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【代理スレ】ウイングマン連載中 ドリムノート2冊目

1粗筋!ウイングマン:2009/11/11(水) 21:32:36 ID:???
第86話――【バレンタイン大作戦の巻】


<扉絵:いつもの衣装ではなく、カジュアルな服を着飾るドクター・ヴィム>
「ワォーッ ドクター・ヴィムって大人の魅力。怖そうだけど…」(健太・談)


異次元空間に浮かぶデストレス ――その中の、何か水音が響くドクター・ヴィムの部屋。
浴槽から立ち上がるヴィム …って、予想もしなかったヴィムのサービスシーンに読者大喜びッ!
( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい! ひんぬー!ひんぬー!

ゲフンゴフン …いかん、つい取り乱してしまった。あらすじを続けます。
人の気配を察したヴィムはとっさにバスタオルを取る。浴槽の薄布越しに現れたのはバルド将軍!
「人の部屋に勝手に入ってくるのは失礼ではありませんか」
バスタオルを体に巻き、浴槽から出るヴィムに、バルドはただ一言、美しい…と呟く。
「話をまじめに…!」
バルドをひっぱたこうとした時、バルドはヴィムの手をつかみ上げる。
「緊急の用があって来ました」
「…言ってみなさい」
「緊急と言ってもそれ程でもないが、ウイングマン打倒についてじっくり話し合おうと思って…」
――どう見ても覗きの言い訳です。本当にありがとうございました。

無愛想に背中を向けるヴィム。
「――話し合う必要はありません、すでに次の作戦は、もう私が…」
するとそっと肩に手を置かれ、バルドはヴィムを抱擁する。
「ヴィム、ボクはおまえが…」
「よ 用が無いのなら出て行って!」
エロド将軍はヴィムに突き飛ばされ、分かったよと一言残し部屋を立ち去った。

。oO(男なんか… 男なんかに興味無いわ!)

立ち去ったエロド度将軍をいつまでも睨み続けるヴィムであった

88名無しさん:2009/11/28(土) 18:24:52 ID:???
ラークおとっつあんが考案したものと限らないのでは?
ポドリムス人のDP同様、秘伝の技なのかもしれない。
まっぱになるのは… 作者の趣味ということでw

89さらにテンプレ修正:2009/11/28(土) 18:30:27 ID:???
週刊少年ジャンプ昭和58(1983)年5・6合併号にて「ウイングマン」という漫画が掲載された。
この漫画について語ろうじゃないか。
尚、この漫画は作者がドリムノートの力を使う事で1日に1話ずつの速度で連載されるようだ。
時々ヒーローの夢を失い、変な時期に合併号になる事もあるが気にしないでくれ。
ちなみに今日は週刊少年ジャンプ昭和60(1985)年20号の発売日だ。
なお、あらすじ書き込み中に割り込んだ奴、及び 未来からの侵略者は
必殺技のヒートショックを食らうので注意だ!

『君達!2ちゃんねるで僕と握手!』

連載中スレの楽屋裏 第30幕
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1258156090/
前スレ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1253706672/

※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。

●ただし、ウイングマンは単行本基準で進行していきますが、
●まれにページが多く、やむを得ず同シナリオでも複数に分ける場合があります。
●(「正義の味方・A」とか「正義の味方・前」等)
●スレ住人から教えられた場合は別ですが、この場合、
●区切りのいい所や一定のページで一旦切り上げる場合があります。ご了承下さい。

ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!

※規制の巻き添えで書き込めない人は代理スレを利用しよう!誰かがレスを貼ってくれるぞ!
【代理スレ】ウイングマン連載中 ドリムノート2冊目
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/5124/1257942756/

90粗筋!ウイングマン!:2009/11/29(日) 19:54:09 ID:???
第95話――【過去への巻】


ヒーローの夢を取り戻す為、タイムボールで(全裸で)アオイと共にタイムトラベルする健太。
しかし上空からは、夢を取り戻すのを阻止する為にヴィム&バクプラスが襲い掛かる!
ラークおとっつあんは美紅に耳打ちしながら説明する。

「美紅ちゃん、奴らをおさえるんだ タイムボールに近づけちゃいかん!
 タイムボールに強い衝撃を与えると、二人とも死んでしまう!なんとしてもヴィムを!」
「・・・・・・・・・・ハーイ」

事態を把握した美紅は緊張に顔をこわばらせつつ、空を飛びヴィムの迎撃へ当たる!
ヴィムはタイムボール破壊をバクプラスに任せ、自分は美紅の相手をする。
「フ こんな小娘が戦うというの」
屋上では、襲い掛かるバクプラスの前にラークが立ちはだかっていた!
「こいつには絶対触れさせんぞ!」


――その頃、全裸のアオイと健太はタイムボールで過去へと向かっていた。
「さぁ、ケン坊 子どもの頃に返りましょう
 気持ちを落ち着けて、何も考えず、そう 楽にして…
 どんどん どんどん 時間をさかのぼって――どんどん どんどん… この位でいいわね」
アオイの腕に抱かれ、リラックスした健太の体はどんどん小さく、幼くなってゆく。
中学生から小学生、園児となり…ついに幼児となる。
アオイは片手で幼児健太を抱いたまま、時間の出口を空けそこへ幼児健太を入れる。

「さぁ、ケン坊 子供の頃に戻ったわ… ヒーローが大好きだった、あの頃を思い出して
 これから時間を短縮して、15歳のケン坊に戻っていくわよ
 ヒーローを好きになっていく過程を追いながら…」

91粗筋!ウイングマン!:2009/11/29(日) 19:54:26 ID:???
若い頃の笑顔の両親、母親に抱かれウルトラマンレオの人形で遊ぶ幼児健太の姿があった。
「まずは3歳のケン坊 この頃からケン坊はヒーローが好きだったのね」
――とある日、ふすまに落書きする幼児健太は母に見つかりおしりペンペンされる。
厳しくも優しい母は、ちゃんとしつけの後褒めるのも忘れない。
「ケンちゃんの大好きな正義の味方だったら、お母さん うーんといい子いい子してあげるのよ」
「てーぎのみたた…」
。oO(ここがケン坊のヒーロー好きの原点ね、きっと)


――時間は跳び、6歳の頃の健太は福本達と一緒に神社でヒーローごっこで遊んでいた。
「タァー! ウルトラ仮面だ、この怪人どもめ!仮面キーック!」
必殺技をくらった怪人(福本)はよろめき、近くの落ち葉の山を撒き散らして爆発(のフリを)した。
「さぁ、次はきさまだ!」
怪人は2体いた設定だった。もう1人のジャミラのように服を被った友人に向かう健太。
…ふと、健太達が遊んでいる所へ、見知らぬお姉さんがやってきたかと思うと――
ジャミラは事もあろうか、お姉さんのスカートへ潜り込むとスカートを思い切りまくった!
「さぁ、どうだ 手出しできまい、ウルトラ仮面!」
「サソリ怪人がよみがえった ギギー」
…倒したはずの怪人(福本)まで起き上がって来た。
「最大のピンチのウルトラ仮面!このピンチを切り抜けられるのか!」
自演で実況する健太だったが――
ウルトラ仮面放送時間となり、3人連続でお姉さんのスカートをめくりつつ帰ってゆく!
ジェットストリームスカートめくりをくらったお姉さんは、かわいい顔も台無しで追いかける!!
『こらー ガキー 待てー!!』 「わー!」

――この様子を時空の狭間から見ていたアオイは半ばあきれつつ、心の中で嘆いていた…。
「この辺までは普通の男の子なのよね、
 人よりちょっとヒーローが好きみたいだけど…今みたいにビョーキな程じゃないわ
 次、10歳いってみようかね」

92粗筋!ウイングマン!:2009/11/29(日) 19:54:42 ID:???
一方、屋上でヴィム&バクプラスを阻止しているラーク達。
やはり美紅と非戦闘員のラークでは荷が重すぎ、しかもタイムボールを守っているので苦戦していた。
ヴィムのショットガンのようなビームを受けたじろぐ美紅。
「お嬢ちゃんはお家でおねんねでもしてた方がいいんじゃなくて?」
「わたし、あなたにはかなわないかもしれないけど…
 広野くんがヒーローの心を取り戻すまで、わたしが代わりに戦うわ」
「フ けなげね わたし、あなたみたいな娘、キライじゃないわよ  ――でも容赦はしないわ!」

回し蹴りを美紅に放つヴィムだが、ラークはそれ以上にピンチだった!
タイムボールの前に立ちはだかり、バクプラスを必死で押さえるラークだが、
組み合ったままプラスの目から発射された光線を受け苦痛の叫びを上げる!
「ぐあああ! くく… ア アオイ… 早く戻って来い………」


――その頃のアオイは12歳の健太を観察していた。
放課後、友人をヒーローごっこに誘うが、友人は小ばかにしたような顔で健太の誘いを断る。
「オレ達、もうやんねーんだ あんな幼稚な遊び
 いつまでもやってらんねーよ、ヒーローごっこなんてさ」
今度は福本を誘ってみるが、やはり福本も断り、別の友人とドッジボールを選んだ。
「ふくもと、オレの方が先に約束しただろ!」
「………悪いな… 健太、オレヒーローごっこやりたくないんだよ バカバカしいだろ?
 お前もそろそろやめろよ」
その一言にショックを受ける健太。

。oO(なんでだ、なんでなんだ
  みんなこの前まであんなに楽しそーにヒーローごっこしてたじゃないか、くそ――
  そうかよ、ごっこだからバカバカしいんだ 遊びだから幼稚なんだ
  ヒーローを本当にやればいいじゃないか!)

「『ヒーローを本当にやればいいじゃないか』…たどり着いたみたいね、
 ケン坊のヒーロー魂が誕生した所に…」
決意した健太を嬉しそうに眺めるアオイだった。

93粗筋!ウイングマン!:2009/11/29(日) 19:54:57 ID:???
自宅に帰った12歳健太は、テレビの真似もせず、自分の考えたヒーローをノートに描き出した。

「よし、できた! 名付けてウイングマン! チェイングで変身する」

――普通の大学ノートだけど、健太にはすでにこれはドリムノートそのものだった…。


そして中学に入学した健太。
「弱い者いじめはするな! 悪裂ウイングマン!!」
いじめの現場に自作の赤いウイングマンスーツを着こんでいじめっ子に立ち向かう健太!
「アホは引っ込んでろ!」
「あれ  くそー 正義の味方が悪に負けてたまるか!」
…パンチ一発で撃退されるも、不屈の精神で立ち上がり、いじめっ子を迎え撃つ!
「フフフ ここまでやればバッチリ思い出してくれたはずよ、ヒーロー魂を
 ケン坊をそろそろこっちに呼び戻す事にするか、えい」
…しかし健太はアオイの元へ戻らない!?もう一度試みるもやはり戻らない!
「どうしたのかしら、ケン坊が戻ってこない!!」
何度やっても時空の狭間に戻らず焦るアオイ!


――再び場面は屋上へ。美紅とラークはもう満身創痍になっていた。
「バクプラス、早くその球体を破壊するのだ!」
バクプラスの猛攻に耐え切れなくなったラークはテレパシーでアオイに呼びかけてみる。

《アオイ どうした、早く戻って来い!》
「あ お父さんのテレパシー… ダメなのよ、ケン坊を過去の世界から戻す方法を忘れちゃったの」
《なに!まずいぞ 今 敵に襲われていて もう もちそうもないんだ!
 早く、早くするんだ!もう…》
ラークの必死のテレパシーが途切れ、状況を知ったアオイはますます焦る。
「ガンバってお父さん 今思い出しそうなの えーと えーと… 確かこうだと思ったけど えい!
 ――ダ ダメなの!?」

94粗筋!ウイングマン!:2009/11/29(日) 19:55:12 ID:???
三度場面は屋上へ。
「は 早くしろ――――― アオイ〜〜〜〜〜〜!!!」
必死でタイムボールを守っていたラークだが、ついに力尽きバクプラスに殴り飛ばされる!
「おじさん!」
美紅がタイムボールを守りに走るが間に合わず――――「しまった!」

タイムボールは無慈悲にも、粉々に破壊されてしまった!

…ラークも美紅も愕然となり戦意喪失したのを見て勝ち誇るヴィム。
「さぁ、ウイングマンもアオイもいなくなったのだ、我々の勝利は決まったようなものね
 ――でも、あなた達はわたし達に逆らいすぎました、ペットには出来ません  殺します
 バクプラスはその男を殺りなさい、わたしはこの娘を殺します
 ホントにかわいそー わたし達にさからっていなければ、ペットとして一番可愛がってあげたのに
 残念だわ、サヨウナラ」
殺意をむき出しにしてそれぞれラークと美紅に歩み寄るバクプラスとヴィム。

『 待 て ! 』

――突如待ったがかかり、声の主を探すヴィム!
声の主は不敵に笑いながら給水タンクの陰から出てくる――
そう、ピンチに現れるのはやはりこの男しかいない!

『オレだ、広野健太だ! ヒーローのいる限り、悪の思い通りにはさせん!』

タイムトラベルの疲労の為か、疲れきったアオイを抱え、雄雄しく現れ正義の啖呵を切る健太!
ヒーローの夢を取り戻し、蘇った不死身の男!ライエル軍を叩いて砕く、健太がやらねば誰がやる!!
                                      <続く>

95粗筋!ウイングマン!:2009/11/29(日) 19:59:09 ID:???
(スレ立て誘導後のレス)

次スレ立てました。以下楽屋裏。
変態仮面、地獄戦士魔王、ウイングマン1スレ目の数々の失敗を経て、
ようやく連載中の楽屋裏ができた…!

大規制の中、付き合ってくれている方々、代理を貼ってくれる方、本当に感謝してます!
あと29話分(+α)、最後までお付き合いよろしくお願いします。

96名無しさん:2009/11/29(日) 23:20:42 ID:???
3レス目

>>1新スレ乙! 代理してくれる人は超乙!

>>8
ポドリムス人はDPがあるから距離を置いての攻撃はできるだろうが、
組み付かれたらバクプラスの怪力で一気に押しつぶされそうだ…

なんにせよ、ようやく次号から健太の反撃開始で楽しみだ!
あとキャシャーンネタワロタww

97名無しさん:2009/11/30(月) 06:26:45 ID:???
3スレ目

>>10
ヒロダーとりろもいるはずなんだが…ライエル編になってからめっきり姿見せないな。
まぁ、ヒロダーとセイギマンはいても役に立た(ry

98粗筋!ウイングマン!:2009/12/01(火) 19:36:49 ID:???
2スレ目

>>935
これかい?
ttp://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20091201193537.jpg

99粗筋!ウイングマン!:2009/12/01(火) 21:36:11 ID:???
第96話――【チェイング!の巻】


タイムボールを破壊され、消滅したかと思われた健太とアオイ。

『よくもオレの大事なヒーローの夢を食べてくれたな!このお返しはタップリさせてもらうぜ!』

タイムトラベルで疲労したアオイをラークに預け、健太は正義の啖呵を切る!
ヴィムはバクプラスにビーム一斉発射を命じ、ヴィムの額とプラスの目からの光線が健太を襲う!
「二つのビームを合わせると破壊力が何十倍にも増すのよ!死になさい!!」
だが、もはや健太はただの正義感の強い男の子ではない!
ヒーローの夢を取り戻した正義の夢戦士、一声吼えて飛び降りつつ、怒りに燃える目で見据え――

『チェイング!』

爆風をバックにキーワードを叫び、全身がまばゆく輝く!
着地すると同時に、いつもより力強く見得を切る!

