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自民党スレ

8623OS5:2023/06/18(日) 22:19:28
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20230617-567-OYT1T50018.html
ポスト岸田狙う4氏…「敵も味方も多い」茂木氏、「どちらも少ない」と皮肉られる林氏
2023/06/17 17:58読売新聞

ポスト岸田狙う4氏…「敵も味方も多い」茂木氏、「どちらも少ない」と皮肉られる林氏

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

[政治の現場]会期末攻防<5>
 葉巻の煙をくゆらせながらの政治談議は4時間超に及んだ。

 5日夜、東京・四谷の日本料理店で、自民党幹事長の茂木敏充(67)は、党副総裁の麻生太郎(82)と向き合った。話題は、共に外相経験を持つ2人が好む外交問題や、取り沙汰されていた早期解散の行方など多岐に及んだ。

 「最近、仲間の議員とよく飯を食っているようだが、それでいい」

 麻生は茂木をこう褒め、次期衆院選の候補者調整については「敵は作らんようにやれよ」と助言した。

 衆院解散の時期を巡り、首相の岸田文雄(65)を交えて定期的に意見交換することでも一致した。

 「ポスト岸田」の有力候補と目される茂木は党内第3派閥・茂木派(54人)を率い、麻生は第2派閥・麻生派(56人)の会長だ。茂木にとって、麻生との関係構築は総裁レースに向けた布石でもある。

敵と味方
 茂木は経済産業相や外相を歴任してきた。党務でも、政調会長や選挙対策委員長を経て、2021年11月に幹事長に就いた。「自民党三役(幹事長、総務会長、政調会長)のうち幹事長を含む二つ、蔵相、通産相、外相のうち二つ」。かつて田中角栄が唱えた首相就任の条件を満たす。

 参院茂木派に影響力を残していた元官房長官の青木幹雄が11日に死去したことも、茂木の総裁選戦略に影響すると見る向きも多い。青木は茂木の出馬に冷ややかだったためだ。

 茂木は岸田より2歳上だ。前首相の菅義偉(74)は内閣発足時、71歳だったことから、茂木は「焦りはない」と周囲に漏らすが、岸田内閣が長期に及べば、世代交代の声も高まりかねない。

 幹事長の立場で岸田を補佐しつつ、どう好機をつかむのか、岸田との間合いの取り方も課題だ。岸田の看板政策である少子化対策を巡っては、茂木は財源として社会保険料に言及した後、引き上げ自体は否定し、波紋を呼んだ。情報発信で首相官邸側と事前調整がないことも多く、首相周辺には「総裁選を意識し、いつ牙をむくか分からない」との警戒感もある。

 岸田は党選対委員長の森山裕(78)への信頼を高め、党内には、8月にもあるとされる党役員人事で森山を次期幹事長に推す声もある。早期に幹事長を外れることになれば、続投を目指す茂木は戦略の練り直しが求められる。

 首相の座を視野に入れているのは、外相の林芳正(62)も同じだ。総裁派閥の岸田派(宏池会、45人)でナンバー2の座長をこなしつつ、じっくりと時機到来を待っている。

 21年衆院選で「国のかじ取り」を目指すとして、参院からくら替えした。岸田が距離を置く宏池会前会長の古賀誠(82)とも良好な関係を保つ。思い描くのは、長期安定の宏池会政権だ。林は周囲にこう豪語する。「宏池会が権力の中枢にいる期間が10年あれば、安倍派(100人)並みにできる」

 ただ、慎重すぎる言動で党内の存在感は今一つだ。ある外務官僚は気難しいとの指摘もある茂木を「敵も味方も多い」と評し、林は「そのどちらも少ない」と皮肉る。

8624OS5:2023/06/18(日) 22:20:46
突破力
 前回総裁選で岸田と争ったデジタル相の河野太郎(60)は「次の首相」候補を尋ねる各世論調査で、茂木や林を圧倒することが多い。

 6日夜、河野は元厚生労働相の田村憲久(58)ら、菅内閣でワクチン接種に携わった関係者約10人を都内の日本料理店に招いた。河野と田村は、菅と同じ1996年初当選組だ。河野は、急ピッチで進めたワクチン接種を「同期でなければできなかったな」と誇らしげに振り返った。

 最近は、自らを慕う党内の中堅・若手議員と会食することも多い。

 だが、持ち味の「突破力」ゆえに足元は揺らいでいる。マイナンバーカードの普及を巡るトラブルが相次ぎ、「あまりに強引過ぎた」との批判にさらされている。

 党内保守派の間では、初の女性宰相候補として、経済安全保障相の高市早苗(62)への期待も根強い。もっとも、後ろ盾の安倍晋三が亡くなり、無派閥の高市の支持基盤は弱まった。

 茂木と林、河野、高市はいずれも党や閣内で岸田を支える立場だ。岸田が次期総裁選再選に向け、秋以降も視野に衆院解散のタイミングを探る中、後継を巡る戦いもひそかに熱を帯びている。(敬称略)

8625OS5:2023/06/19(月) 09:49:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/05c8c787d4a09ce5ef5152fd473c18566cdc7ff9
「参院のドン」青木幹雄氏の遺言…小渕優子の抜擢で始まる岸田総理の「茂木つぶし」
6/19(月) 7:04配信

現代ビジネス
「あいつの姿だけは俺に見せるな」と激昂

 「生前、青木さんが党幹部とゴルフに行くことになり、ある人が『茂木さんにも声をかけましょうか』と言ったら『あいつの姿だけは絶対に俺に見せるな! 』と激昂した。その青木さんがいなくなって茂木さんはホッとしている」(自民党関係者)

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 小渕恵三内閣で官房長官を務め「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄氏が6月11日、89歳で死去した。

 「去年までは元気そうだったが、この半年ほどは車椅子に乗り、体調が思わしくないようだった」(自民党ベテラン議員)

 青木氏は'10年、体調不良を理由に政界から引退したが、その後も旧田中派の流れを汲む平成研究会のOBとして影響力を発揮し続けた。領袖の茂木敏充党幹事長を差し置いて、寵愛したのが盟友の娘、小渕優子党組織運動本部長だ。

 「青木さんは口を開けば『我々の使命は小渕内閣を作ることだ』と言っていました。青木さんの後を受けて参院平成研をまとめる石井準一(参院議員)さんは、小渕さんを支えろという遺言を受け取っているとも噂されている」(平成研所属議員)

 一方、来年9月に迫る自民党総裁選は、67歳の茂木氏にとって総理総裁の座を狙うラストチャンスになるかもしれない。青木氏の影響で「反茂木」だった派閥メンバーを切り崩し、支持基盤を固めようと画策しているが、問題は次の内閣改造・党役員人事だ。

 「岸田総理は茂木さんの勢力拡大を警戒して、選挙を仕切る幹事長から財務大臣にスライドさせるといわれています。さらには、後ろ盾がいなくなった小渕さんを幹事長や総務会長などの要職に抜擢して、茂木さんを牽制するのではないか」(前出と別の平成研所属議員)

 もっとも小渕氏には「'14年に政治資金問題で追及され、事務所のハードディスクをドリルで破壊した件の禊が済んでいない」との声も党内で根強い。総理はなりふり構わず「茂木潰し」を断行するのか。

 「週刊現代」2023年6月24日号より

週刊現代(講談社)

8626OS5:2023/06/19(月) 16:15:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c299a5dd4b293ff8174394a6beedf987b0f26d4
《岸田首相の総裁選再選戦略に大誤算》“参院のドン”の死で派閥力学が大変動、茂木幹事長がクーデター準備か
6/19(月) 11:15配信

NEWSポストセブン
岸田文雄政権、危うし?(写真/EPA=時事)

 岸田文雄・首相は“影の政治指南役”の訃報にこう声を震わせた。「本当に感謝の思いでいっぱいだ」──。「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄・元参院議員会長(享年89)の死は、首相にとって政権を揺るがしかねない痛恨の出来事だった。

【写真】盟友関係の2ショット 森喜朗・元首相と青木幹雄・元参院議員会長

 岸田首相には、次の総選挙に勝利すれば来年の自民党総裁選での再選を確実にできるという「長期政権」への野望がある。その再選戦略のキーマンがいずれも早大の先輩である森喜朗・元首相と青木氏だった。

 昨年の内閣改造前の8月3日、森氏の仲介で青木氏と会食した岸田首相はこう助言を受けた。「焦らずじっくりでいいからやりなさい」。

 以来、人事や重要事項について「総理は青木さんと森さんへの相談や報告を欠かさなかった」(岸田派議員)という。

「総理の座」を狙う
 長老2人は政界引退後も出身派閥に隠然たる影響力を持ってきた。森氏は安倍晋三・元首相の死後、会長不在の最大派閥・安倍派のまとめ役であり、青木氏は茂木派の前身、経世会時代から大幹部として派を支え、引退後も同派の事実上のオーナー的存在だ。「総理は2人を抱き込むことで、安倍派と茂木派が反旗を翻さないように抑えて政権を安定させた」(同前)のだ。

 来年の総裁選で岸田首相の最大のライバルになると見られているのは自民党ナンバー2の茂木敏充・幹事長だ。本来なら政権を支える立場だが、周辺に「どんな状況でも次の総裁選には出馬する」と語り、5月には米国を訪問して国務長官や大統領補佐官らと会談、外交パイプをつくるなど虎視眈眈と総裁の座を狙って動き出した。

 官邸が警戒するのは、茂木氏の言動が過激になってきたことだ。茂木氏は公明党との東京での選挙協力交渉を破談にしたうえ、世論調査で自民党支持層の6割が公明党との連立を解消すべきと回答していることを会見で「そういう声があることを注視しなければならない」と語って公明党を挑発し、自公関係をさらに悪化させている。少子化対策でも官邸に相談なく中身を決めるなど政策面でもスタンドプレーが目立つ。

 そんな茂木氏の言動について官邸の岸田側近は「総裁選をにらんでわざと総理の足を引っぱっている。ひそかにクーデター準備を進める獅子身中の虫だ」と神経を尖らせ、いまや総理と幹事長は「敵対関係」にあるといっていい。

 その茂木氏と“犬猿の関係”だったのが茂木派の長老・青木氏であり、岸田首相は青木氏に取り入ることで茂木氏を牽制してきた。政治評論家の有馬晴海氏が語る。

「青木さんは派閥会長の茂木氏を嫌っていて、小渕優子氏を総理候補にしたい意向だった。茂木派内には青木氏に恩を受けた議員が多く、茂木氏がまとめているのは派の半数程度とされる。だから岸田首相は、青木さんがNOといえば茂木氏の総裁選出馬は難しくなり、自分は無投票で再選できるという読みがあったのではないか。

 しかし、目の上のたんこぶだった青木氏が亡くなったことで今後は茂木氏が派内を掌握し、反岸田を鮮明にして総裁選に挑んでくるのは確実になった」

 岸田首相は青木氏の死で茂木氏を封じ込める“切り札”を失い、野に放つことになった。

8627OS5:2023/06/19(月) 16:16:05
森元首相の影響力低下
 それに連動するのが最大派閥・安倍派の岸田離れだ。青木氏の死は、盟友として長くコンビを組んできた森元首相の“失脚”につながる。2人をよく知る政治ジャーナリスト・野上忠興氏が指摘する。

「森氏が政界引退後も政治力を維持してきたのは、早大雄弁会の先輩だった青木氏との盟友関係に負うところが大きい。参院自民党では安倍派と茂木派の2派で過半数を占め、引退後も青木氏と森氏を中心に両派が結束して参院を仕切ってきたからです。

 だが、青木氏が亡くなり、森氏1人ではこれまでのように参院を仕切ることはできない。しかも、安倍派の幹部たちはOBの森氏がいつまでもオーナー顔で派閥運営に口を出すことに不満が非常に強い。森氏の参院自民党への力が衰えれば、派内はたちまち森氏のいうことを聞かなくなるはずです」

 安倍派の勢力は統一補選後に衆参100人に達し、岸田派(46人)の2倍以上に膨れあがっている。

 岸田首相は森氏を抱き込むことで総裁選で安倍派100人の協力を得るつもりだったが、青木氏の死去による森氏の影響力低下でその戦略に大きな狂いが生じている。

 折しも、安倍氏の一周忌の7月8日には自民党、安倍派、安倍家合同の法要が行なわれる。

「安倍派では萩生田光一・政調会長や西村康稔・経産相はじめ有力な後継候補たちが牽制し合って一周忌までに会長は決まりそうにない。だが、派内がバラバラでは来年の総裁選で草刈り場になりかねないから、独自候補を擁立すべきだという声が強い。安倍派は結束を守るために総裁選で岸田支持に回らず、対立候補を立てる方向になるだろう」(野上氏)

「参院のドン」青木氏の死は岸田首相の党内基盤を揺るがし、茂木幹事長を総裁選へと走らせ、安倍派を反岸田へと旋回させている──。岸田首相が解散・総選挙で負ければ当然政権は危うくなるが、たとえ勝利しても「選挙の指揮をとる政敵の茂木幹事長の功績になるから、首相には総裁選にプラスとはいえない」(野上氏)。

 党内第4派閥の基盤しかない首相を待ち受けているのは、選挙に負けても勝ってもその後の総裁選に向けた茨の道なのだ。

※週刊ポスト2023年6月30日・7月7日号

8628OS5:2023/06/19(月) 17:16:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023061600140&g=pol
LGBT法成立 自民・山東氏ら採決退席


 LGBTなど性的少数者への理解増進法は16日の参院本会議で自民、公明、日本維新の会、国民民主4党などの賛成多数で可決、成立した。性的少数者への理解を広げるため、政府に基本計画の策定を義務付けることが柱。近く施行される。自民党の山東昭子前議長と青山繁晴、和田政宗両氏が採決の際に退席した。

 山東氏は記者団に「拙速だ。差別する気持ちはないが、(女性に)成り済ます犯罪が助長されるのではないか」と指摘した。
 理解増進法は「ジェンダーアイデンティティを理由とする不当な差別はあってはならない」と規定。土台となった2021年の超党派議員連盟案では「性自認を理由とする差別は許されない」との表現だったが、自民党保守派の主張や維新、国民との協議を踏まえ修正された。
 保守派を中心に女性の権利侵害への懸念も指摘されていることから、「全ての国民が安心して生活できるよう留意する」と明記し、政府に法律の運用指針策定を求める条文も追加された。

8629OS5:2023/06/22(木) 13:18:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/494ad3cd15e4f05261aff43eb400ccdb3f527189
岸田首相、夏から秋にかけ内閣改造を検討か…河野デジタル相の処遇が焦点
6/22(木) 5:00配信
 岸田首相(自民党総裁)は、夏から秋にかけて内閣改造・自民党役員人事の実施を検討するとみられる。顔ぶれを大幅に交代すれば刷新感を打ち出す効果が期待できる反面、新閣僚の起用には不祥事が発覚するリスクもあり、政権浮揚につながるかどうかは不透明だ。
 首相は21日の記者会見で、内閣改造について「様々な政策課題を前に進めることに専念する。その進み具合を見ながら人事を考えていく」と述べ、時期や人事構想への明言を避けた。

 今国会での衆院解散見送りを受け、自民内では、次の衆院解散のタイミングとして、衆院議員の任期の折り返しを迎える秋が最速との見方が出ている。このため、有権者へのアピールとなるような若手や女性の大胆な起用など「サプライズ」を求める声がある。

 ただ、首相には、昨年8月の内閣改造後、初入閣3人を含む4閣僚が不祥事で相次いで辞任した苦い経験がある。今の布陣で、大きな不祥事もなく通常国会を乗り切ったことから、自民内では「骨格は変えずに小幅改造にとどめた方がいい」との意見も根強い。

 現職閣僚では、河野デジタル相の処遇が焦点となる見通しだ。マイナンバーカード問題への責任論が一部で浮上しているものの、知名度や突破力から「代役はなかなか見つからない」との評価もある。河野氏は「ポスト岸田」の一角とも目されており、首相が「閣内に取り込んだ方が得策」と判断する可能性もある。

 一方、夏以降は外交日程が目白押しだ。

 7月中旬にリトアニアで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を手始めに、8月には米ワシントンでの日米韓首脳会談、9月は主要20か国・地域(G20)首脳会議や国連総会などが予定されている。首相は着実に外交成果を積み上げ、存在感を発揮したい考えだ。

8630OS5:2023/06/23(金) 21:53:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ebdb12ac171f3fc2d171c1920001c5bb30024d0
青木幹雄氏の死で加速する小渕優子氏の“幹事長就任”説 創価学会も歓迎する理由とは?
6/23(金) 5:56配信

デイリー新潮
小渕優子氏

 大物の死には波紋と臆測が付きもの。“参議院のドン”こと、自民党の青木幹雄元官房長官の死去を受けて、永田町では解散前の内閣改造とともに、アノ女性議員の表舞台への復活が取り沙汰されている。

【写真】「岸田文雄」を青山の料理屋に呼びつけた「古賀誠」長男とロールスロイス

 自民党幹部が解説する。

「岸田文雄総理は後見人の麻生太郎副総裁の強い意向もあって、いよいよ内閣改造に踏み切るとの見方が強まっています。目玉は党役員人事での小渕優子元経産相の幹事長への起用。茂木敏充幹事長が率いる茂木派の所属ですが、一気に世代交代を進める狙いだとか」

 政府が掲げる異次元の少子化対策の予算を巡り、茂木氏は財源について明言を避ける総理と一線を画するように“増税や国債の発行は考えていない”と繰り返してきた。総理はそんな茂木氏に不信を募らせたが、

「茂木氏には春の衆参補選を4勝1敗とした実績がある。クビを切ってフリーハンドに政権批判をされるより、手元に置いて動きを把握していた方が得策との判断もあって、あえて自由にさせてきたそうです」

「表立って嫌いとは言えない」
 そんな総理・総裁への意欲を隠さない茂木氏にとって、青木氏は「何かと批判してくる目の上のタンコブ」(茂木派議員)だった。

 自民党中堅議員が言う。

「小渕内閣で官房長官を務めた青木さんは“優子を総理にするのが私の使命”が口癖で、娘のようにかわいがってきました。一方で“あいつは信用できない”と茂木さんを毛嫌いしてきた。前回の参院選の際、茂木さんは優子さんの手引きで島根の青木さんの自宅を訪問。両者の和解がささやかれましたが、実際には完全な関係改善とはなりませんでした」

 青木氏の死が強力な後ろ盾を失うことを意味する小渕氏。反対に茂木氏にとっては「歓迎すべき事態」(先の茂木派議員)というが、コトはそう単純ではない。

 政治部記者が解説する。

「青木氏も、その盟友だった森喜朗元総理も岸田総理も早大OB。内閣改造に際して森氏が岸田総理に“大学の先輩である青木さんの遺志”と小渕氏の幹事長就任を迫れば、総理はもとより茂木幹事長も表立って嫌とは言えないでしょう」

創価学会が歓迎する理由
 平成26年に本誌(「週刊新潮」)が小渕経産相(当時)の公職選挙法違反疑惑を報じると、地元の関係者が電動ドリルでパソコンのハードディスクに穴を開けるという証拠隠滅行為が明るみに出た。いまだ小渕氏は説明責任を果たしておらず、“ドリル優子”の悪名は全国に拡散したままだ。

「とはいえ、小渕さんの幹事長就任は公明党も歓迎ムード。平成11年の自公連立の橋渡しをしたのは当時の総理だった小渕氏の父・恵三氏。それを側近としてサポートしたのが青木氏だったという縁からです」

 実際、青木氏の訃報に接した山口那津男代表は12日、記者団に「自公連立政権が誕生した陰の立役者だった」とその死を悼んだ。

「公明党にとって、恵三氏と青木氏は悲願の与党入りをもたらした大恩人。そんな二人の“愛娘”ですが、公選法違反疑惑を引きずっている以上、入閣すれば予算委員会などで野党に追及されるのは必至。ただ、党役員なら黙認する意向のようです」(公明党関係者)

 その支持母体である創価学会にも、小渕幹事長の誕生を歓迎する理由があった。

「自公が物別れに終わった衆院東京28区の候補者調整の過程で、茂木氏と“学会の政治部長”と呼ばれる佐藤浩副会長の不仲は修復不可能なレベルにまで悪化しました。秋口ないし年内ともうわさされる解散・総選挙を考えれば、自民党と公明党・創価学会の関係修復は一日でも早いほうがいい。小渕さんはそのパイプ役として期待できます」(同)

 自民初の女性幹事長の誕生は“幹部への女性の登用”を訴える総理の妙手。単なるお飾りになりませぬよう。

「週刊新潮」2023年6月22日号 掲載

新潮社

8631OS5:2023/06/25(日) 08:09:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/907691e94fd08120befbc65273889bb77dc73332
岸田官邸は「脱菅(すが)」模索 公明との関係修復なるか
6/24(土) 20:22配信
産経新聞
自民党の菅義偉前首相(鴨志田拓海撮影)

岸田文雄首相はこれまでと異なる自公関係を探っている。自民、公明両党は過去、いさかいが生まれた際に菅義偉前首相と公明の支持母体である創価学会のラインで対処し、協力関係を維持してきた。しかし、次期衆院選の東京での候補者擁立を巡る今回の対立では、首相官邸は菅氏のパイプから脱却した対処を図った。

自公は26日以降、東京以外では選挙協力を推進する合意文書を交わす方針。衆院選の予定が決まっていない中、連立政権を組む政党同士がわざわざこうした合意を結ばざるをえないほど関係がゆがんだといえる。決定打は5月に公明が東京での選挙協力解消を決めたことだった。

「公明の意思決定権は(事実上は)創価学会にある」(自民幹部)とされるが、創価学会幹部と自民の茂木敏充幹事長のラインは解決に向けて十分に機能しなかった。自民内で「事態収拾のため菅氏に頼るしかない」との声も出たが、岸田首相は仲介を頼まなかった。その理由について政府関係者は「今回こうなったのも、菅さんのやり方が相手を増長させたからではないか」と語る。

安倍晋三政権下でもたびたび自公間に亀裂が走った。消費税率引き上げに伴い、生活必需品の税率を低く抑える「軽減税率」を巡る平成27年の協議では、導入を主張する公明と、反対する自民税制調査会・財務省が対立。導入決定を主導したのは、創価学会で選挙を担当してきた幹部から働きかけを受けた菅氏だったとされる。

首相自身も苦杯をなめた。令和3年衆院選を控えた菅政権時代、広島3区で首相が推す自民新人候補と公明の斉藤鉄夫副代表(現国土交通相)が競合した際、自民は最終的に斉藤氏擁立を認めた。菅氏周辺から「それでは首相になれない」と苦言を呈された首相は当時の屈辱を今も忘れていない。

ただ、年内の衆院解散・総選挙の実施も視野に入る中、首相は「今こそ結束が大事だろう。カッとせずにまとめなければいけない」とも語り、関係修復を自民執行部に指示。森山裕選対委員長が公明の西田実仁選対委員長との間で影響を拡大させないための合意文書案をまとめた。(田中一世)

8632OS5:2023/06/25(日) 09:02:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/2fa79e7f1c44a5bda98a40e0ab34606eaabbe418
自民、党員獲得のノルマと成績発表 「ムチ」も一定の効き目?【政界Web】
6/25(日) 8:30配信
時事通信
自民党大会で気勢を上げる岸田文雄首相(壇上前列中央、党総裁)と党執行部=2月26日、東京都港区[代表撮影]

 自民党は2022年の党員獲得数が多かった国会議員上位10人を5月に発表した。1位は青山繁晴参院議員(比例代表)、2位は堀内詔子前ワクチン担当相(衆院山梨2区)でいずれも前年と同順位。3位は高市早苗経済安全保障担当相(衆院奈良2区)だった。

【写真特集】岸田文雄首相の歩み

 現在の党員数は約112万5000人(22年)で、日本人のおよそ110人に1人に当たる。その数は浮き沈みが激しく、ピーク時は540万人を超え、野党転落時は70万人台に落ち込んだ。党員数は党勢に直結する。積極的な勧誘に向け党執行部はノルマを課したり、成績を公表したりすることで議員にハッパを掛けてきた。(時事通信政治部 川上真央)

ピーク時546万人が一時73万人に
 入党資格は、(1)自民党の綱領、主義、政策等に賛同(2)満18歳以上で日本国籍を有する(3)他の政党の党籍を持たない―の三つ。一般党員は年4000円、家族党員は年2000円の党費を納める必要がある。

 党員には、事実上の次の首相を決める選挙ともなる総裁選の投票資格が与えられる。総裁選の2年前から継続して党費を支払うことが条件だが、その期間は短縮されることもある。例えば、岸田文雄首相が勝利した21年9月の前回総裁選では、20年に新たに党費を納入した党員らにも選挙権が付与された。

 岸信介元首相が総裁だった1957年、自民党は国民的な組織政党を目指し、党役員・閣僚の全国遊説を実行した。これに合わせて、党勢拡張のための「500万党員」獲得運動を展開し、地盤を強固にした。91年には党員数は約546万人に上り、ピークを迎えた。その後、党員は減り続け2009年の野党転落後には100万人を割り込み、12年に約73万人にまで減った。

2022年党員獲得数上位3人、左から青山繁晴、堀内詔子、高市早苗各氏【時事通信社】

 減少の要因として、党関係者は「参院選比例代表制が拘束名簿式から非拘束名簿式に変更された影響が大きい」と語った。

 1998年まで続いた「拘束名簿式」は、政党があらかじめ候補者の当選順位を記載した比例名簿を提出する。自民党はこの順番を決定する際、党員獲得数や後援会名簿の数などを指標としてきたため、候補者は自然と党員集めに苦心せざるを得なかった。ところが2001年、当選順位を比例名簿に記載しない「非拘束名簿式」に変わると、党員を多く集める必要性が低下した。

ノルマ未達で「罰金」「重複立候補却下」も…
 党員数の減少傾向を反転させて党勢を拡大させようと、党は14年に「120万党員獲得運動」の方針を決めた。議員と各選挙区支部長に党員1000人確保のノルマを課し、15年末までに達成できなければ、不足党員1人に付き2000円の「貢献金」を都道府県連に支払う「罰金」制度を設け、罰金の支払いが200万円近くに上った議員もいた。この「劇薬」が効き目を発揮し、16年には100万人台に回復した。

 党員獲得数が少ない国会議員ワースト10を明らかにする「見せしめ」措置を取ったことも。18年5月、前年の獲得党員数が少なかった議員10人の実名が発表された。順位やそれぞれが獲得した党員数は非公表だったものの「議員を震撼(しんかん)させた」(党関係者)という。

 20年には「1人当たり年間1000人」の党員獲得目標を達成できない衆院小選挙区候補は、比例代表と重複立候補をさせない方針も打ち出した。こうした「ムチ」により、党員は徐々に増えてきたものの目標の「120万人」には届いていない。

8633OS5:2023/06/25(日) 09:03:36
https://www.sankei.com/article/20230515-EKKJ4NRLXZNJFOJZV26M4QA2JU/
党員獲得、青山繁晴氏が最多 自民ベスト10発表
2023/5/15 20:26
自民党は15日、令和4年の党員獲得数が多かった国会議員上位10人を発表した。1位は青山繁晴参院議員(比例)、2位は堀内詔子元五輪相(山梨2区)で、3年と同じ順位を維持した。3位は高市早苗経済安全保障担当相(奈良2区)だった。

4年末時点の党員数が112万4763人。自民は120万人獲得を目標に掲げている。小渕優子組織運動本部長は同日の役員会で結果を報告。「選挙に勝利するためには足腰を鍛錬することが必要不可欠だ。引き続き党組織を強化していく」と述べた。

4位は3年に3位だった森山裕選対委員長(鹿児島4区)、5位以下は二階俊博元幹事長(和歌山3区)、茂木敏充幹事長(栃木5区)、武田良太元総務相(福岡11区)、細野豪志元環境相(静岡5区)、小野田紀美防衛政務官(参院岡山)、城内実衆院議員(静岡7区)の順だった。

8634OS5:2023/06/27(火) 22:43:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/f883ad2b7b366ec96823c71e259d07a8dc82936f
内閣改造で安倍元首相が推した高市早苗氏の再任はない? 党人事は茂木氏の処遇が焦点〈dot.〉
6/27(火) 17:00配信
 国会が閉じ、解散風もいったん落ち着いた。となると、次の焦点は内閣改造と自民党の役員人事だ。岸田文雄首相が次の総裁選を見据えた際、ライバルをどこに配置するかは重要になる。注目は茂木敏充幹事長のポストだが、前回の総裁選で安倍晋三元首相が推した高市早苗氏の扱いや、マイナンバー制度の問題で対応に追われる河野太郎氏の処遇も気になる。

「今年は8月下旬から9月初め」

 自民党の閣僚経験者によると、党役員人事の時期について、党内からはそんな声が聞こえてくるという。

 ただ、岸田首相は世論調査の数字を非常に気にすることで有名なだけに、

「下落傾向の数字を気にするなら、また早めに人事を行うかもしれない」

 との見方を示す。数字とは、各社が実施した世論調査での内閣支持率のことだ。

 直近の6月23〜25日にあった読売新聞の結果では、内閣支持率は41%で、前回(5月20〜21日調査)の56%から15ポイント下落、不支持率の44%(前回33%)を下回った。

 同日に行われた日本経済新聞とテレビ東京の調査では、内閣支持率は39%で5月の前回調査から8ポイント下がった。支持率は2カ月連続の下落で、内閣を「支持しない」と答えた割合は7ポイント上昇の51%。

 読売新聞は、5月の広島G7サミット期間中に上がったその反動と、マイナンバーカードをめぐる問題などが影響した結果、大幅下落になったと分析している。

 昨年の内閣改造は、予定を繰り上げてお盆前の8月10日に敢行した。安倍晋三元首相の銃撃事件で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党との密接な関係が露見し、岸田内閣の支持率が下落した後だ。

 しかし、閣僚には山際大志郎氏のように旧統一教会のイベントに参加したり、選挙応援を受けていたりした大臣が含まれていた。また、スキャンダルなどもあって4人が途中で「更迭」された。

 次の人事で最も注目されるのは、茂木敏充幹事長の処遇だ。

「岸田首相と茂木幹事長は、しっくりきていない」

 というのは、よく聞かれる話ではある。

 茂木幹事長は、小選挙区の「10増10減」に伴う選挙区調整で、5区増える東京での公明党との調整、交渉に失敗した。

 公明党から、

「東京で自民党には推薦を出さない」「公明党への推薦を求めない」「都議会での自民党と公明党の協力関係を解消する」

 などと突き付けられた自民党側で交渉にあたっていたのは、茂木幹事長だった。

 自民党の政調担当を長く務めた政治評論家の田村重信氏はこう話す。

「岸田首相が次の内閣改造、党人事で念頭に置くのは解散・総選挙です。公明党とうまくやれない茂木幹事長は切るしかない。そうなると公明党との関係を修復できる幹事長が必要で、森山裕・選対本部長の名前があがっています。派閥重視なら茂木幹事長に替わり、同じ派閥の加藤勝信厚生労働相あたりでしょうか。新会長が決まらない安倍派からの起用は見送るのでは」

8635OS5:2023/06/27(火) 22:43:21
 森山氏の幹事長起用については、先の自民党・閣僚経験者も同様の見方を示す。

「幹事長には森山氏を、という呼び声も高い。森山氏は、岸田首相と距離を置く菅義偉前首相や二階俊博元幹事長とも良好な関係にあります。この2人は公明党ともずっとしっかりとした関係を築いてきました」


 そもそも岸田首相が解散を見送ったのは、公明党との関係修復に時間を費やしたい意向もあるようだ。

 ただ、茂木幹事長はすでに外相、幹事長と重要ポストを歴任しており、派閥の長でもある。実績からみて、釣り合うポストは財務相など極めて限定される。その点を踏まえると、

「岸田首相が茂木幹事長を閣内に取り込んだまま総裁選に出馬させないようにするなら財務相となるでしょう。ただ茂木幹事長が岸田首相の案に乗るかどうかは微妙。以前から小渕優子衆院議員を閣僚か党の重要ポストに、という話もあります。同じ派閥でも、茂木幹事長にとって小渕氏はライバルなので、総裁選を考えれば無役を選ぶ可能性も考えられます」(自民党の閣僚経験者)。

 総裁選で茂木幹事長以外に岸田首相のライバルとなりそうなのは、高市早苗・経済安全保障担当相と河野太郎デジタル相だ。高市氏は保守層からの支持があり、河野氏は国民的な人気が高い。田村氏は、

「高市氏は、後ろ盾だった安倍元首相がいないとなれば、岸田首相は再任しないのではないでしょうか。河野氏は国民的な支持はありますが、マイナンバーの問題で何かしらの責任を取らなきゃいけないでしょう。となると再任されたとしても総裁選は難しいのでは」

 と話したうえで、こう付け加えた。

「岸田首相にとって解散するということは、総裁選にも勝つつもりということです。岸田首相より年長の茂木幹事長にとってもチャンスは多くないので、次の総裁選には必ず出るはずです。一方、“次の首相”候補にフレッシュな人材があまりいないのも事実。そうなると、国民の支持が得られにくくなって選挙が厳しくなる。岸田首相は微妙なかじ取りが必要になります」

(AERA dot.編集部 今西憲之)

8636OS5:2023/06/28(水) 11:06:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/1399282a06d582ce12ddc935784a91ef96738936
安倍派会長ポスト、西村氏「決断のとき」 世耕氏「遠くなく結論」
6/28(水) 10:50配信



西村康稔経済産業相は28日放送のラジオ日本番組で、昨年7月の安倍晋三元首相の死去後、自民党安倍派(清和政策研究会、100人)の会長ポストが空席となっていることに関し「安倍氏の一周忌を迎え、自立して一人一人が判断・決断をしなければならないときがきている。結束して割れることなく進んでいく」と述べた。自身の新会長就任への意欲を問われ「みんなと相談しながら一致結束していく」と述べるにとどめた。

自民党の世耕弘成参院幹事長は27日の記者会見で、「そう遠くなく、何らかの結論は導き出していきたい」と述べた。派内では、西村、世耕両氏と萩生田光一政調会長、松野博一官房長官、高木毅国対委員長の有力5氏による集団指導体制を公式化する案がある。26日には5氏が東京都内で会い、新体制に関して意見交換した。

世耕氏は、今後想定される内閣改造・自民党役員人事や衆院解散・総選挙を巡り「きちっと交渉の窓口、顔が決まってた方がいいのではないか、との声が若手を中心に出てきている」と説明。「そういう声をしっかり受けとめ、(派閥)幹部で話し合いを進めていきたい」と語った。

8637OS5:2023/06/28(水) 21:31:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa37df8286ebecb9b09c786ee8b1c69a40a8401a
西村氏、安倍派の新体制「5人中心に」
6/28(水) 20:11配信

産経新聞
西村康稔経済産業相

西村康稔経済産業相は28日、東京都内で講演し、昨年7月に安倍晋三元首相が死去して以降、会長が不在となっている自民党安倍派(清和政策研究会、100人)の新体制について「5人を中心に進めていこうという雰囲気が少しずつ出てきている」と述べた。西村氏、松野博一官房長官、萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長という有力「5人衆」による集団指導体制が念頭にある。

岸田文雄首相(自民総裁)が来年9月の任期満了に伴う総裁選で再選を目指す場合、「首相が頑張っている限り、しっかり支えたい」と述べた。その上で、「ポスト岸田」については「(派内の)理解が得られれば是非挑戦したい」と重ねて意欲を表明した。

8638OS5:2023/06/29(木) 08:34:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/e737f13b428fb2346721bbedec4ccddc22593041
安倍派、新体制へ動き活発 一周忌控え思惑交錯 自民
6/29(木) 7:06配信

時事通信
自民党安倍派のパーティーで壇上に上がる高木毅国対委員長(左から2人目)、世耕弘成参院幹事長(同3人目)、萩生田光一政調会長(同4人目)、西村康稔経済産業相(右から2人目)、松野博一官房長官(右端)ら=5月16日、東京都港区

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)で、故安倍晋三元首相の後を継ぐ新会長選出に向けた動きが活発化してきた。

 会長不在がさらに続けば、党内で存在感が低下しかねないとの危機感からだ。7月8日の安倍氏一周忌に合わせて新体制を発足させるべきだとの声が相次ぐが、有力者の思惑が入り乱れ、先行きは不透明だ。

 「安倍氏が亡くなって1年になる。決断しなければいけない時が来ている」。安倍派の前事務総長の西村康稔経済産業相は28日のラジオ日本の番組で、会長人事についてこう語った。

 参院安倍派を束ねる世耕弘成参院幹事長も27日の記者会見で、内閣改造・党役員人事が今夏に予想されるとした上で「(岸田文雄首相との)交渉の窓口は決まっていた方がいい。そう遠くなく何らかの結論は導き出したい」と語った。

 安倍派は昨年7月の安倍氏死去後も会長を空席としたまま「安倍派」を名乗り、塩谷立、下村博文両会長代理が形式的に率いる暫定体制を続けている。集団指導体制とする案や「塩谷派」に衣替えする案が浮かんだが、いずれも派内の反対論で立ち消えになった。

 衆院小選挙区「10増10減」に伴う調整では、安倍氏の地盤を継いで初当選した衆院議員が岸田派の林芳正外相との公認争いに敗れた。安倍派内では会長不在による発言力低下が影響したとの不満がくすぶる。

 会長選びを主導するのは、西村、世耕両氏に萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長、松野博一官房長官を加えた「5人衆」。折に触れて後継体制を協議しており、26日夜も意見を交わした。世耕氏は会見で「5人でしっかり話し合いを進める」と語った。

 派内には衆院議員の萩生田、西村、高木、松野各氏のいずれかを会長に推す声がある。これに加えて世耕氏を「共同会長」に据える案もある。萩生田氏を会長、西村氏を党総裁(首相)候補とする分離論も取り沙汰される。

 西村氏は28日の講演で、総裁選への出馬について「(派から)理解を得られればぜひ挑戦したい」と意欲を表明。分離論について「いろいろあり得る」と否定しなかった。

 ただ、5人衆は派の正式な機関ではなく、外されたベテランらは批判的。同派関係者の一人は「5人衆に決める資格はない」と反発した。塩谷氏は28日夜、同派の若手議員と東京都内で会食し、5人衆とは別に意見聴取を始めた。

 安倍派は7月6日に総会を開き、新体制について協議する見通し。所属議員は派閥分裂の分水嶺(れい)とされる100人に達しており、元会長で今も同派に影響力を持つ森喜朗元首相は26日発売の月刊誌で「それぞれが陣営をつくると、亀裂が生じる。派が空中分解すれば、安倍氏の遺志に反する」と懸念を示した。

8639OS5:2023/06/29(木) 08:35:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/1433de11dcd43ac053cfa397d990f677e05e5dad
解散目前“夏の政局”水面下でうごめく、小渕優子「官房長官抜擢」と小池百合子「国政復帰」
6/29(木) 7:03配信


集英社オンライン
小渕優子議員・小池百合子都知事/集英社オンライン

秋口にもあるといわれる衆議院の解散。それに向けて「政局は近い」とすでに多くの政党が動き出している中、にわかに熱い視線を浴びることとなったのが、小渕優子自民組織運動本部長と小池百合子東京都知事だ。


岸田首相にとって小渕氏の抜擢は「一石二鳥」
「次に解散があるとしたら、秋口。臨時国会の冒頭あたりに岸田首相が解散を決断する可能性は高い。ただ、この1カ月間で12ポイントも急落する(毎日新聞調べ)など、内閣支持率はダダ下がりしている。当然、首相は秋口解散の前に世間受けする内閣改造や党人事を断行し、支持率アップを狙うでしょう」(自民党関係者)

その目玉と目されているのが、小渕優子議員の官房長官起用だという。もし、小渕氏が官房長官に抜擢されれば、女性初の官房長官誕生となる。女性進出が遅れている日本だけに、この人事は世論、とくに女性の有権者から好感視されるはずだ。

全国紙政治部デスクもこう続ける。

「もともと、次の内閣改造で岸田首相が小渕氏を起用するのではという観測は今年の春先から永田町にくすぶっていました。その観測がさらに強まったのは今年3月。都内で菅義偉前首相と韓国の尹錫悦大統領が会談した際、岸田首相が小渕氏も出席させてほしいと菅さんに強く要請し、会談の同席が実現したんです。首相が次の内閣改造で小渕氏を厚遇する前触れと受けとめる向きは少なくありませんでした」

小渕氏の抜擢は、ポスト岸田への意欲を隠さない茂木敏充自民幹事長へのけん制にもなるという。

「茂木幹事長が5月に訪米し、ブリンケン国務長官ら、バイデン政権の要人とご満悦の表情で会談したことを首相周辺は心よく思っていない。党幹事長としていまは首相を支える立場なのに、ポスト岸田への色気を出しすぎだと反発を買っているんです。

小渕さんは茂木派の領袖だった小渕恵三元首相の娘ということもあり、茂木派のプリンセス的存在。将来の女性宰相候補の声の呼び声もあがるほどです。その小渕さんを厚遇することは派閥内での人望がイマイチの茂木幹事長の台頭をけん制することにもなり、岸田さんにとっては一石二鳥というわけです」(前同)

8640OS5:2023/06/29(木) 08:35:55
公明の浮いた「70万票」の行方
もうひとりは小池百合子東京都知事だ。女性初の総理大臣にもっとも近い距離にいるとされた小池都知事もすでに齢70歳。都知事を2期も務める間に国政ブランクも長引き、永田町での影響力もめっきりと衰えを見せている。その小池都知事が今回の解散見送りを機に、久しぶりに政局の中心に躍り出るのでは?という見立てが浮上しているのだ。

きっかけは衆院小選挙区「10増10減」にともなう自公のさや当てだ。新設される東京28区での候補調整がドロ沼化し、ついに東京で自公選挙協力を解消する騒ぎになったのだ。

公明が前回の21年衆院選で獲得した東京選挙区での比例票は71万5000票。この票の大部分が、小選挙区では自公協力によって自民候補に回ったとされる。その威力は絶大で、もし公明票がなかったら、自民は東京小選挙区で当選した16人の自民議員のうち、7人が野党候補に逆転負けしていたというデータもあるほどだ。

ところが、自公の抗争激化で次回衆院選の東京選挙区ではこの70万票が宙に浮く可能性が出てきた。この展開を見て、「機を見るに敏な小池都知事が動く可能性がある」と指摘するのは政治評論家の有馬晴海氏だ。

「公明にすれば、宙に浮く70万票の有効活用法を探りたい。そこで関西での連携維持と引き換えに、東京でこの70万票を維新に回すというシナリオがささやかれているんです」(有馬氏)

公明は大阪、兵庫の6小選挙区で当選者を出しており、これは維新候補が圧倒的な強さを誇る関西では異例のことだ。たとえば、大阪では19の小選挙区中15で維新候補が当選しており、残る4つが公明。

ちなみに自民、立憲とも大阪小選挙区での当選はゼロだ。このように公明がしぶとく大阪の小選挙区で勝利しているのは維新と暗黙の連携が維持されているためだ。有馬氏が続ける。

「維新は公明が大阪都構想への支持や大阪市議会での協力をしてくれていることへの見返りとして、6つの選挙区での候補擁立を遠慮してきた。だから、公明は楽々と6人もの当選者を出せているんです。

ただ、維新は次の衆院選ですべての小選挙区への候補擁立を目指しており、6選挙区での公明との連携も解消すると宣言している。そうなると、公明の当選はおぼつかない。そこで危機感を深める公明が宙に浮いている東京選挙区での70万票を維新に回す代わりに、大阪での選挙協力を維持する裏取引を維新に持ちかける可能性があるんです」

8641OS5:2023/06/29(木) 08:36:07
公明と維新と都民ファーストがタッグ?
では、そこに小池都知事がどうからむのか?

「勢いがあるとはいえ、東京での維新の基盤はまだまだ弱い。次の衆院選で現状の25から30に増える小選挙区すべてに擁立できるほど、候補者の発掘も進んでいない。そこで公明に加え、東京都で実績のあるファーストと連携すれば、自民や立憲の候補に勝てると小池さんが維新に働きかけるというわけです。

ファーストも維新も改革志向の都市型政党で、トップが自治体首長という共通点がある。しかも、地盤が東京と大阪で食い合いになることもない。小池さんも今年で71歳。国政復帰のチャンスはもうそんなに多くないはず。政局を読む目は確かな小池さんだけに、これが最後のチャンスとばかりにファーストと維新の連携に動く可能性は否定できません」(有馬氏)

すでに秋口解散があると見込んで、多くの政党が動きだしており、「この夏は政局になる」(前出・自民関係者)との見立ては少なくない。はたしてその政局の中心に小渕、小池両氏の姿はあるのか? 要注目だ。

取材・文/集英社オンラインニュース班

8642OS5:2023/06/29(木) 19:42:22
>>8639
森山真弓。。。

8643OS5:2023/06/29(木) 20:19:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/b71289f20c765a82179527b31763c17e8a7038b0
自民党・安倍派の大揺れ「呉越同舟」…世耕・松野・高木・西村・萩生田の5人体制、トップが決まれば派閥割れの可能性も
6/29(木) 19:44配信


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SmartFLASH
安倍派のパーティーで壇上に上がる萩生田光一氏ら(写真・時事通信)

 100人規模の議員を抱える自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)。

 2022年7月に安倍晋三元首相が死去してから会長の椅子は空席だったが、一周忌を前に、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長の “5人衆” による集団指導体制になることが決まった。

「5人は6月26日の夜に都内の料理屋で会い、正式に決めたようです。集団指導体制と聞くと円満なイメージですが、裏返せば誰もが納得するリーダーがいないということです。

 最大派閥のリーダーは、すなわち総理大臣候補。森喜朗元首相は萩生田さんを推したようですが、旧統一教会のゴタゴタがありました。世耕さんは参院議員の40人をまとめていますが、永田町には長く『解散がない参院の議員が首相になって解散権を行使するのはいかがなものか』という声があります。

 西村さんは自らポスト岸田に手をあげていますが、広がりと人望が今ひとつ。松野さんは地味だし、高木さんは当選回数が多いだけと言われています。

 こういったことから、派内が割れないことを最優先したのでしょう」(政治担当記者)

 長期間の会長不在は派内に動揺を生んでいた。

 衆院小選挙区の「10増10減」の対象区である新山口3区の候補者調整では、安倍派は安倍氏の後継として4月23日の衆院補欠選挙で当選した吉田真次氏を公認するよう働きかけた。だが、結果は岸田派の林芳正外相が選ばれ、吉田氏は比例代表に回ることに。

 安倍派内では、「このままでは、次の内閣改造と党役員人事でも冷遇されるではないか」といった声が高まっており、それが今回の集団指導体制につながったと見られている。

 今後の安倍派はどうなるのだろうか。政治アナリスト・伊藤惇夫氏が解説する。

「今回の集団指導体制は、安倍さんが後継者を育成してこなかったことがそもそもの原因です。リーダーがいない組織は影響力が低下します。そのため、安倍派もどこかで誰かに決めないといけない時期が来るでしょう。

 そのリーダーが西村さんなのか萩生田さんなのかはまだわかりませんが、トップが決まったとたん、派閥が割れる可能性は否定できません。

 これまで清和会は、総理総裁を出し続けたことで結束力を保ってきましたが、今後しばらくはそれも難しいでしょうから、結束力を維持するのは大変です」

 しばらくは大揺れとなりそうな安倍派の「呉越同舟」。「敵は身内にあり」ということのようだ。

8644OS5:2023/06/30(金) 15:31:51
とりあえず下村を排除することで一致した?
https://news.yahoo.co.jp/articles/64590492a8ccb175760d3e1b9360a15c0667b5a2
安倍派「5人衆」結束を確認 集団指導体制案が浮上
6/30(金) 13:41配信

産経新聞
自由民主党本部=東京都千代田区永田町

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)で有力「5人衆」と呼ばれる松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長は30日、国会内で同派の新体制について協議し、5氏を中心に結束していくことを確認した。5氏による集団指導体制が念頭にある。世耕氏はオンラインで出席した。7月6日の派閥総会開催を検討しており、調整が本格化する。

安倍派は昨年7月に死去した安倍晋三元首相の後継会長が不在で、安倍氏が指名した塩谷立、下村博文両会長代理が役職上のトップを務める一方、「5人衆」が重要な意思決定を担ってきた。今年7月8日の安倍氏の一周忌を控え、中堅・若手からは派の存在感が低下しているとして、新会長選びを急ぐべきだとの意見が広がっていた。今後の党役員人事・内閣改造に向け、交渉力確保を求める声も強まっている。

ただ、一気に新会長を決めれば、分裂を招きかねないだけに、当面は集団指導体制とする案が有力となっている。将来的には萩生田、世耕両氏が共同代表となる案や、萩生田氏を会長とし西村氏を党総裁候補とする案、消去法的に総裁候補とみられておらず分裂を避けるための選択肢として高木氏を会長とする案などが浮上している。

一方、塩谷、下村両氏らによる反発も予測される。

8645名無しさん:2023/07/01(土) 22:15:24
塩谷は比例復活 世耕は参議院 高木は性癖に問題あり

まずここら辺は脱落だろ。

8646OS5:2023/07/02(日) 17:26:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/5294568f045120803c2b431ba90648557d9bf24e
「安倍派」は「旧安倍派」になるだけ?安倍元首相一周忌直前でも不透明な派閥内権力争いの行方
7/2(日) 11:00配信

日刊スポーツ
安倍晋三元首相(2019年撮影)

 昨年7月8日、安倍晋三元首相が参院選中に銃撃されて命を落としてから、まもなく1年となる。今月8日には、昨年葬儀が営まれた東京・増上寺で一周忌法要が行われ、議員による焼香や一般からの献花も予定されている。


 安倍氏亡き後の日本政界では、安倍氏がトップを務めた安倍派を中心に、「重しが取れた」(自民党関係者)ことによる大小さまざまな混乱も起きてきた。新しい会長が決まらないまま1年近くが経過した安倍派では、一周忌を1つの区切りとして新しい体制づくりを打ち出すかどうか、結論を出す最終段階にある。

 1強政治の象徴となった安倍氏の後を継ぐとなれば、比べられたり、受ける重圧も避けられない。当初、昨年9月の国葬までに選ぶといわれながらもまとまらず、昨年末も見送られた。今年に入っても意見がまとまらず結果的に見送られ、今年5月16日の派閥パーティーでのお披露目も実現しなかった。だからこそ一周忌を1つの節目として、何らかの結論を出すことが急がれている側面もある。

 関係者を取材すると、特定の1人ではなく、いわゆる「5人衆」(松野博一官房長官、高木毅国対委員長、西村康稔経産相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長)と呼ばれる幹部5人による集団指導体制を取りながら、少しずつ変化させていく選択肢が有力だという。ただ、それぞれのリーダーを支持する議員がいる上に、5人を選ぶことに納得しない勢力もあることから、全体の了解を得られるかは不透明という。

 「これは1つの権力争いだ。ひとつでも手法や順番を間違えば、この1年かろうじて保たれてきた結束が崩れかねない」と、関係者の1人は話す。ナーバスな局面なのだ。

 安倍氏の会長時代は、党の派閥の中で所属人数が最も多い「最大派閥」が売りだったが、分裂危機の分岐点といわれる100人まで人数が増えた上、誰もが納得する求心力ある会長候補がいないことから、誰を選んでも角が立ってしまう。「1人に決められない問題」が常態化する結果になってしまった。

 「安倍派」はメディアなどが使う名称で、「清和政策研究会(清和会)」という正式名称がある。現在、岸田文雄首相が会長を務める岸田派の「宏池会」とともに、自民党草創期からの歴史を持つ。もし現体制に変化があった場合、「安倍派」という名前はどうなるのか。長く永田町と関わる関係者に聞くと「本人が亡くなっているのに『安倍派』とするのはおかしい状態だった。派閥自体も、いつかは安倍氏から脱却しなければいけない」としながらも「今の状況では、新しい会長が1人選ばれるのは難しい。かつての安倍氏のように資金集めもできて力もあるような人物は、いま表に出ている名前には見当たらない。特定の人物に決まらない限りは『清和会(旧安倍派)』みたいな感じにならざるを得ないのではないか」と話す。

 かつて、宏池会会長だった大平正芳首相が参院選のさなかに病気で急死し、続いて首相に就任した鈴木善幸氏が派閥を継いだ時にも、誰が次の派閥を担うかでさまざまな声があったとされる。「一致結束箱弁当」といわれた旧田中派と比べる形で、宏池会の派閥会合では和洋中3種類の弁当が出されたことから「食べる弁当もバラバラ」と言われることもあったという。宏池会はその後、分裂した。

 清和会も過去に分裂した歴史がある。「安倍派」となってからは、安倍氏の求心力のもとで結束してきた組織だけに、まとめ役がいなくなった以上、全員が結束するのは難しいと、悲観的な声も聞いた。

 後任体制に言及するなど今も強い影響力を持ち、「事実上の安倍派会長」などといわれる森喜朗元首相は、昨年5月の安倍派パーティーで、「数を誇っちゃいけない。あと何人で100人になる、なんてやっている時がいちばん危ない」「数があればなんでもできると思ったところから崩壊が始まる」と、今となっては暗示のような言葉を口にしていた。

 清和政策研究会のホームページには、「清和会」の名前の由来について「1979年、派閥争いが勢いを増す時代に、創設者福田赳夫元首相が『政清人和(まつりごと清ければ人おのずから和す)』、清廉な政治は人民を穏やかにするという意味を込め『清和会』と命名した」とある。政治の世界では絶対的に必要とされる「数の力」が、強みからリスク要因に変わる時もあるという、思いも寄らなかった現実を前に、安倍派は「1人に決められない問題」に、どんな結論を導くのだろう。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

8647OS5:2023/07/03(月) 08:54:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/f754bffd0bd2894ea4ccfda9b2c39c09667e424c
マイナ批判で矢面に立つ河野氏、自民内には首相の「防波堤」との見方も…「ポスト岸田」へ正念場
7/3(月) 7:01配信

読売新聞オンライン
 河野デジタル相が、マイナンバーカードを巡る問題で試練を迎えている。持ち前の突破力で普及の旗振り役を務めたが、相次ぐトラブルで批判の矢面に立たされているためだ。高まる国民の不信感を払拭(ふっしょく)し、「ポスト岸田」候補として存在感を発揮できるかが注目される。

不信払拭 丁寧な説明必須
閣議に臨む河野デジタル相(6月30日、首相官邸で)

 河野氏は2日、NHK番組の冒頭で、「問題が起き、色々とご迷惑をかけていることはおわび申し上げたい」と述べ、一連のトラブルを改めて陳謝した。

 政府は、マイナカードに関連するシステムやデータの総点検を秋までに完了させる方針だ。河野氏は番組で、「秋を一つのめどとするが、間に合わない場合には、点検をしっかりやる方を優先した日程にせざるを得ない」とも語り、丁寧に取り組む考えを強調した。マイナンバー制度とマイナカードが「世の中で混乱している」と指摘し、マイナカードの将来的な名称変更にも言及した。

 6月30日には民放の朝の情報番組に出演した。高齢者や主婦層を意識したもので、「情報発信を強化する狙い」(河野氏周辺)があった。岸田首相も、河野氏の高い発信力に期待しており、政府の総点検では「司令塔役」を命じている。

(写真:読売新聞)

 今春以降、コンビニの証明書交付サービスで別人の証明書が交付されたり、公金受取口座で別人の口座が誤登録されたりなどのトラブルが相次ぎ判明した。「細心の注意を払ってやらないとダメだ」(山口俊一・衆院議院運営委員長)などと、自民党内からも批判の声が上がる。

 河野氏は昨年8月の内閣改造でデジタル相に就任後、関係省庁が「準備が整っていない」などと難色を示す中、2024年秋に健康保険証を原則廃止する方針を打ち出し、マイナカードの普及を推進した。菅内閣時代にワクチン接種を急ピッチで進めた経験から、今回の普及でもスピード感を重視したとみられる。

 「次の首相」候補を尋ねる報道各社の世論調査では上位に立つことも多く、自民内の中堅・若手からは、「選挙の顔」としての期待が高い。

 ただ、知名度が高いゆえに批判が向かいやすい面は否めない。自民内には、「首相が自らに批判が集中しないように、河野氏を『防波堤』として利用しているのではないか」との見方もある。

 5日には、マイナカードを巡る問題で衆院の閉会中審査が行われ、河野氏も答弁に立つ予定だ。政府・自民内には、「この問題を乗り越えなければ、『ポスト岸田』への道は開けてこない」との意見もある。河野氏には、国民が納得できる対応や説明が求められている。

8648OS5:2023/07/03(月) 11:43:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/50471ab97771dae6def3b492499f1f47c8ba9217
「一度舐められた首相」が今後、思うがままの人事を行えるのか/倉山満
7/3(月) 8:51配信
―[言論ストロングスタイル]―
解散風の次は改造風が吹き始めた
 私は一貫して「こんな時期に解散し、総選挙に突入したとしたら、おもしろい」と言い続けた。案の定と言って良いのか、岸田文雄首相は見事なまでの腰砕けとなった。

 誰が反対しても、総理大臣が「反対の閣僚を罷免して全閣僚を兼任の上で衆議院を解散する」と宣言すれば、誰も止めることはできない。日本の総理大臣は衆議院選挙に負けなければ、本人が「辞める」と言わない限り、辞めさせることはできないのだ。

 しかし、岸田首相は散々「解散風」を吹かして与野党の衆議院議員を選挙準備に走らせた挙句、「やっぱ、やめた」と、とりやめた。今や「解散権を弄んでいる」との批判が高まりつつある一方、秋の内閣改造に向けて今度は「改造風」が吹き始めた。

解散権が首相の伝家の宝刀と言われる所以
 今後、岸田首相が自ら「辞める」と言いたくなるような圧力が加わるだろうか。

 そもそも、もし岸田首相がこんな時期に衆議院を解散したら、何が「おもしろい」のか。政治のセオリーに外れているからである。

 政治はスケジュールで動く。岸田首相が政権の座を維持する次の関門は、来年9月に予定されている自民党総裁選だ。その時に多数派でいる為には、その前に解散総選挙を打って、味方を一人でも多く増やしたい。「政権は、解散をすれば強くなり、内閣改造を繰り返せば弱くなる」と言われる。これは、例外はあるが、一般論としては正しい。なぜなら、解散とは衆議院議員全員の身分を失わせることであり、代議士は本能的に恐れる。その上で「自分を当選させてくれた総理」には感謝するし、勝たせてくれる総理の下で選挙を戦いたい。解散権が首相の伝家の宝刀と言われる所以である。

岸田首相にとって適切な解散の時期
 では、岸田首相にとって、解散の適切な時期はいつか。来年の6月、つまり来年の今ごろである。通常国会が終わるタイミングで解散、総選挙で勝利をして、総裁選に臨みたい。

 逆算すると、今年の今の時期は何をしなければならないか。「改造風」である。今年の8月で今の岸田内閣の大臣任期が1年となるので、9月が改造の時期だ。ほっといても、大臣になりたい政治家はソワソワする。今ごろになって「改造風」を吹かせるなら、何の為の解散風だったのか。来年なら衆議院議員は前の解散から3年目だが、今年だと任期半分の2年も経っていない。これでは、何がしたかったかわからない。仮にこの6月に解散しても、来年の自民党総裁選まで1年以上、どうやって政権を維持するつもりだったのか。

茂木敏充幹事長も麻生太郎副総裁もこぞって反対
 こうした政治の定石を無視した時期ハズレの解散風に、岸田政権の主流派は総じて反対だった。総裁派閥の岸田派は第四派閥にすぎない。第二派閥の茂木派と第三派閥の麻生派が支える。ところが、領袖の茂木敏充幹事長と麻生太郎副総裁がこぞって反対との声ばかりが聞こえてきた。さらに、「安倍晋三元首相の一周忌に合わせて投票日」との観測も流れてきたが、当の最大派閥の安倍派は「静かに迎えさせてほしい」と難色を示していた。

 さらに連立与党の公明党が、明らかに嫌がっていた。山口那津男代表に至っては「受けて立つ」などと、およそ与党党首の発言とは思えない身構え方だった。そらそうだろう。選挙区調整をめぐり、不協和音を拡大するような発信ばかりが飛んでいた。あげく自民党からは、「連立解消」にまで言及される始末。25年も連立を組み、野党の3年半も連れ添ってくれた同盟政党を、弊履の如く捨て去って大丈夫か。特に、史上最長政権となった安倍内閣の8年間など、創価学会公明党の支援の賜物ではないのか。岸田首相は、創価学会公明党を抜きにして選挙に勝てると思っているのか。この点は、週刊SPA!6月13日号で詳しく書いた。

8649OS5:2023/07/03(月) 11:44:07
第四派閥の「一度舐められた首相」にできるのか
 とにもかくにも、岸田首相は解散しなかった。次は早ければ秋にでも衆議院を解散するとの観測もあるが、果たして可能だろうか。

 秋に岸田内閣の支持率が低ければ、主流派の面々は解散阻止に動き、燎原の火の如く自民党に反対論が広がるだろう。誰も選挙に勝てない首相の下で戦いたくないからだ。何より、「説得すれば岸田首相は解散を思いとどまる」と今回の騒動で知れ渡ってしまった。

 仮に内閣改造を行うにしても、岸田政権を支える茂木派と麻生派は、好き勝手な要求をするだろう。それに安倍派も乗じるに決まっている。自民党総裁選は、必ず他派閥と連合しなければ勝てない。第四派閥の「一度舐められた首相」が、大派閥の要求に抗し、思うがままの人事を行えるのか。今回の騒動で、岸田首相は自分で新たな関門を設けてしまった。

日銀人事は今のところ成功させている岸田政権
 ただ、岸田内閣がこれまでやってきたことは、決して悪くない。外形的には。

 まずは経済。日銀人事は今のところ成功している。植田和男現総裁も今は「景気回復までは景気回復策をやめない」との政策を続けている。結果、株価は堅調、増税も社会保険料の増額も不要なほど、税収が増えている。それどころか、このままいけば防衛費も増やせるかもしれない。

 岸田政権は「防衛費5年で倍増」を掲げ、着手している。ただでさえ周辺諸国の脅威がある上に、ウクライナ事変だ。アメリカがアジア太平洋に関われないならば、日本は自力で強くなるしかない。国際情勢がどのように変動しようと、戦後史を通じてサボってきた宿題をこなさねばならないのは同じだ。今までは日本の大国回帰をアメリカが邪魔してきたが、もはや力に陰りが見えるアメリカの方から「日本よ、自分の身は自分で守ってくれ」と言ってきている状態だ。

国家意志があるのならば、解散でもなんでもやりきればいい
 これを「安倍内閣以上の戦前回帰」と言う人がいるが、ドイツにたとえれば1949年のアデナウアーだ。西ドイツのアデナウアー首相は、「東ドイツを取り返す!」との明確な国家意思を示し、国民も共有した。そして約40年後に実現した。

 果たして、今の岸田首相にアデナウアーほどの国家意思があるか。少なくとも、聞いたことが無い。「決まったことだから」「たぶんこれが正解だからやる」は意志ではない。

 もし岸田首相が「日本を大国に戻す」との意思を持っているなら、時期ハズレの解散でもなんでもやりきればいい。無いならば、潔く下野すればよい。

 我々国民も意志を持ち、国家全体で共有すべきでは?

―[言論ストロングスタイル]―

【倉山 満】
’73年、香川県生まれ。憲政史研究者。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務め、’15年まで日本国憲法を教える。ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰し、「倉山塾」では塾長として、大日本帝国憲法や日本近現代史、政治外交についてなど幅広く学びの場を提供している。主著にベストセラーになった『嘘だらけシリーズ』や、『13歳からの「くにまもり」』を代表とする保守五部作(すべて扶桑社刊)などがある。『沈鬱の平成政治史』が発売中

日刊SPA!

8650OS5:2023/07/03(月) 21:41:10
茂木敏充幹事長
森山裕 選対委員長
萩生田光一政調会長
鈴木俊一財務相
https://www.sankei.com/article/20230703-WSUDPXUCWZLJDC6YYXQUB5V5CI/
自民幹事長人事で4氏浮上 首相の狙いは対抗馬封じ
2023/7/3 17:43
茂木氏は最近、幹事長留任を優先する考えを政権幹部に示したという。次期総裁選への出馬意欲を直接的に示さないようにもなっており、5月の民放番組では「幹事長として岸田首相を全力で支える」と述べた。

茂木氏が退任する場合、後任の幹事長候補は誰か。

8651OS5:2023/07/04(火) 20:51:55

4396:OS5:2023/07/04(火) 08:26:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/67b06a86eac8447e8bcc7bb2858600e13a76bd52
「安倍氏死去から1年」を前に巨大派閥の混沌具合 「5人衆」の集団指導案浮上、“指南役"は森氏に
7/4(火) 7:02配信



 安倍晋三元首相の非業の死から、7月8日で丸1年。この「命日」をにらんでの安倍派(100人)の後継会長選びは混沌としているが、ここにきて萩生田光一政調会長や西村康稔経済再生相を軸とする、いわゆる「5人衆」による集団指導体制案が浮上している。

 ただ、同派の代表代理として派内運営に当たってきた塩谷立元文科相、下村博文元政調会長らが「世代交代のための長老外し」(若手)と反発、なお流動的な要素も。このため、混乱収拾の“指南役”として森喜朗元首相の存在感が増し、「森派への先祖返り」もささやかれる状況だ。

 超巨大派閥「安倍派」のトップを狙う萩生田、西村両氏に世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長の3氏を加えた「5人衆」は、6月26日夜に都内の料理屋で会合を開き、安倍元首相の一周忌以降は「『5人衆』による派閥の集団運営体制を目指す」との考えで一致したと報じられている。

 出席者などによると、同日の会合で確認されたのは「安倍氏死去後続いてきた塩谷、下村両会長代理を中心とする集団指導体制を、次世代代表格である『5人衆』中心の派閥運営に移行させる」との方針だ。

 同派は2022年7月の安倍死去以降、安倍氏に代わる会長は空席としてベテラン中心の集団指導体制を続けてきた。これに対し、年明け以降には、派内の若手などから「いつまでも会長不在では人事や解散・総選挙での公認調整で不利になる」との声が相次ぎ、派執行部も対応を迫られていた。

■新山口3区で林外相公認、安倍派・吉田氏は比例に

 自民党内の注目の的だった、衆院小選挙区の「10増10減」の対象区である新山口3区の公認候補者調整で、同派は安倍氏の後継として4月23日の山口4区衆院補欠選挙で当選した吉田真次氏を公認するよう求めたが、党執行部は岸田派の林芳正外相を選び、吉田氏は比例代表に回されることになった。

 これも踏まえ、安倍派内では「このままでは、次の党・内閣人事でも冷遇される」との不安が広がり、それが今回の新集団指導体制移行案につながった。近い将来の総理・総裁を狙う萩生田、西村両氏と、派会長就任を目論む世耕、松野、高木3氏の「5人衆」での集団指導体制にすることで、派の結束をアピールして党内での影響力を確保する狙いだ。

 ただ、この「5人衆」の“談合”では、それぞれの思惑と利害が複雑に交錯し、「誰もが納得する会長候補がいないのに強引に選べば派が分裂するため、とりあえず混乱を避ける弥縫策に落ち着いた」(派長老)というのが実態とみられる。

 そこで存在感を増しているのが森氏だ。同派の会長を長く務め、今でも派内に強い影響力を持つ同氏を「混乱回避の“時の氏神”にするしかない」(派幹部)との声が強まっていることを受け、同氏は岸田文雄首相や党執行部との調整役にも自信をにじませている。

 そもそも森氏は、今春からさまざまな場面で、安倍派の後継会長選びに言及してきた。同氏と親しい関係の地元紙のインタビューの中では、①最有力は萩生田氏だが旧統一教会との関係がネック、②西村氏は広がりと人望が今一つ、③世耕氏は参院代表に専念すべきで、今、総理総裁を狙う立場ではない、④松野、高木両氏は当選回数が多いだけで、総理総裁候補には力量不足――などとしたり顔で解説してみせた。

8652OS5:2023/07/04(火) 20:52:22

4397:OS5:2023/07/04(火) 08:27:06
■「リーダーなき巨大派閥」では影響力低下

 こうした状況について、多くの党内有力者は「安倍氏が再登板を意識して、後継者を育てなかったことがそもそもの原因。いくら人数を誇っても、リーダーがいない組織の影響力が低下するのは当たり前」(長老)と指摘する。

 ただ現状をみる限り「トップを決めた途端に派閥が割れる可能性がある」(同)というのが実態だ。森氏の解説どおり、「萩生田氏か西村氏が総理総裁候補として派会長になれば、これに反発するグループが派を割る方向に動く」(同)とみられており、そうなれば、巨大派閥の党内影響力は失われ、党内各派の草刈り場にもなりかねない。

 そうした中、対応が注目されている西村氏は6月28日の講演会で、2024年秋の自民党総裁選に岸田首相が立候補しない場合の対応を問われると、「清和会(安倍派)の皆さんから理解が得られればぜひ挑戦したい」と胸を張った。併せて「岸田内閣の一員でもあり、首相が頑張られている限りしっかり支えていきたい」とも語り、岸田首相が続投を目指す場合は総裁選に出馬しない考えも強調した。

 今回の西村発言の背景には、最大のライバルの萩生田氏の置かれた立場の複雑さがあるとみられる。

 同氏は2022年秋に旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との親密な関係が明らかになった際、党政調会長として国会審議の場で「国民の皆さまに深くおわびをする。結果として教団の信用を高めることに寄与したとする指摘を、真摯(しんし)に受け止め、猛省をしなくてはならない」と陳謝と反省の弁を繰り返した。西村氏はその萩生田氏の弱点を突いた格好でもある。

■「萩生田会長」は次期衆院選以降? 

 萩生田氏支持が多いとされる安倍派内でも「萩生田会長誕生は次期衆院選以降」(幹部)との見方が少なくない。というのも、次期衆院選の東京での自民・公明両党の対立は「自民都連会長の萩生田氏の言動が最大の原因」(自民選対)との指摘があるからだ。

 自民都連でも「(自公対立は)茂木幹事長が元凶だが、主犯は萩生田都連会長」(幹部)と顔をゆがめる向きが多い。萩生田氏の地元・八王子はもともと「公明党の金城湯池」(同)でもあり、同地域の新小選挙区での公認候補擁立を目指す公明に対し、「自らの側近を推して公明排除を画策している」(同)とみられているからだ。

 こうした複雑な状況も踏まえ、後継会長の有力候補の1人の世耕氏は、西村発言に先立ち「そう遠くなく、何らかの結論は導き出していきたい」と自信ありげに語った。

 その一方で、萩生田氏は7月2日の秋田市での講演で、衆院解散・総選挙の時期について「今年あるのではないかといわれている」と年内の可能性を示唆したうえで、党・内閣人事についても「(党役員の)任期は1年だから、(9月末までに)当然人事があるので、しっかり仕事をしていきたい」と続投や主要閣僚就任への意欲をにじませた。

 この西村、萩生田両氏の「にらみ合い」も踏まえ、同派内には当面の策として「世耕会長・西村総裁候補」という会長・総裁候補分離論も浮上している。ただこれは「5人衆の話し合いがもつれるのが前提で、萩生田氏やその支持グループが黙ってはいない」との見方が支配的。

 萩生田氏は、世耕、西村両氏と違って反岸田勢力の旗頭とも目される菅義偉前首相との親交も深く、「党全体では萩生田氏の評価が一番高い」(自民長老)のは事実。このため、萩生田氏の支持グループは「会長・総裁候補分離論は受け入れられない立場」(同)とみられる。

 いずれにしても命日まであと4日。党内他派閥幹部は「もめて分裂含みになってくれれば、儲けもの」(麻生派幹部)と事態の推移を注視する構えだけに、命日当日まで「5人衆」のそれぞれの力量が厳しく問われる状況が続きそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8653OS5:2023/07/06(木) 13:07:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1fd17cb558c299e65588aa69f82f4f00f2046d5
会長不在の安倍派 会長代理の塩谷氏ら「集団指導体制」を拒否へ
7/6(木) 12:04配信



安倍元総理大臣の死後、会長不在の状態となっている安倍派が総会を開きます。派閥の有力議員5人は、「集団指導体制」を目指していますが、会長代理を務める塩谷氏らは、これを拒否し、新会長を選ぶことを提案する見通しです。

自民党の最大派閥・安倍派は、去年7月に安倍氏が銃撃され死亡して以降、会長ポストが空席となっています。

派閥内では、萩生田政調会長、世耕参院幹事長、高木国対委員長ら有力議員5人、いわゆる「5人衆」が、自分たちによる「集団指導体制」への移行を目指しています。

一方、内閣改造・党役員人事も見据え、新たな会長を早期に選んで窓口を一本化すべき、との声も上がっています。

6日の派閥の総会に先立つ幹部会では、会長代理を務める塩谷氏らが、事前のヒアリングの結果、「新しい会長1人を決めるべき」との意見が多かったとして、5人による「集団指導体制」案を拒否する見通しです。

塩谷氏らは、その上で立候補者を募り幹部会の場で新会長を選ぶことを提案するものとみられます。

8654OS5:2023/07/06(木) 13:08:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f5965c6c8dc1158a938de19f5585e62c11f5e7a
安倍元首相一周忌法要…重要な「司会」を務める、意外な「議員の名前」
7/5(水) 7:03配信

現代ビジネス
「後継者」の印象は強まるのか


 前代未聞の凶行から1年が経過しようとしている。

 7月8日、安倍晋三元首相の一周忌法要が東京・芝公園の増上寺で執り行われる。当日は一般参列も受け入れられる方針で調整が進められているというが、その式次第が徐々に明らかになってきた。


 「増上寺での法要と併せて、8日にザ・プリンスホテルパークタワーで『直会』が営まれる予定です。来賓あいさつは岸田文雄首相、献杯の挨拶を兄で実業家の安倍寛信氏、最後の挨拶を喪主の昭恵夫人が務めます」(政治部記者)

 「いの一番」に壇上に立つ人物、つまり司会を務めるのは誰なのか。

 5月の自民党清和会(安倍派)パーティーであいさつをした塩谷立会長代理がふたたびその役を引き受けると思われたが…。

今なお続く公認候補争い
 「’23年4月の衆院山口4区補欠選挙で当選した、吉田真次氏が司会を務めます。安倍元首相から地盤を引き継ぎ、昭恵夫人が後援会会長に就任。小選挙数区が3に減る次期衆院選で山口新3区からの出馬の意向を示しています。

 衆院選の解散風は一旦止んでいますが、自民党の悩みのタネである林芳正外相との新3区公認候補争いは続いている。今回、吉田氏が重要な役割を担うことで、『後継者』の印象はより強まるでしょう」(前出・記者)

 国会初登院時には「志半ばで命を奪われてしまった安倍先生の無念さを晴らしたい。安倍先生の志をみんなで実現して、引き継いでいきたい」と語った38歳の吉田氏。

 その一挙手一投足に、さまざまな人々の想いが重なる。

マネー現代編集部

8655OS5:2023/07/06(木) 21:31:03
>>8561
https://www.iza.ne.jp/article/20230614-KMWQJ4XWNJOALBPVWRGTHNTY6I/?utm_source=yahoo%20news%20feed&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link
自民・中川郁子氏が麻生派入会へ 4月に二階派へ退会届
2023/6/14 19:14自民党の中川郁子衆院議員(比例北海道ブロック)が麻生派に入会することが14日、分かった。15日の麻生派会合に出席する方向で調整している。複数の関係者が明らかにした。中川氏は4月、それまで所属していた二階派に退会届を提出していた。

麻生派は党最大派閥の安倍派に次ぐ第2派閥。中川氏が入会すれば、所属議員は56人となる。

8656OS5:2023/07/07(金) 17:55:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ef0c4520457823e436ffe9f4ef068430e7dc001
安倍派中枢「5人衆」による指導体制を提案…塩谷立氏らは反発「強力な会長が必要」
7/7(金) 13:34配信

読売新聞オンライン
自民党安倍派幹事会を終えて総会に臨む(手前から)塩谷立・会長代理、萩生田政調会長、下村博文・会長代理(6日、党本部で)

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)は6日、党本部で会合を開き、今後の派閥運営について話し合った。高木毅・国会対策委員長は自らを含む派閥中枢の「5人衆」による集団指導体制を提案した。塩谷立・会長代理らは新会長の選出を主張し、結論は持ち越された。

【図表】清和政策研究会のあゆみ

 8日の安倍元首相の一周忌後に議論を再開し、早期の結論を目指す方向だ。

(写真:読売新聞)

 出席者によると、派閥事務総長を務める高木氏は非公開で行われた幹事会で、自身と萩生田政調会長、世耕弘成参院幹事長、松野官房長官、西村経済産業相が協力することを念頭に、「5人で派閥を運営していくのが一番良いのではないか」と述べた。これに世耕氏も同調した。

 一方、塩谷氏や下村博文・会長代理は新会長を決めるべきだと反発した。塩谷氏は会長希望者が名乗り出て、幹事会で選ぶ案を示したという。

 その後に行われた総会では、塩谷氏は冒頭、「集団を引っ張っていく強力な会長も必要だと多くの会員から求められている。その方向で決めていきたい」と述べ、5人衆による新体制案をけん制した。「具体的な話は一周忌が終わってから議論したい」とも求めた。

 高木氏や萩生田氏らは6月30日、国会内で協議し、派閥運営を5人衆の指導体制へ移行させる考えで一致していた。安倍氏の死去後、1年が経過しても塩谷、下村両氏が会長代理を務める暫定的な体制が続いていることについて、5人衆の一人は「速やかにバトンタッチしてもらいたい」と周囲に語った。

 5人衆は6日夜には、安倍派に影響力を持つ森喜朗元首相と都内で会食し、5人の指導体制が望ましいとの方針を確認した。

 ただ、塩谷氏らは現段階では認めない立場で、調整は難航しそうだ。総会後、記者団に対し、塩谷氏は「会長の下で結束する。派閥というものはそういうものだ」と強調した。下村氏は「5人衆は清和研の正式な組織ではない」と不快感を示した。

 新会長を求める声は、中堅や若手の一部にもある。今後の内閣改造・党役員人事では、岸田首相と交渉する代表者が不可欠となるためだ。

8657OS5:2023/07/07(金) 17:57:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3c420cd8aa8d5887f8b8f4773046a9e246db6e6
安倍派新体制、結論持ち越し 一周忌後に再度議論
7/7(金) 7:05配信


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時事通信
自民党安倍派の会合で、発言する塩谷立会長代理=6日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)は6日、安倍晋三元首相の死去に伴い空席が続く会長ポストを含む新体制について協議したが、一周忌となる8日以降に結論を持ち越した。

 派内の有力議員5人は集団指導体制への移行を目指しているが、ベテランを中心に反対論が根強く、決着はなお難航が予想される。

 派閥総会の冒頭で、塩谷立会長代理は「具体的な話は一周忌が終わってからしっかり議論させてもらいたい」と提案。異論なく了承された。

 安倍氏の死去後、同派はベテランの塩谷氏と下村博文会長代理が暫定的にトップを務めてきた。これに対し、高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の「5人衆」は、集団指導体制の実現を求めている。

 総会に先立つ幹部会合は、予定時間を超えて議論が続いた。この中で、高木氏は「5人で派閥を運営していくのが一番いい」と主張。塩谷、下村両氏は新会長を選出すべきだと譲らなかった。

 「5人衆」は先週来、断続的に対応を協議。6日も朝に国会近くのホテルに集まったほか、夜には同派に強い影響力を持つ森喜朗元首相を交えてホテルで意見交換した。「遠くなく結論を導き出したい」(世耕氏)などと動きを活発化させている。

 ただ、派内では「責任の所在が分からない」「誰が『5人衆』なんて決めたんだ」などと反発もくすぶる。幹部会合でも、集団指導体制への異論が相次ぎ、萩生田氏が「5人に能力がないように聞こえる。不愉快だ」と気色ばむなど、感情的な対立が目立ち始めた。

 同派は来週中に改めて幹部らが議論する方針。今夏にも内閣改造・党役員人事が見込まれる中、派内にはポスト配分などで不利にならないよう早期の新体制発足を求める声もあるが、中堅議員は「適任者がいないことに変わりない」と先行きを不安視した。

8658OS5:2023/07/07(金) 17:57:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fda4d21c179316c6e08980a8e7d3d232481930a
5人組派&新リーダー派で安倍派対立 元首相銃撃から8日で1年 世代間あつれき
7/7(金) 5:30配信


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スポニチアネックス
安倍派の対立構造

 安倍晋三元首相が参院選の応援演説中に銃撃され死亡した事件から、8日で1年を迎える。会長不在状態が続いている自民党最大派閥・安倍派(清和政策研究会、100人)は6日、総会を開催。一周忌を前に新体制の確立を求める声が強まっており、注目されたが、結論を来週以降に持ち越した。背景の一つとして指摘されるのが世代間のあつれき。分裂含みの主導権争いが激化していく展開も予想される。

 最大の焦点となっていたのは、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長ら有力者「5人組」が中心となって進めてきた集団指導体制への移行の扱い。総会前の幹事会で、会長代理として下村博文元文科相とともに派閥運営を取り仕切ってきた塩谷立元文科相が、派内の声を踏まえ「会長を一周忌後に決めよう。意欲がある人は手を挙げてほしい」と提案。下村氏も同調した。

 これに対し、5人組の一人で、派閥事務総長を務める高木毅国対委員長が「今後は5人組で運営していくのが一番いい」と反論。世耕氏も「閥務で汗をかいてきた5人で相談させてほしい」と訴えた。ただ「社長が5人もいる会社はない」などと反対意見が噴出、一蹴された。

 塩谷氏は総会で「政策集団を引っ張る強力な会長が必要だ」と強調し、来週以降の幹事会で議論を加速させる考えを示した。異論は出なかったという。今夏といわれる内閣改造・党役員人事までの決着を目指す。

 5人組は高木、萩生田、世耕の各氏と、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相。塩谷、下村両氏に加え、安倍氏の信頼が厚かった5人組も派閥の意思決定に関与してきたことから、指導体制の明確化を目指した。後継を決められず、動揺を隠せない中堅・若手の間で遠心力が働く中、分裂を回避しつつ党内での影響力を確保しようと5人組の動きを顕在化させていった。

 しかし、これは塩谷、下村両氏らに「世代交代」を迫ることを意味。2人は最近、会長選出論が高まっていた若手・中堅との会合を精力的に重ね、「5人組却下」に向けた環境整備を進めていった。会長、そして首相(党総裁)の座に意欲的とされる下村氏は幹事会後、記者団に「(5人組は)正式組織ではない」と切り捨てた。

 5人のスクラムは強固ではなく、集団指導体制への反対は少なくない――そう踏んだ塩谷氏は総会後、下村氏と共に高木氏に迫った。「そこまで言うならば5人組から新会長に手を挙げるのか」。険悪な空気だけが残った。

 政府関係者は「分裂劇に発展するのか全く見通せないが、まとまりを欠いたままの方が岸田文雄首相がくみしやすい面があるのは確か」とほくそ笑んだ。

8659OS5:2023/07/10(月) 10:59:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/455cf386cb205b6bac4876432925f9153f17db43
【政界アウトレイジ】岸田文雄・首相「非情なる改造人事」茂木、河野、高市も「全員更迭」
7/10(月) 7:15配信

NEWSポストセブン
内閣改造・自民党役員人事はどうなる?(時事通信フォト)

 前回の内閣改造(昨年8月10日)から間もなく1年。政治の焦点は内閣改造・自民党役員人事に移った。

【写真4枚】「非情なる改造人事」のターゲットと目される茂木敏充・幹事長や河野太郎・デジタル相兼消費者相、高市早苗・経済安保相

 岸田文雄・首相が解散を先送りしたことで永田町の解散風は一時止んだように見えるが、首相は諦めてはいない。内閣改造では秋の解散・総選挙をにらんだ「選挙シフト」を敷くとの見方が有力だ。しかも、来年の自民党総裁選での再選を確実にするために、ライバルたちを内閣や自民党中枢から一掃する“粛清人事”まで練っているようなのだ。

 その大粛清を前に、自民党では首相側近の遠藤利明・総務会長が、「(内閣改造は)たぶん8月か9月にはある」と声を上げ、萩生田光一・政調会長も「党役員任期は1年だから当然人事はある」と口調を合わせている。党3役の2人までがそう言い切る以上、首相はすでに人事の根回しを進めていると見ていい。

 第1の標的は次の総裁選への出馬意欲を隠さない茂木敏充・幹事長だという。岸田派議員はこう言ってはばからない。

「岸田総理は総裁選で自分のライバルとなる茂木幹事長に選挙の指揮をとらせるつもりはない。茂木氏は公明党との関係を悪化させるなどいまや政権の足を引っぱる存在だから交代は既定方針。後任の幹事長には森山裕・選対委員長の抜擢が有力視されている」

 森山氏は悪化した公明党との関係を修復して自公の選挙協力文書を交わした立役者だ。首相は6月30日に森山氏と会食してその労をねぎらうなど、「党役員の中でいま一番頼りにしている存在」(岸田側近)とされる。しかも、森山派は衆参8人のミニ派閥で、総裁候補とは見られていない。

「総理にすれば森山さんを幹事長に起用しても寝首を掻かれる心配がない。そのうえ非主流派の二階派や菅義偉・前首相との関係がいいから党をまとめられる」(同前)

 それが森山幹事長説というダークホース浮上の理由だ。

 粛清の次なる標的に挙げられているのが河野太郎・デジタル相兼消費者相と高市早苗・経済安保相。前回総裁選で岸田首相と総裁の座を争った2人だ。

 河野氏は続出するマイナンバー問題の担当大臣。「責任は大臣たる私にある。何らかの処分をやらなければならない」としたが、岸田首相は「職責を果たしてもらいたい」と更迭を拒否している。

 だが、それは表向きで、実際は内閣改造で河野氏に全責任を負わせて交代させる方針なのだ。


 その舞台も周到に整えた。自民党は野党の要求に応じてマイナンバー問題の国会閉会中審査(衆院7月5日、参院同26日)の開催を決め、岸田首相は「関係閣僚に説明を尽くさせる」と言明した。政治ジャーナリストの野上忠興氏は、これを“河野潰し”作戦と見る。

「岸田首相が閉会中審査に応じたのは、担当大臣の河野氏に野党から集中砲火をあびせさせて火だるまにするためです。そうなれば河野氏は来年の総裁選までにイメージを回復するのは難しいから、首相は内閣改造で河野氏を更迭し、無役にしても怖くないと読んでいる。いま引責辞任させるより大きなダメージを与えることができるわけです。河野氏の総裁の芽を事実上潰し、マイナンバー問題も幕引きしようという一石二鳥の狙いでしょう」

 そして内閣改造は、総務省文書問題をめぐる「ねつ造」発言の責任がウヤムヤになっている高市氏を交代させる絶好の機会だ。

「後ろ盾の安倍晋三・元首相をなくした高市氏を交代させても反発は出ないでしょう。後顧の憂いなく更迭できる」(野上氏)

 次の総裁選のライバルである茂木氏、河野氏、高市氏をいっぺんに切り捨てるという指摘だ。

※週刊ポスト2023年7月21・28日号

8660OS5:2023/07/10(月) 12:03:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/4183ab1e4585b5fd861eb70b0801ab30ff188fc0
「安倍路線」、岸田首相の間合いに変化 防衛財源で溝、LGBT押し切る
7/8(土) 7:09配信


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時事通信
記者団の質問に答える岸田文雄首相=7日午後、首相官邸

 安倍晋三元首相の死去から1年がたち、岸田文雄首相の政権運営に「脱安倍」とも言える変化の兆しが見える。

 「安倍路線」を尊重する姿勢は維持しつつ、LGBTなど性的少数者への理解増進法を巡っては自身の考えを実行に移した。今後も安倍派をはじめとする自民党保守系との間合いを計りながら慎重に政策を進めることになりそうだ。

 「この1年、安倍元首相の遺志に報いるためにも、先送りできない課題に一つ一つ正面から取り組んできた。これからも(従来の姿勢を)大事にしながら職責を果たす」。首相は7日、首相官邸で記者団にこう強調した。

 首相は昨年12月、安倍氏の主張に沿う形で防衛費の大幅増額や「反撃能力」(敵基地攻撃能力)保有を決断。今年2月に内定した日銀総裁人事では、安倍派に「アベノミクス」維持を求める声が強まる中、急激な金融政策の転換に慎重とみられる植田和男氏を選んだ。憲法改正に取り組む意向も繰り返し示す。

 一方、防衛費増額の財源に関する昨年末の党内議論では対応に苦慮した。増税による財源確保を表明した首相に対し、保守派は猛反発。安倍氏の「威光」を盾に堂々と異論を展開する光景に、政府関係者は「遺志をかたっている」と不満をあらわにした。結局、首相が押される格好で結論の先送りとなった。

 ただ、首相は6月上旬、LGBT法の通常国会会期中の成立に向け、調整の加速を指示。保守派に一定の譲歩をしつつ、会期末直前に成立させた。

 日韓関係についても、韓国軍艦艇による海上自衛隊機への火器管制レーダー照射問題など懸案が残る中、改善にかじを切った。結果的に大きな抵抗がなかったことに、ある政府関係者は「『保守の反発』というのは幻影かもしれない」と語る。

 首相は保守派を抑える重しとして安倍氏を頼り、生前はたびたび事務所を訪れて政権運営について意見を聴いた。安倍氏死去後の昨年8月の党役員人事ではその役割を期待し、安倍氏側近の萩生田光一氏を政調会長に据えた。

 ただ、膝詰めで会う機会が多い麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長に比べ、萩生田氏と個別に時間を割いて向き合う場面は少ない。安倍派の後継会長選びが長引く中、岸田派からは萩生田氏について「安倍派を抑えられていない」(幹部)との指摘も出ている。

 内閣支持率はこのところ、マイナンバーカードを巡るトラブル続出の影響で低下。さらに、自民党関係者によると「コアの保守層の気持ちが離れ気味」という。保守派への配慮と独自色。「二兎(にと)」を追う政権運営が続く。

8661OS5:2023/07/10(月) 19:13:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a9a8c79a54e6e83e3d7378d7689e5de551b30cc

在職日数が宮沢氏超え 岸田首相、長期政権に執念
7/10(月) 18:25配信
岸田文雄首相は10日、令和3年10月の政権発足からの在職日数が645日となり、自身が会長を務める自民党の派閥「宏池会(岸田派)」の先輩、宮沢喜一元首相を超えた。宮沢氏は国連平和維持活動(PKO)協力法成立など成果を残したが、党内の権力闘争に振り回され、2年に満たず退陣に追い込まれた。宮沢氏の失意を知る首相は党内の掌握に腐心し、長期政権への執念を燃やす。

先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)最終日の今年5月21日夜、サミット会場のホテルで、議長の大役を終えた首相は酒杯を傾けた。林芳正外相、電撃参加したウクライナのゼレンスキー大統領を広島空港で出迎えた木原誠二、磯崎仁彦両官房副長官ら宏池会メンバーが首相を囲んだ。

「宏池会のサミットだった」。派閥関係者は誇らしげにこう語った。

宏池会にはサミットを巡る苦い記憶がある。1993(平成5)年の東京サミットで議長を務めたのが宮沢氏だった。サミット前、自民党の最大派閥「経世会(現・平成研究会、茂木派)」内の権力争いで経世会を離脱した小沢一郎元幹事長(現・立憲民主党)らが、野党が提出した内閣不信任決議案に賛成し、不信任案が可決した。

宮沢氏は衆院解散に踏み切ったが、サミット閉幕後の衆院選では分裂状態に陥った自民が完敗し、結党以来初めて野党に転落した。宮沢氏には政局を乗り切る体力がなかった。

政治基盤の弱さは岸田首相も同じだ。宏池会は今、第4派閥(45人)に過ぎない。首相周辺は「首相は総主流派体制で政権を維持する考えだ」と語る。政権発足以来、首相は第2派閥の麻生派(志公会、55人)を率いる麻生太郎副総裁と第3派閥の茂木派(54人)の茂木敏充幹事長と定期的に会合を重ねてきた。同時に、松野博一官房長官や萩生田光一政調会長らを重用し、最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)の実力者も取り込む。

首相は周囲に「結果を出すことを積み続けていく。それが長さにつながる」と語る。政権が続けば、来年2月に宏池会出身の鈴木善幸元首相の864日を追い越す。来秋の自民総裁選で再選を果たせば、1575日在職した宏池会の始祖・池田勇人元首相の記録の更新も視野に入る。

ただ、首相同様に党内融和を重視し「和の政治」を唱えた鈴木氏は、在職が800日を超え、他派閥から総裁再選阻止の動きが出たため、任期満了直前に退陣を表明した。第4派閥の首相が党内を掌握するのは容易ではない。

この点でかぎとなるのが、今年8、9月に実施する内閣改造・党役員人事だ。「池田氏超え」に向け、首相・総裁の座に意欲を見せてきた茂木氏や安倍派の有力者の処遇が焦点となる。(永原慎吾)

8662OS5:2023/07/10(月) 19:17:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/86a8d4c5ce61e979aa467a85f807baf7ddea935d
内閣改造「9月中旬軸」か…〝人事刷新〟に注目 最大の焦点は茂木敏充氏のポストと「文春砲」木原誠二氏の処遇
7/10(月) 17:00配信
岸田文雄首相(自民党総裁)は、8〜9月に内閣改造・党役員人事を検討している。LGBT法の拙速な成立や、ケジメを欠いた日韓関係改善などから岩盤保守層の自民党離れが指摘され、マイナンバーカードをめぐるトラブル続出も加わり、内閣支持率は下落している。問題を抱えた閣僚や準閣僚、党幹部もおり、人事刷新で政権浮揚を画策しているようだが、政権運営や党内力学を考えると簡単ではない。「政界屈指の親中派」とされる林芳正外相や、前代未聞の「文春砲」が直撃した木原誠二官房副長官、「ポスト岸田」を狙う茂木敏充幹事長の処遇はどうなりそうか。すでに永田町周辺では「内閣改造・党役員人事の賞味期限はごく短期だ」と厳しい声も出ている。

【画像】自民党内の「ポスト岸田」を巡る相関図

「先送りできない課題に、一つ一つ正面から取り組み答えを出す。こうした基本的姿勢をこれからも大事にし、判断すべきだ。今の時点で何も決めていない」

岸田首相は7日、官邸で記者団にこう語った。

前回の内閣改造・党役員人事は昨年8月10日に行われた。ただ、今年はマイナンバーをめぐる総点検の中間報告が8月上旬までかかり、下旬には訪米が予定されている。9月は、ASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議(4〜7日)や、G20(20カ国・地域)首脳会議(9〜10日)、国連総会(19日〜)などがあり、現時点で「9月中旬軸」との見方が強い。

最大の焦点は、茂木氏の処遇だ。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「茂木氏は選挙をめぐる調整不足や、公明党との連携欠如など、岸田政権の『ガバナンス危機』の一因ともされる。岸田首相も理解しているだろうが、茂木氏が納得する重要ポストを用意できるかが問題だ。これによって、玉突き式に人事が固まる」と語る。

「ポスト岸田」を狙う茂木氏は、岸田派と麻生派とともに、岸田政権を支える主流派、茂木派の領袖(りょうしゅう)である。すでに、外相や経産相、党政調会長などを歴任している。

鈴木氏は「茂木氏のポストとして、財務相が候補に挙がるが、岸田首相としては、現在の鈴木俊一財務相(麻生派)、自身のいとこでもある宮沢洋一党税制調査会長(岸田派)とのラインは動かしにくい。さらに、後任幹事長候補の一人である小渕優子元経産相は茂木派で、茂木氏には納得し難い面がある。最終的に幹事長留任もあり得る。動かすなら、経産相や総務相などが妥当だ」と指摘する。

これを受けて、閣僚人事はどうか。

松野博一官房長官は、堅実で手堅い仕事ぶりだが、地味な面もあり、交代となれば人事刷新のアピールになる。

林氏は、中国当局がアステラス製薬の現地法人幹部を拘束したため、邦人奪還のために4月に訪中した。「親中派」人脈が期待されたが、李強首相や外交トップの王毅共産党政治局員と笑顔で握手する映像を流された。

河野太郎デジタル担当相は、マイナンバーカード大混乱の責任が問われている。

高市早苗経済安保担当相は、日本の安全保障や経済を左右する、機密情報の取り扱い資格「セキュリティー・クリアランス」(適格性評価=SC)という難題に取り組んでいるが、岸田首相とは憲法改正や国家観をめぐって相違がある。

8663OS5:2023/07/10(月) 19:18:10
政治評論家の有馬晴海氏は「まず、松野氏は、安倍晋三元首相が率いた安倍派だ。安倍氏亡き後、清和会は後継者問題で揺れている。官房長官では身動きが取れないため、派内には『ポストを離れて、派閥問題に注力してほしい』との声もある」と語る。

鈴木氏は「岩盤保守層の批判が強い林氏だが、岸田首相は外交で政権浮揚を図ろうとしている。林氏を外相から外さないだろう。河野氏にはマイナンバーの批判が集中しているが、総裁選のライバルだった岸田首相には好都合だ。今後も『盾』にするのでは。高市氏は、安倍氏が総裁選で支援した。『保守派で女性』でもあり、ポストは留意するのではないか」と語った。

■尾を引く週刊誌報道、木原氏自身が進退決断も 女性の積極登用も

準閣僚級である官房副長官、木原氏の処遇は「隠れた焦点」だ。岸田首相の腹心だが、週刊文春(7月13日号)が報じた「岸田最側近 衝撃音声」という記事はあまりにも衝撃的だ。他の週刊誌報道も続いている。

鈴木氏は「これ以上、引きずると政権に悪影響が出るだけに、岸田首相がどう判断するか。木原氏自身が、進退を決断する可能性もある」と語る。有馬氏も「自民党内の懸念は相当、高まっている。内閣に置けば任命責任がある。党務に回す判断があるかもしれない」とみる。

若手や女性を積極登用するとの観測もある。

有馬氏は「福田達夫前総務会長や、小林鷹之前経済安保担当相ら当選3〜4期の気鋭の若手もいるが、すでに一定程度露出している。小泉進次郎元環境相も新味のイメージは出にくい。松川るい参院議員ら『女性の登用』を期待する声もあるが、少数では看板倒れになりかねない」と厳しい見方だ。

過去、内閣改造・党人事で政権浮揚を果たした首相もいるが、人事失敗が組織崩壊につながったケースもある。

鈴木氏は「岸田首相の頼みの綱の外交も『戦略』に乏しい。一度広がった国民の不信感は容易に払拭できない。広島G7(先進7カ国)サミットのご祝儀相場もすぐにしぼんだ。人事は難しさの割に、浮揚効果も限定的だろう」と語っている。

8664OS5:2023/07/11(火) 08:44:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/e12cd027f77fd03694414a89487b49ad04248410
河野太郎「あまりの叱責の激しさ」で人心が離れつつあるとの噂…「次の総理」の席遠のくか
7/11(火) 6:48配信
河野太郎大臣、人心離れつつある
Gettyimage

 マイナンバーを巡ってトラブルが相次ぐデジタル庁で、河野太郎大臣に対する官僚たちの「面従腹背」が横行している。官僚に対する叱責があまりに激しく、しだいに人心が離れつつあるようだ。


 デジタル庁の内情を知る関係者によると、官僚からレクを受ける時の河野氏の口癖が「前倒し」だという。この関係者は「ことあるごとに『前倒ししろ』と怒鳴られるので、やがて庁内では、1年でできることを『1年半はかかります』と報告するようになった。河野さんが怒り出したら『なんとか頑張って1年でやります』と言うわけです」と声を潜める。

 このような無駄なやりとりばかりでは、喫緊の政策が進まないのも無理はない。河野氏に間近で仕えたある官僚は「結局、根っからの役人嫌いなのだろう。あれほど厳しく詰められると、とても本当のことを報告する気にはなれない」と振り返る。こうしたミスコミュニケーションが、トラブルの種となっているのだ。

 加えて、デジタル庁特有の「縦割り問題」も深刻だ。ある職員は「プロジェクトごとに組織が細分化されすぎていて、隣の部署が何をしているか全然分からない」と漏らす。事務方トップである浅沼尚デジタル監も、庁内の細かい状況を把握できていないという。

 別のある省庁の幹部は「次の内閣改造で、河野さんだけはウチに来てほしくない」と漏らすなど、霞が関から総スカンを食っている河野氏。デジタル庁の混乱が長引けば、「次の総理」の椅子は遠のきそうだ。

 「週刊現代」2023年7月1・8日合併号より

週刊現代(講談社)

8665OS5:2023/07/11(火) 10:03:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/8480f94219b3e22170ff7a480d4bf58ce68305fc
岸田首相の改造人事はどうなるか 最大派閥の安倍派はLGBT法成立ですでに骨抜きに
7/11(火) 7:15配信

NEWSポストセブン
入閣候補は世襲女性ばかりだという(時事通信フォト)

 前回の内閣改造(昨年8月10日)から間もなく1年。政治の焦点は内閣改造・自民党役員人事に移った。岸田文雄・首相が解散を先送りしたことで永田町の解散風は一時止んだように見えるが、首相は諦めてはいない。内閣改造では秋の解散・総選挙をにらんだ「選挙シフト」を敷くとの見方が有力だ。しかも、来年の自民党総裁選での再選を確実にするために、ライバルたちを内閣や自民党中枢から一掃する“粛清人事”まで練っているようなのだ。


入閣候補は世襲女性ばかり
 岸田首相は今回の改造で選挙アピールのために女性や若手を多く起用する方針とされている。官邸官僚の1人が語る。

「昨年の内閣改造は前倒しで実施したため、身体検査の時間が不十分で新閣僚に旧統一教会との接点が明らかになるケースがあった。そこで今回は総理からリクエストがありそうな女性議員や初入閣候補の若手を含めて、1か月以上前から入念に身体検査させている」

 女性閣僚は「過去最多入閣もあり得る」(岸田側近)と見られており、岸田首相の政治の師でもあるかつての宏池会会長・加藤紘一・元幹事長の三女、鮎子氏らの名前が挙がっている。

 さらに女性枠で再入閣が確実視されているのが茂木派の小渕優子・自民党組織運動本部長だ。小渕氏といえば、経産相時代に政治資金規正法違反事件【※注】で引責辞任し、元秘書の有罪が確定。身体検査では“レッドカード”のはずだが、あえて小渕氏を起用するのは政敵潰しの一環だという。

【※注/2014年10月、当時経済産業相だった小渕優子氏の政治団体が開催し、地元支援者が参加した観劇会をめぐり収支に不透明な点があることが報じられた。元秘書が政治資金規正法違反(虚偽記載・不記載)で起訴され有罪判決を受けたが、小渕氏は嫌疑不十分として不起訴処分となった。一連の報道で、東京地検特捜部が関係先を捜索する直前に、会計書類を保存したパソコンのハードディスクがドリルで破壊されていたことも注目を集めた】

 岸田側近議員の話。

「総理は6月に亡くなった青木幹雄先生との約束を果たすつもりだ。青木さんは茂木派の実力者で小渕さんの後見人でもあったから、昨年の内閣改造前、総理は青木さんと会談した際に小渕さんの入閣を持ちかけた。その時“入閣は次でいい”といわれたそうだ。その約束は守る。

 政治資金問題は10年前の話でみそぎは済んでいる。しかも、茂木派内の青木系議員は、小渕恵三・元首相の娘である小渕さんを派閥の正当な後継者候補と考えていて、茂木氏のことを会長と認めていない。小渕さんを重要閣僚で引き立てることで同派を分裂状態にさせれば、茂木氏の総裁選出馬が難しくなるという効果がある」

8666OS5:2023/07/11(火) 10:03:35
 茂木敏充・幹事長を潰すためにあえてスキャンダルで閣僚辞任した小渕氏を大臣に起用するという権力維持最優先の人事構想なのである。

 工作は跡目問題でもめる最大派閥・安倍派にも及んでいる。岸田政権の党内基盤は現在、「主流3派」と呼ばれる岸田派(46人)、麻生派(55人)、茂木派(54人)が支えているが、茂木氏を交代させると茂木派は反主流に回る。岸田首相が総裁選で再選するには、安倍派(100人)の支持が欠かせない。

 そのため、首相は安倍派の後継者候補で「5人組」と呼ばれる松野博一・官房長官、西村康稔・経産相、萩生田光一・政調会長、高木毅・国対委員長、世耕弘成・参院幹事長を揃って重要閣僚や党の要職に起用してポストで厚遇してきた。政治ジャーナリストの野上忠興氏が語る。

「茂木氏を幹事長から交代させるとなると、安倍派を怒らせるわけにはいかない。総裁再選までは松野官房長官や萩生田氏ら5人組は重要ポストで処遇するでしょう。一方で、岸田首相は安倍派のタカ派色を薄める作戦を進めています」

 通常国会終盤に成立させたLGBT理解増進法がそれだ。

安倍派を骨抜きに
 LGBT法の制定には安倍氏の政治基盤だった保守系団体などが反対し、自民党の保守派議員にも抵抗が強かったが、岸田首相は日本維新の会の主張を丸飲みして与党案を修正、自民、公明、維新、国民民主党の賛成で成立させた。そのため法案の採決時に自民党では安倍派を中心とする保守派の議員から大量造反が出ると見られていた。

 ところが、フタを開けると、衆院の採決で安倍派の杉田水脈氏が体調不良を理由に本会議を欠席、同じく高鳥修一氏がトイレに駆け込んで採決に出なかったものの、公式な造反はゼロとされた。

 一方、参院では山東昭子・前参院議長(麻生派)、青山繁晴氏(無派閥)、和田政宗氏(無派閥)の安倍派以外の3人が「賛成できない」と表明して本会議を退席した。安倍派の世耕参院幹事長は「党議拘束に反した行動」として3人を厳重注意処分とし、和田氏は国対副委員長を更迭された。安倍派は切り崩されたのだ。安倍派の若手議員が悔しそうに語る。

「官邸から造反を出すなという指示が出され、派閥の幹部たちは反対していた議員たちを個別に説得していった。安倍先生が存命であればこんなことにはならなかったはずです」

 自民党保守派を代表する派閥だった安倍派はいまや“骨抜き”にされ、安倍派5人組は岸田首相に物言うどころか、軍門に下ったことがわかる。

“最大派閥といってもその程度か”──岸田首相がほくそ笑む顔が目に浮かぶようだ。

 しかし、首相が長男・翔太郎氏の公邸私物化スキャンダルやマイナンバー問題の失政を糊塗しようと政敵粛清の準備に力を入れるほど、内閣支持率は急降下。読売新聞の6月世論調査は支持率41%と前月より15ポイントも落ち込んだ。野上氏が指摘する。

「失政の責任を政敵に負わせる人事は党内では通用しても国民の目は誤魔化せない。内閣改造後に解散・総選挙に臨めば、有権者から手痛いしっぺ返しを受けるでしょう」

 次の総選挙でそれがはっきりするはずだ。

※週刊ポスト2023年7月21・28日号

8667OS5:2023/07/11(火) 11:08:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/e83f2047af0ef2b17b8d81f6b883abb70e60ae91
一周忌終え駆け引き激化 自民安倍派、新体制巡り
7/11(火) 7:11配信



 安倍晋三元首相の一周忌を終え、自民党最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の新体制を巡る駆け引きが激しくなってきた。

 新会長選出にこだわるベテランに対し、有力議員の「5人衆」は集団指導体制への移行を重ねて主張。「5人衆」の中にも温度差が生じており、決着にはなお時間を要する見通しだ。

 「新会長を早めに決めるべきだ。5人だけでやるのではなく、派閥全体の総力でやるべきだ」。同派の下村博文会長代理は10日に国会内で講演し、「5人衆」と呼ばれる高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長をけん制。「森喜朗元首相からお墨付きを得たように振る舞っている感じがする」と述べ、5人衆を後押しする森氏の動きにも暗にくぎを刺した。

 6日の派閥会合では、派閥運営の主導権を握ろうとする「5人衆」と、同派暫定トップを務める下村、塩谷立両会長代理との対立が表面化。塩谷氏が安倍氏一周忌後に新体制の議論を持ち越すと宣言し、双方がいったん矛を収めた。下村氏については、新会長就任に意欲的と見る向きが多く、10日の講演では「意欲があるかないか、言うべき時期ではない」と含みを持たせた。

 これに対し、世耕氏は8日の安倍氏一周忌法要後、記者団に「5人はこれまでも(派外と)交渉に当たってきた中心だ。5人を中心にやるのが政策集団の交渉力を高めることになる」と主張。今秋にも行われる内閣改造・党役員人事を念頭に「5人衆」による集団指導体制の必要性をアピールしてみせた。

 ただ6日の派閥会合で「5人衆」の主張について目立った賛同は得られておらず、5人の結束が続く保証もない。萩生田氏は8日、記者団に対し「会長を決めるまでの間、5人でやっていこうということを提案したまでだ。直ちに会長が決まるのであれば、それは一つの方法だ」と述べ、条件によっては新会長選出を容認する姿勢を表明。派内には「塩谷、下村両氏が認めれば、萩生田氏が会長になる可能性もある」との見立てもある。

 同派は週内に開催を予定していた派閥会合を20日に延期し、引き続き調整を続ける方針。8日の安倍氏法要後の食事会で、森氏は安倍派の現状に対し「しっかりしろ」といら立ちを隠さなかった。

8668OS5:2023/07/11(火) 11:58:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0508e5516168b20833dadcede93e4150700d99a
マイナンバー問題で河野は続投…?アンチ岸田の高市はサヨナラ…?岸田「内閣改造」で出世する人と去る人の意外な名前
7/11(火) 10:03配信


現代ビジネス
内閣改造、最大の注目点
写真提供: 現代ビジネス

 先の通常国会は予定通り6月21日に閉会し、岸田文雄首相は衆院解散を見送った。次の焦点は内閣改造・党役員人事に移る。遅くとも9月中旬には断行の構えだ。


 今回の人事は、

 1、低迷する内閣支持率を上げる政権浮揚策

 2、来秋の党総裁選で再選を狙う党内掌握

 の2点において岸田政権の命運を握る。森喜朗元首相をはじめとするキングメーカーら実力者、派閥間の勢力均衡に配慮し、かつ新鮮味を出し世論の支持を高めるのは、アクセルとブレーキを同時に踏むのに似る。針の穴を通すがごとき難作業となる。

 最大の注目点は、茂木敏充幹事長が続投するかどうかだ。茂木氏は2021年11月に幹事長に就き、2期目。故・安倍晋三元首相が勝った12年総裁選では、岸田氏と共に石原伸晃元幹事長陣営の中核を担った。一方、岸田氏が制した21年総裁選では、率いる党茂木派の大勢を岸田氏支持に導いた。

 しかし最近は岸田氏との関係は冷え込む。例えば岸田氏が目玉として「予算倍増」を掲げた子育て政策では、茂木氏は首相に先んじる形で「児童手当の所得制限撤廃」や「子ども予算の特別会計創設」などに次々と踏み込み、首相のお株を奪う発言を繰り返した。政権中枢からは「でしゃばりすぎる茂木交代はもはや既定路線」との声すら聞かれる。

 「茂木は自分の方が能力は高いと自負し、首相の座を射止めるのに待ちきれなくなったのではないか。先に発言すれば、そのぶん注目される。頭が良く、政府から情報を入れて言うので、内容は正しい。しかし、それを首相が面白いとは思わないだろう」(政府関係者)

 世論調査でも、茂木氏の首相候補としての人気は低迷する。24年秋の総裁選出馬を見送れば、次の27年総裁選までチャンスがなく「その間に忘れ去られる」(派閥関係者)のは想像に難くない。政府関係者の一人は「幹事長留任を含め、要職に起用しても、岸田氏に盾突いて来秋の総裁選に出ようとするなら交代させるしかない」と読み解く。

 茂木氏は政権随一の実力者である麻生太郎副総裁に幹事長留任を強く要請しているとの情報もあり、単なる「左遷」は断じて受けない構えだ。茂木氏と長く対立し、参院茂木派に影響力を持った青木幹雄元官房長官が6月に死去し、茂木氏の政治基盤は強化された側面がある。

 無役にして完全に干せば、茂木氏は捨て身で牙をむきかねない。穏便な交代になるなら、重要閣僚である財務相転出が無難とみられる。しかし現在の鈴木俊一財務相は麻生氏の親戚筋で、麻生氏と利害が衝突する。その場合は鈴木氏を副総理として処遇する案がある。

 では次期幹事長は誰なのか。

有力幹事長候補
 台頭著しいのが森山裕選対委員長である。森山氏はもともと、岸田氏の最大の政敵である菅義偉前首相、二階俊博元幹事長と近い。前回総裁選では岸田氏に敗れた河野太郎デジタル相を支持した非主流派である。率いる森山派の所属議員はわずか一桁。しかし22年8月の選対委員長起用後、瞬く間に持ち前の政治手腕で頭角を現す。

 象徴的なのは、野党第1党である立憲民主党の安住淳・国対委員長との太いパイプだ。自民党は現在、高木毅衆院議員が国対委員長だが、複数の関係者がこう内情を明かす。

 「重要案件で安住氏との交渉を実質的に仕切っているのは森山氏。二階元幹事長の下で長く国対委員長を務め、安住氏と強固な関係を築いたためだ。だから首相が一目を置いている」

 先の国会では、6月16日に立憲が内閣不信任決議案を提出すれば、首相が衆院を解散するとも報じられていた。このため立憲内部では16日提出に強い反対があった。しかし16日に出したのに、結局は衆院解散はなし。「よほど安住氏と自民党との間で話ができていたのではないか」(永田町筋)とささやかれた。

 第2次安倍政権はいずれも非主流派の石破茂、谷垣禎一、二階俊博各氏を幹事長に据え、長期政権を築いた。森山氏を幹事長に据えれば菅、二階氏らへの配慮にもなり、挙党態勢を演出する絶好の布陣とも言える。

8669OS5:2023/07/11(火) 11:58:51
 もう1人、有力幹事長候補と目されてきたのが萩生田光一政調会長だ。いまだ権勢を誇る森元首相の寵愛を受け、安倍氏側近としても鳴らした。しかし財政再建色の濃い岸田官邸に対し、積極財政に近いとされる萩生田氏は調和し切れていない。

 旧統一教会問題が取り沙汰された経緯や公明党との軋轢も重なり、官邸周辺からも「萩生田氏の幹事長就任は難しくなりつつある」との声が漏れる。さりとて萩生田氏が所属する党旧安倍派(清和会)は衆参約100人の大所帯であり、岸田首相も次期総裁選をにらむと萩生田氏を取り込む利点がある。政調会長留任や選対委員長など党四役にとどまる公算は大きい。

 また、麻生氏の影響力で、鈴木財務相が幹事長に就くとの予測も一部から出ている。

あの大物の娘も復活の可能性
 茂木氏が幹事長を外れれば、党四役で茂木派の「枠」が空く。そうなると、小渕優子元経済産業相がそこを埋める可能性がある。故・小渕恵三元首相の娘で二度入閣したが、政治資金事件で元秘書らが有罪になったうえ、事務所のパソコンがドリルで破壊されたと大きく報じられた。

 しかし最近は党四役で復権するとの観測が広がりつつある。「女性で華もあり、知名度は高い。閣僚と違い党幹部は国会答弁を求められず、追及は受けにくい。政調会長や総務会長、選対委員長にはうってつけ」(政権関係者)というわけだ。

 小渕氏は茂木氏と折り合いが悪く、岸田首相にとって小渕氏起用は茂木氏への強い牽制となる。もっとも小渕氏を後見してきた青木氏の死去で、勢いづく茂木氏が阻止に動く可能性は否定できない。

 党四役ではほかに、選対委員長と合わせ2期務めた遠藤利明総務会長に退任がささやかれている。

官房長官は誰?
 閣内に目を向けると、大きな焦点は官房長官人事である。現職の松野博一衆院議員は岸田政権発足時から務めるが、当初から存在感の乏しさを引きずってきた。

 「官邸など岸田首相の周辺は木原誠二官房副長官ら岸田派の面々の影響力が強い。松野氏はそのサークルには入れず、いわば外様のままだ。第2次安倍政権時の菅官房長官のような強い力はない」(政権筋)

 与党関係者らは「森元首相は以前、松野氏が旧安倍派を継ぐ可能性があることを口にしていたという。しかし森氏が松野氏を高く買っているという話は次第に聞かれなくなった。松野氏を評価していた安倍氏も亡くなってしまった」と話す。

 反比例し、旧安倍派で森氏の評価が上がったとされるのが世耕弘茂参院幹事長だ。与党関係筋は「世耕氏は森氏から嫌われていると言われていたが、最近は関係が改善している」「世耕氏の官房長官登用は十分ある」と語る。

8670OS5:2023/07/11(火) 11:59:11
女性官房長官誕生も
 他方、連日記者会見する官房長官は、上川陽子元法相ら女性起用などで少しでも国民にアピールすべきだとの意見も根強い。流動的要素は多そうだ。世耕氏が入閣すれば、後任の参院幹事長には人柄、能力とも定評がある岡田直樹地方創生担当相らが順当とされる。

 さて、「ポスト岸田」候補だ。これは、非主流派に多い。

 最右翼が河野デジタル相だ。明瞭な言語と理論派で鳴らすが、所管するマイナンバーカード問題で矢面に立っており、収拾のため続投するとの観測がある。岸田首相にとっては「次期総裁選でライバルとなる河野氏の動きを封じる」(自民党関係者)狙いもありそうだ。

 同じく首相を目指す高市早苗・経済安全保障担当相は、これまで増税方針を巡りツイッターで首相を批判したり、記者会見で罷免されても仕方ないなどと述べた経緯があり、閣内に取り込んでおくのは難しく、退任になるとの見方が一般的だ。

 09年総裁選に立候補した西村康稔経済産業相も首相の座を狙うが、「首相が頑張っている限りは支える」などとも述べており、留任がささやかれる。産業行政に造詣が深く、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出問題など重要課題への対応も背景にあるとみられる。

 ポスト岸田を狙う林芳正外相も続投が有力視される。「首相にとっては岸田派内でのライバルの取り込みになり、退任させても対立を招くだけ」(関係筋)になるためだ。

どんな決断が…
 総裁候補級では、異例の3度目起用となった加藤勝信厚生労働相の動向も注目される。厚労省はマイナ健康保険証や社会保障国民負担増といった懸案が多く手腕が評価される一方で、自民党内では「いくら何でも3度目登板は多すぎで、同じ派閥内での茂木氏によるライバル封じ込め工作が背景にあったとみられる」との見方が根強い。加藤氏が閣外に出た場合は派閥での存在感が増し、茂木派内の勢力バランスに一石を投じそうだ。

 このほか週刊誌によるスキャンダル報道の相次ぐ木原官房副長官の去就が注目点に浮上してきた。

 もうひとつ、総裁候補として国民的人気の高い石破茂元幹事長や小泉進次郎元環境相を閣内に取り込む構想が出る可能性がある。いずれも非主流派に位置し、実現するかどうかは、内閣支持率のさらなる低下が起こるかなどの状況に左右されそうだ。若手ホープの福田達夫前総務会長には入閣待望論がある一方、所属する旧安倍派内では急速な台頭に警戒感が出ている。

 岸田内閣の命運を握る内閣改造。かつては「検討する」を多用するとして首相を「検討使」と評した人もいた。今度は玉虫色ではない、大胆な決断を下すことができるのだろうか。

雨宮 和哉

8671OS5:2023/07/11(火) 15:27:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f26757c081ad0e83e572533c6d3ff9f3969a139
跡目争いがドロ沼化!一周忌の後に安倍派幹部が「麻布の高級料亭」で交わした「密談」
7/10(月) 7:00配信
FRIDAY
涙ながらに挨拶した安倍晋三元首相の妻・昭恵氏

安倍晋三元首相の一周忌に伴う法要と直会が7月8日、都内で行われた。

午前中の法要には安倍昭恵夫人(61)、甥っ子の岸信千世議員(32)などの親族の他、岸田文雄総理(65)ら自民党幹部が顔を揃えた。立憲民主党の泉健太代表(48)ら野党議員に加え、経済界や拉致関係者など約300人が参列して故人を偲んだ。



法要終了後、近接するホテルに場所を移した直会は、岸田首相の式辞に始まり、昭恵夫人の涙の挨拶で締めくくられた。午後からの一般献花では数百人の行列ができるなど、今なお国民も未曾有のテロの悲しみから抜け出せていない、といった様子だった。

一周忌が無事執り行われたことを機に焦点となるのは、自民党の最大派閥である安倍派(清和政策研究会)の会長人事だ。現在は塩谷立衆院議員(73)が会長代理を務めているが、水面下では激しいトップ争いが繰り広げられている。安倍派のベテラン秘書がこう明かす。

「安倍派は現在、萩生田光一政調会長(59)、世耕弘成参院幹事長(60)、松野博一官房長官(60)、西村康稔経済産業大臣(60)、高木毅国会対策委員長(67)の『5人衆』と下村博文代議士(69)、塩谷代議士の7名が派閥の中心にいます。昨年行われた会長を決める話し合いの中では、波風立たぬように年長の塩谷さんを会長代行にする“妥協案”で落ち着いた。新会長には一部から萩生田さんを推す声もありますが、ポスト安倍を巡る争いが激化しつつあります」

中でも慌ただしい動きを見せているのが、党内でも総理を目指す、と強い意欲を見せている西村大臣と世耕参院幹事長だという。

「高木国対委員長は細かいミスが多く、昨年11月には野党側が要求した与野党国対委員長会談を拒否し、最終的に松野官房長官が野党側に謝罪する事態を招いた。今国会でも汚名返上ができず、『国対は高木さんじゃダメだ』と囁く者も多い。さすがに本人もそれに気づいていて、自身がトップになるのは難しいと感じているのでしょう。高木さん自身を含めた5人が共同で派閥運営をするという提案を行い、これに同意する代議士達と新会長を望む声で二分されているのが現状です。

ところが、5人衆の中でも西村大臣などは自身が会長へという野心が見え隠れしますし、世耕さんも衆議院には知らせずに参院だけで派閥内の極秘研修会を静岡で行うなど“裏工作”も行ってきた。ただ、その研修会では写真撮影禁止、SNS禁止が命じられ、更にJRパスの使用まで禁止され、参加した議員も『貴重な休日を潰し、囲い込みのためだけの研修会でした』と嘆いていましたね」(同前)

こういった後任人事を巡るゴタゴタは、かつて派閥の長だった安倍元首相の一周忌の直後にも起こっていた。献花を含む一連の行事が終わった後、安倍派の議員達は、足早に車に乗り込み麻布(港区)にある完全予約制の高級料亭へ向かったのだ。

FRIDAYデジタル編集部が確認した限り、料亭には派閥内の幹部達に加え、衆議院議長の細田博之(79)、稲田朋美元防衛大臣(64)ら錚々(そうそう)たるメンバーが集結。3派閥の今後の運営を肴に箸を進めていたという。

前出のベテラン秘書が続ける。

「ただ、明確な方針は決まらなかったといいます。安倍派所属ながら法要だけ参加して地元に戻った議員は少なくなく、半分以上が会食を欠席していた。とくに若手ほど“遠慮”して参加を見送っていたそうです。秋解散も囁(ささや)かれるなか、多くの議員が週末は地元で真面目に活動をしており、幹部が安倍さんの命日に高級料亭で会食しているのはいかがなものか、という意見も当然ありました」

実際、欠席した安倍派の議員は「お世話になった安倍さんの命日に跡目争いの話を聞く気にはどうしてもなれなかった」とその胸の内を明かす。

自民党最大派閥の会長争いは、今後の政権運営にも大きく関与してくるだけにできるだけ禍根を残さないように慎重に進めたい、という思惑が伝わってくる。会長人事は今後、本格的に議論される予定だが、自身の命日にまで派閥内の権力闘争が行われるとは、安倍元首相も草葉の陰で泣いているかもしれない。

FRIDAYデジタル

8672OS5:2023/07/12(水) 08:58:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b7aa2c4a84a2bb8bbd72f9fd2cd6b35e48268e6
一周忌のウラで、安倍派は「分裂寸前」へ…関係者が明かした、キーマンになる「大物議員」の名前
7/12(水) 8:03配信


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現代ビジネス
昭恵夫人の涙
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 「清和会はみんな仲良しなんだよー」
「一致団結してやっていこうと話した。分裂なんてしないよー」

【写真】再逮捕された「美人すぎる寝屋川市議」の写真集全カットを公開する

 赤ら顔の柴山昌彦元文科相(57)はそう語ると、「ビール、日本酒、ワイン、今日は楽しく飲んだなー」といい添えて、ふらつく足取りで最寄りの広尾駅を目指した。

 7月8日、港区の料亭「有栖川 清水」に清和会(安倍派)所属の議員の半数が集った。ちょうど一年前、憲政史上最長の政権を担った安倍晋三元総理が凶弾に倒れた。当日昼には増上寺で一周忌が、近くのホテルで直会も営まれた。

 「昭恵夫人は焼香で涙をこぼすと、岸田総理や麻生さん、菅さんの元総理が偲ぶ言葉を寄せる度に、ハンカチで何度も目元を拭っていました。昨年9月の国葬では気丈に振る舞っていただけに、もらい泣きする参列者もいました」(法要参加者)

 参列者一人ひとりに丁寧に頭を下げた昭恵夫人(61)。直会ではこう述べていたという。

 「今日はつい気が緩んで泣いてしまいました。岸田総理をはじめ主人の意志を継いでくれる方も増え、主人が撒いた種を百年、二百年後も咲きますように、主人が愛した日本をよろしくお願いいたします。私も微力ながらお手伝いしていきたい」

2人と「五人衆」の綱引き
 一周忌を迎え、安倍家としてはひとつの区切りを迎えたことだろう。しかし、安倍氏が会長を務めていた清和会(安倍派)は混乱が収まらない。国会議員100名からなる最大派閥で、新しい会長が決まらないまま一年が経過した。

 「会長代理の2人と、五人衆の綱引きが起きている」

 清和会の中堅議員はそう述べる。会長代理とは、塩谷立元文科相(73)、下村博文元政調会長(69)両会長代理。この一年、派閥運営の中心を担った。

 五人衆とは、松野博一官房長官(60)、西村康稔経産相(60)、萩生田光一政調会長(59)、高木毅国対委員長(67)、世耕弘成参院幹事長(60)。5人の幹部による集団指導体制を取り、いずれ総裁候補や会長を決めていく、という考えだ。

 「五人衆による指導体制となれば、会長代理の2人はこの1年間、派閥を切り盛りし、他派閥との窓口となっていましたが、外される。年齢的にも一丁上がりで半隠居にされるので、抵抗している。

 下村さんは会長に意欲を示し、若手を食事に誘うなど精力的でしたが、実施的なオーナーの森喜朗元総理が首を縦に振らず、森さんの健康が悪化すれば……、と悪い冗談も胸内をよぎることでしょう」(清和会中堅議員)

キーマンは萩生田
 五人衆も現状はまとまっているが、同床異夢で、いずれ対立は深まる。前述の議員は「次の人事次第」と指摘し、こう続ける。

 「萩生田さんが幹事長となれるか否かにかかっている。幹事長となれば党のカネと人事を掌握できる。清和会は安泰となり、萩生田さんが会長兼総裁候補ともなる。萩生田さんは森さんの寵愛も受けており、残りの幹部も反対しづらい。

 しかし、人事は総理の考えること。現幹事長(茂木敏充)がその権力をすんなり手渡すはずもない。麻生派を含め、他派閥も幹事長ポストを狙う。

 安倍さんが存命ならば、総理も清和会の意向を汲まねばならなかったし、数の力で他派閥を圧倒できた。しかし、その安倍さんはもう居ない……」

 萩生田氏は7月9〜13日の日程でベトナム、ラオス、タイを訪問。帰国後、派閥運営について話し合いがもたれる。とはいえ、1年間も決まらなかったものが、すんなり決まるはずもない。このまま時間だけが流れ、人事でも冷遇されると、安倍夫妻の想いの詰まった派閥は散り散りとなるのではなかろうか。

 (文中一部敬称略)

 取材・文/岩崎大輔

現代ビジネス編集部

8673OS5:2023/07/12(水) 10:35:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/f32f4b27f645e9f53381649babdf1b80795a5990
安倍氏の死から1年、会長不在の安倍派を横目に「菅の復権」と「岸田の勝負」
7/12(水) 6:02配信
 安倍晋三元首相が非業の死を遂げてから1年が経った。安倍の不在は、自民党内に権力の空白を生み出し、100人を擁する最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の混迷のみならず、与野党、メディア、世論にも今なお大きな影響を与えている。安倍政治は何を残し、今の政治にどう影響しているのか。(敬称略)

■ 徹底した野党分断

 安倍が長期政権を維持できた理由はいくつも挙げられる。それについては、政策、政局の両面において、すでに多くの側近や官邸スタッフ、ジャーナリストや政治記者が分析しているので割愛する。改めて注目したいのは、安倍が臨んだ国政選挙すべてで、野党が激しく分断、分裂を繰り返してきた点だ。

 安倍は2012年の衆院選、13年の参院選、14年の衆院選、16年の参院選、17年の衆院選、19年の参院選の計6度の国政選挙で勝利した。衆院選については、タイミングの妙、参院選に関しても党勢拡大等さまざまな要因があるが、野党がまとまらなかったことが最もプラスに働いている。小選挙区制が導入された1996年以降、野党は幾度となく、結集を図ってきたが、第2次安倍政権以降の野党の分断ぶりは際立っている。

 安倍の6連勝に寄与したのは、日本維新の会の伸長である。維新の地盤である大阪の自民党を捨ててもいいぐらいのつもりで、維新との蜜月を維持した。維新の目を安倍に向けさせることで、立憲民主党をはじめとする民主党系の野党は維新を攻撃する。維新と民主党系がまとまらなければ自公政権を倒すことができない。だから、野党をとにかく分断させる――。これが、安倍の持論である。

■ リベラル政党のお株を奪い続けた安倍氏

 野党分断策は、政権維持の要諦ではあったが、それだけでは新鮮味も革新性もない。安倍が斬新だったのは、従来のリベラル政党が取り組むべき「女性活躍」や「賃上げ」や「働き方改革」などの国内政策を強力に推進し、野党の“お株”を奪い続けたことに尽きる。

 同じような試みは田中角栄政権など歴代内閣も行ってきたが、安倍の場合は労働組合までも引き込むなど、異次元レベルで踏み込んだ。そうこうしているうちに、民主党系は「昭和型で既存組織の味方」のようなイメージが増幅され、少子化対策やスタートアップ育成が安倍政権の専売特許となっていく。

 安倍は外交・安全保障政策で同じ価値観を共有できる維新との協調をことさら重視した。官房長官として安倍政権を一貫して支えた前首相の菅義偉は、日常的に維新幹部と連絡を取り合っていた。経済・労働・産業政策で民主党系の出番を奪い、外交・安保政策で維新を取り込む。

 経済政策で対決しづらいから、民主党系は必然的に安倍の外交・安保政策批判に夢中になる。しかし、維新はすでに安倍サイドについている。「タカ派の安倍!  右翼の安倍!」という非難や追及だけでは、国民はついてこない。野党の団結阻止こそが、安倍の真骨頂で、この遺産は今なお有効に活用されている。

8674OS5:2023/07/12(水) 10:35:58
■ 安倍礼賛の保守派が菅を担ぐか否か

 安倍亡き後、最も困っているのは、いわゆる保守派の言論人たちである。「Hanada」「正論」などは、安倍特集を毎月のように組み続けており、その政治的遺産の振り返りと継承に躍起になっている。

 ただ、いつまでも安倍を「至高の神」として崇めているわけにはいかない。安倍礼賛も今回の一周忌がピークにならざるを得ない。となると、早急に安倍の後継者を見つけないといけない。今のところ、清和政策研究会の「五人衆」(高木毅国対委員長、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、西村康稔経産相)が安倍の後継候補とみられているが、保守派言論人たちには物足りない。

 そこで、徐々に支持を集めているのが菅である。安倍亡き後、安倍路線を継承できる首相経験者で、再登板を狙えるのは菅しか存在しないからだ。だが、菅政権時代、保守派言論人たちは菅に冷たかった。イデオロギー色が安倍より薄いからだ。菅は安倍礼賛の保守派言論人たちの、自らに向けられた視線を決して忘れてはいないだろう。

 ただし、世論に一定の影響力を保ち、自民党の有力支持基盤となっている保守派言論人たちの力を知り抜いているのは菅である。安倍応援団ともいうべき保守派言論人が応援するなら、もはや菅しか残っていない。菅もその動きに気づいている。

 菅は真剣な顔で「趣味は安倍晋三」と公言し始めた。安倍応援団が、菅応援団に変わる可能性がにわかに出てきたというわけだ。安倍派が1年経ってもトップを決められない中、インドを訪問するなど精力的に動いている菅の姿は復権への野心を感じさせる。

 岸田文雄首相が「脱安倍」を図ろうとする中、「安倍回帰」の旗を振って菅が仕掛ける場面は今後、出てくるだろう。

■ 解散・総選挙の時期

 安倍は2014年と17年、いずれも先手必勝といえる衆院解散を断行している。首相の岸田も今年6月、解散風を強く吹かせて、その再現を狙った節があるが、見送られた。この解散見送りが致命傷となり、政権の求心力がなくなるとの懸念はいまも広がっている。岸田は焦っているだろう。

 岸田は、安倍のように戦略的に、政局的に解散を打ちたいと思っている。安倍の呪縛、安倍時代の成功体験は岸田の脳裏に深く刻まれている。

 岸田が衆院解散に打って出る時期は、おおむね4パターン考えられる。(1)年内、(2)来年9月の総裁選前、(3)来年9月の総裁選以降、(4)再来年の衆参ダブル選――である。勝負に出るのはいつなのか。

 秋の政治日程をおさらいする。

 巷間いわれているように、内閣改造・党役員人事は9月11日の週に行われる公算が大きい。9月7日にインドネシア・ジャカルタで開かれる東アジア首脳会議(EAS)、同月9〜10日にインド・ニューデリーで開かれる主要20カ国・地域首脳会議(G20)、同月20日前後にニューヨークで開かれる国連総会等の外交日程が詰まっているからだ。

 最短での衆院解散は9月下旬の臨時国会召集で、諸々の日程を勘案すると、10月3日公示、10月15日投開票が最も早い想定だ。10月17日公示、10月29日投開票説も永田町では流布されている。

 ポイントとなるのは防衛費と少子化対策の財源問題だ。岸田は財源についての結論を出していない。

 安倍は『安倍晋三回顧録』(中央公論新社)で、財務省に関して「自分たちの意向に従わない政権を平気で倒しに来る」と指摘しつつ、14年4月と19年10月の計2回、増税を実施した。安倍は嫌いな財務省と戦いながら、重大な決断を下した。

 岸田は大好きな財務省と、どのように話をつけるのか。財源問題に決着がつけば、岸田の長期政権が見えてくる。

紀尾井 啓孟

8675OS5:2023/07/13(木) 18:00:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/eaeb6157457b41845774cfe470df199a0c2a4924
岸田首相の懐刀、木原氏周辺に〝文春砲〟官邸去った後の相談相手は国民・玉木代表に? 永田町で注目される人事と解散
7/13(木) 17:00配信

夕刊フジ
岸田首相は「懐刀」木原氏の処遇をどう判断するのか

【ニュース裏表 安積明子】

「これで年内の衆院解散はなくなりましたね」

こう水を向けると、ある議員は静かにうなずいた。

「これで」というのは、先週発売の週刊文春(7月13日号)が報じた、木原誠二官房副長官の親族に関する〝疑惑〟だ。

木原氏の顧問弁護士は5日、司法記者クラブに宛て、「マスコミ史上稀(まれ)にみる深刻な人権侵害」として、抗議の意を表明する「御通知」を送付した。文書によると、木原氏側は、週刊文春の発行元の文藝春秋社や、記事の関係者を刑事告発する意向だという。

岸田文雄首相の「懐刀」とされる木原氏は官邸を取り仕切る立場だ。内閣支持率が下落する現在、今回の「文春砲」は痛い。

仮に、腹心の木原氏が官邸を去った場合、岸田首相の相談相手は誰になるのか。もしかしたら、国民民主党の玉木雄一郎代表かもしれない。

木原氏と玉木氏は、東大法学部から大蔵省(当時)に進んだ同期だ。キャリアは見劣りしない。玉木氏は、岸田首相の派閥「宏池会」のトップだった大平正芳元首相と同郷(香川県)で後継を自負しており、親和性がある。岸田政権には是々非々の態度で、玉木氏が率いる国民民主党は、2023年度予算に賛成した。野党としては異例の対応だ。

一部で木原―玉木のホットラインが報じられたことがあるが、永田町で広まるのは両者の「不仲説」だ。木原氏は国民民主党が主張したガソリン税の一部を減税する「トリガー条項の凍結解除」に理解を示さなかったこともある。

実際、自民党と国民民主党の連絡役を担っていたのは、古川禎久法相(当時)と、古川元久国対委員長の「FFライン」とされる。同い年で、ともに東大法学部卒というだけではなく、気心が知れた「大人の関係」だとか。

岸田首相と玉木氏は、以前から頻繁に電話で連絡を取り合う関係だったと聞く。こちらは、木原氏が官房副長官を外れれば、関係はよりダイレクトになり、両党が連立を組むことになっても不思議ではない。

そうなれば、国民民主党の前原誠司代表代行は離党し、京都府議会と市議会で統一会派を結成する日本維新の会と合流し、一気に政界再編が進む…。という流れも想定できる。

だが、木原氏はそう簡単に、官房副長官の地位を手放さないかもしれない。もしそうなれば、岸田首相は衆院解散のタイミングをつかみあぐね、内閣支持率は、ますます低下していくのではないか。 (政治ジャーナリスト)

8676OS5:2023/07/14(金) 08:15:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/20f330df77fe5095003b2148e6958d1fee777e3b
安倍派の後継騒動 小泉純一郎元首相による裁定へ期待の声 森喜朗元首相が提唱「集団指導体制」の不評が背景
7/13(木) 18:41配信


カナロコ by 神奈川新聞
竹内英明県議の合同葬に出席した小泉純一郎元首相(前列右)。隣は息子の進次郎氏=6月28日、横須賀市のプラザヨコスカ

 故安倍晋三元首相の派閥の後継会長選びが混迷を深める中で、かつて同派を率いた小泉純一郎元首相による裁定を求める声も聞かれ始めた。森喜朗元首相が提唱した「集団指導体制」の不評が背景にあるとみられ、方針決定のために20日に予定されている派閥会合が「裁定なし」となるならば、もつれそうな気配だ。

■白紙委任ノー

 同派運営を巡っては、これまでに世耕弘成自民参院幹事長、高木毅国会対策委員長、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、松野博一官房長官の5人による集団指導体制の採用が浮上。同派暫定トップの下村博文、塩谷立両会長代理との対立が深まっている。

 対立が露呈した6日の派閥会合では、塩谷氏が安倍氏一周忌後への議論持ち越しを宣言し、いったん矛を収めた状態だ。自民党幹部によると、下村氏は10日の国会内での講演で「会長を置くべきだ」と明言し、集団指導に反意を示した。

 関係者の話を総合すると、集団指導への支持が広がらない理由は二つある。一つは「岸田文雄総理への白紙委任となる」からで、「党総裁候補となる会長が不在のまま来秋の総裁選に突入すれば不戦敗が濃厚」(同派関係者)という。内閣の支持率が低迷する中、得策ではないとの見立てだ。

■キーマン変更

 もう一つは構想を推進しているのが森元首相ということだ。下村氏は講演で「5人は森元首相からお墨付きを得たように振る舞う」と説明。8日の一周忌法要の出席者によると、森氏は法要後に5人組の1人をつかまえ「しっかりしろ」と一喝したとされる。

 安倍派の中堅議員は「森さんは東京五輪を巡る収賄事件で名が挙がったばかり。それがキーマンとなっては国民の心証が良いはずがない」と本音を明かす。裁定役を模索する中で、小泉元首相の存在が浮上してくるゆえんだ。

■一喝で覚醒?

 小泉氏は3度目の総裁選に派閥を抜けて出馬し「脱派閥」を掲げた。首相退任後も復帰しなかった。しかし安倍晋三氏が第1次政権を体調不良を理由に退任した直後、派閥総会に突然出席。「人生には上り坂もあれば下り坂もある。もう一つ『まさか』という坂もある」などと話して派内をなだめた。後に再登板を果たした安倍氏は「動揺を鎮め、派の結束を維持してくれた小泉さんのおかげでまた復帰できた」と謝意を口にしていたという。

 さらにさかのぼると三塚博氏が会長就任当時、若手の小泉氏は派内に分派の動きが出るや「筋が通らない」と懐柔による収拾構想を一蹴。「造反議員」とされた者をドア前に立ちふさがって派閥会合に入れない「身体を張った実力行使」(安倍派議員秘書経験者)を見せた。そんな「小泉神話」の信奉者はいまだ多いといい、先の中堅議員は「小泉さんに『派閥なんかやめてしまえ』と一喝してもらえば、みんな目が覚めるだろう」と覚醒効果を期待した。

神奈川新聞社

8677OS5:2023/07/14(金) 11:51:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/1eba79d3deef569f14845ed59069bc7390972173
小渕氏?上川氏?野田氏?稲田氏?高市氏? 派閥の力学、過去の不祥事…内閣改造と自民党内人事、女性登用増に立ちはだかる壁
7/14(金) 9:10配信

西日本新聞
首相官邸

 9月に想定される内閣改造・自民党役員人事は、女性登用も焦点の一つ。現在女性閣僚は2人にとどまり、先進7カ国(G7)で最低水準。ジェンダー平等の視点に乏しいとの指摘を払拭できるか注目される。有力候補とされる議員の中には過去の不祥事や派閥内の思惑も絡み、岸田文雄首相は難しい判断を迫られる。

【図表】第2次岸田改造内閣の顔触れ

 筆頭格は茂木派の小渕優子組織運動本部長。6月、都内で開かれた小渕氏のパーティーでは、小渕氏の後ろ盾だった故青木幹雄元官房長官の盟友で、岸田首相と良好な関係にある森喜朗元首相が「小渕氏を華やかな舞台に登場させたい」と発言、首相に秋波を送った。官房長官など重要ポストがささやかれている。

 別のパーティーでは、首相最側近の木原誠二官房副長官が「世界では若い世代がリーダーとして働いている。小渕さんも先頭に立っていただかねばならない」と持ち上げてみせた。党関係者は「ポスト岸田を狙う茂木敏充幹事長へのけん制だ。彼女を生かす手はいかようにもある」と解説する。小渕氏は、政治資金規正法違反事件を巡り、2014年に経済産業相を辞任した負のイメージがつきまとっているのが懸念材料。

 上川陽子幹事長代理も存在感を高めている。米上院議員政策スタッフを務めた国際派で、法相などを歴任。賃上げ実現などの主要政策に携わり、所属する岸田派の中堅は「実務能力が高く優秀だ」と太鼓判を押す。

 無派閥の野田聖子前女性活躍担当相も注目の一人。21年総裁選で挑戦4回目にして初めて推薦人20人を確保し出馬にこぎ着けた。女性登用拡大などに積極的で、中堅は「ダイバーシティ(多様性)を実現できるリーダー。時流を読んで世論に訴えれば長老政治を打破できる」と期待を寄せる。

 安倍派では、稲田朋美元防衛相の処遇に関心が集まる。防衛費増額に伴う増税方針に賛同するなど首相に接近する言動が目立つ。派内で慎重論が根強いLGBTなど性的少数者への理解増進法を巡っては、21年に超党派での合意案を取りまとめていただけに非難の声はなおある。派中堅は「稲田氏を重用すれば安倍派をかき乱す」とけん制する。

 失速気味なのが、故安倍晋三元首相に近かった保守派の高市早苗経済安全保障担当相。放送法の「政治的公平」に関する総務省の行政文書を捏造(ねつぞう)と主張し、奈良県知事選では県連会長ながら保守分裂を招いて惨敗した。ただ首相にとっては岩盤保守層をつなぎ留めるメリットがあり、保守派議員は「敵に回せば厄介な相手。閣内に置いておく方が賢明だ」とくぎを刺す。 (御厨尚陽、大坪拓也)

西日本新聞

8678OS5:2023/07/16(日) 22:23:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7c4646b7566e0e6174bf6d8a810508f0f096432
小渕優子氏の表舞台復活はあるか 内閣改造&自民党人事へ注目 順風ばかりでなかった政治家人生
7/16(日) 11:00配信
日刊スポーツ
青木幹雄元官房長官の訃報を受け、報道陣の取材に応じる自民党の小渕優子組織運動本部長(2023年6月12日撮影)

 「夜の10時半に電話をかけてきて、あなた、その質問はないでしょうと(笑い)」。

 今年6月、自民党の鈴木貴子衆院議員が在職10年を記念して、都内で開いた感謝の集い。来賓の1人としてあいさつに立ち、こんな言葉を口にしたのは、同党の小渕優子組織運動本部長(49)だ。自身の父小渕恵三氏が首相時代、官房副長官を務めた鈴木宗男氏の長女で、小学生のころから知っているという貴子氏に、かつて子づくりに関する相談を夜間の電話で受けたことがあるという思い出話を披露し、場内の笑いを誘った。


 通常国会が終わって1カ月が経過し、永田町周辺は表向き静かだが、岸田文雄首相が9月にも踏み切るとみられている内閣改造や自民党役員人事に向けて、水面下での「ざわつき」は続いている。その改造や人事に向けて、いろんなところで名前を聞くのが、この小渕氏だ。岸田首相が、何らかの形で小渕氏を起用するのではないかという見方。本当にそうなれば久しぶりの「表舞台」復帰となる。

 父が首相在職中に急死し、急きょ地盤を継いで2000年の衆院選に出馬し、26歳で初当選した小渕氏も今年、50歳になる。初当選時は「政界のサラブレッド」などと呼ばれ、麻生内閣では、少子化担当相として、戦後最年少の34歳で初入閣した。その後、第2次安倍内閣の経産相時代、関連政治団体をめぐる政治資金の問題が発覚し、更迭された。関係者がデータ入りのパソコンハードディスクに工具で穴を開けたとして、「ドリル優子」と批判され、表舞台で活動しにくい状況が続いた。2021年10月の岸田政権発足に伴い、自民党組織運動本部長に就任。「復活」への道筋も見え始めたが、政治資金問題で受けたダメージは、今もくすぶっている。

 それでも、永田町で取材をすると、小渕氏については「幹事長など自民党4役」や「官房長官」や「閣僚」など、さまざまなポスト予想が飛び交っていると聞いた。特に、自民党の要職ポストとなると、小渕氏が所属する茂木派(平成研究会)会長、茂木敏充幹事長の立場との兼ね合いも生じるため、「将来の派閥会長候補」とされる小渕氏とのセットで、茂木氏の去就も関心を集めている。

 永田町関係者は「茂木氏は仕事はできる人だが、人当たりがあまり良くない。ご本人も最近は親しみやすさをアピールしているが、ポスト岸田を狙う茂木氏があまり力を持ちすぎると困るのも、岸田首相。今回の改造や人事の最大関心事は、首相が茂木氏をどう処遇するのか。それによって小渕さんの処遇も固まってくる」と話してくれた。

 生前、茂木派に強い影響力を持っていた青木幹雄元官房長官が6月に亡くなり、青木氏との関係性の悪さが有名だった茂木氏と、小渕内閣の官房長官だった青木氏が後見役でもあった小渕氏の「パワーバランス」に、今後変化が出るという分析もある。ただ、自民党関係者は、岸田首相は小渕氏のことを「買っているのではないか」と話す。

 小渕氏は酒豪で知られ、「ノミニケーション力」もあるといい、同じ酒豪の首相は親近感を感じているという。3月に来日した韓国の尹錫悦大統領との夕食会では、最も酒が強い日本の政治家として、小渕氏の名を挙げて紹介した。また、岸田首相は尹氏と菅義偉前首相の会談の場に、当初予定になかった小渕氏を同席させた。小渕政権時の1998年に「日韓共同宣言」が出されており、首相が重視している日韓外交の「カード」としても、小渕氏は存在意義を見いだされている。

 野田聖子氏や高市早苗氏、都知事に転身した小池百合子氏など、自民党では「女性初の総裁→首相」を目指して総裁選に出馬した女性議員たちがいるが、総裁はもちろん党ナンバー2の幹事長にも、まだ女性の登用は実現していない。自民党内には、今回の内閣改造や自民党人事で、首相が女性や若手議員の積極登用を考えているとの見方もある。もし小渕氏が要職に抜てきされるようなら、女性総裁候補の「世代交代」にもつながるという声も聞く。

 小渕氏は、冒頭記したパーティーのあいさつの最後に「子どもたちのために良い国を残したいという覚悟で、母として腹をくくり、いばらの道を歩いて行きたい」と口にした。後輩へのエールのようで、自分に向けた言葉のようにも受け取れた。今後もし要職に就いて表舞台に戻ってくれば、政治資金問題も蒸し返されることになるだろう。必ずしも順風ばかりではなかったといえる小渕氏の政治家人生。「転機」が訪れた場合の身のこなし方には、今から関心が注がれている。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

8679OS5:2023/07/17(月) 18:09:51
https://www.asahi.com/articles/ASR7F6VMTR7FUTFK00N.html
自民党麻生派、ぐらつく足元 河野太郎氏苦境、麻生氏側近は不在に
有料記事自民

白見はる菜 松山紫乃2023年7月14日 16時00分
 自民党第2派閥の麻生派(志公会)の足元がぐらついている。岸田政権を中枢で支える主流派の一つだが、会長の麻生太郎副総裁を支えた側近議員が相次いで永田町を去った。将来の首相に意欲を示す河野太郎デジタル相は、マイナンバー制度のトラブルで苦境にあり、失速している。

 「次期衆院選に向けてしっかり備えろ。選挙は勝ってなんぼ。議員は当選するのが仕事だ」。12日夜、東京都内の中華料理店。麻生派や岸田派(宏池会)、無派閥などの10人近くの中堅・若手議員を前に、麻生氏は力説した。経済や皇室、外交などが話題になったという。

 麻生氏が先に帰った後、若手らは「麻生さんは、若手との飲み会もよくやっている。麻生派はうらやましい」と語り合ったという。

 麻生派は河野氏の父で元衆院…

8680OS5:2023/07/18(火) 09:22:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/36bd8f9ad679aa5ddae158db947a678f7ce022bf
萩生田氏、安倍派継承へ正念場 「総合力は最も高い」評価の一方ではらむリスク
7/18(火) 8:40配信

西日本新聞
国会議事堂

 自民党最大派閥安倍派の新体制の議論が混沌(こんとん)とする中、新会長候補の一人とされる萩生田光一政調会長の言動が注目を集めている。9〜13日に東南アジア諸国連合(ASEAN)で外交を展開。故安倍晋三元首相が重視した国々を回り、遺志の継承をアピールした形だ。ただ9月に想定される内閣改造・党役員人事が、萩生田氏の求心力に影響を及ぼす可能性もあるだけに、名実ともに「安倍後継」となれるか正念場を迎えている。

【画像】「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

 萩生田氏はベトナム、ラオス、タイを訪れ各国要人と会談。今年は日本とASEAN友好協力50周年の節目で、1月にタイ、シンガポール、4〜5月はフィリピン、インドネシアを訪問した。安倍氏も40周年の2013年にASEAN全10カ国を回っており、派内からは安倍氏の後継者を意識しているとの声が上がる。

 派閥新体制はベテラン勢を中心に新会長選出の意見が相次ぐ一方、萩生田氏や高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相ら「5人組」による集団指導体制の案もある。萩生田氏は8日、「直ちに会長が決まるなら一つの方法だ」と集団指導体制にこだわらない考えを示した。派関係者は「自分が新会長の最有力候補と分かった上での発言だ」と指摘する。

 実際に「萩生田会長」を有力視する向きは強い。安倍氏側近として地位を築いただけでなく、派閥に影響力を持つ森喜朗元首相の「秘蔵っ子」でもあり、森氏も「(5人組の中で)総合力は最も高い」と太鼓判を押す。菅義偉前首相が「ポスト岸田」の一人に挙げるなど派外の評価も高い。

 一方、萩生田氏自身は「肩書にこだわらず汗を流したい」と、新会長に名乗りを上げることには慎重姿勢を崩していない。5人組の反発が想定され、所属100人の大所帯が分裂するリスクもはらむからだ。「先の先を読む性格。機が熟していないと判断するのではないか」と派ベテラン。

 とはいえ、改造人事次第で状況は一変することもあり得る。萩生田氏は周囲に幹事長就任への意欲を隠していないが、岸田文雄首相の防衛費増額に伴う増税方針を巡る党内調整では、増税に慎重な保守派への配慮が目立った。東京都連会長として対応に当たる次期衆院選は、東京での公明党との選挙協力解消という事態を招き、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係の深さも露呈している。

 安倍派中堅は「人事で、5人組がどのポストに就くかで派内の力関係が変わる。萩生田氏は難しい決断を迫られる」と解説した。 (御厨尚陽)

西日本新聞

8681OS5:2023/07/18(火) 09:22:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d1fcbad31214dfd409c7fd5dead0151fea100c7
「パンツ泥棒」疑惑の議員も…自民党最大派閥・安倍派「会長レース」の行方は?
7/18(火) 6:12配信


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文春オンライン
森喜朗氏 ©文藝春秋

 安倍晋三元首相の一周忌を前にした頃から、新聞紙上ではあの人物の名をまたよく見るようになった。

【画像】「パンツ泥棒」疑惑を報じられた過去が…高木毅氏(67)を見る

『実質「森派」? 決め手欠きまだ決まらない「ポスト安倍」』(スポニチアネックス5月17日)

 出ました森喜朗!

《確実に言えるのは、森氏の存在感が増していることで、政府関係者は「森氏がにらみを利かせる“森派”の状態がしばらく続きそうだ」と指摘。》(同前)

 そんな森氏が提唱しているのが「5人衆」である。

《「5人衆」とは、元派閥会長の森喜朗元首相の提案で、政府・自民内で要職を務める5人の有力議員による集団指導体制のことだ。》(朝日新聞デジタル7月6日)

 5人のメンバーは、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長、高木毅国会対策委員長。

 裏を返せば安倍派のトップがなかなか決まらないということでもある。どんぐりの背比べというか、誰が会長となっても現時点では派閥内から不満が出てきそうなので元派閥会長の森喜朗氏の発言が重宝されているのだ。

「5人」が好きな森喜朗氏
 そういえば森喜朗氏が首相になった時も「5人組」という言葉があった。2000年4月に小渕恵三首相が緊急入院した際、「5人組」と呼ばれた政権幹部の協議により森首相が誕生。しかし「密室政治」とかなりの批判を浴びた。それでもやっぱり5人が好きな森喜朗氏なのである。

 今回の5人衆という体制はまだ確定ではなく、さまざまな案もあるようだ。たとえば「会長と総裁候補の分離」案。

《会長レースで有力視されているのは、萩生田、西村両氏だが、会長を萩生田氏、総裁(首相)候補を西村氏とする「会・総分離」を支持する議員も目立つ。「ポスト岸田」への意欲を隠さない西村氏と、幹事長を目指すと公言している萩生田氏双方の顔が立ち、亀裂が生じるリスクを減らせるためだ。》(読売新聞6月28日)

 他にもこんな案があるという。

《そうした中で、高木氏を会長に推す案も浮上している。「高木会長であれば、他の

高木氏の「パンツ事件」とは?
 野心が無さそうな高木氏を会長にすることで丸く収まる? しかし高木氏といえば気になることがある。週刊文春(7月20日号)にはこんなコメントが。

「能力も意欲もなく、誰からも『首相候補』と目されない最年長の高木氏を一時的に祭り上げる案もあるが、最後にはパンツ事件が引っかかり、暗礁に乗り上げる」(政治部記者)

 パンツ事件とは何か? 実は高木氏は「これまで何度も下着ドロボー疑惑が浮上している」のだ(同前)。復興大臣となった2015年に、週刊文春や週刊新潮が報じている。これは単なる噂話やゴシップではない。週刊誌報道を受けて地元の「日刊県民福井」は1面で『高木氏週刊誌報道 窃盗疑惑は「事実」』と書いた(2016年1月13日)。当時の福井県警の捜査関係者が証言した。

 だから高木氏の呼称がふつうに「パンツ」となっていたのである。ちなみに週刊文春の記事によると高木氏は「萩生田だけはダメだ」と反発しているという。こんな対立があるのか。東スポには「萩生田、反パンツ同盟結成へ」と盛り上げてもらいたい。

 さらに5人衆案にはこの人が嚙みついた。

8682OS5:2023/07/18(火) 09:23:07
『安倍派新体制 「5人衆」案、下村氏反対 』(毎日新聞デジタル7月11日)

 安倍派の下村博文氏が「5人衆」案に反対したのである。下村氏からすれば会長代理の俺を抜かしてありえないという怒りだろう。下村氏と言えば以前から自民党総裁選には意欲満々。しかし周囲はまったく盛り上がらない。

 安倍氏亡き後は『安倍派継承、息巻く下村氏』(信濃毎日新聞デジタル2022年7月24日)という記事もあった。その性急な動きが反発を招いていると書かれている。

 下村博文氏といえば、2021年の共同通信(9月5日)による、次の首相に「誰がふさわしいか」調査での支持率は0.6%だった。最近流行のアルコール度数0.5%の「微アルコール」と似ていたので、私は「微アル博文」と呼ぶようになった。

 もっと酔わせてほしいが、下村博文氏と言えば、昨年の安倍氏銃撃事件以降「旧統一教会の名称変更当時の文科相」だったことが注目された。教団は1997年に名称変更を相談したが却下され、2015年になって申請したら認められたからだ。同じ安倍派の萩生田氏も旧統一教会との関係が注目されている。

保守派はなぜ沈黙しているのか?
 自民党と統一教会でいえばこんなことがあった。

『韓鶴子総裁「岸田を呼びつけて教育を受けさせなさい」内部音声を独自入手「日本の政治は滅びるしかないわよね」旧統一教会』(TBSテレビ7月3日)

《旧統一教会、「世界平和統一家庭連合」の解散命令請求に向け、国が「質問権」を行使する中、教団の韓鶴子総裁が日本の幹部らおよそ1200人を前に、「岸田総理や日本の政治家を韓国に呼びつけて、教育を受けさせなさい」と発言していたことがわかりました。》

 この件に関して、日刊スポーツのコラム「政界地獄耳」は『侮辱にもダンマリの保守派…教会との癒着はすべて安倍氏だけのことにしたいのか?』と指摘(7月11日付)。

《不思議なのは保守派が心酔する旧統一教会の理屈は保守派のそれと全く合致せず、日本を侮辱し戦犯国と呼ぶなど聞き捨てならない発言ではないのかということだ。自民党内からも保守派からも総裁の発言に怒りどころか、苦言すら言わないことが保守派の漂流なのではないか。それとも教会との癒着はすべて安倍だけのことにしたいのだろうか。それを保守と呼べという方が無理ではないか。》

 本当に不思議である。こんなに「反日」を標榜する旧統一教会を前にしてなぜ保守派や安倍派は沈黙しているのか。下村氏も萩生田氏も、ついでに高木氏も韓鶴子総裁に反撃したらどうだろうか。

プチ鹿島

8683OS5:2023/07/18(火) 11:23:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/e22bd96bbf939555e1165e234ebb107a67c61dcf
岸田首相の“右腕”木原誠二官房副長官は次の内閣改造で「外すべき」との党内の声〈dot.〉
7/18(火) 7:00配信
 岸田文雄首相が手がける内閣改造と自民党の役員人事。8月末から9月初めくらいとの見方が出ている。昨年8月の内閣改造では、旧統一教会との関係などが明らかとなり「更迭」される閣僚も出た。今回注目されるのは木原誠二官房副長官の処遇だ。「岸田首相の分身」と言われるほど近い存在であり、本来であれば次の内閣改造で初入閣が確実視されていたが……。

【資料】自民党が公表した資料「旧統一教会及び関連団体との接点・関係について」はこちら

「妻ではない女性とテーマパークに出かけている」「妻が未解決事件に関与しているのではないか」

 などと、スキャンダル報道が相次いだ。

 とりわけ、週刊文春が報じた木原氏の妻と未解決の不審死事件の関連性については、大きな関心を呼んでいる。

 週刊文春7月13日号は、木原氏の妻が、元夫の不審死事件の重要参考人として事情聴取を受けており、木原氏が政権与党の実力者であるため捜査が進まなかった可能性があると報じている。

 こうしたことから、自民党内では、

「木原氏こそ真っ先に切られるんじゃないか」

 との声があがりはじめた。

 それもあってか、7月12日には「木原氏が反論の会見をする」「いや、週刊文春が報じた事件の被害者側遺族の会見だ」といった情報が乱れ飛んだ。結局、どちらの会見もなかった。

 木原氏は、代理人の弁護士を通じてメディアに向け、「週刊文春の記事は事実無根のもの」「私と家族に対する想像を絶する著しい人権侵害行為」などとする反論する「御通知(至急)」との文書を発送した。

「木原氏について、週刊文春が新たな記事を掲載するという話が流れて、記者会見が開かれると伝わった。木原氏は岸田首相を支える立場であり、『きちんと対応すべきだ』『毅然とした態度を』といった声が派閥の中でもずっと出ていたので、ついに立ち上がったのかと思ったが、ドタキャンだったのかな。それとも相手側が会見すると聞いてだったのか。いずれにしても岸田首相の外遊中の留守を預かる立場で恥ずかしいスキャンダルだ」

 と岸田派の国会議員は首をかしげ、こう続けた。

「そろそろ木原氏もキチンとやっておかないと次のポストがなくなる。岸田首相も木原氏を閣僚で処遇するかどうか、難しいところのはず」

 昨年8月の内閣改造では、旧統一教会との関係が明らかになったり、「政治とカネ」の問題が取りざたされたりで、4人の閣僚が「更迭」された。

 うち2人が岸田派ということもあり、

「岸田首相としてはメンツ丸つぶれ。次の内閣改造は、スキャンダルや失言が問題にならない人、との思いが強かった。当初、木原氏の入閣は確実で、残るはポストという感じだったが、『文春砲』でイメージがあまりに悪くなり、入閣はさけるべきだという意見がかなり出ている。妻ではない女性とテーマパークにいって、『特別な関係ではない』と言い張っても世間的に理解を得るのは難しいでしょう」

 と自民党幹部は突き放す。

 岸田派の国会議員によれば、

「岸田首相の頭の中には、財務省出身の木原氏について、経済再生担当相や経済安全保障担当を任せるか、マイナンバーカードでもめているデジタル相で手柄をあげるのもよし、というイメージがあった」

 という。

 宏池会(岸田派)の元職員で、自民党の政務調査役を長く務めた政治評論家の田村重信氏はこう見る。

「内閣改造や党役員人事というのは、人心一新でイメージアップを図るのが一番の目的。本来であれば、官房副長官としてキャリアを積み、実務にも精通している木原氏の入閣となれば、大きなイメージアップにつながったはずです。しかし、今の状態で木原氏を入閣させると、たたかれる材料になってしまう」

 その点を踏まえ、

「『文春砲』以外のメディア、特にワイドショーで取り上げられるようになったら岸田内閣の支持率は一気に急落ですよ。昨年8月の内閣改造では閣僚の更迭が相次ぎ、イメージダウンにつながったので、岸田首相も同じ轍は踏まないはず。木原氏は入閣どころか官房副長官としても、替えざるを得ないんじゃないでしょうか」

 との見方を示した。

 岸田首相の右腕で最も頼りにしていた木原氏が、一番のアキレス腱になりつつある。岸田首相はどう判断するのか。

(AERA dot.編集部 今西憲之)

8684OS5:2023/07/19(水) 18:24:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f8887761d62b697410b481cad1cad8999d3537c
安倍派、20日の会合中止へ 世耕氏「新会長決定困難」
7/18(火) 19:35配信
共同通信
 自民党の最大派閥安倍派(清和政策研究会)は、20日に開く方向で調整していた派閥会合の中止を決めた。派閥の後継体制を巡り、派内の意見集約が進んでいない現状を踏まえたとみられる。複数の関係者が18日、明かした。派閥幹部の世耕弘成参院幹事長は同日の記者会見で「リーダーを1人に決めるのは、なかなか今の状況では難しい」と語った。

 世耕氏は内閣改造・党役員人事を見据え「体制をしっかり組み立てていくことは何よりも重要だ」と述べ、自身を含む有力者「5人組」による集団指導体制への移行に意欲をにじませた。

 一方、同派の下村博文会長代理は異論を唱え、1人の新会長選出を求めている。

8685OS5:2023/07/20(木) 18:50:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/a653543bf419068b51b73014c8088594fb8138b6
帰国の首相、懸案山積 マイナに処理水、人事で配慮も
7/20(木) 7:14配信

時事通信
報道陣の取材に応じる岸田文雄首相=19日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は19日、中東3カ国訪問から帰国した。

 8月にかけて全国で対話集会を重ねつつ、内閣改造・自民党役員人事の構想を練るとみられる。ただ、支持率続落の要因とされるマイナンバーカードを巡るトラブルなど懸案が山積。自民内に、早期の衆院解散を困難視する声も出てきた。

 「決断し、結果につなげることが大事だ」。首相は19日、自民党本部で開かれた地方議員研修会で政権運営についてこう強調した。

 対話集会は21日の栃木県を皮切りにスタート。「聞く力」をアピールしてきた首相が「原点に立ち返る」と位置付ける取り組みだ。背景には、報道各社の世論調査で支持率が続落したことへの危機感がある。

 特にマイナカード問題は、健康保険証情報の誤登録などが相次いで表面化し、来年秋の現行保険証の廃止方針に批判が集中。首相としては、8月上旬にデータの総点検の中間報告と不安払拭のための対策を公表し、問題の沈静化を図りたい考え。対話集会などでは、マイナカードのメリットについて自ら理解を求める方針だ。

 東京電力福島第1原発の処理水を巡り政府は「夏ごろ」の海洋放出を目指している。近く首相が最終決定する見通しだが、漁業関係者らは依然反対の構えを示している。

 近隣諸国でも中国が強い懸念を表明。放出に踏み切れば、首相がかねて意欲的な習近平国家主席との日中首脳会談の実現にも「支障を来すのは不可避だ」(政府関係者)との指摘がある。

 首相は18日、ドーハでの内外記者会見で、9月中旬を軸に検討する内閣改造・党役員人事に関し「何も決めていない」と述べるにとどめた。支持率続落で各派閥のバランスなどに、これまで以上配慮せざるを得なくなるとの見方もある。

 早ければ今秋の実施も想定される衆院解散・総選挙について、自民内からは「この政権の状態では解散自体無理だ」(閣僚経験者)、「もう年内解散はない」(中堅)との声も出てきた。懸案を打開しつつ政権の再浮揚につなげられるか。首相にとって勝負どころの夏となりそうだ。

8686OS5:2023/07/22(土) 08:50:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9f91315b117517b7763f4e7e4efe94e95a8ef65
自民、財源論先送り視野 税収増で積極財政派に勢い 防衛・少子化
7/22(土) 7:08配信
時事通信
 自民党が防衛力強化や少子化対策の安定財源確保に関する議論の先送りを視野に入れ始めた。

 2022年度の一般会計税収が過去最高を更新し、積極財政派が税収上振れ分を財源に当て込もうとしているためだ。衆院解散・総選挙など大型選挙と、増税の時期をずらしたい思惑も透ける。

 22年度の一般会計税収は71兆円超で、歳入から歳出を引いた決算剰余金は約2.6兆円となった。財政法に基づき少なくとも半分を国債の償還(返済)に充てても、27年度時点での防衛財源確保策のうちの剰余金活用想定(7000億円程度)より約6000億円多い計算だ。自民内では防衛力強化に向けた増税などを回避するため、上振れ分を充てようとの意見が強まる。

 積極的な国債発行を主張する世耕弘成参院幹事長は18日の会見で、防衛財源に関し「なぜ増税しなければいけないのか。決算剰余金を積極的に活用していくことが重要だ」と強調。年末までに検討する少子化対策の財源についても、「十分活用できる規模の決算剰余金が生まれてきている」と指摘した。

 自民若手有志の「責任ある積極財政を推進する議員連盟」幹部らも「税収が増えている間は、増税を議論する必要がない」「税収増を防衛財源、少子化対策に充てることは自然だ」などと話している。こうした声の広がりに押され、自民税制調査会は防衛費増額に伴う24年度からの増税を先送りする方針だ。

 今秋以降の衆院解散・総選挙も取り沙汰される中、「負担増の具体策を掲げて選挙に打って出る手はない」(自民ベテラン)との声は強い。25年には参院選、東京都議選といった与党が重視する選挙も控えており、経済官庁幹部は「いつ安定財源確保の議論ができるのか、見通せなくなってきた」と懸念を示した。

 自民内での財源論先送りの動きに対し、公明党の石井啓一幹事長は21日の記者会見で「決算剰余金は経済状況などで変わってくる。変動する財源に依存するのはいかがなものか」と述べ、くぎを刺した。

8687OS5:2023/07/22(土) 08:56:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/aee871c62033bbfd37322816cf64a1360e0580dd
永田町がネタにする岸田首相「宏池会の“因縁”」本流の“先輩”宮澤喜一氏、麻生太郎氏はともに下野の経験が
7/21(金) 20:50配信

SmartFLASH
(写真・時事通信)

 永田町ではいま、ある“因縁”が話題になっている。ベテラン政治担当記者はこう語る。

「戦後、自民党が下野したのは、1993年の宮澤喜一内閣と、2009年の麻生太郎内閣の2回だけです。宮澤内閣では、金丸信副総裁(当時)が東京佐川急便事件で逮捕され、竹下派の内部抗争が激化。衆院の選挙制度改革をめぐり、小沢一郎氏や羽田孜氏、渡部恒三氏らが内閣不信任案に賛成票を投じたことで解散になり、自民党が総選挙で過半数が取れず、非自民・非共産の細川護熙(もりひろ)を首班とする連立政権が誕生しました。

 麻生氏は歯に衣着せぬ発言で人気がありましたが、リーマンショックなどもあり、解散の機会を逸して支持率が下落。ついには20%を割り込み、党内から退陣要求の声が上がりました。直後の選挙では現職閣僚も落選するなど、自民党は歴史的大敗を喫して、民主党政権が誕生しました。

 宮澤さんは宏池会会長を務め、麻生さんは宏池会を創立した池田勇人氏の師である、吉田茂氏の孫です。現在、麻生さんは『志公会』という別グループの代表ですが、当初は宏池会所属でした。つまり宏池会の本流のふたりですが、前述のように自民党が下野したときの首相でもあります。

 そして、宏池会の現会長が、支持率低下に頭を悩ます岸田文雄現首相です。いいことも悪いことも“こじつけ”が好きな国会議員ですから、おもしろおかしくネタにしているのです」

 この“因縁”について、政治アナリストの伊藤惇夫氏は冷静に分析する。

「宮澤内閣、麻生内閣のときとは状況が違います。自民党に代わる、国民が期待する政党というものがありませんからね。しかも立憲民主党と維新の会がつぶし合いをしています。このまま選挙になれば、自民党が漁夫の利的に勝つことが十分、考えられます」

 ただし岸田内閣の支持率については「G7広島サミットで支持率が上がったことが、不思議なほどです。あのときはウクライナのゼレンスキー大統領の参加で注目され、ニュースでも岸田首相がつねに真ん中にいたため、(支持率が)上がっただけです。実力を反映した数字ではなかったんです」と厳しい。

 さすがに岸田首相も危機感を持ったようで、7月19日に茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長、7月20日には菅義偉前首相、遠藤利明総務会長ら党幹部と相次いで会談、党内基盤の引き締めに躍起になっているといわれている。

「2度あることは3度ある」か「3度めの正直」か。しかしそこに、国民へ向けられる視線は感じない。

8688OS5:2023/07/23(日) 06:38:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ca16ae2d32de561eeec86968181bc08959a13bd
閣改造・自民人事は8月下旬以降、首相検討 9月中旬案も浮上
7/21(金) 18:47配信

毎日新聞
障害者支援施設の視察を終え、記者の質問に答える岸田首相=栃木県足利市で2023年7月21日午後3時44分(代表撮影)

 岸田文雄首相は、8月下旬か9月中旬に内閣改造・自民党役員人事を行う検討に入った。複数の政権幹部が明らかにした。マイナンバーを巡るトラブルなどの影響で内閣支持率は下落傾向のため、体制を立て直し、政権浮揚につなげたい考えだ。秋の臨時国会での衆院解散を選択肢に残しつつ、外交日程などを踏まえて最終判断する方針だ。


 首相は来年秋の自民党総裁選での無投票再選を目指しており、今回の人事はその布石となる。「ポスト岸田」をうかがう茂木敏充幹事長や河野太郎デジタル相の処遇が焦点だ。

 8月下旬以降の実施を検討するのは、内政と外交のスケジュールを考慮しているためだ。政府が始めたマイナンバーのトラブルに関する「総点検」の中間報告は8月上旬を予定している。また、当初8月末とみられた日米韓首脳会談は、同18日に米国で開催される見通しとなった。このため、8月下旬を内閣改造・党人事に充てることが可能となった。首相周辺は「首相はお盆までは人事をやる気がないが、それ以降は分からない」と明かす。

 8月末は2024年度予算の概算要求の締め切りで、閣僚交代は避けるべきだとの意見もあるが、自民幹部は「日米韓会談が想定より早まり、8月下旬に人事を行う可能性は消えていない」と指摘する。

 9月上旬からは首脳外交が続く。9月4〜7日にインドネシアで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議、9〜10日にインドで主要20カ国・地域(G20)首脳会議があり、首相が出席する予定だ。9月中下旬には米国での国連総会への出席も調整している。こうした事情から、人事を9月中旬に行う案が浮上している。

 臨時国会は10月に召集されるとみられる。政府・与党内には、首相が召集に合わせて衆院解散に踏み切るのではないかとの見方がある。なるべく解散に近い時期に人事を刷新したうえで衆院選に臨むためには、9月中旬案は有力とされている。一方で、支持率低迷で今秋の解散は難しいとの観測も広がっている。首相は解散のタイミングをにらみつつ、人事の時期を慎重に見極めるとみられる。【飼手勇介】

 ◇今後の主な政治日程

8月上旬…マイナンバーのトラブルに関する総点検の中間報告

8月18日…日米韓首脳会談(米国)

8月末…2024年度予算の概算要求締め切り

9月4〜7日…東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議(インドネシア)

9月9〜10日…主要20カ国・地域(G20)首脳会議(インド)

9月中下旬…国連総会ハイレベルウイーク(米国)

10月?…臨時国会召集

8689OS5:2023/07/24(月) 17:42:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/0dd521055cfb167b026a5533da919f4769fec6e3
「次の首相」候補を消し去る岸田首相の人事案 河野、茂木、安倍派らライバルにある“弱み”とは〈dot.〉
7/24(月) 16:47配信
AERA dot.
人事好き?の岸田文雄首相=2023年7月14日

 岸田内閣の支持率は、共同通信の7月の世論調査では前月比6.5ポイント減の34.3%で、時事通信では「危険水域」の2割台目前の30.8%となっている。G7広島サミットが開かれた5月をピークに、内閣支持率の下落が止まらない。

【写真】前回の自民党総裁選に出たメンツはこちら

 岸田文雄首相は9月に内閣を改造し、党人事も一新する予定だと言われている。参院補選が行われる10月22日に合わせ、衆院が解散されるとの話もある。だが内閣支持率が低下する現状がこのまま続けば、それも困難だろう。しかも朝日新聞の世論調査では、自民党の政党支持率が28%まで下落している。

 原因は次々とトラブルが発覚しているマイナンバー問題のほか、岸田首相の秘書官だった長男・翔太郎氏の公邸記念撮影スキャンダル、そして岸田首相の懐刀と言われる木原誠二官房副長官の「愛人・隠し子」問題に加え、妻の元夫の不審死疑惑などが考えられる。それでも「岸田降ろし」が始まらないのは、強力なライバルがいないからだ。

 ポスト岸田と目されているのは、青木幹雄・元参院自民党幹事長の死によって名実ともに平成研を掌握した茂木敏充幹事長、西村康稔経済産業相や河野太郎デジタル相らだ。なかでも河野氏は2021年の総裁選で169票の「党員票」を獲得し、110票の岸田首相を上回った。国民の人気という点においては、河野氏は岸田首相を上回っていると考えていい。世論調査の「次の首相」でも河野氏は常に上位を占める。

 しかし自民党総裁は党員票だけで決まるわけではなく、国会議員票の影響が大きい。実際に2021年の総裁選の第1回投票で河野氏が獲得した国会議員票は86票で、146票の岸田首相はもちろん、114票の高市早苗経済安全保障担当相にも及ばなかった。

 また、このとき1位の岸田首相が過半数に達しなかったために2位の河野氏との間で決選投票が行われたが、やりなおした国会議員票の多くが岸田首相に投じられ、河野氏は総取り方式で党員票の83%を得たものの、敗退した。

 このように総裁選では国会議員票がものをいうなら、最大派閥である清和会はもっとも力を持っている。2021年の総裁選で高市氏が健闘したのも、高市氏を支援した安倍晋三元首相が岸田首相の支持で固まっていた清和会を中心に、国会議員票を切り崩していったためである。

 そういう意味では清和会所属の西村氏が優位だ。現在の清和会はさらにメンバーを増やし、100人の現職議員を抱えるまでに至っている(衆院議長就任のために会派離脱中の細田博之氏を除く)。

 だが清和会は会長だった安倍元首相が昨年7月、参院選の最中に銃撃されて死亡。会長代理を務める塩谷立氏と下村博文氏を中心に、西村氏ら「5人衆」を含めた7人の世話人会による集団指導体制で当面は運営されることになった。当初は2023年7月8日の安倍元首相の命日を過ぎれば、会長人事も含めて新体制が発足するはずだったが、塩谷氏や下村氏が「新会長を選出すべきだ」と主張するのに対し、「5人衆」のひとりである世耕弘成参院幹事長がこれに反対。いまだ指導体制すら決まっていない。

 その背景には、2024年の総裁選をにらんだそれぞれの思惑がある。たとえば2021年の総裁選で立候補を検討したが不出馬となった下村氏は、次期総裁選にも意欲を見せ、派閥内の議員を集めて食事会を開いている。

8690OS5:2023/07/24(月) 17:42:37
 一方で「5人衆」の中にも突出した人材がいない。派閥の陰の実力者である森喜朗元首相は、清和会会長に萩生田光一政調会長、総裁候補に西村氏を充てるという“分業案”を提唱した。

 言い換えれば、誰も100人もの巨大派閥をまとめきれないということだ。7月13、20日と2週続けて清和会の総会が流れている。「これではみんなバラバラだ」と、ある議員はため息をつく。この現状が進めば、派閥が分裂する気配すら出てくるかもしれない。

 そうなれば基盤を失う西村氏は、有力な総裁候補から滑り落ちる可能性があるが、それが茂木氏や河野氏に有利となる保証もない。たとえば平成研会長の茂木氏ではあるが、「(小渕)優子を総理に」との青木氏の遺言を岸田首相が守って次の党人事か内閣改造で小渕氏を抜擢すれば、その地位は徐々に脅かされることになるかもしれない。

 また茂木氏は10増10減を巡る都内の衆院選挙区に関して、公明党の石井啓一幹事長と折り合えなかったという重大な「失点」もある。少なくとも総裁選に野心を見せる茂木氏を、岸田首相が次期衆院選で巨額な資金を采配することになる幹事長に留任させることはないはずだ。

 反対に河野氏については、岸田首相はデジタル相に留任させる可能性が大きいと筆者は見る。河野氏が忙殺されているマイナンバーカード問題はあまりにも深刻で、しばらくは解決する見込みがないからだ。さらに河野氏を担当大臣としてはりつけていれば、国民の批判の矢面に立たされるのはまずは河野氏になる。

 岸田首相は7月18日、訪問先のカタールで内閣改造と党人事について「現時点では何も決めていない」と述べた。「岸田内閣の基本姿勢に照らして、適切な人事の時期や内容について判断していく」としているが、岸田内閣の最も重要な姿勢は「延命」であり、岸田首相がもっともやりたいこととされている「人事」を通じて、ライバルを次々と消し去るに違いない。

 その果てはどこに行くのか。有能なリーダー不在の国の行く末は、いつの世も悲惨と決まっている。

(政治ジャーナリスト・安積明子)

■あづみ・あきこ 兵庫県出身。慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格し、政策担当秘書として勤務。その後テレビなど出演の他、著書多数。「『新聞記者』という欺瞞|『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」(ワニブックス)などで咢堂ブックオブイヤー大賞(メディア部門)を3連続受賞。近著に「眞子内親王の危険な選択」(ビジネス社)。趣味は宝塚観劇。

8691OS5:2023/07/24(月) 17:59:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d17fdc10cbf100d6c5b62ca00b56834b98603c2
秋解散へ首相が抱える3つの「夏の宿題」
7/21(金) 18:52配信


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産経新聞
官邸に入る岸田文雄首相=21日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相は今夏、政権の行方を左右する3つの重要な宿題を抱えている。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出は具体的な時期を見定めている。実施中のマイナンバー情報総点検の中間報告は8月上旬に取りまとめる。世論が敏感な2つの問題への取り組みを経て内閣改造・自民党役員人事を断行し、次期衆院選に向けた態勢を作る。

処理水海洋放出について、首相は当初方針通り「夏頃」までに開始したい考えで、13日も記者団に方針に「変更はない」と強調した。放出計画は4日、国際原子力機関(IAEA)の科学的な調査に基づく包括報告書で「国際的な安全基準に合致する」と評価され、お墨付きを得た。

今後、関係閣僚会議を開き、首相が放出開始時期を表明する方向だが、懸念を示す地元漁業者や他国への説明などのため、放出までは一定期間を置く。

表明時期は7月下旬〜8月が有力視されている。9〜11月に岩手、宮城、福島の被災3県で県議選などが相次ぐためだ。首相官邸は、放出の是非が選挙で争点化し、批判が高まる事態を避けるため、選挙前の表明を調整している。

内閣支持率の下落の主因となったマイナカード問題も、8月に重要な局面を迎える。「国民の不安を払拭するため」(首相)に設置した省庁横断の総点検本部は、カード取得者向けのサイト「マイナポータル」で閲覧できる所得や年金など29項目の情報について、誤登録などの洗い出しを進めている。その中間報告が8月上旬だ。首相は徹底した点検と対策に取り組む姿勢をアピールする。

内閣改造・党役員人事の時期や方針に関し、首相は18日の時点で「今の時点では何も決めていないというのが結論だ」と語っている。ただ、8月は日米韓首脳会談出席のための訪米や、9月はインドでの20カ国・地域首脳会議(G20サミット)など複数の国際会議が立て込んでいる。こうした政治日程を踏まえると、人事に時間を割けるのは8月下旬から9月の公算が大きい。

政権幹部の一人は「9月末か10月に臨時国会を召集し、首相は衆院解散するつもりかもしれない。その時の支持率次第だ」と語る。秋以降の政権運営は、処理水放出やマイナカード問題で世論の理解を得て、人事の刷新で政権の浮揚効果を生めるかどうかに左右されそうだ。(田中一世)

8692OS5:2023/07/26(水) 09:55:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/1edebc57831aecdb5733ab3e9adbfda578299cac
自民、夏の派閥研修会続々 人事・選挙へ結束 各派に思惑も
7/25(火) 17:37配信


産経新聞
自由民主党本部=東京都千代田区永田町

自民党各派閥は7月下旬から続々と夏季研修会を開く。第2派閥の麻生派(志公会)が26日に横浜市のホテルで研修会を開き、先陣を切る。岸田文雄首相(党総裁)が9月までに行う内閣改造・党役員人事や、早ければ秋に想定される衆院解散・総選挙に備えて結束を固め、士気を高める構えだが、各派にはそれぞれの事情や思惑がありそうだ。

各派の研修会は、新型コロナウイルス禍では中止や規模が縮小されてきたが、今年は4年ぶりに各派がそろって研修会を開く。飲食を伴う懇親会や宿泊を復活させる派閥もある。

最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は8月20、21両日に長野県軽井沢町で研修会を開く。今月8日に一周忌を迎えた安倍晋三元首相の後継会長のポストが空席のままだ。中堅・若手を中心に、人事や選挙における公認を巡り交渉力を発揮できるリーダーを求める意見は根強く、研修会までに新体制を決められるかが焦点となっている。

7月26日に横浜市で研修会を開く麻生派は「ポスト岸田」の有力候補に挙げられる河野太郎デジタル相を擁している。人事ではその河野氏が閣内に残るか閣外に去るかに注目が集まっている。河野氏はマイナンバーカードを巡るトラブルへの対応で批判を浴びており、派閥会長の麻生太郎副総裁は周囲に閣僚を外れることも選択肢だと話している。河野氏がこれ以上傷付かないようにとの配慮があるとみられる。

第3派閥の茂木派(平成研究会)は8月9、10両日に横浜市で研修会を開く。同派は会長の茂木敏充氏が幹事長の座に就き、岸田政権内で影響力を維持してきた。「ポスト岸田」に意欲を示す茂木氏が幹事長を続投するか否かは、今回の人事全体で最大の焦点となっている。

第4派閥の岸田派(宏池会)と第5派閥の二階派(志帥会)は研修会を開く予定だが、日程は調整中だ。岸田派では、首相は一部週刊誌でスキャンダルが報じられた側近の木原誠二官房副長官の処遇に頭を悩ませそうだ。二階派は非主流派に甘んじており、主要ポストを射止められるか注目だ。

党内最小派閥の森山派(近未来政治研究会)は9月7、8両日に鹿児島県内で研修会を開く。衆院選挙区定数「10増10減」に伴う党内調整にあたった同派会長の森山裕選対委員長のさらに高い役職への重用や、所属議員の閣僚ポスト獲得への期待がある。(大橋拓史)

8693OS5:2023/07/26(水) 11:56:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea45ef4871955787613633831e9e385c37f5b9c4
秋人事、茂木氏の処遇焦点 総裁選にらみ岸田首相熟慮
7/25(火) 7:07配信

時事通信
北海道釧路市内の事業者と意見交換する自民党の茂木敏充幹事長(中央)=24日午前、同市

 岸田文雄首相が9月中旬を軸に検討する内閣改造・自民党役員人事は、茂木敏充幹事長を続投させるか否かが最大の焦点だ。


 茂木派から留任を求める声が上がる一方、党内には公明党との関係を悪化させたとの批判がくすぶる。茂木氏の処遇は、来年9月の党総裁選の構図を左右する可能性もあり、首相は熟慮の上で判断する構えだ。

 「昨年は参院選に勝ち、(今年4月の)統一地方選もいい結果を残せた」。茂木氏は23日、北海道中標津町で講演し、幹事長として陣頭指揮を取った一連の選挙結果に胸を張った。24日には釧路市で地域興しの関係者と意見交換し、首相肝煎りの「デジタル田園都市国家構想」をアピールした。

 最近の茂木氏は精力的だ。16日に南米・欧州歴訪から帰国すると、翌17日に群馬県大泉町を訪問。21日の札幌市入りの2日後に北海道へ舞い戻り、24日までの日程をこなした。茂木派中堅は、茂木氏が党務に意欲的だと指摘。その上で「派閥として続投を求める」と強調した。

 もっとも、党内には厳しい空気も漂う。公明党は5月、次期衆院選の候補者調整を巡る自民党の対応が誠実さを欠いたとして、東京での選挙協力解消を決定。背景には、茂木氏らが公明党の本気度を読み誤ったこともあるとされ、党幹部は「責めを負うべきは茂木氏だ」と言い切った。

 報道各社の世論調査で内閣支持率が落ち込む中、内閣と党執行部の顔ぶれを刷新して政権浮揚を図るべきだとの意見も根強い。党関係者は「幹事長を代えなければ政権のイメージは変わらない」と指摘。党幹部も「支持率を好転させるには相当思い切った人事をしなければならない」と語った。

 首相は頭を悩ませているようだ。目玉の少子化対策を先んじて打ち出されるなど、首相が茂木氏にお株を奪われてきたのは事実。ただ、政権を支える麻生太郎副総裁は、茂木氏の続投を希望しているとの見方がある。財務相などに横滑りさせた場合、麻生、茂木、岸田3派中心の主流派体制が動揺しかねない。

 今秋の人事では、河野太郎デジタル相の扱いにも注目が集まる。茂木、河野両氏とも総裁選出馬に意欲的とされる中、2人を政権の要職にとどめるかどうかは、来年9月に党総裁任期満了を迎える首相の再選戦略に大きく影響するとみられる。

 「続投と交代の二つの意見がある。どちらがいいのか」。茂木氏の処遇について、首相は最近、周辺に苦悩をにじませたという。

8694OS5:2023/07/28(金) 08:06:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5de634a39316de70dcfa84512b2214c515ad0bf
〈安倍派新会長いまだ決まらず〉「下村さんが認めないなら、5人で派閥を出て行こうか!」下村・塩谷vs5人衆…はたして安倍派分裂はあるのか?
7/28(金) 8:01配信


「国葬までには」「年内までには」「一周忌までには」…こう言われ続け、ついに一周忌を終えても、安倍派の会長が決まらない状況が続いている。7月20日には幹部会合で新会長選出について話し合う予定だったが、議論がまとまる見通しがつかず、延期された。当面、松野博一官房長官、萩生田光一政調会長らによる集団指導体制にしたい「5人衆」と、5人衆の動きに反発し、新会長選出を主張する塩谷立・下村博文両会長代理の溝が埋まっていない状況だ。ついには「派閥を出て行こうか!」と言い出すベテラン議員も現れて……。


統一教会問題がくすぶる萩生田氏、西村氏は「2025年までに総理になる」…
自民党内最大の100人規模を誇る安倍派。だが、所属議員が「安倍さんのように最大派閥をまとめるリーダーシップがあり、カネ集めもできる人はいない。誰が会長になっても、安倍さんと比べられるし、派内の不満がたまる」とこぼすように、衆目一致する会長候補がいないのが現状だ。

安倍派の有力な「5人衆」は、松野官房長官、萩生田政調会長のほか、西村康稔経済産業相、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長だが、いずれも“会長就任”となると決定打に欠ける。

西村氏は、地元で使う車のナンバーを『2025年までに総理になる』という決意を込めて『2025』にするほど、首相の座への野心を隠さないが、「24時に平気で『急ぎません。朝までに仕上げてください』と官僚にメールを送るようなパワハラ上司」(中央省庁の官僚)で、党内でも待望論は少ない。

一方、萩生田氏に関しては、安倍派に大きな影響力をもつ森喜朗元首相が北國新聞のインタビューで「力を付けてきた。大したもん。総合力は最も高い」と評価。事実上、会長に推されたとみられていた。

そこに「待った」をかけたのが、高木毅国対委員長だ。高木氏は「統一教会問題もあるし、東京都連会長として、次期衆院選に向けた自公の選挙協力解消を止められなかった。今、会長になるのはダメでしょう」と森氏に伝えたのだ。

だがその高木氏も派閥会長としては迫力に欠ける。

「国対委員長としても力不足で、御法川信英国対委員長代理や、前国対委員長だった森山裕選挙対策委員長の方が、よっぽど野党とのパイプもあり、交渉もできる。誰も総裁候補として考えていない高木氏を会長にしても、他派閥からなめられる」(全国紙政治部記者)。

松野氏は、官房長官という立場にある以上、100人規模の派閥の会長になることは考えづらい。
世耕氏は参院安倍派のとりまとめ役だが、「参院安倍派で内密に研修旅行に行くなど、囲い込みが露骨だ」(安倍派の衆院議員)と派内からは批判の的となっている。

8695OS5:2023/07/28(金) 08:06:22
「すぐに自分の総裁選出馬を模索」で安倍氏を激怒させた下村氏
こうして「会長として衆目一致する人物がいない」(安倍派の衆院議員)状況の中、5人衆が出した結論は「5人衆による集団指導体制」。だが、その案に反発しているのが、塩谷立・下村博文の両会長代理だ。

「塩谷・下村両氏は、5人衆よりベテラン。5人衆が派閥のとりまとめ役となることで、世代交代が進むのが嫌なのです」(全国紙政治部記者)

とはいえ、5人衆も塩谷・下村両氏に簡単に従うつもりはない。
とくに「塩谷さんのことは兄貴分だと思っているけど、下村さんのことは兄貴分とは思えない」(5人衆の1人)と、下村氏への反発は強い。

下村氏は、人望に欠けるにもかかわらず、自分ばかり前に出ようとする動きが目立ち、安倍派の現役議員だけでなく、森氏からも信頼を得ているとは言い難い。

「安倍氏の死去後、安倍派幹部が後継の体制をどうするか話し合っていたとき、真っ先に『下村さんだけは排除しよう』となったことを森氏が雑誌で暴露していました」(全国紙政治部記者)

「下村氏は、安倍首相が辞任を表明したときに慰労の言葉もなく、すぐ自分の総裁選出馬を模索し始めて、『まずは、お疲れ様でしたと言ってくるのが先だろう』と安倍氏の怒りを買っていました」(自民党議員)

膠着状態が続くなか、5人衆の一人は「下村さんがどうしても5人衆を認めないというなら、5人衆で派閥から出ていこうか! そうしたら安倍派のほとんどが5人衆についてくるでしょ!」と鼻息が荒い。

全国紙政治部記者は安倍派の今後をこう見立てる。

「まずは、9月中旬にもあるとみられる内閣改造・党役員人事でポストを獲得するためにも、新体制を確定させたいところです。安倍氏が亡くなった直後の内閣改造・党役員人事では首相は安倍派に配慮し、松野氏を官房長官、西村氏を経済産業相、萩生田氏を政調会長、高木氏を国対委員長に就けるなど、安倍派を重用しました。しかし今回、安倍派は強力なリーダーシップをもつ人がいないと足元を見られ、重要ポストの割り当てが減るかもしれません」

自民党関係者からは「歴史的に何度も分裂を繰り返してきたのが、今の安倍派です。8月20日の派閥の研修会までに決まればいいですが、会長選びで迷走し、このまま分裂してしまうのでは」との不安の声も出ている。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

8696OS5:2023/07/28(金) 13:01:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/6526a51ab3e612774c15eae29efa9030502c1214
菅前首相、独自人脈生かし「橋渡し役」…首相を側面支援
7/28(金) 10:42配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党の菅前首相が独自の人脈を生かし、政府や与野党との「橋渡し役」を務めるケースが目立っている。政策提言や議員外交を通じて岸田首相を側面支援することもあり、首相も配慮する姿勢を示している。

【写真】故郷である秋田県湯沢市に建てられた菅前首相の胸像

 菅氏は27日、神戸市内で開かれた公明党の会合に出席し、安全保障関連法や軽減税率導入を振り返り、「公明党なくして(実現は)出来なかった」と述べた。会合には、菅内閣で閣僚を務めた公明の赤羽一嘉・前国土交通相らも出席した。菅氏は、次期衆院選で兵庫2区(神戸市北区など)から出馬予定の赤羽氏を「与党統一候補として勝たせたい」とも呼びかけた。

 公明の支持母体・創価学会との太いパイプを持つ菅氏は、東京都内での衆院選候補者調整を巡る両党の亀裂が表面化すると、関係改善に乗り出した。公明が公認候補を擁立予定の埼玉、愛知両県内での公明の会合に駆けつけ、自公連立政権の重要性を訴えたのだ。

 安倍政権の官房長官時代に培った日本維新の会とのパイプは今も健在とされる。安倍、菅両政権と比べ、岸田政権とは距離がある維新の幹部と頻繁に接触し、維新が力を入れる2025年の大阪・関西万博などを巡って意見交換を続ける。

 議員外交では、5月の訪韓に続き、今月は安倍元首相の後を継いだ日印協会の会長として訪印した。モディ首相とも会談し、岸田外交を後押しした。

 こうした菅氏の姿勢に、首相も歩み寄っている。20日には首相が菅氏の事務所を訪れ、東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」海洋放出計画に関して意見を交わした。少子化対策を巡っては、菅氏が提唱した出産費用の保険適用の導入を政策に取り入れた。

 菅氏は、首相と距離を置く二階俊博・元幹事長らとともに、岸田政権では「非主流派」と目されてきた。それだけに、首相の動きに対し、自民内では「菅氏を取り込むことで、非主流派にくさびを打つ狙いがあるのではないか」とみる向きもある。もっとも、現在は派閥に属さない菅氏の党内基盤は弱いとの指摘があり、菅氏周辺からは「いつまで影響力を保てるかは分からない」との声が漏れている。

8697OS5:2023/07/31(月) 07:46:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb739de19d2bb8c7d19b21b8f5fb19b6a760efdb
自民女性局のフランス研修写真が物議 SNSに投稿
7/30(日) 20:59配信


毎日新聞
松川るい氏がエッフェル塔前で撮影したとされる写真=同氏のSNSより

 自民党女性局のフランス研修中に撮影したとされる写真が、インターネット上で物議を醸している。女性局長の松川るい参院議員や今井絵理子参議院議員ら38人が7月下旬から訪仏し、エッフェル塔をまねたポーズで撮影した写真をネット交流サービス(SNS)にアップするなどしており、「浮かれすぎ」「社員旅行か」「反感しかない」などの声が多数上がっている。



 今井氏は24日、「女性局メンバー38名、無事にフランス到着!!」と投稿し、空港やバス車中で撮影した笑顔の写真などをアップした。

 また、松川氏は27日「フランス研修に来ています。3才からの幼児教育の義務教育化、少子化対策、政治における女性活躍などの課題について、仏国会議員や行政担当者と意見交換させて頂き大変有意義でした」とツイートしたうえで「なんと上院はリュクサンブール宮殿(写真は上院議員との意見交換)それにパリの街の美しいこと!」と投稿。さらに同宮殿で今井氏と撮影した写真をアップしている。

 さらに松川氏は「大阪の仲間と」と題した投稿で、エッフェル塔前で塔をまねたポーズを取った写真もアップしている。SNS上では「このポーズは何ですか? 涙が出ます 仲間との旅行でしたら自費で行ってください」「そこで、その場所で、そのポーズで 何を視察し、何を得たのか教えてもらえませんか?」などと批判する声が相次いだ。

 他にも「世間の一般の人は海外旅行なんかいけない現状を理解して その発信されてるんですかね?」「この写真を、酷暑の中1円でも安いスーパーを探して自転車で走り回る主婦に見せたいのか?」「観光地ばかりではなく、先般暴動が起きた地区を実際に視察するなど移民対策に関する研修をした方が良いのではないか」など疑問の声が相次いでいる。【大場伸也】

8698OS5:2023/07/31(月) 07:50:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d7db16bd57eff0e906ae707875ecbae17291db7
閣外放出必至! 高市早苗大臣が失った「もう一人の理解者」 「筋を通さない」と厳しい評価も
7/31(月) 5:56配信
 今秋と目される内閣改造での“放出候補”が話題だ。その筆頭格が、初の女性総理の座を狙う高市早苗経済安全保障相とされる。


 政治部デスクが解説する。

「岸田文雄総理も、一時は総理総裁の座を争うライバルとして閣内に封じ込めた。が、もはや脅威ではないと判断したようです」

 昨夏の内閣改造に際して、岸田総理は高市氏を政調会長から外し、現在の特命大臣に任用した。衆目一致する“格落ち”だったが、「彼女は急逝した安倍晋三元総理に近い存在だから、保守層に配慮した末の人事だった」(閣僚経験者)とも伝えられる。

 先の政治部デスクが言う。

「高市を巡る潮目はすでに変わっています。放送法にまつわる総務省の行政文書問題では乱雑な答弁で国会を混乱させ、地元・奈良県知事選に際しては自身に近い元官僚を擁立。反発した現職の出馬を招いて維新に漁夫の利を得さしめた。経済安保相への就任時にも、ポストへの不満をツイートして、初っぱなから岸田総理の不興を買いましたね」

 いまや永田町では「筋を通さない、義理を欠く」(別の閣僚経験者)との厳しい評価も少なくない。

「自分の選挙区である奈良2区内の河合町長選挙でも、自民党系の現職が維新の新顔に敗北。それでも高市さんは、他になり手がいないのをいいことに県連会長の座に居座っている。あまりの身勝手に、地元では確実に高市離れが進んでいます」(地元関係者)

「推薦人20人は確保しています」
 さりとて、明るい話題がないわけではない。4月には奈良市で「高市早苗議員を内閣総理大臣にする会」の設立総会が開催された。政治部記者が後を引き取る。

「この場で高市さんは、次期総裁選を念頭に“すでに推薦人20人は確保しています”と大見得を切ったんです。会場は大きな拍手に包まれましたよ」

 が、党内にはこの発言に疑義を持つ声が少なくない。

「前回の総裁選で高市さんを推薦し、選対幹部を務めた城内実元外務副大臣は、5月に森山裕選対委員長が率いる森山派に入会済み。城内さんは当選6回の大臣待機組。先が見通せない高市さんを見限って、秋の党役員人事で幹事長との呼び声も高い森山さんに乗り換えたと見られています」

 頼みは党内の保守系だが、

「今月8日、彼女は安倍元総理の一周忌に際し“安倍総理とは知らないうちに同じ行動を取ることが多かった”と安倍氏の死を悼みました。さらに追悼集会で“安倍総理の代わりになる人なんていやしませんよ”と、迷走する清和会(安倍派)の新会長人事にも言及。横やりを入れたんです」

大物の理解者を失い…
 清和会は将来的に分裂が不可避と見られている。

「それを見越して高市さんは、“安倍氏の正当な後継者は自分”と訴えたつもりでしょう。とはいえ、かつて清和会を飛び出した彼女を担ぐ議員がどれだけいるのかはまったくの未知数です」

 その高市氏は安倍元総理に続いて大物の理解者を失っている。

「ウシオ電機創業者の牛尾治朗元会長です。牛尾氏が松下政経塾の創設に関与していた関係で、塾出身の高市さんは、折に触れて助言を仰いでいました。牛尾氏は安倍総理と姻戚関係にもあったので、財界人の中でも保守系の主張に理解を示す、貴重な存在だったんですが」

 ジジ殺しで鳴らした女傑も年貢の納め時――。

「週刊新潮」2023年7月27日号 掲載

新潮社

8699OS5:2023/07/31(月) 10:57:48
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/885778/
自民の各派閥、夏の研修会復活 党人事・内閣改造へ 水面下で駆け引き
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2023年7月30日 19:23


 自民党の各派閥が新型コロナウイルス禍で自粛してきた夏の研修会を復活させている。岸田文雄首相(党総裁)が9月前半にも行う党役員人事や内閣改造を見据え、結束を確認する狙いがある。各派にはそれぞれ事情や課題もあり、水面下の駆け引きも活発化する。
 夏の派閥研修会は、派閥領袖(りょうしゅう)が党総裁選で支持する候補を表明するなど政局の分岐点にもなってきた。2020年のコロナ禍以降は中止や規模を縮小して実施してきたが、今年は各派とも4年ぶりに宿泊を伴う従来の形式に戻す方針。
 先陣を切り、26〜27日には第2派閥の麻生派(志公会、56人)が横浜市などで研修会を開催。会長の麻生太郎副総裁は「多くの仲間と党内の議論をリードし、岸田政権のど真ん中でしっかり支える」と強調した。
 麻生氏は首相、第3派閥の茂木派(平成研究会、54人)を率いる茂木敏充幹事長と政権の中枢を固めており、3氏は26日にも東京都内で会食した。今後の政権運営について意見を交わしたとみられるが、麻生派で将来の首相に意欲を示す河野太郎デジタル相はマイナンバーを巡る問題で批判を浴びており、首相が内閣改造で河野氏を交代させるかが焦点となっている。
 最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)は8月20〜21日に長野県軽井沢町で研修会を開く。今月8日に一周忌を迎えた安倍晋三元首相の後継会長は今も決まっておらず、派内には「人事交渉で軽く見られる」(ベテラン)と早期決着を望む声は強い。ただ有力視されてきた萩生田光一政調会長ら有力者5人の集団指導体制にも派内に異論があり、研修会までの新体制決定は難しい状況だ。
 茂木派は8月9〜10日に横浜市内で研修会を開催する。「ポスト岸田」に意欲を示す茂木氏が、党人事で首相を支える幹事長にとどまるかが最大の焦点だ。
 首相が率いる第4派閥の岸田派(宏池会、45人)は9月中旬にも研修会を開く予定だが「内閣改造の時期の臆測を招く」として、日程の発表を保留している。第5派閥の二階派(志帥会、41人)は日程を調整中。党内最小派閥の森山派(近未来政治研究会、8人)は9月7〜8日に鹿児島県で研修会を開く。(関口潤)

8700OS5:2023/07/31(月) 10:58:23
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/884630/
自公、国交相ポスト綱引き 公明「指定席」10年超 自民内に奪還論
会員限定記事
2023年7月27日 22:09(7月27日 23:24更新)

 9月前半を軸に内閣改造が見込まれる中、国土交通相のポストを巡って自民、公明両党の神経戦が始まっている。10年以上ポストを独占する公明側に譲る気配はないが、建設・運輸業界を支持基盤に抱える自民党内から奪還論が浮上。東京都の衆院小選挙区での候補者調整を巡る対立のしこりも残る中、両党間の新たな火種となる可能性もある。
 「地方から国への要望で、国交省の所管する事項が本当に多い。国交相はわが党に非常にふさわしいポストだ」。公明の北側一雄副代表は27日の記者会見で、自身も経験した国交相ポストの重要性を強調。「決めるのはあくまで首相」としつつ、ポスト継続に期待感をにじませた。
 公明は自民と連立した1999年以降、当初は厚生労働、環境、国交などの大臣ポストを担った。ただ、政権に復帰した12年の第2次安倍晋三政権発足以降は、太田昭宏前代表から現職の斉藤鉄夫氏に至るまで計4人の公明議員が、一貫して国交相を務めている。
 国交省は道路整備や災害対策、交通など社会基盤全般を担う巨大省庁だ。全国に出先機関を持つため、公明が特に重視する地方の知事や首長からの陳情も多く、有権者との接点を得やすいメリットもある。公明関係者は「厚労相や環境相ポストは票につながらなかった」と明かす。
 公明は次期衆院選で、現職議員がいる関西の小選挙区で日本維新の会と全面対決となる見込みで、危機感を強めている。27日に神戸市で建設、運輸、港湾などの業界関係者らを集めた会合には斉藤国交相も駆け付け、支持を呼び掛けた。
 ただ、国交相が魅力的なのは自民にとっても同様だ。公明に譲り続けたことで、自民の現職議員で国交相経験者はゼロ。自民内には巨大な権限を持つ大臣につけないことで、業界とのパイプが細ることなどを危惧する声も根強い。表だった奪還論は控えているが、自民幹部の一人は複数の議員との会合で「公明から国交相を奪ってやる」と明言。閣僚経験者は「この10年、自民の国交相がいないのは問題だ」と語った。
 自民は今月中旬、公明との候補者調整が決裂した東京28区(練馬区東部)を含む五つの小選挙区の支部長を決め、東京の擁立作業を終えたばかり。選挙協力を巡っても強気の姿勢を崩さない公明に、自民幹部は「強欲すぎる」と不快感を隠さないが、国交相ポストを巡って自民が強気に出れば、両党の関係がさらに悪化する恐れもある。(敦沢政俊)

8701OS5:2023/07/31(月) 11:49:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f536596e21f3ef6da84e846d019418085a52edb
岸田内閣の改造、抜擢人事に小渕優子、河野太郎大臣はまさかの留任? 顔ぶれ、専門家の見立て
7/29(土) 10:32配信

AERA dot.
講演する小渕優子氏=5月30日、東京都千代田区

 岸田政権の支持率の下落が止まらない。毎日新聞が7月に実施した世論調査では前月の調査から5ポイント下落し28%、読売新聞でも6ポイント下落の35%だった。2カ月前の調査と比較すると、それぞれ20ポイント前後も減少している。このような状況で控えているのが内閣改造だ。支持率回復に向けた陣容を固めることができるか。政治ジャーナリストの角谷浩一さんに、どのような顔ぶれが考えられるのか聞いた。


*   *   *

 内閣改造は、おそらく9月下旬ごろになるのではないかと見ています。

 前回の内閣改造は昨年の8月10日にしており、当初は1年の節目が人事の時期になると見ていましたが、省庁のほうから反発があるようです。

 8月末に2024年度予算の概算要求の締め切りがあるから、ではなくて、この時期に改造をすると、その対応のために官僚らが夏期休暇を取れなくなるためです。働き方改革を進める岸田首相が、2年連続で官僚らの夏期休暇を潰すわけにはいかないようです。

 また、9月上旬からはインドネシアでASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議、インドでG20サミット(主要20カ国・地域首脳会議)、アメリカで国連総会と立て続けにあり、日程が詰まっています。そうなると、9月中旬以降が改造のタイミングになってくると思います。

 改造のポイントは、首相候補といわれている河野太郎・デジタル大臣や茂木敏充・自民党幹事長の処遇をどうするかでしょう。

■河野大臣は交代しない?

 河野氏は、マイナンバーカードをめぐるこれまでの不始末の責任を取らせるかたちで交代という見方もありますが、私は留任させるのではないかと見ています。

 マイナカードの問題は、いまは誰が閣僚を務めてもサンドバッグ状態になるでしょう。そうなってくると、能力的に問題があるとしても、河野氏に責任をもって最後までやってもらうという状況になるように思います。

 河野氏は8月下旬に予定されていた外遊を取りやめました。それはデジタル大臣の留任が視野に入っているからだと見ています。

 国民の側からすると、「河野氏を留任させるとは何事か」という気持ちもあると思いますが、岸田首相の立場からすれば、この厳しい状況を図太く乗り切れるのは河野氏以外にはいない、という流れになるのもあり得ると思います。

8702OS5:2023/07/31(月) 11:49:52
■自民党幹事長に小渕氏抜擢も

 茂木氏は東京都での公明党との衆院選の選挙協力に関して調整に失敗し、交代説があります。茂木氏は外務大臣をやり、幹事長もやりましたから、次は財務大臣に就く可能性があります。

 そうすると、幹事長を誰にするのか。麻生派から幹事長を出すとしたら、鈴木俊一・財務大臣が考えられます。ただ、鈴木氏が幹事長になれば、麻生氏が面白くないでしょう。自分の引退を早めることになりますから。

 そこで白羽の矢が立つのが、小渕優子衆院議員です。閣僚などの候補となる女性は高市早苗や稲田朋美、野田聖子ら各氏がいますが、勢いはありません。これまでの雰囲気を一新するために、新しい女性の顔を出したいとなると、小渕氏が有力です。

 小渕氏は2014年に政治資金規正法違反容疑が発覚して、経済産業大臣を辞任。問題発覚後にドリルで破壊されたパソコンのハードディスクが見つかり、「ドリル優子」などと揶揄されてきましたが、党内外の役職も断わりながら長く謹慎期間を過ごしてきました。事件から9年がたっていますから、ここら辺で「反省とみそぎは終わった」として抜擢されるかもしれません。

 ただ、小渕氏が幹事長になると、面白くないのは茂木氏でしょう。

 小渕氏は茂木派です。茂木氏からすれば派閥内に、首相を目指すライバルが出現するのは面白くない。財務大臣のポストも、国民の負担が増しているなかでまさに「悪役」。茂木氏にとっても魅力的なものには映らないかもしれません。そうなると、茂木氏も幹事長に留任ということになるかもしれません。

■そもそも支持率下落の原因は

 内閣改造をすれば、支持率は一時的に改善するとは思いますが、支持率が下落している根本的な要因は、岸田首相の姿勢にあります。

 岸田首相は防衛費を増額させるために増税する方針を示しましたが、何が足りず、なぜ必要なのか、どこまで装備を増やすのか、などの具体的な説明は一切せず、国民が納得する状況にはなっていません。

 国民の反発の強いマイナカードの問題では河野大臣に任せきりで、事態を悪化させました。岸田首相は大変なことに手を突っ込まないような印象もあります。

 7月に九州各地で豪雨が発生し、多数の死傷者が出るなど多大な被害が起きましたが、岸田首相は7月11日からNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議などに出席するためにヨーロッパに、そして16日からは中東へ行きました。

 すでに決まっていた予定だからとはいえ、国内に甚大な被害が出ており、「いまこそ国内に注力すべき」というタイミングで外遊に出ていったのは、「優先順位を考えられない首相」という印象を与えました。

 内閣改造では改めて国民の声に向き合う姿勢を示す必要があるのですが、岸田首相のこれまでの言動を見ていると、それは難しいように思えます。下落する支持率を反転させ、攻勢に出る岸田首相の姿は現時点では思い描けませんね。

(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

吉崎洋夫

8703OS5:2023/07/31(月) 11:56:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/956e20e1321bd480d92dd81b2f43aef33e57765a
安倍派、新体制づくり手詰まり 思惑交錯、総会めど立たず 自民
7/29(土) 7:22配信
時事通信
6日、東京・永田町の自民党本部で開かれた安倍派の会合

 自民党安倍派(清和政策研究会)の新体制づくりに手詰まり感が漂ってきた。

 新会長の選出案と、有力議員「5人衆」の集団指導体制案のいずれも支持を集めきれず、派閥総会を開くめどは立っていない。最大派閥の「顔」選びは急速に熱気を失い、対立回避と現状維持の安定志向が目立ち始めた。

 「混沌(こんとん)としている。もうさじを投げた」。「5人衆」の一人は今週、周囲にこう嘆いた。

 同派の新体制を巡る動きは、安倍晋三元首相の死去から1年となる今月に入って活発化した。高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の「5人衆」は、自身らによる集団指導体制への移行を強硬に主張。同派の会長代理を務め、新会長の決定を目指す塩谷立元総務会長、下村博文元政調会長との対立が深まった。

 しかし、集団指導体制案を巡っては、中堅・若手からも「抵抗感がある」などと反発の声が上がる。思うように賛同が広がらないとみるや、もともとライバル関係にあった「5人衆」内の温度差が表面化。「リーダーを1人に決めるのは今の状況では難しい」と主張する世耕氏に対し、別のメンバーは「5人衆と言われるのも嫌だ。続くわけがない」と漏らした。

 その一方で、派内に安倍氏の後継として衆目の一致する名前が見当たらないのも事実だ。無理に新会長を選べば、内部対立が深刻化する可能性もあり、中堅は「最も大事なのは派閥が割れないことだ」と訴えた。

 同派は8月20、21両日に研修会を予定している。これに先立ち、同17日に派閥総会を開くことも検討中だが、実現するかは不透明。会長ポストは引き続き空席とし、現在の幹部体制の微修正にとどめる案も取り沙汰される。これに関し、派内の有力議員は「事実上の現状維持だ」と解説した。

8704OS5:2023/07/31(月) 11:57:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fdb2996cfab6099e5d212325e7274f241c9b22f
永田町に広がる “河野太郎” 包囲網…派閥のトップ麻生氏が「下働きをして苦労を知れ」と発言報道も
7/28(金) 17:20配信


SmartFLASH
河野氏と話す麻生氏(写真:つのだよしお/アフロ)

 7月27日午前、岸田文雄首相は大雨の被災地である福岡県久留米市を訪れ、土石流によって1人が亡くなった地区などを視察。その後、河野太郎デジタル大臣とともに、高島宗一郎福岡市長の説明を受けながらオンラインでの行政手続きを体験した。

「デジタル関連事業に携わる人たちと車座対話もおこないました。首相はそのなかで『マイナンバーカードで国民に不安を与えていることを申し訳なく思っている』と陳謝しましたが、河野大臣はいつも以上に渋い表情をしていて、何も話さずピリピリした雰囲気でした」(政治担当記者)

 ピリピリの原因は、「永田町に急速に広がっている河野包囲網」(自民党関係者)のせいかもしれない。

「7月26日、マイナンバーカードに関する参院特別委員会の閉会中審査が開かれました。そこで河野大臣は、『カードに保険証を統一したあとも、安心して保険診療を受けていただけるという広報をきちんとやり、心配や懸念を払拭したい』として、野党が求める『従来保険証の廃止撤回』に応じる考えはないとしました。

 ところが、質問に立った自民党の山田太郎参院議員から『期限ありきではなく、ていねいに国民からの理解を得るべきではないか』という発言があり、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長などからも『廃止の時期にこだわる必要はない』という声が高まっているのです。

 そして、岸田首相までもが記者団に『現場の意見を伺いながら考えていきたい』と廃止撤回を匂わせる発言をして、まさに河野大臣は『梯子を外された状態』になっています」(前出・政治担当記者)

 さらに27日、時事通信が《所属する麻生派の領袖(りょうしゅう)である麻生太郎副総裁も「下働きで人の苦労を知るべきだ」と周囲に漏らす》と河野大臣を見放したような発言をしたと伝えている。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏がこう話す。

「本来、政策における最高責任者は岸田首相ですし、マイナカードの普及を急いだのも岸田首相です。批判を受けてしかるべきは首相なんです。しかし矢面に立っている河野大臣の影に隠れて批判をかわしています。

 世論のマイナカード反発が強くなり、新たなトラブルが見つかれば、岸田首相は廃止時期を延期する可能性は十分あります。一度決めた方針を変えると『ブレた』と批判されますが、岸田首相の場合はなぜか『柔軟に対応した』と言われるんですよね(笑)」

 9月にもあるとされている内閣改造で、河野大臣はどう処遇されるのか。

「デジタル大臣を交代させる可能性もありますが、(人選を)間違えると岸田首相自身が責任追及の的になることも考えられます。そうならないよう、河野大臣を継続させることも選択肢としてあるでしょう」(伊藤氏)

 突破力の発揮は今後、あるのだろうか。

8705OS5:2023/07/31(月) 16:02:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/b44cfc3a4c6617b8488e7575906bc836e99e8a40
エッフェル塔前でポーズ 自民党女性局の仏研修、投稿に批判相次ぐ
7/31(月) 12:55配信

朝日新聞デジタル
自民党女性局長の松川るい参院議員(中央)らがフランスのエッフェル塔前で撮影したとされる写真。SNSで松川氏のアカウントからは削除されたが、拡散されている

 自民党女性局がフランス研修中に撮影したとされる写真がSNS上で批判を浴び、物議を醸している。写真は女性局長の松川るい参院議員のSNSで投稿され、エッフェル塔前でポーズをとる写真などに「世間の感覚とズレすぎ」など批判の声が寄せられた。


 松川氏は31日、「中身のある真面目な研修なのに誤解を招いてしまっており、申し訳なく思っています」とのコメントを出し、一部の写真を削除した。

 松川氏は27日、研修中に撮影したとされるフランス上院のリュクサンブール宮殿内や、エッフェル塔前での記念撮影の写真などを複数投稿。エッフェル塔前で塔をまねたポーズで撮った写真もアップした。SNS上では「世間の感覚とズレすぎ」「修学旅行にしか見えない」「国民が増税や物価高で困窮しているのに」などの批判が相次いだ。

 松川氏の投稿によると、研修は3泊5日で、全国の女性局所属の地方議員ら38人が参加し、国会議員は松川氏を含めて4人。費用は党費と自腹でまかない、少子化対策や女性活躍などをテーマに、フランスの上院や下院の議員と意見交換をしたという。

朝日新聞社

8706OS5:2023/08/01(火) 08:53:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab323ad0416378b691ae76cc905c23cfe969ac5e
非主流派の実力者と急接近…動き始めた麻生太郎氏 いずれ迎える日を見据えた「長期戦略の一環」か
8/1(火) 8:50配信

西日本新聞
自民党の麻生太郎副総裁

 岸田文雄首相の後ろ盾として存在感を高める自民党の麻生太郎副総裁が、岸田政権と距離を取る実力者たちと接近している。5月以降、自らとも溝があるとされる二階俊博元幹事長や菅義偉前首相らと会食やゴルフを重ねている。今後の政局をにらんで関係を深める狙いにとどまらず、いずれ迎える政界引退を見据えた「長期戦略の一環」(側近)との見方も出ている。 (河合仁志)

【画像】「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

二階氏と会食、菅氏とゴルフ
 20日夜、東京都内の中華料理店。麻生氏が杯を交わすのは幹事長の歴代最長記録を持つ二階氏。岸田政権で非主流派に追いやられた筆頭格だ。二階氏が麻生氏に持ちかけた会食は、側近を交えて終始和やかなムードだったという。

 2カ月前は麻生氏から声をかけた。二階派に退会届を出した衆院中堅が麻生派入りを希望したためだった。「いいんじゃないか」。麻生氏のもてなしに気を良くした二階氏は派閥移籍をあっさり快諾した。

 「これからいろんな話ができそうだ」。麻生氏は満足げにこう語っているという。周辺も「いざというときに腹を割って話せる関係が大事。二階氏との意思疎通はうまくいっている」。来秋の党総裁選も視野に意見を交わす間柄に発展させたい考えだ。

 今月初めには岸田政権への苦言をいとわない菅氏と都内でゴルフをプレー。茂木敏充幹事長も加わり旧交を温め直している。

代替わり「環境整備まだまだ」
 麻生氏の一連の動きは首相のバックアップに加え、先を見通した思惑も見え隠れする。当選14回を重ねた麻生氏は9月には83歳になる。長年、麻生氏を下支えしてきた裏方の勇退も相次ぎ、「次が最後の衆院選」との観測も強い。

 ただ、後継者と有力視される長男を含め、代替わりを円滑に運ぶ上で「環境整備がまだまだ残っている」(側近)。二階氏や菅氏と今のうちに距離を縮め、因縁を取り除こうと腐心するのは、こうした「親心」も少なからずありそうだ。

盤石とは言えない足元
 さらにここに来て、目をかけてきた麻生派で地元福岡選出の大家敏志参院議員が衆院へのくら替えを希望。麻生氏は面会を重ねて慰留したが、大家氏は制止を振り切って公募に突き進んだ。6月には別の麻生派参院議員も不祥事で失職。足元は盤石とは言えない。

 最大の盟友だった安倍晋三元首相を失い、「ポスト麻生」を巡り自ら動き始めたキングメーカーは、党内力学に何をもたらすのか-。8月15日には森喜朗氏や小泉純一郎氏ら首相経験者との私的な会合も持つ予定だ。

西日本新聞

8707OS5:2023/08/01(火) 11:43:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/54c76f10a35b451aefe1c7aff614480dc41ba962
森山裕・選対委員長 定数是正の公認調整、自公の関係修復で岸田首相の窮地を救う 幹事長への抜擢も有力視
8/1(火) 11:15配信

NEWSポストセブン
「岸田首相が一番頼りにしている政治家」と言われる森山裕氏(時事通信フォト)

 7月4日の自民党本部には緊張が張り詰めていた。「維新に勝てる候補を選ばなければならない」──自民党の茂木敏充・幹事長と森山裕・選対委員長は佐藤ゆかり氏(二階派)、中山泰秀氏(安倍派)、岡下昌平氏(二階派)ら前回選挙で落選した大阪の自民候補6人を前に、候補者(支部長)差し替えのための公募の実施、つまり「クビ」を言い渡したのだ。

「どういう判断基準で公募対象としたのか」。6人はなおも食い下がったが、「幹事長も選対委員長も『公募にはあなた方も参加できます。もう決まったことです』と取り付く島もなかった」(出席者)という。

 面談後、佐藤氏が会見で「支部長を差し替えて大阪の自民党が刷新できるわけではない」と捨て台詞を残して政界引退を表明し、話題を呼んだ。

 自民党の議員・候補者にとって、選挙で党の「公認」を得られなければ議員として生き残れない。その生殺与奪の権を握っているのが、選対委員長の森山氏なのだ。

 解散・総選挙を視野に入れる岸田首相は選対委員長に森山氏を抜擢、「10増10減」の衆院定数是正に伴う公認調整をはかる特命を与えた。

「森山さんは各選挙区の情勢調査を行ない、議員・候補の地元活動や党員獲得数などのデータを集めた閻魔帳をつくって差し替えを判断している。候補者選びは都道府県連の推薦が前提になるが、それに従えば全員落選した大阪では落選議員たちが傷をなめ合って候補者差し替えが難しい。そこで森山さんは茂木さんを先頭に党本部に『大阪刷新本部』をつくらせ、党本部直轄で候補者選びをやり直すという荒療治をやった」(自民党選対関係者)

 この翌7月5日、岸田首相の腹心の嶋田隆・総理首席秘書官が森山氏の事務所を訪ねた。

「難しい役目を果たしてくれた森山さんに総理からの感謝の言葉を伝えたと見られています。嶋田秘書官を派遣するのはよほど総理に信頼されているということでしょう」(政治部記者)

 岸田首相の危機も救った。先の通常国会終盤、自民党と公明党は東京28区の候補者選びで対立、一時は公明党の連立離脱かという観測が流れるほど関係が極度に悪化した。

「森山さんは『連立政権に影響させるつもりはない』と火消しに回り、公明の石井啓一・幹事長、西田実仁・選対委員長と何度も接触して愛知と埼玉で自民党が公明党候補を支援することで説得した。そして6月27日には自ら自公の選挙協力に関する基本合意文書(東京以外の協力)を結んで関係修復を成し遂げた」(自民党国対幹部)

 ほっとした岸田首相は6月30日に森山氏をザ・キャピトルホテル東急の和食「水簾」に招き、2人だけで1時間昼食をとって労をねぎらった。

 今や「岸田首相が一番頼りにしている政治家」と言われる森山氏は、8月下旬と見られている内閣改造で茂木氏に代わる幹事長への抜擢が有力視されている。

※週刊ポスト2023年8月11日号

8708OS5:2023/08/01(火) 14:08:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/62667d1ff426c346e118135969bfc5cbfb29f82e
木原副長官、取材避けて1カ月 岸田首相最側近、文春報道が影響
7/30(日) 7:07配信
時事通信
木原誠二官房副長官=6月19日、首相官邸

 岸田文雄首相の最側近である木原誠二官房副長官(53)が、約1カ月にわたり記者団の取材を避けている。

【国会議員情報】木原 誠二(きはら せいじ)氏

 それまで首相官邸を出入りする際に質問に答えていたが、正面玄関にほとんど姿を見せなくなった。木原氏の妻が警視庁から任意聴取されていたと週刊文春に報じられ、関係者によると「家族のケア」が必要になったことを理由としている。

 週刊文春は7月に入り、2006年に東京都内で男性が死亡したことに関し、木原氏の妻が聴取されていたなどとした記事を4週連続で掲載。松野博一官房長官は28日の記者会見で、木原氏から「私が捜査に圧力を加えたとの指摘は事実無根だ」との報告を受けたと明かしたが、木原氏本人は公の場で一切説明していない。

 木原氏は自民党岸田派に所属し、21年10月の岸田内閣発足に伴って副長官に就任。以来、朝か夕に取材に応じていたが、6月下旬以降は一度も行われていない。7月6日には関係者を通じ、しばらく取りやめる意向を記者側に伝えた。

 副長官は首相の外国出張に同行し、首脳会談や国際会議の内容を報道陣に説明する役割もある。だが、7月に首相が欧州と中東をそれぞれ訪問した際はいずれも木原氏ではなく、磯崎仁彦官房副長官が同行した。松野氏が沖縄出張で官邸不在だった24日、午前と午後の官房長官の定例会見を代行したのも磯崎氏だった。

 立憲民主党の泉健太代表は28日の会見で「木原氏は説明責任が求められている」と訴えた。政府関係者は「副長官の業務をこなせないのは問題だ」と指摘し、「けじめを付けた方が本人のためだ」(閣僚)との声も出始めた。9月に想定される内閣改造・自民党役員人事では木原氏の去就が焦点の一つとなる可能性もある。

8709OS5:2023/08/02(水) 08:25:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad0eff7647b0c7be459122e68f68c8817cc77609
森山裕・選対委員長 抜群の集金力で“第2の金丸信”ヘの道ひた走る
8/2(水) 7:15配信

NEWSポストセブン
“裏で自民党を切り回すドン”との声も(時事通信フォト)

 選挙区の10増10減に伴う候補者調整をめぐって悪化した自公関係。その修復のために奔走し、岸田文雄・首相から絶大な信頼を得ているのが森山裕・選対委員長だ。今では全選挙区の候補者の公認権を握ることにより、“裏で自民党を切り回すドン”との声も高く、8月下旬と見られている内閣改造で茂木敏充氏に代わる幹事長への抜擢が有力視されている。自民党に突然現われたこの新実力者は、一体何者なのか。


 森山氏は鹿児島が大空襲に襲われた昭和20年4月8日、同県鹿屋市の防空壕の中で生まれた。

 実家は農家と新聞販売店を営み、森山氏も小学生の頃から毎日自転車で新聞を配達したが、中学卒業後、「つらい農業はやりたくない」と就職。働きながら定時制高校を卒業した。この生い立ちは、今年4月27日、森山氏が議員在職25年表彰を受けた際の国会演説で自ら語ったものだ。

 中古車販売業で身を起こし、鹿児島市議を7期23年務めた後、53歳の時に参院補選(1998年)で国政に出て、2004年に衆院に転じた。苦労人で、遅咲きの政治家である。市議時代の同僚が語る。

「森山さんが中学を卒業して最初に勤めたのが自動車関係の会社で、自転車に乗って工具などをお客さんのところに運ぶ仕事をしていたそうです。生活は非常に厳しかったと。中古車販売会社を立ち上げた頃から人との付き合いに才覚を発揮し、同業者をまとめて組合をつくるなど実績をあげています。苦労人だけに市議時代も気配りを忘れなかった。議員の中には市の職員に威張り散らす人もいたが、森山さんは『市議も職員も市民の負託を受けて仕事をしているのだから、職員が働きやすい職場にしなければならない』と言っていて職員から信頼されていた」

 この市議時代に大きな資産を築いた。

 森山氏の「後援者の息子」であるIT経営者・金丸恭文氏が鹿児島で起業した会社(現フューチャー)に出資したところ、会社が急成長して保有する株の評価額が今やざっと20億円に膨れ上がった。

 森山氏は以前、本誌・週刊ポスト(2023年7月10日発売号)の取材に同社株を保有した経緯をこう語っている。

「同社の金丸社長とは地元・鹿児島で同郷だった縁で、創業時(1989年)に応援する目的で210万円を出し42株を取得した」

 前出・市議時代の同僚はこう付け加える。

「出資する時に奥さんに反対されたから、自分のヘソクリから210万円出したら大化けしたと言ってました」

 資産家とあって、地元では「政治資金パーティーを開かない政治家」として知られる。

 だが、国政に出てからも苦労は続いた。自民党では最初に橋本派(現・茂木派)に所属したが、小泉内閣の郵政民営化に反対して公認を得られず、2005年の総選挙は無所属で当選。その後、復党すると旧山崎派(近未来政治研究会)→旧石原派に所属した。

 頭角を現わしたのは安倍内閣で国対委員長に就任(2017年)してからだ。当時の二階俊博・幹事長と難しい国会運営を切り回し、菅内閣まで最長の4年2か月国対委員長を務め、野党に太い人脈をつくった。気難しいことで知られる立憲民主党の安住淳・国対委員長が「自民党で唯一話ができるのは森山さん」(政治部記者)といわれる。

8710OS5:2023/08/02(水) 08:26:05
 立憲民主党の国対ベテランが語る。

「安倍政権は強引な国会運営が多かったが、森山さんは官邸から対決法案を早く通せと言われても、『それでは国会が止まってしまう』と掛け合って審議日程などで野党の言い分を聞き入れてくれた。

 野党の国対控え室にもよく御菓子などを差し入れてくれた。そうした野党への気配りは二階さんに学んだのでしょう。二階さんは国対委員長時代、野党幹部の孫の誕生日にプレゼントを贈って喜ばれていたほどですから」

 岸田政権になってからも、「国会が揉めた時は森山さんが裏で収拾に動いている」(同前)という。

第2の金丸信
 その森山氏は、前回総選挙の後、落選した石原伸晃氏から派閥会長の座を引き継ぎ、森山派会長に就任した。自民党の派閥領袖の1人として自前の勢力を持ったのだ。同派創設者の山崎拓・元自民党副総裁が語る。

「森山さんを会長に推進したのは私だ。自民党には数少なくなった苦労人の叩き上げ政治家で、国民感情、人情の機微がよくわかっている。派閥の議員の面倒もよく見てくれるから、会長は彼がふさわしいと思った。政治家としての実力もある。岸田内閣は不祥事が続き、公明党との関係もギクシャクするなど、政権運営がうまくいかないことが目立つが、森山さんがそれをカバーしている。国会運営でも、選挙対策でも、今や自民党になくてはならない政治家だ」

 森山派は所属議員8人の党内最小派閥ながら、森山氏は数だけでは計れない強力な政治力を持った。それを物語るのが、昨年3月、「自民党建設族のドン」が座るポストとして知られる、全国治水砂防協会の会長に就任したことだ。

 同協会は全国約1400の市町村が加盟する治水・砂防事業の普及啓蒙組織で、歴代会長には田中角栄・元首相や金丸信・元自民党副総裁ら旧田中派の流れを汲む派閥領袖が就いてきた。前会長も小渕派会長を務めた綿貫民輔・元衆院議長で、現理事には二階氏、小渕優子氏らが名を連ねている。

「二階さんが推進した国土強靭化政策と毎年発生する大水害などの災害復旧で公共事業は増大しており、その柱が治水砂防だ。現在、自民党で公共事業政策を仕切っているのは二階さんと森山さんで、業界からも頼りにされている。森山さんの砂防協会会長就任は、その二階さんや亡くなった青木幹雄・元参院議員会長が推したと聞いている。党内からも業界からも、名実ともに建設族のトップとして認められたわけです」(自民党ベテラン秘書)

 それは森山氏の集金力にも現われている。岸田首相はじめ自民党の有力政治家の多くがパーティー中心に政治資金を集めているのに対し、森山氏はパーティーを開いていない代わりに、企業献金が突出して多い。

 森山氏が代表の自民党鹿児島県第4選挙区支部の政治資金収支報告書(令和3年分)を見ると、この年の収入は約9443万円。そのうち企業献金が約3978万円もあり、寄付者の欄には建設関係の企業名がズラリと並んでいる。公表されている3年分(令和元年〜3年)を合わせると、企業献金だけで1億円を超える。

 かつて「自民党のドン」と呼ばれた金丸氏は、国対委員長として野党との人脈を広げて力を蓄えて幹事長となり、建設族の大物としての集金力で政界に君臨した。今、森山氏が辿っているのは、“第2の金丸”への道に見えてくる。

※週刊ポスト2023年8月11日号

8711OS5:2023/08/04(金) 08:47:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a0aabe3d7187734f0948caa16c37a39f069032c
塩谷立氏、安倍派主導の意向伝える 派閥中枢5人との会合で
8/3(木) 20:17配信

毎日新聞
自民党の塩谷立氏

 安倍晋三元首相の死去により会長不在が続く自民党安倍派(清和政策研究会)の塩谷立会長代理は3日、萩生田光一政調会長ら派閥の中枢メンバー5人と東京都内で会合を開き、塩谷氏と下村博文会長代理が暫定的に派閥運営を担う現在の体制を見直し、自身が派閥を主導していく意向を伝えた。17日に派閥総会を開くことも提案した。

【写真】浮かれすぎ?物議を醸した自民女性局のフランス研修

 自民関係者が明らかにした。関係者によると、塩谷氏は現在の体制では派閥内の意思疎通が図りにくいため、体制強化に向けて自身が派閥を主導する考えを示したという。

 派閥会長を巡っては、安倍氏の一周忌を前にした7月6日の幹事会で、萩生田氏ら「5人組」側が集団指導体制を提案したが、反対の声が上がり難航。20、21日に長野県内で行う派閥の研修会前に新体制を求める声が出ていた。【畠山嵩】

8712OS5:2023/08/04(金) 08:48:17
https://mainichi.jp/articles/20230611/k00/00m/010/133000c?inb=ys
自民・清和会「安倍系」は蜜月 旧統一教会巡り「福田系」と温度差
毎日新聞 2023/6/12 06:30(最終更新 8/4 08:41)
 2022年7月に銃撃された安倍晋三元首相ら歴代5人の首相を輩出した自民党最大派閥「清和会」(安倍派)。自民党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関係は、この派閥の保守系議員を中心に続いてきた。しかし、教祖・文鮮明(ムン・ソンミョン)氏の約53年分の発言録や関係者の証言などをたどると、清和会内でも関係に温度差があることが見えてきた。【田中裕之、渋江千春、ソウル坂口裕彦】

「岸派のプリンス」福田元首相が創設
 自民党と教団の関係は、安倍氏の祖父・岸信介元首相にさかのぼる。文氏が信者に説教した内容を韓国語で収めた発言録「文鮮明先生マルスム(御言=みことば)選集」によると、文氏は「岸首相(の時)から私が(日本の政界に)手を出した」と述べている。

 その岸政権で幹事長に起用されるなど「岸派のプリンス」として頭角を現した福田赳夫元首相は、岸派の人脈を引き継いで1979年に清和会を創設し、初代会長に就いた。

 その後、福田氏の流れをくむ「福田系」からは森喜朗氏(4、6代会長)、小泉純一郎氏(5代会長)、福田氏の長男・康夫氏が首相となったが、福田氏を含めた4氏に教団との強い関係性は見られなかった。

 一方、岸氏の義理の息子・安倍晋太郎元外相(2代会長)、その息子である安倍晋三氏(10代会長)には教団との深い結びつきが見られ、「安倍系」の蜜月ぶりが際立った。ただ、福田氏らが教団と無縁だったわけではない。

福田氏「文鮮明氏は偉大なる指導者」
 発言録全615巻(計約20万ページ)で、福田氏は139回言及されていたことが毎日新聞の集計で既に判明している。歴代首相では中曽根康弘氏(693回)、岸氏(188回)に次ぐ3番目の多さだ。

 福田氏は蔵相を務めていた74年5月7日、帝国ホテル(東京)で開かれた晩さん会のスピーチで、文氏をこう礼賛した。

 「アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明である。私はこのことをうかがい久しいが、今日は待ちに待った文鮮明先生と席を同じくし、文先生のご高邁(こうまい)なご教示にあずかり、本当に今日はいい晩だなと気が晴れ晴れしたような感じがいたすのであります」

 教団の政治団体「国際勝共連合」の機関紙「思想新聞」によると、晩さん会には晋太郎氏ら国会議員を含む1700人が出席し、文氏が日本語で記念講演した。主催した実行委員会の名誉委員長には、福田氏を重用していた岸氏が就いた。

福田氏スピーチ巡り「大騒ぎ」
 約4年後の78年4月、首相の座に就いていた福田氏は参院予算委員会で共産党議員にスピーチを問題視され、こう釈明した。

 「(晩さん会出席は)同僚の自民党の議員の案内だった。(文氏は)大変立派な人だというので出ていった。(文氏が講演で)いいことを言ってくれると存じて、私はそれに相応じるがごときあいさつをしたことを記憶しているが、文鮮明氏が他にどういうことをしているのかについてはいささかも承知していない」

 福田氏は「自民党の議員」の名前を明かさず、自身と文氏との間に個人的な関係はなかったと主張した。ただ、「勝共連合が反共を旗印にしている点に着目して自民党と勝共連合が協力的側面を持っていた」とも述べ、当時から多くの自民党議員が教団側と接点を持っていたことを認めた。

 発言録437巻246ページの記述によると、文氏は04年2月12日、晩さん会について「岸首相は、私が会いに行かなくても実行委員長(の役職)をつくってくれた。(岸氏が晩さん会を開催)しないわけにはいかない環境条件を私が準備しているからだ」と述べた。

 福田氏のスピーチについては、03年12月25日に「日本の政界が…

8713OS5:2023/08/04(金) 08:50:09
>>8711
比例定年で、比例復活できないから 下手したら「最大派閥のトップが落選」ってのが見れるかも!

8714OS5:2023/08/04(金) 08:56:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/33999e89cc00cfded38ec5c7abdda70e51e79618
自民党安倍派「塩谷代表案」が浮上…暫定体制「5人衆」ら調整
8/4(金) 5:03配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党の萩生田政調会長ら安倍派中枢を担う「5人衆」と塩谷立・同派会長代理は3日、派の新体制を協議し、会長ポストを不在にしたまま、塩谷氏を代表に位置づける方向で調整に入ることを確認した。17日にも派閥会合を開き、「塩谷代表案」の提示を目指す。派内では、新会長選任を求める意見も根強く、実現は不透明だ。

 複数の派閥関係者が明らかにした。「5人衆」は萩生田氏のほか、松野官房長官、西村経済産業相、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長。5人と塩谷氏は都内のホテルで会合を開き、安倍晋三・元首相の後継となる新会長は当面置かず、塩谷氏を事実上の代表とすることで大筋で合意した。閣僚経験者による「常任理事会(仮称)」を設置する案も出た。

 安倍派は、塩谷氏と下村博文・会長代理を中心とする暫定的な体制を続けている。派内では、20日から始まる研修会前の新体制発足を求める声が強まっている。ただ、「塩谷代表案」は暫定体制との違いが分かりづらく、異論が出る可能性もある。

8715OS5:2023/08/04(金) 17:54:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/6be8a087ebad74fd86e180a1faca2a35fc00f3eb
トップ不在・集団体制続く安倍派の「座長」に「比例復活」塩谷立氏が名乗り…透けて見える「苦肉の選択」
8/4(金) 17:30配信

SmartFLASH
自民党安倍派の会合で発言する塩谷立会長代理(写真・時事通信)

 安倍晋三元首相の死去により、会長不在が続く自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)。

 安倍元首相の一周忌法要を目前にした6月下旬、都内の料理店に世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長の“5人衆”が集まり、当面は集団指導体制でいくことが決まっていたはずだが、8月3日付の毎日新聞が「塩谷立会長代理は3日、萩生田光一政調会長ら派閥の中枢メンバー5人と東京都内で会合を開き、塩谷氏と下村博文会長代理が暫定的に派閥運営を担う現在の体制を見直し、自身が派閥を主導していく意向を伝えた」と報じ、永田町を驚かせた。

「毎日新聞は『現在の体制では派閥内の意思疎通が図りにくいため、体制強化に向けて自身が派閥を主導する考えを示した』とも伝えています。たしかに派閥内には『トップを決めなければ、閣僚人事や党内人事での要望が通りにくくなる』と、集団指導体制を心配する声が上がっていました」(政治担当記者)

 しかしなぜ、いま塩谷氏が手をあげたのか。

「塩谷氏の印象ですか? ひとことで言えば地味な存在ですが、文部科学大臣や自民党総務会長や選挙対策委員長など、要職を務めています。初当選は1990年の衆院選で、その後、1996年、2000年衆院選で落選。2009年と2021年は比例復活当選ですから、当選回数は10回を重ねているものの、選挙に強いとはいえません。今回、なぜ塩谷氏は『座長』という立場で、派閥のトップになると決めたのか不思議です。2022年秋にも、派内の一部で『塩谷会長案』が浮上しました。しかし若手や中堅議員から『派閥のトップが比例復活議員でいいのか』などの異論が噴出して、立ち消えになった経緯がありました」(自民党関係者)

 前出の政治担当記者は「それだけ安倍派は、分裂の危機に直面している」と解説する。

「最大派閥のリーダーは、すなわち総理大臣候補ですから、誰もがリーダーの椅子を狙っているでしょう。しかし、萩生田さんは旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係でゴタゴタがあり、世耕さんは解散がない参院議員だから『首相になって解散権を行使するのはいかがか』という声があります。西村さんは人望がいまひとつ。松野さんは地味だし、高木さんは当選回数が多いだけ。頭ひとつ抜け出ている方がいないんです。誰がトップになっても、安倍派は一枚岩になれない。しかしトップがいないと、党内の影響力は低下するばかり。『塩谷座長』は苦肉の選択でしょう」

 ネットニュースのコメントでも《塩谷氏ってどんな政治家なのか?全く存在感も無く、わかりません》という声がある一方で《地元では父親の地盤を引き継ぐ、典型的なおぼっちゃまの2代目。他人を批判したりしないから敵も少ない》《塩谷立氏なら、誰の目にもいわゆる「雇われマダム」であることが明白で、当面分裂は避けられるだろう》と、派内事情を優先した結果との見方が多かった。8月17日にも派閥総会が開かれ、議論されるようだが、はたして……。

8716OS5:2023/08/05(土) 08:30:45
https://news.goo.ne.jp/article/kanagawa/region/kanagawa-20230804200410.html河野太郎氏「先憂後憂」 首相が現行健康保険証「廃止延期」に含み、後輩の疑惑も浮上
2023/08/04 20:04神奈川新聞

河野太郎氏「先憂後憂」 首相が現行健康保険証「廃止延期」に含み、後輩の疑惑も浮上

神奈川新聞

(神奈川新聞)

 マイナンバーカードとの一体化に向けた健康保険証の廃止時期を巡り、岸田文雄首相は「来秋廃止」方針を当面維持するものの、「廃止延期」の可能性に含みを持たせた。日程厳守の中で対応に当たる河野太郎デジタル相(衆院神奈川15区)は、いつはしごを外されるか分からない状況で、さらにここへ来て、再生可能エネルギー推進派の後輩である秋本真利衆院議員の金銭授受疑惑が浮上。自民の閣僚経験者は「先輩からも後輩議員からも裏切られ、先憂後楽ならぬ『先憂後憂』だ」と河野氏をおもんぱかる。

 秋本氏は河野氏とともに原子力発電への依存に疑問を投げ掛け、風力など自然を利用する発電の拡充を推進してきた。選挙応援では河野氏が「私の大切な右腕」と評することもあったという。両氏と再生可能エネルギーを推進してきた議員は「政権構想の中で河野さんの頭の中には秋本さんの存在があったと思う。河野さんにとどまらず、運動を担ってきた市民団体などにとっても大変なショック」と影響を説明した。

 健康保険証の「来秋廃止」を巡っては、岸田首相は萩生田光一政調会長ら自民党の提案などを受け、今週初めに延期方針の公表に傾いていたという。首相の意を受けた官邸は河野氏の外堀を埋めるべく、加藤勝信厚生労働相の説得に動いたが、政府関係者によると加藤氏は「延期と言うのは簡単だが『来秋』は法律に明記されている。秋の臨時国会に改正案を出せば野党から蜂の巣にされる」と一蹴したという。

8717OS5:2023/08/05(土) 10:06:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ca8d5e7f73b3b27302f65f68fdcc96750b26225
自民、地検捜索で危機感 衆院解散「困難」の見方も 秋本議員
8/5(土) 7:17配信

時事通信
記者会見する岸田文雄首相=4日午後、首相官邸

 東京地検特捜部が自民党の秋本真利衆院議員の事務所などの家宅捜索に踏み切った4日、同党には岸田内閣の支持率下落に拍車が掛かりかねないとの危機感が広がった。

【国会議員情報】秋本 真利(あきもと まさとし)氏

 党内では今秋の衆院解散の可能性も取り沙汰されてきたが、捜査の展開次第では解散が遠のくとの見方も出ている。

 「捜査機関の捜査が進んでいる状況なので、今の時点で政府としてコメントすることは控えなければならない」。岸田文雄首相は4日の記者会見でこう語った。

 岸田政権に対しては、マイナンバーカードを巡るトラブル続出に加え、海外研修中の自民党女性局議員の軽率なSNS投稿を受けて風当たりが強まっている。そこに内閣の一員だった秋本氏(4日に外務政務官を辞任)側の収賄疑惑が追い打ちをかける形となった。

 党関係者は「今解散すれば言い訳ばかりの選挙になる」と指摘。「そういう選挙では勝てない。首相は当面、解散を打てないだろう」と語った。党内からは秋本氏に離党を求める声も上がっている。連立を組む公明党の石井啓一幹事長は記者会見で「事態の進展を見守りたい」と述べた。

 一方、野党は批判を強める。立憲民主党の泉健太代表は会見で、収賄疑惑が洋上風力発電絡みであることに触れ、「クリーンなエネルギーなのにダーティーな話が出てくる。企業・団体献金の禁止にチャレンジしなければ政治は腐る」と非難。秋本氏に説明責任を果たすよう求めた。

 国民民主党の榛葉賀津也幹事長は「党もほっておいては駄目だ。政府も本気で汗をかかなければ駄目だ」と述べ、真相究明への努力を要求。共産党の小池晃書記局長は「トカゲのしっぽ切りのように真相隠しするなら、岸田政権全体の責任に発展する」と指摘した。

8718OS5:2023/08/05(土) 17:15:15
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASR853HWPR85UTFK002.html
秋本衆院議員が自民離党 党側がコメント「説明責任果たしてほしい」
2023/08/05 11:30朝日新聞

秋本衆院議員が自民離党 党側がコメント「説明責任果たしてほしい」

参院内閣委員会で、答弁する秋本真利外務政務官=2023年3月17日午前10時31分、国会内、上田幸一撮影

(朝日新聞)

 自民党は5日、秋本真利衆院議員(47)=比例南関東、当選4回=が離党届を提出し、受理したと発表した。秋本氏をめぐっては、風力発電会社「日本風力開発」側から計3千万円近い資金提供を受けたとされる問題で、東京地検特捜部が4日に秋本氏の事務所などに収賄容疑で家宅捜索に入り、同日付で外務政務官を辞任していた経緯がある。

 秋本氏の離党を受けて、自民の茂木敏充幹事長は5日、「今回の件については極めて遺憾であり、秋本議員にあっては説明責任をしっかりと果たし、事案の解明に努めてもらいたい」としたコメントを出した。

8719OS5:2023/08/06(日) 10:15:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/78f4a3a3bdb8be207ba0fa0a010f4f5b64fd985b
自民党屈指の再エネ派「秋本議員」強制捜査の衝撃、「論客」退場で自民党のエネルギー政策に影響も
8/6(日) 5:02配信
 「私は自由民主党の国会議員ですが、党内の主流派とは異なり、原子力発電の新増設やリプレース(建て替え)、核燃料サイクルには明確に反対しています」

 「政治がやるべき仕事は、危険で経済合理性もない原発や核燃料サイクルの延命に巨額の国費をつぎ込み続けることではなく、再生可能エネルギーを主力電源として独り立ちできるように育成することである、というのが私の基本的な主張です」

 自著『自民党発!  「原発のない国へ」宣言』(2020年、東京新聞刊)でこう述べていた、自民党屈指の「再エネ・脱原発派」である秋本真利衆議院議員(比例代表・南関東ブロック選出)。

 同党の「再生可能エネルギー普及拡大議員連盟」事務局長を務めてきた秋本氏が収賄容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受け、8月4日付で外務政務官を辞任。翌5日、自民党を離党した。

■「開いた口がふさがらない」と賄賂性を否定

 一連の報道によれば、秋本氏側に資金を提供していたとされるのが再エネ発電を手がける「日本風力開発」社長の塚脇正幸氏。同氏から約3000万円が複数回に分けて秋本氏側に渡ったという。

 8月5日付の毎日新聞によれば、塚脇氏の代理人弁護士は「共に所有する競走馬の購入代金に使われた」「秋本議員個人に利益提供したなんて話はまったく違う。なぜ贈賄を疑われるのか理解ができず、開いた口がふさがらない」などとして、賄賂性を強く否定している。他方、秋本氏は取材にいっさい応じていない。

 「第1ラウンドのやり方がよろしくなかったから変えてほしいと、塚脇さんは(役所や国会議員、業界団体など)関係先にものすごく働きかけをしていた。秋本議員も働きかけの対象の1人だったことは間違いない」

 秋本氏や塚脇氏を知る関係者はこう語る。

 「第1ラウンド」とは、経済産業省と国土交通省が実施した、洋上風力発電に関する第1回目の入札を指す。「再エネ海域利用法」に基づき「促進区域」として指定された秋田県沖や千葉県銚子市沖の3海域での公募入札で、三菱商事を筆頭にした企業連合が2021年12月に3案件を“総取り”した。

 落札結果が公表され、三菱商事連合が提示した電力の販売価格がほかの企業連合を圧倒する低価格だったことが判明し、業界に衝撃が走った。

 とりわけ、ショックを受けたのが、日本風力開発やレノバなど、早い時期から地元の漁業関係者の協力を取り付け、風況調査など調査活動を手がけてきた企業だった。

 秋田県由利本荘市沖の海域入札で本命とされたレノバが敗退したことは「レノバショック」と称され、同社の株価大暴落の引き金になった。秋田県の2海域で有力視されながら、いずれも落札できなかった日本風力開発が受けた打撃も大きかったといわれる。

8720OS5:2023/08/06(日) 10:15:22
■秋本氏の働きかけは功を奏したのか? 

 それから間もなくの2022年2月17日に開催された衆議院予算委員会第7分科会。質問に立った秋本議員は萩生田光一経産相(当時)を前にこう言い切った。

 「2回目の公募(第2ラウンド)から評価の仕方を見直していただきたい」「運転開始時期というのは非常に大事なファクターなので、ウエイト付けを見直すべきだろうというふうに思っています」

 第1ラウンドの入札では、安値で応札した企業が有利になる一方、運転開始時期については評価点に含まれていなかった。秋本議員はこの点を問題にし、「第2ラウンド以降ではぜひ見直してほしい」と萩生田経産相に強く働きかけたのである。

 これに対して萩生田氏は次のように答えた。

 「今後の見直しの方向性については、まずは、今回の公募結果について総括したうえで、引き続き多くのプレーヤーに参加していただくためにも、選定の基準や開示情報のあり方も含め、外部有識者の知見もいただきながら検討してまいりたいと思います」

 この時点ですでに第2ラウンドの入札プロセスはすでに始まっており、途中段階でのルール変更は簡単ではないと見られていた。

 ところが、経産省はわずか1カ月後の2022年3月18日、第2ラウンドの入札プロセスを見直すと突如発表。同6月10日に設定されていた公募締切日を延期すると明らかにした。

 そして有識者会議での審議を踏まえて、同6月23日に新たな評価基準案を取りまとめた。そのときの公表資料では事業計画の迅速性を重視し、「『運転開始時期』を切り出して評価する」との文言が盛り込まれた。

■国会質問と資金提供の関係は? 

