になって耐えている。
そんな様子を見ながら三人は薄笑いを浮かべていた。
「我慢は身体に毒だよぉ〜、麗奈ちゃん」
教祖はヘラヘラといやらしく笑いながら話し掛けてくる。

「ふん! 身動きできない女をいたぶってそんなに楽しいの? メシアが聞いて呆れるわ!」
「減らず口を叩きおって。ふふふ、まあいい──そのでかいおっぱいを拝ませてもらおうかな。おい!」
ジュピターはそう言って二人の女幹部に指示を出す。ミネルバはそれに軽くうなずくと
ハサミを麗奈のブラジャーの中央に差し込んだ。

7オパール・キッス:2005/11/18(金) 00:03:35

“パチン”という音がして彼女の豊満な胸を包んでいたふたつのカップが、ハラリと落ちていく。
支えを失った大きなふたつの果実は、その全貌をその場に現わした。
「ほっほお〜! これは絶景だ。ふふふ、おまえが入信してきたときからなかなかに
いい女だとは思っていたよ」
教祖はそう言いながら椅子から立ち上がり、麗奈の方へと近づいてくる。

「このおっぱいも」そう言いながら麗奈の胸を鷲づかみにする。「いずれは拝ませてもらう
つもりだったが、こうして直に揉み嬲れる日がこんなに早くくるとは思わなかったよ」
「はぐっ……くっ……げ、下衆ね。その言葉信者の人たちに聞かせてあげたいわ」
「くくく、そうかい。麗奈ちゃんは信者たちの前での公開恥刑がお望みかい。
ふふ、また考えておいてやるよ」
ジュピーターはそう言いながらも、麗奈の胸を絶えず揉み嬲り続けている。
時おり激しく、また、時おりは優しく包みこむように……

「おほぉ、どうしたね? 麗奈ちゃん。乳首が硬くなってきているぞ。
私に可愛がられて感じちゃったのかな?」
「ば、馬鹿にしないで……、し、刺激を与えられれば誰だって……くふぅ……自然……現象よ」

「ほおう、そうかいそうかい。じゃあ、ここはどうかな?」
教祖はそう言って彼女の股間へと手を伸ばした。布に包まれた女のその部分をゆっくりと撫で上げてく。
「わずかながら濡れとるようだな。この程度で感じているのか?」
麗奈は唇を噛み締め顔を背ける。濡れているといってもそれはごくわずかのはずだ。
微妙な場所を愛撫され、こってり胸を揉まれれば少しは濡れるというものだ。

だが、彼女としてはこんな下衆に女の部分を見せてしまった自分が口惜しくて仕方がない。
なんとか最後まで耐えていたかった。
しかし、夫と死別してからというものいわゆる性交渉は誰とも行っていなかったし、
自分で慰めるということもしなかった麗奈としては、久しぶりに味わう甘美な刺激に
そう簡単に耐えられるはずもなかったのだ。

「さてと、強情な麗奈ちゃんにいいものをあげよう」
ジュピターがそう言うとダイアナが、ニコニコ笑いながら何かを取りに行く。
戻って来た彼女の手に握られていたのは、金属でできた下着のようなものだった。
ひと言で言い表せば、それは貞操帯に似ていた。
だが、ひとつ違っていたのはそれには内側に男性器をかたどった、
張り形のようなものがにょっきりと生えていたのである。

「な、なにをする気……」
さすがの麗奈もそれを見て背筋に悪寒が走った。どう考えてもアレは女性器へ挿入されるものだろう。
今から下着を剥がされあれを装着されるということなのか?

「なにをする気って……ふふ、おばさんもわかってるくせに。着けるのよ」
ダイアナはそう言いながら麗奈の下着を脱がしにかかる。
「や、やめなさい! 女が女にそんなことしてなにがおもしろいの?」
「あらぁ〜、おもしろいわよ。特にあんたみたいなツンと取り澄ました女が
惨めにイキまくるところを見るのわね」
ミネルバはそう言って麗奈の顎のあたりを撫で上げていく。

「あ、悪趣味ね……、で、でも残念ながらあなたたちの期待には答えられそうにないわ」
麗奈のそんな言葉に耳を貸さず、ダイアナは彼女の下着を取り去り、
その貞操帯のようなものを彼女の下半身に装着する。
「麗奈ちゃん。これはわが教団の高レベルの信者しか装着できない、
ありがたい修行の器具なんだよ。ふふふ、感謝することだね。
さて、我々は麗奈ちゃんの修行の邪魔にならないように向こうに行っていよう。
頑張りたまえよ。ふふふふふふ」
そう言ってジュピターと二人の女幹部はその場から立ち去っていく。
それと同時に麗奈に装着された貞操帯のようなものの内側についていたものが、振動を開始したのである。

8オパール・キッス:2005/11/18(金) 00:04:48

                       6

「はうっ……、こ、こんな……」
膣内に挿入された張り形は彼女の肉襞に微妙な振動を与えつつ、麗奈の官能を刺激していた。
(こんなことで、こんなことで気をやるわけにはいかない)

室内には自分以外誰もいない。
しかし、やつらはどこかで自分が浅ましく悶え泣く様を見物しているはずだ。
あんなやつらを喜ばせる必要などない。なんとか耐えて卑怯なエセ宗教家を歯噛みさせてやる。
麗奈はそう思い必死になって肉裂を蹂躙する禍禍しい凶器の攻撃に耐えていた。
この程度なら──この程度の刺激ならなんとか耐え切れる。
かすかに吐息くらいは漏らすだろうが、耳を塞ぎたくなるほどの激しい嬌声をあげることはなかろう。

だが、そんなことを考えているのもつかの間、張り形は──いや、ここまでの動きをする以上、
それはバイブレーターと呼んだほうがいいだろう──彼女の膣内で急激にうねりだした。

「はああっ……ん……、な、なに? きゅ、急にこんなはぁ……」
わずかな振動を与えられる程度だと思っていた分、麗奈自身に多少の油断があったことは否めない。
男根を象ったバイブレーターは、右へ左へと複雑に動きながら、
彼女の膣壁を削ぎ取るかの如くうねり続けるのだ。

(あうっ……、だ、駄目! こ、声が出ちゃう……。耐えて、耐えるのよ……、声は、声だけは)
やつらに無様な姿だけは晒したくない。麗奈はほとんど意地だけで迫り来る絶頂の恐怖に対抗していた。

と───バイブの動きが急に止まった。
あれほど激しく動いていたものがピタリと静止したのである。
微妙な振動すら感じない。完全に停止してしまったようである。
麗奈はほっとする反面、中途半端に高めさせられた欲情が押さえられなくなっていた。
(はふっ……、故障したの? も、もう少しだったのに……こんなところで……)
両手が使えればすぐにも自分で慰めたいくらいだった。
もちろん、やつらが見ているかもしれないのにそんなことはできるはずはないが──
 
麗奈は両手が拘束されていることに逆に少し感謝した。
そうでなければ浅ましい姿を晒していたかもしれない。
だが、ほっとしたのもつかの間、バイブは再び振動を開始した。
故障していたわけではない。これ自体にそういうプログラミングがされているのか、
はたまたリモコン操作をされているのか、それはわからなかったが、
どうやらやつらの狙いはイかせることではなく、イク寸前でイかせないことのようだった。

「あ、悪趣味ここに極まれりって感じね……、見てなさい! 絶対に耐え切ってやるわ!」
そして再びバイブは、激しくうねり始めたのである。

9オパール・キッス:2005/11/18(金) 00:08:07

別室では麗奈の想像どおり、必死になって湧き上がる官能に耐えている彼女の姿を見物している
三人の姿があった。
「うふふふ、彼女なかなかよく耐えてますわね」
ミネルバはそう言いながら、ジュピターの股間へ顔をうずめ取り出した長大な一物を、
その口唇で舐めしゃぶっている。ダイアナはというと、教祖の舌に自らのそれを絡ませながら、
ああん、ああんと甘い吐息を漏らしていた。

「いつまで持つかしらねぇ……メシアさま」
ダイアナが教祖から舌を外しそう言う。
そして今度はその舌を彼の首筋から乳首へとゆっくりと這わせていく。
「ぐはははは、まだまだ、これくらいで根を上げてもらっては困る。
くくく、プライドのお高い連邦のエリートさんには、もっと、もっと恥辱を味わってもらわないとな。
最終的にはヤク漬けにして、約束どおり向こうに引き渡すことになっておるしのぉ」

「うふふ。メシアさま、ではあの女に例のアレを?」
「ん? 新しく開発した“オパール・キッスⅡ”の人体実験にか? 
なるほど、打ってつけだな。ひひひひひひ」
教祖は下卑た笑い声を発しながら、股間に舌を這わせるミネルバにそう答えた。

