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仙台・宮城・陸奥

1とはずがたり:2008/06/05(木) 12:05:28
地区別スレ,遂に仙台も登場。陸奥とは勿論多賀城を首府とする明治以前の陸奥だ♪
本来はにぬけんが立てるべきだが何時迄俟っても立てやがらないので俺がたつヽ(`Д´)ノ

3005荷主研究者:2017/12/30(土) 21:07:37

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171216_13021.html
2017年12月16日土曜日 河北新報
<JR東>来春ダイヤ改正「はやぶさ」増発、仙山線朝の3本を4両に 仙台支社

 JR東日本仙台支社は15日、2018年3月17日のダイヤ改正の概要を発表した。東北新幹線は利用が好調な「はやぶさ」を上下1本ずつ増発するのに加え、盛岡が終点だった下り1本を新青森まで延長運転する。「はやて」(東京-盛岡)上下計4本をはやぶさに変え、速達性も高める。

 仙台空港アクセス線(仙台空港-仙台)は、列車時刻を見直して日中時間帯(午前9時〜午後4時)の運転間隔を30分未満とし、利便性を向上させる。

 仙石東北ラインは、夕方時間帯の停車がなかった石巻あゆみ野駅(石巻市)に午後6時台に上下1本ずつを停車させる。周辺で宅地造成が進み、利用客が増加しているため設定した。

 仙山線(仙台-愛子)は朝の通勤通学時間の混雑緩和のため、上下計3本の車両数を4両に倍増する。

3006荷主研究者:2017/12/30(土) 21:24:44

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171218_13045.html
2017年12月18日月曜日 河北新報
<JR福田町駅>エレベーター未設置 通行幅狭い自動改札...バリアフリー熱望9000人署名

早期改修を求めた意見交換会=11月30日、仙台市宮城野区

 バリアフリー化が遅れている仙台市宮城野区のJR仙石線福田町駅を巡り、早期改修を望む住民組織が集会の定期開催や署名活動の展開など、運動を活発化させている。住民側の熱意を受け、JR東日本も改修に前向きだ。

 線路をまたいで南北をつなぐ自由通路を併設する現在の駅舎は、1987年に改築された。JR東日本によると、昨年度の同駅の乗車人員は1日平均4010人に上るが、線路のカーブに沿ったホームの形状や駅舎の狭さなどからエレベーターは未設置。三つある自動改札機も通行幅が狭く、車いす利用者は通れない。

 地元住民によると、周辺に住む高齢者の中には、電車に乗るため、エレベーターのある約2キロ離れた小鶴新田駅までタクシーを利用せざるを得ない人もいるという。

 改善を求めるため2015年10月、田子地区などの町内会関係者を中心に「みんなにやさしい福田町駅をつくろう会」(野口健三会長)が発足。東北運輸局鉄道部の担当者を講師役にバリアフリーの勉強会を開いたり、約9000人分の署名をJR東と市に提出したりするなどの活動を続けている。

 11月末には、JR東日本仙台支社と市当局を招いた3回目の意見交換会で、支社担当者から「工事をやるべきだという立場で課題の検討を行っている」という前向きな発言を初めて引き出した。市公共交通推進課の担当者も「JRと同時期に、市が管理する駅前駐輪場などを再整備したい」と述べた。

 つくろう会の副会長兼事務局長の木村秀三さん(66)は「『整備困難駅』というこれまでの位置付けからは大きく前進したと思う。1年後にまた開く予定の意見交換会では、実現へ向けてより進展した話が聞けるように、会としても機運を高める運動を展開していきたい」と先を見据える。

3007荷主研究者:2017/12/30(土) 21:34:54

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171219_11010.html
2017年12月19日火曜日 河北新報
<仙台市営バス>来年4月2.4%減便 1路線廃止

 仙台市交通局が来年4月1日の市バスのダイヤ改正で、運行便数を1日平均2.4%削減する方針を固めたことが18日、分かった。通学定期乗車券「学都仙台フリーパス」と均一料金制度「100円パッ区」は来年10月1日に値上げする。

 交通局は2021年度までの経営改善計画期間中に運行量を段階的に計5%削減する方針を示している。

 運行便数の総数は85便減の1日3531便となる。利用者の少ない最終便、地下鉄駅間や特定の施設向けのバスなどを減便する。

 路線廃止は泉松陵高校線(泉松陵高校入口-旭ケ丘駅)の1路線。これまで廃止はないと説明してきたが「特定施設を結ぶ路線で需要が少なく、例外的な扱い」(輸送課)と理解を求めた。

 フリーパスは市バスに乗れる種類をそれぞれ月800円引き上げる。市バス単体は5940円、市バスと南北線、市バスと東西線に乗れるタイプは1万1080円、市バスと地下鉄全線は1万2260円となる。地下鉄フリーパスは現行料金を据え置く。

 100円パッ区は100円の運賃を120円に値上げする。02年から市中心部1.5平方キロメートルを対象に宮城交通(仙台市)などと共同で実施している。

3008荷主研究者:2017/12/30(土) 21:42:56
>>3003
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171221_11034.html
2017年12月21日木曜日 河北新報
<仙台市バス>若林区役所前の変則ルート解消へ 来年4月

 仙台市議会12月定例会は20日、各常任委員会を開いた。都市整備建設常任委員会で、市交通局は若林区役所前をループ状に2度通る市バス南小泉線の変則ルートを2018年4月に解消する方針を明らかにした。

 霞の目営業所前と交通局東北大学病院前を結ぶ南小泉線の上下20本を、市地下鉄東西線薬師堂駅を経由せずに直行させる。薬師堂駅経由では20分ほど余計にかかるため、住民らが改善を要望していた。

 交通局は市バスの運行量を2段階に分けて減らす方針も示した。2.4%削減する18年4月のほか、20年4月にも実施する。これまで交通局は21年度まで段階的に計5%削減すると説明してきた。

 また、18年3月末には「乗務員の確保が困難」として貸し切りバス事業を休止することも明らかにした。貸し切りバスは学校の社会見学や東日本大震災の津波被災地視察、若林区の深沼海岸を訪れるツアーなどに利用されている。

3009荷主研究者:2018/01/02(火) 10:40:13

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171221_13049.html
2017年12月21日木曜日 河北新報
荒井駅周辺の医療整備進む 新病院が開業、医療モールも建設中 人口増のニーズに対応

13日に開業した葵会仙台病院=仙台市若林区荒井東

 仙台市若林区の市地下鉄東西線荒井駅周辺で医療機関の整備が進んでいる。荒井東1丁目には13日、「葵会仙台病院」(125床)が開業した。駅隣接地では医療モールが来年9月開業を目指して建設中だ。荒井地区は2015年の東西線開業以降、宅地や商業地などの開発が進み人口が増加。医療・保健サービスの高まるニーズに対応する。

 仙台病院は内科、消化器内科、循環器内科、リハビリテーション科、アレルギー科の5診療科を持つ。医療法人社団葵会(東京)が「仙台・太白病院」(太白区富沢)と「仙台・富田病院」(同区富田)を統合し、荒井東に移転した。

 5階建て、延べ床面積7300平方メートル。常勤8人、非常勤11人の医師を含め約160人の職員が勤務する。隣接する介護老人保健施設「葵の園・仙台東」、4月に開学した葵会仙台看護専門学校(同区伊在)のグループ2施設と連携する。

 義江修病院長は「地域住民の健康と健やかな長寿を支えたい」と話している。

 別の運営主体がオープン予定の医療モールは、荒井駅に隣接する8階建ての新築マンションの2、3階に入る。内科や小児科、耳鼻咽喉科など複数の診療所の入居を想定する。駅周辺には、ほかに1986年開院の仙台整形外科病院(179床)があり、医療機関の集積が進む形だ。

 市によると、荒井、荒井東、荒井南3地区の人口は計1万2734(10月1日現在)。地元の中荒井町内会の庄子正信会長(67)は「地域に病床数の多い大きな病院や身近なクリニックができれば安心だ」と期待する。

3010荷主研究者:2018/01/02(火) 10:43:03

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171221_13027.html
2017年12月21日木曜日 河北新報
<検証 さくら野仙台破綻>(上)暗雲/最大支援者撤退で窮地 震災倒産免れるも売上高減

無人のままのさくら野仙台店ビル。にぎわうJR仙台駅前にあって異様な存在だ

 さくら野百貨店仙台店(仙台市青葉区)の運営会社エマルシェ(同)が、今年2月に自己破産申請してから約10カ月がたつ。負債額約32億円は、今年の東北の小売業で最大の倒産劇だった。路線価が東北トップの一等地にあり、70年にわたって仙台市民に親しまれた百貨店が突然の破綻に至った背景は何か。伏線はあったのか。関係者の証言などを基に検証した。(さくら野仙台店問題取材班)

<救いの手>
 2011年4月5日、東日本大震災で損壊したさくら野仙台店が早々に全館営業を再開した。復旧工事は4週間程度で完了。経営規模で大きく勝る仙台三越、藤崎に先んじたオープンに驚きの声が上がった。だが、異例の早期再開には理由があった。

 「もう終わりだな」

 震災当日、エマルシェの佐々木敏夫社長(当時)はつぶやいたという。仙台店は八つのビルをつなぎ合わせた複雑な構造。震度6弱の強烈な揺れは、その要となるビル同士の連結部を全て破壊した。

 仙台店は02年、親会社マイカルの破綻から民事再生で再建を果たしたが、信用面の不安からメインバンクを持てなかった。

 日々の売り上げが運転資金だった。土地と建物が多くの所有者に分かれた同店の復旧には各段階で全員の同意が必要とみられた。長期休業は避けられず、運転資金が途絶えて破綻することは目に見えていた。

 救いの手を差し伸べたのは、東急不動産(東京)だった。

<費用負担>
 同社は06年、JR仙台駅前の大規模再開発に着手。権利関係が複雑な仙台店の土地と建物をまとめて開発する青写真を描きつつ、エマルシェから不動産賃料を得て資産運用していた。

 震災当時、仙台店の建物と土地の約8割を持つ法人のさくら野DEPT仙台合同会社に出資しており、事実上、仙台店を所有する最大のオーナーだった。

 震災翌日、東急不動産は早々に仙台店の復旧工事を大手ゼネコンに発注。工事費はほぼ負担した。

 同社関係者は「(さくら野DEPTの)出資者として分不相応との指摘もあったが、少しでも賃料を得られることが最善であり、顧客のことも考えた。倒産すれば何も残らない」と振り返る。

 早期再開にこぎ着けたものの、震災の影響は大きかった。被災者が求めた生活必需品の仕入れは、営業を再開した仙台三越や藤崎だけでなく、全国に流通網を持つ大手スーパーにも歯が立たなかった。

<関係悪化>
 売上高は震災1年後の12年2月期で、前年より4億円減の82億円に悪化。エマルシェは仙台店維持のため、運転資金を委託店舗への売掛金や従業員の賃金に優先して充てた。土地、建物の賃料は後回しにせざるを得なかった。

 「エマルシェは(賃料不払いの)不義理を続け、(支援する)東急はどちらの味方なんだ」

 さくら野DEPT以外のあるビルオーナーは不信感を募らせ、再開発に当たって同等の立場で協力関係にあるべき東急不動産にも疑いの目を向けた。

 14年12月、同社はさくら野DEPTの出資から手を引き、8年間関わった駅前再開発から撤退。エマルシェの支援も終えた。

 東急不動産は「事業の収益確保が難しくなった」と説明するが、関係者によると他のビルオーナーとの関係が悪化し、再開発の協議が厳しくなったことが一因と言われる。

 絶体絶命の窮地を脱したかに見えた仙台店に、再び暗雲が垂れ込めた。

3011荷主研究者:2018/01/02(火) 10:43:32

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171222_13011.html
2017年12月22日金曜日 河北新報
<検証 さくら野仙台破綻>(中)変容/失われた経営の独立性 匿名ファンドオーナーに

最大出資者が東急不動産から匿名投資ファンドに代わったさくら野DEPTの本社が登記されている東京・銀座の路地裏のビル

 さくら野百貨店仙台店(仙台市青葉区)の運営会社エマルシェ(同)が、今年2月に自己破産申請してから約10カ月がたつ。負債額約32億円は、今年の東北の小売業で最大の倒産劇だった。路線価が東北トップの一等地にあり、70年にわたって仙台市民に親しまれた百貨店が突然の破綻に至った背景は何か。伏線はあったのか。関係者の証言などを基に検証した。(さくら野仙台店問題取材班)

<突如通知>
 カリブ海に浮かぶ英国領ヴァージン諸島。タックスヘイブン(租税回避地)として知られ、世界中の富裕層を顧客とする投資ファンドやペーパーカンパニーが幾つも登記されている。

 「ヴァージン諸島クレイグミュアー・チェンバーズ・ロードタウン・トルトラ・ブイジー1110」

 登記簿にこう住所登記する匿名投資ファンドが2014年12月5日、さくら野百貨店仙台店(仙台市)の土地と建物の8割を持つ法人「さくら野DEPT仙台合同会社」(東京)の所有者となった。さくら野DEPTの最大出資者、東急不動産(東京)がJR仙台駅前の再開発を断念したため、譲渡した。

 仙台店の運営会社エマルシェ(仙台市)は当時、譲渡を全く知らなかった。数日後、さくら野DEPTから文書が届いた。

 「長年の賃料未払いが7億円以上に上る。もはや信頼関係はない」

 賃貸借契約の解消を求める突然の通知。エマルシェ幹部は、二人三脚で東日本大震災からの復旧と再開発に取り組んできた東急不動産が姿勢を急変させたと思い込み、動揺した。

<法廷闘争>
 確認すると、さくら野DEPTの所有者が匿名投資ファンドに変わっていた。出資者の匿名性が担保される仕組みとヴァージン諸島での登記。どんな人物が運営しているのか分からず、意図を測りかねた。ただ、新たなビルオーナーが東急不動産とは全く異質の存在であることは確信できた。

 賃貸借契約が解消されれば店舗は運営できない。エマルシェは東急不動産時代のさくら野DEPTや他のオーナーと結んできた20年までの賃貸借契約を盾に、要求を拒んだ。

 さくら野DEPTはさらに矢を放った。15年3月、未払い賃料など計約10億円の支払いと建物明け渡しをエマルシェに求め、仙台地裁に提訴した。

 震災後に落ち込んだエマルシェの業績は改善していなかった。直近の15年2月期本決算は3期連続の純損失を計上。売り上げ頼みの運転資金はさらに窮迫していた。10億円の支払いが認められれば即破産となる。

 「突然の賃貸借契約解消の申し出は、仙台店を強制的に破綻させて、すぐに再開発相手に土地を売却する意図しか考えられない」

 エマルシェ幹部らは裁判で訴え、原告を批判した。

<苦い和解>
 一方、賃料未払いは事実で、裁判は敗訴が濃厚だったが、提訴から1年後の16年3月、突然の和解決着。10億円支払いも建物明け渡しも猶予され、仙台店は営業継続となった。

 表向きはエマルシェが得をしたように見えた。だが、内実は違うことが次第に明らかになっていく。

 双方とも和解条件は明らかにしていないが、関係者によると、エマルシェは経営権をさくら野DEPTが推薦する法人に譲渡することが条件とされたという。

 翌4月、10年からエマルシェ社長に就いていた佐々木敏夫氏が退任した。エマルシェの経営の独立性が失われたことを意味した。

3012荷主研究者:2018/01/02(火) 10:44:05

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171224_13014.html
2017年12月24日日曜日 河北新報
<検証 さくら野仙台破綻>(下)終焉/不透明な人事 不信増幅 一等地の老舗 廃墟と化す

突然の破綻となったさくら野百貨店仙台店。多くの人が閉店の通知に見入った=2月27日、仙台市青葉区

<寝耳に水>
 2016年4月19日、さくら野百貨店仙台店(仙台市)の運営会社エマルシェ(同)の臨時株主総会が開かれ、新体制が発足した。

 社長をはじめ役員は、仙台店の土地と建物の8割を所有する「さくら野DEPT仙台合同会社」(東京)が推薦したとされる投資ファンド「東北リテールマネジメント」(同)の関係者でほぼ占められた。

 東北リテールは株主総会の2カ月ほど前に設立されたばかり。エマルシェに新社長として送り込まれた岡田英樹氏は米国在住だった。株主総会で一部社員とあいさつしただけで、以降は「誰も会ったことがない」(仙台店従業員)。

 現場の運営は仙台店の前身、丸光時代からの生え抜きである安藤俊店長(常務)が担ったが、突然の社長交代は取引先も寝耳に水だった。

 「社長は仙台にいないが問題はない。その件はあまり外部に触れ回らないでほしい」。ある取引先は、あいさつ回りに来た安藤氏から懇願されたという。

<閉店宣言>
 経営陣が変わっても業績改善の兆しはなかった。新体制の発足直前まで1階正面に入居していた主力テナントの大手アパレルが撤退。その後も目玉の店舗を入れることができなかった。

 国内大手家具販売の誘致に動いたものの、交渉はまとまらなかった。外資系も検討したが、20年までしかない賃貸借契約がネックとなり、話は進まなかった。

 エマルシェの幹部は「経費もシビアになり、営業や広告で新たな試みができなかった」と明かす。

 閉塞(へいそく)感が覆う中、追い打ちが掛かる。16年8月、別のビルオーナーが未払い賃料の支払いなどを求め、仙台地裁に提訴した。

 2カ月後の10月28日、大半の社員に公表されない人事が行われた。岡田氏が就任半年で社長を退任し、安藤氏が昇格。経営権は東北リテールが握ったままだった。安藤社長は就任直後の11月上旬、ビルオーナーら関係者に通知書を送った。

 「賃料訴訟の取り下げがなければ、17年5月末で建物の賃借契約を解除する」

 関係者によると、通知書にはこう書かれていた。条件付きとはいえ、17年5月末の閉店宣言だった。だが、老舗百貨店の余命は経営陣の想定より短かった。

<商標切れ>
 「さくら野」商標を無償で貸与してきたさくら野百貨店(青森市)が17年1月、エマルシェに4月末以降の商標使用を認めないと伝えた。経営方針が不透明で表に出ない東北リテール経営陣への不信が理由だ。

 訴訟の取り下げはなく、裁判は17年2月9日に結審。判決日は3月27日と決まった。

 エマルシェの元社員は「商標契約が切れる4月末が危機と考えていた」と振り返るが、そこまで持たなかった。2月26日夕、8階事務所に集まった従業員に、同社代理人が同日付の解雇と店舗閉鎖を通告。終焉(しゅうえん)を迎えた。

 仙台店が入った建物は現在、外壁の看板が取り外されたが、解体されるかどうかさえ決まっていない。路線価が60年連続東北トップの一等地に似つかわしくない廃虚がたたずむ。

3013荷主研究者:2018/01/02(火) 10:44:52

http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2017/12/21 建設新聞
仙台市 宮城野区東仙台の市有地売却 社会医療法人・康陽会の落札を決定
面積4657㎡、医療・介護施設として利用へ

 仙台市は、宮城野区東仙台地内にある市有地売却の入札を20日に行い、10億0039万円で応札した社会医療法人・康陽会(仙台市宮城野区)の落札を決めた。

 入札には同法人のほか1者が参加した。最低売却価格は6億5207万円。

 対象物件は宮城野区東仙台4の104の1地内の宅地4657.63㎡。用途地域は近隣商業地域、第一種住宅地域、第二種住宅地域。同法人では、取得用地を医療・介護施設として利用する方針を示している。ただ、許認可事業となるため認可までの間は暫定的に職員等の駐車場として使用する場合があるとしている。

 宮城野区東仙台4丁目地内の同用地は、1971年に完成した旧仙台市宮城野図書館のほか仙台原町市街地住宅(SRC11/PH2F延べ1万1546.22㎡)があったが、旧耐震基準の建築物で老朽化が著しく、また、東日本大震災で被災したため建物を解体した跡地。

 社会医療法人・康陽会では、仙台市宮城野区大梶地内で中島病院を経営し地域医療、救急医療を行っているほか、介護老人保健施設などの高齢福祉事業を展開している。

2017/12/21一面に掲載。

3014荷主研究者:2018/01/02(火) 11:19:56

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171224_12036.html
2017年12月24日日曜日 河北新報
<仙台空港アクセス線>利用者3000万人達成

利用者3000万人達成を祝ったセレモニー

 仙台空港アクセス線の利用者が23日、3000万人に達し、記念のセレモニーが仙台空港駅であった。

 節目の利用者となったのは仙台市青葉区の佐々木岩男さん(67)。長女と孫を見送りに空港を訪れた佐々木さんは「光栄です。より多くの観光客がアクセス線で仙台を訪れるようになってほしい」と話した。

 仙台空港-仙台間を結ぶアクセス線は2007年に開業した。仙台空港の運航便数増加などから16年度は過去最多の約345万人が利用。今年4〜9月の1日の乗客は1万85人で、前年同期より6.1%増えた。

 JR東日本と共同運行している仙台空港鉄道(名取市)の渋谷浩社長は「訪日外国人旅行者の拡大に加え沿線住民も増えている。今後も地域に愛される鉄道を目指す」と話した。

3015荷主研究者:2018/01/02(火) 11:20:26

http://yamagata-np.jp/news/201712/24/kj_2017122400470.php
2017年12月24日12:00 山形新聞
食品「地元」他は「仙台」 県内の消費動向調査

 山形銀行のやまぎん情報開発研究所の2017年消費動向調査によると、主に買い物をする場所について「地元市町村」と答えた割合が最も高かったが、前回調査と比べ、食料品や身の回り品を除いた多くの品目で低下した。食料品は地元購入の割合が高まる一方、それ以外の購入先は仙台市や通販などとする消費場所の二極化傾向が見られた。

 地元市町村での購入割合は、食料品と日用雑貨が8割を超えているが、婦人服や紳士服、子供服、家具は5割を切った。特に衣料品は仙台市での購入割合の上昇が目立つ。仙台へ買い物に出掛ける回数について、「1年に1回以上」と答えた割合は昨年9月の調査比で2.7ポイントアップの58.5%となり、現在と同様の選択肢で調査を開始した2005年以降で最も高い水準を示した。

 主な購入店舗を品目別に見ると、食料品は「地元スーパー(地域チェーン)」、婦人服と身の回り品は「大型総合スーパー(全国チェーン)」、紳士服や子供服、家具、家電製品は「郊外型専門店」、日用雑貨は「ドラッグストア」が最も高い割合を占めた。品目別に上位3店舗の変化を見ると、子供服で初めてインターネットなどの通販がデパートを上回って3位に入り、日用雑貨は8年ぶりに「大型総合スーパー」が「地元スーパー」を超えて3位となった。

