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●事情によりこちらでSSを投下するスレ●

1名無しさん:2005/08/30(火) 18:51:20 ID:HHQwY9mA
プロバイダー規制や本スレの空気などでSSを投下できない人が、
本スレの代わりにこっちでSSを投下するスレ。

851以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/11(水) 08:23:25 ID:WcNbK3qg
・ツンデレが寝巻き姿を男に見られたら
 ピピピ・・・ピピピ・・・。
「ん……むぅ……」
 耳障りな電子音に呼び起こされ、私は目覚まし時計を睨みつけた。うん……大丈夫。まだあと10分は寝ていられる。
「おや……すみ……」
 ――。
「ホントにいいんですか?」
「いいのよ。どうせ、このままじゃいつまで起っても起きないし! じゃ、私は仕事行くから、あの子の事よろしくね!!」
 ……誰かの話す声が聞こえてくる。しかし眠りのもやにさえぎられ、私には一体何を喋っていたのか、把握できなかった。
(どうでも、いい……ねむい……。ふとん……きもちぃ……。たかしのゆめ、みれるかな……?)
 再び……いや三度眠りの縁に落ちようとする私の耳に、「コンコン!」というノックの音が届いた。もちろん無視。
「コンコン! コンコン! ……もういいや、遅刻するし入るぞ!」
 ……? どこかで聞いたことのある声だ。えっと……と、私が答えを導き出す前に扉が開き、そいつが姿を現した。
「よ! 起きてるか、ちな……み……?」
「たか……し……?」
 事態が把握できない私。本当にたかしの夢を見ているのだろうか? 正夢という奴だろうか。違う、あれは夢が現実になるというものだ、この場合は当てはまらない……。
 などと呆けきった頭が詮無いことを考えている私に対し、当のタカシといえば私の方を言葉もなく見つめていた。
「……?」
 たかしの目を追って、私は自分の体に視線を落とした。瞬間、顔が真っ赤に燃え上がる。なぜなら……生まれたままの姿だったからだ。
「な……っ!」
「あっ! いやっ!! その、これは、そそそそそう不可抗力ってヤツで、俺は別にそんなつもりで来た訳じゃ……!!」
「……じっくりたっぷり……見てたくせに……。その言い訳は……通用しない……よ……っ!!」
 ……かくて、一方的な虐殺が始まった。
 ――。
「イタタタタ……あ、朝からなんて災難だ」
「その台詞は……私の……。君みたいな下種に見られて……もう、今日一日ブルー……。……真っ青」
 背中を合わせて座り込む私たち。窓の外を見れば、初夏の青が空一面に広がっていた。
「……ブルーだから……今日は、学校お休み……。……君は私の御機嫌取りになれ……拒否権は、ない……」
「へいへい、この不良娘め。なーんでもさせて頂きますよっ。……はぁ、おばさんになんて言やいいんだよ」
 ――蝉の声が聞こえだす。新しい季節が始まったみたいだ。


 規制とか勘弁してくれ。数ヶ月ぶりに電波が来たのに……。

852以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/11(水) 10:41:45 ID:3lfZGzX2
>>851
全裸ktkrwwwww
GJ!!!!

853以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/11(水) 13:29:10 ID:B1aDhHj2
>>851
GJなんだぜwwwwww

854以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/12(木) 23:35:32 ID:GXKF.k16
>>851
よしきたwwwww

http://www.uploda.org/uporg901029.jpg.html

パスはtundere

855以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/12(木) 23:50:00 ID:5qkfUu9.
>>854
うっひぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおいいいいい!!!!!!!!!

856以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/12(木) 23:52:00 ID:yRwbKb2M
                   ,ィ⊃  , -- 、
          ,r─-、      ,. ' /   ,/     }
          {     ヽ  / ∠ 、___/    |
         ヽ.      V-─- 、  , ',_ヽ /  ,'
           ヽ  ヾ、  ',ニ、 ヽ_/ rュ、 ゙、 /
            \  l  トこ,!   {`-'}  Y 
             ヽj   'ー'' ⊆) '⌒`  !  >>854 ちょっと署まで
        , 、     l     ヘ‐--‐ケ   }
        ヽ ヽ.  _ .ヽ.     ゙<‐y′   /
         }  >'´.-!、 ゝ、_  ~  ___,ノ
         |    −!   \` ー一'´丿 \

857以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/13(金) 00:11:52 ID:8sHhicXA
>>854
僕は敬意を表するッ!

858以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/13(金) 00:37:53 ID:9unjBlLM
>>854
すんばらしいッ!
俺も絵頑張る!

859以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/13(金) 01:04:40 ID:WcNbK3qg
>>854
愛してるwwwwwwwwww

860以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/13(金) 01:16:57 ID:yLTuFNYw
>>854
エロ杉だろwwwwww

861以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/13(金) 10:27:11 ID:xMtgLo/I
何故流れやすいロダに

862以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/13(金) 19:17:20 ID:jXc1YPrs
>>854
今気付いたorz
再うpキボン

863以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/13(金) 22:48:02 ID:GXKF.k16
とくにあのロダってわけじゃなく、最後の良心でパスをつけたかっただけだからどこでもよかった。
あんま再うpとかやりたくないけど、さすがに一晩で消えたのはあんまりだと思うんで・・・

http://kjm.kir.jp/?p=128517

スマンカッタ

864以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/14(土) 00:27:29 ID:9ok6V5vo
>>863
鼻血でたwww

865台風:2007/07/16(月) 13:13:50 ID:0Mw94D8o
「台風が近いそうね」
「速ければ今夜にも上陸とのことです」
「たいふーってなんですか?」
「台風っていうのはね…うーん…風とか雨とか色々とすごいのよ」
「お、奥様、それはあまりにもおざなりでは…」
「と言われてもいざ説明しようとすると難しくない?こういうことって」
「…確かにそうですね」
「んーとね、まどががたがたいったりすっごいんだよ」
「ほえー…」

がたがた…
「きゃー、まどががたがたいってますわ!」
「かぜつよいねー」
「なんだかわたしわくわくしてきましたわ」
「ぼくも」
「子供って何故かこういう時はしゃいじゃうわよね、どうしてかしら」
「何故でしょうねえ…」

12年後…
(イライラ…)
「あ、あのさ、リナ…」
「なんですか?」ぎろっ
「い、いえっ!い、一緒にお茶でもどうかなーって思って…その…」
「…いいでしょう、ほら早く準備なさい」
「は、はいっ!(台風のときって何故かリナ不機嫌になるんだよなあ…)」
(せっかくの休日なのにタカシとデートできないなんて…)

8661/2:2007/07/16(月) 18:15:24 ID:yXiwkPRk
【アンパンを投げてくるツンデレ】

 まつりがアンパンを食べたことがないと言うので、ふぅんと答えたら、買って来いと言うので、断ったら、癇癪を起こしてうるさかったので、買ってきた。
「ふむ、これがあんぱんか。さがってよいぞえ」
「感謝の言葉がまったくないことに言及するのはまた後に回すとして、金よこせ。100円」
「恐喝は犯罪じゃぞ?」
「普通に金を徴収してるだけだ!」
 ぶちぶち文句を言われたが、どうにか100円玉を手に入れた。
「さて、味はどんなものかのう」
 ビニールを破り、まつりは大きく口を開けてアンパンにかぶりついた。そして次の瞬間、噛み砕いたパンの欠片を勢いよく俺にぶちまけた。
「ああっ、まつりの唾液が付着した小麦粉の粒が俺に! 嬉しいような嬉しくないようなこの微妙な気持ち、分かります?」
「なんじゃ、この味は! わらわにこのようなものを食べさせ、腹を壊させようとは……なんと奸計に長けた奴よ」
 買って来いと言われたので、買ってきただけです。
「しかし、貴様の企みもここまでじゃ。ほれ、残りは貴様が食え」
 ぽいとアンパンを投げたので、死後かなりの確率でもったいないお化けになる俺としては受け取らざるを得なかった。
「おいおい、食べ物を粗末に扱うな。食べ物を粗末に扱うと、巡り巡って自分が粗末に扱われるぞ」
「ふん。わらわが粗末に扱われるなぞ、ありえんわい。いいから他の菓子を用意せよ」
 ええい、無駄に偉そうな奴め。よし、こうなったら俺がまつりを粗末に扱ってやる。粗末に扱われ、身も心もぼろぼろになり、そして最後には誰にも知られず、こっそり息絶え……そんな、そんな!
「にゃーっ!?」
「あんまりだ! いくら傲慢な奴とはいえ、そんなのってない!」
 自分の想像したまつりの最後に思わず感極まり、まつりを抱きしめ号泣する。
「きっ、ききき、貴様貴様きさまーっ! 高貴なるわらわに、だだ、抱きつくなど、無礼にもほどが」
「ううう……俺は最後までまつりのこと、見捨てないからな?」
「にゃ……だ、抱きつくなと、言ってるじゃろうが……」
 抱きしめながら頭をなでると、まつりの抵抗が小さくなった。
「しかしよく考えると想像の中で非業の最期を遂げただけで、現実のまつりは相も変わらず無駄に傲慢なまま顔を赤らめているなあ」
「む、無駄とはなんじゃ、無駄とは! だいたい、なぜ貴様なんぞに抱きつかれただけで顔を赤らめねばならん! 貴様の目が腐っておるのでそう見えるだけで、わらわの顔は赤くなってない!」
 りんごのようにほっぺを赤くしながら言われても、無理があるような。
「ええい、なんでもいいから離せ!」

8672/2:2007/07/16(月) 18:15:47 ID:yXiwkPRk
「なでなで」
「にゃ……な、なでるでない。わらわは子供ではないので、そんなことされても、嬉しくなぞ……」
「なでなでなで」
「……そ、そのじゃな、その……にゃう」
 まつりは困ったような一声鳴いた。
「ははーん……さてはお前、猫だな?」
「誰が猫かーっ!」
 すごく怒られたので、慌ててなでる。
「なでなでなで」
「にゃう……ぬぬ、な、なでるな! 変な声が出るじゃろうが!」
「……ああ、猫でなくて、化け猫か! 偉そうなのもこれで納得!」
「化け猫じゃないわいっ!」
「馬鹿な! それじゃ、将来は化け猫を娶って幸せに暮らす俺の将来設計はどうなる!」
「貴様の将来設計なぞ知らんし、第一化け猫なぞ存在せん! このど阿呆が!」
「化け猫いないの!? じゃ、じゃあ俺は誰と結婚すればいいんだ!?」
「知るか阿呆!」
「……むぅ、仕方ない。なでるとにゃあと鳴く娘と結婚しよう」
「ふん、勝手に……いや待て。もしかすると、わらわのことかえ?」
「そうかえ」
「なっ、なんで貴様なんぞと結婚せねばならんのじゃ! わらわは嫌じゃぞ!」
 まつりは顔を真っ赤にしながら、俺との婚姻を拒んだ。よし、ここはいかに俺がすぐれた男であるかアッピールしてみよう!
「かつおぶし毎日あげるぞ? 猫まっしぐら!」
「だから、わらわは猫じゃないっ!」
「ははっ、またまた。ご冗談を」
「誰かこのど阿呆をどうにかせよっ! ああっ、だからなでるにゃーっ!」
 怒鳴る猫をなでる一日でした。

868以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/16(月) 18:38:31 ID:4gtA36Cc
ちょっくらアンパン買ってくるwwwww

869以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/16(月) 18:48:56 ID:JK4YM3FU
つ GJ

870以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/16(月) 23:22:48 ID:EuyTtAkU
>>867
こっちに来てたとはwwwwwwGJwwwwwwww


しかし、また規制か。
報告人スキル身につけた方がいいんじゃね?

