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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

1とはずがたり:2014/05/04(日) 19:49:37
東欧・ギリシャ正教・中央アジア・旧ソ連諸国・シベリアなど

新疆とかは大中華スレとは棲み分け微妙な感じで場合によってはこちらにも。

前スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/?q=%A5%A6%A5%AF%A5%E9%A5%A4%A5%CA

742チバQ:2016/11/08(火) 07:29:07
http://www.sankei.com/world/news/161107/wor1611070041-n1.html
2016.11.7 23:09

ウクライナ有力知事が辞意 前ジョージア大統領 「新天地」で政界再編図る?

記者団を前に会見するミハイル・サーカシビリ・オデッサ州知事=7日、黒海のオデッサ港(ロイター)
記者団を前に会見するミハイル・サーカシビリ・オデッサ州知事=7日、黒海のオデッサ港(ロイター)

 旧ソ連ジョージア(グルジア)前大統領で、現在はウクライナ南部オデッサ州の知事を務めるサーカシビリ氏が7日、辞意を表明した。イタル・タス通信などが伝えた。ウクライナで新党結成を目指しているとの観測もあり、辞任が政局流動化につながる可能性もある。サーカシビリ氏はジョージア大統領時代、急進的な親欧米路線や汚職対策の推進で知られたが、職権乱用罪などに問われ国外に逃亡。昨年5月にウクライナ国籍を付与され、オデッサ州知事に任命された。(モスクワ 黒川信雄)

744チバQ:2016/11/14(月) 21:20:58
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111400089&g=int
モルドバ、親ロ派勝利=EU統合失速へ-大統領選


13日、モルドバのキシニョフで、大統領選後に記者会見する親ロシア派野党・社会党のイーゴリ・ドドン党首(EPA=時事)
 【モスクワ時事】旧ソ連のモルドバで13日、大統領選の決選投票が行われ、親ロシア派野党・社会党のイーゴリ・ドドン党首(41)が親欧米派政党「行動と連帯」のマイア・サンドゥ党首(44)を破り、当選を確実にした。
 欧州最貧国のモルドバは2014年に欧州連合(EU)との間で「連合協定」を締結。将来的なEU加盟を目指していたが、ドドン氏の勝利でEU統合路線にブレーキがかかりそうだ。

13日、モルドバのキシニョフで、大統領選の結果を受けて記者会見する親欧米派政党「行動と連帯」のマイア・サンドゥ党首(EPA=時事)
 開票率99%の段階で、得票率はドドン氏の52.5%に対し、サンドゥ氏が47.5%。ドドン氏は「すべてのモルドバ国民の大統領になる」と勝利宣言した。(2016/11/14-12:50)

745チバQ:2016/11/15(火) 10:40:01
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161115-00000077-san-eurp
旧ソ連モルドバ大統領に親露派 親欧米派勢力へ不信感

産経新聞 11/15(火) 7:55配信

 欧州最貧国の旧ソ連モルドバで13日、大統領選挙の決選投票が行われ、ロイター通信は同日深夜、親ロシア派の社会党党首、イーゴリ・ドドン氏(41)が親欧米派の「行動と連帯」女性党首、マイア・サンドゥ氏(44)を破り、当選したと報じた。

 中央選管によれば、得票率はドドン氏が52・18%、サンドゥ氏が47・82%。大統領選は10月末に実施されたが、過半数の得票候補がおらず上位2人の決選投票となった。

 ドドン氏は政治、経済分野でロシアとの幅広い関係回復を提唱。欧州連合(EU)と2014年に締結した連合協定の破棄やロシア主導の「ユーラシア経済連合」加盟を主張する。モルドバでは実権は首相にあり、大統領権限は形式的とされるが、今回は約20年ぶりの直接選挙で大統領が選ばれており、親露派勢力を勢いづかせそうだ。

 モルドバでは09年の議会選で親欧米勢力が政権に就いたが、深刻な汚職と経済低迷で国民は不信を募らせている。13日、首都キシニョフで投票を終えた女性は「今の政治に必要なのは革命的な変化だ。何もかも変えなくてはだめだ」と政権への怒りをぶつけた。

 モルドバでは14年、国内総生産(GDP)の8分の1超とされる約10億ドル(約1千億円)が主要銀行から消える事件が発生。与党の元首相までが拘束された。モルドバのネットメディア「ニュースメーカー」のソロビヨフ編集長は「“欧州派”を自称する与党議員らが行ってきたことは、欧州統合とは関係がないことばかりだった」と述べ、利権争いに明け暮れる政権を強く糾弾した。

 ロシアは今年6月、モルドバとの通商関係回復に向け、同国とEUの連合協定に反しかねない内容を含む「ロードマップ」を提示するなど、モルドバの親欧米路線を揺さぶっている。ドドン氏の勝利を受けロシアが外交攻勢に出るのは確実で、モルドバと同様の問題を抱えるウクライナなどへの影響も注視される。(キシニョフ 黒川信雄)

746とはずがたり:2016/11/15(火) 12:53:51

<ロシア>経済発展相の身柄拘束 石油再編で収賄容疑
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161115k0000e030181000c.html
11:17毎日新聞

 【モスクワ杉尾直哉】ロシアのプーチン大統領直属の連邦捜査委員会は15日未明(日本時間同日午前)、石油業界の再編に絡んで200万ドル(約2億1600万円)の賄賂を受け取った疑いでアレクセイ・ウリュカエフ経済発展相(60)の身柄を拘束し、捜査を開始したことを明らかにした。ウリュカエフ氏は、安倍晋三首相がプーチン大統領に提案した「8項目の経済協力プラン」の実現に向け、ロシア側の議論を主導していた。12月のプーチン氏の訪日へ向けた日露の協議にも影響を与える可能性が大きい。

 連邦捜査委によると、ウリュカエフ氏は、国営石油企業ロスネフチが今年10月に地方の中堅石油企業の政府保有株50%を買収した際、この中堅企業の評価額を上げる見返りとして200万ドルの賄賂を受け取った疑いがもたれている。タス通信によると、ウリュカエフ氏はロスネフチ側に賄賂を要求し、14日に賄賂を受け取った際にその場で身柄を拘束されたという。

 ウリュカエフ氏はロシア中央銀行第1副総裁などを歴任し、2013年から経済発展相を務めていた。実務派として知られており、経済行政トップの身柄拘束は、ロシア経済のイメージを大きく損ねそうだ。

 ペスコフ露大統領報道官は15日、インタファクス通信に対し、「非常に重い容疑であり、捜査当局は非常に重い(犯罪の)証明が必要だ」と述べた。

 ロシア経済分野協力担当相を兼ねる世耕弘成経済産業相が今月上旬にモスクワを訪れた際、ウリュカエフ氏と会談した。また19日にペルーのリマで開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議でも、両氏は会談を予定していた。

747チバQ:2016/11/15(火) 20:28:07
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-161115X274.html
プーチン政権に追い風=旧ソ連・東欧選挙で親ロ派勝利―EU揺さぶり強化へ
14:17時事通信

 【モスクワ、ベルリン時事】13日にブルガリアと旧ソ連のモルドバで実施された大統領選で、親ロシア派候補が親欧米派候補を破って勝利した。米大統領選でロシアに歩み寄りの姿勢を見せるトランプ氏が当選したことに続くプーチン政権への追い風で、ロシアはブルガリアなどを通じて、ウクライナ危機をめぐり対ロ制裁を続ける欧州連合(EU)への揺さぶりを強めていくとみられる。

 プーチン大統領は14日、当選したブルガリアのラデフ前空軍司令官(53)とモルドバのドドン社会党党首(41)に祝意を示し、関係発展を呼び掛けた。

 ラデフ氏は選挙戦中、「EUの対ロ制裁解除を」と訴えてきた。国民の間には、歴史的につながりの深いロシアとの協調により、経済を活性化させるべきだとの声があり、ラデフ氏はEU内で独自の立ち位置を取りそうだ。ロシアは「協力を拡大させたい」(ペスコフ大統領報道官)と早速接近を図っている。

748チバQ:2016/11/15(火) 23:05:19
http://www.sankei.com/world/news/161114/wor1611140046-n1.html
2016.11.14 22:35

旧ソ連モルドバの大統領に親ロシア派
ドドン氏 「アフリカ並み給与でEUで暮らせぬ」汚職体質に国民は怒り

 欧州最貧国の旧ソ連モルドバで13日、大統領選挙の決選投票が行われ、ロイター通信は同日深夜、親ロシア派の社会党党首、イーゴリ・ドドン氏(41)が親欧米派の「行動と連帯」女性党首、マイア・サンドゥ氏(44)を破り、当選したと報じた。

 中央選管が発表した開票率約99%時点での得票率はドドン氏が53・2%、サンドゥ氏が46・8%。大統領選は10月末に実施されたが、過半数の得票候補がおらず上位2人の決選投票となった。

 ◇ロシアへの接近を主張

 ドドン氏は政治、経済分野でロシアとの幅広い関係回復を提唱する。欧州連合(EU)と2014年に締結した連合協定については破棄を求め、代わりにロシア主導の「ユーラシア経済連合」加盟を主張。当選が決まった14日には、「最初の外遊はモスクワだ。ロシアと戦略的関係を回復させなくてはならない」と強調した。

 モルドバでは実権は首相にあり、大統領権限は形式的とされる。ただ、今回は約20年ぶりの直接選挙で大統領が選ばれており、親露派勢力を勢いづかせるのは確実だ。野党系メディア記者は「他の議員がドドン氏の主張に同調する可能性がある」と指摘した。

 ◇色あせた欧州統合の理想

 モルドバでは09年の議会選で親欧米勢力が政権に就いたが、深刻な汚職と経済低迷で国民は不信を募らせている。13日、首都キシニョフで投票を終えた子供連れの女性は「今の政治に必要なのは革命的な変化だ。何もかも変えなくてはだめだ」と政権への怒りをぶつけた。初老の男性は「アフリカ並みの給与で、どうやってEUで暮らせるというのか」と欧州統合路線を批判した。

 識者は「汚職問題と親欧米路線は別物だ」と指摘するが、有権者の多くは欧米の支援が、「現政権のポケットに入っているだけ」とみる。

 ◇深刻な汚職体質

 モルドバの汚職体質は深刻で、14年には国内総生産(GDP)の8分の1超とされる約10億ドル(約1000億円)が主要銀行を通じ、国庫から消える事件が発生した。与党の元首相までが拘束されたが、全容は依然分からないままだ。

 モルドバのネットメディア「ニュースメーカー」のソロビヨフ編集長は「“欧州派”を自称する与党議員らが行ってきたことは、欧州統合とは関係がないことばかりだった」と述べ、利権争いに明け暮れる政権にいらだちを隠さない。同氏は10億ドルをめぐるスキャンダルも「政府機関の協力なしでは起こりえない」と指摘する。

 モルドバと比べ、親欧米路線が堅調とされる旧ソ連ジョージア(グルジア)の識者は、モルドバの深刻な汚職体質は「公共サービスに汚職が蔓延(まんえん)していたソ連時代の名残」(戦略・国際研究財団のウチアシビリ上級研究員)と指摘する。経済基盤が弱いうえ、少数のオリガルヒ(新興寡占資本家)が利権を握った結果、政府による急進的な改革が進められたジョージアと比べ「汚職体質の改善が進まなかった」とみる。

◇取り込み図るロシア

 農業や軽工業以外に目立った産業を持たないモルドバにとり、貿易額ではEUに及ばないものの、ロシアは市場として重要な意味合いを持つ。ロシアは今年6月、モルドバとの通商関係回復に向け、同国とEUの連合協定に反しかねない内容を含む「ロードマップ」を提示するなど、モルドバの親欧米路線を揺さぶっている。

 ドドン氏の勝利を受け、ロシアが今後、外交攻勢に出るのは確実の見込みだ。モルドバと同様に、汚職や経済低迷の問題を抱えるウクライナなどへの影響も注視される。(キシニョフ 黒川信雄、写真も)

749とはずがたり:2016/11/16(水) 12:12:55
大帝・雷帝・スターリン・プゥーチンはなれたが,レーニン・フルシチョフ・ゴルビー・エリチンはなれなかったものか。

2016年 09月 26日 16:58 JST
コラム:苦境のロシアで「プーチン帝政」人気の謎
http://jp.reuters.com/article/column-putin-idJPKCN11T0XQ?rpc=135&sp=true

[22日 ロイター] - ロシア下院選の数日前、同国で政治腐敗撲滅キャンペーンを行っているアレクセイ・ナバリヌイ氏が、メドベージェフ首相(前大統領)が使用するカントリーハウスの動画を公開した。

ナバリヌイ氏とその仲間たちは、メドベージェフ氏がボルガ川近くでキノコ採りに興じている写真をインスタグラムに投稿したことを手掛りに、同氏の居所を突き止めたのだ。

ナバリヌイ氏の財団はカメラを搭載したドローンを借り、当該の地域を飛行させた。その結果得られた映像には、ヘリパッド、プール、人工スキー場、使用人の居住地区、ゲストハウス、通信ステーション、大きなガレージ、ホーバークラフト2隻が停泊する港、そして見事に修復された18世紀の大邸宅を擁する約80ヘクタール(約200エーカー)の広大な地所が映し出されていた。

この地所の購入資金は新興財閥の大富豪2人が払ったものとされ、「ダール」と呼ばれる慈善団体名義で登記されている。メドベージェフ首相の妻であるスベトラナさんと関係の深い団体だ。

政権トップの腐敗を示す1つの証拠として、この動画は効果抜群だった。だが、有権者がこうした腐敗に抗議するために1票を投じるように誘う戦略としては失敗に終わった。この動画が影響を及ぼすはずだった下院選で、プーチン大統領の与党「統一ロシア」は議席を大幅に増やした一方、「統一ロシア」と協調した議決行動を取ることの多い政党3党は議席を減らした。

明るいニュースもある。「統一ロシア」は議席を増やしたものの、得票数は減った。しかし実のところ、旧ソ連崩壊後のロシアで初めて投票率が50%を切ったというだけの話なのだ。

では、暗いニュースは何か。リベラル派の野党は、いずれも議席獲得条件である5%の得票をクリアできなかった。唯一のリベラル派国会議員だったドミトリー・グドコフ氏は議席を失った。

まぎれもない勝者であるプーチン大統領は、選挙の成功について、淡々とした短いコメントを残しただけだった。謙虚にも見えるが、「統治者とすれば議会などは煩わしいものでしかない」という見方を反映する対応だったかもしれない。

スラブ諸国の歴史を研究するティモシー・スナイダー氏は今週、プーチン大統領はロシアの哲学者イワン・イリインの支持者であるという見解を示した。第2次世界大戦後、イリインは亡命中に著した論文のなかで、ロシアにはファシズムが必要であり、選挙は国家指導者への支持を示す儀式としてのみ行われると主張している。

今週、セルビアの首都ベオグラードで開かれたリベラル派ロシア人を中心とする集まりで、筆者はレバダ・センターのレフ・グドコフ所長の話を聞いた。レバダ・センターは独立系の世論調査機関だが、「外国の代理人」と認定され、事実上、活動禁止状態に置かれている。

グドコフ所長は、ロシアの現状を批判的かつ明快に解説してくれた。ロシア国民の生活水準が急激に悪化しているにもかかわらず、80%以上というプーチン氏の支持率が落ちないという奇妙な事実を、次のように説明している。

プーチン大統領は、実質的に、他の政府関係者に向けられがちな批判を超越した場所に立っているからだ。つまりプーチン氏は、ロシアを守護し、世界的に偉大な存在たらしめた畏怖すべき人物たちのために用意された領域に生きているのだ。たとえば、イワン4世(「雷帝」)、ピョートル1世(「大帝」)、そして、ヨシフ・スターリンである。

750とはずがたり:2016/11/16(水) 12:13:15
>>749-750
グドコフ所長は言う。「人々は、プーチン氏が政治腐敗に関係している可能性、それどころか自ら政治腐敗を画策している可能性さえ否定しない。だが、彼がやっていること、彼が象徴していることに比べれば、それは重要ではない。プーチン氏はわれわれにより良い生活を与えてくれる、と人々は言っている」

グドコフ所長はさらに、中流階級の消費者となったロシア国民でさえ、いまだに逆境に耐える習慣を備えている、と指摘する。「生活というのは厳しいものであるはずだ、と考えている。だから彼らは、尊厳が傷つけられたと感じない限り、抗議もしない」

グドコフ所長も、モスクワの独立系シンクタンク、政治技術センターのアレクセイ・マカルキン副所長も、こうした風潮が近い将来変わるとは考えていない。

「現実には、今は1つの声しか聞こえない。言論の自由とは、正しいことを言う自由だ。どうして間違っていることを言えるだろうか。子どもたちがあなたの言葉を聞いて、間違った考えをもって育ってしまうのではないかと考えてみてほしい」とマカルキン氏は言う。

プーチン氏が2018年の大統領選で再び勝利を収めれば、直接、あるいは自分の言いなりになる仲間のメドベージェフ氏を通して、20年以上にわたり権力を握り続けていることになろう。

最近の2世代が知っているのは、プーチン氏の統治のもとで育まれる文化、同氏のメディアが流布するプロパガンダ、刷り込まれる「包囲されている」という感覚、強さ・侵略の必要性、帝国主義的な要請だけということになる。彼らにとって、新世代の独裁者のなかでも第一人者であるプーチン氏は、「権力があればうまくいく」という最も分かりやすい手本なのである。

欧州が経済の停滞、ユーロの動揺、若者の失業率の高さに苦しむ様子を見るロシア国民は、「ほら、民主主義だとああなってしまう」という言葉を聞かされているのだ。

だが、「民主主義」とは今でもやはり、市民社会と言論・報道の自由を育むような政策・慣習・法制度の集合を意味している。こうした価値観は、この世界ではあまりにも簡単に(一部の地域では激しく)否定されてしまうだけに、やはり保護していく必要がある。そして実は、これらが最も露骨に否定されているのはロシアなのである。

ベオグラードで聞いた社会学者エラ・パネヤク氏の話によれば、ロシアは今のところ独裁国家のように見えるかもしれないが、人々の行動や市井における会話は急速に変化しているという。ロシア国内では、慈善活動への寄付が増え、人々の関係はより開放的になり、性的な問題についてもオープンな議論が行われるようになっている。こうした流れにより、避妊具の利用が増え、妊娠中絶率が低下し、性的虐待に関する公的な議論が拡大しているという。

国家の資源を流用して帝政時代の貴族階級のような生活を送る旧世代による統治に甘んじることを、いずれは社会の変化に寛容な世代が拒否するようになる――われわれはそれを期待しなければならない。

751チバQ:2016/11/16(水) 19:37:58
http://www.afpbb.com/articles/-/3108057
24歳女性が副大臣に、ウクライナで物議 かつてヌード投稿も

2016年11月15日 23:22 発信地:キエフ/ウクライナ

【11月15日 AFP】ウクライナ政府が、親露派政党での勤務経験があり、自分のヌード写真を投稿したことでも有名になった24歳の女性を内務副大臣に任命したことが騒ぎを巻き起こしている。

 ウクライナのアルセン・アバコフ(Arsen Avakov)内相は、フェイスブック(Facebook)を用いて政敵を批判したり事実にそぐわない情報を流したりすることで物議を醸しがちな人物として知られているが、今回新たに任命されたアナスタシア・ジエバ(Anastasia Deyeva)氏は、かつて同内相の助言役を務めていた。

 ジエバ氏はソーシャルメディアに自分のヌード写真を投稿したことがある他、その後2014年に失脚した親露派のビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)前大統領の出身政党「地域党(Party of Regions)」にアシスタントとして勤務した経験もある。同党は解散状態にあるが、ジエバ氏だけが存在感を強めてきた。

 この異例の人事は先週10日にひっそりと発表され、ブロガーや政治家らが同省ウェブサイトの掲載を見つけるまで、ほとんど気付かれていなかった。

 国会のイリナ・ゲラシュチェンコ(Iryna Gerashchenko)副議長はフェイスブック上の投稿で「ヌード写真が問題なのではない」と述べ、公の選考過程や政府による議論を経ずに任命されたことが問題だと記した。

 ジエバ氏は内務副大臣として、欧州連合(EU)へのウクライナの統合に関連する問題を担当することになるが、ゲラシュチェンコ議長は「彼女は欧州統合についても、政府内部の仕組みについても全く何も知らない」と怒りを示した。(c)AFP/Dmitry ZAKS

752チバQ:2016/11/16(水) 19:38:23
http://www.afpbb.com/articles/-/3108075
露大統領、収賄容疑の経済相を解任 背景に権力闘争か

2016年11月16日 03:59 発信地:モスクワ/ロシア

【11月16日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は15日、巨額収賄の疑いで訴追されたアレクセイ・ウリュカエフ(Alexei Ulyukayev)経済発展相を解任した。同国メディアが、ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官の話として報じた。

 ウリュカエフ容疑者は、国営石油会社ロスネフチ(Rosneft)が関わる巨額取引をめぐり、200万ドル(約2億2000万円)の賄賂を受け取った容疑で逮捕され、裁判所から来年1月15日まで2か月間の自宅軟禁を命じられていた。

 同容疑者は、プーチン氏が2000年に大統領に就任して以来、腐敗容疑で逮捕された最高位の政府関係者であり、政権内部の権力闘争が逮捕の背景にあるのではという臆測も広がっている。

 ロシア連邦捜査委員会は、ロスネフチが先月、ロシアの石油会社バシネフチ(Bashneft)の過半数株式を政府から52億ドル(約5600億円)で取得した際、その買収を承認する見返りとして、同容疑者が金銭を「不正に要求」していたとしている。

 同委員会によると、ウリュカエフ容疑者は問題の賄賂を受理しようとしていた14日、ソ連国家保安委員会(KGB)の後継機関である連邦保安局(FSB)のおとり捜査によって身柄を拘束された。(c)AFP

753とはずがたり:2016/11/16(水) 19:52:33
2016年 11月 16日 08:45 JST
ロシア大統領、収賄容疑の経済相を解任 勢力争いとの見方も
http://jp.reuters.com/article/russia-ulyukayev-idJPKBN13A05A?sp=true

[モスクワ 15日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は15日、200万ドルの賄賂を受け取った疑いで逮捕されたウリュカエフ経済発展相を解任した。現職の政府高官の逮捕としてはソ連崩壊後で最高位。

国営の石油最大手ロスネフチ(ROSN.MM)が中堅石油会社バシネフチ(BANE.MM)の株式を取得した件に絡み、「肯定的に」評価した疑いが持たれている。

ロスネフチは10月、およそ3300億ルーブル(50億ドル)でバシネフチの株式約50%を取得した。

ウリュカエフ容疑者の逮捕は、ロスネフチの最高経営責任者(CEO)でプーチン大統領の側近でもあるゴール・セチン氏と、ロスネフチが国有資産の取得を進めることに反対する政府内の勢力との対立を示している可能性がある。

モスクワの裁判所に出廷した同容疑者は容疑を否認した上で、名誉を守るために捜査に協力すると述べた。

ペスコフ大統領報道官はタス通信に対し「これは深刻なことだ」と述べ、「いずれにしても判断できるのは裁判所だけだ」とした。

同報道官は、ロスネフチのバシネフチ株取得は見直されるかとの記者団の質問に対し「全く影響しない」と言明した。

関係筋がこれまでにロイターに明らかにしたところによると、ロスネフチによるバシネフチ株取得は政府内で勢力争いの焦点となっていた。

セチン氏がバシネフチ株の買収承認を働き掛ける一方で、メドベージェフ首相の周辺を含む自由経済を重視する一派は、民間投資家への売却を主張し強く反対していた。

ウリュカエフ容疑者は当初ロスネフチへの売却に反対していたが、最終的には承認した。

ロシア産業企業家同盟のアレクサンドル・ショーヒン会長はウリュカエフ容疑者に対する容疑に疑問を呈した。バシネフチ株は市場価格でロスネフチが買収することでおおむね合意ができていたと指摘し、誰もが同意する価格に評価することに賄賂が支払われるのは奇妙だと語った。

数千万ドルの賄賂がやりとりされることもあるロシアで、ウリュカエフ容疑者が受け取ったとされるのが200万ドルと比較的少額だったことは驚きと指摘する向きもある。

60歳のウリュカエフ容疑者は2013年6月から経済発展相をつ務めた。プーチン大統領の側近ではないが、自由経済派にも属していない。

754とはずがたり:2016/11/16(水) 20:02:53
8月に延期になったけど10月に買収が実現した(>>753)と云ふ事か?
ネフチって何て意味だ?