「しかし、麗奈ちゃんも頑張るねぇ。イキたくてしょうがないだろうに」
「うふふ、メシアさま。そろそろ、次にいきますか?」
「くくく、そうだな、ミネルバ。イケない地獄のあとは天国へとご招待しないとな」
そう言ってジュピターは淫猥な笑みを浮かべる。そんな教祖の顔を上目遣いで覗き込みながら、
ダイアナはいたずらっぽくこう言うのだ。

「イケない地獄のあとは……きゃはは、イキまくり天国ってわけですねぇ」
「そういうことだ。さてさて、麗奈ちゃん、今度はどれくらい耐えられるかなぁ?」
ジュピターはそう言いながら、手元のスィッチを操作した。

麗奈は耐えていた。官能を高ぶらせられ、イキそうになる寸前で止められる。
そんなことをすでに二十回以上繰り返されていた。
(はうっ……駄目、こんなことを続けられたら……)
いつ果てるともなく続く寸止め地獄。もう少しもう少しだけ刺激が継続して与えられさえすれば……

気丈な麗奈とはいえやはり生身の女である。不感症というわけではないし、一般的な性欲くらいはある。
ここまで焦らされ続ければ、なんとかイカせて欲しいと考えるのも無理はなかった。

麗奈はなんとか一度気をやってしまおうと、自ら腰を淫猥にくねらせ自力でイこうと試みる。
だが、その程度の動きではイキようがない。無様に腰振りダンスを披露するだけだった。

バイブの動きが激しくなってくる。先ほどまでならそろそろ動きが止まる頃だ。
しかし、今回は違った。止まらない。それどころか動きがさらに激しくなっていくようだった。
「あうっ! な、なに……はあん! と、止まらない……、さ、最後まで……かはあっ!!」
焦らされ続けたおかげで麗奈の官能は、ほとんどピークの状態だった。
さらには、バイブは寸前で止まるのだ、という思い込みがあったため、気持ちの中に油断が生じていた。

「はうん……はああああン、イ、イイ!! はふうっ、く、くる……来ちゃう……だ、駄目ッ!
ああああああんんんん! イッ、イッちゃう! いくぅぅぅぅぅぅ!!」
麗奈は嬌声を上げ絶頂を極めた。ぐったりと首を垂れている。
口からは涎が溢れ、目から涙を流していた。連邦警察のエリート捜査官とはとても思えない無様な姿だった。

10オパール・キッス:2005/11/18(金) 00:11:06

「ふひひひひ、派手に気をやったなぁ。麗奈ちゃん」
そう言って教祖が入って来た。ミネルバたちはいない。どうやらひとりだけのようだ。
麗奈はうつろな目をして忌むべく相手の顔を見つめる。ようやく、状況を思い出したのか、
ジュピターの顔をキッと睨みつけた。

「はあはあ……、最低の男ね。覚えていらっしゃいよ!」
麗奈は肩で息をしながらも気丈にそう言い放つ。惨めにイク瞬間を見られたとはいえ、
そんなことくらいで矜持を失う女ではない。そう、無理やり強引にイかされただけだ。
レイプされたも同然、何も恥じることではない。

「ぐはははは、よ〜く覚えておくよ。おまえが派手にイッた瞬間をな。映像も保存しておる。
なんなら、連邦警察の本部にでも送ってやろうかね」
「はん! す、好きにしなさい。そんなことを言えばわたしが許して、と言うとでも思ったの? お生憎ね」

「まったく、強気な女だな、君は。そんな口が利けないようにもう少しイッてみるかい?」
ジュピターがそう言うとまたもや麗奈に挿入されたバイブが振動を始めた。
「はくっ! ま、また……どこまで辱しめれば気が済むの……」
「くくくく、さてねぇ……どこまでがいいかね?」
ジュピターはそう言って淫猥に笑みを浮かべる。

と、そのときジュピターを呼び出す館内放送が入った。
「メシアさま。申し訳ありませんが、至急コントロールルームへお越しください」
「ん? なにかな……ふふふ、では麗奈ちゃん、しばらくそれでイキまくっておいで。
また遊びに来るからね。ひひひひひひ」
ジュピターは下卑た笑いを残しその場から去って行く。

そして───麗奈に装着されたバイブはその動きをますます激しくしていった。
「あふっ……くうふっ……ま、負けない。あんな、あんなやつらに絶対負けはしない!」
麗奈はそう誓い脳みそが蕩けるような快感に耐え忍んでいくのだった。
 
                   7

「なんだ。えらくお早いご到着だな」
ジュピターはコントロールルームに入ると、その場にいた人物に話し掛けた。
「フフフ。僕のお姫さまがどうなってるのか、早く知りたくてね」
その男は煙草の煙をくゆらせながらそう答えた。

「話に聞いていたとおり、なかなかしぶとい女だ。まぁ、時間の問題だろうがね」
ジュピターはコントロールルームのオペレーターに、麗奈の状況をモニターに映し出すように指示を出した。
画面は麗奈が、今まさに何度目かの絶頂を迎えようとしているところを、映し出していた。

「ふふふふ、いいねぇ。ずいぶん派手にイキまくってるようだな。まさにお宝映像だよ」
男はニヤニヤ笑いながら麗奈の狂態に見入っている。
ジュピターはそんな男の様子を見つめながら、近くにあった椅子に腰掛けるとその人物に話し掛けた。

「本当のところはどうなんだ? 連邦の方でなにか動きでもあったのか」
「いや、まだ動く様子はない。火星との連携はとるようだが本格的に動くまでには
あと二、三日かかるだろう」
「そうか、いつもながら行動が遅いな。あの女の亭主のときもそんな感じだっただろうに。
まったく教訓になっていないようだの」

「ふふふ、まあ、美崎のときは俺が裏から手をまわしておいたからな」
男はそう言って口の端を吊り上げるようにして哄う。
「まったく悪人だな、おまえは」

「お褒めに預かりいたみいるよ、メシアさま。くくく……」
そしてその男は思い出したようにこう言った。
「そうそう、そろそろ彼女の息子がここにやってくるはずなんだ。なかなかの美形だぞ。
ここの女性幹部たちの慰み者にするには丁度いいと思うんだが」
「本物の悪人だよ、おまえは……くくくく」
「さて……囚われの姫とのご対面といこうか」

11オパール・キッス:2005/11/18(金) 00:12:38

何度目かの絶頂を迎えた後、ようやく彼女の膣内に挿入されていたものの動きが停止した。
麗奈はぐったりとして肩で息をしている。下半身に力が入らず膝はもうガクガクの状態だった。
おそらく両手を高小手に結ばれていなければ、そのまま倒れこんでいただろう。

いったい何度気をやったのか……。このわずかな時間で一生分の絶頂を味わったような気がする。
それほど激しくイかされたのだ。
麗奈自身、自分はセックスに対しては淡白な方だと思っていただけに、
この自らの肉体の反応が信じられなかった。とはいえあれだけ焦らしに焦らされた後、
ここまで徹底的に女唇から膣内にかけてを蹂躙され続ければ、嫌でも気をやってしまうものだ。
そう、これは生理現象であって自分が淫乱だとか、そういうことなのではない。
しかたがないことなのだ……。麗奈はそう思い自分を納得させていた。

この数時間で麗奈はかなり体力を削られ、それと共に思考力も低下している。
意識は朦朧となり普段の冴え渡るような判断力も欠如していた。
自分は淫乱な女ではない───その思いだけが頭の中を支配し、
そしてその思いだけで自分自身の矜持を保っていると言ってもよかった。
自分の使命もなぜ今こんなところに閉じ込められているのか、それすらも忘れていた。

「ぐふふふ、派手に気をやっておったのぉ」
その声に虚ろな目をして顔を上げる麗奈。
そこには見下したような表情で彼女を見つめるジュピターとダイアナの姿があった。

「すっごい大声あげてよがりまくってたね、おばさん」
ダイアナは愛らしい顔に残酷な笑みを浮かべながら麗奈の耳元へ口を近づけこう囁く。
「へ・ん・た・い」
「……ち、ちがうわ。変態なんかじゃ……ない。誰だってこんなことされたら……」
「きゃははは、そうよね。誰だってイっちゃうわよねぇ。でも」ダイアナは麗奈の胸に手を伸ばす。
「そんなに派手によがりまくらないよぉ〜、普通は」
言いながらダイアナその重たげな果実を揉み嬲る。

「はうぅん……」
膣内のみ徹底的に蹂躙されていた麗奈の肉体は、久しぶりに受ける他の部分への愛撫に敏感に反応していく。
「ほぉら、すぐに感じちゃうじゃない。乳首だってもうビンビンよ」
あれだけ上りつめたあとだというのに、どうしてこれほど何度も何度も身体が疼くのか? 
自分は本当に淫乱な女だったのだろうか? 彼女の言うように変態なのだろうか?
朦朧とした意識の中でそんな考えが湧き起こってくるのだ。

