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国際政治・世界事情

687名無しさん:2009/06/17(水) 23:46:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090617-00000589-san-int
イラン大統領選めぐる混乱…ネットがもう一つの「戦場」に
6月17日18時52分配信 産経新聞

 【ニューヨーク=松尾理也】大統領選挙をめぐる混乱が深まっているイランで、ブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などのインターネット上のサービスが、抗議行動を続ける改革派支持の市民たちの重要な武器になっている。イラン政府当局は、接続速度を低下させるなどの手法で実質的な制限に乗り出したとされ、インターネットは今回の衝突のもうひとつの「戦場」の様相を呈している。

 有力SNSの「フェースブック」上に開設されたムサビ元首相のページには、同氏の写真とともにコメントが随時更新されて掲載されている。「つぶやき」と呼ばれる140字以内の短文を投稿する一言ブログサイト「ツイッター」は、支持者らがデモを組織し、取り締まりについての情報を交換する場所としての機能を果たしている。

 政変や騒乱の際の情報発信の手段としても定着した動画サイト「ユーチューブ」にも、デモの際の流血の場面などが続々と投稿されている。同サイトは通常、暴力的な場面は削除する方針を表明しているものの、今回は「記録としての価値」にかんがみ、基本的にはそのまま掲載を続けている。

 改革派のムサビ元首相の支持層の重要な一角を占めるのが、インターネットの利用に精通した学生ら若年層で、結果的に、政治へのインターネットの利用では圧倒的に改革派が保守派をリードする状況が生まれている。

 こうしたインターネットの影響力は、国家的な駆け引きの一部にもなりつつある。AP通信によると、米国務省は「ツイッター」に対し、今月15日に予定されていた保守作業のためのサービスの一時停止を延期するよう要請したという。

 「ツイッター」側は、政府からの要請の事実については明らかにしていないものの、「重要なコミュニケーションの手段としてツイッターがイランで果たしている役割のため」として、実際にサービス停止を1日延期した。

 イラン政府も当然、敏感に反応している。特定の単語に対する検閲などの他、米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、イラン国内に存在するインターネット接続業者に影響力を行使するかたちで、利用者の接続速度を大幅に低下させるなどの措置を取っている。同紙は、接続を遮断するというあからさまなやり方ではなく、閲覧を困難にさせるという「洗練された手法」と指摘している。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/internet/267325/
米政府、Twitterにメンテ延期を要請 イラン問題に配慮
配信元:
2009/06/17 15:28更新
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 米国務省が、大統領選をめぐって混乱が続くイランの国民のために、Twitterにメンテナンスを延期するよう求めたことを認めた。ReutersやCNNが報じている。

 イラン国内では、6月12日に実施された大統領選の結果をめぐって抗議活動が続いており、抗議デモ参加者と警官隊が衝突するなど混乱した状況にある。イラン国民はTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを活用しており、国務省は同国民がコミュニケーションを続けられるよう、Twitterなどのソーシャルサービスに働き掛けたという。

Twitterは15日、イラン国民に配慮して、米国時間の夜間に予定していたメンテナンスによるサービス停止をイラン時間の午前1時半に変更した。ただし同社は、「国務省は当社の意思決定プロセスに影響を与えられない」と明言。政府の要請ではなく、自らの判断による延期であることを強調している。

688千葉9区:2009/06/18(木) 22:29:57
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090618/mds0906182051007-n1.htm
「デモ犠牲者追悼」 イラン改革派が抗議行動へ
2009.6.18 20:49
 【テヘラン=村上大介】イラン大統領選での「不正」を訴える改革派の抗議行動が収まらないイランで、落選したムサビ元首相を支持する改革派は18日、数十万人規模となった15日の大規模デモの犠牲者追悼の抗議行動を行う。ムサビ氏が呼びかけ、自らも参加を表明している。

 一方、同国のメヘル通信は、最高指導者ハメネイ師が19日、テヘランで行われるイスラム教の金曜礼拝で演説すると報じた。強硬保守派の民兵組織バシジ(人民動員軍)は、隊員やアフマディネジャド大統領支持者らに礼拝に「集結」するよう呼びかけている。

 衰える気配のない改革派の抗議行動は17日も夕方から行われ、ロイター通信は目撃者の話として、テヘラン中心部に数万人が集まったと報じた。内務省は「許可のない違法なもの」として警告していたが、「再投票」を求める改革派市民たちの怒りの根深さを浮き彫りにした。

 市民の多くは、ムサビ元首相が選挙キャンペーンで使ったイスラム教を象徴する緑色の布を手首や頭に巻いて参加し、「われわれの票は奪われた」などと叫んだ。体制側の国営テレビも17日夜のニュースで、改革派の集会について短い映像を流した。治安部隊との衝突はなかったもようだ。

 改革派指導者への弾圧を強める当局は18日、1979年の革命初期に外相を務めたイブラヒム・ヤズティ氏ら2人を新たに逮捕した。同氏は入院中の病院から連れ去られたとの情報がある。

http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090618/mds0906181113005-n1.htm
拘束者の解放求め声明発表 ムサビ氏とハタミ師
2009.6.18 11:12
 フランス公共ラジオによると、イラン大統領選で敗退した改革派候補のムサビ元首相と、同氏を全面支援しているハタミ前大統領は17日、イラン当局が選挙後に身柄を拘束した改革派指導者ら全員の解放を要求する声明を連名で発表した。

 米国の人権団体によると、アブタヒ元副大統領ら政治家のほか、アナリストやジャーナリストら改革派の指導的立場にある数十人が拘束されている。

 声明は「現在の懸念すべき状況を終わらせるすべての措置を取り、市民への暴力をやめ、拘束した人々の解放を求める」としている。(共同)

689千葉9区:2009/06/18(木) 22:31:05
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009061802000225.html
抗議デモ 地方に拡大 イラン、300人を逮捕
2009年6月18日 夕刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選で敗北した改革派ムサビ元首相の支持者が選挙に不正があったと訴えている抗議デモで、中部イスファハンなどの地方都市でも計三百人近くが逮捕されていたことが分かった。イランの衛星テレビ・プレスTV(電子版)が十七日、伝えた。

 首都テヘラン中心部でも数万人規模の集会が続いているが、混乱は全国に拡大しているとみられる。今回のデモをめぐり、イランの国営メディアは、デモ参加者の死者を七人と伝えている。

 報道によると、イスファハンでは、これまでにデモ参加者約二百人が逮捕された。多くは釈放されたとされるが、一部は拘束されたままだ。警官も含め負傷者は三十人以上に上った。イスファハン技術大学では、開票結果が伝わった十三日の夜は騒乱状態になったという。

 地元の検察当局者は「デモ参加者は公共物を破壊したり、火を放った」と説明し「外国メディアが関与している」と非難している。

 南部シラーズでは複数の学生が逮捕され、負傷者が出ている。

http://www.asahi.com/international/update/0618/TKY200906180064.html
サッカー・イラン代表、W杯予選で改革派のリストバンド
2009年6月18日11時34分
 【テヘラン=吉武祐】イラン代表の主力サッカー選手が、17日にソウルであったワールドカップ予選の試合中、同国の改革派ムサビ元首相のシンボルである緑のリストバンドを着けて出場した。大統領選の不正を訴え、抗議行動を続けるムサビ氏の支持者に共感を示したと受け止められ、波紋を呼んでいる。

 緑のリストバンドを着けていたのは、主将マハダビキア(背番号2)、FWカリミ選手(同8)ら。中でも「アジアのマラドーナ」と呼ばれるカリミ選手は、大統領選で再選されたアフマディネジャド氏の側近が取り仕切るサッカー協会との折り合いが悪いことで知られる。

 リストバンド着用の理由は明らかでなく、試合の後半は外した。競技場での政治活動は禁止されているが、緑はイスラムの象徴とされる色でもあるため解釈は微妙だ。

 サッカーが一番の人気スポーツであるイランで、有名選手の言動は大衆への影響力が大きい。本国では早速、ムサビ氏系のウェブサイト「キャレメ」が選手名を伝えた。

690千葉9区:2009/06/18(木) 22:31:51
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200906180005o.nwc
イラン 大規模デモ 体制維持へ大統領「更迭」も
2009/6/18

 現地メディアなどによると、イラン大統領選挙の開票結果をめぐり、改革派候補ムサビ元首相の支持者と、現職で保守強硬派のアフマディネジャド大統領の支持者が、それぞれ大規模なデモを繰り広げ、16日までに8人以上の市民が犠牲になった。これは保守派民兵組織「バシジ(人民動員軍)」が発砲したためとみられる。民兵組織と警察がテヘラン大学の学生を襲撃したとの報道もある。

 選挙を監督する護憲評議は同日、選挙結果を認めるとする、これまでの姿勢を転換して、問題のある投票箱を集計し直す用意があると発表したものの、改革派が求める選挙の無効と再選挙は拒否した。最高指導者ハメネイ師も、選挙の不正疑惑を調査する考えを示した。

 一方、同日のイラン国営放送は、選挙後の騒乱の「首謀者」が逮捕されたと伝えた。この中には、ムサビ元首相を支持するハタミ元大統領の腹心であるアブダビ元副大統領も含まれる。

 アフマディネジャド陣営は選挙結果の操作をやり過ぎた。内務省が13日に発表した開票結果では、アフマディネジャド大統領の得票率は62.6%、ムサビ元首相は33.8%だった。もちろんアフマディネジャド大統領が勝利する可能性もあったが、事前の世論調査と85%という高い投票率からみて、ここまでの得票差は極めて不自然だ。実際は、28%対57%でムサビ氏が勝利したとの内部情報もある。

 イラン指導部は、大統領選挙後の大規模かつ根強い抗議運動を受けて、その立場を微妙に変えている。抗議運動の熱を冷ます目的で時間を稼ごうとしているのは間違いない。現在のところ、大統領「再選」という厚かましい結果を押し通そうとする試みは成功しそうだ。しかし、抗議運動の勢いを鎮めることができなければ、指導部はイスラム体制を維持するためアフマディネジャド大統領を犠牲にする決断を下すかもしれない。

691千葉9区:2009/06/18(木) 22:32:51
http://www.asahi.com/international/update/0617/TKY200906170330.html
手作業なのに5時間で2500万開票?イランで疑問の声
2009年6月17日23時36分

 【テヘラン=平田篤央】イラン大統領選の開票作業は5時間で2500万票分。手作業による開票で、そんなことが果たして可能か――。改革派の支持者らが、保守派のアフマディネジャド大統領の「圧勝」というイラン内務省の発表に抗議を続ける背景には、こうした疑問の数々がある。

 改革派候補で、アフマディネジャド氏との接戦にもつれ込むとみられていたムサビ元首相は、すでに投票日の12日に最高指導者ハメネイ師あてに書簡を送り、「票が操作される可能性がある」と指摘していた。革命防衛隊の何人かの司令官から、防衛隊員や傘下のバシジ(志願民兵)が選挙に介入するとの証言があったという。

 選挙を監督する護憲評議会は16日、「問題のある投票箱があれば票を数え直す用意がある」と表明した。しかし、問題があることを証明する文書の提出を求めており、実際は困難とみられている。

692千葉9区:2009/06/18(木) 22:34:33
http://mainichi.jp/select/world/news/20090618dde001030051000c.html
イラン大統領選:現職再選 ムサビ氏らが暴力停止訴え 共同書簡発表
 【テヘラン支局】イラン大統領選で現職の保守強硬派アフマディネジャド大統領に敗れた改革派のムサビ元首相と同氏を支持したハタミ前大統領は17日、陣営のウェブサイト上にイランの司法当局にあてた共同書簡を発表した。開票を巡る「不正」を訴えて身柄を拘束された改革派メンバーや抗議デモなどを取材したジャーナリストの解放、ムサビ氏支持者に対する暴力行為の停止などを求めている。

 AFP通信によると、両氏は平和的な抗議デモに対する暴力や挑発行為、学生寮などへの襲撃を非難。「今日の憂慮すべき状況を終わらせるため、あらゆる必要な手段を取り、暴力行為をやめ、拘束者を解放するよう求める」と訴えた。

 一方、ロイター通信によると、14日夜にテヘラン大学の学生寮で選挙の「不正」を訴える集会が開かれていたところ、大統領を支持する民兵組織バシジが襲撃し、学生4人が死亡した。
毎日新聞 2009年6月18日 東京夕刊

693千葉9区:2009/06/18(木) 22:35:26
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090618/mds0906182132008-n1.htm
イラン危機、革命防衛隊の動向がカギ
2009.6.18 21:30
 【テヘラン=村上大介】大統領選の「不正」をめぐる改革派の抗議行動で揺れるイランで、アフマディネジャド大統領の下で急速に政府中枢や経済界に浸透した革命防衛隊の動向が政治危機の行方のカギを握っている。イランの支配体制はアフマディネジャド政権下で、「ベラヤティファギ」(イスラム法学者による統治)に基づく“神権政治”から、強固な保守イデオロギーと結びついた軍事支配へと実質的に変質したと指摘されている。

 革命防衛隊は、1979年のイスラム革命直後に、革命指導者ホメイニ師によって創設された「革命防衛」のための精鋭部隊。80年代のイラン・イラク戦争では中心的な役割を果たし、その後、強固な保守イデオロギーを支える代表的な機関として、独り歩きを始めた。防衛隊の兵力は約12万5000人。正規軍の42万人には及ばないが、陸海空軍や弾道ミサイル部隊を抱え、装備、士気の両面で現在、イラン最強の部隊だ。核開発にも深く関与しているとみられている。

 革命防衛隊のイスラム体制への影響力拡大は以前から進んでいたものの、2005年に生え抜きのアフマディネジャド氏が大統領に当選し、一気に進んだ。

 アフマディネジャド政権下では、21人の閣僚のうち14人までが防衛隊出身か、その関係者で占められ、公務員の主要ポストでも大量に防衛隊出身者が登用された。過去4年間を「アフマディネジャドの静かなクーデター」と評する向きもあるほどだ。

 影響力は経済活動にもおよび、06年には国内最大のガス田のパイプライン建設(約20億ドル相当)など国内インフラ整備を次々と受注。法学者層と結びつきイスラム体制を支えてきたイマム・レザー財団(推定資産250億ドル)や殉教者財団(同200億ドル)などの宗教財団に迫る経済主体にのし上がっている。

 政府批判の抗議行動を続ける改革派にしても、イスラム革命体制を否定しているわけではなく、その枠内での自由な社会実現を目指している。

 だが、強硬な保守イデオロギーの牙城と化した革命防衛隊にとって、改革派は「イスラム体制の破壊者」としか映らない。

 こうしたなか、最高指導者ハメネイ師は国民の体制への不満やイランを「悪の枢軸」と断じたブッシュ米前政権やイスラエルによる攻撃の可能性といった「脅威」にさらされ、結果として現体制への依存を強めていった。

 今回の政治危機で徹底的な武力弾圧を行えば、内外両面で、イスラム体制に決定的な傷を残しかねない。ハメネイ師が、改革派との妥協を許さない革命防衛隊を、体制維持の観点から「障害」と判断できるかどうかも危機収拾に向けた大きなカギを握る。

694千葉9区:2009/06/18(木) 22:35:59
http://mainichi.jp/select/world/news/20090618ddm007030021000c.html
イラン大統領選:現職再選 アラブ諸国も「安堵」 混乱で「他国へ介入困難」
 【カイロ和田浩明】イランと緊張関係にあるアラブ諸国は、保守強硬派アフマディネジャド・イラン大統領の再選を「歓迎すべからざる出来事」(バーレーンの評論家、ハッサン・マダン氏)と受け止めていた。だが、イランで反政府デモが拡大したため、イランは当面、国内情勢の安定に集中せざるを得なくなったと分析。「他国への介入は困難になった、と安堵(あんど)している」(エジプト・アハラム政治戦略研究センターのハッサン・タリブ副所長)のが実情だ。

 アフマディネジャド大統領の再選直後、エジプトのアブルゲイト外相は「地域問題へのイランの対応に変化を望む」と発言。イラン側に変化がない限り関係改善は難しいとの認識を示唆した。

 アラブ諸国の間では、イランがレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラやパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスへの支援を通じ、中東での影響力拡大を図っているとの見方が根強い。サウジアラビア外交筋は「他国への介入はやめるべきだ」と批判していた。

695千葉9区:2009/06/18(木) 22:59:03
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090618-OYT1T00939.htm?from=main5
イラン改革派「沈黙の抗議」…デモ行進の戦術変更
 【テヘラン=久保健一】イラン大統領選の開票結果をめぐり、抗議行動を続ける同国改革派勢力が、街頭デモでスローガンを叫ばない「沈黙の抗議」戦術を取りはじめた。


 アフマディネジャド政権をはじめとした保守派勢力が、改革派のデモに「暴徒」のレッテルを張る宣伝工作を強化していることへの対抗策だ。

 抗議行動の正当性をめぐる双方の攻防の行方が、一般国民感情にも大きな影響を与えるとみられ、今後の情勢を左右するとみられる。

 17日、10万人を超す改革派支持者は、テヘラン中心部のハフテ・ティール広場からアザディ広場までの10キロをデモ行進した。

 デモ参加者によると、「私の票はどこへ?」「仲間が大学で殺された」などと書かれたプラカードを掲げる者はいたが、「独裁者に死を」などのシュプレヒコールはなりを潜めた。

 デモが始まった13日から数日間続いた「騒然としたデモの雰囲気は様変わりした」(参加者のジャワード・ハサンプールさん)。

 こうした戦術変更が、抗議行動を主導する改革派のムサビ元首相の指示かどうかは不明だが、保守派勢力が、抗議デモを続ける改革派勢力を「暴徒」とみなすメディア宣伝を開始したことへの反撃であることは間違いない。

 これまで抗議デモの模様を一切報じてこなかった国営放送は16日になって、突如、焼き打ちされた車など「騒乱」の現場の様子を放映しはじめた。

 こうした工作は、改革派デモに対する国民感情に一定の影響を与えるとみられる。16日にテヘラン中心部で行われた大統領支持派の集会では、「改革派は国家秩序を乱す反乱者」(ナルゲス・ケシュミリさん)といった声が多く聞かれた。

 イランの改革派と保守派は、ベラヤティ・ファギー(イスラム法学者の統治)を根幹とする「イスラム革命体制」を信奉する点では一致する。その枠内で、改革派が「自由と民主主義」、保守派が「イスラム教の価値観」を重視するという力点の違いがある。

 ムサビ氏は、初代最高指導者ホメイニ師の寵愛(ちょうあい)を受け、イラン革命草創期の1981年に30歳代で首相に就任した。それだけに同氏には、革命体制の本流意識が強く、「反乱者」のレッテルを張られることに「強い理不尽さ」(地元記者)を感じているとみられる。

 現革命体制は保守派の支配下にあり、同派総帥である最高指導者ハメネイ師は、改革派側に抗議行動の自制をうながすなど、今のところ改革派に批判的な立場を堅持している。

(2009年6月18日22時44分 読売新聞)

696千葉9区:2009/06/19(金) 22:47:00
http://www.afpbb.com/article/politics/2613146/4281075
イラン大統領選、投票率140%の選挙区も 落選のレザイ氏
2009年06月19日 21:49 発信地:テヘラン/イラン
【6月19日 AFP】大統領選の結果をめぐり混乱が続くイランで、3位で落選したモフセン・レザイ(Mohsen Rezai)元革命防衛隊司令官が18日夜、投票率が140%にも達した選挙区があったと国営テレビで語った。

 レザイ氏は、170の選挙区で投票率が95%から140%に達していたと述べ、「これは妥当な投票率といえるのか。それとも、検証を要する事態なのか?」と疑問を呈した。

 イランの選挙では投票人名簿は存在しないため、選挙区ごとに予想投票者数は把握しているが、有権者は原則として国内のどの投票所でも投票することができる。

 12日に実施された大統領選挙では、現職のマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領の当選が発表されたが、次点のミルホセイン・ムサビ(Mir Hossein Mousavi)元首相やレザイ氏ら、落選した3候補は、選挙を監督する護憲評議会に対し、646件の選挙違反への異議申し立てを行っている。(c)AFP

http://mainichi.jp/select/world/news/20090619dde007030018000c.html
イラン大統領選:現職再選 鎮魂の炎 デモ犠牲者悼み
 【テヘラン支局】イラン大統領選の結果に抗議している改革派ムサビ元首相の支持者は18日、首都テヘランで数万人規模の無許可デモを行った。これまでのデモで死亡した少なくとも7人といわれる参加者を追悼し、多くの人々が遺影にロウソクや花をささげた。

 抗議デモは6日目。この日はムサビ氏も参加し、参加者の大きな歓声で迎えられた。

 19日には最高指導者ハメネイ師が金曜礼拝の演説を行う予定で、この演説が選挙を巡る混乱の行方に影響を与えそうだ。

毎日新聞 2009年6月19日 東京夕刊

697千葉9区:2009/06/19(金) 22:48:36
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090619-OYT1T00868.htm
イラン・ハメネイ師、抗議デモ容認せず…ムサビ氏に警告
 【テヘラン=久保健一】イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は19日、テヘラン大学で行われたイスラム教の金曜礼拝で演説し、イラン大統領選の不正疑惑を巡って改革派勢力が続ける抗議デモに対して、「街頭の抗議で圧力をかけるのは誤っている」と述べ、デモをやめるよう求めた。