『悪! 裂! ウイングマン!!  ――ヒーロー復活!!』

ヒーローの夢を取り戻した健太を見つめる一同。
「広野くんてヒーローしてる時が 一番ステキなのね」
復活したウイングマン(健太)の存在に美紅はつい惚れ直してしまった。

ヴィムがバクプラスに命令すると、プラスは鈍重そうな見た目とは裏腹に素早い攻撃を仕掛ける!
ウイングマンはこれをあっさりと回避、片手でプラスの背中に手をつくと同時に
スプリクトフラッシュを発射、先制攻撃を仕掛けた!
ウイングマンは美紅の側へ飛び降りると、彼女を抱えラークの側に移動する。
「おじさん、美紅ちゃんも頼みます」
「ウイングマン!ジャマなのよあなたは!」
ウイングマンがヴィムに背を向けている隙に、ヴィムは剣を転送し背後から襲い掛かる!
だがこの攻撃もジャンプして回避、再び給水塔の側へ飛び移る。

100粗筋!ウイングマン!:2009/12/01(火) 21:36:40 ID:???
『なんだったんだ、さっきの爆発は』
『どうしたんだ』

ふと、ウイングマンの足元の屋上出入口から大勢の生徒がなだれ込んできた!
「わっ、やっぱり広野のヒーローごっこか!」
変身しているウイングマンとバクプラスを見た生徒はヒーローショーと思い込んでしまう。
――その生徒達の中には桃子もいた!ヴィムを確認した桃子は変身し、戦いに参加する!
「おお、ピンク 美紅ちゃんもあおいさんもダウンしてんだ、手を貸してくれ」
「オッケー! わたしあの怪物やっつける」
「あなたもわたしに逆らうの!」
ヴィムは桃子に切りかかるが、ウイングマンはクロムロープでヴィムの手を捕縛しこれを阻止する!
「今だピンク!」
合図と共にロープを振り上げ、ヴィムを空中に放り投げるウイングマン!

『すげー! やっぱり学校に来てよかったぜっ!これが楽しみで学校に来たんだからな』

…未だウイングマンの死闘は本当の戦いだと認知されておらず、興奮する生徒達。


一方、バクプラスと対峙する桃子は――
「プッ ヘンテコリン!バクの怪物なんて笑っちゃうよ」
気持ちは分かるが甘く見るな桃子!
まずは桃子の先制攻撃の蹴りが命中、次にパンチの連打! ――プラスはあっさりダウン! 弱ッ!!
「こいつ弱ーい」
「おーいキミ!油断するな、そいつは怪力だぞ!」
「へーきへーき、力が強いからってこんなのに負けないわ」
あっさりバクプラスをダウンさせた桃子は図に乗り、ラークの忠告も聞かず甘く見てしまう。
桃子は思い切りジャンプすると、トドメのモモコキックを放とうとするが……
言わんこっちゃ無い、バクプラスに両手で両足を受け止められてしまった!

101粗筋!ウイングマン!:2009/12/01(火) 21:38:05 ID:???
するとバクプラスは桃子の両足をゆっくり開き、図に乗った桃子におしおきのおっぴろげの刑を科す!
いいぞもっとやれ!バクプラス先生バンザイ!( ゚∀゚)o彡゚ぱんつ!ぱんつ!
ttp://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20091201213737.jpg
『あら♥ あら♥ あら♥』
予想外のサービスシーンに鼻の下を伸ばしながら眺める男子一同!(約1名女子もいますが)

サービスシーンはすぐ終わり、桃子を捕まえたバクプラスは今にも喰らいつこうと大口を開ける!
「キャー リーダー、食べられちゃう!」
足をほぼ180度に開かれ、桃子はプラスの口を押さえて必死で抵抗する!
「ハハハ バクプラスはちょっと打たれ弱いだけなのよ、たかをくくったあなたの負けよ」
…ヴィム先生の仰る通りです。
とりあえずウイングマンはクロムロープでプラスの手を捕縛すると思い切り引き、
その弾みでプラスは捕まえた桃子を離してしまった。
――その隙に、ウイングマンはバリアレイバーを装備しバクプラスの尾を切り離した!
「い いけな…!」
バクプラスの尾を切り落とされ焦るヴィム。 …いや、バクプラスまでも様子がおかしい!

「とんでもない事をしてくれたわね、ウイングマン!
 そのシッポを斬ってしまったら―― バクプラスは自制が効かなくなり、夢を食べ放題食べ、
 どんどんどんどん大きくなってしまうわ!」

102粗筋!ウイングマン!:2009/12/01(火) 21:38:18 ID:???
ヴィムのその説明が終わるや否や、バクプラスは夢を吸収する電撃を辺りに撒き散らした!
「ああ 間に合わなかった!」
咄嗟にアオイはバリアを張りつつ桃子救出に向かうが、一足間に合わず桃子はへたり込んでしまった!
美紅はラークが張ってくれたバリアで、ウイングマンはアオイのバリアで助かったが、
野次馬に来た生徒達は次々と夢を吸われ倒れてゆく!
「ああ! みんなの夢が一つ残らず!」
バクプラスは夢を次々と食べ、瞬く間に10mを越す大型怪獣へと巨大化してゆく!

「もうだめだわ、わたしの手にはおえない!逃げなくてはわたしまでやられてしまう!
 もう誰にも止める事はできないわ!」

自分はバリアを張って夢を吸われずにいたヴィム。
制御不可能、暴走状態の巨大バクプラスを見て悲鳴をあげた!       <続く>

103名無しさん:2009/12/02(水) 06:29:29 ID:???
2レス目

>>938
エロ・ギャグがあるのは今回のバクプラスで最後なんだよな。
ガルダン以降はエロはあおいさん(もしくは桃子)のパンチラが最後、
ギャグもほとんどなくなり超シリアスに…
あの殺人ゲームで恐怖に引きつった女の子の表情はトラウマになってる…orz

104名無しさん:2009/12/03(木) 20:25:06 ID:???
第97話――【夢の中への巻】


ウイングマンに尻尾を切られ、暴走状態になったバクプラスは制限無く夢を食べ巨大化した!
こうなると、もうヴィムの手には負えない、制御不可能だ!もはやヴィムは逃げるしかなかった!

「このままではバクプラスは破壊の限りを尽くす!地球の美しさが損なわれてしまう!
 要塞に帰って対策を考えねば!」

逃げようとしたヴィムだが、突如電撃がヴィムを襲う! ――バクプラスではない、ライエルだ!

《ヴィムよ、要塞への帰還は許さん
 困った事になったなヴィム お前の失敗だ、お前が責任を取れ
 これ以上破壊される前にバクプラスを殺せ―― お前がな、誰の手も借りずに》

「わたしがバクプラスを殺す…」
ライエルの非情な命令に戸惑うヴィム。出きるかどうか分からないが従うしかない。
「わかりました、わたしがこの手でバクプラスを殺します」

一方、バクプラスは目から破壊光線を出し屋上を破壊し始める!巨大化した分、威力も大きい!
「学校のみんなをどこか別の所に移さないと危険だわ!」
アオイはディメンションパワーで倒れた生徒達を一まとめに校庭へ移す。
だが、アオイはこのせいでわずかに戻った体力を使い果たし、再びダウンしてしまう!
「こんな体の時にみんなを瞬間移動させたりするから――」
倒れこむアオイを支え、彼女の体調を気づかうウイングマン。

「し しまった!」
ふと見ると、ラークは美紅ともどもバクプラスの光線を受け、2人まで夢を吸い出されてしまった!
「おとなしくするのです!」
傍らにはヴィムがいて命令するが、もはや制御不可能となったプラスはヴィムにまで攻撃してきた!
プラスは吸い出したばかりのラークと美紅の夢を食べ、ますます巨大になる。

105名無しさん:2009/12/03(木) 20:25:24 ID:???
。oO(やはり自制をなくしている… 口元の角を折ってしまえば夢は食べられなくなる
  とりあえず、角を…)

覚悟を決め、剣を召喚したヴィムはバクプラスに切りかかった  ――が、殴り飛ばされた!
「おっと」
だが、地面には叩き付けられなかった。なんと空中でウイングマンがヴィムを受け止めたのだ。
「ヴィム、女のお前じゃ無理だ オレにまかせろ」
「黙りなさい!」
空中でもめる2人だが、そんな事もお構いなしにバクプラスは目からの光線で2人を攻撃する!
その勢いで地面に落ちる2人だが、ウイングマンは受け身を取って着地したのに対し、
ヴィムは受け身が取れず地面に叩きつけられ苦痛にうめく。
バクプラスはそんな2人を見て大きく飛び上がり、押しつぶそうと飛びかかる!

『いかん! ソーラーガーダー シルエット!!』

とっさにウイングマンはヴィムの元へ跳びつつ、ソーラーガーダーを身にまとう!
――バクプラスの猛烈な踏み潰しが炸裂、校舎を破壊しつつヴィムを押しつぶした!
「ケン坊!」
ウイングマンの安否を気遣うアオイ。2人は無事なのか!?

…なんとか2人は無事だった。
ウイングマンは片手でヴィムを抱きしめ、片手のシールドでプラスの足を防御していた。
「なぜ… なぜ敵なのに助けた」
「んー 正義の味方の悲しい反射神経かな、ついつい助けちゃうんだ」
そんな事を話していると、プラスは足を離し再び校舎を昇り始める。また飛び蹴りをするつもりだ!
「サッサとやっつけるしかないな… 頼む、教えてくれ!奴の弱点を!  頼む…」

「………弱点は腹…あの中に夢がつまっているのだ 夢がプラスの中から無くなれば奴は死ぬ」

ウイングマンの真剣さに負けたのか、ついヴィムは弱点を教えてしまった。
「………………………サンキュー」
礼を言いつつ、ヴィムの肩をポンポンと優しく叩くウイングマン。きっとマスクの中は笑顔だろう。

106名無しさん:2009/12/03(木) 20:25:40 ID:???
バクプラスは再度飛び蹴りをしようと大きく跳びあがる!
「そうはいくか!ヒートレイバーでその腹をぶち破ってやる!」
ウイングマンもまた、プラスを迎撃しようとヒートレイバーを構え跳びあがるが、
巨体とスピードで攻撃を弾き返されてしまう!
「…よし」
一声吠えるバクプラスを見て別の戦法を思いついたウイングマンは、奴の口に飛び込んだ!、
急に口の中に入ってきたウイングマンにバクプラスは驚きつつも飲み込んでしまう!
「ああ ケン坊!」


――バクプラスの食道の中を進むウイングマン。
…気のせいか、先に進むごとに体がどんどん縮んでいく気がした…
だがこれは気のせいではなく、プラスの夢を凝縮する作用がウイングマンの体を縮めていたのだ。

そんな事も知らず、外のアオイは腹痛に苦しむバクプラスを見て困惑していた。
「もう、ケン坊ったらバカな真似するんだから!」


――夢が詰まった胃袋の中に到達したウイングマン。そこで彼は食べられた無数の夢を見る。
「こ これが食われた夢なのか…」

ふと、近くの夢に映像が映し出され――実体化する。それは自分(健太)とデートしている桃子!
「へ? オレとピンク! ピ ピンクの夢なのか…
 オレと手を組んでる、デートでもしているんだろうか… まいったな、こりゃ…」
頭をポリポリかきつつ照れくさそうなウイングマンだったが、夢の2人もこちらに気づいた。
「ね 見て、ウイングマンよ」
「どこのどいつだ、オレの真似しやがって…バカにしてる」
夢の2人はこちらを確認すると憎悪の目で睨む。
「広野くんの事をバカにする人は許さない! え〜〜い!」
唐突にモモコラリラートをウイングマンにブチかます夢の桃子!
その威力はすさまじく、ウイングマンはどこか花園のような所に吹き飛ばされる!

107名無しさん:2009/12/03(木) 20:25:53 ID:???
「何の騒ぎ?」
…そこは花園ではなく、花屋さんだった。…って、今の声は!? とっさに振り向くと――
「あなた誰?」
「み 美紅ちゃん! ――って事は、これは美紅ちゃんの夢なのか!」
「パパ ちょっと来て」
「なんだ」
夢の美紅に呼ばれ現れたのはまたも健太だった! 
「ゲー!またオレだ! 美紅ちゃんはオレとお花屋をして暮らすのが夢なんだ!
 ひゃ―――― こういうの見ると恥ずかしいな」
「何をブツブツ言ってるの!いたずらもほどほどにして下さい!」
照れるウイングマンを見事な一本背負いで投げ飛ばす夢の美紅!夢だからか異常に強いぞ!

――またしても投げ飛ばされるウイングマン!
その先には、どこかで見たようなシルエットが腕組みして待ち構えていた。
ウイングマンがその何者かの足にぶつかりようやく止まると…やはり、どこかで見たような足。

「きさま何者だ、オレの真似なんかして」
「ゲッ!これはもしやオレの夢!?」

――そこには、こちらを指差し敵意を剥き出しにしたもう1人のウイングマンがいた!  <続く>

108名無しさん:2009/12/04(金) 00:42:03 ID:???
>礼を言いつつ、ヴィムの肩をポンポンと優しく叩くウイングマン。
健太の優しさが伝わってくる、地味ながらいいコマだと思ったよ

109名無しさん:2009/12/04(金) 06:32:50 ID:???
>>33
>桃子ちゃんの夢は、健太とデートすることで
「ハッピーベル」の回を思い出して泣けてきた(ノД`)

そう言えばあの後、結局二人はデートしたのだろうか?

110粗筋!ウイングマン!:2009/12/05(土) 20:01:24 ID:???
<祝・11巻発売! ―作者コメント―>
ハイ、皆さん、今回は桃子と久美子が挨拶するそーです。では、どうぞ。
 キャー、みんな元気ィ、森本桃子です。わたし、またふとっちゃってね、クスン。
小さいくせにふとめでやんなっちゃう。お菓子はひかえなくっちゃね。
 パシャッ、こら、立ち読みの現場写したわよ!立ち読みは罰金ものよ!
あ、言い遅れたけどわたし布沢久美子。あ、あっちで事件だわ!


【単行本中表紙】
 ・やや髪型を変えた大人びた桃子(布沢はどこ行った?)

【巻末付録・ポドリムス通信】
ttp://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20091205200015.jpg


第98話――【過去の夢の巻】


ヴィムからバクプラスの弱点を聞いたウイングマンは、自らプラスの体に入り込む作戦に出る。
異物を飲み込んだバクプラスは腹を押さえ、腹痛に苦しんでいた――

アオイは何とかウイングマンを助けようとするが、ヴィムはウイングマンに助けられた恩も忘れ、
プラスが苦しんでいるうちにイレイザー砲で一瞬でチリにしようと目論む!
「待ってよ、中にケン坊が入ってるのよ!」
「――関係ありません!バクプラスをわたしの手で殺さないと、後でわたしがライエル様に…」
「なんて人なの さっきケン坊に助けてもらった事、忘れたの!!」
「…忘れてはいません、しかし彼もいずれはライエル様に殺される運命
 今、ここで殺されても同じ事―― さ、早くウイングマンより先にバクプラスを殺さなければ」
ヴィムは冷たく言い放つとイレイザー砲を転送した。

111粗筋!ウイングマン!:2009/12/05(土) 20:01:38 ID:???
…バクプラスの中のウイングマン。
彼は今、自分の夢が実体化したもう1人のウイングマンと対峙していた!
「さてはキサマ、ニセ者だな!」
「へ? 何言ってるんだ、オレは本物だし、お前もオレの夢なんだから本物なんだ
 あ〜〜 自分で言っててこんがらかる」
…あらすじも混乱するので、以下夢ウイングマンを夢羽男と呼ぶ事にしよう。異議・異論は認める。

夢羽男は問答無用とばかりに大きくジャンプし、クロスバーンを仕掛けてくる!
だが、こちらはソーラーガーダー着用だ!右手を盾の様に構え、攻撃を受け止めるウイングマン!
――だったが、直後蹴りをくらってしまう!
「どちらも本物だと!? オレは一人で十分だ!」
夢の中で三度吹き飛ばされるウイングマンだったが、今度は無様に転ばず受け身を取る。
「くそ、戦い慣れしてやがる… あれ?今のは自分で自分をホメたのかね?」
ちょっと照れつつも、この厄介な事態にやむなくクロムレイバーを構え夢羽男に斬りかかる!
しかし夢羽男はこちらの弱点が見えていると言い放ち、余裕たっぷりにクロムレイバーを抜く。
クロムレイバー同士の剣戟が巻き起こる!
その時、このすさまじい剣戟の中で夢羽男は左手でウイングマンの右手を殴りつける!
「きさまは剣を持った時、逆の手があまい!」
さらに足元に蹴りを入れ――
「ちょっとの攻撃でグラつくバランスの悪さも弱点だ!」

――同じ力、互角のはずなのに押されつつあるウイングマン。
それもそのはず、どうも自分自身ではなく別の人格と戦っている気がしたのだ。
…などと考えていると、夢羽男はソーラーガーダーまで装備してしまった!