(違う……そんなことない……。わたしは淫乱なんかじゃ……ましてそんな変態なんて……)
必死になってそんな考えを否定しようとする麗奈。
───とその時、聞き覚えのある声が耳に届いた。

「くくくくく、麗奈。君がこんなに淫乱な女だとは思わなかったよ」
はっとしてその声のする方に顔を向ける麗奈。
まさか──どうしてこんなところに──
麗奈は自分が幻覚を見ているのではないか、と思った。
目の前には淫猥な笑みをたたえ、自分のことを見つめる栗原の姿があった。

12オパール・キッス:2005/11/18(金) 00:14:35

                         8

「く、栗原警視!!」
麗奈は思わず叫んでいた。なぜ? どういうこと? 
朦朧とした意識の中でこの現状に明確な答えを見つけようとする。
自分を救出に来てくれた、というならまだ理解できる。だが、目の前の上司は
捕らえられた自分を見て救い出そうとするどころか、腕を組みにやにやといやらしい
笑みを浮かべているだけだ。

さらに信じられないことに教祖と談笑をしながら、麗奈の裸身を品評しているではないか。
わけがわからない……これは悪夢? それとも幻覚なの?
麗奈は自問自答するが、答えが見つかるはずもない。
その間もダイアナに身体をまさぐり続けられ、官能はどんどん高ぶってきている。
麗奈が、ふうっ……ん、という吐息を漏らすたびに栗原と教祖は、くくくくっ、と押し殺したように笑う。

「く、栗原警視……いったいこれは、どういうことなんで……すか?」
麗奈はとにかく本人に問い質そうとする。自分の上司というだけでなく、
亡くなった夫の一番の親友でもあった男なのだ。なにか訳があるはず……
「にぶいな、麗奈。見てのとおりだよ。この教団とはお互い利害が一致してね。
うまくやらしてもらっている。ふふ、まぁよくある話さ」

「お金……? そんなことで正義の心を売り飛ばしたの!」
麗奈の言葉に肩をすくめながら苦笑する栗原。そしてゆっくりと彼女の元に近づいてきた。
「もちろん、それもあるが……」と栗原は言って麗奈の頬を撫でる。「君を手に入れたかったのさ」

「な、なにを言ってるの……あなたは……」
「裏から手をまわして美崎を見殺しにしたときは、『これで君は僕のもんだ』と思ったんだがね。
まるで僕には目もくれずに奴の仇を討つことばかりに執念を燃やしちまったから。
まぁしかたなく、強行手段に出たというわけさ」

そ、そんな……夫を見殺し……。わたしを手に入れるために……
麗奈はもう頭がどうにかなりそうだった。夫は彼のことを無二の親友だと言っていた。
一番信頼のおける男だ、と……それなのに───
「ようやく君を手に入れられそうだ、身も心もね。ふふふ、今日は記念すべき日だよ」

怒りがこみあげてきた。ようやく事が理解できた。
こんな、こんな男のために愛する夫は死んでしまったのだ。誰が、誰がこんな男なんかに!
「馬鹿にしないで! 身体は奪えても心は、心まで奪えるものですか!!」
「その言葉、忘れないことだね。ふふふ、じゃあメシアさま、よろしく」

栗原の言葉にうむ、とうなずくと麗奈の身体を弄んでいるダイアナに指示を出す。
怪しい雰囲気に悪寒が走る麗奈。なにを、なにをしようというの……
ダイアナはまず麗奈の股間に装着してあった、例の貞操帯のようなものを外す。
そして、にやりと笑うと注射器のようなものを彼女の左腕にあてがった。

「なにをするの!! いっ、いったいそれはなに?」
「きゃははは、桃源郷に連れて行ってあげる。これはね“オパール・キッス”それも改良型のⅡよ」
 
オパール・キッス! そんなものを注射するつもり! うそ! そんな!!!!
「や、やめて!!! そんなもの!! やめてちょうだい!!!」
「これ、人間に打つのって初めてなのよねぇ。実験も兼ねてるから協力してね」
「ば、馬鹿なことを!! く、栗原さん! やめさせて」
「ふふふ、僕も普段あれだけ取り澄ましてる君がどれだけ乱れるか興味があるからね。
きっと最高の気分になれると思うよ」

「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!! やめて! やめてぇぇぇぇぇ」
麗奈の叫びもむなしく“オパール・キッスⅡ”は彼女の体内へと注入されていくのだった。

13オパール・キッス:2005/11/18(金) 00:16:06

                         9

(おかしい……)
翔は首を傾げた。
教団の施設への侵入に成功したのはよいが、どうも腑に落ちないことだらけだった。
まず、侵入が容易すぎたということ。
正面にはかなりの数の信者らしき人間が警備していたのだが、
裏の方へ回ると警備をしている人間の姿はほとんど見かけなかったのだ。

なんなく施設内に入ったのだが、中の方でもおかしなことが多かった。
警備が手薄すぎる───。
自分が今いる階はどうやら地下一階のようだが、ここへ来るまで誰一人として信者を見かけていない。
もちろん声がしたりすると、そちらを避けて通っているわけだから、出会わないのは
当然なのかもしれないが、それにしても出会わなすぎるのだ。

しかも、声が聞こえてくるのは決まって道が分かれていたりするような、
どちらへ進もうかと迷う場所だったりする。まるで誘導されているかのようだった。

と、その時後ろの方から「侵入者だっ!!」という声が響いた。
振り返ると数名の男たちが、手に手に銃を携えてこちらに向って走ってくる。
翔はしまった、と思った。やはり、この場所へと誘導されてしまっていたのか!
彼はとにかく逃げようと反対方向へと走り出した。

すると、なんと前方からも銃を携えた一団が、こちらへ向ってやってくるではないか。
挟み撃ち───
翔は完全に嵌められたと思った。だが、こんなところで捕まるわけにもいかない。
母を救い出さねば……

もちろん、母が捕らえられたとは限らない。栗原の言ったように通信機の故障なのかもしれない。
だが、それであれば余計に捕まるわけにはいかないのだ。母の任務のさまたげになってしまう。
翔はふと横にドアがあることに気づいた。ばればれだが、とにかくここへ身を隠すしかない。
うまくいけばやり過ごせる可能性もある。

そう考えドアノブへと手をやる。よし! 鍵はかかっていない。
中に入った翔はドアに鍵を締め、隠れるところはないかと探す。
焦っていた──なんとかこの場をやりすごさねば……そんなことしか考えていなかった。
そのため普通の状態ならすぐに気づくはずの、後方からの殺気を感じられなかったのだ。
ガツン!! という鈍い音がして翔は後頭部を思い切り痛打されてしまった。

うっ、とうめき後ろを振り返りながらその場に崩れ落ちていく翔。
倒れていく彼の目に映ったのは、ボンデージ衣装に身を包んだ女が妖しげに微笑む姿だった。

****************************************

目の焦点が定まっていないようだ。
オパール・キッスⅡを注入された麗奈の身体は、徐々にその新種の麻薬によって蝕まれていた。
注入後十秒たった頃、ジュピターの指示で彼女を拘束する、両手足の戒めが解かれた。
へなへなとその場に崩れ落ちていく麗奈。どうやらこの麻薬には筋力を弛緩させる効果があるようだった。

「ほほう、こうなると、かの人間凶器も形無しだな」
栗原はそう言いながらニヤリと笑う。
「本当の効果はこれからだよ。彼女は今、桃源郷を彷徨っている最中だ」
ジュピターの言葉を裏付けるかのように、麗奈の瞳が焦点を失いさらには口元が緩んでくる。
そして、だらだらと涎を垂らしていくのだ。

「おい、大丈夫なのか? 気の狂った女を抱いてもしかたないぞ」
「ふふふ、安心しろ、これは前段階だ。あと数分するといい感じになってくるはずだから」
栗原の問いにそう言って答えるジュピター。
しばらくすると麗奈はガクガクと身体を痙攣させ、その場に突っ伏してしまう。

「し、死んだんじゃないよな?」
栗原は少し心配そうに尋ねる。ジュピターは笑みを浮かべながら、彼にこう言った。
「さて、どうかな? 動物実験ではこの後目を覚ますはずだ。それからが本番だよ。
栗原警視殿、彼女が目を覚ましたら一番に顔を見せるんだ。いいね」
栗原はジュピターの言葉に頷きながら、気を失っている麗奈の顔を覗き込む。

しばらくして───麗奈はゆっくりと瞼を開いていった。
そう、オパール・キッスⅡの本当の力はこの時点から始まるのだった……

14オパール・キッス:2005/11/18(金) 00:17:10

                       10

目を開くと自分を覗き込んでいる、栗原の顔が飛び込んできた。
いったいなにを……。どうやら一瞬気を失っていたようだ。
慌てて立ち上がろうとする麗奈。いつの間にか両手足の拘束も解かれている。
逃げなくては───