 さらに、「(街頭で)流血の事態が起きれば、抗議行動のリーダーが直接責任を負うことになる」と指摘し、デモを主導するムサビ元首相に強い警告を発した。

 ハメネイ師が今回の抗議行動で自らの立場を表明したのは初めて。改革派のデモを断固容認しない姿勢を示したものだが、改革派の不満を解消するための融和策は示されておらず、改革派がデモ中止に応じるかどうかは不透明だ。

 選挙不正疑惑については、ムサビ氏らによる異議申し立てに対する「護憲評議会の判断を待ちたい」と述べた。だが、当選したアフマディネジャド大統領とムサビ氏の「1100万票の差はあまりに大きい」とも述べ、選挙結果が覆ることはないとの考えを示唆した。

 19日は、午後(日本時間19日夜)までにテヘランで改革派による大規模デモは行われていない。

(2009年6月19日21時13分 読売新聞)

http://www.asahi.com/international/update/0619/TKY200906190366.html
アフマディネジャド氏支持、鮮明に イラン最高指導者
2009年6月19日20時35分

 【テヘラン=吉武祐】大統領選に不正があったとして改革派が抗議行動を続けるイランの最高指導者ハメネイ師が19日、金曜礼拝で演説し、圧勝とされたアフマディネジャド大統領の続投支持を鮮明にする一方、改革派の行動を「無益だ」として批判した。最高指導者として国民に平静を呼びかけたものだが、抗議行動に歯止めがかからなければ、権威がいっそう傷つく恐れを抱えている。

 演説でハメネイ師は「選挙に不正はなかった」と明言し、アフマディネジャド氏の再選を認める立場を改めて表明。「内政も外交も、私の考えは彼に近い」とも述べ、今後もアフマディネジャド氏の後ろ盾となる考えを示した。

 アフマディネジャド氏の圧勝とした開票結果への改革派の異議については「法的手続きにのっとって処理されるべきだ」と言及したものの、再選支持を鮮明にしたことで、ハメネイ師の「分身」とされるジャンナティ師が仕切る護憲評議会が、改革派の要求に応じて選挙を無効にする可能性は事実上なくなった。

 そのうえでハメネイ師は「政治の意思決定は投票で行われる。街頭(の行動によって)ではない」と述べ、改革派の動きを批判した。

 ハメネイ師は、アフマディネジャド氏の「圧勝」が発表された13日、結果を受け入れるよう国民に呼びかけた。だが護憲評議会による承認手続きを経ないまま再選に「お墨付き」を与えた動きは、改革派を失望させた。その直後から抗議の騒乱が全土で起き、結果的に最高指導者の威光は大きく傷ついた。

 19日の演説で改革派を糾弾したのは、強制鎮圧も辞さない姿勢を示し、抗議行動をやめさせたい意図があるからとみられる。

 ただ、改革派の抗議行動は15日に体制側との衝突で死者を出して以後、現政権を露骨に非難するスローガンを控え、沈黙したままデモ行進を行うなど平和戦術をとる。

 20日には、ハタミ師ら改革派宗教指導者の政治組織「闘う聖職者たち」がテヘランで大規模デモ行進を計画している。平和的なデモを強制的に鎮圧すれば国際的な非難を招くが、抗議行動が続く状況が変わらなければ、さらなる権威低下を招きかねないジレンマがある。

698千葉9区:2009/06/19(金) 22:50:38
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20090618-508142.html
イラン保守派内でも亀裂が表面化
 イラン大統領選の投票から19日で1週間。不正があったと抗議する改革派は1979年の革命以来となる数十万人規模のデモを決行した。アハマディネジャド大統領の再選をめぐり保守派内の亀裂も表面化。革命体制は重大な岐路を迎えた。イランとの対話を模索する米国は選挙の評価に慎重で「内政干渉」ととられないよう距離を置いている。

 15日の大規模デモを受け、いったんは現職勝利を称賛した最高指導者ハメネイ師は方針を修正。選挙を管理する護憲評議会が部分的な再集計を行うことを軸に、事態収拾に乗り出した。

 しかし現職との票差は大きく、部分的な再集計では勝敗が覆る可能性はない。護憲評議会の決定次第では、失望した市民が行動を一気に先鋭化させる懸念もある。

 アハマディネジャド大統領はデモを「サッカー試合後の騒ぎ」になぞらえる余裕を見せ、「(得票の)2500万人が政権運営を支持した」と自賛。政権は、改革派が選挙戦で武器とした携帯電話のメールを寸断し、外国メディアの取材も禁止。反対を力ずくで押さえつける構えだ。

 選挙結果に疑問を呈する欧州諸国などに対し、イラン外務省は内政干渉と非難。修正しなければ「将来の外交関係を再検討する」と警告した。

 一方、米国は「イランの主権を尊重する」(オバマ大統領)と述べるだけで、歯切れは悪い。経済的結び付きが強く、イランと長く友好関係にある日本も「護憲評議会の最終的な結論を待つ」(政府関係者)と推移を見極める意向だ。

 保守派内の確執も深刻化している。14日の勝利集会で、大統領は「富を盗む者は許さない」と発言。名指しは避けたものの、落選した改革派のムサビ元首相に肩入れしているとみられる保守穏健派の重鎮、ラフサンジャニ元大統領を指すのは明白だ。ラフサンジャニ師の娘は17日の改革派陣営の集会で演説。大統領と同師の対立は修復が不可能なほど激しくなっている。

 ハメネイ師は自制を呼び掛けるが、武力を握る保守強硬派と、市民の怒りをバックにする改革派の双方とも妥協は困難。最高指導者の絶大な権力をもってしても、全面衝突を回避するのは困難な情勢になってきた。(共同)

 [2009年6月18日19時53分]

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906190010.html
2009.06.19 Web posted at: 14:06 JST Updated - CNN
ワールド
イラン大統領、デモ隊批判の発言で弁明 団結呼び掛け
(CNN) イランのアフマディネジャド大統領は18日、同国のIRINNテレビとのインタビューで、大統領選に対する抗議デモをサッカー試合で負けたチームにたとえるなどした自らの発言が「文脈を踏まえずに報道された」と弁明し、全国民による団結を呼び掛けた。

12日の選挙で再選された同大統領は、首都テヘランで14日開かれた集会で、落選した改革派のムサビ元首相の支持者によるデモを「負けチームが怒りを発散させる行為」などと批判。さらに、少量の「泥やほこり」がイラン国家という「澄んだ川」をにごらせることはないなどと述べ、改革派から非難を浴びていた。

大統領はインタビューの中で、「暴動や放火、市民への攻撃を始めた人々のことを指したつもりだ」としたうえで、発言を伝えたメディアの「正確さ」に問題があったと主張。発言がゆがめられたことに遺憾を表明した。

大統領はさらに、選挙の成功は「私に投票した有権者だけでなく、全国民の勝利だ」と述べ、「あなたがだれに投票したのかを尋ねる権利はだれにもない」と指摘。「われわれは大きな家族として手をつなぎ合うべきだ」と訴えた。

選挙結果をめぐっては、改革派の大規模デモなどを受け、ハメネイ大統領が護憲評議会に一部の票の再集計を指示した。一方ムサビ陣営は選挙のやり直しを要求しており、事態収拾の見通しは立っていない。

699千葉9区:2009/06/19(金) 23:04:35
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200906190005o.nwc
インド 最大野党副総裁が辞意 割れる党 少数派に転落も
2009/6/19
 財務大臣経験者でもあるインドの最大野党、インド人民党(BJP)のシンハ副総裁が13日、辞意を表明した。

 同党は先月の総選挙をめぐる政策論争で、与党の国民会議派にお株を奪われ、明確な政策の違いを打ち出せずに惨敗した。2週間の沈黙を経て、BJP幹部の間では選挙結果をめぐる緊張が高まり、非難の応酬が繰り広げられる局面になった。

 ヒンズー至上主義政党として果たす役割や、どうやって国民会議派から真の政権奪還を果たすのかをめぐり激しい議論が繰り広げられる中、党の将来の方向性が論点になっている。

 シンハ副総裁は、党内の議論開始を求めるとともに、選挙に敗れたにもかかわらず、アドバニ前総裁とジャイトレイ氏(上院野党院内総務)が党幹部にとどまっている理由を問いただしていた。

 6月下旬に選挙後の党立て直しを図る予定だったが、今回の敗因分析と復権に向けた計画について党内の意見一致をみる兆しは一向に見えてこない。

 BJP内では、賛同を得られない過激なヒンズー至上主義にとらわれた状況が続くだろう。国民会議派率いる与党勢力「統一進歩同盟(UPA)」が重要拠点を確保する一方、BJPはヒンズー主義を基盤とする地域以外で与党連合との違いを明確に提示しづらくなっている。

 BJPにとっての脅威は、主流派である中道右派の政治家の離脱だ。仮にそうした事態が起これば、党の地位は国内でさしたる魅力もない少数派保守団体に転落しかねない。

 総選挙後の政治情勢はBJPにとって大きな課題を提起している。会議派はこれまでにも増して政治的基盤を強化している。また、今回の選挙でヒンズー主義を前面に押し出した政策を絞り込んだことが選挙での課題だということが証明された。現状のままではBJPに勝ち目はない。

700千葉9区:2009/06/20(土) 10:44:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090620-00000105-san-int
イラン騒乱 改革派指導者ムサビ氏 かつては革命“本流”急進派
6月20日7時56分配信 産経新聞

 イラン大統領選で敗れたムサビ元首相が、選挙で不正があったと訴える改革派による抗議活動の象徴的存在となっている。支持者が「イランのガンジー」と期待を寄せる67歳は、かつては急進的な姿勢で知られた人物だ。アフマディネジャド大統領の強硬路線に対する静かな抵抗の背後には、イラン革命の“本流”としての自負がちらつく。

 1989年に憲法改正で首相職が廃止されて以降、政治の表舞台から姿を消していた。大学で建築学を修めたムサビ氏はその間、建築や絵画に没頭した。

 国際紙、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンはその人物像について、「物静かで思慮深く、眠くなるような話し方をする。最も熱烈な擁護者でさえ、カリスマ性がほとんどないと認めている」と伝えている。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)も「正直で能力があるとの評判がある」としているが、穏健な自由主義者とみるのは早計だ。

 ムサビ氏は1979年、当時の最高指導者のホメイニ師支持学生団が米大使館を占拠し、外交官らを人質に取った事件の正当性を主張。81年、ホメイニ師の後ろ盾で首相に就任した後も急進的な姿勢が目立った。イラン・イラク戦争(80〜88年)終結にあたっては、西側諸国への復興支援要請を「革命の理想を裏切る行為だ」として拒んだ。

 戦時中は国家による経済統制を推進し食糧の配給制度を実施したが、当時大統領だった現最高指導者のハメネイ師としばしば衝突。インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙は「2人の立場は変わったが、両者の敵意は残ったままだ」と指摘している。

 同紙によると、ムサビ氏は近親者に「引き返すことのできない道を選び、国のために死ぬ覚悟ができている」と語ったという。当局がデモ隊鎮圧のために大規模な武力を投入すれば民衆の怒りが増幅し、体制の脅威になりかねない。かつてホメイニ師のもと、イラン革命の“本流”を歩いたムサビ氏にとって体制の崩壊は受け入れ難い。それが支持者らに「平和な抗議活動」を呼びかける一因ともささやかれている。(川越一)

701千葉9区:2009/06/20(土) 12:13:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090620-00000104-san-int
イラン騒乱 強硬派民兵組織バシジ 対イラク戦争の志願兵変質
6月20日7時57分配信 産経新聞

 イランの最高指導者ハメネイ師が19日に行った金曜礼拝で、会場を埋め尽くした市民たちは、熱狂的にイスラム体制と最高指導者への支持の声を上げた。強硬派の民兵組織、バシジ(人民動員軍)は前日、この礼拝に「集結」するよう呼びかけた。「反革命分子」への容赦ない弾圧で恐れられるバシジは保守派の動員力の要でもある。

 バシジとはペルシャ語で「動員」を意味し、1979年のイラン革命後、イラクのフセイン大統領(当時)が仕掛けてきた戦争で、不足を補うために創設された。若者たちは愛国心に燃えて志願し、正規軍の先兵となって地雷原を進むなど、勇敢な「人海戦術」を展開した。

 だが、革命指導者ホメイニ師死去後、権力を握った保守派は、バシジを保守イデオロギーで社会を統制する道具へと変質させた。現在は、体制擁護の精鋭部隊である革命防衛隊の傘下にあり、隊員数は少なくとも120万とされる。

 15日の改革派デモでは、バシジの発砲で少なくとも7人が死亡。バシジが14日夜、テヘラン大学の学生寮を襲撃し、死者が出たとも伝えられている。

 バシジは軍事と宗教宣伝の2部門にわかれ、ほとんどの隊員が普段はさまざまな職場で働く草の根ネットワーク型の組織だ。公共の場での「反イスラム的」な服装などを取り締まる風紀警察の役目を担うこともあり、デモなどでは治安にもにらみを利かし、私服のまま検問所を設置し、わが物顔にバイクを乗り回してデモ隊に容赦なく棍棒(こんぼう)を振り下ろす。

 革命防衛隊のジャファリ司令官は今年5月、「最高指導者の決断で、バシジの非武装部門が政治活動に関与することになった」と語った。だが、バシジの組織力はすでに2005年の前回大統領選でのアフマディネジャド氏当選に貢献していたことは知られている。

 イラン・イラク戦争でバシジに志願して戦った40代の男性は、「あの戦争ではバシジはみんなのものだった。だが、今のバシジは強硬派の『私兵』になりさがってしまった」と残念そうに語った。(村上大介)

702千葉9区:2009/06/20(土) 12:15:20
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/mideast/267937/
イラン騒乱 各国の思惑 割れる反応
配信元:
2009/06/19 08:22更新
 改革派支持者らの大規模デモを誘発したイラン大統領選挙の結果について、主要国首脳の反応が割れている。アフマディネジャド大統領の再選を歓迎する中国、ロシアとは対照的に、フランスのサルコジ大統領は「選挙不正」を公然と非難。国内から厳しい態度で臨むよう圧力を受けているオバマ米大統領は内政不干渉の原則とのバランスに苦慮している。各国首脳の態度には内政や経済への影響を含め、イランとの“関係”をどう利用していくかという思惑の違いが投影されている。

イラン「改革」と「保守」激突
         ◇

 ■ロシア 対米カード意識 親密さ誇示

 ロシアは16日、「イラン大統領選は国内問題」との立場をいち早く表明し、エカテリンブルクで開かれた「上海協力機構」(SCO)首脳会議では、参加5カ国とともにアフマディネジャド大統領の再選を祝福した。

 ロシアがアフマディネジャド大統領との親密な関係を誇示する背景には、米露関係改善を表明しているオバマ政権との対話本格化に向け、交渉カードを増やす狙いがある。イラン核問題はアフガニスタンの反テロ戦と同様、オバマ米政権の優先課題であり、対米強硬派のアフマディネジャド大統領を相手に事態を打開するには、パイプを持つロシアの力が欠かせない−という印象を米側に植え付けたいとの狙いがある。

 実際ロシアはイランの核問題は「対話による解決」を目指すべきだとの立場で、新たな制裁も辞さない米欧とは距離を置く。

 一方でロシアには、国際規模で進める原発ビジネスを発展させる戦略もありそうだ。ロシアはイラン南部、ブシェール原子力発電所を建設段階から支援、2007年には使用後の回収を条件に、米国が核兵器転用への懸念を示してきた核燃料の供給に踏み切った。

 豊富な埋蔵量を誇る石油、天然ガスに続き、ロシアは原子力分野でも使用済み核燃料を再処理する国際拠点の創設を目指している。核開発に強いこだわりを示すアフマディネジャド氏が引き続き大統領を務めるならば、現状が大きく変わることはないとの計算があるようだ。(モスクワ 佐藤貴生)

                   ◇

 ■中国 民主化排除 当局寄りに終始

 18日付の中国共産党の機関紙・人民日報は「イランの民衆は国家の結束と安定を望んでいる」と題し、テヘランで16日に行われた、現職のアフマディネジャド大統領の支持者による集会のもようを報道した。イランの大統領選挙をめぐる混乱が発生してから、中国メディアは「選挙に不正があった」との改革派側の主張をあまり伝えず、抗議デモを弾圧するイラン当局寄りの報道に終始している。自由や人権の尊重という欧米社会の価値観がイランに浸透してほしくないという中国当局の意図が背景にありそうだ。

 イラン内務省が発表した「現職大統領の圧勝」という選挙結果を認めるかどうかについて、慎重な姿勢をとる国がまだ多いなか、中国外務省の秦剛報道官は16日の定例会見で、「私たちはイラン人民の選択を尊重し、イランの安定が維持されることを希望する」といち早く受け入れを表明した。

 大統領選挙をめぐるこれまでの中国メディアの一連の報道で、アフマディネジャド大統領はイランの伝統的価値観を守る「反米主義者」と位置づけられ、改革派のムサビ元首相は欧米の価値観の代言者と決めつけられている。今回の選挙結果を、国際情報紙、環球時報は「イラン版オレンジ革命が失敗した」と伝えている。

 さまざまな人権問題を抱える中国は、欧米社会の価値観が国内に浸透してくることを極端に嫌う。国内から欧米の影響力を排除したいという点で、中国とイラン当局の利害は完全に一致する。また、米国一極主義に反対し、多元化された国際社会の実現を主張する中国が、反米姿勢を取るアフマディネジャド大統領との連携を重要視していることも事実だ。(北京 矢板明夫)

                   ◇

703千葉9区:2009/06/20(土) 12:15:46
 ■フランス 人権国家の自負 明確に非難

 イランの強硬保守派アフマディネジャド大統領の「圧勝」に対し、米英などが「疑問が残る」と慎重な表現で批判する中、フランスのサルコジ大統領は「忌むべきニュース」と明確に非難した。大統領の激しい気性という個人的資質に加え、人権国家フランスの自負や独自外交の伝統が背景にありそうだ。

 サルコジ大統領は16日に移動先のガボンで、「大規模な不正行為」は「暴力的反応と比例する」と述べ、7人が死亡した抗議デモへの弾圧ぶりも非難した。17日の閣議でも、「非常に懸念すべき状況」などと述べてイランへの非難を繰り返した。

 通常はこうした大統領の歯に衣(きぬ)着せぬ表現や強硬な態度に反発する社会党をはじめ、野党も左派系メディアも対イランでは大統領同様に強硬路線だ。フランス革命を祖とする人権国家フランスとして、イランの「圧政」は許しがたいとの認識で一致しているからだ。

 一方、フランスは伝統的に米国の一極支配に抵抗して独自外交を貫いてきた。オバマ米大統領が対イラン外交の方針を決めかねているようにみえる現在、イランと同国の核問題の交渉を担っている国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国による協議で主導権を握りたいとの思惑も垣間見える。(パリ 山口昌子)

704千葉9区:2009/06/21(日) 16:24:42
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009062101000282.html
ムサビ氏、合法デモの容認求める 殉教の覚悟、深刻な対立へ
 【テヘラン21日共同】イラン大統領選の結果をめぐり、改革派支持者と治安部隊が20日、テヘラン中心部で衝突、銃撃戦に至ったことを受け、選挙戦で敗退した改革派のムサビ元首相は同日声明を発表し、合法的デモの禁止は「危険な結果」をもたらす恐れがあるとして、イラン指導部にデモを容認するよう求めた。イランのファルス通信が伝えた。

 ムサビ氏は、最高指導者ハメネイ師が求めた改革派のデモ中止を事実上拒否したことになる。

 またロイター通信が目撃者の話として伝えたところでは、ムサビ氏は20日、テヘラン南部で殉教の覚悟があると発言。自分が逮捕されたら、全国規模のストライキを行うよう国民に呼び掛けた。治安当局との衝突で多くの支持者が負傷したことで、態度を硬化させつつあるようだ。

 ムサビ氏は声明で「イスラム国家と対決するつもりはない」と強調し、現在のイスラム指導体制への忠誠を誓う一方で「うそと偏向には反対する」と表明。「イスラム国家の純粋な原則に戻るための改革」を目指していると訴えた。

 首都での衝突を受け、イラン治安当局は20日、改革派支持者の抗議行動が続けば「より深刻な対立が生じる」と警告しており、ムサビ氏は厳しい判断を迫られている。

2009/06/21 15:41 【共同通信】

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38649220090621
イランで機動隊とデモ隊が衝突、元首相は「殉教も恐れず」
2009年 06月 21日 12:42 JST
 [テヘラン 21日 ロイター] イラン大統領選の結果をめぐる混乱は20日も続き、テヘラン市内では機動隊と改革派支持者らが衝突、けが人や逮捕者が出た模様だ。また、選挙取り消しを求めるムサビ元首相は「殉教も恐れない」と語り、抗議活動の継続を訴えた。

 19日にはイラン最高指導者のハメネイ師が抗議活動の鎮静化を呼び掛けたが、改革派支持者は20日もデモを続行。機動隊は催涙ガスや放水車を使って、市内に展開した数百人のデモ隊を鎮圧した。

 イラン政府が外国メディアによるデモ取材を禁止しているため、けが人や逮捕者の規模については分かっていない。

 一方、ムサビ元首相の関係者によると、ムサビ氏は当局との対立は望んでいないものの、「殉教も恐れていない」と支持者らを前に発言。

 また、ウェブサイトに20日掲載された声明では、「われわれが反対しているのは、イスラムによる体制や法ではなく、うそや逸脱で、それを正そうとしているだけだ」と述べた。