 商品購入時の店舗の選定理由については、食料品が「家に近い」の割合が最も高く、日用雑貨は「価格が安い」、その他の品目は「品ぞろえが豊富」とする傾向が示された。リーマン・ショックや消費税引き上げを機に商品価格を重視する傾向が強まっていたが、その節約志向は徐々に和らいでいる。

 同研究所は耐久消費財の購入状況を踏まえ、「堅調な消費マインドの下、買い換え時期が到来している耐久消費財を中心に、県内世帯の購買行動は当面底堅く推移することが予想される」としている。調査は同行の本支店に来店した2千人を対象に行い、62.1%に当たる1242人から回答を得た。

3016荷主研究者:2018/01/02(火) 11:22:26
>>3010-3012
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171225_12035.html
2017年12月25日月曜日 河北新報
<ニュース深掘り>さくら野仙台店跡地の今後 再開発、市が積極関与を

破綻から約10カ月が経過し、さくら野百貨店仙台店が入っていた建物は劣化が進んでいる

 さくら野百貨店仙台店(仙台市青葉区)が今年2月、運営会社の破綻で店舗を閉鎖して10カ月近くになる。JR仙台駅前には無人の建物が残されたまま。複数の地権者の思惑が異なり、再開発が容易に進む状況ではないが、駅前の一等地を放置していても誰も得をしない。最終的には行政が第三者の立場で仲介し、前進させる以外に道がないように思える。

 建物の解体と再開発は避けられないだろう。老朽化と耐震性の問題に加え、八つのビルをつなぎ合わせた複雑な構造であるため、使い勝手が悪い。無人の状態が長く続いて劣化が進み、「現状のままで入居する業者はいない」(不動産関係者)のが実情だ。

 東北一の地価を誇る跡地だけに、地元資本による再開発は望めない。資金の豊富な首都圏などの大企業主導にならざるを得ない。

 大手デベロッパーは跡地の再開発に高い関心を示す。先行きが判明すればすぐにでも参入したいが、不透明な状態にあるため様子見を続ける。周辺の再開発に8年間携わった東急不動産(東京)が2014年に撤退したことも大手を尻込みさせ、事態が進まない要因となっている。

 さくら野仙台店は八つのビルを6オーナーが所有する。最大のオーナーは「さくら野DEPT仙台合同会社」(東京)。跡地のビルと土地の全体の約8割を持つ。

 さくら野DEPTが建物解体と再開発を主導しているが、関係者によると、他のオーナーは一等地の権利の確保を重視。さくら野DEPTとの協議は難航しているという。

 8割を持つオーナーであっても、強引に再開発は進められない。仙台店の建物はマンション管理に適用される区分所有法の対象。建物全体の解体は原則、全てのオーナーの同意が必要で、他のオーナーを説得するしかない。

 たとえ、さくら野DEPTが自身の持つビルを解体できたとしても、次は所有する土地がネックとなる。敷地全体の中心部分は他のオーナーが所有していて、8割の土地は東西に分割された状態になっている。

 ある不動産関係者は「分割状態で再開発すれば、土地の価値は半減する」と明かす。こうした事情があり、さくら野DEPTは8割を持っていても強気な交渉に出られない。

 いったん大手主導による再開発が決まれば、持ち分の少ない他のオーナーも反対しにくくなる。その前に再開発を巡って有利な条件を引き出すことは当然の権利で、非難されるものではない。

 それでも駅前の一等地を長期間放置したままにすることは、全オーナーにとって何の利益も生まない。打開策となるのは、再開発の際に建物の容積率の許認可などで関わる仙台市が仲介に乗り出すことではないか。

 市は「地権者の意向が先」(市街地整備事業課)との姿勢を崩さない。だが、利害の当事者でない第三者の立場で交渉できるのは市しかない。民間の交渉事とはいえ、仙台の顔ともいえる一等地に廃虚が立ったままであることは誰も望まないはずだ。(報道部 山口達也)

[さくら野百貨店仙台店]前身の丸光は1946年創業。2001年に親会社のマイカルが破綻し、翌02年に民事再生手続きを経て再建。同9月に運営社名を「さくら野百貨店」とした後、10年に「エマルシェ」に変更。16年6月で創業70周年を迎えた。06年に売上高約200億円を誇ったが、近年は業績が悪化。建物賃料の未払いも恒常化し、負債額約32億円を抱え、17年2月末に破綻した。

3018荷主研究者:2018/01/02(火) 11:46:55

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171228_12020.html
2017年12月28日木曜日 河北新報
仙台・循環器病センター跡地、大河原の業者ら取得 宅地開発軸に検討

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20171228kahoku01.JPG

 不動産開発会社「ケイワイティ」(宮城県大河原町)と住宅メーカー「トヨタウッドユーホーム」(宇都宮市)が、仙台市泉区本田町の仙台循環器病センター跡地を取得したことが27日、分かった。両社は住宅分譲地としての開発を軸に検討している。

 関係者によると両社は9月、センター跡地約5万平方メートルと、隣接地で仙台市の建設コンサルタント会社が所有する山林約8000平方メートルを取得した。取得額は不明。10月にセンターの解体工事が始まった。

 ケイワイティは八重樫工務店(大河原町)の関連会社で、トヨタウッドユーホームはトヨタ自動車の子会社。両社は仙台市内の一戸建て住宅の需要が依然として高いと判断し、センター跡地の共同開発に乗り出したとみられる。

 センターは宮城県成人病予防協会が運営。2016年10月、施設の老朽化などを理由に仙台市地下鉄南北線の泉中央駅近くに移転した。跡地の周辺には東北学院大泉キャンパスや仙台白百合女子大、東北学院榴ケ岡高といった教育施設が立地している。

3019荷主研究者:2018/01/02(火) 11:58:46

www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2017/12/28 建設新聞
宮城県内の主要土木事業計画
仙台市と川崎町境のR286は設計着手

 仙台市と川崎町の境界の国道286号改良事業は、仙台市太白区赤石〜川崎町支倉の約2.7㎞が対象で、川崎町分は県が整備する。本年度は主な構造物の予備設計を仙台市と県が発注した。起点(仙台市)側で碁石川を跨ぐ橋梁約200mは復建技術コンサルタント、仙台市側の約400mと、川崎町側の約650mのトンネルはともに大日本コンサルタント、川崎町側の橋梁2本は復建調査設計がそれぞれ受注している。

 ◎仙台市宮沢橋上流に新橋・国際航業に設計委託

 仙台市は、都市計画道路南小泉茂庭線の宮沢橋工区について、現在の宮沢橋上流側に架設する広瀬川を跨ぐ橋梁などの設計を国際航業に委託した。橋長は140m程度、幅員は26m。この区間が供用すれば、変型四差路になっている根岸交差点の北東方向の幹線道路が通じることになり、交通の円滑化が期待される。

 石巻市は、中心部の慢性的な渋滞解消を企図して整備中の七窪蛇田線について、市役所西側でJR線をオーバーパスする橋梁約293mの下部工を構築中。本年度はP2躯体とP3基礎を施工したほか、JR工事委託予定区間の検討などを行う業務を発注している。

 宮城県・仙台市・国土交通省・NEXCO東日本が協議していた仙台東道路の整備計画は、今後も事業化に向けた調査や検討に取り組む。想定されているルートは、県が宮城野原総合運動公園一帯に計画している広域防災拠点と、仙台東部道路付近を結ぶ7㎞程度。本年度は東北整備局仙台河川国道事務所が事業の課題整理、効果検討、基本構造の検討といった業務をパシフィックコンサルタンツに委託している。

3020荷主研究者:2018/01/14(日) 23:18:26

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180101_13014.html
2018年01月01日月曜日 河北新報
<みやぎの平成30年>(1)政令市・仙台市誕生 リーダー都市、期待担う

東北のけん引役となるべく、平成と共に歩みを進めてきた政令市、仙台。この29年間で1.2倍に増えた人口は2020年以降、減少に転じる見通しだ

仙台市の政令市移行を記念して実施されたケヤキの植樹=1989年4月1日、青葉区の勾当台公園

 新年は「平成30年」の節目の年。バブル経済真っ盛りに始まった「平成」は来春、天皇陛下の退位によって幕が引かれようとしている。「平成」はわれわれにとってどんな時代だったのか? 宮城県内であったこの29年の出来事を振り返りながら、今を見つめて、次代へとつなごう。

◎〜結ぶ、つながる〜 ◆平成元年

 平成は政令指定都市、仙台の歩みと共にあった。それは、大都市のステータスの獲得だけでなく、日本のリーダー都市への名乗りを上げる意味があった。

 「視点を東北に向け、さらには世界にも向けるようなポジションに置かれた」

 2004年10月、当時の藤井黎仙台市長は市議会で1989(平成元)年の政令市移行の意義を高らかに振り返った。

 市が86〜88年度に設置した指定都市推進事務局で政令市移行の戦略を立てた佐々木謙・元副市長(70)。その先の狙いは東京一極集中の打破だったという。

 「明治以来、中央に搾取されてきた東北を21世紀の日本のリーダーにする。そのために仙台の都市機能を高め、東北を引っ張る機関車にする必要があった」

 市などは87年、産学官で技術革新を図る東北インテリジェント・コスモス構想を策定。佐々木氏は「仙台に株式市場を開き、東京に代わる金融の中心にする計画まで練った」と明かす。

 副知事から転身した石井亨市長は84年の市長選で、公約に政令市移行を掲げ初当選。古巣の県庁だけでなく、国、経済界などと連携して実現に突き進んだ。

 仙台主導の急速な動きに反発もあった。旧泉市の市民らは87年4月「泉市を守る会」を結成。会長を務めた河相一成東北大名誉教授(85)は「泉市の自治権が侵害されているという怒りが根底にあった」と語る。

 仙台市議会で政令指定都市促進調査特別委員長だった大泉鉄之助元市議(76)は「東日本大震災からの復興を順調に進められたのは政令市として蓄えた力のたまもの。当時の選択は正しかった」と話すが、一片の後悔がある。

 「大都市の看板に満足し、分権の前提となる財源を確保しなかった。国ともっと交渉すべきだった」

 人口108万を擁する仙台市。河相氏の目には住民との距離が広がっているように映る。「住民が主人公の自治とはどうあるべきか。合併は市民を幸せにしたか」。地方創生、人口減少…。こうした命題に住民が真剣に向き合う時が来ている。(報道部・関川洋平)

[メモ]仙台市(人口71万5000)は87年合併の旧宮城町(2万9000)に続き、旧泉市(13万6000)、旧秋保町(5000)を合併し、88年3月に新しい仙台市が誕生した。人口は88万5000になり、政令市の要件とされる85万人を超え、89年4月に政令市移行が実現した。合併協議の最大のヤマ場は、旧泉市が87年11月に実施した市民意向投票。投票率74.24%で、賛成(得票率52.58%)が反対(46.85%)を僅差で上回り、合併の流れが決定的になった。

3021荷主研究者:2018/01/14(日) 23:22:23

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180103_13025.html
2018年01月03日水曜日 河北新報
<みやぎの平成30年>(2)大学開学 地域の人づくり掲げる

学生が行き交う宮城大大和キャンパス本部棟エントランスホール=大和町

宮城大の第1回入学式。野田一夫初代学長が新入生一人一人と握手した=1997年4月14日

 新年は「平成30年」の節目の年。バブル経済真っ盛りに始まった「平成」は来春、天皇陛下の退位によって幕が引かれようとしている。「平成」はわれわれにとってどんな時代だったのか? 宮城県内であったこの29年の出来事を振り返りながら、今を見つめて、次代へとつなごう。

◎〜結ぶ、つながる〜 ◆平成元、9年

 1997(平成9)年4月1日。宮城大が、県で初めての公立四年制大学として宮城県大和町に開学した。東北、宮城の発展を担う人材の育成を目的に、県が約213億円を投じた。

 開学前から波乱の連続だった。2学部構想を打ち上げた知事がゼネコン汚職で逮捕され、開学は1年延期。目玉の観光系学部や少子化時代の大学新設を巡り、国との協議も難航した。観光系学部の名称は二転三転し、認可申請直前に「事業構想学部」に決定した。

 「教員確保、入試と最後まで綱渡りだった。無事開学にこぎ着けた時は感慨深かった」。93年の県立大学設置準備室発足時から室長を務めた小出恭さん(70)は思い起こす。

 事業構想学部の教員はパソコン通信で実務経験者を募った。建設コンサルタント会社から転じた蒔苗(まかなえ)耕司教授(52)は「教員たちは理想の大学像を追って熱く議論した。衝突もあったが面白かった」と振り返る。

 初年度の志願倍率は前期30.7倍、後期40.4倍と高騰した。1期生で学生自治会の初代委員長を務めた仙台市青葉区の一般社団法人理事長渡辺一馬さん(39)は「とんがった学生が集まり、教職員と試行錯誤しながらハードに魂を吹き込んでいった」と語る。

 東北では92〜2004年、公設大10校が相次いで誕生した。高度化する看護への対応に加え、地域振興や若者の定住を促す自治体戦略の一環だった。

 「開学から20年たち、宮城大は岐路に立っている」と川上伸昭理事長・学長(61)。大学は17年度、学群制の導入、基盤教育の充実、AO入試の新設を柱とする改革に踏み切った。「社会が大きく変転する中、県内へ優秀な労働人口をどう供給していくか。教育の質の向上に徹底的に取り組む必要がある」と強調する。

 地域に根差した大学を旗印とする石巻専修大(石巻市)は89(平成元)年の開学。地元の強い要望で誘致され、学生は初年度から青年会議所や市役所と共にまちづくりに関わってきた。

 1期生で就職進路支援を担当する同大職員猪瀬寿人さん(47)は当時の経験が今に生きると感じる。「飲みに行くと『学生か』と声を掛けられ、ごちそうになった。人が人を支え、育てることの大切さを地域から教わった」と懐かしむ。(報道部・上村千春)

[メモ]宮城大は1997年4月、看護、事業構想の2学部で開学。2001年大学院設置。05年に県宮城農業短大を統合し、食産業学部を仙台市太白区に設置した。09年法人化。17年5月現在の学生数は1783人、大学院生102人。卒業生の累計は6683人。県内就職は4割以上。

 石巻専修大は89年4月、理工、経営の2学部で開学。93年に大学院、13年に人間学部を設置。学生数は1182人、大学院生13人。卒業生の累計は約1万人。県内就職は約4割。

3022荷主研究者:2018/01/14(日) 23:26:43

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180104_12029.html
2018年01月04日木曜日 河北新報
<変貌 仙台中心部>大規模再開発は足踏み

 JR仙台駅周辺で完全に取り残された区域がある。破綻したさくら野百貨店仙台店が入居していた巨大な建物=写真=は、路線価が東北トップの地に建つ廃虚だ。

 複数の地権者が解体の有無を含め再開発に向けた協議を続けるが、方針は定まっていない。再開発を側面支援する仙台市は地権者の全員同意を求めており、実現のハードルは高い。

 青葉通を挟んで向かい側の商業ビル「GSビル」は耐震性に問題があり、17年8月末にテナントがほぼ撤退。今月末で完全に閉鎖される。

 GSビルを所有するオリックス不動産(東京)は隣接する複合商業施設「EDEN(エデン)」との一体開発を視野に入れてきたが、計画は進んでいない。

 エデンは当初、今月末までのテナント契約だったが2年延長した。エデンを残したままGSビル解体など大規模再開発は難しく、少なくとも今後2年は大きな動きはないとみられる。

 さくら野仙台店の隣にあった旧仙台東洋ビル跡地には、商業ビルが建設中。ディスカウント量販店ドン・キホーテ(東京)が入り、4月下旬にオープンする予定となっている。

 駅東口で、家電量販店大手ヨドバシカメラ(東京)が旧店舗跡の駐車場に計画する店舗兼商業ビル「ヨドバシ仙台第1ビル」は動きが見られない。仙台市に16年4月に環境影響評価準備書を提出し、18年10月開業を計画していたが着工に至っていない。

 東二番丁通沿いでは、NTT東日本が旧電報サービスセンターの再開発を検討している。

 仙台のシンボル的景観となる定禅寺通沿いにあった三井アーバンホテル跡地は、宗教法人の真如苑(東京都立川市)が取得した。

 ◇

 仙台市中心部が変貌を続けている。2015年12月の市地下鉄東西線開業などの動きに呼応し商業施設やマンションが相次ぎ誕生、東北各県からの人口流入が進む。JR仙台駅周辺は様相が一変した。16年3月に駅構内の東西自由通路が拡幅され、エスパル仙台東館がオープン。同7月には仙台パルコ2が開業し、一番町周辺をしのぐ一大商業地になった。対照的なのはさくら野百貨店仙台店の周辺だ。同店は17年2月破綻し、近隣の商業ビル「GSビル」は今月末に閉鎖。ともに再開発の見通しは立たない。中心部はIT企業進出が続くなどオフィス需要が伸びる半面、供給は滞る。床面積1万平方メートル超のオフィスビルは17年5月以降、この先2年はないとみられ、発展への重い課題となりそうだ。

3023荷主研究者:2018/01/14(日) 23:27:03

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180104_12028.html
2018年01月04日木曜日 河北新報
<変貌 仙台中心部>回遊性高まり「駅」活況

 かつて「駅裏」と呼ばれた面影は消えうせた。仙台駅東口=写真=は東西線の開業効果と相まって再開発の機運が高まる。17年9月発表の基準地価で上昇率は20%近くに達した。

 東口には同6月、ホテルメトロポリタン仙台イーストが開業。貸会議室大手TKP(東京)は今年10月、鉄骨13階、客室305室のホテルをオープンさせる。

 にぎわいの象徴が、ともに16年開業の駅構内の東西自由通路と仙台パルコ2だ。

 「狭い」「暗い」と言われた通路が大幅に拡張され、「エスパル仙台東館」が併設された。パルコは2店体制となり、駅前の「顔」になりつつある。

 集客力と回遊性は格段に高まった。市商工会議所が行った17年の市中心部8地点の歩行者通行量調査で、東西自由通路は日曜、平日ともトップ。パルコ2と駅を結ぶペデストリアンデッキは平日2位に入った。

 駅西口では、青葉区中央3丁目の南町通沿いにオリックス不動産による仙台南町通商業ビル(仮称)が今月開業する。近隣の商業ビルに入っていた飲食店などが移る。

 オフィスビルは16年5月、野村不動産の仙台青葉通ビル(青葉区中央3丁目)が稼働。中心部で延べ床面積1万平方メートル以上のオフィスビル新設は、駅東口のヨドバシカメラ仙台第2ビル(12年4月、宮城野区榴岡1丁目)以来だった。

 オフィスビル仲介の三鬼商事仙台支店によると、オフィスビルは主にIT系企業の進出が相次ぎ、17年11月の空き室率は6.79%に改善。97年12月以来の6%台となった。

 老舗百貨店も変化している。藤崎は16年、増加する訪日外国人旅行者(インバウンド)向けの観光案内所を開設し、街歩きツアーなどを企画する。仙台三越は17年、地下食品売り場のテナントをリニューアルした。

 東西線の青葉通一番町駅開業に伴い、商業施設とマンションを併設する「THE SENDAI TOWER」がオープン。地下鉄工事でケヤキが一部伐採された青葉通には若木が植栽され、復元が進んでいる。

 不動産業者の間では「晩翠通の東側はオフィス・商業地域、西側はマンションなど居住地域」と言われてきたが、近年は晩翠通東側へのマンション建設が目立っている。

 東北最大の歓楽街国分町は東日本大震災後、復旧、復興関連で訪れた客で活況を呈したが、当時ほどのにぎわいはない。

 ◇

 仙台市中心部が変貌を続けている。2015年12月の市地下鉄東西線開業などの動きに呼応し商業施設やマンションが相次ぎ誕生、東北各県からの人口流入が進む。JR仙台駅周辺は様相が一変した。16年3月に駅構内の東西自由通路が拡幅され、エスパル仙台東館がオープン。同7月には仙台パルコ2が開業し、一番町周辺をしのぐ一大商業地になった。対照的なのはさくら野百貨店仙台店の周辺だ。同店は17年2月破綻し、近隣の商業ビル「GSビル」は今月末に閉鎖。ともに再開発の見通しは立たない。中心部はIT企業進出が続くなどオフィス需要が伸びる半面、供給は滞る。床面積1万平方メートル超のオフィスビルは17年5月以降、この先2年はないとみられ、発展への重い課題となりそうだ。

3024荷主研究者:2018/01/14(日) 23:27:35

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180104_12030.html
2018年01月04日木曜日 河北新報
<変貌 仙台中心部>需要喚起 鍵は官民協力

[もりもと・やすし]高千穂大卒。91年入社。本社東京営業部、大阪支店、本社国際営業部課長などを経て14年から仙台支店長。48歳。東京都出身。

◎三幸エステート仙台支店長・森本泰史氏インタビュー

 仙台市中心部の現状と将来の課題について、不動産仲介・コンサルタント三幸エステート(東京)の森本泰史仙台支店長に聞いた。(聞き手は報道部・山口達也)

 -現状をどう見るか。

 「JR仙台駅を中心とした開発が進み、集客力が高まっている。エスパル仙台東館や仙台パルコ2は主に若者を対象にした店舗構成で、人の流れが大きく変わった。今後も駅前の集客力は変わらないだろう」
 「オフィスビルの空き室率は6%台に改善した。仙台市のIT系企業に対する補助金などの効果もあり、東京のITベンチャー企業の進出が相次いでいる。空き室率1〜2%の東京に比べると、仙台は確保しやすい状況にあり、さらに改善する可能性がある」

 -開発の行方をどう見ているか。

 「商業面で駅前周辺のポテンシャルは高いが、西口前は旧さくら野百貨店仙台店跡地やGSビル、東口前はヨドバシカメラの新ビル計画など先行きが不透明だ。これらの地区に存在感がある施設が整備されれば、さらに盛り上がる」

 -札幌や福岡、名古屋といった地方の主要都市と比べ、仙台の課題は何か。

 「大規模な商業開発の計画が不透明な上、新規のオフィスビルも2020年まで供給がない。名古屋におけるトヨタといった日本を代表する企業がなく、支店経済の側面が強いため、民間主導の大規模開発がなかなか進まない。オフィスビルは空き室率が改善したとはいえ、まだ6%台だ。札幌や福岡は2%以下で名古屋も4%を切っている」
 「福岡では中心商業地の天神地区で官民一体の再開発が進む。仙台市も手を携え、積極的に再開発に協力することが求められる」

