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プロバイダー規制や本スレの空気などでSSを投下できない人が、
本スレの代わりにこっちでSSを投下するスレ。
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【ツンデレと大晦日】
年末だというのに両親が海外で年越しだと。で、お目付け役としてかなみが俺の家に来て。まあいいやと思ってぼやーっとテレビ見てたら大掃除をさせられて日が暮れた。
「鬼め」
床にうつぶせになったまま悪態を吐く。
「アンタが悪いんでしょ! なんで全然掃除してないのよ! 普通、大晦日になる前にちょっとくらい掃除しておくでしょ、このぐーたら男!」
「うっさい」
疲れ果てたのでほふく前進、いやほふく後退でコタツに入り、ぐんにゃりする。あー、気持ちいい。
「体力ないわねー、アンタ。それよりさ、掃除手伝ってあげたんだから、ちょっとくらい感謝の言葉があってもいいと思うけど?」
「どぅも」
「全然気持ちがこもってない!」
うるさいなあと思いながらテレビをぼーっと見る。
「もー……おそば作るけど、食べるでしょ?」
「食べる」
やれやれ、と言い残してかなみは台所に消えていった。テレビからは笑い声、台所からはぐつぐつと何かが煮える音。なんかいいなと思った。
「はい、お待たせー」
そのままうつらうつらしてたら、かなみの声に起こされた。むっくら起き上がると、コタツの上にそばが二杯置かれていた。
「二杯は多いなあ。しかし、かなみの気持ちだし、頑張ろう」
「一つはあたしのよ! 決まってるでしょ!」
かなみは俺の対面に座り、そばをたぐった。
「ん、上出来ね。ほら、アンタも冷めないうちに食べなさいよ」
「んー」
つるつるとたぐりながらテレビを見る。テレビの中でぐっちょんがでっかい魚を持ち上げていた。
「なんでとったどー見てんの? ガキ見ないの?」
「録画してるから。途中から見てもつまんないし」
「ふーん。……ね、後で見せてね」
「おっぱい見せてくれるなら」
コタツの中で足を蹴られた。
「ったく、常時スケベなんだから……」
「んむ。……ん?」
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遠くの方から鐘の音が聞こえてきた。
「あ、もうこんな時間なのね。……来年もよろしくね、タカシ」
「えー」
「嫌がるなッ! もうっ、一年の最後くらい普通にできないの?」
「任せろ。普通とか超得意」
「…………」
ものすごい疑わしい目で見られた。なんでだ。
「じゃあ普通にいくぞ。えっと、本年は誠にありがとうございました。色々と迷惑をおかけしましたが、どうか来年もよろしくお願いします」
「……へぇ、普通にできるじゃない。偉い偉い」
かなみはにっこり笑って俺を褒めた。
「おちんちんびろーん」
「全然偉くないッ!」
反動のせいですごく怒られた。
「あーもう、締まらないわね……」
「んじゃ、締めるため今から初詣でも行くか? 近所にちっさい神社あるし」
「んー、……朝になってからでいいわ。寒いし、ここでごろごろしてる方がいい」
かなみはコタツの中にもぐり、俺のすぐ横から出てきた。
「甘えん坊モードですか?」
「寒いから引っ付いてるだけよ♪」
かなみはむふーと言いながら俺に抱きついてきた。
「あー、なんかこのまま寝ちゃいたいなー」
「風邪ひくぞ」
「タカシが暖めてくれたら、ひかないもーん」
「黙っていたけど、俺……実は恒温動物じゃなくて変温動物なんだ! だから、暖められないんだ。ごめん……ごめん、かなみ!」
「はいはい。むぎゅー」
適当にあしらわれてむぎゅーと抱きしめられた。
「暖かいねー」
「ねー」
そんな大晦日でした。
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>>952
殺す気かwww
テラGJ!!
来年こそ頑張れる気がしたから、神社行ってくる!