8711/2:2007/07/16(月) 23:30:17 ID:yXiwkPRk
【皆に頼りにされるツンデレ】

 文化祭が近づくにつれ、我がクラスで行われるお化け屋敷の準備も徐々に賑わいを見せるようになってきた。
「かなみちゃーん、板足りないんだけど、どうしたらいいー?」
「あー、それは実行委員に言ったら貰えるから、行って貰って来てー」
「りょーかい!」
 敬礼して板を取りに行く女生徒。ふむ、感心なことだ。
「椎水ー、この布どこに取り付けりゃいーんだ?」
「あー、それは板の上に取り付けるから、板来るまで待っててー」
「分かったー」
 そう言って、他の生徒の元へゆく男子生徒。ふむふむ、みんな頑張ってるな。
「かなみかなみ、おっぱい揉みたいんだけど、この劣情をどこに持っていけばいいんでしょうか」
「今ここに持ってきてるでしょうが!」
 他の生徒に混じり、頼ってるフリをしつつ後ろからかなみの乳を揉んだらたくさん蹴られた。
「なっ、何故バレた!? 俺の作戦は完璧だったはず……」
「うるさい変態ッ! いーからアンタも手伝いなさい! どーせ暇でしょうが!」
「手伝いたいのは山々なんだが、家に帰って家事をしないと。先日、相次いで両親を亡くして家事に忙しいんだ」
「幼なじみ相手にそんな嘘が通用するわけないでしょうが! 第一、今日の朝アンタの親に会った! 朝ご飯一緒に食べたでしょうが!」
「間違った。犬のポチが亡くなったんだ」
「アンタんち、飼ってるの猫でしょうが! いいから早く仕事手伝えっ!」
「はい」
 これ以上からかうと殴られそうなので、手伝うことにしよう。さて、誰を手伝うかな……?
「別府くん、私たちを手伝ってー」
「任せろ! 得意中の得意だ」
 後ろにいる女の子から声がかかったのでそっちに向くと、お化けの服の採寸をしている最中だった。
「別府くん、女の子の服の採寸するのが得意中の得意なの……?」
 いかん、このままでは変態野郎の異名が欲しいままになってしまう!
「そうなんだ」
 だがしかし、『肯定した方が面白くなる』と思ったので肯定する。

8722/2:2007/07/16(月) 23:30:46 ID:yXiwkPRk
「別府くんらしいね」
 褒め言葉と見せかけ、貶されてると見た。
「とにかく手伝おう。で、俺はどうすりゃいいの?」
「ココとココ押さえてて。仮縫いだから、すぐほつれちゃうの」
 指された場所はおっぱいです。
「…………。任せろ!」
 色々思ったが、とりあえず優しくおっぱいをぐにゃりと揉む。
「……うう、タカシは女性のおっぱいを何の疑いもなく揉む」
 よくよく見ると、採寸されてる生徒はちなみでした。
「い、いや俺は言われた場所を押さえただけで! 決して乳を揉めて超ラッキーとか思ってない!」
「べ、別府くん、違う違うよ。押さえるのは肩! 胸じゃない!」
 しまった、よく見てなかったので間違った。
「よく考えるとそうだよね。おかしいと思ったんだ」
「……うう、どうでもいいけど、そろそろ揉むのやめて欲しい。……妊娠しそう」
 そして俺の手は、なんでいつまでもちなみのおっぱいを揉んでますか。
「や、これは違くて! 手が、手の野郎が勝手に!」
「タカシー、真面目にやって……」
 最悪のタイミングでかなみが顔を覗かせました。
「や、そ、その、これは、ええと、偶然がいくつも重なり合いまして」
「……どんな偶然が重なると、ちなみの胸をわしづかみするのかしらねぇ?」
「……わしづかみだけでなく、揉まれた」
 ちなみが余計なこと言ったせいで、かなみのこめかみが更にひくついた。恐怖のあまり、手が震える。
「あっ……た、タカシはこんな状況だというのに、まだ私のおっぱいを揉む。……恐るべし、タカシの性欲」
「タカシぃッ!!!」

「ふー、板貰ってきた……わわわ、すっごくリアルなお面だね! ……リアルすぎて、ちょっと怖いよ」
「自前です」
 かなみにべこんぼこんにされた結果、顔がすごいことになっているようで、板を貰ってきた女生徒に怯えられた。

873以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/16(月) 23:39:55 ID:no2Xb3to
>>872
ワロタwww



ちなみwwwwwwwwwwwwww

874以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/17(火) 00:24:58 ID:9ok6V5vo
>>872
タカシ馬鹿すぎワロタwwwwwww

875以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/17(火) 01:15:10 ID:EuyTtAkU
>>872
テラバロスwwwwwwwwwwww

876以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/17(火) 08:37:27 ID:7Z/cdw36
なんかこっちに良い脳汁が垂れ流されててワロタw
とにかくおまえらジ、GJなんだから!!

877以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/17(火) 10:31:04 ID:7Ak74p7c
なんという伏兵…
テラバロスwwwwwwwwwwwww

878本スレ>>112ツンデレと衣装交換したら〜:2007/07/17(火) 18:13:51 ID:NdbweEy6
「スカートってかなり涼しそうで羨ましいなぁ……」

……なんてうっかり友ちゃんの前で漏らした言葉が、今の事態を招いてるんだ。
自業自得なんて言葉もあるけれど、僕は別にこんな事をしたかった訳じゃ無いのに……まぁ、慣れてるけども。

そりゃあ僕はヒョロヒョロだし背も大きくは無いし童顔だよ。でもこんな事しなくても良いと思うんだ。
放課後の空き教室、茜色の空は二人の頬を、全身を朱く染める。
扉から覗いているレンズは……まぁ、置いておいて。

「ホラ二人とも! 罰なんだから早く始めなさい!」

外野が五月蝿いなぁ……でも今は反論出来ない。
まぁ昔から変わらない人だし、大富豪で負けた僕たちにそんな事は許されないんだから。

呆れ返りながらも僕は、目の前の凛とした彼女……いや、今は彼と言った方が適当な存在の手を取った。
ピクンと震える指先はしっとりしていて、やっぱり女の子のものだけれど。

「お兄様……やはり私達の愛は許されないものなのですか…?」

自分で放ってこれ程恥ずかしいと思った言葉は未だかつてない。
中学、そして今も演劇をしてきた僕たちでも、教室で、しかもお互いの制服を交換した状態でこんな事は経験が無い。
お互いの香りに包まれながら、その相手を愛している役だなんて―――

「……たとえ許されぬ愛であろうと…僕は構わない」

台詞と共にこちらを振り向く彼女は、真っ直ぐと僕を見詰めている。
ブロンドの髪を隠している彼女は、幼なじみであり演劇部の仲間である神野リナ…
やはり恥ずかしいんだろう。夕日に照らされるより紅く、頬が染まっている。

879本スレ>>112ツンデレと衣装交換したら〜:2007/07/17(火) 18:15:24 ID:cX3hIjsQ
交わる視線、僕達はそっと目を閉じて顔を近付け―――

「ハイ、カットぉ! 流石二人とも演劇部のエースねぇ♪」

―――互いにその場を飛びのいた。

「友子さんっ!? 何故私がタカシなんかと――!」
「ハイハイ。負け犬の遠吠えは無視しますよー」
「なっ! 大体罰ゲームにしては酷過ぎましてよ!? それもこんな男装など……」
「……更衣室で『こ、これがタカシの……(////)』とか言いながら別の世界に逝ったリナは何だったのかなぁ?」
「!? そっ、そんな事実はございませんわ! タカシも黙ってないで何とかおっしゃったらどうなんです!?」

二人のテンポの良い会話に割り込む程勇気も度胸もないんだけどなぁ……
なんて言える訳も無く、僕はリナを宥めた。
これ以上激昂すると、後の愚痴を受け止めなければならない僕が大変だからなぁ……

「まぁまぁ、確かに負けたのは僕達の落ち度だし……『負けたら絶対服従』は昔からじゃない?」
「それは……確かにそうかも知れませんが、でも…」
「制服も……リナの匂いがして好きだなぁ。スースーして涼しいし、落ち着かないけどね」
「なっ……(////) た、タカシのような変態に制服を貸す私の身にもなって頂きたいものですわ!
 大体貴方は男なのに女装して恥ずかしくありませんの!?」
「そりゃ女装は嫌だけどさ……慣れちゃったから」

そう、慣れというものはとても怖いもので、今はほとんど抵抗無く着れる。
……リナもそれは同じはずだけどなぁ

童話や神話を演じる事が多い中、その端麗な容姿と類い稀なる演技力をもつリナは、主役級を張る事が殆どだ。
つまり『王子様』という役が多く、彼女が男装した姿は幾度となく僕も目にしている。
……いや、シンデレラ役を演じた僕が言えた事じゃ無いって解ってるけれど。

880本スレ>>112ツンデレと衣装交換したら〜:2007/07/17(火) 18:16:55 ID:vbAoSs4k
「ほらほら、大丈夫よ二人ともバッチリ似合ってるから。やはり私の目に間違いはなかったわ!」
「似合う似合わないの問題じゃありませんわ!」
「はいはい。今は私がルールだから何を言っても無駄よん♪」

やっぱり凄いな友ちゃんは……
あのリナが良いように言いくるめられつつ弄ばれてる。
僕なら『お黙りなさい!』でシュンとしちゃうのに……

「まあとにかく! 今週は私に従って貰っちゃうわよ♪ 脚本は私が用意するから心配しないでね!」
「待ちなさい友子さん! 私はまだ……!」
「あ、演劇部の先生には私から言っておくから明日から放課後はソレ着て集合ね! それじゃ、二人とも宜しく!」
「こ、こら! 友子さん!?」
「ほら山田、五月蝿いのから逃げるわよ!」
「把握だお!!⊂ニニニ( ^ω^)ニニ⊃」ダダダダダ…

山田におぶさりながら物凄い速さで逃げて行く二人。うん、これもいつも通り。そしてこの後も―――

「タカシ! 貴方があの時カードをしっかり切っておかないから…!」
「それに何故私に階段がございませんの!? 納得いく説明をして頂戴!」
「ちょっと聞いておりますの!? 一週間もこんな事したくありませんわよ!?」

―――いつも通り。
これから一週間、どうなるんだろう?