 -仙台が発展するために何が必要か。

 「仙台は東北大など大学が多く、優秀な人材がそろっている。その点が評価され、東京のIT系企業が関心を持ち、仙台に進出している。日本のシリコンバレーを目指すのもいい」
 「東京との時間距離の近さは大きなメリットだ。東京から仙台に転勤した人も実際に住んでみて、近さと住みやすさを知ったという声が多い。企業が活動しやすいと認識されれば、オフィスビル需要も高まり、新たな建設が進むだろう」

3025荷主研究者:2018/01/14(日) 23:27:54

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180104_11023.html
2018年01月04日木曜日 河北新報
榴岡公園にパークPFI 仙台市再整備 民間事業者公募へ

榴岡公園のいこいとにぎわいのテラス。仙台市がパークPFI方式で再整備する方針だ

 仙台市は宮城野区の榴岡公園の老朽施設をパークPFI(民間資金活用による社会資本整備)方式で再整備する方針を固めた。民間事業者に賃貸する施設に飲食店や売店などを開いてもらい、利用者の増加を目指す。民間の創意工夫を生かし、仙台の魅力向上につなげる。新年度に事業者を公募する方向で、実現すれば東北初となる。

 パークPFIは、民間資金による公園活性化を目的に2017年5月改正の都市公園法に盛り込まれた。

 民間事業者との契約期間は最長20年を想定。公園北側の「いこいとにぎわいのテラス西側エリア」、南側の「旧レストハウス」を主な対象とする。事業収益を施設の改修や維持管理に充てるほか、イベントや植栽管理、清掃といった公園の運営に幅広く参画してもらう。

 同テラスの西側には鉄骨平屋の休憩所が2棟ある。広さは各約75平方メートル。旧レストハウスは鉄筋平屋の約70平方メートルで、01年度まで営業していた。いずれも1980年ごろの建設で老朽化が進み、更新時期を迎えている。

 榴岡公園は1902年の開園でJR仙台駅の東約1キロ。約11ヘクタールの面積に芝生広場や野外音楽堂などがある。桜の名所として知られ、1日3500人が訪れる。

 市は2017年5月、公園を都市の重要な資源と捉える「市公園マネジメント方針」を策定。榴岡公園や青葉区の勾当台公園、西公園などに民間活力を導入し、快適性向上やにぎわい創出につなげる構想を打ち出した。

 同12月には、関心を持つ事業者に意見や提案を求める「マーケットサウンディング」を実施した。

 市公園課の岡田真之課長は「民間の活力を導入し、おしゃれなカフェの開設など魅力的なサービスを提供したい。新たな公園の利用者を発掘できるのではないか」と話す。

 東北ではむつ、盛岡両市もパークPFIの導入に向けて検討を進めている。

[パークPFI]民間事業者に公園施設を賃貸し、飲食店や売店の収益を施設の改修や維持管理に充てる仕組み。公園に民間投資を誘導して都市公園の価値を高め、管理者の財政負担を軽減する狙いがある。

3026荷主研究者:2018/01/14(日) 23:29:58

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180105_13019.html
2018年01月05日金曜日 河北新報
<みやぎの平成30年>(4)仙台市地下鉄南北線全通、東西線開通 街づくり貢献 なお余地

南北線八乙女駅に入る泉中央発の列車。開業によって、泉区沿線の都市化が進んだ

南北線泉中央駅の一番列車出発式。左から2人目は一番乗りを果たした学生=1992年7月15日

 新年は「平成30年」の節目の年。バブル経済真っ盛りに始まった「平成」は来春、天皇陛下の退位によって幕が引かれようとしている。「平成」はわれわれにとってどんな時代だったのか? 宮城県内であったこの29年の出来事を振り返りながら、今を見つめて、次代へとつなごう。

◎〜結ぶ、つながる〜 ◆平成4、27年

 東北初の地下鉄は仙台市に大都市の風格をもたらしただけでなく、泉中央や長町の副都心形成を促し、ビル群を出現させた。

 仙台市地下鉄南北線泉中央-富沢間が全通した1992年。泉中央駅前に7月15日、泉区の団体職員大友誠さん(60)が仲間と屋台を出店した。駅前の商業集積は途上で、多くの市民が店に詰め掛けた。

 泉中央駅は北のターミナルとして成長。駅周辺の住宅地は拡大し、2016年度は仙台駅に次ぐ1日2万6029人(決算値)が利用した。

 泉中央を含む七北田地区は70年代まで棚田が連なっていた。大友さんは「高校生の頃までは現在の泉中央で田植えや稲刈りを手伝った。風景の変貌には驚くばかりだ」と語る。

 南北線の全通から23年後、東西線が開通した。

 東のターミナル荒井駅。周辺に水田が広がる。利用者は1日2311人とやや期待外れ。ライブホールや病院、マンションなどができつつあるが、まちづくりは緒に就いたばかりだ。

 十文字の地下鉄は整ったが、生活に溶け込むのは容易ではない。住民の交通習慣はすぐには変わらない。

 愛宕橋駅は1日2424人が利用し、南北線の最少。東西線大町西公園駅は1920人にとどまる。仙台駅からそれぞれ2駅目だ。

 愛宕橋駅近くで生花店を経営する女性(45)は「仙台駅まで200円かかる。徒歩や自転車で行くことが多い」と言う。徒歩やバスなど、地下鉄に頼らなくても暮らせる地域。周辺にマンションが立ち並ぶが、乗客増につながらない。

 仙台は地下鉄駅を中心としたまちづくりの歴史が浅く、各駅に集客施設が集積していない。運賃の高さも市民の足を遠ざける。

 富谷市の会社員及川正人さん(51)は乗用車で西公園を訪れ、芝生で孫を遊ばせた。最寄りは大町西公園駅だが「家族3人が乗ると運賃はかさみ、なかなか乗れない」と話した。

 それでも1日の利用者は南北線が16年度、初めて18万人に達した。東西線も開業2年で1割以上増えた。

 仙台がさらに都市の魅力を向上させるためには、地下鉄の潜在力を生かす必要がある。郊外の拠点以外の駅でいかに利用してもらえるかが課題だ。

(報道部・野内貴史)

[メモ]仙台市地下鉄南北線八乙女-富沢間は1987年7月15日に開業。92年7月、北に1.2キロ延び、泉中央-富沢間(全17駅、14.8キロ)が全線開業した。2000年にはJR仙石線あおば通駅が開業し、南北線仙台駅ホームとの乗り継ぎ改札口を設けた。09年度、南北線全17駅にホームドアを設置。15年には2路線目となる東西線(全13駅、13.9キロ)が開業した。16年度は1日平均、南北線18万6797人、東西線6万2263人(ともに決算値)が利用した。

3027荷主研究者:2018/01/28(日) 10:21:14

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180111_12048.html
2018年01月11日木曜日 河北新報
<放射光とILC>仙台誘致の動き加速 経済効果3200億円 次世代ものづくりへ検討大詰め

放射光施設の建設候補地となる東北大青葉山新キャンパスを視察する研究者ら=2017年3月26日

 「次世代型放射光施設」は文部科学省の検討が大詰めを迎え、「国際リニアコライダー(ILC)」は建設費削減の見通しが立った。二つの構想を巡る経過と今後の展開を踏まえながら、それぞれの誘致に取り組む関係者に2018年の展望を聞いた。

 放射光施設は、東北大や東北経済連合会でつくる産学連携組織、一般財団法人光科学イノベーションセンターを中心に、東北大青葉山新キャンパス(仙台市青葉区)への誘致を進めている。次世代のものづくりに向け、国の検討は大詰めを迎えている。

 放射光施設はいわば巨大な顕微鏡。リング型の加速器を光の速さで回る電子が方向を曲げた時に発する光で、ナノレベルの物質解析ができる。国内には既に9カ所あり、「スプリング8」(兵庫県佐用町)は低燃費タイヤを生み出した。

 国や同センターが目指すのは、炭素などの研究に使えて利用価値が高い軟エックス線分野に強みがあり、スプリング8より輝度が100倍ある施設。企業の使いやすさも重視する。

 文部科学省の小委員会は官民共同の整備を提唱し、昨年5月に国の主体候補として量子科学技術研究開発機構(千葉市)を選んだ。量研機構が整備運用計画案を近く公表した後、「民」のパートナーや建設候補地の選定に進むとみられる。

 一方、同センターは昨年4月、JR仙台駅からアクセスが良い青葉山新キャンパスを候補地に選定。建設を後押しするため国内の大手企業に1口5000万円の出資金を募り、これまでに50社近くが応じた。中小企業向けに小口の出資も受け付けている。

 東北大の試算では設置後10年間で経済効果は約3200億円、雇用創出は1万4000人。東北の産業界の技術革新が期待される。

3028荷主研究者:2018/01/28(日) 10:23:38

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2018年01月11日木曜日 河北新報
市バス運賃28年ぶり抜本改定 初乗り170円から150円 100円パッ区は…10月開始

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20180111kahoku01.JPG

 仙台市交通局が今年10月、市バス運賃を28年ぶりに抜本改定する。市中心部の初乗り運賃を170円から20円引き下げる一方、青葉区のJR仙台駅西口や一番町など都心部の均一料金区間「100円パッ区」の運賃を120円に値上げする。中心部の回遊性を高めるとともに、苦境にある市バス事業の財務体質改善につなげるのが狙い。

 初乗り運賃を20円下げて150円にするのは、仙台駅を中心にした半径約2.3キロの区域(地図)。全46路線のうち、仙台駅前などの市中心部に乗り入れる33路線が対象となる。

 例えば、中山・川平線の県庁市役所前-北仙台間、東仙台営業所線の常盤木学園前-原町二丁目間、六丁の目・岡田線の仙台駅前-新寺四丁目・サンプラザ入口間などが150円となる。

 沖野線などの仙台駅前-愛宕橋駅間では、並行する市地下鉄南北線の仙台-愛宕橋間の200円を50円下回ってお得感が増し、地下鉄からバスへの乗客流出が予想される。

 運賃は約1〜2キロごとに上がる。今回の値下げエリア内でも、初乗りより後の運賃は現行と変わらない。

 市交通局は、1990年に中心部の均一区間運賃から距離に応じた「対キロ区間制」に改めた際、本来なら150円にすべきだった初乗り運賃を財政への影響などから経過措置として170円に設定。以来28年間、景気低迷などを理由に改定を凍結していた。

 宮城交通(仙台市)は昨年10月、広域的な市中心部の初乗り運賃を150円に改定しており、競合する路線での料金格差を解消する狙いもある。

 初乗り運賃が引き下げられる区域には、100円パッ区のエリア外となる仙台駅東側のほか、上杉や小田原などの住宅地が含まれる。交通局経営企画課は「近くでの買い物や通院など、短距離でもバスに乗ってほしい」と呼び掛ける。

 市バスは16年度、市地下鉄東西線開業の影響で全路線が赤字に陥った。交通局は資金不足解消のため、18年度からの4年間で計5%の運行量を削減する方針を示している。

 交通局によると、初乗り運賃の引き下げで年1400万円の減収となるが、100円パッ区と市バスを使う学都仙台フリーパスの値上げで年8400万円の増収が見込まれ、差し引き年7000万円の経営改善効果が得られる見通しという。

3029荷主研究者:2018/01/28(日) 10:38:19

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2018年01月13日土曜日 河北新報
音楽ホール「多機能で2000席程度」仙台市が素案提示

 仙台市は12日、整備検討中の音楽ホールについて、2000席程度の主ホールと300〜500席程度の小ホールを中心とした施設構成の素案を明らかにした。音楽ホールを「誰もが集い、交流する広場としての文化施設」と位置付けた。

 市役所で同日あった市音楽ホール検討懇話会(会長・本杉省三日大理工学部特任教授)の第2回会合で、市が議論のたたき台として提示した。

 主ホールは音楽専用でなく「音響を重視した高機能な多機能ホール」と想定。クラシックやポップス、ジャズなどの音楽をはじめ、演劇やオペラ、バレエといった舞台芸術の利用も見込んだ。

 小ホールは「多様な表現活動に対応できる多機能ホール」とする案を軸に、音楽専用、演劇・舞踊に適したホールの2案も併記。リハーサル室や練習室、稽古場、道具類を制作する工房の整備も盛り込んだ。

 市は音楽ホールの設置目的として(1)市民に支えられた「楽都」をさらに高める(2)文化芸術を介したまちづくりを進める(3)復興の力となった文化力を社会に生かす-の3点を挙げた。

 懇話会では委員から「専用ホールだと利用が偏る。多機能ホールの方がいい」(大学准教授)、「生の音源の響きがどれだけ本格的かが絶対的な条件だ」(音楽関係者)などの意見が出た。本杉会長は終了後「ホールの方向性がある程度、見えてきた」と話した。

3030荷主研究者:2018/01/28(日) 10:38:41

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2018年01月13日土曜日 河北新報
オフィスビル空き室率5%台に迫る 9ヵ月連続で改善 仙台・12月

 オフィスビル仲介の三鬼商事仙台支店がまとめた仙台市内のオフィスビルの昨年12月の空き室率は、前月比0.61ポイント低下の6.18%だった。IT企業を中心に館内増床や拡張移転に伴う大型契約などがあり、9カ月連続で改善。1997年10月(5.63%)以来の5%台に迫ってきた。

 調査全5地点で改善した。一番町は分室の開設などがあり0.83ポイント低下の5.78%。5%台は97年11月以来。県庁・市役所は0.76ポイント低下の7.43%で、2008年4月以来の7%台となった。

 仙台駅東は0.70ポイント低下の8.18%。仙台駅前も0.42ポイント低下の4.89%で、4%台は97年11月以来となった。泉区など周辺オフィスは0.05ポイント低下の8.62%。全地点の1桁台は6カ月連続だった。

 17年の平均空き室率は全体で2.19ポイント低下した。全地区で改善し、最も下落幅が大きかったのは県庁・市役所で2.87ポイント、次いで一番町の2.80ポイント。

 仙台支店の担当者は「今年は新規供給もなく、今後も空き室率の改善傾向は進むだろう」と分析した。調査対象は延べ床面積990平方メートル以上の351棟。

3031荷主研究者:2018/01/28(日) 10:51:28

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2018年01月15日月曜日 河北新報
<みやぎの平成30年>(12完)トヨタ東日本誕生 里山一変進む企業集積

トヨタ自動車東日本の大衡工場で、自動車の製造工程を見学する地元のお年寄りたち=2013年5月、大衡村

進出企業の工場が建ち並ぶ工業団地群で造成前の様子を説明する高橋さん=5日、大和町松坂平

 新年は「平成30年」の節目の年。バブル経済真っ盛りに始まった「平成」は来春、天皇陛下の退位によって幕が引かれようとしている。「平成」はわれわれにとってどんな時代だったのか? 宮城県内であったこの29年の出来事を振り返りながら、今を見つめて、次代へとつなごう。

◎〜結ぶ、つながる〜 ◆平成24年度

 宮城県大和町、大衡村にまたがる仙台北部中核工業団地群に2012(平成24)年7月、トヨタ自動車東日本が誕生した。団地造成から四半世紀超。県や地元の働き掛けに関連企業立地を進めてきたトヨタは中部、九州に次ぐ国内第3の生産拠点を宮城に構えた。

 「工業団地の一帯は元々里山だった」。元大和町商工観光課長高橋久志さん(67)は振り返る。高橋さんは1987年、県内の市町村職員として初めて県東京事務所に出向し、工業団地のセールスに携わった。「企業関係者の視察に何度、山を見せたことか」と懐かしむ。

 同工業団地にトヨタが関心を示したのは80年代後半。バブル経済を追い風に、各企業が設備投資に躍起になった時代、工場立地候補の一つとなった。90年7月に立地が正式発表されたが、ほぼ同時にバブルが崩壊。円高なども影響して、着工は3度先送りになった。地元は「トヨタを信じて、待つしかなかった」(高橋さん)。

 トヨタが東北工場新設を決定したのは表明から6年後の96年12月。翌年、電子部品を生産するトヨタ自動車東北(大和町)が稼働した。さらに2007年10月、県の積極誘致が実り、当時、神奈川県にあったトヨタ生産子会社セントラル自動車が第二仙台北部中核工業団地(大衡村)に本社を移転することを決める。トヨタ東日本に連なる、ものづくりの「北の拠点」整備が本格加速した。

 「トヨタの進出がなければ村は衰退の一途をたどった。里山一変。夢のような話だ」。元大衡村企画課長佐野晃さん(83)は語る。

 裾野の広い自動車産業立地の恩恵は大きく、トヨタ以外にも両町村には関連の企業集積が着々と進む。

 国の経済センサス活動調査によると、15年の製造品出荷額は大和町が02年と比べ約1.7倍の3797億円。大衡村は02年比約5.8倍の3219億円にまで拡大した。両町村に富谷市、大郷町を含めた黒川地域の人口も17年末現在で、1990年と比べて約1.6倍の約9万5000人になった。

 大和町の浅野元・町長(63)は「今があるのは先輩たちの努力があったからこそ。だが楽観はできない。地域内の人口格差や少子高齢化の問題には、今から備えていかなくてはならない」と将来を見据えた。(泉支局・北條哲広)

[メモ]トヨタ自動車東日本は2012年、セントラル自動車と、岩手県金ケ崎町に岩手工場を持つ関東自動車工業(神奈川県)、トヨタ自動車東北の3社を統合して発足した。
 仙台北部中核工業団地群は地域振興整備公団と県が共同で開発し、1984年に造成開始。現在は第一仙台北部中核工業団地(大和町松坂平、大衡村桔梗平、約299ヘクタール)と、第二仙台北部中核工業団地(大衡村松の平、同村中央平、約309ヘクタール)で構成される。2017年末現在の進出企業は約50社。

3032荷主研究者:2018/01/28(日) 10:51:52

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2018年01月16日火曜日 河北新報
EVエナジーが宮城に第5工場 車載電池生産 20年前半稼働目標

 トヨタ自動車の子会社で、ハイブリッド車(HV)の車載電池を生産するプライムアースEVエナジー(静岡県湖西市)は15日、宮城県大和町の宮城工場に5棟目の工場を建設すると発表した。

 第5工場は従来のニッケル水素電池より小型で蓄電容量に優れ、HVへの採用が増えているリチウムイオン電池を製造する。今年中に着工し、2020年前半の稼働を目指す。

 宮城工場のリチウムイオン電池生産工場は、現在建設中の第4工場に続き2棟目。生産能力も同程度の年間約20万個になる見込み。

 宮城工場は現在、3工場で稼働している。年間計約50万個のニッケル水素電池の生産能力を持ち、主にトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)に供給している。

3033荷主研究者:2018/01/28(日) 11:03:52

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2018年01月19日金曜日 河北新報
仙台港の国際貨物3年連続最多 中韓航路が好調

 仙台港の2017年の国際コンテナ貨物取扱量が3年連続で過去最多を更新したことが18日、分かった。同年2月に中国・韓国航路が週2便に増えて利便性が向上。16年の24万6147個(20フィートコンテナ換算)よりも1万個近く伸び、25万個を突破した。

 県の見込みによると、17年の取扱量は約25万6000個。震災前で最も多かった10年(21万6142個)を20%近く上回った。品目は復興需要に絡む建材が横ばいだった一方、水産品やパルプの輸出などが伸びたとみられる。

 仙台港の国際コンテナ貨物取扱量は、震災があった11年に前年比55%減の9万6528個まで落ち込んだが、復旧、復興事業に伴ってV字回復を果たした。

 県の担当者は「地域経済の活性化につなげるため、一層のポートセールスに努める」と話した。

3034荷主研究者:2018/01/28(日) 11:04:22

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180119_12039.html
2018年01月19日金曜日 河北新報
<アイベックス>仙台-札幌線が3月再開 福岡線は増便

 仙台空港を拠点とするアイベックスエアラインズは18日、仙台-札幌(新千歳)線を再開すると発表した。仙台-福岡線は1日3往復から4往復に増便する。全日空との共同運航で、夏ダイヤは3月25日から実施する。

 札幌線は2015年に運休して以来の復活となり、1日1往復を運航。福岡線の搭乗率は約80%で、需要の拡大が見込めると判断した。使用機材はいずれも、70人乗りのボンバルディアCRJ700。

 アイベックス社は18年度に同型機1機を新たに投入する予定。同社は「仙台空港を中心としたネットワークを広げ、競争力を高めていきたい」と話した。

 全日空は仙台-札幌線を3往復から4往復に増やし、仙台-福岡線を2往復から1往復に減らす。AIRDO(エア・ドゥ)は、仙台-札幌線を4往復から2往復に減便する。

3035荷主研究者:2018/01/28(日) 11:07:21

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2018年01月20日土曜日 河北新報
<仙台空港>利用者過去最多337万人 民営化で新路線や増便

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20180120kahoku01.JPG

 宮城県は19日、仙台空港の2017年利用者数(速報値)が前年比26万人増の337万426人に達し、過去最多を更新したと発表した。16年7月の空港民営化に伴い、新たに導入された着陸料の割引制度が路線の新規就航や増便を後押しし、国内、国際線とも需要拡大につながった。

 国内線は前年比17万7372人(6.1%)増の310万369人、国際線は同8万2691人(44.1%)増の27万57人。これまで最多だった1999年(335万558人)を約2万人上回った。

 空港利用者数の推移はグラフの通り。東日本大震災が発生した11年は、前年比約40%減の171万7102人まで落ち込んだ。13年に300万人台を回復し、14年には320万人を超えたものの、15、16年は微減が続いた。

 民営化後、着陸料や利用料が柔軟に設定できるようになり、運営会社が路線の誘致活動を積極的に展開。スカイマーク(東京)が17年7月に神戸線を再就航させ、格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪)が同9月に札幌線を新設した。

 国際線も台北線が週12往復に増えて利便性が高まった。今年4月にはフジドリームエアラインズ(静岡市)が出雲線の運航を開始する予定。

 県空港臨空地域課の担当者は「便数増で利用者の選択肢が増えるなど民営化の効果が表れている。経済界や地元自治体と連携し、さらなる利用拡大を図る」と意気込む。

3036荷主研究者:2018/01/28(日) 11:11:16
>>2988
www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180121_11025.html
2018年01月21日日曜日 河北新報
<富谷市>新年度に新交通システム基本構想策定へ

 富谷市の若生裕俊市長は20日、市内で開いた市政報告会で、仙台市地下鉄南北線泉中央駅(泉区)と富谷市間の交通アクセス改善に関連し、「2018年度内に新公共交通システムのグランドデザインを策定したい」との考えを示した。

 構想の詳細には言及しなかったが、これまでの(1)地下鉄延長(2)ライトレール(次世代型路面電車)(3)路線バス-の3案を比較し、交通手段を絞り込んだ上、ルート候補なども盛り込む方針とみられる。