全裸で
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テラじゃ足りないぜ。
ペタGJ
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【ボクっ娘義妹vs尊大幼なじみ】
親が再婚して、ボクっ娘が妹になった。
「貴様、俺が妹大好き人間と知っての犯行か!? ええいもう知らん、嫌というほど可愛がってやる!」
「超お断りだよッ!」
そんな感じもうすでにハッピーエンドの匂いがしますが、それでも日々は続いて行くわけで。
「お兄ちゃんだよー。お兄ちゃんは妹を起こすんだよー」
「なんで毎日毎日布団に潜り込んで起こすんだよ! 普通に起こせ、ばかっ!」
いつものように布団から蹴り出されてから居間に向かうと、幼なじみのみことがいた。
「ここまで声が響いてきたぞ。まったく、朝からやかましいことだ」
みことは優雅にコーヒーなんぞ飲んでいた。隣のイスに座り、俺も同じのを飲む。
「いや、あいつが俺を離してくれないんだ。まったく、困った妹だよ」
「超聞き逃せないよ! そんなの頼んだ覚えナッシングだよ! タカシが勝手に入ってくるんだろ!」
みことと談笑していると、着替えを済ませた梓が走りながら居間に入ってきた。
「タカシじゃなくて、お兄ちゃん。さん、はい」
「え、そ、そんなの、今さらじゃん。別に変えなくても……」
「言わないとみことを妹扱いするぞ」
「なぜだ!?」
みことが物凄くびっくりしてた。
「さらに、妹としてみことを可愛がりまくる。こんな風に」
「あ……こ、こら、何をするか」
みことの頭をなでると、みことは困ったような、でも少し嬉しそうに顔を綻ばせた。
「それが嫌なら素直に俺の事をお兄ちゃんと……梓?」
「う〜……なんだよ、ボクが妹だろ! そんな嘘妹より、ボクを可愛がれよ!」
梓は俺の膝の上に座り、俺を見上げた。
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「いや、それは構わんが……随分積極的ですね。お兄さん、ちょっとドキドキですよ」
「えっ!? あっ、ち、違うんだよ? い、妹的感情が可愛がって欲しいと思っただけで、ボク自身としてはちっともなんだよ?」
「よく分からんので俺なりに噛み砕くと、異性としてではなく妹として嫉妬したってことでいいのかにゃ?」
「そっ、そうそれ! そんな感じ! さっすがタカシ、ボクの兄だけあってよく分かってくれてるね♪」
梓は嬉しそうにニコニコした。その笑顔に俺の兄心が刺激されたので、ぎゅーっと後ろから抱きしめてみる。
「く、苦しいよぉ……もー♪」
「あまりの苦しさに梓は嘔吐した」
「してないッ! 嘘解説すんなっ!」
機嫌を損ねたのか、梓は俺の隣、ちょうどみことの前の席に座ってしまった。寂しいね。
「ふむ。梓殿が妹としての責務を果たせないのなら、私が卿の穴を埋めてやろう」
みことはイスから降りると、俺の膝の上に乗った。
「あああああーっ! ぼ、ボクの席! ボクの席なのに!」
そして梓がやかましい。
「何を言うか、梓殿自ら降りたのだろう。私は別段こやつの膝になど乗りたくはないのだが、こいつは放っておくと余計なことばかりするから、こうして近くで監視しなくてはな。ああ嫌だ嫌だ」
梓を横目で見ながら、みことは薄く笑った。
「い、嫌なら乗らなくていいんじゃないカナ? ほ、ほら、兄の膝に乗るのは妹の仕事だし、嫌だけどボクがやるからさ?」
梓はみことをぐいぐい押したが、みことは頑なに俺から離れなかった。
「結構だ。なに、幼なじみでもその仕事は可能だ。ああ嫌だ嫌だ」
梓に見せ付けるように、みことは俺の胸に横顔をこすりつけた。
「ぐ、ぐぐぐ……ほ、ホントはタカシ、嫌がってるんじゃないの? ほら、タカシって妹大好きなダメ人間だし」
「ふん、これだから新参者は。タカシは昔から幼なじみ属性保持と知らないのか?」
梓とみことが争う度、どんどん俺の性癖が暴かれて泣きそう。
「あーもーいいからどけよっ! そこボクの席だぞっ!」
みことを押し、梓は俺の膝の上に座った。しかしみことも負けじとしがみついているので、右半分がみこと、左半分が梓に座られている。ちょっと重い。
「ねータカシ、ボクの方がいいよね?」
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「何を言うか。私の方がいいに決まっている」
「「……どっち!?」」
四つのまなこが俺をじっと見る。
「心労で胃に穴が開いたぐえええ」
「そんな一瞬で開かない! ちゃんと答えろよ! ヤンデレるぞ!」
みことはやれやれと肩をすくめるだけだったが、梓はきちんとつっこんだ。
「ヤンデレとか怖いのでこっち」
みことをぎゅっと抱きしめると、梓の目に涙がぶわっと浮かんだ。
「う、うわああああーん! タカシのロリやろうーっ!」
梓は鞄を持って部屋から出て行ってしまった。
「ま、待て梓! おまえの体も充分にロリコンの欲望を充足させるぞ、梓ー!」
「超嬉しくないッ! ……あ」
引き返して俺に鞄を投げつける梓だった。だが、鞄は俺の膝に座ってるみことの顔にぶち当たった。
「……ほほう、私に鞄を投げるとはいい度胸だ。どこから削がれたい?」
みことが懐から守刀を取り出すのを見て、梓の顔が青くなった。慌ててみことを押さえつける。
「俺が押さえてるから、今のうちに逃げろ、梓!」
「え、で、でも……」
「決して押さえる→胸に偶然手が当たる→『『あ……』』→恋人展開とか思ってないから!」
「うああああーんっ! タカシのばかーっ!」
梓は目をぐるぐるさせて俺をぽかぽか叩いてきた。
「いていて、冗談に決まってるだろ。みことがそんな展開許すかっての」
「え、あ、いや、私はその、……まあ、こいつを暴走させぬため、世間には恋人と思わせ常に側にいるのも、まあ、その、やぶさかではないが」
「にゃーっ!!?」
混乱の極みにある梓を落ち着かせるのにすごく時間がかかったため、三人揃って遅刻した。
「もーっ、もーっ! 全部タカシのせいだよ! 反省しろっ!」
「全くだ。私の皆勤賞が水の泡だ。どうしてくれる」
二人からほっぺをつねられる俺だった。
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め、めがっさGJww
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にやけ顔が剥がれないぞ! どうしてくれる! おまえなんかGJだ!