 その上で、もし当局が平和的な抗議活動を認めなければ、何らかの「結果」に直面するだろうとしている。

705千葉9区:2009/06/21(日) 16:27:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20090621ddm007030088000c.html
イラン大統領選:現職再選 デモ強行 収拾なお不透明 「体制内」拒んだ一部改革派
 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票不正疑惑を巡り、再選挙を求めて大規模な抗議行動を続けてきた改革派の一部勢力が、20日に予定したデモの中止を発表した。「流血」を回避するための譲歩とみられるが、一部はデモを決行しようとデモ予定地近くの各所で治安部隊と衝突、事態は予断を許さない状況だ。

 カルビ元国会議長派は20日、「デモ中止」を発表したとされるが、ムサビ元首相派は「声明を出す」と発表した後、予定したデモ開始時間を過ぎても沈黙。そうした中、多数の改革派支持者がデモ予定地に向かい、治安部隊と衝突した。

 一連の大規模な抗議行動は、アフマディネジャド大統領の「圧勝」が発表された13日に始まった。数万人から数十万人規模に達した18日までの6日連続の抗議は当初、選挙実務担当の内務省を抱える政権(または政府)に対する「反政府運動」と位置づけられた。だが、次第に反発の対象が体制自体に向く「反体制運動」に転化する可能性をはらんできた。

 最高指導者ハメネイ師は19日の演説で、改革派候補だったムサビ、カルビ両氏をわざわざ「体制に認められた人物」と呼んだ。これにより「だから運動を控えよ」と諭す一方、「このまま運動を続けて反体制派に転じるのか」と圧力をかけた。

 これまで警察部隊は抗議デモを遠巻きに眺めてきた。革命防衛隊傘下の民兵組織バシジが矢面に立ってきた。だが、ハメネイ師の意向を無視すれば、抗議行動の参加者は「法と秩序を犯す」として弾圧対象になる。ハメネイ師の演説は改革派への最後通告だった。

 デモ中止指令は改革派にとって、抗議行動を行うにも「体制の枠内で動く」ことを明確にするもので、大統領再選の受け入れを意味する。改革派の一部勢力はこれを拒否し、デモ決行に動いた形だ。

 イランの体制は、高位聖職者である最高指導者が行政、立法、司法、さらに軍部を統括する政教一致の一極支配システムだ。改革派勢力が最高指導者の意向に背けば、文字通り革命体制を防衛する「革命防衛隊」が出動する事態もあり得るだけに、混乱が拡大する可能性もある。

 ◇一部デモ隊、投石や放火
 【テヘラン春日孝之】「独裁者に死を!」「アッラー(神)は偉大なり」。目撃者によると、デモ開催予定地の目抜き通りにつながる道路の各所で、大勢の改革派支持者の叫び声が響いた。

 デモ隊は治安部隊に投石。部隊は警棒で殴りかかり、催涙弾を次々に発砲して一面、灰色の煙が立ち上った。

 一部デモ隊は道路にゴミ箱を放り投げ、ゴミに火を放つなど暴徒化した。

 デモは20日午後4時、革命(エンゲラブ)広場を起点に開催予定だったが、同2時には一帯は裏道も含めて武装した警官や私服の民兵組織バシジのメンバーが埋め尽くすほど配備されていた。

 その約2時間後、周辺には合わせて数千人にも達する支持者が、各所に分かれて治安部隊と衝突した。

毎日新聞 2009年6月21日 東京朝刊

706千葉9区:2009/06/21(日) 16:29:19
http://mainichi.jp/select/world/mideast/news/20090621k0000m030107000c.html
イラン:数千人がデモ強行し治安部隊と衝突か 自爆テロも

 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票を巡る混乱で、政府側は20日夕(日本時間同夜)、テヘラン中心部の革命広場付近に集結しようとした改革派支持者らの強制排除に乗り出した。改革派組織は当初予定した抗議デモを直前に中止したが、一部が強行しようとして当局側と衝突した模様だ。また、テヘラン南部のホメイニ廟(びょう)で自爆とみられる爆発が起き、2人が死亡、8人が負傷したとの情報もあり、事態は緊迫している。

 目撃者の話などによると、当局側は革命広場につながる道路などを封鎖。改革派支持者が同広場に至る道路の数カ所で治安部隊と衝突した。支持者はそれぞれ数百〜数千人規模とみられる。「独裁者に死を」などと叫んで集まった改革派支持者らを催涙ガスや放水銃で排除しており、数十人が警棒で殴られるなどして病院に担ぎ込まれた模様だ。

 また、再選したアフマディネジャド大統領派と改革派の支持者が衝突し、これを止めようとした治安当局者が上空に向けて威嚇射撃したとも伝えられた。

 最高指導者ハメネイ師は19日、デモを強行すれば武力制圧も辞さないと表明していた。

 大統領選で敗れた改革派、ムサビ元首相とカルビ元国会議長は20日に抗議集会を計画。しかし、ムサビ氏を支持する改革派組織「闘う聖職者たち」は同日、デモ中止を発表した。ムサビ氏は同日、ウェブ上で選挙結果の無効を改めて訴えた。

 ロイター通信はさらに、ムサビ支持者らがアフマディネジャド支持者らが使用していたテヘランのビルに放火したことや、両派の衝突を防ぐ目的で警察が空中に発砲したことを報じた。

 ◇各所で「独裁者に死を!」
 【テヘラン春日孝之】「独裁者に死を!」「アッラー(神)は偉大なり」。目撃者によると、デモ開催予定地の目抜き通りにつながる道路の各所で、大勢の改革派支持者の叫び声が響いた。

 デモ隊は治安部隊に投石。部隊は警棒で殴りかかり、催涙弾を次々に発砲して一面、灰色の煙が立ち上った。

 一部デモ隊は道路にゴミ箱を放り投げ、ゴミに火を放つなど暴徒化。治安部隊はハンドマイクで付近の商店に「すぐに店を閉めて退去するように」と呼び掛けた。

 デモは20日午後4時、革命(エンゲラブ)広場を起点に開催予定だったが、同2時には一帯は裏道も含めて武装した警官や私服の民兵組織バシジのメンバーが埋め尽くすほど配備されていた。手首にムサビ氏支持者を示す緑のリストバンドをした約50人が近づくと、治安部隊は「帰れ!」と追い払い、支持者らは退散した。

 その約2時間後、周辺には合わせて数千人にも達する支持者が、各所に分かれて治安部隊と衝突した。

 ◇社会への不満、根強さ裏付け
 【テヘラン春日孝之】テヘラン南部のイマーム・ホメイニ廟(びょう)は、イスラム革命を成就した革命の指導者ホメイニ師の遺体を納めた体制の象徴でもある。この入り口で20日に起きた自爆テロとみられる事件では10人が死傷。体制へのあからさまな挑戦行為と言えそうだ。

 最高指導者ハメネイ師は19日の演説で、改革派勢力に対し、「極端に走れば、自ら制御できなくなる」と自制を求めた。再選挙を求める抗議行動が暴走し、体制にとって取り返しのつかない事態を招く危険がある、と諭したものだった。

 20日に決行されたデモや爆弾事件は、ハメネイ師が懸念した通り、同師の最後通告も、改革派勢力の「デモ中止」宣言も無視したものだった。治安部隊の武力行使で自らの命が危険にさらされることを顧みずに参加した、「覚悟の決起」とも言える。

 その意味で、20日のデモの規模が数千人にも達したことは、体制への怒りや不満がいかにイラン社会に根強いかを裏付けてもおり、今後、情勢は混迷を深める可能性もある。

毎日新聞 2009年6月21日 1時19分(最終更新 6月21日 1時53分

707千葉9区:2009/06/21(日) 16:30:35
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090621/mds0906210122002-n1.htm
イラン流血の衝突 体制への不満 抗議のエネルギーに
2009.6.21 01:19
 【カイロ=村上大介】イランの首都テヘランで20日、デモ中止の呼びかけにもかかわらず、大統領選のやり直しを求める一部の改革派市民が街頭に繰り出し、当局側と衝突を続ける姿勢を示したことで、当局側がこれ以上の抗議行動の拡大を防ぐために徹底鎮圧に出る恐れが出てきた。20日のデモ中止を呼び掛けていた改革派も、現体制への市民の怒りの噴出を目の当たりにして、「不測の事態」を覚悟で抗議行動を続けるのか、今後の戦略が試される局面となった。

 イランの最高指導者ハメネイ師はこれに先立つ19日の金曜礼拝の演説で、改革派に対し「流血の事態となれば、デモの指導者たちが責任を負うことになる」と厳しい調子で警告し、改革派への圧力を強めていた。このため、ムサビ元首相ら改革派指導者は、この日の抗議行動を中止するよう呼び掛けていた。

 一方、投票の一部再集計を表明した護憲評議会は20日、落選した3候補と直接協議を行うとしていたが、ムサビ氏と、同じ改革派候補のカルビ元国会議長は欠席した。イラン国営テレビによると、護憲評議会は、3候補の代表の立ち会いの下で、投票箱の10%を無作為に抽出して再集計する用意があると表明。24日までムサビ、カルビ両氏の反応を待つとしている。

 しかし、ハメネイ師は19日の演説で選挙結果が覆ることはないと明言しており、護憲評議会の結論は明白。再選挙実施を求めてきた改革派陣営には受け入れられない提案だ。

 体制側は、護憲評議会での「小出しの譲歩」と「武力鎮圧」の2種類のカードをちらつかせて改革派デモの勢いをそぐ狙いだが、改革派には、現体制に不満を抱く市民のエネルギーだけが保守派の厚い壁に挑む頼みの綱となっている。

708千葉9区:2009/06/21(日) 16:32:53
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090621/mds0906210119001-n1.htm
イラン 改革派デモ隊と治安当局が衝突、抗議行動激化の恐れも (1/2ページ)
2009.6.21 01:16

 【カイロ=村上大介】大統領選結果をめぐり混乱が続くイランで20日午後(日本時間同日夜)、首都テヘラン中心部の広場に集結しようとした数千人の改革派支持者らを、警官隊が棍棒(こんぼう)や催涙ガスを使って強制排除した。テヘラン大学周辺にも数千人が集結しているとの情報もある。最高指導者ハメネイ師が19日、デモを中止するよう強く警告、流血を懸念する改革派指導者らも20日のデモ中止を呼び掛けていた。しかし、改革派支持者らはそれを無視して街頭に繰り出しており、抗議行動がさらに拡大する恐れも出てきた。

 ロイター通信は目撃者の話として、改革派の支持者らがテヘラン南部のアフマディネジャド大統領支持者の建物に放火した、と伝えた。また、別の場所では、改革派と大統領支持派の市民が衝突、警官隊が空中に向け威嚇射撃したという。

 一方、国営イラン通信によると、テヘラン郊外にある革命指導者、ホメイニ師の廟の入り口付近で20日、何者かが自爆し、廟の一部に損害を与え、巡礼者3人が負傷した。負傷者には外国人も含まれているという。抗議デモとの関連は明らかでない。

 ハメネイ師は19日の金曜礼拝で、「流血の事態となれば、デモの指導者たちが責任を負うことになる」と述べ、鎮圧もあり得ると警告。警察長官は「非合法デモとは徹底的に対決する」と武力鎮圧を示唆し、改革派への圧力を強めていた。しかし、改革派市民の怒りを抑えることができず、今後、改革派市民と治安部隊の本格的な衝突に発展する可能性も否定できない状況となっている。

     ◇

 【テヘラン=共同】目撃者によると、イランの首都テヘラン中心部のアザディ広場近くで20日、改革派支持者らと警備当局の間で銃撃戦が発生している。


http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090621/mds0906210812003-n1.htm
イラン騒乱 ムサビ元首相、逮捕を予測しゼネスト呼びかけ  (1/2ページ)
2009.6.21 08:09

 【カイロ=村上大介】イラン大統領選で不正があったとして選挙のやり直しを求めている改革派のムサビ元首相は20日夜、首都テヘラン南西部で支持者らの前に姿を現し、「私は殉教することを恐れていない。信じる道を突き進む」と語り、今後も市民の抗議行動の先頭に立つとの姿勢を鮮明にするとともに、ムサビ氏自身が当局に逮捕された場合、全国で抗議のゼネストを実施するよう支持者らに呼びかけた。ロイター通信が現場にいた支持者からの情報として伝えた。

 保守強硬派のアフマディネジャド大統領再選を支持する最高指導者ハメネイ師は19日、金曜礼拝の演説で、選挙の不正はあり得ないと改革派の主張を退け、「流血の事態になれば、責任はデモの指導者たちにある」と武力鎮圧の可能性を示唆し、改革派にデモを中止するよう“最後通告”を突きつけていた。

 治安部隊と改革派市民の本格的な衝突と流血を懸念した改革派陣営は20日に予定していたデモの中止を決めたが、数千人の市民が呼びかけを無視し、集会が開かれる予定だったテヘラン中心部の広場付近に集結し、警官隊や強硬派民兵バシジと衝突。警官隊は棍棒(こんぼう)で市民を殴ったり、催涙弾や放水で強制排除した。

 ムサビ氏によるゼネストの呼びかけは、当局が20日の事態を受けて、自らの逮捕に踏み切ることを予想して行ったものだ。

 ムサビ氏は20日夜、ウェブ上にも声明を発表し、「われわれはイランのイスラム体制と法に反対しているのではない」と言明したうえで、「うそつきたちが、イスラム体制擁護の旗を、あなた方(国民)から奪うのを許してはならない」と、現体制の中枢を握る保守派勢力を強い言葉で非難した。

709千葉9区:2009/06/21(日) 16:34:50
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090620-OYT1T00410.htm
米上下両院がイラン政府非難決議、大統領選巡るデモ弾圧で

 【ワシントン=本間圭一】米下院は19日、イラン大統領選の不正疑惑を巡る連日の抗議デモを弾圧しているとして、イラン政府を非難する決議案を採択した。

 決議は、「自分の意見や希望を平和的に表現しようとするイラン国民を支持する」とした上で、「検閲や脅迫など、言論や表現の自由を制限する行為を非難する」とした内容で、405対1の圧倒的賛成多数で採択された。上院も同日、同様の決議案を全会一致で採択した。

 決議に拘束力はないが、米上下両院がそろってイラン政府の対応を非難したことで、将来の核交渉を念頭に、イランのアフマディネジャド政権への批判を控える慎重姿勢を示してきたオバマ大統領に対し、議会が政治的圧力を強めた形だ。

 オバマ大統領は、19日放映されたCBSテレビとのインタビューで、「平和的な方法で正義を求める人々を支持する」と述べ、抗議デモを続けるイランの改革派勢力に理解を示した。同大統領の対応が不十分とする米国内の世論に配慮したと見られる発言だが、イラン政府は今後、反発を強めそうだ。

(2009年6月20日12時02分 読売新聞)

http://www.asahi.com/international/update/0620/TKY200906200173.html
米議会がイラン政府非難決議 オバマ大統領、なお静観
2009年6月20日20時32分
 【ワシントン=望月洋嗣】米議会の上下両院は19日、「イラン政府や政府系民兵によるデモ参加者への暴力を非難する」とする決議を相次ぎ可決した。自由と人権を求める市民への支持を表明し、イラン政府がインターネットや携帯電話による通信を妨害していることも非難した。

 一方、オバマ米大統領は19日、米CBSのインタビューで、デモ中止を求めたハメネイ師の発言やデモ隊への当局の対応について「非常に懸念している」と述べたが、明確な非難は避けた。「問題を米国のせいにしようとするイランの勢力の引き立て役にはならない」として、静観を続ける姿勢を強調した。

710千葉9区:2009/06/21(日) 16:36:01
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090620/mds0906202128010-n1.htm
改革派の要求に、保守派の厚い壁 市民デモ、いったん中止呼び掛け (1/2ページ)
2009.6.20 21:27

このニュースのトピックス:イラン
 【カイロ=村上大介】大統領選結果をめぐり混乱が続くイランで、投票のやり直しを求めるムサビ元首相らを支持する改革派は20日、流血を懸念し、この日の抗議行動を中止するよう呼び掛けた。ムサビ氏ら改革派指導者が、1979年のイラン革命後最大規模となった市民の街頭デモを打ち切れば、体制側を揺さぶる唯一のテコを失うばかりか、逆に市民の失望をかうことになりかねない。一方、最高指導者ハメネイ師ら体制側も、デモが続いた場合、警告通り国民に銃を向けるのか、ぎりぎりの判断を迫られる。

 ハメネイ師は19日の金曜礼拝の演説で、「流血の事態となれば、デモの指導者たちが責任を負うことになる」と述べ、強硬手段による鎮圧もあり得ると警告。イラン学生通信によると、警察長官は「非合法デモとは徹底的に対決する」と武力鎮圧を示唆し、改革派への圧力を強めている。

 ムサビ氏は19日夜、支持者らに20日のデモ中止を呼び掛け、同氏を支持するハタミ前大統領が所属する改革派イスラム法学者団体「戦う聖職者協会」と、別の改革派候補カルビ元国会議長の陣営も同日のデモの中止を表明した。

 現地からの情報によると、テヘラン中心部には、強硬派の民兵組織バシジ(人民動員軍)が展開し、各所で検問を行うなど、ものものしい警戒態勢が敷かれているという。

 一方、投票の一部再集計を表明した護憲評議会は20日、落選した3候補と直接協議を行うとしていたが、ムサビ、カルビ両氏は欠席した。イラン国営テレビによると、護憲評議会は、3候補の代表の立ち会いの下で、投票箱の10%を無作為に抽出して再集計する用意があると表明。24日までムサビ、カルビ両氏の反応を待つとしている。

 しかし、ハメネイ師は19日の演説で選挙結果が覆ることはないと明言しており、護憲評議会の結論は明白。再選挙実施を求めてきた改革派陣営には受け入れられない提案だ。

 体制側は、護憲評議会での「小出しの譲歩」と「武力鎮圧」の2種類のカードをちらつかせて改革派デモの勢いをそぐ狙いだが、改革派は現体制に不満を抱く市民のエネルギーの噴出だけが頼みの綱だ。だが、それも封じられつつあり、「不測の事態」を覚悟で抗議行動を続けるのか、今後の戦略が試される局面となっている。

711千葉9区:2009/06/21(日) 16:38:26
http://www.asahi.com/international/update/0621/TKY200906200272.html
イラン改革派、衝突防げず 武装警官・民兵中心部に集結(1/2ページ)
2009年6月21日2時11分

 【テヘラン=吉武祐】イラン大統領選の投開票に不正があったと訴えてきた改革派のムサビ元首相の支持者らが、組織だった大規模抗議行動を事実上中止した。最高指導者ハメネイ師が強制排除を示唆したことで、保守強硬派との正面衝突を回避した結果だ。だが、一部のデモ決行と強制鎮圧は、イラン社会の対立の根深さを浮き彫りにした。

 大統領選で敗北を受け入れず、抗議行動の中心となってきたムサビ元首相は20日の声明で、「現行法とイスラム憲法の枠内で、努力を続ける」とした。このまま抗議行動の継続を断念すれば、大統領選をめぐる混乱は少なくとも表面上は収束する方向だった。

 デモは当初、改革派の重鎮ハタミ前大統領ら宗教指導者による政治組織「闘う聖職者たち」が計画。十数万人の参加が予想されたが、当局の許可を得ないままでは「イラン版の天安門事件」になると危惧(きぐ)する声もあった。

 ハメネイ師は19日の金曜礼拝で改革派に対し、「法の枠外での極端な行動は慎むべきだ。さもなければ、結果に責任を負うことになる」と発言していた。「結果」とは、デモの強制排除による流血の事態を予告するものと受け止められた。ハメネイ師は、大統領選の活発な議論はイスラム体制の枠内でされたと強調し、無許可の抗議行動は「反体制」とみなすとした。

 現在の改革派の指導層は、ハメネイ師を頂点とする宗教指導者の支配体制は否定せず、イスラム憲法の枠内での改革をめざすのが原則だ。それが一定の政治勢力になれた理由でもある。改革派指導層が抗議継続を断念した場合、「存在意義のある野党勢力」としての存続をまず優先した結果だとみられる。

 デモ会場とされた中心部の広場周辺では20日、武装警官を十数人ずつ乗せた車両が多数配置されていた。ムサビ氏の支持者は、警棒で殴られるなどして、参加しようとしても近づけない人もいた。

 志願民兵バシジは近郊からバスで多数集結。ハメネイ師発言が強硬派を結束させ、デモを封じ込む構えを取った。

 ただ、力で封圧しても、デモは回避させられず、ところどころで、改革派支持者も暴力的な行動に出たと伝えられた。選挙をめぐる民衆の不満は、当分くすぶり続ける。

712千葉9区:2009/06/21(日) 16:39:27
http://www.asahi.com/international/update/0619/TKY200906190064.html
携帯遮断、放送妨害にも負けず イラン集会、口コミ威力
2009年6月20日16時37分

 【テヘラン=吉武祐】イラン大統領選で現職が「圧勝」したとする開票結果に不正があったとして、抗議行動を続ける改革派ムサビ元首相支持者らは、当局の情報規制にめげず、15日から4日連続して大規模集会を行った。情報伝達で最大の力を発揮しているのが「口コミ」だ。集会が次の集会の連絡場所になる現象も起きている。