 報告会には、市民ら約300人が参加。21年度の開館を目指す市図書館の基本構想や、とみや国際スイーツ博覧会の取り組みなども報告された。若生市長の任期は約1年後の19年2月10日までだが、次期市長選に関する発言はなかった。

3037荷主研究者:2018/02/10(土) 22:41:32

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180121_11020.html
2018年01月21日日曜日 河北新報
宮城県民会館建て替えと音楽ホール構想 知事と仙台市長やりとりかみ合わず

 宮城県が建て替えを視野に入れる仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城(県民会館)と仙台市が整備検討中の音楽ホールを巡り、村井嘉浩知事と郡和子市長のかみ合わないやりとりが続いている。単独整備の議論が先行する市に対し、県は財政負担を考慮しながら連携を図りたい考えだが、具体策を示せずにいる。検討状況の進度に差があり、両者の溝は埋まっていない。

<公約に盛り込む>
 二つの施設を巡っては、昨年7月の市長選と10月の知事選を契機に議論が加速した。音楽ホールについて、郡市長は「優先順位と手法を再検証して経費削減する」と掲げ、村井知事は「新たな県民会館の整備検討を本格的に進める」と公約に盛り込んだ。

 村井知事と郡市長の最近の発言は図の通り。県市連携を模索する村井知事に対し、郡市長は県との合同整備に否定的で、市単独で進める意向を市議会や定例記者会見で繰り返した。

 「本音で話し合う場を」と村井知事は協議の必要性を呼び掛けるが、郡市長は県の有識者会議が設置されていない状況などを踏まえ、「県の考えをまとめるのが先だ」とけん制する。

 市は2015年度、基礎調査に着手し、19年度にも基本構想の策定を目指す。今月開催した検討懇話会では、2000席程度の主ホールと300〜500席程度の小ホールを中心とした施設構成の素案を示すなどし、動きは先行する。

<協議の予定なし>
 昨年12月11日の定例記者会見で、村井知事は「市内では大きなイベントが同時に開催されることもあり、2000席の施設が複数あっていいとの声もある」と話したが、具体的な計画づくりを進める市には「同じ物を二つ造ってどうするのか」(幹部)と戸惑いが広がった。

 村井知事は取材に「あらゆる可能性を排除していない。どういった施設が望ましいか考えたい」と述べ、大規模改修の選択肢を含めて検討を進める考えを示す。郡市長は「県がどのような構想を持っているかを見ないと、評価できない」とくぎを刺す。

 現段階では村井知事と郡市長が直接、協議に臨む予定はない。県と市の担当者は「事務レベルでの連絡調整は継続する。具体的な連携はトップ同士の政治的な話し合いになるだろう」と口をそろえる。

[県民会館]1964年開館で、1590人収容のホールを備える。老朽化が進み、東日本大震災後は施設の損傷で1年3カ月間休館。村井嘉浩知事は2016年の県議会11月定例会で、再整備を検討する有識者会議を17年度中に設置する方針を初めて示した。

[音楽ホール構想]仙台市内には2000席規模の専用施設がなく、建設を目指す動きは20年以上前からあった。1973年開館の市民会館は老朽化が進み、経済団体などが整備を要望。奥山恵美子前市長は初当選した2009年の市長選で建設を公約に掲げた。

3039荷主研究者:2018/02/10(土) 22:49:58

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180123_12050.html
2018年01月23日火曜日 河北新報
<アフラック>仙台にコールセンター4月開設へ

 米保険大手のアメリカンファミリー生命保険(アフラック)は22日、「仙台コールセンター」を4月に仙台市宮城野区榴岡に開設すると発表した。2022年をめどに300人態勢を目指す。

 契約に関する各種手続きや保険金支払いなどへの問い合わせに対応する。開設後、人材の採用や研修を経て、9月に業務を始める予定。約260人の現地採用を見込む。

 同社のコールセンターは東京、関西に次いで国内3カ所目。事業拠点の分散により、大規模災害時にも安定的に業務を続けられる態勢を強化する。雇用創出を通じて、地域経済の活性化や東日本大震災からの復興への貢献も掲げる。

 アフラック日本社の古出真敏社長が26日、仙台市役所で郡和子市長に立地表明書を提出する。同社は市の助成制度を利用する。

3041荷主研究者:2018/02/10(土) 23:24:31
>>2586
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180125_15017.html
2018年01月25日木曜日 河北新報
<岩沼-村田間>志賀姥ヶ懐トンネル 復興促進へ東西路線貫通

発破ボタンを押す(右から)佐藤町長、菊地市長ら

 宮城県南の沿岸部と内陸部を結ぶ県道岩沼蔵王線のうち、岩沼市と村田町の境の志賀姥ケ懐(うばがふところ)トンネル(1285メートル)が24日、貫通した。現行路線は山あいで狭く、東日本大震災時は内陸部からの支援物資の輸送に支障が出ていた。付帯設備の建設などを経て2018年度中に開通する。

 村田町側の出入り口付近であった式典には、関係者約100人が出席した。菊地啓夫岩沼市長や佐藤英雄村田町長らが発破ボタンを押し、貫通を確認。貫通点を塩や日本酒で清めた後、出席者が歩いて通り初めをするなどして祝った。

 菊地市長は「復興の促進と地域経済の活性化に資すると期待している」と強調。佐藤町長も「沿岸と内陸が結ばれ感無量。防災、減災が図られる」と述べた。

 岩沼蔵王線は岩沼市を起点に村田町から蔵王町に抜ける幹線道路。東北道と仙台東部道路、仙台空港を結ぶ東西交通軸だが、最小幅は約4メートルでカーブも多く、震災直後は内陸部から支援物資を運ぶ車両が遠回りするなどしていた。

3042荷主研究者:2018/02/10(土) 23:25:03

www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2018/01/25 建設新聞
宮城県 イオンモール名取の増築 物販店舗・飲食店などS4F2万6782㎡
大成建設の設計・施工で来年4月末の完成へ

 イオンモール(千葉市美浜区中瀬1の5の1 吉田昭夫取締役社長)は、宮城県名取市増田にあるイオンモール名取の増床活性化新築を計画しており、大成建設の設計・施工で着工した。

 建設用地は、名取市増田関下458ほか地内で敷地面積は13万5880.25㎡。

 計画によると、増床する施設は既存店舗北側に位置し第三セクター・仙台空港鉄道が運営する仙台空港線の杜せきのした駅の南側に、S4F2万6782.97㎡の物販店舗・飲食店を増築する。既存施設と合わせた延べ床面積は14万2394.27㎡となる。

 完成は2019年4月末を予定している。

2018/01/25付一面に掲載。

3044荷主研究者:2018/02/18(日) 11:00:08

www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2018/01/26 建設新聞
新昭和・仙台市宮城野区卸町 分譲・ウィザースレジデンス仙台卸町の新築
RC15F1万3010㎡・完成は20年1月末

 一般住宅や分譲マンション等の住宅関連事業を手掛ける新昭和(千葉県君津市東坂田4の3の3 松田芳彦代表取締役)は、仙台市若林区卸町に分譲マンション「ウィザースレジデンス仙台卸町」の新築を計画しており、半田建築研究所に設計を委託している。

 建設用地は、仙台市営地下鉄東西線卸町駅の北側近隣地に位置する仙台市若林区卸町2の1の3地内で、敷地面積は2802.57㎡。計画によると、ここにRC15F延べ1万3010㎡の分譲マンションを建設。内部には共同住宅を122戸設ける。

 今後、施工者を決定し4月下旬の着工、2020年1月末の完成をめざすとしている。

 同社の仙台市における分譲マンション開発は13年に竣工したウィザースレジデンス仙台・北四番丁通(仙台市青葉区)に次いで2棟目となる。

2018/01/26付一面に掲載。

3045荷主研究者:2018/02/18(日) 11:25:05

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180131_11036.html
2018年01月31日水曜日 河北新報
<県民会館建て替え>県、2000席ホール需要調査 検討費、新年度予算計上へ

 東京エレクトロンホール宮城(県民会館、仙台市青葉区)の再整備を巡り、宮城県は新年度、施設の需要予測調査を実施する。市は2000席程度の音楽ホール建設を目指しており、県として同規模の施設を整備する必要があるかどうかなどの判断材料にする方針だ。

 県はコンサルタント業者に調査を委託する予定で、期間は約6カ月間を見込む。管理検討費800万円を盛り込んだ2018年度一般会計当初予算案を、2月15日開会予定の県議会2月定例会に提出する。

 1964年開館の県民会館は1590人収容のホールを備える。老朽化した施設の建て替えなどに向け、村井嘉浩知事は昨年12月の定例記者会見で「市内で大きなイベントが同時に開催されることもあり、2000席の施設が複数あっていいとの声もある」と述べた。

 村井知事は当初、昨年中に有識者の検討委員会を設立する考えを示していたが、発足時期の見通しは立っていない。財政負担を考慮して市との連携を探る県に対し、議論が先行する市は単独で整備する意向を示している。

3046荷主研究者:2018/02/18(日) 11:35:35

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180201_12037.html
2018年02月01日木曜日 河北新報
岩沼の集団移転跡地 関包スチール工場建設へ 産業活用県内初の完了

関包スチールの工場が建つ西原産業用地の一角

 鋼材メーカーの関包スチール(大阪市)は、宮城県岩沼市が同市下野郷に整備した臨空西原産業用地に工場を建設することを決め、31日、同市と立地協定を結んだ。西原産業用地は東日本大震災による防災集団移転跡地で、同社の進出で全区画が埋まった。跡地を活用した産業系の土地区画整理事業としては県内初の完了事例となる。

 分譲地の面積は約7600平方メートル。建設されるのは鋼板を切る鉄筋平屋の工場で、床面積は約3300平方メートルとなる。着工時期は未定だが、2020年3月ごろに操業し、5〜10人ほどを地元採用する。同社は市内の別の場所に二つの工場があり、今回が三つ目の工場となる。

 市役所であった締結式で、同社の谷本豊治社長が菊地啓夫市長と協定書を交わした。谷本社長は「震災で水没した既存工場の設備を復旧させて自動車関連の仕事をしていたが、限界に来ていた。設備更新のため新たに工場を建てたかったので、願ってもない土地だ」と述べた。

 市は被災者の雇用確保と産業振興を目標に、防災集団移転跡地を買い上げて15年12月に造成を開始。仙台空港に近い立地から引き合いが多く、これまでに農業資機材卸や食品輸送の計3社が進出し、4社目の関包スチールで計約2.5ヘクタールの分譲を完了した。

3047荷主研究者:2018/02/18(日) 11:39:34

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180202_12054.html
2018年02月02日金曜日 河北新報
<阿武隈急行>車両更新 国が補助 宮城県も負担予算化へ

宮城、福島両県を結ぶ第三セクター鉄道の阿武隈急行=2017年6月

 宮城、福島両県を結ぶ第三セクター鉄道阿武隈急行(福島県伊達市)の老朽化した車両の更新を巡り、国土交通省が同社や両県からの要請に応じ、2017年度補正予算案で財政支援する方針を決めたことが1日、分かった。補正での措置額は約1億円とみられる。

 補助事業が盛り込まれた17年度補正予算案が同日の参院本会議で可決、成立されたのを受け、宮城県は会社負担分の費用のうち、同県分を単独で全額支援する。15日開会の県議会2月定例会に追加提出する17年度補正予算案に、関連費用を計上する方針。

 福島県側では、会社負担分の支援について、県が沿線の福島、伊達両市に協力を要請。伊達市は「負担増もやむを得ない」と一定の理解を示すが、福島市は「宮城県が全額負担するなら、福島県も同じように足並みをそろえてほしい」と難色を示し、負担割合を巡る協議が続けられている。

 同社は18年度に2両(1編成)の車両更新を予定し、総額4億数千万円が見込まれる。国は新年度予算案で、さらに財政支援を追加する見通し。経営難の同社に代わり、国と宮城、福島両県、沿線5市町が費用の全額を負担する。

 18両ある車両は、1988年の全線開業から約30年間、修理で対応してきた。更新は22年度から順次、着手する計画だったが、老朽化が著しいため、前倒しで進める。全てを新車両に切り替えると、経費は約40億円に上るとみられる。

 利用客が減り、累積赤字が10億円を超える同社は、国と関係自治体に財政的な支援を要請。昨年6月の定例記者会見で、村井嘉浩宮城県知事と内堀雅雄福島県知事はそれぞれ支援に前向きな姿勢を示していた。

3049荷主研究者:2018/02/25(日) 14:17:38

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180204_13017.html
2018年02月04日日曜日 河北新報
<青葉山公園センター>3空間を大回廊で連結 JVが設計デザイン素案

公園センターの設計デザイン案を基に制作された模型

 仙台市青葉区の青葉山公園に建設される「公園センター(仮称)」=地図=の基本設計を担当するティーハウス建築設計事務所(神戸市)など3社の設計共同体(JV)が3日、設計デザインの素案を明らかにした。

 案は平屋で展示室、カフェ、ホールの三つの空間を大回廊でつなぐ。建築面積は約2500平方メートル。和室や授乳室を備え、高さ約7メートルの展示室には仙台・青葉まつりの山鉾(やまぼこ)が入れられる。屋根などの具体的なデザインは今後発表する。

 代表の槻橋修神戸大准教授は「完全な木質構造は難しいため、鉄骨造と木質を組み合わせた構造を検討している」と述べた。

 案は東北大川内キャンパスで開いた「デザインレビュー」で公表し、約100人が参加した。「門や白壁など歴史に即した演出を」「能楽堂が欲しい」「子どもたちが遊べるように」などと意見があった。

 JVは参加者の意見を踏まえて3月3日に2回目のデザインレビューを開く。センターは歴史・文化の情報発信や市民活動の拠点施設。2019年度の着工、完成は21年度内の予定。

3050荷主研究者:2018/02/25(日) 14:19:16

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180205_13044.html
2018年02月04日日曜日 河北新報
NHK仙台局の新会館完成祝う 現地で式典

テープカットして完成を祝う上田会長(右端)ら

 NHKが仙台市青葉区本町に建設した新仙台放送会館の完成記念式典が3日、同会館で行われた。4日開館し、5日に放送を開始した。

 式典には関係者約160人が出席。NHKの上田良一会長が「これからも地域の安全・安心の拠点として、防災・減災報道や緊急報道に全力を挙げる」とあいさつした。仙台市出身の女優鈴木京香さんらとテープカットして開館を祝った。

 新会館は地上7階、地下1階。延べ床面積2万3630平方メートルと、青葉区錦町の旧会館の約2倍となる。免震構造で災害時も放送を継続できる機能を持つ。総工費は約117億円。

 市民が自由に利用できる1、2階の「定禅寺メディアステーション」には、280インチの8Kスーパーハイビジョンを設置したほか、オープンスタジオ、東日本大震災の記憶をつなぐコーナーなどがある。

 同ステーションの利用時間は午前10時〜午後5時(3月以降は月曜休館)。

3051荷主研究者:2018/02/25(日) 21:04:53

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180206_12021.html
2018年02月06日火曜日 河北新報
利府イオンモールに新棟 東北最大級、20年開業へ

 イオンモール(千葉市)は5日、宮城県利府町のJR東日本新幹線総合車両センター北側に、大型商業施設「イオンモール利府新棟(仮称)」を出店すると発表した。敷地面積は約14万8000平方メートルで、東北のイオンモールの中で最大規模となる。2020年開業を予定している。

 同社によると、出店場所は町が整備を進める新中道土地区画整理事業の一部区域。区画整理は19年度完了を予定している。新棟は従来のイオンモールと同様の施設となる予定だが、現段階で具体的な計画は定まっていない。

 県道仙台松島線(利府街道)を挟み、新棟北側では敷地面積約9万6000平方メートルのイオンモール利府が営業している。新棟の規模は同店を大きく上回るとみられ、イオンモールの担当者は「既存店とともに街のにぎわいを創出する施設を目指したい」と話した。

 イオンモールは東北6県では名取市などに14施設を運営。東北大雨宮キャンパス(仙台市青葉区)の跡地にも同社は新たな商業施設の整備を計画している。

3052荷主研究者:2018/02/25(日) 21:07:12

http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2018/02/06 建設新聞
ピーエス三菱・仙台市支倉町 S11F延べ6123㎡・複合ビルの新築
直営で4月着工、19年3月中旬完成めざす

 ピーエス三菱(東京都中央区晴海2の5の24 藤井敏道代表取締役社長)は、仙台市青葉区支倉町に「支倉複合ビル」(仮称)の新築を計画しており、直営で4月中旬にも着工する。

 建設用地は、仙台市青葉区支倉町269の1の一部ほか地内の敷地1900.91㎡。

 計画ではここにS11F延べ6123.17㎡の複合ビルを建設する。内部は寄宿舎および物品販売店舗・駐車場となる模様だ。

 完成は2019年3月中旬を予定している。なお、設計はINA新建築設計事務所が担当した。

2018/02/06付一面に掲載。

3053荷主研究者:2018/02/25(日) 21:07:30

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00460644
2018/2/6 05:00 日刊工業新聞
「復興記念教育研究未来館」、東北大が21年度に開設

 【仙台】東北大学の電子情報システム・応物系は、同大の青葉山東キャンパス(仙台市青葉区)に「復興記念教育研究未来館」(未来館)を2021年度に開設する。情報通信技術やエネルギーに関する展示スペースのほか、250人規模のホール、交流カフェ、セミナー室を設置し、学生教育や産学連携に役立てる。同系の東日本大震災からの復興に際してソニーや三菱重工業など29者から寄せられた寄付金をもとに設置する。着工は20年度を予定。総工費は約6億円を見込む。同大として震災からの復興を記念する施設の建設は初めて。

 未来館は、3階建てで延べ床面積約2000平方メートル。南実験棟の改築にあわせ、建物に隣接して建てる。一部が吹き抜けで、1階に250人規模の復興記念ホールや未来展示館を設ける考え。展示館は大学の技術シーズと企業の製品をつなげる内容にし、訪れた中高生らにアピールする。

 2階はグローバル交流カフェ、3階は産業技術セミナー室を設置。通年でセミナーやキャリア教育を実施し同大卒業生と現役学生らの交流の場とする。

 同系は、工学部・工学研究科や情報科学研究科、医工学研究科など複数の部局で構成される研究グループ。震災時、同系の建物は一部が全壊するなど、大きな被害を受けた。寄付金は現在も募集中。

(2018/2/6 05:00)

3054荷主研究者:2018/02/25(日) 21:26:10
>>2539
www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180208_12023.html
2018年02月08日木曜日 河北新報
<仙台駅東口>ヨドバシ新ビルはホテル一体 21年後半開業、ゼップ仙台再出店の可能性も

ホテルと一体型の施設が検討されているヨドバシ仙台第1ビルの建設計画地=仙台市宮城野区

 家電量販大手のヨドバシカメラ(東京)が、仙台市宮城野区のJR仙台駅東口の旧店舗跡に建設を計画している店舗兼商業ビル「ヨドバシ仙台第1ビル」について当初計画を変更し、新たにホテルを加えた商業施設として整備を検討していることが7日、分かった。早ければ2019年春にも着工し、21年後半の開業を目指す。ホテルは東急電鉄(同)の子会社東急ホテルズ(同)が運営する予定。

 関係者によると、新たな計画では地上20階規模の高層ビルを建設し、敷地内に音楽ホールも併設する。施設全体の延べ床面積は約12万8800平方メートル。計画変更に伴い仙台市による容積率緩和が必要で、市も前向きだという。

 低層階はヨドバシの店舗と商業テナント、立体駐車場で構成。高層階には東急ホテルズが運営する「エクセルホテル」が入り、約300の客室を備える計画になっている。

 東急ホテルズは青葉区で仙台エクセルホテル東急を運営していたが、10年11月末に撤退。再び仙台でホテル事業を展開するのは、東北でも増加傾向にある訪日外国人旅行者の需要を取り込む狙いがあるとされる。

 音楽ホールは約6400平方メートル。JR東日本の仙台駅東口再開発を受け、12年7月に閉館したライブホール「Zepp Sendai(ゼップ仙台)」が再出店する可能性が浮上しているという。

 第1ビルの当初計画ではヨドバシの店舗が入る商業ビルと、オフィスビルの2棟を建てることになっていた。16年春開業を予定したが建設工事は行わず、ヨドバシは同年10月、開業時期を18年10月に延期することなどを記した環境影響評価書を市に提出していた。

 ヨドバシは河北新報社の取材に「ホテルと一体型の施設を検討しているが、どの社が入るかは白紙の状態だ」と説明。東急ホテルズは「仙台は進出の最優先の候補地だが、具体的には何も決まっていない」と話した。

3055荷主研究者:2018/02/25(日) 21:26:41

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180208_13020.html
2018年02月08日木曜日 河北新報
<三陸沿岸道>南三陸海岸-歌津 1日当たり交通量6600〜7400台 仙台方面からの来訪者が増加

 東北地方整備局仙台河川国道事務所は1月31日、三陸沿岸道路のうち、昨年12月に開通した南三陸海岸インターチェンジ(IC)-歌津IC間4.2キロの1日当たり交通量は6600〜7400台だったと発表した。

 昨年3月開通の志津川IC-南三陸海岸IC間など2カ所の交通量は、1100〜3400台増えて1.2〜1.6倍になった。一方、並行する国道45号と346号は1200〜6600台減少した。

 同事務所の担当者は「アクセス性が向上し、仙台方面から歌津地区への来訪者が増えている」と話した。

 調査は昨年12月11〜31日に実施し、平日と休日に分けて結果を集計した。

3056荷主研究者:2018/02/25(日) 21:27:01

www.sankei.com/region/news/180208/rgn1802080032-n1.html
2018.2.8 07:01 産経新聞
仙台でコールセンター開設相次ぐ 地域の雇用好調に貢献

 東日本大震災の復興に向けた施策を進める仙台市で、このところ世界規模の企業が大規模なコールセンターを開設するケースが相次いでいる。仙台の魅力について、企業側は首都圏からの交通アクセスのよさに加え、人材がそろっていて質の高い業務ができるメリットを挙げる。雇用を多く生む業種だけに、地域への貢献も大きいとみられる。(高梨美穂子)

 ◆人材層の厚さ

 仙台市役所で先月、保険大手アメリカンファミリー生命保険(アフラック、東京)の古出真敏社長が、同市宮城野区に「仙台コールセンター」を開設する立地表明書を郡和子市長に手渡した。