勢いで書いた。続いてしまいそうだが反省は(ry

881以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/17(火) 20:36:35 ID:4zvwH3nQ
密かにこっちもデレ期だなwwwwww
素直に喜べんが…(規制だから)

8821/3:2007/07/21(土) 17:52:03 ID:M2dpIIBM
【ばくだんいわちなみん】

 いつものように登校すると、俺の机の上にでかい岩があった。回れ右して、廊下へ。
「……逃しません」
 机の上にあった物体が、ごろごろ転がってこっちに向かってきた。見ないようにしながら元来た道を走り、下駄箱へ。
「……帰ってはダメです。とうっ」
「げふぁ!?」
 靴を履き替えていると、後ろから全力タックルを腰に喰らう。
「痛い痛い痛い!? この若さで腰痛持ちになろうとは!」
 あまりの痛さに、登校してきた生徒がたくさんいるのも解さず下駄箱で転がりまわる。
「……ちょっと楽しそう。……私も。……ごろごろ」
 その隣で俺と一緒に転がる岩がひとつ。
「うわ、別府の奴また華丹路をコスプレさせてやがる」
「しかも一緒に転げさせるなんて……別府くん、鬼畜」
 俺への罵詈雑言を並べる通行人たち。俺が被害者だと言うのに、誰一人俺の味方をしてくれない。
「……普段の行いが出るというものです」
 したり顔の岩にでこぴんする。
「あぅっ」
「こんなところで転がってるとみんなの邪魔だから、こっち来なさい」
「……おでこをひりひりさせ、あまつさえ転がされるとは……タカシは鬼です」
 なんか言ってる岩をごろごろ転がして、誰もいない空き教室へ。
「で、この扮装はなんですか、華丹路ちなみ」
「……ばくだんいわ。……攻撃すると、爆発します。どかーん」
「そういうことを聞いているのではない。学校で、俺の机の上にいて、あまつさえ俺に攻撃を加えた理由を聞いているのだ」
「……ひょっとして、怒ってます?」
「怒りのあまりスーパー別府になりそうだ」
「……タカシが怒ると、実家がスーパーになると。……変な家」
 そういう意味ではない。
「とにかく、脱げ」
 ちなみの顔が赤くなった。

8832/3:2007/07/21(土) 17:52:24 ID:M2dpIIBM
「……タカシは私の裸を見たくて見たくて仕方がないと言う。……やれやれ、タカシはエッチでエッチで困る」
「おまえの貧相な裸を見たいなんて一言もいってない」
「……貧乳フェチが、何を」
 思わぬ反撃にうろたえる。
「ええと! とにかく、学生は学生らしく制服着ような。学生が岩なんて聞いたことないし」
「……じゃ、爆発して岩を分離します。……死ぬ可能性が極めて高いので、頑張って生き残ってください」
「え」
「……5、4、3、2」
 なんかカウントダウンが始まった。隠れるところ、隠れるところ!
「……1」
 右往左往している間にカウントが1に! 間に合わない! このままでは死ぬ!
「……どかーん」
 ものすごくやる気のない声とは裏腹な爆発が俺のすぐ目の前で起きて意識途絶というか気絶。

「……ふぅ、分離成功。……おや、人が一生懸命分離したというのに、タカシときたら気持ち良さそうに寝てます」
「…………」(気絶中)
「……音と光だけの、殺傷力ゼロの爆発だったんですけど……そんなので気絶するとは、さすがはタカシ。超ヘタレです」
「…………」(やっぱり気絶中)
「……つん、つんつん」
「…………」(頬をつつかれても気絶中)
「……完全に気絶してます、ね。……空き教室なうえ、もう授業が始まってるので、周囲に人はいません」
「……ん、んう……」
 うっすら目を開けると、ちなみが俺を膝枕して、ものすごく周りを見ていた。なに? 殺されるの?
「……ちゅ、ちゅーのチャンス、かも」
 ある意味、殺されるよりもすごいことをされそうだ。しかし、それは望むところなのでよし! 気絶続行!
「……き、気絶してます。だいじょぶ。気づいてないから、だいじょぶ。……じゃ、じゃあ」
 ちなみの顔が近づいてくる雰囲気を感じる。口をタコのように尖らせたいが、我慢我慢我慢。気絶。
 そして、いよいよちなみの唇が俺の……
「……ちゅ」
「ほっぺかよ!」

8843/3:2007/07/21(土) 17:52:45 ID:M2dpIIBM
「ふひゃっ!?」
 てっきり口に来るものだと思い込んでいたので、ほっぺに感じた柔らかい感触を堪能する前に起き上がりつっこんだら、えらく可愛らしい悲鳴をあげられた。
「お、起きてたの……?」
 ちなみの顔が見てて不憫になるくらい真っ赤になった。
「あ、しまった。……ええと、今現在起きているように見えますが、これは夢遊病みたいなもので、実際には気絶しているので引き続きちゅーをお願いします」
 そう言って再びちなみの太ももに頭を預ける。
「……ちゅーはしません。しようともしてません。タカシがさっき聞いたのは、幻聴の可能性が極めて高いです。脳の病院へ行くべきです」
 そう言いながら、ちなみは俺の頬をぎうぎう引っ張った。
「いていて、引っ張るない」
「……気絶してる人が喋るのはおかしいです。やっぱり脳の病院へ行くべきです。病院が嫌なら、今ここで私が診ましょうか?」
「ちゅーがお医者さんごっこに! 割と悪くない変更だ! よし、頼む!」
「……じゃ、ドリルをノコギリを探さないといけませんね」
「頭を開ける気ですね。死ぬゼ?」
「……死にたくないなら、タカシが気絶してる間に私が言ったこと全部忘れるコト」
「分かった。全部忘れた。『ちゅーのチャンス、かも』とか言ってない」
「……すっごく、覚えてます。忘れる気、ぜろです」
 再び頬をぎうぎう引っ張られる。
「いてて。分かった、忘れる。忘れるから、もうしばらく膝枕してて」
「……しょ、しょうがないです。取引なので、我慢します。……まったく、タカシは甘えん坊で困ります」
 なんて、優しく笑いながら俺の頭をなでるので、今が授業中なんてことも気にならなくなってきた。

 気にならなくても、実際に授業は行われていたわけで。
「……全部タカシのせいです」
「いや、そもそもお前がばくだんいわにならなけりゃ済む話では」
 鞄があるのに俺が教室にいないことを不審に思った教師と、物見高い生徒多数が連れ立って俺を探し回った結果、ちなみに膝枕されてる姿を目撃されまして。
 すごく説教された後、教室に戻ったら戻ったでみんなに生暖かい目で見られまくるし。ああもう。
「……まったく、タカシに関わるといつもいつも酷い目に遭います。タカシはきっと呪われてます」
「着ぐるみの呪いにかかってる奴に言われたくない」
「……呪われてません。タカシは失礼です。失礼な人はほっぺを引っ張られます」
 ぎうぎうほっぺを引っ張られた。そしてそれすらも燃料になるようで、生暖かい視線がさらに増してああもう勘弁。

885以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/21(土) 21:33:26 ID:9ok6V5vo
>>884
28282828

886以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/22(日) 16:56:50 ID:ZqZuvSTk
ちなみかわいいよちなみwwwwwwwwwwwwwwwwwww

887以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/24(火) 00:14:09 ID:GXKF.k16
ああ、こーゆーふんいきがいいな

888以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/24(火) 13:33:48 ID:O0fqrLFY
>>884
GJすぐるwwwwwwwww

889以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/08/04(土) 21:54:33 ID:oCc9cRRc
「はっ、はっ、はっ…」
今日は晴天、心地好い風が汗ばんだ身体を撫でる。
部活の練習が無い日、俺はこうして土手で自主トレという事でランニングしている。
「…あのさ」
併走する自転車から涼しげな声が聞こえた。
「なん、だ、か、ぐらっ」
走っている途中なのでまともに話せない、目線だけ横へ流すと金色の片目が見えた。
「なに頑張ってるの? レギュラーなんて無理なのに」
「無理、か、どう、かは、俺が、決め、るんだよっ……」
「ふーん……アモン、ハンドルお願い」
そのまま神楽はハンドルから手を離してだるそうに身体を反らす。
(全く、悪魔使いの荒いお嬢様ですね)
頭に直接響く声がした後、神楽の金色の右目が輝き、不安定に揺れていたハンドルが固定される。
「おま、え、も、苦労、して、るなっ」
(出来れば早く貴方とお嬢様が恋に目覚めてくれればいいんですがね)
神楽は人間ではない『何か』らしい。
色々聞いてみたが本人は知らないしアモンは何も教えてくれない。
ただ分かっているのは金色の右目にソロモン七十二柱の悪魔アモンが宿っている事。
そんでもってアモンが開放されるには俺と神楽が愛し合う必要があるらしい。
「アモン、お仕置き」
(あ、ちょっとお嬢様、イタタッタタタタ……)
ハンドルがぐらぐら揺れる、で、そのまま
「あ」
自転車が土手を踏み外した。
土手を結構なスピードで下っていく自転車、追いかけるが少しずつ距離が離れていく。
(落ちちゃいますって! いい加減お仕置きやめて下さいってば!)
「……」
「だっしゃぁあああああああ!」
間一髪、神楽の服の先をつかんで引き寄せる。
勢い余って神楽を抱いたまま尻餅をつくのと、自転車が落ちるのはほぼ同時だった。
「あ、あぶねぇ…神楽、大丈夫か?」
「…大丈夫、離して」
「ん、ああ、悪い」
ぱっ、と手を離すと何事も無かったかのように立ち上がり、神楽はこっちを見た。
「……」
「…? どうした?」
「……が…ぅ……」
微かに開かれた唇からよく聞き取れない声が聞こえた。
「アモン、自転車出して、帰る」
(はいはい、と)
水に沈んだ自転車がビデオの巻き戻しのように土手に上ってくる。
「なんだ、もう帰るのか?」
「タカシが構ってくれないし……っ!」
金色の輝きが一瞬薄まり、自転車は再度水面を盛大に揺らして沈んでいく。
「…アモン」
(少し『鎖』が緩みました)
「いい、もう一回」
再度自転車が浮上してくる、沈んだり戻ったり大変だな。
「…じゃ、今度」
何事も無かったかのように神楽は自転車に跨りそんな事を言った。
「どうせなら今からでも遊ぶか?」
「いい、これ以上居ると…」
(私が…イタタタタタ)
「アモン、煩い」
神楽はそのまま自転車を漕いでいく。
「アモンは何言おうとしたんだ?」
その後姿を見つつ、俺はそう呟いた。

オナってたらツンデレか微妙だしいつも通りの構成にならなかったからこっちで垂れてみる

890以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/08/04(土) 22:05:49 ID:aeWr1O6o
>>889
ツンデレだと思うぞ(俺は)
まあ何が言いたいかというと『萌えたハァハァ』

891以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/08/08(水) 22:32:04 ID:0i2G/ur6
>>889
ぜひ続きを所望したい

892以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/08/18(土) 02:01:13 ID:oCc9cRRc
アモン…ソロモン七十二柱の悪魔の一、四十の大軍を率いる地獄の侯爵。
過去、未来へ精通し、見通す。
また、詩の才能があり、そして人の仲を取り持つ能力に長けている。

ぱたん、と俺はオカルト研究部から借りてきた初心者向けの悪魔事典を閉じる。
オカ研の奴等は、そんな詳しくないの要らないからあげる。
とか言っていたが俺にはそんな趣味は無いので明日には返す事にする。
今日も一日頑張ろう、と、言う事で、俺はいつもの河原へ向かう。

「アモン、俺、レギュラーになれるかな?」
いつもの自主練を早めに済ませて俺と神楽は河原の芝生に腰掛けている。
(無理ですね、世界樹の枝にはそんな未来ありませんから)
「だから無駄なの、貴方は練習しても仕方ない」
うわぁ、アモンに否定されたら俺絶対になれないじゃないか。
(ですからね、私としては早くお嬢様と…アイタタタタ)
「アモン、しつこい」
しかしまあ、四十の大軍を率いる悪魔がみっともない物だ。
「ああ、そうだ神楽、映画でも見に行くか?」
あまりにも地獄の侯爵が可哀相なので話題を変えようと試みる。
「いい、ストーリーはアモンに聞く」
(教えませんよ、タカシさんとデートなんですから私としイタタ、絶対に教えませイタタタ)
「いいから行こうぜ、デートとか抜きで実際に見るのとストーリーだけ聞くのは絶対に違うからさ」
そう言うと、神楽は無表情のまま俺を見て、暫く固まった。
見詰め合う俺と無表情の神楽、何考えてんだか全然わかんねぇ…
「あはは…」
愛想笑いをしてみる、神楽の黒と金の瞳は変わらず…
「………っ、駄目!」
突然神楽が右目を押さえる、何があった?
「出てっちゃだめ! 怖いの! 分からなくなるのが怖いの!」
「か、神楽? 大丈夫か?」
流石に心配になった俺は神楽に手を伸ばそうとする。
が、その手は神楽自身の手で跳ね除けられた。
「やだっ、私に触らないで! もう放っておいて!」
いつもの神楽とは想像もつかない豹変振りに俺は驚く。
どうすればいい? 俺は……
「神楽…」
なるべく優しく、かつ抵抗されないように素早く、俺は神楽の肩を抱く。
「やめてよっ、あ、あ……ぁ…」
一瞬抵抗するが、すぐに神楽は大人しくなり、右目から手を離す。
「神楽、お前…」
「出てっちゃった……アモン……」
ボロボロと大粒の涙を流す神楽、その右目は漆黒に染まっていた。
「…分からない、怖い、自分がどうなるのか、タカシの事も、何も…」
膝を抱き寄せ嗚咽を漏らす、神楽の肩がいつもよりも小さく感じた。
「大丈夫」
そんな神楽を見た所為かもしれない。
「俺が、何でも教えてやる………できる範囲で…」
なんだか無意識にとんでもない事を口走ってしまう俺が居た。
「……本当に?」
未だに潤んだ目で俺を見上げる。
「ああ、できる限りは、な」
そうして安請け負いしてしまう俺だった。

>>889より、中二病オナニーなのでこっちに…
もう18なのに脳味噌は未だ中二病だぜフゥハハー

8931/4:2007/08/25(土) 08:09:40 ID:9umx3D7A
落ちてる…折角わいたからこっちに

ちょっと前のお題
・ちなみんのそこまで言って委員会

”タカシはどうしてあんなにバカなんだと思いますか?”