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ワッショオオイ! 萌え死ぬデサア!
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【左からきたツンデレを右に受け流す】
部屋で漫画読んでたらちっちゃい先輩がふらーっとやってきたので、右に投げ飛ばしてみた。
「……?」
ベッドの上でひっくり返ったまま、先輩は不思議そうな顔をした。
「つまり、左からきた先輩を右に受け流したんだ」
「……?」
やっぱり先輩は不思議そうな顔をした。
「ほら、あれだよ、テレビで人気あった(過去形)ムーディなんたらの芸ですよ」
「…………」
「え、先輩あんまりお笑い詳しくないの。そうだよな、先輩は食べ物にしか興味がない哀れな生き物だもんな」
どうしてそこで誇らしげに胸を張るのですか。
「とにかく、遊びに来たのなら何かする? ゲームでもすっか?」
ゲームを置いてる棚を漁ってると、先輩はベッドに座りなおし、やれやれとでも言いたげに肩をすくめた。
「…………」
「え、何かというとすぐゲームでつまらない? 大人ならもうちょっと趣味を広げろ? 例えば食べ歩きとか?」
先輩は「どうだ」とでも言いたげにばふーんと息を吐いた。
「いや、食べ歩きはあまり大人の趣味ではないと思いますが。というか、趣味が食べ歩きって大人を通り越しておっさんみてえ」
先輩は不満そうな顔をした。
「…………」
「え、おっさんじゃない? ぴちぴちの女子高生? しかしだな先輩、どこからどう見ても先輩は小学生にしか見えないぞ?」
先輩は本当に俺と同じ人類か疑わしいほど小さい。さらに、小さい事を指摘される事を何より嫌い、その度先輩の機嫌が悪くなる。
「…………」
案の定、先輩は機嫌が悪くなったオーラを放出した。そしてなんで分かってて俺は先輩のプライドを刺激しますか。
「まあまあ、怒るな先輩。逆に考えるんだ、『年齢と不相応に小さいから、とある層に大人気で超らっきー』と考えるんだ」
「…………」
「え、嬉しくない? このロリコン野郎? その暴言はともかく、俺をロリコンと認定したら、先輩が小さい事を自ら認めることになってしまうぞ?」
先輩は困った顔をした。しばらく何か考えた後、先輩は小さな小さな声で何か囁いた。
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「…………」
「え、このないすぼでー好き? ……いやいやいや。どこにないすぼでーがあると言うのか」
「…………」
「上から90・58・83? 先輩、虚言癖があったんだな」
先輩は俺のほっぺをむにむにしながら小さな声で「信じれ」と囁いた。
「無茶を言うない。俺が見たところ、先輩は65・65・65だろう」
「…………」
「え、そんなドラえもんみたいに全部同じサイズじゃないって? じゃあ本当のサイズ教えてよ」
「…………」
「え、そんなの教えるかバカ、だって? じゃあ実際に調べてみよう!」
手をわきわきしながら近寄ると、先輩は慌てたように周囲を見渡した。そして俺の左に僅かなスペースがあるのを見た瞬間、猫のように飛んだ!