 4月に開設される同社のコールセンターは関東(東京)、関西(大阪・神戸)に続く3拠点目。9月から業務を開始、平成34年には300人規模とする計画。このうち約260人は現地採用で、採用は年間60人程度ずつ増やすという。

 古出社長は「4月に日本法人として独立するのを契機に日本社会に根ざしていく決意」と語る。東北復興支援に加え、仙台の立地条件、人材層の厚さで選んだと強調。郡市長も「仙台の優秀な人材が地元にとどまってくれる大きな力になる」と歓迎する。

 市企業立地課によると、市は24年、「宮城県民間投資促進特区」(情報サービス関連産業)に認定され、コールセンター、ソフトウエアなどの業種で、事業者が税制上の特例措置が受けられるようになった。以前からある市の助成制度「特定コールセンター・バックオフィス等立地促進助成金」は設置や雇用に対して交付され、地方自治体の誘致合戦の結果、年を追って手厚くなっている。

 ◆首都圏人手不足で

 市で把握しているだけでコールセンターを置く企業は20〜30社。「人気の一番の理由は人材」(同課)といい、首都圏の人手不足も後押ししているという。

 コールセンターなど企業業務を代行するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービス大手、アロリカ(米カリフォルニア州)は1月、仙台市に日本初の拠点としてコールセンターを開設、業務を開始した。

 新卒を含めて採用し、最終的に200人体制にする。進出は大学や専門学校が市内に集積しており「優秀な人材を採用できる」ことが大きいという。

 世界31カ国に展開するITを活用した総合アウトソーシングサービス企業、トランスコスモス(東京)も昨年9月、仙台市内3拠点目のセンターを開設。従業員約280人を雇用する。

 このような動きは県内の雇用に影響を与えている。

 宮城労働局によると、県内の主な産業別新規求人数は「学術研究、専門・技術サービス業」で28年12月以降、対前年同月比で2桁台の高い伸びを記録。29年8月には46・8%増、同11月には15・9%増。ほぼ仙台市内のコールセンターでの雇用という。

 同12月には5・4%増となったが、「採用が落ちたとは聞いておらず、新たな人材を探さなくて済むような形で、落ち着いてきたよい傾向」(同労働局)と話している。

3057荷主研究者:2018/02/25(日) 21:35:26

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180209_12031.html
2018年02月09日金曜日 河北新報
<仙台三越>太白区・富沢に出店 4月7日開業 小型店7ヵ所目

4月7日オープンする三越富沢店のイメージ図

 仙台三越は7日、新たな小型店「三越富沢店」を仙台市太白区富田の商業集積施設「アクロスプラザ富沢西」地内に4月7日オープンすると発表した。

 新店舗は鉄骨平屋で約390平方メートル。食品や婦人服、婦人雑貨などを取り扱う。営業時間は午前10時〜午後7時。年中無休。

 仙台三越の小型店は、2015年開業の三越古川店(大崎市)以来で7店舗目。担当者は「地域特性に応じた店舗を展開し、新たな需要を獲得したい」と話した。

3059荷主研究者:2018/03/06(火) 22:24:49

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180208_13021.html
2018年02月08日木曜日 河北新報
<仙台城・大手門復元の行方>(上)再始動へ 高まる機運

仙台空襲で焼失する前の仙台城大手門(右)と脇櫓(仙台市戦災復興記念館提供)

 仙台城跡(仙台市青葉区)の大手門復元計画に、改めて注目が集まっている。市が13年前にまとめた計画は東日本大震災の影響もあって滞っていたが、昨年7月の市長選で大手門復元を公約に掲げた郡和子市長が初当選し、仙台城跡の新たな保存活用計画を話し合う検討委員会が始動した。戦災で焼失し、長年の懸案となっている街のシンボル復活の行方はどうなるのか。現状と課題を探った。

 「一気に風が吹いた」

 仙台城の大手門復元を求めている市内の市民団体「『政宗ワールド』プロジェクト」で、署名活動の指揮を執った太白区の会社社長山下晴輝さん(48)は気持ちを高ぶらせる。

 仙台藩祖伊達政宗の生誕450年に合わせ、昨年4月、賛同者を募る活動を開始。市長選で大手門復元を重点政策に位置付けた郡市長に11月末、1万7646人分の署名簿を託した。

 山下さんは「被災した街をただ元に戻すのでなく、世界に誇れる復興を果たしたい」と訴える。仙台空襲で焼失するまで国宝として威容を誇り「仙台藩の象徴」と言われた大手門の復元こそ、震災復興の象徴にふさわしいと確信している。

<「絵に描いた餅」>
 市は2005年策定の仙台城跡整備基本計画で、大手門復元をおおむね6〜15年後に着手する中期目標に位置付けた。かつて大手門の復元設計案を手掛けた東北工大の小山祐司教授(日本建築史)は「写真や測量図など資料が多く、忠実に再現できる」と指摘する。

 しかし、市は太白区八木山地区と市中心部を結ぶ迂回(うかい)路の整備や財源の確保など、長年の課題を積み残したまま。震災の影響も重なり、計画は「絵に描いた餅」(ある大学教授)となっているのが現状だ。

 市民団体が郡市長に署名簿を提出した翌日。市教委は仙台城跡の新たな保存活用計画を作るため、有識者による検討委の初会合を開いた。文化庁が史跡の保存管理だけでなく、活用を重視する姿勢を強めていることも追い風になった。焦点の大手門は復元する方針を従来通り踏襲し、整備時期や活用策が議論される見通しだ。震災を挟み、膠着(こうちゃく)していた事態が動きだした。

<ランドマークに>
 大手門跡の一帯は近年、大きく変貌している。大型コンベンション会場の仙台国際センター展示棟がオープンし、市地下鉄東西線国際センター駅も完成。周辺の青葉山公園では観光や市民活動の拠点となる公園センターの整備計画が進む。

 まちづくりや観光のランドマークとして大手門復元への期待が改めて高まる。藩制時代に御譜代町だった青葉区大町の市大町会の駒井秀重会長(71)は「地域住民が誇りを持てる」と話す。宮城学院女子大の平川新学長(日本近世史)は「本丸御殿再建への足掛かりにもなる」と力を込める。

 「日本の城は格好いいが、仙台にはなく残念」。1月中旬、仙台城跡を訪れたオーストラリア人男性(43)はため息をついた。案内した宮城野区の会社員男性(39)は「(観光客向けに)藩制時代の様子が分かるものがあればいいが」と嘆く。

[仙台城大手門]国内最大級の高さ12.5メートルの素木(しらき)造り2階建てで、仙台城正門だったとされる。仙台市史によると、建造時期は慶長期(1596〜1615年)と寛永期(1624〜44年)の両説ある。1931年、国宝に指定されたが、45年7月に隣接の脇櫓(やぐら)(隅櫓)と共に仙台空襲で焼失した。脇櫓は67年、民間の寄付で再建された。

3060荷主研究者:2018/03/06(火) 22:26:35

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180209_13019.html
2018年02月09日金曜日 河北新報
<仙台城・大手門復元の行方>(中)代替道整 備財源壁に

多くの車両が行き交う仙台城大手門跡の丁字路交差点と脇櫓(中央)。歴史的建造物の復元と生活道路の確保の両立が課題となっている=仙台市青葉区川内

 仙台城跡(仙台市青葉区)の大手門復元計画に、改めて注目が集まっている。市が13年前にまとめた計画は東日本大震災の影響もあって滞っていたが、昨年7月の市長選で大手門復元を公約に掲げた郡和子市長が初当選し、仙台城跡の新たな保存活用計画を話し合う検討委員会が始動した。戦災で焼失し、長年の懸案となっている街のシンボル復活の行方はどうなるのか。現状と課題を探った。

<振動 石垣に影響>
 仙台城大手門跡(仙台市青葉区)の丁字路交差点から国史跡の仙台城跡を経て、住宅団地の太白区八木山に抜ける市道仙台城跡線(地図)。カーブが続く坂道にもかかわらず、交通量は1日1万台以上に上る。市民の生活道路であり、行楽客が行き交う観光道路でもある。

 この市道の存在が長年、大手門復元計画にとって最大の障壁となってきた。

 「大手門復元と『川内旗立線』の整備は一体で進めてほしい」。八木山連合町内会の元会長で、桜木町内会長の斎藤満男さん(79)は訴える。

 大手門の復元工事に伴い代替ルートとなる予定の「川内旗立線」は市の都市計画道路。1962年に計画決定されたが、200億円超とみられる膨大な事業費がネックとなり、川内-八木山動物公園前の約3キロで着工の見通しが全く立っていない。

 昨年12月中旬には仙台城跡線で乗用車が急カーブを曲がりきれず、中門(なかのもん)跡の石垣に衝突する事故が発生。大手門と本丸を結ぶ登城路に設けられた「貴重な石垣」(市教委)の一部にずれが生じた。

 東北学院大の菊池慶子教授(日本近世史)は「長期的に見れば、車両通行による振動も石垣にずれを生じさせる」と警鐘を鳴らす。東日本大震災による大規模な石垣崩落を挙げ、史跡保存や防災の観点から、市道仙台城跡線の在り方を考え直す必要性を強調する。

<「20億円超確実」>
 大手門復元に当たっては、道路問題と並び、財源の確保が大きな課題となる。

 仙台商工会議所などは98年策定の仙台城復元基本計画で、大手門復元に必要な工事費を約20億円と見積もった。同商議所は創立100周年(91年)の記念事業として復元を推進した経緯があり、87年の「未来の東北博覧会」の剰余金を原資にした仙台城址(し)整備基金約3億円が今も残る。

 市教委は大手門復元の事業費を試算していないが、「20億円は確実に超す」(文化財課)とみる。構造などが史実と異なる脇櫓(やぐら)(隅櫓)も合わせて再整備すれば、費用はさらにかさむ。

 市は今月1日、2019〜21年度で計812億円の財源不足になるとの財政見通しを発表した。市庁舎建て替えと音楽ホール整備の二大事業が控え、大手門復元を市長選で公約した郡和子市長も1月の記者会見で「喫緊に取り組む状況ではない」と言わざるを得なかった。

 大手門復元構想はこれまで幾度も浮かんでは消えてきた。市教委の仙台城跡保存活用計画等検討委員会で委員長を務める東北芸術工科大の北野博司教授(考古学)は「課題解決に向け、最終的に市長が政治判断できるかだ」と指摘する。

3061荷主研究者:2018/03/06(火) 22:27:20

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180210_13025.html
2018年02月10日土曜日 河北新報
<仙台城・大手門復元の行方>(下)「市民の城」活用探る 東北芸術工科大・北野博司教授に聞く

北野博司(きたの・ひろし)富山大卒。石川県埋蔵文化財センター勤務などを経て、2000年、東北芸術工科大助教授に就任し、14年4月から現職。04年策定の仙台城跡整備基本構想の検討委員などを務めた。58歳。石川県加賀市出身。

 仙台市教委は今年8月にも仙台城跡(青葉区)の保存活用計画を新たに策定するため、現行の整備基本構想と基本計画の見直し作業を進めている。焦点の大手門の復元はどうなるのか。仙台城跡のあるべき姿とは何か。有識者や経済人らでつくる仙台城跡保存活用計画等検討委員会で委員長を務める東北芸術工科大の北野博司教授(考古学)に論点を聞いた。(聞き手は報道部・小沢一成、野内貴史)

 -東日本大震災などで滞っている仙台城跡整備について、内容や時期を見直す議論が始まった。市民の関心が高い大手門復元の行方をどう見るか。

  政治判断も必要
 「大手門復元は関係部局と粘り強く調整し、解決策を模索していくしかない。問題解消のためには、最終的に市長が政治判断できるのか、経済界は後押しできるか。住民の合意形成も大きな課題だ」

 -市道仙台城跡線の代替ルートや財源確保が積年の課題で、解決のめどは立っていない。検討委の議論次第で、大手門復元計画の撤回や凍結もあり得るか。
 「それはないと思う。遺構をきちんと保存しながら、歴史的建造物を復元したいと考える委員は多い。ただ、課題を解決するためのプロセス(の提示)は、検討委の役割ではない。仙台城跡を保存活用する上で、あるべき姿について意見を出してもらう」

 -個人的に大手門復元をどう考えるか。

  街づくりの中核
 「私はもっと先にやることがあるだろうという立場。大手門ができればランドマークになるし、市長には大英断を願いたい。ただ、大手門の整備だけで終わるのは全く本意ではない。むしろ大手門を生かすため、周辺の環境整備こそやっていかないといけない」
 「青葉山公園(青葉区)の公園センター建設などを考えると、平地からアクセスしやすい(市博物館南側の)巽(たつみ)門ルートを整備したい。今は暗く、うっそうとしているが、植生計画を立て、歩いて季節を感じられるといい。博物館もあり、歴史を学ぶルートとして重要だ」

 -仙台城跡は今後どうあるべきか。
 「仙台城は『市民の城』というより『観光客の城』の役割を期待されているように見える。城は街づくりの中核で、市民の歴史的なアイデンティティー(存在証明)になる場所。市民から乖離(かいり)し、観光客だけの城になってはならない。50年後、100年後に語り継いでいける史跡公園としての活用がベストだろう」

3062荷主研究者:2018/03/06(火) 22:54:32

www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2018/02/13 建設新聞
住友不動産と野村不動産 仙台市堤通雨宮町 2社が各200戸超の分譲マンション建設を計画
西松の設計・施工、大林の設計作成で計画進む

 東北大学農学部の移転解体跡地計画上のゾーニングの一つとなる集合住宅施設地区のプロジェクトが始動した。住友不動産と野村不動産がそれぞれ200戸超規模の分譲マンション開発事業に着手する。

 住友不動産東北支店(仙台市青葉区花京院1丁目4の25 松田昭支店長)が計画しているのは「東北大学農学部跡地計画」(仮称)で、仙台市青葉区堤通雨宮町10の3の一部地内の敷地面積は7915.75㎡。施設はRC13F延べ2万0124.86㎡、総戸数は204戸を見込む。西松建設の設計・施工で今年5月初旬の着工、2020年3月末の完成をそれぞれ予定している。

 この東側に並列し愛宕上杉通側に計画されているのが、野村不動産仙台支店(仙台市青葉区中央3丁目2の23 大矢寛之支店長)の「堤通雨宮町Ⅳ計画」(仮称)。同じく堤通雨宮町10の3地内の一部地内の敷地面積7915.76㎡を建設用地に、RC13F延べ2万1019.24㎡、総戸数209戸の施設規模。大林組が実施設計作成を担当し、こちらも5月初旬の着工、20年2月末の完成を予定している。

 東北大学農学部跡地では、全体敷地の南東側部分約3万5000㎡にイオンモール(千葉市美浜区)が4階建、延べ約5万㎡規模の商業施設と駐車場棟の建設に6月にも着手する予定。この北側部分が今回のマンションデベロッパー2社の開発計画地となる。また、これらの西側部分の約4万2000㎡は病院用地として、仙台厚生病院が医療施設の整備検討を進めている。

 仙台市中心部の希少な大規模開発用地内の各プロジェクトが動き出したことで、近隣の上杉・雨宮地区をはじめ仙台市地下鉄南北線北四番丁駅から北仙台駅後背地区にかけての生活利便性をいっそう高めるなど大きなインパクトを与えそうだ。

2018/02/13付一面に掲載。

3063荷主研究者:2018/03/06(火) 22:55:01

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180214_11023.html
2018年02月14日水曜日 河北新報
<宮城県>阿武隈急行に1億円 車両更新を支援 2月補正予算

宮城、福島両県を結ぶ第三セクター鉄道の阿武隈急行=2017年6月

 宮城、福島両県を結ぶ第三セクター鉄道阿武隈急行(伊達市)の老朽化した車両の更新を巡り、宮城県が1億円を財政支援することが13日、分かった。15日開会の県議会2月定例会に追加提出する2017年度一般会計補正予算案に地方鉄道対策費として計上する。

 1日成立の17年度補正予算で国土交通省が補助する方針を決めたのを受けた。同社は18年度に2両(1編成)の更新を予定し、総額4億数千万円を見込む。経営難の同社に代わり、国と宮城、福島両県、沿線5市町が全額を負担する。

 宮城県の補正予算案には、同県分の会社負担分を含む補助額が盛り込まれた。福島県は会社負担分の支援を沿線の福島、伊達両市に要請しており、負担割合の協議が続けられている。

 同社の車両は18両。1988年の全線開業以来、修理でやりくりしてきた。老朽化が著しく、2022年度から順次更新する計画を前倒しで進める。全てを新車両にすると、経費は約40億円に上るとみられる。

 同社は累積赤字が10億円を超え、車両更新費の負担が難しいとして国と関係自治体に財政支援を要請。宮城、福島両県は前向きな姿勢を示していた。

 補正予算案は同社への支援を含めて約100億円を計上。東日本大震災関連でグループ化補助金の需要が想定を下回るなどしたため、総額では470億円を減額する。歳入は県税が70億円増の3125億円になる見通し。補正後の規模は1兆2210億円。

3064荷主研究者:2018/03/06(火) 22:56:02

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00461659?isReadConfirmed=true
2018/2/14 05:00 日刊工業新聞
東洋機械、ハイブリッド鉄道用特殊車両 19年4月発売にめど

さまざまな特殊車両に搭載可能なハイブリッドシステム

 【仙台】東洋機械(仙台市青葉区、佐々木拓社長、022・222・9831)や東北大学など産学官のグループは、ディーゼルエンジンとモーターを動力源とする鉄道用特殊車両の実用化にめどをつけた。耐久試験や調整などの最終段階に入っており、年内にも完成する予定。価格は一般的な特殊車両の1割増程度となる見込み。2019年4月にも発売し、5年後に売上高4億円を目指す。将来は東南アジアなど海外展開も視野に入れる。

 「ECOセーフティハイブリッド鉄道用特殊車両」は、複数の企業のほか、東北大や宮城県産業技術総合センターなど産学官で開発する。車両のエンジンとモーターは前後輪の軸ごとに駆動する。一方が故障しても走行可能で、エンジントラブルなどによる運行停止のリスクを低減する。モーターの鉛蓄電池にバッテリーマネジメントシステム(BMS)を採用。電池は劣化・充電状態を制御して限界まで使用できるようにする。クラッチはマグネット化して非接触で変速機に動力を伝える。

 車両は、新潟トランシス(東京都千代田区)のブランドで東洋機械が全国で販売する。東洋機械は、東北で鉄道用特殊車両の検査や修繕などを手がけるほか、特殊車両や車両用部品を販売している。

(2018/2/14 05:00)

3065荷主研究者:2018/03/06(火) 22:59:37

http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2018/02/15 建設新聞
三菱地所 仙台市高森に賃貸住宅 国内初のCLT高層建物が具体化へ
W・S10F3620㎡・竹中で設計進む

 三菱地所は、CLT(直交集成板)を用いた国内初の高層建物を仙台市泉区に計画している。事業名は泉区高森2丁目プロジェクト(仮称)で、用途は賃貸住宅とし、竹中工務店が設計を作成している。施工も同社に内定しており、来月下旬の着工、2019年2月末ごろの完成をめざす。

 建設場所は三菱地所が手掛けた泉パークタウン内となる、仙台市泉区高森2丁目1番地の敷地約3550㎡。建物規模はW・S10F延べ3620㎡。内部には2LDKと3LDKの賃貸住宅計39戸を設け、DINKSやファミリー世帯の入居を想定している。

 この案件は、国土交通省の補助を受けられる「17年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」にも採択された。特徴はCLTをスラブおよび耐力壁に使用した国内初の高層建物である点。CLTスラブの上面にトップコンクリートを打設するシステムのほか、三菱地所・三菱地所設計・竹中工務店・山佐木材の4社で共同開発した2時間耐火集成材も採り入れる予定だ。

 同社の担当者によると今回の事業は、CLT材を導入する高層建物の普及を見据えた実証的な取り組みに位置付けている。そのため施工段階での検証はもとより、竣工後も音の伝播性や温度など住み心地や商品性についての調査や、木材の長期挙動など機能性に関わるデータ収集にも取り組むことを計画している。

2018/02/15付一面に掲載。

3067荷主研究者:2018/03/06(火) 23:22:28

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180220_13035.html
2018年02月20日火曜日 河北新報
<勾当台公園>東北の魅力、仙台から発信 拠点施設来月17日オープン

ライブラリーパーク(左)の完成予想図

 仙台市が青葉区の勾当台公園内に東北の魅力を発信する拠点施設「ライブラリーパーク」を新設することが19日、分かった。オープンは3月17日。市は6県の市町村に有効利用してもらい、交流人口拡大や活性化につなげたい考えだ。

 ライブラリーパークは木造平屋の仮設建築物で、床面積約60平方メートル。公園内のグリーンハウス勾当台前に設置する。東北の食材を使った軽食の提供や特産物の展示販売、イベント会場などとして活用する。

 若い世代の利用を促進しようと、施設前の公園敷地にベンチなどを設けてオープンカフェのような雰囲気づくりを目指す。隣接する勾当台公園市民広場で開かれるイベントとの連携も模索する。

 3月17〜25日には、東北の暮らしに焦点を当てたオープン記念イベント「ノース・ジャパン・エキシビション」を予定する。地域で活躍している人のトークライブや、手仕事の体験コーナーなどを設ける。

 市は今後、東北の各市町村に利用を呼び掛ける。ライブラリーパークは1年以内の暫定施設とし、運営状況を検証した上で勾当台公園全体や、定禅寺通周辺の活性化策の一環として在り方を検討する。

3068荷主研究者:2018/03/11(日) 11:01:24

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180224_72009.html
2018年02月24日土曜日 河北新報
東北の新規上場企業、過去3年ゼロ 東証が支援強化へ

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20180224kahoku01.JPG
http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20180224kahoku02.JPG

七十七銀と東北大、東証が開いたセミナーで上場のメリットを説明する辻社長

 東北の上場企業が年々減少している。共同持ち株会社設立に伴う上場を除けば2015年以降、3年にわたり新規の上場はゼロ。成長を目指し上場を視野に入れる地元企業の一方、慎重な姿勢を示す企業も少なくない。東京証券取引所(東京)などは新規上場の機運醸成のため、企業に対する支援を強化する考えだ。

 東北の上場企業数の推移はグラフ、12年以降の新規上場は表の通り。

 12年は3年ぶりに新規上場があり、13、14年も1社ずつ上場したが、その後が続いていない。親会社の完全子会社化や不適切な会計処理による上場廃止で、06年の68社をピークに減少の一途をたどっている。