 朝日新聞などの報道によれば、塚脇氏側から「共有する競走馬の購入代金」として資金が流れたのは2021年頃から今年6月にかけてのことだという。東京地検特捜部はこうした動きを捉えて「贈収賄」が成り立つと見ているようだ。

 なお、塚脇氏の代理人弁護士は賄賂性を否定している。

 西村康稔経産相は8月4日、記者団に対して「見直しのプロセスは外部有識者を含む経産省と国交省の審議会で議論し、パブリックコメントを経て決定したものだ」と述べ、秋本議員からの働きかけによる政策決定への影響について否定的な見方を示した。

 自民党随一の「再エネ派」と見られている秋本議員に疑惑が浮上したことは、日本が目指すカーボンニュートラル実現や、そのための「切り札」とされる洋上風力発電を含む再エネの推進に暗い影を落としている。秋本氏は国土交通政務官時代に再エネ海域利用法の制定に尽力し、洋上風力発電を含む再エネに関する政策や制度を熟知する数少ない議員の一人だ。

8721OS5:2023/08/06(日) 10:15:39
 他方、日本風力発電は子会社の「エネルギー戦略研究所」を通じて、京都大学大学院の「再生可能エネルギー経済学講座」を産学共同講座として支援してきた。同講座には、日本のエネルギー政策を批判的な視座で研究する学識経験者が集まり、送電線の空き容量問題の指摘をはじめ、その提言内容はエネルギー業界でも一目置かれていた。

 同講座に所属する山家公雄・京大大学院特任教授は、「秋本議員の働きかけによって、公募ルールが事業者に有利になるようにねじ曲げられたという事実はない。それどころか、今のような価格偏重の入札方式が続けば、日本の洋上風力政策は立ち行かなくなる」と危惧する。

■「再エネ利権」のごとくみなす意見も

 ただ、山家氏の指摘が正しかったとしても、経営者による資金提供の目的を含めて、日本風力開発がガバナンスのあり方を厳しく問われることは間違いないだろう。秋本氏が沈黙し続ける中、すでにSNS上では「再エネ利権」のごとくみなす意見も持ち上がっている。

 秋本氏の著書では「河野太郎行政改革担当大臣推薦!」(当時の肩書)という帯が巻かれ、「俺よりすごい、自民党一の『脱原発』男だ」との一文がある。

 その河野デジタル相はマイナンバーカード保険証問題で党内外の批判に見舞われているうえ、今回、秋本氏が“一発退場”となったことで、自民党内では現行のエネルギー政策に「物申す」議員はいなくなりつつある。

 日本の再エネ政策に影響が広がるのは必至だ。

岡田 広行 :東洋経済 解説部コラムニスト

8722OS5:2023/08/09(水) 13:21:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd0957c47851a14ebd3db44bc1bd72ebbeab8f33
秋本議員、先物で数千万円損失か 多額の資金受領と関連捜査
8/8(火) 21:00配信

共同通信
衆院本会議に出席した自民党の秋本真利衆院議員=6月

 秋本真利衆院議員(47)=自民党を離党=が洋上風力発電を手がける日本風力開発の塚脇正幸社長から多額の資金を受け取ったとされる事件で、秋本氏がここ数年の間に先物取引で数千万円の損失を出したとみられることが8日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は損失と資金受領との関連を調べるもようだ。


 秋本氏や塚脇氏らは2021年秋ごろ、競走馬の組合を設立。その頃から今年6月まで、塚脇氏は馬の購入代金などとして3千万円余りを支出したとされる。関係者によると、秋本氏が取引で損失を出したのは組合設立の前後で、資金繰りに困っていた可能性がある。

 特捜部は秋本氏が組合を実質的に管理し、塚脇氏からの資金は秋本氏への賄賂に当たるとみて捜査している。塚脇氏の弁護士は賄賂ではないと否定。塚脇氏も組合の所有者で、あくまでも組合への支出だとしている。

 関係者によると、塚脇氏側は昨年10月下旬、東京・永田町の秋本氏の議員会館事務所に現金1千万円を届けたといい、弁護士によると、馬3頭の購入などに充てられたとされる。

8723OS5:2023/08/10(木) 08:41:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/af8468a8d85d9537fc18b16f7f0a5e0d667e3eeb
岐路に立つ茂木氏、「戦う覚悟」麻生氏…首相が気になる2人
8/9(水) 19:47配信

産経新聞
自民党役員会に臨む麻生太郎副総裁(左)と茂木敏充幹事長=6月12日午後、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影)

第2次岸田文雄改造内閣は10日、発足から1年を迎えた。この1年、政権の要として岸田首相を支えてきた自民党の茂木敏充幹事長と麻生太郎副総裁には、首相も配慮を重ねる。主流派として存在感を示す両氏だが、今後の権勢維持に向けては課題も抱える。

■幹事長留任か交代か 茂木氏、勝負の夏

9月に行われる見通しの内閣改造・党役員人事は、首相の座を視野に入れる茂木氏にとっても重大な岐路となる。幹事長に留任して岸田首相を支え続けることになれば、来秋の党総裁選への挑戦は困難になる。交代となれば、自身初となる総裁選出馬の公算が大きくなる。茂木氏は両にらみで人事権者である首相の沙汰を待っている。

「平成研は内閣、党、国会の中核で岸田政権を支えてきた。これからもこの基本方針を貫いていきたい」

9日に横浜市で開かれた茂木派(平成研究会)研修会で、茂木氏はこうあいさつした。これまで折に触れ首相への意欲を示してきた茂木氏だが、最近は水を向けられても言葉を濁すことが多い。茂木派議員は「人事構想を練っている首相に誤ったメッセージを送りたくないのでは」とみる。

首相は茂木氏を続投させるとの見立てが大勢だ。党運営に安定した手腕をみせ、昨年の参院選や今年4月の統一地方選も勝利で乗り切った。なにより、党第3派閥の領袖(りょうしゅう)を野に放てば政権に牙をむく可能性が生じる。財務相に処遇して閣内に囲い込む案も浮上するが、茂木派幹部は「受けないだろう」と言い切る。

幹事長に留まれば、茂木氏は引き続き党の人事や財政で絶大な権力をふるえる。半面、首相が総裁選再選へ出馬を表明した場合は動きを封じられる。政権と命運を共にする幹事長が出馬を強行すれば「裏切り者」のそしりは免れない。

無役となればフリーハンドを握れるが、政権の中枢から離れることで求心力の低下が懸念される。茂木氏には石破茂元幹事長や河野太郎デジタル相らほどの知名度もない。満を持して出馬しても党内の支持が集まる保証はない。

「幹事長派閥であることが最優先だ」「動かなければ勝ち筋は見えてこない」―。茂木派内では続投への期待と総裁選出馬への待望論が入り交じる。

党内の実力者の思惑も絡む。麻生氏は茂木氏の続投を望む。副総裁は総裁に次ぐ地位だが、実質的な権限は乏しい。気脈を通じる茂木氏が幹事長の座にあった方が自身の意向を党運営に反映できる。首相も政権の屋台骨である麻生氏の希望は無視しにくい。

「一緒に支えよう。お前のことは買っている」

7月、麻生氏は党本部の幹事長室で茂木氏にこう語りかけた。「いずれはという思いを持ってるのはわかってる。でも、焦ってないよな」とも念を押した。

自身の去就について「さまざまな意見をよく聞きながら対応を考えたい」と両にらみの姿勢を貫く茂木氏。この時も麻生氏に「支えるという気持ちは同じです」とだけ返答した。(石鍋圭)

8724OS5:2023/08/10(木) 08:41:57

■後継者は誰?麻生氏の悩みどころ

麻生氏は9日、台湾訪問を終え、帰国した。1972年の断交後初めてという自民副総裁による訪台で、来年1月に総統選を控え、政府に代わって日台関係の強化に尽力した。岸田政権の支持率は低迷が続いているが、「政権をど真ん中で支える」と強調する麻生氏は内政・外交の両面で政権の要となっている。

「台湾の次の代表(総統)がしっかりとした見識を持って(台湾を巡る情勢に)対応する人かどうかは極めて重要な問題だ。今回、頼氏に会えたのはよかった」

麻生氏は訪台中の8日、総統選に与党から出馬予定の頼清徳副総統や蔡英文総統とそれぞれ会談した後、記者団に語った。

麻生氏は今年に入り、最大野党・中国国民党の侯友宜氏らとも会談している。総統選候補者として名前が挙がる人物とは一通り面会した形で、台湾情勢に関する日本側の認識を伝えた。

8日に現地で行った講演では、台湾有事を念頭に「戦う覚悟」を表明した。政府見解よりも踏み込んだものだが、麻生氏周辺は「岸田首相と麻生氏の認識に違いはない」と説明する。

麻生氏が外交面で政権をサポートするのは初めてではない。昨年11月には韓国を訪問して尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談し、いわゆる徴用工訴訟問題などで悪化した日韓関係の改善に向けた地ならしを行った。

一方、内政では、自民党第2派閥の麻生派(志公会)の領袖として政権を支え、第3派閥の茂木派(平成研究会)を率いる茂木氏と良好な関係を築く。首相と頻繁に面会し、政権運営などを助言している。同時に、二階俊博元幹事長や菅義偉前首相らとも接触を図り、非主流派にも気を配る。

ただ、自派の後継者育成という面では課題もある。麻生派には「ポスト岸田」と目される河野太郎デジタル相がいるが、党内にはマイナンバー問題の対応などを疑問視する意見が根強く、派内でも衆目の一致する首相候補にはなっていない。

派の存続に向け、麻生氏がどのような道筋をつけるかが焦点になる。(大橋拓史)

8725OS5:2023/08/10(木) 08:43:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb8084b386ec31d4810eca761e1bfe32fbc0da1e
内閣改造、9月下旬論が浮上 日程窮屈で岸田首相熟慮
8/10(木) 7:21配信

時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=9日午前、東京・永田町

 岸田文雄首相(自民党総裁)が9月中旬を軸に検討する内閣改造・党役員人事を巡り、同下旬に時期を遅らせるべきだとの声が、政府・自民党内に浮上した。

 中旬は外国訪問などが立て込み、新体制を整えるには時間的余裕が乏しいとの判断が背景にある。首相は今週末から夏休みに入る予定で、秋の政治日程について熟慮する見通しだ。

 首相は、人事を通じて政権浮揚を図った上で、衆院解散・総選挙の時期を探る構え。9日には、自民党の茂木敏充幹事長、遠藤利明総務会長、公明党の山口那津男代表と首相官邸で相次ぎ会談した。今後の政権運営について意見交換したとみられる。

 松野博一官房長官は記者会見で、人事の時期について「首相の専権事項だ」と述べるにとどめた。

 お盆明けは、18日に米ワシントン近郊のキャンプデービッド山荘で日米韓首脳会談が開かれる。その後は2024年度予算案の概算要求が予定され、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を巡る政治判断も迫る。

 9月に入っても、上旬はインドネシアで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議、インドで20カ国・地域(G20)首脳会議と、重要な外交日程が続く。11日ごろの帰国後、19日から米ニューヨークで始まる国連総会の一般討論演説に出席するまでの間に、首相は人事のタイミングを模索していた。

 ただ、岸田派が14、15両日に夏季研修会の実施を決め、日程の窮屈感はさらに強まった。政府筋は「人事は帰国後の9月最終週でいい」と指摘。自民党関係者も「9月下旬の可能性が出てきた」と語った。

 とはいえ、人事が遅れれば秋に想定される臨時国会の召集時期もずれ込む。物価高対策のための23年度補正予算案を求める声が出始める中、首相周辺には「国会召集を遅らせるのは得策ではない。人事は9月中旬に済ませるべきだ」との意見も根強い。

 人事では、茂木氏の処遇が焦点。マイナンバーカード問題で批判を浴びる河野太郎デジタル相、週刊文春で家族を巡る疑惑が報じられた木原誠二官房副長官らの去就にも注目が集まる。首相は夏休みを利用して人事構想を練るとみられる。

8726OS5:2023/08/10(木) 11:09:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6932371a0c7f3562ecc970cb73464d3170cecb1
安倍派新体制協議、塩谷、下村両氏はまた物別れ
8/10(木) 10:31配信

産経新聞
下村博文氏(左)と塩谷立氏

自民党最大勢力である安倍派(清和政策研究会、100人)の塩谷立、下村博文両会長代理は10日午前、会長を務めた安倍晋三元首相死去後の新体制を巡り国会内で協議したものの、8日の協議に続き物別れに終わった。

関係者によると、塩谷氏は8日と同様に会長不在のまま派の意思決定を担う「常任幹事会」を新設した上で、自らがトップの「座長」に就くことを提案した。これに対し下村氏は座長ではなく会長になるべきだと主張し、両氏は折り合わなかった。16日にまた協議する。

8727OS5:2023/08/10(木) 19:28:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/554c84249ee53452c82817e3a5e246a4ca1d81a1
自民安倍派、後継体制で議論平行線 「塩谷座長」案に下村氏反対
8/10(木) 18:22配信

毎日新聞
自民党

 自民党安倍派の塩谷立、下村博文両会長代理は10日、安倍晋三元首相の死去後の後継体制を巡り、国会内で会談した。塩谷氏は、新会長を置かないまま自身が「座長」に就任し、「集団指導体制」の実質的な取りまとめ役を果たす案を示したが、下村氏は反対し、議論は平行線をたどった。17日には派閥の議員総会が予定されており、両氏は16日に改めて協議する。

 関係者によると、塩谷氏は会談で、当面は萩生田光一政調会長や西村康稔経済産業相ら「5人衆」を含む集団指導体制とした上で、その意思決定機関として「常任幹事会」を新設することを提案。自身が常任幹事会の座長に就く考えを示した。下村氏は常任幹事会の設置には理解を示した一方で、座長については「座長ではなく会長を決めるべきだ」と反発。8日に続く両氏の会談だったが、この日も意見の一致をみなかったという。

 塩谷氏は、常任幹事会の構成人数について「(既存の幹事会よりも)数を多くしたい」との意向を示したといい、今後派内の意見を踏まえた上で人数や人選の調整を進める見通し。

 安倍氏の死去後、ベテランの塩谷、下村両氏が暫定的な派閥の取りまとめ役を担ってきたが、今秋にも想定される内閣改造・党役員人事に向け、今月20、21両日に長野県内で開く派閥研修会の前には「新体制を決めるべきだ」との声が派内には根強い。早期の会長選出を求める声は下村氏以外からも上がっており、16日の協議で両氏が一致点を見いだせるかは不透明だ。【畠山嵩】

8728名無しさん:2023/08/10(木) 19:41:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/628343f403fb09655820cbfda7192944c9115ea9
木原誠二官房副長官に公選法違反の疑い 衆院選の選挙事務所家賃を不記載
8/10(木) 11:12配信

文春オンライン
木原氏 ©時事通信社

 木原誠二官房副長官(53)が、2021年の衆院選で提出した「選挙運動費用収支報告書」に、選挙事務所の家賃支出を記載していないことが「文藝春秋」の取材で分かった。公職選挙法違反の疑いがある。

【写真】公選法違反の疑いのある木原誠二官房副長官の東久留米事務所

 木原氏は「総理の懐刀」と呼ばれる一方で、妻が、過去に結婚していた男性の不審死を巡って、重要参考人として警察から事情聴取を受けていた疑惑を「週刊文春」が報じている。

 今回、新たに発覚したのは、木原氏が東久留米市内に置いた選挙事務所を巡る疑惑だ。

「3階建てオフィスビルの1階部分にあり、ビルを所有するのは市内の建設会社A社です。代表取締役を務めるのは、自民党の東久留米市議でもあります。2021年の選挙では、街頭演説会の司会を務めるなど、 木原選対の“実働部隊”として活動していました」(地元関係者)

3年以下の禁錮又は50万円以下の罰金
 選挙事務所については設置主体などが公職選挙法で厳格に定められている。「候補者個人」と「候補者届出政党」の二者は事務所を設置することができる。

 自民党関係者が語る。

「自民党として届け出た選挙事務所は東村山市にあります。日ごろから、木原氏が政治活動を行うための地元事務所でもある。木原氏が代表を務める『自民党東京都第20選挙区支部』など各政治団体の所在地にもなっています」

 公選法では政党が設置できるのは一箇所だけと定めている。つまり、東村山市の事務所は自民党の選挙事務所、これに対してA社が所有するビルに入っている東久留米事務所は、木原氏が候補者個人として届け出た選挙事務所ということになる。

 東村山事務所の家賃は選挙期間中に限らず、毎月、第20支部が所沢市の不動産会社に支払っている。他方、選挙期間中に借りた東久留米事務所の家賃は木原氏個人が支払う必要がある。ところが、木原氏が東京都選挙管理委員会に提出した「選挙運動費用収支報告書」には、東久留米事務所の家賃の支出が記されていないのだ。

 公選法に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授が語る。

「家賃を支払っているにもかかわらず、報告書に記載していないとすれば、公選法違反の虚偽記入罪に当たる。3年以下の禁錮又は50万円以下の罰金が科せられます」

事務的ミスを認めた木原氏
 当事者たちはどう答えるのか。A社に事務所の賃料や賃借期間について尋ねたが、期限までに回答はなかった。

 木原事務所に書面で尋ねると、弁護士を通じて下記のように回答した。

「令和3年の総選挙における選挙事務所は、候補者の事務所は東村山事務所(東村山市廻田)です。候補者届出政党の事務所は、東久留米事務所(東久留米市幸町)です。しかしながら、届出時の事務的なミスにより、候補者届出政党の事務所を東村山事務所として届け出ていました。(編集部注・届け出時に提出した書類の)訂正について選管に確認すると承知しています」

 東久留米事務所は「候補者の事務所」でないため、木原氏が家賃を負担する必要が無いとする主張だろう。だが、この回答も重大な問題を孕んでいる。

 前述のように東村山事務所は、木原氏が代表を務める第20支部が、選挙期間中以外でも不動産会社に毎月の家賃を支払っている。だが、公選法上は、「第20支部の財布」と、「木原氏の財布」は全く別のものとみなされる。

「第20支部が借りている東村山事務所を木原氏個人が選挙事務所として使った場合、家賃を支払っていればその支出を、無償提供されていればその旨を選挙運動費用収支報告書で報告しなければなりません。その記載が無い以上、木原氏が届け出た選挙事務所が東村山であった場合でも、公選法に違反する疑いがあります」(前出・上脇氏)

 この点を改めて木原氏に尋ねると、こう回答した。

「念のため選管に確認いたします」

 だが、木原氏を巡る公選法違反疑惑はこれだけではなかった。

 8月10日に配信した「文藝春秋 電子版」の オリジナル記事 では、東久留米事務所を巡る疑惑の詳細に加えて、別の問題である“ヤミ選挙事務所”疑惑についても報じている。

「文藝春秋」編集部/文藝春秋 電子版オリジナル

8729OS5:2023/08/11(金) 22:51:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/9038a37732ca8fe1b64411693fb8b280c17a0349
自民に「国交相」奪還論 内閣改造、公明と新たな火種
8/11(金) 7:13配信

時事通信
記者会見する公明党の北側一雄副代表=10日午前、同党本部

 岸田文雄首相が9月中で検討する内閣改造に向け、自民党内で国土交通相ポストを公明党から奪還すべきだとの声が強まってきた。

【図解】公明党が経験した閣僚ポスト

 全国の公共事業を差配する巨大官庁のトップを10年以上、公明に独占され、抜群の集票力を誇ってきた建設・運輸業界を侵食されかねないとの危機感からだ。ただ、公明は譲らない構えで、自公関係の新たな火種となりそうだ。

 「そろそろ返してもらわなければならない。ひさしを貸して母屋を取られてはならない」。自民の閣僚経験者は、ポスト奪還に向け語気を強めた。

 「福祉の党」「環境の党」を掲げる公明は、1999年の連立政権参加から2009年の野党転落までの約10年間、国交相以外にも厚生労働相や環境相などを担った。ただ、旧民主党から政権を奪還した12年末からは公明議員4人が連続して国交相に就いている。

 これに対し、自民は08〜09年の金子一義氏が最後の国交相。同党現職議員に国交相経験者が皆無となり、かつて誇った建設・運輸業界への影響力は衰えつつある。奪還論は支持者からも出ており、党幹部は「今秋の内閣改造が流れを変えるタイミングだ」と語った。

 とはいえ、公明にとって国交相ポストは魅力的だ。党関係者は「さまざまな業界から陳情が寄せられ、人脈が広がる」と指摘。自民関係者によると、22年8月の前回改造時に首相は公明に閣僚ポストの変更を持ちかけたが、断られたという。

 日本維新の会の攻勢に直面し、次期衆院選で議席減の危機にひんする公明は、国交相ポストについて「これからも重要だ」(山口那津男代表)と死守の姿勢を強める。国交相経験者の北側一雄副代表は10日の記者会見で「わが党に非常にふさわしいポストだ」と強調した。

 衆院選の候補者調整がもつれ、公明は5月、東京都内の選挙協力を解消すると自民に通告。両党に歩み寄りの動きはあるものの、亀裂の修復には至っていない。公明関係者は「自民がポスト奪還にこだわれば、自公関係の溝はさらに広がる可能性がある」と自民をけん制した。

8730OS5:2023/08/12(土) 23:51:07
困難とユーか よほど勝てる状況じゃなければ 解散する必要はないわけで


https://news.yahoo.co.jp/articles/47201598e470d40edfd44a7372e9f1ffd74e11ec
年内解散、困難の見方 政権立て直しへ人事カギ 岸田首相思案の夏休み
8/12(土) 7:10配信

時事通信
富山県での視察を終え、記者団の質問に答える岸田文雄首相=10日、同県射水市(代表撮影)

 岸田内閣の支持率下落が続く中、年内の衆院解散・総選挙は困難との見方が、与党内で強まってきた。

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、内閣改造・党役員人事で刷新感を印象付け、政権浮揚につなげたい考えだが、思惑通りに進むかは不透明。11日からの夏休みは、政権立て直しに向け、思案を重ねる機会となりそうだ。

 首相は10日、視察先の富山県射水市で記者団に対し、今後の政権運営について「先送りできない課題に取り組み、答えを出していく」と強調。9月中で検討する人事は「適材適所で考えていきたい」と語った。

 首相は来年9月までに衆院選で勝利し、同月の任期満了に伴う党総裁選を無風で乗り切るのが基本戦略。先の通常国会でも解散を模索した。この時は時期尚早と判断して見送ったが、衆院議員の任期は10月末で折り返しを迎えることから、党内では「首相は年内解散を探っている」(関係者)との見方がなお強い。

 ただ、政権を取り巻く環境は厳しさを増している。マイナンバー問題は収束の兆しが見えず、8日に公表した総点検の中間報告でも累計8000件超の誤りを確認。秋本真利衆院議員が収賄疑惑で離党し、松川るい女性局長らのフランス研修も「まるで観光」と批判を浴びた。首相側近の木原誠二官房副長官も、自身や家族を巡る疑惑が相次ぎ報じられている。

 時事通信の8月の世論調査で内閣支持率は26.6%に下落し、5カ月ぶりに「危険水域」とされる2割台に突入。自民党支持率も21.1%に落ち込んだ。政界には、内閣と党の支持率の合計が「50」を切ると政権維持が困難になるという、故青木幹雄元官房長官が唱えた「法則」がある。岸田内閣の発足以降、これを割り込んだのは今回の「47.7」が初めてだ。

 調査結果を受け、首相周辺は「厳しい」と絶句。党内には「解散などできるわけがない」(閣僚経験者)との認識が広がる。今秋の解散を想定して衆院選の準備を進めてきた公明党からも「年内は無理だ」(重鎮)との声が漏れる。

 政権立て直しのカギを握るのが人事だ。自民党内では「政権の顔ぶれを刷新しなければ状況は好転しない」(幹部)との見方が強く、茂木敏充幹事長や河野太郎デジタル相らの去就が焦点となる。ただ、党関係者は「政権の体力は落ちており、大幅な人事は難しい」と指摘する。

 首相は人事に続き、2023年度補正予算案の編成も検討。10月に臨時国会を召集し、着実に成果を積み上げることで国民の信頼回復を図る考えとみられるが、マイナ問題などで野党の追及を受けるのは必至だ。11月末には総点検の「最終報告」も控えており、政権の先行きは見通せない。

8731OS5:2023/08/15(火) 19:16:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/b293e60eec0e9c2406686cad96444ebbccd728d4
ダークスーツ着込み、首相の半歩後ろを…政権の命運をも左右する最側近たちの役割とは
8/15(火) 5:01配信

読売新聞オンライン
 [New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「首相秘書官」。

 ダークスーツを着込み、国会では背後からメモを差し入れ、移動の際には資料でふくれあがったカバンを手に半歩下がって付きそう――。常に首相と行動を共にし、黒子として支える首相秘書官の姿は、テレビニュースなどでもおなじみだ。時に政権の命運をも左右する首相の最側近たちの役割を探る。

国会答弁や政策立案 会食にも随行
 首相秘書官は首相が任命する特別職の国家公務員で、政権運営全般を見渡す「政務」と、各省庁から出向し官邸と省庁のパイプ役となる「事務」に分かれる。事務担当は当初、外務、財務、警察の3省庁出身者が基本業務を担っていた。第1次石油危機を契機に通商産業省(現・経済産業省)が加わり、官邸主導が強化されてからは、厚生労働省などからも出向している。

 事務担当には、各省庁の課長級以上の「エース格」と目される官僚が起用され、首相の理念実現に向け、国会答弁の調整や重要政策の立案などに携わる。日替わりで会食先などにも随行し、年末年始なども緊急時に備えて首相と過ごすこともある。

 首相が退陣すると、事務担当は職を解かれて出身省庁に戻るのが通例だ。牧原出・東大教授(行政学)は、「その後の昇進などを含めた秘書官経験者の役人人生は、退陣後の首相の影響力にも左右される。ひとたび秘書官になれば、首相経験者が政治力を持つ限り一蓮托生(いちれんたくしょう)だ」と話す。

ホテル住まい、睡眠2時間…「鉄の団結」
 一方、政務担当は秘書官の筆頭格で、与党幹部や政財界との政策のすりあわせなど、多岐にわたる首相の政治活動を支える。そのため首相の理念を熟知する人物が求められ、事務所秘書や親族などが就くケースが多い。

 歴代内閣では、政権運営の要となる“大物”もいた。小泉内閣の政務秘書官だった飯島勲内閣官房参与は、首相が1日2回、テレビカメラの前で発言するメディア戦略などを考案し、小泉氏の発信力を生かして高い政権支持率を維持した。今井尚哉内閣官房参与は安倍内閣で事務・政務双方の秘書官を経験し、「1億総活躍社会」など看板政策の立案に携わったほか、政局でも参謀として首相を支えた。

 飯島氏は秘書官時代、官邸近くのホテルに泊まり込み、1日約2時間の睡眠で政権を支えた。政権発足から間もない2001年9月の米同時テロでは、飯島氏が事務秘書官らを指揮し、国内外の情報収集に奔走した。未曽有の事態を一丸となって乗り越えた“チーム飯島”は「鉄の団結」(飯島氏)を誇ったという。

(写真:読売新聞)

 飯島氏は、内閣改造時に閣僚候補の政治資金や過去の発言を調べる“身体検査”も徹底し、長期政権の実現に寄与した。飯島氏は「小泉内閣では、本人の政治資金疑惑で辞任した閣僚は一人もいなかった」と振り返る。

8732OS5:2023/08/15(火) 19:17:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8c40fa191958b80ca368db193dde59e9f866c5a
「岸田総理には必ずいつかやり返す」木原問題、エッフェル塔写真炎上で大逆風の岸田政権に菅・二階両氏ら“非主流派”が虎視眈々「やるときは一気にやって、奪い返すぞ」
8/14(月) 8:01配信

集英社オンライン
集英社オンライン

支持率の下落傾向が止まらない岸田政権。一方、この混乱を機に「政局を仕掛けてくるのでは」と、その動向に注目が集まっているのが、菅義偉前首相、二階俊博元幹事長らの「非主流派」だ。両氏による岸田文雄首相批判は止まらないようで…。

【画像】具志堅用高と笑顔でツーショット写真におさまる今井絵理子議員(本人Facebookより)

木原氏、取材対応を一時再開も「違法風俗」報道で再び雲隠れ
ここ1ヶ月、岸田政権を最も動揺させているのが、首相最側近にして“陰の総理”とも言われる木原誠二官房副長官をめぐる報道だ。
木原氏は「週刊文春」で妻の元夫の不審死についての疑惑を報じられて以降、約1ヶ月にわたり、記者が接触できない首相官邸の裏口からの出入りを続けている。日々慣例として行われてきた番記者による取材も「家族のケアが必要」という理由で応じていない。

首相の外遊にも同行せず、松野博一官房長官が不在時の定例会見の代行もしない木原氏には、「副長官としての責務を果たしていない」と党内外から批判が噴出。こうした声を気にしてか、8月7日には突然、この1ヶ月間応じていなかった番記者からの取材対応を再開した。

全国紙政治部記者が明かす。

「午後6時半ごろ、いきなり『6時40分から取材に応じる』と幹事社を通じて連絡があり、各社の記者はあわてて官邸のエントランスに集まりました。
そこに現れた木原氏は何事もなかったかのように、いつもの上から目線で開口一番、『なんか、ある?』と言い放ちました。1ヶ月、取材に応じなかったことの釈明や謝罪はなし。突然の連絡だったので、木原氏とは初対面の記者も多数いて、一連の報道についての質問は出ませんでした」

翌8日も取材に応じたものの、9日には「文春オンライン」が、木原氏が違法な“本番行為”が横行する風俗店の常連だったと報道。
すると、「再び取材対応がなくなり、お盆明けも『取材対応は難しい』と各社に連絡してきました」(前出の全国紙政治部記者)
木原氏が「休む」と各社に連絡してきた10日にも、衆院選の「選挙運動費用収支報告書」に事務所の家賃支出を記載していないという公職選挙法違反の疑いが「文春」に報じられたが、木原氏はコメントを避けたままだ。

相次ぐ報道のなか、この記者は、木原氏の明らかな変化を感じ取ったという。

「記者団の前に現れたときは平静を装っていましたが、かなりやせたのは明らかでした。9月にも行われる見通しの内閣改造では、副長官を外される可能性が高い。連日の報道で、心身ともにまいっているのではないでしょうか。“影の総理”のピンチは、すなわち政権のピンチです」

8733OS5:2023/08/15(火) 19:17:58

10月22日総選挙の憶測も、大逆風で解散は先送り?
木原氏をめぐる問題以外でも、政権への逆風は強まるばかりだ。

「松川るい、今井絵理子両参院議員のフランス視察をめぐる炎上が収まりません。
松川氏が連れていった子どものお世話を現地の大使館にさせていたことや、研修日程がスカスカだったことも報じられました。松川氏のお膝元の大阪は、ただでさえ維新に押され、自民が苦戦しているだけに、地元はおかんむり。松川氏は、エッフェル塔ポーズを一緒に撮った地元・大阪の女性議員に謝ろうと電話をかけても、出てもらえなかったとか。
自民党枚方市支部は、松川氏を選挙区支部長から更迭するよう、茂木敏充幹事長に要求しました」(自民党関係者)

6月の衆院解散を見送った首相は、秋の解散・総選挙を検討しているとみられていたが、その戦略にも暗雲が立ち込めてきた。

自民党の中堅議員がため息をつく。

「当初は9月後半にも召集する臨時国会の冒頭で解散し、10月22日投開票というスケジュールがささやかれてきました。
選挙区の『10増10減』にともなう候補者調整も落ち着き、『1票の格差が生じている違憲状態を早く解消する』という名目での解散があり得るのでは、との見立てです。
しかし、ここまで逆風が吹くと、総理が解散権を行使できるかはわかりません」とため息をつく。

菅氏「総理がリーダーシップをとらないとダメ」岸田首相をチクリ
こうしたなか、動向が注目されているのが、菅前首相や二階元幹事長ら「非主流派」だ。

「菅氏、二階氏が森山裕選挙対策委員長も交えて7日夜、日本料理店で会食しました。定期的な会合ですが、約2時間にわたって、ピンチに陥っている政権運営や、今後の政局について意見を交わしたとみられています」(全国紙政治部記者)

そもそも菅氏、二階氏ともに岸田首相とは距離があるというのは、永田町では衆目一致した見方だ。
菅氏が首相時代にコロナの感染拡大や東京オリンピック開催をめぐる混乱で支持率を下げるなか、岸田氏は早々に自民党総裁選への立候補を表明。当時、幹事長を5年以上務めていた二階氏を念頭に「党役員の任期は1期1年、連続3期まで」とする党改革案を掲げ、これによって追い込まれた菅氏は総裁選への出馬を断念した。

それ以来、「非主流派」となった菅・二階両氏は、岸田首相の政権運営に辛らつだ。
菅氏はここ最近、マイナンバーをめぐる政権の迷走を横目に、「俺が総理のときには、俺が陣頭指揮をとって、総務省や厚労省にコロナワクチン接種施策を進めさせた。マイナンバーだって、デジタル庁、総務省、厚労省が関わるんだから、総理がリーダーシップをとらないとだめだろう」と、周辺の前で岸田首相をチクリ。

一方の二階氏も岸田氏について「周囲への根回しが足りない。自分だけ目立てばいいってもんじゃない」などと批判する。

「菅氏と二階氏は、木原氏の妻が重要参考人として事情聴取を受けていたときに、それぞれ官房長官、幹事長を務めていました。当然、事件についての動きは熟知しているはずで、岸田政権を一気に追い込める弱みを握っているとも言えます」(全国紙政治部記者)

非主流派のベテランのひとりは逆襲を誓って、こうつぶやく。

「岸田総理には、必ずいつかやり返す。やるときは一気にやって、奪い返すぞ」

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

8734OS5:2023/08/15(火) 19:18:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/2365dae6f4f45a3b5e803098fc09fe61a2650748
自民党安倍派の新体制巡り両会長代理が平行線…塩谷氏は「座長」案、下村氏は「会長」専任求める
8/10(木) 22:15配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党安倍派の塩谷立、下村博文両会長代理は10日、派閥の新体制について、国会内で会談した。塩谷氏は事実上の代表と位置づける「座長」に自身が就く案を主張する一方、下村氏は「会長」の選任を求めて互いに譲らず、平行線に終わった。塩谷氏側は17日の派閥会合で了承を取り付けたい考えだが、決着するかどうかは不透明だ。

 会談は約40分行われ、塩谷氏が派の運営を主導する「常任幹事会(仮称)」を設置した上で、自身が座長に就く案を説明した。これに対し、下村氏は会長を決めるべきだと主張した。両氏は8日にも協議していたが、再び物別れとなり、16日に改めて協議する予


1
/
2

塩谷立氏

定だ。

 新体制を巡っては、塩谷氏が3日、高木毅国会対策委員長、萩生田政調会長、世耕弘成参院幹事長、松野官房長官、西村経済産業相の「5人衆」と都内で会談。会長を不在にしたまま、塩谷氏を座長に位置づける案をまとめていた。

 派内では「下村氏の主張が正論だ」(中堅)として、新会長の選任を求める意見もある。ただ、内閣改造・党役員人事が9月11〜13日の間にも行われるとの見方が強まる中、「一刻も早く新体制を発足させるべきだ」(若手)として「塩谷座長案」での早期決着を求める意見が広がっている。

8735OS5:2023/08/15(火) 20:05:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d54bd7f4d584ca5f6a5c1c53e5800a7d24b9328
16日に安倍氏追悼ゴルフ 首相が不参加 台風直撃で危機対応優先 世論の批判を回避 
8/14(月) 18:51配信

カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 岸田文雄首相は14日夜、森喜朗元首相らが16日に企画した安倍晋三元首相の「追悼のゴルフ」(安倍派関係者)への参加を取りやめることを決めた。首相にとっては夏休み期間中だが、台風7号の日本直撃が確実な情勢下で危機対応を優先した。「党重鎮より国民へ目を向けるべきだ」(公明党議員)など与党内からも自重を促す声が上がっており、世論の批判を浴びるリスクも勘案したようだ。  

 関係者の話を総合すると、開催は安倍氏の派閥の先輩である森氏らが呼び掛け人。首相経験者の小泉純一郎氏、自民党副総裁の麻生太郎氏も参加予定だった。場所は安倍氏が好んで利用していたという山梨県内のゴルフ場。15日には夕食会もセットされ、「その場で内閣改造や党役員人事、望ましい総選挙の時期を話し合うのでは」(自民議員)との観測も呼んでいた。

 首相は11日から16日までを夏休み期間とし、15日の全国戦没者追悼式と閣議以外、公務は原則として外している。12、13日に予定していた家族同伴の静岡県での農山漁村への交流宿泊は台風に備え取りやめた。

神奈川新聞社

8736OS5:2023/08/16(水) 09:39:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/e13ad7dbbbf08a53a2495f7d5ac08460d98fd7fe
「ポスト岸田は岸田」という政界で名前があがるダークホース 石破、河野、小泉、茂木ではない「国民人気ほぼゼロ」の意外な大臣が
8/16(水) 6:02配信

デイリー新潮
政界人気の低い3人
低空飛行を続ける岸田政権

 8月5・6に実施されたJNNの世論調査で、ポスト岸田にふさわしい自民党議員について聞き取りしたところ、1位・石破茂元幹事長16%、2位・河野太郎デジタル相16%、3位小泉進次郎元環境相14%……といった順番で岸田首相は5位で5%だった。一時に比べれば内閣支持率は下げ止まっているものの、再び上昇に転じる要素はなく、秋以降はさらに苦しい政権運営を迫られそうなのだが、一方で政界では「ポスト岸田は岸田」との声があがっているという。

【写真を見る】「ロールスロイスの男」に呼び出される岸田首相、「国民人気ほぼゼロ」の意外な大臣など

「JNNの今回の調査については、石破、河野、小泉の各氏の国民人気の高さを改めて感じました」

 と、政治部デスク。

「一方でこの3人は永田町ではあまり人気がありません。各人に共通するのは、派閥やグループの面々の面倒をちゃんと見ているという声が聞こえてこないこと。石破氏については“2021年の総裁選に出馬できなかったのが良くなかった。終わった人だ”と評する人がいますね。小泉氏は無派閥ですが、彼のために尽力したいと言っている人を見たことはないですね。実際にはいるのかもしれませんが」(同)

下げ止まったが
「政界の常識は国民の非常識」という言葉をなぞるような調査結果だったということになるだろうか。

 圧倒的な国民的人気を背景に総裁選に地滑り的勝利を収め、首相の座に就くというやり方がないわけではないが、永田町での人気がある程度なければその座を射止めることは難しいだろう。

「仲良しクラブとしての派閥が機能している以上、その内部を固め、他派閥の幹部とも気脈を通じ、協力体制を築いておくということが総裁への必須ルートでしょう。国民的人気で突っ走れるのは自民党が政権を失うとか、そういう危機的状況だけです。石破、河野、小泉が浮上するのはそういうタイミングでしょうが、今はそうではありません」(同)

 一方、内閣支持率に目を転じると、

「日韓首脳会談、ウクライナ電撃訪問、G7広島サミット開催とトピックの続いた5月をピークに、マイナンバーカードでの不手際などがあり、内閣支持率は下落を続けました。さすがに下げ止まったかなというところですが、“再び上昇に転じる要素もないよね”というのが永田町の住人らの一致した見解のように感じます」(同)

ほくそ笑む茂木幹事長
 9月半ばには内閣改造、党役員人事が行われる予定だ。

「それで支持率をぶち上げて解散総選挙に打って出ようというスタンスではありません。5月時点で解散があれだけ取り沙汰されていたことを思うと、何があっても驚きはありませんがね」(同)

 そういった体たらくにほくそ笑んでいるのが、茂木敏充幹事長なのだという。

「支持率が低下すれば自分にお鉢が回って来る可能性が高まるからということのようです。かねて首相への意欲を隠さず、岸田首相、麻生太郎副総裁と自分を並べて、三頭政治などと称してしまうあたりが失笑を買ってきました。自身が領袖を務める平成研究会を十分まとめられていないので岸田首相は脅威には感じていないようですが。岸田首相を支える姿勢を鮮明にする麻生氏からは“変な気を起こさず、岸田を支えろ”と告げられているようです」(同)

 ちなみに先のJNNの調査では、茂木幹事長は6位で2%と、岸田首相の後塵を拝している。

8737OS5:2023/08/16(水) 09:39:23
ダークホース
 他方、安倍晋三元首相の死去から1年が経過したものの、最大派閥である安倍派は突出した存在がおらず、トップを決められずにいる。

 内閣支持率は低空飛行を続けるが、岸田首相にとって強力なライバルがいないという状況のようだ。

「そうですね。来年9月の総裁選再選に向けてのらりくらりと政権をかじ取りしていくなか、党内で“ポスト岸田は岸田”のムードが出来て行くことを狙っているのかもしれません。実際、そのように指摘する声は少なくないですからね。首相をやりたいと言っている人はたくさんいますけれど、推薦人が確保できて見切り発車で出馬したとしても惨敗でもしたら政治生命を失いかねず、二の足を踏む候補の方が多い印象です」(同)

 有力候補が見当たらず、「ポスト岸田は岸田」の声が高まりそうな気配があるなか、ダークホースの存在を指摘する、こんな声も聞こえてきた。

「加藤勝信厚労相ですね。政界では嫌われていないし、元財務官僚として霞が関のこともわかっているので河野氏や茂木氏と違って当たりも柔らかいと言われています」(同)

「岸田支持」の理由
 先程触れた世論調査では、加藤氏の名前が上位にはあがっていない。失礼ながら、現時点での国民人気はゼロに等しいのだが……。

「どうしても岸田首相ではダメだとなったときに、各派閥が一番まとまりやすいのが加藤氏だと言われています」(同)

 平成研所属で、トップの茂木氏とは同年齢だ。

「派閥の総裁候補として茂木氏が素直に認めるとは到底思えませんが、先ほどもお話したように茂木氏が派内を掌握しているとは言い難いので、加藤氏にチャンスがないわけではない。加藤氏は普段から慎重なタイプではありますが、首相への意欲を隠すことはありません。安倍派所属の萩生田光一政調会長とは親しい間柄ですね。麻生氏も含めて党内の重鎮は軒並み“加藤ならやれる”と見ているようです」

 それでも麻生氏が「岸田支持」を堅持しているのは、かつて自身が所属した宏池会を率いる岸田首相へのシンパシーもあるのだろうか。

「そもそも副総裁をやってほしいと岸田首相に頼まれていますからそれを裏切れないということでしょうし、一番の動機は勝ち馬に乗ろうとしているのだと思いますよ(笑)。主流派はやはり美味しいですからね」(同)

デイリー新潮編集部

新潮社

8738OS5:2023/08/16(水) 18:20:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e573fe1255276f502e9d49e5a01ff073ed129b2
「塩谷座長」案で協議 自民安倍派、なお反対も
8/16(水) 18:01配信

時事通信
 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)の新体制を巡り、同派の塩谷立、下村博文両会長代理が16日、国会内で会談した。

 塩谷氏を「座長」とする集団指導体制案について、下村氏は重ねて反対を表明。同派は17日に総会を開く予定だが、意見集約の見通しは立っていない。

 下村氏は、座長ではなく新たな会長を決めるべきだと主張。派内には「会長を置くべきだ」との声は少なくない。

8739OS5:2023/08/16(水) 22:26:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/e90323b1c18d9d05108c3b28ecf9ec1b09abe265
安倍派新体制、またも結論出ず 塩谷、下村氏「混乱回避」一致も…
8/16(水) 19:00配信

朝日新聞デジタル
自民党安倍派研修会の冒頭、あいさつする塩谷立・会長代理=2022年9月19日午後、東京都港区、諫山卓弥撮影

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)の新体制をめぐり、ともに会長代理を務める塩谷立・元文部科学相と下村博文・元政調会長が16日午後、国会内で会談した。両氏の会談は8、10日に続いて3回目。17日に派閥の幹事会と総会を控えるが、この日も新体制に関する結論は出ず、物別れに終わった。


 安倍晋三元首相の死去後、暫定的な「双頭体制」を敷く塩谷、下村両氏。塩谷氏は、自身が会長ではなく「座長」に就任したうえで、松野博一官房長官や萩生田光一政調会長ら同派の有力議員らで構成する「常任幹事会」を新設するべきだと主張。これに対し、下村氏は「会長選出を目指すべきだ」と否定的だった経緯がある。

 関係者によると、この日の会談でも、両氏はこれまでの主張を繰り返した。一方で、17日の派閥会合で「混乱は回避する」という点では一致したという。ただ、具体的な妥協案は見えていない。

 塩谷氏は、17日の会合で新体制案を提示する考えだが、若手議員の一部には下村氏と同様に「『座長』ではなく早期に会長を選出すべきだ」との意見もある。下村氏が除かれる見通しの「常任幹事会」をめぐっても、「下村氏外し」との見方が強い。下村氏らの反発が予想され、調整が難航する可能性もある。(森岡航平)

朝日新聞社


https://news.yahoo.co.jp/articles/d155e942ed75670298850a3ad5f8b2767be1fef9
自民党安倍派の新体制、塩谷氏と下村氏が3回目の協議も折り合えず…17日に幹事会と総会で議論
8/16(水) 21:23配信

読売新聞オンライン
自民党安倍派の(手前から)塩谷立・会長代理、萩生田政調会長、下村博文・会長代理(7月6日)

 自民党安倍派の塩谷立、下村博文両会長代理は16日、国会内で派閥の新体制について協議した。塩谷氏は、集団指導体制とした上で自らが「座長」に就く案を改めて提示して理解を求めたが、下村氏は「(塩谷氏の案には)派内に反対意見が多い」として新しい会長の選出を求め、折り合えなかった。同派は17日に幹事会と総会を開いて議論するが、意見集約できるかどうかは不透明だ。


 両氏の協議は、8、10両日に続いて3回目。この日は、「17日の幹事会などが紛糾する事態は避けるべきだ」との考えでは一致し、ぎりぎりまで妥協点を探ることを申し合わせた。

 塩谷案は、閣僚経験者らによる「常任幹事会(仮称)」を設ける内容で、派内で中心的な立場にある萩生田政調会長、松野官房長官、西村経済産業相、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長の「5人衆」はおおむね了承している。塩谷氏は、下村氏の同意が得られない場合でも、17日にこの案を提示する構えだ。

 派内では、9月の内閣改造・党役員人事を見据え、「交渉力を高めるには会長選出が必要だ」との意見が根強い一方、塩谷氏の案に一定の理解を示す声も出ている。

8740OS5:2023/08/17(木) 18:56:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/926b8f2fa95a8385b6ab3ccf6c230cb251a01b45
自民党安倍派、塩谷「座長」案で決着 意思決定は「常任幹事会」で
8/17(木) 13:20配信

毎日新聞
自民党安倍派の幹部会に臨む塩谷立会長代理=東京都千代田区の同党本部で2023年7月6日午前11時34分、竹内幹撮影

 自民党安倍派は17日、党本部で会合を開き、安倍晋三元首相の死去後の後継体制について、塩谷立会長代理が事実上の派閥代表となる「座長」に就き、意思決定機関として「常任幹事会」を設置するなどとする新体制案を決めた。


 派内では、もう1人の会長代理を務める下村博文元文部科学相らが新会長選任を主張していたが、塩谷氏はこの日の議員総会で「座長案」を提案。対応を一任され、事実上了承された。当面は会長を置かず、萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国対委員長の「5人衆」を含む集団指導体制とすることで決着した。

 塩谷氏は総会後、記者団に「会長を今なかなか決められない状況は、ほぼ全員に理解いただいたと思っている。その上で常任幹事会で会の運営の重要事項が決定し、その座長として私が(就く)、ということだ」と説明。常任幹事会のメンバーは現職を含めた閣僚経験者を中心に選ぶ意向を示した。

 総会では「座長」の名称を「代表」などとすべきだとの意見も出された。塩谷氏は「私の考え方は座長がその会を代表する立場だ。意見としてはしっかり受け止め検討したい」と述べた。新会長については「具体的な話がない中でまだ見通しがつかない。例えば次の(衆院)選挙あるいは総裁選とか、何かの節目の時期を考えていろいろ動きが出てくるかと思う」と述べるにとどめた。

 一方、会長を選ぶべきだと主張していた下村氏は派閥会合直前まで塩谷氏と協議したが折り合わなかった。総会出席後は記者団の取材に応じなかった。【畠山嵩、李舜】

8741名無しさん:2023/08/17(木) 23:51:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/8adcf6566905c37d1e2a5e91164a1efc0ae60bfb
安倍派、塩谷新体制は乱闘の幕開けか 総裁候補争いも
8/17(木) 20:05配信


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産経新聞
自民党安倍派の総会であいさつする塩谷立会長代理(右から2人目)=17日午後、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影)

自民党安倍派(清和政策研究会、100人)は17日の総会で、代表となる「座長」に塩谷立会長代理が就く新体制を了承した。昨年7月に安倍晋三元首相が死去して以降、止まっていた時計の針が動いた。ただ、実態は集団指導体制であり、塩谷氏のリーダーシップや選挙・人事面での交渉力に期待する声は乏しい。会長ポストや党総裁候補を巡る暗闘も想定され、党最大派閥の力を発揮できるかは不透明だ。

【写真】銃撃された安倍元首相が最後に握っていた傷のついたマイク

塩谷氏は総会後、記者団に「大変重責を担ったという思いだ」と語った。塩谷氏は9月にも行われる内閣改造・党役員人事に際し、岸田文雄首相と交渉する窓口となる。

総会では、下村博文会長代理らが人事での交渉力確保を念頭に「座長では弱い。代表になるべきだ」などと訴えて反対したが、同調は広がらなかった。閣僚経験者は「正論は下村氏だが、みんな飽きていて、なんでもいいから決めてほしいという感じだった」と振り返る。ただし、塩谷氏がトップとなれば下村氏は格下げになる。下村氏側近は周囲に「納得していない」と不満をぶちまけるなど、禍根を残した。

常任幹事会のメンバーとして、塩谷氏は有力者「5人衆」と呼ばれる高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長を中心に、閣僚経験者を想定する。世代交代が進むとともに、5人衆が派の中心となるとみられる。

伏線は安倍氏が死去した昨年7月にあった。5人衆は都内の日本料理店に集まり、協力して派を運営していくことで一致した。ここに塩谷氏を追加で招いた。今回の新体制のひな型ともいえ、派に影響力を残す森喜朗元首相も支持した。

その後、塩谷会長案や5人衆による集団指導体制案が浮上したこともあったが、今月3日に塩谷氏が5人衆と東京都内で会談して今回の方向性で一致し、流れが固まった。

若手議員は「これは『乱闘』だ。1年かけて下村氏が外れ、次は塩谷氏や5人衆の誰かが脱落するといった争いだ」と話した。空席となっている新会長選びの際に、5人衆らの綱引きになることも考えられる。

塩谷氏は今後、派の代表者として人事や選挙の結果で評価を受ける。ただ、前回の令和3年衆院選は静岡8区で敗れ、比例代表で復活した。指導力に疑問を向ける向きもある。(沢田大典)

8742OS5:2023/08/18(金) 17:16:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/765ee091a9b09aeea5ac70dd87b96c7aca6b5f48
安倍派 人材見当たらず、集団指導体制で決着 急場しのぎの新体制、分裂の懸念も
8/18(金) 10:19配信


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北海道新聞
自民党安倍派の新体制のイメージ

 昨年7月に安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件以降、1年以上迷走してきた自民党安倍派(清和政策研究会)の新体制を巡る議論は17日、後継会長選びを先送りし、常任幹事会による集団指導体制という形で決着した。急場しのぎの感は否めず、常任幹事会の座長に就く塩谷立会長代理は100人規模の大所帯をまとめ、内閣改造・党役員人事で主要ポストを獲得できるか手腕が問われる。早期の会長決定を主張してきた下村博文会長代理らは不満を募らせており、派閥分裂の懸念もくすぶる。

 「派閥をしっかり運営していかなければならない。一任をお願いし、全会一致で了承してもらった」。塩谷氏は派閥総会後、記者団にこう述べ、自身を座長とする常任幹事会を新設し、重要事項を決定していく方針を強調。常任幹事会が従来の会長の代わりとして、他派閥との交渉などを担っていくと説明した。

 ただ安倍氏という強い影響力を持っていた会長を突然失った結果、将来の首相・党総裁候補となり得る人材が派内に見当たらず、集団指導体制に移行せざるを得なかったのが実情だ。

 昨年9月の安倍氏の国葬後、一時は塩谷氏が新会長に就く案が検討されたが、森喜朗元首相や若手の異論が強く頓挫。今年7月の安倍氏の一周忌の前には萩生田光一政調会長ら有力者5人による集団指導体制案が浮上したが、塩谷、下村両氏が反発し、結論を持ち越していた。安倍派の参院若手は「他派閥の領袖(りょうしゅう)は数年かけて会長に就いた。うちは誰も準備ができておらず、1年で会長を決めるのは無理があった」と漏らす。

 一方、今月20、21日に長野県軽井沢町で派閥の研修会も控える中、新体制を決められない状況が長期化すれば安倍派の存在感が低下し、内閣改造・党人事で他派閥に後れを取りかねないとの懸念が拡大。塩谷氏は3日に萩生田氏ら有力者5人とひそかに会談し、常任幹事会による集団指導体制案への了解を取り付けた。

 ただ党総裁選出馬に意欲を示してきた下村氏は、自身が「蚊帳の外」に置かれかねない塩谷氏の提案に反発。両氏は8、10、16日に3回会談したが溝は埋まらず、下村氏は17日の総会でも「会長を置くべきだ」と主張したが、世耕弘成参院幹事長ら参院議員にも会長決定先送り論が強く、支持は広がらなかった。

 派内の関心は常任幹事会の人選と、その後の内閣改造・党人事に移った。下村氏に近い議員は「塩谷氏らが、あからさまに下村氏を外すようなことがあれば禍根を残す」とけん制した。

8743OS5:2023/08/18(金) 17:16:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d2603e67018b6e59dfd04910526ea7fbf7a4262
【自民党役員人事】小渕優子議員、党3役で処遇が濃厚 閣僚では国会で「ドリル事件」が蒸し返される危険が
8/18(金) 15:55配信

SmartFLASH
小渕議員は26歳で初当選。衆院議員歴は23年を超えた(写真・時事通信)

 「9月にもあるではないか」といわれている、内閣改造と自民党役員人事に向けて永田町がかまびすしい。話題の中心は、マイナンバーカードのトラブルで矢面に立たされている河野太郎デジタル大臣と、フランス視察での「エッフェル塔ポーズ」が炎上した松川るい参院議員を厳重注意した、小渕優子衆院議員・党組織運動本部長だ。


「河野大臣は岸田文雄首相の“弾除け”のように批判を一身に受け、大臣給与を3カ月、自主返納することも発表しました。各マスコミの政治記者に話を聞くと『首相は、マイナンバー総点検の最終報告の期限である11月末までは、河野大臣に任せる』ということなので、留任は濃厚です」(週刊誌記者)

 小渕議員はどうだろうか。

「現在、自民党の女性議員比率は衆参両院で11.8%。茂木敏充幹事長は、今後10年間で女性議員比率を30%に引き上げる計画を発表しました。首相は女性活躍の象徴として、小渕さんの処遇を考えています。

 小渕さんは2008年、34歳のときに麻生太郎政権で少子化対策大臣として初入閣。しかし2014年、経済産業大臣のときに政治資金問題で、大臣を辞任しました。そのとき、事務所にあったパソコンのハードディスクがドリルのようなもので破壊されていることがわかり、それからネットなどでは『ドリル優子』とありがたくない名前で呼ばれています。有罪判決を受けた秘書の執行猶予が明けた2018年からは『党沖縄振興調査会長』『政務調査会長代理』など党の要職を担うようになりました。

 父の小渕恵三元首相が亡くなってから、青木幹雄元官房長官(故人)や森喜朗元首相などが『親代わり』になってきました。その森さんが『幹事長に』と猛プッシュしています」(政治担当記者)

 閣僚ではなく、党3役というところにも「親心」が透けて見えるという。

「閣僚だと、国会の委員会などで答弁をしなければなりません。政治資金問題では歯切れが悪い答えに終始して批判されたので、それが蒸し返される可能性があります。そのときに答弁が立ち往生したり、当時の答えと食い違ったりしたら、審議がストップすることも考えられますから、記者会見しかない党3役へ、というわけです」(自民党関係者)

 元衆院議員で「薄口政治評論家」のタレント、杉村太蔵も、8月16日放送の『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)で「小渕優子さんって国会議員の間、永田町のかいわいで、すごく高い評価(がある)。悪く言う人を、聞いたことないくらい。いま、あえて女性初の自民党総裁っていうと、小渕優子さんがいちばん可能性が高い」とコメントした。しかし、これを報じたニュースサイトには《内部で悪く言う人は誰もいないのに、国民のほとんどはドリルのイメージが払拭できず、そりゃ説明してないからね》《国民にはドリル優子として刷り込まれています。なかなか、そのイメージを払拭するのは容易でないと思います》 《幹事長に就任するなら、まず証拠隠滅の経緯を国民が納得する説明をきちんとする事が必要だよ》など、批判の声が多かった。

 国民的にはまだ“禊”は終わっていないということだ。

8744OS5:2023/08/18(金) 19:55:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0adab86c5d56d820d823c1d3450b2a52dab9b30
自民党・二階派、相次ぐ離脱 第5派閥、後継問題も
8/18(金) 17:50配信

共同通信
昨年4月、記者団の取材に応じる自民党の二階俊博元幹事長=和歌山市

 自民党の二階俊博元幹事長が率いる二階派を離脱する議員が相次いでいる。所属議員は41人まで減り、党内6派閥中、5番目。非主流派から反転攻勢に出る展望は描けていない。84歳の二階氏の後継者問題も抱える。

 「去る者は追わず、だ」。二階氏は7月18日、かつて派閥の会長代行を務めた河村建夫元官房長官の長男・建一氏が求めた面会を拒否した。建一氏は自民を離党し、次期衆院選で日本維新の会から出馬する報告のため自民党本部を訪れた。

 二階氏は安倍、菅両政権下で歴代最長の5年超幹事長を務め、主流派の一角を占めた。選挙の公認や資金配分を決める絶大な権限を握る幹事長派閥の恩恵にあずかろうと、入会希望者が続いた。20年10月には48人に達し、岸田派を抜いて第4派閥となった。

 だが「党役員は1期1年、連続3期まで」との党改革を掲げた岸田政権が発足すると、二階派は党四役から外され、非主流派に転落した。

 昨年4月、片山さつき元地方創生担当相と衛藤晟一元沖縄北方担当相が退会。今年2月と6月には、泉田裕彦、中川郁子両衆院議員が派閥を去った。

8745OS5:2023/08/21(月) 08:43:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd7f36b46e4a4a0a94a48b4ce5a9808e6c060649
自民・安倍派、再出発も前途多難 幹部構成、改造人事が試金石
8/21(月) 7:07配信


時事通信
自民党安倍派の研修会であいさつする塩谷立元総務会長=20日午後、長野県軽井沢町

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)は20日、長野県軽井沢町で研修会を開いた。

 新たに集団指導体制の下で再出発を期すものの、派閥の「顔」となる会長は引き続き空席で、対立回避を優先した妥協策の色合いが濃い。今後の幹部構成や、9月に想定される内閣改造・党役員人事の行方次第で、摩擦が再燃しかねない情勢だ。

 新体制で事実上のトップとなる塩谷立元総務会長は研修会で「しっかり岸田政権を支え、日本の発展につなげていくことがわれわれの役目だ」と派内の結束を重ねて訴えた。今月末までに新体制下の幹部構成を発表する考えも示した。

 17日の派閥総会では、意思決定機関として「常任幹事会」を置き、取りまとめ役に塩谷氏を据えることを決定。幹事会の人選は塩谷氏に一任されており、かねて集団指導を主張してきた高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の「5人衆」の参加が確実視される。

 今回の決定は、派内になお影響力を持つ森喜朗元首相の意向が反映されたとの見方が強い。安倍晋三元首相の死去後、森氏は「5人衆」の後ろ盾となってきた。

 派内の路線対立が続いていた先月6日には、5人全員を呼び集め早期決着を促した。ハッパを掛けられた「5人衆」は今月3日、塩谷氏と会談。この場で、新体制に移行する流れが固まった。

 最後まで新会長選出にこだわった下村博文元政調会長と、森氏は距離を置く。関係者によると、森氏は幹事会のメンバーから下村氏を外すよう求めているという。

 一方、派内には森氏が権勢を振るうことへの不満も根強い。森氏が支持する「5人衆」に対しても、「自分たちのことしか考えていない」(中堅)と厳しい声が。下村氏の処遇によっては、不協和音が一段と高まりかねない。

 今後の内閣改造・党役員人事では、どれだけのポストを獲得できるかが派閥の求心力に直結する。同派ベテランは「党4役に1人、閣僚に5人を確保しなくてはいけない」と息巻くが、派内はまとまりを欠いており、他派閥からは「派閥の体をなしていない」と足元を見透かすような発言も漏れる。

 人事に関する実際の調整は、塩谷氏ではなく、「5人衆」が中心になるとみられる。安倍派若手は「交渉で誰が最も『功績』を挙げたのかで、新会長候補も絞られてくる」と指摘。早くも「次」をにらんだ主導権争いが始まるとの見通しを示した。

8746OS5:2023/08/21(月) 09:07:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/195041efa66b94d8eaa03f6e7bd360dfea1bb8f8
安倍派体制、月末にも発表 塩谷氏表明、改造控え
8/20(日) 16:27配信

共同通信
自民党安倍派の研修会であいさつする塩谷元文科相=20日午後、長野県軽井沢町

 自民党安倍派(清和政策研究会)は20日、長野県軽井沢町のホテルで研修会を開いた。派の取りまとめ役の「座長」に就く塩谷立元文部科学相は、新設する意思決定機関である常任幹事会のメンバーを月末にも発表すると表明した。岸田文雄首相が9月中旬を軸に検討する内閣改造・党役員人事を控え新体制を早期に固めたい考えだが、人選を巡り火種も残る。


 塩谷氏は研修会冒頭、常任幹事会の狙いに関し、派閥が結束して力を発揮するためだと説明。「厳しい政治状況の中で、しっかり岸田政権を支え、新しい日本の発展につなげるのがわれわれの役割だ」と呼びかけた。

8747OS5:2023/08/21(月) 09:07:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bd914768478fb217a442c575f1b98cfa3735d26
安倍派はこの危機を乗り越えられるか 同様の集団指導体制ののちに「旧小渕派」は分裂
8/18(金) 17:45配信

ニッポン放送
日本経済新聞コメンテーターの秋田浩之が8月18日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。新体制を決めた安倍派について解説した。

安倍派が「常任幹事会」を新設
自民党安倍派の総会に臨む(左から)岡田直樹地方創生相、西村明宏環境相、西村康稔経産相、松野博一官房長官=2023年7月6日午後、東京・永田町の党本部 写真提供:産経新聞社

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は8月17日に党本部で総会を開き、新たな意思決定機関として「常任幹事会」を設け、会長代理を務める塩谷立・元文部科学大臣が取りまとめ役となる新体制を決めた。派閥トップの会長は引き続き空席とし、当面は集団指導体制とする。

経営に君臨してきたオーナーが亡くなり、後継者が決まっていない企業のよう 〜続けられるかどうかの危険リスクを抱えている
飯田)安倍派は100人の大所帯です。安倍さんが亡くなったあと、会長は空席のままでした。

秋田)安倍派で起きていることを企業に例えるなら、君臨してきたオーナー企業のオーナーが亡くなってしまい、その下にはどんぐりの背比べの重役しかいないので、後継者が決まっていない。そのような状況に近いですよね。

飯田)なるほど。

秋田)そうなると、だいたいは内紛が起きるか、派閥に分かれて派閥争いになる。それを乗り切った企業は2代目、3代目という形で続いていくわけですが、内紛の結果、バラバラになってしまうケースも少なくありません。

飯田)続けられなくなってしまうケースもある。

秋田)安倍派の場合は、そういう危機リスクをいま抱えているのだと思います。

「常任幹事会」を設け、塩谷立氏がまとめ役の「座長」に就任 〜全会一致で了承
飯田)今回、ここに至るまでに、会長代理は塩谷立さん・下村博文さんの2人の存在があり、また既に議員は引退されていますが、森喜朗さんも発言力があります。森さんは、「安倍さんの一周忌までには会長を決めなければならない」と発言していました。

秋田)新聞にも出ていますけれど、今回は森元首相の意向を受けた形で事実上、決着した。座長には塩谷さんが就任し、その下に常任幹事会を設けています。

飯田)常任幹事会のメンバーには、松野官房長官、萩生田政調会長、西村経産相、高木国対委員長、世耕参院幹事長ら「5人衆」も選ばれる見通しです。

外された下村博文氏が火種にならないか
秋田)そうなると下村博文会長代理は外されてしまいます。周囲に不満を漏らしているという報道もあり、火種にならないか気になります。

飯田)この体制で落ち着くかと言うと、やはり不満が残る人もいる。

会合や食事会を絶えず開いて大派閥の結束を維持していた「旧小渕派」
秋田)私はかつて、政治部の記者として現場を取材していた時期があります。当時は橋本政権、小渕政権、森政権、小泉政権の時代だったのです。

飯田)記者時代に。

秋田)私が自民党を担当していたとき、まさに安倍派と同じような最大派閥がありました。小渕派と呼ばれていましたが、田中角栄氏のつくった経世会の系譜を踏む最大派閥でした。

飯田)小渕派。

秋田)当時、「大派閥の結束維持はこんなに大変なのか」と思うくらい、「結束」と言っては会合や食事会を開いて、絶えずケアしていましたね。

飯田)経世会というと、「一致団結・箱弁当」というようなイメージです。

安倍派同様、小渕氏の急逝で集団指導体制が組まれたが分裂した「旧小渕派」 〜ここを安倍派は乗り越えられるか
秋田)ところが、残念なことに小渕さんが急逝されて、いなくなってしまった。今回の安倍さんと同じように、トップが急に不在になりました。

飯田)そうでしたね。

秋田)そのあとどうなったかと言うと、内部で野中元幹事長を中心とするグループと、それ以外の青木元官房長官のグループなどに分かれた。

飯田)参議院のドンと言われた青木幹雄さん。

秋田)それまでは本当に緊密な関係でしたが、そこにヒビが入り、求心力が落ちていってしまった。かつての安倍派の前身であるグループでも、似たようなことがありましたね。三塚派から、そういうパターンなのです。それを乗り切れるかどうかですね。

8748OS5:2023/08/21(月) 09:10:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bd914768478fb217a442c575f1b98cfa3735d26
安倍派はこの危機を乗り越えられるか 同様の集団指導体制ののちに「旧小渕派」は分裂
8/18(金) 17:45配信


ニッポン放送
日本経済新聞コメンテーターの秋田浩之が8月18日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。新体制を決めた安倍派について解説した。

安倍派が「常任幹事会」を新設
自民党安倍派の総会に臨む(左から)岡田直樹地方創生相、西村明宏環境相、西村康稔経産相、松野博一官房長官=2023年7月6日午後、東京・永田町の党本部 写真提供:産経新聞社

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は8月17日に党本部で総会を開き、新たな意思決定機関として「常任幹事会」を設け、会長代理を務める塩谷立・元文部科学大臣が取りまとめ役となる新体制を決めた。派閥トップの会長は引き続き空席とし、当面は集団指導体制とする。

経営に君臨してきたオーナーが亡くなり、後継者が決まっていない企業のよう 〜続けられるかどうかの危険リスクを抱えている
飯田)安倍派は100人の大所帯です。安倍さんが亡くなったあと、会長は空席のままでした。

秋田)安倍派で起きていることを企業に例えるなら、君臨してきたオーナー企業のオーナーが亡くなってしまい、その下にはどんぐりの背比べの重役しかいないので、後継者が決まっていない。そのような状況に近いですよね。

飯田)なるほど。

秋田)そうなると、だいたいは内紛が起きるか、派閥に分かれて派閥争いになる。それを乗り切った企業は2代目、3代目という形で続いていくわけですが、内紛の結果、バラバラになってしまうケースも少なくありません。

飯田)続けられなくなってしまうケースもある。

秋田)安倍派の場合は、そういう危機リスクをいま抱えているのだと思います。

「常任幹事会」を設け、塩谷立氏がまとめ役の「座長」に就任 〜全会一致で了承
飯田)今回、ここに至るまでに、会長代理は塩谷立さん・下村博文さんの2人の存在があり、また既に議員は引退されていますが、森喜朗さんも発言力があります。森さんは、「安倍さんの一周忌までには会長を決めなければならない」と発言していました。

秋田)新聞にも出ていますけれど、今回は森元首相の意向を受けた形で事実上、決着した。座長には塩谷さんが就任し、その下に常任幹事会を設けています。

飯田)常任幹事会のメンバーには、松野官房長官、萩生田政調会長、西村経産相、高木国対委員長、世耕参院幹事長ら「5人衆」も選ばれる見通しです。

外された下村博文氏が火種にならないか
秋田)そうなると下村博文会長代理は外されてしまいます。周囲に不満を漏らしているという報道もあり、火種にならないか気になります。

飯田)この体制で落ち着くかと言うと、やはり不満が残る人もいる。

会合や食事会を絶えず開いて大派閥の結束を維持していた「旧小渕派」
秋田)私はかつて、政治部の記者として現場を取材していた時期があります。当時は橋本政権、小渕政権、森政権、小泉政権の時代だったのです。

飯田)記者時代に。

秋田)私が自民党を担当していたとき、まさに安倍派と同じような最大派閥がありました。小渕派と呼ばれていましたが、田中角栄氏のつくった経世会の系譜を踏む最大派閥でした。

飯田)小渕派。

秋田)当時、「大派閥の結束維持はこんなに大変なのか」と思うくらい、「結束」と言っては会合や食事会を開いて、絶えずケアしていましたね。

飯田)経世会というと、「一致団結・箱弁当」というようなイメージです。

安倍派同様、小渕氏の急逝で集団指導体制が組まれたが分裂した「旧小渕派」 〜ここを安倍派は乗り越えられるか
秋田)ところが、残念なことに小渕さんが急逝されて、いなくなってしまった。今回の安倍さんと同じように、トップが急に不在になりました。

飯田)そうでしたね。

秋田)そのあとどうなったかと言うと、内部で野中元幹事長を中心とするグループと、それ以外の青木元官房長官のグループなどに分かれた。

飯田)参議院のドンと言われた青木幹雄さん。

秋田)それまでは本当に緊密な関係でしたが、そこにヒビが入り、求心力が落ちていってしまった。かつての安倍派の前身であるグループでも、似たようなことがありましたね。三塚派から、そういうパターンなのです。それを乗り切れるかどうかですね。

8749OS5:2023/08/21(月) 09:12:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b61ec5a2af767240f618492956ceaab583c3b24
安倍派研修会 塩谷新体制で結束確認も残る不安
8/20(日) 19:45配信

産経新聞
安倍派(清和政策研究会)の研修会であいさつする塩谷立元文部科学相=20日、長野県軽井沢町

自民党安倍派(清和政策研究会、100人)は20日、長野県軽井沢町で夏季研修会を開いた。派の代表となる「座長」就任が決まった塩谷立(しおのや・りゅう)会長代理はこの日、月末にも派の意思決定を担う「常任幹事会」メンバーを発表する方針を示し、派の結束を呼びかけた。しかし派内には、9月に見込まれる内閣改造・党役員人事や、次期衆院選に向け、塩谷氏の指導力を不安視する向きもある。

「日本の誇りを取り戻して新しい時代を築く。清和研が中心となって、岸田文雄政権を支える」

塩谷氏は研修会の冒頭こう語り、党内最大派閥として政権運営に関わる考えを強調した。また、新体制を「清和研のメンバーが結集して力を発揮できる体制だ」と評価し、常任幹事会のメンバーについて「人事もあるので今月末ぐらいには発表したい」と述べた。

同派は昨年に安倍晋三元首相が死去した後、会長代理の塩谷氏と下村博文元文部科学相が暫定的に運営を担ってきた。今後は集団指導体制に移行し、幹事会には「5人衆」と呼ばれる高木毅国対委員長や松野博一官房長官らが入る方向だ。

当面、空席となっている会長は置かず、塩谷氏が取りまとめ役の座長として、内閣改造・党役員人事でポスト獲得に向けた交渉を担う。ただ、塩谷新体制には、派内で不安感が残るのも事実だ。

塩谷氏は令和3年衆院選では静岡8区で敗れ、比例代表で復活した。

派閥のトップは選挙中、全国各地で所属議員の応援に入るケースが多いが、塩谷氏は自分の選挙区にくぎ付けになりかねない。安倍派は、平成24年衆院選を含め、国政選挙で6連勝を果たした安倍氏の元で勢力を拡大した経緯があり、選挙基盤が弱い若手もいる。

20日の研修会は選挙プランナーの三浦博史氏を講師に招き、塩谷氏も「私もしっかりと勉強しなければならん」と危機感をのぞかせた。

新体制への移行を巡って新会長選出を主張し、塩谷氏と対立していた下村氏は記者団に、「選挙で勝ち抜くというのは、派閥単位でどれだけ選挙互助会的に応援できるかということだ」と指摘した。(大橋拓史)

8750OS5:2023/08/21(月) 17:28:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7c44cad2505c55a5e36b30e29e2df11a4e3cab6
石破氏「ポスト岸田」首位 〝復権〟へ意気盛ん
8/21(月) 12:46配信

産経新聞
自民党の石破茂元幹事長が首相候補としての〝復権〟へ意気軒高だ。メディアに頻繁に出演し、地方での講演なども行っており、「ポスト岸田」を尋ねる各社の世論調査でトップになり、根強い人気を確認できたことも背景にあるとみられる。もっとも、国会議員の支持基盤は脆弱(ぜいじゃく)なままで、次期総裁選に向けた具体的な戦略は描けていない。(奥原慎平)

産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が19、20両日に実施した合同世論調査で、次の首相に誰が一番ふさわしいかを尋ねたところ、石破氏は14・2%で、河野太郎デジタル相(10・7%)や岸田文雄首相(8・3%)らを抑え、首位になった。

共同通信社の同時期の調査でも、次の自民党総裁にふさわしい人として石破氏が18・5%でトップ。TBS系のJNNが5、6両日に行った調査でも石破氏は16%で、河野氏らを上回った。

「野党支持者が(自分に)投じたのだろう」

石破氏本人は世論調査の結果について無関心を装うが、岸田内閣の支持率が低迷し、河野氏もマイナンバー問題で批判を浴びる中、石破氏に注目が集まりやすい状況になっている。

石破氏に近い関係者は「一時しょんぼりしていたが、やる気スイッチが入ってきた。首相になろうとする野心は衰えていない」と述べ、その理由として衆目一致する「ポスト岸田」の不在を挙げる。

石破氏は、安倍晋三元首相の後継を争う令和2年の総裁選で最下位に終わり、出馬を見送った3年総裁選も支持した河野氏が岸田首相に敗れた。閣僚や党四役を離れて7年超となる。

ただ、今月4日夜には、首相と東京・赤坂の日本料理店で日本酒を酌み交わした。遠藤利明総務会長も同席し、党主流派との関係にも変化が見える。

論客ぶりも健在だ。テレビ番組で、中古車販売大手ビッグモーターによる保険金不正請求問題を巡り、制度上の課題を指摘。会長を務める党水産総合調査会の会合では、東京電力福島第1原発の処理水放出について、風評対策の要所を役所に指南する場面もある。

一方、石破氏を支える石破グループ(水月会)は約10人。解散した旧石破派と比べて結束は緩やかで、総裁選出馬に必要な20人の推薦人確保は見通せない。

「思いを共有する人が増えれば、手段として首相になることはあるかもしれない」

こう語り続ける石破氏だが、9月に見込まれる内閣改造・党役員人事も一つの契機になりそうだ。

8751OS5:2023/08/22(火) 14:12:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/beea36fa19d6bc22d5e93e79fc637ec30693bbcc
森喜朗氏が「仕切り役」、安倍派・新体制移行の混乱、「五人衆」主導も後継争いで分裂加速も
8/22(火) 6:02配信
 自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会、100人)が会長空席のまま、新たに会長代理の塩谷立氏を「座長」とし、萩生田光一政調会長ら党・内閣の要職を占めるいわゆる「五人衆」を中心とする集団指導体制に移行する方針を決めたことが、自民党内に波紋を広げている。

 同派内には「五人衆」主導の新体制に反発する声もあり、今後の展開次第では分裂含みの状況がさらに深刻化するとの見方もあるからだ。しかも、会長が決まらない状態が今後も続くことで、同派の党内影響力の低下は避けられず、結果的に9月中旬にも想定される党・内閣人事で冷遇されれば、派内の対立・混乱も拡大しかねない状況だ。

 今回の新体制移行には、9月の党・内閣人事に向け、派の結束ぶりを示して岸田文雄首相に“圧力”をかける思惑もある。ただ、「仕切り役は首相と連携している森喜朗元首相」との指摘も多く、最大派閥の会長不在継続は、今後の自民党内の権力争いでの波乱要因になる可能性が大きい。

■塩谷氏を支える「常任幹事会」を新設

 昨年7月の安倍晋三元首相の突然の非業の死以来、後継会長選びで揺れ続けてきた安倍派は、お盆明けの8月17日に党本部で開いた総会で、引き続き会長は空席とし、会長代理の塩谷立・元文部科学相を「座長」とする新体制移行を了承した。

 新体制は、トップの塩谷氏を支える「常任幹事会」を新設し、集団指導体制で派閥を運営する形となる方向だ。塩谷氏は選任を一任された幹事会メンバーについて、月末にも決定・公表する意向で、具体的には萩生田氏、西村康稔経済産業相、松野博一官房長官らの「五人衆」を中心に、閣僚経験者で構成する案が有力だ。

 塩谷氏は総会などで「(会長候補が)具体的に出てこない中、派閥をしっかり運営していかなければならない」と新体制による結束の必要性を力説している。ただ、塩谷氏とともに会長代理を務めてきた下村博文元政調会長は、同派総会後、「納得できる結果ではない」と不満を漏らし、「早期の会長決定」を主張した。

 これを受けて同派は、8月20日に長野県軽井沢町で派閥研修会を開催。事実上の派閥代表である「座長」就任が決まった塩谷氏は研修会のあいさつで、「派の結束」を繰り返し訴え、所属議員の協力を求めた。

 塩谷氏は、新設される常任幹事会に「五人衆」を中心に閣僚経験者らを登用する見通しだ。塩谷氏とともに会長代理を務め、直ちに新会長を選ぶべきだと主張している下村博文元文科相をメンバーに含めるかなどが注目されるが、塩谷氏は研修会後、記者団に、人選について「いろいろな観点から検討していきたい」と具体的な言及は避けた。

 これに対し、下村氏も研修会後、記者団に対し「まもなく(内閣改造・自民党役員の)人事の時期だ。結束することがパワーを作っていくという意味で必要なことだ」と新体制での結束に理解を示す一方、「さらに結束していくためにはできるだけ早く会長を明確にする必要がある」として、早期の新会長選出が必要との考えを改めて強調した。

8752OS5:2023/08/22(火) 14:12:57
■「仕切り役」森氏が主導する“下村外し”

 もともと、派の絶対的支柱だった安倍氏の死去後、新体制をめぐって混乱が続いてきた安倍派にとって、岸田首相が断行する党・内閣人事に向け、新体制構築が必要だったことは間違いない。しかし、衆目が一致する後継者が居ないため、「次善の策」として集団指導体制選択を余儀なくされたのが実態だ。これに伴い「安倍派」の呼称も継続する。

 その一方で、秋口にも岸田首相が断行するとされる党・内閣人事を受けて、次期臨時国会での早期衆院解散論も取りざたされている。このため、同派内では「健全な形での後継体制作りができなければ、他派閥から馬鹿にされる」(閣僚経験者)との不安が募る。

 そもそも、同派の「仕切り役」とされる森氏は、2012年11月の衆院選に出馬せずに「政界引退」したが、その後も東京五輪組織委会長(途中辞任)を務めるなど中央政界への影響力を維持し、「安倍派の事実上のオーナー」(自民長老)とみられている。

 森氏は岸田政権発足後、早い段階から岸田首相の政権運営での相談相手となり、「党・内閣人事での安倍派の扱いはすべて俺が決めた」と公言してきたことから、「今後も人事の窓口は森氏というのが自民党内の常識」(同)となりつつある。

 新体制移行に不満を漏らす下村氏についても、「過去のあつれきから下村氏を毛嫌いする森氏が、塩谷氏に『下村外し』を進言した」(森氏周辺)との情報も飛び交っている。

 このため、新体制移行を受けて8月20日に長野県・軽井沢町で開催された同派研修会では、参加議員の間では「会長不在での森氏主導に対する不満と不安が隠せなかった」(派若手)とされる。

■首相らは「安倍派分裂」に期待し“高みの見物”

 こうした安倍派の現状について、岸田首相や麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長ら党最高幹部は、「安倍派の混乱に『高みの見物』を決め込んでいる」(自民長老)のが実態だ。新体制移行後も「五人衆」の後継争いが続くことは確実とみられるだけに「安倍派が混乱していれば、人事で気を使う必要もない」(官邸筋)と高をくくっているからだ。

 ここにきて、首相周辺からは「巨大派閥が空中分解すれば、長く続いた清和会支配も崩壊する」との声が漏れてくる。多くの他派閥幹部も「いずれ安倍派が分裂し、新たな派閥体制作りに向けての草刈り場になる」(麻生派)と期待も込めて状況を見守っている。

 そうした中、今後、安倍派新体制で最大派閥の結束を維持、強化できるかどうか。現状をみる限り、自民党内でも「安倍派新体制の前途は極めて多難」(自民長老)との厳しい声が広がるばかりだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8753OS5:2023/08/22(火) 15:44:20
谷垣グループ、派閥化見送り 遠藤氏、岸田首相の総裁再選支援
8/22(火) 15:18配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/4a03dee0b5a531fa00feeaf9d2b34e0a66a08e18


時事通信
自民党谷垣グループの研修会であいさつする代表世話人の遠藤利明総務会長=22日午後、長野県軽井沢町

 自民党谷垣グループ(有隣会、約20人)は22日、長野県軽井沢町で研修会を開いた。

 代表世話人の遠藤利明総務会長は、同グループの派閥化について「『谷垣派』という思いもあったが、当面今のままでいく。他の派閥と違った形の政策集団として、力を合わせ努力していく」と見送る意向を表明した。

 有隣会は所属議員に他派閥との掛け持ちを認める「グループ」として活動している。遠藤氏は6月のグループの政治資金パーティーで派閥化を検討する考えを示していた。

 遠藤氏は研修会で、来秋の党総裁選に関し「ぜひ岸田文雄首相に再度頑張ってもらって、それを私たちとしてしっかり支えたい」と述べた。

8754OS5:2023/08/22(火) 16:57:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/dffb2baf88970f8173c0b8b945eaed93a620b859
松川るい氏が自民党女性局長を辞任へ、事実上の更迭…仏研修「観光旅行のよう」と批判
8/22(火) 5:00配信

読売新聞オンライン
松川るい参院議員

 自民党女性局長の松川るい参院議員(52)は21日、党執行部に辞表を提出した。7月下旬の女性局のフランス研修中に撮影してSNSに投稿した写真が「観光旅行のようだ」と批判を浴びたことを受け、責任をとったとみられる。同党は22日の役員会で受理を決める方向だ。


 複数の党関係者が明らかにした。研修は7月24日から3泊5日で、少子化対策や女性活躍などを議題にフランスの議員らと意見交換した。費用は党費と自己負担で賄ったという。

 投稿写真は、松川氏らがエッフェル塔前で塔をまねたとみられるポーズを撮影したものだった。研修の日程表には自由時間が目立ったほか、「ショッピングなどをお楽しみください」との記述もあり、研修内容を疑問視する声が広がっていた。

 岸田首相(党総裁)は9月中旬に内閣改造・党役員人事を調整しており、女性局長の後任は新体制発足まで空席とする案が有力だ。

8755OS5:2023/08/22(火) 17:37:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8a13a3e582278855a4caafbe7333b1be02545c7
「小渕優子幹事長」は実現するのか 岸田首相の「計算」と立ち塞がる「ドリルの記憶」
8/21(月) 11:04配信


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デイリー新潮
小渕優子元経済産業大臣

 ドドド……。この女性の顔を見ると、つい破壊音を想起する人は少なくあるまい。2014年に事務所が政治資金規正法違反で東京地検特捜部から家宅捜索を受けた際、ハードディスクがドリルで破壊されていたことから、「ドリル優子」の異名を持つことになった小渕優子元経済産業大臣(49)である。あれから9年。小渕氏が次の党役員人事で幹事長に抜擢されるのではないかとの観測が永田町で広がっている。岸田首相の狙いはーー。
 
 ***

【ちょっと見てられない画像、13枚】ご自慢の「4代目」とインスタライブでハシャぐ岸田夫妻。「初デートはどこ?」との質問に答えて、フリップで回答(岸田総理のInstagramより)

最大の魅力は「血統書付き」
 9月半ばに行われる内閣改造・自民党役員人事で注目されているのが、小渕氏の処遇だ。9年前の「ドリル事件」以降、国民の目につく要職からは遠ざけられ、現在は党の組織運営本部長を務めている小渕氏。だが、ここにきて、森喜朗元首相が「華やか舞台にもう一度登場させたい」とエールを送るなど、自民党初となる「女性幹事長誕生」の機運が高まっている。

 大手紙政治部デスクも「十分考えられる」と語る。

「支持率が低迷している岸田首相としても、次の人事で若い女性を抜擢して政権を浮揚させたいところ。小渕氏は、“前科”さえなければ、経験、知名度、新鮮味、どれをとっても抜群に良い。何よりもの取り柄は小渕恵三元首相の娘である点。自民党はなんだかんだ言って“血統書”がモノを言う組織ですから」

真の狙いは「茂木外し」
 だが、小渕氏を幹事長に抜擢するということは、すなわち茂木敏充幹事長を外すことになる。「それこそが岸田首相の狙いです」と別のベテラン記者も続ける。

「党のカネと人事権を握る幹事長職に茂木氏をこのまま据え置けば、自身を脅かす存在になってしまうことを岸田さんは恐れている。いま党内には有力な総理候補が少ない。萩生田光一政調会長や河野太郎デジタル相は、それぞれ統一教会問題やマイナカード問題を抱えて具合が悪い。岸田さんにとって今、マークしなければならないのは茂木氏くらいなのです。小渕氏は総理を狙うとしてはまだ若すぎますしね」

 茂木氏は党内第3位の勢力を持つ平成研究会の現オーナーで、麻生太郎副総理とも近い。露骨に外してしまえば、党内バランスを崩すことになりかねない。だが、茂木派のホープである小渕氏を一本釣りしてしまえば、反発を抑えられるという算段もあると言う。

「というのも『茂木派』とはなっているものの、派閥内で茂木さんの求心力は弱いからです。今でこそ幹事長職にあるので、みな平伏していますが、心から慕っている人は少ない。理由は偉そうだから。6月に亡くなった『参院のドン』こと青木幹雄元官房長官も茂木さんを蛇蝎の如く嫌い、小渕さんの後ろ盾になってきた。平成研の参院議員たちは青木さんの遺志を引き継いでいる。もし小渕幹事長が実現すれば、茂木氏は一気に影響力を失い、『小渕派』へと代替わりするのではないか」(同)

8756OS5:2023/08/22(火) 17:37:55
公明党対策
 そればかりでなく、「茂木外し」は公明党対策ともなりうるというのだ。

「東京28区の選挙協力問題から始まった自公亀裂は、もともと茂木氏が学会嫌いだったからこそ起きてしまった騒動です。逆に、小渕氏は公明党にウケがいい。自公連立が始まったのは父・恵三氏が首相の時ですからね。ただし、東京28区の問題以降、自民党内でも連立解消を唱える声も大きくなっており、ギクシャクした公明党との関係がどうなっていくかは未知数。10年以上、公明党の指定席となっている国交相ポストを奪還すべしという声も噴出しており、公明党にどの閣僚ポストを据えるのかも注目の一つです」(前出・デスク)

 こう並べてみると、「小渕優子幹事長」は岸田首相にとって良いことづくめのようにも思えるのだが、最大の障壁はやはり「ドリルの記憶」だ。

「あまりに恥ずかしい不祥事でしたからね。先日、エッフェル党前でポーズを取った写真をSNSに投稿して大炎上した松川るい参院議員を小渕氏が呼び出して注意した際も、『ドリルを使ったお前が言うな』の大合唱が起きました。岸田さんは小渕氏の起用については、ギリギリまで世論の風向きを見極めると思いますよ」(同)

デイリー新潮編集部

新潮社

8757OS5:2023/08/22(火) 17:42:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f42de89e6f269ce0b3859ac2fc8873ffddf0685
安倍派は新体制スタートもまた会長不在 「“高市早苗”の名前が出る時点で不安定」と専門家
8/21(月) 20:26配信


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AERA dot.
自民党安倍派の総会で発言する塩谷立会長代理=永田町の自民党本部

 自民党の最大派閥、100人を擁する安倍派(清和政策研究会)は、8月17日に総会を開き、昨年7月に安倍晋三元首相が亡くなって以降、長期間不在だった会長のポストは決めず、塩谷立会長代理が「座長」に就く新体制を敷くことを決めた。

【写真】前回の総裁選はこんなメンツだった

 意思決定機関として「常任幹事会」を設置し、「5人衆」と呼ばれる萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国対委員長と、ほかの有力議員による集団指導体制となる。

「塩谷氏が座長として、まとめ役になるとの説明でした。つまり5人衆がケンカして派閥を割ったりしないように、調整するとのこと。これまでとさして変わりがないですけどね。けど、安倍元首相が亡くなって1年以上、会長は誰か、と5人衆をはじめ会長になりたい人の暗闘が続いていたので、正直疲れていました。派閥の多くのメンバーが『なんでもいいから、とにかく一度、決めてくれ』という感じで、総会は消極的な了承でしたね」

 安倍派の衆院議員は疲れた様子でそう話した。

 同様の声は、安倍派の他の議員からもあがっている。「座長」になった塩谷氏については、すでに「総裁候補」から外れているとされており、結局、会長不在の状態が続くことには変わりがない。

 安倍元首相の前の会長だった細田博之・衆院議長も、トップでありながら総裁候補というわけではなかった。

「細田氏が会長でありながらも首相を目指さないという立場でやれたのは、安倍元首相という強力なリーダーがいて、派閥はサポート役となる意味合いが強かったからだ。だが、今の政治情勢は安倍元首相亡きあと、劇的に変わっている。安倍派には会長が必要ではないか」

 そう話すのは、自民党の政務調査役として長く務めた政治評論家の田村重信さん。

 塩谷氏と並んで会長代行を務めてきた下村博文元文科相も総会で、

「会長を選ぶべきだ」

 と主張し、「集団指導体制」に難色を示した。

 その前にも下村氏は、

「5人組(衆)と言われる方、2人から今後はこちらに任せてくれと(会長選出に)反対されました。5人組(衆)の意見に賛同している人はゼロ」

 と述べ、来年の自民党総裁選をにらんで会長を選ぶべきだとして動いていた。

■総裁選に安倍派の候補なし?

 総会の直前までで、明らかになっている日程だけでも3度、塩谷氏と下村氏は話し合いを続けていた。

 下村氏に近いという安倍派の衆院議員は、

「派閥の最大の目的は、会長を総裁選に送り出して勝つこと。ここで会長を決めないのは、来年秋の自民党総裁選に出る候補が安倍派にはいませんと言っているのと同じことです」

 と話し、さらに続けた。

8758OS5:2023/08/22(火) 17:42:24
「会長を決めろという下村氏の主張は正論で、同調する声はかなりありました。派閥内で選挙をしてもいいのでは、という意見も出るほど。下村氏は来年の自民党総裁選に出馬したいという意向もあって、塩谷氏と会長を争ってでも、とまで口にしていました。一方、塩谷氏は、座長になって派閥運営をしたい、と根回しを続けていた。正論は下村氏だが、勝ったのは塩谷氏と見られても仕方ない。そこが下村氏の甘いところ。後がないのでガチンコで勝負してもよかった」

 さらに、安倍元首相亡き後も派内に影響力を残す森喜朗元首相が5人衆の形を支持してきたこともあり、距離のある下村氏の主張は広がることはなかったようだ。

■実質は“3人衆”

 ただ、塩谷氏が常任幹事会のメンバーから下村氏を外した場合は、また新たな火種になることも考えられる。

 そんななかで、早くも来年の自民党総裁選の話が出る安倍派。総裁選には西村氏、会長には萩生田氏という「分離論」がさかんに議論されている。これにも森元首相の意向が強く反映されているとみられている。

「5人衆と言われますが、世耕が参院議員のまま総裁選に出るのは現実的ではないし、皆さんがご存じのようにスキャンダルを抱える高木氏は圏外です。そうなると実質、西村氏と萩生田氏、松野氏という“3人衆”です。そのうちの誰か一人、となるとよけいに決まりそうにない」(前出の安倍派議員)

 そんななかで再度、浮上してきているのが高市早苗・経済安全保障相だという。

「2年前の総裁選では安倍元首相が推したことで、派閥の一部が高市氏についた。岸田首相に続き2番手に食い込んだのは記憶に新しい。高市氏は安倍派内でも潜在的な人気があり、保守層からも幅広い支持がみられる。派閥から誰も出ないとなれば、安倍元首相のお気に入りで、無派閥の高市氏をもう一度という人が出てきてもおかしくありません」

■派閥の選挙で決めればいい

 総会後、塩谷氏は取材に対し、

「全会一致で了承してもらいました。常任幹事会が会長の役割となって重要事項を決めていく。新しい会長は、解散・総選挙や総裁選など節目があるときに、動きが出てくると思う」

 と述べるにとどまった。

 前出の田村氏がこう指摘する。

「派閥に所属していない高市氏という名前が出てくる時点で派閥が不安定な証拠です。今、日本の経済がだめなのも、安倍派の会長が決められないのも根っこは同じで、問題の先送りに思えてなりません。民主主義なので、派閥の選挙で決めればいいのです。最大派閥のトップは日本のリーダーになる有資格者です。派閥で選挙をやって、自ら道を切り開くという覚悟のある人に出てきてほしいものです」

(AERA dot.編集部・今西憲之)

今西憲之

8759OS5:2023/08/22(火) 17:43:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0adab86c5d56d820d823c1d3450b2a52dab9b30
自民党・二階派、相次ぐ離脱 第5派閥、後継問題も
8/18(金) 17:50配信


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共同通信
昨年4月、記者団の取材に応じる自民党の二階俊博元幹事長=和歌山市

 自民党の二階俊博元幹事長が率いる二階派を離脱する議員が相次いでいる。所属議員は41人まで減り、党内6派閥中、5番目。非主流派から反転攻勢に出る展望は描けていない。84歳の二階氏の後継者問題も抱える。

 「去る者は追わず、だ」。二階氏は7月18日、かつて派閥の会長代行を務めた河村建夫元官房長官の長男・建一氏が求めた面会を拒否した。建一氏は自民を離党し、次期衆院選で日本維新の会から出馬する報告のため自民党本部を訪れた。

 二階氏は安倍、菅両政権下で歴代最長の5年超幹事長を務め、主流派の一角を占めた。選挙の公認や資金配分を決める絶大な権限を握る幹事長派閥の恩恵にあずかろうと、入会希望者が続いた。20年10月には48人に達し、岸田派を抜いて第4派閥となった。

 だが「党役員は1期1年、連続3期まで」との党改革を掲げた岸田政権が発足すると、二階派は党四役から外され、非主流派に転落した。

 昨年4月、片山さつき元地方創生担当相と衛藤晟一元沖縄北方担当相が退会。今年2月と6月には、泉田裕彦、中川郁子両衆院議員が派閥を去った。

8760OS5:2023/08/23(水) 11:11:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/31fa92b2423557e2aa6ea3818fe6ad41282ec5cc谷垣G、遠い独り立ち 主流派も見えぬ展望 派閥化構想は断念
8/22(火) 19:32配信


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産経新聞
自民党谷垣グループ(有隣会)の夏季研修会で講演する代表世話人の中谷元首相補佐官=22日午後、長野県軽井沢町(奥原慎平撮影)

自民党の谷垣禎一元総裁が特別顧問を務める谷垣グループ(有隣会、約20人)は22日、長野県軽井沢町で夏季研修会を開いた。同グループは代表世話人の遠藤利明総務会長らが岸田文雄政権で要職に就き、党主流派となっている。ただ、遠藤氏が6月に表明した派閥化構想は、所属議員の反発を受けて取り下げを余儀なくされるなど、グループの結束強化に向けた展望は開けないままだ。

「名称を変更し、『谷垣派』もどうかと思ったが、皆さんと話して、やはり今のままで当面いこうよと(なった)。少し混乱させたことはおわび申し上げたい」

研修会の冒頭、遠藤氏は出席者に陳謝し、派閥化を当面見送る考えを示した。

遠藤氏は6月7日、東京都内で開いた同グループのパーティーで、派閥化して「谷垣派」とする考えを表明した。昨年7月の参院選後、複数の当選議員を勧誘した際、無派閥を理由に入会を断られたためだ。

遠藤氏は令和3年総裁選で首相の勝利に貢献し、党総務会長に起用された。同じく代表世話人の中谷元・元防衛相も首相補佐官を務める。グループとしては岸田政権で主流派であるうちに派閥化することで求心力を高め、ポスト獲得などで有利に働くとの思惑があったとみられる。

だが、2カ月余りで撤回に追い込まれた。背景には、麻生派(志公会、55人)や菅義偉前首相に近い「菅グループ」など他派閥・グループと掛け持ちしているメンバーが多く、結束力が弱いことがある。

遠藤氏は派閥化した後も他派との掛け持ちを認める考えを示していたが、「所属する派閥同士が対立した場合はどうするのか。二重国籍はよくない」(中堅議員)などと疑問視する意見が根強かった。

過去にも派閥化だけでなく、他派閥との合流話などが浮上したが、いずれも実現しなかった。

今も影響力を持つ谷垣氏は平成29年の政界引退から6年近くが過ぎ、周囲に「グループ名に谷垣の名をわざわざ使う必要もないのでは」と漏らすなど、同グループに独り立ちを求めている。(奥原慎平)

8761OS5:2023/08/24(木) 13:56:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ef10e5868b87eca35d3fa879843d555c040ae73
岸田首相、二つの「約束」両立探る 漁業者理解と「夏」放出 処理水決断、中国なお反発〔深層探訪〕
8/24(木) 7:00配信


時事通信
東京電力福島第1原発の処理水に関する関係閣僚会議で発言する岸田文雄首相(右から2人目)=22日、首相官邸

 岸田文雄首相が東京電力福島第1原発の処理水を24日から海洋放出すると表明した。「春から夏ごろ」と繰り返してきた政府方針と、漁業関係者への「約束」の両立に向け、時期を慎重に探った。国内外に反発の声が残る中、「一定の理解を得た」と判断し政治決断を下した。

【ひと目でわかる】処理水の風評被害対策

 ◇「放出ありき」
 「理解は進んでいるとの発言をいただいた」。首相は22日の自民党役員会で、前日に全国漁業協同組合連合会(全漁連)の坂本雅信会長らと会談した結果を報告した。

 放出決定で、首相が心を砕いたのは漁業者への対応だ。政府は2015年、福島県漁連に「関係者の理解なしには、いかなる処分も行わない」と約束。政府関係者は「漁業者の理解が得られれば環境が整う」と説明していた。

 「8月下旬」は放出開始の本命だった。国際原子力機関(IAEA)が日本の計画を妥当とする包括報告書を公表した7月、政府高官の一人は「海水浴シーズンが終わってからだ」と指摘。福島の底引き網漁の解禁を9月1日に控え、放出直後の海水をモニタリング(監視)する必要性も考慮すると時期は絞られた。

 首相は米国訪問から帰国した翌日の今月20日に第1原発を訪れ、安全性確保や風評被害対策に万全を期すよう東電幹部に指示。「夏ごろ」の期限が迫る中、手順を踏んだ上で漁業関係者との直談判に臨み、坂本氏から「安全性の理解は深まった」と一定の歩み寄りを引き出した。

 ただ、自民党からは「首相が福島で首長や漁業関係者と会うべきだった」(閣僚経験者)との不満もくすぶる。首相と坂本氏の会談に同席した漁業関係者は、意思決定を急いだ政府に「放出ありきで進んでいるんだろう」と不満を示した。

 ◇海外理解も後押し
 海外で支持や理解が浸透してきたことも決断を後押しした。首相は22日、「国際社会の正確な理解が広がりつつある」と自信を示した。外務省幹部も「韓国が前向きなことを言ってくれたのが大きかった」と語った。

 首相は5月以降、韓国の尹錫悦大統領と会談を重ねて説明し、理解を得た。今月18日の日韓首脳会談ではあえて議題とせず、韓国で世論の一部や野党から批判される尹氏に配慮を見せた。

 一方、中国は「汚染水」との表現を使い続けて日本批判を強める。日本産海産物への検査も強化して揺さぶっている。

 首相は9月上旬にインドネシアで、李強首相との会談を調整する。岸田首相は「科学的根拠に基づき規制撤廃を求める」と強調するが、政府内では「中国は外交カードに使っている」との見方が専ら。関係者は「中国は処理水を持ち出し優位に立とうとしている」と懸念を示した。

 ◇「解散遠のいた」
 首相の衆院解散判断にも影響を与えるのか。自民党幹部は「重い決断だ。内閣支持率は下がるだろう」と指摘。与党内では「秋の衆院解散は遠のいた」との声が出ている。

 報道各社の世論調査では海洋放出への支持や理解が広がる一方、「説明が不十分」との指摘や風評被害への懸念は根強い。放出は原発廃炉への過程に過ぎず、開始後も地元の理解を得る努力は不可欠だが、公明党幹部は「説明が足りない」と政府の姿勢に苦言を呈した。

 自民党ベテランはマイナンバーを巡る混乱や物価高も挙げ「総選挙はできない」と述べ、早期解散に否定的な考えを示した。

8762OS5:2023/08/26(土) 11:16:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d876ccff35d75bb0b2c5e08f6ccee014a23405f
自民・安倍派、塩谷立氏が「5人衆」と会談…下村博文氏は「常任幹事会」人選案から外れる
8/26(土) 5:06配信

読売新聞オンライン
自民党安倍派幹事会を終えて総会に臨む(手前から)塩谷立・会長代理、萩生田政調会長、下村博文・会長代理。党本部で(2023年7月6日)

 自民党安倍派の塩谷立・会長代理は25日、派の中枢を担う「5人衆」と東京都内で、新設する「常任幹事会」の人選を巡って意見交換した。集団指導体制に反対し、処遇が注目されている下村博文・会長代理は、この日の原案では、常任幹事会メンバーから外れた。

 複数の同派関係者が明らかにした。派に影響力を持ち、下村氏と折り合いが悪い森喜朗元首相の意向も影響したとみられる。原案では、取りまとめ役に就く塩谷氏のほか、松野官房長官、萩生田政調会長、西村経済産業相、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長の5人衆が入った。西村環境相や岡田地方創生相、稲田朋美・元防衛相も名を連ねた。

 常任幹事会は10人程度を想定し、閣僚などの要職経験を要件に人選を進めている。下村氏は文部科学相や党政調会長を歴任しているが、塩谷氏は「世代交代」を理由に理解を求める構えだ。ただ、下村氏の反発が予想され、見直しを迫られる可能性もある。同派は31日に予定する派閥会合での新体制発足を目指している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/397fc3b3771b11f0029596d906903c11a34f7c40
安倍派体制、下村氏除外へ 常任幹事会、31日決定
8/26(土) 0:09配信
共同通信
下村博文氏

 自民党安倍派(清和政策研究会)の新たな意思決定機関・常任幹事会のメンバーから、同派会長代理の下村博文元政調会長が外れる見通しとなった。31日に派閥会合を開き、正式に発足する。複数の関係者が25日、明らかにした。安倍派に強い影響力を持つ森喜朗元首相の意向が反映されたとみられる。


 常任幹事会の人選は、座長に就く塩谷立・元文部科学相に一任されている。関係者によると、10人程度の規模を検討。有力者「5人組」と呼ばれる高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の他に、参院からも閣僚経験者が入る方向で調整している。

 塩谷氏は25日、東京都内のホテルで5人組のうち萩生田氏を除く4人と会談した。新体制案を説明し、理解を求めたもようだ。森氏は、下村氏を常任幹事会メンバーから外すよう求めていたとされる。

8763OS5:2023/08/26(土) 11:17:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f36ecfa8d5d100c30b0a7bd1fab4972437d0ca7
岸田首相の“支持率回復”は難しい? 内閣改造の“目玉人事”をしづらい背景に「大物が多すぎて代えづらい」 自民党内の派閥の内情を解説
8/24(木) 20:02配信

FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

自民党の派閥研修会がラッシュだ。しかし、人事をやっても、支持率回復は難しいとされている。


自民党の派閥研修会ラッシュについて、政治部・福井慶仁記者がお伝えする。

党内の“派閥研修会”がラッシュ
まず岸田内閣の支持率だが、ここ3カ月下がり続けていたものの、先週末に行ったFNNの最新の世論調査では、7月より0.2ポイントUPとわずかながら上がり、41.5%という結果になった。

これは支持率が下げ止まったということなのだろうか。

形の上では下げ止まりだが、自民党内からは「小康状態だ。この先どうなるかはわからない」と、依然として岸田政権の今後を、心配する雰囲気がある。

その自民党内で、今ラッシュを迎えているのが各派閥の“研修会”だ。

自民党には現在、最大派閥の安倍派、麻生派、茂木派、岸田派、二階派、森山派、そして、派閥より結束の緩やかな谷垣グループと、6派閥1グループが存在している。

この派閥の研修会が佳境を迎えていて、麻生派と茂木派は横浜で、安倍派と谷垣グループは軽井沢ですでに開催した。このあと、二階派が軽井沢、岸田派は山梨、森山派は鹿児島で開催する予定だ。

研修会は避暑地や地方で開くケースが多いが、どんなことをするのだろうか。

例えば8月20日に、軽井沢で行われた安倍派の研修会は、軽井沢プリンスホテルで開かれたが、会場に長テーブルを並べた着座形式だった。

そして、座長に就任したばかりの塩谷元文科大臣の挨拶で始まり、選挙戦略の専門家の講演、AIの専門家の講演と続き、約3時間で終了した。

研修会の醍醐味は“夜の懇親会”
研修会の醍醐味は、この座学の後に行われた懇親会にあった。

みんなで食事をしてお酒を飲むわけだが、この日も、一部の議員は2次会はもちろん、3次会まで行ったということだ。

こうした研修会“夜の部”の目的について、ある議員に聞いてみたところ「同志の結束を確認し、普段できない様々な情報交換を行うには、絶好の機会だ」と答えた。

さらに、「研修会終了後に、人事の希望を提出することが多いから、お互い被らないように確認することもある」という人もいた。

秋に行われることが多いのは、人事の直前という意味合いもある。そこで、研修会の場を通して、人事に向けた派内調整を行う狙いもあるようだ。

では、2023年の人事は、どうなるのだろうか。

岸田首相は、9月中旬を軸に内閣改造・自民党役員人事を行う方向で検討していて、19日、人事についてこう述べた。

岸田首相:
先送りできない課題に取り組み、そして、答えを出していく。そのための適材適所。こういった考え方に徹して判断してきたい。

このように「適材適所」で判断したいと強調した。

8764OS5:2023/08/26(土) 11:17:34
改造人事をやっても“支持率回復”は難しい
岸田首相は、目玉人事と言えるような、思い切った人事をやりずらい状況に追い込まれていた。

その理由の一つは「大物が多すぎて、代えづらい」という点だ。

通常、目玉人事を行う際に注目されるのは、自民党側では副総裁、幹事長、政調会長といった役員クラス。内閣では、要の官房長官などが挙げられる。

ただ、麻生副総裁はお世話になりすぎてて代えられない。茂木幹事長も54人の議員を抱える派閥のトップで、外せば、その支持を失ってしまう。

では、政調会長と官房長官はというと、100人の最大派閥・安倍派の“5人衆”と言われる幹部のうちの2人が務めている。いまだ後任の会長が決まらず、この“5人衆”と言われる幹部が、100人の派閥がバラバラにならないよう、絶妙な力関係で維持している。

仮に、そこの2人を代えてしまうと、この絶妙なバランスで保っている安倍派からの支持も崩れる恐れがある。そのため、皆「外しにくい」状況が、できてしまっている。

中には、総理が党内でより広い支持を得るため、現在は非主流派とされつつも、大きな影響力を持つ菅前総理や、世論調査で「次の総理に一番ふさわしい」として名前が挙がる、石破元幹事長の重要ポストでの起用を推す声もある。

しかし、支持率が下がっている今の状況で、麻生副総裁や茂木幹事長といった党内の安定を捨ててまで、非主流派を取り込む人事をやる余裕はないと言える。

さらに、もう一つは「改造はリスクを伴う」ということだ。

1年前の内閣改造では、起用した閣僚に旧統一教会問題が浮上した。結局、辞任ドミノが起きて支持率がガタ落ちした。

あまり奇をてらった人事や、大幅に人を代えると、それだけその閣僚に不祥事が起きるリスクが出てくる。

総理の周辺からはすでに「人事をやったからといって、支持率への影響は限定的」だと、過度な期待への予防線を張る声が出ている。

ただ、少しでも何とかしたい岸田首相が、党内の重鎮からも推す声がある小渕優子組織運動本部長を人事で起用するか、この辺りが注目だ。

(「イット!」 8月23日放送より)

イット!,政治部

8765OS5:2023/08/26(土) 11:50:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/65bffe218d3ff0795d1af6c44e0c11ca837126f6
感染症統括庁トップに栗生俊一氏…コロナ分科会は廃止
8/25(金) 23:36配信

読売新聞オンライン
栗生俊一官房副長官

 政府は25日、9月1日に発足する「内閣感染症危機管理統括庁」のトップとなる内閣感染症危機管理監を、栗生俊一官房副長官が兼務する人事を発表した。栗生氏を補佐する内閣感染症危機管理監補は、藤井健志官房副長官補が兼務で就く。統括庁の担当相は後藤経済再生相が務める。


 統括庁の感染症危機管理統括審議官には、中村博治新型コロナウイルス感染症対策推進室長、感染症危機管理対策官には厚生労働省の迫井正深医務技監が起用される。

 25日の閣議では、有識者でつくる「新型インフルエンザ等対策推進会議」の体制を見直すことも決めた。新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行したことや、感染状況が落ち着いていることを踏まえ、推進会議の下部組織の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」や「基本的対処方針分科会」は廃止する。

 推進会議の委員は9月1日付で35人から15人に減らし、議長の尾身茂氏は退任する。新委員では、国立成育医療研究センター理事長の五十嵐隆氏や国立国際医療研究センター国際感染症センター長らが加わる。

8766OS5:2023/08/26(土) 11:56:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/246b5221e45d47d366cc0e567a669db210cd8307
処理水放出、手腕問われる林外相 親中派「ポスト岸田」へ試練
8/26(土) 7:13配信
時事通信
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長とのテレビ会談に臨む林芳正外相=25日、外務省

 林芳正外相が、岸田文雄首相の後継を見据え、政権の安定に汗をかいている。

 当面、最大の課題は東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に対する国際社会の理解醸成だ。特に、処理水を「核汚染水」と表現して外交戦を展開する中国にどう対抗するか、その手腕が問われる。

 「日本政府は処理水の最後の一滴が放出されるまで安全確保に取り組み続ける」。林氏は25日、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長とテレビ会議形式で会談し、計画完了に向けた決意を強調した。

 これに先立ち、メキシコのバルセナ外相とも電話で会談し、日本の立場を説明。バルセナ氏から「日本が国際的な基準を順守して実施していくことを信頼している」との言葉を引き出した。

 処理水への対応は、内閣支持率の低迷が続く政権の行方にも影響しかねない。中国は日本産水産物の輸入全面禁止などで揺さぶりを掛ける。他国にも同様の動きが広がれば、日本にとって経済的打撃は大きく、外相として林氏の責務は重大だ。

 「ポスト岸田」を目指す林氏に対し、周囲の期待は大きい。今月13日に地元・山口県下関市の集会に出席した際は、会場内で「下関育ちの首相誕生を」との声掛けに呼応し、「頑張ろう三唱」が起こった。

 自身が所属する自民党岸田派会長の首相を支える姿勢に徹し、禅譲を狙うのが林氏の基本戦略とみられる。派内でも「岸田氏にできるだけ長く首相を続けてもらうことが、われわれにとっても良いことだ」と説く。

 その一方で、6月に自身を中心とする勉強会「水正会」の会合を持つなど、党内の「仲間づくり」を意識したとみられる動きも。ただ、顔触れは岸田派が中心で、他派閥への浸透はこれからだ。

 国民的な人気も広がりを欠く。「次の首相にふさわしい人物」を問う報道各社の世論調査では軒並み下位に低迷する。

 党内では、外相就任まで日中友好議員連盟会長を務めてきた林氏を「親中派」と見る向きが強い。保守派を中心に厳しい視線が注がれる中、中国との向き合い方は、首相候補として林氏の評価を左右しそうだ。

8767OS5:2023/08/27(日) 10:03:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bb7a5348dba9acc15a18f1c8920ed93268838c3
「女性首相候補」の要職起用焦点 内閣改造で小渕・上川氏ら推す声
8/27(日) 7:07配信
時事通信
自民党の(写真左から)小渕優子氏、上川陽子氏、高市早苗氏、野田聖子氏

 岸田文雄首相が9月に予定する内閣改造・自民党役員人事で、将来の首相候補と取り沙汰される女性議員の要職起用があるかに党内の注目が集まっている。

 現状で期待が強いのは小渕優子党組織運動本部長(49)や上川陽子党幹事長代理(70)ら。各国で女性宰相の誕生が相次ぐ中、首相の座へと飛躍するきっかけになる可能性もある。

 元首相を父に持つ小渕氏は「党三役入り」などさらなるステップアップに期待する声がある。23日、会長を務める党沖縄振興調査会で「コロナの時期は本当に苦しい思いをした。われわれは強い経済をつくる共通の目標を持っている」と語り、父譲りの沖縄への思いを吐露した。

 ただ、難点は2014年に経済産業相辞任に追い込まれた政治とカネの問題。政治資金収支報告書への架空の寄付金計上で元秘書2人が有罪となったが、小渕氏の「説明不足」を指摘する声は今なお強い。「昔のことがまた掘り返される」(党関係者)との懸念も党内で漏れる。

 上川氏を「有望株」(自民参院幹部)と見る向きもある。これまで少子化担当相や法相を歴任。茂木敏充幹事長も実務能力を高く評価し、法相当時の部下は「判断が明確。省幹部からの信頼も厚かった」と振り返る。首相を目指すには年齢が比較的高いことがネックになるとの見方もある。

 21年の自民党総裁選で岸田氏と争った高市早苗経済安全保障担当相(62)と野田聖子前少子化担当相(62)も、首相の座になお強い意欲を示す。

 高市氏は後ろ盾だった安倍晋三元首相が死去。県連会長として元秘書官擁立を主導した4月の奈良県知事選では保守分裂を招き、日本維新の会候補に敗北を喫した。自民党関係者は「リーダーとしてはバツが付いた」と手厳しい。

 野田氏はなお高い知名度を誇るものの、無派閥で足場が弱い。前回総裁選では推薦人集めにぎりぎりまで苦労し、来年の総裁選も出馬できるめどは立っていない。

 国会議員のうち女性が占める割合は衆院で約10%、参院約27%。女性リーダーが生まれにくい背景には、女性議員の少なさという問題も横たわる。現在の岸田内閣に至っては、閣僚19人のうち女性は2人。「ガラスの天井」がいつ破られるか、見通せないのが実情だ。

8768OS5:2023/08/27(日) 10:15:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e3749f36c09f92afb36918c32fc062a6bad2677
迫る?9・11岸田内閣改造 支持率回復へ最後の切り札 菅氏のSNS投稿も話題
8/23(水) 22:41配信


カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 自民党総裁の岸田文雄首相が9月11日を軸とした内閣改造と党役員の刷新に向け、準備のピッチを上げている。人事は「内閣支持率回復の最後の切り札」(同党幹部)とされるだけに、支持率が持ち直すようであれば、秋風ならぬ“解散風”が強まりそうだ。

 「ありがたいよね」。23日の官邸では、菅義偉前首相が前日に発信した「X」(旧ツイッター)がスタッフ間で話題となった。

 「政府はアルプス処理水の海洋放出開始を決定し、24日の開始見込みを公表しました。私が総理として決めた2021年4月の政府方針に基づくものです。福島復興を実現する上で大きな一歩です」。政府関係者は「政治家は国民が歓迎する政策なら『自分がやった』と自慢しても嫌がることはだんまり。でも菅さんは一緒に泥をかぶってくれた」と感謝。

 一方、野党は「勝つためならなりふり構わず結束に走るのが自民。解散をにらみ生命維持装置を動かし始めた」(立憲民主党議員)と警戒を強める。

 岸田首相は漁業者から批判を浴びながらも処理水放出を決断。ガソリン補助金の10月以降の延長を政府内に指示するなど「解散判断に向けた障害物」(内閣府スタッフ)除去に懸命だ。海外研修を「観光旅行」と批判された松川るい参院議員の問題でも、党幹部に苦言を呈して女性局長辞任への流れを促したとされる。

神奈川新聞社

8769OS5:2023/08/28(月) 09:05:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/823c58f9a40c3fe10f5c27c02f656b10ce29431b
小泉進次郎氏が安倍派「新会長候補」に急浮上 跡目争いによる派の分裂を回避するため、森喜朗氏がスカウトか
8/28(月) 7:15配信
 跡目が決まらない自民党最大派閥の安倍派に“救世主が現われるかもしれない。小泉進次郎・元環境相を会長にスカウトするというウルトラCだ。

 すったもんだの末に安倍派(清和会)の集団指導体制が決まった。長老の塩谷立氏が座長となり、後継会長を争う5人衆(松野博一・官房長官、西村康稔・経済産業相、萩生田光一・政調会長、高木毅・国対委員長、世耕弘成・参院幹事長)らの幹部が常任幹事に就任する予定だ。

 9月の内閣改造で大臣枠を減らされないために結束を示した形だが、派内の中堅・若手には不満がくすぶっている。

「塩谷さんは5人衆と対立する振りをしながら、最後は寝返った。なんとも情けない座長だ」(同派若手議員)

 今回の人事を仕組んだのは5人衆のバックにいる森喜朗・元首相とみられている。だが、その森氏は5人衆では頼りないと見て、ひそかに進次郎氏のスカウトに動いているという。森派関係者の話だ。

「5人衆は派内の人望がないうえ、5人が跡目争いをすれば派は分裂に向かいかねない。塩谷座長体制が壊れるのは時間の問題だ。森さんもあの5人には派閥を率いるのは無理だと考えていて、進次郎氏に安倍派入りを打診し、会長候補に担ごうとしている」

 進次郎氏の父、小泉純一郎・元首相はかつて清和会会長を務め、政治的血脈からいえば小泉家は安倍家、福田家と並んで同派のオーナー家の一角を占める。だが、進次郎氏は安倍晋三・元首相と折り合いが悪く、初当選以来、森氏がいくら誘っても派閥入りせずに無所属を通してきた。

「安倍さんが亡くなったことで進次郎氏が派閥入りを断わる理由もなくなった。進次郎氏は国民の人気も高いし、現在の5人衆はいずれも純一郎さんに育てられたから進次郎氏に一目置かざるを得ない。安倍派入りして進次郎氏が最大派閥を率いれば、勢いを盛り返すことができるかもしれない」(同前)

 小泉事務所に安倍派入りについて聞いたが、締め切りまでに回答はなかった。進次郎氏が「ウン」と言えば、安倍派の運命を変えることになるかもしれない。

※週刊ポスト2023年9月8日号

8770OS5:2023/08/28(月) 09:24:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b0fddce54efd902192a0ab32b56660b47357b2a
萩生田政調会長、安倍派に「内紛はない」…集団指導体制へ移行巡り強調
8/27(日) 20:02配信

読売新聞オンライン
萩生田政調会長

 自民党安倍派の萩生田政調会長は27日、大阪府泉佐野市で講演し、同派を会長不在のまま集団指導体制に移行させることについて、「人をかき分けて前に出ようという人がおらず、支え合いながら頑張っていこうという思いで決めた」と述べ、「内紛はない」と強調した。同派の世耕弘成参院幹事長は同日の徳島市内の会合で、新会長の選出には「ここから2年や3年はかかる」との見通しを示した。

8771OS5:2023/08/28(月) 17:12:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d80677eef48b257d7bc5134b0590b00549cb01a
首相が「ポスト岸田」うかがう河野、高市両氏と昼食
8/28(月) 13:57配信

産経新聞
令和3年、自民党総裁選で激突した(左から)河野太郎氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏=東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は28日、河野太郎デジタル相、高市早苗経済安全保障担当相とともに官邸で昼食をとった。両氏はいずれも令和3年の自民党総裁選に出馬し、首相に敗れたが、いまなお国政トップに意欲を持つとされ、「ポスト岸田」にも名を連ねる。首相が9月中旬にも行う方向の内閣改造・党役員人事でも両氏の処遇が注目されている。

昼食後、河野氏は記者団の問いかけに無言だったが、高市氏は首相が観戦した沖縄県でのバスケットボールワールドカップ(W杯)の話をしたと説明し、「楽しかった」と語った。両氏の出馬が取り沙汰される来年の党総裁選の話題はなかったという。

首相は今月4日には報道各社の世論調査で根強い人気がある石破茂元幹事長とも会食している。

8772OS5:2023/08/28(月) 17:12:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d80677eef48b257d7bc5134b0590b00549cb01a
首相が「ポスト岸田」うかがう河野、高市両氏と昼食
8/28(月) 13:57配信

産経新聞
令和3年、自民党総裁選で激突した(左から)河野太郎氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏=東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は28日、河野太郎デジタル相、高市早苗経済安全保障担当相とともに官邸で昼食をとった。両氏はいずれも令和3年の自民党総裁選に出馬し、首相に敗れたが、いまなお国政トップに意欲を持つとされ、「ポスト岸田」にも名を連ねる。首相が9月中旬にも行う方向の内閣改造・党役員人事でも両氏の処遇が注目されている。

昼食後、河野氏は記者団の問いかけに無言だったが、高市氏は首相が観戦した沖縄県でのバスケットボールワールドカップ(W杯)の話をしたと説明し、「楽しかった」と語った。両氏の出馬が取り沙汰される来年の党総裁選の話題はなかったという。

首相は今月4日には報道各社の世論調査で根強い人気がある石破茂元幹事長とも会食している。

8773OS5:2023/08/28(月) 20:39:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/a80ac79feee6171763afd916baf71c6007e8f5ee
自民安倍派「下村外し」で調整 31日に総会、新体制なお火種
8/28(月) 19:57配信


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時事通信
自民党安倍派の総会に出席した下村博文・元政調会長=17日、東京・永田町の同党本部

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は28日、議員総会を31日に開くと発表した。

 新たな集団指導体制での幹部人事を協議する。意思決定機関となる「常任幹事会」は萩生田光一政調会長や松野博一官房長官ら「5人衆」をはじめ現職閣僚と閣僚経験者で構成。集団指導に反対してきた下村博文・元政調会長は外れる方向で最終調整しており、今後の派閥運営に火種を残しそうだ。

 新体制での取りまとめ役を務める塩谷立・元総務会長は25日、東京都内で5人衆メンバーと新体制の陣容を協議。常任幹事会には塩谷氏を筆頭に、萩生田、松野両氏、高木毅国対委員長、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長の5人衆のほか、西村明宏環境相、岡田直樹地方創生担当相、稲田朋美元防衛相、柴山昌彦元文部科学相らが加わる方向となった。

 党三役や閣僚を歴任した下村氏については「顧問」とし、意思決定の中枢から外す方向。下村氏は新体制移行を巡り、集団指導を主導した「5人衆」と激しく対立。派内になお影響力を保つ森喜朗元首相も、自身と折り合いの悪い下村氏を幹部から除外するよう求め、5人衆の一人は周囲に「『下村外し』は絶対条件だ」と言明した。

8774OS5:2023/08/29(火) 06:53:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/461951bae3dc71cd1fd77704f9e91f74fe71ba69地方選苦戦で「逆風見える化」 効果なき地方行脚、党支持率も低迷
8/28(月) 21:41配信


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コメント55件


カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 全国3主要紙と2通信社、NHKの8月の岸田文雄内閣の支持率調査結果が28日、出そろった。いずれも減少か横ばいで3割前後と低迷。国会閉会中の「地方行脚」効果も出ていない。9月11日の週に見込まれる内閣改造と党役員人事が回復のカギとなるが、逆風は党支持率にも及ぶ。寒川町長選での推薦新人候補の苦杯や岩手県知事選での与党統一候補の苦戦など「逆風が見える化」(自民の閣僚経験者)している状況だ。

 8月の内閣支持率は通信社が共同33%、時事26%。新聞社は朝日33%、読売35%、毎日26%、NHKは33%でいずれも岸田内閣として最低値か最低と同水準だ。読売は前月と横ばいだがNHKは5ポイント、時事と朝日は4ポイント、毎日は2ポイント、共同は1ポイントの減だった。

 自民関係者が深刻に受け止めているのは政党支持の動向だ。読売は3ポイント減の30%で朝日(28%)同様に2割台目前。前月24%の毎日は25%と微増だが、比例投票先では4ポイント減の21%。4ポイント伸ばした日本維新の会に並ばれている。

神奈川新聞社

8775OS5:2023/08/29(火) 07:39:36
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/345679内閣改造、松野官房長官の去就が焦点 安倍派「5人組」の一人、派閥新体制の行方影響
政治・行政

国政
2023/8/12
twitter
内閣改造での去就が注目されている松野官房長官(撮影・山崎亮)
 岸田文雄首相が9月を軸に検討する内閣改造で、政権ナンバー2の松野博一官房長官の去就が焦点になっている。政府・与党内にはスポークスマンながら「発信力に欠ける」との批判がある半面、「官邸に安定感をもたらしている」との評も高まる。自民党最大派閥安倍派の幹部を務めるだけに、近く議論される同派の新体制の行方も首相の判断を左右しそうだ。

 連日官邸で記者会見し、国民への広報の要を担う松野氏。2021年10月の就任以来、用意された答弁書に目線を落として答えることが多く、与党内からも「官僚的で発信力に乏しい」とされてきた。ただ、最近は状況が変わりつつある。

 7月以降、首相最側近の木原誠二官房副長官に関する一部週刊誌報道を尋ねられることが増えた。表情を変えず淡々と答える場面が繰り返されると、官邸内には「冷静に切り返す胆力がある」(首相周辺)との評価が浸透した。この問題の質問は当分続くとみられ「今は松野氏の安定感が必要だ」(別の周辺)との声も出ている。

 8月1日夜には現政権下で初めて首相と2人きりで会食。首相が好む東京・赤坂の焼き肉店だった。普段は同席する麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長の姿はなく、官邸には「続投要請の布石か」との声も出たが、松野氏は周囲に多くを語っていない。10日夜にも再び2人は都内で食事をした。

 松野氏の人事に影響するとされるのは首相の政権運営を支える安倍派の行方だ。松野氏は安倍晋三元首相の次の会長候補と目される派内の有力者「5人組」の一人。17日の派閥会合では新体制が議題となる。

 安倍派事務総長も務めた松野氏が閥務で重責を担えば「官房長官との兼務は難しい」(自民党中堅)との見方が大勢だ。逆に現状の立ち位置にとどまれば―。首相に近いベテラン議員は「安倍派と連携し、時にけん制する意味でも松野氏を政権中枢に据える利点は大きい」とみる。

 松野氏の長官在任は1年10カ月を超え、平成以降では菅義偉、福田康夫の両元首相に次ぐ3番目の長さとなった。岸田首相が党政調会長時代に会長代理として支え、関係を深めたとされる松野氏。常々「ポストへの執着はない」と語る政治家の去就が今、にわかに注目されている。(樋口浩二)

8776OS5:2023/08/29(火) 07:44:03
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/345679内閣改造、松野官房長官の去就が焦点 安倍派「5人組」の一人、派閥新体制の行方影響
政治・行政

国政
2023/8/12
twitter
内閣改造での去就が注目されている松野官房長官(撮影・山崎亮)
 岸田文雄首相が9月を軸に検討する内閣改造で、政権ナンバー2の松野博一官房長官の去就が焦点になっている。政府・与党内にはスポークスマンながら「発信力に欠ける」との批判がある半面、「官邸に安定感をもたらしている」との評も高まる。自民党最大派閥安倍派の幹部を務めるだけに、近く議論される同派の新体制の行方も首相の判断を左右しそうだ。

 連日官邸で記者会見し、国民への広報の要を担う松野氏。2021年10月の就任以来、用意された答弁書に目線を落として答えることが多く、与党内からも「官僚的で発信力に乏しい」とされてきた。ただ、最近は状況が変わりつつある。

 7月以降、首相最側近の木原誠二官房副長官に関する一部週刊誌報道を尋ねられることが増えた。表情を変えず淡々と答える場面が繰り返されると、官邸内には「冷静に切り返す胆力がある」(首相周辺)との評価が浸透した。この問題の質問は当分続くとみられ「今は松野氏の安定感が必要だ」(別の周辺)との声も出ている。

 8月1日夜には現政権下で初めて首相と2人きりで会食。首相が好む東京・赤坂の焼き肉店だった。普段は同席する麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長の姿はなく、官邸には「続投要請の布石か」との声も出たが、松野氏は周囲に多くを語っていない。10日夜にも再び2人は都内で食事をした。

 松野氏の人事に影響するとされるのは首相の政権運営を支える安倍派の行方だ。松野氏は安倍晋三元首相の次の会長候補と目される派内の有力者「5人組」の一人。17日の派閥会合では新体制が議題となる。

 安倍派事務総長も務めた松野氏が閥務で重責を担えば「官房長官との兼務は難しい」(自民党中堅)との見方が大勢だ。逆に現状の立ち位置にとどまれば―。首相に近いベテラン議員は「安倍派と連携し、時にけん制する意味でも松野氏を政権中枢に据える利点は大きい」とみる。

 松野氏の長官在任は1年10カ月を超え、平成以降では菅義偉、福田康夫の両元首相に次ぐ3番目の長さとなった。岸田首相が党政調会長時代に会長代理として支え、関係を深めたとされる松野氏。常々「ポストへの執着はない」と語る政治家の去就が今、にわかに注目されている。(樋口浩二)

8777OS5:2023/08/30(水) 10:32:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ffa926999b431ee3c100b0a5bf334f6a3bf8efc
自民・安倍派、集団指導体制継続へ 有力会長候補不在で小泉氏勧誘構想再燃か 小泉氏「派閥入りない」
8/29(火) 20:31配信

カナロコ by 神奈川新聞
自民党本部=東京都千代田区

 自民党の故安倍晋三元首相の派閥「清和政策研究会(安倍派)」は31日に開く議員総会で幹部人事を協議する。関係者の話を総合すると、集団指導体制を継続し、塩谷立元総務会長を座長とした常任幹事会を発足させる方向が固まった。「会長選出」を主張した下村博文元政調会長は「顧問」として、常任幹事会から外れる見通しだ。

 常任幹事会には塩谷氏のほか萩生田光一政調会長、松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長の通称「5人衆」が参加。岡田直樹地方創生担当相らを加えて10人前後となる方向だが「下村氏はリストアップされていない」(安倍派関係者)という。

 安倍派の新体制を巡っては、有力な会長候補がいないことで派内調整が長期化し、小泉進次郎元環境相(衆院11区)の派閥入りを求める意見も再燃。小泉氏は周囲に「それ(派閥入り)はない」と話している。

 小泉氏の父である純一郎氏は清和研の出身。3度目の総裁選を前に派を離れ「脱派閥」を掲げて勝ち抜き、首相に就いた。清和研関係者は小泉進次郎氏に対し2009年の初当選以来、アプローチを続けてきたが同氏は一貫して無派閥。最近は沈静化していたが、安倍氏死去に伴う混乱もあり勧誘構想が再燃したとみられる。

神奈川新聞社

8778OS5:2023/08/30(水) 11:40:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/2384981274b39be463c8c8a1c0cd2652594bd6bd
茂木、高市、河野3氏は続投か交代か 来月内閣改造
8/29(火) 20:07配信

産経新聞
自民党役員会に臨む(左から)萩生田光一政調会長、茂木敏充幹事長、岸田文雄首相=29日午前、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相が9月に行う内閣改造・自民党役員人事は、来年9月の任期満了に伴う党総裁選に向けてライバルの処遇が焦点となる。中でも「ポスト岸田」を狙う茂木敏充幹事長を続投させるかどうか決めかねているようだ。令和3年9月の前回総裁選で争った河野太郎デジタル相と高市早苗経済安全保障担当相は勢いが陰り、首相は2人を交代させる可能性がある。

【画像】自民党内の「ポスト岸田」を巡る相関図

首相は29日、自民党本部で麻生太郎副総裁、茂木氏と3人で約40分にわたり意見交換する場を持った。首相は麻生、茂木両氏を政権の骨格に位置付け、重要政策などを決定する前に相談してきた。両氏とは6月27日、7月26日と定期的に会食もしている。

今回の人事で最大の焦点は、次の総裁選で茂木氏を首相の陣営に取り込む意味も込め、幹事長職を続投させるかどうかだ。

官邸幹部は「長期政権だった安倍晋三元首相は骨格をあまり変えなかった」と語り、茂木氏を交代させた場合のバランスの不安定化を懸念する。一方、党の人事とカネに絶大な権限を持つ幹事長を続投させれば茂木氏が力を付けることになり、首相周辺は警戒感を示している。

首相が気になるのは、第3派閥の茂木派(平成研究会)会長の茂木氏を外した場合、自身への脅威になるリスクだろう。

ただ、同派の参院側に影響力を持ち、茂木氏に批判的だった青木幹雄元参院議員会長が6月に死去した直後、同派の参院メンバーは会合を開き、総裁選対応も含めて参院側で独自に判断する方針を確認した。首相は党内情勢も見極め、処遇を最終判断するとみられる。

河野、高市両氏については、昨年8月の内閣改造で閣内に取り込んだ。両氏は強力なライバルになりうると目されたが、現在は「それほど脅威ではない」(党幹部)とみられている。

河野氏は、主導したマイナンバーカードと健康保険証の一体化を巡りトラブルが頻発し、自民党内からも批判された。党内の人間関係作りが不得手とも評され、所属する麻生派(志公会)の領袖である麻生氏からは7月の北國新聞インタビューで「閣内に残らない方がいい」と指摘された。

一方、高市氏は前回総裁選で後ろ盾となった安倍氏を失った。高市陣営の中核だった城内実元外務副大臣も5月、無派閥から森山派(近未来政治研究会)に移るなど厳しい状況にある。

首相は28日、河野氏と高市氏を官邸に招いて約1時間昼食を共にした。内閣改造で踏み込んだ会話はなく、プロ野球などが話題になった。首相は広島、河野氏は巨人、高市氏は阪神-とライバル球団のファン同士だが、無事に「楽しい話」(高市氏)になったという。(田中一世)

8779OS5:2023/08/30(水) 11:46:11
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_2J7YF25Z2BOIXBAW2B5NSBEVI4.html
自民経済対策 衆院解散の環境整備か 先送りはリスク大
2023/08/29 17:52産経新聞

自民党は29日の政調全体会議でガソリンなど燃料油の高騰対策に向けた提言案を取りまとめたが、党幹部の視線はすでに追加的な経済対策や令和5年度補正予算案の編成に向いている。物価高を受けた内閣支持率の続落を警戒しているためだ。岸田文雄首相(自民党総裁)が今秋にも衆院解散に踏み切るとの観測があるだけに、環境整備の側面もありそうだ。

自民の萩生田光一政調会長は29日の政調全体会議で「経済対策もしっかりやっていく必要がある」と述べ、政調の各部会長に議論を進めるよう求めた。

経済対策に関しては党幹部が相次いで言及している。

茂木敏充幹事長は26日、党本部での講演で「本格的な経済対策を秋にはまとめ、補正予算を実行したい」と表明した。電気・ガス料金の抑制策や賃上げ、先端分野への投資促進などを挙げた。世耕弘成参院幹事長も補正予算の必要性に言及している。

与党側には、国民生活に寄り添う支援策を並べることで、不満を和らげる狙いがあるとみられる。公明党の山口那津男代表は29日の記者会見で「物価高全体に対する政府の対応が不足している、もっと取り組んでもらいたい、ということが、各種世論調査に表れている」と指摘した。

次期衆院選を巡る思惑もありそうだ。内閣支持率が低迷する中、衆院解散について「慌てる必要はない」(自民の遠藤利明総務会長)との声はある。しかし、首相が来年9月の党総裁任期満了に伴う総裁選で再選し長期政権を狙うなら、その前に衆院選を勝ち抜けば可能性が高まる。

解散を先送りした場合のリスク要因は多い。国会が始まれば野党がマイナンバーカードを巡る問題や自民議員の不祥事を追及するのは確実だ。防衛増税や少子化対策に伴う負担増が焦点となりうるほか、経済の先行きも見通せない。自民の保守票の取り込みを狙う日本維新の会の選挙準備も進む。仮に10月22日の衆参両院の補欠選挙で自民候補が敗れれば、「選挙の顔」としての首相に傷が付きかねない。

首相は今月24日に官邸で山口氏と会談し、解消されていた次期衆院選での東京での自公の選挙協力を復活させることで合意した。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出も始まった。衆院解散に向け、懸案が片付きつつあるともいえる。閣僚経験者は「近くある内閣改造・党役員人事と経済対策で支持率が上向けば、首相が信を問うことは考えられる」と話した。(沢田大典)

8780OS5:2023/08/31(木) 07:49:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/754da353070b83fe85e592f21ffb8079938095e6
岸田首相、発信強化に試行錯誤 支持低迷、「説明不足」批判で
8/31(木) 7:12配信

時事通信
取材に応じる岸田文雄首相=30日午後、首相官邸

 岸田文雄首相が発信力強化を狙い、試行錯誤している。

 報道各社のぶら下がり取材に頻繁に応じ、スライドを用いるなど工夫も凝らす。内閣支持率が低迷する中で現状を打開したい考えとみられるが、効果は未知数だ。

 「新しい激変緩和措置を9月7日から発動する」。30日、首相はスライドを使って記者団にガソリン高騰対策について説明した。努めて顔を上げながらカメラに語り掛ける姿は、メモを読み上げるだけだった従来のスタイルとは対照的だ。スライドは24日にも使用しており、周辺は「いろいろ試している」と明かす。

 30日には、首相官邸で福島県産ヒラメなどを使った昼食会も開催。中国の輸入規制に苦しむ漁業者に寄り添う姿勢をアピールした。

 これまで報道機関からのぶら下がり要請を断ることもあった首相だが、今月上旬ごろから積極的に取材に応じ、周辺には「どんどんやる」と語る。30日は、首相側から取材機会を設けると各社に通知した。

 背景には、上向かない内閣支持率がある。報道各社の世論調査では、処理水放出に関して賛成が反対を上回るものの、政府の説明については「不十分」との回答が過半数を占めている。与党内からは「国民への説明が足りない」(公明党幹部)との不満も漏れる。

 年内も含め衆院解散・総選挙のタイミングを探る首相は、発信強化で反転攻勢を狙う。ただ露出を増やしても支持回復につながるとは限らない。自民党内からは「メッセージが明確でないから誰の共感も得られない」(閣僚経験者)と冷ややかな声も出ている。

8781OS5:2023/08/31(木) 13:43:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/48fc51afc91fd823746158926683ca615bd666dc
自民安倍派、15人の集団指導に 常任幹事会、下村氏外れる
8/31(木) 12:53配信

時事通信
自民党安倍派の総会であいさつする「座長」の塩谷立元総務会長(右端)。左から2人目は下村博文元政調会長=31日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党安倍派(清和政策研究会)は31日、党本部で総会を開き、集団指導体制の陣容を決めた。

 派閥の意思決定を新たに担う「常任幹事会」は15人体制とし、塩谷立元総務会長が「座長」に就任。下村博文元政調会長はメンバーから外れた。

 常任幹事会は塩谷氏に加え、萩生田光一政調会長、松野博一官房長官、高木毅国対委員長、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長の有力議員「5人衆」がメンバー。柴山昌彦元文部科学相、稲田朋美元政調会長、西村明宏環境相、橋本聖子元五輪担当相、岡田直樹地方創生担当相らも加わった。

8782OS5:2023/08/31(木) 23:58:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9720369c80e8c531c9a4907b78d7f1ec7253472
安倍派5人衆、けん制しあい会長選び難航…世耕氏「2年や3年はかかる」
8/31(木) 22:21配信

読売新聞オンライン
自民党安倍派総会であいさつする塩谷立氏(右から2人目)(31日、自民党本部で)

 自民党安倍派(清和政策研究会、100人)は31日の総会で、塩谷立会長代理が「座長」に就き、「常任幹事会」で重要事項を決める集団指導体制を発足させた。安倍派で会長選びが先送りされたのは、衆目の一致する会長候補がいないためだ。67歳で死去した安倍晋三・元首相は生前、長く会長を続ける前提で後継候補を1人に絞ることを避けていた。

 派内では一時、安倍氏の側近だった西村経済産業相と萩生田政調会長を軸に会長選びが進むとの見方が広がっていた。だが、西村氏は衆院当選7回、萩生田氏は同6回で、いずれも60歳だ。2人より当選回数が多く、年齢も高いベテラン組に世代交代が進むことへの警戒感が広がるなどし、実現しなかった。

 西村、萩生田両氏に、松野官房長官、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長を加えた「5人衆」は派の中枢を担いつつ、一定の力の均衡を保つ。1人の力が突出しないよう、けん制しあっている側面があることも会長選びを難しくしている。世耕氏は「2年や3年はかかる」との見方を示している。

8783OS5:2023/08/31(木) 23:59:07
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230831-OYT1T50203/?ref=yahoo
下村博文氏、執行部外され不快感…安倍派が15人の集団指導体制を発足
2023/08/31 20:30

スクラップ
 自民党安倍派(清和政策研究会、100人)は31日の総会で、塩谷立会長代理が「座長」に就き、「常任幹事会」で重要事項を決める集団指導体制を発足させた。会長選びは先送りし、塩谷氏とともに会長代理を務めてきた下村博文・元政調会長を執行部から外すなど、火種を抱えた船出となった。9月の内閣改造・党役員人事の結果次第で、不満が噴出する懸念も残る。

 「新体制に意見や批判があるかもしれない。受け止めながら、皆さんの踏み台として努力したい」


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自民党安倍派総会であいさつする塩谷立氏(右から2人目)(31日、自民党本部で)
下村博文氏(7月6日)
 最大派閥の事実上のトップとなった塩谷氏は総会冒頭、こう理解を求めた。会長だった安倍晋三・元首相の死去から1年以上を経ており、新会長を求める声が根強いためだ。

 総会では、新設の常任幹事会に入る15人(衆院9人、参院6人)も発表された。不定期で開き、初会合は9月上旬を見込む。塩谷氏のほか、松野官房長官、西村経済産業相、萩生田政調会長、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長の「5人衆」が名を連ねた。西村環境相や岡田地方創生相に加え、松島みどり・元法相や橋本聖子・元五輪相らもメンバーとなった。

 塩谷氏は、選定基準に関して「基本的に閣僚経験者で総合的に判断した」と述べるにとどめた。文部科学相経験者の下村氏を巡っては、5人衆が「会長が必要と唱え、集団指導体制に反対したため資格はない」との認識を共有していた。

 派に影響力を持ち、下村氏と折り合いが悪い森喜朗・元首相の意向も影響したと見る向きが派内には多い。下村氏は総会後、記者団に「常任幹事会は打ち合わせ機関だ」と評し、不快感をにじませた。

 そもそも常任幹事会がどこまで機能するかも未知数だ。党幹部の一人は「人数が多すぎる。常任幹事会の幹事会が必要になる」と皮肉交じりに語った。

 塩谷氏は早速、内閣改造・党役員人事で手腕を問われる。安倍派の閣僚は4人だが、第2派閥の麻生派(55人)と同数で、規模に見合っていないとの評価が支配的だ。塩谷氏は31日夕、首相官邸を訪れ、岸田首相に人事の要望を伝えた。自らに言い聞かせるように「問題はこれからだ。結束して政権を支える」とも語った。

8784OS5:2023/09/01(金) 07:44:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6fffc9f47a84348857c97944d7ebb2c9397fc3f
安倍派、15人で幹事会発足 下村氏は外れ、派内結束に残る不安
8/31(木) 19:19配信

毎日新聞
自民党安倍派の総会で発言する塩谷立会長代理(右から2人目)。同4人目は下村博文会長代理=東京都千代田区の同党本部で2023年8月31日午後0時5分、竹内幹撮影

 自民党安倍派(清和政策研究会)は31日、党本部で会合を開き、安倍晋三元首相の後継となる会長ポストは空席のまま、「座長」に就任する塩谷立会長代理や萩生田光一政調会長ら15人をメンバーとする「常任幹事会」で意思決定を行う新体制を発足させた。塩谷氏とともに会長代理として派閥運営に関わってきた下村博文元文部科学相は役職を外れた。

【下村氏、西村氏…安倍派の面々 杉田氏、生稲氏らの姿も】

 常任幹事会は萩生田氏、西村康稔経済産業相、松野博一官房長官、世耕弘成参院幹事長、高木毅国対委員長の「5人衆」ら、衆院9人と参院6人で構成。衆院は柴山昌彦元文科相、西村明宏環境相、参院は橋本聖子元五輪担当相や山本順三元国家公安委員長ら閣僚経験者も選ばれた。

 派閥の名称は「安倍派」を引き続き使う。塩谷氏は会合後、記者団に常任幹事会のメンバーについて「大臣を経験し、これからの時代を担う人たちだ。皆さんに力を発揮して新しいリーダーをつくってもらいたい」と語った。幹事会が15人体制となったことについては「多いなと思うが、いろいろな意見をいただき、状況判断した結果だ。これからの運営は数が多い分大変だと思う」と述べた。

 一方、常任幹事会のメンバーから外れた下村氏は記者団に「しっかりと清和研の中で貢献していきたいと思っているし、(常任幹事会入りは)こだわっていない」と述べた。

 下村氏は、自身の会長就任にも意欲を示してきたが、新体制では事実上、執行部から排除された形だ。派内には新会長の早期選出を一貫して訴えてきた下村氏に対して「正論ではある」(派閥中堅)と擁護する声もあり、今後の派内の結束には不安も残る。

 安倍氏の死去から1年以上が経過したが、新会長は結局決まらず、常任幹事会メンバーの一人は「全くホッとなどできない。誰を会長にするか。むしろこれからが大変だ」と漏らした。【畠山嵩、高橋祐貴】

 ◇ 安倍派常任幹事会のメンバー(敬称略)

 ▽衆院 塩谷立、高木毅、松野博一、松島みどり、西村康稔、柴山昌彦、稲田朋美、西村明宏、萩生田光一

 ▽参院 世耕弘成、橋本聖子、野上浩太郎、山本順三、末松信介、岡田直樹

8785OS5:2023/09/01(金) 07:45:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/c04231e238a1ee69dbe7c36b405d2c5a48489355
森元総理に土下座したことを暴露された下村元文化相 清和会に大きな亀裂が
9/1(金) 5:56配


デイリー新潮
醜態をバラされた下村会長代理

 自民党最大派閥の混乱が収まらない。端的な例が、8月7日付の北國新聞で森喜朗元総理が明かした下村博文元文科相に関する動きだ。少し長いが引用する。

【写真】自民党最大派閥「清和政策研究会」で再び力を持った「森元総理」の姿

〈少し前のことですが、下村さんがこの事務所に来ました。「何とか私を会長に」と言うんですが、「それは私が決めることじゃない。みんなが決めることだが、君には味方がいないじゃないか。だったら自分はどうあるべきか考えてみたらどうだ」と伝えたんです。「今までのご無礼をお許しください」と土下座までするので、「君は私に無礼を働いたのか。その自覚があるのなら私は絶対に許さない。帰ってくれ」と言ったんです。ところが下村さん、外では「森会長の了解を得た」と言っているらしい〉

「仕返しを今になって受けている」
 真偽はさておき、清和会(安倍派)の跡目争いの一幕だ。自民党幹部が解説する。

「第2次安倍政権で文科相を務めた下村さんは、新国立競技場の建設を巡り、イラク出身の建築家であるザハ・ハディド氏の案を白紙撤回。一転して、隈研吾氏の案を採用したんです」

 が、この時、ザハ案を推していたのは誰あろう、文教族のドン・森氏だった。

「森さんは完全にメンツを潰された。その後も下村さんは、安倍晋三元総理と近い立場なのをいいことに、森さんを軽んじる発言を繰り返した。その仕返しを、いまになって受けている」

 8月17日、清和会は総会を開き、当面は会長を置かない方針を決定。下村氏とともに会長代理を務める塩谷立・元文科相を単独で常任幹事会の座長に据えた。

 政治部デスクが指摘する。

「座長とはいえ、あくまでお飾り。実際は萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国対委員長ら“5人組”による集団指導体制と言えば聞こえは良いですが……」

 すでに水面下では火花が。

「安倍の寵愛を最も受けたとされる萩生田と、かねて“総理を目指す”と公言している西村の綱引きが急浮上。党や政府で要職を担う世耕、松野、高木各氏も、巻き返しのタイミングを虎視眈々とうかがっています」

 有力者によるバトルは派閥分裂の呼び水たり得るが、

「とりあえず総会では、派内で最も“嫌われ者”の下村を閥務の中枢から外すことで一致しましたね」

8786OS5:2023/09/01(金) 07:45:36
“老害”“偉そうな口出し”と不満の声も
 一方で、当の清和会の中堅幹部は指摘する。

「森さんの暴露には“さすがにやり過ぎ”“下村さんが気の毒”との声があり、森さんに対して“老害”“偉そうな口出しでさらに派内がおかしくなる”“OBが好き放題では他派閥になめられる”との不満も。派内の雰囲気は最悪ですよ」

 清和会の若手も渋い顔だ。

「集団指導体制は、次期内閣改造と党役員人事を視野に、派内のゴタゴタを隠す応急処置。萩生田さんは旧統一教会問題の影響で当分は入閣が難しい。西村さんや世耕さんは人望に欠け、中堅から若手に支持を広げられていない状況で……」

 さりとて、福田シンパと見なされてきた“非安倍系”の松野、高木両氏では派内の掌握は難しいという。

「他派閥と渡り合うのは何とも心細い状況。そもそもウチは、人事でのうまみを期待した入会者が多い。秋以降は退会者が相次ぐかも」

「週刊新潮」2023年8月31日号 掲載

新潮社

8787OS5:2023/09/01(金) 14:05:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/19e6f2db4c130e4dd051a791fd0b7195f4f55950
12年ぶりシンガポール大統領選 1日に投開票、与党系候補が優勢
9/1(金) 13:17配信


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毎日新聞
シンガポール大統領選の投票の様子=2023年9月1日、ロイター

 シンガポールで1日、任期満了に伴う大統領選挙(任期6年)の投票があり、即日開票される。同国の大統領は儀礼的な職務が中心で、象徴的な意味合いが強い。選挙の実施は12年ぶりで、3人が出馬。与党・人民行動党(PAP)出身で、ターマン・シャンムガラトナム前上級相(66)が優勢とみられている。

 2017年の前回選挙では、憲法の規定により立候補者がマレー系に限られ、ハリマ・ヤコブ氏が無投票で女性として初めて当選した。今回は民族の縛りはなく、シャンムガラトナム氏のほかに、政府投資公社元幹部のウン・コクソン氏(75)と大手保険会社元幹部タン・キンリエン氏(75)が出馬した。

 シンガポールでは今年7月、運輸相が汚職捜査当局に逮捕されたり、国会議長が女性との不適切な関係などを理由に辞任したりするなどスキャンダルが続いた。

 大統領の政治的権能は限られているが、シャンムガラトナム氏は与党側の候補とみなされており、今回の選挙はPAPに対する国民の支持度合いを占うものとも見られている。【バンコク石山絵歩】

8788OS5:2023/09/01(金) 18:24:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/969d8d9ab3adf7a20262c9ae236b17af8ebd5b60
自民安倍派、新体制発足 5人衆に実権、下村氏は排除
8/31(木) 19:57配信
自民党安倍派の派閥会合を終え、取材に応じる塩谷立氏=31日午後、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影)

自民党安倍派(清和政策研究会、100人)は31日、党本部で総会を開き、新体制を発足させた。昨年7月に死去した安倍晋三元首相の後継会長は不在のまま、意思決定を行う合議体「常任幹事会」を新設し、塩谷立元文部科学相が座長に就いた。

塩谷氏は総会で「今のところ会長にふさわしい人はいない。新体制で新しいリーダーを出したい」と述べた。新会長を選ぶまでの暫定体制との説明だ。

常任幹事会は15人で構成する。派内の有力者「5人衆」と呼ばれる高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長が入った。その他に閣僚経験者から選ばれ、「多すぎる」との批判もある。

参院幹部は「人数は関係ない。5人衆と塩谷氏の6人で決める」と話した。実権は5人衆にあるとの認識も示した。

常任幹事会以外の役職は基本的に白紙となり、会長代理として安倍氏死去後の派閥運営に関わってきた下村博文元政調会長は常任幹事会にも入らなかった。同派に影響力を持つ森喜朗元首相の意向が反映されたとの指摘もある。下村氏は記者団に「早く会長を決めるべきだ。清和研がパワーダウンをしてしまう」と反発。派の結束に不安が残った。

岸田文雄首相が9月中旬にも行う内閣改造・党役員人事が新体制の試金石となる。それぞれ内閣と党の要である官房長官か幹事長を安倍派が引き続き押さえられなければ、最大派閥の体面にかかわる。派所属の閣僚を現在の4人から5人に増やせるかも注目だ。(沢田大典)

8789OS5:2023/09/03(日) 13:25:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/ade3ebfd5731a5e1b8be39f21875d1dbbc1a4a4e
「鬼門」の農相ポストが再び時の政権を追い詰める?野村農相「汚染水」発言でも続投の背景とは
9/3(日) 11:00配信


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日刊スポーツ
岸田文雄首相(2023年6月撮影)

 海洋放出が始まった東京電力福島第1原発の処理水を「汚染水」と発言し、4時間あまりで謝罪と発言撤回に追い込まれた野村哲郎農相(79)の資質問題が、処理水をめぐる中国の日本産水産物輸入の全面停止という強硬な対応に追われる岸田政権を直撃した。野村氏は「言い間違え」を主張し、首相や政権幹部らも「言い間違え」で足並みをそろえるが、言い間違えても許されることと、そうではないことがあるのが、世の常だ。

【写真】自身の発言について改めて謝罪した野村農相

 今回、野村氏が発言したタイミングは、岸田首相が東京・豊洲市場を視察し、水産事業者への支援策を発表した日。結果的に、支援策のニュースをかき消すような形になった。支援策には多くの漁業関係者が注目しているはずだし、首相のメンツも丸つぶれ。「言い間違え」ですむ問題でないことは、一目瞭然だ。

 東日本大震災から12年が経過するが、被災地では今も震災前の生活に戻っておらず、特に原発事故の影響はなお続いており、政府には言葉も行動も合わせた支援継続が求められている。それを崩しかねない今回の出来事、しかも中国の主張をなぞるような発言を、言い間違えであっても水産事業者の担当閣僚が口にしてしまったという事実は、重いのだと思う。

 直近では第2次安倍政権で、震災に関連した失言をした2人の大臣は、発言直後に更迭された。岸田文雄首相は野村氏の更迭を否定したが、岸田政権で昨年秋から冬にかけて起きた「辞任ドミノ」では、問題を抱えた閣僚の処遇に対する、後手後手の対応が露呈したことは記憶に新しい。今週9月8日に予定される、処理水海洋放出をめぐる衆参両院での閉会中審査に野村氏が出席予定で、この場で再び「炎上」するようなやりとりが起きれば、再び首相の判断にも批判が高まることになる。

 野村氏の発言後、取材した政府関係者の言葉には、うなずくしかなかった。「まさかの鬼門復活だよ…」。

 「鬼門」とは、かつて安倍晋三政権(第1次も第2次も)で不祥事やスキャンダルで交代が相次いだ、農相ポストのこと。第1次安倍政権では、2007年5月から9月までの約4カ月間に、当時大きな批判を浴びた事務所費問題などで農相が3人交代し、第2次政権でも2015年2月、政治とカネの問題で農相が辞任した。第1次政権では、この農相ポストをめぐる「負の連鎖」が、安倍氏を退陣に追い込む一因になった。その役職が再び、首相の足を引っ張るような形になったのが今回の問題のもう1つの側面だ。

 野村氏は昨年8月の内閣改造で、当時78歳で初入閣を果たした。当選4回の参院議員。JA出身の農水族である一方、当選回数が適齢期となった「大臣待機組」の1人として、念願の入閣を果たした経緯がある。

 「政策に詳しいことと大臣の資質は、必ずしもリンクしない」(関係者)といわれる。野村氏は「汚染水」以外にも、全面輸入停止に踏み切った中国の対応を「想定は全くしていなかった」と素直に驚いて危機感のなさを露呈。6月の記者会見時にかりゆしシャツで臨んだ際には「遊び人みたいな感じ」などと述べ、沖縄ではかりゆしが正装という認識が不足しているとの指摘を受けたこともあった。今回、発言の不安定さがあらためて露呈しただけに、野党議員からは「岸田首相は本当にこのまま続投させるのだろうか」と、首をひねる向きもある。

 岸田首相が今回、野村氏の更迭を否定したのは、漁業者への支援策のとりまとめが迫ることに加え、近く内閣改造・自民党役員人事が予定されることも、影響しているとの見方が強い。更迭でダメージを負うより、内閣改造で何もなかったかのように退任させるのではないか…との見立てだ。

 首相動静によると、岸田首相は8月に入り、各閣僚と昼食を取っている。1回に2閣僚が出席しているが、永田町では、この場が、内閣改造を前に「大臣再任か退任かの『面接』になっている」との見方がある。8月28日には、ともに去就が注目される河野太郎デジタル相と高市早苗経済安保相が昼食の場に参加したため、さまざまな臆測が流れた。野村氏は8月2日、現在の処理水問題にともに取り組む西村明宏環境相とともに、首相との昼食に参加している。今回の発言問題のかなり前ではあるが、この時の「面接」も含めて、野村氏の処遇が判断されることになる。久しぶりに岸田首相の「人事眼」が問われるシーズンが迫ってきた。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

8790OS5:2023/09/03(日) 21:39:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc1e1acd3a9ec3df4d904f25ebe943c62dccfa0a入閣待機組の処遇が人事の焦点に 農水相失言
9/3(日) 20:01配信


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産経新聞
岸田文雄首相が月内に行う内閣改造・自民党役員人事では、党内各派が抱える「入閣待機組」の処遇も焦点になる。衆院当選5回以上、参院当選3回以上で閣僚経験のない待機組を入閣させられるかは、派閥領袖(りょうしゅう)の手腕の見せどころだ。もっとも人事を前に、かつて待機組だった野村哲郎農林水産相の「汚染水」発言が政権の足を引っ張っており、待機組を登用するリスクを露呈している。

野村氏は1日の記者会見で、「福島をはじめ関係者の皆さまに不快な思いをさせて申し訳なかった。こういう気持ちでいっぱいだ」と重ねて陳謝した。

野村氏は令和4年7月の参院選で4選を果たし、同8月の改造で初入閣した。茂木派(平成研究会)に所属し、鹿児島県出身の農政通として知られ、念願の農水相ポストを獲得した。

ただ、今年8月に東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を巡り、中国が日本産水産物の全面禁輸に踏み切った際、記者団に「大変驚いた。まったく想定していなかった」と発言。続けて「処理水」を「汚染水」と言い間違えた。自身が認める「ときどき口がすべってしまう恐れ」が現実のものとなった。

待機組の登用には同様のリスクがつきものだ。平成31年4月には、桜田義孝五輪相(当時)が「震災からの復興」より議員が「大事」と発言するなど失言が相次ぎ、辞任に追い込まれた。同29年4月には、今村雅弘復興相(同)が東日本大震災は「東北でよかった」と語り更迭された。両氏とも、長年入閣が見送られてきた待機組からの登用だった。

一方、所属議員のポストの獲得が自身の求心力に直結する派閥領袖にとっては、待機組の入閣はなおざりにできない課題だ。首相も安倍晋三政権下で岸田派(宏池会)の会長として、待機組を閣内に押し込むのに腐心した過去を持つ。

内閣支持率が低迷し、野村氏の失言がさらなるダメージとなる中、首相は派閥の意向に配慮した人事を行うのかどうか。党内の支持基盤が強くない首相にとって、難しい判断を迫られそうだ。(大橋拓史)

8791OS5:2023/09/04(月) 08:07:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb008d79df769513b57909012976d904b4031b44
二階氏訪中、処理水で暗礁 首相期待も早期は困難
9/4(月) 7:03配信

時事通信
日中友好議員連盟の会長に就任した自民党の二階俊博元幹事長(右から4人目)=4月19日、東京・永田町の衆院議員会館

 自民党の二階俊博元幹事長の中国訪問に向けた調整が暗礁に乗り上げている。

 超党派の日中友好議員連盟会長として9月にも訪中する方向だったが、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出への中国側の反発が収まらないためだ。悪化する日中関係の打開策として岸田文雄首相が強い期待感を示したが、側近議員は「様子を見るしかない」と話しており、早期訪中は困難な情勢だ。


 首相は8月30日、二階氏と党本部で面会し、「日中関係は難しい状況だが、対話は切らしたくない。中国と話ができるのは二階先生しかいない」と訪中を要請。中国側の軟化に向け、中国と独自の人脈を持つ二階氏に協力を呼び掛けた。

 二階氏は4月に議連会長に就任し、中国政府も歓迎した。二階氏が日中議員外交を長年けん引し、習近平国家主席ともたびたび会談するなど両国関係の維持・改善に尽力してきたことを中国側も重視し、訪中調整を続けてきた。

 だが、中国が処理水放出への対抗措置として日本産水産物の全面禁輸に踏み切り、「外交カード」にする姿勢を強めたことで暗転。公明党の山口那津男代表が8月28〜30日に予定していた訪中が直前で延期となった影響も大きく、二階氏の周囲からは「中国側が気持ちよく受け入れられる状況ではない」「今は時機ではない」との悲観論が相次いだ。

 首相は6〜7日にインドネシアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に合わせ、中国の李強首相との会談を模索するが、実現するかは不透明。日中の溝が広がる中で二階氏の外交手腕も問われているが、側近議員は「年内訪中は難しい」との見通しを示した。

8792OS5:2023/09/04(月) 17:38:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ca79bb72cc381ba0e5831ddc924247a94ade1ca
岸田首相、麻生、茂木両氏と3者会談 内閣改造めぐり協議か
9/4(月) 16:58配信

朝日新聞デジタル
自民党役員会に臨む岸田文雄首相。右は麻生太郎副総裁、左は茂木敏充幹事長=2023年8月29日午前9時32分、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影

 自民党総裁の岸田文雄首相は4日午後、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と党本部で40分ほど会談した。今月に想定されている内閣改造・党役員人事のほか、公明党との選挙協力の行方、他の野党との選挙協力から一定の距離を置く国民民主党との連携のあり方などについて協議したとみられる。

 終了後、茂木氏は「色々なことについて意見交換した」と記者団に説明。国民民主との関係については「今後のことは改めて考えてみたい」と述べるにとどめた。

朝日新聞社

8793OS5:2023/09/05(火) 08:01:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/494dd810b6d80c06f3527095877178dd1cc5a6c6
内閣改造・党役員人事「来週にも」…首相、外遊先で人事構想練り帰国する11日〜13日に実施か
9/5(火) 5:00配信

読売新聞オンライン
自公党首会談などについて取材に応じる岸田首相(4日、首相官邸で)=源幸正倫撮影

 岸田首相(自民党総裁)は4日、来週にも内閣改造・党役員人事を行う考えを複数の与党幹部に伝えた。外遊先から帰国する11日から13日の間に行う案が有力だ。首相は、国民民主党との連立構想が進展する場合を念頭に、米国での国連総会に出席後の下旬に人事を遅らせる可能性にも言及した。

 複数の政府・与党関係者が明らかにした。首相は5〜11日の日程で、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議が開かれるインドネシアと、主要20か国・地域首脳会議(G20サミット)があるインドを回る。外遊先で人事構想を練り、刷新感のある体制を早期に発足させ、新たな経済対策を含めた政策遂行の環境を整えたい考えだ。

 首相が下旬も排除しなかったのは、自民、公明両党の連立政権に国民を加える構想を巡り、2日に再選した国民の玉木代表の動向などを見極めるためとみられる。ただ、自国両党内では、「月内に連立協議が整うのは難しい」との見方が広がっている。

 首相は4日、国会内で公明党の山口代表と会談した。自民党本部では、茂木幹事長、麻生副総裁と面会し、今後の政権運営などについて意見を交わした。

8794OS5:2023/09/05(火) 09:00:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/b39a673f01141d67ecfcbfa528cc4945c5b3db26
秋本真利議員の立件視野 収賄容疑 風力前社長「便宜を期待」
9/5(火) 5:00配信


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毎日新聞
東京地検が入る庁舎=金寿英撮影

 秋本真利衆院議員(48)=比例南関東=が風力発電会社「日本風力開発」(東京都)の塚脇正幸前社長(64)側から多額の資金を受領したとされる事件で、前社長が東京地検特捜部の聴取に「洋上風力発電の公募で自社が有利になるよう便宜を期待した」などと供述していることが関係者への取材で判明した。秋本議員は国会で同社の希望に沿った質問をしており、特捜部は秋本議員に賄賂の認識があったとみて、収賄容疑での立件を視野に上級庁と協議している模様だ。

 秋本議員と前社長側は2021年10月ごろ、馬主組合「パープルパッチレーシング」を設立。前社長は今年6月までに、計約3000万円を競走馬の購入代金や厩舎(きゅうしゃ)料などとして組合側に支出。うち1000万円は22年10月に議員会館で現金で手渡されたとされる。

 関係者によると、前社長は特捜部の聴取に、秋本議員が自民党の再生可能エネルギー普及拡大議員連盟の事務局長を務めていたことを挙げ、「国会で動いてくれると思った」と説明。同社は秋田、青森両県を中心に政府が進める洋上風力発電への参入を目指しており、前社長は、事業者の公募に関して秋本議員が自社に有利になるよう動いてくれることを期待したという趣旨の供述をしているという。

 秋本議員は実際に国会で洋上風力発電について度々質問。19年2月には青森の海域について、防衛施設への影響を過度に重視して規制を強めないよう求めた。また、秋田の2海域で日本風力開発が公募に敗れた約2カ月後の22年2月にも、早期の事業開始が見込める業者に高い評価点を付けるよう公募基準の見直しを求める質問をした。この見直しの内容は前社長側が望んでいたとされる。

 特捜部は秋本議員からも複数回にわたって任意で事情を聴いている。秋本議員の国会質問は日本風力開発への便宜に当たり、前社長側からの資金には同社への後押しや国会質問に対する謝礼の趣旨が含まれていたとみている模様だ。

 また、前社長は19年、秋本議員が日本中央競馬会に個人馬主として登録する際に保有資産の要件を満たせなかったことから約3000万円を貸し付けた。後に利子を含めて全額返済されているが、特捜部はこの金銭のやり取りについても経緯を調べているとみられる。【井口慎太郎、松尾知典、北村秀徳、岩本桜】

8795OS5:2023/09/05(火) 13:59:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/9bc7402dd158dd317de04fcbbdceaabb8952494e
岸田“公邸忘年会”報道からわずか3カ月で…森まさこ首相補佐官(59)が娘と友人たちを首相官邸ツアーに招待していた! 「官邸の私物化」と波紋広げる
9/5(火) 7:12配信
文春オンライン
岸田首相に新たな火種が……

 首相補佐官を務める自民党の森まさこ参議院議員(59)が、今年8月末に司法修習生の長女とその友人一行を首相官邸に招待し、“見学ツアー”をしていたことが「 週刊文春 」の取材で分かった。首相官邸は総理大臣をはじめとした政権中枢の執務空間であるだけに「首相補佐官の立場を使った私的利用ではないか」との指摘が浮上している。

【写真】疑惑の森まさこ首相補佐官(59)

 森氏は2007年の参院選に福島選挙区から出馬して初当選し、現在3期目。

「2012年の第2次安倍政権で、当選1回にも関わらず少子化担当大臣に就任。女性活躍のPRという狙いで、稲田朋美衆院議員とともに初入閣。2019年には法務大臣に就任。検察官の定年延長を可能にする検察庁法改正案を担当し、国民から大きな反発を食らいました」(政治部デスク)

 2021年からは岸田政権で首相補佐官を務め、昨夏の内閣改造でも留任した。

 プライベートでは、「4大法律事務所のパートナーを務める夫との間に2人の娘がおり、長女は弁護士志望の司法修習生です」(同前)

 森氏の長女A子さんは弁護士志望で現在は司法修習生。彼女が司法修習生の友人ら約7人を連れて首相官邸を訪れたのは8月28日午後6時頃のことだった。A子の知人が明かす。 

「A子さんから『国会議事堂に行くからきれいな服を着てきてね』と言われ、参加者はどこに案内されるのか事前によく分かっていなかった。ところが、連れていかれたのは国会議事堂ではなく首相官邸。A子さんの母親である首相補佐官の森さんから歓待を受け、みんな驚いていました」

「のけ者にされた」と不満の声も…
 司法修習生の数は1400人ほど。呼ばれなかった人からは「のけ者にされた」と不満の声が上がっているという。

「森さんが、娘と娘に近い人だけを招いて歓待していたとなると、首相補佐官という立場を使って首相官邸を私的利用したのではないかと言われても仕方がありません」(法曹関係者)

 森氏は取材に対し、官邸を見学させた事実はないとしながらも、「女性活躍に関連する意見交換を執務室において約20分間致しました」と官邸に招き入れた事実を認めた。

 今年5月には、「週刊文春」が岸田文雄首相の息子で首相秘書官(当時)の岸田翔太郎氏が、親族一同を招いて首相公邸で忘年会を開いていたことを報道。赤い絨毯が敷かれた公的スペースで集合写真を撮影したり、アイスクリームを食べていたことなどが「公私混同」「公邸の私物化」と批判を浴び、最終的に翔太郎氏は更迭に追い込まれている。あれからわずか3カ月しか経過していないこともあり、森氏の言動は波紋を呼びそうだ。

 現在配信中の「 週刊文春電子版 」では、森氏の長女Aさんによる友人との“首相官邸見学ツアー”の詳細、当日の森氏の様子、首相秘書官が首相官邸に親族を呼ぶことの問題点、“私的利用”の過去の事例などを詳しく報じている。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年9月14日号

8796OS5:2023/09/06(水) 09:49:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/06d9e49cbc159917e8fde7922133893c81b21b47
改造時期、岸田首相明言せず 茂木氏処遇で苦慮か 「自公国」再燃も影響
9/6(水) 7:12配信

時事通信
自民党役員会に臨む岸田文雄首相(中央)ら=5日午前、東京・永田町の同党本部

 9月に予定する内閣改造・自民党役員人事について、岸田文雄首相は5日、実施の日取りを明言しないまま7日間のアジア歴訪に出発した。


 政権の要となる茂木敏充幹事長の処遇について頭を悩ませているのが理由の一つとみられ、国民民主党との連立構想再燃もあって最終判断を先送りしているとの見方が出ている。出発前に明らかにすると待ち構えていた党内には困惑が広がる。

 「人事は適材適所に尽きる。タイミングはまだ決まっていない」。首相は5日昼、羽田空港に向けて首相官邸を出る際、記者団にこう語るにとどめた。これに先立つ党役員会でも「9月は外遊が多くなり、日程が窮屈になる」と述べただけ。公明党の山口那津男代表は5日の記者会見で「首相から何の連絡もない」と明かした。

 首相はインドネシアとインドを訪れ、11日午前に帰国。その後、19日から米ニューヨークで始まる国連総会の一般討論演説に出席する予定だ。このため、人事の時期は11日からの第3週か25日からの最終週に事実上限られる。第3週ならアジア訪問の直後となるため、「5日に方針を言うはずだ」(自民関係者)というのが相場観だった。

 茂木氏を巡っては、政権の看板政策である少子化対策の具体策を首相に先んじて公にするなど、首相から「見せ場」を奪ってきたとの批判が自民内にある。東京での自公衆院選協力が一時破綻状態に陥った点について「責任は茂木氏にある」(中堅)との声も根強い。

 ただ、茂木氏を幹事長から外せば、首相の対抗馬として来年秋の党総裁選に出馬するとの見方は強く、首相はかねて周辺に「続投と交代、どちらがいいか」と苦悩をにじませてきた。

 連立参加に向けた国民の玉木雄一郎代表の本気度を見極めるため、判断を延ばしているとみる向きもある。内閣支持率が低迷する中、清新さをどう打ち出すかは悩みの種。年内の衆院解散・総選挙を視野に入れるなら、経済対策策定を含めて政治日程を組み立てる必要がある。

 人事日程を明らかにしなかったことを受け、自民内には「25日の週の可能性が濃厚になった」(閣僚経験者)との声も上がる。ただ、麻生太郎副総裁は安倍派幹部に「まだ分からない。11日の週の可能性もある」と説明。首相周辺は「決めていないから言えない」と語った。

 首相は5日午前、岸田派の小野寺五典元防衛相と官邸で会い、人事に関する派所属議員の希望を聴取した。安倍派など他派閥もしびれを切らし、派内の希望調査を始めている。閣僚経験者の一人は「判断をずるずる引き延ばしていると閣僚がだれてくる」といら立ちを隠さなかった。

8797OS5:2023/09/06(水) 17:03:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e674c6bb589a984d76b86f7506dabe1d0e60c63
首相、麻生氏留任の意向 木原氏も続投で調整 党役員人事・内閣改造
9/6(水) 5:00配信

朝日新聞デジタル
自民党役員会に臨む岸田文雄首相と麻生太郎副総裁(右)=2023年9月5日午前9時32分、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影

 岸田文雄首相は近く実施を検討している自民党役員人事と内閣改造で、麻生太郎・党副総裁を留任させる意向を固めた。また、最側近の木原誠二官房副長官を続投させる方向で調整する。首相が重要課題に据える「デジタル行財政改革」の担当相の新設も検討する。複数の政権幹部が明らかにした。


 首相は5日、インドネシアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の首脳会議などに出席するため羽田空港を出発した。出発前に記者団の取材に「人事は適材適所に尽きる。タイミングはまだ決まっていない」と述べた。首相は出発前に与党幹部に対し、11日に帰国後、週内に党人事と組閣を行う考えを伝えた。ただ、調整次第で9月の最終週に遅らせる考えも示したという。

 首相は麻生氏について、2021年10月の政権発足時から党の要として首相を支えた実績を評価。自民第2派閥を率いる麻生氏を引き続き要職に据え、来年秋に任期満了を迎える自身の党総裁の再選に向け、政権基盤を安定させる狙いがある。

朝日新聞社

8798OS5:2023/09/06(水) 20:29:59
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20230905-567-OYT1T50229.html
首相、内閣改造検討を本格化…政権浮揚へ「刷新感」に期待高まる一方、大幅入れ替えはリスク
2023/09/06 08:11読売新聞

首相、内閣改造検討を本格化…政権浮揚へ「刷新感」に期待高まる一方、大幅入れ替えはリスク

自民党の役員会に臨む岸田首相(中央)。右は麻生副総裁、左は茂木幹事長(5日、自民党本部で)=源幸正倫撮影 【読売新聞社】

(読売新聞)

 岸田首相(自民党総裁)は、来週にも行う内閣改造・党役員人事の検討を本格化させている。自民内では、政権浮揚につながる「刷新感のある顔ぶれ」への期待感が高まるが、大幅な入れ替えはリスクも伴う。入閣待機組を抱える各派閥への配慮も欠かせず、首相は難しい判断を迫られている。

■適材適所
 「9月は外遊が多く、日程が窮屈になるが、政権運営に協力をお願いする」

 首相は5日午前の党役員会で、こう呼びかけた。外遊出発前には、「人事は適材適所に尽きる」と記者団に語った。

 8月の読売新聞の全国世論調査では、内閣支持率は35%と低水準が続いており、「内閣改造・党役員人事で閣僚や党役員を刷新した方がよい」との意見は56%に上った。

 首相は「まだ何も決めていない」と周囲に繰り返している。まず最初に判断するとみられるのが、政権を支える骨格メンバーの処遇だ。松野官房長官や林外相、党の麻生副総裁や茂木幹事長らが該当する。骨格を全面的に維持した場合、刷新感は薄れるが、自民内には「今の政権運営は一定程度、安定しており、骨格はいじらない方がよい」との意見が多い。

 刷新感を出す観点からは、女性の起用が注目される。いずれも閣僚経験がある小渕優子組織運動本部長や上川陽子幹事長代理らの名前が取り沙汰されている。若手や知名度の高い議員、民間人の登用も選択肢だ。ベテランの石破茂元幹事長は入閣を打診されれば、受諾する意向を示している。

 もっとも、大胆な入れ替えを行えば、不祥事や失言といった危険は増す。昨夏の改造後、閣僚4人が辞任したことを踏まえ、政府高官は「辞任ドミノが再び起きる事態は絶対に避けたい」と語る。

■戸惑いも
 派閥のバランス確保も課題だ。首相が率いる岸田派(45人)は党内第4派閥で、他派閥の意向は考慮せざるを得ない。各派閥は、衆院当選5回以上、参院当選3回以上で閣僚経験のない「入閣待機組」を抱えており、首相に人事の希望を順次伝えている。最大派閥・安倍派(100人)の幹部は閣僚ポストについて、現有の4人を維持したうえで、新人を数人入れたいと要望したという。

 自民、公明両党で政権を奪還した2012年12月以降、公明議員が務める国土交通相ポストの扱いも焦点となっている。集票力のある業界への影響力が大きく、自民内には「奪還論」がある。公明は「国交相は公明にふさわしい」(石井幹事長)と譲らない構えだ。

 与党内では、首相が人事日程を役員会で説明せず、外遊に出発したことに戸惑いも出ている。人事は首相の帰国直後の11〜13日の日程が有力とされるが、ある閣僚は「来週の日程が固められず、役所の業務にも影響が出かねない」と漏らした。

茂木氏 続投意欲
 自民党の茂木幹事長は5日の記者会見で、来秋の党総裁選への対応を問われ、「少なくとも今、幹事長だ。幹事長として、内外の課題が山積する中、政権をしっかり支えていく。これが私の仕事だ」と述べた。

 来週にも行われる内閣改造・党役員人事では、「ポスト岸田」候補の茂木氏の処遇も焦点となっており、発言は幹事長続投に意欲を示したものとみられる。

 茂木氏は党内第3派閥の茂木派を率いており、派の若手からは次期総裁選出馬への待望論が出ている。

8799OS5:2023/09/07(木) 09:00:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b88ab186c742010547289d71ea8a87935c9b9d3
岸田総理が内閣改造へ…「木原誠二続投」説が、永田町で広くささやかれるワケ
9/7(木) 7:34配信

現代ビジネス
ゴーストライターも務める右腕
〔PHOTO〕Gettyimages

 政権中枢に傷を抱えたままの内閣改造となるのだろうか。

 岸田文雄首相の右腕とも呼ばれている木原誠二官房副長官が続投する……、あるいは、交代したとしても首相補佐官として官邸内には残るという観測が永田町で強まっている。


 木原氏と言えば、週刊文春が「木原事件」と題して、妻が、元夫が不審死した事件に関わっていたのではないかという疑惑を7月から毎週にわたって報道してきた。

 事件を巡っては死亡した元夫の遺族や、捜査に関わっていた警視庁の元取調官まで出てきて記者会見するという大騒動となった。

 こうしたことから、木原氏は内閣改造で要職から外れるのではないかと見られていたが、最終的に岸田首相は最側近を官邸から手放すことはできなかったようだ。

 永田町関係者は語る。

 「木原氏は、岸田首相が『インベスト・イン・キシダ』と呼びかけたロンドンでの講演の演説執筆に携わるなど、総理のゴーストライターとしても知られている。彼のほかに岸田首相を近くで支えられる政治家はいないということで、副長官を続投するか、副長官はやめても、首相の近くで助言することができる首相補佐官については続投する見通しだ」

 岸田首相と木原氏の縁は、岸田政権が誕生してからではない。

 岸田氏が2017年に自民党の政調会長に就いた際には、木原氏は政調副会長兼事務局長として側で支え、長らく二人三脚で苦楽を共にしてきた。

 それだけに、だれであっても木原氏の代わりとなって新たな右腕として首相を支えるのはハードルが高く、その去就は内閣改造において焦点の1つとなっていた。

野党の葛藤
 木原氏が政権中枢に残ることにより、臨時国会では「木原事件」について野党から追及されるという懸念も出てくる。

 一方で、野党議員からは「『木原事件』というけれど、木原氏が妻と結婚する前の出来事で、しかも妻が事件に関わっていると立証されているわけではない。推定有罪で国会で議論してしまうと人権侵害だと逆に批判される恐れもあり、扱いが非常に難しい」との声もあがる。

 また、先に述べた元取調官の記者会見では、不審死事件で元夫を襲った実行犯について「X子さん(木原氏の妻)はちょっと違うんじゃないか」という発言も飛び出しており、木原氏を追及できる要素は薄まっているという指摘もある。

 岸田首相はこうした事情も勘案して、木原氏を官邸内に残す判断をすると見られる。

 それでも、木原氏が続投ということになれば、週刊誌の報道がさらに過熱することは避けられないだろう。

 現に週刊文春は木原事件だけではなく、木原氏が収支報告書に選挙事務所の家賃支出を記載していないという公職選挙法違反の疑いについても報じている。

 果たして、政府与党にとって木原氏の処遇は吉と出るか、凶と出るか。

 この人事は岸田政権の今後を大きく左右することになるかもしれない。

宮原 健太(ジャーナリスト)

8800OS5:2023/09/07(木) 09:19:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/62634cb38a8cedc9ef390391093f25a5a005819b
萩生田氏を党幹部か重要閣僚の要職で起用へ、麻生副総裁は続投…来週にも内閣改造・党役員人事
9/7(木) 5:00配信


 岸田首相(自民党総裁)は、来週にも行う内閣改造・党役員人事で、萩生田政調会長について、留任を含めて党幹部か重要閣僚の要職で起用する方向で調整に入った。松野官房長官は、留任を含めた閣内か党の要職での処遇を検討している。党では、麻生副総裁を続投させる意向だ。


 複数の政府・与党関係者が明らかにした。党内では、茂木幹事長は続投との見方が強まっている。

 萩生田氏は2022年8月から政調会長を、松野氏は2021年10月の岸田内閣発足時から官房長官を務めている。いずれも党内最大派閥・安倍派(100人)の中枢を担っている。首相は、政権運営の安定には、両氏を閣内か党執行部内にとどめ、協力を得ることが不可欠だと判断した。麻生氏は第2派閥・麻生派(55人)を率い、党の要として政権を支えている。

8801OS5:2023/09/07(木) 09:39:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdcce4fbe194158ed78e05a89f77ccbd18638a2b
国交相ポスト、「公明枠」維持へ 麻生太郎副総裁も留任の方針
9/7(木) 5:00配信
毎日新聞
自民党の岸田文雄総裁

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、月内に実施する内閣改造・党役員人事で、公明党が長年確保してきた国土交通相ポストを引き続き「公明枠」とする方針を固めた。自民内ではポスト奪還を求める声が高まっていたが、選挙協力を巡って亀裂が生じた自公関係の修復を優先するため、閣僚枠については公明への配慮を示す。斉藤鉄夫国交相を留任させる調整を進めている。岸田政権を中枢で支えてきた自民の麻生太郎副総裁も留任させる方針だ。

 複数の政府・与党関係者が6日、明らかにした。国交相は建設、運輸、観光行政などを所管し、業界団体にも影響力を持つ。自公が政権復帰した2012年から10年以上、公明が独占しており、自民内では奪還論が強まっていた。

 ただ、自公は衆院小選挙区定数の「10増10減」に伴う候補者調整で対立を深め、今月4日に次期衆院選に向けた東京での選挙協力の復活で合意したばかり。首相は、自公の関係改善を優先する必要があると判断したとみられる。首相は21、22年の人事で国交相ポストを自民に返還するよう求めたが、公明側が拒否した経緯がある。

 一方、首相は党内第2派閥の麻生派(55人)を率いる麻生氏を副総裁に据えて連携することで政権基盤の安定化を図ってきた。今回の党人事でも続投させて、来秋の党総裁選での再選につなげたい考えだ。

 内閣改造では「デジタル行財政改革」の担当閣僚を新たに置くことも検討している。首相は6月、デジタル化を推進するため「令和版デジタル行財政改革」を政権の優先課題にすると表明しており、政府内の司令塔機能を強化する狙いがあるとみられる。

 インドネシア訪問中の首相は、インドでの主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席した後、11日朝に帰国する予定だ。首相は11〜13日を軸に人事を実施する意向を周囲に示しているが、調整状況によっては25日以降に先送りする可能性もある。【竹内望、高橋祐貴、木下訓明】

8802OS5:2023/09/07(木) 11:23:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/190a455f7715a879a92f028a91a596d9da95f096
岸田首相、麻生副総裁再任へ 萩生田氏要職で調整、林外相続投を検討 内閣改造・党人事
9/7(木) 7:05配信


時事通信
ASEANインド太平洋フォーラムで演説する岸田文雄首相=6日、ジャカルタ(EPA時事)

 岸田文雄首相(自民党総裁)は月内に予定する内閣改造・党役員人事で、麻生太郎党副総裁を再任する意向を固めた。

 萩生田光一政調会長は続投させるか他の要職に起用する方向で調整。林芳正外相の留任も検討している。政権を支える「骨格」メンバーを維持し、政権の安定を図る狙いだ。複数の政府・党関係者が6日明らかにした。

 関係者によると、首相は人事に当たり「骨格は極力変えない」と周辺に説明した。骨格では茂木敏充幹事長の処遇が最大の焦点。首相が再選を目指す来年秋の総裁選や次期衆院選もにらみ、続投か交代かを判断する。

 党内第2派閥を率いる麻生氏は、第2次安倍政権と菅政権で副総理兼財務相を一貫して務め、岸田政権では副総裁に就任。第3派閥を束ねる茂木氏とともに、政権基盤の弱い首相を支えてきた。首相は来年秋の総裁選を勝ち抜くには麻生氏の支持が不可欠とみており、関係者は「麻生氏続投は既定路線だ」と語った。

 萩生田氏は故安倍晋三元首相の側近で、かねて首相の信頼も厚い。最大派閥・安倍派の有力議員「5人衆」の一人で、先月末に発足した同派新体制では意思決定を担う常任幹事会に加わった。安倍派を引き寄せたい首相は萩生田氏を留任させるか、他の要職に横滑りさせるか検討している。

 林氏は岸田派の座長で、同派の将来の総裁候補とされる。東京電力福島第1原発の処理水放出に伴う日中関係悪化を受け、林氏の手腕に期待が高まっている上、日本が今年いっぱい先進7カ国(G7)議長国を務めることもあり、首相は外相交代は得策ではないとの判断を強めている。

 安倍派の松野博一官房長官らの処遇も課題。政権の不安定化を招かないようにしつつ、党内各派の要望にも配慮し、政権浮揚に向けて刷新感をいかに演出するか、首相は難しい判断を迫られそうだ。

 首相はアジア歴訪から11日午前に帰国。人事はこの週か今月下旬に行われる見通し。

8803OS5:2023/09/07(木) 11:24:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/44f8e8309ef7ec92d41abc816d8a4df8de882ff3
田村憲久元厚労相、岸田派入りの意向 三重1区選出、元石破派事務総長
9/7(木) 8:21配信


中国新聞デジタル
国会議事堂

 かつて自民党石破派(水月会)事務総長を務め、現在は無派閥の田村憲久元厚生労働相が近く、岸田文雄首相率いる岸田派(宏池会)入りする意向を固めたことが6日、分かった。


 田村氏は三重1区選出で当選9回。安倍晋三、菅義偉の両政権で厚労相を務めるなど社会保障分野の政策通として知られる。複数の関係者によると、すでに宏池会幹部に入会する考えを伝えており、来週の派閥研修会で表明する案がある。

 田村氏が加われば宏池会の勢力は46人となる。党内第4派閥は変わらない。田村氏は石破茂元幹事長が会長だった水月会が2021年12月に派閥を解消してグループ化したのに合わせ、脱退していた。

中国新聞社

8804OS5:2023/09/07(木) 19:05:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8e18f01d609072d010c020f5fe5ab7df75c798c
茂木幹事長、麻生氏の続投有力 萩生田、西村両氏は要職
9/7(木) 18:53配信


共同通信
麻生太郎氏、茂木敏充氏

 岸田文雄首相(自民党総裁)が近く踏み切る内閣改造・党役員人事で、麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長の続投が有力となった。党内最大派閥、安倍派の萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相は党要職か閣内で起用の方向。首相はインドから帰国後に最終判断する。人事は来週実施に向け調整を始めた。複数の政府、与党関係者が7日明らかにした。

 麻生派は党内第2派閥、茂木派は第3派閥で、岸田派と共に主流派を形成してきた。首相は来年秋の党総裁選で再選を目指しており、政権の骨格である麻生、茂木両氏の協力が必要との判断に傾いたとみられる。

 政権幹部は取材に、両氏の処遇について「再任の方向だ」と明らかにした。茂木氏は「ポスト岸田」候補の一人とされる。5日の記者会見で来年の総裁選対応を聞かれ「今は党の幹事長。政権を支えるのが私の仕事だ」と述べていた。

 両氏と合わせて政権の骨格を成す松野博一官房長官や、萩生田氏、西村氏は安倍派所属。首相は松野氏らを党幹部や閣内に取り込み、安倍派の協力を得る考えとみられる。

8805OS5:2023/09/08(金) 15:40:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/56a2af857c3c5d68fdd5db1fae33f513a78dc9e9
なぜ安倍氏を失った「安倍派」は迷走しているのか…反LGBT、韓国嫌悪、公明批判を連呼する保守派の"限界"
9/8(金) 11:17配信
プレジデントオンライン
故安倍晋三元首相の追悼集会であいさつする岸田文雄首相=2023年7月8日、東京都港区の明治記念館 - 写真=時事通信フォト

安倍晋三元首相が2022年7月に死去してから1年以上が経過した。安倍氏が残した“遺産”はこれからどうなるのか。評論家の八幡和郎さんは「安倍氏は『保守派の愛国者』でありながら、立場の違う人とも対話できる稀有な政治家だった。しかし残念ながら、現在、安倍氏のレガシーは保守派だけに独占されている」という――。

【画像】フランス人に党派を超えて敬愛されているドゴール元大統領

■岩盤保守層をがっちり押さえた安倍元首相

 安倍晋三元首相は、岩盤保守層の支持を大切にした。首相在任中は、30%の保守層の支持を得て政権が倒れない下支えにし、選挙のときはより幅広い50%程度の支持を獲得して議席を伸ばした。

 テレビ朝日の世論調査によると、2012年の再登板以降、支持率が68〜29%と乱高下したが、これはかなり意図的にメリハリを付けた結果だった。

 「戦後レジームの克服」「東京裁判史観からの脱却」「自主憲法の制定」など威勢のいいスローガンを叫び、国会では大臣席からヤジを飛ばし、秋葉原で「安倍やめろ」コールに演説を妨害されたときは「あんな人たちに負けるわけにはいかない」と応じた。

 岩盤保守層を確保しておくことは、国民に不人気だがやらねばならない政策を実行したり、「モリカケ桜」のようなスキャンダルによる“冬の時期”を乗り切ったりするには役に立つが、選挙に勝つには不十分である。

■野党政権を望んでいる国民は1割しかいない

 そこで、安倍氏には中道リベラルにも支持される別の顔があった。20年9月の安倍氏退陣時の朝日新聞世論調査によると、実績評価について71%が「評価する」と答えた。22年7月の暗殺直後の世論調査でもあまり変わらず、安倍政権に対する国民の高い満足度を証明している。

 この国では、選挙で野党に投票する人が野党政権を期待しているわけでない。前回の衆院選時の共同通信の世論調査(21年10月)では、与野党逆転を望むのは11.4%に過ぎず、与野党伯仲が49.4%、与党が野党を上回るが34.6%だったので、自公連立政権が過半数ぎりぎりで継続することを望んでいる。

 そんな不安定な政権は大胆な政策は取れず、海外からも信用されないので国民意識のレベルが問われるが、どっちにしても野党政権を望んでいるのは10%強ということだ。

■安倍政権が支持率を上げられた理由は「外交」

 政党支持率では、立憲民主党・共産党・れいわ新選組・社民党の合計が20%前後だが、これにはあくまで「野党として」期待をする人も入っている。

 国政選挙で与党が勝利したときの自公両党の得票率は45%ほどで、野党4党合計が35%ほどだ。これだと議席数で与党が圧倒的多数を獲得できる。これが、内閣支持率が30%を切る時期の選挙だと与野党伯仲になるのだが、安倍政権は選挙のときには支持率を上げていた。

 安倍政権が肝心なときに支持率を上げられたのは、外交での成功が故だ。安倍レガシー(遺産)のなかで世界史に残るのは、「自由で開かれたインド太平洋」構想を提唱し、アジア・太平洋とヨーロッパとインドを包括した対中国包囲網を構築したことだ。

 対米外交ではトランプ大統領と蜜月関係を築き、世界の首脳はトランプに口をきいてもらいたいときや、どう接したらいいか知りたいときに安倍氏を頼った。伝統的に、日本は共和党政権とは関係良好だが、民主党政権とは良くない。だが、安倍氏の場合、オバマ大統領時代の米国議会での演説は大成功だったし、現職のアメリカ合衆国大統領として初の広島訪問も実現した。

8806OS5:2023/09/08(金) 15:41:00
■外交にとどまらない安倍氏の「レガシー」

 良好な関係を築いたのはアメリカだけではない。新型コロナ禍で流れたが、習近平主席を国賓として招待していたし、朴槿恵大統領(当時)と慰安婦合意をまとめ、米国オバマ政権も巻き込んで「不可逆的な解決」というコンセプトを打ち立て、政権交代があっても蒸し返しを認めない原則を確認した。

 プーチン大統領との北方領土交渉も、それなりに進展していた。2人には堅固な信頼関係があり、もし安倍氏が存命であれば、世界でもっとも有力な「平和のための調停者」と期待されただろう。

 TPPに関しても、首相就任前はやや消極的だったが交渉をまとめ上げたし、長年の課題だった日欧FTAも実現させ、「自由貿易体制の守護者」と褒められた。

 若者の就職状況が劇的に改善したのは、規制緩和を通じて、中高年より若者に有利な状況がうまれたからだ。海外では安倍政権のもとで女性の社会進出が飛躍的に進んだと評価されている。

 新型コロナ禍で焦点がぼやけたが、積極財政主義を掲げつつ、二度の消費税引き上げを実現したし、軽減税率の実現など公明党の要求も十分に採り入れていった。

 憲法改正は停滞したが、集団的自衛権の行使を認める安保法制の改正に成功して、解釈改憲を実現させた。

■安倍氏を神格化する保守派と、冷める一般国民

 銃撃事件から時間がたって、保守派は安倍氏を神格化せんばかりの勢いだが、反比例して一般国民は冷めてきている。

 それには、野党系勢力が政治テロへの怒りを示さず、テロに一定の評価を与えても社会的に排斥されない日本の特殊な政治風土も影響している(戦前からの宿痾だが)。

 その道具に使われているのが、旧統一教会だ。安倍氏との関わりは特別に批判されるようなものではなかったのに、「祖父から三代続き」という言葉で印象操作がされている。朝鮮半島統一を悲願とするこの団体と安倍氏とでは、向いている方向が違う。

 しかも、安倍氏とは関係ない人たちと、この団体との繋がりは、なぜかとがめられない。関係団体の活動を通じた旧統一教会の広告塔的存在は国連の潘基文・前事務総長だが、相変わらず日本のリベラル勢力からちやほやされている。

 自民党の最大派閥である安倍派は後継者も決められず弱体化しているし、保守派も憲法改正や皇位継承問題といった、国家の基本に関わる問題には熱心さが感じられない。一方、やたら熱心なのが、積極財政論、LGBT法案反対、韓国嫌悪、台湾与党への支援であり、公明党との連立批判だ。

8807OS5:2023/09/08(金) 15:41:22
■経済政策は情勢に応じて柔軟に変えていくもの

 退陣後の安倍氏が、自分の砦として保守派を強化する必要があり、総理在任当時より保守的な主張に傾いていたのは事実だ。ただ、それ以外の主張を安倍氏が許さなかったのかといえば疑問であるし、派閥外の岸田首相が保守派の主張に沿っていないと攻撃するのも見当外れだ。

 財政均衡論を主張するのは保守派としておかしいとか言う人もいるが、本来的には健全財政主義が保守主義らしい主張だし、経済政策はその時々に応じて君子豹変が必要なのだから、安倍派が最晩年の安倍氏の意見を金科玉条にするのはおかしい。

 アベノミクスが大成功とならなかったのは、金融財政政策に頼りすぎ、地道な産業強化策などが不十分だったからだろう。一部の経済ブレーンたちが、もっと大胆にマクロ経済政策をすれば良かったと自己弁護し(薬が効かないといわれた医者が、量を増やせば効くだろうというようなもの)、それに晩年の安倍氏も乗せられていたところはある。それでも、安倍氏がある時期主張していたことに拘泥しないことを「裏切りだ」などと批判すべきではない。

■安倍氏だったらLGBT法案をどうかじ取りしたか

 LGBT法案の一部に安倍氏が難色を示していたことから、推進派の稲田朋美氏を「裏切り者」扱いする大合唱が保守派から起きたが、安倍政権時代に法案化は方向付けされていたし、安倍氏が保守派の大勢ほどLGBT政策に後ろ向きだったわけでない。

 安倍氏が、LGBT法案が皇位継承問題に悪影響を及ぼすと危惧していたと主張する人もいる。伝統的な性についての価値観が揺らぐことは、皇室にとって頭痛の種だが、それを理由にLGBT政策を歪めるべきでないし、安倍氏が懸念を側近に漏らしていたとしても、マイナスにしかならないから、公にはそんな発言をするはずがない。

 安倍氏が、保守派が喜ばない政策を実行したことも思い出すべきだ。先ほど功績として紹介した習近平主席の国賓招待や韓国との慰安婦合意、TPPやEPA(EUとの経済連携協定)の締結などは、保守派にとっては面白くないはずである。

 安倍政権の政策に対して猛攻撃をしていた保守派の人たちも多いが、それは安倍氏に対する裏切りだとは思ってないだろう。なのに、安倍派の議員が個別政策で中道リベラル寄りの意見を持ったからといって裏切り者扱いすることはおかしい。

8808OS5:2023/09/08(金) 15:41:43
■公明党との連立解消は安倍政治の否定となる

 韓国についても、安倍氏は朴槿恵にすら粘り強く対処したし、中国に配慮せずに台湾の民進党に肩入れしたわけでもない。

 公明党には、一貫して連立パートナーとして協力を求めてきたのだから、連立解消を主張することは、普通に考えれば安倍政治の否定だ。

 歴史観についても、安倍氏は戦後レジームの克服を主張していたが、米国議会での演説や戦後70年談話で示された見解は、歴史修正主義と指摘されないよう細心の注意を払いつつ、日本だけが悪いというわけでないという気持ちをにじませ、日露戦争などが世界に与えた前向きの功績を評価してほしいとしてバランスを取ったものだ。

 フランス革命記念日の式典に主賓として出るつもりだったくらいで(水害のために取りやめ)、一部保守派のように、「フランス革命がすべての誤りの始まり」的な突拍子もない歴史観を持っていたわけでない。

 長州人で、吉田松陰と交流があった佐藤信寛を先祖に持ち、高杉晋作の一字を名に含む安倍氏にとって、一部保守派の江戸時代礼賛、明治維新の意義否定論も相容れるはずない。

■「安倍レガシー」の正しい継承方法とは

 私は、保守派が今後、安倍氏の考え方を一つの模範として大事にしていき、その遺志を継ぐことを旗印に掲げることに異存があるわけでない。ただ、安倍氏の考え方の一部をつまみ食いして金科玉条にすべきでないし、安倍氏が国内外で、自分と違う考え方の人と妥協しつつ、うまく関係を築く達人だったことを引き継ぐことも、安倍レガシーを守ることだと認めるべきだと思う。

 保守派の人はよく「安倍氏から直接こう聞いた」と言うが、中道リベラルの人には別の言い方をしていたことも多い。

 私は安倍氏が「日本のドゴール」のような存在として扱われることを期待している。フランスのドゴール元大統領は、保守本流団結のシンボルであり、ドゴール派が強い保守政党として健在だ(現在の共和党)。

 その一方で、レジスタンスの英雄、第五共和国の創立者、米ソの狭間で独自外交を守った愛国者、欧州統合の基礎をつくった人などとして、フランス人に党派を超えて敬愛されている。

 安倍氏の遺産は、保守派の人にとっても、幅広い国民にとってもそれぞれ遺産であるべきだし、それは相乗効果をもたらすと信じている。一部の保守派が排他的な形で独占しようとするようなことはあってはならないのだ。

 安倍派は会長も決まらず迷走中だが、誰が率いるにせよ、その点は、派閥として明確にしておいたほうが良いだろう。

 *本稿の内容の詳細は『安倍さんはなぜリベラルに憎まれたのか』(ワニブックス)、『日本の政治「解体新書」 世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱』 (小学館新書)に書いた。



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八幡 和郎(やわた・かずお)
徳島文理大学教授、評論家
1951年、滋賀県生まれ。東京大学法学部卒業。通商産業省(現経済産業省)入省。フランスの国立行政学院(ENA)留学。北西アジア課長(中国・韓国・インド担当)、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任後、現在、徳島文理大学教授、国士舘大学大学院客員教授を務め、作家、評論家としてテレビなどでも活躍中。著著に『令和太閤記 寧々の戦国日記』(ワニブックス、八幡衣代と共著)、『日本史が面白くなる47都道府県県庁所在地誕生の謎』(光文社知恵の森文庫)、『日本の総理大臣大全』(プレジデント社)、『日本の政治「解体新書」 世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱』(小学館新書)など。
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徳島文理大学教授、評論家 八幡 和郎

8809OS5:2023/09/10(日) 22:15:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/69ea3ac824cebf4935f35107046d479425ce4013
松野氏と萩生田氏、引き続き要職に 女性閣僚増やす方針
9/10(日) 21:25配信

朝日新聞デジタル
松野博一官房長官

 岸田文雄首相(自民党総裁)は13日に行う内閣改造・党役員人事で、松野博一官房長官を続投を含め要職で起用する方針を固めた。自民の萩生田光一政調会長も、引き続き要職を充てる方向だ。また、首相を除いて19人いる閣僚のうち2人にとどまっている女性の人数を増やす方向で検討する。複数の政権幹部が明らかにした。

 首相は自民の麻生太郎副総裁を留任させる意向を固めており、茂木敏充幹事長も続投させる方向で調整している。11日に訪問先のインドから帰国した後、最終的にポストを固める考えだが、政権の骨格はほぼ維持する方針。

 松野氏と萩生田氏は、自民最大派閥の安倍派の有力議員。首相は政権の安定を重視する観点から、引き続き要職での起用が必要と判断した。

 また、女性を積極的に登用する姿勢を示すため、女性閣僚も増やす考えだ。女性の社会進出は日本は主要7カ国(G7)で最も遅れており、政治分野での男女格差が要因となっている。

朝日新聞社

8810OS5:2023/09/10(日) 22:16:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4875397ee98955c19bc3bdc4f779331d9e8f2ba
西村経産相は留任、高市経済安保相も…内閣改造で首相検討
9/10(日) 5:01配信

読売新聞オンライン
西村経済産業相

 岸田首相(自民党総裁)は13日の内閣改造で、西村経済産業相(60)と高市経済安全保障相(62)を留任させる方向で検討に入った。河野デジタル相(60)の続投案も出ている。

高市経済安全保障相

 複数の政府・与党関係者が明らかにした。西村氏は衆院当選7回で経済再生相などを歴任し、2022年8月に経産相に就いた。東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出を所管し、福島県などへの説明役も担う。関係閣僚では、野村農相が今回の改造で交代する見通しで、首相は西村氏に職務を続けさせ、政府対応に万全を期したいとの考えに傾いている。

河野デジタル相

 西村氏は、党内最大派閥・安倍派(100人)の中枢を担う「5人衆」の1人だ。5人衆では、松野官房長官(60)と萩生田政調会長(60)も要職で起用される方向となっている。首相は安倍派の意向も踏まえ、両氏のポストを決める考えだ。

 高市、河野両氏はいずれも衆院当選9回で、前回21年9月の総裁選で首相に敗れ、22年8月から現職を務めている。首相は無派閥で保守派の高市氏について、保守支持層の取り込みと女性の積極登用の観点から続投が好ましいと考えているとみられる。

 河野氏はマイナンバーカードを巡る問題で、11月末までの完了を目指す総点検の責任者で、政府・自民内には「途中交代は避けるべきだ」との声が多い。首相はインドから帰国する11日にも、河野氏が所属する麻生派を率いる麻生副総裁と会い、調整を進める見通しだ。

8811OS5:2023/09/10(日) 22:26:05
ほぼ選挙区調整の実務は終わったからお飾りor派閥バランスで選べますね
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf5717e13985769d5b7399c9dafccf08dc009f23
岸田首相、非主流派「懐柔」狙いか 森山氏の調整手腕にも期待
9/10(日) 7:0

時事通信
森山派の研修会であいさつする自民党の森山裕選対委員長=7日、鹿児島市

 13日の内閣改造・自民党役員人事で、森山裕選対委員長が要職で起用される方向となった。

 岸田文雄首相には、衆院小選挙区の「10増10減」に伴う候補者調整で発揮した「仕事師ぶり」(党関係者)への期待に加え、来年秋の党総裁選に向けて非主流派を懐柔する思惑もありそうだ。

 森山氏が率いる森山派(近未来政治研究会)は7、8両日、鹿児島市で研修会を開き、結束を確認した。内閣改造への対応を記者団から問われた森山氏は「政策集団としては政策を磨くことが全てだ。人事の時に派閥として行動するとか、そういうことは一切やらない」と語り、所属議員を押し込もうと躍起になる他派閥と一線を画した。

 首相が昨年8月に森山氏を選対委員長に起用したのは「10増10減」を巡る調整手腕に期待したからだ。調整対象は134選挙区。各派の利害がぶつかる難作業だったが、今年7月に完了させた。党関係者は「普通は数年かかる調整を半年で終え、衆院解散の環境を整えた」と語った。

 公明党との調整がこじれて東京での衆院選協力が一時破綻したことで、森山氏の責任は免れないとの声も党内の一部にあった。ただ、森山氏は国対委員長を歴代最長の4年余り務める中で築いた野党とのパイプも強み。首相はこの点に加え、来年9月の党総裁選に向け、菅義偉前首相や二階俊博元幹事長ら党内非主流派との関係の近さにも着目したとみられる。

 党関係者の一人は「森山氏は人望が厚い。無役にすることはあり得ない」と語った。

 森山氏を巡っては幹事長就任を期待する声も党内にあった。茂木敏充幹事長が続投する方向となったものの「党四役にとどめるべきだ」(関係者)との声が依然強い。総務会長横滑り案に加え、選対委員長として引き続き公明との関係修復に当たってほしいとの希望もある。

 森山派の所属議員は8人で、党内6派閥の中で最少勢力。現在、同派の閣僚はゼロだ。派閥として首相に入閣希望を伝えないという異例の対応を取る中、入閣者を出せるかにも注目が集まる。

8812OS5:2023/09/10(日) 22:26:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe7a8f6fd9d168d833e059549acfdc505bc6da45
森山氏要職で調整 「自公国」当面見送り 岸田首相11日帰国、人選本格化
9/9(土) 20:51配信

時事通信
自民党役員会に向かう森山裕選対委員長=5日、東京・永田町の同党本部

 岸田文雄首相(自民党総裁)は9日、13日に予定する内閣改造・党役員人事で、森山裕選対委員長を要職に起用する方向で調整に入った。


 自民内には国民民主党の早期の連立政権参加を探る動きもあったが、環境は整っていないと判断し、今回の改造では見送る意向。首相は11日にアジア歴訪から帰国し、人選を本格化させる。

 複数の政府・自民関係者によると、首相は「政権の骨格は維持する」と周辺に語っており、麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長は留任させる考え。首相は11日、麻生、茂木両氏に加え、森山氏とも会談する意向だ。

 森山氏の処遇については選対委員長続投のほか、総務会長に横滑りさせる案も出ている。

 森山氏は菅義偉前首相や二階俊博元幹事長ら非主流派に近いものの、衆院小選挙区の「10増10減」を巡る候補者調整で手腕を発揮。党内で信望が厚く、首相は政権の安定化を図るのに森山氏の起用は不可欠と判断したとみられる。

 一方、先の国民代表選で与党寄りの玉木雄一郎代表が再選されたことを受け、自民内では「自公国」連立構想が再燃。今回の改造に合わせた国民幹部入閣案が取り沙汰されていた。

 しかし、国民支持労組が加盟する連合の芳野友子会長が「連立はあり得ない」と反対。玉木氏が連立参加の条件として衆院選での候補者調整を挙げたことから、自民内ではなお時間を要するとの見方が強まった。自民幹部は「今回の改造に合わせた連立組み替えは難しい」と語った。

8813OS5:2023/09/10(日) 22:32:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/609f45d8b808d382489f7948753674bb7f6a2387
茂木氏続投、岸田首相は安定優先 総裁再選へ「封じ込め」狙う 自民
9/9(土) 7:06配信
時事通信
自民党役員会に臨む(左から)茂木敏充幹事長、岸田文雄首相、麻生太郎副総裁=8月29日、東京・永田町の同党本部

 岸田文雄首相が、交代論も出ていた茂木敏充自民党幹事長の続投を調整するのは、党内第3派閥の茂木派を取り込んで政権基盤の安定を優先させるためだ。

 再選が懸かる党総裁選を来年秋に控え、「ポスト岸田」に意欲を燃やす茂木氏の出馬を封じ込める思惑もあるとみられる。

 「岸田派は第4派閥だから主導権を握りきれない。党内に配慮しないといけない」。同派中堅は8日、首相の事情をこう解説。党関係者は「首相は党の安定を志向した」と語った。

 首相は2021年11月、幹事長に茂木氏を起用。以来、第2派閥・麻生派会長の麻生太郎副総裁も交えて重要課題を協議し、3者連携を基盤に政権の安定を図ってきた。内閣支持率が低迷する中、茂木氏が続投を希望し、麻生氏もそれを推している状況を踏まえ、引き続き政権運営には茂木氏の協力が欠かせないと判断したもようだ。

 一方、今回の人事で茂木氏の処遇が最大の焦点となった背景には、同氏の独断専行があった。少子化対策では、首相と事前調整せずに児童手当の所得制限撤廃を主張。8月には物価高対策を盛り込む経済対策に関し、23年度補正予算案の編成に言及した。ある党幹部は「何の権限があるのか。決めるのは首相だ」と苦言を呈した。

 公明党が一時、東京での衆院選協力を解消すると宣言した際には、交渉に当たる茂木氏の責任を問う声もあった。だが、9月に入ると一転して選挙協力が復活。別の党関係者は「『これから一緒にやろう』というのに代えづらい」と語った。

 ただ、総裁選への立候補を断念するかは見えない。茂木派関係者によると、「本人はやる気満々」。参院中堅は「麻生氏が不出馬の保証人になるのだろう」との見方を示した上で、「支持率ががた落ちするなど政権が最悪の状況にならない限りは」と条件を付けた。

8814OS5:2023/09/10(日) 22:38:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/cbf2c782255279fb7bc9e08133343b23bc25b059
自民・森山裕氏を要職起用へ 首相、13日に内閣改造の意向
9/9(土) 5:00配信
毎日新聞
自民党の森山裕選対委員長

 岸田文雄首相(自民党総裁)は8日、内閣改造を13日に行う意向を固め、複数の与党幹部に伝えた。人事では、自民の森山裕選対委員長を留任を含め党要職か重要閣僚で起用する調整を進めている。首相はインドネシア、インドを歴訪中で11日に帰国する予定。帰国後、麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長らと会談し、人事の内容を最終判断する考えだ。


 公明党の山口那津男代表は8日、訪問先の那覇市内で記者団から内閣改造は13日かと問われ、「はい。インドから総理より電話をいただいた」と語った。

 首相は帰国翌日の12日に自民党臨時総務会を開催する予定で、党役員人事の一任を取り付ける。その後、人事の調整を本格化させ、13日に党役員人事を経て、内閣改造に踏み切る考えだ。

 森山氏は2022年8月から選対委員長を務め、衆院小選挙区定数の「10増10減」に伴う選挙区調整をまとめた。岸田政権では「非主流派」にとどまる菅義偉前首相や二階俊博元幹事長に近いとされてきたが、野党各党へのパイプを生かした実務能力の高さを首相は信頼しており、引き続き要職での起用を検討している。【高橋祐貴】

8815OS5:2023/09/11(月) 08:34:44
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d34ac044c466256b688fb4638ca4a6d956a0bb32
安倍派改め「塩谷座の15人」に関与する森元首相と約30年前の福田赳夫元首相の異同と今後

坂東太郎十文字学園女子大学非常勤講師
9/11(月) 6:20
 自民党派閥史に新たな1ページが。「派」ならぬ「座」の誕生です。8月31日、新体制として塩谷立元文部科学相を座長とする15人の「常任幹事会」(衆議院9人、参議院6人)が今後合議して運営していくと発表されました。

 こうした動きを国民不在の「サル山のボス争い」「派利派略」と切り捨てるのはたやすい。でもこの「ボス争い」がそれはそれで興味深いのも事実です。

 政治は政策論争だけでは動きません。もう1つ「権力闘争」が加わって初めて実体化するのです。というわけで100人の国会議員を抱える「塩谷座」を考察します。(文中一部敬称略)

「5人衆」とは
 領袖の安倍晋三元首相死去後、取り急ぎ会長代理へ就任した塩谷立と下村博文元文部科学相が就任するも暫定で新体制の発足が望まれていました。塩谷は自らを座長(司会とかまとめ役といった感じ)として有力者数人を含めた集団指導体制を提案していたのに対して下村は空席になっている会長=領袖を選べと主張。今回の決定は塩谷案の採用で下村は排除されてしまったのです。

 有力者とは森喜朗元首相が地方紙「北國新聞」の連載「総理が語る」で「会長候補」と名指しした次の5人となります。後の連載で森が使った「5人衆」が定着しつつある面々。○中の数字は当選回数。

高木毅国対委員長・元復興相⑧ 67歳

松野博一官房長官⑧ 60歳

西村康稔経済産業相⑦ 60歳

萩生田光一政調会長・元文科相、経産相⑥ 60歳

世耕弘成参議院幹事長・元経産相⑤ 60歳

「プラス9人衆」とは
 座長の塩谷(当選回数10回・73歳)を含めた計6人で仕切るともみられていたものの蓋を開けたらプラス9人の15人の大所帯。加わったのが

【衆議院】

松島みどり元法相⑦ 67歳

柴山昌彦元文科相⑦ 57歳

稲田朋美元防衛相⑥ 64歳

西村明宏環境相⑥ 63歳

【参議院】

橋本聖子元五輪相⑤ 58歳

野上浩太郎元農相④ 56歳

末松信介元文科相④ 67歳

山本順三元国家公安委員長④ 68歳

岡田直樹地方創生相④ 61歳

15人の選考基準は
 まず塩谷&5人衆以外の9人が選ばれた背景です。何かあるかとあれこれ推測した結果、以下の通りとなりました。

 まず5人衆の衆院最少当選回数者である萩生田の6回未満は除外。参院は世耕の5回当選者に合わせると橋本聖子しかおらず衆参のバランスを欠くため4回生まで含むとしたもよう。その上で

1)座長より年長は避ける(該当者5人)

2)大臣未経験者も外す(該当者3人)

 どちらもクリアしている参院の4回生が1人いるとはいえ、すべて比例当選というのが引っかかったかも。比例のみならば橋本聖子も同じながら、そこは当選5回が物を言う。

 だとしても15人は多い。根拠は何だと聞き回っても誰も知らないか言わないか。冗談めかして「森さんの大好きなラグビー(の出場人数)に合わしたんじゃね?」と教えてくれた方も。まさか。いやいや。真相は藪の中。

福田系と安倍系でちょうど3対3
 中核になるであろう「塩谷&5人衆」も味わい深い。

 安倍派は創設者の福田赳夫元首相に連なる「福田系」と安倍元首相に極めて近い「安倍系」および「その他」に分類できます。といっても明確ではないのですが。

塩谷座長と松野、高木は福田系で世耕、萩生田、西村が安倍系。ちょうど3対3に分かれます。ちなみに下村は安倍系。入るとバランスが崩れますよね。ただ西村は経歴から「その他」かもしれません。

 おそらく5人衆から新会長(領袖)がいずれ選出されそうです。先の北國新聞連載で森は「官房長官の松野さんは、今は自分のことで精いっぱい」「世耕さん」は「結局、参院にとどまるんじゃないかな」「高木さん」は「総理総裁を狙っているわけではない」と「除外」。次は「西村さんと萩生田さんだ」と述べています。

 としたら福田系の西村と安倍系の萩生田による決勝戦が次のラウンドかもしれません。

8816OS5:2023/09/11(月) 08:34:57
先々々々代86歳は何で影響力があるのか
 ところで森元首相86歳は何で影響力があるのでしょうか。1つには安倍派の領袖の移り変わりにうかがえます。森派→町村信孝派→細田博之派→安倍派と移ろい、町村・安倍の両氏は既に鬼籍。細田は現職の衆議院議長で「三権の長」。慣例により派を離脱しているのです。ゆえに安倍元首相を「先代」とすれば先々々々代が存命中なので頼ってしまうし本人もまんざらではないし。

 ただ森首相時代を知る者も、知らない世代でも東京五輪組織委員会会長の彼のありさまを覚えているでしょうから「何であのような人が」と疑問を持って当然。ただ永田町では人望が厚いのですよ。何しろフットワークが軽くてあらゆるところへ顔を出し人脈が広い。数ある失言の多くもリップサービスの行き過ぎという面もありました。

91年の「4天王」とは
 いずれにせよ決定的な後継者がいない「塩谷座」が今後分裂するのではないかとうわさされているのです。既に下村は憤懣やるかたないでしょうし。

 酷似しているのが安倍元首相の父である晋太郎元外相が率いた時の「安倍派」後の領袖争い。息子が急逝であったのと異なって父の方は最晩年、誰がみても病状悪化が明らかで水面下で闘争は始まっていました。

 1991年、晋太郎が没すると次世代の通称「4天王」による綱引きが本格スタート。その4人の名と誕生および初当選は以下の通り

加藤六月(26年生)67年初当選

塩川正十郎(21年生)67年初当選

森喜朗(37年生)69年初当選

三塚博(27年生)72年初当選

 派内で安倍系の筆頭であった加藤と福田系の森が一頭地を抜いていたものの折からのリクルート事件に共に連座して謹慎状態。そこで加藤が塩川を、森が三塚を担いで「三六戦争」の火ぶたが切って落とされたのです。

福田元首相の仲裁と分裂食い止めの手際
 結論としては当時当選13回の長老・長谷川峻座長(ここでも「座長」登場)の裁定で三塚派が誕生します。この顛末を塩川が「読売新聞」2008年11月.29日朝刊で語っているのが興味深いので紹介する次第です。

 病み上がりであった塩川が福田赳夫(安倍晋太郎の前の領袖)に呼ばれて「病後の君のやせた姿を見るとたまらん。生きることに専念せよ。必ず君が必要とされる時が来る」と説教された。

 帰り際に「三本の矢」の例えを出されて長谷川座長、三塚事務総長とともに代表世話人である塩川の3人が協力して難局を切り抜けよ。君(=塩川)は健康第一で生き残れと声をかけた、と。(3人の肩書きは派内のもの)

 そこで3人で徹底的に話し合って塩川が後継指名を長谷川座長に一任すると提案。三塚が指名されるのは予想していたが、派の分裂を避けるためにはこれ以外にないと考えた、とあります。

 福田元首相はこの時点で政界を引退しており、現在の森元首相と似た立場でした。この話のままであったならば、福田は仲裁して後継争いの一方の当事者を事実上諦めさせたとなります。

 しかし恐れていた「派の分裂」は結局起きてしまったのです。敗軍の将となった加藤はとがめられて派から除名され、30人規模のシンパを引き連れて脱会を試みました。ここでも福田が動いて脱会を12人ほどに止めたのです。

98年の分裂劇
 この騒動は続きがあります。福田の死去(95年)後の98年、森が新領袖に就きました。この時点での派内の有望政治家は

小泉純一郎(42年生)72年初当選

亀井静香(36年生)79年初当選

平沼赳夫(39年生)80年初当選

ら。森と小泉は名コンビで2005年の郵政解散の際に解散権を振りかざす小泉首相をなだめる森前首相という「プロレス」を演じたのはあまりに有名。98年、森派に納得しない亀井・平沼らは派から計11人を引き抜いて新派閥結成へと走ったのです(現在の二階派の源流)。

 この頃、自民の主要5派閥のうち森派を含む実に4派閥が分裂騒動を抱えていた結果、森派は小泉→安倍晋三(1次)→福田康夫と4代続けて総理を輩出するも、09年の総選挙で民主党に惨敗して下野の憂き目をみるに至りました。

2人の元首相の違い
 酷似する安倍晋三派と91年の安倍晋太郎派の「その後」。現役のまま死去した領袖(安倍親子)の跡目争いで「5人衆」やら「4天王」が台頭し、元オーナーが仲裁役を買って出ている点までソックリです。

 ただ福田赳夫元首相は衝突する2者の一方を説き伏せて分裂回避を狙い、かなわなかったものの最小限にとどめるべく尽力したのに対して森元首相は焚きつけている風。しかも15人まで膨らんでしまい、収拾がつかない状況を招いています。ここが大きな違いでしょう。

8817OS5:2023/09/11(月) 20:08:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbb9c9e01afefe5aed7819da7622bf2f92cf4a0b
首相、改造へ本格調整 新内閣で総合経済対策
9/11(月) 19:45配信


産経新聞
自民党本部に入る岸田文雄首相=11日午後、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は11日、内閣改造と党役員人事を13日に行うのを前に、党本部で幹部と相次ぎ会談し、調整を本格化させた。首相は麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長を留任させる方針で、政権の安定を優先して骨格は維持する。内閣の要である官房長官や、幹事長を除く党四役ポストが調整の焦点だ。


首相は11日朝、インドネシアとインドの歴訪を終えて帰国。公邸で萩生田光一政調会長と面会した後、午後から党本部に入り、幹部を個別に呼んで会談を重ねた。終了後、周辺には「今日は決まらない。希望を聞いた」と語った。会談は、関口昌一参院議員会長▽森山裕選対委員長▽茂木氏▽世耕弘成参院幹事長▽小渕優子組織運動本部長▽萩生田氏▽遠藤利明総務会長▽麻生氏-の順に行われた。

首相は12日には公明党の山口那津男代表と会談し、自民の役員会と総務会で人事の一任を取り付ける。13日には党四役を指名し、組閣本部を設置して第2次岸田再改造内閣を発足させる。

新内閣では物価高などに対応する総合経済対策の策定を急ぐ考えで、10日にインドで行った記者会見では「発足直後からスタートダッシュしていきたい。その陣頭指揮をとる決意だ」と述べた。

留任が固まった麻生、茂木両氏は、それぞれ党内第2派閥の麻生派(志公会、55人)、第3派閥の茂木派(平成研究会、54人)を率いる。麻生、茂木両氏が、第4派閥の岸田派(宏池会、45人)の領袖(りょうしゅう)である首相を支える「三頭政治」の構造が維持される。

加えて政権基盤の安定化を図るため、最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)からも萩生田氏、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相ら、有力者を要職で処遇する考えだ。森山裕選対委員長も要職で起用する。

また、国土交通相は引き続き公明党から起用し、斉藤鉄夫国交相を留任させる方向だ。

8818OS5:2023/09/11(月) 20:10:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6a6d72f4c3fae440343fe5ac5e1c52ef8f8852a岸田首相、13日改造へ調整本格化 「思い切った経済対策」策定
9/11(月) 11:18配信


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時事通信
内外記者会見に臨む岸田文雄首相=10日、ニューデリー(AFP時事)

 岸田文雄首相(自民党総裁)は10日、訪問先のインド・ニューデリーでの内外記者会見で、内閣改造・党役員人事を13日に行う方針を表明した。


 新体制発足後に「必要な予算に裏打ちされた思い切った経済対策」を早急に取りまとめる意向も示した。11日朝に帰国し、人選を本格化させた。

 羽田空港に到着した首相は首相公邸で過ごした後、午後に党本部に入った。茂木敏充幹事長、森山裕選対委員長、関口昌一参院議員会長らと会談し、人事について協議する。12日にかけて公明党の山口那津男代表とも面会する。

 首相は会見で「帰国後に関係者と調整を進め、早ければ13日に党役員人事、閣僚人事を行うことを考えている」と説明。人事の規模などに関しては「11、12両日に本格的に調整したい。今の時点で具体的な内容について申し上げることは控える」と述べた。

 経済対策については「物価高から国民生活を守り、賃上げと投資の拡大の流れをより力強いものにする総合経済対策にしたい」と説明。「大至急行わなければならず、新しい体制発足直後からスタートダッシュしていきたい。陣頭指揮を執る決意だ」と強調した。

 2023年度補正予算案編成や臨時国会召集など今後の政治日程に関しては「新たな体制で経済対策を作り、早急に実行していくことを最優先に検討したい」と述べるにとどめた。

8819OS5:2023/09/12(火) 05:31:34
>>8811
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5e470b595003ea3e7d171870929efe517f937c6
小渕優子氏を自民党選対委員長で起用へ 首相、茂木幹事長を牽制か
9/11(月) 23:28配信

朝日新聞デジタル
首相官邸=2023年9月1日午前10時28分、東京都千代田区、上田幸一撮影

 岸田文雄首相(自民党総裁)は11日、小渕優子・党組織運動本部長に、党4役の選挙対策委員長に起用する意向を伝えた。小渕氏も受け入れる意向を示している。首相は現選対委員長の森山裕氏については、同じ4役の総務会長で起用する方向だ。首相は13日に党役員人事と内閣改造を行う。

 複数の政府・与党関係者が認めた。首相は外遊から帰国した11日、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長らと党本部で相次いで会談。小渕氏とも意見交換し、最終判断した。

 首相は茂木氏の幹事長を続投させる方針だが、茂木派の有力議員である小渕氏の起用で、来秋の総裁選のライバルとなりうる茂木氏を牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。

 小渕氏は故恵三元首相を父に持ち、知名度が高い。首相は小渕氏が複数回、閣僚を務めた経験と手腕を評価。「女性活躍」を推進する観点もある。

朝日新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/16e57565bb43f6799f9b03412b298fb20cc857b0
<独自>木原官房副長官は交代へ 磯崎副長官も
9/11(月) 21:22配信
産経新聞
木原誠二官房副長官=8月4日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は13日に行う内閣改造と党役員人事に際し、木原誠二、磯崎仁彦両官房副長官を交代させる方針を決めた。政府関係者が11日、明らかにした。

木原、磯崎両氏は令和3年10月の岸田政権の発足時から官房副長官を務めてきた。木原氏は首相の最側近として知られるが、家族を巡る週刊誌報道があり、処遇が注目されていた。

8820OS5:2023/09/12(火) 05:33:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/c71d8d76f9f3f1fd3a7b2e395848315235450ddf
木原官房副長官は退任の見通し 内閣改造、本人が固辞し方針転換
9/11(月) 22:31配信

朝日新聞デジタル
都道府県議会議長との懇談会に臨む木原誠二官房副長官=2023年7月20日午後0時19分、首相官邸、上田幸一撮影

 岸田文雄首相は13日に行う内閣改造人事にあわせ、最側近の木原誠二官房副長官を退任させる意向を固めた。副長官を続投させる方向で調整していたが、木原氏が固辞し方針を転換した。相次ぐ週刊誌報道を踏まえた対応とみられる。首相官邸の幹部が明らかにした。

 岸田派に所属する木原氏は、外交・内政の重要問題を首相とともに検討してきた最側近。首相にとって政権運営に欠かせない存在だが、木原氏の意向を踏まえた。木原氏は週刊誌報道が相次いだ後、記者会見や首相外遊の同行を控えるなどしていた。

朝日新聞社

8821OS5:2023/09/12(火) 07:47:14
https://www.asahi.com/articles/ASR976WP0R97UTFK00D.html
「行こう」 首相は箸を置いた 日中首脳「立ち話」の舞台裏
有料記事福島第一原発の処理水問題岸田政権

ジャカルタ=鬼原民幸 斎藤徳彦2023年9月8日 7時00分
 東京電力福島第一原発の処理水放出をめぐり、日中関係が険悪化する中、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議出席のためにインドネシアを訪問した岸田文雄首相。最大のミッションは、中国の李強(リーチアン)首相と接触し、日中間で首脳レベルの意思疎通を図ることだった。

 「行こう」。6日昼、首相は弁当を食べきることなく箸を置き、ASEANプラス3(日中韓)首脳会議の会場の控室に急いだ。「李首相が現れた」との報告が入ったからだ。李氏の姿を確認すると、通訳と一緒に近づき、「建設的かつ安定的な日中関係の構築は重要だ」と語りかけた。

 首相と李氏との「立ち話」は約15分間に及んだ。テーブルに着かずに会話を交わす会談形式としては異例の長さだ。日本側の説明によると、首相は中国との関係を重視する姿勢を強調したうえで、日本産水産物の禁輸措置の撤回を求めたという。ただし、両首脳のやりとりは落ち着いた様子で進み、険悪な雰囲気になることもなかった。

 中国側が処理水放出に激しく反発する中、日本側は水面下での対話を粘り強く模索し続けた。首相の言う「建設的かつ安定的な関係」をめぐり、外務省幹部は「処理水を除けば、中国も日本と同じ思いだと感じた」と話した。同行筋も「最大の目的が達成できた」と胸をなで下ろした。

■「中国は突出」に凍りついた…

8822OS5:2023/09/12(火) 07:58:28
https://www.asahi.com/articles/ASR986CRYR96UTFK01K.html
「冷や飯」の石破氏、入閣か? 「次の首相」首位でも立ちはだかる壁
有料記事岸田政権自民

松山紫乃 森岡航平2023年9月9日 7時30分
 自民党の石破茂元幹事長が、「安倍1強」に抗する唯一の実力者として存在感を放ったのは今や昔。仲間は次々に去り、自前の派閥は消え失せた。ただ、最近になって次の内閣改造で石破氏が登用される可能性が取りざたされるようになり、本人は意欲を示しているのだが――。

 8月27日午後、鳥取県八頭町。県都・鳥取市から車で約30分の山あいに、グレーのジャンパーに長靴をはいた石破氏の姿があった。

 台風7号の影響による護岸や橋の崩落。鳥取県知事などを歴任した父・二朗氏の墓がある地元の生々しい傷痕を前に、石破氏はうめいた。「こんなことになっていたのか」。同行した自治体職員らに、政府による激甚災害指定が実現するよう尽力したいと訴えた。

 石破氏の週末は、全国出張で埋め尽くされている。地元・鳥取に限らず、その高い知名度にあやかろうと講演会の打診はやまず、地方選挙の応援にも飛び回る。「依頼があれば断らない」。それは石破氏のモットーだ。

 ただ、国会議員が集う東京・永田町での平日は一転、石破氏の周りには週末と違った静寂が広がる。

「非主流」刻まれた烙印 首相と会食、広がる臆測
 第2次安倍政権下の2016…

8823OS5:2023/09/12(火) 10:28:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/776d2b6b9538ea0885ac6c9090ec46aa3b2616e8
茂木氏“留任”は誤算?“小規模改造”に疑問の声も…13日に内閣改造 党役員人事
9/11(月) 23:30配信

テレビ朝日系(ANN)

All Nippon NewsNetwork(ANN)

13日に内閣改造に踏み切る岸田総理は、11日にインドから帰国した直後、自民党幹部らと相次いで会談し、具体的な調整に着手しました。

岸田総理:「11日朝、帰国後、関係者の方々と調整を進めて、早ければ13日に党役員人事・閣僚人事を行うことを考えております」

公邸に戻った総理がまず呼び寄せたのは、萩生田政調会長。この場で顔を合わせた唯一の幹部です。

昼すぎ、総理は自民党本部へ移動。ここから、総裁室での1対1の会談が立て続けに起こります。相手は、森山選対委員長、茂木幹事長、麻生副総裁など。さらに、午前中にも会っていた萩生田氏と2度目の会談を持ちました。確認できる限り、2度対面したのは、萩生田氏ただ1人。政調会長留任や、重要閣僚への起用が検討されています。

また、総理は、麻生副総裁を続投させる意向のほか、茂木幹事長を留任させる方向で最終調整。おととし総裁選を争った、河野デジタル大臣と高市経済安保担当大臣を、留任の方向で調整しています。


◆政権浮揚へ“サプライズ人事”は

岸田内閣の支持率を見てみると、今年はじめには20%台まで低下しましたが、5月のG7広島サミット前後に40%台まで回復。その後、マイナンバーカードの問題などを背景に、再び下落し、先月の調査は33%台と低い水準となっています。

政治部・山本志門デスクに聞きます。

(Q.岸田総理が一番最初に会ったのは萩生田氏でした。官房長官あり得ますか)

山本デスク:「可能性は十分あると思います。萩生田氏が総理公邸に入った時、わざわざ裏口から入りました。記者団の目を避ける形で入ったので、我々としても『官房長官ではないか』とざわつきました。萩生田氏は、自民党の最大派閥・安倍派の幹部ですし、答弁能力や実務能力に長け、岸田総理からも信頼が厚いと言われています。そのため、官房長官の可能性は十分あると思います。ただ、官房長官人事については、今のところ、萩生田氏に決まったという情報は入ってきていません。松野官房長官の続投も根強くあり、12日にならないと分からないと思います」

(Q.自民党の人事では、要の幹事長を茂木氏留任の意向。これは順当な人事と言えますか)

山本デスク:「そう見えますが、実はちょっと違います。岸田総理は最後まで、茂木氏を交代させるか悩んでいました。どうしてかと言いますと、この間、岸田総理と茂木氏の間には『相当、隙間風が吹いている』という見方をする関係者が多くいました。なぜかというと、例えば、茂木氏が事前の相談もなく、少子化対策を発信したりするなど、発信の在り方も含めて『岸田総理の不信感が募っていた』という指摘があります。しかし、結果的に岸田総理は、茂木氏の続投で調整に入っています。今後の政権の安定性を考えると、党内第3派閥の会長を務める茂木氏を交代させることはできませんでした。いわば、この人事が想定通り進まなかったことで、萩生田氏の処遇も含め、人事の細かいパズルが難航していった可能性があります」

(Q.前回の自民党総裁選で争った高市大臣・河野大臣も留任との見方がありますが)

山本デスク:「留任させる方向で調整が進んでいます。この2人は、2年前に総裁選を戦った、いわばライバルで、来年の総裁選で自身に挑んでくる可能性があります。2人を野に放つよりかは、内閣に取り込むことで政権の安定を図ろうとしているのだと思います。また、河野氏は、マイナンバーをめぐる問題の担当大臣なので、政策の継続性を考えた場合、留任させる判断が働いたのだと思います」

(Q.内閣改造で政権浮揚を図りたいところですが、主要メンバーに大きな異動がないと、大胆な人事とは言えないと思いますが、どうですか)

山本デスク:「岸田総理は当初、大幅な改造を目指していましたが、政権の骨格は維持したうえで、小規模な改造にとどまる方針です。一方で『中規模になる』という見方を示す人もいます。今回、自民党内の安定性を重視した、いわば内向きな人事だという印象を受けます。自民党内からは『刷新感がないのなら、なぜ今、人事をやる必要があるのか』という疑問の声も早速上がっています」

テレビ朝日

8824OS5:2023/09/12(火) 11:02:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd574f8edc422d3e59a0bb4b8033d4d316baf2b6
選対委員長に小渕氏、総務会長に森山氏 首相に人事一任
9/12(火) 10:50配信

産経新聞
小渕優子氏

岸田文雄首相(自民党総裁)は12日の党役員会で、13日に行う内閣改造と党役員人事について一任を取り付けた。党四役では、小渕優子組織運動本部長を選対委員長に、森山裕選対委員長を総務会長にそれぞれ起用する方針だ。最側近の木原誠二官房副長官は交代させる。引き続き閣僚人事の調整が焦点となる。

首相は12日の役員会で「人口減少問題をはじめ国民とともにやらなければならないことは山積している。日本はまさに正念場だ。総力を挙げて先送りできない課題に取り組むため、党役員人事と閣僚人事を行いたい」と述べた。また、公明党の山口那津男代表とも人事をめぐり会談した。

13日には党四役を指名し、臨時閣議で閣僚の辞表をとりまとめ、内閣改造を行う。新内閣で、物価高などに対応する総合経済対策の策定を急ぐ。

党四役では麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長を留任させ、萩生田光一政調会長も続投の方向で検討している。閣僚は松野博一官房長官や西村康稔経済産業相を続投も含めて要職で起用する方向で、公明党の斉藤鉄夫国土交通相は留任させる。

小渕氏は衆院当選8回で自民の茂木派(平成研究会)に所属。小渕恵三元首相の次女で、森喜朗元首相が首相に要職での起用を推していた。平成26年には関連政治団体の政治資金規正法違反事件で経済産業相を辞任しており、なお説明責任を問う声がある。

森山氏は衆院当選7回、参院1回。首相に批判的な菅義偉前首相に近く、率いる派閥の森山派(近未来政治研究会)は所属8人の党内最小勢力だ。ただ、衆院選挙区「10増10減」に伴う選挙区調整をまとめるなど、調整力に定評がある。

8825OS5:2023/09/12(火) 18:13:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c50c390e91cb96143c6d7582cc7fd081e1088e9
官房副長官に村井、森屋両氏 木原、磯崎両氏の後任
9/12(火) 14:41配信
産経新聞
村井英樹氏

岸田文雄首相は12日、翌日に行う内閣改造・自民党役員人事で、衆参の官房副長官の後任を決めた。衆院は木原誠二氏に代わって村井英樹首相補佐官を、参院は磯崎仁彦氏に代わり森屋宏参院議員を、それぞれ起用する。複数の政府関係者が明らかにした。

村井、森屋両氏は前任の2氏と同じく、首相が率いる自民の岸田派(宏池会)に所属する。

首相は、松野博一官房長官を続投させる方針も決めた。自民の萩生田光一政調会長も続投させる。

8826OS5:2023/09/12(火) 19:19:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/68ffc5882d4cf1e1662b67f45f0ae61b9b063e68
小渕優子氏の党選対委員長起用は「刷新感」 茂木氏けん制の狙いも
9/12(火) 18:42配信

毎日新聞
自民党役員会に臨む小渕優子氏=東京都千代田区の同党本部で2023年9月12日午前9時24分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相(自民党総裁)は13日の党役員人事で、小渕優子組織運動本部長(49)=茂木派(平成研究会)=を党選対委員長に起用する。留任が目立つ中で「刷新感」を演出する思惑とともに、「ポスト岸田」への意欲を隠さない同派の茂木敏充幹事長(67)をけん制する狙いも透ける。6月に亡くなった「参院のドン」の「遺言」も影響しているようだ。

 「とにかく、小渕をよろしく頼む」。2022年8月、東京都内のホテルの日本料理店。首相は食事を共にした青木幹雄元自民党参院議員会長から小渕氏の処遇を託された。「参院のドン」の異名を持ち、引退後も参院平成研に大きな影響力を残していた青木氏は、21年の党総裁選で岸田氏を支持し、勝利に貢献したとされる。首相はこうした経緯を意識した側面がある。

 小渕氏は、かつて平成研会長だった恵三元首相の次女。青木氏は小渕政権で官房長官を務めた恵三氏の側近で、首相在任中に急死した父の後継者となった小渕氏を常に気に掛けてきた。平成研の前会長・竹下亘氏(21年に死去)も「いずれ小渕に派閥を返す」との意向を持っていたとされる。

 これに対し、茂木氏は青木氏と折り合いが悪かった。21年に茂木氏が平成研会長となり、幹事長に就任した際も青木氏は激怒したという。首相は当時、そうした事情を耳にしていたが、周辺に「ただ、茂木さん以外に幹事長をやれる人がいない」とこぼしていた。

 首相は小渕氏とは、政調会長時代に財政再建に関する特命委員会の小委員長に指名するなど関係は良好だ。22年の内閣改造・党役員人事でも選対委員長への起用を検討したが、茂木氏が難色を示したため、見送ったとされる。

 首相は今回の人事で、来秋の党総裁選での再選戦略を優先して茂木氏を留任させた。だが、児童手当の所得制限撤廃や補正予算編成など、政権の重要課題に関して度々、首相に先んじて方針をアピールしてきたことなどから、首相は不信感を募らせているという。茂木派内に後ろ盾となる議員が複数いる小渕氏を同じ党四役に登用することで、茂木氏に対抗させたい思惑があるようだ。自民関係者は「茂木氏にとって小渕氏は警戒する相手だ。けん制できるのは、同じ派閥の小渕氏くらいしかいないだろう」と指摘する。

 ただ、小渕氏は「政治とカネ」の問題を抱える。14年に関連政治団体の政治資金収支報告書の虚偽記載などが発覚し、経済産業相を辞任した過去があり、「説明責任を果たしていない」との批判は今も残る。党役員に充てたのは、定例記者会見があるため、追及を受ける機会が多い閣僚への起用は難しいとの判断もあったとみられる。

 秋本真利衆院議員(自民党を離党)が受託収賄容疑で逮捕されるなど政治とカネを巡る問題が自民で相次ぐ中、小渕氏の起用は政権にとってリスクとなる可能性もはらむ。党幹部は「過去の政治資金問題は、いずれ小渕氏が乗り越えなければならない『壁』だ。その壁を越えられるかが試されている」と話す。【小田中大】

8827OS5:2023/09/12(火) 19:20:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a096c0f5eaf1a7da60cd9aa23fe5b35a85b3b28
小渕氏「要職」ザワつく永田町 同じ派閥 茂木氏との“因縁”とは
9/12(火) 18:32配信


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テレビ朝日系(ANN)

All Nippon NewsNetwork(ANN)

13日に迫る内閣改造と自民党の役員人事。幹事長や官房長官など主要ポストでの留任が相次ぐなかで、小渕優子氏を「自民党の要職」に起用した岸田総理大臣の思惑に迫ります。

■あす内閣改造 茂木幹事長ら留任

 13日に迫った自民党の役員人事と内閣改造。すでに分かっているのが党の4役です。「幹事長」の茂木氏と「政調会長」の萩生田氏は留任。「総務会長」は森山氏が任される方向です。

 一方、新たに「選対委員長」に内定したのが小渕優子氏です。この小渕氏の起用に…。

 自民党関係者:「茂木氏への嫌がらせだ」

■同じ派閥 茂木氏との“因縁”とは
 
 永田町がざわついた茂木氏と小渕氏、2人の因縁とは。自民党の「選対委員長」に内定した小渕優子氏。女性の積極登用をアピールする狙いもありますが、こんな見方も…。

 自民党ベテラン議員:「岸田総理は茂木幹事長にかなり不満を持っている」
 自民党関係者:「茂木氏への嫌がらせだ」

 来年秋の総裁選で岸田総理のライバルとなり得る茂木幹事長。同じ茂木派の小渕氏は森元総理ら重鎮から将来の総裁候補として期待されています。党の幹部に小渕氏を起用することで、茂木氏の出馬を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられます。

 自民党関係者:「茂木氏が総裁選に出ようものなら小渕氏を優遇するぞという警鐘だ」

 一方で、小渕氏を不安視する声も…。

 自民党ベテラン議員:「本人は地元で会見をして、それで済んだという認識があるんだろうけど、それではなかなか通らないだろう」

 小渕氏といえば、秘書が有権者にワインを配ったり…。家宅捜査を前にパソコンのハードディスクをドリルで壊したことなどの責任を取り、経産大臣を辞任した過去があります。

 さらに、党の4役のうち2つを茂木派が握ることで、他の派閥からの不満が起こりかねません。総理は閣僚の人事でバランスを取るとみられますが、河野デジタル大臣、高市経済安保担当大臣ら3人は留任する見込みです。

■汚染水発言の野村大臣「疲れた」
 
 一方で、閣僚入りを諦めた人も…。

 茂木派 野村哲郎農林水産大臣:「処理水を汚染水と言い間違えたことについて、全面的に謝罪して撤回したいと思います」

 「汚染水」発言が問題になった野村農水大臣です。

 茂木派 野村哲郎農林水産大臣:「多分、きょうが最後の記者会見になろうと思います。私も、もう年齢が80歳になりますのでちょっと疲れたなと…」

■木原副長官は“交代”党で起用

 また、週刊誌でスキャンダルが報じられた木原官房副長官は退任させ、党の役職で起用する見通しです。

テレビ朝日

8828OS5:2023/09/12(火) 19:23:41
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023091100979&g=pol
改造人事、総裁選を意識 実力者取り込み、刷新感カギ―岸田政権
2023年09月12日07時04分


 岸田文雄首相が本格調整に入った内閣改造・自民党役員人事には、党内各派の実力者を取り込んだ「総主流派」体制を構築することで、来年秋の党総裁選を乗り切ろうとの思惑がにじむ。ただ、党内対策に偏れば新味に乏しい人事となりかねず、政権浮揚へ刷新感をどう打ち出すかが焦点だ。

 首相は11日朝、外遊先から帰国後、萩生田光一政調会長をひそかに公邸へ呼び込んだ。13日の人事について協議したとみられる。萩生田氏は森山裕選対委員長とともに要職での起用が有力となっており、永田町には「萩生田官房長官」説が駆け巡った。
 首相は午後に党本部で再び萩生田氏と会ったほか、森山氏や続投させる方向の茂木敏充幹事長、麻生太郎副総裁とも相次ぎ会談。幹事長や官房長官といった「骨格の人事は固まったのか」との記者団の問いかけには応じなかった。
 萩生田氏は最大派閥・安倍派で空席が続く会長ポストの有力候補と目される。茂木、森山両氏はそれぞれ派閥トップ。麻生派領袖(りょうしゅう)の麻生氏は首相の後見役を自任する。政権の要所に有力者をつなぎ留めようとの思惑は明らかだ。
 政権内では、2021年の前回総裁選で首相と争った河野太郎デジタル相と高市早苗経済安全保障担当相の留任案も浮上。総裁選出馬への意欲を隠さない西村康稔経済産業相の要職起用も有力で、石破茂元幹事長についても閣内での処遇が取り沙汰される。政府関係者は首相の人事方針について、「総裁選に向け、ライバルに力を蓄えさせないことを意識しているのだろう」と指摘する。
 党内には、低迷する内閣支持率を再浮上させるには「若手、女性を大胆に登用し、新たな改革志向を打ち出すのが最も大事だ」(党関係者)との声も上がる。首相は政権基盤の安定と人事の浮揚効果のバランスをどう取るかで苦慮しそうだ。

8829OS5:2023/09/12(火) 19:27:43
ふぁ!?
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023091200998&g=flash
【速報】自民党の木原稔氏の防衛相就任が固まった
2023年09月12日19時21分


自民党の木原稔氏の防衛相就任が固まった

8830OS5:2023/09/12(火) 20:06:54
>>8829
あっ、木原違いか!😓

8831OS5:2023/09/12(火) 20:18:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/74a26fd8e64b6ffbc1114106a6a2421944c9fcd7
外相に上川陽子氏、女性閣僚5人 第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ決まる
9/12(火) 20:06配信


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産経新聞
上川陽子氏

岸田文雄首相(自民党総裁)は13日に行う内閣改造と党役員人事で、外相に上川陽子元法相の起用を決めた。防衛相には木原稔元首相補佐官を初入閣させる。女性5人を閣僚として起用するとともに、党人事でも小渕優子組織運動本部長を選対委員長に充てる。政権の骨格は維持しつつ、女性の積極起用と11人の初入閣で刷新感を打ち出す。

【各社報道を比較】岸田内閣の支持率

初入閣のうち女性は3人。こども政策担当相に加藤鮎子元国土交通政務官▽地方創生担当相に自見英子内閣府政務官▽復興相に土屋品子元厚生労働副大臣-を起用する。

さらに、厚生労働相に武見敬三元厚労副大臣▽総務相に鈴木淳司元総務副大臣▽法相に小泉龍司衆院議員▽農林水産相に宮下一郎元財務副大臣▽文部科学相に盛山正仁元法務副大臣▽環境相に伊藤信太郎元外務副大臣▽国家公安委員長に松村祥史元経済産業副大臣-を起用する。

このほか経済再生担当相として、新藤義孝元総務相を再入閣させる。

一方、内閣の要である松野博一官房長官は留任させる。鈴木俊一財務相、西村康稔経済産業相と、公明党の斉藤鉄夫国土交通相も続投させる。

河野太郎デジタル相、高市早苗経済安全保障担当相も留任。両氏は令和3年の党総裁選を争った首相のライバルだが、引き続き閣内で処遇する。河野氏は新内閣の看板施策に据えるデジタル行財政改革担当相を兼ねる。

党役員では森山裕選対委員長を総務会長に起用する。萩生田光一政調会長と高木毅国対委員長は続投が決まった。麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長も留任で、政権の骨格を維持する。

官房副長官には村井英樹首相補佐官、森屋宏参院議員を起用する。

首相は13日午前の党臨時総務会で党四役を指名する。臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめた後、組閣本部を設置して新閣僚を呼び込む。皇居での認証式を経て、第2次岸田再改造内閣を発足させ、記者会見に臨む。

8832OS5:2023/09/12(火) 21:32:09
・林外相と加藤厚労相が外れた
・小渕選対委員長はお飾り+茂木の牽制
・安倍派5人衆はバランス崩さず睨み合ってて欲しいから全員留任


総理大臣 岸田文雄 岸田派

総務大臣 鈴木淳司 安倍派
法務大臣 小泉龍司 二階派
外務大臣 上川陽子 岸田派 再
財務大臣 鈴木俊一 麻生派 留任
文科大臣 盛山正仁 岸田派 
厚労大臣 武見敬三 麻生派
農水大臣 宮下一郎 安倍派
経産大臣 西村康稔 安倍派 留任
国交大臣 斉藤鉄夫 公明党 留任
環境大臣 伊藤信太郎麻生派
防衛大臣 木原稔  茂木派
官房長官 松野博一 安倍派 留任 
デジ担当 河野太郎 麻生派 留任
復興大臣 土屋品子 無派閥
国家公安 松村祥史 茂木派
こども政策加藤鮎子 谷垣G
経済再生 新藤義孝 茂木派 再
経済安保 高市早苗 無派閥 留任
地方創生 自見英子 二階派

副総裁  麻生太郎 麻生派 留任
幹事長  茂木敏充 茂木派 留任
政調会長 萩生田光一安倍派 留任
総務会長 森山裕  森山派 横滑
選対委員長小渕優子 茂木派
国対委員長高木毅  安倍派 留任

参院幹事長世耕弘成 安倍派


数字は派閥人数。当役員+留任or再任+新任
安倍派 5人衆全員留任 萩生田政調会長・高木国対委員長・
100 世耕参院幹事長・松野官房長官・西村経産大臣 
  3+2+2

麻生派 麻生副総裁・鈴木財務相・河野デジタル相留任
055 1+2+2人

茂木派 茂木幹事長留任 小渕選対委員長新任 加藤勝信外れる
054 2+1+2人

岸田派 林芳正外れる
046 0+1+1人 他に官房副長官(村井英樹・森屋宏)

二階派 武田良太無役のまま
041 0+0+2人

森山派 森山裕が総務会長に横滑り
008 1+0+0人   

谷垣G 0+0+1人

無派閥 石破茂無役・小泉進次郎・野田聖子無役のまま
    0+1+1人 

公明党 0+1+0人

8833OS5:2023/09/13(水) 07:13:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f5cc75458ee51a4b18788b4185c0638a6107624
「政治とカネ問題が再燃する」小渕優子氏の選対委員長抜てきに不安の声 自民党役員人事、首相周辺「茂木氏けん制の意味合いも」
9/13(水) 6:00配信

西日本新聞
自民党の小渕優子=4月、大分県

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、陣容をほぼ固めた内閣改造・党役員人事で、続投方針の茂木敏充幹事長など政権の骨格を維持する一方、小渕優子組織運動本部長(49)を党四役の選対委員長に抜てきする。女性登用と世代交代による刷新感を演出し、次期衆院選の「顔」に据えたい考え。ただ小渕氏の「政治とカネ」問題はくすぶっており、もろ刃の剣になりかねない。

 首相は外遊から帰国した11日、茂木氏ら党幹部8人と相次いで個別に会談。中でも、党四役(幹事長、総務会長、政調会長、選対委員長)や参院幹部ではない小渕氏との会談は党内の耳目を集め、「小渕選対委員長」に一気に傾いた。

 小渕恵三元首相の娘で、将来のリーダーとして有望視され、選挙の応援弁士としても引く手あまたの小渕氏。一方で、2014年に関連政治団体を巡る政治資金規正法違反事件が発覚し、経済産業相を辞任。説明責任を果たしていないとの指摘は根強く、表舞台から遠ざかっていた。選対委員長登用は予算委員会などで追及されやすい閣僚と比べ「ダメージは最小限に抑えられる」(与党関係者)との打算もにじむが、党内には「問題が再燃する」と不安視する向きもある。

 抜てきは首相側の事情も垣間見える。小渕氏は茂木氏率いる茂木派に所属し、党四役に同じ派閥の議員が並ぶのは異例。来年の党総裁選に向け、首相は「ポスト岸田」をうかがう茂木氏への警戒を強めており小渕氏に活躍の場を与えるのは「茂木氏をけん制する意味合いもある」(首相周辺)。最大派閥安倍派に影響力を振るう森喜朗元首相も重用を求め、呼応した形だ。

 この他、総務会長への横すべりが固まった森山裕選対委員長は、衆院小選挙区定数「10増10減」に伴う候補者調整をまとめた手腕が評価された。四役の一角にとどまり、政権中枢と、菅義偉前首相や二階俊博元幹事長ら非主流派との橋渡しも引き続き担う。

 安倍派の萩生田光一政調会長は留任濃厚。閣僚ポストも浮上したが、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題が再びクローズアップされるのを避けたとの見方が強い。首相の安倍派への配慮が色濃く出ている。

 (大坪拓也、岩谷瞬)

西日本新聞

8834OS5:2023/09/13(水) 07:18:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/68ffc5882d4cf1e1662b67f45f0ae61b9b063e68女性・待機組を積極登用 岸田首相、総裁再選へ多方面に配慮 安定重視も火種抱える
9/13(水) 7:13配信


時事通信
自民党役員会に臨む岸田文雄首相=12日午前、東京・永田町の同党本部

 岸田文雄首相(自民党総裁)が13日に行う内閣改造・党役員人事は、政権安定を最重視しつつ、女性議員と各派閥の「入閣待機組」も積極的に取り込んだ。

 世論の動向と各派閥の意向の双方に配慮した。年内の衆院解散・総選挙も取り沙汰される中、首相は来年秋の総裁再選を最大の目標として新たな布陣を構想したが、火種も抱えた再出発となりそうだ。

 再改造内閣の閣僚19人のうち女性は5人で、現在の2人から大幅増。外交の継続性の観点から続投するとみられていた林芳正外相は同じ岸田派の上川陽子幹事長代理と替わる。上川氏はこれまで3回法相に就任し、安定感には定評がある。子育て世代の加藤鮎子氏をこども政策担当相に充て、刷新感もアピールする。

 党人事では、選挙実務を担う選対委員長に茂木派の小渕優子氏を起用。同派会長の茂木敏充幹事長が留任するため党四役のうち2ポストを同一派閥で占めることになり、他派閥から不満が出る可能性もある。

 内閣の要となる官房長官や財務相が留任するのは、最大派閥の安倍派と第2派閥の麻生派のバランスも考慮した結果だ。首相が前回総裁選を争った高市早苗経済安全保障担当相、河野太郎デジタル相も閣内にとどめる。各派が推した入閣候補も一部受け入れた。総裁選を意識した「総主流派」体制づくりが明確となった。

 ◇青木氏の遺志
 小渕氏登用の背景には、「参院のドン」と称され、6月に死去した青木幹雄元官房長官の「遺志」が働いた。安倍派に今も影響力を及ぼす森喜朗元首相が実現に動き、首相は長老らの期待に応えた形となった。

 「心残りは小渕(恵三元首相)さんのお嬢さんのことだろう。あなたの夢、希望がかなうよう最大限努力する」。森氏は8月29日、青木氏の党葬で弔辞を述べ、早大時代からの青木氏との長い交流を振り返りながらこう締めくくった。党葬には首相も参列した。

 青木氏は小渕内閣で官房長官を務め、父の急死で地盤を継いだ優子氏を目にかけてきた。昨年8月、早大つながりの首相と森、青木両氏が会食。青木氏はこの場に同席した小渕氏を「登用してほしい」と首相に直談判した。

 会長不在の安倍派の新指導部の顔触れは、森氏の意向に沿う形で決着した。首相とすれば「森氏の意向に応じれば、来年秋の総裁選で安倍派の支持を得られやすくなる」(政府関係者)との思惑もあった。

 青木氏は首相に、かねて折り合いの悪かった茂木氏を要職から外すよう言い残していたとされる。「ポスト岸田」への野心をちらつかせる茂木氏と同じ党四役に小渕氏を充てることで、茂木氏の突出に歯止めをかける効果も期待したとみられる。

 ◇今なお「説明不足」
 小渕氏の起用は「もろ刃の剣」となりそうだ。政治資金問題で2014年に経済産業相を辞任したが、今も「説明不足」の烙印(らくいん)を押されたまま。小渕氏は13日の就任会見で早速、質問を浴びることになり、再びこの問題が蒸し返される可能性もある。

 野党も秋の臨時国会などで政権への攻勢を強める構え。立憲民主党の岡田克也幹事長は12日の記者会見で、小渕氏について「説明が十分だとは思っていない。より説明責任が求められる」と指摘した。

8835OS5:2023/09/13(水) 07:18:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/486f09b717a795928aaed7f20f3ec5d2018fbb58
「ドリル優子」は禊ぎが済んだ? 小渕優子氏を目玉にする岸田首相の人事が「巧み」な理由
9/13(水) 6:32配信


AERA dot.
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 岸田文雄首相は、9月13日に内閣改造とともに自民党の役員人事に着手する。選対委員長に小渕優子元経産相をあてる方針を固めたという。


 小渕氏は故小渕恵三元首相の長女で、2000年5月に父の急死後、地盤を引き継ぎ衆院群馬5区で初当選した。当選8回を数え、2008年の麻生政権では、戦後最年少で少子化担当相として入閣し、その後は経産相も務めた。

 小渕氏の起用について、自民党幹部は次のように説明する。

「解散総選挙も近いとみられ、岸田首相は女性活躍を掲げているだけに、積極的な登用は絶対に必要だった。党役員人事でも『男ばかりが並ぶとな……』と渋い顔だった。小渕氏もいろいろあったが禊ぎが済んだと判断して、岸田首相は党人事の目玉で選対本部長起用だ」

「いろいろ」とは、小渕氏が関係した「政治とカネ」の問題だ。

 2014年、小渕氏の政治団体で不明朗な会計処理が週刊誌報道で発覚。東京地検特捜部が会計担当(当時)の元秘書らの自宅や関係先を家宅捜索し、刑事事件に発展した。15年には元秘書2人が政治資金規正法違反罪(虚偽記載など)で有罪判決を受けた。

 判決によると、両被告は小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」(東京)の政治資金収支報告書で、未来研から地元・群馬側の政治団体に計約5600万円の寄付があったように装ううその記載をした。また、群馬側の政治団体の収支報告書でも、計約2億円のうその記載をするなどした。これら虚偽記載は、もともと未来研で一部の支出を収支報告書に記載せず、実際の預貯金残高と書面上に1億円ものずれが生じたため、それを解消するためだった。

 この件で、小渕氏は経産相を辞任し、自身も刑事告発された。結局、嫌疑不十分で不起訴となったものの、世間の疑念を払しょくできなかったのは事務所が驚きの対応をしたことが大きい。

 家宅捜索に入る直前、小渕氏の事務所は重要な証拠となりうる複数のパソコンのハードディスクに電気ドリルで穴をあけて破壊したのだ。「ドリル優子」と異名をとるようになったゆえんだ。

 当時の捜査幹部は、

「ガサが入るのがうすうすわかって、ハードディスクをドリルで破壊するなんてことははじめてだ。こういう時代だから、少々の破壊ならなんとかデータは復旧できる。しかし、ドリルで穴あけたもんだから、まったくデータは復旧できなかった。それもあって事件は秘書、会計責任者止まりで終わってしまった」

 と振り返る。

 ドリルでの破壊は大きくニュースでも報じられた。

「地元で小渕恵三元首相は知っているが小渕優子と名前を聞いて最初はピンとこない人もけっこういるんだ。しかし、ドリル優子っていうと、ああ知っているって。それくらい不名誉な名前が売れてしまった悲しい現実がある」

 と小渕氏の地元の地方議員は話す。

 ようやく表舞台に戻ってきた小渕氏には、かねて後ろ盾がいた。小渕元首相の最側近で参議院のドンと呼ばれた青木幹雄元官房長官だ。今年6月に亡くなったが、生前、取材した際には、小渕氏について「実力はお父さん以上だよ」と期待を寄せており、次のようにエールを送っていた。

「(事件で)躓いてしまったが、自分が元気なうちに女性初の総理になってほしいもんだわ。ドリルはいかんが、これくらいで政治の世界でへこたれてはいけない。今は我慢の時、これを乗り切れば道は開ける」

8836OS5:2023/09/13(水) 07:18:49
 また、青木氏は早稲田大学の同窓でもある森喜朗元首相、岸田首相とも親しいことから、「森さんにも、岸田首相にもお願いしておかないと」とも語っていた。

 一方、小渕氏が所属する茂木派内の反応はどうか。茂木敏允幹事長も続投という方針で、党4役のうち茂木派が2役を占める。このことは「喜ばしい」としながらも、派閥の未来を懸念する声も出ている。

「茂木幹事長は、小渕氏を推していた青木先生とは不仲で『茂木はまだまだ』と常日頃、言われていた。派閥では茂木幹事長より小渕氏を将来の首相にという声もある。来年秋の自民党総裁選には、茂木幹事長も出たいはず。派閥が割れなければいいが……」(茂木派の国会議員)

 小渕氏は次期総裁選をにらんで「党役員なら幹事長、入閣なら経産相より上を」と周囲には漏らしていたという。

 岸田派の国会議員によると、やはり、今回の人事は岸田首相の総裁選に向けた布石という意味もあるようだ。茂木派の2人の有力者を党役員に据えた理由を解説する。

「来年の自民党総裁選のライバルを2人、党役員で取り込んだのは大きい。それに、森氏も小渕氏をぜひ入閣か党役員にとインタビューでもアピールしており、最大派閥の安倍派のメンツも立てたことになる。小渕氏の台頭で茂木幹事長も総裁選に手を上げにくくなったはず。岸田首相の巧みな人事だ」(岸田派の議員)

 岸田首相の“思惑”どおりになるか。(今西憲之)

今西憲之

8837OS5:2023/09/13(水) 07:19:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/e084207cefafce2298a65a6d88b56c37011f27c7
岸田首相、内閣改造・党役員人事で各派のバランス重視
9/13(水) 0:14配信

産経新聞
官邸に入る岸田文雄首相=12日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)が13日に行う内閣改造・党役員人事では、党内の各派に配慮したバランス重視の姿勢がみられた。


閣僚人事では、最大派閥の安倍派(清和政策研究会)と第2派閥の麻生派(志公会)からそれぞれ4人を登用した。

第3派閥の茂木派(平成研究会)は領袖の茂木敏充幹事長が留任し、さらに小渕優子組織運動本部長を党四役の選対委員長に起用。閣僚も3人を登用した。

首相が率いる第4派閥の岸田派(宏池会)と非主流派とされる二階派(志帥会)はそれぞれ2人が入閣した。

一方、最少派閥の森山派(近未来政治研究会)は入閣者を出さなかったが、領袖の森山裕選対委員長を党三役の総務会長に充て、重視する姿勢をみせた。

8838OS5:2023/09/13(水) 07:20:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6d2ef8b55481a20ed40d72ec45345904ffb9fd1
内閣改造で公明が国交相ポストを維持 岸田首相、選択肢乏しく
9/12(火) 22:04配信
産経新聞
与党党首会談後に記者団の取材に応じる公明党の山口那津男代表=12日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相が13日に行う内閣改造で、公明党の斉藤鉄夫国土交通相を留任させる方針が固まった。国交相ポストは平成24年から公明が占め、自民党内から「奪還論」も出ていた。首相は早ければ今秋にも想定される衆院解散・総選挙を意識し、自公関係の安定化を最優先したといえる。しかし、海上保安庁を所管する国交相は安全保障面での役割が大きく、「平和の党」を標榜(ひょうぼう)する公明がポストを握り続けることには懸念も残る。


■「しっかり担っていきたい」と意欲

「ポストや人物はあくまで公明の要望。任命するのは首相側なので、判断はお任せしたい」

山口氏は12日、首相と会談後、記者団にこう述べた。具体的な言及は避け、任命権者である首相への配慮を見せた。

だが、前日の11日夜、さいたま市内で報道陣に非公開で開いた石井啓一幹事長の党会合では様子が違った。参加者によると、山口氏は、いかに国交相ポストが市民生活と関わるかを力説し、「首相とよく相談をして、公明党がしっかりと担っていきたい」と語り、意欲を示したという。

地方から要望を吸い上げることで存在意義を示してきた公明にとって、道路や港湾、住宅など生活に密着した所管が多い国交相は、「もっともふさわしいポスト」(公明幹部)だ。その裏で10年以上、ポストを譲ってきた自民内では国交行政に明るい議員が減った。5月に衆院選での東京での選挙協力を巡る自公関係が悪化すると「そろそろ返してほしい」(幹部)との声もあがった。

■公明閣僚に中国へ強硬姿勢取れるか

ただ、首相は8月に山口氏と会談し、「地に落ちた」(石井氏)とされた信頼関係を修復するため、合意文書の作成を自ら願い出た経緯がある。人事の要望をむげにすれば再び関係がこじれかねない。公明関係者は「首相にとって、今回の人事で国交相ポストはそれほど選択肢はなかったのではないか」と見る。

一方、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺では中国の海警局船が領海侵入を繰り返すなど緊張が高まる。中国は台湾に侵攻する場合、大量の偽装漁船で押し寄せるなど軍事と非軍事を組み合わせた「ハイブリッド戦」を仕掛けるとの指摘がある。初動対応を担うのは海上保安庁であり、国交省の管轄だ。

海保は事態の進展に合わせて自衛隊へ対応を引き継ぐ必要がある。公明は伝統的に中国との友好関係を重視しており、自民の防衛族議員は「公明党の閣僚に土壇場で強硬姿勢が取れるか不安だ」と懸念する。(市岡豊大)

8839OS5:2023/09/13(水) 07:22:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/4647c9624efff9c01d89650e854f01c1424545bb
内閣改造...目玉は「女性活躍」 ベテランと若手「安定感」×「刷新感」
9/13(水) 0:17配信
13日に行われる内閣改造について、岸田首相は全ての閣僚の顔ぶれを固め、女性が過去最多に並ぶ5人となることがわかった。

岸田首相はどのような狙いで顔ぶれを固めたのだろうか。

国会記者会館から、フジテレビ政治部・阿部桃子記者が中継でお伝えする。

政権の骨格は維持しつつ、政権浮揚にもつなげたい岸田首相が、人事の目玉として当初からこだわったのが「女性活躍」。

「過去最多タイ」を実現するため、自らの派閥の実力者・林氏をあえて外相から外し、派内のベテラン・上川氏を充てる一方、当選回数が少ない40代の加藤鮎子氏と自見英子氏を抜てきした。

いわば「安定感」と「刷新感」を同時に演出した形で、自民党内から「女性活躍と派閥のバランスがうまくとれた人事だ」との評価が聞かれる。

ただ、「政策重視ではなく女性を多くすることが目的の抜てきだ」との見方や、「無理な登用であれば不祥事のリスクも高まる」との懸念もあがっている。

一方、高市氏と河野氏を続投させたことについて、ある関係者は「ライバルをおりの中に閉じ込めた」と話していて、2024年の総裁選に向け、岸田首相の再選戦略が色濃くにじんだ人事とも言える。

8840OS5:2023/09/13(水) 09:44:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/461e5955cb287ec72b6bfa34af05262e40c5f922
再エネ汚職(上) 脱原発旗手と風力業界顔役 つないだ競馬とカネ
9/11(月) 7:30配信
産経新聞
秋本真利容疑者

「青森県について、心配な事象を把握した」

平成31年2月、衆議院予算委員会。秋本真利は青森県の洋上風力発電事業計画について、熱弁をふるっていた。手にしていたのは青森県にある自衛隊関連施設が「事業の支障になりうる」と記載された未公開資料。秋本は「洋上風力が青森県でもしっかりと展開されるべきだ」と強調した。


自民党では異端の「脱原発派」として再生可能エネルギーを推進する秋本だが、地盤は千葉。なぜ、縁のない青森の個別案件に触れたのか。背後には「黒幕」がいた。青森県で洋上風力発電開発を進めていた「日本風力開発」の社長だった、塚脇正幸だ。

国会質問の1カ月後、塚脇は秋本に3千万円を無利子・無担保で貸し付けた。4カ月後の令和元年7月、秋本は、日本中央競馬会(JRA)に個人馬主として登録した。登録には一定の個人資産が必要で3千万円は、そのための「見せ金」だった。

海上に設置した巨大風車を回す洋上風力発電。発電効率の高さなどから国は再生可能エネルギーの主力電源化の「切り札」と位置づけるが、開発立地や業者選定のルール整備などハードルも多く、開発は道半ばだ。

洋上風力に社運を懸ける塚脇と、「再エネの旗手」だった秋本。両者を結び付けたのは、共通の趣味である競馬だった。

「再生可能エネルギーの分野で自民党、いや、日本の政界の中で第一人者といってもいい」

令和3年の衆院選、千葉9区で4選を目指す秋本真利の応援に駆け付けた河野太郎は、こう持ち上げた。外相などを歴任し、辛辣(しんらつ)な物言いで知られる河野が手放しで若手議員を褒めるのは異例。自民党内の脱原発派として数少ない「同志」であることが要因だった。

千葉県のサラリーマン家庭に生まれた秋本は、高校卒業後に自動車レーサーを目指し渡米するもかなわず帰国。その後、同県富里市議に当選した。そのころ出会ったのが、通っていた法政大大学院で特別講師を務めていた河野だ。

核燃料サイクルに関する河野の質問にスラスラ答えた秋本を、河野が「国会議員にならないか」と誘った-。秋本は周囲にそう語るが、地元政界関係者は秋本を「市議時代は別の地元国会議員にべったりだったが、国会議員に当選してから離れた。自分の利益にならないことはすぐに捨てられるタイプ」と評す。

国会議員となった秋本は、平成29年に党再生可能エネルギー普及拡大議員連盟の事務局長に就任。ますます再エネにのめり込んで「族議員」を自任するようになり、政治活動の資金面でも再エネ業界を頼った。

事実、秋本の政治資金収支報告書には複数の企業からの寄付の記載が並ぶ。ただ、一切記載のない有力な支援企業があった。11年に塚脇正幸が創業した「日本風力開発(日風開)」だ。

大手総合商社を経て日風開を立ち上げた塚脇は大手電力会社と渡り合ってきた再エネ業界の顔役の一人。「風力は(将来の)石油。要のエネルギー資源になる」が口癖で「ガッツがあり頭もよく、人付き合いは天才的」(業界関係者)との評価の一方、強引な手法は周囲に危うさを感じさせるものだったという。

塚脇は再エネの中でも事業規模が大きい洋上風力発電に着目。影響力を頼ろうと秋本に接近したが、そのツールが「馬」だった。

風力発電関連施設を視察するのと並行して地方の厩舎(きゅうしゃ)を視察するなど、秋本の競馬好きは一部で有名だった。以前から自身も競走馬を所有していた塚脇は、秋本に個人馬主になることを提案。登録条件の「保有資産7500万円以上」を満たすため、3千万円を現金で気前よく貸した。

「見返り」は、日風開が受注を目指していた青森の洋上風力発電に関する平成31年2月の国会質問。国土交通省関係者の間では「唐突過ぎる」とささやかれたという。

2人の蜜月はさらに加速する。令和3年秋には共同運営する馬主組合「パープルパッチレーシング」を設立。塚脇は自らは表に出ず、会計士の知人を代表に据えた。レースの出走や種付けなどの実務は秋本が一手に請け負い、塚脇は資金を提供し続けた。

8841OS5:2023/09/13(水) 09:45:34

秋本は4年2月、国会質問で洋上風力発電事業の公募の審査基準の見直しを要求。10月に公募改定案が公表された翌日、議員会館で「馬の購入代」として現金1千万円が秋本側に渡った。

永田町では、秋本と塚脇の関係は知る人ぞ知るものになっていた。再エネの急先鋒は、いつしか日風開の「代弁者」に変貌していた。

政界関係者によると、東京地検特捜部の逮捕が近づき、任意聴取を受けていた秋本は、内閣改造などの話題で盛り上がる政界をよそに、こんな心配事を漏らしたという。

「競走馬、大丈夫かな」



再生可能エネルギー拡大の「切り札」とされる洋上風力発電が汚職の舞台となった。クリーンさの裏で利権を生み出した再エネの実態を解剖する。(敬称略)


https://news.yahoo.co.jp/articles/64e2cc910c9f9a18141f73b692ef49087d89af50
再エネ汚職(中) 入札敗れ「政治の力」商社に対抗 ルール変更要請
9/12(火) 7:30配信
周囲を照らす極彩色の巨大な武者人形が夜道を練り歩き、威勢のいい「ラッセラー」の掛け声が響いた。


8月上旬、青森市で行われた「青森ねぶた祭」。桃太郎をかたどった山車の台座に、青森・陸奥湾の洋上風力発電事業への参入を目指す日本風力開発(日風開)の名前があった。昨年、初めて祭り参加者のスポンサーとなり、今年も社員ら数十人が現地入りしていた。「地域貢献」の一環だった。

所有者のいない海に設置される洋上風力発電の施設は、国が整備する区域を事前に指定する。「準備区域」「有望区域」「促進区域」の順に段階が進み、最後は入札で開発事業者を選ぶ仕組み。区域の指定には地元の反応も考慮されるとされ、候補地に食い込もうとする企業は多い。

ただこの時、日風開の前途には暗雲が垂れこめていた。ねぶた期間中の8月5日、社長(当時)の塚脇正幸(64)が洋上風力発電事業を巡り衆院議員の秋本真利(48)に賄賂を贈った疑いがあるとして、本社が東京地検特捜部の家宅捜索を受けたからだ。

令和2年、首相(当時)の菅義偉が2050(令和32)年までに脱炭素社会を達成する「カーボンニュートラル」を宣言。洋上風力発電は目標達成の切り札とされ、国は2040(令和22)年までに発電能力で3千万〜4500万キロワットを導入すると掲げる。

平成31年4月には事業推進のための「再生エネ海域利用法」が施行され、区域の指定も順次開始されたが、特徴は事業規模の大きさにある。小型のものだと数億円で建設できる陸上風力発電と違い、洋上風力のそれは数千億円以上だ。

最も「地元」に食い込んだ業者が、事業を受注する-。関係者によると、風力発電業界には長年、こうした慣習があった。だが令和3年12月、この慣習を打ち破る出来事が起こった。

洋上風力発電で初となる大規模入札で、三菱商事のグループが日風開を含む既存の風力発電業者などを抑えて秋田県沖と千葉県沖の計3区域を全て落札。圧倒的な低価格が勝因だった。

予想外の結果は「三菱ショック」と呼ばれ、業界は騒然となった。外資系の最大手と組み、うち2区域の入札に参加して敗れた日風開にとっても、衝撃は大きかった。同社関係者は「最低、1つは取れるとみていた」と打ち明ける。

焦った塚脇は資本の力ではなく、「政治の力」で入札の審査条件そのものを変えることを志向した。業界団体や旧知の大学教授に働きかけ、価格だけでなく、地元への密着度や事業開始時期の早さなどを条件に加えるべきだと論陣を張った。

そして頼ったのは、同じ法政大出身で脱炭素を掲げた菅を「オヤジ」と慕う「再エネ族議員」の秋本だった。

4年2月17日の衆院予算委員会。既に2回目の入札公募が1回目と同じ基準で始まっていたが、秋本は「2回目から評価の仕方を見直してもらいたい」と、経済産業相(当時)の萩生田光一に迫った。

その翌月、萩生田は2回目の入札を停止。審査基準を見直してから再開すると公表した。半年後の10月、実際に審査基準は変わった。

価格重視である点は変わらず、霞が関でも基準の変更自体は「穏当なもの」と受け止められたが「多少とも有利になったのは間違いない」(検察幹部)。その翌日、日風開社員が衆院議員会館の秋本の事務所を訪れた。持っていた袋の中にあったのは、現金1千万円の束だった。

「洋上風力は結局、政治家の力に頼らざるを得ない。(塚脇は)仮にカネがかかっても、プロジェクトが取れるなら安いものだと思ったのだろう」。ある業界関係者は、こう打ち明けた。(敬称、呼称略)

8842OS5:2023/09/13(水) 09:46:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/c780e9997d460502ede4ec45399939551efb5cc2
再エネ汚職(下) 「脱原発」歪んだ構図 利権争い生んだ業者優先政策
9/13(水) 7:30配信

産経新聞
東京電力福島第1原発事故直後に行われた陸上自衛隊の特殊消防車による放水作業=平成23年3月18日(陸自提供)

自民党の衆院議員でありながら「脱原発」の旗手として洋上風力発電事業の推進を推し進めた末、業者から賄賂を受け取った疑いで東京地検特捜部に逮捕された秋本真利。再生可能エネルギーをライフワークとするようになった原点は「3・11」だった。


平成23年3月、母親の故郷・福島で起きた東京電力福島第1原発事故。「脱原発は、亡くなった母への誓いなんです」。秋本は、古くから知る地元議員に以前、そう漏らしたという。

秋本の母の故郷である福島県新地町は、津波と原発事故で甚大な被害を受けた。その母は事故の翌年に死去。千葉県富里市議を経て国政に打って出た秋本が初当選を果たす直前だった。

地元議員は「市議時代は学校給食とか、地元に密着した話ばかりだったが、原発事故を機に変わった」と振り返る。

秋本にとって、再エネに携わる出発点となった原発事故。それは国にとっても、エネルギー政策の大きな転換点でもあった。

◆再エネの活用しかない

日本で化石燃料以外のエネルギーが注目され始めたのは、半世紀前にさかのぼる。

昭和48年の第1次石油危機をきっかけに、石油依存からの脱却が叫ばれるようになった。平成に入る前後には地球温暖化が世界的な問題に。平成9年に温室効果ガスの削減をうたった京都議定書が採択され、17年に発効すると「脱石油」は決定的になった。

ただ、主役は大規模で安定した電力供給が可能な原子力発電。21年には首相(当時)の鳩山由紀夫が国連気候変動首脳会合で温室効果ガス排出の「25%削減を目指す」と宣言したが、頼りにしたのは原子力だった。

その流れを一変させたのが23年の原発事故だ。原子力にも石油にも頼らず、電力需要に応える。そのためには再エネの活用しかない。

原発事故時の首相、菅直人は同年5月、再エネの割合を「2020年代の早い時期に20%に引き上げる」とし、翌24年7月には再エネからつくられた電気を、市場より割高に買い取ることを事業者に義務付ける固定価格買い取り制度(FIT)をスタートさせた。

効果はてきめんだった。新規参入が相次ぎ、制度の主力となった太陽光発電のエネルギー供給量は、24年から令和3年の間に約13倍にまで拡大した。

◆腐敗やひずみも

存在感を示し始めた再エネ。ただ、その裏で腐敗やひずみも蓄積されていった。

太陽光発電では立地などを巡って近隣住民と事業者のトラブルや訴訟が続発。計画したが資金繰りなどで稼働できない案件も増え、今年6月には約5万件がFIT認定を取り消された。秋本を逮捕した東京地検特捜部は近年、毎年のように再エネを舞台にした経済事件の摘発を続けている。

「今回の事件でエネルギー政策の膿(うみ)が出た」。キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の杉山大志は指摘する。問題視するのは、現在の日本の再エネ政策がFITなど事業者側に利益を与える制度に偏っていることだ。

太陽光パネルや風力発電の風車といった技術開発では、中国や欧米に後れを取っている。ある電力関係者は「完全に(海外に)主導権を握られている」と嘆く。

杉山は「既存の政策は、事業者同士の利権争いを起こし『安く電気を買う』という国民の利益を破壊するものだ。基礎研究や技術開発への投資を強めるべきだった」と話す。

原発事故後に促進され、利権を生んだ再エネ市場。現実を直視し、政策そのものを根底から見直さない限り、再び事件は繰り返される。(呼称、敬称略)



この連載は石原颯、桑波田仰太、末崎慎太郎、深津響が担当しました。

8843OS5:2023/09/13(水) 11:58:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/641b69983894ac13362282f543786c8f37ab5731
内閣改造の「意外すぎる人事」…そこからみえた「岸田のつぎの総理大臣」の「有力候補」
9/13(水) 11:33配信


現代ビジネス
驚きの外相人事
〔PHOTO〕Gettyimages

 どちらが岸田文雄首相の後継者にふさわしいか――。

 もしかすると、そんなレースの幕開けとなるかもしれない。

【写真】安倍晋三が恐れ、小池百合子は泣きついた「永田町最後のフィクサー」

 9月13日に行われる内閣改造を巡る外務大臣人事のことである。

 今回の内閣改造で、外務大臣は当初、現職の林芳正氏が続投すると見られていたが、元法務大臣の上川陽子氏と交代することとなった。

 林氏も上川氏も岸田首相が率いる岸田派(宏池会)に所属している。

 林氏と言えば、2021年衆院選で参議院議員から鞍替えして初当選したことでも記憶に新しい。

 約26年間にわたって参議院に籍を置いてきた林氏が、衆議院議員になった目的は、総理総裁を目指すためだ。

 林氏は2012年に自民党総裁選に出馬するなど、総理総裁への野心を見せてきたが、これまで総理を輩出したことがない参議院に所属していることがあだとなっていた。

 その林氏が衆議院に鞍替えを果たし、2021年11月には、満を持して岸田首相から外務大臣のポジションを与えられた。

 G7広島サミットが控える中、林氏は得意の英語で外交をこなし、岸田首相を側近の大臣としてサポートしてきた。

 その、外務大臣が内閣改造で上川氏に代わることとなったわけである。

上川氏の「弱点」
上川氏〔PHOTO〕Gettyimages

 上川氏は岸田派の中でも「安定感がある」と評価が高く、これまで少子化対策担当大臣や、公文書管理担当大臣、法務大臣などを歴任してきた。

 法務大臣にいたっては続投も含めると5代にわたって務めており、オウム真理教の元代表、麻原彰晃(本名・松本智津夫)元死刑囚らの死刑を執行したことでも有名だ。

 こうしたことから「女性初の総理大臣」候補の1人として数えられることもあったが、法務行政に経歴が偏っていることがネックになっていた。

 しかし、今回の上川氏の外務大臣起用によって状況は大きく変わることとなる。

 上川氏に法務行政以外の仕事を経験させるという側面をもつ今回の人事によって、上川氏は総理候補の1人として有力視されることになるかもしれない。

 そもそも、岸田首相にとっても外務大臣は、安倍晋三政権のもとで約4年半にわたって務めてきた思い入れの強いポジションである。

 かつ、岸田首相はG7広島サミットに代表されるように、外交を重視する政権運営をしてきている。

 今後もロシアのウクライナ侵攻やミサイルを連発する北朝鮮、原発処理水の海洋放出を受けて日本産水産物の全面禁輸措置を取る中国への対応など難題が目白押しだ。

 この要職を林氏から上川氏に代えたのは、岸田派の中でどちらがポスト岸田にふさわしいか、試している側面もあるかもしれない。

 外務大臣を巡る岸田首相の采配は将来の総理総裁候補の運命を左右することになるのか。

 その行方も注目される内閣改造となっている。

 *

 なお、【つづき】「小渕優子が、内閣改造で選対委員長へ…希望した「こども大臣」にはなれない「トホホなワケ」」でも、内閣改造にまつわる最新情報をお届けしている。

宮原 健太(ジャーナリスト)

8844OS5:2023/09/13(水) 11:59:14
https://gendai.media/articles/-/116086?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
2023.09.12
# 政局

小渕優子が、内閣改造で選対委員長へ…希望した「こども大臣」にはなれない「トホホなワケ」
宮原 健太ジャーナリスト

「党四役」の一角を占めたが…
「ドリル」は定例会見には耐えられないと見られたか。

岸田文雄首相が9月13日に実施する内閣改造・党役員人事で、小渕優子氏を選対委員長として起用する方針を固めた。

選対委員長といえば、自民党の中でも「党四役」の一角を占める重要な役職だが、関係者によると、小渕氏はもともと閣僚への起用を要望していたという。

なぜ希望はかなわなかったのか。

その背景には、有名な「ドリル優子」の異名がある。

小渕氏〔PHOTO〕Gettyimages


小渕氏は小渕恵三元首相の次女で、2000年に26歳の若さで初当選した。

その後、2008年に当選3回にして少子化対策・男女共同参画担当大臣に大抜擢され、2014年には経産大臣に就任。

しかし、その直後に週刊新潮によって、政治資金収支報告書に多額の虚偽記載がされている疑惑が報じられ、2ヵ月も経たずに大臣を辞任した。

さらに、東京地検特捜部が小渕氏の後援会事務所などに家宅捜索に入ったところ、会計書類を保存したパソコンのハードディスクがドリルで破壊されている痕跡を発見。

あまりに乱暴な証拠隠滅に「ドリル優子」という呼び名が定着してしまった。

なお、この事件では小渕氏は嫌疑不十分で不起訴となっているが、元秘書は政治資金規正法違反罪で起訴され、有罪判決を受けている。

こうした過去から、小渕氏はニュースで話題になるたびに「ドリル」がついて回る。

7月に松川るい参院議員が党女性局のフランス研修で、エッフェル塔前で記念撮影をしたことが問題になった際にも、小渕氏が組織運動本部長として松川氏を注意したが、その際にも「ドリル優子」がネット上で話題になった。

8845OS5:2023/09/13(水) 11:59:37
希望は通らず
一方で、自民党内からは「もう9年前の事件なので禊は済んだ。そろそろ要職に起用しても良いのではないか」という声も出ており、今回の内閣改造では、党ナンバー2の幹事長に大抜擢されるのではないかという観測も一時期流れた。

だが、最終的には幹事長は茂木敏充氏が続投し、小渕氏は選対委員長に落ち着くこととなった。

永田町関係者は語る。

「小渕氏本人はこども政策担当大臣を希望していたようだ。過去に特命担当大臣として少子化対策に取り組んだことがあり、自身の子育ての経験も生かせると考えたのだろう。ただ、大臣になると週2回の定例会見をこなさなければならない。過去のドリル事件について記者から質問を受けることは必至で、岸田首相は会見があまりない選対委員長への起用を提案したようだ」

自民党は今年、10年後に女性の国会議員を3割にする目標を掲げ、衆院選に立候補する新人女性には一律100万円を支給することも決定している。

小渕氏が選対委員長になれば、こうした取り組みにも関わっていくことになるだろう。



しかし、小渕氏の「政治とカネ」の疑惑が完全に払拭されなければ、そのもとで選挙に立候補する女性の方々を応援することも難しい。

まずはドリル事件について、改めて説明することが小渕氏には求められる。

8846OS5:2023/09/13(水) 20:42:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/e75a920e3d885da68535cb3dd2329290b740cd87
小渕 vs 茂木のバトルが激化…内閣改造で平成研の「内ゲバ」が始まった!
9/13(水) 13:03配信

現代ビジネス
「懐刀」がまさかの退任
選対委員長に就任した小渕優子氏[Photo by gettyimages]

 9月13日の内閣改造のサプライズは、なんといっても「木原誠二官房副長官の退任」だろう。木原氏は岸田文雄首相の「懐刀」として政務を取り仕切り、エマニュエル米国大使を通じてアメリカ政府と連絡を取る他、岸田政権が目玉政策とする「異次元の子育て政策」の名付け親になるなど、その存在が官邸から消えることはないと思われていたからだ。


 だが木原氏の妻の前夫の不審死をめぐる週刊誌やネットの追及は止まらず、その第一報を報じた週刊文春が7月6日に発売されて以来、木原氏は一時的にその姿を潜めていた。たとえば岸田首相は7月11日から14日までNATO首脳会合及び日EU定期首脳協議に出席するためにリトアニア・ベルギーを訪問し、さらに16日から19日までサウジアラビア・UAE・カタール訪問したが、いずれも磯﨑仁彦官房副長官が同行している。

 しかし8月の日米韓首脳会談(米国)や9月のASEAN首脳会談(インドネシア)、G20首脳会談(インド)には、木原氏が同行した。もっとも日米韓首脳会談への同行は「卒業旅行」と揶揄されたものの、木原氏に対する岸田首相の“寵愛ぶり”に残留を予想した者は少なくない。

 それが「退任」となったのは、木原氏が激しい批判に耐えきれなくなったと同時に、内閣支持率を回復させるためだったに違いない。岸田首相にとって最重要課題は、来年9月の自民党総裁選に勝ち抜くことだ。そのためにはその前に衆議院選を行い、自民党が勝利する必要がある。

 そのタイミングを狙うとなると、年内が最有力となる。というのも、来年7月には東京都知事選が行われ、公明党は現職の小池百合子知事を応援することになっている。ある公明党関係者は、「都知事選の周辺での衆議院選は避けてほしい」と述べた。知事選で非自民の小池知事を応援しながら、衆議院選では自民党の候補を応援することはできないというのがその理由だという。

幹事長を狙っていたが…
選対委員長に就任した小渕優子氏[Photo by gettyimages]

 実際に年内解散の様子がうかがえる。岸田首相はインドで開かれたG20首脳会議から帰国した9月11日に党内の要人と面談したが、そのひとりである小渕優子元経産大臣の表情がすぐれなかったという報道があったからだ。

 小渕氏は「参議院のドン」として死ぬまで大きな政治的影響力を行使した故・青木幹雄元参議院自民党会長の秘蔵っ子で、青木氏は生前、故・小渕恵三首相の忘れ形見である小渕氏が総理大臣に就任することを希望していた。今回の党人事では「小渕氏の幹事長抜擢説」が流れたほどだ。

 しかし幹事長には、ポスト岸田を狙う茂木敏充平成研会長が留任。もし衆議院選が行われるなら、小渕氏はそのサポート役になる。

 それが「浮かない顔」の原因だったに違いない。茂木氏は現在、小渕氏も所属する平成研の会長を務めているが、前述の青木氏に嫌われていたため、長らく会長に就任できなかった。会長を務めていたのは派閥の始祖の故・竹下登元首相の弟である故・竹下亘元復興大臣で、2021年9月17日に竹下氏が亡くなるまで、いわば平成研は「総理総裁候補を擁しない派閥」となっていたのだ。

8847OS5:2023/09/13(水) 20:42:29
「茂木から献花を受け取るな」
幹事長に留任した茂木敏充氏[Photo by gettyimages]

 そして竹下氏が死去した後、しばらく平成研の会長職は空白のままだった。茂木氏が平成研会長に就任したのは、竹下氏の死から2か月後の11月25日だったのだ。

 今年7月9日に地元・島根県で行われた青木氏の葬儀に、茂木氏は招待されていなかった。青木氏は生前、「茂木から献花を受け取るな」と申し渡していたと言われる。それほど敬遠されていながら、茂木氏は青木氏の葬儀に参加したのは、葬儀で弔辞を読むことになっていた小渕氏を牽制し、「自分こそが平成研の後継者」とその存在感を示したかったのだろう。

 青木氏亡き後の小渕氏の“後見人”を自任するのは、青木氏の早大雄弁会の後輩で、「女房より長い付き合い」を自負する森喜朗元首相だ。これに対して、茂木氏の背後にいるのが麻生太郎元首相。麻生氏は派閥内に河野太郎デジタル大臣を擁し、名実ともにキングメーカーとしての党内の地位は不動だ。

 こうした“老人たち”が幅を利かすのは、総理派閥の宏池会が党内第4位の勢力にすぎないためだ。森氏は安倍派を「私が作った」と言い放ち、同派内の“5人衆”のうちでは、もっともお気に入りの萩生田光一政調会長を強く推す。

 そうした“重鎮たち”の間にあって、「人事」を得意とする岸田首相はパワーバランスを重視する。小渕氏を党4役に抜擢しながら、茂木氏を牽制する地位に置いたのは、おそらく衆院選挙を意識してのことだろう。

 そして、小渕氏に選挙対策委員長のポストを打診した際、岸田首相は選挙日程について囁いたのではないか。そうなれば小渕氏は茂木氏と「二人三脚」で衆議院選を担わなければならない。

 小渕氏の憂鬱な表情は、それを物語っているようにしか思えない。

安積 明子(政治ジャーナリスト)

8848OS5:2023/09/13(水) 20:43:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f2bd42c14c9e535b17851f66802beb1e5796894
万博担当相に自見氏 吉村知事「力合わせていきたい」 相次ぐ交替に懸念の声も
9/13(水) 19:07配信


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産経新聞
建設が進む2025年大阪・関西万博の夢洲会場=9月、大阪市(甘利慈撮影)