だが、身体が思うように動かない。足にも腕にも力が入らないのだ。
犬這いの状態でなんとか逃げ出そうとする。無様な姿なのは百も承知だ。
「ふふふ、どこへ行くのかな? 麗奈。お尻も大事な部分も丸出しだよ」
栗原が嘲笑うかのように言い、彼女の目の前に立つ。

「つ、つくづく最低の男ね……。いいわ、わたしのことが抱きたいなら、勝手にしなさい!」
麗奈はもうこの状況で逃げ出すことは不可能と考え、これ以上の醜態を晒すまいと思った。
半分自棄になっていたのかもしれない。
「ほう、それはありがたい。だが、そうじゃない。僕が抱きたいんじゃなく、
君が僕に抱いて欲しいんだ。そうだろ?」

「なにを馬鹿なことを……。あなたなんかに、あなたなんかに……誰が……」
麗奈はそこまで言って、言葉に詰まった。
おかしい───この感覚はなんなのだ。
この男は最愛の夫を罠にかけ、この教団とともに彼を死に追いやった男なのだ。
なのに……、この身体の奥から湧いてくる言いようのない感情はなんなのだ。

この男に抱かれたい……。抱いて欲しい。
心が求めているわけではない、身体が──肉体がこの男を欲している、そう思った。
「オ、オパール・キッスね……。こんな、こんな馬鹿なことが……」
あの麻薬のせいだ。そうでなければこんな感情が湧いてくるはずがないではないか。

「ふふふ、どうだい? 僕に抱いて欲しくなってきたのかな?」
栗原は淫猥に口元を歪め笑みを浮かべる。いままで自分のことを歯牙にもかけなかった女が、
抱いて欲しい、と懇願する姿を見たくて仕方ないのだろう。
彼はゆっくりとスーツのジャケットを脱ぎ、ズボンを下ろしていく。

麗奈はそんな栗原の姿をじっと見つめていた。
シャツが脱がれ筋肉質の上半身が現れる。思わずゴクリと唾を飲み込んでしまう麗奈。
この身体に抱かれたら……
そんなことを考えてしまい、見る見る股間から熱いものが溢れかえってくる。

違う……そうじゃない……わたしは、わたしは……
かぶりを振り偽りの感情を否定し、必死になって肉体の疼きに耐える。
だが、ビキニパンツに隠された栗原の股間のふくらみを見たとき限界が来た。
麗奈は息を荒くしながらついに自らを慰め始めるのだった。

「あれぇ、おばさん。オナニーするの? 我慢しないで犯してくださいって言えばいいのに」
いままで事の成り行きを愉快そうに見ているだけだったダイアナが、そう言って麗奈を煽る。
だが、麗奈はそんな言葉など聞こえていないかのように、自慰にふけっている。

「ぐふふふふ、さてさて、そんなことで満足できるかな?」
下卑た笑いをしながらジュピターが言う。ここまでくればもう堕ちたも同然と言わんばかりだ。
「あふン……はうン……」
甘い吐息を漏らしつつ、右手は胸を左手は陰唇をまさぐっている麗奈。
だが、身体の乾きはこんなものでは、まるで潤うことはなかった。
おそらく誰に抱かれようとも、この疼きがおさまる事はないだろう。ただ一人栗原に抱かれるまでは……

麗奈は栗原の方を訴えかけるように、じっと見つめる。
「ん? どうかしたのかい?」
栗原は嘲るような表情をして麗奈にそう問い掛ける。
口惜しい……こんな男に抱いて欲しいなどとねだらねばならないなんて───

だが、これはこの男に屈服したわけではない。オパール・キッスⅡという新型の麻薬に
自分の身体が負けたのだ。一時的なものだ──夫を裏切るわけでもなんでもない。
この疼きさえおさまれば……。麗奈はそう自分を納得させる。
「わ、わたしはあなたを絶対に許さない……で、でも……」
「でも? でもなにかな?」

麗奈が何を欲しているかは明白だった。
本当は憧れつづけていた女を好きなように抱くことができる喜びに、
栗原は今にも踊りかかりたいくらいの心境だったろう。
だが、積年の想いは彼を残酷にしていた。もっと惨めに──もっと無様に──
夫の仇とも言える男に「犯して欲しい」と懇願させたかった。

「犯して下さい、と言ってみろ」
麗奈は一瞬躊躇った。だが、わずかな逡巡を見せたあと、ついにその言葉を口にした。

「く、栗原さん……麗奈を、麗奈を犯して下さい……」

15オパール・キッス:2005/11/26(土) 22:42:50

                        11

栗原は歓喜に打ち震え異様なまでに興奮していた。
思えば美崎達哉からもうすぐ結婚するんだ、と彼女を紹介されたときから恋焦がれていた。
それが十七年前。彼女が二十三歳のときだった。

それ以来、親友の彼女、いや、婚約者であるというのに、栗原は麗奈との行為を夢想し眠れぬ夜を
過ごしてきたのだ。
夢の中の彼女は積極的に自分のモノを口に含み、淫靡な眼差しを向け、
夫よりあなたとのセックスの方が感じる、と甘い言葉で囁いてくる───
親友の妻に対してそんな淫らな事を夢想していることで、
栗原は美崎と話をするだけで罪悪感に責めさいなまれた時期もあった。
むろん、叶うはずのない妄想だと彼女のことは忘れようと努めた。そして実際に忘れかけていた。

だが四年前、自分の部下として彼女が配属されてきたとき、
ついに彼は積年の想いを押さえることができなくなってしまった。
妄想を現実のものとしようと考え始めたのだ。
美崎さえいなくなれば──この世から消えてしまえば──と。
四十になろうという男が、よりにもよって無二の親友を殺害しようなど、
短絡的に考えるようなことではない。
だが、麗奈に対する彼の想いは、優秀なエリート警視を狂わせた。

達哉がオパール・キッスの密売組織を探る過程において、栗原はこの教団へ情報を逐一流していた。
そして、達哉が教団に捕まり救助の通信を自分に送ってきたときそれを黙殺する。
上への報告はせず、自分のところで止めてしまったのだ。
直接手を下したわけではないが、美崎達哉を殺したのは栗原である。
そう、すべては美崎麗奈という女を手に入れるそれだけのために……

そして今、その女が──夢にまで見た女が自分をその潤んだ瞳で見上げ、犯して欲しいと懇願している。
オパール・キッスⅡという麻薬の力を借りたとはいえ、ついに念願がかなうのだ。
栗原の股間はもう爆発寸前だった。
彼はもの欲しそうに自分を見つめる麗奈のもとへとしゃがみこみ、その頬をそっと撫でた。
濡れるように艶やかな口唇を間近に見ただけで、むしゃぶりつきたくなってくる。
(ふふ、麗奈。俺なしでは生きていけない身体にしてやるよ)
彼は荒々しく彼女を抱きしめると、その口唇に自分の唇を重ね合わせていった。


栗原の唇が自分のものに重なっていく。
麗奈は嫌悪感を抱きながらも、抵抗らしい抵抗はまるでできない状態だった。
夫の仇────そうこの男はまぎれもなく夫の仇なのである。

だが、麗奈は殺しても飽き足らないほど忌むべき男からのキスを、やすやすと受け入れてしまっている。
心の中で駄目だ、と思いつつも身体の欲求には抗うことができないのだ。
「あ、あなたなんか……あなたなんか……大嫌い……よぉ……くふぅ……」
そう言って言葉で嫌悪感を表すのが精一杯だった。

だが、言葉と行動はまるで正反対だ。
麗奈は栗原の背中に両手をまわすと、自ら貪るように舌を絡めていった。そして、ふうん、はふん、
と甘い吐息を漏らしながら、相手の唾液の味を確認するかのように、チューチューと舌を吸うのだ。

16オパール・キッス:2005/11/26(土) 22:43:53

栗原の舌が麗奈の首筋へと這い始める。やがて、首筋から張りのある双乳へと舌先は滑っていった。
たっぷりとした量感を湛える重たげな乳房───
栗原はその頂きにある突起を口に含み吸い上げ軽く甘噛みをする。
右手ではたわわに実った左の乳房を、こねくり回すように揉み嬲っていく。

「はあああああんん」
喜悦の喘ぎ声を漏らし、恍惚の表情を見せる麗奈。
まるで全身が性感帯になってしまったのではないか、と思うほど感じているようだった。
「いやらしいな、麗奈。感じまくってるじゃないか? 普段のツンと澄ました顔からは想像できないな。」
「感じてなんか……、感じてなんかいないわ……」
麗奈は最後の矜持を見せつけ、意地でも感じているとは言いたくなかった。