「キャッチ」
空中で先輩を掴み、右に受け流す。先輩は再びベッドの上に転がった。
「…………」
「え、ごーかんま? ははっ、嫌だなあ先輩。俺が先輩にそんな酷いことするわけないじゃないか」
不安を与えないよう、笑顔で安心感をアピールする。
「…………」
「え、これほど信用できない笑顔初めて? ……だいじょぶだいじょぶ、調べるだけだよ?」
手をわきわきしながら近寄ると、先輩はふるふる震えた。
「いやあ……先輩。全然胸ないですね」
「……! ……!」
「え、責任取れ? いやいやいや。おっぱいのサイズを計っただけで責任とかおかしいですよ。まあ、メジャーがなかったから仕方なく、本当に仕方なく手で調べましたが」
「……! ……!」
「え、なんで計るのにむにむにするんだ、だって? いや、こんな小さくても揉めるのかにゃーって疑問に思い、つい実行しちゃっただけで。いや……できるとはね」
先輩はちっちゃな声で「すけべすけべすけべ」と繰り返しながら、真っ赤な顔で俺の腹にぽふぽふパンチを繰り出すのだった。
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イヤッフォゥゥ
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イヤッフォオオオオオオオイイイヤア!
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イヤッフォー
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こんなところでひっそりと楽しんでるとはけしからんな…
イヤッフォォォォォォォォ!!!
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あーけしからん。実にけしからん
ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤwwwwwwwwwwww
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近くに転がってないかなあ…。先輩…。
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こっちのネタなのでこっちに投下
>>962
http://kjm.kir.jp/?p=163810
胸囲測定中
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ウヒャああああ〜
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避難所もちゃんと覗いておくべきだなあ
いいもん見れたしGJ
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大www暴wwwwれwwwwww
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…妄想を文にできる奴ってつくづく羨ましいよなあ…。
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ここで言う事じゃないが、SS形式にしなくたって、妄想を語るだけだっていいんだぜ。
以前、そんな流れで盛り上がった事もあるし
あと、妄想を絵に出来る人が羨ましいです。
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まあ何にせよ妄想、というか自分の頭の中の物を形にできる才能は素晴らしいと思う。
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お題投下だって立派な妄想
だと信じたい
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そうだよな。立派な妄想だよな。うん。
ありがとな。
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【ツンデレのおなかがぐぅと鳴ったようです】
三時間目の半分が過ぎた頃だろうか、突然教室に「ぐぅ〜」という腹の音が響いた。あまりの大きさに先生の手も止まり、教室がざわつく。
「た、タカシじゃ! タカシの奴が腹を鳴らし、授業を妨害したに違いないわい!」
やおら立ち上がり、まつりは俺を指差した。教室中の視線が俺に集中する。
「いやいやいや、してないよ? 音がしたの俺の近くじゃないし」
否定したのに、誰にも信用されず、授業を妨害したとの罪で廊下に立たされた。あんまりだ。仮に鳴らしたとしても、廊下に立たすのはないと思う。
あまりの扱いに涙でネズミを描いたりしてたら授業が終わった。もう鳴らすなよと言いつつ去って行く先生の後姿に呪詛を唱えてから、教室に戻る。
「さて、どういうことか説明をしてもらおうか、まつりたん?」
「な、なんのことかのう? わらわにはちっとも分からんのじゃ」
あらぬ方向を向いてしらを切るまつりの肩をがっしと掴み、にっこり微笑む。