13日の内閣改造で、2025年大阪・関西万博を推進する万博担当相に、自見英子(はなこ)参院議員が就任した。開幕が約1年半後に迫る中、海外パビリオンの着工遅れにより、政府主導での準備推進が決まった直後の起用。大阪からは期待が寄せられる一方、頻繁に担当相が交代するポストの存在感の薄さを懸念する声も上がった。

「ともに成功に向けて力を合わせていきたい」

万博開催地となる大阪府の吉村洋文知事は13日、記者団の取材に応じ、自見氏の万博担当相就任を歓迎。早期に面会する意向を示し、前任の岡田直樹氏からの交代には「できれば同じ人に続けてほしかったが、自見氏も積極的に尽力していただけると思う」と期待を込めた。

大阪市の横山英幸市長も同日、記者団の取材に「個人的に接点はないが要職を歴任され心強い」と評価。自見氏が関西との縁が薄い点については「日本全体で盛り上げる思いで大臣をしてもらっているので、何も感じない」とした。

万博担当相は令和2年9月に経済産業相の兼任が外れた。初代の井上信治衆院議員は就任直後から頻繁に来阪。国と府市、経済界で分担する万博会場建設費が当初想定の1・5倍となる1850億円に上振れする際には、各方面に負担増への協力を要請して回った。

以降、ほぼ1年ごとに交代し、今回の自見氏で4人目。ある万博関係者は、経済界や建設業界と万博の準備を急ぐ中で、続投となった経産相や国土交通相のポストと比べ、「存在感はどんどん希薄になっている」とみる。

最近は万博担当相が大阪を訪れる機会が減っていたとの指摘もあり、日本国際博覧会協会(万博協会)の幹部は「(万博担当の)秘書官が時間の取り合いに負けているのかもしれない」と推し量る。新閣僚の顔ぶれに関する一連の報道では、自見氏の入閣時の肩書は前任の岡田氏と同様、兼任する地方創生相が先行。「世の中からすると、万博担当相がいなくなったのかなと思われるのでは」とこぼした。

8849OS5:2023/09/13(水) 20:44:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/14d03d876c3a7579b4c7aa6f670c84a0db825a05
女性登用をアピール、オウム死刑執行の上川氏抜擢 内閣改造・党人事
9/13(水) 19:30配信

産経新聞
記者会見後に記念撮影に応じる(右から)小渕優子選対委員長、森山裕総務会長、茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長=13日午前、東京・永田町の党本部(鴨志田拓海撮影)

岸田文雄首相は13日に行った内閣改造と自民党役員人事で、閣僚に上川陽子外相ら過去最多に並ぶ5人の女性を起用した。自民党役員にも小渕優子選対委員長を据え、女性活躍の推進をアピールした。


上川氏は法相時代、オウム真理教を巡る事件の死刑囚13人の死刑執行命令書に署名する決断を下したことで知られる。留学経験があり、英語も堪能だ。前任の林芳正氏に続き、首相率いる自民党岸田派(宏池会)からの登用となった。

女性外相の起用は小泉純一郎政権での川口順子氏以来、約20年ぶりで、国際的なイメージアップを図る狙いがある。6月に開かれた先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍相会合では出席閣僚らのうち、日本だけが男性で、海外メディアでは女性活躍の「遅れ」だと指摘された。首相周辺は「世界標準の有能な女性外相が活躍することは、政策だけでなく日本のイメージを作る上で非常に重要だ」と語る。

一方、小渕氏は国政選や地方選の候補者調整を仕切る選対委員長ポストに就いた。党内には「華がある」(閣僚経験者)として、選挙応援にも期待する声があがる。

ただ、小渕氏は平成26年、関連政治団体の政治資金規正法違反事件で経済産業相を辞任した過去があり、今も説明責任を果たしていないとの指摘がある。国会で野党の追及を受ける閣僚でなく、党務での処遇となったのも、そうした事情がある。

13日の就任会見では「選挙の必勝のために日頃からしっかりとした基盤を作っていく」と抱負を語った。だが、説明責任を問われて言葉を詰まらせる場面もあり、さっそく起用を不安視する声が出ている。(千葉倫之)

8850OS5:2023/09/13(水) 20:45:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/644e3b9194242895b98cd9972691dab5a85ca5fe
林芳正氏〝斬り〟内閣改造、保守派取り込み画策も 目を引く〝論功行賞〟二世議員も…安倍氏信頼厚かった木原氏が防衛相に
9/13(水) 17:00配信
夕刊フジ
官邸に入る岸田文雄首相=13日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は13日、内閣改造と自民党役員人事を行い、第2次岸田再改造内閣を発足させる。「政界屈指の親中派」とされる林芳正外相を退任させる一方、保守系人材を随所に配置して、自民党から離反した「岩盤保守層」を取り戻そうとする狙いが見える。ただ、LGBT法を主導した新藤義孝元総務相を入閣させる〝論功行賞〟も目を引き、保守派の怒りは容易にとけそうもない。外相に起用する上川陽子元法相をはじめ、女性閣僚は過去最多の5人で「女性活躍」をアピールするが、新たな顔ぶれには「二世議員」も目立つ。政権の骨格は維持し、財務省主導の増税路線などは維持するとみられる。今回の人事で内閣支持率が回復すれば、岸田首相による年内の衆院解散もあり得そうだ。

【表でみる】第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ

「(入閣予定者らに)連絡は取っている。あす正式に閣僚名簿を発表したのち、言及したい」

岸田首相は、人事の大枠が判明した12日午後8時ごろ、記者団に改造の狙いを問われ、こう明言を避けた。臨時国会の召集についても、「何もまだ決まっていない」とかわした。

判明した人事には、岸田政権から離反した保守層を取り戻したい岸田首相の思惑と、複雑な相関図も透けてみえる。

まずは、「サプライズ」(党ベテラン)の声も上がった、林外相の退任は大きい。

林氏は、親子2代で日中友好議員連盟の会長を務めた。米シンクタンクは同議連を「中国共産党が対日政治工作に利用している」と指摘する。中国は軍事的覇権主義を強め、複数の邦人を拘束している。林氏には毅然(きぜん)とした対中姿勢が期待されたが、今年4月に訪中した際、笑顔で中国要人と握手する様子が報じられた。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「林氏は、日本側の立場を強く示すことがなく、確固たる外交スタイルが見えなかった。同じ宏池会の岸田首相と林氏の関係が想像以上に『微妙』だったようだ。岸田首相は自ら外交を主導したい。これは、『安倍晋三首相―岸田外相』の構図とまったく同じで、強く意識している。このスタイルでは、上川氏の『手堅さ』が重要だったのだろう。ただ、外交力が高く評価された安倍氏と違い、岸田首相には戦略がなく、外交手腕は疑問符だらけだ」と分析する。

鈴木氏は、岸田首相がG7(先進7カ国)など、国内外に対して「女性活躍」を打ち出していた経緯も指摘する。

今回、過去最多(タイ)の5人が閣僚入りする見通しだが、重要ポストへの上川氏の起用は、その目玉にもなり得る。

上川氏は、静岡県出身。東京大学から、シンクタンクを経てハーバード大学大学院へ留学し、米国上院議員の政策立案スタッフを務めた。2000年に初当選し、衆院7回当選。法相として3回入閣した。18年にはオウム真理教の元教祖らの死刑執行命令書に署名したことで知られる。

党ベテランは「わが国は現在、中国とロシア、北朝鮮という核保有国に囲まれ、安全保障情勢は極めて厳しい。上川氏は政治家として安定感があるが、外交能力は未知数だ。ただ、手をこまねいている余裕はない。『台湾有事』などを見据え、国防強化や、外交攻勢は急務だ」と語った。

8851OS5:2023/09/13(水) 20:45:50
岸田政権と距離を置く「岩盤保守層」への配慮も目立つ。

保守派が期待する高市早苗経済安保担当相の留任は早々に浮上した。そして、防衛相に起用される木原稔元首相補佐官も、保守派期待の一人だ。

木原氏は熊本県出身で、早稲田大学卒業後、日本航空に勤務した後、05年に衆院議員に初当選した。当選5回。防衛政務官などを務め、外交・安保畑に詳しい。第二次安倍政権、菅義偉政権で首相補佐官を務めた。現在、党安全保障調査会幹事長を務めている。21年の自民党総裁選で、高市選対の事務局長を務めた。「安倍氏の信頼の厚かった木原氏の防衛相起用は保守層へのアピールにもなる」(党ベテラン)のだ。

増税路線継続「国民の声」に配慮しないのか

一方、保守派を〝激怒〟させたLGBT法をめぐり、反対論の多い自民党内を調整した新藤氏を経済再生担当相として再入閣させる方針は反発を生みそうだ。

LGBT法では、保守系議員に加え、当事者や女性の団体など、世論から強い反発が出た。ところが、党委員会幹部だった新藤氏らは強引に一任を取り付け、国会に法案を提出した。党議拘束をかけて反論を押さえ込み、法制化にこぎつけただけに、党中堅は「保守の〝裏切り〟だった。今回の人事は、完全な『ご褒美』とみなされる」とあきれかえる。

内閣改造・党役員人事の全体像をどう総括するのか。

前出の鈴木氏は「鈴木俊一財務相の留任など、岸田政権は増税路線など、核となる政策を継続し、『国民の声』にはあまり配慮しない意思を示した。唯一、評価できるとすれば文春砲が直撃した木原誠二官房副長官を外したことだ。人事の危機管理能力が『ゼロ』だったが、ようやく決断したということだ」

改造内閣の顔ぶれを見ると、党内最大派閥の安倍派の有力者である松野博一官房長官、西村康稔経済産業相らが留任し、党でも萩生田光一政調会長と高木毅国対委員長が続投する。

前回総裁選で岸田首相と争った河野太郎デジタル相、高市氏、次期総裁に意欲的な茂木敏充幹事長らライバルも現ポストで続投させる。

鈴木氏は「保守派に加えて、最大派閥の安倍派に配慮し、味方に付けようと党内バランスを重視した。さらに、次の総裁選へライバルを徹底的に囲い込み、求心力を維持する『内向き人事』だ。年内の解散・総選挙を視野に、情勢を見定めるのだろう」と分析した。

岸田首相はきょう、13日午前の党臨時総務会で党四役を指名する。臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめ、組閣本部を設置して新閣僚を呼び込む。皇居での認証式を経て、第2次岸田再改造内閣が発足する。

8852OS5:2023/09/13(水) 20:46:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4d8f262e0d27343304fff66e69c93f68441036d
面目保った安倍・麻生・茂木派 内閣改造は派閥のバランス重視
9/13(水) 18:59配信
産経新聞
認証式を前に官邸に入る、こども政策担当相への就任が決まった加藤鮎子氏=13日午後、首相官邸(酒井真大撮影)

13日に発足した第2次岸田再改造内閣は、自民党各派閥の勢力に即してポストを分配するバランス重視の人事となった。昨年8月の第2次岸田改造内閣発足当時と比べて、派閥別の獲得ポスト数に大きな変動はなく、首相が各派の意向に配慮した跡がにじんだ。

【表でみる】第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ

最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は、先月に決まったばかりの会長職を置かない新体制の影響が人事にどう反映されるかが焦点だった。結果は第2派閥の麻生派(志公会)と同様、閣僚・党四役のいずれも前回水準を維持。両派ともに2人の「入閣待機組」を閣内のポストに就け、主流派としての面目を保った。

第3派閥の茂木派(平成研究会)は待機組2人の入閣に加え、党四役の2ポストを射止めた。

首相が率いる岸田派(宏池会)は、前回3人を閣内に送り込んだが、今回は2人にとどまった。来年秋の総裁選での首相の再選を見据え、各派の要望を優先させた形だ。

一方、非主流派に位置付けられる二階派(志帥会)は前回同様、閣僚の2ポストを獲得した。最小派閥の森山派(近未来政治研究会)は会長の森山裕選対委員長が総務会長に横滑りし、現状を維持した。

谷垣グループ(有隣会)からは加藤鮎子こども政策担当相が当選3回で初入閣した。無派閥では土屋品子復興相の起用に高市早苗経済安全保障担当相の留任と、いずれも女性だった。

数字上は派閥間で大きく明暗が分かれる結果とはならなかったが、ある閣僚経験者は「それぞれが大小の不満を抱えている。その不満が(反岸田の)連携につながる」と語った。(大橋拓史)

8853OS5:2023/09/13(水) 20:47:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/30e53441f49645dd82efce0a8ace8e3cb57eeef7
首相最側近の木原氏が異例の兼務 党幹事長・政調会長ダブル代理に
9/13(水) 18:50配信

朝日新聞デジタル
自民党役員会に臨む木原誠二官房副長官=2023年9月12日午前9時17分、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影

 自民党総裁の岸田文雄首相は13日、首相官邸で官房副長官として重用してきた木原誠二衆院議員に、党の幹事長代理と政務調査会長代理を兼務させる方向で調整に入った。両ポストの兼任は異例。首相が最側近を通じて、党運営と党による政策立案の双方を直接、掌握する狙いも透ける。

 木原氏は2021年10月の政権発足と同時に副長官に就任。岸田派所属で「首相の知恵袋」「ブレーン」と称され、「新しい資本主義」や「異次元の少子化対策」など政権の看板政策の絵を描いてきた。

 今回の人事でも首相は続投を求めたが、私生活や家族の問題が毎週のように「週刊文春」で報じられ、木原氏は退任を選んだ。

 ただ、木原氏の能力を買う首相は、引き続き自らの近くに置きたいと考え、政府の公務である副長官より、比較的負担の軽い党務のポストへの就任を求めたとみられる。

 首相は「ポスト岸田」への意欲を隠さない茂木敏充幹事長への警戒心を高めている。木原氏が就く幹事長代理は本来なら「上司」の幹事長を支える立場だが、「首相が茂木氏のお目付け役として幹事長室に送り込んだのだろう」(岸田派中堅)との声が出ている。

朝日新聞社

8854OS5:2023/09/13(水) 21:02:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/36a7073c542aa65532ad7b3679aad5ee780e5254
首相会見 外相交代の理由聞かれ「林氏は有能だが…」
9/13(水) 20:26配信


産経新聞
第2次岸田再改造内閣で会見する岸田文雄首相=13日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相は13日、同日に行った内閣改造で林芳正前外相を続投させず、後任に上川陽子元法相を起用した理由について「従来の林大臣も大変有能な大臣だったが、党内における有能な人材にもそれぞれの力を発揮してもらう。こうした態勢を組むことも、より外交を前進させていくうえで意味があると考えている」と述べた。


一方、自身が外交を主導したい考えもにじませた。安倍晋三内閣で4年7カ月の外相経験を持つ首相は「私も長く外相を務める中で、首脳外交の重要性を痛感した。首脳外交において大きな役割を果たしていきたい」と強調した。

8855OS5:2023/09/13(水) 22:26:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/9adb2ca4c88dd03fa46de4d78d0032bd642f10e0
内閣改造で不満も噴出、二階派幹部「屈辱だ」…安倍派幹部「麻生派と同じ4人はバランス欠く」
9/13(水) 21:18配信

読売新聞オンライン
第2次岸田再改造内閣が発足し、記念撮影に臨む岸田首相(前列中央)ら(13日)

 岸田首相(自民党総裁)は13日の内閣改造で、党内6派閥ごとの閣僚の起用人数を、改造前からほぼ維持した。不公平感が出ないよう派閥均衡に配慮する狙いがあるとみられる。ただ、「主流派」以外の要望は必ずしも反映されておらず、不満も噴出している。

 「うちは希望通り。満額回答だった」

 茂木派(54人)を率いる茂木幹事長は、新しい布陣について周囲に満足そうに語った。同派は茂木氏と小渕優子選挙対策委員長で党四役の2ポストを占めたほか、閣僚での処遇を求めていた衆院議員2人を含む3人が入閣した。同派とともに主流派を形成する麻生派(55人)も、閣僚4人を確保し、人選もほぼ派閥の要望通りだった。

第2次岸田再改造内閣が発足し、記念撮影に臨む岸田首相(手前)と新閣僚ら(13日午後、首相官邸で)=川口正峰撮影

 他の派閥の閣僚は安倍派(100人)4人、岸田派(45人)2人、二階派(41人)2人、森山派(8人)0人。改造前と比べ、岸田派が1人増えた以外は変化がなかった。首相としては、起用を減らした派閥が反発を強め、政権批判に回るような事態を避けたい思惑があったとみられる。

 一方、閣僚数の上積みを求めていた最大派閥の安倍派幹部は「所属議員数を考えれば、麻生派と同じ4人ではバランスを欠く」と漏らす。また、「非主流派」の二階派幹部は、人事の調整過程で、首相側から閣僚起用を1人に減らす打診があったことを明かす。結果的には2人が入閣したが、うち1人は派閥が要望した議員とは異なり、この幹部は「屈辱だ」と怒りをあらわにした。

 首相が率いる岸田派は第4派閥と党内基盤は弱い。首相は、党四役以外の党役員や副大臣・政務官人事などで各派閥の要望をくみ取りたい意向だが、「ポストの数は限られている」(首相周辺)のが実情だ。「非主流派」などの不満が収まらなければ、党内の不安定化につながる可能性もある。

8856OS5:2023/09/13(水) 23:02:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/708d758aeb97e68764fdb952627f568a1ae11c4e
河野氏や高市氏ら“ポスト岸田”は留任…第2次岸田再改造内閣が発足 自民党関係者からは「ライバルを檻に」
9/13(水) 21:06配信
東海テレビ
ニュースONE

 内閣改造と自民党の役員人事の顔ぶれが決まりました。ジャーナリストの二木啓孝さんは「どこにアクセルを踏むのかが分からない“安全運転内閣”だ」と指摘しますが、今回のポイントと、解散総選挙の行方についても聞きました。


 愛知7区選出の鈴木淳司衆院議員が総務大臣となるなど、新任が11人、留任が6人、再任が2人となっています。自民党の新執行部のメンバーには、萩生田氏の政調会長就任などが決まっています。

 今回の内閣改造のポイントは、女性が5人入閣したことです。特に注目されているのが、自民党の選挙対策委員長に就任する小渕優子さんです。

ニュースONE

 小渕さんは「女性初の総理大臣候補」とも言われていますが、過去には政治資金問題でわずか1カ月半で経済産業大臣を辞任しています。13日午前の会見では「地元などで誠意をもって回答させていただいている」との発言もありました。


 処遇が注目された「ポスト岸田」については、河野デジタル大臣、高市経済安全保障大臣、自民党の茂木幹事長がそれぞれ留任となりました。自民党関係者の間では「ライバルを檻に閉じ込めた」との見方もあるようです。

 この「檻に閉じ込めた」理由について二木さんは、“組閣で人気がでるか”、“解散総選挙で勝てるか”、“2024年9月の総裁選はこのメンバーでいけるか”という3つの目的をたてている、と指摘します。


 気になるのが解散総選挙の行方です。現在、物価高やマイナンバーカードの問題など、難しいかじ取りが迫られるものが多くありますが、二木さんは「年内にあり得る」と話していました。

8857OS5:2023/09/14(木) 08:14:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe1ac268de00c49b462e1b79d021652e18cd3b87
“会長不在”の安倍派 内閣改造で「現状維持」も…派閥幹部「5人衆」ばかりが重用…禍根を残す?
9/14(木) 6:06配信
自民党の最大派閥・安倍派が、後任の会長を決められないまま臨んだ内閣改造・党役員人事。安倍派にあてがわれたポストを維持できるのか注目されたが、結果は待機組ら4人が入閣し「現状維持」となった。一方、派閥内で力を持ついわゆる「5人衆」が全員、主要ポストに“留任”したことで派内から不満も出ている。

■会長不在の安倍派、結果は「現状維持」
安倍派は、安倍元首相の死後、新体制を1年以上決められずにいたが、『内閣改造・党役員人事までには決めないといけない』との考えから、8月末に塩谷立氏を事実上のトップ・座長とする常任幹事会を新たに設置し、15人による「集団指導体制」が決まった。

新体制では、森喜朗元首相が支持する「5人衆」、松野博一官房長官・西村康稔経済産業大臣・萩生田光一政調会長・高木毅国対委員長・世耕弘成参院幹事長が実権を握っているが、今回の人事で「5人衆」は全員、党や政府の主要ポストに“留任”した。

また、入閣待機組の鈴木淳司氏が総務大臣、宮下一郎氏が農林水産大臣で初入閣。安倍派としてはこれまでと同じ閣僚4人を維持した。ある派閥幹部は「満足のいく結果」だと評価している。

■「5人衆」は全員が留任 自分たち優先の人事?との声
一方、安倍派議員のひとりは「及第点」だとした上で、幹部が全員留任したことについて、「次世代の議員への入れ替えがなかったことは不満を生むのではないか」と指摘する。また、「『5人衆』がもし自らのポストを中堅・若手に譲り、差し替えていたら、評価は違ったのに…」と本音を吐露する。

■“100人”派閥の割に少ない?閣僚人数
今回の人事で、入閣待機組2人が大臣に起用され、留任した松野官房長官・西村康稔経済産業大臣とあわせて、これまでと同じ4つの閣僚ポストを確保した安倍派。

しかし、これは所属議員がおよそ50人の麻生派と同じ数で、安倍派は“100人”の最大派閥にもかかわらず4つにとどまったとも言える。

派内からは「最大派閥にいるのに、閣僚になれるまで待機する期間が延びるだけでは所属する意味がない」との声も上がっている。

■どうなる会長不在の新体制
『人事までには体制を整える』という共通認識のもと、新体制作りを急いだ安倍派。しかし、派内に不満がくすぶる中、塩谷座長と「5人衆」が、今後どのように政権運営に関わり派閥の存在感を高めていくのかが注目される。

8858OS5:2023/09/14(木) 14:23:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/94e380f31f0a15c6dfbf4f1ee47bf33c5c9af7b8
派閥均衡、ライバル囲い込み…首相、総裁再選へ内向きの内閣改造
9/14(木) 13:29配信

西日本新聞
 岸田文雄首相は内閣改造・自民党役員人事で、党総裁選のライバルとなる「ポスト岸田」の茂木敏充幹事長や河野太郎デジタル相、高市早苗経済安全保障担当相らを囲い込み、動きをけん制する一方、各派閥に配慮した総裁選再選シフトを敷き、女性の積極登用で刷新感を打ち出した。ただ、政治とカネの問題など“古傷”もあり、支持率の回復につながるか、効果は未知数だ。

 閣僚人事では、最大派閥の安倍派と第2派閥の麻生派が4人ずつ、第3派閥の茂木派が3人。第4派閥の岸田派と二階派が各2人で無派閥が3人(うち1人は谷垣グループ)。首相周辺は「総裁選に向け、他派閥に恩を売った方がいい」。安倍晋三元首相の後継会長が決まらず冷遇を警戒していた安倍派のベテランは「まずまずの結果だ」と安堵(あんど)した。

 改造前、女性閣僚の割合は先進7カ国(G7)で最低レベルと指摘されていた。過去最多タイの5人となり、官邸幹部は「女性活躍や多様性がある内閣として対外に示せる」。九州選出の衆院議員も「有権者への格好のアピール材料となる」と歓迎する。一方、党内からは「能力や経験が足りないのに起用した、頭数ありきの人事だ」(中堅)との声も漏れる。

 支持率の回復どころか、低下しかねない不安材料も多い。「与党間調整や政策立案に欠かせない」(自民中堅)と評されていた最側近の木原誠二官房副長官は週刊誌報道が続き交代させたが、マイナンバーを巡るトラブルで責任を問う声が出ていた河野氏や、放送法の「政治的公平」に関する総務省文書を巡って物議を醸した高市氏は留任。政府が解散命令請求を検討する世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が指摘される閣僚や党役員もいる。

 自らの関連政治団体の政治資金規正法違反事件で、ドリルでハードディスクが破壊されたパソコンが見つかり、「ドリル優子」とやゆされる小渕優子選対委員長は、説明不足との批判が根強い。洋上風力発電事業を巡る汚職事件も抱えているだけに、自民ベテランはぼやく。「タイミングが最悪。小渕氏の問題は再燃し、衆院解散は一層難しくなるんじゃないか」 (御厨尚陽、岩谷瞬)

8859OS5:2023/09/14(木) 18:28:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e4b06b7d19c37ceb9a638db554d621f26f55efd
総理大臣補佐官にかつて国民民主所属の元参院議員・矢田稚子氏を起用する案を検討
9/14(木) 14:57配信

日テレNEWS
政府が、かつて国民民主党に所属していた元参議院議員の矢田稚子氏を、内閣総理大臣補佐官に起用する案を検討していることがわかりました。

複数の政府与党関係者によりますと、内閣改造に伴う人事で、かつて国民民主党に所属していた元参議院議員の矢田稚子氏を、総理補佐官に起用する案が検討されています。

国民民主党の幹部が、「補佐官に起用される方向だ」とする一方、政府関係者は「起用は自民党、国民民主党の協議次第」と述べています。

連立与党に国民民主党が加わる構想が、当面実現しない見通しとなる中、岸田総理は今後、矢田氏を起用するかどうかを慎重に判断するものとみられます。

矢田氏は産業別の労働組合の1つ「電機連合」の組織内候補として、2016年の参議院選挙で初当選したものの、去年の選挙で落選しています。

総理補佐官への起用を検討する背景には、自民党と国民民主党の将来的な連携強化に向けた布石との見方が出ています。

8860OS5:2023/09/14(木) 18:29:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ce2cd1da6c84f5889fd07b41cebb825921d1f70

内閣改造最大のミステリーは林芳正氏の外相退任「岸田派の後継者として育成へ」角谷浩一氏が分析
9/14(木) 6:00配信


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日刊スポーツ
林芳正外相(2023年4月撮影)

 第2次岸田再改造内閣は13日、正式に発足した。

 今回の内閣改造をめぐっては、外相の留任が確実視されていた林芳正氏が退任し、同じ岸田派の上川陽子氏に交代。この人事は、今回の内閣改造「最大のミステリー」と臆測を呼んでいる。 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、林氏を岸田派の後継者として早く育てたい首相が、閥務(派閥内の業務)に専念させるためにあえて閣僚から外したのではないかと分析した。内向きな理由にも見える外相交代劇の背景について、角谷氏に話を聞いた。

【イラスト】第2次岸田改造内閣の閣僚一覧表

 ◆  ◆  ◆

 林氏は対中関係でも重要な役割を担っていただけに、交代には外務省もびっくりしただろう。一方、現在岸田派は総裁派閥にもかかわらず「ポスト岸田」が見当たらない。2世議員で性格も穏やかだが、気が利くタイプではないというのが、周囲の林氏評。参院から前回の衆院選でくら替えしたばかりだが衆院初当選直後に外相となり、衆院議員としての派閥での振る舞い方もほとんど知らない。岸田政権もいつまで続くか分からず、今後も「宏池会時代」を続けるには林氏を育てるしかないと、首相は考えたのではないか。「林派」に向けた第1歩だろう。 後継者がおらず、混乱している安倍派を目の当たりにした影響も大きいはずだ。派閥の体制がしっかりしているかどうかは、首相が最も重視する来年の自民党総裁選再選戦略そのものに関わってくる。首相は、急ごしらえでも派閥の「顔」を育てる必要性に、駆られたのではないかと思う。

 ◆  ◆  ◆

 林氏は英語が堪能で、2年弱の外相在任中もそつなく仕事をこなした。9日にはウクライナを訪れたばかりで、今回の交代劇を唐突と受け止める向きも少なくない。13日夜に行われた首相の記者会見でも、林氏を交代させた理由を問う質問が出た。首相は「林大臣も優秀な大臣だったが、自民党内における有能な人材に力を発揮してもらう体制を組むことも、より外交を前進させるため意味があると考えている」と主張。米国留学経験もある上川氏の経験や知識に触れつつ、外交の舞台で大きなウエートを占めるのはあくまで首脳外交との認識を示し「私自身もこれから大きな役割を果たしたい」などと話した。【構成=中山知子】

8861OS5:2023/09/14(木) 18:30:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f6876c55e43dd423e6c2a8898942d4ab8351d99
首相補佐官に元国民民主参院議員の矢田稚子氏起用で調整
9/14(木) 16:59配信


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毎日新聞
矢田稚子氏=岡本同世撮影

 第2次岸田文雄再改造内閣発足に伴い、政府はパナソニック社員で元国民民主党参院議員の矢田稚子(わかこ)氏(57)を首相補佐官に起用する調整に入った。複数の関係者が14日、明らかにした。矢田氏は電機連合出身で、今月8日まで国民民主党の顧問を務めていた。政府・自民党には国民民主を支援する民間労組を取り込む狙いがある。

【写真】記者会見する河野太郎デジタル相

 関係者によると、政府がパナソニックに対し、矢田氏を政府の要職で起用する方針を打診した。矢田氏が所属していた電機連合は加盟する連合側に、矢田氏が政府の役職に就く見通しを伝えたという。

 矢田氏は、2016年参院選比例代表に旧民進党公認で出馬し初当選。その後国民民主に入党し、22年参院選で落選した。電機連合の男女平等政策委員長や国民民主の副代表などを歴任したが、国民民主は8日の両院議員総会で矢田氏の顧問退任を了承していた。

 国民民主は政府の22年度当初予算に賛成するなど、野党としては異例の対応で注目を集めた。2日の代表選では、予算賛成を主導し、政府・与党との連携を重視する玉木雄一郎代表が再選され、国民民主を連立政権に加える「自公国」連立構想が自民党内で再燃。今回の内閣改造では国民民主幹部の入閣も一時取り沙汰されていた。【安部志帆子、遠藤修平】

8862OS5:2023/09/14(木) 19:54:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/95796db7f2adfe19883086fd96c20aa8359df41a
岸田人事に長老の影 基盤強化狙うも党内にため息
9/14(木) 19:37配信

産経新聞
麻生太郎副総裁(左)と二階俊博元幹事長=2018年1月19日

14日に本格始動した第2次岸田文雄再改造内閣と自民党役員の陣容をみると、岸田首相(党総裁)が党の長老格の意向を反映させたことが随所にうかがえる。麻生太郎副総裁は茂木敏充幹事長の続投を首相に進言し、政界を引退した森喜朗元首相は小渕優子選対委員長の登用を求めるなどしていた。首相には政権基盤を固める狙いがあるようだが、党内には反発もある。

【写真一覧でみる】第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ

14日夜、麻生氏と二階俊博元幹事長が東京都内で会食した。結束して政権を支えていくことを確認したとみられる。

首相経験者で麻生派(志公会、55人)を率いる麻生氏は、首相の後見人的な存在だ。首相や茂木氏とともに「三頭政治」といわれる主流派を形成している。

首相は茂木氏の交代も検討したが、麻生氏は続投を進言。政権の安定を重視した首相が受け入れた形となった。閣僚人事では麻生派は4人が入閣した。所属人数が2倍近い安倍派(清和政策研究会、100人)と同数のため、安倍派内には不満が残った。

幹事長在任期間が歴代最長の二階氏は、岸田政権では非主流派となっている。二階氏が会長を務める二階派(志帥会、41人)に対し当初、首相側から閣僚への登用を2人から1人に減らす打診があった。二階氏側近は「ならば一つもいらない」と反発して巻き返し、2人を確保した。幹部は「結果2つだが、『よかった』とはならない。われわれは忘れない」と憤った。

森氏は小渕氏について、6月に死去した青木幹雄元参院議員会長が将来の首相候補として期待していたことを念頭に「華やかな舞台に、もう一度登場させたい」などと述べていた。

過去に森氏が領袖(りょうしゅう)として率いた安倍派は、派の有力者「5人衆」とされる松野博一官房長官らが続投となった。安倍晋三元首相の死去後に森氏の影響力が強まり、5人を中心とする集団指導体制に移行したのも森氏の意向だとの指摘がある。新体制発足に伴い会長代理を外れた下村博文元政調会長は11日のインターネット番組で「森氏の影響力が今の形で表れるのは残念な状況だ」と批判した。(沢田大典)

8863OS5:2023/09/14(木) 20:48:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/12d3db629170e559b8a2493b3a1bcd908dd42196
新厚労相が会見「医療関係団体の代弁者ではない」 かつて組織内候補
9/14(木) 20:05配信

朝日新聞デジタル
就任会見に臨む武見敬三厚生労働相=2023年9月14日、東京・霞が関、藤谷和広撮影

 私は医療関係団体の代弁者ではない――。第2次岸田再改造内閣で初入閣した武見敬三厚生労働相は14日の就任会見でこう述べ、国民の立場で職務にあたると強調した。武見氏はかつて「日本医師会」(日医)の政治団体「日本医師連盟」(日医連)の組織内候補で、日医が厚労相就任を歓迎するコメントを出していた。


 武見氏は13日の内閣改造で初入閣した。日医は同日、松本吉郎会長名でコメントを発表。新内閣を「大変素晴らしい布陣」と評価したうえで、特に武見氏が厚労相、日医連の組織内候補の自見英子氏が地方創生相として入閣したことは「日本医師会として、誠に喜ばしい限り」とした。

 武見氏の父・太郎氏は日医の元会長。武見氏は1995年の参院選比例区で日医連の組織内候補として初当選し、その後、東京選挙区に移ってからも、日医連が推薦を出すなど支援してきた。自見氏も組織内候補として参院選比例区で当選を重ねてきた。

 来年度は医療機関の収入に直結する診療報酬の改定があり、年末に向け日医をはじめとした利害関係者との調整が本格化する。

朝日新聞社

8864OS5:2023/09/14(木) 21:42:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/be0e9a7563e2791108c8de4076319f2050544262
自見英子大臣 所属・二階派が入閣に大激怒する“隠れ麻生派”の嘘! 領袖選びは組織票のため「麻生さんのコマですよ」
9/14(木) 20:57配信

SmartFLASH
13日、官邸に姿を見せた自見英子氏

 9月13日に岸田文雄首相が実施した内閣改造では、事前に「女性登用」の意向が伝わっていたとおり、過去最多タイの女性閣僚5人が誕生した。

 そのなかで、地方創生担当大臣をまかされ、万博担当や沖縄・北方対策担当なども兼務するのは、初入閣の自見英子(はなこ)参議院議員(47)だ。

 元郵政大臣などで知られる自見庄三郎氏(77)を父に持つ自見議員は、比例区で当選2回の二階派(志帥会)所属だ。

「小児科医として勤務した後、お父様の議員秘書になった自見さんは、日本医師連盟の組織内候補として、2016年の参議院選で初当選しました。

 当初は無派閥でしたが、日本医師会の中川俊男会長と二階俊博先生は仲がいいという関係もあって、2020年9月に自見さんには二階派に入会してもらいました。

 2021年には、故・橋本龍太郎元首相の次男である橋本岳議員と“略奪婚”に近い、熟年結婚をしたことも話題になりましたね……」(二階派関係者)

 今回、二階派からは2人が入閣。最近では勢力減が目立つ二階派にとって、自派閥から初入閣が出たことは喜ぶべきところだが……。すんなりとは喜べない事情があるのだという。

 前出の二階派関係者が続ける。

「自見さんの入閣は寝耳に水ですよ。そもそも、二階派として入閣を要望したのは、自見さんとは別の議員でしたから」

 内閣人事は、自民党内の派閥争いをモロに表わす出来事だ。

 今回、最大勢力の安倍派と麻生派からは、それぞれ最多の4人が入閣。茂木派が3人、岸田派と二階派は各2人、谷垣グループから1人が入閣している。

「自見さんを閣僚にねじ込んだのは二階さんではなく、自民党副総裁の麻生太郎さんだと聞きました」と、自民党担当記者は話す。

 なぜ所属派閥ではなく、他派閥の領袖が推したのか。その裏事情を、自民党福岡県連関係者はこう明かす。

「たびたびクローズアップされているように、麻生さんは二階派所属の衆議院議員である武田良太さんとの“犬猿の仲”で知られています。

 自見さんは進んで二階派に入会したわけではなく、組織票を抱える日本医師連盟の顔を立てるために入会したんです。

 父の地盤で、自らが育ったのは福岡県北九州市。そのため、“福岡のドン”といえる麻生さんとは、古くから関係がよかった。つまりは、二階派所属といっても“隠れ麻生派”なんです。

 事実、自見さんは武田さんと同じ派閥であるにもかかわらず、麻生さんと関係が悪いことを気にして行動をともにしていません。今回の入閣も、“麻生さんのコマ”として使われているに過ぎませんよ」

 麻生氏の意図には、地元・福岡での勢力争いが関係しているという。

「現在、麻生派所属の大家(おおいえ)敏志参議院議員が、麻生さんの制止を振り切ってまで、次期衆院選で自民党が議席を持たない『福岡9区』での鞍替え出馬を目指しています。

 先日おこなわれた福岡9区の支部長を選ぶための自民党福岡県連の党員投票では、大家さんが圧勝しました。

 県連は党本部に、大家さんを支部長にするように申し入れていますが、麻生さんが大反対しています。麻生さんは、大家さんに党員投票で負けた北九州市議を応援していたからです。

 大家さんが圧勝しているので、麻生さんも無理やり降ろすわけにはいかない。“降りるように説得”しているのですが、大家さんは聞く耳を持っていません。麻生さんとしては、なんで俺の言うことを聞かないんだと許せないんです。

 そこで同じ参院で、当選回数が少ない自見さんを当てつけのように入閣させて、『俺は閣僚人事まで操れるんだ』と、大家さんがこれ以上、麻生さんに逆らわないように自身の権力を見せつけたわけです」(同前)

 まさに、麻生氏のやりたい放題状態。前出の二階派関係者は怒りが収まらないようだ。

「自見さんの入閣した理由がわかった瞬間、怒りが込み上げましたよ。我が派閥幹部も、大激怒しています。

 自分の力を誇示するためにうちの枠を使って、“自分のコマ”を入閣させるなんて……『そこまでやるか』と思いました。

 麻生さんには、一刻も早く引退してもらいたいですよ」

 これまで数々の力技を見せてきた麻生氏だが、今回の「女性登用内閣」は、あまり世論の支持を受けていないようだ。

 無理筋になってきているのでは――。

8865OS5:2023/09/14(木) 21:43:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/14b5c2469b6ebdd764536555ccab14f0828860e4
自民・安倍派で退会者 集団指導体制に不満
9/14(木) 15:35配信

テレビ朝日系(ANN)
自民党の最大派閥安倍派の土井亨(どい・とおる)衆議院議員が、新体制への不満から派閥を退会しました。安倍元総理大臣が亡くなって以降、初めての退会者となります。

安倍派は先月、会長不在のまま15人の幹部による集団指導体制を発足させました。

土井氏は、これまで「会長を選任するべきだ」と主張していて、新たな運営体制に不満を示していたという事です。

安倍派の幹部は、「後に続く人はいない単独行動だ」として慰留はせず、14日に受理しました。

これで所属議員は99人となりました。

テレビ朝日報道局

8866OS5:2023/09/14(木) 21:51:26
https://news.goo.ne.jp/article/bunshun/politics/bunshun-65745.html
“ドリル事件“以来9年ぶりの要職 「ファミリー企業に1400万円超」 小渕優子・選対委員長(49)に不透明な政治資金処理が発覚
2023/09/13 16:00文春オンライン

 9月13日の内閣改造・党役員人事で、選挙対策委員長に就任した小渕優子氏(49)の関係政治団体が、2015年からの7年間で、1400万円以上を自身のファミリー企業に支出していたことが、「 週刊文春 」の取材でわかった。

 関係政治団体を巡る政治資金規正法違反事件で経産相を辞任して以来、約9年ぶりに要職に起用されたが、新たに不透明な政治資金処理が発覚したことで早くも説明責任が問われる事態になりそうだ。

 小渕氏は1996年、成城大学を卒業後、TBSに入社。1998年、父・恵三氏が首相に就任したのに伴い、TBSを退社し、私設秘書になった。2000年5月、恵三氏が急逝すると、地盤を継ぎ、翌6月の衆院選で初当選を果たす。

 2008年9月、麻生政権で戦後最年少の34歳で男女共同参画・少子化担当相として初入閣。2014年9月には、第2次安倍政権で重要閣僚とされる経産相に就任した。


経産相を辞任したのは9年前 ©時事通信社
「完全に禊が済んだ」岸田首相が選対委員長に起用
 ところが、その直後の2014年10月、小渕氏の関係政治団体「小渕優子後援会」などが開催した東京・明治座での観劇会を巡り、支出が収入を大幅に上回るなど、政治資金収支報告書に不適切な記載をしていた問題を「週刊新潮」が報道。

 東京地検特捜部が捜査に乗り出し、小渕氏は経産相を辞任。結局、収支報告書への虚偽記載額は3億円を超え、2015年10月、小渕氏の元秘書2人には有罪判決が下された。

「以降、小渕氏が要職に起用されることはなかった。しかし、今回、岸田首相は『完全に禊が済んだ』として党四役の一角、選対委員長に起用したのです」(政治部デスク)

 その後、小渕氏の政治資金はどうなっているのか。政治資金規正法違反事件が発覚した翌2015年以降の政治資金収支報告書を確認したところ、自身のファミリー企業に多額の支出をしている実態が浮き彫りになった。

 問題のファミリー企業とは、「光山商事」、「光山倉庫」、「光山電気工業」など、小渕氏の祖父・小渕光平元衆院議員(故人)が立ち上げた「光山社(こうざんしゃ)」の流れを汲む企業グループだ。中でも「光山商事」や「光山倉庫」は、取締役の大半が小渕姓で、小渕氏の従兄が社長を務めている。

親族が関連する企業への支出が計1400万円以上
 小渕氏の政党支部「自由民主党群馬県第五選挙区支部」や、「小渕優子後援会」の収支報告書(2015年〜2021年)によれば、「光山商事」にガソリン代など、「光山倉庫」に倉庫使用料代など、「光山電気工業」に事務用品代などの名目で、計1400万円以上を支出していた。

 政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授が指摘する。

「政治資金には税金が含まれているので、その使途には厳正さが求められます。その意味で、親族が関連する企業への支出は、道義的な問題がある。どうしてもその企業に発注しなければいけない必然性があるのか、丁寧に説明すべきです」

 小渕事務所に見解を求めたところ、以下のように回答した。

「(ファミリー企業について)選挙区支部及び後援会の政治資金については、政治資金収支報告書記載のとおりです」

 だが、小渕氏の政治資金に関する疑惑はそれだけではなかった――。

 9月13日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および9月14日(木)発売の「週刊文春」では、小渕氏が、有罪判決を受けた元秘書が取締役を務める企業にも多額の政治資金を支出していた問題や、巨額の政治資金収入を支える意外な“タニマチ”、小渕氏が選対委員長に起用されるまでの経緯などについても詳報している。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年9月21日号)

8867OS5:2023/09/14(木) 23:02:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1d3b06eb22290d52d89d81c3f0957328b98904b
女性の総理補佐官を2人任命 自民・上野通子参院議員らを起用
9/14(木) 21:01配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN

岸田総理は総理大臣補佐官に自民党の上野通子参院議員を任命する方針を固めました。政府関係者が明らかにしたもので、「女性活躍や消費者行政」を担当するということです。

また、国民民主党の前参院議員で労働組合出身の矢田稚子氏を、同じく総理補佐官に任命する方針も固めました。矢田氏は「賃金や雇用」を担当するということです。

今回の改造では、女性閣僚を過去最多タイとなる5人登用しましたが、さらに女性の総理補佐官を2人任命することで、「女性重視」の姿勢を打ち出し、政権浮揚につなげたい狙いがあるものとみられます。

矢田氏の起用に関しては、与党関係者は「国民民主党との連携が進みつつある表れ」と話していますが、矢田氏本人は周囲に「政局とは無関係だ」と語っています。

TBSテレビ

8868OS5:2023/09/14(木) 23:09:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4e91ddf62065193b0d46d2a5fdaf5276fae2476〝11月解散〟浮上 吉か凶か改造内閣、補正予算成立直後「伝家の宝刀」が 林氏斬りの新内閣、支持率〝ご祝儀〟あるか
9/14(木) 17:00配信


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夕刊フジ
第2次岸田再改造内閣で会見する岸田文雄首相=13日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

第2次岸田文雄再改造内閣が14日午前、本格始動した。岸田首相は、物価高対応や賃上げ実現、少子化対策のため、月内に経済対策策定を閣僚に指示し、来月中の取りまとめを目指す方針だ。こうしたなか、永田町では「10月中旬、臨時国会召集」「11月上旬までの2023年度補正予算成立」「11月の衆院解散」というスケジュールが流れ始めた。果たして、「政界屈指の親中派」外相らを退任させ、女性閣僚5人を起用した新内閣に支持率の〝ご祝儀〟はあるのか。岸田首相が「伝家の宝刀」を抜けば、有権者は〝前内閣の功罪〟も含めて判断することになりそうだ。

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「今はまず、思い切った経済対策をつくり、早急に実行していくことを最優先に日程を検討する。現時点で、これ以上、申し上げることはない」

岸田首相は13日夜、皇居での認証式を経て、新内閣が正式発足した後、解散・総選挙への見解を問われ、こう明言を避けた。

ただ、岸田首相の慎重な姿勢に相反するように、永田町では思惑と観測が交錯している。前述のように、具体的な政治日程を盛り込んだ文書が飛び交った。解散時期によって投開票日は複数記されている。

焦点となるのは、内閣改造・自民党役員人事による浮揚効果だ。

岸田首相は、記者会見で「変化を力にする内閣」と説明したが、閣僚19人のうち、初入閣11人とするなど〝変化〟は確かだ。高市早苗経済安保担当相を留任させ、上川陽子外相らを起用するなど、女性閣僚は過去最多タイの5人となった。

危機管理なのか、「政界屈指の親中派」である林芳正外相や、文春砲の連続追及で「機能不全」に陥った最側近の木原誠二官房副長官を退任させた。

LGBT法で離反した「岩盤保守層」の取り戻しを狙ったのか、安倍晋三元首相の信頼も厚かった木原稔元首相補佐官を防衛相に抜擢(ばってき)するなど、配慮も見せた。

官邸幹部は「支持率は高まるはず」と期待するが、どう見るか。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「政権の骨格となるメンバーは変わらず、財務省主導の『増税路線』に沿った主要政策は継続するつもりだ。岸田首相としては、来年の総裁選を見据えて『党内バランス』と『求心力』を意識した内向き人事で、本気で選挙に打って出る人事ではない。経済対策を打ち、補正予算を成立させ、旧統一教会の解散請求、外交的成果など、国民の関心を引くアピールをして、解散・総選挙につなげられるか。情勢は極めて厳しい」とみる。

岸田首相は13日の記者会見で、エネルギー価格高騰を受けたガソリン補助金の継続をはじめ、国民生活を支援する経済政策を実行すると表明し、賃上げにも言及した。

「10月中をメドに取りまとめを目指す」と明言しているが、計算通りに行くのか。

自民党中堅は「国民は戦略性に乏しい岸田政権の経済対策に辟易(へきえき)している。国民負担を軽減するなら減税がもっとも合理的だが、現実は、財務省の意を受けた『大増税路線』だ。内閣改造も、実は意味不明な配置が多い。大臣ポストを熱望する〝待機組〟の意向に応えた『在庫一掃内閣』で、支持率が上がっても一過性だろう」と手厳しい。

さらに、解散・総選挙をめぐって、岸田首相は〝失策〟の過去がある。

8869OS5:2023/09/14(木) 23:09:23
低空でも続投路線

岸田首相は今年6月、国会会期末に合わせて「情勢をよく見極めたいと考えている」と発言し、〝解散風〟を猛烈に吹かせたが、結局は自ら引っ込めた。党内外から「解散権を駆け引きに使っている」と批判を浴び、国民世論も欺瞞(ぎまん)的と受け止めたのか、支持率は加速度的に下落した。結局は解散の機会を失った。

今春の統一地方選で躍進した日本維新の会などの選挙準備が整う前に、永田町に流れるスケジュール通り、岸田首相は解散に踏み切るのか。

政治評論家の有馬晴海氏は「社会が多様化するなかで、新たな人事や政策、政治的成果の『賞味期限』は極めて短くなっている。岸田首相は、在任の長さに強い関心があり、『低空飛行でも首相を続投する』のが基本路線だろう。実務や安定感を重視し、長期戦を見据えた内閣改造ともいえる。解散の行方は不透明だ」と語った。

8870OS5:2023/09/15(金) 07:42:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d8196378b8e8f5a118f08598a34dc76f8f4cd90
「三頭政治」変化の兆し 岸田首相、茂木氏に不信感 年内の衆院解散に両論〔深層探訪〕
9/15(金) 7:00配信


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時事通信
記者会見する岸田文雄首相=13日午後、首相官邸

 13日の内閣改造・自民党役員人事で、岸田文雄政権の権力構造に変化が見え始めた。「三頭政治」と称された岸田首相と茂木敏充幹事長の関係に不信感が芽生え、幹事長交代論も一時浮上。首相は来年秋の党総裁選での再選に向け、最大派閥・安倍派への傾斜を強めた。今後の政局の焦点は、首相が年内の衆院解散・総選挙に踏み切るかどうか。新たな布陣を国民がどう評価するかや、経済対策の内容や国会対応が判断を占う材料となる。

 ◇2度の会談
 11日午前11時すぎ、首相公邸に向かう裏門に黒塗りセダン車が入った。後席にいたのは、安倍派有力議員の萩生田光一政調会長だった。

 首相は同日朝、インドから帰国したばかり。人事調整で真っ先に萩生田氏と30分余り協議し、午後には党本部でも再び約40分話し合った。

 今回の人事で注目されたのは茂木氏の処遇だった。茂木氏は宰相への野心を隠さず、官邸側との調整がない「突出」が目立っていた。1月の通常国会の代表質問で「児童手当の所得制限撤廃」を表明、最近も秋の補正予算編成を主張した。首相は周囲に「どうなっているんだ」といらだちを見せた。

 首相は就任以来、麻生太郎副総裁、茂木氏との連携を重視。定期的に党本部で相談し、政権の重要方針を決めてきた。岸田派が第4派閥にすぎず、政権運営のため第2派閥の麻生派、第3派閥の茂木派の協力が欠かせなかった。それを古代ローマの有力者3人による政治体制になぞらえて「三頭政治」と表現したのは茂木氏だった。

 「続投と交代、どちらがいいのか」。首相は今夏以降、茂木氏の留任の可否を悩んでいた。麻生氏は「仕事ぶりで交代させるべき点がありましたか」と続投を求め、首相は結局受け入れた。

 一方で萩生田氏、松野博一官房長官ら安倍派有力者「5人衆」が全て閣僚・党幹部に留任。最側近だった岸田派の木原誠二氏が週刊文春報道で官房副長官退任を余儀なくされ、官邸中枢の意思決定プロセスも変わるとみられる。政権安定へ最大派閥を引き寄せ、総裁再選への流れを強めたい首相の思惑がにじむ。

 党選対委員長には、茂木派に所属し派内で首相候補に推す声もある小渕優子氏を起用。首相が安倍派に配慮を示したのとは対照的に、茂木氏へのけん制とみる向きも強い。茂木氏は13日の記者会見で総裁選への対応を問われると「政権をしっかり支えていきたい」と語った。だが、2人に生じた疑心暗鬼は簡単には消えそうにない。

 ◇「ドリル」火種に
 女性閣僚を過去最多に並ぶ5人に増員したのは「刷新感」を打ち出すためだった。一方、目玉人事となった小渕氏は、就任初日の記者会見で早速、過去の政治資金問題で「洗礼」を受けた。

 小渕氏は涙をこらえながら「おわびしたい」と陳謝。しかし、2014年に発覚したこの問題では関係データの入るハードディスクがドリルで破壊されていたことが判明。説明はなお不十分とされ、政権の火種となりそうだ。

 解散時期の見方は自民内で交錯する。党幹部は「なお首相は年内解散を諦めていない」と説明。党関係者は「党内固めを優先した陣容だ。解散は来年秋の総裁選後だろう」と慎重だ。

 政府・与党は臨時国会を10月16日に召集する案を軸に検討する。物価高対策などを盛り込んだ経済対策を策定し、財源の裏付けとなる補正予算を編成する方針。この国会での成立を目指せば年内の政治日程は相当窮屈になる。ただ「経済対策を策定するだけで解散することも可能だ」(経済官庁関係者)との見方もある。

 低迷する内閣支持率の向上も、衆院解散を行う必要条件だ。21年9月、当時の菅義偉首相が総裁選出馬を断念したのも、低支持率の中で解散を模索したことが明らかになり、党内で反発を受けたためだ。岸田首相が「解散カード」をどう駆使するのか。世論や党内情勢も見極めて慎重に判断するとみられる。

8871OS5:2023/09/15(金) 08:15:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ce7c148568cfe63d5d23deadf1532d678025d86
岸田内閣改造、くすぶる不満 派閥均衡腐心も「配慮足りぬ」
9/15(金) 7:17配信


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時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=14日午前、東京・永田町

 13日に発足した岸田政権の新体制は、派閥ごとの入閣者数が岸田派を除いて変わらず、岸田文雄首相が力の均衡を崩すまいと腐心した形跡がうかがえる。

 このため、派単位では「合格点だ」と評価する声が多いが、最大派閥の安倍派など一部には「配慮が足りない」と不満もくすぶる。首相は15日の副大臣・政務官人事でも各派への気配りを求められそうだ。

 「わが派は内閣でも党でも要職を担うことになった」。14日の茂木派(54人)総会で会長の茂木敏充幹事長が内閣改造・党役員人事の結果をこう報告すると、所属メンバーから拍手が起きた。

 同派は茂木氏の幹事長留任、小渕優子氏の選対委員長就任により党4役を2ポスト確保し、入閣待機組2人を含む3人を入閣させた。一連の人事には来年9月の党総裁選に向けて茂木氏の動きを封じる首相の思惑もあったが、派の中堅は「満額回答だ」と語った。

 麻生太郎副総裁が留任し、閣僚4枠を維持した麻生派(55人)も「不満はない」(関係者)との受け止め。入閣者数が1減の2人だった岸田派(46人)は、昨年の初入閣組2人が失言などで辞任した後だけに「今回は仕方がない」(若手)と納得している。閣僚ゼロの森山派(8人)幹部は「最小派閥から森山裕会長を党4役の総務会長に押し込めただけで十分だ」と語った。

 一方、安倍派(100人)は突出して所属議員が多いが、入閣者は麻生派と同じ4人。幹部は「規模を考えればおかしい」と不満げだ。派内では西村康稔経済産業相ら「5人衆」が同じポストにとどまったことにも「新陳代謝が必要だった」(中堅)と批判が渦巻く。派を仕切る5人衆に対する反発が首相にも向かいかねない状況だ。

 二階派(41人)からも前回と同じ2人が入閣した。ただ、関係者によると、首相官邸から当初提示されたのは「入閣枠1」。派幹部が「それなら要らない」と突っぱねたところ、官邸は慌てて2人に増やしたという。別の幹部は「最初の1人案は忘れない。禍根を残した」と憤る。

 官邸の不手際を問題視する声もある。今回、閣僚19人のうち2人は「参院枠」と位置付けられている。参院議員の入閣は改造前日に官邸が参院幹部に内定を伝えるのが慣例にもかかわらず、連絡を怠ったという。複数の関係者によると、世耕弘成参院幹事長は「屈辱だ」と周囲に怒りをぶちまけた。

8872OS5:2023/09/15(金) 08:15:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/11586f019694077a0935b39b654b871543834aed
河野、茂木をつぶせ! 岸田首相が実は恐れている自民党「岸田おろし」の爆弾
9/15(金) 8:03配信


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現代ビジネス
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 2023年9月13日に岸田文雄首相は内閣改造と党役員人事を行った。「人事が好き」とも言われる岸田氏の意図はどこにあるのか。今回の内閣改造、党役員人事をどう読み解けばよいのかを考えてみる。

【写真】森喜朗元首相が「血まみれ」で倒れ、集中治療室へ…一体、何が起きたのか

「岸田おろし」への恐怖心
新内閣の顔ぶれ[Photo by gettyimages]

 端的に言ってしまうと、この人事は「自民党総裁選」を念頭に置いたものであり、「総選挙」を見越したものではないということ、さらに「攻めの人事」というよりは、「守りの人事」であるということが特徴としてある。そうした視座から見れば「国民を向いた人事」というよりは、「党内を向いた人事」といってよいだろう。

 それは、派閥間の均衡への配慮や、重要閣僚ポストや党役員ポストに留任が多いことに表れている。

 まず、今回の人事は政権の延命のための「派閥の論理」によるものであったといえる。

 岸田氏にとって最大の眼目は、来年秋に行われる自民党総裁選に勝利することにある。というのも、岸田派は現在のところ党内第四派閥であり、100人を数える最大派閥である安倍派や、50人を超える麻生派や茂木派に比べて弱小だ。9月に入会が伝えられた元石破派の事務総長を務めた田村憲久元厚労相を加えても、岸田派は46人にすぎない。

 そうした派閥の情勢からすれば、岸田派よりも多い安倍派、麻生派、茂木派の支持を獲得できなければ、自派閥だけでは総裁の座を守り切れず、「岸田おろし」という党内政局が起こる可能性もある。

 新内閣の閣僚を見れば、岸田首相を含めた20人の閣僚のうち、岸田派は3人、麻生派は4人、茂木派は3人、安倍派は4人、非主流派の二階派は2人、谷垣グループからは1人、無派閥2人、そして連立のパートナーである公明党から1人というように、各派閥のバランスを見ながらの人選となっている。

 党役員については、麻生太郎氏が副総裁、党四役は茂木敏充氏が幹事長、森山裕氏が総務会長、萩生田光一氏が政調会長、小渕優子氏が選対委員長となっており、麻生派1人、茂木派2人、安倍派1人、森山派1人という配分になる。

 この党役員と閣僚を加えると、岸田派が3人、麻生派、茂木派、安倍派が5人、二階派が2人、森山派が1人、谷垣グループが1人、無派閥が2人となり、自派閥の岸田派を少なくしても岸田政権を支える麻生派、茂木派、安倍派に配慮したものとなっていることは明らかだ。

内閣改造のどこが「新しい」のか?
留任した高市早苗経済安全保障担当相[Photo by gettyimages]

 こうした人事については、しばしば「人心を一新し、難局に当たるための適材適所」という説明が政権側から述べられるが、それだけではない。むしろ「人事を政権浮揚のためのチャンス」ととらえる向きもある。つまり新しい閣僚を選ぶ中で、その政権の「新味」を出すことで、有権者の期待を獲得し、支持率の向上を試みることも出来る。

 今回の人事ではどうだっただろうか。

 今回の内閣改造は11人の初入閣者を数えていて、全閣僚の半数以上を占めている。こうした「数」的見地からすれば「新味」はあるのかもしれないが、分析する上では「質」的に留任する閣僚についても注目する必要がある。

 実は今回の内閣改造では、重要ポストほど留任者が目立つ。首相の岸田氏を除いて、官房長官の松野博一氏、デジタル相の河野太郎氏、財務相の鈴木俊一氏、経産相の西村康稔氏、経済安全保障相の高市早苗氏、そして国交相には連立のパートナーの公明党の斉藤鉄夫氏と、6人の閣僚が留任している。

8873OS5:2023/09/15(金) 08:16:06

 さらに外相の上川陽子氏、経済再生相の新藤義孝氏の2人は、これまでも重要閣僚ポストを経験してきた人物であり、安定感はあるが「新味」はないともいえる。つまり、ある意味で、「質」的見地からは重要閣僚ポストにおいては「既視感」があり、目新しいものとはいえない印象がある。

 こうした「既視感」は、党役員ではさらに強い。党役員人事でも麻生、茂木、萩生田の各氏は再任であり、森山氏は選対委員長から横滑りといえ、純粋に新任であるのは小渕氏のみといえる。

 唯一の新味と言えるのは、女性の閣僚が2人から5人へと倍以上に増加したこと、党役員人事においても、女性が党四役に就任したことが挙げられる。こうした女性登用は評価されるだろう。

念頭にあるのは「総裁選」
 先ほども指摘したとおり、こうした人事は必ずしも国民に向けた「総選挙」を意識したものではなく、党内向けの「総裁選」を念頭に置いたものであると考えることが出来る。

 注目すべきは「ポスト岸田」を狙って総裁選に出馬する可能性のある潜在的な「将来の総裁候補」を、内側に取り込んで身動きできなくしたことだろう。つまり閣僚や党役員として処遇することで、「将来の総裁候補」が来年の総裁選に「出馬をできない状況」を作り出している。

 前回の2021年の自民党総裁選においては、岸田首相のほかに、河野、高市などの有力な総裁候補の各氏も出馬して、熱い選挙戦が行われたことは記憶に新しい。特に河野氏は国民的人気を背景として、岸田氏との決選投票まで残り、現在でも将来の首相候補として名前が挙がる人物である。

 前回の総裁選に出馬した政治家は、当然ながら、将来の「総裁の椅子」を狙っていると考えられる。しかし岸田氏が警戒しているのは、有力な前回総裁選出馬者だけではない。茂木派の領袖である茂木氏、現在は領袖を欠いている最大派閥・安倍派の萩生田氏や西村氏も総裁への意欲を示している。

 そこで、これらの有力「総裁候補」を閣内や党の要職に就けることで、来年の総裁選への出馬を抑止することに、今回の人事の主眼はある。ここまで持って回った手段をとるのは、やはり岸田派が第四派閥だからだ。

党内に潜むライバルたち
河野太郎デジタル担当相[Photo by gettyimages]

 特に、岸田氏が注目しているのは、河野氏と茂木氏の動向だろう。

 河野氏は、前回の総裁選では国民の人気において岸田氏を凌駕する勢いだった。また、歯に衣着せぬ言動をいとわないところもあり、野に放てば岸田政権に対してどんな批判を行うかわからない。場合によっては河野氏が「岸田倒閣運動」の急先鋒になる可能性もある。

 そのために、閣内に残して対応の難しいマイナンバーカードの問題に忙殺させることで、総裁選への出馬準備をさせない腹づもりもあるかもしれない。もっと言えば、マイナンバーカードについての批判の矢面に立たせておくことによって、河野氏の総裁選への力を削ぐことも意図しているととらえられなくもない。

 この河野氏は、必ずしも自らの派閥を持っているわけではない。あくまでも麻生派の一員であり、麻生氏の影響力も及ぶものと考えられる。結果、この人事によって、岸田氏がもっとも警戒しているのが茂木氏であるということが明らかとなったといえる。

 続く後編記事『これは「岸田森内閣」だ…「小渕選対委員長」の背後にあった森元首相の「意向」』では、茂木氏の力を削ぐために岸田首相が採った策略と、今なお内閣改造に大きな影響を及ぼす「ドン」の存在について分析しよう。

白鳥 浩(法政大学教授)

8874OS5:2023/09/15(金) 08:17:03
https://gendai.media/articles/-/116232?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
2023.09.15
# 政局

これは「岸田森内閣」だ…「小渕選対委員長」の背後にあった森元首相の「意向」
内閣改造の裏側を読む
白鳥 浩法政大学教授
プロフィール
2023年9月13日に岸田文雄首相は内閣改造と党役員人事を行った。「人事が好き」とも言われる岸田氏の意図はどこにあるのか。今回の内閣改造、党役員人事をどう読み解けばよいのか。

前編記事『河野、茂木をつぶせ! 岸田首相が実は恐れている自民党「岸田おろし」の爆弾』に引き続き、考えてみたい。

最大のライバル・茂木氏をつぶせ
今回の人事には、いかに岸田氏が茂木氏に対して様々な配慮と対策を行って、来年の総裁選への出馬を食い止めようとしているかが端的に示されているといってよい。

茂木氏は9月5日に、幹事長である限りは「岸田政権を支える」と発言した。つまり、これは裏を返せば、「幹事長でなくなれば、茂木氏は岸田政権を支える必要はなくなる」というようにも読める。党内第三派閥で50人以上のメンバーのいる茂木派が主流派から外れれば、今後の政権運営にも暗雲が立ち込める。

かといって、このまま幹事長職を継続させてしまえば、茂木氏に党内からの支持が集まっていくことも予想される。

というのも幹事長は、総裁が首相として官邸に出ている間は実質的に党の実務を取り仕切ることとなり、選挙における候補者の決定や、最終的な政策の決定などにも影響力を及ぼすことが出来る「権力のあるポスト」である。総裁への意欲を明確に示している茂木氏が幹事長を続けて、隠然たる権力を持ってしまっては、岸田氏もいつ寝首を搔かれるかわからない。

そこで、岸田氏が考えた対策が、小渕氏を党四役に抜擢することだった。同じ茂木派で主導権を争う小渕氏は必ずしも茂木氏とはそりが合わず、したがって茂木氏に対するけん制になる。つまり、茂木氏と小渕氏を党内で互いに競わせることで、岸田氏はその実を得て、茂木氏に権力が集中しすぎることを防ごうとしているとみることが出来る。

小渕氏を選対委員長に抜擢したことには別の意味もある。小渕氏は小渕恵三元首相の娘でもあるため、その彼女を要職に配することの意図も考えることが出来る。

第一に、公明党との関係の改善が見込めることがある。公明党が自民党の総裁を首班とする連立政権に参加したのは、1999年の小渕第二次改造内閣からであり、小渕元首相の娘を好意的に思っている公明党とのパイプを期待できる。

思えばここ最近、東京都において公明党と自民党との関係はぎくしゃくしていた。5月25日には公明側が「東京における信頼関係は地に落ちた」とすら発言し、東京の選挙協力も白紙となっていた。

9月4日には何とか東京での選挙協力にこぎつけ、合意文書を締結することが出来たが、こうした連立与党間のきしみについては、幹事長である茂木氏に責任があるという見方も強い。選挙協力に影響が出ないように、関係修復を期待するという意味で小渕氏を登用したという見方も出来る。

8875OS5:2023/09/15(金) 08:17:31
第二に、沖縄における選挙対策もある。小渕元首相は2000年のG8沖縄サミットの開催を決定し、それを記念して首里城の守礼門をデザインした2000円札を発行したことで知られる。残念ながら小渕氏はサミット前に亡くなってしまい参加は叶わなかったが、沖縄においてはいまだに一定の人気を持っている。そこで娘の優子氏を登用することで、基地問題などで県民の不満の矛先が自民党に向いても、一定の緩和効果が見込める。

小渕恵三元首相[Photo by gettyimages]
第三に、中国との関係についても一定の改善効果が見込まれる。中国とは処理水放出の問題で、中国側が日本産の海産物の輸入禁止などの措置を出したことで、厳しい関係にある。

しかし小渕元政権時の1998年には、中国の指導者として江沢民氏が初めて来日し、「平和と発展のための友好協力パートナーシップの構築に関する日中共同宣言(略称は日中共同宣言)」を発表して、日中の友好関係に尽力した。それに対して、中国側も一定の評価があり、日中関係の改善が期待できる。

そして最後に、何よりもこれは最大派閥である安倍派の実質的なオーナーである森元首相が強く推した人事であり、最大派閥の支持を得るためには岸田氏は、森氏の意向を聞かざるを得ないということがあった。



「岸田森内閣」の成立
今回の人事には、現在、政界にいない政治家の影響力の下に行われたと示唆する報道もある。

つまりこの人事は、故人である安倍元首相、青木元官房長官、そして現在議員バッジをつけていない森元首相らの影響力の下にあったことも取り沙汰されている。中でも森氏の影響力は注目すべきである。

安倍氏は現在の最大派閥である安倍派を作り上げた。この安倍派に対する配慮がなければ内閣改造、党役員の人事は成立しない。また、党内では、総裁への意欲を強く示している茂木氏に対する、生前の青木氏の否定的な評価も影響を与えたと考えられる。

とりわけ彼らの意向を強く代弁したのが森氏である。

森喜朗元首相[Photo by gettyimages]


岸田首相は森氏の意向を受け、いわゆる安倍派「5人衆」のうちの萩生田氏、西村氏、松野氏、高木氏を内閣や党の要職で処遇し、さらに小渕氏を党四役の選対委員長に抜擢した。

かつて1982年に中曽根内閣が組閣されたときに「田中曽根内閣」といわれたように、政権内部ではなく外部の影響を強く受けたことにならい、今回も森元首相の影響下にある岸田内閣として「岸田森内閣」という印象を持たれる可能性がある。

また、「大宏池会」を狙う岸田政権のキングメーカーである麻生派の領袖・麻生氏の意向も強く反映されているという。これも外部からの政権人事への影響ととらえられよう。

いずれにしても第四派閥出身という足かせから逃げ切れない岸田首相のこの内閣改造、党役員人事が、国民にどのように受け止められるか。今後も注意深い検討が必要だ。

8876OS5:2023/09/17(日) 09:44:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1b111d5772e35c3257575e2be64132ba4ca9b57
「人事の岸田」がほくそ笑む…元野党議員を取り込んだ「恐ろしすぎる思惑」
9/17(日) 7:03配信

現代ビジネス
元野党議員が政務官に
Photo by gettyimages

 第2次岸田第2次改造内閣の最大の目玉は、国民民主党の参議院議員だった矢田稚子氏の首相補佐官就任ではなかったか。矢田氏は2016年の参議院選で、民進党の公認候補として比例区で当選。2018年に国民民主党に参加して副代表を務めたが、2022年の参議院選では15万9929票を獲得しながら落選した。


 この時、自民党の越智俊之氏は11万8710票で最下位当選を果たし、立憲民主党も石橋通宏氏が11万1703票を獲得して3期目を制した。日本維新の会に至っては、最下位当選の青島健太氏の得票数は3万3553票に過ぎず、矢田氏の得票数よりはるかに少ないのだ。

 にもかかわらず、矢田氏が落選したのは、国民民主党が比例区で315万9625票しか獲得できず、3人しか当選させられなかったことが原因だ。そもそも国民民主党は2022年の参議院選で「比例区で500万票の獲得」を目標に掲げたものの、その6割程度しか果たしていない。

 落選後に会った矢田氏は、「次の選挙は出ない」とやや厳しい表情で筆者に語った。ちょうど、矢田氏が支持母体の電機連合の政治アドバイザーを辞任した頃のことだった。それでも矢田氏は、議員時代に事務局長を務めた「政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」の活動などに顔を出していた。その様子は「政治の現場でまだまだやりたいことがある」と言いたげに見えた。

 参議院議員時代に取り組んだ少子化対策や子育て問題、とりわけ矢田氏自身が経験に基づいて訴えてきたヤングケアラーの問題は、ようやく国が調査に乗り出し、中学生の17人に1人、全日制の高校生の24人に1人が「世話をしている家族がいる」ことが判明。国民民主党は2022年2月、「児童福祉法の一部を改正する法案(ヤングケアラー支援法)」を参議院に提出した。

 こうした業績を考慮するなら、矢田氏に補佐官として任せるべきジャンルは自ずから明らかになるはずだ。しかし岸田文雄首相は矢田氏を「賃金・雇用担当補佐官」に任命した。ちなみに矢田氏が在籍した国民民主党のスローガンは「給料を上げる。国を守る」で、賃金・雇用は国民民主党の“1丁目1番地”といえる政策だ。

 よって岸田首相が矢田氏を首相補佐官に任命したことは、矢田氏の党籍がすでにないとはいえ、どうしても国民民主党に対する“取り込み”を連想させてしまう。さらに国民民主党が矢田氏が首相補佐官に就任したことを歓迎しているように見えることも、そうした印象を強めている。

8877OS5:2023/09/17(日) 09:44:32
前例はあるものの…
さらなる「大物」を狙っているとされる岸田首相[Photo by gettyimages]

 だが厳密には、そうともいえない面もある。たとえば9月15日の榛葉賀津也幹事長の会見では、榛葉氏は冒頭発言で補佐官就任ニュースを紹介し、矢田氏を「元国民民主党の仲間」と述べたが、筆者が「矢田氏は現在の仲間なのか、かつての仲間なのか」と質問すると、「友達だ」と微妙にはぐらかした。

 なお野党出身の元国会議員が自民党政権で補佐官に就任したのは、矢田氏ばかりではない。民主党政権時に文科副大臣を務めた鈴木寛氏の例がある。

 鈴木氏は経済産業省から慶應義塾大学助教授を経て、2001年の参議院選で民主党の公認候補として東京選挙区で初当選した。2期12年の任期の中で文科副大臣を2期務めたが、2013年の参議院選で落選。その翌年10月には安倍政権で文科省参与に就任し、2015年から文科大臣補佐官を4期務めた。

 しかし鈴木氏が矢田氏と異なるのは、初出馬の際には民主党のみならず自民党も、鈴木氏に政界入りを勧めた点だ。当時の自民党は内閣支持率が低かった森喜朗政権だったため、鈴木氏は民主党を選択した。

 その一方で矢田氏は労組出身で、自民党から政治の世界へ誘われた可能性はほとんどない。それだけ自民党政権への距離は遠く、ハードルは高いといえた。

 にもかかわらず、矢田氏が岸田首相からの「一本釣り」に喰いついたのは、やはり「自分のいる場所」を見つけたかったからではないか。これは周囲から反対があったために実現しなかったが、今年4月に行われた大阪市長選に自民党側から出馬の打診があった時、矢田氏は前向きの姿勢を示したという。

 そのような情報が官邸に伝わった結果、矢田氏の補佐官就任に繋がったのだろう。そして岸田首相は今度は矢田氏を“餌”にして、さらなる大物を釣り上げようとしているのだ。

 それは国民民主党なのか、あるいは労組なのか。岸田首相は今回の改造内閣を「変化を力に代える内閣」と命名した。ならば自民党にこれまでなかった異質なものを官邸に取り込むことこそ、岸田政権の力の源泉になるに違いない。そしてパワーを得た後、一気に衆議院解散に突き進む。「人事を尽くして天命を待つ」のではなく、「“人事”を描いて運命を紡ぐ」。それが岸田首相のやり方なのかもしれない。

安積 明子(政治ジャーナリスト)

8878OS5:2023/09/17(日) 09:48:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/5eda95c106f32c2a243835187811d2af983901ad
茂木幹事長留任の舞台裏 「相談だが…」岸田首相が切り出した党人事
9/16(土) 22:10配信


産経新聞
臨時総務会を終え、カメラに向かってポーズをとる自民党新執行部(左から)小渕優子選対委員長、森山裕総務会長、麻生太郎副総裁、岸田文雄首相(党総裁)、茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長=13日午前、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

13日に行われた内閣改造・自民党役員人事の最大の焦点は、茂木敏充幹事長の去就だった。

「留任をお願いしたい。ついては相談だが…」

11日午後、東京・永田町の自民党本部総裁室。外遊から帰国したばかりの岸田文雄首相(総裁)は茂木氏にこう切り出した。相談とは、閣僚として処遇しきれない各派閥の推薦議員を党の要職で起用することだった。

■派内に根強かった「主戦論」

茂木派(平成研究会)所属の小渕優子元経済産業相を選対委員長に、週刊誌で妻の元夫死亡をめぐる捜査が取り沙汰された木原誠二官房副長官を幹事長代理に起用する考えも伝えた。

「もちろんいいですよ」。快諾した茂木氏だが、派内には幹事長続投の打診があっても辞退し、来年の党総裁選出馬に備えるべきだとの主戦論が根強かった。茂木氏も一時は無役となる選択肢を検討したが、経済再生や安全保障が喫緊の課題となる中、自らが政局の火種となるべきではないとの考えに傾いた。

留任の感触はそれ以前から得ていた。人事の時期が迫っても、首相からは国民民主党との距離感など先々の重要案件について意見を求められていた。留任報道が飛び交っても、首相から報道を否定する連絡もなかった。続投との見立ては、ともに首相を支える麻生太郎副総裁とも一致した。

■小渕氏にゴーサイン

幹事長人事に並んで注目を集めたのが、小渕氏の党四役抜擢だった。

「了解してる。受けてもらって構わない」

11日夜、茂木氏は選対委員長の打診を受けたと報告してきた小渕氏にゴーサインを出した。10月の衆参補欠選挙や次期衆院選を控え、派閥の部下にあたる小渕氏が選対委員長に就けば指示や連携がしやすい。茂木派が党四役のうち2つを握れば派閥の存在感もさらに増す。

小渕氏の起用で首相が茂木派の分断を図った―。12日以降はこうした見方が広がった。将来を嘱望される小渕氏だが、過去の政治資金問題が尾を引いて表舞台からは長らく遠ざかっていた。この間、派内で求心力を増した形跡もない。茂木氏にとって「派閥分断」という解釈は意外だった。

■遠のいた総裁選出馬

首相も第3派閥の領袖に気を使った。人事当日の13日朝、党本部で麻生、茂木両氏と面会した際にはこう伝えた。

「いろいろ書かれているが、派閥に対して何かするという気持ちは全くないので」

茂木派は今回の人事で幹事長と選対委員長に加え、3つの重要閣僚ポストを獲得し、主流派としての地位を固めた。一方、首相を支える道を選んだことで茂木氏の総裁選出馬は遠のいた。13日の就任会見では「岸田政権を支えていく。それに尽きる」と明言した。

とはいえ、政界一寸先は闇。首相も一年後の口約束など意味を持たないことを理解してか、留任を条件に総裁選での支持を求めることは最後までなかった。(石鍋圭)

8879OS5:2023/09/17(日) 09:49:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/60b052d50a7adf0ea9e22b8879bba86ad999217d
「自公国」連立へ首相布石 補佐官に異例の野党出身者 岸田政権
9/16(土) 7:12配信
時事通信
首相補佐官の辞令交付後、矢田稚子氏(左)と撮影に応じる岸田文雄首相=15日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は15日、国民民主党副代表を務めた矢田稚子元参院議員を首相補佐官に抜てきした。


 野党出身者の補佐官起用は極めて異例で、自民、公明両党の連立政権に国民を加える「自公国」連立へ布石を打ったとの見方が与野党に広がる。ただ、国民を支持する連合は連立に反対で、構想の先行きは不透明だ。

 「適材適所の考え方で首相が判断した。これ以上申し上げることは差し控えたい」。松野博一官房長官は15日の記者会見で、今回の人事は自公国連立への布石かと問われると、こう述べるにとどめた。首相官邸で同じ質問を記者団から受けた矢田氏も「私は関知していない」と語った。

 自公国連立構想は菅政権時代に自民内の一部で浮上。昨年12月に機運が高まったものの、国民内で慎重派の意見が強まり、暗礁に乗り上げた。しかし、2日の国民代表選で与党寄りの姿勢が目立つ玉木雄一郎代表が再選されると自民内で再燃。13日の内閣改造では国民幹部を入閣させる案も取り沙汰された。

 自民内で検討されているのは、「政策協議」「閣外協力」などと段階を追って国民との間合いを詰める案だ。矢田氏は連合に加盟する電機連合の元組織内議員で、関係者によると、連合の芳野友子会長と良好な関係にある。自民関係者は「今回の人事は連合とのパイプづくりが狙いだ」と説明。閣僚経験者は「将来の連立に向けた布石だ」と言い切った。

 首相は14日、公明党の山口那津男代表に電話し、「矢田氏を補佐官に起用したい。ご承知おきください」とわざわざ伝えた。公明は国民の連立参加には慎重とみられ、修復の途上にある自公関係が再び悪化しないよう配慮したようだ。

 国民の反応は割れている。玉木氏は15日、東京都内で記者団に、矢田氏は8日に国民顧問を退任したため補佐官就任は知らなかったとしつつ、「現場の声を届けてくれる」と期待感を表明。一方、連立慎重派の一人は「国民幹部が裏で動いたのではないか」と疑心暗鬼に陥っている。

 立憲民主党は反発している。泉健太代表は15日、都内で記者団に「違和感がある。政治的人事と言われても仕方がない」と批判した。立民支持と国民支持の労組を抱える連合の関係者は「連合が壊れる」と悲鳴を上げた。

8880OS5:2023/09/17(日) 09:51:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2b802123829bfe109b682f5b4dd48adf928f5e3
「麻生ー茂木ライン」に“くさび”か 党内力学のカギ握る森山総務会長
9/15(金) 21:02配信
FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

「森山さんが実質的な党の仕切り役になるだろうな…」

ある自民党関係者は党四役の総務会長に起用された森山裕氏の就任会見を見ながら、こう呟いた。

【画像】ポスト岸田を狙う茂木幹事長への“くさび”か…森山氏、小渕氏、木原氏を抜てき

岸田首相が党内最少派閥の長である森山氏を、総裁・幹事長に次ぐ党のナンバー3である総務会長に抜擢したのには狙いがある。

首相の信頼厚く…変わる「3頭政治」
首相はこれまで、政権運営をするにあたり麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長への相談を重視し、週1回は自民党本部に足を運び3人だけで会談し、意思決定を行ってきた。この様子は共和政ローマで3人の実力者が実権を握った寡頭政治体制になぞらえ「3頭政治」と呼ばれてきた。

一方、森山氏は、これまで党四役の選挙対策委員長を務めながらも、この3頭政治とは一定の距離を置き、非主流派の代表格・菅前首相や二階元幹事長とのパイプ役になってきた。当初、岸田首相としては、非主流派の反発を最小限にとどめたい狙いでの、森山氏の配置だった。しかし、森山氏は選対委員長として、衆議院小選挙区の区割り変更、いわゆる“10増10減”に伴う候補者調整に尽力した他、歴代最長の国対委員長在任時に培った網の目の人脈を生かし、高木毅国対委員長に度々助言を行い、国会運営にも影響力を発揮した。また、6月には衆議院解散を首相に直言するなど存在感を高め、「人脈が幅広くバランス感覚に優れ、実務能力が高い」(首相周辺)と評価を上げた。

そして、「ポスト岸田」を視野に入れる茂木氏の言動に首相が苛立ちを募らせ「3頭政治」に疑心暗鬼になるのとは対照的に、その穴を埋めるかのごとく、首相は森山氏への信頼感を高めた。

その結果、岸田首相は今回、森山氏を総務会長に抜擢した。総務会長は、自民党に常設される最高意思決定機関「総務会」のトップで、国会に提出する法案や党務に関する案件は全て総務会の了承を経なければ決まらない。森山氏は、幹事長の下で選挙の実務のみを仕切る選対委員長よりも、さらに明確な権限を手にした形だ。

今回の人事でも麻生氏、茂木氏は続投し「3頭」の形は維持されるが、森山氏の昇格で、「これまでとは構図が変わる」(自民党関係者)可能性がある。

ある自民党のベテラン議員は、「岸田総理は『3頭政治』を継続させながら、『森山ルート』で独自に情報収集し、自分で最終判断するのだろう」と強調する。今回の人事のポスト調整をめぐっても森山氏は「非主流派」の重鎮議員らと頻繁に連絡をとり、岸田首相に状況を伝えた。実際、首相周辺は「表では麻生さんや茂木さんとよく会っているが、電話でやりとりしている回数が圧倒的に多いのは森山さんだ。総理は党幹部の中で一番、森山さんを頼りにしている」と話す。

8881OS5:2023/09/17(日) 09:51:40
党のあちこちに打たれた「くさび」
こうした“くさび人事”は森山氏だけではない。新たに党四役に抜擢された小渕優子選挙対策委員長と、幹事長代理に起用される首相の側近・木原誠二前官房副長官の存在だ。この2人は、「ポスト岸田を狙う茂木幹事長へのわかりやすい“くさび”」(自民党関係者)とみられている。

岸田首相はもともと茂木幹事長の交代を検討していたものの、麻生副総裁の意向を聞き入れ留任させた。ここで首相が打った手が、同じ茂木派の小渕氏の起用だった。茂木氏が幹事長を務める体制の中で、党四役に同じ茂木派の小渕氏を起用するのは異例のことで、将来の首相候補とも言われている小渕氏の存在は茂木氏への明らかなけん制(自民党幹部)だ。

一方、木原氏は岸田首相のブレーンとされ、少子化対策など政権の重要政策の決定にど真ん中で関わってきた。その木原氏が今回就任する幹事長代理は、その名のとおり幹事長の代理であり、本来は茂木幹事長を支える役職だが、ある自民党の中堅議員は「実態は『茂木さんの監視役』だ」と断言する。

森山氏、小渕氏、木原氏という、打たれた“3つのくさび”。

来年9月には、岸田首相が就任時に決めた党役員の「連続3期まで」という任期規定により、副総裁の麻生氏と幹事長の茂木氏の任期は満期を迎えるため、2人は自動的に今の役職から「退任」となる。

ここからの1年で、岸田首相の党に対するアプローチがどのように変容するのか注目だ。
(フジテレビ政治部)

政治部

8882OS5:2023/09/17(日) 09:51:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b05fdb0131910e3c25cc9c160ddc4929cbc1ef5
岸田首相、副大臣・政務官人事決定 二階派が減り「冷遇」の声も
9/15(金) 20:35配信
毎日新聞
副大臣らと記念撮影に臨む岸田文雄首相(前列左から3人目)=首相官邸で2023年9月15日午後5時2分、竹内幹撮影

 政府は15日の閣議で、副大臣26人と政務官28人の人事を決定した。前回(2022年8月)と比べると、副大臣は岸田文雄首相が率いる自民党第4派閥の岸田派からの起用が増えた。非主流派の二階派からの起用は1人のみに減った。二階派は政務官枠も減り、派内からは「冷遇だ」と不満の声も上がった。

【写真で振り返り】政治家の失言・問題発言

 「どの閣僚にどういう副大臣を付けるのが適切なのか、どの大臣・副大臣にどういう政務官を付けるのか。チームとして人選を行った結果だ」。首相は15日、首相官邸で記者団にこう語った。

 派閥別にみると、副大臣の起用が最も多いのは最大派閥の安倍派の6人。岸田派5人▽麻生派4人▽茂木派3人▽二階派1人――と続いた。13日の閣僚人事に続き、安倍派のほか、第2派閥・麻生派、第3派閥・茂木派の党内主流派に配慮した形となった。政務官は、安倍派6人▽岸田派5人▽麻生派4人▽二階派3人▽茂木派1人。

 前回と比べ起用人数が減った第5派閥の二階派は副大臣1人と政務官3人。同派幹部は「そもそも適齢期の議員が少ない」と平静を装うが、若手を中心に派内には「明らかに冷遇されている」との不信感もくすぶる。

 会長の二階俊博元幹事長は内閣改造に先立ち、首相との会談で人事について「好きにやってください」などと伝えた。この後、首相は人事を巡る調整で、二階派に「閣僚1人でどうですか。あとは党(の役)職で」と提示した。同派幹部は「じゃあゼロでいい」と突き返した。

 最終的には、首相側が方針を変え、小泉龍司法相と自見英子地方創生担当相の2人が入閣したが、閣僚の枠も減らそうとした首相の姿勢は遺恨を残した。ある幹部はこうした経緯を振り返り「1人と提示されたのは忘れない。屈辱だ。戦闘モードだ」と語る。【李舜】

8883OS5:2023/09/17(日) 09:52:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a87f3f4f47e0dfd6b4dc6c99674e5734715312d
安倍派存在感 岸田派巻き返し 副大臣・政務官人事
9/15(金) 19:11配信

産経新聞
岸田文雄首相(矢島康弘撮影)

15日に決まった第2次岸田再改造内閣の副大臣・政務官の顔ぶれをみると、岸田文雄首相が閣僚や党四役のポストを自民党各派の勢力に応じて分配したのと同様に、党内バランスに配慮したことがうかがえる。一方、閣僚ポストの獲得数を前回から減らし、割を食った格好の岸田派(宏池会)は副大臣・政務官人事で若干の巻き返しを図った。


副大臣ポストを最も多く得たのは最大派閥の安倍派(清和政策研究会)で6人。同派は政務官人事でも最多の6ポストを射止め、存在感を示した。

首相が率いる岸田派は派閥の中で唯一、閣僚ポストを減らしたが、副大臣・政務官にはそれぞれ5人を送り込んだ。無派閥を除けば、いずれも2番目の多さで、閣僚人事で他派の意向を優先した分を補ったとみられる。同派幹部は「要望通りだ」と語る。

安倍派、岸田派に次いで副大臣ポストを多く獲得したのが第2派閥の麻生派(志公会)で4人。続いて第3派閥の茂木派(平成研究会)3人▽非主流派で第5派閥の二階派(志帥会)1人▽最小派閥の森山派(近未来政治研究会)はゼロ-と、おおむね派閥の規模に応じたポストの割り当てとなった。

政務官人事でも、麻生派が4人と3番目の多さとなり、二階派3人▽茂木派1人▽森山派はゼロ-と続いた。無派閥からの登用は、副大臣が4人、政務官が6人だった。

一方、13日の内閣改造では過去最多に並ぶ5人の女性が閣僚に登用されて注目を集めたが、副大臣・政務官の計54人に女性の起用はなかった。各派の推薦に基づいてポストを調整した影響があったとみられ、ある閣僚経験者は「派閥に配慮し過ぎだ」と批判した。(大橋拓史)

8884OS5:2023/09/17(日) 09:55:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcbf5756e33c1ef2f99c9574e7d36c5c8771c04d
【解散・総選挙へ】岸田首相、自民党内“反主流派”菅前首相と激しい暗闘 スキャンダルのぶつけ合いに発展
9/16(土) 16:15配信

NEWSポストセブン
岸田文雄・首相、反主流派との暗闘も(写真/JMPA)

 初入閣は11人、過去最多に並ぶ5人の女性閣僚を引っさげ、第2次岸田再改造内閣が発足した。だが、岸田文雄・首相の視線はすでに「解散」へと狙いを定めている――。


 内閣改造直後から自民党内には「やはり岸田総理は解散・総選挙をやるつもりだ」(ベテラン議員)との受け止めが広がり、再び解散風が強まっている。

 岸田首相を解散へと追い立てているのが自民党内の不穏な動きだ。来年9月には自民党総裁選が行なわれる。再選をめざす首相にとって最大のライバルになると見られているのが党内第2派閥を率いる茂木敏充・幹事長だ。

 自民党には、政権を支える立場の幹事長は「首相(総裁)と総裁選を争わない」という不文律がある。そこで岸田首相は茂木氏に幹事長を続投させて政権に囲い込む一方で、茂木派内で茂木氏と対立関係にある小渕優子氏を党4役の一つ選対委員長に据えて牽制した。

「小渕が選対委員長として目立つほど、茂木は埋没する。小渕起用には茂木の力を削ぐ狙いもある」(岸田側近)

 前回総裁選で首相と争った河野太郎・デジタル相と高市早苗・経済安保相をあえて留任させたのも、閣内に封じ込めておくためだ。

反主流派との暗闘
 だが、党内にはそれでも安心できない強敵が残っている。反主流派の旗頭、菅義偉・前首相だ。菅氏は今年初めに反岸田の声をあげた後、一時は鳴りを潜めていたが、8月7日に二階俊博・元幹事長、森山裕・総務会長(当時は選対委員長)と会食して「反主流派3人衆」の結束を確認すると、積極的に動き出した。

 各地の講演でタクシー不足解消のために「ライドシェア解禁」【※注】を提唱し、週刊ダイヤモンドで「官邸の決断」の連載をスタートして岸田政治との違いをアピールするなど対抗姿勢を鮮明にしている。

【※/一般のドライバーが自家用車を使って有料で客を運ぶ「ライドシェア(相乗り)」。これまで日本では一部を除き道路運送法で禁止されているが、タクシー不足などから解禁を検討すべきという声があがっている】

 水面下では、岸田首相は内閣改造の前から、反主流派と激しい暗闘を繰り広げてきた。

「政権を襲った木原スキャンダルも、官邸サイドは『情報が漏れすぎる。菅政権で重用された元警察官僚が背後で糸を引いている』と疑っている」(同前)

 官邸側も反撃に出た。さる9月8日、首相の地元・広島の中国新聞が、菅側近として知られた河井克行・元法相の選挙買収事件で、「すがっち 500万円」などと買収資金の提供元が書かれた河井氏のメモを検察が押収していたことをスクープした。

 菅氏は「そんなことあるわけがない」と報道内容を強く否定したが、自民党内では「中国新聞は岸田総理の地元紙。木原スキャンダルに対抗して菅さんにダメージを与えるために官邸サイドが仕掛けた」(菅氏に近い議員)と受け止められている。

 両陣営の対立はスキャンダルのぶつけ合いに発展しているのだ。

8885OS5:2023/09/17(日) 09:55:36
 そんな岸田首相が愁眉を開いたのが改造直前のNHKの9月世論調査(8〜10日調査)だったという。5月の広島サミット後から下がり続けていた内閣支持率が36%とわずか3ポイントだが上昇に転じたからだ。

「注目したのはNHK調査で福島第一原発の処理水放出後の総理の対応を『評価する』という意見が75%に達していたこと。総理は喜んで意を強くしている」(岸田側近)

 政治ジャーナリスト・野上忠興氏が語る。

「岸田首相はこの機会を逃したら来年の自民党総裁選前後まで総選挙を打つタイミングがなくなる。今後の政治日程には増税やマイナンバーカード問題、消費税のインボイス導入など国民の批判が高まる課題が目白押しだけに、解散を先送りすれば支持率もジリ貧になって総裁選で引きずり下ろされてしまう可能性がある。進むも地獄、退くも地獄なら、反主流派が倒閣に動く前に一か八かの解散ということでしょう」

 自民党内の反主流派に背を撃たれそうになって、首相は総選挙へと突き進むしかなくなっているとの見方だ。

※週刊ポスト2023年9月29日号

8886OS5:2023/09/17(日) 09:55:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/979d2e580967db2a0a108bc1aa8eb6d7485abc98
労組切り崩し「自公国」連立へ布石か 首相補佐官に元国民民主副代表起用
9/16(土) 16:16配信

西日本新聞
 岸田文雄首相は15日、国民民主党副代表を務めた民間労働組合出身の矢田稚子(やたわかこ)元参院議員(57)を首相補佐官に起用した。首相の政策ブレーンである補佐官に野党出身者が就くのは異例で、国民とその支援労組を取り込む布石としたい狙いだ。自民内で模索が続く自民、公明、国民3党連立構想の具体的な動きが表面化した形だが、国民や連合には戸惑いが広がっている。

 矢田氏は15日、首相官邸に入り、首相から辞令を交付された。記者団に「働く人の声を国政につなぎたい思いで一民間人としてお受けした」と述べた。

 矢田氏は、国民を支援する連合傘下のパナソニックグループ労組幹部を務め、2016年参院選比例代表に電機連合の組織内候補として旧民進党から出馬し初当選。22年参院選で落選し政界を引退。今月8日に国民顧問を退任した。労組の役員も退いている。政府は勤務先を通じ補佐官就任を打診したとしている。

 担当は国民民主が重視する賃金・雇用政策で、政府、自民が連携を深化させたい意図は明白。官邸幹部は「賃金・雇用の専門家で助言をもらいたい。民間人としてお願いしたが、臆測するのはご勝手に」と自民側からの秋波をにおわせた。

 国民の榛葉賀津也幹事長は記者会見で「政策実現のためにいろいろなパイプを駆使する。矢田氏もその一つになり得る」と期待感を示した。連立構想との関連は「関係ない。政局で捉えるのは失礼」と否定した。

 「自公国」連立構想は、自民の茂木敏充幹事長らが、水面下で国民の玉木雄一郎代表らと調整してきたとされる。自民にとっては、野党分断や東京での選挙協力を巡り一時対立した公明党へのけん制の側面も浮かぶ。矢田氏登用を第一歩に、政府、自民は秋の臨時国会に提出が想定される補正予算案に対し国民の賛成を引き出し、さらに政策実現の実績を重ねたい考えだ。

 ただ国民の一部や連合内は連立参加への拒否感が根強く、選挙区調整など実現へのハードルも高い。自民幹部は「連立はない。閣外協力だ」と解説する。

 玉木氏に近い国民中堅は「新しい野党の形となり得る」と歓迎したが、「事実上の連立入りと受け止められても否定できない」(幹部)との警戒感も高まっている。連合幹部は「労組出身の元議員とはいえ、今は政治から離れた立場。労組も連合も口が出せない」といら立ちを募らせた。

 自民の閣僚経験者は「巧妙な一手。労組を取り込む呼び水になり得る。これで国民もこちらにつきやすくなるな」と笑みを見せた。 (岩谷瞬、御厨尚彰)

8887OS5:2023/09/19(火) 00:17:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/300a644b3ad5d72248ca5a577031366db04170db
「岸田首相の懐刀」木原誠二氏、幹事長代理と政調会長特別補佐の兼務で調整
9/18(月) 18:16配信

読売新聞オンライン
木原誠二氏(8月7日)

 自民党は幹事長代理に就任する見通しの木原誠二衆院議員について、政調会長特別補佐も兼務させる方向で調整に入った。木原氏は岸田首相の最側近で、首相の意向を党側に伝える役割を担うとみられる。



 複数の党関係者が明らかにした。木原氏は13日の内閣改造で官房副長官を退くまで、政府で内政や外交全般を取り仕切っており、今後は党の政策決定などにも関与していく見通しだ。木原氏自身も党政調の役職を希望していたという。

 木原氏は首相が率いる岸田派に所属し、2021年9月の党総裁選で公約作りを主導するなど、首相の懐刀として知られる。官房副長官退任に合わせ、首相が「党とのパイプ役になってほしい」と求めていた。党政調でも処遇されることで、「党運営だけでなく、政策面でも首相の影響力が強まる」(幹部)との見方が出ている。

8888OS5:2023/09/19(火) 12:47:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/96fdc39040250c81385a7edaf45e247c3936fb42
「アリの一穴になり得るかも」安倍派にさざ波 5期目議員が退会届、新体制に不満
9/19(火) 9:40配信

西日本新聞
国会議事堂

 自民党最大派閥・安倍派で昨年7月の安倍晋三元首相死去以来、初めての退会の動きが明るみとなり、派内にさざ波が立っている。土井亨衆院議員(宮城1区)が塩谷立座長に派閥退会届を提出。近く手続きを経て所属議員は99人となる見通し。会長を空席としたまま、集団指導の新体制に移行したことへの不満が理由で、今後は無派閥で活動する意向という。派内には少なからず同様の不満があり、大所帯が抱える分裂リスクを回避し結束を保てるか改めて問われる。


 第2次岸田再改造内閣が発足した13日、安倍派から改造前と同じ4人の閣僚と党四役1人の登用に成功し安堵(あんど)感もあった塩谷氏に、土井氏は退会届を手にして向き合った。同派ベテランは「彼の意思は固い。翻意はしない」と見通す。

 土井氏は2005年初当選の5期目。安倍派議員によると、会長の下に集う本来の形とは懸け離れた派閥の体制に失望していたという。派内一部にも派有力者が政府や党の要職を占め続ける現状への不満がある。

 安倍派はこの1年以上、後継会長を決められず、8月末に塩谷氏ら15人による意思決定機関・常任幹事会を新設。高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の「5人組」や一部閣僚経験者が選ばれたが、直前まで派会長代理だった下村博文元政調会長は外された。派の元会長で今も強い影響力を振るう森喜朗元首相の意向が反映された。

 関係者によると、土井氏は過去に森氏と確執があり、森氏がにらみを利かせた新体制について「許せない様子だった」(派関係者)という。

 現状、土井氏に続く退会希望は表面化していない。ただ「気持ちは分かる。この退会がアリの一穴になり得るかも」(中堅)といった声もある。下村氏は11日のインターネット番組で「(自身の処遇で)ここまで邪魔されるとは思わなかった。政界引退した森氏に影響力が残っているのは残念だ」と恨み節を口にした。

 若手は「派閥運営は正念場。早く会長を決めるべきだ」と求める。だが派内は「次の衆院選までは今の体制のままでいく」(重鎮)との方針に傾きつつある。

 閣僚経験者は「安倍さんのように100人まとめて面倒を見るスーパーエースなんてそういない。歴史的に集団指導体制はうまくいかない。みんな、分かった上でやっているんだ」と複雑な胸の内を明かした。 (坂本公司、御厨尚陽)

西日本新聞

8889OS5:2023/09/19(火) 12:52:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/689b975452214cb651d9c7a014bca0cc10ffbb87
日本医師会の元会長「けんか太郎」が父の武見厚労相、日医代弁者になること「毛頭考えず」
9/18(月) 9:05配信

読売新聞オンライン
武見敬三氏

 武見厚生労働相は17日のNHK番組で、父親が日本医師会(日医)の会長だったことに自ら触れ、「医療関係団体の代弁者になることは毛頭考えていない」と強調した。

 武見氏の父・太郎氏は長く日医会長を務め、日医の意に沿わない場合、政府相手でも徹底抗戦し、「けんか太郎」の異名を取った。

日本医師会

 武見氏はかつて日医の政治団体、日本医師連盟(日医連)の組織内候補だった。13日の内閣改造では、日医連の現在の組織内候補である自見地方創生相も初入閣した。日医は声明で両氏の入閣を「誠に喜ばしい限りだ」と歓迎した。

 年末に向け、日医などと診療報酬改定の調整が本格化する見通しで、武見氏には「身内びいきになる」との懸念を打ち消す狙いがあったようだ。政府内では「日医が嫌がる政策に切り込めるか、今後力量が試される」との声が出ている。

8890OS5:2023/09/19(火) 20:39:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/46c3eaae60da2ed7729f40510bea3f737dd8f8b3
【政界の断面】「小石河連合」が復活? 小泉氏らに次期総理望む声 派閥政治への反発か
9/19(火) 19:41配信
カナロコ by 神奈川新聞
2021年の自民党総裁選で連携した(左から)石破氏、河野氏、小泉氏=2021年9月17日、国会内

 岸田文雄首相(自民党総裁)が行った内閣改造と党役員人事への支持が伸び悩む中、日本経済新聞の世論調査「自民党総裁(次期総理)にふさわしい人」で無派閥の小泉進次郎元環境相(衆院11区)が1位となり、政界がざわついている。同率2位は石破茂元幹事長と河野太郎デジタル相(15区)。先の総裁選で岸田陣営に対抗した「小石河連合」がベスト3を占めることとなった背景には、派閥主導で進められた人事への世論の反発がありそうだ。

 内閣改造・党役員人事を受けた世論調査で、岸田内閣の支持率は共同通信が6ポイント増の39%だが、日経は42%、読売新聞は35%で改造前と横並びだ。来秋の総裁選に向け、岸田氏の再選戦略を練る主流派陣営は「反主流派の逆襲を呼びかねない調査結果」(官邸関係者)と警戒感を強めている。

 日経が内閣改造に合わせ13、14日に行った世論調査「自民党総裁にふさわしい人」で1位となった小泉氏は16%、石破氏と河野氏は15%でそろって2位。4位は8%の高市早苗経済安全保障担当相、5位は7%の菅義偉前首相(2区)で、上位5人を党内反主流とされる議員が占めた。

 首相就任後も自派閥を率いる岸田氏は6%で6位。以下は岸田派の林芳正前外相とやはり自派閥を率いる茂木敏充幹事長がそれぞれ4%、安倍(晋三元首相)派の萩生田光一政調会長と茂木派の小渕優子選挙対策委員長がそれぞれ3%で続き、主流派とされる議員は軒並み下位どまりだった。

 小泉進次郎氏の父・純一郎元首相の現役時代を知る自民の元議員は「純一郎さんは『自民党をぶっ壊す』と派閥政治を全面否定して解党的危機を乗り切った」と振り返り、「今や総理も幹事長も派閥を辞めないばかりかトップに居座ったまま役職に就いている。立ち位置に客観性が乏しいからリーダーとして支持されない」と断じた。今回、初入閣を果たした議員の側近は「国民に『派閥頼みは民意と逆行』との印象を抱かれて支持を得られないのであれば、内閣の先行きが心配になる」と表情を曇らす。

神奈川新聞社

8891OS5:2023/09/19(火) 20:40:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/17cc32129a8d7912da3ece04dce544addb640b15
岸田政権、皇位継承たなざらし 担当内閣参与が退任
9/19(火) 7:07配信

時事通信
閣議に臨む岸田文雄首相(中央)、鈴木俊一財務相(左)、高市早苗経済安全保障担当相=15日午後、首相官邸

 岸田政権下で皇位継承の議論がたなざらしになっている。

 今後も皇族数の減少が見込まれるなど喫緊の課題と位置付けられるが、自民党では保守派が女性・女系天皇の容認につながることを警戒。今月13日には、皇室制度を担当する山崎重孝内閣官房参与が退任し、ますます進捗(しんちょく)が見通せない状況となった。

【図解】有識者会議が示した皇族数確保策

 「衆参両院議長の下で検討が行われている。国会の議論にコメントする立場にない」。松野博一官房長官は15日の記者会見で、政府として議論を促さない考えを改めて示した。

 皇室典範は、父方が天皇の血筋を引く「男系男子」が皇位を継承すると規定。現在、皇位継承資格を有するのは、(1)秋篠宮さま(2)秋篠宮さまの長男の悠仁さま(3)上皇さまの弟の常陸宮さま―の3人のみで、安定的な継承には不安が残る。

 皇室の構成も平成以降最少の17人にとどまり、悠仁さま以外の未婚の皇族はいずれも女性。婚姻などで皇族数がさらに減少すると、天皇が行う国事行為の臨時代行や、各種行事への臨席、被災地への慰問といった皇族の役割が果たせなくなる恐れもある。

 上皇さまの天皇退位を受け設置された政府の有識者会議は2021年12月にまとめた最終報告書で、悠仁さまが皇位を継承する流れを揺るがせにしてはならないとし、その次代の議論は「機が熟していない」と明記。その上で、皇族数の確保策として、(1)女性皇族が結婚後も皇室に残る(2)旧宮家の男系男子が養子として皇籍に復帰する―の2案を提示した。

 岸田文雄首相は今年2月の自民党大会で「安定的な皇位継承を確保するための対応は先送りできない課題だ」と述べたが、具体的な動きにはつながっていない。有識者会議の報告を受け設置された自民党の「皇室問題等についての懇談会」(座長・麻生太郎副総裁)も22年1月の初会合以降、音沙汰なしだ。

 この問題に関わってきた政府関係者からは「首相は表で言うだけで、やる気がない」との不満が漏れる。ある閣僚経験者も「議論の機運が全く盛り上がっていない」と認める。

 自民党内には保守派を中心に「女系天皇容認につながるのではないか」(安倍派幹部)との意見が根強い。一方で、21年の総裁選で野田聖子元少子化担当相が「女系天皇も選択肢の一つだ」と訴えるなど容認派も一定数いる。首相としては、党内が二分し政権基盤が揺らぐのを避ける思惑もありそうだ。

8892OS5:2023/09/19(火) 21:01:09
https://news.goo.ne.jp/article/tbs/politics/tbs-726901.html
知られざる内閣改造 “最大のサプライズ”林外務大臣交代の真相
2023/09/17 06:30TBS NEWS DIG

知られざる内閣改造 “最大のサプライズ”林外務大臣交代の真相

知られざる内閣改造 “最大のサプライズ”林外務大臣交代の真相

(TBS NEWS DIG)

9月13日に行われた自民党の役員人事と内閣改造では、小渕優子氏の選対委員長起用や、史上最多タイの5人の女性閣僚誕生などが話題となった。その中で、多くの人を驚かせながら、あまり話題に上っていない人事がある。それが林芳正外務大臣の退任だった。なぜ林氏は交代となったのか。

「派閥を頑張ってもらいたい」 岸田総理からの要請
内閣改造を翌日に控えた9月12日の昼、宏池会(岸田派)のナンバー2、林外務大臣は総理官邸を訪れた。
週末にウクライナを訪問していたことについて、岸田総理に報告するのだという。
およそ30分後、総理執務室から出てきた林氏は硬い面持ちだった。

林 芳正外務大臣(当時)
「(記者:人事については)ウクライナの報告だけです」

記者団の質問にこのように答え、官邸をあとにした林氏だったが、実際には、この総理との会談で、林氏の大臣交代、そして後任に上川陽子氏をあてる人事が正式に決まったという。

政府関係者によると、この場で、岸田総理は林氏に次のように要請した。

「派閥を頑張ってもらいたい」

“最大のサプライズ”外務大臣交代

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9月13日に行われた自民党役員人事と内閣改造。

最大の焦点だった茂木幹事長の処遇をめぐって思い悩む中、岸田総理はいくつかの人事プランを用意していたとされる。小渕幹事長説や萩生田官房長官説など、さまざまな案が永田町をかけめぐったが、外務大臣人事についてはほとんど話題にならなかった。それは、林氏が外務大臣として1年10か月の間、堅実に仕事をしていたこともあり、続投があたかも既定路線であるかのように見られていたためだ。


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後任が同じ派閥で女性の上川氏だったことを聞いたアメリカの政府関係者は、「岸田がこの大臣交代を断行した勇気に驚いた」と興奮気味に語り、ある自民党幹部は「完全に岸田さんがライバルを潰した」との見方を示した。

霞が関や永田町からは「最大のサプライズ人事だ」との声が漏れた。

「安倍外交だってそうだった」首脳外交へのこだわり
なぜ林氏を交代させたのか。
9月13日の記者会見で問われた岸田総理は次のように答えている。


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岸田総理
「首脳外交というものは大変大きなウエートを占める。このように認識をしています。私も、長く外務大臣を務める中で、外交のありよう、そして外交における首脳外交の重要性、こういったことも痛感をいたしました。私自身、この首脳外交において大きな役割をこれからも果たしていきたいと思います。従来の林大臣も大変優秀な有能な大臣でありましたが、党内におけるこの有能な人材にも、それぞれこの力を発揮してもらうこうした体制を組むことも、より外交を前進させていく上でこれは意味があると考えています」

実は、政権発足してから間もない2021年11月にも、岸田総理は周囲に対して次のように語っている。

岸田総理(周囲に対し)
「外交は官邸主導でやる。安倍外交だってそうだった。外交は総理大臣がメッセージを出していくものだ」

第2次安倍内閣以降、4年8か月にわたり外務大臣を務めた岸田総理。そのときの経験から学んだのは「外交は最終的に総理大臣がやる」ということだったという。

外交は継続性が大事で、外務大臣も長く続けた方が国際舞台で有利。このように言われることが多いが、岸田総理自身は外務大臣を長く続けさせることよりも、派閥の別の人材に経験を積ませることのほうが重要だと考えたということになる。

実際、宏池会幹部によると、想定していた宏池会の閣僚枠は3。その内訳は再入閣・留任が1人、初入閣組が2人だった。もし林氏が留任すれば他の大臣経験者は入閣できない。派閥の新陳代謝を進めるため、そして、この組閣で岸田総理が目指した女性閣僚倍増のため、今回は上川氏を選んだ。

“身内でありライバル”の林氏
今回の交代劇にはもう一つの事情もある。
岸田総理が林氏を交代させないとみられていたのは、背景に両者の“微妙な関係”もあったからだ。

林氏は岸田総理より早く、2012年の自民党総裁選に出馬した。将来的に総理を目指すことを公言していて、2021年には参院議員から衆院議員への“鞍替え”も果たした。

8893OS5:2023/09/19(火) 21:01:22
「水正会」という、派閥を超えた会合を開いて自身の応援団を増やすなど、着々と総理を目指す上での環境整備をしていて、岸田総理からすれば“身内でありライバル”なのだ。
過去の自民党総裁の多くは、総裁になれば派閥を離れていたが、岸田総理は会長職にとどまっている。林氏を外務大臣に据えたのも、林氏が派閥に残ることで林氏の力が強くなりすぎることを警戒したのが理由の一つとされている。

つまり、林氏を外務大臣から外すのはライバル潰しどころか、将来の総理候補に力をつけさせることになりかねない。それでも岸田総理は林氏を派閥に戻した。ポイントは宏池会の現状にある。

宏池会の惨状と巻き返し

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内閣改造前の段階で、宏池会に所属する国会議員は45人(現在は46人)。総裁派閥ながら、なかなか人数が増やせず、第4派閥に甘んじている。
宏池会幹部によると、「50人を目指せ」と言ってきたのにもかかわらず、なかなか増えない実態に、岸田総理はいらだっていたという。

来年には自民党の総裁選がある。岸田総理としては、自分の足元を固めて再選は確実としたい。このため、林氏を戻してでも派閥をテコ入れし、体制を強化するよう命じたのだ。
一方で、さきほど紹介したように、今回の内閣改造で宏池会の閣僚希望枠は3だったが、入閣は1人足りない2人にとどまった。この結果、初入閣組を1人減らさなくてはならず、入閣候補とされた石原宏高衆院議員は閣僚ではなく総理補佐官となった。
各派閥の要望を最大限受け入れ、「党内融和」を重視することで、総裁選に有利になることを選んだのだ。

ただ、閣僚は減らしても、目立たないところで巻き返しに動いた。
自民党の「党7役」と言われる幹部の役職、組織運動本部長と広報本部長にそれぞれ金子恭之元総務大臣、平井卓也元デジタル大臣をあてた。
また、副大臣・政務官では最大派閥の安倍派の12人に次ぐ、10人を送り込んだ。
ちなみに、自民党の「党4役」に異例の2人を、閣僚にも3人を送り込んだ第三派閥の茂木派だが、副大臣・政務官では4人にとどまっている。

岸田総理
「閣僚、副大臣、大臣政務官さらには総理補佐官については適材適所でご覧のような老壮青、さらには男女バランスとなりました。要はチームとして人選を行いました」

岸田総理は、あくまで全体を見ることが大事だと強調した。

政権浮揚にはつながらず

TBS NEWS DIG Powered by JNN
岸田総理(派閥研修会の懇親会にて)
「令和の『明日は今日より必ず良くなる時代』、宏池会がしっかりと時代をリードして作っていく。こういった気迫を持って、この時代に臨んでいきたいと思っています」

9月14日、内閣改造直後に行われた宏池会の夏の研修会。宏池会関係者によると、岸田総理は、一部の世論調査で内閣支持率が上がったことを自ら紹介し、喜んでいたという。

ただ、その後、別の世論調査では支持率は横ばいで、内閣改造で政権浮揚はできなかった、との見方が大勢を占めつつある。

閣僚経験者
「女性を入れたからといって支持率があがるわけではない」

身内を固めることはできても、国民の支持はつかめていない岸田総理。

まずは、物価高を受けた経済対策で、どのような納得感のあるメッセージを打ち出せるかが焦点となる。

TBSテレビ 政治部
官邸キャップ
川西全

8894OS5:2023/09/19(火) 21:03:55
https://news.goo.ne.jp/article/news1242/world/news1242-463692.html
権謀術数? 深謀遠慮? 改造内閣、本当の“目玉”
2023/09/15 17:25ニッポン放送 NEWS ONLINE

権謀術数? 深謀遠慮? 改造内閣、本当の“目玉”

権謀術数? 深謀遠慮? 改造内閣、本当の“目玉”

(ニッポン放送 NEWS ONLINE)

「報道部畑中デスクの独り言」(第340回)

ニッポン放送報道部畑中デスクのニュースコラム。今回は、改造内閣の「目玉」について—


2023年9月7日、東アジア首脳会議〜出典:首相官邸HPより(https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202309/07asean.html

第2次岸田再改造内閣が発足しました。今回は6人が留任で、いわば「政権の骨格」が維持されましたが、11人が初入閣、女性閣僚は5人で過去最多に並ぶ陣容となりました。

「女性の政治参画が遅れているのは国際的にも問題と言われている。総理の意気込みを感じた」(加藤鮎子・子ども政策担当相)

「生活者目線の政策や、わかりやすい説明で、女性閣僚として私に与えられた役割を発揮していきたい」(自見英子・地方創生担当相)

その他、土屋品子復興相が初入閣、上川陽子外相は再入閣、高市早苗経済安全保障担当相が再任となりました。こうした女性閣僚の数がニュースにならなくなる時代が来るのを望みたいものです。

一方で留任した6人は、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高市早苗経済安全保障担当相、河野太郎デジタル相、鈴木俊一財務相、斉藤鉄夫国土交通相。また、自民党役員人事では茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長が続投と……政権の骨格維持たるゆえんです。


初入閣で就任会見に臨む自見地方創生担当相

「この内閣は『変化を力にする内閣』。明日はきょうよりも良くなる、誰もがそう思える国づくりを」

岸田文雄首相は組閣後の記者会見で、内閣をこのように名付けました。ひねりのない素直な命名です。経済、社会、外交・安全保障を3本柱とし、特に、物価高への対応や、構造的賃上げの実現などに向けた経済対策の取りまとめを月内に閣僚に指示する方針を示しました。

「〇〇内閣」……新しい内閣が発足すると命名されるのが常ですが、野党の反応です。

—–

「薄味な内閣改造」(立憲民主党・泉健太代表)

「総裁選対策内閣」(日本維新の会・馬場伸幸代表)

「聞く耳持たずに突き進む内閣」(共産党・小池晃書記局長)

—–

軒並み突き放す表現ですが、国民民主党の玉木代表は「『賃上げ実現内閣』になってもらいたい」と、政権におもねっているかのような柔らかさでした。

国民民主党のスタンスはさておき、一方で玉木代表からはこんな発言もありました。

「入った人より、入らなかった人に関心がある。柱が抜けたときの岸田総理を支える体制として疑問」

8895OS5:2023/09/19(火) 21:04:10
林芳正外務大臣 第59回ミュンヘン安全保障会議(基調発言) 2023年2月18日 ドイツ・ミュンヘン 〜外務省HPより https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/nsp/page4_005774.html

玉木氏が指摘する「入らなかった人」……その1人として林芳正外相の名を挙げました。なぜ、林氏が外れたのか……これについては首相会見でも記者から指摘されました。

「外交は首脳会合が大変大きなウェイトを占める。長く外務大臣を務めるなかで首脳会合の重要性を痛感した。私自身、首脳外交で大きな役割をこれからも果たしていきたい。林大臣も有能な大臣だったが、党内の有能な人材にも力を発揮してもらう体制を組むことは、より外交を前進させていく上で意味のあることだと考えている」

外交に強い自信をにじませた首相の回答です。政治に限らず、物事は自信のある分野で足をすくわれることも少なくないだけに、細心の注意をお願いしたいところです。

会見では私も、原発処理水の海洋放出に関し、中国の水産物禁輸措置への一段の打開策について質しました。首相の回答は以下のようなものでした。

「先日、ASEAN関連首脳会議で中国の李強首相に対し、日本の立場を直接伝えた。引き続き中国に対し、即時撤廃を求めていきたい」

「ホタテの加工をおたくにはやらせない」……これぐらいのことは言ってもらいたいところですが、岸田首相にはないものねだりか? これまでの姿勢を改めて強調しました。


国民民主党・玉木代表

この処理水海洋放出の他、ウクライナ侵攻など、外交問題が山積するなかでの外相交代です。親中派とされる林氏に対し、上川氏の外相起用、また、あわせて今回就任した木原稔防衛相とともに、台湾有事へのシフトという見方もありますが、いささか解せないところです。

先の総裁選で戦った高市早苗氏、河野太郎氏の閣僚再任、茂木敏充氏の幹事長続投……ライバルを閣僚や党の要職にとどめ、いわば「動きを封じる」ことで、維新の馬場代表が指摘するような「総裁選対策」を敷いたという見方があります。だとすると、岸田派である林氏の処遇は、逆に「ポスト岸田」へのフリーハンドを与えたのかどうか……今後の動きに注目したいと思います。

人事というものに正解はありません。派閥のバランスを取れば「派閥均衡内閣」と揶揄され、ある派閥を重用すれば「偏重」と批判されます。苦心の跡がみられる今回の人事ですが、最大の“目玉”は、林外相が閣外に去ったことなのではないかと私は思います。

最後に現場の状況を1つ。今回の閣僚呼び込みで特徴的だったのは、新閣僚の顔にマスクがなかったこと。新型コロナウイルスが5類に移行した影響です。

ここ最近は、マスク姿の閣僚呼び込みが続いていました。初入閣の人物は面識に乏しい上に、マスクのために、前もって写真を確認していても誰か判然とせず、音声収録後に「あれ誰だっけ?」と、記者間で確認することもありました。

今回はしっかりと“お顔”を確認。そういう意味では文字通り、「顔の見える内閣」となりました。官僚の原稿棒読みでなく、自らの言葉をもつ大臣を期待したいものです。(了)

8896OS5:2023/09/19(火) 21:05:18
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/nation/fnn-586627.html
河野太郎が残って野村農水相が交代したのは良かったが、パパのコネ多すぎない?
2023/09/15 16:00FNNプライムオンライン



首相の娘とか幹事長の娘とか…
先週の小欄では「河野太郎をクビにするな」、また先々週は「野村農水相には辞めてもらった方がいい」と書いたので、今回の内閣改造と自民党人事でこの2つが実現したのは良かった。

ただちょっと「パパのコネ」が多過ぎはしないか。政治家の世襲を否定はしないし、女性の活躍は大賛成だが、首相の娘・幹事長の娘と続くと、せっかくの女性登用の価値が下がってしまう。

特に、故小渕恵三元首相の娘である小渕優子氏は、自民党4役の選対委員長に抜擢されたのだが、故小渕氏の盟友だった故青木幹雄元官房長官が、優子氏を重用して欲しいと森喜朗元首相に「遺言」したなどといった話を聞くと、パパのお友達がみんなで娘をひいきしているようで「いい加減にしろ」と言いたくなる。

小渕氏が就任会見で過去の政治資金問題について、涙をこらえながら「忘れることのない心の傷」と述べたのも、なんだか自分が被害者のような態度で納得できなかった。

人事直後の13・14両日に行われた世論調査では、読売と日経が内閣支持率は上がらず横ばいで、日経は「改造効果乏しく、派閥均衡評価せず」という厳しい見出し。共同だけは6ポイント上がっていたが、小渕氏の人事については「適切でない」が59%に上った。

なぜ林芳正氏を交代させるのか
私がそれより納得できないのは、林芳正外相の交代だ。ロシアのウクライナ侵攻や、処理水放出への中国の反発など、外交懸案が多いこのタイミングで、なぜ「顔が効く」林氏を交代させ、いくら評価が高いとは言え、外交については未知数の上川陽子氏を充てたのか。

これについて、岸田文雄首相が会見で「外交は首脳外交というものが大変大きなウエイトを占める。私も長く外務大臣を務める中で、首脳外交の重要性を痛感した」と述べたのには驚いた。

つまり岸田氏は、自分が外相の時に安倍晋三元首相が行った首脳外交を見て、外交は外相でなく首相がやるものだと「痛感」し、自分も首脳外交をやりたいから林氏は「いらない」と思ったのだろうか。

だが安倍氏と自分を重ねるのは、さすがに無理があると思う。岸田氏は自衛隊の反撃能力の保有を含めた防衛力強化を打ち出して、米国など国際社会から高い評価を得たし、処理水の放出も、中国を孤立させ国際社会を味方につけており、外交能力は悪くないと思う。

だが防衛力強化は安倍氏が、また処理水放出は菅義偉前首相が敷いたレールを進んだだけという見方もある。岸田氏一人に外交をすべて任せるのは、はっきり言って不安だ。

林氏が親中派なので交代させたという説があるが、林氏はどちらかと言うと普通の日本人より欧米的な価値観を理解する人だ。国際派で交渉力がある林氏を、今交代させるのはあまりいい手だとは思えない。

岸田氏の本心は
もう一つ気になったのは、外相をやめた林氏が岸田派の閥務に専念するという話である。せっかく岸田政権ができたのに、おそらく最も政策に明るい林氏をなぜ派閥に置くのか、これも不思議な話である。

来年秋には、自民党総裁選が行われる。ポスト岸田の一番手である茂木敏充幹事長については、麻生太郎副総裁が高く評価しているが、岸田氏はむしろ警戒しているようだ。

岸田氏は首相になった頃、「一期やったら次は林さんに譲る」と言っていたと聞いたことがある。同じ派閥なので十分ありうる話だが、岸田氏はこれから支持率がさらに下がって解散できなくなり、自分がおろされた時のために、後継として林氏を温存したのではないか。
【執筆:フジテレビ上席解説委員 平井文夫】

8897OS5:2023/09/20(水) 08:56:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/857a161597ed5936905a7626ca5a9e55b60426cb
岸田首相の内閣改造の評価散々「林、木原ダブル交代」となった裏側
9/20(水) 6:02配信
 岸田文雄首相が狙った内閣支持率アップにはつながらず、「『変化を力』どころか『変化ゼロ』」などと評価も散々な第2次岸田再改造内閣だが、一連の人事の中で多くの永田町関係者が「政治的サプライズ」と口を揃えたのが、林芳正外相と木原誠二官房副長官の退任劇だった。

 林氏はG20外相会議の議長役として活躍し、人事直前にウクライナを電撃訪問してゼレンスキー大統領と会談したことなどから、「誰もが外相留任と思っていた」(外務省幹部)のが実情。

 その一方で、岸田首相の最側近として官邸の仕切り役だった木原氏も、大手紙が「副長官留任」と報じるなど、政府与党内でも「岸田首相は結局、木原氏を交代させない」との見方が支配的だったからだ。

 結局、岸田首相は大方の予想を裏切る形で両氏を交代させた。そこで、その経緯や背景を検証すると、「岸田首相と林氏との派閥内での極めて微妙な関係に、最側近の木原氏の処遇問題が絡んだことが、ダブル交代の真相」(官邸筋)とする見方が浮かび上がってきた。

■背景に宏池会での岸田、林氏両氏の「特殊な関係」

まず、林氏の外相交代だが、(9月14日の寄稿で触れたように)「林氏は数カ月前から、『次の人事では外相をやめて党の役職につきたい』と直訴し、岸田首相もこれを受け入れていた」(官邸筋)とされる。

 ただ、林氏は岸田首相が人事工作を本格化させた段階で「G20 外相会議の議長役なので国連総会までは続けたい」との意向も示していた。このため、「岸田首相は一時、国連総会後への人事先送りも検討したが、すでに党内調整が進んでいたためそれを断念した」(官邸筋)のが実態とされる。

 しかし、「外交専門家」を売り物にしている岸田首相が、国連総会直前にG20外相会議の議長役の林氏を交代させるのは「人事手続き上もありえない」(G20自民幹部)はず。G20外相会議のメンバーからも「この時点での交代は理解できない」との疑問が相次いだ。

 その謎を解くカギが、岸田首相と林氏の「特殊な関係」とされる。林氏は現在岸田派の座長で、岸田政権が終わった後の同派後継会長就任が確実視されている。ただ、岸田首相は「退陣時期やその時点での党内状況によっては、退陣後も派閥会長にとどまることを念頭に置いている」(岸田派長老)との見方もある。

 というのも、総理総裁を輩出してきた名門派閥「宏池会」の領袖だった古賀誠元幹事長が、2012年秋に岸田氏に派閥会長を引き継ぐ際、その直前の自民党総裁選に古賀氏が派閥代表として擁立したのは、当時参院議員だった林氏。要するに「派閥の総理総裁候補としては林氏が先輩」となる。

 こうした経緯も踏まえ、2020年9月の総裁選で、当時の安倍政権での政調会長だった岸田首相は、官房長官だった菅義偉前首相に完敗した際、党内の多くが「岸田は終わった」と指摘したことを受け、岸田派でも「林派への代替わりの動きが急速に進んだ」(派若手)とされる。

 ただ、「岸田首相は内心、この動きに猛反発し、それが翌2021年秋の総裁選出馬につながった」(派幹部)というのが実態だ。このため岸田派関係者は「それ以来の林氏への強い警戒心が、今回の外相交代人事のつながった」と指摘する。

8898OS5:2023/09/20(水) 08:56:47
■8月初めに決まっていた「木原氏退任」

 こうした岸田首相の判断に微妙に絡んだのが最側近の官房副長官として官邸の切り回し役を務めてきた木原誠二氏の処遇だ。人事の直前に一部大手紙が「木原氏留任」を大きく報じたこともあり、表向きは「本人が固辞したことによる退任」とされている。

 しかし、「木原氏の妻が元夫の死亡をめぐり警視庁から事情を聴かれた際、捜査に政治的圧力をかけた」などと繰り返し『週刊文春』に報じられたことを不安視した岸田首相は、「木原氏を傷つけない形での交代を模索していた」(側近)との指摘もある。

 岸田首相と極めて親しい政界関係者は「岸田首相と木原氏の間では、8月初めに退任が決まっていたが、官邸側近にもそれを伝えなかった」と解説する。同関係者は「岸田首相は留任させようとしたのに本人が『内閣に迷惑をかける』という理由で断るという“美談”にして、木原氏のイメージダウンを防いだお芝居」と苦笑する。

 一連の伏せられた経緯については、岸田首相や木原氏は「決して口にしないで闇に葬る構え」(岸田派関係者)だとされる。ただ、同時進行となった「林氏と木原氏のダブル交代」は、岸田首相の足元の岸田派内に複雑な波紋を広げたのは間違いない。

 そもそも、「外相退任後は党のしかるべき役職に」と求めていた林氏に対し、岸田首相は人事断行の際、「君には派閥の面倒をみてほしい」と伝え、結果的に無役にした。これに対し林氏は「困惑と不満を隠して、とりあえず派内の各議員との懇親を深めることにした」(林氏周辺)という。

 これとは対照的に木原氏は幹事長代理と政調会長特別補佐に任命される方向だ。「岸田首相の懐刀として、茂木敏充幹事長や萩生田光一政調会長の監視役を務める」(岸田派幹部)ということで、「林氏との待遇の差は歴然」(同)となる。

 ただ、林氏の後任外相に岸田派幹部の上川陽子氏を起用した人事には、同派内から「なんで上川氏ばかりが重用されるのか」(閣僚経験者)との不満も噴出。それが岸田首相の派閥領袖としての対応への不信感にもつながっているのが実情だ。

■岸田派含め各派が「人事」に不満

 今回の人事を受けての各種世論調査では、「多少のばらつきはあるものの、支持率回復にはまったくつながらなかった」のは厳然たる事実。しかも、「政権安定を優先した岸田首相が派閥順送り人事を受け入れたのに、岸田派だけでなく、各派閥がそろって不満を漏らしている」(自民長老)という実態は「岸田首相にとっても想定外」(官邸筋)とされる。

 その岸田首相は19日午前、ニューヨークに向けて政府専用機で羽田空港を出発した。同日午後(日本時間20日午前)に国連総会一般討論演説で核軍縮への決意を表明するなど「得意の岸田外交」で存在をアピールして、帰国後の政局秋の陣に臨む構え。

 ただ、訪米出発前の19日朝には官邸で木原氏と密談したうえで自民党役員会に臨むなど、「木原氏を介した党運営への目配りも欠かさない」(官邸筋)ことが、「今回のダブル交代での岸田首相の本心がにじむ」(自民長老)ことは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8899OS5:2023/09/20(水) 11:29:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/8808aa57cf13dd35e648d90fb0540ba51b937567
「ドリル優子」と皮肉られても…小渕優子こそ“初の女性首相”の有力候補である理由
9/20(水) 11:02配信

ダイヤモンド・オンライン
記者会見する自民党の小渕優子選対委員長=13日午前、東京・永田町の同党本部 Photo:JIJI

 2014年に政治資金規正法違反のスキャンダルが発覚し、経産相辞任を余儀なくされた小渕優子氏。その小渕氏が、自民党の役員人事で選挙対策委員長に任命された。約9年ぶりの要職復帰となる。だが小渕氏といえば、不祥事の発覚後に「証拠隠滅のためにパソコンのハードディスクをドリルで破壊した」という報道が飛び交い、いまだにネット上で揶揄(やゆ)されている状況だ。だがそれでも、筆者は小渕氏が「初の女性首相」になれる可能性を秘めていると考える。その理由とは――。(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

● 選挙対策委員長に 小渕優子氏を起用の理由とは?

 去る9月13日、岸田文雄首相が内閣改造および党役員人事を行った。今回の人事では、安倍派、麻生派、二階派、茂木派など、各派閥の人材を幅広く登用しているのが特徴だ。党内に“敵”を作らず、政権の基盤を安定させることを重視したとみられる。

 すでに各所で詳しく報じられているため、本稿では全員の紹介は避けるが、閣僚19人のうち初入閣は11人。13のポストを入れ替えるなど、「派閥のバランス」を重視しながらもフレッシュな顔ぶれをそろえた。

 岸田内閣・自民党は新体制の下で、「異次元の少子化対策」や防衛費の大幅増、マイナンバー制度の改善、経済安全保障体制の確立といった課題に取り組んでいくことになる。

 筆者が今回の人事で注目しているのは、岸田首相が女性閣僚を内閣改造前の2人から5人に増やしたことだ。女性閣僚数としては、第1次小泉純一郎内閣、第2次安倍晋三改造内閣と並び過去最多である。

 その面々を順に見ていくと、「ポスト岸田」の有力候補の1人である高市早苗・経済安全保障担当相は留任となった。高い専門性と実務能力を評価されての判断だろう(本連載第311回p3)。

 そして、岸田首相が特に重視する外相には、元法相の上川陽子氏が起用された。上川氏は東京大学卒・ハーバード大学大学院修了で、法相在任時にはオウム真理教の元代表、麻原彰晃(本名:松本智津夫)元死刑囚らの死刑執行命令書にサインをした人物である。今回の人事でも、その度胸と手腕が評価されたとみられる。

 日本はこれまで、女性の人権問題について国際社会から厳しく批判されてきた(第333回)。その中での上川外相の抜擢(ばってき)には、日本における女性政治家の活躍を国際社会に強くアピールする狙いもありそうだ。

 また、副大臣を経験していない自見英子(じみはなこ)・前内閣府大臣政務官は地方創生担当相に、加藤鮎子・前国交大臣政務官はこども政策・少子化担当相に抜擢された。この二人の起用に関しては、岸田内閣の支持率低迷が続く状況を打開するために、政権の清新さをアピールする思惑があるのかもしれない。

 そして、復興相には無派閥の土屋品子氏が初入閣した。土屋氏は聖心女子大学を卒業後、栄養関連の専門学校で学んだ異色の経歴を持つ。栄養士・製菓衛生師・調理師などの資格も保有しているとのこと。この人物の登用にも、「ジェンダー平等」をアピールする狙いがあると推察される。

 一方、党役員人事に目を向けると、選挙対策委員長には小渕優子氏が起用された。この判断は、一連の女性閣僚の登用とは毛色が異なるものだ。

● 経産相在任時に不祥事が発覚 しばらく裏方に徹してきた小渕氏

 というのも、過去の人事も含めて、自民党による女性政治家起用は(1)華やかさと人気を内閣支持率に取り込むこと、(2)「女性の社会進出」に積極的に取り組んでいると世間にアピールすること――の2点を主な目的としてきた。

 もちろん、それは決して悪いことではない。女性を積極起用する中で、高市氏をはじめ、野田聖子・前こども政策担当相、小池百合子・現東京都知事など、手腕を身に付けて実績を上げる女性政治家が続々と台頭してきた(第285回)。世間へのアピールにとどまらず、優秀な人材の輩出につながる効果もあったといえる。

 だが、今回の小渕氏の起用は、こうした文脈からは逸脱している。それどころか、内閣支持率を下落させる懸念材料になりかねない。

8900OS5:2023/09/20(水) 11:29:40
 小渕氏は知っての通り、第84代総理大臣である故・小渕恵三氏を父に持つ世襲議員だ。戦後最年少の34歳9カ月で初入閣し、内閣府特命担当相として少子化対策や男女共同参画などに従事。14年には経済産業相に就任し、順調なキャリアを積み重ねていた。

 ところが、経産相在任時に政治資金規正法違反のスキャンダルが発覚し、辞任を余儀なくされた(第93回)。嫌疑不十分で不起訴となったが、それ以降、小渕氏は閣僚に就いていない。党組織本部長など、どちらかといえば裏方といえる仕事で汗をかいてきた。

 そんな「スネに傷持つ身」である小渕氏が、今回久しぶりに要職に起用されたわけだ。

 だが小渕氏は、経産相就任前に文部科学大臣政務官や財務副大臣の経験はあるものの、それ以外は政治家として顕著な実績があるわけではない。経済安全保障の専門家として存在感を見せる高市氏や、こども家庭庁の設立に携わった野田氏と比べると見劣りする。

 政治家としての「修羅場」の経験値も同様だ。悔しい結果に終わったものの、高市氏、野田氏は初の女性首相を目指して総裁選を戦った経験がある。特に野田氏は「郵政造反議員」として05年の郵政解散総選挙において小泉首相(当時)に反旗を翻し、選挙区に「刺客候補」を立てられる苦境を生き残った。

 それに対して、小渕氏は元首相の令嬢として、政界の先輩からかわいがられてきた印象だ。最年少の閣僚起用や、経産相への抜擢は、能力や業績を高評価された人事というよりも、先輩方の寵愛(ちょうあい)が反映された結果だと思えてならない。

 もちろん、高市氏や野田氏も21年に「NTTとの会食問題」が取り沙汰されるなど不祥事もあった。両名とて“清廉潔白”というわけではないが、やはり政治家としての実績・経験は小渕氏を上回っているとみてよいだろう。

 そんな中で下された、今回の人事。小渕氏の抜擢は「参院のドン」と呼ばれた故・青木幹雄氏の「遺言」に基づくものだという見方が強い。だから筆者は「従来の女性登用の文脈から逸脱している」と述べたのだ。

● 今回の起用は小渕氏にとって 飛躍のチャンス!?

 青木氏は小渕恵三内閣の官房長官で、茂木派の長老として隠然たる影響力があった。小渕優子氏の“実質的な後見人”といえる立場だったが、今年6月に89歳で死去した。

 一部報道によると、青木氏は生前「われわれの使命は小渕優子内閣を作ることだ」と公言していたという。そして、森喜朗元首相がその「遺志」を後押しした。

 青木氏は小渕元首相が急死した際、森氏を後任に決めた人物だとされる。いわば森内閣の生みの親だ。青木氏に恩義がある森氏は、その「お別れの会」で「(小渕優子内閣を作るという)夢がかなうよう最大限努力してまいる」という趣旨の発言をしたと報じられている。

 今回の小渕氏の選対委員長への起用にも、森氏の意向が反映されているようだ。それが事実ならば、またもや長老の寵愛による抜擢である。実力でもぎ取った要職だとは到底いえない。

 ただし、岸田首相が小渕氏に任せたのは「選挙」の対策である。結果が数字として表れるため、その力量が可視化されてしまう難しい職務だ。「政治家は選挙に落ちたらタダの人」という言葉があるように、結果によって党員の人生が大きく左右されてしまう責任ある立場でもある。

 この人事に鑑みると、岸田首相は小渕氏に対して「長老の意をくんでポストは与えるけれども、実力は自らの手で証明しなければならない」と示したようにも思える。

8901OS5:2023/09/20(水) 11:30:08
 一方で、実力さえ証明できれば、今回の起用は小渕氏にとって飛躍のチャンスでもある。選対委員長として候補者一人一人の勝利に向けて汗をかき、結果につなげれば、派閥を問わず人望を得られるまたとない好機となるからだ。所属派閥である茂木派だけでなく、他派閥にも支持を広げられるだろう。

 もし小渕氏が首相就任を本気で目指すならば、この党内での支持拡大が実現のキーポイントになり得る。先ほどの高評価とは矛盾するようだが、高市氏や野田氏は、自ら仲間を集め、若手の面倒を見て汗をかき、派閥を率いて総裁選に勝とうとしたわけではなかった。彼女らは「無派閥」のまま総裁選に出た。いわば、「初の女性首相候補」という神輿に担がれることで当選を目指したといえる。

 これに対して、現段階の小渕氏には、神輿に担がれるだけの人望や実力はないかもしれない。しかし、長老から与えられた機会ではあるが、自ら汗をかき、泥をかぶって仕事をし、成果を出すことができれば、従来の女性政治家にはなかった「数の力」(=党内での支持基盤)を得られる立場についた。

 その上、政府は衆参両院の候補者に占める女性の割合を25年までに35%にするとの公約を掲げている(参考資料)。公約実現に向けて女性候補者を育成し、立候補・当選させていけば、「小渕ガールズ」とも呼ぶべき自らの権力基盤となるグループを形成できるかもしれないのだ。

 なにより、選対委員長として成果を出せば、茂木派の後継者として認められて「小渕派」を率いるポテンシャルも秘めている。

 ただもちろん、これらはあくまで仮定の話であり、そう首尾よく事が運ぶとは限らない。岸田首相も、何度も総裁選に挑戦して煮え湯を飲まされるような経験をした後に当選した(第286回)。小渕氏も根気強く挑戦し続ける必要があるだろう。

● 「ドリル疑惑」の払拭も 避けては通れない

 そして、総裁選と直接的な関係はないが、今後の小渕氏にとっては「国民からのマイナスイメージの回復」も重要な課題となる。

 今回の党役員人事が発表された際、SNSの「X」(旧Twitter)上では「ドリル優子」という言葉が飛び交った。

 14年のスキャンダル発覚時に、東京地検特捜部が小渕氏の後援会事務所などを家宅捜索すると、会計書類を保存したパソコンのハードディスクが電動ドリルで破壊された状態で見つかったという。このことを揶揄(やゆ)した小渕氏の異名だ。

 この「証拠隠滅疑惑」に対する国民の視線はいまだに厳しい。だが、たとえ国民に不人気な政治家であり、長老の寵愛によって要職を与えられたにすぎなくても、小渕氏が大きな可能性を秘めていることに変わりはない。

 繰り返しになるが、汗をかき、泥をかぶって「数の力」を得られれば、日本初の女性首相になれるかもしれないのだ。小渕氏は、自らに課せられた使命の大きさを知り、汚名返上に邁進(まいしん)すべきである。

上久保誠人

8902OS5:2023/09/20(水) 12:17:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fb385b43d9cb46e912023032a5a7d8a366bcda9
杉田水脈議員の投稿「人権侵犯」認定 札幌法務局、本人に啓発 ブログでアイヌ民族侮辱
9/19(火) 22:51配信

北海道新聞
杉田水脈衆院議員

 自民党の杉田水脈衆院議員がブログなどでアイヌ民族を侮辱的に表現した問題について、札幌法務局が「人権侵犯の事実があった」と認定し、杉田議員側に人権尊重への理解を求める「啓発」を行ったことが19日、分かった。


法務局に人権救済の申し立てをしていた当事者らが明らかにした。

8903OS5:2023/09/20(水) 21:40:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f0d898d1cbced0201bff920860fcf5d91780c9a
安倍派から1人退会 100人割れ 森元首相への不満 アリの一穴か
9/20(水) 20:44配信

朝日新聞デジタル
自民党安倍派の総会であいさつする座長の塩谷立氏=2023年8月31日、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影

 自民党安倍派が100人の大台を割り込み、99人になった。同派が20日、土井亨衆院議員(宮城1区)の退会届を受理したと発表。新会長を選出できないまま、新たに敷いた集団指導体制への不満は派内にくすぶり、今後も退会者が出る可能性もささやかれる。

 「何人かで説得したが、固い意思があった」。安倍派の塩谷立座長は同日、土井氏の退会届を受理した経緯を朝日新聞などの取材に語った。土井氏は13日に退会の意向を示したが、塩谷氏が慰留していた。

 土井氏はこれに応じず、取材に「新会長を決められなければ退会すると言ってきた」と説明した。無派閥の閣僚経験者は、土井氏が森喜朗元首相の名を挙げ、「森さんの言いなりになる派閥は嫌だ」と相談してきたと語る。

朝日新聞社

8904OS5:2023/09/20(水) 21:41:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/1167ba6ba311b8798e22e4a7a88ab40607a67a83
二階派、「非主流」続き正念場 人事希望通らず、後継不在
9/20(水) 19:44配信


共同通信
派閥の研修会であいさつする二階俊博会長=20日午後、長野県軽井沢町

 自民党第5派閥の二階派(41人)が20日、長野県軽井沢町で研修会を開いた。派閥会長の二階俊博氏が2021年10月の岸田政権誕生に伴い党幹事長を外れたのを機に退会者が続出。先の内閣改造・党役員人事で「満額回答」はかなわず、「非主流派」が続くことを印象づけた。衆目の一致する派内の後継者は不在で、正念場を迎えている。

 二階氏は研修会のあいさつで「相手(候補)が選挙区でちょろちょろして困っているなら言ってほしい。5人、10人で押しかけ、同志をいじめたらこんな目に遭うぞと力を示す」と独特の表現で結束を訴えた。2年前の党総裁選では一致した投票行動が取れなかった。

 安倍、菅両政権下で二階氏は歴代最長となる5年超幹事長を務めた。この間、派閥は結束力を維持し、入会希望者も相次いだ。

 だが二階氏が無役となると、昨年4月以降は片山さつき元地方創生担当相や衛藤晟一元沖縄北方担当相、泉田裕彦、中川郁子両衆院議員と退会が続く。

8905OS5:2023/09/21(木) 17:56:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/27e12e2a31f507dcc7a82b9634c35fc8412d4742
下村氏は顧問 自民党安倍派が新体制の人事を決定
9/21(木) 13:42配信


産経新聞
下村博文氏

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、99人)は21日、党本部で常任幹事会を開き、下村博文元文部科学相を顧問とするなど新体制の人事を決めた。最高顧問に衛藤征士郎元衆院副議長と山崎正昭元参院議長、顧問に下村氏と山谷えり子元拉致問題担当相を充てた。事務総長は高木毅国対委員長、参院安倍派会長は世耕弘成参院幹事長がそれぞれ続投し、事務総長代理に西村明宏前環境相と稲田朋美元防衛相の就任が決まった。

8906OS5:2023/09/21(木) 18:09:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/52c6c8884c30ac8872a98518164d8da61f047cc7
二階派、巻き返しに苦心 日中外交・総裁選で存在感狙う 自民
9/21(木) 7:09配信


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時事通信
派閥研修会であいさつする自民党二階派の二階俊博会長=20日午後、長野県軽井沢町

 自民党の二階派(41人)が巻き返しに苦心している。

 岸田政権で「非主流派」の地位が定着。先の内閣改造では閣僚2枠を辛うじて維持したものの、党四役は得られず、副大臣・政務官ポストも減少した。所属議員も減り続ける中、日中議員外交と来年秋の党総裁選で存在感を示そうとしている。

 同派は20日、長野県軽井沢町で研修会を開催。会長の二階俊博元幹事長は「みんなで協力し、力を尽くすことを誓い合おう。力を示さないといけない」と結束を呼び掛けた。

 13日の内閣改造に先立ち、二階派は首相官邸に、閣僚2枠を維持した上で入閣待機組を処遇するよう要求。水面下では党四役入りも求めた。官邸の回答は「入閣枠1」のみ。同派幹部が「それなら要らない」と激怒したため、官邸側は閣僚2枠を再提示。小泉龍司法相と自見英子地方創生担当相の初入閣が決まった。副大臣は2人から1人に、政務官は5人から3人に減り、全体として不満が募る人事となった。

 派閥の勢力衰退はより深刻だ。二階氏が安倍・菅政権で幹事長として権勢を振るった当時は第4派閥(48人)にまで拡大したが、岸田政権で「無役」になると他派閥に移籍する退会者が続出。岸田派(46人)に抜かれて第5派閥に転落した。

 二階氏を幹事長代理として支えた金田勝年元法相は次期衆院選への不出馬を表明。衆院小選挙区の「10増10減」に伴って比例代表への転出を余儀なくされた議員もいる。派内からは「状況は厳しくなる」との声が漏れる。

 局面打開へ期待されているのが、二階氏が重視する日中外交だ。習近平国家主席と会談するなど中国側と独自の人脈を持つ二階氏は、4月に日中友好議員連盟会長に就任し、訪中への調整を進めている。東京電力福島第1原発の処理水放出で悪化する日中関係の改善に向け、二階氏の訪中が実現するかが政権内で注目されている。

 岸田文雄首相が再選を目指す総裁選で一矢を報いようという動きもある。二階派は「勝ち馬」に乗る戦略を得意としてきたが、次回は「対抗馬を担ぐべきだ」(閣僚経験者)との主戦論が浮上。二階氏は、首相と一定の距離を置く菅義偉前首相(無派閥)や森山裕総務会長(森山派会長)とも良好な関係を築く。「ポスト岸田」に向けた二階氏らの対応が焦点となる。

8907OS5:2023/09/22(金) 10:39:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4d6120cd75a0bf08c7d74cbffa9dccd7966c32d
自民安倍派「5人衆」の要職留任、若手「ポスト配分が停滞」と不満…派閥退会の動きも
9/22(金) 7:42配信

読売新聞オンライン
自民党安倍派総会であいさつする塩谷立氏(右から2人目)(8月31日、自民党本部で)

 自民党最大派閥の安倍派(99人)で、集団指導体制への不満がくすぶっている。内閣改造・党役員人事で中枢を担う「5人衆」がそろって要職にとどまり、中堅若手からは「ポスト配分が停滞している」との声が上がっている。来年の総裁選に向け、派閥の結束をどう維持するかが課題となりそうだ。


 安倍派は21日、党本部で常任幹事会を開き、派内人事を決定した。事務総長に高木毅国会対策委員長、参院安倍派(清風会)会長に世耕弘成参院幹事長を引き続き充てる。15人の常任幹事会メンバーから外れた下村博文・元政調会長は顧問とした。

 塩谷立座長は記者団に対し、「体制を変えると、色々な面で問題が出てくる可能性もあり、今の体制をある程度堅持する」と説明した。

 鈴木総務相、宮下農相の初入閣については、「最優先でお願いしていた。非常に満足している」と評価しつつ、「もう一人、二人増えてもいいだろうと交渉したが、もう一歩だなという思いだ」と反省を口にした。

 実際、松野官房長官や西村経済産業相、萩生田政調会長らが続投したことを巡り、「5人衆の優遇人事で、派閥内の新陳代謝を図る努力が足りなかった」などと、人事の固定化に不満を抱く議員は多い。

 20日には、土井亨衆院議員の派閥退会が発表された。安倍晋三・元首相の死去後、1年以上たっても後継会長を決められないことへの不満や、森喜朗・元首相に近い5人衆への反発があるとみられている。

 安倍派では当面、衆目の一致する会長候補がいない状況が続くとみられ、総裁選への対応も不安要素だ。西村氏は将来の出馬に意欲を示しているが、総裁候補の選考に着手すれば、対立の火種となる恐れがある。ベテラン議員は「今こそ団結を強め、退会者が次々出るような事態だけは避けなければいけない」と語った。

8908OS5:2023/09/22(金) 10:58:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/92325b882f01bbda6ced4caabb26f57dc5c1e779
自民党安倍派、処遇注目の下村博文氏を新設ポスト「顧問」に 常任幹事会メンバーには入らず
9/22(金) 5:00配信


日刊スポーツ
8月31日、安倍派総会後に取材に応じる下村博文元文科相(撮影・中山知子)

 自民党最大派閥の安倍派は21日、党本部で開いた新たな意思決定機関の常任幹事会で、新体制移行後に同幹事会のメンバーから外れている下村博文元政調会長を、新設ポストの「顧問」とする人事を決定した。山谷えり子元国家公安委員長も顧問に就けた。会合後の取材に、塩谷立座長が明らかにした。

 下村氏は安倍晋三元首相に近く、安倍氏の死去後は塩谷立座長とともに会長代理として派閥運営に携わる立場だったが、新体制では15人いる常任幹事会メンバーに入らなかった。今も派閥に影響力を持つ森喜朗元首相の意向が影響したとの見方もあり、新体制での処遇が注目されていた。

 下村氏は新体制が決まった先月31日、「今はまず清和研の仲間を支え、縁の下の力持ちとして貢献したい」などと述べていた。

 安倍派では新会長が決まる見通しが立たない中で、新体制移行後の今月13日に土井亨・元国交副大臣が退会届を提出。新体制への不満が背景にあるとみられ、20日に土井氏の退会が正式に発表された。それにより、派閥の所属人数が大台の100人を割って99人となるなど混乱している。

8909OS5:2023/09/22(金) 10:59:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8ba9dc2eb1a9cc88f6b9b3688ed2b0d5a2ff302
自民・高市氏、安倍元首相の遺志継承に意欲 閣内残留で総裁選へ正念場
9/21(木) 19:54配信


産経新聞
安倍晋三元首相の留魂碑に献花した高市早苗経済安全保障担当相(右から4人目)ら自民党「保守団結の会」の有志議員=21日、奈良市(同会提供)

高市早苗経済安全保障担当相は21日、奈良市内に建立された安倍晋三元首相の慰霊碑「留魂碑」を訪れ、安倍氏の遺志を引き継ぐ思いを新たにした。高市氏は令和3年の自民党総裁選で岸田文雄首相(総裁)に敗れたものの、保守層を中心に根強い人気がある。今回の内閣改造前には肝いりの経済安保政策に道筋をつけたとして、党務への復帰も視野に入れていた。留任が決まったことで、「ポスト岸田」を狙うには政権を支えつつ党内の支持固めなどを行うことが必要になる。


「おととしの誕生日に『おめでとう』と言ったのが最後になったのはつらいことだが、安倍氏がやり残したことを含め、みんなで頑張ってやっていきたい」

高市氏は21日、安倍氏の留魂碑を前に、自身が顧問を務める党有志のグループ「保守団結の会」のメンバーらに語った。この日は昨年7月に死去した安倍氏の69回目の誕生日だった。

次期総裁にふさわしい人を尋ねる報道各社の世論調査で、高市氏は岸田首相より上位に入るケースもある。同グループのメンバーをはじめ、党内に高市氏と政治信条が近い議員は多く、高市氏自身、総裁選の出馬に必要な20人の推薦人確保に自信を見せる。

一方で、前回総裁選で高市氏が国会議員票で2位と健闘した背景には、後見人として保守系議員らを糾合した安倍氏の存在があった。安倍氏亡き今、総裁選を勝ち抜く戦略を描くのは容易ではない。

高市氏にも党務に戻り、仲間づくりに取り組みたい思惑もみえる。内閣改造前の今月5日、産経新聞の取材に応じ、「党に戻ったとして」と前置きした上で、「税率を上げず、税収が増える政策を仲間と発信したい」「躍動感ある経済で全世代の安心感を確保する」などと今後の構想を披露していた。19日にはX(旧ツイッター)に経済安保相留任について「戸惑った」と投稿した。

今回の人事で首相が高市氏を政権内に取り込んだのは「次期総裁選に向けて、対立する要素を作らないため」(党幹部)との見方は根強い。

もちろん高市氏も今は公務に専念する構えを見せる。高市氏に近い閣僚経験者は「とことん岸田政権を支えることだ。それができて次がある」と助言する。まずは、高市氏が意欲を見せてきた機密情報の取り扱いを官民の有資格者に限るセキュリティー・クリアランス(SC、適格性評価)の法制化を来年の通常国会で実現できるかが、飛躍への試金石となりそうだ。(奥原慎平)

8910OS5:2023/09/22(金) 18:20:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/76e20a9458579d32540bb9c0713ff4b4926b5c50
岸田首相が示した「木原愛」 最側近を幹事長代理に 自民、総務会で人事了承
9/22(金) 14:03配信


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産経新聞
職員へあいさつする木原誠二前官房副長官=14日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

木原誠二前官房副長官の幹事長代理起用は、岸田文雄首相(自民党総裁)の意向でもあった。自身の最側近を〝分身〟として党に置くことで、党運営と政策立案の双方で官邸との意思疎通を密にする狙いがある。来年の党総裁選に向けた足場固めの側面もありそうだ。

【写真】ユーチューブに出演する自民党の木原誠二氏と平将明氏

「党と政権との緊密な関係に貢献してもらえるのではないか」

森山裕総務会長は22日の記者会見で、木原氏の人事についてこう述べた。

首相は当初、木原氏を官房副長官から外す気はなかった。しかし、木原氏の妻の元夫の死亡を巡る週刊誌報道が過熱。家族への影響を懸念した木原氏が留任を辞退した。

木原氏の意向を尊重した首相だが、無役とはせずに党運営の実務を担う幹事長代理に充てた。主に閣僚経験者が務めるポストで、閣僚未経験の木原氏の就任は異例。木原氏と同じ岸田派(宏池会)に所属する議員は「首相の木原愛を感じるね」と語る。

直属の上司となる茂木敏充幹事長は、木原氏の能力を高く買っている。その茂木氏は、子供政策や補正予算の打ち出しを巡り官邸との齟齬(そご)が伝えられた。こうした事態を回避する結節点となることが今後の木原氏の役目となる。

連立を組む公明党とのパイプ役も期待される。候補者調整でこじれた東京での選挙協力を復活させる際は、木原氏が公明幹部と詰めの協議を行っていた。

来年9月の自民総裁任期満了に伴う総裁選をにらんだ布石でもある。首相は総裁再選に向けて重要な一年を迎えるが、足場の岸田派は〝お公家集団〟と揶揄(やゆ)されるほど政局に弱い。岸田派議員は「木原氏は政策も政局もできるまれな人物。党で自由に活動してもらえるメリットは大きい」とみる。

木原氏の重用を続ける首相だが、「ひいき」と映れば党内に不満がたまる可能性もある。今回の人事で政調会長代理も兼務させる案があったが、党側から「両方はさすがに…」との声が出て、政調会長が任命する政調会長特別補佐に収まった。(石鍋圭)

8911OS5:2023/09/22(金) 18:24:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/957e5a885fb618083b0b9db07e99d0051c1511fb
自民、経理局長に二階派の林幹雄氏起用へ 首相主導で茂木氏けん制か
9/21(木) 20:37配信
毎日新聞
林幹雄元経済産業相

 自民党は、党経理局長に二階派の林幹雄元経済産業相を充てる方針を固めた。与党関係者が21日明らかにした。経理局長は党の資金を管理する「金庫番」で、資金配分の権限を握る幹事長と同じ派閥から選ばれることが近年多い。茂木敏充幹事長体制では他派閥からの起用は初めて。岸田文雄首相が主導したとされ、党内には「ポスト岸田」に意欲を示す茂木氏に対するけん制との見方もある。


 今回の人事は、13日にあった内閣改造・党役員人事の一環で、22日の党総務会で正式決定する。

 2021年11月に茂木氏が幹事長に就任して以降、経理局長は茂木派の渡辺博道前復興相と若宮健嗣元消費者担当相が務めてきた。党関係者によると首相が林氏の起用を決定。二階派は政権と距離を置く「非主流派」だが、首相は林氏と当選同期で近い関係にある。

 首相は、今回の人事で茂木派の小渕優子氏を選対委員長に抜てきしており、来年秋の総裁選への意欲を隠さない茂木氏をけん制したとの見方がある。林氏の起用も党の資金の流れを監視し、茂木氏の動きを封じる意図がある可能性があり、自民の閣僚経験者は「それほど茂木氏を警戒しているのだろう」と語った。【竹内望、李舜】

8912OS5:2023/09/22(金) 18:25:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/36166249962ed5082b0ada69168449c7f4239aa8
林前外務大臣の突然交代のワケ “ライバル封じ”・“林を外せ”…岸田総理・麻生副総裁の“思惑”一致か
9/21(木) 20:02配信
FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

林芳正前外務大臣が突然の交代となった。林前外務大臣を評価していなかった麻生副総裁と、岸田派内のライバルを封じた岸田総理との思惑が一致したという見方がある。

【画像】突然交代となった林芳正前外務大臣

岸田総理と上川外務大臣の外交に関して「なぜ林前外務大臣を交代させたのか?」について、政治部の高田圭太デスクが解説する。

前外務大臣が“突然交代”
「林前外相はなぜ交代になったのか?」というのが今、永田町でもミステリーとして話題になっている。

林前外相には何か大きなスキャンダルや失点などがなく、永田町でも林前外相は続投とみられていた。現在、上川外務大臣が行っている国連総会も、林前外相が出席する前提で準備していたため、急きょの変更に追われている。

外務省幹部も「うちの大臣はなぜ交代になったのか?」と驚いていた。

では、岸田総理が林前外相を交代させた動機は何なのだろうか。

まずは「岸田総理が女性を外交の顔にしたかったから」と考えられるが、これはどちらかというと表の動機で、裏には他の動機があったのではという話がある。

そこで出てくる裏の動機が「麻生副総裁が林前外相を外せと言っていた」ということだ。

麻生副総裁は20日に83歳の誕生日を迎えたが、岸田総理にとって、外交の一番大事な相談相手でもある。その麻生副総裁が、林前外相のことを常々評価していなかった。そのことが、交代の一つの答えと言われている。

麻生副総裁が、林前外相のことを評価しない最大の理由は、林前外相が中国とパイプの太い政治家だということだ。麻生副総裁は、台湾との関係を重視していて、中国には強硬に対応すべきだとの姿勢だ。

処理水の問題で中国が強硬姿勢に出る中で、「林を置いておいていいのか」というのが麻生副総裁の考えだったと言われている。

岸田・麻生の“思惑”一致か
さらに、3月のG20外相会合を林前外相が欠席したことも影響した。

国会日程の都合での欠席だったが、G20というのは麻生副総裁が総理のときに始まった会議だ。麻生副総裁は、国会への根回しが足りずに欠席した林前外相を、外務大臣として「不適格」だと感じたようだ。

そしてもう一つが人間関係で、林前外相は麻生副総裁の天敵とも言える古賀元幹事長に近く、元々よく思っていなかったという背景もある。

ただ、麻生副総裁がいくら進言しても、岸田総理が林前外相を高く評価していたら交代とはならないはずだ。そのため、ある関係者は「岸田・麻生の思惑が一致したからだ」と話している。その麻生副総裁の考えに、岸田総理が乗った動機が「岸田派内のライバルを封じた」という見方だ。

自民党関係者は記者の取材に「岸田総理は自分の後を狙っている人間のことを嫌っている」と語っている。

林前外相は今、岸田派のナンバー2の立場で、将来岸田派が林派に衣替えする可能性もある。

岸田総理としては、今後の影響力を保つためにも林前外相が外交で力をつけすぎるのは面白くないので、ポストを外して力を抑えたという見方だ。

ただ、こうした人事のやり方には、波紋が広がっている。

ある党内の大物議員は「G7議長国で各国との調整もある中で、外相を明確な理由がなくはずすのはありえない」「さすがにやりすぎ。岸田総理が権力に執着する姿が見えてしまった」と話している。

一方で、岸田総理の周辺は「何も思惑なんてないよ。いかに女性を増やすかのパズルの中で、自分の派閥の林前外相を外すしかなかった」と思惑を否定している。

それぞれの動機が複雑に絡み合って今回の交代になったのだが、真実は一つではなく、受け止めた人の数だけあると感じる今回の人事だ。
(「イット!」 9月20日放送より)

イット!

8913OS5:2023/09/22(金) 20:19:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/08626d40c5a1faeb93ac68382f26e49def646c4e
実は「売り込み上手」の上川陽子議員、外相起用の衝撃 岸田首相の念頭に“古賀誠問題”か
9/21(木) 11:02配信


デイリー新潮
上川陽子議員

 岸田文雄首相は9月13日に行った内閣改造で女性閣僚を5人登用した。女性の閣僚数では史上最多タイだという。その中で「静かな衝撃」と言えるインパクトを残したのが、上川陽子の外務大臣への起用である。永田町以外ではそれほど名の知られた政治家ではなく、むしろ比較的地味な部類かもしれない。そんな上川の抜擢がなぜ大きな意味を持つのかといえば、上川が事実上、将来の首相候補争いに電撃的に参入したことになるからである。【冬木陽一/政治アナリスト】


 上川は衆院静岡1区選出で衆院当選7回の70歳。岸田派に所属し、閣僚として少子化対策担当相、法相を歴任した。自民党役員としては女性局長、幹事長代理などを務めた。東大、三菱総合研究所、ハーバード大大学院を経て、政策コンサルティング会社を設立している。政策通との評が一般的で、国際関係から女性政策、憲法まで幅広く手がけた。

高市早苗、稲田朋美らとの“違い”
 上川が「ポスト岸田」候補になった理由は、外相が財務相と並ぶ重要閣僚だからではない。

 まず、首相候補と目される他の女性政治家と比べた場合の「異質さ」にある。これまで自民党で女性の首相候補として挙がってきたのは、主に高市早苗、野田聖子、小渕優子、稲田朋美らであった。彼女たちは自身が手を挙げて党総裁選に立候補したり、首相を目指すと公言したりした。あるいは目上のベテラン有力政治家らの寵愛を受けて「将来の首相だ」と言ってもらうことで「資格」を付与されてきた。

 高市、野田は実際に総裁選に出馬した。稲田は故安倍晋三元首相 から次々と要職に抜擢され、首相を目指すと発言してきた。小渕は故小渕恵三元首相の娘であり、恵三の系譜に連なる故青木幹雄元官房長官らから「プリンセス」としての期待を一身に背負ってきた。

 一方、上川が首相を狙うと発言したことはこれまでなく、強力な後ろ盾も見当たらない。政策力や問題解決能力などを周囲に認められ、結果的にポストを歩んできた。人物評として共通するのは「頭脳明晰」「聡明」「飾らない人柄」などだ。平たく言えば「頭は切れて、人当たりは良いが卑屈ではなく、性格もいい」となる。

 また大きなスキャンダルが発覚しておらず、周囲との目立った軋轢も特に聞こえない点も、優位である。例えば小渕は、政治資金規正法違反事件で元秘書が有罪判決を受けた。当時、事務所にあった証拠品とみられるパソコンがドリルで壊されており「ドリル優子」との揶揄を今も受ける。稲田は2017年、南スーダン国連平和維持活動の日報隠蔽問題で防衛相を辞任に追い込まれた。失言も目立った。

 高市は閣僚としての記者会見で2022年、増税問題で意見の合わない岸田に「(閣僚を)罷免されても仕方がない」などと挑発的な発言をして物議をかもすなど、歯に衣着せぬ政治スタイルだ。宰相を目指すには野心が必要だとの論評は多いが、権力を狙う過度な欲望は、時としてトラブルの要因となる。トップを狙う「野心のなさ」が、結果的に上川の評価を高める遠因となっている。「従来型」の女性リーダー候補との明白な違いでもある。

8914OS5:2023/09/22(金) 20:20:12
「オウム」死刑執行で存在感
 もちろん、上川の政治家としての足跡は見逃せない。これまで彼女の名を最も知らしめたのは2018年、地下鉄、松本両サリン事件などオウム真理教による事件で死刑が確定した松本智津夫死刑囚(教祖名・麻原彰晃)ら13人の死刑執行を命じたことだろう。信者らによる「報復」などが懸念される中、決断は注目を集めた。

 与党筋は「オウムの死刑執行は、胆力や根性があることを行動で示した」「行政における粛然とした態度は、国際情勢との対峙にも通じる」と話す。

 岸田派関係者は「オウムの死刑執行は非常に決断力が要ったはず。自分の意見を明確に示すことができる人だ。官房長官の呼び声があったことからも、女性の中では最も首相の座に近くなった」との見方を示す。

 複数の関係筋によると、自民党副総裁の麻生太郎も上川の能力を評価しており、外相起用の背景となった。党内には「重鎮、有力政治家に上川を高く買う人がいる。政策づくりなどを通じて人脈を広げているようだ」との指摘がある。

 もっとも「売り込み上手だ」との冷ややかな視線もある。上川は今年に入り、報道だけで、官邸を訪れての岸田首相への面会が10回程度確認できる。最近の主要な役職は党幹事長代理だ。党務の要を預かる幹事長室で党運営など実務の力を磨いたとみられる。「後輩の指導や仲間づくりといった、いわゆる政治家的な動きも見せていた」(永田町筋)との声もある。

岸田が仕掛けた「権力闘争」
 さて、上川の外相起用には、もう一つの重要な側面がある。それは同じ岸田派内で、岸田とそりが合わないとされる林芳正を外相ポストから外し、同じ岸田派から後任を据えたことだ。つまり、岸田が仕掛けた「権力闘争」の形ともなった。

 林と岸田は牽制し合う。因縁の背景には、かつて会長として宏池会(現岸田派)を率いた古賀誠元幹事長と、岸田の愛憎の歴史がある。

 古賀は岸田を若手時代から「宏池会のプリンス」として目をかけてきた。しかし岸田が派閥会長に就任して以降、次第に亀裂が生じる。総裁選で現職安倍への対抗馬として野田聖子が立候補を模索した際には、岸田が安倍支持を表明していたにもかかわらず、古賀は岸田派内の国会議員に対し、総裁選で野田の推薦人になるよう勧めたとされる。

 さらに古賀は、岸田の最大の政敵である菅義偉前首相と良好な関係を維持してきたとされる。菅が過去に、自民党で古賀の部下に当たる役職を務めたことなどが背景にある。関係者によると、菅が岸田を下した2020年の総裁選でも、古賀は菅支持に回ったと言われている。

 岸田と古賀の関係はこじれた。岸田と古賀は離れ、古賀は林寄りとなる。関係筋によると、古賀は周囲に「岸田は、昔はあのようではなかったのに」などと言い、岸田との距離感をにじませているという。林のバックには古賀がいる形なのだ。

 岸田による上川の抜擢により、林は派閥内で唯一のポスト岸田候補という地位を失った。林は今後、河野太郎、茂木敏充、石破茂、小泉進次郞、加藤勝信、西村康稔、世耕弘成らや、先に挙げた女性政治家たちと宰相の座を争うだけではない。派閥内での上川との競争が加わった。これは「二正面作戦」を迫られることを意味する。

8915OS5:2023/09/22(金) 20:20:25
「岸田派の存在感は上がった」
 一方、岸田にとっては、いつかは来る自身の首相退陣後、林、上川という2枚の後継カードを持つことになった。これは他派閥に対する優位性を高める。また、林と上川を競わせることにより、岸田は宏池会の「キングメーカー」として実権を握り続けることを可能にする。自民党筋の一人は、こう読み解く。

「これまで政策系の仕事が多かった林は今後、党で党務、派閥で閥務の力を磨くことになる。上川が重要閣僚の座を射止めたことで、岸田派には首相候補と目される人物が増えた。例えば人数が桁違いに多い清和会でも、首相候補と言えるのは2〜3人程度。岸田派の存在感は上がった」

 今回の内閣改造後は、直後の世論調査で内閣支持率が横ばいにとどまったケースが散見され、政権浮揚への効果は限定的だったようだ。長期政権を実現する道筋は藪の中と言って良い。しかし岸田が今回、上川カードを切ったことは、局地的にしろ「人事好き岸田」の本領を垣間見せた。このわずかな糸口を、来秋の総裁選勝利に向けた光明につなげることができるのか。見ものである。(敬称略)

冬木陽一/政治アナリスト

デイリー新潮編集部

新潮社

8916OS5:2023/09/22(金) 21:24:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/313fb4cce87277ab864f25afc2cef21d74fa4865
「分身」木原氏を党人事で重用する首相 狙いは「茂木氏包囲網」 
9/22(金) 21:15配信

朝日新聞デジタル
フィリピンのディオクノ財務相らの表敬訪問を受け、記念写真に納まる岸田首相(右)と、木原誠二官房副長官(肩書は当時)=2023年8月28日、首相官邸、上田幸一撮影

 自民党は22日、幹事長代理など中堅幹部62ポストの人事を決めた。党総裁の岸田文雄首相は、各要所に側近や岸田派を送り込み、党内統治への自らの関与を強める態勢を作った。「ポスト岸田」への意欲を隠さない茂木敏充幹事長を牽制(けんせい)する狙いが透ける。

 今人事の最大の特徴は、政権発足以来、首相官邸で官房副長官として首相を支えてきた木原誠二氏が幹事長代理と政調会長特別補佐に就いた点だ。首相側近は「木原氏は首相の分身として党に行き、党運営と政策立案の両方に関わる。これで党と官邸の連携がより強まる。来年の政治日程を考え布陣をしいた」と語る。

 党幹部によると、そもそも木原氏が幹事長代理に就くこと自体が異例という。代理は閣僚経験者が就く「不文律」があるが、木原氏は閣僚未経験だからだ。

 慣例を破る起用を仕掛けたのは首相だ。当初は木原氏を幹事長代理と政調会長代理の「ダブル代理」として登用する方向だったが、その構想が根回し不足のまま報道され、茂木氏や萩生田光一政調会長が事前に聞かされていなかったとして、反発したという。

朝日新聞社

8917OS5:2023/09/22(金) 21:25:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/124cf85425e50a4057e4c93c0decd1aa685ef393
内閣改造・自民党役員人事に踏み切った岸田首相 「解散か死に体か」岐路、決断の秋
9/21(木) 17:32配信
AERA dot.
内閣改造後、会見する岸田文雄首相=9月13日、首相官邸

 岸田文雄首相が内閣改造と自民党役員人事に踏み切った。だが、国民の受け止めは冷ややかだ。解散や来秋の総裁選をめぐる様々な思惑が交錯するなか、首相は「決断の秋」を迎えている。AERA 2023年9月25日号より。

【グラフ】岸田内閣の支持率の推移はこちら

*  *  *

 第2次岸田再改造内閣は、9月13日の認証式を経て正式に発足。(1)上川陽子外相、土屋品子復興相、加藤鮎子・こども政策相、高市早苗・経済安保相、自見英子・地方創生相の女性5人を閣僚に起用(2)松野博一官房長官、鈴木俊一財務相、西村康稔経済産業相ら主要閣僚が留任(3)派閥均衡を維持し、「入閣待機組」も処遇──などが特徴だ。

 林芳正氏を外相から外し、無役とした人事も注目された。岸田首相は林氏に「派閥(宏池会)をよろしく頼む」と伝えた。林氏は宏池会で岸田氏に次ぐナンバー2の立場。派閥の人数を増やす活動に専念する予定だ。

 自民党では通常、総裁・首相が率いる派閥は入会者が相次ぎ、衆参両院の選挙でも派閥所属の候補が増える。ところが、宏池会は岸田政権が発足して2年になるのに、ほとんど増えていない。宏池会は官僚出身者が多く、「お公家集団」と呼ばれてきた。政策に関心はあっても、他派閥や無派閥の議員に宏池会入りを勧誘する幹部は少ない。その結果、安倍派、麻生派、茂木派に次ぐ第4派閥に甘んじてきた。

■漏れるため息

 岸田首相は宏池会の議員に会うたびに「とにかく派閥の数を増やせ」と発破をかけてきた。第4派閥のままでは政局の主導権が握れないことを実感しているためだ。実際に今回の内閣改造・党役員人事でも、麻生太郎、茂木敏充両氏という第2、第3派閥連合の壁は厚かった。最大派閥の安倍派に対しては、萩生田光一政調会長、西村経産相、松野官房長官、世耕弘成・参院幹事長、高木毅国会対策委員長の「5人衆」の配置さえ変えられなかった。第4派閥の悲哀を実感した岸田氏が、林氏を使って宏池会拡大作戦に乗り出した格好だ。

 岸田首相にとって、政策のとりまとめや国会対策に走り回った木原誠二氏が週刊誌のスキャンダル報道を受けて、官房副長官を辞任したのは大きな打撃だ。首相の意を受けて衆院解散に向けた流れをつくるには、有力な参謀が欠かせないためだ。林氏がその役割を担うのか、自民党の選対委員長から横滑りした森山裕総務会長が動き出すのか。その動向も注目点だ。

8918OS5:2023/09/22(金) 21:25:50
 岸田首相は内閣改造・自民党役員人事を受けた記者会見で、賃上げ継続などのための経済対策を打ち出す考えを表明。「変化を力にする内閣」と胸を張った。「経済、社会、外交・安全保障を政策の柱として、強固な実行力を持った閣僚を起用した」とも語った。

 しかし、実際には年功序列の顔ぶれも少なくない。党役員人事で露呈した内部対立も政権運営に影を落としている。何よりも、急激に動く国際社会、経済情勢に対応できる布陣とは言えない。人事の直後の世論調査では、内閣支持率が読売新聞35%、日経新聞42%でいずれも8月とまったく変わらなかった。国民の反応が冷ややかだったことに、支持率アップを期待していた首相周辺からはため息が漏れた。

■首相は「決断の秋」

 岸田政権は2年前の発足以来、多くの「看板」を掲げてきた。新しい資本主義、異次元の少子化対策、賃上げ・雇用の流動化、防衛力の抜本的整備……。だが、いずれも具体的な政策遂行には至らず、入り口で立ち止まっている。富裕層増税は頓挫、少子化対策の財源は先送り。防衛費の増額は打ち出したが、財源となる増税の詳細は固まっておらず、自衛隊員の定員確保などの課題が残っている。

 政局的な思惑が入り交じったまま衆院解散・総選挙で局面展開を図るのか、「死に体」覚悟で来年の通常国会から総裁選への道へと進むのか。岸田首相は「決断の秋(とき)」を迎えている。(政治ジャーナリスト・星浩)

※AERA 2023年9月25日号より抜粋

星浩

8919OS5:2023/09/22(金) 21:32:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f089f86a9832452976f3657acca4222590c5836
自民・幹事長代理に木原氏 幹事長の補佐役に女性3割起用
9/22(金) 19:00配信


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毎日新聞
自民党の木原誠二氏

 自民党は22日の総務会で、茂木敏充幹事長を補佐する幹事長代理と副幹事長計20人のうち3割にあたる6人を女性とする人事を了承した。内閣改造で副大臣、政務官に女性の起用がなく、岸田政権の女性登用の姿勢に疑問符が付く中、茂木氏が積極登用をアピールする格好となった。岸田文雄首相の側近として内閣官房副長官を務めてきた木原誠二衆院議員(岸田派)は、幹事長代理と政調会長特別補佐を兼務し、党と政府のパイプ役を担う。

 幹事長代理5人のうち女性は1人で、稲田朋美元防衛相(安倍派)が就任。15人いる副幹事長には、鈴木貴子元副外相(茂木派)、島尻安伊子元沖縄担当相(同)、堀内詔子元五輪担当相(岸田派)ら5人を起用した。

 茂木氏は6月に女性議員の育成や登用に関する基本計画をまとめ、10年で党の女性議員を3割に増やす目標を掲げている。今月21日に公明党の山口那津男代表と国会内で面会した際には「幹事長室についても、できたら女性を3割にしたい」と語っていた。

 木原氏を巡っては、幹事長代理と政調会長代理を兼務させる案も浮上していたが、政調については党則上の役職ではない特別補佐を充てた。萩生田光一政調会長から案件ごとに指示を受け、政府側と調整する役割を担う。萩生田氏は「軸足は幹事長室にしっかり置いてもらった上で、直近まで官房副長官として政調とも連絡を取り合ってきた経験を生かし、より緊密に官邸との連携を取っていきたい」と起用の意図を説明した。

 経理局長には林幹雄元経済産業相(二階派)を充てた。茂木幹事長体制で党の資金を管理する「金庫番」の経理局長に、茂木派以外が就くのは初めて。国対委員長代理には西村明宏前環境相(安倍派)を起用した。【菊池陽南子、李舜】

8920OS5:2023/09/25(月) 18:53:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/041c652d2f130035409329821f57dfef646bacfd
岸田首相 木原氏にしか頼れない?“二刀流人事”に党内からも疑問符
9/24(日) 5:30配信
スポニチアネックス
木原氏“二刀流人事”を巡る首相の思惑

 岸田文雄首相が23日、側近中の側近である自民党の木原誠二幹事長代理と公邸で面会した。米国から22日夜に帰国。早期の衆院解散・総選挙を模索しているとされる中、連休中に真っ先に会った格好だ。出発した19日にも官邸に呼び、党内情勢を話し合っている。内閣改造に合わせ官房副長官を辞めてもなお、変わらぬ木原氏の重用。自民党内には波紋が広がりつつある。

 皇居で帰国の記帳を済ませ、木原氏を招いた首相。週明けに表明する見通しの新たな経済対策の柱について協議したとみられる。木原氏は政調会長特別補佐も兼務。首相の意向を党内議論に反映させる狙いがありそうだ。1時間以上に及んだ“密談”。予算の裏付けとなる補正予算案の提出時期は明らかにしていないことから、対策を打ち出した上での早期解散も模索しているとされ、きなくさい話にも及んだとみられる。

 2021年10月の岸田政権発足時から官邸に入っていた木原氏。首相就任直後の衆院解散や日銀人事、ウクライナのキーウ(キエフ)電撃訪問など、首相サイドが重ねてきた極秘サプライズ計画に常に関わってきた。

 しかし、7月に入り、妻が元夫の死亡を巡り警視庁から事情を聴かれていたなどと週刊文春に報じられ、官邸出入りの際の取材を避けるなど公務に影響。内閣改造を機に退任を申し出た。「首相に切る考えはなかった」(政府関係者)という。

 懐刀の処遇に頭を悩ませた首相は、異例尽くしの人事を主導。閣僚経験者が就くことが多い幹事長代理に未経験ながら起用し、政調会長特別補佐との“二刀流”を担わせた。

 党運営と政策立案の両面で官邸との連携を強める奇策。「ポスト岸田」への意欲を隠そうとしない茂木敏充幹事長を監視、けん制する狙いがあるのは明白で、党重鎮も「お目付け役を送り込まれた」。木原氏の議員会館事務所には首相秘書官が足を運んでいる。

 しかし、党内には不穏な空気が流れ始めている。岸田派内からも「過度な重用だ」との声が上がるなど、やっかみが広がりつつあるほか、説明責任を果たさないまま脚光を浴びる状況を不安視する声もくすぶっている。

 こうした中、木原氏との会談をおおっぴらに重ねる首相。執行部の一人は「岸田派に信頼できる人材が他にいないのだろう」と指摘。木原氏頼みという、お寒い状況を物語っていると言えそうだ。

8921OS5:2023/09/26(火) 07:38:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6182016c17210e1a88588953a0c6f5315f054ac
【岸田首相の内閣改造・自民役員人事】女性登用の目玉・小渕優子選対委員長を強く推した財務省
9/26(火) 6:59配信

NEWSポストセブン
内閣改造に様々な目玉を用意したはずだったが…(時事通信フォト)

【政治部記者覆面座談会・第2回】「内閣改造をするほど総理の権力は下がる」とは、「人事の佐藤」と呼ばれた佐藤栄作・元首相の言葉だが、今回の内閣改造・自民党役員人事はまさにその通りの結果となった。

【写真】白ブラウスが光る加藤鮎子・少子化相。他、岸田文雄・首相と閣僚たち、大臣には女性を最多タイとなる5人起用。一方、副大臣・政務官の女性登用はゼロ

 混迷する岸田政権にいったい何が起きているのか。そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。

司会(編集部):女性登用について。女性大臣は5人だが、副大臣、政務官は女性ゼロだった。

記者B:総理はもともと前自民党女性局長の松川るいと首相補佐官(改造で退任)の森まさこを入閣させるつもりだったが、松川はエッフェル塔問題でコケ、森はブライダル補助金騒動で入閣リストから消えた【※注1】。めぼしい候補が誰もいなくなったというのが実情だ。

【※注1/7月に自民党女性局の研修のため議員ら38人でフランスのパリを訪問した際に、松川るい氏らがエッフェル塔の前でポーズをとった写真をSNSに投稿して大炎上した。8月には森まさこ首相補佐官(当時)がX(旧ツイッター)で「ブライダル補助金」の進捗について報告したところネットからは批判的な意見が相次ぐなど、女性議員のSNS投稿をめぐる炎上が相次いだ】

記者C:自民党女性局のパリ旅行組は全員、大臣、副大臣、政務官にもなれずに“落選”しましたからね。

記者D:松川さんは本気で悔しがっていましたよ。外務官僚出身で経歴は申し分ない。エッフェル塔がなければ入閣確実だったから、普段は感情を露わにしない彼女が相当苛立っているのがわかった。さすがに周囲に当たり散らしたりはしていませんでしたけど。

記者C:“漁夫の利”で入閣したのが二階派の自見英子・地方創生相ですね。改造まで現職の内閣府政務官で本来なら次は副大臣のポジションでしたが、総理から大臣枠を1人に減らすと伝えられた二階派幹部が、「それなら1人も出さない」と反発したため、同派の小泉龍司・法相と一緒に入閣した。岸田総理お気に入りの松川や森がコケていなければ、自見は副大臣だったでしょうね。

記者D:官邸では副大臣、政務官にも女性を起用しようと発表前日は遅くまで人選を検討していたが、過去の発言とか金がらみの問題とか、身体検査で見送られた。総理側近は「女性を増やせと言うけれども、経験があってちょうどいい人がいないんだ」とぼやいていました。

8922OS5:2023/09/26(火) 07:38:46
記者A:そもそも女性登用の目玉が小渕優子・選対委員長というのが誤算の始まり。総理は「選挙の顔」と言い切ったけど、世論調査でも政治資金問題を抱えた小渕さんの起用を「評価しない」という声が強く、これでは選挙の顔になるはずがない。

記者B:「選挙の顔」というのは総理のリップサービスだよ。入閣させずに党4役に据えたことからも、総理にすれば批判は想定内。

実は、小渕の登用を最も強く推したのは財務省だった。彼女は初入閣した後に格下の財務副大臣を経験していて、同省の“秘蔵っ子”でもある。財務省としては言いなりになる彼女を出世させたい。総理にすれば、彼女の起用は亡くなった青木幹雄・元自民党参院議員会長の遺言でもあるし、茂木敏充・幹事長への牽制にもなるから、意地で使った。

記者D:彼女は就任会見でドリル事件【※注2】を質問され、涙ぐんで「決して忘れることのない傷」と釈明していました。

【※注2/2014年10月、当時経済産業相だった小渕優子氏の政治団体が開催し、地元支援者が参加した観劇会をめぐり収支に不透明な点があることが報じられ、元秘書が政治資金規正法違反(虚偽記載・不記載)で有罪判決を受けた。東京地検特捜部が関係先を捜索する直前に、会計書類を保存したパソコンのハードディスクがドリルで破壊されていたことも注目を集めた】

記者A:あの涙は反省じゃない。事件から何年も経っているのに、まだ蒸し返すのかというマスコミへの怒りじゃないか。

記者B:涙の会見も財務省あたりの入れ知恵らしいね。

(第3回につづく。第1回から読む)

※週刊ポスト2023年10月6・13日号

8923OS5:2023/09/26(火) 12:50:07
21年衆院選出馬せず
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d86c04634f3f9d86824d4e630d97b79bb4571d6
【速報】鴨下元環境大臣を内閣官房参与に
9/26(火) 10:38配信

TBS NEWS DIG Powered by JNN
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政府は、きょう付で鴨下一郎元環境大臣を健康・医療戦略分野の内閣官房参与に起用する方針を決定しました。

起用の理由について、松野官房長官は会見で「医師として幅広い知識と経験を有し、健康医療戦略の分野、特に創薬や認知症に関して、総理に対し助言を行う内閣官房参与として適任であると、総理が判断された」と述べました。

TBSテレビ

8924OS5:2023/09/26(火) 17:47:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc08567fe43591c388160e45da4c4f6b0b639e97
【岸田内閣改造の内幕】スキャンダルで官房副長官辞任の木原誠二氏は党中枢へ「転んでもただでは起きない」
9/26(火) 16:13配信

NEWSポストセブン
木原誠二・前官房副長官の今後は?(時事通信フォト)

【政治部記者覆面座談会・第3回】「内閣改造をするほど総理の権力は下がる」とは、「人事の佐藤」と呼ばれた佐藤栄作・元首相の言葉だが、今回の内閣改造・自民党役員人事はまさにその通りの結果となった。

【写真】岸田文雄・首相と閣僚たち、大臣には女性を最多タイとなる5人起用。ベルトも木目の腕時計をした河野太郎大臣も

 混迷する岸田政権にいったい何が起きているのか。そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。

司会(編集部):スキャンダルが報じられた木原誠二・前官房副長官について、改造2日前に朝日新聞が、〈(岸田首相は)続投させる方向で調整していたが、木原氏が固辞し方針を転換した〉(9月11日付)と交代を報じた。人事の焦点だったのに、総理の記者会見ではなぜかどの社も木原氏交代について質問しなかった。官邸への忖度か。

記者C:忖度ではないし、上から「聞くな」とストップがかかっているわけでもありません。なぜ突っ込まないかと言われると弱いが、今回の件は政治家本人ではなく、「妻に対する一部の報道」の段階で、事実関係の確認も取れていない。うちはファクトの確認がとれていない話は書かないことになっているから、某社の女性記者のように「週刊文春にこんな話が出てましたけど」という質問はしない。他社も同じ判断ではないでしょうか。
(一同、ウンウンと頷く)

記者D:総理が続投させたかったことは間違いありませんが、文春報道で木原さんの家族はたいへんな状況のようです。本人も夫人や子どもたちのことを非常に心配している。官房副長官留任は無理だというのは頷けます。

記者A:朝日の記事は嶋田隆・総理首席秘書官が流したアドバルーンとみている。誰が見ても早く辞めさせたほうがいいのは確かだったが、総理にすれば官邸で腹を割って話ができる相手は木原氏しかいない。続投させたいが、その場合の世論や永田町の反応が知りたかった。

 案の上、記事を受けて世論は交代は当然という受け止めだった。それで決断できたんじゃないか。

記者C:木原辞任で心配されているのが、官邸がうまく回らなくなるのではないかということ。ああ見えて木原さんは党内への根回しなどを一手にやっていました。自民党の国対幹部も、「官邸で唯一まともな話ができた木原が抜けてこれからどうなるんだ」と漏らしています。

記者B:それは表面的な見方すぎる。岸田総理にとって木原氏の交代は大きな痛手だが、だからこそ、今回の人事はそれをどうカバーするかという前提で組み立てられている。木原氏をすぐに幹事長代理兼政調会長特別補佐に据えたのがその証拠だ。

 これから木原氏は幹事長代理として国対を仕切り、政調会長特別補佐として総合経済対策のとりまとめにもあたることになる。党と官邸のパイプ役として党運営、国対、政調に絶大な権限を握る。

 岸田さんは木原氏を官邸に置いておけないなら、“禍転じて福となしてやれ”と、自民党中枢に送り込んだわけだよ。木原氏も「家族が心配だから」と官房副長官を固辞したのであれば、こんな忙しいポストを受けるはずがない。それを受けたということは、“転んでもただでは起きない”つもりだろう。朝日が報じた「続投を固辞」というのはスキャンダル批判をかわすための2人の巧妙な芝居だよ。
(しばしの沈黙後、記者Aが口を開いた)

記者A:だとすれば、木原氏は党務の実権をめぐって茂木幹事長とぶつかることになる。

記者B:最初からそうさせるつもりだろう。

(第4回につづく。第1回から読む)

※週刊ポスト2023年10月6・13日号

8925OS5:2023/09/26(火) 17:48:15
https://www.news-postseven.com/archives/20230925_1907047.html?DETAIL&utm_source=news.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link
2023.09.25 06:58
週刊ポスト
【内閣改造の内幕】最大のサプライズは林芳正・前外相の交代 岸田首相は「4年後の政権禅譲」を確約か

【政治部記者覆面座談会・第1回】岸田文雄・首相は低迷する支持率を挽回しようと過去最多に並ぶ5人の女性大臣を起用し、11人を初入閣させて人事刷新をアピールしようとしたが、各社の世論調査で支持率は横ばい、自民党内には人事の不満が高まる結果となった。

 アテが外れた岸田首相は「支持率に一喜一憂しない」と言いながら国内向けに物価対策の新たな経済対策をまとめることを表明して訪米すると、国連総会演説で「核なき世界」を訴えて核軍縮に30億円、感染症対策などに75億ドル、アフリカ連合の平和支援に900万ドルの拠出を表明するなどバラマキ外交を展開、国内外で失点をお金で挽回しようと躍起になっているように見える。

 政治部ベテラン記者A氏は「まるで政権末期の改造」と語る。

「総理にとって改造人事が支持率回復につながらなかったのは誤算でしょうが、当然といえば当然。政権の骨格は変えられず、官房長官、財務大臣、経産大臣など主要閣僚は再任、初入閣組が11人といっても、女性大臣以外は組閣前に各派の領袖から推薦されていた大臣候補をほぼそのまま任命した。自民党伝統の派閥順送り人事で、新鮮な印象はない。

総理は当初、大幅人事を考えていたようだが、途中から保身のために安全策に切り替えた。だが、それが結果的に党内の不満を強め、政権の寿命を縮めたのではないか」

 内閣改造は政治部記者たちにとっても腕の見せ所だ。首相官邸が建て替えられるまでは、改造の時期になると官邸前に報道各社のテント村がつくられ、各局は特番を組んで取材合戦を展開した。現在はテント村こそなくなったが、改造前から人事情報が飛び交い、総理と自民党実力者たちの水面下の駆け引きが展開された。

 そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。座談会で浮かび上がったのは、政敵をなんとか葬ろうとする総理と、総理を潰そうと計略をめぐらす自民党実力者たち、リーク情報に踊らされてそうした権力闘争に利用される大メディアの姿だ。

司会(編集部):取材していて最大のサプライズ人事は?

記者D:やはり林芳正・前外相の交代でしょう。林さんはG7外相会議の議長を務めていたから、途中で交代させるのは外交的にもマイナス。各社とも完全にノーマークで記者はみんな「エッ」と驚いた。

記者C:国連総会の直前のタイミングとあって、当の外務省の幹部たちでさえ当日まで林大臣は留任と思いこんでました。改造当日(9月13日)は外務省で岡野正敬・事務次官がオーストラリアの大使と面談する予定があったが、大使がやって来たときには大臣が交代すると聞かされた省内はパニック状態だったそうです。

記者B:岸田総理は交代の理由を聞かれて「外交は首脳外交が大きなウェートを占める」と言った。外交は自分がやるからいいんだというわけだが、説明になっていない。後任の上川陽子・新外相はハーバード大学大学院に留学し、米国上院議員の政策立案スタッフを務めた経験もあるというが、外交経験はない。いきなり外相会議の議長というのはいくらなんでも荷が重い。

記者C:総裁派閥の宏池会(岸田派)には、来年の自民党総裁選に向けてまとめ役がいない。総理は同派座長でもある林さんを派閥に戻して閥務を担わせることにしたといわれてますが、本当のところは、女性大臣を過去最多の5人にするにはポストが足りなかった。かといって他派の大臣枠を削ると不満が出るから、数合わせで岸田派の林外相がはじき出されることになったということでしょう。

8926OS5:2023/09/26(火) 17:48:26
記者A:総理は改造前日の昼前、官邸で林さんと30分ほど話し込んだ。そこで相当激しくぶつかったようだ。

記者B:衝突した? 林さんは派閥に戻ることを納得したんじゃない?

記者A:表向きは2人で「宏池会の未来」について話し合ったことになっている。が、林さんはその席で総理から、「どうしても降りてほしい」と外相交代を告げられても納得しなかった。そこで総理は、来年の自民党総裁選で自分が再選すれば、その次の4年後の総裁選には宏池会から必ず林さんを擁立すると確約したそうだ。つまり政権禅譲すると。同じ宏池会内での総理たらい回しの密約だから、「宏池会の未来」の話には違いないんだがね(苦笑)。

記者D:林さんは総理と会った後、厳しい表情で官邸を出て行きましたよ。

記者A:岸田内閣が4年後まで持つと思っていないからじゃないか。

8927OS5:2023/09/26(火) 18:59:14
https://news.goo.ne.jp/article/tbs/politics/tbs-6111825.html
安保文書めぐり麻生氏「“がん”だったいわゆる山口代表」と批判 公明・山口代表は「評価控える」も、公明党内からは「言われっぱなしでいいのか」
2023/09/26 16:50
自民党の麻生副総裁が安全保障関連3文書の改定をめぐり、山口代表ら公明党の幹部が「がんだった」と批判。公明党内から反発の声が上がっています。

おととい、福岡市内で行われた自民党の麻生副総裁の講演。ここでの発言が今、波紋を呼んでいます。

自民党 麻生太郎 副総裁
「公明党の一番動かなかった“がん”だった、いわゆる山口(代表)、石井(幹事長)、北側(副代表)等々の一番上の人たち、その裏にいる創価学会」

岸田政権が去年12月に閣議決定した安全保障関連3文書の改定をめぐり、公明党の山口代表らが反撃能力の保有に慎重な姿勢を見せてきたことなどについて名指しで批判した麻生氏。

これに対し、山口代表は…

公明党 山口那津男 代表
「(麻生氏の発言への)評価は控えたいと思います」

反論を避けた山口代表ですが、公明党内からは…

公明党関係者
「関係悪化と言われないよう山口代表は抑えていたが、党内からは『言われっぱなしでいいのか』という声も聞こえてくるよ」

選挙協力をめぐり、悪化した関係の修復を図る自民党と公明党ですが、麻生氏の発言は新たな火種となるのでしょうか?

8928OS5:2023/09/26(火) 20:47:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/f98be2cbc15bca515ef5cbe02fd01882d9eb993d
石原氏が国家安保担当の補佐官 農山活性化は小里氏
9/13(水) 14:13配信

産経新聞
第2次岸田再改造内閣の閣僚名簿を発表する松野博一官房長官=13日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

松野博一官房長官は13日、国家安全保障担当の首相補佐官に石原宏高元環境副大臣、農山漁村地域活性化担当の首相補佐官に小里泰弘元農林水産副大臣をそれぞれ充てる人事を発表した。森昌文首相補佐官(国土強靭化担当)は再任する。

8929OS5:2023/09/27(水) 12:16:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/88eb85c410698e6035abba596046920bd073f6b3
「あまり印象が良くない人だ…」小渕優子氏=選挙の顔 10月の衆参補選へ自民からも不安
9/27(水) 9:40配信

西日本新聞
小渕優子氏(撮影・中村太一)

 衆参補欠選挙(10月)を前に、自民党の小渕優子選対委員長の「選挙の顔」に疑問符がつき始めている。抜群の知名度を生かし陣頭指揮を執るはずが、クローズアップされるのは「政治とカネ」の説明責任ばかり。負の印象が先行し、党内からは不安の声が漏れる。選挙結果は岸田文雄首相の衆院解散戦略を左右しかねず、関係者の悩みは深い。

 19日の党役員会。小渕氏は「新体制がスタートし、最初の大型選挙となる。必勝を期してご支援、ご協力をお願いしたい」と衆院長崎4区補選(10月10日告示、22日投開票)、参院徳島・高知補選(同5日告示、同)の勝利を誓った。

 ともに自民の議席があった選挙区で、与野党対決となる見通し。党役員人事・内閣改造が政権浮揚につながらず、苦境を脱する契機とするためにも、ダブル当選は至上命令だ。自民は総力を注ぐ構えで、首相や茂木敏充幹事長ら幹部の現地入りは確実。小渕氏も応援演説や支持組織へのてこ入れなどをこなすはずだが、自民幹部の一人は「現地での応援は見送った方がいい」。

 党四役に起用された途端、経済産業相の辞任につながった2014年の不明朗な政治資金の支出に関する問題が再燃。新たな「政治とカネ」の問題も噴き出した。自らが関係する政治団体を巡り、親族や元秘書が幹部を務める企業に多額の支出があると週刊文春のニュースサイトが報じた。報道各社の世論調査は、小渕氏の起用に厳しい見方を示す。

 衆院長崎4区補選は、自民の北村誠吾元地方創生担当相の死去に伴う。党の情勢調査では今のところ、公認候補予定者に分があるとされるが、逆風が吹くことへの警戒感は地元にも根強い。長崎県連関係者は「今はあまり印象が良くない人だ…」。参院徳島・高知補選も不祥事を起こした自民議員(後に離党)の辞職に起因し、油断はできない。

 応援弁士として引く手あまただった頃とは一変した小渕氏を取り巻く環境に、自民関係者は嘆く。「万が一にも落とせない選挙。首相は見通しが甘かったのではないか」

 (大坪拓也、坂本公司)

西日本新聞

8930OS5:2023/09/27(水) 12:22:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7a7a544e997dd5f8645a95abfbd20fa09a6d0bd
公明党幹部が「がん」との“麻生節”波紋 発言の背景に「麻生氏の憤まん」の指摘【news23】
9/27(水) 9:18配信

TBS NEWS DIG Powered by JNN

自民党・麻生副総裁が福岡で行われた講演で、政府が去年12月に閣議決定した安全保障関連3文書の改定をめぐり、公明党幹部が「がんだった」と発言し、波紋を呼んでいます。“麻生節”の背景にはあった「麻生氏の憤まん」とは。

【写真を見る】公明党幹部が「がん」との“麻生節”波紋 発言の背景に「麻生氏の憤まん」の指摘【news23】

自民党 麻生太郎副総裁
「岸田さんのような、なんとなく極めて誠実そうに見える顔、本当に誠実かどうかは知らんよ、これはわからん。誠実そうに見えるあの顔、リベラルそうに見えるあの顔のほうが世の中、受けるんじゃないの」

24日、福岡市内で講演した自民党の麻生副総裁。政府が去年12月に閣議決定した安全保障関連3文書の改定をめぐり岸田総理を評価した一方で、波紋を呼ぶ発言が…

自民党 麻生太郎副総裁
「公明党は専守防衛に反するという理由でこれに反対。今の公明党の一番動かなかった“がん”だった、いわゆる山口(代表)、石井(幹事長)、北側(副代表)等々の一番上の人たち。その裏にいる創価学会」

公明党の山口代表らが反撃能力の保有に慎重な姿勢をみせてきたことなどについて、名指しで批判したのです。

26日、山口代表は…

公明党 山口那津男代表
「麻生さんがどういう意図で、どういう場でお話しになったのか、直接聞いていないし前後の関係もわからないので評価は控えたい」

公明党内からは…

公明党関係者
「関係悪化と言われないよう山口代表は抑えていたが、党内からは『言われっぱなしでいいのか』との声も聞こえてくるよ」

自民党と公明党が選挙協力をめぐり悪化した関係の修復を図る中での発言。背景に何があるのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩
「麻生さんと茂木幹事長が進めてきた国民民主党との連立工作が失敗。公明党が非常に強く反対したという底流があって憤まんをぶつけた。連立パートナーである公明党に対して礼を失した発言。全国でがんで闘病している人がたくさんいる、非常に無神経な発言」

TBS NEWS DIG Powered by JNN

8931OS5:2023/09/27(水) 13:05:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/689ced870ade14c830687ef522d1bc17440b703d
秘書が大量辞職の加藤鮎子こども相 横暴な態度に後援者は「二度と手伝わない」と激怒
9/27(水) 5:56配信


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デイリー新潮
祖父も代議士の3世議員

 岸田総理が掲げる目玉政策のひとつに「少子化対策」がある。その担当という大役に任命されたのが、当選3回の加藤鮎子大臣だ。政権の浮揚の一端を閣内最年少の44歳が託されることになるが、彼女を知る向きからは、早くも心配の声が上がっている。

【写真を見る】イケメン旦那と選挙活動する「加藤鮎子」こども政策担当相 父は「総理にいちばん近い男」と呼ばれた「加藤紘一氏」

 ***

 内閣改造が行われると、新大臣の金や男女関係の醜聞をマスコミが書き立てるのは恒例。その餌食となった第一号が加藤大臣である。

 就任2日後の15日、夕刊紙「日刊ゲンダイ」が早速、2件のスキャンダルを報じた。一つは一昨年の政治資金パーティーの際、「鮎友会」なる政治団体に上限の150万円を超える額の券を購入してもらっていた問題。もう一つは、実母の所有する物件に地元事務所を置き、5年間で900万円を超える額の「家賃」を支払っていたという問題だ。政治資金を親族に還流している、との指摘である。

 パーティー券の問題に関して加藤大臣は誤りを認め、政治資金収支報告書を訂正するとしたが、報告書を見ると問題点はまだある。券の大口購入者には「柿崎工務所」なる企業があり、40万円分を購入しているが、他にもその関連会社が5社、合計280万円分の券を購入しているのだ。各社の代表者の姓はみな「柿崎」。つまり、150万円の上限を超えないよう、同じグループの企業が分担して購入しているように見えるのである。

専門家は「グレーな行為」
 同工務所を中心とするグループは、加藤大臣の地元・山形県では「柿崎天皇」と言われるほど大きな存在。公共事業も数多く受注しているという。

「グレーな行為と言って差し支えないでしょう」

 とは政治資金に詳しい、神戸学院大学の上脇博之教授。

「グループの元締めは同じですから、企業との癒着を疑われる。特定の団体からの影響力を持たないように上限を定めた、政治資金規正法の趣旨を逸脱していると思います」

 また、事務所についてもいわくつきである。彼女の父は「総理に一番近い男」と言われたものの、「加藤の乱」を境に失脚した故・加藤紘一元官房長官。2006年、紘一氏の当時の事務所が右翼団体の男に放火され、全焼したことは大きなニュースになった。地元の政界関係者が言うには、

「その後、寄付を募って建てたのが今の事務所で、紘一さんの死後、母上の所有となった。タダ同然で建てた物件に家賃を長年支払っているのですから、一族の資産形成と見られても仕方ないかもしれません」

“子どもとどう接していいか分からない”
 加藤大臣は紘一氏の三女に生まれ、慶應女子高、慶應大を卒業後、民間企業勤務を経て米コロンビア大大学院に留学。帰国後、議員秘書を務め、2014年、父の地盤を継いで初当選した。バツイチで、会社経営者の夫との間に小6と保育園児の2人の息子がいる。ちなみに初婚の相手は後に金子恵美元議員と再婚し、「育休不倫」で議員辞職した宮崎謙介元代議士だ。

 加藤大臣が「現役のママ」であることも、今回の抜てきの決め手となったであろう。実際、就任直後の取材では、「息子が発熱し、薬を飲ませたりしている時に(入閣の)速報があった」と“母親”ぶりをそれとなくアピールしていたが、

「他の省庁ならともかく、よりによってこども政策担当大臣になった。そこがどうも引っかかるんです」

 と言うのは、加藤大臣の知人である。

「というのも、彼女は常々、周辺には“子育てが苦手”“子どもとどう接していいかわからない”とこぼし、高校時代の恩師には何度も相談している。まあ、子育ての悩みは誰にでもありますけど、彼女には、そこから解放されるために仕事に逃げている感じがあるんです」

8932OS5:2023/09/27(水) 13:05:24
議員宿舎のエレベーターホールでボタンを連打
「金帰火来」と言われるように、政治家は週末には地元に戻ることが通例だ。

「鮎子さんは普段は家族と赤坂の議員宿舎住まいで、土日や国会閉会中は山形に入るのが常。その時は次男を連れ、長男は東京に置いていくことが多い。一方ご主人も、社長をしているので土日も接待で外出しがちで、お子さんが一人になってしまうことがしばしばだそうです。そういう場合、お子さんが食事に一人でカップラーメンを食べることも珍しくないとか」(同)

 一人の時間を持て余してか、長男は議員宿舎のエレベーターホールで、ボタンを連打して“遊ぶ”こともあったという。

「もちろん加藤家は一般家庭とは仕事の形が違うという事情はあるでしょうが、そうした話を聞くたびに、お子さんがかわいそうになってしまうんです」(同)

 となれば、せめてウイークデーは一緒に、と提案したくもなるが、自民党関係者が言葉を継ぐには、

「会食がある時などは仕方ないですが、特に用もないと思われる時にも、議員会館で夜10時ごろまで仕事をしていることがあるとか。その場合、秘書に言付けて宿舎の食堂でお子さんに食事をさせることもあるそうです」

後援者は“二度と手伝わない”
 多忙な夫婦の今風の子育てといえばそれまでだが、周囲がそれでも違和感を持つ背景には、彼女の“育ち”がある。

「経歴からわかるように、鮎子さんは生粋のお嬢さんなんですよね」

 と解きほぐすのは、地元の古参後援者だ。

「だから世間知らずの部分はある。地元有力者の葬儀にベージュのストッキングで参列した時には周囲が引いていましたし、山形の議員なのに『中山間地(ちゅうさんかんち)』のことを知らないのか、“なかやまかんち”と読んで、農家の方をあれさせたこともありました」

 その浮世離れした様は、もうひとつの“家族”でもある事務所スタッフへの対応にも表れていて、

「とにかく秘書の扱い方が雑で、人情味に欠けるんです」

 と指摘するのは、前出とは別の地元政界関係者である。

「秘書と地元を回るでしょ。昼食時になると、鮎子さんはお店で千円くらいするランチを食べる。秘書も連れて行ってあげればいいのに行くのは自分だけで、秘書は持ってきたおにぎりを車の中で食べているとか。後援者に運転をしてもらって地元を回った時には、昼飯時にコンビニの前で車を停めさせ、店に入った。で、自分の分のお弁当とお茶だけを買ってきて“次行って”。後援者さんは“二度と手伝わない”と怒っていたそうです」

「職員がみなおびえていた」
 これらの件、周囲では広く知れ渡っているようで、本人もそれを気にしてか、「秘書や後援会のスタッフも有権者だから、おごると寄付と取られてしまう」と弁明しているとか。清廉めいて見えるが、冒頭の政治資金処理のずさんさに鑑みれば、クリーンというよりドライで、単に他者への気遣いに欠けるだけとの分析が当てはまりそうだ。

「性格も細かく、代理出席させた会議の報告などは電話やメールで済むものをレポートにまとめさせたり、イベント会場で椅子の並べ方が気に食わないと一からやり直させたり。彼女が県連会長だった時には、職員がみなおびえていました」

 そんなせいもあり、永田町や地元では、加藤事務所は“ご難場”として有名。

 実際、国会便覧で確認しても、同時に3人置ける公設秘書の、この3年間での退職者は実に6名にも上る。ブラック企業並みの離職率を示しているのだ。

本人の見解は? 
 大抜てきも足元乱れる新大臣。当人に見解を伺うと、パーティー券については、

「それぞれ別個独立の会社からの寄付であり、法律上問題はなく、ご質問の指摘は当たらないと考えております」

 子育てに関しては、

「世間の共働き家族と同様、親族などの協力を得ながら、仕事と家庭の両立にがんばっています」

 秘書の相次ぐ退職については、こう述べる。

「定年で公設秘書から私設秘書になられた方や、起業や転職、体調を崩し退職された方であり、ご指摘の事実はありません」

 まずはお手並み拝見だが、「加藤の乱」れは、政権の“乱れ”に直結しそうだ。

「週刊新潮」2023年9月28日号 掲載

新潮社

8933OS5:2023/09/27(水) 16:40:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec62ceb09a15167dcb451eb4a333c36e718dfd42
【内閣改造の内幕】茂木敏充・幹事長の留任の裏に麻生副総裁との「来年の総裁選への不出馬密約」あったか
9/27(水) 15:59配信

NEWSポストセブン
留任となった茂木敏充・幹事長(時事通信フォト)

【政治部記者覆面座談会・第4回】「内閣改造をするほど総理の権力は下がる」とは、「人事の佐藤」と呼ばれた佐藤栄作・元首相の言葉だが、今回の内閣改造・自民党役員人事はまさにその通りの結果となった。

【写真】岸田文雄・首相と閣僚たち、大臣には女性を最多タイとなる5人起用。一方、副大臣・政務官の女性登用はゼロ

 混迷する岸田政権にいったい何が起きているのか。そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。

記者C:今回の改造にあたって、岸田総理は茂木敏充・幹事長に相当怒ってました。インド訪問中に読売が〈岸田首相が「茂木幹事長続投」で調整〉(9月7日付)と報じると、「オレは誰にもそんなことは言ってない」とすごい剣幕だったとか。あの記事は明らかに茂木氏サイドのリークで、「麻生氏も続投を首相に進言していた」と書かれているのがミソ。茂木氏は“麻生(太郎・副総裁)さんの言うことを聞かなくていいのか”と総理を牽制したのでしょう。

記者A:岸田総理は後見人の麻生さんの意向を無視できないというのはその通りだろう。

記者C:だから総理は記者には読売報道を全面否定しないで「(茂木続投は)条件付きだ」と言っていたが、インドから帰国すると真っ先に萩生田光一・政調会長を公邸に呼んだ。いわゆる萩生田官房長官構想ですが、その狙いは官房長官交代をテコに茂木幹事長も交代させるぞという逆襲でした。

記者A:それも麻生さんから、「萩生田を官房長官に起用したら旧統一教会問題で政権はもたなくなる」と忠告されてポシャった。

記者D:結局、麻生さんの言いなりですよね。

記者A:麻生さんは茂木氏に幹事長留任のかわりに来年の総裁選は出馬しないと約束させた。岸田総理もそれで手を打った。

記者C:しかし茂木氏は今年68歳で、来年の総裁選がラストチャンスと見られているから、党内には「茂木さんは総裁選をあきらめたのか」という声があがっています。

記者A:あきらめてはいないよ。茂木氏は総裁選まで岸田総理に解散・総選挙をさせないで、菅義偉・前首相のように支持率低下で総裁選に出られなくなる状況をつくりたい。そうなれば自分に出番が回ってくる。これまで以上に総理の足を引っぱりにかかるつもりだろう。

記者B:岸田さんも茂木氏の魂胆は見抜いている。だから同じ茂木派の小渕優子氏を党4役の選対委員長に起用して牽制させ、木原誠二・前官房副長官を党執行部の一端、幹事長代理兼政調会長特別補佐氏に送り込んだ。いわば小渕氏はデコイ(おとり)で、総理の茂木幹事長に対する“刺客”の本命は木原氏だとみていい。

記者D:ドロドロの戦いが始まりそうですね。

(第5回につづく。第1回から読む)

※週刊ポスト2023年10月6・13日号

8934OS5:2023/09/27(水) 17:21:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6c1c1c14f7487969026471437c39955317b70f8
積極派対規律派、論争激化へ 経済対策、来週にも検討着手 自民
9/27(水) 7:08配信

時事通信
閣議に臨む岸田文雄首相(中央)ら=26日午前、首相官邸

 岸田文雄首相の指示を踏まえ、自民党は来週にも経済対策策定のための党内議論を開始する。

 「アベノミクス」の流れをくむ「積極財政派」からはコロナ禍並みの財政出動を求める声が上がる一方、一層の財政悪化や物価高騰につながるとの懸念も党内には根強い。10月の取りまとめに向け論争が本格化しそうだ。

 首相は26日の自民党役員会で「政府・与党の緊密な連携の下、精力的に取りまとめ、速やかに補正予算の編成に入る」と述べた。

 首相が早期の衆院解散・総選挙に踏み切るのではないかとの観測も広がり、自民内からは内閣支持率の低迷も背景に「驚くような規模にしたい」(党関係者)といった歳出圧力が強まる。

 世耕弘成参院幹事長は26日の記者会見で、経済対策の裏付けとなる2023年度補正予算案に関し「15兆円規模が一つのライン」だと改めて指摘した。自民若手有志の「責任ある積極財政を推進する議員連盟」は政府への要望書を取りまとめる方針で、議連幹部は「補正予算は15兆〜20兆円にすべきだ」と話す。

 これに対し、経済活動が活発化し、需要の高まりや人手不足の問題が顕在化する中、党幹部は「対策を間違えればインフレを招く」と懸念を示す。森山裕総務会長は24日のNHK番組で「規模が先にあるということではない」とくぎを刺した。

 新型コロナウイルス拡大前まで、補正予算はおおむね2兆〜5兆円程度で推移したが、20〜22年は数十兆円規模に膨張。財政規律回復に向け、政府は6月の経済財政運営の基本指針「骨太の方針」で、歳出構造を「平時に戻していく」と明記したばかりだ。過去のコロナ予備費の多額の繰り越しも指摘されている。

 今回の首相指示は物価高騰や賃上げ対応のみならず、半導体を念頭に置いた投資促進、国土強靱(きょうじん)化など幅広い内容に及び、補正予算案が一定程度膨らむのは必至の情勢だ。財政悪化がさらに続けば「日本国債の格下げも現実味を帯びる。そうなれば企業への影響は大きい」(財界幹部)との声も出ている。

8935OS5:2023/09/28(木) 08:15:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3f55834263e33440ea026407557435527f74355
全容解明、法廷へ 秋本議員、検察と全面対決も 洋上風力汚職
9/28(木) 7:06配信
時事通信
秋本真利衆院議員

 洋上風力発電事業を巡る汚職事件で、衆院議員の秋本真利容疑者(48)らが起訴されたことで、事件の全容解明は法廷に舞台を移す。

 国会質問の依頼や約7200万円にも上るとされる賄賂について同容疑者は一貫して否認しており、検察側との全面対決も予想される。

 検察側は、秋本容疑者と「日本風力開発」の塚脇正幸前社長(64)=贈賄罪で在宅起訴=がやりとりしたメールや、塚脇前社長が同社幹部に送った「質問をお願いした」という内容のメールなどを押収。こうした証拠を基に、同容疑者が同社に有利な質問をするよう複数回にわたって依頼されていたと立証するとみられる。

 同容疑者は逮捕時、「自身の政治的信条に基づいて質問した。依頼されて日本風力開発の利益を図るために質問したということは断じてない」と否定するコメントを出している。

 一方、賄賂とされた約7200万円の大半は、秋本容疑者と塚脇前社長の共通の趣味である馬の購入などに充てられていた。検察側は、同容疑者が馬の売買契約を行い、自身の名前を契約書に記載していたことなどから、購入した馬は同容疑者の所有と判断しているもようだ。

 これに対し同容疑者は、馬は代金を支払った塚脇前社長の所有で、自分は管理していただけだと主張している。

8936OS5:2023/09/28(木) 17:09:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5aa2cc409e6a0ed762176d0868cc6aafe092951
【内閣改造に党内の不満】大恥をかかされた石破茂・元幹事長、首相との会談で入閣に意欲みせるも肩透かし
9/28(木) 7:15配信

NEWSポストセブン
入閣に意欲を見せていた石破茂氏(時事通信フォト)

【政治部記者覆面座談会・第5回(最終回)】「内閣改造をするほど総理の権力は下がる」とは、「人事の佐藤」と呼ばれた佐藤栄作・元首相の言葉だが、今回の内閣改造・自民党役員人事はまさにその通りの結果となった。

【写真】岸田文雄・首相と閣僚たち、大臣には女性を最多タイとなる5人起用。ベルトも木目の腕時計をした河野太郎大臣も

 混迷する岸田政権にいったい何が起きているのか。そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。

司会(編集部):自民党内は人事への不満が強まっている。

記者A:たまってるね。それが表面化したのが改造直後に最大派閥の安倍派から生え抜きの土井亨議員が退会したことじゃないか。

記者C:土井氏は当選5回で入閣適齢期。選挙に強くないから早く大臣になりたいはずですが、安倍派は最大派閥で大臣枠が4人もあるのに、岸田総理は改造のたびに萩生田氏や松野博一・官房長官、西村康稔・経産相ら5人衆を大臣や党3役の重要ポストに起用し続けているから、同派の衆院の新入閣は毎回1人。適齢期の議員になかなか大臣が回ってこない。

今回、茂木派からは当選5回の木原稔・防衛相が入閣したのに、安倍派の7人の当選5回生は全員未入閣。大臣になれるのは遅ければ7年後と考えたら、“やってられない”という気になるでしょう。

記者D:大恥をかかされたのが、世論調査で「次の首相にふさわしい人」1位の石破茂・元幹事長でしょう。岸田総理は事前に石破氏と会談し、本人も入閣を打診された場合、「国家、国民のためなら『受けません』と言ってはいけない」と入閣に意欲を見せていたのに、肩透かしを食わされた。

記者A:石破さんは総理との会談で、自分ではなく旧石破派の赤沢亮正氏の入閣を求めていたというのが真相だが、それもダメだった。

記者C:不満は留任(再任)組にもありますよ。萩生田光一・政調会長は総理から官房長官を打診されたのに、ご破算にされてガッカリしていました。一方の松野博一・官房長官も、“総理はオレより萩生田を買っているのか”と内心面白くないようです。

記者D:河野太郎・デジタル相は退任するつもりで大臣室の片付けをしていたのに、再任といわれて逃げ損ないましたね。

記者B:岸田さんは河野氏にマイナ問題の責任をとらせるつもり。側近に言わせると、「閣外に出したら何を言いだすかわからないから厄介だが、大臣にとどめておけば総裁選の頃には勝手に潰れてくれるだろう」と総理は考えているらしい。

8937OS5:2023/09/28(木) 17:09:22

岸田派内にも隙間風
記者C:注意すべきは足元の岸田派ではないでしょうか。岸田総理は昨年末に「死刑のハンコを押す役目」発言で批判を浴びた葉梨康弘・元法相や政治資金問題の寺田稔・元総務相に詰め腹を切らせながら、同じ岸田派でも側近の木原誠二・前官房副長官はスキャンダルで政権の足を引っぱったのに党役員(幹事長代理兼政調会長特別補佐)に抜擢した。派内からは「なんだあの人事は」という声が聞かれます。派内にも隙間風が吹いている。

司会:改造は失敗。岸田首相はこんな状況で解散・総選挙を打てるのか。

記者D:小渕氏を選対委員長に起用した段階で、総選挙は無理でしょう。

記者C:解散・総選挙をやるつもりなら、女性大臣5人だけではなく、国民の人気がある石破氏や小泉進次郎氏らを無理にでも大臣にしたのではないでしょうか。総理は茂木幹事長から「総裁選には出ない」という言質を取り、安倍派5人衆を同じポストに留任・再任させたことで最大派閥の支持も取り付けた。ライバルになりそうな河野、高市(早苗)両大臣も再任して出馬できないように閣内に封じ込めた。

 改造前は解散を視野に入れていたでしょうが、これで解散総選挙で勝負しなくても、来年の総裁選の無投票再選に道筋をつけたと判断していると思います。

記者B:いや、岸田さんは解散をあきらめていない。10月中旬に旧統一教会への解散命令を申し立て、10月下旬に経済対策をまとめる。そこでチャンスありとみれば、迷わず解散に踏み切るのではないか。

記者A:11月はじめの解散だろう。総選挙を打てば、岸田派の盛山正仁・文科相(近畿ブロック比例)など選挙に弱い大臣の何人かが落選する可能性があるが、解散できなければジリジリ退陣へと追い詰められていくのは見えている。勝負に出るしかないことは総理もわかっているはずだ。

 岸田首相が解散・総選挙に踏み切るかどうかについては、若手記者2人は「ない」、ベテラン記者2人は「ある」と見方が割れた。

 果たして内閣改造に失敗した首相は形勢挽回のための一か八かの解散・総選挙を決断できるのか。

(了。第1回から読む)

※週刊ポスト2023年10月6・13日号

8938OS5:2023/09/28(木) 17:09:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/029ae113c53c83b3ea35ee7bec78f593404e4420
森喜朗元首相の言いなり「安倍派の15人」迷走極まる!木原誠二氏がおいしいとこ全部取りへ
9/28(木) 7:02配信
ダイヤモンド・オンライン
安倍派の総会であいさつする「座長」の塩谷立氏(右端)。左から2人目は下村博文元政調会長(8月31日)

 自民党内の最大派閥「安倍派(清和政策研究会)」が、15人もの船頭を抱える集団指導体制に移行した。いったいなぜそんなことが起きたのか。森喜朗元首相に支配された、「迷走」としかいえない安倍派の現状を解説する。(イトモス研究所所長 小倉健一)

● 岸田首相の「誰にも嫌われたくない」人事で 安倍派の会長不在は続く

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、9月の内閣改造、党役員人事で、党内6派閥ごとの閣僚起用人数の配分を、改造前からほぼ維持した。「安倍派(清和政策研究会)」は閣僚4人を輩出するなど、最大派閥、そして岸田政権を支える主流派としての地位は確保できた。

 事前には、派閥内で「会長」ポストが不在であることで岸田政権との交渉力が低下し、不遇の扱いを受けるのではないのかという懸念があった。しかし、今回の内閣改造を経て、「早急に会長を決めなくてはいけないという機運はますますなくなった」(安倍派中堅議員)のだという。

 目下、安倍派の中では出世争いを「半歩リード」する萩生田光一氏(自民党・政務調査会長)を冷遇し、ライバルである西村康稔氏(経済産業相)を代わりに政調会長に据えるなど、政権からの嫌がらせはいくらでもできたはずだ。ところが、支持率低迷で来年の自民党総裁選挙を乗り越えることしか頭にない岸田首相が、ワラをもつかむ気持ちで誰にも嫌われたくない人事を行ったということだ。

 それでは、日本を牛耳る「安倍派」を誰が掌握することになるのか、見ていこう。

● 発言力が低い塩谷氏が 「座長」になれた理由とは?

 8月31日、安倍派は、会長不在のまま塩谷立・元文部科学相を座長とし、松野博一官房長官や萩生田氏ら15人による常任幹事会を設置する新体制を発足させた。経歴からして常任幹事会に入ってもおかしくない下村博文会長代理が外される形となった。その下村外しに決定的な役割を果たしたのが塩谷氏である。

 塩谷氏は、松野氏、萩生田氏、世耕弘成参院幹事長、西村氏、高木毅国会対策委員長とで構成される「安倍派5人衆」には入っておらず、5人衆の中でもパワーダウンが指摘される高木氏(詳細は後述)と並んで権威はなく発言力が低い。それというのも、塩谷氏は地元静岡8区の小選挙区で落選し、比例復活当選であることが影響を受けている。

 静岡県政を担当する大手新聞社の記者は次のように解説する。

 「静岡県政において自民党国会議員の能力を疑う人が多い。県議会の定数68の中で、自民党は41人を占める圧倒的多数派です。しかし、県知事選挙ではリニア妨害で有名な川勝平太氏の連続当選を許し、また、国会議員も細野豪志氏(旧民主党で閣僚を務め、21年の衆院選当時は無所属で選挙に出馬)、渡辺周氏、源馬謙太郎氏など、野党議員の当選を許してきました」

 「後に自民党へ入党する細野氏ですが、県知事選で川勝知事の対抗馬として出馬を検討していた時期があった。しかし、塩谷氏は指導力を最後まで発揮せず、幻の案となってしまいました。あのとき細野氏が出ていれば、リニア問題でここまで停滞することはなかったかもしれません」

 そんな塩谷氏を安倍派の中枢から外そうという動きがあったが、今回座長に就任できたのは、関係の近かった下村氏(前述の通り、新体制に移行するまで「会長代理」職にあった)を常任幹事会から切って捨てたからだ。

 下村氏は、安倍派に今なお絶大な影響力を誇る森喜朗元首相との折り合いの悪さが指摘されてきた。下村氏は安倍派の新体制を評して「ここまで邪魔されるとは思わなかった。政界引退した森氏に影響力が残っているのは残念だ」と語っている。一方で森氏は、安倍派が新体制へ移行する前に北國新聞のインタビューで「下村氏から土下座された」と暴露(下村氏は土下座の事実を否定)しており、恨み骨髄ということだろう。

 この下村氏を外したことで、塩谷氏はかろうじて生き残ったのだ。

8939OS5:2023/09/28(木) 17:10:21
 安倍派が15人体制に移行し、パワーダウンを指摘されているのが、5人衆の中の一人、高木氏だ。「松野、萩生田、西村、世耕の4氏による『安倍派四天王』だったはずが、森元首相が高木氏を加えて『5人衆』と呼んで別格扱いをしてしまった。高木氏の勘違いはそこから始まった」(安倍派関係者)というから、実力はもともとなかったと人物といえよう。

 高木氏については、週刊文春からも「能力も意欲もなく、誰からも『首相候補』と目されない最年長の高木氏を一時的に祭り上げる案もあるが、最後にはパンツ事件(筆者注:高木氏が女性の自宅に侵入して下着を盗んだとされる疑惑)が引っかかり、暗礁に乗り上げる」(2023年7月13日・文春オンライン『安倍派迷走の裏でパンツ論争 高木毅が絶対に認めない議員』)と指摘を受けている。

● 安倍派の集団指導体制が 「15人体制」まで膨張した理由

 さて、ここで安倍派はなぜ「15人体制」になったかを説明したい。この15人体制になった理由が分かれば、今、実際に行われている権力闘争の行方も理解しやすいものになるだろう。

 現在、国会議員99人を束ねる安倍派だが、衆院議員が59人、参院議員が40人で、おおよそ3:2という比率だ。衆院議員の方が人数としては多いのだが5人衆のうち4人は衆院議員であり、参院議員は世耕氏がほぼ一人でまとめている。

 国会議員の比率である3:2をそのまま幹部の比率とするならば、幹部は衆院議員3人、参院議員2人とならなくては、おかしいことになる。かといって、安倍派を2人代表(共同代表制度)にすると、今度は1:1となり、参院議員が人数以上に影響力を持つことになる。また、5人衆の衆院議員4人が現時点で代表を1人に絞ることができないという点も影響し、この共同代表制は見送られることになった。

 そこで、「衆:参=3:2」という比率での大規模な集団指導体制とすることが検討されることになった。

8940OS5:2023/09/28(木) 17:10:36
 3:2という比率を守るとなると、幹部の数は、5人、10人、15人…という数になる。しかし、5人は先ほど指摘した理由によりダメ、10人となると、何かでもめたときに意見が5:5に割れると意思決定ができなくなってしまう。よって、15人という数に膨れ上がった。15人の顔触れを見てほしい。

 衆院からは、塩谷氏、松野氏、高木氏、萩生田氏、西村康稔氏、西村明宏氏、柴山昌彦氏、稲田朋美氏、松島みどり氏の9人。参院からは、世耕氏、橋本聖子氏、岡田直樹氏、末松信介氏、野上浩太郎氏、山本順三氏の6人だ。きれいに、「衆:参=3:2」となっていることがお分かりいただけただろうか。

 党内バランスに配慮し、誰からも文句が出ないような体制を作った結果、15人の合議制となった。

 昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」になぞらえて、「安倍派(清和研)の15人」とでも呼称したいところだが、ドラマの題名にするようなかっこいい話ではない。鎌倉時代に全国を治めるためには13人ぐらい必要だったのかもしれないが、安倍派99人を束ねるのが15人とはあまりにも数が多い。

 結局、誰にも権力を与えないようにするための体制であり、当然ながら、これまで以上に森氏の影響力が強まっただけという状態だ。森氏と犬猿の仲の議員が追放され、残っているメンバーは、森氏の言いなりと言われても仕方がない状態だ。これこそ迷走と言わずしてなんと表現すればよいだろうか。

● 森氏の影響力強化に反発し 安倍派を離脱した議員も…

 国土交通副大臣を務めたことのある土井亨衆院議員は、派閥の運営体制に対する不満を理由として9月15日付で安倍派を退会したが、これも森氏の影響力が強まったことに対する反発だ。

 土井氏は、森氏の首相在任中に、支持率が下がり続けて選挙に惨敗した際、事実上の「退陣勧告」とでもいうような行動を起こしている。01年2月19日に記者会見し、「首相は賢明な判断をすべきだ」と進退の決断を求めた。

 当時、自民党宮城県連の幹事長を務めていた土井氏が深く制作に関わった因縁のCMがあり、「CMは当初、主婦が『わたしが総理大臣の方がましよ』と絶叫する内容で、自民党本部が変更を求めるなど物議を醸した。宮城県連はせりふのうち、「総理大臣の方がましよ」の部分に「ピー」という音をかぶせて放映する」(河北新報、11年2月20日)ことになったのだという。

 森氏と土井氏は心底、お互いを軽蔑していた。将来が見えない派閥にいたくない土井氏の気持ちはよく分かる。

 この安倍派の迷走に笑うのが、木原誠二前官房副長官だ。文春砲にたたかれ続け、党務に就くことになったが、出演した動画番組(23年9月19日『どこよりも詳しい内閣改造 徹底解説!【木原・平の地上波いらず】』)で、「内閣にいるときは言えなかったが、減税をやればいい」「増税内閣と言われている以上、やって示すしかない」と発言した。

 今後、党内世論をリードしていくのは、意思決定能力を完全に失った安倍派ではなく、木原氏ということになりそうだ。

 党内基盤の弱さから存在感が示せず、おいしいところは全部木原氏が持っていき、安倍派で笑っているのは森氏というこの展開を、安倍晋三元首相は果たして望んでいたのだろうか。

小倉健一

8941OS5:2023/09/29(金) 07:44:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/e28529baf3660477c954cda2b7719444b01b686d
安倍派新体制で初の総会 「会長決めきれず先行き不安」の声
9/28(木) 20:22配信
毎日新聞
自民党安倍派の総会で発言する塩谷立座長(左)。右から2人目は自民党の萩生田光一政調会長=東京都千代田区の同党本部で2023年9月28日午後0時13分、竹内幹撮影

 自民党安倍派(清和政策研究会、99人)は28日、8月の新体制発足後初となる議員総会を党本部で開いた。座長の塩谷立元文部科学相のほか萩生田光一政調会長ら15人で構成する意思決定機関「常任幹事会」のメンバーが「ひな壇」と呼ばれる幹部席に座り、一致結束を確認した。ただ派閥内には新体制への不満もくすぶり、最大派閥として結束を保てるかが課題となる。

【写真特集】役員人事 記念写真を撮る自民幹部

 塩谷氏は会合冒頭、「新しい体制になり初めての総会で、常任幹事が前に座らせていただいた。清和研の新しいスタートということで協力をお願いをしたい」と呼びかけた。

 安倍派は内閣改造で、ともに衆院6期の宮下一郎農相と鈴木淳司総務相が初入閣。松野博一官房長官、西村康稔経済産業相と萩生田氏らが留任した。この人事について常任幹事会メンバーの一人は「満点ではないが80点だ」と語る。

 一方で、新体制への不満も一部にある。前体制で塩谷氏とともに会長代理を務めた下村博文元文科相は、会長選出を訴えたが退けられた。下村氏は常任幹事会にも選ばれず「顧問」に就いたが、11日のインターネット番組で安倍派に強い影響力を持つ森喜朗元首相の存在に触れ「影響力はいまだに残っている。ちょっと残念な状況だ。(新体制の人事について)そこまで邪魔されると思わなかった」と批判した。

 関係者によると、今月15日付で退会した土井亨衆院議員も、森氏の派閥への介入や会長を置かない新体制に不満を持っていたとされる。現状、土井氏に追随する表立った動きはないが、ある所属議員は「会長を今回決めきれなかったことで士気は低下している。分裂はしないだろうが、先行きへの不安感はどうしてもある」と漏らした。【畠山嵩】

8942名無しさん:2023/09/29(金) 09:35:17
https://www.girlsheaven-job.net/aichi/ma-22/sa-164/frontier/blog/

8943OS5:2023/09/29(金) 16:33:38
本命 額賀福志郎  (茂木派 当選13回 79歳)
対抗 船田元    (茂木派 当選13回 69歳)
大穴 石破茂    (無派閥 当選12回 66歳)
ってところですかね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f08c44246448228d8005a78949f2b202b020bc1
細田衆院議長 辞任の意向固める
9/29(金) 14:57配信


細田博之衆院議長(79)が辞任する意向を固め、与党幹部に伝えたことが29日、分かった。体調不良のため公務の遂行が難しくなったためとみられる。

細田氏は7月下旬、熱中症の症状を訴え、病院に搬送された。今月7日にも体調不良のため東京都内の病院に入院し、8日の先進7カ国(G7)下院議長会議は欠席し、海江田万里副議長が代わりに出席した。

細田氏は昭和42年に通商産業省(現・経済産業省)に入省し、衆院議員秘書を経て、平成2年の衆院選で自民党から出馬し初当選した。官房長官や党幹事長など要職を歴任し、令和3年11月に衆院議長に選出された。当選11回。安倍派(清和政策研究会、99人)の会長も務めていた。

8944OS5:2023/09/29(金) 20:53:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/0112dc5eaf73780a92cd26859007dc6626aa2516
細田博之衆院議長が辞任の意向 体調不良で入退院を繰り返す
9/29(金) 19:25配信

朝日新聞デジタル
細田博之衆院議長

 細田博之衆院議長(79)は、体調不良を理由に議長を辞任する意向を固めた。衆院関係者が29日、明らかにした。細田氏は7月に熱中症の症状を訴えて救急搬送されるなど、入退院を繰り返していた。10月20日に召集される臨時国会で辞任が認められる見通し。

 7月に救急搬送されて入院し、8月の全国戦没者追悼式を欠席。9月に議長公邸でウクライナ最高会議議長と会談後、再び入院した。その後、G7(主要7カ国)下院議長会議も欠席していた。

 細田氏は、2021年に衆院議長に就任。「一票の格差」を是正するための衆院小選挙区の区割りをめぐっては、中立が求められるはずの衆院議長の立場で「10増10減」案に否定的な見解を示したほか、女性記者に対するセクハラ疑惑が週刊誌で報じられた。22年には不信任決議案が提出された。

 また、14年12月から議長就任までの約7年間にわたり、自民党の清和政策研究会(現・安倍派)の会長を務めた。昨年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点がたびたび指摘された。今年1月、非公開の場で与野党の代表者との懇談形式で説明に応じただけで、公開の場で説明を行うことはなかった。

 細田氏は自民党出身の衆院議員で当選11回。官房長官や党幹事長などを歴任した。(小木雄太)

朝日新聞社

8945OS5:2023/10/01(日) 03:00:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b2917b1585d46cb9812e0c88e7c463cb46ec66d
「準備は当たり前」石破茂氏〝再起動〟か 来秋の総裁選出馬へ意欲「ポスト岸田」へ名乗り 「政界はぐれ鳥」参謀不在も
9/30(土) 17:00配信

夕刊フジ
自民党の石破茂元幹事長

【ニュース裏表 伊藤達美】

自民党の石破茂元幹事長が23日、テレビ番組で来年秋の自民党総裁選への出馬の意向を問われ、「首相は国会議員の中から選ばれる。準備をしておくのは、国会議員たる者(として)当たり前だ」と述べ、出馬への意欲を示した。


岸田文雄首相が年内の解散をしないとすれば、政局は来年の総裁選に向けて新たな局面に入る。石破氏の発言は、いち早く「ポスト岸田」への名乗りを上げ、主導権を握ろうとの思惑があるのだろう。しばらく鳴りを潜めていたが、いよいよ「再起動」というところではないか。

石破氏は、これまで4回の総裁選出馬経験を持つ。

初出馬は、福田康夫首相の退陣に伴う2008年の総裁選。この時は、立候補者5人中最下位だった。2回目の挑戦となった12年の総裁選では、第1回投票で1位を獲得した。決選投票で安倍晋三氏に敗れたものの、圧倒的な地方票を獲得したことを受け、幹事長に就任。民主党から政権を奪還した自民党を、安倍氏とともに取り仕切った。

15年の総裁選は立候補を見送り、3回目の挑戦は18年だった。「安倍3選」に異を唱え、安倍政権への批判を展開したが、思ったほど地方票が伸びず、一敗地に塗(まみ)れた。4回目は安倍氏退任に伴う20年だ。菅義偉氏、岸田文雄氏とともに出馬したが、最下位に終わった。

前回の21年は、自身は立候補せず、河野太郎氏を小泉進次郎氏らとともに担いだ。それぞれの名字の一字を取って「小石河」連合といわれ、国民的人気を背景に健闘したが、決選投票で岸田氏に敗れた。

石破氏は8月、岸田首相と夕食を共にした。「入閣の打診があったのでは」とも噂されたが、9月13日に発足した第二次岸田再改造内閣での起用はなかった。

もっとも、石破氏は「閣僚か党役員で仕えているときは、(総裁選には)出ない」というのが信条という。その意味では、むしろ、総裁選出馬へのハードルが取り払われたとも考えることができる。

自民党の総裁候補が枯渇する中、石破氏の存在感はいまなお大きい。「次の首相は誰がふさわしいか」との世論調査では、いまなお上位にランクインする。長年、党幹部や政府要職を重ねてきただけに「安定感」「キャリア」という意味では追随を許さない。

ただ、自身の主張にこだわる性格が災いして多数派形成は得意ではない。それが行き過ぎて「政界はぐれ鳥」とも揶揄(やゆ)される。

〝参謀〟不在も課題の一つだ。石破氏は自分で考え、自分で決めて、自分で行動してきた。しかし、首相を目指すのであれば、そういうわけにはいかないだろう。政局観に精通した同志が不可欠だ。

はたして、5回目の総裁選出馬があるのか。それとも、再び河野氏を担ぐのか。石破氏が今後どう動くか、注目していきたい。 (政治評論家・伊藤達美)

8946OS5:2023/10/01(日) 10:30:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/1062be1050c101d2cb6271cc027de64d21afef88
総裁再選、支持率が左右 残り1年、岸田首相「長期政権」懸け
10/1(日) 7:10配信
時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=9月29日、東京・永田町

 岸田文雄首相の自民党総裁任期が9月30日で残り1年となった。

 長期政権を目指す首相にとって、総裁選での「再選」は絶対条件。9月の内閣改造で「ポスト岸田」の顔触れを政権内に囲い込んだことで、対抗する動きは今のところ見られない。ただ低迷する内閣支持率に反転の兆しは見えず、道のりは視界不良だ。

【ひと目でわかる】岸田内閣の支持率推移

 「先送りできない課題に一意専心に取り組む。それ以外のことは今考えていないと再三繰り返している」。首相は29日、記者団が早期の衆院解散の可能性を質問したのに対し、こう語気を強めた。

 首相は内閣改造・党役員人事で、党内各派の意向に配慮した「総主流派」体制を構築。来秋の総裁選出馬が取り沙汰される茂木敏充幹事長や、高市早苗経済安全保障担当相、河野太郎デジタル相らを政権内に留め置いた。

 茂木氏と同じ党四役として、茂木派で「首相候補」の呼び声もある小渕優子選対委員長を起用。これを「野心をちらつかせる茂木氏へのけん制」(四役経験者)と見る向きは多い。高市氏が担当する機密情報の取り扱い資格者認定制度の創設や、河野氏が推進するマイナンバーカードの健康保険証一体化は、賛否が分かれ、矢面に立ちやすい。自民関係者は「対抗馬に力を蓄えさせない首相の執念を感じた」と話す。

 それでも首相の再選戦略が盤石とは言い難い。命運を左右しそうなのは内閣支持率の推移。改造人事では女性閣僚を過去最多に並ぶ5人に増員したものの、副大臣・政務官は女性ゼロとなり批判を招くなど、期待した浮揚効果は得られなかった。年末以降は防衛費増額や少子化対策の財源確保に向けた議論が本格化する見通し。「国民負担増」の議論が具体化すれば、政権への逆風が強まる可能性もある。

 次の総裁任期中となる2025年には参院選が行われるほか、現在の衆院議員が任期満了を迎える。政権の体力がじりじり失われる中で来年の総裁選を迎えれば、「選挙の『顔』にはなり得ないと見なされ、一気に『岸田降ろし』が吹く」(閣僚経験者)恐れもある。それゆえ、与野党では、総裁選に向け求心力を強めたい首相が「年内に衆院解散を断行するのでは」との観測が強まる。

 一方で、現状のまま解散に打って出ても勝てる保証はない。政府関係者は「自ら掲げた重要政策の財源論をあいまいにして解散すれば、しっぺ返しを食らう」と指摘する。選挙の結果次第では首相の責任が問われる。直ちに引責辞任につながらなくとも、再選シナリオはますます描きにくくなる。

8947OS5:2023/10/01(日) 11:22:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/4114bbbf8d65844e5f306a6c2ccf1341d1a9a2f8
「寸止め芸」定着の岸田首相 伝家の宝刀・衆院解散めぐる、におわせと火消しの繰り返し
10/1(日) 11:00配信
日刊スポーツ
岸田文雄首相(2023年8月2日撮影)

 衆議院の解散を決める権限というものは、時の首相にとって「伝家の宝刀」といわれる。この宝刀を抜こう、抜こうとしているように見せながら、実際にはなかなか抜かない「解散寸止め芸」(野党関係者)が、板についてきたようにもみえるのが、最近の岸田文雄首相の言動だ。

 解散について「今は考えていない」というフレーズを繰り返し、「じゃあ今じゃなければ、後になったら考えるのか」と、周囲を疑心暗鬼にさせる。やるともやらないとも受け止められないコメントなら「解散風」が強まるのは当然。今回は、臨時国会の召集にあたって、提出されれば審議が必要になる補正予算案を提出するかどうかを、首相が当初はっきりさせなかったこともあって、先週の永田町は、解散の有無から、いつ衆院が解散されるのかというステージに上がり、ざわつく日が続いていた。

 臨時国会の召集日をいつにするかについても腹のうちを明かさず、提出となれば、ある程度の程感がみえる補正予算案の提出の有無にも触れなかったため、臨時国会召集日の「10・20冒頭解散か」と、ざわつきの盛り上がりは右肩上がりになった。結果的に岸田首相は9月29日になって、補正予算案を臨時国会に提出すると表明。「10・20解散」の臆測を自ら沈静化、火消しすることになったが、自身が説明するまではざわつく周囲の状況を見ながら、自分の権力というものをあらためて確認しているかのようにもみえた。

 岸田首相は今年6月の通常国会最終盤にも、解散について「情勢をよく見極めたい」と踏み込んで大騒ぎになったことを受け、2日後に「考えていません」と打ち消したことがある。「におわせ」からの「打ち消し」という手法は、今回もほぼ同じだった。前出の野党関係者は取材に「岸田首相の『解散寸止め芸』は不誠実だ」とも批判したが、「10・20解散」は消えても「首相は何をやってくるか分からない」という疑心暗鬼は、今も消えていないとも明かした。



 政界には、「首相は衆院解散と公定歩合については、うそをついてもいい」という言い伝えがあるといわれる。かつて佐藤栄作首相が、解散の可能性を聞かれた際に「頭の片隅にもない」と語りながら実際に衆議院解散に踏み切り、後日「頭の片隅にはなかったが、頭の真ん中にあった」と言ったというのは、今も語り継がれていることだという。岸田首相の最近のコメントも「先送りできない問題に一意専心に取り組む。今はそれ以外は考えていない」(20日、訪問先のニューヨークで)「経済対策をはじめとする先送りできない課題に一意専心取り組む、それ以外のことは今考えていない」(29日、報道陣の取材に)と、言質を取らせないような巧妙な構成となっている。

 最近、よく出てくる「一意専心(他に心を向けず、ひとつのことだけに集中する、の意味)」という「岸田ワード」は、かつて大相撲で若ノ花(のちの3代目若乃花)が1993年7月の大関昇進時の口上で使ったことで知られる。口上は力士の強い決意を示す言葉として知られる。岸田首相の「一意専心」が額面通りなら解散はしないというふうにも受け止められるが、言葉と行動がマッチしているのか、いないのか、あいまいなのが岸田首相流でもある。これまでの手法から、首相が「政局好き」というのはつとに知られるが、「政局好きと政局巧者は違う。首相は『かき回す』のがうまいだけ」(自民党関係者)との声も聞いた。

 首相の腹のうちは、誰にも分からない。解散、解散と騒いでいるのはこちら側だけで、実際は、岸田首相は当面、衆院解散するつもりはない、と見る向きもあるようだ。冷静に考えると、内閣支持率は上がっていないし、防衛費増額に向けた財源確保のための増税を打ち出すなどしていることで、SNS上では「増税メガネ」と批判され、たびたびトレンドワードになるほど。解散風をあおっても、その先の選挙に向けて風が吹くのかどうか、見通せていないようにも感じる。

 風が吹いていない時は、崖から飛び降りてでも自分で風を起こす、と言ったのは小池百合子東京都知事だが、「勝負師」ともいわれる岸田首相がそうした賭けに出るほどの明確な戦略があるのかも今は、見えてこない。定番化した岸田首相の「寸止め芸」がどう展開していくか、気の抜けない日々が続く。【中山知子】

8948OS5:2023/10/02(月) 11:37:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b1d97a63e0a34f81883f8d2b6e8680c9e66df95
小渕優子が「別格」である理由...「『姫』を総理大臣にすることだけが心残り」の「自民党の大物たち」
10/2(月) 7:03配信
現代ビジネス
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 自民党の長老たちが発する「必ずや、お嬢さまを総理に」という声に背中を押されるかのごとく、おずおずと表舞台へ戻ってきた「姫」。だがどう見ても、当の本人は戸惑っているようにしか思えない。


守り立てられる宿命
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 眉をハの字に寄せて、困ったような笑みを浮かべる遺影に、森喜朗は目を合わせて呼びかける。

 「青木さんの心残りは、小渕さんのお嬢さんのことと思います。あなたの夢、希望が叶うように、最大限の努力をする」

 8月29日、港区芝の東京プリンスホテル「鳳凰の間」で、今年6月11日に89歳で亡くなった元官房長官・青木幹雄の自民党葬が開かれた。86歳の森が弔辞で述べた「青木さんの心残り」とは、すなわち、小渕優子を総理大臣にすることにほかならない。

 '87年に田中派を乗っ取るかたちで発足した竹下派(経世会→現・平成研究会=茂木派)は、'92年に主流の小渕派と羽田派に分かれた。下野していた自民党が'95年に与党へ復帰すると、小渕派から橋本龍太郎、小渕恵三が続けて総理になった。

 竹下登の一の秘書として政界に入った青木は、平成期には小渕の筆頭家老として派閥を、そして自民党を支配した。

 「小渕さんは竹下さんの愛弟子。だから小渕さんは誰よりも青木さんを信頼していたし、総理になると、青木さんを参院議員としては異例の官房長官に抜擢した。だから青木さんにとっちゃ、優子さんは実の娘も同然だった」(自民党閣僚経験者)

「姫」になるまで
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 一方で、青木は森の師であり恩人である。小渕、青木、森は同じころに早稲田大学雄弁会に籍をおいたが、青木が年長だった。学生の時分から、とりわけ森は青木を慕っており、2年生が務める幹事長(会長)選挙では青木の手足となって奔走、当選を助けたという。

 「そのときの恩というわけではないでしょうが、小渕さんが脳梗塞で倒れたあと、森さんを後継総理に指名したのは青木さんだった。森さんは青木さんのおかげで総理になれたわけだから、死んでも頭が上がらない。『小渕優子を頼む』という青木さんの遺言を叶えることが、自分の最後の仕事だと思っているでしょう」(平成研関係者)

 つまり小渕、青木、森の三者は、単なる政治家同士の打算を超えた長年の絆で結ばれている。そして小渕の死後、青木と森は、小渕の置き土産である優子を守り立てることこそ自らの使命と考えるようになった。先の平成研関係者が続ける。

 「森さんは衰えて動けなくなった青木さんにかわって、会食のたび『小渕優子をよろしく』と岸田総理に念押ししていた。今年の3月に菅(義偉)さんが韓国の尹大統領と会談したとき、なぜか小渕さんが同席していたが、これも真相は森さんが岸田総理に頼み、総理が菅さんに頼んだそうだ」

 今回の内閣改造で登用された閣僚・自民党四役のうち、女性かつ世襲の政治家は、選対委員長となった小渕優子を含めて4人。ただし、その中では優子が別格だ。任期中に急逝した総理の愛娘であり、後見人に参院のドンと、党内最高齢の総理経験者が控える―。いわば彼女は「爺や」に守られ、かわいがられ、担がれる「姫」としての宿命を背負ってきた。

 後編記事『小渕元首相の急死で人生は一変「私が継がないといけない」から「ドリル事件」へ...小渕優子「人生最大の失敗」につながった「ある存在」』に続く。

 週刊現代2023年9月30日・10月7日合併号より

週刊現代(講談社)

8949OS5:2023/10/03(火) 10:49:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/6abaf22c1049908e207b87ccd7bf9f4efe062845
「これほどあからさまに再選シフトを敷くとは」 自民総裁任期あと1年の岸田首相、非主流派含め早くも神経戦
10/3(火) 9:40配信

西日本新聞
国会議事堂

 岸田文雄首相の自民党総裁としての任期が30日で残り1年となる。第4派閥で党内基盤が弱い岸田氏は、内閣改造・党役員人事で派閥領袖(りょうしゅう)や「ポスト岸田」候補を要職に囲い込むなど再選への布石を着々と打っている。ただ、首相を支える安倍、麻生、茂木の主流3派は再選支持を明確にしておらず、世論の動向などを見極める方針だ。二階派を中心とする非主流派は虎視眈々(たんたん)と巻き返しの隙をうかがっており、早くも神経戦が熱を帯びている。

【画像】「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

 「宏池会(岸田派)が、明日は必ず今日より良くなるという時代をリードする」。改造人事翌日の14日に山梨県で開かれた派閥研修会で、岸田氏は高揚感を浮かべて結束を呼びかけた。

 新体制でも茂木敏充幹事長や河野太郎デジタル相らライバルを政権中枢に抱き込み、派閥均衡に腐心。党内幅広く総裁選への動きを封じる戦略は明白だった。

 さらに地方組織や職域団体を束ねる党の組織運動本部長に岸田派の閣僚経験者を登用。党関係者は「これほどあからさまに再選シフトを敷くとは」と驚く。

 とはいえ、再選への道は盤石とは言い難い。

 首相は安倍晋三元首相の死去後、麻生、茂木両氏との関係を重視する「三頭政治」を確立。麻生氏は「しっかり成果を上げている」と岸田氏への信頼を高めており、麻生氏周辺も「再選を目指すなら支えるのが既定路線」とみる。

 しかし、麻生派は前回総裁選で支持を岸田氏に一本化できなかった。派内は一枚岩ではなく、「今は岸田氏を支えているが、総裁選になれば話は別だ」(閣僚経験者)との声も漏れる。

 「ポスト岸田」を見据える茂木氏は、幹事長続投で「岸田政権を真ん中で支える」とのスタンスを強めている。派ベテランも「総裁選で多くは岸田氏を推すだろう」と主戦論はトーンダウン。党の資金と人事を握る幹事長として力を蓄え、岸田政権が行き詰まった局面になれば、総裁選に打って出る機会を探るとみられる。

 最大勢力を誇る安倍派は、本来なら総裁選を主導できる立場だが、安倍氏という絶大な求心力を失い結束がほころび始めている。

 萩生田光一政調会長や西村康稔経済産業相ら有力者がけん制し合い、総裁候補ともなる「会長」は不在のまま。総裁選への対応では、世耕弘成参院幹事長が「派の方向性としては岸田氏支持がコンセンサス」とする一方、萩生田氏は「党四役として政権を支え、その延長で判断する」と言葉を濁す。派閥若手は「総裁選になれば、分裂含みの展開もあり得る」と身構える。

 岸田氏と距離を置く二階派などは、主流派中心の政権運営に不満がくすぶっている。二階氏が菅義偉前首相らと連携し、無派閥グループなどを抱き込んで対抗馬を立てるとの観測も根強い。

 そこで岸田氏がパイプ役として頼るのが森山裕総務会長だ。率いる派閥は8人と最少ながら二階、菅両氏と近く党内の人望も厚い。

 岸田氏側近は「表では会わないがしょっちゅう電話している」と明かす。岸田氏がもくろむ無投票再選。鍵を握りそうな森山氏も「首相の努力を支え、結果を見極めていきたい」と述べるにとどめた。 (大坪拓也、御厨尚陽、坂本公司)

8950OS5:2023/10/04(水) 10:26:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/9317f2285d6f1b07ce9d9a18f274411a95b94890
「戦わせていただきます」自民・高市氏、来年の総裁選立候補に意欲
10/3(火) 22:04配信

朝日新聞デジタル
閣議のため首相官邸に入る高市早苗経済安保相=2023年9月22日午前9時57分、上田幸一撮影

 高市早苗経済安全保障担当相は3日、来年9月に想定される自民党総裁選に立候補する意欲を示した。総裁選への対応を問われ、担当大臣として制度の実現をめざす機密情報を扱う人の身辺を事前に調べる「セキュリティークリアランス」(適性評価)を仕上げたうえで、「また戦わせていただく」と述べた。BSフジの番組で語った。


 高市氏は2021年9月の総裁選に立候補し、岸田文雄首相と河野太郎デジタル相、野田聖子元総務相と総裁の座を競った。岸田氏に敗れたが、国会議員票で2位につけた。

朝日新聞社

8951OS5:2023/10/04(水) 10:27:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fa70924015b58c32cc6812948920feb350f7e75
だから小渕優子氏を選対委員長に就けた…自民党役員人事から透けて見える「本当の目的」
10/4(水) 9:17配信


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プレジデントオンライン
記者会見を終え、撮影に応じる自民党新4役の(左から)萩生田光一政調会長、茂木敏充幹事長、森山裕総務会長、小渕優子選対委員長=2023年9月13日午前、東京・永田町の同党本部 - 写真=時事通信フォト

岸田首相が政権発足2年を控えた9月、内閣改造・自民党役員人事に踏み切った。その目的は何か。政治ジャーナリストの小田尚さんは「来年9月の総裁再選戦略から逆算しての体制作りと同時に、その総裁選前に仕掛ける衆院解散・総選挙に向けての新布陣でもある。岸田首相は総裁再選を果たせば、2027年の総裁選に向けて萩生田政調会長を後押しし、茂木幹事長はどこかでハシゴを外されるだろう」という――。

【写真】茂木敏充外務大臣は、令和2年度外務省予算に関して、麻生太郎財務大臣と折衝を行った ※肩書は当時

■小渕氏の党4役登用は茂木氏への牽制

 ある意味、サプライズ人事だった。岸田文雄首相(自民党総裁)が、9月13日の内閣改造・自民党役員人事で、茂木敏充幹事長(67)を留任させ、これとセットで同じ平成研究会(茂木派)の小渕優子組織運動本部長(49)を、党4役の一角である選挙対策委員長に登用したのだ。来年9月の次期総裁選で茂木氏の不出馬を「期待」するとともに、茂木派が茂木氏支持でまとまらないことを見透かし、小渕氏に地力をつけさせることで、茂木氏を牽制する狙いがあると言える。

 今回の党役員人事は、茂木氏が政権の要である幹事長にとどまるかどうかが最大の焦点だった。茂木氏は党内第3派閥を率い、総裁選出馬への意欲を隠さなかったためだ。

 幹事長は、選挙対策や国会対策を仕切り、政党交付金の配分を決める権限を持つことで政治力や求心力を身に付け、自らの勢力を広げることもできる「おいしい」ポストだ。

 首相やその陣営にとって、次期衆院選を挟んで迎える1年後の次期総裁選を「無風」に近い形で再選されるには、どちらが得策か、思案のしどころだった。

■「茂木を令和の明智光秀にさせない」

 首相は当初、茂木氏の交代を図ろうとした。茂木氏が、政権運営をめぐって、岸田首相、麻生太郎副総裁との「三頭政治」と称して自身を誇示したり、今年に入って、児童手当の所得制限撤廃や臨時国会に向けた補正予算編成など重要政策の方針を、首相と擦り合わせもなく明らかにしたりするなど、その「前のめり」の言動が鼻についていたからだ。

 だが、麻生氏から「茂木を『令和の明智光秀』にさせないから、幹事長を続けさせてやってくれ」と要請され、首相は態度を変える。麻生氏の言い分は、党には、幹事長は自ら支える総裁が出馬する総裁選には出馬しないとの不文律があり、茂木氏は幹事長なら、対抗馬にはなれない、させないということだった。

 野党時代の2012年総裁選では、当時の谷垣禎一総裁の下にいた石原伸晃幹事長が出馬に名乗りを上げ、谷垣氏を出馬辞退に追い込んだ。その時、石原氏を「平成の明智光秀」と批判し、その勢いを失速させたのが麻生氏であり、石原陣営に加わっていたのが国会対策委員長の岸田氏、政調会長だった茂木氏という因縁もある。

■「岸田の次は茂木、その次は萩生田だ」

 麻生氏は、茂木氏に対しては「岸田の次はお前だ。その次は萩生田(光一政調会長=60=安倍派)だ」とささやきつつ、岸田政権の「2期6年」を支援させようとしている。麻生氏にとって、岸田政権は安倍晋三元首相(昨年7月死去)とともに樹立し、育成してきた、自前の政権なのである。

 麻生氏が今後、どこまで「茂木政権」に関わろうとするかは、判然としない。麻生派も、鈴木俊一財務相(70)や河野太郎デジタル相(60)という総裁候補を抱えているほか、茂木氏については、茂木派を完全に掌握できておらず、他派との連携を含めた総裁選戦略が立てられていないように見えるからだ。

 岸田首相も今回、そこを突いた。茂木氏が幹事長として衆院選などを経て政治力を高めても、茂木派が一丸となって押し上げることがないようにする「仕掛け」が、小渕氏の党4役入りだったのだろう。

8952OS5:2023/10/04(水) 10:27:34
■森氏が青木氏に替わって後ろ盾になる

 小渕氏の登用は、岸田首相がこれまで支援を受けてきた森喜朗元首相、6月に死去した青木幹雄・元自民党参院議員会長の要望(遺言)を受け入れた面もある。

 森氏は、8月29日に行われた青木氏の党葬で、遺影に向かって「心残りは小渕恵三さん(元首相)のお嬢さんのことと思う。一生懸命、あなたの夢、希望がかなうように最大限努力する」と語った。安倍派に強い影響力が残る森氏が、青木氏に替わって小渕氏の後ろ盾になるという意思表明でもあった。

 これには、森、青木両氏が昨年8月、岸田首相と会食した際、直後の内閣改造・党人事に向け、同席していた小渕氏(当時、組織運動本部長)を幹事長などの要職で起用するよう求め、首相が1年後の課題として引き取ったという経緯もあった。

 青木氏は、小渕、森内閣で官房長官を務めたほか、参院自民党で幹事長、議員会長を歴任し、「参院のドン」と呼ばれた。茂木氏に対しては、2018年の総裁選対応で、当時の竹下亘会長らの意向に反して安倍陣営に走ったため、青木氏が「自分さえよければいいのか」などと怒って事務所への出入りを禁止するなどし、その後も了解なしに平成研の会長に就いたことにも強い不満を示していた。青木氏の影響下にあった参院茂木派の幹部らは、今なお茂木氏に対して「面従腹背」の姿勢を取っている。

■首相は「萩生田官房長官」を打診した

 最大派閥の安倍派は、会長不在のまま、萩生田政調会長をはじめ、松野博一官房長官(61)、高木毅国会対策委員長(67)、西村康稔経済産業相(60)、世耕弘成参院幹事長(60)の幹部5人が留任した。この5人は、既述の昨年8月の岸田・森・青木会談で、森氏がポスト名を挙げて推薦し、首相がそっくり受け入れたメンバーだ。

 今回の人事で首相が最も気を使ったのは、萩生田氏の処遇だった。報道によると、首相は9月11日、人事をめぐって党本部で幹部らと意見交換したが、萩生田氏とはこれに先立って首相公邸で会い、「官房長官か、政調会長留任のどちらがいいか」と打診する。萩生田氏は、政調会長が与党の全政策を仕切る「おいしい」ポストだと自認し、「茂木氏が留任なら、自分も留任したい」とのスタンスだったため、結局、留任に落ち着いた。

 このプロセスからは、岸田首相が萩生田氏の安倍派での会長継承、政権取りに向け、経験すべき要職を提供しようと腐心しているのが見て取れる。

8953OS5:2023/10/04(水) 10:27:54
■安倍氏は後継会長に「指名」していた

 首相にとって、萩生田氏は、6年前に当時の安倍首相から「将来の岸田政権の官房長官候補だ」と引き合わせられて以来、同志的関係にある。安倍氏からも、将来の自身の後継会長として萩生田氏の名を聞かされてきた。

 森氏も、近い将来のリーダーとして萩生田氏を買っていて、岸田政権2期6年後の「萩生田政権」に向け、派内工作を進めているとされる。萩生田氏のバックには、ほかに麻生氏や菅義偉前首相もいる。萩生田氏の強みは、こうした首相や首相経験者らからの信頼と引き立てだ。今後、派内で広範な支持基盤をどう築いていくかが課題になるだろう。

 政界は「一寸先は闇」とされ、何が起こるか分からないが、今回の人事をめぐる攻防から展望すると、岸田首相は総裁再選を果たせば、2027年の総裁選に向けて萩生田氏を後押しし、茂木氏はどこかでハシゴを外されることになるだろう。

■女性5閣僚でも支持率は上がらなかった

 内閣改造・自民党人事で、内閣支持率は上がらず、政権浮揚につながらなかった。読売新聞緊急世論調査(9月13〜14日)によると、内閣支持率は前回8月調査と同じ35%で、3カ月連続で発足以来最低の支持率を記録した。不支持率も前回と同じ50%だった。

 政党支持率は、自民党が31%(前回30%)、日本維新の会が6%(同6%)、立憲民主党が4%(同3%)などで、無党派層は41%(同44%)だった。

 女性閣僚を過去最多の5人に増やしたことについて「評価する」とした人は72%に上ったが、小渕氏を選挙対策委員長に起用したことを「評価する」とした人は37%で、「評価しない」が44%だった。

 小渕氏については、2014年に関係政治団体をめぐる政治資金規正法違反問題が発覚し、経済産業相を辞任、翌15年に元秘書が有罪判決を受けたという経緯がある。

 小渕氏は13日の自民党4役の記者会見で、「(15年に地元・群馬で記者会見を行うなど)誠意をもってご説明させていただいてきた。十分に伝わっていない部分があれば、不徳のいたすところだ。心に反省を持ち、忘れることのない傷として歩みを進めていく」と声を震わせ、「今後の歩みを見てご判断をいただきたい」とも語っていた。

8954OS5:2023/10/04(水) 10:28:24
■「選挙の顔の1人として活躍いただく」

 岸田首相は13日夜の記者会見で、小渕氏について、「高い実務能力と選挙対策への知見を培ってこられたと思う。こうした能力や知見を生かしていただきたいということで、選対委員長をお願いした」と述べていた。政治資金問題には触れなかった。支持率向上のためではなく、「潜在能力」を含めて買ったと言いたかったのだろう。

 注目されるのは、小渕氏に対し、「選挙の顔の1人としても活躍していただくことを期待している」「(自民党が目指す今後10年間で)女性議員3割に向けて先頭に立って力を振るってほしい」と述べたことだ。首相はこの新布陣での解散・総選挙を模索している、とのメッセージだと受け取れたからだ。

 岸田首相の基本戦略は、来年9月に総裁再選を確実にするには、その前に衆院を解散し、選挙に勝って、総裁選に臨むことにある。衆院選を後に控えた総裁選となると、国民人気がある河野氏や石破茂元幹事長(66)、小泉進次郎元環境相(42)が「選挙の顔」として浮上しかねないからだ。

 岸田派内には「次期総裁選に茂木氏が出ず、河野氏を閣内にとどめたのなら、有力対抗馬がいない。その前に議席減のリスクを冒して衆院選を打つ必要があるのか」との声も出てきたが、その一方で、首相はこれまで今秋解散の環境を整えるため、着々と手を打ってきた。

■自公は東京での選挙協力を復活させた

 外交・安全保障政策としては、8月18日の日米韓首脳会談で、日米同盟、米韓同盟を強化し、日米韓の安保協力を先端技術協力やサプライチェーンの強化を含む経済安保分野へ引き上げることで一致した。3月の日韓首脳会談の成果がここに実を結んだと言える。

 8月24日からは、東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出を国際原子力機構(IAEA)の基準に沿って進めている。中国は「核汚染水」放出と断じ、日本の水産物の全面禁輸という嫌がらせに出てきたが、韓国の反発は小さかった。政府は、国内消費の拡大や海外市場の新規開拓で水産業を支援する。

 物価高対策としては、8月末のガソリン小売価格が過去最高を記録すると、石油元売り企業への補助金を延長し、10月中に1リットル175円程度の水準に抑える方針を示した。

 政治問題的には、8月31日の公明党の山口那津男代表との会談で、次期衆院選に向けて東京でも自公両党が選挙協力を復活させることで合意した。5月に東京28区の候補者調整で決裂し、東京で相互推薦しないことになったが、公明党の要請を受け、首相主導で関係修復させている。

8955OS5:2023/10/04(水) 10:29:11
■旧統一教会との決別をアピールへ

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への対応についても、10月中にも解散命令を東京地裁に請求し、教団との決別をアピールする。

 11月末をメドに、マイナンバーカードをめぐるトラブルの総点検を完了する。

 その一方、防衛費5年間で43兆円への大幅増額や異次元の少子化対策の財源をめぐる議論は封印している。自民党内には税収増や国債発行で賄うべきだとの声も少なくない。

 岸田首相の「懐刀」である木原誠二前官房副長官(53)が9月22日の自民党人事で、幹事長代理兼政調会長特別補佐に就任したことも、衆院解散戦略に関わる一環だとうかがわせる。

 木原氏は、官房副長官として、内政や外交一般で政策を仕切るだけでなく、公明党とのパイプ役を担うなど、政局を動かす立場にいた。だが、妻の元夫の死亡をめぐる週刊文春報道が続いたため、家族への影響を考慮し、8月中に留任辞退を首相に伝えていた。

 首相はこれを踏まえ、政局判断や重要政策の連絡役として自ら党に押し込んだ。木原氏は衆院の早期解散に消極的とされるが、首相は翌23日には首相公邸に呼び、「減税」を含む経済政策や衆院選のタイミングをめぐって意見交換したとみられる。

■首相はいつ衆院解散を断行するのか

 公明党の山口代表も23日、福岡市内での街頭演説で、解散・総選挙について「岸田首相が『そろそろやりたい』と言う時に『待ってほしい』と言えばチャンスを失う。いつあってもいいよう準備を進めたい」と述べ、解散環境の整備に同調する考えを示した。

 公明党・創価学会は、6月に首相が衆院解散機運を高めて以来、全国で選挙態勢を敷いている。当初は衆参両院補選に合わせた「10月22日投票」を想定して臨戦モードに入ったが、その可能性が小さくなっても、支援者の動きを止めていない。

 衆院選にまつわる各種情勢調査によると、議席を伸ばすのは野党第1党に迫ろうとする日本維新の会(現有41議席)だけで、政権与党の自民、公明両党は、現有293(261+32)議席から多少減らす程度で、自民党単独で衆院定数465の過半数(233以上)を確保できるのは確実だという。立憲民主党(現有96議席)を軸とする野党共闘は進まず、自民党4役の一人は「いつ解散しても、勝てる」と自信をのぞかせる。

 岸田首相は、自らの政権基盤を固めるため、そして、防衛費の大幅増額、原発の再稼働・新増設などの重要政策、看板となる少子化対策を強力に推進させるためにも、早ければ今秋の臨時国会、遅くても来年の通常国会冒頭にも衆院解散を断行するのではないか――という臆測が消えなかったゆえんである。

 こうして解散風を煽ってきた岸田首相が、ここに来て、軌道修正を図り始めた。

 9月26日には新たな経済対策を10月末までに策定することを表明しながら、財源の裏付けとなる補正予算案の提出時期をあいまいにしていたが、3日後に、10月20日召集の臨時国会に提出する意向を明らかにした。さらに、10月3日の読売新聞インタビューで、「提出する以上は成立させたい」と踏み込んだ。補正予算成立は早くとも11月下旬とみられる。これが本意なら、年内解散は日程的には難しくなった。



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小田 尚(おだ・たかし)
政治ジャーナリスト、読売新聞東京本社調査研究本部客員研究員
1951年新潟県生まれ。東大法学部卒。読売新聞東京本社政治部長、論説委員長、グループ本社取締役論説主幹などを経て現職。2018〜2023年国家公安委員会委員。
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政治ジャーナリスト、読売新聞東京本社調査研究本部客員研究員 小田 尚

8956OS5:2023/10/04(水) 22:59:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/94f61eb843c4d72f246ec6350fd763223696df31
「お手盛り」「説明不足」 杉田・松川氏起用、木原氏兼務…首相の自民人事に党内外から批判
10/4(水) 19:51配信


カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 4日に就任2年を迎えた岸田文雄首相(自民党総裁)だが、党人事が党内外で批判を浴びている。幹部人事で兼務を原則しないよう求める一方、側近の前官房副長官・木原誠二氏の役職兼務は容認。札幌法務局から「人権侵犯」を認定された杉田水脈氏を環境部会長代理、「海外研修」でのエッフェル塔前のポーズ写真などを巡り「観光旅行」との批判を受けた松川るい氏を副幹事長に充てた。

 通常、内閣改造などを行えば新たな人材への期待含みで支持率がアップするものだが、今回の人事では効果が見えず、総裁任期1年を切った中での厳しい3年目のスタートとなった。木原氏の役職兼務などには自民内からも「国民にお手盛りと見られかねない」(中堅議員)、「説明不足」(若手議員)との指摘が聞かれ、疑問と不満が広がっている。

 自民関係者によると、首相は9月26日の党役員会で幹事長ら「党七役」と呼ばれる幹部の党政務調査会と党特別機関(党則79条機関)の兼務を原則禁止するよう求めた。議員へのポスト配分を広げる狙いともみられている。

 同機関を巡っては今年1月に「『こども・若者』輝く未来創造本部」の本部長を兼ねた茂木敏充幹事長が「児童手当の所得制限撤廃」を政府との調整未達のまま打ち出し波紋を広げた経緯がある。「兼務禁止は総理の茂木幹事長へのけん制」(自民党幹部)との指摘も出ている。

神奈川新聞社

8957OS5:2023/10/04(水) 23:04:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a0ffc4e4aba7609b3bb30781ee4e812858870f0
岸田政権2年 首相在職日数 来年2月には戦後トップ10入り
10/4(水) 19:39配信

産経新聞
岸田文雄首相=3日、東京都千代田区(根本和哉撮影)

戦後の首相35人の通算在職日数を比較すると、在職2年を迎えた岸田文雄首相は多いほうから14番目となる。今年7月には自らが率いる自民党の宏池会(岸田派)出身で、「政治の師」と仰ぐ宮沢喜一元首相を超えた。来年2月には同じく宏池会出身の鈴木善幸元首相を超え、トップ10に入る計算だ。

今後のカギを握るのは衆院解散・総選挙だ。首相が来年9月末までの自民党総裁任期のうちに解散に踏み切り、選挙で勝利できれば総裁再選も有力となり、さらなる長期政権への展望が開ける。

そんなシナリオ通りの展開となれば、令和8年1月末に首相の在職日数は宏池会創設者の池田勇人元首相も超える。もちろん一寸先は闇といわれる政界で「皮算用」が実現する保証はない。

8958OS5:2023/10/10(火) 10:29:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/350def9a96b989d8837d77f69dfba2e296f98a0c
【初の女性首相候補に浮上】安倍元首相側近の元官房副長官が推す上川陽子外相 小渕優子氏にはない強み
10/10(火) 7:15配信

NEWSポストセブン
「初の女性首相」レースに“ダークホース”として浮上した上川陽子・外相(時事通信フォト)

「初の女性首相」レースに“ダークホース”が浮上した。「目立たないが安定感、行政手腕ともに女性議員の中でピカイチ」(自民党ベテラン議員)と注目されているのが、岸田派の上川陽子・外相だ。


 キャリアは申し分ない。東京大学教養学部卒業後、ハーバード大学で政治行政学修士号を取得、米国では上院議員の政策スタッフも務めた。2000年の総選挙で初当選して現在当選7回。この間、少子化担当相を2期、法相を5期務めるなど大臣経験豊富で、安倍政権の法相時代にはオウム真理教の教祖・麻原彰晃ら16人の死刑執行にサインしたことで知られる。

「これまで多くの政治家を見てきましたが、総理に相応しい人は上川さんしかいないと思う」

 そう語るのは上川氏が初入閣した第1次安倍内閣で事務方トップの官房副長官を務めた的場順三氏(元大蔵官僚)だ。彼女を総理適格者と考える大きな理由は法相時代に死刑執行を命じた時の姿勢だという。

「歴代法相の中には死刑執行を躊躇する人が多く、『(死刑は)私の世界観とは違う』と言う人までいた。その点、私が仕えた後藤田正晴さん(元副総理兼法相)は、死刑執行停止は『法治国家として望ましくない』と言って法相として内容を精査、確認し、納得したうえで執行を命じた。それが責任ある政治家の態度です。私の知る限り、後藤田さん以降、ご自身で深く考え、判断された大臣は上川さんしかいない」

 的場氏が続ける。

「リーダーは周りの協力がなければ務まらない。政治家には、『オレがオレが』と目立ちたがって周囲と軋轢を生む人も多いが、そうした人は周囲も補佐しにくい。上川さんは多くの役職をこなす中で軋轢も生まず、キッチリ仕事をこなしてきた。それは総理大臣の重要な資質です。

 女性総理候補には小渕優子さんも名前が挙がっているが、それは父の小渕恵三元総理の存在が大きい。世襲政治家には先代からの政治家同士の確執や怨念まで継承せざるを得ないところがあるが、世襲政治家ではない上川さんにはそうしたしがらみもない」

 並み居るライバルだけではなく、岸田首相まで“ごぼう抜き”するかもしれない。

※週刊ポスト2023年10月20日号

8959OS5:2023/10/11(水) 21:07:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/61b99a52a2a33d3624339c1c286ab3f417480fe2
台湾重視で「安倍後継」印象付け 自民・萩生田氏、派継承には課題
10/11(水) 18:59配信

時事通信
安倍晋三元首相の銅像の前で記念撮影する自民党の萩生田光一政調会長=10日、台湾南部・高雄市

 【台北時事】自民党の萩生田光一政調会長は11日、3日間の台湾訪問を終えた。

 昨年12月に続く訪台で、台湾と関係が深かった故安倍晋三元首相の後継者としての存在を印象付けた形。ただ、所属する安倍派内では他の有力者もおり、「会長レース」は混沌(こんとん)としている。衆目の一致する後継会長となれるかはなお不透明だ。

 「安倍派は台湾外交を最も重視してきたグループだ。しっかりと引き継ぎたい」。10日に台湾南部の高雄市で安倍氏の銅像に献花した萩生田氏は、記者団にこう決意を示した。

 11日の講演では、安倍氏について「台湾との友情をことのほか大切にしてきた」と強調し、「わが政治の師であり、人生の師」と表現した。

 実際に萩生田氏を安倍氏の後継と見る向きは多い。安倍派は今年8月、塩谷立元総務会長を座長とする集団指導体制に移行したが、9月に内閣改造・自民党役員人事が本格化した際、岸田文雄首相(党総裁)が真っ先に会談したのは萩生田氏だった。

 首相は萩生田氏の幹事長や官房長官への起用を検討したとされる。党関係者は「首相にとって萩生田氏が安倍派で一番大事にしなければいけない存在だということだ」と解説する。

8960OS5:2023/10/11(水) 21:11:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/71ec7203af799c10a850b041f1ddd949259f03d2
デジタル行財政改革会議が初会合 首相肝いり、河野氏と思惑にずれも
10/11(水) 21:00配信
朝日新聞デジタル
 行政のデジタル化や規制緩和を一手に議論する「デジタル行財政改革会議」の初会合が11日、首相官邸で開かれた。成長戦略の柱に掲げるデジタル化の推進役として岸田文雄首相が期待をかけるが、テーマが幅広く調整も複雑になりそうで、かじ取り役の手腕が問われる。


 首相肝いりの同会議は、40代の経済学者やスタートアップ企業幹部、自治体の首長ら6人を有識者として招き、人口減や少子高齢化社会に対応するため、デジタル技術で国と地方の行政サービスの効率化や財政の健全化につなげる方法を議論する。自ら議長に就いた首相は初会合で「人口減少が進行している日本だからこそ、デジタルの力を借りて国と地方の行財政の仕組みを変えていく」と強調した。

 優先して取り組む項目に(1)教育(2)交通(3)介護(4)子育て・児童福祉(5)防災(6)インバウンド(訪日外国人客)・観光(7)スタートアップ(起業)の7分野を挙げ、分野ごとにデジタル化の現状や課題を洗い出し対策を議論する。

朝日新聞社

8961OS5:2023/10/12(木) 19:58:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/f36319a530f9ab0ee284fde7095ce7fc0145a29a
次期衆院議長、本命不在 額賀、衛藤、森氏が取り沙汰
10/12(木) 19:16配信
共同通信
左から額賀福志郎氏、森英介氏、衛藤征士郎氏

 自民党が、体調不良を理由に辞任する意向を固めた細田博之衆院議長(79)の後任人事を巡り調整を急いでいる。臨時国会の召集を20日に控え、名前が取り沙汰されるのは、額賀福志郎元財務相(79)や衛藤征士郎元衆院副議長(82)、森英介元法相(75)。ただ「いずれも決め手に欠ける」(中堅)として本命不在との見方がもっぱらだ。

 議長は第1会派から選ぶのが慣例。自民内には「三権の長である衆院議長は当選10回以上が適任だ」(党ベテラン)との不文律があるとされる。細田氏の任期は衆院解散がなければ2025年10月までだった。

 額賀氏は茨城2区選出で当選13回。

8962OS5:2023/10/13(金) 07:31:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf52aa5c0aa1809566fffaa16185807fa56db3cd
次期衆院議長に額賀福志郎・元財務相、自民党が最終調整…細田博之氏はきょう辞任表明
10/13(金) 5:07配信

読売新聞オンライン
額賀福志郎・元財務相(2018年撮影)

 自民党は、体調不良を理由に議長を辞任する意向を固めた細田博之衆院議長(79)の後任に、額賀福志郎・元財務相(79)を推す方向で最終調整に入った。20日召集の臨時国会で行われる議長選挙で正式に選出される見通しだ。

 額賀氏は、茨城県議を経て1983年に衆院議員に初当選し、現在13期目。財務相や防衛長官、党政調会長を歴任し、2009年から18年まで自民党額賀派(平成研究会、現茂木派)を率いた。

 国会では、政府が22年1月に安定的な皇位継承などに関する有識者会議の報告書を提出したことを受け、皇室典範改正も視野に入れた与野党協議が求められている。ただ、各党の取り組みは滞っており、新衆院議長には議論推進に向けた手腕が問われる。

 細田氏は13日に記者会見を開き、正式に議長辞任を表明する予定だ。

8963OS5:2023/10/13(金) 07:32:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8d76c67f5745b79cd03a8c819cb2031dbc2deca
「上川陽子は初の女性首相になれる逸材」と持ち上げる「ある企み」...「麻生太郎の終活」という「最終戦争」が始まった!
10/13(金) 7:03配信

現代ビジネス
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 「年内は解散すべきじゃねーだろうな」麻生太郎副総裁は、解散をしようとはやる岸田文雄首相にこう諭したという。9月27日昼、紀尾井町・ホテルニューオータニの日本料理店「千羽鶴」に、岸田、麻生、茂木敏充幹事長、松野博一官房長官の4人が集まった。話題の中心はもっぱら解散の時期についてだった。


 前編記事『「公明党ガン」発言は失言ではなく“作戦の一環”だった...『ローゼン閣下』こと麻生太郎が「自民党内部」に仕掛ける「最後の戦争」』より続く。

日本初の女性首相になれる逸材
photo by gettyimages

 茂木は「ポスト岸田」への野心を隠さないから危険だ―岸田の心はいっとき、「森山幹事長」に傾いていた。しかし茂木を評価する麻生がすかさず、この芽を摘んだ。こう岸田を口説いたという。

 「茂木は次の総裁選に出ないから安心しな」

 一方で茂木に囁く。

 「次の次はおまえだから」

 これでしばらく安泰だ。万一、岸田がコケたら茂木がいる。でもそれだけでは心もとないから、さらに「人形」を送り込む。

 「今回の内閣改造で岸田を説得して、上川陽子を外務大臣に押し込んだ。麻生は上川のことを『日本初の女性首相になれる逸材』と持ち上げている。

 一方、前外相で将来の総理候補である林芳正のバックには岸田派のドンである古賀誠がいる。麻生にとって古賀は地元・福岡の地盤でしのぎを削ってきた因縁の相手。上川の強引な起用は、林の総理への道を阻む意味もあった」(政治評論家)

 地方創生担当大臣に、二階派の自見英子を押し込んだのも麻生だが、これにも狙いがある。

 「自見は北九州が地盤で、麻生と関係が深い。自見を抜擢することで、力があるところを見せたかったんだろう。福岡政界で主権を争っている二階派の武田良太に対しても一泡吹かせたわけだ」(自民党中堅議員)

最後だし好きにやるか
 まるで遺言状を書くように、「あれは残せ、あれは捨てろ」と次々に指示を出していく。これは老い先短くなった麻生太郎の「政界終活」なのだ。

 「麻生さんが長男の将豊さん(38歳)にバトンタッチをするのは既定路線。しかし、将豊さんは日本青年会議所の会頭を務めており、その任期が今年いっぱい残っている。麻生さんが年内の解散を避けたいのもスムーズに地盤を『相続』するためです。

 しかし、麻生派は麻生さんの個人派閥の側面が強いので、麻生さんがいなくなったら空中分解する可能性がある。だから強権を振るって、今のうちに地ならしをしている」(別の自民党中堅議員)

自民党、いや日本はオレのものだ!
photo by gettyimages

 吉田茂を祖父に持つ麻生には、「自民党はオレのものだ。いや自民党が作ってきた日本もオレのものだ!」という自負がある。エスタブリッシュメントである「オレ様」に傅く者は味方だが、歯向かう輩は敵だ。

 麻生は若かりし頃、テレビの取材にこう語っている。

 「国会議員として日本の方向を間違えずにやったのが、あの男だったと歴史に残ってくれさえすればええな」

 しかし、若き日の熱い想いはどこへやら。今は政界を去った後も、どれだけ自分が力を持てるかを考えることにしか頭が向いていない。

 麻生は83歳になった今も毎朝、SPを従えて自宅の周りを散歩する。

 「いまだにバーベルを使って筋トレしているらしい」(麻生派記者)

 引退してもしばらくは息子の面倒はオレが見る。手駒となる人形を動かすには、体力がいるからな―そんな独り言さえ聞こえてきそうだ。閣下の生前葬はまだ始まったばかりだ。

 さらに関連記事『』では、

 「週刊現代」2023年10月14日号より

8964OS5:2023/10/13(金) 17:31:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/6af316dd2d950ebb2e8383094eb972362b819f64
次期衆院議長に額賀福志郎氏 自民が調整 辞任の細田博之氏後任
10/13(金) 12:46配信
毎日新聞
自民党の額賀福志郎氏

 自民党は、体調不良を理由に辞任する細田博之衆院議長(79)の後任に、額賀福志郎元財務相(79)=衆院当選13回=を起用する調整に入った。複数の党幹部が13日、明らかにした。20日召集の臨時国会で実施される議長選挙で決定する見通し。


 額賀氏は衆院茨城2区選出。産経新聞記者、茨城県議を経て1983年の衆院選で初当選。防衛庁長官や党政調会長、財務相などを歴任した。2009年から18年まで、平成研究会(現・茂木派)の会長を務めた。

 党内には議長に、森英介元法相(75)=当選11回=を推す意見もあったが、当選回数で上回る額賀氏が有力となった。森氏は麻生派事務総長で、議長に就くと派閥を離脱することが慣例のため、麻生太郎副総裁が難色を示したとの見方もある。

 国会では今後、安定的な皇位継承策の検討が重要課題となる。政府は22年1月、有識者会議による検討結果を国会に報告したが、与野党の議論は進んでいない。

 細田氏は13日午後、記者会見で正式に辞任を表明する。細田氏は7月、東京都内の自宅で熱中症の症状を訴え、都内の病院に救急搬送された。8月には広島市での平和記念式典と都内での全国戦没者追悼式を体調不良のため欠席。9月7日には脳血管に関する予防的な治療のため都内の病院に入院し、同中旬に退院していた。【高橋祐貴】

8965OS5:2023/10/19(木) 14:13:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbcacd52b2d9c24e586cc1546a91ed21466b0dfb
自民幹部と「6者会合」定例化 岸田首相、基盤安定狙う
10/18(水) 16:53配信
時事通信
自民党本部に入る岸田文雄首相=18日午後、東京・永田町

 岸田文雄首相(自民党総裁)は18日、党本部で麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長に加え、森山裕総務会長ら残る党四役を含めた6人で会合を行った。


 今後月2回程度開催する。これまで首相は麻生、茂木両氏との3者会合で重要課題を協議してきたが、党内非主流派に近い森山氏らを重視する姿勢を示し、政権基盤の安定を図る狙いとみられる。

 会合には萩生田光一政調会長、小渕優子選対委員長も参加し、約50分間行われた。9月の党役員人事後、この6人による会合は初めて。所得税減税や20日召集の臨時国会、22日に投開票される衆参補欠選挙などが話題となったという。

8966OS5:2023/10/23(月) 10:04:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa49d4170d725283528e53fe818338fe71b8ea9d
岸田首相、衆院解散に余地残す 衆参補選1勝1敗
10/22(日) 23:27配信
産経新聞
岸田文雄首相

22日投開票された衆院長崎4区と参院徳島・高知選挙区の衆参2補欠選挙で、自民党は参院補選で敗れたものの、衆院長崎4区の議席は死守した。第2次岸田文雄再改造内閣発足後初の国政選挙で、首相はいずれも必勝を期したが、支持率低下が続く政権の現状を反映し、厳しい戦いになった。ただ、与野党対決を1勝1敗としたことで、首相が模索する衆院解散・総選挙に道を残した。

【写真】衆院長崎4区補欠選挙で初当選を決め、万歳する金子容三氏

「2敗と1勝1敗では圧倒的に違う。首相もほっとしていた」

自民幹部は22日夜、結果に胸をなでおろした。

元自民議員の不祥事を受けて行われた参院補選と異なり、衆院補選は北村誠吾元地方創生担当相の死去に伴う弔い選挙で、「当初は圧勝ムードだった」(陣営関係者)。だが、県連内の分裂もあり、終盤は立憲民主党前職の猛追を許した。

「物価高で地方は生活が苦しく、政権への不信感が強い」。地方議員からはこうした声も上がっていた。

首相は投開票日2日前の20日、所得税減税を含む国民への還元策の検討を与党幹部に指示。さらに、21日の長崎入りも検討した。最終的に見送ったが、小渕優子選対委員長らが現地を訪れ、支持を呼びかけた。

補選の結果は政権の体力を表す。菅義偉前首相は令和3年4月の衆参3補選・再選挙で不戦敗を含めて全敗。その6カ月後、衆院解散に踏み切れないまま退陣した。今回1議席とはいえ、競り合いを制し、首相は解散の選択肢を保持した。

首相は今年9月の人事で「ポスト岸田」候補や各派閥に要職を割り振る「総主流派体制」を敷いた。ただ、衆院議員は今月末に任期4年の折り返しを迎える。首相が解散せずに来年秋の総裁選を迎えた場合、党内でその後に控える衆院選を意識し、勝てる候補を求める動きが強まりかねない。

次期総裁にふさわしい人を尋ねる世論調査では、非主流派の石破茂元幹事長や河野太郎デジタル相らが首相に先行する。党重鎮は「河野氏は総裁選に出る」とみる。

「政策を実行する体力をもらうには、解散も考えないといけない」。首相は周囲にこう語ってきた。30年ぶりの転換期を迎えた日本経済の再生、そして憲法改正は道半ばだ。決断のタイミングは近付いている。(田村龍彦)

8967OS5:2023/10/23(月) 10:26:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/b40e26c685306cf8af04725d2d524de2531f1bc3
衆参補選、自民1勝1敗 年内解散「困難」の見方も
10/22(日) 20:07配信


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時事通信
取材に応じる自民党の茂木敏充幹事長(中央)=22日午後、東京・永田町の同党本部

 第2次岸田再改造内閣の発足後初めての国政選挙となった衆院長崎4区と参院徳島・高知選挙区の補欠選挙が22日、投開票された。

 いずれも与野党一騎打ちの構図で、長崎4区は自民党が制し、徳島・高知選挙区は野党系無所属候補が勝利した。自民は選挙前の2議席を守れず1勝1敗。岸田文雄首相(党総裁)には痛手だ。

 首相は23日から臨時国会での与野党論戦に臨み、経済対策などを訴える。ただ、目標としていた補選全勝を逃したことで、与党内で取り沙汰されている年内の衆院解散は困難との見方が広がりそうだ。

 自民の茂木敏充幹事長は党本部で記者団に「厳しい選挙戦だったのは間違いない。結果を謙虚に受け止め、国会の本格的な論戦に緊張感を持って臨みたい」と表明。立憲民主党の大串博志選対委員長は「岸田政権の政権運営にノーという厳しい声を突き付けることができた」と語った。

 2補選では物価高騰への対応に加え、3年目に入った首相の政権運営の評価が争点となった。内閣支持率が低迷する中、首相は自ら応援に入り、20日には所得税減税の検討を打ち出して「大胆な取り組み」をアピールしたが、徳島・高知選挙区では及ばなかった。

 長崎4区補選は自民現職だった北村誠吾氏の死去に伴うもので、前参院議員の長男で自民新人の金子容三氏(40)=公明党推薦=が、2021年衆院選で比例代表で復活当選した立民前職の末次精一氏(60)=社民党推薦=に競り勝った。当初、与党陣営の連携不足が取り沙汰されたが、北村氏らが所属していた首相率いる岸田派が派閥を挙げてテコ入れした。

 徳島・高知選挙区補選は秘書に暴力を振るった高野光二郎氏(自民離党)の議員辞職を受けたもので、元立民衆院議員で無所属の広田一氏(55)が元高知県議で自民新人の西内健氏(56)=公明推薦=を破った。

 

 ◇衆院長崎4区・確定得票
当 53,915 金子 容三 自 新(1)
  46,899 末次 精一 立 元
 

 ◇金子容三氏略歴
 金子 容三氏(かねこ・ようぞう)慶大法卒。証券会社員。衆院長崎4区、当選1回。40歳。(自民)

 

 ◇参院徳島・高知選挙区・確定得票
当  233,250 広田 一 無 元(3)
   142,036 西内 健 自 新
※「確」は当選確実、「当」は当選。政党名は自=自民、立=立憲民主、無=無所属。元は元職(前職を含む)、新は新人。カッコ数字は当選回数。

 

 ◇広田一氏略歴
 広田 一氏(ひろた・はじめ)早大社会科学卒。高知県議、防衛政務官。参院徳島・高知、当選3回、衆院1回。55歳。(無所属)。

8968OS5:2023/10/23(月) 10:27:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/205a6675dc3f7177576a5764fb29bd7ee33d84f6
額賀衆院議長 政策通、立法の長  財務や防衛、要職歴任 保守本流、姿勢貫く
10/21(土) 7:00配信


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茨城新聞クロスアイ

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衆院議長に就任し、自民党の議員らに祝福される額賀福志郎氏(左から3人目)=20日午後1時10分、国会

額賀福志郎氏(79)=茨城2区=が、現憲法下では茨城県から初めての衆院議長に就任した。経済、政策通として政府や自民党内で要職を歴任し、若手時代から派閥のプリンス、将来の総裁候補などと言われてきた。額賀氏の起用に、地元からは喜びの声が上がった。

■総裁候補

額賀氏は早稲田大政治経済学部を卒業後、新聞記者を経て1978年12月の県議選行方郡区(定数2)に無所属で出馬し、自民党公認の新人2氏を引き離しトップで初当選した。

県議を2期務めた後は、「県の新時代を開拓するため、先兵役を果たしたい」と、活躍の舞台を国政へと移す。自民党幹事長や建設、運輸大臣などを務めた橋本登美三郎氏の地盤を引き継ぎ、83年12月の衆院選で初当選を果たした。

党内きっての政策通、経済通としても知られ、若手時代から「派閥のプリンス」と言われ、次代の総裁候補として将来を嘱望されてきた。2003年9月に党の政調会長、09年9月に竹下登氏ら3人の首相を輩出した「平成研究会」(現茂木派)の会長に就くなど、手腕を振るった。

■手腕卓越

政府内でも要職を歴任してきた。初入閣は1998年7月。小渕内閣で防衛庁長官に就いた。第2次森内閣では2001年1月に新設された初代の経済財政・IT担当相に起用された。

ただ、いずれも途中降板する無念を味わった。防衛庁長官就任後は、わずか2カ月半で防衛庁の装備品調達を巡る背任事件で問責決議案が可決され辞任。また、経済財政担当相就任直後も、財団法人からの資金提供問題で混乱を招いたとして、責任を取り辞任した。

05年10月の第3次小泉改造内閣では、2度目となる防衛長官に就任。それまで自民党の日米安保・基地再編合同調査会座長を務めるなど、在日米軍再編協議で日米合意への道筋を主導した経験を買われた再登板で手腕と実力を見せつけた。

内閣の要となる財務相を担ったのは07年8月からの安倍改造内閣。茨城県選出の国会議員では、今でも額賀氏が唯一の起用だ。

■開港に力

茨城空港(小美玉市)の開港や東関東自動車道の県内延伸などにも力を尽くした。航空自衛隊百里基地の民間共用化は1998年3月、当時の防衛庁と運輸省、県の3者が新滑走路建設の方向で合意し、実現に向けて大きく前進した。三者会談を設定し、その場に立ち会ったのが当時官房副長官だった額賀氏だった。

今年9月には、額賀氏と大井川和彦知事が斉藤鉄夫国土交通相と面会、着陸枠の弾力化で合意。開港以来続いてきた「1時間に1着陸」ルールが拡大する見通しとなり、定期便の拡大に期待がかかる。大井川知事は20日の定例記者会見で「額賀先生の支援で前進した。今後も支援をお願いしたい」と期待を寄せた。

座右の銘は「福志大道」。国民の幸福を求め、大きな真ん中の道を歩むとする自身の造語だ。14年の茨城新聞取材に、額賀氏は保守本流を貫く姿勢を語っている。「あぜ道、横道、いろいろな道があるが、やはり真ん中を行きたい。保守政治の真ん中を進みたい」

茨城新聞社

8969OS5:2023/10/23(月) 22:11:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ab26e23b65a1553fa1872429e54ff4cc43d6cf4
岸田首相の孤立ぶり深刻、参院大敗で不信拡大「2敗なら『投げやり解散』だったかも」
10/23(月) 20:51配信
カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 岸田文雄首相は衆院長崎4区と参院徳島・高知選挙区の国政2補選から一夜明けた23日、国会で所信表明演説を行った。衆院辛勝で全敗を逃れ「岸田おろし」の誘発は防げたものの、参院での大敗には政権内にも「減税のサプライズ演出が無駄だった」(自民関係者)との不信が広がっている。周囲に本音を明かさない岸田首相の深刻な孤立ぶりが浮き彫りとなってきた。

 「2敗だったら『投げやり解散』だったかもしれない」(自民の閣僚経験者)。23日朝の与党関係者の間にはほっとしたムードが漂った。岸田首相も官邸入りの際に「緊迫する国際情勢や物価高から国民生活を守り安心や豊かさを次世代に引き継いでいく。そのために先送りできない課題に向き合うことに専念すべき時だ」と説明。年内の衆院解散を否定した。しかし、苦境に陥るたびに解散権を持ち出す岸田首相の言葉の説得力は乏しいようだ。臨時国会内の解散説はくすぶり続けている。

 選挙直前の21日には全勝戦略の一環として唐突に所得税の減税を表明。18日に麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長に加え、森山裕総務会長ら残る自民四役を含めた初の役員6者会合を開いて説明したが、首相以外のほとんどの参加者が戸惑っていたという。自民幹部は「『1年ほどは年貢をまけてやる。その後は永遠に多く取り立てる』とはまるで悪代官」とし、「徳島・高知の敗北を決定的にし長崎をさらなる苦戦に追い込んだ」と断じる。

神奈川新聞社

8970OS5:2023/10/25(水) 18:25:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba2651d526ab1a9ef1f806554a5c5e1670b5c7d4
《有村架純似の色白美女と》山田太郎文部科学政務官が国会開幕前夜に「ラブホ不倫」  山田氏は「約5年前に出会い、自然と男女の仲になりました」
10/25(水) 16:12配信


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文春オンライン
蝶ネクタイがトレードマーク(自民党のHPより)

 山田太郎文部科学政務官(56)が、国会開幕前夜に20代後半の女性とラブホテルに行くなど、不倫関係に陥っていたことが「 週刊文春 」の取材でわかった。山田氏は事実関係を認め、「自然と男女の仲になった」などと回答した。

【画像】“休憩”を終え、ホテルから出てきた山田太郎文科政務官

 山田氏は2010年の参院選で「みんなの党」の比例候補として初出馬し、2012年に繰り上げ当選。2016年の参院選には「新党改革」の推薦候補として出馬し、落選したものの、約29万票を獲得した。2019年の参院選では自民党から出馬し、約54万票を得て2期目の当選。岸田政権の発足に伴い、2021年10月にデジタル大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任し、今年9月の内閣改造で文科政務官兼復興政務官に就任した。

「山田氏はこども家庭庁創設に動くなど、こども政策には熱心で関連の著書もあるほど。少子化対策に力を注ぐ岸田文雄首相もその手腕に期待し、重責を委ねた形です」(同前)

 プライベートでは大学時代に知り合ったという妻と、社会人の娘がいる山田氏。だが、10月20日に開幕した臨時国会前夜に取っていた行動は――。

 10月19日夜6時過ぎ、参院議員会館を後にした山田氏が自身の車で向かったのは、都内のラブホテル「P」だった。約3時間後、ホテルからまず現れたのは、色白で有村架純似の女性A子さん。彼女は手元のキーで山田氏の車のドアを開け、助手席に座った。数分後、ホテルから姿を見せた山田氏は車内で女性と合流。山田氏がハンドルを握り、夜10時頃、A子さんを彼女の自宅マンション近くで降ろしたのだった。

「20代後半のA子は聞き上手で優しい性格。山田氏からの誘いで、数年前から親密な関係になりました」(事情を知る関係者)

 10月22日夜、A子さんは取材に対し、山田氏との肉体関係を認めた。

山田氏は電話で否定したものの、改めて書面で事実確認を求めると…
 一方、山田氏は同日夜、電話で次のように語った。

―――10月19日の(臨時国会)召集日前日の夜、どこに?