 全国では17年、前年比10社増の96社が上場した。新規上場は東京に本社を置く企業が多く、北海道や中国地方の企業もあるが、東北は低調だ。

 東証の担当者は「上場した企業が身近に少ないことから情報が少なく、企業成長のための選択肢になりにくいのではないか」と分析する。

 東北での上場を促そうと東証と七十七銀行、東北大は昨年11月、連携協定を締結。今月7日には、ベンチャー企業の代表や起業を目指す学生らを対象にセミナーを仙台市内で開いた。

 昨年上場した自動家計簿アプリ提供のマネーフォワード(東京)の辻庸介社長が講演し「上場によって社会的信用力が高まった。安心して取引してもらえるようになった」と強調。東証上場推進部の宇寿山図南課長は「社内管理体制の強化や社員の士気向上にもメリットがある」と説明した。

 その一方で東北の企業の捉え方はさまざまだ。電子部品製造業や金融ベンチャーが意欲を示す一方、「短期的な業績を上げ続けなければならないプレッシャーを感じなくて済む」(大山晃弘アイリスオーヤマ取締役)と非上場のメリットを説く企業もある。

 ファンドを通じて資本性資金を供給する七十七キャピタル(仙台市)の北浦聡社長は「投資先の中には成長の手段として上場を目指している企業もあり、情報提供などを通じて応援したい」と話した。

3069荷主研究者:2018/03/11(日) 11:03:23

http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2018/02/26 建設新聞
杜の都信用金庫・仙台市国分町 新本店ビルの建設:S一部RC6F5582㎡
阿部和の設計・施工で19年4月末完成へ

 杜の都信用金庫(仙台市青葉区国分町3の1の2 星倫市理事長)は、仙台市青葉区国分町に杜の都信用金庫新本店ビルの建設を計画しており、阿部和工務店の設計・施工を決めた。

 建設用地は、国分町通と表小路が交差する仙台市青葉区国分町3の5の21ほか地内で仏壇の佐正の旧店舗があったところ。敷地面積は1198.42㎡。計画によると、ここにS一部RC・B1/6/PH1F延べ5582.44㎡の事務所を建設するもの。

 現在、佐正の旧店舗解体工事を進めており、完了を待って5月中旬の着工、2019年4月末の完成を予定している。

2018/02/26付一面に掲載。

3071荷主研究者:2018/03/11(日) 11:22:08
>>3070
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180301_72054.html
2018年03月01日木曜日 河北新報
<17年訪日外国人>東北宿泊者、最多101万人 青森伸び率全国一 航空路線の拡充奏功

仙台空港に到着し、歓迎を受ける台湾人観光客ら=2017年9月、仙台空港

 観光庁は28日、2017年に国内のホテルや旅館に泊まった外国人の延べ人数(速報値)を発表した。東北6県の延べ宿泊者数は前年比40.4%増の101万8560人となり、統計開始の07年以降、初めて100万人を突破し、過去最多を更新した。青森の伸び率は60.3%で、全国の都道府県で最も高かった。

 東北各県の延べ宿泊者数は表の通り。青森が25万6810人で初めてトップとなった。宮城の23万8620人、岩手の19万3040人が続いた。伸び率は秋田、岩手、福島も40%を超え、いずれも全国の10位以内に入った。

 青森は昨年、中国・天津と結ぶ定期便が就航し、ソウル便も週3便から週5便に増えるなど航空路線が拡大した。他県でも、格安航空会社(LCC)の定期便やチャーター便の誘致が進んだ。

 6県の月別伸び率は2月が前年同月比66.8%、11月が57.0%。樹氷やスキーなどに加え紅葉の人気も高まり、北東北を中心に訪れる人が増えた。

 東北観光推進機構の紺野純一専務理事は「今後も航空路線の拡充と東北一体のプロモーションを続け、市場を拡大したい。スキー需要の高い欧米も大きなターゲットだ」と話した。

 全国の外国人延べ宿泊者数は前年比12.4%増の推計7800万3570人で過去最多を更新。全国に占める東北の割合は1.3%となり、前年の1.0%から増えた。都道府県別では東京がトップの1902万5490人、大阪1170万6910人、北海道743万3300人、京都558万6960人だった。

 国・地域別では中国1732万人、台湾1124万人、韓国1093万人。韓国と香港からの宿泊先は大阪が最も多く、北海道はマレーシアで1位になるなどアジアで人気だった。欧米の客は東京に次いで京都への宿泊が多かった。

3072荷主研究者:2018/03/11(日) 11:27:01

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180301_13024.html
2018年03月01日木曜日 河北新報
古川東バイパス1.2キロが19年度一部開通へ

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20180301kahoku01.JPG

 東北地方整備局仙台河川国道事務所は28日、宮城県大崎市古川東バイパス(延長5.1キロ)の整備事業で、同市古川馬寄と古川宮内を結ぶ1.2キロが2019年度中に開通する見通しになったと発表した。

 古川東バイパスは市中心部を迂回(うかい)し、国道108号と4号を結ぶ(地図)。馬寄-宮内間の北側にある2.3キロは13年3月に2車線で暫定開通済みで、残る1.6キロの整備時期は未定。

 仙台河川国道事務所によると、108号の交通量分散により、市東部から中心部へのアクセスが現在の13分から7分に短縮される。

 伊藤康志大崎市長は「さらなる開通予定が示され、安堵(あんど)している。早期の完成をお願いしたい」と話した。

3073荷主研究者:2018/03/11(日) 11:28:49
>>2566 >>2806
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180301_12041.html
2018年03月01日木曜日 河北新報
仙台駅前の南町通ビル完成 オリックス「GS」の代替

利用が始まった仙台南町通ビル

 オリックス不動産(東京)が仙台市中心部に建設していた商業ビル「仙台南町通ビル」(仙台市青葉区中央3丁目)が完成し、利用が始まった。同社が運営し、1月末で閉鎖したJR仙台駅西口の商業ビル「GSビル」(同区中央1丁目)の代替的な存在となる。

 同社によると、ビルは鉄骨の地上8階地下1階で、延べ床面積は約4630平方メートル。飲食関係を中心に13テナントが入る。7、8階にはTKP(東京)の貸会議室が入り、1日開業する。

3074荷主研究者:2018/03/11(日) 11:29:15

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180305_13037.html
2018年03月01日木曜日 河北新報
<仙台市合併30年>泉・太白の今(上)泉 伸びる副都心/増えた人口 一気に高齢化

合併前の泉市役所(現区役所)。現在商業施設が立ち並ぶ場所に水田が広がっていた=1981年5月、元泉市誌編纂(へんさん)委員の故庄司健治氏撮影

仙台市

 仙台市が1988年に泉市と秋保町を編入合併して1日で30年になった。旧泉市の七北田地区は泉中央副都心に変貌し、住宅団地群は大ベッドタウンとなった。太白区秋保町は観光エリアとしての性格を強める。合併がもたらした両地域の変化と将来に向けた課題を探る。(泉支局・北條哲広、報道部・小沢一成)

<商業地へ変貌>
 108万都市の副都心、泉中央地区。泉区役所は合併前、住民から「田んぼの中の市役所」とやゆされていた。

 泉市だった77年、将監沼を水源とする棚田が広がる七北田地区に、市役所(現区役所)は建てられた。合併30年で、庁舎周辺は商業地へと変わっていった。

 「泉で開発ラッシュが進んだ頃は、(市北部に開発が集中したことに)市南部から『北高南低』とよく文句を言われたものだ」。元仙台市職員で、泉区副区長、太白区長などを歴任した鳴海渉聖和学園短大学長(69)は振り返る。

 89年に現在の七北田公園を会場に「全国都市緑化フェア(グリーンフェアせんだい)」が開催。92年には市地下鉄南北線泉中央駅開業、97年には仙台スタジアム(現ユアテックスタジアム仙台)完成と続いた。

 55年の泉村誕生から町制施行と市制施行、89年に仙台市が政令市に移行して泉区となるまで、わずか34年。仙台市のベッドタウンとして、人口急増を背景に副都心の大規模開発は進んだ。

 人口増も加速。70年代に、30〜40代の働き盛りが大挙して泉に住まいを構えた。89年に約14万7000だった人口は2000年に20万を突破し、11年の東日本大震災などの影響もあって18年2月1日現在、21万4833まで伸びた。

<共助を後押し>
 急成長の後に訪れる成熟社会。泉区では今、高齢化問題が浮かび上がる。

 泉区まちづくり推進課によると、同区の高齢化率は89年は6.05%(市平均8.48%)で、市内5区内で最も低かった。ところが、09年に宮城野区が最も低くなったのを機に、一気に高齢化が進んだ。17年には24.27%(市平均22.77%)となり5区内で最も高い。

 同課担当者は「70年代に開発された郊外団地を中心に少子高齢化が急速に進んだ。特に生活圏の維持や交通手段の確保は大きな課題だ」と説明する。

 区は今後、町内会などの住民自治組織に働き掛け、共助の仕組みづくりをバックアップしていく構えだ。

 泉区市名坂で児童・民生委員を25年務める小林真勝さん(74)は「若者が集った泉区も成熟して独居高齢者が増えた。開発一辺倒の陰で軽視されてきた歴史や文化に焦点を当て、街を再興する取り組みを始めるべきだ」と訴える。

3075荷主研究者:2018/03/11(日) 11:29:34

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180305_13036.html
2018年03月02日金曜日 河北新報
<仙台市合併30年>泉・太白の今(中)泉 歩みだす地域/誘客へ 残された自然活用

満興寺であった座禅と精進料理体験会。地域資源を生かし観光誘客に向けた取り組みが進む

 「いつか七北田のように大きな道路ができ、人が増え、企業が集まる」

 仙台市泉区の根白石地区。1988年、旧泉市が仙台市に編入合併された当時、旧市中心部の七北田地区になぞらえ、根白石の将来に少なからぬ住民が期待を抱いた。

<「衰退の一途」>
 だが、根白石が大規模開発されることはなかった。地域シンボルの泉ケ岳(1172メートル)の麓から泉中央手前までの長さ約5キロ、幅約2キロのエリアは開発を抑制する市街化調整区域。合併後も区分が見直されることはなかった。

 「何度も行政と掛け合ったが流れは変わらなかった」と話すのは根白石商店会会長の高橋長也さん(70)。「90年代に入り当時の藤井黎仙台市長がコンパクトシティー構想を打ち出し、仙台市は拡大路線から転換した。ハード面の開発は、もう期待薄だと感じた」

 結果として根白石は開発から取り残された。2000年代、少子高齢化が加速すると、地域の将来を危ぶむ声が出始める。「このままでは地域は衰退の一途だ」。高橋さんら住民は仙台市や地域の企業などと連携を模索した。地域に残った豊かな自然や景観をPRする方法にたどり着いた。

<イベント次々>
 16年7月、泉かむりの里観光協会が発足。観光誘客による地域活性化を図る動きは加速した。協会には地元商工会や飲食店、温泉施設以外にも、根白石にほど近い泉パークタウン内の大型の宿泊・商業施設なども加わった。「一帯で周遊性を生み、都会と里山どちらも満喫できる」(協会事務局)のが売りだ。

 協会は16年夏以降、自転車で泉ケ岳を駆け上がるヒルクライム大会や泉区西部の伝統芸能を紹介するイベントなどを相次ぎ開催。観光マップを作り、地元農産物や名所を前面に体験型ツアー企画にも力を入れる。

 2月23日に開催された日帰りツアー。根白石の満興寺での座禅と地元食材を使った精進料理体験に、ホテルでのティータイムを組み入れた。平日にもかかわらず市内の20〜70代男女19人が参加し、事務局は「手応えを感じた。定期開催も検討したい」と勢いづく。

 協会の鎌田秀夫会長(65)は「根白石の豊かな自然は大きな観光資源だ。誘客を進めて泉区西部を活性化し、ゆくゆくは秋保や作並、定義といった地域とも連携していきたい」と話す。

3076荷主研究者:2018/03/11(日) 11:29:54

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180305_13035.html
2018年03月03日土曜日 河北新報
<仙台市合併30年>泉・太白の今(下)秋保 交錯する光と影/G7では脚光も 過疎化懸念

秋保温泉であったG7会議。リゾートスタイルのコンベンション会場として世界にPRした=2016年5月、仙台市太白区秋保町のホテル佐勘

 雄大な自然や豊かな温泉に恵まれた仙台市西部の旧秋保町。30年前の合併が織りなす光と影が交錯する。

<観光地の厚み>
 合併後の秋保が最も脚光を浴びたのは、2016年の先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議。市の熱心な誘致が実を結び、秋保温泉が会場となった。

 「町のままだったら、対応できなかっただろう」。旧秋保町職員の佐藤光信さん(70)は感慨深げだ。

 各国要人の歓迎会で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産「秋保の田植踊(たうえおどり)」を披露。保存会副会長として、地域の誇りを世界に発信した。

 <文化芸術のかおり高い国際的な観光・リゾート拠点として整備する>

 仙台市は合併建設計画書で秋保開発の方針を示した。「当時の思想は受け継いでいる」(市秋保総合支所)といい、G7開催は合併の果実だったとも言える。

 秋保には近年、観光農業施設「秋保ヴィレッジ」や県内唯一のワイン醸造所「秋保ワイナリー」など新たな魅力が加わった。手作りソーセージなど個性的な店の開業も相次ぐ。大都市近郊の地の利を生かし、観光地の厚みが増している。

<細る生活基盤>

 ただ、秋保温泉旅館組合の佐藤勘三郎組合長(56)は危機感を募らせる。「外から人を集めて活性化を図らないと、将来は厳しい」

 秋保の人口は合併当時の5051から、4123(2月1日現在)と約2割減り、高齢化率は市全体を12ポイント上回る34.8%(17年4月1日現在)。地場の商工業は寂れ、医療や公共交通などの生活基盤も細っている。

 「秋保の魅力は人の手が入った里山だが、このままでは消滅集落になる。観光業の持続も難しい」。佐藤組合長らは昨春、観光まちづくり会社を創設し、秋保の再生に奔走している。

 同時期に仙台市と合併し、人口増が続く旧宮城町、旧泉市と対照的な状況に、住民から「置き去りにされては困る」との声が漏れる。秋保が地盤の市議は合併の特例を除いて今まで一人もいないこともあって、みやぎ仙台商工会秋保支部の岡崎清治支部長(69)は「地域の声が行政に反映されにくくなった」と嘆く。

 最後の秋保町長、槻田信太郎さん(87)は「合併は仕方なかった」と顧みる。

 合併建設計画で町予算の約6年分に当たる120億円の予算が計上され、道路や上下水道の整備が進んだ。宿泊客で夜間人口が増える温泉街特有の懸案だった消防・救急態勢も整った。

 「昔は仙台との格差が大きかったが、住民生活は向上した。合併して、まるっきり悪くなったわけではない」と槻田さん。古里の行く末を静かに見守る。

3077とはずがたり:2018/03/13(火) 22:53:36
ヒステリックにツイッターで批判してるの見かけた訳だが,俺は壁には批判的だ。

高台や壁でもなんでもいいけど大金かけて結局それが原因で人口減りそうだからだけど,適度に人口が減るのなら已む得ない支出なのかも。

2018年3月9日 / 19:01 / 3時間前更新
ブログ:震災7年、「巨大防潮堤」に隔てられた生活
https://jp.reuters.com/article/wider-image-jp-sea-walls-idJPKCN1GL182

[陸前高田(岩手県) 9日 ロイター] - 2011年3月11日に東日本大震災が起きた時、かき漁師の藤田敦さんはいつものように海辺で働いていた。まもなくして、藤田さんの暮らす町に巨大な黒い波が押し寄せ、約2000人が命を落とした。

あれから7年──。東北の沿岸部に暮らす藤田さんら大勢の人々は、巨大な防潮堤の内側で生活を立て直している。もし再び巨大津波が起きた場合、この防潮堤が守ってくれる、と専門家は言う。日本のような地震活動が活発な国では、津波は不可避だとする向きもある。

12.5メートルの高さでそびえ立つコンクリートの壁が、東日本大震災による津波にのみ込まれた4メートルの防波堤に取って代わった。マグニチュード9.0という未曾有の地震と、一部で高さ30メートルを記録した巨大津波は、約1万8000人の命を奪い、福島第一原発事故を引き起こした。

「塀の中で働いているような感じ。悪いことしたわけじゃないが、牢屋にいる感じ」と52歳の藤田さんは言う。

震災後、一部の自治体では海岸付近の平地における建設を禁止し、住民を高地へと移動させた。あるいは岩手県陸前高田市のように、新たな建物を建設する前に土地を数メートルかさ上げした。

だが共通の課題は、津波にのみ込まれた防波堤の代わりとなる防潮堤の建設だ。約395キロに及ぶ壁の建設には約1.35兆円の費用が投じられた。

「防潮堤は津波を食い止め、陸地が浸水しないようにする効果がある」と、国立研究開発法人「海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所」の河合弘泰氏は語る。

「非常に大きな津波が防潮堤を超えた場合でも、防潮堤がない場合に比べて、浸水が始まる時刻を遅らせ、避難するための時間を稼ぐことができる」

当初、防潮堤建設という考えを多くの住民は歓迎したが、時間の経過とともに批判的な見方も出てきた。計画段階で十分な助言を求めなかったことを指摘する意見や、防潮堤建設に費用が充てられることで、住宅など他の再建が遅れることを懸念する声も聞かれる。

また、防潮堤によって観光業が悪影響を受けると心配する人もいる。

「50年ほど前、小さな子どもを連れてここへ来たときには、奇麗な海と入り江とドライブを楽しんだ」と、飯島玲子さんは防潮堤の向かいにあるかき小屋でこのように語った。

「でも今は、その面影もなくて」

宮城県気仙沼市の防潮堤の一部には「窓」がある。だがこれにも苦情が出ている。

「パロディーだ」と伊藤雄一郎さんは言う。伊藤さんは自宅と弟を津波で失った。「誰も望んでいないものを造った中で、慰め程度にこんな窓を造った」

かき漁師の藤田さんは、津波が海底をかき回し、堆積していた汚泥が除去されたことで、この地域のかき養殖は改善した一方で、防潮堤が陸地からの自然な水流を妨げ、将来のかき漁に影響を及ぼす可能性があると懸念する。

自治体の多くが、建物の再建について、まずは巨大防潮堤が建設されてから許可されると語った。

「この防潮堤ができることで建築許可が下り、また同じ場所で再建できた。この防潮堤を低くしてとか、いらないとか、そんなことは絶対言わないし、この防潮堤のおかげで今、現在仕事ができている」と、震災前と同じ場所で民宿を営む畠山勝弘さんは言う。

しかし、多くの人が防潮堤になじめないでいる。

「海とともにみんな生きてきた。ずっと代々。この防潮堤ができることによって、その海と決別するような生活をこれからしていくというのは、われわれはどうしても耐えられない」と、マグロ卸売業を営む 臼井壮太郎さんは語った。

(写真:Kim Kyung-hoon 文責:Megumi Lim)

3078荷主研究者:2018/03/18(日) 13:42:21

http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2018/03/02 建設新聞
アトリウム・エルスタンザ仙台大町の新築 RC10F2753㎡ 福田組の施工決まる
賃貸共同 2019年8月末の完成めざす

 アトリウム(東京都千代田区内幸町1の5の2 大橋敦商品企画部長)は、仙台市青葉区大町に賃貸共同住宅「エルスタンザ仙台大町」(仮称)の新築を計画しており、福田組の施工を決めた。

 建設用地は、広瀬通り沿いで晩翠通との交差部の西側近隣地に位置する仙台市青葉区大町2の13の7ほか地内で、敷地面積は481.71㎡。計画によると、ここにRC10F延べ2753.35㎡で建設。内部には単身者用の賃貸共同住宅を72戸設ける。

 着工は7月上旬を予定しており、2019年8月末の完成をめざすとしている。

 なお、設計はINA新建築研究所が担当した。

2018/03/02付一面に掲載。

3079荷主研究者:2018/03/18(日) 14:11:28

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180305_13018.html
2018年03月05日月曜日 河北新報
<元寺小路福室線>五輪工区が8日開通 渋滞緩和に期待

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20180305kahoku01.JPG

 仙台市は市中心部と東部を結ぶ都市計画道路・元寺小路福室線(地図)で唯一未整備となっていた五輪工区(宮城野区、1.2キロ)を8日午後2時に開通させる。青葉区中央と宮城野区福室間の8.2キロがほぼ一直線で結ばれる。

 五輪工区は榴岡公園北側と国立病院機構仙台医療センター北側を通る。車道は片側3車線だが、前後区間に合わせて当面は片側2車線とする。歩道、自転車道を含め幅は40メートル。五輪工区の事業費は約160億円。

 元寺小路福室線は、広瀬通に接続するアエル隣の宮城野橋(通称X橋)から、卸町、扇町付近を通り、県道仙台塩釜線(産業道路)の鶴巻交差点に至る。

 市中心部と東部を結ぶ幹線道路は北に国道45号、南に産業道路を含む都市計画道路・清水小路多賀城線があるが、ともに渋滞解消が長年の課題となっている。市北道路建設課は「元寺小路福室線の開通で緩和されるだろう」と期待する。

 五輪工区の歩道の一部は完成しておらず、工事を続ける。JR東北線(貨物線)をくぐるアンダーパスは片側1車線と狭いため市は新年度、拡幅を目指してJR東日本と協議を始める。

3081荷主研究者:2018/03/18(日) 14:40:04

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00464678?isReadConfirmed=true
2018/3/7 05:00 日刊工業新聞
未来を創る みちのくの情熱(上)震災7年 根付く起業家精神

「あえて東北」挑戦者続々

フィールドワークプログラムの学生らの訪問を歓迎する毛利仙台秋保醸造所社長(後列中央、ハーバード・ビジネス・スクール提供)

 東日本大震災から7年。未曽有の震災が与えた衝撃は多くの悲しみを生みつつも、地域の閉塞(へいそく)感を打ち破り、新たな街づくりに挑む力にもなった。東北では社会貢献を掲げる起業家が続々と現れ、行政なども側面支援する。被災した企業も再創業の思いで一歩ずつ歩みを進める。新生・東北を創りだす人々のいまを追った。(3回連載)

思いを実践、事業で社会貢献

【ハーバード200人】
 米ハーバード大学経営大学院(ハーバード・ビジネス・スクール、HBS)が、2012年から7年連続で東北を訪問している。同校の正規科目として世界各地で実施するフィールドワークプログラムの一環。日本は特に人気があり、これまで参加した生徒は200人以上に上る。その理由を佐藤信雄HBS日本リサーチ・センター長は「社会起業家の典型例に触れられるから」と見る。

 震災後、東北では仙台市を中心に新規開業率が上昇。総務省の経済センサスによると、09年の仙台市の開業率は年平均3・56%で全国4位だったが、14年には同9・91%と全国2位になった。あえて被災地の東北で起業するのは「お金もうけより人助けがしたい」(白川裕也仙台市起業支援担当主任)との理由があるからだ。