♪チャッチャッチャチャーラーラーラ

ツンちなみん”タカシの知能がミジンコ以下だから”
デレちなみん”でも、タカシは肝心なところではしっかりしてるよ”
ちなみん”タカシはもっと私の着ぐるみをほめるべき”

司会「…委員長ちなみんです…ツンちなみんさんは相変わらず酷いですね…」
ツン「…そんなことより…あなたたち二人は、ちゃんと質問に答えるべきです…」
デレ「…でも…タカシはやっぱり優しいし…(///)」
ちなみん「…折角…モンスターの着ぐるみ買ってきたのに…かわいいのに…」
ツ「…あなたたちは、この前タカシにスカートめくりされたのを覚えてないのですか…?」
デ「…でも…あれはタカシのいつものおふざけ…愛情表現?
  それに…タカシはいつもギリギリのところでやめてくれます…あの時だって、中までは見てないし…
  というか…私は別に見てもらったって…(////)」
ち「…むしろタカシは…モンスターちなみんにもっと欲情すべき…
  『モンスターちなみんです』『うわ、モンスターちなみんテラカワユス』『モンスターなのでタカシを襲います』『アッー』
  …ふふふ…完璧なのです…」
ツ「…あなたたちは…もっと真剣に考えなさい…大体、何ですかこの番組h」
司「…はい…では次のテーマに…」

8942/4:2007/08/25(土) 08:10:05 ID:9umx3D7A
”あなたはタカシのことをどう思いますか?”

♪チャッチャッチャ(ry

ツンちなみん”エロくて変態でどうしようもないただのバカ”
デレちなみん”私の最愛の人”
ちなみん”着ぐるみちなみんのエサ?”

司「…ちなみんさんは意味不明ですね…なんで『?』がついてるんですか…」
ち「…エサのような…そうでないような…とにかく、タカシは着ぐるみの前にひれ伏すべきです…」
司「…わけがわかりません…デレちなみんさんは…言い切りましたね…」
デ「…私は…タカシのためなら何だってできるよ…?」
ツ「…どうせ毎日エロいことを要求されるに決まってます…」
デ「…愛する者同士、当然なのです…むしろやってもらいたいって…ちょ、ちょっと、恥ずかしいけど…(///)」
ツ「…は、恥ずかしいどころの騒ぎじゃないですっ…!あなたは…もっと自分を大事に…」
デ「…何のために、大事にするの…?私は、タカシとの幸せなけ…結婚生活のために…(//////)」
ツ「…なっ…何を考えているんですか…!あ、あんなエロ魔人と…結婚だなんて…(//////////////////)」
司「…時間がないので…次に…」

8953/4:2007/08/25(土) 08:10:32 ID:9umx3D7A
”では、昨日のタカシからの告白の返事はどうするつもりですか?”

♪チャ(ry

ツンちなみん”そんなの…わからない”
デレちなみん”今すぐ入籍すべき”
ちなみん”次の目標は食虫植物ちなみんでタカシを捕獲”

ち「…消化液で…タカシの服を溶かして…うふふ…えへへ…」
司「…ちなみんさんは放っておきましょう…デレちなみんさん…いきなり入籍ですか…」
デ「…当然…愛する二人だから…両親も望んでいることです…」
ツ「…いくら幼馴染だからって…もっと慎重に考えるべき…」
デ「…でも、じゃあどうするの…?ここで何もしなかったら…タカシが他の女の子に…」
ツ「…で、でもっ…!そんなこと言ったって…」
デ「…昨日だって…ツンちゃんさえ邪魔しなければ…タカシを即拉致して役所に行けたのに…」
ツ「…でも…でも…タカシが私を好きだったなんてっ…!いきなりそんなこと言われても…(///////////////////)」
デ「…いいのですか…?タカシが、私の前からいなくなっても…」
ツ「……」
デ「…私は、絶対に嫌なのです…十何年も積もった私の想い…ちゃんと伝えたいのです…」
ツ「…でもっ…いつもあんなに酷いこと言ってるのに…私を好きになってくれるなんて…信じられない…
  それに…そんな、想いを伝えるなんて…もう顔を見られるのも…恥ずかしいよ…(//////////////////////////)」
ち「…モンスター着ぐるみなら…顔見えませんよ…?」
司・ツ・デ「!!!!!!!!」

8964/4:2007/08/25(土) 08:11:09 ID:9umx3D7A




ち「…モンスターちなみんです…がおーがおー…」
タ「ちょwwwwwww」
ち「…今からタカシを人質に…区役所に要求をしに行きます…」
タ「アッー!」

区役所にモンスターが出現して大混乱したのは省略

タ「…あれ、昨日の返事でよかったんだな?」
ち「…タカシが懇願するから…仕方なく、です…(///)」
タ「すごく嬉しいよ…ちなみの顔が見えないのが残念だけど」
ち「…っ!…モンスターと結婚して喜ぶなんて…変態…(////)」
タ「いいよ変態でも。こんなかわいいモンスターならな」
ち「(//////////////////)」

ち(明日は…かわいい食虫植物ちなみんで…初夜…?////////////////)

897以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/08/25(土) 09:50:40 ID:SCfICmf6
>>896
GJwwwwwww

だが、食虫植物ちなみんは逆にタカシに食べられちゃうんだよな?

8981/4:2007/09/17(月) 14:48:35 ID:PWrLEhZo
【ツンデレに惚れ薬を飲ましたのに効果がないようです】
 迷子の爺さんの道案内をしたら、礼に奇妙なカプセルをもらった。
「この薬を飲ませると、どんな娘っ子でもたちまちアンタにほの字じゃて。ひっひっひ」
「ボケ老人の戯言につきあうのも前途ある若者の務めなので、にっこり笑いつつも聞き流そうと思った」
「本当じゃっ! まったく、近頃の若者ときたら……」
 なんかにゃむにゃむ言われたが、それでも一応薬を貰った。研究所に勤めていると叔父さんに薬の成分を調べてもらった結果、本当の本当に惚れ薬らしい。
 さて、問題は誰に使うか、だけど……どーすっかな。
 学校への道すがら、そんなことを考えながらカプセルをお手玉してたら、手が滑って前方に大きく弧を描いて飛んでいった。
「ヤクイ! いわゆるヤバイという意味合い! だがしかし“素晴らしい”“おいしい”という意味ではないので要注意!」
 慌てて手を伸ばすが、指に当たって弾かれ、さらにまずいことに曲がり角から人影が!
「うん? タカシじゃない。何やって……んぐっ!?」
 角から現れた人影──かなみは、飛んできたカプセルを飲み込んでしまった。
「あ、あーあー、あー」
「……ぷはぁっ。ちょ、ちょっと、なに、なんなの!? なに飲ませたのよ!」
「精液」
「んなわけあるかぁっ!」
 思わず飲ませたいものを言ったら怒られた。
「いや、実はほ……」
 いや待て。惚れ薬を飲ませた、なんて言ったら……
 ほわん、ほわん、ほわわわ〜ん(想像中であることを示す効果音)
「実は、誤って惚れ薬を飲ませちゃったんだ。えへ、ごめりんこ」
「絶対死なすっ!」
 その日の新聞には、俺が惨殺死体で見つかったという記事が載っていたという……。
 ほわん、ほわん、ほわわわ〜ん(想像を終えた事を示す効果音)
 いけない、大変いけない! ルナ先生と同じくらいいけない! 真実を教えたら、きっと死ぬ。
「ほ? なによ」
「ほっけが食べたくなる薬」
「んな薬ないっ!」
「いや、液体状のほっけを飲みたくなる薬だから」
 想像したようで、かなみは口元を押さえた。

8992/4:2007/09/17(月) 14:48:55 ID:PWrLEhZo
「……アンタ、悪食はほどほどにした方がいいわよ」
 別に俺が食べたいわけではない。まぁ、無難に風邪薬だということにしておく。
「ふぅん。アンタみたいなのでも、風邪ひくのね」
「俺のような健康優良児でも、ということにしておこう。他の風邪ひかない種類、いわゆる○○とハサミは使いようの○○と同意のモノについては考えない方向で」
「……そこまで言ったら、もう言ってるも同然じゃない」
 そう言ってかなみは苦笑した。
 ……んー、しかし、惚れ薬らしいのに、普段と別段変わりないなあ。てっきり、
『タカシきゅん、ちゅきちゅきー♪ ちゅっちゅしてー♪』
 とかなると思ったのに。いや、別にそうなってほしい訳ではないけど。つーか、想像したら悪寒が。
「ところでさー、今日の授業……あれ、アンタなんか震えてない?」
「気のせいだぞ、かなみたん」
 しまった、想像の余波が俺の言語中枢に。
「かなみたんー? なに、急にあたしのことラブラブな感じで呼びたくなったの?」
 かなみはいやらしい笑みを浮かべ、俺の腕を自分の肘でツンツンつついた。
「うん」
 もちろんそんな訳はないのだけど、仮に惚れ薬の効果が出ているのであれば、きゃっきゃうふふな感じで受け答えするだろう。どうだ?
「はー……最近暑いしねぇ」
 ちっともきゃっきゃうふふじゃない。熱中症患者扱いだ。やっぱ惚れ薬じゃなかったのかなあ。おじさん、使えねー。

 学校の帰り、叔父さんが勤める研究所に寄る。
「おじさん、惚れ薬の効き目ゼロだったぞ。このヤブ医者め!」
「いや、おじさんは医者じゃなくて研究者なんだけど……でも、あの薬は本当に惚れ薬だったんだけどなあ」
 叔父さんはしきりに首を傾げていた。
「うーん……まぁ、薬を飲んだ子が既にタカシ君のことが好きだったら、効果がなくても仕方ないんだけどね」
「それはない」
 即答する俺に、叔父さんは苦笑を浮かべた。
「それくらいしか、効かない理由が浮かばないんだけどね……」
「それは、おじさんがヤブ医者だからだぞ?」
「いや、だからおじさんは医者じゃなくて研究者で……」
 なんかうにゃうにゃ言ってる叔父さんを放って、研究所を出る。

