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「それはいい。是非お願いしよう」
「……え?」
「いや嬉しいな、まさかかなみが作ったものを手ずから食べさせてもらえるだなんて。俺はなんて幸せな男なんだろうか」
無論、そんなもの本心ではない。かなみの退路を断ったまで。限界ギリギリまでいじめ、子供扱いした事を後悔させてやる!
「……あ、あの、そこまで言うなら、……してあげてもいいわよ?」
かなみは少し頬を赤らめ、おずおずと言った。話がおかしな方向に転がりだした。
「あ、いや、でもほら、こういうのって恋人同士がすることであり、友達同士でするのって変とか思ったりする人がいたりする可能性がなきにしもあらずというか」
「べ、別に深い意味なんてないわよ? そ、その、そこまで言われたらあたしも断れないし」
「いや、でも……」
「あ、それとも……ホントは嫌、だったり?」
かなみは少し顔を伏せ、声を落とした。
「とんでもない!」
なんで即答してますか、俺は。
「じゃ、じゃあえっと……は、はい、あーん」
顔をりんごみたいに真っ赤にして、かなみは震える箸でご飯を掴み、俺の前に差し出した。
「あ、あーん」
大きく開けた俺の口に、ご飯が投入される。
「ど、どう? おいしい?」
「え、えっと、ご飯だな」
「そ、そっか。ご飯だもんね」
「そ、そうだな、ご飯だな」
なんだ、この恋人空間。どこからこんな次元に突入してしまったのか。
「じゃ、じゃあ、次は味があるのね。はい、あーん」
目玉焼きの白身を掴み、再び差し出してくるかなみ。
「あ、いや、もう充分だと思ったり思わなかったり」
「はい、あーん」
「……あーん」
開けた口に目玉焼きが投入される。
「おいしい?」
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