 「ホメイニ広場で午後4時から」。前日から情報を広めた改革派は18日、十数万人を集めた。15日以来、テヘラン中心部で毎日場所を変え、大規模集会を成功させている。

 「50人ぐらいのグループごとに、今日の注意事項や明日の予定が、口から口へ伝わっていった」。17日の集会に参加していた女性(33)は、そこで見た光景をこう話す。

 15日の集会で死傷者が出たことから、保守強硬派を刺激しないよう配慮し、17日以降「反アフマディネジャドのスローガンは叫ばない」との注意事項も伝わった。

 テヘランでは今、時間帯によっては携帯電話の通話が遮断され、集会の情報を伝える改革派系の情報サイトはほとんどが閲覧禁止。「フェースブック」など、ウェブ上のコミュニケーションサービスでも情報が回るが、インターネットの通信速度自体が遅く、プロキシ(代理サーバー)を通じたアクセスにも限界がある。また、衛星放送への妨害電波も強まっている。

 イランは、もともと「口コミ社会」と言われていた。サイバー空間での規制が強まるにつれ、口コミ頼みの側面が強まり、集会で次の集会を案内するスタイルも固まってきたようだ。

 ムサビ派のシンボルカラーである緑のリボンをつけた車を見かけて情報を伝えるなど「支持者同士の連帯は強まっている」との声も聞かれる。

713千葉9区:2009/06/21(日) 17:54:32
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090621-00000006-cnn-int
大統領選不正説、イラン外相と国会議長の見解分かれる
6月21日17時36分配信 CNN.co.jp

テヘラン(CNN) イランのモッタキ外相は21日、12日の大統領選で不正が行われた可能性はほぼ存在しないと述べ、不正があったとして抗議活動を続けている改革派に反論した。

同外相は海外の外交官らに対し、「選挙を実施した人々の構成を考えると、今回組織的かつ広範な不正や違反行為が行われた可能性はほぼゼロに近い」と語った。

同外相はまた、ケニアやジンバブエを例に挙げながら、西側諸国が期待する民主主義のモデルは途上国のそれとは異なるとの認識を表明。「われわれは選挙のルールを、大多数の票を獲得した者が勝利するものだと理解している。途上国の民主主義は新たな定義が前提なのか」と疑問を投げかけた。

これに先立つ20日、ラリジャニ国会議長は国営イラン放送に対して、選挙管理当局が特定候補に肩入れしていることを示唆した。議長は、選挙結果の承認権限を持つ護憲評議会の構成メンバーに聖職者が含まれているものの、「特定のメンバーが特定の大統領候補者を支持していないことを、わたしは望む」と具体的な名指しを避けながら語った。

714千葉9区:2009/06/21(日) 18:27:02
久しぶりのジンバブエニュース
http://www.afpbb.com/article/politics/2613378/4288882
ツァンギライ首相の演説に亡命ジンバブエ人が反発、ロンドン
2009年06月21日 13:05 発信地:ロンドン/英国
【6月21日 AFP】欧米歴訪中のジンバブエのモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相は20日、ロンドン(London)のサザーク大聖堂(Southwark Cathedral)で亡命ジンバブエ人らを前に演説した。

 ツァンギライ首相が、帰国してジンバブエの再建を手助けしてほしいと呼びかけると、聴衆からロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領の退陣が先だという声が次々にあがり、「口をつぐめ」という怒鳴り声も上がった。

 8年前にジンバブエを後にしたという会場にいた男性(42)は、「ツァンギライはムガベの政治手法に染まってしまったようだ。われわれ英国在住のジンバブエ人は暴力のトラウマに苦しんでいる。ムガベがいるうちに帰国することなどあり得ない」と語った。

 また、ツァンギライ首相がムガベ大統領との連立政権が国内の平和と安定を実現したと述べるとさらに激しい怒りの声が上がり、聴衆の大半が「どちらもまだ実現されていない」と叫んだ。

 ジンバブエでは4か月前に、ツァンギライ首相の野党・民主変革運動(Movement for Democratic Change、MDC)と、かつての政敵だったムガベ大統領の与党・ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)の連立政権が発足している。

 同首相は、ジンバブエの援助獲得やかつての同盟国との関係修復を目指して欧米を歴訪しており、現在は英国に滞在中。22日にはゴードン・ブラウン(Gordon Brown)首相と会談する予定。(c)AFP/Guy Jackson

715千葉9区:2009/06/21(日) 20:12:27
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009062100101&j1
反大統領デモで13人死亡=ムサビ氏、徹底抗戦の構え−イラン
 【カイロ21日時事】イラン大統領選での保守強硬派アハマディネジャド大統領の再選に反発する改革派ムサビ元首相支持派のデモは20日夜も続いた。国営テレビが21日報じたところによると、暴徒化した支持者が給油所などに火を放ったほか、軍施設を襲撃し、13人が死亡した。
 ロイター通信によれば、ムサビ元首相は20日、支持者の前で演説し、「殉教者になる覚悟はある」と述べ、再選挙実施要求に向けた決意を表明。デモ終結を要求した最高指導者ハメネイ師に挑戦するなど徹底抗戦の構えを見せており、さらなる情勢悪化につながる恐れが強まっている。
 体制側は「デモでの死者が拡大すれば、その責任はムサビ氏が負うことになる」と警告。これに対して同氏は支持者に、当局に逮捕された場合にはゼネストを行うよう呼び掛け、当局の動きをけん制した。ムサビ氏は支持派によるデモを自制しておらず、ハメネイ師の権威を大きく傷つけたことになった。(2009/06/21-18:18)

http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009062101000282.html
ムサビ氏「非暴力デモ継続を」 イラン衝突13人死亡
 【テヘラン21日共同】イラン大統領選の結果をめぐり、改革派支持者と治安部隊が20日、首都テヘラン中心部で衝突、銃撃戦に至ったことを受け、選挙で敗退した改革派のムサビ元首相は21日、若い支持者らに「うそつき、詐欺師を許すな」と言明し「選挙結果取り消し、新たな選挙実施の要請は正当な権利」と述べ、非暴力デモの継続を呼び掛けた。同日朝、支持者向けに発表した声明で明らかにした。

 国営プレスTVは21日、20日の首都での衝突で13人が死亡、数百人が負傷したと伝えた。

 最高指導者ハメネイ師が求めた改革派のデモ中止をムサビ氏が事実上拒否した。一方、首都での衝突を受け、イラン治安当局は20日、改革派支持者の抗議行動が続けば「より深刻な対立が生じる」と警告した。今後新たな抗議行動が行われた場合、治安当局側がさらに厳しい姿勢で臨んでくる可能性もあり、イラン情勢は一層緊迫の度合いを増している。

 ムサビ氏は21日の声明で「イスラムと共和制は矛盾しない」と訴え、現在のイスラム指導体制に対する忠誠を強調、同体制との対決は目指さないとの立場を強調した。しかし20日のデモも主催者側の中止の発表を無視する形で決行された。衝突の死傷者の情報が明らかになるにつれ、改革派支持者の反発が今後急速に高まる可能性もある。

 オバマ米大統領は20日の声明で、イラン政府に市民への暴力を自制するよう求めた。

2009/06/21 19:35 【共同通信】

716千葉9区:2009/06/21(日) 20:14:17
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200906210250.html
ムサビ氏、政治姿勢転換か 想定超える事態前に '09/6/21

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 【テヘラン21日共同】イラン大統領選でデモ続行の姿勢を鮮明にしたムサビ元首相は「改革派の旗手」とされつつも、保守穏健派に近い立場をとり、最高指導者ハメネイ師ら保守派との良好な関係構築も模索していた。

 しかし強硬派の当局が改革派指導者を相次いで拘束する中で、数十万人の市民がデモに結集するという想定を超えた事態を前に、政治姿勢の転換を図った可能性も指摘される。

 ムサビ氏はイラン・イラク戦争中、革命の指導者ホメイニ師、ハメネイ大統領の下で首相を務めたが、統制経済を導入し、外資導入にも消極的だった。

 個人的な親交のあるハタミ前大統領の説得を受け、今回の大統領選に出馬したが「イスラム革命の原理に忠実な改革」を主張。西側諸国からは「対外関係改善」の公約が本当に実行されるか、疑問の声が上がるほどだった。

 ハメネイ師は選挙後ムサビ氏と直接会談し「あなたの本質は(デモ隊とは)違う」と説得。デモ中止を要求した19日の演説でも「すべての候補が体制の中にある」とイスラム指導体制への帰順を求めた。

 しかしムサビ氏らは「法的な手続きに従う」としながらも、選挙の最終的な管理権を持つ護憲評議会の調査は「楽観できない」と批判、ムサビ氏ら改革派候補は20日の評議会との直接協議も欠席している。

 改革派指導者には、革命防衛隊などの武力を握る大統領ら強硬派に屈服する形で選挙結果を受け入れれば、今後、革命体制の枠内での言論の自由や社会規制の緩和といった穏健な改革主張すら許されなくなるとの強い危機感があるとみられる。

717千葉9区:2009/06/21(日) 21:11:25
20日になって急展開ですね

12日:投開票
13日:>>649
テヘラン中心部の広場につながる道路に約2000人のムサビ氏支持者が集結、警官隊と衝突する騒ぎが起きた。
14日:>>657
14日から15日朝にかけて「不正があった」と抗議する市民と治安部隊との間で散発的な衝突が続き、騒乱は首都テヘランだけでなく地方都市にも広がり始めた。国営イラン通信は14日、一連の衝突での逮捕者は約170人に上ったと伝えた。
>>686
学生組織「タフキム・バフダト」によると、首都テヘラン大学の学生寮が14日夜、アフマディネジャド大統領派の過激派の襲撃を受けた。ナイフやオノで襲われた改革派学生5人が死亡。
15日:>>676
ムサビ氏も参加して数十万人規模に膨れ上がった
16日:>>686
テヘランでは16日、改革派が4日連続となる抗議デモを行った。北部の目抜き通り5キロが埋まり、目撃者によると参加者は数十万人にのぼった。
17日:>>688
改革派の抗議行動は17日も夕方から行われ、ロイター通信は目撃者の話として、テヘラン中心部に数万人が集まったと報じた。
>>689
イラン代表の主力サッカー選手が、17日にソウルであったワールドカップ予選の試合中、同国の改革派ムサビ元首相のシンボルである緑のリストバンドを着けて出場した。
>>695
17日、10万人を超す改革派支持者は、テヘラン中心部のハフテ・ティール広場からアザディ広場までの10キロをデモ行進した。 デモ参加者によると、「私の票はどこへ?」「仲間が大学で殺された」などと書かれたプラカードを掲げる者はいたが、「独裁者に死を」などのシュプレヒコールはなりを潜めた。 デモが始まった13日から数日間続いた「騒然としたデモの雰囲気は様変わりした」
18日:>>688
落選したムサビ元首相を支持する改革派は18日、数十万人規模となった15日の大規模デモの犠牲者追悼の抗議行動を行う。
当局は18日、1979年の革命初期に外相を務めたイブラヒム・ヤズティ氏ら2人を新たに逮捕した。
19日:>>697
アリ・ハメネイ師は「街頭の抗議で圧力をかけるのは誤っている」と述べ、デモをやめるよう求めた。さらに、「(街頭で)流血の事態が起きれば、抗議行動のリーダーが直接責任を負うことになる」と指摘
20日:>>704
改革派支持者と治安部隊が20日、テヘラン中心部で衝突、銃撃戦に至った
>>706
当局側は革命広場につながる道路などを封鎖。改革派支持者が同広場に至る道路の数カ所で治安部隊と衝突した。支持者はそれぞれ数百〜数千人規模とみられる。「独裁者に死を」などと叫んで集まった改革派支持者らを催涙ガスや放水銃で排除しており、数十人が警棒で殴られるなどして病院に担ぎ込まれた模様だ。
>>715
20日の首都での衝突で13人が死亡、数百人が負傷したと伝えた。

718千葉9区:2009/06/21(日) 21:12:46
http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2009062102000143.html
イラン混乱、ムサビ氏声明がカギ ハメネイ師演説効果なく
2009年6月21日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱は、19日に最高指導者ハメネイ師が抗議活動をやめるよう求めたにもかかわらず、20日も続いた。デモ参加者の規模など不明な点も多いが、事態収拾は、改革派候補ムサビ元首相が支持者に向けて、どんなメッセージを発するかに、かかわりそうだ。

 19日のハメネイ師の演説後には、ムサビ氏側が外国メディアに対し「20日のデモを呼び掛けたことはない」と明言。ハメネイ師の要請を受ける形で、デモ収束に前向きな発言と受け取られた。

 ムサビ氏が近く声明を発表するとの情報は、20日午前ごろから流れていたが、支持者向けのメッセージは今のところない。最高指導者が厳命した以上、支持者にデモ続行を呼び掛けるとは考えづらい。内容について周辺と調整している可能性はある。

 20日も続いたデモの規模について、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、数百〜1000人超と伝えている。事実とすれば、デモは小規模になったことになる。

 ただ、海外メディアの街頭での取材は禁じられており、詳細は不明だ。混乱と緊張はしばらくの間、続く可能性もある。

◆ラフサンジャニ師、窮地に
 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱で、改革派ムサビ元首相を支援した保守穏健派の重鎮ラフサンジャニ元大統領が苦しい立場に追い込まれた。選挙は、アハマディネジャド大統領を支援する最高指導者ハメネイ師と、次の最高指導者の座を狙ったラフサンジャニ師の代理戦争とも呼ばれるが、再選挙の可能性はほぼなくなった。

 ラフサンジャニ師は初代最高指導者ホメイニ師の側近で、1979年のイスラム革命の功労者。89年のホメイニ師死去後、ハメネイ師が最高指導者、ラフサンジャニ師は大統領に就任し、「二頭政治」と呼ばれた。最高指導者が文字通りのトップであるはずのイランで、両者を同格視する呼称。体制は8年続いた。

 聖職者としての地位が低かったハメネイ師の最高指導者選出にはラフサンジャニ師の政治力が働いたといわれる。「ラフサンジャニ師は『キングメーカー』を自負した。ハメネイ師を軽くみて、政策を勝手に進める傾向があった」(政治評論家)との指摘もある。

 逆にハメネイ師は前回2005年の大統領選で、ラフサンジャニ師と戦った新人アハマディネジャド氏に肩入れ。権力基盤もカネもない同氏なら、意のままにできると考えたとの見方がもっぱらだ。

 アハマディネジャド政権は地方に公共事業を次々と発注したが、受注したのはハメネイ師に忠誠を誓う民兵組織・革命防衛隊系の企業。イラン経済の中枢を支配してきたラフサンジャニ師一族の企業の利権を侵した。

 ハメネイ師は19日の演説で、ラフサンジャニ師を「革命の功労者」と持ち上げつつ、抗議活動をやめさせるよう求めた。

719千葉9区:2009/06/21(日) 22:55:41
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090621/mds0906212218006-n1.htm
【イラン騒乱】放水銃や棍棒で強制排除 国営放送「暴徒」強調 (1/2ページ)
2009.6.21 22:17
 大統領選の結果をめぐるイランの改革派支持者と治安部隊の衝突は、外国メディアの取材活動が制限されているため、死傷者や当局の鎮圧状況などの把握が困難だ。だが、インターネットのサイト上などに掲載された目撃者情報や映像などに基づいた断片情報をつなぐと、現地の緊迫した様子が浮き彫りになってくる。

 AP通信によると、改革派支持者が20日、大統領選の結果に対する抗議デモのために集結した首都テヘラン市内では、黒色の制服姿の警官隊がデモ参加者の強制排除のために放水銃や棍棒(こんぼう)などを使用した。

 目撃者による撮影ビデオによると、デモ参加者らは「独裁者に死を」などと叫びながら、警官に投石するなどして抵抗した。鼻や口から血を流した女性の姿をとらえた映像もあり、一部にはこの女性が銃撃されて致命傷を負ったとも伝えられた。

 英BBC放送(電子版)は、ヘリが上空を飛ぶ中、街頭で叫ぶデモ参加者や、催涙ガスを撃ち込まれて路上を逃げまどう人々の姿を収めた映像を流した。ただ、各国のメディアは、取材制限のために正確な事実確認ができないともつけ加えている。

 一方、イラン国営テレビなど地元メディアは、燃え上がるバスの映像を流しながら、デモ参加者が銀行の窓ガラスを割り、モスク1カ所のほか、路上の車両に火を放ったと報じた。デモ参加者を「暴徒」とも表現し、抗議デモの違法性を印象付けている。

 国営テレビはさらに「われわれは指導者(最高指導者ハメネイ師)の話に耳を傾け冷静さを保つべきだ。さもなければ(欧米という)敵が喜ぶことになる」と、改革派支持者らの行動に反感を示す女性のコメントも紹介した。

 また、20日に自爆テロがあったテヘラン郊外の改革指導者ホメイニ師の廟については、一部のガラスが割れた現地の様子を映すとともに、「爆弾付きのベルトを身につけた男が正門で自爆した」との目撃者の証言を伝えた。

 イラン国内の人権団体は21日、病院に運ばれた負傷者が当局により逮捕されていることを明らかにした。医師らはデモ関係者を収容した場合に当局に報告するように指示されているといい、当局の圧力は増しているようだ。

 改革派のムサビ元首相は20日、自身が逮捕された場合、全国規模のストライキを実施するよう呼びかけており、今後も改革派支持者と治安部隊の衝突が繰り返されることが懸念されている。(宮下日出男)

720千葉9区:2009/06/21(日) 22:56:26
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090621/mds0906212128005-n1.htm
英BBC支局長に国外退去命令 イラン
2009.6.21 21:23
 【カイロ=村上大介】イランのファルス通信は21日、同国当局が英BBC放送のジョン・レイン・テヘラン支局長に対し、24時間以内に国外退去するよう命じたと伝えた。同記者が「でっちあげで中立性を欠いた報道を行い、暴徒を支持し、イラン国民の権利を踏みにじった」としている。BBCはロイター通信の問い合わせにコメントを拒否した。

 イラン当局は大統領選後、外国人記者の記者証を無効としてデモ取材を禁止するなど規制を強めてきたが、テヘランに常駐する外国メディアに対する国外退去処分は初めて。

722千葉9区:2009/06/22(月) 20:38:28
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009062202000201.html
イラン ムサビ氏『抵抗継続を』 過激な行動は自制促す
2009年6月22日 夕刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選の不正を訴える改革派候補ムサビ元首相支持者らの抗議デモで、イラン司法当局は二十一日夜、拘束していたラフサンジャニ元大統領の娘を釈放した。元大統領はムサビ氏を支援する保守穏健派の重鎮。イランの衛星テレビ・プレスTV(電子版)が伝えた。

 ラフサンジャニ元大統領と、アハマディネジャド大統領を支援する最高指導者ハメネイ師の間には長年の確執があり、今回の大統領選は両者の「代理戦争」とも呼ばれている。

 一方、ムサビ氏は二十一日夜、ウェブサイト上で声明を発表し、「うそと不正への抵抗は、あなたたちの権利だ」と抗議を続けるよう支持者に呼び掛けた。支持者に「自制を示す」ことも求めつつ、「治安部隊が取り返しのつかない被害を与えないことを期待している」と訴えた。

 ロイター通信によると、テヘラン北部で二十一日夜に銃声を聞いた市民がいる。テヘラン各地の広場などを治安部隊が厳重に警戒したが、現在のところ、ムサビ氏支持者らとの間で大規模な衝突があったとの報道はない。

 イランの警察当局は二十一日、ムサビ氏支持者と治安部隊の二十日の衝突で、テヘラン市内で四百五十七人を拘束したことを明らかにした。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090622-OYT1T00553.htm
「非暴力の抗議デモ継続を」ムサビ元首相が呼びかけ…イラン
 【テヘラン=久保健一】イラン大統領選の選挙結果への抗議行動を主導する改革派のムサビ元首相は21日、ウェブサイトを通じて声明を発表し、非暴力による抗議デモの継続を呼びかけた。


 声明は、20日のテヘランでのデモ隊と警官隊の衝突で少なくとも13人が犠牲となった事態を受けて、「自制を保ってほしい」と求める一方、「うそや不正に抗議するのは、あなた方の権利だ」と強調した。21日は大規模な衝突は伝えられていないが、ロイター通信によると、テヘランではムサビ氏支持者の抗議の叫び声が聞かれたほか、少なくとも2か所で銃声が響いた。

 一方、治安当局はメディアへの圧力を強めており、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部・パリ)によると、改革派寄りのイラン人記者ら33人が21日までに逮捕された。また、治安当局によると、20日の衝突での逮捕者は457人に上った。

 当局に逮捕されたラフサンジャニ元大統領の娘ファエゼさんについては、地元テレビが21日、釈放されたと伝えた。

(2009年6月22日13時39分 読売新聞)

723千葉9区:2009/06/22(月) 20:39:19
http://www.asahi.com/international/update/0622/TKY200906220052.html
イラン、デモ逮捕者457人に ムサビ氏抗議継続の声明
2009年6月22日10時46分
 【テヘラン=吉武祐】大統領選をめぐる混乱が続くイランで、20日に治安部隊と衝突したデモの参加者が、多数逮捕された。警察当局は21日、457人を逮捕したと発表。大統領選に敗れ、投開票の不正を訴える抗議行動の中心となってきたムサビ元首相は21日、これを非難し、支持者に抗議行動を続けるよう呼びかける声明を発表した。