「ふふ、正直にならないと入れてあげないよ」
栗原が耳元で囁く。
麗奈の股間は淫蜜ですでにドロドロの状態である。挿入してもらえなければ気が狂っていまいそうだった。
麗奈の理性はもうギリギリの状態で保たれているのにすぎない。
きっかけがあればすぐにも崩壊する、砂上の楼閣であった。

栗原は下半身から下着を脱ぐと、麗奈の手にそのそそり立った肉棒を握らせる。
「これが、欲しいんだろ? 麗奈……」
この時完全に彼女の理性は吹っ飛んだ。目の前にいる男が憎い夫の仇だということも頭から消え去っていた。
ただ肉欲を屠る一匹の牝に成り果ててしまったのだ。

「い、入れて……麗奈のオマ○コに……、これを、これを入れて下さい」
「ふふ、正直になったね。お望みどおり入れてあげるよ」
栗原はそう言って自分の逸物を彼女の肉穴へあてがうと、一気にねじ込んでいく。
「ああああああ……い、いい。これよぉぉぉ、これが欲しかったのぉぉぉぉぉぉぉ」
麗奈は歓喜の叫びを上げながら、夫の仇の肉棒をしっかりとその蜜壷に受け入れていくのだった。

17オパール・キッス:2005/11/26(土) 22:45:12

                         12

翔は目を覚ますと自分が一糸まとわない全裸であることに気づいた。
両手を万歳の形で拘束され両足も鎖で繋がれている。
(くそ、しくじった……)
母を救い出すつもりで侵入したというのに、自分が囚われの身になってしまうとは……。
翔は自分の未熟さに歯噛みする思いだった。

「ふふふ、お目覚めのようね。ぼうや」
翔は、はっとして声のした方に目をやる。
気を失う寸前に目にしたボンデージ衣装の女が、妖しげな表情をして自分を眺めていた。
「連邦の捜査官もこうなったら無様なものね」

IDカードを盗られたのか……。
母がもしすでに捕らえられているとすれば、親子であることも知られている可能性が高い。
「きさま! 僕をどうするつもりだ!?」
「あらあら、“きさま”なんて……口の利き方がなってないわね。わたしはミネルバ。
この教団の大幹部なのよ」
ミネルバはそう言いながら翔の頬を撫で上げる。

「ぼうやに今から楽しいショーを見せてあげようと思ってね。ふふ、御覧なさい」
ミネルバは手に持ったリモコンを操作した。目の前のカーテンが開く。
まばゆいばかりの照明もと、ガラス越しに隣室の様子が翔の目に飛び込んできた。
「マジックミラーよ。向こうのお部屋からはこっちは見えないから安心しなさい」
ガラスの向こう側で全裸になって淫猥に絡み合う男女の姿───
男は女の口を濃厚に吸い上げ、一心不乱に腰を突き動かしている。
対する女の方も男の身体にその長い足を絡ませながら、快感を貪るように下半身をくねらせていた。

二人のまわりには醜く太った男と、ケバケバしいメイクをしているが、どこか少女の面影を持った女が、
その行為を楽しげに見ている。
他人に見られながら行為に及んでいる男女を見て、翔は吐き気をもよおすほどの嫌悪を抱く。
特にそんなことをしている女に対してその思いは強かった。

なんて下品な……
いつも凛として気高い母を目の当たりにしている翔にとって、こんな恥ずかしげな行為をする女がいる、
ということが信じられない。

「くっ、悪趣味だな。こんなものを僕に見せてどうしようっていうんだ?」
「あら、よく御覧なさいよ。絡み合ってる二人、見覚えない? 特に女の方、誰かに似てるって思わない?」
なに……?
翔はミネルバの言葉を聞き、目を凝らして絡み合っている男女の姿を見た。

18オパール・キッス:2005/11/26(土) 22:45:58

(そ、そんな……、そんな馬鹿なことが……。どうして……?)
男は後ろ向きなのではっきりとは判らなかったが、その男と繋がり腰をくねらせている女は、
まぎれもなく尊敬する母だった。
「か、母さん……」

うそだろ……。
あの気高く美しい母が……。
尊敬し憧れでもあった母が……。
卑猥な表情で男に抱かれ、快感に身体を波打たせている。
そんな馬鹿な───

いっそ強姦されているところを見たほうがマシだったかもしれない。
抗いながらも無理やり犯されていた方が、母に対するイメージは損なわれなかったはずだ。
だが、今翔が目にしている女は、彼のよく知っている母──美崎麗奈ではなかった。
ただ、快感を貪っているだけのいやらしい牝──
サカリのついた牝犬──
そうとしか思えなかったのだ。

だが、そんな母の痴態を見ている翔の股間は、ムクムクと反り返っていっていた。
単純に母が犯されている、ということに興奮したのか、
尊敬し憧れでもあった“美崎麗奈”という偶像が破壊されていくさまに興奮したのか、
はたまた全く別の理由からなのか、それは翔自身にも判らない。
しかし、現実に翔はいままで経験したことがないほど興奮し、股間は痛いほど勃起していたのだ。

「ふふふふ、お母さんのセックスしているところを見て、興奮しちゃったんだ。
可愛い顔して立派なもの持ってるじゃない」
言いながらミネルバは翔の反り返った逸物を、ゆっくりとしごきたてていく。
「くはぁ……、や、やめて……くふン……」
「あらあら、女の子みたいな声出しちゃって……、ふふ、可愛いわね。じゃあ、サービスよ、
もっと興奮させてあげる」
ミネルバは再びリモコンを操作する。
と、壁際の埋め込みスピーカーから、あああああんんん、というなんとも艶っぽい声が流れ出した。

麗奈の声だ。翔は初めて耳にする母の喘ぎ声に、さらに股間を熱くしていく。

「はあン、あはあン……。だ、駄目ェェェェ、狂っちゃうぅぅぅ。はぁぁぁぁんん!!」
耳を疑う母の嬌声。翔はこれがあの気高い母と同一人物であることが信じられなかった。
むろん、麗奈が“オパール・キッスⅡ”という新種の麻薬を打たれたことを翔が知るはずもない。
彼の知る現実は、美しい母が男に貫かれ、悦楽の表情で腰を振り続け快楽を貪っている、
ということだけだった。

麗奈を貫く男のストロークが早まっていった。
スピーカーから流れる肉のすれる音。ハアハアという男女の息使い。
そして───
「麗奈の膣内(なか)へ、注ぎ込んで下さいぃぃぃぃぃ!!!!」
そう叫ぶ堕ちた偶像の声……

翔は涙を流しつつも抑えきれない興奮で、反り返った肉棒の鈴口から白いエキスを吐き出していくのだった。

19オパール・キッス:2005/11/26(土) 22:47:40

                         13

隣の部屋で愛する息子が、自分のあられもない痴態を見ているなどということを知る由もない麗奈は、
快感にその身をのたうたせ喜悦の表情を見せている。
「ひひひひ、麗奈。俺の子供を妊娠させて下さい、と言ってみろ」
理性の吹き飛んだ麗奈にとって栗原のそんな命令は、被虐の快感を高めるためのスパイスでしか有り得ない。
「はうはあん……、く、栗原さん、お願い。麗奈にあなたの赤ちゃんを妊娠させて下さい。
あなたの子種でわたしの子宮を溢れかえらせてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

命じられたとはいえ、正気ならまず口にするようなことのないであろう言葉を吐きながら、
麗奈は憎い夫の仇に中出しを乞い、さらには孕ませてくれとまで叫ぶ。
「ぐひひひいひ、お望みどおり出してやるよ、たっぷりとな。ほら! どうだ!? うれしいか? 
ざまあみろぉぉぉ!!! 麗奈ぁぁぁぁ!!」
栗原は十七年間の想い丈をすべて吐き出すように、麗奈の膣内にその欲望を注ぎ込んでいった。

「ひぃぃぃぃぃ!! いい! 感じるぅぅぅ!! もっと、もっとぉぉぉ!!」
麗奈の嬌声と呼応するように彼女の媚肉は、挿入された肉柱をきゅうきゅうと締め付けていく。
まるで栗原の子種を一滴残らず搾り取ろうとするかのようだった。

栗原は彼女の蜜壷から肉茎を抜き取ると、麗奈に綺麗に嘗め取るように命じる。
先ほどまでの淫靡な余韻を楽しむように、その淫茎を口に含んでいく麗奈。
その表情には嫌悪は微塵も感じられない。むしろ、今まで味わったことのない快感を与えてくれた逸物に、
愛しささえ感じているようだった。