「フフフ オレはお前より戦いの歴史があるのだ、
 きさまと同じ様にオレもソーラーガーダーをつけるぞ! 勝負は決まったな、バクーッ」

112粗筋!ウイングマン!:2009/12/05(土) 20:01:54 ID:???
「バク〜? バクーだと!? ――そうか、分かったぞ!
 ここにある夢はバクプラスに吸収されはじめた為、半分バクプラスの性格になってるんだ
 さっきから感じる違いはそこか!」
ようやく理解したウイングマンは本気を出し、クロムレイバーからヒートレイバーに持ち替える。
…では、あらすじも「夢羽男」から「ウイングバク」と呼称しよう。今度は異論は認めない。

ウイングマンがヒートレイバーを装備するとウイングバクもまたヒートレイバーを装備する。
「フッ ヒートレイバーか、同じ武器を使ってもオレの方が使い慣れてるのだ
 戦いの歴史が浅い、きさまにオレを倒す事はできん! バク――ッ!!」
ウイングバクはヒートレイバーを構えウイングマンに突っ込む!
咄嗟にウイングマンはヒートレイバーをヒートレイバーで防ぐと、
ウイングバクは左手でウイングマンの右手のガーダー部分をつかみ、ヒートレイバーを封じた!
「フッ やはりオレの方が上だな! 死ね!!」
――攻撃を封じられたウイングマンだが、焦る事もなく冷静のままだった。 そして鼻で笑うと――

『ダブルヒートレイバー!!』

なんと左手にもヒートレイバーを装備し、二刀流となってウイングバクの腹を貫いた!!
「お前の歴史はバクプラスに食われた時に終わってると言ったろ!
 過去の戦いしか知らないお前に、新しい戦法は思いつけないのさ!」
そのまま貫いたヒートレイバーでウイングバクの腹を切り裂き霧散させる。

「過去のお前に未来は無いんだよ
 ――それに、いくら同じウイングマンでも邪心を持ってたら、完全正義のウイングマンにかなう訳がないのだ」

鼻で笑って自画自賛するウイングマン。…自分で言っててかっこよすぎないか、その台詞?
ともあれ、手間を食ってしまったので急いで早く作戦を決行せねば。
ウイングマンはおもむろに壁(バクプラスの胃壁)にヒートレイバーをつき立て何度か切り裂く!

113粗筋!ウイングマン!:2009/12/05(土) 22:22:11 ID:???
一方、外部ではヴィムとアオイの取っ組み合いのキャットファイトが行われていた。
そんな2人をよそに、バクプラスは腹を抱えて産気づき… もとい、苦しみだした!
そしてプラスが一声吠えると、腹が真一文字に切り裂かれ、中から光が漏れたかと思うと――
傷口からウイングマンとバクプラスに食べられた人々の夢が次々と飛び出してくる!
「やった! 夢がみんなの所に戻っていく!」

食べられた夢が全部出たのを確認した時、ちょうどウイングマンの身体の大きさも元に戻ってゆく。
腹を割かれ、夢を全部出され、怒り狂ったバクプラスはウイングマンへ突進する!
だが、弱ったバクプラスはもうウイングマンの敵ではない!

『デスボール!   行くぞ!  ヒートショック!!』

空中で大爆発する強敵・バクプラスの最期を喜ぶアオイ、対照的に愕然とするヴィムだった…
「やったぁ!さっすがケン坊」
アオイはウイングマンの勝利を喜ぶが、その傍らではライエルに強制帰還させられヴィムが消えた。

――食べられた夢は避難させ気絶した生徒達、ラーク、美紅の身体へと戻り、彼らが気がつき始める。
『あ! 校舎が!! 見ろよホラ!』
ふと、気がついた生徒の1人が破壊された校舎を見て騒ぎ始めた!
その騒ぎの声を聞き、屋上から校庭の様子を伺うウイングマンとアオイ。
「まずいよあおいさん、壊れた校舎を診てみんなが騒いでる!」
「ホントだ! よーし…」
アオイはポドリアルスペースを作成し、時間を止めるとその間にDPで破壊された校舎を修復する。

…ポドリアルスペースが解除され、時はまた動き出す。
「ああ、校舎があんなに壊れ・・・・・・・・・・・・・・・あれあれ??」 
目の錯覚だったのか、校舎は何事も無くそこにあったのでした。   ♪〜(゚ε゚( )

114粗筋!ウイングマン!:2009/12/05(土) 22:22:26 ID:???
――戦いが終わり、元の姿に戻った健太は再び学ランを腕まくりし、大きく伸びをする。
「みんなも元に戻った! 校舎も元に戻ったし、ホッと一安心だ」
「よかったね、ケン坊も正義の夢が戻ってさ」
「うん、そう……」
アオイに笑顔を返し振り向く健太だが…… その視線はアオイのおっぱいとアソコ。
…いかん、タイムボールでヌードで抱き合った影響で変に意識しちゃってるようだ。

。oO(う〜 ホントに近頃どうかしちゃったぞ、なんでこんなに胸が…)  ドキドキ

顔を真っ赤にし慌てて目をそらす。思春期が分からないお年頃の健太くんでした。
「広野くん…」
「なんか変なのよ、近頃のケン坊…」
そんな健太を心配する美紅とアオイ。その様子を見ていたラークは知ってか知らずか微笑んでいた。



――要塞艦デストレス。

「ライエル様の命令だ、ウイングマンに手を貸し その手でバクプラスを殺さなかったからだそうだ
 許せ、ヴィム…」

ヘッドギアとマントを取られ、半裸のヴィムはバルドによって牢獄に幽閉されたのだった――

115名無しさん:2009/12/06(日) 00:52:27 ID:???
>>48
黒い天使はお帰りくだ・・・・・・

あ!ウイングマンも黒い!しかも羽根があるから天使っぽい!!

116名無しさん:2009/12/06(日) 15:54:53 ID:???
>>54
そうか、なんだかんだで健太は結局体育会系の高校・大学に進学と見た!

それにしてもバクプラスもやられ、卒業の時期が近い…
ライエル編で終わりかな?それとも引き伸ばしになるのかな?

117粗筋!ウイングマン!:2009/12/07(月) 21:01:43 ID:???
第99話――【合格?不合格?の巻】



異次元空間に浮かぶデストレスに悲鳴と打撃音が響き渡っていた。
――ヴィムは両腕を拘束され、バルドの姉・指揮官バルダの鞭で叩かれていた。

「敵に助けられたのはまだしも、敵に協力するとは許される事じゃないわね
 大体、物造りしかできない女に作戦を任せたのも問題だわね ――ええ?バルド!
 まぁ、私が帰ってきた限り、もう安心しなさい。地球ごときすぐに手に入れてみせるわ」

ヴィムの仕置きを終えたバルダはライエルの前にはせ参じる。
「久しぶりだな、よく戻ってきたバルダ」
「フッ イナ星の征服など片手間仕事ですわ
 ――イナ星でございます、どうですか お気に召す輝きでしょうか?」
控えていた配下のロボットに命じ、ジュエルドームに封じられたイナ星を差し出した。
「ウーム 美しい… でかしたぞ、バルダ さすがだ、お前達 二人でこの星をとってきたとはな」
「私とこのガルダンがやればそんな星、すぐに手に入れて見せますわ 地球も同じ
 地球もそのイナ星と同じ様な星、帝王ライエルともあろう人が なぜこんなに手こずってるの」
「口がすぎるぞ バルダ」
ライエルはバルダを諌め、バルダは自分達に任せてもらう事にした。

――ふと、気配を察知したバルダはその方向に鞭を投げる!鞭は物陰に潜んでいた者の手に巻きつく。
「何者だ」
「フフフ ま、仲良くやろうぜ」
…それはお馴染みキータクラーだった。

118粗筋!ウイングマン!:2009/12/07(月) 21:02:01 ID:???
――翌朝
ベッドから起きる健太だが、いつもの元気が無い。
「あおいさん…」


家を出るとアオイが健太を待っていた。今日は夕島高の合格発表日なのだ。…健太、自信あるのか?
「ぜーんぜん無い、別に落ちてもいいもん」
「何言ってんのよ、美紅ちゃん悲しむよ 落っこちたらさ」


――夕島工
笑顔で健太を迎える美紅。3人で結果発表を見に行く事にする。
「美紅ちゃんは合格だよ」
「そんな事ないわよ、広野くんは? 広野くんの番号あった?」
お互いの受験番号を教えあい、番号を探す二人。ちなみに美紅は125、健太は132だ。

…125、125…… あった!美紅は見事に合格だ、おめでとう!
「ひょっとしてオレのも…   ん  んん〜〜〜!」
…131 133 134…
見事に不合格をくらった健太は笑顔が引きつる。
「どうしよう」
「なぁに、仕方ないよ(これで仲額高の生徒か… わぁ、あおいさんと一緒だ)」
「広野くん、落ちて嬉しいみたい…」
健太と一緒になれず、悲しそうに呟く美紅に慌ててごまかす健太。

「わたし… 夕島高やめて…仲額高にしようかな… 広野くんと一緒にいたいもん」

今にも泣き出しそうに見つめる美紅。その目を見て健太は戸惑ってしまう。ハッキリさせるべきか?
。oO(美紅ちゃんを嫌いになった訳じゃない、よく分からないんだ自分でも…
   なんとなく、心の中で今は… 今はあおいさんの方が存在が大きい気がして…
   こんな気持ちで美紅ちゃんに接しても… キズつけるだけじゃないだろうか… だったら…)

119粗筋!ウイングマン!:2009/12/07(月) 21:02:18 ID:???
「ね、広野くん わたしも仲額高に行く」
「だめだよ、そんな事で進路を決めちゃ!夕島高の方がいい学校なんだし、折角受かったんだから」

『くそ――!!』
ふと、こちらに気づいた男子生徒が突然健太に馬乗りになって殴りかかってきた!
「こいつめこいつめ!オレのくるみちゃんを奪いやがって!夕島高に落ちたのもお前のせいだ!!」
「やめなさい!」
殴られて頭に来た健太は何の事だと男を払いのける!…すると男は週刊誌を開いて健太に突きつけた。 

《美森くるみ 年下の恋人発覚》

――その雑誌にはそんな見出しで、かつて健太がスタジオでザシーバからくるみを救った写真、
七宝焼きをもらって見送る時の写真が載っていた!
「やった、ケン坊も有名人じゃない!」
「な なんだこれ!」
雑誌の記事を読んで怒りに手を震わせていると、今度は嫉妬に狂った男がまた健太に襲い掛かる!
「くそー なんてうらやましい奴だ! 殺してやる!そしてオレもっ!」
健太は男の顔面に雑誌をつき返し、デタラメだと教えその場を3人で走り去る!


街中をひた走る3人。
「ケン坊、どこ行くのよ!」
「家だよ、家!あんな本に載っちゃったら、ふらふら外を歩いてらんないよ!」

――ふと、電気屋のテレビに野次馬が群がっているのを見た健太は足を止める。
そこにはくるみが先程の雑誌の記事について記者からインタビュー責めにされていた。
《それは… やっぱり…》
《はっきりしてよ、ね 恋人なんでしょ どうなの、ねぇ くるみちゃん》
「あれじゃ、くるみちゃんかわいそーだ!」
しつこい記者にしどろもどろなくるみを見てイラだった健太は思わず声を上げてしまう!

120粗筋!ウイングマン!:2009/12/07(月) 21:02:33 ID:???
その声にテレビを見ていた野次馬も健太に気づき、健太が噂の男だという事に気づいてしまう!
「あ――――! この男だ、くるみちゃんとつきあってるって中学生は!」
「こんな奴のどこがいいんだ!」
「わー 逃がすなー! どこまでつきあった!聞き出せ!」
恐るべしマスコミの洗脳力に逃げ出す健太とアオイ! 美紅を置いてけぼりにしたのも気づかずに…
路地裏に逃げ込み、アオイのテレポートでその場を離れる2人。


一方、スタジオでは相変わらずしつこいマスコミにくるみは困惑していた。
「くるみちゃーん そろそろ白状してよ」
「だからさっきから言ってる通り… ただの友達だって…」
「そんな訳ないよー もっと深い仲だって情報も入ってるんだよ」
「そうそう、全く中学生とニャンニャンしたって噂も…」
いやらしい笑いを浮かべつつそんな事を吐く記者に、さすがのくるみもキレた!
「なんですかそれ! 言っていい事と悪い事が……」

『そうだ! 言っていい事と悪い事がある!』

――突如、マスコミの後ろにワープしてきた健太は怒鳴り散らす!いいぞ健太、もっと言ってやれ!
だが、当然の如く記者は健太にも詰め寄り出す!
どういう仲か、結婚の予定は、くるみのどこが好きなのか… 色々と聞き出すマスコミ!

『 あ ――――  う る さ ―――― い !! 』

いい加減健太もブチ切れ、大声を上げてマスコミを怒鳴り散らし、アオイは思わず耳を塞ぐ!
『そんな事はどうだっていいだろ!あんたらには関係ない事だ!
 それにオレにもちゃんと好きな人がいるんだ!!』

――その台詞はTV中継されていた。置いてきぼりになった美紅は電気屋のTVを見て頬を赤らめる。
「え  やだ、広野くん」

121粗筋!ウイングマン!:2009/12/07(月) 21:02:46 ID:???
再びスタジオ。
「ホント、それじゃどんな娘だよ!」
…餌を与えちまった。ますます健太に詰め寄るマスコミは名前やつきあい暦を尋ねてくる。
「どういう仲なの!」
「具体的に教えてくれない!?」
「くるみちゃんはその事知ってんのかい!?」
「まさか嘘なんじゃないだろーね!」
次々質問攻めにされる健太は口ごもっていた。誰を好きになろうとオレの勝手じゃないか!
そんな健太の頭には、先程の美紅の言った『一緒にいたいもん』の一言があった――
「本当のところ話してよ!」
「どーなんだい! 黙ってちゃわかんないでしょーが!」

。oO(美紅ちゃん だめだよ… オレは オレは…)
とっさに口から出た言葉とは言え、マスコミの猛攻に耐えられなくなった健太は――

『 こ の 人 だ よ 、 こ の 人 が 大 好 き な ん だ !! 』

真っ赤になってすぐ隣にいた、あこがれのお姉さん的な存在であるアオイの腕を引っ張った!
――健太の決断の言葉に、美紅は衝撃を受けていた――       <続く>

122粗筋!ウイングマン!:2009/12/07(月) 22:06:30 ID:???
2スレ目

>>957
いないとは言い切れないよ。
実際、自分が担当した変態仮面も未読で連載中スレに参加した人がいた。
そして自分も、連載中スレ→原作を読んだ作品(ハーメルン、寄生獣)がある。
そんな人に「できるだけわかりやすく」ってのが自分のあらすじのモットーなんで、
未読の人がいたら読みやすかったかどうか聞いてみたかったのよ

123粗筋!ウイングマン!:2009/12/07(月) 23:02:07 ID:???
2スレ目

うーん、それはちょっと自覚ある。確かに省略できる所まだあったし。
DBやダイ大のあらすじさんを見ると、戦闘描写はあまり無いからね。
今書いてるDNA2以降の作品ではもう少し短くなるよう、心がけます。
(ウイングマン・ヴァンダー・レモン・狂四郎は執筆済みなので)

※ちなみに長文の時は携帯からではなく代理スレでコピペしてもらってます、ご容赦

124名無しさん:2009/12/07(月) 23:29:18 ID:???
>>63
ライエル編はバクプラスまでもエロい行動してたからな、ガルダンも例外ではないのかもしれない。
しかしガルダン、悪役にしてはもったいないくらいのカッコいいデザインだな。
改造されて味方に・・・・・ って、そういえばウイナルドがいたな。
ウイナルド最近見ないがどうしたんだ?最後に出たのはいつだっけ?