「木曜日? 木曜日……。ちょっと待って下さい。木曜日……。ちょっと待って下さい……。ちょっとわからないんですけど」

――「P」というラブホに3時間ほど居ませんでした?

「はぁ!」

――ご記憶にありますか?

「いや、ないですけど」

 以降も「ラブホテルに行ってない」などと繰り返した。 

 改めて書面で事実確認を求めたところ、10月24日夕方、電話での主張を翻し、以下のように回答した。

「(10月19日夜、A子さんとラブホテルに行き、自宅近くまで送り届けたことは)事実です。女性とは、知り合いの紹介で約5年前に出会い、以後、食事をする間柄になりました。食事をしたり様々な相談に乗ったりする関係を数年続けるうちに、自然と男女の仲になりましたが、頻度については月1回あるかないかくらいだと思います」

 だが、山田氏とA子さんの関係は単なる「男女の仲」ではなかった――。

 10月25日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および10月26日(木)発売の「週刊文春」では、“オタク族”議員と呼ばれる山田氏の人物像や、国会開幕前夜の山田氏の詳細な行動、2人の関係を巡るA子さんの“重大証言”、そして山田氏との20分に及ぶ一問一答などについて取り上げている。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年11月2日号

8971OS5:2023/10/25(水) 18:38:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/c99b3cd9a69cb797615df6043e5e0771a9ce6639
苦境の岸田首相、経済に活路 「還元」アピール、空回り危惧も 補選不調で求心力回復見えず〔深層探訪〕
10/25(水) 7:00配信

時事通信
衆院本会議で所信表明演説をする岸田文雄首相(手前)=23日午後、国会内

 岸田文雄首相は23日の所信表明演説で、経済再生への取り組みを前面に押し出した。自民党の議席を減らした22日の衆参補欠選挙でさらなる求心力低下が懸念される中、経済に活路を見いだす姿勢を鮮明にした。ただ、首相のメッセージに共感が広がっているとは言い難く、苦境を脱する糸口は見えていない。

【ひと目でわかるグラフ】岸田内閣の支持率推移

 ◇「経済」連呼
 「経済、経済、経済。何よりも経済に重点を置く」。首相は演説で、物価高対応や持続的な賃上げ実現など経済対策に注力する方針を明らかにした。所得税減税を念頭に国民への還元策を検討するよう指示したことを強調し、具体化を急ぐ意向も示した。賃上げや株高などの経済状況を「30年ぶりのチャンス」と表現し、「好機を無駄にしない決意」(周辺)を訴えた。

 内閣支持率が落ち込んだ今夏以降、首相はあの手この手で挽回を図ってきた。9月の内閣改造で女性5人を閣僚に起用するなど清新さを打ち出そうとしたほか、「追い風」になるとの期待もあった世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の解散命令請求にも踏み切った。しかし、いずれも支持回復にはつながらず、10月の報道各社の世論調査では政権発足後最低の数字も目立った。

 演説を受け、自民党内では「経済中心のメッセージは分かりやすい」(若手)という好意的な評価も聞かれた。一方、防衛力強化、少子化対策とこの1年だけで目まぐるしく変わる政治テーマに、自民ベテランは「首相がどこを向いているのか分からないことが支持が高まらない理由だ」と指摘し、首相の空回りを危惧した。

 ◇再選シナリオ厳しく
 首相の還元策指示は、政権の勢いを左右すると注目された22日の補選の直前に行われた。だが、経済対策で指導力を発揮しようとする首相の姿勢も奏功したとは言い難い。補選では、参院徳島・高知選挙区で議席を明け渡し、自民の閣僚経験者は「減税を打ち出しても首相は支持されなかった」と指摘した。

 首相は還元策の具体的な制度設計を与党税制調査会に委ねたが、自民の宮沢洋一税調会長は20日、「所得減税は首相としての希望だ」と述べるにとどめ、「1年が常識的」と明言した。インナーと呼ばれる自民税調幹部の一人は、「メンバーに前向きな人はいない」と語っており、与党税調が年末にまとめる大綱が、首相の思惑通りの内容になるかは見えない。党三役経験者は「これだけ期待値が上がれば大変だ」と顔を曇らせる。

 首相は23日の演説で、今後3年程度を日本経済の「変革期間」と位置付け、長期政権への意欲をにじませたが、衆院選に勝利して、来秋の党総裁選を無風で乗り切るシナリオは厳しさを増している。

 首相は衆院解散の機会を引き続き探る考えだが、補選では無党派層の支持でいずれも野党系候補に後れを取り、「内閣に不満を持つ人がたくさんいるとはっきりした」(立憲民主党の安住淳国対委員長)のも事実。自民党内でも「勝てない総裁の下で衆院選は厳しい」(若手)との声が強まりつつある。

8972OS5:2023/10/26(木) 19:56:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9dd8b90cdb5fc74684e55ad9298db374c249f54
岸田首相の減税発信、自民に不満拡大 世耕氏「リーダー像示せていない」
10/26(木) 7:12配信
時事通信
衆院本会議で答弁する岸田文雄首相=25日午後、国会内

 岸田文雄首相(自民党総裁)の減税を巡る発信に対し、党内から不満や苦言が相次いでいる。

【ひと目でわかる】所得減税と低所得者向け給付案

 25日の代表質問で自民の世耕弘成参院幹事長は「国民が期待するリーダーとしての姿を示せていない」と酷評した。「党内の空気を代弁した」(党関係者)との指摘もあり、今後、求心力低下に拍車が掛かる恐れもある。

 「『還元』という言葉が分かりにくかった。自分で決断するのではなく、検討を丸投げしたように国民には映った」。所信表明演説に対する代表質問で、世耕氏はこう語った。

 首相が税収増を国民に「還元」すべきだと言及したのは9月25日。国民の期待を踏まえ党内から所得税減税を求める声が上がっても、首相はその内容について明言を避け、衆参補欠選挙を間近に控えた10月20日にようやく党に「所得税減税を含めた具体策の検討」を指示した。世耕氏はこうした経緯を念頭に「世の中に対して何をやろうとしているのか全く伝わらなかった」と語気を強めた。

 世耕氏は、側近として仕えた安倍晋三元首相について「確固たる姿勢で国民に賛否のある政策を推進した」と言及。岸田首相に対しては「いくばくかの弱さを感じざるを得ない」と断じ、その政治姿勢を暗に対比した。

 答弁に立った首相は、特に反論することもなく「強い意志で政策を実現する姿勢を示すことが重要だ。そのように振る舞えているか常に省み、有言実行を貫きたい」と語った。

 世耕氏の発言に関し、自民党参院中堅は「他にもそう思っている人はいる」と述べた。実際に、経済対策の原案を議論した24日の党会合では、首相が年初に掲げた少子化対策について、ある出席者が「全然異次元ではなかった。首相は掲げた政策を本当に実行するか分からないと言われている」と声を荒らげた。

 25日に講演した二階俊博元幹事長も、所得税減税について「言った以上、直ちに実行すべきだ」としつつ、「(国民を)ちょっと喜ばせることを考えるより、国の財政は難しいから協力してくれと、率直に呼び掛ける姿勢が大事だ」と訴えた。

 所得税減税に対しては、いまだに党内に慎重論も根強い。別の党関係者は「税制調査会では意見が百出するだろう。首相が方針を変更するようなことがあれば大変なことになる」と不安を口にした。

8973OS5:2023/10/26(木) 19:57:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6cdd960945d09ccd4a21190257e5b383d8c7acb
「人、人、人」「改革、改革、改革」国会で連呼ブーム 首相に呼応
10/26(木) 17:09配信
毎日新聞
衆院本会議で立憲民主党の泉健太代表の質問に答える岸田文雄首相=国会内で2023年10月24日午後1時45分、竹内幹撮影

 参院本会議は26日、岸田文雄首相の所信表明演説に対する各党代表質問を行い、衆参両院の計3日間の代表質問日程を終えた。首相が演説で「経済、経済、経済」と連呼したことに多くの党が呼応し、代表質問は「連呼ブーム」の様相を呈した。

 「日本の未来は、人、人、人」

 国民民主党の大塚耕平代表代行は26日の代表質問を締めくくる際、同党が掲げる「『人づくり』こそ国づくり」のキャッチフレーズに絡め、「人」を連呼した。大塚氏は、首相が「経済」を連呼したことについて、「かつて英国のブレア首相が『教育、教育、教育』と述べた有名な演説を意識した工夫かと拝察する」と指摘。経済の重要性には同意するとしつつ、党が重視する姿勢を訴えた。

 この日は、大塚氏のあとに登壇した共産党の小池晃書記局長も、冒頭部分で「必要なのは反省、反省、そして転換ではないか」と首相の手法を逆手に取って追及を開始した。首相の連呼に言及する際、「解散」と言い間違え、場内が沸く場面もあった。

 24日から衆参で行われた代表質問では、立憲民主党の泉健太代表が「インフレ手当の給付、給付、給付」、日本維新の会の馬場伸幸代表が「いま必要なのは改革、改革、改革、改革だ」、国民民主の玉木雄一郎代表が「賃上げ、賃上げ、賃上げ。賃上げが実現すれば年金も上がる」などと連呼。首相が取り入れた手法を活用してアピールした。【樋口淳也】

8974OS5:2023/10/27(金) 08:57:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2dd2aad135b4b22a4c229f4f671ad2b7bb89c4a
政務官の不倫、幕引き急ぐ 予算委目前、政権に危機感
10/27(金) 7:07配信

時事通信
記者団の取材に応じる自民党の山田太郎氏=26日、国会内

 岸田文雄首相が26日、20代女性との不倫関係が報じられた自民党の山田太郎文部科学政務官(56)を事実上更迭した。

 内閣支持率が低迷する中、野党の追及が予想される27日からの衆院予算委員会を前に幕引きを急いだ。9月の内閣改造後初の政務3役の退場に、政権は危機感を募らせている。

 「適材適所と評した政務官の一人が早々に辞任した。首相の任命責任は重い」。立憲民主党の古賀之士氏が26日の参院本会議で批判すると、首相は「国民の信頼回復に努める」と低姿勢に徹した。

 山田氏はこの日、トレードマークのちょうネクタイ姿ではなく、一般的なネクタイを締めて国会に登場。報道陣に「審議の障害となるのは避けたい」と何度も頭を下げた。

 文春オンラインが醜聞を報じた25日、政府・自民の対応は敏速だった。関係者によると、立民幹部が「女性議員に追及させる」と自民に通告すると、午後の衆院本会議中に立民に更迭方針を伝達。首相と盛山正仁文科相が首相官邸で秘密裏に会談し、政務官交代を最終確認した。

 先の内閣改造で閣僚に過去最多タイの女性5人を起用したにもかかわらず、副大臣・政務官は女性ゼロで、首相は「一貫していない」(自民幹部)と批判された。首相は後任政務官に参院当選1回の女性議員を充て、「汚名返上の機会」(自民若手)になるとの見方もある。

 野党は徹底攻勢の構えだ。立民の長妻昭政調会長は記者会見で「(山田氏の)雲隠れで終わらせるのは決して許されない」と宣言。共産党の小池晃書記局長も「報道が事実なら法に触れ、国会議員の資格はない。とかげのしっぽ切りのような対応は許されない」と語った。

 公明党の山口那津男代表も記者団に「国会が始まった段階でこのような事態になったのは誠に遺憾だ。政府として襟を正して出直してほしい」と厳しい表情で語った。

 昨年8月の内閣改造後には閣僚4人が次々に辞める「辞任ドミノ」が起き、政権は痛手を負った。自民幹部は「国会冒頭から嫌な雰囲気だ」と指摘。林芳正前外相は岸田派例会で「荒波を乗り越えていく国会になりつつある」と緊張感を緩めないよう呼び掛けた。

8975OS5:2023/10/31(火) 10:12:18
【独自】柿沢法務副大臣が辞任の意向
10/31(火) 9:44配信


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テレ東BIZ
柿沢法務副大臣が辞任の意向

柿沢未途法務副大臣が、地元の東京・江東区長選挙をめぐる公職選挙法違反事件に関連して法務副大臣を辞任する意向を周囲に伝えていることが、テレビ東京の取材で分かりました。政府関係者が明らかにしました。今年4月の江東区長選をめぐっては、26日に区長の辞任を表明した木村弥生氏が、公選法違反の疑いがある有料のインターネット広告を利用していたことが分かっていますが、これについて、柿沢氏が木村氏側に広告の利用を勧めたとの報道が出ています。岸田総理大臣は、きょうの参院予算委員会でこのことを問われ、小泉法務大臣に事実関係を確認しているとしたうえで、「報道の通りであれば誠に遺憾なことであり、私も任命責任を感じなければならないが、今はまずは事実関係を確認している。」と述べていました。

8976OS5:2023/10/31(火) 10:16:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed966d82522d568bab672fd4c5fab3cf53aa1abf
江東区長選ネット広告、柿沢法務副大臣が推奨か 「深く反省」
10/31(火) 9:39配信

産経新聞
柿沢未途氏

今年4月の東京都江東区長選で投票を呼び掛けるインターネットの有料広告を配信したとして、東京地検特捜部が公職選挙法違反容疑で木村弥生区長(58)の関係先を家宅捜索した事件で、木村氏陣営を支援していた柿沢未途(みと)法務副大臣(52)が、木村氏にネットの広告配信を「勧めた」という趣旨の話をしていることが31日、分かった。小泉龍司法相が同日、閣議後の記者会見で明らかにした。

柿沢氏は江東区が選挙区となっている衆院東京15区の選出。

小泉氏によると、柿沢氏が広告配信を区長に勧めたことを認めたとする一部報道が31日朝にあったことを受け、松野博一官房長官が事実関係の確認を指示した。小泉氏が柿沢氏に確認したところ「取材に応じたのは間違いない。違法性の認識はなかったが、深く反省している」などと話したという。

公選法は選挙運動目的で有料のインターネット広告を出すことを禁じており、違反すれば2年以下の禁錮または50万円以下の罰金が科される。

小泉氏は柿沢氏に対し、政治家としての説明責任を果たすよう指示した。進退については言及がなかったという。

柿沢氏は現在5期目。NHK記者や都議会議員を経て、平成21年の衆院選で初当選。今年9月の内閣改造で法務副大臣に就任した。

8977OS5:2023/10/31(火) 21:14:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/52f181de9976f251c00280cebb8200814ad4cc81
自民・小泉氏「外相は外交専念を」 緊迫情勢下の予算委張り付きに異議 首相に国会改革後押し“直訴”
10/31(火) 21:01配信
カナロコ by 神奈川新聞
小泉進次郎氏(資料写真)

 国際情勢が緊迫する中、外相ら閣僚を国会に長時間拘束している現状では重要度を増す外交に専念する時間が確保できないとして、国会改革の議論が党の枠を超えて活発化している。自民党の小泉進次郎元環境相(衆院神奈川11区)は衆院予算委員会で、岸田文雄首相に国会改革を後押しするよう“直訴”。予算審議の序盤の基本的質疑で首相と全閣僚が出席する慣例に異議を唱えた。

 「上川陽子外相への質問は今のところゼロだ。国際情勢が不透明な中で、ずっと(閣僚席に)座っている必要があるのか」

 小泉氏は27日、衆院予算委で質問に立ち、中東やウクライナ情勢などへの対応が求められる中で国会に出席していた上川外相を引き合いに、国会での閣僚の負担軽減を訴えた。

 国会改革の必要性は立憲民主党の泉健太代表が24日の代表質問で訴えたばかり。小泉氏は首相に対し「総裁の立場としてぜひ(国会改革を)進めていただけたら」と与党としても議論を加速させるよう求めた。

神奈川新聞社

8978OS5:2023/10/31(火) 21:17:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/c22c9ef831b7f078abe81ab8aac7d1d99f8f079c
相次ぐ辞任劇で政権痛手 岸田首相「責任を重く受け止める」
10/31(火) 19:50配信
産経新聞
参院予算委で柿沢未途法務副大臣の辞任に際し、陳謝する岸田文雄首相=31日午後、参院第1委員会室(矢島康弘撮影)

東京都江東区の木村弥生区長が公職選挙法違反容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受けた事件を巡り、自民党の柿沢未途衆院議員が31日、法務副大臣を辞任した。先週には女性との不適切な交際が報じられた同党の山田太郎参院議員が文部科学政務官を辞任したばかり。内閣支持率の低迷に苦しむ岸田文雄首相にとって手痛い不祥事が続いている。


「2人の辞任が続いた責任を重く受け止めなければならない。信頼回復に向けて先頭に立って努力したい」。首相は31日の参院予算委員会で、神妙な表情でそう語り、自身の任命責任を認めた。「内閣として(説明)責任を果たしていかなければならない。本人も必要に応じて説明責任を果たしていくのは当然のことだ」とも強調した。

今回の辞任劇は異例の経過をたどった。柿沢氏は自身の関与を31日付の朝日新聞で認め、同日午前に辞表を提出。ちょうど審議中だった参院予算委で野党は柿沢氏の出席と説明を求めたが、政府は予算委が昼休みのうちに慌ただしく辞表受理を決め、幕引きを急いだ。

政権には「辞任ドミノ」の苦い記憶がある。昨年の臨時国会でも「政治とカネ」や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)などの問題で閣僚4人が次々と職を辞し、並行して内閣支持率も下落した。そして現在の支持率は当時も下回る過去最低水準に沈んでいる。

9月の内閣改造など一連の人事は巻き返しの契機となるはずだったが、副大臣・政務官人事は当初、54人全員が男性で「女性ゼロ」と批判を浴びた。今回の公選法違反疑惑も8月時点で報道されており、「それで任命したのは、さすがに首相の落ち度・責任」(日本維新の会の音喜多駿政調会長)との指摘がある。

政権の目配り不足を懸念する声は与党内にも強い中で、野党は加藤鮎子こども政策担当相ら閣僚の「政治とカネ」問題にも追及の気配を見せる。(千葉倫之)

8979OS5:2023/10/31(火) 22:29:02
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_LEQ7WAZIFNPOFKOYVYXWYVVYKY.html
首相、のらりくらり答弁 攻めあぐねる野党 衆院予算委
2023/10/30 19:48産経新聞

首相、のらりくらり答弁 攻めあぐねる野党 衆院予算委

衆院予算委に臨む岸田文雄首相、鈴木俊一財務相(左)=30日午前、衆院第1委員室(矢島康弘撮影)

(産経新聞)

立憲民主党は30日の衆院予算委員会で、論客で知られる逢坂誠二代表代行をトップバッターに起用し、政府が経済対策に掲げた所得税減税と防衛力強化のための増税の整合性などを追及した。しかし、岸田文雄首相は踏み込んだ答弁を避け続け、野党側が攻めあぐねる展開となった。

政府の計画では、令和9年度時点の防衛費は8兆9千億円程度となり、従来の水準より4兆円程度増える。このうち増税によって賄うのは1兆円強で、残りは歳出改革や国有財産の売却収入、決算剰余金などで捻出するとしている。

逢坂氏は、大半を占める増税以外の部分に関し「一時的なものだ。売り払う国有財産がなければ財源は出ない。安定的な恒久財源といえるのか」とただした。

しかし、首相は正面から答えず「さまざまな効率化の努力や行政改革を行う余地はある。こうしたものも合わせて恒久的に予算を維持できるようにする」。かみ合わない答弁に、逢坂氏は「国有財産に限りがあるので恒久的安定財源とはいえない。常識ですよ?」といらだちをあらわにした。

逢坂氏はさらに、所得税減税との整合性に矛先を向け「こんな状況で『減税』『減税』と言うから、国民は『大丈夫なのか』と思う」と尋ねたが、首相は「両者は矛盾するものではない」と突っぱね、議論は平行線をたどった。

のらりくらりの「岸田流答弁」は、来年9月までの自民党総裁任期中の実現を目指す憲法改正を巡る質疑でも変わらなかった。日本維新の会の漆間譲司氏に実現へのスケジュールを尋ねられると「具体的な議論の進め方など、直接何か申し上げることまでは控えなければならない」。漆間氏が「リーダーシップが求められる」と迫っても、ほぼ同じ内容の返答に終始した。

安全運転の答弁には、内閣支持率が低迷する中、失点を抑えたいという思惑が透ける。自民党の世耕弘成参院幹事長は25日の参院本会議で、首相の「言葉の弱さ」を批判した。逢坂氏は30日の衆院予算委で、世耕氏の発言を念頭に「リーダーは明確に方針を示し『課題があるなら乗り越えよう』と言わなきゃいけない。その歯切れの良さが感じられない」と首相の答弁に苦言を呈した。(松本学)

8980OS5:2023/11/02(木) 20:32:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/654a7790961462170a090f2507b9090d8d816fb6
柿沢氏側、江東区長の選挙運動差配か 特捜部が元秘書を聴取
11/2(木) 19:43配信

毎日新聞
東京地検特捜部の捜索を受けた江東区役所=江東区東陽4で2023年10月31日午後2時17分、小林遥撮影

 4月の東京都江東区長選で初当選した木村弥生区長(58)が、選挙期間中に公職選挙法が禁じるインターネットの有料広告を掲載したとされる事件で、柿沢未途(みと)衆院議員(52)側が木村氏の選挙運動を差配していた疑いがあることが関係者への取材で判明した。柿沢氏を長年支援する事務所関係者が木村氏の陣営を実質的に取り仕切っていたという。東京地検特捜部はこの関係者から任意で事情を聴き、選挙運動全体の実態解明を進めているとみられる。

 関係者によると、聴取を受けたのは元衆院議員で柿沢氏の父・弘治氏(2009年に死去)の秘書だった男性2人。柿沢氏は09年8月の衆院選で父の地盤だった東京15区から、みんなの党(当時)の公認候補として出馬し、比例復活で初当選した。その後、4回連続で当選を果たし、21年衆院選後に自民党の追加公認を受けた。元秘書2人は柿沢氏の選挙でも中心的な役割を担ってきたという。

 23年4月の区長選では、木村氏が1月に出馬を表明。柿沢氏側が木村氏を、自民党都連が現職の前区長を支援する「保守分裂」の構図となった。ただ、党に所属する柿沢氏は表だった活動を控え、代わりに元秘書2人が木村氏の陣営に加わり、選挙運動を差配していたという。

 特捜部は、有料ネット広告が動画投稿サイト「ユーチューブ」に掲載された経緯に加え、木村氏の選挙運動全般について元秘書2人に説明を求めている模様だ。

 有料ネット広告の動画は木村氏が出演し、「木村やよいに投票してください」などと呼び掛ける内容だったが、この動画が東京・永田町の国会議員会館会議室で撮影されていたことも新たに判明した。柿沢氏の事務所が会議室の予約をしたという。

 柿沢氏は木村氏に有料ネット広告の利用を提案したことを認め、9月に就任したばかりの副法相を10月31日に辞任した。木村氏も特捜部の聴取に柿沢氏から勧められたことを認めている。

 動画の再生回数は約38万回で、掲載費用約14万円は木村氏のクレジットカードで支払われたとされる。有料ネット広告の規制は違反すると2年以下の禁錮か50万円以下の罰金。【井口慎太郎、岩本桜、山田豊、秋丸生帆】

8981OS5:2023/11/03(金) 01:05:35
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023110201252&g=pol
茂木氏「明智光秀にならぬ」 自民総裁選、首相対抗馬否定
2023年11月02日22時01分

 自民党の茂木敏充幹事長は2日夜のBSフジの番組で、来年秋の党総裁選への対応について「令和の(明智)光秀にはならない」と述べ、岸田文雄首相(党総裁)が再選を目指す限りは出馬を見送る意向を明確にした。

 茂木氏は「総裁が総裁選に出るときに、それを支えている幹事長が出るということでは、やはり批判を浴びる」と指摘。「時間(の経過)がアゲンスト(不利)だとあまり感じたことはない。別に追い詰められていない」と強調した。

8982OS5:2023/11/05(日) 20:33:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/551718dff505b92e1626944431815d403f3781bc
「首相になりたい」「チャンスは平等に来る」と語る河野氏に試練…ライドシェアやマイナ
11/5(日) 12:28配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 岸田政権下で、河野デジタル相の手腕が問われる局面が続いている。デジタル政策や規制改革など内閣の重要課題を担う一方、所管するマイナンバーカード問題などでは、対応次第で政権の打撃となるリスクもはらむ。河野氏が意欲を示す将来の首相候補としての試練と見る向きもある。

【プロフィール】アメリカの大学を卒業、出身地は…河野太郎氏はこんな人

 河野氏は4日、個人が自家用車を使って有料で乗客を運ぶ「ライドシェア」を特例的に導入する兵庫県養父市を訪れ、運用状況を視察した。視察後、記者団に「ニーズに対応できない規制は変えなければいけない。なるべく早くできるものからやりたい」と述べ、導入拡大に意欲を示した。

 現在、自家用車による有償での乗客運搬は原則禁止されており、導入には大幅な規制改革やタクシー業界との調整が必要だ。9月の内閣改造で行政改革や規制改革の担当が加わった河野氏は、今月6日に規制改革推進会議の作業部会を開催し、検討を加速させる考えだ。

「やぶくる」に体験乗車した河野デジタル相(養父市で)

 河野氏は、岸田首相肝いりの「デジタル行財政改革会議」の司令塔を任され、国の事業を点検する「行政事業レビュー」による政府予算の無駄削減なども所管している。政府内では「政策の実行力を示せば政権浮揚につながる」(首相周辺)との期待も出ている。

 一方、マイナカード問題では、河野氏が2024年秋の健康保険証の原則廃止を主導し、世論の不興を買った。トラブル対応の総点検は11月末までに完了する見通しだが、結果次第では内閣支持率のさらなる下落を招く可能性もある。

 09年と21年の自民党総裁選に出馬した河野氏は、3度目の挑戦への意欲を持ち続けている。最近も所属する麻生派議員に「首相になりたい」と伝えたほか、4日に大阪府東大阪市で行われたトークイベントでは、小学生から首相になるためにはどうしたらいいかと聞かれ、「チャンスは誰にも平等に来る。準備ができているかどうかが大事だ」と語った。

 党内では、河野氏の突破力や知名度の高さに一定の評価がある反面、強引な政治手法への警戒感は根強く、21年総裁選では麻生派からもまとまった支持は得られなかった。派閥を率いる麻生副総裁は今も、河野氏の総裁選出馬に慎重な姿勢を崩していないとされる。

 河野氏は、自身に近い中堅・若手を中心とする議員との勉強会を続けているが、派幹部は「自分に近い仲間内だけで物事を進めようとしても求心力は高まらない。党内の幅広い意見に耳を傾けることが必要だ」と指摘している。

8983OS5:2023/11/06(月) 11:19:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/f096bfea3324b37e9593516493db4d5329f51702
“消費減税”まで検討も「岸田総理」に打つ手なし 早くも浮上する“ポスト岸田”には「元官房長官」と「初の女性総理候補」も
11/6(月) 11:01配信
デイリー新潮
政権発足以来“最低レベル”の支持率に喘ぐ岸田総理

「岸田さんは実は消費税の減税も検討していた。もう何でもありなんだよ」

 自民党幹部はあきれ顔でこう嘆く。岸田文雄総理は2日の記者会見では、「消費税減税は今考えてはいません」と強調した。しかし、「税収増を国民に還元する」と言い始めた当初、腹心の木原誠二幹事長代理に減税策の検討を命じ、消費税の減税も俎上に上った。関係者によればこれは、食料品の軽減税率を今の8%から5%に下げ、物価高に苦しむ庶民の負担を軽減するといったものだったということだが、岸田総理は「一度下げるといつ戻せるかわからない」(官邸関係者)消費税減税は思いとどまった。


 結果として減税策は期限付きの所得税住民税の減税と、非課税世帯への給付の組み合わせとなり、財政再建派からは大衆迎合のバラマキと捉えられ、積極財政派からも中途半端な選挙対策と失望を買った。以来、内閣支持率は軒並み発足以来最低を更新し、自民党内からは「岸田総理の終わりが始まった」との声が漏れる。追い詰められた岸田政権の現状を取材した。【青山和弘/政治ジャーナリスト】

選挙が先か、総裁選が先か
 岸田総理の最大の課題は、長期政権を築くために来年9月の自民党総裁選挙を乗り切ることだ。そのためには総裁選の前に、解散総選挙に打って出て「民意」という錦の御旗を手に入れるというのが、当初の基本戦略だった。しかしG7広島サミット後の6月解散を見送り、内閣支持率が下落していく中で、総理周辺にはこのような見立てが出てきた。

「今はポスト岸田に有力な候補がいない。無理に衆院選をしなくても、来年9月の総裁選は岸田続投で行けるんじゃないか」

 8月上旬、岸田総理は側近議員にある依頼をする。それは「自民党総裁選を先に乗り切り、その後総選挙に踏み切った事例を調べて報告して欲しい」というものだった。2003年、当時の小泉純一郎総理は総裁選で亀井静香氏らを破り、その後の人事で若手のホープだった安倍晋三氏を党幹事長に抜擢し、総選挙に勝利した。この報告を受けて以降、岸田総理は基本戦略を修正し、解散総選挙と総裁選のどちらを先にしてもいい「両にらみ」の戦略を取る。ここから岸田総理の迷走が始まった。

 9月の内閣改造・党役員人事で岸田総理は、自らが総裁選で勝てる布石を打つことを最優先した。その人事は「内向き、保身」との批判を浴び、秋の解散も模索する中で期待していた支持率の上昇にはつながらなかった。その後、旧統一教会に対する解散命令請求、経済対策5本柱の発表とカードを切ったが、政権浮揚にはつながらず、岸田総理の目論見は完全に外れた。

 そして10月22日投開票の衆参補欠選挙で厳しい選挙情勢が伝えられる中で、岸田総理が慌てて打ち出したのが、冒頭に触れた所得税住民税の減税だった。確かに物価高に賃金上昇は追いつかず庶民の生活は苦しい。しかし、「選挙目当てのバラマキと捉えられた」(自民党幹部)減税宣言はさらなる支持率低下を呼んだ。岸田総理は、あがけばあがくほど支持率が下がる悪循環に陥ってしまったのだ。

まさかの「クリスマス選挙」!?
 このような状況となった以上、一旦腰を落ち着けて進めるべき政策を着実に実行し、来年9月の総裁選に勝負をかけるのが定石だろう。しかし、支持率が下がれば下がるほど頭を擡げてくるのが「解散総選挙に踏み切って勝利しない限り、総裁選出馬断念に追い込まれるのではないか」という懸念だ。自民党幹部はこう話す。

「減税カードまで切った岸田総理はもう解散以外に打つ手がない。このまま年を跨いだら、岸田おろしが始まりかねない」

 こうした中、官邸関係者は「岸田さんは年内解散も未だに視野に入れている。どちらに転ぶかまだ分からない」と明らかにする。しかし、日程は極めて厳しい。経済対策を盛り込んだ補正予算案が成立するのは、11月27日以降だと見られている。それから解散を宣言した場合、投票日は早くても12月24日となる。1年で最も多忙な時期の自己都合選挙。総理周辺も「さすがに国民から顰蹙を買う」などと岸田総理に慎重な判断を促している。

 そのため年内総選挙には補正予算案の審議前、もしくは審議中に解散を宣言するという「ウルトラC」(自民党国対関係者)が求められる。内閣支持率が下げ止まらない中で、判断は極めてハードルが高い。しかしそれでも強気の姿勢を示す自民党幹部もいる。

「維新への期待は下がってきている。立憲も支持が伸びる要素はない。自民・公明の与党は議席を減らしても、負けるということはない。今やった方がいい」

8984OS5:2023/11/06(月) 11:20:08
蠢き始めたポスト岸田
 一方で自民党内では岸田総理はもう解散には踏み切れないと見て、次を見据えた模索が始まってきている。二階派の幹部は語る。

「岸田総理が解散しようとしても、麻生副総裁と茂木幹事長が許さないだろう。茂木さんは選挙で負けた幹事長にはなりたくないだろうからね」

 茂木幹事長にとってみれば、岸田総理が総裁選出馬断念に追い込まれれば、総裁の椅子が転がり込んでくる可能性がある。茂木氏は周囲に「所得税減税は選挙のプラスにはならないねえ」と語り、不人気な岸田総理の政策から距離を置いている。ただ自民党内では、「岸田の後は茂木」というシナリオに難色を示す議員が少なくない。中堅議員は「茂木総理で国民的人気が出るわけもない」と渋い顔だ。

浮上する加藤元厚労相、ダークホースには上川外相も
 他に誰がポスト岸田に名乗りを上げるのか。岸田氏が出馬断念となれば、前回の総裁選に出馬した河野デジタル相や高市経済安保相は立候補を模索するだろう。河野氏はマイナンバーカードの問題はあったが、未だに国民的な人気もある。大きな焦点は「まだ早い。仲間を増やせ」と言い続けてきた、派閥の親分・麻生副総裁が、河野氏を推すかどうかだ。河野周辺は「麻生さんは茂木さんがいいと思っている訳じゃない」と期待を示す。

 一方、党内で多数派を作りやすいと密かに名前が浮上しているのが、加藤勝信元厚労相だ。安倍内閣で官房副長官、菅内閣で官房長官を務め、最大派閥の安倍派から非主流派まで親和性が高い。ネックは加藤氏が茂木派所属で、茂木氏と袂を分かつ覚悟があるかどうか。加藤氏に近いある議員は「本人にも意欲はある」と語るが、当の加藤氏は、「そんな本当かどうかもわからない話。気にしていられないよ」と周囲に無関心を装っている。

 さらにダークホースとして取りざたされるのが上川陽子外相だ。上川氏が所属する岸田派には、ナンバー2として林芳正前外相が控えている。しかし選挙がちらつく中で、「日本初の女性総理」の誕生を待望する声も根強い。自民党中堅議員はこう話す。

「上川氏は、派手さはないが実務能力には定評がある。支持の枠組みはまだ想定できないが、選挙前の窮余の一策として最大公約数になる可能性がある」

政治は危機に対応できるのか
 こうしたポスト岸田に向けた動きはまだ頭の体操レベルだ。しかし動きが表面化してくれば岸田総理のレイムダック化が加速する可能性もある。これに岸田総理が起死回生をかけた解散総選挙で対抗すれば、国政は一気に混乱するだろう。

 国外に目を転じれば、ウクライナ、パレスチナと緊迫する国際情勢、中国の動きも不穏だ。国内では円安、物価高。静かに進む少子化、労働力不足。この危機的な状況の中で、政治が果たすべき役割はとてつもなく大きい。そんな中、岸田総理がどんな策を弄しようと「国民不在の保身」と見透かされたら、手痛いしっぺ返しを食らうだろう。政治は何のためにあるのかが、今問われている。

青山和弘(あおやま・かずひろ)
政治ジャーナリスト 星槎大学非常勤講師 1968年、千葉県生まれ。元日本テレビ政治部次長兼解説委員。92年に日本テレビに入社し、野党キャップ、自民党キャップを歴任した後、ワシントン支局長や国会官邸キャップを務める。21年9月に独立し、メディア出演や講演など精力的に活動している。音声プラットフォーム「voicy」で永田町取材やメディア出演の裏話などを発信している。

デイリー新潮編集部

新潮社

8985OS5:2023/11/06(月) 23:07:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/a25b93df8366cffc802e2eb6322a74b47fa594cb身内も不支持の岸田内閣「自民より不人気」 柿沢未途氏巡る人事ミスも絡み「政権末期の症状」慢性化
11/6(月) 21:11配信


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コメント53件


カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 岸田文雄内閣の支持率が共同通信の11月調査で28・3%(前月比4ポイント減)となとなり、発足以来最低を更新した。3割を切るのは直後の総選挙で自民党が下野した2009年の麻生太郎内閣以来という低水準だ。所得税減税などを盛り込み大々的に打ち出した経済対策は奏功せず、自民の政党支持率より内閣支持率が低い「政権末期の症状」(自民重鎮)が、人事ミスも絡んで慢性化しつつある。

 10月にさかのぼるが、自民の支持率(34・7%)が「内閣のアレ(支持率=32・3%)」(自民重鎮)を逆転した。自民関係者によると党内には「論評禁止」の自粛ムードが漂ったという。「『党総裁が党支持者からも相手にされていない』との評判がはびこるのが恐ろしかったから」(自民幹部)とされる。

 そして11月の自民支持率は34・1%で前月と横ばい。だが内閣の「アレ」は続落し、差がさらに開いた。「自分の党にすら応援されない総理大臣ってありなのか?」(経済官庁官僚)。共同通信の支持率が報じられた週明けの6日、永田町や霞が関には首相の存在意義をも問う声が広がった。

 低迷の背景には人事のミスもある。関係者の話を総合すると、副大臣・政務官人事の際、法務副大臣は無派閥の星野剛士氏(衆院比例南関東)を内閣府副大臣から横滑りさせることで固まっていた。ところが星野氏が谷垣禎一元総裁のグループに顔を出していたことを理由に同グループ関係者が「この副大臣は無派閥ではなく自分たちの枠」と主張。発表前夜段階でグループ主要メンバーの柿沢未途氏との差し替えを持ち出し官邸は受け入れたという。

 柿沢氏は東京都江東区長選を巡るトラブルの渦中。自民政調会長でもある萩生田光一都連会長は柿沢氏の政務三役起用構想に対し、区長選後の混乱を懸念し起用見送りを促した。萩生田氏は「それを無視され人事をいじられたことに怒り心頭」(側近)という。政府関係者は「単に支持率が低いという分析で済まされない。とうとう身内からも見捨てられ始めた」と危機感を募らす。

 政務三役を巡っては柿沢氏に先立ち、文部科学政務官だった山田太郎氏が女性問題で辞任。共同通信の調査では両件について72・7%が「岸田首相に任命責任がある」と指摘しており、不評の経済政策同様に支持率を押し下げている。

神奈川新聞社

8986OS5:2023/11/06(月) 23:23:46
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/935294/首相と林氏、続く因縁 外相交代の背景に派閥内の権力争い<デジタル発>
会員限定記事
2023年11月2日 11:29(11月2日 18:10更新)
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 自民党保守本流の派閥・宏池会(岸田派)で、領袖(りょうしゅう)の岸田文雄首相とナンバー2の「座長」を務める林芳正前外相との間のきしみが表面化している。首相が9月の第2次岸田再改造内閣発足で、外相続投に意欲を示していた林氏の交代に踏み切ったことがきっかけだ。「目玉に乏しかった内閣改造で最大のサプライズ」(自民党関係者)とも言われる外相交代劇。その舞台裏で何があったのか―。(石井努)
 「いろいろ不満はあるかもしれないが、宏池会としては全力で皆さんの希望がかなうようにやってきた。しっかりと、司(つかさ)、司で頑張ってほしい」。10月5日、東京都内で開かれた宏池会の在京議員懇談会。林氏は冒頭あいさつで、派閥の結束を呼び掛けた。だが、自民内で発言を額面通りに受け取る向きは少ない。宏池会のベテラン議員は「本人は表に出さないが、今回の人事について本意ではなかったはずだ」と漏らした。
 林氏が外相に就任したのは、「第2次岸田内閣」が発足した2021年11月。防衛相や農水相など複数の閣僚を歴任した実務能力の高さや、ハーバード大大学院修了という豊富な海外経験が買われての起用だった。ロシアによるウクライナ侵攻や中国との関係悪化など重要な外交問題が山積する中、政権内では今回の改造で外相は留任との見方が強まっていた。林氏も自民幹部に対し「(内閣改造後に米国で開かれる)国連総会にも行くんだ」と続投に意欲を示していた。

8987OS5:2023/11/09(木) 12:37:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ca642274d762035bf106ce48aeca3075c4de87c
保守層引き留めへ「岸田改憲」にアクセル踏む首相 党側は冷ややか
11/9(木) 5:00配信

朝日新聞デジタル
憲法改正をめぐる岸田首相の主な発言

 憲法改正をめぐり、岸田文雄首相と自民党との間に温度差が出ている。首相は来年9月までの党総裁としての任期中の改憲をめざす考えを示すが、他党との協議を見すえれば現実的に難しく、首相が旗を振る「岸田改憲」は保守層の離反を防ぐのが狙いとの見方が党内に広がっているためだ。


 自民は8日、党憲法改正実現本部と衆参両院の憲法審査会との幹部会合を開いた。古屋圭司・同本部長は会合では「戦後初めての改憲に向けて歩を進めていこう」と呼びかけたが、その後は記者団に「一つの政党が前のめりになっても、残念ながら憲法改正はできない」と他党と議論を重ねていく姿勢を強調。改憲に向けた日程について「一切話していない」とも語った。

 その口ぶりは改憲へのアクセルを踏む首相と対照的だった。首相は先の衆院代表質問で「総裁任期中に憲法改正を実現したいという思いはいささかの変わりもない。党内議論を加速させるなど、責任を持って取り組む」と答弁。首相はその言葉通り、党会合前日の7日には官邸で衆院憲法審査会で与党筆頭幹事を務める中谷元氏と会談し、他党との協調路線で審議が進まなかった経緯を念頭に「(与野党一致の)護送船団方式では結果として全然前に進めない。とにかく動かさないといけない」との考えを伝えたという。

朝日新聞社

8988名無しさん:2023/11/09(木) 21:15:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/54b64b4420594f20957b30756cc8e07490d18286
神田財務副大臣、辞任を否定 税金滞納問題、参院委で
11/9(木) 16:19配信


共同通信
参院財政金融委で自身の税金滞納問題に関し、答弁する神田憲次財務副大臣=9日午後

 自民党の神田憲次財務副大臣は9日午後の参院財政金融委員会で、野党から自身の税金滞納問題の責任を追及されたのに対し「大きな役割を担わせてもらっている。職責を全うしたい」と述べ、改めて副大臣を辞任しない考えを示した。共産党の小池晃氏の質問に対する答弁。

 神田氏は午前の委員会で、2013年から22年にかけて自身が代表取締役を務める会社が保有する土地・建物の固定資産税を滞納し、4回にわたって差し押さえを受けていたことを認めた。午後の質疑でも謝罪を繰り返し「期限内に(納税を)実行せず、税法上の責務を果たしていないことは誠に反省すべきことだ」などと語った。

8989OS5:2023/11/09(木) 21:18:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9b06997b06014ad1f6c424f48071c37ac348426
神田財務副大臣が税金滞納で4回差し押さえ、文春が報道…秘書に暴言との指摘も
11/8(水) 21:19配信

読売新聞オンライン
神田憲次財務副大臣

 週刊文春(電子版)は8日、自民党の神田憲次財務副大臣(60)(衆院愛知5区)が税金の滞納を繰り返した疑惑などを報じた。

 文春によると、神田氏は税金を滞納し、ビルの土地と建物を4回差し押さえられた。税理士資格を持っているのにもかかわらず、日本税理士会連合会の会則が定める研修を受講していないことや、秘書に暴言を吐いた問題も指摘された。

 不動産登記簿によると、神田氏が代表取締役を務めるコンサルタント会社が所有する名古屋市中区のビルの土地と建物は2013〜22年に計4回、名古屋市から一時差し押さえられていた。関係者によると、神田氏は税金の滞納を周囲に明かしていたという。

 神田氏は8日、財務省内で「これから精査する」と記者団に述べ、詳細な説明は避けた。

8990OS5:2023/11/11(土) 20:12:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/88d210466526190320f9d399949c4f473b0f9d23
自民・茂木幹事長「明智光秀は好きではない」…総裁選巡り慎重な姿勢強調か
11/11(土) 19:20配信

読売新聞オンライン
講演する自民党の茂木幹事長(11日午後、埼玉県東松山市で)=福田麻衣撮影

 自民党の茂木幹事長は11日、埼玉県東松山市での講演で、来年の党総裁選への出馬を巡り、「明智光秀は好きではない。(明智は)追い込まれて本能寺の変をやらざるを得なかったが、決して私は追い込まれているわけではない」と述べた。

 茂木氏は、幹事長は党総裁である岸田首相を支える立場だとの考えから、「令和の明智光秀にはならない」と述べ、来年の総裁選出馬には慎重な姿勢を見せている。この日の発言も同様の考えを改めて強調する狙いがあったとみられる。

8991OS5:2023/11/11(土) 22:07:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/a42e2ca96d2467f70bb8900c5a5628d2471ee36b
神田副大臣進退で政権苦慮 立民代表「補正審議は不可能」
11/10(金) 19:37配信
時事通信
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=10日午後、首相官邸

 税金滞納が発覚した自民党の神田憲次財務副大臣の扱いに岸田政権が苦慮している。

 不祥事で政務三役の辞任が相次ぐ中、さらなる「辞任ドミノ」は避けたいのが本音。攻勢を強める立憲民主党は、続投したままでは経済対策などを巡る国会審議に影響しかねないと警告しており、岸田文雄首相の判断が焦点となっている。

 神田氏は自身が代表を務める会社が保有する土地・建物について、固定資産税の滞納により過去4回、差し押さえを受けたことを認めた。10日の衆院内閣委員会で立民の本庄知史氏から詳細な説明を求められた神田氏は「精査している」と繰り返した。進退に関し「言及を控えたい」と述べ、歯切れの悪い答弁に終始した。

 10月下旬には山田太郎氏(自民)が不倫問題で、柿沢未途氏(同)は公職選挙法違反の疑いのある事件に絡み、それぞれ文部科学政務官と法務副大臣を辞任。内閣支持率が低迷する首相にとって「3人目の辞任」となれば打撃は必至だ。

 松野博一官房長官は10日の記者会見で「財務副大臣の自覚を持ち説明を尽くしてもらいたい」と推移を見守る考えを示した。自民幹部は神田氏について「首相官邸は『法には触れていない』と線引きしており、辞任はない」と語った。

 新たな「追及カード」を手にした野党は勢いづく。立民の泉健太代表は10日の会見で、神田氏の即時辞任を要求。応じなければ、政府が今国会成立を目指す2023年度補正予算案の審議は「不可能だ」と明言した。安住淳国対委員長は「なぜ『適材適所』なのか首相に聞きたい」と、首相の任命責任を問う考えを表明。国民民主党の榛葉賀津也幹事長も「早く辞めた方がいい」と断じた。

8992OS5:2023/11/13(月) 17:00:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8aba5afbb24427583eb4b5797e0cc1e35599cad
神田憲次財務副大臣が辞任、税金滞納で事実上の更迭か…改造内閣発足後の政務三役辞任は3人目
11/13(月) 13:20配信

読売新聞オンライン
神田憲次財務副大臣

 税金滞納が報じられていた自民党の神田憲次財務副大臣(60)(衆院愛知5区)は13日、財務副大臣の辞表を提出した。辞表は同日の持ち回り閣議で受理された。事実上の更迭とみられる。政府は後任人事の調整を急ぐ。10月下旬以降、第2次岸田再改造内閣の政務三役が辞任するのは3人目で、岸田首相の政権運営へのさらなる打撃となるのは必至だ。

 神田氏は税金滞納について、11月9日の参院財政金融委員会で「私が代表取締役となっている会社が保有する土地、建物について、税金の滞納で(名古屋市の)市税事務所から差し押さえを受けたことがある」と述べ、事実を認めていた。差し押さえは2013年以降の計4回で、いずれも固定資産税だったことも明らかにしている。

 神田氏は当初、「引き続き職務の遂行に全力を傾注する」などとして辞任を否定。首相官邸側も「まずは本人に説明責任を果たしてもらう」(政府高官)として、続投を容認していた。ただ、野党のほか与党内からも「国民に納税を求める立場での税金滞納は深刻だ」として、辞任すべきだとの声が強まったことから、首相は神田氏を更迭する意向を固め、辞表を提出させたとみられる。

 今月後半には、経済対策の裏付けとなる2023年度補正予算案を審議する衆参両院の予算委員会が控えている。神田氏を巡っては、日本税理士会連合会の会則で定められた研修を受講していないなどの疑いも週刊文春で報じられており、野党の反発で国会審議が停滞する懸念も指摘されていた。

 9月の内閣改造後、10月下旬に山田太郎・前文部科学政務官が不倫問題で辞任したほか、柿沢未途・前法務副大臣も公職選挙法違反事件に関与した疑いで辞任に追い込まれている。

8993OS5:2023/11/13(月) 23:56:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b32a73d3b60acdbac5692679b0987d79d97a505
神田憲次副財務相を更迭 岸田政権、2度目の「辞任ドミノ」
11/13(月) 20:36配信
毎日新聞
副財務相の辞表を提出後に報道陣の取材に応じ、財務省を去る神田憲次衆院議員(中央)=東京都千代田区の同省内で2023年11月13日午後3時半、浅川大樹撮影

 岸田文雄首相は13日、過去の税金滞納と資産差し押さえの事実を認めた神田憲次副財務相(60)を事実上更迭した。神田氏は国民に納税を求める立場にあることから、国会審議への影響は避けられないと判断した。9月の内閣改造後、政務三役が不祥事で辞任するのは3人目で、政権へのさらなるダメージは必至。神田氏は辞表を提出し、持ち回り閣議で受理された。政府は同日夕の持ち回り閣議で、神田氏の後任に自民党の赤沢亮正政調会長代理(62)=衆院鳥取2区、当選6回=を充てる人事を決定した。

【写真特集】副財務相を辞任した神田憲次氏

 首相は官邸で記者団に「任命責任を重く受け止めている。政府一丸となって、より一層緊張感を持って職責を果たしていく。そのことを通じて国民の信頼回復につなげていく」と語った。

 神田氏の度重なる税金滞納と資産差し押さえは、8日に文春オンラインが報じた。神田氏は9日の参院財政金融委員会で報道を事実と認め謝罪。2013〜22年に固定資産税を滞納したことで、自身が代表取締役を務める会社が保有する土地と建物を計4回差し押さえられたと述べていた。辞任については否定していた。

 神田氏は13日、財務省で記者団に「大変ご迷惑をおかけしたことをおわびする」と語り、改めて陳謝。「私の問題で大事な国会に迷惑をかけることは避けたい。それは私の本意でもない」と辞任の理由を語った。

 神田氏は12年衆院選で自民党公認で初当選し、当選4回。今年9月の内閣改造で副財務相に就任し、予算編成や金融政策などを担当していた。

 岸田政権では内閣改造後、山田太郎文部科学政務官が女性と不適切な関係を持ったと報じられ、10月26日に辞任。同31日には東京都江東区の木村弥生区長を巡る公職選挙法違反事件に関与したとして、柿沢未途(みと)副法相が引責辞任しており、3週間で政務三役3人が辞任する事態となっている。内閣支持率の低迷が続く中、自民は12日投開票の福島県議選で改選前から2議席減らし、東京都青梅市長選では公明党とともに支援した現職が敗れるなど、地方選で苦境が続いている。

 岸田政権では22年10月から同年末にかけても、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や政治とカネの問題などを巡り4閣僚が相次いで辞任する「辞任ドミノ」に見舞われていた。【浅川大樹、松岡大地、池田直】

8994OS5:2023/11/14(火) 22:45:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/1602452f03f11c404c9eb9ead8d3a0f5ef0eb4b3
自民・高市氏が勉強会立ち上げへ 総裁選視野、岸田首相に異例の対抗
11/14(火) 20:03配信

朝日新聞デジタル
記者会見で質問に答える高市早苗・経済安保相=2023年10月6日、東京都千代田区永田町1丁目、目黒隆行撮影

 高市早苗経済安保相が自民党内に自身が主宰する勉強会を立ち上げ、15日に国会内で初会合を開くことがわかった。来秋の党総裁選への立候補を見据え、勉強会を足がかりに党内基盤を固めたい考え。岸田内閣の現職閣僚ながら、総裁選の再選をめざす岸田文雄首相に対抗する異例の動きで、今後、波紋を広げそうだ。

 勉強会の名称は「『日本のチカラ』研究会」。「国力」をテーマに、外交や防衛、経済や情報収集などについて外部の有識者らを招いて議論していく。松下政経塾で高市氏の先輩にあたる山田宏参院議員(安倍派)が呼びかけ人を務め、党内の保守系議員らの参加を見込む。

 高市氏は無派閥。高市氏に近い党内関係者は、勉強会が総裁選をにらんだ動きだと認めたうえで、「派閥に総裁選の票を固められたら、割っては入れない。今から準備を始める」と狙いを語った。

朝日新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/ac5c3311abb88c2e0b3a364b4644878f438ac0ce
高市早苗氏が勉強会発足へ 総裁選へ支持固め 岸田内閣低迷の中
11/14(火) 19:03配信



産経新聞
高市早苗経済安保相(松井英幸撮影)

高市早苗経済安全保障担当相が自民党内に自ら主宰する勉強会を発足させることが14日、分かった。15日に国会内で初会合を開く。来年の党総裁選への出馬をにらみ、政策を磨くとともに支持基盤を固める狙いがあるとみられる。

勉強会の名称は「『日本のチカラ』研究会」とし、高市氏が会長に就く見通し。15日は有識者から日本のインテリジェンスについて学ぶ。水曜日を定例日とし、月1回か2回のペースで会合を開く予定だ。岸田文雄内閣の支持率が低迷している中での高市氏の動きは、党内に波紋を呼びそうだ。

8995OS5:2023/11/15(水) 07:44:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/aeaf1f9fa7e8e481f7df35764f5fe8867a105727
不祥事政務三役の穴埋めに旧石破派議員の登用相次ぐ
11/14(火) 19:39配信

産経新聞
自民党の石破茂元幹事長(写真)が率いた旧石破派の所属議員がピンチヒッターに起用されるケースが目立っている

岸田文雄内閣で更迭された閣僚や副大臣の後任に、自民党の石破茂元幹事長がかつて率いた旧石破派(水月会)の所属議員を充てるケースが目立っている。13日には過去の税金滞納問題で更迭された神田憲次前財務副大臣に代わり、旧石破派の赤沢亮正元内閣府副大臣が起用された。昨年10月以降、不祥事や失言に伴い空席となった政務三役は計8人の自民議員で穴埋めされたが、旧石破派議員は3人を占める。同派は20人前後と少なかったが、〝非常時〟に任せやすい人材が揃っていた証左といえそうだ。

「重要な使命を受けて、しっかり仕事したい。率直な思いだ」

赤沢氏は13日、財務副大臣に任命された後、首相官邸で記者団にこう語った。赤沢氏の副大臣起用は4回目。過去、石破氏が出馬した党総裁選で石破氏の公約づくりを任されるなど政策全般に通じる一方、今年9月の内閣改造でも取り沙汰された入閣は見送られ続けている。

不祥事で辞任した政務三役のポストに充てられた旧石破派議員を巡っては、門山宏哲法務副大臣が10月末、公職選挙法違反事件に関与して更迭された柿沢未途前法務副大臣の後任に、斎藤健前法相が昨年11月、死刑執行を巡る不適切発言で引責辞任した葉梨康弘元法相の後任にそれぞれ起用された。赤沢、門山両氏は今も石破グループに所属する。

同グループは10人程度だが、令和3年12月にグループに移行した当時の旧石破派も最盛期で20人を超える程度だった。衆参で約380人の自民議員で圧倒的に少数といえる。

旧石破派は平成27年秋、安倍晋三政権下で安倍氏に代わる対抗軸の結集を掲げて結成された。そのせいか、主流派ににらまれても派閥の力に頼ることなく、存在感発揮を自負する政策通は少なくない。領袖である石破氏本人も所属議員の面倒を見るタイプではなかった。

石破氏は党要職に起用されることも、再入閣を果たすこともなく、冷や飯生活を余儀なくされている。石破氏は所属議員の〝活躍〟にまんざらでもない表情で、「そろそろ人材も払底しそうだ。私もお願いしようか」などと周囲に冗談めかしている。(奥原慎平)

8996OS5:2023/11/15(水) 08:47:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/996e40c4c901442c8b792db40673a53bddccd441
地方選連敗、自民に焦り 「政権逆風が影響」の声も
11/15(水) 7:07配信
時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=14日午前、首相官邸

 最近の地方選で、自民党の連敗が目立っている。

 12日投開票の福島県議選では単独過半数を割り込み、東京都青梅市長選でも与党推薦の現職が敗北。岸田政権への逆風の影響を指摘する向きもあり、次期衆院選を意識する党内には焦りの声が広がっている。

 福島県議選(定数58)で、自民は改選前から2議席減らし29議席にとどまった。先月の宮城県議選でも改選前を下回る結果となった。

 東京都内の選挙では、特に退潮ぶりが鮮明だ。9月の立川市長選で推薦候補が敗北。10月の都議選立川市選挙区補欠選挙も議席を得られなかった。今月の青梅市長選と合わせて「3連敗」したことになる。

 地方選は各地域特有の事情なども絡み合う。梶山弘志幹事長代行は14日の記者会見で「地方選は争点や構図がそれぞれ異なる」と述べ、国政とは必ずしも連動しないとの考えをにじませた。

 ただ、政府関係者は「特に政権が下り坂のとき、地方選は国政選の先行指標になる」と指摘。最近の地方選に関わった自民中堅は、報道各社の世論調査で評価の低い政府の総合経済対策や、相次ぐ政務三役の不祥事などを念頭に、「選挙に影響しないわけがない。こんな状況で有権者も自民に投票しようとは思わない」と政権への不満を隠さない。

 今月下旬に高知県知事選、12月に東京都江東区長選などと、今後も各地で地方選が控える。世耕弘成参院幹事長は14日の会見で「わが党に国民が厳しい目を持っていると率直に受け止める必要がある。乗り越えるのに奇策があるわけではない」と強調。所得税減税などへの理解を引き続き訴えていく方針を示した。

8997OS5:2023/11/15(水) 19:31:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/d378eed43676141e398c86db0cc83a95e1728d64
三宅防衛政務官、性加害は「身に覚えがない」 週刊誌報道を否定
11/15(水) 18:55配信

毎日新聞
記者団の取材に答える三宅伸吾防衛政務官=防衛省で2023年11月15日午後6時17分、松浦吉剛撮影

 自民党の三宅伸吾防衛政務官は15日、過去に事務所スタッフの女性に性加害を行ったとの文春オンライン報道を受け防衛省で記者団の取材に応じ、「ハラスメントをしたとの報道がなされたと聞いているが、私には全く身に覚えがない」と否定した。

【写真特集】政治家の失言・問題発言

 文春オンラインは15日、三宅氏が2013年に事務所で当時アルバイトをしていた女性へ性加害をしたと報じた。三宅氏は「明日(16日)にも抗議文を代理人を通じて週刊誌へ送付する予定だ」とも語った。

 三宅氏は参院香川選挙区選出で当選2回。9月の内閣改造で防衛政務官に就任した。

8998OS5:2023/11/16(木) 16:55:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f77c2d2c385fa9e0aac7eb9816d8b3cde687134
杉田水脈氏発言に再び批判 アイヌ事業「公金チューチュー」
11/16(木) 7:06配信
時事通信
自民党の杉田水脈議員の発言について、関係者からヒアリングする立憲民主党の議員ら=15日午後、国会内

 自民党の杉田水脈衆院議員が政府のアイヌ文化関連事業の関係者を「公金チューチュー」とやゆし、再び批判を浴びている。


 杉田氏はこれまでもアイヌへの差別的投稿などが問題となっており、野党からは自民党の責任を追及する声が出ている。

 杉田氏は保守系雑誌のユーチューブ番組に出演し、アイヌ関連事業に公金不正流用疑惑があるとの一部の見方に同調。インターネット上で使われる「公金チューチュー」という関係者をやゆする表現に言及した。

 杉田氏は、過去の差別的言動により昨年12月に総務政務官を事実上更迭されたことについて、アイヌ関連団体から謝罪を求められたことを挙げ「謝罪するくらいなら辞める。一番の原因はここだ」とも述べた。

 杉田氏に関して立憲民主党が15日に開いた会合にはアイヌ団体が出席。多原良子代表は「デマ、差別を扇動する議員を黙って見ている社会はどうなってしまうのか」と危機感を示した。

 立民の徳永エリ参院議員は「杉田氏を放置している自民党も大きな問題だ」と指摘。社民党の福島瑞穂党首も記者会見で「もう個人の問題ではなく自民党の問題だ。しっかり対応するようにと言いたい」と述べた。

 公明党の高木陽介政調会長は記者会見で「人権侵害と認定されている場合、問題に真摯(しんし)に向き合ってほしい」と苦言を呈した。杉田氏は今年9月、アイヌ民族への投稿で札幌法務局から「人権侵犯」認定を受けている。

8999OS5:2023/11/17(金) 10:18:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/46f67b1c4ff809d60e5284e66bd3f1dc81f4e85f
自民、NTT法廃止で対立 甘利氏VS野田氏、結論出ず
11/17(金) 7:11配信


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時事通信
甘利明 「NTT法の在り方に関するプロジェクトチーム」座長

 自民党は16日、NTT法を巡り、廃止も含めた見直しを検討するプロジェクトチーム(PT、座長・甘利明前幹事長)と、廃止に反対する情報通信戦略調査会(会長・野田聖子元総務相)の合同役員会を開いて議論した。


 PTが抜本的な規制改革を求めたのに対し、調査会は懸念を示し、結論は出なかった。

 甘利氏は経済産業相を経験した商工族の代表格で、NTTに固定電話の全国一律サービスや研究成果の開示を義務付ける同法が国際競争の制約になっているとの立場。PTが先にまとめた提言素案には2024年の通常国会で研究成果の開示義務を撤廃する法改正を行い、25年の通常国会までの法廃止を求める内容を盛り込んだ。

 これに対し、野田氏は、NTTを所管する総務相を務めた。調査会側はNTT法が廃止されれば、市場の健全性が阻害される恐れや、これまでの通信網を維持できなくなる可能性を懸念している。

 野田氏はこの日の会合で「外資に支配されない仕組みの担保が大事だ。それを前提に議論してほしい」と慎重論を唱えた。甘利氏は「世界と勝負するために研究開発をさせたいが、規制が障害になっている」として規制緩和の必要性を強調し、平行線に終わった。

 PTは今月中の提言取りまとめを目指しており、調査会側の意見も踏まえて内容を検討する見通し。

9000OS5:2023/11/17(金) 13:22:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/778741324f433472788e2e2b001d2c835f2c483c
底なしの支持率、与党に動揺 「ポスト岸田」にらみ動きも 時事世論調査
11/17(金) 7:10配信

時事通信
米サンフランシスコ国際空港に到着した岸田文雄首相(右)=15日、米カリフォルニア州(AFP時事)

 岸田政権の支持率低下に歯止めがかからない。

 時事通信の11月世論調査で内閣支持率は21.3%、自民党支持率は19.1%となり、与党内に動揺が広がる。浮揚策が「見当たらない」(自民幹部)中、党内では「ポスト岸田」をにらんだ動きも出始めている。


 「調査に表れた国民の声を真摯(しんし)に受け止め、政府対応に生かすことが重要だ」。松野博一官房長官は16日の記者会見で、調査結果について言葉少なに語った。

 内閣支持率が2割台前半にまで落ちたのは、2012年に自民党が政権復帰して以降初めて。旧民主党政権を除けば、09年衆院選で野党へ転落する直前の麻生政権末期(同年7月、16.3%)に近づきつつある。自民支持率も当時(同15.1%)の水準が視界に入る。

 政界では内閣支持率と政党支持率の合計が50を下回ると、首相退陣が近づくとの見方がある。故青木幹雄元自民参院議員会長が唱えたことから「青木の法則」と呼ばれる。今回この目安を大きく割り込んでおり、自民内では「危機的状況になった」(中堅)との受け止めが広がる。若手からは「内閣支持率が1割台になれば退陣だ」との声も上がる。

 岸田文雄首相を支持しない理由として「期待が持てない」を挙げた人は前月比5.8ポイント増の31.8%に増えた。直近の地方選挙で自民党は敗北が目立っており、「岸田氏で選挙は戦えない」(元職)との声が地方組織にも広がれば、一気に「レームダック(死に体)化」が進みかねない。15日には総裁選への意欲を示す高市早苗経済安全保障担当相が勉強会を立ち上げたが、こうした動きが広がる可能性もある。

 公明党の山口那津男代表は取材に対し「深刻に受け止めなければならない」と述べるとともに、「右往左往するのではなく結束し政権を支える姿勢が必要だ」と訴えた。

 野党は国会論戦で攻勢を強める構えだ。立憲民主党の泉健太代表は取材に「首相の指導力のなさが支持率低下につながっている」と指摘。日本維新の会の馬場伸幸代表は、「経済対策などの中身が国民の意識と大きくずれている。このトレンドは変わらないのではないか」との見方を示した。

9001OS5:2023/11/20(月) 21:57:05
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-1055742.html
内閣支持率「危険水域」で“ポスト岸田”に急浮上した「上川陽子外相」と、“麻生の子飼い”で批判される「茂木幹事長」の差
2023/11/20 06:01デイリー新潮

内閣支持率「危険水域」で“ポスト岸田”に急浮上した「上川陽子外相」と、“麻生の子飼い”で批判される「茂木幹事長」の差

実務派として評価の高い上川陽子外務大臣(公式ホームページより)

(デイリー新潮)

過去最低
 発足から2年――。岸田政権の支持率低下が留まるところを知らない。時事通信社が11月11日から13日にかけて行った世論調査では、内閣支持率は先月から5ポイント下がり、21.3%。自民党が政権を取り戻した2012年以降で、過去最低となった。

 政治部デスクが言う。

「手がける政策がどれもインパクトに欠け、さらにピントもずれている。苦肉の策で打ち出した所得税・住民税の期間限定の定額減税も、全く響かないどころか、“いずれ増税が決まっているのに意味がない”“まさに今、物価高で困っているのにそれがわかっていないのか”“国民のこと考えるなら消費税減税でしょう”といった反発の声が上がり、支持率低下に拍車をかけています。さらに、副大臣、政務官らのスキャンダルが相次いで発覚。政権運営も不安定になってきている。自民党議員も“地元の後援者から岸田批判をされる”“今の政権のまま選挙になったら勝てる自信がない”と嘆いていますよ」

 となると、当然のように永田町では、“ポスト岸田”の話が囁かれ始めた。

「高市早苗氏が早速勉強会を立ち上げ、次の総裁選に向けて準備をしていますし、茂木幹事長も出馬には意欲的。なのですが、高市氏は激しい物言いや、極端すぎる政策に党内にも嫌う人が多く、さらに茂木幹事長は、現・岸田政権を支えているわけですから、変わり映えしない。じゃあ一体誰ならいいのか、という話の中で浮かび上がってきたのが、上川陽子氏なのです」

女性初の総理を
 上川氏といえば、過去に計3回も法務大臣を務め、先の内閣改造で外務大臣にも抜擢された人物である。党内きっての実務派として評価は高い。東大卒で当選回数も7回と、重鎮クラスではある。が、その一方で、目立った動きもなく、高市氏や野田聖子氏などと比べても、失礼ながら地味な存在だ。一体なぜ、上川氏の名前が挙がっているのか。その理由を自民党幹部が言う。

「まず一番は、女性初の総理をここで誕生させ、支持率浮揚のきっかけにしたいということ。でも、小渕優子氏や野田聖子氏はあまりにも国民の人気がなく、過去のスキャンダルが蒸し返されるだけで逆効果になってしまう。そんな中、実務派の上川さんにはそうした負のイメージはない。むしろ、法務大臣時代には、麻原彰晃らオウム真理教の幹部13人の死刑執行を決断した胆力もある。ドイツのメルケルさんのようなタイプの、質実剛健な総理になるのではないかと考えられているのです」

 とはいえ、上川氏は総裁選にこれまで出馬したこともなく、知名度は低いまま。いくら重鎮が推しているとはいえ、仮に彼女が立ち上がった場合、推薦人は集まるのか。そして、他派閥は彼女を応援するのだろうか。

9002OS5:2023/11/20(月) 21:57:16

彼女なら
「まさにそこがポイントなのですが、自民党の最大派閥である清和会(安倍派)が、彼女なら、と傾きつつあるというのです。というのも清和会は、安倍さんが亡くなって以降、未だに新しい領袖が決まらず、幹部5人による集団統治体制を敷いています。その中の誰か一人を総裁候補として担ごうものなら、瞬く間に派閥は分裂し、他派閥の草刈り場になりかねない。そのため、独自の総裁候補を立てることが難しいのです。そんな事情の中、上川さんは安倍さんからの信頼も厚かったということもあり、彼女なら推してもいいという流れが出来つつあります」

 さらに、総裁候補が見当たらない二階派や、菅前総理のグループも、上川待望論に異論はないという。

「ライバルとなるのは、茂木敏充幹事長でしょう。茂木さんは麻生太郎自民党副総裁と仲良く、茂木さんが総裁選に出るとなれば、麻生派の多くは彼を応援する可能性が高い。もちろん、自派閥である平成研も茂木さんを、となるでしょうが……」

 と、した上で、

「党内では今、麻生さんへの批判が強まっています。というのも、元を辿れば、前回の総裁選で、岸田政権を誕生させた立役者が、他ならぬ麻生さんなのです。その結果がこの支持率の超低空飛行なわけですからね。最近永田町では、“今の岸田政権は、麻生政権に似ている”と囁かれています。解散をせずにずるずる政権を引き伸ばし、政権交代を引き起こしたあの悪夢が蘇ると」

公認候補者を立てない
 そんな麻生氏といえば、地元福岡県の選挙区の一つ、第9区における候補者選定にも我儘を発揮している。自らが応援する候補者、三原朝利氏を出馬させたいがため、自民党福岡県連が行った党員投票で支持された参院議員の大家敏志氏を公認せず、さらに苦肉の策として、“そもそも公認候補者を立てない”という奇想天外な手に打って出たのだ。

「こうした上で、麻生さんは裏で三原氏を応援するつもりなんでしょう。それにしても、公認候補者を立てないなんて聞いたことがない。これも、自らが総理になりたいが故に、麻生氏の言うなりになってしまっている茂木幹事長の判断です。混乱が続く福岡の自民党関係者からは“茂木さんはそこまでして総理になりたいのか”といった声が上がっていますよ。仮に茂木氏が総理になっても、麻生さんの傀儡でしかないですから、岸田政権の二の舞になってしまうのでは」

デイリー新潮編集部

9003OS5:2023/11/20(月) 22:04:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef7b5b40e89f464104c14dd4192360041b299fdc
野党転落前夜?麻生政権末期に近づく 岸田内閣、止まらぬ支持率低下【解説委員室から】
11/18(土) 8:06配信


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時事通信
政権復帰後初の20%割れ―自民
訪米前に記者の取材に応じる岸田文雄首相=11月15日夜、首相公邸

 時事通信社の11月世論調査で、岸田文雄内閣の支持率は21.3%(前月比5.0ポイント減)、自民党の支持率は19.1%(同1.9ポイント減)で、いずれも岸田政権発足以来の最低を更新した。特に、自民党の支持率が20%を切ったのは、2012年12月の政権復帰後、初めて。岸田政権に対する有権者の厳しい評価は、衆院選惨敗で野党に転落した麻生太郎政権末期に近づきつつあることが、調査結果から読み取れる。(時事通信解説委員長 高橋正光)

【ひと目でわかる】政党支持率の推移

 調査は10〜13日に、全国18歳以上の2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は57.2%。それによると、岸田内閣の不支持率は53.3%(同7.0ポイント増)、「わからない」が25.5%(同1.9ポイント減)。世代別の支持率を見ると、「18歳〜29歳」で若干持ち直したが、それ以外の世代では全て減少。50歳代以下の世代はいずれも2割に届かず、60歳代も22.0%(同10.4ポイント減)と大きく落ち込んだ。不支持率は全世代で上昇した。

 性別では、男性の支持率は21.8%(同8.1ポイント減)、不支持率は56.2%(同9.3ポイント増)。女性の支持率は20.7%(同1.8ポイント減)、不支持率は50.3%(同4.6ポイント増)。男性の支持が大幅に低下した結果、男女がほぼ同水準となった。

 自民支持層の内閣支持も50.0%(同10.7ポイント減)と大きく減り、「支持政党なし」(無党派層)の内閣支持も13.9%(同3.2ポイント減)で、低下した。

 一方、自民党支持(19.1%)の性別では、男性22.5%(同2.3ポイント減)、女性15.5%(同1.5ポイント減)。女性の支持が低い。世代別では、50歳代以下は全て2割に届かず、15%前後。60歳代が20.1%、70歳以上が28.4%。このうち、60歳代は、前月比9.9ポイント減で、内閣支持率と同様に大幅に下落した。

9004OS5:2023/11/20(月) 22:04:27
「民主主義の危機」菅政権より進む
記者会見で一礼する菅義偉首相(当時)=2021年8月17日、首相官邸

 今回の結果を、菅義偉前首相が党総裁選への不出馬を表明する直前の菅内閣(21年8月調査)、衆院選を控えた麻生内閣(09年7月調査)とそれぞれ比べると、菅内閣よりはるかに厳しく、麻生内閣に迫りつつあることが分かる。それによると、菅内閣の支持率は29.0%、不支持率は48.3%。自民党支持率は23.7%で、同党支持層の内閣支持率は59.4%だった。

 政界では、内閣支持率と自民党支持率を足した数字が50%を切ると、政権維持に早晩行き詰まる、との説(青木の法則)が広く知られる。菅政権は1回も「青木の法則」を下回ることがないまま、退陣に追い込まれた。岸田政権は、「青木の法則」から約10%も割り込んでおり、政権運営がはるかに厳しい状況にあると言える。

 岸田首相は21年9月の党総裁選で、当時の菅政権を「国民の声が自民党に届いていない。民主主義の危機」と断じ、厳しく批判した。調査結果は、岸田政権で「民主主義の危機」が、菅政権より進んだことを示している。

自民支持層の内閣支持、麻生政権と同水準
内閣総辞職の後の記者会見で、言葉に詰まる麻生太郎首相(当時)=2009年9月16日午前、首相官邸

 一方、麻生内閣の支持率は16.3%(不支持64.2%)、自民党の支持率は15.1%。「青木の法則」から、2割近く割り込んでいる。また、自民支持層の内閣支持率は48.0%、無党派層では11.1%。内閣、自民党の支持率とも、麻生内閣より若干高いが、自民支持層、無党派層の内閣支持率は、麻生内閣時の水準に迫りつつある。今後、内閣、自民党の支持率低下に歯止めがかからなければ、政権交代前夜の麻生内閣の様相を呈することになろう。

 もっとも、岸田内閣と麻生内閣で、決定的に異なる点が一つある。それは、野党の支持率だ。岸田内閣の支持率低下が進んでも、野党の支持率は低迷したまま。これに対し、麻生内閣当時、野党第1党・民主党の支持率は18.6%で、自民党を上回っていた。政権批判票の受け皿ができていたことが、直後の衆院選で自民党の惨敗、野党転落につながった。

 今回11月の世論調査での、自民党以外の支持率は、維新4.6%(前月比0.7ポイント増)、公明4.1%(同1.0ポイント増)、立憲民主2.7%(同0.4ポイント減)の順。これに、れいわ新選組の1.6%(同0.5ポイント増)が続き、共産(1.1%)と国民民主(0.9%)を上回った。「支持政党なし」は62.5%(同1.4ポイント増)。

 政党支持率は、「自民1強」「他弱野党」の状態。自民支持から離れた有権者は、既成野党には向かわず、野党全体で支持の分散化が進みつつあることがうかがえる。岸田首相は年内の衆院解散を断念し、経済対策の実行に全力を挙げる考えだ。

 こうした状況を踏まえ、次期衆院選を占うと、カギを握りそうなのは、野党側の候補者調整と無党派層の動向。岸田首相が現状で解散しても、小選挙区で野党の候補者が乱立し、投票率(前回21年10月は55.93%、自民が惨敗した09年8月は69.28%)が上がらなければ、自民党の議席(262、過半数は233)は、それほど減らないかもしれない。

9005OS5:2023/11/22(水) 07:35:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/40667cbe9198d20bf921d3482674b9d2441c91f7
派閥資金疑惑に立民照準 自民、問題拡大に危機感
11/22(水) 7:11配信

時事通信
岸田文雄首相に質問する立憲民主党の泉健太代表=21日午後、国会内

 立憲民主党は21日の衆院予算委員会で、岸田文雄首相が会長を務める自民党の宏池会(岸田派)など5派閥の政治資金パーティー収入不記載疑惑に照準を合わせ、攻勢を強めた。

 疑惑が拡大しかねない状況に、自民党内では危機感が広がった。

 「本当のことを語ってほしい。もう報告を受けているか。改善は指示したか」。立民の泉健太代表は首相にこう迫った。首相は岸田派について収支報告書を訂正したとの報告を受けたと説明し、「今後、適切に対応するよう努める」と強調した。

 疑惑は5派閥の政治団体がパーティー券収入計約4000万円分に関して、収支報告書に記載していなかったというもの。収入の一部が裏金化しているのではと疑う向きもあり、泉氏に続いて質問に立った大西健介氏は「これほど多額の不記載を単純なミスと見ることは難しい」とし、会計帳簿の公開などを求めた。

 首相は「各派閥が説明責任を果たすべきだ」と述べる一方、裏金づくりとの指摘については「(パーティーの)対価の総額は変わっていない」と否定した。大西氏は行政府の長が派閥会長を続けるのは問題だとして辞任を求めたが、首相は「現職の首相が派閥会長を続けた例はいくつもある」と応じなかった。

 立民の大西氏や本庄知史氏らは5派閥の一つ、平成研究会(茂木派)事務総長の新藤義孝経済再生担当相にも説明を要求。しかし、新藤氏は「政府にある立場として答えは差し控える」と繰り返し、野党は納得せず審議は一時中断した。

 新藤氏は「趣旨は(派閥に)伝えたい」と語るのが精いっぱいだった。清和政策研究会(安倍派)事務総長経験者の松野博一官房長官と西村康稔経済産業相も質問を受けた。

 今後、5派閥に説明を求める声が強まるのは必至だ。告発を受けた5派閥に所属する国会議員は、自民議員の約8割に上り、党内からは「真相が明らかになったらどうなるか分からない」(中堅)と不安の声が漏れる。東京地検特捜部の捜査を見守るしかないのが実情だ。

 立民は疑惑について「自民党の大きなダメージになる」(ベテラン)とにらむ。衆院予算委理事会では派閥幹部名簿の提出を要求。自民党が拒否すると、野党筆頭理事の逢坂誠二・立民代表代行は記者団に「派閥が自民党の組織ではないと思っている国民はいない」と述べ、揺さぶりを強めた。

9006OS5:2023/11/26(日) 08:41:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd9d6b8ce3bbaee5c94bb2e76685143180577bfb

森喜朗氏、今こそ安倍派が支えるべき  年内解散、まだ可能性ある
11/26(日) 8:02配信

北國新聞社
衆院予算委員会に臨む岸田文雄首相(中央)=22日、国会内

  ●極めて軽率

 (東京五輪の招致活動で機密費を使って贈答品を渡したという)馳浩知事の発言は軽率も軽率、極めて軽率です。知ったかぶりをして言ったんでしょう。すぐに全て撤回したのはよかったですがね。

 だいたい馳さんは、スポーツだとか五輪だとか得意分野で調子に乗りすぎるところがあります。「俺はこんなこともしてきたんだ」と誇示したかったのでしょう。私に言わせれば、幼いというか、いまだに学生気分、選手気分が抜けていない、かわいらしさがあります。

 ただ、相手との面会や交渉の内容をしゃべり過ぎたり、ブログに載せたりすると、せっかく良好な関係を築いた富山や福井の知事からも警戒されかねません。大知事を目指すのなら、言動だけで注目を集めるのでなく、広い視野に立った政策で「なるほど」とうならせないといけません。

  ●亀井氏が画策

 目下、岸田内閣の支持率が下がっています。高市(早苗経済安全保障担当相)さんが勉強会を始めるなどいろんな動きが出てきましたが、高市さんは内閣の一員なんだから今は助けてあげるべきではないでしょうか。こんな時こそ、自民党は踏ん張って岸田(文雄)総理を支えないといけません。

 この前、亀井(静香)さんから電話があって「いっぺん集まらないか」と言うんです。私は「足が悪いから無理だ」と断りました。小泉(純一郎)さんや山崎(拓)さんにも声を掛けているようで、何かを画策しているんですよ。だからと言って党内で「これは大変だ」とはなりません。「年寄り連中が何を考えてんだ」と言われるだけですよ。総理があっぷあっぷで溺れそうになっているところを頭の上から押さえつけることないでしょう。みんな自民党の仲間じゃないですか。

 麻生(太郎)さんはどこまで本気で岸田さんを支えるつもりか分からないし、茂木(敏充)幹事長も自分からは仕掛けられなくても次にやりたくてしょうがない。

 だから今こそ、清和政策研究会(安倍派)が岸田さんをしっかり支えないといけない。

 岸田さんを総理に、という原点は安倍(晋三)さんの意向です。岸田さんもわが派に配慮してくれているじゃないですか。幹部の「5人衆」は今もいいポストに収まっていますし、初入閣もちゃんと2人起用してくれた。それなのに、ピンチになったら急に手のひらを返すようなまねをしてはいけません。この苦難をともに乗り切る覚悟が必要です。それが安倍さんの遺志でもあると思いますよ。

 近々また5人が集まるようです。5人には「次の選挙までには決めろ」と言っていますが、会長が決まりそうな雰囲気はありません。いつまでもグチグチ言ってないで、西村(康稔)さんなのか萩生田(光一)さんなのか早く誰かが覚悟と責任を示すべきです。減ったとはいえ99人の議員を抱えている大派閥なんですから。

 このままだと結局、私がわざと会長を決めるのを先延ばししているんじゃないかと邪推されるんです。会長不在の方が森は影響力を発揮しやすいだろう、などと思われるのは大変心外です。

 福田達夫(元総務会長)さんは「リーダーが必要だ」と現在の集団指導体制に異を唱えました。若手らしい正論です。佐々木(紀衆院議員)さんと同じ4期でしょ。こういうことを、本当は佐々木さんに言ってほしいのです。

  ●「しっかり頑張ります」

 岸田さんには「自分が辞めたら誰がやるんだ、そういう気概でやりなさい」と励ましました。「しっかり頑張ります」と言っていましたよ。幸い、最近も岸田さんの表情は明るい。歩いている姿も下を向いていないし、堂々としたものです。大変な時期でも、そういう姿勢は実にいい。

9007OS5:2023/11/26(日) 08:41:18
 私が多少心配しているのは、岸田さんは人が良すぎることなんです。宏池会(現岸田派)は伝統的に大蔵省に近いですが、岸田内閣も財務省のペースに乗せられている。最近は外務省の言いなりにもなって、バイデン米大統領に高い買い物をさせられている。軍事的圧力を増す中国とどう対峙するかを考えた時、ロシアとの関係はどうあるべきなのか。日本の安全保障をしっかり見据えて戦略的に対応すべきだと思います。

 内閣支持率が20%台になると騒がしくなりますが、私が総理の時は一切無視しました。小渕(恵三)さんの後を救援した私は「やれるところまでやったら、いつでもやめてやる」と思っていましたから。

 年内の衆院解散は見送りという報道が出ましたが、まだ分かりませんよ。岸田さん本人は何も言ってませんからね。党内をあっと言わせるために、解散に持ち込む可能性はまだありますよ。

 今の状況をがらっと変えるために、一度思い切ってやってもいいんじゃないですか。私も内閣支持率20%台で解散に踏み切りましたが、負けませんでしたよ。(談)

9008OS5:2023/11/27(月) 10:56:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c06ac3ee67abfd9930f2b8dbfd856595402e358
「岸田離れが始まった」自民内で広がる遠心力 保守層つなぎ留めへ麻生氏を皇位継承懇談会座長に
11/27(月) 9:50配信

西日本新聞
岸田文雄首相

 自民党の保守派内で岸田文雄首相(党総裁)の遠心力が強まっている。公然と首相を批判する声が上がり、高市早苗経済安全保障担当相は保守系議員の糾合とも取れる勉強会を設立。内閣支持率が過去最低に落ち込む中、「岩盤支持層」とされる保守層が離反しているとの焦りがにじむ。首相は、安定的な皇位継承策を議論する総裁直轄組織を新設するなど保守派のつなぎ留めに腐心する。


 「安倍政権を支えた岩盤保守層が離れてしまった」。14日、安倍派の高鳥修一衆院議員は党有志の会合ではばかることなく恨み節を口にした。高鳥氏は首相が成立にこだわったLGBTなど性的少数者への理解増進法が保守層の反感を買ったと指摘。「内閣や自民の支持率が軒並み下がった大きな要素だ」と不満の矛先を首相に向けた。

 翌15日には、前回の総裁選で安倍晋三元首相を後ろ盾に善戦した高市氏が、安保関連の勉強会「『日本のチカラ』研究会」を立ち上げ。この日の出席者は高市氏を含め13人にとどまったが、入会は45人とされる。

 「現職閣僚が同僚議員と一緒に勉強することの何が悪いのか」と平静を装う高市氏に対し、自民内には「総裁選への足場固め。『岸田離れ』が始まった」(ベテラン)と波紋が広がる。

 伝統的にハト派でリベラル志向とされる宏池会(岸田派)の会長でもある首相。防衛力強化などタカ派的な政策を推し進めるなど、意識的に保守派の取り込みに注力してきた。

 しかし、報道各社の世論調査で内閣支持率は軒並み20%台に急落。自民が2012年に政権を奪還して以降、最低に沈む調査も多い。それに引きずられるように自民の支持率も下落している。LGBT理解増進法などで「保守の支持基盤が失われている」との見方もあり、くすぶる不満が表面化し始めている。

 一方の首相は保守層の引き留めに神経をとがらす。

 党内に皇位継承に関する懇談会を設置し、17日に初会合が開かれた。同様の組織はこれまでもあったが、総裁直轄機関に格上げして本気度を演出した形だ。座長に麻生太郎副総裁を据え、メンバーには男系男子を重視する保守派の重鎮議員も顔をそろえた。

 ただ、以前の懇談会は活動が低調で、昨年の会合は1月の1回きり。先延ばしできない重要課題とはいえ、自民幹部は「急に言い始めた。不自然だ」と戸惑う。別の自民関係者は「保守層の取り込みと思われても仕方ない。議論が紛糾するようなことになれば、もっと支持を失う」と話した。

 (大坪拓也、坂本公司)

西日本新聞

9009OS5:2023/11/28(火) 17:58:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/e76bf122fabb5480b79b5855e6305cacc25197c6
支持率21%「ポスト岸田」でうごめく6人 大穴の上川陽子氏の弱点は「タカ派」と「経済」 古賀茂明
11/28(火) 6:32配信

AERA dot.
古賀茂明氏

 岸田文雄内閣の支持率が急落している。11月の世論調査によると、共同28.3%、時事通信21.3%、読売24%、毎日21%、朝日25%と驚くべき凋落だ。自民党支持率も時事19.1%、読売28%、毎日24%、共同34.1%、朝日27%と急落している。内閣支持率と自民党支持率の数字を足したものが時事と毎日では50を割り、読売と朝日も52となった。50を割ると首相はほどなく退陣するという「青木の法則」(青木幹雄元自民党参議院議員会長が唱えた)が当てはまると話題になっている。


 その最大の原因は、岸田首相個人への落胆、憤り、不信が極度に増大していることにある。

「地味だけど真面目そう」「安倍晋三氏や菅義偉氏と違い優しそう」「宏池会出身、広島選出で平和主義者」といったイメージがここにきて一気に崩れた。防衛費爆増の財源として増税を予定しながら、解散総選挙を狙って、増税イメージ打ち消しのために打ち出した突然の減税宣言は、支離滅裂だと酷評された。減税が悪いということではなく、岸田氏の政策が、国民のためではなく、自分の政権維持のためだと国民に見透かされ、岸田氏の人格自体に負の烙印が押されてしまったのだ。

 副大臣・大臣政務官の辞任ドミノ、自民党5大派閥による総額4000万円の政治資金収入隠し疑惑、官房機密費を使用した東京五輪誘致のための賄賂工作疑惑などと続くスキャンダルへの不誠実な対応もまた岸田首相への信頼を大きく傷つけた。こうしたことが起きるたびに自民党他派閥が背後から首相批判の攻撃をするのも影響している。

 こうした状況を見て、私が思い出すのは、麻生太郎政権末期の様子だ。2008年12月頃から翌年春にかけて、麻生不人気は極限に達し、支持率13.4%、不支持率76.6%(共同)にまで下落した。今でも印象に残っているのは、こんな冗談だ。

「ある小学校で女性教師が授業中に先生に隠れて漫画を読んでいた男の子に注意した。〇〇ちゃんだめよ。漫画ばかり読んでると麻生総理大臣みたいになっちゃうわよ」と。

 一国の首相がここまで馬鹿にされるのは異例だ。

 こうなると、麻生氏の言動全ては悪く解釈され、支持率回復は不可能。衆議院議員の任期満了ギリギリまで解散もできず、最後にやぶれかぶれの解散総選挙を行ったが、民主党に大敗し、自民党は政権を失った。

 岸田氏が、増税メガネ、さらには増税クソメガネというあだ名をつけられて馬鹿にされる状況はこれに酷似している。

 だが、実は、違うことが二つある。

 一つは、麻生氏が衆議院任期まであと1年で政権に就いたのに対し、岸田首相の場合は、衆議院の任期まであと2年近くあるため、その間は首相が解散しない限り選挙の審判を受けなくてよいこと。

 もう一つは、麻生氏の時は、民主党が破竹の勢いで支持を拡大中で選挙をすれば自民党大敗が確実な状況だったが、今の野党には政権交代する勢いは全くないということだ。

 そこで、首相としてはこの二つの違いを利用した戦略が可能になる。

 一つは、選挙なしで来年秋の自民党総裁選までなんとか低空飛行を続けること。その間に、支持率の若干の回復を図り、党内派閥の談合により、再選を果たす。その後、衆議院の任期が来るまでの1年以内に支持率をさらに回復して解散総選挙を行い、負けを最小限に抑えて、党内の退陣要求を抑え込む。「時間稼ぎ」の戦略だ。

 もう一つは、立憲民主党の人気が低迷し、日本維新の会も準備が整わないうちに解散し、過半数プラスアルファで「勝利」宣言をして、党内の岸田おろしを封じる戦略だ。野党が政権交代できる体制にないことを利用するわけだ。来年度のばらまき予算を成立させ、減税が施行される来年6月以降が一つのタイミングになる。

 それを狙っているのだろうか、来春には、「国賓待遇」で米国を訪問すると報じられた。国賓待遇だから、普通の訪米よりもはるかに手厚いもてなしを受け、議会での演説など見せ場も設定されるだろう。バイデン大統領とハグして「ジョー」「フミオ」と呼びかわし、バイデン氏に肩を抱かれてフラッシュを浴びる。世界一の大国アメリカの大統領との親密さを見せつける政治ショーで支持率を急回復させたいという「夢」を岸田首相は抱いているのだろう。

9010OS5:2023/11/28(火) 17:58:49
しかし、国民はそれほど馬鹿ではない。どんな戦略でも事態打開は至難の業。

 それを見越して、すでに岸田首相を退陣させて総裁選を前倒しで行い、人気のある総裁を選挙の顔にして解散総選挙に打って出るという話が自民党内では始まっている。

 では、誰を新総裁にするのか。そこには二つのポイントがある。

 一つは、選挙に勝てる顔かどうか。

 もう一つは、自民党や各派閥の利権を守れるかどうかだ。

 ただし、この二つは二律背反になる。利権政治家だと見られれば、国民人気を失い選挙の顔には不向きとなるからだ。

 こうした観点から、ポスト岸田について見ていこう。

 次の総裁候補としては、最近の世論調査で、小泉進次郎元環境相の人気が急上昇している。

 クリステル夫人との間に第二子が誕生したことで露出度が高まったのが最大の理由だが、最近はライドシェアの超党派勉強会を立ち上げるなど、政策面でのパフォーマンスも拡大中だ。ただし、総裁選に向けた準備は行なっていないようで、今回の立候補はないように見える。

 2番人気は、石破茂元幹事長だ。石破氏は、自民党以外の有権者、特にリベラル層にも支持を受ける。選挙の顔としては魅力的だ。

 一方、石破氏はかつて安倍元首相と激しく対立したために安倍派の反発が非常に強く、他派閥からも唯我独尊という批判が聞かれる。自分の派閥も消滅しており、党内基盤はきわめて弱い。

 そこで、岸田氏に恨みを持つ二階俊博元幹事長や菅元首相などの支持を得る方法が考えられる。そうなれば、一気に本命になるかもしれない。

 3番人気は僅差で河野太郎氏だ。人気は高く無党派にも強いのが選挙の顔として優位に立てる材料だ。ただし、マイナンバーでつまずき人気に少し翳りがあるのが気になる。

 一方、人気の源でもある既得権に切り込む改革派としての過去の行動や脱原発の姿勢が警戒され、党内基盤の拡大には苦戦しているようだ。自分の派閥の麻生元首相の支持もまだ得られない。菅氏や小泉氏、さらには石破氏の支持を得ることで支持を広げたいというところだろう。

 国民の立場から言えば、解散総選挙なしのまま自民党政権を続けざるを得ないという状況の中では、せめて石破氏や河野氏のように、従来型の自民党派閥談合政治にノーと言える政治家を総裁に選ぶ良識を自民党に求めたいところだ。

 4番手に挙げられる高市早苗氏は早くから立候補に意欲を示している。

 岩盤右翼、特に安倍元首相の支持層に強いため、一定の支持を集めるポテンシャルはあるが、党内では嫌われ者なので、現状では立候補のための20人の推薦人集めも難しく、仮にできても過半数の支持には到底届かないだろう。そもそも、こんな人が首相になったら、日本の政治は右翼層に乗っ取られて大変なことになる。国民の立場からは絶対に避けたい選択だ。

 世論調査では目立たないものの、この他に政治部記者などの間で名前が挙がるのが茂木敏充幹事長だ。派閥領袖に取り入るのが上手く、特に、麻生元首相の評価は高いと言われる。利権政治家の顔も持ち、派閥の支持は取り付けやすそうだが、国民人気はほぼゼロ。パワハラのエピソードがたくさんあるとの悪評が高く、選挙の顔には向いていない。

 さらに、目立たない実力者として林芳正前外相がいるが、岸田派のナンバー2の立場上、岸田内閣の下では動きにくく、岸田氏が責任を取らされた後にその一の子分が総裁になるのは党内の理解を得られない。

 以上は有名な政治家であるが、ここへきて、これまで無名の上川陽子外相の名前が挙がり始めた。華がなく地味な印象だが、女性ということで急激に注目度が上がっている。英語が堪能などの面が知られるようになれば、新鮮さもあって支持が伸びる可能性がある。高市氏を悪役に仕立てて「女の戦い」を演出できればなおさらだ。

 しかし、この人は、法相を3回務めている間に16人もの死刑を執行した実績の持ち主で、タカ派の顔を持つ。岸田派ではあるが、むしろ安倍元首相の寵愛を受けたこともあり、人柄が知れるにつれて、逆に人気が落ちるリスクもある。

 また、経済政策に関する実績がほぼゼロで、日本の最大の課題である経済再生に不向きなことが致命的な弱点だ。

 いろいろと書いてきたが、読者からはこんなヨタ話なんか聞きたくないとお叱りを受けるかもしれない。確かに日本の経済はボロボロなのに、国会では亡国予算と言われる23年度補正予算が成立する見込みだが、その間も、日本経済の危機は日々深刻化している。そんな時に「ポスト岸田」の政局話かと思うのも無理はない。

9011OS5:2023/11/28(火) 17:59:17

 しかし、実際の政治では、むしろポスト岸田の話で持ちきりという感じで、危機感は全く感じられない。

 タイタニック号が氷山にぶつかる前に船内の客室でダンスに興じる男女にも似た自民党議員の「政局ダンス」。誰もが踊らなくてはと浮き足立っているが、いつになれば本当の危機に気づくのか。

 総裁選前倒しなら、全国の党員を含めたフルスペックの選挙は行われない可能性が高い。国民の声を全く聞かずに国会議員票による事実上の派閥談合決着となるわけだ。ふざけるなという国民の怨嗟の声が今から聞こえるようだ。

 自民党議員と同じ船に乗る私たち国民は、今すぐにその舵を自民党から奪い取らないと、本当に日本はこのまま氷山にクラッシュ、沈没ということになりそうだ。そのためには、政局ダンスに興じる自民党議員に警鐘を鳴らすしかない。

 選挙の道を封じられた私たち国民としては、声を上げることしか残された手段はないようだ。

古賀茂明

9012OS5:2023/12/01(金) 11:11:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/c3a5b0379b521b5e610e46dc25accd151718d985
安倍派パーティー券1億円裏金か ノルマ超、議員側に還流
12/1(金) 11:07配信
共同通信
 自民党各派閥の政治団体による政治資金パーティーを巡る問題で、清和政策研究会(安倍派)がパーティー券の販売ノルマを超えて所属議員が集めた分について、議員側に還流させるキックバックを続けてきたとみられることが1日、関係者への取材で分かった。政治資金収支報告書に記載されず、最近の約5年で1億円規模が裏金になった可能性がある。東京地検特捜部は政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)の疑いで安倍派を重点的に調べている。

 関係者によると、自民党の各派閥は1枚2万円が相場のパーティー券の販売ノルマを所属議員に課しており、当選回数や閣僚経験が増えればノルマの枚数が多くなる。

 ノルマを超えた売り上げが派閥からキックバックされ、議員側の収入になる運用があるとされる。派閥の支出と議員側の収入を収支報告書に記していれば問題はない。だが安倍派では適切な記載がされず、多額が裏金になっていたとみられる。こうした運用が長年続いており、特捜部は事務的なミスではなく、故意性が強いとみているもようだ。

9013OS5:2023/12/01(金) 21:49:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/b00e66a4c62722f26d456ee774e4926cf7dfd889
岸田首相と閣僚14人、大規模パーティー28回開催…自粛求める「大臣規範」が形骸化
12/1(金) 20:26配信

読売新聞オンライン
閣議に臨む岸田首相(中央)ら(9月)

 岸田首相と閣僚14人が2022年、政治資金規正法で「特定パーティー」とされる収入1000万円以上の政治資金パーティーを計28回開いていたことが、同年分の政治資金収支報告書で分かった。大規模パーティーの自粛を求めた「大臣規範」の形骸化が進んでいる実態が明らかとなった。

(写真:読売新聞)

 読売新聞が、総務相と各都道府県選挙管理委員会に提出された22年分の資金管理団体と政党支部の収支報告書に基づき、首相と第2次岸田内閣、第2次岸田改造内閣の閣僚36人について集計した。22年末時点で現職議員ではない元閣僚2人は、代表を務める資金管理団体と政党支部がないため、対象から外した。

 特定パーティーの収入が最多だったのは首相で、東京都内や地元の広島で計7回にわたって開催し、総額は1億4871万円に上った。林外相(当時)が6回で8150万円、加藤厚生労働相(同)が2回で5884万円、高市経済安全保障相が1回で3987万円と続いた。

 01年に閣議決定された大臣規範には、「政治資金の調達を目的とするパーティーで、国民の疑惑を招きかねないような大規模なものの開催は自粛する」と明記されているが、「大規模」の基準は示されていない。政治資金規正法で開催日や場所などの報告が義務づけられる特定パーティーは収入1000万円以上であることから、この金額が「大規模」の目安とされている。野党は首相の特定パーティー開催の頻度の多さを問題視している。

9014OS5:2023/12/02(土) 07:58:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/205f97d2f22d9bd1e880fe46f153444cc07fb7b7
パー券収入不記載、相次ぎ発覚 派閥から議員へ還流疑惑 識者「政界全体へ波及も」・政治資金
12/2(土) 7:08配信

時事通信
 11月30日までに公開された2022年の政治資金収支報告書では、パーティー券などの収入不記載が相次いで発覚した。

 自民党安倍派が販売ノルマを超えた収入を所属議員側に還流させ、裏金づくりをしていた疑いも浮上。識者は「政治資金パーティーは与野党問わず開いており、疑惑が政界全体に広がる可能性もある」と指摘する。

 政治資金規正法は、1回の政治資金パーティーで20万円超の支出をした個人・団体名や金額の記載を義務付けている。22年の収支報告書では、購入側が20万円を超える額を記載しているのに、主催者側に記載がなかったり、過少に記載されたりしている例があった。

 自民党のある派閥から28万円分を購入した政治団体の担当者は「買う側はルールにのっとって、一定額を超えたものは記載している。派閥側の不記載にはコメントしようがない」と困惑する。

 別の派閥から26万円分を買った政治団体の担当者によると、同じパーティーでも国会議員ごとに購入し、別々に代金を振り込むという。今回、派閥側で実際より2万円過少記載されていたことが判明し、「派閥内の集計作業の過程で金額がずれたのでは」と推測した。

 ある派閥の議員秘書は「どの団体と付き合いがあり、パー券をいくら買ってもらっているかなんて(他の議員に)知られたくない。全部表に出したら(得意先を)取られてしまうかもしれない」と事情を明かす。一方、派閥側の関係者は「議員から報告がなければこちらは把握できない」と釈明した。

 先月30日には安倍派の塩谷立座長が記者団に対し、所属議員の経歴に応じてノルマがあり、ノルマを超えた分の還流も「あったことはあった」と認めたが、還流についてはその後撤回した。

 政治資金に詳しい日本大の岩井奉信名誉教授(政治学)は「撤回したとはいえ、派閥の座長が認めた意味は大きい。横行していたことがあからさまになった」と話す。「長年繰り返されていればミスでは済まない。派閥を挙げた裏金づくりであればただごとではなく、本格的な捜査に発展する可能性が高まった」と語った。

9015OS5:2023/12/02(土) 07:58:56
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023120101148&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_auto
巨額裏金疑惑、自民に動揺 広がる疑心、口つぐむ幹部―安倍派パーティー券不記載
2023年12月01日20時15分


記者会見する立憲民主党の泉健太代表=1日午前、国会内

 自民党派閥のパーティー券収入不記載問題に絡み、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)が巨額の裏金づくりを続けていた疑いが発覚した。岸田政権の中枢にいる同派歴代幹部が事情を知っている可能性もあり、野党からは「リクルート事件以来の大事件」との声さえ出る。求心力低迷に苦しむ岸田政権に追い打ちとなるのは必至だ。

 「この場は政府の立場としてお答えしている。個々の政治団体や私の政治活動については差し控える」。1日、安倍派で「閥務」を取り仕切る事務総長を務めていた松野博一官房長官の記者会見は裏金疑惑に質問が集中したが、松野氏は事実上のノーコメントを繰り返した。
 同派の裏金の総額は2022年までの5年間で1億円以上に上るとみられ、東京地検特捜部が捜査を進めている。この間の事務総長は、松野氏が19年9月から21年10月まで、その後西村康稔経済産業相が22年8月まで、高木毅自民党国対委員長が現在まで務める。
 幹部らは1日、一様に「貝」となった。安倍派座長の塩谷立元総務会長は午前、「事実関係を精査する」とコメントした後、報道陣の取材を振り切った。高木氏も国会から雲隠れし、西村氏は閣議後の記者会見で「個々の政治団体の話なので答えを控えたい」と語った。
 パーティー券収入の一部を払い戻すキックバックについては、塩谷氏が前日、派内で行われていたことを一時認めたが、すぐさま撤回。参院安倍派会長を務める世耕弘成参院幹事長は1日の会見で、自身がキックバックを受けたことはないか問われ、「慎重に事実関係を調査し、適切に対応させたい」と直接の回答を避けた。
 政府・自民党内ではパーティー券収入不記載問題が明るみに出て以降、裏金づくりの存在がささやかれ「この件はさらに進展する」(自民関係者)との見方が広がっていた。
 ある安倍派関係者は「安倍派の事務処理がずさん過ぎる」と述べつつも、「うちだけで収まる話のわけがない。他派閥もやっていることだ」と党内に疑いの目を向ける。他派閥の閣僚経験者からも「裏金というと聞こえは悪いが、パーティー券をノルマ以上に頑張って売ってくれた人にお返しするということ。悪質とまでは言えないのではないか」と同情する声が漏れる。
 立憲民主党の泉健太代表は1日の会見で、「他派閥でも行われたと想像するのは当然だ」と強調。「この(臨時)国会で岸田文雄首相や自民党に説明を求める」と明言した。
 「政治とカネ」の問題では、東京都江東区長選を巡り、自民党の柿沢未途前法務副大臣に対する東京地検特捜部による買収容疑での捜査も進んでいるもよう。政府関係者は「『裏金』スキームは悪質。年明け以降、捜査が本格化するだろう」との見通しを示しており、来年1月の通常国会でも自民党の政治資金の在り方が主要テーマとなる可能性がある。
 党内では「これでは衆院解散などとても打てない」(中堅)との空気が大勢を占めつつある。岸田文雄首相は訪問先のドバイで「情勢を確認して答えたい」と述べるにとどめ、政府高官は「当面様子を見るしかない」とうめいた。

9016OS5:2023/12/02(土) 08:00:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/a96ac157198feac1be9dae3bde937af89684d901
安倍派「裏金」疑惑、自民に逆風必至…松野官房長官ら要職多数で政権にも影響か
12/2(土) 7:05配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党5派閥が政治資金パーティーの収入を収支報告書に過少記載したとして告発された問題は、最大派閥・安倍派による組織的な裏金作りの疑いが浮上する事態に発展した。党全体への逆風が強まるのは必至で、岸田首相の政権運営に影響する可能性も出ている。

言及避ける
 「慎重に事実関係を調査確認の上、適切に対応していくことが重要だ」

 同派所属の世耕弘成参院幹事長は1日の記者会見でこう述べ、裏金疑惑について言及を避けた。

 自民内では、新たな「政治とカネ」の問題の浮上に危機感が広がっている。読売新聞社の世論調査では夏以降、内閣支持率が続落する一方、自民支持率は大幅には落ち込まず、3割前後で推移してきた。党幹部は「かなりまずい事態だ。個別の派閥の不祥事とはいえ、党全体に批判が飛び火する。党支持率も下がる」と危惧する。

 連立を組む公明党からも苦言が相次いでいる。石井幹事長は1日の記者会見で「国民の信頼が得られるような誠実な対応に努めてほしい」と求めた。

不信の目
 安倍派は松野官房長官、西村経済産業相、萩生田政調会長ら「5人衆」が中枢を担う。いずれも岸田政権の要職に就いており、国民の不信の目が党や政府に向けられる事態は避けられない。松野氏は1日の記者会見で裏金作りについて問われ、「政府の立場としてお答えは差し控える」と繰り返したが、政府内からは「説明責任を果たさないと、疑惑は深まるばかりだ」(高官)との声があがっている。

野党追及
 野党は国会審議などで追及を強める構えだ。立憲民主党の泉代表は1日の記者会見で「安倍派に限らず、他派でも行われていたのではないか。説明責任を果たしてもらわねばならない」と語気を強めた。日本維新の会の音喜多政調会長は「政治とカネの問題は最も国民の信頼を失う。ゆゆしき事態だ」と批判した。

9017OS5:2023/12/02(土) 08:01:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae33d8ea7ddd69058d9384c6b0106cb40aeb6bd3
自民安倍派、政治資金パーティー還流分の数億円を不記載か 東京地検特捜部が立件視野
12/1(金) 18:58配信

産経新聞
安倍派を巡るパーティー券収入の流れ

自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の平成30年〜令和4年分の政治資金収支報告書に、パーティー券販売に応じて所属議員にキックバック(還流)される寄付が記載されていないことが1日、分かった。安倍派の還流分は5年間で数億円に上る可能性があり、東京地検特捜部は政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)の疑いでの立件も視野に調べている。

自民党関係者によると、自民党の派閥は年に1度、政治資金パーティーを開催。所属する国会議員には、当選回数などに応じ、派閥のパーティー券(1枚2万円)の販売ノルマを課している。ノルマ超過分は一部や全額を所属議員に還流し、大半の派閥は政治資金収支報告書に寄付として記載してきた。

複数の安倍派関係者によると、安倍派でもノルマ超過分を所属議員に還流する慣例があるが、超過分の一部や還流された分は派閥や担当議員の収支報告書には記載されてこなかったという。

安倍派の平成30年〜令和4年の収支報告書によると、パーティー収入は5年間で総額約6億6千万円。パーティー収入を還流したとみられる記載は確認できなかった。ノルマ超過分は議員により数万円から100万円を超えるとされ、安倍派全体では5年間で総額数億円に上る可能性がある。

超過分の一部や議員への還流分をパーティー収入や寄付として派閥や議員の関連団体の収支報告書に記載していない場合は、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)に問われる疑いがある。

安倍派の塩谷立座長は11月30日、記者団の取材に議員への還流について「そういう話はあったと思う」としたが、数時間後、「事実を確認しているわけではない」などとして撤回している。

安倍派は産経新聞の取材に「慎重に事実関係を確認し適切に対応してまいります」としている。

9018OS5:2023/12/03(日) 18:44:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/af10d80828e62aed7822911e3023e3af819cd6f8
二階派も1億円超の収入不記載か パー券ノルマ超え 地検が立件視野
12/3(日) 5:00配信

朝日新聞デジタル
自民党二階派の政治資金パーティーであいさつをする二階俊博元幹事長=2023年4月26日午後4時24分、東京都千代田区紀尾井町、白見はる菜撮影

 自民党の派閥が開いた政治資金パーティーをめぐる問題で、最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)のほかに「志帥会」(二階派)も、所属議員が販売ノルマを超えて集めた分を、派閥の政治資金収支報告書の収入に記載しない運用をしていた疑いがあることが、関係者への取材でわかった。不記載の総額は、直近5年間で、安倍派と同様に1億円を超えるとみられる。

【写真】安倍派と二階派のパーティー収入の処理の仕組み

■キックバックの支出は記載

 両派とも不記載分の収入は議員側にキックバックしていたが、安倍派は支出にも記載せずに裏金化していた一方、二階派は支出には記載していたという。悪質性は安倍派の方が強いとみられるが、二階派も収入の不記載額は大きく、東京地検特捜部は二階派についても政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)容疑での立件を視野に調べている模様だ。

朝日新聞社

9019OS5:2023/12/03(日) 19:24:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec217820eb703ddf289b080cdafe71ce2974e498
パーティー券めぐる安倍派や二階派の裏金疑惑 岸田首相の対応焦点に
12/3(日) 19:00配信


朝日新聞デジタル
COP28首脳級会合で演説する岸田文雄首相=2023年12月1日、ドバイ、代表撮影

 自民党安倍派(清和政策研究会)や二階派(志帥会)の政治資金パーティーをめぐる疑惑で、党総裁の岸田文雄首相の対応が焦点となっている。

 首相は2日、訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)で安倍派の裏金作り疑惑について「(派閥の)活動に国民から疑念を持たれていることは大変遺憾。状況を把握しながら、党としても対応を考えていく」と記者団に述べた。4日には首相出席の党役員会が開かれる予定だ。

 最大派閥の安倍派をめぐっては、パーティー券の販売ノルマを超えた分を議員側に還流しながらも政治資金収支報告書に記載せず、直近5年間で総額1億円超の裏金を組織的につくっていたとされる。議員側がノルマ超過分を派閥に納めずに裏金化する手法があるとの疑惑も判明した。二階派でもノルマ超過分を派閥の政治資金収支報告書の収入に記載しない運用をしていた疑いが浮上している。二階派事務総長の武田良太元総務相は1日、派閥としてノルマ超過分をキックバックしていたかどうかについて、朝日新聞の取材に「政治資金収支報告書の通り寄附(きふ)をしているところであり、収支報告書をご覧ください」とコメントを出していた。

朝日新聞社

9020OS5:2023/12/04(月) 00:17:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/4db8ee00c98bddf825287f29f45d88764b9fd93e
自民・安倍派、10人超が裏金化か 二階派も聴取 パー券不記載
12/3(日) 19:26配信
毎日新聞
自民党

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、最大派閥の安倍派(清和政策研究会)からパーティー収入の一部のキックバック(還流)を受けながら、政治資金収支報告書には記載せず裏金化した疑いがある所属議員が複数いることが関係者への取材で判明した。派閥から議員側に還流した総額は直近5年で1億円を超えるとされ、還流資金を裏金にした議員は10人を超える可能性がある。

【図解】自民・安倍派の疑惑の構図

 一方、東京地検特捜部が二階派(志帥会)の担当者から事情聴取を進めていることも判明した。二階派ではノルマを超えた分を各議員に還流させ、派閥の収支報告書に支出として記載する一方、派閥の収入欄にはノルマ超過分を記載していなかったとの情報もある。特捜部は、安倍派だけでなく二階派についても裏金作りが行われていたとみている模様だ。

 複数の自民党関係者によると、派閥の政治資金パーティーは一般的に議員の当選回数や役職に応じて数十万〜数百万円分のパーティー券の割り当て(販売ノルマ)があり、ノルマを超えて売れた分は派閥から議員側に還流される。

 こうした資金の流れは収支報告書に記載すれば法的には問題ないものの、安倍派では直近5年で1億円以上のノルマ超過分の収入と、議員に還流した分の支出がいずれも記載されていなかった疑いがもたれている。

 関係者の証言などによると、安倍派で資金の還流を受けながら自身の関係政治団体の収支報告書に収入として記載していなかった議員は10人超に上る可能性があり、直近5年分の還流額を合算すると、1000万円を超える議員もいるとみられる。

 安倍派と二階派を含む自民党5派閥の政治団体は、政治資金パーティーの収入を2018〜21年分の政治資金収支報告書に計約4000万円分過少記載したとして、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)容疑で会計責任者らが刑事告発されている。告発された過少記載額は安倍派が約1900万円と最も多く、他の派閥は約200万〜約950万円だった。

 5派閥はこれまで毎日新聞の取材に対し「事実関係を調査し、適切に対応する」などとコメントしている。【大場弘行、黒川晋史、井口慎太郎】

9021OS5:2023/12/04(月) 11:50:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b8cea78b093fb1f89ed567ee13a4954a641d4b5

「任期中改憲」自民動き鈍く 保守派不満、首相離れ加速も
12/4(月) 7:04配信
時事通信
参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=11月27日、国会内

 憲法改正に向けた自民党の取り組みに、改憲派の論客や日本維新の会などの野党が批判を強めている。


 岸田文雄首相が来年9月までの自民総裁任期中の改憲を目指すとして条文案づくりを呼び掛けたにもかかわらず、具体的な動きが見えないためだ。矛先は「指導力が足りない」と首相にも向けられ、低迷する内閣支持率の一段の低下を危惧する声も出ている。

 「総裁任期中に憲法改正を果たしたい思いは全く変わらない」。首相は先月27日の参院予算委員会で、改憲への積極的な発言は「右派をつなぎ留めたいからではないか」と立憲民主党の辻元清美氏からやゆされ、こう反論した。

 今国会では、「前のめり」な首相の発言が目立つ。10月の所信表明演説で、改憲を「先送りできない重要課題」と位置付け、「条文案の具体化」を提唱。その後も、「2期目を含む」との解釈もあった「任期中」について「来年9月まで」と明言した。

 しかし、意気込みは空回りしている。憲法審査会は今国会に入り、衆院で4回、参院で1回開かれたが、いずれも自由討議などにとどまる。13日に会期末を迎える今国会中の開催予定は衆参とも残り1回ずつ。与党幹部は「条文化は無理だ」と語った。

 自民が首相のかけ声に呼応しない背景には、政権の先行きが危ぶまれ、改憲への見通しが立たない中、野党第1党との協調を重んじてきたこれまでの「伝統」を崩すわけにはいかないとの判断があるようだ。与党筆頭理事を務める自民の中谷元氏は先月30日の衆院憲法審で「首相が発言しようがしまいが、各党が議論して決めるのがルールだ」と強調した。

 改憲派は首相への不満を募らせている。民間団体「美しい日本の憲法をつくる国民の会」は同27日、緊急集会を国会内で開催。共同代表でジャーナリストの櫻井よしこ氏は「(自民の)ふがいなさに限りない不満を抱いている。首相は責任を持つ政治家とは思えない」と酷評した。

 維新や国民民主党は櫻井氏らに同調する。維新の青柳仁士氏は同30日の衆院憲法審で「首相の決意とは裏腹に、自民から一向に熱が伝わってこない」と自民を批判。国民の玉木雄一郎代表は「自民の熱意と本気度が感じられない。絶望的な徒労感を感じている」と嘆いた。

 報道各社の世論調査で岸田内閣の支持率は軒並み2割台に突入。自民の支持率も下降を続ける。自民関係者は「このままでは維新や国民に保守派の支持を奪われ、内閣や自民の支持率の底が抜けかねない」と危機感をあらわにした。

9022OS5:2023/12/05(火) 11:54:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/733ac8c44921125d258363c2945cde7227197c32
桜田元五輪相、二階派に退会届 パー券ノルマが動機か
12/5(火) 10:32配信
時事通信
桜田義孝氏

 自民党の桜田義孝元五輪担当相が、所属する同党二階派に退会届を提出したことが分かった。


 関係者が5日、明らかにした。

 桜田氏は同派の政治資金パーティーに関し、経歴などに応じて設定されるパーティー券販売ノルマに不満を持っており、退会する動機になったとみられる。

9023OS5:2023/12/07(木) 08:47:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/6283ca15fe40e1f1efd55d9b427d6a06e0b744a2
パー券収入、派閥の重要資金源 ずさん会計、裏金づくり温床か
12/7(木) 7:07配信
 自民党派閥の政治資金パーティー問題をきっかけに、パーティー券販売の実情が浮かび上がってきた。

 岸田文雄首相が要請した当面の開催自粛は、派閥にとって重要な資金源を失いかねない深刻な事態だ。ずさんな会計処理が裏金づくりの温床になった可能性もある。

 「パーティー開催、さらに年末年始の行事自粛を申し合わせた」。首相は6日、党本部で執行部メンバーと緊急会合を開いた後、首相官邸で記者団にこう説明した。

 2022年の政治資金収支報告書によると、自民党6派の総収入に占めるパーティー収入の割合はおおむね8割超。しかし、最大派閥・安倍派は約5割にとどまっている。

 同派のパーティー収入は9480万円と、最も多い麻生派(2億3331万円)の半分にも満たない。自民党関係者は「所属議員の人数は他派閥の倍近いのに、パーティー収入の額が少なすぎる」と指摘。一部を裏金として所属議員に還流させていた疑惑が浮上する要因となっている。

 各派は集めた収入を、所属議員の活動資金などに充てている。夏・冬に慣例で「氷代」「餅代」と称して配分。国政選挙などの際に「陣中見舞い」として渡すこともある。派閥の会食代などにも使われる。

 パーティー券の相場は1枚2万円。各派とも、収入確保のため所属議員に販売ノルマを課している。例えば、二階派では「当選回数×50枚」が原則。閣僚や派閥幹部になればさらにノルマが増える仕組みだ。

 実際のパーティーでは、来場者数と比べて用意する料理を絞るなど、収益確保に工夫を凝らす。利益率は6割以上になることが多いという。

 ただ、政治家個人のパーティーと異なり、派閥のパーティーは「企業・団体からすれば参加する明確なメリットが見えにくい」(主要派閥関係者)ことから、各議員は販売に苦戦することも。二階派所属の桜田義孝元五輪担当相は先月、ノルマへの不満から退会届を提出した。

 パーティー券の会計処理は各派でまちまち。(1)各議員がパーティー専用の口座を設けて購入者の入金後に派閥へ納める(2)購入者に直接派閥の口座へ入金を求める―などの方法が一般的という。

 一方、複数の自民党関係者によると、安倍派では各議員が専用口座を設けず、個人口座などに振り込ませて手元に残すケースなどもあった模様。このため、会計処理がずさんになりがちだったとの指摘が出ている。安倍派の議員秘書経験者は「カネの管理が緩かったのは事実だ」と話した。

9024OS5:2023/12/07(木) 18:42:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/358946c2908edd26dde30a7bfa63946ceb5c1527
伊藤惇夫氏「5大派閥が混乱」政治資金パー券問題が岸田政権の延命に?一方で大物逮捕の「噂ある」
12/7(木) 15:40配信


スポニチアネックス
東京・赤坂のTBS社屋

 政治ジャーナリストの伊藤惇夫氏が7日、TBS系「ゴゴスマ〜GO GO!smile〜」(月〜金曜後1・55)に電話で生出演。自民党の派閥パーティーで政治資金のキックバック(還流)があったとされる問題に言及した。

 この日、岸田文雄首相が岸田派の会長を退く方針を固めたことから、番組ではこの問題をトップニュースで紹介。伊藤氏は岸田首相の会長辞任について「一言で言うと“それが何か?”って感じですよね。実態解明とまったく関係ありませんから」と一刀両断した。

 岸田政権は支持率下落が止まらない状況だが、伊藤氏は「5大派閥が全部この問題で混乱状態に陥ってる。今この状況の中で岸田政権を倒して首をすげ替えようというエネルギーが自民党の中であるかっていうとですね、なかなかそれはそれで難しい」と党内が混乱状況にあることがむしろ、岸田政権の延命になる可能性もあるとした。

 ただ、来秋の総裁選までズルズルと岸田政権が続くかというと「その前に何か、あるか分かりません。例えば年明けにそれこそ大物が逮捕されるんじゃないかって噂もある」と含みを持たせ「そうなってくると、自民党が出直し選挙をしないといけない状況になってくると、それとセットでトップも代えなきゃいけないって話も出てくるかもしれない」とも語った。

9025OS5:2023/12/07(木) 19:49:20
https://www.asahi.com/articles/ASRD75QP8RD7UTFK00T.html
「ばかもんと言ってやらねば」 岸田氏の派閥会長退任、焦りとあきれ
有料記事自民

今野忍2023年12月7日 17時35分
 自民党の政治資金パーティーをめぐる問題が岸田政権を揺るがしている。

 7日午前、岸田文雄首相が、自ら率いる岸田派(宏池会)の派閥会長を退く意向を固めたというニュースが飛び交った。首相周辺によると、派閥の政治資金問題の疑惑を受け、派閥の会長を退くことで、党のトップとして信頼回復に努めることが狙いだという。

 そもそも自民党の歴代首相は在任中は派閥を抜ける慣習があった。それは所属したままでは派閥の利益にとらわれてしまい、国家や党全体のリーダーとしてふさわしくないという不文律だった。首相として憲政史上最長の在任期間を記録した安倍晋三氏も、在任中は派閥を抜けていた。

 無派閥の菅義偉前首相が「派閥政治を引きずっているというメッセージになって、国民の見る目は厳しくなる」と苦言を呈し、派閥を抜けるよう求めたこともあったが、首相は周囲に「別に派閥を抜けなければならないルールがあるわけではない」と主張。首相在任中も岸田派会長でいることにこだわってきた。

派閥から離れられなかった理由? 「ライバル」の存在
 それは派内での首相の立ち位…

9026OS5:2023/12/07(木) 19:50:06
https://www.sankei.com/article/20231207-LPRIG64ASNA3DG43L7HVGBOQCY/
「首相は派閥が好きなんだ」 岸田首相、就任から26カ月間派閥会長を継続、深い愛着
2023/12/7 19:24
奥原 慎平
岸田文雄首相(自民党総裁)は7日、自身が会長を務める岸田派(宏池会)を離脱する意向を正式に表明した。首相や党総裁は派閥から離れるのが慣例があったが、岸田首相は令和3年10月の首相就任以降も岸田派の会長にとどまり続けてきた。公務の隙間ができたときには、原則毎週1回開かれる派閥会合にも出席してきた。派に対する深い愛着が感じられる。

「党内には無派閥の人間も大勢いる。首相や総裁の任にあるうちは派閥を離れるのが適切な対応だ」


首相は7日、首相官邸で記者団にこう述べ、近く岸田派を離脱する考えを強調した。

自民党は平成元年5月に「党政治改革大綱」を策定し、総裁や幹事長、閣僚らは在任中に派閥を離脱することを申し合わせている。ただ、大綱の中身は形骸化し、現在の党四役は4人とも派閥に属している。麻生太郎副総裁も、20年9月に首相に就任した後、麻生派(旧為公会)の会長職にとどまっていた。

首相はかねて同派への愛着は深いものがある。就任直後に打ち出した「令和版所得倍増」は派の先輩である池田勇人元首相の「所得倍増計画」、「デジタル田園都市国家構想」は同じく大平正芳元首相の「田園都市国家構想」をそれぞれ現代風にアレンジした。


首相は、派の会合にもたびたび出席していた。現職首相が定期的に派閥会合に出席するのは異例だ。今年9月に山梨県富士吉田市で開いた派の夏季研修会では、官邸から駆け付けただけでなく、所属議員同士の親睦を深める懇親会に長居したという。派の幹部は「首相は機嫌がよかった。時間だから帰るかと思ったが、なかなか腰を上げなかった。派閥が好きなんだ」と周囲に語っていた。

9027OS5:2023/12/07(木) 19:50:43
https://www.sankei.com/article/20231206-G2V4MF6RTRIL7EBMHJJZMN3WSQ/
首相、8者会合で派閥パーティー自粛要請 忘年会なども見合わせ
2023/12/6 15:15
岸田文雄首相(自民党総裁)は6日、同党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)がパーティー券のノルマを超えた販売利益を議員側にキックバック(還流)した裏金疑惑などを受け、党本部で開いた幹部らとの「8者会合」で各派閥のパーティー開催の当面の自粛を申し合わせた。忘年会や新年会など年末年始の行事も見合わせる。会合後、首相が官邸で記者団の取材に明らかにした。

首相は「国民の政治に対する信頼が揺らいでいる。党としても強い危機感を持たなければならない。党全体で一致結束して対応しなければならない」と述べた。


8者会合には首相のほか麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長、森山裕総務会長、萩生田光一政調会長、小渕優子選対委員長、関口昌一参院議員会長、世耕弘成参院幹事長が出席した。首相が定例の役員会など以外でこれらの幹部を集めるのは極めて異例で、首相は強い危機感を持って対応にあたることを指示した。

派閥パーティーを巡っては、平成30〜令和3年分の政治資金収支報告書で安倍、麻生(志公会)、茂木(平成研究会)、岸田(宏池会)、二階(志帥会)の5派閥に計約4千万円の過少記載があったなどとして規正法違反容疑で刑事告発されている。二階派では各議員が販売ノルマを超えて集めたパーティー券の収入が派閥側の政治資金収支報告書に記載されていなかったとみられている。

9028OS5:2023/12/08(金) 08:04:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cc5111f525f747976377b2a3d4ad42308a7c135
松野官房長官に裏金1千万円超か パーティー収入還流、政権内に波及
12/8(金) 4:00配信

朝日新聞デジタル
会見で記者を指名する松野博一官房長官=2023年12月7日午前11時14分、首相官邸、岩下毅撮影

 自民党最大派閥の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していたとみられる問題で、同派に所属する松野博一官房長官が、直近5年間で派閥から1千万円を超える裏金のキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載していない疑いがあることが、関係者への取材でわかった。


 裏金問題は岸田文雄政権の中枢に波及した。政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)容疑で捜査している東京地検特捜部も松野氏の資金の流れを把握している模様だ。

朝日新聞社

https://www.asahi.com/articles/ASRD76HS7RD7UTFK016.html?oai=ASRD7777MRD7UTIL01J&ref=yahoo
松野官房長官、際立つ消極姿勢 「隠しているように見えてしまう」
有料記事自民

笹川翔平2023年12月8日 7時00分

 自身が所属する自民党安倍派の裏金疑惑について説明を拒んでいる松野博一官房長官は7日、会見での説明と対応の改善などを求めた報道各社の要望に応じない考えを示した。説明に後ろ向きな姿勢は、安倍派の他閣僚と比べても際立つ。自身への不信を深める結果につながり、進退を危ぶむ声も上がる。

 松野氏が7日に首相官邸報道室を通じて文書で回答した内容は、これまでの会見での答えと同様に「政府の立場」を理由にしていた。「個々の政治団体や政治活動に関するお尋ねについては、政府の立場として、お答えは差し控える」

 安倍派では、所属議員が販売ノルマを超えて集めた1億円超の収入を派閥が裏金として議員側にキックバックしていたとされる疑惑が報じられた。それ以降、松野氏を含めた安倍派の4閣僚には、質問が続く。

 鈴木淳司総務相と宮下一郎農…

9029OS5:2023/12/08(金) 09:08:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/69d5674ac05397dfdd369ecfc785ddf4ac8670dc
また言うだけ番長? 前原誠司氏が起こした“幻のクーデター”で「国民民主は自公政権寄りに舵を切る」
12/8(金) 6:06配信
デイリー新潮
前原誠司氏

「これを機に、国民民主党は自公政権寄りに舵を切る。“勝負あった”ですね」

【写真を見る】自公国による3党協議が本格化?

 政治部デスクが言うのは、わずか1日で萎んだ同党の前原誠司代表代行による“幻のクーデター”のことだ。

 衆議院が2023年度補正予算案を採決した11月24日朝、「京都新聞」は〈国民・前原代表代行、離党の意向 党が補正予算案賛成なら 新党設立も視野〉とのスクープ記事を配信した。岸田文雄政権へのスタンスを巡る、玉木雄一郎代表との路線対立が引き金だとする書きぶりだったが、本当の原因は別にあった。

「それは来年2月の京都市長選。前原氏の意中の候補は旧民主党で前原グループに属し、官房副長官も務めた松井孝治元参院議員でした。彼なら“非自民、非共産”で野党勢力を結集できると考えたとか。ところが自民党が松井氏を横取りし、公明、立憲民主党と相乗りで支援する枠組に。ウラで、自民党の伊吹文明元衆院議長が動いたそうです」

記事は勇み足だった? 
 慌てた前原氏は京都市議会で国民民主党、日本維新の会と会派を組む地域政党「京都党」の政策顧問、村山祥栄元市議に乗り換えた。が、彼には市長選で2度敗北した過去があった。

「さすがに玉木代表も、そんな人物を“推せるわけがない”と一蹴したんです」(国民民主党関係者)

 党内では“代表の判断は当然”との声が多数というが、収まらないのはメンツを潰された格好の前原氏。

「鼻息荒く“離党も辞さない”と漏らしたのを記者にキャッチされた。還暦を過ぎても、政局観の欠如と癇癖は相変わらずです」(同)

 記事が配信されると、前原氏はSNSに〈補正予算の賛否を理由に、重大な政治決断をすることはありません。本人に確認することなく、この様な記事を書くとは。誤報です!〉と投稿。

 一方でこの日、国民民主は与党提出の補正予算案に賛成し、前原氏も同調した。記事は勇み足だったのか。

 再び政治部デスクの解説。

「そうとも限りません。採決後、前原氏は記者団の質問にロクに答えず、逃げるように立ち去った。詳細を追及されてボロが出るのを嫌がったとみられている」

“話題作りが成就したためしがない”
 前原氏は旧民進党代表だった17年に、旧希望の党との合流騒動で党の分裂を招く大失態を演じている。

「自民党にとっては衆院選で圧勝する“敵失”となった。与党の古参議員は“前原は話題作りはうまいけど、それが成就したためしがない”とあきれていますよ」

 連立政権参加に意欲を見せる玉木代表とは対照的に、前原氏は政権交代を視野に維新との連携を模索してきた。そんな二人の対立は、9月の党代表選で玉木氏が圧勝したことで決着したのではなかったのか。

「粘着質な性格が露呈して、党内での前原氏の存在感はさらに低下。岸田総理はそんな事情を見透かすように、元国民民主党参院議員の総理補佐官への抜てきに続いて、玉木代表が訴えるガソリン税の一部を軽減するトリガー条項の凍結解除に“検討を進めるのは有意義だ”とリップサービスしました」

 今後は自公国による3党協議が本格化する見通しだ。

「昨年、野党分断を狙う岸田総理のもくろみの下、国民民主党は同じ構図で22年度予算に賛成したが、与党側がほごにした。が、いまや内閣支持率は2割台で総理に余裕はない。何とか玉木氏を抱き込んで、延命を図りたい腹なんでしょう」

「週刊新潮」2023年12月7日号 掲載

新潮社

9030OS5:2023/12/08(金) 11:37:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2c28f6af346606a0e84ae6fec0be3ebff6d906e
〈パー券“裏金”疑惑〉岸田政権、年明け退陣か⁉ いち早く派閥離脱で「逃亡」とあきれの声…「ポスト岸田」という名の“火中の栗”は無派閥のあの人に押し付け?
12/8(金) 8:01配信


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集英社オンライン
自身が会長を務める岸田派を離脱することを表明した

「リクルート事件以来の大疑獄になるかもしれない」と自民党を揺るがしている、党派閥の政治資金パーティーに関する「政治とカネ」の問題。岸田文雄首相は、各派閥のパーティーを自粛することを党内に指示し、自らも岸田派を離脱する意向を表明したが、事態は一向に収まりそうにない。党内からは「国会が閉会したら、東京地検特捜部は一気に安倍派幹部への聴取も進めるようだ。安倍派幹部に支えられている岸田政権は、年明けにはもたなくなるのでは」との懸念が高まり、火中の栗を拾う「ポスト岸田」の押しつけあいまで噂されている。

火中の栗を拾わされるのは無派閥のあの人たち?

キックバックでの裏金づくりは、全国津々浦々で?
「総理・総裁の任にあるうちは、派閥を離れるのが適切な対応であると考えた」

岸田首相は7日、自身が会長を務める岸田派を離脱することを表明した。

「そもそもこれまでの首相は、首相在任中は派閥を抜けるのが慣例でした。それなのに、岸田首相は自分の支持基盤である岸田派の会長で居続け、派閥をグリップし続けてきました。にもかかわらず、各派閥のパーティー券疑惑が報じられると、いち早く派閥を抜けた首相に、党内からはあきれの声があがっています」(全国紙政治部記者)

首相が派閥を「いちぬけ」できても、永田町の動揺は収まらない。

「自民党の船田元衆院議員は7日、このタイミングですが自身のパーティーを開催。自身が所属する茂木派の茂木敏充幹事長はあいさつに立ってもパーティー券問題には触れませんでしたが、船田氏は、党内でキックバックの不記載があったと決めつけて『このパーティーは大丈夫です』とあいさつ。あまりにきわどい発言に、場が凍ったような、どう反応していいかわからない空気になりました」(パーティー参加者)

一方、若手議員は「パーティーも自粛することになり、(各派閥が所属議員に夏や冬に配る資金である)『氷代』『餅代』はどうなるのか。参院選は2025年夏。きっとその前に衆院選もあるだろうに、これでは資金不足で選挙を戦えない」と頭を抱える。

そんな大きな収入源を失ってでも、パーティーを自粛せざるを得なくなったほど、自民党に打撃を与えている疑惑の広がりはとどまるところを知らない。

「とくに最大派閥の安倍派では、議員が販売ノルマを超えて集めたパーティー券収入を収支報告書に記載せず、その裏金は5年間で1億円を超えるとされています。安倍派の議員秘書はすでに東京地検特捜部の任意聴取を受けており、今後、松野博一官房長官や西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長ら事務総長経験者も任意で事情聴取されるとみられています。13日の国会閉会後にも、事態は大きく動きそうです」(全国紙政治部記者)

政権幹部から地方議員までの自民党全体が戦々恐々
ある自民党関係者は「安倍派のパーティー券売上がトップクラスとされる中堅議員は、自分では地元でパーティーを開催していなかったのに、なぜかカネを潤沢に持っていた。地元の経済界の重鎮が社長を務める有力企業に多額のパーティー券を買ってもらい、キックバックを受けていた、という構図のようだ。そんな議員は安倍派にごろごろいる」と語る。

さらに、疑惑は永田町だけでなく、地方の自民党にも。

「各地の県連で開くパーティーをめぐっても、国会議員だけでなく地方議員もノルマ超過分を適正に処理せず、裏金化していたという疑惑が持ち上がっている。国会議員だけでなく、国政選挙で手足となって働く地方議員にもこの問題が直撃すると、自民党が全国的に立ち行かなくなる。もはや党・政権幹部から地方議員までの自民党全体が戦々恐々としている状況だ」(自民党関係者)

「松野官房長官や西村経産相のような政権幹部まで立件されたら、岸田政権が立ち行かない。年明けの退陣も十分あり得る」との危機感が日に日に広まる自民党。

ただ、「派閥とカネ」の問題がここまで大きくなっただけに、「ポスト岸田」レースからの脱落者が多く出た格好で、首相が退陣しても後任の本命は不在だ。

「最大派閥の安倍派は、今回の捜査のメインターゲットとなっており、身動きがとれません。安倍派の萩生田光一政調会長、西村経産相ともに次期総理の可能性はないでしょう。茂木幹事長ら派閥幹部らも、総裁選への立候補はしづらい」(全国紙政治部記者)

9031OS5:2023/12/08(金) 11:37:21

火中の栗は「派閥解散」提言の石破氏に押し付け?
ここに来て注目度が高まっているのが、派閥パーティーとは無縁だった「無派閥」組だ。
派閥に属さない大物の筆頭は、菅義偉前首相。自身を首相の座から追いやった形となった岸田首相のことは日頃、「何をしたいのかわからない」「政策が中途半端だし、遅い」と酷評。最近では「ライドシェア」導入を提言し、自身に近い小泉進次郎氏らに超党派でライドシェア導入を議論する勉強会を立ち上げさせるなど、注目を集めている。

ただ、党内からは「今回、検察が本気なのは、菅さんが検察の人事に手を突っ込もうとして検察庁法改正案を主導したことに対する恨みもあるから。いわば菅さんが今回の自民党の大ピンチを招いたともいえるだけに『無派閥』だから復権、なんてありえない」(自民党議員)との反発の声も出る。

総裁選出馬の意欲を隠さない高市早苗経済安保相は6日、自身を中心とする2回目の党内勉強会を開いたものの、参加者は初回を下回る10人で、総裁選出馬の推薦人名簿に必要な20人には届かない状況だ。

一方、長らく「冷や飯」を食わされながら、ここにきて動向が注目されているのが石破茂元幹事長だ。2日にはインターネット番組で「(法律に)違背することがあれば、政治集団なんて解散したらいい」と発言。世論調査の「次の総理」ランキングではトップの常連ということも追い風に、無派閥の立場から「派閥とカネ」問題に苦言を呈した形だ。

「自分だって総裁選に出て当時の安倍総理と戦ったときには、参院の竹下派の支持を得られたからメンツが保たれたのに、派閥がピンチになったらこんなことを言うなんて……。でも、この状況では誰が総理になったとしても、選挙も政権運営も大変。ここは党内からの人気はないが、国民人気はある石破さんに押し付けて、救世主になってもらうしかないのでは」(自民党関係者)

ますます混とんとする「令和のリクルート事件」の行く末はいかに。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

9032OS5:2023/12/08(金) 13:02:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/f063b8e56f3bcad52746f5d39a54fc95d4369eb1
松野博一官房長官、裏金疑惑の説明「控える」1週間で40回 塩対応の末、疑いは自身に
12/8(金) 12:08配信
松野博一官房長官に、所属する自民党安倍派(清和政策研究会)からパーティー収入の一部のキックバック(還流)を受け、政治資金収支報告書に記載していなかった疑いが浮上した。裏金となった可能性があり、金額は「1千万円超」との報道もあるが、松野氏は8日も記者会見などで説明を拒み続けている。

【グラフィックで見る】安倍派を巡るパーティー券収入の流れ

「この場は政府の立場として参加しているので、お答えを差し控える」

松野氏は8日午前の記者会見で、自身が1千万円超の還流を受けていたとする報道を問われたが、数日来用いている同じフレーズを使いながら回答を拒んだ。自らの進退に関しては「緊張感を持って、職責を果たしたい」と語り、引責辞任を否定した。

一部報道で、松野氏は虚偽記載罪などの時効にかからない平成30年から令和4年の5年間で安倍派から1千万円を超える裏金の還流を受けていた疑いが指摘されている。

松野氏は8日朝、首相官邸に入る際、記者団に「記者会見で対応する」と述べていたが、実際の会見では不毛なやり取りに終始した。

松野氏は令和元年9月から約2年間、安倍派で実務を取り仕切る事務総長を務めている。今月1日、同派がパーティー券のノルマを超えた販売利益を議員側に還流した疑惑が報じられて以降、官邸で開かれる記者会見で再三説明を求められているが、松野氏は8日午前の会見まで「控える」を計約40回連発し、まともに答えようとしない。

首相官邸記者クラブ「内閣記者会」加盟の報道各社も6日、安倍派パーティーを巡る裏金問題について松野氏に会見で説明するよう求める要望書を渡したが、松野氏は7日、書面でこれを拒否した。

8日午前の衆院予算委員会集中審議に先立つ理事会では、立憲民主党が松野氏を参考人として委員会招致を求めるなどして開会が約15分遅れ、混乱含みとなった。

9033OS5:2023/12/08(金) 16:34:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7348bcf57cc3dedf6d29f654a6784a7e633d5d2
「料亭にほとんど行ったことない」たたき上げの松野博一長官、ライオン時代はCM制作
12/8(金) 14:42配信
産経新聞
松野博一官房長官(春名中撮影)

自民党安倍派(清和政策研究会)のパーティー収入の一部をキックバック(還流)され、裏金とした疑いが浮上した松野博一官房長官(61)。早大入学後は映画会社を志し、生活用品メーカーの「ライオン」入社後は広告制作を担当するなど、政界では異例の経歴を持つ。松下政経塾から党の公募で政界を目指した「たたきあげ」として知られ、料亭にほとんど行ったことがないことをアピールするなど、清廉な姿勢も目立っていた。


松野氏は千葉県出身で、同県立木更津高校から早大法学部に進学。自身の公式ホームページ(HP)には「早稲田大学を選んだのも『映画をやるなら早稲田でしょ』という想いであったし、当然映画会社に就職するつもりだった」と記している。

早大卒業後の昭和61年にはライオンに就職し、広告制作室に配属された。自身のHPでは「早朝から深夜まで休み返上という生活だったが充実し、勉強になった。社会人としての基礎はこの時に教えられた」と振り返っている。

サラリーマン時代を過ごしていた松野氏だが、政治の世界に興味を持ち、松下政経塾へ。「『自分の考えたコンセプトがCMを通して人々の生活のごく一部でも変えていくことがこんなに面白いなら、社会全体へコンセプト提言をして時代を進めていく政治というのは面白いかもしれないな』と考えた」(松野氏のHP)といい、政治のノウハウを学んだ。

世襲議員のような「地盤、看板、カバン」を持たないたたき上げの政治家として知られ、平成8年に自民党千葉県連の公募で合格し、同年の衆院選で千葉3区から出馬した。このときは落選したが、12年の衆院選で初当選。以後、8期連続で当選している。28年には文部科学相として初入閣。令和3年から務めている官房長官では堅実な仕事ぶりが目立っていた。

HPには、『「料亭に行ったことがありますか」と聞かれれば、『ある。でも、ほとんど無い』という答えになる」とも強調。「今の政治家は余裕が無い。特に僕のような陣笠は、ものすごく余裕が無い」ことや、「居酒屋チェーンの流行が個室型になり、充分プライバシーが保たれる上に、とっても安い。回転が良いからビールが新鮮で美味い」ことなどを理由に挙げている。

9034OS5:2023/12/08(金) 17:09:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e60196fa25be65e6fcf3249187f4ac7e1770994
「1人で裏金9000万円」安倍派議員は誰だ 永田町は騒然…「それより松野官房長官がフラフラでもう持たない」
12/8(金) 11:08配信

デイリー新潮
もう持たないのでは…と心配されている松野博一官房長官

 連日、激しい報道合戦が繰り広げられている自民党派閥のパーティー券をめぐる政治資金問題。12月6日には、最近の5年間で9千万円超のキックバックを受けていた安倍派(清和政策研究会)議員がいたとの報道が飛び出した。安部派全体でのキックバックの総額は「1億円超」とされているので大半を占める驚きの額だ。匿名報道だったため永田町では「誰なのか」と騒ぎになっているが、それよりも心配されているのは岸田首相の“女房役”だという。

 ***

疑惑の目を向けられている「安倍派」重鎮たち
 現在、東京地検特捜部は安倍派をターゲットに絞って捜査を進めていると言われている。

「5派閥全部でキックバックは行われていましたが、問われているのはそれをちゃんと政治資金収支報告に記載していたか否か。ちゃんと書いていなかったところは安倍派と二階派の2派閥。二階派(志水会)は『収入欄』は不記載だったものの『支出欄』に記載があった。一方、安部派はどちらも不記載だったので、より悪質とみられているわけです」(司法記者)

 では具体的にどんな面々がターゲットにされているのか。すでに名前が上っているのが、この5年間で安倍派の事務総長を務めていた松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅自民党国対委員長、下村博文・元政調会長ほか10名以上。4人の元事務総長は裏金を支出した側として名が挙げられている一方で、受け取った側に入っていた疑惑がある。

 6日に共同通信が配信した記事によれば、その中に1人で9000万円も支出を受けていた突出した議員がいたという。はたして誰なのか。永田町では噂が駆け巡っているが、ある安倍派関係者は「閣僚級ではないと思う」と分析する。

パチンコメーカーをタニマチに大量販売していた議員
「というのも、閣僚経験者はノルマが厳しいからです。先日、桜田義孝・元五輪相がノルマに耐えられないことを理由に二階派を退会したことがニュースになりましたが、桜田さんのノルマは300枚だった。『貧乏人にとっては大変だった』とコメントしていた通り、8期務めたベテラン議員ですらノルマを達成するのはそんなに簡単なことではないのです」(政治部記者)

 9000万円を5で割ると1800万円。パー券は一枚2万円だから、年間で900枚売り捌いていた計算だ。いま巷で言われている安部派のノルマは、陣笠議員で50〜100万円、閣僚級が500万円、さらに上の最高幹部クラスが700〜800万円。裏金にできるのはそのノルマを超えた分のみと考えると、確かに上記した安部派の重鎮たちが5年で9000万円分も裏金化するのは難しそうである。

 とすれば、消去法で候補者は絞られていく。安倍派議員の中でノルマの低い若い議員で、金集めがうまく、さらに言えば「カネに汚い」議員…。

「一部では、比例東海ブロック選出の4回生、池田佳隆元文科副大臣ではないかという声が出回っている。池田さんは青年会議所会頭を務めた後、政界入りしたので地元企業に太いパイプがある。名古屋の大手パチンコメーカーをタニマチとして大量にパー券を買い支えていた。実際、安倍派の終始報告書を見ると愛知県内の企業名が目立っている」(前出・司法記者)

 デイリー新潮は池田事務所に質問状を送付したが、期限までに回答はなかった。

9035OS5:2023/12/08(金) 17:10:00
記者からの猛攻撃でノックアウト寸前
 では、もし9000万円もの裏金をプールしていた議員が実在していたとしたらどんな罪に問われる可能性があるのだろうか。

「使い途次第です。ちゃんと政治活動に使っていたりすればいいわけですが、もし明らかに政治とは関係ない金の使い方が判明すれば、所得税違反などに問われる可能性も出てきます。ただ『単に不記載でした、認めます』となってしまうと、金額がいくら高くても、政治資金規正法違反で在宅起訴か略式起訴くらいで済まされる可能性が高い」(前出の司法記者)

 とはいえ、今回のパー券裏金騒動で金にまつわる国民の不信感を拭い去ることは難しいだろう。今取りざたされている安部派の面々の中には重要閣僚や自民党三役もおり、まさに岸田政権を支えているメンバーだからだ。

 中でも、もう持たないのではないか、と言われているのが松野博一官房長官である。松野氏は連日のように野党やマスコミからの追及を受けるも、「政府の立場としては…」の言葉を盾に逃げ続けてきた。だが、「もうフラフラ。いつ辞めてもおかしくない」(前出の政治部記者)。8日にはとうとう松野氏も1000万円超のキックバックを受けていたと一部で報じられた。

「逃げの一途を決め込む松野氏にブチギレた記者会は、官房長官ではなく衆議院議員の立場で記者会見に応じるよう求める要望書を、7日午後5時を期限として松野氏に対して提出しましたが、松野氏は拒否。先日も東京新聞の望月衣塑子記者からの終わらない質問を浴び続けていました。この間までは親しい記者と望月氏の陰口を叩き合う余裕もありましたが、今や四面楚歌。松野さんが辞任することになったら岸田政権はもう持たないかもしれない」(同)

 13日に臨時国会が閉じた後、本格化すると言われている特捜部の捜査に注目したい。

デイリー新潮編集部

新潮社

9036OS5:2023/12/08(金) 18:29:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/cada66fb25b62683209d8921ed6f94196e29b1c1
松野官房長官の進退焦点 説明拒否、辞任は否定 政権運営厳しく・裏金疑惑
12/8(金) 16:54配信

時事通信
参院予算委員会で答弁する松野博一官房長官=8日午後、国会内

 松野博一官房長官を巡って8日、所属する自民党の清和政策研究会(安倍派)から1000万円超のキックバックを受けていた裏金疑惑が浮上し、進退が焦点となった。


 松野氏は記者会見で「引き続き緊張感を持って与えられた職責を果たしていきたい」と述べ、辞任を否定。国会でも裏金の有無などについて説明を避けた。

 松野氏は清和研の事務総長経験者。自民派閥の政治資金パーティー問題は内閣の屋台骨を揺るがす事態に発展しており、岸田文雄首相の政権運営が厳しさを増すのは必至だ。

 首相は8日午前の衆院予算委員会で、松野氏について「政府のスポークスマンとして役割をしっかり果たしてほしい」と表明。続投させる意向を示した。

 午後の参院予算委で、松野氏は自身の政治団体の収支に関して「適正に処理をしてきた」と強調した。同時にこの後の会見では、パーティー収入の一部を政治資金収支報告書に記載せず、所属議員に還流させた安倍派の疑惑が捜査中である点に言及。「私の政治団体に対する問題も、精査して適切に対応する」と述べた。

9037OS5:2023/12/08(金) 18:29:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/91d0e3b94889962280dfd34b6b24d82e740f021a
松野官房長官、ついに議員辞職迫られる… 自民・安倍派パーティー券問題、政府スポークスマンへの信頼は崩壊状態
12/8(金) 17:21配信

 自民党安倍派などが政治資金パーティー券収入を所属議員に還流し裏金になったとされる問題を巡り、説明を拒み続けている松野博一官房長官は8日の定例会見で、記者団から「説明できないのなら議員辞職すべきだ」と迫られた。「職責を全うする」と否定したが、政府スポークスマンへの信頼は崩壊状態だ。

 官邸取材を担当する内閣記者会は、安倍派に所属し問題発生当時は閥務を担う事務総長だった長官に対し、「政府の立場で定例会見での説明ができないのなら別途会見を開いてほしい」と文書で要請。長官側は回答期限の7日に「派閥の説明と捜査結果を踏まえた上で適切に対応する」と別途会見開催に応じる姿勢を見せず要請を突っぱねた。

 8日午前の会見では10分以上にわたり「もはや長官職を辞すべきだ」などと追及の質問が繰り返された。この中で長官は「一議員としても派閥と捜査の2つの立場を踏まえた対応になる」と長官職を解かれても説明する考えがないとしたため、議員辞職要求にまで発展した。 

神奈川新聞社

9038OS5:2023/12/08(金) 18:41:28
官房長官の辞任は下記くらいですね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%B4%E4%BB%A3%E3%81%AE%E5%86%85%E9%96%A3%E5%AE%98%E6%88%BF%E9%95%B7%E5%AE%98
山下徳夫1989年海部内閣(愛人スキャンダル)
中川秀直2000年森内閣(愛人スキャンダル)
福田康夫2004年小泉内閣(年金未納)

9039OS5:2023/12/08(金) 18:44:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d147383537214dc1b5a33992bac0a21f09f0d71
松野博一氏の後は西村康稔、高木毅両氏? 安倍派「5人衆」への捜査はどこまで延びるのか
12/8(金) 18:02配信
AERA dot.
記者会見に臨む松野博一官房長官=12月7日、首相官邸

 自民党の最大派閥、清和政策研究会(安倍派)の政治資金パーティーによる裏金作りの疑惑で、同派の松野博一官房長官が直近5年間で派閥から1千万円を超える裏金のキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載していない疑いがあると報じられた。東京地検特捜部による関係者への聴取も進んでおり、安倍派議員の秘書らに話を聞くと、危機感が広がっているという。13日には臨時国会が終了する。特捜部はその後、議員本人からも事情を聴く方針だ。検察はどのクラスの議員までの立件を視野に入れているのか。

【写真】松野官房長官の次はだれだ? 安倍派の政治資金パーティーで紹介される幹部たち

 12月6日朝、東京地検の関係する施設に姿を見せたのは、安倍派の副大臣の事務所関係者。検察の取り調べ要請を受けて出向いたという。

 安倍派では、派閥のパーティー券のノルマは、新人議員なら「30枚、60万円分」。幹部クラスになると100枚単位に増えるという。

 安倍派のベテラン秘書がこう話す。

「ノルマ以上売れた分は、派閥から議員側にキックバックで戻されます。これはどこの派閥も同じです。安倍派は、たいていの議員は政治資金収支報告書に記載していない裏金になっているとみられており、特捜部が調べているようです。すでに会計責任者、担当者は特捜部から何度も呼ばれています」

■議員の遊び代に消えるケースも

 そして、安倍派の衆院議員の一人は、

「うちは調べのときに、帳簿や名簿など政治資金収支報告書などで公開されていないものも特捜部に出してしまって、一気に捜査が進展していると幹部から聞かされました」

 と明かした。

 前出の安倍派のベテラン秘書は、

「いつ特捜部に呼ばれるかびくびくしています。キックバック分の金額はパーティー券10枚足らずだが、政治資金収支報告書には記載していないので、裏金になっています。うちの場合の使途は、議員が選挙用に蓄えていました。なかには、キックバック分が数十枚分に及び、100万円を超す議員もいます。それが飲み食いなど遊び代に消えているケースもあります。本当のことをしゃべったらアウトだ。秘書のクビどころか、議員もバッジが飛んでしまう」

 と深刻そうに語るのだ。

 安倍晋三元首相が7年8カ月、首相の座についていたこともあり、安倍派は膨張した。安倍氏が2度目の首相についた当時、安倍派は80人ほどだった。しかし、長期政権の間に派閥の勢力はさらに拡大し、100人の大台を超えたこともあった。

 派閥のパーティー券は、すべての議員に割り当てられる。派閥のパーティーの売り上げも大きくなり、ノルマを超えた分のキックバックも増えたことになる。

9040OS5:2023/12/08(金) 18:44:27

■ノルマのクリアだけでは出世できない

 安倍派の閣僚経験者は、

「これまで派閥の政治資金は絶対に大丈夫とされてきた。それに特捜部が手を付けるとなると、派閥のボスや、安倍派なら約100人の議員と対決することになる。それでも検察はうちとやりあうつもりなのだろうか」

 と語り、こう続けた。

「5人衆を含めたうちの幹部が、10月ごろから時々、弁護士事務所に行って話し込んでいると聞いていた。今思えば、パーティー券のキックバックのことだったのではとも思う。派閥の幹部は300枚、600万円分などの割り当てがくる。けど、ノルマをクリアする程度では出世できないので、それ以上をさばこうとする。そうなるとキックバックも増える」

 パーティー券をめぐっては、昨年12月の政治資金パーティーの売り上げを記載しなかった薗浦健太郎・前衆院議員(麻生派)について特捜部が捜査に乗り出し、4千万円を超える不記載が発覚した。パーティーを開きながらほとんど収入を計上していなかった例もあった。薗浦氏やその秘書は政治資金規正法違反の罪で罰金刑の有罪となった。

 薗浦氏の例もそうだが、これまで政治資金に関する事件は、議員個人のお金にかかわるものだった。それが派閥に広がった背景について、ある検察幹部はこう語る。

「薗浦氏の捜査で派閥の政治資金、パーティー券の実態が明らかになったことが今回の捜査につながっている。安倍派は100人を超え、安倍元首相が長期政権で強大な力を持つようになり、パーティーの収入もかなり増えた。つまり、キックバックされて裏金化している金額も大きくなっているということ。一方で、国民からすると、賃金はあがらず、安倍政権で消費税が2度も上がった。政治家ばかりが優遇されていて、おかしいと疑問に思っている国民は多くいるはずだ」

■キックバックをもらったことが2回ほど……

 前出の安倍派の衆院議員は、

「キックバックの多い議員の秘書から特捜部に呼ばれているようです。議員は、政治資金収支報告書への不記載などの容疑でやられるのでは。岸田政権として怖いのは、派閥の幹部が立件されること。大変なことになる。幹部クラスは毎晩のようにこっそり会合を開いたり、弁護士に相談したりして、深刻そうな顔をしています」

 と危機感をにじませる。そしてこう打ち明けた。

「実は私もキックバックをもらったことが2回ほどあります。特捜部が捜査している人と比べたら少ない金額です。まあ10万円とかそんなレベルですが。封筒に入れられて、派閥幹部からもらいました。私のような金額でも特捜部から呼び出しがあるかも、と先輩議員から言われて、安心して眠れません。以前、細田博之会長(当時)から『もっとたくさん買ってもらえるように頑張りなさいよ』と声をかけられました」

 派閥の前会長の安倍元首相や、その前の会長の細田氏はすでに他界している。実質的に派閥を仕切るのは事務総長だ。特捜部は2018〜22年に安倍派で1億円超が裏金になったとみて調べている。その時期の事務総長には、下村博文元文部科学相のほか、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長と「5人衆」が含まれる。

 過去に衆院選に出馬し、政治資金収支報告書も提出した経験がある元検事の落合洋司弁護士はこう話す。

「元東京高検検事長の黒川弘務氏の定年延長、桜を見る会、森友学園と、安倍政権で起きた問題で、検察はやられっぱなしの感じだった。今回、安倍派を最大のターゲットにしているのは、一矢報いたいという思いがあるのではないか。現状の報道などを見ても、会計責任者程度なら政治資金規正法違反容疑で立件できるでしょう。ポイントは、キックバックが多かった国会議員よりもさらに上の事務総長クラスの共謀を立証できるかどうか。おそらく安倍派側は『事務方に任せていた』などと言って共謀はなかったと主張するはず。そこを特捜部が突破できるか」

9041OS5:2023/12/08(金) 18:44:40
■ロッキード、リクルート事件並みの可能性も?

 宏池会(岸田派)のスタッフから自民党本部で政務調査役を20年以上経験した政治評論家の田村重信氏は、

「政治資金規正法は『規制』ではなく『規正』。正しいという字が使われています。いわゆる政治家の性善説、きちんとやるはずという前提です。私が宏池会にいたときは、今とはルールが違う古い時代の話ですが、派閥のパーティー券を現金で払う人も多かったけど、それなりに収支はきちんとしていた記憶があります」

 と振り返りつつ、今回の捜査についてこう語った。

「自民党の知り合いと話すと、特捜部が動かざるを得ないほどやりすぎた感がある。もう性善説とは言い難い。大物の国会議員が立件されるとなれば、古くはロッキード事件やリクルート事件並みの大スキャンダルになりかねません。どちらの事件も総理大臣の進退にかかわった。今回も岸田政権を大きく揺るがすことになりかねない」

(AERA dot.編集部・今西憲之)

今西憲之

9042OS5:2023/12/08(金) 19:33:29
>>9037
なんで
記者が『辞任要求』するんですかね!?
意味わからん

9043OS5:2023/12/09(土) 00:27:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/f348b4e00fb420d9b9e34dc77045c4121997deb3
1000万円超“キックバック”不記載か  高木毅国対委員長や世耕弘成参院幹事長も
12/8(金) 20:54配信
テレビ朝日系(ANN)
自民党・安倍派の政治資金パーティーを巡る問題で、高木毅国対委員長側や世耕弘成参院幹事長側にも1000万円以上のキックバックがあり、収支報告書に記載されていない疑いがあることがわかりました。

関係者によりますと、安倍派の政治団体「清和政策研究会」では、5年間でパーティー券の販売ノルマを超えた分の1億円以上が所属議員側にキックバックされ、収支報告書に記載されていない疑いがあります。

その後の取材で、派閥の事務総長を務める高木国対委員長側のほか、世耕参院幹事長側に5年間でそれぞれ1000万円以上のキックバックがあり、収支報告書に記載されていない疑いがあることがわかりました。

これまでに、事務総長だった松野博一官房長官側にも同様の疑いがあることがわかっています。東京地検特捜部が資金の流れなどについて実態解明を進めているとみられます。

テレビ朝日報道局

9044OS5:2023/12/09(土) 00:36:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/64000e95b4ca39962d7278f13bcffbfa8570e462
自民5派閥裏金疑惑ついに実名が…萩生田氏の“舎弟”池田佳隆氏にパー券営業「900万円」のキックバック浮上
11/30(木) 14:35配信

日刊ゲンダイDIGITAL
萩生田光一政調会長(左)の弟分・池田佳隆元文科副大臣(右)は、派内では“パー券営業部長”の異名も(C)日刊ゲンダイ

 やはり、裏金づくりをやっていたのか。

 自民党5派閥の政治団体が、パーティー収入計約4000万円を政治資金収支報告書に記載していなかった裏金疑惑が、連日、国会で追及の的になっている。東京地検特捜部は不記載額が最も大きかった安倍派に照準を絞っているとみられ、既に派閥関係者を聴取したとされる。焦点は、裏金づくりが実際に行われていたか否かだ。

自民・安倍派は「パー券裏金疑惑」に後手後手対応…“素人”金庫番が派閥のアキレス腱に

「浮かび上がっている手口は、パー券販売ノルマの超過分を国会議員が懐に入れるというものです。派閥に入金されたパー券売り上げのうち、ノルマを超えた分を議員側にキックバック。戻ってきた分を収支報告書に記載しなかった議員がいるとみられているのです」(政界関係者)

 複数の安倍派関係者によると、販売ノルマは当選回数や立場によって分けられており、最高幹部は約750万円で、閣僚経験者は400万〜500万円。ヒラの議員は50万〜100万円だという。

 ノルマを超えてパー券をさばけばさばくほど、議員側の“実入り”が増えるスキームだったとみられている。

企業経営者の知り合い多数
池田元文科副大臣のノルマは60万円ほど、では超過分の900万円超はどこに?(C)日刊ゲンダイ

 この裏金づくりに手を染めていた恐れのある議員の実名が、ついに浮上した。30日発売の「週刊文春」によると、キックバックの恩恵にあずかっていた可能性があるのは、安倍派所属の池田佳隆元文科副大臣(57、愛知3区)だ。派内では“パー券営業部長”として知る人ぞ知る存在で、秘書に「俺個人のパーティーより、派閥のパー券を売ることを優先して」と命じていたほどだという。文教族で、文科相経験者でもある萩生田政調会長の“舎弟”のような存在だそうだ。

 文春の調査によると、安倍派の収支報告書には、毎年数十社のパー券購入企業が記されており、うち3割以上が池田氏個人のパー券も購入していた企業だという。2020年には、池田氏が地元企業に1000万円以上も派閥のパー券を販売。シャカリキになって地元の支援企業にパー券を売りさばいていた構図が浮かぶ。

 ところが、池田氏に課されたノルマは60万円程度。文春は、ノルマ超過分の900万円超が池田氏側にキックバックされた可能性を指摘している。特捜部は、池田氏がキックバックを受けたか否かに着目しているという。

 もし、文春が指摘するように、年間数百万円ものキックバックを受け、裏金として処理していたとしたら大問題だ。日刊ゲンダイは池田事務所に問い合わせたが、締め切りまでに回答はなかった。

 安倍派関係者が言う。

「池田さんは06年から1年間、多くの若手経営者が所属する『日本青年会議所』の会頭を務めていました。企業経営者の知り合いが多いから、大量にパー券をさばけたのかもしれません。しかし、1000万円も売るなんてハンパじゃないですよ。本人は萩生田さんと似た体育会系のノリだから“モーレツ営業”ができたのかもしれませんが、それにしても1000万円はスゴ過ぎる。安倍さん並みの集金力ですよ」

 池田氏は、キチンと説明責任を果たすべきだ。

9045OS5:2023/12/09(土) 00:37:06
https://bunshun.jp/articles/-/67329
《派閥パーティ問題》安倍派パーティ券大口購入者の3割以上が“萩生田の舎弟”池田佳隆元文科副大臣の支援企業だった 「彼は異常なほどパー券を捌いている」
「週刊文春」編集部2023/11/29
source : 週刊文春 2023年12月7日号

genre : ニュース, 社会, 政治

 自民党の各派閥が政治資金パーティの収入を過少記載したとして告発されている問題を巡り、安倍派(清和会)のパーティ券の大口購入者の3割以上が、同派に所属する池田佳隆元文科副大臣(57)の支援企業だったことが、「週刊文春」の取材でわかった。安倍派の所属議員が100人近いことを踏まえれば、極めて高い割合と言える。

池田氏は愛知3区の選出 ©時事通信社
池田氏は愛知3区の選出 ©時事通信社
不記載額が最も大きい安倍派
 自民党の主要5派閥は、2018〜21年の政治資金収支報告書にパーティ収入約4000万円分を過少記載したとして、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)容疑で告発されている。中でも、不記載額が約1900万円と最も大きいのが、安倍派だ。11月24日時点で、既に54カ所の収支報告書の訂正に追い込まれている。

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 その安倍派のパーティ券を最も捌いていると見られるのが、池田氏だ。2012年の衆院選で愛知3区から出馬し、初当選。現在当選4回で、岸田政権では昨年まで文科副大臣兼内閣府副大臣を務めた。保守派の文教族として知られ、「文科相経験者の萩生田光一政調会長の“舎弟”のような存在」(自民党関係者)だという。

大口購入者35社のうち13社が
 実際、池田氏はどれほど派閥のパーティ券を捌いているのか。政治資金収支報告書には、20万円を超えてパーティ券を購入した大口の企業・団体名などが記載される。安倍派の2022年の収支報告書によれば、大口購入者は17社。このうち、3割以上の6社が池田氏の政治団体に献金ないしはパーティ券を購入したことがある支援企業だった。2021年の収支報告書によれば、大口購入者は35社。このうち、3割以上の13社が同様に池田氏の支援企業だった。中には、同じ年に安倍派のパーティ券も池田氏のパーティ券も購入していた企業も少なくない。例えば、工業用ゴムメーカー(名古屋市中区)は2022年に安倍派のパーティ券を100万円分、池田氏のパーティ券を150万円分購入していた。

収支報告書には愛知県の企業がズラリ
収支報告書には愛知県の企業がズラリ
 安倍派のパーティ券収入は毎年1億円前後だが、池田氏の支援企業によるパー券購入額を合計すると、多い年で950万円に上っていた。安倍派の所属議員は100人近いことなどを踏まえれば、パーティ券購入者のうち池田氏の支援企業が占める割合は極めて高く、「池田氏は異常なほどパーティ券を捌いていると言っていい」(安倍派関係者)。

 池田氏に事実関係の確認を求めたが、期限までに回答はなく、その後、担当者が「派閥に関することなので、こちらでは一切お答えできません。派閥にお問合せ下さい」と口頭で回答。清和会は「事実関係を確認し、適切に対応して参ります」とした。

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 では、池田氏は一体、なぜこれほど派閥のパーティ券を捌いてきたのか――。

 11月29日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および11月30日(木)発売の「週刊文春」では、池田氏の人物像や多額の派閥パーティ券を捌いてきた背景、森喜朗元首相や安倍昭恵夫人の政治資金を巡る問題、元最高幹部の事務所資料に記されたパーティ券販売の実態などについても詳報している。

9046OS5:2023/12/09(土) 08:12:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c000192ab7e177c648dad9d01c9e5295a7c96ac
パーティー裏金疑惑の松野官房長官を更迭へ、首相「役割果たして」から一転・後任調整
12/9(土) 5:05配信

読売新聞オンライン
首相官邸に入る松野官房長官(8日午前)=川口正峰撮影

 岸田首相は自民党最大派閥の安倍派が政治資金パーティー収入の一部を還流させるなどして裏金化していた疑惑を巡り、還流を受けた疑いのある松野博一官房長官(61)を交代させる方針を固めた。事実上の更迭となる。首相は後任人事の調整を進める考えだ。


 複数の政府・与党関係者が明らかにした。内閣の要である官房長官の交代で政権運営が不安定化するのは避けられず、内閣支持率が低迷する首相にとって大きな打撃となる。

 松野氏は2019年9月〜21年10月に安倍派の事務総長として派閥の実務を取り仕切っていたが、還流疑惑に関して定例記者会見などで説明を拒み続けている。8日の参院予算委員会でも自らへの還流疑惑について、「私の政治団体に関しては適切に処理してきた」と釈明したうえで、「精査して適切に対応していく」との答弁を繰り返した。

 首相は同日の衆院予算委員会で、野党議員が松野氏の更迭を求めたのに対し、「政府のスポークスマンとしての役割をしっかり果たしていただきたい」と強調した。松野氏も「引き続き責任を果たしていく」と述べた。

 だが、政府・与党内では、松野氏を巡り、「疑惑を払拭(ふっしょく)できない以上、官房長官の任を果たせず、速やかに身を引くべきだ」(閣僚経験者)との声が強まっており、首相も続投は困難との判断に傾いたとみられる。

 官房長官が辞任するのは異例だ。第2次森内閣で中川秀直氏が女性問題などの疑惑が発覚し、00年10月に辞任した。第2次小泉内閣では、福田康夫氏が04年5月に国民年金保険料の未納問題で辞任を表明した。松野氏が辞任すれば、21年10月に発足した岸田内閣で、不祥事などでの閣僚辞任は5人目となる。

 松野氏は衆院千葉3区選出で当選8回。文部科学相や自民党総務会長代行を経て、岸田内閣の発足当初から官房長官を務めた。

9047OS5:2023/12/09(土) 08:14:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9a2c300f7f1db46daf8860bb3ebbecf729c5106
自民、裏金疑惑で動揺拡大 安倍派「5人衆」に反発渦巻く 首相、唐突な岸田派離脱〔深層探訪〕
12/9(土) 7:00配信


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コメント32件


時事通信
自民党安倍派の総会であいさつする塩谷立座長(左から2人目)=7日、東京・永田町の同党本部

 自民党派閥の政治資金パーティーに絡む裏金疑惑で、渦中の最大派閥・安倍派を中心に党内が大きく揺らいでいる。政権中枢の松野博一官房長官ら「5人衆」と呼ばれる同派幹部が裏金化を把握していた可能性も取り沙汰されて動揺が拡大。各派との関係を重視してきた岸田文雄首相は唐突に「脱派閥」を示し、むしろ「場当たり的」(立憲民主党若手)な対応が迷走ぶりを浮き彫りにした。

 ◇実力者は全員沈黙
 「事実関係を慎重に確認していく」。7日昼の安倍派総会で、同派座長の塩谷立・元総務会長の発言は「一般論」に終始した。

 安倍派の裏金総額は2022年までの5年間で1億円以上に上るとみられ、東京地検特捜部が捜査を進める。集団指導体制の同派で、名目上のトップは塩谷氏だが、実権は松野氏、萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長の5人衆が握る。閣僚経験者は「5人衆プラス森喜朗元首相が仕切っている。塩谷氏は飾りだ」と語る。

 裏金疑惑では、その5人衆の関与が焦点の一つだ。19年9月以降に「閥務」を取りまとめる事務総長は松野、西村、高木3氏が務めた。萩生田、世耕両氏も政権の要職にあった。政府・自民内では「裏金づくりで何らかの事情を知っている」との見方が広がる。

 裏金疑惑について、松野氏は官房長官会見での連日の質問に事実上のノーコメントを続ける。現在の事務総長である高木氏も7日の総会後、記者団に「座長の話の通りだ」と説明を避けた。他の3人も核心部分を語らないままだ。

 これに対し、同派中堅は「資金還流を把握している5人が派の『想定問答』を決めている。その対応がかえって苦境を招いている」と批判した。

 派内ではそもそも5人衆に対する他の幹部の不満がくすぶっていた。自民幹部は「5人衆も一枚岩ではない」とみる。捜査の進展次第では「責任の所在や派閥の今後を巡り内紛が起こる可能性もある。離脱者が相次ぐかもしれない」(政府関係者)との指摘もある。

 ◇究明指示なく迷走
 首相は政権を安定させるため、各派との良好な関係に努めてきた。安倍派実力者を要職に就けるなど最大派閥に特段の配慮を示し、麻生派、茂木派との連携も継続。自らは歴代首相が慣例とした首相就任後の派閥離脱をあえてせず、岸田派会長の座にとどまってきた。

 だが裏金疑惑が「リクルート事件以来の大事件」とも言われる中、7日に急きょ岸田派からの離脱を表明。記者団に対し「首相の任にあるうちは派閥を離れるのが適切だ」と言い放った。

 21年10月の政権発足以来、派閥会長を続けた首相には、菅義偉前首相をはじめとする党内や野党から疑問が投げ掛けられてきた。突然の派閥離脱に、自民ベテラン議員は「政治資金問題と何のつながりがあるのか。何をどうしたらいいか分からなくなっている」と、迷走ぶりにあきれかえった。

 首相は6日に派閥パーティー自粛を表明したものの、疑惑の徹底究明を指示する姿勢は見られない。8日の衆参両院の予算委員会集中審議では野党の集中砲火を浴びるのは確実。自民重鎮は「彼は派閥の人。対応が中途半端だ」と切り捨てた。

9048OS5:2023/12/09(土) 08:15:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/5373d0935e49cba81416095e69a0c08d326844d7
キックバック問題で終盤国会が大荒れ状態… 「閉じても地獄、延長しても地獄」
12/8(金) 19:30配信

カナロコ by 神奈川新聞
衆院予算委員会で、答弁のため挙手をする岸田文雄首相=国会内

 国会は8日、衆参両院で予算委員会が開かれ、岸田文雄内閣は政治資金パーティー券収入キックバック(還流)問題などを巡り野党からの追及を受けた。首相は「捜査に影響を与える」との理由で「ゼロ回答」(立憲民主党議員)答弁を繰り返して怒号を浴び、与党からも不満をぶつけられた。


 会期末が13日に迫る中で終盤国会は大荒れ状態だ。「野党の出番を封じるため早く国会を閉じたい」(自民幹部)のが政権の本音。一方で「閉じれば東京地検特捜部の捜査が本格化する」(同)との観測もあり「閉じても地獄、延長しても地獄」(閣僚経験者)の状態に追い込まれている。

 「『派閥』については危機感を持つよう指示した手前、在任中は外れることにしたものだ。決して逃げてはいない」。岸田首相は野党質問のトップバッターで立民の枝野幸男前代表からの「反省を口にするなら派閥会長を降りるだけでなく、岸田派を解散せよ」との追及に色をなし反論した。

 官邸関係者によると「答弁では『政策集団』を使い、国民の印象が悪い『派閥』との表現は避ける」と申し合わせたが「総理がキレて審議冒頭から崩れた」という。質問者が使っていない「逃げ」という言葉を自ら発する事態に「もはや制御不能」となった。補正予算に賛成した日本維新の会の馬場伸幸代表からも「派閥会長辞任もパーティー開催自粛も国民には響いていない」と突っぱねられた。  

神奈川新聞社

9049OS5:2023/12/09(土) 08:16:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/e229fb4412dbf4a4714ada4b45dbf5b503027a95
安倍派幹部6人に裏金か 塩谷・松野・高木・世耕・萩生田・西村氏
12/9(土) 4:00配信

朝日新聞デジタル
裏金のキックバックを受けた疑いがある安倍派幹部6人

 自民党最大派閥の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していたとみられる問題で、同派の中枢幹部6人のうち、松野博一官房長官のほかの5人も、直近5年間でそれぞれ1千万円超〜約100万円の裏金のキックバック(還流)を派閥から受け、政治資金収支報告書に記載していない疑いがあることが、関係者への取材でわかった。


■1千万円超〜100万円

 全6人の安倍派の中枢幹部は、事実上トップの「座長」を務める塩谷立・元文部科学相と、派閥の有力者で「5人衆」とされる松野氏、高木毅・党国会対策委員長、世耕弘成・党参院幹事長、萩生田光一・党政調会長、西村康稔経済産業相。裏金問題は、松野氏に加えて、岸田文雄首相を支える党幹部や重要閣僚に幅広く波及した。

9050OS5:2023/12/09(土) 11:34:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/d227f59c4b6dae990ad11b2d9f518150d896e42d
安倍派主要6幹部に裏金か 塩谷、萩生田、西村の3氏にも疑い
12/9(土) 11:11配信


毎日新聞
自民党安倍派の塩谷立元文部科学相=東京都千代田区の同党本部で2023年8月31日、竹内幹撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の主要幹部がパーティー券収入のノルマ超過分のキックバック(還流)を受けていた疑いがあることが関係者への取材で判明した。松野博一官房長官のほか、5人の名前が挙がっている。いずれも関連する政治団体の政治資金収支報告書に収支が記載されず、裏金となっていた可能性があるという。


 名前が挙がっているのは、松野氏、高木毅国対委員長や世耕弘成参院幹事長、塩谷立元文部科学相、萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相。塩谷氏は派閥の事実上トップの座長で、他の5氏は安倍派「5人衆」と称され、岸田文雄政権を支える存在でもある。

 安倍派では、安倍晋三元首相の死去後、座長と「5人衆」による集団指導体制が続いており、主要幹部に軒並み裏金疑惑が浮上したことになる。ただ、還流額は1000万円超から100万円程度と幅がある模様だ。

 安倍派では、直近5年間で所属議員がノルマを超えて集めた1億円以上の収入と、議員への還流分の支出がいずれも派閥の収支報告書に記載されていなかった疑いが持たれている。

 こうした運用は組織的に行われていたとみられ、還流資金を裏金化した議員は主要幹部を含めて10人を超える可能性がある。

 安倍派を含む自民5派閥に対する政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で刑事告発を受けている東京地検特捜部は、全国から応援検事を集め、派閥の会計責任者らの事情聴取を進めている。臨時国会の会期末(13日)後に、裏金化が疑われる議員らへの聴取を本格化させるとみられる。【井口慎太郎、北村秀徳、黒川晋史、遠藤龍】

9051OS5:2023/12/09(土) 11:39:08
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20231207k0000m010128000c.html
岸田首相への答弁「助け舟」乏しく 孤軍奮闘? 求心力に黄信号
2023/12/09 08:00毎日新聞

岸田首相への答弁「助け舟」乏しく 孤軍奮闘? 求心力に黄信号

参院予算委員会で質問に答えるため挙手する岸田文雄首相(中央)。右は鈴木俊一財務相=国会内で11月29日、竹内幹撮影

(毎日新聞)

 2023年度補正予算は11月29日に成立したが、衆参両院の予算委員会の審議では、閣僚が積極的に答弁に立つことは少なく、岸田文雄首相が「孤軍奮闘」する場面が目立った。既に指導力を疑問視する声も出ている中で、首相の政府・与党内での求心力低下を象徴しているようにも映る。

 「43兆円という金額は閣議決定した数字だ。この範囲内で防衛力を強化していく」。首相は11月27日の参院予算委で、円安が進む中、23年度から5年間で防衛費を総額約43兆円に増やす方針を堅持するかを問われ、こうした答弁を繰り返した。

 質問した立憲民主党の辻元清美氏は「総理」「防衛大臣」「財務大臣」などと、質問ごとにわざわざ答弁者を指名。誰に答えさせるかは、質疑を仕切る予算委員長に権限があるが、政府側はおおむね辻元氏の要望に沿って、首相や閣僚が答弁に立った。

 通常は、政府側はなるべく首相の負担を減らすため、自分が担当する質問が出たら、閣僚自ら手を挙げて答えて、質問者の持ち時間を消費させようとすることが多い。こうした「助け舟」は、首相を支える姿勢を示すことでもある。

 辻元氏の防衛費に関する質問は本来、防衛相が前面に出て答弁する案件だ。しかし、木原稔防衛相は辻元氏から求められたときには答弁に立ち、円安に伴う装備品の取得費の増額幅などを説明したが、首相に代わって前に出る姿勢は乏しかった。

 結局、首相の答弁機会はあまり減らず、首相周辺は「こういう質問は、本来は防衛相が答えるべきだ。木原氏は全然手を挙げない」と不満を漏らした。

 9月の内閣改造で、木原氏をはじめ11人が初入閣した。新任閣僚は不慣れなため、答弁に消極的なことは過去にもあった。だが、21年から約2年、任に就いている鈴木俊一財務相が率先して答弁しないことに、違和感を抱く声が自民党内にある。財務相は原則、予算委に出席する必要があり、今回の補正予算を所管する閣僚だ。

 予算委は首相と全閣僚が出席することが多く、質問内容は多岐にわたる。午前9時から午後5時まで、昼休みの1時間を除く「7時間コース」で開かれ、NHKが中継することも少なくない。

 見せ場となるため、野党議員は、閣僚より答弁に重みがあると受け止められる首相が答えるよう求めることはよくある。辻元氏が20年ほど前の予算委で、「ソーリ(総理)、ソーリ、ソーリ」と、当時の小泉純一郎首相が答弁するよう連呼したのもそのためだ。

 計6日間にわたった今回の補正予算の審議では、自民党5派閥の政治資金問題や、自ら打ち出した定額減税など首相が矢面に立たざるを得ない論点が多かったのは確かだ。首相はかつて、外相を4年7カ月務めた経験があり、答弁に一定の自信を持っているとみられ、孤軍奮闘のような状況をそれほど苦にはしていないようだ。

 とはいえ、報道各社の世論調査で内閣支持率は低迷を続けている。自民党の世耕弘成参院幹事長が10月の参院本会議の代表質問で、支持率低下について「最大の原因は、国民が期待するリーダーとしての姿が示せていないことに尽きる」と公然と首相に苦言を呈するなど、党内基盤に揺らぎが見えている。

 来年秋の自民党総裁選での再選を疑問視する声が出始める現状では、予算委での閣僚の消極的なふるまいは、支えるメンバーが少なく、首相が孤立しているように受け取られかねない。ある閣僚経験者は「首相の代わりに答えようとする閣僚がいない。財務相もなかなか手を挙げない。あれでは首相も大変だ」と同情している。【畠山嵩】

9052OS5:2023/12/09(土) 11:43:03
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2023111701001367
石破氏、党内結束呼びかけ 「ポスト岸田」高市氏前に
2023/11/17 18:50共同通信

石破氏、党内結束呼びかけ 「ポスト岸田」高市氏前に

石破茂氏

(共同通信)

 自民党の石破茂元幹事長が17日、東京都内で開かれた党所属衆院議員のパーティーで、「ポスト岸田」候補と目される高市早苗経済安全保障担当相、河野太郎デジタル相を前に結束を呼びかける一幕があった。「政権の具合が悪くなると『顔を替えよう』とする者がいる。あまり良いことではない」と述べた。

 内閣支持率が低迷する中、保守系議員を集めた勉強会を発足させた高市氏の動きが念頭にあるとみられる。石破氏は、首相指名選挙の際に「岸田氏と書いた人には責任がある。おかしいと思うことがあれば陰で言うのではなく、きちんと議論すべきだ」と指摘した。

9053OS5:2023/12/09(土) 16:26:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/94a4fdb10dd53d1d352624712e072d502f372688
松野博一官房長官を更迭へ パー券還流、裏金1000万円未記載疑惑
12/9(土) 11:33配信

毎日新聞
議員宿舎を出る松野博一官房長官(中央)=東京都港区で2023年12月9日午前11時1分、玉城達郎撮影

 岸田文雄首相は9日、自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティーの収入の一部を裏金化していた疑惑を巡り、松野博一官房長官を交代させる方針を固めた。事実上の更迭となる。松野氏は直近5年間で派閥から1000万円を超えるキックバック(還流)を受けたが、政治資金収支報告書に記載していない疑いがある。政権中枢の進退に波及したことで、政権に深刻な打撃となることは必至だ。政権内からは、内閣改造論も出ている。


 安倍派は2018〜22年に毎年1回パーティーを開き、計約6・6億円の収入を報告書に記載している。一方、関係者によると、直近5年間に帳簿外で処理された額は1億円を超え、還流分を裏金にしていた議員は10人を超える可能性がある。この中に松野氏が含まれているという。刑事告発を受けた東京地検特捜部は、政治資金規正法違反容疑で捜査を進めている。

 松野氏は19年9月〜21年10月の約2年間、派閥の実務を取り仕切る事務総長を務めた。派閥の裏金疑惑が浮上して以降、連日、記者会見などで説明を求められているが「政府の立場としてお答えは差し控える」との回答を繰り返していた。8日の参院予算委員会では、自身の政治団体の会計について「適正に処理をしてきたと考えている」と答弁。安倍派からの還流については「私の政治団体に関しては適切に処理してきたと考えているが、現在派閥が刑事告発を受けており、捜査をされている。私の政治団体についても改めて精査した上で適切に対応したい」などと説明していた。

 安倍派では松野氏のほかに自民党の高木毅国対委員長と世耕弘成参院幹事長にも裏金疑惑が浮上。さらに、同派座長の塩谷立元文部科学相、萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相の疑惑も新たに表面化した。松野氏に続いて、辞任ドミノが起こる可能性がある。高木氏は安倍派の現事務総長で、西村氏は事務総長経験者。西村氏は8日の衆院予算委で還流の有無について「どこかの時点でしっかりと説明責任を果たしたい」と述べた。塩谷氏はのちに撤回したものの還流の仕組みが「あったと思う」といったんは認めている。

 政治資金パーティーを巡る問題では、安倍派のほか二階派でも裏金疑惑が浮上。首相は6日、各派閥の政治資金パーティーの当面自粛や忘年会・新年会を控えることなどを指示した。7日には「私自身が先頭に立って政治の信頼回復のために努力する」と表明し、同日付で自身が会長を務めていた宏池会(岸田派)から離脱した。

 野党は首相の対応を「筋違い」「的外れ」などと批判。8日の衆参予算委員会で首相を追及するとともに、松野氏の辞任を要求したが、首相は「政府のスポークスマンとしてしっかりと発信してもらう」と述べ、更迭を否定していた。

 報道各社の世論調査で内閣支持率は発足以来最低となる20%台まで下落している。「政治とカネ」の問題を巡り、政権運営はさらに厳しい状況に追い込まれそうだ。【田辺佑介】

9054OS5:2023/12/09(土) 16:26:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/19639e03bebca27bdcfdb2743ae3a431b48d6c7d
<独自>自民が高木国対委員長の交代検討 安倍派現事務総長 小規模内閣改造論も浮上
12/9(土) 14:11配信

産経新聞
自民党の高木毅国対委員長

自民党が、安倍派(清和政策研究会)からパーティー収入の一部のキックバック(還流)を受けた疑いがある同派現事務総長の高木毅国対委員長の交代を検討していることが9日、分かった。

また、同様の疑惑が浮上した松野博一官房長官らを含め、年内を念頭に小規模の内閣改造論が岸田文雄政権内で浮上していることも判明した。複数の政府・与党関係者が明らかにした。

9055OS5:2023/12/09(土) 20:48:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc7a35e5b3d040590ac3ba7debe7d5fb8b7e745c
自民裏金疑惑、安倍派ぐるみの構図 23年は還流取りやめに
12/9(土) 20:03配信

毎日新聞
上段左から塩谷立元文部科学相、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、下段左から高木毅国対委員長、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、パーティー券収入のノルマ超過分のキックバック(還流)を受け裏金化していた疑惑が、自民党最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の主要幹部6人に拡大した。安倍派では最近になってキックバックを取りやめており、派閥幹部が不適切な会計処理を認識して中止した可能性がある。派閥ぐるみの構図が浮上する中、券の購入者や地方政界では困惑の声も上がっている。

【図で解説】そもそも…今回の疑惑の構図

 一般に自民党派閥の政治資金パーティーではパーティー券の販売割り当て(ノルマ)があり、当選回数や派閥の役職などによって数十万から数百万円程度の幅が設けられている。関係者によると、清和研ではノルマ超過分を議員側に還流することが長年行われ、2018〜22年に1億円超の収入と議員側への還流が政治資金収支報告書に記載されず、裏金化した疑いが持たれている。

 そんな中で、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が22年11月に自民党派閥のパーティー券収入の過少記載疑惑を報道。その後、大学教授が、安倍派を含む5派閥が18〜21年分の収支報告書に計約4000万円分過少記載したとする告発状を東京地検に提出した。

 複数の自民関係者によると、安倍派では22年に還流を取りやめるとの方針が示され、今年5月のパーティー分の還流は行われなかったという。

 18年以降、清和研で事務総長を務めたのは、就任順に下村博文・元文部科学相、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅・党国会対策委員長の4人で、現職の高木氏は22年8月に就任した。パーティー券の会計処理を巡る視線が厳しくなる中、派閥幹部らが不適切な処理を認識して慣習を見直した可能性がある。

 東京地検特捜部は告発を受けて派閥の会計担当者らから事情聴取を進めており、臨時国会の会期末(13日)後に事務総長経験者や、裏金化が疑われる議員に事情を聴くとみられる。

 ◇購入団体「裏金扱いに迷惑」

 次々と表面化する疑惑に、パーティー券を購入した政治団体や、国会議員を支える地方議員から困惑の声が上がっている。

 安倍派のパーティー券を購入していたある政治団体の担当者は「重要な政策を理解してくれる先生方を応援したいだけなのに、(支出が)裏金のような扱いにされて迷惑。しっかりしてほしい」と憤る。

 今回、名前が挙がった安倍派「5人衆」の一人、世耕弘成・党参院幹事長の地元・和歌山県のある自民の地方議員は、派閥のキックバックについて「知らない」とした上で「キックバック自体はきちんと収支報告していれば問題ないのに」と困惑した様子だ。「頑張って政治活動をしようと思えばどうしてもお金がかかる。キックバック自体が悪いと言われているようで気になる」と話していた。【二村祐士朗、黒川晋史、樋口淳也、加藤敦久】

9056OS5:2023/12/10(日) 03:35:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b0a024748c6a10576ffdc76e1d0faa6dd51e1f2
裏金疑惑の松野博一官房長官に早期辞任論 官房長官任期途中の辞任となれば19年ぶりの異例事態
12/9(土) 17:17配信



日刊スポーツ
松野博一氏(2017年5月30日撮影)

 自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐる「裏金」疑惑の渦中にある松野博一官房長官に「早期辞任論」が浮上していることが9日、複数の政界関係者への取材で分かった。官房長官は政権の要でスポークスマンという重要な立場だが、記者会見や国会で裏金疑惑について詳細な発言や答弁をほぼ拒否している状態が続いており、このまま職務に当たらせるのは難しいとの判断からとみられる。

 支持率が下落中の岸田文雄首相にとっては、大きな打撃だ。

 岸田首相はこの日、「国際賢人会議」出席のため東京を離れて長崎市を訪問した。帰京後、時期を見極めながら松野氏の後任人事を含めた調整に入ることになるが、「政治とカネ」の問題で官房長官が辞任することになれば、極めて異例なことだ。

 官房長官が任期中に辞任したケースはあまり多くない。最近では2000年10月に森喜朗内閣の中川秀直氏が女性問題などで辞任したほか、2004年5月に年金未納問題が発覚した小泉純一郎内閣の福田康夫官房長官が辞任した。もし松野氏が辞任するようなことになれば、約19年ぶり。

 安倍派の政治資金問題をめぐっては、派閥運営を取り仕切る「事務総長」経験者の国会議員側にキックバックされていた疑いが出ている。安倍派事務総長を務めた人物として、岸田政権には松野氏以外にも西村康稔経産相がいる。西村氏も国会答弁で「どこかの時点で説明責任を果たさなければいけない」と述べており、今後の対応に注目が集まっている。

 また、安倍派幹部には、塩谷立座長のほか、「5人組」と呼ばれる萩生田光一政調会長や世耕弘成参院幹事長、高木毅国対委員長といった党幹部がいる。今後の捜査の展開次第では松野氏以外の安倍派幹部にも影響が広がる可能性も指摘されている。

9057OS5:2023/12/10(日) 03:37:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8c59b61261f2964fe06af0fcfeb58663ef86880
松野官房長官更迭へ 改造論浮上、安倍派幹部扱い焦点
12/9(土) 17:49配信
共同通信

 岸田文雄首相は、自民党安倍派の政治資金パーティー裏金問題を巡り、松野博一官房長官を交代させる方向で検討に入った。事実上の更迭となる。松野氏以外を含め内閣改造・党役員人事を実施する案も政権内に浮上した。臨時国会会期末の13日以降で調整するとみられる。与党関係者が9日、明らかにした。パーティー券販売ノルマを超えた売り上げからキックバック(還流)を受けたとされる安倍派幹部の扱いが焦点となる。

 東京地検特捜部は歴代事務総長への聴取を検討している。

 松野氏は原則1日2回の記者会見で資金還流の質問に明確な回答を避け、機能不全に陥っている。内閣の要である官房長官の交代は異例。内閣改造であれば小幅と見込まれ、更迭の印象を薄める思惑もありそうだ。

 首相や松野氏は9日、いずれも公務があったが、資金問題について言及することはなかった。萩生田氏は高松市で開かれた党会合で心配をかけていると陳謝し「捜査の結果が出たら丁寧に説明したい」と述べた。世耕氏は京都府宇治市で記者団から自身の進退を問われ「職責を全うしたい」と辞任を否定した。

9058OS5:2023/12/10(日) 03:41:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9fb4a991b71ae88f9cc92815e34e25db78d1c36
自民に激震 裏金疑惑が安倍派「5人衆」らを直撃 分裂懸念の声も
12/9(土) 20:39配信


産経新聞
自民党本部の建物=東京都千代田区永田町

自民党最大勢力の安倍派(清和政策研究会)に激震が走っている。派閥からパーティー収入の一部のキックバック(還流)を受けた裏金疑惑が、松野博一官房長官ら幹部6人を直撃したからだ。「自民の屋台骨」の弱体化は、岸田文雄首相の政権運営を左右する可能性が高い。


還流を受けたとみられる幹部は、派内の有力者「5人衆」と呼ばれる松野氏、萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長に加え、塩谷立座長の6人。

松野氏は令和元年9月から3年10月まで派閥の事務総長を担い、西村氏はその後任。高木氏は4年8月から事務総長を務めている。塩谷氏は今年8月、派閥の代表となる座長に就任した。

萩生田氏は9日に高松市内で講演し、出席者によると「検察の捜査結果が出たら丁寧に説明したい」と話したという。また、世耕氏は同日、京都府宇治市で記者団に「しっかり調査し、誠実に対応したい」と述べた。

安倍派は昨夏の参院選で安倍晋三元首相が凶弾に倒れた後、後継会長選びが難航。有力候補が居並ぶ状況から、分裂を避けるために会長不在の集団指導体制に落ち着いた経緯がある。

しかし、還流疑惑の浮上に伴い、派内からは「幹部を一新しないと安倍派は持たない」(若手議員)との声が上がる。閣僚経験者は心配の声が相次ぎ寄せられていると明かし、「派閥としての対策を全く示せていないから不安が広がっている。集団指導体制なんて何の意味もない」と吐き捨てた。

安倍派の面々はこれまで岸田首相を支える「主流派」として、政府与党の要職を占めてきた。しかし、自民幹部は「捜査の進展によっては分裂しかねない」と指摘。岸田内閣の支持率低迷に歯止めがかからない中、「屋台骨が崩壊したと見なされ、野党側から衆院解散論が強まる可能性がある」とも語った。(竹之内秀介)

9059OS5:2023/12/10(日) 03:42:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/43766e5493a6d934d65abc6b6d1d2e4286217d4c
自民・安倍派6幹部裏金疑惑 年内の内閣改造・党人事案も浮上
12/9(土) 20:56配信

毎日新聞
上段左から塩谷立元文部科学相、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、下段左から高木毅国対委員長、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長

 岸田文雄首相は9日、自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティーの収入の一部を裏金化していた疑惑を巡り、松野博一官房長官を交代させる方針を固めた。事実上の更迭となる。他に高木毅・党国対委員長ら安倍派幹部5人にも同様の疑惑があり、松野氏を近く交代させる案や来年度予算編成後の12月下旬以降に松野氏以外を含めて内閣改造・党役員人事に踏み切る案が浮上している。

 首相は9日夜、長崎出張から戻った後、公邸で麻生太郎副総裁と会談した。今後の対応について協議したとみられる。

 安倍派では松野氏のほかに高木氏、西村康稔経済産業相、萩生田光一・党政調会長、世耕弘成・党参院幹事長、同派座長の塩谷立元文部科学相らにも同様の疑惑が浮上。松野氏に続いて、進退が問われる可能性がある。

 松野氏は2019年9月〜21年10月の約2年間、派閥の実務を取り仕切る事務総長を務めた。直近5年間で派閥から1000万円を超えるキックバック(還流)を受け、政治資金収支報告書に記載していない疑いがある。

 野党は8日の衆参予算委員会で首相を追及するとともに、松野氏の辞任を要求したが、首相は「政府のスポークスマンとしてしっかりと発信してもらう」と述べ、更迭を否定していた。

 「内閣の要」となる官房長官の辞任は政権にとって大きな打撃だ。過去には第2次森内閣の中川秀直氏が00年10月、女性問題などを受けて辞任。第2次小泉内閣の福田康夫氏も国民年金保険料の未納問題などで04年5月に辞任している。

 高木氏は安倍派の現事務総長。地元の福井県越前町で9日、記者団に「慎重に事実関係を確認し、適切に対応する」と述べた。自身の進退については「職責をまっとうする」とした。前事務総長の西村氏は8日の衆院予算委で還流の有無について「どこかの時点でしっかりと説明責任を果たしたい」と述べた。

 また世耕氏は9日、京都府宇治市内で疑惑について「政治不信を起こすことにつながり国民の皆さんに深くおわび申し上げる」と陳謝。ただし、参院幹事長職については高木氏と同じく「職責をまっとうしていく」と述べ、辞任を否定した。

 政治資金パーティーを巡る問題では、自民党最大派閥の安倍派のほか二階派でも裏金疑惑が浮上。岸田首相は6日、各派閥の政治資金パーティーの当面自粛や忘年会・新年会を控えることなどを指示したのに続き、「私自身が先頭に立って政治の信頼回復のために努力する」として、自身が所属する宏池会(岸田派)を7日付で離脱した。【田辺佑介】

9060OS5:2023/12/10(日) 03:43:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/a63f3d705100d1c834eae3dc3cd47ee69be993d0
<独自>安倍派幹部ら一斉聴取へ 東京地検、上級庁と最終調整 パーティー収入不記載
12/10(日) 1:07配信

産経新聞
自民党本部の建物=東京都千代田区永田町

自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会)がパーティー券の販売ノルマを超過した分に応じて政治資金収支報告書に記載せずに議員にキックバック(還流)していた疑いについて、東京地検特捜部が臨時国会が閉会する13日以降、同派幹部ら国会議員を任意で事情聴取する方向で調整していることが9日、関係者への取材で分かった。上級庁と協議の上で最終判断するもようだ。


議員により不記載額は大きく違うとみられ、特捜部は悪質性や関与の度合いなどを慎重に見極めながら、会計責任者だけでなく議員本人にも経緯を確認する必要があると判断したとみられる。

安倍派を巡っては、販売ノルマ超過分に応じた還流分が松野博一官房長官ら幹部6人側の収支報告書に記載されていなかった疑いも浮上した。

関係者によると、6人は松野氏のほか、安倍派座長の塩谷立元文部科学相、同派の実務を仕切る事務総長の高木毅国対委員長、同派幹部の世耕弘成参院幹事長と萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相。塩谷氏を除く5人は同派の「5人衆」として知られる。

6人の関連団体は平成30年〜令和4年分の収支報告書で多くて1千万円超の還流分を記載しなかった疑いがある。松野氏は元年9月に安倍派事務総長に就任。西村氏はその後任で3年10月、高木氏は西村氏の後任で4年8月から事務総長。

安倍派は毎年のパーティーでパーティー券の販売ノルマ超過分を議員に還流していたとされるが、平成30年〜令和4年分の収支報告書には記載がなく、不記載は総額数億円に上る恐れがある。

9061OS5:2023/12/10(日) 11:54:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/460bda2e33a29012f52845b5d5de8ef21b1e8752
官房長官後任に加藤、小泉氏ら浮上 裏金問題で松野氏更迭の見通し 挙党一致アピールか
12/10(日) 5:00配信


カナロコ by 神奈川新聞
国会議事堂(資料写真)

 自民党安倍派の政治資金パーティー裏金問題を巡り更迭される見通しとなった松野博一官房長官の後任の人選について、(1)菅義偉氏(衆院神奈川2区)が首相時の要職経験者(2)岸田文雄内閣の現職閣僚─の2系統を軸に進められていることが9日、複数の政府関係者の話で分かった。無派閥議員まとめ役の菅氏と縁が深い議員の起用で派閥色を一掃し、挙党一致をアピールする狙いがあるようだ。 

 菅氏関係では、菅内閣の官房長官・加藤勝信、厚生労働相・田村憲久、環境相・小泉進次郎(11区)、官房副長官・坂井学(5区)の4氏が浮上。加藤氏は長官として菅内閣の要に就き、その前後には厚労相も務めた。茂木敏充幹事長の派閥に所属し、茂木氏を支えて同派と党内の融和を保ってきた。田村氏は今年9月に岸田派に入会したがそれまでは無派閥。かつて茂木氏の派閥や石破茂元幹事長の派閥にも参加し党内人脈も広い。

 小泉氏は報道各社の調査で次期総裁候補の上位に名前が挙げられ、坂井氏は菅氏を官邸で支えた。ともに無派閥で政治資金パーティー券の販売活動とは無縁と見られている。

 現職閣僚では、外相の上川陽子、デジタル相の河野太郎(15区)の2氏が有力視されている。上川氏は岸田派で首相の信任が厚い上、菅内閣では法相を務めた。やはり同内閣でワクチン担当相などを務め、新型コロナウイルス対策を進めた河野氏は総裁選で岸田氏と対決した間柄だが、小泉氏同様に国民から人気がある。 

 「キックバック(還流)の疑いが党役職者などに広がった」(自民党幹部)ことから小幅改造並みの人事構想が浮上したため、現閣僚からの起用も選択肢となっているという。 

神奈川新聞社

9062OS5:2023/12/10(日) 11:55:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/12199cfe9fc34b076846ca023ae5e0cd9a73c7a9

宮沢防衛副大臣の私設秘書逮捕 横断歩道の男性はねた疑い、静岡
12/9(土) 23:12配信

共同通信

静岡県警本部

 静岡県警磐田署は9日、軽乗用車で男性をはねて重傷を負わせたとして、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、同県磐田市、川口浩生容疑者(39)を現行犯逮捕した。署によると、川口容疑者は宮沢博行防衛副大臣の私設秘書という。

 逮捕容疑は、9日午後6時半ごろ、磐田市中泉の道路で、横断歩道を渡っていた近所の自営業山本昇一さん(72)を車ではね、腰を骨折するなどの重傷を負わせた疑い。

 署によると、現場は信号機のない片側1車線の道路。川口容疑者にけがはなく、車に同乗者はいなかった。

9063OS5:2023/12/10(日) 11:57:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/09ffc98ce31a786842d5ff10fcafca3e857d76c0
松野・西村・萩生田・高木氏更迭へ 世耕氏も交代 安倍派5人衆一掃
12/10(日) 4:00配信

朝日新聞デジタル
安倍派5人衆

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相は裏金を受け取った疑いが浮上した松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一・党政調会長、高木毅・党国会対策委員長を交代させる意向を固めた。近く事実上の内閣改造・党役員人事に踏み切る。政権の要職から、安倍派の幹部を一掃する構えだ。


 複数の政権幹部が明らかにした。世耕弘成・党参院幹事長の交代も検討する。いずれも事実上の更迭で、政権への大きな打撃となる。閣内や党執行部から最大派閥・安倍派幹部の「5人衆」が軒並み外れることになり、同派を重用したうえでの派閥均衡政治を続けてきた岸田政権の構造が、大きく変わることになる。

 首相は当初、捜査当局の動きを踏まえ対応する考えだったが、世論の批判の高まりを受け、疑惑を抱えた松野氏ら安倍派幹部は早期に交代せざるをえないと判断した。安倍派などから反発が出る可能性もあり、首相の求心力が低下する中で、人事が難航する可能性もある。

朝日新聞社

https://www.asahi.com/articles/ASRD96DJYRD9UTFK006.html?oai=ASRD96VPLRD9UTFK004&ref=yahoo
「安倍派は終わった」幹部6人疑惑に自民衝撃 政権運営マヒの恐れも
有料記事自民

2023年12月9日 20時00分
自民党安倍派の裏金疑惑で、派閥幹部6人にキックバックを受けた疑いが浮上した。いずれも閣内や党執行部に名を連ねる実力者らで、政権内に動揺が走る。

 「うちの派閥は崩壊だ」(安倍派の重鎮)、「安倍派は終わった」(無派閥の中堅)。9日朝、具体像を結び始めた最大派閥の裏金疑惑に自民内に衝撃が走った。

 朝日新聞は、同派幹部6人に直近5年間でそれぞれ1千万円超から約100万円を受け取り、政治資金収支報告書に記載していない疑いがあると報じた。

 6人は松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一・党政調会長、高木毅・党国会対策委員長、世耕弘成・党参院幹事長の「安倍派5人衆」と、「座長」の塩谷立・元文部科学相。塩谷氏以外は、閣僚や党執行部に現職で名を連ねている。


 「疑念を持たれるような事態になり、国民の政治不信を起こすことにつながった。深くおわびを申し上げたい」

9064OS5:2023/12/10(日) 11:58:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/197fa8a482dada40eb0178c5ed376857e951b553
安倍派3人に5千万円超〜4千万円超 最大規模の裏金か パー券収入
12/10(日) 4:00配信


朝日新聞デジタル
安倍派のパーティーで=2023年5月16日午後6時54分、東京都港区、森岡航平撮影

 自民党最大派閥の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していたとみられる問題で、派閥から直近5年間で5千万円超〜4千万円超の裏金のキックバック(還流)を受けた疑いがある所属議員が3人いることが、関係者への取材でわかった。金額としては最大規模とみられ、いずれも自身の政治団体の政治資金収支報告書に収入として記載していないという。

 3人のうち、大野泰正参院議員=岐阜選挙区、当選2回=が5千万円超、池田佳隆衆院議員=比例東海、当選4回=と谷川弥一衆院議員=長崎3区、当選7回=が各4千万円超を受け取ったとみられる。東京地検特捜部も3人の資金の流れを把握している模様だ。

朝日新聞社

9065OS5:2023/12/10(日) 11:59:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/aeab6daf6ff02946ab288d37cd4c0db7718ee948
裏金疑惑、安倍派数十人規模か…西村・塩谷・萩生田氏は継続的に還流受けていた疑い
12/10(日) 5:00配信
読売新聞オンライン
(左から)萩生田政調会長、西村経産相、塩谷元文科相

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑で、西村康稔経済産業相(61)、塩谷立・元文部科学相(73)、萩生田光一・同党政調会長(60)の3氏側が派閥側から還流を受けていた疑いのあることがわかった。派閥側と議員側のそれぞれの政治資金収支報告書に記載していない疑いがある。


 これら派閥運営を担う幹部をはじめ、同派(99人)だけで数十人規模の議員がパーティー券販売のノルマ超過分の還流を受け、裏金化した可能性のあることも判明した。

今年開かれた自民党安倍派のパーティー(5月16日、東京都港区で)=須藤菜々子撮影

 同派では、これまで松野博一官房長官(61)、高木毅国会対策委員長(67)、世耕弘成参院幹事長(61)の3氏側に、還流分を収支報告書に記載していない疑いが判明。松野、西村、高木の3氏は派閥実務を担う事務総長の経験者で、萩生田、世耕の両氏も含めて「5人衆」とも呼ばれ、事実上トップの座長を務める塩谷氏とともに同派の中心的な存在だ。

 政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑で捜査している東京地検特捜部は、これら同派の幹部が派閥側、議員側の双方の立場で裏金化の実態を把握していた可能性があるとみている。

 関係者によると、2018〜22年の5年間で裏金化した疑いのある金額は、松野、高木、世耕の3氏側で各1000万円超。残る3氏は、西村氏側が数十万円程度、塩谷、萩生田両氏側も1000万円に満たないとみられるが、継続的に還流を受けていた疑いがあるという。

 同派では、この5年間に派閥側からキックバックを受けるなどし、収支報告書に記載していない疑いのある議員が数十人規模に上ることも判明。中には総額が数千万円に上る議員もいるとみられる。特捜部は今後、同派事務総長経験者を中心に、多数の同党議員からの事情聴取も視野に入れている。

9066OS5:2023/12/10(日) 12:00:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/050449c813956c2dc3bcf26db94240fccd584402
裏金疑惑、官邸を直撃 「内閣の要」渦中に 派閥とカネ、野党追及〔深層探訪〕
12/10(日) 7:00配信

時事通信
衆院予算委員会に臨む岸田文雄首相(右)と松野博一官房長官=8日午前、国会内

 自民党派閥の政治資金パーティー問題が、岸田政権の中枢を直撃した。安倍派の裏金疑惑を巡り、松野博一官房長官に1000万円超が還流していた可能性が浮上。同派の高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長にも疑いが広がった。野党は、自民党の「派閥とカネ」の問題と位置付け追及を強めるが、岸田文雄首相はなお実態解明に後ろ向きな姿勢のままだ。

 ◇派閥の「幹部枠」? 
 「1000万円を超える裏金を受け取ったのか」。8日の参院予算委員会で、立憲民主党の蓮舫氏は冒頭から早速、核心に切り込んだ。松野氏は「精査し適切に対応する」と連発。納得しない蓮舫氏は「『内閣の要』が足元のカネの説明もできない」と断じ、首相に更迭を迫った。

 首相を支え、重要政策の総合調整などに当たる官房長官が「渦中の人」となり、裏金疑惑は政権基盤を揺るがす事態に発展した。首相官邸筋によると、安倍派の事務総長を務めた松野氏の関与は、当初から政権内でも取り沙汰されていたが、明らかになった金額の大きさに衝撃が走ったという。

 こうした規模で派閥から裏金が還流した可能性を踏まえ、自民党幹部は「(パーティー券販売の)ノルマ超過分のキックバックとは別に、派閥幹部の取り分があったのかもしれない」との見方を示した。

 ◇強まる交代論
 参院予算委では松野氏と同様、安倍派の事務総長経験者の西村康稔経済産業相も裏金受領の有無を問われ、「確認作業をしている」と防戦に追われた。蓮舫氏は、同派になお強い影響力を持つ森喜朗元首相や、派閥有力者の世耕氏と5日夜、西村氏が会食した事実関係をただし、「口裏合わせしているのでは」と追及。西村氏は「一切行っていない」と語気を強めたものの、最後まで具体的な説明はなかった。

 パーティー問題の発覚後、松野氏は連日の定例記者会見で事実上のノーコメントを続ける。自民党内では、苦しさが目立つ説明ぶりに「松野氏の続投は厳しい」(ベテラン)との見方が強まりつつある。

 党関係者は「司直の手が伸びる前に疑いを持たれた閣僚の交代が必要だ」と強調。ただ、政権中枢に疑惑が及ぶ中での「小出し」人事は、逆に傷口を広げる可能性もある。党中堅は「これ以上、政務三役の名前が挙がるようなら、もう内閣総辞職だ」とつぶやいた。

 ◇「脱税」主張も
 野党側は、自民党の「金権体質」を浮き彫りにしようと攻勢を強める。

 8日の衆院予算委では、立民の枝野幸男前代表が質問に立ち、一連の還流に関して「脱税になる」と主張。昨年死去した安倍晋三元首相の政治団体に、同氏が代表を務めていた「自民党山口県第4選挙区支部」から1億円超が移動していたことも指摘した。

 これに対し、首相は「政治団体で資金の扱いは判断される」との答弁に終始。裏金疑惑に関する松野氏らの対応を巡っても「閣僚がこの段階で具体的なことに触れるのは適切ではない」とかばい続けた。

 6日に派閥パーティーの自粛要請、7日に自身の派閥離脱と、首相は相次ぎ対応策を打ち出したが、かえって「後手」ぶりが際立ち、党内には「世論の流れを読み違えている」(関係者)との厳しい批判が渦巻く。公明党の石井啓一幹事長も8日の会見で「首相はリーダーシップを発揮し、事案の解明などをしっかり講じてもらいたい」と不満をにじませた。

9067OS5:2023/12/10(日) 12:02:09

4682 :OS5 :2023/12/10(日) 12:01:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/2cff638efe091a6f5fbc00660ed91776e18cb31e
【裏金スキャンダルで一斉更迭へ】松野官房長官は「もうフラフラ」 岸田首相が自派閥ではなく安倍派から“女房役”を選んだ背景
12/10(日) 11:15配信

NEWSポストセブン
ボロボロ、フラフラと指摘された松野官房長官(時事通信フォト)

 安倍派の裏金疑惑はいきなり岸田政権の中枢へと波及した。すでに、岸田首相が「安倍派5人衆」のうち松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一・党政調会長、高木毅・党国会対策委員長を交代させる意向を固めたと報じられたほか、世耕弘成・党参院幹事長の交代も検討されている。中でも、いち早く報じられていたのが“女房役”である松野官房長官の更迭だったが、岸田首相にとってこの事態は晴天の霹靂だったようだ。官邸関係者が語る。


「自民党各派の裏金疑惑が表面化したとき、総理はさほど深刻には受け止めていなかった。側近たちは東京地検特捜部の捜査が安倍派に向けられていたことで、『これで安倍派は身動きがとれない。政権批判はできなくなる』と喜んでいたくらいだ。まさか官房長官更迭という政権のど真ん中に飛び火するとは全く考えていなかった。今になって、側近たちは『安倍派から官房長官を選んだのが大失敗だった』と悔やんでいる」

 相変わらず世論の動向も、政局の先行きも見えない政権である。

 官房長官は政府のスポークスマンであると同時に、官邸であらゆる政策の総合調整を担う。さらに官房機密費の差配を一手に握っている。

 そのため「首相の女房役」とも呼ばれ、自民党では伝統的に、総理大臣は自分の派閥から腹心の議員を官房長官に選ぶことが多かった。安倍晋三内閣の官房長官を長く務めた菅義偉・前総理は無派閥ながら、安倍氏にとっては首相返り咲きを支えてくれた腹心だった。

 岸田内閣が発足した2021年10月の組閣人事の際、首相は当初、岸田派から官房長官を選ぶ方針で、候補に側近の小野寺五典・元防衛相らの名前があがっていた。だが、政権基盤が弱いため、安倍派の介入を招いた。岸田派議員が語る。

「安倍元総理が、官房長官には安倍派の萩生田氏を強く推薦してきた。岸田総理としては、後見人だった安倍さんの意向には逆らえないし、最大派閥の安倍派を敵に回したら政権運営ができなくなる。しかし、安倍さんの側近中の側近だった萩生田さんを官房長官に据えると『安倍傀儡政権』と批判される。それは避けたかった。そこで同じ安倍派でも安倍元総理と距離があった松野氏を官房長官に起用することで妥協した」

 岸田首相と松野氏は、首相が政調会長時代に松野氏が政調会長代理として支えた関係だ。前回の自民党総裁選でも、安倍氏が高市早苗・経済安保相を支援したのに対し、松野氏は1回目の投票から安倍派内の一定勢力を岸田支持でまとめたとされる。いわば「論功行賞人事」でもあった。


4683 :OS5 :2023/12/10(日) 12:01:36
 その安倍派も裏金疑惑で座長の塩谷立氏をはじめ、「5人衆」ら有力幹部全員がパーティ券のキックバックを受けていたと報じられ、同派からは後任の官房長官を押し込めそうにない。岸田首相にすれば、松野氏辞任で政権がガタガタになってようやく、自前の官房長官を選ぶことができるわけだが、今となっては後の祭りだろう。

 むしろ、会見でのらりくらりと追及をかわしてきた松野官房長官が「もうフラフラ」(政治部記者)となる中で、岸田氏がその松野氏を守りきれずに切ったことが、ほかの大臣や自民党幹部たちのドミノ辞任につながる様相となっている。

 国会では安倍派事務総長を経験した西村経産相も追及され、「安倍派との資金のやりとりがあったか、なかったのかも精査している」と逃げの答弁に終始している。

 東京地検特捜部は、派閥の裏金づくりへの関与やキックバックを受けていた議員について、会計責任者にとどまらず議員本人の聴取へ向けて上級庁との調整に乗り出した。いったん政権中枢に燃え移った疑惑の火は、官房長官1人の更迭では消せるはずもなく、有力議員が一斉に捜査当局の事情聴取を受けるという異例の事態に発展しそうだ。

9068OS5:2023/12/10(日) 15:50:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab9b02fe4b1552f748731b25e8b7e360271d7e13
安倍派が存続の危機、「5人衆」全員が裏金疑惑の渦中に…自民党内での影響力低下避けられず
12/10(日) 14:06配信

読売新聞オンライン
講演する自民党の世耕弘成参院幹事長(9日、京都府宇治市で)

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、99人)が存続の危機に直面している。派閥の政治資金パーティー収入を所属議員に還流させて裏金化していた疑惑が明らかとなり、党内での影響力の低下は避けられない情勢だ。

 「私の所属する政策集団に関し、疑惑を持たれる事態になったことを深くおわび申し上げたい」

 安倍派に所属する世耕弘成参院幹事長は9日、出張先の京都府宇治市で記者団にこう述べた。自身も1000万円超の裏金作りの疑いが持たれており、「責任の一端を感じている」とも語った。

 同派は、世耕氏に、松野官房長官、西村経済産業相、萩生田政調会長、高木毅国会対策委員長を加えた「5人衆」が中枢を担うが、5人とも同派の裏金化疑惑の渦中にある。

 岸田首相(自民党総裁)は一連の疑惑を受けて、閣僚や党役員の交代を視野に入れているとされる。実際に人事が行われた場合、疑惑がつきまとう安倍派議員は後任の選択肢から外れるのは確実だ。

 パーティー券購入者の減少により集金力が低下したり、派閥からの離脱者が相次いだりする可能性も指摘される。安倍派内からも「疑惑を払拭(ふっしょく)するには派を一度解散するしかない」(ベテラン)との声が漏れる。立憲民主党の泉代表は9日、静岡市内で記者団に「派閥幹部は一掃。派閥も解体していい」と批判を強めた。

 安倍派からは2000年以降、森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫と4人の首相が輩出した。民主党政権を経て、12年12月に首相に再登板した安倍氏は連続在職7年8か月の最長政権を築いた。菅前政権や現在の岸田政権でも、派の数の力を背景に、閣僚・党役員人事で優遇を受けるなどしてきた。

 今回の疑惑を受け、同派支配の時代は早晩終わりを迎えるとの見方が党内で出始めている。別の派閥のベテランは、「『清和1強』の時代が長く続き、組織の緩みやおごりが生まれたのだろう」と指摘する。

9069OS5:2023/12/10(日) 15:51:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/51052fd4ab31c54b92d3ce9d91d3081d9128f187
“裏金”疑惑の安倍派幹部5人、辞任不可避の声強まる 交代時期・規模で調整続く
12/10(日) 12:13配信
日テレNEWS NNN
日テレNEWS NNN

ウラ金疑惑が指摘されている安倍派幹部5人について、政府・与党内では、閣僚や自民党の役職の辞任は不可避との声が強まっています。

安倍派のウラ金疑惑をめぐっては、松野官房長官に加えて自民党の高木国対委員長や世耕参院幹事長、さらに、西村経済産業大臣や萩生田政調会長など安倍派幹部について、松野氏と同じ構図での疑惑が指摘されています。

こうした中、ある自民党幹部は「5人辞めないともたない」、総理周辺も「松野さんだけ辞めればよいという問題でない」と述べるなど、政府・与党内では、安倍派幹部の5人は、閣僚や党の役職について辞任は不可避との声が強まっています。

一方で、総理周辺は「人事はそう簡単ではない」と述べているほか、総理の側近議員は「松野氏だけを先に交代させるのか、改造などをやるのかがまだ不透明だ」と指摘しています。

岸田総理は、松野氏をはじめ要職に就く安倍派幹部5人を交代させる検討に入っていますが、時期や規模については調整が続いています。

人事のタイミングについては、13日の臨時国会の会期末や来年度の予算編成の状況などを見極めながら、慎重に判断するものとみられます。

9070OS5:2023/12/11(月) 01:38:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/88196d4ca71673c22d57cc30cf39dda6623bcec3
高木・西村氏も更迭、岸田首相検討 自民に安倍派一掃論 近く人事・裏金疑惑
12/10(日) 16:20配信

時事通信
記者団の取材に応じる西村康稔経済産業相=10日午後、茨城県那珂市

 自民党最大派閥・安倍派が政治資金パーティー収入を還流させて裏金化していた疑惑を巡り、岸田文雄首相(党総裁)は、還流を受けた疑いのある同派の高木毅国対委員長と西村康稔経済産業相を更迭する方向で検討に入った。


 閣僚・副大臣・政務官の政務三役から同派所属の計15人全員を外す案も浮上。複数の政権関係者が10日、明らかにした。早ければ13日の今国会会期末に合わせて人事を行う案が出ている。

 首相は10日、自民の茂木敏充幹事長、森山裕総務会長と首相公邸で個別に会談。岸田派所属の宮沢洋一税制調査会長、木原誠二幹事長代理とも意見交換した。また、萩生田光一政調会長とは東京都内のホテルで会談。いずれも人事について協議したとみられる。

 安倍派では「5人衆」と呼ばれる中核の高木、西村両氏と松野博一官房長官、萩生田氏、世耕弘成参院幹事長の全員に裏金受け取りの疑いが浮上。首相は既に松野氏更迭の意向を固めている。松野、西村、高木の3氏はいずれも事務総長として派の実務を取り仕切った経験がある。

 西村氏は10日、茨城県那珂市で記者団の取材に応じ、安倍派の疑惑について「幹部の一人として責任を感じている。おわび申し上げたい」と陳謝。自身の進退に関しては「与えられた職責を全うしたい」と辞任を否定した。

 党内では政権立て直しのため、事務総長経験のない萩生田、世耕両氏も交代させ、5人衆を一掃すべきだとの声も出ている。

 一方、安倍派所属の閣僚は松野、西村両氏に加え、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相の4人。副大臣5人、政務官6人を含む計15人全員が交代すれば、最大派閥を重視して安定化を図ってきた首相の政権運営に影響しそうだ。

9071OS5:2023/12/11(月) 01:41:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/5aa7e7bc0f3c3cfb8e94e666446b93f4235b7f5c
<独自>首相、政務三役から安倍派の全員交代を検討 官房長官、経産、総務、農水の4閣僚ら
12/10(日) 19:13配信


産経新聞
岸田文雄首相(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は、党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑を受け、閣僚・副大臣・政務官の「政務三役」から同派に所属する議員を全員交代させる方向で検討に入った。10日、政府・与党関係者が明らかにした。


閣僚では、裏金を受け取った疑いが浮上した松野博一官房長官や西村康稔経済産業相に加え、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相が対象になる。13日に臨時国会が閉会した後、速やかに人事に着手するとみられる。ただ、政権内の一部に異論もあり、慎重に調整を進める。

首相は政務三役で最大派閥である同派を重用し、政権運営の安定化を図ってきた。全員交代させれば政局が流動化する可能性がある。しかし首相は、安倍派の裏金疑惑を巡り東京地検特捜部の捜査が進む中、国民の信頼を回復するには、疑惑の有無に関わらず、すべての同派所属議員に改めて自身の政治資金の処理について調査させる必要があると判断した。

副大臣では宮澤博行防衛副大臣や堀井学内閣府副大臣ら、政務官では佐藤啓財務大臣政務官ら多数の政務三役が安倍派に所属している。

9072OS5:2023/12/11(月) 01:43:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/e12404a97362ead5a6e635298273f4d88dcf09a7
安倍派の裏金疑惑、新たに橋本聖子・元五輪相ら4人側が1000万円超を還流か…「事実関係を確認」
12/10(日) 20:40配信

読売新聞オンライン
橋本聖子参院議員

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入を還流させていた問題で、新たに元五輪相の橋本聖子参院議員(59)(比例)、大野泰正参院議員(64)(岐阜選挙区)、池田佳隆衆院議員(57)(比例東海)、谷川弥一衆院議員(82)(長崎3区)の4氏側が、還流を受けた資金について政治資金収支報告書に記載していなかった疑いがあることがわかった。


 この問題では、同派事務総長経験者の塩谷立・元文部科学相(73)、松野博一官房長官(61)、西村康稔経済産業相(61)、高木毅国会対策委員長(67)や、世耕弘成参院幹事長(61)、萩生田光一・政調会長(60)といった派閥幹部側も還流分を収支報告書に記載していなかったとされており、同派全体では議員数十人が直近5年間で数億円規模の還流分を記載していなかった疑いが浮上している。

 関係者によると、派閥側からキックバックを受けるなどして裏金化した金額は、松野、高木、世耕の3氏側は直近5年間で1000万円超とされ、橋本、大野、池田、谷川の4氏側も、これと同規模以上の金額に上るとみられる。

 政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑で捜査している東京地検特捜部は今後、同派の議員数十人への聴取を検討している。

 谷川氏は10日、長崎市内で取材に応じ、「刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を慎重に調査、確認して、適切に対応してまいりたい」と述べた。また、橋本氏の事務所も同日、読売新聞の取材に対し、「清和政策研究会のパーティー券の問題については、刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を慎重に確認しているところです。適切に対応してまいります」とコメントした。

9073OS5:2023/12/11(月) 01:44:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/33ac5f49daa4406c78d910c11c9c205c6ef0fe60
安倍派の政務三役、計15人を全員交代へ 鈴木総務相、宮下農水相も
12/10(日) 22:23配信

朝日新聞デジタル
安倍派のパーティーで閉会のあいさつをする下村博文会長代理=2023年5月16日午後6時54分、東京都港区、森岡航平撮影

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相は安倍派所属の閣僚、副大臣、大臣政務官の政務三役を全員交代させる意向を固めた。裏金作りが組織的に行われていた疑いを踏まえ、同派幹部にとどまらず、交代の対象を広げる。政権幹部が明らかにした。


 首相は、裏金を受け取った疑惑が浮上している安倍派幹部の松野博一官房長官、西村康稔経済産業相の閣僚2人を更迭する意向をすでに固めている。加えて、鈴木淳司総務相と宮下一郎農林水産相も交代させる。鈴木、宮下の両氏は、裏金のキックバック(還流)を受け取っていたことを否定している。

 同派所属の政務三役はこれら4人の閣僚のほか、副大臣5人、政務官6人の計15人に上る。最大派閥・安倍派を政務三役から軒並み外す方針になったことで、首相が近く踏み切る人事は大規模となる。

朝日新聞社

9074OS5:2023/12/11(月) 01:46:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/529bc71edc517525bb2853d9f0ea9a465e813b83
松野官房長官と缶ビール…たたきあげの苦労人がかつてエッセーに記した庶民性と裏金疑惑の落差
12/10(日) 11:00配信


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日刊スポーツ
今年5月に開かれた安倍派の政治資金パーティーに、多くの所属議員とともに出席した松野博一官房長官(右)(2023年5月16日撮影)

 師走の永田町は、自民党派閥パー券をめぐる「裏金疑惑」で、ピリピリしている。その大きな要因が、ただでさえ支持率低迷で追い込まれ気味の岸田文雄首相を支える松野博一官房長官が、所属する安倍派の政治資金パーティー売り上げの一部のキックバックを受け「裏金」としていた疑惑で窮地に立たされているためだ。詳細の説明を一切拒んでいることも状況をさらに悪化させている。

【写真】田中真紀子氏、国民はそんなにばかじゃない…松野官房長官の答弁拒否を批判

 松野氏は毎日午前と午後の2回行う記者会見で、捜査中であることを理由に、裏金疑惑に関する質問に答えていない。8日には衆参両院で予算委員会集中審議が行われ、松野氏に質問が集中したが、「お金は受け取ったのか」「キックバックはあったのか」という蓮舫氏の直球質問にも「お答えを差し控えさせていただきます」などと、回答拒否を連発し続けた。

 官房長官は政権の要で、スポークスマン。それなのにまともな説明すらできず、超防戦一方。「アルマジロ」といわれるゆえんだが、それでは政権がもたないとして「辞任不可避」が既定路線となってきている。

9075OS5:2023/12/11(月) 01:46:50

 自民党派閥パー券問題の取材をしていると、少し前から「松野さんはかなり厳しいのではないか」の声が、少なからずあった。松野氏は安倍派中枢の「5人組」の1人。「5人組」は全員に裏金疑惑が指摘される(座長の塩谷立氏も)最悪の事態だが、中でも松野氏の動向は岸田首相の政権運営にもかかわるためだ。疑惑、特に「政治とカネ」の疑惑が出れば最も立場が厳しいのは想像に難くない。

 岸田首相は「増税メガネ」と指摘されるが、松野氏も「眼鏡」で知られる。記者会見を日々見ているだけでも眼鏡が頻繁に変わっているのに気付く。眼鏡のおしゃれに気を配っているのは、知られた話だ。

 また、松野氏は世襲の岸田首相とは異なり「たたきあげ」として知られる。松野氏のホームページなどによると、早大時代は映画会社への就職を目指し、卒業後は家庭用品大手の「ライオン」で広告制作に関わった。その後、政治を志し、松下政経塾、自民党千葉県連の公募を経て国会議員になった。1度落選して2度目の挑戦で政界入り、世襲議員が幅を利かせる自民党にあっては、「苦労人」の類に入る人物だ。

 「地味だが安定性がある」「よくも悪くも、無駄なことは言わない」(いずれも自民党関係者)などの評判が多いようだが、岸田政権の中枢に加え、自民党最大派閥安倍派中枢「5人組」の一角にものし上がった。「人当たりはいいが結構野心家」と話す人もいる。経歴を見ているとなんとなくうなずける側面もある。

 そんな松野氏について今、永田町で話題なのが、松野氏のホームページにある「エッセイ」だ。特に「政治家はどこで酒を飲むのか」というタイトルのもの。松野氏は「映画やテレビドラマの影響で、『政治家が飲むところ=料亭』というのがお決まりとなっている。しかし、実際のところ『料亭に行ったことがありますか』と問われれば『ある。でも、ほとんど無い』という答えになる」と記し、批判されることが多い「料亭政治」と自身の関係の薄さについて書いていた。

 また「さて、今僕はどんなところで飲んでいるかというと、お気に入りの場所がある。仕事で多勢の方と会い、家に帰る。冷蔵庫から缶ビールを取り出す」「リビングを抜けて裏庭に出る(別に前庭がある訳ではない)。三方を隣家に囲まれていて、目の前に塀がある。狭い庭だ」と解説。庭に小さなテーブルといすが置いてあるとして「椅子に深く座ってビールのプルトップを引く。リビングから洩れてくる明かりの中で唯一開けている空を見る」などと「家飲み派」であることを告白し、「うちにあるビールはカロリーオフの発泡酒しかないけど」と締めくくっている。

 政権中枢幹部となった最近の文章ではないにしても、「庶民派議員」であることをアピールしていたようにも受け取れる。それだけに、実力者となった今、取りざたされる裏金疑惑との乖離(かいり)がなおさら、クローズアップされる皮肉な事態を招いている。

 官房長官が、自身の任期中に自分の問題で辞任するのは異常事態。前のケースも19年前で、官房長官が辞任に追い込まれるのはそれだけ重い。そのまま首相の政権運営にも影響するためだ。特に今回、政権と自民党要職に安倍派幹部を配置していた岸田首相にとっては、大誤算。後任の選び方にも相当慎重を期さなければならず難しいという見方があり、「松野ショック」ともいわれている。

 例年の師走の永田町は、臨時国会が終わればすっかり「店じまい感」が漂う。今年は13日に国会会期は終わるが、「松野ショック」でそんな空気は皆無だ。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

9076OS5:2023/12/11(月) 07:32:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb5825a63acdfa46a4eb9c264058ddd5bc724d47
無派閥の浜田氏、梶山氏を要職に起用検討 更迭安倍派幹部の後任
12/11(月) 5:00配信


毎日新聞
浜田靖一氏(左)と梶山弘志氏

 岸田文雄首相は、自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑を受けて交代させる閣僚・党役員の後任に、無派閥の浜田靖一前防衛相(68)と梶山弘志幹事長代行(68)を起用する検討に入った。国対委員長を含む要職での起用を調整している。政府・自民党関係者が10日明らかにした。


 首相は併せて、松野博一官房長官(61)に加え、西村康稔経済産業相(61)、萩生田光一・党政調会長(60)、高木毅・党国対委員長(67)の3人を交代させる方針を固めた。松野氏を含む4人は安倍派「5人衆」のメンバーで、事実上の更迭となる。首相は13日の今国会閉会を待って人事に踏み切る検討を進めている。

 裏金疑惑が安倍派を直撃し「派閥政治」に対する世論の不信感は高まっている。信頼回復を図るには、無派閥の中から即戦力となり得る人材を選ぶ必要があると判断したとみられる。首相は周辺に「党全体として問題に向き合うには、無派閥議員との連携は重要だ」と語った。

 首相は13日の会期末に合わせて記者会見を開き、党改革に向けた方針を打ち出したい考えだ。

 首相は裏金を受け取った疑惑が指摘される松野氏を交代させる方針を9日までに固め、その後同様の疑惑を抱える高木、西村、萩生田の各氏の交代を判断した。残る5人衆の世耕弘成・党参院幹事長(61)や、安倍派座長で党税制調査会幹部の塩谷立元文部科学相(73)にも同様の疑惑が浮上しており、彼らも進退を問われる可能性がある。

 疑惑がどこまで広がるか見通せる状況になく、党内からは「安倍派全員を主要ポストから外しておくべきだ」との声も上がる。このため首相はどの程度の規模感で人事を行うか思案を重ねている模様だ。政府関係者は取材に対し「今はあつれきよりも全体のことを考えるべきだ」と語った。

 首相は9日に麻生太郎副総裁と約2時間、首相公邸で会談した。10日午後には、東京・虎ノ門のホテル「オークラ東京」に約1時間滞在。表向きの用件は「秘書官との打ち合わせ」だったが、首相周辺によると、ホテル内で萩生田氏と面会したという。

 首相はその後、首相公邸に戻り、自民党の森山裕総務会長(森山派会長)、茂木敏充幹事長(茂木派会長)、腹心の木原誠二幹事長代理(岸田派)らと個別に会談した。人事や今後の政権運営を巡り意見交換したとみられる。【畠山嵩、李舜、鈴木悟、木下訓明】

9077OS5:2023/12/11(月) 07:33:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c6e171e472cc41f67b67ace6381b198561fce48
政権に激震、打開策見えず 安倍派幹部、軒並み関与か 人事難航の可能性〔深層探訪〕
12/11(月) 7:00配信


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時事通信
国際会議に出席した岸田文雄首相=9日午後、長崎市

 自民党安倍派の裏金疑惑で、派閥幹部「5人衆」全てが違法な資金還流に関わっていた疑いが明らかになった。岸田文雄首相はこのうち「内閣の要」の松野博一官房長官を更迭する方針だが、他のメンバーも閣僚・党幹部に丸抱えしており、政権人事の一新を迫られるとの見方も出ている。捜査がどこまで広がるのか見通せず、人事の時期や規模を巡り調整が難航する可能性もある。

【ひと目でわかる】特定パーティー収入ランキング

 ◇「組織ぐるみ」
 「今の時点で詳しく説明することはできない。状況を把握する」。普段、歯切れの良さで鳴らす自民党の世耕弘成参院幹事長は9日、京都府宇治市で自らへの裏金還流を問う記者団にこう釈明。政権への影響を問われると「大変厳しい。責任を感じる」と認めざるを得なかった。

 安倍派の裏金疑惑は日増しに深まるばかりだ。松野氏に続き、安倍派で実権を握る「5人衆」の萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長と世耕氏に加え、座長の塩谷立元文部科学相にも還流の疑いが浮上。松野、高木、世耕3氏の額は5年で1000万円超に上るとされる。

 政府内では、安倍派事務総長経験者を含む「5人衆」の関与について、派閥資金の管理責任が中心になるのでは、との見方も存在した。しかしここにきて派幹部が、軒並み裏金の「受け手」になっていた疑惑の構図が浮き彫りとなり、政府関係者は「意図的な『組織ぐるみ』の手法だったのは明白だ」と指摘する。

 ◇「八方ふさがり」の人事
 首相は昨年の安倍晋三元首相の死去後、党内最大派閥の安倍派との関係維持に腐心し、「5人衆」全てを政権中枢で重用し続けてきた。今回の疑惑は、政権に与える影響の大きさから、1989年の竹下内閣退陣につながったリクルート事件などの「疑獄」になぞらえる向きもある。

 松野氏の後任には首相の身内の岸田派から林芳正前外相や小野寺五典元防衛相のほか、茂木派の加藤勝信前厚生労働相らの名前が取り沙汰されるが、疑惑の広がりに「人事をやるなら国対委員長、政調会長を含め全部代えないといけない」(安倍派中堅)との声が上がる。

 松野氏交代を先行させた場合、「芋づる式に閣僚更迭を迫られる」という見方が自民内にある。かといって説明責任を果たしていない松野氏を当面留め置いても、政権にはダメージとなり、低迷する内閣支持率が「底割れ」する可能性も現実味を帯びる。「安倍派中堅以下の議員にも裏金が還流している」(自民関係者)とも言われる中、大幅な人事に踏み切った後に政務三役などの関与が発覚すれば政権に追い打ちとなるのは必至。自民関係者は「八方ふさがりの状況だ」とうめく。

 自民党の茂木敏充幹事長は9日、大阪市内の党会合で派閥パーティーを党本部がチェックするなどの対応策を検討していると明かし「国民の信頼回復を図りたい」と強調した。あくまでも派閥の存在を前提にする考えだが、党内からは「派閥解消などの思い切った策を打つべきだ」との声も上がる。

 立憲民主党の泉健太代表は9日、静岡市内で記者団に「自民党に自浄作用があるかどうかが問われている」と岸田政権の対応を重ねて批判。「派閥は解体してもいいのではないか」とも語った。

9078OS5:2023/12/11(月) 07:33:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbea0fb4f29c8d015762b532353ab29bec10857f
【安倍派裏金スキャンダル】「沈む船に誰も乗りたくない」後任官房長官に小泉進次郎氏らの名前挙がるも内閣改造、党役員人事が暗礁乗り上げる可能性が
12/11(月) 7:15配信

NEWSポストセブン
後任の官房長官候補には小泉氏の名前も挙がるが……(写真/時事通信フォト)

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーをめぐる裏金問題が急展開を見せている。岸田文雄・首相は、安倍派に所属する政務三役(閣僚・副大臣・政務官)を全員交代させる方向で検討しているとも報じられており、12月13日の臨時国会閉会後に人事が進められる見通しだが、そう簡単に事は進まなそうだ。

【写真】続々更迭される見通しの「裏金スキャンダル」渦中にある政権幹部の面々

 岸田首相は自派閥の宏池会が党内第4派閥というポジションのため、所属議員99人の最大派閥である安倍派の人材を重用してきた。しかし、安倍派5人衆と呼ばれる松野博一・官房長官、西村康稔・経済産業相、萩生田光一・党政調会長、高木毅・党国会対策委員長、世耕弘成・党参院幹事長がいずれも派閥からのキックバックを受け取っていた疑惑が浮上しており、内閣・党役員の人事に着手せざるを得ない状況になっている。

 とりわけ、内閣のスポークスマン役にあたる官房長官の後任人事では、官房長官経験者である茂木派の加藤勝信氏のほか、田村憲久・元厚労相(岸田派)、小泉進次郎・元環境相(無派閥)らの名前が挙がっている。

 しかし、「イメージ刷新のための人事といっても、難航するのは必至ではないか」と話すのは、安倍派以外の派閥に所属する中堅議員だ。

「ただでさえ支持率が低空飛行状態にあって長くはもたないとみられていた岸田政権を裏金問題が直撃した格好だ。重要ポストをエサにしたところで、入閣して数か月で内閣が潰れてしまったら、なんの意味もない。どうせ沈む船に乗りたいと思う人間なんていないでしょう。周りには“入閣要請があっても断わる”と話している議員もいる」

「小泉進次郎官房長官」でもイメージは変わらない
 衆議院議員の任期は折り返し地点を過ぎており、いつ解散総選挙があってもおかしくない時期に差し掛かるなか、「選挙に有利になる大臣ポストに就きたい」という発想になるのが“永田町の常識”のはずだが、今回ばかりはそれが当てはまらないという話だ。政治ジャーナリストが言う。

「もはや安倍派だけの問題では収拾がつかない。安倍派以外の派閥でも、政治資金収支報告書に記載こそしていたが、パーティー券を多く売った議員へのキックバックにあたるカネの流れがあり、十把一絡げでのイメージダウンは避けられない。小泉進次郎氏が官房長官の候補として取り沙汰されているが、そんな人事くらいでイメージが変わり、内閣支持率が反転上昇するような展開は考えられない。

 安倍派からは閣僚4人、副大臣5人、政務官6人が政務三役として送り込まれている。党役員も含め、5人衆だけでなく安倍派を軒並み外すような人事をやれば同派からの反発は避けられないが、仮にそれを断行しようとしても、岸田政権のもとでポストを欲しがる議員は相当に限られるはず。次々と断わられて人事が行き詰まる展開さえ懸念されます」

 臨時国会閉会後の岸田首相の政権運営が大きな壁にぶち当たることになるのは間違いなさそうだ。

9079OS5:2023/12/11(月) 07:34:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/12179fff31d6f64ba8e093af8e8b40e9cc3a86f3
「ポスト岸田」が「自民党キックバック大崩壊」で浮上…誰だ誰だ、裏を引くのは結局「霞が関」なのか
12/11(月) 7:19配信


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現代ビジネス
「キックバック」の背景にあるもの
photo by gettyimages

 自民党政権を揺るがす事態が起きているーー。

 12月13日、臨時国会閉会後、東京地検特捜部による政治資金規正法の捜査が本格化するとみられている。政局に与える影響は計り知れない。

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 当初、自民党5派閥のパーティー券問題について、自民党の5派閥の政治団体が政治資金パーティーの収入について2018〜21年分の政治資金収支報告書に計約4000万円分を過少記載したとする告発状を受け、東京地検特捜部が各派閥の担当者から任意で事情を聴いているという程度だった。

 しかし、12月になると、政治資金パーティー収入について議員へのキックバックが裏金化していた疑いがあるとして、東京地検特捜部が捜査を進めていると報じられている。

 これまでの経緯は、先週12月4日付け本コラム「事実上の「キックバック」まで…自民党「政治資金パーティー問題」が勃発した「そもそもの理由」をご覧いただきたい。今回は、その政治的な背景について、考えたい。

 この問題は、11月13日付け本コラム「岸田首相、打つ手なし…! 財務省の「ハシゴ外し」で支持率回復どころか「党内分裂」へ」に遡ってみないと全体像が見えてこない。

 岸田首相が「増税メガネ」と呼ばれて所得税減税を謳い出し、岸田首相に「自我」が芽生えたために、財務省がハシゴ外しを目論んだというストーリーについて触れている。なお、減税を言い出したのは、党内では安倍派であるので、岸田首相に「自我をつけた」のは安倍派と財務省には見えただろう。

 岸田首相は宏池会のプリンスだった。宏池会は、池田勇人元首相が創始者で、その次に大平正芳元首相、鈴木善幸元首相、宮沢喜一元首相と迸出した名門派閥だ。池田氏、大平氏、宮沢氏は元大蔵官僚であり、宏池会と財務省の関係は深い。岸田首相も、宮沢家と姻戚関係にあり、二人の妹さんの旦那は大蔵官僚だ。

 したがって、宏池会の系譜としての「血筋」はいい。

9080OS5:2023/12/11(月) 08:38:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b269fae555dc49f40d937575cc2b4d96a25642e
また疑惑議員が…記者追及に「頭悪いね」裏金問題に総理周辺では「安倍派一掃」の声も
12/10(日) 23:30配信
テレビ朝日系(ANN)

All Nippon NewsNetwork(ANN)

岸田政権を直撃している安倍派の裏金問題です。
疑惑の渦中にある松野官房長官に加え、同じく疑惑がもたれている複数の安倍派幹部の更迭も検討されています。

■安倍派議員また疑惑…記者追及に「頭悪いね」

報道陣の前に姿を見せた谷川弥一衆院議員。
Q.4000万円超のキックバックがあったという報道があったが事実関係は?
(安倍派 谷川弥一衆院議員)「読み上げますよ。清和政策研究会のパーティー券の問題について、刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を慎重に調査・確認をして、適切に対応してまいりたい。」
Q.キックバックがあった?
「今、コメントしただけです。僕が今言えることは。」
Q.(パーティー券の販売の)ノルマはどれくらいだった?
「だから今言った通りって言っているでしょ。今言った通り」
Q.これからの議員活動については?
「だから、今言った通りって言っているじゃない。なんで同じこと、何回も言うの。」
谷川議員は安倍派で当選7回。これまでで最大規模の4000万円を超えるキックバックを受け、収支報告書に記載しなかった疑惑が報じられています。
Q.会派の中でそのようなことがあった?
「まあいいから、その通りって。何を言っても。頭悪いね。言っているじゃないの。質問しても、これ以上、きょう言いませんと言っているじゃない。わからない?」

9081OS5:2023/12/11(月) 08:38:41

■「安倍派一掃」も…“裏金疑惑”議員の週末

福島の水産物の魅力をアピールする西村経済産業大臣。安倍派をめぐる“裏金疑惑”は、政権の中枢を直撃する事態に。
Q.(収支報告書に)記載しなかったことが取りざたされています。
(安倍派 西村経産大臣)「捜査の状況もありますので、それも見ながら、私自身はいずれかの時点で、適切な時点でですね、 しっかりと説明をしたいと考えております。」
この週末までに名前があがった、安倍派幹部は6人。このうち、松野官房長官ら3人には、1000万円を超えるキックバックを収支報告書に記載しなかった疑いが浮上しています。岸田総理は松野官房長官を更迭する方針で、さらに複数の政府・与党関係者によると、西村経済産業大臣ら4人についても、交代させる方向で検討に入りました。
総理周辺は「安倍派を一掃するのはやむを得ない」と話していて、今月中に人事に踏み切る見方が強まっています。そんな中、安倍派の塩谷座長は。
Q.一度撤回はされているかと思うのですが、キックバックに関連して「あったと思う」という発言もされていたと思うが?
(安倍派 塩谷座長)「あれはいろいろな質問の中で、そういうような状況があったのかなと思っておりますが、 事実関係を把握しておりませんので、のちほど撤回したわけでございます。いまそれぞれの捜査が進んでいる中で、まだ具体的なことを申し上げる段階ではないと思っております。」

渦中の議員らは、この週末をどう過ごしたのか。
きのう、福井県越前町では、国政報告会の準備が進んでいました。
(佐々木一真アナウンサー)「いま、高木議員が会場に姿を見せました。高木議員が会場に到着しました。キックバックについてコメントお願いします。」
1000万円超の“裏金疑惑”が浮上する中、地元に入った高木国対委員長。
(佐々木一真アナウンサー)「今、カーテンが閉められましたね。」
疑惑について、支援者らを前に、どう説明したのか。
(高木毅国対委員長)「外に大勢の記者の方々がいらっしゃっておりまして、おわびを申し上げなければならないと思います。調査をして、精査をして、確認をしているという状況でございますので、これ以上、皆様方にお話しすることができないわけでありますけども…」
高木国対委員長は、派閥の実務を取り仕切る安倍派の事務総長でもあります。
Q.もしキックバックがあったならば、把握している立場では?
(高木毅国対委員長)「刑事告発されている案件でもありますし、あわせてもうすでに捜査が始まっているやに聞いておりますので、慎重に事実関係を確認して、適切に対応していくということに尽きます。」
やはり“捜査中”だとして、具体的な説明を避ける様子に、地元の町議会議員は。
(越前町議員 吉田憲行議員)「自民党員としても、ロッキード(事件)以来のと言われているのでね、ただでさえ、みんな不信感を持っているので、これが末端の僕らにまで来ますから、そこのところはきちんと説明責任は果たしていただきたいという思いはあります。」

同じく1000万円超の“裏金疑惑”がかかる、世耕参院幹事長の姿は、京都にありました。
(世耕弘成 参院幹事長)「冒頭 、少しおわびから始めさせていただかなければなりません。」
講演で、こう口火を切ったものの…
(世耕弘成 参院幹事長)「これは捜査そのものに影響を与えかねないということで、今なかなかご説明できない状況にあります。」
Q.軒並み皆さん、“捜査中”を理由に説明されないというスタンスを同じようにとられていますが?
(世耕弘成 参院幹事長)「いつまでも説明しないと言っているわけではありません。しっかりとけじめがついて、節目が出てくれば、私もしっかり説明したいと思っています。説明責任をいつかは果たしたいと思っています。」
Q.“いつか”というのは捜査終結のことをおっしゃっているんですか?
「それは分かりません。」