「美味いか?」
「はひぃ、おいひいでふぅ……」
瞳を潤ませ肉棒をしゃぶりながら栗原を見る麗奈。その目はもはや娼婦のそれだった。


「どれどれ、私もご相伴に預かろうかな」
今まで二人の絡み合う姿をじっと見つめていたジュピターが、のっしのっしとその巨体を揺すりながら
麗奈の後ろに回りこんだ。

「これはこれはメシアどの。お好きに味わって下さい」
栗原は口の端を歪ませながらそう言う。念願であった麗奈との行為を成し、栗原は満足そうだ。
もちろん、これからも思う存分憧れ続けたこの女の熟れた肢体を屠り続けるつもりではある。
だが、栗原はもっと麗奈を貶めたかった。もっと惨めに……、もっと無様に……。
彼女を地獄の底に突き落としたい。それは彼の歪んだ愛情表現なのかもしれなかった。

その為にもまずは、同じく旦那の仇であるこのエセ宗教家に犯される姿を見たかった。
自分の命令で、忌み嫌う男に身体を開くその姿を……。
そのときこそこの女が完全に自分のモノになった、という実感が湧くに違いない。そう思ったのだ。

ジュピターは、跪きながら一心不乱に栗原のモノを嘗めあげている麗奈の尻を掴むと、
ぐいっ、と上へ持ち上げた。
「はうっ、な、なにをするの!」
突然、下半身を持ち上げられ身を捩りながら必死に抵抗をする麗奈。

“オパール・キッスⅡ”の影響で従順になっていたように見える彼女だが、それは誰に対しても、
というわけではなかった。
失神後目を覚ましたとき初めて目に映った人間の虜となるのである。
つまり、“刷り込み”が行われるわけだ。

無論、一度だけの使用では完全に堕とすことはできないが、二、三日同じことを繰り返せば、
完全に洗脳が完了する。
しかも、“オパール・キッスⅡ”には通常の麻薬にある依存性や禁断症状というものはない。
脳を破壊されたり、死に至るということも──動物実験では──なかった。
要は通常の状態の人間を言いなりにできるわけだ。これを欲しがる輩はかなりいるはずである。

20オパール・キッス:2005/11/26(土) 22:48:31

「麗奈。今からメシアさまに抱かれるんだ」
栗原は抗う麗奈にそう告げる。すでに彼女にとって栗原の言葉は絶対的なものになっていた。
「ああ……、ご、ご命令なのですね……」
麗奈はそう言って抵抗を弱めていく。

「ひひひ、では頂こうか」
ジュピターは麗奈の肉感的な臀部を抱えると、その菊門に人差し指を埋没させていった。
「はくはあああ……、や、やめてください……そんな、そんなところはぁぁぁぁ!!」
排泄器官である肛門に野太い指を差し込まれ、麗奈は思わずそう叫ぶ。

「前の穴は栗原警視にお譲りするとして、わたしはこちらの穴を頂きたいんだが、よろしいですかな?」
ジュピターはそう言いながら、麗奈の菊座に挿入した指を出し入れするのだ。
「いいですよ。そこにはまるで興味ありませんから……。ただし、今日だけですよ」
栗原はこの女の所有者は俺だ、とでも言いたげにジュピターに答えた。

「もちろんですよ。さあ、ご主人様のお許しが出たぞ。ここを使わせてもらうからな」
「は、はい……。ど、どうか麗奈のお尻の穴を思う存分お使い下さい」
ジュピターはいやらしげな笑みを浮かべると、麗奈の膣内から垂れ落ちている
愛液混じりのザーメンを掬い取ると彼女の尻穴へと塗りたくっていった。

「ふふふ、だいぶこなれてきたようですね。では、美人捜査官どのの尻の穴を頂くとしましょうか」
ジュピターはそそり立った剛直を握り締めると、麗奈のアヌスへとねじ込んでいった。
「ぐははぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
信じられないほどの痛みが麗奈を襲った。苦悶の表情をしながら必死に耐えている。
だが、やがてその顔は官能に蕩けきった表情へと変わっていく。
「あはあん……い、いい……た、たまらない」
「ひひひひ、よくも下衆だ、とか気持ちが悪い、だとか好き放題言ってくれたな。
そんな男にケツの穴を犯されてよがり狂わされる気分はどうだ!?」
「はあん……ご、ごめんなさい。麗奈が間違っていました。メシアさまお許し下さい」
麗奈のそんな姿に栗原はさらに興奮していく。

「この牝豚が!! 気持ち良ければ誰とでも寝るんだな!!」
「ふはああぁぁ、そ、そうです。麗奈は牝豚ですぅ。どうしようもなくいやらしい牝豚ですぅぅ」
「も、もう辛抱たまらんよ。出すぞぉ」
ジュピターの精子が麗奈の直腸内へと注ぎ込まれていく。
今まで感じたことのない感覚に戸惑いながらも、麗奈は尻を犯され絶頂を極めてしまうのだ。
「まだまだだ。もっと堕ちきってもらおうか、麗奈」
栗原はそんな彼女の姿を見ながらそうつぶやいた。

21オパール・キッス:2005/11/26(土) 22:49:46

                        14

(く、栗原警視……、そんな……)
翔は母を犯していた男が、あの栗原だと知りさらに混乱していく。
しかも、母はその剛直を嬉々として受け入れ、今また醜く太った教団の教祖に、
あろうことか肛門を犯されているのだ。
そして、その表情を見る限り感じているのは明らかだった。

(わけが判らない……)
この異常な状況に混乱しつつも、翔の股間はまたもやむくむくと膨れ上がっていく。
「あはは、元気のいいこと。またおっきくなってきてるじゃない。全く親子揃って変態なんだから」
「うるさい! うるさい!!」
「素直になりなさいよ」ミネルバは翔の耳元に口を近づけ囁く。「ママとヤりたいんでしょ?」

「ば、馬鹿なことを言うな! そんなはずないだろ!!」
「ふふ、強情ねェ〜、ぼうや。じゃあ、素直になれるお薬を打ってあげようかな?」
ミネルバは翔の左腕に注射器を刺しこんだ。
「な、なにをする!!」
「素直になれるお薬よ。“オパール・キッス”っていう」

「な! や、やめろ!! やめるんだぁ!!!」
「残念ね。もう入っちゃったわよ」
とたんに意識が朦朧とし始める。
“オパール・キッス”にはⅡのような洗脳効果はなく、幻覚症状、催淫効果といったものが現出する。
こちらは通常の麻薬以上に依存率が高く、禁断症状の現れ方もかなり凄い。
しかも、服用を誤ると即死につながることもしばしばであった。

翔の呆けだした顔を見て、ミネルバは両手足の拘束を外していく。
そして、マイクを使って隣室へ連絡を取る。
「準備完了しましたわ。ご対面といきましょうかしら?」



ドアが開かれ全裸の翔が引き出されてきた。
尻穴を思う存分犯され、ぐったりしている麗奈はぼうっとした表情でその姿を見た。
やがて、その少年が自分の息子だということに気づく。
徐々にではあるが“オパール・キッスⅡ”の効き目が切れかかっているようで、
意識も先ほどよりは少しはっきりしてきていた。

「しょ、翔……?」
なぜ、こんなところに息子がいるのだ? これは現実? それとも幻覚なの?
自問自答をする麗奈に栗原が語りかける。
「感動のご対面だねぇ。ふふ、さっきから翔くんには隣の部屋で、君のあられもない姿を
観賞してもらっていたんだよ」

「えっ……?」
麗奈は凍りついた。翔に──息子にあんな乱れた姿を見られたというの。
「ふふふ、息子さん、凄く興奮しちゃってたわよ。オチ○チンなんてもうビンビン。
あなたとヤりたいんですって」
ミネルバはさもおかしそうに麗奈の顔を覗き込む。そして翔を麗奈の目の前に連れてくるのだ。

「翔くん、ずいぶんと興奮して苦しそうじゃないか。くくく、可愛い息子さんだ。
楽にしてあげたらどうだい」
「そ、そんな……」
いくらなんでもそんなことは……、実の息子とことに及ぶわけにはいかない。

しかし、オパール・キッスⅡの効き目が薄くなりつつはあっても、
まだ麗奈にとって栗原の命令は絶対で、逆らうことができないのだ。
逆に効果が薄れかけ理性が戻りつつある現在の状況は、先ほど以上につらい状態、
と言ってもいいくらいだった。

22オパール・キッス:2005/11/26(土) 22:50:39

「さあ、翔くんに抱かれろ。彼もそれを望んでいるんだから」
栗原の言葉に目の前にたたずむ愛する我が子を見上げる麗奈。
目許がとろんとしてどう見ても普通の状態ではないようだ。
「あぁ……翔に、息子になにをしたんです?」
「ふふふ、オパール・キッスを注射してあげたのよ。素直じゃなかったからね」

「なんてことを……、翔、翔!!!」
麗奈は涙を浮かべながら我が子を抱きしめる。
わたしを助けに来たばかりに、こんなことに……
抱きしめる麗奈の背中に翔の腕が回り込み、彼女の身体を抱きしめていく。

