したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

●事情によりこちらでSSを投下するスレ●

9262/6:2007/12/04(火) 21:53:39 ID:edJWmw8k
「どうしました、マスター。これほど綺麗で聡明、完全無欠なアンドロイドが側にいるというのに不機嫌そうですね」
「おまいが言うところの美点全てが、根性悪ひとつで消されるけどな」
「美点がない人間は言うことが違いますね」
 こいつすごく嫌い。
「も、いい。自分で耳掃除するから、耳かき返して」
「否定。ヒナタの仕事を取らないでください。ヒナタが行います」
「ダメだっての。おまいがすると、脳みそまで一緒に掃除するだろうが」
 ヒナタの持つ耳かきを取ろうと手を伸ばすが、ガードされ奪えない。
「大丈夫です、ヒナタを信じてください。マスターの信じるヒナタを信じてください」
「おまいのことなんて1mmたりとも信じてねーっ! そんなパクリ名セリフ言われても心動かねーっての!」
 叫びながら耳かきを引っ張るが、女の力とは思えないほどの力で握られており、取れない。
「ぐぎぎ……おまえ、すげー力だな。かの有名な妖怪、ゴリラ女か?」
「アンドロイドですので、多少は力持ちです。が、マスター相手でしたら普通の女性程度の力で充分でしたね」
「あっ、カッチーンと来たぞ! 今のセリフに男としてのプライドが刺激されたぞ! もー何が何でも奪ってやる!」
「ヒナタの唇を、ですか。マスターは気持ち悪いですね」
「言ってねーっ! 気持ち悪い言うなっ! 誰がおまいみたいな性悪ロボ子とキスしたいなんて思うか!」
「…………」
 ヒナタは無表情なまま耳かきをぐいっと引っ張った。すると、耳かきを掴んでいた俺は、釣られた魚のごとく空中を飛んでいた。
「おや? どうして俺は空にへぶっ!」
 そのままの勢いで顔面から壁に激突する。したたかに鼻を打ちつけ、とても痛い。
「……ったあ〜! 何しやがるこのポンコツ!」
 鼻を押さえながらヒナタに向き直る。
「ヒナタのような見目麗しいアンドロイド相手にキスしたいと思わないなんて、マスターは異常ですね。一度脳洗浄をお勧めします」
「死ぬわっ! 何度も言うが、おまいみたいなのとロボと、どうしてキスなんてしようと思うかね。まぁ、マルチみたいな可愛いはわわっ娘なら考えないでもないけど」
「はわわ」
「…………」




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板