石油会社の民営化を延期した理由
https://jp.rbth.com/business/2016/08/23/623525
2016年8月24日 アレクセイ・ロッサン、ロシアNOW

 ロシア政府は、国が保有する「ロスネフチ」と「バシネフチ」の株式を売却して民営化を行う案を、延期すると発表した。これにより、2017年の国家予算の赤字が増える可能性がある。

 バシコルトスタン共和国にある国営大手石油会社「バシネフチ」の民営化を、2016年9〜10月としていたが、延期することになった。これを発表したのはイーゴリ・シュワロフ第1副首相で、経済紙「RBCデイリー」が伝えている。これ以外に、ロシアの大手国営石油会社「ロスネフチ」の19.5%の民営化には、国内外からまったく応募がきていないと、政府の消息筋は同紙に伝えている。この取り引きも年内には行われそうにないという。

 「民営化延期の戦略的な理由は、石油市場の弱い現状と、民間投資家引きつけの見通しの不明瞭さ」と、ロシアの証券会社「オトクルィチエ・ブロケル」最高責任者マクロ経済顧問のセルゲイ・ヘスタノフ氏は話す。

なぜ延期することになったのか

 シュワロフ第1副首相によると、バシネフチには、ロシアの大手民間石油会社「ルコイル」、ロスネフチ、またロスネフチの元社長であるエドゥアルド・フダイナトフ氏が保有する独立系石油会社など、株式取得を申し出ている会社があるという。イギリス系会計事務所「アーンスト・アンド・ヤング」の試算では、国が保有するバシネフチの株式の規模は3060億ルーブル(約4590億円)。バシコルトスタン共和国のルステム・ハミトフ知事は、この額を否定している。国の保有株式はこれ以上で売却可能だという。ちなみに、ロスネフチの株式19.5%の売却で、国は7000億ルーブル(約1兆500億円)を得ようとしている。

原油価格の上下は痛し痒し
 「バシネフチの民営化延期の理由は、おそらく、国と購入希望者がただ合意できなかったからであろう。主要な候補はルコイル」と、ロシアのコンサルティング会社「IFCファイナンシャル・センター」のスタニスラフ・ヴェルネル副社長は話す。競争を活発にし、経済における国の占有を低減するという目的の実現の観点からすると、売却は良案であるが、ルコイルは投資コンサルタントから提示された金額に納得できず、支払うことを拒んだのではないかという。「ルコイルとロスネフチが熱い資産取得争いをしていたということが、延期の決定につながったのでは」と、ロシアのFX会社「テレトレード」のアナリスト、アナスタシヤ・イグナテンコ氏は話す。ルコイルのヴァギト・アレクペロフ社長は以前、バシネフチの価格は高く設定されていると話していた。

石油で国家予算

 ロスネフチとバシネフチの株式売却が、2017年の国家予算の赤字をGDPの3%とすることの根拠となっていたため、これは問題になってくる。ヘスタノフ氏によると、民営化なしで財政赤字を3%にするには、国家歳出を削減する方法、予備基金を発動する方法の2つの方法があり、両方が採用されるのではないかという。「今年の残り数ヶ月で石油市場の状況が劇的に良くなるとは思えないため、何らかのやり方で財政赤字をGDPの3%水準に抑えるという計画を実行しなければいけない」とヴェルネル副社長。そのため、戦略的なアジアの投資家がロスネフチの株式を購入する際に得る権利と価格の間で、妥協がなければならないという。中国の投資家は先に、ロスネフチの経営に参加するという条件が認められるなら、株式取得に関心を持つことになると話していた。

中国はロスネフチ経営権を得るか
  民営化が延期されたら、2017年の予算をいかに補充することになるのかわからない、と経済研究所「ロシア経済・国家行政アカデミー(RANHiGS)」のイワン・カピトノフ准教授は話す。財政赤字は予定の3%から5%に増える可能性が高いという。ルーブル安になれば、このような状況も回避可能である。石油とガスのドルの販売高は、ルーブルが安くなればふくらむと、カピトノフ准教授。

755チバQ:2016/11/17(木) 22:09:31
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161117k0000m030107000c.html
<ロシア>「治安機関の誤った捜査」…動揺拡大 経済相解任
11月16日 21:01毎日新聞

 ◇「リベラル派」元財務相が非難、国営テレビで放映される

 【モスクワ杉尾直哉】露石油企業民営化に絡んだ収賄事件で、プーチン大統領は15日、ウリュカエフ経済発展相を解任した。だが、「リベラル派」のクドリン元財務相は訪問先の米国で「治安機関による誤った捜査だ」と非難し16日国営テレビで放映された。事件の動揺が広がっている。

 露メディアや専門家には、事件は「政権内強権派によるリベラル派弾圧」との見方が強い。2018年の大統領選挙へ向け、プーチン氏続投を目指す強権派が存在感を示そうとしているとの観測だ。

 「理解を超えている」。16日付の露経済紙ベドモスチは、事件についてメドベージェフ首相が語った言葉を見出しにした。捜査当局は、ウリュカエフ氏が国営石油大手ロスネフチを脅し200万ドルの賄賂を得たと説明したが、同社社長はプーチン氏の最側近とされるセチン元副首相だ。「賄賂を要求できるのか」との疑問がある。

 事件の舞台は中堅石油企業だ。同社の民営化で政府保有株を売却する計画にロスネフチなどが手を挙げた。ウリュカエフ氏は「ロスネフチが取得すれば民営化にならない」と反対したが、プーチン氏が容認姿勢を示した後に賛成に変わった。ミロフ・エネルギー省元次官は「事件は株取得を邪魔されたことへの復讐(ふくしゅう)だ」と言う。

 セチン氏はプーチン氏と同様、旧ソ連の秘密警察、国家保安委員会(KGB)出身とされ、経済の国家統制を訴える強権派に分類される。ウリュカエフ氏やクドリン氏らは自由な経済を主張する「リベラル派」だ。リベラル派に分類されることが多いメドベージェフ首相も今回の事件に動揺している様子だ。

756名無しさん:2016/11/22(火) 00:17:40
http://this.kiji.is/173228955565671931?c=39546741839462401
北方領土の共同経済活動に意欲
プーチン大統領、四島の主権強調
2016/11/21 11:2611/21 11:27updated

 【リマ共同】ロシアのプーチン大統領は20日、ペルーの首都リマで行った記者会見で、北方領土での共同経済活動を19日の安倍晋三首相との首脳会談で協議したと明らかにし、実現に意欲を示した。歯舞、色丹の2島引き渡しを明記した1956年の日ソ共同宣言には「どのような根拠で、誰の主権の下に置かれ、どのような条件で返還するか書かれていない」とも指摘、北方四島の主権問題では簡単には譲歩しない姿勢を見せた。

 北方領土での共同経済活動について日本は、ロシアの管轄下で参加すればロシアの主権を認めることにつながるとして拒否してきており、日本側は難しい立場に立たされそうだ。

757とはずがたり:2016/11/25(金) 16:35:53

なぜだ?相次ぐ動物の不審死 日露首脳が訪問した露極東の水族館が休館 当局が捜査開始
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%81%A0%EF%BC%9F%E7%9B%B8%E6%AC%A1%E3%81%90%E5%8B%95%E7%89%A9%E3%81%AE%E4%B8%8D%E5%AF%A9%E6%AD%BB-%E6%97%A5%E9%9C%B2%E9%A6%96%E8%84%B3%E3%81%8C%E8%A8%AA%E5%95%8F%E3%81%97%E3%81%9F%E9%9C%B2%E6%A5%B5%E6%9D%B1%E3%81%AE%E6%B0%B4%E6%97%8F%E9%A4%A8%E3%81%8C%E4%BC%91%E9%A4%A8-%E5%BD%93%E5%B1%80%E3%81%8C%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E9%96%8B%E5%A7%8B/ar-AAkJ1Q2
産経新聞
1時間前

 【モスクワ=黒川信雄】ロシア政府が極東開発の目玉事業と位置付け、9月の開館式典にプーチン大統領や安倍晋三首相らが出席した大型水族館が今月初めに休館し、波紋が広がっている。水族館では管理上の違反が原因とみられる動物の不審死が相次ぎ、当局は捜査を開始。日本企業も参画する巨大プロジェクトは先行きが見えない状況に陥っている。

 問題が起きているのは、露極東ウラジオストクのルースキー島に建設された「沿海地方海洋水族館」。プーチン氏や安倍首相、韓国の朴槿恵(パククネ)大統領らが9月3日、現地で開催された経済フォーラムに出席した際も訪問した。プーチン氏は「素晴らしい施設だ」とアピールし、安倍首相も日本企業が建設に携わったエピソードを紹介した。

 ところが、国営ロシア通信などによると、水族館では10月下旬、トドや複数のイルカが相次ぎ不審死した。トドの死をめぐり、現地メディアは「鈍器で殴られた跡がある」と報じ、イルカについては水槽の水質をめぐる規則違反が死亡の原因だと伝えられた。水族館では開館前を含め、過去1年で約10頭もの動物が死亡していたという。

 さらに10月末には、施設職員がフェイスブック上で、エサ用の魚の多くに品質上の問題があり、腐っていたと指摘。「半分は捨てざるを得なかった」などとずさんな運営実態を暴露した。

 水族館側はこれらの指摘を否定し「提訴も辞さない」と反発したが、1日には設備点検などを理由にチケット販売を停止。15日にはイルカの死亡をめぐり、当局が刑事事件として捜査を開始したと報じられた。

 水族館は、2012年に現地で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に向け建設が進められたが、建設業者による巨額横領事件などが発覚し、完成が大幅に遅れていた。横領による被害総額は20億ルーブル(約35億円)ともいわれる。

758チバQ:2016/11/26(土) 09:12:56
http://www.sankei.com/world/news/161125/wor1611250013-n1.html
2016.11.25 08:21

領土・軍事対立にらみ 露、ミサイル配備 国後・択捉やクリミア 日本の交渉影響も

 【モスクワ=黒川信雄】北方領土への地対艦ミサイル配備を公表したロシアは、同型のミサイルを飛び地の露西部カリーニングラード州や、ウクライナから併合したクリミア半島にも導入していた。領土問題や軍事的対立を各地で抱えるなか、廉価で攻撃能力が高いミサイル配備を急ピッチで進めている実態が浮かび上がっている。

 北方領土・国後島と択捉島への地対艦ミサイル「バル」「バスチオン」の配備が公表された22日の前日、露メディアはカリーニングラード州にもバスチオンが配備されたと報じていた。

 カリーニングラード州は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のリトアニアとポーランドに挟まれ、ロシアの戦略的要衝に位置づけられる。

 バスチオンは射程300キロとされ、同地への配備によりロシアはバルト海の封鎖や、ポーランド全域への攻撃が可能になったといわれる。

 ロシアは2014年にクリミアにもバスチオンを配備したほか、露国防省は今月中旬、シリア領内でもバスチオンを利用したと明らかにしていた。

 ロシアの軍事産業専門家のマキエンコ氏は、各地にバスチオン、バルが配備されている背景について「(地対艦ミサイルを利用した)防衛システムは艦船と比べて建造が廉価で、さらに完成度が高く量産もされている。迅速な展開が可能で、防衛手段として効果的だ」と指摘し、「カリーニングラードやクリール諸島(千島列島と北方領土)への配備にはうってつけなのだろう」と分析した。

 別の専門家は国後・択捉島へのミサイル配備について「両島には3500人規模の兵力が駐留するが防御的部隊だ。しかしバスチオンが配備されたことで周辺海域も含めた抑止が可能になった」と指摘する。

 ペスコフ大統領報道官は23日、ミサイル配備は平和条約締結などをめぐる日露間の交渉に影響を及ぼさないとの見方を示したが、露紙ベドモスチは同日、ミサイル問題の浮上が「領土交渉における露側の立場を強める可能性がある」と分析している。

759とはずがたり:2016/12/01(木) 00:34:44
>>408

バルト3国発、第3次大戦を画策するプーチン──その時トランプは
How World War III Could Begin in Latvia
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/11/33-2.php
2016年11月28日(月)19時30分
ポール・ミラー(米国防大学准教授─安全保障論)

<アメリカの次期大統領は「狂人」、西側の結束はブレグジットや難民問題でボロボロ、プーチンにとって、第3次大戦の恐怖を盾に領土を広げる格好のチャンスがやってきた>

 4年前、私は2014年のロシアのクリミア侵攻を予想し、的中させた。次の予言はこれだ──ロシアの次の標的はバルト3国で、2年以内には軍事介入の口実を作って占領し、それはアメリカの次期大統領ドナルド・トランプに究極の選択を迫る。バルト3国を救うために第3次大戦のリスクを冒すのか。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領ははっきりした目標と大きな戦略をもっている。だが、リアリストを標榜する多くの国際政治学者にはそれが見えていない。プーチンを突き動かしているのは合理的で防衛的な動機だという者もいる。NATO(大西洋条約機構)の東方拡大を脅威と感じ、それを押し返そうとしているだけだというのだ。その意味では、「ウクライナ危機も(ウクライナを西側に引き入れようとすることでロシアを追い詰めた)西側の責任だ」と、シカゴ大学の政治学者ジョン・ミーアシャイマーは言う。

 大半の学問的リアリストの分析と同じく、これは馬鹿げた理屈だ。プーチンを動かしているのは自己利益に基づく冷徹な計算などでははない。そもそも人間はそんなことでは動かないからだ。われわれを動かしているのは、意識の深層にある前提条件や信念によって定義された自己利益だ。イデオロギーや信仰といってもいいだろう。

 プーチンはロシア周辺国に対する覇権を握ることが安全保障に不可欠だと信じている。それがロシアという国家とその歴史的運命についてのプーチンの信念だからだ。プーチンやその側近は、単なる愛国主義者ではない。クレムリンは宗教と運命論とメシア信仰に性格づけられた特殊な形のロシア愛国主義に動かされているようだ。

ロシアは合理的ではない
 ロシアが真に合理的なら、NATOとEUの東方拡大を脅威とは見なさない。なぜなら自由秩序はより開放的で包摂的で、ロシアの安全保障と繁栄を脅かすより助けるものだから。だが、ロシアの宗教的愛国主義を通じて物を見るプーチンと他のロシア人にとって、西側はその堕落ぶりとグローバリズムの故に脅威なのだ。

 ロシアの見方では、NATOはヨーロッパにおける自由秩序の穏健な守り手ではなく、堕落した西側の文化を広める敵の手先で、偉大なロシアに対する挑戦だ。プーチンの大戦略が必要としているのはNATOの解体だ。具体的には、彼はNATO加盟国の集団自衛権の行使を定めた北大西洋条約第5条を形骸化しなくてはならない。

 プーチンはすでにNATOの信用に傷をつけることに成功している。彼の近年の2つの標的、ジョージア(旧グルジア)とウクライナはNATOには加盟していない。だが2008年には公に加盟申請手続きを始めると発表している。ロシアは両国がNATOに近づくいかなる動きも妨害し、その後に攻撃した。

760とはずがたり:2016/12/01(木) 00:34:55
>>759-760
 ロシアのジョージアとウクライナを攻撃したことで、紛争地が生まれた。南オセチア、アブハジア、クリミアはすべてがロシア軍の兵士に占領されている。ロシアに国土の一部を占領されている間は、どんな国もNATOには加盟を許されない。

 プーチンは今、冷戦以来で最も拡張主義に適した国際環境に恵まれている。ヨーロッパの団結は揺らいでいる。アメリカの次期大統領はロシアに好意的で、ロシアの侵略行為も喜んで許してくれそうな雰囲気だ。

 プーチンの次のステップはこれまでより危険を伴う。なぜなら、次の標的であるバルト3国はNATO加盟国だ。私服姿のロシア軍兵士を大量に送り込むことはしないだろう。代わりに、プーチンはこれから2年の間にバルト3国内で軍事危機を起こすだろう。

 ラトビア人とエストニア人のそれぞれ4分の1は民族的なロシア人が、自らの権利を守り、迫害からの「国際的な保護」を求めて、暴動を起こすだろう。そして不思議とよく訓練され装備も整った反政府武装組織「バルト3国人民解放戦線」ができるわけだ。さらに耳目を集める暗殺や爆発がいくつかあれば、バルト3国は内戦の瀬戸際までくるだろう。

集団的自衛権を発動すれば大戦にも
 ロシアは国連安保理の決議に拒否権を発動できる。だが1国だけの平和維持軍には志願し、ラトビアやエストニアを占領する。バルト3国の運命を見たポーランドは、先頭を切って5条の発動を求めるだろう。バルト3国がロシアの攻撃下にある、ロシアの侵略を集団で止めるべきだと。誰もが、アメリカはどうするつもりかと問う。

 もし5条を発動しないのであれば、NATOの相互安全保障は死んだも同然。将来、この条項を信じる加盟国もいなくなる。地政学上の時計は一気に1939年まで遡る。東欧諸国の一部はロシアを支持するだろう。プーチンの夢である西側の分裂と開かれたヨーロッパの大地は、いずれも実現する。

 だがもしNATOが5条を発動すれば、それは西側がロシアに宣戦布告すると同じだ。そのとき、トランプは第3次大戦の危険を冒してもバルト3国を守ろうとするだろうか。

From Foreign Policy Magazine

761とはずがたり:2016/12/01(木) 00:50:06

プーチンをヨーロッパ人と思ったら大間違い
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/10/post-5986.php
2016年10月7日(金)18時14分
アンドリュー・コーンブルース(米大西洋協議会)

<ロシアがシリアで停戦を守らず無差別爆撃を再開した、といってアメリカは怒る。だがロシアは、ウクライナでも約束など守ったことがない。対ロ外交で間違いを繰り返すのは、ロシア人もヨーロッパ人と同じような考え方をしていると思い込んでいるからだ>

 まるで故障中の自動販売機に入れてしまった硬貨のように、ロシアと協力してシリア内戦を停戦に導くというアメリカの努力は無駄に終わった。

 それどころか、ロシアとシリア両政府軍は、停戦の発効からわずか1週間後に人道支援物資を載せた国連の車列を攻撃し、その後は反政府派支配地域の北部アレッポで過去最大級の空爆を続けている。ロシアを取り込もうという長く不毛な外交努力の果てに、アメリカは米ロ2国間を停止しシリア和平の道は閉ざされた。

 この経過を見ると、一つの疑問が湧いてくる。そもそもなぜバラク・オバマ米政権は、ウクライナ東部の停戦合意をことこどく反故にしてきたロシアが、シリア内戦解決のための2国間協議の約束は守ると考えたのか。

 ロシアは、欧米人がロシア人に対して抱く誤った親近感のおかげでトクをしている。というのも欧米人は、見るからに異質なアジアなどの国々と比べればロシアはもっとヨーロッパに近くて、西側の人道主義を理解する指導者もいるはずだという根拠のない思い込みをしている。

指導層はほとんど白人だが
 欧米人は昔からアジアの異質性を強調し過ぎることで批判されてきたが、グローバリゼーションが進むにつれて東西の違いは小さくなった。伝達される情報のスピードや量が増え、自分から遠く離れた人々や場所との親交が深まったような錯覚が生まれたからだ。さらに、全人類の人権を尊重しようという気運が高まるにつれて、国家間の文化的な違いに言及すること自体がタブーになるほど、国家や文化の異質性をめぐる問題に敏感になった。

 ロシアの場合、国家指導者のほとんどが白人で、西側諸国のやり方を忠実に模倣した立法、行政、司法機関を持つために、西側との違いは一層目立たなくなった。米共和党大統領候補ドナルド・トランプが中国の習近平国家主席と「親友」になったと言いふらすところは想像できないが、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が相手なら気安くできてしまったのもそのせいだ。

 だがロシアがヨーロッパに属すという勘違いは、プーチンを利するだけだ。外部から見たロシアに関する我々の知識は薄っぺらで情報も限られているため、プーチンは国外での自分のイメージを思い通りに操作できる。西側の民主主義がぐらつく間に、ロシアには決断力があって物事に動じない父親のように頼れる指導者がいると思わせるのも自由自在だ。

762とはずがたり:2016/12/01(木) 00:50:47
>>761-762

 アメリカやヨーロッパの極右主義者がプーチンを称賛するのは、、単に彼が反自由主義的で自分たちの政治的な運動に都合が良いという理由だけではない。彼らはプーチンを、肉食系で強力で希有な「ヨーロッパの」指導者だと見ているのだ。

 現代ロシアを動かすレバンチズム(報復主義)とノスタルジアの奇妙な組み合わせを理解できている国は、ヨーロッパの中でも数カ国に過ぎない。ロシアの支配指導層をはじめ国民の大多数は、ソ連崩壊によって失われた自尊心を取り戻そうと決意している。ロシア人の目には、西側が提唱する民主主義や人権といった概念が脅威に映る。旧ソ連の衰退や生活水準が破滅的に悪化したボリス・エリツィン政権下の暮らしを連想するからだ。

人間の犠牲は顧みない
 ロシアでは近代化を目指して大改革を行った17〜18世紀のピョートル1世の時代から第2次世界大戦に至るまで、国家のあらゆる変革に国民が強制動員されてきた歴史がある。それゆえ個人の犠牲は、それがロシア国内の孤児であろうとや、ロシア国境近くで撃墜されたマレーシア航空機に搭乗していた犠牲者たちであろうと、あるいはシリアのアレッポで殺される子どもたちであろうと、ほとんど注目に値しない。

 ロシアという国と同様、複雑怪奇なプーチンに匹敵する西側の指導者は存在しない。彼は高慢で秘密主義の「警察官」であり、自国では誠実な人間の象徴として通るベテランの詐欺師、そして多民族のロシア帝国を統括するナショナリストだ。

 皮肉なのは、西側がロシアの上に自らを重ねて見ているのと同時に、プーチンとその支持者たちも西側指導者に自分自身を見ていることだ。彼らにとっては譲歩以外のどんな答えも偽りだ。ロシアを屈服させるという目的を隠す煙幕に過ぎない。彼ら中では、誠実さは策であり、すべてはイデオロギーで、政治とはすべてゼロサムゲームだ。がまだ言葉を信じるの西側とは対照的に、ロシアは行動にしか反応しない。ウクライナ紛争でも、唯一効果をもったのは経済制裁だけだ。

 しかし、ロシアの孤立主義を放っておくわけにもいかない。繁栄するロシアはすべての人の利益になる。ロシアと交渉する役目を担う代表たちは、心からの訴えや協力への誘い、お世辞などがすべて無視される屈辱と困惑を覚悟したほうがいい。

This article first appeared on the Atlantic Council site.

Andrew Kornbluth, a UkraineAlert contributor, holds a PhD in history from the University of California, Berkeley.

763とはずがたり:2016/12/01(木) 02:19:35

バルト諸国と連携強化へ=反ロ4カ国の機構トップ
2015.7.19
>>410>>412
ソ連崩壊から四半世紀がたち、すっかり反ロシアになった旧ソ連構成国ジョージア(グルジア)、ウクライナ、アゼルバイジャン、モルドバの4カ国でつくる地域機構が「民主主義・経済発展のための機構GUAM」だ。そのトップ、バレリ・チェチェラシビリGUAM事務局長は、ウクライナ危機以降、ロシアヘの警戒をますます強めるエストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国との連携を強化する方針を明らかにした。従来の議員レベルの交流を閣僚級に格上げしたい考えだ。

東欧モルドバで大規模デモ ソ連からの独立以降最大
>>438
2015.9.7
ティモフティ大統領や政府高官、検察幹部、中央銀行幹部らの辞任と、来年3月までの議会選挙を求める大規模なデモが起きた
デモ隊はモルドバの銀行から消えた計10億ユーロ(約1325億円)の行方を調査するよう政府などに要求

親露派と親欧米派対立激化 新首相承認めぐり
毎日新聞2016年1月23日
>>537
フィリプ新首相の議会承認に親露派野党が反発し、欧州への統合を目指す与党との対立が激化。
議会の賛成多数で承認されたフィリプ新首相は前情報通信相で、与党・民主党に所属する。同党はオリガルヒ(新興財閥)のプラホトニュク氏が事実上率いており、野党勢力は「金権政治」と批判している。

>>737-748
モルドバ大統領選、親欧と親ロの一騎打ち
2016/10/30 20:28
モルドバ大統領選、親ロ派候補が過半数獲得できず 決選投票へ
ロイター 10/31
親ロシア派の候補者である社会党のイーゴリ・ドドン党首は過半数にわずかに届かず

20年ぶりとなる直接選挙による大統領選 モルドバ
12:39朝日新聞
モルドバ大統領選、親ロ派勝利確実 政府汚職に反発
2016/11/14 10:39

764チバQ:2016/12/01(木) 02:38:15
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016113000957&g=int
新経済発展相にオレシキン氏=34歳の財務次官-ロシア

 【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は30日、収賄で訴追・解任されたウリュカエフ前経済発展相(60)の後任にマクシム・オレシキン財務次官(34)を指名した。ウリュカエフ氏は日ロ経済協力の窓口だった。
 オレシキン氏が日ロ経済協力の窓口も引き継ぐのかは明らかになっていない。オレシキン氏はこの日、プーチン大統領と面会し「経済成長の障害を取り除く方策を整えるのが今後の主な仕事になる」と語った。
 プーチン大統領は12月15、16の両日、訪日し山口県長門市と東京で安倍晋三首相と会談する。ロシア側は大統領訪日で「2国間の経済貿易と投資協力の発展」(ペスコフ大統領報道官)を期待している。
 ウリュカエフ氏は経済協力のキーマンとして、11月初めに訪ロした世耕弘成経済産業相と会談するなどしたばかりだった。その直後、石油会社の株式取得をめぐり200万ドル(約2億2600万円)を収賄したとして、11月15日に訴追された。(2016/12/01-01:11)

765チバQ:2016/12/01(木) 03:17:57
http://www.sankei.com/world/news/161130/wor1611300042-n1.html
2016.11.30 21:21

サハリン州政府、色丹島にヘリ定期便へ ソ連時代の路線を復活

 ロシア・サハリン州政府は30日、北方領土の色丹島と国後島の間を結ぶヘリコプターの定期便を年内にも就航させる方針を公表した。ソ連時代の路線を復活させる。色丹島は1956年の日ソ共同宣言で日本への引き渡しが明記されているが、生活インフラ充実を図る州政府の姿勢が明らかになった。

 発表によると、サハリンの航空会社が22人乗りの大型のミル8ヘリを週2便運航する。飛行時間は約40分で運賃は片道約1万ルーブル(約1万7300円)だが、州政府の補助で地元住民は片道2200ルーブル程度にする。

 色丹島に空港はなく、現在、サハリンと国後島からそれぞれ週1〜2便の船便があるが、悪天候による欠航が多く、住民からは空路開設の強い要望が出されていた。

 住民は国後島での乗り継ぎにより空路サハリンに向かうことが可能になる。(共同)

766チバQ:2016/12/01(木) 03:20:09
http://www.sankei.com/column/news/161129/clm1611290010-n1.html
2016.11.29 10:26
【赤の広場で】
「公務員の深刻な汚職体質」が旧ソ連のEU加盟を阻む 「自由より経済」の現実

 欧州連合(EU)加盟を目指す旧ソ連モルドバの領内で、親ロシア派勢力が支配する「沿ドニエストル」という特殊な地域を昨年、取材で訪れた。ロシアが経済危機に陥るなか、その援助を受ける沿ドニエストルの状況も深刻で、「モルドバ政府との関係を回復させなくては、立ちゆかなくなるのでは」と強く感じた。

 ただ今月、モルドバ大統領選のため首都キシニョフをつぶさに取材する機会があり、困惑を覚えた。中心部ですら街灯がまばらで、歩道の舗装もひどい。沿ドニエストルとあまり変わらないと感じた。投票所に来た男性は「今の給与はアフリカ並みだ。これでどうやってEUに入ろうというんだ」と“親欧州派”政権を批判した。

 地元記者は「人々は民主主義にあこがれたが、政権のやっていることは欧州統合と何ら関係がない」と嘆いた。一昨年には国内総生産の10%以上が突然銀行から消える事件が起き、政権や当局の関与が疑われている。「公務員の深刻な汚職体質はソ連時代の名残だ」と識者は語った。

 結局、選挙では親露派候補が勝利した。支援者という携帯電話店の店員は「ロシアに言論の自由はないかもしれないが、中国や北朝鮮だってそうだろう」と記者に語った。旧ソ連の厳しい現実を見せつけられたと感じた。(黒川信雄)

767チバQ:2016/12/04(日) 14:31:10
http://www.sankei.com/world/news/161204/wor1612040009-n1.html
2016.12.4 09:09

カリモフ氏後継のシャフカト・ミルジヨエフ氏が優勢 ウズベク大統領選

 中央アジア・ウズベキスタンで4日、大統領として27年間統治したカリモフ氏の死去に伴う大統領選が行われる。4候補のうち、9月に大統領代行に就任した首相のシャフカト・ミルジヨエフ氏(59)がカリモフ氏の後継者とアピールし、優勢とみられている。任期は5年。

 ウズベクはカリモフ治世下で安定と安全を最優先に掲げ、過激派対策に力を入れると同時に権威主義体制を敷いた。他国からの政治介入を警戒し、米中ロなどの影響排除にも努めた。

 ミルジヨエフ氏はこうした独自路線を維持しつつ、選挙戦では経済面で開かれた市場を目指して改革に取り組むと訴えた。人口約3千万人を抱える地域の主要国で若年層も多く、安定した成長が見込まれることから、投資環境が改善すれば日本企業の進出機会が増える可能性もある。

 残る3候補はいずれも下院副議長で各政党の指導者を務めるサルワル・オタムラトフ氏(43)、ハタムジョン・ケトモノフ氏(47)、ナリマン・ウマロフ氏(64)。

(共同)

768チバQ:2016/12/04(日) 14:48:31
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJCR54N3JCRUHBI01V.html
進化していたシベリア鉄道 全線開業100年、大動脈に
10:26朝日新聞

進化していたシベリア鉄道 全線開業100年、大動脈に
タルゴを連結したロシア鉄道のテスト列車=15日、ロシア西部スモレンスク、中川仁樹撮影
(朝日新聞)
 ロシアの東西をつなぐシベリア鉄道が全線開業して今年で100周年。世界最長の鉄道路線はいま、アジアから欧州を駆けるユーラシア大陸の大動脈になろうとしている。日本への延伸構想も浮上しているが、巨額の工事費や沿線人口の少なさが壁になっている。

 「巴里の君へ逢(あ)ひに行く」。ウラジオストクにある歌人・与謝野晶子の碑に刻まれた詩の一節だ。1912年、夫の鉄幹に会うためシベリア鉄道を経由してパリに向かった。

 それから100年余。貨物に加え、旅客路線でも、欧州やアジアとのつながりは深まっている。

 11月中旬、モスクワから出発したスペイン製の新型車両「タルゴ」のテスト走行に乗車した。12月に新設するベルリン行き列車に使う。この路線の最高時速は160キロだが、設計上は200キロも可能になる。

 出発すると、すぐにロシアの雄大な風景が車窓に広がった。景色を眺めながら、食堂車でスープや肉料理を楽しめる。客車では映画を上映する予定で、VIPや身体障害者用の個室はシャワーを完備。地元記者は「快適だ」と感心した。

 タルゴの最大の特徴は、車輪の幅を変えられるフリーゲージトレインだ。旧ソ連と欧州は線路幅が異なり、現在はポーランドとの国境にあるベラルーシ西部のブレストで列車の台車を交換するが、タルゴは変換装置を通るだけで車輪の幅が伸縮し、ベルリンへの所要時間を現在の約25時間から5時間前後短くできる。

 欧州で旅客列車は格安航空路線に押され気味だが、ロシア鉄道はパリや北京などに週60往復以上の国際列車を運行(旧ソ連諸国を除く)。今年1〜10月の乗客数は前年同期比で7%増えた。同社の国際旅客子会社のアレクサンドル・ペトルニン副社長は「鉄道好きの富裕層らの需要は大きい」と自信を示す。

 さらに、中国からロシア、欧州を結ぶユーラシア横断の高速鉄道構想も浮上。ロシアはシベリア鉄道を日本につなぐ案も提案している。日本からの貨物や旅客を取り込む狙いだ。

769とはずがたり:2016/12/05(月) 13:04:26
>>731でも書いたが二島返還プラスαではなく二島返還プラスεで御の字ちゃうかと思わざるを得ない。(εは数学上の慣例で十分小さい正の数を示す。)4島に拘泥して未来永劫2島すら帰って来ないよりは大して統治費用掛からない2島に抑えれば良い。ロシアとの経済協力も日本側に旨味のある奴のみ厳選しないとダメだ。背後で大量の華僑の極東地方への滲透を促進したいぐらいじゃないと♪愛琿条約体制の打破だ〜!