9003/4:2007/09/17(月) 14:49:19 ID:PWrLEhZo
「かなみが俺を、なぁ……いや、ないないない」
「何の話?」
「うあっ!?」
 独り言に答えるように、角からかなみが顔を出したので、びっくりした。
「……なーに驚いてんだか」
「いや、誰だって角から急に頭の両端から昆布垂らした奴が現れたら驚くだろ?」
「昆布違うっ! 髪! ツインテール!」
「そう怒るなよ、はるぴー」
「かなみよっ!」
 すごく怒られた。
「……ったく。ところでさ、風邪、治ったの?」
「?」
「なに不思議そうな顔してんのよ……ま、その顔見たら治ったみたいね」
 風邪……? ……あ、そういや今朝、そんな話したような。
「なんだ、心配してくれたのか?」
「べっ、別にアンタなんかを心配なんて……」
「勘違いしないでよねっ! 心配なんてしてないんだからねっ!」
「どやかましいっ!」
 超怒られた。
「はぁ……で、帰らないの?」
「最近俺んちの近所に頭の両端から昆布垂らしてる変な妖怪が住み着いたようで、帰るの怖いんだ」
「それあたし! 最近じゃなくて昔っから住んでる! 昆布じゃなくて髪! つか変な妖怪言うなっ!」
 いっぱいつっこまれた。
「んじゃ帰るか、かなみ」
「うう……髪型変えよっかな」
「いやいやいや、それダメ! 禁止! 貧乳+ツインテールの黄金コンボを崩すと、かなみの価値なんてあとは八重歯くらいしか残ってないぞ!?」
 無言でさっくり目を突かれたので、きっと気に障ったのだろう。
「うおお……なんか出そう。ビームとか」
「出るかっ! もー怒った、絶対髪型変える!」
「待て待てWait! ダメですダメなのです! そんな可愛いのにもったいないと思う人がちらほら!」

9014/4:2007/09/17(月) 14:49:39 ID:PWrLEhZo
「……例えば、誰?」
「う」
 どこか期待を込めた視線を俺に向けるかなみ。
「う、じゃなくて。誰よ、可愛いって思ってる人」
「や、その、……ほら、分かるだろ? 得意の第六感を駆使してなんとなく、ほら、空気読むとか、な?」
「分かんないわねー。だれ、だれ? ほれ、言ってみ?」
 かなみはにやにやしながら俺の腰を肘でつついた。絶対分かって言ってやがる。
「言わないと、髪形変えちゃうかもねー」
「俺! 俺様! オレサマ オマエ マルカジリ!」
「うっきゃあああああ!?」
 かなみの頭をかじったら悲鳴を上げられた。
「食べるなっ!」
「いや、昆布が……」
「もうそのネタはいいっ! うう……帰ったら頭洗わないと」
「し、失礼な! 俺の口内が汚れていると!? 怒り心頭、オレサマ オマエ マルカジリ!」
「うっきゃああああ!」
 かなみの頭をかじったらまた悲鳴を上げられた。
「だから、食うなっ!」
「これを専門用語で天丼と言います」
「どやかましいっ!」
 怒られたが、かなみの頭をかじることによってうやむやにすることに成功。ふふ、我ながら冴え渡る頭脳に恐怖すら覚えかねない。
「……しっかし、アンタがそんなにツインテール好きとは知らなかったわ。うりうり」
 うやむや失敗。かなみはニヤニヤ笑いながら自分の髪を持ち、髪の先で俺の頬をこしょこしょした。
「うぐぐ、毒がまわる」
「毒なんてないっ! ……あ、そか、照れ隠しね。なに、コレ好きなの?」
「や、そ、そんな好きでは? ない? 感じ?」
「こしょこしょこしょこしょ」
「あ、ああ、あああ……」(恍惚)
「うわ、面白……もっとやろ」
 新しい性癖を目覚めさせられた。

902以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/09/17(月) 16:07:38 ID:4EuvA53s
バラモスwwwww

903以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/09/17(月) 18:06:26 ID:jXc1YPrs
これはいいwwwwwwwwwwwwwwwww
ワロモエスwwww

904以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/09/18(火) 09:57:14 ID:ZMLRXTZg
バラモスwwwww

905以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/09/18(火) 22:17:16 ID:ukYncMGo
これはいいwwwwwwwww

906以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/10/04(木) 20:46:37 ID:AWGp6ReY
ツンデレさんがいつものように「作りすぎた」弁当を持ってきたので
男が「お前、食材はちゃんと余らないように準備しろよ。何なら俺が料理教えてやろうか?」って言ったら
「何よ!料理くらいあんたに教わらなくったって…」とツンデレさんが怒ったけど
「じゃ今日学校終わった後にお前んちでな」って勝手に話を進めるんだ。
そしたらツンデレさん、え、え、え!?タカシがあたしの家に来るの!?きゃーきゃー!!
急いで先に帰って部屋をきれいにして、晩ごはんの準備して…ああそうか、料理を教えに来るんだった。えへ♪
それからそれから、普段着かわいいのあったかな?タカシが来る前に着替えなきゃ!
んで、どうしよう…タカシ泊まったりするのかな…?そしたら、布団がないからって言ってあたしと一緒に…
え?うそ?もしかして、タカシとあたしが今夜結ばれちゃったり!?きゃーーー!!!
まで妄想したところで、食材が余らないように料理を教わるんだから
それだと次の日から弁当作ってくる口実がなくなることに気付いたツンデレさん。
どっちをとるか悩んでウンウンうなってると
「おい、かなみ?気分悪いのか?料理はまた別の機会に」なんて男が言うから
「ば、バカ!今日で、今日でいいわよ!あんたが言い出したんだからちゃんと来なさいよね!」
って勢いで言ってしまって、結局男がツンデレさんの家に来ることに。
嬉しいの半分困ったの半分で悶えてると、一部始終をこっそり聞いてた友人さんに
「あら、明日から堂々と作ってこれるじゃない、愛妻弁当」って言われて大爆発。

ちなみに家では料理を教わってるはずのツンデレさんがトロトロにとろけるまで料理されたそうな。

907以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/10/04(木) 21:38:13 ID:S/pRDFOg
いいww大爆発wwwww

908以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/10/04(木) 21:41:26 ID:cXf7pZIo
つられて爆発したwww

909以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/10/04(木) 21:57:23 ID:0Mw94D8o
最高だwwwwwwwwwww

910以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/10/05(金) 12:01:20 ID:AWGp6ReY
ツンデレさんと二人三脚組むことになって
「…何で私がよりによってキミと…最悪…」と不機嫌そう。
「くじ引きなんだからしょうがないだろ。まあちなみ体弱いし、ケガしなければいいからゆっくり走ろうな」
って男が気を遣ってあげたのに、ツンデレさんはますます不機嫌になって
「…手抜き…よくない…やるなら全力でやるべき…」
ということで公園で二人三脚の練習をすることに。
それでもやっぱり運動神経がないツンデレさん、毎回足がもつれてこけるのを男が抱きとめてあげるんだが
37回目にさすがの男も「…ちなみ、わざとこけてるだろ?」とあきれると
「べ…別に…キミの走り方が…悪いから……それより、キミこそ…わざと私の体に触ろうとして…えっち」
と、口が減らないご様子。ムッときた男は38回目にツンデレさんがこけたときに思いっきりギュッと抱きしめて
「ちなみにえっち認定されたからむしゃくしゃしてやった。反省はしている」って言ってやったら
「…タ、タカシはえっちすぎる…最早犯罪者…えっち…変態…」
と懲りる様子もないから、それから男は日が暮れるまでこけるツンデレさんを抱きしめ続け、
ツンデレさんは日が暮れるまで男をえっちと罵り続けた。

本番の日、ツンデレさんは3歩目でこけたので、男はツンデレさんをいつものように抱きしめたままゴールしたら
体育祭の実行委員会がなぜか用意していた特別賞のペアの指輪をもらったので、全校生徒の前で別の意味でそのままゴールイン。

911以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/10/05(金) 22:21:21 ID:DgBqUx0I
これはwwwwww

912以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/10/06(土) 11:19:38 ID:0CWtVtII
久々に覗いてみたらなんというwwww

913以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/10/06(土) 11:32:19 ID:ukYncMGo
これはいいwwwwwwwwww

914以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/10/06(土) 15:38:12 ID:S/pRDFOg
夜はツンデレさんの下の入り口にゴールイン、と。

ターン

915以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/10/12(金) 16:16:07 ID:sATU/D1A
規制に巻き込まれたのでこちらに。

本スレの>313
お嬢はバナナが大好きです

『…タカシさんはいらっしゃいます?』
「あ…はい。」
『これは…バナナ、というものですよね?本に書いてありました。』
「はい、そうですよ。何の本をお読みに?」
『たしか…××××(自主規制)』
「…。と、取りあえず、お召しになられては?」
『ええ…。こうやって皮をめくるのですよね?』
「はい、とても美味しいと思いますよ。」
『何だか、少し黒ずんでいますね。食べられるのですか?』
「少しくらい黒いほうが良いのですよ。」
『…では、食べてみますね。
…硬い…ですね、これ、本当に食べられるのですか?…変な味です…。』
「そのうち、慣れますよ。」
『根元まで食べないと駄目でしょうか?』
「いえ、お好きなようにしてください。」
『タカシさんは、根元まで食べて欲しいですか?』
「…え?…あ、はい、美味しいと思うので。」
『…こ、こうですか?』
「…お嬢様…咥えたりして、遊ばないで下さい…///」

こうですか?分かりません><

9161/4:2007/12/02(日) 18:39:33 ID:xHdu/sHc
【成り行きでスク水を着ることになったちゅんでれ】
「娘よ、深い意味は全くないが、スク水を着てはどうかな?」
 気のせいかもしれないが、近頃小学生の娘が父である俺をまるで犯罪者か何かでも見るかのように見る。
「……父はなぜ捕まらないのだ?」
「警察に知り合いがいるからじゃないか?」
「やはり裏に手を回していたか……現行犯でなければ無理か」
 気のせいではなく、娘の中で俺は凶悪犯に仕立て上げられているようだ。
「冗談、冗談だ、娘よ。父に警察官の知り合いはいない。父は善良なる小市民であり、悪行を嫌う正義の人であるからして、捕まっていないのだ」
「しかし、父は娘である私に色々色々卑猥なことをしているだろう」
「し、失敬な! 卑猥な行為など一度たりともしたことない! せいぜい娘が風呂に入ってる所をこそっと覗……げふんげふん、見守ったり、一緒に寝る際、ばれないようにこそっと触っ……げふんげふん、異常はないか触診するだけだ!」
「耳障りのよい言葉にしたところで犯罪は犯罪だぞ、父」
「お、誤魔化されないか? 流石は娘だ、偉いぞ。はっはっは」
 笑いながら娘の頭に手を置き、わしわしと撫でる。
「何を笑っているのか、この父は……」
 はぁ、と大きく息を吐く娘だった。
「それで、ええとなんだったか……ああそうだ、スクール水着だったな。しかし、随分と季節外れだな、父」
「いや、深い理由はないのだが、強いて言うなら、父はスク水が見たいのだ」
 娘は呆れたように頭を振った。
「なら、水着だけ見ればいいだろう。何もわざわざ私が着る必要もあるまい」
「馬鹿者! 水着単品に何の魅力があろうか! スクール水着+つるぺた娘で始めて輝く何かが現れるに決まっているだろう! その程度、父の娘であるなら理解しておけ!」
「こんなことで怒られるのは、私くらいだろうな……」
 どこか達観したような顔つきで窓の外に目を向ける娘だった。
「とにかく、父はスク水を装着した娘を見たいのだ。着てくれないと仕事辞めるぞ」
「私の知ったことか。辞めて飢え死にするがいい」
「嫌だあ、飢え死には嫌だあ! できれば腹上死がいい! 説明しよう! 腹上死とは」
「いい。知ってる。喋るな。……まったく、誰か父を介護してくれないものかな」
「はっはっは、なかなか機知に富んだジョークを言うなあ、娘よ」
「私はいつだって本気だが」
 冗談だといいなあ。
「まあ冗談はともかく、娘がスク水を着てくれないと仕事がはかどらないのだ。どうか着てはくれまいか?」

