風力タービンの大半は、風のもつ運動エネルギーを羽根を回す機械的エネルギーに変え、その羽根の回転で電気エネルギーを生み出すことで発電する。これに対してオランダのデルフト工科大学で開発されている「Ewicon」は、風力エネルギーから直接電気エネルギーを生み出すことができる。Ewiconとは静電風力エネルギー変換器(Electrostatic WInd Energy CONverter)を略したものだ。
アメリカの貿易収支赤字の60%は、エネルギー収支の赤字である。シェールガスやシェールオイルでアメリカがエネルギー的に自立できれば、貿易収支は大幅に改善されるだろう。エネルギーコストが低下することで、アメリカの製造業は競争力を回復し、企業収益も改善され、家計の実質購買力も上向く。だから、米経済の先行きに対する期待感は高いのだ。シェールガス革命が与えるインパクトはそればかりではない。ガス価格の低下で台頭してきたのが、「ガス・トゥー・リキッド(Gas to Liquids)=ガス液化油」を利用したビジネスだ。