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国際政治・世界事情

630千葉9区:2009/06/09(火) 21:55:30
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090608/erp0906082058007-n1.htm
苦悩する民主主義 旧ソ連圏、問われる「色革命」 (1/2ページ)
2009.6.8 20:56

このニュースのトピックス:ロシア・CIS
 【モスクワ=遠藤良介】ウクライナで2004年、親欧米のユシチェンコ大統領を誕生させた「オレンジ革命」の立役者、ティモシェンコ首相が7日夜、来年初頭の大統領選への出馬を正式表明した。首相がかつての盟友と完全にたもとを分かったことで、深刻な経済危機にある同国政治は内部分裂した親欧米派と親ロシア派という三つどもえの対立構図を強め、混乱は必至の情勢となった。旧ソ連圏では、同様の街頭行動による政権交代を経た国々で再強権化や政情不安が起きており、この地域の民主化は試練に直面している。

 旧ソ連圏ではオレンジ革命と前後してグルジアの「バラ革命」(03年)、キルギスの「チューリップ革命」(05年)で親欧米政権が誕生し、色や花が政権打倒のシンボルとされたことから「色革命」と総称される。いずれも選挙での「不正」を訴える大規模デモを背景に政権交代が起きたもので、当時のブッシュ米大統領の世界観と相まって「民主化のドミノ」とも呼ばれた。

 だが、ウクライナでは民主化の度合いこそ評価されるものの、それが逆に際限ない政争を招き、経済危機と国民の政治への失望を深めた。グルジアではサーカシビリ大統領が言論統制など強権的体質を批判され、昨年8月のロシアとの紛争をめぐっても反政権派が大統領退陣を求める動きを強めている。キルギスでも、バキエフ大統領が「革命」で追放した前任者と同様の翼賛体制を築きつつある。

 露科学アカデミー欧州研究所のフルマン上級研究員は「『色革命』は選挙が全く意味を持たない強い権威主義と、通常の選挙で政権が交代する民主主義との中間的な体制で起きる。ただ、その後に民主主義が定着するには法に対する敬意や(政治への)誠実さ、民主的な制度といった一定の基盤が必要だ」と指摘。ロシアが「色革命」の原因とする「欧米の関与」については「決定的要因とはなりえない」と話す。

 これに対し、ロシアは19世紀帝国主義さながらの「勢力圏」を外交の中心理念に掲げ、混乱や経済危機に乗じてこれら諸国での影響力回復を狙う。ウクライナには天然ガス代金の支払いをめぐって圧力を強めているほか、キルギスには2月、20億ドル(約1900億円)の巨額融資を約束して同国に駐留していた米軍の排除を約束させた。

 モルドバで4月、議会選後に若者らが首都キシニョフで暴徒化した際も、ロシアは「色革命阻止」を叫んで与党・共産党に肩入れし、一部報道では暴徒鎮圧用のガス弾など装備品まで提供した。「民主主義の波及を恐れるロシア」(フルマン氏)の介入は強まりこそすれ、弱まることはなさそうだ。


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