 20日のデモは、最高指導者ハメネイ師の中止警告に反して改革派の一部が決行し、少なくとも10人が死亡したとされる。現場では、病院に運び込まれた参加者がそのまま逮捕されているとの情報が流れ、付近の外国大使館に避難を求める人も相次いだという。

 21日の首都テヘランは、主要な広場などに武装警察官が多数配置されるなど厳戒態勢が敷かれ、大規模な衝突はなかった模様だ。

 ムサビ氏は自身のウェブサイトに「うそやごまかしに抗議するのは(憲法上の)正当な権利だ。ただ、暴力は自粛してほしい」と記した。当局が街頭デモに許可を出さず、強制鎮圧したことを改めて批判。「街を兵舎に変えて、強権を見せつけることは解決にならない」と主張した。

 外国メディアへの圧力も強まっている。

 イラン当局は21日、米ニューズウィーク誌記者で著名な映像作家でもあるマジア・バハリ氏を逮捕。バハリ氏はイラン人だが、欧米メディアはカナダ国籍を持つと伝えている。また当局は21日に英BBCのテヘラン支局長に国外退去を命じた。欧米への対決姿勢を強める政治的な意味合いも強いとみられる。

724千葉9区:2009/06/22(月) 20:40:49
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090622/mds0906220059000-n1.htm
【イラン騒乱】分水嶺を越えたイスラム体制 改革派ムサビ氏、最高指導者に反旗 (1/2ページ)
2009.6.22 00:57

 イラン大統領選のやり直しを求める改革派市民らの抗議行動は20日、選挙結果をめぐる対立から、保守強硬派のアフマディネジャド大統領を支持する最高指導者ハメネイ師と、保守派が独占する現在のイスラム体制のあり方への異議申し立てへと先鋭化した。シャーの独裁を倒した1979年の革命で成立したイランのイスラム体制は今、ひとつの分水嶺(ぶんすいれい)を越えた。

 ハメネイ師は19日、選挙後初めて国民の前に姿を現した金曜礼拝の演説で、「選挙不正はあり得ない」と断言し、大統領再選を支持。改革派に対しては「重大な結果となっても、責任はデモの指導者にある」と述べ、ムサビ元首相らに“最後通告”を突きつけた。

 だが、少なくとも数千人とみられる市民は20日も警告を無視して街頭に繰り出し、治安部隊と衝突。この想定を超えた事態を受けて、ムサビ氏は声明を発表し、「うそつきたちが、イスラム体制擁護の旗をあなた方(国民)から奪うのを許してはならない」と、名指しこそ避けたがハメネイ師を頂点とする保守派を非難。「平和的な抗議を許可しない者こそが危険な結末の責任を負う」と述べ、デモ中止を求める同師に公然と反旗を翻した。

 ムサビ氏自身、革命初期、指導者ホメイニ師の下で8年間、首相を務め、急進左派として革命体制の本流を歩んだ。20日の声明でも「イスラム体制と法に反対しているのではない」とクギを刺しつつ、当局が自らの逮捕に動く可能性に先手を打ち、支持者を前に「私が逮捕されたら全国でゼネストを行ってほしい」と語るなど、抜群の政治センスをのぞかせた。

 ホメイニ師の死去に伴い89年から最高指導者の座にいるハメネイ師は、自らの権威でデモを「違法」と断じ、保守派で固めた治安機関の力を誇示すれば、事態を乗り切れると誤算した可能性がある。

 イラン革命は、シャーの秘密警察や治安部隊と国民の衝突がのろしとなって始まった。今回の改革派市民の抗議行動がどこまで拡大するのか、治安部隊はいつ徹底鎮圧に動くのか−。情勢は依然、流動的だ。ただ、武力鎮圧は大量の流血につながり、どちらに転んでもハメネイ師の「権威失墜」という事実は残る。最高指導者の正当性が疑われる事態は、イスラム体制の根幹が揺らぐことを意味する。(村上大介)

725千葉9区:2009/06/22(月) 20:50:09
http://www.asahi.com/international/update/0622/TKY200906210209.html
「政府も警察もいらぬ」インドの農村、武装し自治宣言(1/2ページ)

 インド東部の貧困地域で、反政府武装組織インド共産党毛沢東主義派(毛派)に扇動された農民が、警官や政府職員を追い出し、自治を宣言した。「解放区」は250の村々に広がり、インド政府は対応に苦慮している。

 乾期のため耕す者のない荒れ果てた田園地帯。一本道が突然、行き止まりになった。インド東部の中心都市コルカタから車で約4時間。深さ1メートルほどの溝が何者かによって掘られ、先に進めない。さらに1時間ほど歩き、アンダルジョラ村にたどり着いた。

 家々は戸を閉め切り、静まりかえっている。見張り役の男に声をかけると、「みんな出てこい」と叫んだ。

 あっという間に男女約300人に取り囲まれた。鎌やくわ、キツネ狩りに使う弓矢、棒きれを手に武装している。「警官は手当たり次第、村人を逮捕しては、カネをせびる」「政府も警察もない方がましだ」と気勢を上げた。

 地元の西ベンガル州政府と村々の対立が始まったのは昨年11月。近くで起きた州政府首相を乗せた車列を狙った爆弾テロがきっかけだった。03年ごろから一帯に浸透を図っていた毛派の犯行とみられ、警察は深夜、民家を急襲したり、村人に暴行を加えたり、手荒い捜査活動をした。

 村人の反発に毛派が目を付けた。毛派の指導のもと「警察の残虐行為に対抗する人民委員会」が結成され、アンダルジョラを含む州内の250村に支部が作られた。

 中心集落ラルガルでは、毛派最高幹部の一人「キシャンジ」という人物が指揮、州政府関係者の暗殺を繰り返し、村人を扇動して警察施設や政府職員の住宅を襲わせた。アンダルジョラ村でも2週間前、州政府の駐在員を村人が追い出し、立ち木を倒して道路を寸断。自警団を結成し、警察の進入を拒んだ。

 背景には、貧困を解消できない当局の無策がある。村に通じる道沿いに古びた電柱が何本も立つが、電線はない。村人の一人は「選挙のたび州政府は電気を通すと約束するが、それっきりだ」と話す。

 事実上の「解放区」に危機感を抱いた州政府は18日から、大量の治安部隊を投入して毛派掃討作戦を開始。ラルガルの警察署を奪い返したものの、「毛派とともに生きる」と誓う村人に守られてゲリラ攻撃はなお続く。

 地元テレビによると、毛派が拠点を置く中部チャティスガル州で20日夜、毛派が仕掛けたとみられる地雷を警察車両が踏み、警官ら少なくとも12人が死亡した。(アンダルジョラ〈インド東部〉=武石英史郎)

726千葉9区:2009/06/22(月) 20:52:00
http://www.asahi.com/international/update/0622/TKY200906220051.html
仏大統領、161年ぶり「禁断の議会演説」へ
2009年6月22日10時36分

 【パリ=国末憲人】フランスのサルコジ大統領は22日、パリ郊外ベルサイユ宮殿で開かれる仏国民議会(下院)と元老院(上院)の合同会議で演説する。仏大統領の議会への出席は、議会に対する大統領の影響力が過大になりすぎないようにすることを理由に長年禁止されてきた。今回、161年ぶりとなる。

 仏元首が最後に議会に出席したのは、第2共和制発足直後の1848年、ルイ・ナポレオン大統領(後の皇帝ナポレオン3世)の下院での演説。1875年発足の第3共和制は大統領の議会出席自体を憲法で禁止した。1958年発足の第5共和制でも大統領は議会に書簡を送る権利しかなかったが、サルコジ氏が主導した昨年の憲法改正で出席が可能になった。

 サルコジ氏は22日午後に仏の将来像や欧州問題、政教分離問題について演説する。同氏は今後の長期的政策を打ち上げる場として、歴史的出来事として注目を集めるこの機会を利用する考えのようだ。

 これに対し、共産党や緑の党はボイコットを表明。社会党は演説には立ち会うものの、その後の討論は「茶番だ」として拒否する。会議には歴代大統領や首相が招かれたが、シラク前大統領やドビルパン前首相は断った。

727千葉9区:2009/06/22(月) 21:46:52
http://www.afpbb.com/article/politics/2613957/4291995
イラン大統領選、投票総数と有権者数に食い違い 護憲評議会
2009年06月22日 18:43 発信地:テヘラン/イラン
【6月22日 AFP】(一部訂正)イラン国営テレビは、同国の選挙監督機関、護憲評議会(Guardians Council)が10日前の6月12日に実施された大統領選で、投票総数と有権者数の矛盾が一部の選挙区であったことを認めたと報じた。

 現職マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領が再選された結果をめぐり、イランでは抗議運動が激化し混乱が拡大している。

 ファルス(Fars)通信によると、落選した3候補者は366の全選挙区のうち、80〜170選挙区で開票数が登録有権者数を上回ったと抗議していた。

 国営テレビによると、護憲評議会のAbbasali Kadkhodai議長は矛盾については認めたが、候補者たちが主張していた数を訂正し「われわれの調査では彼らの数字は誤っている。仮報告の段階では、この問題に該当するのは50選挙区だった」と発表した。

 大統領選で落選した穏健派のミルホセイン・ムサビ(Mir Hossein Mousavi)元首相、メフディ・カルビ(Mehdi Karroubi)元国会議長(左下)、モフセン・レザイ(Mohsen Rezai)元革命防衛隊司令官の3候補は合同で、今回の選挙について646の不正行為があったと指摘していた。(c)AFP

728千葉9区:2009/06/22(月) 21:51:04
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2613635/4290415
ユーチューブの16歳少女死亡映像に波紋、イラン抗議デモ
2009年06月22日 11:02 発信地:テヘラン/イラン
大統領選の結果をめぐる混乱が衝突に発展したイランの首都テヘラン(Tehran)で、十代の少女が胸部を銃で撃たれ死亡する映像が動画共有サイト・ユーチューブ(YouTube)に投稿され、世界に波紋を広げている。死亡したのは「ネダ(Neda)」という名前の16歳の少女で、20日にテヘランであった抗議行動の際に銃撃を受けたという。この映像に、米ロサンゼルス(Los Angels)などでは、イラン系米国人らが「イラン政府による人道と民主主義に対する罪だ」と非難の声を強めている。

写真は、動画共有サイト・ユーチューブ(YouTube)に21日投稿された、テヘランでの抗議行動の最中に胸を撃たれて負傷し、介抱される「ネダ(Neda)」という名の16歳の少女の映像(2009年6月20日撮影、21日提供)。(c)AFP/YouTube

729名無しさん:2009/06/22(月) 22:49:57
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090622-OYT1T00970.htm
イラン大統領選再集計、50都市で投票数が有権者数上回る
 【テヘラン=久保健一】大統領選の開票結果を巡って混乱が続くイランの選挙監督機関「護憲評議会」は22日、再集計の暫定結果を発表し、国内計50都市で投票者数が有権者数を上回る異常が見つかったと明らかにした。


 50都市の合計投票数は300万票で、全国の投票総数の8%に当たるが、同評議会は、「(当落を)一切左右しない」とし、改革派候補ムサビ元首相らが求める再選挙を事実上拒否した。

 一方、ムサビ氏支持者は22日午後5時(日本時間同9時半)からテヘラン中心部で、殺害されたデモ参加者の追悼集会の開催を計画。治安機関「革命防衛隊」は同日、ウェブサイトの声明でデモ参加者に「厳正に対処する」と強調し、双方が街頭で衝突する懸念が再び高まっている。

 再集計は、選挙無効と再選挙を求めるムサビ氏らの要求を受け、18日に始められた。護憲評議会は「異常」について「有権者の住所変更で起きた可能性」を挙げた。再集計の最終結果は24日に発表する。

 イラン内務省の発表では、投票総数約3910万のうち、アフマディネジャド大統領が約2450万票(得票率62・6%)を獲得して当選し、ムサビ氏の得票は約1320万票(同33・8%)にとどまった。

(2009年6月22日22時06分 読売新聞)

730千葉9区:2009/06/22(月) 22:51:00
今週の金曜日までにいずれかの決着がつくと予想

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906220035.html
イラン革命防衛隊、改革派集会の「鎮圧」宣言 新たなデモか
テヘラン(CNN) 大統領選の結果をめぐり改革、保守両派間の対立が先鋭化し、衝突で死傷者も出ているイラン情勢で、イスラム革命体制の中軸を担う革命防衛隊は22日、抗議デモなどの参加者は体制に脅威を与える者とみなし、強硬措置で鎮圧するとの声明を出した。国営イラン通信が伝えた。


改革派支持者らによる抗議デモが治安当局の規制を受ける中で、より厳しい弾圧も今後、辞さないとの構えを示したものだ。革命防衛隊は今月17日、イランのウェブサイトやブログに対し国内混乱を煽る記事や声明を掲載した場合、法的な対抗措置を取ると警告、大統領選後の混乱に介入する姿勢を初めて見せていた。


再選を決めたアフマディネジャド大統領は、革命防衛隊の特殊部隊出身。同隊はまた、アフマディネジャド氏再選支持を表明した最高指導者ハメネイ師の直属組織ともなっている。


声明では、最高指導者の指示により、国土に平和と平静を取り戻すため陰謀を試みる者と暴徒を一掃するとも述べた。


大統領選後、改革派候補や支持者らは選挙に不正があったとして再実施を要求し、連日のように抗議集会を開いているが、弾圧には革命防衛隊傘下とされる志願民兵組織バシジも前面に立っている。革命防衛隊は声明で、バシジと共にイスラム革命体制を護持するとも述べた。


改革派候補のムサビ元首相は選挙無効、再実施を求め「殉教」の覚悟まで表明、抗議集会の継続を訴えており、さらなる流血の事態が今後懸念される情勢になってきた。改革派支持者は22日、集会で出た死亡者を追悼するため黒いロウソクを掲げるなどの行動を予定している。また、目撃者によると、ムサビ氏支持者ら数百人が首都テヘラン中心部に集会のため集まっているという。

731千葉9区:2009/06/23(火) 21:14:19
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090622-OYT1T01031.htm
英ウィリアム王子、婚約発表はいつ?…報道再び過熱

【ロンドン=大内佐紀】チャールズ英皇太子とダイアナ元皇太子妃の長男ウィリアム王子が21日、27歳の誕生日を迎えた。

 英メディアでは、恋人ケート・ミドルトンさん(27)との婚約をいつ発表するかをめぐり、報道合戦が再び過熱している。

 二人は2007年春にいったん別れたが、秋にはよりを戻し、以後、仲むつまじいツーショットが時折マスコミをにぎわせている。

 21日付大衆紙サンデー・エクスプレスは、王子は今年1月にケートさんにプロポーズし、近く予定される新婚旅行で「隠れ家」とするため、米カリフォルニア州で豪邸を物色していると報道した。

 また、ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙は、「王子が8月、女王が夏を過ごすスコットランド地方のバルモラル城にケートさんを伴い、正式にお披露目する」と伝え、婚約が近い証拠とした。

(2009年6月22日22時51分 読売新聞)

732千葉9区:2009/06/23(火) 21:37:56
>>728
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090623-00000033-mai-int
<イラン>混乱で死亡の女性 ネット通じて改革派の象徴に
6月23日11時4分配信 毎日新聞

 【テヘラン支局】イラン大統領選を巡る混乱で、銃撃を受けて死亡した女性の映像がインターネット上に流れ、「イランの天使」としてムサビ元首相主導の改革派の運動の象徴になっている。

 AP通信などによると、女性は音楽を専攻する学生のネダさん(27)。20日にデモがあったテヘラン中心部を車で通りがかり渋滞に巻き込まれたため、車外に数分間出ていたところ、民兵組織バシジから銃撃を受けたという。映像では、倒れたネダさんのそばで男性が「心配するな」と声をかけるが、血を流して息絶える様子を克明に伝えている。

 ネダさんの死については、イラン国内だけでなく周辺のイスラム諸国などにも衝撃が広がり、アラブ首長国連邦のドバイでは22日、追悼式が行われた。

733千葉9区:2009/06/23(火) 21:39:19
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009062301000091.html
改革派ムサビ氏の訴追を主張 イラン国会有力者 
 【テヘラン23日共同】イラン国会のシャフロヒ司法委員長は22日、アハマディネジャド大統領が再選された大統領選の結果を不正と批判している改革派の落選候補、ムサビ元首相について「非合法の抗議行動や挑発的な声明を繰り返している」と非難し、訴追すべきだとの考えを示した。アハマディネジャド氏に近いとされるファルス通信が伝えた。

 治安機関や司法府に影響力がある国会の有力者が、改革派陣営に抗議行動を中止するよう強い警告を発した形。官製メディアを動員してムサビ氏を「体制の敵」と印象づける狙いもありそうだ。

 ファルス通信はこのほか、抗議活動をあおるようなムサビ氏の行動は「違法」だとするテヘラン大教授(法学)の発言を報道。米紙ワシントン・ポストは政権側の動きをムサビ氏拘束に向けた地ならしだとする専門家の見方を伝えている。

 ムサビ氏は、大統領再選を支持した最高指導者ハメネイ師の演説や、多数の死傷者を出した治安部隊と支持者らの衝突後も、公然と選挙結果は不正だと主張。指導部に反旗を翻す形で再選挙を求め、支持者には抗議デモ継続を呼び掛けている。

2009/06/23 11:42 【共同通信】

734千葉9区:2009/06/23(火) 21:40:15
http://www.asahi.com/international/update/0623/TKY200906230055.html
イラン元国会議長「選挙を無効にするべきだ」 声明発表
2009年6月23日10時39分

 【テヘラン=吉武祐】イラン大統領選で敗れた改革派のキャルビ元国会議長は22日夜、「再集計で時間を無駄にするのではなく、選挙を無効にするべきだ」との声明を発表した。また、デモの犠牲者を追悼する集会を25日に開くよう、自身が率いる政党「国民の信頼」系のウェブサイトで呼びかけた。

 キャルビ師は、大統領選の有力候補だった同じ改革派のムサビ元首相と立場は近いが、対米関係改善などでより踏み込んだ発言をしてきた。大統領選では前回の約500万から約33万に票を減らし、不自然な票の減少が選挙への疑念の一因となっている。

 追悼集会の場所は、テヘラン南部のホメイニ廟(びょう)が候補に挙がっている。

735千葉9区:2009/06/23(火) 21:41:56
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2613960/4292607
【動画】イラン抗議デモ、銃撃で倒れた男性の映像がユーチューブに
2009年06月22日 18:08 発信地:イラン
【6月22日 AFP】イラン国内では、大統領選の結果に反発する改革派のミルホセイン・ムサビ(Mir Hossein Mousavi)元首相支持者による抗議行動が続いている。当局が海外メディアに対する報道規制を強める中、ユーチューブ(YouTube)などの動画共有サイトに市民が撮影した動画の投稿が相次いでいる。

 この映像は、20日の抗議活動中に撃たれ、重体となったとされる男性。後に死亡が確認されたという。(c)AFP

※この映像は、AFPによって報道の真偽を保証されたものではありません。

736千葉9区:2009/06/23(火) 21:42:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090623/plc0906230806007-n1.htm
【日々是世界 国際情勢分析】イランに介入できない国際社会のジレンマ
2009.6.23 08:06

 大統領選を機にイランで混迷が深まっている。現職の保守強硬派マフムード・アフマディネジャド大統領(52)の「圧勝」は「不正」によるのか、真実は不明だ。だが、改革派支持者のデモは現政権下で国民が持つ不満の大きさを示した。イランの「変化」の芽とも映るが、国際社会の関与は難しそうだ。

 大統領と改革派候補ミルホセイン・ムサビ元首相(67)の接戦が予想された12日の選挙は、大統領がムサビ氏にほぼ倍の差をつけた。この予想外の結果や開票結果発表の早さなどが、「不正」疑惑の根拠だ。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は15日付社説(電子版)で「(イランの)指導者が結果を不正操作する必要を感じているのは注目すべきことだ」と、不正があったとの見方を強める。イランでは民主的に選ばれた大統領が選挙で選ばれない最高指導者に従属し、候補者も国民が選べない護憲評議会で事前に選別される。WSJは選挙自体が「まがい物」と切り捨てた。

 だが、不正疑惑を否定する根拠もある。米非営利組織「テロ・フリー・トゥモロー」などが選挙3週間前にイランで実施した世論調査では、大統領がムサビ氏に倍以上の差をつけていた。変化をもたらすとみられた若者層には、実際は大統領支持が多かった。

 15日付の米紙ワシントン・ポスト(WP)電子版に寄稿したこの組織のケン・バレン所長らは、不正はなかったかもしれないとし、不正があったと国際社会が圧力をかければ、イランが「外部への好戦性と非妥協性を強めることになる」と懸念する。バレン所長らは、調査結果が信頼に足ると訴えた。

 不正の有無の判断は外部からは難しい。だがデモが示すのは、イスラム体制自体の転換ではないにしろ、自由の制限などの現状を変えたいと願う多くの国民が存在する事実だ。

 これに対して米政権は暴力的弾圧には警告するが、「困惑している」と煮え切らない。圧制者の弾圧を非難しすぎると帝国主義者の干渉との非難を受け、反対に冷めた反応は米国の道徳的地位を低下させる恐れがあると、WP(電子版、17日付社説)は背景を分析する。大統領派と改革派のどちらが勝っても、国際社会はその勝者と対処しなければならない。そこに対応の難しさがあるようだ。