125粗筋!ウイングマン!:2009/12/08(火) 21:12:52 ID:???
>>963
こちらこそ参加ありがとうございます。
規制の中、人が減っているからそう言ってくれるとホントありがたいです…。

>勿論、何故ここを細かく描写しない!?と思う事も無くも無いですが
例えばどんな所ですかね?自分でも気になるんで教えてください。

126名無しさん:2009/12/08(火) 21:15:17 ID:???
>>69-70
そういえば今更すぎる話題だな。
まぁ、マスコミお得意のでっちあげ記事の裏づけ写真とか、そんなんだと思うが。

しかしなりゆきとはいえ、健太ついにあおいさんに告白したか…
美紅もある程度は分かってたとはいえ、これからどういう三角関係になるのか

127粗筋!ウイングマン!:2009/12/09(水) 19:49:54 ID:???
>>965
>画像込みで来るか来るかと待ち構えていた
ありゃー… これは申し訳ないですorz 今からでも貼ろうか?(´・ω・`)

>>966
当時はハァハァできたけど、今は…(´・ω・)

128粗筋!ウイングマン!:2009/12/09(水) 20:28:34 ID:???
第100話――【大破局の巻】


「は…」マスコミの猛攻に、ついに自分の想いを正直にぶちまけた健太は我に帰り固まってしまう。


――この様子を電気屋のテレビで一部始終見ていた美紅。
。oO(…自分の気持ちに… とうとう―― 気がついちゃったのね… 広野くん…)
健太の告白に衝撃を受けつつも、その顔は嬉しそうにも、悲しそうにも見え―― その場を後にする。


その続きはまだ放送されていた。
《その隣の人が好きだっての、ホントなんだろうね》
《くるみちゃんをかばってデタラメ言ってるんじゃない?》
《ねぇねぇ、どうなの!?》
――いい加減しつこいマスゴミについに健太がブチ切れた!
「あんたら〜〜〜〜 もう怒った!! 堪忍袋が大爆発だ!!」
その直後、ホントに現実に大爆発が健太の横で起きた!?

健太達は一斉に何事かと振り向くと―――― そこには、謎のロボット(ガルダン)がいた!

ガルダンは驚く記者のカメラを破壊しつつ健太に歩み寄る。
健太の前に立ちはだかると、剣を彼の首の横につきたてターゲッテイング、データ検索を行う。
「広野健太だな… 今日はキサマを殺しに来たんじゃないから安心しろ フフフ」
そしてガルダンはマスコミに向け、地球に宣戦布告を行う!

「我々は地球を頂く ついては、きさまらをペットとして飼ってやる、ありがたく思え!
 おまえらにも選択する権利を与える、各都市にエネルギードームを設置してある…
 素直にペットになる奴はその中に入れ、ペットになるのがやな奴は入らなくてもいいぞ
 だが、ペットにならない奴は死んでもらう
 ――さぁ、どうする? 死かペットになるか、二つに一つだ ハハハハハハ!」

129粗筋!ウイングマン!:2009/12/09(水) 20:28:47 ID:???
「これは大変だわ」
もちろんこの宣戦布告は全国中継され、この番組は桃子も見ていたのだった。

「そうは行くか! オレがいるんだ、きさまらの好きにはさせん!  チェイング!!」

『おおっ、変身した!』
大勢のマスコミの目も気にせず、変身しガルダンへ先制攻撃の蹴りを放つウイングマン!
だが、ガルダンは拳を振り上げつつ蹴りをあっさりと払ってしまい、苦痛にうめくウイングマン。

「そう死に急ぐなよ! いいか、おまえらのどんな兵器を使ってもオレを倒す事はできんぞ!
 よーく考えるんだな、ペットになるか、死ぬか! 3日だけ待ってやる!」

ガルダンは高笑いしつつ、破壊した場所から歩き去って行った――
我に帰ったマスコミは一斉にガルダンを追う派とウイングマンに質問する派に分かれる。
「こっちの変身少年も記事になるぞ!」   …もうめんどくせぇんで記者の台詞省略します。

「強い、本当に強いぞ あいつ こんなのは初めてだ、敵の大規模な攻撃なんて…」
「ケン坊、しっかりしてよ!ケン坊!」
ガルダンのすさまじい強さにまだへたり込んだままのウイングマン。
「今までの戦いを考えると、なんて甘かったんだ こんなシビアな戦いは初めてだ…
 オレなんかが地球を守りきれるんだろうか…?」
「何情けない事言ってんの! 自信を持ってよ!」
人の気も知らず、地球が滅ぶかどうかの瀬戸際に質問攻めするマスゴミを無視しくるみが声をかける。

「そうよ広野くん、たよりはあなたしかいないのよ
 それに、何もあなただけに戦わせたりしないわ 私達も一緒に戦う 私達も変身できる様にして
 何も広野くん、ひとりで戦う事ないもの そうでしょ? ね、広野くん」

――真剣な眼差しでウイングマンを見つめるアイドル・美森くるみ。
「わかった… みんなも変身できるようにするよ」
ウイングマンはしばし考えると、その提案を承諾する。

130粗筋!ウイングマン!:2009/12/09(水) 20:28:59 ID:???
『さぁ、もう一度変身するとこを見せてよ!』   ――あーーー書いてて腹が立つ!(Byあらすじ)

「もう あなた達はこんな時に…何考えてるの!」
いい加減しつこいマスゴミを蹴飛ばして追い払ってくれるアオイ様!
…だが、マスゴミもただでは転ばず、しっかりアオイのパンチラ写真を撮っていたのでした。



――テレビで堂々と地球征服宣言がされたにも関わらず、人々は絵空事と信用しなかったのだった…
 当然、各地のエネルギードームには誰一人として入らなかったのである…



その頃、デストレス内部では作戦会議が行われていた。
「あまりにも突拍子も無い出来事なので信用していないようです、実力行使に出るしかありません」
だが、地球の美しさを重要視するライエルはそんな作戦を認めるはずが無い。
しかしその点についてもバルダはちゃんと考えがあったのだ!

「アオイという娘を使えば問題は解決します。
 その娘に壊れた物を超能力で元に戻させればいいのですから まぁ、見ていて下さい
 …ではバルド、次の作戦を進めるのだ 地球人をちょっと驚かせておやり」



――その頃、布沢は真次のアパートに来ていた。
「はぁ 今日も真次さんいない…引っ越しちゃったのかしら? …私に黙って? そんなぁ…」
やむなく帰ろうとする布沢だったが、帰り道に真次が待ち受けていた。
「ちょっと話があるんだ」

真次は人気の少ない所に布沢を誘い出す。
。oO(こんな寂しい所に連れて来て…何しようってのかしら)
…真次の正体を知ってか知らずか、ともあれこれからの事を妄想し思わず鼻の下を伸ばす。

131粗筋!ウイングマン!:2009/12/09(水) 20:29:10 ID:???
「あのさ、君らもう卒業したの? 学校には行かないの? みんなともう会う事無いの?」
「え、いいえ まだよ 明日卒業式だもん、みんなとは明日また会うわ」
「へぇ そうなんだ」
「(もう、じれったいわね こうなったらわたしから…)ねぇ、真次さん… おねがい」
勇気を出し、真次にキスしようとそっと近寄り目を閉じる布沢。

真次はそんな布沢に応えるべく―――― 布沢の胸に ナ イ フ を 突 き 立 て た !

「し 真次さん!?」 
大きく目を見開き崩れ落ちる布沢!
「お前はもう用済みなんだ、
 お前をペットにしとくと愛するヴィムとの仲がややこしくなるかもしれないからな
 死んでくれ、どうせ もう生きてたって仕方ないんだからよ  ――成仏するんだな」
真次はバルドの姿に戻り、倒れる布沢に見向きもせず踵を返し立ち去った…
「ま 待って…」
か細い声で呼び止めるも、すでに真次…バルドの姿は無く、力尽きる布沢!
――だが、突如上空からアンノウンが現れ、布沢を抱えて飛び去って行った――



――3日後、健太達の卒業式。そしてこの日は全人類がペットになるかならないかの運命の日だった。
廊下でおしゃべりする美紅と桃子。
「リーダーとうまくいってないの?」
「ううん、そんな事ないわ この前テレビ見たのね …私、いつかこうなるって気がしてた」
「もっと積極的になんなきゃ! いいの?このままで」
…昔の自分の姿を美紅に重ねた桃子はアドバイスするが、桃子以上に内気な美紅にはできなかった。

一方、健太は先日のテレビを見た生徒達から芸能学校に行くのかと冷やかされていた。
。oO(みんな この前の事を信じてないんだ… なんという緊張感の無さだ)
そんな不安を抱えていると、突如健太の後ろから呼び止められた。

132粗筋!ウイングマン!:2009/12/09(水) 20:29:24 ID:???
「広野おにいさま」 健太が振り向くと―― そこには久々に登場のりろがいた。
「ずっと学校に出てきてなかったみたいだけど、ダメじゃないか」
「へへへ だって勉強つまんないんですもの
 それより見ましたわよ、テレビ 今はリメルとは別の敵と戦ってますのね
 水くさいですわよ、一言声をかけてくだされば私も戦ったですのに」
「やぁ、やっぱりりろちゃんは小さいから…」

「やぁ、広野先輩 卒業おめでとう! 明日からの学園の平和はボクに任せてください!」

そこに現れたのは… これまた懐かしい、学園刑事ヒロダー!
「あなたなんかに任せられませんわ!」
「何を、この小娘!」
…2人のアホなやり取りに、健太は本当に今地球が侵略されようとしているのか不安になるのでした。

美紅と桃子が立ち話している所に健太がやってくる。
「美紅ちゃん、ちょっと来て 話したい事があるんだ」
ふと、桃子の後ろから忘れ去られた、どっかで見たような連中が駆けつける。
「やーピンク とうとうセイギマンも解散の時が来たんだなー」
「今日の解散ショーは派手にやろうな!  …あれ?リーダーは?」


――体育館横で話す健太と美紅。
「ね、ねぇ、美紅ちゃん TVであおいさんがどうのこうのって、あれはさ あの場を逃れる為の…
 だから気にしないでね」
顔を引きつらせながらもぎこちなく、懸命に言い訳する健太。

「いいの ――いいのよ広野くん わかってるの …こうなるのが遅かったのかもしれない
 わたしが広野くんと一緒にいる時間なんて、あおいさんと広野くんの時間に比べたら…
 それに会ってたって、いつも今みたいにぎこちないし…
 広野くん… あおいさんといる時はすごく楽しそうなのよ
 二人とも、心から接してるって感じなの だから、いつかこうなるって…」

133粗筋!ウイングマン!:2009/12/09(水) 20:29:39 ID:???
ポツリポツリと話す美紅の目にはうっすらと涙が浮かんでいた… それでも美紅は話を続ける。
「わかってた、わかってたけど怖くて言えなかった… もしかしたら勘違いと思ったりして
 引っ込み思案すぎたの、わたしって… だから、これから積極的になろうと思って…」

――そう言うと、突然美紅は健太の顔を引き寄せ唇を重ねた――
…かと思うと、うつむいたままその身体を健太から離す。

「ごめんね、わたしいつまでも広野くん好きなの! でも広野くんは忘れて、わたしの事!」

美紅はそう叫びつつ、健太に顔も見せずにその場を走り去るのだった…
。oO(くちびるがちょっぴり触れただけのキスだったけど… すごくあったかい気がした… でも…
   ゴメン、美紅ちゃん…… もう、こう言うしかないんだ)
自分の唇に手を当て考え込む健太。

   シュオン   シュオン   シュオン
――ふと、周囲に何やら妙な音が響いた。辺りを見回すと――校舎が徐々に消えていくではないか!

『な 何! 校舎が… 校舎が消える!?』              <続く>

134名無しさん:2009/12/09(水) 22:46:53 ID:???
ついに100話か!休載を除いても完全に2年経ったな…
てか、今回話詰め込みすぎ!急展開しすぎ!

マスゴミが! パンモロが! 布沢さんが! りろが! ヒロダーが! 学校が!

ああもう、どこから話せばいいんだ!
あと、あらすじさん、マスゴミの台詞乙です(´・ω・`)

135名無しさん:2009/12/09(水) 23:04:44 ID:???
死ねバルド! 氏ねじゃなくて死ね!
アンノウンが何とかしてくれそうだから布沢さんは助かると思いたい…

プラス戦がまだほほえましいと思えるほどの超シリアス路線に入ってしまったな。
引き伸ばしするかどうかは分からないが、やはりライエル軍との最終決戦が近いのか!?