9172/4:2007/12/02(日) 18:39:53 ID:xHdu/sHc
 スク水を着てくれたら仕事もやる気が出るかと思い、そう言ってみる。
「仕事……? なんだ、仕事に関係があるのか。それなら最初から言え。着てやろう」
「やった! 着て着て!」
 踊りながら引き出しを漁り、取り出したスク水を娘に渡す。
「いちいち踊るな、鬱陶しい」
「む、すまない。父は嬉しいと、つい踊ってしまうのだ。喜びが体の外に漏れ出す性質なのだ」
 そう言いながらも、父の体は踊るのを止めようとはしなかった。
「だから、踊るなと言っている!」
 叱られたので、体育座りで娘が着替えるのをじぃーっと待つ。しかし、いつまでたっても娘は着替える気配を見せなかった。
「うはうは生着替えショーはまだか、娘?」
「出てけ」
 部屋から追い出されてしまった。廊下で暗がりをじっと見つめて待つ。数分の後、暗がりが得体の知れない何かに見えてきたところで、娘から声がかかった。
「いいぞ、父」
「む、娘! 暗がりに何かが潜んでいるという想念が父を捕らえて離さないのだ! 助けて!」
 ドアを開け、そのまま娘の足元に滑り込み、すべすべの足にすがりつく。
「触るな」
 お腹を思い切り踏まれた。痛い。
「いたた……娘よ、手を出すのはよくないことだ。気をつけよ」
「足だ、問題ない」
「娘よ、父が言いたいのは手か足かではなく、暴力全般はよくないと……」
 視線を足から上に向けた瞬間、言葉を失ってしまった。
「……父? どうした」
「あー……いや」
 一体なんと説明したものだろうか。そこにあるのは確かに娘がスク水を着ただけのモノなのだが、それだけのモノがどうしてこんなにも心惹かれるのか。
 やはり乳か? 膨らみは一体どこに消えたかと思わんばかりの平らさを誇る胸部が父の心を惹き付けて離さないのか? それとも……
「や、その、……とてもよく似合うぞ。流石は父の娘だ」
「ふん。褒められたところで、全く嬉しくもない」
 そう言いながらも、娘の頬は少しだけひくついていた。
「うん、可愛い可愛い。流石は自慢の娘、どこに出しても恥ずかしくないな」
「まったく、何を言っているのか。親馬鹿にもほどがあるぞ」

9183/4:2007/12/02(日) 18:40:16 ID:xHdu/sHc
「仕方ないだろう、可愛いのだから」
 娘の黒髪をすくように、頭をゆっくりなでる。
「む……こ、子供じゃないんだ、こんなことやめよ」
 言葉とは反して、娘は満更でもなさそうに目を細め、俺のされるがままに頭をなでられていた。
「いやいや、小学生は立派な子供だと思うが」
「精神的な話だ。私の心は成熟していると思うが」
「成熟、というか、侍みたいな口調だけどな」
「……父のせいだぞ。父がそんな口調だから、私に移ったのだ」
「父はそんな口調じゃないもそよ?」
「父が急に安っぽいキャラづけを!?」
「娘も語尾に“にょ”とかつけるもそ」
「断固断る。父もそれやめよ」
 少し残念。
「……それで、いつまで私の頭をなでているのだ?」
「あ」
 言われて気づいたが、ずっと娘の頭をなでていた。
「確かに、二人差し向かいで頭なでるのは変だな。よし娘、ここに座れ」
 その場にあぐらをかいて座り、膝の上をぽんぽん叩いて娘を促す。
「そ、そういうことではなくて、頭をなでることを……」
「ほれ。な? 座れ?」
「……しょ、しょうがないな、父は。……特別だぞ?」
 娘は頬を染め、恐る恐る俺の膝に腰を下ろした。ほにゅんとしたお尻の柔らかさが脳髄を刺激する。ちょっと狂いそう。
「ち、父? どうした? 何か危ない薬に手を出してるのか?」
「だ、出してない、父は出してないぞお……」
 父性から誘ったものの、性の欲が顔を出しそうで怖すぎる。こんな時は沈静呪文だ! 俺は父俺は父俺は父。
 ……よし、大丈夫。もうこれで完全に父モード。
「父、お尻の下に何か固いものがあるのだが……これは何だ?」
 ちっとも父モードじゃねえ。最低だ、俺。とにかく、今はこの状況を回避せねば!
「む、娘よ。ちょっとだけどいてはくれないだろうか」
「むぅ……なんだろうな、これは」

9194/4:2007/12/02(日) 18:40:38 ID:xHdu/sHc
 何も知らない娘は、俺の膝の上で8の字を書くようにお尻を動かした。
「あー」
 そんなことをされたら、もうダメです。
「きゃうっ!? ななっ、何かお尻に挟まった、挟まったぞ!?」
「oh」
「ohじゃないっ! ち、父、なんだこれは、一体何があるのだ?」
 お願い、聞かないで。
「熱くて、硬くて、……なんだかドクンドクンと脈打ってるぞ?」
 お願い、細かく描写しないで。
「……ん? まさか、……まさかまさか」
 お願い、気づかないで。
 しかし、俺の願いも届かず、娘は大きく大きく息を吸い込んだ。
「……ああ父は娘である私を性欲の対象として見るッ! なんという星の下に生まれてきてしまったのだろうかッ!」
 部屋が震えるほどの大声で、娘は言い放った。間違いなく隣近所まで届いているだろう。明日、どんな顔をして挨拶すればいいと言うのか。
「む、娘よ、そういったことは大声で言うのはどうかと父は思うな。そ、それにな、父は娘をそんな対象として見てないぞー?」
「じゃあ私のお尻の下にある固いものの説明をせよっ!」
「別次元からテレポートしてきた宇宙熱源棒、もしくは地中から迷い込んできた巨大モグラ」
「……じゃあどいて確認してみよう」
 腰を上げようとする娘の肩に手をやり、必死で制止する。今どかれると、何かがぴょこんと持ち上がること請け合い!
「ち、父が悪かった。だから、どくのだけは勘弁願いたい!」
「……新しい靴が欲しいなぁ」
「買う買う、買ってやる」
「それから、パフェ食べたいなぁ」
「分かった。次の休み……あ、締め切りが」
「……さて、そろそろどくか」
「次の休日に食べに行こうなあ! 楽しみだ、ああ楽しみだ楽しみだ!」
 半ばヤケクソにそう叫ぶ。うう……今日から徹夜だ。
「……ふう。仕方ない、それで手を打ってやろう。私に感謝するのだな、父」
 起こしかけた腰を再び下ろし、娘は俺に体を預けた。そして肩越しに振り向き、にっこり笑った。
 その笑顔を堪能している間にも、俺は必死で頭の中で数式を並べ、冷却に全力を尽くしているのだった。

920以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/02(日) 21:06:28 ID:kUMesBK2
この親子大好きwwwww

921以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/02(日) 21:46:07 ID:7Hl77m7I
バカ親父自重しろwwwwwwww

922以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/02(日) 23:10:47 ID:mIalGx/U
相変わらず親父バカ杉ワロスwwwwwwwwwww

923以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/04(火) 17:59:20 ID:YcjNKYaI
ペドwwwwwwwwww

924以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/04(火) 20:05:52 ID:Chh4E.K6
馬鹿さ加減がなんともwww

9251/6:2007/12/04(火) 21:53:16 ID:edJWmw8k
【ツンデレに耳かきしてもらったら】

 居間でテレビを見てたら急に耳が痒くなったので、耳掃除をする事にする。
「マスターが自身の耳孔を棒状の凶器で貫こうとしている現場を目撃。とてもよい光景なので、録画しておきましょう」
 奥で家事をしていたアンドロイド、ヒナタがやってきて嫌な事を言う。
「違う。これは耳掃除と言って、耳を掃除してるの。貫こうとはしてない」
「じゃあ貫いてください」
「なんで!?」
「そうすれば、きっと胸がすく思いとやらを感じられるに違いないという確信にも似た思いがするヒナタなのです」
 こいつは俺をサポートするためのアンドロイドなんだけど、どうも俺を小馬鹿にしている節がある。
「もういい。出てけ。俺は静かに耳掃除したいのだ」
「それなら、ヒナタがしてあげます」
「え、マジ!? やたっ、鉄面皮の皮肉娘とはいえ、一応は女なので膝枕の耳掃除に憧れる思春期の青年としては嬉しい感じ! やってやって!」
「お任せください、マスター。このような感じで行います」
 耳かきを渡すと、ヒナタは視認できないほどの速度で何度も虚空を突いた。
「その速度でされると、一緒に脳まで掃除されそうですが」
「大丈夫、一瞬で仕留めて見せます」
「仕留めんな! 誰も殺してくれなんて頼んでない! 耳掃除してほしいの、耳掃除!」
「面倒ですね」
「おまーがしてやるって言ったんだろーが!」
 こいつといたら脳の血管切れそう。
「マスターの血圧が160に急上昇。少し危険だと報告します」
「えっ、そんな機能まであるのか? すごいな、ロボだけあって機能が充実してんだな」
「まぁ、カンですが」
「…………」
 こいつ嫌い。

9262/6:2007/12/04(火) 21:53:39 ID:edJWmw8k
「どうしました、マスター。これほど綺麗で聡明、完全無欠なアンドロイドが側にいるというのに不機嫌そうですね」
「おまいが言うところの美点全てが、根性悪ひとつで消されるけどな」
「美点がない人間は言うことが違いますね」
 こいつすごく嫌い。
「も、いい。自分で耳掃除するから、耳かき返して」
「否定。ヒナタの仕事を取らないでください。ヒナタが行います」
「ダメだっての。おまいがすると、脳みそまで一緒に掃除するだろうが」
 ヒナタの持つ耳かきを取ろうと手を伸ばすが、ガードされ奪えない。
「大丈夫です、ヒナタを信じてください。マスターの信じるヒナタを信じてください」
「おまいのことなんて1mmたりとも信じてねーっ! そんなパクリ名セリフ言われても心動かねーっての!」
 叫びながら耳かきを引っ張るが、女の力とは思えないほどの力で握られており、取れない。
「ぐぎぎ……おまえ、すげー力だな。かの有名な妖怪、ゴリラ女か?」
「アンドロイドですので、多少は力持ちです。が、マスター相手でしたら普通の女性程度の力で充分でしたね」
「あっ、カッチーンと来たぞ! 今のセリフに男としてのプライドが刺激されたぞ! もー何が何でも奪ってやる!」
「ヒナタの唇を、ですか。マスターは気持ち悪いですね」
「言ってねーっ! 気持ち悪い言うなっ! 誰がおまいみたいな性悪ロボ子とキスしたいなんて思うか!」
「…………」
 ヒナタは無表情なまま耳かきをぐいっと引っ張った。すると、耳かきを掴んでいた俺は、釣られた魚のごとく空中を飛んでいた。
「おや? どうして俺は空にへぶっ!」
 そのままの勢いで顔面から壁に激突する。したたかに鼻を打ちつけ、とても痛い。
「……ったあ〜! 何しやがるこのポンコツ!」
 鼻を押さえながらヒナタに向き直る。
「ヒナタのような見目麗しいアンドロイド相手にキスしたいと思わないなんて、マスターは異常ですね。一度脳洗浄をお勧めします」
「死ぬわっ! 何度も言うが、おまいみたいなのとロボと、どうしてキスなんてしようと思うかね。まぁ、マルチみたいな可愛いはわわっ娘なら考えないでもないけど」
「はわわ」
「…………」