737千葉9区:2009/06/23(火) 21:44:09
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009062302000070.html
ハメネイ師の罷免権握る議長はラフサンジャニ師 『専門家会議』焦点に
2009年6月23日 朝刊

 【カイロ=内田康】大統領選の結果をめぐり混乱するイラン情勢の行方は、聖職者でつくる「専門家会議」の動向が焦点の一つになりそうだ。最高指導者ハメネイ師を罷免する権限を握る組織で、議長はムサビ元首相を支援する保守穏健派の元大統領ラフサンジャニ師。専門家会議の聖職者の多くがラフサンジャニ師支持に傾けば、選挙結果が無効になる可能性も否定はできない。

 ラフサンジャニ師は今、どこで何をしているのか−。ドバイ拠点の中東の衛星テレビ・アルアラビーヤが二十一日、「(聖職者が多く住む)コムで、専門家会議メンバーらと秘密会議を開いた」と報じれば、在欧州のイラン専門家は「ラフサンジャニ師は、専門家会議の半数近い支援を取り付けたと聞いた」と語る。

 本人が沈黙を守っているため真相は不明だが、保守強硬派との権力闘争を勝ち抜くにはいざとなればハメネイ師を更迭できる同会議の支持は不可欠だ。

 メンバー八十六人は一定階級以上の聖職者で、選挙により選出。多数の聖職者が最高指導者の適格性に問題ありと判断すれば、ハメネイ師を罷免できる。

 現在のメンバーは基本的にはハメネイ師支持だが、対立するラフサンジャニ師も今年三月の専門家会議議長選で65%の得票で再任された。有力対立候補は保守強硬派の聖職者で、ハメネイ師がラフサンジャニ師失脚を狙ったが、同会議の支持は得られなかった。

 聖職者の中には、ハメネイ師がアハマディネジャド大統領に肩入れする姿勢に反発する空気もある。専門家会議メンバーではないが、宗教的影響力が強い最高位聖職者のサーニアイ師は最近、「アハマディネジャド政権を認めることは、宗教的に禁忌だ」と語ったという。

738千葉9区:2009/06/23(火) 21:46:14
毎日新聞 2009年6月16日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20090616ddm007030139000c.html
深まる亀裂:イラン大統領選余波/上 体制批判、公然と
 ◇パンドラの箱開き−−再選への反発VS治安部隊
 「独裁者に死を」。イラン大統領選の結果が出た13日から14日未明にかけ、テヘランには夜を徹して反大統領のスローガンがとどろいた。暴徒と化した若者は銀行に投石し、車やバスを炎上させた。治安部隊と衝突し双方に多数の負傷者が出た。

 保守強硬派アフマディネジャド大統領の再選に反発するうねりは、合わせて推定数万人に。革命防衛隊が強硬姿勢を示す中、覚悟の「決起」だった。国営放送は市民に「冷静な行動」を呼びかけ、14日以降、暴動が起きた各所には大量の警官隊が配備されるなど、物々しい空気が流れる。

    ◇

 改革派の最有力対抗馬、ムサビ元首相が声明で「不正で権力を得た者には従うな」と訴えたことが、反大統領派の暴動に拍車をかけた。投票率は空前の85%。「自由」を渇望する学生や中間・富裕層は「大統領の再選阻止」で一致。政治に無関心な若者も投票所に足を向けた。過激発言を繰り返す大統領に生理的な「嫌悪感」を募らせてきた側面もある。

 暴動鎮圧には主に革命防衛隊傘下の民兵組織バシジが当たった。全国動員力は100万人とも言われる。イスラム革命理念に忠実な低所得層が中心で、大半は大統領を支持する。学生のバニハシミさん(29)は「生活支援があるから加入した」。投票日当日、招集指令が出たという。大統領は14日、前日に暴動が吹き荒れた繁華街バリアスル通りで「国民の結束」を呼び掛ける演説を行った。小旗を振って支持を叫ぶ数万人の群衆に、多くのバシジがまじっていることは疑いない。

    ◇

 大統領は暴動を「サッカーの試合後に起きる理性を失った騒ぎのようなもの」と形容、「大したことではない」とはねつけた。

 だが毎日新聞支局近くで起きた数千人規模の暴動を眺めた商店主は人目をはばからずにこう言い切った。「政治のうそにはもううんざりだ。このまま革命になればいい。私もその(動きの)一部になる」

 暴動は市民の欲求不満の「ガス抜きになった」との見方もあるが、一方で、タブーだった最高指導者ハメネイ師を頂点とする体制自体への批判さえ、公然と語られる不穏な雰囲気を醸成した。

 アフマディネジャド政権が国民への締め付けを強めるのか、緩めるのか。選挙が「自由」へのパンドラの箱を大きく開け、国民の間の亀裂を深めてしまった印象はぬぐえない。

    ◇

 現職大統領の「圧勝」に終わった今回選挙がもたらした余波は、政治・宗教界にも及ぶ。イスラム革命30年を迎えた政教一致のこの国の行方を占った。【テヘラン春日孝之】

739千葉9区:2009/06/23(火) 21:47:18
毎日新聞 2009年6月17日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20090617ddm007030180000c.html
深まる亀裂:イラン大統領選余波/下 権力闘争、白日の下に
 公開書簡の末尾に、有名なペルシャ詩人サディーの詩が引用されていた。「小さな水の流れならシャベルでも止まるが、流れが大きくなると、象でも止まらなくなる」

 イラン大統領選の投票日(12日)3日前。書簡は、イスラム革命体制の重鎮で聖職者のラフサンジャニ元大統領が、最高指導者ハメネイ師にあてた。

 アフマディネジャド大統領を革命混乱期の「反革命分子」に例え、手遅れにならないよう大統領の「根拠なき無責任発言」を封じてほしいと求めた。放置すれば、体制の根幹を揺るがす事態を招くとも警告していた。

 発端は、イラン初の候補者同士のテレビ討論だった。アフマディネジャド大統領が、改革派の最有力対抗馬ムサビ元首相を背後で支援しているとされるラフサンジャニ氏について、その一族の「金権腐敗」を名指しで批判したのだ。

 アフマディネジャド氏とラフサンジャニ氏は前回大統領選の雌雄を決した政敵同士。当時は「腐敗追放」を掲げたアフマディネジャド氏が圧勝した。

 書簡公表の翌10日、政教一致体制の「奥の院」である宗教都市コムの聖職者50人が大統領批判の声明を出し、「テレビ討論での(ラフサンジャニ氏への)欠席裁判は宗教違反だ」と非難した。大統領は当選後の13日、テレビ演説で断固とした姿勢を示す。「私は不正と戦うという点で誰にも配慮はしない。革命に貢献したから何でもできると信じている強欲な人物に対してもだ」

 両者の対立を改革派の弁護士ニクバクト氏はこう解説する。「ラフサンジャニ氏は最高指導者の罷免権を持つ専門家会議の議長を務め、最高指導者の決断を左右するコムの聖職者の間で人気が高い。この勝負、ラフサンジャニ氏の勝ちだ」

 一方、聖職者アルジョマンド師はこう反論する。「ラフサンジャニ氏のいる所、腐敗がある。大統領による一連のラフサンジャニ批判は、体制の大掃除を目指し、大統領の後ろ盾でもある最高指導者が指示した。庶民の圧倒的支持もある大統領の勝ちだ」

 テレビ討論を機に、体制の深部で進行する激烈な権力闘争が白日の下にさらされた。体制の亀裂から生じた水流は、一歩間違えば「決壊(体制崩壊)」の危険をはらみつつ、政敵のどちらかを押し流すことによってしか、決着はつかないのかもしれない。【テヘラン春日孝之】

740千葉9区:2009/06/23(火) 21:49:13
http://mainichi.jp/select/world/news/20090623ddm007030005000c.html
イラン大統領選:現職再選 警官増員、デモ封じを強化 報道は「大本営発表」
 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票結果を巡る混乱で、治安当局はテヘラン中心部に必要に応じて大量の部隊を配備する一方、反対派やメディアへの統制を強めるなど、抗議行動の封じ込め策を強化している。反対派の抗議行動は21日には行われなかったが、22日には多数の市民が再び集まった。夜間には街のあちこちで最高指導者ハメネイ師を標的にした反体制スローガンが叫ばれ始めており、事態の収拾に向かうかどうかは不透明だ。

 テヘラン中心部のアザディ通り一帯は21日、反対派と治安部隊の衝突が起きた前日以上に警官隊や民兵組織バシジが配備された。

 20日の衝突で10人以上が死亡したこともあり、これまで抗議に参加していた大学院生の女性は「もう怖くて行けない」と漏らす。

 モッタキ外相は21日、テヘラン駐在の各国大使を前に「連日の抗議行動には英国から専用機で送り込まれたテロリストが交じり、扇動した」と発言。国営メディアも抗議行動の参加者の一部を「テロリスト」として扱っている。

 当局は20日、反対派を支援してきたとされる体制重鎮ラフサンジャニ元大統領の親族5人を逮捕、翌21日には釈放したが、「革命の功労者の身内でさえ容赦しない」と警告した形だ。

 メディア統制も強化されている。改革派有力紙の幹部は「紙面製作に情報機関職員が立ち会い、記事の取捨選択をしている」と証言した。テレビはすべて国営で、情報を「大本営発表」で一本化する狙いがあるとみられる。

 外国メディアに対しても統制を強め、21日には英BBC記者に国外退去を命じた。携帯電話やインターネット上の規制も続く。

 こうした厳しい封じ込め策にもかかわらず、市内では毎晩10時から、反対派が各所で「独裁者に死を!」「アッラー(神)は偉大なり」と唱和し、抗議の意思表示を続けている。

 ハメネイ師が大統領選の「不正」を否定してからは、「ハメネイに死を!」とのスローガンも叫ばれ始めている。

741千葉9区:2009/06/23(火) 22:45:38
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/06/post-229.php
イランで本誌記者が拘束された瞬間
NEWSWEEK Reporter Arrested

日曜の朝7時、テヘランの自宅で寝ていたマジアル・バハリが母親の前で連行され、彼のパソコンが押収された

2009年06月22日(月)17時54分


 6月20日夜から21日朝にかけ、イランの首都テヘランで数十人が拘束された。その1人が、ニューズウィーク記者として10年以上イランを取材してきたマジアル・バハリ(41)だ。

 21日午前7時、テヘランにある彼のマンションに数人の治安当局者がやって来たとき、彼は就寝中だった。母親によると、当局者らは身分を明かさず、バハリのノートパソコンと数本のビデオテープを押収。敬意を持って彼を処遇すると母親に伝え、連れ去ったという。それ以来、バハリから連絡はない。

 ニューズウィークは声明を発表し、バハリの拘束を強く非難して即時解放を訴えた。彼はカナダとイランの国籍を持っている。

 声明は次のように述べている。「ニューズウィークや他のメディアを通じた彼のイラン報道は、常に公平で慎重であり、どんな問題でもあらゆる側面をしっかり取り上げている。彼は現政権を含めたイランの歴代政権と常に良好な協力関係にあった」

 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」によると、6月12日の大統領選挙以降、20人以上のイラン人ジャーナリストやブロガーが拘束されている。

 20日には、市内各地で散発していた抗議デモが暴力的になったため、治安当局が鎮圧に乗り出した。マフムード・アハマディネジャド大統領が圧勝した選挙の正当性をめぐり、対抗候補ミルホセイン・ムサビ元首相の支持者らが抗議行動に繰り出していた。イラン国営テレビによると、少なくとも10人が死亡、100人以上が負傷した(死者は19人に達したとの情報もある)。

「私の息子を返してほしい」
 バハリはイランでは有名人だ。ニューズウィークに記事を書くほか、ドキュメンタリー映画の制作者や劇作家としても知られている。手掛けた映画は10本以上。聖なる都市で売春婦を狙う連続殺人犯を描いた『クモ殺人』(Along Came a Spider)は、米ケーブルテレビHBOで放映された初めてのイラン製ドキュメンタリーだ。

 バハリは1988年、映画と政治学を学ぶためにカナダに渡り、コンコーディア大学(モントリオール)でコミュニケーションの学位を取得。その後イランに帰国してジャーナリスト活動を始めた。初期の映画作品はカナダで制作した。トロントに自宅がある。

 バハリの母親は21日夜、イラン当局へのささやかな願いを語った。「マジアルが帰って来ればそれでいい。私の息子を返してほしいだけだ」

743千葉9区:2009/06/24(水) 23:06:35
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090624/mds0906240125002-n1.htm
【イラン騒乱】カギを握る実力者ラフサンジャニ師 不気味な沈黙続く (1/2ページ)
2009.6.24 01:24

 【カイロ=村上大介】アフマディネジャド大統領の再選を支持する最高指導者ハメネイ師を頂点とするイラン保守派は、革命防衛隊が市民デモの武力鎮圧を警告する一方で護憲評議会が選挙無効の訴えを却下し、畳みかけるように改革派の抗議行動封殺に動き始めた。騒乱の行方がいっそう不透明になる中、選挙で改革派のムサビ元首相を支持した穏健保守派の実力者、ラフサンジャニ師(74)=元大統領=が不気味な沈黙を続け、その動向に注目が集まっている。

 ラフサンジャニ師は14歳で、後に革命指導者となるホメイニ師に師事。1979年のイラン革命で倒されたシャー(国王)時代には何度も逮捕され、革命後の80年に国会議長に就任。大統領だった現最高指導者ハメネイ師、首相を務めたムサビ氏らとともに80年代の体制を支えたホメイニ師側近の1人だった。

 89年のホメイニ師死去後、最高指導者の座をめぐる争いでは、宗教的権威では“軽量級”とみなされたハメネイ師を担ぎ、左派(現在の改革派)と右派(保守派)がせめぎ合った80年代の革命体制後、実権を保守派が握る立役者となった。自らは大統領に就任、体制の主導権を握った。

 だが、ハメネイ師が革命防衛隊や強硬派のイスラム法学者を背景に力をつけ始めると、2人の関係は微妙なものへと変化してゆく。強硬保守派の支配が強まる中、ラフサンジャニ師は改革派とも関係を強め、最近では改革派の一角を占めると見なされる場合もある。

 ただ、その政治的な力の源泉は、むしろ舞台裏で改革派と保守派のもめ事を仲裁できる“ぬえ的な影響力”にあるといえ、大流血の可能性も出てきた今回の騒乱の中で同師がどのような収拾策を考えているのか。その「沈黙」が、むしろ注目を集める由縁だ。

 ラフサンジャニ師は2005年、最高指導者の任免権を持つイスラム法学者の集団「専門家会議」(定員86)の議長に就任しており、議長の権限を行使し、ハメネイ師の最高指導者としての資格を問うことも技術的に不可能ではない。ただ、同会議は保守派が多数派を占め、どれだけのメンバーが最高指導者に“反旗”を翻すことに賛同するのか、ラフサンジャニ師も慎重にならざるを得ないだろう。

 ラフサンジャニ師は若いころから、19世紀にイラン近代化を唱えたガジャール朝の宰相、アミーレ・カルビの思想に共鳴していたといわれ、伝記も書いている。革命後30年間、体制の中枢の一角を占め続け、74歳という年齢を迎えたラフサンジャニ師が、自らの名を後世にどう残そうとするのか。イスラム体制の根幹を揺るがしつつある騒乱の中で、慎重に次の動きを練っているに違いない。

744千葉9区:2009/06/24(水) 23:07:44
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090624/mds0906241022005-n1.htm
【イラン騒乱】改革派が夜空に叫ぶ「アラー・アクバル」
2009.6.24 10:21
 大統領選の結果をめぐり混乱が深まるイランの首都テヘラン。市内では毎日午後10時になると、選挙結果への不正を訴える改革派のデモを実力で鎮圧する当局に抗議する「アラー・アクバル(神は偉大なり)」の叫びが夜空にこだましている。

 改革派を支持する若者らが、口コミなどで時間を合わせ、夜陰に紛れてマンションの屋上や走行中の車などから叫ぶのだ。中には「独裁者に死を」の声も。少数だが、革命体制最大のタブーとされる最高指導者批判の「ハメネイ師に死を」との叫び声も聞かれる。

 「アラー・アクバル」は1979年のイラン革命の際、パーレビ王制に反対する市民が叫んだスローガン。呼び掛けにはムサビ元首相ら改革派こそが「イスラム革命の真の継承者」との訴えが込められている。(共同)

745千葉9区:2009/06/24(水) 23:09:39
>>689
http://www.cnn.co.jp/sports/CNN200906240034.html
イラン代表サッカー選手4人が「引退」、改革派支持が背景か
(CNN) 韓国ソウルで6月17日あったサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会のアジア最終予選、韓国対イラン戦で、イランの一部選手が同国大統領選に出馬、敗北した改革派候補、ムサビ元首相のシンボルカラーである緑のリストバンドなどを身に着け、プレーした問題で、選手4人が代表から「引退」していたことが24日分かった。

責任を問われ、引退に追い込まれたともみられる。イランの政府系新聞は、4人は終身相当の禁止処分を受けたとも報じた。


同試合では選手6人がリストバンドを着用していた。イランでは、6人は改革派を支持したと受け止められていた。引退したのは、代表の中軸だったカリミ、マハダビキア選手ら。


大統領選では、保守強硬派のアフマディネジャド氏が再選された。同氏はサッカーファンとして知られ、代表チーム支援に熱心だった。同氏は、大統領選に不正行為があったとして抗議集会を連日のように開く改革派候補の支持者らを「敗北したサッカーファン」に例えたことがある。


6人は、試合後半ではリストバンドを外していた。試合は1─1の引き分けに終わり、イランはW杯への出場権は逃した。

746千葉9区:2009/06/24(水) 23:10:29
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200906240004o.nwc
改革派を前例なき弾圧へ イラン強権体制移行が濃厚
2009/6/24

 イランの最高指導者ハメネイ師が19日の演説で、保守強硬派のアフマディネジャド大統領を支持する姿勢を明確にし、街頭デモを中止するよう強く警告した後も混乱は収束していない。大統領選に敗れた改革派のムサビ元首相は21日に非暴力的抵抗を続けるよう呼びかけ、テヘラン市内ではデモが続いている。

 短期的には、今後もストや小規模なデモなど何らかの抗議運動が続けられる可能性が高い。 中期的には2つのシナリオが考えられる。第1はストやデモがエスカレートし、同国指導部の保守派と改革派幹部の間でイスラム共和制を維持するためアフマディネジャド大統領を更迭する合意が成立。統一政府が作られるケースだ。ただ、その可能性は小さい。

 第2は改革派の抗議運動が次第に下火になり、ハメネイ師とアフマディネジャド大統領が権力を維持する可能性だ。第2のシナリオが実現した場合、長期的にみて、さらに2つのシナリオが浮かんでくる。

 第1は指導部内で保守強硬派が合意形成に失敗し、ハメネイ師が孤立するシナリオ、第2は保守強硬派が支配体制を固め、権威主義体制が登場するシナリオだ。このとき反体制運動の余地はなく、疎外された国民の目からみて政権の正統性はほとんどなくなる。いずれにしても、イランが大統領選挙前の体制に戻ることはできない。

 オバマ米大統領は、イラン大統領選で誰が勝っても対話の道を残し、民衆の暴動を扇動したと非難されないよう慎重に振る舞ってきた。現体制が権力を維持することに成功すれば、当面、政治対話は不可能になる。

 イスラム共和制に基づく現体制は、大統領選挙の結果を受け正統性が疑われることになったが、抗議運動は沈静化する公算が大きい。そうなれば、同国内では前例がないほどの弾圧が行われ、対外的にも強硬路線が続くことになるだろう。

747千葉9区:2009/06/24(水) 23:16:15
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090624-OYT1T00414.htm
オバマ米大統領、イランの改革派デモ弾圧を強く非難
 【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米大統領は23日、ホワイトハウスで記者会見し、イラン当局がイラン大統領選をめぐる改革派民衆の抗議行動を暴力的に鎮圧していることに関し、「不当な行為であり、強く非難する」と述べた。大統領がイラン政府の行動を直接非難したのは初めて。ただ、イランに対し、今回の問題で制裁措置を取るかどうかについては、「情勢がどう動くか分からない」として、明言を避けた。


 大統領は、イラン当局の暴力行為について、「米国および国際社会は戦慄(せんりつ)し、怒りを覚えている」と述べ、「自国民の権利を尊重し、その意向に耳を貸すべきだ」とイラン政府に要求した。また、「まだ手遅れではない」と述べ、事態の平和的解決に動くよう要請した。

 大統領は一方で、「イランの主権を尊重し、イランの国内問題に干渉しない」と強調し、米国がデモを扇動しているとするイランの主張に対しては、「明白な間違いでバカげている」と反論した。

 イランの核問題の対話継続を念頭に慎重発言に終始する大統領を「弱腰」と批判してきたマケイン上院議員など議会共和党は、大統領の非難発言を歓迎する声明を発表。ただ、大統領は会見で、「我々の立場は一貫している」と述べ、批判を受けて態度を硬化させたのではないと強調した。

(2009年6月24日11時22分 読売新聞)

748とはずがたり:2009/06/24(水) 23:32:55

心配であります。

モンスーンが来ない 干上がるインド 物価高騰を危惧
2009.6.24 22:43
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090624/asi0906242242003-n1.htm

