【AFP=時事】英王室からの離脱を発表したヘンリー王子(Prince Harry)と妻のメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)の今後について、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)との取り決めの一環として、王族の称号を返上しなければならないということは明確になっている。
夫妻は「経済的に自立」したいと主張し、公務を行うエリザベス女王や、女王の代理を務める王室メンバーに支払われている王室助成金の受け取りを放棄することを表明した。しかし、これに相当する金額の合計は夫妻の収入の5%にすぎず、残りの95%はチャールズ皇太子が所有するコーンウォール公領(Duchy of Cornwall)から2人の息子、ヘンリー王子とウィリアム王子(Prince William)に分配される利益によるものだ。
【AFP=時事】スペインの国王フェリペ6世(King Felipe VI、52)は15日、マネーロンダリング(資金洗浄)への関与が取り沙汰されている前国王で父のフアン・カルロス1世(Juan Carlos I、82)に対する王室手当を剥奪し、前国王からの相続財産を放棄すると発表した。父のスキャンダルから距離を置く姿勢を示したものとみられる。
【特集】世界のプリンセスと王妃
スイスの日刊紙トリビューン・ド・ジュネーブ(Tribune de Geneve)は今月に入り、フアン・カルロス1世がサウジアラビアからオフショア口座を通じて1億ドル(約107億円)を受け取っていたと報じていた。
同紙によると、受け取った金はパナマの財団名でスイスの銀行口座に預けられていた。総額のうち6500万ドル(約70億円)は、フアン・カルロス1世から元愛人のコリーナ・ツー・ザインビトゲンシュタイン(Corinna zu Sayn-Wittgenstein)さんに送金されていた。