9273/6:2007/12/04(火) 21:54:00 ID:edJWmw8k
「はわわ」
 無表情のまま、淡々と“はわわ”という言葉を羅列するヒナタ。
「マスターは私の萌え動作に心を奪われた様子。必ずや、キスしようとするに違いありません。マスターの要望とは言え、とても嫌だと感じずにはいられないヒナタです」
「おまいは分かっちゃいない……何も分かっちゃいない! “萌え”とはいわば、心の泉から湧き出る雫! そんな模造品で俺を満足させるなんて不可能だ!」
「こういった話題になると、マスターは途端にハキハキ喋りますね」
「…………」
「とても憮然としている顔に満足したので、耳掃除してあげます。さ、横になってください」
 その場に正座し、ヒナタは膝をぽんぽん叩いた。ここに寝ろ、ということらしい。
「耳を抉るのか?」
「それがマスターの望みとあらば、やぶさかではありません。掘削用ドリル取ってきますね」
「待って取りに行かないで抉るのノー! 普通にしろ、普通に! いいか、痛いこと禁止だぞ! 泣くからな!」
 恐る恐るヒナタの太ももに膝を乗せる。うっ……こいつ、ロボのくせに人みたいに柔らかいな。ふにふにしてる。
「……マスター、ヒナタの太ももに顔をこすりつけるのはおやめください」
「しっ、してないぞお、俺はすりすりなんてしてないぞお!?」
 本当はしました。気持ちよかったです。
「おかしいですね。マスターの表情、声の調子、発汗、動悸、全ての要素が嘘と告げています」
「なっ、何ぃっ!? そ、そんなことまで分かるのか!?」
「まぁ、カンですが」
 なにこの適当な機械。で、なんで俺は何度も騙されるのか。
「しかし、マスターの反応を見る限り、ほぼ確実に嘘ですね」
「……ああそうさ、嘘さ! したさ、ヒナタのふっにふにの太ももにすりすりしたさ! ははっ、笑うなら笑えよ! 哀れな俺を笑うがいいさ!」
「ヒナタには表情を作る機能はないので、笑えません。なので、声だけで笑ってあげます。ははははは」
 無表情ではははと声をあげるヒナタ。なんだかとってもムカツク。
「さて、それでは耳かきをします。神への祈りは済みましたか?」
「え、そんな危ないことなの?」
「ヒナタに搭載された最新式コンピュータによると、43%の確率で成功すると出ました」

9284/6:2007/12/04(火) 21:54:22 ID:edJWmw8k
「なにその低い数値!? やめて耳掃除やめて!」
「大丈夫、残りは勇気で補います」
「なんか聞いた事あるセリフですよ!? ていうかそこまでして耳掃除してほしくないしやめてやめてやめて!」
「がががーがががーがおがいがー」
「人が生きるか死ぬかの瀬戸際にへったくそな歌を歌うとな!?」
「…………」
「おや、機嫌を損ねましたね? 耳かきの動きが急に乱雑になりましたよ? ていうかホントすいませんやめてください死にますもう死にますからひぎゃあああ!」
 あまりの恐怖に気絶。

「……マスター、起きてください。マスター、起きてください」
「…………」(気絶中)
「起きないと、脳に電極を刺して強制的に起こします。3、2、1」
「起きた!」
「……ちっ」
「ちって言った! 刺す気だったよこのロボ!? ていうかなにその手のでっかい電極!?」
「気のせいです」
 気のせいとか言いながらヒナタは巨大な電極を投げ捨てた。隠す気ゼロじゃん。
「マスター、掃除完了です。ぴっかぴかになりましたと宣言するヒナタです」
「ん? ……おお、耳がすっきりしてる!」
「奇跡とはこのことを言うのですね」
 奇跡が起きないと無事じゃない耳掃除なんて聞いたことない。
「過程はともかく、耳掃除してくれてサンキュな。もう頼まないけど」
「マスターの感謝を確認。と同時に、“モウタノマナイケド”というノイズも確認。ノイズを記憶から消去」
 なんて都合のいいロボなんでしょう。
「マスターの望みを叶えられたヒナタは、素晴らしいアンドロイドだと自画自賛します。自画自賛モード発動。偉い偉い」
 自分で自分の頭をなでる変なロボ。表情は変わらないが、どこか満足そうだった。

9295/6:2007/12/04(火) 21:54:47 ID:edJWmw8k
「変なのでやめなさい。なでなでくらい、俺がやってやるよ」
 むっくら起き上がり、ヒナタの手を止めてから頭をなでる。
「あ……」
 ほんのり、ヒナタの頬に朱が差す。
「へぇ、そんな機能はあるのな。表情もつけりゃいいのに」
「機能……? 何の事か、ヒナタに理解不能です。マスターの伝達能力は赤子未満と断言します」
「断言すなっ! 頬が赤くなる機能があるんだなって言ってんだよ」
「そんな機能、ヒナタには搭載しておりません。脳の障害により、マスターにはそう見えているだけと判断します」
「イチイチ人を障害者扱いすなっ! 実際赤いんだよ、おまえのほっぺ」
 そう言いながら、ヒナタのほっぺをつんつんする。やーらかい。
「ひゃっ」
 ヒナタの口からやけに甲高い、似つかわしくない可愛らしい声が飛び出した。
「……ひゃっ?」
「気のせいです。ヒナタはそんなこと言ってません。マスターの耳はヒナタのドリル耳掃除により粉砕され、正常に機能していないと思われます」
「なんだよドリル耳掃除って! 掃除成功したんだろーが! 粉砕されてたら聞こえてねーっての!」
「うるさいです。細かい事を気にする男は女性にもてないと思うヒナタです。……もっとも、マスターはそんなものに関係なく、女性と縁がなさそうですが」
「貴様、俺の秘密どこで知った!?」
「……マスターの仮定情報を確定情報に変更。想像通り、マスターは女性に縁がない。記録。完了」
 俺の悲しい個人情報がヒナタに記録されてしまった。
「ああもう知らんっ! 俺は部屋で寝る!」
「不許可。マスターはまだヒナタへのなでなでが完了しておりません」
「ここまで馬鹿にされてするかっ!」
「マスターの狭量さを垣間見たヒナタですが、それはそれです。一度なでなですると言った以上、何が何でもなでなでしてもらいます」
 ここにすれ、と頭を差し出される。まったく、誰がするか!
「しないと、睡眠中に言った寝言を再生します」
「え……なに、俺なんか変なこと言ったの?」

9306/6:2007/12/04(火) 21:55:08 ID:edJWmw8k
「…………」
「なんか言えよう! 怖いじゃんか!」
「…………」
「分かった、分かったよ! なでりゃーいいんだろ、なでりゃ!」
 半ばヤケクソ気味に、ヒナタの頭をなでる。
「もっと優しくしないと、再生します」
 脅迫を受けたので、泣く泣く優しく頭をなでる。
「……あー、いい感じです。マスターは何をやってもダメな超ダメ人間ですが、なでなでが上手なので嫌いじゃないです」
「いや、他にも多少は取り得あると思うが。さすがになでなでだけじゃないだろ」
「ぐだぐだ言ってる暇があれば、もっと愛情を込めてなでるべきだと提案するヒナタです」
「もうしんどい」
「あと20時間頑張ってください」
「長い! 長すぎる!」
「やれやれ、マスターはひ弱ですね。根性なしなマスターなので、20分くらいで我慢します」
 目を閉じてなでなでを受ける無表情なロボを撫で続ける俺、という奇妙な構図のまま、数十分過ごす。
「おい、もういいだろ? 充分に労わったと思うが」
「……にゅ〜」
 ヒナタの口から間延びした、似つかわしくない可愛らしい声が飛び出した。
「にゅー?」
「……にゅ〜」
 いかん、なですぎてヒナタがおかしくなった! なんか口がωな感じになってるし!
「まあいっか、可愛いし」
「……にゅ〜」
 にゅーにゅー鳴き続けるヒナタをしばらく眺めてた。程なくしてから元に戻ったヒナタにそのことを伝えると、
「超気のせいです。ヒナタはそのような言語扱いません。記憶から抹消してください。忘れないと抹殺します」
 と、真っ赤になりながら脅迫してきた。怖かったけど、ちょっと可愛かった。

931以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/04(火) 22:08:15 ID:kUMesBK2
ツンデロイド(*゚∀゚)=3ハァハァ

932以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/04(火) 22:51:27 ID:C/xJ5jSc
>>930
前半笑い過ぎで腹が痛くなり、後半ニヤケ過ぎて頬の筋肉が痛くなったwwwwwwwww

933以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/04(火) 22:52:20 ID:dKW.RxHw
一家に一台ツンデロイドを。


※注 脳みそに電極入れられる恐れがあります。

934以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/05(水) 15:00:29 ID:P79FivWc
これはwww

9351/4:2007/12/05(水) 16:48:48 ID:edJWmw8k
【朝ご飯を作ってくれるツンデレ】

 両親が旅行に出かけた。これで俺の天下だきゃっほーと思って漫画買ったりゲーム買ったりしたら、貰っておいた生活費が尽きた。
 そんなわけで三日ほど何も食わないで腹を鳴らしていたら、見るに見かねたのか、近頃はかなみが飯を作ってくれるようになった。それはいい。とてもありがたい。だがしかし。
「朝はパン食べたいなあ」
「なに言ってんのよ、朝はご飯に決まってるでしょ。パンなんかじゃ力出ないわよ」
 かなみは椀にご飯を盛り、イスに座ってぼやーっとしてる俺に渡した。
「うちは前々から朝はパンなんだ。アンパンマンを崇拝してるんだ。愛と勇気だけが友達なんだ。おまえなんて友達でもなんでもない。帰れ帰れ、田舎者は帰れ!」
「じゃあコレいらないのね?」
「かなみだけが友達さ! どうかこれからもずっと末永くお願いします!」
 おかずの目玉焼きを人質、いや物質に取られたので、一瞬で手の平を返す。
「まったく、調子いいんだから……もうちょっとしたらお味噌汁が出来るから、少し待っててね」
「あい」
 適当に返事をして、かなみの後姿を眺める。
 かなみは学校指定の制服に身を包み、その上からエプロンをしている。機嫌よさそうに鼻歌を口ずさみながら、おたまでくるくると味噌汁をかき混ぜていた。
「……なんか、新婚さんみてえ」
「ん? タカシ、なんか言った?」
 くるりとこちらを向き、かなみは小首を傾げた。遅れてツインテールがふわっと回転する。
「なんか、サンコンさんみてえ」
「どこがよっ! 性別も人種も年齢も全部違うっ!」
 一文字間違ったせいで怒られた。間違わなくても怒られそうだが。
「変な事ばっか言って……まあ、いつものことだけど」
 ぶつぶつ言いながら、かなみは再び味噌汁の調理にかかった。
 ……んー、ここ数日ご飯ばっかで、いやもちろん作ってもらってありがたいんだけど、それでもパンが食べたいな。
 しかし、かなみにそう言っても「パン食う奴はベトコンだ! パン食べてご飯食べる奴は訓練されたベトコンだ! ホント戦場は地獄だぜ! フゥハハハーハァー」とか言うだろうしなあ……。
 どうしたものかと思案しながら視線をさ迷わせていたら、棚の上にスナックパンが置かれているのを見つけた。
 パン! 食いてえ! しかし、かなみに見つかると没収されるに違いない。
 だが、うだうだ考えていたら味噌汁が出来上がり、食う時間もなくなってしまう。どうする、どうする!
 まあいいや、食べよっと。

9362/4:2007/12/05(水) 16:49:15 ID:edJWmw8k
 手を伸ばしてスナックパンの入った袋を手に取り、封を開ける。一本手に取り、口に入れる。おいしい。
「タカシー、出来たわよ……」
 笑顔でふりむいたかなみが止まった。見つかった。
「……何してるのかしら」
「……ごくん。いや、何もしてないよ?」
「嘘つけっ! さっきごくんって何か飲み込んだでしょっ! ていうかその手に持ってる袋、思いっきり見えてるんだけど!」
 慌てて袋を背中に隠す。
「いや、違うんだ。これは散歩した時に糞を入れる排泄物袋で、パンは入ってないんだ」
「アンタ犬飼ってないでしょっ! いーから寄こしなさいっ!」
「かなみが糞を見たがる」
 とても怖い顔で睨まれたので、袋を渡す。
「ほら、やっぱりパンじゃない! もうっ、こんなの食べたらあたしの料理食べれなくなるでしょっ!」
「甘いものは別腹というし、だいじょぶだいじょぶ」
「もー……残したら承知しないわよ?」
「じゃあ認知はしてくれよな?」
「何の話よっ!」
 それは俺にも分からない。
「とにかく、パンは没収。ご飯食べなさい、ご飯」
「ちぇ。まぁいいや、一本食べたら満足した。飯を食うとします」
「そうしなさい。朝はやっぱりご飯! これで決まりよ」
 にっこり笑いながら、かなみは出来立ての味噌汁をよそってくれた。
「はい。熱いから気をつけなさいよ」
「はははっ、この俺様がそんなイージーミスをするはずがあっちぃっ!」
 受け取って口にした瞬間火傷した。
「言ったそばから……ああもう、子供みたいね、アンタ」
 かなみは俺の味噌汁を取り、ふーふー吹いた。
「はい、冷めたわよ。これでそそっかしいアンタでも大丈夫なはずよ」
「完全に子供扱いですな」
「あははっ、ふくれっ面して。なんならアーンもしてあげましょうか? なーんて」