 【ニューデリー=田北真樹子】例年6月ごろから9月まで、酷暑のインドを潤すモンスーン(雨期)の到来が遅れており、深刻な水不足への懸念が強まっている。政府は24日、モンスーンによる降水量は例年を下回るとの見通しを発表した。雨水に依存する農産物が影響を受けるのは必至で、不作による物価高騰が危惧(きぐ)される。景気回復の足かせになりかねないだけに、シン政権もモンスーン前線の動きを注視している。

 地元紙では、ここ数日、雨ごいの儀式を行う農民の写真が一面を飾っている。南から北上し、この時期、インドの大半を覆うはずのモンスーンは、今年は6月下旬になっても、西部マハラシュトラ州の一部から北東に向けたベンガル湾沿いの一部にしか到達しておらず、国土のほとんどを干上がらせている。

 インド気象庁によると、6月前半の全国の降水量は39・5ミリで、例年(72・5ミリ)の約45%減だった。北部のパンジャブやウッタルプラデシュなど8州では例年の6〜9割減という。

 インドは国土のほぼ半分が農地で、そのうち6割が雨水に依存する。農業はインドのGDP(国内総生産)の約2割を占め、農作物の不作はGDPを2%下げるといわれる。このため、今年の雨不足は経済に深刻な影響を与えそうだ。

 一方、北部や中部では、気温が例年を大幅に上回り、45度近くに達する日が続いている。生活飲料水の確保をめぐって住民同士の衝突も発生している。

749千葉9区:2009/06/25(木) 20:59:17
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090626k0000m030069000c.html
イラン:ムサビ氏、運動「変質」に苦慮
 【テヘラン春日孝之】大統領選後の混乱に揺れるイランの行方は、「開票の不正」を理由に再選挙を求め、抗議行動を主導してきた改革派ムサビ元首相(67)の動向に左右されるとみられるが、ここ数日、国民の前に姿を見せていない。運動が次第に「反体制」色を帯びる中、運動の方向性を見定められずにいる可能性がある。

 ムサビ氏は抗議行動を体制内の「世直し」と位置付ける。「不正やうそは国家と国民を対立させ、体制を揺るがす」と主張、「手遅れになる前に修正を」と訴えてきた。

 選挙戦で出馬の動機をこう語った。「イスラム革命(79年)を起こしたのは、イランが中東一の大国になり、地域の模範として影響力を行使するためだ。だが、今の政権は非現実的な外交で国家の威信とメンツをつぶしてしまった」

 体制の将来への危機感が駆り立てたというわけだ。そこに噴き出た「大規模で組織的な開票不正」。ムサビ氏は「体制を守るには、不正で権力を得る者には従わない。これが革命のメッセージだ」と強調。「殉教」も辞さない覚悟を示す。

 最高指導者ハメネイ師は、ムサビ氏らの異議を追い払うことで逆に体制の威信を保とうとしており、両者の対決は、革命体制の存亡を懸けた究極の路線対立とも言えそうだ。

 だが、ここ数日のデモは反体制運動の性格を強めている。テヘランで毎晩の恒例になった、屋上などでの抗議スローガンの唱和には「ハメネイに死を」という言葉も交じり、15日のデモ行進当時に比べ、運動は確かに変質した。

 ムサビ氏には、「敵(反体制派や外国勢力)に利用されることを本意としない」との思いがあるようだ。「革命体制の本流を歩んだ」との自負が強いとみられるからだ。

 革命の指導者ホメイニ師の「秘蔵っ子」として体制基盤構築に重要な役割を担い、イラン・イラク戦争中の混乱期と重なる81〜89年にハメネイ大統領(現・最高指導者)の下で首相を務めた。

 ハメネイ大統領と経済運営などを巡り深刻な路線対立に陥ったが、89年にホメイニ師が死去するまで、同師の庇護(ひご)を受けた。革命原理回帰を訴えながら、体制崩壊への水門を自らが開けることになれば自己否定につながりかねないのだ。

 【ことば】ミルホセイン・ムサビ氏

 ハメネイ師と同様に少数民族アゼリ系で、同師とは遠い親類とも言われる。テヘランの大学で建築学を学び、反王制運動で投獄経験も。89年の首相退任後は政界を退き「イラン芸術学院」を設立して、今も会長を務める。画家でもある。妻のザハラ・ラフナバルさんは元大学学長で芸術家。「女性の権利向上」を訴える妻と二人三脚で選挙を戦った。

750千葉9区:2009/06/25(木) 21:00:21
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090625/mds0906251839005-n1.htm
【イラン騒乱】デモ活動にも時代の流れ、抗議の顔は女性
2009.6.25 18:38

6月9日、支持者に手を振るムサビ元首相の妻、ザフラ・ラフナバルドさん(AP) 【ニューヨーク=松尾理也】イラン大統領選の不正を主張する改革派の抗議活動の中で、女性の存在感が急速に拡大している。イスラム体制下での抑圧が指摘されてきたにもかかわらず、公然とデモに参加し、当局批判を繰り広げるイランの女性たちが、今回の抗議活動の主役となりつつある。

 改革派候補のムサビ元首相の妻、ザフラ・ラフナバルドさんは24日、ウェブサイトを通じて「正当な抗議を継続するのは私の責務だ」と述べるとともに、逮捕された市民の即時釈放を求めた。

 ラフナバルドさんはテヘランの女子大で学長を務めながら、2006年に保守強硬派によって退任を余儀なくされた過去を持つ。今回の選挙戦で、ラフナバルドさんは常に夫のムサビ氏に寄り添い、支持者の前に姿を現した。これまでのイラン大統領選では考えられないことだった。そのキャリアや存在感から西側メディアは選挙前、ラフナバルドさんを「イランのミシェル・オバマ」と表現した。

 また、穏健保守派のラフサンジャニ元大統領の娘、ファエゼ・ハシェミさんは、抗議行動に参加したため、「暴動をあおった」として当局に拘束された。さらに、ラフサンジャニ師の妻、エファトさんも大統領選直後、記者たちに「もし不正があれば街頭に出て抗議を行うべきだ」と語っているもようがインターネットで公開されている。

 こうした著名人のほかにも、街頭でのデモに女性が先頭に立って参加している光景が目立つ。抗議活動に直接参加していたわけではないものの、デモ現場近くで狙撃され死亡した女性、ネダ・アガソルタンさんは、インターネットでビデオが公開されたのをきっかけに抗議活動の象徴的存在となった。

 欧米メディアは、もともと政治的には活発な存在だったイランの女性たちが、抑圧されてきた権利回復の要求を強める流れの中で、今回の抗議活動の前面に躍り出た−などと分析している。

751千葉9区:2009/06/25(木) 21:01:21
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009062502000104.html
革命防衛隊 分裂か デモ鎮圧反対の幹部拘束の情報 イラン
2009年6月25日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱で、政府の精鋭部隊・革命防衛隊の内部にも対立があるとの見方が広がっている。最高指導者ハメネイ師直属の部隊だが、デモ鎮圧に反対した幹部が拘束されたとの情報もあり、部隊幹部の動向は混乱の行く末を占うカギになりそうだ。

 「テヘラン地区担当のファゼリ司令官が拘束された」との情報が二十二日、改革派のムサビ元首相支持者らのウェブサイトに流れた。これを受けるかのように同日、革命防衛隊は「暴徒には断固として対処する」との声明を発表。

 「防衛隊は一枚岩とアピールするためだ」。欧州を拠点とするイラン専門家のノリザダ氏は本紙にこう指摘した上、「ファゼリ司令官の逮捕は事実であり、鎮圧に反対した幹部の拘束が進められている」と話す。中東の衛星テレビ局アルジャジーラも「防衛隊分裂」の可能性を伝えた。

 アハマディネジャド大統領は同部隊出身で、選挙では部隊が支持基盤の一つだった。一方で、ムサビ元首相を支えるラフサンジャニ元大統領も部隊創設者の一人。ラフサンジャニ師の推薦を得て入隊し、幹部に登用された人材も少なくない。在テヘランの西側外交筋も「防衛隊はアハマディネジャド氏支持一色ではない」と語る。

 革命防衛隊は現在までデモ隊に向けて実弾を使用せず、抑制的とされる。デモ参加中に撃たれて死亡した「ネダ」という名の若い女性が改革派の象徴的存在になっているが、この銃撃も革命防衛隊が起こしたのではなく、民兵組織バシジの急進的な民兵が実弾を使ったとみられている。

<革命防衛隊> 陸海空軍とは別の精鋭部隊。地上部隊10万人、海上部隊2万人。在外公館にも隊員がおり、スパイ活動を行っているとみられている。

 レバノン南部のイスラム教シーア派組織ヒズボラなどを支援し、西側諸国は「テロ輸出の元凶」と指摘する。石油、建設などの関連企業も多

752千葉9区:2009/06/25(木) 21:04:06
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906250002.html
2009.06.25 Web posted at: 11:10 JST Updated - CNN
ワールド
ハメネイ師が議員団に「寛容」呼びかけ 国営メディア報道
テヘラン(CNN) イラン政府系放送局プレスTVは24日、同国の最高指導者ハメネイ師が首都テヘラン市内で国会議員団に対し、改革派への寛容な対応を促したと伝えた。


複数の目撃者は、治安当局が国会議事堂外で計画されていた、大統領選の結果に対する抗議デモを中止に追い込んだと述べた。


ハメネイ師は、選挙結果をめぐる威圧的な要求に決して屈しないと明言する一方、法と秩序の重要性を指摘し、法に違反する行為は独裁政治につながると発言。プレスTVによると、同師は「法とイスラム革命の原則」に基く統治で国民の要求に応えるべきだとの見解を表明するとともに、議員団に対して改革派の意見を許容し、派閥化を回避するよう助言したという。


プレスTVはまた、大統領選の監督機関である護憲評議会のスポークスマンが、今回の選挙で落選した候補者らの異議申し立てを全て検討した結果、大規模な不正は判明せず、イラン革命の1979年以来最も健全な選挙だったと明言したことを伝えた。スポークスマンは、「小さな不正」は判明したものの、選挙結果を変える規模ではなかったとしている。

753千葉9区:2009/06/25(木) 21:05:49
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090624-OYT1T01108.htm
イラン首都厳戒…ハメネイ師、強くデモ非難
 【カイロ=宮明敬】イランの最高指導者ハメネイ師は24日、国会議員を前に「国家も国民も(デモの)圧力には屈しない」と述べ、大統領選の当局発表結果に対する市民の抗議デモを非難するとともに、選挙結果の見直しはしないとの姿勢を改めて示した。


 デモを力で抑え込む姿勢をより鮮明にしたと言える。

 首都テヘランでは24日午後4時(日本時間同8時半)から、選挙で敗れた改革派のムサビ元首相の支持者らが国会前で抗議デモを呼びかけていた。だが、テヘランからの情報によると、市中心部では、革命体制を支える精鋭部隊「革命防衛隊」や傘下の民兵組織「バシジ」が大量動員され、AFP通信によると、デモに参加しようとした数百人の市民は鉄棒などで追い払われた。

(2009年6月24日23時23分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090625-OYT1T00357.htm?from=nwla
テヘランで200人抗議デモ、治安当局が封じ込め
 【カイロ=加藤賢治】イランの首都テヘラン中心部で24日午後、大統領選の無効を訴える改革派のムサビ元首相の支持者約200人が、抗議デモのため国会周辺に集まった。


 しかし、治安部隊や体制側民兵組織バシジに強制排除された。AP通信は目撃者の話として、治安部隊が催涙弾や実弾の威嚇発砲でデモ参加者を追い払い、周辺には治安当局関係者数千人が配置されたと伝えた。

 国営テレビは警官の大量動員により、「違法な集会」での暴力行為を阻止したと報じた。抗議デモは治安当局によって封じ込められている状況だ。

 改革派の支持を集めるムサビ氏の妻ザハラ・ラフナバルドさんは同日、抗議活動は合法だと主張、抗議デモを弾圧する政府の姿勢を「街頭を戒厳令下に置くようなもの」と批判した。

 AP通信によると、別の改革派メフディ・カルビ元国会議長の陣営は、25日に予定した、改革派支持者の追悼集会について、「当局の許可が得られなかった」として来週に延期した。

(2009年6月25日10時56分 読売新聞)

754千葉9区:2009/06/25(木) 21:30:58
http://mainichi.jp/select/world/news/20090625ddm007030154000c.html
09ドイツ総選挙:岐路に立つ環境政策 脱原発に温暖化の「逆風」、大連立にきしみ
 ドイツの総選挙(9月27日)では、脱原発など環境政策への対応が大きな争点になりそうだ。また、アフガニスタンへの独軍増派はオバマ米政権の要請もあり、新政権には重い負担となるとみられる。前線では、度重なる派兵の負担で兵士に心的外傷後ストレス障害(PTSD)が多発、社会問題になっている。【独西部ビブリスで斎藤義彦】

 「何をしている」。ひげ面の屈強な男が警告する。独西部の小都市ビブリス。敷地外から原子炉建屋を撮影していると警備員が飛んできた。反原発デモを警戒しているという。

 ドイツで稼働する17基の原発の中で、最も古い74年に商業運転が始まったビブリスA原発は本来、02年の「脱原発法」に基づき、08年に停止しているはずだった。しかし、度重なる故障で停止が延期され、来年5月ごろにずれこむ予定だ。

 「ビブリスの寿命は尽きている」。今月初めのデモでは、反原発を唱える市民団体がこう訴えた。安全性が十分でないとして、停止断行を求めたのだ。

 しかし、ビブリス原発のラウアー所長は「脱原発は誤った道。政治は運転期間延長で合意してほしい」と反論する。「地球温暖化対策」などで、原発の見直し機運が世界的に高まる中、ドイツは「孤立している」と所長は批判。次期政権の4年間でビブリスAを含む7基が停止される見込みだが「これらの運転期間を延長する以外に、温室効果ガス削減目標は達成できない」と政策転換を訴える。

 脱原発は社会民主党と緑の党が連立した前シュレーダー政権の看板だった。この政策で3基が停止を決めた。

 保守のキリスト教民主同盟(メルケル党首)は05年の前回総選挙で、原発維持を訴えたが勝利できず、社民党と大連立を組んだ。このため、脱原発法はそのまま維持された。

 しかし、民主同盟の姉妹党・キリスト教社会同盟のゼーホーファー党首は今月初め、「経済危機があるのに教条的エネルギー政策を進めるのはばかげている。社民党は現実的になるべきだ」と連立相手に脱原発見直しを公然と要求。社民党所属のガブリエル環境相が「原発は非常に危険な技術。(風力など)代替エネルギー導入も妨げる」と反論。大連立に「火種」(独メディア)がまかれた。

 世論調査によると、民主・社会同盟は、原発利用に積極的な自由民主党と政権を取る勢いで、脱原発政策の変更も予想されている。

 ただ、原発推進派は「原発の新規建設」までは主張しない。ビブリス原発を監督するヘッセン州の与党・自民党のエネルギー政策責任者・ロック州議会議員は「政権が変われば、ビブリスの運転を8年延長する」とするが「新規建設は市民の受容度が低い」と話す。

 報道によると、民主同盟は近く採択する選挙公約で「原発は環境に優しい新技術が見つかるまでの過渡的技術」とし「新規建設はしない」と明言する。

 背景には原発に厳しい世論がある。今年2月にウェルト紙日曜版が実施した世論調査では53・2%が脱原発の実施を支持、反対は29・7%にとどまった。

 原発に詳しいエコ研究所のカレンバッハ・ヘルベルト研究員は「長期的に原発を維持できるという考え方はドイツにはない。不人気な新設はどの政治家も主張できない状況だ」と話す。

755千葉9区:2009/06/25(木) 21:31:24
 ◇アフガン増派、世論は冷淡
 イラクなどで多数の米兵が負っている外傷性脳損傷(TBI)が、アフガンに派兵された独兵にも表れている。派兵される兵士には外傷性脳損傷などの後遺症であるPTSDが多発、独軍は調査に乗り出している。

 ベルリン防衛軍病院によると03年、独軍の男性曹長(27)が、バスでカブール空港に向かった際、近寄ってきた自動車が自爆。兵士4人が死亡した。曹長は首に爆弾の破片を受け、爆風によって外傷性脳損傷を負い、一時、意識を失った。

 曹長は「回復した」として自ら志願して05年に再度アフガン入りしたが、部下に暴力をふるい、脱力感にさいなまれるなどPTSDの症状が出た。その後退役し、回復した。曹長を治療したツィマーマン医師は「この例で外傷性脳損傷とPTSDの関係は詳しく調べておらず不明だが、原因である可能性はある。現在、PTSDが発見されるケースは氷山の一角」としている。

 独軍では治療を受けたPTSDの患者は05年の120人程度から08年の約250人と倍増した。独軍の推計では派兵兵士の約1%がPTSDになっており、2500人の派兵経験者を対象に詳しい調査を行っている。

 独軍はアフガンで比較的平穏とされてきた北部に駐留しているが、テロ攻撃が頻発。23日には、北部クンドースでパトロール中の車列が攻撃され、装甲車が転倒、兵士3人が死亡した。独軍のアフガンでの死者は35人にのぼっている。

 左派新党を除く主要政党は議会で派兵を承認、現在アフガンに約3700人を送っている。独政府は4月の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、オバマ米大統領からの要請もあり、夏の大統領選監視に約600人の増派を表明した。

 一方、国民は派兵には冷淡だ。独フォークス誌の昨年の世論調査では「派兵が国益に沿わない」とした回答が63%もあった。次期政権は、前線で苦しむ兵士と国際的圧力、冷淡な国民との間で困難なかじ取りを迫られる。

 ◇「PTSD、独軍のタブー」−−派兵で発症の元空軍中佐
 派兵でPTSDになった元空軍中佐、アダムさん(54)=写真・斎藤撮影=に話を聞いた。アダムさんは96年、ボスニア・ヘルツェゴビナでPTSDになった。独防衛省は治療費は払ったが、PTSDと認めず、障害手当の支払いを拒否。アダムさんは裁判で争ったが、敗訴した。

 ボスニアでは物資補給にあたっていたが、セルビア人の陣地に迷い込み、銃口を向けられた。凍りつき、死ぬような思いをした。

 その後、恐怖の瞬間が何度もよみがえり、仕事が手につかなくなった。逃げ出したい衝動にとらわれ、他人に攻撃的にふるまった。

 上官は「仕事をやれ」と迫る。拒否すると「身の安全は保証しない」と脅した。98年、解雇同然で除隊した。

 独軍は第二次大戦で多くのPTSD症例を出したが、タブーとされた。防衛軍でもPTSDは「ない」ことにされ、私も「人格の問題」と言われた。当時は派兵が本格化したばかりで準備不足だったが、今も本質的に変わりはない。私は士官だったからまだましだが、一般の兵士なら病気が隠され、死んでしまうだろう。

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 ■ことば

 ◇脱原発法
 原発ごとに、商業運転を始めてから32年間運転することを目安に、00年から発電が許される総量枠を定めた法律。2021年ごろまでに全原発が停止する予定。古い原発から新しい原発に発電枠の移転が可能。

756千葉9区:2009/06/25(木) 21:44:50
http://mainichi.jp/select/world/news/20090625ddm007030083000c.html
大連立の行方:09ドイツ総選挙 地殻変動の主役たち/上 シュタインマイヤー氏
 ◆副首相兼外相、シュタインマイヤー氏

 ◇格差生んだ改革路線 旧東独から首相目指し
 「まだ何も決まっていない。過半数を譲ってはならない」。ドイツの与党・社会民主党のシュタインマイヤー副首相兼外相は14日の党大会で、中道右派連合への敵意をあらわにした。社民党はメルケル首相を支える保守・キリスト教民主・社会同盟と大連立を組むが、9月の総選挙では外相が対立候補としてメルケル首相に挑む。

 1時間6分の演説で外相はシュレーダー前首相(社民党)の改革路線の堅持を訴え、まず前首相に歩み寄った。

 外相は前首相がニーダーザクセン州首相だった当時、官房長などを務めた。連邦首相府長官を経て、05年発足の大連立政権で外相となった。だが、選挙の経験はなく「政治家ではなく役人」(評論家ラングート氏)と評される。世論調査での支持率はメルケル首相53%に対し20%。メディア露出は3分の1以下だ。

 このため外相は、総選挙で旧東独ブランデンブルク州の引退議員の後継として初出馬する。選挙区は長らく社民党の牙城で、当選はほぼ確実だ。ただ、西独出身の落下傘候補であるため、選挙区との縁は浅い。党地域支部長ゲルストマンさん(49)は「月1度、選挙区を訪ねられるよう苦心している」と説明するが、多忙で十分選挙区に入れていない。

 同州では04年の州議会選挙で、旧東独の独裁政党の流れをくむ左派新党が第1党・社民党に肉薄した。東西格差はいまだに残り、地域経済の落ち込み、低所得や過疎化が左派新党を勢い付けている。

 数年前には極右の暴力の嵐も吹き荒れた。外相の選挙区ラーテナウ市で青少年の話し相手をしている団体職員カニッツさん(32)は「深刻な失業が家庭に問題をもたらし、若者たちは方向性を見いだせない」と指摘する。

 生活保護の実質減額など前政権の「福祉切り捨て」への反発は東独で増幅している。最大のライバルとなる左派新党のゴルツェ連邦議員(34)は「不利な扱いを受けている東独から首相候補が出るとは見上げたものだ。(候補者討論会で)面白い議論ができるのを楽しみにしている」と対抗心をちらつかせた。