「か、母さん……」
「あぁ、翔……」
翔の顔が淫猥に歪んでいく。麗奈ははっとなって息子の腕を振りほどこうとした。
だが、身体が動かない。意識では息子に抱かれるなど、とんでもないことだと思っていても、
栗原の支配下にある身体は、息子との行為を拒絶できないでいるのだ。

「ヤろうよ。母さん」
「やめ、だめよ。翔、こんな……、はうっく」
翔は麗奈の唇に乱暴に吸いついていく。彼女の唇を強引に抉じ開け、舌をねじ入れていく。
「はああン……、ふうん」
薄まったとはいえ、“オパール・キッスⅡ”の効果はまだ充分残っている。
舌をねじ込まれ口内を蹂躙されているうちに、麗奈はまたも妖しげな疼きが
身体の芯から湧き起こってくるのを感じるのだ。

母子はもつれ合うようにその場に倒れ込み、肌と肌を絡ませあう。
翔は舌を唇から離すと、麗奈の顔全体を舐め回していく。
鼻を、耳を、そして眼球までも……
やがて、首筋から透きとおるほどの白さを誇る二つのふくらみへと。
息子からの愛撫は、今まで受けたのもとはまるで異質の官能を麗奈に与えていた。

翔の舌は彼女の下半身へと移動してきた。栗原とジュピターの精子が注ぎ込まれた膣と尻穴。
だが、翔はかまわずにずるずるとクンニリングスを開始していく。
「あああんん、翔、翔!!!!」
「いくよ、母さん。入れるよ」
翔はぶるぶると震えながらも、屹立した逸物を母の秘裂へとあてがう。
「ああああ、駄目! 翔それだけは!!」
麗奈は意識下では抵抗しようとするのだが、麻薬の影響がまだ残っており抗うことはできない。
そのまま息子の若茎を受け入れてしまうのだ。

23オパール・キッス:2005/11/26(土) 22:51:32

「はあああん」
「入ったよ。母さん……、一つになれたんだね」
翔はそう言うと気が狂ったように、腰を母へと打ちつけていく。
麗奈も駄目、駄目、と言いながら、息子のストロークに自ら腰を合わせくねらせていくのだった。

地獄絵図───
まさにその言葉が似つかわしい。
美しい母子は憎むべき仇たちの前で淫猥に絡み合い果てようとしている。
そしてその仇たちは、二人のその姿を愉快そうに見ているのだ。

「母さん、もういくよ。母さんの中に出すよ」
「はあああん、翔、いいわ、お母さんの中に出してちょうだい」
麗奈はもう抵抗する意思も失せ、流れに身をまかせている。
いや、それどころか積極的に息子を受け入れようとしていた。

「ハアハア……」
「アンアン……」
二人の息づかいが激しくなる。翔はストロークを早めもう発射寸前だった。
「母さあぁぁぁぁぁん!!」
「しょぉぉぉぉぉ!!!!」
その瞬間、麗奈の蜜壷で翔のモノが一瞬ふくらみ、大量の白濁が彼女の膣内へと吐き出されていった。

母子は余韻を楽しむように互いに抱き合い、濃厚に唇を合わせている。
栗原はついに近親相姦という禁忌を犯してしまった麗奈を見下ろし満足げに笑う。
「ふふふ、うれしいよ。とうとうここまで堕ちてくれたね。もう君は僕のものだよ。
そうそう翔くんはここに残ってもらって教団の女性幹部たちのペットにでもなってもらおうか」

「ふふん、楽しみねぇ。ぼうや、これからはわたしたち二人でたっぷり可愛がってあげるわねぇ」
そう言いながらミネルバとダイアナは妖しく笑みを浮かべるのだった。

24オパール・キッス:2005/11/26(土) 22:52:16

そのとき緊急のサイレンが鳴り響いた。
「な、なにごとだ!!」
「メシアさま、大変です。連邦が、連邦警察が!!」
「なんだと! おい、栗原どうなってるんだ!?」
「わ、わからん、こんなに早く動くはずが!!」

栗原とジュピターが混乱する中、連邦の捜査官たちは教団内部に雪崩れ込んできた。
それは“部隊”と言う言葉が似つかわしいほどの大人数であった。

エピローグ

栗原は教団との癒着が露見し、その場で逮捕、懲戒解雇という形となった。
麗奈は栗原の後任としてその職に着き、多忙な毎日を送っている。
どうやら連邦としては、元々栗原を容疑の対象としていたらしい。
確たる証拠を掴む為、いわゆる“泳がせていた”ということのようだ。

麗奈は囮として使われたということなのかもしれなかった。
長官は踏み込むのが遅れたことを謝ってはいたが、彼女としては夫の仇を討てた、
ということにある程度の満足感を覚えてはいた。

麗奈に打たれた“オパール・キッスⅡ”の禁断症状が出るということも無く、
麻薬については依存症になることもないようだった。
翔についても同様で、打たれたのがあの一度だけということで、一週間の入院をした後現場復帰を許された。
無論、独断で教団に侵入した咎は受けたのだが……

翔は復帰後麗奈の下へ配属された。麗奈の強い要望からである。
母子ということではあったが、上層部としても麗奈を囮に使ったという負い目があったのだろう、
あっさりとその申し出はOKされた。

麗奈はなんとしても翔を手元に置いておきたかった。いつでも逢えるようにしておきたかったのだ。
それは実の息子だから、という単純な理由ではなかった。
あれ以来麗奈にとって翔は息子という以上になくてはならない存在になってしまっていたのである。



「お呼びですか?」
麗奈の執務室へ翔が入ってくる。配属されてからこれは翔の日課といってもよかった。
翔はドアを閉じるとガチャリと鍵を締めた。
「ふふ、辛抱できないのかい? 麗奈」
翔はニヤリと笑いながら、自分の母へそう言う。

「は、はい……、翔さま……今日もいやらしい麗奈にお情けを下さいませ……」
麗奈はそう言いながら、下着を下ろしていく。
後ろ向きになり机のふちに手を置く。タイトなスカートをめくりあげ、白磁のような尻を突き出す。

「ふふふ、綺麗だよ。麗奈」
翔はそう言いながらズボンを下ろし、そり返った肉棒を取り出す。
麗奈の女唇は息子の剛棒が待ちきれないかのようにしとどに濡れそぼっている。
翔はすべすべした尻肉の感触を味わいながら、ゆっくりとその媚肉へと挿入していった。

こんなことになってしまったのは、全くの偶然からであった。
“オパール・キッスⅡ”を打たれた女が“オパール・キッス”を打たれた男に膣内射精をされたとき、
女はその射精されたザーメンに対して禁断症状を持ってしまうのである。
これは、製造者たちも知らなかった副作用といってよかった。
毎日のように膣内にその精子を受けねば──しかも避妊をしていると禁断症状は
おさまらない──精神が崩壊してしまいそうなくらいなのだ。
そう、翔のザーメンを膣内に受けなければ・・・…。

パンパンという小気味良く肉を打ち付ける音が執務室に響き渡る。
「ああ、いい……です。お願いします、もっと、もっと激しく……」
こんなことを続けていれば、いずれ息子の子を宿すことになるだろう。
そんなことはもちろん麗奈には判りきっていることだった。
だが、翔の精子を子宮に受けたときのなんとも言えない快美感には抗えない。
翔の子供を孕むことになっても仕方がないとさえ思っていた。

「くふう、麗奈、いくぞ。俺の子種を受け取れ!!」
翔はそう言いながらさらに抽送を激しくしていく。
「あああ、下さい。麗奈の膣内(なか)へ……。思いっきりぶちまけてぇぇぇぇ」
麗奈は嬌声を上げながら、子宮に我が子の精子をしっかりと受け止めていった。

                                   終劇

25オパール・キッス(もうひとつの終幕):2005/11/30(水) 23:42:54
>>23から続き

栗原たちは抱きあい舌を絡ませあう母子を無理やりに引き離す。
翔はミネルバたち女幹部へ、そして麗奈は栗原たちの方へと別れさせられた。
「あぁ……しょ、翔!!」
「ふふふ、もしかすると息子の顔を見られるのは、これで最後かもしれないね。もっとも、
じきにそんなことはどうでもよくなるだろうが。さあ、翔くんを向こうに連れて行ってくれたまえ」
栗原は顎をしゃくりながら、ミネルバたちに命じる。

「ぼうや、じゃあ、向こうに行ってお姉さまたちといいことしましょうね」
「楽しみだねぇ♪」
二人は妖しく笑いながら、呆けた表情をした翔を連れ、その場から出て行く。

「さあ、麗奈。本格的に僕のものになってもらうよ」
栗原はそう言いながら再び“オパール・キッスⅡ”を彼女の腕に注入していった。
「あああ、や、やめて、やめてぇぇぇぇ」
「ふふふ、二日後が楽しみだよ」
栗原は淫猥に笑いながら麗奈を見つめた。

