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欧州情勢・西洋事情
3389
:
チバQ
:2019/12/29(日) 00:30:46
◇現場で見えた「労働党離れ」
11月上旬の解散時、保守党は最大野党・労働党に支持率で十数ポイントの差をつけてリードしており、保守党が過半数を獲得する可能性は高いと思われていた。だが、投票日が近づくにつれ、各種世論調査で両党の差はじりじりと縮まり、投票日直前には5〜6ポイントの僅差と指摘する調査結果も出た。
8ポイントを切ると、第1党が過半数に達しない「ハングパーラメント(宙づり議会)」になる可能性が高まるとの指摘もある。ハングパーラメントになれば、これまで同様、議会は動かない。ロンドン大の憲法調査チームは、少数与党政権となった場合、2回目の国民投票実施を求める野党や独立系議員の圧力が強まり、結果的に国民投票実施に向かう可能性があると予測していた。
離脱か2回目の国民投票か――。まさに方向性を決する選挙と言えたが、ふたを開けてみると、与党・保守党が過半数ライン(326議席)を大きく上回る365議席を獲得し、「保守党としてはサッチャー政権時の1987年以来」(英メディア)となる圧勝。一方の労働党は、35年以来の大敗となった。
「保守党圧勝」との出口調査結果を聞いた際には、直前の世論調査の印象が頭にあったため意外な感じもしたが、時間がたつにつれ、逆に至極当然の結果のようにも思えてきた。なぜか。選挙期間中に私自身が取材で得た感触も保守党の圧勝だったからである。
今回の選挙結果を左右すると指摘されていたイングランド北部と中部を、選挙期間中に歩いた。このエリアはかつて石炭採掘と製造業が盛んで英国の工業と繁栄をけん引してきた。こういった産業を支えてきた労働者層が労働党を支持し、労働党の強固な地盤となってきた。一方で、ブレグジットを巡ってはこのエリアは英国内の他の地域に比べて離脱を支持する人の割合が高い。このため、離脱実現を党是として掲げる保守党にとっては、ここで労働党から議席をどれだけ奪えるかが勝利のカギになると見られていた。
路上や家の軒先、カフェやパブの店内など、さまざまな場所で無作為に延べ30人ぐらいに投票先などを尋ねたが、労働党候補の運動員以外、労働党への支持を表明する人にはほぼ出会えなかった。
これまで労働党に投票してきたという人には数多く会えた。「父もじいさんもそうしてきた。労働党に入れるのは『遺産』」(イングランド北部ビショップオークランドの53歳男性)とか「労働者階級だから」(ビショップオークランドの元車両組立工の83歳男性)と労働党を支持してきた理由を語る、これまで労働党に入れるのが自明のことだったという人たちだが、彼らは「労働党は離脱を止めていて、どうしようもない」(前述の83歳男性)、「離脱をこの地域の7割が支持した。それなのに3年半も実現できない。(いったんは離脱推進を約束した)労働党には裏切られた」(イングランド中部ドンカスターの52歳男性)と強い口調で労働党を批判した。
この地域でなぜそれほど離脱が支持されるのか。以前も当コラムで指摘したとおり、理由として移民の増加への不安や「主権をEUから取り戻すため」などと口にする人が多い。だが、「多額の負担金をEUに払っている一方で地方が困窮している」(ビショップオークランドの76歳女性)ことへの不満も大きい。病院や図書館など公的サービス施設が減ったり、なくなったりすることに地方が大きな不満を募らせていることもEU批判につながっている。
労働党のコービン党首への不満も強かった。「コービン? マルクス主義者には投票できない」(ビショップオークランドで以前は水道関連の仕事に従事していた60歳男性)。党内最左派のコービン氏とその執行部は、鉄道や郵便事業の国有化などを主張するなど社会主義色の強い政策が目立ち、これも反発を招いた。
また、前述のビショップオークランドの53歳男性はこう言った。「町の目抜き通りを見てごらんよ。シャッターを下ろしたままの店や空きスペースばかりじゃないか。労働党の議員が、いったいこれまで町に何をしてくれたと言うんだい」。地域の衰退への不満も、労働党に向けられていた。
そういった労働党への反発や不満、不安がうねりとなって、選挙ではさながらオセロゲームで黒白の石がひっくり返るように、労働党の議席がパタパタと保守党に替わった――という印象だ。自身は当選した労働党のジェス・フィリップス下院議員は選挙直後の15日、日曜紙オブザーバーへの寄稿で、「90年代、(ブレア政権を生み出した中道寄りの『ニューレーバー』の)労働党は労働者階級の基盤に中間層の有権者を呼び込む必要があった。いま我々は逆の問題に直面している。労働者階級が多い選挙区ほど、労働党にとって悪い結果となった。多く(の労働者階級の人々)が、保守党より労働党の方が良いと思っていないのだ」と今回の選挙結果を総括した。
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