136名無しさん:2009/12/09(水) 23:32:15 ID:???
リメル編は異次元だったからいいんだが、
ライエル編は確実に三次元に攻めてきているから… 次回から多数の死傷者が出る予感…_| ̄|○lll

137粗筋!ウイングマン!:2009/12/21(月) 19:50:00 ID:???
第112話――【キータクラーの巻】


ライエルとの死闘の翌日…破壊された街は、アオイとラークのディメンションパワーで修復された。
そして、ウイングマンを称えるパレードとショーが行われようとしていた――

パレード控え室で雑談しているアオイと美紅。
「ああ、バテバテ あんな大掛かりな仕事、こりごりよ 大都会の再生なんて…」
「ご苦労様、それにしてもライエルは思ったよりも弱かったね」
「ガルダンよりも弱いわよ、きっと」
「そうじゃないわ、ライエルが弱いんじゃなくて ケン坊がすごく強くなったのよ、きっと」
「そっか、広野くんが強いのか… 広野くん…」 
少し寂しそうにうつむく美紅を見て、アオイもいたたまれなくなる。

「あおいさーん 何、話って オレ今日は忙しいんだからさ、早めに済ませてよ」
大声をあげて控え室に入ってきたのは―― 純白のタキシードでおめかしした健太。
するとアオイはおもむろに健太と美紅の手を取り、強引に手を繋がせる。
「仲直りしなさい」
「仲直りって…? 別にオレと美紅ちゃん、ケンカした訳じゃなくってさ… その…気持ちの…」
「何言ってんのよ、ほらほら しっかり握手しなさい!」
「そういう問題じゃ…」
「いいのよ、あおいさん わたしはもう…」
戸惑う健太と美紅の話を聞こうともせず、アオイは2人に背を向け強引に話を進める。
「いやー悪かったわ、あんまりわたしが刺激したのがまずかったのよね ケン坊、思春期だもんね
 心が不安定な年頃って、自分の気持ちもよくわからなくなるものなのよ」
「違うよ、ホントにオレあおいさんが! 心臓だってドキドキして… 夜も寝られなくて…!」
「あおいさん、わたし もう大丈夫だから、それより… 
 気持ちごまかしてるのあおいさんだわ、あおいさんだって広野くんの事大好きなくせに!」
真っ赤になって反論する健太と冷静に反論する美紅と対照的。

「もう あんた達は! わからず屋!ひっぱたいてやる!!」

138粗筋!ウイングマン!:2009/12/21(月) 19:50:15 ID:???
言うが早いか、いきなりアオイは両手を振り上げ――
美紅には触れる位の優しい平手、健太には手加減無用の全力ビンタをブチかます!w
「あんまり困らせないでよ!」
「いてー いてーよ!あおいさん!」
「あおいさん…」
真っ赤になってそっぽを向くアオイ、頬を押さえて涙目の健太。

「ケン坊はホントに美紅ちゃんが好きなのよ
 ……だって、美紅ちゃんを助ける時、心の叫びを聞いたじゃない…
 ――ホント言うと、わたしには聞こえなかったのよ」

背を向けたまま芝居だった事を暴露するアオイ。それでも健太には美紅の声が聞こえていたのだ。
――つまり、健太の本当に好きな女性は―― 小川美紅。
「まぁ、頭を冷やして… よく考える事ね」
そのまま振り返りもせずその場を後にするアオイ。
「明日の卒業式が終わったら、ポドリムスに行くよ」
健太の声に一瞬足を止めるも、アオイはそのまま立ち去っていった。

。oO(……ケン坊! しょうのないやつ!
   美紅ちゃんとケン坊は結ばれるべき二人よね… だから…もう、ああするしかないんだわ!
   でも、そうなれば これでホントにさよならになっちゃうんだよ、ケン坊…
   ケン坊がいけないんだからね、強情っぱりの大バカなんだから…)



――時間となり、いよいよ健太…ウイングマンを称えるパレードが開始された。
《さぁ広野くんを乗せた車が走り始めました! 大勢の人々が英雄を一目見ようと駆けつけてます!
 ご覧下さい、彼が地球を救った勇者です!》
ウイングマンの胸のWマークを模したプレートをつけた車に乗り、人々に笑顔を返す健太。

。oO(ヒーローか… ヒーローになったんだ、憧れだったヒーローに!
   なったんだ なったんだ! オレはヒーローになったんだ!)

139粗筋!ウイングマン!:2009/12/21(月) 19:50:27 ID:???
ちょっと緊張しつつも、人々に笑顔を返す健太――
直後、一瞬周囲が輝いたかと思うと、健太の姿は車上からこつぜんと姿を消していた!
《ああ 広野くんがいない! 一体どうしたんだ!》


――その頃の健太は何者かに首を絞められもがいていた!
「だ 誰だ!オレの首を絞めるのは…! 離せ!!」
何者かの手を振りほどく健太!するとどこからか声が聞こえてきた。
「広野健太 お前は今、オレの作り出した異次元空間・第二三次元にいるのだ
 見ろ、お前から周りは見えるが 周りからお前は見えないのだ、声も聞こえんぞ!」
――声の説明の通り、健太の周囲は白っぽい世界となり、周囲にはスタッフが騒いでいた。

「今日は記念日だ! 本物のヒーローになったキサマと、そのお前を倒すこのオレのな!!」

『キータクラー!!』
謎の襲撃者は健太のライバル、キータクラーだった!         <続く>

140名無しさん:2009/12/21(月) 22:26:41 ID:???
健太、やっぱり心の底では美紅が好きだったんだな。それを確かめるためにあおいさんは…
あおいさん、ポドリムスに帰るって事はやっぱりあと何回かで最終回なのかな。

キータクラー、最後の最後で奇襲をかけてくるとは!
アンノウンになるのはもうやめたのか? いや、本当にライエル編のアンノウンはキータクラーだったのか!?

141名無しさん:2009/12/21(月) 23:01:56 ID:???
>>360
ワロスwww いくらなんでもそんな決着はつけないでくれww

142名無しさん:2009/12/21(月) 23:31:50 ID:???
健太、夢にまで見た本当のヒーローとなってうれしそうだな。
序盤の「松岡先生見てますか」をもう一度言って欲しい!
今ならクラスメートも松岡先生も、事実を把握してるだろうし。

キータクラー、強い敵と戦いたいと言っていたから今出てきても驚かんが、
彼はライエル編で一体何をしていたのか…?

143名無しさん:2009/12/22(火) 06:47:06 ID:???
あそこまで破壊された大都市をたった2人のディメンションパワーで修復できるとは…
ラーク親子が味方でよかったよ。万能すぎだぞ、ディメンションパワー。
<DP能力まとめ>
・破壊光線
・サイコキネシス
・テレポート
・時間移動
・物体再生
・特殊空間作成(ポドリアルスペース、今回の第2三次元)

キータクラーとの決着もつきそうだし、引き伸ばしはなさそうだな。
ここらでどんな最終回になるか予想してみないか?
おれは「将来、健太は地球を救った功績を買われて防衛庁のお偉いさんになる」と予想。

144名無しさん:2009/12/22(火) 20:06:13 ID:???
>>368
バクプラスの時のように、美紅と花屋さん経営するとか

145粗筋!ウイングマン!:2009/12/22(火) 20:13:29 ID:???
第113話――【宿敵との決着の巻】


「それじゃあ、ウイングガールズの皆さん、そーいう事でお願いします」
――健太が消えた事も知らず、ステージの上ではスタッフと打ち合わせが続いていた。
「なんかわたし達、スターになったみたい」 「ホント」
いつもの戦闘服姿の4人。布沢と桃子は手を取り合って喜んでいる。

「ねぇ、美紅ちゃん ――明日に延期になってた卒業式が終わったらお別れね」

「え? お別れって…」
「みんなの記憶を消して… わたし、ポドリムスに帰るわ」
「そんな!いやだわ、そんなの!!」
「もう決めた事だから… わかってね、美紅ちゃん」
アオイは美紅に優しく微笑むと―― 突然、2人の身体がステージの柱に吸い寄せられた!
柱に磔にされた2人は、瞬く間に何かドームのような物に包まれてしまった!
そのおかげで桃子達や観客はパニックに陥ってしまう!

「電磁バリアだわ、こんなのを作れるのは―――― キータクラー!!」
ステージ最前列にいた健太の両親、松岡先生もパニックになっている!
「ああ あおいちゃん! なんてことでしょう!!」
「夢さん、小川さん! 気をしっかり持つのよ、今誰かが助けてくれますからね!」
…パニックになる人々をなだめるスタッフだが、実はこちらもパニックに陥っていた。


一方、異次元空間の健太はキータクラーの説明を聞いていた。
「今 アオイと美紅をステージの上で電磁バリアに封じ込めた
 30分以内にこの戦いにケリをつけないと、二人は窒息死する!
 今が9時10分、9時40分には二人共死ぬ!」
「なに! きたないぞ!」
。oO(フッ どうとでも言え、キサマの力を100%引き出す為にはどんな事でもする!
   本当の力を出したおまえを倒すのだ!)

146粗筋!ウイングマン!:2009/12/22(火) 20:13:43 ID:???
戦うしかなくなった健太は怒りに燃えチェイングする!
『  悪!  裂!  ウイングマン!!』
「剣を抜け、剣で勝負だ!!」
両雄、剣を抜き放つ!ウイングマンとキータクラー、正義と悪の宿命のライバルの戦いが始まった!

…勝負に応じたものの、この中では正義のウイングマンが圧倒的に不利だった。
この異次元空間は『周りからはこちらが見えない』ので、下手に剣を振るうと誰かを斬ってしまう!
向こうがよけてくれない以上、こちらが注意するしかない!
そして2人の剣戟の音が異次元空間に響き渡った――

バランスを崩したウイングマンは、後ろの男性にぶつかるまいと必死でこらえる。
体勢を立て直したウイングマンはキータクラーに斬りかかるが、キータクラーはジャンプで回避!
同時にウイングマンの後頭部に蹴りを入れ、ウイングマンはパレード車に吹き飛ばされる!
「何だ!? 今フロントガラスがひとりでに割れたぞ!」
周りからはこちらが見えないので、当然その反応になる。さながら透明人間。

「いかん!もう5分もたっちまった!」
「時間など気にしてる場合か!」
時計に気を取られた隙に背後からキータクラーが襲い掛かる!
――とっさにウイングマンは左手で防御するが、ガーダーをつけていないので怪我を負ってしまう。
「ガーダーをつけた方が身の為じゃないのか!? どうだ!?」
剣を構え突進してくるキータクラー!
ウイングマンは大きくジャンプしつつ、お言葉に甘えてソーラーガーダーを身にまとった!
気がつくと、5分経っているのに体の色が変わっていない… この中では変身時間は無制限なのだ!
――突如、キータクラーは指からDPビームを放ち、寸での所でウイングマンはこれを避ける!
ビームはウイングマンを大きく逸れ、背後のビルの壁に大穴を開ける。
「剣で戦うと言ったのに ビームを使うのは汚いぞ! …へん、ハズレだぜ」
「出て来い、ドクターラーク!」
「へ?」

147粗筋!ウイングマン!:2009/12/22(火) 20:13:56 ID:???
ウイングマンは素っ頓狂な声をあげ、ビルの大穴を見ると―― 現れたのはアンノウン!
「さすがだな、キータクラー 気配に気づくとは」

「ああ、あいつは!」
「影からウイングマンの援護をしようとしてるのは分かっているのだ!マスクを取れ、ラーク!!」
キータクラーに言われ、マスクを取るとそこには見知った顔があった。
「みんなは私の事をキータクラー、お前だと思ってたようだがな」
「ああ あおいさんのお父さん! じゃ、今まで助けてくれたのは…!」
ライエル編で助けてくれたのはアオイのおとっつあん、ドクターラークだった!!
「誰にもジャマはさせない、1対1の勝負だ! キサマはこの中に入ってろ!」
そう叫ぶや否や、キータクラーはラーク目掛け電磁バリアのエネルギーを放つ!

「ウイングマン、ドリムイレイサーだ!こいつは一こすりで1ページ全部がきれいに消える!
 いざとなったらこいつで古い武器を消し、新しい武器を書き加えるんだ!  ――それ!!」

ラークは説明と同時にドリムイレイサーを投げると、その瞬間電磁バリアに包み込まれてしまった!
「ああ! きっと助けますよ!おじさん!」
ウイングマンはドリムイレイサーをキャッチするとドリムカセットの中にしまいこむ。
「さぁ、邪魔者はいなくなったぞ! 来いウイングマン!」
「やだ! あおいさん達を助けるのが先だ!」
ウイングマンはキータクラーに背を向け、アオイと美紅のいるステージへと駆け出した!


人にぶつからないように注意しながらすり抜けつつひた走るウイングマン。
――ステージが見えてきた!
だが、安心したのも束の間、ウイングマンの目の前にキータクラーがワープしてきた!
「行ってもムダだ、勝負が決まらない内はどうやってもバリアは解けない」
「ならば、キサマを今倒す! ヒートレイバー!!」
バリアレイバーをソーラーシールドに差込み、無敵の剣・ヒートレイバーを作り出す!

148粗筋!ウイングマン!:2009/12/22(火) 20:14:13 ID:???
「デスボール!!」
キータクラーに迫るデスボール!…しかし、キータクラーは余裕たっぷりで笑っている!
キータクラーは素早く近くの女性客が座っていたパイプ椅子を掴むと、デスボールへ投げつけた!
パイプ椅子に当たったデスボールは―― 無意味にパイプ椅子を封じ込めてしまう。

「フッ デスボールはこの程度で破れる なにしろ最初にぶつかった物体を囲ってしまうからな」

――さすがキータクラー、伊達にウイングマンの戦いを観察してはいないという事か!
舌打ちするウイングマンをよそに、今度はキータクラーが仕掛けた!

「フッ それでは今度はこちらから行くぞ!  遠 近 自 在 剣 !! 」

キータクラーはその場で動かず、剣筋が見えないほど高速で剣を振り回した!
しかしウイングマンは冷静に技を分析、後ろががら空きなのを見抜く。
そう判断した彼は、剣が届かない高さまでジャンプし後ろに回り込もうとする!
キータクラーは一笑に伏すと、空中のウイングマンの身体に無数の斬撃が走り墜落する!
「な なぜだ、剣の届かない所だったのに…  ん?」
地に伏したウイングマンはキータクラーの足元の妙な跡に気づいた。

。oO(あれは… 足をすった跡… そ、そうか…!うかつだった…!
   身体は動いていないように見えて、実はものすごいスピードで移動して
   元の位置に戻ってきてたんだ! あの技の隙をつく方法は無いのか…?
   ガーダーも削られてる、こいつぁ無防備の首を切られたらアウトだ)

ガーダーを見ると無数の傷があった。
ふと、ソーラーシールド部分が太陽光を反射したのを見て、ある事を閃いた。
キータクラーは再び遠近自在剣を繰り出しつつ、ウイングマンの間合いへ近づいてくる!
。oO(一瞬だ、一瞬しかチャンスは無い!)
キータクラーの剣に耐えて一瞬の隙を待つウイングマン!
「そらそらどうした!」

149粗筋!ウイングマン!:2009/12/22(火) 20:14:35 ID:???
その頃のアオイと美紅はそろそろ息が苦しくなってきていた。
そしてウイングマンもまた、キータクラーの攻撃に苦戦していた。
「よけているのが精一杯らしいな、ハハハ!」
――その言葉をしゃべったせいで、キータクラーは一瞬気を抜いた! 今だ!!
ウイングマンは真上に向かって大ジャンプする!
「跳んでもムダだ  …なに! ウイングマンが!! チッ、まぶしい!」
ウイングマンは太陽を背に浴び、キータクラーを怯ませた!
キータクラーがもう一度空を見ると、もうそこにはウイングマンの姿は無かった…
「ここだ!」
別の方向からキータクラーに奇襲をかけたウイングマンはキータクラーを思い切り蹴飛ばした!
剣を落とし倒れるキータクラーにヒートレイバーを突きつけるウイングマン。


――ついに最強のライバル・キータクラーとの決着をつけたウイングマン。
「負けだ… オレの技がなぜやぶれた」
「足元の砂がすれているのを見てな」
決着がつき、異次元空間から開放され、その体勢のまま元の三次元に戻るウイングマン達。
突如現れたウイングマンに観客も驚いている
「フッ キサマの強さは土壇場になった時、敵の弱点を探し出すその目だ
 数々のピンチを切り抜けてきて、一段と強くなったらしいな… さ、殺せ!」
負けを認めたキータクラーは電磁バリアを開放し、アオイと美紅はステージ上に落ちる。
「ケン坊とキータクラーが… 勝ったのね、キータクラーに買ったのね、ケン坊!」
知らない間にウイングマンとキータクラーの戦いが起きていて、ウイングマンの勝利を喜ぶアオイ。
しかし、ステージの上方から何者かの腕が現れたかと思うと…

『 う !』

―――― ビ ー ム が ア オ イ の 胸 を 貫 い た !! 
                                   <続く>

150名無しさん:2009/12/22(火) 22:18:25 ID:???
ついにキータクラーとも決着がついたか!
数週はかかると思ったけど、案外あっさり決まったな。(まぁ人質取られてたし)


…って・・・・・
うわああああああああ!!! あおいさーーーーーーん!!!???