【ワインとイチゴ】
 ビジネスは利益の追求だけでなく、社会をよくする目的もある。こうした社会起業の重要性はHBSでも教えている。「厳しい環境を変えようとビジネスをする人々を実際に目にすることで、学生らも心から納得する」(佐藤センター長)。

 HBSが訪れた仙台秋保醸造所(仙台市太白区)。同社の毛利親房社長は、震災から3年後の14年に起業し、ワイナリーを立ち上げた。宮城県内に当時ワイナリーは皆無で、原料となるブドウの生産量は現在も全国でワーストクラス。それでもワイナリーの持つさまざまな産業への波及効果を見込み、「地域や東北の応援のため事業を始めた」と毛利社長は振り返る。ワイナリーの数は、今では4軒ほどに増えた。さらに産業を盛り上げるため、東北中を巻き込んだツーリズムプロジェクトも進行中だ。

 東北有数のイチゴ産地で、津波により大きな被害を受けた宮城県山元町。地域の雇用創出とイチゴ産業の再興を目指し、3軒の農家が集まって11年に起業したのが山元いちご農園(山元町)。わずか3人でスタートした同社も、今ではパートなどを含め約50人の所帯になった。日本トップクラスの観光イチゴ農園として、毎年約7万人が訪れる。

【「内から外へ」】
 こうした東北の起業家に共通するのは、内に秘める強いパッション(情熱)だ。経営学では、立地状況や業界構造など外部要因に基づいた「アウトサイドイン(外から内へ)」の視点で事業展開することが常識とされる。だが東北では、困難な環境でも思いだけでビジネスを可能にする「インサイドアウト(内から外へ)」の経営手法が際立つ。この起業家精神が世界一のビジネススクールを引きつけた。

HBS教授・竹内弘高氏「若者のエネルギーに期待」

 HBSで日本でのフィールドワークプログラムを担当する竹内弘高教授に震災から7年がたつ東北地域について聞いた。

―東北の現状をどう捉えていますか。
「復興のペースは地域によって異なるが、リーダーシップが大変重要な要素だと感じている。若者のエネルギーに、これからの東北を期待している」

―地域の課題は。
「元に戻そうとするしがらみから脱しきれていない部分もある。地域づくりについてゼロベースで新しい考え方を持つ必要がある」

―東北にエールを。
「20年東京五輪・パラリンピックでは日本の復興への取り組みが世界を驚かせることになる。世界が目を見張る東北の進歩、東北のすごさを見せ、ロールモデルとなってほしい」

(2018/3/7 05:00)

3082荷主研究者:2018/03/18(日) 14:40:31

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00464836?isReadConfirmed=true
2018/3/8 05:00 日刊工業新聞
未来を創る みちのくの情熱(中)震災7年「東北ルネサンス」

■創業の気持ちで再スタート/熱意を持った若者集める

先輩から指導を受けつつ製品を検査する雪ヶ谷精密工業の吉田さん(右)

【大きな変化】
 東日本大震災で被災した多くの企業は、閉塞(へいそく)感に満ちた昔の東北を取り戻すつもりはない。過去に積み上げた遺産を踏襲しつつも、事業形態を変えるなど創業の気持ちで再スタートを切る。カギを握るのは人材確保だ。人手不足に悩みつつも、東北に貢献しようとする若者の姿も現れてきた。

 大正時代から続く水産加工製造・販売の斉吉商店(宮城県気仙沼市)。震災直後に、業務形態を業務用から小売りやレストラン経営などに大きく変えた。震災を契機に自社のあり方を見直し、「一般消費者と直接向き合う方が自社の風土にマッチしている」(斉藤和枝専務)と気付いた。

 もう一つ大きな変化があった。2017年度の採用で初めて「どうしても斉吉商店で働きたい」という新卒を雇用できた。人口流出が深刻な地域にあって、そうした若者の存在は大きな希望だ。

 気仙沼市は日本有数のサンマ水揚げ量を誇る。看板商品の「金のさんま」は震災時に社員が命がけで持ち出した、甘辛い返したれで煮込んでつくる。「気仙沼、東北の若者が誇りを持って働けるように」(斉藤専務)、ピカピカに光る伝統の味を全国、そして世界へ届け続ける。

【遅れ取り戻す】
 雪ヶ谷精密工業(気仙沼市)は、震災後初めての新卒を17年に採用した。入社からほぼ1年が経過した吉田凌さんは、たくましく成長した姿を見せる。「覚えなければならないことは多いが、先輩たちはみんな優しい」。

 主力の医療用機器の売上げも、いわゆる“震災特需”が落ち着き、平常運転になった。「いつまでも震災と言ってられない。遅れた分を取り戻さなくては」(菊田芳政専務)。マーケットは成熟しており、販売台数が年々微減している。製品に新たな機能を付加するなど改良を重ねつつ、閑散期の生産余力を使って他の医療用製品を生産できないか模索する。

【新たな伝統】
 「気仙沼に造船業を残したい」。木戸浦造船など4社が中心となって同市で立ち上げた「みらい造船」。各社は4月に正式合併し、一つの会社となる。19年に完成予定の新工場も着々と工事が進む。船舶を陸揚げするためのシップリフトなど最先端の設備を備える。陸揚げを指揮する「上架隊」は花形部門で、「将来的には女性が担ってほしい」(木戸浦健歓社長)と夢を語る。

 一番の課題は、熱意を持った人を何人採用できるか。創業から100年近い造船業者もあり、「頭や体が固くなっている側面もある」(同)。未来に続く造船所に、との思いを込めてみんなで名付けた「みらい造船」。自分たちの代で社名を消すのは断腸の思いだが、組織を刷新して人材を引き寄せ、新たな伝統を築く時が来ている。

 東北に震災から8度目の春がまた訪れた。それぞれの企業が、それぞれの想いを胸に出帆していく。

(2018/3/8 05:00)

3083荷主研究者:2018/03/18(日) 14:41:00

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00465024?isReadConfirmed=true
2018/3/9 05:00 日刊工業新聞
未来を創る みちのくの情熱(下)震災7年 人を集める「生態系」

雇用創出、新興企業に託す

東北最大級の起業家応援イベントに多くの人が足を運んだ

 未知の領域で事業を始めるには行政などのサポートや起業家同士がつながる場づくりが欠かせない。仙台市では東日本大震災後に増加した起業家を支援するため、さまざまな活動を展開し“日本一起業しやすい環境”を目指す。東北に生まれた新たなエコシステム(生態系)は、起業家を育成する優れた土壌となっている。

【東北最大の祭典】
 雇用創出、新興企業に託す「起業家を支援することが復興を後押しする」(白川裕也仙台市起業支援担当主任)。震災で受けた経済的ダメージに加え、大卒者の多くが域外流出することや支店経済の弊害など深刻な問題を抱える東北。多数の起業家を輩出し、魅力的な雇用の場をつくることは切実な課題だ。仙台市では起業支援センター「アシ☆スタ」の設置をはじめ、起業家週間による啓発活動など多岐にわたる活動をする。

 中でも東北最大級の起業家応援イベントが「センダイ・フォー・スタートアップス!2018」。6回目となる今回は2月に仙台市内で3日間にわたって開かれた。過去最多となる延べ約750人が参加した。同イベントは地域の一大行事として浸透する一方、起業家同士の交流の場にもなっている。

【地域貢献に足場】
 初日には第1回「ソーシャルイグニッションアクセラレーター」採択起業家らがプレゼンテーションした。仙台市やINTILAQ東北イノベーションセンター(仙台市若林区)が運営する社会起業家養成プログラムで、現在12者が参加する。

 採択企業の1社、MUSASI D&T(東京都港区)の佐藤里麻社長は、障がいを持って生まれた我が子を震災の前年に亡くした経験を持つ。震災後、人のために動いているうちに徐々に立ち直ったという。「すべての赤ちゃんが心から祝福される社会をつくりたい」(佐藤社長)と決意。18年から仙台を拠点に未熟児向けのベビー服販売事業を始める。

 同じく仙台市などが主催する「ビジネスグランプリ2018」では、福祉事業を営む未来企画(仙台市若林区)がグランプリに輝いた。高齢者住宅や保育所、障がい者就労施設などを備えた複合施設「アンダンチ」が高く評価された。同社の福井大輔社長は元商社マン。震災後、地元の仙台市で地域貢献をしたいと起業。「地域の縁側」(福井社長)のようなコミュニティーの創出は他の地域でも求められる取り組みだ。

【再挑戦にも資金】
 行政以外にも包括的にスタートアップを支援する団体もある。MAKOTO(仙台市宮城野区)は、ベンチャー支援の総合商社を目指す。ファンド事業では、一度倒産した企業の再チャレンジに特化したものや、売り上げ連動型など独自のメニューを用意している。コワーキングスペースや各自治体との協力事業などを通じて、よりよい起業環境を構築する。

 東北では、今はまだスタートアップを育む巣づくりの季節かもしれないが、ふ化を待つ卵たちを温かく見守る目は着実に増えつつある。卵たちはやがて鳥となって全国、全世界に羽ばたいていく。

(おわり。仙台・田畑元が担当しました)

(2018/3/9 05:00)

3085荷主研究者:2018/03/26(月) 23:00:49

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180309_12035.html
2018年03月09日金曜日 河北新報
<大塚家具>仙台ショールーム縮小 空きフロア貸会議室に TKP開設

販売フロアを縮小しTKPの貸会議室が入る大塚家具仙台ショールーム

 大塚家具(東京)が「IDC OTSUKA仙台ショールーム」(仙台市青葉区)の販売フロアを縮小し、空いたスペースに貸会議室・ホテル運営のTKP(東京)の貸会議室が入ることが8日、分かった。仙台ショールームはJR仙台駅北側の複合ビル「ソララプラザ」の3〜8階にあり、4月1日から7、8階部分が貸会議室になる。

 TKPによると、貸会議室の総面積は約2400平方メートルで、20〜144人用の23室を設ける。同社が仙台で運営する貸会議室の中で最大規模となる。

 大塚家具は「全国で大規模店舗型から中規模型の転換を進めている一環」と説明。TKPは「仙台はまだ貸会議室の需要がある。ソララプラザは立地も良く、利便性も高い」と話した。

 両社は昨年11月、資本・業務提携した。大塚家具は17年12月期決算で売上高が前期比11.3%減の410億円。当期損失は72億円で2期連続の赤字となった。TKPへの商品納入などで安定した需要を確保し、業績回復につなげる狙い。

 TKPは14日、大塚家具新宿ショールーム内にイベントホールを開設する。仙台ショールーム内の貸会議室は業務提携の2例目となる。

3086荷主研究者:2018/03/26(月) 23:10:16

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180311_13021.html
2018年03月11日日曜日 河北新報
<震災7年>日常取り戻す日まで 避難生活者なお7万3000人超

高台への集団移転が完了した東松島市野蒜ケ丘。長かった仮住まいが終わり、暮らしの復興が始まった

 巨大津波と原発事故をもたらした東日本大震災は、11日で発生から7年を迎える。岩手、宮城、福島3県では約7100人がプレハブ仮設住宅で不自由な生活を送る。復興庁によると、福島県民を中心に今も全国に7万3349人(2月13日現在)が避難し、生活再建の足場を確保できずにいる。

 3県の災害公営住宅の完成率は93%。まだ約2100戸が建設中だ。自力再建者への住宅用地の完成率は82%に達したが、約3400戸分の造成が続く。

 東京電力福島第1原発事故で古里を追われた被災者をはじめ避難者は、この1年で約5万人減った。福島では避難指示が一部地域で解除されたが、帰還率は約15%にとどまる。2017年3月に自主避難者への住宅無償提供が打ち切られ、避難者に計上されなくなったことも反映する。

 暮らしの復興は道半ばだ。東松島市は17年に全7地区の集団移転整備を終え、災害住宅や宅地が引き渡された。最後に完成した同市野蒜ケ丘は飲食店や小売店、医療施設がまだ少なく、日常を支えるインフラの再建はこれからになる。

 震災犠牲者は行方不明者、関連死を含め全国で計2万2081人に上る。11日は犠牲者をしのび、各地で追悼行事がある。

3087荷主研究者:2018/03/26(月) 23:22:59

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180317_12043.html
2018年03月17日土曜日 河北新報
<ケルヒャー>高圧洗浄機の力体験 宮城・大和の展示施設リニューアル、面積2倍以上に

製品約270点を取り扱うケルヒャーセンター仙台

 清掃機器メーカーのケルヒャージャパン(横浜市)は16日、宮城県大和町の第1仙台北部中核工業団地にある展示販売施設「ケルヒャーセンター仙台」をリニューアルオープンした。

 面積は従来の2倍以上の約240平方メートル。業務用や家庭用の製品、洗剤など計約270点を取り扱い、国内最大の施設となる。高圧洗浄機などの洗浄を実際に体験できる部屋も備える。

 同社仙台支店の気仙大助支店長は「業務用製品を中心に取りそろえた。清掃はもちろん、人手不足による省力化など企業が抱える課題を解決する場所として活用してほしい」と話す。

 同社は昨年8月、本社を大和町から横浜市に移転した。センターは旧本社の1階部分にあり、移転に伴う空きスペースを改修した。

 センターは全国に12店舗展開し、東北では盛岡市にもある。仙台の営業時間は午前9時〜午後6時。土日曜日と祝日は定休。連絡先はセンター仙台022(344)3190。

3088荷主研究者:2018/03/26(月) 23:32:55
>>2946 >>2981-2982
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180321_12024.html
2018年03月21日水曜日 河北新報
自動車部品大手のミツバ 仙台に研究拠点開設

テープカットで開所を祝う長瀬社長(左)ら

 自動車部品メーカー大手のミツバ(群馬県桐生市)は20日、仙台市宮城野区の仙台MTビルに「仙台研究開発センター」を開設した。4月に業務を開始する。

 センターは本社と横浜市にもあり、仙台は国内3番目の研究開発拠点。自動車や二輪車に使うモーターを制御するためのソフトウエアなどを開発する。東北大との共同研究も進める。

 開所時の従業員は6人。うち3人は開設に合わせて宮城、秋田両県などから新規採用した。電気自動車や自動運転技術の開発進展に伴い電子技術関連の需要が高まっており、2年後に20人体制を目指す。

 現地であった開所式で長瀬裕一社長は「仙台には優秀な人材を有する大学がある。センターを大きく育ててミツバの電装品を広げていきたい」と語った。

 同社は1946年創業。自動車用電装品を製造し、ホンダや日産に供給する。2017年3月期の売上高は約1470億円。16年10月、子会社の両毛システムズが同じビルに仙台開発センターを設け、約20人を雇用している。

3090とはずがたり:2018/03/30(金) 20:45:06

福島・楢葉、仮設住宅の無償提供終了へ 進む退去、不安拭えず 帰町か否か選択相半ば
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180330_63001.html

仮設住宅の物置を片付ける鎌倉さん。月内に福島県楢葉町の災害公営住宅に移る=福島県いわき市
拡大写真
 福島県楢葉町の町民向け仮設・借り上げ住宅の無償提供が今月末で終わる。東京電力福島第1原発事故で全町避難した7町村で初の終了。帰町か避難先にとどまるか、選択は相半ばで、町は当面の町内居住者は人口の5割程度と見込む。
 「夜は明かりもまばら。急に寂しくなった」。いわき市中央台地区の高久第9仮設住宅。自治会長の鎌倉みつ子さん(61)が語る。
 隣接する第10仮設を含め、楢葉町の約390世帯が身を寄せた。最後に引っ越しが本格化したが、2月末時点では190世帯が残っていた。「みんなで協力し、つながりができた」と鎌倉さん。「もっといたい」と話す住民も多かった。
 町は帰町促進へ生活環境の整備を急ぐ。6月には災害公営住宅や医療施設を集約した復興拠点「笑(えみ)ふるタウンならは」に商業・交流施設をオープンさせる。
 それでも高齢者らの不安は尽きない。町南部の町営住宅に1人で戻る青木ツナさん(87)は「店も金融機関も近所になくなった。年だからと、周囲から電動自転車に乗ることも止められている」と嘆く。
 県や町によると、2月末時点で仮設・借り上げに入る940世帯のうち、行き先未定は74世帯。町は意向調査などから、帰町世帯が増えるとみており、住民登録者7108人に占める町内居住者は、2月末時点の3割強から4月以降は約5割になると期待する。
 避難先にとどまる人も将来の帰町に含みを残す。
 いわき市の借り上げアパートで避難生活を続けてきたパート女性(51)は、家賃を負担して契約を継続した。市内の中学と高校に通う子ども2人の「環境を維持したい」ため。町内の自宅に戻るかどうかは「今後考えたい」と言う。
 町の復興計画策定に携わった高木竜輔いわき明星大准教授(地域社会学)は「帰還率を復興指標にしないまちづくり」を提言する。
 高木氏は帰町者への支援継続に加え、当面帰還しない人を巻き込む必要性を指摘。「戻らない後ろめたさを感じずに、楢葉に関わり続けられるようにすることがポイント」と強調する。
 町は新年度、新婚世帯に対する最大30万円の新生活費助成など定住促進策を強化。7月28日に一部再開するサッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)を核にした交流人口拡大にも取り組む。
 松本幸英町長は「町内でも避難先でも自立して生活してもらうことが大切。すぐに戻らない人も含め、町民全体で町をつくることに主眼を置きたい」と語る。


関連ページ:福島社会原発事故・放射線
2018年03月30日金曜日

3091とはずがたり:2018/03/30(金) 20:45:41

<福島県調査>仮設提供来春終了の5市町村 22%が住まい未定
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180314_61034.html

 福島県は13日、東京電力福島第1原発事故に伴う仮設住宅の無償提供を2019年3月末で終える南相馬市など5市町村の避難世帯の意向調査結果を公表した。同年4月以降の住まいが決まっているのは対象世帯の48.2%、未定は22.2%だった。
 対象は南相馬市、川俣町、葛尾村、飯舘村、川内村の旧避難区域の2831世帯。帰還困難区域は除く。
 現在の住まい別に、県内のみなし仮設に当たる借り上げ住宅(1617世帯)で決定済みは35.4%、未定25.0%。プレハブ仮設(774世帯)は決定済み88.8%、未定11.2%。県外避難(440世帯)は未定が31.4%に上り、決定済みの23.8%を上回った。
 未定の世帯が抱える課題(複数回答)は「生活資金がない」「保証人がいない」が約19%、「住宅や土地が見つからない」が約15%となった。
 県の無償提供は昨年3月に自主避難者、この3月に楢葉町で終了。浪江、富岡、双葉、大熊4町の全域と帰還困難区域の終了時期は今後検討する。
 調査は昨年11〜12月に実施。回答は1994世帯で、県は今後、未定と未回答世帯の意向確認を進める。


関連ページ:福島政治・行政
2018年03月14日水曜日

3092荷主研究者:2018/04/01(日) 10:51:26

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00466508?isReadConfirmed=true
2018/3/21 05:00 日刊工業新聞
未来企画、仙台に多世代交流施設?高齢者住宅・飲食店など

飲食店・保育所・高齢者住宅などで構成されるアンダンチ(イメージ)

 【仙台】未来企画(仙台市若林区、福井大輔社長、022・352・7613)は、仙台市内に多世代型複合交流施設「アンダンチ」を7月にもオープンする。敷地面積は約3300平方メートルで、投資額は約10億円。サービス付高齢者住宅や飲食店、交流スペースなどを設ける。独自の地域通貨も設定する予定。年間の売り上げは4億―5億円を見込む。

 「アンダンチ」は東北弁で「あなたの家」を意味する。メーン施設のサービス付き高齢者住宅「アンダンチレジデンス」は軽量鉄骨造の3階建て。50部屋で計54人が入居可能。1階に駄菓子店「福のや」も設ける。看護小規模多機能型居宅「HOCカンタキ」は、堀田修クリニック(仙台市若林区)が土地を借りて運営する。

 和食の飲食店を展開する結わえる(東京都台東区)もテナントを地方で初出店する。高齢者住宅の食事サービスも担う。同じ建物の2階に保育所も設置。「アスノバ」と呼ぶエリアにはコミュニティースペースや障がい者の就労支援施設、子ども食堂などを設ける。

 このほか敷地内には豊富な樹木やヤギ小屋、ピザ窯などを設け、地域の人との交流の場にする。

 独自の地域通貨は高齢者住宅の家賃や、福のやなどで使えるようにする考え。「お年寄りが子どもに人生を語る」「子どもがお使いに行く」といった簡単な手伝いなどで稼げるようにする。

 未来企画は仙台市で小規模多機能ホーム「福ちゃんの家」を運営する福祉関連企業。今回のプロジェクトは、仙台市などが主催する「SENDAI for Startups!ビジネスグランプリ2018」でグランプリ大賞に輝いた。

(2018/3/21 05:00)

3093荷主研究者:2018/04/01(日) 11:10:27

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180322_13055.html
2018年03月22日木曜日 河北新報
高齢者の買い物や通院に 郊外団地で地域バス運行へ 仙台・燕沢の町内会連合会が実証実験

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地域バスの運行ルートになる予定の比丘尼坂(びくにざか)。地区の丘陵部は道が狭く、坂も多い=仙台市宮城野区燕沢3丁目

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 仙台市宮城野区の燕沢学区町内会連合会(大西憲三会長)が新年度、「地域バス」(定時運行型の乗り合いタクシー)を運行する方針を固めた。市に補助を申請し、実証実験を3年間行う。高齢化が進む郊外の団地で買い物や通院の足の確保に取り組む。

 ◇

 連合会によると、バス会社やタクシー会社を対象に事業者を募り、秋ごろに運行を始める。

 燕沢地区は南部では県道仙台松島線(利府街道)に路線バスが走り、JR東北線も通るものの、大半を占める丘陵部の住宅地は「公共交通の空白地帯」(大西会長)。車の利用が多かったが住民の高齢化が進み、運転免許の返納を促す狙いもあり、地域バスの導入を模索してきた。

 検討中のルートは地図の通り。狭い道路が多く、車両は6人乗りワゴン車を想定する。「燕沢コミュニティ・センター」を起終点に、市バスが止まる東仙台営業所と鶴ケ谷七丁目に停留所を設け、既存交通との結節点にする。高齢者が利用する鶴ケ谷市民センターや燕沢東ゲートボール場にも停留所を置く。1周7.4キロを23分程度で走る。