ソ連国防相ヤゾフ氏の「北方領土」
http://vpoint.jp/world/rosia/77686.html
ウィーン在住  2016/11/29(火)ウィーン発コンフィデンシャル

 安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領の日露首脳会談が来月中旬、山口県で開催される。同首脳会談では、両国間の難問、北方領土の返還問題について協議されるという。ロシア側から北方領土返還で日本側に譲歩する提案が出るのではないか、といった憶測が日本側の一部では流れているという。

 日本側は「四島一括返還」を要求しているが、プーチン大統領は1956年の日ソ共同宣言に明記された「二島引き渡し」以上の譲歩はしないだろうという声が支配的だ。

 日露首脳会談を控え、ロシアから2つの暗いニュースが流れてきた。1つは、日本側が提案した8項目の経済協力プランの担当閣僚だったウリュカエフ前経済発展相がロシア捜査当局に収賄の疑いで刑事訴追されたというのだ。2つ目は、日本のメディア報道によれば、ロシアは22日、地対艦ミサイルの北方領土配備を公表したばかりだ。

 現実問題、ロシアで北方領土の返還に応じることができる指導者はいないはずだ。強い政治力を誇るプーチン大統領も例外ではないだろう。
 ロシア領となった領土を相手国の要求に応じて返還じた場合、その政治家、指導者は政治生命が危なくなるはずだ。ロシア国内の民族主義者の総攻撃を受けることは必至で、生命の危機すら十分予想される。ロシア側が取れる最大の譲歩は「二島返還」までだ。ロシア側には、「領土と経済は別」という認識が根強い。

 当方は1989年11月、ソ連最後の国防相となったドミトリー・ヤゾフ国防相に北方領土問題で質問したことがある。ヤゾフ国防相はオーストリアを公式訪問をした後、ウィーン国際空港貴賓室で国際記者会見を開いた。その時、当方は日ソ両国間の最大懸案である北方領土の返還問題について質問したことがある。同相は「その問題(北方領土)は既に解決済みだから、話しあう必要はない」と一蹴。「極東ソ連軍が強化され、最新鋭戦闘機のMIG31やSU27が配置されたという情報があるが、事実か」と聞くと、「他国がわが国の防衛戦略に干渉することはおかしい。どの機種をどこに配置しようが、それはソ連の問題だ」と強く反発した。

 ヤゾフ国防相の発言は「両国政府が作業部会を設置して、そこで討議を進める」という当時のソ連外務省とは明らかに異なっていた。ヤゾフ国防相はソ連軍最高指導者らしい貫禄と強さを感じさせた。ただし、会見後、同相は笑顔を見せながら当方のところに近づき、握手を求めてきたのには驚かされた覚えがある。

 ソ連は解体し、ロシアが誕生したが、北方領土問題では大きな違いはないだろう。日本側が懸命な交渉を展開させたとしても、ロシア指導者が獲得した領土の返還に応じることはない。自身の首をくくるようなことだからだ。残念なことだが、当方はロシアとの領土返還交渉では悲観的だ。

 なお、ヤゾフ国防相は、最後のソ連大統領だったゴルバチョフ大統領夫妻(当時)を拘束した1991月8月のクーデター事件に関与した国家非常事態委員会メンバーの1人だったが、今月92歳の誕生日を迎え、健在だと聞いた。

(ウィーン在住)

770とはずがたり:2016/12/05(月) 13:19:33
宗谷本線と室蘭本線の岩見沢─苫小牧は広軌化して北海道新幹線の札幌─旭川と石狩臨港鉄道(w)は広軌・標準軌の3線で建設して旅客は札幌迄,貨物列車は石狩湾新港と苫小牧港迄ロシアから積み替え無しで運べる様にすれば良いね。ロシア資本がロシア人傭って経営するなら芦別・赤平・美唄・上砂川・歌志内・夕張等の閉山した炭砿の一部は再開出来るかも。そうなれば広軌化した鉄道つかってガンガン移出さえ出来るかも。
宗谷本線は北サハリンからのLNGのパイプラインを沿線に敷いて貰っても良いかも知れぬ。

2016年10月07日 06時30分 更新
杉山淳一の「週刊鉄道経済」:
シベリア鉄道の北海道上陸に立ちはだかる根本的な問題
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1610/07/news017.html

日本のロシアに対する経済協力について、ロシア側がシベリア鉄道の北海道延伸を求めたという。JR北海道は鉄道事業を縮小し、ロシアは極東という辺境へ線路を延ばす。その背景を探ると、どうやら日本と世界は鉄道に対する認識そのものに違いがありそうだ。
[杉山淳一,ITmedia]

… 軌間については日ロのどちらかに合わせる必要はない。どちらの貨車もISO国際コンテナ規格に対応しているから、接続駅にガントリークレーンを設置して積み替えればいい。あるいは貨車をつり上げて台車をごっそり外して交換する方法もある。奇抜な方法だけど、ロシア〜中国、中国〜ベトナム、ロシア〜EU国境などでは日常茶飯事だ。

 さらに奇抜な方法として、フリーゲージ貨車を開発したっていい。九州新幹線長崎ルートでは手こずっているけれど、こちらは動力なしの貨車である。2つの海峡のトンネルと鉄橋を整えるまで[に]は実現できると思う。

 日本側接続路線の問題は、JR北海道に対して国が積極的に関与し、宗谷本線を維持、稚内〜宗谷岬間を延伸して対応しよう。対ロ経済政策の一環として国内路線を維持するわけだから、JR北海道も異論はないだろう。どうしてもJR北海道が手放したいなら、宗谷本線を国営路線に戻すまでのこと。

 夢を上塗りさせてもらうなら、北海道新幹線を宗谷岬へ延伸し、貨物新幹線を実現させて、ISOコンテナを仙台、大宮まで運び、そこからトラックや在来線貨物列車に積み替えたい。そこまで実施して高速化すれば、日本海航路に対して優位に立てる。さらに夢を厚塗りするなら、日韓トンネルで韓国ともレールをつなぐ。韓国はウラジオストク経由のシベリア鉄道貨物輸送のお得意さまだ。それを日本の鉄道経由へごっそりいただこう。

日本が活用するシベリア鉄道コンテナ輸送

 日本の産業界は貨物輸送で注目している。

 シベリア鉄道のコンテナ貨物輸送は1970年代から日本の主導で始まっている。当時のソ連は外貨獲得のために、スエズ運河経由より安い運賃を設定したため、「シベリア・ランドブリッジ」と呼ばれて人気だったという。一時はソ連の崩壊で中断したものの、ロシアの景気回復によって、ロシア国内の市場が注目され、シベリア・ランドブリッジが再活性化された。特にロシアの中核都市であるサンクトペテルブルクは日本の自動車産業が相次いで進出した。

 2006年にトヨタ自動車が名古屋〜サンクトペテルブルク間で部品輸送の実験を実施した。このときは名古屋〜ナホトカを航路、ナホトカからはシベリア鉄道を経由している。

 2008年にはマツダがシベリア鉄道を使った完成車輸送を始めた。マツダの広島工場と防府工場で組み立てた完成車をウラジオストク近郊のザルビノまで海上輸送し、ウラジオストクからシベリア鉄道でロシアへ運ぶ。閉鎖型コンテナを使った30両編成の特別列車だ。所要時間は10日間で旅客列車とほぼ同じだ。

 ウラジオストクも日本の自動車産業が進出しており、トヨタ自動車は2013年から「ランドクルーザー・プラド」の生産を開始。シベリア鉄道を使ってロシア各地に輸送している。日本にとってシベリア鉄道ルートの重要性は増しており、2008年に日本とロシア両政府はシベリア鉄道9300キロメートルについて、日本の資金を投下して近代化を支援することで合意している。

 シベリア鉄道のライバルは中国大陸ルートだ。2011年に重慶とドイツのルール工業地帯デュイスブルクを16日間で結ぶ貨物列車を皮切りに、中国各地と欧州を結ぶ大陸横断貨物列車が走っている。積荷はヒューレット・パッカード(HP)やエイサーのPCなどハイテクノロジー製品。自動車も多く、BMWはドイツから中国へエンジンを運ぶ。BMW瀋陽で完成車を組み立て、ドイツへ送り返す。中国ではフォード、スズキ、いすゞも自動車を生産し、鉄道貨物でヨーロッパへ輸送している。ミシュランも中国でタイヤを製造している。このほか、クリスマスシーズンは玩具なども積み込まれるという。定期便があるとなれば荷主は次々に現れる。

771とはずがたり:2016/12/05(月) 13:19:52
>>770-771
ベーリング海峡トンネル計画もある

 驚くべきことに、2007年にロシア政府が、シベリアとアラスカを結ぶ世界最長の海底トンネルの構想を発表し、実現に向けて米国、カナダへ働きかけている。ベーリング海峡を横断するトンネルの長さは実に100キロメートルを超える。貨物輸送量は年間1億トン。実現に向けた国際会議も開かれているという。

 ロシア側はかなり本気で、2011年にロシア政府はこの計画を承認している。日本や韓国のゼネコンにも声が掛かっているようだ。2013年にはウラジオストクの西、北朝鮮国境に近いハサンと、北朝鮮の羅津を結ぶ約54キロメートルの鉄道路線が開通した。ソ連時代の南下政策の如く、ロシアは鉄道網を拡大しつつある。

 極東からEU、中東への輸送ルートとしては、船便、中国大陸鉄道ルート経由(CLB:China Land Bridge)、シベリア鉄道(TSR)経由がある。日本から欧州へは海運で40日、CLB、TSRルートで10日〜15日。中国ルートは複数の国にまたがるけれど、シベリア鉄道はロシア一国の管轄だから改良しやすい。近代化と高速化を実現すれば、数日から4日程度に短縮できるとも言われている。

 ベーリング海峡トンネルを推進するロシア政府にとって、シベリア鉄道の北海道延伸は壮大な計画のうちの1つだ。目論見としてはCLBルートに対抗する輸送経路を第一として、米国から欧州までを鉄道で結び、シベリアで生産するエネルギー資源を世界市場へ販売するという野望もある。世界規模の鉄道輸送がロシア一国の主導にならないように、日本はじめ世界各国は適度に関与する必要がある。そして日本は、世界が鉄道で結ばれたときに蚊帳の外になっては困る。だから樺太〜宗谷岬間の鉄道トンネルも無視できない。

世界にとって鉄道は「陸の船」

 日本の鉄道貨物は国際コンテナ規格に立ち後れ、運行ダイヤも旅客列車に遠慮しているために速度や輸送量で実力を発揮できない。長距離トラック輸送がドライバー不足で悩んでおり、荷主が鉄道貨物輸送に注目している好機だけど、実はダイヤや貨物駅の容量の問題で受け入れしにくい状態という。JR北海道にしても、国内農産物輸送に必要な線路を手放そうとしている。JR貨物自身も不採算路線をトラック輸送に切り替えた。積み卸し所を「オフレールステーション」とカッコ良く名付けているけれど、要するにトラック配送センターだ。日本では鉄道会社が鉄道を見限っているという現状だ。

 海外で鉄道貨物輸送が重視されていながら、日本は鉄道貨物が盛り上がらない。その理由を突き詰めると「鉄道」の存在意義が、日本と外国ではまったく違うことに気付く。大陸に存在する諸国にとって、鉄道は道路ではなく線路でもない。「航路」なのだ。

 沿岸地域は大型貨物船で輸送できる。しかし、アメリカ大陸やユーラシア大陸の内陸にある大都市、冬場に港が使えないロシアの多くの都市にとって、船は使えない。そこで鉄道が代替手段になっている。だから米国では大型コンテナを重ねた「ダブルスタック」というコンテナ列車や、全長2キロメートルにもなる長編成の貨物列車が走る。ロシアも中国も貨物列車は長い。

 欧州では、線路を2本並べても上り線と下り線を分けた複線にせず、2本の線路とも双方向に使える方式を使う路線がある。これも線路というより航路に近い考え方だ。列車は常に空いている線路を進んでいく。アジア諸国では日本のようにダイヤをきっちりと定めず、閉塞システムだけ用意して列車の運行は臨機応変、到着駅のホームがすべて列車でふさがっていると、他の列車が動いてホームを空けるまで、駅の手前で待たされる、という運行もあるらしい。駅を港のように使っているわけだ。

 運行時刻の正確さに鈍感だったり、日本のようにATS(自動列車停止装置)やATC(自動列車制御装置)などをきっちり整備しないという習慣は、鉄道を船として扱っているからではないか。

 日本はどうか。そもそも大量輸送という概念が欠落していた。国鉄型コンテナは小口輸送に根ざした12フィート形が普及して今に至る。これが大量輸送から乗り遅れる理由となった。ISOコンテナや国内10トントラック相当の31フィートコンテナの対応は始まったばかりだ。

 ロシアの線路と接続すれば、日本の鉄道関係者は、大陸の鉄道が持つ大量輸送という役割を実感するだろう。ISOコンテナを標準とした施設の見直し、新幹線貨物輸送の実現、オフレールステーションの鉄道への復帰もあるかもしれない。鉄道貨物の重要性が認識されると、今まで旅客列車だけで赤字だった路線にも貨物列車が走り始める。そのときにようやく「ローカル線を残して良かった」「廃止して後悔した」という声が上がるはずだ。

 日本国内では改軌も鉄道貨物モーダルシフトも進まないけれど、日本は外圧を受けた改革は得意だ。北からの「黒船」に飲み込まれないように、国は物流政策に確固たる信念とリーダーシップを発揮してほしい。

772チバQ:2016/12/05(月) 19:00:25
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161205-00000057-san-eurp
ウズベキスタンで大統領選 カリモフ氏側近が勝利へ

産経新聞 12/5(月) 7:55配信

 【モスクワ=黒川信雄】中央アジアのウズベキスタンで4日、ソ連時代末期から大統領として独裁体制を築いたイスラム・カリモフ氏の死去に伴う大統領選挙が実施された。カリモフ路線の継承を訴える首相のシャフカト・ミルジヨエフ大統領代行(59)の勝利が確実視される。

 ウズベクは人口約3千万人で中央アジア最大。ミルジヨエフ氏は2003年から首相を務めるカリモフ氏の側近。大統領選にはミルジヨエフ氏を含め4人の候補が出馬したが、同氏以外は形式的な存在とされる。ミルジヨエフ氏の立候補が比較的速やかに決まった背景には、カリモフ氏死去に伴う混乱を支配層が嫌ったためともみられている。

 カリモフ氏はロシア主導の経済連合に参加せず、米国や中国との関係も重視する独自外交を進めた。カリモフ氏死去直後、ロシアはプーチン大統領が電撃的にウズベクを訪問してミルジヨエフ氏に関係強化を訴え、米国も高官を派遣した。今後、中央アジアの要とされるウズベクとの関係をめぐり、大国間の綱引きが激化する可能性がある。

 安定を重視したカリモフ氏のもとで経済は改革が遅れ、豊富な地下資源にもかかわらず国民生活は逼迫(ひっぱく)している。ミルジヨエフ氏は選挙戦で経済改革を訴えたが、ロシアの専門家は抜本的な改革は社会不安や支配層の不満を招きかねず、「カリモフ政権下で押さえ込んできたイスラム過激派が巻き返す隙を与えかねない」と警告している。

773とはずがたり:2016/12/09(金) 10:16:25
日本はロシアに対し円で特別融資を提供するかもしれない
https://jp.sputniknews.com/business/201612083100392/
経済 2016年12月08日 19:25

国際協力銀行(JBIC)はロシアのズベルバンクに300億円規模の融資を行う可能性について詳細に研究している。
 日本によって融資される資金は、ロシア領内での製造を行うための資金として利用されると見られている。融資は、経済制裁を迂回するために日本円で行われる。 また、JBICの上層部はヤマルLNGプロジェクトを実現するための融資実施準備を終えようとしている。 これより前、ロシアと日本は共同で投資ファンドを創設するという話が伝えられた。

774チバQ:2016/12/11(日) 18:28:44
http://www.sankei.com/world/news/161211/wor1612110040-n1.html
2016.12.11 16:56

マケドニアで議会選 政府による司法関係者や記者ら約2万人の盗聴疑惑の混乱受け
マケドニア議会選で、さまざまな政党のポスターが貼られた首都の街路=10日、スコピエ(AP)
マケドニア議会選で、さまざまな政党のポスターが貼られた首都の街路=10日、スコピエ(AP)

 マケドニアで11日、盗聴疑惑による政情混乱を受け解散した議会(一院制、定数123)の選挙が実施された。事前の世論調査では、グルエフスキ前首相率いる与党のマケドニア民主党連合が野党の社会民主同盟連合をリードしている。

 マケドニア民主党連合はインフラの整備や雇用創出など経済活性化を主張。社会民主同盟連合は、与党のメディア操作や裁判所への介入など腐敗を批判し、公正な選挙の実施を訴える。

 マケドニアでは2014年の議会選で不正があったと野党が抗議し、議会を長期間ボイコット。昨年、政府が司法関係者や記者ら約2万人を盗聴したとする録音を野党が公開、政情が混乱した。盗聴疑惑を受け、今年1月にグルエフスキ氏が首相を辞任し、ディミトリエフ首相率いる選挙管理内閣が発足。野党の反発などで議会選は2回延期された。(共同)

775チバQ:2016/12/12(月) 19:48:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161212-00010001-doshin-pol
北方領土に「共同立法地域」 日ロ経済活動で政府検討
北海道新聞 12/12(月) 11:00配信

北方領土に「共同立法地域」 日ロ経済活動で政府検討
上空から見た色丹島穴澗の街並み=9日(マリヤ・プロコフィエワ撮影)
ロシア国内法の適用を受けない枠組み必要
 日ロ両政府が検討している北方領土の共同開発などの経済活動を巡り、日本政府が北方領土にロシアとの「共同立法地域」を設け、日ロ双方が共通の法制度で活動する案を検討していることが分かった。両国が合意したルールに基づいて活動する特別な枠組みを設けることで領土の主権問題を棚上げし、双方の法的立場を害さない形での実現を目指す狙い。日ロ両政府は15、16両日の首脳会談で共同経済活動の具体化に向けた協議入りで合意したい考えだが、最大の懸案である北方領土返還交渉の進展につなげられるかが課題となる。

【動画】間近にくっきり北方領土 日ロ首脳会談前に空撮

 複数の日ロ政府関係者が10日、明らかにした。これまで日本政府は、ロシアの実効支配が続く北方領土での共同経済活動に慎重な姿勢を示してきたが、安倍政権は北方領土を日ロ協力の象徴的な地域と位置付け、領土問題でロシア側の譲歩を促す方針。

 ただ、四島の帰属確認を目指す日本の「法的立場を害さないことが前提条件」(菅義偉官房長官)で、ロシア国内法の適用を受けない特別な枠組みの検討が必要だった。

 共同立法地域は、主権問題を棚上げする形で四島周辺水域での日本漁船の操業を認める 安全操業 や、元島民らが旅券や査証(ビザ)なしで四島を訪問する ビザなし交流 の実績を踏まえ、島内でのインフラ整備のほか、栽培漁業や環境保全、観光振興などを可能にするための枠組みを想定している。日本、ロシアどちらの法律も直接的には適用せず、両国が活動内容や活動場所を事前に協議し、双方が受け入れ可能なルールを決めた上で実施する案が浮上している。経済関係者の北方領土への訪問を可能にすることも検討する。

北方領土に「共同立法地域」 日ロ経済活動で政府検討
共同立法地域のイメージ
首相周辺「平和条約締結へ大きな一歩」
 日本政府は、平和条約締結後の歯舞群島と 色丹島 の日本への引き渡しを明記した1956年の 日ソ共同宣言 の履行を求めつつ、残る国後、択捉両島に共同立法地域を設ける案を軸に検討したい考え。首相周辺は「共同経済活動は、将来的な 北方領土問題 を含む平和条約締結につながる大きな一歩になる」と話す。

 ただ、ロシア側は国後、択捉両島は領土交渉の対象外との立場を崩していない。このため日本側は四島全体に共同立法地域を設ける案のほか、一部の島や地域を対象とすることも視野に入れるが、ロシア側はロシアの主権を前提とした特区制度下での共同経済活動を提案しており、双方の認識にはずれがある。

 またロシア人島民の処遇や、日本人が事件や事故に巻き込まれた場合の警察権や裁判権の管轄など複雑な法的問題の整理が必要だ。安全操業は主権問題を避けるため日本漁船が違反した場合の手続きをあえて定めないことで実現したが「日ロ両国民が接触する機会が増える陸上では困難」(外務省幹部)との声もあり、調整は難航が予想される。

776とはずがたり:2016/12/13(火) 19:43:24
国後・択捉は完全に北海道と云ふより千島列島で残念ながら戦争で負けて千島は抛棄したのである。
アメリカに云われて国後・択捉と言い出したみたいなんでまあ諦めるのが順当だけど半世紀以上返せと云ってきたのでなかなか何もなく抛棄とは良いずらいのである…。
多くの日本人が植民地から追放されて日本に帰ってきた訳だし国後・択捉の人等は我慢して貰うしかない気がする。それよりもロシアの投資案件から収益得た方が国益としてはプラスがでかい様な。

プーチン大統領と会見、平和条約「条件整備を」
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20161213-567-OYT1T50110.html
17:00読売新聞

プーチン大統領と会見、平和条約「条件整備を」
インタビューに応じるプーチン露大統領(7日、モスクワ・クレムリンで)=吉岡毅撮影 【読売新聞社】
(読売新聞)
 【モスクワ=花田吉雄】ロシアのプーチン大統領は15日からの日本訪問を前に、モスクワのクレムリン(大統領府)で読売新聞、日本テレビとのインタビューに応じ、平和条約の締結問題を中心に対日政策の基本方針を明らかにした。

 プーチン氏は平和条約の締結には「条件整備が必要」と指摘し、山口県長門市での安倍首相との会談で、北方領土での「共同経済活動」や人的往来の拡大について合意を目指す考えを示した。プーチン氏はウクライナ情勢を巡り日本が行うロシアへの経済制裁を批判した。

 プーチン氏は大統領府の「代表の間」で約1時間20分にわたり、読売新聞東京本社の溝口烈・編集局長と日本テレビ放送網の粕谷賢之・解説委員長の質問に答えた。

 日本との関係について、プーチン氏は「完全な正常化を求めている。平和条約がない状態が続くことは時代錯誤だ」と語った。そして平和条約の締結交渉で「日ソ共同宣言」(1956年)を基礎とする立場をあらためて強調した。

 日露間では国後、択捉、歯舞、色丹の北方領土の帰属問題が最大の懸案だ。

 日本は4島の帰属問題の解決を平和条約締結の前提とする。一方、「共同宣言」は歯舞、色丹の2島だけを平和条約の締結後に「引き渡す」と明記している。

 プーチン氏は2島に国後、択捉を加えた4島の問題を提起することは「共同宣言の枠を超えている。全く別の話で別の問題提起だ」と指摘し、4島を対象とする交渉には応じない考えを明らかにした。

 またプーチン氏は「第2次大戦の結果は、しかるべき国際的な文書によって確定していることを理解しなければならない」と述べ、北方領土はロシアの領土として国際的に承認されているとの主張を展開した。

 そのうえで領土問題の解決には、両国民の「信頼と協力」の雰囲気を高め、平和条約を締結する「条件」について合意することが重要との考えを示した。具体的には「南クリル(北方領土)での大規模な共同経済活動」の実施や元島民の墓参り、ビザなし交流などを挙げた。ただし「共同経済活動」はロシアの主権のもとで行うとけん制した。

777とはずがたり:2016/12/13(火) 19:44:13
>>776-777
 安倍首相が提案した医療や極東開発など「8項目の経済協力プラン」については、平和条約を締結する「条件ではなく必要な雰囲気作り」との認識を示した。

 さらにプーチン氏は「制裁を受けたまま、どうやって経済関係をより高いレベルに発展させるのか」と日本の対露制裁を批判した。

 一方、プーチン氏は米国のドナルド・トランプ次期大統領について「露米関係の正常化に賛成の立場だ。これを支持しないわけにはいかない。当然それに賛成だ」と歓迎の意向を表明。核拡散の防止や国際テロ対策などで協力し、対米関係の修復を図りたいとの考えを表明した。中国との関係については、「真に友好的な関係が形作られた。多くの主要な分野で戦略的な性格を持った関係だ」と述べ、「特権的な戦略パートナー」と評価した。

 インタビューは7日に行った。プーチン氏のロシア語での発言を和訳し、精査を重ねた。

◆インタビューのポイント◆

▽日本と完全な関係の正常化を求め、平和条約の締結を目指す

▽対露経済制裁が、平和条約の締結交渉や経済協力の進展を阻んでいる

▽共同経済活動について検討する用意がある。ただしロシアの主権の下で行う

▽安倍首相が提案した「8項目の経済協力プラン」は、平和条約締結交渉のための雰囲気作り

▽米国のトランプ次期政権との間で、露米関係の改善を目指す

◆ウラジーミル・プーチン大統領=1952年10月、旧ソ連レニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれ。大学卒業後、治安機関の国家保安委員会(KGB)に勤務。ソ連崩壊後、サンクトペテルブルクの第1副市長などを務めた。連邦保安局(FSB)長官を経て99年に首相就任。99年末にエリツィン大統領が辞任し大統領代行に就いた。2000年の大統領選で初当選し2期務めた。08?12年は首相を務め、12年に大統領に復帰した。

◆北方領土=北海道の北東沖にある歯舞、色丹、国後、択捉の4島。1945年8月15日に日本が降伏した後、ソ連が4島を占領した。日本は「4島は固有の領土」との立場から返還を求めてきた。4島合わせた面積は千葉県とほぼ同じで、人口は約1万7000人。ロシア政府は近年、大規模な開発計画を立てて道路や港湾、住宅などの整備を進める。

778とはずがたり:2016/12/13(火) 20:12:46
【日露首脳会談へ】対露経済協力で「食い逃げ」批判に反論 北方領土交渉に進展に関わらず調印へ 世耕経産相
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1612120032.html
12月12日 21:19産経新聞