■「“金庫番”が一手に」松野長官の知人語る

もう一人、1000万円超の“裏金疑惑”を持たれているのが、松野官房長官です。
地元で取材を進める中で、松野氏個人と派閥のパーティー券、両方の販売に関わったという人物に、話を聞くことができました。
(松野氏をよく知る人物)「2万円の印刷した券があるわけで、それが売ってきてくださいよと手元にくる。」
Q.その派閥(のパーティー券)ですって言って?
「売れない、売れない、売れないよ。松野さん(のパーティー券)なら5枚買うけど、派閥のなら1枚だけ置いてきなよ。そんな感じだよ。」
ただ、この人物も、パーティー券のノルマやキックバックについては、分からないと言います。
(松野氏をよく知る人物)「いったい全体で何枚売れて、それがノルマを達成できたのか、あるいはノルマに足らなかったのかは、我々は全くわからん。それを全部一手にやっていたのは“金庫番”だから。」


12月10日『サンデーステーション』より

テレビ朝日

9082OS5:2023/12/11(月) 09:33:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/16e10cc41efde79fc1ede684543f356c74d4f33b?page=1
「1人で裏金9000万円」安倍派議員は誰だ…退陣濃厚の岸田政権「絶望の内閣改造へ」交代は松野、西村にトバッチリで高市
12/11(月) 9:10配信


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みんかぶマガジン
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 自由民主党の最大派閥である「清和政策研究会」(安倍派)が裏金問題で大荒れだ。

 安倍派に所属する議員のうち数十人がキックバックを受け、議員側にキックバックされた資金の総額は、去年までに数億円にものぼるとされているようだ。松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長を巡っては それぞれ1000万円超のキックバックを受けるも不記載であった可能性をメディアが指摘している。一方で共同通信は最近の5年間で9000万円超のキックバックを受けた議員がいるとも報じている。

 元プレジデント編集長で作家の小倉健一氏は「年末に内閣改造がある可能性が浮上してきた」というーー。

内閣の要である「官房長官」が辞任することは非常に由々しき事態
 支持率低迷が続いていた岸田文雄政権に、相次ぐ汚職事件で追い込まれた末の絶望の「内閣改造論」が浮上している。今、国会がある永田町で何が起きているのか。事実関係を順に追って見ていこう。

 岸田文雄首相は、自由民主党の最大派閥である「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティーの収入を不正に扱い、裏金化していた疑惑に関連して、安倍派の幹部である松野博一官房長官を交代させる方針を決定した。この交代は事実上の解任となる。首相は後任の人事について調整を進めている。

 内閣の要である「官房長官」が辞任することは非常に由々しき事態だ。過去には第2次森内閣時の2000年10月に、中川秀直氏が愛人報道で辞任した例がある。また、第2次小泉内閣では、福田康夫氏が2004年5月に国民年金保険料の未納問題により辞任した。今回、松野氏が辞任すると、2021年10月に発足した岸田内閣では、不祥事などによる閣僚の辞任は5人目となる。

安倍派「5人衆」の全滅
 内閣の重要な役職である官房長官の交代は、政権運営に深刻な不安定さをもたらし、すでに支持率が低迷している岸田首相にとっては大きな影響を与えることが避けられない。

 松野氏以外にも報道で名前が挙がっているのは、高木毅国対委員長や世耕弘成参院幹事長、塩谷立元文部科学相、萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相だ。塩谷氏は派閥の事実上トップの座長で、他の5氏は安倍派「5人衆」と称され、安倍晋三元首相の暗殺以後、空席となった会長職に代わって、集団指導体制を敷いてきた。

 安倍派が開催する政治資金パーティーは年に1回行われる。この派閥に所属する議員には、当選回数や役職に応じてチケットの販売枚数の目標が設定されている。目標を超えた分の資金は、派閥から議員へ不正に返還される仕組みだった。

事実なら、組織的かつ悪質な裏金隠し
 この過程で、安倍派は目標を超えた分の収入を派閥の収支報告書に記載せず、議員への返還も支出として記載しない方法で、組織的に裏金を作っていたとされる。裏金を受け取った議員も、自身の政治団体の収支報告書にこの収入を記載していなかった。

 安倍派の会計担当職員は特捜部(東京地検特捜部)による事情聴取で、パーティーの収入の一部を議員に返還していたことを派閥の事務総長に報告していたと説明していることが明らかになった。安倍派の国会議員は、<「キックバックについては『派閥から政治資金収支報告書に書くなと言われた』と事務所の会計責任者が言っていた。修正しなければならないと思っている」「上層部から『(報告書に)書くな』と言われたら、そうするしかない。悪気があってやったわけではないというところを、どう捉えられるか。特捜部の判断を待つしかない」TBSNESDIG・12月9日>と供述しており、事実なら、組織的かつ悪質な裏金隠しだ。

9083OS5:2023/12/11(月) 09:33:41
とにかく悪質…捜査を本格化へ
 また、一部議員はノルマ分だけを派閥に収め、超過分は派閥に報告せずに議員のパーティー券用口座に残す場合もあったとされる。一部議員への還流分はパーティー券の販売実績に応じた秘書への実質的な奨励金や、秘書の給与などにも使われていた。読売新聞(12月7日)によれば<安倍派では、10人以上の所属議員がキックバックなどにより裏金化していた疑いのあることが判明している。特捜部は政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)での立件を視野に捜査しており、同党議員数十人からの聴取を検討。臨時国会会期末の12月13日以降にも捜査を本格化させるとみられる>という。

 裏金の総額は、2018年から2022年の5年間で億単位に上ると見られている。この期間に、塩谷氏は数百万円、高木氏と世耕氏はそれぞれ1千万円以上、萩生田氏は数百万円、西村氏は約100万円の裏金を受け取っていた疑いが新たに明らかになった。松野氏についても1千万円以上の裏金を収支報告書に記載していなかった疑いがすでに指摘されており、問題は安倍派の中枢幹部6人全員に及んでいる。

 派閥の実務を管理する事務総長の役割は、松野氏が2019年から2021年、西村氏が2021年から2022年、高木氏が2022年から現在まで務めている。

安倍派の動きを察知して、謎の動きをしたのが、岸田首相
 先の『報告書に書くな』と命じたのは、これら3人の可能性がある。特捜部(東京地方検察庁特別捜査部)は幹部6人の資金の流れを把握しており、さらなる実態解明を進めているところだ。

 政治資金規正法では、政治団体の会計責任者に対して収支報告書を提出する義務が課されている。この報告書に記載がない場合、会計責任者は5年以下の懲役刑または100万円以下の罰金に処される可能性がある。さらに、もし共謀、つまり複数の人がこの不正行為に関わっていれば、会計責任者以外の関与者も罪に問われることがある。

 こうした安倍派の動きを察知して、謎の動きをしたのが、岸田首相だ。自らが会長をつとめる岸田派(宏池会)を、総理大臣と自民党総裁の間は離脱する意向を固めたのだった。首相就任後も政治資金集めに余念のなかった岸田首相であるが、菅義偉前首相などから「派閥政治を引きずっているというメッセージになって、国民の見る目は厳しくなる」と批判があっても、「派閥を抜けなければならないルールはない」と頑なに言い張って派閥会長にしがみついてた。今回の追い込まれての派閥離脱に、国民はさらなる「残念な印象」を持ったことであろう。

なぜかとばっちり食らう高市早苗
 では、今後、安倍派、そして岸田政権はどうなっていくのだろう。筆者は週末、自民党、永田町関係者と断続的に取材をした。そこで得られた話を述べる。まず、共通した認識は、安倍派の分裂含みの弱体化と脱派閥の流れが加速するとの観測だった。幹部全員がキックバックを受けていたことがわかったことは、関係者で衝撃が走っている。安倍派幹部による裏金化指示は、派閥解体の機運すら盛り上がりかねない。2000年の前までは、茂木派(平成研)が100人の議員を擁したが、日歯連事件などのスキャンダルを経て勢力が衰えた。安倍派は当面の間、自民党内での発言力を失うことになり、公認争いやポストの獲得で不戦敗が続くことになる。そんな派閥に所属しようというのは、よほど覚悟のある人物か、はたまた「親の代から清和研」というような2世、3世議員ということになろう。

 大手新聞政治部記者は「松野官房長官の更迭を誤魔化すために、内閣改造を行うようだ。そこでは、同じく安倍派事務総長だった西村大臣の交代、そして、岸田政権に公然と反旗を翻すような勉強会を立ち上げた高市早苗氏の交代もとばっちりの部分もあるが、選択肢に入っている。高市氏の勉強会に参加する議員数は少ないので問題はないだろう」と指摘した。

安倍派議員たちの弁明には呆れるほかない
 いずれにしろ、安倍派議員たちの弁明には呆れるほかない。巨額の裏金をつくった国会議員は、刑務所へ行くべきだ。また議員報酬を半額にして先進国平均に並にするか、「異次元の子育て政策」でお手本にするといっていた北欧スウェーデン、フィンランド並みの3分の1にすべきだ。

 彼らは偉くもないし、知恵もない。政策的に何の効果もない、莫大な補助金ばら撒いてその分以上に後から増税するだけの集団に、日本人は特権を与えすぎだ。

小倉健一

9084OS5:2023/12/11(月) 09:34:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/12179fff31d6f64ba8e093af8e8b40e9cc3a86f3
「ポスト岸田」が「自民党キックバック大崩壊」で浮上…誰だ誰だ、裏を引くのは結局「霞が関」なのか
12/11(月) 7:19配信
現代ビジネス
「キックバック」の背景にあるもの
photo by gettyimages

 自民党政権を揺るがす事態が起きているーー。

 12月13日、臨時国会閉会後、東京地検特捜部による政治資金規正法の捜査が本格化するとみられている。政局に与える影響は計り知れない。


 当初、自民党5派閥のパーティー券問題について、自民党の5派閥の政治団体が政治資金パーティーの収入について2018〜21年分の政治資金収支報告書に計約4000万円分を過少記載したとする告発状を受け、東京地検特捜部が各派閥の担当者から任意で事情を聴いているという程度だった。

 しかし、12月になると、政治資金パーティー収入について議員へのキックバックが裏金化していた疑いがあるとして、東京地検特捜部が捜査を進めていると報じられている。

 これまでの経緯は、先週12月4日付け本コラム「事実上の「キックバック」まで…自民党「政治資金パーティー問題」が勃発した「そもそもの理由」をご覧いただきたい。今回は、その政治的な背景について、考えたい。

 この問題は、11月13日付け本コラム「岸田首相、打つ手なし…! 財務省の「ハシゴ外し」で支持率回復どころか「党内分裂」へ」に遡ってみないと全体像が見えてこない。

 岸田首相が「増税メガネ」と呼ばれて所得税減税を謳い出し、岸田首相に「自我」が芽生えたために、財務省がハシゴ外しを目論んだというストーリーについて触れている。なお、減税を言い出したのは、党内では安倍派であるので、岸田首相に「自我をつけた」のは安倍派と財務省には見えただろう。

 岸田首相は宏池会のプリンスだった。宏池会は、池田勇人元首相が創始者で、その次に大平正芳元首相、鈴木善幸元首相、宮沢喜一元首相と迸出した名門派閥だ。池田氏、大平氏、宮沢氏は元大蔵官僚であり、宏池会と財務省の関係は深い。岸田首相も、宮沢家と姻戚関係にあり、二人の妹さんの旦那は大蔵官僚だ。

 したがって、宏池会の系譜としての「血筋」はいい。

大蔵官僚だった筆者が思っていたこと
 「増税メガネ」と言われたからとはいえ、首相が減税を言い出したのは、国民経済から見ればもまっとうであるが、財務省ファミリーとしては考えられないことだ。

 財務省ファミリーならば、国民は「短期的な快楽」のために減税を求めるが、それは浪費であり、今の厳しい財政状況を考えると将来のためにならない、と真顔で語る。

 かつて財務省ファミリーの一員だった筆者も、大蔵省入省当初はそう思っていた。

 内心本当かと思っていたが、今から30年ほど前に、当時の財政投融資批判など大蔵省への批判に対抗するために、どうしても国の財政状況を正確に言うために国のバランスシートを作らざるを得なくなった。

 その当時、それができるのは筆者に限られていたので、バランスシートを作ったら、それまで大蔵省が主張していた借金が大きいから財政危機という話はウソで資産があるので危機ではないことがわかった。

 17年前に退官するまでは、対外的には黙っていたが、小泉政権と第一安倍政権では、きちんとしたバランスシート分析では財政危機でないといい、それに基づく政策(埋蔵金の発掘・活用など)も政府内で実現してきた。

 本コラムでも、2015年12月28日付け「「日本の借金1000兆円」はやっぱりウソでした〜それどころか…」や2018年10月15日付け「IMFが公表した日本の財政「衝撃レポート」の中身を分析する それでも消費増税は必要ですか」をご覧いただきたい。

 筆者の「高橋洋一チャンネル」は、登録者数104万人(2023年12月現在)であり、この話題を何度も取り上げているので、流石に筆者の周りでは「常識化」しつつある。

9085OS5:2023/12/11(月) 09:35:12
官僚機構の中にある力学
 また、政治家の中にもこれまで財務省の言う財政危機を信用してきたが、そうでないと思い始める人も多くなった。例えば、故安倍晋三首相はその一人だ。

 元財務次官の矢野康治氏が、月刊文藝春秋2021年11月号で書いた財政論については、故安倍元首相は、月刊WiLL2021年12月号において会計論などで強烈に批判している。また、かの安倍晋三回顧録の中でも、同旨の批判をしている。

 ここで書かれているように、100兆円コロナ対策でもそのための増税がないのは、正しいバランスシート論に基づくものだ。

 率直にいえば、岸田首相が、安倍派からの提言でもあった減税を言い出さなければ、まだ財務省は岸田首相のハシゴを外さずに、それなりの政権支持率も維持できただろう。

 ここにきて、検察も岸田政権の落ち目を見て動き出したのが「パーティー券騒動」だ。それが、安倍派の狙い撃ちになっているので、自民党内力学から言えば、岸田派には余裕でもある。野党が弱いので、所詮自民党内力学で政治が動いているとみれば、岸田派、麻生派、茂木派も、実質的には余裕だ。

 財務省としても、安倍・菅政権で煮え湯を飲まされ続けたので、検察の安倍派叩きは悪くない。

 もちろん、こうした大掛かりの政局は、官僚機構だけで仕掛けられるものでない。財務省のバックには、麻生派がいる。

 麻生派としては、財務省や検察が安倍派、二階派を叩くのは好都合だ。また、大宏池会構想があるので、岸田首相を下ろしても大宏池会の中、例えば麻生派から首相が出ればいい、と思っている。これが、官僚機構の背景にある「自民都内派閥力学」だ。

マスコミの後押しで
 これを政策論から見れば、財務省としても麻生派から、減税をしない首相が出ればいいだろう。時折、鈴木俊一財務相がポスト岸田で浮上するのは、財務省の野望でもあろう。鈴木財務相は、麻生派であるが、宏池会の鈴木善幸氏の息子であり、麻生太郎氏の義弟でもあるので、財務省としてはベストだろう。

 自民党内派閥力学、財務省や検察の官僚機構の動きだけで十分だが、それを後押しするのが、反安倍のマスコミだ。安倍・菅の長期政権で、反アベのマスコミは出番がなかったが、ここにきてついに出番と意気込んでいる。

 こうした動きの結果、岸田おろしになっても、大宏池会の中での政権回し、安倍派排除という形の政局に動くだろう。松野官房長官(安倍派)は既に交代が決定的で、その後任には加藤勝信(茂木派)、田村憲久(岸田派)らの名前が出ている。萩生田光一政調会長(安倍派)、西村康稔経産大臣(安倍派)の交代もありえる。

 ただ、岸田政権は既にレームダック化しており、早ければ来年度政府予算を決定する年内、遅くとも来年度予算成立か来春の渡米までしかもたないだろう。

 安倍派もこのまま排除されるだけなのか、激しい抵抗が水面下で行われるのではないか。

髙橋 洋一(経済学者)

9086OS5:2023/12/11(月) 09:35:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/66b408ca5a1e5237d576964c8aa36c9356990788
【安倍派・裏金疑惑】すべてを知る“金庫番”を直撃 浮かび上がる事件表面化直前の「言動の異変」
12/11(月) 7:15配信
 自民党の最大派閥「清和政策研究会(安倍派)」の裏金疑惑は、“令和のリクルート事件”と呼ばれて政権を揺るがしている。特捜部の動きに戦々恐々とする派閥の重鎮たちがダンマリを決め込むなか、裏金づくりのすべてを知るキーマンを直撃した──。

誰の指示だったのか
 東京都内のとある住宅地。幹線道路からやや離れた閑静な一角にその家はあった。玄関には丹念に手入れされた鉢植えの花が飾られているが、木造2階建ての家屋は昼間も雨戸が閉じられたままだ。インターホンを押しても返事がない。

 12月3日午前10時30分過ぎ、70歳前後と思しき白髪の男性が家から出てきてガレージの車に乗り込もうとした。

「裏金づくりは誰の指示だったのか?」

 本誌・週刊ポスト記者が直撃すると、男性は、「近所の迷惑になるので」と、質問には答えずに車に乗り込み、走り去った──。

 東京地検特捜部の安倍派裏金疑惑の捜査は、「派閥解体作戦」の様相を帯びてきた。

 全国から応援検事を集めて同派の会計責任者や議員秘書らの事情聴取に乗り出し、事務総長経験者の聴取も検討していると報じられている。

 政治資金規正法違反(不記載罪など)の時効は5年で、その間の同派の事務総長経験者といえば、下村博文・元文部科学大臣、松野博一・官房長官、西村康稔・経産大臣、高木毅・自民党国対委員長の4人の大物議員。捜査が政権中枢に及ぶ可能性まで出てきたのだ。

 これほどの捜査の広がりは竹下登内閣時代に発覚したリクルート事件(注:1988年、竹下登・首相ら自民党の有力議員や大物財界人などが、リクルート社から賄賂として未公開株を受け取ったことが発覚。翌年に東京地検特捜部は計12人を贈収賄罪で起訴した。政界では、藤波孝生・元官房長官と池田克也・元衆院議員の2人の有罪が確定)級だ。

 この事態を受けて岸田文雄・首相は12月6日、麻生太郎・副総裁ら各派の領袖クラスの党幹部を招集して緊急幹部会を開き、「派閥パーティー全面自粛」を決めるなど厳戒態勢を敷いた。

 数多くの政界捜査を取材してきたジャーナリストの伊藤博敏氏が語る。

「焦点は安倍派の事務総長経験者や派閥から多額のキックバックを受けて裏金にしていた議員たちを摘発できるかどうかです。ちょうど1年前に似た構図の事件があった。麻生派の薗浦健太郎・元代議士がパーティー収入を少なく記載して政治資金規正法違反に問われ、会計を担当した秘書だけでなく、議員本人も略式起訴されて罰金と公民権停止の略式命令を受け、議員辞職に追い込まれた。

 東京地検はその時の捜査を通じて政治資金パーティーを利用した裏金づくりのカラクリを理解し、判例もできた。その上で満を持して安倍派の裏金づくりの捜査に乗り出したわけです。まずは派閥の会計責任者が追及され、さらに歴代の事務総長が会計責任者に指示したり、経理の報告を受けて了承したかを解明し、政治家の責任に踏み込んでいく方針だと考えられる」

 捜査のキーマンとなっているのが、安倍派事務局長で同派の政治団体「清和政策研究会」の会計責任者を務めるX氏だ。冒頭、本誌が直撃した白髪の男性である。

 安倍派の裏金づくりにどういう役割を果たしていたのか。

9087OS5:2023/12/11(月) 09:36:17
慌てて確認に奔走
 安倍派議員のベテラン秘書が言う。

「X氏はNTT出身で子会社の役員や監査役を務め、4年ほど前に安倍派の事務局長として迎えられた。同じNTT出身の世耕弘成先生(自民党参院幹事長)の紹介でした。民間企業出身だから政治は素人同然だが、われわれ秘書には『高木事務総長がこう仰っている』などと幹部の威光を振りかざす。選挙のことで相談に行くと、『議員が直接言ってこい』と秘書は相手にしない態度でした」

 世耕事務所に経緯を尋ねたところ締め切りまでに回答はなかったが、事務局長に就任したX氏は会計責任者として安倍派の資金を管理することになった、いわゆる派閥の金庫番である。

 同派は所属議員にノルマを課して派閥のパーティー券を売らせ、ノルマを超えて売りさばいた議員にはその分の代金をキックバックしていたとみられる。

「キックバックはだいぶ昔から行なわれていたことですが、かつては派閥が領収書を出したり、議員側が政治資金収支報告書に記載するなど、それが可視化できるようにしていた時期もあった。しかし、そうすると集金力のある有力議員が多額のキックバックをもらった際に、派内で『あの議員は自分で多額の献金を集めているのに、派閥はそんな裕福な議員に金を戻すのか』という不満の声が高まるようになった。

 それが面倒なのでキックバックは現金で渡し、領収書を取らずに政治資金収支報告書にも載せない裏金にしたと聞いています。派内の議員にも金額がわからないようにするためです。このシステムはX氏の前任者の時代にはもうできていて、X氏は引き継いだかたちです」(別の秘書)

 どの議員がパーティー券を何枚売ったかの本当の金額と、キックバックの金額を知るのはX氏とごく少数の派閥幹部だけだという。

 ところが最近、X氏の言動に異変が起きていた。特捜部の捜査が表面化する前のことだ。別のベテラン秘書の話である。

「X氏が複数の事務所の秘書にパーティー券の代金について問い合わせを始めたんです。代金を派閥の口座に振り込んだ分は通帳に記録があり、現金で持ち込んだ分も金額は各事務所が提出した帳簿でわかるが、誰が持ってきたかまでは記録していない。

だからX氏は『現金で持参したのは〇〇さんで間違いないか』とか、派閥から代金のキックバックを受けた事務所には『現金を受け取ったのは〇〇さんで間違いないか』と慌てた様子で確認して回っていた。秘書の間では、“あの時にはもう特捜部の事情聴取を受けていたのでは”という話になっている」

 だとすれば、特捜部はX氏の供述からキックバックの金額や誰が現金で受け取ったかまで詳細に掴んでいる可能性が高い。

 今後の捜査のポイントは、X氏が上司の事務総長や派閥幹部の具体的関与について、どこまで特捜部に供述するかになる。

「裏金づくりは誰の指示だったのか?」

 本誌記者がX氏に質問したのはまさにその点だったが、答えは返ってこなかった。

※週刊ポスト2023年12月22日号

9088OS5:2023/12/11(月) 14:51:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/da1cece05eb10b61ff29ea2689f359e51b0c5e1f
岸田首相、閣僚・自民党役員人事を14日軸で調整 裏金疑惑
12/11(月) 14:43配信

毎日新聞
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=首相官邸で2023年12月11日午前8時57分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は、自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑を受けて、安倍派の政務三役らを交代させるため、閣僚・自民党役員人事を今国会閉会後の14日を軸に実施する調整に入った。政府関係者が11日明らかにした。【高橋祐貴】

9089OS5:2023/12/11(月) 14:52:15
https://mainichi.jp/articles/20231209/k00/00m/010/271000c?inb=ys
「座長も5人衆も求心力なくなった」 裏金疑惑、憤る安倍派中堅
深掘り 木下訓明 古川宗
政治

速報

政局
毎日新聞 2023/12/9 21:03(最終更新 12/11 11:19)
 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、安倍派の裏金疑惑は、松野博一官房長官ら「5人衆」に座長の塩谷立元文部科学相を加えた幹部6人まで拡大し、底なしにも見える様相だ。多くが政府や党で枢要な役職を担っており、岸田政権は窮地に陥っている。松野氏らを早期に更迭する案や、13日の臨時国会閉会後に内閣改造・党役員人事に踏み切る案が浮上。岸田文雄首相は政権刷新につなげようと模索するが、疑惑による打撃は深刻で奏功するかは不透明だ。

「逃げ回ってばかり」
 政治資金パーティー収入を巡る裏金疑惑は、党内最大の99人を擁する安倍派中枢に及んだ。派閥を率いる立場にありながら説明を避け、政治不信を招く要因ともなっている派閥幹部らの言動に対し、中堅や若手を中心に動揺が広がっている。

 「国民の政治不信を招くことになっているわけだから、大変厳しい影響が出てくるだろう。私自身もその責任の一端を感じている」。安倍派幹部で、自身もキックバックを受けた疑惑が報じられている世耕弘成党参院幹事長は9日、京都府宇治市での講演後、記者団にそう述べた。しかし、派閥や自身の裏金疑惑について見解をただされると「捜査に影響を与えてはいけないという観点から、残念ながら今の時点で詳しく説明することはできない」と説明を拒んだ。

 安倍派では、2022年7月に当時会長だった安倍晋三元首相が死去。その後、会長ポストは空席のまま、塩谷立元文部科学相を座長に据え、意思決定については、松野博一官房長官、高木毅・党国対委員長、西村康稔経済産業相、萩生田光一・党政調会長、世耕氏の「5人衆」を含む常任幹事会による集団指導体制をとってきた。

 派閥のパーティー収入を巡る問題の発覚後、塩谷氏が11月30日にキックバックの慣習について「あったと思う」と発言。直後に撤回したものの派内は混乱した。松野氏や西村氏らも記者会見で「捜査中」などを理由として説明を拒否し続けている。

 こうした状況に派内の若手からは…

9090OS5:2023/12/11(月) 17:29:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/12b27906c340ad0d4dc0073ca6acb678e35c3224
萩生田氏「進退自分で」 安倍派政務三役辞任なら自らも辞任の考え
12/11(月) 16:55配信

朝日新聞デジタル
自民党の萩生田光一政調会長

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、裏金を受け取った疑惑が浮上している同派幹部の萩生田光一政調会長は11日、「今回のことが原因で、閣僚や副大臣などが辞めるならば、政調会長の私の責任も同等に、またそれ以上に大きなものがある。人事は首相の専権事項だが、出処進退については自分で決めたい」と述べた。安倍派の政務三役が辞任する場合は、自らも辞任する考えを示した。

 東京・永田町の党本部で記者団の取材に応じた。岸田文雄首相は、萩生田氏のほか、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅・党国会対策委員長を交代させる意向を固めている。また、安倍派所属の閣僚、副大臣、大臣政務官の政務三役を全員交代させる考えだ。

 萩生田氏は当選6回。安倍派では「5人衆」と呼ばれる幹部の一人で、文部科学相や経済産業相を歴任してきた。

朝日新聞社

9091OS5:2023/12/11(月) 20:09:04
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20231211k0000m010230000c.html
首相、14日を軸に閣僚人事へ 安倍派を交代、無派閥人材を登用か
2023/12/11 20:01毎日新聞

首相、14日を軸に閣僚人事へ 安倍派を交代、無派閥人材を登用か

参院本会議で立憲民主党の徳永エリ氏の質問を聞く岸田文雄首相(右)。奥は松野博一官房長官=国会内で2023年12月11日午後1時36分、竹内幹撮影

(毎日新聞)

 岸田文雄首相は、自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑を受けて、安倍派の政務三役を交代させるため、今国会閉会後の14日を軸に閣僚・党役員人事に踏み切る調整に入った。

 首相は、松野博一官房長官(61)や西村康稔経済産業相(61)ら閣僚と、自民党の萩生田光一政調会長(60)、高木毅国対委員長(67)らも交代させる方針。安倍派の副大臣、政務官も含めた政務三役計15人をすべて代える調整もしている。

 松野氏を含む4人は安倍派「5人衆」のメンバーで、事実上の更迭となる。閣僚・党役員の後任には、無派閥の浜田靖一前防衛相(68)と梶山弘志幹事長代行(68)を国対委員長を含む要職で起用することを検討している。

 首相は周辺に「党全体として問題に向き合うには、無派閥議員との連携は重要だ」と語っており、無派閥の中から即戦力となり得る人材を登用することなどで信頼回復を図りたい考えだ。13日の国会会期末に合わせて記者会見を開き、党改革に向けた方針を打ち出すとみられる。

 政権運営を巡って首相は、党内最大派閥の安倍派(99人)との連携を重視して人事でも重用してきたが、安倍派を要職から外さざるを得ない状況となった。同様の裏金疑惑が浮上する「5人衆」の世耕弘成参院幹事長(61)や、安倍派座長で党税制調査会幹部の塩谷立元文部科学相(73)も交代する可能性がある。

 首相は11日の参院本会議で裏金疑惑に関し「今後事態が明らかになっていく状況を踏まえ、問題の原因や課題を把握しながら、国民の信頼回復の観点から必要な対応を行う」と言及。閣僚・党役員人事については「政治の信頼回復と国政の遅滞回避のため、しかるべきタイミングに適切な対応をとる」と述べた。

 首相は10日に、東京都内のホテルで萩生田氏と会談。その後、首相公邸で森山裕総務会長、茂木敏充幹事長、側近の木原誠二幹事長代理らと個別に相次いで会談した。11日には、麻生太郎副総裁、茂木氏と国会内で会い、人事や今後の政権運営について意見交換したとみられる。

 立憲民主党は11日、松野氏に対する不信任決議案を衆院に提出した。日本維新の会、共産、国民民主の各党も同調する見通しだ。【高橋祐貴、中村紬葵】

9092OS5:2023/12/11(月) 21:05:55
さて、どこまで粛清されるか!?ってレベルですね



安倍派の役職者たち
★は常任幹事(15人)


総務大臣     鈴木淳司
農林水産大臣  宮下一郎
経済産業大臣   西村康稔★
内閣官房長官   松野博一★

内閣総理大臣補佐官上野通子

内閣府副大臣   堀井学
内閣府副大臣   酒井庸行(経済産業副大臣兼任)
内閣府副大臣   宮澤博行(防衛副大臣兼任)
文部科学副大臣  青山周平
外務副大臣    堀井巌

復興大臣政務官  石井拓(経済産業、内閣府大臣政務官兼任)
復興大臣政務官  加藤竜祥(内閣府大臣政務官兼任)
総務大臣政務官  小森卓郎
財務大臣政務官  佐藤啓
厚生労働大臣政務官塩崎彰久
防衛大臣政務官  松本尚

幹事長代理    稲田朋美★
副幹事長     福田達夫
副幹事長     関芳弘
副幹事長     山田美樹
副幹事長     江島潔
副幹事長     吉川有美
副幹事長     山田宏
副幹事長     松川るい

政務調査会長   萩生田光一★
国会対策委員長  高木毅★
国会対策副委員長 西村明宏★

両院議員総会会長 橋本聖子★

参議院議員副会長 山本順三★
参議院幹事長   世耕弘成★
参議院幹事長代行 野上浩太郎★
参議院国会対策委員長岡田直樹★

人事局長     森まさこ
女性局長     高橋はるみ
青年局長     藤原崇
拉致問題対策本部長山谷えり子


安倍派座長    塩谷立★
安倍派常任幹事  柴山昌彦★
安倍派常任幹事  松島みどり★
安倍派常任幹事  末松信介★

9093OS5:2023/12/11(月) 21:39:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/d387155d2ad3c8f113555602d25aebfe3cb4f5a0
内閣不信任案、立民に提出慎重論根強く 維新は賛成の公算「出すことが相当」
12/11(月) 19:03配信


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産経新聞
松野博一官房長官への不信任決議案を岡田憲治衆院事務総長(中央)へ提出する立憲民主党の議員ら=11日午後、国会内(春名中撮影)

自民党派閥のパーティーを巡る「政治とカネ」問題の波及を念頭に、野党第一党の立憲民主党は11日、岸田文雄内閣不信任決議案提出の可否について党内協議を続けた。現時点では、「本番は来年の通常国会だ」(閣僚経験者)として今国会への提出は見送るべきだとの意見が根強い。


慎重論の背景にあるのは、13日の臨時国会閉会後に東京地検特捜部による捜査が本格化するという見立てだ。不信任案提出によって衆院解散の「口実」を首相に与えれば、自民を利する展開になりかねないとの判断が働いている。

立民の安住淳国対委員長は11日、「万一解散になったら(疑惑が)うやむやになる。そういう危険性をはらむ不信任案だから慎重に対応しようと、泉健太代表はわれわれに指示している」と記者団に説明した。

とはいえ、今国会では不信任案提出を巡る環境が大きく異なっている。野党第二党の日本維新の会が、提出された場合は賛成する公算が大きいからだ。

維新はこれまで、会期末に不信任案を出す野党の常套戦術とは距離を置いてきた。だが、馬場伸幸代表は8日の衆院予算委員会集中審議で不信任案賛成の可能性を示唆した上で、国会議員に月額100万円が支給される調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の改革を首相に迫った。

旧文通費見直しが目に見える形で進展していない以上、維新としては振り上げた拳を下ろしにくい状況にある。立民が不信任案提出を封印すれば、野党第一党と第二党がそろって政権に対峙する姿勢を示す好機を逃すことになりかねない。

「不信任案を出すことが普通は相当だと思う」

維新の遠藤敬国対委員長は11日の記者会見で、立民を挑発するように語った。(児玉佳子)

9094OS5:2023/12/11(月) 21:40:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/905a3579ba84a34c3117bfcd145a55f33ea32ee3
岸田首相、裏金疑惑の安倍派4閣僚全員交代を検討 田村元厚労相ら要職検討
12/11(月) 21:05配信
産経新聞
岸田文雄首相

岸田文雄首相(自民党総裁)が、自民最大勢力の安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑を受け、閣僚・副大臣・政務官の「政務三役」から同派所属者の大幅交代を検討していることが分かった。また、自民の田村憲久元厚生労働相と浜田靖一前防衛相の要職起用を検討していることも判明した。政府・与党関係者が明らかにした。

【写真】疑惑の安倍派4閣僚…参院本会議に出席した松野官房長官、鈴木総務相、西村経産相、宮下農林水産相

安倍派出身で交代の対象となる閣僚は、裏金疑惑が浮上している松野博一官房長官と西村康稔経済産業相に加え、鈴木淳司総務相と宮下一郎農林水産相。鈴木、宮下両氏は疑惑を否定しているが、首相は疑惑の有無に関わらず、政治資金について調査させる必要があると判断した。

首相は13日の臨時国会閉会後、速やかに人事に着手する方向で調整している。11日午後の自民役員会では「政治の信頼回復と国政の遅滞回避のために、適切な対応をとっていきたい」と述べた。

安倍派所属の政務三役は閣僚4人、副大臣5人、政務官6人の計15人で、首相は全員の交代を検討した。だが、安倍派の反発や後任選定が難航する懸念が強まり、疑惑を抱えていない若手の政務官は対象から外すことも含め調整を進めている。茂木敏充幹事長は11日の記者会見で「安倍派一掃」に関し、「派閥によって一括の対応といった報道は必ずしも正しくない」と語った。

党幹部では安倍派現事務総長の高木毅国対委員長を交代させる方針。同派の萩生田光一政調会長も交代の公算が強まっている。萩生田氏は11日、記者団に「人事は首相の専権事項だが、出処進退は自分で決めたい」と強調した。また、同日は東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を務めた橋本聖子参院議員の疑惑が新たに浮上した。

一方、立憲民主党は同日、松野氏に対する不信任決議案を衆院に提出した。与党は12日の本会議で否決する方針。日本維新の会は賛成する方向だ。

9095OS5:2023/12/11(月) 21:46:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/29823cf20bf3ac6627dc51a6ae01758d807bc9ae
首相、年明けの南米訪問見送りを検討 自民裏金疑惑、外交にも影響
12/11(月) 18:34配信
毎日新聞
記者団の質問を聞きながら首相官邸に入る岸田文雄首相=東京都千代田区で2023年12月11日午前8時56分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は、2024年1月上中旬に予定している南米訪問を見送る検討に入った。政府関係者が11日、明らかにした。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題への対応に専念するよう求める声が政府・与党内で強まっているためで、この問題が外交にも影響し始めている。

 首相は1月9日をめどに出発し、ブラジルやチリなどの南米諸国を訪問する調整を進めてきた。ブラジルは、国際社会で存在感を強めるグローバルサウスと呼ばれる新興・途上国の代表格。24年の主要20カ国・地域(G20)の議長国でもあり、連携推進を確認する見通しだった。チリは銅やリチウムをはじめとする重要鉱物資源が豊富で、関係を強化していた。1月中旬から開かれる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席するため、南米からスイスを訪れる案も出ていた。

 パーティー券問題を巡っては、東京地検特捜部が13日の臨時国会閉会後から安倍派議員らへの聴取を本格化させる見通し。政権運営は予断を許さない状況で、1月後半の召集とみられる通常国会に向けて、首相は国内で対応にあたる必要があるとの見方が大勢だ。

 ただ、訪問予定国との調整はすでに進めており、外遊中止はグローバルサウスとの関係強化に力を入れてきた岸田外交にとって失点となる。捜査の進展や党内情勢を見極めて最終判断する見通しだ。【川口峻、池田直】

9096OS5:2023/12/12(火) 07:38:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e5c3c8bbb97bc1bf4b326eb3b8cdc61f071b99f
東京地検特捜部、自民安倍派を集中捜査へ 国会会期末後に聴取本格化
12/12(火) 5:00配信
毎日新聞
東京地検が入る庁舎=金寿英撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部が、政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で刑事告発された主要5派閥のうち、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)を集中的に捜査する方針であることが関係者への取材で判明した。パーティー券収入のノルマ超過分のキックバック(還流)が数億円に膨らむ恐れがある上に、収支報告書への記載を組織的に避けた疑いもあることから、悪質性が高いとみている模様だ。


 関係者によると、安倍派(99人)では直近5年間で所属議員がノルマを超えて集めた収入と、議員への還流分の支出がいずれも収支報告書に記載されていなかった疑いが持たれている。

 還流資金を裏金化した議員は10人超にとどまらず、数十人規模に上るとされる。中には数千万円の還流を受けていた議員もいるとされ、裏金の総額は数億円に膨らむ可能性がある。

 安倍派では安倍晋三元首相の死去後、座長の塩谷立元文部科学相と「5人衆」と称される松野博一官房長官、高木毅・党国対委員長、世耕弘成・党参院幹事長、萩生田光一・党政調会長、西村康稔経済産業相による集団指導体制が続いている。しかし、6人は直近5年間で1000万円超〜100万円程度を裏金化していた疑いが浮上している。

 特捜部は臨時国会の会期末(13日)後に、裏金化が疑われる議員側への聴取を本格化させる方針。主な対象は組織的な還流が疑われる安倍派で、歴代の派閥幹部も含まれる模様だ。

 安倍派の他に告発されている志帥会(二階派)、平成研究会(茂木派)、志公会(麻生派)、宏池会(岸田派)の4派閥についても捜査を継続するとみられる。【井口慎太郎、北村秀徳、岩本桜、山田豊】

9097OS5:2023/12/12(火) 09:45:53
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023121100719&g=pol
14日にも松野長官交代 岸田首相、経産・総務・農水3閣僚も調整―安倍派一掃には慎重論・裏金疑惑
2023年12月12日00時51分
 自民党最大派閥・安倍派による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑を巡り、岸田文雄首相(自民党総裁)は11日、松野博一官房長官に加え、高木毅国対委員長、西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相を交代させる方向で調整に入った。5人はいずれも同派所属。今国会閉会後の14日にも松野氏ら一部の人事を行い、残りは22日を目指す2024年度予算案の閣議決定後などに先送りする案が出ている。

 首相は11日の参院本会議で、人事について「政治の信頼回復と国政の遅滞回避のため、しかるべきタイミングに適切な対応を取る」と表明。この後、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と国会内で会談し、党役員会でも対応を協議した。
 松野、高木、西村3氏は事務総長として安倍派の実務を取り仕切った。さらに同派からパーティー収入の還流を受け、政治資金収支報告書に記載しなかった疑いも出ている。党内では疑惑への関わりが深い3人の責任は免れないとの声が強く、他の安倍派2閣僚と合わせ、首相は情勢を見極めて最終判断する。
 自民参院執行部は約5000万円の還流を受け取った疑いがある大野泰正・参院内閣委員長の交代も検討する。松野、高木両氏と同様に1000万円超の還流を受けた疑いを持たれている世耕弘成参院幹事長の責任を問う声も党内で出ている。
 政権内では閣僚4人に、副大臣5人、政務官6人も加えた安倍派所属の計15人の政務三役全員を一掃すべきだとの声も浮上する。ただ、還流を否定する議員も含まれるため慎重論も強く、政務官は本人の判断に委ねる方向で調整している。
 安倍派の萩生田光一政調会長は11日、党本部で記者団に対し、首相から10日の会談で「税制、予算、大切な仕事を目の前にして、しっかり対応してほしい」と伝えられたと説明。その上で「仮に閣僚や副大臣が辞める事態になるとすれば、政調会長の責任はそれ以上に大きい。出処進退は自分で決めたい」と述べ、展開次第で自身も辞任する考えを示唆した。

9098OS5:2023/12/12(火) 10:46:04

https://news.yahoo.co.jp/articles/607b72751e898455fb2aca43796de48745c45c01?page=2
>「私は政治資金パーティー自体を批判しているわけではありません。裏金が問題なのです。得た収益を堂々と政治資金として記載すればいいだけの話です。そもそもパーティー券は1枚数万円くらいですし、年に何回も開かれません。やれキックバックだ、裏金だと言っても、多くの議員にとってはそれほど大きな額ではないはずです。だからこそ余計に記載しなければならなかったと思います」(同・深谷氏)

これに尽きる気がします。

9099とはずがたり:2023/12/12(火) 10:53:12

自民党スレも満タンになってきて次スレも検討のこのタイミングで自民党がぶっ壊れかねない不祥事勃発ですね〜。

個々の議員にとってはケチな少額でも安倍派が組織的に裏金作りを主導してたとなると悪質性はそれなりである。
>同派がパーティー券販売のノルマ超過分を所属議員側に現金でキックバック(還流)し、還流分を政治資金収支報告書に記載しないよう求めていたことがわかった。

安倍派、現金で還流し収支報告書への不記載求める…5年間で数億円の可能性
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e47c27e9cfdeb513c65e1dde29d5e10dd38c8dd
12/12(火) 5:01配信
読売新聞オンライン

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑で、同派がパーティー券販売のノルマ超過分を所属議員側に現金でキックバック(還流)し、還流分を政治資金収支報告書に記載しないよう求めていたことがわかった。東京地検特捜部は、資金の流れや会計処理の実態を解明するため、派閥の実務を取り仕切る事務総長の経験者を含め、数十人規模の所属議員への事情聴取を検討しているとみられる。

 特捜部は政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑の適用を視野に、全国から事件捜査の経験が豊富な応援検事を集め、50人規模の捜査態勢を整えた。既に一部議員の秘書らの聴取を始めており、現在開かれている臨時国会の閉会後にも捜査を本格化させる見通し。

 関係者によると、安倍派ではノルマを超えてパーティー券を販売した議員側に対し、パーティーの開催後に派閥側から現金でキックバック。還流分については議員側の収支報告書に記載しないよう求め、派閥側と議員側の収支報告書に記載のない裏金になったという。こうして裏金化された資金は、直近5年間で総額数億円に上る可能性がある。

 現金の受け渡しや収支報告書に記載しないことについてのやり取りなどは、派閥の会計担当職員と各議員の秘書らとの間で行われていたとみられ、会計担当職員は、還流について事務総長に報告していたとされる。

 疑惑を巡っては、同派事務総長経験者の塩谷立・元文部科学相(73)や松野博一官房長官(61)、西村康稔経済産業相(61)、高木毅国会対策委員長(67)の4氏側のほか、世耕弘成参院幹事長(61)と萩生田光一政調会長(60)といった派閥幹部側も還流分を収支報告書に記載していなかったとされる。

 このほか、元五輪相の橋本聖子参院議員(59)(比例)、大野泰正参院議員(64)(岐阜選挙区)、池田佳隆衆院議員(57)(比例東海)、谷川弥一衆院議員(82)(長崎3区)の4氏側が還流分を収支報告書に記載していない疑いのあることも判明。裏金化された疑いのある金額は、橋本氏は1000万円超、大野氏は5000万円超、池田、谷川両氏は4000万円超とみられる。

 橋本氏は11日、報道陣の取材に応じ、「調査した上で説明責任を果たしたい」と述べ、「非常に反省しており、政治不信を招いたことをおわびしたい」と語った。谷川氏と、大野氏の事務所は10日、それぞれ取材に「事実関係を慎重に確認している。適切に対応する」などとしている。

9100OS5:2023/12/12(火) 11:53:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc6295d7ee98b53decd3f637bdd03b6bbc22dfe5
岸田首相の派閥でもパーティー収入過小記載の疑い 安倍派のキックバック裏金疑惑より少額か 
12/12(火) 9:27配信
FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
FNNプライムオンライン

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田首相が会長を務めていた「宏池政策研究会」でも、実際に集められた収入より少ない金額が政治資金収支報告書に記載されていたとみられることが分かった。


自民党の派閥の政治資金パーティーを巡っては、安倍派や二階派が販売ノルマを超えて集めた分の収入を所属する議員にキックバックし、派閥の収支報告書に収入として記載しなかった疑いがある。

その後の関係者への取材で、岸田首相が会長をつとめていた「宏池政策研究会」でも、実際に集められた収入より少ない金額が収支報告書に記載されていたとみられることが分かった。

不記載の額は、安倍派や二階派よりも少ないという。

フジテレビ,社会部

9101OS5:2023/12/12(火) 20:36:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/b962f3077562f25232e9f19d967d4d759f53683d
萩生田政調会長交代へ、安倍派政務官5人は留任の公算 松野官房長官の不信任案否決
12/12(火) 19:36配信

産経新聞
衆院本会議で松野官房長官に対する不信任決議案の投票に向かう途中に手を上げる麻生太郎副総裁(左から2人目)と一礼する松野博一官房長官(右から2人目)=12日午後、国会(岩崎叶汰撮影)

衆院は12日の本会議で、自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金問題を巡り、立憲民主党が提出した松野博一官房長官に対する不信任決議案を与党の反対多数で否決した。岸田文雄首相(自民党総裁)は14日にも松野氏を含む安倍派の4閣僚を事実上更迭する方針で、人選を本格化。安倍派の萩生田光一政調会長を交代させる方向で調整に入った。政府・与党関係者が明らかにした。


萩生田氏の交代時期は4閣僚らに合わせて週内か、令和6年度予算案決定後か調整を続ける。

松野氏は不信任案が否決された直後の更迭となるが、首相は松野氏の続投は理解が得られないと判断したとみられる。公明党の山口那津男代表も不信任案否決に先立つ記者会見で「否決したから即信任という評価はできない」と強調した。

一方、首相が全員交代を検討した安倍派所属の閣僚・副大臣・政務官の「政務三役」15人のうち、衆院当選1回の政務官5人は留任する公算が大きくなった。安倍派から、当選1回の5人は裏金を受け取っていないとして「辞めさせるのは理屈が成り立たない」(閣僚経験者)と反対論が噴出し、全員交代案を軌道修正する見通し。

首相はすでに、裏金疑惑が浮上している松野氏と西村康稔経済産業相に加え、疑惑を否定している鈴木淳司総務相と宮下一郎農林水産相を交代させる方針を固めている。安倍派の高木毅党国対委員長も事実上更迭する。

また、首相は12日、岸田派(宏池会)のパーティー収入に関する政治資金収支報告書への過少記載の疑いに関し「具体的なことが確定した段階で私に報告がある。報告を受けたら適切に説明をさせる」と述べた。

9102OS5:2023/12/12(火) 20:36:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/deea55c07540d84e2369c3171cc4a10218907b94
「ポスト松野」難しい官房長官の人選 クリーン、説明力、危機管理…人材少なく
12/12(火) 19:30配信

産経新聞
官房長官が途中で交代するのはどのような場合か

岸田文雄首相(自民党総裁)が党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑を受けて実施する人事の焦点は、松野博一官房長官の後任だ。政府のスポークスパーソンとしての説明力に加え、与党との調整力が求められる「内閣の要」だからだ。また、裏金問題が直撃した政権にあって、平時とは異なる対応力も必要となる。首相はこうした条件を踏まえ、慎重に人選する意向だ。


「(東京地検特捜部による)捜査が行われていると承知しており、私の政治団体についても精査して適切に対応したい」。松野氏は12日の記者会見でも、裏金疑惑に関して従来通りの回答を繰り返した。

政府高官は「官房長官は捜査に影響を与える立場だ。踏み込んだことは言えない」と擁護してきたが、松野氏の「説明拒否」が国民や与野党の反発を招き、事態を悪化させた面がある。次期官房長官にはクリーンさに加え、裏金疑惑に関する説明力が最低条件となる。

与党や省庁との調整力も重要な要素だ。歴代では菅義偉前首相が官房長官在任時の辣腕(らつわん)で知られる。官僚機構を掌握しつつ、与党国対幹部らと頻繁に面会して情報収集や調整を担い、安倍晋三政権の安定を支えた。

特に岸田政権の官邸は国対との連携不足が指摘されてきた。首相周辺は「国会対応ができなければ官房長官は務まらない」と強調する。

加えて、危機管理力も欠かせない条件だ。官房長官は大規模災害などが発生すればいち早く官邸に駆けつけ、指揮や発信に当たる。兼務する拉致問題担当相としての見識と手腕も求められる。

こうした条件を十分に満たす人材は多くはない。自民内には松野氏の後任という「火中の栗」を敬遠する向きも強く、「岸田派(宏池会)が責任を持って引き受けるべきだ」(官房長官経験者)との声がある。首相が思い描く通りに人事が実現するかは不透明だ。(永原慎吾)

9103OS5:2023/12/12(火) 20:39:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/b86c0c8328e290067cd7f5920b91ac3efa84c030
岸田総理 14日に安倍派閣僚を交代へ 岸田派も“不記載”が判明 人事難航 「安倍派一掃おかしい」反発も
12/12(火) 18:21配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN

自民党・安倍派の裏金疑惑を受け岸田総理は、安倍派の閣僚4人らを交代させる人事をあさって行う方向です。しかし、新たに岸田派からも政治資金をめぐる問題が発覚し、人選は難航しています。

きょうの衆議院本会議では、松野官房長官に対する不信任決議案の採決が行われました。あさってにも更迭される松野氏。決議案自体は自民・公明の与党などの反対で否決されましたが、仲間である与党内からも…

自民党 井上信治衆院議員
「捜査に支障が出ない範囲の中で、国民の皆様への説明責任を果たしていただくことを我が党からも強くお願いしたいと思います」

公明党 山口那津男代表
「否決したから即信任したと同じ評価をするべきではないと思います」

収まる気配のない自民党・安倍派の政治資金パーティーの問題。安倍派から議員側にキックバックされた総額は、過去5年間でおよそ5億円にのぼるとみられることがわかりました。このため、複数の政府・与党関係者によりますと、岸田総理は松野官房長官ら安倍派の閣僚4人を交代させる意向を固めました。

安倍派の副大臣と政務官についても大半を交代させる考えですが、後任探しの難しさや安倍派からの反発が大きいこともあり、問題がないと主張している政務官については除外する方針です。

現職政務官
「対応が難しい。自分だけ残るわけにもいかないし…」

ところが、きょうになって新たな疑惑が。

岸田派でも政治資金パーティーの収入を収支報告書に少なく記載していた疑いがあることが、関係者への取材で分かりました。

岸田総理
「宏池会の事務局に対して調査を行い、そして当局に説明を行い、そして修正の必要があるならば適切に対応する。このように指示しています」

岸田総理はこのように説明しましたが、党内からは安倍派の議員ばかり交代させることへの反発の声が上がっています。

安倍派議員
「岸田派だってニュースになっている。安倍派の一掃はおかしいよ」
現職政務三役
「そんなバカなことしないでしょ。自民党から人がいなくなるよ」

岸田総理はあさって14日に、閣僚と副大臣の交代に踏み切る方向です。

政府関係者によりますと、松野官房長官の後任については「安定感があること」を重視しているほか、他の人事についても「閣僚経験者」や「無派閥議員」を中心に人選が進められています。

しかし、新たな政治資金の問題が表面化したことで人事は難航が必至です。

TBSテレビ

9104OS5:2023/12/12(火) 20:45:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a9c7c1b53f2a8985c99f8cca96b5075e729d226
「罪人扱いか」自民安倍派が被害者ぶって批判殺到も…SNSに蔓延する「解散総選挙すれば自民勝つ」説
12/12(火) 15:22配信

SmartFLASH 自民党・安倍派が政治資金パーティーの収入を裏金化していた疑惑を受け、岸田文雄首相は、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相の4閣僚を含め、安倍派15人を交代する調整に入った。12月14日を軸に、閣僚・党役員人事に踏み切るとみられる。

【ランキング】岸田内閣「もっとも評価できない大臣は?」

 岸田首相の方針に対しては、安倍派内部でも不満が出ているようだ。朝日新聞は12月11日、《「安倍派というだけで罪人扱いか」 首相に批判噴出、疑惑ない議員も》と題する記事で、安倍派中堅議員のこんな言葉を報じている。

「とんでもない悪手だ。(資金の流れを知りうる派幹部の)事務総長経験者は責任ある立場だったから別にしても、何もしていないのに辞任させられては罪人になってしまう。

 安倍派一掃を首相に勧めたのは他の派閥の領袖なんだろうが、その派閥は絶対に許さない。そして、助言を受け入れた首相も許さない。もう即刻、総理を辞めてもらいたい」

 だが、この議員の発言には、SNSで批判が殺到した。

《裏金作って甘い汁を吸う議員を多数出しておきながら、何を被害者ぶっているの?》

《ついには被害者ぶってきた。どこまで醜いんだ》

《安倍派、首相にいじめられているかのような「被害者」アピール。人はなぜか、都合が悪くなると、途端に、「被害者」アピールを始める。「被害者」アピールをする前に、説明責任を果たすべきではなかろうか?》

 12月11日、NHKが報じた岸田内閣の支持率は、11月より6ポイント下がって23%。不支持率は58%。支持率は2021年10月の岸田内閣発足以降、最低を更新した。

 政党支持率は自民が激減し、29.5%。30%を下回るのは、2012年に自民党が政権復帰以降、初めてという。

 危険水域といえる数字だが、それでも政権交代は起きないという説が、SNSでは蔓延している。

《今解散したってまた自民党が勝つよ。だって地方の小選挙区では相変わらず野党が割れてて投票率も低いから自民が当選するし野党は辛うじて複数人区と比例で議席確保するに留まるから。政権交代が起こるには”風”が不可欠》

《岸田内閣支持率低下と言うが解散総選挙ではやはり自民党が勝つ。立憲民主党の泉では勝負にならない。維新は万博で国民は玉木の自民寄りに国民は横を向く》

《解散総選挙しても自民が勝つよ。野党の選挙資金をショートさせる意味でもやってみたら?》

 野党が弱い現状では、自民党以外の選択肢を見出せない多くの人たちが無党派となり、投票率が下落。結果として自民が有利になるとの指摘もある。

 安倍派を排除するという “荒療治” に打って出る岸田首相。解散総選挙で信任を得られれば、たしかに政権の立て直しにはなるが――その覚悟を岸田首相は持つことができるだ

9105OS5:2023/12/12(火) 20:46:48
何が良くて何が悪いかをミスリードさせるような記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/8687ee535ed4262fd1726ed5e3c52995a8ea2dce
派閥パーティーは資金調達の場 安倍派は販売分の4割来場せず 料理も全員分用意せず
12/12(火) 15:00配信

産経新聞
5月に行われた安倍派のパーティー=東京都港区(松井英幸撮影)

自民党派閥のパーティー券問題が政界を揺るがしている。そもそも派閥は、どのようにして政治資金パーティーを資金源としているのか。パー券は1枚2万円で販売されるケースが多いが、会場の飲食代などの原価はごくわずかだ。政治資金規正法への記載義務が生じる条件も一般の個人献金より緩く設定されている。パーティーは、実質的に政治資金を回収する舞台となってきた。

派閥のパーティーは、一般的に東京都内の大手ホテルの宴会場で開かれる。寿司やサンドウィッチ、ビールやワインなどが立食形式で提供され、出席者は所属議員と名刺交換などができる。首相や党幹部、他派の派閥会長らが来賓に訪れ、あいさつして場を盛り上げる流れだ。

麻生派(志公会)のパーティーでは、来場者が最後に麻生太郎副総裁とツーショット写真を撮影する場面が設けられており、目玉の一つになっている。

派閥にとって、パーティーは政治資金を調達する重要な機会となっている。今回、パー券収入を大規模に裏金化していた疑惑を持たれた安倍派(清和政策研究会)の政治資金収支報告書をみると、昨年5月17日に東京プリンスホテル(東京都港区)で開いたパーティーの収入は9480万円。これに対し、会場代や飲食代などパーティーの開催事業費は2592万円と報告しており、差し引いた6888万円は同派の利益となる。

パーティー券は1枚2万円で、単純計算では、同パーティーで4740枚が売れた形だ。一方、参加者は約2800人(主催者発表)にとどまる。約1940人がパーティー券を購入したものの、来場しなかったことになる。

ある派閥の事務局長経験者は「そもそもパーティー券の販売分全員が来るわけではない。食事を用意するのは半分もない。そこを見越してホテル側と調整している」と明かす。

主催者側はより多くの政治資金を得ようとするが、来場者に対する待遇があまりにも〝塩対応〟であればSNS(交流サイト)で酷評されることもある。ある派閥のパーティーの来場者はX(旧ツイッター)で「出されたのはペットボトル入りのお茶。お土産は会員名簿。散々だった」などと訴えた。

政治資金規正法はパーティー券の購入額が20万円以下ならば、購入者や購入金額の政治資金収支報告書の記載は義務付けていない。一方、個人献金にあたる一般の寄付は5万円以上で記載が義務付けられる。パーティーは、政治資金の入手経路が不透明になりかねないといった懸念もある。

9106OS5:2023/12/12(火) 20:47:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/a29ce87b6ab976a5dee17cfd417c3bcff23ae1e3
安倍派一掃、見送りへ 閣僚・副大臣交代、政務官自主判断 岸田首相、14日にも人事・裏金疑惑
12/12(火) 14:54配信
時事通信
取材に応じる岸田文雄首相=12日午後、首相官邸

 自民党安倍派の政治資金パーティー収入の裏金化疑惑を巡り、岸田文雄首相(党総裁)は政権内で浮上していた政務三役からの同派一掃案を見送る方向で調整に入った。

 複数の政府・与党関係者が12日、明らかにした。閣僚4人と副大臣5人は交代させる一方、政務官は疑惑への関与が薄ければ続投させる意向。14日にも人事に踏み切る。

 首相は12日、人事について、首相官邸で記者団に「適切なタイミングで対応したい。この考えは変わっていない」と語った。13日夜に記者会見し、規模や時期について説明する見通しだ。

 安倍派所属の政務三役は松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相、副大臣5人に加え、政務官6人の計15人。鈴木、宮下両氏らは裏金の受領を否定しているが、東京地検特捜部の捜査がどこまで広がるか読み切れないため、政権内では全員を交代させてリスクを減らすべきだとの声が出ている。

 周辺によると、首相は政務三役について「全員交代を求めることはできない」と言明。「疑惑への関わりを精査する。検察に立件される可能性が高いなら代える」と語った。後任人事の難航が予想される中、安倍派の反発が強まれば政権が揺らぎかねないと懸念したとみられる。

 政務官6人には疑惑への関与の度合いを自ら精査し、進退を「自主判断」させる案が出ている。副大臣5人については閣僚と同様の扱いとする方向で、松野氏は既に一部の副大臣に「自主的に辞表を出してほしい」と伝えた。

9107OS5:2023/12/12(火) 21:40:26

>>9101
>首相は12日、岸田派(宏池会)のパーティー収入に関する政治資金収支報告書への過少記載の疑いに関し「具体的なことが確定した段階で私に報告がある。報告を受けたら適切に説明をさせる」と述べた。
>>9103
「宏池会の事務局に対して調査を行い、そして当局に説明を行い、そして修正の必要があるならば適切に対応する。このように指示しています」

岸田は宏池会から抜けたんじゃないんですか?抜けた人に報告とか 抜けた人が指示とは?
命令けいとうとしておかしくないですか?

9108OS5:2023/12/12(火) 21:43:57
>>9104

《今解散したってまた自民党が勝つよ。だって地方の小選挙区では相変わらず野党が割れてて投票率も低いから自民が当選するし野党は辛うじて複数人区と比例で議席確保するに留まるから。政権交代が起こるには”風”が不可欠》

いつから、衆院に複数人区が復活したんだ!?記事にするなら選んでよ

9109OS5:2023/12/12(火) 22:13:00
>>9105もだけど、産経は「政治資金パーティーはほかもやってるし」
「キックバックは他の派閥もやってるし」 だから「安倍派だけ攻めるな」論調なんですかね。
論点は不記載なのに

https://www.sankei.com/article/20231212-ZAQPXTNG65N37BRYWZ7YMF75HM/
<独自>安倍派、数十人が不記載か パーティー収入、他派閥は2〜7割還流記載
2023/12/12 01:02
自民党の派閥のパーティーを巡り、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)を除く主要4派閥がパーティー券の販売ノルマを超過した分に応じて5年間で10億円弱を所属議員の2〜7割にキックバック(還流)していたと推計されることが11日、政治資金収支報告書の分析で分かった。

安倍派の収支報告書には記載がないが、同様に数割程度の議員が還流を受けた可能性が高く、数十人が総額数億円分を不記載としていた疑いがある。東京地検特捜部は、資金の流れや不記載の経緯などを調べている。

産経新聞は、平成30年〜令和4年分の安倍派▽志公会(麻生派)▽平成研究会(茂木派)▽宏池政策研究会(岸田派)▽志帥会(二階派)-の収支報告書を、関係者への取材に基づき分析。

各派から所属議員の関連団体に支出された寄付金のうち、金額も時期も毎年一定のいわゆる夏の「氷代」、冬の「モチ代」は除外した上で、パーティー開催後、数カ月以内に関連団体ごとに異なる金額で一斉に支出されたものを議員側への還流分と推計、算出した。

これによると、麻生派は所属議員の4〜7割、茂木派は2〜3割、岸田派は3〜5割、二階派は5〜7割の関連団体に、それぞれ還流分とみられる支出を記載。総額は5年間で約9億9千万円に上った。

同時期の安倍派を除く主要4派閥のパーティー収入は総額40億2953万円で、パーティー収入の約4分の1が還流されたとみられる計算になる。一方、安倍派の収支報告書には氷代、モチ代の記載はあったが、還流分とみられる記載はなかった。

9110OS5:2023/12/12(火) 22:13:38

https://www.sankei.com/article/20231212-PRB3J7TRJBOYROPKXN4JPAQA5E/
〝冷遇〟から一転…となるか 小泉進次郎、梶山弘志、浜田靖一氏ら…「無派閥議員」に脚光
2023/12/12 20:20
永井 大輔
市岡 豊大
竹之内 秀介
自民党の「無派閥議員」が注目を集めている。派閥をめぐる裏金疑惑が表面化し、党再建を図る必要性に迫られる中、クリーンな印象が持たれているからだ。岸田文雄首相(自民総裁)は疑惑が浮上した松野博一官房長官らを近く事実上更迭する方針だ。9月の内閣改造・党役員人事の際に〝冷遇〟した無派閥議員を一転、登用するのかが焦点となる。

「無派閥か派閥かという問題ではない。国民の不信感に応え、信頼回復できるようにしなければならない」。自民の小泉進次郎元環境相(無派閥)は12日、国会内で記者団に裏金疑惑についてこう述べた。


「次の首相候補」の常連で、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が9、10両日に実施した合同世論調査では石破茂元幹事長に続く2位。爽やかなイメージがあり、要職での起用が取り沙汰されている。

梶山弘志幹事長代行=12月11日、国会内(春名中撮影)
梶山弘志幹事長代行=12月11日、国会内(春名中撮影)
梶山弘志幹事長代行(無派閥)も期待を集める一人。梶山静六元官房長官を父に持ち、安定した仕事ぶりに定評がある。過去には公選法違反疑惑で経済産業相を辞任した菅原一秀氏の後任として緊急登板し、ピンチを乗り切った。12日の記者会見では「全身全霊で岸田総裁、茂木敏充幹事長を支える」と述べるにとどめた。


疑惑が報じられた安倍派現事務総長の高木毅国対委員長の後任として、頻繁に名前が挙がるのが浜田靖一前防衛相(同)だ。自民重鎮は「浜田氏の名前はちらちら首相の口から出ている」と証言する。国会戦略のプロで与野党の評価は高い。

浜田靖一氏=9月12日(矢島康弘撮影)
浜田靖一氏=9月12日(矢島康弘撮影)
無派閥の有力株は他にも石破氏や斎藤健前法相らがいる。もっとも石破氏は11日のBSフジ番組で、首相の責任の取り方として内閣総辞職が選択肢になると指摘。軋轢(あつれき)を招きかねない言動は「表面的な人気はあるかもしれないが誰もついて行かない」(自民幹部)と不興も買っている。


9月の人事は派閥政治の復権が色濃くにじむ布陣となり、無派閥議員は憂き目を見た。「『派閥、派閥』と言ってやってきて、都合が悪くなると無派閥を頼るのは調子が良すぎる」。無派閥組の重鎮はこうほえたが、その表情は言葉とは裏腹に穏やかだった。(永井大輔、市岡豊大、竹之内秀介)

9111OS5:2023/12/12(火) 22:16:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c5456ddf968333350bebc5b0dd259eae44a36d5
安倍派4閣僚、14日交代 若手ら反発で政務官は留任含め調整
12/12(火) 21:18配信

毎日新聞
裏金の問題を巡り、宏池会のパーティー収入で過少申告があったという一部報道について、記者の取材に答える岸田文雄首相=首相官邸で2023年12月12日午後2時22分、手塚耕一郎撮影

 岸田文雄首相は、自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑を受け、14日に松野博一官房長官(61)ら安倍派の4閣僚を交代させる人事を実施する。政府・自民党関係者が12日明らかにした。首相は安倍派の閣僚に加え、副大臣5人と政務官6人の全員交代も検討したが、若手の政務官については裏金疑惑への関与の有無などを考慮し、続投させることも含め調整している。

 立憲民主党は13日に内閣不信任決議案を衆院に提出する方向で、12日の執行役員会では泉健太代表に対応を一任した。泉氏は国会内で記者団に「総辞職すべきだ。信任に値しない」と語った。

 首相が14日に交代させるのは松野氏のほか、西村康稔経済産業相(61)、鈴木淳司総務相(65)、宮下一郎農相(65)。西村氏の後任には無派閥の梶山弘志幹事長代行(68)が浮上している。首相は国会閉会を受けて13日夜に記者会見して人事について説明するとみられる。安倍派の萩生田光一・党政調会長(60)と高木毅・党国対委員長(67)も交代させる方針で、高木氏の後任には無派閥の浜田靖一前防衛相(68)を起用する案がある。

 首相は安倍派の政務三役を全員交代させて「安倍派一掃」を図る意向だったが、安倍派の若手らが反発。安倍派は最大派閥で人事実施後の政権運営に支障が出かねないことから、方針転換した形だ。

 一方、衆院は12日の本会議で、裏金疑惑を受けて立憲が提出した松野氏に対する不信任決議案を自民、公明両党の反対多数で否決した。日本維新の会、共産党、国民民主党など野党は立憲に同調し賛成した。松野氏は数日で交代する見通し。首相は官邸で記者団に「職務に当たってもらいたい」と語った。松野氏は会見で「与えられた職務を果たしていきたい」と語った。【森口沙織、畠山嵩、安部志帆子】

9112OS5:2023/12/13(水) 07:29:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3a06238dd99a2ea8046ce76b5089aa73349d991
安倍派一掃、岸田首相判断が焦点 裏金疑惑拡大、不可避の声 政権さらに弱体化も〔深層探訪〕
12/13(水) 7:00配信

時事通信
記者団の質問に答える岸田文雄首相=11日午前、首相官邸

 自民党派閥の政治資金パーティー問題で、裏金疑惑が拡大する安倍派を政権人事から一掃するかどうかが焦点に浮上した。党内では、新たな疑惑発覚のダメージを避けるため、同派の政務三役を全員更迭する案が浮上。ただ、これまで重視してきた最大派閥を「敵」に回すことになれば、政権基盤の弱体化が加速するのは避けられず、岸田文雄首相にとって重大な岐路となりそうだ。

 ◇数十人聴取か
 「適切なタイミングで適切に対応を考えたい。それ以上申し上げることはない」。首相は11日朝、首相官邸入りする際に記者団から安倍派の政務三役を交代させる考えを問われ、言葉を選びながら説明。さらなる質問の途中で背を向け立ち去った。

 安倍派の裏金疑惑を巡っては、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の有力幹部「5人衆」にも還流した疑いが判明。首相は既に松野、西村、高木3氏を更迭する方向で調整しているが、党幹部は「5人とも交代だろう」と話す。

 人事はそれだけにとどまらない可能性がある。臨時国会は13日に会期末を迎えるが、ある政府関係者は閉会直後から東京地検特捜部による関係議員の聴取が始まり、「対象者は数十人に上る」との見方を示す。政府高官は「どこまで捜査が進むのか」と困惑を隠さない。

 安倍派の事務総長経験者を含む5人衆は11日も具体的な説明を避け、疑惑の全容はつかめないままだ。閣僚経験者は「安倍派を三役から全て外さないと政権が持たない」と強調した。

 首相は10日、萩生田氏や茂木敏充幹事長、森山裕総務会長と個別に会談。11日も麻生太郎副総裁、茂木氏と3者で意見を交わした。この場でも「安倍派一掃」案が話題になったとみられる。党幹部は「そういう案を言う人はいる」と述べ、人事上の懸案になっていることを認めた。

 ◇「遺恨残る」
 もっとも、首相にとって安倍派を遠ざける判断は「もろ刃の剣」だ。

 首相は2021年の就任後、麻生、茂木両氏との「三頭政治」を政権運営の柱に据えてきた。しかし、茂木氏との関係は次第にぎくしゃくし、今年9月の内閣改造では、真っ先に萩生田氏を首相公邸に呼んで相談。5人衆全員を政府・自民党の重要ポストに留任させるなど、来年秋の党総裁選を見据え安倍派への傾斜を強めていた。

 そのため、安倍派内では「一掃」案に衝撃が走り、首相に反発する声が出始めた。中堅議員は「他派閥もパーティー問題はあるはずだ。首相と一緒にはやれない」と断言。党関係者も「安倍派に首相がレッテルを貼ることになる。総裁選で協力は望めないだろう」とみる。

 萩生田氏は11日、安倍派の政務三役が交代する場合は「政調会長の責任も大きい」と自身の進退に言及。「一掃」案のけん制が目的と受け止める向きもある。

 政権内のパワーバランスが崩れ始める中、首相の後見役を任じる麻生氏は周囲にこう漏らした。「証拠に基づいて判断すべきだ。それなしには派閥が壊れかねない。遺恨を残すぞ」

9113OS5:2023/12/13(水) 07:31:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/99e3bd4f57ea894eea5c5380f9f3ffe9341fa7ed
「安倍派15人除外」を修正、6人は自主判断に 首相、求心力低下も
12/13(水) 6:00配信

朝日新聞デジタル
(左から)松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、宮下一郎農林水産相、鈴木淳司総務相

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相は組織的に裏金を作っていた疑いのある安倍派の松野博一官房長官、西村康稔経済産業相ら4閣僚と、副大臣5人の計9人を14日に交代させる方針を決めた。政務官6人については安倍派に配慮して方針を修正し、辞任は自主判断とする。全ての安倍派議員を政務三役から除外する当初の方針を実現できなければ、首相の求心力低下に拍車がかかる可能性がある。


 複数の政権幹部が明らかにした。首相は安倍派の政務三役計15人をすべて交代させる方針だった。首相周辺は「公務をやりながら政治資金の精査はできない」との考えを示していた。

 だが、安倍派をはじめ党内から不満が上がり、対応の修正を迫られた。官邸幹部は「安倍派の更迭色を薄める措置」「裏金作りへの関与がはっきりしない議員もいる」と説明。安倍派の政務官には続投を希望する議員もおり、政府高官は「全員を辞めさせるのは難しい」との見方を示した。

 一方、官房長官の後任は無派閥から起用する方向で検討に入った。閣僚の交代は松野、西村両氏に加え、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相の4人。全閣僚からいったん辞表を集める内閣改造ではなく、問題がある閣僚だけを入れ替える形をとる。人事後、仮に閣内で不祥事が明るみに出た場合、問題の閣僚だけを交代させやすくする狙いがある。首相は臨時国会の閉会に合わせた13日の記者会見で人事について説明する。

朝日新聞社

9114OS5:2023/12/13(水) 07:31:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/99e3bd4f57ea894eea5c5380f9f3ffe9341fa7ed
「安倍派15人除外」を修正、6人は自主判断に 首相、求心力低下も
12/13(水) 6:00配信

朝日新聞デジタル
(左から)松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、宮下一郎農林水産相、鈴木淳司総務相

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相は組織的に裏金を作っていた疑いのある安倍派の松野博一官房長官、西村康稔経済産業相ら4閣僚と、副大臣5人の計9人を14日に交代させる方針を決めた。政務官6人については安倍派に配慮して方針を修正し、辞任は自主判断とする。全ての安倍派議員を政務三役から除外する当初の方針を実現できなければ、首相の求心力低下に拍車がかかる可能性がある。


 複数の政権幹部が明らかにした。首相は安倍派の政務三役計15人をすべて交代させる方針だった。首相周辺は「公務をやりながら政治資金の精査はできない」との考えを示していた。

 だが、安倍派をはじめ党内から不満が上がり、対応の修正を迫られた。官邸幹部は「安倍派の更迭色を薄める措置」「裏金作りへの関与がはっきりしない議員もいる」と説明。安倍派の政務官には続投を希望する議員もおり、政府高官は「全員を辞めさせるのは難しい」との見方を示した。

 一方、官房長官の後任は無派閥から起用する方向で検討に入った。閣僚の交代は松野、西村両氏に加え、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相の4人。全閣僚からいったん辞表を集める内閣改造ではなく、問題がある閣僚だけを入れ替える形をとる。人事後、仮に閣内で不祥事が明るみに出た場合、問題の閣僚だけを交代させやすくする狙いがある。首相は臨時国会の閉会に合わせた13日の記者会見で人事について説明する。

朝日新聞社

9115OS5:2023/12/13(水) 09:01:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/01da14c998b6367dc7a89b0223d89c20c68f3b8c
〈裏金問題・迫る特捜部〉会長も不在、ポストもなしで安倍派は崩壊へ…”裏ボス”森喜朗元首相は「介護施設に入るので」と雲隠れ? 疑心暗鬼の最大派閥内では黒幕探しもはじまって…
12/13(水) 7:01配信

集英社オンライン
集英社オンライン

政治資金パーティをめぐる一連の問題を受け、岸田文雄首相は大臣や、党役員などから安倍派議員を外す人事を行う考えだ。これまで99人の最大派閥として自民党内で大きな影響力をもってきた安倍派だが、会長も不在で、ポストも失うとなれば、派閥としての求心力を失うことは必至。さらに、ここに来て安倍派のオーナー的存在である森喜朗元首相の「雲隠れ」情報や、「黒幕」による裏切りの噂も派内の混乱に拍車をかけている。


「もはや安倍派にいる意味がない」急速に落ちる求心力
「政治の信頼回復と国政の停滞回避のため、しかるべきタイミングに適切な対応をとる」

12月11日、国会でそう語った岸田首相は、国会閉会後の14日という「しかるべきタイミング」に「安倍派の大臣らの交代」という「適切な対応」をとることを決めた。

「首相は、週末に麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長らと相次いで会談しました。こうした他派閥の党幹部の助言も受け、安倍派議員を早期に交代させる方針を決めました」(全国紙政治部記者)

99人を擁する最大派閥の安倍派には激震が走っている。

「ただでさえ安倍派は、松野博一官房長官、西村康稔経産相ら『5人衆』が重要ポストを確保していたので、中堅以下にポストが回って来るのが遅かった。そのうえ『安倍派』というだけでポストからはがされては、たまったものではない。

もっとも、今は無派閥議員も『今、入閣要請されても泥船の岸田政権には入りたくないから断る』という状況で、ポストを求めたいわけではないが……。それでも、安倍派というだけで疑いの目を向けられるし、安倍さんももういないし、もはや安倍派に所属する意味がなくなる」(安倍派議員)

「キックバック額が最大規模だと報じられたある議員は、事務所も閉め、記者にも最低限の対応しかせず、なんとかやり過ごそうとしていますが、安倍派に狙いを定めた検察は本気です。これまで安倍政権は検察の人事に介入するなどして検察を抑え込んできましたが、今回は完全に反撃をくらっている形です」(自民党関係者)

9116OS5:2023/12/13(水) 09:01:29
森氏が先手を打って「逃亡」したのでは
安倍派が大混乱に陥るなか、動向が注目されているのが、派閥に大きな影響力を持つ森喜朗元首相だ。

森氏は安倍氏の死去以降、安倍派会長人事をめぐって「官房長官の松野さんは、今は自分のことで精いっぱい」「萩生田さんは総合力は最も高い」などと口を挟んできた。

そんな森氏の発言の機会となっていたのが、森氏の地元・石川県の北國新聞の連載『総理が語る』だった。ここで森氏は、15人の集団指導体制となった安倍派について「下村博文さんを外すことが狙い」「下村さんは私に土下座するくらい、命懸けで会長を狙っていますが、残念ながら派内に期待する声はない」などと赤裸々に語っていた。

隔週1回、永田町で大きな話題となってきたこの連載が突如終了したのが、11月26日。低支持率に苦しむ岸田政権を「今こそ清和政策研究会(安倍派)が岸田さんをしっかり支えないといけない」などと語ったが、北國新聞の「この連載は今回で終了します」との一文で、24回の連載はあっけなく幕切れとなった。

「折しも、安倍派のパーティ券問題が大きく炎上する直前で連載が終了し、森氏が先手を打って『逃亡』したのではないかと話題になりました。森氏は安倍派の組織的な裏金づくり疑惑が連日報じられている渦中の12月5日夜に、安倍派の西村康稔経済産業相や世耕弘成参院幹事長と都内で会食。一連の問題への対応を協議したとみられますが、その前後には森氏が『介護施設に入るので、外部との連絡がとれなくなる』と友人に連絡したとの情報も駆け巡りました。

安倍派の組織的な裏金作りは20年ほど続いてきた慣習ともいわれており、森氏の関与や認識が問われるのは必至。それだけに森氏は検察の動きを見越して、先回りして動いているのでは、とみられています」(自民党関係者)

森氏と5人衆に反撃したいあの人は…
一方、大混乱に陥る安倍派の「裏切り者」「黒幕」とみられ始めているのが、安倍派の新体制で森氏や5人衆によって外された形となった、下村博文元文科相だ。

「5人衆や塩谷立座長の側が受け取ったキックバック額が具体的に報じられるなか、2018年に事務総長も務めた下村氏側のキックバックが報じられていないことで『安倍派の運営から外された下村氏が検察の捜査に協力し、キックバックによる裏金づくりの仕組みを伝えている』との見方が強まっています」(全国紙政治部記者)

その背景には、下村氏をめぐる現状がある。

「下村氏は、集団指導体制の15人からは外されたうえに、自身が安倍派会長に就任するために2000万円を森氏に渡そうとしたことを森氏に暴露されました(※下村氏は否定)。森氏や5人衆に反撃するため、自身に火の粉が降りかかるのも覚悟の上で、検察に裏金づくりの実態を暴露し、そのことを察知した安倍派幹部も、すでに森氏には下村氏の『裏切り』を報告したのでは、との話が永田町では出回っています。

連日、安倍派のキックバックの実態が報道され、安倍派議員は『次は自分の名前が出るのでは』とおびえ、『誰が裏切ってリークするのか』と疑心暗鬼になっているのです」(同)

過去に分裂を繰り返してきた歴史をもつ安倍派。分裂どころではなく、跡形もなくなってしまうのか……。

※「集英社オンライン」では、今回の事件について情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。

メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(Twitter)
@shuon_news  

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

9117OS5:2023/12/13(水) 09:06:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/7627fb504b946e41ed9f9e9bbb220fd4ece1ed36
<独自>パーティー収入巡り安倍派など3ルート重点捜査 東京地検、議員ら聴取本格化へ
12/13(水) 1:05配信

産経新聞
自民党の派閥のパーティーを巡る問題で、東京地検特捜部が最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の政治資金収支報告書への不記載など3つのルートを政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載など)の疑いで重点的に捜査していることが12日、関係者への取材で分かった。特捜部は臨時国会が閉会する13日以降、安倍派議員らの聴取などを本格化させるもようだ。


また、岸田文雄首相が7日に離脱するまで会長だった岸田派(宏池会)でもパーティー収入の一部が不記載だった疑いが浮上。数千万円に上るとの情報もあり、特捜部は慎重に確認を進める。

安倍派では所属議員に課したパーティー券販売ノルマの超過分を派閥や議員側の収支報告書に記載せずに議員側にキックバック(還流)していたとされ、不記載額は平成30年〜令和4年分で数億円に上る恐れがある。

関係者によると、特捜部が捜査の重点を置いている主なルートは3つ。

①安倍派のノルマ超過分のパーティー収入と所属議員に還流した分の支出が記載されていない派閥としての不記載疑惑②安倍派から還流された分を所属議員の関連団体が記載していない議員側の不記載疑惑③二階派(志帥会)のパーティー収入の一部が記載されていない派閥としての不記載疑惑-だ。

安倍派では還流分を一切記載しないなどの不記載の慣行が長年行われ、不記載額も5年間で数億円を超えるなど、他派閥に比べて突出していた疑いがある。

特捜部は安倍派の会計責任者だけでなく、派閥の事務を議員側で仕切る事務総長経験者が不記載の経緯を知っていた可能性もあるとみて、安倍派幹部らの任意での事情聴取を進めるとみられる。

還流された安倍派の議員側についても、不記載額が総額数千万円以上に上るなど、悪質性が高い事例を中心に捜査。会計責任者だけでなく議員が不記載に関与しなかったか確認する見通しだ。

二階派はパーティー収入の不記載額が5年間で総額1億円を超える恐れがある一方、還流分は記載。特捜部は会計責任者などの事情聴取を進め、収入だけ記載しなかった経緯などを調べている。

9118OS5:2023/12/13(水) 09:33:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/058daf9c3ccaa46e0af8928297a15f81afcd5eb3
裏金疑惑「安倍派一掃」に森喜朗氏が大慌て…派閥崩壊阻止へ電話“指令”で悪あがきの醜悪
12/13(水) 9:06配信
日刊ゲンダイDIGITAL
自民党大会に出席する安倍派OBの森元首相=2023年2月(C)JMPA

 派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑で、安倍派(清和政策研究会=清和会)は幹部を含め数十人がキックバックを受けながら、政治資金収支報告書に記載していない疑いが浮上。岸田首相は安倍派に所属している政務三役(大臣、副大臣、政務官)計15人全員を交代させる方向で検討に入った。“安倍派崩壊”を予兆させるような前代未聞の異常事態だが、これに大慌てなのが、過去に同派会長も務めたOBの森喜朗元首相(86)だという。

森喜朗元首相がインタビューで岸田首相をブッタ斬り! 蜜月関係の2人に何があったのか?

■「萩生田会長で苦境を乗り切るんだ!」

「裏金問題で連日、松野官房長官ら幹部の名前が報じられ、清和会はガタガタですが、森さんは所属議員らに『今こそ、萩生田会長で苦境を乗り切るんだ!』と電話をかけまくっているそうです。岸田首相にも電話をして、『萩生田は切るな(交代させるな)』と“指令”まで出しているらしい。党幹部では、現職の清和会事務総長である高木国対委員長の交代が早々に既定路線になりましたが、萩生田政調会長についてはすぐには名前が出なかった。岸田首相が、自らを応援してくれている森元首相に配慮したのではないか、という見方が出ていました」(安倍派関係者)

 安倍元首相の死去後、安倍派は「事実上の森派」みたいなものだ。塩谷座長の下での「5人衆(松野、萩生田、高木、西村経産相、世耕参院幹事長)」による集団指導体制も、下村元文科相の派閥運営からの排除も、森元首相がレールを敷いた。御年86歳、政界引退して10年以上経っている森元首相が、キングメーカー気取りでいられるのも、安倍派があってこそなのである。

妻と共に都内の高級介護施設に入所
同大会で、あいさつに駆け寄る議員たちに声を掛ける森元首相(中央左)と寄り添う萩生田光一政調会長(隣り)/(C)JMPA

 驚くのは、派閥のために電話をかけまくる、そのエネルギー。森元首相は今年9月ごろから、背骨の圧迫骨折のために1カ月ほど入院し、退院後は政治家のパーティーなどで、車椅子姿が目撃されている。今は妻とともに都内の高級介護施設で暮らしているという。

「施設に入居したのは1カ月ほど前のようです。親しい周辺には、『今後は連絡が取りにくくなるから』と通知があった。安倍派の裏金問題が表面化するかしないかの頃で、検察の事情聴取を意識したのか。清和会のキックバックによる裏金づくりのスキームは25年前くらいからあり、1998年から2006年まで清和会会長だった森さんは(※途中1年間は小泉純一郎会長)事情をよく知っているはずです」(自民党関係者)

 どこまでも悪あがきだ。

9119OS5:2023/12/13(水) 15:43:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/3062eb1fe0e90fbecaf03b1cc5de7375c51e9aa5
官房長官の後任打診、浜田前防衛相が固辞 「自分にはできない」
12/13(水) 14:23配信

朝日新聞デジタル
浜田靖一氏

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、事実上の更迭となる松野博一官房長官の後任について、岸田文雄首相が首相側近を通じて浜田靖一前防衛相(無派閥)に就任を打診したが、浜田氏は固辞した。複数の政権幹部が明らかにした。

 浜田氏へは12日に打診があったという。首相側近から首相の意向として「官房長官をお願いしたい」と伝えられ、浜田氏は「自分にはできない」などと応じたとされる。首相は裏金問題で派閥への批判が高まっていることを考慮し、官房長官の後任は無派閥から起用したい考え。

朝日新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/dbd3fdba3ca7a8972b7de63a461aa1a58e87d314
【独自】松野官房長官の後任 林芳正前外相起用を軸に検討
12/13(水) 13:09配信

FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
FNNプライムオンライン

岸田首相は、松野官房長官の後任に、岸田派の林芳正前外相を起用することを軸に検討していることがFNNの取材で明らかになった。


官邸側は、加藤前厚労大臣を充てる案も検討したが、岸田派で実務能力が高く、より岸田総理と距離が近い林氏を充てたい考えだ。ただし、党幹部の中で林氏の起用に反対する声もあるため、調整が続いているとみられる。

松野官房長官を巡っては、安倍派の政治資金パーティー収入の一部から1000万円をこえるキックバックを受けて、収支報告書に記載していなかった疑惑が指摘されている。

岸田首相は、14日にも松野官房長官ら4人の安倍派の閣僚を交代させる見通し。

フジテレビ,政治部

9120OS5:2023/12/13(水) 15:45:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/56001734240fc6061016c9e7149813ed601226b5
安倍派、議員収入で還流分計上を要請か…裏金化の実態を隠す狙い
12/13(水) 15:00配信
読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑で、同派が昨年開いたパーティーで所属議員側にキックバック(還流)した現金について、「個々の議員側のパーティー収入として計上してほしい」と要請した疑いのあることがわかった。同派内部から還流を問題視する指摘があったことなどを踏まえ、議員側が独自に集めた資金として政治資金収支報告書に記載させ、裏金化の実態を隠す意図があったとみられる。

 同派が裏金化した疑いのある還流分は直近5年間で計5億円規模に上り、収入と支出を合わせた不記載額は総額で10億円を超える可能性がある。議員側も、還流を受けた分を収支報告書に記載していなかったという。東京地検特捜部は近く本格捜査に着手し、所属議員から一斉聴取する見通し。同派の会計責任者については政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑での立件を視野に入れている。

 関係者によると、同派では議員側にノルマを超えてパーティー券を販売した分を現金で還流し、派閥側の収支報告書に収入や支出として記載せず、議員側の収支報告書にも記載しないよう求めていた。その一方で超過分を含めたパーティー収入の金額や還流先の議員の氏名、金額などの記録を作成していたとされる。

 ところが昨年5月に開催したパーティーの後、同派の会計担当職員が議員側に対し、還流分について、個々の議員側のパーティーの収入として同年分の収支報告書に記載するよう要請。ある所属議員の事務所では要請を受け、還流分の現金を事務所の口座に入金し、関連政治団体のパーティー収入に計上する処理を行ったという。

 還流分の運用を転換させた背景には、同派内部でパーティー収入の会計処理を問題視する声が上がっていたことがあったとされる。また、昨秋以降には同派を含む自民党派閥のパーティーを巡って、収入の過少記載疑惑を指摘する報道や刑事告発が出ていた。同派では、議員側の収支報告書に還流分を記載させることで、派閥側が裏金との指摘を受けないようにした可能性があるという。

 同派では、事務総長経験者の松野博一官房長官(61)、高木毅国会対策委員長(67)ら幹部を含めた所属議員数十人が還流分を裏金化し、このうち10人以上は1000万円超に上るとされている。

9121OS5:2023/12/13(水) 18:27:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/666feb9ef9628b7afe2ef9fe64e681b2bab05958
キックバック「『記載するな』と指示あった」 宮沢防衛副大臣が説明
12/13(水) 18:21配信

朝日新聞デジタル
衆院本会議後、記者の質問に答える自民党の宮沢博行防衛副大臣=2023年12月13日午後4時58分、岩下毅撮影

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、同派の宮沢博行防衛副大臣は13日に国会内で記者団の取材に応じ、販売ノルマの超過分に対するキックバック(還流)について「(政治資金収支報告書への)不記載の指示があった」と語った。誰の指示かは「記憶があいまい」などと明言を避けた。


 宮沢氏は、過去3年間で計140万円の不記載があったと明かし、用途は各種団体への年会費や交際費で「政治活動で使った」と説明した。この問題については派閥から箝口令(かんこうれい)が敷かれているとしたうえで、「多くの議員は適正に管理していたはずで、多くの議員が潔白を説明したいと思っている」と述べた。(国吉美香)

朝日新聞社

9122OS5:2023/12/13(水) 18:28:26
順当というか 他になり手が居ないというか
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ca3f321208efc12f10605cb35f124481c972766
松野官房長官の後任、林芳正前外相で調整
12/13(水) 17:37配信


産経新聞
林芳正前外相=10月4日午後、国会内(矢島康弘撮影)

自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金問題を巡り、岸田文雄首相が裏金疑惑が浮上している松野博一官房長官の後任に林芳正前外相を充てる方向で調整していることが13日、分かった。林氏は岸田派(宏池会)の座長を務めている。

政府・与党関係者が明らかにした。

9123OS5:2023/12/13(水) 18:29:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e65170801c4b621ed7125e70c577ec8c8520164
浜田靖一元防衛相 官房長官打診も固辞 国対委員長起用が有力視
12/13(水) 16:45配信

産経新聞
浜田靖一元防衛相

岸田文雄首相(自民党総裁)が安倍派(清和政策研究会)を巡る裏金疑惑に伴い交代させる方針を固めた松野博一官房長官の後任として、浜田靖一元防衛相に就任を打診し、浜田氏が固辞していたことが13日、分かった。浜田氏は無派閥のベテラン。国対委員長の起用も取り沙汰されている。


複数の関係者が明らかにした。首相は12日に側近を通じ、浜田氏に官房長官起用の感触を探ったが、浜田氏は辞退したという。浜田氏は党防衛族、水産族の重鎮だが、官房副長官や首相補佐官といった官邸勤務の経験に乏しく、「慣れないことはやれない」と語っているという。

浜田氏は国会対策に精通し与野党の老荘青に人脈を持つ。松野氏と同様の疑惑が浮上し更迭される安倍派事務総長の高木毅国対委員長の後継が有力視されている。浜田氏は岸田政権で令和4年8月から今年9月まで防衛相を務めた。

9124OS5:2023/12/13(水) 18:30:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d3de6b699eb9f01fb137986c0fae20e28295eba
国対委員長に浜田氏検討 裏金疑惑、14日に政権幹部人事 岸田首相
12/13(水) 16:05配信

時事通信
浜田靖一前防衛相

 自民党最大派閥・安倍派の政治資金パーティー収入の裏金化疑惑を受け、岸田文雄首相(自民党総裁)は13日、同派所属の閣僚・党役員の交代に向けて調整を進め、高木毅国対委員長の後任に無派閥の浜田靖一前防衛相を充てる方向で検討に入った。

 閣僚などの人事は14日に決める方針だ。

 首相は高木氏に加え、萩生田光一政調会長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相を交代させる方針を固めている。官房長官には林芳正前外相や加藤勝信前厚生労働相、田村憲久元厚労相が浮上。梶山弘志幹事長代行、斎藤健前法相、後藤茂之前経済再生担当相らの要職起用も取り沙汰される。

 萩生田氏は近く辞表を提出する意向だが、首相は22日を目指す2024年度予算案の決定まで受理を先延ばしする方向で検討している。

 一方、世耕弘成参院幹事長は辞任する意向を固め、政権関係者に伝えた。これを受け、自民参院執行部は後任の調整に入った。首相は堀井学内閣府副大臣ら安倍派所属の副大臣5人も交代させる意向で、人選を急いでいる。

9125OS5:2023/12/13(水) 22:49:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/79e9460614e1c52ea86eb3b2ebcf60f74f4d77ca
「架空パーティー。すごいの来た」西村康稔経産相に〝文春砲〟10人足らずの茶話会で儲けは1回数百万…「これはあまりにひどい」ネット上でも怒りの声
12/13(水) 22:29配信

中日スポーツ
西村康稔経産相

 政治資金パーティーを巡る裏金疑惑が連日報道される自民党最大派閥の安倍派。その「幹部5人衆」の1人について、文春オンラインが13日、「《安倍派幹部に新疑惑》西村康稔経産相が捜査中に『架空パーティ』を開催していた!《儲けは1回数百万、経産官僚をサクラに…》」(原文のまま)のタイトルで記事を発信。ネット上でも「架空パーティー」などの関連ワードがトレンド入りした。

 報道によると、パーティーの実態はホテルの会議室に10人足らずの経産官僚を動員し講師の話を聞くという茶話会。スポンサー企業が1枚2万円のパーティー券を購入しているという。西村経産相は14日に岸田文雄首相が行う予定の安倍派閣僚人事刷新で交代するとの報道が出ている。

 臨時国会閉会当日の”文春砲”に、元朝日新聞記者でジャーナリストの佐藤章さんはX(旧ツイッター)で「これはあまりにひどいんじゃないか。西村は年に18回もパーティーやってるが、こんなものばかりか!」と怒りの声を上げた。

 このほかにもX上では「架空パーティー。すごいの来た」「これは酷い…酷過ぎる。自民党議員は裏金を作るのみならず、架空パーティーを開催して荒稼ぎまでしてたのか」「実態は、名前を隠しておこなう企業団体献金」「一体何をしているの? 政治家の仕事って?」「どんどん出てくるよ。これで終わるはずがない」などの怒りや憤りが飛びかった。

中日スポーツ

9126OS5:2023/12/13(水) 22:55:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/89bb94a37767ba5289b4c371fb0496ce8e917206
【速報】安倍派閣僚交代人事の全容判明 西村経産相の後任は無派閥の斎藤健氏 総務相に松本氏が再登板 農水は坂本氏 官房長官は林前外相
12/13(水) 21:09配信
FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
FNNプライムオンライン

岸田首相は、14日に行う予定の安倍派4閣僚を交代させる人事の全容を固めた。

西村経産相の後任として、無派閥の斎藤健前法相を起用する。

そもそも政治資金パーティーって? どうしてキックバックが問題なの?

鈴木総務相の後任には、前任の松本剛明氏が再登板する。松本氏は麻生派に所属。

また、宮下農水相の後任には、森山派の坂本哲志元地方創生相を起用する。

松野官房長官の後任には、既に岸田派の座長を務める、林芳正前外相の起用が固まっている。

また文科副大臣に、無派閥の阿部俊子衆院議員の起用が固まった。

政治部

9127OS5:2023/12/13(水) 22:57:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/824e59be172400ad85eda8ac776abf23a881813b
安倍派の上野通子首相補佐官の交代を調整
12/13(水) 22:30配信

共同通信
 岸田首相は、安倍派参院議員の上野通子首相補佐官を交代させる方向で調整に入った。

9128OS5:2023/12/13(水) 23:00:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ca5a1aae835efc048349f12a6ad1e5cf1278e92
予算説明「どこに行けば…」 裏金疑惑で与党混乱、政策の停滞懸念
12/13(水) 21:10配信
毎日新聞
首相官邸=東京都千代田区で2023年1月11日午前10時44分、竹内幹撮影

 自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑で、政府や党内で要職に就く安倍派幹部が軒並み退く見込みとなった。岸田文雄政権は支持率だけでなく求心力の低下も指摘されており、政策の停滞も懸念されている。

【図解】安倍派を巡る疑惑の構図

 足元では、来年度の税制改正と予算編成作業が大詰めを迎えている。財務省は、すでに来年度以降の財政健全化に向けて有力与党議員に根回しを始めているが、ある財務省幹部は「与党内がこんなに混乱している状況では、どこに説明に行けば良いのか分からない」と打ち明ける。

 霞が関では、来年の通常国会で実現を目指す政策への影響を心配する声も出ている。

 経済産業省では、西村康稔経産相が交代する見込みだ。同省は、脱炭素を進めるためのGX(グリーントランスフォーメーション)関連の法案を通常国会に提出する予定だが、これは前経産相の萩生田光一政調会長が党GX実行本部長を務め旗振り役となってきた。また、世耕弘成参院幹事長も、元経産相として同省の政策に影響力を持つとされる。ある幹部は「大臣だけでなく両氏の去就にも注目している」と話し、政策の推進役が不在とならないか気をもむ。

 NTTへの政府の関与を減らすNTT法見直しを議論している総務省でも、鈴木淳司総務相が交代する見通し。NTT法を巡っては、自民党のプロジェクトチームが通常国会で一部改正を提言しているが、党内の混乱が続けばその機運もしぼみかねない。

 国の農業政策の根幹で「農政の憲法」といわれる食料・農業・農村基本法の改正や、食料安全保障の強化も緊急課題の一つだ。だが、法案を担う宮下一郎農相も交代する見込み。法案自体は農相の交代に影響を受けないというが、農林水産省幹部は「事態が沈静化せず、国会での審議時間が十分取れなくなるのは困る」と話す。

 岸田政権は、目玉政策である防衛力強化や子育て支援を巡り、来年度の税制改正で増税時期や扶養控除縮小など国民の負担増につながる決定を見送る方針だ。求心力の低下に歯止めがかからなければ、今後も難しい政策判断を先送りする傾向が強まる可能性もある。【古屋敷尚子、道永竜命、山下貴史】

9129OS5:2023/12/13(水) 23:00:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ca5a1aae835efc048349f12a6ad1e5cf1278e92
予算説明「どこに行けば…」 裏金疑惑で与党混乱、政策の停滞懸念
12/13(水) 21:10配信
毎日新聞
首相官邸=東京都千代田区で2023年1月11日午前10時44分、竹内幹撮影

 自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑で、政府や党内で要職に就く安倍派幹部が軒並み退く見込みとなった。岸田文雄政権は支持率だけでなく求心力の低下も指摘されており、政策の停滞も懸念されている。

【図解】安倍派を巡る疑惑の構図

 足元では、来年度の税制改正と予算編成作業が大詰めを迎えている。財務省は、すでに来年度以降の財政健全化に向けて有力与党議員に根回しを始めているが、ある財務省幹部は「与党内がこんなに混乱している状況では、どこに説明に行けば良いのか分からない」と打ち明ける。

 霞が関では、来年の通常国会で実現を目指す政策への影響を心配する声も出ている。

 経済産業省では、西村康稔経産相が交代する見込みだ。同省は、脱炭素を進めるためのGX(グリーントランスフォーメーション)関連の法案を通常国会に提出する予定だが、これは前経産相の萩生田光一政調会長が党GX実行本部長を務め旗振り役となってきた。また、世耕弘成参院幹事長も、元経産相として同省の政策に影響力を持つとされる。ある幹部は「大臣だけでなく両氏の去就にも注目している」と話し、政策の推進役が不在とならないか気をもむ。

 NTTへの政府の関与を減らすNTT法見直しを議論している総務省でも、鈴木淳司総務相が交代する見通し。NTT法を巡っては、自民党のプロジェクトチームが通常国会で一部改正を提言しているが、党内の混乱が続けばその機運もしぼみかねない。

 国の農業政策の根幹で「農政の憲法」といわれる食料・農業・農村基本法の改正や、食料安全保障の強化も緊急課題の一つだ。だが、法案を担う宮下一郎農相も交代する見込み。法案自体は農相の交代に影響を受けないというが、農林水産省幹部は「事態が沈静化せず、国会での審議時間が十分取れなくなるのは困る」と話す。

 岸田政権は、目玉政策である防衛力強化や子育て支援を巡り、来年度の税制改正で増税時期や扶養控除縮小など国民の負担増につながる決定を見送る方針だ。求心力の低下に歯止めがかからなければ、今後も難しい政策判断を先送りする傾向が強まる可能性もある。【古屋敷尚子、道永竜命、山下貴史】

9130OS5:2023/12/13(水) 23:00:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ca5a1aae835efc048349f12a6ad1e5cf1278e92
予算説明「どこに行けば…」 裏金疑惑で与党混乱、政策の停滞懸念
12/13(水) 21:10配信
毎日新聞
首相官邸=東京都千代田区で2023年1月11日午前10時44分、竹内幹撮影

 自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑で、政府や党内で要職に就く安倍派幹部が軒並み退く見込みとなった。岸田文雄政権は支持率だけでなく求心力の低下も指摘されており、政策の停滞も懸念されている。

【図解】安倍派を巡る疑惑の構図

 足元では、来年度の税制改正と予算編成作業が大詰めを迎えている。財務省は、すでに来年度以降の財政健全化に向けて有力与党議員に根回しを始めているが、ある財務省幹部は「与党内がこんなに混乱している状況では、どこに説明に行けば良いのか分からない」と打ち明ける。

 霞が関では、来年の通常国会で実現を目指す政策への影響を心配する声も出ている。

 経済産業省では、西村康稔経産相が交代する見込みだ。同省は、脱炭素を進めるためのGX(グリーントランスフォーメーション)関連の法案を通常国会に提出する予定だが、これは前経産相の萩生田光一政調会長が党GX実行本部長を務め旗振り役となってきた。また、世耕弘成参院幹事長も、元経産相として同省の政策に影響力を持つとされる。ある幹部は「大臣だけでなく両氏の去就にも注目している」と話し、政策の推進役が不在とならないか気をもむ。

 NTTへの政府の関与を減らすNTT法見直しを議論している総務省でも、鈴木淳司総務相が交代する見通し。NTT法を巡っては、自民党のプロジェクトチームが通常国会で一部改正を提言しているが、党内の混乱が続けばその機運もしぼみかねない。

 国の農業政策の根幹で「農政の憲法」といわれる食料・農業・農村基本法の改正や、食料安全保障の強化も緊急課題の一つだ。だが、法案を担う宮下一郎農相も交代する見込み。法案自体は農相の交代に影響を受けないというが、農林水産省幹部は「事態が沈静化せず、国会での審議時間が十分取れなくなるのは困る」と話す。

 岸田政権は、目玉政策である防衛力強化や子育て支援を巡り、来年度の税制改正で増税時期や扶養控除縮小など国民の負担増につながる決定を見送る方針だ。求心力の低下に歯止めがかからなければ、今後も難しい政策判断を先送りする傾向が強まる可能性もある。【古屋敷尚子、道永竜命、山下貴史】

9131OS5:2023/12/13(水) 23:11:00
>萩生田氏の後任に岸田派の田村憲久政調会長代行(58)を起用する案が浮上。高木氏の後任には無派閥の浜田靖一前防衛相(68)を充てる方針だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bf134cee5da3a6dc07445b120ff0a9ce656479e2
自民裏金疑惑、首相具体策示さず 複数議員が官房長官就任固辞
12/13(水) 21:02配信


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毎日新聞
臨時国会閉会を受け、記者会見する岸田文雄首相=首相官邸で2023年12月13日午後6時42分、竹内幹撮影

 第212臨時国会が13日、55日間の会期を終えて閉会した。岸田文雄首相(自民党総裁)は党派閥の政治資金パーティー収入を巡る裏金疑惑が取り沙汰される安倍派の閣僚4人と副大臣5人を14日に交代させる方針で、後任の人選を本格化させた。閉会後の記者会見では信頼回復に向け「火の玉となって自民党の先頭に立つ」と強調したが、具体策は示さなかった。

【図解】安倍派を巡る疑惑の構図

 交代させる閣僚は松野博一官房長官(61)、西村康稔経済産業相(61)、鈴木淳司総務相(65)、宮下一郎農相(65)で、松野氏の後任には林芳正前外相(62)を充てる方針を固めた。林氏は参院で当選5回、衆院当選1回で防衛相や文部科学相、外相などを歴任。岸田派では会長に次ぐポストの座長を務める。首相は政権の要である官房長官ポストを無派閥や茂木派の複数の議員に打診したが、岸田内閣の先行き不透明感を背景に固辞。派内から起用せざるを得なくなった。

 農相に森山派の坂本哲志元地方創生担当相(73)を、総務相に麻生派の松本剛明前総務相(64)を、経産相には無派閥の斎藤健前法相(64)を起用する方針を固めた。

 党役員人事も年内に実施し、いずれも安倍派の、萩生田光一政調会長(60)▽高木毅国対委員長(67)▽世耕弘成参院幹事長(61)――を交代させる方針。萩生田氏の後任に岸田派の田村憲久政調会長代行(58)を起用する案が浮上。高木氏の後任には無派閥の浜田靖一前防衛相(68)を充てる方針だ。交代時期については2024年度当初予算案を閣議決定する22日前後とする案が検討されている。萩生田氏は交代に先立ち14日にも岸田総裁に辞表を提出する方針。高木氏も13日、記者団に辞意を語った。

 14日に交代する安倍派の副大臣は、堀井学副内閣相(51)、堀井巌副外相(58)、青山周平副文科相(46)、酒井庸行副経産相(71)、宮沢博行副防衛相(48)。

 首相は当初、安倍派の政務三役15人全員を交代させることも検討したが、党内の反発を踏まえ、若手の政務官6人については続投も認める方針に改めた。

 首相は閉会後、首相官邸で記者会見に臨んだ。裏金疑惑を巡り「政治の信頼回復に向け自民党の体質を一新すべく、先頭に立って戦っていく」などと語ったが、具体的な対策を問われても「党所属議員と膝詰めの議論を集中的に進める」などと述べるにとどめた。対策取りまとめの時期についても「さまざまなケースがある。一律にいつまで、と決めて結果を明らかにするのはなかなか難しい」と明言しなかった。

 来秋の自民党総裁選に再選を目指して立候補するかについて「今はそうした先のことを考える余裕はない」と語った。

 国会閉会に先立ち立憲民主党が岸田内閣に対する不信任決議案を衆院に提出した。自民、公明両党などの反対多数で否決されたが、日本維新の会や共産党、国民民主党などは賛成した。臨時国会では議員立法の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済に向けた特例法などが成立した。【田辺佑介、高橋祐貴、森口沙織、中村紬葵】

 ◇首相記者会見のポイント

<人事>

・国政の遅滞回避の観点から、明日速やかに人事を行う。内容は調整を続けている

<自民党派閥の裏金疑惑>

・党全体として強い危機感を持って一致結束した対応を図っていく。国民の信頼回復のため火の玉となって自民党の先頭に立ち、取り組んでいく

・(政治資金規正法など)法律の問題だという議論になり得るが、事実を把握した上で議論しなければならない

<衆院解散・総選挙や次期自民党総裁選>

・今はそうした先のことを考えている余裕はない

<経済政策>

・物価高から国民生活を守り、物価上昇を上回る賃上げを必ず達成しなければならない。政府の総力を挙げて政策を実行する

<米空軍輸送機オスプレイ墜落>

・引き続き日本におけるすべてのオスプレイの飛行停止を継続してもらいたい

9132OS5:2023/12/13(水) 23:29:43
>>9092
国会 常任委員長

祝儀委員
厚生労働委員会 田畑裕明
安全保障委員会 簗和生

参議院
内閣委員会    大野泰正
外交防衛委員会  北村経夫
財政金融委員会  宮本周司
農林水産委員会  滝波宏文
予算委員会    末松信介

9133OS5:2023/12/13(水) 23:31:47
https://mainichi.jp/articles/20231213/k00/00m/010/295000c
自民・安倍派、突出した悪質性 「5年5億円」「派閥から指示」
深掘り 大場弘行 山田豊
毎日新聞 2023/12/13 19:13(最終更新 12/13 20:30)
 清和政策研究会(安倍派)が、政治資金パーティーの販売ノルマ超過分を所属議員にキックバック(還流)させて裏金化していたスキームは、派閥側の主導だった疑いが浮上している。自民党の派閥の中でも安倍派は悪質性が突出しており、東京地検特捜部は裏金スキームに関与した派閥幹部や議員本人に対する事情聴取に踏み切る構えだ。

 一連の問題のきっかけとなったのは大学教授が提出した告発状だった。自民5派閥の政治団体が収支報告書でパーティー収入を過少記載したとする内容で、特捜部は告発をきっかけとした捜査を通じて、還流の存在を把握したとみられる。

 ただ、還流には派閥によって違いがあった。…

9134OS5:2023/12/13(水) 23:32:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/b06a93a6eacd9f5beeec17b987535195650d2a6d
【独自】安倍派 佐藤財務政務官も交代へ
12/13(水) 19:10配信


テレ東BIZ
安倍派 佐藤財務政務官も交代へ

岸田総理大臣は、あす14日に行う人事で、安倍派の閣僚4人と副大臣5人を交代させる方針ですが、6人いる安倍派の政務官のうち、財務省の佐藤啓政務官を交代させる方針を固めたことがテレビ東京の取材で分かりました。自民党関係者が明らかにしました。今後の調整によっては、政務官の交代が増える可能性もあります。

9135OS5:2023/12/14(木) 08:12:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/28dffab81bea38d63583a4b71ded96cf7e7bb1fc
上野首相補佐官、和田防衛相補佐官も交代へ 安倍派の裏金疑惑受け
12/14(木) 6:00配信

朝日新聞デジタル
首相補佐官に就任し、岸田文雄首相と記念写真に納まる上野通子氏(左)=2023年9月15日午後1時15分、首相官邸、上田幸一撮影

 自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相は組織的に裏金づくりをしていた疑いのある同派所属の上野通子首相補佐官を交代させる意向を固めた。上野氏は9月の内閣改造に伴い、首相補佐官に就任した。また、同派所属の和田義明防衛相補佐官についても交代させる方向。政権幹部が明らかにした。(佐藤瑞季)

9136OS5:2023/12/14(木) 08:12:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbaea1ba790533d23bb52ee451813b59566e9561
安倍派切りも出口見えず 岸田首相「火の玉」強調、にじむ苦悩
12/14(木) 7:09配信

時事通信
記者の質問を聞く岸田文雄首相(奥)=13日午後、首相官邸

 自民党安倍派が政治資金パーティー収入を裏金化していた疑惑を受け、岸田文雄首相は同派所属の閣僚と党幹部の交代を決めた。

 長引く混乱の収束を図りたい考えだが、会長を務めてきた岸田派でも収入の不記載疑惑が発覚。東京地検特捜部による捜査の行方も読めず、政権発足以来最大の危機は出口の見えない状況が続く。

 首相は13日の記者会見で「国民の信頼回復のため、火の玉となって党の先頭に立ち、取り組んでいく」と強調。その一方で、言葉の途切れる場面が目立つなど、苦悩もうかがわせた。

 沈静化の手始めとして、首相は14日に内閣の要を担う松野博一官房長官ら安倍派4閣僚を更迭する方針。有力幹部「5人衆」をはじめとする「派閥ぐるみ」の疑惑にけじめをつけさせる意図は明らかだ。

 ただ、新たに岸田派でもパーティー収入を過少記載していた疑いが浮上。安倍派からは「わが派だけを悪の温床として扱っていたのは誰だ」(閣僚経験者)との恨み節が漏れるなど、首相との亀裂は深刻さを増しつつある。

 特捜部の捜査対象が見通せないことも、政府・与党内の不安を高めている。政権中枢は「捜査を待てば国政に遅滞が生じる」と「安倍派切り」の狙いを説明するが、党幹部は「捜査状況を把握しているのか。さらに閣僚交代となれば首相はもう終わりだ」と危機感を隠さない。

 政権の求心力が急速に失われる状況下で、臨時国会の会期中ともささやかれた衆院解散論は雲散霧消した。立憲民主党が13日に提出した内閣不信任決議案について、首相は「粛々と対応する」と表明。通常国会が終盤を迎えた今年6月、政局の主導権を握るため、解散に含みを持たせ続けた姿とは対照的だ。

 公明党の山口那津男代表は「政治の信頼を取り戻す努力をしない限り問うべき信がない。当面解散などできる状況ではない」と断じた。

 自民党の麻生太郎副総裁は13日、党幹部が居並ぶ席上で、首相を「気がめいっているように見えるのは良くない」と励ました。しかし、今後の政権運営が「地検の捜査に左右される」(自民関係者)のは確実だ。

 政府内には、政治資金規正法改正など政治改革を掲げて局面転換を図る意見もあるが、首相は会見で具体策への言及を避けた。首相官邸幹部は「流れに身を任せるしかない」と打つ手がないことを認めた。

9137OS5:2023/12/14(木) 14:27:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/abcd37f18ea039b811062a53998a348f03311eba
非常時にはおなじみの顔 辞任の安倍派4人に代わる新閣僚は〝ピンチヒッター〟常連組
12/14(木) 14:19配信

産経新聞
岸田文雄首相(右)と、官房長官起用が内定している林芳正前外相=今年6月、衆院本会議場

岸田文雄首相(自民党総裁)は14日、安倍派(清和政策研究会)のパーティー券を巡る裏金疑惑を受けて、同派の松野博一官房長官ら4閣僚を交代させる。後任に内定した林芳正前外相や松本剛明前総務相らは、過去にも不祥事などで急遽退任した閣僚に代わり起用された経験を持ち、〝ピンチヒッター〟としておなじみの顔が多い。


林氏は松野氏の代わりに、松本氏は鈴木淳司氏に代わる総務相に、斎藤健前法相は西村康稔氏に代わる経済産業相に、坂本哲志元地方創生担当相は宮下一郎氏に代わる農林水産相に、それぞれ起用される。

「首相の女房役」とされる官房長官に就任する林氏は「何度も大臣を任される能力がある」(自民参院議員)とされ、政策全般に明るい。過去に外相をはじめ防衛相や農水相、文部科学相などを歴任し、突然の登板も目立つ。

令和3年11月には、衆院選の選挙区で敗れた甘利明氏の辞任で空席となった幹事長に起用された茂木敏充の後任の外相となった。平成27年2月に西川公也元農水相が政治資金問題で辞任した際も代打を務めた。21年7月には与謝野馨氏が経済関連3閣僚の兼任解消のため、補充人事で経済財政担当相に起用されている。こうした経歴から自民内では阪神タイガースで「代打の職人」としてならした川藤幸三氏になぞらえ「究極のピンチヒッター」(党幹部)と形容された。

松本氏は民主党時代も含め3度目の入閣となる。民主党政権で外務副大臣を務めていた23年3月、在日韓国人から献金を受けたとして辞任した前原誠司外相(当時)の後継に昇格する形で初入閣した。29年9月に自民党に入党し、令和4年11月には寺田稔総務相(当時)が「政治とカネ」問題で事実上更迭され、2度目の入閣となった。

斎藤氏は当選5回の中堅ながら3度目の入閣となる。令和4年11月に死刑制度を巡る失言で更迭された葉梨康弘法相(当時)の代わりに法相に就任。法務政策は経験に乏しい分野だったが、立憲民主党などが反発した外国人の送還・収容の仕組みを見直す改正入管難民法を手堅い答弁や立民側のキーマンと交渉するなどして成立にこぎつけた。経産省の官僚時代は日米貿易交渉に関わるなど将来の経産次官の呼び声も高かった。

坂本氏は2年9月の菅義偉内閣で地方創生担当相として初入閣した。手堅い実務能力とともに、森山派(近未来政治研究会)に所属し、党重鎮の森山裕総務会長の右腕としても知られる。

非常時に要職を託される4人はそれぞれ行政手腕に長けていることに加え、不祥事も少ないとされる。ただ、同じメンバーの登板が相次ぐ背景には、自民党の人材難も指摘される。

9138OS5:2023/12/14(木) 14:29:11
ただ、徹底的に代わりが居ないんですからね・・・

https://news.yahoo.co.jp/articles/984656da0690d9ba96c53a5611feda0aa2ccc19b
【記者解説】「もうこの政権は厳しいだろう」と自民党内からも冷ややかな声 林前外相の官房長官起用めぐる舞台裏
12/14(木) 12:27配信
FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

自民党の安倍派のパーティー券収入をめぐる問題を受け、松野官房長官など安倍派の4人の閣僚が14日、辞表を提出した。
岸田首相は、松野長官の後任に林芳正前外相を起用する方針。

今回の人事の目玉といえる官房長官への林前外相の起用をめぐる舞台裏と自民党内の反応について、国会記者会館からフジテレビ政治部・福井慶仁記者がお伝えする。

自民党内からも冷ややかな声
13日夜の会見で、信頼回復に向け、「火の玉」になると決意表明し、背水の陣を敷いた岸田首相だが、党内からは「火だるまの間違いじゃないか」と、冷ややかな声が上がっている。

官房長官の後任人事については当初、加藤前厚労相や浜田前防衛相の起用を模索したものの、調整が難航。

そのため、「身内」である林氏が浮上したが、麻生副総裁が外交姿勢をめぐり距離を置く林氏の起用に難色を示した。

岸田首相としては反対意見を振り切り、林氏の起用を決断した形で、首相周辺も「今は平時ではない」として、林氏の高い答弁能力や首相との近さを強調している。

一方、党内からは、岸田派からの起用について、「ただの安倍派外しで、臭いものにふたをしただけだ」、「もうこの政権は厳しいだろう」などと厳しい声が出ている。

これまでスクラムを組んできた党幹部との関係性が変わる可能性もあり、厳しい政権運営を迫られることになりそう。
(「Live News days」12月14日放送より)

Live News days

9139OS5:2023/12/14(木) 14:30:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/244bb1d8c9c74ffb18f5a4371e9911f779ade863
特捜部、安倍派・二階派に強制捜査へ 派閥側関係先を週明けにも捜索か
12/14(木) 12:02配信
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、東京地検特捜部が、安倍派と二階派の強制捜査に乗り出す方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。週明けにも、派閥側の関係先への家宅捜索に乗り出すものとみられます。


この問題では安倍派と二階派、岸田派で、パーティー券収入の一部が収支報告書に記載されていなかったことが分かっていますが、特捜部が安倍派と二階派の関係先に、それぞれ週明けにも家宅捜索に入る方針を固めたことが、関係者への取材で分かりました。

安倍派は、収支報告書に記載のないキックバックの総額が、直近5年間で5億円にのぼるとみられています。

また、二階派は、キックバックについては派閥側と議員側、双方の収支報告書に記載があるものの、直近5年間でノルマを超えた収入1億円あまりを記載していなかったとみられ、特捜部は、いずれも総額が「億単位」で、規模が大きいことなどから強制捜査が必要と判断したものとみられます。

特捜部は、検事や事務官など捜査態勢を100人以上に拡充しており、近く議員らへの聴取も始め、全容解明を進めるものとみられます。

9140OS5:2023/12/14(木) 14:32:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/ccf2f96678826ea7274e2e37253818ae00da0aa7
「めざまし8」風間晋解説委員「激震だと思います」自民党裏金疑惑で宮澤防衛副大臣が暴露
12/14(木) 9:35配信

日刊スポーツ
風間晋氏(2019年3月)

 14日に放送されたフジテレビ系「めざまし8」(月〜金曜午前8時)で、自民党安倍派の宮澤博行防衛副大臣が政治資金パーティーの裏金疑惑について派閥から「しゃべるな」とかん口令を敷かれていたことや、「収支報告書に記載しなくてもいい」と指示があったを明らかにした。


 これに対し、フジテレビの風間晋解説委員は「おーっ、言ったねぇ。彼なりの思惑、計算があって言うことにしたんだと思う。ほかの議員や秘書も考えざるを得ない。激震だと思いますよ」と断言した。

 また、政治ジャーナリストの岩田明子氏は「派閥の運営に対して非常に不満が高まっている。出て行きたいという動きもチラホラある」と話していた。

 宮澤副大臣は、自ら「3年間で140万円」と不記載の金額も明らかにしている。

9141OS5:2023/12/14(木) 16:56:29
これでしょうね。キッシーが出るかどうかはわからんが、総裁選後=秋に解散総選挙でしょうね

https://news.yahoo.co.jp/articles/4cc84f972ce5421c6baf4bf68c20eac70ea74bb2
佐藤千矢子氏「ほとぼりがさめるまで岸田さん。総裁選をして新しい顔で即選挙して勝つ」自民党の青写真
12/14(木) 15:20配信
スポニチアネックス
東京・赤坂のTBS社屋

 毎日新聞論説委員の佐藤千矢子氏が14日、TBS「ひるおび!」(月〜金曜前10・25)に出演。自民党派閥の政治資金パーティー裏金問題について言及した。

 安倍派(清和政策研究会)の裏金問題を巡り、松野博一官房長官が14日午前、自身を含む同派4閣僚の辞表を岸田文雄首相に提出した。事実上の更迭となる。東京地検特捜部は安倍派側の強制捜査に乗り出す方針を固めており、還流を受けたとされる議員への事情聴取を進める。

 交代する4閣僚は松野氏と西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農相。党の要職を担う萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長も近く退任する。世耕弘成参院幹事長も交代する見通し。安倍派実力者「5人組」の高木、松野、西村、萩生田、世耕の5氏側はそれぞれ資金還流を受け、高木、松野、世耕3氏のケースは各1000万円を超えていたとされる。

 安倍派の裏金は最近5年間で5億円ほどに上る可能性があり、聴取の対象は同派所属99人のうち数十人規模になる見通し。二階派(志帥会)と岸田派(宏池会)でも政治資金収支報告書への不記載などがあったとされ、特捜部は安倍派と並行して調べるもよう。

 佐藤氏は、今後の自民党について「自民党のピンチで、もう政権交代間際という雰囲気が永田町にはずいぶん流れている。しばらく選挙をやりたくない。だから岸田さんに、こんなヨタヨタでも頑張ってもらって、来年の予算が成立する3月くらいまでは、このまま事件が急拡大、急展開しない限りはやってもらって、そこで代えるかどうかという話」と言い、「自民党は、事件のほとぼりが冷めるのを待ちたいんです。岸田さんを代えるということは、上川さんが出てくるのか、石破さんが出てくるのか分かりませんが、総裁選をやって新しい顔にして即選挙して勝つ。今、選挙をしても勝てないので、もう少し岸田さんにやってもらって、この事件が収まったところで顔、本の表紙を変えて選挙をやりたいと。そんなにうまくいくかなと。野党は今が最大のチャンス」と自身の見解を述べた。

9142OS5:2023/12/14(木) 18:19:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/da5fe24b993c07796e6bc83f2a54cd34bd9684a5
岸田首相〝焼け太り人事〟政権の「泥船」嫌って相次ぎ辞退者 屈指の親中派・林前外相の官房長官就任「絶望しかない」と識者
12/14(木) 17:00配信


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夕刊フジ
岸田首相(右)は同じ派閥だった林前外相を官房長官に起用する

岸田文雄首相は14日、松野博一官房長官ら安倍派(清和政策研究会)の閣僚を一掃する更迭人事を行う。自民党派閥の政治資金パーティー券疑惑が大炎上するなか、キックバック(還流)の裏金化が目立つ最大派閥・安倍派を切り捨て、危機的状況にある政権の延命を図る。官房長官の後任には、自身が先週まで率いた岸田派(宏池会)幹部で、「政界屈指の親中派」とされる林芳正前外相を充てる。米中対立が深刻化するなか、同盟国・米国や、覇権拡大を進める中国の反応も注目されそうだ。林氏の起用は、意中の候補に相次いで固辞されたための窮余の策という。ただ、岸田派でも政治資金収支報告書の「過少記載」が浮上しているのに、政権の要に身内を充てる〝焼け太り人事〟〝厚顔人事〟という批判も聞かれる。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

「政治の信頼回復と国政の遅滞回避の観点から、14日に人事を行いたい」「信頼回復のため、火の玉となって自民党の先頭に立ち取り組む」

岸田首相は13日、臨時国会閉会を受け記者会見で、こう語った。ただ、声のボリュームは低く、目も泳いでいるように見えた。

一連の疑惑は、安倍派や二階派(志帥会)に加え、岸田派にも飛び火している。14日から本格化する東京地検特捜部の捜査の行方次第で、さらなる大混乱となり得る。

岸田首相は人事について、「懸念が生じないよう、諸課題に対応するための体制」と語ったが、閣僚人事は難航を極めたという。

退任するのは松野氏と鈴木淳司総務相、西村康稔経産相、宮下一郎農水相の4人。後任には、総務相に松本剛明前総務相(麻生派)、経産相に斎藤健前法相(無派閥)、農水相に坂本哲志元地方創生相(森山派)を起用する。

ベテラン議員は「派閥の疑惑が〝炎上〟するなか、岸田首相は無派閥や、派閥色が薄く経験豊かな人材を起用したかったようだが、『泥船』を嫌って辞退が相次いだ」と語る。

例えば、無派閥で当選10回の浜田靖一前防衛相には要職に推す声が上がり、岸田首相側は官房長官就任を要請したものの、浜田氏は固辞したという。この他にも、複数の辞退者がいたとされる。

今回の人事をどう見るか。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「浮上した閣僚の陣容を見ると、岸田政権を支える主流派で固めた。重大な政権のピンチに、本来なら危機管理に長けた『剛腕』を起用するべきだが、『大改革の覚悟』は感じられない人事だ。頭を低くしてやり過ごしたい意図が透ける。政治不信の根本解決にはならず、岸田首相の求心力はさらに低下した。そもそも、疑惑の全容が不透明ななか、丁寧な検証もなく安倍派を一掃する性急な人事で、強い怒りも鬱積した」と分析する。

中でも、党内に反対論があった林氏の官房長官起用は禍根を生みそうだ。

中国事情に詳しい評論家の石平氏は「官房長官は『内閣の要』『政権の顔』だ。『政界屈指の親中派』である林氏を起用した岸田政権には絶望しかない。中国は大歓迎の人事だろう。来年1月に台湾総統選を控え、挑発的行動を強める中国がますます増長しかねない。政治資金問題も重要だが、今の局面で外交への視点が欠落している」と批判する。

米政界や国際政治に詳しい福井県立大の島田洋一名誉教授も、林氏起用を問題視する。

「岸田首相が2021年、林氏を外相に起用した際、安倍晋三元首相は強く反対した。『異次元の媚中派』だからだ。実際、外相時代には中国に毅然(きぜん)とした姿勢を示さなかった。中国は沖縄県・尖閣諸島での主権侵害や、海洋ブイの設置で、ますます覇権主義的動きを強めているだけに、今回の人事は『日本は譲歩する』という誤ったシグナルに受け取られかねない。林氏は、米国でも超党派で中国への距離感が懸念されている。3月に20カ国・地域(G20)外相会合に欠席したが、この会合は露中に対峙する自由主義諸国の結束を表明する場だっただけに、米側は激怒した。さらに、官房長官は北朝鮮による拉致問題担当相を兼ねることになるだろう。林氏は、救出運動の現場で顔を見たことがない。『親中』の姿勢は、自ずと『親北』の姿勢につながりがちだ。非常に懸念している」

9143OS5:2023/12/14(木) 18:19:49

■「無限の辞任・更迭ドミノ」危機

野党が一致して提出した内閣不信任決議案は13日、否決されたが、14日以降、特捜部の捜査は本格化する。二階派や岸田派に追及が広がれば、「無限の辞任・更迭ドミノ」を招きかねない。

疑惑に絡み、安倍派事務総長の高木毅国対委員長が辞意を伝え、萩生田光一政調会長も辞表を提出する。さらに、世耕弘成参院幹事長も退く見通しで、混乱は続きそうだ。

岸田首相も先の会見で、解散・総選挙や内閣総辞職、来年秋の自民総裁選への対応について、「今は先のことを考えている余裕はない」と述べるなど、追い込まれている。

前出の鈴木氏は「混乱はますます加速するだろう。岸田首相は『政権の延命』を画策しているが、党内の反発が強まり、世論の支持がさらに低下すれば、その立場はますます厳しいものになる」と語った。

9144OS5:2023/12/14(木) 21:57:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/09c32e556b2e9f0dacef03cce14cb7fcc9096391
「5人衆」全員が要職外れる、政務官6人には一律の辞任求めず…首相「信頼回復へ努力」
12/14(木) 21:45配信

読売新聞オンライン
記者団からの質問を聞く岸田首相(14日午後、首相官邸で)=帖地洸平撮影

 岸田首相(自民党総裁)は14日、自民党安倍派による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑を受け、同派の4閣僚と副大臣5人全員を交代させた。同日、皇居での認証式を経て新体制が発足した。新閣僚には経験者を起用し、2024年度予算案の編成作業に向け、立て直しを図る考えだ。

天皇陛下から認証を受ける松本剛明総務相(中央は岸田首相)(14日午後、皇居・宮殿「松の間」で)=代表撮影

 首相は認証式後、政治資金を巡る問題について、「実態を把握し、原因と課題を抽出していかなければならない」と指摘し、「党全体として信頼回復に向けて努力していく覚悟だ」と述べた。首相官邸で記者団に語った。

 松野博一官房長官の後任には岸田派の林芳正・前外相を起用した。西村康稔経済産業相は無派閥の斎藤健・前法相と、鈴木淳司総務相は麻生派の松本剛明・前総務相と、宮下一郎農相は森山派の坂本哲志・元地方創生相と、それぞれ交代した。

 自民の萩生田光一政調会長と高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長も同日、辞表を提出した。松野、西村両氏を含め、安倍派の中枢を担う「5人衆」全員が政府と党の要職から外れることになる。

 首相は14日、公明党の山口代表と首相官邸で会談し、24年度予算案を決定する22日にも党人事を行う考えを伝えた。高木氏の後任の国対委員長には浜田靖一・前防衛相が有力視されている。

 副大臣では、青山周平文部科学副大臣の後任に無派閥の阿部俊子・元外務副大臣を起用した。9月に発足した第2次岸田再改造内閣の副大臣では初の女性となった。

 6人いる安倍派の政務官には一律での辞任は求めなかった。同派の佐藤啓財務政務官だけが外れ、後任に進藤金日子・元総務政務官を充てた。上野通子首相補佐官と和田義明防衛相補佐官も辞任した。

9145OS5:2023/12/14(木) 21:57:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4f9c44405b15b717d82f971812ae46ab7d69979
「旧知の即戦力」人選難航で白羽の矢 林芳正官房長官、ポスト岸田へ正念場
12/14(木) 21:30配信


中国新聞デジタル
認証式を終えて官邸に入る林氏

 岸田文雄首相による14日の閣僚交代で最大の焦点だった官房長官に就いたのは林芳正前外相(山口3区)だった。閣外となってわずか3カ月。人選が難航した首相側から「旧知の即戦力」として頼られた格好だ。意欲を持つ「ポスト岸田」へ正念場を迎えた。

 政府のスポークスマンとしての最初の記者会見の冒頭。表情を引き締め「首相から国民の信頼回復に尽くしてほしいとの話があった。長年の同志を支え、職責を果たしたい」と述べた。

 1年10カ月務めた外相を退いたのは9月。来秋の総裁選で再選を狙う首相から「閥務に注力してほしい」と要請された。その役割は、座長を務める自民党内第4派閥・岸田派のてこ入れだった。

 だが、3カ月で政権運営は急転。派閥の政治資金パーティー裏金問題で苦境に陥る。首相側は疑惑の渦中の松野博一氏の後任選びを急いだ。加藤勝信前厚生労働相や浜田靖一前防衛相ら複数が候補に浮上したものの実現せず、最終的に林氏に白羽の矢が立った。

 林氏は首相と、派閥会長とナンバー2の座長として歩んできた。首相周辺は「一番大変な時に気心が知れて能力も高い。即戦力だ」と前を向く。

 岸田首相の後継をうかがう林氏にも、断る道は事実上なかった。岸田派のある幹部は「想定外かもしれないが、官房長官は露出が多い。旧知の首相とタッグを組んで難局を乗り切れば、お互いにプラスだ」と見通す。

 林氏は2015年の農林水産相、09年の経済財政担当相の就任時も前任者の辞職などに伴い「緊急登板」した。かつては会合などで自ら「トラブルシューター」(問題解決人)と称した。高まる国民の政治不信を解消できるかどうか。その手腕が問われる。

中国新聞社

9146OS5:2023/12/14(木) 21:58:44
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/398009
「上はもう総理しかない」 林官房長官に地元関係者から期待の声 内閣支持率低迷続く中の就任に懸念も
地域

山口
21:21
(最終更新: 21:21)
twitter
「決断。」と記された看板が掲げられた林氏の下関事務所(11月4日、下関市)
 衆院山口3区選出の林芳正氏が官房長官に起用された14日、地元山口県では、岸田内閣の要職に就くことに「上はもう総理しかない」と支援者から期待する声が上がった。一方、政治とカネの問題などで内閣の支持率低下が続く中での就任が「吉と出るか凶と出るか」との懸念もあった。

 平成以降に官房長官を経験した30人のうち首相になったのは4人。その一人は昨年7月に亡くなった安倍晋三元首相だった。「安倍氏に続く9人目の宰相に」。山口ではそう期待する声もある。

 次の衆院選で林氏は出身地の下関市を含む新山口3区から立候補を予定する。「総理に向けて通らないといけない道だ。逃げることなく、一つずつクールに対処してくれると思う」。下関地区後援会の岡本博之会長(80)は政治手腕を信じる。

 参院時代の2015年には政治資金問題で辞職した農相の後任となり、17年は加計学園問題を抱える文部科学相に就いた。21年に衆院に転身した直後は党幹事長の交代劇を受け、外相に起用された。林氏に近い江本郁夫山口県議は「いつも『困った時の林さん』という感じだ。大変な難局だがやり抜いてほしい」と心境を明かす。

 自民党の各派閥の政治資金パーティー券を巡る疑惑が広がる中でポストを担うことになる。党県連関係者は「日本の政治が、自民党が、生きるか死ぬかの時。今回の就任は下手をすると政治家としての寿命を縮めるかもしれない」と危惧した。(渡辺裕明)

<関連記事>

9147OS5:2023/12/14(木) 21:59:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/1edbab4c92564a32382dffea60db6b650e97f7df
極めて異例…4閣僚ら辞任で安倍派ゼロに 裏金疑惑で事実上更迭
12/14(木) 20:40配信

毎日新聞
記者団に囲まれながら首相官邸に入る松野博一官房長官=東京都千代田区で2023年12月14日午前8時39分、竹内幹撮影

 自民党最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑を受け、松野博一官房長官(61)や西村康稔経済産業相(61)ら同派の4人が14日、閣僚を辞任した。岸田文雄首相が事実上、更迭した。最大派閥の閣僚がゼロとなる極めて異例の事態となった。党幹部のうち安倍派の萩生田光一政調会長(60)、高木毅国対委員長(67)、世耕弘成参院幹事長(61)の3人も14日、辞表を提出した。安倍派有力議員「5人衆」の松野、西村、萩生田、高木、世耕5氏が全員、要職から外れることになった。

【写真まとめ】安倍派の閣僚らが辞任

 岸田首相は安倍派の閣僚のみを交代させた理由について「所属する政策集団(派閥)がどこかではなく、一人一人の意向や事情を勘案した上で判断した」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 松野、西村両氏のほかに辞任したのは鈴木淳司総務相(65)と宮下一郎農相(65)。4氏は14日、辞表を提出した。岸田首相は直ちに後任人事を行い、官房長官に林芳正前外相(62)=岸田派、経産相に斎藤健前法相(64)=無派閥、総務相に松本剛明前総務相(64)=麻生派、農相に坂本哲志元地方創生担当相(73)=森山派=を充てた。

 安倍派の堀井学副内閣相(51)、堀井巌副外相(58)、青山周平副文部科学相(46)、酒井庸行副経産相(71)、宮沢博行副防衛相(48)の5人も14日、副大臣を辞任した。安倍派は副大臣もゼロとなった。同派は、政務官6人のうち佐藤啓財務政務官(44)と、上野通子首相補佐官(65)、和田義明防衛相補佐官(52)も同日辞任し、14日に辞めた人が計12人に上った。

 松野氏は安倍派の裏金疑惑に関連し、自身も同派から直近5年間に1000万円超のキックバック(還流)を受けた疑惑が浮上している。14日の記者会見で「国政に遅滞を生じさせないよう、職を辞したいと首相に申し上げた」と語った。議員辞職は「考えていない」と否定した。後任の林氏は就任会見で「私自身、パーティー券収入の還流は受けていない」と述べた。

 岸田首相は14日、官邸で萩生田氏から辞表を受け取り、2024年度予算案編成などが終わるまで職にとどまるよう指示した。萩生田氏は記者団に「最後の仕事としてしっかり責任を果たしていく」と語った。首相は安倍派の党幹部3人の交代について「年内の適切なタイミングで行いたい」と記者団に述べた。

 首相は14日に公明党の山口那津男代表と会談し、政治不信を払拭(ふっしょく)するため「結束して取り組みたい」と協力を要請。山口氏は「信頼回復のためには毅然(きぜん)たる対応が望まれる」と述べた。【小田中大】

9148OS5:2023/12/14(木) 22:01:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/39ce11efc7e094ebd352658a4211b65a96721e41
官房長官に林氏 地元は林家vs安倍家 関係者「因縁感じるが…」
12/14(木) 19:56配信
毎日新聞
自民党の林芳正氏

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で空席となった官房長官に14日、林芳正前外相が起用された。林氏の出身地でもある地元・山口県下関市といえば、安倍派を率いた安倍晋三元首相の地盤。裏金疑惑が取り沙汰される安倍派の閣僚交代に伴う林氏の登板に、関係者の脳裏にはかつて激しい争いが繰り広げられた先代以来の因縁もよぎる。

【図で解説】そもそも…今回の疑惑の構図

 「安倍政権時代に政治献金問題で前任者が辞任した時も、林が農相となった。今回も安倍派絡みでの登板だ。因縁を感じる」。林氏の後援会幹部が明かした。林氏は第3次安倍内閣だった2015年2月、政治献金問題に絡んで辞任した農相の後任を務めている。

 林氏は衆院山口3区(同県宇部市など)の選出だが、衆院小選挙区定数の「10増10減」に伴う区割り見直しで、次期衆院選からは新山口3区(下関市など)での立候補を予定している。

 現山口4区から新3区に再編される下関は、安倍氏の父・故晋太郎元外相が中選挙区制当時から地盤とし、安倍氏も22年の銃撃事件で亡くなるまで現4区で議席を得ていた。一方、林氏の父・故義郎元蔵相も中選挙区制当時は下関が地盤で、両者は激しく対立した。

 23年4月の4区補選では、安倍氏の妻昭恵さんが強く推した後継候補が初当選。ただ、自民党内の調整で新3区の支部長は林氏となるなど、安倍系と林系の対立軸がさまざまな場面で現れることも珍しくない。

 そんな中での林氏の官房長官起用に「因縁」を感じながらも、自民を揺るがす非常事態の沈静化を期待したい気持ちは地元で高まっている。

 この後援会幹部は「林にはプラス。林には自民党がこれ以上傾かないよう、岸田文雄首相を支えてほしい」。30年以上前から林氏を支持しているという、飲食店経営の女性は「(9月の内閣改造で)外相を外されたから『どうなるのだろうか』と思っていた。林さんにとっては『ポスト岸田』を狙う重要な局面に来ている」と語気を強める。

 自民県連関係者は、参院議員から衆院議員へのくら替えなど、将来の「首相候補」として県連が林氏を支援してきた経緯があるといい「今後の情勢次第では、首相と共倒れになるのでは」と懸念を明かす。官房長官への就任が「林氏にとってプラスに働くかは未知数」としながらも「いずれにしても本人の頑張り次第。苦境を乗り越えてほしい」とエールを送る。

 ある自民関係者は「今回の裏金疑惑は安倍派だけの問題でなく、自民全体の危機だ。皆が一つになって林さんを支えて信頼を取り戻していかなければ、本当に党として崩れていく」と危機感をあらわにした。【橋本勝利、大坪菜々美、脇山隆俊】

9149OS5:2023/12/14(木) 22:02:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/9cc3f89cdbafdabf4c6f25bd46316701c365ab6d
ぶれぶれ「一択」後任長官選びは二転三転 露呈した首相の求心力下落
12/14(木) 18:40配信
カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 自民党安倍派(清和政策研究会)を中心とした政治資金パーティー裏金問題で岸田文雄首相が更迭を決めた松野博一官房長官(元同派事務総長)の後継選びは難航を極めた。首相本人は「人材は一択」と説明してきたとされるが、その内容は二転三転。巡り巡って最側近の林芳正前外相起用という「ぶれぶれ決着」(野党幹部)で、首相の求心力の低下を露呈した。

◆「一択」その1・上川外相

 いわゆる「身体検査」などの人選作業は先週末から始まっていた。閣僚や自民幹部がこぞって慎重発言にとどめる中、岸田派の上川陽子外相の行動が際立った。

 外相周辺によると上川氏は省内での会見では説明を避けたが8日夕、同省敷地を出てすぐの場所に省担当の記者を呼び集め「私は適正に対応している」と明言した。

 「政府の立場」ではなく「一議員の立場」を体現しようとしたとみられる。政府関係者によると、首相は「長官は自分の所(派閥)から出したい」として信頼を寄せる上川氏起用を示唆していたという。

 「敷地外」対応を「官房長官横滑りへの布石」とみた外務省は「外交二の次で内政を優先したとの誤ったサインを米国などに送ってしまう」と懸念。内閣官房も意見に同調し、首相に見直しの秋波を送ったとされる。

◆「一択」その2・無派閥系

 続いて浮上したのは無派閥議員まとめ役の菅義偉前首相(衆院神奈川2区)に近い議員の面々。菅内閣の官房長官・加藤勝信、経済産業相・梶山弘志、環境相・小泉進次郎、官房副長官・坂井学の各氏だ。

 無派閥から9月に岸田派入りした厚生労働相・田村憲久氏や、総裁選で菅陣営の推薦人代表を務めた無派閥の浜田靖一氏も候補とされたという。

 ところが「固辞者が続出」(首相周辺)。浜田氏のように「別の形で政権を支える」との肉声まで報道各社に報じられるケースも出た。「みんな泥船に乗るのは嫌なのだな」(自民幹部)との臆測が広がったゆえんだ。

 首相は意向伝達と交渉役に木原誠二幹事長代理を使ったという。「岸田さんの側近だが、内閣の人事打診なのだから党人ではなく官房副長官ら官邸勤務者を使うのが筋だろう」と首をかしげる副長官経験者は「総理はわざと断られるような交渉の立て付けにしたのでは」と推測した。

◆「一択」その3・林前外相

 側近(上川氏)から側近(林氏)へという回りくどい経過は、外相当時の中国への姿勢に難色を示す麻生太郎党副総裁への配慮との見方もある。麻生派幹部は「『いろいろ検討したが林さんしかいなかった』というオチの決まった芝居」と酷評。今になり岸田首相は周囲に「もともと『林さん一択』だった」と説明しているといい、新たな火種となりそうな気配も漂う。

 官邸スタッフは「パートナー(官房長官)は別勢力から引っ張らないと党内の過半数勢力を確保するのは困難。それでも身内にすがらなければならないほど不安なのか」と嘆く。閣僚経験者は「首相は松野さんの更迭を引き延ばしてさらし続けた。冷たい印象を抱くのは安倍派にとどまらない」と指摘した。

神奈川新聞社

9150OS5:2023/12/14(木) 22:19:11
●がリリーフ登板
コメントはwikiからコピペ

松本剛明
●外務大臣
2011年1月、菅直人第2次改造内閣で外務副大臣に再任。同年3月、在日韓国人から献金を受けていた問題で辞任した前原誠司の後任の外務大臣に昇格した
●総務大臣
2022年11月21日、第2次岸田第1次改造内閣で総務大臣を務めていた寺田稔が、自身の政治団体の政治資金収支報告書を巡る問題が表面化し、事実上更迭されたことを受けて、その後任として起用された[25]。
●総務大臣2
2023年12月13日、政治資金パーティー収入の裏金問題で辞職する鈴木淳司に代わり総務大臣に就任すると報じられた[32]。

齋藤健
・農林水産大臣
2017年8月3日、第3次安倍第3次改造内閣で農林水産大臣に任命され、当選3回ながら初入閣した
●法務大臣
2022年11月11日、死刑制度と大臣の役割をめぐる失言により事実上更迭された葉梨康弘の後任として、法務大臣に就任
●経済産業大臣
2023年12月13日、政治資金パーティー収入の裏金問題で辞職する西村康稔に代わり経済産業大臣に就任すると報じられた

林芳正
・防衛大臣
2008年8月、福田康夫改造内閣で防衛大臣に就任し初入閣を果たしたが[10][12]、福田康夫首相の突然の辞任に伴い、1ヶ月あまりで退任した。
●経済財政担当相
これは、中川昭一の辞任により財務大臣、内閣府特命担当大臣(金融)、内閣府特命担当大臣(経済財政政策)を兼務していた与謝野馨の兼任を解くために行われた補充人事
今度も在任期間は短命となり2ヶ月程での退任となった。
・中川は酩酊記者会見で辞任
・農林水産大臣
2012年12月、自民党が政権奪還後の第2次安倍内閣で農林水産大臣に任命され、2014年9月の内閣改造まで務めた。
●農林水産大臣2
その後、後任を務めていた西川公也が2015年2月23日に辞任したことで、同日に後任の農林水産大臣として再び任命された[23]。
 *西川は政治献金問題が発覚
・文部大臣
2017年8月3日、加計学園をめぐる問題で文部科学省のガバナンスが揺らぐ中、第3次安倍第3次改造内閣で文部科学大臣に就任。
・外務大臣
11月10日、新たに発足した第2次岸田内閣において第151代外務大臣に就任
●官房長官
同年12月13日、政治資金パーティー収入の裏金問題で辞職する松野博一に代わり官房長官に就任すると報じられた

9151OS5:2023/12/14(木) 22:22:11
リリーフ若林正俊を思い出した・・・
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%A5%E6%9E%97%E6%AD%A3%E4%BF%8A
2006年、第1次安倍内閣で環境大臣として初入閣。2007年5月28日から6月1日まで、自殺した農林水産大臣・松岡利勝の後を受けて農水大臣臨時代理を務めた。これは松岡の外国訪問中にはおおむね若林が臨時代理に指定されていたことなどによる。

8月1日、松岡利勝の正式な後任として農林水産大臣を務めていた赤城徳彦の辞任に伴い、農林水産大臣を兼任。8月27日の内閣改造(第1次安倍内閣改造内閣)により一度は閣僚を退任したが、自分の後任農林水産大臣として入閣した遠藤武彦の辞任に伴い、8日後の9月4日に専任大臣として再度就任。

臨時代理を含めると「3ヶ月余りで3回目の大臣就任[4]」という事態となったことで、「不祥事を起こした農林水産大臣の後のリリーフ役」というイメージが定着し、農林水産省では「抑えの切り札」「ミスター・リリーフ」と呼ばれるようになった(ただし、自身にも関連政治団体への不透明な政治資金が発覚したことがある)。同年9月26日に発足した福田康夫内閣でも農林水産大臣に再任され、2008年8月2日の内閣改造まで1年間在任した。

2009年の第45回衆議院議員総選挙で自民党下野が決まった後の9月16日には、内閣総理大臣指名選挙で自民党の首班候補となり、119票を得た(民主党代表の鳩山由紀夫は327票)。これは、総選挙で惨敗した責任を取って麻生太郎を初めとした自民党幹部が総裁など党役職を辞任すること[5]、この時点で自由民主党総裁選挙が実施されておらず、後継総裁が決まらない状況でもあったことから、自民党議員全員が一致して投票できる候補として、両院議員総会長の職にあった若林に白羽の矢が立ったものである。相次いだ農相リリーフに続く「大役」が話題となり、参議院議員初の自民党指名候補となった[6][7]。若林本人は「若林正俊(の名前を書くこと)自体に、大きな意味があるとは思わない。(自民党の)結束のためだ」とコメントした[8]。

9152OS5:2023/12/14(木) 22:24:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/f04413adf957ce0cfce73e7b5015baf5d653e2db
裏金疑惑捜査本格化で自民苦悩の師走 野党は「一強多弱」打破へ攻勢
12/14(木) 20:42配信
産経新聞
岸田首相へ辞表を提出し記者団の質問に答える自民党の萩生田光一政調会長=14日午前、首相官邸(春名中撮影)

自民党が苦悩の師走を迎えている。安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑を受け、国会議員らの事情聴取や関係先への捜索などが本格化する公算が大きくなっているためだ。岸田文雄首相(自民総裁)は信頼回復へ安倍派所属の4閣僚らの更迭に踏み切ったが、刷新感は演出できていない。野党は長年の「一強多弱」を覆す千載一遇のチャンスと見て、攻勢を強める構えだ。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

14日午前、東京・永田町の自民党本部。人事で明暗を分けた2人の衆院議員がエレベーターの狭い空間を共有する一コマがあった。

一人は農林水産相への起用が決まった坂本哲志氏。扉が閉まる瞬間、外部から「おめでとうございます」と声をかけられると、「いやいや、どうも」と照れ笑いを浮かべた。もう一人は疑惑を持たれ、茂木敏充幹事長に国対委員長の辞表を提出した安倍派事務総長の高木毅氏だ。こちらは無表情。気まずい空気が漂う中、両氏は言葉を交わさず、目も合わせないまま同じフロアで降りていった。

同日は疑惑が浮上した安倍派出身の自民幹部の辞意表明が相次いだ。萩生田光一政調会長は沈痛な面持ちで、記者団に「政治不信を招いた責任を感じ、辞表を提出してきた」と語った。世耕弘成参院幹事長も記者団に「(疑惑の表面化で)同志、仲間が役を離れている。けじめをつけなければいけないと思うに至った」と説明した。

前代未聞の交代劇に連立を組む友党の危機感は強い。公明党の北側一雄副代表は同日の記者会見で、捜査終結を待たずに説明責任を果たすべきだと主張。「事実関係がはっきりしなければ前に進まない。『司法の判断を待って』と言わず、党として積極的に事案解明をやってもらいたい」と自民に注文をつけた。

勢いに乗るのが野党だ。立憲民主党は同日、裏金問題を受けた「調査チーム」を設置し、国会内で初会合を開いた。来年1月召集予定の通常国会を見据えて追及の材料を集める方針。会合の冒頭、安住淳国対委員長は「国民の怒りは頂点に達している」と語気を強めた。

また、共産党の小池晃書記局長も同日の会見で、「けじめをつけるのであれば真相を全面的に明らかにしていただきたい。辞めて済む話ではない」と足並みをそろえた。

14日は公選法違反の疑いで、自民に離党届を出した柿沢未途衆院議員の自宅や事務所に捜索が入った。裏金疑惑とのダブルパンチ。首相に近い自民関係者は「まだまだ波乱があるだろう。気が抜けない日々が続く」とため息を漏らした。(永井大輔)

9153OS5:2023/12/14(木) 22:51:20
>>9150
林芳正の外務大臣就任もリリーフか
(甘利小選挙区落選→茂木が外相から幹事長に移動→林が外相就任の玉突きによる)

9154OS5:2023/12/14(木) 22:51:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/20b9b1b96222ea785de8126d60621a76cc435dea
岸田首相、新体制も厳しい前途「低空飛行どころか潜水艦」 総裁選出馬できず退陣の見方も
12/14(木) 20:40配信


1093
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産経新聞
記者団の取材に対応する岸田文雄首相=14日午後、首相官邸(安元雄太撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は14日、政治資金パーティーを巡る裏金問題が浮上した党安倍派(清和政策研究会)の4人を閣僚から外した新体制を発足させ、政権の立て直しを図る。しかし、情勢は厳しい。選択肢の一つである来年1月の通常国会冒頭の衆院解散は見送られる公算が大きい。党内では、首相が次期総裁選に出馬できず退陣に追い込まれるとの見方もある。

【表でみる】主な「ポスト岸田」候補

「国民の信頼を取り戻せるように結束をして取り組んでいきたい」

首相は14日、官邸で会談した公明党の山口那津男代表に呼び掛けた。

しかし、物価高などが生活を圧迫する中、国会議員の金銭問題に対する国民の視線は厳しく、信頼回復は容易ではない。

首相が7日に退会した岸田派(宏池会)にも派閥パーティー収入の一部が政治資金収支報告書に不記載だった疑いが浮上し、二階派(志帥会)にも同様の疑いがある。新体制発足直後に安倍派以外にも疑惑が拡大する可能性があり、首相が政党の自浄能力を示せなければ、政権の行く末は危うくなりかねない。

裏金の問題がどこまで広がるかは見通せない。野党は来年の通常国会での追及に向けて手ぐすね引いている。自民ベテランは民主党への政権交代が起きた平成21年衆院選を引き合いに「あの時より厳しい。1月解散は無理だ」と話した。

次の節目は来年度予算成立後となる3〜4月だ。首相は今月13日の記者会見でこの時期の内閣総辞職や総裁選への出馬意向を問われ「今はそうした先のことを考えている余裕はない」と述べた。

また、安倍派会長だった細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区補欠選挙が来年4月16日告示-28日投開票の日程で実施される見込みだ。他にも地方選で自民に厳しい結果が出れば、首相が「選挙の顔」として失格とされかねない。こうなると、来年9月の総裁任期満了を前に「表紙」を替える圧力が強まりそうだ。

とはいえ、現状で岸田降ろしの気配はない。閣僚経験者は「首相には、身をていして難題を片付けてもらいたい。低空飛行どころか潜水艦のように支持率が低い状況で総裁選まで続くのではないか」と話した。(沢田大典)

9155OS5:2023/12/14(木) 23:52:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d3bee9c1d48ce5b8b941bd44e50b4b24f41b8b7
堀井学衆院議員にもキックバック 5年間で1200万円超 安倍派裏金疑惑
12/14(木) 19:03配信

北海道新聞
堀井学衆院議員

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑で、最大派閥の安倍派(清和政策研究会)に所属する堀井学前内閣府副大臣(衆院議員、比例代表道ブロック)は14日、自らの政治団体が派閥からの資金のキックバック(還流)として、2018年から22年までの5年間で少なくとも1200万円超を受け取り、政治資金収支報告書に不記載の裏金になっていたことを明らかにした。堀井氏は「道民の皆さまに政治不信を招いたことを深くおわび申し上げたい」と陳謝し、東京地検特捜部の捜査にも全面的に協力する考えを示した。

 堀井氏によると、これまでに確認できた売り上げとして、18年から22年までの多い年では、1枚2万円のパーティー券を300枚以上売るなどしていたという。このため販売ノルマを超過した額として、少なくとも合計で1200万円超が派閥から現金で戻され、受領には秘書が関わっていたとしている。収支報告書に記載がない裏金となっていたが、不記載の理由や具体的な使途は調査中としている。

9156OS5:2023/12/15(金) 07:46:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b80db7b1a53bde76f220ff8491cac9a164ce96d
安倍派、資料2種類作成か 実際の収入と報告書記載分 議員らに聴取要請・東京地検
12/15(金) 7:07配信

時事通信
 自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していたとされる問題で、同派側が、実際の収入額が書かれた資料とは別に、政治資金収支報告書に記載する金額を記した資料も作成していたとみられることが14日、関係者への取材で分かった。

 東京地検特捜部が、同派議員に対する任意の事情聴取の要請を始めたことも判明した。

 特捜部は、議員らの認識や資金の使途などについて確認するとともに、近く政治資金規正法違反容疑で同派などへの強制捜査に乗り出すもようだ。

 関係者によると、安倍派では、派閥のパーティー券販売について所属議員の当選回数や役職などによってノルマが設けられ、超過分は議員側にキックバックする運用が行われてきた。ノルマ超過分は派閥や議員側の収支報告書に支出、収入として記載せず、裏金化していた疑いが持たれている。

 同派の事務担当者が所属議員ごとの販売額をまとめた一覧表を作成。これとは別に、収支報告書に記載する金額を記した資料も作成し、それらを基に事務総長に報告していたとみられる。

 大半の議員側が裏金としてキックバックを受けていたとみられ、同派全体では収支報告書の不記載・虚偽記載罪の時効にかからない2018〜22年の5年間で、計5億円規模に上る可能性がある。

 任意聴取を受けた秘書や会計責任者らは、議員側へのキックバックや収支報告書の不記載などについて認め、「派閥の指示で記載しなかった」と説明しているという。

 特捜部は派閥側の不記載を中心に捜査し、議員側については悪質性などを踏まえて立件の可否を判断するとみられる。

9157OS5:2023/12/15(金) 07:48:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ff553123bd34df5fd4d4d803289c396ea3d91a7
ベテラン議員が明かす「裏金作り」の理由 特捜部の標的となる三人の大物議員の名前は?
12/15(金) 6:06配信


デイリー新潮
岸田文雄総理

 ロッキード事件やリクルート事件などの疑獄で名をはせた東京地検特捜部。その最強捜査機関が再び、権力に牙をむこうとしている。ターゲットは自民党最大派閥「安倍派」の大幹部。背景には安倍官邸によって権威を失墜させられた検察の巻き返しがあるという。

【写真】パー券を支援者に大量に売り捌き多額の裏金を作っていたとして名前が上がっている「安倍派4回生議員」

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 COP28出席のため、現地時間11月30日から12月2日までアラブ首長国連邦・ドバイを訪問した岸田文雄総理(66)。羽田空港に3日、政府専用機で帰国したのだが、タラップを下りる際には口を真一文字に結び、いつになく険しい表情だった。

「国内で総理を待ち受ける試練の厳しさを思えば、至極当然です」

 とは社会部デスク。

「東京地検特捜部は自民党の派閥パーティーをめぐる政治資金問題で、各派閥の会計責任者や事務担当者に任意で事情聴取を重ねており、すでに立件は既定路線といえます」

「安倍派が最も悪質性が高い」
 とりわけ特捜部が狙いを定めているといわれているのが、清和政策研究会(安倍派)と志帥会(二階派)である。

「安倍派と二階派では販売ノルマを超えたパーティー券(以下、パー券)の収入を、派閥の政治資金収支報告書に記載しない運用が常態化していました」(同)

 加えて、両派閥はノルマ超過分を議員側にキックバックしていた。もっとも、二階派はその金の流れに関しては派閥の収支報告書の支出欄に記載。一方で、

「安倍派はキックバックについては収支報告書に記載せず、完全に裏金化していました。また各議員の収支報告書からもそうした金の入金の有無は、基本的に確認できません。安倍派が最も悪質性が高いといわれるゆえんです。安倍派の記載のない収支の総額は、直近5年間で数億円に上るとみられています」(同)

キックバックについて認めたが…
 安倍派の塩谷立座長(73)は先月30日、記者団からキックバックについて問われた際、「あったことはあったと思う」と認めたものの、その後一転「撤回したい」と述べて疑惑を否定した。だが、自民党関係者は声を潜めて以下のように語る。

「安倍派では各議員が販売したパー券について、事務方が時間をかけて、議員ごとにその販売枚数を集計していました。そして集計後、事務方が各議員事務所に連絡を入れて、議員事務所のスタッフらを清和会の事務所に呼び出すのです」

 安倍派の販売ノルマは1回生なら60万円。閣僚経験者なら400万円以上で、最高額は750万円だが、

「よほど多額でない限り、ノルマ超過分については、事務所で封筒に入った現金で渡されます。その際、返金の受け手は受取書にサインをする。これまで受取書は、清和会の事務所で保管されてきたと聞いています」(同)

裏金化は事実
堀木博司検事

 塩谷座長がいかに釈明しようと、安倍派がノルマ超過分に関して、キックバックを通じて裏金化していたのは揺るがぬ事実であろう。

 実際、安倍派の重鎮も、

「党のコンプライアンス担当から、それはもうやめた方がいいという指導はありました」

 と述べて、これまでキックバックがあったこと自体は認めるのである。

9158OS5:2023/12/15(金) 07:48:28
 一方、安倍派所属のベテラン議員に聞くと、

「基本的には、キックバックされたお金を自分で使うようなことはしません。きちんと、お金は自己管理でプールする。そしてパー券のノルマが達成できなそうな年に、そのお金で補填する。ノルマ超過分のお金については一時的に手元にとどめてはいますが、あくまで清和会のお金であると考えていた」

 裏金作りの「理由」をそう明かしたうえで、以下のように派内の声を代弁する。

「原資が税金なら問題です。けれど今取り沙汰されているのは、われわれが一所懸命支援者にお願いして買ってもらった、パー券の売り上げの処理の仕方。税金の不正使用ではないのだから、こんなふうに盛んに報じられることには疑問を持ちます」

現役閣僚、党の中心メンバーもターゲットに
 もっとも、最強の捜査機関に容赦などない。

「清和会の会計責任者である事務局長だけではなく、その上の現職事務総長と事務総長経験者が特捜部のターゲットになっています」(前出・社会部デスク)

 政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)の時効は5年である。この間、松野博一官房長官(61)が2019年9月から21年10月まで、西村康稔経済産業相(61)が22年8月まで、さらにその後、高木毅自民党国対委員長(67)が現在まで事務総長を務めている。つまり、

「政権No.2の官房長官以下、現役閣僚、党の中心メンバーが狙われているわけです。彼らは萩生田光一政調会長(60)や世耕弘成参院幹事長(61)とともに“清和会5人衆”として、最大派閥を率いる立場でもあります」(同)

捜査の指揮役は
 だがしかし、仮にも岸田政権の枢軸を担う三名だ。立件ともなれば、それこそ政権は致命的なダメージを負う。特捜部にそんな捜査が本当にできるのか。社会部のベテラン記者が言う。

「事実上、捜査を取り仕切っているのは最高検の森本宏刑事部長(56)です。森本氏は特捜部長時代に文部科学省汚職事件やカルロス・ゴーン事件を手掛けた剛腕で知られています」

 続けて、

「東京地検特捜部は10年に起きた大阪地検特捜部の不祥事のあおりを受けて、体制縮小を余儀なくされた。具体的には独自捜査を担う特殊・直告班が2班から1班になったのです。その結果、バッジ(国会議員)を挙げることができない時代が続いたのですが、森本氏が特捜部長だった19年にIR汚職事件で秋元司元衆議院議員を検挙。10年ぶりに現職国会議員の首級を挙げることに成功しました」

 その森本氏は今、部下の検事たちに次のようにハッパをかけているという。

「事務方を立件するだけでは絶対にダメだからな」

 つまり、議員も立件せよとの厳命だ。法務省関係者が明かす。

「森本氏は安倍派に司直のメスを入れる機会をうかがっていた節があります」

 なぜか。話は安倍政権時代に遡る。

9159OS5:2023/12/15(金) 07:48:55
検察の人事にまで手を突っ込んだ安倍政権に憤怒の念
 20年1月、安倍内閣は“業務遂行上の必要性”を理由に、当時、検察No.2の東京高検検事長だった黒川弘務氏(66)の定年を半年間延長すると閣議決定。検察官の定年延長は異例中の異例だったが、政権中枢に近い黒川氏を定年退職させずにトップの検事総長に据えるための“布石”だったといわれている。

「黒川氏は賭けマージャン問題を起こして引責辞任しましたが、森本氏は安倍政権が検察の人事という聖域にまで手を突っ込んだことに今も憤怒の念を抱いています」(同)

 実際、森本氏率いる特捜部は20年6月に元法相の河井克行(60)・案里(50)夫妻を逮捕。克行氏は菅義偉前総理(75)の最側近として知られていた。

「検察の独立性を脅かした安倍一派及び安倍政権を支えた菅グループの“排除”。それこそが森本氏の本懐でしょう」(同)

エース級の検事も投入
 現に、特捜部の捜査は日増しに本気度を強めている。

 先の記者が言う。

「特捜部は当初、派閥パーティー問題については特殊・直告班内の告訴、告発事件を扱う直告班だけで対応していました。というのも、江東区長選で柿沢未途前法務副大臣(52)が地元区議らを買収したとされる、公職選挙法違反事件の捜査を優先していたからです。しかし今は全国から、応援検事が本件に参戦。さらには、特捜部の主力の特殊班もフル稼働しています」

 目下、森本氏は手持ちの有能な部下を一斉に派閥パーティー問題に投入しているとみられるが、

「中でも特殊班キャップの堀木博司検事(55)は、大阪地検時代に森友学園問題で籠池泰典前理事長(70)を40日間にわたって取り調べたほか、昨年まで東京五輪汚職の捜査を担当しており、エース級の存在といえます。コワモテとしても知られており、時に強引な聴取で物議を醸すようですが、政治家とも渡り合える人物。森本氏ら検察上層部も期待しているのでは」(前出・社会部デスク)

個別の議員は立件できる? 
 今後の捜査の見通しについて、元東京地検検事の落合洋司弁護士は、

「特捜部による過去の政治資金規正法違反事案に照らせば、違反額は最低でも5千万円前後。立件の基準額は基本的に1億円以上です。派閥の収支の話は“幹(みき)”の話なので、入りと出で合計の不記載額が1億、2億と今後、膨らむ可能性があります。ですが、各議員の不記載額は“枝”の話。個別の議員の不記載については立件の基準額に満たない可能性があります」

9160OS5:2023/12/15(金) 07:49:22
 本丸はあくまで、派閥側の不記載であるとの見立てだ。もっとも派閥の会計責任者(事務局長)のみならず、現役事務総長・経験者まで立件するためのハードルは高く、

「派閥の事務局長と共に、議員である事務総長を政治資金規正法違反の共謀共同正犯に問うためには、単に事務局長からキックバックや不記載の話を聞いて知っていた、というだけでは不十分。派閥事務局の報告をその議員が逐一把握していたり、事務局長にノルマ額を具体的に指示したりするなど、派閥のお金の管理に深く関与している必要があります」

「派閥幹部の罪を問うのは難しい」
 04年に東京地検特捜部の検事として、日歯連闇献金事件を捜査した経験を持つ、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士にも話を聞いた。

「私自身が主任検事として担当した日歯連の闇献金事件では、最終的に元内閣官房長官で、平成研究会(当時橋本派)の会長代理だった村岡兼造さんを起訴しました。平成研の幹部たちが、日本歯科医師会から小切手で受領した1億円を不記載にするかどうかの会議を行っており、議員側の責任を明確にできたのです」

 では、今回のケースはどうか。

「清和会の会計責任者が議員から不記載に関して指示があったと供述したり、そうした指示のメモがあったりすれば政治家の関与も浮き彫りになる。逆にそれがなければ厳しい。キックバックの不記載が慣習化しており、暗黙の了解があったという程度では事務総長など派閥幹部の罪を問うのは難しいのではないでしょうか」

事務総長らの関与
 前出の落合弁護士が補足する。

「一部の派閥では、各議員へのノルマ額やキックバックの金額を記載したリストがあるとも報じられています。そうしたリストは事務局長などが個人的に不記載分を着服していたわけではないと示す目的で、きちんと上司に報告するために作っていた可能性が高い。つまりその場合、事務局長は事務総長ら派閥の幹部に逐一お金の流れを報告していた、とも考えられます」

 派閥幹部がキックバックのシステムを主導的に管理するなどして積極的に派閥の裏金作りに関与していた可能性があるとの指摘だ。

 先のベテラン記者は、

「12月中旬の臨時国会閉会後にも、清和会の事務総長経験者に加えて、ノルマ超過分を不記載にしていた複数の議員に対して、任意での事情聴取が始まるものとみられます」

 加えて、政治資金パーティー問題は岸田総理自身にも飛び火し始めている。

「国民の疑惑を招きかねない大規模なパーティーは自粛すべし、という01年の大臣規範があります。しかし、岸田総理は昨年、合計7回の政治資金パーティーを開催。総額で約1億5千万円の収入を得ていたことが明るみに出ています」(前出・社会部デスク)

 高級ホテルでパーティー三昧、多額の資金を労せず集める総理には、物価高で苦しむ庶民の気持ちを理解するなど土台無理な話か。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は、

「今の展開はリクルート事件を思い出させます。当時は竹下総理が辞任に追い込まれましたが、岸田総理もパー券の問題に無関係ではない。今後の展開次第では辞任論も浮上するでしょう」

 一大疑獄はまだ幕を開けたばかり。事態は底なしの様相を呈してきた。

「週刊新潮」2023年12月14日号 掲載

新潮社

9161OS5:2023/12/15(金) 07:50:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/78580bb80fb711ec33885de1caff22b7e99cc021
文科副大臣に阿部氏 副大臣女性ゼロ→1人 新副大臣・政務官人事
12/15(金) 5:00配信

朝日新聞デジタル
天皇陛下から認証を受ける阿部俊子文部科学副大臣。中央は岸田文雄首相=2023年12月14日午後5時37分、皇居・宮殿「松の間」、嶋田達也撮影

 政府は14日、安倍派所属の5副大臣と政務官1人を交代させ、後任を決定した。安倍派所属で衆院当選1回の政務官5人は続投させる。

 副大臣には無派閥議員2人を起用した。文部科学副大臣に阿部俊子・元外務副大臣、外務副大臣には柘植芳文前総務副大臣を充てる。9月の内閣改造以降、副大臣の女性議員はゼロだったが、阿部氏の起用で1人となる。

 新たな副大臣・政務官の顔ぶれは以下の通り。(敬称略、カッコ内は当選回数と派閥。「参」は参院議員)

 ◇副大臣 【内閣府】古賀篤(4、岸田)【外務】柘植芳文・参(2、無派閥)【文部科学】阿部俊子(6、無派閥)【経済産業兼内閣府】上月良祐・参(2、茂木)【防衛】鬼木誠(4、森山)

 ◇政務官 【財務】進藤金日子・参(2、二階)

朝日新聞社

9162OS5:2023/12/15(金) 07:57:44
https://www.asahi.com/articles/ASRDG5JTTRDGUTIL02F.html?iref=pc_extlink
「総理への道は閉ざされた」裏金疑惑で閣僚交代、支持者に広がる無念
有料記事

山口啓太 白石昌幸 伊藤秀樹2023年12月14日 19時00分


裏金疑惑で官房長官を辞任した松野博一氏の地元事務所。周辺には、複数のポスターが貼られていた=2023年12月14日午後0時33分、千葉県市原市西国分寺台1丁目、山口啓太撮影

 自民党「清和政策研究会」(安倍派)の裏金疑惑で、岸田文雄首相は14日、閣僚らの交代に踏み切った。「これまで応援してきたけれど」。政治不信が高まる中、選挙で自民党候補に票を投じてきた支持者や党員らの思いは揺れている。

「ゴタゴタで政治がないがしろに」
 14日昼、千葉県市原市。官房長官を辞した松野博一衆院議員(千葉3区)の地元事務所には報道陣が集まっていたが、建物の中に人の気配はなかった。安倍派の実務を取り仕切る事務総長を経験した松野氏は、1千万円超の裏金を受け取った疑いがもたれている。

 市原市の男性(72)は前回2021年の衆院選で松野氏に一票を投じた。政府には安全保障や経済対策に取り組んでほしかったが、「今回のゴタゴタで政治がないがしろになっている」と憤った。

 事務所の近くに住む女性(80)は「まさか裏金なんて。がっかり」とため息交じりに語った。「党の重鎮で影響力があるから、地元のために何かをしてくれるはずだ」と前回衆院選では松野氏に投票した。官房長官になった際は、街の代表が重要な役割を担うことを誇らしく思った。ただ、次の選挙の投票先は「少なくとも松野氏は選べない」と感じているという。

 党参院幹事長の辞表を出した…

9163OS5:2023/12/15(金) 08:03:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7162fa2042a2203bd6971b474ec7276d4df8ce8
松野氏更迭 自民党千葉県衆院議員に「政治とカネ」直撃 1年に3人も
12/14(木) 21:05配信

産経新聞
松野博一氏

自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金問題で、官房長官として岸田政権の中枢にいた松野博一氏(61)=当選8回=は事実上の更迭に。千葉県の同党衆院議員による「政治とカネ」の問題が、この1年で3度浮上する異常事態となっている。

【表で見る】千葉県関係の国会議員の「政治とカネ」を巡る問題

「この1年で3人目。千葉ばかりで、イメージが良くない。次の衆院選や自分の選挙も戦えなくなる」。同党の県連幹部の1人は早くも頭を抱えている。

「選挙の陣中見舞いでも必ず領収書を求められたりと、すごく神経質にやっていた。支持者からは『そんな奴じゃねえんだがな』との話が聞かれる」

松野博一氏の選挙区の千葉3区(千葉市緑区、市原市)。市原市の大曽根友三市議は30年来の友人。それだけに落胆が大きい。「松野さんの選挙はつつましい。『パーティー券を買ってほしい』と秘書の方も来ないくらいだ」

同市選出の伊豆倉雄太県議も「地元は官房長官誕生を喜んでいた。私も誇りに思っていた」と言葉少なに語った。

昨年12月、5区(市川市の一部、浦安市)選出の薗浦健太郎氏が政治資金パーティーの収入などを政治資金収支報告書に過少に記載し、議員辞職に追い込まれた。今年9月には9区(佐倉市など)でも、秋本真利氏(比例南関東)が洋上風力発電事業に絡み受託収賄罪で起訴された。

浦安市選出の宮坂奈緒県議は「薗浦先生の件もある。緊張感をもって謙虚にやるしかない」。一方、野党は、立憲民主党の奥野総一郎県連代表が「政治改革で資金の流れの透明化が言われてきたが、反故(ほご)にする事態が本県は続いている。自民党のおごり、気の緩みがある」と厳しく批判した。奥野氏は9区で秋本氏と争ってきた。

評論家の八幡和郎氏は「千葉は港湾の埋め立て地も多く、かつては土地買収で政治家が調整する場面が多かった。周りが懸念するほどの金権体質の県だった」と指摘。その上で「カネに寛容で、それくらいならばと『千葉基準』があったくらい。だが、今の政治家は『もう千葉は特別だと済まされなくなった』と気付くべきだ」と話した。

9164OS5:2023/12/15(金) 11:02:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee73dc7521e9d6cc634356b07ea68b8d64d6f219
「いばらの道、より険しく」 「安倍派切り」で識者指摘 議員立件「ハードル高い」
12/15(金) 7:07配信
時事通信
 自民党安倍派による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑で、岸田文雄首相は14日、松野博一官房長官を含む閣僚らの一斉交代に踏み切った。

 東京地検特捜部による捜査が進む中、局面の打開につながるのか。政局や捜査の行方について、識者に聞いた。

 政治アナリストの伊藤惇夫さんは「安倍派切りをアピールしたかったのだろうが、政局を好転させる要因には全くなっていない」と断じる。一貫して派閥のバランスを重視した人事を行ってきた岸田政権は最大派閥の安倍派を特に優遇してきたとして、「そのツケが回ってきた」と分析する。

 今後、捜査が進展することで「岸田首相にとって、いばらの道がより険しくなる」と指摘。「政治資金の『出』と『入り』をガラス張りにしないと、政治への信頼回復は難しい」と語った。

 政治資金に詳しい東京大の谷口将紀教授(現代日本政治論)は、今回の裏金化疑惑について「個人にとどまらず組織的に行われており、かなり衝撃的だ。法制度自体に問題があると捉えるべきだろう」と話す。

 政治資金規正法では、1回のパーティーの購入額が20万円以下であれば収支報告書に記載する必要がない一方、寄付の場合は年間5万円超で記載される。谷口教授は「パーティー券も実質的に寄付と同様の機能を果たしていることが明らかになった。公開基準を見直す必要がある」と強調。収支報告書をデジタル化するなどの必要性も訴えた。

 裏金化疑惑を巡る特捜部の捜査について、元検事の亀井正貴弁護士は「検察は政治に対する影響を考慮するので、来年の通常国会までに証拠を固め、刑事処分のめどを付けるだろう。早めに家宅捜索してメールやメモを押収し、来週には関係者の一斉聴取を始めるのではないか」とみる。

 その上で「派閥の会計責任者の立件は免れないだろう。特捜部は歴代の事務総長ら国会議員もターゲットにしているはずだ」と推測する。ただ、議員の立件には会計責任者との共謀を立証する必要があるため、「ハードルが高い。物証があるかどうかがポイントだろう」と話した。

9165OS5:2023/12/15(金) 23:39:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/22b9680d89714ec00f137cc2c8ef71d0cdf83b42
「最悪の時期」重なった政治資金問題…税制改正、負担増の議論は先送り
12/15(金) 15:05配信

西日本新聞
国会議事堂

 2024年度の与党税制改正大綱は、防衛増税の時期や扶養控除の見直しなど、国民の負担増や恩恵の縮小につながる税制の見直しについては、決定先送りや玉虫色の結論になった。岸田文雄首相への「増税メガネ」批判など国民の税に対する視線が厳しさを増す中、急ごしらえで所得税・住民税減税を決めた一方、政治とカネを巡る混乱も拍車をかけ、さらなる批判を呼びかねないテーマには「ふた」をした形だ。

【画像】2024年度税制改正大綱の主な項目

 「増税はそれなりの政権の力がいる。残念ながら昨今の政治状況は自民に厳しい風が吹いている」

 自民党の宮沢洋一税制調査会長は14日、大綱決定後の会見に臨み、自身が主張してきた防衛増税の開始時期の明記を見送った理由をこう説明した。

 政府は昨年末の大綱で防衛増税を決定した。だが「拙速だ」との党内の反発を抑えるため、増税の実施時期については「24年以降の適切な時期」とあいまいな表現にとどめた。

 大蔵省(現財務省)出身の宮沢氏は、財政規律を重視する立場だ。安定財源の確保が先送りになると心配し、今年の税制改正議論が本格化する前の11月上旬には「(増税開始時期は)年内に結論を出したい」と強い意欲を示していた。公明党が「所得税・住民税の定額減税を行う一方で、増税を決定するのは矛盾がある」と反対しても、立場を崩さなかった。

 最終的に宮沢氏が折れた背景には、いとこである首相の意向があったという。自民党派閥の政治資金パーティー裏金問題で党への逆風が強まる中、増税に道筋を付ければさらに批判が高まる恐れがあり、党執行部からも否定的な声が強まった。宮沢氏は「首相は与党や政治状況を考えると、来年決めるのが一番良いとの考えだった」と明かした。

 他にも家計が関わるテーマは「あいまい決着」が目立つ。高校生年代(16〜18歳)への児童手当支給に伴う扶養控除の扱いは最終盤までもつれ、自民の主張通り縮小を明記したものの、維持を主張する公明に配慮して「25年度の税制改正で適用について結論を得る」との一文を添え、見直しの余地を残した。

 宮沢氏が「1年限り」と主張した所得税・住民税の定額減税も、公明の求めで物価状況などにより「家計の支援を継続する」と大綱に盛り込み、延長に含みを持たせた。一方で、定額減税には「年収2千万円」の所得制限を設けた。国会議員の年収に当たる歳費と期末手当は計約2190万円で、対象から国会議員を除外し、批判をかわす意図もあるとみられている。

 今年10月にはインボイス(適格請求書)制度が始まり、消費税の課税を免除される免税事業者から課税事業者に転換した事業主は130万を超えたという。交流サイト(SNS)上では政府、与党への批判が飛び交い、首相は増税メガネとやゆされた。自民中堅は「国民が税や負担に敏感な時期に政治資金問題が重なった。議論をする上で最悪なタイミングになってしまった」と肩を落とした。 (井崎圭)

9166OS5:2023/12/15(金) 23:42:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/87f035bf10b4827701d6c3f0a4a2e69df19dd4a0
山下貴司議員、弾劾裁判員を辞職 岡口判事の弁護側が忌避申し立て
12/15(金) 20:09配信



朝日新聞デジタル
裁判官弾劾(だんがい)裁判所に向かう岡口基一判事(右)と弁護団=2022年11月30日午後1時47分、東京都千代田区、根岸拓朗撮影

 SNSの投稿で殺人事件の遺族を傷つけたなどとして訴追された岡口基一・仙台高裁判事(57)=職務停止中=の弾劾(だんがい)裁判で、裁判員を務めていた山下貴司・衆院議員が裁判員を辞職した。14日付。山下氏は、岡口判事の弁護側から「不公正な裁判をするおそれがある」として忌避を申し立てられていた。

 山下氏は当選4回。元検察官で法務大臣も務めた。

 弁護側の申立書などによると、山下氏は10月25日の公判で、弁護側証人として出廷した刑法学者に対し、証拠請求されていない書籍の一部を読み上げて、弁護側の主尋問でその部分に触れないのはなぜか、などと問いただした。弁護側が異議を申し立て、裁判長が質問を変えるよう指示した。

 弁護側は、中立公平であるべき裁判員として不適切だとして忌避を申し立てた。野間啓弁護士は「忌避が認められる前に辞めたということだろう」と話した。

 山下氏は、取材に対し「忌避申し立ては、法令や最高裁判例に照らして理由がないことが明らかだが、不測の訴訟遅延をもたらすことがあってはならないと考え、辞任することとした」とした。

 弾劾裁判の裁判員は衆議院と参議院から各7人ずつ、計14人の国会議員が務める。検察官役の訴追委員会と弁護側の立証をもとに、訴追された裁判官の職や法曹資格を失わせるか否かの判断を担う。(千葉雄高)

朝日新聞社

9167OS5:2023/12/15(金) 23:45:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ed62a5fcd35b22728ae46dd13eea8b3d9eb886d
【ポスト岸田】麻生に恨まれる石破、機嫌がいい茂木の計算、なぜか小池の名も…それぞれの事情とは
12/15(金) 17:10配信

デイリー新潮
政権末期と囁かれ始めたが

「リクルート事件」の再来とばかりに大スキャンダルに発展した「派閥パー券裏金問題」。松野博一官房長官など安倍派4閣僚が更迭され、萩生田光一政調会長など、安倍派の党幹部も辞表を提出した。岸田総理は「信頼回復のために火の玉となる」と会見で語ったものの、永田町では早くも「ポスト岸田」の名が取り沙汰されている。


 ***

「ポスト岸田」の話で持ち切り
 今回の裏金問題について、

「パー券問題は、党内でかなりの危機感を持って受け止められています」

 と解説するのは、政治ジャーナリストの青山和弘氏だ。

「当初、岸田さんを始めとする官邸や多くの党の幹部も、ただの政治資金収支報告書への記載漏れで裏金問題まで行くとは思っていませんでした。特に今の官邸は、検察の動きが全くつかめていない。本来であれば官僚の頂点に立つ事務官房副長官が情報を集める役割を担うはずです。が、官邸関係者によると事情聴取が始まっているのに検察がどのくらいの本気度なのか、どちらに捜査が伸びそうなのか、など、大まかな情報すら掴めず機能していないということです。ですから、岸田総理の対応も後手後手に回っています」

 渦中ではこんな情報も。

「たださすがに検察も議員への本格捜査によって政治が停滞してはいけないということで官邸に極秘裏にメッセージを送りました。これは“事情聴取の前に安倍派五人衆をポストから外すこと。そして捜査に協力すれば、年明けの通常国会の前に捜査は終結させる”というものでした。ようやく危機感を持った岸田総理は、まだ誰がどういう罪で立件されるかされないかもわからない状況の中で安倍派の一掃に踏み切ったのです」

 すでに岸田総理は四面楚歌の状態だ。

「岸田さんはすでに防衛増税も先送りしましたし、この先、支持率を回復できるような政策カードがありません。総理の側近には“給付と減税が始まれば、支持率が徐々に回復する”と期待感を示す人もいますが、組織的な裏金作りの問題はそんなことでカバーできるとは思えません」

 おかげで、党内は「ポスト岸田」の話で持ち切りだという。

最有力は石破茂元幹事長か
「ポスト岸田は石破茂さんが最有力という声は党内で少なくありません。これだけのスキャンダルですと、新総裁で自民党が生まれ変わった印象を与えることが必要です。それには幹事長の茂木敏充さんや前厚労相の加藤勝信さんのような、これまで政権の中枢にいた人はふさわしくありません。そこで非主流派で無派閥でもある石破さんという声が上がってきているのです」

 しかし、党内で衆目の一致した候補かと言えば、そんなことはなく、

「石破さんがやる気満々なのは間違いないものの、“党が大変な時に鼻息を荒くしやがって”と、批判的な声もある。最近ではメディアで岸田総理の本予算成立と引き換えの退陣に言及したことはかなり顰蹙を買いました。また“政治集団は解消したらいい”と発言したことに対し、“自分だってこの前まで派閥を持っていたじゃないか”と面白く思わない議員も少なくないようです」

 では、現幹事長である茂木氏はどうか。

「周辺によると茂木さんは最近、なぜか機嫌がよく、岸田政権の窮状を見て、いざと言う時は自分のところに総理の椅子が転がり込んでくるはずだと思っているようです。先日、岸田さんが岸田派の会長を退くという考えを示した際、岸田さんは茂木派の会長を務める茂木さんも一緒に派閥を離れることを期待していたそうなんです。しかし、そうはならなかった。茂木さんからすれば、茂木派の会長でいる方が、次期総裁を射止めるために役立つと考えたのでしょう」

9168OS5:2023/12/15(金) 23:46:14
石破VS上川の構図
 政治部デスクによれば、

「茂木さんは総理になるため、麻生派を束ねる麻生太郎副総裁を後ろ盾としようと、蜜月の関係を維持しています。しかし、当の麻生さんにとって茂木さんは“ポスト岸田”の一人の候補にすぎない。麻生さんはここへきて、上川陽子さんを高く評価するようになっています。他にも総裁候補としては同じ派閥に属する河野太郎さんという手もある。麻生さんはポスト岸田を選ばなくてはならなくなった時に、自分が最も影響力を発揮できそうな候補を総理総裁に推すはずです」

 再び青山氏が言う。

「麻生さんは自身が総理時代に石破さんから退陣を迫られたことを根に持っていて、今も石破さんのことが大嫌い。もし石破さんが出てくるなら、それに対抗するため、“女性初の総理”という触れ込みで上川さんを推してくるんじゃないかと言う人もいます。そうすると、石破VS上川という構図になる。ただ、いくら女性初の総理と言っても、上川さんは岸田派に所属していますから、岸田さんのイメージは引きずってしまいます。麻生派では河野太郎さんも有力な候補とはいえ、いまは閣内にいる。なかなか動きづらいと思います」

 もう一人、女性候補と言えば、高市早苗経済安保相がいる。先月には国力増強をテーマにした勉強会「『日本のチカラ』研究会」を設立したことが話題となった。総裁選を見据えた勉強会と見られている。

「高市さんは保守派から根強い人気があるものの、自民党内では敬遠されています。政調会長時代からのエキセントリックな言動が目立ち、クセが強すぎるというイメージが定着してしまっています。世耕さんに噛みついたり、Twitterで岸田さんに“考えが分からない”と言ったり。党内で主流派になるのは現状では難しいと思います」

意外にもあの女性知事が
 次の総理を狙える人材はいるものの、みな決め手に欠ける。「ポスト岸田」という意味ではどんぐりの背比べ状態なのだ。

 青山氏によれば、党内で意外な名前も浮上しているという。

「小池百合子都知事です。女性候補としては上川さんよりも知名度も人気もあるということで、一部ではあるものの“小池待望論”が聞かれます。最近では、小池さんと萩生田さんが連携し、江東区長選で自民党と都民ファーストの会が相乗りして勝利しました。以前に比べ、小池さんと自民党は良好な関係になっています。自民党幹部からは“石破さんが総理になれば、派閥そのものが解体されかねないけど、小池さんなら扱いやすい”という声も出るほどです」

 そんな“ウルトラC”が聞こえてくるほど、「ポスト岸田」への関心は高い。有力候補がいない中で岸田総理が低空飛行を続けるのか、それとも新しい“顔”を立てるのか。迷走はまだまだ続きそうだ。

デイリー新潮編集部

新潮社

9169OS5:2023/12/15(金) 23:47:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/742d80634ed5ef5db6bf03dfa5ee2d5731050133
また遅刻で「血の気が引いた…」 自民・宮路氏(衆院鹿児島1区)、内閣不信任採決に間に合わず厳重注意
12/15(金) 11:44配信

南日本新聞
宮路拓馬氏

 自民党の宮路拓馬衆院議員(鹿児島1区)が13日の本会議で、立憲民主党が提出した岸田内閣不信任決議案採決に遅れ投票できず、高木毅国対委員長から口頭で厳重注意を受けていたことが分かった。決議案は自民、公明両党などの反対多数で否決された。

 宮路氏によると、業務上の電話で議場を出ている間、想定より早く議事が進み議場封鎖に間に合わなかった。取材に「血の気が引いた。大変申し訳なく猛省している」と述べた。宮路氏は昨年6月にも採決に遅れ投票できなかったことがある。

南日本新聞 | 鹿児島

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9170OS5:2023/12/15(金) 23:56:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/6df8d756daa8233365be9d5cf20a43295d4dfcb5
「安倍派ゼロ内閣」始動 安倍元総理と“犬猿の仲”?林芳正官房長官とは
12/15(金) 20:27配信

テレビ朝日系(ANN)
「安倍派ゼロ内閣」始動 安倍元総理と“犬猿の仲”?林芳正官房長官とは

裏金疑惑に揺れるなか、15日、本格始動したのが、いわば「安倍派ゼロ内閣」。
一方、辞任したばかりの安倍派の前大臣がパーティー収入のキックバック未記載を一転、認めました。

■前大臣“一転” キックバック認める
15日からスタートした“安倍派ゼロ内閣”。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部による安倍派側への強制捜査「Xデー」が迫っています。

その安倍派からは、パーティー券の販売ノルマを超えた収入をキックバックされたものの、収支報告書に記載していなかったと認める議員が相次いでいます。

自民党 安倍派・鈴木前総務大臣
「大臣を辞任するにあたりまして、事務所内で取り急ぎ調べたところ、総額で60万円、派閥から還流されていることが分かりました」

鈴木前大臣は、裏金の認識はなかったと釈明しています。

自民党 安倍派・鈴木前総務大臣
「(Q.派閥の方から『記載はするな』という指示はあったのか?)そういう記憶は本当にありません」

■「記載必要なし」派閥の指示か
その一方、安倍派所属の議員秘書らは、東京地検特捜部の任意聴取に対して「政策活動費なので記載する必要がないと派閥から指示された」と説明していることが分かりました。

特捜部では、不正が組織的に行われた可能性があるとみて、一部の議員に対し、任意の事情聴取を要請しています。

■“ピンチヒッター”林新官房長官
そんななか、安倍派の松野前官房長官に代わって岸田政権の要に就任したのは…。

自民党 岸田派・林芳正官房長官
「(Q.官房長官ご自身は、政治資金については法律にのっとって適切に処理されているんでしょうか?)私自身ということでお尋ねがありましたが、今回指摘をされておりますパーティー券収入の還流は受けておりません」

松野前長官が政府の立場にあるとして答えなかった質問に、あっさり答えた林芳正官房長官。
岸田総理の側近で、過去には政治資金問題で辞任した農水大臣の後任や加計学園問題で揺れる文部科学大臣に起用されるなど、実務能力にたけた“ピンチヒッター”として知られています。

■「安倍派ゼロ内閣」本格スタート
同じ下関にゆかりがある安倍元総理とは選挙地盤を巡って犬猿の仲とされていて、安倍派とは少なからぬ因縁があります。

自民党 岸田派・林芳正官房長官
「私の郷里の吉田松陰が好んで用いた孟子の言葉に『至誠通天』という言葉があります。誠意を持って努力すれば必ず天に通じると、こういう意味であります。そういう言葉をこの胸に刻みながら頑張ってまいりたいと」

国民の信頼回復に向けて、その手腕が問われそうです。

テレビ朝日

9171OS5:2023/12/16(土) 17:48:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/d16af2e55be2f39378f73f303f9e8a5f51a81aa7
岸田首相の散髪、なぜ多い?  年24回、安倍・菅氏の2倍【政界Web】
12/16(土) 17:00配信
時事通信
平均滞在は1時間45分
参院予算委員会で質問を聞く岸田文雄首相=11月28日、国会内

 12月10日の日曜の昼下がり、岸田文雄首相の姿は東京・神田駅近くの理髪店にあった。自民党安倍派の裏金疑惑で政権が窮地に陥る中、秘書官との打ち合わせや党幹部との会談の合間を縫って1時間40分余り滞在した。

【ひと目でわかる】岸田内閣の支持率推移

 時事通信が配信する「首相動静」によると、岸田首相は2021年10月の就任以来、月2回の高い頻度で髪を切っている。なぜこんなに理容室に通うのか、そもそも店をどう選んでいるのか。首相担当記者(首相番)が最高権力者の散髪事情を探った。(時事通信政治部 村上顕也)

 首相の日常は忙しい。多くの面会や会合を連日こなし、国会審議を前に午前6時から事務方のレク(説明)が入ることも。休日は住まいの首相公邸で過ごすことがほとんどで、公務や会食以外で外出することはめったにない。

 散髪は、働きづめの首相が私的に外出する数少ない機会だ。首相動静を分析すると、岸田氏が髪を切る頻度は年間平均24.2回。菅義偉前首相の11.4回、安倍晋三元首相の12・2回(第2次安倍政権)と比べても突出して多い。平均滞在時間は1時間45分で、公務や政務で埋まる首相動静の中でも目立つイベントだ。

閉店した「カット・イン・ソーレ」
【図解】首相の年間平均散髪回数と所要時間

 行きつけは前述の「ヘアモードキクチ神田日銀通り店」。系列の銀座店を含め、首相在任2年2カ月の間に計44回通っている。外相時代から通っていた東京・六番町の「カット・イン・ソーレ麹町店」は計3回。東京・紀尾井町のホテル内にある「ヘアサロン大野 ホテルニューオータニ ザ・メイン店」は計6回だった。

 関係者によると、首相は12年に外相に就任するまで、週末に地元・広島に帰った際に散髪することが多かった。東京を離れることが難しくなり、事務所の秘書の薦めで国会から車で5分の「カット・イン・ソーレ麹町店」に通うようになった。

 同店の元店長で、首相の担当も務めた仲沢諒さんによると、首相が注文していたのは約1万円のカットと白髪染め、顔そりのセット。21年9月の党総裁選前日にもこの店を訪れ、「翌日のニュースで総裁に選出されたことを知り驚いた」という。

 首相は党政調会長時代も含めて同店に約6年通ったが、21年11月に移転のために閉店。新店舗は東京・代々木駅近くと遠くなり、行きつけを失った首相は新たな理髪店選びの必要に迫られた。

新たな行きつけ「ヘアモードキクチ」
【図解】岸田首相の理髪店訪問回数

 カット・イン・ソーレ麹町店の閉店に伴い、首相は過去に利用したことのある高級理髪店「ヘアサロン大野」を3回続けて利用。しかし、2万円台後半という会計は「2週間に1回通うには少し高い」(首相周辺)と判断し、別店舗を模索。その結果、首相秘書官から紹介された「ヘアモードキクチ銀座店」に通うことになった。

 系列6店舗を経営する「有限会社キクチ」代表の菊地力央さんによると、首相は警備上の理由から利用店を神田日銀通り店に変更。首相を担当する理容師は当初から銀座店所属で、首相の来店時は神田日銀通り店に毎回出張しているという。

 同店でも首相はカットと白髪染め、顔そりのセットを注文。時折ヘッドスパを付けることもあるという。同店ウェブサイトによると、白髪染めのコースは税込み1万1000円で、所要時間の目安は90分。記者(村上)が個人的に同店を利用した際は、カットとシャンプー、顔そりのコースで税込み5500円。所要時間は約45分だった。

9172OS5:2023/12/16(土) 17:48:51
 首相が愛用していることについて、菊地さんは、「店として公表したことはないが、新聞を読んだお客さんや理容室を営む両親が喜んでくれることがうれしい」と語る。

 首相は今年4月、和歌山市で遊説中に爆発物が投げ込まれた事件が発生した日も、帰京後に散髪に訪れた。菊地さんは「驚いたが、心を落ち着かせるために利用してもらえたと感じ、理容師として光栄だった」と振り返った。

1年9カ月ぶり「ヘアサロン大野」
【図解】岸田首相の訪問理髪店の所在地

 42回連続でヘアモードキクチに通った首相は10月29日、1年9カ月ぶりにヘアサロン大野に足を運んだ。突然の理容室の変更に、首相が散髪に行くことを「キクチ」と呼ぶ報道各社の首相番の間には動揺が広がった。

 この日の首相は、臨時国会序盤のヤマ場、衆院予算委員会2日目の基本的質疑を翌日に控えていた。関係者によると、首相はヘアサロン大野で、カットや白髪染めのほか、ネイルケアも受けた。店長の石井良幸さんによると、同店はマッサージやヘッドスパなどのメニューが充実。爪の表面を研磨するネイルケアは、名刺交換を多くする要人に人気だという。

 記者が個人的に同店を利用したところ、広々とした個室で受けるアロマを使用したシャンプーやシェービングに安らぎを覚えた。髪や肌へのカウンセリングも手厚く、マッサージやスキンケアなどのリラクゼーションが主目的のようにも感じた。所要時間は1時間40分程度、会計は税込み1万4300円だった。

無言で静かに過ごす
散髪を終え、行きつけの理髪店から出る岸田首相=10日午後、東京・鍛冶町

 「大体2、3週間に1回のペースをずっと守っており、今まで通りだ」。首相は就任後間もない21年12月、頻繁に散髪に行く理由を記者団に問われてこう答えた。

 首相は身だしなみに気を使うことで知られる。スーツのポケットには二つ折りのくしを忍ばせ、カバンには整髪料も携える。記者は同行取材で、鏡を前にくしを入れ、身だしなみを整える首相の姿をたびたび目撃した。

 頻繁に理容室に通うのは、いつ誰と会っても失礼がないように身なりを整える政治家としてのポリシーなのだろう。

 一方で首相を担当した複数の理容師によると、首相は散髪中「無言で、静かに目を閉じている」。経済・外交・政局で難題や危機が次々と訪れる中、散髪中に心を落ち着け、政権立て直しに向けた一手を探っているのかもしれない。

9173OS5:2023/12/16(土) 17:50:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/db87e9a4b66d8ed2e95f01d56d3b2b62ffa57f63
「中継ぎ投手」松本総務相 3人が3カ月で閣内復帰 窮状の岸田政権【解説委員室から】
12/16(土) 14:00配信

時事通信
認証式を終え、記念撮影する(左から)斎藤健経済産業相、松本剛明総務相、岸田文雄首相、林芳正官房長官、坂本哲志農林水産相=14日、首相官邸

 自民党の最大派閥・安倍派の裏金疑惑で、岸田文雄首相は事実上更迭した同派4閣僚の後任に、いずれも閣僚経験者を充てた。このうちの3人は、今年8月の内閣改造で閣外に去っており、わずか3カ月での再入閣。松本剛明総務相に至っては、政治資金問題で昨年11月に辞任した寺田稔元総務相の後任として後始末を任されたばかりの再登板で、さながら野球の「中継ぎ投手」。後任人事から、岸田政権の窮状が浮かび上がる。(時事通信解説委員長 高橋正光)

【主な経歴】松本 剛明(まつもと たけあき)氏

 ◇3度目入閣も記念写真なし

 更迭されたのは、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、宮下一郎農林水産相、鈴木淳司総務相。松野、西村両氏は、安倍派の実力者「5人衆」の一人で、派閥の実務を取り仕切る事務総長経験者でもある。後任は順に、岸田派の林芳正、無派閥の斎藤健、森山派の坂本哲志、麻生派の松本の各氏。新人を充てなかったのは、後任に不祥事が発覚して辞任という事態になれば、政権の致命傷になりかねないとの判断からとみられる。

 このうち、松本氏は旧民主党から無所属を経て自民党に移籍した衆院当選8回のベテラン。旧民主党の菅直人内閣で外相を務めており、今回で3回目の入閣となった。実は、外相就任も、外国人からの献金受領で前原誠司氏が引責辞任したことに伴うもの。3回連続での緊急登板だ。

 衆院選後の新内閣発足時や、全員に辞表を提出させて閣僚を入れ替える内閣改造時には、首相と全閣僚らが首相公邸の階段で、記念写真を撮るのが恒例。閣僚経験者のほぼ全員が、議員会館の事務所に、入閣時の記念写真を飾ってある。

 しかし、松本氏は3回とも緊急登板のため、この写真はなし。3回入閣しながら、首相と全閣僚による記念写真がないのは、自民党の歴史で前例がないとみられる。まさにギネスものだ。

 自民党関係者によると、麻生太郎副総裁は2021年10月の衆院選後の第2次岸田内閣発足に際し、幹事長に異動する茂木敏充外相(当時)の後任に松本氏を推薦。しかし、首相は自身の派閥の林氏を起用した経緯がある。麻生氏の意見が通っていれば、松本氏は外相として、記念写真に納まっていた。

 そもそも、辞任する閣僚の後任の人選に当たっては、辞める経緯や後任の条件、政権の現状などさまざまな観点から首相が判断する。3回連続で辞任閣僚の後釜に声が掛かった松本氏は、奇遇と言えよう。


林官房長官、苦渋の決断
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=14日、首相官邸

 定例記者会見で裏金疑惑の説明を拒否し続けた松野氏の後任は林氏。これまで、防衛相、経済財政担当相、農水相(2回)、文科相、外相を務めており、7回目の入閣となった。このうち、経済財政担当相、農水相(2回目)は、前任者の辞任を受けたもので、緊急登板は3回目だ。投手に例えれば、先発もリリーフもこなせる「エース」。

 豊富な閣僚歴が示すように、さまざまな政策に詳しく、答弁も安定しており、「ポスト岸田」候補の1人。党内の予想に反して9月の改造で外相を退任し、無役となった。首相には、林氏に「派内をまとめ、派閥として政権を支える体制を強化させる」(周辺)狙いがあったとされる。

 にもかかわらず、首相が林氏を「内閣の要」の官房長官に据えたことは、政権の窮状を表していると言えよう。党関係者によると、首相は9月まで防衛相を務めた無派閥の浜田靖一氏に官房長官を打診したが、固辞されたという。首相にとって林官房長官は、苦渋の決断だったに違いない。

 西村氏の後任の斎藤氏はかつて、石破茂元幹事長が率いた旧石破派に所属したが、現在は無派閥。これまで、農水相、法相を務めており、衆院当選5回で3回目の入閣。経産官僚出身で、経産行政に精通しており、妥当な人選と言えよう。

9174OS5:2023/12/16(土) 17:50:56
◇森山派から農水相

 農水相の坂本氏は、県議出身の衆院当選7回。菅義偉内閣で地方創生相を務めており、2回目の入閣となった。所属する森山派は、領袖(りょうしゅう)の森山裕総務会長ら8人の小派閥。森山氏は、菅前首相や二階俊博元幹事長と親しく、森山派は政権と距離を置く非主流派に位置付けられるが、首相は非主流派とのパイプ役として、森山氏を重用している。

 首相は、森山派が他の5派閥と異なり、東京地検特捜部の捜査対象になっておらず、同派から閣僚を起用してこなかったことも考慮し、坂本氏を充てたようだ。同氏は農水族の一人で、森山氏自身も農水相を経験した農水族の最大実力者。農林水産行政は当面、党側では森山派が主導することになりそうだ。

 一方、交代した副大臣は5人。文科は無派閥の阿部俊子、内閣府は岸田派の古賀篤、外務は無派閥の柘植芳文、経産は茂木派の上月良祐、防衛は森山派の鬼木誠の各氏に落ち着いた。副大臣の後任をめぐっても、官房長官人事と同様、打診を断った議員がいたようだ。岸田政権の先行きを危惧し「泥船に乗りたくない」との判断があったとみられる。

内閣支持率、退陣前夜の様相
 時事通信社が8〜11日に実施した12月の世論調査によると、岸田内閣の支持率は17.1%(前月比4.2ポイント減)で、自民党が12年12月に政権に復帰して以降、最低を更新。初めて2割を切った。不支持率は58.2%(同4.9ポイント増)。自民党の支持率も18.3%(同0.8ポイント減)で、2カ月連続で2割を下回った。

 内閣支持率に限れば、衆院選で敗北し野党に転落する直前の麻生内閣末期(16.3%)とほぼ同水準で、「退陣前夜」の様相と言える。また、当時の自民党支持率は15.1%。ただ、特捜部の捜査が進めば、自民党の支持率がさらに低下する可能性が高く、党の支持率も「退陣前夜」となるのは時間の問題と思える。

 こうした状況を踏まえ、今後の政治日程を見ると、来年1月に通常国会が召集され、2、3月は衆参予算委員会で、24年度予算案が審議される。審議では首相が、自民党の裏金問題で野党の追及を受けるのは必至。首相が期待する、春闘での大幅賃上げが実現しても、裏金問題で帳消しとなり、政権浮揚につながりそうもない。党内では、リクルート事件で退陣に追い込まれた竹下内閣を引き合いに、予算成立後に岸田内閣が総辞職する「予算花道論」が真剣に語られ始めた。

 もし、安倍派などの裏金疑惑が事実だった場合、国権の最高機関、立法府に身を置く人間が集団で、違法に資金集めをしていたことになる。しかも、政治資金は非課税だ。物価高で苦しい生活を強いられている国民の怒りは、頂点に達するだろう。

 「国民の声が自民党に届いていない」「民主主義の危機」。首相が21年9月の総裁選で、菅政権を批判した言葉だ。世論調査の数字は、国民の声が「岸田政権退陣」に集約されつつあることを物語る。

 首相は党内の全派閥に解散を求めるなど、抜本的な党改革案を打ち出さない限り、国民の信頼を取り戻すのは難しいだろう。それをせずに政権にとどまり続ければ、それこそ、菅政権の比ではない「民主主義の危機」。そう断じても過言ではない。

9175OS5:2023/12/16(土) 17:52:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/03355fd96d33337de4ecb54067c098b88acfb551
岸田政権止まらぬ危機 求心力低下、底割れ現実味 早期退陣シナリオも〔深層探訪〕
12/16(土) 7:00配信
時事通信
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=14日午後、首相官邸

 自民党派閥の政治資金パーティー問題に端を発した政権の危機が深刻さを増している。岸田文雄首相は裏金疑惑の渦中にある安倍派所属閣僚の一斉更迭に踏み切ったが、後任人事は難航。求心力低下をより印象付けた。支持率の「底割れ」も現実味を帯び、来年9月末の党総裁任期を待たずに退陣に追い込まれるシナリオも語られ始めた。

【ひと目でわかる推移グラフ】岸田内閣の支持率推移

 ◇幻の「無派閥」長官
 「国民の信頼を取り戻せるよう取り組んでいきたい」。首相は14日昼、公明党の山口那津男代表と首相官邸で会談し、パーティー問題への対応を説明した。ただ、具体策には言及せず、山口氏から「抜本的出直しを」「毅然(きぜん)たる対応が望まれる」と厳しい注文が飛んだ。

 安倍派4閣僚らの交代を受けた新体制は14日夕に発足したが、そこに至るまでの舞台裏は首相の思惑とかけ離れた展開を見せた。

 松野博一氏更迭に伴う官房長官人事について、首相は当初、無派閥のベテラン浜田靖一前防衛相の起用を検討。同様に無派閥の梶山弘志幹事長代行らの閣僚起用も浮上した。パーティー問題と関わりがないと判断されたためだ。安倍派との亀裂が隠し切れなくなる中、党内の無派閥議員から信望を集める浜田氏らの取り込みを図る狙いもあったとみられる。

 だが、名前の挙がった対象者は口々に「絶対にやらない」「名前を出されても困る」と難色を示す。浜田氏は首相の意向を伝えた木原誠二幹事長代理に拒否する考えを伝え、梶山氏入閣も実現しなかった。ある閣僚経験者は主要派閥の一つについて「閣僚は出さないと首相に言ったようだ」と明かす。

 最終的に首相はお膝元の岸田派から林芳正氏を官房長官に起用した。9月の内閣改造で唐突に外相ポストから外した林氏の再登用は、「泥船」を見限り始めたかのような党内の雰囲気を浮き彫りにする。ある党関係者は「最初から岸田派の起用しか手はなかったのに」と話した。

 ◇打開へ「唯一の道」
 東京地検特捜部は近く安倍派側への強制捜査に乗り出すもようだ。他派閥にも捜査が進む可能性が取り沙汰されており、自民内は「どこまで対象になるのか」(中堅)と疑心暗鬼が広がる。

 公明の北側一雄副代表は14日の記者会見で、「捜査を待つのではなく、自民党自ら事実関係の解明をやってほしい」と踏み込んだ。

 だが、これまで自民の対応は派閥パーティーの自粛など弥縫(びほう)策が目立つ。森山裕総務会長は政治資金規正法改正について「必要があれば勇敢に取り組まなければいけない」と述べるが、こうした声は少数にとどまる。真相究明へ主体的に動く気配もほぼない。

 首相は14日夜、再発防止策について記者団に問われ、「実態を把握し、原因、課題を抽出していかなければいけない。それを踏まえて判断する」と述べるにとどめた。13日の会見でも具体策を語っていない。

 「独自で徹底調査などすれば、辞めなければいけない議員が続出する」。政治資金の問題に後ろ向きな自民の事情について、ある政府関係者はこう解説した。

 一向に自浄作用が働かない政権の姿勢に、世論が見限る兆しも見え始めた。時事通信の12月の世論調査では内閣支持率17.1%、自民支持率18.3%と、2012年の政権復帰後の最低を更新。深刻な数字に岸田派中堅は「首相に衆院解散に打って出られる力はもうない」と認める。

 来年4月には細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区の補欠選挙が行われる見通しだが、捜査の結果次第で補選が増える可能性がある。政府関係者は「岸田さんが『顔』のままで戦えるのかとの声が広がるだろう」と警戒。党幹部の一人は「首相が責任を取って退陣すること。これしか党を救うことはできない」と明言した。

9176OS5:2023/12/16(土) 17:53:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/092410dd3cefc90e8f789c65052333eadfedd662岸田首相、安倍派一掃でも変えられない派閥政治 「死人に口なし」で捜査の標的は歴代事務総長に
12/16(土) 6:02配信


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東洋経済オンライン
閣議に臨む岸田文雄首相(写真:時事)

 リクルート事件に並ぶ政治と金のスキャンダルとなった安倍派(清和政策研究会)の「巨額裏金疑惑」は、臨時国会閉幕を受け、週明けにも東京地検特捜部が同派への強制捜査に着手する見通しだ。その結果次第で自民党最大派閥が分裂・崩壊する可能性もある一方、支持率下落に苦闘する岸田文雄首相も「絶体絶命の大ピンチ」に追い込まれつつある。

 この危機的事態を踏まえ、岸田首相は党・内閣の主要ポストを占めていた松野博一官房長官をはじめとする安倍派5人衆を、すべて交代させるという人事を決断した。しかし、多くの国民が求める派閥の解消や、抜け穴だらけとされる政治資金規正法改正には及び腰の姿勢が際立ち、「危機打開への熱意や意欲が感じられない」(自民長老)のが実態だ。

 その一方で、異例の総力態勢で疑惑解明に挑む検察当局にとっても、組織的裏金作りの“主役”とも位置づけられる安倍晋三元首相、細田博之前衆院議長(いずれも故人)は「死人に口なし」で、10年前に政界を引退した森喜朗元首相には「時効」という壁が立ちはだかる。

 このため「必ずバッジ(国会議員)を挙げる」と意気込む検察側は、数千万円単位での裏金のキックバックを受けていた議員だけでなく、松野氏ら歴代安倍派事務総長を標的に立件を狙う構え。ただ、来年1月中下旬とされる次期通常国会召集までの「超短期決戦の捜査」となるだけに、「今後の展開は極めて不透明」(政界関係者)との見方も広がる。

■紆余曲折の果ての「林官房長官」

 臨時国会の13日閉幕を受け、岸田首相は14日、安倍派所属の4閣僚を事実上更迭したうえで、政権の要となる官房長官に岸田派座長の林芳正前外務相を充てるなどの一部交代人事を行った。西村康稔経産相の後任に無派閥の斎藤健前法相、鈴木淳司総務相の後任に麻生派の松本剛明前総務相、宮下一郎農水相の後任に森山派の坂本哲志元地方創生担当相を任命し、安倍派所属の副大臣5人と政務官1人も交代させた。

 岸田首相としては閣僚メンバーから安倍派を一掃し、他派閥の閣僚経験者を後任に据えることで、危機的事態を打開するきっかけとしたい考えとみられる。人事の手続きを終えた後、岸田首相は官邸で記者団の取材に応じ「所属する政策集団(派閥)がどこかではなく、1人ひとりの意向や事情を勘案して判断した」と説明したうえで、「党全体が一致結束していくことが重要だ」と強調した。

 今回の交代人事の最大の注目点は、岸田政権発足以来、岸田首相の女房役で政権の要となる官房長官を務めてきた松野氏の後任選びだった。最終的に岸田派の座長として同派を取り仕切る立場の林氏の起用で落着したが、「茂木派や無派閥の有力者にも打診したが固辞されたため、当初は官房長官就任を渋っていた林氏を口説き落とすという紆余曲折の果ての人事だった」(岸田派幹部)とされる。

 林氏は官房長官就任が内定した14日朝に記者団に対し「『青天のへきれき』という言葉がふさわしいが、岸田総理から『厳しい状況の中だが、支えてもらえないか』と言われた(ので応諾した)。持てる力を発揮できるよう誠心誠意、努力したい」と語ったがその表情や口ぶりには複雑な心境が隠せなかった。

9177OS5:2023/12/16(土) 17:54:14
■麻生氏らへの配慮と忖度がにじむ後任人事

 また、林氏とともに安倍派4閣僚の後任となった3氏をみても、総務相となった松本氏は麻生太郎副総裁の率いる麻生派の大幹部で、岸田首相の麻生氏への配慮がにじむ。経産相に起用された斎藤氏は、通産官僚出身という経歴が買われたとされるが、将来の岸田派入会が取り沙汰されている人物だ。また、新農相の坂本氏は農林族の大物でもある森山総務会長の側近で、党で政権を支える森山氏の意向を忖度したとみられている。

 その一方で、党執行部からも、安倍派5人衆の萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長の交代が決まっている。閣僚交代人事と並行して萩生田氏ら3氏がそれぞれ、岸田首相や茂木敏充幹事長に辞意表明したからだ。ただ、岸田首相は自民総裁として「政府与党の最優先課題となる2024年度予算案の決定までは職にとどまってほしい」と要請、3氏も受け入れる意向とされる。

 その中で、自民党内に複雑な波紋を広げたのが、萩生田氏の言動だ。同氏は人事に先立つ11日、「(安倍派所属の)閣僚や副大臣が辞めなければならないのであれば、政調会長の責任も、同等あるいはそれ以上に大きなものがある。(人事は)首相の専権事項だが、出処進退については自分で決めたい」と記者団の取材に応じ発言したという。

 そもそも、安倍派の次期会長候補の本命とみられてきたのが萩生田氏。それだけに自民党内には「岸田首相の安倍派一掃という方針に異議を唱え、『安倍派は反岸田に回る』と脅しをかけた」(自民長老)との憶測が飛び交う事態となった。

■「進退は自分で」との萩生田発言の複雑な背景

 ただ、萩生田氏はこの発言に先立って10日に岸田首相と会談している。萩生田氏自身もこの会談について「首相から『税制、予算と大切な仕事を目の前にしてしっかり対応してほしい』と言われた」と説明しており、官邸サイドから「双方が互いの立場を理解し合ったうえでの、萩生田氏の政治的パフォーマンス」との声も漏れてくるなど「今のところ真相は不明」(閣僚経験者)だ。

 ただ、麻生副総裁と並ぶ岸田首相の後見役とみられている森元首相は地元紙のインタビューで、「安倍派の結束維持には萩生田派への衣替えが必要」との趣旨の発言をしている。このため「安倍派の分裂・解体を恐れる森氏が仕掛け、岸田首相にも伝達済み」(森氏周辺)との声も出るが、現状をみる限り「まさに百鬼夜行の闇試合」の様相を濃くしている。

 こうした安倍派をめぐる複雑怪奇な蠢きをさらに加速させたのが同派の宮沢博行前防衛副大臣。同氏は副大臣在任中の13日、東京地検が裏金疑惑の“核心”として捜査している販売ノルマの超過分に対するキックバック(資金還流)について「(政治資金収支報告書へ)記載しないでよいと派閥から指示があった」と明言、同派所属議員として初めて安倍派の組織的裏金作りへの指示を認めたからだ。

 宮沢氏は同日、国会内でわざわざ記者団の取材に応じたもので、その中で「長年やってきているので適法と推測し、指示に従った」と釈明。指示した人物の特定は避けたうえで「(主な使途は)政治活動としての交際費」と説明する一方、「黙っていろと言われたが、早く潔白を説明したいと多くの議員が思っている」と箝口令を敷く同派幹部の姿勢を批判した。

9178OS5:2023/12/16(土) 17:54:35
■安倍派混乱を拡大させた宮沢氏の「暴露」

 さらに宮沢氏は14日に副大臣の辞表を提出した後メディアのインタビューに対し「(キックバックは)3年間で140万円」「派閥の方から『しゃべるな、しゃべるな』といわれた」「(発言したことに)悔いはない」などと同派一掃への憤懣もぶちまけた。

こうした安倍派の混乱が拡大する中、14日に公表された時事通信の12月世論調査(8〜11日実施)では、内閣支持率が17.1%まで下落、18.3%とこちらも下落した自民党支持率との合計は約35ポイントと「まさに政権維持の危険水域」となった。今後の各メディアの調査での支持率下落は必至とみられる。

 そうした状況にもかかわらず、15日午前の交代人事後の初閣議では、岸田首相の笑顔と明るさがひときわ目立っていた。これについて、与党内からは「目の上のたんこぶだった安倍派の一掃と抑え込みに成功したことへの達成感」(自民長老)との皮肉な見方も出るが、「テレビ画面でこの様子を見た国民は、ますます政権批判を強める」(閣僚経験者)ことは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9179OS5:2023/12/16(土) 20:07:34
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231216-OYT1T50051/
安倍派議員の聴取に着手…裏金疑惑、対象者は高額還流中心に数十人に及ぶ見通し
2023/12/16 05:00
裏金疑惑

スクラップ
 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑で、東京地検特捜部が同派所属議員(99人)のうち一部について、任意での事情聴取に着手し、週明けにかけて重点的に行うことが関係者の話でわかった。聴取は高額のキックバック(還流)を受けていた議員らを中心に行い、金額や使い道などのほか、政治資金収支報告書に記載しなかった経緯や認識などについて確認するとみられる。

 関係者によると、安倍派ではパーティー券販売のノルマ超過分を議員側に還流し、派閥側、議員側双方の収支報告書に収支を記載せず裏金化していた疑いがある。還流分は2018〜22年の5年間で計5億円に上るとみられている。

 特捜部は応援を含め検事50人規模で、同派の会計担当職員や所属議員の秘書らを対象とした捜査を進めてきたが、臨時国会が閉会したことなどを受け、議員本人から任意で事情聴取を実施する態勢を整えた。週明けにかけて行われる聴取では、実際に販売したパーティー券の売り上げや派閥からの還流分の金額を確認するなどして不記載額を特定するとともに、使い道などについても確認するとみられる。聴取対象者は数十人に及ぶ見通しという。

記者団に囲まれながら首相官邸に入る松野官房長官(当時)=13日
 同派では、事務総長経験者の松野博一氏(61)、高木毅氏(67)ら数十人側が還流分を裏金化した疑いがあり、その額が1000万円を超えるのは両氏側を含め10人以上いるという。大野泰正参院議員(64)側では5000万円超、池田佳隆衆院議員(57)側と谷川弥一衆院議員(82)側では各4000万円超の裏金化が疑われている。


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 また、特捜部が所属議員の大半の秘書から任意で聴取したことも判明。このうち複数の秘書が、派閥から還流された現金について「収支報告書に記載しないよう派閥から指示があった」と供述しているという。

東京地検などが入る検察合同庁舎
 特捜部は秘書らからの聴取結果も踏まえ、派閥側が裏金化を主導したとの見方を強めており、同派の会計責任者について政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑での立件を検討。会計責任者はこれまでの任意の事情聴取に対し、収支報告書に記載しなかった事実関係を認めた上で、還流の仕組みについて説明しているという。

 パーティー収入の過少記載疑惑は「志帥会」(二階派)と「宏池会」(岸田派)にも浮上している。特捜部は高額の裏金作りが組織的に行われていた疑いのある安倍派を集中的に調べ、近く強制捜査に踏み切る方針だ。

9180OS5:2023/12/16(土) 20:08:35
https://www.tokyo-np.co.jp/article/296034
裏金問題でも…政権の窮地にいつも呼ばれる 新官房長官の林芳正氏ってどんな人? 安倍家とも因縁
2023年12月14日 20時29分
自民党派閥の政治資金パーティーの裏金問題で、閣僚から安倍派が一掃された。窮地に立つ岸田文雄首相が、代わりに政権の要となる官房長官に起用したのは自身の側近、林芳正氏(62)だった。
過去にも政権を揺るがすスキャンダルで、火中の栗を拾ってきたピンチヒッターだ。数々の政権の危機を救ってきた林氏とはいかなる人物なのか。(デジタル編集部)
◆起用は「晴天の霹靂」
林氏は14日夜の就任会見で、記者から官房長官に起用された感想を問われると、「晴天の霹靂(へきれき)だった」と明かした。
官房長官に就任した林芳正氏=12月14日、首相官邸で
官房長官に就任した林芳正氏=12月14日、首相官邸で

その上で「厳しい状況の中、総理を支え、微力ではありますが、誠心誠意、努力していきたい」と抱負を述べた。
林氏は岸田派でナンバー2の座長を務めており、岸田首相の次のリーダー候補と目される。いわば岸田首相の側近中の側近だ。
会見では、岸田首相を「長年の同士」「(1995年の)初当選のとき以来、同じ政策集団の仲間」と評し、「お互い率直に意見交換し合える仲。私からも忌憚のない意見を申し上げながら職責を果たしたい」と決意を語った。
岸田派の国会議員のベテラン秘書は、林氏の官房長官への起用について「官房長官は首相を守る存在。岸田首相は女房役として本当に信頼できる人を選んだんだと思う」とし、「何でもできるオールマイティーな人なので、派閥関係なく納得の人事だろう」と話す。
◆岸田首相は安倍派排除の狙いを否定
ただ、裏金問題では、岸田派でもパーティー収入の不記載が取り沙汰されている。
裏金問題に関し、林氏は「私自身は、(岸田派から)パーティー券収入の還流は受けていない。宏池政策研究会(岸田派)から私の政治団体に対して寄付はなされているが、政治資金規正法に則り対応している」と述べた。
13日の会見で「自民党の体質を一新すべく先頭に立って闘うのが自分の務めだ」と述べた岸田首相。最大派閥の安倍派を内閣から一掃し、側近を起用した今回の人事について、排除された派閥の心境はいかばかりか。一部の安倍派からは反発の声も聞こえる。
14日、記者団の取材に応じる岸田首相
14日、記者団の取材に応じる岸田首相

岸田首相は14日、人事の狙いについて、報道陣に「所属する政策集団がどこかということではなくて、一人一人の意向や事情を勘案した上で判断をした。事実、清和政策研究会(安倍派)でも、大臣政務官は大部分留任してもらった」と、安倍派排除の意図を否定。
「今後も個別の政策集団の立場がどうだなどというのではなくして、党全体の課題として、全体が一致結束していくことが重要」と訴えた。
◆地元は山口、安倍家とはライバル
林氏は、安倍派を率いた安倍晋三元首相とは因縁浅からぬ関係にある。
地元は同じ山口県。林家と安倍家はライバルだった。
かつて中選挙区制時代、父の林義郎氏と安倍元首相の父・晋太郎氏とは激しい選挙戦を繰り広げてきた。今でも地元の首長や地方議員の選挙となると、安倍派、林派に分かれてしのぎを削る。
◆安倍元首相の後継と公認争い
林氏は1995年、参院山口選挙区で初当選した。2012年には、参院議員ながら自民党総裁選に立候補し、安倍元首相と争ったこともある。
安倍晋三元首相
安倍晋三元首相

2021年に念願の衆院山口3区への鞍替えを果たす。
安倍晋三元首相の地盤である山口4区と隣り合う選挙区。安倍元首相死後、区割り変更で次期衆院選から山口の議席が4から3に減ることになり、公認候補者調整を迫られた。
安倍元首相の後継、4区の吉田真次氏との公認争いの結果、党本部が次期衆院選の新3区の候補者に選んだのは、林氏だった。
◆政権スキャンダルのたびに…
林氏はこれまでも防衛相や農相、外相など重要閣僚を歴任し、政策通として知られる。安倍政権の下でも、3度にわたって閣僚に起用されており、実務能力の高さには定評がある。
注目すべきは、その起用のタイミングだ。
2015年、2度目の農相就任は、政治資金問題で大臣を辞任した西川公也氏の後任だった。
2017年には、加計(かけ)学園の獣医学部新設を巡って安倍元首相の関与が取り沙汰されている中、学部新設を認可する文科省の大臣として矢面に立った。
今回は、派閥パーティーの裏金問題を巡り、岸田政権が窮地を迎えている中、三たびピンチヒッターに立つこととなった。

9181OS5:2023/12/17(日) 09:12:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/dda3cf3d7bdb26b73dc475375939aca35ceaf1fd
<独自>安倍派複数議員「中抜き」 パーティー収入不記載拡大、10億円超か
12/17(日) 1:15配信
産経新聞
安倍派を巡るパーティー収入「中抜き」の流れ

自民党の派閥のパーティーを巡る問題で、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の複数の所属議員がパーティー収入のノルマ超過分100万円以上を安倍派に納入せず、政治資金収支報告書に記載しないまま「中抜き」していたことが16日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は安倍派からのキックバック(還流)に加えて、中抜き分についても政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)の疑いで捜査を進めているもようだ。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

安倍派は平成30年〜令和4年分のパーティー券の販売ノルマ超過分を収支報告書に記載せずに還流し、不記載額は収支合わせて10億円に上る恐れがある。中抜き分を加えれば、不記載額はさらに膨らむ可能性がある。

特捜部は、安倍派の議員への任意での事情聴取も開始。今後、対象を広げていく。特捜部はパーティー収入の一部を不記載にした経緯について安倍派や議員の関連団体の会計責任者だけでなく、議員本人の関与を慎重に調べている。

関係者によると、安倍派はパーティー券用の口座を用意し、パーティー券を購入する支援者は議員ごとに割り振られたパーティー券番号を名義に添えて送金。派閥として議員ごとのパーティー券販売額を集計し、後日、ノルマを超えた分を議員に還流していた。

一方、所属議員の一部は支援者に対し、安倍派の口座ではなく、個人のパーティー券用口座に送金するよう依頼。個人口座からノルマ分だけを安倍派に納入し、超過分は中抜きして議員側の支出に充てたり、ノルマ未達の場合の補塡(ほてん)に充てたりしていたという。

議員の関連団体の収支報告書には記載していなかったといい、関係者によると、中抜き額が100万円を超える議員も複数確認されている。

安倍派側では確認が困難とみられ、特捜部は個人の口座などを調べ、中抜き分の資金の流れの解明も進めている。

9182OS5:2023/12/17(日) 10:27:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/f54aeb940de20a80b2ebee65fadcb3d0a404155a
自民の元派閥幹部「パーティー券100枚、200万円分がノルマ」…届かなければ自腹も
12/16(土) 19:19配信

読売新聞オンライン
自民党本部(東京・千代田区で)

 自民党安倍派が政治資金パーティー収入を還流させて裏金化していた疑惑を巡り、読売新聞は富山県選出の自民党国会議員にアンケートを行った。安倍派所属の2議員は「慎重に事実関係を確認して適切に対応する」とした。現在のところ県内の国会議員で疑惑は浮上していないが、地方議員からは中央政界の混乱に対して憤りの声が上がっている。


 安倍派に所属しているのは、野上浩太郎参院議員(富山選挙区)と田畑裕明衆院議員(1区)だ。野上氏は「刑事告発されている件でもあり、慎重に事実関係を確認し、適切に対応する」とコメント。田畑氏は「県民の皆様に疑念を抱かせる結果となっていることは、政策集団の一員として残念かつ申し訳ない気持ちでいっぱいだ。失われた信頼を得られるよう努める」とし、適切に対応する考えを示した。

 一方、安倍派以外では、橘慶一郎衆院議員(3区、無派閥)は「派閥に入っておらず、パーティーも開催していない」とコメントした。上田英俊衆院議員(2区、茂木派)は、キックバック(還流)を受けていたことを認めた上で「政治資金収支報告書に記載している」とした。堂故茂参院議員(富山選挙区、茂木派)も「派閥からの寄付金を受けたことはあるが、正確に収支報告書に記載している」とした。

 自民党県連は14日、常任総務会を開いた。米原蕃会長代行はあいさつで「国会議員の皆さんが体たらくで、極めてはなはだ本当にはらわたが煮えくり返るような思いだ」と憤った。

 宮本光明県連幹事長は「あまりにもずさんであきれる。党員や支持層に、大変な疑念を持たれていることは間違いない」と指摘。県内の国会議員については「(問題ないと)信じたい。事実がないのなら、それを明らかにしてもらわないといけない」と語った。

 一方、立憲民主党県連の菅沢裕明代表は「国会議員や派閥が真相解明、説明責任を果たしていないことに大きな憤りを感じる」と述べ、内閣総辞職を迫った。

「政党交付金だけでは足りない」
 自民党のある派閥幹部経験者が読売新聞の取材に応じ、派閥のパーティー券販売の実態などについて証言した。

 この元派閥幹部の場合、パーティー券100枚(1枚2万円)200万円分がノルマだった。企業などに購入を依頼するが、ノルマに届かない分は自らが負担することもあったという。「ノルマをこなすのは大変だ。多くの議員はそこまで余裕をもって売れていなかったはずだ」と話す。

 派閥から所属議員には、夏と冬にいわゆる「氷代」「餅代」が現金で支給され、この元派閥幹部は政治資金収支報告書に記載していたという。秘書の雇用や事務所の家賃など政治活動には多額の費用がかかるといい、「政党交付金だけでは足りなかった」と語った。

 安倍派の裏金疑惑については、「信じられない。ばれないと思っていたのか」と驚く。裏金の使途は明らかになっていないが、「もし地方議員にばらまかれていれば、問題が各地方に広がる恐れがある」と懸念した。

9183OS5:2023/12/18(月) 07:48:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/c81cc3781935431497ea5213fa20334f225598f9
安倍派「瓦解」の見方も 裏金疑惑、身内に反発 派閥パーティー
12/18(月) 7:07配信
時事通信
自民党安倍派のパーティーで壇上に上がる同派幹部=5月16日、東京都港区

 政治資金パーティー収入の裏金化疑惑が火を噴いた自民党安倍派(清和政策研究会)について、瓦解(がかい)が進むとの見方が出ている。

 派閥ぐるみの裏金化の手口や口止め工作に関する証言を機に、派内で不満や焦りが一気に拡大。指導部も事実上崩壊しており、最大派閥は大きな曲がり角に差し掛かっている。

 「『しゃべるな、しゃべるな』。これですよ」。13日、国会内で記者団にこうぶちまけたのは、安倍派の宮沢博行氏(衆院当選4回、防衛副大臣を辞任)だ。キックバック(還流)について派から「収支報告書に記載しなくていい」と指示されたと明かし、かん口令の存在も明言。「もう各議員の判断で動く段階に来ている」と踏み込んだ。

 他の主要派閥の2倍程度の99人を抱える安倍派。2000年代の森、小泉両政権で勢力を増し、12年からの第2次安倍政権下で隆盛を誇った。だが、安倍晋三元首相の死後は常に「分裂含み」と見られ、8月に発足した集団指導体制を巡っても派内で反発が続いていた。

 宮沢氏の証言に対しては、派内に「あれはだめだ」(中堅)と批判が上がる半面、「地元の空気は相当厳しい。やむにやまれず話したのだろう」(閣僚経験者)と同情的な声も少なくない。

 松野博一前官房長官や西村康稔前経済産業相ら有力幹部「5人衆」はそろって政府や党の要職辞任となった。捜査の進展に戦々恐々とする雰囲気が覆う中、「証拠隠滅を疑われる」(若手)との懸念もあり、派の集まりのみならず、同僚間の連絡も控えがちという。「派閥の体を成していない」。ある所属議員はこう吐き捨てる。

 体制立て直しに向けては、裏金への関与が比較的低そうな5人衆の一角、萩生田光一氏(政調会長)が中軸になるとみる向きがある。衆院当選4回ながら総務会長経験者で、派を創設した福田赳夫元首相を祖父に持つ福田達夫氏を挙げて「引っ張っていくのでは」と語る党関係者もいる。

 ただ、5人衆は今も具体的な説明を避け、疑惑は底なしの様相だ。「中堅以下は安倍派の看板で選挙を戦うのは厳しい」(党ベテラン)との見方も出ており、派内には「離脱者は避けられない」「半分は出ていく」と悲観的な声が相次ぐ。

 「清和会」という名称には「清廉な政治は人々を穏やかにする」という意味が込められている。田中角栄元首相の「金権政治」に対抗するとして発足した経緯があるが、中堅の一人は「存在意義を失ったということだ」と言い切った。

9184OS5:2023/12/18(月) 14:16:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb284f55a02926b73348c3314948105f6479f968
絞られる次期首相の条件、「ポスト岸田」の一番手は初の女性首相か
12/18(月) 11:17配信



 派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、岸田首相は安倍派の4閣僚を交代させた。安倍派に属する主要な党役員も相次いで辞意を表明している。
 岸田政権がいつまで続くのか、先を見通すのは難しいが、足もとの混乱を乗り切れば、来年9月の総裁選まで延命する可能性も出てきた。
 「ポスト岸田」には、岸田派、麻生派、茂木派からなる主流派、二階派、森山派、菅グループや石破グループなどの非主流派、安倍派からなる反主流派がそれぞれ候補を出すことになる。その中でも可能性の高い一番手は誰か? 
 (宮前 耕也:SMBC日興証券 日本担当シニアエコノミスト)

【著者作成グラフ】自民党支持率の推移。長らく安定していたが、今はこんな感じ

 12月7日に寄稿した拙稿「メインシナリオは来春から夏の総辞職、危険水域に達した岸田政権の続投の道筋」では、来年に想定される3つの政治シナリオを提示した。だがその後、自民党の安倍派など主要派閥における政治資金パーティー収入を巡る問題が急速に深刻化している。

 岸田首相は14日に安倍派に属する閣僚と副大臣を交代させた。また、安倍派に属する主要な党役員が相次いで辞意を表明している。政局は年末に大きく変動しており、来年の政治シナリオについて再考せざるを得ない状況だ。

 従来、来年の春から夏に掛けての内閣総辞職をメインシナリオに考えていた。だが、政治資金問題により、岸田政権がいつまで続くか予想が難しくなっている。一方で、「ポスト岸田」に求められる条件はある程度絞られそうだ。

 【安倍派の排除】
<閣僚交代、党役員辞任>

 11月14日に岸田首相は安倍派の4閣僚を交代させた。松野官房長官の後任には林前外相(岸田派)、西村経産相の後任には斎藤前法相(無派閥)、鈴木総務相の後任には松本前総務相(麻生派)、宮下農相の後任には坂本元地方創生相(森山派)を起用した。4名とも閣僚経験者で、うち3名は岸田内閣での経験者だ。

 また、安倍派の萩生田政調会長や高木国対委員長、世耕参院幹事長が相次いで辞表を提出した。2024年度当初予算が閣議決定されると目される22日までは任にとどまり、その後交代する模様だ。

 一時は、党役員や大臣のみならず、副大臣と政務官全ての安倍派メンバーを交代する案が取り沙汰された。結局、副大臣は交代となるも、政務官は留任で落ち着いた。

 ただ、13日の国会で立憲民主党の泉代表が「この危機的状況の中で裏金議員の一掃よりも、安倍派一掃を画策しているよう」と指摘したように、安倍派の排除と受け止められても仕方のない展開となった。安倍派は岸田首相に対する不満を強めているだろう。

 <安倍派の帰趨が重要に>

 今後の政局を見る上で、安倍派の帰趨が注目される。これまで安倍派は岸田政権を支える立場であったが、反主流派とでも呼ぶべき立ち位置に転じそうだ。ただ、反主流派として安倍派が自民党内で影響力を持つか否かは不透明だ。

 安倍派が影響力を持つためには、会長などリーダーを据えてまとまる必要がある。今後の政治資金問題の展開次第となるが、いわゆる安倍派5人衆の中では、派閥の事務総長を経験していない衆院議員である萩生田氏が会長候補となる可能性がある。

 会長などリーダーを据えることができない状況では、派閥が分裂する危機に直面するか、もしくは分裂せずともまとまらず、総裁選で草刈り場となるかもしれない。

9185OS5:2023/12/18(月) 14:17:09
 派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、岸田首相は安倍派の4閣僚を交代させた。安倍派に属する主要な党役員も相次いで辞意を表明している。
 岸田政権がいつまで続くのか、先を見通すのは難しいが、足もとの混乱を乗り切れば、来年9月の総裁選まで延命する可能性も出てきた。
 「ポスト岸田」には、岸田派、麻生派、茂木派からなる主流派、二階派、森山派、菅グループや石破グループなどの非主流派、安倍派からなる反主流派がそれぞれ候補を出すことになる。その中でも可能性の高い一番手は誰か? 
 (宮前 耕也:SMBC日興証券 日本担当シニアエコノミスト)

【著者作成グラフ】自民党支持率の推移。長らく安定していたが、今はこんな感じ

 12月7日に寄稿した拙稿「メインシナリオは来春から夏の総辞職、危険水域に達した岸田政権の続投の道筋」では、来年に想定される3つの政治シナリオを提示した。だがその後、自民党の安倍派など主要派閥における政治資金パーティー収入を巡る問題が急速に深刻化している。

 岸田首相は14日に安倍派に属する閣僚と副大臣を交代させた。また、安倍派に属する主要な党役員が相次いで辞意を表明している。政局は年末に大きく変動しており、来年の政治シナリオについて再考せざるを得ない状況だ。

 従来、来年の春から夏に掛けての内閣総辞職をメインシナリオに考えていた。だが、政治資金問題により、岸田政権がいつまで続くか予想が難しくなっている。一方で、「ポスト岸田」に求められる条件はある程度絞られそうだ。

 【安倍派の排除】
<閣僚交代、党役員辞任>

 11月14日に岸田首相は安倍派の4閣僚を交代させた。松野官房長官の後任には林前外相(岸田派)、西村経産相の後任には斎藤前法相(無派閥)、鈴木総務相の後任には松本前総務相(麻生派)、宮下農相の後任には坂本元地方創生相(森山派)を起用した。4名とも閣僚経験者で、うち3名は岸田内閣での経験者だ。

 また、安倍派の萩生田政調会長や高木国対委員長、世耕参院幹事長が相次いで辞表を提出した。2024年度当初予算が閣議決定されると目される22日までは任にとどまり、その後交代する模様だ。

 一時は、党役員や大臣のみならず、副大臣と政務官全ての安倍派メンバーを交代する案が取り沙汰された。結局、副大臣は交代となるも、政務官は留任で落ち着いた。

 ただ、13日の国会で立憲民主党の泉代表が「この危機的状況の中で裏金議員の一掃よりも、安倍派一掃を画策しているよう」と指摘したように、安倍派の排除と受け止められても仕方のない展開となった。安倍派は岸田首相に対する不満を強めているだろう。

 <安倍派の帰趨が重要に>

 今後の政局を見る上で、安倍派の帰趨が注目される。これまで安倍派は岸田政権を支える立場であったが、反主流派とでも呼ぶべき立ち位置に転じそうだ。ただ、反主流派として安倍派が自民党内で影響力を持つか否かは不透明だ。

 安倍派が影響力を持つためには、会長などリーダーを据えてまとまる必要がある。今後の政治資金問題の展開次第となるが、いわゆる安倍派5人衆の中では、派閥の事務総長を経験していない衆院議員である萩生田氏が会長候補となる可能性がある。

 会長などリーダーを据えることができない状況では、派閥が分裂する危機に直面するか、もしくは分裂せずともまとまらず、総裁選で草刈り場となるかもしれない。

9186OS5:2023/12/18(月) 14:17:29
■ 岸田政権の安定と安倍派の“反乱”

 派閥としてまとまったとしても、影響力を持つのは来年秋の総裁公選であろう。仮に安倍派がまとまらなければ、岸田政権の安定につながりやすい。

 以上まとめると、政治資金問題が深刻化する前までは、メインシナリオとして予算成立や国賓訪米を終えた来年春から夏に掛けて内閣総辞職に至ると予想していたが、その可能性は低くなっているように思われる。

 年内を含め、早期に総辞職へ至る可能性があるが、そこを乗り切れば来年9月の自民党総裁選まで持ち堪える可能性が高まる。両極端のシナリオだが、どちらの可能性が高いかは、政治資金問題の展開次第であり、想定する確率の提示は難しい。

■ ポスト岸田候補の「一番手」

 【「ポスト岸田」の行方】
<3つの陣営に分かれる>

 政治資金問題により、「ポスト岸田」の行方はどうなるであろうか。

 安倍派が岸田政権を支える立場から、反主流派へ転じることで、自民党内の勢力は大まかに3つの陣営に分かれる見込みだ。主流派は、岸田派、麻生派、茂木派から構成され、谷垣グループも加わる。

 非主流派は二階派、森山派から構成され、菅グループや石破グループも近いと考えられる。反主流派は党内第1派閥の安倍派だ。

 <脱派閥などが政治テーマに>

 早期の総辞職を免れることができれば、岸田政権は基本的に来年9月の自民党総裁選まで持ち堪える可能性が高そうだ。この場合、総裁選には3陣営からそれぞれ候補が出馬するのではないか。

 主流派の候補は内閣支持率次第だ。仮に支持率が持ち直しているようであれば、岸田首相が続投を目指して出馬する可能性が高まるが、支持率が低迷、ないしは一段と低下するようであれば、別の後継候補が模索されよう。その場合は茂木幹事長や林官房長官、上川外相、鈴木財務相の名が上がりそうだ。

 従来型の派閥の論理から言えば、茂木幹事長や林官房長官が有力視されるが、政治資金問題が浮上したことで、それを打開するための脱派閥やクリーン、新鮮なイメージを持つ候補が求められうる。初の女性首相の候補として、上川外相が選ばれる可能性がありそうだ。

 非主流派の候補として、石破元幹事長や小泉元環境相、麻生派所属ながら河野デジタル相が取り沙汰されている。加えて、菅前首相が出馬する可能性もある。

 反主流派の安倍派は、政治資金問題が直撃したこともあり、独自の候補を出しづらい。主流派の候補を推す可能性も低そうだ。非主流派を推すか否かは、候補次第となる。

 例えば、菅前首相なら推しやすいが、長らく安倍元首相と対立してきた石破元幹事長などであれば推しづらい。消去法的ともなるが、政策的に親和性のある高市経済安保相を推す可能性が出てくる。

 様々な組み合わせが考えられ、最終的に誰が出馬するかを現時点で予想するのは難しい。ただ、脱派閥やクリーン、新鮮なイメージを持つ候補が求められやすい中で、女性候補が複数出馬し、総理総裁に選出される可能性は政治資金問題発生前よりも高まっていよう。

9187OS5:2023/12/18(月) 14:17:56
■ 政局が経済政策に与える影響

 【経済政策への影響は?】
<金融政策、財政>

 政局が経済政策に当たる影響はどうか。2024年に任期満了を迎える日本銀行の政策委員はおらず、現行の体制が続く。4月にも日本銀行が物価目標達成と判断し、金融政策運営の正常化を図る可能性が高そうだ。政治情勢は金融政策に基本的に影響しないと予想する。

 財政政策は首相次第だ。誰が政権を担うかで変わってこよう。2025年度にはプライマリーバランス黒字化の財政健全化目標の期限を迎える。2024年中に財政健全化目標期限を先延ばしするのか、目標自体をどうするのかを決断する必要があろう。

 次の首相が主流派から選ばれれば、基本的に財政健全化路線が継続されよう。対して、高市氏の場合は、財政拡張路線へ転じる見通しだ。非主流派の場合は、各候補で政策スタンスの隔たりが大きく、不透明だ。

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 【宮前 耕也(みやまえ こうや)】
SMBC日興証券㈱日本担当シニアエコノミスト
1979年生まれ、大阪府出身。1997年に私立清風南海高等学校を卒業。2002年に東京大学経済学部を卒業後、大阪ガス㈱入社。2006年に財務省へ出向、大臣官房総合政策課調査員として日本経済、財政、エネルギー市場の分析に従事。2008年に野村證券㈱入社、債券アナリスト兼エコノミストとして日本経済、金融政策の分析に従事。2011年にSMBC日興証券㈱入社。エコノミスト、シニア財政アナリスト等を経て現職。
著書に、『アベノミクス2020-人口、財政、エネルギー』(エネルギーフォーラム社、単著)、『図説 日本の財政(平成18年度版)』および『図説 日本の財政(平成19年度版)』(東洋経済新報社、分担執筆)がある。

宮前 耕也

9188OS5:2023/12/18(月) 16:36:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/a20acc10c0a87e8a2368a1c0e1a46c7f59f96396
【独自】細田前議長がキックバックの金額を具体的に指示か 自民党パーティー券「裏金」問題
12/18(月) 11:44配信
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、先月亡くなった細田博之前衆院議長が、現在の安倍派である細田派の会長をしていた際、細田氏からキックバックの金額について具体的な指示を受けた議員がいることが新たに分かりました。

安倍派の政治資金パーティーでは、パーティー券の収入の一部が派閥側から議員側にキックバックされ、政治資金収支報告書に記載せず、裏金にしていた疑いがあり、東京地検特捜部は、すでに議員本人や秘書らに聴取を行っています。

この問題について、安倍派の関係者がJNNの取材に対し、「細田博之前衆院議長が派閥の会長だったころ、キックバックの具体的な金額を議員に伝えていたことがあった」と証言しました。

細田氏は2021年、派閥の会長を退きましたが、関係者によりますと、細田氏がキックバックの金額を議員に伝えていたのは、会長を退く数年前だということです。細田氏が収支報告書の不記載について指示をしていたかは分かっていませんが、派閥の会長がキックバックを認識していたとみられます。

東京地検特捜部はキックバックが不記載になった経緯について、派閥内での認識も調べているものとみられます。

TBSテレビ

9189OS5:2023/12/19(火) 10:08:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/dea28a8e68a4106c49d249ac5837bbde80e8c1e4
岸田首相「絶体絶命」のはずが“自信満々”のなぜ “鈍感力”で「任期完投」どころか再選も視野
12/19(火) 5:51配信

東洋経済オンライン
日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別首脳会議であいさつする岸田文雄首相(写真:時事)

 2023年の大晦日を目の前にして、岸田文雄首相が「絶体絶命のピンチ」に立たされている。今年の漢字には「税」が選ばれたが、岸田首相は夏以降、「増税」と「減税」で迷走して国民不信を急拡大させ、内閣支持率は11年前の自民政権復帰以来の最低記録を更新し続けている。そこに降りかかったのが最大派閥安倍派の「巨額裏金疑惑」。総力態勢で臨む東京地検特捜部の捜査次第では、「政権崩壊への決定打」にもなりかねない事態となった。 

 こうした政権を取り巻く状況の度重なる暗転に、苛立ちと焦りを募らせる岸田首相は、臨時国会閉幕翌日の12月14日に、安倍派中軸で党・内閣の要職を占める「5人衆」の事実上の更迭などに踏み切り、政権からの「安倍派一掃」という荒療治で、態勢立て直しを図る。

 しかし、裏金疑惑での東京地検の捜査は国会閉幕後から一気に本格化、多額の裏金を受け取っていた議員の任意の事情聴取に続いて、今週中にも安倍派事務所や関係議員に対する強制捜査に踏み切る構えだ。このため、年末年始の中央政界は、裏金疑惑捜査で大混乱となるのは間違いない。

■「火の玉」宣言の行く末は「火だるま」?  