 運賃は150〜200円の予定。月、水、金曜の週3回、1日10便程度の運行を見込む。高齢者の生活に合わせ、始発は午前8時台、終発は午後2時台とする。一定期間を経て時間やルートを見直す。

 連合会は6町内会の計3300世帯で構成する。大西会長は「市の敬老乗車証やイクスカ(ICカード乗車券)が使えれば利便性が高まる。市には機器の貸与などに協力してもらえればありがたい」と期待する。

 市は新年度予算案に「市民協働による地域交通運行維持対策」として2020万円を計上した。市公共交通推進課は「運行計画や需要予測を受けて、補助の可否を判断したい」と話す。

 仙台市内では郊外を中心に住民の足の確保が課題となっており、太白区坪沼で乗り合いタクシー「つぼぬま号」が2006年から運行されている。

3094荷主研究者:2018/04/01(日) 11:17:03

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180323_13023.html
2018年03月23日金曜日 河北新報
<インバウンド>仙台空港に礼拝室を新設、東北の空港で初 全トイレも洋式へ

仙台空港に新設された礼拝室

 仙台国際空港(名取市)は仙台空港ターミナルビルに礼拝室を新設し、23日に一般開放する。東日本大震災後、増加する訪日外国人旅行者(インバウンド)に対応するため、東北の空港で初めて設置した。

 礼拝室はターミナルビル2階の国際線出発ロビーに設けた。約5平方メートルで、宗教宗派に関係なく、礼拝をする人なら誰でも利用できる。髪や足を洗う手洗い場を設け、床には方角を示すマークを描いた。

 国際線の新規就航でインバウンドが増え、設置要望が増えたという。見学したインドネシア出身で東北大大学院の留学生インダ・マヘンドラさん(25)は「これまでは更衣室などを使っていた。専用の場所ができ、ありがたい」と話した。

 国際線出発ロビーはトイレのリニューアルも実施。外国人客が使えない和式を全て洋式に変え、和風でモダンな内装に一新した。今後、ターミナルビル内のトイレを順次改修する。

 仙台国際空港の金子次郎管理部長は「礼拝は宗教儀式というより生活習慣。トイレの改修を含め、さまざまな国の人が利用する公共施設として必要と考えた」と説明した。

3095荷主研究者:2018/04/01(日) 11:21:07

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180324_13010.html
2018年03月24日土曜日 河北新報
<次世代型放射光施設>応募は仙台のみ 19年度にも着工か

仙台市への誘致を目指す放射光施設のイメージ図

 次世代型放射光施設の整備運営に加わるパートナー公募について文部科学省は23日、応募は産学連携組織の光科学イノベーションセンター(仙台市)など関連団体による1件だったと発表した。東北大青葉山新キャンパス(仙台市青葉区)への建設を提案した。全国ただ一つの候補地となり、最先端技術の研究拠点の整備が実現に近づいた。

 同センターと宮城県、仙台市、東北大、東北経済連合会が共同で応募した。文科省科学技術・学術審議会の小委員会の審査を経て、同省は6月初旬に採用を正式決定。早ければ2019年度着工、23年度運営開始を目指す。

 小委員会は今年4〜5月、書類審査や関係者へのヒアリングをする。必要に応じて建設候補地の調査を実施。産学連携のビジョンや財源確保の見通しなど提案の妥当性を審査する。

 同省量子研究推進室の西山崇志室長は「(仙台の)提案が要件を満たすかどうかを小委でしっかり審査してもらう」と話した。

 整備費約340億円のうちパートナーは135億〜150億円を負担。用地取得や造成も担う。同センターなどは「地域一体で財源を確保する」としており、資金調達が焦点となる。

 次世代型施設は物質の電子状態を解析する軟エックス線領域に強みがあり、国内に9カ所ある既存施設の100〜1000倍の輝度がある。新材料や医薬品など広範囲の技術開発につながることが期待される。

 放射光施設を巡っては、東日本大震災からの復興を研究開発の側面から支えようと14年に「東北放射光施設推進協議会」が発足。東経連などが16年12月、光科学イノベーションセンターを設立した。

3096荷主研究者:2018/04/08(日) 10:55:29

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180325_13018.html
2018年03月25日日曜日 河北新報
津波防御のかさ上げ道路「玉浦希望ライン」全面開通 宮城・岩沼市

http://tohazugatali.web.fc2.com/road/20180325kahoku02.JPG

くす玉を割るなどして開通を祝った式典

 東日本大震災で被災した宮城県岩沼市玉浦地区で、津波の多重防御策の一環として建設されてきたかさ上げ道路「玉浦希望ライン」が24日、全面開通し、車両の通行が始まった。

 2013年着工の玉浦希望ラインは市道3路線と県道から成る。総延長は計約7.2キロで、計約60万立方メートルの土を盛って4〜5メートルかさ上げした。総事業費は105億円。

 先行利用されてきた約4.5キロに続き、24日は残る約2.7キロが開通。付近住民ら約100人が出席して現地で開かれた式典で、菊地啓夫市長は「住民が安全に暮らす環境が整った。復興事業の完成に向けた大きな一歩だ」と述べた。

 玉浦希望ラインは名取市境から阿武隈川まで南北に整備された。海側に高さ約10メートルの避難丘14基を配置した「千年希望の丘」などと共に、津波の威力を減衰させる役割が期待される。

3097荷主研究者:2018/04/08(日) 10:55:57

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180325_12029.html
2018年03月25日日曜日 河北新報
製造品出荷額が過去最高 5年連続増 電子部品好調 16年宮城県内

 宮城県内の2016年製造品出荷額(速報)が、初めて4兆円を超えた15年(4兆170億円)比で1.6%増の4兆802億円となり、過去最高を更新したことが国の工業統計で分かった。東日本大震災後の12年から5年連続の増加。電子部品や輸送用機械が好調だった。

 24業種のうち、10業種で前年を上回った。電子部品が22.1%増の5558億円、自動車など輸送用機械が8.4%増の5195億円で大幅に伸びた。一方、食料品は9.7%減の5499億円、電気機械が19.9%減の1250億円で、落ち込み額が大きかった。

 従業員4人以上の事業所数は333カ所減の2595事業所で、2年ぶりに減少。従業員数は2447人増の11万3819人となり、5年連続で増えた。

 原材料費などを除いた付加価値額は、3.3%増の1兆2655億円。業種別では電子部品が2987億円でトップだった。

 都道府県別の製造品出荷額は、35都道府県が前年比マイナスだった。県統計課は「全国で出荷額が落ち込む中、宮城は堅調な伸びを見せた。自動車産業を中心とする企業誘致の効果が出ている」と分析する。

3098荷主研究者:2018/04/08(日) 10:57:18

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180325_13032.html
2018年03月25日日曜日 河北新報
<変わる南都 震災後の仙台・長町>(上)膨張と融合 新旧住民の交流に課題

高層マンションが立ち並ぶあすと長町中心部。街の姿が刻々と変化する

 旧奥州街道の宿場町、東北最大の操車場を持つ工業地帯、仙台市民の食を支える青果市場。時代と共にさまざまな姿を見せてきた仙台市太白区長町地区が再び変容の時を迎えている。東日本大震災後、大規模マンションや大型商業施設の建設が相次ぎ、市南部の拠点として発展が続く。街の移ろいは住民の顔ぶれや暮らしにも影響を及ぼす。変わりゆく長町の姿を追った。(報道部・佐藤駿伍)

 「ヨイショー、ヨイショー!」。2月上旬、仙台市太白区長町6丁目のあすと長町第2災害公営住宅の駐車場で、餅つきの威勢のいいかけ声が上がった。歓声に引きつけられ、近所の住民も集まった。

 「クルミに、みそ入れっとおいしいんだよ」「私の家でもしようかな」。つきたての餅を味わいながら、あすと長町にある三つの災害公営住宅の住民ら約30人が会話に花を咲かせた。

<被災者らが流入>
 餅つきは、NPO法人つながりデザインセンター・あすと長町(つなセン)が2016年11月に始めた「あすと食堂」の一環。食堂は三つの災害公営住宅を会場に月3回程度、入居者と地域住民、支援者が食事の準備や調理、会食を通じて交流する取り組みだ。

 かつて広大な操車場だったあすと長町地区では商業施設に加え、住宅やマンションの建設が進む。東日本大震災後は災害公営住宅の集中立地で、もともと他の地域に住んでいた被災者らが流入した。

 同地区の世帯数は1日現在、1197で、前年同期から483増えた。市内最大規模の28階建て全468戸の物件を含む計3棟のマンションが建設中で、20年までにさらに約1000世帯増える見込みだ。

 市の住民基本台帳によると、同地区人口のうち0〜39歳が56%を占め、区全体の41%を大きく上回る。地域とのつながりが希薄な若い世代や被災者ら新たな住民を、どうコミュニティーに迎え入れるかが課題になっている。

<進まぬ地域参画>
 あすと食堂は、新旧住民が一緒に調理などをすることで地域への参画意識を高めてもらう狙いだが、道半ばだ。第2住宅の薄田栄一会長(65)は「広報紙を配布したり、あいさつがてら案内したりしているが、なかなか来てもらえない住民もいる」と肩を落とす。

 あすと長町の一部を含む八本松地区町内会の佐藤勇副会長(77)は「マンション入居者で町内会に加入するのは、ごく一部」と明かす。地区では震災時、避難誘導や炊き出しなどで住民が支え合った。「震災を経たのに、顔の見える関係づくりが進まないことに歯がゆさもある」と続けた。

 世代や生活スタイルの異なる住民をどう融合し、地域に溶け込んでもらうか。つなセン副代表の新井信幸東北工大准教授は別の地区の災害公営住宅で、子どもの学習支援を通じて親同士が交流を広げた例を指摘。「さまざまな声をくみ取って活動に反映させ、交流を促すしかない」と話す。

3099荷主研究者:2018/04/08(日) 10:58:03

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180326_13021.html
2018年03月26日月曜日 河北新報
<変わる南都 震災後の仙台・長町>(下)逆風と新風 個性前面 商店街に活気

真剣な表情でエスプレッソマシンに向かう大友さん。古い街に新しい感性が芽吹く

 ジャズのリズムとコーヒーの香りが漂う。通りに面したガラス窓から見える木製カウンターと山高帽型の照明が愛らしい。仙台市太白区長町3丁目のカフェ「パブリックコーヒー&バー」はJR長町駅の北約400メートル、サンカトゥール商店街の中ほどにある。

<住民急増し商機>
 店長の大友隆嗣さん(37)は長町で約70年続く自転車・バイク店の長男。「街のにぎわいも、人通りがなくなってからも知っている」と話す。

 家業を継ぐため埼玉県の整備士専門学校に進学。飲食店でのアルバイトで接客の面白さを知った。実家に戻ったが、飲食業への思いが募り、27歳で上京。カフェ3店で修業し2014年4月、33歳で店を構えた。

 長町は駅東側を中心に近年、マンションや商業施設の立地が進む。若い住民が急増し、商機を感じた。フランチャイズ店以外で気軽に立ち寄れるカフェが長町周辺にまだ少ないことも、決断を後押しした。

 中南米3産地の豆を組み合わせたオリジナルブレンドが売りだ。味と店の雰囲気が評判を呼び、幅広い年代の客が来る。

 長町の商店街はサンカトゥール、長町一丁目、長町駅前の三つ。広瀬橋のたもとから南に約2キロにわたり店が並ぶ。市地下鉄南北線開業(1987年)以降は長町南への大型ショッピングモール出店などで客離れが加速。店主の高齢化や後継者不足も重なり、90年ごろのピーク時に350以上あった店の数は現在、218まで減った。

 東日本大震災後はあすと長町地区で商業施設の集積が加速。商店街には逆風のはずだが、長町で100年近く続いている文具店を営む赤井沢孝子さん(80)は「若手経営者の個性的な店が加われば、商店街の魅力は増す。大型施設との共存は可能だ」と信じる。

<「教室」開きPR>
 3商店街でつくる長町商店街連合会は個々の店の魅力をPRしようと、2年前から「長町まちかど教室」を開催。着物の手入れと保存方法、万年筆の選び方など専門店の経営者らが豆知識を伝授し、客とつながるきっかけづくりに努めている。

 「パブリック」も昨年10月、ハンドドリップコーヒーの入れ方教室を開いた。「豆のグラム数を抑えて、細かくひくと苦みが増す。自分に合った入れ方を見つけて」。大友さんは丁寧に説明した。

 インターネットや会員制交流サイト(SNS)などで店の存在を知った常連客は、市外にも広がる。長町に新しい風が吹き始めている。

3100荷主研究者:2018/04/08(日) 11:13:10

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180326_12013.html
2018年03月26日月曜日 河北新報
<三陸沿岸道>気仙沼に延伸 大谷海岸-気仙沼中央IC開通

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20180208kahoku03.JPG

開通直後から車の列ができた気仙沼中央IC(中央)。右上が仙台方面。手前は国道45号=25日午後3時35分ごろ、気仙沼市

 東日本大震災の復興道路として国が整備を進める三陸沿岸道路の大谷海岸-気仙沼中央インターチェンジ(IC、いずれも宮城県気仙沼市)間の7.1キロが25日、開通した。大谷海岸ICの北2.5キロ付近に岩井崎ICも完成。震災後、気仙沼市内への延伸は初めてとなる。

 気仙沼中央IC付近で式典があり、住民代表で同市面瀬中2年の尾形香織さん(14)が「気仙沼市の復興加速につながることを期待したい」とあいさつした。

 開通区間の事業費は約255億円。12分間の短縮を見込む。岩井崎ICは「ハーフ方式」で、気仙沼中央IC方面とのみ行き来できる。

 国は仙台港北IC(仙台市)-八戸ジャンクション(八戸市)間を復興道路と位置付け、2020年度までの全線開通を目指している。全長359キロのうち205キロが開通した。

3101荷主研究者:2018/04/08(日) 11:23:00

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180327_12005.html
2018年03月27日火曜日 河北新報
アニメ制作会社・ネクストバッターズサークルが仙台に新拠点 4月1日開業

郡市長(右)に立地表明書を提出した加藤社長

 アニメーション企画・制作のネクストバッターズサークル(東京)は26日、仙台市青葉区大町にアニメ制作拠点「ティアスタジオ仙台」を開設すると発表した。開業は4月1日で、同社が東京以外に拠点を設けるのは初めて。

 加藤淳社長が市役所を訪れ、郡和子市長に立地表明書を提出。秋田市出身の加藤社長は「東北を元気にするアニメを作りたい」と語った。郡市長は「東北全体の学生に(就職先の)大きな選択肢となる。仙台を舞台にしたアニメも作ってほしい」と期待した。

 仙台ではデジタル動画の制作や仕上げを担う。従業員は初年度5人で、3年後に20人、将来的に50人体制まで拡大する予定。

 市内は近年、東京のアニメ制作会社の進出が相次いでいる。立地表明は昨年2月以降で3社目。首都圏の人材不足が背景にあり、東京からのアクセスの良さに加え「他都市に比べアニメの専門学校が多い」(同社)と注目されている。

3102荷主研究者:2018/04/08(日) 11:23:37

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180327_12006.html
2018年03月27日火曜日 河北新報
アークホテル仙台閉館へ 旧ワシントンホテルから36年、耐震基準満たせず

3月末で営業を終えるアークホテル仙台青葉通り

 ビジネスホテルチェーンのルートイングループ(東京)が運営する仙台市青葉区の「アークホテル仙台青葉通り」が、今月末で閉館する。築36年の建物が現行の耐震基準を満たしていないことが理由。旧仙台ワシントンホテル時代から36年続いた営業を終える。

 アークホテルによると、建物を所有する大和ハウス工業(同)と耐震工事の実施を協議したが、見送られたため撤退を決めた。小原匡支配人は「現状のままでは安全確保が難しいと判断した」と話した。

 建物の今後の利用について、大和ハウス工業広報企画室は「現時点では未定」と説明した。

 アークホテルは1982年、藤田観光(同)が「仙台第2ワシントンホテル」として開業した。隣接していたもう1棟の第1は不採算を理由に2002年に閉鎖。第2から名称変更した「仙台ワシントンホテル」も08年3月に閉館し、ルートインが営業を引き継いだ。

 客室数340は市内のホテルでは3番目に大きい規模で、宴会や会議の会場も備える。アークホテルによると、市地下鉄東西線の開業で近隣に大町西公園駅が開設されたことや、訪日外国人旅行者(インバウンド)の増加などによって経営は順調だった。17年度は過去最高の売上高や営業利益を更新した。

 小原支配人は「閉館は非常に残念だ。長い間、ご利用いただき、スタッフ一同感謝している」と話した。

3103荷主研究者:2018/04/15(日) 10:22:09

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180326_13041.html
2018年03月26日月曜日 河北新報
<国分町Eyes>(1)回帰 古里の温かさこの街で

談笑しながら常連客に酒を注ぐ杉山さん(左端)。家族的な雰囲気が漂う

 東北最大の歓楽街・国分町(仙台市青葉区)では、いつの時代も人々の喜怒哀楽が渦巻き、無数の物語が紡がれる。東日本大震災の発生から7年。復興バブルやその後の衰退に翻弄(ほんろう)されながら、移ろう時と街の中で生きる人々の瞳には何が映っているのか。さまざまな立場の5人を通して、「ブンチョウ」のいまを垣間見る。(報道部・岩田裕貴)

 U字のカウンターとソファ一つのこぢんまりした店内に昭和歌謡が響き渡る。壁には大漁旗。国分町2丁目の「唄(うた)える酒場 三陸女川 海」のマスター杉山三喜雄(みきお)さん(60)が笑顔で客を迎える。

 初対面の客同士が世間話に花を咲かせ、歌をデュエットする。子連れの家族、女子会のOL、仕事を終えた飲食店関係者など客層は多彩。「海」は年配客を中心に憩いの場となっている。

<震災機に出店>
 杉山さんは宮城県女川町出身。高校卒業後、料理人を志して仙台市の調理師専門学校に進んだ。「一刻も早く現場経験を積みたい」と半年で中退し、国分町の飲食店で働き始めた。

 会話上手で華やかなホステス、素材を生かした旬の料理、きらめくネオン、そして人波-。18歳の目に映る街は生命力に満ちあふれていた。「ここに必ず店を出す」と夢見た。

 2011年1月、約13年間働いた国分町のレストランが閉店。今後を思案している時に震災が起きた。

 高台にあった実家は津波を免れたが、海近くの木材加工工場で働いていた兄=当時(60)=が犠牲となった。発生3日後、車で実家に赴いた。古里は跡形もなく消えていた。

 人生は短く、無常だ。「生きているうちに自分の店を出したい」。無理を押して震災の4カ月後、故郷の名を冠した店を国分町に開いた。今年で8年目。女川の被災者も足を運んでくれる。

<採算は二の次>
 震災後の国分町は、かつての姿とは様変わりしたと感じている。

 復興バブルで新規出店が相次ぎ、その後は縮小したパイを取り合う競争が激化した。客単価は下がり、接客や料理の質以上に客の回転率向上を優先する風潮が強まった。

 「客と店、客同士が交流できる店が減った」。杉山さんが寂しげにつぶやく。

 「海」ではグラスが空になる前に酒が注がれ、タイミング良く手作り料理が出てくる。カラオケは歌い放題。「それでいて安い」と客は満足げだ。

 採算は二の次の経営に「不安はいつもある」と杉山さん。「でも、もうけは少なくていい。ここに来ればみんな友達。家のような空間を大事にしたい」

 心はいつも、かつて夢見た街に舞い戻る。震災に背中を押されて出した店で、震災が人々にもたらした別離と孤独にあらがう。

3104荷主研究者:2018/04/15(日) 10:22:42

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201803/20180327_13019.html
2018年03月27日火曜日 河北新報
<国分町Eyes>(2)寄る辺 夜間保育所 親子支える

子どもたちを寝かしつける高橋さん。園は夜の街で働く母親たちに不可欠な存在だ

 東北最大の歓楽街・国分町(仙台市青葉区)では、いつの時代も人々の喜怒哀楽が渦巻き、無数の物語が紡がれる。東日本大震災の発生から7年。復興バブルやその後の衰退に翻弄(ほんろう)されながら、移ろう時と街の中で生きる人々の瞳には何が映っているのか。さまざまな立場の5人を通して、「ブンチョウ」のいまを垣間見る。

 「ママ、いってらっしゃい!」

 2月中旬の金曜午後6時半、仙台市青葉区国分町3丁目の雑居ビル2階の夜間保育所「風の子保育園」。これからスナックに出勤する母親(36)を男児(3)がハイタッチで送り出した。次に会えるのは日付が変わった後の午前2時だ。

 開園は午後4時〜翌午前3時。金、土曜は午前4時まで預かる。0〜12歳児が対象で、多い日は20人を保育士3〜4人で受け入れている。親の半数は国分町の飲食店で働くシングルマザーだ。

 園の電話が鳴った。「1時間後に預けたいのですが」。店の都合で、母親は急な出勤や欠勤に振り回される。「国分町の影響を直接受けるのよね」。園長の高橋キミエさん(70)がつぶやく。

 高橋さんは幼稚園の元教諭。子育てが一段落し、50歳を過ぎてから24時間保育所で数年働いた後、風の子保育園の園長に就任。今年で10年になる。

<深夜にお迎え>
 午後9時。体調の悪そうな女児(5)が38度の熱を出し、嘔吐(おうと)した。勤務中の母親に電話したが、迎えに来ることができたのは翌午前1時半すぎだった。

 積み木遊びなどを終え、午後9時半に消灯。1時間ほどかけて寝かしつけ、ようやく全員の寝息が聞こえた。

 経営は楽でない。公的補助金のない認可外保育所は保育料収入が頼り。だが、預かる子どもの数は母親の出勤日によって変わるため、収入も不安定だ。

 仙台市内で夜間に子どもを預かる保育所は22カ所(昨年4月1日現在)あり、全て認可外。認可を得るには面積や保育士数の基準を満たす必要があるが、歓楽街周辺で広い部屋を確保するのは難しい。夜間保育を希望する保育士も少ない。

<「現場を見て」>
 「養育環境をより良くしたいが(認可外では)限界もある。昼と夜で同じ(設置)基準はおかしい。行政は夜間保育の現場をきちんと見てほしい」。高橋さんは訴える。

 午前2時すぎ、ハイタッチで送り出された母親が迎えに来た。「ここがなかったら、私たちは生活できない」。母親はそう言いながら、熟睡する男児を抱いて園を後にした。

 経営的には割が合わなくても続けられるのは「子どもの成長の瞬間に立ち会える喜びがあるから」と高橋さんは言う。

 この日、約8カ月の女児が初めて寝返りを打った。高橋さんから自然と笑みがこぼれた。


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