「今なら許す。ちなみに、今を逃すと性欲処理用肉奴隷が一匹俺の部屋に据えられることになります」
「わらわじゃ、わらわの腹が鳴ったのじゃ! すまぬのじゃ!」
軽く脅すと簡単に口を割った。
「ったく……なんで俺のせいにするかね」
「し、仕方ないのじゃ。わらわがやったとなると、今まで築き上げてきたわらわのいめぇじが崩れ去ってしまうのじゃ。それだけは姫として避けねばならんのじゃ!」
どこの国かは知らないが、こいつは亡国の姫らしい。姫は姫なりの苦労があるということか。だがしかし。
「だからって俺のせいにしていいわけがあるかああっ!!」
「にょわあああああっ!」
まつりのおでこをぐりぐりぐりーっとする。
「うぐぐぐ……よくもわらわの可憐なおでこを! 万死に値するぞよ!」
ぷすぷすと煙をあげるおでこを押さえつつ、まつりは涙目で俺を睨んだ。
「そもそもお前が悪いの。俺だからこの程度の罰で許すけど、他の奴なら今頃お前は肉便器だぞ?」
「そっ、そうなのかえ? ぬう……なんと恐ろしい国じゃ」
こうしてまつりは間違った知識を植えつけられているのです。
「分かったら今日俺の家に来い。肉便器のなんたるかを実践して教えてやるから」
「貴様が率先してどうするのじゃ!」
しまった、つい。まったく、つるぺたを見るといつもこうだ。
「ところで、腹が鳴るってことは、腹減ってんのか?」
「ぬ……き、今日はちと朝が遅うてな。朝食を食う暇がなかったのじゃ」
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まつりは頬を染めながら照れ臭そうに言った。
「ふむ……ちょっと待ってろ」
鞄からパンを取り出し、まつりに渡す。
「これは……?」
「変なのは入ってないよ。本当だよ。本当に本当だよ」
「そこまで念を押されると逆に気になるわい!」
「冗談です。多めに持ってきたからさ、ひとつやるよ」
「ふ、ふん。庶民の飯などまずくて食えたもんじゃないわい。いらぬわ」
遠慮しているのか、まつりは受け取ろうとはしなかった。
「食べないと肉便器」
「わらわ、あんぱんだーい好き! はぐはぐはぐ!」
軽く脅すと簡単に食べた。
「分かりゃいいんだよ、分かりゃ」
はぐはぐ食べてるまつりの頭をくしゃくしゃになでる。
「くっ、よくもわらわを脅しおって……国が復興した暁には、ぎゃふんと言わせてやるぞよ」
まつりは悔しそうに俺を睨んだ。しかし、そうしている最中もあんぱんを食う手は止まってなかった。
「おいしい?」
まつりはコクコクうなずいた。
「……ち、違う! おいしくなんかないぞ、ないぞよ!? さっきのはちょっとした間違いじゃ! こんなのまずくて食えたもんじゃないのじゃ! ぶべーなのじゃ! ほ、本当じゃぞ!?」
「わはははは。かーわいー」
まつりの頭をくしゃくしゃになるまでなでる。
「うぐぐぐぐ……わらわを馬鹿にしおって! 絶対に許さんのじゃ!」
「メロンパンもあるけど、食うか?」
「……ど、どうしてもと言うのなら我慢して食ってやるのじゃ」
「あーはいはい。どうしてもどうしても。ほれ食え」
メロンパンを渡すと、まつりは嬉しそうにかぶりつくのだった。
「……ハラペコキャラだ」
「聞こえたぞよ!? ハラペコじゃないわい!」
ハラペコが怒った。
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ちょっとおバカなまつりんモエスwwwwwwww
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まつりんの扱いヒドスwwwwww
ハラペコまつりんがおなかいっぱいになって眠くなってしまって
ぼんやりした頭でうっかりデレてしまったとこまで想像した俺
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【「ヘブンズドアー! 『ツンできない』ッ!」】
矢に貫かれ、スタンド能力を身につけた。よし、好都合なことに遊びに来たボクっ娘で試してみよう。
「ヘブンズドアー! 『ツンできない』ッ!」
ボクっ娘の顔がまるで本のようにめくれる。そこに『ツンできない』と書き込み、スタンド解除。さてどうなる?
「う、ううん……タカシ、ボクに何かした?」
梓は頭を振って俺に尋ねた。自分に何が起こったか理解していないようだ。
「何もしてないよ?」
「……そう? それならいいんだけど」
さて、見た目上は何ら変わっていないようだが、はたして俺のスタンドは機能しているのだろうか。実践だ。
「ところで。梓、ちゅきちゅきー」
我ながらとても気持ち悪いが、これくらいやった方が分かりやすいだろう。いつもの梓なら「タカシが狂った! ……いや、いつも通りカナ?」とか言うに違いないが、さて。
「な、なんだよ、いきなり。恥ずかしい奴だなあ」
む、ちょっと反応が違うが概ねいつも通りか。失敗か。
「……まあ、ボクもちゅきちゅきだけどね」
梓はぼそっと付け足した。成功だ。さて、こうなったらエロいことしたいよね。例えば、ふ、ふ、風呂に一緒に入るとか! で、洗いっことか! 手が滑らせもにゅもにゅやーんえっちとか! とか!