 こうした状況を「政権打倒の絶好のチャンス」(閣僚経験者)と勢いづく野党側は、立憲民主を先頭に1月中下旬の召集が見込まれる次期通常国会冒頭から、疑惑追及で政権を揺さぶる方針。東京地検は「国会召集までに裏金疑惑で安倍派幹部などを立件して捜査を終結する方針」(司法関係者)とみられるが、野党はその結果も踏まえて首相に早期退陣か衆院解散を迫る構えだ。

 一方、自民党内でも石破茂元幹事長が、3月下旬と見込まれる2024年度予算成立後の首相退陣に言及するなど、党内の「岸田批判勢力」による岸田降ろしの蠢きが表面化した。これに対し岸田首相は、国民の自民不信に歯止めをかけるため「『火の玉』になって党改革を進める」と宣言したが、与党内にも「結局、火だるまになって燃え尽きるしかない」との厳しい声が広がる。

9190OS5:2023/12/19(火) 10:08:56
 そうした中、臨時国会閉幕後に相次いで実施された主要メディアの世論調査でも、ほとんどが内閣支持率過去最低、不支持率過去最高というこれまでの記録をさらに更新した。「裏金疑惑捜査の本格化が想定される年末以降もこの流れは変わらない」(政治アナリスト)とみられており、今後の岸田首相の政権運営は「まさに八方ふさがり」となるのは確実だ。

 にもかかわらず、岸田首相の周辺は「政権維持への自信は揺らいでいない」と強調する。「(岸田首相自身は)解散など考えずに淡々と必要な政策決定を積み重ねれば、9月末の総裁任期満了まで岸田降ろしは起きないと判断している」との読みからだ。

■任期満了まで解散せず、総裁再選も視野に

 確かに、「政治とカネ」で揺れ続けた自民党の歴史を振り返れば、「重大なスキャンダルで支持率が下がり続けても、国会も含めた政権運営が収拾不能の大混乱にならない限り、時の首相の政権維持は可能」(自民長老)とされる。

 要するに「岸田首相にとって解散しない限り辞める必要はない」(自民長老)わけだ。

 しかも岸田首相は、「解散しないまま総裁選に出馬すれば、再選の可能性もあると考えている」(側近)という。

 というのも、次期総裁選について「戦わせていただく」と出馬を明言している高市早苗経済安保相は、「党内保守派の支持は得られるものの、肝心の安倍派は崩壊状態で、岸田首相との対決に勝てる可能性は少ない」(政治アナリスト)との見方が少なくないからだ。

 さらに、各種世論調査で例外なく「次期首相候補のベスト3」に名前を連ねる小泉進次郎元環境相、石破茂元幹事長、河野太郎行革担当相の3氏によるいわゆる「小石河連合」でも、石破氏が出馬した場合、麻生、茂木両派に加え安倍派の支持が得られず、河野氏の出馬は「麻生氏が許さない」とされ、しかもその背後に菅義偉前首相の影がちらつけば、「菅氏を嫌う麻生、茂木両派を軸に党内多数の支持獲得は望み薄」(自民長老)というのが実態だ。

9191OS5:2023/12/19(火) 10:09:09
 このため、「裏金疑惑」の発覚を受けてメディアがあの手この手で報じる“早期政権崩壊説”と“永田町の常識”との間には、「大きな乖離がある」(同)とみられ、だからこそ岸田首相も、「流行語に例えれば『どうする文雄』ではなく、『とにかく明るい岸田』にしか見えない」(首相経験者)というのだ。 

 もちろん「(岸田首相の考えは)まさにとらぬ狸の皮算用。大胆な政治改革決断などで国民の信頼が戻らない限り、再選などあり得ない」との指摘も多いが、官邸周辺からは「岸田首相の鈍感力は並み外れている」(側近)との声も漏れてくる。

■家康の「遺訓」をどう受け止めるのか

 折しも、今週日曜の17日は、NHK大河ドラマ「どうする家康」の最終回だった。戦国時代という大乱世に身を挺して終止符を打ち、足掛け3世紀にわたる太平の世を実現したのが徳川家康だ。

 その家康の遺訓として知られるのは「人の一生は 重荷を負うて 遠き道を行くがごとし」で始まり、締めは「おのれを責めて 人をせむるな 及ばざるは過ぎたるよりまされり」との言葉だ。今回の「どうする家康」に先立つ昨年の大河ドラマは「鎌倉殿の13人」だったが、岸田首相は「何があっても欠かさず観続けた」(側近)とされる。

 「歴史好きで大河ドラマファン」(同)は当然、家康の遺訓も知っているとみられる。それだけに、永田町関係者は「岸田首相は、遺訓に込められた家康の心情をどう受け止めているのかが秘かな注目点」と皮肉交じりで指摘する。

 その一方で、ここ数週間、多くのメディアが政局そっちのけで報道し続けたのが、アメリカ・大リーグの大谷翔平選手の球団移籍を巡る話題。なかでも、ロサンゼルス・ドジャースへの移籍会見で大谷選手が明かした愛犬の名前の「デコピン」は、すぐさまX(旧Twitter)でトレンド1位となった。

 この「デコピン」は日本語で、ウィキペディアで検索すると「対峙した相手の額を中指で弾く行為の総称」とある。だとすれば、「野党だけでなく、多くの国民が今、岸田首相のおでこを指で弾きたいはず」(政治アナリスト)とも揶揄されている。

■国民感情との「ミスマッチ」で政治不信拡大

 岸田首相は16日から18日までの3日間、東京・迎賓館などで開催された日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟9カ国の首脳らによる特別首脳会議の議長役として、高揚した表情で首脳外交にいそしんだが、メディアの冷淡な報道ぶりばかりが目立った。

 さらに、それに先立つ15日の「安倍派一掃」の交代人事翌日の初閣議前の閣僚応接室でも笑顔をはじけさせ、その表情を放映したテレビニュースには、ネット上に「危機感がなさすぎ」「脳天気にしか見えない」などの怒りの書き込みが相次いだ。

 こうした「国民感情と岸田首相の言動とのミスマッチが、事態の悪化につながっている」(閣僚経験者)のは否定しようがなく、「(岸田首相が)それを“鈍感力”で乗り越えようとすれば、国民の政治不信拡大は必至」(同)であることは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9192OS5:2023/12/19(火) 10:12:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7e63cf4c5ada913826186565b753df62c9f80cf
安倍派・二階派を捜索 パーティーめぐる規正法違反容疑 東京地検
12/19(火) 10:02配信
朝日新聞デジタル
安倍派のパーティーで=2023年5月16日午後6時54分、東京都港区、森岡航平撮影

 自民党の派閥が開いた政治資金パーティーをめぐる問題で、東京地検特捜部は19日午前、最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)と「志帥会」(二階派)の事務所(いずれも東京千代田区)に、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)容疑で家宅捜索に入った。億単位の収入が政治資金収支報告書に記載されていないなどの疑いがあり、政権や党を揺るがす問題は刑事事件に発展した。

 特捜部は安倍派、二階派ともに派閥側の立件を視野に入れて会計責任者らの任意聴取を進めてきたが、指揮系統などの解明には事務所の強制捜査が必要と判断したとみられる。

朝日新聞社

9193OS5:2023/12/19(火) 10:15:27
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_H7RBY65GOBMQHKERLKTSL3W7CM.html
自民国対代理に御法川信英氏起用を、浜田靖一前防衛相が「条件」 首相は決断できるか
2023/12/18 19:35産経新聞

自民国対代理に御法川信英氏起用を、浜田靖一前防衛相が「条件」 首相は決断できるか

御法川信英氏

(産経新聞)

派閥の政治資金パーティー問題を受けた自民党役員人事で、御法川信英元財務副大臣の処遇に注目が集まっている。辞任する安倍派(清和政策研究会)の高木毅国対委員長の後任で調整中の浜田靖一前防衛相が、就任の「条件」として御法川氏の国対委員長代理起用を挙げているからだ。御法川氏は岸田文雄首相(自民総裁)が頼る麻生太郎副総裁と距離があり、首相は難題を抱えたとの声もある。

「国政の推進に支障が生じないよう、年内の適切なタイミングで、人事を行いたい」。首相は14日、党役員人事について記者団にこう言及した。

自民の国対委員長代理は委員長とともに、国会運営を巡り連立を組む公明党や野党と陰に陽に交渉する役割を担う。御法川氏は「国対族」として知られ、令和3年11月から今年9月まで代理を務めた。

御法川氏が外れた背景に関して、党内には麻生氏の影響を指摘する声が少なくない。御法川氏ら計4人は平成29年に麻生派に合流したが、昨年2月に退会し、溝が生じたというわけだ。

ただ、御法川氏の国対手腕は衆目の一致するところだ。政府や野党との関係が必ずしも円滑とはいえなかった高木氏に代わり、「国対を支えたのは御法川氏」(自民ベテラン)とささやかれる。浜田氏も国対族の後輩に当たる御法川氏をかねて高く評価していた。

首相は当初、パーティー問題で官房長官を辞任した安倍派の松野博一氏の後任として無派閥の浜田氏に白羽の矢を立てた。浜田氏は体力面の不安などを理由に固辞する一方、国対委員長就任は受け入れる意向を示し、合わせて御法川氏の代理起用も求めたとみられる。御法川氏も周囲に「浜田氏の下なら国対代理も随分やりやすくなる」と意欲を見せる。

一方、党内基盤が盤石ではない首相は麻生氏との連携で難局を乗り切ってきただけに、「麻生氏の不興を買うような人事を満身創痍の首相が断行できるのか」(自民若手)と不安視する声もある。首相は18日午後、官邸で麻生氏と会談したが、人事を巡って協議した可能性がある。(市岡豊大、竹之内秀介)

9194OS5:2023/12/19(火) 10:16:35
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-1066953.html
岸田首相は「全く辞める気はない」と前向き 新官房長官で意中の人に断られても「想定内」
2023/12/19 06:11デイリー新潮

岸田首相は「全く辞める気はない」と前向き 新官房長官で意中の人に断られても「想定内」

厳しい政権運営を強いられる岸田首相

(デイリー新潮)

レームダック説を払拭
 自民党安倍派の政治資金パーティー裏金疑惑を受け、岸田文雄首相は安倍派の閣僚を交代させたが、内閣支持率・政党支持率共に最低を更新している。岸田首相自身、意中の候補から断られたことも踏まえて「想定内」と総括し、一部で流布される辞任説を払拭すべく前向きなのだという。

「安倍派の裏金問題に東京地検特捜部が強制捜査を進めていることを受け、岸田首相は安倍派所属の閣僚交代を断行しました。松野博一官房長官を林芳正氏(岸田派)に、西村康稔経産相を齋藤健氏(無派閥)に、鈴木淳司総務相を松本剛明氏(麻生派)に、そして宮下農水相を坂本哲志氏(森山派)にといった陣容です。この後、高木毅国対委員長、萩生田光一政調会長、そして世耕弘成参院幹事長も交代予定で、それで安倍派の一掃がとりあえず落ち着くことになりそうです」

 と、政治部デスク。

意中の官房長官候補
「政府与党の要職を占めてきた、いわゆる安倍派5人衆が揃っていなくなる異常事態です。ただ、岸田首相は全く投げやりになっておらず、一部で取り沙汰される来年の予算案成立と引き換えにしての首相退任の花道論など、全く眼中にない様子。世論調査でしばらくは悪い数字が続くのは織り込み済みで、年明けから反転攻勢を狙っているようです」(同)

 もっとも、今回の閣僚交代後の人事については明確に断られた相手もいる。

「岸田首相と当選同期で信頼関係があるる浜田靖一元防衛相に官房長官就任を依頼していたのは事実ですが、本人が断ったようです。内閣が倒れそうな中、1つのミスも許さない状況で、よりふさわしい人物がいるはずだという返答をしたようです」(同)

 結果的に、林氏にお鉢が回ってきたということになる。

「林氏は能力が高く、常に冷静沈着で取り乱すことなく、霞ヶ関の官僚たちの信頼も厚い。世襲でエリート然とした態度が鼻につくとの評もありますが、前任の松野氏を圧倒する調整力を今後見せるはずです」(同)

ヤミの金とかそれこそ裏金
 ならば最初から林氏を官房長官に就けていれば良かったのではないかと誰しも思うところだが……。

「岸田首相はつい先日離脱しましたが、林氏と共に同じ派閥に所属していたということが大きいようです。首相と官房長官は共に自由な判断で内閣官房報償費(機密費)を使えることになっています。これは領収書が要らない支出で、1ヶ月で1億円前後の規模。岸田首相は外れたとはいえこの特権を同じ派閥で独占することで、他派閥から批判の声が上がる可能性もある。機密費はその性質上、ヤミの金とかそれこそ裏金とも言われ、時節柄、不謹慎と言われかねません」(同)

 今回も同じ派閥は避けたかったが適任者が他におらず、政権運営の安定感を第一に考えて林氏を起用せざるを得なかったというのが実情のようだ。

「今回の代打閣僚人事は悪くなく、それなりに評価されているようです。安倍派はもちろん岸田おろしを進める勢力は存在しないことから、低空飛行を続けた後、どのタイミングで機首を上げることができるか、注目されるところです」(同)

 もっとも一掃された側の安倍派も年明け以降は黙っていないだろう。政権の体力がいつまでもつのか我慢くらべの日々が続きそうだ。

デイリー新潮編集部

9195OS5:2023/12/19(火) 10:19:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/50450b2b2dbca7eef312aba2b6817edfb15804f1

本丸は「ドン」森喜朗元総理…!「パー券裏金問題」を追う東京地検特捜部が抱く「安倍派への遺恨」
12/19(火) 7:03配信

現代ビジネス
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 「令和のリクルート事件」とも呼ばれる自民党の政治資金パーティ裏金問題。しかし、総理の岸田はいっこうに焦る様子がない。いったい何を考えているのか―カギは安倍派との「因縁」にあった。


岸田がなぜか笑っている
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 「打ち克つの『克』という字を選びたいと思います」

 「今年の漢字」に何を選ぶか記者団に問われ、岸田はこう答えた。その口元はかすかにほころんでいるように見えた。

 岸田の足元は目下、「政治資金パーティ裏金問題」で燃え盛っている。時事通信が12月14日に公表した世論調査では、内閣支持率は17・1%に急落。政権交代前の麻生内閣以来となる1割台となった。とても笑っていられる状況ではないはずだ。

 にもかかわらず、国会で岸田とすれ違った議員たちは口々に言う。

 「追い詰められていると思いきや、そうでもない」

 「むしろこの状況を楽しんでいるように見える」

 いったいなぜなのか。宏池会(岸田派)関係者は「岸田さんは鈍感だから、いつものようにことの深刻さに気づいていないのではないか」と言う。

「一人で突撃なんてダメですよ」


 しかし、そうではない。岸田が笑いをこらえきれない理由はまさしく、本人が述べた通り、この権力闘争に「打ち克つ」と確信しているからだ。

 (加藤さん、あんたにできなかったことを俺は成し遂げますよ)

 ほくそ笑む岸田が思い出していたのは、23年前の出来事だった。

 「大将なんだから、一人で突撃なんてダメですよ」

 谷垣禎一が、半泣きの加藤紘一の肩を掴みながら必死に説得する。世に言う「加藤の乱」だ。

 '00年11月、当時の森喜朗政権は不人気をきわめ、内閣不支持率は7割を超えていた。そこで「総理に一番近い男」と呼ばれていた当時の宏池会会長の加藤が、野党の内閣不信任決議案に同調して倒閣をもくろんだのだ。

 ところが、加藤率いる宏池会は、当時の幹事長・野中広務や国対委員長・古賀誠の猛烈な切り崩しにあい、反乱はあえなく鎮火されてしまう。

安倍派を恨む東京地検特捜部
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 敗北を覚悟した加藤は、責任を全うするため、盟友の山崎拓と「2人だけで賛成票を投じに行く」と宣言するも、後輩の谷垣らに引き止められ、それすら叶わなかった。これを機に加藤は政治生命を失い、いっぽうの森率いる清和政策研究会(現・安倍派)は、以降20年にわたり自民党の最大勢力として君臨することとなった。

 この「加藤の乱」で、「殿」たる加藤が無惨に切り捨てられるさまを間近に見ていたのが、若き日の岸田だった。

 「ここまで来たら一緒に討ち死にしよう」

 そう覚悟を決めて参加した反乱が、中途半端な結果に終わった。岸田は「加藤の乱」の教訓を、自著にこう記している。

 〈勝負は勝たなければ意味がない〉

 そしていま、期せずしてその勝負のときがやってきた。因縁の相手である清和研を徹底的に叩くため、東京地検特捜部が動き始めたのだ。全国紙の政治部記者が解説する。

 「検察は安倍政権を苦々しく思ってきた。当時の官邸は検察の人事に介入して検事総長候補を左遷したうえ、『官邸の守護神』と呼ばれた黒川弘務を検事総長に据えるために、黒川の定年延長をむりやり閣議決定した。人事という『聖域』に手を突っ込まれたことを、検察はいまでも恨んでいる。

 いま、東京地検特捜部は全国の高検から応援を頼み、スタッフを合わせて100人規模の総力体制をしいている。安倍派はもう逃げられない」

9196OS5:2023/12/19(火) 10:19:39
「キックバック指南書」を押収
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 焦点は安倍派の事務総長経験者や、派閥から多額のキックバックを受けて裏金にしていた議員たちを摘発できるかどうかだ。政治資金規正法で不記載の責任を問われるのは原則、事務職員である会計責任者のみ。

 しかし、メールなどの客観的証拠があれば、議員も共謀に問われる可能性がある。

 「安倍派の会計責任者のAはNTT出身で、子会社の役員や監査役を務め、4年ほど前に安倍派の事務局長として迎えられました。同じNTT出身の参院幹事長・世耕弘成の紹介です。

 このAが政治素人のため、特捜の取り調べに耐えられず、すべて話したと言われています。特捜はすでに安倍派の過去5年分のパーティ券出納簿と『キックバック指南書』を押収して分析しているそうです」(前出の全国紙政治部記者)

 検察が狙っているのは安倍派の現役幹部のみではない。本丸は「ドン」森喜朗だという。

 「そもそも裏金作りは森元総理の時代から連綿と続いてきたもので、検察は、安倍派の裏金の相当額が森に流れた可能性を探っています。

 そう仮定すると、色々と符合するものがある。歴代事務総長の松野博一、西村康稔、高木毅は裏金を上納金として森に渡していたため、森のお気に入りの総裁候補『5人衆』として持ち上げられ、岸田政権でも良いポストがあてがわれた。

 一方で、元事務総長の下村博文は上納していなかったため、森に干されたというわけです」(全国紙社会部記者)

 岸田とすれば、この波に乗らない手はない。いまは亡き加藤の遺恨を晴らす、千載一遇のチャンスが巡ってきたのだ。

麻生太郎が驚いた岸田総理の怨念
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 岸田が画策するのは森への復讐だけではない。党内外にいまだ色濃く残る安倍晋三の「遺風」をも一掃しようとしている。

 安倍は「私の次は岸田さんだから」と引き上げるそぶりを見せながら、'20年の総裁選では菅義偉を、'21年の総裁選では高市早苗を推し、何度も岸田のハシゴを外してきた。挙げ句は「華がない」「化けない」などとバカ扱い。それでも岸田は耐え続けた。安倍が亡くなったときには、国葬もあげてやった。それなのに、旧統一教会問題の尻拭いまでするハメになったのだ―。

 「清和研の政務三役を、すべて変えることに決めました」

 9日の夕方、公邸を訪れた副総裁の麻生太郎は、岸田の話を聞き、目を丸くした。政権から安倍派を一掃するというのだ。

 「首を変えたところで、次の奴が同じことをしていたら収拾がつかなくなるぞ。そんなことぐらい、あんた分からないのか」

 「パフォーマンスで罪なき連中まで切って、どうやって政権運営するんだ」

 麻生は色をなして反論したが、岸田の決断は揺るがなかったという。

 (これはパフォーマンスじゃない。復讐なんだよ)

 後編記事『岸田総理が目論むまさかの「裏金解散」! 残念でした、辞めません…それに立ち向かう小泉進次郎の「意外な存在感」』に続く。

 「週刊現代」2023年12月23日号より

週刊現代(講談社)

9197OS5:2023/12/19(火) 16:34:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/48f548ac54dc1aeb0aa8f389d1165f43fa4edc04
パーティ裏金疑惑「書かないのが問題」 検察、悪質性重視 事務総長らの権限解明が焦点
12/19(火) 16:11配信
産経新聞
自民党安倍派「清和政策研究会」の事務所前に集まる報道陣=19日午前、東京都千代田区(斉藤佳憲撮影)

自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)に19日、東京地検特捜部が政治資金規正法違反容疑で家宅捜索に踏み込んだ。これまでの捜査で派閥が主導した裏金作りの実態が浮上し、特捜部は悪質性が高いと判断。今後は議員側の事務を仕切る事務総長の権限など派閥の構造の解明が焦点となりそうだ。特捜部は来年の通常国会開会までに関係者の刑事処分につなげるべく捜査を進める。


きっかけは一人の告発だった。

昨年末、政治資金規正法研究者の神戸学院大の上脇博之教授が安倍派などのパーティー収入の内訳の一部が収支報告書に記載されていないことに気付き、東京地検に同法違反罪で刑事告発した。

特捜部は告発を受けて捜査を開始。その過程で見えてきたのが、別の疑惑だった。

安倍派ではパーティー収入を専用の口座で管理していたが、入金された金額と収支報告書に記載されていた収入が乖離(かいり)。安倍派が所属議員にパーティー券の販売ノルマを課し、ノルマを超えた分を安倍派と議員の収支報告書に記載せずに還流していたことが発覚した。

特捜部が各派閥に提出を求めた会計書類や、会計責任者、安倍派議員やその秘書からの任意の事情聴取で見えてきたのは派閥主導による不記載の構図だ。

議員の一人は安倍派から還流分を受け取る際、収支報告書に例外的に記載する必要がない「政策活動費」とする虚偽とみられる説明を受けていたことを特捜部に打ち明けており、議員側の収支報告書への不記載も安倍派がお膳立てしていたともいえる。

政治資金規正法は収入と支出さえ明記すれば、基本的に使途の善悪は問わず、税金もかからない仕組みになっている。

だが、安倍派はノルマ超過分も還流分も記載しないことで、使い道を記載する必要のない裏金として運用。検察当局は規正法の趣旨そのものを踏みにじる行為との見方を強めているもようだ。

検察幹部は話す。「還流そのものに問題はない。あくまで書いていないということが問題だ」(久原昂也、星直人、川島優治)

9198OS5:2023/12/19(火) 16:34:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bcbf469b202b98281a7e2a7a311888d0d33c975
「人」に「金」、そして「情報」が集まる重要拠点 特捜部が捜索の派閥事務所
12/19(火) 14:30配信

産経新聞
自民党安倍派の派閥事務所が入るビルの前に集まる報道陣=12月19日午前、東京都千代田区

自民党の派閥のパーティーを巡る問題で、東京地検特捜部は19日、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)の疑いで安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の事務所を家宅捜索した。人と金と情報が集まり、政治を動かす拠点となってきた派閥事務所。今でも多くの派閥事務所では週に1度の例会が開かれ、所属議員が結束を確認する場となっている。

自民には政策集団として6派閥があり、それぞれ国会周辺のビルに事務所を構えている。多くの場合、職員数人が常駐し、派閥の経理の管理や選挙の応援弁士の差配、派閥パーティーの計画といった派閥実務を行っている。事務所で所属議員に政策秘書を紹介したり、落選議員の秘書の転職を世話したりする派閥もある。

また、所属議員が出入りし、交流を温める場という側面もある。毎週木曜昼には所属議員が弁当を食べながら幹部の話を聞くとともに、国会対策や党内政局で情報交換を行っている。人事の時期になるとベテラン議員が派閥事務所に構え、中堅・若手から希望ポストを聞く拠点にもなっていた。

一方、国会周辺の派閥事務所の賃料の相場は、月額100万〜200万円。職員の人件費も含めると、所属議員から一般に月5万円徴収する派閥費だけで運営を賄うのは厳しいとみられる。

石破茂氏は幹事長を務めた平成24年11月、脱派閥の一環として派閥事務所の党本部への移転を掲げたが、各派は黙殺した。その石破氏も27年に石破派(水月会、現在は解散)を立ち上げた際は、国会に近いビルに事務所を構えていた。

9199OS5:2023/12/19(火) 16:35:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ee3635ea81303ce23e8c3d573699c74b10b4ffb
二階派閣僚、続投させる意向 岸田首相「信頼回復努める」
12/19(火) 13:25配信

時事通信
報道陣の取材に応じる岸田文雄首相=19日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は19日、自民党安倍派と二階派が政治資金規正法違反容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受けたことについて、「党としても強い危機感を持って国民の信頼回復に努めなければならない」と語った。

 二階派所属の小泉龍司法相、自見英子地方創生担当相の進退については「引き続き職責を果たしてもらいたい」と述べた。首相官邸で記者団に語った。

9200OS5:2023/12/19(火) 18:28:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/1537b7a9e37f596bbe1527754ff4019805e5e820
世耕氏後任に松山氏ら浮上 参院自民、執行部人事を会長に一任
12/19(火) 17:43配信
毎日新聞
自民党

 参院自民党は19日、国会内で特別議員総会を開き、清和政策研究会(安倍派)の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑を受けた世耕弘成前参院幹事長の辞任を報告し、後任選びを含む執行部人事を関口昌一参院議員会長(茂木派)に一任した。世耕氏の後任には、松山政司参院議員副会長(岸田派)や石井準一参院議院運営委員長(茂木派)らの名前が浮上している。


 参院自民は長年、安倍派、茂木派、岸田派の主要3派が主導権を握る形で運営されてきた。参院執行部人事は党総裁も手が出せない「聖域」とされている。

 しかし安倍派と二階派が19日に東京地検特捜部の強制捜査を受けたことで、党内では安倍派からの参院幹事長起用は「難しい」との声が広がる。このため岸田、茂木の2派から後任を選ぶことが妥当とする見方が強まっている。

 世耕氏は「5人衆」と呼ばれる安倍派の実力者。派閥から1000万円超のキックバック(還流)を受け、裏金化していた疑いが浮上し、14日に関口氏に辞表を提出していた。【木下訓明】

9201OS5:2023/12/19(火) 20:05:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/83d2e3106b9f693a973c3aae9951d549c45c8e63
岸田内閣、二階派2人は大臣続投 問われる「安倍派一掃」との整合性
12/19(火) 19:45配信

朝日新聞デジタル
記者らに囲まれ首相官邸を出る小泉龍司法相(中央)=2023年12月19日午前10時30分、岩下毅撮影

 自民党の派閥が開いた政治資金パーティーをめぐる問題で、東京地検特捜部が安倍派と二階派の事務所を家宅捜索したことを受け、岸田文雄首相(党総裁)は19日、記者団の取材に対し、「党として強い危機感を持って国民の信頼回復に努めなければならない」と述べた。二階派所属の小泉龍司法相と自見英子地方創生相については「引き続き職責を果たしてもらいたい」と述べ、続投させる考えを示した。

 安倍派の閣僚・副大臣計9人を交代させた14日の人事との整合性が問われるが、「(14日は)どこの政策集団がどうかではなく、一人ひとりの事情、意向を勘案して人事を行った」と強調した。

 法相として検察を指揮できる立場にある小泉氏は19日の記者会見で、辞任する考えがあるのか問われても答えず、「(二階派の)対応も含め、様々な状況を踏まえて私と政策集団との関わりについては適時適切に判断していきたい」と派閥離脱の可能性に言及した。自見氏は「引き続き内閣の一員として職務に全力を尽くしたい」とし、続投する意思を示した。

朝日新聞社

9202OS5:2023/12/19(火) 20:45:18
>>9200
政審会長福岡資麿 茂木派
国対委員長野上浩太郎 安倍派
参院議長尾辻秀久 茂木派

って考えたら、岸田派からですかね

9203OS5:2023/12/20(水) 11:21:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ee2fbb701e2d13d2dfd3d0301fd90e307ff0dd4
小泉法務大臣、自見万博担当大臣が二階派離脱の意向固める 特捜部による強制捜査受け
12/20(水) 7:51配信
テレビ朝日系(ANN)
小泉法務大臣(左)と自見万博担当大臣(右)

自民党・二階派への東京地検特捜部による家宅捜索を受け、小泉法務大臣と自見万博担当大臣が、所属する二階派から離脱する意向を固めたことがわかりました。

特捜部は19日、政治資金規正法違反の疑いで安倍派と二階派の事務所を捜索しました。

政府関係者によりますと、これを受けて小泉大臣と自見大臣の2人は、既に二階派を離れる意向を固めていて、近く離脱する方針だということです。

特に、検察を指揮できる立場にある法務大臣を二階派に所属する小泉氏が務めていることについては、捜査の公平性への観点から懸念の声が上がっていました。

テレビ朝日報道局

9204OS5:2023/12/20(水) 11:25:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8694c8ab5865abe683379bd5206eb380fad38d8
安倍派捜索5時間、二階派は夕方まで続く…パーティー収入不記載の疑い
12/19(火) 22:31配信
読売新聞オンライン
安倍派の事務所があるビルから出る東京地検特捜部の車両(19日午後、東京都千代田区で)=関口寛人撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は19日、同法違反(不記載、虚偽記入)容疑で「清和政策研究会」(安倍派)と「志帥会」(二階派)の事務所を捜索した。2018〜22年の5年間で安倍派では約5億円、二階派では計1億円超の収入について政治資金収支報告書に記載していなかった疑いがあり、特捜部は、押収した資料を分析するなどして実態解明を目指す。

(写真:読売新聞)

 一連の疑惑は、最大派閥の安倍派(所属議員99人)と第5派閥の二階派(同40人)の2ルートで、強制捜査が行われる事態に発展した。特捜部が自民党の派閥を強制捜査したのは、04年に判明した日本歯科医師会側から旧橋本派(現茂木派)への1億円ヤミ献金事件以来とみられる。

 この日の捜索は午前10時頃に開始。東京都千代田区にある両派の事務所に、それぞれ特捜部の係官ら約20人が入った。捜索は、安倍派で午後3時頃まで、二階派では夕方頃まで続いた。

 関係者によると、安倍派では、パーティー券販売のノルマ超過分を議員側に現金でキックバック(還流)。派閥側の収支報告書には、ノルマ超過分の収入と議員側への還流分の支出がいずれも記載されていなかった。

 議員側の収支報告書にも還流分の収入が記載されておらず、裏金化されていたとみられる。還流分は、同法の公訴時効にかからない22年までの5年間で計5億円規模に上るとされる。

 二階派でも安倍派と同様に還流させていたが、派閥側の支出と議員側の収入には記載されていたという。ただ、二階派ではパーティー収入を実際よりも少なく収支報告書に記載していたとされ、その不記載額は5年間で1億円超とみられる。

9205OS5:2023/12/20(水) 21:20:04
梶山弘志は幹事長代行のまま?https://news.yahoo.co.jp/articles/8a6941d55d985557d3cc85da936ce1527185c72e
自民党・萩生田政調会長の後任に無派閥の渡海元文科相が内定
12/20(水) 19:37配信
FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
FNNプライムオンライン

岸田首相は、自民党安倍派の政治資金パーティー問題をめぐり政調会長の辞表を提出した萩生田光一氏の後任に、渡海紀三朗元文部科学相を起用する方針を固めた。

渡海氏は当選10回の75歳で無派閥。

若手議員時代には、武村正義氏、石破茂氏らと共に、「ユートピア政治研究会」を立ち上げるなど政治改革に積極的で、1993年には自民党を離党して新党さきがけの結党に加わり、その後自民党に復党した。福田康夫内閣では文部科学相を務めた。

今回の人事は、派閥のパーティー問題が深刻化する中で、安倍派の萩生田政調会長の後任には無派閥議員の起用が望ましいとの判断が働いたとみられる。

フジテレビ,政治部

9206OS5:2023/12/20(水) 21:21:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/80ad63a795754d101a5b8910ee1d51c67a33de2e
自民政調会長に渡海紀三朗氏 首相が方針 萩生田氏の後任
12/20(水) 20:46配信

毎日新聞
渡海紀三朗元文部科学相

 岸田文雄首相は自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題を受け、萩生田光一政調会長の後任に無派閥の渡海紀三朗元文部科学相(75)を起用する方針を固めた。自民関係者が20日、明らかにした。首相は既に安倍派の高木毅国対委員長の後任に無派閥の浜田靖一前防衛相(68)を起用する方針を固めている。


 萩生田、高木両氏は安倍派の裏金疑惑を受け、14日に辞表を提出した。後任人事は22日にも正式決定される見通しだ。

 渡海氏は衆院兵庫10区選出で当選10回。福田康夫内閣で文科相や首相補佐官を務めた。浜田氏は衆院千葉12区選出で当選10回。衆院予算委員長や防衛相などを歴任した。【飼手勇介】

9207OS5:2023/12/20(水) 21:21:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5d4bdbd94bc3dddd78f9ee8e503f832f1097477
自民、国対委員長代理に御法川信英氏
12/20(水) 20:16配信

産経新聞
御法川信英氏

岸田文雄首相(自民党総裁)は20日、国対委員長代行に西村明宏前環境相、国対委員長代理に御法川信英元財務副大臣を起用する方向で調整に入った。複数の与党関係者が明らかにした。

辞任する安倍派(清和政策研究会)の高木毅国対委員長の後任には無派閥の浜田靖一前防衛相を充てる方針だ。

9208OS5:2023/12/20(水) 21:25:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/c334ce7c3c568e711d72a1494c106a8e5a7d55ab
首相、二階派2閣僚更迭せず 岸田派逃げ切りの「隠れみの」? 安倍派更迭と「一貫性ない」
12/20(水) 18:31配信

カナロコ by 神奈川新聞
国会議事堂(資料写真)

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金疑惑を巡り、安倍派(清和政策研究会)4閣僚を更迭した岸田文雄首相が二階派(志帥会)の2閣僚の続投を容認したことが波紋を広げている。党内外から「一貫性がない」との批判が沸き起こり「総理は岸田派逃げ切りのために二階派を隠れみのにした」との臆測もささやかれている。

 岸田首相には2年前の党総裁選で党役職の任期短縮を掲げ、当時の二階俊博幹事長を退任に追い込んだ過去がある。二階派議員の間からは「こうなったからには最低限の筋を通すしかない。岸田総理よりも国民からの信頼を得るほうがずっと必要なこと。安倍派にならってうちの2閣僚は降りるべきではないか」(ベテラン)との強硬論も飛び交う。

 「引き続き職責に当たってもらう」。東京地検特捜部の2派閥への家宅捜索開始を受けて取材に応じた首相は19日、二階派の小泉龍司法相と自見英子地方創生担当相の進退を問われ、こう明言した。小泉氏は今回の疑惑を巡る捜査指揮の責任者。記者団から「捜査に影響が出かねない」などとただされたが、「検察当局は不偏不党」などと一般論を持ち出して突っぱねた。

 党内はもとよりSNS(交流サイト)上でも「安倍派への対応と極端に違う」「ダブルスタンダードだ」との批判が続出。20日になって両閣僚が派閥を抜けることとなったが、これに対しても「とるべき対応はそこではない」「ならば他の4閣僚に同じ扱いができなかったのはなぜだ」と疑問を呈され、火に油が注がれる状況だ。

神奈川新聞社

9209OS5:2023/12/20(水) 21:26:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/efdb0dfe97ee3b7466eec9bf93ae2d9ce1e293d3
谷川氏(衆院長崎3区)も任意聴取 複数ルートでパーティー券販売 自民党派閥の裏金疑惑
12/20(水) 11:00配信
長崎新聞
 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑の解明を目指す東京地検特捜部は、4千万円超のキックバック(還流)を受け取ったとされる安倍派の谷川弥一衆院議員(長崎3区)からも任意で事情を聴いている。関係者によると、パーティー券を複数のルートで売りさばいており、支援者からは「ありのままを県民に説明して」と求める声が聞かれた。
 「付き合ってもらえませんか」-。大村市の男性は谷川氏の秘書に懇願されて何度か同派のパーティー券を購入した。1枚2万円の出費。東京の会場に行くつもりはないが、自民を支持しており、仕方がないと受け止めた。
 県内関係者によると、同派のパーティー券は秘書らが毎年販売。東京から地元の事務所に全体の販売枚数が伝えられ、「多い時で秘書1人当たり50〜60枚がノルマとして割り当てられた」という。ただ、還流の仕組みについては「(県内関係者に)全く知らされていなかった」と驚く。
 ほかにも販売ルートがあった。谷川氏の関係会社の元社員は「ごく少数の社員が券を管理していた。(谷川)代議士とも売り先を話し合っていたようだ」と証言。社内各職場に下請け業者などが記されたリストが配られ、パーティー券と振込用紙が入った封筒を届けて回っていたという。
 谷川氏は党離島振興特別委員会委員長を務め、国境離島新法の成立など地域振興に尽力した。後援会の島信行会長は「還流を自分の懐に入れることはしないはず」と信じる。その半面、「収支報告書への不記載は本人の落ち度。地元に貢献してきたが、帳消しにはならない。(疑惑が事実とすれば)今までの功績を棒に振ってしまいかねない」と惜しむ。
 裏金疑惑について、谷川氏は10日に「事実関係を慎重に調査・確認し、適切に対応する」と述べるにとどめている。19日、谷川氏事務所への家宅捜索はなかった。地元五島市の支援者は疑惑が浮上したことに落胆し、こう望んだ。「結局は本人しか分からないこと。県民にありのままを語ってほしい」

9210OS5:2023/12/21(木) 08:42:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/65711750d25188bc3b8096cb52936c04b043aaa2
安倍派幹部なのに“無傷”…下村博文元文科相がクリスマス会で明かした「私に捜査が及ばない理由」
12/20(水) 19:04配信
SmartFLASH
12月18日に開かれた下村博文元文科相の2政治団体が共催したクリスマスパーティ

「会合ではいつもと変わらない様子で、むしろ機嫌がよく見えました。派閥がガタガタになっているこの時期に、ですからね。下村さんは清和会(安倍派)など、もうどうなってもかまわないのでしょう」

 12月18日、下村博文元文科相の政治団体が共催したクリスマスパーティ「博文会 博友会 クリスマス会」が開かれた。出席した後援会幹部は、その様子を冒頭のように話す。派閥の政治資金パーティーの収入が一部の議員にキックバックされていた問題で、東京地検特捜部は19日、自民党の安倍派と二階派の事務所に強制捜査に入った。

 安倍派では、西村康稔前経産相ら「5人衆」が閣僚や党幹部を外され、副大臣4人も辞職した。安倍晋三元首相の亡き後、集団指導体制に移行していた安倍派は、瓦解の危機に瀕している。

 渦中の安倍派の有力幹部として、その動向が永田町で関心を集めるのが、代表代行を務めていたにも関わらず、常任幹事会からも外され、現在は顧問に“棚上げ”されている下村氏だ。社会部記者がこう話す。

「キックバックを受けた議員は次々に特捜部の取り調べを受けています。松野博一前官房長官や高木毅前国会対策委員長ら、安倍派の事務総長経験者もすでに任意で事情を聴かれているという話も流れています。ところが、同じく事務総長を務めていた下村さんは“無傷”の状態なんです。そもそもキックバックについては、派内で別台帳まで作って管理していたわけで、内部関係者の告発がなければ特捜部といえども捜査は難しい。そのため、下村さんが特捜部の情報源になっているのではと疑っている安倍派の議員は多いのです」

 ところがこの日のクリスマスパーティで、下村氏からは驚きの発言があったという。前出・後援会幹部がこう話す。

「挨拶のために登壇した下村さんは、情報源と疑われていることを自ら切り出したうえで、“疑惑”をきっぱりと否定していました。また、事務総長だった下村さんに捜査が及んでいないことについても、時効にあたるためだと話したのです。一方で、2018年まで遡って自らの事務所でも調査したところ、『2019年と2020年に計18万円のキックバックがあった』とも壇上で明かしました」

 さらに、こう言うのだ。

「問題の渦中に後援会パーティを開けば批判が集まることは、下村さんはもちろん承知していました。じつは後援会の内部では、下村さんは次回の総選挙には出ないで引退するのではという噂で持ち切りなんです。そうなれば、今回が最後のパーティということ。下村さんも憑きものがとれたような、いいお顔でしたよ」

 このまま引退まで“無傷”でいられるのか――。

9211OS5:2023/12/21(木) 08:47:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/4066622ff455d0add05712e6fb662ad4b2910b63
参院選の年、改選議員に全額還流か 安倍派のパーティー収入、裏金で
12/21(木) 4:00配信
朝日新聞デジタル
清和政策研究会(安倍派)の事務所に家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら=2023年12月19日午前9時59分、東京都千代田区、西岡臣撮影

 自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化したとされる事件で、派閥側が、改選を迎える参院議員が集めた資金については、全額を裏金としてキックバック(還流)していた疑いがあることが、関係者への取材でわかった。選挙資金を想定した特例措置とみられ、19日に安倍派事務所を捜索した東京地検特捜部が経緯を調べている。


 関係者によると、安倍派では、各議員が集めたパーティー券収入について、派閥の政治資金収支報告書には販売ノルマ分のみを載せ、ノルマ超過分は記載せずに裏金として議員側に還流。還流分は支出にも載せず、受領した議員側も自身の政治団体の収入に載せない運用にしていたとされる。

 その上で参院議員には特例措置があったことが新たに判明。参院議員の任期は6年で、3年ごとに半数が改選されるが、改選の年に限り、ノルマは関係なく、集めた全額が派閥から還流される仕組みだったという。

朝日新聞社

9212OS5:2023/12/21(木) 08:58:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4b966f366de088ce54f5f6f3f181bdcc4c51b5a
岸田首相、信頼回復へ動き鈍く 強制捜査も「様子見」 安倍派のみ更迭、自民に不満〔深層探訪〕
12/21(木) 7:00配信

時事通信
自民党役員会に臨む岸田文雄首相(中央)と茂木敏充幹事長(左)ら=19日午前、東京・永田町の同党本部

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題は、東京地検特捜部による安倍、二階両派の強制捜査に発展した。「政治とカネ」に対する国民の視線が厳しさを増すのは必至だが、信頼回復に向けた岸田文雄首相の取り組みはなお鈍い。両派で閣僚の処遇が異なる判断にも、党内で不満の声がくすぶる。

 ◇「勝負できない人」
 「捜査に影響や予断を与えることは控えなければならない」。首相は19日午前の党役員会で、捜査状況の「様子見」に徹する姿勢をにじませた。

 特捜部が強制捜査に入ったのはこの直後。裏金疑惑の渦中にある安倍派だけでなく、二階派も対象となり、党本部は一時騒然となった。両派幹部は「状況が分からない」「重大なことだ」などと厳しい表情。安倍派若手は「派閥瓦解(がかい)」への危機感をあらわにした。

 党内からは、一部で「政治改革」を求める声も出始めた。船田元・衆院議員総会長は自身のメールマガジンで「派閥の解消・廃止を議論しなければ、国民の信頼は取り戻せない」と主張。石破茂元幹事長も記者団に対し、政治資金規正法改正などの再発防止策を「次の国会が始まるまでに国民に明らかにすべきだ」と訴えた。

 首相は臨時国会の閉会を受けた13日の記者会見で、国民の信頼回復へ「火の玉」になると宣言。しかし、19日の役員会では「新たな枠組み」を立ち上げる考えを示したものの、具体論には踏み込まなかった。規正法改正や派閥解消などを巡り、党内の根強い慎重論に配慮したとみられる。

 「遅かれ早かれ政治改革の議論は避けられない。勝負できない人だ」。政府関係者は煮え切らない首相の態度をこう嘆いた。

 ◇二階派法相に疑義
 裏金疑惑の拡大を受け、首相は14日に安倍派所属の4閣僚を「一斉更迭」。しかし、19日は記者団から二階派所属の小泉龍司法相、自見英子地方創生担当相の処遇を問われ、「引き続き職責を果たしてもらいたい」と即答した。

 二階派では、議員側も含め政治資金収支報告書にキックバック(還流)分の記載があったという。これを踏まえ、政府高官は進退を問わない考えを示すが、安倍派からは「怒り心頭だ」「われわれはトカゲのしっぽ切りか」などと反発が相次ぐ。

 検察への「指揮権」を有する法相ポストに二階派がとどまることにも疑問の声が上がる。立憲民主党の山井和則国対委員長代理は「強制捜査が入った派閥の人が法相で、本当に国民が納得するのか」と断じた。

 連立を組む公明党には、自民党への不信感が広がる。山口那津男代表は党公式のSNSの動画で「(自民党と)同じ穴のムジナと見られたくない」と強い不快感を表明。19日の会見でも、二階派の閣僚交代の必要性を問われ、「国民に不利益を及ぼさないよう取り組んでもらいたい」とくぎを刺した。

9213OS5:2023/12/21(木) 10:24:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/a166170c7473609461eff0b1c475e14f4ee9c097
安倍派「裏金」、複数議員側がノルマ超過分を派閥に届けず事務所にプールか…不記載額が増える可能性
12/21(木) 5:00配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)を巡る政治資金規正法違反事件で、複数の議員側が東京地検特捜部の事情聴取に対し、パーティー券販売のノルマ超過分について「事務所でプールし、派閥側に届け出ないことがあった」と説明していることがわかった。特捜部は派閥側のキックバック(還流)分に加え、議員側のプール分も派閥の収入として計上されるべきだったとみており、同派の政治資金収支報告書への不記載総額は膨らむ可能性がある。


 安倍派ではノルマ超過分を議員側に現金で還流していたが、派閥側、議員側双方の収支報告書に記載せず、直近5年間で約5億円が裏金化されていた疑いがある。特捜部は19日、同法違反(不記載、虚偽記入)容疑で派閥事務所を捜索し、多数の資料を押収した。

 関係者によると、複数の議員の事務所関係者が特捜部に対し、ノルマ分を派閥側に支払ったが、超過分は金額などを派閥側に知らせないまま事務所でプールし、収支報告書にも記載していなかったと説明。中にはプール分が5年で数百万円に上る議員もおり、特捜部は所属議員への事情聴取でプール分の有無を確認し、ある場合は使途について聞いているとみられる。

 プール分は還流分と違い派閥の会計書類に記載はないものの、特捜部は、いずれも派閥パーティーに対する支払いであり、派閥側の収入として記載するべきだったとみている。安倍派の不記載額は収支合わせて10億円規模に上るとされるが、派閥主導の還流分に、個々の議員側が行っていたプール分を上乗せして膨らむ可能性があるという。

 超過分をプールしたことがあるという議員の関係者は、取材に「翌年以降のパーティーでノルマに達しない場合に補填(ほてん)する資金として管理していた」と証言している。

9214OS5:2023/12/21(木) 22:22:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac0430749313a3eca8e0b5b3e586caef7c018c25
松野、世耕、高木氏らに任意聴取要請 不記載経緯確認へ 東京地検
12/21(木) 21:58配信

産経新聞
松野博一官房長官=14日、首相官邸(春名中撮影)

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、東京地検特捜部が松野博一前官房長官ら安倍派(清和政策研究会)幹部に任意での事情聴取を要請したことが21日、関係者への取材で分かった。特捜部は、安倍派が所属議員に課したパーティー券の販売ノルマ超過分を政治資金収支報告書に記載せずに議員にキックバック(還流)した経緯について知っている可能性があるとみて、事情聴取を検討していた。

【イラストで解説】安倍派を巡るパーティー収入「中抜き」の流れ

他に聴取を要請されたのは世耕弘成前参院幹事長や高木毅国対委員長。

高木氏は令和4年8月から安倍派の実務を議員側で仕切る事務総長を務めている。松野氏は令和元年9月〜3年10月に事務総長だった。安倍派の会計責任者から不記載について相談を受けた可能性がある。

松野氏、世耕氏、高木氏自身もパーティー券の販売ノルマを超えた分を安倍派から還流されており、自身の関連団体の政治資金収支報告書に記載されなかった還流分の総額は平成30年〜令和4年分でいずれも1千万円を超えるとみられている。

特捜部はほかにも閣僚経験者を含む複数の安倍派議員の聴取を進めており、議員側の関連団体の収支報告書に還流分が記載されなかった経緯についても確認し、議員本人の関与の有無を慎重に調べているもようだ。

安倍派ではパーティー収入のノルマ超過分を収支報告書に記載せずに議員に還流することが慣例化しており、平成30年〜令和4年分の不記載額は収支あわせて10億円を超える恐れがある。

安倍派はトップが会長で実務の仕切りを事務総長が担う。収支報告書上の会計責任者は事務局長で、平成30年以降は同じ人物が務めている。30年以降の事務総長は松野氏や高木氏ら4人。会長はいずれも故人の細田博之前衆院議長と安倍晋三元首相で、安倍氏の死去後は空席となっている。

9215OS5:2023/12/21(木) 22:24:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/7454f39b6a47ecf53b77be0f8b1bff72699de8cc
前官房長官の聴取要請 自民に激震 「クリスマス気分になれない」「底見えない」
12/21(木) 20:14配信


産経新聞
記者会見を終えた岸田文雄首相を見送る松野博一前官房長官(右)=13日午後、首相官邸(春名中撮影)

自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑で、東京地検特捜部が安倍派(清和政策研究会)に所属する松野博一前官房長官に任意での事情聴取を要請した。内閣の要として首相を支える官房長官経験者への聴取要請は極めて異例。岸田文雄首相(自民総裁)にとっては痛手となる。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

「しっかりと調査、確認して適切に対応する」

安倍派事務総長で松野氏と同様の疑惑を抱える自民の高木毅国対委員長は21日、松野氏に対する聴取要請に関して国会内で記者団にこう述べた。

官房長官経験者が聴取要請を受けるのは、平成16年の日本歯科医師連盟(日歯連)のヤミ献金事件で立件された村岡兼造元官房長官以来とみられ、党内からは不安の声が相次いだ。

ある安倍派幹部は「松野氏1人で終わるわけがない。底が見えない」と声を震わせた。他の安倍派幹部へも聴取要請があったとの情報もあり、派内では「次は誰がターゲットなのか」と懸念が広がっているという。安倍派のベテラン議員は「クリスマス気分には到底なれない」と苦笑した。

また、無派閥の中堅議員は「党全体にとってイメージダウンだ」と嘆息。閣僚経験者は「次の選挙はみんな厳しくなってきた」と不安げに漏らした。

友党は飛び火を避けようと懸命だ。公明党の北側一雄副代表は21日の記者会見で、政治資金の透明性確保に向けた党提言をまとめる考えを表明。「極めて由々しき事態だ。政治資金の収支を有権者にきちんと明らかにしていく。民主主義の基本だ」と述べた。

批判を強めるのが野党だ。立憲民主党は21日、自民の裏金問題を巡る調査チームの会合を国会内で開き、この問題に詳しい神戸学院大の上脇博之教授らからヒアリングを行った。

立民の泉健太代表は21日、東京都内で記者団に松野氏に関して「真相解明は進んでいない。洗いざらい話してほしい」と語った。また、立民の福山哲郎元幹事長は自身のX(旧ツイッター)に「先日まで官房長官だった人物の事情聴取とは、任意とはいえ極めて重い」と投稿した。(竹之内秀介)

9216OS5:2023/12/21(木) 22:25:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a98b3b897f124844fc316a20b31c56c36c244a0
岸田政権で強まる麻生氏への依存 人事で存在感も不安の声
12/21(木) 20:12配信

産経新聞
岸田文雄首相を巡る自民党内の相関図

自民党の派閥パーティー収入不記載事件で窮地にある岸田文雄首相(党総裁)が、麻生太郎党副総裁への依存を強めている。首相を支持してきた最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が政権中枢から離れるなどして首相の求心力が落ち、人事などで麻生氏への配慮が目立っているのだ。党内には傾注ぶりを心配する声もある。



「もう誰も頼れる人がいない。副総裁としか話ができない」。党重鎮は首相の心境をこう推察した。

麻生氏は安倍派の松野博一前官房長官らが更迭不可避の情勢となっていた9日、首相公邸を訪れ、首相と約2時間に渡り意見交換した。安倍派の4閣僚らが14日に辞任した後も、18日に約40分間、20日に約30分間、それぞれ首相官邸で首相と会談している。

麻生氏は官房長官人事について、浜田靖一前防衛相を念頭に無派閥議員の登用を進言した。首相も側近を通じて浜田氏に打診したが固辞され、浜田氏は国対委員長に落ち着いた。

党人事では、早くから安倍派の西村明宏国対委員長代理を、国会対策に精通する御法川信英元財務副大臣に交代させる案が持ち上がり、浜田氏も御法川氏起用を希望した。政権にとって、来年の通常国会での予算や減税に向けた税制改正関連法の早期成立は反転攻勢に不可欠であり、御法川氏の経験が必要だと考えたためだ。

しかし、御法川氏は昨年2月、麻生派(志公会)を退会し、麻生氏との間にしこりがあるため、調整が難航。西村氏と御法川氏が国対幹部として共存する「折衷案」(国対幹部)が採用されることになった。

9月の内閣改造では、首相は安倍派の萩生田光一政調会長に信頼を置き、最初の相談相手に選んだ。しかし、萩生田氏は裏金疑惑が直撃し、政調会長辞任を表明した。首相や麻生氏と政権中枢を担っている茂木敏充幹事長は「ポスト岸田」に意欲を示しており、首相と距離が生まれている。

安倍派が抜けたことでバランスが崩れ、首相は「親戚の叔父さんのような存在」(首相周辺)ともいわれる麻生氏に一層、頼らざるを得なくなっている。麻生氏も「政権を真ん中で支える」と繰り返している。

ただ、ベテラン議員は「党が危ないときに、好き嫌いで人事を決めるのは国民にもよく映らない」と麻生氏の影響力が強まりすぎることを懸念する。党重鎮はこうこぼした。

「人間は孤独になれば、誰かを頼りたくなる。悲しいさがだよな」(末崎慎太郎)

9217OS5:2023/12/21(木) 22:42:20
下村博文?
https://news.yahoo.co.jp/articles/85f1c77aa8a93b9924af79317ed41fc4bccc49e5
【独自】「会長と会計責任者で決めた」安倍派の事務総長経験者
12/20(水) 12:08配信


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テレビ朝日系(ANN)
All Nippon NewsNetwork(ANN)

自民党の派閥の政治資金を巡る問題で、安倍派の事務総長経験者がキックバックの不記載について「派閥の会長と会計責任者で決めていた」と周囲に説明していることが分かりました。

 安倍派の「清和政策研究会」と二階派の「志帥会」では、パーティー券の販売ノルマを超えた収入が所属議員側にキックバックされ、収支報告書に記載されていない疑いがあります。

 その後の自民党関係者への取材で、安倍派の事務総長経験者がキックバックの不記載について「派閥の会長と会計責任者で決めていた」と周囲に説明していることが分かりました。

 東京地検特捜部は事務所への家宅捜索で押収した資料などを分析し、派閥内の指示系統についても実態解明を進めるとみられます。

テレビ朝日

9218OS5:2023/12/22(金) 09:18:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1814332f90b1a9d45bb7929bea0b7942f04c8cd
パーティー直後に議員事務所へ「50万円戻せるから取りに来て」と連絡…派閥側は記載せず、裏金に
12/20(水) 17:52配信
読売新聞オンライン
[裏金 派閥の闇]<上>
東京地検の係官らが捜索に入り、騒然とする安倍派の事務所がある建物前(19日、東京都千代田区で)=木田諒一朗撮影

 東京の都心、国会近くのオフィスビルに東京地検特捜部の検事ら十数人が姿を見せたのは19日午前10時頃のことだ。ビルには自民党「清和政策研究会」(安倍派)の事務所が入っている。報道陣が一斉にカメラを向ける中、検事らは続々と中へ入っていく。

【イラスト】一目でわかる…安倍派のパーティー券収入不記載疑惑の構図

 政権与党の最大派閥に対する異例の強制捜査に、安倍派議員の秘書だった女性は「あんないいかげんな資金処理が許されるはずがないと思っていた」と漏らした。

 2020年秋、都内の高級ホテルで開かれた同派の政治資金パーティーのことを、女性は鮮明に覚えている。このパーティーに向けては、所属各議員が1人2万円のパーティー券販売のノルマを割り当てられ、女性が仕えた議員も30枚(60万円)を課された。議員は地元企業関係者らに呼びかけ、新型コロナウイルス禍の中、ノルマの倍近い60枚弱を販売した。

 その直後、派閥事務所から連絡があった。「50万円超を戻せるから取りに来て」。ノルマ超過分をキックバック(還流)された金だった。女性は事務所の職員に確認した。「政治資金収支報告書には派閥の寄付と記載するんですよね」

 すると、職員からは「どっちでもいい」とにべもない反応とともに、予想だにしない答えが返ってきた。「派閥側では書かないので」

 派閥が収支報告書に記載しない寄付を、こちらの収入に記載できるはずもない――。50万円超は別の秘書が受け取り、裏金に回されていたのだった。

 それから3年余り。特捜部が安倍派と「志帥会」(二階派)への強制捜査に乗り出し、永田町を震撼(しんかん)させている。女性が仕えた議員は政府の要職にあったが、今月14日にその座を追われた。

 派閥を舞台に、裏金がなぜ捻出され、何に使われたのか。大規模な態勢を組む特捜部の本格捜査が幕を開けた。

「記載しない運用、分かっていたのでは」
(写真:読売新聞)

 今月半ばのある日。自民党最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)の衆院議員は東京地検の取調室で検察官と向かい合っていた。

 「キックバック(還流)のことは知っていたのか」

 「還流分を何に使ったのか」

 検察官は軽いあいさつの後、次々と質問をぶつける。

 「淡々と真実を語ればいい」。自らにそう言い聞かせながら、慎重に答え続ける議員に検察官は核心を突く。「還流分を収支報告書に記載しない運用は、分かっていたのではないか」

 過去3年で派閥から還流された資金は数百万円規模に上っていた。事務所の運営費に充て、やましいことに流用してはいないはずだが、報告書に記載していなかったのは事実だ。

 とはいえ、言い分もある。派閥からは「党から個人への『政策活動費』であり、報告書に記載しなくていい」と指示されていた。

 議員は取り調べの終盤、「記載する義務はないと思っていた」と強調したが、検察官から「また話を聞かせてもらう」と告げられた。

 政策活動費は本来、党から政治家個人に直接支出される資金だ。検察内には「派閥から還流している以上、『党からの金』との説明には無理がある」との見方もあり、捜査の焦点となっている。

9219OS5:2023/12/22(金) 09:18:38
還流の背景に小選挙区制
今年の安倍派のパーティー券。各議員が支援者らに販売する際には、案内文やパーティー代金の振込用紙と合わせて渡しているという

 政治資金パーティー券の販売ノルマを超えた分を議員側に還流し、裏金化したとされる今回の事件。自民党の各派閥で、超過分が還流されるようになった背景として指摘されているのは、1996年の衆院選から導入された小選挙区制度だ。

 候補者が政党の看板で戦うようになった結果、派閥の役割は低下し、公認権を握る党本部の力が強まった。思うようにカネが集まらなくなった派閥が目を付けたのがパーティー収入だった。

 所属議員がパーティー券を売れば売るほど派閥は潤い、そこから資金を提供された議員の結束力や忠誠心も高まる。

 安倍派では還流分を収支報告書に記載せず裏金化する手法が慣習化した。森喜朗・元首相が会長を務めた2000年代初頭には、こうした仕組みが固まっていたと明かす議員らもいる。かつては党の傍流で、伝統的に資金基盤が弱いとされた安倍派。派閥維持のために無理せざるを得なかったことが、今回の事件につながったと見る向きがある。

将来のノルマ達成への「軍資金に」
 なぜ、裏金作りが派閥の力を強めるのか。そのカギを握るのが、ノルマの存在だ。当選回数や閣僚経験により、1人数十万〜数百万円を課されるが、ノルマ超過分は派閥への貢献と評価し、党や政府の要職起用で報いることもできる。一方、ポストを配分できなくても、資金の還流で貢献に報いることができる。

 「大臣になればノルマが500万円など高額になって達成が難しくなる。将来のノルマ達成に使える軍資金として、超過分を事務所にプールしている」

 当選3回の同派所属議員の秘書はこう明かす。これまでに数回はノルマを超えたが、派閥側にはノルマ分だけを納金。超過の数十万円を派閥に入金せず「中抜き」し、今後の備えとして蓄えているという。そうすれば、ノルマを達成できなかった場合でもプール金で補填(ほてん)し、派閥内での地位を保てるからだ。

 自民党では、「志帥(しすい)会」(二階派)や「宏池会」(岸田派)も実際に集めたパーティー収入より少ない金額を派閥の収支報告書に記載していたとされるが、安倍派はノルマ超過分の収入と議員側への還流分の支出をいずれも記載せず、大規模に裏金を作っていた疑いが浮上している。閣僚経験者は「最大派閥のおごりが、『この程度のことは見逃されるだろう』という油断につながった」と打ち明ける。

 還流や収支報告書の不記載は、安倍派の会計責任者の男性が議員側に指示し、派閥ぐるみで組織的に主導した構図が浮かぶ。

 同派の若手参院議員の秘書は、初めてノルマを超えた数年前、派閥事務所で還流分を受け取り、裏金の存在を知った。「報告書に記載しないよう指示され、ダメだと内心分かっていた」と明かすが、「長年続く慣例に従うしかなかった」と下を向く。

 政治とカネの問題で厳しい批判にさらされてきた自民党。1988年に発覚したリクルート事件では、当時の竹下登首相らが辞任に追い込まれた。2000年代の日歯連事件では、日本歯科医師会側から旧橋本派(現茂木派)への1億円のヤミ献金が発覚。同派会長代理だった村岡兼造・元官房長官の有罪が確定した。

 首相周辺は今回の疑惑に厳しい表情を見せ、こう語った。「これで生まれ変わらなければ、自民党は終わりだ」

9220OS5:2023/12/22(金) 09:19:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f466bf45144145f638772cd3ee579aaa946d27d
パーティー券、議員側は地元企業に「あうんの呼吸」で小分け販売…購入者が表に出ない20万円以下で「互いにメリット」
12/21(木) 5:00配信
[裏金 派閥の闇]<中>
 「『10万円×5でお願いします』と言えば、先方も『はいよ』という世界」

 裏金化の疑惑が出ている政治資金パーティー券の販売について、自民党の「清和政策研究会」(安倍派)に所属する中堅議員の男性秘書はそう実情を語る。

50万円分を5社で10万円ずつ
安倍派と二階派の政治資金収支報告書

 議員がパーティー券の販売先としてよく頼っていたのは、地元で複数の会社を手がける有力経営者だった。

 例えば、総額で50万円分のパーティー券を買ってもらう場合でも、グループの5社で分けて1社当たり10万円にする。政治資金規正法では、1回あたりの購入額が20万円を超えない場合、政治資金収支報告書に氏名などを記載する必要はないからだ。公開対象を年5万円超とする「寄付」に比べて基準が緩い。

 支援者の中には、「政治的な色がつく」として氏名が表に出ることを嫌がる人もいる。購入者などが公にならないことで、議員にとっては、パーティー券を売りやすく、派閥から割り当てられた販売ノルマの達成に近づく。秘書は「お互いにメリットがあり、そこはあうんの呼吸だった」と話す。

 安倍派と「志帥(しすい)会」(二階派)の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件。昨年までの5年間で安倍派では5億円規模、二階派では計1億円超の収入を収支報告書に記載していなかった疑いがある。

 秘書は、1団体あたりの金額をあえて20万円以下に抑えて買ってもらいやすくし、「超過分のキックバック(還流)を受けたこともある」と認めた。

「政治にはとにかく金がかかる」
(写真:読売新聞)

 自民党が作成したある文書にはこんな指摘が記されている。

 「いま、国民の政治不信、自民党批判の中心にあるのは、▽政治家個々人の倫理性の欠如▽多額の政治資金とその不透明さ▽派閥偏重の硬直した党運営――である」

 今回の事件に関するものではない。1989年、未公開株が政財界の実力者側に譲渡されたリクルート事件の反省を踏まえ、自民党が定めた「政治改革大綱」の一節だ。政治資金の公開の徹底も掲げ、「パーティー収支の明確化」を明記した。だが、その理念と教訓は生かされず、党の信頼を再び揺るがす事態を招いた。

 自民党の派閥がパーティー収入に頼るようになったのは、同法が94年に改正されたことが大きい。リクルート事件や、ゼネコン汚職事件などで政治不信が高まり、派閥や政治家個人への企業・団体献金が禁じられた。

 派閥の資金力は低下し、資金調達先としてパーティーを重視するようになった。安倍派の収支報告書によると、2022年までの5年間の総収入約10・9億円のうち、6割がパーティー収入で、寄付の1・5倍に上る。

 「政治にはとにかく金がかかる。自由に使える金が欲しい」。安倍派の所属議員の秘書はそう明かす。派閥からは所属議員の政治活動を支援するため、夏冬に「氷代」や「餅代」などが支給されるが、秘書は「全く足りない」と言う。地元で支持者との交流が多く、出費がかさむのだという。

9221OS5:2023/12/22(金) 09:19:32
専門家「訂正すれば済んでしまう」
 政治資金の透明化を目的にした同法は、議員立法で1948年に制定された。「政治とカネ」を巡る不祥事が起きる度に改正されてきたが、現在も抜け穴は多い。政治家が都合のいいよう、あえて抜け道を残してきたとの指摘もある。

 94年の改正で、パーティー券購入者の公開基準は「100万円超」から「20万円超」に引き下げられたが、その後は見直されていない。

 パーティー券販売の収入に対して、会場費や食事代などが低く抑えられているケースが多く、「パーティーとは名ばかりで、事実上、派閥への献金になっている」との見方も根強い。

 派閥のカネには外部のチェックも及びにくい。同法は、国会議員やその候補者が代表を務める「国会議員関係政治団体」について、公認会計士らの監査を義務付けている。だが、そのチェックは「支出」のみで、そもそも派閥は対象外。安倍派所属の議員秘書は「法の緩さが裏金作りにつながった」と語る。

 自民党の茂木幹事長は18日、「政治資金規正法の改正も含め、透明性が確保できる措置を早急に検討しなければならない」と語った。来年の通常国会では、法改正の是非が論点になる。

 岩井奉信・日大名誉教授(政治学)は「収支報告書の不備を訂正すれば済んでしまう現状が順法精神の希薄さにつながっている」と指摘。不正防止策の強化として、会計責任者が有罪になれば、議員が失職する「連座制」の導入を提案する。

 法の抜け穴を塞ぐことができるのか。その行方を見つめる国民の視線は厳しい。

9222OS5:2023/12/22(金) 09:20:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6085902343ae185d37e08af5247aadd3fb9fcbd
高額還流に首相周辺「誰かが議員バッジを外すことになりかねない」…検察「本気の100人態勢」
12/22(金) 5:00配信
[裏金 派閥の闇]<下>
自民党本部

 東京地検特捜部が松野博一・前官房長官(61)側などに事情聴取を要請した――。こうしたニュースが報じられた21日、自民党には改めて動揺が広がった。


 「来年の通常国会の召集はできる限り遅らせる。検察にはそれまでにけりをつけてもらいたい」と苦り切った表情で周囲に語る議員もいる。実際、自民党では通常国会の開会を1月下旬まで待つ考えだ。それは、2024年度予算案が今年度内で成立させられるとみられるぎりぎりのタイミングだ。

 自民党派閥の「清和政策研究会」(安倍派)や「志帥(しすい)会」(二階派)がパーティー券販売のノルマ超過分を所属議員側にキックバック(還流)し、収入などを政治資金収支報告書に記載しなかった疑いが出ている今回の事件は、元々低支持率にあえいでいた岸田首相の政権運営を激しく揺るがせている。

 松野氏ら重要閣僚の経験者が聴取されるなど、捜査が段階を踏んでいけば世間の目は厳しさを増す。国会が早期に開かれ野党から追及されれば、さらに政権の体力を削られるのは必至だ。

 疑惑が国会で取り沙汰されていた11月21日、首相が「裏金うんぬんという指摘は当たらない」と答弁した頃の楽観ムードとは、永田町の景色は一変している。

(写真:読売新聞)

 安倍派の事務総長を務めた松野氏ら。周囲には「派閥の通帳も見たことがない」などと異口同音に会計業務への関与を否定しているが、その責任は重いと見る向きは多い。

 安倍派の収支報告書に記載されている「代表者」は会計責任者も務める男性だ。民間企業出身で「真面目な実務家」との評はあるが、会計のプロでもなければ、政治家になった経験もないという。そうした人物が資金を還流させ、収支を報告書に記載しないといった判断をして、「裏金」を作る行為を主導できるのか。

 近年、安倍派で事務総長を務めたのは、松野氏のほか、西村康稔・前経済産業相(61)や高木毅・国会対策委員長(67)ら、いずれも政権や党で要職に就いた実力者だ。政界関係者は、派閥運営の実務を取り仕切る歴代事務総長が「知らなかったはずはない」とみる。

 今年、安倍派議員の男性秘書は事務総長が派閥のカネを厳正に管理している実態を目の当たりにした。ある物品を派閥活動向けに購入し、代金の後払いを事務方に求めたところ、「高木先生の了解が必要だ」と難色を示されたという。

 そもそも、首相が今月14日に松野氏らの交代に踏み切ったのは、現職閣僚が事情聴取を受ければ「政権への影響は計り知れない」(政府高官)との危機感があったからだ。

 それが現実味を増す中、首相周辺は「高額の還流を受け取っていたような悪質性が強いケースでは、誰かが議員バッジを外すことになりかねない」と不安を隠さない。今後立件され、辞職や失職する議員が出るかどうかを固唾(かたず)をのんで見守る。

 議員辞職は、首相にとってさらなる打撃であることに加え、公職選挙法の規定で辞職が3月半ばまでにあった場合、4月に補選が行われることに自民幹部は頭を痛めている。仮に辞職者が増えれば、補選は大型化する。自民は事件による逆風の中で苦戦を強いられることになる。

 与党内では、「衆院解散などできる状況ではない」(公明党の山口代表)などと、衆院選は当面、遠のいたと指摘する声が増えている。自民の閣僚経験者は「現段階で、首相に『選挙の顔』を期待する議員は極めて少数派だ」と漏らした。

 東京地検特捜部の捜査は異例の規模で行われている。特捜部が全国各地からエース級の検事を応援に集め、100人規模の捜査態勢をとったのは今月上旬。かつて河井克行・元法相(60)や秋元司・元IR担当副大臣(52)ら政界事件を摘発した経験者も多く含まれ、ある捜査関係者は「検察の本気度が表れている」と話す。

 検事らは手分けして、連日、派閥幹部の秘書や高額の還流を受けた議員本人ら多くの関係者から事情を聞いている。聴取場所には検察の庁舎だけでなく、ホテルなども使われているが、聴取を受ける議員秘書同士がロビーで鉢合わせしたことさえある。

 検察は、安倍派が慣習として不記載を続け、派閥主導で裏金作りをしてきたとの見方を強めている。ただ、所属議員99人の大半が還流を受けていたとみられ、還流分の不記載が疑われる金額も数万〜5000万円超と幅広い。実態解明には一定の時間がかかり、共謀関係の有無や不記載にした金額の多寡などを考慮して、刑事責任も慎重に見極める必要がある。

 急ピッチで進む捜査。その行方は、まだ見えない。

9223OS5:2023/12/22(金) 10:32:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/95f8db2f5acdc1b26e24c8a00c6ad792b1cc48cd
安倍派パーティー 幹部ら派閥開催に専念 個人は自粛、裏金目的か
12/22(金) 1:03配信
産経新聞
自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の幹部ら複数の議員が、令和元年から昨年まで個人の政治資金パーティー開催を見合わせていたことが21日、関係者への取材で分かった。収入の一部を不記載のまま議員にキックバック(還流)することが慣例化していた派閥のパーティー券販売に裏金目的で専念した可能性がある。東京地検特捜部は安倍派の慣行が議員の不透明な資金集めを助長したとみて調べているもようだ。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

関係者によると、安倍派幹部ら複数の議員は個人のパーティーを見合わせる一方で安倍派のパーティー券販売は継続。安倍派からノルマ超過分を還流され、不記載額は平成30年〜令和4年分でそれぞれ1千万円を超えるという。

派閥のパーティーは個人と違って会場代などを議員側が支出する必要がない。ノルマを除いた還流分の全額が収入となるため、関係者は「資金集めの効率が良く裏金として使える」としている。

平成13年に閣議決定された大臣規範は大臣、副大臣、政務官に大規模な政治資金パーティーを自粛するよう求めているが、いずれの議員も30年以降は党の役職には就いても政府の役職には就いていなかった。

安倍派では30年以降に個人パーティーを見合わせている別の幹部や議員もいたが、大臣などを務めており、規範に合わせて自粛したとみられる。

議員が個人のパーティーを開いた場合はパーティー収入として議員の関連団体の収支報告書に記載することが義務付けられており、その収入を原資とした支出も記載することになる。

9224OS5:2023/12/22(金) 11:48:55
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20231222k0000m010025000c.html
自民「脱派閥」アピール 政調会長に渡海氏、国対委員長に浜田氏
2023/12/22 11:41毎日新聞

自民「脱派閥」アピール 政調会長に渡海氏、国対委員長に浜田氏

自民党本部=曽根田和久撮影

(毎日新聞)

 自民党は22日午前、党本部で総務会を開き、派閥の政治資金パーティーを巡る問題を受け、安倍派の萩生田光一政調会長の後任に無派閥の渡海紀三朗元文部科学相(75)、同じく安倍派の高木毅国対委員長の後任に無派閥の浜田靖一前防衛相(68)を充てる人事を了承した。

 裏金疑惑を機に派閥政治への風当たりが強まる中、岸田文雄首相(自民党総裁)は渡海、浜田両氏の起用によって「脱派閥」をアピールしたい考えだ。

 渡海氏は衆院兵庫10区選出で当選10回。1993年に新党さきがけに参加したが、後に自民に復党した。文部科学行政に精通し、文科相や首相補佐官、政調会長代理などを歴任した。

 浜田氏は衆院千葉12区選出で当選10回。「ハマコー」と呼ばれた故浜田幸一元衆院議員の長男で、首相と初当選同期。防衛相を2度務め、自民が野党時代の2012年にも国対委員長に就いた。【李舜】

9225OS5:2023/12/22(金) 13:07:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a087e5a72e4be0baa800821ff91fd02fa49206f
吹っ切れ物言う石破氏 ポスト岸田「究極の石破カード」 党改革訴え孤軍奮闘、存在感増す
12/22(金) 11:50配信

山陰中央新報
街頭演説で大勢の聴衆を前に自民党改革を訴える石破茂元幹事長=20日、横浜市内

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金疑惑で岸田政権が揺らぐ中、石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)の存在感が増している。党内からの批判を意に介さず、演説やテレビで連日、党の改革を訴え、孤軍奮闘で物言う姿勢を貫く。党が危機的状況に陥れば陥るほど国民人気を背景に「ポスト岸田」に浮上する可能性があり、党内からは「最後は『石破カード』が残っている」との声もささやかれる。


 「よっ、総理」-。20日夕、横浜市内の駅前に石破氏が姿を見せると、聴衆から掛け声が飛んだ。

 菅義偉前首相に近いグループ(約25人)の衆院議員の応援演説に駆け付け、裏金疑惑を念頭に「自民党はもう一回出直さないといけない」と訴えると、約300人の聴衆から一斉に拍手が起きた。

 岸田政権の支持率低迷とともに露出が増え、各種世論調査で「次期総裁候補」のトップに立つ。演説を聴いた男性(73)は「岸田首相には変わってもらいたい。今こそ石破さんに党を立て直してほしい」と期待した。

 ▼冷ややかな空気

 一方、踏み込んだ発言をするほど党内には冷ややかな空気が流れる。

 11日に出演したテレビ番組で岸田文雄首相について「(来年度)予算が通ったら辞めるというのは『あり』だ」と言及。退陣を迫ったかのような発言として波紋を呼んだ。

 2018年の党総裁選で支援した茂木派の参院議員は「表ではなく水面下で(議員一人一人と会って)理解を広げるなら分かる。またかという感じだ」と嫌悪感を示す。13日に国会内で開いた石破グループ(約10人)の定例会合でも身内から「発言は切り取られるので気をつけた方がいい」といさめる声が出た。

 ただ、石破氏は意に介さない。19日の山陰中央新報社のインタビューに「何か言ったら『後ろから鉄砲を撃つ』などと言論を封殺してきたことが今日の事態を招いたのではないか」と語気を強めた。

 派閥自体に批判の矛先が向く中、党内での支持拡大について「言うべきことを言ってそれで人がついてくればそれで良し。ついてこなければやむを得ない」と吹っ切れた様子で語った。

 党総務会では複数回、新たな政治改革本部の設置などを茂木敏充幹事長ら党執行部に迫った。執行部から反応がない中で「党の方針を国民に明らかにするべきだ」と訴え続ける。

 ▼「泥船でも出る」

 表向きには「何も言わない」と語る総裁選への意欲は強い。

 「自分に場面が回ってくれば泥船でも出る」。裏金疑惑が表面化する前の11月上旬、約30人が集まった倉吉市内での会合で支援者の1人に伝えた。来年9月の総裁選に向け、自民鳥取県連副会長の上杉栄一鳥取市議は「最後のチャンスになるかもしれない」と話す。

 過去、自民は第1次安倍政権が衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」を許し、福田、麻生両政権が苦しみ、政権から転落した。石破氏は時に政権に苦言を呈し、党内では「苦しい時に後ろ足で砂をかける」との声が聞かれる。

 自民参院議員は「『石破アレルギー』は強い」と語る一方、「国民と意識が近い石破氏がいるのは党の強さでもある」と語り、こう続けた。

 「石破氏は究極のカード。本当に党が追い込まれた時に禁じ手を使う可能性はある」

9226OS5:2023/12/22(金) 13:10:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/ecdde06588b82d20d67bc7ed08e86e18d7b08c3d
「あれだけ総理になりたい人がカネと女でつまずくなんて…」黒ビキニ秘書とコネティング外遊報道に架空パーティ? “疑惑噴出”西村前経産相の八方ふさがり
12/22(金) 8:02配信


集英社オンライン
集英社オンライン

政治資金パーティー券のキックバックによる裏金疑惑で、家宅捜索を受けた安倍派の事務総長経験者のうちの一人、西村康稔前経産相が窮地に立たされている。事務総長として組織的な裏金づくりに関与していたのではないかという疑惑に加え、週刊文春では「架空パ-ティー」疑惑や、出張先で女性秘書官とコネクティングルームに泊まっていたという疑惑も報じられた。西村氏をめぐる問題がここぞとばかりに報じられる背景には、これまでの永田町・霞が関での“嫌われっぷり”もあるようだ。


秘書官のはずが、経産官僚は「大臣室で見たことない」
「突然、西村経産大臣の秘書となりました。彼女の経歴を知った上で採用しているのでしょうか」

西村氏の秘書を務める女性に関する、こんな怪文書が永田町関係者に届いたのは、12月中旬のこと。怪文書には、女性秘書がSNSにアップしたとみられる、黒ビキニを着た写真や露出度の高いコスプレ風写真が載っており、女性の経歴やプライベートを問題視する内容が書かれていた。

12月21日発売の週刊文春は、この女性が政治家の秘書経験がないのに、西村氏の事務所の秘書にとどまらず大臣秘書官も務めていたこと、西村氏の出張では隣部屋同士の内部で行き来できるコネクティングルームに宿泊していたことなどを報じた。

経産官僚があきれる。

「この女性の前任の秘書官は、よく西村氏のレクにも出席していました。前任者は西村氏と経産省時代に同期だった官僚ですが、西村氏の度重なるパワハラなどに耐えかねたのか、いつの間にか退任。その後任になった女性秘書官は、大臣室で見かけたこともないですね。秘書官に就けたとはいえ、仕事らしい仕事はしていなかったのではないでしょうか。総理になりたい割には、カネと女でつまずくなんて、わきが甘いですね」

西村氏をめぐってはこれまで、「出張でたくさんのお土産を購入するために荷物持ち人員が必要」、「保冷剤の購入が必要」などと細かく記された経産省内の“取説マニュアル”の存在が報じられたこともあった。

「あの騒動の後、西村氏に関する不都合な情報がメディアに出ないよう、省内で統制が厳しくなりました。西村氏本人もこれまでパワハラや秘書の大量退職が報じられてきたこともあり、自身の評判を気にして、パワハラ的言動は少し抑えるようになった印象はあります。それでも、大臣を辞めたと同時にこれだけ疑惑が書かれるのは、省内外に西村氏を嫌っている人が多いからでしょう」(前出の経産官僚)

実際に、西村氏については「24時に『急ぎません。朝までに仕上げてください』とメールを送ってきて、徹夜での書類作成を余儀なくされた」(中央省庁の官僚)、「パワハラに嫌気がさした秘書たちが一斉退職し、それに激怒する怒鳴り声が廊下に響き渡っていた」(永田町関係者)など、パワハラとも思えるエピソードには事欠かない。

9227OS5:2023/12/22(金) 13:11:15
「玉ねぎ3個だけ送られても……」 議員事務所の困惑
そんな西村氏だが、周囲の議員への気遣いだけは欠かさなかったようで、毎年夏前、地元・淡路島の玉ねぎをいっぱいに詰めた段ボールを国会議員会館の各事務所に配ることを慣例としてきた。

それが、今年は様子が違っていたという。
「前年に、政治資金で大量のたまねぎを購入して配っていたと報じられたことを気にしたのか、今年はスーパーに売っているような、ネットに入った玉ねぎが3個だけ各事務所に贈られていました。3個だけ送られても、事務所のスタッフで分け合うにも足りないと、秘書さんたちが困っていました」(全国紙政治部記者)

数を激減させてでも玉ねぎを配りたかったのは、自身の今後のためだ。

「西村氏は、『Hanada』の2024年2月号で、総理をめざす上で岸田氏と違うところを問われ、『いわゆる二世ではなく(中略)苦労しながら、政治家として、地元の方々の支援を得てここまできました』『官僚の経験。行政組織がどういう力学で動くのか、身をもって体験しています』とアピールし、永田町の失笑を買っています。

もともと西村氏は車のナンバーを『2025年までに総理になる』という決意を込めて『2025』にするほど、総理の座への執念が強い。そのためにも、仲間づくりは大切。自公だけでなく、自身の地元・兵庫県でも勢力を伸ばしている維新の議員事務所にも玉ねぎを配っていました」(自民党関係者)

そんな努力もむなしく、首相になりたかった2025年を目前に政治生命が脅かされるほどの疑惑の渦中にいる西村氏。ただでさえ、パーティー券問題が発覚する前から地元・明石市では、全国的な知名度を誇る泉房穂前市長の衆院選立候補が取りざたされ、「泉氏に負ければ、総理どころか安倍派会長にもなれない」(自民党関係者)とささやかれてきた。

さらにここに来て、同じ安倍派で期数が近く、ライバル視してきた萩生田光一政調会長との立ち位置に微妙な差も出てきた。

「派閥からのキックバックを受けていたと報じられている萩生田氏ですが、ここ5年間の事務総長経験者には入っていません。組織的な裏金づくりに関わっていた可能性が取りざたされる西村氏に比べ、傷は浅いかもしれません。

さらに今回の裏金騒動で政調会長から更迭されそうになったときに『出処進退は自分で決めたい』と岸田総理に辞表を提出したことも、『安倍派一掃を画策した総理に反旗を翻した』と受け止められ、安倍派内で評価されています。これまでは西村氏と萩生田氏のどちらかが突出するのはよくないと集団指導体制がとられてきた安倍派ですが、今後は萩生田氏が派閥の軸となっていく可能性があります」(自民党関係者)

来年の夏前、西村氏に玉ねぎを贈っている余裕はあるのだろうか。

※「集英社オンライン」では、政治資金パーティー券のキックバックによる裏金疑惑でついての情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。

メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(Twitter)
@shuon_news  

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

9228OS5:2023/12/24(日) 19:22:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/89773f40a28ba1fde4513bf74e65b6debfebf39f
林官房長官「安全運転」で始動 窮地の政権、岸田首相との連携課題
12/24(日) 7:07配信


時事通信
臨時閣議後、記者会見する林芳正官房長官=22日午後、首相官邸

 窮地に陥る「岸田政権の要」として林芳正官房長官が緊急登板してから10日が経過した。

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件の捜査が本格化する中、これまでのところ安全運転で始動。将来の首相を目指すと公言しているだけに、岸田文雄首相をどう支えるかに加え、自身の発信力向上も課題となる。

 内閣のスポークスパーソンとして連日臨む記者会見では、政治資金問題に関する質問が頻繁に飛び交う。首相が「信頼回復に向けて取り組む」などと発言していることを引用し、「その方針に従って対応する」とかわす場面が目立つ。

 一方、裏金疑惑で辞任した松野博一前官房長官と違って「自分の言葉」で語ることも。就任初日の14日の会見では自身の政治資金について、「還流は受けていない。寄付は政治資金規正法にのっとり対応している」と明言。所属する岸田派もパーティー収入の一部を収支報告書に記載していなかった疑いがあることに関しては「必要があれば私自身からも説明したい」と語った。松野氏は疑惑について「政府の立場」を理由に説明を拒み続けた。

 林氏は防衛相、農林水産相、文部科学相など数々の閣僚ポストを経験。「頭が良く、何でもこなせる」(自民関係者)との評から、今回に限らず閣僚辞任を受けた緊急登板も多い。17日のNHK番組では「誕生日が1月19日なので『119番』と言われる」と苦笑した。

 2012年の自民党総裁選に出馬。かねて首相を目指してきただけに、岸田首相が林氏を警戒していると見る向きもある。危機下の政権中枢で2人がどう連携するかが焦点だ。9月の内閣改造で外相を退任した後、3カ月で閣内に復帰したことについて、政府関係者は「毎日の会見で他の閣僚より露出が格段に多い。本人は喜んでいるだろう」と話した。

 林氏は22日の会見で、首相就任への思いを問われると「岸田政権の一員として首相を支え、しっかりと職責を果たすことに専念していく」と述べるにとどめた。

9229OS5:2023/12/25(月) 09:09:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2d92c4cae906bbc83fe227d9653d56d90411761
特捜部が安倍派幹部の4氏を任意聴取…松野・高木・世耕・塩谷各氏に経緯を確認か
12/25(月) 5:03配信
読売新聞オンライン
(左から)松野氏、高木氏、世耕氏、塩谷氏

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が「清和政策研究会」(安倍派)の松野博一・前官房長官(61)や高木毅・前党国会対策委員長(67)ら派閥幹部から任意で事情聴取をしたことがわかった。派閥から所属議員側へのキックバック(還流)分が政治資金収支報告書に記載されなかった経緯などを確認したとみられる。


 ほかの幹部は、世耕弘成・前党参院幹事長(61)と塩谷立・元文部科学相(73)。

 特捜部は13日の臨時国会閉会後、高額の還流を受けた安倍派所属議員への聴取を開始。19日には東京・平河町にある派閥事務所を捜索し、幹部にも聴取を要請していた。内閣や政権与党で要職を務めた政治家が、任意であっても捜査機関の聴取を受けるのは異例だ。

 安倍派では、各所属議員が販売したパーティー券のノルマ超過分を議員側に現金で還流していたが、派閥側、議員側双方の収支報告書に記載されていなかった疑いがある。収支報告書に記載されず裏金化した金額は、規正法の公訴時効にかからない2022年までの5年間で総額5億円に上るとみられる。

 松野氏は19年9月〜21年10月の安倍派事務総長で、今月14日まで官房長官を務めた。高木氏は22年8月から現職の事務総長。松野、高木、世耕の3氏は萩生田光一・前党政調会長(60)や西村康稔・前経済産業相(61)とともに「5人衆」として派閥中枢を担っている。塩谷氏は派閥の事実上のトップの座長を務めている。

 松野、高木、世耕の3氏側にはそれぞれ、派閥から還流を受けた1000万円超を自身の政治団体の収支報告書に収入として記載しなかった疑いもある。

 政治資金規正法上、収支報告書の作成・提出義務がある同派の会計責任者は還流分の不記載を認めており、特捜部は規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑での立件を検討している。特捜部は派閥幹部への聴取で、会計責任者への指示や報告・了承の有無を確認する一方、所属議員側として還流分を記載しなかった経緯や認識を聞いたとみられる。

9230OS5:2023/12/25(月) 09:10:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f3bfb588d46dda2b77e0dc09695f194acb645a6
自民、派閥解消の機運乏しく 執行部に領袖勢ぞろい
12/25(月) 7:03配信
時事通信
自民党役員会に臨む(左から)茂木敏充幹事長、岸田文雄首相、麻生太郎副総裁、森山裕総務会長=19日、東京・永田町の同党本部

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件を受け、世論の「政治不信」が強まっているにもかかわらず、党内で派閥解消を目指す機運は乏しい。


 執行部の中核を占める各派領袖(りょうしゅう)に、自らの権力基盤を手放す気配は皆無。無派閥議員の間にも、議論を喚起する動きは見当たらない。

 「政策集団としてそれなりの役割を果たし、いい仕事もしている。全て否定するのはいかがなものか」。森山裕総務会長は22日の記者会見で、派閥批判にこう反論した。

 「政治とカネ」の問題を巡り、同党は過去に派閥解消の方向性を打ち出したことがある。リクルート事件を受けて1989年に策定した「政治改革大綱」で、党幹部や閣僚について「在任中派閥を離脱する」と明記。しかし、現在の執行部メンバーを見渡すと、麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長、森山氏は自身の派閥を率い、岸田文雄首相(党総裁)も今月まで岸田派会長を務めるなど、空文化は明らかだ。

 大綱策定の当時を知る船田元・衆院議員総会長はメールマガジンで、かつての政治改革の動きについて「派閥解消を目指した。しかし、生き残ってしまった」と述懐。改めて「派閥の解消・廃止」の議論を訴えた。

 これに対し、それぞれ50人超の派閥を率いる麻生、茂木両氏には、「派閥の『数』が力の源泉」(党関係者)との思いが強いとされる。首相自身、主要派閥の協力を得て政権基盤の安定を図ってきた経緯などから、踏み込んだ議論には及び腰の姿勢が目立つ。

 党内で70人超の無派閥議員も、多くは派閥解消論と距離を置く。閣僚経験者は「問題は政治資金の使い方だ。派閥の存在自体ではない」と明言。「捜査の途中で議論するのは時期尚早だ」(若手)との声も漏れる。

 「野党が弱くなり過ぎて、自民党内の危機感が薄くなっている」。党内論議が盛り上がらない背景について、政府関係者はこうした見方を示した。

9231OS5:2023/12/25(月) 09:12:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/a07ee6a6edd78bac0079805f6671c2ff0d991ea0
自見英子氏、二階派退会表明も「退会届受理せず」の奇々怪々…本誌が報じていた「隠れ麻生派」の裏事情
12/24(日) 16:30配信


SmartFLASH
写真:つのだよしお/アフロ

 12月22日、自見英子万博担当相は、記者会見で自民党二階派(志帥会)からの退会を表明した。二階派が政治資金パーティー問題で強制捜査を受けたことをあげ、「国民の真摯な声にしっかりと耳を傾け、総合的に考えた」と説明。退会届の提出に先立ち「幹部の先生方に相談し、了解いただいた」とした。

 だが、その直後、同派の武田良太・事務総長は「自見大臣の派閥退会届は受理しておりません。派閥幹部への相談もありません」と否定コメントを発表。

 二階派内での混乱が浮き彫りとなっているが、自見氏が9月に入閣したときから、二階派内で反発があったことを本誌は9月14日に報じている。

 元郵政大臣などで知られる自見庄三郎氏を父に持つ自見議員は、比例区で当選2回。二階派関係者はこう語っていた。

「小児科医として勤務した後、お父様の議員秘書になった自見さんは、日本医師連盟の組織内候補として、2016年の参議院選で初当選しました。

 当初は無派閥でしたが、日本医師会の中川俊男会長と二階俊博先生は仲がいいという関係もあって、2020年9月に自見さんには二階派に入会してもらいました」

 だが、自見氏の入閣は、二階派にとっては寝耳に水。二階派として入閣を要望したのは、自見氏とは別の議員。自見氏を閣僚にねじこんだのは、麻生太郎自民党副総裁だったという。その裏事情を、自民党福岡県連関係者はこう明かしていた。

「たびたびクローズアップされているように、麻生さんは二階派所属の衆議院議員である武田良太さんと “犬猿の仲” で知られています。

 自見さんは進んで二階派に入会したわけではなく、組織票を抱える日本医師連盟の顔を立てるために入会したんです。

 父の地盤で、自らが育ったのは福岡県北九州市。そのため、“福岡のドン” といえる麻生さんとは、古くから関係がよかった。つまりは、二階派所属といっても “隠れ麻生派” なんです。

 事実、自見さんは武田さんと同じ派閥であるにもかかわらず、麻生さんと関係が悪いことを気にして行動をともにしていません。入閣も、“麻生さんのコマ” として使われているに過ぎませんよ」

 麻生氏の意図には、地元・福岡での勢力争いが関係しているという。

「現在、麻生派所属の大家(おおいえ)敏志参議院議員が、麻生さんの制止を振り切って、次期衆院選で自民党が議席を持たない『福岡9区』での鞍替え出馬を目指しています。

 先日おこなわれた福岡9区の支部長を選ぶための自民党福岡県連の党員投票では、大家さんが圧勝しました。県連は党本部に、大家さんを支部長にするよう申し入れていますが、麻生さんが大反対しています。麻生さんは、大家さんに党員投票で負けた北九州市議を応援していたからです。

 大家さんが圧勝しているので、麻生さんも無理やり降ろすわけにはいかない。“降りるように説得” しているのですが、大家さんは聞く耳を持っていません。麻生さんとしては、なんで俺の言うことを聞かないんだと許せないんです。

 そこで同じ参院で、当選回数が少ない自見さんを当てつけのように入閣させて、『俺は閣僚人事まで操れるんだ』と、大家さんがこれ以上、麻生さんに逆らわないように自身の権力を見せつけたわけです」(自民党福岡県連関係者)

 麻生氏のやりたい放題状態。前出の二階派関係者は怒りが収まらないようだ。

「自見さんの入閣した理由がわかった瞬間、怒りが込み上げましたよ。我が派閥幹部も、大激怒しています。自分の力を誇示するためにうちの枠を使って、“自分のコマ” を入閣させるなんて……『そこまでやるか』と思いました。麻生さんには、一刻も早く引退してもらいたいですよ」

 11月16日、麻生氏の意図どおり、自民党は福岡9区支部長に、大家参院議員を選任しないと決めた。

 政治資金パーティー問題で二階派、さらに最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が窮地に陥るなか、麻生氏は逆に存在感を高め、孤立した岸田文雄首相は、麻生氏に頼らざるをえなくなっているという。

 二階派事務総長の武田氏にとって許しがたい事態。自見氏の派閥退会をすんなり認めることは、武田氏にはどうしてもできなかったのだろう。

9232OS5:2023/12/25(月) 09:27:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/e644006075cab2736886980ac97fa3bee07fb87a
岸田文雄首相、「意外な交代人事」の裏舞台
12/22(金) 17:51配信

東洋経済オンライン
岸田文雄首相(写真:時事)

 岸田文雄首相が22日に行った党役員の交代人事第2弾が、政界に波紋を広げている。巨額裏金疑惑で東京地検特捜部が19日、安倍、二階両派を対象とした強制捜査に着手したことも踏まえての人事断行で、岸田首相は「安倍派5人衆一掃」の総仕上げとして、政調会長に渡海紀三朗氏(75)、国対委員長に浜田靖一氏(68)という無派閥の両べテラン議員を起用した。

 浜田氏は岸田首相と初当選同期で、岸田国対委員長時代に委員長代理として支えるなど親交が深い。今回の一連の人事では、岸田首相は松野博一官房長官の後任を打診したが浜田氏は固辞し、国対委員長を希望したとされる。もともと国対畑が長く、その人柄の良さから与野党に幅広い人脈を持つだけに、「大荒れ必至の次期通常国会を切り回すためのはまり役」(自民長老)との声が多い。

 一方、渡海氏の起用は下馬評にも上がらなかっただけに、「意外な人事」(麻生派幹部)とみられている。ただ、リクルート事件の際に大胆な党改革を目指して党内若手が立ち上げた「ユートピア政治研究会」の主要メンバーで、離党してさきがけに転じたあと自民に復党したことで、現在の野党幹部とも親交があり、「野党も攻めにくい巧妙な人事」(自民長老)と評価されている。

 その一方で、「今後の党改革断行への先兵としたい岸田首相の思惑がにじむ」との見方も広がる。

■「私でよければ」と渡海氏応諾

 岸田首相は21日に渡海氏に政調会長就任を正式に打診、同氏も「私でよければ」と応諾した。官邸での岸田首相との会談後、渡海氏は記者団に対し「(リクルート事件以来)政治改革を熱心にやってきた。派閥の弊害はなくさなければならないが、集まって勉強する、あるいはリーダーを党の中で押し上げていくことは、問題ないと思う」などと語った。

 これと並行して岸田首相は同日、中曽根康隆党青年局長代理を官邸に呼び、政治改革に向けて全国の党員から意見を聴取するよう指示。中曽根氏も党内若手を糾合して政治資金法改正や派閥の弊害排除に取り組む意向を伝えたとされる。

 今回、岸田首相が渡海氏起用に踏み切る理由となったとされる「ユートピア政治研究会」は、後の細川護熙政権で官房長官を務めた武村正義氏(故人)が中心となって結成され、その後結党した新党さきがけの母体となったことで知られる。

 結成時のメンバーは武村氏を含め、三原朝彦、鳩山由紀夫、杉浦正建、渡海紀三朗、鈴木恒夫、小川元、石破茂、井出正一、金子一義各氏の計10名。のちにメンバーは計17名となったが、リクルート事件を踏まえ「どうすれば汚職のない政治が実現できるか」が同研究会の最大のテーマだった。

 結成後、同研究会は学者や官僚、当時の後藤田正晴・党選挙制度調査会長(故人)らを講師に勉強会を重ね「政治改革への提言」をまとめて、当時の安倍晋太郎幹事長ら党執行部に実現を求めた。

 同提言の主な内容は①公職選挙法については、比例代表制を加味した小選挙区制の導入を研究すべき②早急に衆議院の定数是正を行う③議員活動を保障するため、事務所維持費、秘書の人件費など必要な基礎活動費は国の負担とする④政治資金集めのパーティーは政治団体による開催に限定し、収支公開を義務付ける――などだ。

9233OS5:2023/12/25(月) 09:27:18
 まさに、今回の巨額裏金疑惑の発覚を受けての政治改革論議を予見していたような内容ともみえる。そして、その中心人物の一人として、その後も一貫して「政治とカネ」問題への厳しい対応を主張し続けてきたのが渡海氏なのだ。 

■前回総裁選で野田聖子氏の「20人目の推薦人」に

 さらに、岸田首相誕生の舞台となった2021年9月の自民党総裁選では、土壇場で20人の推薦人を確保して出馬にこぎつけた野田聖子氏の「最後の推薦人」となったのが渡海氏。

 野田氏の出馬については、総裁争いで優位に立っていた岸田陣営が「ライバルの高市氏(早苗・現経済安保相)の票を減らすたに様々な裏工作を展開し、その結果として、渡海氏が推薦人に加わってくれたことが、今回の渡海氏起用に結びついた」(岸田派幹部)との経緯もあるとみられている。

 今回の交代人事第2弾については、萩生田、高木両氏が14日の段階で、安倍派の閣僚らの辞任に合わせて辞表を提出していたが、岸田首相が2024年度予算案の編成作業を終える22日まで後任人事を先送りし、萩生田、高木両氏もこれに従った。

 この人事に先立ち、政府は22日午前、首相官邸で与党との政策懇談会を開き、2024年度予算案を提示し、了承された。同予算案の一般会計総額は約112兆700億円で、過去最大だった23年度当初予算(114兆3812億円)を下回り、12年ぶりの減額となり、同日午後の臨時閣議で決定した。 

■岸田政権維持への貢献は「予断許さず」

 これを受けて、岸田首相は同日午後、渡海政調会長、浜田国対委員長などの人事を正式決定、両氏は直ちに党内調整や野党対応などの職務をスタートさせた。ただ、東京地検の捜査次第では、「自民党全体が激震に見舞われ、岸田政権崩壊の危機が迫る可能性もある」(自民長老)だけに、渡海、浜田両氏の起用が岸田首相の目論見通りの「政権維持への大きな貢献となるかは予断を許さない状況」(同)が続くことは間違いない。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9234OS5:2023/12/25(月) 10:00:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/a40a9bc8802d5d1f48c33af6f4e851d3a41842f6
橋本聖子元五輪相が自民裏金事件の検察立件“本命”か…金額、中抜き、参院特例を危ぶむ声
12/23(土) 9:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL
裏金疑惑の指標となる「悪質性」の条件が次々重なり…(橋本聖子元五輪相)/(C)日刊ゲンダイ

 本格捜査が続く自民党派閥パーティー裏金事件の大きな焦点は、個々の議員側の立件の有無だ。その指標は「裏金の額」と「悪質性」とされるが、永田町で「大丈夫か」とささやかれるターゲットの1人に、元五輪相の橋本聖子参院議員の名前が浮上しているという。

 安倍派議員には裏金額1000万円超が10人以上いるとみられるが、橋本氏はその1人。4000万円超、5000万円超と橋本氏を上回る裏金を受領した議員は複数いるが、あくまでパー券販売のノルマを超えたキックバック分に限った話だ。

 裏金づくりの別の手口として、ノルマ超過分を派閥に収めない「中抜き」が判明。複数の議員がパー券購入の送金先を議員側の口座に指定して手元に残して裏金化していたとされる。自発的な手口で、より悪質性は高い。

 17日に読売新聞が興味深い記事を載せていた。「政治資金収支報告書に、購入者として記載がなく驚いた」と、都内にある橋本氏の支援企業の社長のコメントから始まる記事内容を要約すると──。

 社長は2019年以降の3年間、橋本氏の秘書に「販売ノルマがさばけなくて大変」と泣きつかれ、1枚2万円のパー券を年20枚(40万円)購入。政治資金規正法では収支報告書に1回20万円超の購入者名を記載する義務があるが、社長の会社の記載はなかった。

 安倍派の政治団体「清和政策研究会」は例年、収支報告書に20万円超のパー券を購入した企業・団体名を少なからず記載。収支報告書に支援企業の記載がない以上、橋本氏側の「中抜き」の可能性だって捨てきれないだろう。

捜査指揮役との因縁
2020年安倍派「清和政策研究会との懇親の集い」での橋本聖子元五輪相(中央)。右は森元首相、左は萩生田光一前政調会長(C)日刊ゲンダイ

 さらに、参院議員の特例措置が新たに浮上。改選の年に限り、ノルマを問わずパー券の売り上げ全額が裏金としてキックバックされた疑いだ。直近5年間で19年に改選を迎えた参院議員らは裏金の額が膨らんだというが、橋本氏もこの年に参院比例区で5選を果たした。

 指標となる「悪質性」の条件が次々と重なるのは偶然なのか。

「事実上、裏金捜査を取り仕切る最高検の森本宏刑事部長は、東京地検次席検事だった22年に東京五輪汚職事件の陣頭指揮にあたった人物。当時は“バッジ”を取れず忸怩たる思いがあったはず。森元首相の後任として、五輪組織委員会の会長を務めた橋本さんは、いわば因縁の相手。検察捜査は下から上に突きあげていくのが常道で、彼女を足がかりに、より大物を狙っているとの声まである。真っ先に顔が浮かぶのは、橋本さんを寵愛したアノ人です」(政界関係者)

 危ぶむ声は杞憂に終わるのだろうか。

9235OS5:2023/12/26(火) 17:50:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/0514c43ce49833a4dc575c422a7edc257fd2acc4
甘利明・前幹事長が安倍派一掃人事で暗躍か…自民「裏金事件」で復権のブラックジョーク
12/26(火) 9:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL
まるでブラックジョーク…(甘利明前幹事長)/(C)日刊ゲンダイ

 自民党の派閥パーティー裏金事件で東京地検特捜部の捜査を受けている安倍派が一掃されたが、新たな人事で意外な人物が注目を集めている。

 22日に来年度予算案が閣議決定されたのに合わせ、萩生田前政調会長と高木前国対委員長が辞任。後任として、ともに無派閥の渡海紀三朗政調会長、浜田靖一国対委員長という人事が総務会で了承された。既定路線だった浜田氏はともかく、事前にまったく名前が挙がっていなかった渡海氏が要職に就いたことには驚きの声が上がっている。

「党内では、政調会長代行の田村憲久さんが昇格するとみられていた。派閥政治に厳しい目が向けられているタイミングなので、無派閥議員の中から選んだのでしょうが、それにしても、長く要職と縁遠かった渡海さんが党4役に抜擢されたことは予想外でした」(自民党中堅議員)

 渡海氏自身も驚いたそうで、岸田首相から電話で打診された当初は「ちょっと待ってください」と保留したという。

 1986年初当選の渡海氏は当選10回を重ねるベテランだが、2007年に福田康夫内閣で文科相を務めたのが最初で最後の入閣で、党内でも地味な存在だ。18年と20年の総裁選では初当選同期の石破元幹事長の推薦人に名を連ねた。

 そんな渡海氏を政調会長に抜擢したのは、甘利前幹事長のプッシュがあったからだという。渡海氏は、甘利氏が11年に結成した派閥横断型グループ「さいこう日本」のメンバーなのだ。

利権を一手に…「甘利さんの実権はすごい」
甘利前幹事長といえば裏金疑惑だが…「政治とカネ」再燃で現職幹事長として初めて落選(2021年落選会見の同氏)/(C)JMPA

 甘利氏の暗躍は、安倍派一掃で交代した4閣僚の人選にも透けて見える。後任に選ばれた斎藤健経産相と坂本哲志農相も、別名「甘利グループ」の「さいこう日本」メンバーだ。すっかり表舞台から姿を消したように見える甘利氏が、裏では復権を遂げつつあるのか。

「党内での甘利さんの実権はすごいですよ。党税調幹部や、経済安全保障推進本部長などを務めて大企業への影響力を手中にしている。衆院議長に就任した額賀さんの後を受けて、10年ぶりに交代した自動車議連の新会長になって新たな利権ポストも得た。総理が安倍派排除で麻生副総裁への依存を強めている以上、麻生派に所属する甘利さんの影響力は増す一方でしょう」(麻生派関係者)

 だが、甘利氏といえば裏金疑惑だ。大臣室で現ナマを受け取って特命担当相を辞任し、睡眠障害を理由に国会から逃げていた過去を国民は忘れていない。

 21年の岸田政権発足で幹事長に抜擢されたが、「政治とカネ」問題が再燃し、直後の総選挙では自民党の現職幹事長として初めて小選挙区で敗北。そういう輩が裏金事件を機に復権なんて、悪い冗談としか思えない。

9236OS5:2023/12/26(火) 17:51:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/8596f9c5dbe86a82bfa21466e745a01fe059944a
「俺は悪くない、あいつが悪い」と大物議員が責任を押し付け合い 自民党派閥パーティー裏金事件で特捜部が狙う二人の名前
12/26(火) 12:27配信
西村事務所にクレーム
岸田文雄首相

「自民党派閥パーティー裏金事件」の捜査は2024年1月に通常国会が始まるまでの短期決戦である。全国から応援検事50人をかき集めて異例の捜査体制を敷く東京地検特捜部。捜査のポイントのひとつは、清和政策研究会(安倍派)の会計責任者である事務局長が「キックバック分」を派閥の政治資金収支報告書に記載しないことを決めた背景に“誰”の指示があったのか、だ。目下、特捜部は「二人の人物」に照準を合わせている。


 ***

 安倍派とその所属議員にかけられている嫌疑は、政治資金規正法違反罪(不記載・虚偽記載)である。同法の時効は5年。その間、同派の会長を務めた細田博之元衆院議長と安倍晋三元首相はすでに他界している。

 それ故、過去5年の事務総長経験者である下村博文元文科相(69)、松野博一前官房長官(61)、西村康稔前経産相(61)、現職の高木毅・前党国対委員長(67)の四人の「不記載指示」の有無が注目されているのだ。

 そして現在、特捜部がこの「四人」の中から特に狙いを定めつつあるのが「二人の人物」、西村前経産相と高木前国対委員長なのである。両氏は他の事務総長経験者と何が違うのか。

 21年11月に派閥会長に就任した安倍元総理は翌年4月ごろにキックバック中止を提案したとされる。派閥パーティーが行われたのは、その約1カ月後。当時の事務総長は西村前経産相である。西村事務所の関係者によると、

「あの時はパー券を売り始めてからキックバックをやめることになったので、他の議員の秘書から“なんでキックバックをやめるんだよ”とウチの事務所にクレームが寄せられた」

「知り合いの記者を使って…」
 その後、派閥上層部には二つの大きな変化があった。一つは22年7月に安倍元総理が死去したこと。もう一つは、同年8月に事務総長が高木前国対委員長に代わったことである。

「西村さんがまだ事務総長を務めていた時期に、“キックバック分は個々の議員側のパーティー収入として計上させよう”という案も検討されたようです。しかし、8月に事務総長に就任した高木さんの元で方針が転換された。結局、9月にかけて従来通りの方法でキックバックが行われたとみられています」(全国紙社会部デスク)

 安倍氏がキックバック撤廃を訴えたにもかかわらず、従来通りの裏金作りが許された……。そうした「重要決定」を下したのは西村前経産相だったのか、それとも高木前国対委員長なのか。

「西村さんと高木さんは互いに責任を押し付け合っているようですね」

 と、明かすのは清和会関係者である。

「二人とも、“俺は悪くない、あいつが悪い”という情報を知り合いの記者を使って流そうとしているようですが、余裕があるのは西村さんのほうらしい。自分は安倍さんからキックバックをやめるよう言われて検討した立場。従来通りの方法でキックバックしたのは高木さんだから、ということなのでしょう」(同)

別の“大物”の関与
 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、

「安倍会長がキックバック中止を命じていたのに、高木事務総長の時代にキックバックが実行された。これは、派閥の会計責任者に対して高木事務総長がキックバックの実行を指示した状況証拠となり得ます。つまり、高木さんの共謀を立証できる可能性があります」

 として、こう語る。

「ただ、西村さんも“引き続き不記載にする”と会計責任者に指示していた場合、共謀を問えるかもしれません。しかし、形式犯に過ぎない政治資金収支報告書の不記載で議員を二人も立件するとは考えづらい。最終的には、より主導的に指示した議員のみを立件することはあり得ると思います」

 12月27日発売の「週刊新潮」では、仮に高木前国対委員長が会計責任者に具体的な指示を出していたと認定された場合に捜査のメスが入る可能性がある「大物」の名前と併せて、この問題や政局の行方、安倍派「5人衆」の一人に発覚した新たな疑惑などを6ページにわたって詳報する。

「週刊新潮」2024年1月4・11日号 掲載

新潮社

9237OS5:2023/12/26(火) 18:45:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/30c9fd488aea2ad33b3459dc5f5e86e60d8b8415
「役割終了」の閣僚会議2割廃止 河野行革相「しっかり廃止措置を」
12/26(火) 16:30配信

朝日新聞デジタル
河野太郎・デジタル相

 河野太郎行政改革担当相は26日の閣議後会見で、政府が内閣官房と内閣府に設置している85の閣僚会議のうち、2割にあたる17会議を廃止すると発表した。「官邸主導」のもとに乱立した会議を整理した。

 廃止するのは、日仏友好160周年記念事業を検討する「ジャポニスム2018総合推進会議」や、神奈川県の障害者施設「津久井やまゆり園」で16年に発生した殺傷事件を受けて設置された「障害者施設における殺傷事件への対応に関する関係閣僚会議」など、既に想定した役割を終えているものがほとんど。河野氏は「(議論が)終わったものは、本来なら廃止措置をしっかりすべきだった」と説明した。

朝日新聞社

9238OS5:2023/12/27(水) 08:14:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/2dd726879ce8389715fc0cb5fe3cd9936e4f2e63
「結党以来の危機」 裏金疑惑で戸惑う長年の自民党員、胸の内は
12/26(火) 18:00配信
毎日新聞
自民、公明両党が推薦した東京都武蔵野市長選立候補者の個人演説会に集まった支持者たち=武蔵野市で2023年12月21日午後7時15分、坂根真理撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題に、自民党員たちも厳しい目を向けている。党員らによると、自民内では年内の党員獲得目標が掲げられており、地方議員らは31日までに一人でも多くの入党者を集めなければならない。党員になれば毎年4000円の党費を支払う必要がある。裏金疑惑がクローズアップされる中で「『党員になって』なんて、とても言えない」という本音も漏れる。

 ◇「リクルート事件より厳しい」

 「もう自民を応援しない」。関東のある自民党県連には、支持者から怒りの声が届くようになった。県連幹部は「今が党員獲得の締め切りのピーク。こんな時期に問題が起きて、党費をもらいにくい。ただでさえ高齢化で党員数が減少しているのに……」と戸惑いを隠せない様子だ。

 自民の党員数は1991年の約547万人がピークで、2022年は約112万人まで減少した。党員数の獲得目標は120万人。獲得党員数のノルマを課される地方議員もおり、達成できなかった人数分の党費を議員個人が肩代わりすることもあるという。

 「風当たりはリクルート事件の時より厳しい」。ある県議は明かす。「裏金づくりで多くの国会議員の名前が挙がっており、結党以来の危機だ。先日県議の忘年会があったが、みんな(党員を)集める気もないよ。『自腹を切る』って言っていた」と明かす。

 党員歴約40年で、茨城県内で廃棄物処理の会社を経営する川崎敏秀さん(71)は、今回の問題について「最低最悪だね」と言い切る。「国民にはマイナンバーやインボイス制度をつくり、税金もがっぽり取る。政治家は裏金づくりで野放し。何やってるんだという不信感は当然ある」

 だが、党員をやめるつもりはない。「戦後の日本をつくってきたのは自民党。政治資金をちゃんと使って申告すれば悪いと思わない。国民から見てきれいで分かりやすい政治をしてほしい」と望む。

 ◇党員継続、悩む人も

 一方、約20年前に入党した東京都内の行政書士の男性(64)は、党員を続けるか悩んでいるという。「今年も党費の請求が来ているが、部屋に請求書を置いたまま考えている。インボイス制度が導入され、税金をよりきっちり納めるシステムが導入された。それなのに政治資金規正法の抜け道を使って流用ができるとは。こんな状況で党員から党費を集めるのはおかしい」

 今月21日夜、東京都武蔵野市。自民、公明両党の推薦を受けて市長選に立候補した男性候補の個人演説会で、党員の女性はこう呼びかけた。「『自民の推薦受けているんでしょ』と言われたら、(候補者の)『中身を見てくれ』と言ってくださいね」

 推薦候補は24日、339票差で野党支持候補を降して初当選したものの、自民党を見る有権者の目は険しい。この女性党員は「『最近の自民党はどうなっているんだ』と言われることが増えた」と打ち明ける。

 会場には、それでも党員を続けるという高齢の女性がいた。「自民党の政治家が近所に住んでてね。政界の方は騒がしいけど、ご近所さんはみんな自民党員だし、近所の付き合いがあるからやめることはないね」

 岸田文雄首相は25日、政治改革を議論する新たな党組織を年明けのできるだけ早い時期に設置する方針を示した。ある衆院議員は自分に言い聞かせるように言った。「党員であっても、この問題の受け止めは厳しい。政治活動をするために資金は必要だが、資金集めが目的になってはいけない」【坂根真理、木許はるみ】

9239OS5:2023/12/27(水) 08:24:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/089df969d98c4f690f838734919c78e192583afb
安倍派、22年に「還流中止」を撤回 一部議員の反発受け
12/27(水) 5:00配信

毎日新聞
自民党安倍派の政治資金パーティー=東京都港区で5月、宮武祐希撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)では2022年にパーティー券収入のノルマ超過分のキックバック(還流)を取りやめる方針が示されたものの、一部議員の反発を受けて撤回していたことが関係者への取材で判明した。還流による裏金づくりの仕組みが派閥内で広く認識されていた可能性があり、東京地検特捜部は22年の派閥内での動きを重点的に捜査している模様だ。

 安倍派では原則として年1回、政治資金パーティーを開催していた。各議員にはパーティー券の販売ノルマがあり、所属議員がノルマを超えて集めたパーティー券収入と、議員への還流分の支出がいずれも派閥の政治資金収支報告書に記載されていなかったとされる。議員側の収支報告書にも収入として記載されず、直近5年間で約5億円が裏金化していた疑いがある。

 関係者によると、安倍派ではパーティー開催を翌月に控えた22年4月、派閥側から還流を取りやめる方針が一部の議員に伝えられた。しかし、既にパーティー券販売を進めていた議員らが反発。その後、中止方針は撤回され、例年通り還流が続けられたという。

 この年は7月に参院選が実施された。別の関係者によると、安倍派では改選を迎えた参院議員に対してパーティー券の販売ノルマを免除し、集めた代金を全額キックバックする特例的な運用をしていたという。参院選は衆院選に比べて議員1人当たりの選挙費用が多額になるとされる。こうした事情が還流中止の撤回判断に影響した可能性もある。

 その後、還流は23年に取りやめられたという。

 特捜部は還流資金が政治資金収支報告書に記載されなかったことについて、政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で捜査を進めている。22年に運用を変更しようとした経緯について、派閥幹部らに確認を進めるとみられる。【信田真由美、二村祐士朗、志村一也、岩本桜】

9240OS5:2023/12/27(水) 08:25:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f39de271b4bfb30868542d5b1e2069c2d3ee766
雲隠れ続ける“キーマン”高木氏 いったん廃止決まった裏金の「キックバック」 事務総長になって以降“復活”していた
12/26(火) 19:27配信

FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

自民党の派閥パーティーを巡る裏金問題で、家中の安倍派の幹部が続々と聴取を受けている。一方で事件の鍵を握るとみられるキーマンは、雲隠れを続けている。

雲隠れ続けるキーマンの地元事務所を訪ねると
真冬の福井・敦賀市。至る所に雪が残る北陸の街に、渦中の人物の事務所がある。

記者:
市街地の中にある、この建物の2階が高木議員の事務所です。電気は付いていますね。

事務所の主は、1000万円を超える裏金疑惑が浮上している自民党“安倍派5人衆”の一人、高木毅前国対委員長だ。

ビルの2階にある後援会事務所を訪ねてみると…。

記者:
こんにちは。高木さんは帰ってきていますか?

事務所スタッフ:
わかりません、連絡していませんから。

岸田政権を揺るがす裏金疑惑をめぐっては、これまでに特捜部が安部派幹部の松野前官房長官や高木前国対委員長、世耕前参院幹事長、塩谷座長の4人から、任意で事情聴取したことが判明。
さらに萩生田前政調会長からも、任意で事情を聞いたことが12月26日、新たに分かった。

これで安倍派5人衆のうち、聴取を受けたのは4人に。

廃止が決まったキックバックがその後、復活していた
また、安倍派内で裏金のキックバックについて、廃止の方針が一度決まったものの、その後に復活していたことも明らかになった。

2021年11月に派閥の会長に就任した安倍元首相が、裏金のキックバックの廃止を提起。そして、2022年4月ごろに安倍派幹部が廃止の方針を決めたという。

しかし、7月の参院選中に安倍元首相が死去。派閥の運営を取り仕切る事務総長が西村氏から高木氏に変わった8月以降、廃止の方針は撤回され、裏金としてのキックバックが復活したとみられている。

こうした流れを知ることのできる立場にあった高木氏。19日、記者からの質問に対しては…。

高木毅前国対委員長(当時):
捜査途中でもございますし、申し訳ありません。

記者:
捜査中ではあるんですが、有権者の方はやはり説明を求めておられると思うんですが、そのあたりいかがですか?

高木毅前国対委員長(当時):
……。

この発言以降、高木氏はこの1週間、表舞台に姿を見せず雲隠れ状態を続けている。地元で行方を追うと。

記者:
「高木」という表札がかかっています。あの奥の家です。

立派な木がそびえる高木氏の自宅は、静寂に包まれていた。地元の人からは厳しい声が上がった。

高木氏の支持者:
みんな、やっぱり裏切ったというような感じやわな。あんな人じゃないと思ったんだけど。

地元の有権者:
そこら中に高木毅のポスターあるじゃないですか、早く撤収してほしいですね。

岸田首相は裏金疑惑を受け、信頼回復に向けた新たな組織を立ち上げると発表したが、野党側は今後も岸田政権を厳しく追求する方針だ。
(「イット!」 12月26日放送より)

イット!

9241OS5:2023/12/27(水) 16:26:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/0cf4ac7acbca74dd1715014f2151f3ea05bc21d1
池田佳隆氏の国会事務所捜索 還流不記載疑い 裏金疑惑で特捜部
12/27(水) 10:52配信
毎日新聞
衆院第二議員会館の前に集まった報道陣=東京都千代田区で2023年12月27日午前11時4分、藤井達也撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部は27日、東京・永田町の衆院第2議員会館にある池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の事務所に家宅捜索に入った。池田氏は最大派閥の清和政策研究会(安倍派)に所属している。パーティー券収入のノルマ超過分を裏金化し、自身の政治団体の政治資金収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑とみられる。

 特捜部は19日に清和研の事務所を捜索しているが、ノルマ超過分のキックバック(還流)を受けたとされる議員側の強制捜査は初めて。特捜部は押収した資料を分析し、池田氏本人の立件の可否を検討するとみられる。

 池田氏は2020〜22年に派閥から受けた3208万円の寄付を記載していなかったとして、政治資金収支報告書を訂正している。不記載、虚偽記載の公訴時効は5年のため、18、19年分を含めると不記載額はさらに増え、5000万円前後に上る可能性がある。

 池田氏はこれまでの取材に、還流分の資金を受領したことを認めた上で、派閥から収支報告書に記載義務のない「政策活動費」として扱うよう説明があったと釈明。しかし、「政策活動費であることの確証が持てなくなった」として、派閥からの寄付として収支報告書を訂正したと説明していた。

 池田氏は12年衆院選で愛知3区から出馬して初当選し、現在4期目。前回21年選挙は選挙区で敗れ、比例復活した。岸田文雄内閣で21年に副文部科学相を務めた。衆院議員になる前の06年から1年間、日本青年会議所の会頭を務めた。

 安倍派では、所属議員がノルマを超えて集めたパーティー券収入と、議員への還流分の支出がいずれも派閥の収支報告書に記載されていなかったとされる。議員側の収支報告書にも収入として記載されず、直近5年間で約5億円が裏金化していた疑いがある。【遠藤龍、秋丸生帆、信田真由美、井口慎太郎】

9242OS5:2023/12/27(水) 16:31:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/c27f2bfd16373205857b773006f22febb476aef4
池田佳隆氏の地元・名古屋の事務所も家宅捜索 自民裏金疑惑
12/27(水) 13:25配信


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毎日新聞
池田佳隆衆議院議員の地元事務所に到着した東京地検特捜部の係官=名古屋市天白区で2023年12月27日午前10時50分ごろ、藤顕一郎撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部は27日午後、名古屋市天白区にある池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の地元事務所に家宅捜索に入った。


 パーティー券収入のノルマ超過分を裏金化し、自身の政治団体の政治資金収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑とみられる。

 27日午前には東京・永田町の衆院第2議員会館にある事務所にも捜索が入っている。【藤顕一郎】

9243OS5:2023/12/27(水) 23:52:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/693a289fa3f3460c1c1b798f1ec1e943e3ec3338
池田議員の事務所捜索、自民幹部「今後も続々と行われる可能性」「党の信頼失墜底なしに」
12/27(水) 20:15配信

読売新聞オンライン
池田佳隆議員の事務所が入る衆議院第二議員会館の前に集まる報道陣(27日午前、東京都千代田区で)=川口正峰撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が安倍派の池田佳隆衆院議員の国会議員会館事務所を捜索したことを受け、自民内では今後の捜査の拡大に危機感が広がった。

【写真】池田佳隆衆院議員の事務所に入る東京地検特捜部の係官ら

 渡海政調会長は27日、自民議員の事務所が強制捜査の対象となったことについて、記者団に「深刻に考えなければいけない。国民の不信解消に全力で努力する」と険しい表情で語った。

 自民の国会議員や秘書らは、松野博一・前官房長官や高木毅・前国会対策委員長ら「5人衆」と呼ばれる安倍派幹部以外の事務所が捜索を受けたことで、戦々恐々としている。

 池田氏は、派閥からの還流資金を1000万円以上裏金化していた疑いが持たれており、同様の議員は派内に10人以上に上るとされる。自民幹部は「今後も続々と強制捜査が行われる可能性がある。実際にそうなれば党の信頼失墜は底なしになってしまう」と懸念を示した。

 野党は追及を一層強める姿勢を鮮明にした。

 立憲民主党の泉代表は27日、国会内で記者団に「議員会館の事務所に捜査が入るのは異常事態だ。裏金文化の中で基盤を作った(自民党)政権は正当性がない」と強調した。

 日本維新の会の藤田幹事長は取材に「自民党の信頼は地に落ちている。派閥政治を一掃し、徹底した政治刷新を進めるべきだ」と述べた。共産党の小池書記局長は記者団に「岸田首相は(自民)所属議員が捜索されたことについて、直ちに説明すべきだ」と批判した。

9244OS5:2023/12/28(木) 08:20:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/237d529b0c460a5c972d174b678ba3508be19b8e
安倍派パーティー券、池田氏支援側が大量購入 還流額拡大か
12/28(木) 0:02配信
産経新聞
池田佳隆衆院議員を巡るパーティー収入の流れ

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、池田佳隆衆院議員を支援する複数の企業・団体や関係先が安倍派(清和政策研究会)のパーティー券を多数購入していたことが27日、政治資金収支報告書の分析で分かった。特捜部は、池田氏が支援先に大量に安倍派のパーティー券を販売することで、安倍派からのキックバック(還流)額が膨らんだとみて調べているもようだ。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

安倍派は所属議員にパーティー券の販売ノルマを課し、ノルマを超えた分は収支報告書に記載せずに還流。池田氏は平成30年〜令和4年分で4千万円超を還流されたとされる。

池田氏が代表を務める政治資金管理団体「池田黎明(れいめい)会」と安倍派の平成30年〜令和4年分の収支報告書によると、安倍派はパーティー収入として、5年間で6億5884万円を記載していた。

20万円を超える金額の安倍派のパーティー券を購入したとして記載されていたのは5年間でのべ約230企業・団体だったが、そのうちのべ数で2割超が池田氏個人の政治資金パーティーのパーティー券を20万円を超えて購入した企業・団体やその関係先だった。

池田氏のパーティー券を20万円超購入していた企業・団体とその関係先が5年間で購入した安倍派のパーティー券は3千万円を超え、安倍派の記載されたパーティー収入の5%弱を占めていた。

9245OS5:2023/12/28(木) 11:58:38
2019年再選(岐阜選挙区・1人区)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fb13cbe5217b873217ea41970e4cdf326557198
自民・大野泰正議員の関係先捜索 裏金5千万円超か、受領側2人目
12/28(木) 10:42配信


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共同通信
大野泰正参院議員

 自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で東京地検特捜部は28日、大野泰正参院議員(岐阜選挙区)の東京・永田町にある議員会館事務所など関係先を家宅捜索した。一連の事件で議員側が強制捜査を受けたのは、27日の池田佳隆衆院議員(比例東海)に続き2人目。特捜部は大野氏を任意で事情聴取しており、違法性の認識について確認を進めている。

 大野氏側はパーティー券の販売ノルマ超過分の還流を受けながら、政治資金収支報告書に収入として記載していなかったとされる。特捜部は政治資金規正法違反(不記載など)の疑いで捜査。時効がかからない2018年以降の5年間で5千万円超の還流を受け、裏金にしていたとみられる。

 安倍派では販売ノルマ超過分を収支報告書の収入に記載せず議員側に還流。支出にも記載せず、受領した議員側も収入として書いていなかった。安倍派所属99人の大半が還流を受け、大野氏や池田氏は高額受領者だった。

東京地検特捜部が家宅捜索した大野泰正参院議員の事務所が入る参議院議員会館=28日午前、東京・永田町

 特捜部は大野氏や池田氏が関連政治団体の会計責任者から不記載について報告を受けるなどしていなかったか調べる。

9246OS5:2023/12/28(木) 12:00:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/8362874ec24e9b3133d36ee6a590529474213658
2024年「ポスト岸田レース」の行方を大予想 政局の展開次第で「本命」「対抗」「穴」が大変動も
12/28(木) 5:52配信

東洋経済オンライン
岸田文雄首相(写真:時事)

 内外共に多事多難だった2023年もあとわずか。多くの国民は年末年始の準備に大わらわだ。しかし、政治の中心地・永田町は、東京地検特捜部の「巨額裏金疑惑」捜査で上を下への大騒ぎ。本来なら政治休戦となる年末年始も、有力政治家たちの右往左往ばかりが際立つ。

 8月に「増税メガネ」と揶揄されて以来の「税」をめぐる迷走などで、支持率が過去最低を更新し続ける岸田文雄内閣は、裏金疑惑で「絶体絶命のピンチ」に陥り、一部メディアの先走りだけでなく、揺れ動く自民党内も「ポスト岸田」の話題で持ち切りだ。

 そもそも、近年の自民党の総理・総裁交代劇は、党内の権力構図を踏まえた「予定調和での決着」(自民長老)が多かったが、今回ばかりは「展開次第で誰が浮上するかわからない出たとこ勝負」(同)との見方がもっぱら。そこで、年明け以降の「ポスト岸田」レースを占ってみると……。

■岸田首相が再選を狙って総裁選出馬に踏み切るか

 この「後継レース」の結末につながる最大のポイントは、岸田首相(自民党総裁)自身の「退陣」について本音と、想定されている政局展開の“ギャップ”だ。というのも、現状では「衆院解散で惨敗するか、自ら早期退陣を決断しない限り、来年9月の自民総裁選までは続投可能」(閣僚経験者)だからだ。

 しかも、岸田首相が再選を狙って総裁選出馬に踏み切った場合、「後継レース」の構図も一変し、「岸田続投の可否をめぐる戦いとなって、出馬する人も限定される」(自民長老)との見方が広がる。特に、岸田首相が大胆な政治改革を打ち出して支持率回復につなげれば、「総裁再選の可能性」も捨てきれないためで、そうした実態も踏まえて、現実に即したレース展開のケーススタディは以下のようになる。

 まずは、最も早い退陣のケースは「来年度予算成立直後」。経済回復のカギとなる来年度予算については「野党も年度内成立には協力せざるをえない」(国民民主幹部)とみられている。要するに「予算成立花道論」だが、すでに石破茂元幹事長がその可能性に言及して、一気に現実的選択肢として浮上してきた。

 もちろん、岸田首相の退陣決断が前提だが、党則の中に「総裁が任期中に欠けた場合には、(中略)特に緊急を要するときは、党大会に代わる両院議員総会においてその後任を選任することができる」との規定があるため、所属全国会議員と都道府県連の代表各3人(141人)の投票による地方代表による「一発勝負」となるとみられている。

9247OS5:2023/12/28(木) 12:00:24
■“予算成立花道”なら「茂木・高市・石破の“三つ巴”」に

 その場合の後継レース出走が予想されるのは、茂木敏充幹事長、高市早苗経済安保相、河野太郎行革相、石破茂元幹事長、林芳正官房長官、野田聖子元総務相の6氏。

 ただ、河野、石破両氏は、小泉進次郎元環境相との「小石河」連合を足場にした出走となるので、「今のところ石破氏一本化が本命」(政治アナリスト)との見方が多い。また、官房長官の林氏は出走断念の可能性大で、野田氏も推薦人確保が困難視されている。

 となれば、茂木、高市、石破3氏の“三つ巴の勝負”となるが、その場合は、党内力学から「本命・茂木―対抗・高市―穴・石破」(同)との見方が一般的。というのも、茂木氏は自らの茂木派と麻生派さらには岸田派の支持が確実視され、それだけで党所属議員の4割を超える。これに対し、高市氏は安倍派を軸とする党内保守派、石破氏は菅義偉前首相ら無派閥グループがそれぞれ支持するとみられるが、いずれも「3割が限界」とみられているからだ。

 ただ、勝者が次期衆院選の顔になるため、上位2人の決選投票になった場合、各種世論調査で国民的人気が低迷している茂木氏を、2位になった高市氏か石破氏が破る可能性も否定できない。

 次のターニングポイントとなるのは通常国会会期末。裏金疑惑捜査への“配慮”などから召集は1月26日との見方が多いが、その場合の会期末は日曜日の6月23日で、「沖縄慰霊の日」でもあるため、実質的な会期末は6月22日となる。その場合、野党が内閣不信任決議案を提出、これを受けて岸田首相が衆院解散の踏み切ると、公選法の規定などから投開票日は7月14日か21日になる。

 ただ、同7日が都知事選の投開票日であるため、「よほどのことがない限り、政治日程上は困難」(自民長老)との見方が支配的だ。さらに、国会会期の大幅延長による8月選挙も選択肢ではあるが、これについても党幹部は「可能性ゼロ」と言い切る。

■9月末総裁選も岸田首相出馬なら様相一変

 こうしてみると、最も可能性が高いのは2024年9月末の総裁任期満了による総裁選となる。ただ、この総裁選に岸田首相が出馬するかどうかで、レースの構図は一変する。大方の予想を裏切る形で、岸田首相が再選を狙って出馬した場合、幹事長の茂木氏や現職閣僚の高市、河野両氏は難しい対応を迫られるからだ。

 特に、茂木氏はこれまで「令和の明智光秀にはなりたくない」といい続けており、出馬断念の可能性が高い。当然、林氏は岸田支持に回る。その一方で「戦わせていただく」と繰り返してきた高市氏と、石破氏か河野氏のどちらかの出馬はほぼ確実。さらに野田氏も推薦人が確保できれば出馬できる。

 その場合、現状では麻生、茂木、岸田の3派閥や谷垣グループが岸田支持となる可能性が高く、総裁続投が現実味を増す。ただ、このケースでも、選ばれた総裁が次期衆院選の顔となることから、「岸田首相では戦えない」との声が噴き出す事態も想定される。

 しかも、任期満了に伴う総裁選は地方党員も参加した本格総裁選となるのが一般的で、党員投票では国民的人気が高い石破氏(河野氏)や、保守派の代表となる高市氏が優位となる可能性も否定できない。そうした状況を踏まえれば、直前で岸田首相がリタイアして、急きょ茂木氏が出馬することも想定されるが、最初のケースの「予算成立花道」と異なり、本格総裁選となれば、選挙の顔として石破氏か高市氏が勝ち抜くこともあり得る。

9248OS5:2023/12/28(木) 12:00:41
■「初の女性首相」として上川陽子外相の担ぎ出し

 ただ、その場合の党内の亀裂は大きく、しかも、新総裁(首相)が解散権を握るため、党分裂の危機も招きかねない。そうした大混乱を避けるため、「話し合いでの1本化」が急浮上した場合、「初の女性首相として上川陽子外相の急浮上」(自民長老)が取り沙汰されている。

 当然、上川氏が担がれた場合は、2024年10月召集と見込まれる臨時国会での首相指名・組閣の後、短時日での解散断行というケースも想定される。これは、野党陣営が一番警戒するケースで、「女性首相ブームで自公政権が勝つ」(選挙アナリスト)との見方が多い。だからこそ、現時点でも「ポスト岸田の本当の本命は上川」(自民長老)との臆測が広がるのだ。


 仮に衆院選勝利で上川政権が安定軌道に乗り、2025年夏の参院選も乗り切って同年秋の総任期満了時で再選されれば、その次の総裁選はその3年後の2028年9月となる。その場合、茂木氏は73歳、石破氏71歳となり、世代交代を叫んで福田達夫氏や小泉進次郎氏が名乗りを挙げれば、「旧世代組はすべてリタイア」(岸田派若手)ともなりかねない。

 もちろん、言い古された言葉だが「一寸先は闇」なのが自民党の権力闘争。深読みをする政界関係者の間では「つなぎ役として鈴木俊一財務相の担ぎ出し」説に加え、「麻生太郎副総裁の再登板」説までささやかれるが、「そのこと自体が、追い詰められた自民党の内部混乱を物語っている」(政治アナリスト)といえそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9249OS5:2023/12/28(木) 14:47:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d338cade90ff50142509423b43ff76920f52e84
雲隠れ続ける自民・池田氏 「出てきて釈明を」あきれ・憤る地元
12/27(水) 19:52配信
毎日新聞
池田佳隆衆院議員の地元事務所に家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら=名古屋市天白区で2023年12月27日午後0時58分、藤顕一郎撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件は27日、衆院愛知3区を地盤とする清和政策研究会(安倍派)の池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の関係先に家宅捜索が入った。裏金疑惑の発覚後、雲隠れを続ける池田氏に対し、地元有権者や自民議員からは「早く出てきて説明すべきだ」と厳しい声が上がった。
 
 名古屋市天白区の地元事務所には午後1時前、東京地検特捜部の係官ら約10人が入った。

 池田氏は2020〜22年に派閥から受けた3208万円の寄付を記載していなかったとして政治資金収支報告書を訂正している。パーティー券収入のノルマ超過分を裏金化し、収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)の疑いが持たれている。

 安倍派所属議員の裏金疑惑が表面化して以降、池田氏は国会や地元の行事に欠席するなど公の場に一切姿を見せていない。

 地元の自民議員のもとには支持者から「(池田氏の)ポスターをはがしてくれ」という厳しい声が多く寄せられているという。「支援者のところにいけば話題は池田氏のこと。支援者からは『本人が出てきて本人の口から説明しないといかん』と言われる」

 今回の家宅捜索を受け、別の自民議員は「本人が逃げ回っているからじゃないの」と冷ややか。一方で「あれだけのパー券をさばくのは相当な根気が必要。一生懸命にやって清和研にも貢献し、報告書に記載すれば問題なかったのに残念だという気持ちもある」と話した。

 池田氏の地元、名古屋市緑区の無職男性(83)は「ずっと隠れており、とにかく出てきて釈明し、地元の人に謝らないといけない。副文科相をやった人がこれでは話にならない」とあきれる。同区の会社役員男性(51)は「捜索に入るのが遅いと思う。民間人ならもっと早く入ったのではないか。この話が出て何週間たっているんだ」と憤った。【川瀬慎一朗、酒井志帆、藤顕一郎】

https://mainichi.jp/articles/20231227/k00/00m/010/371000c?inb=ys
自民・池田佳隆氏、JC人脈駆使しパー券販売か 関係先家宅捜索
遠藤龍 藤顕一郎 山口智
毎日新聞 2023/12/27 20:29

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件は新たな局面を迎えた。東京地検特捜部は27日、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)に所属する池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の関係先を家宅捜索。2012年の政権再交代直前に初当選した「安倍チルドレン」の一人で、会頭を務めた日本青年会議所(JC)の人脈を駆使し、派閥のパーティー券を広く企業に販売していたとみられている。

 27日午前10時45分ごろ、スーツ姿の係官約10人が東京・永田町の衆院第2議員会館にある池田氏の事務所へ家宅捜索に入った。東京・赤坂の衆院議員宿舎や名古屋市天白区の地元事務所などにも係官が入った。地元事務所では午後7時半過ぎ、係官が押収資料とみられる段ボール約20箱を車に載せて運び出した。

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 池田氏は地元・名古屋の名門である東海高校出身。大学院修了後に父が起業した化学薬品会社を継ぎ、2006年にJC会頭を務めた。ホームページによると、その際に官房長官だった安倍晋三元首相と出会い、政治家を志した。

 12年に衆院愛知3区から立候補し初当選。18年には文部科学省に対し、名古屋市の公立中学校で行われた前川喜平元事務次官の授業内容を報告するよう求めたことが「教育現場への不当な介入」だと批判を浴びた。21〜22年に副文科相を務めた。

 複数の関係者によると、池田氏はJCの人脈を駆使して派閥のパーティー券を販売していたという。清和研の政治資金収支報告書には、20万円超のパーティー券購入者の欄に、かつて池田氏が所属していた名古屋青年会議所のOBが社長を務める企業が並ぶ。

 5年以上前からパーティー券を購入してきた愛知県内の企業の担当者は「JCのつながりがあったので買った。裏金に回っていたと思うと、なんのために購入していたのだろうという気持ちになる」と言う。

 自民の地方議員の元には疑惑が報じられ始めた11月下旬に池田氏から一度電話があったが、その後は連絡が取れないという。「一刻も早く表に出て説明責任を果たすべきだ」と語気を強めた。【酒井志帆、藤顕一郎、遠藤龍、山口智】

9250OS5:2023/12/28(木) 15:00:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9a21e9d6dde37a9a24d7355773f482a86e78c55
自民裏金事件「越年捜査」バッジ組“本命”は誰だ? 高額キックバック3人衆と該当事務総長に照準ピタリ
12/28(木) 13:55配信

日刊ゲンダイDIGITAL
27日、東京地検特捜部が池田佳隆衆院議員(右)の地元事務所などを家宅捜索(C)日刊ゲンダイ

 自民党派閥の裏金事件は27日、ついに東京地検特捜部が永田町の議員会館にガサ入れする事態に発展した。捜査は越年し、年明け1月下旬の召集とされる通常国会直前まで続くとみられている。正月返上の徹底捜査で、バッジ組の立件はあるのか。検察の“本命”は誰だ──。

 ◇  ◇  ◇

 特捜部が家宅捜索したのは、衆院第2議員会館にある安倍派(清和政策研究会)の池田佳隆衆院議員(比例東海)の事務所。他に赤坂の議員宿舎や名古屋にある池田氏の地元事務所と自宅も捜索された。

 安倍派については、派閥パーティーをめぐる政治資金収支報告書の不記載の額が、控訴時効にかからない2018年からの5年間で5億円超に上るとされる。所属99人の大半がパー券販売ノルマの超過分をキックバックとして受け取っていたとみられるが、その額が突出して多いとされるひとりが池田氏だ。5年間で4000万円超のキックバックを裏金にしていた。今月に入って慌てて5000万円分もの収支報告書の訂正を行っている。

■「東京にいて」と“禁足”願い

「安倍派の国会議員に対する特捜部の任意聴取は、大晦日まで日程が入っているそうです。すでに複数回呼ばれている議員もいる。キックバック額が多い議員には、『正月三が日は東京にいてください』と“禁足”願まで出されているらしい」(自民党関係者)

 安倍派内で池田氏と同等の高額キックバックを受け取っていたのが、谷川弥一衆院議員(長崎3区)と大野泰正参院議員(岐阜)。この2人が池田氏に続くのか。キックバック1000万円超の十数人はどうなるのか。

 28日午前、特捜部は大野氏の参院議員会館の事務所など関係先に家宅捜索に入った。谷川氏もこれに続くのか。キックバック1000万円超の十数人はどうなるのか。

裏金スキーム変更の経緯を知る事務総長
「裏金スキーム」変更時の安倍派事務総長は西村康稔前経産相(左)、変更撤回時は高木毅前国対委員長(C)日刊ゲンダイ

 検察は安倍派の事務方の会計責任者を立件する方針は固めている。問題は、派閥の実務を取り仕切る事務総長経験者の「共謀」があったかどうかだが、ここへきて、22年5月の政治資金パーティー直前に「裏金スキーム」がいったん変更され、その後、元に戻った経緯が焦点となってきた。

 21年11月に派閥会長となった安倍元首相の意向で22年春ごろ、キックバックの取りやめが議員側に伝達された。この時の事務総長は西村前経産相だ。そして、22年7月の安倍元首相の死去後に方針が撤回され、22年秋ごろ、キックバックが行われた。この時の事務総長は高木前国対委員長だ。

 違法性を認識していたからこその「スキーム変更」と見られてもおかしくない。これほどの大きな変更を事務方だけで決定できるわけがない。西村氏と高木氏は互いに責任を押し付け合っているようだが、2人に司直の手は及ぶのか。

「事件の容疑は収支報告書への不記載。問題となっているパーティーに関する報告書は翌23年に総務省に提出されており、提出時の事務総長は高木氏です。高木氏がキックバックをやめるやめないの経緯を了承していれば、高木氏が提出時の共謀を問われる可能性があります。西村氏は提出時の事務総長ではないので、一連の経緯への深い関与があったかどうかがポイントになります」(落合洋司弁護士)

 高木氏らにも正月三が日の呼び出しがあるのか。

9251OS5:2023/12/31(日) 17:18:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f8fcf0b73b55c8ce4be0f8d41b847df72752cad
政治改革へ情熱みせる渡海政調会長…派閥領袖は冷ややか、「浮いた存在になりかねない」懸念も
12/31(日) 14:57配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党は来年1月から、安倍派などの政治資金規正法違反事件を契機に、派閥見直しや政治資金規正法の改正を巡る議論を本格化させる見通しだ。政治改革の経験豊かな渡海紀三朗政調会長(75)の手腕に注目が集まっている。

 「令和の時代に、政治改革大綱をみんなで作ってはどうか」

 渡海氏は今月25日、党本部での会合で、岸田首相(党総裁)や茂木幹事長、麻生副総裁らを前に、こう提案した。

 渡海氏が言及した政治改革大綱は、リクルート事件の反省を踏まえ、自民が1989年にまとめたものだ。閣僚・党三役の派閥離脱や政治資金の公開徹底などを掲げたが、形骸化が指摘されている。

 渡海氏は22日の就任記者会見では「もう一度ちゃんと議論し、新たな大綱を作るのがいい」と訴えていた。渡海氏の25日の提案は、党執行部が集まった場で早速、賛成を取りつけようとしたものだった。

 しかし、派閥領袖(りょうしゅう)がそろう面々は無派閥である渡海氏の意欲について、「熱弁を振るっていたが、今回はリクルート事件とは違う」「大綱に書く内容のような抽象的な議論をしても仕方がない」――などと冷ややかな受け止めを周囲に示している。

 渡海氏が、政治改革にこだわるのは、議論が盛んだった時代を経験しているからだ。86年衆院選で初当選し、同時期に起きたリクルート事件で政治不信が高まる事態を目の当たりにした。

 その後、武村正義・元官房長官ら当時の自民新人議員が88年に発足させた「ユートピア政治研究会」に加わり、政治腐敗防止に向けた活動を始めた。93年には、改革の停滞に業を煮やして離党し、同研究会が母体となった「新党さきがけ」に参加した。

 渡海氏は「あの時代を知る議員は少ない」と周辺に語り、ベテランとして改革議論に積極的に貢献したいとの自負をにじませている。同研究会に参加した自民の石破茂・元幹事長はテレビ番組で「渡海氏は国民に近い自民党を作ることに思いのある人だ。執行部の中で色んな議論を巻き起こす」と期待を寄せた。

 もっとも、渡海氏については、「理念先行型で、今の執行部では浮いた存在になりかねない」(閣僚経験者)と懸念する向きもある。政治改革の議論では、政治的な勘や調整力を試されることになる。

9252OS5:2023/12/31(日) 17:22:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/e27bf240e53889eee6abe5ff76ed0ce031b62813
安倍派や二階派など今年は「もち代」なく 派閥パーティー事件影響か
12/30(土) 17:21配信

産経新聞
東京・永田町の自民党本部

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)で、所属議員に毎年末、支給される「もち代」と呼ばれる手当が今年は配られていないことが分かった。議員への資金分配は派閥の求心力につながり、不支給は異例。パーティー収入不記載事件で批判が高まっている状況を受け、自粛した可能性がある。安倍派同様、東京地検特捜部の強制捜査を受けた二階派(志帥会)を含む他派閥でも同様の対応が広がっている。

30日、複数の自民関係者が明らかにした。派閥は夏に「氷代」、冬に「もち代」として所属議員に活動資金を配るのが慣例だ。主な原資は派閥の政治資金パーティーとされ、安倍派の場合はそれぞれ50万円を支給していた。

安倍派内では「こんな状況だから不支給は仕方ない」(中堅議員)と理解を示す声が上がる一方、ある若手議員は「貴重な収入だったのに…」と不満を漏らす。事件を受け、議員個人の政治資金パーティーを自粛する動きもあり、台所事情が厳しい議員もいる。

資金節約のため、地元事務所の閉鎖に乗り出した安倍派議員も出ている。裏金疑惑で派内に衝撃が走る中、もち代不支給は派の結束力低下に拍車をかけそうだ。

9253OS5:2024/01/04(木) 17:39:00
https://www.asahi.com/articles/ASS123JQGRDYUTFK006.html
自民の裏金疑惑、問われる派閥の存在意義 小選挙区下の理想と現実
有料記事

森岡航平2024年1月4日 15時00分

 首相の岸田文雄は昨年5月、自民党岸田派の政治資金パーティーで誇らしげに語った。「今年で発足66年を迎える宏池会(岸田派)。池田勇人元総理が立ち上げた政策集団です」

 党内6派閥のうちで宏池会は最古参。岸田はその伝統を強調したわけだが、過去の朝日新聞の見出しを見れば宏池会の歴史は少なくとも4回は途切れている。

 宏池会きょう解散(1963年12月14日朝刊)

 大平派でも解散総会(77年3月10日夕刊)

 大平派が解散を決定(80年7月10日夕刊)

 宮沢・小渕両派も解散(94年12月21日朝刊)

 それは、派閥解消論の浮沈と重なる。権力闘争でぶつかった派閥同士が禍根を残したり、「政治とカネ」の問題で逆風が吹いたりするたび、派閥は形式的には解散されるが、その事務所は「残務整理」として残り、派閥そのものも「政策集団」「勉強会」「親睦団体」として存続。ほとぼりが冷めれば復活し、「偽装解散」とも呼ばれた。

 派閥の政治資金パーティーをめぐる一連の問題を受け、岸田は昨年12月7日、派閥を離脱した。だが、5日後の12日、岸田派のパーティー収入の不記載疑惑が浮上すると、岸田は派の事務所に調査して適切に対応するよう「指示を徹底した」と記者団に語った。その姿は、いまだ領袖(りょうしゅう)のようだった。

社会の意識の変化には1世代=30年かかると言われる。政治改革から30年。世代が一巡りした、その果ての現在地を探る。

リクルート事件契機 自民の自己批判
   ■   ■…

9254OS5:2024/01/05(金) 08:48:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7ef9c1ddc16a409864d813616aa97e70f38196e
岸田首相に追い込まれた最大派閥・安倍派が進める逆襲の準備 野党に岸田氏の医師会献金問題を追及させ、主流3派の大炎上を狙うか
1/5(金) 6:59配信

NEWSポストセブン
3月の自民党大会は大荒れになるか(時事通信フォト)

 東京地検特捜部による捜査が進む安倍派の裏金問題。政権の支持率は急落したが、岸田文雄・首相は今回の騒動を奇貨として、「数の力」で大きな影響力のあった安倍派議員を政権の要職から一掃。それによる政権維持を目論んでいる。また、特捜部が安倍派議員らへの事情聴取に乗り出していた昨年12月20日、岸田首相は国民が支払う医療費の積算根拠となる「診療報酬」の本体部分引き上げを決定した。診療報酬引き上げは、自民党の「最大最強のスポンサー」と呼ばれる日本医師会が強く要求してたものであり、岸田首相ら主流派が、医師会に擦り寄っているとの指摘もある。だが、事はそう簡単に進むはずがない。通常国会を前に、恨みを募らせた安倍派の「死なばもろとも」作戦が迫っている──。【前後編の後編。前編から読む】

献金後に引き上げを決定
 診療報酬の改定は2年ごとに行なわれるが、岸田首相は前回の改定時に日本医師会から巨額の献金を受けている。

 2021年の改定では政府は当初、診療報酬を0.4%引き上げる方針だったが、医師会側はさらなる上乗せを要求して激しい陳情を展開した。

 折しも自民党では菅義偉・前首相が退陣表明し、改定は次の首相の判断に委ねられることになった。同年9月29日に行なわれた自民党総裁選は事前の予想では岸田氏と河野太郎氏のどちらが勝つかわからない情勢だったが、決選投票で岸田氏が新総裁に選出され、総理就任が確定すると、日本医師連盟はその日のうちに岸田首相の資金管理団体「新政治経済研究会」にポンと1000万円を献金したのである。

 タイミングから見ても、診療報酬改定を睨んだ“就任祝い”だったことは容易に想像できる。

 日本医師連盟に献金について聞くと、「法律に従い適正な政治活動を行なっております」と答えた。

 岸田事務所は「政治資金は法令に従い適正に処理し、その収支を報告している」と回答した。

 法令に従うのは当たり前だ。だが、診療報酬改定の結果を見ると、献金の効果はてきめんだったことがわかる。

 就任したばかりの岸田首相は医師会の要求通り診療報酬を上乗せして0.43%の引き上げを決定、「岸田裁定」と呼ばれた。この年の岸田首相への医師会関係団体からの献金総額は合計1400万円にのぼり、前年の250万円から5倍以上に急増した。

“こんなにおいしいのか”──首相がそう思ったとしても不思議ではない。

 今回の診療報酬改定は前回以上に揉めた。医師会と財務省の大バトルとなったからだ。

日本医師会は、「医療従事者の賃上げが他の業界より低い」と診療報酬の引き上げを主張。

 それに対して、財務省が全国の医院・クリニックなど診療所の2022年度の平均収益は1億8800万円と2020年度から2000万円増加し、利益剰余金も1900万円増えている──というデータを公表して「(診療報酬を上げなくても)賃上げはできる」と反論。政府の財政制度等審議会財政制度分科会も、「医療機関にコロナ補助金とコロナ特例診療報酬で2022年度だけで4兆円が支援された」と指摘して診療報酬はマイナス、とくに診療所の診療報酬を「5.5%程度引き下げる」との意見を政府に答申した。

 危機感を強めた医師会側は自民党に猛烈なロビー活動を展開し、自民党では「国民医療を守る議員の会」が「診療報酬の大幅引き上げ」を決議。岸田派、茂木派の議員たちが岸田首相に申し入れ、最終的に医師会の要求通り「診療報酬本体部分」の引き上げで決着したのは前述の通りだ。日本医師会の松本吉郎・会長は「率直に評価をさせていただきたい」と歓迎した。

9255OS5:2024/01/05(金) 08:49:18
 政治ジャーナリストの野上忠興氏が語る。

「診療報酬改定は揉めれば揉めるほど自民党にはおいしい。改定率はあらかじめ総理が決めているが、自民党議員は議連の決議や陳情を派手にやって『オレたちはこんなに貢献した』と医師会にアピールする。いわば政治パフォーマンスショーです。その貢献度合いが献金額に反映される」

 前回の医師会巨額献金に味を占めた岸田首相が、今回は主流3派の有力議員たちに“どんどんアピールして献金を増やしてもらえ”と演技させたという指摘だ。

 医師会利権に食い込みたくても検察捜査で身動きが取れなかった安倍派の幹部たちは指をくわえて見ているしかなかった。

疑惑を飛び火させる
 自民党最大の資金源を握った岸田首相は、安倍派にさらなる追い討ちを掛けた。

 岸田首相と麻生太郎・副総裁、茂木敏充・幹事長らは検察捜査で安倍派議員が立件された場合を想定し、“安倍派抜き”の党役員会で派閥活動の縮小など政治改革を議論する新組織立ち上げを“新年の初仕事”に掲げた。狙いは最大派閥・安倍派が立ち直れないように解体することにある。

「そこまでコケにするのか」と、安倍派は本気で逆襲の準備を始めた。

 安倍派関係者が不気味な言い方をする。

「岸田がこっちを潰す気なら、こちらも遠慮はしない。野党は通常国会が始まれば、裏金問題で岸田政権を追及しようと手ぐすねひいて材料を集めている。

 そこで野党をけしかけて岸田自身の医師会献金問題などもセットで追及させ、疑惑を主流3派にも飛び火させて大炎上させる。うちの派閥には安倍政権時代に身体検査のために集めた各派閥の議員のスキャンダル情報がある。材料ならいくらでも提供できる」

「死なばもろとも」と岸田首相を道づれにする暴露作戦に出るというのだ。

 安倍派と主流3派の抗争激化で自民党内が分裂状態に陥り、国会が岸田追及一色となれば、2024年度予算案の審議が難航して年度内成立が難しくなり、岸田首相は追い込まれる。

 そのさなかに地方組織からも“岸田おろし”が起きるという。安倍派が視野に置いているのは3月17日の自民党大会だ。

「党大会には全国から都道府県連幹部の地方議員が参加するが、その多くは安倍派が押さえている。県連幹部たちの会合で岸田批判を噴き出させ、党大会は大荒れになる。そうすれば岸田退陣への流れは決定的だ」(同前)

 どちらが先に倒れるか、それとも共倒れか。

 新年早々、岸田首相と最大派閥・安倍派の「自民党史上最も醜い足の引っ張り合い」のゴングが鳴った。

(了。前編から読む)

※週刊ポスト2024年1月12・19日号

9256OS5:2024/01/05(金) 10:15:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b591c396193bf00c815d9bd24723bb94ad56715
岸田首相再選戦略描けず 自民揺さぶる派閥資金事件 野党、反転へ正念場・24年政局展望
1/5(金) 7:07配信
時事通信
内外情勢調査会の講演で質問に答える岸田文雄首相=2023年12月26日、東京都港区

 2024年の政局は、秋の自民党総裁選での再選を目指す岸田文雄首相が政権を立て直せるかが最大の焦点となる。

 安倍派などの政治資金規正法違反事件の影響で内閣支持率が危機的な水準にあり、再選戦略は描けていない。一方の野党は反転の機会が到来したものの存在感を示せておらず、政権批判の「受け皿」となれるか正念場を迎える。

 ◇カギ握る政治改革
 「まずは政治の信頼回復に取り組む。今はそれに専念するのが全てで、その先は何も考えていない」。首相は23年12月26日に東京都内で講演した際、衆院解散に踏み切る可能性について問われ、こう答えた。

 追い込まれた首相が年頭から手掛けるのが政治改革だ。1月4日の記者会見で基本方針を表明。新組織を早々に自民内に発足させ、具体策の検討に着手する。

 既に「パーティー資金の透明化」「政治資金規正法改正」に触れた。東京地検特捜部の捜査が進めば、1月下旬の召集が見込まれる通常国会で野党が一段と攻勢をかける見通しだ。真相究明や再発防止でどこまで指導力を発揮できるかが首相にとり第一の関門になる。

 さらに立て直しのてこにしようとするのが経済と外交だ。3月にピークを迎える春闘で賃上げを加速させ、6月実施の所得・住民税減税との「相乗効果」を生み出したい考え。首相官邸筋は「6月ごろになれば空気は変わる」と語った。3月上旬をめどに「国賓待遇」で予定される米国訪問にも、周囲は政権浮揚を期待する。

 ◇じわり退陣論
 ただ、4月には細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区補欠選挙が控え、捜査の行方次第で対象選挙区が増える可能性もある。7月になれば参院選まで1年、10月には衆院議員の任期が残り1年になり、臨戦態勢の度合いが高まる。

 首相は野党の準備が整う前に解散・総選挙に打って出て勝利し、総裁選を無風で乗り切る戦略を描いてきた。だが、肝煎りの減税が国民の不評を買ったのに続いて派閥資金事件が火を噴き、もくろみは外れた。

 内閣支持率は各種世論調査で軒並み2割前後と「危険水域」に落ち込み、自民内には「とても衆院選を戦える状況にない」(関係者)との見方が広がる。党内が浮足立ち、首相が9月の総裁任期満了を待たずに退陣を迫られる展開も否定できない。石破茂元幹事長は先に、24年度予算成立後の内閣総辞職に言及した。

 ◇見えぬ脱「多弱」
 今回の事件は「令和のリクルート事件」とも言われ、自民内からは3度目の下野を危惧する声も漏れる。だが、チャンスを前にしても野党間の溝は深く、「政権交代の選択肢」を国民に示せているとは言い難い。

 足並みの乱れは立憲民主党の泉健太代表の腰が定まらないのも一因だ。泉氏は23年5月に日本維新の会とも共産党とも選挙協力しないと宣言しつつも、10月に共産と衆院選の連携を確認。暮れには維新や国民民主党との連立政権構想を口にした。

 共産幹部は「センスがない」と批判。維新幹部も連立構想に「全面拒否」と冷ややかだ。首相と同様に24年9月に任期満了を控える泉氏も勝負どころを迎える。

 維新も問題含みだ。次期衆院選での「野党第1党の座奪取」を掲げて党勢拡大を進めてきたが、25年大阪・関西万博の建設費増や党所属議員の相次ぐ不祥事が逆風になり、一時の勢いを失いつつある。

 「『多弱』野党に政権は救われている」。ある自民ベテランはこう語る。

9257OS5:2024/01/05(金) 10:48:43
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_LIZRNW4WFBKJTK3VN6W37CYZTU.html
<独自>自民政治刷新本部事務総長に木原誠二幹事長代理 首相が方針 麻生、菅両氏は顧問
2024/01/04 21:57産経新聞

<独自>自民政治刷新本部事務総長に木原誠二幹事長代理 首相が方針 麻生、菅両氏は顧問


(産経新聞)

岸田文雄首相(自民党総裁)は党派閥のパーティー収入不記載事件を受け、来週発足する「政治刷新本部」(仮称)の事務総長に、最側近の木原誠二幹事長代理を起用する方針を固めた。4日、首相周辺が明らかにした。

また、首相は同日のBSフジ番組で首相経験者の麻生太郎副総裁と菅義偉前首相に最高顧問を依頼したことも説明した。

首相は自らが本部長を務めるとした上で「青年局や女性局を中心に事務局をつくってもらう」と語った。党青年局長を務めた小林史明元デジタル副大臣の起用も調整している。

9258OS5:2024/01/06(土) 08:44:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fcbf9d920ff590f6280751443ce85e2a81bdba6
自民刷新本部の最高顧問・麻生氏と菅氏は派閥巡り相違…「議論活発化しすぎれば亀裂」懸念の声
1/6(土) 7:43配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党派閥による政治資金規正法違反事件を巡り、岸田首相(自民党総裁)が「政治刷新本部(仮称)」の最高顧問に麻生副総裁と菅前首相を起用する方針を表明したことが波紋を呼んでいる。派閥会長を務める麻生氏に対し、菅氏は無派閥で、両氏の派閥を巡る考えは異なるとされる。議論の展開次第では、党内対立が生まれかねないと懸念する向きもある。

 首相は5日、党本部で開かれた仕事始めで、「国民の信頼を回復し、政治の安定を確保し、重要政策を進めていかなければならない。政権与党の真価が問われる」と危機感をあらわにした。この後、首相は首相官邸で記者団に「政治刷新本部を通じて、政治の信頼回復のために党一丸となって取り組む」と強調した。

 首相は4日の記者会見で、〈1〉派閥パーティーの党による監査〈2〉パーティー券代金の原則振り込み〈3〉派閥のあり方に関するルール作り〈4〉政治資金規正法改正――などに言及。派閥自体については「本来の目的から外れ、カネとかポストを求める場になっていたのではないか」と踏み込んだ。

 首相が政治改革への意欲を示す中、注目を集めたのが麻生、菅両氏を政治刷新本部の最高顧問に据える人事だ。

 麻生氏は首相の政権運営を支える「後ろ盾」的な存在で、首相も内閣改造・自民党役員人事などの重要局面で助言を仰いできた。党内第2派閥の麻生派(56人)を率いており、派閥については、新人議員教育などの面で存在意義があると考えているとされる。

 これに対し、菅氏は首相と距離がある。派閥には属しておらず、派閥に対して否定的な立場だ。捜査の進展次第では派閥への批判がさらに高まる可能性があり、首相には、改革に向けた菅氏の実行力に期待している側面もあるとみられる。

 首相は政治刷新本部での幅広い議論を期待する。ただ、「議論が活発化しすぎれば亀裂が生じかねない」(党幹部)と懸念する声もある。具体的な改革に踏み込みつつ、結束を維持できるかどうかは首相の指導力次第と言えそうだ。

 政治刷新本部は総裁直属機関で、来週にも党内に設置される。首相が本部長を務め、月内に中間とりまとめを行う。首相は側近で岸田派に属する木原誠二・幹事長代理を幹部で起用するほか、二階派の小倉将信・前少子化相を事務局長に充てる方向で調整している。

9259OS5:2024/01/06(土) 08:44:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/51425c901bf086d1802718bcc63b2d14dad4e73f

<独自>西村氏が還流継続主導か 事務総長時に方針決着
1/6(土) 1:35配信


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産経新聞
自民党安倍派(清和政策研究会)のパーティー=令和5年5月、東京都港区

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、安倍派(清和政策研究会)が一昨年夏にパーティー収入の一部を所属議員にキックバック(還流)する慣例の方針継続を決めた際、当時の派閥事務総長だった西村康稔前経済産業相が主導した可能性があることが5日、関係者への取材で分かった。西村氏は還流分の政治資金収支報告書への記載方法も提案しており、東京地検特捜部は西村氏の認識について慎重に調べているもようだ。

【グラフィック】安倍派の政治資金収支報告書に記載されたパーティー収入の推移

安倍派は所属議員に課したパーティー券の販売ノルマ超過分について、収支報告書に記載せず所属議員に還流する慣例を長年続けていた。

関係者によると、西村氏ら安倍派幹部は令和4年5月のパーティーに先立って協議。還流停止を決めて議員側に通達したが、議員側が反発。同年7月に安倍派会長だった安倍晋三元首相が死去した後、幹部らは同年8月中旬ごろにかけて再び協議し、一転して還流を継続する方針が決まった。

また西村氏は、還流分を安倍派と所属議員の双方の収支報告書に記載しない慣例を改め、還流された所属議員の関連団体の収支報告書に個人のパーティー収入として記載する方法も提案したという。

西村氏は3年10月、安倍派の実務を議員側で仕切る事務総長に就任。4年8月10日に発足した岸田文雄改造内閣で経済産業相に任命された。事務総長は同25日、高木毅前国対委員長に交代した。

関係者によると、高木氏は還流に関する同年8月の協議に参加しておらず、高木氏が事務総長に就任した時点で還流を継続する方針で決着。その後、安倍派はノルマ超過分を議員に還流し、翌5年に提出された安倍派の収支報告書には還流分が記載されなかった。

特捜部は西村氏ら幹部を任意で事情聴取。西村氏らは還流についての認識は認める一方、不記載については認識を否定しているとみられる。

西村氏は産経新聞の取材に対し、期日までに回答しなかった。

9260OS5:2024/01/08(月) 14:06:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d85f48d439a95a2dc8208c323bb3f6eb39158d46
逮捕の衆院議員池田佳隆容疑者 パー券に注力、集金力あだ 秘書に「しっかり売れ」
1/7(日) 21:16配信
産経新聞
衆院議員池田佳隆容疑者

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で東京地検特捜部は7日、政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で元文部科学副大臣の衆院議員、池田佳隆容疑者(57)らを逮捕した。日本青年会議所(JC)会頭出身で抜群の集金力を誇った池田容疑者。集金力があだとなり、安倍派(清和政策研究会)がパーティー収入からキックバック(還流)する額や政治資金収支報告書の不記載額が膨れ上がったとみられる。

「パー券(パーティー券)はしっかり売るように」

池田容疑者の事務所を知る関係者によると、池田容疑者は秘書志望者との面接の際、そう話し、採用後もパーティー券販売に精を出すよう声をかけていた。

大口の支援者へ秘書がパーティー券を売る際は「誠意が伝わるように直接手で持っていくように」と指示。パーティーの時期が近づくと、秘書がパーティー券販売に追われ、他の業務が滞ることもあった。

池田容疑者は関連団体の会計責任者である柿沼和宏容疑者(45)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=に対してはパーティー券に限らず、細かく命令を下し、池田容疑者に報告せずに業務を進めた際には叱責する姿が目撃されていたという。

■安倍氏に感銘

父親を早くに亡くし、愛知県北名古屋市の化学メーカーを継いだ池田容疑者。平成18年に全国の若手経営者の集まりであるJCの会頭も務めると、政治家の道をたたいた。

きっかけは会頭だった同年、当時官房長官だった安倍晋三元首相との面会だ。感銘を受け、24年に愛知3区で自民党から出馬、初当選した。

入会した派閥が安倍氏の出身である清和政策研究会(現安倍派)だ。

最大派閥である安倍派。当時から所属議員に課したパーティー券の販売ノルマを超えた分を収支報告書に記載せず還流していたとみられ、逮捕される遠因になった。

入会後は教育政策を中心に活動し、文部科学副大臣も経験。安倍派幹部で文部科学相を務めた萩生田光一前政調会長を慕い、周囲には萩生田氏の弟分を自称していた。

■JC人脈駆使

池田容疑者の集金力の源泉は、JC会頭経験者としての幅広い人脈だったとみられる。

選挙区は名古屋市が地盤だが、関連団体の政治資金収支報告書には、寄付者やパーティー券の大口販売先として愛知県外の企業や個人も目立つ。複数がJC出身者だ。

その人脈は、安倍派のパーティーでも遺憾なく発揮されていた。

安倍派の平成30年〜令和4年分の収支報告書によると、20万円を超える金額のパーティー券を購入したと記載されているのは延べ数で約230の企業・団体。そのうち、延べ数で2割超が池田容疑者個人の政治資金パーティーで20万円を超えるパーティー券を購入した企業・団体やその関係先だった。

安倍派のパーティーはノルマを超えた販売分は還流される。個人のパーティーと違い、会場代などは派閥が持つため、販売額が増えるほど還流額も積み上がっていった。

池田容疑者の事務所では「安倍派のパーティーは売るほど自分の懐に入る」とされ、個人のパーティー券以上に販売に力を入れていたという。(久原昂也、星直人、川島優治)

9261OS5:2024/01/08(月) 14:10:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/3653639370144a2045cd720c4316f226d4ec9603
安倍派の池田議員を逮捕 パーティー券収入4800万円不記載の疑い
1/7(日) 12:28配信


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毎日新聞
自民党の池田佳隆氏

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部は7日、清和政策研究会(安倍派)からパーティー券収入のノルマ超過分約4800万円を受領しながら政治資金収支報告書に記載しなかったとして、安倍派所属の衆院議員、池田佳隆容疑者(57)=比例東海=を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕した。最大派閥を舞台とした大規模な裏金作りの疑いは、現職国会議員が逮捕される事態に発展した。


 特捜部は、池田議員の政策担当秘書で、政治団体「池田黎明会」の会計責任者も務める柿沼和宏容疑者(45)も逮捕した。

 逮捕容疑は、池田議員と柿沼秘書は共謀して、2018〜22年に派閥からパーティー券収入のノルマ超過分として計約4800万円の寄付を受けながら、池田黎明会の収支報告書に記載せず、虚偽の収入を記した収支報告書を総務相に提出したとしている。

 安倍派では、ノルマ超過分のキックバック(還流)を派閥から受けながら収入として収支報告書に記載していない議員が数十人に上り、裏金の総額は5億円を超える可能性があるが、池田議員の不記載額は最高規模となる。

 関係者によると、池田議員は逮捕前の任意の事情聴取に容疑を否認していたという。同法の不記載、虚偽記載は会計責任者を処罰対象としているが、特捜部は東京・永田町の衆院第2議員会館にある事務所など、池田議員の関係先を家宅捜索した結果、会計責任者との共謀を立証できると判断した。

 池田議員は12年衆院選で愛知3区から出馬して初当選し、現在4期目。前回21年選挙は選挙区で敗れ、比例復活した。21年には副文部科学相を務めた。衆院議員になる前の06年から1年間は、日本青年会議所の会頭だった。【井口慎太郎、北村秀徳、岩本桜、山田豊】

9262OS5:2024/01/08(月) 14:17:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/7930425c84e47adf5aaf3f7240e593a3315d828c
逮捕の池田議員、「離党の意思確認できず」スピード処分に…野党「逮捕前にけじめ求めるべきだった」
1/7(日) 19:17配信

読売新聞オンライン
 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は7日、「清和政策研究会」(安倍派)に所属する池田佳隆・衆院議員(57)(比例東海)と、池田容疑者の政策秘書の柿沼和宏容疑者(45)を同法違反(虚偽記入)容疑で逮捕した。


 自民党派閥の政治資金規正法違反事件は安倍派の現職議員の逮捕に発展し、岸田首相の政権運営はさらなる打撃を受けた。首相は近く党内に設置する政治刷新本部(仮称)で党改革を進めたい考えだが、信頼回復の道のりは遠い。

 首相は7日、首相官邸で記者団に「国民の信頼回復のために何をすべきなのかをしっかり判断していく」と険しい表情で語った。自民の茂木幹事長は「重く受け止め、捜査の推移を見守りたい」とコメント。安倍派は「捜査に真摯(しんし)に協力し、果たすべきことを果たしていく」とした。

記者の質問に答える岸田首相(6日、首相官邸で)

 自民では不祥事が発覚した議員は逮捕前に党を離れることが多いが、今回は「池田氏本人と連絡が取れず離党の意思が確認できない」(党幹部)として、逮捕当日に除名する「スピード処分」となった。党として厳しい姿勢を示す狙いがあるが、野党は「(逮捕が)確定する前からけじめを求めるべきだった」(立憲民主党の泉代表)と批判しており、自民への逆風は収まりそうにない。

 自民内では、党改革を巡り派閥の見直しなどで温度差があり、具体策をどこまで打ち出せるかは不透明だ。閣僚経験者は「今後、逮捕者がどこまで増えるのか分からない。踏み込んだ改革を示さなければ党の信頼は地に落ちる」と漏らした。

9263OS5:2024/01/09(火) 08:29:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d8308d6bbaa1bb07ca32b52ed198fc3740be8e8
安倍派 大野、谷川議員立件へ 池田議員、証拠隠滅指示か 不記載事件
1/9(火) 0:13配信
産経新聞
自民党谷川弥一元文科副相

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、東京地検特捜部が安倍派(清和政策研究会)に所属する大野泰正参院議員(64)=岐阜選挙区=と谷川弥一衆院議員(82)=長崎3区=を政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で立件する方針を固めたことが8日、関係者への取材で分かった。上級庁と協議の上、通常国会が始まる1月下旬をめどに最終判断するもようだ。


安倍派は所属議員に課したパーティー券の販売ノルマを超えた分を政治資金収支報告書に記載せずに議員にキックバック(還流)。大野氏は平成30年〜令和4年分で計5千万円超、谷川氏は同時期に計4千万円超を還流されたとされ、それぞれの関連団体の収支報告書に記載していなかった。

特捜部は7日、同法違反容疑で計4826万円を記載していなかった安倍派所属の衆院議員、池田佳隆容疑者(57)を逮捕。大野氏と谷川氏も他の安倍派議員より不記載額が高額だったことなどから、悪質性が高いと判断したとみられる。

また、池田容疑者の秘書が特捜部に対し「池田容疑者から証拠を隠滅するよう指示された」と説明していることも関係者への取材で判明した。

関係者によると、池田容疑者の事務所には安倍派のパーティー券の販売先などが記されたファイルやパソコンのデータがあったが、パーティーを巡る疑惑が表面化した昨年12月、池田容疑者が証拠を処分するよう指示。

特捜部が同月27日に池田容疑者の衆院会館事務所や名古屋市の事務所を捜索したところ、データの入った記録媒体が破壊されるなどしていたことが確認されたという。

9264OS5:2024/01/09(火) 13:32:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/4744c89593625fbf15fcbbc870cf3049b5c38296
「いよいよ何をやっても駄目」閣僚経験者も嘆き 自民現職議員の逮捕、政権に打撃
1/9(火) 11:17配信

西日本新聞
岸田文雄首相

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件は、安倍派(清和政策研究会)の衆院議員池田佳隆容疑者の逮捕に発展した。岸田文雄政権発足2年余りで自民に所属した議員の逮捕や起訴は4人目。しかも党に籍を置く現職議員の逮捕という異例の事態に。政治不信の連鎖が首相の政権運営に与える打撃は計り知れない。野党は攻勢を強めた。

 「大変遺憾。党として強い危機感を持って政治の信頼回復に努めなければならない」。7日、官邸での非常災害対策本部会議を終えた首相は記者団に語った。手元の紙を読み上げるばかりで、目に力はなかった。

 池田容疑者は、パーティー券の販売ノルマを超えて売った分を裏金として受け取っていた安倍派議員の中でも還流額が4千万円超と高額で、早くから検察に目をつけられていた。ただ首相サイドは「事件の全容が分からない」と動きが鈍く、池田容疑者を自民除名処分としたのも逮捕後。記者団に議員辞職を求めるか問われた首相は「とりあえず除名方針を確定した。党として決めている方針は以上だ」と述べるにとどめた。

 こうした姿勢は「先頭に立つ」と強調しながら一向に青写真を示さない政治改革にも通ずる。連立を組む公明党や、立憲民主党など野党は連座制を含めた政治資金規正法の罰則強化など具体案を提示するが、首相は「(今週以降発足させる自民党総裁直属の)政治刷新本部で議論を深める」とするだけ。派閥の在り方についても煮え切らない。

 「事件の全容、捜査の展開、課題が見えないと動けない」と弁明する首相周辺に対して、自民関係者は「リーダーシップを執ろうとしているが空回り。(政治改革に)期待感は持てない」と断罪。公明重鎮も「一蓮托生(いちれんたくしょう)に見られるのは困る」と苦虫をかむ。

 一方、野党はすかさず追及。立民の泉健太代表は千葉県市川市で、池田容疑者逮捕を「ゆゆしき事態だ」と指弾。「(自民には)自分たちの懐を温めるために政治をやっていた人間が数多くいる。金権体質をなくし、政治浄化をしたい」と改めて今月召集の通常国会で追及する意欲を示した。

 政権は、年始めに見舞われた能登半島地震への対応を喫緊に迫られている。そうした中で、昨秋から尾を引く裏金事件が重大局面を迎え、自民党内はさらなる司直の手に気をもむ。

 閣僚経験者は「いよいよ何をやっても駄目だ。世論が『政権は何をしているんだ』となる。岸田氏は地震対応に専念し、区切りが付いた後には身を引いてもらうしかない」と退陣論をにじませた。 (高田佳典、大坪拓也、岩谷瞬)

西日本新聞

9265OS5:2024/01/09(火) 17:50:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/62e41633468565bc38d7409df47fdc2d49f99eda
自民党裏金事件ついに逮捕者で大詰め 二階俊博氏と世耕弘成氏「和歌山の大物2人」に“明暗くっきり”の声が出るワケ
1/8(月) 7:15配信

NEWSポストセブン
和歌山を地盤に勢力争いを繰り広げてきた世耕氏と二階氏(時事通信フォト)

 ついに逮捕者が出た。東京地検特捜部は1月7日、自民党・安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーをめぐる問題で、派閥から約4800万円のキックバックを受けながら、政治資金収支報告書に虚偽の記載をした疑いで、池田佳隆衆院議員と会計責任者を逮捕した。事件がどこまでの広がりを見せるのか、捜査は大詰めを迎えつつある。

 そうしたなか、裏金事件の捜査でターゲットとなっている面々にも明暗がわかれているようだ。特捜部は昨年末、安倍派の指導部メンバーで前自民党参院幹事長の世耕弘成氏らを事情聴取したが、年明け早々には、世耕氏が地元・和歌山を二分するかたちで主導権争いを繰り広げてきた二階俊博・前幹事長に対しても事情聴取を行った。

 そんな2人の大物がしのぎを削る地元・和歌山では、“2人の明暗がわかれそうだ”と囁かれているという。

 二階氏の地元、和歌山県御坊市で二階氏の側近との間で議席を争ってきた元県議の楠本文郎氏(日本共産党)が、裏金事件で走った激震の大きさを語る。

「裏金疑惑がさかんに報道されるようになった昨年の暮れから、“あの2人は和歌山を疲弊させるばかりで何をしてくれたんや”という有権者の声を聞くことが増えました。これまでこの2人を批判しなかったような立場の人からもそうした声を聞いています」

 保守王国・和歌山の政界で長年、大きな影響力を保ってきた二階氏との暗闘が取り沙汰されていたのが、世耕氏だ。二階氏の地盤である和歌山2区(旧3区)を念頭に衆議院鞍替えに意欲を示してきた世耕氏は、強制捜査前に行われた月刊誌『Hanada』のインタビューで「いずれは国のかじ取りをしてみたい」と首相への意欲を語っていた(同誌の発売は安倍派各議員への任意聴取開始4日後の12月20日)。

近畿大の職員組合からも辞任要求
 地元関係者の間では、今月1日発行の元公明党県議の渡辺勲氏が主宰する県域の情報誌「和歌山〈21政経フォーラム〉」に掲載された「ほんま、世耕弘成は運のない男やな?」と題した座談会形式の記事が話題になっている。「運がない」とは、衆議院への鞍替えに向けて具体的な動きを見せた2021年10月以来、6度も躓いたという指摘だ。

 AとBという2人の「事情通」はこんなやりとりを交わしている。

〈B「第1の躓きは、2021年10月の衆院選での立候補断念。世耕は二階俊博が出馬せず(筆者注・息子に)後継指名したら二階の選挙区和歌山3区から立候補する構えだった。選挙カーまで秘密裡に用意して出馬の機会をうかがっていたが、二階本人が出ることになって出馬を断念した」
 A「世耕は二階と正面から殴り合いをする覚悟ができていなかった。次の機会が巡ってくるのを待とうとしたことが失敗だった。腰砕けだな。そして一昨年の7月8日、青天の霹靂の如く世耕の後ろ盾だった安倍晋三が狙撃死〔原文ママ〕するという事態が出来。これが世耕の第2の躓き。第3の躓きは、一昨年の県知事選における自民党推薦候補者選び『二階VS世耕代理戦争』での敗北」〉

 代理戦争とは、現在の知事である元国民民主党の衆議院議員、岸本周平氏を推した二階氏に対抗するかたちで世耕氏が総務官僚を擁立しようとした県連内バトルを指すが、ここでも世耕氏は撤退している。

 第4の躓きは2022年10月、安倍派の後継争いで派閥内の参院グループを動かすかたちでトップを目指すもこれまた衆議院側の反発で頓挫。さらに第5の躓きは2023年12月に任意とはいえ特捜部の聴取を受けることになった裏金疑惑と参議院幹事長の辞任だ。

 しかもその影響は深刻で、世耕氏が理事長を務める近畿大学の組合の一つ「近畿大学教職員組合」が12月11日、「本学の社会的評価の低下を招く」などとして理事長辞任を求める要望書を学校法人近畿大学に提出する事態に発展した。これが6番目の躓きだ。

 近畿大学といえば世耕氏の祖父で元自治大臣の弘一氏が創立して以来、一族がトップに君臨してきた家業だ。その足元から吹き出した辞任要求のダメージは計り知れず、情報誌の記事は、〈1998年の初当選以来5期25年、世耕は一度たりとも金にまつわるスキャンダルに見舞われたことがない“キレイな体”だったが、今回の裏金疑惑で世耕が営々と築いてきた信用までも失墜した〉〈衆議院鞍替えは(略)儚く消滅した〉と結んでいる。つまり、首相の目も潰えた、というのだ。

9266OS5:2024/01/09(火) 17:50:42
欠席の世耕、出席の二階
 実際、昨年12月16日の安倍派各議員への任意聴取開始以降、世耕氏は地元の恒例行事にも姿を見せていない。

 例えば、12月17日に御坊市で行われた毎年恒例の全国イベント「ロボットフェスティバル」の会場には姿を見せず、新年1月4日の御坊市を中心とした地域の政財界人が集結することもあって昨年は出ていた「2024年新春賀礼会」も欠席。ラジオ和歌山放送が毎年この時期に衆参の国会議員を招いて行う新年1月6日午後の生放送「和歌山県選出国会議員座談会」も欠席した。

 ちなみに、ロボットフェスについては二階氏も欠席したが、御坊の賀礼会はもちろん出席し能登半島地震を念頭に「オールニッポンで対応していこう」とあいさつ。新春のラジオにいたっては任意聴取が報道される数時間前にもかかわらず、二階氏は元気に出席している。一方、世耕氏は二階氏の影響力をそいで主導権を奪うには退けない場面だったのに、雲隠れを続けた格好になった。

 過去には西松建設から偽装献金を受け取った問題など大騒動の渦中で何度も名前が挙がるなど“古傷”も多い二階氏の場合、この程度の疑惑は“屁の河童”ということなのか。あるいは、万が一責任を問われても、後継者とみられる三男・伸康氏に立ちはだかる世耕氏の衆議院転出の可能性がしぼみ、後顧の憂いが減ったということなのか。和歌山の2人に着目すると、今回の裏金事件で世耕氏が受けた打撃は、二階氏が受けたそれに比べてはるかに大きかったということは言えそうだ。

■取材・文/広野真嗣(ノンフィクション作家)

9267OS5:2024/01/10(水) 11:19:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/906dcc992d0d428f799bacf341986c2468100d7f
菅前首相、派閥解消主張へ 11日刷新本部、議論難航も 自民
1/10(水) 7:14配信
時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=9日午前、東京・永田町

 自民党は9日、安倍派などによるパーティー収入裏金化事件を受け、岸田文雄首相(党総裁)を本部長とする「政治刷新本部」の初会合を11日に開く方向で調整に入った。

 最高顧問に就任する菅義偉前首相は国民の信頼回復には思い切った改革が不可欠だとして派閥解消を主張する意向だ。一方、党内では慎重論が強く、議論は難航が予想される。

 自民は10日の総務会で本部設置を決定する。最高顧問には菅氏と麻生太郎副総裁が並んで就く。茂木敏充幹事長ら党四役を副本部長クラスに据え、首相側近の木原誠二幹事長代理を事務総長に配置。小泉進次郎元環境相、小倉将信前こども政策担当相ら若手や高橋はるみ女性局長らの起用も検討している。通常国会での政治資金規正法改正も視野に、月内にも中間取りまとめを行う方針だ。

 菅氏は若手時代を除いて無派閥で政治活動を続けており、昨年12月に岸田派を離脱するまで同派会長にとどまった首相を「派閥政治を引きずっている」と批判してきた。関係者によると、今回の事件を受け、周辺に「派閥解消までいかないと国民は納得しない」と漏らしている。

 昨年12月30日放送のラジオ番組で菅氏は、派閥なしで党運営は可能か問われ、「党が機能する仕組みをつくれば、派閥がなくてもできる」と語った。刷新本部では同じ無派閥の小泉氏と連携して議論をリードする可能性も取り沙汰される。

 一方、党内では派閥解消に慎重な声が強い。首相自身、4日の記者会見では党によるパーティー収支の監査など、派閥存続を前提とした改革案を提唱。7日放送のNHK番組でも派閥解消の選択肢はあるか問われ、「派閥がどんな役割を果たしているのか議論を深める」と述べるにとどまった。

 刷新本部に入る麻生氏、茂木氏、森山裕総務会長はいずれも派閥の領袖(りょうしゅう)で、森山氏は会見で「派閥はいい仕事もしている」と訴えている。特に党内第2派閥を率いる麻生氏は、数の力を政治力の源泉としており、党内からは「菅氏と麻生氏は水と油だ」(茂木派中堅)と対立激化を懸念する声も漏れる。

 これに対し、立憲民主党の岡田克也幹事長は9日の記者会見で「派閥をどうするかは大きな論点だ。廃止も含めて議論すべきだ」と指摘した。刷新本部メンバーに派閥領袖が並ぶ見通しとなったことに触れ、「本当にきちんとした結論が出るか疑問を感じざるを得ない」とも語った。

9268OS5:2024/01/11(木) 09:27:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d10d5d4be95612cfae60d8c631df960813fb59f
パーティー収入還流 池田議員、廃止決定後も要求 幹部「泣きが…」 別の幹部は難色か
1/11(木) 7:47配信
産経新聞
自民党安倍派のパーティー収入を巡る不記載

自民党派閥のパーティー収入不記載事件で、東京地検特捜部に政治資金規正法違反の疑いで逮捕された衆院議員の池田佳隆容疑者(57)が、安倍派(清和政策研究会)が一昨年4月にパーティー収入の一部を所属議員にキックバック(還流)する慣例の廃止を決定した後に還流継続を要求し、幹部が再協議していたことが10日、関係者への取材で分かった。特捜部は幹部を再聴取。協議のメモを入手し、詳しい経緯を調べているもようだ。

関係者によると、令和4年5月のパーティーに先立つ4月上旬、当時の安倍晋三会長、塩谷立、下村博文両会長代理、西村康稔事務総長らが還流を巡り協議した。安倍氏が「現金で戻すという不透明なことはやめよう」と述べ、還流廃止が決定。幹部は所属議員に電話などで方針を伝えた。

だが、池田容疑者は幹部に還流継続を求めた。同年7月に安倍氏が死去。8月上旬に塩谷、下村、西村氏らが再協議し、一部幹部から「(池田容疑者から)泣きが入っている」と還流継続を求める主張が出たという。

これに対し、別の幹部は還流継続に難色を示しつつ、「正々堂々と振り込みを行い政治資金収支報告書に記載するやり方がある」として、将来的に所属議員が開くパーティーの券を派閥が購入し、収支報告書に記載する方法を例示した。この時点では安倍氏の方針を再確認するにとどまり、還流決定には至らなかったという。

同年8月10日の内閣改造で西村氏が経済産業相に任命され、25日に事務総長は高木毅前国対委員長に交代。その後、還流が実施されたが、収支報告書に記載しない従来の処理が踏襲された。

特捜部は事務総長経験者らに任意で事情聴取した。いずれも派閥の収支報告書の記載に当たり、会計責任者への指示や会計責任者からの相談はなかったなどと説明しているもようだ。塩谷、下村、西村各氏は還流継続の経緯に関する産経新聞の取材に対し、期日までに回答しなかった。

別の幹部が例示した手法が採用されなかったのは、政治資金規正法に同一の者から150万円を超えて一つのパーティーの対価支払いを受けられない量的制限があるため、多額の還流を処理しきれないことがネックとなった可能性がある。

問題が表面化した後に池田容疑者が修正した政治資金管理団体の収支報告書には、同年12月に安倍派から還流分とみられる500万円の寄付を受けたと記載されている。

9269OS5:2024/01/11(木) 09:45:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/df0e7cc2090e7fc50f7c0b23b4df26c5a6c638ae
政治刷新本部「菅氏がガンジー同様に…」英印歴史に照らし、無派閥勢力に懸念広がる
1/10(水) 20:41配信
カナロコ by 神奈川新聞
菅義偉氏

 自民党安倍派(清和政策研究会)を中心としたパーティー券裏金事件を受け、同党は岸田文雄首相(党総裁)を本部長とする政治刷新本部を設置し、11日に初会合を開く。派閥の存続を前提に対策を立てたい首相に対し、最高顧問に就く菅義偉前首相(衆院神奈川2区)は全廃を主張する構えだ。無派閥議員の間では、インドの独立闘争を抑え込んだロンドン円卓会議の歴史に照らし「菅氏がマハトマ・ガンジー同様、多勢に無勢の状態になりかねない」(菅氏周辺)との懸念が広がっている。

 同本部のメンバーは10日現在で国会議員38人。しかし、無派閥からの起用は菅氏、小泉進次郎元環境相(11区)ら10人程度とされる。この構成ぶりを野党は「まな板の上のこいに包丁を持たせるようなもので、派閥人間たちが自ら派閥を切れるはずもない」(立憲民主党議員)などと酷評している。

 歴史に詳しい議員の間では1930年代に独立運動への対策として英国が仕掛けた円卓会議と重ねる向きもある。英国のマクドナルド首相は世界中からガンジーに注目が集まる中でインドが多民族、多宗教の国民で構成されていることを理由として招集者を拡大。結果、ガンジーを「代表の1人」という立ち位置にとどまらせ、独立の対極である新インド統治法の成立につなげている。

神奈川新聞社

9270OS5:2024/01/11(木) 09:47:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ecd252bd1ff3996e87ce7dddf6d473933e7df97
安倍派還流の処理「会長マター」 複数の事務総長経験者が供述
1/11(木) 5:00配信

毎日新聞
細田博之氏(左)と安倍晋三元首相=いずれも竹内幹撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、清和政策研究会(安倍派)の複数の事務総長経験者が東京地検特捜部の任意の事情聴取に、パーティー券収入のノルマ超過分のキックバック(還流)の処理について、派閥の事務局長から会長に直接報告される「会長案件だった」と供述していることが関係者への取材で判明した。事務総長は詳細を知る立場ではなかったとし、政治資金収支報告書への不記載について派閥の会計責任者との共謀を否定しているという。


 特捜部は安倍派の事務局長兼会計責任者の男性を政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で立件する方針で、2023年12月下旬以降、派閥の事務を取り仕切る事務総長経験者ら幹部議員への聴取を進めている。歴代事務総長の具体的な供述内容が判明するのは初めて。

 同法の不記載、虚偽記載の公訴時効は5年。時効にかからない18年以降、安倍派では、下村博文元文部科学相(18年1月〜19年9月)▽松野博一前官房長官(19年9月〜21年10月)▽西村康稔前経済産業相(21年10月〜22年8月)▽高木毅前党国対委員長(22年8月〜現在)――の順で事務総長を務めた。

 関係者によると、歴代事務総長4氏はいずれも会計責任者との共謀を否定。さらに複数が、資金の還流状況は事務局長から会長に直接報告される「会長マター(案件)だった」と説明しているという。安倍派では還流資金が収支報告書に記載されずに裏金化していたとされるが、「還流資金が不記載となっていたことを認識していなかった」とする説明もあった模様だ。

 ◇18年以降の会長は細田氏・安倍元首相

 18年以降は21年11月まで細田博之前衆院議長が、その後は安倍晋三元首相が22年7月に死去するまで会長を務めた。細田氏も23年11月に死去している。

 一方、安倍氏が22年春にキックバック取りやめを提案し、下村氏、西村氏、世耕弘成・前党参院幹事長ら派閥幹部と会計責任者が対応を複数回協議してキックバックの継続が決まった経緯がある。特捜部は当時の協議内容を重点的に調べているとみられる。【志村一也、岩本桜、山田豊、白川徹】

9271OS5:2024/01/12(金) 08:17:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8dffed9ea8400fa2644e9aafc84593887e72df3
菅、麻生氏の対立激化か 派閥存否で主導権争い 自民刷新本部、波乱含みの幕開け
1/12(金) 7:06配信
時事通信
自民党「政治刷新本部」の初会合であいさつする岸田文雄首相(中央)。左は菅義偉前首相=11日、東京・永田町の同党本部

 自民党が派閥の政治資金規正法違反事件を受けて11日に開いた政治刷新本部の初会合では、菅義偉前首相ら複数の無派閥議員から早速、派閥解消論が噴出した。


 派閥存続を前提に議論を進めようとしていた麻生太郎副総裁ら執行部には波乱含みの幕開け。「解消派」と「維持派」の党内対立が激化する可能性もある。

 「1989年の政治改革大綱には派閥解消のスケジュールが明記されていたのに、できていない。派閥解消が最低限必要だ」。出席者によると、菅氏は初会合で首相にこう主張。「自民党に国民の疑惑の目が向けられていることを認識してスタートすべきだ」と抜本的な改革を求めた。

 首相が派閥を「政策集団」と表現したことに対し、小泉進次郎元環境相は「派閥という言葉を使うのがはばかられるなら、派閥はやめるべきだ」とかみついた。三原じゅん子参院議員も「『派閥ありき』の議論になる」と首相の発言を批判するなど、菅氏に近い無派閥議員が菅氏を援護射撃した。会合後、牧原秀樹衆院議員も「派閥解消の結論を出さなければ国民の信頼を得られない」と語った。

 執行部内では「派閥の存在を問題視するのはナンセンス」(幹部)との声が大勢だ。麻生氏、茂木敏充幹事長、森山裕総務会長はいずれも派閥領袖(りょうしゅう)。首相は昨年12月に岸田派を離れたものの、首相退任後の同派復帰を前提とした「その場しのぎ」とみられている。

 首相が刷新本部メンバー38人のうち7割超の28人を党内6派閥から登用したのも、派閥解消論をけん制する狙いがあったとの見方がある。茂木氏は初会合の冒頭、派閥について「正式名称は政策研究団体。政策研さんの場で、党の組織を補完して人材育成や若手教育の機能を担う(のが)本来の機能」と意義を強調した。

 刷新本部開催は「単なるガス抜き」(麻生派関係者)との声もあっただけに、初回から派閥解消論が相次いだのは執行部にとって誤算だったようだ。会合後、党幹部の一人は「派閥解消の主張はずれている」と不快感を示した。

 菅氏と麻生氏は刷新本部の最高顧問に就任。米国出張中の麻生氏は初会合を欠席したが、来週以降、刷新本部の議論に加われば、2人の対立が先鋭化するとの懸念がある。秋に予定される総裁選をにらんだ主導権争いにも発展しかねない。

 党内では「菅氏の意見も一部採り入れる形で収めるしかない」(関係者)と妥協を探る声も出る。これに対し、小泉氏は記者団に「中途半端な結論になるのが自民党的体質。それでは『刷新』にならない」と断言。「派閥はなくす。今回はこの結論以外にはない」と背水の陣を敷いた。

9272OS5:2024/01/12(金) 08:18:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c74913a5fda5b22e5190968d5c4bd5f81117312
菅氏ら「派閥解消」訴え 政治改革、集約不透明 自民刷新本部が初会合
1/12(金) 7:05配信

時事通信
自民党「政治刷新本部」初会合の後、記者団の取材に応じる菅義偉前首相=11日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党は11日、派閥の政治資金パーティー収入を巡る裏金事件を受け、政治改革や再発防止の方策を検討する「政治刷新本部」の初会合を党本部で開いた。

 最高顧問に就いた菅義偉前首相らが「派閥解消」を主張。これに慎重な声も上がった。月内に中間報告を出す方針だが、意見集約が難航する可能性もある。

 本部長の岸田文雄首相(党総裁)は冒頭、「政策集団(派閥)、党の政治資金を巡って疑念の目が注がれている。国民の信頼回復へ自ら変わらなければならない」と強調。資金の透明性向上や派閥の在り方に関するルール作りなどを指示した。

 菅氏は、リクルート事件を受けて1989年に党が策定した「政治改革大綱」に派閥解消が触れられている点に言及。「スタートラインとして非常に分かりやすいのが派閥の解消だ」と訴えた。

 菅氏と同様に無派閥の小泉進次郎元環境相も「派閥はなくしたらいい」と発言。他に数人の無派閥議員が同調した。

 これに対し、派閥について「新人教育、政策研究の場としての役割がある」などとして必要性を指摘する意見も複数出た。

 党独自の取り組みとしては他に、派閥パーティー収支の党監査や銀行振り込みの徹底、売り上げに応じた議員へのキックバック(還流)禁止が浮上している。どこまで踏み込んだ改革案を打ち出せるかが焦点となる。

 各党と協議する政治資金規正法などの改正に関しては、茂木敏充幹事長が「より厳格な責任体制の確立に向けて検討したい」と述べた。

 刷新本部の役員は38人。最高顧問には麻生太郎副総裁も就き、茂木氏ら党役員が本部長代行・代理に並んだ。小泉氏ら青年局長・女性局長経験者も「幹事」などとして加わった。派閥所属は全体の7割超で、疑惑の渦中にある安倍派は10人を占める。

 11日の会合には米国訪問中の麻生氏らを除く31人が出席した。16日の次回会合で党所属の全国会議員を対象に意見を聴取。有識者からのヒアリングも別途行う。

9273OS5:2024/01/12(金) 08:18:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/aea4b8ce2df052953da8dd30b5ef13cee9438db8
「ブラックジョーク」派閥トップ3人、党改革主張の石破茂氏外れる 自民「政治刷新本部」/一覧
1/11(木) 20:20配信

日刊スポーツ
麻生太郎氏(2023年3月2日撮影)

 自民党は11日、安倍派政治資金パーティー裏金事件を受けた再発防止策や派閥のあり方などを協議するための「政治刷新本部」の初会合を党本部で開いた。本部長を務める岸田文雄首相(党総裁)をはじめ、執行部メンバーやベテランから中堅、若手まで計38人が出席。約1時間、議論をかわした。

 政治刷新会議メンバーの顔ぶれは次の通り(敬称略、カッコ内は所属派閥)。

 ◆  ◆  ◆

 ◆最高顧問 麻生太郎(麻生派会長)、菅義偉(無派閥)

 ◆本部長 岸田文雄(岸田派離脱中)

 ◆本部長代行 茂木敏充(茂木派会長)

 ◆本部長代理 森山裕(森山派会長)、渡海紀三朗(無派閥)、小渕優子(茂木派)、関口昌一(茂木派)、岡田直樹(安倍派)

 ◆副本部長 逢沢一郎(無派閥)、浜田靖一(無派閥)、梶山弘志(無派閥)、金子恭之(岸田派)、平井卓也(岸田派)、野上浩太郎(安倍派)、牧野京夫(茂木派)

 ◆幹事長 木原誠二(岸田派)

 ◆幹事長代理 福岡資麿(茂木派)

 ◆幹事 小泉進次郎(無派閥)、佐々木紀(安倍派)、鈴木馨祐(麻生派)、牧原秀樹(無派閥)、松本洋平(二階派)、島尻安伊子(茂木派)、高階恵美子(安倍派)、堀内詔子(岸田派)、上野通子(安倍派)、太田房江(安倍派)、松川るい(安倍派)、三原じゅん子(無派閥)、吉川有美(安倍派)

 ◆事務局長 小倉将信(二階派)

 ◆事務局長代理 小林史明(岸田派)、牧島かれん(麻生派)

 ◆事務局次長 鈴木貴子(茂木派)、藤原崇(安倍派)、三谷英弘(無派閥)、高橋はるみ(安倍派)

 ◆  ◆  ◆

 今回の人選をめぐっては、野党だけでなく自民党内からも「ブラックジョークとしか思えない」(関係者)と疑問視する声が出ている。存続か解消かを含めた派閥のあり方が1つのテーマとなるにもかかわらず、最高顧問には、麻生派会長の麻生太郎副総裁が就任。同じく最高顧問の無派閥の菅義偉前首相との間でバランスを取ったとみられるが、麻生氏は派閥解消には否定的とみられ、最高顧問2人の間でも意見が割れるとみられる。

 本部長は岸田文雄首相(岸田派会長離脱中)が務めるが、本部長代行は茂木派会長の茂木敏充幹事長、本部長代理には森山派会長の森山裕総務会長と、麻生氏を含め、派閥の領袖(りょうしゅう)3人がメンバー入りした。

 36年前のリクルート事件を受け、当時若手議員として党改革を訴えた渡海紀三朗政調会長が入った一方、渡海氏とともに行動し、昨年来、政治改革について議論する場が必要と繰り返し提案してきた石破茂元幹事長は、メンバーから外れた。一方、2014年に自身の政治団体の不明朗な政治資金支出問題が表面化した小渕優子選対委員長は、メンバーに加わっている。

9274OS5:2024/01/12(金) 14:14:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d2edf9697522dd52cd79b7ab3fa67c653e95a48
二階派プール1億円か 不記載2億円超の可能性 パーティー収入事件
1/12(金) 10:14配信

時事通信
自民党二階派の政治資金パーティーで、あいさつする二階俊博会長(壇上)=2023年4月26日、東京都千代田区

 自民党派閥の政治資金パーティー収入を巡る事件で、「志帥会」(二階派)の所属議員側がパーティー券販売のノルマ超過分を派閥に納めず手元にプールした疑いのある金額が、2022年までの5年間で約1億円に上るとみられることが12日、関係者への取材で分かった。

 
 会長を務める二階俊博元党幹事長側や事務総長経験者の平沢勝栄元復興相側もパーティー収入の一部を派閥に納めていなかったとみられることも判明。同派はノルマ超過分の収入を政治資金収支報告書に記載していなかった疑いもあり、不記載の総額は5年間で計2億円超に膨らむ可能性がある。

 関係者によると、二階派では派閥のパーティー券販売について所属議員の当選回数や役職によってノルマを設け、それを超えて売った分の収入を議員側に還流させていた。5年間のノルマ超過分計1億円超を派閥の収支報告書に収入として記載しなかったとされる。

 これとは別に、二階氏や平沢氏を含む同派の複数議員側がノルマ超過分をそもそも派閥に納めていなかったとされ、その合計額は5年間で約1億円に上るとみられる。

9275OS5:2024/01/13(土) 14:26:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c7617ee1b743bc8f51026ea7d183961f6fb6387
安倍派幹部の立件断念へ 会計責任者との共謀、立証困難 地検特捜部
1/13(土) 11:38配信

毎日新聞
東京地検が入る庁舎=金寿英撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、パーティー券収入のノルマ超過分を派閥の政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で刑事告発された最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の歴代事務総長ら幹部議員について、東京地検特捜部が立件を断念する方向で調整していることが関係者への取材で判明した。会計責任者との共謀の立証が困難との見方を強めている模様だ。

 一方、安倍派と志帥会(二階派)の会計責任者については、同法違反で在宅起訴する方向で詰めの捜査をしているとみられ、来週にも告発された議員らと併せて刑事処分を判断する。

 安倍派では、派閥から議員側にキックバック(還流)されたノルマ超過分が双方の収支報告書に記載されず、さらにノルマ超過分を派閥に報告しないで事務所でプールしていた議員がいたとされる。また、二階派では、パーティー券収入の一部が収支報告書に記載されていなかったほか、事務所でプールしていた議員が複数いたとされる。

 公訴時効にかからない2018年からの5年間で、安倍派では裏金化の総額が6億円近く、二階派の不記載額は2億円超に上る可能性がある。両派の会計責任者は特捜部に不記載への関与を認めているという。

 会計責任者との共謀が認められれば政治家も立件対象となる。特捜部は18年以降に安倍派で派閥の事務を取り仕切る事務総長を務めた、下村博文元文部科学相▽松野博一前官房長官▽西村康稔前経済産業相▽高木毅前党国対委員長――の4氏らへの事情聴取を進めてきた。

 関係者によると、4氏は、還流が事務局から派閥会長に直接報告される「会長案件だった」などと説明し、いずれも会計責任者との共謀を否定したとされる。当時の会長は細田博之前衆院議長と安倍晋三元首相だったが、両氏は死去しており、安倍氏が亡くなった22年7月以降の対応が焦点となっている。

 安倍氏は生前の同年春に還流中止を提案し、いったんは中止が決まった。しかし、継続を求める議員から反発があり、安倍氏の死去後に当時の事務総長だった西村氏や、下村氏、世耕弘成前党参院幹事長ら派閥幹部と会計責任者が対応を複数回協議。同8月に還流継続が決まったとされる。

 ただ、この協議について、出席者の多くが不記載の積極的な指示や、会計責任者からの具体的な報告を否定している模様だ。【井口慎太郎、北村秀徳、岩本桜、山田豊】

9276OS5:2024/01/16(火) 18:35:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe46276358c5ea897f6101395b1de3be97f831e6
【速報】「安倍派を介錯する」自民・刷新本部で所属議員から「安倍派解散論」続出 約3時間議論で派閥解消に賛否ほぼ同数
1/16(火) 16:54配信

FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
FNNプライムオンライン

自民党は16日、所属全議員を出席対象とした政治刷新本部の第2回会合を開き、約150人の議員が出席して、派閥のあり方を中心に約3時間にわたり議論を行った。

この中では、安倍派の複数の議員が、安倍派を解散すべきだと主張し、全派閥の解消を訴える議員もいた一方、派閥の維持を求める声も相次いだ。派閥の解消に関する賛否はほぼ同数だったという。

安倍派のパーティー券収入のキックバックを受けながら報告書に記載せず、防衛副大臣を辞任した宮澤博行衆院議員は、会合の中で「清和政策研究会(安倍派)は解散すべきだ。私は派閥に残って安倍派を介錯する覚悟だ」と述べたと明らかにした。

宮澤氏は記者団に対し、「今回のことも派閥の存在が原因で起きたことだ。ただ、私も派閥の諸先輩方に大変お世話になり安倍総理にもお世話になっているし、御恩もあるが、だからといって、(派閥を)残さなければいけないというところには思いは至らない」と語ったほか、党内で法令を犯したグループに解散命令を出せる制度の整備などを提案した。

ほかの議員からは、すべての派閥の解消を訴える意見が出たほか、「派閥が今回の問題の温床だ」、「人事介入とお金の分配をやめるべき」といった意見が相次いだ。

一方で、「派閥は必要だ」と主張する議員もいたほか、「完全な派閥の解消は非現実的」といった派閥解消への反対論も根強かった。

フジテレビ,政治部

9277OS5:2024/01/16(火) 18:37:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/de2f16912c363be5b4fb4aa9756e3daa487b25f6
安倍派幹部7人不起訴へ、会計責任者との共謀認定できず…4000万円超不記載の3議員は立件方針
1/16(火) 5:02配信

読売新聞オンライン
 自民党派閥「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部は、パーティー収入の一部を政治資金収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反容疑で告発された安倍派幹部7人を不起訴とする方針を固めた。特捜部は同派の会計責任者を立件し、在宅起訴とする見通しだが、幹部らと会計責任者の共謀は認定できないと判断。所属議員側は高額の還流を受けていた3議員を立件する方針で、上級庁と協議し、週内にも最終決定する。



 同派では2018〜22年、パーティー収入のノルマ超過分を約100人の議員側に還流するなどし、総額5億7000万円超を裏金化した疑いがある。派閥を取り仕切る事務総長経験者や会長代理、「5人衆」と呼ばれる幹部として、下村博文・元文部科学相(69)、松野博一・前官房長官(61)、西村康稔・前経済産業相(61)、高木毅・前党国会対策委員長(68)、塩谷立・元文部科学相(73)、世耕弘成・前党参院幹事長(61)、萩生田光一・前党政調会長(60)の7人が告発されていた。

 特捜部は、同派の収支報告書を作成・提出した会計責任者を立件する方針を固め、幹部らに対する任意の事情聴取で会計責任者とのやりとりなどを確認した。幹部らは還流について「派閥会長が決定する案件だった」などとし、不記載への関与を否定。会計責任者も「幹部から不記載の指示は受けていない」との趣旨の説明をしており、共謀を示す明確な証拠も見いだせなかったとみられる。

 特捜部は、還流やプールで裏金化していた所属議員側については、不記載額が4000万円を超えた池田佳隆衆院議員(57)(同法違反容疑で逮捕)、大野泰正参院議員(64)、谷川弥一衆院議員(82)の刑事責任を追及し、不記載額がそれに満たない議員側は、過去の摘発事例との公平性などを考慮して立件を見送るとみられる。

 一方、第5派閥の「志帥(しすい)会」(二階派)についても、特捜部は、パーティー収入の一部を収支報告書に記載しなかったとする同法違反で会計責任者を在宅起訴する方針。同派では、会長の二階俊博・元党幹事長(84)ら一部の所属議員側がノルマ超過分をプールし、派閥に納めていなかったことも判明した。同派の不記載額は、22年までの5年間で総額2億円を超えるという。

 特捜部は一連の刑事処分を週内にも行う方針。ただし、派閥幹部や所属議員が不起訴となった場合でも、告発人が検察審査会に申し立てを行えば、刑事処分の確定には一定期間を要する可能性がある。

9278OS5:2024/01/16(火) 21:22:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f1d9d88489d5ce3c419c4a7354011a67a6f1a57
「安倍派を介錯する覚悟」口止め暴露の宮沢博行氏「安倍総理に恩もあるが…」派閥の解散訴える
1/16(火) 18:51配信
日刊スポーツ
自民党の政治刷新会議で安倍派の解散を訴えた宮沢博行前防衛副大臣(撮影・中山知子)

 自民党安倍派(清和政策研究会)の宮沢博行衆院議員は16日、党本部で開かれた「政治刷新本部」の第2回会合で、安倍派の自主解散を主張した。会合出席後、報道陣の取材に「安倍派は解散すべきだ。私は派閥に残って、派閥を介錯(かいしゃく)する、安倍派を介錯するという覚悟を述べた」と明かした。

 また「(党内の)議員グループや派閥でルール違反があった場合、活動停止命令や解散命令を出してもいいのではないか」とも訴えた。

 この日の議論では、派閥のあり方について出席者から「賛否両論があった」と明かした。自身は「今回のこと(裏金事件)も派閥の存在が原因で起きた。私も派閥には大変お世話になっているし(派閥会長を務めた)安倍総理にもお世話になり恩もある」としながらも「だからといって、残さないといけないというところには思いは至らない」と強調。「(同じ考えの)同志はいる」とも訴えた。

 宮沢氏は昨年12月、安倍派のパーティーをめぐる政治資金問題をめぐり、派閥からキックバック分について政治資金収支報告書に記載しないように指示を受けていたことや、不記載について口止めされていることを報道陣に暴露した。自身の不記載分は、2020年から2022年の3年間に140万円だと明かした上で「多くの(安倍派の)仲間も早く説明し潔白を証明したいと思っていると推測するが、(派閥から)『しゃべるな、しゃべるな』と。これですよ」と述べ、派閥側の口止めにあっていることも述べ、怒りをみせていた。

 報道陣に非公開で行われたこの日の議論には100人超の自民党国会議員が出席し、約3時間近く続いた。岸田文雄首相や、派閥会長の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長らは「じっと意見を聞いていた」(宮沢氏)という。

9279OS5:2024/01/18(木) 10:57:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4db4620784e05c8b5aaddd68953c1f65ad351f7
「小池百合子首相」待望論、実現する可能性あるか
1/18(木) 10:22配信
東洋経済オンライン
小池百合子東京都知事(写真:時事)

 岸田文雄首相が、自民派閥パーティーをめぐる巨額裏金事件などでの政権危機に苦闘していることを受け、年明けの永田町では「ポスト岸田」候補の品定めがかまびすしい。その中で、一部でささやかれている小池百合子東京都知事の「首相待望論」も格好の話題となっている。

 2016年7月の都知事当選後も、ことあるごとに初の女性首相候補に名前が挙がり、自らも意欲をちらつかせてきたのが小池氏。年末年始の記者会見でも、半年後に迫る都知事選出馬について「思わせぶり」(周辺)に明言を避けているからだ。

 衆院解散の時期とも絡んで中央政界が注目する都知事選については、東京都選管が昨年11月末に「6月20日告示―7月7日投開票」との日程を決定した。ほぼ想定通りの日程だが、東京地検特捜部の裏金事件捜査との絡みで通常国会召集日が1月26日に決まったことで、中央政界では「衆院選との同日選は日程上困難」(自民選対)との見方が広がる。

■会期末解散は「日程的にありえない」? 

 というのも、首相の解散断行は「会期末の野党による内閣不信任決議案提出」が“政治的条件”となるが、想定される提出時期は6月21日前後。その場合の衆院選投票日は、「公職選挙法上7月14日以降」(総務省)となり、選挙期間中に都知事選投開票という「政治的にありえない日程」(同)になってしまうためだ。

 しかも、裏金事件に加えて能登半島地震への岸田首相の対応にも「後手批判」が付きまとい、年明けに底打ち傾向となった内閣支持率もなお低迷状態が続き、与党内では「通常国会での解散など不可能」(閣僚経験者)との声が支配的だ。

 もちろん首相サイドは「解散は首相の専権事項。いつでも断行できる」(官邸筋)と強調するが、自民首脳の間でも「羽交い絞めしてでも止める」との声が少なくない。このため党内では「首相は9月末の総裁選前に解散できないまま退陣し、後継者が『選挙の顔』となる」(長老)との見方が広がる。

■小池氏は「ポスト岸田」の“超大穴”

 これを受け、「ポスト岸田」については「総裁選実施なら『本命・茂木敏充幹事長―対抗・高市早苗経済安保相―穴・石破茂元幹事長』、話し合い一本化なら上川陽子外相」との見立てがもっぱらだ。

 ただ、“超大穴”として小池氏の名前も挙がっている。同氏は1992年参議院選での中央政界デビュー以来、常に日の当たる政治家人生を歩み、防衛相、自民党3役(総務会長)、総裁選出馬、そして都知事もすべて「女性初」。だからこそ「最終目標は初の女性首相」とみる向きが多く、2021年5月に死んだ愛犬「そう」ちゃんは小池氏自身が「総理を意識して付けた名前」といわれる。

 そうした中、小池氏の支持母体である地域政党「都民ファーストの会」は、昨年12月の江東区長選を筆頭に、その前後の都内の各種地方選で連戦連勝だ。これも踏まえ、都民ファ内部から「小池さんは次期衆院選での国政復帰を狙っている」との声が漏れてくる。

9280OS5:2024/01/18(木) 10:58:01

 小池氏は都知事就任翌年の2017年9月の衆院選に際し、都知事のまま「希望の党」を立ち上げて政権交代に挑んだが、いわゆる「排除発言」で挫折した。ただ、都民ファ幹部は「あのとき都知事を辞めて出馬していれば、結果は違ったはず」と述懐し、今夏の都知事選の出馬を見送り、次期衆院選での中央政界復帰の可能性にも言及する。

 その小池氏は、年末年始の記者会見などでも、都知事選出馬について言及を避けている。都知事選日程決定後の記者会見で記者団から「小池都政の現状と、次期知事選出馬の可能性」を問われた際も「現状も何も、今やるべきことをしっかり取り組む、これが、私の責任だと思っている」と表情も変えずに素っ気なくかわした。

 このため、その後の年末年始の定例会見でも記者団の間では「知事選出馬を問う質問はタブー視されている」(大手新聞の担当記者)のが実情で、「そのこと自体が、小池氏国政復帰との噂を広げる要因」(政治アナリスト)となっている。

■小池氏の本心はどこにあるのか

 ただ、小池氏を知る政界関係者は「そういう噂を流すのが小池氏の常套手段。年齢(71歳)からも本音は都知事3選しかない」(元都庁幹部)と明言する。確かに都知事選をめぐっては、小池氏サイドと自民党との連携が進む一方、野党にも有力候補擁立の動きがなく、小池氏の前回知事選(366万票、得票率約6割)以上の記録的圧勝確実との見方が多いからだ。

 こうした状況から、多くの政界ウォッチャーも「小池氏の本心は、7月の都知事選圧勝でさらに立場を強化し、次期衆院選での自公敗北で政権交代・政界再編の機運が高まれば、都民ファを率いてそれに乗る戦略」と読み解く。

 ただ、その大前提となる「ポスト岸田」の行方は、「春以降の政局展開次第で大きく変わる」(自民長老)との声も多い。ここにきて各種世論調査で支持率がわずかながら上昇し始め、来年度予算案も能登半島地震対応のための予備費増額などの修正が加えられたことで、野党も年度内成立に協力せざるをえない状況となりつつあるからだ。

 このため、岸田首相サイドには「一時浮上した予算成立花道論はほぼ消えた。このままやるべきことをやり続けて支持率がさらに回復すれば、総裁選前の衆院解散も可能になるし、解散しなくても総裁再選はありえる」(岸田派幹部)との強気の声も出始めている。

■「衆参同日選」視野に、まず都知事選圧勝狙い

 その一方で、自民幹部の間では「岸田首相は『政治改革』に一定のメドをつけ、解散しないまま総裁選前に退陣表明したほうが影響力を残せる」(無派閥有力議員)と指摘する向きも多い。

 その場合、誰が選挙の顔となるかを予測するのはまだ難しく、「結局、誰がなっても2025年7月の衆参同日選になだれ込むのでは」との見方も広がる。だからこそ小池氏は「衆院選出馬か都知事選圧勝の2つの選択肢を天秤にかけ、都知事選ぎりぎりまで政局展開を見極める構え」(側近)とみられているのだ。

 そうした中、小池氏にとってのベストシナリオは「まず都知事選に圧勝し、そのうえで都民ファを率いて次期衆院選での政界再編・政権交代のリーダー役となり、状況次第で首相の座もうかがう」(同)とされる。しかし、中央政界の現状と今後の展開を想定する限り、「小池氏の思惑通りの状況となるかは極めて不透明」(自民長老)というのが実態だ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9281OS5:2024/01/18(木) 11:23:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/1bae7efb4fd1f358ebfd4f4d06c2aee911deaab4
自民安倍派の大野泰正議員、離党へ
1/18(木) 11:17配信

共同通信
 自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る事件で、高額の裏金を受領していた大野泰正参院議員は、東京地検特捜部に自身が立件された場合、離党する意向を固めた。党関係者が18日、明らかにした。

9282OS5:2024/01/18(木) 11:27:04

https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1378195932/8815
↑常任幹事会名簿 まさかの稲田朋美復権とかある?
 橋本聖子あたりが座りが良いんだろうが彼女も疑惑の一人だからな

https://news.yahoo.co.jp/articles/81e0b9405e2e4fbb6c91f94a3ec50effb9544bb5
安倍派「5人衆」が派閥幹部辞任を検討 立て直しへ大幅刷新か
1/17(水) 22:47配信


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毎日新聞
自民党安倍派「5人衆」の(左上から時計回りに)松野博一氏、西村康稔氏、高木毅氏、萩生田光一氏、世耕弘成氏

 自民党派閥の清和政策研究会(安倍派、98人)の「5人衆」と呼ばれる幹部が、同派執行部の役職を辞任する検討に入った。派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、派を立て直すためには、幹部を大幅に刷新すべきだとの意見が強まっている。東京地検特捜部による強制捜査後、初の議員総会を19日に党本部で開催する予定だ。


 5人衆のうちの複数と、座長を務める塩谷立元文部科学相は17日、国会内で会談した。議員総会に向けた対応を協議し、5人衆や塩谷氏の常任幹事、座長、事務総長といった執行部の役職の辞任についても議論した模様だ。辞任はこれ以外の幹部に拡大する可能性もある。

 5人衆は、西村康稔前経済産業相、萩生田光一前党政調会長、松野博一前官房長官、世耕弘成前党参院幹事長、高木毅前党国対委員長。いずれも裏金事件の発覚後に閣僚や党幹部を辞任し、特捜部から任意の事情聴取を受けていた。

 安倍派は、安倍晋三元首相が2022年7月に銃撃事件で死去した後も会長を置かず、塩谷氏と5人衆を含む15人が「常任幹事会」による合議制で派閥運営を続けてきた。

 今後は執行部を一新して、若手中心で運営する案などが検討されている。派閥の解消論を主張する議員もいる。安倍派幹部の一人は「幹部はしっかりと責任を取るつもりだ。派内の若手にとって一番よい結論を考えたい」と語った。【飼手勇介】

9283OS5:2024/01/18(木) 17:23:35
https://www.sankei.com/article/20240118-5FMZLDQ7O5MAJBVTF5YVAXF4L4/
自民無派閥議員、中堅若手19人で「情報交換会」設立へ
2024/1/18 16:31

自民党の有志議員らが開いた、「無派閥連絡会」(仮称)結成に向けた準備会。中央はあいさつする赤沢亮正財務副大臣=18日午前、国会
自民党の有志議員らが開いた、「無派閥連絡会」(仮称)結成に向けた準備会。中央はあいさつする赤沢亮正財務副大臣=18日午前、国会

自民党の赤沢亮正財務副大臣と、坂井学元官房副長官らが18日、国会内で会合を開き、政治改革論議を進めるため「無派閥情報交換会」を設立することで一致した。無派閥の若手・中堅議員ら19人が発起人となる。19日に初会合を開き、それ以降は週1回で定例化する。

19人以外の議員にも参加を呼びかける。閣僚や党幹部経験者、派閥所属議員は対象としない。また、赤沢、坂井両氏は連絡係にとどまり、代表者などは置かない。

赤沢氏は会合後の記者会見で、会の位置付けについて「話したいことを自由に話す。情報交換の結果、何か行動を起こすことはある。それが本来の『政策集団』のあるべき姿なのではないか。それを目指している」と述べた。

当初、赤沢氏らは党派閥の政治資金パーティーを巡る一連の問題について無派閥議員の主張をまとめることも検討したが、意見の集約は難しいと判断した。

赤沢氏は石破茂元幹事長と親しく、坂井氏は菅義偉前首相の側近として知られる。無派閥議員によるグループとしては、石破氏が平成25年に自身に近い議員による「無派閥連絡会」を結成し、石破派結成にあわせて発展的に解消された経緯がある。

赤沢氏らは「中堅・若手の集まりなので、(旧石破派などとは)趣旨が違う」としている。

9284OS5:2024/01/18(木) 22:02:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6e532ee3b9d7034292d4ba22cca6e58b831fbf4
自民岸田派、解散へ 党内に「率先垂範」
1/18(木) 19:29配信
時事通信
記者団の質問に答える岸田文雄首相=18日午後、首相官邸

 自民党岸田派は18日、解散する方針を固めた。

 派閥の政治団体と事務所を廃止する。最大派閥・安倍派などによる政治資金パーティー収入の裏金事件を受け、岸田文雄首相は「派閥解消」を宣言することを検討。自ら率先して範を示し、他派閥に同様の決断を促す狙いがある。

 首相は同日、首相官邸で記者団の取材に応じ、岸田派の「解散を検討している」と表明。「政治の信頼回復に資するなら、(解散を)考えなければならない」と語った。

 同派幹部によると、党が25日に政治改革案の中間取りまとめを行った後の解散を想定している。首相は裏金事件を受けて昨年12月に同派を離脱するまで会長を務めていた。

 東京地検特捜部は、政治資金規正法違反容疑で岸田派の元会計責任者を立件する方針。同派は関連する政治資金収支報告書の訂正を総務省に届け出た。関係者によると、首相はこうした動きを踏まえ、座長の林芳正官房長官ら同派幹部と18日に解散を確認したという。

 首相周辺は「政治団体を解散し、事務所をたたむ。政策集団としても残さない」と説明。同派幹部は、首相の狙いについて「率先垂範」としつつ、「あとは各派閥の判断だ」と語った。ただ、派内から「同志の絆は残る」との声が出ており、緩やかなグループとして存続する可能性もある。

 岸田派は1957年に池田勇人元首相が旗揚げした名門派閥。「保守本流」を自認し、岸田氏を含む5人の首相を輩出してきた。現在の所属議員は46人で、党内第4位の規模。

9285OS5:2024/01/18(木) 22:03:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/5666602cfc09affb3e0e8715d52bd1973ff3793d
首相、岸田派の解散検討を表明 自民派閥の政治資金事件巡り
1/18(木) 19:44配信

毎日新聞
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=首相官邸で2024年1月18日午後7時23分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は18日、自民党派閥の政治資金を巡る事件に関連し、自身が会長を務めていた岸田派(宏池会)について「解散することを検討している」と表明した。宏池会を巡っては東京地検特捜部が政治資金規正法違反で当時の会計責任者を立件する方針を固めており、出身派閥の解散方針を打ち出すことで信頼回復に向けた姿勢を示す狙いとみられる。首相官邸で記者団に語った。

【図で解説】裏金化、どうやった? 疑惑の構図

 宏池会の解散について問われ「政治の信頼回復に資するものであるならば、そうしたこと(解散)も考えなければならないと思っている」と語った。他派閥にも解散を求めるかについては「とりあえず我々(岸田派)として信頼回復のためにどうあるべきかを考えている。そして解散についても検討しているという状況だ」と述べるにとどめた。

 宏池会は衆参46人の党内第4派閥。1957年に結成された現存する自民最古の派閥で、池田勇人、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一ら歴代首相を輩出した。岸田首相は2012年に会長に就任したが、自民党派閥の政治資金問題を受けて23年12月に会長を退き、派閥も離脱した。【鈴木悟、池田直】

9286OS5:2024/01/18(木) 22:04:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8cff9a3c26168867be38499c6d8131c2382a765
岸田派と安倍派、解散を検討 首相「信頼回復に資するなら」
1/18(木) 20:09配信

朝日新聞デジタル
首相官邸を出る際、記者の質問に答える岸田文雄首相=2024年1月18日午後7時22分、岩下毅撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、岸田文雄首相は18日、首相官邸で記者団の取材に応じ、自身が会長を務めてきた「宏池政策研究会」(岸田派)の解散を検討していることを明らかにした。「清和政策研究会」(安倍派)の幹部も安倍派の解散を検討していることを朝日新聞の取材に明かした。


 東京地検特捜部は、宏池会が約3千万円の収支を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、同派の元会計責任者を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で立件する方針を固めている。

 首相は記者団から対応を問われ、「(岸田派の)解散についても検討している。政治の信頼回復に資するものであるならば、そうしたことも考えなければならない」と語った。首相は2012年から岸田派会長を務めてきたが、派閥パーティー問題を受けて昨年12月に派閥を離脱した。

 岸田派は、政治資金規正法で規定されている「その他の政治団体」として総務省に届け出をしている。首相は「(政治団体の)届け出を取り下げることも含めて検討している」と説明。政治団体でなくなれば、政治資金パーティーを事実上開くことができなくなるため、政治改革を進める姿勢を示す狙いがあるとみられる。岸田派関係者によると、東京・永田町にある派閥事務所は閉鎖する方向だという。

 宏池会は1957年に池田勇人元首相が創設。党内で最も古い派閥で、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一の各首相を輩出し、「保守本流」を掲げてきた。

 東京地検特捜部は、最大派閥の安倍派や、二階俊博・元幹事長が会長を務める「志帥会」(二階派)によるパーティー収入の裏金化についても捜査している。首相は、岸田派以外の派閥に解散を求めるのかについては言及を避けた。

 一方、安倍派幹部は朝日新聞の取材に、「今後、(安倍派の)解散も含めて検討しないといけなくなる」と語った。

朝日新聞社

9287OS5:2024/01/19(金) 10:27:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc9f210a82255c8938400180957814329b810aa4
岸田派解散、首相が乾坤一擲の勝負 岸田派解散表明で他派閥にボール
1/18(木) 23:10配信
産経新聞
岸田文雄首相(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は18日、会長を務めていた岸田派(宏池会)の解散検討を表明し、乾坤一擲の大勝負に出た。自民の派閥パーティー収入不記載事件を受け、安倍派(清和政策研究会)など他派閥にも解散を促す圧力となりそうだ。派閥解消が一気に進む可能性もある。


「国民の信頼回復のため、宏池会は率先して解散するべきだ」

首相は18日、1日かけて岸田派幹部や同派出身の閣僚を官邸に呼び込み、自らの覚悟を伝えた。「率先」という言葉に、他派に同様の行動を促す思いがにじんだ。

この後、首相は記者団の取材に応じ、笑みを浮かべながら「宏池会の解散について検討している」と表明した。首相周辺は「今まで見たことのない、自信のある表情だった」と話した。

首相は令和3年10月の首相就任後も昨年12月まで岸田派会長にとどまるなど、派閥にはひときわ愛着を持っていたとされる。その首相が岸田派を率先して解散するのは、東京地検特捜部が政治資金規正法違反容疑で岸田派の元会計責任者を立件する方針となったことで危機感を強めた半面、党内に覚悟を示す狙いがある。派閥解消に向け、自民各派にボールが渡った形といえる。

首相は今月16日、自民の政治刷新本部の全体会合に出席。約3時間、50人近い議員の意見に耳を傾けた。このうち10人ほどが派閥解消を訴えていたという。政権幹部は「平場にはエネルギーがある」と述べ、首相が意欲を強めたと指摘する。

同本部は、月内に中間とりまとめを行う。党内では派閥解消や派閥パーティー禁止も検討されているが、これまで捜査が及んでいない麻生派(志公会)や茂木派(平成研究会)が納得するかは不透明だ。

自民中堅議員からは「派閥がなくなったら人事はどうする。党内に人事部を作るのか」との声も漏れる。反発によって各派の足並みが乱れたり、「派閥解消」が骨抜きになったりすれば、首相の求心力が急落する恐れもある。

首相周辺は「これで岸田降ろしに動く自民党ならば、どのみち国民から見放される」と述べた。(長橋和之)

9288OS5:2024/01/19(金) 10:28:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/9312e533cbb31a9ada3725948eebb25fe5911f9b
安倍・二階・岸田の3派閥を立件へ 幹部議員は19日にも不起訴
1/18(木) 20:38配信

毎日新聞
自民党本部=東京都千代田区で、曽根田和久撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、宏池会(岸田派)の政治資金収支報告書に、2018年からの3年間で収入など3000万円超が記載されていない疑いがあることが関係者への取材で判明した。東京地検特捜部は19日にも清和政策研究会(安倍派)と志帥会(二階派)と合わせて立件する方針を固めた模様だ。安倍、二階両派の会計責任者ら2人を政治資金規正法違反で在宅起訴し、岸田派の元会計責任者を略式起訴するとみられる。


 一連の事件では自民の主要5派閥が同法違反容疑で刑事告発されたが、安倍、二階、岸田の3派閥が刑事責任を追及される見通しとなった。一方、3派閥の会長や事務を取り仕切る事務総長ら幹部議員については、いずれも会計責任者との共謀が認められないとして一斉に不起訴処分にするとみられる。

 3派閥ではパーティー券収入のノルマ超過分を議員側にキックバック(還流)する運用が続けられていたとされる。安倍派では還流資金に関する収支が派閥側と議員側の両方の収支報告書に記載されておらず、二階、岸田両派では議員側への支出は記載されているものの、パーティー券収入の総額が過少記載されていた疑いがあるという。また、安倍、二階両派ではノルマ超過分を派閥に報告せず、事務所でプールしていた議員が複数いるとされる。

 安倍派では裏金化の総額が6億円近くに上る可能性がある。特捜部は、刑事告発された松野博一前官房長官▽西村康稔前経済産業相▽高木毅前党国対委員長▽世耕弘成前党参院幹事長▽萩生田光一前党政調会長▽下村博文元文部科学相▽塩谷立元文科相――の7氏をいずれも不起訴とする方針。

 一方、4000万円超の還流を受けた疑いがある、いずれも安倍派の大野泰正参院議員=岐阜選挙区=と谷川弥一衆院議員=長崎3区=については、在宅のまま政治資金規正法違反で立件するとみられる。今月7日に逮捕された池田佳隆衆院議員=比例東海、自民を除名=と合わせて現職3人が刑事訴追される見通しだ。

 不記載額が2億円超に上る疑いがある二階派では会長の二階俊博元党幹事長の事務所で、ノルマ超過分の3000万円超がプールされていたとみられることが関係者への取材で新たに判明した。特捜部は、二階氏の秘書を同法違反で略式起訴する方針。二階氏本人は派閥と事務所の両方の不記載への関与を否定しているといい、特捜部は不起訴にするとみられる。

 岸田派では、元会計責任者が不記載への関与を認めているが、派閥会長だった岸田文雄首相らの関与は否定しているという。【井口慎太郎、北村秀徳、岩本桜、山田豊】

9289OS5:2024/01/19(金) 10:40:31
岸田は宏池会から離脱してるんじゃ・・・?
そしたら、宏池会についても 何か言う立場じゃなくなるような
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec7669876d29a6df3ad8a75e197d2df3f3fa36aa
【速報】“岸田派解散”表明の首相「他の派閥については何か言う立場にない」
1/19(金) 9:47配信

FNNプライムオンライン(フジテレビ系)


「岸田派を解散することを検討している」と前日に表明したことに関連し、岸田首相は19日、「他の派閥のありようについて何か言う立場にない」と述べた。

「岸田派を解散することを検討している」と表明したことを巡り、岸田首相は官邸に入る際、記者団から、党内の他派閥から反発が出ていることに対する見解を問われた。

これに対し岸田首相は、「政治の信頼回復のために宏池会(岸田派)を解散するということを申し上げた。ただ、他の派閥のありようについて何か申し上げる立場にないと考えている」と述べた。

その上で、「(自民党の)政治刷新本部における議論をしっかり進めていきたい」と強調した。

また、政治刷新本部での議論の集約については、「国民から、政策集団というものが金やポストを求める場になっているのではないかという疑念の目が注がれている」として、「疑念を払拭して信頼回復するために、政策集団のルールは考えていかなければならない」と述べた。

一方、裏金疑惑の実態解明に向けての考えも問われたが、「まだ捜査が続いている。そして、今後、出てくる結果を見た上で、適切なタイミングで対応を考えていきたい」と述べるにとどめた。

フジテレビ,政治部

9290OS5:2024/01/19(金) 19:44:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c1fd97260561f5d7a262fd68cf209260c62aa03
自民、派閥「解消」宣言しては復活を繰り返した過去 権力闘争の舞台
1/19(金) 19:30配信

産経新聞
自民党では岸田派や二階派など派閥解散表明が相次いでいる=党本部

自民党では派閥パーティー収入不記載事件を受け、岸田派(宏池会)、二階派(志帥会)に続き、最大派閥の安倍派(清和政策研究会)も解散する方向となった。党内の6派閥中半分が消えることになり、党内のパワーバランスは変化する可能性がある。ただ、自民は「政治とカネ」問題などが起こるたび、派閥解消論が浮上してはうやむやになっていくという歴史を繰り返してきた。今回は本当になくなるのか。

「われわれは、派閥解消を決意し(中略)世界をリードする政策を立案・実行できる政党への脱皮をはかる」

自民党は平成元年5月に策定した「政治改革大綱」で高らかにこううたった。

大綱は昭和63年のリクルート事件で有力議員に政治とカネの問題が直撃したことを受け、政治不信を払しょくするために定められた。派閥解消に向けた一歩として、総裁、副総裁、総務会長、政調会長、参院議員会長、閣僚の在任中の派閥離脱を明記している。

この一歩は空文化している。平成20年に総裁になった麻生太郎首相(当時)は、所属する麻生派(当時は為公会)を離脱しなかった。岸田首相も令和3年10月の就任後、昨年12月まで岸田派に所属した。

自民は政治改革大綱の策定した後も、派閥解消に向けた動きをアピールすることがたびたびあった。平成6年の野党転落をきっかけに、党基本問題調査会の答申を受けた河野洋平総裁(当時)が党改革の最大の目玉として、各派閥の領袖(りょうしゅう)に派閥事務所の閉鎖などを要請、「派閥解消」を宣言した。

各派が解散式を行い、派閥事務所の閉鎖を決定。メディアも「旧○○派」の通称に統一された。しかし、自民が同年に社民、さきがけ両党と連立政権を樹立して政権に復帰したことも受け、解消したはずの旧派閥が政策勉強会を再開するなど、形を変えて実質的に存続。派閥解消はかけ声倒れに終わった。

11年には党改革本部が当時の小渕恵三首相(党総裁)への答申の中で、「派閥」が「政策グループ」に様変わりしたと指摘。「政策グループに対する国民の理解を積極的に求めていく」などと、事実上の「派閥復活宣言」をしていた。

石破茂氏も幹事長を務めていた24年11月、脱派閥の一環として派閥事務所の党本部への移転を掲げた。しかし、各派は黙殺。当の石破氏も27年に石破派(水月会、現在は解散)を立ち上げるに至った。

派閥は自民内で切磋琢磨を促し、総裁を頂点とした統治機能を高める機能も果たしてきた。ただ、実態は党総裁を決めるための権力闘争の舞台となっていた。派閥領袖は派の人数を武器に総裁選レースの作戦を練る。所属議員は、領袖が政治資金パーティーなどで集めたカネや、首相や党執行部から分配されたポストの配分を受けるー。特定の実力者に権力が集中し、「政治とカネ」問題の温床となる弊害が指摘されている。

党政治刷新本部の幹部は「政治改革大綱にあれだけ書いたのに実現していない。もう一段、取り決めを上に行かねばならない」と語り、25日にも決定する政治改革に関する中間取りまとめに「派閥全廃」を盛り込むべきだと主張する。

9291OS5:2024/01/19(金) 19:45:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/698e8bca5149dec96b08f1dc33b50f9c7446ec98
自民二階派が解散決定 安倍派若手も早期判断要求 派閥パーティー
1/19(金) 14:48配信
時事通信
記者会見する自民党二階派の二階俊博元幹事長=19日午後、東京都内

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件を巡り、岸田派が解散する方針を固めたことを受け、自民内で19日、派閥解散の動きが広がった。

【ひと目で分かる】自民党6派閥の総収入とパーティー収入(2022年)

 二階派は緊急総会で解散を決定。安倍派の中堅・若手の国会議員は同派の解散を塩谷立座長に要求した。同派はこの後の臨時総会で対応を協議した。

 岸田文雄首相(党総裁)は19日、首相官邸で記者団に「政治の信頼回復のために宏池会(岸田派)を解散する」と説明。他派閥に関しては「申し上げる立場にはない」と言及を避けつつ、「派閥がカネやポストを求める場になっているとの疑念を払拭するため、政策集団のルールを考えていかなければならない」と語った。

 首相はこの後、麻生、茂木両派をそれぞれ率いる麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と党本部で個別に協議。岸田派の解散方針に理解を求めたとみられる。

 ただ、記者団には「政治刷新本部の今後の対応について意見交換した」と述べるにとどめた。

 二階派の緊急総会では会長の二階俊博元幹事長が「政治への信頼を取り戻すために志帥会(二階派)を解散する」と表明。出席者からは異論も出たが、最終的に了承された。

 安倍派は19日夕、党本部で臨時総会を開いた。これに先立って同派の中堅・若手30人超(オンライン参加を含む)は党本部で対応を協議。この後、福田達夫元総務会長は記者団に「責任を明確にした上で、解散を速やかに決めるべきだということで一致した」と語った。

9292OS5:2024/01/19(金) 19:46:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4387f649603f9ce0a5d92b2e3c75d87bf7f1178
【速報】自民党・麻生副総裁 麻生派の在り方「所属議員と相談していく」政治資金パーティーめぐる事件でコメント
1/19(金) 18:37配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN

自民党の派閥の政治資金パーティをめぐる事件で岸田派が派閥の解消を決めたことを受け、麻生派の会長である麻生太郎副総裁がコメントを発表しました。

麻生氏は、麻生派の今後の対応について「現在、党の政治刷新本部において、政策集団の在り方についての議論が行われており、来週にも中間とりまとめが行われるものと承知しております。その中間とりまとめを受けたうえで、政策集団として活動していくにあたり、その在り方について、志公会所属議員とよく相談して参りたいと考えております」としています。

TBSテレビ

9293OS5:2024/01/19(金) 19:55:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7682cca7ea3e3c6898d768e5bf85773512a8e25
自民の最大派閥、安倍派も解散方針を決める 岸田派、二階派に続き
1/19(金) 19:34配信

朝日新聞デジタル
清和政策研究会(安倍派)の総会で頭を下げる塩谷立座長(中央)、高木毅事務総長(右)、世耕弘成・前参院幹事長=2024年1月19日午後6時5分、東京・永田町、柴田悠貴撮影

 自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会、96人)は19日夜の議員総会で、解散する方針を決めた。自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けた派閥解散は、岸田派(46人)、二階派(38人)に続く3派閥目となる。

【写真】清和政策研究会(安倍派)の総会に出席するため自民党本部を訪れた松野博一・前官房長官=2024年1月19日午後4時51分、東京・永田町、小林一茂撮影

 19日に安倍派の会計責任者が政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で東京地検特捜部に在宅起訴された。特捜部から任意聴取を受けていた同派幹部らは共謀には問えないとして立件されなかったが、同派座長の塩谷立・元文部科学相は同日夜、「信頼を裏切ったことに心より深くおわび申し上げる」と頭を下げた。

 同派は、福田赳夫元首相が首相退任後の1979年に設立した「清和会」から続いてきた。2000年以降、森喜朗氏、小泉純一郎氏、安倍晋三氏、福田康夫氏の首相4人を輩出したほか、党中枢の役職も得て大きな影響力を持ち、「清和会支配」と呼ばれてきた。

 会長だった安倍晋三元首相が22年に死去した後、会長不在の集団指導体制になった。座長の塩谷立・元文部科学相のほか、松野博一・前官房長官、高木毅・前党国会対策委員長、世耕弘成・前党参院幹事長、萩生田光一・前党政調会長、西村康稔・前経済産業相が「5人衆」と呼ばれて派閥運営の中心的役割を担っていた。(鶴岡正寛)

朝日新聞社

9294OS5:2024/01/20(土) 04:44:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/108e5454db1be6471154681faad5fa7830139104
自民安倍派、二階派も解散 麻生派、茂木派は協議 派閥解散の流れ拡大
1/20(土) 0:37配信
産経新聞
自民党安倍派の議員総会であいさつする塩谷立座長=19日午後、党本部(三尾郁恵撮影)

自民党派閥のパーティー収入不記載事件を巡り、安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)は19日、派閥の解散を決めた。岸田文雄首相(党総裁)も同日、自身が会長を務めていた岸田派(宏池会)について「政治の信頼回復のために解散する」と記者団に明言した。首相が18日に表明した派閥解散の流れが拡大した。

二階派は19日に議員総会を開き、会長の二階俊博元幹事長が解散方針を表明し、了承された。二階氏は記者会見で、同派元事務局長の立件について「会長としての責任を痛感し、心からおわびする」と陳謝した。

続いて安倍派も19日の議員総会で解散を決めた。塩谷立座長は会見で「(出席者の)90%ぐらいは解消すべきだということだった」と説明。総会では国会や党の役職を自ら辞する意向を示す出席者もおり、塩谷氏自身も衆院政治倫理審査会長を退く考えを示した。

一方、首相は19日、記者団に対し、岸田派以外の派閥の対応については「申し上げる立場にない」と語るにとどめた。自民の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と党本部で会談し、岸田派の解散方針を説明した。

麻生派(志公会)と茂木派(平成研究会)は事件への関与がなく、対応が焦点となっている。麻生、茂木両氏は派閥解散に否定的とされる。

自民の政治刷新本部は来週にも中間報告をまとめる。麻生、茂木両氏は19日、中間報告の結果を受け、自派の所属議員と対応を相談していく考えをそれぞれ表明した。記者団の取材などに示した。

9295OS5:2024/01/20(土) 04:45:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/955e65a5531704a6c05a5b302c039205ae5504ce
安倍派も二階派も解散へ、国民の理解が得られないと判断…立件対象にない麻生派と茂木派は慎重
1/19(金) 23:58配信

読売新聞オンライン
自民党本部で行われた安倍派の会合(19日午後)=川口正峰撮影

 自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会、96人)と第5派閥の二階派(志帥会、38人)は19日、自民派閥の政治資金規正法違反事件で立件対象となったことを受け、それぞれ派閥を解散する方針を決めた。同じく立件対象となった岸田派(宏池会、46人)が先んじて解散の方針を決定し、同様の対応を取らなければ国民の理解が得られないと判断した。

 安倍派は同日、党本部で臨時総会を開き、派閥を解散することを確認した。塩谷立・座長は総会後の記者会見で、「国民の信頼を裏切ったことに対し、心から深くおわび申し上げる」と陳謝した。解散する理由を問われると、「清和研の歴史に幕を閉じることは断腸の思いだが、自民党が新たにスタートするためには区切りとして、けじめをつけなければならない」と説明した。

 二階派も同日、東京都内で臨時に開いた総会で、派閥を解散する方針で一致した。同派を率いる二階俊博・元幹事長は総会後の記者会見で、「政治への信頼を取り戻すために解散するとの結論に至り、所属議員の了承を得た」と述べた。

 一方、立件対象に含まれなかった第2派閥の麻生派(志公会、56人)や第3派閥の茂木派(平成研究会、53人)は、派閥の解散に慎重な姿勢を見せている。

 第6派閥の森山派(近未来政治研究会、8人)はこの日の会合で、同党の政治刷新本部が政治改革の中間取りまとめを月内に公表することを念頭に、今後の動向を注視していくことを確認した。

9296OS5:2024/01/20(土) 18:07:41



https://news.yahoo.co.jp/articles/8f7d535fae0cfb46f6f393dc3eacd3dc19015dd9
福田達夫氏「新しい集団つくる」 安倍派源流創設者の孫
1/19(金) 23:26配信
共同通信
福田達夫氏

 自民党安倍派の福田達夫元総務会長は19日、同派の解散決定を受け「反省の上に新しい集団をつくっていくことが大事だ」と党本部で記者団に述べた。集団のイメージについては「派閥ではなく、新しいガバナンスの形」と表現した。福田氏の祖父は安倍派の源流である福田派(清和会)を創設した福田赳夫元首相。

 福田氏は解散が決まった19日の派閥総会に先立ち、塩谷立座長に解散を早期に検討するよう申し入れていた。

 同じく福田元首相を祖父に持つ越智隆雄元内閣府副大臣は「清和会は金権政治打破で生まれた。その理念と今の状況は大幅に違う」と指摘した。

9297OS5:2024/01/20(土) 18:08:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bac215cd3441d0c37e72e609f582cbef0ae5baf
「何もしなけりゃ自民は終わる」 岸田派解散、首相決断の舞台裏
1/20(土) 10:12配信

産経新聞
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=19日午後、首相官邸(春名中撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)が、自ら率いた同党岸田派(宏池会)の解散を決断したのは、パーティー収入不記載事件で国民の政治不信が高まる中、派閥の存続は自民政権の崩壊につながりかねないとの強い危機感を抱いたからだ。首相は昨年末から派閥解消を探っていたが、消極的な党幹部には相談せずに腹案として温め、電撃的な表明で強行突破を図った。決断の経緯を振り返る。


「いろいろと批判されることは分かっている。でも、何もしなけりゃ自民党は終わりだ」。首相は表明直後の18日夜、周囲に心境を漏らした。

首相は昨年末、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)などへの捜査が本格化したころから、派閥解消の案を練っていた。「国民から派閥が金やポストを求める場となっているとの疑念の目が注がれている」(首相)以上、その在り方を抜本的に変えなければ、党の存続も危うくなるとの危機感があったからだ。

そんな首相の思いが党幹部に共有されていたとは言い難い。首相は昨年12月に岸田派を離脱したが、派閥領袖(りょうしゅう)である麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長らは同調しなかった。このころ首相周辺は「派閥は解消しなければならないが、麻生氏と茂木氏による岸田降ろしに発展しかねない」と運びの難しさを語っていた。

ただ、年が明けて自民の政治刷新本部の議論が始まると、若手からも派閥解消論が公然と噴出した。首相は背中を押されるように、自らの確信も深めていった。

「(各派閥が同一選挙区に候補を擁立した)中選挙区時代は同じ自民でも派閥が違えば会話することもなかったが今はそうではない。昔ほど派閥は絶対じゃない」

今月中旬、首相がそう漏らすのを聞いた側近の一人は「あれで首相は派閥解消をやるんだなと確信した」と明かす。

首相も個々の派閥の在り方に直接、関与できる立場にはなく、まずは自らの本気度を示す必要があった。18日午後、官邸にひそかに岸田派幹部を呼び寄せ、同派解散の意思を伝えた。一人一人に「後ろ向きではなく、攻めのための解散だ」とも訴えた。

党内には不意打ち的な表明に反発も広がるが、首相は周辺にこう語る。

「俺はこれが正しいと信じる」(永原慎吾)

9298OS5:2024/01/20(土) 18:10:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/a97f67aa60d31d8d236e45d9753f88b0ca541722
高圧的言動、たびたび物議 「最も地元に貢献」評価も 谷川議員
1/20(土) 7:12配信
時事通信
谷川弥一衆院議員=2023年12月13日

 自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る事件で略式起訴された谷川弥一衆院議員(82)は、地元への貢献度が「これまでの長崎県選出議員の中で一番」との評価もある一方、高圧的な言動がたびたび物議を醸してきた。


 
 谷川氏は五島列島の五島市出身で、高校卒業後に建設会社を創業。1987年から県議を5期務め、2003年の衆院選に長崎3区から出馬し初当選した。文部科学副大臣を務めたほか、国境離島新法の成立に尽力し、西九州新幹線建設など地元振興にも取り組んできた。

 後援会会長の島信行氏は「地域貢献という面では、今までの県選出の国会議員で一番。だからわれわれも一生懸命応援してきた」と熱を込めて話した。

 一方で谷川氏は19年、新幹線建設を巡る佐賀県の対応について「韓国か北朝鮮を相手にしているような気分だ」と発言。その後、「佐賀県の対応がけんもほろろなので、言葉が走ってしまった」と釈明した。

 23年12月には、派閥パーティー事件について質問を重ねる報道陣に「頭悪いね。これ以上言いませんと言ってるじゃない」と言い放ち、SNSなどで批判を受けた。

 数年前まで谷川氏側から安倍派のパーティー券を購入していたという後援会の元会員は、「機嫌を損ねないよう数枚買っていた」と打ち明ける。「言うことに従わない相手に圧力をかけるのは有名な話だ」と吐き捨てるように話した。

9299OS5:2024/01/21(日) 07:33:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7c1ff9fe4c5d27e879e16d9573184169bce1ab3
岸田首相、捨て身の派閥解消 反転攻勢狙い、危うさも 麻生・茂木派が反発、党内動揺〔深層探訪〕
1/21(日) 7:00配信

時事通信
記者団の質問に答える岸田文雄首相=19日午後、首相官邸

 岸田文雄首相が自民党岸田派(宏池会)解散という賭けに出た。派閥の政治資金パーティー収入裏金化事件で内閣支持率がどん底状態から抜け出せない中、1957年から続く名門派閥の解体で捨て身の反転攻勢を図る。首相を支えてきた第2、3派閥の麻生派と茂木派からは首相の独断に「徹底対決だ」と不満が高まっており、政権基盤が揺らぐ危うさをはらむ。

 ◇主流派に事前に伝えず
 「『隗(かい)より始めよ』だ」。昨年12月まで約11年率いてきた岸田派の解散について、首相は19日、面会した党青年局メンバーにこう強調した。解散表明に先立ち、首相は18日、同派座長の林芳正官房長官に方針を伝達。所属する官房副長官や閣僚経験者にも短時間で根回しを済ませた。国民世論に派閥への批判が強まる中、首相周辺は「岸田派が率先しなければならない」と語った。

 首相は以前から周囲に「派閥はやめてもいいのではないか」と漏らし、岸田派解散を腹案として温めてきた。同派の元会計責任者の立件方針が18日に報じられたことも背中を押したとみられる。

 党内には動揺が広がり続けている。首相は麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長ら政権中枢の幹部に自身の決断を事前に伝えなかった。党政治刷新本部で派閥存廃が焦点となっている最中に「抜け駆け」した格好となったことに関し、党関係者は「派閥解消に抵抗があり、自ら打ち出した」との見方を示した。

 首相の狙い通り、安倍派、二階派は19日に解散を決めた。安倍派からは「乗り遅れたらイメージが悪い」(ベテラン)、「岸田派に追随せざるを得ない」(閣僚経験者)との声が相次いだ。首相は記者団に「その派閥で判断されたことだ」と述べるにとどめた。

 ◇菅前首相は評価
 一方、麻生派と茂木派は東京地検特捜部の立件対象にならず、派閥を維持する姿勢を崩していない。首相の意向に、麻生派幹部は「皆で横断歩道を渡ろうというのか」、茂木派幹部も「解散するいわれはない」と猛反発。森山派も様子見の構えで、「派閥全廃」へ進むかは不透明だ。

 首相は党総裁とはいえ、党から独立した組織である他派閥への指揮権はない。強引とも言える手法に、政権を支えてきた麻生、茂木両氏が反抗し、3人の距離が急速に広がる可能性もある。

 首相としては両氏の不興も想定し、菅義偉前首相の取り込みを図ったとの見方もある。関係者によると、菅氏は首相に「派閥解消まで行かないと世論は納得しない」と主張しており、首相の今回の決断を評価しているという。

 ◇「岸田降ろしに発展」
 自民は政治資金規正法の改正に向け、政治団体の会計責任者だけでなく政治家にも責任が及ぶ連座制導入など罰則強化を打ち出す方針だ。政権が裏金事件で瀬戸際に立たされる中、党関係者は「首相は派閥解消と連座制で突破口を開こうとしている」と指摘。自民執行部の一人は「支持率も上がり、求心力も戻る」と期待した。

 ただ党内では、安倍派幹部らの「不起訴処分」を受けて検察審査会の手続きが始まるとの見方は強く、影響が長期化する可能性がある。

 かつて宏池会会長を務め、今も一定の影響力を保つ古賀誠元幹事長は関係者に「どうしようもない」と不満を漏らした。首相周辺からは「『岸田降ろし』に発展するのではないか」と不安視する声が出ている。

9300OS5:2024/01/21(日) 08:53:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a392cb799d3deb95cca6332537c9c855deb9595
麻生・茂木氏は岸田首相に「派閥続ける」 森山派は「中間報告」踏まえ判断
1/20(土) 17:41配信
産経新聞
麻生太郎副総裁

自民党派閥パーティー収入不記載事件を受けた派閥解散の可否を巡り、麻生派(志公会)と茂木派(平成研究会)の会長をそれぞれ務める麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長が、岸田文雄首相(党総裁)に対し、派閥を存続させたいとの意向を伝達したことが20日、分かった。複数の党幹部や党関係者が明らかにした。

関係者によると、麻生、茂木両氏は19日、首相と個別に党本部で会談した際に意向を伝えた。首相は各派閥が判断すべきだとの考えを示した。

麻生氏は、事件は安倍派(清和政策研究会)などの政治資金処理の問題ととらえ、派閥には人材育成などの存在意義があるとの認識に立つ。茂木氏は、派閥の力を足掛かりに将来的に首相の座を目指す構えとみられる。

一方、自民の森山裕総務会長は20日、会長を務める森山派(近未来政治研究会)について、党が25日にも決定する政治刷新本部の中間報告を踏まえ、派閥の存廃を判断する考えを示した。鹿児島県霧島市で記者団に「党で議論が始まっており、その経過も見ながら決めたい」と説明した。

不記載事件を巡っては、関係者が立件された安倍派、岸田派(宏池会)、二階派(志帥会)が既に解散を決めた。自民6派閥で唯一、不記載問題で告発されていない森山派が解散を決断した場合、解散に否定的な麻生、茂木両派の動向にも影響を与えそうだ。

9301OS5:2024/01/21(日) 09:00:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/47d3ad84ca3d41b7c840f1c2f09b9ff8d6e05331
自民支持率最低、党内に衝撃 「裏金」影響、下野直前下回る
1/21(日) 7:02配信
時事通信
官邸に入る岸田文雄首相(中央)=20日午後、東京・永田町

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、同党の支持率が急落している。

【図解】自民党支持率が2割を下回った政権

 時事通信の1月の世論調査では、野党時代を除いて1960年の調査開始以来最低の14.6%。有権者の厳しい視線が岸田内閣だけでなく党にも向いている状況が鮮明になり、衝撃が広がっている。

 「数字は実態を表している。地元を回っていても信頼感の低下を感じる」。現職閣僚の一人は自民支持率の落ち込みについて、こう危機感をあらわにした。事件は、東京地検特捜部に関係者が立件された安倍、岸田、二階の3派が解散を決め、党を揺るがす事態に発展している。

 昨年1月から10月まで、自民支持率は同調査で21〜24%台を推移していた。この間、内閣支持率は1月の26.5%から5月に38.2%へ回復し、10月には再び26.3%へ落ちており、党支持率は比較的安定していたと言える。

 ところが、各派のパーティー収入問題が報じられだした11月を境に下落傾向が顕著になる。同月に19.1%と2割を切り、12月は18.3%。年をまたいでさらに3.7ポイントも下がった。内閣支持率は12月17.1%、1月18.6%と低迷しており、これが党に飛び火した格好だ。

 自民政権下で党支持率1割台はそれほど多くない。リクルート事件が火を噴いていた88〜89年当時も2割を割り込むことはなく、初のケースは自社さ連立の村山富市政権だった95年6月。その後、橋本龍太郎、森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三(第1次)、福田康夫、麻生太郎各政権下で1割台に落ちている。

 これまでの最低値は麻生内閣時の2009年7月の15.1%。この翌月の衆院選で惨敗し、野党に転落しているが、今回はこれを下回った。

 現時点で立憲民主党や日本維新の会の支持率はおおむね3〜4%台で伸びていない一方、「支持政党なし」の無党派層は今年1月の調査で前月比4.3ポイント増の66.8%となった。政権批判の「受け皿」ができれば、自民は一段と苦しくなる。

 岸田文雄首相(党総裁)は19日、事件を陳謝した上で「再発防止に向け、政治刷新本部の議論を進めていきたい」と記者団に語った。だが、野党の攻勢も予想される中、ベテラン議員は「この状況で上向くわけがない」と顔を曇らせた。

9302OS5:2024/01/21(日) 09:14:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a7443f346d8f82034792f7bc773a4faeb4b23e6
強固な地盤、集票力に定評 政治家一族出身 大野議員
1/20(土) 7:11配信時事通信
 自民党安倍派の政治資金パーティー収入を巡る事件で在宅起訴された大野泰正参院議員(64)=岐阜選挙区=は、祖父が元衆院議長、父は元運輸相、母も元参院議員という政治家一族出身で、強固な地盤を持ち、集票力には定評がある。

 
 大学卒業後、全日本空輸に勤務。両親の秘書などを経て2003年から岐阜県議を3期務めた。13年に母つや子氏の地盤を引き継いで参院選に出馬し初当選を果たした。

 16年には国土交通政務官に就任し、災害時を想定した高速道路の拡充を推進するなど、防災やインフラ整備に尽力。地元県議は「命の政策、命を守るとよく語っていた」と振り返る。

 派閥のパーティー券を大野氏側から多数購入していたという岐阜県内の支援者は、「祖父の時代からの関係もある」と購入理由を明かし、「代金は手渡しではなく、振り込みだった」と話した。

 別の支援者は大野氏について「票が集まる人だ」と評し、パーティー収入の一部不記載については「裏金をつくる理由がないのでは」と首をかしげた。事件発覚後に大野氏から「やましいことは何もない」とするメールが届いたという。

9303OS5:2024/01/21(日) 12:40:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/b930d0392699e83eb341bef5f1627a89e5b8b699
岸田派解散の"劇薬"で賭けに出た首相 「迷惑だ」「やけくそになっている」麻生派と茂木派からは不満噴出
1/21(日) 9:10配信

西日本新聞
岸田文雄首相

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件は安倍派議員3人に加え、岸田文雄首相が率いた岸田派も刑事責任を問われる事態となった。「政治の信頼回復」を大義名分に、首相は不退転の決意で岸田派解散という「劇薬」を投じたが国民の不信を払拭できるかは見通せない。首相を支えてきた麻生派や茂木派からは、党内調整なしの唐突すぎる派閥解散宣言に早くも不満が噴出。政権基盤の不安定化は否めず、首相の賭けは政局を左右しそうだ。

「政治の信頼回復のために宏池会を解散する」。19日朝、首相は官邸で記者団に岸田派解散を宣言した。前日の「検討」から踏み込み強い覚悟をにじませた。

 首相は「ただ、他派閥のありようには申し上げる立場にはない」と付言したが、総裁による出身派閥の解散表明は他派閥への同調圧力となり、各派閥の解消を主導したい狙いが透ける。この後、二階派と安倍派が解散を表明。党所属議員のほぼ半数に当たる岸田、二階、安倍3派の約180人が1日にして寄る辺を失う異例の事態となった。

 首相にしてみれば政権の命運を賭した大勝負だが、首相の後ろ盾である麻生派領袖(りょうしゅう)の麻生太郎副総裁や、茂木派を率いる茂木敏充幹事長は否定的だ。麻生派関係者は「秋の総裁選に出ないと言っているようなもの。やけくそになっている」と突き放す。

 茂木派中堅も「リーダーシップをはき違えていて迷惑だ」と不快感を隠さない。派閥解散の動きが3派以外に広がるかは不透明で、首相周辺も「吉と出るか凶と出るか分からない捨て身の勝負」と政権運営のリスクを認める。

 一方、無派閥の重鎮は「(派閥存続派の)巻き返しはできないだろう」と語る。「派閥存廃」で党内に亀裂が生じかねない。

 もっとも派閥を解散したところで政策志向のグループは残る可能性があり「国民の信頼回復にはつながらない」との見方が根強い。首相はもはや振り上げた拳を下ろせず、党重鎮は「政権が終わってもいいという覚悟で改革を断行すべきだ。できなければ政権はおしまいだ」とくぎを刺す。

 裏金事件の捜査は節目を迎えたが通常国会は「政治とカネ」が焦点となり、野党が追及を緩める気配はない。4月には補欠選挙の実施と政権の正念場は続く。

 現状、補選は細田博之前衆院議長死去に伴う島根1区に、来週議員辞職の手続きを取る谷川弥一衆院議員が議席を持つ長崎3区などが加わる見込み。逆風下の厳しい戦いが見込まれる。

 難局を前に派閥解散に打って出た首相。支持回復かそれとも他に何か狙いがあるのか首相の真意はつかみきれない。岸田派幹部は言う。「岸田の乱。自民党が本当に壊れたってことだ。歯を食いしばって変革を進めるしかない」 (御厨尚陽、岩谷瞬、黒石規之)

西日本新聞社

9304OS5:2024/01/22(月) 11:52:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/172cf5b9b60f16a024e2ea5138a2f7cdbfbb591c
「岸田の乱」で“派閥解散ドミノ”権力構図一変も 安倍、二階両派巻き込んだ岸田戦略も成否は不透明
1/22(月) 11:32配信
 国民全体が怒りを募らせる自民党の「巨額裏金事件」は、19日に東京地検特捜部が3国会議員と5人の派閥の会計責任者らを「立件」して、事実上捜査を終結。これ合わせるように、自民党の岸田、安倍、二階の3派が「派閥解散」を決めた。岸田文雄首相が18日に「宣言」し、翌19日に安倍、二階両派が追随したものだ。

 この3派閥はいずれも特捜部の捜査対象となり、安倍派の議員3人を含め現・元会計責任者が政治資金規正法違反(虚偽・不記載)容疑で起訴・略式起訴された。このため、いずれも「国民の理解を得るため派閥を解散せざるをえなかった」(岸田派幹部)とみられるが、「これまでに例のない厳しい対応」(自民長老)だけに、自民党全体に衝撃と動揺が広がっている。

■“岸田の乱”での「3派体制崩壊」で政局混迷も

 残る麻生、茂木、森山の3派閥は、捜査対象にならなかったこともあって「そもそも派閥は必要で、特に我々は問題がないのだから解散の必要はない」(麻生派幹部)などと主張。しかし、党内外から「本質的に同じ穴のムジナで同罪」(自民無派閥若手)との批判が浴びせられており、いずれも党の重職で派閥領袖の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長、森山裕総務会長が「厳しい判断」を迫られている。

 特に、党総裁でもある岸田首相が「自民党を救うには思い切った措置が必要」と先陣を切って派閥解散を仕掛けただけに、これまでの「岸田・麻生・茂木3派体制」での政権運営は「事実上の崩壊状態」(自民長老)となりつつある。このため、党内の権力構図も一変しそうで、今後、政権を支えてきた麻生、茂木両氏が“反岸田”に転じれば、政局は一気に混迷状態となりかねない。

 その一方で、今回の「岸田の乱」(同)が国民の一定の支持を得て、結果的に内閣支持率上昇につながれば、逆に岸田首相の求心力が強まることも想定される。特に、国民が注視する「政治と金」問題解決に向け、岸田首相が野党も巻き込んでの政治資金規正法の抜本改正に踏み切れば、政権浮揚の要因となる可能性がある。その場合、岸田首相にとって「通常国会での衆院解散も視野に入ってくる」(岸田派幹部)だけに、「今後の展開は要注目」(同)となりそうだ。

■二階氏、無念さにじませ「派閥解散」表明

 今回の一連の“大騒動”は、岸田首相が18日夜に突然、「岸田派の解散を検討している」と明言したことが発端だ。同日午前から隠密裏に進めた、岸田派幹部らとの個別協議での「意思統一」を踏まえたものとされる。ただ、岸田首相はあえて「他派閥のことについては申し上げる立場にない」と言及を避けた。今回の決断を「他派閥にはまったく事前連絡しなかった」(側近)ため、自民党内が「上を下への大騒ぎ」(茂木派若手)となると見通したからだ。

 ただ、岸田首相の決断は、地検捜査で翌19日の立件が既定路線となっていた最大派閥・安倍派と第5派閥・二階派を、「追随せざるをえない立場」(安倍派若手)に追い込み、関係議員らの立件を受けた19日午後、塩谷立・安倍派座長、二階俊博・二階派会長はそれぞれ「派閥解散」を表明した。

 安倍派は同夜、党本部で開いた臨時総会で「派閥解散」を確認。それを受けて塩谷座長は「国民の信頼を裏切ったことに対し、心から深くおわび申し上げる」と陳謝したうえで、「清和研の歴史に幕を閉じることは断腸の思いだが、自民党が新たにスタートするためには区切りとして、けじめをつけなければならない」と苦渋の表情で語った。

 これに先立ち二階派も同日夕の臨時総会で、「派閥解散」を決定。二階会長が記者会見で、「政治への信頼を取り戻すために解散するとの結論に至り、所属議員の了承を得た」と無念さにじませながら頭を下げた。

9305OS5:2024/01/22(月) 11:52:25
 一方、立件対象から外れていた第2派閥・麻生派と第3派閥・茂木派では、「派閥解散への慎重論」が渦巻いた。領袖の麻生、茂木両氏は、19日午後に岸田首相とそれぞれ個別に会談した中で「人材育成や党の円滑な運営のためにも派閥が必要」と伝え、岸田首相も基本的には各派閥の判断を尊重する考えを示した。

■麻生氏は「派閥存続」、茂木氏は迷い、森山氏は追随? 