9373/4:2007/12/05(水) 16:49:36 ID:edJWmw8k
「それはいい。是非お願いしよう」
「……え?」
「いや嬉しいな、まさかかなみが作ったものを手ずから食べさせてもらえるだなんて。俺はなんて幸せな男なんだろうか」
 無論、そんなもの本心ではない。かなみの退路を断ったまで。限界ギリギリまでいじめ、子供扱いした事を後悔させてやる!
「……あ、あの、そこまで言うなら、……してあげてもいいわよ?」
 かなみは少し頬を赤らめ、おずおずと言った。話がおかしな方向に転がりだした。
「あ、いや、でもほら、こういうのって恋人同士がすることであり、友達同士でするのって変とか思ったりする人がいたりする可能性がなきにしもあらずというか」
「べ、別に深い意味なんてないわよ? そ、その、そこまで言われたらあたしも断れないし」
「いや、でも……」
「あ、それとも……ホントは嫌、だったり?」
 かなみは少し顔を伏せ、声を落とした。
「とんでもない!」
 なんで即答してますか、俺は。
「じゃ、じゃあえっと……は、はい、あーん」
 顔をりんごみたいに真っ赤にして、かなみは震える箸でご飯を掴み、俺の前に差し出した。
「あ、あーん」
 大きく開けた俺の口に、ご飯が投入される。
「ど、どう? おいしい?」
「え、えっと、ご飯だな」
「そ、そっか。ご飯だもんね」
「そ、そうだな、ご飯だな」
 なんだ、この恋人空間。どこからこんな次元に突入してしまったのか。
「じゃ、じゃあ、次は味があるのね。はい、あーん」
 目玉焼きの白身を掴み、再び差し出してくるかなみ。
「あ、いや、もう充分だと思ったり思わなかったり」
「はい、あーん」
「……あーん」
 開けた口に目玉焼きが投入される。
「おいしい?」

9384/4:2007/12/05(水) 16:49:58 ID:edJWmw8k
「あ、うん。おいしい」
「そ、そっか。えへへっ」
 かなみはへにゃへにゃの笑みを見せた。
「…………」
 えへへっ、て。キャラ変わってますが。
「……な、なによ、その目は」
「いや、すごいなって」
「う、うるさいわねっ! 自分でも、らしくないとは思ってるわよ!」
 自覚してたのか。
「でもなんか知んないけど楽しいのよっ! 悪い!?」
「いや、悪くはないと思うけど……」
「悪くないなら続けるっ! はいっ、あーん!」
「あ、あーん」
「おいしいっ!?」
「お、おいしいです」
「……そ、そう。……えへへ」
 かなみはへにゃへにゃの笑みを見せた。
「…………」
 だから、えへへって。
「だ、だから、イチイチそんな目で見るなっ!」
「幸せそうで何よりです」
「うううっ、うるさいうるさいうるさいっ! 気づいてないかもしれないけどさ、アンタも嬉しそうよっ!」
「え?」
 自分の顔をぺたぺたさわる。なるほど、確かにずっとにやけてやがる。
「気のせいだな」
「笑ってるわよ! ずーっとにやにやしてさ、馬鹿みたい!」
「しっ、失敬な! えへえへ言ってる奴に言われたくない!」
「えへえへなんて言ってないわよっ!」
 遅刻ギリギリまでぎゃーぎゃー言い合ってました。

939以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/05(水) 17:02:33 ID:P79FivWc
ニヤニヤが止まらないぜコンチクショウwwwwwww

940以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/05(水) 19:45:21 ID:7Hl77m7I
これはwwww何という職人大暴れwwwwwwwwwww

941以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/05(水) 22:54:06 ID:kUMesBK2
これはいいツンデレwwwww

942以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/06(木) 09:05:45 ID:0CWtVtII
最近はこっちも素晴らしいから困るwwwwwwww

943以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/11(火) 20:03:56 ID:AWGp6ReY
久々にきたが、何だこの宝の山はwwwwwwwwwwwwwwwwwww

9441/3:2007/12/28(金) 19:15:57 ID:LU2s4P3w
【ツンデレに身体検査をしたら】
 今日は身体検査らしいんだけど、ちなみは風邪で休んでいる。一年に一度の成長を調べる大切な日だというのに、なんたることか。
「つーわけで、俺が調べてやる」
 後日、治ったちなみの家に押しかけて一方的に告げた。
「……言ってる意味が不明」
「いや、だから俺自らちなみの体を調べてあげようと。身体検査してあげようと」
「……別に、タカシがする必要ないし。……後で保健の先生がするし」
「それじゃおっぱ……げふんげふん。いや、ちゃんと成長しているか調べたいんだ。他意はないよ?」
「……貧乳限定のおっぱい星人め」
 どうしてばれているのか。
「と、とにかく。悪いようにはしない、俺に任せてくれ。一度女の子に身体検査するのが夢だったんだ」
「……むぅ。……放っておくと、怪人身体検査男になりそうだ」
 なんだその怪人。
「……説明しよう。……怪人、身体検査男とは、夜な夜な街を練り歩き、道行く女性を襲っては検査し襲っては検査する犯罪者のことだ」
 怪人じゃなくて犯罪者じゃん。
「……知り合いがそんな怪人になるのは忍びないので、我慢して身体検査を許可する」
 俺は犯罪者だと思われているのかとちょっと悲しくなったが、とにかく許可は得た。
「じゃあ身長体重は飛ばして、……ハァハァ、きょ、胸囲を」
「…………」(侮蔑の視線)
「身長から調べようねー☆」
「……やれやれ。どうしてそんなにえっちなのか」
 さすがに保健室にあるようなでかい身長計はないので、メジャーで測る。
「えーと……142cm。小さっ!」
「……うるさい。……去年より1cmも伸びてる。……偉大なる進歩。……来年にはタカシの身長を越す予定」
「一年で30cm近く伸びるのは無理があるかと」
「……うるさい」
 ちなみは俺の顔をぺちぺち叩いた。
「まあ、小さいからと嘆くな。世には小さいくてもいい、いやむしろ小さい方が、と思う心優しき人もいるのだから。俺とか」
「……これだからロリコンは」
 どうしてばれているのか。

9452/3:2007/12/28(金) 19:16:27 ID:LU2s4P3w
「続いて体重に移ります」
「……た、体重は量らなくていいと思う。……タカシも私のおっぱいにしか興味ないだろうし」
「あー、女の子なんだねー。とても可愛いと思わずにはいられないねー」
 生暖かい笑みを浮かべてちなみの頭をぐりぐりなでると、不満そうな視線を投げかけられた。
「……馬鹿にして。分かった、量ればいい。……そして、笑うがいい」
 ちょっと怒りながら、ちなみは体重計に乗った。針は37kgを差した。
「軽っ! おまえ、ちゃんと飯食ってるか?」
「……食べてる」
 どの程度の重さか、脇から手を差し込んで実際にちなみを持ち上げる。さしたる苦労もなく、簡単に持ち上がった。
「うーん、軽いな。そだ、高い高いしてあげようか?」
「……いいから下ろせ」
 ちなみは所在なさげに足をぷらーんとさせていた。ちょっと愉快だったが、そろそろ腕が限界だったのでちなみを下ろす。
「さて! 身長体重と終わり、残るは胸囲と相成りました! いかがですか、ちなみさん?」
「……今宵で膜ともお別れか」
「しねーよッ! 俺を何だと思ってんだ! つーか女の子が膜とか言うなッ!」
 俺の大声に、ちなみは迷惑そうに耳を塞いだ。
「……まったく。タカシは女の子に幻想を抱きすぎだ」
 うるさい。
「さ、さて。きょ、胸囲なんですが、調べるべるには、その、服を! 脱がないといけないですよね?」
「…………」
 ちなみは自分のぺたんこーな胸を見下ろし、続けて俺を見た。
「……見たいの?」
「見たいと言うか計測したいというか揉みたいなあ」
 しまった、思考が漏れた。
「……えっち」
 ちなみは頬を染め、胸を隠した。
「え、えっちとかじゃなくて。計測ですから。淫らな気持ちなんて欠片も」
「……タカシ、立ってる」
「何ィ!? 股間の野郎、主人の意思も無視して何先走ってやがる! いや液は出てないと思いますが!」
 慌てて息子を見るも、大人しい限り。

9463/3:2007/12/28(金) 19:16:49 ID:LU2s4P3w
「騙しましたね?」
「……やはりえっちな気持ちで計測するんだ。……計ってる最中にえっちな気持ちが暴走して、私は襲われるんだ。……ああ、可哀想な私」
「襲いません」
「…………」(ほっぺぷくー)
 嫌なのか。
「まーなんだ、どうしても嫌なら別に服の上からでも」
「……別に、タカシに見られるのなんてへーきだし」
 ちなみは俺に背を向け、するすると上着を脱いだ。肩から覗く肌は蛍光灯に照らされ、まるで宝石のように光っていた。その輝きに呼応するように、俺の動悸が激しくなる。
「ちょ! ちょっと待って! ストップ!」
「……?」
 ちなみは首だけ回し、不思議そうにこちらを見た。いや、不思議なのはこちらもそうだ。
 なんだってちなみの肌を見ただけでこんなドキドキしますか、俺。あれほど二次元で鍛えたじゃないか。今こそ、その真価を見せる時じゃないか!
「……どしたの?」
 ちなみは体ごとこちらに向いた。自然、裸が俺に晒される。無論、そこには、ち、ちく、
「ぶばー」
「……おおう、タカシが大量の鼻血を。……漫画みたい」

「……ん、んう」
「……あ、起きた。……おはー」
 気がつくと、俺はちなみに膝枕をされていた。もちろん、すでにちなみは衣服を着ている。
「……まったく、いきなり気絶とか。……迷惑にも程がある」
「あ、いや、ごめん。しっかし、この程度で気絶とか……我ながら情けない」
「……どーせこの程度な裸だもん」
 機嫌を損ねてしまったのか、ちなみは俺の頬をうにうに引っ張った。
「いや、そうでなくて。ちなみの裸体はこの程度レベルではなく、大変素晴らしいと思いますよ?」
「……な、何を言ってるのかな、この人は。……まったく、恥ずかしい人だ」
 機嫌が直ったのか、ちなみは俺の頬を優しくなでた。
「というわけで、第一回チキチキ貧乳だけの身体検査は失敗に終わったが、第二回大会では頑張りたいと思います。目指せおっぱい鑑賞!」
「……目指すな」
 再び引っ張られる俺の頬だった。

947以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/28(金) 19:53:36 ID:46Ull2aE
イヤッッッッフォゥゥゥゥゥゥ

948以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/28(金) 19:54:33 ID:bj9tRkYY
おまwwなんたるGJwww

949以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/28(金) 20:00:01 ID:tCFd0XR2
おっきしたw

950以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/29(土) 15:54:04 ID:L9ggeSOA
これはwww素晴らしいニヤニヤwwww




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