151名無しさん:2009/12/22(火) 22:48:26 ID:???
>>376
アンノウンの正体はおれも驚いた!
伏線も何もなかったね、確かにおとっつあんがいた時は出てこなかったけど…
1号の時みたいに、キータクラーの檻の前に現れるとかそういう伏線あってもよかったんだが。

それにしてもあおいさんを狙撃したのは誰なんだ!?
最終回直前(?)に来て新キャラってことはないし・・・

152名無しさん:2009/12/22(火) 23:55:58 ID:???
健太、本当に強くなったな。序盤キータクラーにてこずったのがうその様だ。
キータクラーもかっこいいライバルキャラとして強くなってうれしい限り。



・・・・・なんて事言ってる場合じゃない!
あおいさん!あおいさんがあああああああああああ!!!!

153名無しさん:2009/12/23(水) 01:36:54 ID:???
>>380
そういえば、クロムレイバーで頭どつかれてうめいてたもんな…w

154名無しさん:2009/12/23(水) 11:20:24 ID:???
>>381
>でもできるのかな
今回、都市を修復したしDPにできない事はないと分かったし可能だろう。


>>384
だったらアオイを撃ったのはラークって事になるが、腕が違うし、大体封じ込まれている。
一体誰なんだよ、犯人は!

155名無しさん:2009/12/23(水) 11:44:49 ID:???
>ドリムイレイサーは重要な伏線になるのかな
ドリムイレイサー使えるという事は書き込む事が増える→連載延長 かな?
正直終わって欲しくないような気もする。

しかし誰もあおいさんの心配はしないのか?

156名無しさん:2009/12/23(水) 13:53:06 ID:???
>>388
そうか、うっかりしてた!アオイ達はポドリムス人!
内臓構造が三次元人と違うと言う設定でもおかしくない!
(例えば脳の下に心臓があるとか)

…とはいえ、仮にそれだったとしても重傷そうだ…

157名無しさん:2009/12/23(水) 18:42:01 ID:???
最終話――【正義の味方の巻】  雑誌版スキャン:ttp://sakurachan.dip.jp/up/src/up15701.zip


宿命のライバル・キータクラーとついに長年の決着がついたウイングマン。
アオイはウイングマンの勝利を喜ぶが、その直後、何者かが放ったビームがアオイの胸を貫いた!!

――血を吐き、倒れるアオイ――
この光景はウイングマン、美紅、桃子、布沢に激しい衝撃を与え――時間がゆっくりと感じられる。
美紅達や観客席のあちこちから悲鳴が起こる。

「 あ お い さ ん !   うああっ! あおいさ――――ん!!」

キータクラーを放置し、血相を変えてアオイの元へ走るウイングマン!
「血が 血があふれてくる!」
真っ青になった桃子達には何も出来なかった。倒れたアオイは苦しそうに狙撃者を確認しようとする。
「あ あいつは… いったい……!?」
…狙撃者はステージのセットの上に立ちはだかり、こちらを見下ろしていた。

「分からないか… 無理もないな、今まで見ていたのは仮の姿だったのだから… ワタシだよ
 宇 宙 の 帝 王 、 ラ イ エ ル 様 だ ! 
 お前らを皆殺しにするまで、死んでも死にきれんのだ!」

瀕死の身体を推して息を切らしながら現れたのは――帝王ライエル!
「ライエルだと!? まだ生きていたのか!」
舌打ちするキータクラー。――しかしなぜその姿に?

「あの巨大な姿はワタシの『鎧』であり、帝王としての象徴なのだ
 その中に入り、『象徴』を動かしていたのだよ」

――つまり、ウイングマンが必死の思いで倒したライエルは巨大ロボットだったのだ!

1582/8:2009/12/23(水) 18:42:43 ID:???
「なんでいまご… ゴホン! ゴホ!」
「しゃべっちゃダメだ!」
ウイングマンに抱きかかえられたアオイは、気管に血が流れ込み咳き込んでしまう。
「必ず最後は勝つ!それがワタシの信条! やられたままでは引き下がらんぞ!」
言うが早いか、ライエルはビームガンを連射してくる!
咄嗟に桃子達はバリアを張ってビームを防ごうとするが、そのビームはバリアを貫通してしまう!
――幸い、ビームはバリアを通過時に屈折し、美紅達の腕をかすめただけで致命傷にはならなかった。

「ウイングマンよ オレはきさまの強大な正義の力に引き寄せられてここまで来たのだ
 どうしても、その正義の力をねじふせたくてな!
 分かるか! きさまが正義を振りかざす限り、アオイのような犠牲者が出るのだぞ!分かるか!!」

。oO(そ… それじゃ、オレがあおいさんをキズつけたとでもいうのか! そ そんな!)
ライエルの言葉に激しいショックを受け、ウイングマンは戦意喪失してしまう!
ウイングマンが精神的にこたえているのを確認したライエルは、、今のうちに始末しようと目論む。
「キサマが死ねば、全ては丸くおさまるのだ!!」
ライエルはセットの上から飛び降り、こちらに近寄ってくる!
「オレが オレが あおいさんを… うう…」
「ケ ケン坊… しっかりして…」
「そうだ! みんなキサマのせいなのだよ!   ――死ね!!」
ライエルのビームガンからビームが発射され、周囲に血が吹き出した!!
固まる美紅、松岡先生、健太の両親、桃子、布沢―― 言葉も出なかった。

――だが―― ウイングマンは無事だった。キータクラーが間に割って入ってかばってくれたのだ!

「こ この死にぞこないめ… キサマの言ってる事を聞いてると、はらわたが煮えくり返るぜ」
ビームを受けた腹の傷の痛みに耐えつつ、ライエルを押さえるキータクラー!
「血迷ったか!キータクラー!!」
「何を言うか! ウイングマンはオレに勝った男!
 その男をキサマごときに殺られてたまるか! そんな事はオレのプライドが許さん!!
 ――今だウイングマン!ライエルをやれ!ヒートショックでしとめるんだ!!」

1593/8:2009/12/23(水) 18:43:00 ID:???
暴れるライエルを必死で押さえるキータクラーだったが、戦意喪失したウイングマンは――
「いやだ! もう正義の味方はやりたくない!!」
アオイを抱きかかえたままそんな事を叫んでしまう。
「何言ってるの… ケン坊 夢だった、本当の正義の味方に やっとなったんじゃない
 バカな事を………」
「夢なんてもうどうだっていいんだ! あおいさんが あおいさんが助からなきゃ、オレ……!」
その言葉にアオイは悲しくなり、弱った体でウイングマンの身体を強く抱きしめる。

「バカ! ケン坊のバカ! 悲しい事言わないでよ!
 一緒にポドリムスに行くって言ってくれたじゃない!結婚してくれるって言ったじゃない!
 これじゃ! このままじゃ何にもならないよ! 夢を捨てたら何もできないよ!」

ウイングマンのヘルメット越しに至近距離で必死に説得するアオイ!
そしてライエルはキータクラーを離そうと、何度もキータクラーの体にビームを撃ちまくっていた!
ビームは何本もキータクラーの腹を貫通し、辺りにキータクラーの血が飛び散る!
――しかし、ウイングマンはまだ迷っていた。

「わたしは 正義の味方に燃えるケン坊が好きなのよ! 夢を追いかけるケン坊が好きなのよ!
 お願いだから、情けない事言わないで! お願いだから、もう一度ウイングマンの勇姿を見せて!!
 お願いだから!  ――お願いだから!!」

ボロボロと涙をこぼしながら説得するアオイの言葉に―― 健太の心に再び戦意が燃え上がった!
ウイングマンはそっとアオイを床に寝かせる。
「あおいさん、すぐライエルを片付けるから待ってて そしたら病院に行こう、それまで死んじゃ…」
「バカね… わたしが死ぬわけないでしょ 自慢じゃないけど、不死身なんだから…」
――ウイングマンの言葉に精一杯の笑顔で応えるアオイだった。

「キ キータクラー!いい加減にしろ! この手を離せ!」
ウイングマンはそっと立ち上がると、暴れるライエルを押さえるキータクラーに向かう。
「どけ、キータクラー あとはオレがなんとかする!」
『フッ お前に負けた時、既にオレは死んだも同然なのだ!! 躊躇うな!! デスボールを撃て!!』
キータクラーは相変わらず深手を負いながらも、暴れるライエルを必死で押さえていた。

1604/8:2009/12/23(水) 18:43:26 ID:???
「あおいさん よく見ててね 正義の味方のウイングマンの姿を!!」

キータクラーの最期の願いを聞き入れ、デスボールを撃ち出すウイングマン!!
デスボールはキータクラーもろともライエルの動きを封じ込めた!
「やれ、一気にやれ! ウイングマン!!」

『あおいさんを、あおいさんを あんな目にあわせやがって…
 あおいさんの代わりに! キサマが死ね! ライエル!!  ――ヒートショック!!!』

憎しみを込めた必殺のヒートショックが、キータクラー諸共不死身の帝王ライエルを斬り裂いた!!
周囲に不死身の帝王ライエルの断末魔が響き渡る!
「やったね… ケン坊……」
ウイングマンの勝利を喜ぶアオイだが、その声はすでに弱弱しくなっていた…
『粉々になれ! 粉々に!  粉 々 に !! 』
爆発するデスボール内部を睨みつけるウイングマン。
「キータクラー… お前の事は忘れないぞ…!」
最後の最後で味方になってくれた悪の戦士でもある、宿命のライバルに言葉を贈るウイングマン…


――全ての決着がつき、たたずむウイングマンの背後から美紅が呼びかける。
振り向くと、美紅は涙を流しつつ拳を握り締め、布沢と桃子は嗚咽している…
「あ… あおいさんが… あおいさんが…!」
美紅の言葉に再び衝撃を受けるウイングマン!

そこには―――― すでに冷たくなったアオイが横たわっていた・・・・・・

「あ… あおいさん… あおいさん?  ――あおいさん!!」
フラフラとアオイの元に歩み寄るウイングマン。それとほぼ同時にラークも駆けつけた!
「ハッ アオイ!!」
その時、ちょうどウイングマンの変身も解け元の姿に戻る健太。

1615/8:2009/12/23(水) 18:44:21 ID:???
「うそだろ、あおいさん… 死んでなんかいないよね…
 だって言ったじゃないか、わたしは不死身だって… いい加減に返事しろよ! しろよ!!
 ケン坊って… ケン坊って言えよ!! ケン坊って!!  うああああっ!!」

アオイの体を抱きかかえ、号泣する健太!
…少しの間を置き、顔を上げた健太は、突如ドリムノートを取り出した。
そして―― ものすごい勢いでドリムイレイサーで記録を消し、何かを書き込んでゆく!
「な なにをするんだ!」
健太の突然の行動に驚きを隠せないラーク!
「ドリムノートにあおいさんが生き返るように書くんだ!」
「ム ムリだ! いくらドリムノートでも、人の命を復活させるほど万能じゃない!」
「全ページ消して! 全ページに書けば! どうにかなるでしょ!!」
「そ そんな事をしたら! ウイングマンの全てを失ってしまうぞ! ムダな事はよすんだ!!」
「かまうもんか! あおいさんが生き返るなら、ウイングマンなんか!!」
見る見るうちにドリムノートの記録は消され――
「ラストだ!」
ついに最初のウイングマン変身記録のページも消して、『あおいさん生き返る』と書き込む。

――息を切らしながらアオイの様子を伺う健太…
「…………あおいさん…」
…しかし、ラークの言う通り命の火が消えたアオイは目を閉じたままだった。

「そ そんな… そんな… そんな! そんな!! 生き返れよ! あおいさ――――ん!!」

――アオイの体を抱きかかえ、健太の号泣が周囲に響き渡っていった――…
その声は、東京の街へ、日本中へ、地球全体へと響き渡るほどだった。

1626/8:2009/12/23(水) 18:44:46 ID:???
そして――――場面は再び日本、とある街中へ戻る。
なぜか、日本… いや、地球全体の時間が巻き戻っていた。
物語の第1話と同じ内容の雑談をする福本と健太の姿がそこにあった。
「ギャハハハ! お前もとうとう女の子に興味を持つ様にになったか
 しっかし、クラスの中で名前も知らない奴がいるってのは異常だぜ
 保健委員だろ、確か小川美紅だ」
「おがわみく…」
「ホレたな」
「ち、ちがうよ!」
「そーだよなー ヒーローには女の子を好きになってるヒマなどないからな」
…もちろん冗談だ。健太の肩をバンバン叩く福本。
福本からも正義の味方のマネをするのは潮時だと言われる。授業が潰れなくなるのは残念だが。
「中学生にもなって、正義の味方なんてやってたら 美紅ちゃんに嫌われちゃうぞ」
    ドキッ
そう言って2人は別れる。

「…そーだよな 将来を厳しく見つめたら、正義の味方なんかになれる訳ないし……
 いや、でも もしかしたらなれるかもしれないし… う――む」
半ば現実を直視しながらも、やはり夢は諦めきれない健太は、ふと、道端の電柱を見上げる。

「な なんだろ、この電柱が妙に気になる…」

しばらくその電柱を眺め、気のせいだと思いつつ再び歩き始める健太。
――その直後、女生徒とすれ違う。
.。oO(あれ…… どっかで… この顔…… 誰かに似てるような… 似てないような…)
その顔は、健太は記憶に無いようだが髪が黒い以外はアオイそっくりだった。
気になる健太はつい女生徒の顔をじーーーっと見てしまい、女生徒に怒られてしまう。
「なんだよ、人の顔をジロジロ見やがって!」
「き きみ 正義の味方に向かって、なんて口のきき方だ!
 それに女の子がそんな言い方しちゃダメだ!」
…ジロジロ見ていた健太の方が悪いのだが、つい反論してしまった。

1637/8:2009/12/23(水) 18:45:05 ID:???
「なんだと、てめ〜…」
食って掛かる女生徒だが、女に弱い健太は誰かに似ていた、と説明しつつ尻込みしてしまう。
健太を睨んでいた女生徒は突然、寂しそうな顔をする。
「?」 戸惑う健太だったが、女生徒はいきなり健太の襟首をつかむ!

思わず怯える健太だったが、女生徒は―――― そっと健太の頬にキスをした。
真っ赤になって固まる健太の隙をつき、女生徒は自分のカバンと健太のカバンをすりかえる!
「うわあぁっ!キスされた! 知らない女の子にキスだれたぁ!
 み いや 小川さんに嫌われちゃう〜〜〜〜!  ひぇ――――っ!!」
パニックになった健太は一目散に逃げ帰ってしまった。


。oO(わたしってダメね… ちょっとケン坊の顔を見に来ただけなのに、気持ちが揺れちゃって…)

――そう呟きつつ変装を解く女生徒。その正体は、やはり生きていたアオイだった。
カバンを持ったアオイは電柱へと歩み寄りながら、いつもの姿に戻る――


――でも、もうさみしくないんだ… ちゃんとケン坊にお別れできる…
  だって… わたしの中には、いつでもケン坊がいるんだもの…
  わたしの命は ウイングマンの全てなんだから…
  すりかえたケン坊のカバン、ここに置いとくね
  あらすじでは、後で美紅ちゃんが拾ってケン坊に届けてって……なるのよね…… よっ、色男
  …じゃあ、ケン坊 おしあわせにね……

アオイはすりかえたカバンを電柱の下へ置くと、ゆっくりと浮かび上がる・・・

「さようならケン坊! あなたはきっと正義の味方になれるよ♥ ホントに……」

サ ヨ ウ ナ ラ ・・・・

走り去る健太のはるか後方で、アオイは異次元空間へと消えていった――

1648/8:2009/12/23(水) 18:45:36 ID:???