 世耕弘成経済産業相(ロシア経済分野協力担当相)は12日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見し、ロシアのプーチン大統領訪日時に日露で合意する経済協力について「必ず融資・投資して返ってくるプロジェクトを選んだ。いわゆる『食い逃げ論』は当てはまらない」との見解を示した。北方領土問題を含む平和条約交渉に比べ、経済分野だけ突出することへの懸念を否定した形だ。

 経済協力をめぐっては、安倍晋三首相が5月の首脳会談でプーチン大統領に提案した8項目のプランを基に官民で内容を詰めている。8項目には医療やエネルギー、極東開発などが含まれ、民間主体の約30事業を優先的に具体化する。

 世耕氏はこうした事業について、ロシアに対し、モノや金を供与するのではなく企業活動の一環で進めていると説明。15日に山口県で行われる日露首脳会談で北方領土交渉が進展するか否かに関わらず、経済協力に関しては16日に「サインできるよう準備している」とした。

 また、ロシア側の交渉窓口だったウリュカエフ前経済発展相が巨額収賄容疑で訴追され、失脚したことについては、シュワロフ第1副首相が代役を務めることになり、経済協力の作成作業では「問題がなかった」との認識を示した。

 一方、経済協力は北方領土交渉でプーチン大統領の政治決断を引き出すための呼び水だ。ロシア国内で返還に反対する意見が強い中、北方領土を置き去りにして経済分野だけ進めれば国民の理解は得られない。

 これに対し、世耕氏は「これまでにない規模とスピードで経済協力が進むことで、政治にいい影響を与える。好循環になってほしい」と述べ、経済協力が領土交渉の進展に結びつくことへの期待感を示した。

779とはずがたり:2016/12/15(木) 21:27:46
プーチン氏2時間半“遅刻” ロシア側の思惑とは?
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20161215-00000029-ann-int
テレビ朝日系(ANN) 12/15(木) 17:04配信

 安倍総理大臣の地元に招いての日ロ首脳会談は、プーチン大統領の「遅刻」という波乱の幕開けとなりました。プーチン大統領をひと目見ようと集まった人々も思い掛けない「待ちぼうけ」となりました。山口宇部空港から1時間かかって大谷山荘に向かうということです。

 (長谷川由宇記者報告)
 (Q.プーチン大統領が2時間半遅れての到着になりましたが、何か思惑がある?)
 ロシア大統領府関係者は「入念に準備をしたために遅刻した」と釈明をしていますが、プーチン大統領は常々、「自分は一番最後に来る人間だ」と発言しているように、相手を待たせる立場にあるということを示して交渉を優位に進めようという意図も透けて見えます。今回の会談に合わせてプーチン大統領は、主要な経済閣僚のほか、ロシア石油最大手「ロスネフチ」のセチン社長など、自身に近い経済界のトップも同行させ、官民双方の経済協力で成果を挙げたい考えです。ロシア側がここまで経済協力を前面に打ち出している背景には、いったん北方領土を引き渡してしまえば、日本が経済協力をやめてしまうのではないかという不安感があります。そのため、プーチン大統領としては、経済協力が後戻りできないほど進展してから初めて領土問題についての協議に応じるという姿勢で、先に領土問題を解決してから、その後に経済協力について議論をしたいという日本側とは非常に折り合うのが難しいというのが現実です。

異例の2時間40分“遅刻” スケジュールどうなる?
(2016/12/15 17:53)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000090144.html

 ロシアのプーチン大統領は、予定より2時間40分遅れて、15日午後5時前に山口宇部空港に到着しました。会談が行われる山口県長門市の大谷山荘から報告です。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 プーチン大統領が山口宇部空港に到着して約1時間です。ここまでは約60キロの道のりですので、そろそろ到着するのではないかとみていますが、まだ大谷山荘の前の一般道も規制されていない状況です。この後の予定は、当初の予定では少人数の会合があり、その後に夕食会という流れでしたが、今の時点でスケジュールが3時間ほど押していますので、進行状況についてはまだ情報が入ってきていません。安倍総理大臣は、地元の山口県で北方領土の在り方について「プーチン大統領と胸襟を開いて議論したい」と話していましたので、これから行われる少人数会談が今回の最大の注目点と言っても過言ではありません。安倍総理が5月に提案した元島民を自由に行き来できるようにすることや、日本の企業が進出する共同経済活動などで合意して領土交渉に話をつなげられるかどうかが焦点となります。現時点で既に3時間押しているので、そのための議論の時間が短くなってしまうのか、あるいはプーチン大統領は夜更かしだという情報もありますので、夜は長いからたっぷり話そうとなるのかは2人の首脳次第ということになりそうです。

780チバQ:2016/12/15(木) 22:27:37
http://mainichi.jp/articles/20161216/k00/00m/010/104000c
日露会談

北方領土「特別な制度で」共同経済活動で首相

毎日新聞2016年12月15日 21時46分(最終更新 12月15日 22時20分)

 安倍晋三首相は15日、ロシアのプーチン大統領と山口県長門市の温泉旅館で会談した。首相は、日露間の最大の懸案である北方領土問題を含む平和条約締結交渉のほか、北方領土での「特別な制度の下での共同経済活動」について協議したと記者団に表明。ロシアの完全な主権下ではなく、日本人に特別な法的立場を認めた形で経済活動を実現することを主張した模様だ。

【写真特集】プーチン大統領、遅刻で来日…首脳会談は笑顔で握手
<プーチン氏、外交もデートも「遅刻常習」>
<識者に聞く>動くか北方領土
<まんがで解説>プーチン大統領ってどんな人?
 会談の冒頭、首相は「大統領として11年ぶりの訪日を、私の故郷である長門市でお迎えできて本当にうれしく思う」と歓迎した。プーチン氏は「首相の尽力によりロシアと日本の関係が前進している。今日と明日の首脳会談は、両国関係の前進に大きく貢献すると期待している」と語った。

 プーチン氏は同日午後、大統領特別機で山口県の山口宇部空港に到着した。日本到着は予定より約2時間40分遅れ、首脳会談も2時間以上ずれ込み、午後6時過ぎに始まった。

 会談には岸田文雄外相や世耕弘成経済産業相、ロシアのラブロフ外相、シュワロフ第1副首相らが同席。続いて安倍首相とプーチン氏が通訳だけを入れた2人の会談に臨み、約95分にわたり平和条約交渉問題を中心に意見を交わした。この後、首相は記者団に「元島民の皆さんの故郷への自由訪問、北方四島における両国の特別な制度の下での共同経済活動、平和条約の問題について率直かつ非常に突っ込んだ議論を行うことができた」と語った。

 今回の会談では、共同経済活動の具体化に向け交渉を行う枠組みの設置を目指している。ロシア側はロシアの主権下で活動するよう求めているのに対し、日本側は日本企業が経済活動を行う場合に法的立場に関する特例措置を設けるよう求めてきた。元島民や学者らのビザなし交流では、対象を拡大し、経済人らも対象とする協議を行っている。

 安全保障分野についても意見が交わされ、外務・防衛担当閣僚による協議「2プラス2」の再開を検討することになった。

 16日には両首脳が東京に移動し、経済協力を中心に会談する予定だ。

 ロシア大統領の日本への公式訪問は2005年のプーチン氏以来となる。両首脳の会談は第1次安倍内閣を含めて16回目となった。【田所柳子、真野森作】



ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20161216/k00/00m/010/104000c#csidx86eacfe388f00bca690f9da62c32405
Copyright 毎日新聞

781チバQ:2016/12/15(木) 22:37:14
http://www.sankei.com/world/news/161215/wor1612150059-n1.html
2016.12.15 22:14
【プーチン大統領来日】
武闘派台頭「拡張」に固執 戦略的要衝、価値高まる
 日露首脳会談に臨んだプーチン露大統領は、北方領土問題では日本に厳しい立場だ。根底には、第3次プーチン政権下で対外強硬派の多いシロビキ(軍や治安・特務機関の関係者ら武闘派)が勢力を増し、北方領土の軍事的価値に目が向けられている事情がある。対露経済制裁と石油価格の下落で国内経済も低迷しており、領土問題で弱腰を見せれば政権の基盤を揺るがしかねない。

 プーチン体制は、指導部内のリベラル派とシロビキの両翼に支えられてきたが、2014年のクリミア併合以降はプーチン氏のシロビキ傾斜が鮮明になった。特殊部隊やプロパガンダ(政治宣伝)を駆使したクリミア併合は、シロビキの全面協力抜きにはなし得なかったためだ。

 12年発足の第3次プーチン政権は、モスクワなど大都市部の中産階層に、プーチン体制長期化への不満がくすぶる中で船出した。11年末から12年春にかけては、モスクワで最大10万人規模の反政権デモが断続的に行われた。しかし、クリミア併合という「領土拡張」により、プーチン氏の支持率は9割近くに跳ね上がった経緯がある。

 プーチン氏が依存するシロビキが重視するのは、北方領土が持つ軍事的な意義だ。特に、国後島と択捉島の間を通る国後水道と、択捉島とウルップ島の間を通る択捉海峡の重要度は高い。冬でも凍らないため、ロシア極東の海軍力がオホーツク海から太平洋に出るための戦略的要衝となっている。


 また、オホーツク海に常駐する弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(SSBN)は米国本土を射程に収め、対米抑止力の要となっている。国後水道と択捉海峡を米国や同盟国の日本に握られれば、ロシアのSSBNがオホーツク海という「聖域」を荒らされる事態も想定され、米国との戦略バランスが損なわれるとの危惧もある。

 ロシア軍が11月下旬、国後、択捉両島に配備したことを明らかにした地対艦ミサイル「バスチオン」と「バル」も、まさに海峡防衛を主眼としている。

 一方、ロシア経済の低迷も続いており、昨年の国内総生産(GDP)が前年比3・7%減だったのに続き、今年も約0・6%の減少が予想されている。この2年間で国民の平均実質所得は11%減少し、貧困層の比率は15%に高まった。

 ロシア経済は、地下資源依存や国家セクターの肥大化といった構造的問題を抱えており、対露制裁の緩和などによっても高度成長は見込めない状況にある。クリミア併合の“余韻”でプーチン氏の支持率は約8割の水準にあるものの、かじ取りを誤れば国民の不満が表面化しかねない。(遠藤良介)

782とはずがたり:2016/12/16(金) 21:02:47

<日露首脳会談>経済活動交渉推進で合意 共同声明
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20161216k0000e010279000c.html
16:06毎日新聞

 安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は16日、首相官邸で15日に続いて会談した。会談後、両首脳はそろって記者会見し、北方領土での共同経済活動に関する交渉を進めることで合意したと発表。これに関するプレス向け声明を発表した。

 声明は、共同経済活動の調整や実施が「平和条約問題に関する日露の立場を害するものではない」と明記。両首脳は「共同経済活動に関する協議を開始することが、平和条約締結に向けた重要な一歩になり得るとの相互理解に達した」と表明し、漁業、海面養殖、観光、医療、環境などの分野を挙げて、両政府の関係省庁に協議を開始するよう指示した。

 両首脳はまた、元島民が査証(ビザ)なしで北方領土に渡航できる「自由往来」の拡充に関するプレス向け声明も発表。「人道上の理由に立脚し、一時的な通過点の設置と現行手続きのさらなる簡素化を含む案を迅速に検討するよう指示した」と説明した。

783名無しさん:2016/12/18(日) 11:31:52
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016121400936&g=pol
日本の報道に不快感=「北方領土に米軍基地」議論で-ロシア

 【モスクワ時事】タス通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官は14日、日ロ高官が11月に、北方領土の2島が日本に引き渡された場合の米軍基地設置の可能性を議論したという日本の一部報道について「コメントしない」と語った。その上で「ロシアなら会談内容を明かさない」と述べ、日本側に強い不快感を示した。

 報道官は15、16両日の日ロ首脳会談で米軍基地問題が議論されるかどうかも問われると、回答を拒否した。ただ、プーチン大統領の最近のインタビューを引用する形で、北方領土問題の解決に当たっては、対日防衛義務を定めた日米安保条約の存在を考慮せざるを得ないとの認識を示した。
 一部報道は、谷内正太郎国家安全保障局長がパトルシェフ安全保障会議書記に対し、引き渡し後の北方領土に米軍基地を設置する可能性を否定しなかったというもの。ロシアのメディアは「(北方領土が)日本になれば、米軍基地が置かれる可能性がある」(国営テレビ電子版)と伝え、一斉に反発した。(2016/12/14-22:11)

784名無しさん:2016/12/18(日) 12:16:05
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016121700045&g=pol
制裁網に風穴=プーチン大統領訪日を評価-ロシア有力議員

 【モスクワ時事】タス通信によると、ロシアのスルツキー下院外交委員長(極右・自由民主党)は16日、プーチン大統領の訪日で日ロが経済協力強化で合意したことについて「(ウクライナ危機をめぐる日米欧の)対ロシア制裁網に風穴を開けたと見なすことができる」と評価した。
 スルツキー委員長は「米国の影響下、残念ながら日本も(制裁に)加わった」と指摘。こうした中で行われた日ロ首脳会談で「全面的な協力の発展に向け、全面的な協議が行われた。これはロシアの国際的孤立が米政権のつくった神話であることを証明した」と語った。
 スルツキー委員長は、両首脳が北方領土の共同経済活動に向けた協議開始で合意したことを「日ロ双方にとって大きな外交的勝利だ」と強調。ただ、「重要なのはロシアが(北方領土の)帰属に関する自国の立場を改めて確認したことだ」と述べ、今後も領土問題での譲歩は困難との認識を示した。(2016/12/17-05:57)

785とはずがたり:2016/12/20(火) 11:04:58

どないなっとんねんオロシア(;´Д`)
>ロシアではアルコールが含まれている化粧水や安全性に問題のある安い酒を飲むことが横行していて

酒代わりにメタノール入り入浴剤、ロシアで41人死亡
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20161220/Tbs_news_77099.html
TBS News i 2016年12月20日 07時08分 (2016年12月20日 09時10分 更新)

 ロシアのシベリア地方で、メチルアルコールが含まれている入浴剤を飲んだとして、これまでに少なくとも41人が死亡しました。
 AP通信によりますと、ロシア東部イルクーツクで、有毒のメチルアルコールが含まれている入浴剤を飲んだとして、これまでに少なくとも41人が死亡しました。死亡した人たちは、入浴剤のラベルに飲用禁止の警告があったにもかかわらず、酒の代わりに飲んだということで、他にも15人が重体で入院しています。

 地元メディアによりますと、捜査当局は入浴剤を販売していた100か所以上を突き止め、2トン以上を押収。販売に関与した7人を拘束したということです。

 ロシアではアルコールが含まれている化粧水や安全性に問題のある安い酒を飲むことが横行していて、メドベージェフ首相は、多くの死者が出るおそれのある製品を販売した場合の罰則を強化するため、刑法を改正するとしています。(20日00:02)

786チバQ:2016/12/20(火) 17:15:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161220-00000003-jij_afp-int

入浴剤飲み49人死亡、ロシア都市が非常事態宣言

AFP=時事 12/20(火) 7:01配信



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入浴剤飲み49人死亡、ロシア都市が非常事態宣言


サンザシの入浴剤が入ったボトル。Sputnik提供(資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】(訂正)ロシア・シベリア(Siberia)地方のイルクーツク(Irkutsk)市は19日、人体に有害なメタノール入りの入浴剤を安い酒代わりに飲んだ住民49人が死亡したことを受け、非常事態宣言を出した。

【写真】警察により販売が差し止められた入浴剤の自販機

 メタノールは不凍剤などに用いられるアルコールの一種。問題の液体は、サンザシの香りの入浴剤と表示され、250ミリリットル入りのボトル1本が40ルーブル(約76円)で販売されていた。地元検察当局者の話では、同製品を飲んだ人は判明しているだけで57人おり、うち49人が死亡、残る8人も重症だという。

 ロシア連邦捜査委員会はこの問題の捜査に乗り出し、数人の身柄を拘束。ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相は、主に化粧品との名目で飲用に適さないアルコール製品が貧しい人々に販売されている問題について対策を講じるよう、閣僚らに命じた。【翻訳編集】 AFPBB News

787チバQ:2016/12/21(水) 22:40:33
http://www.sankei.com/world/news/161220/wor1612200005-n1.html
2016.12.20 09:54

駐トルコ・ロシア大使が銃撃受け死亡 犯人はトルコ警察機動隊員
【モスクワ=黒川信雄】トルコの首都アンカラで19日、写真展の開幕式で演説をしていたロシアのアンドレイ・カルロフ駐トルコ大使が男に撃たれて死亡した。インタファクス通信が伝えた。男は犯行後、「アレッポを忘れるな。シリアを忘れるな」などと叫び、犯行はロシアのシリア軍事介入への報復であることを示唆した。犯人は現場で射殺されたが、他にも3人が負傷した。

 トルコのソイル内相によると、男は22歳のトルコ警察機動隊員。犯人とシリア内戦との関連は明らかでない。ロシアが支援するシリアのアサド政権軍は今月、同国北部の要衝アレッポを制圧するなど、トルコが支援する反体制派に対し優位に戦闘を進めており、男が反発した可能性もある。

 プーチン露大統領は「ロシアとトルコの関係正常化と、シリア和平プロセスの破壊を狙った挑発行為だ」として非難し、関係部局に海外の外交施設の安全対策強化を命じた。プーチン氏はトルコのエルドアン大統領とも電話会談し、ロシアの捜査チームをトルコに派遣し、共同捜査を実施することで合意した。

 ロイター通信などによると、男は黒いスーツ姿で演説中の大使に近づき、背後から銃撃した。男は犯行後、銃を構えながら「アラー・アクバル(神は偉大なり)」「シリア国民を殺したという事実から逃げることはできない」などと叫んだ。会場の人々は悲鳴を上げ、隣の部屋などに逃げ込んだという。

http://www.cnn.co.jp/world/35094004.html
トルコ警官、ロシア大使を暗殺 美術館でスピーチ中に銃撃
2016.12.20 Tue posted at 10:12 JST

(CNN) トルコの首都アンカラの美術館で19日、ロシアの駐トルコ大使アンドレイ・カルロフ氏が警官に銃撃されて死亡した。この瞬間をとらえた映像も出回っている。ロシア外務省はこの事件を「テロ攻撃」と形容。両国とも、関係改善を目指す取り組みに影響が及ぶことはないとの認識で一致した。
カルロフ大使はアンカラ市内の現代美術館で行われた写真展の開幕式でスピーチしていたところを警官に銃撃された。現場をとらえた写真には、床に倒れた男性とスーツ姿でピストルを構える男が映っている。
ソーシャルメディアに出回った映像の中で、銃撃した男は「アラー・アクバル(神は偉大なり)。アレッポを忘れるな。シリアを忘れるな」と叫んでいた。シリアの要衝アレッポは、反体制派が約4年にわたって東部地域を支配していたが、アサド政権がロシアの助けを借りて奪還していた。

男は銃を振りかざしながらトルコ語で「死のみが私をここから排除できる。この抑圧に加わった者全員が1人ずつその代償を負う」と叫び続けた。
トルコ内相によると、カルロフ大使を銃撃したのはトルコのアイドゥン県出身の1994年生まれの警官。銃撃犯は無力化されたと国営アナトリア通信は伝えているが、その場で死亡したのか警察に拘束されたのかは現時点で分かっていない。
事件翌日の20日にはアレッポへの対応を協議するため、モスクワでトルコとイラン、ロシアの会談が予定されている。
ロシアのプーチン大統領はテレビ演説で大使の射殺について、「ロシアとトルコの関係正常化を妨害し、ロシアとトルコ、イランなどの各国が後押しするシリア和平プロセスを妨害することを狙った明らかな挑発」だと述べ、外交施設の警備を強化すると表明。「この殺人に対して我々が取るべき唯一の対応はテロとの戦いを強化することだ」と語った。
トルコのエルドアン大統領も同日、テレビを通じて「トルコとロシアの関係正常化を妨害しようとする挑発」との見方を示し、「この攻撃で彼らが達成しようとした期待は全て無駄に終わり、決して実現しない」と強調した。
ロシアのスプートニク通信は、プーチン大統領とエルドアン大統領が事件を受けて電話で会談し、対応を協議したと伝えている。
ロシアの外務相報道官は、トルコ政府が徹底捜査を約束したと述べ、「殺人者は罰せられる。テロリズムは続かない。我々はテロと戦う」と表明。トルコ外務相もこの事件を「最も醜悪で野蛮なテロリズムの姿」と形容し、ロシアなどの同盟国と連携してテロと戦うと宣言した。
両国は、2015年にトルコ軍がロシアの戦闘機をシリア国境付近で撃墜した事件で悪化した関係を改善する途上にある。トルコ外務相は19日の声明で、トルコとロシアの友好関係に今回の事件が影を落とすことはないと強調した。

789チバQ:2016/12/21(水) 22:45:31
http://www.sankei.com/world/news/161220/wor1612200023-n1.html
2016.12.20 19:57
【ロシアの駐トルコ大使射殺】
脆い両国関係、保持に躍起 シリアめぐり根本利害対立 イランまじえ協議へ
【モスクワ=遠藤良介】ロシアのカルロフ駐トルコ大使がアンカラで射殺された事件を受け、露・トルコ両国の指導部は、シリア内戦をめぐって修復したばかりの関係を維持しようと躍起だ。昨年11月のロシア機撃墜では一触即発の状態となった両国だが、今回は「テロリズムとの戦いを共に強化する」としている。ただ、シリア内戦に絡む両国の利害は根本的に食い違っており、連携の誇示はその脆さの裏返しでもある。

 プーチン露大統領は事件後、エルドアン・トルコ大統領から電話で説明を受け、今後の捜査協力などについて一致した。モスクワでは20日、露、イラン、トルコの3カ国外相・国防相会合が予定され、シリア問題での立場をすり合わせる見通しだ。ラブロフ露外相は同日、チャブシオール・トルコ外相との個別会談で、事件に関する同国の迅速な対応に謝意を示した。

 シリア内戦をめぐっては、ロシアが空軍部隊などを派遣してアサド政権を支えているのに対し、同政権の打倒を狙うトルコは反体制派を支援する関係にある。昨年11月には、トルコ軍が作戦行動中の露爆撃機を撃墜し、ロシアが対トルコ経済制裁を発動するなど関係が一気に悪化した。

 しかし、エルドアン氏が6月、プーチン氏に「謝罪」の書簡を送り、7月にトルコでクーデター未遂が起きると、両国は再び急接近を見せた。アサド政権が制圧した北部の要衝アレッポの攻防では、露・トルコ両国が仲介役となり、反体制派に市外退去を飲ませる形で決着が図られた。

 ラブロフ氏は最近、米国でなくトルコと交渉する方が「効率的だ」と発言。米国のトランプ次期政権発足を前に、シリア和平の主導権を奪う構えを鮮明にした。20日の3カ国会合では、ロシアとともにアサド政権を支えるイランも交え、アレッポの管理やシリア和平に向けた一致点を探るとみられる。

 ただ、露・トルコの関係には、欧米をにらんだ打算的な側面が強い。エルドアン政権には、対露接近により、クーデター未遂後の大規模粛清に対する欧米の批判をかわす狙いがある。ロシアも、北大西洋条約機構(NATO)の一員であるトルコと連携を強め、対欧米の立場を強める思惑だ。

 シリア内戦をめぐり、露、イラン、トルコの3カ国ではトルコが“負け組”になっているとの指摘もあり、事態の行方は全く予断を許さない。

790チバQ:2016/12/21(水) 22:50:14
http://www.sankei.com/politics/news/161217/plt1612170009-n1.html
2016.12.17 08:00
【プーチン大統領来日】
「特別な制度」設計は難航必至 北方四島ぶつかり合う主張
 安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領が協議開始で合意した北方四島での「共同経済活動」は、これまでも日露間で浮かんでは消えてきた。実現に向け最大の壁となるのが共同経済活動の条件となる「特別な制度」の設計だ。日本が北方領土を「わが国固有の領土」とする一方、不法占拠する露側も自国法の適用を求めている。双方の譲れない主張がぶつかり合い、交渉難航は必至だ。

■「法的立場」の衝突

 共同経済活動は、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島の北方四島を「経済特区」とし、日露合弁事業を行うことなどが想定される。日本政府としては「わが国の法的な立場」を害さないことが大前提だ。

 北方四島で日本人が行う投資や土地取得はどのような法的根拠に基づくのか、日露両国民の間で暴力沙汰があればどちらの刑法が適用されるか-。ロシアの法律が適用されればロシアの主権を認めることにつながりかねない。これを回避するために必要なのが「特別な制度」となる。

 16日に発表されたプレス向け声明では「国際約束」や「法的基盤」の必要性に触れている。「特別な制度」に該当する箇所で、外務省幹部は「最終的には国会承認条約の形になるだろう」と説明する。

 だが、日露両政府が一致点を見いだす作業が難航を極めることは、すでに実証済みだ。

 平成10年11月、当時の小渕恵三首相とエリツィン大統領は「共同経済活動委員会」の設置で合意し、具体化のため協議に入った。ところが、露側は北方四島のみに適用される特別な法体系をロシアの法律に基づき策定するよう要求。主権問題を乗り越えられず、成果を出せないまま頓挫した。

 今後の制度設計に向け、一つの参考になるのが10年2月に締結された日露漁業協定だ。

 この協定では北方四島の周辺海域で違法操業の取り締まり管轄権を棚上げし、あらかじめ定めた漁獲量の範囲で日本漁船が操業することを認めている。

 しかし、漁業協定があっても露国境警備隊は日本漁船を拿捕しており、今後、「特別な制度」の実効性をいかに確保するかも課題となる。陸上での共同経済活動は日露両国民の接触が海上よりも増加する。双方の「法的立場」が衝突する分野は多岐にわたり、膨大な作業が要求される。

■スタートライン

 「特別な制度」の実現は難航が確実視されるにもかかわらず、日本政府が再び踏み出したのは、これが北方領土問題解決に向けたスタートラインになるとみているからだ。

791チバQ:2016/12/21(水) 22:51:12
 プレス向け声明は、北方四島全てを明記した。同時に共同経済活動が「平和条約締結に向けた重要な一歩になり得る」とも記した。平和条約締結交渉の対象は北方四島全てに及ぶことを暗示しており、ロシアから勝ち取った譲歩といえる。

 さらに「共同経済活動に関する交渉の合意」と「平和条約問題を解決する決意」を確認している。どちらが先でも後でもなく、共同経済活動が動かなければ平和条約交渉は進まないとの見方を否定した形だ。

 また、共同経済活動に当たっては「日本およびロシアの立場を害するものではない」とした。双方の立場の違いを理解する意図がにじむ。

 ただ、日本が主張する「北方四島の帰属問題を解決し、平和条約を締結する」との文言は見当たらない。露側の抵抗にあったとみられる。

■「歴史的な譲歩」

 一方、露国内では共同経済活動について、日本が主権問題を棚上げしたかのような印象が強まっている。

 国営テレビ局のアナウンサーは15日夜、共同経済活動に関する合意を「歴史的だ」と表現。別の番組では「衝撃的だ。日本はそのような活動に参加することは島における日本の“主権なるもの”に疑義を唱えるものになると考えていたからだ」と報じた。

 インタファクス通信によると、ペスコフ大統領報道官は15日、首脳会談について「(北方四島の)主権問題は一切話し合われなかった。露側の主権に議論の余地はないからだ」と述べ、日本側がロシアの主権を認めたかのような印象を与えた。

 露国内には共同経済活動を日本側の領土交渉戦略だと警戒する見方もあるが、一部にとどまっている。元駐日露大使のパノフ氏は露紙ベドモスチ(電子版)に共同経済活動について「日本が決して容認しなかった(北方四島の)ロシアの主権を認めるものだ。歴史的な譲歩といえるだろう」と語った。