ほとばしる妄想に鼻息を荒くしてると、梓が俺をくいくい引っ張った。
「ね、ねぇ……本当にボクに何もしてない?」
「してないっての」
「うー……でも、でもね、なんか知んないけどね、タカシがすっごい好きなんだよ。好きすぎて、むきゅーって感じなんだよ。なんかしたでしょ?」
なんだ、むきゅーって。つーかなんでそんな恥ずかしい事を真顔で言いますか。こっちが恥ずかしいジャマイカ。
「し、してない」
「ホントにぃ……? うー、なんだろ、うー……やっ!」
気合を込めて梓が俺の背中に抱きついてきた。
「なんですか」
「なんか知んないけど、すっごくタカシに抱きつきたいんだよ! したでしょ、なんか!」
「だから、してないっての」
『ツンできぬ』とは書いたが、『抱きつけ』とは書いてない。
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「くんくんくん」
「匂うな。犬か」
「ぬー……落ち着くよっ!」
「なんで怒ってんだよ」
「タカシなんかに抱きついて落ち着く自分が不甲斐ないよっ! もっと気骨あったよ、ボク!」
「不甲斐ないって……俺が好きなのか嫌いなのか、どっちやねん」
「ちょー好きだよっ! それはそれとして、ボクってこんなふにゃふにゃじゃなかったような気がすんだよ!」
「じゃあ離れれ」
「超お断りだよっ! なんだか一時でも離れたくない気分だよ! むぎゅーだよ!」
むぎゅーと言いながら梓がむぎゅーと抱きしめてくるのでむぎゅー(困惑)。
「あぎあぎあぎ」
「いていて、頭かじるねい」
「うー……幸せだよっ!」
「だから、なんで怒ってんだよ」
「怒ってないよ! 感情を持て余してんだよ!」
「性欲を持て余す?」
「惜しい! ちょっと違う! それMGS!」
なぜか詳しかった。
「性欲はともかく、ちゅーはしたいよ! いい?」
「あははははは。梓は冗談が上手だなあ」
こんな状態の梓とそれは、流石にダメだ。どうにか背中から引き剥がし、『ツンできない』を訂正せねば……!
「ね、何にもしないからさ、ちょっとこっち向いて」
「任せろ」(反対方向を向きながら)
「…………」(無言で反対方向に顔を移動)
「…………」(その反対に)
「こっち向け! ちゅーできないだろっ!」
「あっ! 梓、見ろ! 空から金星人が!」
「嘘が下手すぎだよ! 小学生でも騙されないよ!」
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「いやいや、空は空でも蒼井そらのことだから」
「……怖いよ!」
蒼井そらが開いて中から金星人が出てくる様でも想像したのか、梓は一瞬固まった。その一瞬を逃さず、梓から離れる。
「あっ! ず、ずるい!」
「ヘブンズドアー! 『ツンできない』を解除ッ!」
再び梓の顔が本のようになり、そこに書かれた『ツンできない』を消す。
「…………」
どうだ? 戻ったか?
「……あ、あううううーっ!」
梓は真っ赤になって俺を叩いた。
「やあ、戻ったようですね」
「な、な、なんてことさせるんだよっ、ばかっ!」
「しかも、全部覚えているようで何よりです」
「ちっとも何よりじゃないっ! アレだろ、ボクに惚れ薬的な何かを盛ったろっ! じゃなきゃ説明できないよっ!」
どうしよう。「スタンドでツンを取り除いただけです。いやはや、ものすっごいことになりましたね」とか言ったら怒るよな。よし、ここは大人な対応で。
「えっと、そうです。こう、ごばーっと盛りました。ごめりんこ」
「嘘っぽい! ホントのこと言えよっ!」
「いや、本当に。こう、惚れ薬をぐわーって。決してスタンドとか使ってない」
「スタンド……?」
いかん。
まあ結果から言うと、全部ばれた。
「ボクは! 別にタカシのことなんて! 好きじゃないもん! 惚れ薬盛られたんだもん! スタンドでツンを取ったとか意味分かんないし!」
そんなわけで、超真っ赤な顔でがなる梓が超うるせえ。
「あーはいはいそうな、惚れ薬盛られたんだよなー。別に俺のことなんて好きじゃないもんなー」
「そうだよ! そうに決まってるよ! それはそれとして、もースタンドとかいうの使うの禁止だかんねっ! 理由は不明であり以後ずっと不明!」
「はいはいはい」
ご立腹なボクっ娘の頭をなでて必死にご機嫌を繕う俺だった。
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これはニヤニヤwwww
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ボクっ娘かわいいよボクっ娘wwwwwwwww
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ニヤニヤがwwwwwwwwww
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うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ2828がとまんねぇぇぇぇぇ
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顔が緩みっぱなしwwww