       ケ ン 太 が 夢 を 持 ち 続 け る 限 り 、
                ウ イ ン グ マ ン は 現 れ ま す 

「正義は必ず勝つ!」
今日も平和に、手作りの衣装を着て美紅を抱き、笑顔の健太。後ろに松岡先生がいるのも知らずに…。


            そして 健太が『正義の味方』である限り、

           大きく羽ばたく日が いつか また… きっと




              ウイングマン ―WING-MAN―

                      完

165名無しさん:2009/12/23(水) 23:15:27 ID:???
ついに… ついに終わったのか、ウイングマン。桂先生3年間お疲れ様でした!

まさかドリムイレイサーで全記録消すとは思わなかったよ、
そして地球全体の時間が巻き戻ることも…(それもタイムボールとは比較にならない能力)
アオイは結局本当に不死身だったし、本当に万能すぎだろ、ディメンションパワー&ポドリムス人!
健太もキータクラーも本当に成長した。キータクラーはダークヒーローとして輝いた。

ただ、最終回にしてはページ不足だったのか少々物足りない感じがするな。
単行本で書き足しある事を願う。

166名無しさん:2009/12/23(水) 23:19:55 ID:???
>>402
そういえば北村先生、麗一戦以降出なくなったね。
キータクラーだったのかも不明だし、何の為に出てきたのか…
それ以外に回収されなかった謎(伏線)てある?

167名無しさん:2009/12/24(木) 20:39:20 ID:???
どうしても分からない。
あおいさんが生き返ったのは
ドリムノート全消しして願いを書き込んだからなのか、
時間が巻き戻ったからなのか、
それともそもそも死んでなかったからなのか… どれなんだろう?

168名無しさん:2009/12/24(木) 22:00:43 ID:???
>>417
敵が死んだまま時間が巻き戻るってのが腑に落ちない。

>>418
健太は忘れないように心がけていても、結果的にあおいさんのせいで
キータクラーどころかこれまでの戦いを忘れてしまっているよね…
キータクラー哀れ(´・ω・`)

169超機動員アウトライン:2010/01/01(金) 22:05:16 ID:???
連続投稿規制になったのでどなたか以下お願いします。

170超機動員アウトライン:2010/01/01(金) 22:05:29 ID:???
《左前に45cm!右横に22.45cm! 》
ついにみなほの正解率は99.999%、コンピューターと同じになった!本領発揮だ!
――その瞬間、パワーウェアが輝きだし、ビームサーベル(剣の仮称)のビームの刃が勢いを増す!
「な なんだ! パワーウェアが変だ!」
《右下に52.36cm!左に2.653cm!》
「うわ、細かい! とにかく右の次に左だな!」
ヴァンダーの素早さに沢田とホモ課長は一瞬消えたように見えた。
その瞬間、ダミーが2機撃墜される!政夫は自分がやった事に我ながら驚いていた。
もちろん、驚いていたのは政夫だけじゃない、沢田とホモ課長も驚いていた!
「いつの間にやったんだ!」
「あまりにもものすごいスピードで動いたので見えなかったんだ!
 みなほくんの必死さと、彼を思う気持ちが高まってヴァンダーの機動性が高まったんだ!
 茶頭くんの反射神経もなかなかいい! これはいけるぞ!」


――しかし、茶頭の体はヴァンダーの機動性についてきていなかった。
次々と人間離れしてくる動きに政夫の体中の筋肉が痛み出し、Pウェアに体が引っ張られ始める!
《左後ろに12.3cm!左上に50.4cm!前に26.32cm! キミにパートナーになってほしいの!
 右上に6.26cm!がんばって!》
体中が痛み出し、息切れしもはや体力の限界に来ていた政夫だった。

『うるせぇこのやろう!ゴチャゴチャぬかすな! だまってろ!女なんかに援護されてたまるか!!』

――ついにブチ切れみなほに怒鳴る政夫!
《ムッ 女なんか!? あ、そー だったら一人でガンバってね》
みなほは機嫌をそこね、モニターから姿を消した…
すると急激にパワーダウンし、ビームサーベルのビームの刃も消えパワーウェアが重くなりだした!
疲労とパワーウェアの重さにより動けないヴァンダー目掛け、ダミーの攻撃が降り注ぐ!

「あっ!武装変が解ける! いかん、テスト中止だ!」
危険を感じた沢田はテストを中止させる ――と同時に、2人の姿が元に戻り空中に放り出される!
政夫の顔面に尻もちをついてしまうみなほ。それが政夫にトドメを刺した。

171超機動員アウトライン:2010/01/01(金) 22:05:45 ID:???
「ぴ ぴ ぴ ぴんくのぱんちぃ〜〜」
「サイテー こんな男キライ!」 慌てて立ち上がり、おしりを押さえ気絶した政夫を睨むみなほ。


途中までは上手くいってたのに失敗し、残念がる沢田。
「ザーンネン 恋人ができると思ったのに わたし、ちょっと遊んでくるねー」
沢田が止めるのも聞かずに、みなほは訓練室を出ていってしまった。
ホラ見たことかと怒鳴るホモ課長をなだめつつ、沢田はみなほを捕まえにゆく。


――外に出たみなほはタクシーを止め、後楽園… もとい、後薬園遊園地へと向かった。
「見回りです」 入口の係員に警察手帳を見せ、あっさり通るみなほ。職権乱用だーーー!
そしてみなほはトイレで制服から私服に着替えると、まずゲームコーナーへ向かった。
そこにはゲームに熱中する男性がいた。何気なく覗き込むと、350万5千点のハイスコア!

「最初の1機でずーっとやってんだぜ、天才だよ 敵を一つ残らず潰してるんだ、ほとんど神ワザ」

驚くみなほにゲーム中の男性の友人が説明する。
…ふと、ゲームに熱中する男性は異様な気配を察知する。見上げると――みなほと目が合った。
。oO(え 何? この感じ、わたし…)
胸の高鳴りを感じるみなほ。

『  う  わ  ー  !  や  っ  ぱ  り  女  が  い  た  !  』

みなほに滅茶苦茶驚く男性!    ――直後、ゲームの自機がやられてしまう。
「ねぇ、いっしょにあそぼ」
みなほは男性の手を握り、嫌がる男性を強引に連れ去ってしまった!
「お おい!  …大丈夫かな、あいつ 女性恐怖症なのに…」

172超機動員アウトライン:2010/01/01(金) 22:06:01 ID:???
…ややあって。顔を真っ赤にして手を離せと叫ぶ男性。
「ははーん キミ、女の子に弱いのね」
意地悪そうに笑いながら冷やかすみなほに、相変わらず真っ赤になりながら否定する男性。
「ちっ しょうがない、つきあってやるか!」
一緒にジェットローラー(絶叫マシン)に乗ろうするみなほだが、係員に一人乗りだと止められる。
「わたし、こーゆー者なんだけど ね、いいでしょ」 つ【警察手帳】 職権乱用だーー!(その2)
…いや、職権乱用どころじゃない。安全面も無視し、強引に男性の上に乗るみなほ!

ジェットローラーが動き出し、互いに自己紹介する二人。
「わたし、森村みなほ 19歳でーす キミは? お仕事何してるの?」
「ふ 藤枝弘紫(ひろし) 20歳だ! そこのステージでやってる、怪獣ショーのアトラクション」
後楽 …もとい、後薬園遊園地といえばヒーローショー。向こうでセイギマンショーをやっている。
「あ このカッコウ 悪者の下っぱ役ね」
「う うるさい たまには主役だってやるんだぜ!」

――そんな事を話していると、突如ジェットローラーの下から地面を割って惑星人が現れた!
「鉄の匂いがする オレの大好物、オイル付き鋼鉄だ」
惑星人の出現に辺りは大騒ぎになってしまう!


――同時刻、パトカーでみなほを探していた沢田とホモ課長。
「大変です、後薬園遊園地にバル惑星人が現れた模様です!」
署からの連絡を受け、ホモ課長は運転していた警官に急行するよう指示する!


再び遊園地。みなほ達が乗っていた絶叫ジェットローラーは止まってしまった。
「ん?  そ 外を見てみろよ!惑星人だ!」
弘紫の叫びで下を見ると、バル惑星人はジェットローラーの柱をむさぼり喰い始めた!
みなほは悲鳴を上げて弘紫に抱きつく!
「おい!抱きつくな! ギャ―――― ムネが!ムネが!」
「ちょっとー 何おびえてんのよ!」
女性恐怖症の弘紫はみなほにおっぱいを押し付けられ、別の意味でこっちも悲鳴を上げていた…。

173超機動員アウトライン:2010/01/01(金) 22:06:14 ID:???
駆けつけた沢田は隣の警官の双眼鏡を奪い、ジェットローラの上にみなほがいるのを確認する!
「バル惑星人! 鉄ならいくらでもくれてやる! だからそれは喰うな!」
「――ん  いやだ!オレはハラペコなんだよ!」
惑星人が警察の説得に耳を貸す訳が無い。当然、拒否された。
課長は部下に念の為に救急車を呼ばせ、刑事に取り押さえるよう命令する。
「近づくな!」 バル惑星人は頭の角から無数の光線弾を放ち、刑事達を足止めする!
「超機動員ジャイロンを呼べ!」
バル惑星人の放った光線の流れ弾がジェットローラーに当たり、被害が拡大してしまう。
「奴はすでに一つの街を喰い潰している!このままほっといたら大変な事になるぞ!」
「ジャイロンはまだか!!」

ジェットローラーのあちこちでは客の悲鳴が起こっていた。
乗っている子供の母親が課長に助けてくださいとすがりつくが、人間には手が出せない!
そんな事もお構いなしに、まるでシロアリが家を食い荒らすように鉄柱を食い荒らすバル惑星人。
鉄柱を喰われ、ジェットローラーはどんどん傾いてゆく!

再びみなほはひめいを上げ、弘紫に抱きつく!
「キャー もうダメー!」「オレもダメ〜〜〜!」
――ふと、みなほはある事を閃いた! 「ねえ!わたしの事好き!?」
「な なんだ、やぶから棒に! 今会ったばかりなのに、好きとか嫌いとかって!!」
そんな事を言っている間に、ジェットローラーはどんどん傾き、逆さまになる弘紫とみなほ!
「でも何か感じない!? 『かわいいなぁ』とか『おちゃめだなぁ』とか!」
「感じないよ!」
「ねぇ、何とか好きになって! じゃないと、わたし達死ぬのよ!」
「そんな事言ったってー わっ、それ以上近づくな!」
「じゃあいいわ、今から形だけでもわたし達は恋人同士よ!」
『 え ! ? 』
             ――そして、みなほは弘紫にキスをした――

――その直後、ついにジェットローラーは倒壊してしまった!
それと同時にジェットローラーからまばゆい光が発せられた!
その輝きは、みなほの太ももと同じマークを空中に浮かび上がらせていた。    <続く>

174超機動員アウトライン:2010/01/01(金) 22:19:58 ID:???
代理投稿してくれた方、ありがとう!
いつの間にか連投数10から半分になってたのな…
ウイングマン最終回じゃこんな事なかったのに。
ともあれありがとうございました。

1756/7:2010/01/11(月) 21:57:36 ID:???
「ぶ 武装変だ!」
「いいけどペンダント持ってるの!?」
「大丈夫だ!服の下に下げてる!」
「OK! 武装変!」
承諾したみなほは上にいる弘紫に向け、アーマメントガンを撃つ!

.。oO(いよいよヴァンダーの登場やね、お手並み拝見と行きますか )

――例のマークの輝きを放ちつつ、武装変したヴァンダーはそのパワーでツタを引きちぎる!
異変はこれだけでは済まなかった!
周辺の木の根が地中から起き上がると、木の根が冒頭の木の怪物へと変化し囲まれてしまった!
『なんだ、こいつらは!?』
ヴァンダーはクリスタルロッドを抜くと、襲い掛かる木の怪物を次々となぎ払う!
背後からなつきの悲鳴が聞こえ、振り向くと怪物にさらわれそうになるなつきがいた。
ヴァンダーはなつきをさらおうとする怪物を倒しなつきを救出する。
「大丈夫か!?」
「ええ、ちょっと油断しただけです」

…しかし、この様子を面白く思っていない人物がいた。それはもちろん、みなほだ。
《こら弘紫!そんな娘に優しくする事ないわ!》
「そんな事行ってる場合じゃないだろ!」
《なにさ!この浮気者!》
ヴァンダー1人で痴話げんかが始まり、そのせいでクリスタルロッドが短くなってしまう!
《いつまでも肩に手なんかまわしてないでよ!》
「怒るな! ケンカするとヴァンダーの力が無くなっていくだろ!」
《ふ〜ん! 弘紫のバカ!》
みなほの機嫌を損ねたせいで、クリスタルロッドは完全に消えてしまった!
この様子を見たなつきはいともあっさりチームワークが乱れた事を内心、ほくそ笑んでいた。

ヴァンダーは後頭部を怪物に殴られつつも、仕方なく素手で戦う事にする。
近寄る怪物をちぎっては投げ、ちぎっては投げ…ツタに捕まり怪物をなぎ払う!
『アーアアーッ! ターザン気分だぜ!』

1767/7:2010/01/11(月) 21:57:58 ID:???
    ベシッ
…調子に乗ったヴァンダーは対面の木に激突した!  「…っとありふれたギャグをやっちまった」

――そんな事をしている内に、ガイドの連中が木に喰われてしまった!
『助けてくれ! ヴァンダー!!』
手を伸ばして救いを求める石田さん、それが彼の最後の姿だった…
恐怖に怯え、しがみつくなつきを励ますヴァンダー!  …これがますますみなほの機嫌を損ねた。

《この―― 抱き寄せるな! 弘紫 もう許せない!》

――愛情をエネルギーとするヴァンダーにとって、これが決定打となってしまう!
完全に怒ったみなほのせいで、エネルギーが無くなり武装変が解けてしまった!

『どうすんだアホ――――!! これじゃやられるのを待つだけじゃねーか!! ヽ(`Д´)ノ 』
『そんな事言ったって、弘紫がいけないんだよー! エ〜〜〜ン!。・゚・(ノД`)・゚・。 』

…怪物に取り囲まれる3人。さらに弘紫は女2人に抱きつかれ硬直状態。
トドメに武装変も不可能と大ピンチ!! この窮地を弘紫をどう脱出するのかッ!!  <続く>

177名無しさん:2010/01/27(水) 21:44:45 ID:???
SCENE-14:【B(ブラック)ヴァンダーの脅威】


「さぁヴァンダー!足を出せ!パワーソルをいただく!!」
偽ヴァンダーはバイクを爆発炎上させると、その体色をギラング人の象徴である黒に染め上げた!
ダメージを受け、うずくまるヴァンダーを見下すブラックヴァンダー!(以下BV)
…ヴァンダーの背後では、バイクの大爆発に巻き込まれた一般人が無数に横たわっていた…。
『誰か! 誰か119番に電話を!』

――当然、弘紫はやれるかと拒否する!
《弘紫 あいつらは樹海の時の戦いを参考にして作られた偽者なんだわ!
 奴らの知らない武器で攻めれば…》
「知らないのっていうと…Vパルザーか!! よし!」
みなほのアドバイスを聞いた弘紫は、パワーウェアの両腰にセットされているパーツを引き抜く。
左右のパーツを組み合わせ、展開するとビームガン『Vパルザー』となる!
そしてVパルザーのエネルギーチューブを手首に接続し、安全装置解除!

