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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

821チバQ:2017/03/20(月) 23:47:07
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1703160004.html
【ロシア革命100年(中)】民族VS「ロシア世界」 旧ソ連にくすぶる戦火
03月16日 08:24産経新聞

【ロシア革命100年(中)】民族VS「ロシア世界」 旧ソ連にくすぶる戦火
(産経新聞)
 「あなたの『入国』を認めることはできない。次に同じ試みがあった場合には立件する」

 ウクライナ東部で「ドネツク人民共和国」を名乗る親ロシア派武装勢力の支配地域。ロシア南部から入域しようとした記者(遠藤)に、「国境検問所」の隊員はこう言い放った。

 ウクライナでは2014年春、政府軍と、独立を主張する東部親露派の紛争が勃発し、約1万人の死者が出た。15年2月の和平合意(ミンスク2)で大規模戦闘は一応収束したが、ウクライナ政府を支援してきた米国でのトランプ政権発足も背景に、対立が再び激化の兆しを見せている。

 プーチン露大統領は2月、親露派が支配下の住民に発行する身分証などを「有効」と認める大統領令に署名。人や物の行き来が活発化し、親露派地域のロシアとの統合が進むとみられる。親露派はさらに、支配地域にある主要ウクライナ企業の「国有化」に着手し、ウクライナ政府が強く反発している。

 「国有化に伴って操業縮小などの混乱が広がっている。給与や年金の水準も3年前より大幅に低下しており、実態を報道させたくないのだろう」。ドネツクの消息筋は、相次ぐ外国メディアの「入国拒否」について、こう推察する。

 ウクライナの首都キエフでは、ロシア系銀行の店舗が過激民族主義者に封鎖されたり、襲撃されたりする事態が相次いでいる。露国営ズベルバンクが、親露派の発行する身分証に基づいて取引を行っていることへの抗議とされる。

 紛争は14年2月、キエフの大規模デモで親露派政権が崩壊し、東部のドネツク、ルガンスク両州(ドンバス地方)が反発したことに端を発している。ロシアが紛争を焚きつけ、親露派を軍事支援した側面が強いとはいえ、対立が100年前の歴史に根ざしていることも確かだ。

 1917年に二月革命が起きると、当時ロシア領だったキエフではウクライナ民族派による「中央ラーダ政府」が成立し、つかの間の「独立」が享受された。十月革命後はしかし、東部を基盤としたウクライナ・ソビエト政権やドイツ軍などが入り乱れる内戦となり、最終的にはソビエト側が大半の領土を掌握した。

 2014年の政変は、親露派政権が欧州連合(EU)との統合路線を棚上げしたことや、深刻な腐敗に対する住民の抗議から起きた。ロシア革命や1991年のソ連崩壊を経て、民族自決や民主主義への希求がよみがえったのだ。

 ここにきて民族主義への傾斜はいっそう強まっている。ウクライナ議会には2月、全ての行政機関や教育施設でのウクライナ語使用を義務づける法案が提出され、ロシア語使用者の多いドンバス地方の反発を増幅した。議会には、ソ連時代の農業集団化に伴う大飢饉(1932〜33年)や、ウクライナ独立闘争の歴史を否定してはならない-との法案も出されている。

 ドネツクの政治アナリストは「100年前も現在もドンバス地方がウクライナとなることに反対だという点で共通している」と指摘。歴史的に形成された住民心理が同地方と西部とでは大きく異なるとし、「ウクライナはドンバス地方抜きの国民国家、もしくは連邦制国家になるべきだ」と話す。

 一方、旧ソ連地域でロシア離れが強まっている事態に焦るプーチン政権は、「ロシア世界」再興を掲げてウクライナに介入している。「ロシア世界」は、周辺諸国のロシア語使用者やロシア系住民を糾合しようという帝国主義的な概念だ。旧ソ連圏ではウクライナ以外にも、民族主義と「ロシア世界」の衝突が起きかねない地域がある。(モスクワ 遠藤良介)


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