792とはずがたり:2016/12/22(木) 16:24:17
一連の沖縄のアメリカ施政下の植民地or占領地と余り差のない状況みても判る様に北方4島が帰ってきてもソ連軍もといロシア軍の駐留を引き続き認めて自衛隊は駐留しないぐらいしないとダメぐらいなのが国際政治学上の常識である。

しかもロシアが苦境とは要ってもシリアではほぼ完勝しつつあるし,アメリカではトランプの大統領就任が決まってどれだけロシアに妥協するのかって所にある。下手に日本に妥協するメリットがほぼ無いと云う最悪のタイミングなのである。地球儀俯瞰してこの程度かよと思わざるを得ないが,まあタイミングはコントロール出来ない部分も多いし已むを無いだろう。

>実際にロシアに投融資した企業で、成功した例は少ないからである。
>ビジネス対話で登壇した企業は、日本政府から事実上の資金援助を約束されている大企業だけである。普通の民間企業が政府に要請しても、資金はおろか、貿易保険も下りないのである。
なるほど。。

>いろいろな意見もあると思うが、先日の東洋経済オンラインでの鈴木宗男氏のインタビューにもあるように、吉田茂首相の時代、サンフランシスコ講和条約で、北方領土については、「歯舞と色丹は別にして、国後と択捉はロシア領である」と事実上日本はいったん諦めたのである。
俺もそう思う。

日本人がロシアに勝手に抱く「6つの誤解」
プーチン大統領は当然のことをしていただけ
http://toyokeizai.net/articles/-/150982
中村 繁夫 :アドバンストマテリアルジャパン社長 2016年12月22日

今回の日露交渉では「ロシアは食い逃げしただけ」なとという論調が多い。だがロシアに詳しいビジネスマンの筆者から見ると全く違う(撮影:日本雑誌協会代表取材)
先日、モスクワに商談に行った後、12月15日のプーチン・ロシア大統領の訪日に合わせて東京に戻ってきた。「ホテルニューオータニ」での「日露ビジネス対話」の分科会と日本経団連主催の全体会議・レセプション(16日)に出席するためである。ロシア側からは360名、日本側からは主要な各社からだけでも560名ほど(両方をあわせると900名超)が参加した。

さて、読者の皆さんの日露首脳会談やビジネス対話の印象はどうだろうか。「平和条約や北方領土の交渉は不調に終わった」との論調が目立つ。しかもロシアによる「経済協力のただ食いだった」というのが、大半の日本人の見方のようだ。

大変申し訳ないのだが、私に言わせると、残念ながらこれらは日本人がロシア人を理解しないばかりか、ロシアに対する悪しき印象から来ているものだと思う。私はロシアとのビジネスも長く、ロシアを知る一人の日本人ビジネスマンとして、できるだけ客観的な視点に立って一連の誤解を解きたいと思う。

そもそも最初から期待しすぎだった日露首脳会談

プーチン大統領が「2時間半も遅れてきた」とか「無愛想すぎる」とか、日本人評論家の評価はさんざんである。極端なことを言えば、一連の報道でまともな分析をしているのは元外交官の佐藤優氏くらいのものではないだろうか。

そもそも、日露ビジネス関係は実際には以前からそれほど進んでいない。だが、この半年間のニュースを見ていると、ちょっと錯覚してしまうほどだった。あたかも今回のプーチン大統領の訪日によって、四島返還も平和友好条約の締結も成功するかのような報道も、当初はあったのである。

また、日本政府にも、返還の見返りとして、ロシア支援を本格化するといった姿勢が見え隠れしたのではないか。だがロシア側は本当に日本の協力を必要としているのだが、日本企業となると、これは意外に冷淡である。仕方がないかもしれないが、実際にロシアに投融資した企業で、成功した例は少ないからである。

今回の日露ビジネス対話に参加した関係者は多かったが、実は普段からの実績がまったくないか、少ない参加者が多かったように見えた。ビジネス対話で登壇した企業は、日本政府から事実上の資金援助を約束されている大企業だけである。普通の民間企業が政府に要請しても、資金はおろか、貿易保険も下りないのである。

793とはずがたり:2016/12/22(木) 16:24:35

しかも、日本人は熱しやすく冷めやすい。領土問題は難しいことは承知しているが、この際、長期的に本気でロシアと協力関係を継続するべきである。民間企業がリスクをものともせずに本気になれば、日露協力は必ず成功すると考えている。

私自身でいうと、旧ソ連時代からこれまでロシアとのビジネスは30年近くになる。ほとんど誰の助けも借りずに現場主義でビジネスをやってきた。私の経験で判断すれば、今回のプーチン大統領の対応は昔のロシアスタイルのままで、特段何ら悪気もなければ、日本人を馬鹿にしたわけでもない。外交とビジネスは違うというかもしれないが、そうでもない。彼らは、当たり前に外交の常道に従ってやってきただけだと私は思う。要は、日本側が勘違いして、ロシア側の変化球だと勝手に思い込んでいるだけである。

日本人ビジネスマンが陥りやすい「6つの誤解」とは?

では、具体的に日本人はロシアに対して、どんな誤解をしているのだろうか。実は、私は、ビジネスの世界でこれまで嫌と言うほどロシアに対して思い違いと失敗をしてきた経験があるので、その経験をもとに話してみたい。大きく分けると日露ビジネスの交渉において、日本人の誤解は6分類される。

(1)覚書に署名したら、日本人は「問題は前進する」と考える。だが、ロシア人は「全ての協議が終了し拘束力のある条約が発効した時が最終合意案である」と考える。

(2)日本人には、日本の法制度もロシアの法制度も「さすがに同じではないものの、大きくは変わらないのではないか」という漠然とした期待がある。一方、ロシア人は「ロシアの法制度が中心だ」と考えており、日本的な法制度は基本的に認めていない。

(3)日本人は、契約書の言語は英語版(あるいは翻訳後の日本語版)が原本であり、ロシア文は参照用の翻訳であると信じている。一方、ロシア人は、ロシア語版と英語版の両方を原本とし、もし両者に不一致がある場合は仲裁裁定で決定させると考える(両政府の条約などの場合は、当然ながら両言語に不一致は存在しないことが大前提である)。

(4)ビジネスの世界でいう準拠法(Governing Law)の取り扱いについて。準拠法とは、どこの国の法律を基準とするかを取り決める条項である。大体において問題が起こった場合は、国家によって解釈が違うからよく揉めるのだが、日本人はこの準拠法を軽く考えがちなのに対して、ロシア人は深刻に考える。

(5)紛争の解決について。日本人は性善説に立って「紛争が起こることはあまり想定していない」のに対して、ロシア人は紛争解決のためにはどこの機関を選択するのかを、常に真剣に考えている。

(6)契約の履行について。日本人は前出のように性善説で考えるから「ロシア側は正しく行動してくれるはずだ」と考える。だがロシア人は性悪説で考える。

日本人のほうがむしろロシア人より非常識!?

以上の6つが、私が日ごろからロシア企業との交渉や契約書締結時に注意している内容である。過去約30年間ロシア貿易を経験してきたはずだが、そこまで注意して成約したつもりでいても、いまだに考え方の違いや文化の違いでトラブルに発展することがある。

「お前はロシアとつきあいが長いのをいいことに、ロシア側に立ちすぎているのではないか」とお叱りを受けるかもしれない。だが「以心伝心」で考えてしまう日本人のほうが国際的には非常識であり、ロシア側の交渉の発想は極めて常識的である。

実は、ロシア人の気質の中にも浪花節的な部分もあり、宴会でウォッカを飲みだすとお互いに気が大きくなり「まあまあ、なあなあ」になる場合もあるのだ。ところがロシア人は実際に契約を交わす段になると論理的かつ合理的になるのである。それは当然であろう。

もちろん、両国のビジネス交渉と外交交渉を同列で議論するわけにはいかない部分もある。だが、長年にわたってもめ続けている今回のような北方領土や平和条約の交渉、あるいは日露経済協力交渉ともなると、当然ながら両国とも「駆け引き」や「思い込み」や「考え方の違い」も出てくるのである。

794とはずがたり:2016/12/22(木) 16:25:46
>>792-794
代表的なのは、「返還」と「引き渡し」の違いである。日本側は1956年の日ソ共同宣言で、日本側は四島返還をベースに考えたが、ロシア側(当時のソ連)は「二島だけの引き渡し」と考えた。つまり「日本は取られたものを返してもらおうと長年考えていた」が、ロシア側は正式に戦勝国の権利として得た北方領土を「プレゼントする交渉だと考える」のである。

いろいろな意見もあると思うが、先日の東洋経済オンラインでの鈴木宗男氏のインタビューにもあるように、吉田茂首相の時代、サンフランシスコ講和条約で、北方領土については、「歯舞と色丹は別にして、国後と択捉はロシア領である」と事実上日本はいったん諦めたのである。

また、小泉首相の時には、北方領土返還交渉を事実上中断した事実も有り、ロシア側に言わせれば、ロシア側から交渉を無視した事実はない。それでも今回の交渉では、安倍・プーチン会談で「いったんリセットして1956年からのスタートラインに戻って解決しなければ未来永劫に友好条約は締結されない」という理解が出来たように思う。私は今回の交渉の結果、機が熟してきつつあり、二島は将来返還されることは間違いないところまでは進んだはずだ、と思っている。

「日本人はNATOだ!」といわれる理由

さて、領土問題の話はいったん「棚上げ」して、ロシア人はそもそも日本人をどう見ているのか解説して見たい。われわれ日本人は、ロシア人とのビジネス交渉の際には日本人は「NATO」だとおちょくられることがある(私自身は、今は言われないが)。

NATOとは、もちろん北大西洋条約機構のことではない。ロシア人だけに限らないのだが、特にロシア人は、「日本人は『No Action Talk Only』だ」と揶揄するのである。いろいろな交渉役が来て良い話ばかりしてくるが、実際には行動に移さない。商売には繋がらず、調査ばかり繰り返していることが多いというわけだ。

面白いことに、ここがロシア人の愛すべきところなのだが、ロシア人も、自分たちのことを逆にアネクドート(風刺的な小話)で笑い飛ばすことも忘れない。 …(略)… では、ロシア人とどうやってつきあったらいいのだろうか。…(略)… 継続して交流することこそ、必要だというわけである。

さて、まとめよう。私は16日に間近にいたのでわかるが、日露ビジネス対話の会場でプーチン大統領を見ていると、少し疲れている印象だった。だが、それでも彼は、かなりハードな外交日程をこなしていた。真剣だったのである。

プーチン大統領のことをこきおろすのはわからないではないが、彼にとって日本との平和条約は重要ではあるが、「北方領土問題」は平和条約締結後に自然に決まれば良いことだから、急ぐ必要がないのだ。

日露の経済協力についても、日本からの経済支援を「勝ち取る」ことは大事なのだが、ビジネスの成功とは、お互いにWinWinになることだから、大国の立場から言えば「喰い逃げ」などと言われる筋合いはない。だから、私の目からみると、日露両国にとって今回の首脳会談やビジネス対話は成功だったと思っている。

われわれの会社(アドバンストマテリアルズ社)では、ロシア貿易の比率が比較的高いため、私も含め、社員はよくロシアや中央アジアに出張する。繰り返しになるが、ロシアとの取引は(中国との取引と違って)一定の馴染みにならないと、ビジネスがスムーズに進まないことが多いのだ。

だが、逆にいったん友達になると、親類のように深い付き合いになる。ただし、普通の日本人にとっては、ロシア人は第一印象がブスッとしていて、馴染めないケースが多いように思う。

プーチン大統領は今も「日露関係は継続的に発展している」といっているし、日露の貿易が増加傾向にあることも挙げながら、「2国間関係で最も難しい問題の解決のための良い環境ができている」と話している。

ロシアは日本にとっても最も近い外国の一つだ。?日本の資本や技術提供なしに極東経済の発展が難しいことは明らかで、ロシアは実は極東共同開発のテーブルに、北方領土のカードを乗せたくて仕方がないのである。

ロシアの複数の友人に聞いてまわっているが「日本を嫌いなロシア人など滅多にいない。だが、日本人はなぜかロシアを誤解している」とも言っている。こうした誤解を解くためには、双方の交流を進めるしか王道はないように思われる。そのためにも、日本企業が積極的に米ロ関係や欧ロ関係のパイプ役になるくらいの使命感がなければ、日本はアジアのリーダーにはなれないのではないか。

…日本から一番近い大都市であるウラジオストック(11月の東方経済フォーラムが行われた場所)は、成田から飛行機でたった2時間のところにある。だが、日本人旅行客はなぜか行きたがらない。私自身はこれまでロシアには60回以上の訪問をしているが、ロシア人ほどおおらかで親日的な国民はそうはいない。表面的にはとっつきが悪いから日本人が誤解しているだけなのである。

795とはずがたり:2016/12/22(木) 16:45:48
>>731>>769
>二島返還プラスεで御の字ちゃうか
>周辺海域の漁業権獲得ならεかもしれぬ。

>>790
>今後の制度設計に向け、一つの参考になるのが10年2月に締結された日露漁業協定だ。
>この協定では北方四島の周辺海域で違法操業の取り締まり管轄権を棚上げし、あらかじめ定めた漁獲量の範囲で日本漁船が操業することを認めている。
>しかし、漁業協定があっても露国境警備隊は日本漁船を拿捕しており、今後、「特別な制度」の実効性をいかに確保するかも課題となる。陸上での共同経済活動は日露両国民の接触が海上よりも増加する。双方の「法的立場」が衝突する分野は多岐にわたり、膨大な作業が要求される。

漁業権では一定の妥協が既に成立しているのか!

どうみても第二次大戦で抛棄させられた南千島も日本領だと70年も言い続けると北方の大国ロシアと雖も一定の配慮をしてくれるんだな。
中国も今後50年ぐらいは尖閣は中国領と言い続けるだろうし,明らかにアメリカの施政権下に這入ってそのアメリカから返して貰った尖閣でも一定の配慮を中国か台湾にしないとダメになるかもね。

797チバQ:2016/12/25(日) 21:52:31
http://www.sankei.com/world/news/161225/wor1612250039-n1.html
2016.12.25 21:30

ソ連崩壊25年 ロシアの改革難しく東欧と格差 民主化、経済成長…消えた希望

 【モスクワ=遠藤良介】20世紀の世界を米国と二分した旧ソ連の崩壊から、25日で25年となった。現在のロシアでは、ソ連崩壊を「20世紀最大の地政学的悲劇」と考えるプーチン大統領の強権統治が長期化し、自律的な経済成長の展望もない。民主化と市場経済化による発展という、当時の米欧日など西側諸国がロシアに抱いた希望は消え、旧共産主義陣営に属していた東欧諸国との国力の差も鮮明になっている。

 世界銀行によると、ロシアの1人当たり国内総生産(GDP)は1991年の3485ドルから2015年の9092ドルへと2・6倍に増えた。この間に、旧共産圏だったチェコが1人当たりGDPを6・1倍、ポーランドが5・6倍、ハンガリーが3・7倍に伸ばし、ロシアをしのいでいる。ロシアの平均寿命は68歳から70歳にしか伸びなかったが、ほぼ同じ出発点だった前出の東欧3カ国は今、ロシアよりも7〜8歳長い数字だ。

 「ロシアが経済と政治の両面で、ソ連崩壊時の期待通りにならなかったのは間違いない」。サンクトペテルブルク・ヨーロッパ大学のトラービン教授はこう語り、「旧共産圏の東欧諸国に比べ、ロシア・旧ソ連諸国では経済改革が難しかったこと」を理由に挙げる。

 共産圏に組み込まれたのが第二次大戦後だった東欧諸国では、ソ連型計画経済がロシアほど根付かず、国民の欧州への帰属意識も残っていた。「欧州回帰かロシアの支配か」という二者択一が改革を促した。

 旧ソ連ではこれに対し、GDPの4分の1を占めた軍需関連を筆頭に、機械製造など多くの産業分野が国の発注や補助金で支えられていた。これらの分野は、旧ソ連政府が資金不足に陥ると即座に行き詰まり、業態の転換や市場への適応に向けた改革は困難かつ多大な「痛み」を伴った。

 ロシアのエリツィン政権は価格自由化をはじめとする「ショック療法」で切り抜けを図ったが、多くの庶民は年間26%にも達したハイパー・インフレなどによって生活を直撃される。「欧州回帰」のような座標軸もないロシア国民の多数派は安定と秩序を求め、2000年就任のプーチン大統領が強権統治を敷くのを歓迎すらした。

 1990年代の改革の成果と石油価格の高騰により、ロシアは2000〜08年に年平均7%の経済成長を達成。その後はしかし、地下資源に依存する国家主導型の経済が硬直化し、頭打ちが鮮明になっている。前出のトラービン氏は「プーチン氏が真剣な改革に取り組むとは考えられず、ロシア経済の長期的な停滞が続くだろう」と語る。

 それでも「1990年代の再来」を恐れる国民の多数派に、変革を求める大きな動きは出ていない。トラービン氏はこう話す。「今より状況の悪かった70〜80年代にも、飢えるほどではないとして人々は耐えた。強力な特務機関が反発の表面化を抑え、指導部内の対立もなかった。今日も、この3つの条件が維持される限りはプーチン体制が続くのではないか」

798とはずがたり:2016/12/28(水) 11:41:42

「決意」渋ったプーチン氏 首脳会談、安倍首相が説得
http://www.asahi.com/articles/ASJDT3D6TJDTUTFK001.html?ref=yahoo
モスクワ=駒木明義2016年12月26日05時17分

 今月15日、山口県長門市であった安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領による日ロ首脳会談で、プーチン氏は北方領土問題を含む平和条約締結交渉に強硬な姿勢を崩さなかった。会談では、両首脳が平和条約問題を解決する「決意」を表明することにすら一時、難色を示していた。最後は首相自身の説得で、ようやくプーチン氏の同意を得ていた。

 交渉に携わった複数の日本政府関係者の話から、両首脳が15日夜、約1時間半にわたり通訳のみを交えて行った首脳会談など、これまでの日ロ交渉の一連の経緯が明らかとなった。

 首相は15日、平和条約問題の解決に向けて両首脳が「決意」を示すことを重視。直前までの外交当局の交渉で決着していなかったことから、首相が直接受け入れを求めたが、プーチン氏は「『決意』というのはどうだろうか」などと返答。首相は、日ロ間に平和条約が締結されていない現状を改めるべきだと繰り返し訴え、会談終盤でプーチン氏から「わかった」との同意を得た。

 両首脳は、日本外務省の秋葉剛…

799チバQ:2016/12/28(水) 23:27:11
やるやる詐欺だったけど、ついにビザ緩和来るか!
http://mainichi.jp/articles/20161228/k00/00e/030/175000c
ロシア

日本人ビザ緩和へ 17年から観光、ビジネス

毎日新聞2016年12月28日 09時47分(最終更新 12月28日 09時53分)
日露首脳会談の決定の一環
 ロシア外務省は27日、日本人に発給する査証(ビザ)の有効期限延長などの緩和措置を来年1月1日から講ずると発表した。日本がロシア国民へのビザを同じ時期から緩和するのに「呼応した措置」であり、今月中旬の安倍晋三首相とプーチン大統領による首脳会談の決定の一環と強調した。

 緩和措置として、観光ビザは一度取得すれば何度でも入国できる最長6カ月の数次ビザ、親類や知人訪問の目的の場合は最長1年の数次ビザ、ビジネスや文化・スポーツ交流目的については最長5年の数次ビザが新たに発給される。(共同)



ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20161228/k00/00e/030/175000c#csidxf4ae07c31708a859b44deca8b9b6699
Copyright 毎日新聞

800チバQ:2017/01/06(金) 00:04:24
http://www.yomiuri.co.jp/world/20170105-OYT1T50153.html?from=ycont_navr_os
旧コソボ自治州の元首相、フランス警察が逮捕
2017年01月05日 23時15分
 【ジュネーブ=笹沢教一】コソボ外務省は4日、旧コソボ自治州のラムシュ・ハラディナイ元首相(48)が、コソボ紛争(1998〜99年)を巡って戦争犯罪に関与した疑いで、フランス警察に逮捕されたと発表した。


 コソボ外務省は、逮捕は不当としてハラディナイ氏の早期解放を求めている。

 発表によると、フランス警察は、セルビアからの逮捕要請に基づき、フランス東部のバーゼル・ミュールーズ空港で同氏の身柄を拘束した。

 ハラディナイ氏を巡っては、オランダ・ハーグの旧ユーゴスラビア戦争犯罪国際法廷で、2008年と12年の2度、コソボ紛争に絡んだセルビア人殺害などの容疑に問われたが、無罪判決が出された。ロイター通信によると、15年6月にも同氏はスロベニア警察に逮捕され、2日間の拘束の後、釈放されている。

(ここまで344文字 / 残り160文字)

801チバQ:2017/01/10(火) 15:30:33
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170107-00000515-san-eurp
露のエイズ流行「危機的」 新規感染は年10万人、政権の「保守路線」が対策阻む

産経新聞 1/10(火) 12:05配信
 ロシアでのエイズウイルス(HIV)流行が深刻である実態が明らかになり、プーチン露政権がようやく危機感を抱き始めた。同国のHIV感染者は人口の0・6%にのぼり、2006年以降は年平均10%のペースで増加している。劣悪な医療水準に加え、欧米を敵視する政権の「保守路線」が、HIVに関する実質的な議論や対策を遅らせてきた側面も強い。

 スクボルツォワ保健相が昨年11月、連邦構成体(地方自治体)の約8分の1にあたる10地方について、HIV流行が「危機的状況にある」とする発表を行った。ロシアでは、HIVの流行や予防について公に語ることが「欧米の陰謀だ」などと攻撃対象になってきた経緯があり、政権幹部がこうした警鐘を鳴らすのは異例のことだ。

 HIV蔓延(まんえん)の深刻なアフリカ諸国で新規感染が抑えられているのに対し、ロシアでは感染者の増加が顕著となっている。露連邦エイズセンターのポクロフスキー所長によると、昨年のロシアのHIV新規感染者が約10万人だったのに対し、ドイツは3200人、カナダは2500人、米国は4万人だった。

 ロシアのHIV感染者は累計108万人で、人口に占める感染者の比率は欧州連合(EU)の約3倍。「危機的状況」とされた10地方では、感染者が人口比で1%を超えている。ポクロフスキー所長は、実際の感染者がすでに累計150万人に達しており、3〜5年で200万人を超える恐れがあると語っている。

 ロシアでのエイズ蔓延の土壌として、専門家らは、ロシアが中央アジアからの麻薬流入経路にあたり、1991年のソ連崩壊で社会的激変と混乱を経たことを指摘する。さらに、HIV感染者に対する治療と感染拡大の阻止という両面で、国の無策が続いたことが近年の感染急増を招いた。

 ロシアでは、公式統計上のHIV感染者のうち治療を受けている人が3割にとどまっており、医療態勢の改善が急務となっている。また、感染経路の主流が薬物乱用から性交渉に移っているにもかかわらず、感染予防に関する啓蒙(けいもう)活動も非常に低調だ。

 先に紹介したスクボルツォワ保健相の発言にみられるように、国はようやく手を打つ必要性を認識し始めたように見える。

 しかし、その妨げとなりかねないのが、第3次プーチン政権自身の「保守路線」だ。政権は欧米との対立を深めるに従い、ロシアには「独自の発展路線」があり、正教に基づく「伝統的価値観」を重視すべきだとの宣伝を強化。これを反映し、性教育や薬物依存の治療について語ることをタブー視する風潮が形成されてきた。

 モスクワ市議会が昨年5月に開いた公聴会では、安全保障の専門家らが、HIV流行の報道を「欧米の情報戦だ」とし、「コンドームや性教育は感染予防にならず、伝統的家族観を社会に浸透させる方が重要だ」と主張していた。また、ロシアではHIVに関する啓蒙活動に取り組む26団体のうち5つが、法務省によってスパイと同義の「外国の代理人」に指定され、活動の制約を受けている。

 HIV感染者の支援活動に取り組むプチェリン氏は、宗教や伝統的価値観が悪いというのではなく、「さまざまな考え方やアプローチの人々が力を合わせ、複合的な対策をとることが不可欠だ」と強調する。

 政権は、HIV拡大の阻止に向けた2017〜20年の「国家戦略」を策定しており、今後の具体的な取り組みが注視されている。ただ、専門家らがHIV対策には年1000億ルーブル(約1940億円)が必要だと指摘しているのに対し、17年の予算で計上されているのは5分の1以下の170億ルーブル。軍事支出を重視する政権の姿勢を批判する声も関係者からは上がっている。(モスクワ 遠藤良介)

802とはずがたり:2017/01/10(火) 15:59:22
2014年の記事
これその後どうなったんかな?
>2010年にベラルーシ、ロシアとともに「関税同盟」を組んだが、2012年にモスクワで制定された“合成繊維であるレース素材は吸湿性に乏しく非衛生的”という強制規格に倣うことになった、などと説明している。

【中東発!Breaking News】カザフスタン政府がレースの下着に禁止令。自由を訴える女性たち、パンティを手にデモ。
http://japan.techinsight.jp/2014/02/yokote2014021809560.html
2014年02月18日 16:45 by Joy横手

カザフスタン共和国の最大の都市アルマトイで今、女性たちが「どんなパンティを穿こうと私たちの勝手よ!」とのデモを繰り広げている。国がレースの下着の製造や輸入を禁じようとしているためだ。

中央アジアに位置し、旧ソ連時代の雰囲気がいまだ色濃く残っているとされるカザフスタン共和国。この国は今、女性たちがセクシーな下着を身につけることを禁じようとしており、それに女性たちが激怒していることをカザフスタンのメディア『BNews』が伝えている。

16日の日曜日、同国の最大の都市アルマトイでは女性たちがレースやシースルーのパンティを手に広げながら、「私たちにも好きな下着を選ぶ権利がある。私たちはこういうのを穿きたいの!」と叫びながらデモを繰り広げた。デモのタイトルは『Panties for the President (大統領、このパンティをあなたに)』。市の有名な記念碑にそのパンティをかぶせた女性3人が逮捕されている。

セクシーな下着が禁じられる理由は、それがレースを多用しているからであった。カザフスタン政府は、石油と鉱物資源が豊富でありながら対ドルの貨幣価値が下落したこと、2010年にベラルーシ、ロシアとともに「関税同盟」を組んだが、2012年にモスクワで制定された“合成繊維であるレース素材は吸湿性に乏しく非衛生的”という強制規格に倣うことになった、などと説明している。

これはカザフスタンの女性たちにとってはまったく納得の行かない話。こうして彼女たちは、「タバコやお酒ならいざ知らず、政府が女性の下着に干渉するとは何事!」と禁止令の施行前に騒いだ次第である。たかが下着の話と笑う男性もいるようだが、国の政策により市民が好きなものを選択する自由や権利を奪われる、これでは旧ソ連時代に逆戻りであるとして女性たちの危機意識は非常に真剣なものがある。

803とはずがたり:2017/01/10(火) 16:01:38

プーチンの怒りを訳せず…お粗末だった首脳会談の同時通訳
http://news.livedoor.com/article/detail/12516727/
2017年1月10日 5時56分 デイリー新潮

 首脳会談の「見せ場」は、密室での会談そのものより、むしろ全世界に向けて発信される共同記者会見とも言える。それは同時に、通訳にとっての晴れ舞台でもある。だが、プーチン大統領の怒りによって、「雨舞台」に変わってしまった。