エピローグ

「くくく、なにもかも上手く行き過ぎて怖いくらいだな」
栗原は執務室の椅子に座り感慨深げにそうつぶやいた。

あの二日後、麗奈はついに身も心も栗原の虜になった。
栗原はそんな彼女に連邦警察へ連絡をとらせた。むろん、無事である旨の報告である。
通信機の故障でした、という彼女からの報告を真に受けた連邦の上層部は、応援を送らずに良かったと、
自分たちの判断が間違っていなかったことを、得意げに語る輩までいる始末だった。

さらに二日経ち、教団への潜入捜査の中止が決定され、麗奈はすぐに本国へ帰るよう指令が下る。
“オパール・キッス”の精錬所が、教団とはまるで関係のないところから見つかったからだった。
精錬所を見つけたのは栗原。子飼いの情報屋からのタレコミがあった、というのだ。
火星支部に連絡が取られ、すぐさまその現場へ急行。
するとそこには確かに麻薬の精錬所があったのである。
むろん、教団の容疑が完全に晴れたわけではなかった。
しかし、長期に渡る捜査であるにもかかわらず、教団からは何も証拠が掴めていない上、
今回一応の終結を見せたため、これ以上の潜入捜査も如何なものか、という意見が噴出し、
一旦捜査の打ち切りが決定されたのだ。

当然のことながらその精錬所はダミーであった。
麗奈の洗脳が完了した今、栗原としては彼女を教団に置いておく理由がなかった。
しかし、なんの成果も無いうちに捜査を打ち切るというわけにもいかない。
二ヶ月という長期の捜査だったのだ、連邦としてもメンツというものがある。
そう簡単にやめるわけにはいかないだろう。
そこで、捜査を打ち切らせる理由付けの為に、前もって用意しておいたものだった。

そして──長年憧れ続けていた女、美崎麗奈をついに自分の物にすることができた。
おそらく栗原にとってはこれが今回一番の収穫だったろう。
麗奈の息子の翔も教団に譲り渡した。
今頃はミネルバをはじめ教団の女性幹部たちの慰み者になっているだろう。
行方不明ということもあり連邦も動いてはいるが、そう本格的なものではない。
見つけることはほぼ不可能だ。
もっとも、いずれやつらが飽きたら遺体として見つかることになるかも知れないが……

26オパール・キッス(もうひとつの終幕):2005/11/30(水) 23:43:57

教団としてもダミーの精錬所を見つけさせることで、一旦容疑の外に出ることができた。
しかも、すでに“オパール・キッス”の在庫も豊富にある上、
新しい商品“Ⅱ”の人体実験も完了したのだ。
容疑から離れている間にこちらをラインに乗せていけばいい。

当然、栗原にもそれ相当の金が転がり込んでくる。
しかも、ダミーの精錬所発見の功績で、次の人事での昇進もほぼ決まっている。
まさにエリート街道まっしぐらだ。
まさにわが世の春。今の栗原にはそんな言葉がぴったりだった。

そんな栗原の股間に顔を埋めながら、麗奈は日課ともいえるおしゃぶりの真っ最中である。
薄桃色の舌を突き出し、反り返った淫茎を美味しそうに嘗め上げていく。
時おり、上目遣いに栗原の方を見上げては、うっとりした表情を見せる。
「あぁ……ご主人さま……素敵ですわ」
媚びるような声でそんな言葉を吐く麗奈。
その様子はまさに従属者、いや性奴隷と言ってよかった。

「いつもの挨拶だ」
麗奈はゆっくりと立ち上がると、濃紺のタイトなミニのスカートをめくりあげていく。
そこには薄布の一枚も存在していなかった。
その部分は綺麗に剃り落とされ、なだらかな丘陵が剥き出しになっている。
「ふふ、ちゃんと毎日剃ってるようだな」
「は、はい……、ご命令ですから……」

麗奈は美しく長い脚を広げ、片足を栗原のデスクに乗せる。
濡れそぼった花弁が栗原の眼前に露わになっていく。
「ああ、ご主人さま……、本日もいやらしい麗奈を責め嬲ってください」
そう言いながらしとどに濡れた女唇に、そのしなやかな指を這わせていく。
もう片方の手でブラウスの前をはだけると、たっぷりとした水蜜桃が零れ落ちた。
こちらも下着を着けてはいない。

自ら胸を揉み、秘裂に指を入れ掻きまわす。ああン、あふン、という喘ぎが漏れていく。
「まったく、いやらしい女だな、おまえは」
「はひぃ、麗奈は……、淫乱で変態です……。どうか、麗奈のいやらしいオマ○コをよく見てください」
上気した表情で妖しく腰をくねらせながら自慰行為にふける麗奈。
凛々しく気高かったエリート捜査官の姿を、そこには微塵も感じることができない。

彼を“絶対的支配者”だと刷り込まれた麗奈にとって、栗原の命令はどんなに気持ちが拒絶しても
抗うことはできない。それどころか、栗原の命令を実行することによって、充足感を得るほどであった。

もちろん、こんな姿を見せるのは栗原の前だけであった。
普段の麗奈は──潜入捜査から帰って以来、色っぽくなったなという評判ではあるももの──
てきぱきと実務をこなすエリート捜査官のままだ。今までと何ら変わることはなかった。
だからもし、こんな姿を他の人間が見れば、その人物は腰を抜かしてしまうはずだ。

「ほら、後ろも見せてみろ」
麗奈はその命令に軽くうなずくと、デスクに乗せた足を下ろし、ゆっくりと後ろを向いていった。
抜けるように白いヒップを支配者の眼前に突き出す。
しみや吹き出物の類は一切無い、極め細やかで張りのある肌だ。武道で鍛えられているせいだろう、
形良く上を向き垂れている様子などチリひとつも見受けられない。
これが四十歳の女の尻だ、と言っても誰も信用するものは皆無だろう。

27オパール・キッス(もうひとつの終幕):2005/11/30(水) 23:44:53

麗奈は自ら尻肉を割りひらき、可憐に息づく薄紫色の蕾をさらしていく。
「尻の穴までひくつかせやがって。まったく変態だな、おまえは」
栗原の人差し指が麗奈のアヌスにぐさりと突き刺さる。根元まで突き入れられ、
直腸内をぐねぐねと動き回っていく。

「はうっ……、か、感じますぅぅ。お尻の穴気持ちいいです」
麗奈は喜悦の表情で、粘膜を蹂躙する栗原の指の動きにヒップをくねらせる。
裏門がここまで感じるようになったのは、“オパール・キッスⅡ”の影響ではなかった。
催淫効果はあるものの、それは通常のセックスに対してのことであり、
肛門性交は純粋に麗奈自身にその素養があった、ということだ。

栗原にしても、元々肛虐などに興味はなかったのだが、ジュピターの影響を受け彼女のアナルにも、
幾度となく挿入を果たしている。挿入時の快感もさることながら、尻穴を犯されているときの
麗奈の苦悶の表情が格別なのだ。

だが、栗原は裏門に自分の肉棒を突き入れず、アナルバイブを手に取り無造作にそれを挿入していった。
「はあああんんん!!!」
麗奈の悶え泣きがさらに激しくなる。膝がガクガクと震え立っていられない。
デスクにしがみつき直腸をえぐるように蠢くアナルバイブの動きを、全身で感じようとしていた。

栗原は尻穴で悶え狂う麗奈を見下ろしながら、愛液でドロドロになっている秘貝めがけて
自らの剛棒をねじ込んでいった。
「くあはあああっ!!! いいい、いいですぅぅ……たまんない……あああああ」
麗奈は気も狂わんばかりに髪を振り乱し、襲いくる官能の波に身をゆだねていく。
「ふふふ、いいぞ麗奈。最高のオマ○コだ」
「はあン……嬉しい……。ご主人さま、もっともっと突き上げてください」
栗原の激しいストロークに応えるように、腰をくねらせよがり泣く麗奈。
前と後ろを同時に嬲られ、脳天まで快感が走り抜けていく。

「ふひひ、麗奈こっちを向け。俺の唾をくれてやろう!」
麗奈は首をひねり栗原の方へと顔を向け口を開けた。どろりとした唾液がその中へと垂らし込まれる。
そしてそれを喜悦の表情で嚥下していくのだ。

麗奈の腰を打ち付ける栗原のストロークが激しくなる。
「ほら、いくぞ!! 俺の子種をたっぷり受け取れ!!」
「はあアン、ああああああああああんんんん!!」
栗原の放出する白濁を子宮内に受け止めながら、麗奈は恍惚の表情をして果てていく。

「ひひひ、おまえのこの姿、達哉や翔にも見せてやりたいよ」
達哉……翔……
栗原の言ったその名前が、一瞬麗奈の脳裏をよぎる。
(あなた……翔……許して……)

だが、そんな思いも押し寄せる官能の濁流の前に、儚く押し流されていくのだった。

終劇


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