『エネルギーチューブ接続! Vパルザー!!』

Vパルザーを連射し、BVに命中させる!
「どうだ!」
BVはよろめき、ヴァンダーを飛び越えると近くの階段の手すりの上に着地する!
「逃げてもムダだ!!」
さらにヴァンダーはVパルザーを撃つが、今度はわずかの動きで回避するBV!

「あまいな! Bヴァンダーはきさまに劣るところは無い!」

――なんとBVまでVパルザーを装備していた!
BVのVパルザーはヴァンダーに命中し、本物のVパルザーとは比べ物にならない爆発をあげる!
弘紫は奴らが知らないはずの武器を装備している事に驚きの色を隠せない!

1782/4:2010/01/27(水) 21:45:07 ID:???
「このBヴァンダーがヴァンダーをまねて造ったと思ったら大間違いさ、機能は全て同じだ
 警視庁に保管してあるヴァンダーの設計図を見て造ったのだからな」

――その直後、ヘルメット内左モニターに陽子が映し出され、現在のダメージ状況を教えてくれた。
《弘紫くん! 胸部OV回路破損 もう一度そこに攻撃を受けたら、ヴァンダーは動けなくなるわ!》
「あ 陽子さん! 沢田さんを出して下さい!」
弘紫に頼まれ、陽子は沢田と変わり、モニターに沢田が映し出された。
《どうした! 偽者相手に苦戦してるのか!?》
「あいつ偽者じゃないんです! ヴァンダーの設計図を見て造ったとか…!」
《なんだって! どうして設計図なんか… まぁいい、気をつけろ!
 こっちでもどうしたらいいか、考えてるから》


――バイクが爆発炎上した際に発生した火災を鎮火する為、次第に消防車と救急車が集まってきた。
放水開始する消防士を見たBVはある事に気づいた!
「フッ 水か… 姉さん、力を貸してくれ」
《いいわよ》
BVはすばやく消防士の元へとジャンプすると、消防士から強引に消化ホースを強奪する!
「まずい! あの姉貴は水を自由自在に操る事ができるんだ!」

『バルカンウォーター!!』

そしてBVはホースの水を物質変化し、大量のショットガンのような水圧弾へと変える!
『ウオオオ 水が鉛玉のようだ!!』
反撃も回避もできず、ヴァンダーは文字通り手も足も出せないでいた。
《弘紫くん、体中が破損しているわ! これ以上やられたら、生命もあぶないわ!》
チェック担当の陽子からも警告が出されるが、今のヴァンダーにはどうする事もできない!

「くそっ! まるでVαみたいだ… ん!? Vα!!」
思わず呟いた自分の言葉に弘紫はVαでトドメを刺そうと考え付く!
すばやくVパルザーで消化ホースを切断し、ヴァンダーは自らの胸にロッドを突き立てようとする!
『行くぞ!』

1793/4:2010/01/27(水) 21:45:28 ID:???
…しかし、その時みなほから警告が入る。
《待って! あいつもVα使えるはずよ! 同士討ちになったら勝ち目無いわ!》
《それだ!Vαだ!Vαで倒せるぞ! Vαは設計図の中に入ってないんだ、やつらは知らない!》
みなほの警告の直後、間髪いれず沢田からアドバイスが入る!
沢田からのアドバイスを聞き安心した弘紫はVαを実行しようと決めた矢先――――
「ほぅ、Vαか 待ってたぜ!」
「何!? 待ってただと!?」
――ヴァンダーとBVのやり取りを聞いた沢田はすぐさま待ったをかける!
《待ったぁ!! Vαをするな! あの自信はおかしい!》
弘紫は沢田がコロコロ意見を変えるのを愚痴ってしまう。
《Vαを知る為に、わざとやらせようとしてるのかもしれない… ここは用心をして!
 …ひとまず戻って来い!》
《ダメよ、逃げるなんて! このままあいつをほっとけないわ!
 大丈夫… だと思うわ、女のカンがそう言ってるもの》
沢田やみなほのやりとりは外部に聞こえない。ヴァンダーに早くVαをやれと急かすBV!

《戻って来い!》
《Vαをやるべきだわ!!》

――みなほと沢田の意見に文字通り左右から板ばさみされ、迷う弘紫!
「ええい、じれったい! Vαをやらないのなら!!」
しびれを切らしたBVがクリスタルロッドを抜き、こちらに飛び掛ってきた!
思わずヴァンダーは自分のクリスタルロッドを投げつけるが、あっさりと弾かれてしまった!
《バカ弘紫! あのクリスタルロッドを投げちゃったらVαできないよ!
 もう1本はすでに失くしてるんだから!》
「そっか、しまった! ――いや、よかったんだよ!これで帰るしかないだろ!」
弘紫が一安心したのも束の間――――

『クリスタルロッドが無いなら、オレのを貸してやるぜ!!』

1804/4:2010/01/27(水) 21:46:05 ID:???
――なんとBVはヴァンダーの胸にクリスタルロッドを突き立てた!!
「じ 自分から敵に技をやらせるなんて、どう考えてもおかしいぞ!!」
《今更そんな事言ったって! こうなったらVαの威力を信じるしかないわ!》
弘紫達の意思に反し、パワーウェアはVα発動準備に入ってしまう!!

――そして、ついにVαが発射された!

『これがVαか!! ――パワーソルバリア!!』
Vα発動を確認したBVは、右手のパワーソルを突き出しバリアを張った!
光の散弾は完全に防がれ、実体化したヴァンダーはバリアのエネルギーで大ダメージを受けてしまう!
『うわぁぁぁっ!!』 苦痛の悲鳴を上げ、地に倒れるヴァンダー!
「Vαがやぶれた」

「なるほど… 今のが Vαか!!」
――地に伏したヴァンダーを見下ろし、BVは消防車に近寄ると軽々と抱え上げる!!

「Vαの一部始終、見せてもらったぞ! 今のデータを元にVαを分析すれば!!
 このBヴァンダーもVαを使う事が出来る!! 」

BVはそう言い放つと、持ち上げた消防車をヴァンダー目掛け投げつけ、下敷きにしてしまった!
『ぐあああ!』
『これでBヴァンダーは無敵だ! ハハハハハ!!』
《弘紫、しっかりして! 弘紫!!》

――消防車に押しつぶされた弘紫は、みなほの呼びかけにも応えず、完全に気を失っていた――
                                    <続く>

181超機動員アウトライン:2010/01/27(水) 22:18:05 ID:???
代理投稿ありがとうございます

182名無しさん:2010/01/29(金) 21:19:14 ID:???
SCENE-15:【涙のみなほ】


ブラックヴァンダーが投げつけた消防車に押しつぶされ気絶した弘紫――

「数時間後にはVα使用可能となる、これでBヴァンダーは完璧だ
 ヴァンダーよ、あとはオレにまかせてお前はそこで眠ってな、永遠にな! ハハハハハ!!」

圧勝したBVは高笑いを上げながら空中へと飛び去っていった…。
《弘紫!弘紫!! 返事して、死んじゃいや!》
みなほが呼びかけるも、弘紫は応えないでいた…。

「早く消防車をどけないと、下敷きの奴が死ぬぞ! …だめだ、びくともしない!!」
消防士がヴァンダーの上の消防車を押すが、人間の力ではどうにもならなかった。

――その時、上空から再び黒い人影が舞い降りてきた!BVが戻ってきたのか!?
黒い人影は消防車の側に降り立つと、消防車を押してヴァンダーの上からどかした。
『弘紫くん、しっかりして!』
ヴァンダーを抱え起こし声をかけたのは―― 超機動員ジャイロンだった! 一安心するみなほ。



―夕木署・医務室―
手当てを受け、ベッドでひたすら眠る弘紫。その側にはみなほが座っている。
ふと、ドアが開いて沢田が入ってきた。
「あ、沢田さん  …いまだに信じられないわ、あんなのの下敷きになったのに、
 頭にちょっとケガした位で済んだなんて…」
「パワーウェアが守ってくれたんだよ、その代わりパワーウェアの方はガタガタだけどね
 今、大急ぎで修理してるけど
 それより… みなほくん、ちょっと話があるんだ、来てくれないか?」
「話… ですか」

183名無しさん:2010/01/29(金) 21:19:29 ID:???
 ―超機動課―
『やっほー! お話ってなんですかぁー♪』
部屋に入るなり、思い切り明るくふるまうみなほ。…だが課長以外、みんな沈んだ顔をしている。
「どうしたの…? みんな、おっかない顔して」

「率直に言うぞ ――――みなほ、お前に超機動課から抜けてもらう」

開口一番、課長の口から出たのは…『クビ』の宣言だった。みなほは無表情でしばし固まり――
「つまんないジョーダン☆」
思いっきり気の抜けた顔で真に受けないみなほ。
「もっと課長さん、自分のキャラクターを生かしてジョーダンを言えばいいのに
 例えば『みなほ、お前さんにはこの仕事から足をもらってもらうぜ』とかね、
 でも、まぁ どっちにしてもネタがつまんないからダメね
 ヤングを笑わせたかったら、もっとギャグをみがいてね、応援するわ」
――鼻をこすりながら、江戸っ子っぽく言うみなほ。
「ジョーダンじゃないよ」
…しかし、課長は本気だった。
「ジョウダンじゃないよ ・・・・・・・・・・・ジョウダンじゃない?」
(↑ドロボウヒゲをつけて、ビートたけしのモノマネで)
ttp://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20100129211742.jpg
『 み な ほ !! 』 みなほのくだらないジョークについにキレる課長!!
――そして、しばしの沈黙が流れ…… 

「いやです」

…真顔に戻ったみなほはきっぱりと言い放つ。
「いやじゃねぇ、これは命令でぇ! おめぇは もうヴァンダーに…!」
「分かってます! もうパワーソルが無いから、頭の回転も鈍くなったし、
 今回の事件だってわたしの判断がいいかげんだから、弘紫をあんな目に合わせちゃったし!
 でも! でも!! わたし、弘紫から離れたくない!」

184名無しさん:2010/01/29(金) 21:19:42 ID:???
「アホ! そんな都合で…! 何言ってやんでぇ!!」
「わたし! 訓練してヴァンダーの頭脳になれるようにガンバりますから!」
「そんな余裕ねぇんだ! おめぇは頭の回転の良さを見込んで連れてきたんで、元は民間人!
 使いもんにならねぇのは、即クビでぇ!!
 それにおめえはやっとできた男だから、離れたくねぇんだ!! 即席の恋人はしょせん即席でぇ!!」
「課長、それは言いすぎだわ」 みなほと課長は口論し、ヒートアップする課長を陽子がなだめる。

『違います! わたし、弘紫のこと、ホントに好きです!
 即席だろうが、なんだろうが! 今は本気で好きです!
 それに… それに、この仕事だって! ホンキです! みんなが笑って暮らせる為なら、
 わたし! わたし・・・・・・・!!』

――大声で反論するみなほの目から、後から後から涙がこぼれ落ちてくる。
「……泣いたってダメだ、もう変わりも決まってるし
 必要ねぇもんは必要ねぇんだ! 家に帰ぇんな、就職口はオレが手配しといてやっから!」
『 い や ―――― !  や め た く な ―――― い !! 』
嫌がるみなほの肩を掴み、部屋の外へ強引に押し出す課長。

『課長のバカー! 死んじまえー!!』
…部屋を追い出されたみなほは悔しさのあまり、暴言を吐きつつドアを蹴り飛ばす。
――ふと、背後に人の気配を感じ、振り返ると――

「今までご苦労やったわね、みなほ 今日からうちがあんたの分までガンバるから」

『なつき!』
――そこには、樹海事件で一緒になったなつきがいた!
「パワーソルなくて、普通の娘に戻ったんやから、普通の生活しなはれ」
反論できないみなほは涙ぐみ、顔を真っ赤にして黙り込んでしまう…。

『もう こんなとこ、大爆発して消えてなくなっちゃえばいいのよ!!』

悔しさのあまり、物騒な事を言い残しつつその場を駆け出し――泣きながら夕木署を飛び出した。

185名無しさん:2010/01/29(金) 21:20:53 ID:???
 ―超機動課―
敬礼しながら入室してきたなつきの目に最初に飛び込んできたのは――女性陣に叩かれ中の課長。
「課長、ひどい! あんな言い方ないわ!」
女性陣ほどではないが、沢田も課長に反論する。
「そうですよ、もうちょっとなんとか、言い方が… かわいそうですよ いい娘なのになぁ…」
「――だから、ムリにでもやめさせたんだ、死なせたくなかろう
 この仕事は意気込みだけでやれるほど、やわじゃねぇんだ
 能力のねぇ奴がやっても、死ぬのがオチだからな
 弘紫には会いたきゃ、いつでも会えるだろう… 別に、もう会うなと言った訳じゃねぇしな」
――真っ赤になって課のみんなに説明する課長。これはみなほの身を案じてのせめてもの情けだった。



 ―医務室―
「ん んん・・・・・ みなほ……」
気がつき始めた弘紫。その目に入ってきたのはボンヤリとした女性。
「いややね、うち みなほやないわよ」
なつきに驚き飛び起きる弘紫。――急に飛び起きるものだから頭痛がし、うめいてしまう。
「いけまへん、じっとしてないと」
なつきは弘紫の安否を気遣い、そっとみなほが超機動課を辞めた事を伝える。

『え! みなほは超機動課を辞めたのか! どうして! どうしてだよ!!』

――弘紫のうろたえように、なつきは弘紫にみなほが好きだったのか尋ねる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・ べ、別に そんな事ないよ」
「ホンマ? でも今、すっごいうろたえとったよ」
「や、それは あまり急な話だから…」
「よかった… 今日からうちがパートナーやから、よろしくね」
「なつきちゃんが?
 …そうか、オレ、なんとなく なつきちゃんの方が話しやすかったんだ うまくやれそうだね」
。oO(――オレがみなほの事、好きな訳じゃないんだ キャピキャピしたのは大の苦手なんだから…)

186名無しさん:2010/01/29(金) 22:26:59 ID:???
投下ありがとうございます、そして分散ごめんなさい

187名無しさん:2010/01/31(日) 20:20:56 ID:???
SCENE-16:【スパイだ!】


超機動課に現れた警視監の突然の命令により、黒スーツの男達に課を占領されてしまった!

「キミ達のやり方では成果が上がらない、第三支部を降りてもらう
 ――まず、パワーウェアを渡してもらおうか」

…さすがの課長も、相手が警視監では逆らう事はできない。
沢田に指示すると、沢田は吉田にパワーウェアの修理が出来たかどうか内線で尋ねる。
「至急、超機動課へ送ってくれ」

――警視監はまた不敵に笑う。
「それから… 京本なつき… お前はスパイだな…ちゃんと調べはついているんだ、白状したまえ」
『 な ! ? 』
警視監の言葉に弘紫達は驚愕する!
「な なんの事……? うちにはさっぱり……」
「とぼけてもダメだ、スパイにはこの場で死んでもらう 大事にならないうちにな」
。oO(こ このオッサン…裏切る気? いや… もう、うちには用なしって事やね…)

事態を把握したなつきに尋ねる弘紫。
「なつきちゃん… 本当なのか…?」
「う うそや! うちがヴァンダーの中に入ったら困るんで大ウソついてんのやわ!!
 こいつこそゾルド将軍の手下やないやろか!」

『 ゾ ル ド 将 軍 !? 』

なつきの激白に再び声を合わせて驚く弘紫達!
「フッ 何を訳の分からぬ事を…… お前のような小娘のたわ言を誰が信じるか」
「いや、オレは信じるぜ どっちかというとあんたの言ってる事の方が妙だしな」
『何を言うか!』


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