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欧州情勢・西洋事情

3432チバQ:2020/02/22(土) 10:50:03
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200222-00000504-san-int
政権の大番頭が出馬を表明 崩れ始めたマクロン新党、大統領再選のシナリオに不安
2/22(土) 10:00配信

 フランスで、2年後の再選を目指すマクロン大統領のシナリオに黄信号がともっている。3月の統一地方選に向けて、政権の大番頭、フィリップ首相が突然、出馬を表明。盤石だった陣営が揺らぎ始めた。

 フランスは昨年末以来、政権が進める「年金制度改革」で、抗議デモとストの嵐だ。首都パリは1月半ばまで2カ月間、地下鉄やバスが止まり、全市がマヒ状態に陥った。2月はごみ処理施設のストが続き、未回収ごみが街中にあふれる。

 マクロン氏は年金改革について「公約だから」とするだけで、国民向けに何も発言しなかった。イラン問題、欧州安保など外交には熱心だが、内政は首相に対応を任せきり。デモ隊は「マクロン逃げるな」の大合唱で、大統領夫妻が観劇中の劇場に押し入るなど、憎悪をたぎらせる。世論調査では69%が「再選はない」と答えた。

 フィリップ首相の出馬表明は、こんな殺伐とした状況で飛び出した。1月末、北西部ルアーブルの市長候補として名乗りをあげた。当然、国民には「マクロン離れ」の象徴と映る。

 閣僚と地方首長の兼職を禁じる法はないが、一国を背負う首相としてはあまりにも奇怪だ。そもそも、政府は汚職追放のため「兼職自粛」を掲げ、首相はその張本人である。

 首相は49歳。将来は大統領も見込めるはずだが、このところひげに白いものが目立っている。地元紙に「選挙で勝っても首相を続け、現市長に市政を委ねる」と述べた。ルアーブルは人口17万で、首相はかつてここで市長を務めていた。首相退任後の就職先を確保したいという虫のいい計画だ。

 パリ市長を決める選挙では、マクロン与党「共和国前進」が大苦戦する。

 党公認の市長候補は、グリボー前政府報道官だが、人気はさっぱり。これに対し、党の看板、ビラニ下院議員が造反して、独自に出馬を表明した。「数学のノーベル賞」といわれるフィールズ賞を36歳で受賞した天才数学者。長髪に三つ揃えのスーツ、クモのブローチという個性的な装いで、知名度は抜群だ。

 だが、分裂選挙になって勝ち抜けるほど、与党に地力はない。1月の支持率では、社会党のイダルゴ市長が25%で首位。2人は、10%台で3位以下に沈む。

 17年、大統領選の決選投票で、マクロン氏はパリで9割を得票した。統一地方選で首都に市長を誕生させ、2年後の大統領選に弾みをつけたいところだが、交通ストによる通勤地獄、ゴミ放置、デモ暴走で首都住民はうんざりしている。

 マクロン大統領の任期は後半に入った。就任前には10%だった失業率は昨年、8・5%まで改善したが、支持率は3割前後で低空飛行。「王様然」とした振る舞いが、やり玉にあげられるばかりだ。新党を率いて保革二大政党制を打破し、39歳で仏史上最年少の大統領になった3年前の勢いは、もはやどこにもない。

 マクロン陣営は17年の下院選で定数577のうち、350議席を獲得した。昨年末までに、政府の環境政策や議会人事への反発などで10人以上が会派を離脱。ビラニ氏とその支持者が抜ければ、離脱組は約20人に達しそうだ。

 マクロン氏はかつて社会党政権の経済相で、オランド大統領に「造反」して新党を結成し、権力を握った。今は、造反に悩まされる立場。統一地方選で惨敗すれば、「マクロン凋落」を印象付けかねない。野党に新たなライバルが出現していないのが、目下唯一の救いだ。(パリ支局長)


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