 その際麻生氏は、「事件は違法な政治資金処理が原因で、きちんと対応していれば問題はない」と主張したが、「根底には岸田首相への不信感が芽生えたことで、今後も大派閥領袖としての影響力維持を狙うためだ」(自民長老)とみられている。その一方で茂木氏も「“ポスト岸田”での総理総裁を目指すためにも、自派閥の維持・拡大が必要」(同)との立場だが、幹事長だけに「党内の動向次第」(茂木派幹部)の側面もある。

 その一方で、第6派閥(8人)の森山派会長である森山氏は20日、地元鹿児島市で記者団に対し、自民党が25日にも決定する政治刷新本部の「中間的取りまとめ」に言及し、「党で議論が始まっており、その経過も見ながら決めたい」と語り、その内容次第で派閥の存廃を判断する考えを示した。

 こうしたことから、今回の「派閥解散」問題は、なお自民党内でさまざまな混乱を引き起こすことは避けられそうもない。ただ、「保守本流」の中核として約67年の歴史を持つ名門派閥・宏池会とともに、自民党最大派閥として「権力をほしいままにしてきた」(無派閥若手)の安倍派(清和会)も約45年の歴史に終止符を打つことは、「自民党の派閥政治の大きな変質」(自民長老)につながることは間違いない。

 特に、「安倍晋三という“大看板”によって自民の保守回帰路線を主導」(同)してきた同派がなくなることについては、「今後の憲法改正や皇位継承をめぐる議論の変質、混乱につながる」(閣僚経験者)と不安視する声も多い。

9306OS5:2024/01/22(月) 11:52:45
■福田達夫氏の「新集団」論がネットで大炎上

 そうした中、清和会を創設した福田赳夫元首相(故人)の孫で安倍派所属だった福田達夫元総務会長は19日、派内の若手有志と意見交換したうえで記者団に「反省の上に、派閥ではなく、新しいガバナンスの形で新しい集団をつくっていくことが大事だ」と述べ、安倍派解散を受けて新たな集団をつくる考えを示し、波紋を広げた。

 故福田元首相は「派閥解消」を持論として政権を獲得した実力者だけに、政界では「祖父の心、孫知らず」と揶揄する声もあり、ネット上でも「トンチンカン男!」「人はそれを偽装解散という!」などと批判の声が渦巻き、一時「福田達夫」がトレンド上位となった。

 そうした状況を受け、21日午前のNHK番組「日曜討論」では、26日の通常国会召集をにらみ、与野各党の幹事長級が「政治とカネ」をめぐる問題を中心に意見を戦わせた。その中で自民・茂木氏は派閥の在り方について「党主導で抜本的な是正策を取っていきたい」と強調し、「派閥の存在を前提としない」とも語ったが、茂木派の存廃への言及は避けた。

 これに対し、岡田克也・立憲民主幹事長は、政党から政治家個人に寄付される政策活動費について、「非常に不透明なもので禁止すべきだ」と主張し、藤田文武・日本維新の会幹事長や小池晃・共産党書記局長もこれに同調。茂木氏は「政党助成金も含めて議論すべきだ」と応戦した。こうした論議も踏まえ、自民党政治刷新本部は25日にも「中間とりまとめ」を決定する方針で、その焦点は「派閥の在り方よりも政治資金規正法の抜本改正にどこまで踏み込むか」(自民若手)に絞られる見通しだ。

 21日夜には、岸田首相は虎ノ門のホテルにある高級日本料理店で麻生氏と会食して注目された。岸田首相が夜に会食するのは、能登半島地震発生後初めて。会談内容が明らかにされなかったため、永田町には「すわ、手打ちか」(安倍派幹部)などの臆測が広がっている。

■厳しい世論調査結果、政治不信は拡大するばかり

 週明け以降の動きをみると、岸田派は23日昼に臨時例会(総会)を開き、派閥解散に伴う諸手続きの進め方について協議する予定だ。ただ、党内外には「派閥を離脱したはずの岸田首相が、派閥会長然として派閥解散などを岸田派幹部に指示するのはおかしい」(立憲民主幹部)との指摘も多く、同派の独自の動きも党内外で問題視されそうだ。

 また、週明け以降に公表される各メディアの世論調査での内閣支持率や自民党支持率の数値の増減も注目されていたが、22日朝公表された朝日、読売両紙の調査結果をみると、内閣支持率は政権発足後最低レベルが続いている。

 岸田首相の起死回生の“大博打”とされる「派閥解散」には一定の評価があるものの、岸田派も絡んだ裏金問題への対応には「納得できない」が9割近く(朝日)に達し、それが「支持率回復への大きな壁」(アナリスト)になっている。

 しかも、自民党の支持率も過去最低レベルに落ち込んだままのため、「今後自民党がよほど思い切った身を切る対応をしない限り状況は変わらない」(政治アナリスト)との見方が広がる。ただ、政権交代を狙う野党の支持率も低迷したままだけに、「国民の政治不信だけが拡大する最悪の展開」(同)になる可能性も否定できない状況だ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9307OS5:2024/01/22(月) 12:00:37
https://www.asahi.com/articles/ASS1M75MBS1MUTFK013.html?oai=ASS1P6F92S1PUTFK007&ref=yahoo
「私は派閥やめませんから」 首相に告げた麻生氏、三派連合の終焉
有料記事

2024年1月20日 5時00分

 岸田文雄首相が宣言した「岸田派解散」で、自民党が激しく揺れ動く。首相を一貫して支えてきた麻生太郎副総裁は派閥を守ると首相に伝え、裏金作りの舞台となった最大派閥の安倍派や、二階派は解散に追い込まれた。一方、派閥流動化の引き金となった裏金問題は、なお闇に包まれている。

 岸田派の解散検討を表明した後の18日夜、首相の携帯電話がなった。表示されていたのは、麻生氏の名前だった。

他派に根回しせず 反発する麻生派と茂木派
 「私は派閥をやめませんから」。この電話で初めて首相から「岸田派解散」の意向を聞いた麻生氏は、自らの派閥は存続させる考えを伝えた。「茂木もやめないと思いますよ」。そう語って電話を切った麻生氏は、その茂木敏充幹事長に電話をかけた。

 「岸田派の解散を聞いていたか」と問うた麻生氏に、茂木氏は「知りませんでした」。茂木氏も、自ら率いる茂木派の解散を考えてはいなかった。「お互い、これから矢面に立つことになるな」。麻生氏は茂木氏に、そう語りかけた。

 この夜をもって、第4派閥の岸田派、第2、第3派閥の麻生、茂木両派が組んで政権を安定させる、政権当初から続いてきた「三派連合」は終焉(しゅうえん)を迎えた。

 政権運営の土台を完全に変質させるリスクを冒して、首相はなぜ「解散宣言」に走ったのか。

 首相は17日、自らに近い議…

9308OS5:2024/01/23(火) 07:10:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/44ae15c916e3310729452825c95464b86dc0218b
派閥全廃、首相判断苦慮も 自民内に存続論
1/23(火) 7:04配信

時事通信
自民党の「政治刷新本部」の会合で発言する本部長の岸田文雄首相(中央)=22日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党が22日に開いた政治刷新本部の会合では、派閥の解散を巡り賛否が交錯した。

 岸田派などの解散決定を受けて派閥全廃論が勢いを増す中、慎重な意見も目立った。自民は25日に政治改革の中間取りまとめを公表するが、岸田文雄首相(党総裁)は解散を求める党内外の声に苦慮しそうだ。

 「それぞれの派閥関係者が自らどうけじめをつけ、説明責任を果たすかは重要だ」。首相は会合に先立つ同本部役員会で、他派閥の今後については個別の判断に委ねると強調した。

 首相が18日に岸田派解散を打ち出すと、安倍、二階両派も続いた。22日の刷新本部では「廃止しないと分かりにくい」などと全派閥が足並みをそろえるよう促す意見が上がった。無派閥の青山繁晴参院議員らが議員連盟を立ち上げるなど、派閥解体を求める動きは党内で強まっている。

 一方、麻生太郎副総裁は首相に麻生派存続の意向を伝達。茂木派会長の茂木敏充幹事長も方針を明らかにしていない。

 首相は岸田派解散に踏み切ったが、閣僚経験者は「首相は急ぎ過ぎた」と指摘。安倍派中堅も「自分だけ解散して後は野となれ山となれだ」と不満を示した。22日の刷新本部でも、出席者が「派閥の是非が論点ではない」「見直すべきは功罪の『罪』だ」とくぎを刺した。

 自民が22日にまとめた論点整理では、派閥について「お金と人事からの完全な決別」を明記した。ただ、事実上派閥の存続が前提とも言え、「存続派」「全廃派」双方に配慮した内容だ。全派閥の解散が視野にあるのかどうか首相の真意は見えず、石破茂元幹事長が22日の会合で「全てなくすべきという考えなのか」とただしたのに対し、首相は「(岸田派解散は)けじめだ」と応じるにとどめた。

 解散賛成派のベテランは「世論は当然派閥をなくすと思っている」と指摘。25日の中間取りまとめに向け、首相は難しい決断を迫られそうだ。

9309OS5:2024/01/23(火) 07:11:07
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024012200683&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_auto
派閥「金・人事と完全決別」 法令違反なら解散要求―自民・政治改革で中間取りまとめ骨子
2024年01月22日19時30分

 自民党は22日、政治刷新本部(本部長・岸田文雄首相)の会合を党本部で開き、派閥の政治資金規正法違反事件を受けた政治改革に関する中間取りまとめの骨子を提示した。派閥の存続を事実上認めた上で「政策集団はお金と人事から完全に決別する」と明記。法令違反があった場合は党が活動休止や解散を要求できるよう党則を改正する方針を盛り込んだ。25日の決定を目指す。

 骨子は「いわゆる派閥を解消、派閥から真の政策集団へ」と宣言。派閥の活動について、政治資金パーティーの開催や、閣僚人事などの推薦名簿作成を禁じた。
 政治資金の透明性確保に向けた党独自の取り組みとして、会計責任者が立件された場合に所属議員も処分する方針を打ち出した。派閥の政治資金収支報告書のオンライン提出推進や外部監査導入、政治資金の銀行振り込み徹底なども掲げた。
 一方、制度面の見直しに関しては、今後の与野党協議をにらみ「真摯(しんし)な協議を経て、規正法改正などの法整備を実施(する)」との表現にとどめた。
 首相は会合で、自身が率いてきた岸田派について「(事件に)けじめをどうつけるのかということで解散を判断した」と報告。これにかかわらず、派閥のルールに関する議論継続を呼び掛けた。

9310OS5:2024/01/23(火) 14:54:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2750a14ae5380e39acfbf8a36b7f79f921f6ae
自民党、冬の「餅代」と夏の「氷代」廃止へ…派閥事務所も閉鎖の方針
1/23(火) 11:35配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党は、派閥による政治資金規正法違反事件を踏まえた改革として、派閥が所属議員の政治活動を支援するために配る「餅代」と「氷代」を廃止し、派閥事務所を閉鎖する方針を固めた。23日午後に開く政治刷新本部で示す中間取りまとめ案に盛り込む方向だ。

 複数の自民関係者が明らかにした。岸田首相(党総裁)は23日午前の党役員会で「政治資金の透明性の拡大や政策集団(派閥)のあり方も含め、党が変わることをはっきり示していかないといけない」と強調した。

 中間取りまとめ案では、派閥を「真の政策集団」に転換させると掲げ、「お金と人事から完全に決別する」と打ち出す。餅代・氷代の廃止により、派閥の政治資金パーティーの禁止とあわせ、集金・分配機能を制限する。派閥の餅代・氷代は冬と夏にそれぞれ50万〜100万円が支給されている。

 各派閥は国会周辺にそれぞれ事務所を構えているが、閉鎖後の活動は基本的に党本部で行わせる。

 規正法違反事件で立件対象とならなかった安倍派幹部らへの処分を念頭に、関係議員に説明責任を果たすよう求め、政治責任のあり方について結論を得るとする方針も掲げる見通しだ。

9311OS5:2024/01/23(火) 18:57:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4f5c6b255ed06d1799d8687307c593a37b5fd10
岸田派が解散を正式決定 「保守本流」の名門、66年の歴史に幕
1/23(火) 17:48配信

毎日新聞
自民党岸田派の総会で発言する根本匠事務総長(奥左から2人目)=東京都千代田区で2024年1月23日午後0時26分、竹内幹撮影

 自民党岸田派(宏池会、46人)は23日、東京都内で臨時総会を開き、同派解散を正式に決めた。昨年12月に岸田派を離脱し、会長を退いた岸田文雄首相は出席しなかった。創設者の池田勇人元首相をはじめこれまで5人の首相を輩出した「保守本流」の名門派閥が66年の歴史に幕を下ろす。


 総会冒頭、小野寺五典元防衛相が、欠席した同派ナンバー2の座長を務める林芳正官房長官のメッセージを読み上げた。林氏は「党で最も伝統ある宏池会が幕を閉じることにさまざまな思いが胸に去来するが、全ては政治の信頼回復のためだ」と派閥解散に理解を求めた。

 派閥運営の実務を取り仕切る事務総長の根本匠元復興相も「首相から直接(解散の)相談を受けた。覚悟を感じた」などと説明。出席議員の意見は大半が首相の決断を評価する内容で、解散は異論が出ることなく決まった。今後、解散に必要な手続きなどを進める。

 宏池会は1957年6月に池田氏を中心に発足。吉田茂元首相が率いた自由党の流れをくむ。麻生太郎副総裁が率いる麻生派(志公会)や谷垣禎一元総裁が結成した谷垣グループ(有隣会)は宏池会から分裂した。【木下訓明】

9312OS5:2024/01/23(火) 21:19:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9eac4b3fb8be4d0cb3a4a1d2a5f6f7880465e19
派閥解消巡り溝深く 事件関与の処分感情強し 政権与党の土台揺らぐ
1/23(火) 20:26配信
産経新聞
自民党政治刷新本部後、記者団の取材に応じる岸田文雄首相(左)=23日午後、東京・永田町の党本部(春名中撮影)

自民党が派閥のパーティー収入不記載事件を受けて行った政治改革案をめぐる議論が波紋を広げている。岸田文雄首相(自民総裁)に一任されたが、派閥の徹底的な解消に踏み込まなかった内容は「分かりにくい」などと批判される余地を残した。事件への関与が疑われた幹部らの処分を求める声も相次いでおり、政権与党の土台は揺らぎかねない。


「『派閥』を解消して真の政策集団に変わっていくためにはどうしたらいいかを議論していく。論点はだいぶ集約されてきたのではないか」

首相は23日に開かれた党政治刷新本部の会合で、こう述べた。

事件の温床となった派閥は政治資金規正法上、政策研究目的の政治団体との位置付けだ。しかし、自民がこれまで示した見解では政治団体としての存続までは否定していない。

徹底的な解体を主張する幹部は「国民に分かりづらいやり方では意味がない」と主張。二階派(志帥会)所属の中堅議員も「派閥解消にはならない。総裁としての決断が全く感じられない」と首相への不満を漏らした。

一方、大規模政党における議員の教育や迅速な意思決定などに資するとして、派閥の存続を求める声も少なくない。茂木派(平成研究会)の中堅議員は「(派閥解消派と存続派は)同じくらいの勢力だ。派閥の存廃は問題の本筋ではない」と解消反対論を展開した。

「俺たちは最後は『総裁が決めた内容でまとまって行きましょう』となる」。自民幹部はこう語るが、派閥解消派と存続派の溝が埋まる兆しは見えていない。

一方、党内議論では事件が直撃した安倍派(清和政策研究会)の有力者「5人衆」らの処分を訴える声が根強い。茂木敏充幹事長は23日の記者会見で「刑事責任とは別に政治責任があるという意見がある。政治責任のあり方についても結論を得ていく必要がある」と述べた。

9313OS5:2024/01/23(火) 21:21:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/a84131d55b41d582eafc88a41d2d482ce3b2a3b3
政権の要・麻生氏との亀裂懸念 「岸田派解散」がもたらす暗雲
1/23(火) 20:08配信

毎日新聞
自民党の政治刷新本部の会合に臨む麻生太郎副総裁=東京都千代田区の同党本部で2024年1月23日午後2時59分、竹内幹撮影

 自民党政治刷新本部は、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受けて、党改革の中間とりまとめ案を事実上了承した。政治資金については法改正の内容を明記せず、派閥解散も政策集団への「衣替え」にとどまる可能性がある。26日の通常国会召集前に取り急ぎまとめた格好で、抜本改革にはほど遠い内容となった。


 中間とりまとめ案で、派閥のあり方については、全廃には踏み込まなかった。

 「俺たちは変わるんだという姿を見せないと駄目なんだ。若手議員たちは『自民党は何も変わらない』と地元でたたかれ続けている。どうやって次の選挙を戦うかも見えない」

 岸田文雄首相は周辺に、珍しく声を荒らげつつ、岸田派解散を突然表明した理由について、こう説明した。「派閥を解散しても、しなくても関係ない。全員が刷新本部で決める新たなルールに従ってやっていくんだ」と述べ、派閥から政策集団へ全面移行する必要性を強調した。

 首相がいらだつのは、派閥解散を軸とした党改革を進めるためリーダーシップを発揮しつつ、政権基盤を担ってきた麻生派、茂木敏充幹事長が率いる茂木派との「3派連合」を維持することは容易ではないためだ。

 首相は21日、東京都内のホテルの日本料理店で、麻生太郎副総裁と約2時間にわたり会食した。首相の意向で日曜夜に急きょ会食が設定されたのは、岸田派解散について、麻生氏に理解を求める必要があったためだ。

 麻生氏は首相の岸田派解散表明直後の18日夜、首相に電話し「立件された者がいないのに派閥を解散するのは理屈が立たない。派閥はやめない」と語り、麻生派は解散しない意向を伝えた。首相は麻生氏に根回しをしておらず、両者の亀裂が懸念された。

 首相にとって麻生氏は政権の要だ。2回目の挑戦だった2021年の党総裁選での勝利は、麻生氏からの支援を取り付け、茂木派を含む「3派連合」を実現させ、多数派を形成したことで実現した。

 それでも、首相が麻生氏の反発が必至の「岸田派解散」に踏み切ったのは、政権運営が行き詰まっているためだ。報道各社の世論調査で内閣支持率は低迷しており、裏金事件でさらに打撃を受けた。岸田派の元会計責任者も立件され、背水の陣の首相にとって「派閥解散」は、危機を乗り切るための苦肉の策だった。ただ、全派閥に解散を強制せず「各派閥の判断」にとどめたのは、麻生氏への配慮ともいえる。

 麻生派(56人)内には自派の数の力を借りて総裁選に勝利した首相が、率先して派閥解散を打ち上げたことへの憤りが渦巻く。「誰のお陰で首相になれたと思っているのか」(閣僚経験者)、「最近は大事なことほど相談してこない」(派閥ベテラン)などと不信感は高まっている。

 首相は3派との関係について周囲に「これからも当然連携する」と語るが、先行きは不透明だ。茂木派も現状では派閥解散に慎重とされ、麻生派と足並みをそろえるとみられる。

 「もちろん、政治改革には終わりがない。これからもさまざまな議論を続けていかなければならない」。首相は23日の党会合でこう語り、刷新本部で選挙制度のあり方の議論を続ける意向を示した。

 裏金事件を機に「党改革の旗振り役」の姿を示し続けたい首相。これに対し「守旧派」として世論の厳しい目にさらされながらも、派閥を解散せず、派内の結束を高めていく意向の麻生氏。異なる道を歩み始めた首相と麻生氏の溝はさらに深まっていくリスクをはらんでいる。【飼手勇介、高橋祐貴】

9314OS5:2024/01/23(火) 21:22:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa8d5ccf6d93201c74fea0099b926f8d413c3b33
自民無派閥ベテラン「抜擢」1カ月 渡海紀三朗政調会長、浜田靖一国対委員長
1/23(火) 18:39配信

産経新聞
自民党の渡海紀三朗政調会長(春名中撮影)

自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を受けた人事で、渡海紀三朗政調会長と浜田靖一国対委員長が就任して1カ月がたった。事件への対応で自民が動揺する中、渡海氏は政治改革、浜田氏は国会対応に取り組んできた。25日には自民の政治改革案が決定し、26日には通常国会が始まる。無派閥ベテランの両氏は党の危機を救えるのだろうか。


両氏らは22日夜、東京都内で会合を開き、1カ月の労を互いにねぎらった。

渡海氏は政治改革に並々ならぬ思いを抱いている。10日、党本部で茂木敏充幹事長に「政治改革の話は絶対に密室でやってはいけない。全議員が参加できる『平場』を早く開いてほしい」と直談判。幹部だけでなく中堅・若手も議論に参加すべきだと訴えた。

念頭には政治改革に汗を流した若き日々の記憶がある。衆院選初当選直後の昭和63年にリクルート事件が発覚し、石破茂元幹事長らと政治改革を議論する「ユートピア政治研究会」を発足。研究会の提言を踏まえ、党は閣僚や幹部の派閥離脱などを明記した「政治改革大綱」を策定した。

大綱の形骸化が指摘されている今、渡海氏は見直しを主張する。ただ、他の幹部からは「(理念重視の大綱のような)抽象的な議論をしても仕方がない」などと冷ややかな意見もあり、着地点を見いだせるか調整力が問われそうだ。

「あくまで国会審議は国対委員長間の協議でしっかり回していきたい。今後も随時開催したい」。国会内で12日に行われた与野党6党の国対委員長会談の席上、浜田氏はこう呼びかけた。ある与党幹部は「野党は『前任者(高木毅氏)の時は6党会談はできなかった』と言っている。これが『浜田スタイル』だ」と話す。

当面は自民の不祥事に端を発する政治改革を与野党でスムーズに議論し、来年度予算案を成立させられるかが焦点となる。

〝国対族〟の浜田氏は野党とのパイプも太い。信頼関係を構築するためには一定の譲歩もいとわない。26日召集の通常国会を巡っては、野党側が求めていた「政治とカネ」をテーマにした29日の予算委員会集中審議を了承。首相の施政方針演説前の予算委開催は異例だが、浜田氏は「異例の状況で迎える国会だ。野党の意をくむのは当然だ」と周囲に語る。与党側の要求ものませ、政権のピンチを回避できるのか注目される。(竹之内秀介、市岡豊大)

9315OS5:2024/01/23(火) 22:05:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b51bea40a0d1bb77af974ac0390a08c3f642a10
首相が解散表明「宏池会」は自民党最古の派閥 分裂の歴史も
1/19(金) 18:45配信

産経新聞
宏池会を創設した池田勇人首相=昭和37年12月6日、首相官邸

岸田文雄首相(自民党総裁)が解散を明言した岸田派(宏池会)は6つある自民党で最古の歴史を持つ名門派閥だった。池田勇人元首相が昭和32年に旗揚げし、5人の首相を輩出する一方、分裂も繰り返した。同派に源流を持つ麻生派(志公会)や谷垣グループ(有隣会)を再結集させる「大宏池会構想」は叶わぬ夢となり、67年の歴史に終止符を打つ。


創設者の池田氏は旧自由党の吉田茂元首相の門下生だ。保守の自由、日本民主両党が合同し自民党が結党された約2年後の昭和32年6月。首相就任を2か月後に控えた池田氏は、同門の佐藤栄作元首相とたもとを分かつ形で「池田勇人後援会」として同派を創設した。

池田派に集った前尾繁三郎元衆院議長、大平正芳元首相、鈴木善幸元首相、黒金泰美元官房長官、宮沢喜一元首相らには旧大蔵省出身者が多く、その後、同派は政策通が集う一方、政局で機敏に立ち回れない「お公家集団」と揶揄された。池田氏や宮沢氏ら同派は酒豪が多いことでも知られた。岸田首相も「今の政界で3本の指に入るお酒好き」(自民幹部)といわれる

同派は何度も分裂を繰り返してきた。平成11年には5代目会長の宮沢氏の後継を巡り、加藤紘一元幹事長と対立を深めた河野洋平元総裁が派を退会した。河野氏は以後、麻生派に連なる大勇会を結成する。

加藤氏は6代目の会長に就任。翌12年には森喜朗内閣を倒すための「加藤の乱」を起こした。派がまとまって森内閣不信任決議案に賛成するかどうかが焦点となったが、派を十分まとめきれず尻すぼみに。同派は13年、加藤氏に近い小里貞利元総務会長、谷垣禎一元総裁らでつくる加藤派と宮沢氏、丹羽雄哉元総務会長、古賀誠元幹事長ら反加藤グループが堀内光雄元総務会長を会長にした堀内派に分裂。ともに宏池会を名乗る事態となった。

加藤氏は14年、秘書逮捕により議員辞職した。加藤派の会長職は、小里氏から17年には谷垣氏へと引き継がれた。一方、堀内派は小泉純一郎政権下で存在感発揮に苦しんだ。同年の郵政解散を巡って堀内氏も離党に追い込まれる中、古賀氏が主導権を発揮するようになる。

この後、小泉氏の出身派閥の現安倍派(清和政策研究会)が勢力を拡大すると、宏池会の2組織の再結集論も唱えられるようになった。19年の総裁選を巡り、古賀、谷垣両派がともに福田康夫氏支持を打ち出して距離が縮まると、20年5月に再合流。党内第3派閥となった。当時は会長は古賀氏、谷垣氏が代表世話人をそれぞれ務めた。
野党転落後、衆院では古賀派は党内最大派閥となり、谷垣氏は党総裁に就任した。谷垣氏は、24年総裁選で、与党復帰後の首相就任をにらんで続投に意欲を示したが、世代交代を唱える古賀氏は拒否。林芳正官房長官の擁立に乗り出す。出身派閥の支援を得られなかった谷垣氏は、最終的に出馬断念に追い込まれた。

派内対立は再び深まった。谷垣氏は総裁退任後の同派復帰を見送り、遠藤利明前総務会長ら谷垣氏に近い議員は同派を退会。24年10月に有隣会を結成する。一方、古賀氏も政界引退を表明し、同派の会長職を岸田氏に継承した。

岸田氏は令和3年10月、同派5人目の首相に就任する。派にとっては、宮沢氏以来30年ぶりの悲願だった。その岸田氏が、昨年12月に自民派閥パーティー収入不記載事件を受けて同派会長を退くと、今月18日夜、同派解散の考えを打ち出した。(奥原慎平)

9316OS5:2024/01/24(水) 18:13:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/f00eb51e8e4c0554eb742b5aa2d06a6e57c30de9
裏金問題で告発されていない自民党森山派、派閥解散へ調整 25日に所属議員と協議
1/24(水) 10:15配信

南日本新聞
自民党の森山裕氏

 自民党総務会長の森山裕衆院議員(鹿児島4区)は23日、会長を務める森山派(近未来政治研究会、8人)を解散する方向で調整に入った。25日に開催予定の派閥会合で所属議員の同意を得た場合、政治団体の解散を届け出る方針だ。


 森山派は自民党の政治資金裏金事件で刑事告発されていないが、派閥に対する国民の疑念が強まっていることを受け検討。派閥としては一度解散するものの、政策を議論する「政策集団」として新たなグループを立ち上げる意向もある。その場合、近未来の名称は変更する見込み。

 森山氏は2021年12月、前会長の石原伸晃氏から引き継ぎ森山派の会長に就任。鹿児島県関係では宮路拓馬衆院議員(鹿児島1区)も所属している。

 森山氏は23日夜、派閥について「みんなとできるだけ早く話をしないといけない」とし、結論はその後になるとの見解を示した。

南日本新聞 | 鹿児島

9317OS5:2024/01/24(水) 18:14:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b420274baaad3c0b39c114d2decc1de04740007
派閥存廃、あいまい決着 自民刷新本部中間報告 裏金追及は深まらぬまま
1/24(水) 13:19配信

西日本新聞
自民党の政治刷新本部会合であいさつする岸田首相(中央)=23日午後、東京・永田町の党本部

 自民党政治刷新本部の中間報告は、派閥の「存続派」と「解消派」双方の意を酌んだ妥協の産物となった。「カネとポスト」の差配機能を切り離した半面、新たな「政策集団」に衣替えしてグループ自体を維持させることを容認した。裏金事件で立件された3派閥が解散を余儀なくされ、派閥の存否に議論が集中するあまり、政治資金の透明性確保の論点は深まらないまま。問題を誘発する「派閥体質」脱却への道は険しい。


 「いわゆる派閥を解消し、真の政策集団になってもらう」。23日、本部会合を終えた岸田文雄首相は記者団に、派閥に「金と人事」が介在しないよう党直轄で監督する姿勢を強調した。

 出席者の賛否はこの日も交錯した。派閥解消論者の菅義偉前首相は「方向性は一体となった方が国民に理解される。これからの焦点だ」と物足りなさを示し全廃の必要性を訴えた。存続する麻生派の猪口邦子氏は「純化した政策集団は必要。国民は派閥を解消しても納得しない」と主張した。

 出身派閥の解散を打ち上げ、派閥なき党内統治を探った首相だが、麻生派、茂木派は譲らなかった。「派閥廃止」の文言は記されず、茂木派中堅は「派閥存続派に配慮したということだ」とほくそ笑んだ。

 中間報告は「政策集団」の政治資金パーティーを禁止した。だが、政治とカネの問題を招く運用ができる「抜け穴」は残ったままだ。政策集団の運営のため幹部が資金を提供したり、所属議員が資金を上納したり。「結局個人パーティーが増える。多額の資金を持つ親分、それに従う子分の関係が生まれる」。自民幹部は、資金力がものをいう旧態の派閥至上主義が息を吹き返さないか懸念する。

 「閣僚人事などの推薦名簿作成などの働きかけや協議の禁止」も水面下の調整に動く余地は残り、骨抜きになりかねない。閣僚経験者は「400人近い議員を官邸だけで見極めるのは無理」「派閥のようなグループを介してしか能力を見られない」と口をそろえる。

 2週間で決着をみた刷新論議。自由参加の会合は3回の計7時間半に過ぎず、公務で参加機会を逃した政務三役秘書は「議事録も回ってこない」と不満げだ。リクルート事件を教訓に4カ月以上かけて練り上げた「政治改革大綱」と比べ党全体の熱量もなかった。

 中間報告には身内からも厳しい声が上がり、解散を決定した岸田派の小野寺五典元防衛相は記者団に「派閥事務所の閉鎖報道や政治団体としての解散といった意見も出ていたが、ほとんど何も記載されていない」と述べ、議論が後退したとの認識を示した。

 「党再生に向けての第一歩で、私自身が先頭に立って実行する」と不断の改革を誓った首相。党を長年見てきた自民関係者は懐疑的だ。「首相は派閥領袖(りょうしゅう)らの顔色をうかがい、結局思い切ったことはできていない。過去のように、時間がたてばまた派閥が復活するだろう」

9318OS5:2024/01/24(水) 19:39:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/3500e650d6f655ed8747984d40acc7fe668cb313
どうなる自民派閥 「告発なし」森山派も解散意向で流れ強まる 存続2派に影響も、茂木派内から異論
1/24(水) 19:01配信
産経新聞
自民党の森山裕総務会長=東京・永田町の党本部(春名中撮影)

自民党森山派(近未来政治研究会)が解散する方向となったことで、自民6派閥のうち存続の道を探るのは麻生派(志公会)と茂木派(平成研究会)だけになった。パーティー収入不記載問題で唯一、告発を受けていない森山派の決断で派閥解散の流れが勢いづき、残る2派に影響を与える可能性がある。

「流れはそっちですかね」。森山派会長の森山裕総務会長は19日、前日夜に岸田派(宏池会)解散を電撃表明した岸田文雄首相(党総裁)に、多くの派閥が解散に傾くとの認識を示した。実際、関係者が立件された安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)が19日に決断した。

森山派も19日昼に約30分間の緊急会合を開き、明確な解散反対の意見は出なかった。ただ、同派は告発されておらず、森山氏は「うちは他と事情が違う。(安倍派などと)同じタイミングで解散を決める必要はない」と強調。先週末に議員が地元有権者の声を聞き、さらに、派閥解消を掲げる党政治刷新本部の「中間取りまとめ案」が23日に出るのを待ち、25日の会合で解散を諮る意向を固めた。

中間取りまとめ案は政治団体としての解散までは求めず、政策集団の名目での存続は容認した。麻生派会長の麻生太郎副総裁は15人の小所帯から56人の第2勢力に育てた自派閥への愛着が強い。茂木派会長の茂木敏充幹事長は派閥の力を足掛かりに首相の座を目指す構えとみられる。

とはいえ、解散論の高まりは2派を直撃した。茂木派幹部は24日、こんな危機感を口にした。

「森山派も解散するのに、本当にうちはこのまま残して(週1回の昼の)例会でみんなでメシを食うのか? 批判を浴びる」

存続しても勢力縮小が避けられない情勢だ。茂木派重鎮の船田元・元経済企画庁長官は23日、「私は(同派を)辞めます」と記者団に明言した。

同派の野村哲郎元農林水産相は20日、鹿児島県内の会合で、農政に精通する森山氏と「一緒に仕事をしたい」と語り、「『茂木派を出て森山派に入るのか』とよく言われるが、それも当然選択肢の一つ」と述べた。また、複数の参院議員が周囲に、退会を検討する意向を漏らしている。

麻生派からは表立った離脱論は出ていないものの、岩屋毅元防衛相は記者団に「総裁派閥(岸田派)が解散することの意味は重く受け止め、尊重する必要がある。足並みをそろえる必要がある」と述べた。

今後、麻生派と茂木派も解散に傾くとの観測も出ている。ある党幹部は、枠組みを残したい派閥は「いったん解散し、再び政治団体として届け出たほうが分かりやすいし、そうするのではないか」と語った。(田中一世)

9319OS5:2024/01/25(木) 09:08:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/4876d0fa117a4791ace809d8e916616e65828d62
購入者リストに群がる「ハイエナ」 汚れた錬金術・自民党派閥パーティー券事件(上)
1/22(月) 8:00配信


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産経新聞
「清和政策研究会との懇親の集い」で壇上に立つ安倍派の議員ら=昨年5月16日午後、東京都港区(松井英幸撮影)

自民党の派閥のパーティー収入不記載を巡り、東京地検は安倍派、二階派、岸田派の会計責任者らを刑事処分する一方、派閥幹部の立件は見送った。政界に激震が走った事件で明らかになったのは、派閥の空洞化だ。国民の目が届かないまま、密かに行われていた「汚れた錬金術」の背景に迫る。


■秘密裏の作業

「あの社長さん、うちもパーティー券買ってもらってるんだよね。半分もらうよ」

数年前、東京都千代田区のビルの一角。ここを訪れたある国会議員のベテラン秘書が、別の秘書相手に携帯電話で話し始めた。自民党の最大派閥「安倍派」の事務所。この年開かれた派閥のパーティー収入の「配分作業」が、秘密裏に行われていた。

安倍派は議員を通じてパーティー券を販売。支援者は基本的に、派閥の口座にパーティー券の購入代金を直接振り込む。その際、議員ごとに割り振られたパーティー券の番号を名義人欄に明記しないと、パーティー券を売ったのがどの議員か、分からなくなる。

そこで必要となるのが、こうした配分作業だ。どの議員経由か不明なパーティー券の購入者リストが束になって事務所の一角に置かれ、秘書はその一覧を見て、心当たりのある名義人の横に議員の名前を書く。自分が書こうとした欄に名前があると、ベテラン秘書のように「交渉」する。

「分捕り合戦だよ」。自民党関係者はささやく。

自民党の派閥では、議員に課されたパーティー券の販売ノルマを超えた分は政治資金収支報告書に記載せず、キックバック(還流)される。リストによる配分は時に、議員に還流される「裏金」を積み増す、またとない機会にもなる。

この日、ベテラン秘書から電話を受けた秘書は、リストに記載された企業にパーティー券を全額売った自信があったが、結局押し切られ、譲った。「いやあ、悪いねぇ」。上機嫌で礼を言うベテラン秘書に対し、秘書は心の中で悪態をつくしかなかった。

「あいつらは、ハイエナだ」

派閥事務所を舞台に、時には噓も駆使して裏金を奪い合う。政治信条も理念も感じられない。

これが、「政策集団」と呼ばれる派閥の実態だ。

9320OS5:2024/01/25(木) 09:08:32
■「保険のようなもの」

《業界への影響力》《将来性》

その紙には、与野党の有力国会議員の名前とともに、数項目の評価基準とポイント、ポイントに独自の係数をかけて算出された金額が記載されていた。

あるインフラ系企業が作成した、政治資金パーティー券の購入リスト。「政治と業界は切っても切れない。パーティー券は保険のようなものだ」。この企業の政界担当者はリストを手に、こう説明した。

業界と接点のない議員がとっぴな政策を推進すれば、一社にとどまらず、業界全体が悪影響が及ぶ。政界担当者は「われわれの考えはしっかりアピールしないといけない」と強調する。

かつて、議員とのつながる手段といえば企業献金だったが、政治資金規正法の改正で企業献金が原則、禁止され、今はパーティー券が頼みの綱となっている。

「企業献金のかわりがパーティー券。これもダメといわれたら、企業はどうやって政治を支援すればよいのか」。政界担当者は、戸惑いを隠さない。

■家を売ってもらわないと

政治資金パーティーが命綱になっているのは、議員側も同じだ。

安倍派の中堅議員は「パーティーが無くなったら、何もできなくなってしまう」と漏らす。

政治には金がかかる、といわれる。私設秘書の給与、会食費、選挙や地元活動での印刷費…。数え上げればきりがない。

別の自民党関係者は「選挙が始まったときには、もう選挙が終わっているからね」と打ち明ける。

選挙期間中は、公選法上の規定でできる活動が限定されている。ただ、支援者へのあいさつ回りなど、日頃の政治活動への制限は緩やかだ。

普段からいかにきめ細かく地元にコミットし、支持を広げるか。多くの国会議員はそのために何人もの私設秘書を抱え、地元での政治活動を行っている。

事件を受け、政治家個人のパーティーも自粛要請が出ている。ある議員秘書は「先生には家を売ってもらわないといけないかも」と、半ば真剣に話した。

■超過分はすべて懐に

企業、議員双方にとって必要な政治資金パーティー。だが、得られた資金が政治資金収支報告書に記載されない「裏金」となったことで、その意義は変質した。

「個人のパーティーより、派閥を優先した方が効率がいいからね」。永田町関係者が明かす、からくりはこうだ。

政治家個人でパーティーを開けば、会場費や飲食代などの経費も自分たちでまかなう必要がある。だが、安倍派などの派閥パーティーでは、ノルマ超過分はすべて、裏金として懐に入る。

「先生が自由に使える金」。逮捕された衆院議員の池田佳隆(57)の事務所では、安倍派のパーティー券について、そうささやかれていた。

略式起訴された衆院議員の谷川弥一(82)は、安倍派のパーティー券販売に励む一方、平成30年まで開催していた個人パーティーを、令和4年まで休止していた。

個人パーティーは地元有権者らと触れ合い、その声を政治に生かすための貴重な場の一つでもある。だが、谷川が選んだのは、裏金を生む安倍派のパーティーだった。

政治家としての「志」を捨て、裏金にたかる議員を生み出したのが派閥の裏金システムだったとすれば、その罪はあまりにも重い。(敬称略)

9321OS5:2024/01/25(木) 09:09:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/c39d7fea24e79514179cd69ec6d9b18b70af8c01
「政策活動費」の噓、継承 自浄作用逃し堕落招く 汚れた錬金術・自民党派閥パーティー券事件(中)
1/23(火) 10:00配信
「なぜ裏金にするのか。ここが政治不信を呼んでいる」

平成17年2月。衆院予算委員会で、野党議員が声を張り上げた。小泉純一郎政権時代。元首相の森喜朗が会長を務め、当時は「森派」と呼ばれた清和政策研究会(清和会、現安倍派)が、政治資金収支報告書に記載せず所属議員へ現金を配っていた疑惑が取り沙汰されていた。

「政策活動費だというふうに認識致しておりました」。厳しい追及に対し森派所属の政府高官は、例外的に収支報告書に記載する必要がない「政策活動費」だったとする答弁を繰り返した。

昨年末、安倍派がパーティー収入の一部を収支報告書に記載せず、議員にキックバック(還流)していたことが発覚して以来、国会で繰り返されたのに重なる光景。だが当時は結局、事件に発展することはなかった。

安倍派関係者は「あのころから裏金の還流は始まっていた」と明かす。そうだとすれば「政策活動費だった」とする答弁は虚偽だったことになる。

「偽りの論理」で危機を切り抜けた成功体験。清和会の領袖(りょうしゅう)が代わり、町村派、細田派、安倍派と変わっても、還流の悪弊は脈々と受け継がれていった。結局それは、約20年後に炸裂(さくれつ)する「時限爆弾」となった。

■候補者支えた派閥

いまや派閥の主要な資金源となった政治資金パーティーだが、昔から主役だったわけではない。

「金、持っていくぞ!」

今から三十数年前。派閥の幹部から所属議員に連絡が入ると、議員の地元にヘリコプターが降り立った。関係者が携えていたのは、国政選挙の軍資金となる数千万円単位の現金。裏金だった。

時代は中選挙区制。1選挙区の定数は3〜5で、他の自民党候補者との「同士討ち」も発生する中、選挙に伴う出費は現在の比ではなかった。

候補者を資金面で支えたのが派閥だ。莫大(ばくだい)な資金は主に、企業からの献金で賄われた。

「次は、ここを仕切るか」。当時の清和会幹部の事務所では、某省庁の今後5年間の建設工事予定表を手に、秘書が建設談合の対象を選定。10億円単位の工事を差配するごとに数千万円の企業献金が裏と表から入った。

「カネはいくらでも集められた」と元秘書はいう。

そんな時代は長くは続かなかった。昭和から平成に移る中で、リクルート事件など政界スキャンダルが相次ぎ発覚。平成6、11年に政治資金規正法が相次いで改正され、派閥や政治家個人、資金管理団体への企業献金が禁止されていった。

それと同時に、新たな「抜け穴」が浮かんだ。政治資金パーティーだ。元秘書は「献金の『おまけ』に過ぎなかった派閥のパーティーが主役に躍り出た」と指摘する。

ノルマ以上を売り上げた議員には裏金の還流という「褒美」も忘れず、派閥の中で裏金はシステム化。中でも清和会は、所属議員をセールスマンのように使い、パーティー券を売り歩かせた。

■元のもくあみに…

パーティーを通じた裏金作りは、ほどなく転機を迎える。

時代を画したのは平成16年、日本歯科医師連盟による平成研究会(当時の橋本派)への1億円闇献金事件だ。収支報告書への不記載罪で官房長官経験者が有罪となり、各派閥はパーティー収入の還流分を透明化する方向にかじを切った。

ただ、「政策活動費」という詭弁(きべん)で危機を乗り切った清和会に、変化への意思は希薄だった。

思えば、自浄作用を働かす最後のチャンスは、令和4年だったのかもしれない。

「現金で戻すのはやめよう」

会長だった元首相の安倍晋三は、パーティー収入の一部を還流するシステムを疑問視。同年4月、還流を停止する方針が決定した。

あしき伝統は終わるかに思われたが、同年7月、安倍が凶弾に倒れると、議員側の反発もあり、元のもくあみに。翌8月の幹部協議を経て秋には還流が行われた。

そして昨年、東京地検特捜部による還流分の不記載を巡る捜査が本格化。一部議員はかつてのように「政策活動費だと思った」と説明したが、もはや荒唐無稽な言い訳としか映らなかった。(敬称略)

9322OS5:2024/01/25(木) 09:09:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/d72b208723ef390155a74d194af772194050f216
政治資金、厳罰化より透明化 専門家「抜本改革の契機に」 汚れた錬金術・自民党派閥パーティー券事件(下)
1/24(水) 10:00配信
自民党派閥のパーティー券を巡る東京地検特捜部の捜査が水面下で行われていた昨年秋。自民党所属の無派閥議員の政治資金パーティーに突然、地元も出身も違う国会議員が訪れ、無派閥議員に話しかけた。

当時、二階派(志帥会)にいた衆院議員の桜田義孝。毎月5万円の会費と派閥のパーティー券のノルマ300枚分の販売代金を合わせ、毎年計660万円を二階派に支払っていた。

「派閥にいても、パー券の負担だけでメリットがない」。五輪担当相も経験した桜田にとって、派閥は金が出ていくだけの重荷と化していた。

パーティーの様子を見た桜田は、派閥を出ても十分やっていけると確信したのだろう。ほどなく、長年所属した二階派に退会届を提出した。

安倍派(清和政策研究会)の会計責任者らに対する刑事処分を特捜部が出す前日の今月18日、首相の岸田文雄が、自身が会長を務めていた岸田派(宏池会)の解散を検討していると表明。雪崩を打つように、安倍派、二階派も解散を宣言した。

岸田の決断は党内で衝撃を持って迎えられたが、過去に何度も派閥の解散・解消が模索され、結局存続しているだけに、真意を測りかねる向きも多い。

■根強い派閥擁護論

派閥の解散に待ったをかける声も少なくない。

議員が他の派閥議員とのもめ事を派閥の先輩に相談し、収拾してもらう現場を目撃した議員秘書は「同じ派閥でなければ相手にしてもらえなかった」と、派閥の効用を語る。無派閥から派閥入りする議員も少なくない。

自民党の候補同士が同じ選挙区で争う中選挙区時代は、派閥のボスがカネも人も支援し、派閥は文字通り「党内にある党」だった。

党に税金を投入する政党交付金制度と、党の候補が1人に絞られる小選挙区制度の導入により、財布のひもと公認権を党が握るようになると、派閥の存在意義は薄れていったが、残った機能もあるとする声も根強い。

存続を決めた麻生派(志公会)のある議員は「派閥は自民党の総裁、首相を生むための組織。資質を見るには派閥という単位が必要だ」と強調。無派閥の現役自民党幹部も「人が集まれば派閥ができるものだ」とする。

ただ、派閥が果たすべき機能を果たしていなかったのは明らかだ。安倍派、二階派、岸田派の会計責任者は、他派閥では適正に処理されている政治資金収支報告書の記載方法について探ることもなく、漫然と不記載を続けた。そこには党のチェックも働いていなかった。

それでも、二階派のある議員は「派閥は他の野党よりも大きい組織。党が、人材発掘や教育などをきめ細かくできるだろうか」と疑問を呈する。

■「曖昧な」規正法

派閥パーティー収入の不透明な実態があらわになり、改めて突きつけられた「政治とカネ」の問題。事件の教訓を、どうくむべきなのか。

日米の統治機構に詳しい中央大教授の橋本基弘は「現在の政治資金は機能していない」と分析。米国と違い、個人の寄付文化がない日本では、単に企業献金を禁じるのではなく「個人の献金を促す制度が必要だ」とみる。

その上で、捜査当局によるメスが入る前に、弁護士や公認会計士中心の第三者機関が政治資金の運用を監査する仕組みを提起する。

「必要なのは厳罰化ではなく、透明化だ」とするのは、政治資金に詳しい駒沢大教授の富崎隆だ。

政治とカネの関係を規定する政治資金規正法や公職選挙法は定義が曖昧な部分も多く、このまま厳罰化すれば「捜査当局による恣意(しい)的な摘発も可能になってしまう」と危惧。「透明性が確保されれば、有権者が選挙で議員の資質を判断できるようになる」とする。

「何が良い政党政治を生むか。事件は派閥、政治資金などの抜本改革のきっかけにしないといけない」と富崎はいう。

事件を虚心に受け止めず、上辺だけの改革でお茶を濁すなら、歴史はまた繰り返すだけだ。(敬称略)



この連載は久原昂也、星直人、川島優治、宮野佳幸、荒船清太が担当しました。

9323OS5:2024/01/25(木) 09:12:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ad802fedeed5501a2be1e7afec6288b15386d07
岸田派解散表明、首相「全派閥解散」へ賭け
1/22(月) 13:56配信


[裏金 悪弊の果て]<1>
 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件では、長年にわたる裏金作りが暴かれ、国民の政治不信が高まっている。危機感を強める自民議員の動きや、慣習化していた不正還流の実態、法制度上の課題を検証する。


自民党内の派閥解散などについて記者団の質問に答える岸田首相(19日、首相官邸で)

 岸田首相(自民党総裁)が岸田派解散を表明した18日夜、首相の携帯電話を鳴らした麻生・党副総裁の声は硬かった。

 「こちらは逮捕も起訴もありませんから、派閥を続けますよ」

 麻生氏は自ら率いる麻生派が今回、立件対象とならなかったことに触れ、こう強調した。首相は「うちの派に問題があり、けじめをつけます。麻生派は麻生派で」と応じ、異論は差しはさまなかった。

 首相は派閥解散を巡り、他派閥の領袖(りょうしゅう)への根回しはしなかった。茂木派会長の茂木幹事長はこの日、麻生氏と連絡を取った後、「こんな大事なことを相談なしにやるなんて」と周辺に不信感をあらわにした。

 首相にとって、「岸田派解散」はパーティー問題が発覚して以来、温めていた秘策だった。昨年12月に打ち出すことも模索したが、周囲に止められ、その際は自身の派閥離脱を表明するにとどまった。

 しゅん巡を続ける中、岸田派の元会計責任者が立件される見通しとなったことが最後に背中を押した。

 首相には、総裁派閥の岸田派が解散で先行すれば、党内で流れを作ることができ、派閥を重視する麻生、茂木両氏も最終的に同調するとの期待感がある。事件が直撃した最大派閥・安倍派と二階派は解散せざるを得ず、党内では無派閥が「多数派」となるとの読みからだ。

 「隗(かい)より始めよだ」。首相は19日、首相官邸で面会した自民議員に岸田派解散の意義をこう説明した。

 ただ、全派閥の解散につながらない場合、首相の求心力低下は避けられず、政治資金の透明化を含め、政治改革自体が停滞しかねない。首相は第2、第3派閥を束ねる麻生、茂木両氏の支持を基盤としてきた。両氏と溝が生じれば、政権運営も不安定化する。異例の決断は大きなリスクもはらんでいる。

9324OS5:2024/01/25(木) 09:12:23
派閥解消へ流れ、安倍派「存続訴えは皆無」/二階派「選挙戦いやすく」

緊迫
安倍派の総会の冒頭で、頭を下げる(右奥から)高木事務総長、塩谷座長、世耕前党参院幹事長(自民党本部で、川口正峰撮影)=19日

 自民党安倍派(96人)が19日、党本部で開いた臨時総会。正式な案内はこの日の朝だったが、所属議員の3分の2に上る約70人が詰めかけ、会場は緊迫した雰囲気に包まれた。

 「派閥解散の是非も含めて色々な意見が出ている。何らかの結論が出されると思っている」

 塩谷立座長がこう告げると、出席者からは、「私たちはパーティー収入のキックバック(還流)を知っていた。総意による解散をしなければならない」(宮沢博行・前防衛副大臣)などと、解散を求める声が続出した。

 総会は当初、政治資金規正法違反事件の経緯を説明することが主眼だった。しかし、岸田首相が岸田派の解散を18日に表明したことで、安倍派の今後を決める場と受け止められた。

 会合後、柴山昌彦・元文部科学相は「派閥の存続を訴えた議員は皆無だった」と記者団に述べた。

 二階派(38人)の臨時総会では、二階俊博・元幹事長が冒頭、険しい表情で派閥解散を表明すると、「苦渋の決断を尊重したい」(谷公一・前国家公安委員長)などと賛同する声が相次いだ。同派中堅は「派閥は家族のようなものだが、仕方がない」と漏らした。

「空中分解」
 安倍、二階両派が解散へと一気に動いたのは、事件の影響は計り知れず、態勢の立て直しは困難だと判断したためだ。

 安倍派は、安倍元首相の死去後、会長不在が続き、松野博一・前官房長官ら「5人衆」を中心とした集団指導体制を敷いてきた。今回の事件では、その5人衆が疑惑の中心となり、「空中分解の寸前」(閣僚経験者)という状況に陥っていた。

 岸田政権では非主流派に置かれている二階派でも、「改革を先導する姿勢を見せれば、次の選挙を戦いやすくなる」(幹部)との思惑が働いた。

温度差
 事件を巡っては、会計責任者らが立件された安倍派、二階派、岸田派と、その他の派閥で危機意識に差がある。

 麻生派(56人)の麻生副総裁と、茂木派(53人)の茂木幹事長は、議員教育や情報共有などの面で派閥の意義を評価してきた。

 首相は19日、党本部で麻生、茂木両氏と会談し、派閥解散の理由を説明した。その後、両氏は今後の対応について、派閥議員と「よく相談していきたい」との立場をそれぞれコメントなどで示した。森山派(8人)も状況を見極める姿勢を見せている。

 茂木派幹部は「首相の派閥解散表明は『殿ご乱心』だが、下手に批判すれば、党内で孤立しかねない」と警戒感を示した。

 一方、岸田派内では、派閥解散について、首相の党総裁任期が9月までであることを踏まえ、「世論の受けはいいはずで、首相の総裁選再選に向け、弾みになる」などと評価する声が上がっている。

 ただ、中堅議員は、主流派の麻生、茂木両派から反発が出ていることに懸念を示した。「円滑な党運営のためにも、首相はせめて麻生さんには事前に了解を取った方がよかった」

9325OS5:2024/01/25(木) 09:12:37
不正処理「意図的で悪質」…特捜部判断
二階派の解散を表明した二階俊博会長(中央)(都内の二階派事務所で、田ノ上達也撮影)=19日

 東京地検特捜部は安倍、二階、岸田の3派閥の会計責任者ら3人と、所属議員や秘書ら5人を政治資金規正法違反で在宅起訴や略式起訴とし、総額10億円近い派閥パーティー収入が不正に処理されていた実態を解明した。検察幹部は「いずれも意図的で悪質なものだと判断した」と語った。

 関係者によると、特捜部は安倍派と二階派の会計責任者ら2人については、両派の不記載額が億単位に上った重大性を踏まえ、公判で禁錮刑を求める必要があると判断。不記載額が5000万〜3000万円程度だった岸田派の元会計責任者や谷川弥一衆院議員(82)、二階派会長の二階俊博・元党幹事長(84)の秘書ら4人は罰金刑が相当として略式起訴とした。

 ただし大野泰正参院議員(64)は秘書との不記載の共謀を否認しており、起訴事実を認めることを前提とした略式起訴ではなく、在宅起訴が選択されたという。

 証拠隠滅の恐れがあるとして7日に逮捕した池田佳隆衆院議員(57)や秘書については勾留期限の26日までに処分を決める見通し。池田容疑者らの不記載額は約4800万円で、容疑を認めれば略式起訴の可能性もあるとみられる。

 一方、3派閥の幹部議員は立件が見送られた。特捜部は、いずれの幹部も政治資金収支報告書の作成には関与しておらず、事務方による犯罪と判断したためだ。

 安倍派では、会長だった安倍晋三・元首相が2022年7月の銃撃事件で死去した後、キックバック(還流)の継続可否を巡って幹部が協議していたことが判明。還流だけでなく、不記載にも幹部が関わっていないか確認するため、特捜部は繰り返し事情を聞いたものの、幹部らは「還流は知っていたが、不記載は知らなかった」と説明。会計責任者も不記載に関する相談や指示を否定し、ほかに客観的な証拠もなかったため、共謀は認定しなかった。(社会部 坂本早希)

9326OS5:2024/01/25(木) 09:13:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/8795454fb98589ee6149887cc3a1c785fac379cb
「便利なカネ」還流依存、安倍派に脈々…会長の安倍氏「廃止」に議員は懇願「続けて」
1/22(月) 14:02配信


[裏金 悪弊の果て]<2>
 2022年5月17日、東京都内の高級ホテル。自民党安倍派の政治資金パーティーには約2800人が集まり、熱気に包まれていた。会長の安倍晋三・元首相が「自民党の柱石たらんとの自負と誇りのもと、岸田政権をしっかりと支える」とあいさつしたのに続き、来賓の岸田首相は「我が党の最大、最強の政策集団」と持ち上げた。

 華やかな会場の一角で、会計責任者の松本淳一郎被告(76)(政治資金規正法違反で在宅起訴)が同派議員の秘書に詰め寄られていた。

 「ノルマを超えて売ったのに」「急に廃止と言われても困る」

安倍派の政治資金パーティー

 「ノルマ」とは、派閥が議員側に義務付けていたパーティー券の販売枚数のことだ。安倍派では、ノルマを超えた分を議員側にキックバック(還流)する慣習が少なくとも00年代初頭から続いていた。ノルマ超過分の収入と還流分の支出は政治資金収支報告書に記載されなかった。

 還流された資金は、秘書の給与、交通費、事務所家賃といった政治活動費だけでなく、表に出せば世間から批判を浴びるような高額な会食代などにも充てられていた。同派の議員は、「領収書のいらない便利なカネ」(ある秘書)への依存を深めていった。

 04年に摘発された旧橋本派を巡る1億円ヤミ献金事件をはじめ、「政治とカネ」を巡る問題が繰り返し国民の批判を浴びても、営々と裏金作りを続けた安倍派。「惰性で行われていたことは間違いない」。同派のベテラン秘書はそう振り返る。

 そこへ待ったをかけたのが安倍氏だった。「現金で戻すという不透明なことはやめよう」。このパーティーの直前、安倍氏が打ち出した方針に、派内には大きな動揺が広がっていた。松本被告がホテルの会場で突き上げられていたのは、まさにそんな時だった。

 ところが、パーティーの2か月後、安倍氏が銃撃されて死去し、還流廃止は宙に浮いてしまう。翌23年春、松本被告が総務省に提出した同派の収支報告書は、それまでと変わらずノルマ超過分が収支から除外されていた。安倍氏の方針は反故(ほご)にされたのだ。

 トップの方針を一介の派閥職員が覆すとは思えない。還流継続を決めたのは派内の有力政治家で、不記載も松本被告に指示していたのではないか――。捜査の展開次第では、幹部の共謀を問う必要性も出てくる。東京地検特捜部は最終盤に至るまで、この重い課題を抱え続けることになる。

記載内容に違和感
 自民党派閥のパーティー収入を巡る事件の捜査は、2022年秋の共産党機関紙「しんぶん赤旗」の報道を受けた大学教授による刑事告発が発端だ。その内容は「5派閥の政治資金収支報告書にパーティー収入の一部が記載されていない」というものだった。

 各派閥の政治資金収支報告書をめくっていた東京地検特捜部のある検事は、安倍派の記載に違和感を覚えた。他の派閥ではパーティーの後、各議員側に数百万円〜数万円と金額がバラバラの寄付の記載があったが、安倍派にはない。この寄付は、パーティー収入の一部を議員側にキックバック(還流)した分だった。

 安倍派になぜ同様の寄付がないのか、口座を調べると収支報告書に記されていない資金の流れが浮上した。収支報告書を作成していたのは松本淳一郎被告(76)。NTT出身で保守系政治団体の代表を務めていたが、前任者の退任に伴い、19年2月に会計責任者となった。任意の事情聴取に松本被告は「前任者からの引き継ぎ通りにやった」と話し、還流分を派閥の収支報告書に記載しなかったことを素直に認めた。「裏金化」は長年の慣習だった――。特捜部はそうにらんだ。

 松本被告は特捜部の求めに従い、18〜22年分の還流額をリスト化して提出した。それには政府や党の要職に就く派閥幹部も含めた約100人の議員名や、5000万円超〜数万円の還流金額が並んでいた。「派閥ぐるみの還流システムを隠してきた」。リストを得た検察内部ではそんな見方が強まっていった。

幹部聴取踏み切る
 「派閥幹部を含めた議員本人への捜査は不可欠だ」。臨時国会終盤を迎えた23年12月、特捜部は全国から応援検事を集めて態勢を拡充させた。高額還流を受けた議員や派閥幹部ごとに捜査ルートを作り、経験豊富な検事が各ルートを束ねた。国政に過度の影響を与えないよう、24年1月の通常国会開会前までの間に刑事処分を見極めることとした。

9327OS5:2024/01/25(木) 09:13:34
 派閥職員や還流を受けていた議員の秘書から事情を聞いて外堀を埋めた後、多数の議員を呼び出して聴取し、派閥事務所を強制捜査。続けて池田佳隆衆院議員(57)(7日に政治資金規正法違反容疑で逮捕)ら高額還流を受けていた議員の事務所も捜索した。

 急ピッチの捜査は、やがて派閥幹部の関与を解明する段階に入った。焦点は、会長だった安倍晋三・元首相が22年7月に死去した後に裏金化が継続された経緯の解明。供述や押収資料の分析からは、派内の動きが断片的に浮かんできた。

 安倍氏が打ち出した還流廃止には派内で撤回論が根強く、池田容疑者も幹部に継続を要望していた。こうした声を受け、会長代理だった塩谷立・元文部科学相(73)や下村博文・元文科相(69)、事務総長だった西村康稔・前経済産業相(61)といった幹部が、党本部や塩谷氏の事務所などで還流を継続するかどうかを断続的に協議。「議員からは、続けてくれとの『泣き』が入っている」と発言する幹部もいた。松本被告が同席することもあったという。

 一連の協議で、幹部から松本被告に不記載の指示や、松本被告との間で報告・了承はなかったのか――。特捜部は年末から幹部の事情聴取に踏み切った。

トカゲの尻尾切り
 都心の高級ホテルで行われたある幹部の聴取。還流継続の経緯を尋ねる検事に、幹部は「安倍氏の死去後の対応に追われ、はっきり覚えていない」と繰り返した。不記載に関する質問にも「還流は知っていたが収支報告書の記載はよくわからない」。他の幹部6人も「還流は会長案件だった」などとし、不記載への関与を否定した。

 松本被告も「幹部から不記載の指示を受けた事実はない」と述べ、幹部の供述内容と符合した。不記載で国会議員の責任を問うには、会計責任者との共謀を立証しなければならないが、幹部と松本被告のやりとりは電話が多く、詳細な議事録もないため、共謀を裏付ける証拠は見つからなかった。

 「証拠上、派閥幹部と会計責任者との共謀を認めるのは困難だった」。東京地検の新河隆志・次席検事は19日、安倍派幹部らの立件見送りを発表した。

 総額6億7500万円にも上った同派の不記載について、会計責任者のみが刑事責任を問われ、幹部は立件されなかったことには「トカゲの尻尾切り」との批判もある。検察幹部の一人は「『政治家が知らないわけがない』という国民感情は理解できるが、現行法では限界がある。あとは法律をつくる政治家たちがこの問題に向き合うかどうかだ」と語った。

9328OS5:2024/01/25(木) 09:15:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c74b13036258ae02a86e97c2bed206495c54448
大臣ポスト目指し集金、自由なカネで官僚接待…領収書も不要・批判の目逃れ
1/22(月) 14:23配信
[裏金 悪弊の果て]<3>
谷川弥一氏

 「早く大臣になるため、政治資金パーティー券を売って、派閥にアピールしようと考えていた」

【一覧】裏金疑惑で立件された国会議員たち

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で略式起訴された谷川弥一衆院議員(82)(長崎3区)。大量のパーティー券を売りさばいた理由について、関係者はそう証言する。

 離島からなる長崎県五島市出身の谷川氏は2003年の衆院選で初当選し、現在7期目。地域の発展に力を注ぎ、当選回数は、元文部科学相の萩生田光一・前党政調会長(60)の6回を上回る。

 しかし、大臣経験はなく、第2次安倍内閣の12年に文科副大臣に任命されて以降、政府の役職に就けていなかった。同期らが次々に閣僚ポストに就く中、所属していた安倍派内では「入閣待機組」のまま。「一匹おおかみ」的な存在だった谷川氏が力を入れたのが、派閥パーティー券の販売だった。

主従関係を利用
 それに当たってフル活用したのが、地元・長崎を中心とした建設業界だ。谷川氏は1971年、長崎市に本社を置く谷川建設を設立し、九州有数の住宅メーカーに育て上げた。87年の長崎県議選で初当選したのを機に家族に経営を引き継いだ後も、「会長」として影響力を保持してきた。

 同社内ではパーティー券の販売を手がける社員を配置。九州全域に広がる下請け業者に売って回らせた。売り上げは多い時で1000万円を超え、派閥から課された販売ノルマの3倍を超えたこともあった。

 建設業界には、元請けを頂点とするピラミッド型の主従関係が残る。同社関係者は「下請け業者は仕事をもらう立場。そこを利用した」と明かす。

 ノルマ超過分として、派閥からキックバック(還流)されたのは、2018〜22年の5年間だけで計約4300万円。複数の関係者によると、谷川氏は10年前頃から還流資金を受け取っており、高額の時は、自ら派閥事務所に出向いていた。

 派閥からは領収書を求められず、自由に使えるカネがたまり、一部は、表に出しにくい飲食費などに充てられた。

 安倍派の還流システムは、カネやポストを欲する議員たちの心理をうまく利用したものだ。派閥側も所属議員をつなぎとめ、党内で勢力を維持できる。「ウィンウィン」の関係が成り立っていた。

9329OS5:2024/01/25(木) 09:15:26
「気持ちの悪いカネで口座に入れられない」
池田容疑者、大野被告、谷川氏の政治資金収支報告書=画像は一部修整しています

 自民党安倍派の政治資金パーティーの収入を巡り、同派からキックバック(還流)を受けていた谷川弥一衆院議員(82)。関係者は、裏金化された還流資金の一部は世間で批判を浴びやすい高額な飲食費などに充てられたと証言する。

 その一つが、官僚たちとの会食だった。各省庁のキーマンを押さえ、パイプを作っておけば、地元の陳情を通しやすくなる。

 長崎県の離島・五島市出身で離島の振興に力を入れていたこともあり、相手は農林水産省や国土交通省、総務省など多方面にわたった。「飲ませ食わせして、いわゆる窓口的なものを作っていた」。関係者はそう明かす。

 高級料亭や、2次会として女性が接待する飲食店を利用することもあった。マスコミや市民団体から批判されることを懸念し、領収書が不要な還流資金を使い、政治資金収支報告書には記載しなかったという。

 2003年の衆院選で初当選以来、大臣ポストの獲得を目指していた谷川氏だが、次第に出世が遅れ始め、還流資金を使う機会が減った。直近の約5年分はほとんど使わずに保管していたという。「気持ちの悪いカネで、口座には入れられない」。事務所内ではそう受け止められていた。

 東京地検特捜部の任意の事情聴取で、派閥からの還流資金について聞かれた谷川氏は「派閥から収支報告書に書かなくていいと言われ、長年、そうしてきた」と説明した。

「パーティー券売れれば派閥で上位に」
 特捜部に在宅起訴された大野泰正(やすただ)参院議員(64)。自民党副総裁などの要職を務めた大野伴睦氏を祖父に持ち、両親も国会議員という政治家一家に育った。

 大野被告は13年に岐阜県議から国政に転じ、現在2期目だが、伴睦氏や両親に比べて知名度は低く、目立った実績もない。「パーティー券が売れないと、派閥内で立場がないんだ」。支援者にそう漏らしていた。地元・岐阜では自身のパーティーを開かず、「代わりに派閥のパーティー券を買ってほしい」と頼んでいた。

 大野被告の秘書は「パーティー券が売れれば、派閥内で上位に立ち、色々といい格好ができる」と明かす。

 自民党の同僚議員は大野被告から「国土交通省の官僚たちにこまめに食事をごちそうしている」と聞いた。「父親が運輸相を務め、自身も国交政務官などを歴任しており、『国交族としてのし上がる』と話していた」と振り返った。

 ただ、事務所の資金繰りは厳しかったとみられる。全県1区の参院選では、広範囲で選挙戦を繰り広げなければならない。大野被告を支援する男性は、大野被告が「選挙をやるたびに貧乏になっていった」とこぼしていたのを覚えている。

使途の大半が飲食費
 派閥のパーティー券を大量販売することで、存在感を高めようという思惑は、事件で逮捕された池田佳隆衆院議員(57)にも透けて見える。

 池田容疑者は、日本青年会議所の会頭時代に培った人脈を駆使し、各地の企業に購入を依頼していた。

 12年の衆院選愛知3区で初当選したが、14年、17年、21年の衆院選は選挙区で敗北し、いずれも比例復活だった。「選挙区で勝てず、党内で立場がない」。池田容疑者は周囲にそう漏らしていた。自民党の国会議員は「パーティー券を大量に売って、自分の力を派閥幹部に見せつけたかったのではないか」とみる。

 派閥パーティーのノルマ超過分は全て議員の取り分となる。安倍派の議員秘書は「使途の大半が飲食費。議員仲間や官僚との懇談などの支払いに充てていた」と語り、「政治資金でごちそうしたと分かれば後味が悪いものだ。自由に使えるお金は多いに越したことはない」と話す。

 だが、政治とカネを巡り、自民党に所属していた国会議員が立件されるケースは相次いでいる。19年以降、池田容疑者ら3人を含めて計11人に上り、国民の政治不信はかつてないほど高まっている。

 自民党は、政治刷新本部を設置し、派閥や政治資金のあり方を議論している。様々な思惑が交錯する中、旧態依然の悪弊を断ち切ることができるのか、大きな岐路を迎えている。

9330OS5:2024/01/25(木) 09:16:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f540ea4a2445b7b38fc64b772310a6210ecaa1d
改革できしむ自民「3派連合」、規正法は抜け穴だらけ…名ばかり会計責任者も
1/23(火) 5:02配信
[裏金 悪弊の果て]<4>
政治刷新本部の役員による会合であいさつする岸田首相(中央)と麻生副総裁(右)、茂木幹事長(22日午後3時3分、自民党本部で)=川口正峰撮影

 自民党本部で22日午後、開かれた「政治刷新本部」の会合は微妙な緊張感に包まれた。

 「派閥として、どうけじめをつけるかということで、解散を判断した」

 岸田首相(自民党総裁)は、派閥パーティーを巡る政治資金規正法違反事件を踏まえ、岸田派解散を決めた理由についてこう説明した。しかし、首相の隣に座った麻生副総裁は無表情で視線を前に向けたまま、微動だにしなかった。

 「政権を支えているのは岸田、麻生、茂木の3派なんですよ」

 麻生氏は21日夜、東京都内のホテルの日本料理店で首相と会食した際には、事前調整なしの派閥解散にこう苦言を呈し、麻生派の存続を明言した。

 茂木派を率いる茂木幹事長も、首相が19日に党本部で面会した際、「うちの派のことはうちで決めますから」と素っ気なかった。茂木氏も麻生氏と歩調を合わせ、派閥解散には今のところ、応じない意向だ。

 首相が政治改革の目玉として、仕掛けた派閥解散は党全体の潮流にはならず、首相を支えてきた「3派連合」にあつれきを生む結果となっている。

 派閥の全廃に見通しが立たないことから、首相は派閥による金集めや人事ポスト配分の機能を制限することで、国民の政治不信を和らげたい考えだ。だが、読売新聞社の全国世論調査では内閣支持率が横ばいの24%と上向かず、党をまとめきれない首相の手腕に疑問符が付いている。

 政治資金規正法の改正も、パーティー券購入者の公開基準引き下げ案に対し、自民内で「公表されたくない企業も多く、資金集めが困難になる」などと不満がくすぶっており、先行きは不透明だ。

 さらに、政党から議員個人が受け取る「政策活動費」に関しては、公明党や野党は使途公表を主張しているが、自民幹部は政治活動の裁量を狭めるとして慎重な立場で、「守り抜くべき最終防衛ラインだ」との声が出ている。

 首相は今後、刷新本部での議論を選挙制度や国会改革まで広げる方針だ。骨太の改革を国民にアピールする狙いがあるが、野党を含めた意見集約は難航するとみられる。

 約30年前の「平成の政治改革」では、衆院選の小選挙区制導入を実現し、自民の大綱では派閥解消もうたったものの、「政治とカネ」の問題はその後も起き続けている。

9331OS5:2024/01/25(木) 09:16:34
収支報告書「質問せずに押印」
記者会見に臨む大野泰正参院議員。「私が収支報告書(の作成)に関与したことはない」と述べた(19日、東京都千代田区で)=片岡航希撮影

 岐阜県羽島市で布団店を営む男性(64)は毎春、大野泰正(やすただ)参院議員(64)(政治資金規正法違反で在宅起訴)の地元事務所に出向き、すでに用意された書面に押印するのが通例になっている。

 大野被告が代表を務める資金管理団体の政治資金収支報告書。事務所スタッフに促されて目を通すが、内容は理解できない。「質問せずに押印し、事務所での手続きは10〜15分で終わる」。こう説明する男性だが、名目上は同団体の「会計責任者」だ。

 男性は、大野被告が岐阜県議だった時から支援している。約10年前に事務所から頼まれ、会計責任者に就いた。ただ、収支の管理に関わってはおらず、「名ばかり会計責任者」にすぎない。

 同法は、政治団体の会計責任者に収支報告書の作成・提出義務を課し、違反者は禁錮5年以下か罰金100万円以下に問われる。その責務は大きいが、会計に関する知識など特段の条件はない。

 事件で、大野被告が、安倍派から政治資金パーティー収入のキックバック(還流)を受け、収支報告書に記載していなかったとされる金額は計約5100万円に上る。秘書と共に在宅起訴されたが、19日の記者会見で「政治資金の管理や収支報告書の作成は事務所スタッフに任せていた」として、事件への関与を否定した。

 政治家に虚偽記入罪が成立するのは事実上、秘書らとの共謀が認定された場合のみで、立証のハードルは高い。事件で男性は立件されなかったが「秘書の独断で不記載をやるわけがない。議員も責任を負う仕組みにするべきだ」と強調する。

パーティー券購入「寄付のつもり」
(写真:読売新聞)

 「政治資金の透明化」という理念のもと、1948年に議員立法で成立した同法は、政治とカネを巡る不祥事で国民の批判を浴びるたび、議員の手で改正されてきた。企業・団体献金は規制が進み、寄付を受け取れるのは政党や政党支部などに限られ、年間5万円超の場合は名称などが公開される。

 一方、政治資金パーティーは、派閥や、政治家個人の政治団体でも開催可能で、パーティー券購入者の公開対象は1回あたり20万円超。こうした法規制の差は政治家側だけでなく、企業側の思惑にも利用されてきた。

 東京都内にあるコンサルタント会社の会長は、付き合いのある安倍派や議員側への寄付は断り、その代わりに、会社として安倍派のパーティー券を毎年購入している。同社の男性幹部は「会長は政治家との癒着を批判されるのを嫌う。社名が表に出ないように必ず20万円以下に抑えている」と明かす。

 岐阜市の男性社長は2017年以降、安倍派のパーティー券を、経営する会社の名義で毎年150万円分購入している。1枚2万円で75枚あるが、自身や社員らが出席することはほとんどない。社長は「あくまで寄付のつもりで買っている」と話す。

 同法は、派閥への企業・団体献金を禁止しているが、社長は「頼まれたので買っているだけだ」と淡々と話す。

「抜本的な制度改善を」
 パーティー収入を裏金化する還流システムが白日の下にさらされた今回の事件。派閥が監査の対象となっていなかったり、政党から議員個人が受け取る「政策活動費」の使途を公開する必要がなかったりするなど、様々な問題点が指摘された。

 高崎経済大の増田正教授(政治学)は「政治資金の流れを外部から完全に見えるように改めなければ、裏金作りの余地は残ってしまう」と強調する。その上で、「政治家だけではなく有識者らの意見も交え、実効性のある法改正を行う必要がある。誰でも容易に閲覧できるよう収支報告書のデジタル化を進め、抜本的な制度改善を図るべきだ」と訴える。

 「令和の政治改革」で、政治とカネを巡る不祥事に歯止めをかけられるのか。自民党の政治刷新本部で本部長を務める岸田首相の本気度が試されている。(おわり)

9332OS5:2024/01/25(木) 11:54:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/3500e650d6f655ed8747984d40acc7fe668cb313
どうなる自民派閥 「告発なし」森山派も解散意向で流れ強まる 存続2派に影響も、茂木派内から異論
1/24(水) 19:01配信
産経新聞
自民党の森山裕総務会長=東京・永田町の党本部(春名中撮影)

自民党森山派(近未来政治研究会)が解散する方向となったことで、自民6派閥のうち存続の道を探るのは麻生派(志公会)と茂木派(平成研究会)だけになった。パーティー収入不記載問題で唯一、告発を受けていない森山派の決断で派閥解散の流れが勢いづき、残る2派に影響を与える可能性がある。


「派閥はいったん解散してゼロベースに戻した方が国民に分かりやすい。私も派内で相談してみる」。森山派会長の森山裕総務会長は23日の党政治刷新本部の役員会合でこう述べた。

岸田文雄首相(党総裁)が18日に岸田派(宏池会)解散を電撃表明すると、実際、関係者が立件された安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)も翌19日に解散を決断した。

森山派も同日昼に約30分間の緊急会合を開き、明確な解散反対の意見は出なかった。ただ、同派は告発されておらず、森山氏は「うちは他と事情が違う」と強調。先週末に議員が地元有権者の声を聞き、さらに、派閥解消を掲げる党政治刷新本部の「中間取りまとめ案」が23日に出るのを待ち、25日の会合で解散を諮る意向を固めた。

中間取りまとめ案は政治団体としての解散までは求めず、政策集団の名目での存続は容認した。麻生派会長の麻生太郎副総裁は15人の小所帯から56人の第2勢力に育てた自派閥への愛着が強い。茂木派会長の茂木敏充幹事長は派閥の力を足掛かりに首相の座を目指す構えとみられる。

とはいえ、解散論の高まりは2派を直撃した。茂木派幹部は24日、こんな危機感を口にした。

「森山派も解散するのに、本当にうちはこのまま残して(週1回の昼の)例会でみんなでメシを食うのか? 批判を浴びる」

存続しても勢力縮小が避けられない情勢だ。茂木派重鎮の船田元・元経済企画庁長官は23日、「私は(同派を)辞めます」と記者団に明言した。

同派の野村哲郎元農林水産相は20日、鹿児島県内の会合で、農政に精通する森山氏と「一緒に仕事をしたい」と語り、「『茂木派を出て森山派に入るのか』とよく言われるが、それも当然選択肢の一つ」と述べた。また、複数の参院議員が周囲に、退会を検討する意向を漏らしている。

麻生派からは表立った離脱論は出ていないものの、岩屋毅元防衛相は記者団に「総裁派閥(岸田派)が解散することの意味は重く受け止め、尊重する必要がある。足並みをそろえる必要がある」と述べた。

今後、麻生派と茂木派も解散に傾くとの観測も出ている。ある党幹部は、枠組みを残したい派閥は「いったん解散し、再び政治団体として届け出たほうが分かりやすいし、そうするのではないか」と語った。(田中一世)

9333OS5:2024/01/25(木) 11:54:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/a30f0584bfaa5e0d9d07b29cdb32efe176e4721b
自民、安倍派幹部に離党要求 塩谷氏ら7人念頭 自民裏金問題
1/25(木) 10:08配信
毎日新聞
首相官邸に入る岸田文雄首相=東京都千代田区で2024年1月25日午前9時18分、竹内幹撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、同党が安倍派(清和政策研究会)幹部に対し、政治的責任を明確にするため、離党か議員辞職を決断するよう求めたことが明らかになった。自ら判断しない場合は、党として厳重処分を科すことを検討している。


 安倍派で事実上トップの座長を務めた塩谷立元文部科学相や事務総長経験者の下村博文元文科相のほか、「5人衆」と呼ばれる高木毅前党国対委員長、西村康稔前経済産業相、松野博一前官房長官、萩生田光一前党政調会長、世耕弘成前党参院幹事長の計7人が念頭にある。

 裏金事件を巡っては、党内から安倍派幹部の政治的責任を明確にし、党として処分することを求める意見が噴出。25日に正式決定する党改革の中間とりまとめ案では「関係者による明確な説明責任に加え、政治責任の在り方についても結論を得ていく」と明記された。党規約には、除名、離党勧告、党員資格の停止など8段階の処分が規定されている。

 東京地検特捜部は19日、パーティー収入約6億7000万円を収支報告書に記載しなかったとして、安倍派会計責任者を政治資金規正法違反(虚偽記載)で在宅起訴したが、安倍派幹部7人については、いずれも会計責任者との共謀が認められないとして立件を見送った。【飼手勇介】

9334OS5:2024/01/25(木) 11:55:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd1e6671bbb266ef2f3862e4b182335d35fb2247
自民執行部、安倍派幹部に離党要求…立件見送られた「5人衆」ら念頭
1/25(木) 5:00配信

読売新聞オンライン
自由民主党本部

 自民党執行部が、派閥による政治資金規正法違反事件を巡り、立件対象とならなかった安倍派幹部について、自発的な離党や議員辞職を求めたことがわかった。自ら身を処さない場合、党として厳重な処分を科すことを検討している。

 事件に関して十分な説明をせず、政治的な責任も取っていないとして、世論や自民党内で批判が高まっていることから、厳しく対応せざるを得ないと判断した。

 安倍派幹部としては、同派座長の塩谷立・元文部科学相や、派閥の事務を取り仕切る事務総長を務める高木毅・前国会対策委員長、松野博一・前官房長官など同派中枢の「5人衆」らを念頭に置いている。党則に基づく処分には、党の役職停止、離党勧告、除名などがある。

 安倍派幹部らは東京地検特捜部から立件を見送られたが、自民が事件を受け、政治改革を検討している「政治刷新本部」(本部長・岸田首相)の中間とりまとめ案では、「関係者による明確な説明責任に加え、あるべき政治責任についても結論を得る」と明記した。

 安倍派では、政治資金パーティー収入の販売ノルマ超過分を所属議員側にキックバック(還流)することが慣習化し、議員らは政治資金収支報告書に記載せずに裏金化していたとされる。

 塩谷氏が記者会見で「全く知らなかった」と述べるなど、安倍派幹部は自らの関与などに関し、詳しい説明を避けている。党内では、「進退をもってけじめをつけるべきだ」との意見が多く出ている。

9335OS5:2024/01/25(木) 15:34:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/f21c7c9378c17425fba31d7b47e4898b1afbf3b1
自民谷垣グループが解散決定
1/25(木) 13:26配信
共同通信
 自民党谷垣グループは25日、東京都内で役員会を開き、政治団体「有隣会」としての解散を決めた。出席者が明らかにした。

9336OS5:2024/01/25(木) 16:31:37
https://www.sankei.com/article/20240125-BI5LDBREANLL3FVG652J4JXTKI/
<独自>自民参院国対委員長に石井準一氏起用へ 議運委員長は浅尾慶一郎氏で調整
2024/1/25 13:01
自民党は25日、安倍派(清和政策研究会)などの派閥パーティー収入不記載事件に関し、野上浩太郎参院国対委員長(安倍派)の後任に石井準一参院議院運営委員長(茂木派)を起用する方向で調整に入った。複数の与党関係者が明らかにした。

後任の参院議運委員長には浅尾慶一郎政調会長代理(麻生派)、参院予算委員長には桜井充元財務副大臣(無派閥)をそれぞれ充てる方向だ。福岡資麿参院政審会長(茂木派)は留任する見通し。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240125/k10014334201000.html
自民 参院幹事長に松山政司氏を起用へ 世耕氏の後任
2024年1月25日 14時14分

自民党は派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で辞任した世耕 前参議院幹事長の後任に松山政司 元一億総活躍担当大臣を起用する方向で調整に入りました。

自民党安倍派の「5人衆」と呼ばれる有力議員で常任幹事会のメンバーの世耕 前参議院幹事長は派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で先月辞任しました。

参議院自民党は通常国会の召集を前に、後任の人選を進め、松山政司 元一億総活躍担当大臣を起用する方向で調整に入りました。

松山氏は参議院福岡選挙区選出の当選4回で、65歳。解散が正式に決定した岸田派に所属しています。日本青年会議所の会頭などを経て平成13年の参議院選挙で初当選しました。

安倍政権で一億総活躍担当大臣を務めたほか、党では参議院の国会対策委員長や政策審議会長などを歴任しています。

参議院自民党はあすにも、議員総会でこの人事を発表することにしています。

9337OS5:2024/01/25(木) 16:32:10
https://www.sankei.com/article/20240125-XKF5SKLH6JGLDCIFFUTKRCWF2U/
小沢一郎氏「これで邪魔者を消せると」 自民・茂木敏充氏が安倍派幹部に離党勧告検討報道
2024/1/25 13:01
立憲民主党の小沢一郎衆院議員は25日、X(旧ツイッター)に事務所のアカウントで、自民党の茂木敏充幹事長が安倍派(清和政策研究会)幹部に離党勧告を検討しているという一部報道を挙げて、「非常にわかりやすい。これで邪魔者を完全に消せると」と投稿した。派閥パーティー収入不記載事件を巡り、茂木氏が権力闘争を仕掛けているとの見方を示した。

小沢氏の事務所は「もはや自民党は国民など見ておらず誰もが敵をいかに潰して生き残るかということしか頭にない。まともな政策など作れないだろう。政権の座を降りるべき」とも書き込んだ。

9338OS5:2024/01/25(木) 17:28:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c4b88a99c756da6faaf9afa2ef42e721aa34ea9● 宮澤一族における主流ではなく 期待されていなかった岸田首相

 岸田家はもともと東広島市の農家だった。正記(岸田首相の祖父)の父である幾太郎が台湾の基隆に進出し、呉服店を経営した。その長男の正記は、京都帝国大学法学部で学び、大連で幾久屋百貨店を経営し、代議士にもなった。

 正記の妻である澄子は、代議士や広島市長をつとめた小田貫一の孫娘。正記と澄子の子である文武は通産官僚、俊輔は大蔵官僚(のちに中国銀行頭取)となった。また、文武の妻(岸田首相の母)は、佐賀県の唐津出身で三菱商事に勤め、日東製粉社長だった井口良二の娘である。

 岸田首相は、父が通産省から外務省に出向してニューヨーク・JETROに勤務していたときに米国の現地校に通っていた。そのため、英語は、流暢(りゅうちょう)とは言えないが、発音は良いとプロの通訳からも評価されている。

 帰国して公立の名門麹町中学を経て開成高校に入ったが、東京大学の入試には3度失敗。しばしばその経験について人生の挫折と語る。

 普通なら羨望されるような学歴だが、前述の通り、宮沢一族などの周辺の学歴のすごさに加え、宮澤元首相は「人と会うとまず学歴を聞く」といわれたような人物。岸田首相からすれば、相当に屈辱で肩身が狭かったようだ。

9339OS5:2024/01/25(木) 17:28:21
● 宮澤一族における主流ではなく 期待されていなかった岸田首相

 岸田家はもともと東広島市の農家だった。正記(岸田首相の祖父)の父である幾太郎が台湾の基隆に進出し、呉服店を経営した。その長男の正記は、京都帝国大学法学部で学び、大連で幾久屋百貨店を経営し、代議士にもなった。

 正記の妻である澄子は、代議士や広島市長をつとめた小田貫一の孫娘。正記と澄子の子である文武は通産官僚、俊輔は大蔵官僚(のちに中国銀行頭取)となった。また、文武の妻(岸田首相の母)は、佐賀県の唐津出身で三菱商事に勤め、日東製粉社長だった井口良二の娘である。

 岸田首相は、父が通産省から外務省に出向してニューヨーク・JETROに勤務していたときに米国の現地校に通っていた。そのため、英語は、流暢(りゅうちょう)とは言えないが、発音は良いとプロの通訳からも評価されている。

 帰国して公立の名門麹町中学を経て開成高校に入ったが、東京大学の入試には3度失敗。しばしばその経験について人生の挫折と語る。

 普通なら羨望されるような学歴だが、前述の通り、宮沢一族などの周辺の学歴のすごさに加え、宮澤元首相は「人と会うとまず学歴を聞く」といわれたような人物。岸田首相からすれば、相当に屈辱で肩身が狭かったようだ。

 なお、岸田首相の弟の武雄は、三菱商事勤務で、夫人の篤子は、ポテトチップスで有名な湖池屋の創業一族である。

 そのほか、岸田首相には妹が2人いて、どちらも、財務官僚と結婚している。岸田首相の父親は通産官僚だが、周囲にはむしろ財務官僚が多い。

 ここまで見てきたように、宮澤一族のなかでの主流ではなく、期待されてもいなかったという岸田首相の立場が、安倍元首相に見られたような「ぎらぎらとしたリーダーシップ」を発揮しないスタイルにつながっている。

● 元首相の亡き後も 変えない政治スタイル

 五年前の参議院議員選挙の際、岸田首相が次期総理を狙うなら、自民党票が旧民主党系の倍以上ある定数2人の広島選挙区で自民候補を2人立てて当選させるべきだといわれた。こうした中、自民党は現職の宏池会・溝手顕正に加え、河井案里を公認したが、岸田派が主導権をとる自民党広島県連は、河井にひどく非協力で、焦った河井陣営が本部に救援を求め、無理な選挙工作を展開した。

 ところが、最後の段階で岸田首相は安倍元首相とともに河井の選挙カーに乗り、結果、河井の票が伸びて溝手が落選。その怨念が、普通なら裏付け証言が取りにくいはずの河井の選挙違反摘発につながった。

9340OS5:2024/01/25(木) 17:28:36
 岸田首相は安倍元首相にさんざんお世話になったはずだし、銃撃事件の悲劇への同情が集まる中で参議院選挙に勝利したこともあり、安倍元首相を国葬にした。

 だが、旧統一教会をめぐっては、教団に問題があることが(教団とそれほど密接な関係をもっていたわけでない)安倍元首相への銃撃事件を正当化する理由にならないにもかかわらず、両者を十分に切り分けるような明確な姿勢を取らなかった。

 そのため、米有力誌に山上徹也容疑者が「歴史上最も成功した暗殺者」だと書かれるような状況になった。安倍元首相と旧統一教会については『日本の政治「解体新書」: 世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱』で詳しく書いたが、少なくとも安倍元首相本人と教団の関係はわずかで、それも清和会会長就任後が中心である。山上容疑者が恨みの標的にしたのは飛躍だった。

 ウクライナやパレスチナ問題でも、岸田首相は安倍元首相の多元外交と違い、欧米の前のめりの姿勢に追随するだけのようにみえる。また、憲法改正問題や皇位継承問題では、何もしていないわけでないのだが、「熱心に取り組んでいる」という印象を与えていないから、保守派から攻撃される。

 そのあたり、すべて、「宮沢一族の目立たない構成員」としての習い性から脱していないように見える。

 私は安倍政権時代、岸田氏がもっとも後継者にふさわしいと一貫した論陣をはっていた。ただ、それは、安倍元首相という後ろ盾がいる前提だった。その後ろ盾がいなくなった以上、岸田首相は自らリーダーシップを発揮しているとアピール出来るような政治スタイルに変えるべきだ。それが不十分なことが、「増税メガネ」「検討使」などとも批判される岸田首相のすべての不幸の始まりだ。

● 岸田首相の妻と 3人の子供たち

 岸田首相のファミリーを、もう少し紹介すると、妻の裕子は、岸田首相が父の文武と地元のマツダ本社を訪れたとき、副社長の秘書だったのを見初めたとされている。だが、当時のマツダ社長は私の元上司でもある古田德昌(兄は餃子の珉珉の創業者)で通産官僚としては文武の後輩だから、偶然の出会いではなかったのかもしれない。

 裕子の実家は広島県三次市の地元の資産家らしい。メソジスト系の広島女学院中・高から東京女子大を卒業ののちマツダに入社した。

 裕子は選挙区に住み子育てもしたので、岸田首相の東京での住まいは議員宿舎だけだった。もっとも、2020年に亡くなった岸田首相の母親である澄子が住んでいた自宅はあるので、岸田首相が議員宿舎に住むのはおかしいと言っていた人もいる。

 岸田首相の子どもは男子ばかり3人だ。

 長男翔太郎は、修道高校、慶応大学法学部から商社勤務を経て父の秘書となった。政務秘書官は当初、ベテラン秘書がついていたが、将来に箔をつけるために翔太郎を抜擢したところ、随行中の観光、公邸でのパーティーなどで袋だたきにあって辞任することになった。ややバランスを欠いた抜擢だっただけに、必要以上に慎重な行動が必要だった。

 次男晃史郎は、日本大学文理学部スポーツ科学部から広島のバスケットボール製造などで知られるモルテンへ入社した。三男はまだ早稲田大学の学生だ。

9341OS5:2024/01/25(木) 17:28:55
● 核兵器廃絶の熱烈な運動家という あまり知られていない一面も

 岸田首相のあまり意識されない一面に、核兵器廃絶の熱烈な運動家というものがある。『岸田ビジョン 分断から協調へ』という首相の著書は、2021年の総裁選挙のために戦略的に書かれたものだが、もうひとつの著書『核兵器のない世界へ 勇気ある平和国家の志』が前年の2020年10月に刊行された。

 菅義偉前首相が岸田首相らを破って総裁に選出されたのが2020年9月。その翌月の刊行となった背景には、安倍元首相の病気辞任がなければ総裁選挙は1年先だったので、その一年前に、選挙を意識せずに岸田氏らしさを打ち出す本を出して「ハト派的イメージ」を強調したいという意図もあったのだろう。

 この本を見ると、岸田首相の「被爆地・広島の人間」としての思いが、政治家の原点といえるほど重要であることがわかる。岸田首相は戦争当時まだ生まれていなかったが、親戚の多くが被爆した。そのなかには、意外なことに、ノーベル平和賞受賞者であるサーロー節子さんもいる。

 サーローさんの姉が、岸田首相の父のいとこの夫人で、原爆の犠牲となって亡くなられた。外相時代の岸田首相がオバマ元大統領の広島訪問に大変な努力を払い実現したことや、サミットの広島開催にもこぎ着けたことは、政治家としての岸田首相にとって金字塔だ。

 もっともウクライナのゼレンスキー大統領をサミットに呼んだことの評価は微妙だ。サミットへの世界の関心の焦点がぼやけたし、ゼレンスキー大統領が原爆の惨状を見て「ウクライナと同じほどひどい」といったのは、核兵器の怖さを矮小(わいしょう)化する不適切発言だった。

 また、首相としての岸田氏が核兵器廃絶に向けて重要な行動を起こしているとはみえない。そのあたり、自分の個人的な立場や広島の政治家としての立場を色濃く打ち出すのもいかがなものかと遠慮するのが、岸田首相らしさなのだろう。

 しかし、連立政権のパートナーである公明党は、結党の原点からして核廃絶に熱心であるのだから、自公で連携して何か大きな一歩を進めるやりようもあるのではという気がするのは私だけであるまい。

 (評論家 八幡和郎)

9342OS5:2024/01/25(木) 17:39:41
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/347382
「俺たちに守旧派のレッテルを貼るつもりか」、岸田文雄首相捨て身の「派閥解散」カードで自民党内にきしみ 存続論根強い麻生派と茂木派
2024/1/20 20:35
(最終更新: 2024/1/20 20:35)
 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、窮地に陥る岸田文雄首相が捨て身の覚悟で切った「岸田派解散」のカードは安倍、二階両派の解消に発展した。高まる政治不信の払拭へ意気込む首相に対し、存続論が根強い麻生、茂木両派の議員は「俺たちに守旧派のレッテルを貼るつもりか」と反発。安倍派の行方も混沌(こんとん)とし、党内にきしみが生じている。

 「攻めの気持ちで岸田派を解散するんだ。若いやつらを頼む」

 1月18日午後、官邸。首相は執務室に個別に呼んだ複数の岸田派幹部に迫った。隣には岸田派ナンバー2の座長を務める林芳正官房長官が座っていた。

 首相周辺は「派閥解散は早い段階から頭にあった」と明かす。首相には、2023年末に地元に戻った若手から「街頭で罵倒され、何も言い返せない」と悲痛な訴えが届いていた。「このままでは自民党に先はない」。首相は危機感を強めた。

記者団の取材に応じる岸田首相=1月19日夜、首相官邸

 ただ党内では、岸田政権発足以来、首相を支える麻生、茂木両派の議員が「派閥に問題はない」と主張していた。悩む首相を1月16日の党政治刷新本部の全体会合が背中を押す。存続と解散の両論が拮抗(きっこう)したのだ。側近は「困ったら平場に聞け、の格言通り。これで解散に傾いた」と振り返る。

 岸田派は政治団体としての「宏池政策研究会」を解散し、政治資金規正法上認められる資金集めの手段を遮断する意向だ。党本部近くの派閥事務所も引き払う。首相は「もう派閥で集まることはない」と周囲に説く。

▽危険な賭け

 岸田派に続き安倍、二階両派も1月19日に解散を表明した。官邸幹部は「一つの流れができた」と胸を張る。しかし刷新本部メンバーの麻生太郎副総裁にも、茂木敏充幹事長にも根回しはなかったため、唐突感は否めない。重鎮は「あまりにも危険な賭けに出たな。『岸田離れ』が広まらなければいいが」と顔をしかめた。

自民党本部で記者会見する安倍派の塩谷立座長(奥左)と高木前国対委員長(同右)=1月19日夜、東京・永田町

 実際、麻生、茂木両派の心中は穏やかではない。麻生派幹部は「俺たちは『みんなで解散の横断歩道を渡ろう』と言われているわけではない」と突き放す。麻生氏に近い若手も「派閥が残るだけで後ろ指を指されるなんてたまったもんじゃない」と憤った。

 麻生氏と連携する茂木氏は「グループの仲間とよく相談したい」と記者団に説明。存廃の是非には触れなかったが、茂木派幹部は「良い格好をしようと岸田派だけが抜け駆けか」と批判的だ。

▽突き上げ

 会計責任者や所属していた議員3人が立件された安倍派は、中堅・若手が責任の明確化を求め塩谷立座長ら同派幹部を突き上げた。閣僚経験者は「生き残りを画策している幹部間で、醜い足の引っ張り合いと権力闘争が起きるだろう」と予想していた。

 だが1月19日午後、1時間半近く続いた派閥総会では「自民党が再スタートするには解散がまず必要だ」との意見が噴出。解散決定を余儀なくされた塩谷氏は終了後の記者会見で「けじめをつけなければならないと考えた」と力なく語った。

 自民は来週にも裏金事件を受けた改革案の中間取りまとめを発表する方針だ。派閥全廃はできるのか。二階派解散を宣言した二階俊博元幹事長はうそぶく。「人は自然と集まってくる。『派閥を解消するからあっちへ行け』とは言えない。別に派閥が悪かったわけでもなんでもないんだ」

<自民党派閥>結党翌年の1956年の党総裁選を機に「8個師団」と呼ばれる8派閥ができ、「総理・総裁」選びを軸に離合集散を重ねてきた。宏池会(現岸田派)は57年に池田勇人元首相が創設し、現存6派閥の中でも長い歴史を誇る。清和政策研究会(現安倍派)は62年に福田赳夫元首相が旗揚げした「党風刷新連盟」を起源とし、首相退陣直後の79年に派閥として発足した。今の派閥は幾度かの解消論を経て政策集団の体裁を取るが、総裁選や国政選挙を通じ結束を保っている。

9343OS5:2024/01/25(木) 23:24:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd719002c31e1ed166e33a3f41f90bda4114c72a
小渕優子氏が自民・茂木派退会へ、将来の「会長候補」の1人 他派閥の解散の動き加速が影響か
1/25(木) 20:02配信
日刊スポーツ
自民党の小渕優子選対委員長(2023年9月撮影)

 自民党茂木派(平成研究会)に所属する小渕優子選対委員長(50)が、同派から退会する意向を、派閥会長の茂木敏充幹事長ら党幹部に伝えたことが25日、関係者への取材で分かった。

 小渕氏は小渕恵三元首相の次女。今回、自民党の派閥のあり方が問われるまでは、将来の「平成研」会長候補の1人とみられてきただけに、派内には動揺が広がっているという。

 茂木派(53人)は、麻生太郎副総裁が率いる麻生派(56人)とともに、派閥を解散しない方針をかたくなに崩していない。

 一方で、裏金事件を受けて安倍派(96人)、岸田派(46人)、二階派(38人)がすでに解散方針を表明。この日は、森山派(8人)も解散を正式に決定したほか、谷垣グループ(有隣会)も政治団体としての解散を決めるなど、自民党内で派閥解散の動きが加速している。

 小渕氏の判断には、こうした流れが影響した可能性もある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ab4d3608503677be7848588fc90c0fd046bbfbdc
茂木派存続なら「退会する」 自民党・船田元衆院議員
1/23(火) 18:32配信


下野新聞SOON
自民党政治刷新本部に臨む船田氏=23日午後、東京・永田町の党本部

 自民党の船田元(ふなだはじめ)衆院議員は23日、自身が所属する茂木派(平成研究会)が存続する場合は「(派閥を)退会する」との考えを明らかにした。党政治刷新本部の会合後、下野新聞社などの取材に答えた。

 船田氏は「派閥が全て悪だと国民に思われていることが問題であり、平成研も含めて全ての派閥がいったん解消することが大前提であるべきだ」と述べた。

 昨年12月18日の自身のメールマガジンでも「政治改革の原点に立ち返り、派閥の解消・廃止について本気で議論しなければ、一度離れた国民の信頼は取り戻せない」などと主張していた。

9344OS5:2024/01/25(木) 23:34:39
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-240125X833.html
森山派・谷垣グループ、解散へ=小渕、青木氏が茂木派退会―「存続」2派の動向焦点
2024/01/25 22:34時事通信

 自民党森山派(近未来政治研究会)は25日、総会を開き、解散を決めた。谷垣グループ(有隣会)も役員会を開き、政治団体を解散する方針を固めた。安倍派などの政治資金パーティー収入裏金化事件を受けた派閥解消の動きは、事件の立件対象にならなかった派閥・グループに広がった。また、茂木派(平成研究会)では小渕優子選対委員長らが退会する意向。存続の方向とみられている麻生、茂木両派の動向が焦点になる。

 森山派会長の森山裕総務会長は総会後、「解散という選択が、政治の信頼を取り戻すために大事だという全員の思いで決断した」と記者団に述べた。今後は、派閥に対し資金パーティーや人事への関与を禁じた党の中間取りまとめを踏まえ、新たなグループの立ち上げを視野に入れる。

 森山派の議員は現在8人。1998年、山崎拓元副総裁が旗揚げし、2021年に森山氏が会長に就いた。解散の動きは岸田、二階、安倍各派に続くもので、事件で会計責任者らが刑事責任を問われなかった派閥では初めて。

 谷垣グループのメンバーは約20人。同グループは派閥では認められない他派閥との掛け持ちが可能だが、資金集めや人事の推薦を行っており、現状のままでの存続は理解が得られないと判断した。26日の臨時総会で政治団体の解散を決定する見通しで、引き続きグループとしての活動を模索する。

 小渕氏は退会理由について記者団に「(党役員らの派閥離脱を明記した89年の)政治改革大綱を重く受け止めた」と語った。小渕氏は平成研会長だった故小渕恵三元首相の次女。故青木幹雄元官房長官の長男、青木一彦参院議員も茂木派を離脱する意向を固めた。同派内の動きに影響を与えそうだ。同派では船田元・衆院議員総会長も退会を検討している。

9345OS5:2024/01/25(木) 23:35:42
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-240125X904.html
安倍派4衆院委員長交代へ=自民
2024/01/25 20:38時事通信

 自民党は25日、衆院の常任・特別委員長を務める安倍派の4人を交代させる人事を決めた。派閥の裏金事件を受けた対応。同派の塩谷立座長も政治倫理審査会長を辞任し、後任に田中和徳氏が就く。

 厚生労働委員長は田畑裕明氏から新谷正義氏、安全保障委員長は簗和生氏から小泉進次郎氏、政治倫理確立・公職選挙法改正特別委員長は亀岡偉民氏から石田真敏氏、原子力問題調査特別委員長は中根一幸氏から平将明氏に、それぞれ交代。一方、東日本大震災復興特別委員長の高階恵美子氏は、事件への関与が認められないとして留任する。

 同党はまた、常任・特別委員会の与党筆頭理事を務める同派の4人も代える。

9346OS5:2024/01/25(木) 23:37:18
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-240125X823.html
参院幹事長に松山氏起用=国対委員長は石井氏―自民
2024/01/25 20:23時事通信

 自民党は25日、参院幹事長に岸田派の松山政司参院議員副会長を起用する方針を固めた。また、安倍派の野上浩太郎参院国対委員長を交代させ、茂木派の石井準一参院議院運営委員長を充てる方針。参院幹事長ポストは、派閥の政治資金規正法違反事件を受け、安倍派の世耕弘成氏が昨年12月に辞任した後、空席となっていた。

 党執行部は26日召集の通常国会を前に、安倍派の常任・特別委員長を交代する人事も検討。尾辻秀久参院議長は25日、安倍派の末松信介予算委員長、北村経夫外交防衛委員長、宮本周司財政金融委員長の辞職を許可した。

9347OS5:2024/01/25(木) 23:39:31
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_H5MJAON37ZEYDFEI6CFWRZ6UUM.html
「当たり前の日常」「おいしいランチが」‥派閥解散で木曜昼の定例会も雲散 
2024/01/25 19:45産経新聞

「当たり前の日常」「おいしいランチが」‥派閥解散で木曜昼の定例会も雲散 

自民党岸田派の例会では、毎回出席議員が仕出し弁当をつつきながら、幹部らの発言に耳を傾けるスタイルをとっていた=令和5年12月7日午後、東京・永田町(春名中撮影)

(産経新聞)

自民党の派閥パーティー収入不記載事件の余波で、党内6派閥のうち4派閥が解散を決め、計約190人が新たに無派閥議員となった。自民では、各派が毎週木曜日の正午から派閥事務所などで例会を開き、メンバーが昼食を食べながら結束を確認する習わしがある。派閥の解散決定後初の木曜となった25日、永田町は議員の姿がまばらで奇妙な静けさに包まれた。突然予定の空いた議員はどう過ごしたのか。

木曜昼の派閥例会は、国会日程や党運営について、派の担当者が党執行部から仕入れた情報を所属議員に伝える場でもあった。各派がそろった時間に例会を持つのは、所属議員が他派の会合に二重出席させない目的もあり、出席は派に忠誠を尽くす証にもなっていた。国会開会中は正式な例会、閉会中も一部派閥は「在京議員懇談会」として会合を開き、議員同士が情報交換の場として利用していた。

「お昼前、Googleカレンダーさまからご連絡あり。今まで当たり前だったライフサイクルに、もう戻ることはないのだなと実感」

岸田派(宏池会)に所属していた武井俊輔元外務副大臣は25日昼、X(旧ツイッター)にこう投稿した。正午からの派閥例会がなくなったにも関わらず、毎週木曜の午前11時30分にアラートが鳴る機能を残していたという。武井氏は産経新聞の取材に「当たり前の日常がなくなったことを受け入れなければならない」と淋しそうに語った。

二階派(志帥会)はこれまで、国会閉会中も在京議員懇談会を開いてきた。ただ、同派は二階氏が19日に派閥解散を表明したこともあり、25日の会合はなくなった。同派の中堅は25日は地元にとどまり、首長選の与党系候補の応援や新年の催しの出席などをこなした。別の同派若手も、例会に合わせていた上京の時間を遅らせ、地元での活動を増やした。同派関係者は「19日を境に、派閥からは会合の予定も含め、何の連絡もなくなった」と戸惑う。

25日に会合を開いて解散を決めた森山派(近未来政治研究会)の中堅は「派閥メンバーとの人間関係は変わることはない。ただ、これからおいしいランチを食べられなくなるのは残念だ」とこぼした。

一方、安倍派(清和政策研究会)に約20年所属したベテランは「例会でやってきた国会日程などの情報交換はどこでもできる」とサバサバした表情をみせていた。(奥原慎平)

9348OS5:2024/01/26(金) 07:51:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/c874ea77b4bd8096f9780536a17bd17319a78bf5
自民、政治改革で混迷 安倍派処分でも対立
1/26(金) 7:11配信
時事通信
自民党の臨時総務会で発言する岸田文雄首相(左から3人目)=25日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党が政治改革を巡り混迷を深めている。

 25日に決定した中間取りまとめでは、派閥がカネと人事から「完全に決別する」と打ち出したが「派閥全廃」は見送った。派閥の存廃で足並みが乱れ、麻生、茂木両派からは岸田文雄首相(党総裁)への反発が広がる。安倍派幹部の責任についても同派側と執行部が対立している。

【図解】自民党支持率が2割を下回った政権

 中間取りまとめには「あるべき政治責任についても結論を得る」と明記。首相は25日、岸田派も政治資金規正法違反事件で立件対象になったことの責任について、「党全体の信頼回復に向け、政治刷新本部長としてしっかり努力し、議論をリードして結果を導く」などと述べるにとどめた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 首相は「派閥全廃」を視野に、各派に先んじて岸田派解散を決断。党関係者によると「吉と出るか凶と出るか」と漏らしていた。安倍派と二階派が追随し、25日には森山派と、派閥に準じた谷垣グループも解散を決定。「解散ドミノ」について、首相は親しいベテラン議員に歓迎する考えを示した。

 一方、麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長はそれぞれが率いる麻生派と茂木派を存続させる方針で、首相の思惑は外れた格好だ。両派には「守旧派のように見られる」(若手)と、派閥解散を主導した首相への不満が高まっている。

 麻生氏は首相に「好きなようにやる」と不快感を露骨に伝えた。首相と茂木氏は24日夜に会食を調整していたが、見送りとなった。政権中枢の3人に溝が生まれたのは明らかだ。首相は政治改革で、党役員と閣僚が「派閥離脱」する案も探ったが、周辺から「(麻生氏らとの)関係がさらに悪化する」との忠告を受けて断念した。

 安倍派と党執行部にも亀裂が生じている。執行部は同派幹部に政治責任を自ら取るよう促した。応じない場合は「党の役職停止」「離党勧告」といった処分に踏み切る案も浮上する。これに対し派幹部は「党全体の問題だ」と反発。派関係者も「岸田、二階両派も立件された」と首相らへの不満を示した。

 森山裕総務会長は記者会見で、安倍派の閣僚らが昨年12月に一斉に辞任したことに触れ、「派閥としての責任は果たしているのではないか」と述べ、沈静化を図った。

 岸田派解散について、報道各社の世論調査では評価する声が多い一方、内閣支持率の回復にはつながらなかった。25日の党臨時総務会では中間取りまとめに「派閥を残すことに他ならない」との異論が出て、首相が説得に追われた。

 党内6派閥のうち2派閥が存続する方向で、党幹部の一人は「選挙で国民からどう思われるか」と懸念。党の混乱について「党分裂につながったリクルート事件のように、悪い入り口にならなければいいが」と案じた。

9349OS5:2024/01/26(金) 17:19:30
>岸田派の松山政司参院幹事長も派閥を離れる。
解散した派閥から離れるとは?????

https://news.yahoo.co.jp/articles/20acab06c810c71d3d66c01e5474c94965a9efaf
自民党茂木派、離脱相次ぐ 裏金事件受け、麻生派でも
1/26(金) 16:47配信

9350OS5:2024/01/26(金) 17:21:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee0a0a2094cc8673697a2a6fd39658d0b1b8f190
安倍派処分めぐり、森元首相が怒りの直談判 首相や麻生氏は…
1/26(金) 15:58配信

朝日新聞デジタル
2019年7月、森喜朗・元首相(右)と安倍晋三首相(当時)=東京都千代田区

 自民党安倍派(清和政策研究会)の裏金事件を受け、政界引退後も同派に君臨する森喜朗元首相(86)が派閥擁護の直談判に動き出した。党執行部が安倍派の幹部に議員辞職を求めたと読売新聞が報じた25日、森氏は複数の党幹部に会って、怒気もあらわに処分への異論を訴えた。


 自民議員らによると、森氏は25日、茂木敏充幹事長や麻生太郎副総裁らと面会。裏金事件で立件対象とならなかった高木毅前国会対策委員長ら安倍派幹部に、党執行部が離党や議員辞職を求めたとする報道に「激怒した」(自民幹部)という。麻生氏は森氏に「報道されている内容は全然違います」と応じたという。森氏の怒りは岸田文雄首相にも伝えられたが、首相は「党幹部が森氏に弁明した」などとし、推移を見守っているという。

朝日新聞社


https://news.yahoo.co.jp/articles/fb2ecbf973d561623a084c08fe016a15ae999eb6
自民、岩屋元防衛相が麻生派退会を表明
1/26(金) 15:33配信

産経新聞
防衛相を務めていた当時の岩屋毅氏=2018年12月、東京都新宿区の防衛省(宮川浩和撮影)

自民党の岩屋毅元防衛相は26日、所属する麻生派(志公会)を退会する意向を表明した。東京都内で開かれた派閥会合に出席後、記者団に語った。岩屋氏は「すべての派閥は一度解散をして、そして更地から自民党を立て直すということが大事だ」とした上で、「(会合で)志公会がこのまま存続をするのであれば退会すると申し上げた」と説明した。

9351OS5:2024/01/29(月) 08:41:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e8ee14a0de8537900886760b1868c44522fbf92
派閥解消宣言に疑問の声 資金集めで「抜け穴」も 自民
1/29(月) 7:04配信


時事通信
自民党の臨時総務会に臨む岸田文雄首相=25日、東京・永田町の同党本部

 自民党は、25日に決定した政治改革の中間取りまとめで「派閥を本来の政策集団に生まれ変わらせる」と宣言した。


 ただ、資金集めなどで「抜け穴」を残したため、党内からは「派閥は本当に変わるのか」と実効性を疑問視する声が出ている。

 「いわゆる派閥を解消し、真の政策集団に変えていく」。岸田文雄首相(党総裁)は25日、中間取りまとめについて、記者団にこう胸を張った。

 派閥は党則に定めがなく、明確な定義はないというのが自民党の立場だ。しかし、田村憲久政調会長代行は21日のテレビ番組で「自民党派閥には暗黙の要件がある」と証言。(1)政治団体として届け出ている(2)派閥事務所がある(3)他派閥と掛け持ちを許さない(4)党に登録している―ことを挙げた。

 中間取りまとめは4要件のいずれも禁じていない。派閥の政治資金パーティー禁止は明記したが、政治団体の解散に踏み込まず、寄付を通じた資金集めの道は残った。閣僚経験者は「政治団体を解散しない限り、純粋な政策集団にはならない」と指摘した。

 中間取りまとめの原案は、派閥の活動について「党本部で行う」と記した。事務所閉鎖を意図したものだったが、最終的に「党本部等で行う」に修正された。掛け持ちや党への登録に関する記述は一切なく、1989年の政治改革大綱で「派閥解消の第一歩」とされた党役員・閣僚の派閥離脱も盛り込まれなかった。

 中間取りまとめを諮った25日の臨時総務会は、首相も出席する中、了承に1時間超を要した。「これは派閥を残すことにほかならない。了承できない」との強硬な反対論が出たためだ。

 存続を探る麻生派などからは「議員がパーティーで資金を集め、派閥に寄付すればいい」などと、早くも「骨抜き」を画策する声が漏れる。派閥から所属議員に活動費として配る「氷代」「餅代」も廃止されるが、党幹部の一人は「花代に改称すればいい」と冷ややかに語った。

9352OS5:2024/01/29(月) 09:28:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/477e146da1500dd22f191a5afbf0c5bc2b794adb
野田聖子氏、総裁選「大勝負に出る」出馬意欲 派閥解散「一部の権力者がトップ決める時代、終止符」
1/29(月) 9:07配信


岐阜新聞Web
相次ぐ派閥解散で「党内に新しい風が吹いている」と話す野田聖子衆院議員=岐阜市長良福光、都ホテル岐阜長良川

 自民党の野田聖子衆院議員(岐阜1区)は28日、岐阜市内で開いた新春の集いで「今年は最初で最後の大きな勝負に出る年」と述べ、9月の党総裁選の出馬に意欲を見せた。

 野田氏は、政治資金パーティー裏金事件で相次ぐ派閥解散に触れ「一部の権力者がトップを決める自民党の時代に終止符を打つことができたのは大きな功績」と強調。無派閥で推薦人集めに苦しんだ前回の総裁選を振り返り「無派閥になった若い人が増え、新しい風が吹いている」と派閥解散の流れを歓迎した。

 人口減少問題では「子どもにフォーカスして政策を施せば、悲観的になる人は減ってくる」と子ども中心の政策の必要性を訴えた。

 新春の集いは、党県第1選挙区支部主催。来賓の渡辺猛之参院議員や柴橋正直岐阜市長、支持者ら約900人が参加した。会費千円を会場費などに充て、利益の出ない集会として開いた。

岐阜新聞社

9353OS5:2024/01/29(月) 09:47:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1332e8fcd4a9b25d4103869bb0860de9bdaa571
安倍派幹部、引責圧力に抵抗…塩谷座長「俺が離党や辞職して何の意味があるのか」と不快感
1/27(土) 5:03配信

読売新聞オンライン
自民党の両院議員総会に臨む安倍派座長の塩谷元文科相(26日午前、国会で)

 自民党の安倍派幹部が、同派による政治資金規正法違反事件を巡り、強まる引責圧力に抵抗している。取りざたされている議員辞職や離党を受け入れれば政治生命に直結する可能性があるためだ。幹部内でも立場の違いで責任は異なるとして、「座長」に代表して引責を求める動きもある。


(写真:読売新聞)

 「自民党においてしっかり議員活動を行っていく」

 同派中枢の「5人衆」に数えられる松野博一・前官房長官は26日、国会内で記者会見を開き、事件の責任を取る形での離党や議員辞職を明確に否定した。

 党内では、5人衆や閥務を取り仕切る過去の事務総長経験者への責任論が噴出している。事件の立件対象とならず、派幹部が誰も責任を取っていないとの世論の批判があるためだ。

 26日に国会内で開かれた同派の常任幹事会では、出席者から「幹部はけじめをつけるべきだ」との声が上がった。会合には塩谷立座長や松野氏ら「5人衆」が参加し、議論は約2時間に及んだ。

 出席者によると、5人衆の一人は責任論に対し、「我々は党や内閣の役職を辞めた。批判もされた。年末年始、色々な社会的制裁を受けた」と反論。別の幹部は「派の会計責任者の訴訟対応や残務処理がある中、幹部が一斉にいなくなっていいのか」と擁護した。

 派内には「座長は議員辞職、5人衆は離党が妥当」(関係者)との見方がある。党を離れれば、選挙に弱い幹部には事実上の引退勧告となりかねない。

 5人衆の一部は26日までに、塩谷氏と面会して進退の判断を迫った。塩谷氏は拒否したとされる。塩谷氏は周囲に「俺が離党や辞職して何の意味があるのか」と不快感を示している。

 5人衆の中にも、事務総長経験の有無などで責任の度合いは異なるとの主張がある。党内では「みんな自分に責任が及ばないように必死なのだろう」との声が漏れている。

9354OS5:2024/01/29(月) 09:50:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb3eb9cf62e55b2a2a9083e4f7b76447c15ed400
自民党麻生派、存続公算も解散論くすぶる パーティー収入不記載事件で
1/26(金) 20:24配信

産経新聞
自民党両院議員総会に臨む麻生太郎副総裁(左)と岸田文雄首相=26日午前、国会内(春名中撮影)

自民党の派閥パーティー収入不記載事件を受けて派閥解散が相次ぐ中、麻生太郎副総裁が会長を務める麻生派(志公会)は26日に東京都内で開いた会合を経て、存続の公算が大きくなった。十数人規模の小派閥を党内第2派閥にまで育てた麻生氏は派閥に愛着が強く、麻生氏を慕い集まった議員の結束は固い。一方で解散論もくすぶり、岩屋毅元防衛相に続く離脱者が出れば、痛手になりかねない。

【グラフィックで見る】自民党派閥パーティー収入不記載事件の処分者・逮捕者

26日の会合終了後、麻生派の事務総長を務める森英介元法相は記者団に「大多数が政策集団、志公会の存続を望む声だった」と説明した。一方、数人から派の「発展的解消」を求める意見もあったという。同派は派閥による政治資金パーティー禁止などを示した党政治刷新本部の中間報告に沿った形で存続させることで一致し、麻生氏に対応を一任した。

派内では、事件に関与していないのに解散か否かの判断を迫られている現状に不満が強い。ベテラン議員は「いつの間にか派閥が悪だという話にすり替わっている。論点は事件を起こした派閥のカネの問題だ」と困惑の表情を見せる。政治資金規正法上の政治団体として派閥が存続すれば、同法にのっとって収支報告書の提出が義務付けられているため、「本当なら政治団体のほうが資金の透明性は確保される」(中堅議員)との意見もある。

参院中堅議員も派閥について「腹を割って話せる絆がある。議員同士はライバルだから、同じ党でも派閥がなくなれば、無法地帯になる」と危機感を示した。

これに対し、退会を表明した岩屋氏は記者団に「党の一体感、一枚岩になることが大事だ。すべての派閥は一度解散をして、更地から立て直すということが大事だ」と主張した。

麻生派はオーナーである麻生氏の求心力が強い。ただ、批判の高まりから派閥の解散が加速する中で麻生派が存続すれば、麻生氏や所属議員に対する風当たりが強まり、選挙に不利になるとの見方もある。重鎮は「全体の流れと見られ方を考えると、派閥にこだわる必要はない」と漏らした。

また、麻生派に所属し、「ポスト岸田」を目指す河野太郎デジタル相は、派閥解消を強く主張している菅義偉前首相に近い。26日の閣議後の記者会見で麻生派を離れるかを問われ、「麻生派がどうなるのか、まだ決まっていないので答えようはない」と述べるにとどめた。(末崎慎太郎)

9355OS5:2024/01/29(月) 09:52:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/db62b794ed33c07b1eb3b8b19e63ad8637045993
鈴木英敬衆院議員を書類送検 代表務める自民党支部 国の公共工事を受注する13の建設会社から約1000万円の寄付を受けたか 
1/26(金) 19:02配信

三重4区選出の自民党・鈴木英敬衆議院議員が、公職選挙法違反の疑いで書類送検されたことがわかりました。



鈴木英敬衆議院議員が代表を務める自民党の支部は、3年前の衆議院選挙の期間中、国の公共工事を受注していた選挙区内の13の建設会社から約1000万円の寄付を受けたということです。

公職選挙法では国と契約関係にある企業が、国政選挙に関して献金することを禁止しています。この問題は三重県の共産党南部地区の委員長が刑事告発し、三重県警が去年5月に受理していましたが、関係者によりますと三重県警が鈴木議員を公職選挙法違反の疑いで書類送検したことがわかりました。

共産党三重県委員会は、先ほど開いた会見で…

(日本共産党 三重県委員会・大嶽隆司委員長)
「衆議院が解散した日から投票日までの間の献金ということは、もらう側が一斉に要請をして『選挙でお金がいるから寄付してくれ』と言ったのか、誰かが音頭をとって『鈴木英敬氏がいよいよ選挙に出る』ということで、寄付を要請して一斉に寄付したか。これは明らかに選挙のため」

書類送検されたことについて26日、国会に出席した鈴木議員はこれまでのCBCの取材に対してコメントしていません。

鈴木議員の事務所は「当時立ち上がったばかりの自由民主党三重県第四選挙区支部に対しての政治活動への寄付であり、法令に抵触するものではない旨を機会あるごとに既に繰り返しご説明してきております。今後も捜査には真摯に対応して参ります」などというコメントを発表。

13社から受け取った寄付金についてはすでに全額、返金済みだということです。

CBCテレビ

9356OS5:2024/01/30(火) 08:05:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/787b74b1ed4376a775f92cb2527df419ec66c551
「ルッキズムそのもの」麻生氏が上川外相を「おばさん」「美しい方とは言わん」で批判…本人「何を企んで私の名前を」
1/29(月) 21:49配信
FNNプライムオンライン

裏金事件で揺れる自民党。

今度は、麻生太郎副総裁の発言が物議を醸している。

麻生氏が28日、地元の福岡・芦屋町で行った講演。
“おばさん”と呼んだのは、岸田政権の上川陽子外相。


自民党・麻生太郎副総裁「今の外務大臣はカミムラ陽子、女性ですよ。このカミムラ陽子は大したもんだぜ、これは」

上川外相を2回にわたり、「カミムラ」と呼び間違えた麻生氏は、続けて上川外相の外交手腕を評価した。

自民党・麻生太郎副総裁「俺たちから見ても『ほ〜、このおばさんやるね』と思いながら、この間ニューヨークで会ったけど、少なくともそんなに美しい方とは言わんけれども。外交官の手を借りなくて、『わたしがやるからいい』って、自分でどんどん会うべき人たちは、自分で予約を取っちゃう。あんなことできた外務大臣は今までいません。新しいスター、新しい人がそこそこ育ちつつあるんだと思いますね」

最後は、上川外相を「新しいスター」と持ち上げた麻生氏。

しかし、“麻生節”ともいわれる表現で容姿に触れたことに、ネット上では「普通にセクハラでは?」、「早く引退しろ」などと批判の声が殺到した。

野党からも...。

立憲民主党・塩村文夏参院議員「今の令和の時代の永田町でふさわしくないと明らかに思います。派閥のトップとしては、わたしは問題があるんじゃないかなと」

上川外相は29日午後3時半過ぎ、外務省で、安全保障の分野に女性の意見を取り入れるため、新しい作業部会を立ち上げた。

麻生氏の発言については、上川外相は周辺に「昔はもっとひどいこと言われたもの。麻生先生は何をたくらんで、わたしの名前なんて挙げたのかしら?」と話し、笑っていたという。

しかし、身内となる自民党の女性議員からは、「国民が抱く自民党のイメージそのものです」、「ルッキズム(外見重視)そのものだよね」など厳しい声も上がっている。

フジテレビ,政治部

9357OS5:2024/01/30(火) 11:42:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/197de5f8c3624dbfa997c533a36c6bbb454352a4
84歳「二階俊博」元幹事長は裏金・派閥解体の責任で、本来なら次の選挙は不出馬…世襲を目論むもそう簡単にはいかない事情が
1/30(火) 6:12配信

デイリー新潮
自民党の二階俊博元幹事長(84)

 1月19日、自民党の二階俊博元幹事長(84)は志帥会(二階派)の総会を開催した。その後、記者会見に臨み、「政治への信頼を取り戻すために、この際、志帥会を解散するという結論に至り、所属議員の了承を得た」と発表した。担当記者が言う。

【写真を見る】階段の上り下りもしんどそう 三男への世襲が噂される「二階俊博」元幹事長

***

「この日、東京地検特捜部は、二階派の会計責任者だった元事務局長を在宅起訴、二階さんの秘書を略式起訴しました。さらに、前日の18日には岸田文雄首相(66)が官邸で記者団に『岸田派の解散を検討している』と明かしました。外堀を埋められた格好になり、二階さんとしては派閥の解散を発表せざるを得なかったのでしょう。しかし、会見では『人は自然に集まってくるもの。“派閥解消だからあっち行け”とは言えない』と、今後、派閥が再結成される可能性も示唆しました。二階さんは意地を見せたということかもしれません」

 二階氏は1939年2月生まれの84歳。現職の国会議員としては最高齢だ。75年4月に和歌山県議会議員選挙で初当選し、政治家としての第一歩を踏み出した。国政に転じたのは83年で、以来、13回の連続当選を重ねてきた。

 昨年の12月19日、東京地検特捜部は二階派事務所の家宅捜索を行った。翌20日、大阪の毎日放送(MBS)は地元有権者の声を伝えた(註)。

「二階さんがいなかったら高速道路はないと思います」「地元の声を上まで通している。それは強いかなと思う」「3歳の子どもでも顔を知ってるくらいです」……。

後継者問題
 地元では依然として圧倒的な支持を得ているにもかかわらず、派閥は解散せざるを得なかった。それだけ自民党派閥による政治資金パーティーをめぐる裏金事件のインパクトが強いというわけだろう。

 ベテランの政治記者は「二階さんは高齢ですし、常識的に考えれば、今回の件で責任を取り、今期限りの引退を発表するのが普通でしょう。ところが、簡単には引退を宣言できない特殊な事情があるのです」と言う。

 和歌山県の選挙事情を考える際、「10増10減」の問題は大きい。衆院選における「1票の格差」を是正するため、小選挙区の定員を改正する「10増10減」などを行う改正公職選挙法が、2022年12月に施行された。そして和歌山県は「10減」の対象になっている。

「これまで和歌山県の小選挙区は計3区ありました。それが1つ減り、計2区になってしまうのです。23年4月、旧1区の補欠選挙が行われ、日本維新の会の林佑美さん(42)が当選しました。一方の自民党は昨年6月、参議院議員の鶴保庸介さん(56)が新1区からの立候補を表明しています。そして新2区は旧3区の二階さんが出馬し、旧2区の石田真敏さん(71)は比例に転出することが決まっています」(同・ベテラン記者)

 二階氏は高齢のため、後継者問題も結論が出ている。もし引退を発表したら、新2区から三男が出馬すると見られているのだ。

9358OS5:2024/01/30(火) 11:42:29

「世襲は許さない」
 ところが、「二階さんが世襲を決断したら、それは絶対に許さない」との姿勢を明確にしている政治家がいるという。和歌山県の選挙事情に詳しい関係者が明かす。

「世襲に黙っていないのは、自民党の前参院幹事長・世耕弘成さん(61)です。世耕さんは以前から衆院に鞍替えしようと動いており、月刊誌『Hanada』の今年2月号に掲載されたインタビュー記事でも『いずれは国の舵取りをやってみたいなとは思っています。それだけの経験を積んできた自負もある』と、首相を目指す考えを明らかにしています。世耕さんの祖父・世耕弘一氏は新宮市出身で、1932年に衆議院議員に初当選しました。世耕さんも新宮市に現住所を置いていると言われており、その新宮市は新2区に該当します。つまり、世耕さんは二階さんの“ライバル”なのです」

 とはいえ、すでに二階氏は新2区の支部長=立候補予定者だ。さすがの世耕氏も、これには逆らえない。そんな状況で、もし二階氏が引退を発表したらどうなるか。関係者によると「ややこしいこと」が起きるという。

「二階さんが引退を表明したら、支部長の座は空席になります。その時、本当に支部長の座を三男が受け継ぐのか、実際のところは分かりません。当然、世耕さんが手を挙げる可能性があり、そうなると三男と世耕さんとの間で支部長の座を巡って揉めることになるでしょう」(同・関係者)

塩谷立氏は引退濃厚
 今回の裏金事件で、世耕氏の評判は地に墜ちた印象がある。1542万円の収支報告書への不記載が明らかになっており、これだけでも大問題だ。

 さらに、釈明会見では「秘書が先輩から『一切記載しなくていい』と説明を受け、そう対応していた。自分は何も知らない」と説明した。当然ながら識者も有権者も「秘書への責任転嫁があまりにもひどすぎる」と猛反発している。

「とはいえ、二階さんの世襲を容認してしまえば、今後、世耕さんの衆院への鞍替えは厳しいものになります。仮に世耕さんが無所属で二階さんの三男と戦うことになれば、それこそ前代未聞です。いずれにせよ、総選挙まで二階さんと世耕さんの睨み合いは続き、自民党は難しい判断を迫られることになります。ちなみに、安倍派(清和政策研究会)のトップ、塩谷立さんは引退が確実のようです。今回の責任を取って引退すると言われています。二階さんとはだいぶ事情が違いますね」(同・関係者)

註:「二階さんがいなければ高速道路はない」強制捜査受けても地元・和歌山は支持の声も 現職国会議員で最高齢84歳「二階俊博氏」のこれまで(MBS NEWS:2023年12月20日)

デイリー新潮編集部

2024年1月30日 掲載

新潮社

9359OS5:2024/01/30(火) 15:48:18
https://nordot.app/1122114172942762758?c=899922300288598016
麻生氏のグループ「志公会」は存続 「やましいことない」、首相と亀裂 「冷や飯部隊」とやゆも四半世紀 
2024/01/22

 自民党の6派閥のうち岸田文雄首相(党総裁)が会長を務めていた「宏池会」など3派閥が解散を決める中、麻生太郎副総裁の「志公会」が22日までに存続の方針を固めた。宏池会を飛び出した総裁選出馬推薦人枠(20人)に足りない15人が「冷や飯部隊」とやゆされ旗揚げしてから四半世紀。麻生氏は周囲に「やましいことはしていないからやめない」と明かしている。  

 麻生派関係者によると、麻生氏が岸田首相の宏池会解散の意向を知ったのはネットニュース。麻生氏から首相に電話して確認したという。訪米から帰国した21日夜に首相と会食。関係者によると、政治刷新本部に同派から鈴木馨祐氏(衆院7区)、牧島かれん氏(17区)らを送っていることを踏まえ「何のために会議を構えたのか。構えた本人(首相)が分からなくしている。議員たちが国会開会前の貴重な時間を使って協力する意味がない」などと不快感あらわだったという。亀裂は決定的だ。


 麻生氏らが河野洋平氏を担ぎ1999年に発足した「大勇会(河野グループ)」が志公会の前身。「93年の自民下野当時に党総裁を務め苦労した河野氏こそ総理に就けるのが筋だ」として、会長に加藤紘一元幹事長を充てる流れとなった宏池会とたもとを分かった。

 創設メンバーの1人、松本純・元国家公安委員長によれば「義理と人情とやせ我慢」が合言葉。「冷や飯軍団」とのレッテルに対し麻生氏は「軍団などとんでもない。せいぜい部隊だ」と冗談まじりに混ぜ返していたという。推薦人枠に届かない規模であることから、報道各社が「派」ではなく「グループ」との呼称を使用した初のケースだ。


© 株式会社神奈川新聞社

9360OS5:2024/01/30(火) 21:38:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/64ca49c16b9b9433626365dd5efb00047752c321
自民・船田元氏も茂木派離脱表明 他にも複数人が検討、分裂含み
1/30(火) 21:28配信
毎日新聞
船田元氏

 自民党の古川禎久元法相と船田元・元経済企画庁長官は30日、茂木派(平成研究会)を退会する意向を表明した。岸田文雄首相が岸田派解散を宣言して以降、茂木派では小渕優子選対委員長や関口昌一参院議員会長ら5人が既に離脱を表明しており、古川、船田両氏を加え7人となった。ほかにも複数の議員が離脱を検討しており、茂木派は分裂含みだ。

 ◇古川元法相「党を一旦更地に」

 古川氏は30日にあった茂木派の全体会合で退会を表明。会合出席後、記者団に対し「全ての派閥が解散し、自民党を一旦更地にして新しい自民党のあり方を考えることがスタートラインだ」と退会理由を説明。茂木派を政策集団に移行させる方針を示す茂木敏充幹事長との路線の違いを強調した。船田氏は同日のBS番組で離脱の意向を明らかにした。

 派内には茂木派の解散を求める意見も少なくない。伊藤達也元金融担当相は会合後、記者団に「けじめのために政治団体は解散すべきだ」と語った。【藤渕志保、竹内望】

9361OS5:2024/01/30(火) 21:55:27
派閥渡り鳥のイメージと思ったら
1996 新進党落選(vs持永和見)
2000 無所属落選(vs持永和見)
2003 無所属当選→追加公認(vs持永哲志) 橋本派入会
2005 郵政離党 無所属当選(2選)
2006 復党
2007 山崎派入会
2010 山崎派退会 グループのぞみ参加
2015 石破派入会
2021 石破派退会 平成研入会




https://news.yahoo.co.jp/articles/a85787d4331c11e25dd18370de695ccc859cfb6a
衆議院宮崎3区選出の古川禎久氏 茂木派退会を表明 宮崎県
1/30(火) 19:24配信
自民党の茂木派の会合が行われ衆議院宮崎3区選出で元法務大臣の古川禎久氏が茂木派を退会することを明らかにしました。
古川氏が先ほど、東京で取材に応じました。

「今起きている事態は、一部の派閥に起因する出来事だが、国民の政治の信頼が地に落ちている。(茂木派は)政策集団に衣替えをして会を継続すると報道等で聞いているがそこに私は参加することはできない。こういうことで退会させていただきたいということを申し上げました。」

テレビ宮崎

9362OS5:2024/01/31(水) 07:22:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/56fce9830b8de2c2c9aafc0f5bf3fa3dbaf22e9a
定例会合、当面見合わせ 菅前首相支持のグループ 自民
1/30(火) 18:39配信

時事通信
 自民党の菅義偉前首相に近い無派閥議員グループ「ガネーシャの会」は30日、国会内で会合を開き、週1回の定例会合を当面休止することを決めた。

 党が決定した政治改革の中間取りまとめに、派閥解消が盛り込まれたことを踏まえた対応。グループ自体の解消も議論したが「派閥ではなく、パーティーもやっていない」として見送った。

 今後の対応について、中心メンバーの坂井学元官房副長官は「(党内が)どう動いていくのかも見ながら考えていく」と記者団に説明した。

9363OS5:2024/01/31(水) 07:36:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce1b4af9425877426b7bec57c3356548dc8778ac
茂木派〝空中分解〟の危機 岸田首相は内心ニンマリ?「ポスト岸田」筆頭格が弱体化 もともとの「茂木氏嫌い」が離脱ドミノ
1/30(火) 17:00配信
夕刊フジ
岸田文雄首相(春名中撮影)

自民党・茂木派(平成研究会)が空中分解の危機だ。自民党派閥のパーティー収入不記載事件を受けて各派が派閥解散に踏み切るなか、茂木敏充幹事長率いる茂木派は存続を模索していたが、所属議員の離脱が相次いでいるのだ。茂木氏にとっては大ダメージだが、岸田文雄首相としては「ポスト岸田」の筆頭格を弱体化させることができて、プラスといえそうだ。


小渕優子氏も青木氏も

「生まれも育ちも『平成研究会』で愛情を持ってきた」「党が危機的状況のなか、ケジメとして(派閥離脱を)判断した」

小渕優子選対委員長は25日夜、記者団にこう語った。

小渕氏の父は、平成研会長を務めた小渕恵三元首相。同じく退会を表明した青木一彦参院議員の父は、恵三氏の盟友で「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄元参院議員会長だ。

「平成研を象徴する2人」の離脱がアリの一穴となった。

関口昌一参院議員会長が26日、派閥離脱を表明した。石井準一参院国対委員長と福岡資麿(たかまろ)参院政審会長も抜けるという。

もともと、茂木派内にはきしみがあった。退会を決めた議員の多くが茂木氏と距離があり、「茂木氏嫌い」で知られた幹雄氏に近かった。今後、「離脱ドミノ」が加速すれば、「ポスト岸田」だけでなく、幹事長ポストの維持も危うくなりそうだ。

茂木派の混乱は、岸田首相にとっては追い風といえる。

岸田首相は昨年の内閣改造・自民党役員人事で、「茂木幹事長の交代」を準備していた。内閣支持率が下落するなか、茂木氏が総理総裁への意欲を隠さず、関係が冷え込んでいたからだ。

麻生太郎副総裁の強い反対で「留任」としたが、茂木氏への不信感は続いていた。

永田町関係者は「今回の『政治とカネ』の問題で、内閣支持率も自民党支持率も下落したが、岸田首相の表情はそれほど暗くない。非主流派の安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)を解散に追い込み、さらに今年秋の党総裁選で自らを脅かす茂木氏の力を削いだ。内心、ニンマリしているのではないか」と語っている。

9364OS5:2024/01/31(水) 07:42:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc607ddf747f5d2714ff9a9fc88126141f0b4b47
安倍派2月1日、最後の総会 幹部の責任論噴出の可能性も
1/30(火) 16:45配信

朝日新聞デジタル
会見する清和政策研究会(安倍派)の塩谷立座長=2024年1月19日午後8時27分、東京・永田町、小林一茂撮影

 裏金事件で解散する自民党安倍派(清和政策研究会)は30日の幹部会で、2月1日の総会を最後に活動を停止することを決めた。

 同派の塩谷立座長や高木毅事務総長らが30日に国会内で集まり、1日の総会を区切りに幹部で構成する「常任幹事会」を廃止し、塩谷氏も座長から退くことを確認した。解散に向けた事務手続きは、作業チームを立ち上げて対応する。同派は31日にも政治資金収支報告書の訂正を総務省に届け出る予定。

 組織的裏金作りに対する幹部の責任を問う声が派内外で強まっているが、幹部の一人は「政府や党の役職を辞し、社会的制裁も受けた」と反発。1日の総会では中堅若手から幹部への批判が出る可能性がある。(森岡航平)

朝日新聞社

9365OS5:2024/01/31(水) 14:21:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/15940ebc73c4b59b8163d60d0293baf26071a090
茂木派の参院幹部3氏が午後に退会届提出 「休会」説明受け
1/31(水) 14:06配信

産経新聞
自民党の関口昌一参院議員会長、石井準一参院国対委員長、福岡資麿参院政審会長の3氏は31日、所属する茂木派(平成研究会)からの退会届を同日午後に提出することを決めた。

関口氏は26日、自身を含む3氏が退会する方針を表明。ただ、新藤義孝事務総長は30日、記者団に、3氏から退会届は出ておらず、石井、福岡両氏が「役職にある間は離れる」との意向を示したとして「退会というか休会というか」と説明していた。こうした発言を受け、3氏は離脱の意思を明確にするため退会届を提出するとみられる。

政治資金パーティー収入不記載問題への批判が高まる中、茂木派では小渕優子選対委員長ら7人が離脱の意向を表明した。他にも複数の議員が退会の意思を周辺に漏らしており、混乱が続いている。

9366OS5:2024/02/01(木) 08:09:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/d66cb03211ef15fc7a0fa4762714efcfec869bfd
石破茂氏、自身のグループ「水月会」の勉強会再開へ…総裁選見据えた足場固めか
1/31(水) 23:21配信

読売新聞オンライン
石破茂氏

 自民党の石破茂・元幹事長は31日、国会内で自身を中心とするグループ「水月会」の会合を開き、グループとしての勉強会を再開する方針を明らかにした。9月の岸田首相(党総裁)の任期満了に伴う総裁選を見据え、党内での足場を固める狙いもありそうだ。

 この日の出席議員は石破氏を含め5人だった。今後は、同会に過去に参加した無派閥議員らにも参加を呼びかける予定だ。

 石破氏は2015年9月に石破派(水月会)を結成。21年12月に派閥を解消し、緩やかなグループに移行させていた。活動の中心となる勉強会も昨年6月を最後に途絶えていた。

 派閥解消を決めた安倍派など4派は政治団体の解散も届け出る方針だが、石破氏は今後も政治団体は存続させる意向だ。

 知名度の高い石破氏は、長く「党内野党」的な立場にあり、党内の支持基盤の弱さが課題となっている。自民の閣僚経験者は「無派閥組が増えたのを好機とみて、総裁選に向けて動き出したのだろう」と語った。

9367OS5:2024/02/01(木) 08:10:40
https://nordot.app/1125347002797818186?c=899922300288598016
自民党・西銘恒三郎氏が茂木派離脱へ けさ退会届を提出
2024/01/31
自民党の西銘恒三郎元沖縄担当相は31日までに、所属する茂木派(平成研究会)を退会する意向を固めた。同日午前、退会届を提出した。西銘氏は30日に開かれた派閥会合で、退会する意向を表明していた。

© 株式会社沖縄タイムス社

政治
自民党
西銘恒三郎

9368OS5:2024/02/01(木) 09:30:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ef04fd66aa2897fdb86b93fea1c172e334f66d7
〈“ドリル優子”の乱で茂木幹事長、自滅〉安倍派幹部に離党要求も小渕氏の離脱発表で足元グラグラ…“ドライバー池田”の逮捕で所属議員は様子見状態、ポスト岸田レースは泥仕合へ
2/1(木) 8:00配信
集英社オンライン

自民党のパーティー券裏金問題を巡って、茂木敏充幹事長が「自滅」に追い込まれている。茂木氏は安倍派幹部の復活の可能性をつぶしておこうと処分を画策。しかし、自身の足元である茂木派から所属議員が1人、また1人と抜ける形となり、「いわゆる派閥としては解消」(茂木氏談)に追い込まれた。茂木氏の自滅によって首の皮一枚つながったのは、安倍派幹部だが、さらに得をしたのは……?

今年5月、自民党本部駐車場で焼きそばを焼く茂木敏充幹事長(本人Facebookより)

「茂木氏お気に入りの女性記者」へのリークか
「安倍派幹部に離党要求/自民執行部 塩谷、松野氏ら念頭」

つい先日まで官房長官として政権を支えていた松野博一氏ら安倍派幹部に対し、自民執行部が裏金問題の責任をとって離党や議員辞職を求めたと、読売新聞が一面で報じたのは1月25日。

「岸田首相もこの内容は把握していなかったといい、この『自民執行部』が茂木氏を指すのは明らかでした。読売新聞には茂木氏のお気に入りの女性記者がおり、これまでも茂木氏は自身の幹事長続投など、自分にとって都合のいい記事を読売に書かせていました。女性記者も茂木氏に気に入られているから日々余裕で、勤務中もスマホゲームをしばしばやっているほど。今回も茂木氏が、安倍派幹部が離党や議員辞職をせざるを得ない流れをつくろうと、いち早く読売にリークしたのでしょう」(全国紙政治部記者)

かつて安倍政権時代には「いつかウチ(茂木派)が政権を取り戻す」と記者の前で鼻息荒く語っていた茂木氏。安倍派幹部に厳しい世論を味方につけて勝負に出た形だが、まさかこの日のうちに自身が政治家人生最大のピンチに追い込まれるとは…。

「本流」小渕氏か、「傍流」茂木氏か…派内は様子見
25日、茂木派に所属していた小渕優子選対委員長が、茂木派からの離脱を表明。自民党の政治刷新本部で出た「党幹部が派閥を離脱すべきだ」との意見を「重く受け止めた」と理由を述べた。その日のうちに、「参院のドン」として知られた青木幹雄元官房長官の長男・青木一彦氏の退会の意向も報じられた。

「2人がこの機会に、折り合いの悪かった茂木氏から離れようと考えたのは明らかでした。茂木派はかつて、小渕氏の父・恵三氏が率いた派閥『平成研究会』。いわば小渕氏は派閥の『本流』で、日本新党を経て自民党に入った茂木氏が『傍流』だったのです。小渕氏は、恵三氏らこれまでの平成研が大切にしてきた沖縄振興政策に関心を示さない茂木氏に不満を抱いていました。小渕氏とタイミングを合わせるように退会の意向を示した青木氏も、父・幹雄氏が小渕内閣で官房長官を務めた経緯もあって小渕氏に近く、茂木氏とは距離があります」(全国紙政治部記者)

小渕氏、青木氏に続いて関口昌一・参院議員会長ら参院幹部3人や古川禎久元法相らも相次いで退会を表明。30日の茂木派の意見交換会では、派閥として解散することは確認された一方、政策集団としての存続の可能性は残っている。

「茂木派は歴史的に参院議員の力が強く、参院茂木派は『鉄の結束』と言われてきたが、多くの議員が退会を表明した参院幹部にすぐについて行くという状況でもない。かといって、人望のない茂木氏を積極的に支えたいというわけでもない。茂木派に残ったほうがいいのか、小渕氏について行ったほうがいいのか、みな様子見の状況だ」(茂木派関係者)

9369OS5:2024/02/01(木) 09:30:37
「ドライバー池田」と「ドリル優子」
茂木派の中でも「将来の首相候補」と目されてきた小渕氏だが、すぐに小渕氏について行こうという動きが広がらない背景には、やはり「ドリル事件」がある。

「昨年9月の党役員人事で選対委員長に就いた小渕氏ですが、ドリル事件について問われて涙目で答えるなど、いまだ影響は残っています。しかも、今回逮捕された池田佳隆容疑者の秘書が『池田容疑者の指示で、事務所のパソコンをドライバーで壊した』と話したことが報じられたことで、『ドリル優子』も蒸し返されてしまいました。今後も池田容疑者の裁判などのたびに『ドライバー池田』と『ドリル優子』がセットで思い出されるでしょう」(全国紙政治部記者)

一方、茂木派の分裂含みの騒動でいったん胸をなでおろしているのが、安倍派幹部だ。

「茂木氏から離党や議員辞職を迫られた安倍派幹部ですが、茂木氏自身の足元がゆらぎ、それどころではなくなっているため、離党や議員辞職を求める圧力はいったん弱まりました。安倍派5人衆を通じていまだに政界に力をもつ森喜朗元首相も、5人衆が党内に留まれるよう、麻生太郎副総裁らに働きかけたようです」(同)

安倍派は30日、常任幹事会を開いたが、安倍派幹部は改めて離党や議員辞職を否定。若手・中堅議員は塩谷立座長に対し、政治責任をとるよう決議文を提出したが、幹部はのらりくらりとかわしている状態だ。

「茂木の乱」の不発、再びスキャンダルを蒸し返された「ドリル優子」、責任をとらないままで若手・中堅の不満を解消できない安倍派幹部……。『ポスト岸田』が次々と自滅していくなか、一番得をしているのは、岸田首相かもしれない。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

9370OS5:2024/02/01(木) 10:02:50
茂木派退会議員 現在8名
参議院
関口昌一参院議員会長
石井準一参院国対委員長
福岡資麿参院政審会長
青木一彦 (青木幹雄の息子)

衆議院
小渕優子選対委員長
西銘恒三郎
船田元 衆院議員総会長
古川禎久

9371OS5:2024/02/01(木) 13:31:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/03e93b6c68a46c358c1943fca3b92c69ea9e2795
自民、時代は無派閥か 「反派閥」グループ結成やポスト見据え存在感 静観する議員も
1/31(水) 19:32配信
産経新聞
自民党の野田聖子元総務相(中央)=26日、国会内

自民党の派閥パーティー収入不記載事件を受けて派閥政治に厳しい視線が注がれる中、無派閥議員が「反派閥」の議員グループを立ち上げるなど活動を活発化させている。派閥単位で党内情勢が決する従来の構図が崩れつつあり、主流派への返り咲きや9月の総裁選を見据えた環境整備と目される。一方、無派閥が脚光を浴びる状況を前に静観の構えを崩さない議員も。岸田派(宏池会)など4派閥が解散を決め約190人が新しく無派閥になることで、「元祖」無派閥の存在感が低下された形ともなっている。


■無派閥のポスト岸田、動く

「今年は最初で最後の大きな勝負に出る年だ。一部の権力者がトップを決める時代に終止符を打てたのは大きい」

自民党の無派閥の野田聖子元総務相は28日、地元・岐阜市の党会合でこう語った。野田氏は令和3年9月総裁選で首相に挑んだ経験を持つ。

周囲に「毎年同じようなことを言っている」と打ち消すものの、次期総裁選の出馬に意欲を示した格好で会場は盛り上がった。

同じく同総裁選で戦った高市早苗経済安全保障担当相も〝次〟を意識したかのような言動が波紋を広げた。

「被災地の復興に影響が絶対出ないようにしてほしい」

高市氏は27日、長野市の会合で、能登半島地震を受けて開催が不安視される2025年大阪・関西万博の延期を岸田文雄首相に対し、こう進言したことを明らかにした。

現職閣僚が国家プロジェクトの延期に言及するのは異例。閣内不一致との観測も飛び交ったが、高市氏には建設業界から地震発生に伴う資材不足を懸念する声が寄せられていた。高市氏は周囲に「現状を首相に伝えないと、それこそまずい」と漏らす。

■無派閥から議論をリードも

無派閥の「ポスト岸田」が注目される一方、無派閥をテーマにした新たなグループ結成も相次いでいる。

赤沢亮正、坂井学両衆院議員らは19日に「無派閥情報交換会」を立ち上げ、19人を集めた。11日に発足した政治改革を巡る党政治刷新本部の議論を念頭に発信力の強化が目的となる。

赤沢氏は石破茂元幹事長の、坂井氏は菅義偉前首相の最側近。初回会合は2人に近いメンバーが顔を揃え、「すわ、石破、菅両氏の別動隊か」と永田町がざわついたが、岸田政権下で不遇を余儀なくされた赤沢氏、坂井氏ら無派閥議員の存在感を発揮するための舞台装置といえそうだ。

22日には無派閥の和田政宗、青山繁晴両参院議員らが派閥全廃を求める議員連盟「政治変革会議」を発足させた。初回会合に15人(代理含む)が集まり、総裁選出馬を公言する青山氏が代表に就いた。

■2割→7割、「元祖」存在感が希薄に

両グループがそれぞれ結成を同僚に働きかけている段階で、首相は19日、岸田派の解散を突如表明した。二階派(志帥会)、安倍派(清和政策研究会)、森山派(近未来政治研究会)も解散で追随し、無派閥議員は党内の2割から7割に急増する。元祖・無派閥の集団から党内議論で突き上げを食らう前に機先を制した形となる。

ある無派閥の現役閣僚は、無派閥議員が活動を活発化させる背景について「非主流派生活が長い人もいるから仕方がない。自分も地元から『派閥に入れ、入れ』といわれ続けた」と理解を示す。

■「格好悪い」指摘も

一方、旧石破派(水月会)出身で無派閥の平将明衆院議員は23日、動画投稿サイトの番組で共演者から無派閥に有利な情勢を指摘されると、こう語った。

「ここぞとばかりに『俺は無派閥だ』とやるのも格好悪い。『だっさー』みたいな感じがする。本当に派閥にお世話になった人ほど『派閥解消しろ』と言っているのもみると、なかなかね…。俺にはできないな」

無派閥のベテランは無派閥議員のグループ化について、「ことが起きてから作るべきではない。腹の中が見えてしまう。欲望丸出しだよ」と指摘している。(奥原慎平)

9372OS5:2024/02/01(木) 15:16:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/004f3c70b20c36a035495879313bbbec2197b4b7
自民麻生派、活動継続を確認 岩屋毅元防衛相の退会受理
2/1(木) 14:22配信
産経新聞
岩屋毅氏

自民党の麻生太郎副総裁が会長を務める麻生派(志公会)は1日、東京都内の派閥事務所で会合を開き、引き続き所属議員同士の情報共有などを目的に定例の会合の開催を継続していくことを確認した。同派は、党政治刷新本部の中間取りまとめに沿って、政策集団として存続する方向で一致している。

同日の会合で麻生氏は、「変えるべきものは何か、変えてはならないものは何か、いましばらく時間をかけ、しっかり考えをまとめていきたい」と述べたという。政策集団としての細かな運営方針の決定に関しては麻生氏に一任するとしている。

また、同派事務局長の井上信治党幹事長代理は会合後の記者団の取材で、岩屋毅元防衛相の退会届を同日付で受理したと明かした。

9373OS5:2024/02/01(木) 15:28:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/004f3c70b20c36a035495879313bbbec2197b4b7
自民麻生派、活動継続を確認 岩屋毅元防衛相の退会受理
2/1(木) 14:22配信
産経新聞
岩屋毅氏

自民党の麻生太郎副総裁が会長を務める麻生派(志公会)は1日、東京都内の派閥事務所で会合を開き、引き続き所属議員同士の情報共有などを目的に定例の会合の開催を継続していくことを確認した。同派は、党政治刷新本部の中間取りまとめに沿って、政策集団として存続する方向で一致している。

同日の会合で麻生氏は、「変えるべきものは何か、変えてはならないものは何か、いましばらく時間をかけ、しっかり考えをまとめていきたい」と述べたという。政策集団としての細かな運営方針の決定に関しては麻生氏に一任するとしている。

また、同派事務局長の井上信治党幹事長代理は会合後の記者団の取材で、岩屋毅元防衛相の退会届を同日付で受理したと明かした。

9374OS5:2024/02/01(木) 17:35:37
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-1084611.html
「組織より自分の政治生命を優先」 萩生田光一前政調会長、派閥の総会から“雲隠れ”の舞台裏
2024/02/01 06:07デイリー新潮

「組織より自分の政治生命を優先」 萩生田光一前政調会長、派閥の総会から“雲隠れ”の舞台裏

個利個略の男

(デイリー新潮)

 自民党派閥の裏金事件を受けて、自身が会長を務めた宏池会の解散を表明した岸田文雄総理には「党より政権の存続を優先した」という怨嗟の声が少なくない。

 一方で、逮捕者を出した最大派閥の安倍派幹部には「組織より自分の政治生命を優先した」との評が。“5人衆”の一人、萩生田光一前政調会長のことである。

「1月19日夜、党本部で安倍派の議員総会が行われ、全会一致で解散が決議されました。会はおよそ1時間半にわたって紛糾しました」

 とは安倍派の中堅幹部。

「若手からは“早く解散すべきだ”との声や、幹部の責任を問う意見が飛び出した。西村康稔前経産相や松野博一前官房長官、世耕弘成前参院幹事長、そして高木毅前国対委員長の四人はうつむき加減で沈黙。お家存続の可否を仲間と議論する重要な場でしたが、萩生田さんの姿はありませんでした」

子飼いの候補者の応援に
 かつては会長の座を目指した派閥の、大事な場面で雲隠れ。その行く末を打ち捨てて向かった先は、自身の選挙区(東京24区)がある八王子市だった。2日後に控えた市長選挙に出馬していた、子飼いの候補者の応援に駆け付けていたのだ。

 自民党の都連幹部が言う。

「萩生田さんが来たのはJR八王子駅近くの、自公が推薦する初宿(しやけ)和夫候補の演説会場でした。ただ、裏金問題に関する聴衆からの質問を嫌がったのか、街宣車には上らず、その脇で笑みを浮かべるだけ。ついぞマイクを握りませんでしたが、“オレが表に出過ぎるとマイナスになるだろ”と理由を周囲に話していました」

 選挙戦は事実上、三つどもえの争いとなった。元都庁職員の初宿氏、小池百合子都知事が特別顧問を務める都民ファーストの会に所属していた滝田泰彦元都議、同様に元都民ファ所属の元都議で、日本維新の会所属の衆院議員秘書の両角(もろずみ)穣氏の三人である。結果は初宿氏が激戦を制した。

「意外にも、都知事は都民ファOBの二人ではなく初宿を応援した。理由は昨年末の江東区長選の際、自公と密約を交わしたからだとされています。“江東区では都知事が支援する候補を自公が推薦する。その代わり都知事は八王子で元都民ファを応援しない”との内容だったとか」

 実際、江東区長選では小池氏が推す候補が当選した。

「双方が取り決めを守った結果、八王子では与党サイドが勝利した。この密約を裏でまとめたのが萩生田さんだったといいますね」

出馬を見送るよう圧力
 萩生田氏の八王子市長選挙への執着は並大抵ではない。水面下では初宿氏の対抗馬の妨害にも動いていた。

 別の都連関係者の解説。

「初宿さんと滝田さんより、両角さんの出馬表明はひと月ほど遅かった。両角さんは元八王子市議で保守系会派に属していたこともあり、萩生田さんは初宿さんの票が食われることを恐れ、彼に出馬を見送るよう圧力をかけています。個人的な関係から両角さんの応援をしていた維新の国会議員や関係者にも激怒し、懇意の維新幹部に支援中止を申し入れてもいました」

 その圧力に屈したのか、東京維新の会は19日に初宿氏の支援を表明している。

「萩生田さんは街頭での演説を避ける一方、数十人規模のミニ集会で裏金事件を念頭に“私が検察に連れて行かれることはありませんから”と軽口をたたいていた。反省などしていませんよ」

 守るべきは仲間より自分。先の会見での無機質な釈明も、国民はおろか周囲の理解すら得ることはあるまい。

「週刊新潮」2024年2月1日号 掲載

9375OS5:2024/02/01(木) 19:59:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/94b179aa8cee8fd4fde18b4bdd42043c4e9047ec
自民安倍派、45年の歴史に幕 幹部の処分巡り岸田首相と茂木幹事長に温度差も
2/1(木) 19:24配信
産経新聞
自民党安倍派(清和政策研究会)の議員総会であいさつする塩谷立座長(奥左から2人目)=1日午後、東京都千代田区(岩崎叶汰撮影)

自民党派閥のパーティー収入不記載事件を受け、解散が決まった同党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は1日、党本部で最後の議員総会を開き、約45年の歴史に幕を下ろした。ただ、2日からは派幹部らへの事情聴取が始まり、今後もいばらの道が待ち受ける。岸田文雄首相(党総裁)と茂木敏充幹事長の処分を巡る温度差も表面化し、党内には疑心暗鬼が渦巻いている。

【グラフィックで見る】塩谷座長を含む安倍派幹部6人を巡るパーティー券収入の流れ

■出席者からの拍手はまばら

「歴史ある清和研を閉じなければならないのは断腸の思いだ」。安倍派の塩谷立座長は総会冒頭、こう述べた。「日本の政治の中でまた活躍していただきたい」とも語りかけたが、出席者からの拍手はまばらだった。

派閥として一区切りはつけたが、今後も塩谷氏ら同派幹部の前途は険しい。2日からは森山裕総務会長らによる事情聴取が行われ、党執行部が聴取内容を踏まえて処分を検討するからだ。

聴取を巡る過程では首相と茂木氏の思惑の違いも浮き彫りとなった。

「離党というのはひどいじゃないか!」

1月25日、麻生太郎副総裁の事務所を訪れた安倍派後見役の森喜朗元首相は怒気をあらわにしてこう訴えた。怒りの原因は同派幹部の処分の方向性だ。幹部には森氏が引き立ててきた西村康稔前経済産業相や萩生田光一前政調会長ら同派の「5人衆」が含まれるが、24日には茂木氏が同派幹部の離党勧告処分を検討していると報じられていた。

■銀座クラブ問題との整合性

麻生氏は「そんな話はありません」と森氏をとりなし、茂木氏も周囲に「安倍派幹部から相談があり、『自分で考えることだ』と話した。厳しい処分を伝えたことはない」と説明したという。

だが、自民関係者は、茂木氏が新型コロナウイルス禍の緊急事態宣言の発令中に東京・銀座のクラブを訪れた松本純元国家公安委員長ら「銀座3兄弟」に離党勧告が下された前例との整合性を重視していたと語る。

これに対し、首相は当初から同派幹部らの説明責任を優先する。茂木氏の同派を突き放すような態度に「どういうつもりなのか分からない」と周辺にいぶかしむ様子も見せていた。党重鎮は「安倍派幹部を処分し、同じく刑事処分を受けた岸田派(宏池会)にも波及させようとしていたのだろう」と指摘する。

■処分求める声、日増しに強く

首相と茂木氏の溝は深まるばかりだが、安倍派幹部への処分を求める声が日増しに強まっているのも事実だ。昨年12月に首相が同派幹部の強い要請で交代を見送った同派の小森卓郎元総務政務官ら2人にキックバック(還流)の不記載が判明し、1月31日に更迭されたことが決定打となっている。

同派幹部の処分は不可避との見方もあるが、首相が下す処分内容によっては政権を支えてきた安倍派とのしこりになりかねない。首相は難しい判断を迫られる。(永原慎吾、竹之内秀介、永井大輔)

9376OS5:2024/02/01(木) 20:06:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/af184c2400ad3482ebeacb5600e1d6bed565b535
「小渕の乱」が茂木派を直撃 派閥解消の動き急加速〝ポスト岸田〟に影響大 所属議員は政策集団に残る意味を見いだすのか
2/1(木) 17:00配信

夕刊フジ
茂木氏が率いる平成研究会からは離脱者が相次いでいるが…

【ニュース裏表 安積明子】

自民党の小渕優子選対委員長が25日、所属する茂木派(平成研究会)会長の茂木敏充幹事長に、派閥離脱届を提出した。自民党派閥のパーティー収入不記載事件を受けて解散表明する派閥も出るなか、「(党役員だから)ケジメとして判断した」という。

【アンケート結果】次の首相にふさわしいのは…

小渕氏は昨年9月、選対委員長の就任記者会見で、時折涙ぐみ、悲壮感すら漂う表情を見せていた。今回は離脱の経緯を問う記者に対し、「トイレに行くんじゃないから、一人で判断した。政治家なので」と答えた。余裕すら感じられるやり取りに、「小渕氏が独り立ちした」との印象が広がった。

この小渕氏離脱と前後して、茂木派では「うねり」が起きた。青木一彦参院議員らも離脱を表明するなど同調や追随の動きが出ているのだ。

青木氏の父は昨年6月に死去した青木幹雄氏だ。小渕氏の父、小渕恵三元首相の〝腹心〟で、小渕内閣の官房長官を務め、自民党参院会長なども歴任した〝ドン〟である。

恵三氏亡き後、幹雄氏の悲願は「優子を総理にする」ことだった。

一方、幹雄氏は茂木氏を蛇蝎のように嫌ったとされる。自身の葬儀をめぐり、「(茂木氏名義の)花は受け取るな」と強く拒否する遺言を残したほどだったという。

派閥の歴史に足跡を刻む大物政治家を父に持つ小渕、青木両氏が平成研を去れば、茂木派の〝核心部分〟がなくなることにもなりかねない。

同派の参院議員では、関口昌一党参院会長、石井準一国対委員長、福岡資麿政審会長も離脱を表明した。最長老格の船田元党衆院総会長も、退会をほのめかしている。

茂木氏は、今年9月の党総裁選への出馬を模索しているが、派閥内も掌握できないようでは、「ポスト岸田」への夢もついえかねない。茂木氏の〝危機〟はほかにもある。

読売新聞は25日朝刊1面で、「安倍派幹部に離党要求」「自民執行部 塩谷、松野氏ら念頭」と報じた。「自ら身を処さない場合、党として厳重な処分を科すことを検討している」ともあった。

記事に実名はなかったが、茂木氏は「(安倍派幹部)が『相談』に来たから、『厳しい声がある』と答えただけだ。呼び出したわけでも、処分を伝えたわけでもない」と番記者に説明したという。安倍派幹部は、果たして、そのように受け止めたのか。

岸田首相は、派閥から「人事とカネ」を切り離す方針という。茂木派は政策集団になる方向で調整をしていると報じられているが、所属議員は派閥に残る意味を見いだすのか。「小渕の乱」の展開に注目したい。 (政治ジャーナリスト・安積明子)

9377OS5:2024/02/03(土) 08:24:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/90c6f8e1a22d85b022c366d68779bd2a997276b4
麻生副総裁のおばさん失言→撤回は「世論操作?」上川大臣の評価爆上がりで弱まった自民党への風当たり
2/3(土) 5:32配信

週刊女性PRIME
麻生太郎

 発端は1月28日、麻生氏が講演で上川陽子外務大臣について触れたことだ。以下がその発言。

【写真】「根津甚八さんに似てる?」若かりし頃の麻生副総裁がイケメンすぎた

「俺たちから見てても、ほ〜この“おばさん”やるねと思いながら、この間ニューヨークで会ったけど、少なくともそんなに美しい方とは言わんけれども、外交官の手を借りなくて、『私がやるからいい』って、どんどん会うべき人たちには自分で予約を取っちゃう。あんなことができた外務大臣は今までいません。新しいスター、新しい人がそこそこ育ちつつあるんだと思いますね」

 麻生氏は容姿を揶揄しながらも上川大臣を絶賛。麻生氏なりの最大の“褒め言葉”だったのだろうか、だが野党から「『ルッキズム』のようなことを口にしてはいけないのは、一般社会では常識だ」と激しく批判された。

この発言は一発アウト。さすが“失言王”
 一連の流れを受け、上川大臣は1月30日の閣議後の記者会見で本件に言及。

「さまざまな意見や声があることは承知しているが、どのような声もありがたく受け止めている。国民に理解され、支持される外交を展開していくことに専心しているところで、これからも日々努力していきたい」

 と問題視しない認識を示していた。

 上川大臣が“大人の対応”をしたところで問題は収束したように思われたが、ネットでの炎上は収まらなかった。

《会社員ならこの発言は一発アウト。さすが“失言王”ですね》

《森喜朗氏の五輪での問題発言と言い、日本のいい恥さらし。やめてほしいよね》

 麻生氏はこれまでにも数々の失言が物議を醸していて、“失言王”と揶揄されることも。今後の出方に注目が集まっていたが、2月2日、ついに麻生氏がついに口を開いた。

風向きが変わった?
 麻生氏はテレビ朝日の取材に対して、

「容姿に言及したことなど表現に不適切な点があったことは否めず、指摘を真摯に受け止める」

 として、発言を撤回したのだ。これに対して、ネットは、

《一度公で発言してしまった事は、撤回出来ない》
《麻生氏が今でも自民党の副総裁なのが理解出来ない》

 そんな麻生氏への批判の声と同じくらいあがったのが、上川大臣を評価する声だった。

《上川大臣のほうが何枚も上手で器の大きさが違う》
《上川大臣は淡々と業務をこなしていて安心感がある》
《麻生さんの毒舌で上川さんの人気がさらに向上しました》

 すると、こんな声も上がっていて……。

《あえて物議を醸す発言をして、世論の注目を上川氏に集中させた》
《麻生氏の世論操作では?》

 などと、麻生氏の“策士ぶり”が囁かれている。本当の狙いはどこにあったのか? ただ完全“逆風”状態にあった自民党の風向きが少し変わったのは間違いない。

9378OS5:2024/02/03(土) 09:09:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/43082bcabb81dd97ee7705b2e266dcc72ae4abe0
自民関係議員聴取、成果に疑問の声…茂木氏は銀座通いで3人離党したのは「厳しかった」
2/3(土) 7:14配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)



 自民党は派閥による政治資金規正法違反事件に関係した議員への事情聴取を2日に始め、実態解明の作業に乗り出した。世論の批判が収まらない中、自浄作用をアピールする狙いがある反面、聴取で十分な成果が上がるかどうか疑問視する見方が多く、関係者への厳しい処分につながるかも不透明だ。

 「聞き取り作業の進捗(しんちょく)状況を受け、党としても説明責任を果たしていきたい」

 岸田首相(党総裁)は2日、首相官邸で記者団にこう述べ、党として実態把握を進める意義を強調した。

 聴取実施の背景には、東京地検特捜部の捜査は終結したものの、党としては事件の詳細や全容を把握できていないとの問題意識がある。聴取は森山総務会長、渡海政調会長、小渕優子選挙対策委員長ら党幹部6人が3グループに分かれ、約90人を対象に弁護士同席で行われる。

 2日は、森山、小渕両氏がペアになり、国会からほど近い東京都内のホテルで午後から聞き取りをした。収支報告書への不記載額や使途、経緯などを確認した。連日実施して2月上旬をめどに作業を終え、茂木幹事長に報告書を提出する予定。

 自民は聴取結果を公表することで、「事件をうやむやには終わらせない」との姿勢を示して国民の批判を和らげたい考えだ。ただ、政府・自民内では、新事実が明らかになる可能性は低いとの見方が出ている。政府高官は「特捜部の捜査を超える聴取は不可能。議員は地検に話した以上のことは話せないだろう」と語る。

 焦点となるのは、聴取結果を踏まえた党としての対応だ。政治資金パーティー収入を議員に還流し、裏金化していた安倍派の幹部らに対しては、党内にも厳しい処分を求める声がある。

 党には、党の役職停止、離党勧告、除名などの処分があるが、執行部には「地検が立件できなかったのに重い処分を科せるのか」との見方がある。2021年の新型コロナウイルスの緊急事態宣言中、東京・銀座のクラブ通いが判明した議員3人は離党したが、茂木幹事長は1日のBSフジの番組で「今までの基準からすると厳しかった」と述べ、参考にならないとの考えだ。

 とはいえ、党内では「銀座通いより裏金の方が重大なのは明らか。それより軽い処分では国民の理解は得られない」(中堅)との声が根強い。処分の結果次第では聴取の意義が問われる事態に発展しかねず、執行部は難しい判断を迫られる。

氏名公開基準 引き下げ要望…令和臨調提言 パーティー券購入者
 経済界や学識経験者らでつくる「令和国民会議」(令和臨調)は2日、東京都内で記者会見し、政治資金制度の改革に向けた緊急提言を公表した。透明性確保のため、政治資金パーティー券購入者の氏名などの公開基準を現在の「20万円超」から「5万円超」に引き下げることなどを与野党に求めた。

 提言では、与野党が今国会中に「直ちに合意すべき事項」として、パーティー券購入者の公開基準額引き下げのほか、パーティー券の現金による売買禁止、会計責任者らが政治資金収支報告書に虚偽記載を行った場合の政治家の責任を問う仕組み作りなどを掲げた。

 議員個人が政党から受け取る「政策活動費」の使用後の領収書提出や使途の記載義務づけ、収支報告書のデジタル化などは制度設計に時間を要するとして、今国会中に「道筋をつけるべき事項」とした。

 政治資金を巡る一連の事件について、提言では「不透明な資金の授受を可能にしているシステム自体の包括的かつ抜本的な改革が求められる」と結論づけた。

安倍派・二階派の報告書訂正提示
 自民党は2日の衆参両院の予算委員会理事会で、派閥の「政治とカネ」の問題を巡り、安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の政治資金収支報告書の訂正内容をまとめた文書を提示した。

 文書には派閥から支出を受けた政治団体名しか記されておらず、野党は5日午前の理事会で政治団体の代表を務める議員名を加えた資料を出すよう要求した。

9379OS5:2024/02/04(日) 10:24:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8d1465ad1d11dc39a9c829f6768183c18962940
自民、揺れる存続2派閥 茂木派、退会者止まらず 麻生派「守旧派」批判も
2/4(日) 7:20配信

時事通信
自民党両院議員総会に臨む(右から)岸田文雄首相(同党総裁)、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長=1月26日、国会内

 自民党の麻生派(志公会)と茂木派(平成研究会)が「政策集団」として存続する方針を確認し、政治資金の裏金事件を踏まえた党内6派閥の対応が出そろった。

【ひと目でわかる】特定パーティー収入ランキング

 ただ、両派内では依然、解散を求める声がくすぶり、茂木派では退会の動きに歯止めがかからない。2派の動揺は続きそうだ。

 「閉鎖性を見直さなければいけない。(他派閥との)掛け持ちはあり得る」。茂木派を率いる茂木敏充幹事長は1日夜のテレビ番組で、他派閥との掛け持ちを容認する可能性に言及した。

 毎週木曜日の昼に一斉に定例会合を開き、掛け持ちを禁じるのが自民党派閥の長年の慣行だ。この点が緩やかな「グループ」との最大の違いだった。見直せば結束が揺らぐ恐れもあるが、茂木派関係者は「柔軟路線に転じなければいけないほど茂木氏は追い詰められている」と指摘した。

 実際、茂木派は求心力が低下しつつある。小渕優子選対委員長が1月25日に退会を表明すると、青木一彦参院議員も同調。2人の父、小渕恵三元首相と青木幹雄元官房長官は派閥結成に深く関わり、優子、一彦両氏は同派「本流」と目されてきただけに、分裂への懸念が広がった。

 茂木派は同30日の会合で「いわゆる派閥としては解消し、政策集団に脱皮する」(茂木氏)との方針を確認。しかし、翌31日には船田元・衆院議員総会長、古川禎久元法相、関口昌一参院議員会長ら6人が一斉に退会届を提出。所属議員は事件前の53人から45人となった。

 かつて「鉄の結束」を誇った茂木派だが、茂木氏は「体育会みたいな感じではなくなる」と説明。派閥事務所廃止や政治団体解散にも柔軟な姿勢を見せる。ただ、派内にはなお「一度解散すべきだ」(閣僚経験者)との声がある。佐藤信秋参院議員は2月2日、派に残るかどうかについて、記者団に「様子を見る」と述べた。

 一方、麻生派からの離脱者は現時点で岩屋毅・元防衛相のみ。会長の麻生太郎副総裁は同派前身の河野洋平元総裁らのグループ(大勇会)の結成メンバー。事実上のオーナー派閥として求心力を維持し、茂木派ほど動揺は広がっていない。同1日には、毎週木曜の例会を派閥事務所で当面継続することを申し合わせた。

 ただ、安倍、岸田、二階、森山の4派閥が解散を決定し、茂木派も従来派閥からの「脱皮」を模索する中、党内では「麻生派は最後の守旧派」(関係者)との批判が強まる。無派閥の閣僚経験者は「若手議員は選挙区で派閥所属を批判されれば浮き足立つ。麻生派だってどうなるか分からない」と話した。

9380OS5:2024/02/05(月) 23:21:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/450c824505be07dd8496c2a7fe3d7220b1f2d2aa
「菅 vs 麻生」のバトルが激化し、自民党は「焼け野原」に…「ポスト岸田」を次々につぶす岸田総理の「恐ろしすぎる思惑」
2/5(月) 7:02配信
現代ビジネス
Photo by gettyimages

 今の日本政治は未曽有の危機にある。折からの自民党の派閥を巡る「政治とカネ」の問題により、国民の政治不信は頂点に達している。


 かつてこれほどの危機にあったのは、「昭和のロッキード事件」「平成のリクルート事件」など、数えるほどしかない。つまりこの危機的な状況を生み出した「政治とカネ」の問題は、それらに匹敵する「令和のリクルート事件」といってもよい。

 いや、考えてみれば「平成のリクルート事件」よりもさらに状況は「悪化」している。というのも、平成のそれは現職閣僚の更迭までには至らなかったが、今回の問題では、政権ナンバー2の官房長官も含めて安倍派の閣僚が4人も辞任するという大きな事態となっているからだ。

「立件されたら解散」の流れ
 しかし日本政治を揺るがすこの事態を前にして、結局、最も「トク」をしたのは岸田文雄首相だと言えるだろう。それを示すためにも、ここで一度、最近の首相の動きを整理しておこう。

 1月18日、岸田首相は宏池会(岸田派)の解散を検討していると表明した。すでに昨年の12月7日に派閥の会長からは退いていたが、岸田派も立件されるに及んだために踏み切ったのだろう。おそらく翌19日に予定されていた安倍派と二階派の会合の前に、ある種抜け駆け的に表明して、両派の「機先を制する」意図もあったと考えられる。

 この解散表明の影響は大きかった。これにより、「立件された派閥は解散する」という流れが事実上形成され、それに押される形で19日には安倍派、二階派の解散も決定された。その効果は内閣支持率にも如実に表れている。

 以前から岸田内閣の支持率は低迷していたが、こうした動きを評価したのか、1月のFNN・産経合同世論調査では、前月と比較して支持率が5ポイント回復。各種調査でも、「派閥解散を支持する」が「支持しない」を大きく上回っている。

 本来であれば「政治とカネ」の問題を追及されるべき政党の総裁であり、かつ裏金問題が明らかになった派閥の領袖だったにもかかわらず、最も窮地に陥るはずの首相が一定の評価を得ていたことになる。

 こうしてみると、やはりこの一連の「政治とカネ」の問題で、最も「トク」をしていたのは、他ならぬ岸田首相本人ということができるだろう。

自民党は「焼け野原」になった
最大派閥・清和会を率いていた安倍晋三元首相[Photo by gettyimages]

 以上のような動きは、結果として、党内でも弱小の「第四派閥」出身であった岸田首相が、他の派閥も解体される方向へ世論を誘導したと考えることはできないだろうか。

 領袖を失った最大派閥の安倍派をはじめ、自分に敵対する可能性のある他の派閥を解散させられれば、もはや党内の「数の力」に怯えることはなくなる。そういった側面から見れば、この岸田首相の動きは、特定の意図に基づいたものといえるだろう。

 そもそも自分の派閥が立件されるや否や、自らの「派閥」を解散することで、本来であれば「政治とカネ」の問題であったものを「派閥」の話へと論点をズラすことで、それ以上追及させないことに成功した。

 特に岸田氏自身が宏池会の領袖であった期間の「裏金」についても、派閥そのものを解消することでうやむやになった感があり、「自らの責任を回避」できた。あるいは、すでに派閥を離脱しておりメンバーではない岸田氏が、岸田派解散への流れを作るということ自体がおかしな話であり、最初から責任回避のための「偽装離脱」だったのではないかと疑われても仕方ないだろう。

9381OS5:2024/02/05(月) 23:21:27
 また同時に、最大派閥の安倍派や非主流派の二階派を解散させることで、秋の総裁選に出馬しそうな対立候補をつぶし、言ってみれば「焦土作戦」を成功させたといえる。内閣支持率がいかに低迷したとしても、対立する可能性のある派閥を解散させて総裁の地位さえ盤石にしておけば、再選されるのは間違いない。

 くわえて今のように自民党に逆風が吹く状況であれば、だれも次期総裁の候補者として積極的に声を上げないだろう。そして総裁だけが持つ公認権を武器にすれば、党内で岸田氏に対立する動きは見せにくくなり、権力はますます総裁に集中して、さらに政権を継続できる可能性は高まる。

 まるで「焼け野原」となった自民党の総裁になっても利はないうえ、そもそも派閥が「焦土」と化しては対立候補も出現しない。かくして、岸田首相の「焦土作戦」は成功することとなる。

「岸田小劇場」の開幕
派閥をめぐって意見が衝突する菅義偉前首相と麻生太郎副総裁[Photo by gettyimages]

 現在では「派閥」というものは、国民から自民党に特有のものとして捉えられているむきもある。そのため「派閥」が議論の焦点になると、必然的に報道は自民党の話題だけに集中することとなり、ここに派閥を巡る「正義の派閥解散」側と「悪の派閥維持」側という劇場型政治、すなわち「岸田小劇場」が開幕する。

 なお「“小”劇場」としたのは、岸田氏がこの状況をどこまで意図していたか不明であり、また小泉純一郎氏、小池百合子氏といったカリスマ政治家が「国民」に向けて劇場型政治を展開したのに対して、パフォーマンスが必ずしも上手ではない岸田氏は、自民党内で「ポスト岸田」を出現させないために「自民党議員」を対象にしていると考えられるからだ。

 しかし「小劇場」とはいえ、その効果は絶大だった。第一に、所属議員が東京地検に立件された安倍派や二階派を出し抜き、「政治とカネ」の問題が、あたかも「派閥に特有の問題」であるという印象付けに成功した。つまり「派閥=悪」という印象を植えつけることで、自民党内では集団として行動できないよう制限を課すことに成功した。

 さらに「派閥を解散することこそが正義」という論調は、裏返すと「派閥を維持することは悪」という議論に容易に転換しうる。その結果、選挙がいつあるかわからない衆議院議員を中心に、「派閥に属していては勝てない」という風潮が共有された。

 同時に国民は、勇気をもって派閥解消を推し進めた岸田氏にポジティブな印象を抱くことになる。こうして「正義の派閥解散」と「悪の派閥維持」という二項対立をベースとした、劇場型政治のお膳立ては完成する。

 第二に、そうした党内の「派閥」を巡る対立を報道させることで、自民党によるメディアジャックに成功した。

 まず党内に首相肝いりの「政治刷新本部」を立ち上げ、さらに「正義の派閥解散」を主張する菅前首相と「悪の派閥維持」を体現する麻生副総裁を配置。たとえ刷新本部が出した結論が玉虫色で実質的に何も言っていなくとも、菅氏、麻生氏といった首相経験者を敵・味方に分けて配置し、さらに安倍派の議員をもメンバーとすることで、メディアの注目を集め続けることに成功した。

9382OS5:2024/02/05(月) 23:22:24
 肝心の結論が出る前に岸田派の解消を打ち出したことも、首相自身が「正義の派閥解散」側の代表として躍り出ることに一役買っただろう。あとは正義と悪それぞれの代表として、岸田氏と麻生氏の仲たがいを報道させれば、メディアは「自民党のうちわの話」に終始するしかない。

 本来であれば野党が厳しく批判すべき局面だったが、そもそも自民党内の動きが目まぐるしく、各党の動向すら報じられなかったため、野党の支持率が上がることもなかった。1月1日に能登地震が起こり、自衛隊による救助や震災復興に関して政府与党ばかりが取り上げられ、実質的なメディアジャックになったことも影響しているだろう。

 かくして、岸田氏は「自分一人勝ち」の状況で、秋の総裁選を睨んでいるのだ。

「トク」をしたのは一人だけ
「ポスト岸田」の一人でもある茂木敏充幹事長[Photo by gettyimages]

 こうして岸田首相は、「政治とカネ」の問題を自民党に内在する「派閥」の問題にすり替えることによって、勧善懲悪の「岸田小劇場」を作り出すことに成功したといえる。その成果が内閣支持率の微増でもあるのだろう。

 さらに、岸田首相にとって追い風となっているのは、小渕優子選対委員長の行動だ。1月25日に小渕氏は所属している茂木派を退会したことを発表したが、これによって派閥を維持し続けるとの意向を示していた「ポスト岸田」の一人・茂木敏充幹事長が、自派閥において求心力を低下させていると明らかになった。

 そもそも「平成政策研究会」こと茂木派は、元をたどれば小渕氏の父・小渕恵三元首相が領袖を務める「小渕派」だった。かつての領袖の後継者である小渕氏が退会を表明したことは、大きなインパクトがある。

 さらに「参院のドン」であった青木幹雄元参院幹事長の長男、青木一彦参議院議員も同様に退会すると発表し、茂木氏の求心力の低下は決定的となった。茂木派は「派閥」から「政策集団」へと変化するとも報じられており、茂木氏の地位の低下は避けられない。

 かくして、党内に向けて「派閥解消」を打ち出した岸田氏の「焦土作戦」によって、支持率が低いままでも政権が維持できるようになった。党内では「ポスト岸田」の出現を組織的に阻む結果となり、また対外的には折からの震災対応も利用しながら「岸田小劇場」によるメディアジャックを通じて、野党の支持率アップも阻止することができた。

 「派閥」を解消し自民党の国会議員が集団で行動できなくなれば、公認権や党内の人事権をちらつかせることで、党の総裁である岸田首相の権力基盤は強化される一方だろう。

 しかし噴出した「政治とカネ」の問題は、はたして国民の納得がいく形で議論され尽くしたのだろうか「悪かったのは特定の『派閥』であり、そこを解消したのだから、政治資金規正法の改正は最低限のものでいいだろう」と、玉虫色で終わる可能性もある。

 パーティー券の問題だけでなく、国民の血税を集めて政党に交付される「政党交付金」や、使途の公開の不要な「旧文通費」、そして政党交付金が原資の一部と考えられる「政策活動費」も使途の公開は不要である。こうした「政治とカネ」の問題の透明化こそ、求められているといえるのではないだろうか。

 必要な法改正を抜本的に行うことこそ、国民から望まれている。政権を維持しようとするならば、岸田首相にとって最優先の課題であることを忘れてはならない。

さらに関連記事【麻生太郎、万事休す…ブチ切れて「派閥破壊」岸田文雄がついに「無敵の総理」になってしまった】では、岸田首相と麻生氏の「バトル」の詳細についてもお伝えしている。

白鳥 浩(法政大学教授)

9383OS5:2024/02/06(火) 20:38:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e68f2d282874344f05ef3b5894c86cf0eccaa43
「次の首相」狙う茂木氏の頼みは麻生派 “敵”は森元首相が推す小渕氏、または派内の閣僚経験者か
2/6(火) 19:02配信

AERA dot.
衆参ダブル補選後、取材に応じる茂木敏充幹事長と小渕優子選挙対策委員長=2023年10月22日、東京・永田町の自民党本部

 安倍派の裏金事件を機に岸田文雄首相の岸田派も解散するなど派閥の解散が進む自民党だが、瀬戸際で方向性が定まりにくいのが茂木敏充幹事長が会長を務める茂木派(平成研究会)だ。派閥が茂木氏の力の源になっていただけに、簡単には解散できない事情がある。一方で、これを機にと派閥から離脱する議員もいる。自民党内の“政局”に大きく影響してくるだけに、それぞれの思惑が絡み、動きが活発化している。

【写真】意外?といえば意外。茂木氏が警戒すべきは小渕氏ではなくこっち

 1月25日、茂木派の小渕優子選対委員長が退会を表明し、その後、26日には青木一彦参院副幹事長も後を追う形で退会を表明した。小渕氏の父恵三氏と、青木氏の父幹雄氏は、恵三氏の首相時代に幹雄氏が官房長官として支えた間柄だ。

 こうした動きは派閥内の他の議員にも影響したようだ。

 26日夕。茂木派の複数の議員にSNSでメッセージがまわった。

<いい機会なので、茂木から離れようではないか。風が吹いてきた>

<会長だったから支えてきたが、派閥がなくなればカネもポストも握れない。乗り換える理由になる> 

<いずれ小渕をトップにして、青木が支えるという体制ができるはずだから、そちらに乗るか> 

 などと記されていた。

■派閥離脱者続出で茂木氏には苦しい展開

 SNSを受け取り、「いいね」と返信した茂木派のある参院議員は、

「茂木派は、茂木氏が会長ではあるが、小渕氏を首相に、という勢力が青木氏をはじめ参院ではかなりいる。岸田派の解散が、ケンカ別れにならずに茂木派から離れるいい口実になったということです」

 と話した。

 小渕氏や青木氏のほか、関口昌一・党参院議員会長ら複数の派閥幹部も同調しており8人が退会を表明している。今後、さらに離脱する議員が出るとみられる。そうなると、「次の首相」を狙う茂木氏にとっては苦しい展開となる。

 茂木氏が自民党の幹部として力を保持できるのは、派閥の会長として多くの議員を束ねてきたからだ。総裁選となれば、派閥を動かして推薦人、票を集めることができる。茂木氏にとって、首相の座をつかむには、派閥の会長であることが絶対条件だったのだ。

 茂木氏は1月29日の記者会見で、茂木派について「いわゆる派閥としては解消する」と述べた。「カネと人事」から決別するとした、党の政治改革に向けた中間報告を意識したとみられるが、「政策集団」という形で外枠は残す方向だ。

 それに加えて、茂木氏が簡単に派閥を解散できない背景には、第2派閥を率いる麻生太郎副総裁との関係もある。茂木氏が次の総裁選で「ポスト岸田」をめざすには、派閥存続を訴え、「数の力」を保持しようとする麻生氏の後ろ盾が必要だからだ。

 そして、茂木氏が警戒するのは、早々と派閥を出た小渕氏だ。小渕元首相の娘であることに加え、森喜朗元首相という大きな後ろ盾がいる。

 森元首相が小渕氏を推すのは、小渕元首相や青木元官房長官との関係からだ。小渕元首相が病に倒れ、都内のホテルの一室に集まった党幹部、いわゆる“5人組”の密談で、小渕氏の後継に森元首相が座った。森元首相は、青木氏を引き続き官房長官に起用している。

 森元首相にとって、青木元官房長官は早大雄弁会の先輩でもあり、青木元官房長官の「お別れの会」では、生前本人が「いずれは党総裁に」と推していた小渕優子氏について、「あなたの夢、希望がかなうように努力する」とあいさつしている。森元首相にとっては小渕氏を支えるとの思いは強い。

9384OS5:2024/02/06(火) 20:39:02
■派閥離脱した小渕氏を森元首相がさらにプッシュ

 岸田派の国会議員は、

「『ドリル優子』とやゆされている小渕氏について、森元首相は岸田首相に『安倍派があなたを推しているのだから、小渕氏を幹事長に』と迫ったという。しかし、さすがにそこまではまずいと言って、選対本部長でなんとか納得してもらった。それほど、森元首相は小渕氏に入れ込んでいる」

 と打ち明ける。

 安倍派も解散となった現状で、小渕氏も茂木派を出るとなれば森元首相がさらにプッシュすることは十分、考えられる。

「森元首相も首相候補は握っておきたい。岸田首相が安倍派『5人衆』らにケジメを迫っているが、森元首相はなんとかそれを回避しようと、必死で動いている。ただ、5人衆は裏金で全員アウト。二度と浮上しないかもしれない。安倍派以外で森元首相のお眼鏡にかなう人となれば、小渕氏でしょうね。茂木氏のバックにつく麻生氏を含め、そこに物を言えるのは森元首相くらいしかいない」

 と安倍派の衆院議員は見る。

 最大派閥だった安倍派が解散し、5人衆全員が主流派から転落した。混沌(こんとん)としてきた岸田首相の「次」の候補に、小渕氏も名乗りをあげようとしているのだろうか。

「小渕氏が茂木派を割ったというのは当然、将来を見据えてのこと。小渕氏は昨年、選対本部長就任時『幹事長と思っていたのに』と上昇志向たっぷりに語っていたからね。茂木氏の欠点は、麻生氏のような上の立場の人とはいい関係が作れても、下からの評判がよくないこと。安倍派解散で茂木氏にはチャンスだったのに、敵は身内の小渕氏だった。ある意味、窮地に追い込まれていますね」

 そう話すのは、長年、自民党の政務調査役として手腕をふるった政治評論家の田村重信氏だ。

■茂木派の別の閣僚経験者も「次の首相」候補に

 そして、田村氏が注目しているのは、茂木派の加藤勝信元官房長官の存在だという。官房長官を退いてからは名前が聞かれなかった加藤氏だが、

「重要閣僚を経験しているので、次期首相の有資格者です。茂木氏は岸田首相より年齢が上だから、今年9月の自民党総裁選で勝負するしかないです。小渕氏はまだ若く、先に同じ派閥の加藤氏に譲ってその後に、という戦略も立ちます。また加藤氏が党役員、閣僚で小渕氏を支えてという形もあります。加藤氏がどう動くかが、小渕氏が浮上できるかどうかのカギかもしれません」

 と付け加えた。

(AERA dot.編集部・今西憲之)

今西憲之

9385OS5:2024/02/07(水) 14:43:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab40c82fa1a42770e769157ca8f763087de6e77d
二階氏へ2年で10億円 自民本部から政策活動費
2/7(水) 12:31配信
時事通信
衆院予算委員会で答弁する岸田文雄首相(中央)=7日午前、国会内

 岸田文雄首相(自民党総裁)は7日の衆院予算委員会で、党本部が2020、21両年に計10億6930万円を二階俊博幹事長(当時)に政策活動費として支出していたと明らかにした。


 「法令に従って適切に使用されている」との認識も示した。立憲民主党の後藤祐一氏への答弁。

 首相によると、内訳は20年は6億3020万円、21年は4億3910万円。二階氏は在任中の約5年間で50億円程度の政策活動費を受け取っていたとされる。

9386OS5:2024/02/08(木) 09:20:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/db587fbd675b0027ff7f9096f4707f054d12c3b4
石破グループ、政治団体の解散決定 「状況鑑みて」 勉強会は継続
2/7(水) 18:34配信
 自民党の石破茂元幹事長を中心とする石破グループ(旧石破派・水月会)は7日の会合で、政治資金規正法に基づく政治団体としての解散を決定した。勉強会などグループとしての活動は続ける方針。


 自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、政治団体の解散を決める派閥が相次ぐ中、石破グループも足並みをそろえることが望ましいと判断した。会合に出席したグループ幹部は「政治状況を鑑みて、我々もそれに従った。やましいことは何もしていない」と語った。

 石破派は2015年に結成されたが、石破氏が18、20年の総裁選でいずれも敗北したことで所属議員が減少。21年12月に他派閥と掛け持ち可能なグループに衣替えしたが、政治団体は残していた。

 政治団体の解散を決めたのは自民6派閥のうち岸田派、二階派、安倍派、森山派の4派閥。麻生派と茂木派は政治団体は解散せず、政策集団に移行する方針を示している。掛け持ち可能なグループでは、谷垣グループも政治団体の解散を決定している。【川口峻】

9387OS5:2024/02/09(金) 13:14:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/98bdb43591dadfdd911c621afeb6d76424dd3f9a
「森元総理は塩谷さんを“いけにえ”に5人衆を守ろうと…」 渦中の安倍派・塩谷立座長は「私や幹部が辞めて決着する問題ではない」
2/9(金) 6:06配信

デイリー新潮
塩谷立座長

 通常国会が開幕した。内外に問題山積だが、焦点となるのはやはりパー券裏金問題。自民党・茂木幹事長からは安倍派幹部の離党や議員辞職の要求まで飛び出した。その裏では森元総理も暗躍し……。渦中の清和会トップ・塩谷立座長(73)が彼らとのやり取りを明かした。

【写真を見る】現在は介護付き老人ホームに入居する森元総理

 ***

 派閥の解体が進む自民党。

 6派閥のうち、麻生、茂木両派を除く、安倍、二階、岸田、森山の各派は既に解散を決定。長年、党を支えてきた骨格がガタガタとなっている。

 中でもダメージが大きいのは、何といっても安倍派、すなわち清和政策研究会だ。今回の事件では、ノルマ超過分のパーティー券販売代金という“入り”と、そのキックバックという“出”の、二つの金の処理が焦点になった。安倍派の場合は、この両面において政治資金収支報告書に記載がなかった。額の大きさ等も含め、その悪質性から、事務局長と議員3名、その秘書3名の計7名が立件されている。

「議員で山分けすべき」の声も
「1月26日に常任幹事会が開かれました」

 と語るのは、さる清和会の関係者。

「議題となったのは、解散後の残金の処理。派閥の金庫には億単位の金が残っているといわれていますが、これをどう清算するかという問題です。職員の退職金や、事務所の処理費用、起訴された事務局長の弁護士費用などを支払い、残りは慈善団体に寄付するという方向で話が進んでいます」

 また、

「派と所属議員との間で、収支報告書の訂正を進めることも決まりました。本来、その仕切りを行うのは事務総長の高木(毅)さんなんですが、彼自身、責任者の一人。そこで西村明宏代議士が窓口を務めることになりました」(同)

 が、事ここに至っても話は一筋縄ではいかず、

「残金処理に関しては、所属議員の中から異論も出ていたそうです。議員で分配、つまり山分けすべきではないか、との声も。さらには、報告書の訂正をしたくないとゴネた幹部議員もいました。ノルマ超過分を派閥に入れず、手元に保管しており、これは派閥に移す。金には一切手を付けていないから、訂正の必要はないのではないかというわけです」(同)

 訂正すれば、その記載を元に、不記載や虚偽記載で刑事告発される恐れが生じる。それを逃れるための主張だろう。

標的は5人衆
 まつりごと清らかにして人和す――。清和会の由来となった故事である。2000年に森喜朗氏が総理となって以来、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫、そして再び安倍と、延べ5人の総理が輩出した清和会。現在も100名近くの議員を擁する第1派閥であるが、今や水に落ちた犬となった。それをさらにたたくのが、権力闘争激しい永田町の常である。

〈安倍派幹部に離党要求〉

 そう題した記事が読売新聞の1面に載ったのは、1月25日のこと。

〈自民執行部 塩谷、松野氏ら念頭〉

 と続くその記事によれば、自民党の執行部が安倍派の幹部に対し、自発的な離党や議員辞職を求めたという。それをしない場合は、党として離党勧告や除名などの処分も辞さず。そして「幹部」とは具体的には、座長の塩谷・元文部科学大臣や、松野博一・前官房長官などいわゆる「5人衆」を指しているというのである。

9388OS5:2024/02/09(金) 13:14:44
「茂木さんの“独走”」
 離党を促している執行部とは、すなわち、茂木敏充幹事長であるが、

「この動きは茂木さんの“独走”とみられています」

 とは、政治ジャーナリストの青山和弘氏だ。

「岸田さんは“俺は何も指示していない”“また茂木のスタンドプレーか”などと周囲に漏らしています。茂木さんは、福田達夫さんを始め党内の中堅・若手から“安倍派幹部は政治責任を取るべきだ”との声が上がっていることから、幹事長としてリーダーシップを示したい。世論を理解しているとの評価を得たい、とみられています。総理の座を狙っていますからね」

 2トップの足並みは乱れるが、ここにあの森元総理が参戦し、事をややこしくしているという。

「森さんが狙っているのは…」
 同派の元会長でいまだ「オーナー」然とする森氏が、「5人衆」を常日頃かわいがっているのは周知の通り。読売報道を見て激怒したのか、麻生太郎副総裁の元を訪れ、不満を述べたという。

 前出・清和会関係者によれば、

「森さんがあちらこちらで言っているのは“5人衆だけは守ってくれ”ということ。子飼いの彼らが失脚すれば、森さんの影響力もそがれますからね」

 しかし、誰もおとがめなしで通りそうにないのは十分承知している。

「そのため森さんが狙っているのは、塩谷座長に責任を取って離党や議員辞職してもらい、それをもって事を収めようということ。そうした“解決策”を周辺に仄(ほの)めかしています」(同)

 しかし、もちろん現在のトップである座長は塩谷氏だが、立件対象となった期間中はその地位になく、就任後も意思決定の権限は限定されていた。彼一人を「いけにえ」として終わりでは、5人衆にあまりに都合の良過ぎる幕引きである。

「わがグループには大きな責任がありますが…」
 当の塩谷氏に尋ねてみた。

――茂木幹事長からは何を言われた? 

「こちらから電話をしました。党内で出ている処分論について、どのように考えているか気になりまして。幹事長は“そちらの幹部で判断してほしい”と」

――その返答についての受け止めは? 

「それは違うだろうと思いましたよ。これは清和会だけというより、すでに党全体の問題。それについて“派の問題。自分で考えてほしい”というのは、他人事過ぎます。そもそも、私や幹部が辞めて決着する性質のものでもありません。もちろんわがグループには大きな責任がありますが、二階派も宏池会も同様、起訴されている。その点をどう考えているのか。党全体で政治とカネの根本的問題に取り組むことが、国民からの信頼回復につながるのではないでしょうか」

――森さんとは会ったか? 

「26日に。派閥解散を事前に連絡せずに決議したので、ごあいさつに伺いまして。話したのは10分くらいですかね。報告すると“この流れでは仕方ないな”と。“将来、どういう形かはわからないけど、またグループができるかもしれない。そのことも考えて行動しろ”とも言っていましたね」

「断腸の思い」
――幹部の処分要求については? 

「麻生さんや茂木さんに話をしたとは言っていましたよ。“安倍派の幹部に責任を取らせて終わりは良くない”というような話をされたそうです」

――清和会の歴史に幕が下りることに。座長としてどう受け止める? 

「断腸の思いですよね。グループには長い歴史があり、私も長年そこに所属してきました。私が座長の立場である時に解散となったことは、(創設者の)福田赳夫さん以来、指導していただいた先輩方に申し訳ない……。今後? どうなるかはまだわかりません」

 森元総理の代理人に聞くと、

「自発的な離党や議員辞職を求めた事実は、党執行部自身が否定していると認識しています」

 と述べた。

 かくして終わりの時を迎えんとする第1派閥。

 その最終章は決して清らかでも、和やかでもない……。

「週刊新潮」2024年2月8日号 掲載

新潮社

9389OS5:2024/02/10(土) 14:16:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ba51f9c5e948bec7dab70b05d72312aa260a4fe
「保守本流」自民・茂木派、存続の危機 先行解散仕掛けた岸田首相【解説委員室から】
2/10(土) 13:00配信


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時事通信
自民党の茂木敏充幹事長(左)と麻生太郎副総裁=1月5日、東京・永田町の同党本部

 自民党安倍派などの政治資金規正法違反事件の余波で、茂木敏充幹事長率いる茂木派(平成研)が解散の危機に立たされている。岸田文雄首相(総裁)が岸田派(宏池会)の解散を決めたことで、派閥の存在自体への風当たりが一気に強まり、退会者が続出。かつて「キングメーカー」として権勢を誇った「保守本流」派閥が存続できるか、見通せないのが実情だ。(時事通信解説委員長 高橋正光)

【主な経歴】茂木 敏充(もてぎ としみつ)氏

 ◇佐藤派が源流

 茂木派までの歴史をさかのぼると、佐藤栄作元首相が結成した佐藤派(周山会)に行き着く。吉田茂元首相の「弟子」である佐藤氏は、吉田門下でライバルの池田勇人元首相とたもとを分かち、派閥を結成した。佐藤氏の次男・信二元通産相が生前語っていたところによると、佐藤派のスタートは佐藤氏を含めて実質3人。吉田派内で佐藤氏を慕う橋本龍伍、小渕光平の両氏が、派閥結成を働き掛けたという。

 2人の死後、それぞれ地盤を引き継いだのが息子の橋本龍太郎氏と小渕恵三氏。いずれもその後、派閥をバックに総裁選に勝利し、首相に上り詰めた。

 佐藤派を結成した佐藤氏は要職を重ねながら、人数を拡大。病気で退陣した池田氏の後継として首相に就くと、人事権を巧みに使って党内を押さえ、7年8カ月の長期政権となった。佐藤氏は沖縄返還を花道に退陣したが、後継に考えていたのは福田赳夫氏。しかし、佐藤派幹部だった田中角栄氏は、佐藤氏の意向を察知すると、佐藤派の大半をまとめて田中派を結成した。

 信二氏によれば、佐藤派メンバーの大多数が田中氏についていったのは、同氏の豊富な資金力から。佐藤氏は造船疑獄で逮捕寸前(犬養健法相が指揮権発動)となったことを教訓に、カネ集めにほとんど関与しなくなり、佐藤派内でそれをカバーしたのが田中氏だったという。

 「ポスト佐藤」を選ぶ1972年の総裁選で田中氏は、福田氏らとの激戦(いわゆる角福戦争)を制し、首相に就任した。以降、自民党政治の底流には、田中派と福田派(清和会)の対立が絶えずあった。

 ◇田中派、裁判対策で100人超

 田中内閣は米国に先んじて、中国との国交正常化を実現したものの、金脈問題で退陣。その後、田中氏はロッキード事件で逮捕、起訴された。裁判を抱える田中氏は自身の影響力維持のため、派閥の拡大に腐心。田中派は最盛期で100人を超える巨大派閥となった。そして、総裁選では自派から候補者を立てず、田中派が支持する候補が勝利する構図をつくり上げ、「キングメーカー」として政界に君臨した。

 30本以上の議員立法に関わるなどの政策立案力、日中国交正常化に象徴される決断力と行動力、弁舌で人を引き付ける発信力などが政治家・田中氏の「強み」。一方で、カネが物を言う政治、政界に「金権体質」を醸成させたことや、「票」の見返りに、地元に予算や公共事業を引っ張ってくる「利益誘導政治」を根付かせたことなどは「負の遺産」と言えよう。

 田中氏の利益誘導を象徴するのが、上越新幹線の新駅建設。自身の選挙区(衆院旧新潟3区)内に「浦佐」「長岡」「燕三条」の3駅を誘致した。浦佐駅前には、田中氏の功績をたたえ銅像が建てられている。長年の風雨で色あせた碑文には、「上越新幹線、関越自動車道の歴史的開通を記念し、田中角栄先生の銅像を建立し、不滅の功績と栄誉をたたえ、悠久に威徳を顕彰する」などと記されている。

 筆者は信二氏がこう言うのを何回か聞いている。「角さんは功罪相半ばする政治家。金権政治を助長したのは角さんの責任だ」

 佐藤派にしろ、池田氏が創設した池田派(宏池会)にしろ、自民党の派閥は、領袖(りょうしゅう)を総裁選で勝たせ、首相に押し上げるのが目的の一つ。しかし、田中氏は自身の権力維持を優先し、派内で総裁候補を育てなかった。これにしびれを切らしたのが、田中派のホープ・竹下登氏や田中氏に育てられた小沢一郎氏や梶山静六氏ら中堅議員。竹下氏らは極秘に賛同者を募り、派中派「創政会」を結成した。

9390OS5:2024/02/10(土) 14:16:56
 ◇竹下派、佐川急便事件で分裂

 この直後、田中氏が脳梗塞で倒れ、竹下氏は田中派の大多数を糾合する形で、竹下派(経世会)を結成。竹下氏は1987年、中曽根康弘首相(当時)の裁定で党総裁に指名され、竹下内閣が発足した。最大派閥・竹下派を基盤とする竹下内閣は当初、長期政権が確実視されたものの、リクルート事件が直撃。竹下氏は予算成立と引き換えに辞任、竹下内閣は約1年7カ月の短命に終わった。

 ただ、竹下派は最大派閥として、宇野宗佑、海部俊樹、宮澤喜一の各内閣の樹立を主導。同派会長の金丸信氏は党内で、絶大な影響力を誇った。

 その金丸氏も東京佐川急便からの5億円の闇献金が発覚。政治資金規正法違反に問われ失脚した。そして、金丸氏の後継をめぐって、派内抗争が勃発。多数派工作で勝利した小渕氏が新会長に就いて小渕派(平成研)となり、敗れた小沢氏や羽田孜氏らは、同派を離脱した。

 非自民連立の細川護熙内閣、羽田内閣、自社さ連立の村山富市内閣を経て、96年1月に橋本氏が首相に就任。参院選敗北で橋本氏が引責辞任すると、98年7月に小渕内閣が発足した。両内閣とも、発足の原動力になったのは小渕派にほかならない。

 小渕派の会長職はその後、橋本氏、津島雄二氏、額賀福志郎氏、竹下元首相の実弟・竹下亘氏と引き継がれた。そして、前回衆院選後に幹事長に起用された茂木氏が2021年11月、亘氏の死去で空席となっていた会長に就任し、現在に至っている。

 ◇「参院のドン」との確執

 岸田首相が岸田派の解散を表明すると、裏金事件で捜査対象となった安倍派と二階派は解散を決定。捜査対象ではなかったが、森山派も続いた。岸田派は党内第4派閥で、岸田首相は第2派閥の茂木派や第3派閥の麻生派に支えられて政権運営に当たっていた。全ての派閥が解散すれば、政権運営で派閥からの注文がなくなり、党総裁である岸田首相の権限が強まる。他に先んじての岸田派の解散は、全派閥を解散に追い込み、自身の権力基盤を固め直すことを狙った「奇襲作戦」と言える。

 これに対し、麻生派と茂木派は解散を否定。その矢先の1月25日、小渕元首相の娘で茂木派の小渕優子選対委員長が退会を表明した。

 優子氏に連動するかのように、参院執行部の関口昌一議員会長、石井準一国対委員長、福岡資麿政審会長や「参院のドン」と言われた故青木幹雄元参院議員会長の長男・青木一彦参院副幹事長も退会を表明。これを含め、1月末までに8人が茂木派を退会した。

 優子氏らが仕掛けた「退会騒動」の背景にあるのは、茂木氏と青木幹雄氏との確執。安倍晋三元首相が3選された18年の総裁選で、茂木氏は安倍氏を支持。これに対し、派閥会長の亘氏や青木氏の影響下にある参院議員の大多数は石破茂元幹事長を支持し、派内で対応が割れた。

 この結果、青木、茂木両氏の溝はさらに深まったとされる。こうした事情もあり、青木氏は優子氏の後見役として、「首相候補」に育てることを公言していた。青木氏の薫陶を受けた参院幹部が優子氏に続いてそろって退会したことから、党内では「シナリオを書いたのは参院側。将来の『小渕政権』を見据えた動き」との見方が支配的だ。

 茂木氏は、派の運営方法を見直し、純粋な「政策集団」として茂木派を存続させる考えだが、退会者の続出で求心力の低下は否めない。茂木氏の「力の源泉」の一つは、党の資金と選挙での公認権を握る幹事長ポスト。しかし、党則で党役員の任期は「1期1年、連続3期まで」と定められており、岸田首相が9月の総裁選で再選されるかどうかに関係なく、茂木氏は幹事長から退くことになる。「ポスト岸田」をうかがう上でも、苦しい立場に立たされつつある。

 ◇衆院選へ強まる逆風

 党政治刷新本部の中間取りまとめに従い、「カネと人事」を切り離された茂木、麻生両派が、「政策集団」への脱皮をアピールしても、事務所を持ち看板を掲げていれば、外形的に「派閥」であることに変わりはなく、多くの有権者はマイナスのイメージを持ち続けるだろう。そして、派閥に対して最大の解散圧力となるのは、年内が有力視される次期衆院選だ。

 各メディアは衆院選報道で、候補者名簿に所属派閥を付けるのが通例。存続する麻生派と茂木派の候補者は(麻)、(茂)などと記され、無派閥の候補と色分けされる。有権者の派閥へのイメージが変わらない限り、選挙ではマイナスだ。選挙に弱い議員ほど、衆院解散が近づけば動揺するだろう。

 麻生太郎副総裁の下で結束を維持する麻生派は別として、求心力の低下する茂木派から、さらなる退会者が出かねない。茂木派の存続が見通せないゆえんだ。

 源流の佐藤派時代から数えて、佐藤栄作、田中角栄、橋本龍太郎、小渕恵三の4人の首相を輩出した派閥が、衆院選を前にその歴史に幕を閉じるのか? それとも、衆院選を乗り越えて存続するのか? 年内にも分かるだろう。

9391OS5:2024/02/13(火) 23:41:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/246c51e4656073eeca11733f6c3519f8a9fc88c5
自民、安倍派幹部らの処分方針見いだせず 衆院政倫審開催が焦点に 野党は証人喚問要求
2/13(火) 20:03配信



産経新聞
自民党本部=東京都千代田区永田町

自民党派閥のパーティー収入不記載事件を巡り、衆院政治倫理審査会の開催が焦点となっている。野党は関係者の責任を問うべく開催を強く主張。これに対し、事件が直撃した安倍派(清和政策研究会)の一部幹部らは「捜査機関の取り調べに応じている」などと必要性を否定している。野党が政倫審よりも強制力があり、追及が厳しい証人喚問を求める構えを示す中、自民執行部は対応に苦慮している。

「与野党の協議で必要となれば、対象議員の協力を得て行われることになるだろう」。自民の森山裕総務会長は13日の記者会見で、政倫審開催に前向きな考えを示した。

もっともそのハードルは高い。政倫審は政界を揺るがせたロッキード事件を契機に、昭和60年に衆参両院に設置された。疑惑を持たれた議員本人の申し出や委員の過半数の議決で開くことができるが、出欠の判断は議員に委ねられている。

平成21年には民主党の鳩山由紀夫代表(当時)を巡る政治資金収支報告書の虚偽記載問題に関する政倫審が開かれた。ただ、鳩山氏は出席を拒否し、流会となっている。

今回も一部の安倍派幹部は「なぜ出席しなければいけないのか」と強く反発している。自民国対幹部は「出席するかどうかは本人の意思次第だ。党側のコントロールにも限界がある」と語る。

一方、政倫審とは別に自民内では安倍派幹部らへの処分が検討されている。党の処分は重い順に除名、離党勧告、党員資格停止―などがある。自民幹部は「どんなに重くても党員資格停止がせいぜいだろう」と説明するが、選挙で党の公認が得られなくなるため、不満が執行部へと向かいかねない。

打開策として安倍派ではトップに責任を負わせる動きがある。1日に開いた最後の議員総会では、座長の塩谷立元文部科学相に議員辞職を迫る声が上がった。同派の有力者「5人衆」の一部も塩谷氏に進退の判断を迫る中、若手議員は「塩谷氏が身を引けば体裁が整う」と期待する。

もっとも派内には「〝スケープゴート〟を探しているようでは人心一新にはほど遠い」(中堅議員)との冷めた見方も根強い。処分の在り方を巡り自民は最大公約数を見いだせていないのが現実だ。(竹之内秀介)

9392OS5:2024/02/14(水) 07:04:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/75add7f06b29fe97d181928498864b8464669a98
盛山正仁文科相の責任論、野党で温度差 維新は辞任要求に踏み込まず「行政のゆがみ」焦点に
2/13(火) 19:44配信


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産経新聞
会談に臨む野党各党の国対委員長ら。中央は立憲民主党の安住淳国対委員長=13日午前、国会内(春名中撮影)

立憲民主、日本維新の会、共産、国民民主4野党による13日の国対委員長会談では、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側から令和3年衆院選の際に支援を受けたと報道された盛山正仁文部科学相に関し、説明責任を果たしていないとの認識で一致した。ただ、維新は辞任要求にまでは踏み込んでおらず、他党とは温度差がある。維新は「行政のゆがみ」の有無を判断のポイントと位置付けており、野党の結束度を左右する焦点となっている。

【写真】国会答弁で「記憶にない」を連発する盛山文科相

旧統一教会との関係を巡る盛山氏の国会答弁は迷走に迷走を重ねている。衆院選の際に推薦状を受け取ったかを問われ「はっきりとした記憶がない」と答えたかと思えば、翌日には「うすうす思い出してきた」と説明するなど、一貫性に疑問符が付く内容が多い。

結果として、野党幹部からは辞任を求める声が相次いでいる。立民の泉健太代表は「答弁や対応を見ると、辞任必至、更迭必至だ」と主張。共産の穀田恵二国対委員長は「更迭する以外にない」と断じ、国民民主の榛葉賀津也幹事長は「自分からお辞めになったほうがいい」と訴える。13日の国対委員長会談でも「政治的責任はかなり重い」(立民の安住淳国対委員長)との認識を4野党が共有した。

ただ、維新の遠藤敬国対委員長は会談後、盛山氏の答弁の迷走を問題視した上で「辞任要求というのはちょっと次元が違う。行政をゆがめたことが確認されたなら責任問題だと思うが、そこはまだ言質を取れていない」と記者団に指摘した。

確かに、盛山氏が教団に便宜供与を図るなどしたと断定する根拠は現時点では示されていない。むしろ、文科相として解散命令請求を決定したという点では真逆の政策判断をしたとすらいえる。

とはいえ、宗教法人を所管する省庁のトップとして「利益相反になる」(泉氏)ことは否定できず、辞任論が勢いを増すのは自然な流れだ。安住氏は13日、「何らかのけじめをつけるときに来ている」と記者団に語り、言外に更迭を求めた。(松本学、大島悠亮)

9393OS5:2024/02/14(水) 13:33:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/f61b9be9c90e9bc1385e0287f70b83b8fee66fac
岸田首相、在職日数戦後10位に 宏池会出身の鈴木善幸氏に並ぶ
2/13(火) 21:03配信


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毎日新聞
閣議に臨む岸田文雄首相=首相官邸で2024年2月13日午前8時23分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は14日、2021年10月の首相就任からの在職日数が864日となり、自身が率いた自民党宏池会(岸田派)出身の鈴木善幸元首相と並んだ。戦後の首相としてはトップ10タイとなる。もっとも、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件などで厳しい政権運営を迫られており、岸田首相は13日、首相官邸で記者団に「その都度その都度の判断に精いっぱい思いを巡らす毎日が続いている。ご指摘のような在任期間については何も考えていなかった」と語った。

 首相は「震災への対応や政治の信頼回復、賃上げやデフレ克服、緊迫する国際情勢への対応。こうした先送りできない課題に全身全霊で取り組む毎日だ」とも述べた。

 鈴木氏は1980年の衆参同日選の選挙戦中に急死した大平正芳元首相の後継として首相に就任。「和の政治」を掲げて党内融和に努めつつ、第2次臨時行政調査会(第2臨調)の設置を通じて国鉄分割民営化など行政改革の端緒を開いた。長男は財務相の俊一氏、娘婿は自民副総裁で元首相の麻生太郎氏。

 岸田首相は「聞く力」を重視し、首相就任後にデジタル臨時行政調査会(現在は廃止)を発足させるなど、鈴木氏を意識した政権運営を続けている。

 岸田首相は裏金事件を受けて23年12月に宏池会を離脱するまで約11年間同会会長を務め、同会はその後解散を決めた。同会出身の歴代首相5人のうち、岸田首相より在職日数が長いのは創始者の池田勇人元首相(60〜64年、1575日)のみ。3月7日には田中角栄元首相(72〜74年、886日)と並び、戦後9位タイとなる見通しだ。通算トップは安倍晋三元首相の3188日。【森口沙織】

9394OS5:2024/02/14(水) 14:14:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/c436881a609ac28c3c808fe404425cd6e91e18be
自民・甘利明氏が幹事長在任中に支出 政策活動費3億8千万円の使途追及 「自身の選挙に使ったのでは」
2/14(水) 14:01配信
カナロコ by 神奈川新聞
甘利明氏(資料写真)

 自民党の甘利明氏(衆院比例南関東)が幹事長在任中に支出した政策活動費3億8千万円を巡り、14日の衆院予算委員会で立憲民主党の井坂信彦氏は「自身の選挙に使ったのではないか」などと使途を追及した。岸田文雄首相(自民総裁)は「党勢拡大のため適切に支出していると認識している」と答弁。甘利氏も神奈川新聞社の取材に「選挙になれば各党は野党を含め政策対応として(政策活動費を)使っている」と不適切支出との指摘を否定した。

 同日付の中国新聞は、甘利氏が党選挙対策委員長を務めていた2019年の参院選で、政策活動費を原資として各公認候補側に1人100万円の「陣中見舞い」を配っていたと報じた。政策活動費には公開義務がないことを挙げ、「裏金化」を指摘している。

 質問などによると、甘利氏へは21年10月1日から同11月4日までの幹事長在任35日間に、総裁である岸田首相の決裁で3億8千万円が8回に分け支出された。衆院選はこの間の10月31日に投開票されている。党関係者によると「テレビCMなど当時の広報活動への支払いに充てた」という。

 この日の審議で井坂氏は中国新聞の報道も引き「公党として政策活動費の使途は明らかにすべきだ」と追及。岸田首相は「外部の政治勢力に手の内を明かすことになる」などとして説明を拒んだ。

神奈川新聞社

9395OS5:2024/02/14(水) 14:15:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bdf919a26163558b19ed533fb11fb4201fbadca
失言癖直らぬ麻生氏 不適切にもほどがある  書く書く鹿じか
2/14(水) 11:05配信


産経新聞
麻生太郎副総裁

自民党の麻生太郎副総裁の、上川陽子外相に対する「おばさん」発言で思い出したことがある。

【写真】次期首相候補で注目の上川陽子外相

20年ほど前になるが、連載マンガで「〇〇のおばちゃん」と呼ぶシーンがあり、抗議を受けた。「私たちの職業には正式な名称がある」「若い人もいるのに、おばちゃん、おばさんと呼ぶのは失礼だ」。かなりのけんまくで、団体で会社にやって来た。

作者と連絡を取った上で応対し、「親しみを込めた表現で、一般的によく使われており、貶(おとし)めたり、揶揄(やゆ)しているわけではない」と説明したが、納得してもらえない。結局、「今後は表現に十分注意します」と答えて、お引き取り願った。

「おばちゃん」にクレームがつくとは、正直、考えもしなかった。しかし、意図はどうであれ、当事者や読者に不快感を与えたとしたら、その表現はアウトである。苦い教訓になった。

地元の福岡県で講演した麻生さんが、上川外相を「俺たちから見てても、このおばさんやるねえと思った」と評した。英語力や外交手腕を高く評価し、「新しいスター」と持ち上げてもいるから、「おばさん」はさほど失礼に思えない。

ただし、「そんなに美しい方とは言わんけれども」と容姿に触れたのはいただけない。さらに名前を「カミムラ」と間違え、「女性が日本の外務大臣になった例は過去にないと思う(田中真紀子氏と川口順子氏がいる)」もお粗末な事実誤認である。

麻生さんはこれまでにも、へらず口のような失言、放言で物議を醸してきた。フリーアナウンサーの梶原しげるさんは「そんな言い方ないだろう」(新潮新書)で、失言癖を「ことばの生活習慣病」と呼んだ。「糖尿病などと同じように、日ごろからきちんとチェックする必要がある」。とくに政治家は自覚症状がなく、気がついたときにはすでに手遅れで、政治生命を失うことにもなりかねない。

上川外相は「どのような声もありがたく受け止めている」と問題視せず、軽く受け流した。そんな「大人の対応」で株が上がったのか、世論調査では次の首相候補としてもランクアップしている。

これで一件落着と思いきや、女性を中心に抗議や反論を求める声が上がり、国会でも立憲民主党の女性議員が「なぜ抗議しないのか?」と上川外相に質問した。麻生さんの発言を女性蔑視、ルッキズム(外見至上主義)ととらえ、古い体質として追及したいようだ。能登地震や「政治とカネ」など喫緊の課題を押しのけて、質疑に時間を割くべきとも思えないが。

批判を浴びて、麻生さんは「不適切な点があった」として発言を撤回したが、上川外相は話題のテレビドラマのタイトルで「不適切にもほどがある」と返せばよかった。(元特別記者 鹿間孝一)

9396OS5:2024/02/14(水) 21:06:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a6a3085daab92b38f3d22c45a3b3071fe9e6256
清和会は福田派vs.高市派に分裂、麻生派にも“裏切り”の危機…自民党「新・派閥のたまご」勢力図
2/14(水) 6:01配信
「今、自民党内で起きている事態は、派閥解散ではなく“派閥再編”ですよ」(ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

【やらかし女性議員たちは…】自民党の新・派閥のたまご勢力MAP

 現職国会議員の逮捕者まで出した、派閥の政治資金パーティーをめぐる“裏金”事件。1月18日に、岸田文雄首相が宏池会の解散に言及して口火を切った後、清和会、志帥会など、おもな派閥が次々と解散を発表した。

「森山派や谷垣グループも解散したため、残るは茂木敏充幹事長率いる平成研究会と、麻生太郎副総裁率いる志公会のみです。しかし、平成研究会は小渕優子党選対委員長や石井準一参院国対委員長ら幹部クラスが次々と抜け、志帥会からも岩屋毅元防衛相が離脱するなど影響が出ています」(政治部記者)

 カネとポストに群がる烏合の衆は消え、政策集団が躍動する新たな自民党に生まれ変わる……とはいかないようだ。冒頭のとおり、永田町に詳しい識者の間では「派閥が再編されるだけだ」という声がもっぱらなのだ。そこで本誌は、新たな“派閥のたまご”を徹底取材。勢力MAPを作成した。元朝日新聞デスクで、政治ジャーナリストの鮫島浩氏はこう語る。

「まず、清和会の分裂は間違いないでしょう。主流を率いるのは、福田達夫議員。もともと、清和会を設立したのが祖父の福田赳夫氏ですから、当然ですね。しかし、若手や中堅クラスには圧倒的に安倍チルドレンが多く、彼らはタカ派なのでリベラルな福田議員とは反りが合わない。

 そこで高市早苗議員と合流し、新たなタカ派集団を作る可能性が高そうです。とはいえ“福田派”は20〜30人の規模にはなるでしょうから、総裁選でかなりの力を持つでしょう」

“主流”が残らずに、霧散しつつある派閥もある。

「志帥会ですね。そもそもこの派閥は裏金事件以前に、高齢の二階俊博会長の後継をどうするのか岐路に立たされていました。そのなかで武田良太議員は、菅義偉前首相とのパイプが太く、二階派若手議員のまとめ役でもある。彼を中心に、新勢力が生まれるか注目です」(鈴木氏)

 総裁派閥である宏池会は、「解散直後から『連絡を取り合いながら結束はしていこう』という申し合わせがあった」(鈴木氏)というから、実質そのまま。だが、“謀反人”はどこにでもいるものだ。

「岸田首相の後継者は林芳正官房長官ですが、その対抗馬が小野寺五典議員。小野寺議員は、平成研究会を割って出た小渕氏と仲がよく、小渕氏の自宅に近い裏渋谷の居酒屋によく集まっています。

 小渕氏はボロボロの茂木派の次を担う議員ですから、大きなパイプです。さらに小野田紀美ら、タカ派の議員とも関係がいい。旧派閥を縦断する一大勢力を築くかもしれません」(自民党関係者)

 麻生副総裁の志公会も、“裏切り”の危機だ。

「麻生氏は、次期総理候補に茂木幹事長や上川陽子外務大臣を推しています。河野太郎デジタル大臣が本気で総理を目指すなら、派閥を割って出る可能性があります」(政治アナリスト・伊藤惇夫氏)

 小野寺議員のケースのように、“飲み友達”がまた別の“派閥のたまご”として、結束する可能性もある。

「稲田朋美議員が似たようなグループを作っています。松川るい議員や、杉田水脈議員、森まさこ議員など、いわゆる“やらかし”で世間から非難を浴びている女性議員を温かく迎え入れ、世話をしているとか。

 野田聖子議員も議員会館の会議室を借りた飲み会で、広い人脈を持つことで知られています。飲み友の浜田靖一議員は、野田議員の総裁選出馬の推薦人にまでなっていますから。いまや“裏”党内最大派閥の呼び声もあります」(政治部デスク)

 残念ながら、真の“政策集団”が生まれる気配は、まったくない……。

週刊FLASH 2024年2月27日号

9397OS5:2024/02/14(水) 21:13:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/721bbc4c1f583b562e123a0cda666452c213eaea
【独自】甘利氏、全国に「裏金」提供か、政策活動費が原資の可能性 端緒は河井元法相の大規模買収事件
2/14(水) 5:00配信


中国新聞デジタル
自民党本部であった会合であいさつする甘利氏(2023年9月7日)

 2019年の参院選で自民党の選挙対策委員長だった甘利明衆院議員(74)が、宮城選挙区の同党公認候補だった愛知治郎元参院議員(54)の応援で同選挙区に入った際、愛知氏の後援会幹部に現金100万円を渡していたことが13日、愛知氏らへの取材で分かった。

【一覧】2019年に政策活動費を受け取った政治家と受領額

 甘利氏は、同じ参院選の広島選挙区で大規模買収事件を起こした河井克行元法相(60)にも現金100万円を提供。党の資金を使って全国各地の同党公認候補側に陣中見舞いとして100万円を配ったと、中国新聞の取材に説明していた。

 一方で、甘利氏が関係する主な政治団体や自民党の政治資金収支報告書(19年)を見ると、いずれの100万円も記載されていない。使途公開の義務がなく、事実上の裏金と指摘される自民党の「政策活動費」を使い、陣中見舞いとして「裏金」を全国で配り回っていた可能性がある。

 愛知氏らによると、甘利氏は当時選対委員長として全国を応援に回り、激戦だった宮城選挙区には選挙戦3日目の7月6日に入った。その際、愛知氏の後援会幹部が甘利氏から現金100万円の入った封筒を渡されたという。

 中国新聞の取材に対し愛知氏は後援会幹部から現金受領の報告を受けたとした上で「収支報告書に載せるように指示した」と説明。表の金として扱ったとしている。

 甘利氏が配った100万円が発覚したきっかけは、河井元法相の大規模買収事件だ。検察が20年1月の家宅捜索で元法相方から手書きメモを押収。メモは安倍晋三首相=22年死去=が2800万円、二階俊博自民党幹事長が3300万円、菅義偉官房長官(肩書はいずれも当時)が500万円、甘利氏が100万円を現金で提供したとうかがわせる内容で、中国新聞が昨年9月に報道した。

 その際の取材で甘利氏は元法相へ100万円を渡したと認め、「他の候補にも一律に持って行っている。(原資は)党からのお金」と説明していた。菅、二階両氏と元法相は否定している。

 19年の自民党の収支報告書によると、甘利氏は参院選前の1〜6月に計8060万円の政策活動費を党から受け取っている。ただ使途報告義務がないため、甘利氏が何に使ったかは分からない。

 甘利氏は今回の中国新聞の取材に文書で回答。19年参院選で候補者に現金を配ったかどうかは明確に答えず「収支報告書に記載されている通り」とした。政策活動費の使途については「使途公開は政治活動の自由とも密接に関わる。お答えは差し控える」としている。

 政党から政治家個人に支出する政策活動費は、政治資金規正法に使途報告を求める規定がない。野党も使っているが、金額は自民党が突出。19年は、甘利氏を含む党幹部18人に計13億410万円を支出していた。政界を揺るがしている自民党派閥の裏金事件でも焦点となり、野党や公明党が見直しを求めているが、岸田文雄首相は否定的な姿勢を示している。

大規模買収事件を巡る安倍政権幹部の裏金提供疑惑
 2019年参院選広島選挙区の大規模買収事件で検察が主犯の河井克行元法相方から手書きメモを押収。「+(プラス)現金6700」「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と書かれていた。検察は、万円単位でいずれも当時の安倍晋三首相、菅義偉官房長官、二階俊博自民党幹事長、甘利明党選挙対策委員長が裏金を提供したとみて捜査していた。

中国新聞社

9398OS5:2024/02/14(水) 21:15:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/c18eac4e99cbf527fbf7f3cee5672429d0e67fc8
二階氏、書籍代の内訳を公表 自分を取り上げた本5千冊など
2/14(水) 20:37配信

朝日新聞デジタル
二階俊博氏=2023年10月20日、国会

 自民党の二階俊博元幹事長が代表を務める政治団体が、3年間で書籍代3472万円を支出していたことについて、二階氏の事務所は14日、「選挙区外の行政、議会関係者らに配布し、政策広報に努める」ためだったと説明した。具体的に購入した書籍のタイトルと、その領収書を添付した書面を公表した。


 書面での説明によれば、購入したのは17種類、計2万7700冊。購入した書籍は、二階氏が推進する国土強靱(きょうじん)化などの政治活動を紹介する目的で出版されたものと、与野党の政治家から紹介されてまとめて購入したものに分類されるという。出版記念会を開催し、配布する予定だったが、コロナ禍で「開催に至らなかった」などとした。

 『ナンバー2の美学 二階俊博の本心』(大中吉一氏監修、林渓清(けいしん)氏著=5千冊、計1045万円)、『政権奪取秘史 二階幹事長・菅総理と田中角栄』(大下英治氏著=3千冊、計475万2千円)、『小池百合子の大義と共感』(大下英治氏著=3千冊、計396万円)などを購入していたという。

 国会審議で野党が「家一軒建つぐらいの書籍代だ」と批判を強めていたことから、公表に至ったとみられる。(森岡航平)

朝日新聞社

9399OS5:2024/02/16(金) 07:22:32
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_WSKWC5TXNZK7XD3GYIJLFPXEMI.html
安倍派、幹部の責任問う意見多数 政治資金パーティー不記載、今後は処分が焦点
2024/02/15 21:34産経新聞

安倍派、幹部の責任問う意見多数 政治資金パーティー不記載、今後は処分が焦点

(産経新聞)

自民党は今後、派閥の政治資金パーティー収入不記載問題に関する聞き取り調査の結果に、本人の公の場での説明も加味し、議員への処分の可否を判断する。報告書では、不記載があった安倍派(清和政策研究会)所属議員から同派幹部の責任を問う意見が相次いだことが明らかになった。幹部らへの処分の実施や、政治倫理審査会など国会での説明により、自浄能力を示せるかが問われている。

「派閥の上に立つ人間が責任を取らないといけない」

「幹部が不記載を止めようと動くべきだった。幹部の責任は重い」

報告書には、10以上の「派閥幹部の責任」への言及が並んだ。処分内容を決めるのは党紀委員会(衛藤晟一委員長)だ。どのような基準でどの議員を党紀委に諮るかは、茂木敏充幹事長が判断する。

茂木氏は、最も重い除名や2番目の離党勧告の目安として、刑事事件での立件を挙げた。立件された安倍派3議員はすでに議員辞職か除名・離党済みで、今後の処分では最も重いケースでも党員資格停止となりそうだ。

報告書は本人の言い分を基にしているとはいえ、「裏金」は「会合費」など政治活動に使われたと記載し、私的流用は確認されなかった。また、「裏金」システムは「遅くとも十数年前から行われていた可能性が高い」と認定。派閥の指示と慣例に従い、使途も悪質性が高くないとなれば、過去の処分例を踏まえて1年間の「党の役職停止」が妥当との見通しを語る党幹部もいる。

岸田文雄首相はこれまで、調査中であるため処分について「党として判断する」といった説明にとどめてきた。報告書を作成した弁護士は、今後の不正の抑止のため、こんな提言を載せた。

「党としてペナルティーを強化していくことは、国民の信頼回復のためにも不可欠である」

今後の具体策と処分が、世論の納得感を得られるかが焦点となる。(田中一世)

9400OS5:2024/02/16(金) 16:16:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/c67937d06b2991041dcd2d0a5345f1ae24ef46a4
西村、萩生田、世耕3氏は早くも“派閥”づくりの囲い込み競争 「もう数に入れたから」と誘われ
2/16(金) 15:06配信

AERA dot.
自民党安倍派の議員総会に臨む「5人衆」。右から西村康稔前経済産業相、松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長、高木毅前国会対策委員長、座長の塩谷立・元文部科学相をはさんで世耕弘成前参院幹事長=2024年2月1日、東京・永田町の党本部

 裏金事件で揺れる自民党。3人の現職国会議員を含む10人が起訴・略式起訴されたが、その“代償”が自民党政治の根幹ともいえる派閥の解消だった。しかし、安倍派幹部のなかには、派閥解消後の“派閥”結成に向けた動きがすでに出ているようだ。少なくとも「5人衆」のうち、西村康稔・前経済産業相、萩生田光一・前党政調会長、世耕弘成・前党参院幹事長の3人からは、議員の囲い込みともとれる発言が聞こえてくる。AERAdot.が入手したある集会での音声記録からも、そうした傾向が読み取れる。



 2月3日、西村氏の地元(衆院兵庫9区)の兵庫県洲本市で、西村氏の後援会の幹部ら150人が集まる「世話人会」が開かれた。

 西村氏からは、一連の裏金事件についての報告などがあり、そのなかでこんな発言があった。

「安倍派は解散になりますが、私を慕ってくれる若手が何十人もいます。若手から『(自民党)総裁選に手を挙げて』ともいわれています。若手の面倒をみてやりたい。議員連盟みたいなのでいきたい」

 世話人会に参加した後援者の一人は、この発言が、“派閥”づくりに意欲満々な西村氏の気持ちの表れに聞こえたという。

■「自分も悪かった」と言いながら

「派閥幹部だった自分も悪かった、裏金ももらっていた、と言いながら、早くもまた、派閥かそれと同じようなものをつくりたいと言うので、あぜんとしました。私だけでなく、他の後援者でもそのように感じたという人はいましたよ」

 と振り返る。

 録音された音声記録を聞くと、西村氏の気になる発言は他にもあった。

「秘書が20人いて、うち3人しか国から給料は出ない。その人件費が年間1億円かかるので、自分で稼ぐために(政治資金)パーティーを開いてきた」

 などと自身のパーティーについては肯定的に捉えて説明したが、安倍派の裏金づくりについては、

「安倍晋三元首相が会長になり、私が事務総長になったときにキックバックの論議があった。しかし、私はすぐに大臣になったので、その後は知らない」

 と話していた。

 西村氏は裏金が100万円あったことを認め、「秘書任せだった」と切り出しながらも、

「安倍派のパーティーの収入と書くところを、苦肉の策で自分のパーティーの収入として書いていた」

 と語った。政治資金収支報告書への虚偽記載を“自白”した格好だ。 

 自身の責任についても、

「党の役職停止か、半年程度でしょう。まさか1年はない。その間だけは謹慎」

 と「復活」を前提に、反省とはかけ離れた発言をしていた。

9401OS5:2024/02/16(金) 16:16:43
■萩生田氏の子分のような議員から…… 

 岸田文雄首相は1月18日に「岸田派解散」を表明した。その翌日、安倍派も総会を開き、派閥解散を余儀なくされた。“裏金議員”の大半が金額を明かさざるを得ない状況になったが、萩生田氏は記者らに囲まれ、発言を求められた際も対応せず、去ったという。

 萩生田氏の地元、東京24区で選挙中の八王子市長選で自民推薦候補が苦戦していたことがだんまりの理由にあったのか、21日に東京都の小池百合子知事や日本維新の会の支援を得て辛勝すると、ようやく記者会見し、自身の裏金を2728万円と明かした。

 安倍派の衆院議員はぶぜんとしながらこう語った。

「萩生田氏は早くも、安倍派の議員の囲い込みを始めています。私にも『政策、テーマで集まって何も悪いことはない』『若手が路頭に迷うようなことがあってはならない』と誘いがありました」

 この議員は、その場では明確な答えをしなかったという。するとその後、

「萩生田氏の子分のような議員から、『西村氏や世耕氏が前のめりで、子分を確保しようと躍起になっている。負けてられないので、仲間に入ってくれ』『選挙はしっかり応援するから』とさらなる誘いがありました」

 という。それについても無視していると、「LINEで何度も同じメッセージがきました」。

 月刊「文芸春秋」3月号に、萩生田氏、加藤勝信元官房長官、武田良太元総務相の鼎談(ていだん)が掲載されている。萩生田氏はそこでも、「みんなが政策ごとにグループを作って集まるのはこれからも続く」と語っており、グループ化は既定路線とみられるが、前出の“子分のような議員”の言動からは、政策よりも前に、数ありきの姿勢がうかがえる。

 萩生田氏以外で、グループ化の動きがあると名前の上がった世耕氏は、裏金が1542万円だったことが判明したが、西村氏や萩生田氏とは違い、派閥解散後も地元・和歌山県には姿を見せていないという。

 地元の地方議員は、

「一昨年の和歌山県知事選では、世耕さんが出馬させようとした官僚が土壇場でとりやめ。昨年は衆院補選で世耕さんが推し、選挙対策本部長を務めた自民党の元職が惨敗。そして今回は自分自身の裏金。それなのに地元にはおわびの電話すらない。世耕さんの支持者が2人寄れば、『(世耕氏は)男を下げたな』と口にします」

 と打ち明ける。

 安倍派の参院議員は、

「派閥の解散が決まってからも世耕氏はよく飲み会をやっています。参加するのは安倍派を中心とする参院議員です」

 と話す。そうした場でどんな話をしているのか聞くと、

「世耕氏から『グループでやっていくから一緒にきてな。もう数に入れたから』と言われたという議員もいました。誘いに応じていない私にも『待っている』と連絡がありました。参院幹事長にも復帰する、といった話も自らしているようです。裏金事件から1カ月ほどしか経っていないなかで、若手議員は地元で厳しい批判を受けて頭を下げ、耐えているのに何を言ってるんでしょうね」

 と憤りを見せた。

9402OS5:2024/02/16(金) 16:17:05
■「派閥再結成を言う3人にただあきれる」

 前出の安倍派の衆院議員によると、

「安倍派がなくなるのは、西村氏ら5人衆と呼ばれる幹部に大きな責任がある。しかし、西村氏だけでなく萩生田氏、世耕氏も『派閥を再結成』と言っている。ただあきれるばかりです」

 西村氏、萩生田氏、世耕氏が争うように“派閥づくり”に奔走しているようだが、裏金事件はまだ終わったというわけではない。特捜部は3人とも不起訴としたが、検察審査会に申し立てられる可能性はある。3人は直接、刑事責任を問われる可能性は低いとしても、いずれも個人の政治団体の政治資金収支報告書は訂正されており、外形的には政治資金規正法に違反した「虚偽記載」となる。

 元検事の落合洋司弁護士はこう指摘する。

「政治資金収支報告書を直接書いた会計責任者は罪に問われても仕方がない状況です。検察審査会は一般市民から選ばれています。裏金事件は大きなニュースになり、国民から批判を浴びていることから、会計責任者については最終的に起訴の議決が出て、刑事責任が問われる可能性は十分あります」

 こうした状況を踏まえ、自民党の幹部がこう話す。

「3人が早くも“人集め”に奔走していることは党内でも知れ渡っています。安倍派から大きな問題になり、派閥解散を岸田首相が決断したのに何もわかっていない。もし会計責任者が起訴されるようだと、本人たちにも影響はあるでしょう」

(AERA dot.編集部・今西憲之)

今西憲之

9403OS5:2024/02/18(日) 09:39:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed776aa5f83436cf5a12255f590b86b3eee17e5f自民の派閥解消、なぜ放置? 政治改革大綱から30年超【政界Web】
2/18(日) 8:30配信


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時事通信
自民党の「政治刷新本部」後、報道陣の取材を終えて移動する本部長の岸田文雄首相=2024年1月23日、東京・永田町の同党本部【時事通信社】

「派閥と政治資金の関わりや、派閥の内閣、国会および党の全般にわたる人事への介在、派閥本位の選挙応援など、さまざまな弊害を生んでいる」。自民党がこんな危機感を示したのは、昨年末から続く派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件が初めてではない。政官財界を巻き込んだ一大疑獄「リクルート事件」を受け、同党が1989年5月にまとめた「政治改革大綱」の一節だ。この中で掲げた派閥解消がなぜ、30年以上も実践されなかったのか。背景を探った。(時事通信政治部 堀内誠太)

【図解】岸田内閣の支持率推移

漂う既視感
 大綱は縦書きの12ページで、全3章の構成。故後藤田正晴元官房長官らがまとめた。その柱は衆院の選挙制度改革。「諸問題の多くが中選挙区制度の弊害に起因している」との問題意識からだ。

 派閥解消にも言及。▽総裁や副総裁、幹事長ら党役員と閣僚は在任中、派閥を離脱▽派閥間であたかも党機関に代わる意思決定と誤解されることは行わない▽従来の派閥や当選回数重視の人事から能力主義、抜てき主義を加味した人事に改善―などを盛り込んだ。

 一方、自民党の政治刷新本部が裏金事件を受け、今年1月にまとめた政治改革の「中間取りまとめ」の内容には、89年当時の既視感が漂う。

 派閥について「『お金や人事のための集団』とみられても致し方ない状況が継続してきた」と認めた上で、政策研さんや若手育成を担う「政策集団」に「生まれ変わらなければならない」と宣言。派閥パーティーの禁止や、夏・冬に配る活動費「氷代」「餅代」の廃止を打ち出した。人事への影響力排除もうたった。

小選挙区制の導入優先
 35年を経て再び注目を浴びる派閥解消の議論。この間、実現しなかった理由について、自民党ベテランは「大綱にうたわれた小選挙区制の導入が『政治改革』として優先された」と指摘する。

 大綱から5年後の1994年、公職選挙法が改正され、1選挙区から1人の当選者を決める小選挙区制が導入、96年衆院選から実施された。それまでは、1選挙区から複数が当選する中選挙区制が採用されていた。党内で当選を争う「同士打ち」が常態化し、「金権政治」の温床とされた。

 制度移行に際し、自民党が苦慮したのは支援者の「すみ分け」だった。中選挙区制の時代、同一選挙区で複数当選した同党議員は、それぞれ後援組織を抱えていた。小選挙区制では、選挙区内の党公認候補が1人となるため、支援者も一本化する必要があった。

 党関係者は「きのうまでの敵を支持してもらうようなものだ。それを300近くの選挙区で行うことは、党の組織として大きなエネルギーを使った」と解説。派閥解消はあくまで「党内の話」として二の次になったと振り返る。

 小選挙区制では、候補者の公認権を握る党執行部の権限が大きくなり、交渉団体として「派閥」の存在意義が増した側面もある。「議員が個人で交渉するよりも、力のある領袖(りょうしゅう)の下で集団として交渉した方が効果的」(党関係者)というわけだ。

派閥は「人の営み」?
 今年9月の党総裁選を前に、解散を決めた派閥が「議員集団」として復活するとの見方は、党内に根強い。幹部の一人は「近しい人間が集まり、集団化するのは人の営みだ。派閥は解消しても、それを否定はできない」と強調。「派閥=悪」との考え方に反論する。浮かんでは消えてきた派閥解消が今回、本当に「実」を伴ったものとなるか。その行方は依然として見通せない。

9404OS5:2024/02/18(日) 09:41:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/cbfdd3600981ba9aed595172c6f71f4268746c4d
石破氏のジレンマ…原因は正論? “次期総理の期待トップ”でも党内支持が広がらない理由
2/18(日) 7:02配信

TBS NEWS DIG Powered by JNN
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JNNが2月におこなった世論調査で、次の総理にふさわしい人のトップに立った自民党の石破茂元幹事長。石破氏はこの結果について「知名度が高いことと、内閣の外にいるので自由な発言が出来るからだ」と浮かれる様子は見せないが、総理の座を意識していないことはない。

【画像を見る】石破氏をめぐる三つの環境の変化 総裁選5度目の挑戦はあるか?

だが、国民からの人気とは裏腹に、自民党内の支持に広がりは見えない。
石破氏は今、「正論」を言うほど党内の支持を失うジレンマに直面している。

■岸田内閣退陣を“提案”?

2023年12月、自民党の派閥の政治資金パーティーの問題が国会でも取り上げられる中、次のような見出しのニュースが自民党で物議を醸した。

「自民・石破氏 来年度予算成立後の岸田内閣退陣を“提案”」

これは、石破氏が民放のテレビ番組に出演した際、安倍派の裏金疑惑について、党総裁である岸田総理の責任の取り方について「来年度予算案が成立したら辞めるというのはありだ。国民に判断してもらおうと衆議院を解散するのも責任の取り方かもしれない」と話したものだ。これには自民党内から、政府・自民党が必死に野党の追及に耐える中、「後ろから鉄砲を撃つのか」と石破氏を批判する声が噴出した。

石破氏としては、岸田総理の責任を追及するとの思いはなく、一般論として発言したつもりだったようだが、党内のひんしゅくを買うこととなった。

不用意な発言をし自身の思いとは異なる受け取られ方をして党内の批判を浴びるのは、石破氏の特徴とも言える。

■総裁選に意欲にじませる?

2024年2月10日、石破氏の姿は地元鳥取にあった。国政報告会を開いた石破氏は、9月の自民党総裁選に向けた準備について記者団に問われると次のように答えた。

「いつ、何があってもいいようにしておかなければいかん。総理総裁になって欲しい人リストに上がっている人は、みんなそうなんじゃないの」

総裁選をめぐるこうした発言は、今に始まったことではなく、常日頃からインタビューの度に発しているが、裏金事件などで岸田内閣の支持率が低下し「ポスト岸田」に注目が集まる中、“石破氏が総裁選への出馬に意欲を示した”と各メディアは報じた。

これに対し石破氏は周囲に「これまでの発言と何も変わりは無い」と話すなど、ここでも真意とは違う受け取られ方をしていると困惑の表情を見せている。

では、石破氏に総裁選への意欲がないのかというと、そういうことはないだろう。
2020年の総裁選で敗れた後、”石破は終わった”とも言われてきたが、石破氏の周辺では総裁選出馬の可否を大きく左右する3つの大きな変化が起きている。

9405OS5:2024/02/18(日) 09:41:31
■石破氏をめぐる環境の変化(1)〜いわゆる派閥の解消〜

これまで4度総裁選に挑戦してきた石破氏だが、当選を阻んだものの一つが「自民党の派閥政治」だった。

自民党の総裁選は「国会議員票」と「党員らの地方票」で争われ、総裁選ごとにこの比重は変わってきたが「国会議員票」を多く取った候補が総理の座を射止める結果が続いている。

つまり、より多くの派閥の支持を得ることで国会議員票を固められるかが総裁選の勝利のカギを握ってきた。

だが、石破氏は出馬した総裁選で、党員票では勝利ないし善戦をしてきたものの、ことごとく国会議員票で大差をつけられ敗北してきた。

しかし、今年に入り、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、安倍派・岸田派・二階派・森山派が解散を決定し、次の総裁選は派閥の影響力が薄れた戦いとなることになる。これが石破氏が総裁選に挑戦する上では追い風が吹く結果となっている。

■石破氏をめぐる環境の変化(2)〜安倍元総理の死去〜

総理を目指す石破氏にとって大きな壁となり立ちはだかってきたのが安倍元総理の存在だ。

過去4度挑戦した総裁選では2度安倍氏に敗れた石破氏は、森友学園問題などをめぐり時の総理大臣である安倍元総理に苦言を呈し続けてきた。正論ではあるのだが、こうした石破氏の言動を快く思わない安倍氏は石破氏に否定的な姿勢を見せ続け、絶大な影響力を持つ安倍氏に配慮するかのように、議員達にとって石破氏に接近すること自体がはばかられる状況が続いてきた。

その安倍氏が2022年7月、凶弾に倒れた。安倍氏が亡くなった後も党内ではアベノミクスの継承など、安倍政治を引き継ぐ動きが続いてきたが、「旧統一教会問題」や「安倍派の裏金事件」を受け、最大派閥・安倍派の影響力は著しく低下している。石破氏にとってはこれもまた総裁選に出馬する環境へと繋がっている。

■石破氏をめぐる環境の変化(3)〜石破派の解散〜

石破氏は2015年に石破派を旗揚げし、その後2度総裁選に臨んだがいずれも敗れ、2021年に石破派を解消した。その後、グループとして活動を続けるものの退会者が相次ぎ、活動は縮小を続けている。

総裁選への出馬には20人の推薦人が必要で、派閥を解消した石破氏にとっては、この推薦人確保が大きなハードルとなっている。

■総裁選、5度目の挑戦はあるか

2月5日、石破氏の姿は都内の日本料理店にあった。食事を共にしたのは河野太郎デジタル大臣だった。関係者によると、この会食は河野氏の呼びかけで行われたという。

石破氏と河野氏と言えば、2021年の総裁選に河野氏が立候補した際、小泉進次郎元環境大臣とともに「小石河連合」を結成し、河野氏の当選を目指し共に戦った間柄だ。

総裁選は岸田総理に敗れたものの、第一回投票、決選投票共に地方票では岸田総理を圧倒した。

国民からの支持が高い2人だが、党内基盤が盤石とは言えない。同時に総裁選に出馬すると地方票を分け合うことになり、他の候補を利することになることから、会合では総裁選への出馬について互いの腹を探りあったものとみられる。

総裁選への出馬に期待の声も上がる石破氏だが、石破氏は「私は政局を仕掛けることはしない」と話す。
事実、石破氏が総裁選に向けた仲間集めをするといった動きは見られない。つまり「待ち」の姿勢なのだ。

派閥の裏金事件で自民党が揺れる中、世論調査では自民党支持層でも”次期総理の人気トップ”に浮上した石破氏。
今のところ党内では「石破総理待望論」に盛り上がりは見えないが、石破氏はその時を待ち続けている。

TBSテレビ政治部 中島哲平

TBS NEWS DIG Powered by JNN

9406OS5:2024/02/19(月) 07:39:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8260ac03e9ade14f0e2de019b3badeab7f0d0bf「政倫審」出席を消極的ながら望む「安倍派5人衆」のひとりとは誰か
2/19(月) 6:00配信

デイリー新潮
ザルだらけの政倫審
岸田首相

 自民党の派閥による裏金問題をめぐって、野党側が求めている国会の政治倫理審査会(政倫審)が開催される可能性が高まっている。安倍派5人衆や二階派幹部らの出席が焦点になりそうだが、安倍派5人衆の中でも出席するか否かで立場が分かれているとされる。旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の友好団体から推薦状を受け取り、選挙支援を受けていたことが報じられた盛山正仁文科相の一件と絡めて、波乱含みの国会情勢についてお伝えする。

【写真を見る】またブーメラン? 攻勢を強める立憲民主党だが、過去には「政倫審」をブッチした「大物議員」が

 まずは政倫審についておさらいしておこう。

 政倫審は、衆参両院の国会議員が政治倫理を逸脱していないか、政治的・道義的に責任があるか否かを審査などする機関のこと。審査会の開会にあたっては、疑惑を持たれた議員本人が申し出れば別だが、政倫審の委員が審査を申し立てる必要がある。衆院の場合、委員は25人おり、9人以上の申し立てが求められるのだが、現状、野党の委員が束になっても9人には達しない。

「それだけに、与党側に働きかける必要があるわけです。もっとも、出席するか否かは議員本人の判断に委ねられているので、“ぶっちぎる”ことも可能です」

 と、政治部デスク。

鳩山由紀夫代表は欠席
 衆院の政倫審は過去9回開かれているが、参議院ではゼロ。その9回のうち、本人の申し出での開会は8回で委員の申し立てによるものは1回。

 なお、この件では立憲民主党には触れられたくない「黒歴史」もある。

 2009年7月、民主党の鳩山由紀夫代表(当時)の資金管理団体の政治資金収支報告書に故人などからの献金が記載されていた問題について開かれたが、鳩山氏本人は欠席して“ぶっちぎる”形となった。嫌なことから逃げたいというのは人間の本能のようなものであろうか。

 そもそも出席が義務付けられ、かつ公開である証人喚問とは違って、政倫審は非公開が原則。審査の結果、政治的・道義的に責任があるとされた時には勧告をすることができるが、過去にそういった例はない。「ないない尽くし」と言ってもよいザルな機関だ。

「自民党総裁である岸田文雄首相としては、裏金問題への国民の疑念が収まっていないとの認識があり、政倫審への出席を促す意向があるとの報道もありましたが、安倍派5人衆にしろ二階派幹部にしろ、それぞれの判断次第でしょう」(同)

安倍派5人衆のひとり
 安倍派5人衆とひとことで言っても、対応は分かれている。

 かつて事務総長を務めた松野博一前官房長官は記者に問われた際に拒否の姿勢を見せることはなく、一方で、萩生田光一前政調会長は条件付きでの出席に踏み込む発言をしている。

「萩生田氏については 、“出席自体は嫌だけどできるだけ早く収束させたいから、その意味では出ても良い”という考え方を持っているようです。立件一歩手前のかなり高額な裏金疑惑を抱えていることに加え、盛山文科相との関係で旧統一教会が再び話題となっています。2022年に安倍晋三元首相が暗殺されたあと、教団との深い関係が浮上したのが、他ならぬ萩生田氏でした。今、萩生田氏はダブルで十字架を背負っていると言えるでしょう」(同)

 旧統一教会との関係が深い議員の共通点として、「選挙に弱い・強くない」ことが挙げられる。教団側が無償に近い形で手となり足となって選挙活動に従事してくれることはことのほかありがたいわけだ。

9407OS5:2024/02/19(月) 07:39:51
次期衆院選での落選が現実味
「萩生田氏も衆院選でかつて落選を経験しており、選挙に強くないタイプです。1月に行われた地元・八王子市長選も与党候補は敗色濃厚でしたが、萩生田氏が創価学会に“頭を下げる”ことで支持を繋ぎ止め、辛うじて与党候補の当選に繋げました」(同)

 もともと萩生田氏としては、創価学会との関係について「できれば距離を置きたい」とのスタンスだったとされる。

「2025年秋までには行われる次期衆院選での落選が現実味を帯びている中、萩生田氏も背に腹は変えられないということでしょう。東京は選挙区も増えて群雄割拠で、新規流入者が多いだけにこれまでの常識が通用しないエリアとなっています。それだけに一度落選してしまうと、これまで積み上げたものが水泡に帰してしまうレベル。萩生田氏もそのことはよく理解しており、自身の疑念を晴らす機会が持てるならできるだけ早く済ませ、心機一転して次期衆院選を迎えたい算段というわけです」(同)
ガス抜きにならない
 自民党総裁である岸田首相は、政治不信を払拭すべく政倫審開催に応じる方針だ。ただ、前述の通り、政倫審は穴だらけ。開催したところで、さらなる疑念が高まったという指摘が野党、メディア、国民から一斉に上がることは必至だが……。

「自身の著書を多数購入していた二階俊博元幹事長が政倫審に応じることはなく、仮に安倍派の何人かが出席したとしても答えられないことが多く、ガス抜きにはならない。それを官邸側はもちろん想定済みですが、証人喚問まで進むことはないようです」(同)

 政倫審を開催しても批判が止むことはないだろうが、開催しないよりはマシ。出席しても納得は得られないだろうが、出席しないよりはマシ。消極的な選択というか、損得勘定をした場合には、開催のうえ、何人かは出席するという流れになるということか。

 いずれにせよ、綱渡りでの政権運営が続きそうだ。

デイリー新潮編集部

9408OS5:2024/02/19(月) 07:40:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fab74b0094c14f1a0379c81a0e60722179d428c本命は上川陽子大臣!? "学級崩壊状態"の自民党内で始まる「初の女性総理レース」研究
2/19(月) 6:30配信


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週プレNEWS
上川陽子外相は1月にウクライナを訪問。ゼレンスキー大統領との会談に加え、空襲警報下でも粛々と日程をこなす姿に「胆力がある」と高評価が集まった

派閥解消を主導しても支持率が上がらない岸田内閣と、一気に求心力を失った派閥の実力者たち。"力の空白"が生まれた自民党内で、にわかに「日本初の女性総理大臣」の誕生を予想する声が! 本命・上川外務大臣をはじめ、候補者たちの現状は?

【写真】日本初の女性総理として名前が挙がる女性政治家


* * *

■石破、進次郎に次ぐ3位に急浮上
裏金問題でボロボロの学級崩壊状態に陥った自民党内では、ポスト岸田レースも本命なき混戦に突入した。「もはや日本初の女性総理を出すくらいのインパクトがなければ、支持率は上がらない」という悲鳴にも似た声もあり、実際に複数の女性政治家の名前が候補に挙がっている。

その筆頭が上川陽子外務大臣(70歳)だ。2月初めのJNN世論調査では「次の総理にふさわしい政治家」として、知名度抜群の石破 茂元幹事長、小泉進次郎元環境大臣に次いで3位に急浮上した。

最大の理由はもちろん、1月28日に福岡県内で開かれた講演会で飛び出した麻生太郎副総裁のあの発言だ。

「永田町では昨夏あたりから次期総理候補のひとりと目されてきましたが、世間一般ではまだ『上川って誰?』状態だった。ところが、麻生さんが上川さんの外交手腕を評価する中で発した『このおばさんやるねえ、そんなに美しい方とは言わんけれど』のひと言が大炎上。

世論は『抗議すべきだ』と色めき立ちましたが、当の上川さんは『どのような声もありがたく受け止める』と悠然と受け流し、結果として名前と顔が広く認知されることになりました」(全国紙政治部自民党番記者)

経歴は華麗だ。東京大学、三菱総合研究所を経て、フルブライト奨学生として米ハーバード大学ケネディスクールで政治行政学の修士を取得。米民主党上院議員の政策スタッフとしての実務経験もある。

2000年の衆議院選挙初当選以来、7回の当選を重ね、法務大臣(3期)、少子化・男女共同参画担当大臣などを歴任。夫は元日本銀行勤務で、ふたりの娘がいる。

政治評論家の有馬晴海氏が言う。

「頭が良く、答弁は安定しており実務能力も高い。英語もペラペラですが、それでいて悪目立ちすることもない。永田町では〝謙虚な政治家〟と評されています。

しかし、フルブライト留学は家族を日本に置いての単身赴任。キャリア形成にかける執念は相当なものがあったのでしょう。麻生さんの発言を軽くいなしたり、法相時代に16人もの死刑執行に粛々とサインしたりと、肝の据わった政治家でもあります」

そんな上川評を裏づけるエピソードを、2007年に静岡県主催の国際シンポジウムのパネリストとして共演した出席者が明かす。

「控室で雑談していたとき、私は上川さんを野党議員と勘違いして、『自民党を倒して政権交代を実現してほしい』と正反対のエールを送ってしまった。それでも上川さんは無礼をとがめるどころか、間違いを訂正もせず、ニコニコとうなずくだけでした。

後で自民党議員だと知ったときは、『大した人だな』と妙に感心してしまいました。麻生さんの発言など、本当になんとも思っていないでしょう」


■「カミムラ」を連発した麻生氏の真意は?
ただし、上川氏の〝弱点〟を指摘する声もある。自民党議員秘書が言う。

「政治に欠かせない根回しのような仕事は苦手なのかもしれません。例えば、上川さんが静岡県連会長として仕切った21年6月の静岡県知事選では、本命候補だった鈴木康友浜松市長(当時)の擁立に失敗した挙句、周囲への根回しもなく岩井茂樹参議院議員(当時)を担ぎ出した結果、対立候補に33万票もの大差で惨敗。あまりの無策ぶりに、岩井陣営からは『ウチの先生は捨て駒か?』との恨み節も飛び出したほどでした」

政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏もこう言う。

「実務面の力は折り紙付きですが、政局含みとなるとどうか。また、男女共同参画や女性活躍には一家言を持つ一方、安全保障や社会保障などの国家観を示したこともない。総理候補としてはやや物足りない部分です」

その上川氏を、麻生氏があえてこの時期に持ち上げてみせたのはなぜか?

「派閥解散が続く中で唯一、自派閥の存続に動く麻生さんは今や〝悪役〟のイメージ。このままでは、菅 義偉前総理の周辺で広がる『石破さんを次期総理に』という流れがより強くなってしまう。その前に、キングメーカーとして自らの力を誇示したかったのではないでしょうか」(鈴木氏)

9409OS5:2024/02/19(月) 07:41:26
そしてなんと、あの発言についてはこんな〝怪情報〟まで出回っている。前出の自民党議員秘書が明かす。

「例の発言の前後で、麻生さんは上川さんの名前を何度も『カミムラ』と言い間違えているんですが、実は20年にも菅内閣を『カン内閣』と言った前科があります。

しかし、麻生さんと菅さんは安倍政権を中枢で8年近くも支えた仲です。上川さんも、岸田総理に外相起用を進言した麻生さんには恩義を感じていて、外遊のたびに麻生事務所への報告を欠かさない。そんなふたりの名前を間違えるはずがないんです。

そこでささやかれているのが、麻生さんは発言に注目させる必要があるとき、わざとやっているという説です。

麻生さんは自分に相談もなく派閥解散を主導した岸田総理に怒っている。上川さんをホメたのは、『いつでも上川を担いで岸田降ろしに出るぞ』という圧力です。その威力を最大化するには、発言が注目されないと困る。だから、わざと『おばさん』『カミムラ』などのワードを出したのではないか......と」

その真相はやぶの中だが、結果として上川氏の知名度が一気にアップしたのは事実だ。

■日本のチカラ、ドリル優子


その上川氏への対抗馬一番手は、欲を見せない上川氏とは対照的に、今年9月の自民党総裁選への出馬意欲を隠そうともしない高市早苗経済安保担当大臣(62歳)だろう。

無派閥でこれといった側近もおらず、〝おひとりさま〟状態が続いていた高市氏だが、昨年11月に主宰勉強会「『日本のチカラ』研究会」を設立すると45人もの入会者がはせ参じ、永田町を驚かせた。

「さらに2月8日には、旧安倍派議員が中心の『保守団結の会』の講師としても登壇し、連携の動きを見せている。このときの参加者は14人。『日本のチカラ』の存在も合わせて考えると、総裁選出馬に必要な推薦人20人を確保する見通しは立ったとみるべきでしょう。

そのせいか、岸田総理に万博延期を進言するなど、最近の言動には余裕すら感じます」(前出・自民党番記者)



小渕優子選挙対策委員長(50歳)の周辺も騒がしい。1月下旬に茂木派を離脱すると、参院茂木派の幹部ら8人も次々と追随。「小渕グループ」結成の動きを強めている。

「現茂木派はかつて小渕さんの父・小渕恵三元総理がトップだった派閥で、その流れを継いだ竹下亘、青木幹雄といったかつての大物政治家が『いつか優子を日本初の女性総理にする』と口にしていたのは有名な話。参院茂木派出身者が結束すれば、推薦人20人を集めることは可能でしょう。

ただ、そうはいってもまだまだ実績は足りず、〝ドリル優子〟(後援会の不透明な会計データが入ったPCがドリルで破壊され、証拠隠滅されたとの疑惑)の汚名も払拭できていない。勝負は『次の次』と考えるのが妥当でしょう」(前出・鈴木氏)

そして、最後に〝場外〟から乱入の噂について。注目されているのは、公職選挙法違反で起訴された柿沢未途衆院議員(自民党を離党)の辞職に伴い、4月28日に東京15区で行なわれる補選だ。



「補選実施が決まった直後の2月2日、小池百合子東京都知事(71歳)が、岸田総理、茂木幹事長と相次いで会談したんです。

自民党としては、所属議員の不祥事で行なわれる補選には候補を出しづらい。そこで『ファーストの会』の候補に自公が相乗りし、事実上の勝利を得ようというシナリオが話し合われた可能性があります」(前出・有馬氏)

問題はそのファーストの会の候補者だ。有馬氏が続ける。

「7月で2期目の都知事任期が終わる小池さんが、この補選に出馬するのではとの臆測が広まっているんです」

ただし、もともと小池氏が狙っていたのは国民民主党とファーストの会の合併、そして自身の国政復帰というシナリオだったものの、国民民主の分裂で話は立ち消えになったともいわれている。単騎で補選に乗り込んでも当選の可能性は高いが、その先のシナリオが描けるかどうか。

「東京都連をはじめ、自民党内の〝小池嫌い〟は相当なものですから、そう簡単に自民党には復帰できない。そうなると、ただの無所属議員になってしまうリスクもあるわけで、補選に出馬するかどうかは微妙です」(有馬氏)

日本初の女性総理はこの中から誕生するか?