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【ツンデレをバスケに誘ったら】
体育の授業でバスケすることになったのだが、休んでる生徒がいるのでちょっと数が足りない。
「おいもーおいもー今日のおやつはさつまいもー」
どうしようかと思ってたら、丁度嬉しそうにさつまいもを食べながら体育館の外を歩いてるちっちゃい子供……もとい、大谷先生を見つけた。
「これでいっか」
「はわわわわ!? あ……ありのまま今起こった事を話すです!『先生がおやつを食べていたら、いつのまにかバスケに参加させられていた』……何を言ってるのかわからねーと思うが、先生も何をされたのか分からなかったです! 頭がどうにかなりそうだった……催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わいました……」
「先生、話が長い」
なんか独り言を喋ってる間に先生に敵方のゼッケンをつけ、準備は終了。
「別府くん、先生は体育の先生じゃないのでバスケに参加するのは変だと思いますよ?」
「先生が大人と言い張ってるよりは変じゃない」
「な、何を言ってるですか! 先生は立派な成人ですよ! ほらほら、めんきょしょーにだってそう書いてむぎゅ」
懐から何か取り出そうとしてた先生の顔にボールがぶち当たり、先生は愉快な声を上げてぶっ倒れた。転がったボールは誰かに奪われたが、今はそれより。
「あー……先生、大丈夫?」
「ぴゃー……ぴゃー……」
先生は目をぐるぐる回したまま、壊れたラジオみたいにぴゃーぴゃー繰り返していた。
「ダメか。次の大谷先生と交換しよう。次のはこんな特殊なのじゃなく、普通の大人だといいなあ」
「交換とかないですっ! 先生はおんりーわんです! あと今でも普通の大人です! ないすぼでーです!」
先生が起きた。
「前半は本当、後半は嘘」
「全部本当ですっ! もー怒りました、先生本気出します! 荒ぶる有袋類の異名を持つ先生の力、とくと見るがいいです! 別府くんなんてほひんほひんにしちゃいますよ!」
「先生、ドアラの中の人?」
俺の問いかけに答える前に、先生はボールを追いかけに行ってしまった。俺も追いかけよう。
「先生にっ! 先生にボールをっ! 別府くんをほひんほひんにするため、先生にボールくださいっ!」
「先生は小学生級の体長のため一般人には見つけづらいのか、先生はぴょんぴょん飛び跳ねているにも関わらず誰にも相手されていなかった」
「思ってることは心の中に秘めてくださいッ!」
先生が怒ってる間にボールはパスされ、相手ゴール付近まで飛んで行ってしまった。
「もーっ! 別府くん、先生の邪魔しないでくださいっ!」
「邪魔した覚えはない」
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「メチャメチャしてるじゃないですかっ! 次邪魔したら、今学期の成績ぜろにします!」
「職権濫用だ」
「うるさいですっ! がーっ!」
先生は大きく口を開けて俺を威嚇し、ボールの元に走っていった。俺も走る。
「あーうーっ! ボールをっ! 先生にボールをぉぉぉぉぉっっ!!」
あまりに必死さすぎて哀れみを誘ったのか、俺の味方が先生にボールをパスした。
「……ボール。これで別府くんをはふんはふんに!」
先生は喜び勇んでボールを持って走った。審判の笛が鳴る。
「トラベリング」
「ふぇ?」
俺の味方が先生からボールを取り、コートの外に出た。先生は目を白黒させたまま、その様子をぼーっと見ていた。
「……先生、ボール持ったまま走ったら反則だよ?」
「そっ、そんなの先に言ってくれないと分からないじゃないですか! また別府くんのせいですね! 別府くんのいじわるっ!」
「いや、今回に限っては俺のせいじゃないかと」
「うるさいですっ! 別府くんは黙ってくださいっ! 別府くんの声は耳障りですっ!」
「や、耳障りでもなんでもいいけど、先生、靴……」
「うるさいのですっ! 別府くんは敵ですっ! もー先生に話しかけないでくださいっ!」
先生は肩をいからせ、ボールを奪いに走っていった。
「まぁ、話しかけるなと言うならそうするけど……」
「みぎゃあっ!?」
先生がコケた。
「うう、ううう……痛い、痛いよぅ……」
「先生、靴の紐がほどけてるよ」
「先に言ってくだしゃいっ!」
先生の元に走り寄ってそう告げると、ずるずると鼻をすすりながら先生が怒った。
「いや、話しかけるなと言われたし」
「ううううう……痛いよぅ。もうヤだ、帰りたい……」
先生はさめざめと泣きだしてしまった。どうやら膝をすりむいたようだ。どうしよう。「せっかくだから俺は逃げるぜ!」といきたいところだが、泣きじゃくってる子供を見てると良心がチクチクと。
「ぴゃっ!?」
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「えーと。委員長、ちょっと先生保健室連れてくから」
委員長にそう告げて、泣いてる先生を小脇に抱えて体育館を出る。
「……ぐしゅ。先生、ペットじゃないです。こんな持たれ方、屈辱です……」
「あ、そだな。ごめんごめん」