 ***

 テレビで生中継された12月16日の共同記者会見を観た、ロシア語が堪能な国際問題研究家の瀧澤一郎氏は、

「NHKの同時通訳は何を言っているか分からず、とにかく下手でした。そのリスニング能力はロシアだと高校も卒業できない程度」

 と、ばっさり斬り捨てる。

「例えば、プーチンの『とりわけ、今朝は雪が降っておとぎ話のようにきれいだった』という発言を、『今朝も美しい場所を訪れることができ……』と通訳していました。『スカーザチヌィ』という『おとぎ話のような』を意味するロシア語を知らなかったか、聞き漏らしたせいでしょうね」


プーチン大統領
 このくらいであれば、受け流せなくもない話だが、

「ひどかったのは、日本人記者のある質問にプーチンが答えた時でした」

 こう振り返るのは、大手紙の外務省担当記者だ。

「『日本に柔軟性を求めるのであれば、ロシア側はどんな柔軟性を示すのか』と訊(き)かれたプーチンは、要はお前はどんな妥協をするのかと突き付けられた格好となり、顔を赤くして、まくしたて始めました。そして、あたかも質問した記者が不勉強とでも言うかのように、急に19世紀からの北方領土史を披歴(ひれき)し始めたんです。古い歴史上の人物の固有名詞が出てきたこともあり、またプーチンが怒りに任せて早口で喋っていたせいもあって、確かに同時通訳するのは難しかったかもしれませんが、どう贔屓目に見てもお粗末でした」

 それはこんな具合だった。まずプーチン氏の発言を正確に訳すと、

「日本は南千島列島を1855年に獲得した。プチャーチン提督が最終的にロシア皇帝の同意を得て、それらの島々を日本の法治下に引き渡した」

 ところが、NHKではこう同時通訳されたのだ。

「日本は南千島列島を……(沈黙)……帝国間で……(沈黙)……条約が結ばれた時に……」

 プチャーチンもロシア皇帝も、跡形もなく歴史の闇に葬り去られてしまったのである。天をも恐れぬ大胆不敵な「割愛」、というか通訳云々(うんぬん)以前に、日本語としてすら意味不明だ。

「ロシア語が使えてもなかなか仕事がないため、いい通訳は人材不足なんです」(ロシア情勢に詳しいユーラシア21研究所理事長の吹浦忠正氏)

 NHKの同時通訳の質は、安倍総理が強調した「信頼関係」とは裏腹に、決して密とは言い難い現在の冷めた日露関係を象徴していたのかもしれない。

特集「元KGB『プーチン』大統領に期待する方が大間違い! 新聞が書かない『おそロシア首脳会談』7つの不審」より

「週刊新潮」2016年12月29日・2017年1月5日新年特大号 掲載

804名無しさん:2017/01/21(土) 21:34:21
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011700456&g=pol
米の影響力排除に成功=対日関係、新たな段階-ロシア外相

 【モスクワ時事】ロシアのラブロフ外相は17日、昨年12月のプーチン大統領の訪日について、「外部要因に左右されずに両国関係を質的に新たな段階に引き上げることを確認したのが主な成果だ」と述べ、米国の影響を排除して日ロ首脳が対話を進めたとの認識を強調した。モスクワの外務省での記者会見で語った。
 外相は「(オバマ)米政権から日本に対し、圧力がかけられていたのを知っていただけに(大統領訪日は)非常に重要な機会だった」と指摘。オバマ政権が日ロの対話を妨害しようとしていたと批判した。(2017/01/17-22:24)

805チバQ:2017/02/01(水) 17:26:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170201-00010000-doshin-int
北方領土・択捉島 進む観光地化 ツアー集客本格化 2014年、新空港が完成

北海道新聞 2/1(水) 7:00配信

 北方領土・択捉島の観光地化が進んでいる。島で最大企業の水産、建設業ギドロストロイは昨年から島内ツアーの販売に取り組み、12月に旅行業専門の子会社「ギドロストロイツアー」を設立。今年は500〜千人を目標に、観光客誘致を進める方針だ。日ロ両政府が検討する共同経済活動を見据え、関係者には日本からの集客や投資に期待もある。

 択捉島はロシアが実効支配する北方領土の中で最もインフラ整備が進んでおり、2014年に近代的な新空港が完成したことで観光振興の機運が高まった。

 島内で温泉施設やホテルを経営するギドロストロイは昨年、試験的にツアーを企画し、年間で216人が参加。サハリンからの訪問が50%を占め、モスクワやサンクトペテルブルクなどロシア国内のほか、イタリアやフランス、ウクライナからの旅行者もいた。

806チバQ:2017/02/02(木) 05:31:07
http://www.afpbb.com/articles/-/3116249
ロシアの人権活動家、小児性愛の容疑で逮捕 でっち上げの声も
2017年02月01日 21:57 発信地:モスクワ/ロシア

事件
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ロシアの人権活動家、小児性愛の容疑で逮捕 でっち上げの声も ロシア・スタブロポリ近郊の町にあるヨシフ・スターリンの像(2015年5月8日撮影)。(c)AFP/DANIL SEMYONOV
【2月1日 AFP】旧ソ連の独裁者ヨシフ・スターリン(Joseph Stalin)時代の抑圧について研究していたロシアの歴史学者が、小児性愛の疑いで逮捕されていたことが分かった。この歴史学者が所属する著名な人権団体「メモリアル(Memorial)」が先月31日、明らかにした。メモリアルは今回の事件を、でっち上げられたものと批判している。

 メモリアルの人権活動家セルゲイ・クリベンコ氏(Sergei Krivenko)によると、1930年代のスターリンによる大粛清を研究していた歴史学者のユーリ・ドミトリエフ(Yury Dmitriev)容疑者(61)は昨年12月13日、「わいせつな画像を作成」したとして、ロシア北部のペトロザボーツク(Petrozavodsk)で逮捕された。

 クリベンコ氏はAFPの取材に対し、「われわれの組織を標的にした、でっち上げられた事件だ」と主張した。旧ソ連時代の抑圧と人権問題の調査を行っているメモリアルで、ドミトリエフ容疑者はカレリア(Karelia)地方の支部長を務めていた。

 ドミトリエフ容疑者の弁護士はAFPに対し、「わいせつな画像を作成するために、養子に迎えた11歳の少女を搾取した」との容疑がかけられていると述べた。有罪になれば最大で禁固15年の刑が科される。

 ただ、弁護士は障害のある養子の「成長の遅れを観察する」ため、女児の裸の写真を撮影したと主張している。

 一方、フランスの歴史学者ニコラ・ベルト(Nicolas Werth)氏は仏紙リベラシオン(Liberation)に寄稿し、「ドミトリエフ氏が見舞われた今回の事件は、スターリン時代にもあったような、でっち上げのようなものに思える」と述べた。(c)AFP

807チバQ:2017/02/02(木) 08:59:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170201-00000156-jij-int
土地無償提供、全国民に拡大=北方領土含む極東―ロシア

時事通信 2/1(水) 21:10配信
 【モスクワ時事】ロシア政府は1日、北方領土を含む極東の土地を国民に無償提供する制度について、これまでは極東の住民に限定していた申請資格を全国民に拡大した。

 都市部から住民を呼び込み、極東の人口減に歯止めをかけたい考えだ。ロシア人の北方領土への移住が進めば、今後の日ロの領土交渉が複雑化する可能性がある。

 同制度は極東振興を図るプーチン政権の目玉政策で昨年6月に開始。1人当たり最大1ヘクタールの土地を無償提供し、5年間の使用実績が認められれば所有が認められる。

 ロシア政府によれば、審査を経てこれまでに約4300件の土地提供が認められた。昨年10月から北方領土での適用も始まり、極東発展省によると、クリール諸島(北方領土と千島列島)で既に200件以上の申請があった。

808チバQ:2017/02/02(木) 09:01:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170202-00000017-jij-eurp

ノルウェー議員の入国拒否=ロシア

時事通信 2/2(木) 6:33配信
 【オスロAFP=時事】ノルウェー政府は1日、ロシアがノルウェー議員2人の入国を拒否したとして、オスロ駐在のロシア大使を呼び抗議した。

 議員2人は5日から2日間の日程でモスクワを訪れる予定だった。ノルウェーのブレンデ外相は「ビザを拒否された。理不尽かつ不当だ」と記者団に述べた。

 これに対しロシアのコサチョフ上院外交委員長はロシア通信に対し「ロシアの議員もノルウェーのビザを拒否されてきた」と反論した。ノルウェーはロシア領内を通りシリア難民が自国に来る問題にいら立ちを強め、ロシアはノルウェーが冷戦時代にもなかった米軍駐留を最近認めたことに怒り、さらにウクライナ問題をめぐり両国は緊張を高めている。

809チバQ:2017/02/09(木) 15:04:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170209-0000003
ロシア、野党指導者に有罪判決 大統領選出馬を阻止か

ロイター 2/9(木) 12:47配信

[キーロフ/モスクワ(ロシア) 8日 ロイター] - ロシア中部キーロフの裁判所は8日、来年のロシア大統領選に出馬を表明している野党勢力の指導者アレクセイ・ナワリヌイ被告に対し、横領罪で執行猶予付きの有罪判決を下した。

ナワリヌイ被告は、政府が自身の出馬を阻止しようとしていると非難。判決に「納得できない」として、大統領選に立候補する意向を改めて示した。立候補が法的に可能かどうかは今のところ不明。

汚職の告発で名が知られたナワリヌイ被告だが、キーロフにある木材加工会社から資金を横領した罪に問われた。

ナワリヌイ被告は昨年末、大統領選への出馬を表明。プーチン氏はまだ明言していないが、大半の専門家はプーチン氏が続投を目指すとみている。

*カテゴリーを追加して再送します。

9-reut-asia

810チバQ:2017/02/09(木) 15:15:08
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170209-00000024-mai-soci

<ロシア>反プーチン野党指導者 執行猶予付き禁錮5年判決

毎日新聞 2/9(木) 11:04配信
 ◇公金横領罪でアレクセイ・ナバリヌイ氏

 【モスクワ杉尾直哉】ロシアの著名な反プーチン派野党指導者で、公金横領罪に問われたアレクセイ・ナバリヌイ氏(40)の裁判の判決言い渡しが8日、ロシア中部キーロフの裁判所であり、判事は求刑通り執行猶予付き禁錮5年を言い渡した。ナバリヌイ氏は来年3月に想定されるロシア大統領選挙への出馬を表明しており、判決後、記者団に「出馬阻止を狙った判決は認めない」と主張。だが、判決が確定すれば出馬は不可能とみられる。

 ナバリヌイ氏は、プーチン氏を含む露政府要人や国営企業の腐敗ぶりを追及するブロガーとして知られ、「クレムリン(露大統領府)が最も恐れる男」と呼ばれている。過去の著名な反プーチン派の逮捕や裁判では、欧米諸国の政府が「人権侵害」を批判してきた。「ロシアとの関係改善」を訴えるトランプ米政権がどう反応するかが注目される。

 全欧安保協力機構(OSCE)民主制度人権事務所のリンク所長は8日、「特定の人物を政治舞台から除外するために司法が使われた(ロシアの)最新例ではないか。人権を制限する目的で下された判決に見える」と、強い懸念を表明した。

 ペスコフ露大統領報道官は8日の判決言い渡し前に「司法の決定にコメントしない」と述べた。また、判決が大統領選に与える影響を否定した。

 裁判でナバリヌイ氏は、キーロフ州知事顧問を務めていた2009年に州営企業から大量の木材を横領し、1600万ルーブル(当時の金額で約5000万円)の損害を与えた罪を問われた。13年7月に1審で禁錮5年の実刑を言い渡され、後に執行猶予付き判決に変更された。だが、この裁判について欧州人権裁判所(仏ストラスブール)が昨年2月、「公正な公判が行われなかった」との判断を示した。これを受けて露最高裁が審理のやり直しを命じ、12月に再審理が始まった。

 また欧州人権裁判所は今月2日、「ロシア当局にたびたび違法に逮捕された」とのナバリヌイ氏の訴えを認め、露政府に約6万4000ユーロ(約760万円)の損害賠償を支払うよう命じた。ナバリヌイ氏はブログで「この損害賠償金は皆さんが納める税金から私に支払われます」と述べ、「違法な政権を打倒しよう」と改めて訴えていた。

811チバQ:2017/02/14(火) 10:11:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170214-00000001-asahi-int

トルクメニスタン大統領が3選 暫定得票率97%

朝日新聞デジタル 2/14(火) 0:05配信

 中央アジアのトルクメニスタンで12日、大統領選が行われ、現職のベルドイムハメドフ氏(59)が3選を決めた。任期は7年。タス通信によると、中央選挙管理委員会が13日発表した暫定得票率は97・69%。

 旧ソ連の崩壊に伴い独立したトルクメニスタンでは、初代大統領のニヤゾフ氏が強力な個人崇拝体制を確立。ニヤゾフ氏の死去に伴い後継者となったベルドイムハメドフ氏も、首都に自身をかたどった黄金の騎士像を建てるなど、前任者同様の路線を進めている。国内のテレビや新聞は大統領を賛美する報道で占められており、計9人が立候補した今回の大統領選もほぼ形式的なものだった。(モスクワ=駒木明義)

812とはずがたり:2017/02/14(火) 14:34:24

反政権団体幹部が「中毒」=以前も一時重体―ロシア
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/167/67e7794d59ad3c3a97f3c709d604ad9b.html
(時事通信) 02月08日 06:30

 【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領に批判的な政治団体「開かれたロシア」は6日、同団体幹部のウラジーミル・カラムルザ氏(35)が先週病院に搬送され、医師から「不明な物質による中毒症状」と診断されたと明らかにした。

 カラムルザ氏の妻によれば、容体は深刻だが、安定してきているという。カラムルザ氏は2015年にも一時重体となり、体内から高濃度の重金属が検出されたと報じられた。

 「開かれたロシア」は反プーチン政権の元石油王ミハイル・ホドルコフスキー氏が創設した団体。カラムルザ氏は15年2月に暗殺された野党指導者ボリス・ネムツォフ氏とも親しかった。

DV罰則軽減の改正法成立=ロシア
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170208X730.html
02月08日 06:59時事通信

 【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は7日、違反した場合に刑事罰が科されていたドメスティック・バイオレンス(DV)防止法について、初犯の場合は罰金にとどめる改正案に署名し、改正法は成立した。

 法改正を主導した議員らは、通常の暴行が罰金などの行政処分にとどまることがあるのに対し、DV防止法は厳し過ぎると主張。一方、国際人権団体はロシアにはDVが多く、法改正は状況を悪化させると懸念を示していた。 

即時停戦要求で一致=ウクライナ情勢で独ロ首脳
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170207X706.html
02月07日 21:34時事通信

 【モスクワ時事】ロシア大統領府によると、プーチン大統領は7日、ドイツのメルケル首相と電話会談し、戦闘が激化するウクライナ東部情勢について、政府軍と親ロシア派に即時停戦を求めることで一致した。

 両首脳は戦闘激化に「深刻な懸念」を表明。一方でプーチン大統領は「ウクライナ側に停戦合意の履行を妨害しようとする明確な意図がある」とも主張し、戦闘激化の原因はウクライナ側にあるという認識を示した。 

親ロシア派が占拠=ウクライナ東部の州政府庁舎
http://www.jiji.com/jc/movie?p=mov145-movie03&rel=y
2014年4月18日

 親ロシア派デモ隊による占拠が続くウクライナ東部ドネツクの州政府庁舎では、バルコニーにロシア国旗などがはためき、ロシアを称賛する演説や音楽が大音量で流れていた。
 庁舎前は大量のタイヤや土のうでバリケードが築かれ、周辺は金属棒を持って覆面をかぶった男らが警戒に当たる。ビデオカメラを回していると「カメラはやめろ」と止められるなど物々しい雰囲気だ。【時事通信社ウクライナ取材班撮影】

813とはずがたり:2017/02/20(月) 08:08:34
これではハルノートだな。

米大統領、ロシアによるクリミア半島返還を期待=報道官
ロイター 2017年2月15日 14時11分 (2017年2月15日 17時06分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170215/Reuters_newsml_KBN15U0E5.html

[ワシントン 14日 ロイター] - トランプ米大統領は、ロシアが2014年に編入したクリミア半島をウクライナに返還することを期待すると言明した。スパイサー報道官が述べた。
同報道官は「ロシア政府がウクライナでの紛争を抑制し、クリミア半島を返還することを期待しているとトランプ大統領は極めて明確に示した。同時に、ロシアとの友好関係を期待するとともに、それを望んでいる」と述べた。

815チバQ:2017/02/23(木) 21:49:27
http://www.sankei.com/world/news/170223/wor1702230004-n1.html
2017.2.23 07:24

露、北方領土に新師団 国防相表明 強硬に対日牽制へ
【モスクワ=遠藤良介、黒川信雄】ロシアのショイグ国防相は22日、下院で演説し、クリール諸島(北方領土と千島列島)での師団創設を年内に行うと述べた。ロシアは北方領土の国後島と択捉島に計3500人の部隊を駐留させているとされ、その増強を念頭に置いている可能性が高い。北方領土での共同経済活動に向けた協議が日露間で行われている中、領土問題に関する強硬姿勢を示して日本を牽制(けんせい)した形だ。

 ショイグ氏は演説で、西部に3師団、クリール諸島に1師団を年内に創設すると発言した。通常の師団は約1万人で構成されるため、北方領土に配置されている第18機関銃・砲兵師団の拡充や新師団の配備を意図しているとみられる。ロシアは海軍にも師団の用語を用いるため、千島列島中部のマトゥア島(松輪島)で計画中の海軍基地建設を指している可能性もある。

 上月豊久・駐ロシア大使はショイグ氏の発言について、「北方領土に関するわが国の基本的な立場と相いれない」と22日の記者会見で述べた。

 北方領土をめぐっては昨年11月、ロシア軍が択捉島と国後島に地対艦ミサイルの「バル」と「バスチオン」を配備したことが明らかになった。両島では新駐屯地の建設も急ピッチで進んでいる。オホーツク海には米国本土を射程に収める弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(SSBN)が常駐しており、北方領土での海峡防衛を強化している形だ。

 ショイグ国防相が2012年に就任して以降、ロシアは局地戦を想定した旅団重視の軍編成から、大規模な師団を主軸とする「ソ連型」へと軍編成の思想を逆行させている。北大西洋条約機構(NATO)への対抗を目的に、黒海や北極海などの沿岸部全域で軍備増強が進められている。

816チバQ:2017/02/27(月) 13:22:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170227-00000024-mai-eurp

<野党指導者殺害2年>「プーチンなきロシアを」大規模デモ

毎日新聞 2/27(月) 11:06配信
 【モスクワ杉尾直哉】2015年2月にロシアの野党指導者で反プーチン派として知られたボリス・ネムツォフ元第1副首相(当時55歳)が何者かに殺害されてから27日で2年を迎えた。モスクワ中心部では26日、追悼のデモ行進が行われ、ロシアのメディアによると、最大1万5000人が参加した。人々は「プーチンなきロシアを」などと叫びながら練り歩き、大規模な反政府デモとなった。

 ネムツォフ氏と共闘していたカシヤノフ元首相や、来年3月の大統領選挙に出馬を表明している人気ブロガー、ナバリヌイ氏らも参加した。両氏とも「プーチン体制打倒」を訴え、大統領選挙に向けた野党側の最初の行動となった。

 追悼デモはネムツォフ氏が殺害された直後には7万人、昨年は3万人が集結。毎年参加者が減っており、反プーチン派の影響力の低下ぶりをうかがわせた。

 カシヤノフ元首相はデモ開始直前にプーチン氏支持者とみられる何者かに緑色の塗料を顔に投げつけられたが、ひるまずにデモに参加。また、ナバリヌイ氏は今月8日、汚職事件で執行猶予付き禁錮5年の有罪判決を受け、大統領選への出馬は困難とみられているが、支持者らは「出馬計画に変更はない」と語り、野党勢力を結集していく考えを示した。

817チバQ:2017/03/09(木) 22:38:13
http://www.sankei.com/world/news/170308/wor1703080053-n1.html
2017.3.8 21:09

ロシアで「美女と野獣」は“16禁” 同性愛者キャラクター登場に議員が異議
【モスクワ=黒川信雄】米ディズニーの新作映画、「美女と野獣」の登場人物に同性愛者のキャラクターが含まれているとして、ロシアの議員が「上映禁止」を検討するよう当局に求める事態が起きた。露政府は7日までに、観劇の対象を16歳以上にするとの条件で上映を許可したが、ロシア社会の同性愛への根強い偏見を改めて浮き彫りにした格好だ。

 露メディアによると、露与党「統一ロシア」のミロノフ議員は3日、メジンスキー文化相に映画公開までに内容を審査するよう要求。同氏は「子供向けの物語」を装い、「道徳上の罪や歪曲(わいきょく)された性的関係」が映画館であからさまに公開される事態は黙認できないと主張。映画に「同性愛の宣伝」の要素が含まれるならば「ロシア全土で上映を禁止するべきだ」と訴えた。

 国営ロシア通信によると、これに対し露文化省は7日までに、観劇対象を16歳以上とすることで上映を許可したと明らかにした。モスクワの大手映画館によると、この場合16歳未満の子供が観劇する場合は親が同伴し、さらに書面での同意が必要という。「美女と野獣」はロシア国内で16日に公開予定だったため、直前で上映禁止になるという事態だけはかろうじて免れた格好だ。

 ロシアでは2013年にミロノフ氏らが推進した「同性愛の宣伝」を禁ずる法律が発効したが、同性愛者の人権擁護の観点から、欧米などから激しい批判を招いた。法律が制定された背景には、同性愛者に悔悛(かいしゅん)を求めるロシア正教会の影響も指摘されている。ロシアでは同性愛者に対する襲撃事件なども繰り返し発生しており、今月6日には同性愛擁護の活動家らが露西部で拘束される事件が起きた。

 米CNNテレビによると、「美女と野獣」のコンドン監督は登場人物の男性が同性愛者という設定は認めつつも、映画の最後のダンスパーティーにおいて他の男性と一瞬抱き合う姿が描かれている程度だと強調している。

 ただこのような反応はロシアだけでなく、CNNによれば米アラバマ州の映画館でも同性愛批判の立場から、上映を拒否する事態が起きたという。

818チバQ:2017/03/20(月) 15:46:44
http://mainichi.jp/articles/20170318/k00/00e/030/236000c
クリミア編入3年

先住民族指導者「露は占領反対者抑圧」

毎日新聞2017年3月18日 12時30分(最終更新 3月18日 12時59分)
 【キエフで真野森作】2014年3月にロシアのプーチン政権がウクライナ南部クリミア半島の編入を強行してから18日で3年。当初から編入反対を訴えてきた先住民族クリミア・タタール人の指導者リファト・チュバロフ氏(59)が拠点とするキエフで取材に応じ、「主要各国の政治家は自国民を守りたいのであれば、クリミアやウクライナをロシアから守ることから始めるべきだ。妥協は更なる侵略を導く」と訴えた。

「クリミアではロシアの占領に反対する人々に対する抑圧が続いている。これまでに5万人近くが半島の外へ逃れた。ロシアの兵役を拒んで脱出した若者も多い」。タタールの民族組織「メジュリス」議長でウクライナ国会議員も務めるチュバロフ氏は指摘する。自身は14年夏以降、ロシアによって帰郷を阻まれている。

 露独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」は2月中旬、クリミアで「首長兼首相」を務める親露派指導者アクショーノフ氏の「独裁路線が強化されている」と報道。ウクライナのツィンツァゼ副首相は「占領下のクリミアでは政治的抑圧で12人が死亡した。17人が行方不明となり、39人が収監された」と公表した。

 クリミア問題はロシアと米欧の対立の主要因となっており、米国のトランプ新政権も編入を容認しない方向性を示す。トランプ大統領は2月中旬、オバマ前政権を批判しながら「ロシアがクリミアを奪った」とツイッターに書き込むなど親露的な姿勢を修正している。

 チュバロフ氏は「米国や日本を含む主要7カ国(G7)の対露姿勢が事態を左右する。ロシアが対話可能と考えるのは幻想だ」と強調する。

 クリミアの親露派指導部は主要産業である観光について最近、「昨年は約560万人の観光客が来訪した」と発表し、編入前に迫る増加基調だとアピールした。18年末に予定されるロシアとの橋の開通に期待する見方も根強い。一方で、ウクライナ本土から電力と水の供給を断たれており、これらの不足は今も解消されないままだ。



ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170318/k00/00e/030/236000c#csidx80267a1ec0a5e0098c7925ec02a18fd
Copyright 毎日新聞

819チバQ:2017/03/20(月) 23:46:20

http://www.sankei.com/world/news/170315/wor1703150010-n1.html
2017.3.15 10:00
【ロシア革命100年(上)】
教会の下に染みこむ赤い血…皇帝銃殺の地に残るメモ プーチン政権が抱えるジレンマを歴史をひもときあぶり出す

 ロシア中部のエカテリンブルク。小高い丘に建つ白い教会が、広く開けた空に美しく映える。「血の上の教会」という。教会の下に染みこんでいるのは帝政ロシア最後の皇帝、ニコライ2世一家の血だ。

 皇帝一家7人はロシア革命後の1918年7月、この地にあった元商家の地下室で銃殺された。教会はソ連崩壊後の2003年にその跡地に完成した。教会にはロマノフ王朝の歴史をたどった皇室博物館が併設されている。

 館内のニコライ一家殺害に関する展示はごく一部にとどまる。「皇帝一家殺害を指示した文書は残っていないが、それが急進社会主義勢力ボリシェビキ中央の意向によるものだったのは疑いないだろう」。博物館の学芸員、ユーリー・プィリツィン氏が語った。

 数少ない展示物の中で目を引くのは、レーニン率いるボリシェビキの地元幹部が書き残したメモ。そこには「5プード(約82キログラム)を即座に」「11プード(を受領)」などと書かれている。大量の硫酸をやり取りしたことを示すメモ書きだ。

 ニコライ2世らの遺体は郊外に運ばれて焼却された上、硫酸を使用して身元の隠匿が図られたとみられている。エカテリンブルクでの皇帝一家殺害は、急進化と過激化の道をたどった革命の悲劇を象徴している。

■反政権デモ想起「諸悪の根源」

 二月革命は一般的に、帝政ロシアの崩壊、そしてソ連の成立につながる革命と位置づけられる。しかし近年、二月革命は一部の自由主義議員や高級軍人、資本家が結託して引き起こした「陰謀」だとの説が唱えられている。

 「第一次大戦に加わっていた他の国と比べ、ロシアの社会や軍の状況が悪いということはなかった。二月革命が起きる客観的状況はなかった」。こう述べる皇室博物館の学芸員、プィリツィン氏も、陰謀説を強く推す一人だ。

 これは決して特殊な見方ではない。プーチン政権の周辺でも、二月革命こそが「諸悪の根源」で、十月革命はむしろ国を立て直す試みだった-とする解釈が力を持ちつつある。無神論を掲げたソ連で弾圧されたロシア正教も、今や政権と歩調を合わせ、二月革命をより罪悪視している。

 昨今、見直されているのが、ソ連の強制収容所を舞台とした小説を発表し、国外追放となった反体制作家ソルジェニーツィンが残した“教訓”だ。「権力は精神的にぐらつくべきでない」「革命にあらがう市民の勇気が必要だ」-。国営ロシア新聞は2月、ソルジェニーツィンの二月革命に関する論考を復刻させた。

 二月革命に対する否定的見方の背景には、プーチン政権が、中東での「アラブの春」や、ウクライナで2014年に起きた政権崩壊のような事態を警戒していることがある。

 「政権は、現在のことを考えながら歴史を語る。およそ革命は悪い、というのが基本的な立場だ」。露政治学者のマカルキン氏はこう指摘し、リベラル派による二月革命は特に、11〜12年にモスクワで起きた大規模な反政権デモを想起させていると解説する。