写真/時事通信社

9410OS5:2024/02/19(月) 19:30:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f08ffe0ee2da4aea229bef49c122462746b05e1
政倫審へ51人意向調査 自民、裏金事件で異例対応 年度内予算成立を優先
2/19(月) 19:22配信

時事通信
自民党役員会に臨む岸田文雄首相(中央)、茂木敏充幹事長(同左)、麻生太郎副総裁(同右)ら=19日午後、国会内

 自民党は19日、派閥の政治資金パーティー収入裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会の開催に向け、野党が出席を求める衆院議員51人の意向調査に着手した。

 20日にも結果を野党に伝える。本人が応諾すれば基本的に出席を認める方向で検討しており、弁明する議員数が膨らむ可能性もある。

 51人はパーティー収入のキックバック(還流)や中抜きを政治資金収支報告書に記載していなかった安倍、二階両派の衆院議員。自民内には野党の要求にそのまま応じるのは「非現実的」(党幹部)との声もあったが、「ポストや不記載額による線引きは困難」(同)との意見が強まった。

 野党は政倫審を実態解明に資する形で開催できなければ2024年度予算案の衆院採決に応じない構えを見せており、「予算の年度内成立を確実にするにはやむを得ない」(自民関係者)との判断も働いた。開催時期は3月上旬以降とする案が有力視されている。

 51人の意向確認は先の聞き取り調査を担当した森山裕総務会長ら党幹部6人が担い、安倍、二階両派幹部から順に意向を聴く方針だ。

9411OS5:2024/02/20(火) 06:30:54
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240219-OYT1T50173/
派閥代替に「大学院」強化、自民が党主導で人材育成へ…「座学に何の意味があるのか」の声も
2024/02/19 22:49
裏金疑惑

スクラップ
 自民党は、派閥による政治資金規正法違反事件を受け、派閥の代わりに党本部として中堅・若手議員の教育に乗り出す。人材育成などを担う党の中央政治大学院を強化し、3月から勉強会を定例開催する予定だ。派閥の解散が相次ぐ中、党主導で人材を育てる狙いがあるが、派閥の代替機能をどこまで果たせるかは不透明だ。

派閥解散、自民信頼回復に「つながらない」76%…読売世論調査
記者会見する自民党の茂木幹事長(19日、党本部で)=福田麻衣撮影
 自民の茂木幹事長は19日の記者会見で、「党としての議員教育、研修機能の強化については鋭意検討中だ」と語った。


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 事件を巡っては、自民6派閥のうち安倍、岸田、二階、森山の4派が解散を決めた。派閥ではこれまでベテラン議員らが若手議員の教育や選挙指導などに取り組んできたため、こうした機能を代わりに党本部で担う必要性が指摘されていた。

 その一環として、中央政治大学院を活用し、研修機能を強化する。政治家としての国家観や歴史観を作り上げることを目指し、閣僚らを講師に招き、戦前の歴史や中国の歴史・思想などの勉強会を開く。6月までに7回開催する方針で、自民幹部は「派閥がなくなり、先輩議員から教わる機会が減るのを補完していく」と強調する。

 もっとも、党内からは「座学に何の意味があるのか」「国家観は自分で勉強するものだ」などと疑問視する声も出ている。

 自民は19日、政治刷新本部の下に設置した3作業部会のうち「党則等の見直し部会」と「党機能・ガバナンス強化部会」の2部会を開き、党改革に向けた具体策を協議した。これまで派閥が担ってきた閣僚や党人事の調整機能も党本部が引き継ぐことを目指しており、議員教育と合わせ、体制の整備が課題となりそうだ。

 ◆ 中央政治大学院 =国や地方の将来を担うにふさわしい人材を発掘、育成することを目的に自民党に設置された組織。党所属の国会議員らが講師を務め、党員だけでなく、大学生ら向けの勉強会も開いている。遠藤利明・前総務会長が学院長を務める。

9412OS5:2024/02/20(火) 06:34:23
https://www.asahi.com/articles/ASS2M4WS1S28UTIL01G.html
自民の解散派閥、残った金はどこへ 「うやむや」でも許される現行法
有料記事

笹山大志 野間あり葉2024年2月19日 16時00分
 自民党派閥の裏金事件を受けて解散する4派閥の「財布」の残金に、注目が集まっている。最大派閥の安倍派は「公的機関に寄付」を模索するが、一部からは「議員で山分け」という本音も聞こえる。金の行方がおおやけにされないまま幕引きされないかを懸念する専門家もいる。(笹山大志、野間あり葉)

 2月1日、東京・永田町の自民党本部で、清和政策研究会(安倍派)の最後の総会が開かれた。「断腸の思いだ」と頭を下げた塩谷立座長への拍手はまばら。約70人の出席者の表情は終始険しかった。

 派閥は事実上解散となったが、これで全て終わりではない。残金の処理が残っている。清算管理委員会を設け、塩谷氏らが外部有識者と協議しているが、政治資金規正法には今回のようなケースを想定した定めがなく、スムーズに済むかは見通せない。

 公開されているもので最新の、2022年の安倍派の政治資金収支報告書によると、収入から支出を差し引いた金額は約1億6150万円。これに、23年分のパーティー収支や事務所の退去費、事務所職員の人件費などを踏まえて清算して、残金の額が確定する。

 こうした処理は、同じく解散する志帥会(二階派)、宏池政策研究会(岸田派)、近未来政治研究会(森山派)でも行われる見通しで、残金はそれぞれ数千万から数億円単位に上るとみられる。

寄付に対し識者「法的な危うさも」
 残金の行き先はどうなるのか。具体的議論は金額の確定後になるとみられるが、にわかに浮上しているのが能登半島地震の被災地に寄付する案だ。安倍派の最後の総会では「被災地に送るべきだ」との声が上がり、二階派関係者も「私もパーティー券を売ってきた。被災地に寄付してほしい」と話す。

 しかし、寄付については法的…

9413OS5:2024/02/20(火) 06:34:56
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024021800247&g=pol
自民、「納税」要求の高まり警戒 確定申告捉え野党攻勢―派閥裏金事件
2024年02月19日07時03分配信
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=15日、首相官邸
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=15日、首相官邸

記者会見する立憲民主党の泉健太代表=16日、国会内

 自民党は、派閥の政治資金パーティー収入裏金事件で、キックバック(還流)を政治資金収支報告書に記載しなかった議員に野党が「納税」を求めていることについて神経をとがらせている。折しも2023年分所得税などの確定申告が16日から始まり、対応を誤れば国民から一層の不信感を招きかねないためだ。


 「こういったお金は所得になるし、脱税にもなる」。立憲民主党の泉健太代表は16日の記者会見で、確定申告が始まったことに触れつつ、こう強調した。衆院予算委員会の質疑では立民議員が「国民は増税、自民は脱税」と攻め立てる場面もあった。

 政治団体への寄付は政治活動に使われる場合、原則として課税されない。しかし、野党は、領収書などで政治活動に使ったと証明できない分については、所得税の納付が必要な「雑所得」に当たると主張する。

 泉氏が問題視したのは15日公表の自民党調査の中身だ。聞き取りを行った安倍、二階両派の国会議員ら85人のうち31人が、収支報告書に不記載だった還流資金について「使用していなかった」と答えた。国税庁は国会で「政治家個人に帰属する政治資金を使用せず、長年保存していた場合、課税関係が生じる」と指摘している。

 還流資金を受け取った議員に対し自民が納税させる案を検討していると一部で報じられた15日、岸田文雄首相(党総裁)は「承知していない。議員個人が受領した例は把握していない」と火消しに追われた。

 自民党関係者は「確定申告の時期だから文句も出てきて、国税庁も困っている」と明かす。納税すべきだとの声は党内にもくすぶるが、納税すれば議員個人として受け取ったことを認めることになり、「これまでの前提が崩れる」(党幹部)との慎重論が強い。

9414OS5:2024/02/21(水) 14:19:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/1729037103cc93023e76751823324144086ef635
松野・高木氏ら5人、政倫審出席へ 野党、月内開催を要求
2/21(水) 10:22配信

時事通信
松野博一前官房長官

 自民党の松野博一前官房長官と高木毅前国対委員長は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会に出席する意向を党幹部に伝達した。


 西村康稔前経済産業相も出席する考えで、同党は21日、3人の出席を立憲民主党に伝え、2024年度予算案の衆院採決の前提となる中央公聴会の27日開催に理解を要請。立民など野党は衆院政倫審の月内開催を正式に決めるよう要求した。

 これを受け、自民は中央公聴会の27日開催を断念し、衆院予算委員会理事会で29日開催を提案した。

 松野、西村、高木各氏はいずれも安倍派の有力議員だった「5人衆」の一員で、事務総長経験者。自民党は20日、同派座長だった塩谷立・元文部科学相、二階派事務総長だった武田良太元総務相の出席を野党に伝えたが、野党は政治資金収支報告書に不記載のあった両派衆院議員51人全員の出席を求め、「話にならない」と反発していた。

 立民、日本維新の会、共産、国民民主の野党4党の国対委員長は21日、国会内で会談し、22日にも5人から政倫審出席の申し出手続きを取った上で、来週中の政倫審開催を確定させるよう自民に要求することで一致した。残りの46人の意向確認や政倫審の公開も求める。

 一方、立民など野党4党は参院側でも政倫審の開催を正式に申し立て、不記載のあった安倍、二階両派の参院議員31人全員と自民を離党した大野泰正議員の出席を求めた。4党の参院国対委員長が合意した。

9415OS5:2024/02/21(水) 22:11:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1108ad697b93a9576a60742d997ab134c52a2fb
高市氏の勉強会に議員19人参加、「国力増強」テーマに意見交換…前回の10人を上回る
2/21(水) 19:57配信

読売新聞オンライン
高市経済安全保障相

 自民党の高市経済安全保障相は21日、国力増強をテーマにした勉強会「『日本のチカラ』研究会」を国会内で開き、経済や財政について有識者と意見交換した。

 派閥の解散が相次ぐ中、次期総裁選では勉強会や議員連盟などが支持基盤になる可能性があり、出馬に向けた足場作りとの見方も出ている。3回目となったこの日の研究会に参加した議員は19人で、昨年12月の前回の10人を上回った。

9416OS5:2024/02/25(日) 20:51:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/bace6c2eae78aba7ba38fc5db6df91e60aa80264
「ポスト岸田」自民でうごめき 石破、上川各氏らに注目 派閥解消で情勢流動化
2/24(土) 7:16配信

時事通信
講演する自民党の石破茂元幹事長=23日午後、岡山市北区

 岸田文雄首相の支持率低下に歯止めがかからない中、自民党で9月の総裁任期満了を見据えた「ポスト岸田」の動きが広がり始めた。

【ひと目でわかるグラフ】岸田内閣の支持率推移

 世論の期待度が高い石破茂元幹事長や、初の「女性首相」の呼び声もある上川陽子外相らの名が取り沙汰される。裏金事件を受け派閥中心の多数派工作が難しくなるのは必至で、リーダーとしての個人的資質がより問われそうだ。

 「本当に国民に納得してもらえるよう、自民党としてきちんとしなければいけない」。石破氏は23日に岡山市内で講演し、自民派閥パーティー裏金事件を踏まえた党改革の必要性を訴えた。

 石破氏は報道各社の世論調査で「次の首相」としての支持がトップを占める。裏金事件で安倍派など主流派が総崩れとなり、第2次安倍政権以降、政権中枢から疎んじられてきた石破氏の立ち位置が、かえって期待を集めている。

 裏金事件では、いち早く首相の退陣論に言及。27日に政策勉強会を開き、党内に幅広く参加を呼び掛ける。側近の赤沢亮正財務副大臣が発起人の無派閥有志会合には菅義偉前首相に近い議員も加わっており、菅氏は周囲に「石破氏には最大のチャンスだ」と話す。

 河野太郎デジタル相も今月、「裏金議員」への対応に関し「けじめが大事」と発言。9日の記者会見で総裁選出馬の考えを問われると「当面、やるべき仕事をやっていく」と否定しなかった。前回総裁選は所属する麻生派の支持を一本化できず、「派を割ってでも出馬する」(同派中堅)との見方が強い。石破、河野両氏と共に「小石河連合」と呼ばれる小泉進次郎元環境相は当面、様子見の姿勢だ。

 一方で「後ろから鉄砲を撃つ」とも評される石破氏や、態度に柔軟さを欠きがちな河野氏には拒否感も根強い。

 石破氏に批判的な麻生太郎副総裁は1月の講演で、上川外相について「新たなスターが育ちつつある」と評価。容姿への言及が不適切だったと認め撤回したが、自民筋は「『女性宰相』はいずれ通る道。今の政界では上川氏が最有力だ」と見る。

 高市早苗経済安全保障担当相も自身を中心とする勉強会を重ねており、21日には19人が集まった。

 派閥解消のあおりを食らっているのは茂木敏充幹事長。茂木派からの小渕優子選対委員長らの一斉離脱を受け、19、20両日に派閥若手らと相次いで会食し結束を図った。参加者によると4月に予定される衆院補欠選挙や総裁選が話題になったといい、同派メンバーは「補選結果次第で茂木氏は総裁選への動きを強めるだろう」と指摘した。

9417OS5:2024/02/25(日) 21:02:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d1000327de371a3d692b1af20b87ce2dc782b9d
自民若林氏、クルド人憎悪あおる 「国にお帰り」とSNSに投稿
2/22(木) 17:45配信

共同通信
自民党の若林洋平参院議員

 自民党の若林洋平参院議員(静岡選挙区)が22日までに、X(旧ツイッター)で、在日クルド人への敵意をあらわにした差別的投稿を引用し「日本人の国なので、日本の文化・しきたりを理解できない外国の方は母国にお帰りください」などと書き込んだ。ネットでは、埼玉県南部で暮らすクルド人の排除を叫ぶヘイトスピーチが急増中。若林氏は、こうした動きを背景に憎悪をあおった形だ。

【動画】「痛い」叫ぶクルド人 入管収容者制圧の映像公開 19年

 特定民族であることを理由に「国へ帰りなさい」「日本から出て行って」などの言葉を浴びせるのは、典型的なヘイトスピーチと解される。こうした差別的行為に対し、岸田文雄首相も今年2月5日に「断固立ち向かう」との決意を表明している。

9418OS5:2024/02/27(火) 22:11:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/fed035905d66d76e4ba66cf8df781e8eb86b8ea9
自民の石破茂・元幹事長が勉強会再開、衆参の14議員参加…総裁選出馬にはあと6人
2/27(火) 21:03配信

読売新聞オンライン
自民党の石破茂・元幹事長

 自民党の石破茂・元幹事長は27日、国会内で自身を中心とするグループ「水月会」の勉強会を再開した。出馬を模索する秋の党総裁選に向け、党内での足場を固める狙いがありそうだ。

【図表】「次の自民総裁」は?…読売世論調査

 勉強会の開催は昨年6月以来で、石破氏のほかに衆参両院の計14議員が参加した。石破氏が自ら講演し、持論の「防災省」設置の必要性を改めて訴えた。今後も定期的に開催するという。

 石破氏は、読売新聞社が今月実施した全国世論調査で次の党総裁にふさわしい政治家のトップ(21%)になるなど、人気は健在だ。党派閥の政治資金規正法違反事件への批判が強まる中、無派閥の「非主流派」として政権に物言う姿勢を続ける石破氏には追い風との見方がある。

 ただ、総裁選への出馬には20人の推薦人が必要で、勉強会のメンバーだけでそろえられる保証はない。石破氏には、2015年9月に石破派を結成した後、求心力の低下で21年12月に派閥を解消した経緯がある。党内には「石破氏が無派閥なのは、自分の派閥を維持できなかっただけだ。党内の支持が集まるとは思えない」と冷ややかな声も出ている。

9419OS5:2024/02/28(水) 19:23:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/eeb9c53cdaf0e581a22e49880b129d2f07f1a1fc
政倫審に岸田総理が出席表明 自民困惑「総理、どうした?」 野党からは冷ややかな声
2/28(水) 12:09配信

自民党の派閥の裏金疑惑を受けて、衆議院の政治倫理審査会の開催に向けた調整が続くなか、岸田総理大臣が自ら完全公開の形式で出席する考えを表明しました。

 (政治部・村上祐子記者報告)
 自民党内の対応が混乱するなか、岸田総理がしびれを切らし、奇策に出た形です。

岸田総理大臣
「私自身、自民党総裁として政倫審に自ら出席をし、マスコミオープンのもとで説明責任を果たさせていただきたい」

 総理周辺によりますと、岸田総理は27日の夜、出席を決断したということです。

 ある官邸関係者は「自ら動くことで当事者出席を促した」と述べています。

 自民党内からは「岸田さんどうしたの。サプライズだけど、野党が求めているのは総理じゃないでしょ」と困惑に近い反応が上がる一方、「自分が捨て駒になるわけだから、相当思い切った決断だ」と評価する声もあります。

 一方、野党内からも「総理は予算委員会で散々しゃべっていて、何をいまさら聞くのか」と冷ややかな声が上がっています。

 野党側は、引き続き裏金作りに関与した本人たちの出席を求めていきます。

テレビ朝日

9420OS5:2024/02/28(水) 19:29:09
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20240228-567-OYT1T50133.html
衆院政倫審、全面公開で29日と3月1日に開催…岸田首相や安倍派幹部ら6人出席
2024/02/28 15:32読売新聞

衆院政倫審、全面公開で29日と3月1日に開催…岸田首相や安倍派幹部ら6人出席

衆院政倫審出席の意向を表明し、記者団の質問に答える岸田首相(28日午前、首相官邸で)=川口正峰撮影 【読売新聞社】

(読売新聞)

 与野党は28日、自民党派閥の政治資金規正法違反事件を受けた衆院政治倫理審査会(政倫審)の幹事会で、29日と3月1日に岸田首相(自民総裁)ら6人が出席して審査会を開くことを正式決定した。いずれも全面公開で行う。

 29日は首相と二階派事務総長を務めた武田良太・元総務相、3月1日は安倍派座長を務めた塩谷立・元文部科学相と、同派事務総長経験者の松野博一・前官房長官、高木毅・前国会対策委員長、西村康稔・前経済産業相の4人がそれぞれ出席する。

9421OS5:2024/02/28(水) 19:56:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9ca8336c0d936b68cd424fa7b981e4e3d5f1356
「海外警察」元幹部女性が秘書 松下新平参院議員側「関係ない」
2/28(水) 16:54配信


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共同通信
自民党の松下新平参院議員

 中国が日本国内の中国人を監視するために設けた「海外警察」の拠点だとして、2022年に海外の人権団体に指摘された一般社団法人で幹部を務めた中国籍の女性(44)が、19年秋から少なくとも21年まで、自民党の松下新平参院議員(宮崎選挙区)の事務所に「外交顧問兼外交秘書」として出入りしていたことが28日、関係者への取材や訴訟資料で分かった。事務所は女性について「関係ない」としたが詳しい経緯は説明していない。

中国の「海外警察拠点」捜索 警視庁、詐欺事件の関係先で

 警視庁公安部は昨年5月、詐欺容疑で東京・秋葉原のビルに入っていた一般社団法人「日本福州十邑社団聯合総会」(18年設立)を家宅捜索。20年7月、経営していた長野県の風俗店を整体院と称し、新型コロナウイルス対策の持続化給付金100万円を詐取したとして、女性を今月21日に書類送検した。関係者によると、女性は事務所に出入りしていた20年ごろ、同法人の幹部だった。

 松下氏は宮崎市生まれ。宮崎県議などを経て04年に参院議員に初当選。現在4期目で、党総務会長代理や参院の拉致問題特別委員長を務める。

9422OS5:2024/02/28(水) 19:57:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/77ff01d3e9c461aaaf8a697d86d25974a8198dca
「こんな犯罪者をよく議員に」元自民党衆院議員・武藤貴也容疑者「無免許運転で人をけがさせ逮捕」に批判殺到
2/28(水) 17:05配信
SmartFLASH
2017年10月、衆院選不出馬を表明した武藤貴也容疑者(写真・時事通信)

 2月28日、茨城県警は、無免許で車を運転し、乗用車と衝突して2人にけがをさせたとして、自動車運転処罰法違反(無免許過失傷害)の疑いで、元衆院議員で貿易業の武藤貴也容疑者を逮捕した。

 県警によると、27日午後11時ごろ、武藤容疑者は同県稲敷市結佐の県道で、無免許で乗用車を運転し、車線をはみ出して、向かってきた乗用車と衝突。運転していた男性と助手席に乗っていた男性に軽傷を負わせた疑い。

 武藤容疑者は交通違反などのため免許停止中で、調べに対し容疑を認めているという。

 武藤容疑者は、2012年衆院選で滋賀4区から自民党公認で立候補し、初当選。2014年に再選を果たしたものの、翌2015年に未公開株をめぐる金銭トラブルが発覚し、自民党を離党。2017年の衆院選では立候補を断念した。

 2019年の滋賀県議選で落選。選挙運動中に法定外の文書を配ったとして、公職選挙法違反の罪で在宅起訴された。

「ほかにも、議員在職中の2016年7月、車を運転中に人に接触してけがを負わせたのにそのまま逃げたとして、2021年3月、警視庁は武藤容疑者を道路交通法違反(ひき逃げ)と過失運転致傷の疑いで書類送検。

 2023年4月には、知人男性をレンタカーに押し込んだとして、警視庁は逮捕監禁の疑いで、武藤容疑者を現行犯逮捕しています」(政治担当記者)

 2023年4月26日、『めざまし8』(フジテレビ系)に出演した、元自民党衆院議員で弁護士の若狭勝氏は、武藤容疑者と2人きりで話したことがあるとしたうえでこう語っていた。

「人の一生を見ていると、いい回転をしていく人と、どんどん落ちていってしまう人がいるんです。彼もいまは、落ちてしまっているような感じもするんで、何とかきちんと元に戻ってほしいなと思います」

 2012年に初当選した衆院議員は「安倍チルドレン」と呼ばれたものの、問題が相次いで発覚したことから「魔の2回生」とも呼ばれた。

 弁護士の紀藤正樹氏は2月28日、自身のXにこう書きこんだ。

《唖然・呆然とした事件があいつぐ》

「魔の2回生」と呼ばれた元国会議員の逮捕に、SNSでは自民党を批判する声が多く上がっている。

《こんな犯罪者をよく議員にしたよな自民党》

《またやったか、武藤貴也!! 元とはいえ自民党。自民党からトカゲの尻尾切りで追い出された元国会議員の末路を予想する参考になりますね》

《免停中に車運転して事故って、そもそも法律守る気のないグレグレみたいな人が自民党麻生派の衆議院議員やってたっていう事。自民党らしいね》

 派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、批判の真っただなかにある自民党にとって、さらなる痛手となりそうだ。

9423OS5:2024/02/29(木) 14:03:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/56cb9e45cf4db0a5d9a496f6b3d0a5e645d9cb64
不倫報道の自民・広瀬めぐみ議員が謝罪「家族の信頼裏切り」仏研修で「エッフェル姉さん」騒動も
2/29(木) 8:54配信
日刊スポーツ
広瀬めぐみ参院議員の公式サイト

 自民党の広瀬めぐみ参院議員が29日までに公式サイトを更新し、一部で報じられた不倫疑惑について謝罪した。


 広瀬氏は「この度は私の不徳のいたすところにより、多くの方々に多大なるご迷惑とご心配をおかけしてしまったこと、まずは深くお詫び申し上げます。昨日のデイリー新潮web版及び本日発売の週刊新潮で、私の交際関係についての報道がなされております」と報道に言及し、「岩手で私を支えて下さっている方々の信頼を損ない、ご迷惑をおかけしてしまったこと、家族の信頼を裏切り辛い思いをさせてしまったことを心から謝罪申し上げます。また、私の軽率な行動により、皆様に不快な思いと不信感を与えてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 続けて「今後は、家族を大切に、また、応援してくださる皆様の信頼を回復できるよう、なお一層の努力を重ねてまいりますので、どうか引き続きのご指導ご鞭撻を賜りますよう、心からお願いを申し上げます」と呼びかけ、「この度は誠に申し訳ございませんでした」と謝罪の言葉で結んだ。

 広瀬氏は22年の参院選岩手選挙区に出馬し、立民の現職だった木戸口英司氏らをやぶり初当選した。昨年、自民党女性局のフランス研修に参加。松川るい参院議員らがエッフェル塔前で撮ったポーズ写真で炎上し、広瀬氏もSNSにフランス料理の写真などを投稿して批判をあびた。

 ニュースサイト「デイリー新潮」では広瀬氏の不倫疑惑の相手について、カナダ国籍で56歳のサックス奏者で、2人で都内のホテルに宿泊したことなどを伝えた。フランス研修当時の報道で「エッフェル姉さん」と呼ばれたことなども紹介している。

9424OS5:2024/03/02(土) 12:09:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fa4272feb799c12b814543b112d0301783e07e3
岸田首相、「裏金」解明後ろ向き 論点のずれ鮮明 野党は証人喚問要求〔深層探訪〕
3/2(土) 7:00配信
時事通信
衆院政治倫理審査会で、答弁のため挙手する岸田文雄首相=29日午後、国会内(代表撮影)

 現職首相が初めて出席した29日の衆院政治倫理審査会。岸田文雄首相(自民党総裁)は国民の信頼や「改革」の重要性を強調する一方、派閥の政治資金パーティー裏金事件の解明には後ろ向きな姿勢に終始した。真相究明を迫る野党との論点のずれは鮮明で、野党は関係者の参考人招致や証人喚問を要求するなど反発を強めた。

 ◇安倍派に「範」示す
 「後来(こうらい)の種子、いまだ絶えず。今の政治を未来の世代に自信を持って引き継ぐことができるか。誠に申し訳ない」。冒頭の弁明の際、首相は幕末の思想家・吉田松陰の言葉を引用して陳謝した。

 政倫審が開かれた第5委員室には、議員在職25年を記念した故安倍晋三元首相の肖像画が飾られている。安倍派幹部らが尻込みした公開審査に自ら打って出た首相にとって、この日は「勝負の舞台」(側近議員)。安倍氏も引用した松陰の言葉を用いることで、「範を示そうとした」との見方がある。

 首相は答弁で、政治資金規正法違反に関して議員本人の責任を問う「連座制」に前向きな考えを表明するなど一定の前進も見せた。ただ、日本維新の会の藤田文武幹事長が安倍派の裏金づくりの仕組みをただしたのに対しては「残念ながら経緯や(始まった)日時等は確認できないのが現状だ」と開き直った。

 安倍派の裏金づくりを巡っては、首相在任時を除いて1998〜2006年に会長を務めた森喜朗元首相が何らかの事情を知っているとの見方が根強い。しかし、首相は自民党が森氏を聴取しなかった理由について「森氏が直接関わったという発言があったとは、報告を受けていない」と素っ気なかった。

 実態解明への首相の消極姿勢は昨年末まで会長を務めてきた岸田派に関しても同じだった。立憲民主党の野田佳彦元首相が、公表された17年よりも前から政治資金収支報告書の不記載があったのではないかと追及したのに対し、首相は「資料がないので確認できない」などと逃げの答弁を重ねた。

 ◇「甘く見ている」
 立民など野党は政倫審に際し、自民党派閥の裏金づくりが(1)いつからか(2)誰の指示か(3)総額はいくらか(4)使途は何か―の4点を明らかにすることを目指した。

 首相の答弁について、立民の泉健太代表は「何の新しさもない。本当に時間の無駄だ」と党会合で酷評。維新の藤田氏は記者団に「首相には事実を明らかにする意思が全く感じられない」と指摘した。共産党の穀田恵二国対委員長は「(自民の)報告書の内容をなぞっているだけ。何ら前進はない」と切り捨てた。

 「クリーンな政治」を掲げる公明党からも不満が漏れる。同党関係者は審査会後、「自民党は国民感情を甘く見ている」と断じた。

 1日の政倫審では、立民の枝野幸男前代表が安倍派事務総長経験者の西村康稔前経産相と松野博一前官房長官に質問する予定。ただ、野党にとって、質疑時間が短く、偽証罪もない政倫審は追及の第1段階との位置付けだ。

 泉氏は記者団に「あすも(審議に)期待できない可能性がある。次もあり得る」と述べ、参考人招致や証人喚問の必要性を強調。維新中堅も「これでは証人喚問という話になるだろう」と語った。

9425OS5:2024/03/02(土) 12:10:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/13637064cb4c4a8e8644f7cc1affb2fd9736d75c
自民・立憲民主の不毛な攻防劇 予算案の年度内成立へ駆け引き最終盤
3/1(金) 21:40配信
産経新聞
衆院本会議で小野寺五典予算委員長解任決議案の趣旨弁明資料を準備する立憲民主党の山井和則氏=1日午後、国会(春名中撮影)

令和6年度予算案の衆院採決日程を巡る自民、立憲民主両党の駆け引きが1日、最終盤に突入した。予算案の年度内成立を確実にするため2日までの採決を狙う自民に対抗し、立民は小野寺五典予算委員長(自民)の解任決議案を衆院に提出するなど徹底抗戦を続けた。もっとも、採決が2日を過ぎたとしても、参院での審議を急げば年度内成立は可能であり、この期日へのこだわりは衆院自民の体面に過ぎない。両党がメンツに執着した結果の攻防劇は不毛で荒涼としていた。

1日の衆院本会議を前に開かれた立民の党会合は、異様な高揚感に包まれた。

「政治倫理審査会を遅らせて、ずるずる行ったのはあっちのせいですからね」

安住淳国対委員長が自民の国会対応を批判すると、議員たちは「そうだ!」と声を上げて呼応した。

直後の本会議では、山井和則国対筆頭副委員長が解任決議案の趣旨弁明に立ち、小野寺氏が予算案を1日に採決すると職権で決めたことに矛先を向けた。

「80時間審議して円満に採決するよう求めている。なぜ打ち切るのか」

山井氏は、長時間の演説で議事を遅らせる「フィリバスター」戦術を展開。弁明に費やした時間は2時間54分で、記録が残る昭和47年以降では立民の枝野幸男前代表の衆院最長記録(2時間43分)を更新した。

とはいえ、政府・与党は2日までの衆院通過を目指す構えを崩していない。自民の森山裕総務会長は1日の記者会見で「予算案には能登半島地震の復旧・復興の財源も含まれており、年度内成立を確実にするための対応は与党としては当然の責務だ」と強調した。

一方、自民、立民両党の攻防に対して冷ややかな視線を注いでいるのが、日本維新の会と国民民主党だ。

維新の馬場伸幸代表は1日の党会合で、立民の戦術を「いかにも体を張っているかのようにテレビなどで見せる」と皮肉った。同時に、2日までの衆院通過にこだわる自民に対しても「メンツを保つためだ」と苦言を呈した。

国民民主の榛葉賀津也幹事長は1日の記者会見で、自民の国会対応を「自らの『政治とカネ』の問題を全く反省していない」と批判しつつ、立民の日程遅延戦術への懸念も口にした。

「『自民党とんでもない』と思った国民も、『野党もこれか』と思いかねないね」(松本学、大島悠亮、小沢慶太)

9426OS5:2024/03/04(月) 20:53:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/9355965e9784bbd9613e07c050287137747a5cf3
「反主流派会合」菅義偉前首相が〝ポスト岸田〟を吟味の動き 萩生田氏、加藤氏、進次郎氏と会食 「主流派」麻生氏とも
3/4(月) 17:00配信

夕刊フジ
菅義偉前首相

岸田文雄内閣の支持率が「危険水域」に沈み込むなか、自民党内で新たな動きがあった。岸田首相と距離を置く菅義偉前首相が1日、立場が近い萩生田光一前政調会長(安倍派)や、加藤勝信前厚労相(茂木派)、武田良太元総務相(二階派)、小泉進次郎元環境相(無派閥)と会食したのだ。菅氏は先月末には、主流派の麻生太郎副総裁(麻生派)と会食している。菅氏の狙いは何なのか。

注目の会合は、自民党の政治資金パーティー裏金事件を扱う2日目の衆院政治倫理審査会が開かれた1日夜、都内の日本料理店で開かれた。

集まったのは、菅政権を閣僚として支えた面々である。萩生田、加藤、武田の3氏は衆院の初当選同期で、早くから要職を務め、党内では3氏の頭文字をとって「HKT」とも呼ばれる。無派閥の小泉氏を含め、「ポスト岸田」の一翼を担う面々だ。

党ベテラン議員は「菅氏側が『他意はない』と説明しても、今は岸田内閣や自民党の支持率が激減し、政局が大混乱している。『ポスト岸田』を見据えた水面下の動きに感じる」と語る。

菅氏は「無派閥」「官僚主導打破」を掲げる。財務省の影響力が極めて強く、「増税・負担増路線」の岸田内閣とは距離を置いてきた。

中堅議員は「自民党内では、『岸田首相のガバナンス能力の欠如』や、『場当たり的な政治手法』に嫌気が充満している。根回しなしで自己都合の『派閥解消』などは最たるものだ」と吐き捨てる。

確かに、萩生田氏と武田氏が所属した安倍派と二階派は、東京地検特捜部の捜査が直撃し、解散の道を選んだ。「派閥解消」は結果的に、党総裁(岸田首相)の権限を強めることにつながりかねない。

この日の会合では、岸田首相の政倫審などを含めた国会運営や、党内情勢で意見を交換したとみられるが、「岸田首相を牽制(けんせい)する動きとして効果的」(党中堅)なのは事実だ。

菅氏は先月22日、麻生氏とも会食している。麻生氏は主流派として岸田内閣を支えてきたが、岸田首相が唐突に「派閥解消」をブチ上げたことに激怒し、距離感が生じたとされる。

別のベテラン議員は「麻生―菅会談は定期的なものだが、タイミングに意味がある。岸田内閣の不支持率が80%を超えた(毎日新聞)直後だ。ここまで国民に嫌われると、岸田首相による衆院解散も党総裁再選もなかなか難しい。麻生、菅両氏のスタンスや思惑には違いがあるが、『ポスト岸田』を吟味するキーマンであるのは間違いない。憶測を呼んでいる」と語る。

今後の「党内政局」が注目される。

9427OS5:2024/03/04(月) 21:03:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b1c3d526c3cff4fbdbcce9013968772c22927e1
「捨て身追及」にいら立つ首相 防戦から一転「あべこべ答弁」…党内から疑問
3/4(月) 20:01配信
カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 2024年度予算案は4日から参院予算委員会に審議の場を移したが、衆院採決の混乱を引きずりピリピリムードが漂った。自らの辞職歴を引き自民党をただす立憲民主党・辻元清美氏の「捨て身の追及」(野党幹部)に岸田文雄首相はいらだちを隠せない様子。追及を受けた閣僚を制して首相自身が議論に割って入る「あべこべ答弁」(自民幹部)も飛び出した。

 異例の「土曜国会」となった2日の衆院可決によって日曜日の3日も、週明けからの予算委質疑の準備で与野党議員、府省庁職員ともに出ずっぱりとなった。卒業式シーズンで子どもの式への出席を見送った人たちも多いとされる。政府関係者らの話を総合すると、答弁冒頭に苦労をねぎらう旨の一言を入れる案も検討された。しかし首相サイドは「混乱は野党の抵抗のせいだからメッセージは不要」と一蹴したという。

 辻元氏は「総理が予算の年度内成立に固執して混乱を招いた。そもそも審議が押した原因は自民の裏金事件だ」、参院予算委野党筆頭理事の石橋通宏氏(立民)は「今回の混乱は参院軽視の印象を国民に与えた。わびの一言があるべきだ」と促したが首相は「日程は国会でお決めになったこと」と一顧だにしなかった。

 辻元氏から政倫審で明らかになったパーティー券収入キックバック裏金事件を巡る安倍派幹部の説明の食い違いをただされ、首相は「党幹部を中心に実態把握をする」と説明。「幹部は誰か。茂木(敏充)幹事長か」と自民内の不協和音を踏まえ食い下がられると「食い違いがあるかどうか確認しないと分からない」と突然、論点を変えた。

 「へえっ?」とあきれた声を上げた辻元氏は22年前に自身の秘書給与問題で議員を辞職し、その際に国会の参考人招致に応じた過去に言及。「私は逃げなかったから議員に復帰できた。自民の若手議員も真実を語るべきだ」と呼びかけた。

 防戦一方の首相は辻元氏が「英国国防相が日本の武器輸出三原則見直しの可能性に英国議会で言及した」との事実を引き「(木原稔防衛相との)大臣同士の面会で合意したのではないか」と追及に入ると一転反撃に出た。

 挙手する木原氏に代わって答弁に立つと「英国側の発言は英国側の期待」とした上で「武器輸出三原則の見直しは2011年の民主党政権下で始まった」と付言。「求めた時には答弁から逃げるくせに」「あべこべに出てきて余計な主張をする」などと辻元氏ら野党席から批判を浴びた。

 「総理のピンチに閣僚が助太刀に出ることはあるが、その逆は初めて見た」と驚く自民の閣僚経験者は「粛々と答弁していた木原さんを疑っているかのようで失礼。『民主党』を引き合いに出すのも品がない。自身の不満のはけ口に走ったと批判される」と「あべこべ答弁」に疑問を呈した。 

神奈川新聞社

9428OS5:2024/03/04(月) 21:10:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/6629c1c9baff700800fbd00eb6911cbdad4bc4ea
“岸田おろし”回避への奇策とは? 「退陣前に麻生副総裁に引退を迫り、局面を打開すべき」
3/4(月) 6:06配信


デイリー新潮
岸田文雄総理

 自民党派閥の裏金事件で政府・与党に逆風が吹きつける中、永田町は「岸田文雄総理が令和6年度の予算成立後に衆院解散に踏み切る」とのうわさで持ち切りだ。

【決定的写真】笑顔で「旧統一教会の教祖夫妻が写った冊子」を手にする岸田首相

「このタイミングで解散しなければ、9月の総裁選の際に麻生・茂木連合に引きずり下ろされますよ」

 と言うのは政治部記者。

「昨年10月、総理は唐突に所得減税を表明。事前に相談されなかった麻生(太郎副総裁)氏は激怒し、総理交代論に傾いたとか」

 岸田総理には“後見人”たる麻生氏がヘソを曲げる振る舞いが他にもあった。

 麻生派幹部が解説する。

「宏池会の解散についても、総理は麻生さんに相談しなかった。麻生さんは周囲に“俺はポピュリストじゃない”と総理を揶揄し、一方で上川陽子外相を“あのオバさんは大したもんだ”と持ち上げ、暗に総理の交代を示唆した。これに総理は不快感を示し、二人の関係は修復不可能なレベルまで悪化している」

 別の幹部はこんな意見だ。

「麻生さんの支持を失った岸田が、総理の座にあり続ける道はただ一つ。総裁選前に解散・総選挙に打って出て勝利し、その勢いに乗って総裁選に臨むこと。具体的な時期は、政治資金規正法改正にメドがついた後。6月が剣が峰だ」

政治資金規正法の改正の行方は…
 とはいえ政権支持率は低迷中。4月の衆院3補選で負け越せば“岸田おろし”が始まるとの声が伝わる。

「細田博之前衆院議長の死を受けた島根1区はさておき、買収容疑で柿沢未途氏が逮捕された東京15区、裏金事件で谷川弥一氏が辞職した長崎3区の情勢は芳しくない。麻生さんと気脈を通じて、ポスト岸田の座をうかがう茂木敏充幹事長のサボタージュで、東京と長崎は不戦敗となる可能性すら指摘されているからね」

 岸田総理が“火の玉となって取り組む”と宣言した政治資金規正法の改正について、麻生・茂木連合は“抵抗勢力”と化している。

「仮に政治改革が骨抜きになれば、政権は世論の支持を得られずジ・エンド。総理は衆院を解散できないまま、退陣に追い込まれることになるだろうな」

“ドリル優子”のあしきイメージ
 一方で岸田派のベテラン議員は次のように指摘する。

「そうなる前に決断するしかない。補選の実施前に解散すれば、補選は総選挙に吸収される。そこで政治改革に後ろ向きな茂木幹事長を交代させ、麻生副総裁には引退を迫る。麻生派と茂木派が抵抗するなら“守旧派”と名指しして選挙区に刺客を差し向けてもいい。小泉純一郎元総理ばりの、“岸田劇場”で局面打開を図るべきだ」

 その場合、選挙を指揮する幹事長には誰を置くのか。

「後継には小渕優子選対委員長や森山裕総務会長の名が挙がっているが、政治改革が争点となる次期選挙の顔にはイマイチ。小渕には過去の政治資金規正法違反事件で“ドリル優子”とのあしきイメージが定着しているし、森山は78歳のご老人。いずれも清新さをアピールするのは難しい」

 さらに続けて、

「国民的に人気が高い石破茂元幹事長を再登板させる手もある。総理と石破は石原伸晃元衆院議員や中谷元元防衛相と年に4回の会合を持つ“四季の会”のメンバーで、いまも関係は悪くない。麻生と犬猿の仲にある、菅義偉前総理を副総裁に迎えるというサプライズもあり得るよ」

 またもコップの中の争いが始まった。

「週刊新潮」2024年2月29日号 掲載

新潮社

9429OS5:2024/03/05(火) 08:44:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d4720d6308ae66769de61b7d81a7e94f3b483be
茂木幹事長ら10年で億単位を「資金移動」 公開基準甘い団体に
3/4(月) 16:33配信

朝日新聞デジタル
自民党の茂木敏充幹事長

 自民党の茂木敏充幹事長の関係政治団体から、住所と連絡先、会計責任者が同じ別の政治団体に、2022年までの10年で約3億2千万円が移されていたことがわかった。資金が移った団体は、国会議員の関係政治団体よりも金の使途などの公開ルールが甘く、使途の大半がわからない形になっていた。


 4日午後の参院予算委員会で立憲民主党の蓮舫氏が問題視し、政府に対応を求めた。

 同様の「資金移動」は、茂木氏が会長の「平成研究会(茂木派)」で事務総長を務める新藤義孝経済再生担当相をめぐっても行われ、10年で約2億5千万円が新藤氏の関係政治団体から別の団体に移されていた。

 国会議員関係政治団体は原則、「1件1万円超」の経常経費と政治活動費を政治資金収支報告書に明細まで記載しなければならない。一方、「その他の政治団体」では、経常経費の明細の記載は不要で、政治活動費も「1件5万円以上」と基準が緩い。関係政治団体は監査が必要だが、それ以外の団体では不要となっている。

朝日新聞社

9430OS5:2024/03/07(木) 07:53:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/de70c1f7748068b8e8391db8d470462e5abcb234
岸田首相の在職886日、田中角栄氏に並び戦後歴代9位タイに
3/6(水) 21:12配信

読売新聞オンライン
記者団の質問に答える岸田首相(6日、首相官邸で)=川口正峰撮影

 岸田首相の在職日数が、7日で886日となり、戦後の首相として歴代9位の田中角栄元首相と並ぶ。自民党の政治資金規正法違反事件など課題が山積し、難しいかじ取りが続いている。

 首相は6日、首相官邸で在職日数について記者団から問われると、「災害対応、政治の信頼回復、デフレからの脱却など、先送りできない課題に取り組む毎日が続いている」と述べた。

 その上で「これからも決断の積み重ねが続いていくと思う。積み重ねを大事に、一つ一つ課題に臨んでいきたい」と語り、厳しい表情を崩すことはなかった。

 首相は4月22日に8位の橋本竜太郎元首相(932日)の記録と並ぶが、7位の岸信介元首相(1241日)を超えるには、秋の党総裁選での再選が条件となる。

9431OS5:2024/03/07(木) 08:05:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/8efaf7f270f5e6023ddf2352bf8b8227203fca47
ポスト岸田「菅カード」ばかり 相次ぎ会食、メディアも注目
3/6(水) 21:51配信
カナロコ by 神奈川新聞
写真左から菅義偉前首相、岸田文雄首相(資料写真)

 自民党派閥の裏金事件などを巡り党総裁の岸田文雄首相が窮地に陥る中、「ポスト岸田」として浮上してきた候補が菅義偉前首相(衆院神奈川2区)とつながる「菅カード」(自民幹部)ばかりになってきた。菅氏が会食などを行うたびに今秋の総裁選と重ねて報じられる状態。最高顧問を務める党政治刷新本部での「派閥なくせ」発言が安倍派など主要派閥解散の流れをつくった政治力も奏功しているようだ。

 「たまに人と会って飯を食っているだけ。『活発』と言われてもね」。2月末以降の菅氏の面会者によると、同氏は全国紙などが「総裁選へ動き活発」と報じ始めたことを踏まえ苦笑いしているという。刷新本部が中間とりまとめを決定した1月末以降は各社のインタビュー取材も応じていないが、周辺取材による報道で観測が広がる。

 自民にとって事態は悪化の一途。衆参の政治倫理審査会を巡り開催や人選などで与野党の攻防が激化。政策面では子ども・子育て支援金の社会保険料からの負担が不興を買うなど岸田首相の置かれた立場は厳しい。与党内でも交代がささやかれ始めているほどだ。

 ポスト岸田としてこれまでに名前が挙がっている議員と菅氏とは縁深い。先の総裁選に挑んだ河野太郎デジタル相(15区)は首相当時に支持を明言した間柄。同選挙では小泉進次郎元環境相(11区)、石破茂元幹事長が「小石河連合」を名乗り河野氏を応援した。菅氏と懇意のこの3人は報道各社の世論調査で「次の総理」候補のトップ3でしのぎを削っている。

神奈川新聞社

9432OS5:2024/03/08(金) 23:51:31
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000340126.html
世耕氏「公選法違反にあたらず」 選挙区の支援者に高級クッキー報道受け
[2024/03/08 14:45]
 自民党の世耕前参院幹事長は地元の和歌山県内の支援者に高級洋菓子を渡していたとの一部報道について、「公職選挙法が禁じる寄付にはあたらない」との考えを示しました。

自民党 世耕前参院幹事長
「こちら側から(会食費の)応分の費用負担を(すると)お願いしましたが、固辞をされたものですから、せめてもの一部の負担という思いで、お渡しをしたところであります。いわゆる公選法が禁じる寄付にはあたらないと」

 一部報道によりますと、世耕前参院幹事長は地元・和歌山の選挙区内の支援者に会食の場で高級洋菓子店のクッキーを渡していて、公職選挙法違反にあたるのではないかと指摘されています。

 世耕前参院幹事長はこれを否定しましたが、安倍派からのキックバックを受けて先月に訂正した政治資金収支報告書では、今回と同じ高級洋菓子店に2021年に12万6000円、2022年に25万2000円を支出していたことが分かっています。

 世耕前参院幹事長は今月14日にも開かれる参議院の政治倫理審査会に出席する意向を示していて、「しっかり説明責任を果たす」と強調しました。

9433OS5:2024/03/12(火) 13:49:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8d59c51ebc83e27cdd50494370cb7c900e3b028
自民党員が3万人減り109万人に 不記載事件で「不信招いた」
3/12(火) 12:38配信
産経新聞
自民党本部=東京都千代田区(春名中撮影)

自民党は12日、令和5年の党員数が対前年比97%の109万1075人で、3万3688人減少したと発表した。減少要因について、金子恭之組織運動本部長は同日の役員連絡会で、派閥パーティー収入不記載事件が党員締め切りの12月に表面化したことを受け、「国民、党員の不信を招いた」と分析した。

また、昨年春の統一地方選の候補者擁立で増えた党員数を継続できなかったことなども理由にあげた。

金子氏は「派閥の政治資金問題で、今年は厳しい状況での党員獲得運動となるが、選挙を勝ち抜くためには土台となる組織の強化が重要」と強調。「120万党員獲得達成に向け、引き続き粘り強く取り組む」と訴えた。

一方、梶山弘志幹事長代行も同日の記者会見で、党員数の増加に向けて「言葉でなく行動を含め、どう信頼を回復するかだ」と述べた。

9434OS5:2024/03/15(金) 00:13:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/83a399eafb9980fba28a9d77e59b94918eb40500
自民・世耕弘成氏の求心力低下 参院政倫審で「記憶にない」連発、過激ダンスショーも直撃
3/14(木) 18:11配信

産経新聞
参院政治倫理審査会に臨む自民党の世耕弘成前参院幹事長=14日午前、国会内(春名中撮影)

自民党の世耕弘成前参院幹事長の求心力が急降下している。14日の参院政治倫理審査会(政倫審)では、安倍派(清和政策研究会)の参院側のトップとして同派のパーティー収入不記載事件の経緯を尋ねられたが「記憶にない」を連発し、身内からも不審の目を向けられた。露出の多い衣装の女性ダンサーを招いた党和歌山県連主催の会合を巡っては、出席した自身の秘書を厳重注意したことも明かした。衆院に転出して首相を目指すという目標にも黄信号がともっている。

【写真】「きわどいサービス」で有名だった女性ダンサーチーム さまざまなコスチュームがあるという

■西田氏「調べて報告する責任がある」

「私自身は参院への連絡役の立場との認識から、派閥全体のお金に関わることに口をはさむのは良くないと思った。積極的に(確認を)しなかったことを大変後悔し、反省している」

世耕氏は政倫審で、安倍派のパーティー券の販売ノルマの超過額を還流した経緯について、立憲民主党の蓮舫氏にこう釈明した。

安倍派の還流を巡っては、令和4年4月に同派会長だった安倍晋三元首相が中止を指示。しかし、7月に安倍氏が死去し、翌月に世耕氏ら同派の幹部5人が会合を開いて、還流の再開を議論した経緯がある。

蓮舫氏は還流の再開を提案した出席者を再三尋ねたが、世耕氏は「記憶にない」と繰り返し「誰がこんなことを決めたのか私自身も知りたい」とも語った。蓮舫氏は「肝心なことの記憶はなくし、それ以外を雄弁に語るのはそれだけで信用できない」と皮肉った。

世耕氏は、参院安倍派を中心とした「清風会」(約40人)の会長も務める。同派では参院選の年に改選を迎える同派議員にパーティー券の販売額全額を還流する仕組みもあったが、世耕氏はこの日、清風会の解散を口にしつつ、全額還流は「何の相談も報告もないまま決まっていた」と述べるにとどめた。

こうした姿勢は、身内からも批判を呼んだ。この日政倫審に出席した安倍派の西田昌司氏は、「知らない」と繰り返す世耕氏は「正直に話したと思う」と語りつつも、「(世耕氏は)なぜそうなったのかを調べ、われわれ会員に報告する責任がある」と不快感をあらわにした。

■秘書や元秘書が過激ダンスショーに

世耕氏は、安倍氏の側近として第2次安倍政権で官房副長官や経済産業相を歴任し、令和元年9月には参院幹事長に就任した。安倍派の実力者「5人衆」に数えられ、危機管理とコミュニケーション能力は「誰にも負けない」と自負をのぞかせたこともある。周囲には首相を目指す意向を語り、そのステップとして和歌山県内の衆院選挙区へのくら替えも模索してきた。

しかし、今回の収入不記載事件は、順風だった世耕氏の評価を大きく傷つけた。世耕氏自身も、個人として還流を受けた金額は平成30年からの5年間で約1500万円に達した。加えて、今回の事件で政治資金規正法違反(虚偽記入)罪で在宅起訴された安倍派の会計責任者、松本淳一郎被告は、世耕氏が同じNTT出身として、同派に紹介したとされる。

同日の政倫審では、問題となった党和歌山県連主催の会合に「懇親会にはうちの秘書も参加していた」と認めた。女性ダンサーが登場する企画は、世耕氏の秘書を務めた川畑哲哉和歌山県議が考案。会合には別の現役秘書も出席しており、一連の模様は写真付きで大きく報じられた。

世耕氏は「ああいう写真が撮られるということは極めて不適切だった。秘書の監督責任として厳しく注意し、今、謹慎を申し付けている」と釈明した。

自民中堅は世耕氏の苦境をみて「権勢をふるってきだけに、周囲から人が離れるのも早いだろう」と突き放すように語った。(奥原慎平)

9435OS5:2024/03/15(金) 00:27:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/9222501fa34aca277dcba97c75b93de87b27f02d
「記憶ないものは答えられない」気色ばむ世耕氏、西田昌司氏は幹部批判 参院政倫審
3/14(木) 21:25配信



自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を扱う政治倫理審査会が14日、参院で初めて開かれ、安倍派(清和政策研究会)の世耕弘成前参院幹事長ら3人が登壇した。世耕氏は事件のキーマンの一人とされるが、不正への関与を否定しつつ「記憶にないものは答えられない」などと、気色ばむ場面もあった。


「気づいていれば、歴代会長に是正を進言できたはずだ」。安倍派の参院側会長だった世耕氏は冒頭、不記載について問われ「一切知らなかった」とした上で、こう強調した。

安倍派では長年、パーティー券販売ノルマの超過分が議員に還流。令和4年に会長だった安倍晋三元首相の指示でいったんは中止の方針が決まったが、同年7月に安倍氏が死去した後も続いた。

世耕氏は同年8月5日に自身を含む安倍派幹部が集まり、資金還流の扱いを協議したが、それ以降の協議には参加していないとし、「私が出席している場で還流が決まったり、私が了承したりというようなことは一切ない」と釈明した。

還流継続は誰の提案だったか、野党側から問われると「記憶にない」と繰り返し、「記憶にないことを言えといわれても答えられない」と言い返す場面もあった。

一方、14日午後に登壇した西田昌司元政調会長代理は、午前中の世耕氏の答弁について、説明責任が果たされたと思うかと問われ「とてもそうは思えない」と発言。裏金づくりの実態解明に向け、安倍派幹部が調査するよう求めた。

最後に登壇した橋本聖子元五輪相は、自身を含む出席した3人以外に、政倫審の審査対象となった自民参院議員に出席を促すよう野党側から求められると、戸惑った表情を浮かべ、「個々の思いに委ねなくてはならない」と述べるにとどめた。

9436OS5:2024/03/15(金) 00:28:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/2648fdb8795726bd9586ecedcc845efb101edc04
過激ダンス懇親会「うちの秘書も参加」 世耕氏、政倫審で明らかに
3/14(木) 20:23配信

朝日新聞デジタル
参院政倫審で共産党の山下芳生氏の質問に挙手する自民党の世耕弘成・前参院幹事長=2024年3月14日午前11時37分、国会内、上田幸一撮影

 和歌山市で昨年11月にあった自民党若手議員らによる懇親会で下着のような衣装の女性がダンスショーをする過激な演出があった問題をめぐり、世耕弘成氏は14日の参院政倫審で、懇親会に秘書が出席していたことを明らかにした。世耕氏は「うちの秘書も参加した。厳重注意し、いま自宅謹慎を申しつけているところだ」と述べた。

 日本維新の会の音喜多駿氏への答弁。世耕氏は、秘書が懇親会でダンサーに渡したとされる金銭に裏金が使われていた可能性を問われ、「そのお金が秘書のものかどうかもわからない」と説明。「少なくとも(政治資金パーティー券購入に伴う)還付金を原資とするものは、地元を対象に使ったことは1円もない」と反論した。(安倍龍太郎)

朝日新聞社

9437OS5:2024/03/15(金) 00:29:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/89d3e27da48ad815da6a3ae50850038ccb43cddc
西田昌司氏「世耕、西村、塩谷、下村各氏がキーマン」「幹部は出処進退」 参院政倫審
3/14(木) 19:49配信
産経新聞
参院政治倫理審査会で答弁する西田昌司氏=14日午後、国会内(酒巻俊介撮影)

参院政治倫理審査会は14日、自民党の派閥パーティー収入不記載事件を受けた審査を行い、自民安倍派(清和政策研究会)の西田昌司参院議員が弁明した。西田氏の発言要旨は以下の通り。

【図で解説】安倍派のパーティー収入の還流方式

【冒頭発言】

清和政策研究会(安倍派)パーティーの政治資金の取り扱いで深刻な政治不信を招いたことについて、清和研の幹部ではないが、国会議員の1人として国民におわびを申し上げたい。その説明責任を果たすために政倫審に出席した。

問題の報道を受け、私の事務所の担当者から聞き取り調査をして初めて還付金の存在を知った。担当者は還付金の受け取りを拒否し、清和研に収支報告に載る形の寄付として処理してほしいとお願いした。しかし清和研側が認めず、みんながやっているんだから受け取ってもらわないと困るという話になり、受け取っていた。この時点で私に報告があれば抗議し、その後の問題の展開も違う形になっていたと思うが、残念ながらそうならなかった。

担当者は1人で悩んだ結果、還付金は翌年以降の清和研のパーティー券のノルマの購入に充てようと決めた。裏金蓄積や流用は一切ない。還付金は全て清和研の派閥側に戻す形で渡し、全く残っていない。

担当者が独自の判断で行ったことだが、私の監督不行き届きだったと痛感している。道義的責任を強く感じている。

安倍晋三元首相が派閥の会長になったとき、その事実を知り、やめることになったのに誰が還付金を受け続けることを決めたのか。ここを明らかにすることが国民への説明責任だ。派閥の幹部は大変、責任重大だ。責任を取ってもらわなければならない。

【質疑】

--なぜ収支に載せない行為があったのか

「裏金を必要としている人がいたとしか取れない」

--安倍派幹部は説明責任を果たしているか

「全く果たされていない。私は派閥の中で何度も幹部を追及したが、誰1人、まともに答える人はいない。(先に政倫審に出席した)世耕弘成さんの話を聞いたが、全く納得できない。知らなかったとしても、どうだったのかを調べて報告する義務がある」

--キックバックの仕組みや復活は誰が決めたのか

「推測でいうと、安倍さんが亡くなった後、(幹部の)4人と事務局長で、どうするかという話をしたときは当然知っていたことになるはずだ」

--4人とは誰か

「世耕さん、西村康稔さん、塩谷立さん、下村博文さんはキーマンだろう」

--事務総長の役割とは

「私は派閥に全く興味がない。ただ、安倍さんと私は同じ政治的な志があり、一生懸命支えた。亡くなった後も安倍派と騙って安倍さんの遺言を聞かなかったことに対し、非常に著しい憤りを感じている」

--派閥の幹部に離党や除名などの処分を望むか

「それも含め、事実関係を報告した上で自ら責任の重さを考え、出処進退を考えるべきだ」

9438OS5:2024/03/15(金) 14:08:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e7510f41325cd26807f7e24acb977571201230a
還流経緯、謎深まる 自民内輪もめ、信頼回復遠く 安倍派「知らない」連発・政倫審
3/15(金) 7:05配信


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時事通信
参院政治倫理審査会で挙手する自民党の世耕弘成前参院幹事長=14日午前、国会内

 14日に開かれた参院政治倫理審査会では、自民党安倍派(清和政策研究会)による政治資金パーティー収入裏金化の経緯を巡って新事実が明らかになるかが焦点となったが、出席者は一様に「関知せず」との立場を強調した。

【主な経歴】世耕 弘成(せこう ひろしげ)氏

 出席者同士が批判を浴びせる内輪もめの様相も呈し、裏金事件の収拾を図りたい岸田政権の思惑は空転し続けている。

 「肝心な記憶はなくして、それ以外は雄弁に語る。それだけで信用できない」。参院政倫審で質問に立った立憲民主党の蓮舫氏は、一段と声を張り上げた。

 面罵されたのは、この日最も注目を集めた自民の世耕弘成前参院幹事長だ。先に開かれた衆院政倫審では、2022年8月の幹部会合で裏金還流の復活を協議した際の証言に食い違いが表面化。いったん廃止が決まった還流の復活を「誰が決めたのか」が違法性の認識にも関わる焦点と目された。

 世耕氏は同会合で、故安倍晋三元首相による還流廃止の方針を「守るべきだと言った」と主張。その上で、「各議員個人のパーティー券を清和会として買うなど、適法に対応するアイデア」が上がり、自らは賛同したと明かした。

 だが代替案の提案者が誰かと畳み掛けられると、「記憶にない」を連発。5年で約1500万円に上る自身への裏金還流について「責任が重く多忙な役職に切れ目なく就き続けた」ことを理由に把握できなかったと釈明する世耕氏に対し、公明党も質疑で「正直申し上げてひどいありさまだ」(竹谷とし子氏)とあきれ気味に指摘した。

 疑惑はますます広がっている。改選を迎える参院議員にパーティー券収入を全額還流させていた可能性を問われた世耕氏は、「各議員への還付状況や議員の声を聞くと、そういう運用がなされていたもようだ」と事実上認めた。

 改選期の参院議員だけを対象にした特別な裏金還流に対し、質疑では「選挙に使われたのではないか」(国民民主党の舟山康江氏)との見方が浮上。各議員への確認を求められた世耕氏は、「収支報告を見れば分かるのではないか」と投げやり気味にあしらった。還流の経緯を知る「キーパーソン」と目される森喜朗元首相に、参院安倍派トップとして事情を聞かなかったのか問われると、「決めつけは問題がある。誰がいつ(還流開始を)決めたかははっきり言って分からない」とけむに巻いた。

 この日出席した西田昌司、橋本聖子両氏も世耕氏と同様、裏金還流について「全く知らなかった」(西田氏)「報道されて初めて知った」(橋本氏)と説明した。西田氏は「私たちのような何も知らない受動的な人間と、主導的な人では全く立場が違う」とも強調。世耕氏の答弁に「聞いていて全く納得できない」と不満をあらわにし、安倍派幹部に「自ら進退を考えるべきだ」と迫る一幕もあった。

 真相解明に乏しいばかりか、仲間内の泥仕合の格好になった審議内容に、ある閣僚は「これでは国民の疑念は晴れない」と厳しい表情を浮かべた。蓮舫氏は質疑後、記者団に「政倫審の限界を感じた」と述べ、今後、証言次第で偽証罪が問われる証人喚問なども視野に入れるべきだとの認識をにじませた。

9439OS5:2024/03/18(月) 14:30:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4ef0e468ec8c439575873f4877e3f1ddfa99345
「本店がしっかりせねば支店は持たぬ」地方議員から苦言相次ぐ今年の党大会 自民も野党も
3/18(月) 12:44配信


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産経新聞
自民党大会が開幕し国歌斉唱をする党員ら=17日午前、東京都港区(春名中撮影)

17日に開催された自民党大会は地方議員が自由に発言できる場面はなかったが、関連する党会合では岸田文雄首相(党総裁)ら執行部に対し、派閥パーティー収入不記載事件に関与した国会議員への「ケジメ」を求める声が地方議員から繰り返された。首相が出席する会合で地方議員が苦言を呈するのは異例で、党運営に対する危機感の裏返しといえる。今年に入って共産党や社民党など野党の党大会でも地方議員による執行部への問題提起が相次いでいる。

■地方議員から不満の声が噴出

「何かもめています」

自民党大会に先立ち16日に全国幹事長会議が開かれた党本部の会議室。近くの会館で開催された全国政調会長会議を終え、入室しようとする片山さつき元地方創生担当相は周囲にこう聞かされ、入室を思いとどまった。会議室内では不記載事件を巡る党執行部の対応について出席した地方議員から不満の声が噴出していた。

「地方は会社でいえば支店みたいなものだ。本店(=党本部)がしっかりした道筋を作らないと、われわれ支店は持たない。ここはしっかり連携して何でも情報共有してやるべきだろう」

報道陣に非公開で行われた会合後、沖縄県連幹事長の島袋大(だい)県議は会合での自身の発言について、記者団にこう語った。

島根県連幹事長の絲原徳康(いとはら・とくやす)県議も記者団に「(不記載事件に関わった議員の)処分を含めて、早急にケジメをつけていただきたいという意見が大勢だった」と会合の様子を説明し、1カ月後に控える衆院島根1区補欠選挙(4月16日告示、28日投開票)について「党全体の逆風もあり、かなり厳しい選挙だ」と危機感を募らせた。

17日の党大会についても自民党の渡辺友貴(ともき)東京都杉並区議はX(旧ツイッター)に「今後ますます、世の中の自民党への批判は強くなると感じた。 地方議員は、真摯に受け止め続けるしかない」と書き込んだ。

党の最高機関である党大会を契機に組織の自浄作用を機能させようと、党執行部に問題提起する地方議員は自民に限らない。

■社民党再建のカンフル剤

社民党が2月23、24日に東京・永田町の星陵会館で開いた党大会では各地の地方組織を代表する地方議員らによる党再建策の提案が相次いだ。兵庫県や大阪府、和歌山県の地方組織は参院議員の福島瑞穂党首に対して、次期衆院選の出馬を求める要請書を提出した。

党首に衆院くら替えを求める理由について、兵庫県宝塚市の梶川美佐男市議は党大会で「党首が立候補を決断することで全国の戦いを牽引(けんいん)すると確信している。参院議員を辞職しても沖縄県の候補が繰り上げ当選するので社民党の議席は減らない。厳しい提案であることは認識しているが、多くの党員の願いでもある」と訴えた。

福島氏は過去5回の参院選で比例代表として当選を重ねる。梶川氏には党首自身が落選のリスクを抱えながら陣頭指揮を執ることで、各地の党員に奮起を促す狙いがあるという。

福島氏は党大会で「社民党の多くの人も、支援者も、私が国会にいて頑張り続けることを望んでいる」と述べ、梶川氏らの考えに応じることはなかったが、閉会後に記者会見で党員から再建策が相次いだ状況については「元気の出る党大会になり、党員一人一人が力が出ることになった」と振り返った。

9440OS5:2024/03/18(月) 14:30:47
■地方の意見をむげに扱うと…

共産党は上意下達を可能にする民主集中制を組織原則に掲げている。党員が公の場で執行部に意見具申することは異例といえるが、今年1月15〜18日に静岡県熱海市で開いた党大会で異変が生じた。

「排除の論理ではなく、包摂の論理を尊重することが党運営に求められている」

神奈川県の大山奈々子県議団長は討論で党執行部の姿勢について、こう指摘した。

大山氏が苦言を呈した背景には、令和5年1月に元党員の松竹伸幸氏が党首公選制の導入など党運営の透明化を訴える書籍を出版し、同年2月に党から「重大な規律違反」として除名処分された事情がある。

松竹氏は党大会で処分を不服として再審査請求し、処分の撤回を求めたが、請求は却下された。大山氏の発言に対しても、田村智子委員長は党大会結語の討論で「党員としての主体性を欠き、誠実さを欠く発言だ」と厳しく非難した。

衆人環視の場での田村氏の一方的な糾弾に対しては、地方議員から「明らかなパワハラだ」などと反発の声が広がることになる。

地方議員の「提言」も党内不一致とみられる可能性があり、党運営の支障になりかねない。発言した地方議員自身も処分を下される恐れを抱えている。それぞれ覚悟と思いを持った発言といえそうだ。(奥原慎平)

9441OS5:2024/03/19(火) 15:50:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/89954742be76e35538010b40c233c7c890684190
首相、自らの処分検討 安倍・二階両派82人含め4月にも 裏金事件
3/19(火) 5:00配信
毎日新聞
参院予算委員会で発言する岸田文雄首相=国会内で2024年3月18日午前9時1分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた関係議員の処分を巡り、首相自身も処分対象とする検討に入った。岸田派の元会計責任者が有罪となったことを受け、派閥会長を務めた首相の処分を求める声が強まっているためだ。自らも処分を受けることで、処分対象となる安倍派幹部らからの不満を抑える狙いもあるとみられる。


 複数の自民党関係者が18日明らかにした。自民調査の対象となった安倍、二階両派の82人などについては、党紀委員会で検討される。処分の基準については、党紀委員会とは別の組織で策定する案が浮上している。一方、首相と幹事長経験者の二階俊博氏については、それとは別に党役員らで処分を検討する。いずれも4月上旬にも処分する。

 首相は18日の参院予算委員会で、処分に関し「実態を確認し、本人の説明努力等も勘案した上で判断する」と改めて説明し、「私の今の感触、考えでは通常国会中に判断することを考えている」と語った。

 処分前の衆院解散は「考えていない」とも述べた。衆院解散については「今は全く考えていない。まずは信頼回復のために党として政治責任のけじめをつけること。さらには、この国会で法律を成立させることによって再発防止策を確定することに専念する」と述べた。【川口峻、畠山嵩、樋口淳也】

9442OS5:2024/03/23(土) 01:32:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ab5a3822b70690e83b49ab8f4e3fe8877de5322
自民・長谷川氏、機内でカスハラ?  歌手の吉幾三氏指摘に「確認を」と反論
3/22(金) 22:15配信
時事通信
自民党の長谷川岳参院議員

 自民党の長谷川岳参院議員(北海道選挙区)が航空機内で客室乗務員に横柄な態度を取ったと歌手の吉幾三さんから批判を受け、長谷川氏は22日、記者団に対し、指摘された一部は事実と異なるとして反論した。


 正しい情報を伝えるよう乗務員に注意したことは認めた。

 吉さんは動画で「横柄な国会議員がいる」と指摘し、現役乗務員を名乗る匿名の手紙を紹介。そこには長谷川氏の名前とともに「非常に高圧的」「到着の遅れには鬼の首を取ったような言い方でクレームをする」などの訴えが記されていた。

 長谷川氏は、出発や到着の遅れに関して「正しい情報を伝える原則はあるべきだ」と乗務員に発言したことは認めた上で、「枕は二つ用意する」よう求めたとの指摘は否定。「(動画を)流す以上、本当なのかしっかり確認しなければいけない」と訴えた。

9443OS5:2024/03/25(月) 12:24:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e62455f7eee7b589f8fc8e2d0887181e55f55cd
安倍派の不正還流「組織性」悪質、元幹部4氏の責任重大…重い処分科す方向で調整
3/24(日) 11:00配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 岸田首相(自民党総裁)が自民派閥の政治資金規正法違反事件を巡り、安倍派元幹部の4氏に関係者で最も重い処分を科す方向で調整しているのは、不正還流の「組織性」に着目した場合、安倍派は岸田派や二階派よりも悪質で、止められなかった4氏の責任は免れないとみているためだ。

 「特に事情を知っているであろう方を想定している」

 自民の茂木幹事長は23日、石川県輪島市内で安倍派元幹部への聴取について記者団から問われると、こう答えた。塩谷立、下村博文・両元文部科学相、西村康稔・前経済産業相、世耕弘成・前参院幹事長の4氏を念頭に置いた発言とみられる。

 安倍派では、派閥パーティー券の販売収入に関し、所属議員にノルマ超過分を還流し、政治資金収支報告書に記載しない不正が常態化していた。これまでに不記載が判明した自民議員82人のうち、安倍派は76人と大半を占める。

 二階派での不記載は、会長だった二階俊博・元幹事長ら6人に限られ、岸田派では議員個人に不記載はなく、派閥のパーティー収入に不記載があった。首相は「事務的なミスの積み重ねだ」と釈明している。

 自民執行部の一人は「安倍派による不正の組織性は際立っている。二階派は幹部を中心に不記載があったが、組織的だったとまではいえない」と指摘した。

 そのうえで最大の焦点となるのは、安倍派で誰がこうした組織的不正を主導したかという点だ。

 衆参の政治倫理審査会では、還流の取りやめを指示した安倍元首相が死去した後の2022年8月、4氏が対応を話し合った幹部協議に注目が集まった。

 4氏は当時、会長代理や事務総長などを務めていたが、いずれも還流継続への関与を否定しつつ、協議内容の説明で微妙な食い違いを見せた。

 下村、西村両氏は結論が出なかったと主張。一方、塩谷氏は「継続するのはしょうがないかなというような話し合いがされた」、世耕氏は「お金の手当てをしなきゃいけないという方向性は決まった」と語り、一定の方針は固まったことを示唆した。

 自民内では、「真相は依然不明だが、還流をやめる機会を逸した4氏の『結果責任』は大きい」との指摘が出ている。首相は、安倍派議員から「派閥の上に立つ人が責任を取るべきだ」などと元幹部への批判が相次いだことも考慮し、最終判断するとみられる。

9444OS5:2024/03/25(月) 14:21:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/5db90ec812a4d5be2982ead6464fee02127b4789
「金持ちの家に生まれた苦労は知らねえだろ」 奇異の目で見られていた麻生太郎副総裁はいかにして権力を手にしたのか
3/25(月) 6:07配信

デイリー新潮
首をかしげざるを得ない点が
麻生太郎・副総裁

 ソフト帽をかぶり、唇をひん曲げながら辺りをじろりと睥睨する……。マフィアのボスのような政界のキングメーカー、麻生太郎・副総裁(83)。かつて自民党を下野させ、今も失言続きなのに、一体なぜこんなにエラくなったのか。【前後編の後編】

 ***

 しばらくはこのまま最高実力者としての存在感を誇示しそうな麻生副総裁。

 しかし、なぜそこまで力を持つようになったのか。来歴をたどると、首をかしげざるを得ない点も見えてくる。

 麻生氏は1940年、福岡県で生まれた。実家は炭鉱で財を成した筑豊御三家の一つ、麻生家で、母方の祖父が吉田茂・元総理であることは知られている。学習院大学を出た後、実家の事業に参画。JCの会頭を務め、クレー射撃でオリンピックに出場したことも。政界進出は39歳の時。当選後は、祖父・吉田の一番弟子・池田勇人が創設した宏池会に入る。後に結婚したのも、当時の宏池会会長・鈴木善幸元総理の子女だった。

“お前らさぁ、金持ちの家に生まれた苦労は知らねえだろ”
 しかし、それだけの血筋でありながら、同会では主流となれないまま、派を後にしているのである。

「初出馬をした頃だったかな。宏池会の事務所にいたら、太郎さんが入ってきたんです。第一声は“汚ねえ事務所だな”。そこにいた加藤紘一さんなんかは“何だコイツ”と奇異の目で見ていましたよ」

 とは、宏池会取材歴半世紀、政治ジャーナリストの泉宏氏(元時事通信政治部長)。

「衆院選での演説の第一声は“下々の皆さん”だったのは有名な話です。僕ら記者に対しても、“俺はよぉ、お前らとは違ってな。朝起きたらすぐにワイシャツを着てスラックスをはいて靴を履いて、それでようやく1階に降りるんだ。するとそこには執事が待っていて……”などと言う。“お前らさぁ、金持ちの家に生まれた苦労は知らねえだろ”なんて言うから言い合いになったこともありましたね」

 そんなこんなで付いたあだ名が「半径1.5メートルの男」。心を許した相手は徹底的に面倒を見るからだが、その輪に入れない人は挑発的で野卑な言動に到底ついていけない。ましてや宏池会は“お公家集団”と言われる気風である。

「仲間は広がらなかった。そんなこともあり、加藤さんと河野洋平さんで派閥の跡目争いが起こると、河野さんと一緒に宏池会を出てしまったんです」(同)

 河野グループは十数名の弱小派閥。当時の麻生氏はメインストリームから外れた“変わり者”の扱いだった。

“傍流の面白い人”から総裁候補へ
 そんな麻生氏の第一の転機となったのは、小泉純一郎政権。5年間の長きにわたったこの体制下で、党政調会長、総務大臣、外務大臣など重要ポストを歴任し、地歩を固めていくのである。

「それまでの麻生さんは、“傍流の面白い人”という扱いだったんですけどね」

 とは、東京大学名誉教授の御厨貴氏(政治学)。

「それが、重要ポストを任されることによって総裁候補になっていった。小泉さんからすれば、自分と同じように群れず、変わり者で、わっと物を言ってひらめきで生きる麻生さんには親しみが持てたんでしょう」

 小泉政権後、第1次安倍晋三、福田康夫の両内閣は1年ほどの短命に終わる。かたや野党第1党の民主党が支持率を伸ばし、政権交代の危機にお鉢が回ってきたのが麻生氏。マンガ好きでべらんめえ調といったキャラクターが若者から人気を集めたこともあって2008年、念願の総理に就任した。

「あの時の麻生さんは本当にいら立っていた」
 が、総理になるやリーマンショックが日本を襲う。目玉政策として国民一人一人に定額給付金を支給したが、景気は上向かず。自身も高級バー通いが批判され、また「踏襲」を「ふしゅう」、「未曾有」を「みぞうゆう」、「頻繁」を「はんざつ」と発するなど、中学生レベルの漢字が読めないことがあらわになり嘲笑の的に。支持率は低下する一方だった。

「あの時の麻生さんは本当にいら立っていましたね」

 とは政治ジャーナリストの青山和弘氏。青山氏は当時、日テレ政治部で官邸キャップを務めていた。

「総理番の記者たちのマナーや言葉遣いが悪いと言って“質問者を代えろ!”などとよく怒っていた。“目上の人間にきちんと口も利けないヤツにインタビューさせるんじゃねえ”という感じで。いつもイライラしていましたね」

 また、

「解散の時機を逸してしまった。経済対策に腐心し、ずるずる延ばしている間に支持率はどんどん下がり、党内からも麻生降ろしが始まってしまった」

9445OS5:2024/03/25(月) 14:21:51
 当時、厚生労働相を務めていた舛添要一氏は、

「新型インフルエンザの流行という難局もあったけど、多くを任せてくれてとてもやりやすかった」

 と回想するが、その年、麻生氏に解散を迫り離党した渡辺喜美・元行政改革担当相に聞くと、

「すぐ解散するべきだと思ったけど、したがらなかった。このままだとまずいと思って。公務員制度改革について官邸に質問状を渡しに行ったんです。でも、受け取ってもらえなかった。あの時、解散しておけば、民主党政権はなかったですよね」

復活を遂げた麻生氏
 こうした政策、政局両面での失策から自民党は2009年の総選挙で大敗。政権を失ってしまう。そのA級戦犯となった麻生氏。普通ならここで政治生命は事実上、終わりである。

 しかし、2度目の転機は3年後に訪れる。第2次安倍政権の成立だ。政権を奪い返した安倍総理が麻生氏を副総理・財務大臣に起用した。

「安倍さんが麻生さんを重用したのは、政治力もありますが、やはり境遇が似通っているからでしょうね」

 と前出の青山氏。続けて、

「お互い、祖父が総理大臣なのはもちろん、麻生さんは小学校から大学まで学習院、安倍さんは成蹊と名門私学の出身。地元は田舎だけど都会育ち。二人の間には他人が入れない世界があるように見えました」

 こうして第2次安倍政権が歴代最長の7年8カ月間続く中、麻生氏も戦後最長の財務大臣として君臨する。

「財務省というのはやはり最強の官庁です。そのトップを長く務めれば、嫌でも人がみな寄ってきますよ。小派閥だった麻生派(前・河野グループ)に他派閥からこぼれ落ちた議員が入り、また、山東派をそのまま吸収した。いつのまにか第2派閥へと拡大していたんです」(同)

 復活を遂げた麻生氏は続く菅政権、岸田政権でも重みを増し、現在の地位を築くことになったわけだ。

「麻生さんは本来、義理人情の人」
 とはいえ、麻生氏も既に83歳。老害と批判されることもしばしばだ。

 1月にも上川外相のことを「オバサン」「そんなに美しい方とは言わんけど」と言って物議を醸し、発言を撤回したばかり。失言癖は相変わらずで、撤回に追い込まれたものだけを挙げても、

「(日中に米価差があるのは)アルツハイマーの人でも分かる」(2007年)

「(終末期医療費の高騰について)さっさと死ねるようにしてもらうとか、いろんなことを考えないといけない」(2013年)

「ある日気付いたら、ワイマール憲法がナチス憲法に変わっていた。誰も気付かないで変わった。あの手口に学んだらどうかね」(2013年)

「(少子高齢化問題で)年を取ったやつが悪いみたいなことを言っているが、子どもを産まなかった方が問題だ」(2019年)

 と数々の舌禍がある。どれもその都度、首になってもおかしくない発言だが、なぜかこの人だけは逃げ切れる。しかし、その度に内閣や党の評判をおとしめてきた。

「麻生さんは本来、義理人情の人なんです」

 と言うのは、元フジテレビ政治部記者で40年前から同氏を取材する、ジャーナリストの鈴木哲夫氏。

「現在の岸田体制がいいと思っていない。政策も実現できていないし、党内の権力闘争に明け暮れている。しかも、これまで支えてきたというのに派閥解散という唐突な言動でまさに情を裏切られた。怒った麻生さんは、ポスト岸田の流れを作ろうとしています」

 しかし、

「それを面白く思わない声ももちろんある。“口が悪すぎる”“身を退くべき時期ではないか”という声が党内で聞こえるのは事実です」

9446OS5:2024/03/25(月) 14:22:03
「今の麻生さんの弊害は…」
 前出の泉氏も言うのだ。

「世間やメディアからすれば、引退してほしい政治家ということになるでしょう。総理と総裁だけでなく、副総理と副総裁も歴任。“あと議長をやれば、5冠王だ”なんて本人も言っていますが、今潔く身を引けば晩節を汚すことはない。誰でもそう思うはずです」

 ただし、として、

「それでも政治をやるんだ、というのが麻生さんなんですね。そうした特異なキャラクターが彼の本質。その意味では大好きなマンガの主人公みたいな人かもしれません。あるいは、政界の実力者が持つ業(ごう)のようなものかもしれませんね」

 前出・御厨氏の感想は、

「外からは、老人が権勢を振るっているかのように見えるのは事実。しかし、当人からすれば、“まだまだ下が育っていないから俺が育てねば”という意識なのでしょう。ですが、世間からは、80を超えて君臨している政治家がいるというのは、度を越した長老政治に見えます」

 御厨氏は、麻生氏はデモクラシータイプの政治家ではないと評する。

「アリストクラシー、貴族主義の人。だから下々より俺の方が仕事ができるという自負がある。しかし、新しい人が出てこられるよう道を開くのが長老の役割のはず。麻生さんにその気がなくても、注文を付けただけで周りが忖度(そんたく)し、意向通りにせざるを得なくなってしまっている。それが今の麻生さんの弊害なのです」

 麻生氏が常々、吉田が政界を引退した年まで現役を続けたいと述べてきたのは永田町では知られた話。その年とは85――。

 敬愛する祖父に倣い、スパッと身を退けるか、はたまた権力にしがみつき晩節を汚すか。その答えはあと1年余りで見えてくる。前編では、「政権の生殺与奪権のひとつを握っている」と言われる麻生氏の“影の権力者ぶり”について報じている。

「週刊新潮」2024年3月21日号 掲載

新潮社

9447OS5:2024/03/26(火) 17:28:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/c59c4e2d633f8cd8016282cb3b92e8681ab195cf
裏金処分目前、重鎮・二階氏が先手 衆院選不出馬を表明、安倍派幹部へ圧力強まる
3/26(火) 16:30配信

西日本新聞
国会議事堂

 自民党の二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明した。党執行部が検討を本格化させる派閥裏金事件の処分に先手を打った形で、安倍派幹部らの厳重処分を求める声が早速党内で広がった。菅義偉前首相や森山裕総務会長らと関係が近く「非主流派」の核だった二階氏の決断は「ポスト岸田」をにらんだ党内力学にも影響を与えそうだ。

 「政治責任は監督責任者である私自身にあることは当然のことであります」。25日、党本部記者会見場。二階氏はこう切り出し、岸田文雄首相に不出馬を伝えたことを明らかにした。歴代最長の幹事長経験から「キングメーカー」として権勢を誇った姿はなかった。

 裏金事件を巡り二階派の元会計責任者が在宅起訴され、自身の個人事務所の秘書も有罪が確定した。安倍派の資金還流の対応を協議した塩谷立元文部科学相や世耕弘成前参院幹事長ら4幹部に対し「選挙での非公認」以上の処分の調整が進む中、二階氏にも同等の処分が想定される。ただ二階氏は執行部の処分の動きが判断に影響したか問われると「影響はない。自らが決めたことだ」と否定した。

 突然の不出馬宣言で、与党内の矛先は安倍派幹部へと向かった。二階派中堅は「安倍派幹部は責任を取ろうとしない。処分が甘くなれば自民党は何しているんだとの批判が強まる」とくぎを刺し、公明党重鎮も「首相は厳しい処分を出しやすくなった」と見通した。

 安倍派への処分が非公認や党員資格停止以上になれば、二階氏の地元和歌山県で対立関係にあり衆院くら替えをもくろむ世耕氏へのけん制にもなる。二階派幹部は「ただでは転ばないのが二階氏だ」と“世耕封じ”の一手と読み解く。

 「自民党が再び国民の期待に応える政党として再起することを願う」。会見で述べた二階氏だが衆院政治倫理審査会に出席せず、説明責任を十分に果たさない姿勢に批判も少なくない。

 とはいえ、二階氏が表舞台から去れば党内勢力図に変化をもたらすとの指摘もある。二階氏の幹事長交代や閣僚人事で不興を買った首相は「二階氏の動向は常に気にしている」(党関係者)。二階派内にはポスト岸田を見据え、茂木敏充幹事長の派閥を飛び出した小渕優子選対委員長や、離脱に含みを持たせる加藤勝信元官房長官と距離を縮めようとする動きもある。

 麻生太郎副総裁の周辺は言う。「今は主流派も非主流派も不安定だ。この先どういう流れになるのか分からん」 (高田佳典、大坪拓也、御厨尚陽)

9448OS5:2024/03/26(火) 17:29:37
https://www.asahi.com/articles/ASS3T3QB1S3TUTFK00GM.html?oai=ASS3V1VW2S3VUTFK00FM&ref=yahoo
二階氏の不出馬「ベストタイミング」の声も 処分回避、選挙も優位に
有料記事自民

2024年3月25日 20時53分
 自民党による厳罰が取り沙汰されていた二階俊博元幹事長が、次の衆院選での不出馬を表明した。追い込まれた末の二階氏の決断は、組織的に裏金を作りながら責任逃れに走る安倍派の幹部に対し、自発的引責を求める圧力を高めている。

 二階氏が25日に記者会見したのは歴代最長の幹事長として、幾度となく質疑に応じてきた党本部4階の会見場。最側近で二階派幹部の林幹雄元幹事長代理と現れ、紙を読み上げ始めた。「政治責任はすべて監督責任者の私自身にある」「岸田文雄総裁に対し、次期衆院選挙に出馬しないと伝えた」

 そして、こう言った。「自民党が再び国民の期待に応える政党として再起することを願う」

 読み上げ時こそ、低姿勢だったが、質疑応答では一転。衆院政治倫理審査会に出席しなかった理由や、二階派の裏金作りの経緯を問われても、自らは答えず、林氏が回答した。高齢が立候補見送りの理由かと問われると「お前もその年、くるんだよ。ばかやろう」。会見は10分間で打ち切られた。

 その後、仲間と昼食を取った際には「こういうのは自分で決めなきゃならん」とさっぱりした様子で語った二階氏だが、会見でのいら立ちからは、追い詰められた末の不本意な決断だったことが色濃くにじんだ。

「実際は何の反省も謝罪も…」

9449OS5:2024/03/26(火) 17:43:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/a038b95e08d7588883b270d375ed5c1d6c9efae1
自民、二階氏の処分見送り検討 松野氏ら3氏は軽い処分で調整
3/25(月) 19:32配信


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毎日新聞
記者会見する自民党の二階俊博元幹事長(中央)。奥右は林幹雄元経済産業相=東京都千代田区の同党本部で2024年3月25日、竹内幹撮影

 自民党は、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明したことを受け、二階氏に対する党の処分を見送る検討に入った。安倍派幹部を務めた松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長、高木毅前国対委員長の3氏については、安倍派のパーティー券収入の還流に関する2022年の幹部会合に出席していた塩谷立元文部科学相ら4氏より軽い処分とする方向で調整する。

【図表で見る】1983年に初当選…二階氏の主な歩み

 自民関係者が25日明らかにした。松野氏ら3氏は安倍派の有力議員「5人衆」のメンバーで、松野、高木両氏は事務総長経験者として衆院政治倫理審査会に出席した。政治資金収支報告書の不記載額は萩生田氏が2728万円、松野氏が1051万円、高木氏が1019万円で、234万円だった塩谷氏らより多額だった。

 ただ、安倍晋三会長(当時)が還流をやめるよう指示した22年の幹部会合などには出席しておらず、一定の配慮がいると判断した模様だ。

 党執行部は、22年の幹部会合に出席した塩谷氏、下村博文元文科相、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長の4氏の責任は重大だとみて、党内処分の中では3番目に重い「党員資格停止」か4番目の「選挙での非公認」処分を検討している。松野氏ら3氏については4氏より軽い処分とし、「選挙での非公認」か「党の役職停止」とする方向だ。3氏は既に党の役職などから退いており「役職停止」なら形式的な処分となる。

 首相は26日から関係者への追加聞き取り調査を行い、4月第1週にも処分を決定する方針だ。【川口峻】

9450OS5:2024/03/26(火) 20:53:17
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/380281
【二階氏、次期衆院選不出馬表明】裏金処分目前、逃げの判断
首相苦慮、責任波及を警戒
2024/3/26 10:09
(最終更新: 2024/3/26 10:25)
 記者会見を終え、引き揚げる自民党の二階元幹事長(手前)=25日午前、東京・永田町の党本部

 自民党の二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明した。派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、4月上旬にも関係議員の一斉処分を見込む自民。唐突に映る二階氏の判断の背景には「選挙での非公認」など、党主導の重い処分を回避しようとの思惑が透ける。影響力の強い重鎮の扱いに頭を悩ませていた岸田文雄首相は、自らの責任問題への波及を警戒しつつ、安倍派(清和政策研究会)幹部の処分に踏み切れるかどうかが問われる。

 ▽メンツ

 「影響はない。自ら決めたことだ」。25日午前、党本部。記者会見に臨んだ二階氏は、党内で検討中の処分が判断に影響したかどうか問われ、気色ばんだ。だが実態は二階氏のメンツを保ちつつ、党内不和を抑え込む仕掛けを党幹部らが周到に準備していた様子がうかがえる。

 二階派(志帥会)は2018年から5年間で、政治資金収支報告書の収入と支出に計3億8千万円を過少記載したとして、元会計責任者が在宅起訴された。二階氏も、派閥パーティー券の販売ノルマ超過分3500万円を裏金化したとして、秘書が有罪となった。

 こうした事情から自民幹部は「肩書と金額、どちらで線引きしても重い処分は不可避」とみていた。ただ首相は周辺に「二階さんを処分したいわけではない」とも吐露していた。二階派を中心に恨みを買う上、岸田派(宏池会)でも元会計責任者が立件されており「ブーメランが飛んでくるのではないか」(官邸筋)と身構えたのだ。

 案の定、野党は25日、「責任者として、首相が真っ先に処分される対象だ」(共産党の小池晃書記局長)と批判のボルテージを上げた。

 ▽円満演出

 「重い処分を受けるぐらいなら、その前にけじめをつける」。3月上旬、そんな二階氏の意向を耳にした二階氏に近い森山裕総務会長らが、軟着陸に向けて首相に働きかけを始めた。

 森山氏は7、15両日に首相と一対一で面会。処分内容を考えあぐねる首相に「組織的な裏金づくりをしていた安倍派幹部と同じ処分ではいけない」と進言し、区別するよう求めた。

 そこで浮上したのが、自発的な次期衆院選への不出馬表明だ。関係者によると、党紀委員会による処分で党員資格停止に次いで4番目に重い「選挙での非公認」と同じ意味を持ち、重い処分を下さない理屈も立つ。

 26日には関係議員への追加聴取が迫っていた。二階氏は25日朝、首相に電話して不出馬方針を伝達。首相は「熟慮の結果でしょうから、判断を尊重します」と敬意を表し、円満解決を演出した。

 ▽世耕氏封じ

 「これで安倍派処分の線引きができた」。二階氏の会見を見届けた首相周辺は胸をなで下ろした。

 党処分の焦点は、裏金の発端や経緯に関し「知らぬ存ぜぬ」を貫き、責任逃れのような説明に終始している安倍派幹部だ。二階氏の不出馬表明で、選挙での非公認以上の処分を下せる流れになったと受け止めた。

 そして不出馬表明は二階氏にもメリットが生まれる。区割り変更に伴う次期衆院選和歌山2区には、二階氏と折り合いの悪い安倍派幹部の世耕弘成前参院幹事長がくら替え出馬を狙っているとされる。世耕氏が非公認や党員資格停止になれば、後継争いからの脱落は必至―。参院関係者は今回の決断を「世耕氏封じの一手だ」と読み解いた。

 処分を間近に控え、交錯する自民内の思惑と駆け引き。首相は25日夕の党役員会で二階氏の表明をこう評した。「党の再起を強く促す出処進退として重く受け止めたい」

9451OS5:2024/03/27(水) 00:26:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/e45c973808a7dd56f17c6c12e4db0adcedeac92b
自民裏金、処分3段階案が浮上 執行部、塩谷・下村両氏を追加聴取
3/26(火) 20:07配信

毎日新聞
自民党本部=東京都千代田区で、曽根田和久撮影

 岸田文雄首相(自民党総裁)ら党執行部は26日、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派幹部を務めた塩谷立元文部科学相と下村博文元文科相への追加の聞き取り調査を東京都内のホテルで行った。自民が4月上旬にも決定する関係議員の処分については3段階に分ける案が浮上しており、党執行部は追加聴取を踏まえて処分の詳細を詰める。

 追加聴取は首相と茂木敏充幹事長、森山裕総務会長が実施した。27日は同じく安倍派幹部を務めた西村康稔前経済産業相と世耕弘成前参院幹事長が対象となる。

 首相は26日の聴取終了後、首相官邸で記者団の取材に応じたが、実態解明につながる証言が得られたかについては「作業をこれからも続けていく。今の段階で内容等を申し上げることはできない」と言及を避けた。

 党執行部は、パーティー券収入のキックバック(還流)に関する2022年の同派の幹部会合に出席したものの、結果的に不正な還流をやめることができなかった塩谷、下村、西村、世耕の4氏の責任は重大だとみて、党内処分の中では3番目に重い「党員資格停止」か4番目の「選挙での非公認」処分を検討している。

 一方、同派幹部を務めた松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長、高木毅前国対委員長は22年の幹部会合には出席していないことから、塩谷氏ら4氏より軽い処分とする調整に入っており、「選挙での非公認」か「党の役職停止」とする案がある。党執行部は、幹部会合への出席の有無や幹部か否か、政治資金収支報告書への不記載額の多寡などを考慮し、塩谷氏ら関係議員を3段階に分けて処分する方向だ。25日に次期衆院選に出馬しない意向を表明した二階俊博元幹事長への処分は見送られる公算が大きい。【畠山嵩、池田直】

9452OS5:2024/03/27(水) 06:26:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/d143115c2f7d24c0efa91c35cff0c03631877608
<読む政治>二階氏不出馬の志帥会、次の軸は誰か 「武田事務総長主導」に賛否
3/27(水) 6:00配信



毎日新聞
自民党二階派の解散を記者会見で発表する同派会長の二階俊博元幹事長(中央)、武田良太元総務相(右)、林幹雄元経済産業相(左)=東京都千代田区の砂防会館で1月19日、竹内望撮影

 自民党は4派閥が解散を決定したことで、党内の景色は様変わりし、議員たちは浮足立っている。

【グラフ】内閣支持率の推移(24年2月)

 解散する二階派(志帥会)では、強い磁力を発して派を束ねてきた、会長の二階俊博元幹事長が25日、次期衆院選不出馬を表明したことで、一気に不安定な状況に陥りそうだ。

 二階氏、林幹雄元経済産業相、武田良太元総務相、中曽根弘文元外相の4人は、1月の解散決定後も、派閥メンバーと当選回数別に会合を開いてきた。

 東京・赤坂のホテルにある中華料理店で2月28日にあった会食には、この4人と閣僚経験者ら数人が参加した。二階派事務総長の武田氏が、派閥の裏金事件の経緯を説明するため、衆院政治倫理審査会に出席する前日だった。武田氏は「政倫審に明日出ます。これまで話してきたことを話すので、大丈夫です」と断言した。

 雑談が多く、派閥メンバーの今後については話題にのぼらなかったという。出席したベテラン議員は「二階派をどうするかという話をすると思ったが、何もない。参加しなければよかった」と苦々しげに語った。

 二階派は岸田文雄首相と距離を置き、非主流派の立場を続けている。二階氏は85歳。バッジを外すのならば、別の誰かが結集軸になり得るのか。同派解散後を想定して、武田氏を中心にメンバーを再結集しようとする動きがある。武田氏が主導権を握ることを嫌う議員たちは対抗し、二階氏と「反武田」の枠組みを作れないかと画策する。武田氏を警戒する同派幹部は「二階派に総裁候補はいない。武田氏について行くのは若手だけだろう」とけん制する。

 武田氏は、萩生田光一前政調会長、加藤勝信元官房長官とも連携しており、3人は頭文字を取って「HKT」と呼ばれる。いずれも菅政権で閣僚を務め、菅義偉元首相に近い。菅氏は3月1日、HKTの3人と小泉進次郎元環境相と会食した。

 無派閥ながら首相となった菅氏には、自身を支える議員グループがある。二階氏と同じく非主流派に位置し、首相の政権運営に不満を持つ。「ポスト岸田」の候補では、河野太郎デジタル相、小泉氏、石破茂元幹事長らが念頭にあるようだ。ただ、菅氏はかねて麻生太郎副総裁と距離がある。河野氏は存続が決まっている麻生派に所属する。菅氏は脱派閥を主張してきたこともあり、次期総裁選で河野氏を支援するかは定まっていない。小泉、石破両氏も、議員の支持が広がるかは未知数だ。

 菅氏周辺は「麻生氏や茂木敏充幹事長とケンカできるのは菅氏しかいない。菅氏が決めた人物が総裁になる、という形にしようと環境整備をしている」と明かし、菅氏がキングメーカーとして積極的に関与することに期待を寄せる。

9453OS5:2024/03/27(水) 11:42:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/054f1eb744ee1b635782386bbc6304f5cb0a93cd

岸田文雄首相、自身が役職停止処分なら党総裁の役職「外れる」 参院予算委
3/27(水) 10:33配信

産経新聞
参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=27日午前(春名中撮影)

岸田文雄首相は27日午前の参院予算委員会で、自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を巡り、党総裁である自身の処分が党の役職停止となった場合の対応について「党規約をそのまま読めば、役職を外れるということになる」と述べ、総裁を外れるとの認識を示した。

処分のうち党の役職停止は8段階中3番目に軽い。党内では首相に対する重い処分は見送られるとの見方がある。首相は「私も含めて党の手続きと判断が尊重されなければならない。処分は何も決まっていない」とも語った。

首相は安倍派(清和政策研究会)幹部の再聴取について「来週に向けて続けていきたい」と説明した。過去に同派会長を務めた森喜朗元首相の聴取については「個人的にこの問題に関わっているという指摘は把握されていない」とした一方で、「追加の聞き取り調査の中で必要な関係者に話を聞きたい」と述べた。

次期衆院選への不出馬を表明した二階俊博元幹事長に対する処分の有無については「選挙に出馬しないという判断は重く受け止めているが、処分については決めていない」と述べた。

立憲民主党の杉尾秀哉氏への答弁。

9454OS5:2024/03/27(水) 11:49:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba19d90827db96b5fe4d2eb3cdfa7b320c28cde3
非公認案、自民にも「不十分」の声 裏金議員処分、野党は離党要求
3/27(水) 7:05配信

時事通信
安倍派元幹部への聴取を終え、ホテルを後にする岸田文雄首相を乗せた車=26日午後、東京都千代田区

 自民党派閥の裏金事件での処分に向け、岸田文雄首相は安倍派元幹部への聞き取り調査を始めた。

 処分は「選挙での非公認」を軸に検討するが、党内からも「国民は到底納得しない」(幹部)との懸念が相次いでおり、世論の強い反発が収まるかどうかは見通せない。

 「非公認」が検討されるのは2022年8月の安倍派幹部会合でキックバック(還流)復活に関わったとされる塩谷立・元総務会長、下村博文元政調会長、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長の4人。実際に処分が下れば、次期国政選には無所属で出馬する可能性が高い。そうなれば、衆院選では比例代表への重複立候補ができない。

 ただ、裏を返せば、当面は自民議員で活動を続けることが可能で、無所属で当選すれば追加公認の道も開ける。安倍派には「非常に重たい」(閣僚経験者)との声がある一方、岸田派中堅は「選挙までは何もないということ。有権者は厳しいとは受け止めないだろう」と断じた。

 幹部会合に出席しなかった松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長らには「党の役職停止」を検討中だが、主だった役職は既に外れており、実効性にはいまひとつ欠ける。

 裏金問題を巡っては、政治資金収支報告書の不記載額が3526万円に上った二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明。二階派若手は、自発的に動く様子のない安倍派の面々に対し「安倍派からも続くと思っていた。離党くらい自分で判断できる」といら立ちを隠さない。

 過去の不祥事では、新型コロナウイルス禍の緊急事態宣言のさなかに銀座のクラブを訪れた自民3議員が離党勧告を受けた。同党筋は「執行部は非公認よりも一段重い『党員資格停止』にしたいはず。そうなれば離党を促すことにもつながる」と話す。

 処分を急ぐ自民に対し、野党は厳しい批判を浴びせる。立憲民主党の泉健太代表は党会合で「真相にたどり着いていない中で処分を進めようとするのは、逃げ切りを図ろうという姿勢に他ならない」と指摘。国民民主党の玉木雄一郎代表も記者会見で「銀座に飲みに行って離党を迫られた(事例)以上の処分は当然必要だ。自民党の自浄作用が問われている」と述べ、安倍派元幹部らの離党を要求した。

9455OS5:2024/03/27(水) 11:49:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/187a55ab16165962ea3893ec8bf1446324fcf405
自民、裏金幕引き急ぐ 二階氏不出馬、処分に「追い風」 真相究明は置き去り〔深層探訪〕
3/27(水) 7:00配信


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時事通信
記者会見で次期衆院選に出馬しない意向を表明した自民党の二階俊博元幹事長(右)=25日、東京・永田町の同党本部

 自民党で派閥裏金事件の幕引きに向けた動きが加速してきた。岸田文雄首相(党総裁)自らが26日から安倍派元幹部の再聴取に乗り出す。二階俊博元幹事長が事件の責任を取って衆院選不出馬を表明したことで、安倍派元幹部への重い処分は必至の情勢だ。ただ、関係議員の証人喚問には依然否定的。一連の動きは首相らの指導力発揮を演出する色合いが濃く、裏金化の経緯や使途など真相究明は置き去りにされている。

【主な経歴】二階 俊博(にかい としひろ)氏

 ◇不出馬「取引」説も
 「捜査権がない中で限界があるのも事実。できる限りの実態把握に努め、党としてけじめを付けなければならない」。首相は25日の参院予算委員会でこう強調。自ら再聴取を進め、早期処分に踏み切る考えを示した。

 首相は先週22日、ひそかに森山裕総務会長ら党幹部を首相官邸の裏口から次々呼び込み、処分の調整を進めた。安倍派でキックバック(還流)復活に関わったとされる塩谷立・元総務会長や世耕弘成・前参院幹事長ら4人の政治的責任は重いと見て、「選挙での非公認」以上の処分を検討中だ。

 これに呼応するかのように、二階氏は25日に不出馬の意向を表明した。自身の秘書が立件され、幹事長在任時の巨額の政策活動費にも疑惑の目が向けられる二階氏には「離党が望ましい」(自民中堅)との声も党内でくすぶっていた。

 和歌山県内が地盤の二階氏を巡っては、参院和歌山選挙区選出で衆院くら替えの意欲をにじませる世耕氏とのさや当てが続いていた。首相は11日、二階氏側近の武田良太・元総務相と会談。裏金議員の処分に向けた調整が大詰めとなる中の不出馬表明に、政界では首相と二階氏側の「取引」を疑う向きもある。

 二階氏不出馬の動きを知った官邸幹部は「やはりこうなったか」と漏らし、安倍派元幹部の処分も「非公認」以上になるのは不可避との見方を示した。「非公認」が処分の「物差し」となることで、世耕氏の衆院くら替えを阻む狙いも二階氏にはあったと解説し、「(子息への)世襲を目指す二階氏にはベストのタイミングだ」と話す。同氏への処分について、首相周辺は「もうないだろう」と打ち明けた。

 ◇証人喚問に後ろ向き
 85歳の二階氏の不出馬は地元などでは織り込み済み。既定路線を前倒ししただけとも言え、事態収束を図ろうとする二階氏側の思惑も透ける。会見に同席した側近の林幹雄・元幹事長代理は二階氏の説明責任について「いちいち政治倫理審査会に出なくても分かってもらえる」と話し、政倫審出席は不要と言ってのけた。

 事件の終幕を急ぎたいのは首相も同様だ。2024年度予算案は今年度内成立が既に確定。週内の参院審議を乗り切れば、国会で野党の追及を受ける場面も減る見通し。4月の衆院3補欠選挙を見据え、指導力を演出しつつ4月第1週にも処分を下すことで、「一つの区切りとしたい」(自民関係者)のが本音だ。

 政権内で思惑や駆け引きが交錯する一方、裏金事件の真相は依然として闇の中だ。首相は25日の参院予算委で証人喚問の必要性を問われ、「政倫審の弁明などが行われてきた。国会で判断すべきだ」などと後ろ向きな発言に終始した。

 立憲民主党の泉健太代表は記者団に「真相を究明しなければいけない。(論点の)すり替えでお茶を濁すのではなく、しっかり証人喚問に応じるよう改めて訴えたい」と迫った。共産党の小池晃書記局長は、二階氏に対し「真相を語れと言いたい。(衆院議員を)13期務めた人だから、最後は政治家として筋を通してもらいたい」と求めた。

9456OS5:2024/03/27(水) 11:55:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/675967e658c3942c106bd949f288d76a727a35a9
岸田総理、実はサプライズ好き…言動が予測困難過ぎて永田町騒然「ひょっとして衆院解散も」
3/27(水) 10:32配信

47NEWS
衆院政治倫理審査会に出席する考えを記者団に示した岸田首相=2024年2月28日

 「岸田総理、政倫審出るってよ」―。2月下旬、岸田文雄首相の判断が東京・永田町を騒然とさせた。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会への出席を突如表明したのだ。安倍派や二階派の幹部出席を報道公開とするか否かで与野党協議が膠着していた状況を、首相のひと言が打破した。日々政局に頭を巡らせている永田町の「住民」をも驚かせた経験は、過去に一度や二度ではない。「ひょっとして衆院解散も大方の予想を外してくるのではないか」。岸田首相の政治手法はさらなる臆測を呼ぶ。(共同通信=池田快)

政治テロ、本当にある? 「連座制」後ろ向きの理由

国会議事堂=2022年5月

 ▽岸田流「ショック療法」

 「政倫審を公開で行うのか、非公開で行うのか、与野党の折り合いがついていない。今の状況のままでは、国民の政治に対する不信がますます深刻になる。自民党総裁として政倫審に自ら出席し、マスコミオープンの下で説明責任を果たさせていただきたい」

 2月28日午前、岸田首相は官邸で記者団に表明した。現職首相として政倫審への出席は初めてとなる。全面公開で臨むという首相の発言は、瞬く間に永田町内を駆け巡った。

 そもそも政倫審は原則非公開というルールが定められている。公開には本人同意が必要だ。自民党は、衆院の政倫審開催を申し出た安倍、二階両派の計5人が「完全非公開」を希望していると当初説明し、交渉途中で「議員傍聴のみ可」「記者の取材と録音は許可」へと徐々に譲歩した。しかし、立憲民主党など野党側は説明責任を果たすなら全面公開が不可欠だと主張する。この影響で、開催を見込んだ28、29日は見送ることに27日に決まり、2024年度予算案の3月中の成立にも影響を与えかねない状況だった。


 「岸田流のショック療法だ」。自民党のベテラン議員は首相の狙いをこう分析した。首相発言の後、安倍、二階両派の5人は次々と態度を軟化させる。その日のうちに、開催を29日と3月1日とする日程が決まり、出席者は岸田首相を含む計6人となった。

 ▽サプライズのリスク

 今回の突然の行動について、周辺は「岸田首相の怒りの表れだった」との見方を明かす。

 首相はそれまで、政治資金収支報告書に不記載があった議員らの説明責任について再三言及してきた。それなのに、なかなか調整がつかない政倫審の開催。「首相は不満をためていた」と周辺は解説した。

 2月28日も自らの出席表明に合わせて、安倍派や二階派議員を念頭に、こう強調した。「政治の信頼回復に向けて、ぜひ志のある議員に政倫審をはじめ、あらゆる場において説明責任を果たしてもらうことを期待している」

 こうしたサプライズ的な政治手法には、リスクが付きまとう。岸田首相が事前に自身の政倫審出席を知らせたのは、ごく一部の自民党幹部らに限られた。それも表明直前に連絡しただけだ。安倍派内からはすぐさま「岸田首相はどこまで安倍派を悪者にする気なのか」と憤る声が上がった。

 党内に波紋を広げた結果を、首相周辺はこう振り返った。「今回の判断は、膠着状態を打破するためリーダーシップを発揮する姿を見せたプラス効果だけでは済まなかった。やはりマイナス面もあった」

 ▽首相が愛した派閥

 岸田首相は1月にも周囲を驚かした。昨年12月まで自ら率いてきた岸田派(宏池会)の解散表明だ。

 1月18日夜、岸田首相は官邸で記者団にこう語った。

 「解散についても検討している。政治の信頼回復に資するものであるならば、そうしたことも考えなければならない」

 この日朝、東京地検特捜部が政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で岸田派の元会計責任者を立件する方針を固めたと報じられた。首相は昼間、ひそかに岸田派幹部を官邸に順次呼び集め、派閥解散の了解を取り付けた。そして翌19日にも「政治の信頼回復のために宏池会(岸田派)を解散する」と改めて表明した。

9457OS5:2024/03/27(水) 11:55:49
 宏池会と言えば、岸田首相と同じ広島県出身の池田勇人元首相が1957年に創設した、党内で最も歴史を持つ派閥だ。岸田首相を含めて5人の首相を輩出してきた。岸田首相自身も昨年12月に派閥を離脱するまで11年間にわたり会長を務め、人一倍「宏池会愛」が強いとされる。それだけに解散表明のインパクトは大きく、岸田首相の強い覚悟がにじんだ。

(写真:47NEWS)

 首相は党内の他派閥について問われると「他の派閥のありようについて何か申し上げる立場にない」と踏み込むのを避けた。だが、特捜部が派閥の会計責任者や自民議員らを立件したこの日、安倍派と二階派も派閥解散の方針を決断する。二階俊博元幹事長は首相と相談したわけではないとしつつ、岸田派解散の決断について「影響が全くないと言えばうそになる」と明かした。

 続いて森山派も25日、解散方針を表明。会長の森山裕総務会長は「断腸の思いだが、政治の信頼を取り戻すために決めた」と語った。

 一方で、麻生派を率いる麻生太郎自民党副総裁、茂木派領袖の茂木敏充幹事長と、岸田首相との関係はきしみが生じた。麻生派、茂木派は政策集団の形で、議員の集まりとしては存続すると決めた。それでも「政治資金収支報告書に記載しなかった特定の派閥が悪いのに、派閥全てが悪者にされている。守旧派のレッテルを貼る気か」と岸田首相への恨み節が漏れる。

▽意表突く局面転換、過去にも

 岸田首相は、サプライズで局面転換を図る手法に成功体験を感じているのかもしれない。

 始まりは、第100代首相に就任した2021年10月4日のことだ。首相就任の記者会見に臨むと、10日後の14日に衆院を解散し、衆院選を19日公示、31日投開票の日程で実施すると表明した。

 確かに衆院議員の任期満了は21日に迫っていたが、菅義偉前首相の退任と岸田内閣の発足を考慮すると、衆院選投開票は11月になるというのが大方の見立てだった。就任から間髪置かない衆院解散判断には、対する野党も「奇襲だ」と慌てる。選挙戦では与野党の接戦区も少なくなかったが、自民党は単独で安定多数と呼ばれる議席確保に成功した。

 2022年8月10日の内閣改造・自民党役員人事も意外なタイミングだった。党役員任期に合わせて9月と予想する向きが党内外に多かったが、見事に裏切った格好に。7月の安倍晋三元首相の銃撃事件を機に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党の関わりが取り沙汰される中、早めに手を打つ狙いがあったようだ。

 なぜ岸田首相はサプライズを好むのか。答えのヒントは、党内基盤の弱さにあるのではないだろうか。

 足元の岸田派は、党内6派閥のうち第4派閥に過ぎない。最大派閥を足場にした安倍元首相とは状況が大きく異なる。このため岸田首相は政権運営の上で、麻生副総裁や茂木幹事長との連携を図ってきた。麻生派は第2派閥、茂木派第3派閥だ。こうした状況下で、自ら主導権を握るために編み出したのがサプライズ演出ではないだろうか。

 ▽想定外の衆院解散におびえる永田町

 いま永田町では「岸田首相は何を考えているのか、さっぱり分からない」(自民党中堅)という首相評が定着している。そんな中、与野党問わず最大の関心事は、首相がいつ衆院解散権を行使するかという一点にある。衆院解散は一口に言えば「衆院議員の首を切る行為」。選挙後に再び国会へ戻れるのか、命運を握るのは首相というわけだ。

 衆院議員任期4年間は、この春で2年半を経過する。来年は参院選も控えていることを考えると「岸田首相は年内に衆院解散・総選挙に打って出るのではないか」との見方は広がっている。最近では、米国への国賓待遇訪問前後の「4月説」や、所得税の定額減税が始まる「6月説」などのうわさが永田町を飛び交う。

 岸田首相は自らの考えを周囲に気取らせないのが常。自民党幹部すら真意を探るのは容易でないようだ。

 岸田首相は3月4日の参院予算委員会で、4月の衆院3補欠選挙とタイミングを合わせる形で衆院選に持ち込むのではないかと聞かれ「全く考えていない」と答えた。この発言に関し、森山総務会長は翌5日の記者会見で、読めない首相心理をこう解説した。「昨日の予算委員会の発言はその通りだと思います。昨日はそうだったんだろうと思います。昨日までは」

9458OS5:2024/03/27(水) 12:01:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/611e306c42c5d0f9b8f3ce6e36e00aa3966c0fc9
中国企業ロゴ問題は「委員会の所管外」 河野太郎氏、8回繰り返し答弁避ける 衆院特別委
3/27(水) 11:40配信


産経新聞
河野太郎デジタル担当相(春名中撮影)

再生可能エネルギー導入に向けて規制見直しを目指す内閣府のタスクフォースで民間構成員が提出した資料に中国国営企業のロゴマークの透かしが入っていた問題を巡り、26日の衆院地域活性化・こども政策・デジタル社会形成特別委員会で、河野太郎デジタル相が立憲民主党の中谷一馬衆院議員の質問に対し、「委員会の所管外」を理由に自身ではなく事務方に答弁させ続ける場面があった。

河野氏は兼務する規制改革担当相としてタスクフォースを所管するが、同特別委員会はタスクフォースが目指す規制改革は所管外となる。

中谷氏は同特別委員会が所管する「デジタル行政改革の視点で」と述べた上で、一連の問題の改善策について見解を求めた。河野氏は「所管外の委員会なら副大臣や政府参考人らが答弁するのが院のルール」「規制改革の質問は所管の委員会でお願いしたい」「所管の委員会を認識せずに質問する質問者の問題」などと「所管」を理由に計8回答弁を避けた。

中谷氏は「答弁しない姿勢はどうかと思う」と河野氏の姿勢を疑問視した。

一方、河野氏は同特別委員会に先立つ記者会見で、一連の問題について「お騒がせして申し訳ない」とした上で、「ロゴに有害な要素が入っていないことは確認できた。事実関係を調べて対処方針を決めたい」と語っていた。

河野氏を巡っては、「所管外」などとして答弁を避けるケースが少なくない。令和5年2月の衆院予算委では原発政策や外相時代に関わった北方四島を巡る日露交渉などについて「所管外だ」との答弁を12回繰り返した。また、平成30年12月の記者会見ではロシアとの平和条約締結交渉をめぐる記者の質問に対し、「次の質問どうぞ」と4回連続で繰り返し、応答を拒否したケースもある。(奥原慎平)

9459OS5:2024/03/28(木) 23:00:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee762f0ab945bb174fcd9dd095b4e3ef4ee47d1a
長谷川岳・参院議員が北海道庁職員らを厳しく叱責、鈴木知事「改めるべきだ」
3/28(木) 22:33配信

読売新聞オンライン
長谷川岳参院議員

 北海道選出の長谷川岳参院議員(自民)から道庁職員らが厳しい叱責(しっせき)を受けたとして、鈴木直道知事は28日の定例記者会見で、長谷川氏に対し、「(言葉遣いを)改めるべきだ」と指摘したことを明らかにした。長谷川氏の言動を巡っては、週刊文春(電子版)がパワーハラスメントとして報じていた。長谷川氏からは謝罪があったという。

 関係者によると、長谷川氏は1月下旬、意見交換の場で道庁や札幌市の職員を厳しく叱責した。鈴木知事は関係職員に事実を確認した上で、28日に電話で改善を求めたという。記者会見で、鈴木知事は「適切とはいえない発言があった。改めるべきであると申し上げた」と述べたが、パワハラに当たるかどうかについては明言しなかった。

 札幌市の秋元克広市長も27日の定例記者会見で長谷川氏について問われ、「かなりきつい調子で言われる方」と述べ、パワハラについては「そういうふうに受け止める場合もあるかなと認識している」と説明していた。

 長谷川氏は28日、自身のブログで、「私の表現方法が時代にそぐわないものであることを痛感いたしました。以後、時代に即した表現方法に変えて参(まい)ります」と釈明した。謝罪の言葉はなかった。

9460OS5:2024/03/28(木) 23:03:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f9fc4b130c44caab05766cecaec4d6994841981
吉幾三の告発で物議の自民党・長谷川議員 パワハラ報道受け「時代に即した表現方法に変えて参ります」
3/28(木) 20:51配信

スポニチアネックス
長谷川岳氏X(@gaku_hasegawa)から

 自民党の長谷川岳参議院議員(53)が28日、自身のブログを更新し、パワハラと疑われる行為があったとの報道を巡り、「不徳の致すところ」と投稿。今後改める意向を示した

 長谷川氏は「報道を受けて」とのタイトルでブログを更新。「私の過去の表現方法をめぐる報道がなされ、不徳の致すところです。初当選以来、北海道の課題、地域の課題解決に向け、情熱的に活動して参りました。一方で、私の表現方法が時代にそぐわないものであることを痛感いたしました。以後、時代に即した表現方法に変えて参ります。引き続き、北海道の課題、地域の課題解決に向け、より一層の情熱を持って取り組んで参ります」とつづったもの。

 長谷川氏をめぐっては、26日、「文春オンライン」が地元の札幌市職員がさまざまな要求への対応で残業時間が月100時間を超えていると報じたほか、歌手の吉幾三も自身のYouTubeの中で、飛行機に乗っていた際に遭遇した国会議員の態度が「非常に横着な態度」だったといい、「言葉の使い方が乱暴」と指摘。その後公開した動画の中で長谷川氏の名を公表し、匿名客室乗務員からの手紙を紹介。その手紙には「遅延に非常に厳しい」「鬼の首を取ったような言い方でクレーム」「とても政治家とは思えない」と記されていた。

9461OS5:2024/03/31(日) 13:29:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1955e7356c1f30333f7bedd015804ad3693b281
安倍派幹部に「離党勧告」案浮上 追加聴取や厳しい世論を考慮
3/29(金) 23:00配信

毎日新聞
自民党本部=曽根田和久撮影

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた関係議員の処分を巡り、安倍派幹部の一部を「離党勧告」とする案が党内で浮上していることが29日、判明した。党の処分では除名に次いで2番目に重い。これまでは4番目の「選挙での非公認」を軸に検討してきたが、追加聴取での議員側の説明や厳しい世論を考慮し、より厳しい処分が必要との判断に傾いている。処分は4月4日までに決定する方向で調整している。政府・自民党関係者が明らかにした。


 岸田文雄首相は29日、党幹部と相次いで会談。処分の重さや首相が進める追加聴取のあり方などについて詰めの協議を行った。麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長は29日午後、首相官邸の裏口から入り、首相と約1時間会談した。これに先立ち、首相は参院幹部とも会談した。関係者によると首相は「3日か4日には処分を決めたい」と語ったという。追加聴取についても継続する考えを示した。

 党執行部は、安倍、二階両派の80人規模の議員の処分を検討している。特に安倍派のパーティー券収入のキックバック(還流)に関する2022年の幹部会合に出席したものの、結果的に不正な還流をやめることができなかった同派幹部の責任は重いとみている。

 首相は26、27の両日、幹部会合に出席した塩谷立元文部科学相、下村博文元文科相、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長の4人に追加聴取を実施。聴取での説明ぶりも踏まえて、当初検討していた党の処分で4番目の「選挙での非公認」や、3番目の「党員資格の停止」よりも重い処分とする案が浮上している。党幹部は「新たな事実が追加で出てきている。離党勧告まで踏み込まざるを得ないだろう」と語った。【飼手勇介、高橋祐貴】

9462OS5:2024/03/31(日) 13:38:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/06d68cf591ae45456f4df851893bfeacd9905e24
安倍派元幹部に離党勧告へ…自民、処分対象者を最終調整
3/31(日) 5:04配信

読売新聞オンライン
 自民党は、派閥の政治資金規正法違反事件の関係者に対する処分を巡り、安倍派元幹部について、党規律規約の規定で2番目に重い「離党勧告」とする方向で最終調整に入った。同党は関係議員で最も厳しい処分として、4番目に重い「選挙における非公認」以上とする方針をすでに固めており、世論の批判などを考慮したとみられる。処分の対象者や内容を詰めた上で、4月3日以降に党紀委員会を開き、その他の関係議員も含めた処分を決定する予定だ。


 複数の同党幹部が明らかにした。党執行部は、安倍派内で最も政治的・道義的責任が重いのが塩谷立、下村博文・両元文部科学相、西村康稔・前経済産業相、世耕弘成・前参院幹事長の4氏だとみている。4氏は、安倍元首相から派閥による資金還流の停止を命じられたが、安倍氏の死去後に対応を協議し、中止を決めなかった。

(写真:読売新聞)

 執行部は、4氏が不正還流を止められる立場にありながら対処しなかった点を重視している。さらに、「非公認よりも厳しい対応が必要だ」とする党内の意見や、世論の反発が依然として強いことなどを踏まえ、「離党勧告」とする方向で検討している。「離党勧告」を4人全員に科すか、一部にとどめるかなどを近く最終判断する予定だ。

 党の処分は、重い順に〈1〉除名〈2〉離党勧告〈3〉党員資格停止〈4〉選挙での非公認〈5〉国会・政府の役職の辞任勧告〈6〉党の役職停止〈7〉戒告〈8〉党則などの順守勧告――がある。

 4氏を含め、派閥のパーティー収入の還流分を政治資金収支報告書に記載していなかった議員は安倍、二階両派で82人に上る。自民は派閥の役職などを踏まえ、3〜4段階に分けて処分する方向だ。不記載額や議員歴などを考慮し、若手などの一部には処分を行わないことも検討している。

 岸田首相(自民党総裁)は4月10日に米国で行う日米首脳会談前に処分を終えたい考えだ。党執行部は、1日にも党紀委員会の招集を要請する方針で、対象者の弁明なども踏まえて処分を決定する。弁明を準備する期間も必要になるため、開催は3日以降となる見通しだ。

9463OS5:2024/03/31(日) 13:40:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ea5f053aa1768138963cdd86c6c730d740ce9aa
安倍派幹部に「離党勧告」検討 来月4日にも裏金処分 岸田首相
3/31(日) 7:00配信

時事通信
参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=27日、国会内

 岸田文雄首相(自民党総裁)が派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派元幹部の一部に対し、8段階ある党規律規約の処分で2番目に重い「離党の勧告」を科す方向で検討していることが分かった。


 複数の関係者が30日明らかにした。4番目の「選挙における非公認」を軸に調整していたが、党内外の反応を踏まえ、より厳しい対応が必要との判断に傾いた。党紀委員会の審査を経て、4月4日にも処分を決定したい考えだ。

 処分は派閥からのキックバック(還流)を政治資金収支報告書に記載していなかった安倍、二階両派の82人を対象に検討。首相はこのうち、塩谷立・元総務会長、下村博文元政調会長、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長の4人への重い処分を想定している。安倍派会長だった安倍晋三元首相が2022年4月に還流廃止を決めたにもかかわらず、同氏の死去後に、同年8月の4人の協議を経て方針が覆った経緯があるためだ。

 首相は当初、「非公認」を中心に調整していたが、世論の反発が収まる兆しはない。新型コロナウイルス禍のさなかに銀座のクラブを訪れた3議員が離党を迫られたことを踏まえ、党内では「思い切った処分が必要」(閣僚)との声も根強い。

 西村、世耕両氏が衆院政治倫理審査会などで明かさなかった22年3月の安倍派幹部会合の存在を、29日に一転して認めたことにも批判がある。党関係者は「4人には深刻な問題を引き起こしている自覚がない。離党勧告もあり得る」と語った。

 首相は処分の重さについて、不記載額、役職歴、説明責任の果たし方などを総合的に判断すると説明している。党執行部にも4人を同列に処分することへの慎重論があり、首相は3番目に重い「党員資格の停止」も含め、なお熟慮を重ねるとみられる。

 安倍派有力議員「5人衆」のうち、西村、世耕両氏以外の松野博一前官房長官、高木毅前国対委員長、萩生田光一前政調会長についても、6番目に重い「党の役職停止」から「非公認」などに引き上げられる可能性がある。中堅・若手議員の多くは7番目の「戒告」などにとどめる方針だ。

9464OS5:2024/04/01(月) 07:55:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/792b88757bb29f19408eb9df60a0303456376e36
自民党安倍・二階派の約40人を処分へ、中堅・若手は「5年で不記載500万円以上」対象に
3/31(日) 21:02配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党は、派閥の政治資金規正法違反事件を巡り、派閥パーティー収入の還流分の政治資金収支報告書への不記載が確認された安倍、二階両派の議員82人のうち、約40人を党紀委員会で処分する方向で調整に入った。派閥で指導的な立場になかった中堅・若手などでは、2018〜22年の5年間の不記載額が500万円以上の議員を対象とする方針だ。


 複数の自民関係者が明らかにした。派閥での役職や不記載額などによる処分の線引きを検討してきた党執行部は、「派閥運営に影響力を持たず不記載額も少ない議員は党紀委の処分は不要」との結論に至った。党紀委処分の対象としない議員は、幹事長注意などの対応を検討する。

 党紀委は、茂木幹事長が4月1日にも招集を要請し、4日にも処分が決定される見通しだ。党執行部は、安倍派幹部として不正還流を止められる立場にあった塩谷立、下村博文・両元文部科学相、西村康稔・前経済産業相、世耕弘成・前参院幹事長の4氏の責任が最も重いと判断しており、4人全員か一部に対し、党規律規約で2番目に重い「離党勧告」を科す方針だ。残る議員は、派閥の役職や不記載額に応じて、「党員資格停止」「選挙における非公認」「党の役職停止」などの処分とする。

 一方、二階派会長だった二階俊博・元幹事長については、不記載額が3526万円と最多だが、次期衆院選に出馬しないと表明したため、党執行部は自ら政治責任を取ったとして処分対象としない方向だ。

9465OS5:2024/04/01(月) 16:46:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ef94894094302b6914242fb98293ad68c8c71bf
自民、安倍派4幹部の一部へ離党勧告検討 不記載1千万円超は党役職停止か、処分40人規模
4/1(月) 13:59配信

産経新聞
岸田文雄首相

自民党は、安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー収入不記載事件に関し政治責任が特に重いとみている同派幹部4人の一部に、離党勧告の処分を科す検討に入った。処分対象は、政治資金収支報告書への不記載額が5年間で500万円を超える安倍派と二階派(志帥会)の議員約40人規模となる方向だ。週内に党紀委員会で決定する。

安倍派4幹部は、座長だった塩谷立氏、同派の参院側トップだった世耕弘成氏、事務総長経験者の西村康稔、下村博文両氏。いずれも組織的な資金還流への積極的な関与を否定している。

ただ、岸田文雄首相(党総裁)や党執行部は、政治不信を招いた重い政治責任を有する立場にあったと判断。4幹部の一部には8段階の処分のうち2番目に重い「離党勧告」を科す案が有力となった。離党勧告を受けない場合も、4番目に重い「選挙での非公認」を軸に調整している。

処分の検討対象となっている議員は、安倍派と二階派の現職82人と、選挙区支部長3人の計85人。実際に処分を受けるのは、5年間で500万円以上の不記載があった議員30数人に加え、500万円以下でも安倍派幹部だった議員数人の計40人程度になるとみられる。

幹部ではなく不記載額が「500万円以上、1千万円未満」の議員は、8段階のうち7番目の「戒告」など比較的軽い処分になりそうだ。「1千万円以上」もしくは幹部だった議員は、それより重い処分になる。安倍派4幹部以外は、6番目の「党の役職停止」などで調整。事務総長経験者の高木毅前国対委員長と松野博一前官房長官のほか、萩生田光一前政調会長もこれに該当する。

少なくても「選挙での非公認」となる安倍派4幹部は、令和4年4月、当時の会長の安倍晋三元首相に、組織的な資金還流を中止するよう指示された。しかし同年7月の安倍氏の死去後、結果的に資金還流は継続された。首相や党執行部は「中止指示を受け、問題を認識していたのに適切に対処しなかった」と判断。首相自らが先月下旬、4幹部に追加の聞き取り調査を行うなど、厳しい処分に向けて慎重に検討を重ねている。

一方、二階派会長の二階俊博元幹事長への処分は、自ら「監督責任」を取るとして次期衆院選不出馬を表明したことを勘案し、見送る見通しだ。

9466OS5:2024/04/02(火) 05:12:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/8513aa9167182d335758192d7f0171c0dc3565b9
自民安倍派の塩谷立氏、世耕弘成氏へ離党勧告検討 処分対象は不記載500万円以上の39人
4/1(月) 19:53配信


産経新聞
自民党安倍派の議員総会であいさつする塩谷立氏。左は世耕弘成氏=令和5年11月13日

自民党は1日、安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー収入不記載事件を巡り、政治責任が特に重い同派幹部4人のうち、座長だった塩谷立元文部科学相と参院側トップだった世耕弘成前参院幹事長に対し、8段階の処分で2番目に重い「離党勧告」を行う検討に入った。残る西村康稔前経済産業相と下村博文元政調会長は4番目に重い「選挙での非公認」を軸に調整しているが、離党勧告を求める意見もあり、慎重に検討する。


処分は4日にも党紀委員会で決定する。茂木敏充幹事長は1日、4幹部を含む安倍派と二階派(志帥会)の議員ら39人を処分対象として党紀委員会の招集を要請した。対象となったのは、政治資金収支報告書への不記載額が5年間で500万円以上の議員と、500万円以下でも安倍派の主要幹部だった議員ら。次期衆院選不出馬を表明した二階俊博元幹事長や、岸田文雄首相(党総裁)は含まれなかった。

不記載額が「500万円以上、1千万円未満」の議員は、8段階で7番目の「戒告」など軽い処分なる方向だ。「1千万円以上」は、6番目の「党の役職停止」などを科す案がある。事務総長経験者の高木毅前国対委員長と松野博一前官房長官らが該当する。

安倍派4幹部は令和4年4月、当時の会長の安倍晋三元首相に資金還流を中止するよう指示されながら、同年7月の安倍氏の死去後、結果的に資金還流が継続された経緯がある。首相や党執行部は4幹部、特に衆参それぞれの責任者だった塩谷、世耕両氏は政治不信を招いた重い政治責任を有すると判断した。

不記載は安倍派と二階派の現職82人と、選挙区支部長3人の計85人に判明した。処分対象となった39人以外は、茂木氏が注意を行う。

9467OS5:2024/04/02(火) 05:15:00
除名
離党勧告
党員資格停止
国会政府の役職辞任勧告
党の役職停止
訓告
党則順守勧告

9468OS5:2024/04/02(火) 14:31:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/917e2f2c91e2d512ef6178569be495a7ed291b87塩谷氏、世耕氏に「離党勧告」検討 政治生命に影響も 自民裏金問題
4/1(月) 23:05配信
 自民党は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた党内処分で、安倍派の座長だった塩谷立元文部科学相と安倍派の参院側トップだった世耕弘成前党参院幹事長を、8段階の処分のうち2番目に重い「離党勧告」とする検討に入った。党関係者が1日、明らかにした。処分対象者は計39人で、弁明聴取などを経て4日の党紀委員会で処分内容を決める方向だ。

 離党勧告を受けると比例代表への重複立候補ができなくなる上、将来的な復党も難しくなり、対象者の政治生命を大きく左右する。

 塩谷、世耕両氏は安倍派会長だった安倍晋三元首相から現金による還付取りやめを指示されながら、安倍氏の死去後、還付を継続させていた安倍派の2022年幹部会合の出席メンバー。塩谷氏自身の不記載額は234万円にとどまったが、最近まで安倍派の対外的トップだった政治的責任を重く見たとみられる。

 この幹部会合に出席していた下村博文元文科相、西村康稔前経済産業相についても「離党勧告」か3番目に重い「党員資格の停止」、4番目の「選挙における非公認」とする方向だ。

 自民は1日、政治資金収支報告書の不記載があった現職・衆院選支部長85人のうち、安倍派、二階派関係の39人を処分対象とすると発表した。茂木敏充幹事長は記者会見で、「不記載が認められた派閥の幹部の立場にありながら適切な対応を取らなかったと考えられる者」「不記載または不適切な記載の金額が過去5年間で500万円と多額に上った者」のいずれかの基準に合致した人が処分対象だと説明した。

 自民関係者によると、残る対象議員に関しては「1000万円以上」「1000万円未満、500万円以上」など金額の多寡に加え、派閥での役職を考慮し、「党員資格停止」から7番目の「戒告」の処分を検討する。

 ただし不記載額が3526万円と党在籍の現職で最多だった二階俊博元幹事長については、次期衆院選への不出馬を表明したことを理由に処分の対象外にすると決めた。茂木氏は党紀委に1日提出した処分審査の要請書に、二階氏は次期衆院選への不出馬を表明したことで「自ら政治責任を取った」とし「この判断を重く受け止め、党紀委への審査要請はしない」と記した。【高橋祐貴、樋口淳也】

9469OS5:2024/04/02(火) 17:02:06


8589 :OS5 :2024/04/02(火) 17:01:46
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1251173?yahoo=y&utm_source=yahoo&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=related
比嘉京子県議の離党 社大党が承認 副委員長職の解任も 沖縄4区から立候補に意欲
2023年11月5日 9:40
社大党(高良鉄美委員長)は4日の中央執行委員会で、次期衆院選沖縄4区で立候補の意欲を示している比嘉京子県議に対して党副委員長職の解任処分を決めた。比嘉氏が衆院選を巡る一連の対応について党に相談していなかったことが理由。比嘉氏が提出していた離党届も承認した。 執行委後、高良委員長が明らかにした。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1333996
比嘉県議擁立へ 女性議員新団体 衆院選4区
2024年3月30日 4:57
 比嘉京子県議や無所属の女性市町村議らが29日、那覇市内で会見を開き、政治団体「沖縄うない」を設立したと発表した。代表は比嘉氏が務める。団体は、衆院選沖縄4区で女性候補者の擁立を目標に掲げ、政治勢力「オール沖縄」候補者の一人として名前が挙がっている比嘉氏を推す構え。



https://news.yahoo.co.jp/articles/b825d32a2affa87cfd6ff6512fe976b206944ece
「うない」、沖縄4区の候補者選考委に参加を要請 衆院選巡り「オール沖縄」に
4/2(火) 15:52配信
 政治団体「沖縄うない」(代表・比嘉京子県議)の玉那覇淑子副代表らが2日、政治勢力「オール沖縄」に対し、衆院沖縄4区の候補者選考委員会に参加させるよう要請した。選考委立ち上げを進める照屋大河県議は「選考委の中で提案し、協議していきたい」と述べた。

 うないはこのほか、公開討論会の開催を沖縄本島や宮古、八重山地域で行うことを求めている。オール沖縄は4区候補者の一本化に向け、政党・政治団体の代表者ら7人で選考委を立ち上げることを確認しているが、会議を構成するれいわ新選組が委員会の意思決定を全会一致とするなどの条件を提示しており、正式発足には至っていない。選考委関係者は3日にれいわやうないの要請について協議する方針。(政経部・又吉俊充)

9470OS5:2024/04/03(水) 22:08:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea88b6b9717a5fc5d0d75b2c66d93e1c66d17e52
「裏金」処分、線引き恣意的?  茂木氏主導、野党も「おかしな話」
4/3(水) 7:05配信

時事通信
自民党の幹部協議に臨む岸田文雄首相(中央)=2日午後、国会内

 自民党執行部が進める派閥裏金事件の処分を巡り、基準となる「線引き」に対し、恣意(しい)的との指摘が与野党から出ている。

 執行部は早期決着をもくろむが、内輪でのごたごたが長引けば、党に注がれる視線は厳しさを増しそうだ。

 「国民から厳しい目が向けられ、大きな政治不信を招いている。関係者の処分が必要と判断した」。茂木敏充幹事長は2日の党役員連絡会で、関係議員ら39人を処分対象とする方針を説明した。

 執行部は政治資金収支報告書への不記載額が過去5年間で500万円以上の議員を対象とする方針。茂木氏が主導したという。

 当初は安倍、二階両派の還流で不記載が確認された82人を処分対象とする方針だったが、安倍派から「還流額の少なかった中堅・若手に配慮してほしい」(閣僚経験者)との要望を受け、500万円を基準とした。

 結果、安倍派議員の約半数が処分を免れることになる。党関係者は「総裁を狙う茂木氏が安倍派議員を取り込む思惑があるのでは」と指摘した。

 裏金事件への世論の逆風がやむ気配はない。処分対象から外れ安堵(あんど)する安倍派中堅も「どんな基準で決まったのか。国民からは分かりにくいはずだ」と率直に語った。

 執行部は安倍派元幹部のうち、塩谷立元総務会長、世耕弘成前参院幹事長には離党勧告を検討している。離党となれば、公認候補に比べ選挙活動が制約を受ける。元幹部は「説明もないままどんどん厳しくなっている。納得できない」と憤る。

 処分を巡っては、執行部内の不協和音も表面化した。この日、国会内では4日の処分に向け岸田文雄首相(党総裁)と麻生太郎副総裁、茂木氏、森山裕総務会長が協議。ただ、これに先立つ参院自民執行部会で関口昌一議員会長は、処分対象の参院議員について、茂木氏サイドから説明がなかったと不満をぶちまけた。

 首相が国会内で、茂木派を離脱した関口氏や小渕優子選対委員長らが待機する部屋と、麻生、茂木両氏の待つ別室を「伝令役」として行き来する場面もみられた。

 野党も処分の線引きに批判を強めており、後半国会で追及を続ける方針だ。立憲民主党の安住淳国対委員長は記者団に、「実際は400万円台の人が悪質だということもある。一律に線を引いて『処分しません』というのはふに落ちないし、国民から見てもおかしな話だ」と強調した。

9471OS5:2024/04/03(水) 22:09:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fdd48cfc917c8b03bd0f3c10ced9afd1dbc64c7
「離党勧告」塩谷・世耕氏すでに反発、弁明書で責任否定か…首相処分なしには党内批判も
4/3(水) 7:05配信

読売新聞オンライン
左から塩谷立元文科相、世耕弘成前参院幹事長

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件を巡り、岸田首相(自民総裁)が安倍派元幹部らに検討している処分には三つのハードルが待ち受けている。元幹部らが素直に受け入れない可能性があり、真相解明は棚上げになる見通しだ。首相自身に処分がないことにも党内で不満がくすぶっている。

責任否定
 「納得できるかどうかは分からない」

(写真:読売新聞)

 安倍派元幹部の一人は4日の党党紀委員会で示される見通しの処分について、周囲にこう漏らした。

 関係者の中で最も重い「離党勧告」となる方向の塩谷立・元文部科学相と世耕弘成・前参院幹事長は強く反発している。いずれも「幹部として還流を止められる立場にあったと言われても、それは結果論だ。当時は不正還流を知らなかった」との認識だからだ。

 両氏は党紀委への弁明書で自身の責任を否定するとみられる。処分が決定しても、不服があれば再審査の請求が可能だ。党総務会が「相当の理由あり」と判断すれば再審査が行われる。

 離党勧告は最終的に従わなければ、除名となり、議員活動への影響は計り知れない。閣僚経験者は「対象者が必死にあらがい続ければ、処分を下した首相の求心力低下につながりかねない」と危惧する。

核心は謎
 処分が行われても、安倍派の組織的な不正還流がいつ始まり、なぜ止められなかったのか、「事件の核心部分は謎のまま」(自民幹部)となりそうだ。

 首相は自ら塩谷氏ら安倍派元幹部4人への聴取を行ったが、党執行部の一人は「4人は真相について『分からない』の一点張りだった」と振り返った。

 また、首相が処分対象に入らなかったことを巡っては、「派閥幹部の責任と言うなら、党のトップの責任はどうなのか」(安倍派元幹部)と批判の声がある。

 安倍、二階両派では、派閥からの還流資金を政治資金収支報告書に記載していなかった。一方、岸田派の収支報告書には不記載はあったが、議員への不正還流はなかった。首相は岸田派の悪質性は低いと説明する考えだが、世論の理解が得られるかどうかは不透明だ。

9472OS5:2024/04/03(水) 22:15:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe8ad4daf4ce4a6fba068e1c03878e8f23122a8a
【独自】自民裏ガネで処分「武田良太」が地元で起こしていた「市長恫喝」飲み会はパワハラか《麻生太郎との「ラスボス」争いに影響》
4/3(水) 19:03配信


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現代ビジネス
「パワハラの2大巨頭」大物議員
武田良太氏

 自民党の裏金事件は、明日4月4日にも処分が下される。処分対象の議員は、安倍派だけではなく二階派にも及び、最多は「政界引退」を表明した二階俊博元幹事長の3526万円。それに続くのが二階派の事務総長だった武田良太元総務相の1926万円。武田氏は、「党員資格停止」か「党の役職停止」になる見込み。次の選挙は自民党から出馬できない可能性もある。厳しい処分になる。

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 「武田氏には徹底した処分を求めたい。除名でも足りないくらいだ。地元ではそれほど嫌われている。裏金問題で選挙が心配なのか最近は頻繁に地元に戻ってくるのですが、武田氏は『おいお前』『こらぁ』『やってんのか』といった口調で、いつでも『上から目線』どころかパワハラの域に達しています。自分が行った先で人の集まりが悪いと、武田氏は『なんばしよっと』と関係者を詰めるので、いつも戦々恐々としているのです」

 こう話すのは、武田氏の地元・福岡11区で町議を務めるAさんである。

 永田町では、歌手の吉幾三が、自身のYouTube「吉幾三チャンネル」で、ある国会議員と飛行機に乗り合わせ「非常に横着な態度」「乱暴な言葉」だったと告発したことで、自民党の長谷川岳参院議員が批判された。長谷川氏は3月28日に「私の過去の表現方法をめぐる報道がなされ、不徳の致すところです」と釈明に追われた。

 この長谷川氏と武田氏は「パワハラの2大巨頭だ」という自民党の関係者もいるほど、その態度の悪さは有名だ。

 それを証明した事件が、3月16日に起こった。武田氏の地元・田川市のTという飲食店で開かれた会合。「茅の輪くぐり神事」で知られる川渡祭(かわたりさい)という有名な祭りの打ち合わせがあった。

 ここに参加していたBさんが証言する。

 「午後6時半から飲食を兼ねた打ち合わせがはじまり、総勢50人ほどが集まりました。祭りに関連する10ほどの地区の代表者らが集まっていたので、票を期待する武田氏も7時過ぎには到着しました。

 武田氏は地元では好かれていないので、『誰が声をかけたのだろうか』と嫌な雰囲気でした。田川市や周辺では、武田氏の関係する人がいつも揉め事を起こしていますから」

9473OS5:2024/04/03(水) 22:15:43
突然聞こえてきた大声
 この会合に武田氏より一足先に挨拶に来ていたのは、田川市の村上卓哉市長だった。2023年4月の市長選では、武田氏の推す候補に勝って初当選している。いわば「反武田」の市長である。

 この村上市長は、武田氏と「兄弟分」といわれる大任町の永原譲二町長と犬猿の仲で知られる。地元のごみ焼却施設建設の情報公開を巡ってトラブルになり、お互いが刑事告訴。一触即発の政治事情があることは市民の間でも有名だ。

 宴たけなわで、終盤に差し掛かったころのこと、事件は起こった。

 「『反武田』の村上市長がテーブルをまわっているとき、武田氏と鉢合わせになったのです。すると、突然、大声が聞こえてきた。

 大声の主はやはり武田氏。村上市長のことをボロクソに罵り始めたのです。周囲には10人以上いましたが、みんな唖然とするばかりだった」(Bさん)

 いったい何があったのか。村上市長を直撃すると、

 「確かに、武田氏から恫喝というか、大声で怒鳴られました」

 と認めた。その内容についてはこう証言する。

 「あのとき、周囲ではたくさん聞いていた人がいると思います。私の記憶する限り、こういう流れでした。

 武田代議士と親しい大任町の永原町長との間の(私の)刑事告訴について、『おい、大任町とケンカをやめろ! 』と絡んできたのです。

 あまりに偉そうな言い方でした。私も武田代議士も酒がはいっていたため、思わず『大任町の永原町長がテレビに出て、いろいろと批判してくる。やめさせてくれませんか』と武田代議士に言い返しました。ただ相手は武田代議士ですから、慎重な口調で気をつかって話した。

 私は永原町長を刑事告訴してからは、当局にお任せして何もしていない。ところがマスコミで永原町長が一方的な主張をするため、余計にケンカがより大きくなっていると市民は感じているからです」

武田氏を直撃すると
 村上市長が続ける。

 「場の空気は一気に悪くなりました。お祭りを頑張ろうという席で、政治的な話はとよくないと感じたので、『その話だったら、別の時に2人でやりましょう』というと、武田代議士は『お前、無礼なことを言うな! 』と顔をこわばらせてさらに迫るのです。

 絡んできたのは武田代議士で、周囲の方を思って私はそう提案しただけです。何が無礼なのかと思いました。議員という立場で上からものを言って意のままにしたいという、パワハラです。ただ、これ以上『炎上』するのはよくないと、私から引きました。

 宴席が終わったあと、武田代議士の秘書が申し訳ないと感じで『いや、もう……』と言い澱んでいました」

 しかし、武田氏は、村上市長だけでは収まらなかったようだ。別の地方議員を捕まえて「地域のことはお前がやれ!  俺に頼んでくるな!」と怒鳴りつけていたシーンも、村上市長やBさんは確認している。

 武田氏は麻生太郎副総裁と同じ福岡で「ラスボス」を争う犬猿の仲。自民党の処分とこのパワハラ騒動によっては福岡の勢力地図も大きく変わりかねない。

 国会議員の立場で、地元市長への酒席での発言は『パワハラ』にあたるのではないか? そう主張する有権者もいる。発言の事実について4月3日、武田氏に国会内で「現代ビジネス」が聞くと、

 「まったくの嘘っぱちだ。怒鳴ってもいない」

 と村上市長の証言を否定した。「無礼者」発言については、

 「そんなこと誰が言ってるの? 。あることないことそうやって言う奴がいる。(村上市長と永原町長に)『喧嘩するな』といつも言っている、みっともないから。どっちも統治能力がないんだよ」

 村上市長も永原町長も選挙で選ばれた首長だ。「統治能力がない」という評価は首長失格と烙印を押しているようなもので「看過できない」と地元では声があがる。

 武田氏は、自民党の処分により、次の解散総選挙では苦戦が予想される。素行の悪さを改める必要がありそうだ。

現代ビジネス編集部

9474OS5:2024/04/04(木) 21:00:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e78ac8fd4eaf238a481f8222429e69fa7f81174
自民裏金、党紀委員会、議員ら39人処分の内容
4/4(木) 18:08配信
 自民党は4日、党紀委員会を開き、派閥の政治資金パーティー裏金事件に関係した安倍、二階両派の議員ら39人の処分を決定した。処分内容は以下の通り(敬称略)。


 <離党勧告>塩谷立、世耕弘成

 <党員資格停止1年>下村博文、西村康稔

 <党員資格停止6カ月>高木毅

 <党の役職停止1年>武田良太、松野博一、萩生田光一、林幹雄、平沢勝栄、三ツ林裕巳、堀井学、橋本聖子、山谷えり子

 <党の役職停止6カ月>衛藤征士郎、小田原潔、菅家一郎、杉田水脈、中根一幸、宗清皇一、簗和生、宮本周司

 <戒告>大塚拓、尾身朝子、柴山昌彦、関芳弘、高鳥修一、西村明宏、細田健一、吉野正芳、和田義明、岡田直樹、加田裕之、末松信介、羽生田俊、堀井巌、丸川珠代、山田宏、中山泰秀

9475OS5:2024/04/04(木) 21:10:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/b373feb2354d2c84c1191357416d01d9b956d398
自民・塩谷氏「独裁的な運営に断固抗議」処分への弁明書で執行部批判
4/4(木) 15:07配信

朝日新聞デジタル
塩谷立・元文部科学相

 自民党派閥の裏金事件をめぐり、党から離党勧告の処分を受ける見込みとなった同党安倍派の塩谷立元文部科学相が4日午前、弁明書を党側に提出した。関係者によると、「不当に重すぎる処分で納得がいかず、執行部の独裁的な党運営に断固として抗議する」と記し、処分への不満を表明しているという。処分は同日夕の党紀委員会で正式に決定する。


 自民最大派閥の安倍派は、2022年7月の安倍晋三元首相の死去後に集団指導体制を敷き、塩谷氏は事実上のトップとなる座長を務めていた。

 塩谷氏は、弁明書で「(派閥パーティー券収入のノルマ超過分の)還付(還流)は、派閥のパーティーを利用して所属議員が政治資金を調達する手段としては認識していた」としつつ、「不記載についてはまったく知らず、還付や不記載を画策したり、主導したりしたことはない」と自らの関与を否定した。

朝日新聞社


https://news.yahoo.co.jp/articles/8799f6ad98105c70920a3f52422d9030912dfcf7
【離党勧告処分】世耕弘成氏が取材応じる「党本部に離党届を提出した」処分に不満は…と問われ「明鏡止水の心境」
4/4(木) 18:44配信
「裏金問題」について、自民党が39人の処分を決定したことをうけ、前の参院幹事長、世耕弘成氏は取材に応じました。世耕氏と塩谷立氏には、離党勧告の処分が出されました。

世耕氏は、「大変大きな政治不信をいただかせたことを深くお詫び申し上げます。」としたうえで、「離党勧告の処分を受けて、さきほど党本部に離党届を提出した」と話しました。

「断腸の思いではあるが、当時会長であった自身が責任をとるべきと、弁明書も出さなかった」と話しました。

 他の幹部との差はどう感じているのか、などと問われると、「処分を受ける立場であり、私自身が政治的責任をとる決断をした。まさに明鏡止水の心境である」としました。

 今後は議員辞職はせず、国や地元の和歌山のため、ひとりの議員として汗をかいていきたい、としました。

自民党が決定した処分一覧(39人 敬称略)
離党勧告
塩谷立 世耕弘成

党員資格停止1年
下村博文 西村康稔

党員資格停止6か月
髙木毅

党の役職停止1年
武田良太 松野博一 萩生田光一 林幹雄 平沢勝栄 三ツ林裕巳 堀井学 橋本聖子 山谷えり子

党の役職停止6か月
衛藤征士郎 小田原潔 菅家一郎 杉田水脈 中根一幸 宗清皇一 簗和生 宮本周司

戒告
大塚拓 尾身朝子 柴山昌彦 関芳弘 高鳥修一 西村明宏 細田健一 吉野正芳 和田義明 岡田直樹 加田裕之 末松信介 羽生田俊 堀井巌 丸川珠代 山田宏 中山泰秀

9476OS5:2024/04/04(木) 21:10:50
https://www.asahi.com/articles/ASS433QFVS43UTFK00MM.html?oai=ASS441V51S44UTFK00QM&ref=yahoo
萩生田氏「党役職停止」は「軽すぎる」 背景に岸田首相の情実と思惑
有料記事自民

森岡航平 川辺真改2024年4月3日 21時00分

 自民党安倍派の裏金事件で、派幹部の萩生田光一前政調会長(衆院東京24区)の処分案の軽さが反感を買っている。要職を歴任し、裏金額もトップ3だが、処分案は実効性のない「党の役職停止」。不釣り合いの内容は、処分決定過程の不透明さを象徴している。

 自身もかつて処分を受けたことがある閣僚経験者は3日、こう憤った。「萩生田氏の処分が軽すぎる。最も重い『除名』か、次の『離党勧告』でないと駄目だ」

 役職停止は8段階ある処分の6番目。萩生田氏は裏金作りを受け、昨年12月、政調会長を辞任し、すでに無役であるため、役職停止を受けても「無傷」のままだ。

 当選6回の萩生田氏は、安倍…

9477OS5:2024/04/04(木) 21:12:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/65869f5cfcf842abc0366a37ce4834456a77750b
「二階氏に先手を打たれた…」 裏金処分、世耕氏地元で嘆きの声
4/4(木) 21:06配信

毎日新聞
処分が正式決定し、記者の取材に応じる塩谷立氏(右奥)。事務所内には亡くなった安倍晋三元首相の写真が飾られていた=衆院第2議員会館で2024年4月4日午後6時58分、宮間俊樹撮影

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に関連し、安倍派の幹部ら39人が党内処分を受けた。いまだに安倍派の還流(キックバック)が始まった経緯など実態は明らかになっておらず、有権者からは「説明責任を果たしていない」「正直に話してほしい」といった声が聞かれた。

 「裏金問題は残念だし、許されない」。安倍派座長だった塩谷立元文部科学相が離党勧告を受け、地元・浜松市の市民団体代表の男性(85)はこう憤った。政治倫理審査会でのやりとりを経てもパーティー券収入の還流の詳細は不明のままで「裏金還流を誰が継続したのか、みんなぼかしている。塩谷さんは安倍派の座長までやった人。知っていることを正直に話してほしかった」と語った。

 浜松市のカメラマンの男性(47)は「政治に金がかかるのは仕方ない面もあると思うが、自民党の処分は世代交代のいいチャンスかもしれない」と話した。

 安倍派参院トップだった世耕弘成前党参院幹事長も離党勧告を受けた。地元・和歌山県の自民県議は「党が立ち直るまで時間がかかるだろう。大きなマイナスだ」と肩を落とした。同県南部を地盤とする二階俊博元幹事長は次期衆院選への不出馬を表明して処分を免れており、世耕氏に近い別の県議は「二階さんに先手を打たれた。政局における嗅覚の差を見せつけられた」と嘆いた。

 同県串本町の会社社長、鈴木良平さん(75)は「世耕氏なりに裏金事件に対応したと思うが、周囲の理解は得られなかったのだろう。県内政治や時代の流れが変わったと感じる」と話した。世耕氏が理事長を務める近畿大(東大阪市)の関係者からは批判の声が上がり、文芸学部の藤巻和宏教授は「説明責任を果たしておらず、教育者にふさわしくない。理事長を辞任すべきだ」と求めた。

 安倍派幹部の西村康稔前経済産業相は党員資格停止1年の処分に。地元・兵庫県明石市の女性会社員(30)は「今の政治家には全く期待していない。潔く引退して若い世代に交代してほしい」と話した。処分期間中は選挙で党の公認を得られなくなる。後援会幹部の男性は「看板(公認)もカネ(活動費)もなくなれば、後援会の動きも鈍くなる。選挙戦の相手次第では厳しい戦いを迫られるだろう」と懸念した。

 政治資金収支報告書の不記載が2728万円に上った萩生田光一前政調会長は党役職停止1年となり、同じく安倍派「5人衆」の世耕氏や西村氏よりも軽い処分になった。地元・東京都八王子市の元自民市議は「(座長や事務総長といった)派閥の相応の役職をやっていたわけでないからだろう」と処分に理解を示し、「裏金問題の風当たりは今もあり、次の総選挙に影響が出るかもしれない」と語った。一方、数十年党員だった80代男性は「党で政調会長もした立場で不記載額も多く、(処分は)甘い」と厳しい目を向けた。【山田英之、松田学、露木陽介、入江直樹、野倉恵】

9478OS5:2024/04/04(木) 21:13:04
https://mainichi.jp/articles/20240404/k00/00m/010/134000c?inb=ys
離党の世耕氏、崖っぷち 二階氏と暗闘?「衆院くら替え」明言せず
遠藤修平
竹内望
毎日新聞
2024/4/4 18:11(最終更新 4/4 20:39)
 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、離党勧告を受け離党した世耕弘成前参院幹事長が窮地に追い込まれている。かねて衆院議員へのくら替えも視野に、首相就任への意欲を見せてきたが状況は厳しくなってきた。背景には、同じ和歌山を地盤とする二階俊博元幹事長との暗闘が見え隠れする。

世耕氏、離党後の動きは
 「世耕さんは衆院選に無所属で出てくることもあるかもしれんよ。無所属で出るのは自由やからね」。和歌山県の自民関係者は、世耕氏の離党後についてこう推測する。

 世耕氏は4日、国会内で記者団に衆院へのくら替えについて聞かれ、「一日一日、議員活動を懸命につとめていく。そのことに尽きると思っています」とのみ答え、明言しなかった。

9479OS5:2024/04/04(木) 21:13:41
https://mainichi.jp/articles/20240404/k00/00m/010/195000c?inb=ys
自民裏金、思惑含みの処分で「権力闘争」 基準曖昧、不満高まる党内
深掘り
川口峻
毎日新聞
2024/4/4 19:02(最終更新 4/4 20:45)

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る党の処分は、真相解明にはほど遠いまま、曖昧な基準で処分内容を決定したことで、次期総裁選を見越した「権力闘争」の様相を呈した。厳格な処分をアピールして政権浮揚を目指したい岸田文雄首相や、「政敵」に厳重処分を求める麻生太郎副総裁などの思惑が交錯し、幹部協議は紛糾。党内には思惑含みの処分への不満が高まっており、国民の信頼回復につながるかは見通せない。

処分「党内対立」の火種に
 「まるでスケープゴート(生けにえ)のように不当に重すぎる処分は納得がいかず、到底受け入れることはできない」。今回の処分で最も重い「離党勧告」となった塩谷立元文部科学相は、党紀委員会に提出した弁明書で、処分内容を痛烈に批判した。

 半年後に迫った秋の総裁選での再選を目指す首相にとって、総裁選までに衆院解散に打って出られるかが、再選戦略を大きく左右する。低迷する支持率の向上が最優先課題で、首相にとって国民が納得する厳しい処分は避けられない状態だった。首相周辺は処分決定を前に「軽い処分では世論が納得しない。重い処分を出す覚悟をするしかない」と語った。

 一方、厳しい処分に対する安倍派の反発も予想される中で、党執行部は「過去5年間で500万円以上の不記載」「適切な行動をとらなかった派閥幹部」という二つの基準を打ち出した。ただ、二十数年前とも指摘される還流の起源や、2022年4月の幹部会合で、会長だった安倍晋三元首相が還流の廃止を指示したのに、なぜ継続されたのかなど不正の経緯は不明のまま。事実関係が曖昧な状態での処分決定が「党内対立」の火種となった。

 塩谷氏と世耕弘…

9480OS5:2024/04/04(木) 21:19:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbed7bf7ef335eee76c2000093575ea75cbe5ad1
自民処分、萩生田氏は党役職停止1年 不記載額は2728万円と党3位の高額
4/4(木) 19:14配信


産経新聞
衆院本会議に臨む自民党の萩生田光一前政調会長=4日午後、国会(春名中撮影)

自民党は4日に開かれた党紀委員会で、派閥の政治資金パーティー収入不記載事件に関係した安倍派(清和政策研究会)の萩生田光一前政調会長について党の役職停止1年を科すと決めた。


萩生田氏は、政治資金収支報告書に不記載だったパーティー収入の額が2728万円。不記載額は自民党では3位の高額となり、より重い処分を求める声もあったが、安倍派の事務総長を務めた経験はなかった。


https://news.yahoo.co.jp/articles/9aef318d0b3d1bc30131ab5dbf9cc7c856f17d2d
萩生田氏「役職停止1年」調整 自民、午後に党紀委
4/4(木) 12:10配信

首相官邸に入る岸田文雄首相=4日午前、東京・永田町

 自民党は4日午後、派閥裏金事件の関係議員を処分するため、党紀委員会(逢沢一郎委員長)を開く。

【主な経歴】逢沢 一郎(あいさわ いちろう)氏

 党執行部は安倍派の有力議員「5人衆」のうち、萩生田光一前政調会長を8段階ある処分で6番目に重い「党の役職停止」1年とする方向で調整。松野博一前官房長官も役職停止1年、高木毅前国対委員長は3番目の重さの「党員資格の停止」6カ月とする案を軸に検討している。

 ただ、二階派幹部だった武田良太元総務相への党員資格停止案に対し、同派や執行部内には安倍派元幹部と同等の処分を科すのは公正ではないとの異論が出ていた。このため、役職停止1年に引き下げる方向で検討に入った。

9481OS5:2024/04/04(木) 21:20:38
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024040301107&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb
自民、有力者処分で暗闘 茂木・麻生氏に二階派異論―「派閥解消」骨抜き露呈
2024年04月04日07時02分配信
自民党役員会に臨む麻生太郎副総裁=3月18日、国会内
自民党役員会に臨む麻生太郎副総裁=3月18日、国会内

衆院政治倫理審査会で発言する自民党の武田良太元総務相=2月29日、国会内
首相官邸に入る岸田文雄首相=3日、東京・永田町
自民党役員会に臨む茂木敏充幹事長=1日、国会内

 自民党派閥の裏金事件の処分を巡り、各派有力者が暗闘を演じている。二階派事務総長だった武田良太元総務相を「党員資格停止」とする執行部案に対し、同派を中心に重過ぎるとして「武田氏と確執を抱える麻生太郎副総裁の意向が働いている」と反発が続出。大詰めの調整で表面化したあつれきは、岸田文雄首相(党総裁)が掲げた「派閥解消」の有名無実ぶりを露呈した。


 「生意気なことをすれば、首を取り換えてやる」。二階派幹部は3日、武田氏の処分を巡り、執行部への激しい敵意をむき出しにした。

 首相は2日夜、首相公邸で茂木敏充幹事長、森山裕総務会長とひそかに会談。二階俊博元幹事長側近の武田氏の扱いが難航しており、調整を続けた。これに先立ち茂木氏は党幹部に対し、武田氏を8段階ある党の処分で3番目に重い「党員資格の停止」とする案を示したが、安倍派元幹部の一部と同じ「重さ」であることに異論が噴出していた。

 裏金事件を受け、派閥領袖(りょうしゅう)の二階氏は次期衆院選不出馬を表明した。党内では「大将が詰め腹を切ったのに、配下も責めを負うのはおかしい」(関係者)など、二階派への配慮を求める意見がある。執行部の一人も二階氏は自主的に政治責任を明らかにしたと指摘し、「安倍派と二階派では問題への対応が違う」と語った。

 武田氏と麻生氏はいずれも福岡県が地盤で、地方選などで摩擦を繰り返す因縁の関係。このため二階派内では処分案に「麻生氏の意図が働いているに違いない」との疑心が深まっている。実際、2日午後に国会内で党幹部が集まった際、麻生、茂木両氏だけは別室で待機。両氏が処分案を事前に擦り合わせていたのはほぼ明らかで、武田氏は周囲に「私怨(しえん)だ」と不快感を示した。

 安倍派元幹部で、5年間の還流総額が2728万円に上る萩生田光一前政調会長は「党の役職停止」にとどまる見通しのため、森山氏らは武田氏も同等の処分に引き下げるべきだと主張する。安倍派では、政治資金収支報告書への不記載が「過去5年間で500万円以上」とした基準により、中堅・若手の多くが処分を免れた。

 萩生田氏の処分案や、不記載額の線引きは茂木氏が主導した。関係議員の党内聴取や、政治倫理審査会開催の調整には関与せず、ここに来て活発な動きを見せる茂木氏の真意をいぶかる声も上がる。安倍派の閣僚経験者は「萩生田氏を守りたい森喜朗元首相の意向を茂木氏は理解している」と指摘。同派若手は「安倍派への配慮を示すことで、総裁選も見据え味方を増やしたいのだろう」とみている。

 真相解明が進まない中、派閥有力者が政局含みの駆け引きを繰り広げているが、党内の危機感は薄い。ベテランは「政権交代さえあり得ると言われているのに」と話し、政府関係者は「『派閥解消』は空念仏。派閥なお健在、だ」と喝破した。

9482OS5:2024/04/05(金) 10:38:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d7ef7d561a824c84a1725f9088219cc5b197ae6
二階氏に続き世耕氏も…和歌山政界に激震 裏金処分で対立表面化
4/5(金) 10:06配信
毎日新聞
自民党県連の事務所=和歌山市で、安西李姫撮影

 二階氏に続いて世耕氏まで――。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、和歌山県内政界に大きな影響力を持つ世耕弘成参院議員(61)=5期目=に4日、離党勧告処分が下り、自民党県連が揺れている。一連の裏金事件の政治責任を取って二階俊博衆院議員(85)=和歌山3区、13期目=が10日前に次期衆院選不出馬を表明したばかりで、衆参の実力者が相次いで表舞台から去る事態に県連関係者は危機感を募らせている。一方、県内では事件に対する世耕氏のこれまでの対応への批判の声も上がっている。【駒木智一、安西李姫、松田学、大澤孝二】

【写真】世耕氏に与党からブーメラン 野党時代のX投稿を公明議員が追及

 世耕氏は1998年の参院補選で初当選。その後、内閣官房副長官や経済産業相を経験し、2019年9月には参院幹事長に就任。政府・与党の要職を歴任して党重鎮の立場を築いてきた。だが、裏金問題を受けて23年12月に参院幹事長を辞任。この日、処分を受けて離党届を提出した。県連幹部は「県連が機能不全に陥りかねない」と今回の処分が及ぼす影響を危惧する。

 ある自民県議は「世耕さんは安倍(晋三)さんの側近として大局的に県を見てくれていた。いつまでも二階先生にだけ頼るわけにはいかないという話もあり、次は世耕さんに頑張ってもらおうというところだった」と残念がった。山下直也県連幹事長は「二階さんも世耕さんも和歌山にとって大きな存在感があった。国民の政治不信は大きく、県連としても改めて信頼を得られるように謙虚に取り組んでいかなければいけない」と話す。

 今回の重い処分の背景には、二階氏と世耕氏のあつれきがあるとの見方もある。衆院くら替えをにらむ世耕氏と二階氏は地盤が重なり、次期衆院選で適用される「10増10減」に伴う区割り変更後の新2区を巡って水面下で綱引きが続いてきた。

 「二階さんのすご腕、寝技にしてやられた格好だ」と唇をかむのは世耕氏に近いベテラン県議。当初は党の8段階の処分のうち4番目の重さの「選挙における非公認」にとどまると考えていたというが「二階さんの不出馬表明で『安倍派幹部にも重い処分を』という空気に変わった」と話す。二階氏に処分は下されず、「二階さんに政局における嗅覚の差を見せつけられてしまった」と肩を落とす。

 一方、二階氏に近い県議は「世耕さんが党を離れることになり、新2区の候補者選びを一気に進められる」と語る。党籍を失う世耕氏は二階氏の後継選びで表立って影響力を行使できなくなり、厳しい処分を受けたことでくら替えの動きも難しくなったと見ているからだ。来年に世耕氏が改選を迎える参院選についても「党が公認候補を出さなければ、世間から『処分は形だけ』と見られてしまう」と指摘し、県連内から対抗馬擁立の声が上がる可能性も示唆した。

 両氏を巡って周囲が争う状況には苦言を呈する声も。ある県幹部は「国への要望で、今後頼りにする人がいなくなる。県のことを思えば県連内で権力争いをしている場合ではないはずだ」と気をもむ。争いから距離を置くベテラン県議も「根本的に合わない2人だったが、不幸なことに争いが表面化してしまった」と指摘する。

 ◇説明なく納得いかず 有権者ら厳しい声

 一方、県内の有権者や野党からは世耕氏に対して厳しい声が上がった。立憲民主党県連代表の山本忠相・和歌山市議は「裏金の使途も分かっていないままで、納得の得られるものではない。世耕さんがそのうち自民党に戻ることも考えられ、今回の処分で一連の問題の責任を取ったとはならない」と指摘した。

 日本維新の会県総支部幹事長の浦平美博県議も「何が問題だったのか何ら説明していない。秘書のせいにしていたが誰が雇ったのか。国民は納得いかないだろう」と批判。新2区に候補者の擁立を決めている共産党の下角力県委員長は「新1区でも参院選でも候補者の擁立を進め、自民党政治と戦わなければならない」と話す。

 田辺市の60代の自営業男性は「真実を何も語っていないのに、離党処分で許されたわけではない。保身が第一で県民や国民をばかにしている。説明できないなら議員辞職をすべきだ」と語気を強めた。新宮市の掃部(かもん)庄吾さん(62)は「政治力学が関わっていることなので、それまでの対応の仕方や処分の軽重は一概にどうこう言えない」とし、「世耕氏、二階氏の功績は認めるが、新しい風を吹かせる政治家が出てくることを祈りたい」と語った。

9483OS5:2024/04/05(金) 11:50:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/25bb486cd7b9ad6b72852e4661790e7d23a87bef
塩谷立氏「まるで生けにえ」「首相も責任を」 離党勧告に弁明書
4/4(木) 16:53配信


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毎日新聞
塩谷立元文部科学相(右)=首相官邸で2024年3月27日午後2時58分、手塚耕一郎撮影

 「まるでスケープゴート(生けにえ)のよう」――。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で4日、党から「離党勧告」を受ける安倍派(清和政策研究会)の塩谷立・元文部科学相が党に提出した弁明書を毎日新聞は入手した。党執行部による処分の決定手法は「独裁的・専制的」で、「到底受け入れることはできない」と明記。党に処分の不服申し立てを行う意向を表明し、処分対象にならなかった岸田文雄首相(党総裁)についても「道義的・政治的責任も問われるべき」だと訴えた。

【写真】毎日新聞が入手した塩谷氏の弁明書

 処分を巡っては、多数の対象者を出した安倍派、二階派(志帥会)を中心に党内で不満が噴出。岸田首相は4日の関係者処分を裏金問題の節目として8日からの国賓待遇による訪米に備える意向だったが、塩谷氏に続いて不服申し立てが続出すれば、対応変更を余儀なくされる可能性がある。

 塩谷氏の政治資金収支報告書の不記載額は234万円にとどまったが、直近まで安倍派の対外的トップ「座長」を務めていたことなどから、安倍派の参院側トップだった世耕弘成・前党参院幹事長(不記載額1542万円)と共に今回最も重い「離党勧告」を受ける。

 これに関し塩谷氏は弁明書で、「不記載に気づけず止められなかった批判は甘んじて受ける」としつつ、不記載を知ったのは「昨年の事件発覚の際」だとし、「還付や不記載を画策したり、主導したりしたことはない」と主張。「まるでスケープゴートのように清和研の一部のみが、確たる基準や責任追及の対象となる行為も明確に示されず、不当に重すぎる処分を受ける」のは「到底受け入れることはできない」とした。

 党の規律規約に規定される弁明の機会すら与えられなかったと主張。「総裁も含む党の少数幹部により不透明かつ不公平なプロセス」で処分が実質的に決まったことは「自由と民主主義に基づく国民政党を標榜(ひょうぼう)するわが党そのものの否定だ」と断罪した。

 その上で、党の審査会を公開で開催し、その調査を踏まえた上で党紀委員会による再度の「審査を申し出る」とした。

 併せて「国民の政治不信はわが党全体に向けられている」とし、「派閥の解消を唱えるだけでは問題の本質を見誤っている」と主張。「党としての責任、さらには清和研と同様、関係者が起訴された総裁派閥を率いてきた岸田総裁の道義的・政治的責任も問われるべき」だと訴えた。

 安倍氏が塩谷氏ら派閥幹部に現金による還付の取りやめを指示した2022年4月の会合を巡り、当時から還付継続を求める声が派内から多く上がっており「安倍会長も参議院選後に改めて検討する考えだったと思う」との新たな見解も付記した。【宮島寛、竹内望】

  ◇  ◇  ◇

9484OS5:2024/04/05(金) 11:51:03
 塩谷氏の弁明書全文は次の通り。

  ◇  ◇  ◇

自由民主党 党紀委員長 逢沢一郎殿

弁明書                            令和6年4月4日    衆議院議員 塩谷 立

 清和政策研究会を巡る問題につき、国民の皆様、党員・党所属議員の皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けし、民主政治の要諦である国民の信頼を損ねたことは慚愧(ざんき)に堪えず、心よりお詫(わ)び申し上げます。党紀委員会の処分審査に先立ち、弁明の機会を頂けましたことに感謝申し上げ、以下の通り私の弁明を述べさせて頂きます。

1. 事実関係の認識・認定

 事件発覚後、検察の捜査、記者会見、党の聴取、衆議院政治倫理審査会等を通じて、私が認識する限りの事実を正直に申し上げてきました。この言葉に嘘(うそ)偽りはありません。しかしながら野党やマスコミから「虚偽だ。隠している。説明責任を果たしていない」等と正鵠(せいこく)を失する発言がなされています。党には、このような声に惑わされることなく、事実を事実として正確に認定して頂くことが処分の前提だと思います。事実認定につき党がどのようなプロセスを経てどのような結論を出されたのか、当事者には何の説明もないままに、報道によれば私には「離党勧告」という厳罰、さらには清和研の多くの同志達にも重い処分が示されようとしています。処分における公平かつ透明性のある基準・理由は不可欠であり、地元支援者に説明責任を果たすためにも明確な開示を求めます。

2. 自らの関与について

 還付は、派閥のパーティーを利用して所属議員が政治資金を調達する手段として認識していましたが、私自身、不記載については全く関知せず、昨年の事件発覚の際初めて知りました。従って、還付や不記載を画策したり、主導したりしたことはありません。

 令和4年4月に安倍晋三会長より現金による還付は透明性に問題があるとして還付を中止する、との指示がありました。これに対して、パーティー券売上を自らの政治活動費として予定していた議員より還付を希望する声が多く上がり、安倍会長も参議院選後に改めて検討する考えだったと思います。しかし7月に安倍会長が突然逝去され、派内は大変なショックで混乱し、会長はじめ幹部役員体制も整わないまま今後の様々な問題を協議する中で、還付を希望する声に対応して従来通りの還付はやむを得ないとの流れになりました。決して安倍会長の意思をないがしろにしたものではなく、窮余の対応でした。収支報告書への不記載については、4月、8月の打合せ時に全く説明がなく、派として事務的に適切な運用がされているものとばかり思っていました。還付自体は政治団体間の寄附として適法であるとの認識であったことから、私自身、違法あるいは不当な処理をしているとの認識はおよそ有していませんでした。不記載に気付けなかったこと、気付けなかったゆえに不記載を止められなかったことへの批判は甘んじて受け入れます。しかし、不記載に気付きながら放置してきたわけでは決してありません。

 報道によれば、私への処分は清和研のトップだったことも加味されるということですが、私が座長を務めたのは令和5年8月から本年2月1日までの5カ月余りです。令和4年の打合せ時には、私は下村博文先生と共に会長代理に就いていましたが、そもそも、会長代理は、会則に規定された役職ではなく、清和研の運営に関する決定権限がありません。当時の清和研は、会長不在で決定権限を有する者がいなかったことから、複数の幹部で協議して運営を決めていました。ですから、還付への対応の議論に加わった者の責任の有無は措(お)くとしても、議論に加わった他の方と比較して私の責任の方が重いということはありません。

3. 私自身の政治団体への還付・不記載について

 私は、個人パーティーも開催しており、毎年ノルマ達成が精一杯でしたが、コロナ禍でノルマが半減された結果、2018年からの5年間で計234万円の還付を受けました。使途については全額政治活動費として適正に処理されており、領収書を添付した上で収支報告書を訂正しました。

9485OS5:2024/04/05(金) 11:51:20

4. 派閥ぐるみの裏金づくりという誤解

 還付分につき長年不記載の既成事実を重ね、是正できなかったことは猛省しております。しかしながら清和研の運用は、あくまで会員個人の政治活動を支援する趣旨であり、派閥ぐるみで裏金づくりに勤(いそ)しんだり、パーティー券売上を派閥にプールして説明できない支出に使っていた等ということは一切ありません。清和研が組織的に不適切な政治資金を調達していたかのような事実は一切ありません。

5. 党としての政治的・道義的責任について

 この度の件において、最も大事な国民の政治への信頼を損ねたことを深く反省し、私自身も政治的・道義的責任を負うと同時に、国民の政治への信頼回復に真摯(しんし)に取り組んでまいる決意です。

 しかしながら、有権者の負託を受けた議員の政治生命に拘(かか)わる重大な事案であるにも拘わらず、明確で公正な基準による判断がなされているかについては、現段階では否定せざるを得ません。

 平成2年の初当選以来30余年に亘(わた)り地元有権者に支えられ、自民党所属の衆議院議員として、党の理念に共鳴し、誇りと責任を持って党に貢献し、真面目に政治活動に取り組んできた自負があります。それにも拘わらず、まるでスケープゴートのように清和研の一部のみが、確たる基準や責任追及の対象となる行為も明確に示されず、不当に重すぎる処分を受けるのは納得がいかず、到底受け入れることはできません。自由民主党規律規約に規定されている政治倫理審査会における弁明の機会も与えられないまま、総裁も含む党の少数幹部により不透明かつ不公平なプロセスによって処分を実質的に決定することは、党紀委員会を形骸化するものであって、自由と民主主義に基づく国民政党を標榜するわが党そのものの否定であり、このような独裁的・専制的な党運営には断固として抗議するものであります。プロセスの明確化を図る上でも、政治倫理審査会を公開で開催し、その調査を踏まえた上での党紀委員会での公正な審査を申し出る次第です。

 政治資金を巡る問題が噴出する中、国民の政治不信はわが党全体に向けられており、自民党のあり方が問われています。派閥の解消を唱えるだけでは問題の本質を見誤っており、党としての責任、さらには清和研と同様、関係者が起訴された総裁派閥を率いてきた岸田総裁の道義的・政治的責任も問われるべきであります。

 その点を明確にした上で、マスコミや野党におもねることなく、政治とカネを巡る抜本的な課題解決に取り組み、自民党政治のあり方等、本質的な問題に党全体で向き合わなければ、わが党の再生、日本の政治の再生は困難だと言わざるを得ません。総裁はじめ執行部には自由民主党幹部として国民が納得できる判断を示されることを求めるものであります。

9486OS5:2024/04/05(金) 20:06:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f8226481a7ac498c62f37db4221080f807899e4
「麻生vs.武田」自民裏金処分は権力闘争の場に 党内に広がる疑心暗鬼、首相の力不足露呈で決着は程遠く
4/5(金) 18:30配信

西日本新聞
岸田首相

 自民党派閥の裏金事件で、岸田文雄首相が関係議員ら39人に処分を下した。政治生命に直結する処分の内容を巡っては党実力者の因縁が持ち込まれて、もつれにもつれ、権力闘争の場と化した。首相の指導力の欠如が改めて露呈され、自身の処分を見送ったことへの党内の反発も強まった。首相が描いた裏金問題決着には程遠く、世論のさらなる離反も招きかねない。政権の難路は続く。

【関連】「岸田派は不問なのか」強まる首相への処分論 自民派閥裏金問題

 「政治資金規正法改正や政治改革の取り組みを見てもらった上で最終的に国民、党員に判断してもらう」

 4日夜、首相官邸。記者団の取材に応じた首相は、自らは処分対象外となった理由をこう説明した。

 首相にとって処分は窮地を脱する切り札だった。国会で早期の処分方針を打ち出し、厳しい世論を感じ取ると「離党勧告」を含めた厳罰にかじを切った。

 ところが、具体的な処分案の検討は難航した。

 特に二階派事務総長だった武田良太元総務相の扱いに苦心。「党役職停止」の声が多数派となる中、武田氏と福岡県内で覇権争いを繰り広げる麻生太郎副総裁が「事務総長は党員資格停止だ」とより重い処分を主張。麻生氏は首相らとの協議で譲らず、結論は党紀委員会当日まで持ち越された。

 党幹部は「『福岡場所』を『東京場所』に持ち込まないで」と困惑。処分内容を「両論併記」や「白紙」で党紀委に丸投げする案もささやかれていた。最終的に「納得を得られる説明ができるかどうか」(首相側近)を盾に首相が「党役職停止」を決断、麻生氏が受け入れたという。二階派幹部は「ひとえに麻生さんの影響力の低下だ」と息巻いた。

 首相は、後ろ盾だった麻生氏とは派閥解散などを巡り亀裂が生じている。武田氏寄りの裁定で溝が深まるとの見方もあり、麻生派中堅は「誰のおかげで首相になれたと思っているのか」と不快感をあらわにした。

 安倍派幹部に対する処分軽重の根拠は判然とせず、党内には恣意的と疑心暗鬼が広がる。今回最も重い「離党勧告」が科された塩谷立元文部科学相は弁明書で「独裁的、専制的な党運営に断固抗議する」と痛烈な言い回しで首相らを批判。党紀委でも委員から「改めて処分の『線引き』をやり直すべきだ」と異論も出たという。別の委員は「客観性がない。必ず首相に跳ね返ってくる」と強調した。

 岸田派も政治資金収支報告書への不記載で会計責任者が立件された。当時派閥会長だった首相がおとがめなしだったことへの反発は大きく、9月の党総裁選再選や衆院解散戦略にも暗雲が垂れ込めている。

 昨年秋の裏金問題発覚以降、実態解明や今回の処分決定など首相の対応はどれも後手に回り、「内向きの論理」が政治不信を増幅させた。首相の求心力は決定的に低下し、党の統治不全は極まる。ベテランは「自分のことを差し置いて他人に厳しくでは世論も納得しない。岸田さんではもう解散は打てない」と見通した。

西日本新聞

9487OS5:2024/04/07(日) 07:42:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/267a10748f2b2ee443a353eb054bbeab59030dfd
「離婚しづらい社会健全」 自民・谷川議員が発言
4/5(金) 19:04配信

共同通信
 衆院法務委員会で審議中の離婚後共同親権を導入する民法改正案の質疑で5日、自民党の谷川とむ氏が「ドメスティックバイオレンスや虐待がない限り、離婚しづらい社会になる方が健全だ」と述べた。野党から発言を疑問視する声が相次いだ。

 質問者として政府への質疑に立った谷川氏は「離婚して誰も得しない。子どものことを考えれば、離婚しづらい世の中の方がいいと思う」とも語った。

 これに対し、立憲民主党の寺田学氏は夫婦の状況や価値観はさまざまだとし「甚だ強い違和感を持った。離婚することで守られる子どもの利益は多くある」と批判した。

 また、立民は中野英幸法務政務官が審議中に居眠りをしたり、喫煙のために何度も離席したりしていると指摘。中野氏は「行動を正したい。大変申し訳ない」と陳謝した。

9488OS5:2024/04/07(日) 07:54:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/28a78218329267e555ed3572189cba6c20ebda7e
パワハラ疑惑の長谷川岳参院議員「表現方法に無自覚」 辞職は否定
4/6(土) 15:08配信

毎日新聞
道職員や札幌市職員へのパワーハラスメント疑惑について「表現方法に無自覚だったと反省している」と述べる長谷川岳参院議員=札幌市中央区で2024年4月6日午前11時16分、石川勝義撮影

 長谷川岳参院議員(北海道選挙区)の言動を複数の道幹部職員が威圧的に受け止めていた問題で、長谷川氏は6日、札幌市内で報道陣の取材に応じ、「表現方法に関して本当に無自覚だったと心から反省している。時代に合わない言動は最優先で変えていく」と述べた。パワーハラスメントに該当するかについては明言を避け、議員辞職は否定した。

【図でチェック】パワハラに当てはまる行動とは?

 長谷川氏の言動を巡っては、週刊誌が札幌市職員らへのパワハラ疑惑を報じ、道が幹部職員に聞き取り調査を実施。鈴木直道知事は5日、「威圧的に受け止めた職員が複数おり、長谷川参院議員に改めるように申し入れた」と明らかにしていた。

 自身の言動がパワハラに該当すると思うかという報道陣の質問に対し、長谷川氏は「無自覚だったので、具体的な部分や表現は私も存じ上げていない。極めて強い表現だったことは認識している」と述べた。「ストレートに発言すること」を自らの取りえだと考えていたといい、「反面、ストレート過ぎることがあったのではないかと十分に反省している」と語った。

 語気が強まった理由については「地域の課題を解決する時に、もたついているとか、うまく調整できれば解決できると思うことに、表現が入ったと思う」と話した。

 道の調査では、長谷川氏の東京事務所などに2023年度に20回以上出張した幹部職員がいたことも明らかになっている。長谷川氏はメールやウェブ会議も活用しているとし、各省庁との打ち合わせが必要な場合に来てもらうのが原則だと説明。「『これが気にくわないから来てください』ということは合理的ではないからしない」と述べた。【石川勝義】

9489OS5:2024/04/08(月) 20:28:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c0ae5f51660072ab1bde671dd9230e900dc8fd9
岸田首相、留守政権に不安残す 処分の火種抱えて1週間訪米
4/8(月) 19:59配信
岸田文雄首相(自民党総裁)は8日、派閥の政治資金パーティー収入不記載事件の関係議員らへの処分を巡り党の内外に火種を残したまま、米国に出発した。政権の命運を握る衆院3補欠選挙(16日告示、28日投開票)直前の1週間の国内留守中、政権運営に不安を残す。

首相は出発前、記者団に「日米関係が一層盤石なものだと確認したい」と外交に集中する姿勢を強調した。党幹部の一人は「不在中に裏(水面下)でいろいろ動きが出るだろう」と警戒した。

自民は4日、安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の議員ら39人の処分を決定した。事件に「けじめ」(首相)を付けた上で、訪米で局面を打開したい考えだったが、狙いとは裏腹に混乱が続いている。

安倍派議員からは「厳しすぎる」「処分の根拠が分からない」と不満が相次いだ。離党勧告を受けた塩谷立元文部科学相は「政治不信を招いた党全体の責任だと言っており、総裁の責任はある」と首相に矛先を向けた。野党も処分は不十分だと批判している。

処分を決める過程で党のガバナンス(統治)が乱れた。決定2日前、麻生太郎副総裁が敵対関係にある二階派事務総長の武田良太元総務相を党員資格停止にするよう要求。幹部の大半は「安倍派より悪質性が低い」として党役職停止を主張し、執行部内の対立が表面化した。

首相自ら調整に奔走する姿に「みっともない」(幹部)との声が漏れた。最終的に麻生氏の要求は受け入れられず、政権発足以来首相の最大の後ろ盾だった麻生氏の反感を買う結果になった。

首相と茂木敏充幹事長の溝は深い。事件の関係議員への聞き取りや処分を巡り、茂木氏の代わりに森山裕総務会長が調整する場面が目立った。政権運営の要だった岸田、麻生、茂木3氏の協力関係は崩壊した状況で、首相と距離を置く武田氏は政権中枢から外れた萩生田光一前政調会長、加藤勝信元官房長官、菅義偉前首相らと連携する動きを見せている。政局は流動化している。

首相帰国後の衆院3補選のうち、自民は2補選で独自候補擁立を断念した。唯一候補を立てた島根1区で敗北すれば「岸田おろし」が強まりかねない状況で、官邸にも警戒感が広がっている。(田中一世)

9490OS5:2024/04/10(水) 08:04:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/2577a999c74533488a6c8e7b65a0d36fdcf8698c
塩谷立氏「これが最後の出席になるだろう」自民の会議で発言 離党覚悟の発言か
4/9(火) 23:26配信


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静岡朝日テレビ
塩谷立氏

 派閥のキックバック問題で、安倍派の座長を務め自民党から離党勧告を受けている塩谷立衆院議員が9日、都内で開かれた自民党の静岡県選出国会議員による会議に出席した。会議は非公開で行われ、主に静岡県知事選の候補者選定について協議、情報を共有したが、塩谷衆院議員は冒頭、「出席の皆様、国民の皆様に大変なご迷惑をかけた」と謝罪、そして「おそらくこれが最後の(静岡県選出の自民の国会議員としての)出席になるだろう」と、離党をほのめかす発言していたことがわかった。

 塩谷議員は4月4日、自民党の党紀委員会から2番目に重い離党勧告を受けているが、これを不服として再審査請求を検討している。会議後に塩谷衆院議員は再審査請求について「今週中に判断する。今週いっぱいが期限なので」と答えるにとどめたが、離党もやむなしと覚悟を決めている様子が明らかになった。

9491OS5:2024/04/11(木) 00:53:34
政権交代選挙も15年前の話か・・・
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/1980
杉村太蔵氏が公認“落選” 北海道1区自民支部・長谷川氏を擁立

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202404100000384.html
杉村太蔵氏が「因縁」長谷川岳氏への思い吐露「本当にくやしかった」「あ、終わったなと思った」
[2024年4月10日12時2分]
元衆院議員の実業家、杉村太蔵氏(44)は10日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月〜金曜午前10時25分)に出演し、国会議員時代に公認争いをしたことがある自民党の長谷川岳参院議員(53)に、北海道庁職員らへの威圧的な発言があったと指摘されている問題について、言及した。

杉村氏は2005年衆院選に自民党から比例代表に出馬し初当選。2009年衆院選では出身の北海道の北海道1区からの出馬と自民党公認を目指していたが、党道連は長谷川氏を公認候補に選び、杉村氏は不出馬となった経緯がある。長谷川氏は杉村氏にとって「因縁」の相手でもある。

杉村氏は、長谷川氏の問題が報じられる中で、かつて長谷川氏と公認争いをしたことを振られると、思わず「なつかしい…」とつぶやき「もう20年近く前に、北海道1区の公認争いをしたことがあるんです。今でも覚えていますが、宿舎に朝方、地元の新聞のファクスが届いて『北海道1区、長谷川氏擁立論』とあったのを見た瞬間、あ、終わったなと思いましたけどね」と、笑いながら振り返った。

この時は最終的に杉村氏が出馬を辞退し、長谷川氏が北海道1区の党公認となった経緯がある。杉村氏は「僕が辞退を表明した後、長谷川さんと食事をしたんです」と明かし「その時『長谷川さんの擁立論が出たとき、僕でも杉村太蔵より、YOSAKOIソーラン祭り創設者の方(長谷川氏)がいいと思います。頑張ってください』と言った記憶があります」としつつ「あの時は本当に、くやしかった」と、本音も漏らした。

その上で「くやしかったんですけど、まさかその後、こんな素晴らしい人生が待っているとは思っていなかった。こうしてテレビで使っていただけるようになって。何が起きるか分かりませんね」と、今では実業家やコメンテーターとして大活躍している自身について、謙遜まじりに語った。これに、司会の大下容子アナは「努力のたまものです」と、フォローしていた。

長谷川氏は2009年衆院選は落選し、翌2010年参院選北海道選挙区で初当選し国会議員になった。

9492OS5:2024/04/11(木) 19:33:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/c48b08f2338b3c8988dad1fb6e317d29b94b1c42
<独自>自民党の茂木派が解散を検討 17日に緊急会合、政治団体を取り下げへ
4/11(木) 17:30配信

産経新聞
自民党茂木派の茂木敏充・党幹事長(岩崎叶汰撮影)

自民党茂木派(平成研究会)は、総務省への政治団体の届け出を取り下げ、派閥を解散する方向で検討に入った。17日に緊急会合を開き、同派会長の茂木敏充・党幹事長が今後の方向性を説明する見通しだ。

【図で解説】自民党党紀委員会の処分一覧

派閥パーティー収入不記載事件を受け、自民6派閥のうち麻生派(志公会)をのぞく5派閥が政治団体を解散することになる。

茂木派執行部は当初、政策集団としての団体存続を模索した。ただ、小渕優子選対委員長、関口昌一参院議員会長ら8人が1月に退会。その後、佐藤信秋参院議員も辞め、所属議員は53人から44人に減った。他派閥の解散表明も相次ぐ中、1月の同派の意見交換会では「いったん更地に戻すべきだ」などと解散論が相次いだ。3月の幹部協議でも、政治団体を解散した方が国民にわかりやすいとの主張が大半だったという。解散した上で将来的な再結成を望む声も根強い。

茂木氏は第3勢力の同派を足掛かりに次期党総裁を目指す構えだったが戦略の練り直しを迫られる。

平成研究会は昭和62年に竹下登元首相が「経世会」として創設した。一時は最大派閥として政界の主導権を握り、竹下氏、橋本龍太郎氏、小渕恵三氏の3首相を輩出した。

派閥のあり方を巡っては、自民は3月の運営指針「ガバナンスコード」改訂で、資金や人事の機能を持つ「旧来の派閥」を禁止した一方、政治団体の取り下げには踏み込まず、「政策集団」の名目で存続を容認した。安倍派(清和政策研究会)、岸田派(宏池会)、二階派(志帥会)、森山派(近未来政治研究会)が1月までに解散する方針を決め、残る麻生派と茂木派の対応が焦点になっている。

9493OS5:2024/04/15(月) 12:50:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/e67cdc9ad69462b3e4db0f512f651a695ca88c8d
裏金問題で萩生田光一議員だけ“大甘処分”に旧安倍派から批判殺到 派内で囁かれている「森と岸田」の身勝手な思惑
4/15(月) 11:12配信


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デイリー新潮
“減刑”が実施された萩生田氏だが、有権者からは厳しい視線が注がれている

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、党の政調会長を務めた萩生田光一氏に批判が集まっている。朝日新聞は4月5日の朝刊に「処分『市民感覚とズレ』 自民裏金、有権者厳しい目」との記事を掲載。萩生田氏に対する有権者の厳しい声を伝えた。

【写真を見る】「娘は人気インフルエンサー」だった 裏金問題で逮捕された池田佳隆議員

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 有権者が萩生田氏の何に怒っているのかをお伝えする前に、裏金事件における萩生田氏の問題点を改めて確認しておこう。

 萩生田氏は自民党安倍派の「5人衆」の1人という重職を担い、派閥からのキックバック──ここでは政治資金収支報告書の不記載額──は2018年からの5年間で2700万円を超えた。額の多さに誰もが驚いたが、実際に党内で3番目という巨額の裏金だったのだ。

 自民党は4日、国会議員39人に対する処分を発表した。ところが、岸田派の元会計責任者が立件されているにもかかわらず、岸田文雄首相は“無罪放免”となった。この時点で多くの有権者が強い反発を示した。

 さらに萩生田氏に対する党の処分は、8段階のうち軽いほうから3番目という「党の役職停止(1年)」だった。「これでは実質的に処分なしだ」との批判が自民党の国会議員からも殺到したが、それも当然だろう。

 他の議員に対する処分と比較してみよう。党則の処分では2番目、今回の処分の中では最も重い「除名」となった塩谷立氏の不記載額は234万円。西村康稔氏は3番目の「党員資格停止(1年)」だったが、不記載額は100万円だった。

 萩生田氏は2700万円と裏金の額が突出しているにもかかわらず、処分は極めて軽い。これが不可解であることは言うまでもないだろう。

八王子市民の怒り
 冒頭で紹介した朝日新聞の記事に戻ると、萩生田氏の地元である東京・八王子市で有権者に取材。これまで萩生田氏に投票してきたという建築作業員の男性が応じ、処分について「軽すぎる。本当は議員を辞めるべきだ」と不満を述べた。

 物価高や光熱費の高騰を受け、作業員の男性は外食や酒を減らすなど、出費を切り詰めてきたという。一方、萩生田氏は多額の裏金を作っていた。男性は「自分は好き勝手に金を動かしていたなんて、支持者への裏切りだ」と怒り心頭だ。

 萩生田氏だけ“減刑”が実施されたことについて、理解を示す政府関係者もいる。萩生田氏は「安倍派5人衆」の1人に数えられる実力者だ。しかし、裏金作りの実態を把握していた可能性の高い、安倍派の事務総長に就任したことはない。

 また安倍派は、一度はキックバックのシステムを停めた。それが22年8月など派の幹部が集まり、裏金システムの復活について話し合っている。この場に萩生田氏は出席していないことになっている。

 ただし、以上の2点だけでは、萩生田氏の処分が甘い理由の説明にはならないという。なぜ萩生田氏だけ“えこひいき”されたのか、旧安倍派の議員が言う。

9494OS5:2024/04/15(月) 12:50:17

比例復活の問題
「旧安倍派内でも、今回の処分は軽すぎる、おかしいという声が出ています。萩生田さんは2003年に初めて立候補して以来、6回の当選回数を誇ります。ところが、民主党政権が誕生した2009年の総選挙では比例復活もできず落選しました。これに懲り、萩生田さんは旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係を深めるなど、なりふり構わず“基礎票”作りに励んだのです」

 自民党の処分を重さの順に並べると、【1】除名、【2】離党勧告、【3】党員資格停止、【4】選挙での非公認──となるが、この4つは選挙の際に党の公認が得られない。無所属で立候補することになる。

「自民党の公認候補でなければ、連立を組む公明党における最大の支持母体である創価学会の信者も表立って応援ができません。さらに最も重要なのが、比例区の重複立候補が不可能になるということです。小選挙区制で落選してしまうと、どれだけ接戦で惜敗率が高くとも、敗者復活は叶いません」(同・議員)

 自公の公的支援が受けられないため、基礎票が減ってしまう。しかも小選挙区で落選すれば一巻の終わりという“背水の陣”で選挙を戦う必要があるというわけだ。

岸田首相の大罪
「選挙に強いことで有名な世耕弘成さんなら、公認を得られなくとも勝てるかもしれません。ところが、萩生田さんは選挙に強いタイプではないのです。つまり萩生田さんの処分は『処分したように見えても、実は次の選挙でも勝てる可能性を残した』という、少なくとも自民党にとっては絶妙なバランスの上に立ったものなのです」(同・議員)

 こんな“えこひいき”が、なぜまかり通ったのか。

「旧安倍派議員は、『森喜朗さんが萩生田さんを守るため、岸田さんに処分を軽くするよう頼んだ』と理解しています。森さんは今でも、萩生田さんが中心になって旧安倍派のメンバーをまとめてくれると期待しているのです。しかし、旧安倍派の議員は『勝手に決めないでほしい』、『森さんに特別扱いされた結果、有権者の信頼を失ってしまった。萩生田だけは許せない』などと反発する声が出ています」(同・議員)

 一方、岸田首相も萩生田氏の軽い処分には積極的だったという。

「岸田さんは裏金事件の抜本的な再発防止ではなく、政権維持を最優先にしているのでしょう。あまり報じられてはいませんが、岸田さんと萩生田さんは非常に関係がいい。岸田さんとすれば、自民党総裁の再選を目指すにあたって、萩生田さんに旧安倍派議員をまとめてもらいたいと考えているようです。ここで萩生田さんに恩を売っておくことは決して悪くないということです」(同・議員)

デイリー新潮編集部

新潮社

9495OS5:2024/04/16(火) 23:04:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/79f1dc2656e32e4a9197d368c362edbafd9f459f
野田聖子氏「政治利用に落胆」 共同親権の改正法案に賛成せず
4/16(火) 20:50配信

毎日新聞
野田聖子衆院議員

 自民党の野田聖子元総務相は16日、離婚後の共同親権を導入する民法改正案の衆院本会議の起立採決で、党会派の方針に反して、賛成しなかった。野田氏は本会議後、記者団に改正案について「中立の立場」と、したうえで「改正案を巡り政党間のケンカみたいになっているのを聞いて、子どものための法律だったはずが、これでは賛成しかねるという思いにかられた」と話した。

 また、事務所を通じて「本来こども最優先の民法改正であるが、こども基本法の重要施策である『こどもの声を聴く』がなかったので懸念していた。本会議における野党の討論を聞き、修正案の手続きにおいて政党の政治利用と感じる発言があり落胆した。参議院でより深く、真にこどもたちの立場に立った議論をしてほしい」とのコメントを発表した。【田中裕之】

9496OS5:2024/04/16(火) 23:14:18
https://mainichi.jp/articles/20240413/k00/00m/010/067000c
自民・茂木氏、派閥ゆかりの沖縄行脚 総裁選にらみとの臆測も
政治

速報

国政選挙
毎日新聞
2024/4/13 17:29(最終更新 4/15 20:18)

 自民党の茂木敏充幹事長が13日、沖縄県内を行脚し、集会を開いた。派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて党員らの意見を聞く「政治刷新車座対話」のためだが、それだけにとどまらない。沖縄は茂木派(平成研究会)と縁が深い地であり、6月には県議選を控える。将来首相を目指す意欲を示す茂木氏にとって、足場固めの一環でもありそうだ。

 茂木氏は浦添市内で県議選の候補予定者や支持者ら約10人を前に、裏金事件について陳謝した上で「自民が置かれている環境は大変厳しい。逆境の時こそ強い意志と結束力が試される」と語った。党の信頼の回復に努めると強調するとともに、県議会での過半数奪還に向けて結束を呼び掛けた。

 茂木派の源流は、1972年に沖縄返還を実…

9497OS5:2024/04/17(水) 22:57:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5e7e0befb734fb338b1c9184112d23227b2d7ff
自民・茂木派が政治団体の取り下げを決定 党内6派閥のうち5派閥が解散
4/17(水) 18:22配信

産経新聞
茂木敏充氏

自民党の茂木敏充幹事長が率いる茂木派(平成研究会)は17日の会合で、総務省への政治団体届け出を取り下げることを決めた。派閥パーティー収入不記載事件を受け、これで自民6派閥のうち麻生派(志公会)を除く5派閥が解散することになった。茂木派事務所の解約も決めたが、メンバーとの勉強会などは定期的に開く方針だ。


会合後、茂木氏は記者団に「党が厳しい状況の中、お互いに助け合いながら(派閥ではない枠組みを)運営していければと思う」と語った。平成研究会という名称については「変えるとも変えないとも決めていない」と述べた。

茂木氏は当初、茂木派を基盤に次期自民総裁を目指す構えだった。1月の会合では不記載事件を受けた党改革の中間報告を踏まえ「カネと人事」を切り離した政策集団への移行を決めたが、政治団体としての解散は保留していた。

ただ、小渕優子選対委員長や関口昌一参院議員会長ら有力者の退会が相次ぎ、所属議員は53人から44人に減少。残ったメンバーからも「有権者に説明しにくい」といった声が上がっていた。


https://news.yahoo.co.jp/articles/ac4a11169e596fb20bfe0c013e32604047fc403f
茂木派、政治団体の届け出を取り下げへ 政策集団として存続方針
4/17(水) 17:23配信

毎日新聞
自民党茂木派の平成研究会意見交換会に臨む茂木敏充幹事長=同党本部で2024年4月17日午後4時、平田明浩撮影

 自民党茂木派(平成研究会、44人)は17日、党本部で会合を開き、政治団体としての届け出を取り下げる方針を決めた。岸田文雄首相(党総裁)が派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて打ち出した派閥解消を踏まえた対応。これにより自民6派閥のうち麻生派(志公会)を除く5派閥が政治団体を解消することになる。


 派閥は長らく政治資金の受け皿などとして機能してきた。政治団体でなくなるとこうした機能を実質的に失うとみられている。安倍派(清和政策研究会)や岸田派(宏池会)、二階派(志帥会)、森山派(近未来政治研究会)は派閥自体の解消を決めているが、茂木派は「政策集団」としての活動は続ける方針だ。

 会長の茂木敏充幹事長が会合で総務省への政治団体届け出を取り下げる方針を表明。異論は出なかったという。会合後、茂木氏が記者団に明らかにした。

 茂木氏は記者団に「今後は内外の課題解決に向け、仲間が問題意識や政策の方向性を共有できる楽しいグループを目指していきたい」と語った。

 自民は岸田首相の派閥解消表明に基づき1月、派閥を「金と人事から完全に決別」させて、政策集団などに移行させるという「中間とりまとめ」を発表した。茂木氏は今回の方針表明について、中間とりまとめに基づく対応だと説明した。

 茂木派は佐藤栄作元首相による佐藤派が源流。田中角栄元首相が率いた田中派時代には所属議員が140人を超え、党内最大派閥として強い政治力を発揮した。2021年11月から茂木氏が会長を務めている。

 裏金事件で茂木派関係者は立件されなかったが、他派閥の解散方針決定を受け、「国民に分かりやすいよう一旦、政治団体の届け出を取り消すべきだ」との意見が派内から相次いでいた。【竹内望、加藤明子】

9498OS5:2024/04/23(火) 11:15:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/c766e833dddcb8016b1acf87b52ad9ff11e20f59
岸田首相とすでに犬猿の仲「茂木幹事長」がそれでも自ら辞めない理由
4/23(火) 6:00配信
デイリー新潮
いつクビにしてもよい対象に
茂木幹事長

 4月28日投開票の衆院3補選で与党側は2選挙区で不戦敗が確定し、残りの選挙区での敗北の可能性も高まってきている。低支持率にあえぐ岸田文雄首相(自民党総裁)がさらに追い詰められることは必至だが、一方で選挙の総責任者である茂木敏充幹事長もまた同様に針のむしろに座る思いなのかもしれない。


 次の宰相を目指す茂木氏の身の振り方を展望してみた。

「岸田首相には、茂木氏が自身のために汗をかいてくれているという認識はすでにないようです。派閥も首相自ら解消を宣言しましたし、配慮する必要もありませんから、いつクビにしてもよい対象になっているようにみています。タイミングを見計らっているというところも当然あるでしょう」

 と、政治部デスク。

「首相は補選での惨敗は不可避と捉えているはずです。さらに9月の自民党総裁選での再選どころか出馬さえおぼつかないことも踏まえ、それまでの間に政権を維持する方策を練っており、その1つが6月の通常国会会期末での解散です」(同)

茂木氏に代わって人気のある人物を
 内閣支持率が低迷を続ける中での解散は野党にとって朗報でしかなく、それで政権を維持できる方策がそう簡単に見つかるとも思えないが……。

「首相はまったく諦めておらず、何らかの手を打ってくる可能性が取り沙汰されています。茂木氏に代わって国民的に人気のある人物を幹事長に据え、選挙の顔として全国を回ってもらうというような考えも想定できますが、それもまた国民に見透かされそうですよね(笑)」(同)

 その一方で、茂木氏の身の振り方も注目されている。

「総裁のもとで幹事長を続けている限り一蓮托生(いちれんたくしょう)です。岸田首相との関係が良好で政権基盤が安定している場合は禅譲もあり得るのですが、現状は真逆。次の首相を目指すなら、首相とたもとをわかって来るべき時に備えるというのがあるべき姿と思われます。ただし、茂木氏が補選での不手際の責任を取って総裁に辞表を出すということは考えにくいですね」(同)

 どういった理由なのか。

幹事長職の魅力
「幹事長職の魅力に尽きると思います。幹事長であれば人が集まるし、裏金問題があったとはいえそんなこととは無関係にお金をふんだんに使えますし、それを背景に各方面ににらみをきかせることもできる。当然、幹事長でなくなればそういったことはできなくなります。在職し続けることとのメリット・デメリットを自分なりに考えているのでしょう」(同)

 しばしば報じられる通り、茂木氏は永田町での人望が薄く、自ら率いていた茂木派すら掌握できないままだったとされる。さらに世論調査でも「次の首相」としての人気の低さは明らかだ。

「ポストを失えば、これまで以上に求心力を低下させる可能性もあり、茂木氏が首相に辞表を叩きつけるというのはなかなか考えにくいですね」(同)

 実のところ、さほど打つ手も打開策も無いという点では首相も茂木氏も似たようなもの。首相にどこかで切られるか、首相が沈めばそれと共に……ということになりそうだ。

デイリー新潮編集部

新潮社

9499OS5:2024/04/24(水) 11:47:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef5fd0bb57d0871ebc600c6b01db932d7e79c7af
ここへ来て始まった「まさかの岸田独裁」...総理が重用する「5人の自民党議員」の名前
4/16(火) 7:04配信
 最終的には国民と党員に判断してもらう─自身の処分がない理由を問われて、こう豪語した岸田文雄。支持率が超低空飛行を続けるなか、往生際の悪い総理の姿に、ついに身内も愛想を尽かした。

メモを取りながら聞いているフリ
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 「国民の怒りは沸点に達している」「倫理観が欠如しているのではないか」

 今般の裏金事件には、投票用紙に自民党の候補者名しか書いたことがない保守王国の支持者も怒りの声をあげる。

 そこで首相の岸田文雄は「俺が行って有権者と話す」と豪語し、「車座対話」なる地方行脚を決めた。その手始めに4月6日、熊本市を訪れ、裏金問題を陳謝したのだ。

 出席者から先のような厳しい意見が飛ぶと、岸田は沈痛な面持ちで、手持ちのA6サイズのノートにメモを走らせた。だがこの男、本当に反省しているはずもない。

 「裏金問題が思った以上に尾を引いてしまったので、『国民の厳しい意見も、真摯に受け止める首相』を演出するために、全国を回ることにした。要はパフォーマンスですよ」(全国紙政治部記者)

 「岸田ノート」は、人の話を聞いているフリをするのには絶好の小道具だ。

「陰陽師」となった岸田文雄
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 だが岸田とて、そのためだけにノートを持ち歩いているわけではあるまい。決して他人には見せないその中身には、政権運営のための重要事項も記されている。そしていま、岸田が書きつける「重要人物リスト」には、5人の名前が並んでいる。

 〈麻生太郎、森山裕、小渕優子、武田良太、萩生田光一〉

 「5」は古来より魔を退ける特別な数字と言われてきた。平安時代の「陰陽師」安倍晴明も「五芒星」を紋として用いた。安倍晴明は占いや呪術を駆使して権謀術数を巡らし、権力をほしいままにしたという。

 かつては煮えきらない言動で「検討使」と笑われた岸田だが、それで懲りたのか、このところは誰にも内心を明かさなくなった。何を考えているのかわからない―まるで陰陽師のように周囲を煙にまくことこそ、政権に居座るための要諦だと気付いたのだ。

岸田が敷いた独裁体制
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 岸田が掲げる「自民党五芒星」の意味を、前出の政治部記者が解説する。

 「岸田さんは一切根回しせずに派閥解消を打ち出したことで、麻生さんと一時険悪になったと言われていますが、今は関係を修復しています。今回の裏金処分でも事前に麻生さんにお伺いを立てた。

 その一方で、以前のように麻生さんベッタリにならないよう、非主流派とも気脈を通じる森山さんも裏金問題の対応で重用しました。最近は、茂木派を離脱した小渕さんとも選挙の相談を密にしています。

 さらに裏金処分で、二階派と安倍派の『若頭』だった武田さんと萩生田さんは軽い処分で済ませて恩を売りました。彼らは主要派閥の中心にいた面々で、この5人を押さえれば自民党を押さえられると踏んだわけです」

 岸田は裏金処分を利用して、二階俊博や森喜朗といった旧派閥の長老たちの影響を排除し、首相が党の全権を握れる直接支配体制を敷いたのだ。

 後編記事『「メール一本で部下たちをクビ」「自分だけ処分ナシに国民もドン引き」...裏ガネ処分を大失敗した「岸田総理の終わり」とついに始まった「菅・二階の逆襲」』に続く。

 「週刊現代」2024年4月20日号より

週刊現代

9500OS5:2024/04/25(木) 08:03:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3f3c773ef52bce61cb5a01dc17df95c155e1f1b
「連座制」与野党の溝鮮明に 政活費、消極自民に公明不満 政治改革
4/25(木) 7:07配信

自民党の派閥裏金事件を受けた政治資金規正法改正で、「連座制」導入を巡る与野党間の溝が鮮明になってきた。

 自民、公明両党は24日、政治資金収支報告書に国会議員の「確認書」添付を義務付ける方向で一致したが、野党からは実効性への疑義が噴出。使途公開が不要な政策活動費の見直しなどでは、自民党の消極的な姿勢に公明党からも不満がにじむ。

 「議員本人の責任も明らかにする観点から法改正の考え方を取りまとめた」。岸田文雄首相は24日の参院予算委員会で、自民案の「連座制」をこう説明した。

 公職選挙法の連座制は、秘書や親族らが選挙違反で罰金や禁錮以上の刑が確定すれば、候補者の当選も無効となる。これを規正法にそのまま持ち込むことには、与野党双方で慎重論が根強い。

 自民案は、会計責任者が処罰された場合、十分チェックしないまま確認書を作成した議員も、公民権停止の対象とするもの。同日の与党協議では、この仕組みについて、公明党も「基本的に同じ構成、発想だ」と歩調を合わせた。

 これに対し、参院予算委で立憲民主党の蓮舫氏は、自民案が会計責任者の処罰を前提としている点を問題視。裏金事件で会計責任者の処罰がごく少数にとどまったことを挙げ、「『なんちゃって連座』はやめないか」と迫った。日本維新の会の片山大介氏も「本当に(議員の)責任が問われにくい」と同調。首相は「公選法の連座と、報告書不記載の責任厳格化は、性格が異なる」と釈明したが、与野党間の温度差は明らかだ。

 一方、自公両党は規正法改正の議論を5月の大型連休明けに持ち越すことを決定。表向きは「丁寧な議論」を理由に挙げるが、自民案が政策活動費の使途公開や、政治資金パーティー収入の公開基準見直しに後ろ向きだったことに、公明党幹部は「厳しい国民感情を全く理解していない」といら立ちをあらわにしており、難航必至のテーマを先送りしたのが実態だ。

 参院予算委では、共産党の小池晃書記局長が「自民以外は政策活動費の見直しを言っている」と指摘し、企業・団体献金の廃止も重ねて主張。首をひねるようなしぐさを繰り返す首相を「そもそも真相解明に背を向け、まともな改革案が出せるわけない」と断じた。

9501OS5:2024/04/25(木) 17:44:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b719ac91897904ca03f74605fa863ba41fd5504
「記憶にございます」に「流行語大賞」の声…“パパ活”辞任でも宮沢博行議員の潔さに一定の評価
4/25(木) 16:26配信
 「パパ活」疑惑を含む不倫問題を報じられ、25日の衆議院本会議で辞職が許可された宮沢博行衆院議員(49=比例東海ブロック、自民党離党)に対し、SNS上では同日、批判や追及の声とともに、宮沢氏が潔く疑惑を認めたことについても多くの声があがった。

 宮澤氏は24日、「パパ活」疑惑を追及する取材に対し「大変申し訳ございません。記憶にございます」と回答。政治家のスキャンダル回答として定型化し映画のタイトルにまでなった「記憶にございません」の対極の言葉となった。

 メディア出演でも知られる政策アナリスト石川和男氏はX(旧ツイッター)で「【流行語大賞候補】『記憶にございます』」と、この発言を紹介。SNS上では他にも「早くも流行語大賞ノミネート作品現る」との声があった他、「潔さは買う」「『記憶にございます』って答えた政治家、初めて見たかも」「素直なことは評価するよ」「なぜか好感度を高くさせる」などと、スキャンダル発覚直後ながら評価する声も見られた。また、「この幕の下ろし方、炎上対策として一定の評価がされそう」と、危機管理の視点から指摘する意見もあった。

 一方で宮沢氏は、23日「一身上の都合」を理由に突如、議員辞職願を提出。自民党にも離党届を提出し、24日に受理された。25日の本会議には出席せず、文春報道の女性問題について何も説明しないまま国会を去る形になり、辞職が許可された瞬間、本会議場の野党席からは「説明しろ!」などの怒号が飛んだ。

 宮沢氏は昨年12月、安倍派のパーティーをめぐる政治資金問題をめぐり、派閥からキックバック分について政治資金収支報告書に記載しないように指示を受けていたことや、不記載について口止めされていることを報道陣に暴露。「(派閥から)『しゃべるな、しゃべるな』と。これですよ」と、派閥側による口止めにあっていることも述べていた。

 年末の風物詩でもある「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」は毎年12月上旬に年間大賞を発表。過去には「毒まんじゅう」(03年)「忖度」(17年)など、ネガティブイメージにもとれる政治関連用語が年間大賞になったこともある。

9502OS5:2024/04/29(月) 00:20:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/2fade3a92a89c0bb174e67f42b106a0382f9cf37
自民内で「岸田おろし」気配薄く 有力な代役不在
4/28(日) 20:55配信


産経新聞
演説に集まった人々に手を振る岸田文雄首相(右)=21日午後、松江市(恵守乾撮影)

自民党が28日投開票の衆院3補欠選挙で島根1区を落とし、不戦敗を含め全敗が確実になったことで、党内で「岸田文雄首相(自民総裁)では選挙の顔にならない」との声が強まりそうだ。とはいえ有力なポスト岸田候補も不在で、「岸田降ろし」の動きがすぐに本格化する気配は薄い。


自民が過去1度も議席を失ったことのない島根1区で敗れるという状況は、派閥パーティー収入不記載事件による逆風の強さを再認識させた。しかし自民執行部の一人は28日、「初めから厳しい戦いだとわかっていた。首相はやめろという話にはならない」との見通しを語った。

内閣支持率が低迷する中、補選の結果を待つまでもなく「6月23日までの今国会会期中の衆院解散」を主張する政権幹部はいない。

複数の自民幹部や議員が「解散しなくても総裁選の勝機はある」との認識を首相や首相周辺に伝えている。幹部の一人は「岸田首相の他にいない」と語る。

首相に対抗する「非主流派」のキーパーソンは菅義偉前首相だ。

前回総裁選で2位になった河野太郎デジタル相を支援した。しかし派閥解消論者の菅氏は今、麻生派に所属し続ける河野氏に不満を持っているとされる。河野氏自身、政府のエネルギー関連会議の資料に中国国営企業のロゴの透かしが入っていた問題で失速した。

菅氏周辺では小泉進次郎元環境相、加藤勝信元官房長官らの名前が候補に浮上するが、具体的な動きは見せていない。

前回3位の高市早苗経済安全保障担当相も後ろ盾の安倍晋三元首相が死去し、厳しくなった。

非主流派の有力議員は「首相を引きずりおろすような足の引っ張り合いは党全体にマイナスだ。9月まで待って総裁選で堂々と戦えばいい」と語る。解散は総裁選後との観測が強まる中、「今動く必要はない」とのムードが漂っている。(田中一世)

9503OS5:2024/04/29(月) 19:33:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e2b47fca4b2e472c7c66fd6e23dcc78837f2aa3
「羽交い締めにしてでも止める」3補選全敗の自民に渦巻く解散封印論 世論も党内も"岸田離れ"
4/29(月) 11:11配信

西日本新聞
岸田首相

 衆院3補欠選挙で自民党が唯一戦った島根を落とし、自民離れの民意が明確になった。全敗に終わった岸田文雄首相の求心力低下は必至で、早期の衆院解散・総選挙は困難な情勢だ。岸田氏が意欲を示す首相続投も一層厳しさを増す。

 裏金事件などへの国民の政治不信は根深く、保守王国・島根が陥落した。首相周辺からは「安倍派の裏金問題で足を引っ張られた」と恨み節が漏れる。選挙結果は派閥解散も一定程度影響した。多額の資金や議員らの応援といった従来の派閥型選挙が封じられた形で、自民の今後の選挙戦略に根本的な課題を残した。

 総裁選前に衆院を解散し総選挙で勝利して総裁再選を果たす-。首相は続投シナリオを描いてきたが最側近の木原誠二幹事長代理ですら「政権交代が起こってもおかしくない状況」と公言するほど党勢は悪化の一途。首相は解散カードを切らずに総裁選に臨む選択肢も視野に入れ始めている。

 首相にとって救いは衆目の一致する「ポスト岸田」がいないこと。自ら主導した派閥解散により総裁選の戦い方も変わる可能性がある。党内にくすぶる「岸田降ろし」はすぐには発展しないというのが大方の見方だが「岸田首相のままでは選挙は勝てない」(閣僚経験者)と危機感は広がる。

 一方で賃上げや6月の定額減税を起爆剤に支持率を回復させ「引きずり降ろされる前に勝負すべきだ」(首相周辺)と早期解散論も消えていない。閣僚の一人は「羽交い締めにしてでも解散を止める」と息巻く。

 菅義偉前首相は2021年の衆参三つの補選・再選挙で全敗し、退陣の引き金となった。岸田首相は24日の参院予算委員会で自民が議席を得られなかった場合の有権者の評価を問われ「私の政治姿勢も評価の対象」と明言した。その有権者の判断は下った。

 世論も、自民内でも強まった「岸田離れ」。総裁選に向けた党内政局が火ぶたを切りそうだ。

 (高田佳典)

西日本新聞

9504OS5:2024/04/29(月) 20:18:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd7c7b0674efd51d3d58fb33412bea18d793a9c8
衆院補選全敗でどうなる政局、自民は誰も責任とらず… GW明け国会で野党攻勢
4/29(月) 17:43配信


産経新聞
記者団の取材に応じる茂木敏充幹事長(中央)ら=28日午後、東京・永田町(酒井真大撮影)

自民党は28日投開票の衆院3補欠選挙で候補者擁立を見送り不戦敗となった選挙区も含めて全敗した。派閥の政治資金パーティー収入不記載事件が直撃した形で、岸田文雄首相(党総裁)の政権運営は厳しさを増す。野党は大型連休明けの国会で、自民の政治改革案が不十分だとして首相に攻勢をかける構えだ。

【写真】当選確実の一報を受け、支持者と喜び合う立憲民主党の酒井菜摘氏

補選から一夜明けた29日、閣僚経験者は「保守王国の島根も崩された。岸田首相では次期衆院選を戦えない」と語った。

党内で直ちに「岸田降ろし」が始まる気配は薄いが、連休中に地元有権者から厳しい声を浴びた議員が「ポスト岸田」に向けた動きを加速させる可能性もある。

一部には茂木敏充幹事長や小渕優子選対委員長の引責辞任を求める声がある。若手は「党総裁も辞めるべきだという話につながる。誰も責任を取らないのはおかしい」と話した。

ただ、党幹部は「幹事長でなくなれば影響力が落ちるので、茂木氏は辞めないだろう」とみる。茂木氏は28日夜、記者団に「信頼、党勢の回復に全力で取り組みたい」と強調。小渕氏は「次の選挙に備えていきたい」と述べた。

連休明け国会は政治資金規正法改正などの政治改革が焦点だ。補選で全敗した自民案が集中砲火を浴びることは避けられない。まずは公明党との与党協議だが、パーティー券購入者の公開基準引き下げなどを求める公明に、自民は譲歩を余儀なくされる公算が大きい。

野党は、政党から党幹部に寄付され、使途公開の必要がない政策活動費や企業・団体献金の廃止など自民が消極的な内容を主張している。自民が政治改革に後ろ向きだと印象付ける狙いもある。補選で3勝した立憲民主党の泉健太代表は29日、自身のX(旧ツイッター)に「後半国会、驕(おご)らず、気を引き締めて戦う」と投稿した。

自民内では、首相が6月23日までの今国会会期中の衆院解散の可能性を残しつつ、解散せずに9月の総裁選で勝ち抜く方向に傾いているとの見方が強い。かじ取りを誤れば、どちらの道も閉ざされかねない。(沢田大典)

9505OS5:2024/04/30(火) 10:17:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/60b8eb282373eb197c7b59f84d43caeca911b6f8
裏金直撃、「保守王国」でも苦杯 首相解散戦略に影 「岸田後」見据えた動きも・自民〔深層探訪〕
4/30(火) 7:00配信
 自民党派閥の裏金事件に対する厳しい世論が岸田文雄首相を直撃した。衆院トリプル補欠選挙で自民は「保守王国」島根を含めて完敗。「選挙の顔」として疑問符を突き付けられた首相は厳しい政権運営を迫られる。


 ◇「首相に来てほしくない」
 「島根1区はこれまでを上回る運動量だったが、非常に逆風が強かった」。茂木敏充幹事長は28日夜、補選結果を受け党本部で記者団に敗因を述べるとともに、「厳しい状況だからこそ、一致結束して臨む必要がある」と語った。

 裏金事件の逆風が吹き荒れる中、自民は政権与党のメンツを捨て東京15区、長崎3区で不戦敗を選択。保守地盤の強い島根1区での直接対決に総力を挙げた。国賓待遇での今月の訪米に政権浮揚を期待したものの、報道各社の4月の世論調査で内閣支持率は「危険水域」を脱していない。

 首相は27日を含め2度島根入りして支持を訴えたが、地元からは「プラスになると考えているなら感覚を疑う。来てほしくない」(県連関係者)と突き放す声も上がった。選挙戦中盤、党執行部の一人は敗北を前提に「島根は『負け幅』がポイントだ」と早くも予防線を張っていた。

 ◇解散なら「討ち死に」続出
 首相は今年の春闘の「賃上げ」を追い風に、定額減税が始まる6月の通常国会会期末にも衆院を解散し、9月の総裁選で再選されるシナリオを描いているとされる。しかし、3補選「全敗」で首相が大きな傷を負ったことは間違いない。

 与党内は早期解散に否定的で、公明党幹部は「この流れを引きずるなら、次期衆院選で自民推薦は簡単ではない」とけん制する。

 「政権交代が起こってもおかしくない」。自民党の木原誠二幹事長代理は25日の会合でこう述べた。早期解散で大きなダメージを受けるとの自民内の声を代弁した形だが、首相側近の発言だけに臆測を呼んだ。自民筋は「いま解散すれば60人以上討ち死にして、200議席を割り込む」とうめいた。

 ◇静かに「岸田外し」
 後半国会は政治資金規正法改正が焦点となる。裏金事件が契機の改正だが、自民の独自案は、政治資金パーティー券購入者の公開基準引き下げや、使途公開が不要な政策活動費などの見直しを「検討項目」にとどめた。

 一方、パーティーの全面禁止、政策活動費の廃止など「高めのボール」を投げる立憲民主党が譲歩する気配はみじんもない。首相は今国会での成立を明言しており、与野党調整が難航すれば、野党は内閣不信任決議案を突き付けてくるとみられる。

 与党内では「規正法の議論が続いているうちは『岸田降ろし』の声を上げられない」(自民閣僚経験者)と指摘する向きもある。派閥解消で党内有力者が動きにくいことも首相にプラスに働いているようだ。

 ただ、次期衆院選を首相で戦うと考える議員は3補選の結果でさらに少なくなるのは必至。既に高市早苗経済安全保障担当相らは総裁選をにらんだ多数派工作とも受け取れる活動を進めており、こうした動きが連休明けに公然と出てくる可能性もある。

 「現政権は規正法改正まで。あとは『岸田外し』で政局が進むだろう」。政府関係者はこう読み解いた。

9506OS5:2024/05/01(水) 09:49:20
https://www.asahi.com/articles/ASS4Y01T8S4YTOLB001M.html?oai=ASS4Z3QYKS4ZIIPE00GM&ref=yahoo
公民権停止となった谷川弥一氏 派閥に捨てられた「離島のドン」は今
有料記事自民春の衆院補選2024

榧場勇太2024年4月29日 17時00分

 衆院長崎3区補選も終盤を迎えた4月26日夜、長崎市内の居酒屋。カウンターの一番奥に、自民党を離党した谷川弥一前衆院議員(82)の姿があった。

 地物のイワシの刺し身や、好物のらっきょうの漬けものをあてに、生まれ育った長崎県五島市の酒造所で造られた芋焼酎の水割りのグラスをかたむける。

 「おいしいねぇ」とかみしめるように言った。表情には少しの疲れと寂しさが見える。

 店の奥に置かれた小さなテレビから、補選の様子を伝えるニュースが流れた。

 谷川氏はグラスを置き、補聴器を調整しながら食い入るように画面を見つめた。

 「もう変えんば」。声の主は、2021年衆院選で接戦を演じた立憲民主党の山田勝彦前衆院議員(44)だった。

 「政治を変える」と訴える、かつてのライバルの姿を見ながら、谷川氏は「ちっ」と舌打ちをして「何を変えるのかまったく分からん」。そして、グラスを見ながら、こうつぶやいた。

 「議員を辞めたのは今年の1月だったのに、かなり昔のことのようにかんじるなぁ」

「偉くなりたい」と集め続けた金
 昨年12月、自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題で、谷川氏が、直近5年間で4千万円超を裏金としてキックバック(還流)を受けていた、と報じられた。

 殺到する報道陣を前に「刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を調査確認して適切に対応してまいりたい」とコメントを読み上げた。

 それでも質問を重ねられ、「頭悪いね。質問してもこれ以上、今日は言いませんと言っているじゃないの」といらだった様子をみせた。この発言が火に油を注いだ。

 地元の有権者からは「裏切られた」「長崎の恥」などと厳しい言葉が出た。

 今年1月19日、4355万円を自身の政治団体の収支報告書に寄付として記載しなかったとして略式起訴され、議員を辞職した。

 3日後、大村市で開いた辞任会見は2時間弱に及んだ。裏金問題での派閥の指示や自身の判断について、「私が悪い」「言わない」「すみません」と繰り返し、詳細な説明を避け続けた。

 一方で、「金を集める力は、政治家にとって偉くなるために必要なことだと思っていた」とも語った。

 そのうえで、派閥への不満をこう表現した。

 「俺が死んで、派閥がなくなったと思えば、心の慰めになる」

 この言葉には、党最大派閥の不祥事に関して党や派閥の幹部が責任をとらないなか、自分だけがトカゲのしっぽのように切り捨てられる、という悔しさがにじんでいるようだった。

行動力と剛腕 しかし派閥内では不遇

9507OS5:2024/05/06(月) 20:09:14

https://news.yahoo.co.jp/articles/18d07c994e269915139246531891eb924297c7c9
岸田離れ加速、自民若手「衆院解散されれば討ち死にだ」…公明も距離「どういうお考えなのか」
4/30(火) 5:01配信
[衆院3補選 全敗ショック]<上>
 衆院3補欠選挙の投開票日前日の27日午後、岡山市で開かれた自民党の「政治刷新車座対話」は緊張感に包まれた。

 「トップが辞めなければいけない」

 出席した自民政調会長の渡海紀三朗(76)が自民派閥の政治資金規正法違反事件を踏まえ、党の立て直しについて意見を求めたところ、県連関係者から首相の岸田文雄(66)の退陣要求が噴き出したのだ。

 補選の敗北を受け、選挙基盤の弱い党の中堅・若手からは、「衆院を解散されれば、討ち死にだ」との悲鳴が上がっている。党四役の一人は「岸田政権の間は何をやっても支持率は上がらない気がする」と表情を曇らせた。

あきらめ
 岸田の求心力低下で、党執行部内では不穏な空気が流れている。

 補選期間中には、岸田と距離のある幹事長の茂木敏充(68)が28日夜の開票後に辞任を表明するとのうわさが飛び交った。「補選の責任を取ることを口実に、次期総裁選へ出馬する準備を始めるのではないか」との見方からだ。

 実際には、茂木は選挙対策委員長の小渕優子(50)とともに、「党の信頼回復に努めていく」と記者団に強調し、辞任に言及することはなかった。

 ただ、自民の閣僚経験者は「今は誰がやっても風向きは厳しいというあきらめから、『反岸田』の動きが顕在化していないだけだ」と指摘した。

ぎこちない会話
(写真:読売新聞)

 自民と連立政権を組む公明党は岸田と距離を置き始めている。

 補選告示を翌日に控えた15日昼。首相官邸で開かれた岸田と公明代表の山口那津男(71)とのぎこちない会話は、両党の微妙な関係を象徴するものだった。

 「推薦のお願いが出ていないが、どういうお考えなのか」

 山口は岸田にこう問いただした。衆院島根1区の自民候補への推薦依頼は書類で出されていたものの、茂木から正式な要請がなかったためだ。

 岸田は「お願いします」と頭を下げたが、山口は政治資金規正法改正の自民案が示されていないことにも苦言を呈し、「早く出さないと世論が持ちませんよ」と迫った。公明の推薦は15日午後になってようやく決定された。

 規正法違反事件で自民党処分の対象となった議員は推薦しない――。公明内では、首相が早期解散に踏み切った場合の対応策として、こんな案も取りざたされている。

 公明関係者は「自民と一体とみなされないための選択肢として検討に値する。早期解散を抑止するためのカードにもなり得る」と明かした。

 公明幹事長の石井啓一(66)はテレビ番組で衆院選について、「(自民総裁選後の)秋が一番可能性が高い」と述べて波紋を広げたが、公明内では「首相の顔を替えなければならないという我々の本音を代弁してくれた」との評価が出た。

狭まる選択肢
 岸田は与党内の厳しい雰囲気を認識しつつ、「鈍感でなければ、首相なんてやってられない」と周囲に語っている。

 もっとも、岸田が慎重論を押し切って解散を検討する場合も、6〜7月はイタリアでの先進7か国(G7)首脳会議などの外交日程が目白押しとなっており、スケジュールは窮屈だ。

 自民幹部は「選挙の先送りを求める声が増えていることと合わせ、総裁選前の解散の選択肢は非常に狭まっている」と指摘した。(敬称略)

 衆院3補選の全敗で、岸田首相の政権運営は大きな打撃を受けた。衆院解散や「ポスト岸田」、立憲民主党などを巡る動きを追う。

9508OS5:2024/05/06(月) 20:09:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/585c3410e0b9a15c1876bb7c3e2bcf561a13483a
自民全敗で政権交代の恐れ現実に、与党に広がる「岸田では戦えない」…縛られる首相の解散権行使
4/30(火) 5:07配信
[衆院3補選 全敗ショック]<上>
 「もし今すぐ衆院選をやれば、政権交代が起きるかもしれない」

 28日投開票の衆院3補欠選挙で自民党が不戦敗を含めて全敗を喫したことを受け、首相で自民総裁の岸田文雄(66)は周囲にこう危機感を示した。

 唯一、候補を擁立した島根は自民が牙城としてきた保守王国だ。2万票以上の差で完敗したことは、派閥の政治資金規正法違反事件を巡る逆風の強さを浮き彫りにした。

 「2024年は政治イベントがある」

 岸田は昨年末、閣僚の一人にこうした見通しを語っていた。念頭にあったのは、通常国会会期末である6月の衆院解散だ。9月末の総裁任期満了を見据え、夏の総選挙に勝利すれば、総裁選は「無風再選」への道が開けるためだ。

 岸田自身は今回の補選敗北を強く懸念しながらも、解散に関して「まだ先のことは決めていない」と周辺に漏らしており、政権浮揚を図りつつ、6月を含めた可能性をなお追求したい考えだ。

 ただ、与党内では、岸田の思いとは裏腹に解散権を自由に行使できない状況が作られつつある。「岸田では選挙は戦えない」との見方が拡大しているのだ。(敬称略)

9509OS5:2024/05/06(月) 20:09:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f9e3ee1683e862879b56644b6c948eb8d3881b1
「内輪もめ」批判懸念、動けない「ポスト岸田」…「国会閉じてからが勝負」
5/1(水) 7:32配信


[全敗ショック 衆院3補選]<中>
(写真:読売新聞)

 岸田内閣の支持率低迷を受け、「ポスト岸田」を巡る動きは水面下で勢いを増している。

【図表】一目でわかる…想定される今後の政治日程と衆院解散の「3つのパターン」

 「押しかけて悪いね」

(写真:読売新聞)

 3月12日夜、幹事長の茂木敏充(68)は東京・赤坂の衆院議員宿舎の自室を出ると、こう言って別室に姿を見せた。

 部屋では安倍派の中堅・若手5人ほどの飲み会が行われていた。茂木はノンアルコールビールとウイスキーを手土産に飛び入り参加し、衆院選を心配する声には「6月に解散なんかさせないよ」と上機嫌で応じた。

 茂木は首相で総裁の岸田文雄(66)を支えつつ、総裁選出馬への機会をうかがっている。最近は安倍派議員との会食を増やし、今月には自身を顧問とする「GX(グリーントランスフォーメーション)促進議員連盟」を設立した。

ぐらつく足元
 茂木の基本戦略は副総裁の麻生太郎(83)との連携を土台に置くものだ。麻生も23日、ニューヨークでの米前大統領ドナルド・トランプ(77)との会談前、「日本には茂木もいると伝える」と茂木に電話をかけるなど、後押ししている。

 ただ、茂木の足元はぐらついている。茂木派は退会者が相次ぎ、つなぎ留めのために緩やかな政策集団へ移行させたが、有力メンバーである元官房長官の加藤勝信(68)は「もう全員が無派閥だ」と周囲に語るなど、結束が乱れている。茂木が安倍派議員らに接触していることについて、自民内には「派閥をまとめられない焦りの表れだ」と冷ややかな声もある。

「自殺行為」
 前首相の菅義偉(75)と、元幹事長の二階俊博(85)は岸田政権で非主流派に甘んじてきた。自民内では、総裁選で2人が岸田との対立軸を形成するとみる向きが多い。

 菅と、二階派の元総務相の武田良太(56)、元幹事長代理の林幹雄(77)は衆院3補欠選挙期間中の21日夜、東京都内の日本料理店で、気脈を通じる総務会長の森山裕(79)を交えて歓談した。会食中は、次々と運ばれる天ぷらに箸をつけながら、「早期の衆院解散なんてできない。自殺行為だ」などと政局について意見を交わした。

 菅は自民が次期衆院選で苦戦するとみて、「総裁は負け幅をなるべく減らせる人がいい」と周囲に語っている。念頭にあるのは、いずれも知名度が高い元環境相の小泉進次郎(43)、元幹事長の石破茂(67)、デジタル相の河野太郎(61)の「小石河」だ。

 小泉は菅と党改革でそろって「派閥解消」を主張してきた。政策面でも、個人が自家用車で乗客を運ぶ「ライドシェア」導入の発信で歩調を合わせ、菅は期待を強めている。

 石破は2月に自身を中心とした勉強会を再始動させ、総裁選への準備を進めた。政治資金規正法違反事件を巡り、衆院選不出馬を表明した二階を慰労するため、武田と林も含めた計4人で会食し、距離を縮めている。

 派閥解消の流れが進む中、麻生派にとどまっている河野は菅との連携は難しく、「2人の距離は広がっている」との見方もある。

首相も動けず
 自民内では、3補選全敗を受け、茂木や菅らが岸田に対抗した動きに出るのではないかとの臆測が出た。

 ただ、党へのあまりの逆風の強さに、「内輪もめ」はさらなる批判を招くとみて自重を余儀なくされているようだ。

 「勝負は国会が閉じてからだ」

 「ポスト岸田」候補の一人は周辺にこう漏らした。

 動けないのは岸田も同じだ。岸田は前回2021年の総裁選で戦った河野と経済安全保障相の高市早苗(63)を閣内に入れてライバルの「封じ込め」を図ってきた。

 今回も党役員人事や内閣改造を行って茂木を切り、小泉や石破を取り込んで政権浮揚を図る案が党内で取りざたされたが、首相周辺には「もし打診を断られれば、政権が本当に立っていられなくなる」との警戒感が強い。(敬称略)

9510名無しさん:2024/05/06(月) 20:11:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d5fa6f65b76d1369f07bf4d9f221a171f01d2cc
岸田首相、茂木敏充氏の扱いに苦慮 不記載問題で対応せず、地固めに奔走
4/30(火) 21:31配信

産経新聞
記者団の質問に答える岸田文雄首相=30日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)

自民党の衆院3補欠選挙での全敗を受け、岸田文雄首相(党総裁)が選挙の責任者である茂木敏充幹事長の扱いに苦慮している。茂木氏は首相を支える党ナンバー2だが、秋の総裁選に出馬する意欲を隠さず、首相との関係が悪化している。首相が派閥の政治資金パーティー収入不記載事件の対応に追われる中でも党内の中堅・若手らを取り込む動きをみせ、党内からは不満の声も出ている。

「責任を果たすことが何よりも重要だ。それに基づき、国民の信頼回復に向けて全力で取り組む」

首相は30日、官邸で記者団に補選全敗を受けた自身を含む党執行部の交代の必要性を複数回問われたが、こう述べるにとどめ、明言を避けた。

執行部の交代が取り沙汰されるのは、首相と茂木氏の関係が修復不能なほど悪化していることが大きい。

党内には、茂木氏が不記載事件で深入りを避けてきたとの見方がある。関係議員の衆参政治倫理審査会への出席の調整が進まず、首相自ら出席表明する形になった。政治資金規正法改正など政治改革の自民案の取りまとめは、各党から遅れた。党幹部は党本部4階に幹事長室があることを念頭に「4階のサボタージュだ」と不快感を示した。

一方で、茂木氏は不記載事件を受けて執行部が全国を行脚する「政治刷新車座対話」には頻繁に足を運んでおり、地方固めにも映る。首相周辺は「政権がつぶれるのを待っているんだろう」と冷ややかにみている。

また、茂木氏は安倍派(清和政策研究会)などの中堅・若手の取り込みを進めている。3月にも同派の会合に顔を出し、逆風の中、首相による早期解散を恐れる若手に対し「解散はさせない」と明言した。総裁選への布石とみられるが、同派若手は茂木氏が事態を収拾する立場だったことを踏まえ、「問題を放置し、結果的に安倍派をつぶした」と不快感を示した。

党役員は「連続3年まで」という任期の制限があり、秋には茂木氏は交代となるが、閣僚経験者は「秋まで茂木氏を続投させれば、政治改革の与野党協議にも本腰を入れず、首相は足を引っ張られるのではないか」と心配を口にした。

ただ、首相が茂木氏を事実上更迭できるかというと、簡単ではない。茂木氏は首相の後見役である麻生太郎副総裁とのつながりが深く、首相が麻生氏の理解なく茂木氏の交代に動けば麻生氏との関係悪化が避けられないからだ。

また、補選全敗で首相の求心力が低下する中では、後任の幹事長候補に打診を断られる可能性もある。実際、菅義偉前首相が令和3年夏、内閣改造・党役員人事を断行しようとしたが、多くの辞退者が出ることが分かり、結果的に政権の寿命を縮めた例がある。

補選の最中には、茂木氏が自ら引責辞任し総裁選の準備に本腰を入れるとの臆測もあった。首相も「茂木さんが辞めるというのなら仕方がない」と周囲に漏らした。

しかし、茂木氏にとっては、報道各社の世論調査の支持が伸び悩む中、党の資金や人事を差配できる幹事長ポストを手放すことはデメリットが大きい。首相と茂木氏がにらみ合ういびつな状況は当面続く可能性が高い。(永原慎吾)

9511OS5:2024/05/07(火) 07:34:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/e73571b30863a6667f8f57f95adc97649c733c72
上川外相、逆風政権を下支え 「ポスト岸田」広がりは不透明
5/7(火) 7:04配信


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時事通信
閣議に臨む上川陽子外相=4月26日、首相官邸

 上川陽子外相が大型連休中もアフリカ、アジア訪問を精力的にこなし、派閥裏金事件で逆風を受ける岸田政権を外交面で下支えしている。

 次期衆院選をにらみ、自民党内には「ポスト岸田」候補として期待する向きがあるものの、具体的な動きが広がるかは不透明だ。

 上川氏は5日、訪問先のネパールでのオンライン記者会見で、今回の歴訪を振り返り「グローバルサウス(新興・途上国)への関与を深めていくことは極めて重要だ。力強いメッセージを発信することができた」と語った。

 上川氏は4月26日〜5月6日の日程でマダガスカル、コートジボワール、ナイジェリア、フランス、スリランカ、ネパールを訪問。中国が影響力を強めるグローバルサウスの引き寄せや、来年8月に横浜市で開く第9回アフリカ開発会議(TICAD9)に向け、各国外相と会談した。

 日本の外相によるマダガスカル訪問は初めて。コートジボワールとナイジェリア訪問は1979年の園田直外相以来45年ぶり。それぞれ海上交通の要衝、西アフリカの物流拠点、アフリカ最大の人口2億人を抱える大国と、戦略的に重要な地域だ。上川氏は人材育成支援などに取り組み、経済関係を強化する方針を伝えた。

 スリランカは、中国からの巨額融資の返済に窮しており、上川氏は経済危機の克服を後押しする考えを伝達。中国に国境を接するネパールでも2国間関係強化の方針を示した。

 昨年9月の外相就任後の訪問国は延べ30カ国に上り、首相と二人三脚で経済外交を推進。自民の麻生太郎副総裁が今年1月の講演で「このおばさん、やるねえ」と評し「カミムラ」と言い間違えたことで逆に知名度も向上した。

 「次の首相にふさわしい人」を尋ねる報道各社の世論調査でも、石破茂元幹事長や小泉進次郎元環境相に次ぐ3位に入る結果が出ている。

 党内には、低支持率にあえぐ岸田文雄首相では「衆院選は戦えない」との危機感が拡大。党関係者は「初の女性宰相として刷新感のある上川氏を『顔』にすれば衆院選を乗り切れる」と指摘した。

 ただ、上川氏が所属した岸田派は解散を決め、上川氏を首相候補に担ごうとする具体的な動きも今のところ見られない。局面打開に向け、目先を変えたいとの思惑だけが先行しているのが実情だ。女性首相候補としては高市早苗経済安全保障担当相、野田聖子元総務相らがライバルとなる。

 上川氏の地元の静岡県では現職の辞職に伴う知事選が9日告示、26日投開票の日程で行われる。事実上の与野党対決の構図で、結果は上川氏の党内評価にも影響を与える可能性がある。

9512OS5:2024/05/07(火) 10:00:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/76ed1cfc76fc1a1d4816440a4aab31abf6993242
茂木氏と距離、森山氏が存在感 岸田首相面会、「裏金」で変化
5/7(火) 7:07配信

時事通信
厳しい表情で記者団の質問に答える岸田文雄首相=4月30日、首相官邸

 自民党の茂木敏充幹事長と距離を置く一方、麻生太郎副総裁との連携は引き続き重視し、森山裕総務会長が存在感を高めている―。


 岸田文雄首相(党総裁)の面会相手を記録する「首相動静」を振り返ると、派閥の裏金事件への対応を巡る首相と党幹部の関係の変化が浮かび上がってきた。

 首相は2021年11月に茂木氏を幹事長に任命して以来、麻生氏を含む3者会合で政権の重要方針を決定。古代ローマの政治体制になぞらえて「三頭政治」とも呼ばれた。茂木氏は毎月のように首相官邸に出向き、個別に相談もしてきた。

 ただ、昨年9月の党役員人事で幹事長交代論が一時浮上するなど、首相と茂木氏の距離は拡大。茂木氏が「ポスト岸田」への意欲を隠さず、首相が警戒を強めたためだ。3者会合以外の幹部協議も行われるようになり、10月には森山氏と小渕優子選対委員長らを加えた「6者会合」が、12月からは参院幹部も交えた「8者会合」の枠組みが発足した。

 派閥の裏金事件を受けて首相が岸田派解散を表明した今年1月以降、面会の形態はさらに変化していく。茂木氏が官邸を訪ねる形での協議は3月7日まで約3カ月途絶えた。6者と8者の枠組みも2月21日以来、行われていない。首相は派閥解散方針を、麻生、茂木両氏に事前に伝えていなかったとされる。

 衆院3補欠選挙で自民が全敗した先月28日には「茂木氏は辞任して総裁選準備を始めるのではないか」(ベテラン)との臆測が党内を駆け巡った。

 一方で首相は麻生氏との関係維持には腐心する。元日の能登半島地震の発生以来、夜の会食を控えていた首相が今年初めての会食相手に選んだのが麻生氏だった。1月21日夜に東京都内の日本料理店で二人きりで面会。直前の派閥解散表明で取り沙汰された亀裂の払拭に努めた。2人は4月末までにさらに2回、一対一で食事を共にした。

 首相は森山氏とは今年に入り6回(計2時間14分)、単独で面会した。3補選の全敗で首相の求心力が低下する中、党内では局面打開を狙って「森山氏を幹事長にして衆院解散・総選挙へ一気に流れをつくるかもしれない」(参院中堅)との見方がある。

 木原誠二幹事長代理も頼りにしている。昨年9月に官房副長官を退任した後もほぼ毎週、官邸や首相公邸に赴き、今年、首相と個別に面会した回数は党幹部で最多の11回(計5時間25分)。政府高官は「首相側近と言える数少ない存在。党務について相談している」と指摘した。

9513OS5:2024/05/07(火) 10:01:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/82d99763ade4191663865529f4f16a95b70a2365
菅前首相、いつ動く? 政局過熱は閉会後か、反主流派「ここで首相をたたけば…」
5/6(月) 21:40配信

カナロコ by 神奈川新聞
国会議事堂

 衆院3補選全敗の岸田文雄首相(自民党総裁)を巡る連休明けからの政局について、「通常国会が閉じるまではなぎ状態」(自民の閣僚経験者)との見方が強まってきた。派閥裏金事件の再発防止に向けた法改正が最優先との“建前”の向こうに「岸田総理が解散権を行使したら下野必至」(同)との本音がのぞく。「政局過熱は閉会後」との観測の下、首相と距離があるとされる菅義偉前首相(衆院神奈川2区)ら「反主流派」(政府関係者)がいつ動くのかに注目が集まる。

 今通常国会の会期は6月23日まで。首相周辺は補選勝利をてこに会期末解散を仕掛けて総選挙を突破し、その成果をもって秋の総裁選を無投票で切り抜ける構想を描いていた。しかし補選は二つが不戦敗で、唯一候補を擁立した島根1区も大敗。「不敗神話」を誇った保守王国の崩壊を交流サイト(SNS)上では「腐敗神話」とやゆされるありさまで、仮に総選挙を打っても苦戦は必至だ。政治資金規正法の自民改正案は与党の公明党からも「なまぬるい」(同党議員)と酷評され、着地点が見えない。

 こうした中で自民執行部からは「会期を延ばしてでもやりきらないと」(渡海紀三朗政調会長)と会期延長論が浮上。閉会から総裁選までの期間を短縮すれば、政局の過熱を抑えられるとの思惑もみてとれる。国会が閉じるまでは「ポスト岸田」の号砲は鳴らないとの主流派の見立てを軸に、会期延長の駆け引きが展開されそうな気配だ。

 補選さなかの4月21日夜、菅氏と森山裕総務会長、さらに二階俊博元幹事長の側近、武田良太元総務相と林幹雄元幹事長代理の4人が都内の日本料理店で懇談した。関係者によると、補選での苦戦を背景に「とても解散総選挙などできる状態ではない」との認識で一致。政治改革を仕上げて予定通りの会期で国会を閉じ、議員を選挙区に戻して説明行脚をさせるのが得策だと方向性を確認したという。菅氏に近い議員は「島根がひどかった。でもここで首相をたたいたら内輪もめにとられ、政権も沈んでしまう」と動くに動けない状態であることを説明した。  

神奈川新聞社

9514OS5:2024/05/08(水) 07:48:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a7935d6c58b02c2bc698dc76614c47b8a2fda20
PB黒字化目標、堅持か見直しか 自民党内で規律派と積極派の激しい綱引き
5/7(火) 17:11配信

産経新聞
東京・永田町の自民党本部

財政の正常化を巡る議論が自民党内で活発化している。特に、政府が掲げる財政の健全性を示す国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の令和7年度の黒字化目標を今後も堅持するかどうかが焦点だ。財政規律派、積極財政派はそれぞれ議論を重ねており、政府が6月にも閣議決定する予定の経済財政運営の指針「骨太の方針」に主張を反映させたい考えだ。

【表で見る】自民党の財政規律派と積極財政派の主張

「(政府のPB黒字化目標は)堅持し、引き続き努力していくことは当然のことだ」。規律派が集まる財政健全化推進本部の古川禎久本部長は、産経新聞の取材に対し、こう強調した。

同本部は5年10月に古川氏が本部長に就任。会合を重ねており、近く提言をまとめる方針だ。

PBは社会保障や公共事業といった政策経費を借金に頼らず税収などの基本的な収入でどの程度賄えているかを示す指標。内閣府は1月、高い経済成長率を実現すると仮定した場合でも7年度は1兆1000億円の赤字となる試算を示した。

ただ、社会保障費の伸びを抑えるなどの歳出改革を継続した場合、7年度のPB黒字化も視野に入るとしており、古川氏は「目標達成は容易ではないが、だからといって目標を見直すことは本末転倒だ」と指摘した。

一方、積極派が中心の財政政策検討本部の西田昌司本部長は、7年度のPB黒字化目標について「全く意味がない」と切り捨てる。有識者を招いた会合を開くなどしてPBに代わる新たな財政指標の導入を探っている。

PBをめぐっては、過去にも両陣営は対立。4年の骨太の方針では黒字化の目標年限を明記しなかった経緯があり、骨太の方針の策定を前に両陣営の攻防が激しさを増すことが予想される。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの小林真一郎主席研究員はPBについて「黒字化の達成は、債務残高の拡大を止めるという最低限の目標だ」と指摘。その上で、特に金融市場に対する国の財政健全化を進める象徴的な目標だと強調し、「それを変えることは国としての信用力が揺らぐことになる。安易に変えるべきものではない」との考えを示した。(今仲信博)

9515OS5:2024/05/09(木) 08:55:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/712f8877991f2ec41ea7a73960e48bc4c4cf8673
【独自】安倍氏、2013年参院選で候補者に現金100万円 「裏金」か 収支報告書に記載なし
5/9(木) 5:00配信


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中国新聞デジタル
首相官邸

 2013年7月の参院選で、当時自民党総裁で首相だった安倍晋三氏(22年に死去)が、東日本の選挙区で争う同党公認候補の応援に入った際に現金100万円を渡していた疑いがあることが8日、中国新聞の取材で分かった。安倍氏、候補者が関係する主な政治団体などの収支報告書にはいずれも100万円の記載はなかった。

【図解】河井夫妻の大規模買収事件を巡るカネの流れ

 自民党の元幹部によると、政権の幹部が候補者の応援に入る場合、「表に出ないカネ」などを使い、激励のための陣中見舞いを渡す慣行がある。複数の元政権幹部は、使途が公表されない内閣官房報償費(機密費)が使われた可能性があるとの見方を示した。5年の時効が成立しているとみられるが、政治資金規正法違反(不記載)などに当たる可能性もある。

 この候補者は匿名を条件に中国新聞の取材に答えた。参院選中に安倍氏が応援演説に入った当日、個室で面会する場面があり、安倍氏からA4判の茶封筒を受け取った。茶封筒の中には白い封筒が入っており、その中に100万円が入っていたという。

 候補者は100万円の趣旨について「陣中見舞いのような感じで差し出された。厳しい選挙戦の足しにしてほしいという意味と思った」と説明。「表にしないカネ」と受け止め、選挙運動費用や政治団体の収支報告書には記載しなかったという。実際には切手代や電話代など選挙費用の支払いに充てたとしている。

 一方、安倍氏が関係した政治団体のうち、今も存続しているとみられる「晋和会」(東京都)に文書で取材を申し込んだが、8日夕までに回答はなかった。

 機密費は、内閣が施策を円滑かつ効果的に進めるための経費で、年約12億円が官房長官の判断で使用できる。領収書なしでも支払うことができ、使途は公表されない。98〜99年の小渕内閣で官房長官を務めた野中広務氏(18年死去)は10年に共同通信の取材に応じ「機密費は月7千万〜5千万円くらいを使い、そのうち1千万円を首相に渡していた」と明らかにした。選挙への流用が取り沙汰されたこともある。

 13年7月の参院選は、12年12月の衆院選で民主党から政権を奪還した自民党が初めて迎える国政選挙だった。参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」が解消されるかが最大の焦点で、自民党は圧勝し、ねじれを解消した。安倍氏は期間中、候補者の応援のため、35都道府県を遊説に回った。

中国新聞社

9516OS5:2024/05/10(金) 10:56:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/84f29e2803cdcca942870522dc9214ee1318275d
長谷川岳参院議員「1回もありがとうのメールない」「ブチ切れるよ」…市幹部らを打ち合わせで叱責
5/10(金) 7:10配信
読売新聞オンライン
報道陣の取材に応じる長谷川参院議員(4月6日、札幌市中央区で)

 長谷川岳参院議員(自民)が、今年3月に行われた札幌市幹部らとの打ち合わせで、「あんたから1回もありがとうもクソもメールもない」などと市幹部を叱責(しっせき)していたことが、読売新聞による市への情報公開請求でわかった。


 市が開示した議事録によると、長谷川氏は3月9日、自身が力を入れるGX(グリーントランスフォーメーション)の各種施策について、市幹部の関係者への調整不足や、当事者意識の低さを指摘。ある市幹部に対しては、「こっちは規制緩和は全部通すようにやってるよ。あんたから1回もありがとうもクソもメールもない。結果もない。誰だ、お前はって感じだよね」と発言し、別の市幹部には「僕はブチ切れるよ」と叱った。打ち合わせには、町田隆敏副市長、北海道や民間企業の幹部も同席していた。

相談窓口を設置
 長谷川氏の威圧的な言動が問題となっていることを受け、札幌市の秋元克広市長は9日の記者会見で、市職員が外部からのハラスメント行為を受けた際の相談窓口を設けたと明らかにした。

 窓口は7日付で行政部のコンプライアンス担当部署に設置された。国会議員のほか、客らから理不尽な要求を突きつけられる「カスタマーハラスメント(カスハラ)」などを受けた際に相談に乗り、組織的に対応策を検討する。ハラスメントの具体的な判断基準などを整理したマニュアルも今年度中にまとめる方針だという。

9517OS5:2024/05/18(土) 23:29:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/e90ccdd2ce4913cc8ed5cb90f8753109b608390e
参院自民、新たな秩序めぐり暗闘 安倍派の存在感低下 主要3派の構図崩れる
5/18(土) 19:41配信

産経新聞
派閥パーティー収入不記載事件を巡る主な参院自民執行部の変遷

参院自民党の構図に変化が起きている。これまでは安倍派(清和政策研究会)など「主要3派」が人事や意思決定をリードしてきたが、派閥パーティー収入不記載事件により、その枠組みが派閥もろとも崩壊。中でも主導的な立場にあった安倍派議員は主要ポジションから外されるなど存在感を大きく低下させており、新たな参院の秩序をめぐる暗闘が始まっている。

【図で解説】自民党党紀員会の処分一覧

衆院と一線を画す参院自民では安倍派、茂木派(平成研究会)、岸田派(宏池会)の主要3派が合議で運営する体制が定着。歴代首相も参院独自の秩序を重んじ、その意向に配慮してきた。

近年では安倍派が影響力を強めていた。令和元年、茂木派(当時は竹下派)の実力者として参院を取り仕切った故吉田博美元参院幹事長の政界引退を受け、安倍派の世耕弘成氏(4月に離党)が参院幹事長に就任。以降は安倍派が参院国会対策委員長などの重要ポストを占め、存在感を示してきた。

だが、一連の不記載事件で事態は一変した。世耕氏は昨年12月に参院幹事長を辞任し、後任には岸田派の松山政司氏(派閥退会)が就任。参院国対委員長には茂木派の石井準一氏(同)が就いた。国会運営を円滑に進めるため、委員会の委員長ポストから安倍派議員の多くが外れた。

17日には参院政治倫理審査会(野村哲郎会長)が、不記載事件について弁明していない安倍派議員ら29人に対し、参院政倫審規程17条に基づく出席を求めると全会一致で議決した。岸田文雄首相が成立に強い意欲を持つ政治資金規正法改正に向け、自民が野党に譲歩した形だ。

一方、野党の意見を丸のみするかのような対応に安倍派内では不満がくすぶる。政倫審は野村会長以下、議事運営を担う幹事ポストも茂木派が独占しており、安倍派重鎮は「わが派に恨みを持っているのではないか」といぶかる。参院自民関係者は「わが世の春を謳歌(おうか)した安倍派を徹底的にたたきたい議員もいるのだろう」と語る。

ただ、主要3派はすでに派閥の解散を決め、主な執行部は派閥を退会した。派閥が中心だった参院自民内のパワーバランスの行方は見通せない状況だが、主導権を巡る思惑の交錯は続きそうだ。(永井大輔)

9518OS5:2024/05/18(土) 23:36:40
適切かというと問題ありだけど
これを過剰に批判するのもなんだかなあ という気がします。
>「子どもをうまない女性は女性ではないと受け取られかねない不適切な発言だ」(
というのは、ぜんぜん違うでしょ・・・

https://news.yahoo.co.jp/articles/c8c54775d9664b674444d2433d593725ebf0e1f9
上川氏「うまずして何が女性か」 静岡知事選の応援演説で
5/18(土) 19:20配信

共同通信
静岡市で演説する上川外相=18日午後

 上川陽子外相は18日、静岡県知事選の応援のため静岡市で演説し、自民党推薦候補の当選に向け「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と述べた。新たな知事を誕生させるとの趣旨の発言だが、野党からは「子どもをうまない女性は女性ではないと受け取られかねない不適切な発言だ」(立憲民主党の逢坂誠二代表代行)との批判が出た。


上川陽子外相

 演説を行ったのは、上川氏の女性支持者が多く集まった屋内の集会。発言に対し、100人を超える聴衆からは拍手が起こった。

 上川氏は、自身の過去の選挙演説で「うみの苦しみにあるけれども、ぜひうんでください」と支持を訴えた経緯にも言及。「うみの苦しみは本当にすごい。でもうまれてくる未来の静岡県、今の静岡県を考えると、私たちは手を緩めてはいけない」と語った。

 逢坂氏は取材に対し、「女性に対する配慮に欠ける。ジェンダー平等や選択的夫婦別姓に賛同できない自民の体質が表れている」と指摘した。

 上川氏は衆院静岡1区選出。26日の県知事選投開票を前に、2週連続で静岡県入りした。

9519OS5:2024/05/18(土) 23:37:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9468681117093bc2789b7bcfcc5044cd891033e
自民党青年局、和歌山県連の女性ショー懇親会で「政治改革を担うべきなのに自ら信頼裏切った」
5/18(土) 18:24配信

読売新聞オンライン
自由民主党本部

 自民党青年局は18日、党本部で会合を開き、昨年11月に党和歌山県連の青年局関係の懇親会で露出度の高い衣装を着た女性の不適切なショーが行われた問題を受け、再発防止に向けた報告書をまとめた。

 報告書では、事業を行う際は複数で計画書を作成することや、地方の県連同士が緊密に連携することを盛り込んだ。党が派閥の政治資金規正法違反事件で逆風にさらされていることも踏まえ、「政治改革の中核を担うべき青年局が自ら信頼を裏切った」と総括した。

 会合後、鈴木貴子青年局長は「二度と国民の皆さんの不信を招くようなことだけはあってはならない」と記者団に語った。

9520OS5:2024/05/19(日) 17:43:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bef53876f5871b8bf81e00b1b1930dc228a95ae
玉木氏「うまずして」発言の上川外相に苦言 当初「産まず」表記報道には「適切だったか」
5/19(日) 14:45配信
産経新聞
国民民主党の玉木雄一郎代表(春名中撮影)

国民民主党の玉木雄一郎代表は19日、上川陽子外相が静岡県知事選の応援演説で自民党推薦候補の当選に向け「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と発言したことについて、X(旧ツイッター)で「次期総理候補とも言われている方ですから、突っ込まれる余地のある発言をしたことは、正直、軽率だったと思います」と苦言を呈した。

【写真】「うまずして何が女性か」発言を撤回する上川外相

上川氏の発言を巡っては、一部で当初「『産まずして何が女性か』」などの見出しで報じられた。その後、「産まず」という漢字表記から「うまず」というひらがなを用いたスタイルに変えた記事がウェブ上に増えた経緯がある。

玉木氏は記事の変更について、「修正前の第一報では、『女性は子どもを産むもの』だと決めつけ、政治的な正しさを欠いているとの印象を与える」と指摘し、「修正後は『新知事を誕生させよう』との意味がより明確になっていると思われます」とした。

「そんなことはないと信じたい」とした上で、「あえて前者の配信を行い、センセーショナルな印象を与えた方が記事のビュー数を稼げるとの企図がメディア側にあったとしたら、果たして適切な配信だったのか、よく考える必要があります」と疑問視もした。

上川氏は18日、静岡市で女性支持者が多く集まった屋内の集会で、自身の過去の選挙演説で「うみの苦しみにあるけれども、ぜひうんでください」と支持を訴えた経緯に言及。「うみの苦しみは本当にすごい。でもうまれてくる未来の静岡県、今の静岡県を考えると、私たちは手を緩めてはいけない」などと語った。

上川氏は19日、発言の趣旨に関して「女性パワーを発揮していただき、知事を誕生させようとの意味で申し上げた」と説明し、「私の真意と違う形で受け止められる可能性があるとの指摘を真摯(しんし)に受け止め、撤回する」と静岡市で記者団に語った。

上川氏の発言を巡る報道について、自民党内でも賛否がある。静岡県連幹部は「典型的な切り取り報道だ。選挙妨害ではないか」と語る一方、党幹部は「捉え方によって危なくなる発言はしてはいけない。迂闊だったと思う」と指摘した。(奥原慎平)

9521OS5:2024/05/20(月) 16:49:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf536231e8093ec6ea4068cfcf8fde03824cd36b
上川外相「うまずして」撤回、立民議員は「辞任せよ」 過去に「産みの苦しみ」使った例も
5/20(月) 16:11配信


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産経新聞
上川陽子外相(春名中撮影)

上川陽子外相が静岡県知事選の自民党推薦候補の応援演説で「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と発言し、後に撤回したことについて、立憲民主党内で「論争」が続いている。上川氏は発言の意図について「女性パワーで知事を誕生させよう」と説明しているが、立民議員らは「産みの苦しみ」に例えて候補を応援することは不適切だなどと指摘する。一方、過去に「産みの苦しみ」に例えた発言をして、全く問題視されなかったケースもある。

■「産まずして」と漢字で投稿

「上川大臣の真意は『支援する知事を生み出す』ことだったかもしれません」

立民の塩村文夏参院議員は19日、X(旧ツイッター)で上川氏が早期に発言を撤回したことに理解を示した上で、「『女性が子どもを産む』ことを前提とした発言であったことが問題だと気づいて頂けていればと思います」と訴えた。

原口一博元総務相も20日、上川氏の発言について「上川さんにあそこまで言われたくない。静岡知事選挙で自民党推薦候補を『産まずして何が女性か』となぜ、言われなければならないのか?辞任せよ」とXに書き込んだ。

原口氏は「産まずして何が女性か」と「うまず」について漢字で表記した。一部報道機関は上川氏の発言について当初、「『産まずして何が女性か』」などの見出しで報じたが、その後、漢字表記から「うまず」というひらがな表記に変わった経緯がある。

■「思いをはせれば不適切」

蓮舫元行政刷新担当相は20日、Xで上川氏の発言について、「『問題ない』と擁護する方もおられますが、生まない選択をされた方、治療をされている方、生めない方、そのパートナーの方々へ思いをはせれば『産みの苦しみ』を比喩に知事候補者を勝たせる呼びかけをするのは不適切です」と重ねて強調した。

「産みの苦しみ」の表現自体は国会審議をはじめ政治家が使用するケースは少なくない。

平成30年5月、旧立憲民主党の辻元清美国対委員長(当時)も加計学園問題を受けて2週間余り欠席した国会審議を巡り、正常化を求める与党と協議に応じる考えを記者団に説明した際、「この間の野党の行動は、立法府を立て直していく産みの苦しみだと思い対応してきました」と発言。

辻元氏は上川氏と違って主語に女性を用いず、選挙活動と与野党交渉は異なるなど発言当時の状況に違いがあるためか、マスコミが問題視することはなかった。(奥原慎平)

9522OS5:2024/05/20(月) 16:52:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/32c226f201bd7d17057ea5a78f97dfae303f87fd
半分が空の移動、ブラジル2度入国、大使不在…「最も過酷な外遊」に見る岸田外交の課題
5/20(月) 7:06配信


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産経新聞
大型連休中の岸田首相外遊の日程

岸田文雄首相が5月1〜6日の日程で行ったフランス・ブラジル・パラグアイ訪問は「政権史上最も過酷な外遊」(官邸幹部)だった。出発から帰国までの126時間のうち約半分の57時間余り(給油含む)を空の移動に費やした「3泊6日」の強行軍。特に南米2カ国は会談や各種行事が詰め込まれ、岸田外交の課題も浮き彫りになった。

■駐パラグアイ大使が同席せず

「どうしてこんなことに‥‥」。日本政府の在外公館関係者が嘆く事態になったのが、3日(日本時間4日)のパラグアイ・ペニャ大統領との首脳会談だった。少人数と拡大の2段階で行われた首脳会談のうち、少人数会談に中谷好江・駐パラグアイ大使が同席できなかった。

大使は天皇に任命される認証官で、赴任先では日本政府代表だ。人数制限がある中、出席者を選別したのは首相官邸。同関係者は「中谷大使は同席させてもらえない程度の扱いを日本政府内で受けているのか、とパラグアイ側に誤解される」と語り、外交面でマイナスだと指摘した。

中国ではなく台湾と外交関係を結び、親日国でもあるパラグアイ。中谷大使はパラグアイ政府から厚い信頼を得ており、今回の訪問日程も他の訪問国の都合などで二転三転したが「中谷大使だから調整できた」(外務省関係者)という。

首相が掲げる首脳主導の外交方針は世界の潮流だが、今回は官邸主導による齟齬が生じたともいえる。

ちなみに、首脳会談が行われた首都アスンシオンの大統領府は、フランス・パリのルーブル美術館を模したといわれるピンク色の美しい建物だ。共同記者発表の開始前に記者が演台で記念写真を撮っていると、大統領府スタッフが「顔にマイクがかぶっているから下げたほうがいい」とアドバイスしてくれるなど、とてもフレンドリーな国だった。

■1日で2カ国の首脳会談はしご

5泊のうち2泊は機中で、出張中の食事の大半は機内食。強行軍となったのは、国内の政治日程の制約を受けたからだ。

4月28日に衆院3補欠選挙があり、首相は海外に渡れない。政治資金規正法改正などの重要課題を抱える国会会期中であるため、大型連休明けの7日までには帰国したい。-というのが官邸サイドの意向だった。

相手国にも都合はある。5月1日はメーデーで、最初の訪問国フランスは休日。南米に移動した後の4、5両日は土日でブラジル・パラグアイの政府職員は休む。日本のように「他国の首脳が来るから出勤せよ」というわけにもいかない。

制約の結果、日本政府は針の穴を通すように首脳会談や昼食・夕食会、各種イベント出席などの予定をはめ込んでいった。

この結果、南米では「1日で2カ国の首脳会談をはしごする」という弾丸日程を強いられた。平日(金曜)である3日の午前にブラジルの首都ブラジリアでルラ大統領と会談・昼食会を開催。すぐに空路でパラグアイに移動して同日午後にペニャ大統領と会談・夕食会に臨んだのだ。そして翌4日にブラジルに戻り、最大都市サンパウロで日系人関連イベントなどに出席した。

「ブラジル→パラグアイ→ブラジル」という異例の日程には、「ブラジル重視の姿勢を示してほしい」というブラジル政府の意向も働いたという。

3月下旬にブラジルを訪問したフランスのマクロン大統領は3日間滞在した。政府関係者によれば、岸田首相の訪問がほぼ日帰りの1度のみではブラジル重視と映らないため、再入国プランが浮上した。

9523OS5:2024/05/20(月) 16:53:13
■「詰め込み型」のハード日程

外遊時に首脳会談などの日程を詰め込み、次々とこなしていく。そして「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序」の重要性や経済協力の推進について首脳間で確認していく-。こうした「詰め込み型」の外遊は今回に限らず、岸田政権で特に顕著だ。

かつてはもう少し余裕があった。例えば安倍晋三元首相は2016年の中南米訪問の際、メキシコ大統領とともに同国の「太陽のピラミッド」に登った。

政府関係者は「日本の首相が地球の裏側を訪ねるだけでも相手国へのメッセージになる」と語ると同時に、「せっかくなら会談や会議だけでなく文化や歴史、芸術に触れたほうが首脳同士の個人的な関係は強くなる」と強調する。

そんな窮屈なスケジュールの中でも、サンパウロの日系人との交流イベントの盛り上がりは印象的だった。首相はスタンディングオベーションと歓声で迎えられ、日系人を「同胞」と呼ぶ首相に再び大きな拍手が送られた。ブラジル国内で一定の影響力を持つ日系社会との絆を強める機会となり「大きな意味があった」(首相周辺)のは確かだろう。

中国による禁輸で打撃を受けている日本の漁業者を応援しようと、現地の北海道人会が北海道産ホタテを取り寄せ、昼食会に提供する一幕もあった。

一方、ハードスケジュールに同行した政府職員、報道陣らは疲労困憊(こんぱい)。「一番元気だったのは岸田首相」(首相周辺)ともいわれる。

首相は1月にブラジル・パラグアイ・チリを訪問する計画を立てたが、派閥パーティー収入不記載事件が表面化し、取りやめた。今回は仕切り直しの訪問で、外務省内からは「もう1日あればチリに行けた」と残念がる声も上がった。(田中一世)

9524OS5:2024/05/21(火) 16:12:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/e02fc86f8327abb2e1231f8c187054bdeab58eb8
岸田首相は八方ふさがり 公明との溝深く、自民内も温度差、野党に防戦一方
5/21(火) 15:11配信

西日本新聞
岸田文雄首相

 政治資金規正法改正で岸田文雄首相が八方ふさがりに陥っている。改正案の自民党単独提出で公明党との亀裂が決定的となっただけでなく、自民内でも改正論議に温度差があり板挟みに。20日の衆院予算委員会は厳格な改革を求める野党に、首相は終始守勢を余儀なくされた。今国会中の法改正を明言している首相だが、実現へのハードルは日増しに高まっている。

【写真】衆院予算委の集中審議で答弁する岸田首相=20日午後

 「自民党が一番遅かった上に、中身が一番薄っぺらい。反省がない」。予算委で立憲民主党の野田佳彦元首相は、17日提出の自民案をバッサリと切り捨てた。

 首相は「政治家の責任、透明性の強化など再発防止に向けた案を提出できた」と根拠を示さない苦しい答弁が続く。野党だけでなく公明からも浴びせられる集中砲火に防戦一方だった。

 政策活動費やパーティー券購入者の公開基準額の引き下げについて、官邸幹部は「当初、首相の考えではマスト(絶対)ではなかった」と明かす。ところが他党はもとより国民からの批判も高まり、4月の衆院3補欠選挙は全敗。「やりたくないけど何もなしでは済まなくなった」(首相周辺)と言うように、一転して公明に歩み寄りを見せた。

 成立には公明の協力が不可欠だが、自民幹部からは「公明は連立を解消したいのか」とこれまでの対応に恨み節も。公明重鎮も「今からでも公明案を全部のむくらいの思い切りが必要だ」としており溝は深い。

 首相は予算委で「今国会での確実な法改正実現」を再度言明し、実効性のある改正案と強調した。ただ日本維新の会の青柳仁士氏は「国民が求めているのは政治とカネの汚い関係の一掃だ」と自民案を一蹴。報道各社の世論調査では自民案を評価しないと答えた人が最大で8割近くに上る。

 宮沢喜一元首相は1993年の国会で政治改革法案が挫折して自民分裂を招き衆院解散・総選挙で過半数割れして退陣した。岸田首相が政治資金改革で国民不信を払拭できなければ、自ら描く自民総裁再選のシナリオも「岸田降ろし」の前についえる可能性がある。

 規正法改正案は22日の衆院政治改革特別委員会で審議入りするが、各党が折り合えるかは見通せない。自民の政務三役は危機感をあらわにする。「今は何をやっても自民が悪者。総理はうまく着地しないと政権が雪崩を打って崩壊する」 (高田佳典、坂本公司、大坪拓也)

西日本新聞

9525OS5:2024/05/21(火) 23:18:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/384b5f0dd1c0429f08426fdee84009c2c52fdbe9
次期衆院選は「最悪の結果に」…自民が横浜で車座対話、裏金対応に不満続出 小田原市長選惨敗に悲鳴も
5/21(火) 22:10配信

カナロコ by 神奈川新聞
県連幹部や党員から厳しい指摘が相次いだ自民党の「政治刷新車座対話」=21日、横浜市中区

 自民党派閥の裏金事件を受けて、党幹部が全国を巡って地方組織や党員の声を聞く「政治刷新車座対話」が21日、横浜市内で開かれた。問題発覚後の党の対応に神奈川県連幹部や党員から不満の声が続出。「政治とカネ」に起因する党勢の低迷が県内首長選の惨敗に直結したとの悲鳴も上がった。焦点の政治資金規正法改正で国民の納得を得る改革を主導できないようなら、次期衆院選は「最悪の結果になる」との懸念も示された。

 対話には党本部から平井卓也広報本部長ら3人が出席。県連関係者や党員ら約50人の声に耳を傾けた。

 ある党員は、党が単独提出した政治資金規正法改正案について「中途半端な内容で国民は全く納得していない」と指摘。「下野に追い込まれた2009年の衆院選以上に危機感を持っている。思い切った改革をするしかない」と訴えた。

 党推薦候補の現職が惨敗した小田原市長選に言及したのは地元選出の小澤良央県議。「逆風が強かった。一連の問題で責任の所在や処理をきちんとしていればここまでにはならなかった」と吐露した。今後も県内で首長選や地方議員選が控えているとし、「地域の未来に直結するとの危機感を党本部は共有しているのか。時間はない」と早急な立て直しを求めた。

 政治とカネの問題以外にも、総裁選で党員投票がより反映される仕組みづくりや、党是の憲法改正に本腰を入れて取り組むよう求める声などが上がった。

神奈川新聞社

9526OS5:2024/05/22(水) 23:20:58
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20240521-567-OYT1T50217.html
パーティー券購入者の公開基準額、「5万円超」に引き下げで公明・維新が足並み…狭まる自民への「包囲網」
2024/05/22 08:48読売新聞

 政治資金規正法改正に関するパーティー券購入者の公開基準額を巡り、自民党への包囲網が狭まりつつある。日本維新の会が「5万円超」への引き下げを主張し、公明党と足並みをそろえたためだ。自民の拒否感は根強いが、改正に向けて他党の協力は不可欠で、岸田首相(党総裁)の対応が焦点となる。

 自民の浜田靖一国会対策委員長は21日、維新の遠藤敬国会対策委員長と国会内で会談し、維新が22日に国会に提出する予定の改正案について説明を受けた。会談後、浜田氏は「各党の考えを受け止め、今後どうするか考えていく」と記者団に語った。

 維新案はパーティー券購入者の公開基準について、現行の「20万円超」から「5万円超」に引き下げるとした。自民は「10万円超」を主張しており、「5万円超」とする公明と、最後まで折り合えなかった項目だ。

 パーティー券の公開基準の引き下げに関し、自民執行部内には、大幅に引き下げれば中堅・若手議員の資金集めが困難になるとの懸念が強い。パーティー券を巡っては、名前が公開されないことを前提とした購入者も多いとされるためだ。

 森山総務会長は19日、長崎市内で「政治活動はいくらかのコストがかかる」と記者団に述べ、「5万円超」への引き下げに慎重な考えを強調した。閣僚経験者は「厳しくしすぎれば、金持ちや有名人しか国会議員になれなくなる」と訴える。

 だが、公明に加えて維新が「5万円超」への引き下げを打ち出し、自民の孤立感は深まっている。強硬姿勢を貫けば改革に消極的だとの批判は避けられず、「一定の妥協はやむを得ない」(幹部)との声も漏れる。

 議員が政党から支給される政策活動費(政活費)についても、自民、公明、維新の間で立場の隔たりが大きい。維新は政活費の廃止を掲げる一方、政治資金収支報告書に支出先の記載を必要としない「特定支出」制度を新設するとした。支出先は別途作成する「特定支出報告書」に記載し、添付の領収書とともに10年後に公表する。

 22日に始まる与野党協議に向け、自民内には共産、公明両党の収入源となっている「出版・機関紙販売事業」などの透明性確保に焦点を当てた議論も展開し、駆け引き材料とするよう求める声も多い。

 首相にとっては、他党に妥協すれば党内の反発を招く一方で、政治資金規正法の今国会中の改正を逃せば政治的なダメージも大きい。あるベテランは「最後は首相が何を重視し、どう指導力を発揮するかにかかっている」と指摘している。

改正案への質疑 衆院は23・24日…特別委で与野党合意
 与野党は21日、衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で、自民党が提出した政治資金規正法改正案などについて、23、24両日に質疑を行うことで正式合意した。27日に参考人質疑を実施することも決めた。

 質疑では、自民案に加え、立憲民主、国民民主両党などが共同提出した案や、政治資金パーティーの全面禁止を盛り込んだ立民単独案なども議題とする。

 また、参院の自民、立民両党は21日、参院政治改革特別委の参考人質疑を27日に行うことで合意した。

9527OS5:2024/05/22(水) 23:21:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/7460347de6c4c4cf907108ee9465269df7a92c30
自民を追い詰めたい立民、公明・維新取り込みに躍起…岡田幹事長「規正法の考え方はかなり共通」
5/22(水) 21:17配信

読売新聞オンライン
 立憲民主党が政治資金規正法の改正を巡り、日本維新の会と公明党を取り込もうと躍起になっている。

立憲民主党本部

 立民の岡田幹事長は22日、国会内で維新の藤田幹事長と会談し、国民民主党などと共同提出した改正案について説明した。会談後、岡田氏は「考え方はかなり共通している。協力しながら対応していこうと確認できた」と記者団に語った。

 立民の落合貴之衆院議員も同日、国会内で公明の中野洋昌衆院議員と面会し、立・国の改正案について理解を求めた。

国会議事堂

 立民の安住淳国会対策委員長は国会内で記者団に維新の改正案について、「ちょっと違うが、歩み寄れる余地はある」と指摘。「できれば、野党一致・プラス公明で自民に譲歩を迫る形がベストだ」と述べた。

 立民は改正案の協議で主導権を握り、自民を追い詰めたい考えだ。安住氏は「参院側で結論が見えたところで最後は党首討論だ」とも記者団に語った。

9528OS5:2024/05/23(木) 08:04:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7dc086063af3d435c497bf65ecbdca4bbfbf958
「内憂外患」緊張下の幕開け 議場で乱闘、中国は敵対 台湾・頼総統就任〔深層探訪〕
5/23(木) 7:00配信
時事通信
台湾の立法院(国会)で取っ組み合う与野党議員=17日、台北(AFP時事)

 台湾の頼清徳新総統が20日、就任した。8年ごとに政権交代してきた台湾政治史の流れを変え与党・民進党政権は9年目に入ったが、少数与党で基盤は不安定だ。立法院(国会)では野党提出法案の強行採決を民進党が阻止しようとして、乱闘騒ぎが発生。頼氏を「台湾独立派」と敵視する中国の習近平政権による圧迫も緩まず、頼新政権は「内憂外患」の緊張をはらむスタートを切った。

 ◇程遠い団結
 「団結すればわれわれの歩みは一層安定する。全ての国民を団結させ、国を強くしたい」。頼氏は20日の就任演説で、与野党の対立を念頭にこう呼び掛けた。台湾内部の亀裂が深まれば、中国に付け入る隙を与えてしまうからだ。

 1月13日の総統選と同時に実施された立法委員(国会議員、定数113)選で、民進党は51議席にとどまり過半数の57議席を下回った。議会運営は、52議席を獲得した親中派の最大野党・国民党と8議席を得てキャスチングボートを握る第2野党・民衆党が主導する状況となっている。

 国民・民衆両党提案の国会改革5法案を巡り、韓国瑜議長(国民党)は今月17日、与党の同意を得ずに採決を行う方針を示した。法案の柱は、行政に対する調査権拡大をはじめとする立法院の機能強化。成立すれば、野党優位の立法院がますます力を持つことにつながる。民進党は「審議不十分」と反発。議場で取っ組み合いとなり、民進5人、国民1人の6議員が病院に搬送された。採決はいったん見送られたものの、21日に審議が再開される。

 民衆党の柯文哲党首は若年層の支持を追い風に4年後の総統選での勝利を目指しているとみられ、「民進党はなぜ暴力的なやり方を取ったのか」と、与党に対する批判を展開。主要紙・自由時報は論評で「国会が社会の雰囲気を混乱させ、中国が台湾内部に浸透しやすくなっている」と懸念を示した。

 ◇軍用機の接近
 中国は頼氏の当選後、軍事的威圧を強めている。蔡英文前総統は、台湾世論が求める「現状維持」を掲げ、米国と連携を強化しながらも中国を過度に刺激しないように努めた。しかし、2022年にペロシ米下院議長(当時)が訪台すると、中国は大規模演習で威嚇した。

 頼氏は就任演説で「現状を維持する」と強調する一方で、日米などと連携して中国に対抗していく構えを示した。中台間は今後、一層の緊張が予想されている。

 台湾国防部(国防省)によると、中国軍機が4月27日、台湾北部・基隆の約70キロ沖まで接近。台湾の中央通信社は「新政権に政治的圧力を加えるため」、中国軍機が飛行する空域が台湾本島に次第に近づいているとする複数の専門家の分析を伝えた。

 国民党のシンクタンク「国家政策研究基金会」によれば、5月1日以降、中国軍は台湾周辺で艦艇4〜8隻を展開した。3月1日〜5月16日には、揚陸艦や掃海艇の航行、軍用機の空中給油や夜間飛行など侵攻作戦を想定した演習を9回実施。台湾周辺での軍事行動は「常態化」する様相を呈している。

 蔡前総統は退任直前の18日に公開された英BBC放送のインタビューで「中国による侵略など軍事衝突の可能性は排除できない」と言及。「戦争すれば中国の経済発展が数十年遅れることになると悟るべきだ」と述べ、習政権を最後までけん制した。(台北時事)

9529OS5:2024/05/24(金) 11:03:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9f971a3a34da276b3d199f99626bc5d0ef14ede
迫る会期、自民「四面楚歌」 パー券・政活費で公・維と溝 立民「政権交代」で攻勢・規正法改正〔深層探訪〕
5/24(金) 7:00配信


時事通信
参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=22日午後、国会内

 自民党が異例の単独提出を余儀なくされた政治資金規正法改正案の審議が始まった。今国会の会期末が1カ月後に迫り、岸田文雄首相が明言する会期内成立には他党の協力が不可欠。だが、政治資金パーティー券購入者の公開基準や政策活動費の使途公開で公明党や日本維新の会と溝は深く、立憲民主党は「政権交代」を訴えつつ公明との連携も探る。岸田自民は「四面楚歌(そか)」の様相を強めつつある。

【写真】参院予算委員会で質問する立憲民主党の辻元清美代表代行

 ◇「第2自民」
 「各党案と突き合わせ、結論を出していく」。首相は22日の参院予算委員会でこう述べ、自民案をベースに修正協議で各党の主張を取り入れ、賛成を増やしていく考えを示した。

 この日の衆院政治改革特別委員会で趣旨説明が行われた自民と各党案を見ると、透明性向上の点で隔たりがあるのは明らかだ。自民案はパーティー券購入者の公開基準額を現在の「パーティー1回当たり20万円超」から「同10万円超」とする。「同5万円超」を掲げる公明との協議は不調に終わった。会期末は6月23日。参院で単独過半数を割り込む中、公明の賛同を得られていないのは自民にとって痛い。

 政権側が法案成立へのカギとみるのは「第2自民党」(馬場伸幸代表)を標ぼうする維新の動向。首相側近の木原誠二幹事長代理が維新幹部と水面下で接触を重ねており、公明軟化の誘い水にしたい思惑が透ける。

 ただ、維新案もパーティー券公開基準を「5万円超」に引き下げ、自民が使途公開に踏み込まなかった政策活動費の廃止などを盛り込む内容だ。自民と維新の国対委員長は21日に協議したが、主張は平行線をたどった。馬場代表は22日の党会合で「自民は一切改革をする気がない」と断じた。

 自民議員にはパーティー収入の目減りを懸念する声が強く、党幹部は「10万円超」の公開基準について「絶対に譲らない」と断言する。もっとも、現状で公明や維新が折れる可能性は非常に低く、自民ベテランは「読みが甘い」と首相官邸や党執行部の皮算用を批判する。

 ◇「立・公共闘」
 立民は政策活動費や企業・団体献金に関して自民批判を強め、孤立を深めさせようとする。

 「盗っ人たけだけしい。信なくば政策活動費なしだ」。22日の参院予算委で立民の辻元清美代表代行は、自民裏金事件による政治不信を取り除くためにも政策活動費の廃止は不可欠だと強調。公明の斉藤鉄夫国土交通相から「わたしは政策活動費を受けていないし、支障を感じたことはない」との答弁を引き出した上で、首相に対して「岸田さん、あなたじゃ駄目だ。国民の手で政権を代えてもらうしかない」と言い放った。

 立民は企業・団体献金の禁止を訴える。維新と方向性は同じだ。

 一方、首相は22日も参院予算委答弁で「幅広い出し手に支えてもらうことが重要だ。企業・団体献金が政策決定に影響を与えることはない」と存続を主張。各党との温度差が浮き彫りとなった。

 立民は22日、規正法改正に関して公明と実務者同士が協議。立民の落合貴之氏はその後、記者団に「政策レベルだけで考えると、かみ合う部分はかなりある」と「共闘」に期待を示した。

 「本気で改革するなら、野党側の意見も聞いて修正協議に臨んでもらいたい。われわれは一切、自民に妥協することはない」。立民の安住淳国対委員長は記者団にこう宣言した。

9530OS5:2024/05/26(日) 09:29:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/f04836e2274c6acdb46ac7598aed020348f4351d
自民、包囲網崩しに躍起 「言行不一致」立民に照準 修正協議なお道筋見えず〔深層探訪〕
5/26(日) 7:00配信

時事通信
記者団の取材に臨む立憲民主党の岡田克也幹事長=24日午後、国会内

 自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正を巡り、孤立を深める自民が包囲網の切り崩しに躍起になっている。各党の分断を図るため、24日の衆院政治改革特別委員会で立憲民主党の「言行不一致」を言い立てた。ただ、踏み込んだ改革に尻込みを続ける自民に他党が向ける視線は厳しく、今国会改正に道筋を付けるには自民の大幅な譲歩が避けられないとの見方も出ている。

【写真】衆院政治改革特別委員会で質問する自民党の山下貴司氏

 ◇パーティー巡り逆襲
 「法律が通らなければ政治資金パーティーをやり続けるのが立民のスタンスか」。24日の特別委で検察官の経験もある自民の山下貴司元法相は、立民の姿勢を詰問調で追及した。

 野党から集中砲火を浴び続けてきた自民はこの日、逆襲に出た。立民は政治資金パーティーを全面禁止する法案を提出しているにもかかわらず、大串博志選対委員長がパーティーを6月に開くことが判明したのがきっかけだ。山下氏は24日、岡田克也幹事長も週明けにパーティーの計画があると暴露し、「パーティーは与野党問わず活用されている。責めるつもりはない」と皮肉った。

 岡田氏は直ちに記者団を集め、「法案を出しているからストップした方がいいという単純なものではない」と釈明。しかし、公明党の中川康洋氏は特別委で「法案成立まで(禁止を)守らないという考え方では信用できない」と冷ややかに語り、日本維新の会の金村龍那氏も「(ルールの)持続可能性が危うければ出直すべきだ」と苦言を呈した。

 ◇高いハードル
 「自民に攻め口を与えてしまった」。立民若手は顔をしかめた。ただ、自民が立民批判を言い募る背景に「公明・野党のスクラム」を阻止する狙いがあるのは明らかだ。参院で単独過半数を持たない自民は公明と維新の協力を取り付けて規正法改正を図ることを狙っており、政府関係者は自民の動きについて「野党にミシン目を入れる思惑だ」と解説。岡田氏は「立民はおかしいとキャンペーンを打っている」と猛反発した。

 もっとも、公明、維新の取り込みは容易ではない。維新の藤田文武幹事長は22日のラジオ番組で、調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の使途公開、政策活動費見直し、企業・団体献金禁止の三つを挙げ、「二つ以上のんでもらわないと(いけない)」と条件を突きつけた。

 「二つ以上」は難題だ。自民は24日の特別委で、旧文通費の使途公開について「議論に積極的に参加する」と応じる一方、企業・団体献金の必要性を改めて主張。政策活動費見直しには「慎重に判断すべきだ」との立場を崩さなかった。

 「今国会改正は約束」と明言する首相は24日昼、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長らと会談。出席者の一人は今後の対応を協議したと認めた。自民は週明けから公明や維新との修正協議を始めるとみられるが、公明幹部は同党実務者に「主張を貫き通せ」と指示。維新幹部は「自民との協議は厳しい」と突き放した。

9531OS5:2024/05/26(日) 09:40:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f2f255488eb02c730127bed9ca753070d902f91
火だるま鈴木氏「不記載」で大炎上 野党追及に自民逆襲…泥仕合の様相
5/24(金) 21:21配信

カナロコ by 神奈川新聞
衆院政治改革特別委員会で、厳しい追及を受け苦悩の表情を浮かべる自民党の鈴木氏=24日、国会内

 自民党派閥の裏金事件を受けた各党の政治資金規正法改正案を巡り、24日の衆院政治改革特別委員会で、自民案提出者で同党政治刷新本部座長の鈴木馨祐氏(衆院神奈川7区)の姿勢に野党の批判が集中した。自民案への反発に加え、鈴木氏の政党支部が寄付収入を政治資金収支報告書に記載していなかったことが追及され、「火だるまがさらに燃え広がった」(野党中堅)格好だ。

【写真】身ぶりを交えて答弁する自民党の鈴木馨祐氏

 自民は防戦に追われる一方、政治資金パーティー開催禁止法案を提出した立憲民主党に対し「党幹部は開催している」と逆襲するなど泥仕合の様相となった。

 「これだけ長年にわたって政権与党であり続けると、どうしても国民の目から見れば癒着、利権、金権を疑わざるを得ない」。日本維新の会の金村龍那氏(比例南関東)は抜本的な見直しに消極的な鈴木氏に「議論が煮詰まらないのであれば、少しでも自重していく姿勢を国民に示していく必要がある」と迫った。

 金村氏がまず矛先を向けたのが国会議員に月額100万円支給される「調査研究広報滞在費」(旧文書通信交通滞在費)。自民と維新は見直しに向け国会で議論を始める考えで一致しているが、鈴木氏の「支出の公開の在り方など残る課題について各会派間の議論に積極的に参加していく」との答弁に不満をあらわにし「使途公開と残金返納についても約束いただきたい」と再答弁を突きつける一幕もあった。

神奈川新聞社

9532OS5:2024/05/26(日) 21:13:18
https://www.tokyo-np.co.jp/article/329174
パワハラ問題の自民・長谷川岳氏「私が言うのもなんですが…」 声荒げる河野太郎氏をなだめる
2024年5月24日 19時30分
 自治体や省庁の職員への威圧的な言動が問題になっている自民党の長谷川岳参院議員(北海道選挙区)が24日、委員長を務める参院地方創生・デジタル特別委員会の審議で、声を荒げた河野太郎デジタル担当相に自制を求める一幕があった。議員席からは笑い声が漏れた。長谷川氏は何と言ったのか。(吉田通夫)
◆「じゃあコピーとって渡すのか!」

 
 審議では、共産党の伊藤岳氏(埼玉選挙区)が、マイナンバーカードの偽造問題を受け、マイナカードを利用した本人確認を一時的に停止する考えはないのか質問した。河野氏は「じゃあ健康保険証のコピーをとって渡すのが本人確認だと言いたいんですか!」といら立ちをあらわにし、徐々にヒートアップ。
共産党の伊藤岳氏の質問に声を荒げて答弁する河野デジタル担当相(参議院インターネット審議中継より)
共産党の伊藤岳氏の質問に声を荒げて答弁する河野デジタル担当相(参議院インターネット審議中継より)

 マイナカードのICチップ読み込みが最も確実な本人確認だと強調し、「それをやめろと言うなら、どうやって本人確認を厳格にやれというのか、まずそれを言ってくださいよ!!」と語気を強めた。
 伊藤氏が「そんなに声を大きくしないでください」と要求。それを受けて委員長席の長谷川氏が「私から言うのもなんですが、大臣、穏やかによろしくお願いします」となだめると、河野氏も思わずほおを緩めて「代替案をお示しいただかなければ」と言い直した。伊藤氏は、これまで通り健康保険証や運転免許証での本人確認を提案した。
長谷川氏からなだめられ、笑顔を見せる河野氏(参議院インターネット審議中継より)
長谷川氏からなだめられ、笑顔を見せる河野氏(参議院インターネット審議中継より)

 長谷川氏を巡っては、飛行機内で客室乗務員を大声で怒鳴っていたことや、北海道や札幌市などの職員に対しても威圧的な言動をとっていたことが問題になったばかり。さらに中央省庁の官僚へのパワハラ疑惑も浮上し、一連の問題で特別委の審議に影響がでていた。
◆与野党「ハラスメント容認しない」
委員長を務める参院地方創生・デジタル特別委で自身の威圧発言問題などについて陳謝する自民党の長谷川岳氏(千葉一成撮影)
委員長を務める参院地方創生・デジタル特別委で自身の威圧発言問題などについて陳謝する自民党の長谷川岳氏(千葉一成撮影)

 長谷川氏は委員会の冒頭、自らの不祥事について発言。「自分の行き過ぎた言動や対応を猛省している」と陳謝した。
 自民党の山本啓介氏は「わが会派としても、あらゆる、いかなるハラスメントも容認しない立場だ」と苦言。立憲民主党の岸真紀子氏も「本日の審議を行うからといって、(長谷川氏の)ハラスメントを容認したわけではない」と述べ、今後も真摯(しんし)に対応するよう求めた。

9533OS5:2024/05/27(月) 08:12:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/30b388e05d4b8888ccc5c16d5bc96e7ab3da5c24
安倍派裏金で税優遇か 菅家氏、自ら代表の支部に1201万円寄付
5/27(月) 5:00配信

毎日新聞
衆院予算委員会で答弁する菅家一郎氏=国会内で2019年2月4日、川田雅浩撮影

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、菅家(かんけ)一郎元副復興相=衆院比例東北ブロック=が2021年、安倍派からキックバック(還流)された678万円を原資に、自身が当時代表を務めていた党支部に計1201万円を寄付し、所得税の一部を控除される税優遇を受けた疑いがあることが判明した。毎日新聞は福島県選挙管理委員会への情報公開請求で、菅家氏の控除申請に関する書類を入手した。

【図解】菅家一郎氏が税還付を受けた仕組み

 選管が開示した「寄付金(税額)控除のための書類」(21年分)は計1201万円分を控除対象として記載。菅家氏は取材に「直ちに法令に従い修正申告し、返った金額は税務署に納付した」と書面で回答し、税優遇を受けた事実を認めた。

 寄付金については「派閥からの寄付として計上しないよう言われていたことから、やむなく個人名義として政治団体の収入に計上した」とした。ただし、派閥から政治団体への寄付を原資に、個人が税控除を受けたとすれば不適切ではないか、との質問には回答しなかった。

 ◇専門家「360万円還付受けた可能性」

 租税特別措置法では、個人が政党や政党支部などに寄付した場合、寄付額の約3割が税額控除されるか、課税対象の所得総額から寄付分が差し引かれる。

 税理士の浦野広明・立正大法制研究所特別研究員(税法学)の推計によると、年間の所得額で変わる可能性があるが、菅家氏は21年の寄付で約360万円の還付を受けた可能性がある。

 菅家氏が当時、代表を務めていた「自民党福島県第4選挙区支部」の政治資金収支報告書によると、21年2〜9月の計4回にわたり、菅家氏が計1201万円を同支部に寄付したと当初記載していた。

 裏金事件が発覚した後の24年1月末、同支部は収支報告書を訂正し、20年に104万円、21年に574万円を「清和政策研究会(安倍派)の寄付」として新たに計上した。この計678万円が安倍派から還流された「裏金」とみられる。

 同支部は21年に菅家氏が寄付したと記載していた計1201万円のうち、9月3日の「700万円」を「22万円」に訂正。678万円減額することで還流分と帳尻を合わせた形だ。

 控除申請に関する書類には、この「700万円」について、菅家氏が9月3日に寄付したと記載しており、還流された678万円が含まれていた疑いがある。毎日新聞はこの点を質問でただしたが、菅家氏の回答はなかった。一方、支出を収支報告書に記載したことを理由に「いわゆる裏金はない」との認識を示した。

 ◇日本大・岩井奉信氏「脱税まがいだ」

 政治資金に詳しい岩井奉信・日本大名誉教授(政治学)は「政治家が代表を務める政党支部に自ら寄付して税優遇を受けること自体が脱税まがいで、法律などで禁止すべきだ」と指摘。還流分が原資になった疑いについて「制度を悪用していると言わざるを得ない。菅家氏には説明責任がある」と批判した。

 一連の事件では、安倍派と二階派で議員側のパーティー券の販売ノルマ超過分が裏金化。自民党の調査で85人の収支報告書に不記載や誤記載があり、菅家氏を含む39人が処分された。【田中裕之、畠山嵩、安部志帆子】

9534OS5:2024/05/28(火) 12:24:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a9872abc76741fa689b07a91eada6ed59cbc8cd
パーティー収入「全面禁止はきつい」 主な使い道は「秘書人件費」
5/28(火) 11:30配信

朝日新聞デジタル
国会議員秘書の仕事と他国の状況

 政治にカネがかかる理由として、多くの国会議員が挙げるのが、秘書の人件費だ。裏金の使い道でもあった。選挙や政策立案に欠かせない存在だが、日本の公設秘書3人では足りないとの指摘もある。専門家は議員個人が多数の秘書を抱える仕組みを見直し、政党主体にすべきだと訴える。

 「私は年5回パーティーを開いて6千万円稼ぎ、秘書10人の給与をまかなっている。パーティー全面禁止はきつい」

 自民党派閥の裏金事件を受け、立憲民主党が党内で政治改革の議論を本格化させた1月、ある幹部は会議でそう漏らした。最終的には党内の議論で政治資金パーティー全面禁止を打ち出したが、中堅議員は「これからどうやってカネを工面したらよいのか」。5月下旬、岡田克也幹事長ら幹部がパーティー開催を予定していることが発覚。「法施行前」を理由に挙行しようとしたが、党内外から反発を招き、一転、中止に追い込まれるなど影響が広がる。

 小選挙区で連続当選を重ねている別の野党幹部は、東京と地元で計10人の秘書を抱える。国費でまかなわれるのは公設秘書の3人のみ。残り7人は私設秘書で自己負担となり、パーティー収入でまかなってきた。各地に後援会組織があり、「そのメンテナンスに人手がかかる。賃上げのご時世で給料を下げるわけにもいかない」と語る。

 政策秘書と第1、第2秘書の種類がある公設秘書は特別職の国家公務員。給与は立場や勤続年数などで異なり、法律で月額約33万〜64万円と決められている。一方、私設秘書の給与は各事務所の裁量で決まる。統計がなく1議員あたりの平均人数はわかっていない。自民のベテラン秘書は「私設は5人程度が一般的。平均的な給与は、公設第1秘書と第2秘書の間くらい」と話す。

 私設秘書の給与をパーティーでまかなっている議員は少なくない。国民民主党の玉木雄一郎代表は、「国会議員の定数削減で財源を捻出し公設秘書を増やせば、パーティーをしなくてすむ」と訴える。

朝日新聞社

9535OS5:2024/05/31(金) 17:18:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/10a1f1407380e47cb09d3c9a80793dd68ddbd8c7
自民、党内世論優先 折れた公明、「連立回帰」 規正法修正案、野党は猛反発〔深層探訪〕
5/31(金) 7:00配信
時事通信
衆院政治改革特別委員会の理事懇談会に臨む与野党の理事=29日、国会内

 自民党が29日に示した政治資金規正法改正案の修正案は、派閥裏金事件で失った信頼回復よりも、政治資金の透明化に及び腰な党内世論を優先させる内容となった。自民との共同提案に加わらなかった公明党も連立重視の姿勢をにじませトーンダウン。一方、攻勢を強める野党は自公両党の数を前に決め手を欠く。

【ひと目でわかる】政党支持率の推移

 ◇自民固く軌道修正
 岸田文雄首相は29日、首相官邸で森山裕総務会長と昼食を共にし、6月23日が会期末の今国会での改正案成立を指示した。森山氏は「大丈夫です」と応じた。

 29日午前、衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で自民は修正案を提示。焦点のパーティー券購入者の公開基準引き下げと企業・団体献金見直しで、従来案から踏み込むことはなかった。政策活動費に限り、使った「年月」の公開を新たに追加。具体的な使途公開にはあくまで応じなかった。

 パーティー開催や企業・団体献金の禁止は政治資金の集金手段を奪われることになり、自民にとっては到底受け入れられない。政治資金の透明化へ公明などが求めるパーティー券公開基準の「5万円超」への引き下げにも自民は後ろ向きだ。幹部は「どうせ後手と批判されるだけ。妥協すれば次々譲らざるを得なくなる」と半ば開き直った。

 当初、公明は「政治とカネ」の問題で自民と「同じ穴のむじな」と目されるのを嫌い距離を置いた。だが、先週末以降、自民幹部から大幅修正はないとのシグナルが送られ、「自民は固い。連立の維持を優先するなら軌道修正すべきだ」との意見が公明幹部間に浮上した。

 28日の与野党協議で公明は、3年後の見直し規定や、所属議員が規正法違反などで起訴された場合の政党交付金の一部交付停止を提案。29日の自民修正案にはこうした内容が反映された。

 「3年後見直しはやらないのと同じ。『同じ穴』に長くいると分からなくなるのだろう」。公明関係者はため息をもらした。

 ◇与党、採決強行も
 野党各党は自民修正案に「ゼロ回答」と猛反発した。立憲民主党の安住淳国対委員長は29日の党会合で「公明党を賛成させ、国民を無視して突破しようということ。やれる限りのことをやる」と対決姿勢を強めた。日本維新の会の馬場伸幸代表も「国民の怒り、政治不信をとらえていない」と訴えた。

 ただ、立民もパーティー開催禁止法案を提出しておきながら、幹部がパーティー開催を予定していたことで党内外から批判された。「立民提出案が成立して困るのは立民議員」(自民関係者)との指摘もある。成立阻止を叫ぶ野党だが、物理的な抵抗は取りにくい。

 自公で修正方針が整いつつあることを受け、自民執行部は衆院採決に向けた調整を本格化。特別委での首相質疑を求める野党の要求に配慮しつつ、来週前半に衆院を通過させる日程を描く。

 首相は29日夜、自民党の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と東京都内のホテルで会談。終盤国会の見通しを巡り意見交換したとみられる。

 「徹底した議論をすべきだ。もし(採決を)強行することになれば、岸田政権も自民党も完全に見放される」。共産党の田村智子委員長は記者会見でこう述べた。

9536OS5:2024/06/01(土) 09:07:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/572a593fa7c3ed3e5aab546cbe90ad94ff7b0ff3
「5万円超」公開の公明党案、岸田首相「連立の基盤崩せない」とのむ…麻生副総裁の反対振り切る
6/1(土) 7:33配信

読売新聞オンライン
 政治資金規正法改正を巡り、岸田首相(自民党総裁)は自民内に慎重論が強い公明党や日本維新の会の要望を受け入れ、今国会での改正実現になんとか道筋をつけた。世論の逆風の中で他党の主張を軽視すれば政権がもたないと判断したためだが、要求をほぼ「丸のみ」する首相の決断は、党内にしこりも残した。

【写真】自民党が提示した修正案のポイント

(写真:読売新聞)

 「自公連立の基盤を崩すわけにはいかないだろ」

 首相は5月30日夕、首相官邸でそう語り、公明の要望を受け入れる意向を周囲に示した。公明は、政治資金パーティー券購入者の公開基準額を「5万円超」に引き下げるよう強く求めていた。自民内には「公開を嫌って購入者が減れば、若手が資金集めに苦労する」として、当初案の「10万円超」にとどめるべきだとする意見が根強い。

 その筆頭が、政権を中枢で支える麻生副総裁と茂木幹事長だ。29日夜、東京都内の日本料理店で茂木氏とともに首相と向き合った麻生氏は、首相に「譲歩しようなんて思わないことです。党内はもちませんよ」と迫った。若手の事情を理由に説得する麻生氏らに、首相は「とにかくこの国会でまとめます」と繰り返した。

政治改革に向けた合意文書を交換する日本維新の会の馬場代表(左)と岸田首相(31日午前、国会で)=川口正峰撮影

 これに対し、公明にパイプを持つ森山総務会長や菅前首相は、公明との協調優先の立場だ。森山氏は29日、昼食をともにした首相に「連立維持を重視すべきです」と進言。菅氏も翌30日、首相に「連立を組んでいるんだから一緒にやるしかない」と求めた。

 一方、党内若手の間では、厳しい世論を背景に「もはや『10万円超』では有権者に説明できない」と、「5万円超」の容認論も出つつあった。首相はこうした事情も踏まえて公明案の受け入れを決め、30日夕に麻生氏から電話で再度説得されても押し切った。

 首相は、より幅広い合意形成を演出するため、最側近の木原誠二幹事長代理には維新との交渉を指示した。木原氏は5月中旬に一度、維新との交渉を頓挫させていたが、29日夜に維新の遠藤敬国会対策委員長の電話を鳴らし、「もう一回やりましょう」と依頼。遠藤氏が「(駆け引きで)行ったり来たりするならごめんや」とクギを刺すと、木原氏は「わかっています」と応じ、結果的に維新の主要な要求をほぼ全て受け入れた。

 首相の決断について、政府内では「世論の動向を考えればいい判断だった」との見方が出ている。だが、麻生氏周辺からは「これまで政権を支えてきたが、今後の対応は考えざるを得ない」との声が漏れるほか、「5万円超」容認派の中堅議員も、「首相の決断が遅かったため、党が迷走している印象が出てしまった」と語った。

9537OS5:2024/06/01(土) 09:09:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e6ce1f1208a5f7cc8e14ae1d3411fbb333fb5a2
自民の規正法再修正案、今国会での成立が確実に 公明と維新が賛成へ
5/31(金) 12:02配信

朝日新聞デジタル
公明党の山口那津男代表(左)との会談の冒頭、握手を交わす岸田文雄首相=2024年5月31日午前10時32分、首相官邸、岩下毅撮影

 自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正を巡り、岸田文雄首相は31日、公明党、日本維新の会とそれぞれ党首会談を開き、両党の主張に沿って自民案を再修正する考えを伝えた。公明、維新両党は賛成方針を確認し、今国会の成立が確実な情勢になった。だが、企業・団体献金の廃止などには触れておらず、抜本改革にはほど遠い内容だ。

 首相は同日午前、首相官邸で公明の山口那津男代表と会談。政治資金パーティー券購入者の公開基準額について、自民案の「10万円超」から、公明が求める「5万円超」へ引き下げる意向を伝えた。会談後、山口氏は「我々の考え方がほぼ実現する見通しが立ったことを多としたい。大きな決断を示してもらった」と記者団に語った。

 首相は、維新の馬場伸幸代表とも会談。現在は公開義務のない政策活動費について、大まかな項目で使途を公開する自民案に加え、維新が要求する「10年後の領収書公開」を盛り込む方向で合意した。会談後、馬場氏も記者団に、同法案へ賛成する考えを示した。

 党首会談後、自民は衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で、再修正案を提示した。パーティー券購入者の公開基準額について、法律の本体にあたる本則を「5万円超」に変更するとともに、政党から党幹部らに配られる政策活動費には毎年の上限額を設定するほか、領収書を含めた支出状況を10年後に公開する内容を付則に追記した。

朝日新聞社

9538OS5:2024/06/01(土) 16:20:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/1bac1e345d69449a2c19acea5c72113bea78ad24
規正法改正、自・維党首間合意の舞台裏 維新は苦境の自民に「丸のみ」迫る
5/31(金) 20:56配信

産経新聞
合意文書を交わす岸田文雄首相と日本維新の会の馬場伸幸代表(左)=31日午前、国会内(春名中撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)と日本維新の会の馬場伸幸代表が31日、政治改革に関する合意文書を交わしたことで、政治資金規正法改正を巡る与野党攻防の環境は大きく動いた。合意内容が反映された修正案を自民が出せば、維新は賛成に回る。採決に向け野党の協力を取りつける必要に迫られた自民からの申し出を奇貨として、維新は、調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の改革などに関し譲歩を引き出した。

合意文書には、維新のこれまでの主張に沿い、旧文通費の使途公開と残金返納を義務付ける立法措置を講じ、政策活動費の領収書や明細書を10年後に公開することなどが盛り込まれた。

両党は以前、規正法改正を巡る協力の可能性を水面下で模索したが、折り合えずに決裂した経緯がある。

局面が変わったのは5月29日夜。首相側近でもある自民の木原誠二幹事長代理が維新の遠藤敬国対委員長に再協議を持ちかけた。遠藤氏は「旧文通費や政策活動費に関し、維新の考えを丸のみしてくれるぐらいでなければ」と慎重な返答にとどめたが、翌30日に木原氏が示した文案は、今回の合意文書とほぼ同内容の踏み込んだ書きぶりだった。

与野党の幅広い合意を演出せざるをえない立場の自民に、「丸のみ」をためらう余地はなかったに違いない。維新執行部は自民の提案を是とする判断に傾き、31日朝にかけて党首間合意への調整が一気に進んだ。

ただ、自民を動かすことができた半面、維新が譲った形となった部分もある。例えば、維新が訴える企業・団体献金禁止は現状の自民案には入っていない。

「妥協したわけではない。企業・団体献金禁止はやらなければならない」

合意文書を交わした党首会談で、馬場氏は首相にくぎを刺すことを忘れなかった。(松本学)


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