「また別府くんへの恨みがひとつ増えました……」
嫌な事を言う先生を一度地面に降ろし、今度はお姫様抱っこで抱える。
「こっ、これは恥ずかしすぎますっ! いち早く降ろすべきだと提案しますっ!」
「大丈夫大丈夫。授業中だし誰も見てないって」
「グラウンドに生徒いますっ! みんな見てますっ! ニヤニヤしてます! とても!」
「空気感染する笑い病が爆発的に流行ったんだ」
「そっちの方が怖いですっ!」
ぎゃーぎゃー騒ぐ先生を抱いたまま校舎の中に入り、保健室へ向かう。
「先生、軽いなあ。ちゃんと飯食ってるか?」
「ご飯は食べてます。ぱくぱく食べます。ご飯好きです。……またちっちゃいって馬鹿にする気ですね」
「いやいや、馬鹿にはしてないぞ? 先生、思ったんだが俺に対して邪推が過ぎないか?」
「そんなことないです。別府くんは先生にいじわるするのが好きだから絶対に馬鹿にしてます。別府くんなんて大嫌いです。つーん、です」
先生はつーんと言いながら顔をそむけた。見た目だけじゃなく、精神的にも子供な先生に思わず苦笑する。
「あー、それは構わんが、仮にも教師が生徒を選り好みしていいのか?」
「あっ……ひ、秘密ですよ?」
先生は口元に指を一本あて、小さな声で囁いた。嫌いと言った相手に秘密を持ちかける先生に、思わず吹き出してしまう。
「ぷあっ! べ、別府くん、つばがかかりました、つばが! 汚いです!」
「あ、いや、ごめんごめん」
「ぬー……」
先生は俺を睨みながら自分の顔を拭った。
「やー、先生は平和だな」
「よく分からないけど、また馬鹿にされた気がします……恨み帳に書いておきます」
んなの書いてるのか、とか思いながら保健室に入る。
「おお、大谷ちゃん。どうした、別府なんかに抱えられて」
保健室の主である保健医、保田先生が俺と先生を見て疑問符を浮かべていた。
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「大谷先生にどうしても抱っこしてくれとせがまれ、仕方なく」
「んなこと言ってないですっ! 真っ赤な嘘です! そんなこと思ったこともないです! 本当です! ほ、本当ですから!」
そんな繰り返さなくても分かってるっつーの。
「ああ、そういえば大谷ちゃん前になにか言ってたな。別府に抱っこされたいとか……」
「ぎゃーぎゃーぎゃーっ! 何も聞こえませんっ! 聞こえませんよっ!」
突然先生が騒ぎ出したため、保田先生が言ってる事をよく聞き取れなかった。
「夜鳴きの時間だ。保田先生、これ頼む」
猫のように先生を持ち、保田先生に渡す。
「今度は赤ちゃん扱いですかっ! 別府くんはもう少し先生を敬う気持ちを持つべきですっ! 先生、怒り心頭ですよ!」
「はいはいはい。保田先生、後は頼むな」
「うむ。任せておけ」
鷹揚にうなずく先生に任せて体育館に戻ろうとしたら、大谷先生に声をかけられた。
「あ、あの……」
「うん?」
「……そ、その。あ、ありがとうございました。……抱っこしてくれて」
「抱っこ?」
「っ! じゃ、じゃなくて! ここまで運んでくれて! せ、先生、大人ですから嫌いな人にもちゃんとお礼言うんです! それだけですからっ!」
「はぁ……」
「い、以上ですっ! 早く出て行ってくださいっ! 別府くんの顔見てたら、吐き気げーげーですっ!」
先生は顔を真っ赤にしてまくし立てた。
「先生、顔赤いけど、どっか悪いんじゃ……」
「ふぇっ!? あああ、赤くなんてないですっ! 別府くんの目がおかしいんですっ!」
「いや、私の目にも赤く見えるな」
「すーちんっ!」
大谷先生が保田先生に怒鳴った。保田→やすだ→すーちん、か。仲いいんだな、この二人。
「いいから早く出て行ってくださいっ!」
「はいはい。じゃな、先生方」
半泣きになっていたので、先生を置いて保健室を出る。
まったく、愉快な先生だ。そう思いながら体育館に走った。
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>>993
ちっちゃい先生ktkrwwwwwwwww
お持ち帰りしますた!!
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28282828wwwwwwww
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なんて破壊力wwww
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どこの学校に行けばちっちゃい先生の生徒になれますか?
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そして誰か次スレを立ててくれまいか
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立てた
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1000ならデレ期到来
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