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【ツンデレに惚れ薬を飲ましたのに効果がないようです】
迷子の爺さんの道案内をしたら、礼に奇妙なカプセルをもらった。
「この薬を飲ませると、どんな娘っ子でもたちまちアンタにほの字じゃて。ひっひっひ」
「ボケ老人の戯言につきあうのも前途ある若者の務めなので、にっこり笑いつつも聞き流そうと思った」
「本当じゃっ! まったく、近頃の若者ときたら……」
なんかにゃむにゃむ言われたが、それでも一応薬を貰った。研究所に勤めていると叔父さんに薬の成分を調べてもらった結果、本当の本当に惚れ薬らしい。
さて、問題は誰に使うか、だけど……どーすっかな。
学校への道すがら、そんなことを考えながらカプセルをお手玉してたら、手が滑って前方に大きく弧を描いて飛んでいった。
「ヤクイ! いわゆるヤバイという意味合い! だがしかし“素晴らしい”“おいしい”という意味ではないので要注意!」
慌てて手を伸ばすが、指に当たって弾かれ、さらにまずいことに曲がり角から人影が!
「うん? タカシじゃない。何やって……んぐっ!?」
角から現れた人影──かなみは、飛んできたカプセルを飲み込んでしまった。
「あ、あーあー、あー」
「……ぷはぁっ。ちょ、ちょっと、なに、なんなの!? なに飲ませたのよ!」
「精液」
「んなわけあるかぁっ!」
思わず飲ませたいものを言ったら怒られた。
「いや、実はほ……」
いや待て。惚れ薬を飲ませた、なんて言ったら……
ほわん、ほわん、ほわわわ〜ん(想像中であることを示す効果音)
「実は、誤って惚れ薬を飲ませちゃったんだ。えへ、ごめりんこ」
「絶対死なすっ!」
その日の新聞には、俺が惨殺死体で見つかったという記事が載っていたという……。
ほわん、ほわん、ほわわわ〜ん(想像を終えた事を示す効果音)
いけない、大変いけない! ルナ先生と同じくらいいけない! 真実を教えたら、きっと死ぬ。
「ほ? なによ」
「ほっけが食べたくなる薬」
「んな薬ないっ!」
「いや、液体状のほっけを飲みたくなる薬だから」
想像したようで、かなみは口元を押さえた。
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