 もっとも、二月革命が人民の意思と関係のない「上層部の政変」だったと片付ける主張は、第一次大戦勃発後の社会・経済状況をあまりにも無視している。

 有力誌プロフィリのまとめによると、成年男性に占める徴兵者の割合は、1914年の15%から16年には40%近くに増加。英国では17年春、小麦の価格が大戦前の2・2倍になったが、ロシアの西部では5・8倍にも達していた。

 17年2月、首都ペトログラード(現サンクトペテルブルク)の労働者らが「パンと平和」を求めて大規模なストライキを行い、軍の暴動も拡大したのには理由があったのだ。

820チバQ:2017/03/20(月) 23:46:41
 ロシアでは19世紀末以降、外資による急速な工業化が進んだ半面、民主主義の経験が皆無に近かった。マルクス主義が想定していた「ブルジョア革命」の段階が長続きしなかったのは、ロシアのブルジョア層が薄く反動的で、農村部を母体とする労働者・兵士には平和や土地、食料といった直接的な要求が強かったためだ。

 「第一次大戦には君主制と民主主義の衝突という側面があり、20世紀初めにはロシアなどの君主政体が相次ぎ消滅した。ロシアでは、インテリや(大衆を率いた)政治家たちが急進的だったため損失が最も大きなものとなった」。今年2月末に露国営通信社が催した公開討論会で、歴史学者のペレベゼンツェフ氏はこう指摘した。

 しかし、この会合で基調となったのは、「二月革命は、大ロシア民族やロシア世界が分裂する契機となった悲劇だ。ソ連時代は、二月で壊れたロシアという体を回復する試みだった」(司会者)との論調だった。こうした歴史認識は、死者約1万人を出したロシアと隣国ウクライナの紛争にも通底している。



 1917年3月15日、皇帝ニコライ2世が大衆デモを背景に退位に追い込まれ、ロシア帝政が崩壊した。来年春に大統領選を控えるプーチン露政権は、自らの政権倒壊につながりかねない「革命」を礼賛するわけにはいかない。他方、超大国ソ連の「栄光」も否定できずにいる。プーチン政権が抱えるジレンマを、「ロシア革命100年」の歴史をひもときながら、あぶり出す。(モスクワ 遠藤良介)

【用語解説】ロシア革命

 一般に1917年のロシアで起きた二月革命と十月革命を称する。革命の成立は現在の暦では3月と11月にあたる。二月革命では、第一次大戦に伴う社会・経済情勢の悪化を背景に、皇帝ニコライ2世が退位し、臨時政府が成立。しかし、「ブルジョアジー体制」がある程度持続すると考えたマルクス主義の想定に反し、首都ペトログラード(現サンクトペテルブルク)などでは当初から労働者・兵士の代表機関であるソビエトが力を持ち、二重権力状態が生じた。レーニン率いる急進社会主義勢力、ボリシェビキが主導した十月革命でソビエトが権力を奪取。激しい内戦を経て、22年末にソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)が成立した。

821チバQ:2017/03/20(月) 23:47:07
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1703160004.html
【ロシア革命100年(中)】民族VS「ロシア世界」 旧ソ連にくすぶる戦火
03月16日 08:24産経新聞

【ロシア革命100年(中)】民族VS「ロシア世界」 旧ソ連にくすぶる戦火
(産経新聞)
 「あなたの『入国』を認めることはできない。次に同じ試みがあった場合には立件する」

 ウクライナ東部で「ドネツク人民共和国」を名乗る親ロシア派武装勢力の支配地域。ロシア南部から入域しようとした記者(遠藤)に、「国境検問所」の隊員はこう言い放った。

 ウクライナでは2014年春、政府軍と、独立を主張する東部親露派の紛争が勃発し、約1万人の死者が出た。15年2月の和平合意(ミンスク2)で大規模戦闘は一応収束したが、ウクライナ政府を支援してきた米国でのトランプ政権発足も背景に、対立が再び激化の兆しを見せている。

 プーチン露大統領は2月、親露派が支配下の住民に発行する身分証などを「有効」と認める大統領令に署名。人や物の行き来が活発化し、親露派地域のロシアとの統合が進むとみられる。親露派はさらに、支配地域にある主要ウクライナ企業の「国有化」に着手し、ウクライナ政府が強く反発している。

 「国有化に伴って操業縮小などの混乱が広がっている。給与や年金の水準も3年前より大幅に低下しており、実態を報道させたくないのだろう」。ドネツクの消息筋は、相次ぐ外国メディアの「入国拒否」について、こう推察する。

 ウクライナの首都キエフでは、ロシア系銀行の店舗が過激民族主義者に封鎖されたり、襲撃されたりする事態が相次いでいる。露国営ズベルバンクが、親露派の発行する身分証に基づいて取引を行っていることへの抗議とされる。

 紛争は14年2月、キエフの大規模デモで親露派政権が崩壊し、東部のドネツク、ルガンスク両州(ドンバス地方)が反発したことに端を発している。ロシアが紛争を焚きつけ、親露派を軍事支援した側面が強いとはいえ、対立が100年前の歴史に根ざしていることも確かだ。

 1917年に二月革命が起きると、当時ロシア領だったキエフではウクライナ民族派による「中央ラーダ政府」が成立し、つかの間の「独立」が享受された。十月革命後はしかし、東部を基盤としたウクライナ・ソビエト政権やドイツ軍などが入り乱れる内戦となり、最終的にはソビエト側が大半の領土を掌握した。

 2014年の政変は、親露派政権が欧州連合(EU)との統合路線を棚上げしたことや、深刻な腐敗に対する住民の抗議から起きた。ロシア革命や1991年のソ連崩壊を経て、民族自決や民主主義への希求がよみがえったのだ。

 ここにきて民族主義への傾斜はいっそう強まっている。ウクライナ議会には2月、全ての行政機関や教育施設でのウクライナ語使用を義務づける法案が提出され、ロシア語使用者の多いドンバス地方の反発を増幅した。議会には、ソ連時代の農業集団化に伴う大飢饉(1932〜33年)や、ウクライナ独立闘争の歴史を否定してはならない-との法案も出されている。

 ドネツクの政治アナリストは「100年前も現在もドンバス地方がウクライナとなることに反対だという点で共通している」と指摘。歴史的に形成された住民心理が同地方と西部とでは大きく異なるとし、「ウクライナはドンバス地方抜きの国民国家、もしくは連邦制国家になるべきだ」と話す。

 一方、旧ソ連地域でロシア離れが強まっている事態に焦るプーチン政権は、「ロシア世界」再興を掲げてウクライナに介入している。「ロシア世界」は、周辺諸国のロシア語使用者やロシア系住民を糾合しようという帝国主義的な概念だ。旧ソ連圏ではウクライナ以外にも、民族主義と「ロシア世界」の衝突が起きかねない地域がある。(モスクワ 遠藤良介)

822チバQ:2017/03/20(月) 23:47:34
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1703170004.html
【ロシア革命100年(下)】プーチン氏のプロパガンダ 帝政とソ連、貫かれた過去の美化と欧米敵視  
03月17日 01:04産経新聞

【ロシア革命100年(下)】プーチン氏のプロパガンダ 帝政とソ連、貫かれた過去の美化と欧米敵視  
モスクワで昨年10月、スターリン時代の弾圧犠牲者の氏名を読み上げるイベントに参加した市民(遠藤良介撮影)
(産経新聞)
 独裁者スターリンの名も、共産主義イデオロギーも出てこない。ただ祖国を守るために、訓練をこなし、冬の過酷な環境でナチス・ドイツの戦車部隊に挑む模様だけが描かれている-。

 昨年のロシア映画で興行収入4位だった「パンフィロフツィ28」。第二次大戦中の1941年11月、モスクワ郊外でドイツ軍を食い止めたとされるパンフィロフ部隊28人を題材とし、制作費の3分の1がロシアとカザフスタンの国費で補助された。

 当時の新聞記事から広がり、ソ連の学校教科書にも載っていた同部隊の逸話。ソ連崩壊後には、これが史実とは全く異なり、戦闘に参加していたのが実際は1万人近くに上ったことなどが判明した。それでも、メジンスキー文化相は「たとえ完全な作り話だったとしても、聖なる神話として手を触れるべきでない」と悪びれる様子はない。

 プーチン露大統領は昨年12月、「ロシア革命100年」について、「歴史の教訓は、何よりも和解のために必要だ」と年次教書演説で述べた。

 帝政ロシア、ロシア革命、ソ連、ソ連崩壊-とジグザグの歴史を歩んできたロシア。来年3月に大統領選を控えるプーチン政権は、帝政の“背骨”だったロシア正教や大戦での勝利を国民の結束に利用し、政権への支持につなげる思惑だ。目指しているのは「帝政とソ連のハイブリッド」といえる歴史認識で、ソ連時代さながらのプロパガンダにも躊躇(ちゅうちょ)しない。

 プーチン政権は歴史教科書の統一作業に着手し、2013年には教科書作成の指針となる指導要領を策定。そこでは「愛国心」養成が歴史教育の眼目とされ、過去の独裁者や戦争も肯定的に描かれている。

 スターリンの恐怖政治が確立していった1920〜30年代については、「近代化が生活の全ての面に及んだ」と記述。数百万人の犠牲者を出した30年代前半の農業集団化や、37〜38年だけで約70万人が銃殺された大粛清に関しては、その規模に触れていない。

 結果的に、検定を通過した3種類の教科書は危惧されたほど一面的でないものの、「プーチン時代」については、政権礼賛と欧米敵視に貫かれている。

 もっとも、歴史をめぐる国民の分断は深く、プロパガンダによっても容易に乗り越えられるものでない。

 ソ連崩壊の立役者、エリツィン初代ロシア大統領の故郷エカテリンブルクには2015年、プーチン政権の全面支援で豪華な「エリツィン・センター」が開館した。だが、プーチン氏に近い著名人や閣僚からも、ソ連崩壊や1990年代を美化しているとの批判が相次ぎ、歴史評価が一筋縄にはいかないことを示した。

 モスクワの旧ソ連国家保安委員会(KGB)前では毎年10月、スターリン弾圧で犠牲となった人々の氏名を読み上げ、追悼する行事が行われている。10年間で参加者は増え続け、昨年は約2000人が深夜までリレー方式で名前を読み続けた。

 行事を主催する人権団体「メモリアル」のベレンキン氏は政権が掲げる「和解」について、「空疎なスローガンにすぎない」と切り捨てる。(モスクワ 遠藤良介)

823チバQ:2017/03/20(月) 23:47:47
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1703170004.html
【ロシア革命100年(下)】プーチン氏のプロパガンダ 帝政とソ連、貫かれた過去の美化と欧米敵視  
03月17日 01:04産経新聞

【ロシア革命100年(下)】プーチン氏のプロパガンダ 帝政とソ連、貫かれた過去の美化と欧米敵視  
モスクワで昨年10月、スターリン時代の弾圧犠牲者の氏名を読み上げるイベントに参加した市民(遠藤良介撮影)
(産経新聞)
 独裁者スターリンの名も、共産主義イデオロギーも出てこない。ただ祖国を守るために、訓練をこなし、冬の過酷な環境でナチス・ドイツの戦車部隊に挑む模様だけが描かれている-。

 昨年のロシア映画で興行収入4位だった「パンフィロフツィ28」。第二次大戦中の1941年11月、モスクワ郊外でドイツ軍を食い止めたとされるパンフィロフ部隊28人を題材とし、制作費の3分の1がロシアとカザフスタンの国費で補助された。

 当時の新聞記事から広がり、ソ連の学校教科書にも載っていた同部隊の逸話。ソ連崩壊後には、これが史実とは全く異なり、戦闘に参加していたのが実際は1万人近くに上ったことなどが判明した。それでも、メジンスキー文化相は「たとえ完全な作り話だったとしても、聖なる神話として手を触れるべきでない」と悪びれる様子はない。

 プーチン露大統領は昨年12月、「ロシア革命100年」について、「歴史の教訓は、何よりも和解のために必要だ」と年次教書演説で述べた。

 帝政ロシア、ロシア革命、ソ連、ソ連崩壊-とジグザグの歴史を歩んできたロシア。来年3月に大統領選を控えるプーチン政権は、帝政の“背骨”だったロシア正教や大戦での勝利を国民の結束に利用し、政権への支持につなげる思惑だ。目指しているのは「帝政とソ連のハイブリッド」といえる歴史認識で、ソ連時代さながらのプロパガンダにも躊躇(ちゅうちょ)しない。

 プーチン政権は歴史教科書の統一作業に着手し、2013年には教科書作成の指針となる指導要領を策定。そこでは「愛国心」養成が歴史教育の眼目とされ、過去の独裁者や戦争も肯定的に描かれている。

 スターリンの恐怖政治が確立していった1920〜30年代については、「近代化が生活の全ての面に及んだ」と記述。数百万人の犠牲者を出した30年代前半の農業集団化や、37〜38年だけで約70万人が銃殺された大粛清に関しては、その規模に触れていない。

 結果的に、検定を通過した3種類の教科書は危惧されたほど一面的でないものの、「プーチン時代」については、政権礼賛と欧米敵視に貫かれている。

 もっとも、歴史をめぐる国民の分断は深く、プロパガンダによっても容易に乗り越えられるものでない。

 ソ連崩壊の立役者、エリツィン初代ロシア大統領の故郷エカテリンブルクには2015年、プーチン政権の全面支援で豪華な「エリツィン・センター」が開館した。だが、プーチン氏に近い著名人や閣僚からも、ソ連崩壊や1990年代を美化しているとの批判が相次ぎ、歴史評価が一筋縄にはいかないことを示した。

 モスクワの旧ソ連国家保安委員会(KGB)前では毎年10月、スターリン弾圧で犠牲となった人々の氏名を読み上げ、追悼する行事が行われている。10年間で参加者は増え続け、昨年は約2000人が深夜までリレー方式で名前を読み続けた。

 行事を主催する人権団体「メモリアル」のベレンキン氏は政権が掲げる「和解」について、「空疎なスローガンにすぎない」と切り捨てる。(モスクワ 遠藤良介)

824とはずがたり:2017/03/25(土) 19:23:47

止まらないプーチンの暗殺指令
Putin's Poison
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/4323-4324
2017年3月8日(水)11時00分
ジェフ・スタイン

亡命ロシア下院議員ボロネンコフ、ウクライナで射殺
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/03/post-7238.php
Former Russian MP Shot Dead in Ukraine
2017年3月24日(金)15時28分
エミリー・タムキン

<反プーチン派の元下院議員が亡命先のウクライナで殺された。ロシアにもウクライナにも殺す理由はあり、非難の応酬が続いている>

ロシアの元下院議員デニス・ボロネンコフが木曜、ウクライナの首都キエフの中心部にあるプレミア・パレス・ホテルから出てきたところで銃撃を受け、弾を4発受けて死亡した。ボロネンコフは2016年10月、著名なオペラ歌手の妻マリア・マクサコワとともにウクライナに亡命し、国籍を取得。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と3年前に失脚した親ロシア派のビクトル・ヤヌコビッチ元ウクライナ大統領を公然と批判してきた。

ボロネンコフはロシア元下院議員イリヤ・ポノマレフに会いに行くところを襲撃された模様だ。ポノマレフは、ロシアのクリミア併合をめぐるロシア下院の採決で反対票を投じた人物。ボロネンコフは当時採決で賛成票を投じたため、彼の亡命を受け入れるという政府の決定には国民の不満もあった。

ポノマレフはフェイスブックにこう投稿した。「言葉が出ない。誰が殺したかは明白だ。ボロネンコは、ロシア当局にとって危険な追及者だったということだ」

ボロネンコフのボディガードは銃撃戦で負傷、容疑者も撃たれて病院で死亡した。

「露特殊部隊の手口」
事件後、ウクライナとロシアは一斉に非難の応酬を繰り広げた。ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領は声明を発表した。「キエフの中心部でデニス・ボロネンコフが暗殺されたのは、政治的な理由で彼を亡命に追い込んだロシアによる国家テロだ」。殺害の手口は「ロシア特殊部隊の教科書通り」と批判したうえで、こう続けた。「ロシアによるウクライナ侵攻や、ロシア軍の侵攻でビクトル・ヤヌコビッチが果たした役割について、ボロネンコフは重要な証人の1人だった」

ウクライナ内務省のアルテム・シェフチェンコ報道官は、警察当局に対して暗殺事件として捜査開始を命じたことを明らかにして言った。「今回の殺害で得をするのは、まちがいなくロシアだ」

ボロネンコ自身、ロシアから何らかの報復を受けることは覚悟していた。殺害の数日前、米紙ワシントン・ポストのインタビューで彼はこう発言した。「私たち夫婦はロシア国内で危険人物に仕立て上げられている。いつか許される日がくるとは思えない」

ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、ロシアの暗殺部隊の関与を疑う見方を「馬鹿げている」と一蹴し、殺害はウクライナ政府に国民の身の安全を守る能力がない証だと批判した。

ボロネンコフ銃撃の2日前には、ロシアの内部告発者セルゲイ・マグニツキーの遺族の代理を務める弁護士のニコライ・ゴロコフが、アパートの4階から不可解な転落をして重傷を負った。マグニツキーは、ロシア政府の巨額横領事件を内部告発し、2009年に拘留施設で死亡した人物だ。ロシア司法当局の関係者は「犯罪の証拠がない」と言ったと伝わるが、タイミングが怪しい。ゴロコフが転落したのは、マグニツキーが暴露した横領事件のことでモスクワの裁判所に控訴する前日だった。

From Foreign Policy Magazine

825チバQ:2017/03/26(日) 20:56:27
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170326-00000032-jij_afp-bus_all
ロシア、旧ソ連時代の対外債務を完済へ
AFP=時事 3/26(日) 18:16配信

ロシア、旧ソ連時代の対外債務を完済へ
ロシア・モスクワで、旧ソ連時代のルーブル硬貨を手にする女性(2017年3月24日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ロシアが、ソ連崩壊から25年を経て、旧体制から引き継いだ対外債務をようやく完済する見込みになった。

 ロシア政府は先週、ボスニア・ヘルツェゴビナに対する旧ソ連時代の債務1億2520万ドル(約140億円)を45日以内に完済する方針を明らかにした。セルゲイ・ストルチャク(Sergei Storchak)副財務相は、ボスニア・ヘルツェゴビナへの支払いで「旧ソ連時代の公的対外債務の返済が完了する。これは歴史的な出来事だ」と述べた。ロシアはウクライナ危機をめぐり欧米から経済制裁を科されている。

 1991年のソ連崩壊後、ロシアは対外債務700億ドル(約7兆8000億円)の履行責任を負ってきた。債務の大半は「ペレストロイカ(改革)」で民主化が推進された85〜91年に生じ、その履行は90年代に財政の圧迫要因となった。ロシアは壊滅的な経済問題に直面し、98年にはデフォルト(債務不履行)に陥った。ただ、2000年代初めから石油収入が安定したおかげで、06年にはパリクラブ(Paris Club、主要債権国会議)の主要17か国への債務を返済した。【翻訳編集】 AFPBB News

826チバQ:2017/03/27(月) 16:51:05
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170326-00000066-mai-eurp
<ロシア>「腐敗一掃」デモ 野党指導者呼びかけ

毎日新聞 3/26(日) 21:07配信
 【モスクワ杉尾直哉】ロシア国内各地で26日、「腐敗一掃」を訴える反政府デモが開かれた。プーチン大統領ら政府要人の腐敗追及で知られるブロガーで野党指導者でもあるアレクセイ・ナバリヌイ氏が呼びかけた。地元メディアによると、モスクワ市内には1万人以上が集結し、ナバリヌイ氏を含む500人以上が当局に拘束された。

【写真特集】反政府デモに突進する警察隊

 独立系ラジオ「モスクワのこだま」によると、デモは国内約90カ所で展開された。当局はその大半を許可しておらず、今後、混乱が拡大する恐れがある。

 ナバリヌイ氏は今月2日、プーチン氏の側近のメドベージェフ首相が「豪邸や高級ヨット、ワイン(用のブドウ)畑を持ち、腐敗している」との内容の動画をネットで公表。視聴回数は26日までに1150万回を超えた。来年3月に想定される露大統領選挙への出馬を表明しているナバリヌイ氏は、腐敗に対する国民の反感を高めて、自身への支持を結集させる考えだ。

 プーチン大統領は再選を目指しているとみられ、今後、ナバリヌイ氏の勢力が拡大すれば、政権側が弾圧を強める可能性がある。

827チバQ:2017/03/28(火) 18:26:24
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017032800675&g=int
若者の「反プーチン」警戒=反政権デモに多数参加-ロシア
 【モスクワ時事】モスクワなどロシア各地で26日行われた反プーチン政権デモには、現状に不満を持つ10代の若者が多数参加した。デモの呼び掛け人で、インターネットを駆使して政権批判を展開する野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(40)への支持が若者の間で広がっており、プーチン政権は神経をとがらせている。


〔写真特集〕ロシアの「マッチョ」指導者 プーチン大統領

 リベラルな論調で知られる経済紙ベドモスチは27日の社説で、デモは「政権に対する不満の高さと若者の政治化を示した」と指摘。2011〜12年の反政権デモの時より参加者が若いとした上で、その理由として、インターネット交流サイト(SNS)などを活用するナワリヌイ氏の手法に若者が共感しているとの見方を示した。
 今月2日には、ナワリヌイ氏はメドベージェフ首相が違法に豪邸やブドウ畑を所有していると告発する動画をネット上で公開。再生回数は1300万回を超えた。ナワリヌイ氏のツイッターのフォロワーは184万人に達している。
 ペスコフ大統領報道官は27日、「若者を欺き、報酬を約束するなどして、(当局が)許可していない集会に参加を呼び掛ける人々をわれわれは尊重しない」と述べ、野党勢力が金を使って若者をデモに動員したと主張した。
 プーチン大統領の出馬が見込まれる来年3月の大統領選を1年後に控え、政権は若者のナワリヌイ氏支持が大きなうねりになることを警戒している。26日のモスクワのデモではナワリヌイ氏が拘束され、人権団体によれば、拘束者数は1000人以上と異例の規模の取り締まりとなった。10代の若者も多数拘束されたとみられ、政権側はナワリヌイ氏を支持する動きに厳しく臨む姿勢を示した。(2017/03/28-14:29)

828チバQ:2017/03/28(火) 20:10:44
http://www.sankei.com/world/news/170327/wor1703270004-n1.html
017.3.27 00:17

ロシア反政権デモ、600人超拘束 首相の汚職疑惑に抗議…首都デモは数万人規模に


プッシュ通知

 ロシアの首都モスクワやサンクトペテルブルクなど各地で26日、反政権派指導者の1人、ナワリヌイ氏の呼びかけるデモ集会や行進が行われ、モスクワでは同氏本人のほか、少なくとも600人の参加者が治安当局に拘束された。モスクワでのデモ行進には約3万人が参加したと推計されている。露大統領選が1年後に迫る中、近年ではまれな大規模行動となった。

 ナワリヌイ氏の団体は最近、メドベージェフ首相が膨大な隠し資産を有していると主張する告発動画をインターネットで公表し、首相退陣を求めている。(モスクワ 遠藤良介)

829チバQ:2017/04/03(月) 11:41:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170403-00000014-jij-eurp
親EUのブチッチ首相当選=「ロ中とも関係維持」―セルビア大統領選

時事通信 4/3(月) 6:59配信
【ベルリン時事】旧ユーゴスラビアのセルビアで2日、ニコリッチ大統領(65)の任期満了に伴う選挙が行われ、世論調査機関の出口調査結果によると、ブチッチ首相(47)が当選を確実にした。

 ブチッチ首相は親欧州連合(EU)派。必要な過半数の票を獲得したとみられる。

 現地からの報道によれば、ブチッチ氏は支持者らを前に「ロシア、中国と良好な関係を保ちつつ、欧州の道を歩み続けることを大多数の国民が支持した」と強調し、勝利宣言した。大統領選には11人が立候補していた。

 セルビアの大統領は軍の最高司令官だが、行政は首相が担っており、儀礼的な役割が中心。ただ、ブチッチ氏は今後、自身の後任首相を選び、政府への影響力を維持するとみられている。セルビアはEU加盟に向けた取り組みを続ける見通し。

830チバQ:2017/04/03(月) 11:47:23
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170403-00000000-jij_afp-int
セルビア次期大統領にブチッチ首相 親EU、権力集中に懸念も

AFP=時事 4/3(月) 8:11配信
【AFP=時事】東欧セルビアで2日、ミスラブ・ニコリッチ(Tomislav Nikolic)大統領の任期満了に伴う大統領選挙の第1回投票が行われ、世論調査会社イプソス(Ipsos)の推計によると、親欧州連合(EU)のアレクサンダル・ブチッチ(Aleksandar Vucic)首相(47)が過半数の票を獲得した。これにより、ブチッチ氏は決選投票を待たずに当選を決めた。

【写真】記者会見するセルビアのブチッチ首相

 ブチッチ氏が第1回投票で選挙を勝利を決めるには50%超の票を獲得する必要があったが、イプソスの推定では55%余りを得票した。同社の担当者はAFPに「彼が大統領に選ばれたと言える」と述べた。

 2位は前オンブズマンのサシャ・ヤンコビッチ(Salsa Jankovic)氏で得票率約16%。以下、候補者9人が続いた。

 ブチッチ氏はウルトラナショナリスト(超国家主義者)から親EU派に転向し、2014年の首相就任以降、権力基盤を固めてきた。同氏のセルビア進歩党(Serbian Progressive Party)は議会で安定多数を占めている。

 選挙戦中、野党からは権力が1人に集中し過ぎることを懸念する声が上がったが、ブチッチ氏は「ばかげている」と一蹴、「憲法を遵守する」と確約した。

 セルビアの大統領職は概ね儀礼的なものだが、専門家からはスロボダン・ミロシェビッチ(Slobodan Milosevic)元大統領やボリス・タディッチ(Boris Tadic)元大統領と同様に、ブチッチ氏も影響力の強化に動くとの見方が出ている。【翻訳編集】 AFPBB News

831チバQ:2017/04/04(火) 18:06:27
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170404-00000504-san-eurp
地下鉄ドア大破、這い出る負傷者 忘れていたテロ、市民に緊張 ロシア

産経新聞 4/4(火) 0:47配信
 【モスクワ=遠藤良介】大破して歪んだ地下鉄車両のドア、血を流しながら、プラットホームに這い出してくる乗客-。国営テレビが3日、SNS(会員制投稿サイト)から引用して放映した画像には、爆発現場の凄惨な模様が映されていた。地上にまで濃い煙が立ちこめた地下鉄駅付近は、脱出した乗客と救急隊が入り乱れて騒然となった。

 爆発現場に近い「センナヤ広場」駅は、サンクトペテルブルク地下鉄で最大のターミナル駅。市の最中心部である宮殿広場やエルミタージュ美術館から2キロ弱に位置する。当時の車内には立っている乗客も多く、爆発は列車が「センナヤ広場」を発車した後に起きたとみられている。隣の車両に乗り合わせた女性客は、「大きな爆発音が響き、強いにおいと煙に覆われた。列車の端へと逃げる人々で車内はパニックになった」と地元メディアに語った。

 ロシアでは、2010年3月のモスクワ地下鉄爆破や11年1月のモスクワ空港爆破を最後に、都市住民の生活に近い場所でのテロがなかった。モスクワの地下鉄駅には金属探知機が設置されているが、今回の現場について、爆発物の搬入を防ぐ十分な対策がとられていたのかは不明だ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170404-35099223-cnn-int
ロシア地下鉄爆発 「血まみれの人」「煙が充満」、目撃者が惨状を語る

CNN.co.jp 4/4(火) 12:14配信
(CNN) ロシア北西部サンクトペテルブルクの地下鉄で3日、走行中の車両が爆発し、多数の死傷者が出た。現場に居合わせた人々は「血まみれの人を見た」「たくさんの煙が見えた」などと当時の様子を語った。

