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欧州情勢・西洋事情

3453名無しさん:2020/03/22(日) 14:43:55
 ◇新たな難民問題とポスト・メルケル

 CDUは、クランプカレンバウアー党首の後任を選ぶ党大会を今後開く。立候補を正式に表明しているのはデュッセルドルフなど産業都市を抱えるノルトライン・ウェストファーレン州のラシェット州首相と、メルケル氏の長年の政敵で、18年末の党首選でクランプカレンバウアー氏に敗れた党内保守派のメルツ氏、連邦議会外交委員長を長年務めているレットゲン氏だ。現在のところ選挙の強さと中道寄りの政策に定評があるラシェット氏と、「反メルケル」の保守層にカリスマ的人気があるメルツ氏が支持を拡大しているとみられている。

 欧州ではここに来て、15年秋以降の「難民問題」が再発している。トルコのエルドアン大統領が2月29日、突然ギリシャとの国境を開放しトルコが保護していたシリア難民などをEU側に入境させたのだ。国連の報告では約1万3000人がギリシャに入ったとみられている。エルドアン氏にはシリア侵攻に批判的なドイツなどEU側に圧力をかける狙いがあったと見られているが、この「脅迫」にドイツはパニックに陥った。

 若者や中道左派層の間で支持を広げる緑の党は保護を必要とする5000人の難民をドイツが引き取るよう提案したが、ラシェット氏は独メディアの取材に「誤ったメッセージを送ることになる」とこれを拒否。「違法に国境を越えた者はトルコに戻すべきだ」と強硬な姿勢を強調した。メルツ氏も難民に「あなたたちを引き受けることはできない」と述べている。独誌シュピーゲルは「難民歓迎の声はもはや独政治では消し去られた」とし、人道や人権を掲げ、EUを団結させるメルケル氏に象徴される政策は過去のものになったという認識を示した。

 どの候補がCDU党首に就任したとしても、トランプ米大統領の路線を踏襲するようなドイツ単独の利益を求める声が高まることは必至だ。党内基盤を失うことになるメルケル氏が、自身が望むように21年秋の任期末まで政権にとどまれるのか、党首を選出する党大会が重要な意味を持つことになる。


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