現場にいたというCNNの取材に答えた男性は、地下鉄のベンチにイヤホンをしながら座っていた。女性が近づいてきたのが分かったので、席を譲ろうとしたら、女性が倒れたので、体を支えたという。女性の顔と手は血だらけで、救急車が必要かどうか尋ねると女性は泣き出した。

「そのとき、イヤホンを外し、周囲を見ると、駅は煙だらけだった。人々が走っていた。パニックだった」「たくさんのけがした人を見た。血を流しながら、はっていた」

地下鉄の職員が現場から離れるよう指示を出したという。

この男性は、曲がって動かなくなった列車の扉を開け、犠牲者を車両の外に出すのを手伝った。

列車の中の様子はすさまじいものだったという。体の一部がない人もおり、助けを求めて声を上げる人も動く人もいなかったという。

別の目撃者はロシアのタス通信の取材に対し、列車の中の人は全員死亡したのではないかと語った。爆発後、人々は互いに助け合い、外に出たが、多くの人たちが血にまみれていたという。

ライフ・ニュースの取材に答えた女性は「人々は血まみれで髪の毛が焼けていた。車両から煙が出ていた。運行が止まったため、外に出るよう言われた。みんな、ただ走った」と語った。

事件当時駅にいたというサンクトペテルブルクの住民はロイター通信に対し、「たくさんの煙が見え、多くの人がエスカレーターに向かった」と語った。血が付いた人もいて、多くの人が泣いていたという。

爆発は同日午後2時半ごろ、列車が市中心部のセンナヤ広場駅から技術大学駅に向かう途中、トンネルを通過している間に起きた。国営メディアによると少なくとも10人が死亡、数十人が負傷した。当局はテロとの見方を示している。

832チバQ:2017/04/04(火) 18:36:04
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170403-00000112-mai-int
<露で地下鉄車両爆発>政権揺さぶりか 大統領選へ情勢不穏

毎日新聞 4/3(月) 23:39配信
 【モスクワ杉尾直哉】ロシア第2の都市サンクトペテルブルクで3日起きた地下鉄での爆発事件は、来年3月に大統領選挙を控えるプーチン大統領の足元を揺さぶるために、何者かが仕掛けたテロ攻撃の可能性がある。

【写真】搬送される負傷者

 プーチン氏はこの日、出身地でもあるサンクトペテルブルクで隣国ベラルーシのルカシェンコ大統領と会談。冒頭に地下鉄での爆発事件について切り出し「テロ攻撃」の可能性を含む原因究明を行う姿勢を示した。

 ロシアでは、1991年のソ連崩壊後、南部チェチェン共和国やイングーシ共和国の過激派によるテロが首都モスクワなどで相次いだ。だが、プーチン氏による強圧的な治安体制の構築により、最近は少なくとも主要都市への攻撃は沈静化していた。

 しかしチェチェンでは先月24日に治安部隊の駐屯地が武装勢力に攻撃され、ロシア軍兵士6人が死亡。シリアなどで活動する過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出し、国内にショックを与えた。ISは、プーチン政権が2015年9月にシリアで開始した空爆作戦への「報復」を宣言している。

 一方、大統領選へ向け、国内情勢も不穏となってきた。反プーチン派の野党指導者、アレクセイ・ナワルヌイ氏が3月26日に反政府デモを呼びかけたところ、モスクワやサンクトペテルブルクを含む国内各地で多数の市民が集まり、「違法デモ」を理由にナワルヌイ氏を含む2000人以上が警察に拘束された。今月2日にも同様の反政府デモが両都市であり、数十人が拘束されている。来年はロシアでサッカー・ワールドカップ(W杯)も開催される予定で、治安維持はプーチン政権の対外的な威信維持のためにも至上命題となる。今回の爆発事件もあり、露当局は徹底した治安体制の強化を図ると見られる。

◇◆ロシアで起きた近年の主なテロ事件◇◆

2002年10月 モスクワの劇場が占拠され、人質約130人が死亡

  04年9月 北オセチア・ベスランの学校が占拠され、330人以上死亡

  09年11月 モスクワ発の特急列車が爆発で脱線し、28人死亡

  10年3月 モスクワの地下鉄で自爆テロ、40人以上死亡

  11年1月 モスクワ近郊の空港で自爆テロ、37人死亡

  13年10月 南西部ボルゴグラードのバスで自爆テロ、6人死亡

     12月 南西部ボルゴグラードの駅とバスで2件の自爆テロ、計34人死亡

※いずれもチェチェンなど北カフカス地方のイスラム過激派による犯行とみられる

833とはずがたり:2017/04/04(火) 18:53:10

キルギス出身容疑者が自爆テロか=死者14人に・同時爆破狙った疑い-ロシア地下鉄
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017040400802&g=int

 【モスクワ時事】ロシア第2の都市サンクトペテルブルクの地下鉄車内で3日に起きた爆破事件で、中央アジアのキルギス治安当局は4日、同国出身の容疑者が自爆テロを実行したとの見方を示した。インタファクス通信が伝えた。またロシアのスクボルツォワ保健相は同日、爆破事件の死者が3人増え、14人になったと明らかにした。負傷者は49人に上っている。
 自爆テロを実行したとみられるのはアクバルジョン・ジャリロフ容疑者。1995年にキルギス南部オシで生まれた。現在はロシア国籍を取得しているとみられる。
 ロシア治安当局筋は3日、事件は自爆テロの可能性があるという認識を示し、容疑者は中央アジア出身の男と明らかにしていた。容疑者はロシアで活動が禁止されているイスラム過激派と関連があるとみられ、当局が捜査を進めている。(2017/04/04-18:37)

834とはずがたり:2017/04/04(火) 19:48:54
ロシアをディする記事はよく目にするけど,ここ7年程は割りとよくテロを抑圧出来てるやん。

プーチンのロシアでは珍しくない凄惨なテロ
A Timeline of Terrorism in Russia under Vladimir Putin
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/post-7312.php
2017年4月4日(火)17時30分
トム・オコーナー

<強権で抑えつけるほど反動も大きいのか。ひんぱんにテロ攻撃の的にされ、劇場や学校で多くの人質が犠牲になったこともあるロシアのテロを振り返る>

ロシア第2の都市サンクトペテルブルクの地下鉄で4月3日、2度の爆破が起き、11人が死亡、45人が負傷した。

【参考記事】ロシア地下鉄で爆破11人死亡 イスラム過激派の自爆テロか

地元メディア局Rossiya-24は、サンクトペテルブルク市長広報官の話として、爆発で2つの車両が吹き飛び、10人が死亡し、少なくとも50名ほどが負傷したと報じた。爆発の原因はまだ確認されていない。ロシア国内の地下鉄ではこれまでも、過激派武装勢力による爆破事件が起きている。特に多いのが、チェチェン共和国南部の強硬な分離主義者と、ISIS(自称イスラム国)に忠誠を誓う武装勢力によるものだ。ロシアはシリア政府と協力して、シリアでISIS掃討作戦を繰り広げている。

ロシアは2000年からウラジーミル・プーチン大統領(一時、首相)が率いている。プーチンは対テロ政策として諜報機関の機能を強化、ひとたびテロが起きれば武力をもって徹底的に排除してきた。以下は、プーチンのロシアで起きた主なテロ事件。

人質139人が巻き添え死
2002年10月:モスクワにある劇場をチェチェン人の武装勢力兵士42人が占拠し、700人を人質に取った。事件発生後3日目、ロシアの治安部隊は、建物内に強力な催眠ガスを送り込んで武装兵士を抑制し、劇場に突入を試みた。犠牲者の大半は、治安部隊が突入した際に巻き添えになった。最終的な死亡者数は、チェチェン人兵士41人、人質129人で、その大半は催眠ガスの不適切な利用が原因だった。

2003年8月:北オセチア共和国南部、チェチェンとの国境付近で、チェチェン人武装勢力による自爆攻撃が発生した。爆発物を積んだトラック1台が陸軍病院に突っ込み、50人が死亡した。

2003年12月:ロシア南部のスタヴロポリ地方にあるエセントゥキ駅近くで爆発が起き、46人が死亡、146人が負傷した。

2004年2月:モスクワの地下鉄駅で自爆テロが発生。少なくとも39人が死亡、100人が負傷した。

2004年6月:チェチェン人の武装勢力が、チェチェン共和国の隣国であるイングーシ共和国の内務省ビルなどを襲撃。少なくとも92人が死亡した。その中には、内務大臣代理のアブカル・コストエフも含まれていた。

2004年8月:2人のチェチェン人自爆テロ犯が、ロシアの別々の旅客機内でほぼ同時に自爆。90人が巻き添えとなって死亡した。

2004年9月:ロシア南部に位置する北オセチア共和国の都市ベスランで、チェチェン武装グループが学校を襲撃し、1000人を超える生徒や教師らを拘束した。占拠中と、その後のロシア治安部隊と地元自警団による突入で死亡した人の数は331人以上に上った。その半数は子どもだった。

2009年8月:イングーシ共和国南部にある最大の都市ナズランで、自爆テロ犯1人が爆発物を積んだトラックで警察署に突入。20人が死亡、138人が負傷した。

2010年3月:自爆テロ犯2人が、チェチェンの隣国ダゲスタン共和国の地下鉄駅で自爆し、40人が死亡した。

2013年12月:自爆テロ犯2人が、ロシアのヴォルゴグラード(元スターリングラード)で連続爆破事件を起こし、少なくとも30人が死亡した。ソチで2014年冬季オリンピックが開幕するおよそ1カ月前の出来事だった。

2015年10月:ロシアのエアバスA321型機がエジプトを離陸後、シナイ半島上空で爆発し、乗員乗客224人が死亡した。のちにISIS(自称イスラム国)が犯行声明を出した。

2016年12月:シリアに向かっていたロシア軍機がソチ近くの黒海に墜落し、乗員乗客92名が死亡した。乗客の多くは軍の音楽隊メンバーで、シリアにあるロシア空軍基地で新年を祝うコンサートを開催する予定だった。爆発物らしきものはまだ発見されていないが、当局はテロである可能性を否定しておらず、捜査は現在も続いている。

(翻訳:ガリレオ)

835チバQ:2017/04/04(火) 21:17:05
http://www.sankei.com/world/news/170403/wor1704030032-n1.html
2017.4.3 19:28

ウクライナ政権、東部経済の支配めぐり親露派と対立激化 「国家分割の動き」指摘も 
【モスクワ=黒川信雄】ウクライナ経済の核である東部の産業基盤をめぐり、現地を実効支配する親ロシア派武装勢力とウクライナ政府の対立が激化している。親露派が企業を接収する動きを強める一方、ポロシェンコ政権は東部との流通網を遮断すると表明した。対立の出口が一向に見えないなか、ウクライナ本土と東部の分離がさらに加速するとの懸念が強まっている。

 ウクライナ東部は鉄鋼や機械、石炭など重工業の集積地で、親露派が支配するドネツク、ルガンスク両州は同国経済の約15%の規模を占めるとされる。そのため2014年の危機発生以降も、現地の財閥系企業は他地域との通商活動を継続していたのが実態だ。

 しかし親露派勢力は2月、支配地域の企業を「“国有化”する」と一方的に宣言。親露派の後ろ盾であるロシアのプーチン大統領も親露派支配地域との自由往来を容認するなど、ウクライナ東部をロシアの経済圏に取り込む姿勢を鮮明にしていた。

 そのようななかポロシェンコ氏は3月15日、「接収された企業と通商関係を維持することはできない」とし、親露派地域との流通網を遮断すると発表。事実上、東部の経済封鎖に踏み切った。

 有力政治専門家のフェセンコ氏は、東部との間で不透明なビジネスが継続されている実態に、国民の不満が急速に強まっていたと指摘。さらに、一部の政治勢力が勝手に東部との輸送網を遮断する動きを進めており、混乱の拡大を防ぐためにポロシェンコ政権が「公式に封鎖を宣言」する必要があったと語った。

 ただ東部との通商断絶についてウクライナ国立銀行(中央銀行)は、自国の経済成長率を約1・5%押し下げると試算するなど、回復が見えかけていた経済に大きな打撃となるのは必至。キエフのコンサルティング企業代表、ベレゾベツ氏は、「企業活動が停止することで新たに失業者となった人々が、東部の親露派に加わりかねない」とも警告する。

 ロシアのラブロフ外相はポロシェンコ氏の決定を「常識にも人間の良識にも反する」と批判したが、フェセンコ氏は「事態はロシア、ウクライナ双方が発展させた」と主張。その上で一連の出来事は、ウクライナ本土から東部を「事実上分割する動きだ」との見方を示した。

836チバQ:2017/04/04(火) 21:17:46
http://www.sankei.com/world/news/170404/wor1704040003-n1.html
2017.4.4 00:30
【ロシア地下鉄爆発】
プーチン氏滞在中の衝撃 IS、チェチェン、民族派…政権覆う不安要因
 【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領が公務のために滞在していた同国第2の都市、サンクトペテルブルクが爆破テロの標的になった。犯行の動機や背景は不明だが、近年はロシア都市部を狙った大規模テロが起きていなかっただけに、プーチン露政権が受けている衝撃は大きい。

 プーチン政権に敵意を持ち、テロ攻撃を行いうる勢力はいくつかある。筆頭は、シリア内戦をめぐってロシアと敵対関係にあるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)だ。ロシア中央との2度の独立紛争を経た南部チェチェン共和国にも、反体制勢力はくすぶっている。反プーチン政権派の一角を成す露民族主義者の一部にも武器が流通している。

 従来、ロシアでは、チェチェンなど北カフカス地方がイスラム過激派の巣窟とされていた。近年の都市部で大規模テロが起きていなかったのは、14年2月のソチ冬季五輪に向けて、露治安当局が過激派一掃に取り組んだことの成果だと宣伝されてきた。

 ただ、ロシアが15年9月、シリア内戦に軍事介入し、イスラム教シーア派系のアサド政権を支援し始めたことで、ISや、イスラム教スンニ派の反体制派を敵に回す構図が生まれた。

 ロシアからは、北カフカス地方のスンニ派住民を中心に、最大5千人とされる戦闘員がISに加わっている。ISは昨年8月、ロシアを標的にしたジハード(聖戦)を呼びかける映像声明をインターネットに公開。15年8月、エジプトのシナイ半島でロシア旅客機が墜落したテロにも、IS系列の組織が関与したとみられている。チェチェンでは今年3月24日、プーチン氏直属の治安組織「国家親衛隊」の駐屯地が攻撃されて同隊の6人が死亡し、ISが犯行声明を出した。

837チバQ:2017/04/05(水) 19:11:17
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1704040046.html
【ロシア地下鉄爆発】「安定と秩序」プーチン氏の功績揺らぐ 内政に流動化要因、反政権デモに続き痛手
04月04日 22:39産経新聞

 【モスクワ=遠藤良介】ロシア西部サンクトペテルブルクで起きた地下鉄爆破テロについて、ロシア治安当局は中央アジア・キルギス出身の男による犯行だったとの見方を強めた。近年のロシア都市部はテロ攻撃を免れていただけに、プーチン露政権は、3月26日の大規模な反政権デモに続いて衝撃を受けている。ソ連崩壊後の混乱からロシアを立て直し、「安定と秩序」をもたらしたというプーチン大統領の「威信」に、ここにきて陰りが出てきた。

 露主要メディアによると、キルギスの国家安全委員会は4日、露当局からの連絡を受けて容疑者の人定作業を進めた。プーチン露大統領はこれに先立つ3日夜、現場の地下鉄駅を訪れて花束を手向けたほか、治安・情報機関の幹部らと今後の対応を協議した。

 ロシアで2000年代半ばに集中した大規模テロは、南部チェチェン共和国の独立派やイスラム過激派の犯行とされ、チェチェンなど北カフカス地方がテロの温床とされてきた。最近は中央アジアのキルギスやカザフスタンでも過激派が伸長し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に加わる中央アジア出身者が帰還した場合の危険性も懸念されていた。

 2000年に最初の大統領に就任したプーチン氏は、ロシアをソ連崩壊後の大混乱と困窮から立て直した「救国者」を自認し、国民多数派も同氏を支持してきた。同氏の重要な「功績」には、首相在任中の1999年、モスクワでの連続アパート爆破を受けて第2次チェチェン戦争を陣頭指揮し、テロの嵐を押さえ込んで安全をもたらしたことも含まれている。

 しかし、3月26日の反政権デモからも明らかなように、もはや安定や多少の生活水準向上では納得できない国民が不満を蓄積させている。そこに、3日の爆破テロが重なる形となった。

 プーチン政権は、「テロとの戦い」を口実に強権体制を構築してきた経緯があり、2004年に知事の直接選挙が廃止されたことが一例だ。今回のテロも、反政権派の締め付けやインターネット統制の強化に利用されるとの観測が根強い。

 それが国民の「結束」や政権への支持につながるかは不明で、ISの敵意を買っているシリア介入やネット統制に反発する声が強まる可能性もある。大統領選まで1年を切ったロシアの情勢が、流動化の兆しを見せ始めているのは確かだ。

838とはずがたり:2017/04/05(水) 22:18:21

ロシアテロ、寿司バーで働いていた容疑者の被差別人生
What We Know and Don’t Know About the St. Petersburg Metro Bomber
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/post-7330.php
2017年4月5日(水)19時20分
リード・スタンディッシュ

<容疑者ジャリロフはキルギス生まれのウズベク人。民族衝突で家を追われてロシアに移り、サンクトペテルブルクの寿司バーで働いていた。ジャリロフのようにロシアで働く中央アジア出身者は、ISISなどの過激派グループにとって格好のリクルートの場だ>

ロシア当局は4月4日、14人が死亡し60人以上が負傷したサンクトペテルブルグの地下鉄爆発は、中央アジアに位置するキルギス出身の22歳の自爆テロ犯による犯行だと発表した。

ロシアとキルギスの捜査当局は、DNA分析と防犯カメラの映像に基づき、犯人をキルギス(旧ソ連のキルギスタン)生まれのロシア人、アクバルジョン・ジャリロフと特定した。過激化したことが疑われるジャリロフ本人についても、また背景状況についても、ほとんどわかっていない。いまのところ犯行声明は出ていないが、ロシアのドミトリー・メドベージェフ首相は4月3日の地下鉄爆発を「テロ行為」と述べている。

キルギスのエルラン・アブディルダエフ外相は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と共同で行ったモスクワでの記者会見で、今回の爆発は自爆テロであることを認めたが、ジャリロフの動機はまだわかっていないと述べた。

「イスラム過激思想との関連については、完全な調査結果が出るまで待たなければわからない」とアブディルダエフは述べた。

だが、犯人に関する情報の一部はすでに明らかになっている。ロシアとキルギスのメディアによると、ジャリロフは2011年にロシア国民になり、一部報道によるとロシアで兵役にも就いた。その後、サンクトペテルブルグの寿司バーで働いていたという。ジャリロフはもともと両親とともにロシアに移ってきたが、その後、両親はキルギス南部にある故郷のオシに戻ったとされている。

キルギスのウズベク人
キルギスのニュースサイト「Kloop.kg」は4月4日、同国保安機関の職員は、事情を聞くためにオシに住むジャリロフの家族を呼び出したと報じた。また同サイトは、ジャリロフの家族数人に取材も行った。ジャリロフが犯人扱いされていることにショックをあらわにした彼らは、ジャリロフはイスラム教の実践者ではあるが、「それほど敬虔ではない」と語っている。

ロシアのSNSサイト「VK」に開設されているジャリロフのページには、18世紀のある宗教家の格言を取り上げるウェブサイトへのリンクが貼られていた。その宗教家の教えは、イスラム強硬派であるワッハーブ派の基礎を形成している。しかし、過激派グループとのつながりは、いまのところ見つかっていない。

ジャリロフは、ウズベク人の家に生まれた。ウズベク人はキルギス南部で長らく差別に直面してきた民族で、オシは2010年6月にウズベク人とキルギス人の間で起きた民族間衝突の舞台となった。その衝突では数百人が死亡し、さらに数十万人が住む場所を失った。

839とはずがたり:2017/04/05(水) 22:18:31
>>838-839
一家が暮らしていた町が民族間衝突により破壊されたのち、10代のジャリロフは父によりサンクトペテルブルグに連れてこられた。お金を稼いで新居の支払いを助けるためだった。年少でロシアに移住したため、ジャリロフがキルギス国民だったことはない、とアブディルダエフは声明のなかで述べている。

ロシア当局は、ジャリロフの単独犯行なのか否かについてまだ調査を行っている最中だが、彼の犯行は、ロシア政府およびより広い範囲に政策的影響を与えることは間違いない。今回の爆発は、中央アジア人によってロシアで遂行された初のテロ事件と見られている。

ロシアでは現在、何十万人もの中央アジア人が暮らしている。職を求めて移住してきた人々だ。彼らの多くは、建設現場など、低賃金で劣悪な条件の労働環境で働いている。キルギスは、所得を他国からの送金に頼る率が非常に高い国の1つであり、2015年には、海外からの送金がGDPの約3分の1にも相当した。

こうした経済状況は、最近のロシアルーブル安のせいで緊張を生み出している。昨年は、キルギスに送金されるお金の価値が約3分の1低下した。

勧誘はロシアで
ジャリロフがなぜ自爆テロを行ったのかはまだわからないが、出稼ぎ労働や経済的な極限状態が中央アジア人の過激化の大きな原因になっているのは確かだ。研究によれば、シリアで過激派に入った中央アジア出身者の多くは、ロシアで働いているときに戦闘員として勧誘されたり過激思想に染まったりしている。中央アジア全体に共通する厳しい宗教的戒律も、反動としての過激化を生んでいるという。

旧ソ連諸国の出身者は、ISIS戦闘員で3番目に多い。1位は中東・北アフリカで、2位は西ヨーロッパだ。

カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンといった中央アジア諸国からの戦闘員は、1200人にのぼる。

(翻訳:ガリレオ)

840とはずがたり:2017/04/05(水) 22:22:18
キルギスで民族間衝突が起きるワケ
Why Can't Kyrgyz and Uzbeks Get Along?
騒乱の根底にあるのは「ウズベク系住民=金の亡者」がキルギス系を騙して儲けてきたという固定観念だ
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/06/post-1364.php
2010年6月15日(火)17時17分
ブライアン・パーマー

 先週来、中央アジア・キルギスの民族衝突が続いている。南部の都市オシでキルギス系の暴徒がウズベク系住民を襲撃し、死者は約140人に上る。週明けの14日になって衝突は多少落ち着いたものの、武装したキルギス系の暴徒はまだ街を徘徊している。民族間の緊張が続く南部ではこれまでも衝突が日常的に起きてきたが、そもそもキルギス系とウズベク系住民は何をめぐって争っているのか。

 理由は金だ。キルギス南部は経済的に停滞している地域で、平均年収はキルギス全体の平均2150ドルの半分以下でしかない。この地域では、ウズベク系住民の方がキルギス系よりも裕福で、あこぎな商売で財を成しているというイメージが定着している。

 格差を明確に裏付けるデータはないが、このイメージによってキルギス南部は一触即発の地域と化してしまった。不況や政権交代、民族間の犯罪といった些細なきっかけで、職のないキルギス系の若者が武装し、暴徒化して街に繰り出すようになった。

遊牧民と定住民の文化の違い
 現在の固定観念を作ったのは、2つの民族間の歴史的、そして文化的な違いだ。20世紀まで、キルギス系の住民は国土の大半を占める天山山脈で狩猟や放牧をして暮らす遊牧民だった。これに対してウズベク系は何世紀もの間、農業や交易で生計を立ててきた。

 ロシアの支配下に置かれた1876?1991年の間に、両民族の関係は様変わりした。多くのキルギス系が伝統的な生活様式を捨て、都市部や国外に移住して単純労働者となった。現在、多くのキルギス系労働者がモスクワなどで働いており、彼らからの仕送りが国民所得の40%を占めている。オシで働くキルギス系の移住労働者の多くは、ウズベク系に雇われている。そしてウズベク系住民は、民族構成の割合以上にこの地域の経済シェアを握っているとみられている。

 両民族は長年にわたって互いへの憎悪を除々に募らせてきた。キルギス系住民の多くはウズベク系をカネの亡者とみなしており、キルギス系をだまして富を築いているとみている。

 一方のウズベク系は旧ソ連時代、キルギス政府から抑圧されたことに不満を感じるようになった。ウズベク語の学校は非常に少なく、政府はしばしばウズベク系の農場を接収してキルギス系の高地住民が低地に移住するための住居を建設した経緯がある。

旧ソ連が抑え込んできた民族対立が表面化
 それでもおよそ100年の間、ソ連はキルギス系とウズベク系の緊張関係を何とか制御してきた。統制経済によって経済的格差は抑えられ、ウズベク系は隣国ウズベキスタンで民族の文化や教育を享受することもできた。モスクワの中央政府の圧政もプラスに働いた──散発的に起きた民族間の小競り合いはすぐに鎮圧され、誰もそれを語ることはなかった。

 しかし、ゴルバチョフ時代のグラスノスチ(情報公開)がすべてを一変させた。社会変革と共にキルギス系のナショナリズムが高まり、ウズベク系に対する抑圧的な政策が強化された。ウズベキスタンがキルギスタンよりもさらに抑圧的で貧困に苦しむ国になると、ウズベク系にとっても国境を越えるメリットがなくなった。

 90年にウズベク系が所有する土地を政府が接収するという噂が広まると、民族間の衝突が発生。ゴルバチョフ政権下で弱体化した旧ソ連政府が鎮圧したが、数百人が死亡した。

 そしてこの20年間、緊張は絶えずくすぶってきた。90年当時ほどひどくはないが、民族間衝突は日常化している。経済が悪化すれば、今回のように対立も激化する。

 今回の衝突の発端は、まだ正確には分からない。キルギス南部を地盤とするクルマンベク・バキエフ前大統領が今年4月の政変で国外追放されたが、彼の支持者らがウズベク系の背信行為の噂を広め、キルギス系の暴徒を動かしたという憶測も流れている。だが今のところ、この推測は立証されていない。

(Slate.com特約)

841チバQ:2017/04/10(月) 18:18:16
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170410-00000047-jij-int
テロの動機、謎のまま=ロシア地下鉄爆破から1週間
時事通信 4/10(月) 14:51配信

 【モスクワ時事】ロシア第2の都市サンクトペテルブルクで13人が犠牲となった地下鉄爆破テロから10日で1週間が過ぎた。

 キルギス出身で実行犯とされるアクバルジョン・ジャリロフ容疑者(22)は爆破時に死亡。捜査当局は事件に関与したとされる8人を拘束したが、テロの動機や過激派組織の関与は謎のままだ。

 ジャリロフ容疑者はイスラム過激派の活動が活発なキルギス南部出身。「今年2月の帰郷後に様子が変わった」と伝えられたほか、シリアで過激派組織「イスラム国」(IS)の訓練を受けた可能性があるとの報道もあった。

 連邦捜査委員会のバストルイキン委員長はジャリロフ容疑者とISの関連を捜査するよう指示した。しかし、これまでにISとのつながりを示す有力な物証は見つかっていない。事件の犯行声明も出ていない。

 捜査当局は6日、事件に関与したとされる容疑者をサンクトペテルブルクで6人、モスクワで2人拘束した。インタファクス通信によると、モスクワで拘束されたタジキスタン出身の男(38)とウズベキスタン出身の女は7日に裁判所に出廷したが、いずれもテロへの関与を否定。捜査当局が容疑者宅から見つけたとする武器や爆発物も「自分の所有物ではない」と主張した。

 サンクトペテルブルクで拘束されたキルギス出身の容疑者(23)も7日、裁判所で「ISはイスラムではないし、ISのやることには反対だ。テロ準備など全く知らなかった」と容疑を否認した。


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