    ◇ 

 3カ月後に迫る総選挙への「地殻変動」を起こす主役を追った。【ベルリン小谷守彦】

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 ■ことば

 ◇ドイツの選挙情勢
 05年の総選挙では、メルケル氏を首相候補としたキリスト教民主・社会同盟も、シュレーダー首相が率いた社民党も過半数を取れなかった。緑の党や自民党など小党との連立も合意できず、民主・社会同盟と社民党は「大連立」政権を樹立した。背景には国民政党と呼ばれる両党がともに衰退する傾向がある。総選挙は9月27日投開票。与党はともに大連立解消を目指す。世論調査では、民主・社会同盟と自民党の中道右派連合が優勢で、「政権交代」を望む声も58%に及ぶ。

757千葉9区:2009/06/26(金) 00:23:43
http://www.asahi.com/international/update/0624/TKY200906240409.html
南アフリカ、虹の国の現実 W杯を前に(1/2ページ)

 南アフリカ共和国の6月は真冬で、最大都市ヨハネスブルクは乾いた青空が連日広がる。国内随一の高級街サントン。ショッピングモールの広場では、アパルトヘイト(人種隔離)解放闘争を率いたマンデラ元大統領の立像前で観光客らがポーズをとる。

 1年後に南アで始まるサッカー・ワールドカップ(W杯)。前哨戦のコンフェデレーションズカップが目下開かれ、ブラジルや米国など出場国のサポーターでにぎわう。

 「彼らのホテル1泊分が、僕の月給とほぼ同じなんだ」

 近くでビル清掃をするステンビソさん(23)が出勤前、モールを抜けながら言った。

 街を行き交う大半は白人。だが裏手に回ると、労働者を運ぶ15人乗りバスの停留所があり、黒人ばかりになる。

 ステンビソさんはバスで10分の貧民街アレクサンドラに住む。1万人がひしめく築40年の「マダラ・ホステル」。家賃月330円。4人部屋に12人が寝起きし、敷地に汚水やごみの悪臭が立ちこめる。

 東部クワズルナタル州出身。小学校を4年でやめ、家畜の放牧を手伝った。現金を求め、去年夏にやってきたが、定職を得たのは先月。週6日、午後3時から朝6時まで働き、月給2万4千円だ。

 「家族への送金は実際、難しい。それでも来年はチャンスがあると信じている」

 94年の全人種参加選挙を経て、南アは再出発した。金やダイヤモンドなど豊富な資源に支えられ、年5%台の成長を維持。だがアフリカの多くの国と同様、貧困や失業、格差、エイズなどの問題が山積する。アフリカ民族会議の事実上の一党支配は、政治の停滞をもたらした。今年第1四半期の失業率は23.5%。貧困層では5割超とされる。

 治安も悪化する。警察によると、07年度の殺人は約1万8千件(1日平均約50件)。強盗はその10倍。コンフェデ杯のブラジル代表も空き巣に入られた。犯罪者の隠れ場所がアレクサンドラとされる。

 こんな南アを、ひとは「虹の国」と呼ぶ。約1割の白人が残りの有色人種を徹底的に差別した歴史。それを乗り越え、人種が融和した自由な社会として発展する新しい国への夢や希望が込められる。

 だが理想は遠のきつつある。かつての白人支配層アフリカーナーのベッシーさん(63)はホームレス。プレトリア郊外の支援施設で夫(70)と暮らす。「物価高で生活できず家を手放した」。支援団体によると、家を失った白人は02年から4年間で58%増え、13万1千世帯に上る。

 「こんな世の中になると誰が予想しただろう。W杯が現状を変えるとは思えない」(ヨハネスブルク=古谷祐伸)

758千葉9区:2009/06/26(金) 21:03:41
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090616ddm001010006000c.html
変容するG8:イタリア・ラクイラサミット/1(その1) 存在感、軽く
 ◇「中国抜き」、乏しい実効性
 「マッダレーナは美しすぎる。豪華客船を使ったG8(主要8カ国)サミット(主要国首脳会議)は、この経済危機の時代に似つかわしくない。だがラクイラなら最も質素なサミットになる」

 サミット開催まで2カ月半に迫った4月23日、議長国イタリアのベルルスコーニ首相は、サミットの開催会場を地中海のマッダレーナ島から震災地のラクイラに移すと発表した。突然の変更は、「おれが考えたおれのサミットを」というメディア王の首相らしい自分本位の表れと言える。他の参加国からも異論がなく会場変更はすんなりと決まった。サミットの重みが、国際フェスタのように軽くなった瞬間でもあった。

 マッダレーナのアンジェロ・コミチ市長(55)の怒りは収まらない。「首相が独断でこんな決定を下すなど、まともな法治国家じゃない。会場建設費の2800万ユーロもわれわれサルデーニャ州の金だ。あんな立派な建物、どうする? カジノにするか?」

 首相と親しい政治批評家でメッサジェロ紙のリッツァ論説主幹(57)は、「首相は、被災者救済や、慈善などを訴え、どうしたら自分が目立てるか演出を考えている。そうなれば、細かく組み立て、決して手抜きをしない人だ」と解説する。ただ、「質素とは無縁の人」とも付け加えた。

 「おれ流」は、支持率上昇を狙った国内向けのパフォーマンスだけにとどまらない。首相は、サルコジ仏大統領とともにG8拡大論者として知られる。4月22〜24日、シチリア島で開かれた予備会合のG8環境相会合でもその一端が表れた。環境省の担当者は「会合ではG8だけの協議はなく、すべての会議やディナーなどの場に中国、インドなどを含む21カ国が参加した。サミットの予備会合で、G8だけの会合がなかったのは史上初めてだ」と打ち明ける。会合の運営方法を決めるのは議長国。農相会合、エネルギー相会合など他の予備会合でも全体会合の時間が多い。

      ◆

 石油危機をきっかけに75年にフランス・ランブイエで始まったサミット。98年にはロシアが参加してG8となり、議題も経済中心から政治、環境など幅広い分野に広がった。ラクイラ・サミット開催まで3週間あまり。時代の要請に応じて変容を続けるサミットの役割を検証する。

759千葉9区:2009/06/26(金) 21:03:53
 食料、環境、エネルギーなど地球規模の問題が噴出する中、昨秋の金融危機以後、世界の課題を話し合う場はG8に中国やインドなど新興諸国を加えたG20など多数の国が参加する場に移り始めた。

 「G7各国間であれば同じレベルで議論をできるがG20ではそうはいかない。資本市場の未発達な国もある」と、G8拡大の難しさを指摘する声も根強い。だが、その主張は存在感を失いつつある。

 「米国は世界の機関車になり続けることはできない」−−。11日、ワシントン市内で開かれた昼食会。ホワイトハウスのサマーズ国家経済会議(NEC)委員長の発言に、御手洗冨士夫会長ら日本経団連首脳は驚いた。「米国を頼るのはやめてくれと言われているようだった」と、出席者の一人は振り返る。米財務省高官との会合では、「米国に代わる原動力となり得る国はどこと思うか」との質問も受けた。御手洗会長は、「アジア、特に中国やインドが成長の原動力になるのではないか」と答えた。

 オバマ米大統領は「21世紀も世界で最も競争力のある国は米国だ。強い米国を再生する」と繰り返すが、世界経済の中心は米国から、中国やインドなどの伸び盛りの新興国が多いアジアなどへと移りつつある。

     ◆

 ブラジル、ロシア、インド、中国の「BRICs」。経済規模や人口、外貨準備高で世界の4割を占める4カ国は16日、ロシアで初の首脳会合を開く。

 インドを除く3カ国は今月に入り、米国債に代わる投資先として国際通貨基金(IMF)債を大量購入すると相次いで表明した。首脳会議では、信認が揺らぎ始めた米ドルに代わる基軸通貨の創設を求める宣言を採択し、サミットを前に存在の大きさを誇示する。

 中でも、中国の存在感は際立つ。09年の世界経済が戦後初のマイナス成長に落ち込むのが確実な中、6%以上の成長が見込まれる。中国を世界の枠組みに引き込もうという取り組みが目立ち始めた。

 「(世界の)基本的なアイデアは、米中両国がG2を形成し、主導役を担うことが重要だ」。米民主党系のシンクタンクの所長であるバーグステン氏は昨年夏、米フォーリン・アフェアーズ誌に、世界が切実に必要とする本当のリーダーシップを構築するには「G2」を形成する以外にはないとの論を発表した。

 成長が著しい一方、中国には人権問題、環境保護、食の安全、紛争国への武器輸出など、国際的規範とのズレも目立つ。国際交渉の場では、「発展途上国」の立場を強調、「ステークホルダー(責任ある利害関係者)」を逃れようとする。

 中国の温家宝首相は5月20日、訪問先のプラハで「多極化、多国間主義が時代の流れで、(G2は)全く根拠が無く、誤りである」と反論、中国に新たな責任を求めるG2論に強い警戒感を示した。

 だが5月末に訪中したガイトナー米財務長官は、北京大学での講演で「同心協力(心を合わせて協力)」との中国語を使い、従来より踏み込んだ表現で米中の協力を訴えた。カーター政権で大統領補佐官を務めたブレジンスキー氏、ゼーリック世界銀行総裁など、米国ではG2論支持者が増える。G8からG20への流れだけでなく、G2を模索する動きも加速されつつある。=つづく

760千葉9区:2009/06/26(金) 21:04:21
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090617ddm002010105000c.html
変容するG8:イタリア・ラクイラサミット/2 中東欧、新たな「火薬庫」
 自動車産業の立地が多く「欧州のデトロイト」と言われるスロバキア。1〜3月の国内総生産(GDP)は年率換算で前期比40%を超す減少となった。最大の輸出相手国であるドイツ経済が失速した影響を受けた。

 首都ブラチスラバ郊外にあるフォルクスワーゲンの工場は、今年2〜5月の間に3度も生産ラインを停止。女性従業員は「6割の休業補償を受け取って休んでいる人もいる」と打ち明ける。ウィーン国際経済研究所のルーカス氏は「スロバキアはおぼれる寸前だ。ドイツが景気回復するまで持ちこたえられるかどうか心配」と話す。

 バルト3国のラトビアでも窮状が続く。今月に入って銀行同士が資金を融通する金融市場の翌日物金利が30%にまで跳ね上がり、ロンドンの金融街・シティーは「東欧危機の再来か」と身構えた。1〜3月のGDPは年率40%超のマイナス。政府は予算を4割削減し、公立病院の3分の2、数十もの学校を閉鎖する案を検討している。

 バルト3国や中東欧諸国は、西欧諸国からの借入比率が高い。危機が深まれば、約28兆円の損失処理を迫られて苦境に陥っている西欧の金融機関は持ちこたえられない。「火薬庫」に火がつき、金融危機第2弾という事態を避けようと欧州中央銀行(ECB)は今月10日、ラトビアへの融資額が多いスウェーデンの銀行を救済するため、同国の中央銀行に融資する「異例の措置」に踏み切った。

     ◆

 ソウル市中心部から地下鉄で約1時間にある工業団地。「ソウル半導体」では24時間フル操業が続く。入社15年という李貞蘭・製造チーム長は「こんなに忙しいのは初めて。フル生産でも注文には追いつかない」と話す。

 同社は、パソコンのバックライト、携帯のカメラのフラッシュなどに使われる発光ダイオードを製造する。品質の評価は高く、輸出割合は4割。中国向けも多く、昨年の対中輸出は前年比5割増を記録した。

 世界的な景気後退の影響で、各国の09年第1四半期(1〜3月)のGDPは大幅なマイナスとなった。日本の実質GDPは前期比3・8%減(年率換算14・2%減)。台湾、シンガポールも大幅減となる一方、韓国は0・2%成長を達成、経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国で唯一のプラスとなった。中国向け輸出の底打ちが大きく「廉価製品が多い韓国製品の特性がぴたりと中国にはまった」との見方が多い。

 ブラジルは、中国の大規模景気対策の恩恵を受けて輸出が急増、1〜3月のGDPは、0・8%減(08年10〜12月期は3・6%減)に改善した。一方、日本と同様、米国依存度が高いメキシコは5・9%減と14年ぶりの大幅減で明暗を分けた。

     ◆

 13日に閉幕したG8(主要8カ国)財務相会合は、世界経済について「安定化を示す兆候がある」とする一方、先行きは依然として不確実性が高いとの共同声明をまとめた。米国経済には回復基調が見えるとはいえ、ゼネラル・モーターズ(GM)の再建につまずけば、一段の景気悪化が避けられない。

 中国やインドなどのような景気をけん引する機関車役がG8内に見当たらない中、G8だけで有効な対応策を打ち出すのは容易ではない状況にある。=つづく

761千葉9区:2009/06/26(金) 21:04:53
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090618ddm002010041000c.html
変容するG8:イタリア・ラクイラサミット/3 「枠組み」使い分ける米
 「議題の一つは気候変動問題。温室効果ガス削減でもわれわれは重要な到達点を目指す」。主要8カ国(G8)首脳会議(サミット)議長国、イタリアのベルルスコーニ首相は15日、ホワイトハウスでオバマ米大統領と会談後の記者会見でこう訴えた。

 だが、大統領は気候変動問題ではなく、サミット前に自身がロシアを訪問することに触れて続けた。「ロシアと強力な関係を持つ首相は、戦略核兵器削減交渉をどう進めていくか、見解を示してくれるだろう。問題がG8の話題となるよう期待したい」

 冷戦さなかの75年に始まったサミットは、自由主義国家が、ソ連(当時)を軸とした共産主義勢力に対抗する色彩も帯びていた。冷戦が終結、98年にロシアがサミットに参加、安全保障分野にも論議の幅が広がった。クリントン政権時代の00年のサミット首脳宣言には、核実験全面禁止条約(CTBT)発効促進が盛り込まれた。だが、ブッシュ政権時代は、テロリストやイラン、北朝鮮など核開発を進める国々への核拡散を許さない政策に重点が移り、核軍縮の話題はサミットから消え去った。

     ◆

 「米国は核兵器のない世界に向け、具体的な措置を取る」

 4月5日、オバマ大統領は訪問中のチェコの首都プラハで、核兵器廃絶を世界に訴えた。核兵器を「冷戦時代の最も危険な遺産」と断罪、冷戦思考を終わらせることが重要と説いた。核をめぐる国際サミットの開催や、4年以内の核物質管理体制構築など、包括的な戦略を示した。西崎文子・成蹊大教授(米外交史)は「核廃絶への道筋を非常にプラグマティック(実務的)に考えている」と話す。

     ◆

 ドイツのボンで1日始まった地球温暖化対策の枠組みを協議する国連特別作業部会。後半に入った8日、米政府代表、パーシング気候変動問題副特使の姿が会場から消えた。北京で7日から始まった米中温暖化対策協議に転戦したためだ。

 米中協議を終えたスターン米気候変動問題特使は12日、20年までの中期目標では、中国に温室効果ガス削減は求めないと発表。「先進国とは事情が異なる」と、中国が協議にとどまれる枠組み作りを優先する考えを示した。

 G8の二酸化炭素(CO2)排出量は世界全体の40%を占める。一方、ともに世界最大の排出国である米中両国の排出量も合計で40%。排出量削減には「米中両国の貢献が極めて重要」(国際エネルギー機関)となる。

 米国は、議長国イタリアが重要課題に据えた気候変動問題を、G8ではなく米中(G2)で解決する方向を示したとも言える。米国代表が不在の中、ボンでの協議は成果を得ることなく12日に閉幕した。

 就任から約5カ月。この間、オバマ大統領は欧州、中東、中南米の延べ13カ国を訪問。ブッシュ前大統領は同期間に7カ国で、ブッシュ時代の「ユニラテラリズム(単独行動主義)」から多元主義への転換を印象づける。

 だが、G8や、主要な新興国を加えたG20、そしてG2の場であろうと、米国がいずれも中心を占めるとの自負には変わりがない。目的の実現には、G8、G20、G2を巧みに使い分ける現実的なオバマ政権の姿がそこにある。=つづく

762千葉9区:2009/06/26(金) 21:05:25
http://mainichi.jp/select/world/news/20090619ddm002010045000c.html
変容するG8:イタリア・ラクイラサミット/4止 「生き残り」描けぬ日本

日中ハイレベル経済対話全体会合の冒頭で握手する中曽根弘文外相(左)と王岐山中国副首相=東京都港区の外務省飯倉公館で7日 「G8(主要8カ国)の重要性は一層増している。G8が中核となり、(中国、インドなどの)新興経済国との対話を強化して国際協調を進める。このアプローチが国際社会を結集する、現実的方法であります」

 5月5日、麻生太郎首相は訪問先のベルリン・フンボルト大学での講演で、G8を擁護した。「G20(金融サミット)やG2(米中)が台頭し、G8は形骸(けいがい)化した」との主張にクギを刺すこのスピーチは、1カ月かけて外務省が準備した。

 金融危機への対処で昨年11月、今年4月と相次いで開かれたG20首脳会議。外務省幹部は「実質は『隠れG8』だ。われわれG8がおぜん立てしなければ宣言もまとめられない」と一笑に付す。だがこの幹部でさえ「G8の地位は徐々に相対化している。将来的には中国もG8に入ってくるだろう」と認める。

 75年に仏・ランブイエで始まったサミット(主要国首脳会議)。日本にとってサミットへ参加することは「先進国クラブ」仲間入りの象徴だった。だが、その足元が今、揺らいでいる。

     ◆

 来年のG20議長国を務める韓国は今月1日から2日にかけ、済州島で韓国とASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国による特別首脳会議を開いた。最終日の記者会見で韓国の李明博(イミョンバク)大統領は「新興国だけでなく、韓国は東アジア地域をはじめ、世界の繁栄と安定への寄与に積極的に努力する」と表明した。アジア各国が警戒心を解かない日中に代わり、G20議長国就任をテコに、アジアでの存在感を高めようとの戦略がにじむ。韓国はASEANだけでなく、インドとの関係強化も模索する。

     ◆

 6月7日、東京都内で主要経済閣僚による2回目の「日中ハイレベル経済対話」が開かれた。

 「日中関係があまりに緊密で議題が多く、時間が足りなかった。来年中国で開く時は、議題を絞るか時間を長くしよう」。中国の経済・金融政策のトップ、王岐山副首相が笑顔で総括するのを聞き、日本の外務省幹部らは胸をなでおろした。

 金融危機、貿易、環境など幅広い分野にわたった会合の最後の課題は、次回会合の開催に合意できるかにあった。5月にブリュッセルで開かれた中国と欧州連合(EU)のハイレベル経済貿易対話は、王副首相ら中国側が内容に不満を持ち、次回会合開催に合意できなかったためだ。

 米中両国は安全保障も含めた戦略・経済対話を7月末に開催する。政府高官は「今回、対話継続に合意できなければ、中国が日本を軽視し始めた兆候ととられかねなかった。経済面で日本がまだ優位に立つ今、強固な関係を作る必要がある」。

 国際通貨基金(IMF)の予測では、中国の国内総生産(GDP)は10年に日本を抜いて2位となる。経済産業省幹部は「このままでは日本は、人口も減少し国際競争に負ける転換点に立っている。どうやって生き残っていくのか、戦略が描けていない」と嘆く。日本が「世界2位の経済大国」の座を中国に奪われる備えができていないとの指摘だ。G8の立場が沈降しつつある中、日本はアジアなどと重層的な関係を構築する外交力が問われている。=おわり

     ◆

 この連載は、藤原章生、藤好陽太郎、西脇真一、中尾卓司、斉藤信宏、草野和彦、犬飼直幸、大場あいが担当しました。

763千葉9区:2009/06/26(金) 21:06:53
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090625-OYT1T01112.htm
イラン抗議、強制排除で後退…多数の治安部隊・民兵出動
 【カイロ=宮明敬】保守派のアフマディネジャド大統領を「圧勝」させたイラン大統領選の無効を訴える市民のデモは、当局の苛烈(かれつ)な鎮圧策で後退を余儀なくされている。


 欧米・アラブメディアが伝えた目撃者談によると、首都テヘランでは24日夕、「次点」となった改革派のムサビ元首相の支持者ら約200人が国会前広場に集結しようとしたところ、デモ参加者をはるかに上回る数の治安部隊や民兵組織「バシジ」が、鉄棒による殴打、威嚇発砲によって強制排除した。

 25日には、抗議デモの犠牲者を追悼する集会が計画されていたが、呼びかけた改革派のカルビ元国会議長は「当局の許可が得られない」として、延期を発表した。

 抗議デモの中核になってきたムサビ氏は25日、同氏派の新聞のウェブサイトで、「イラン国民の権利確保をやめるつもりはない」と述べ、抗議運動継続の意思を表明した。しかし、同氏陣営の別のウェブサイトは「24日のデモは改革派が組織したものではない」と断っている。

 また、政府系の「プレスTV」は、ムサビ氏および選挙で同氏を支援したラフサンジャニ元大統領が24日、国会国家安全・外交委員会のメンバーと会談し、事態収拾に向けて協力する用意を表明したと伝えており、ムサビ氏の真意を測りかねる支持者も出始めている。

 ただ、抗議運動はこのまま収束するわけではない。一時は故ホメイニ師の後継者と目されたモンタゼリ師は25日、政府のデモ弾圧は「革命体制を危うくする」と警告した。

 ムサビ氏の妻ラフナバルドさんも「戒厳令下のような」デモ鎮圧を非難、「合法的な抗議活動を続ける」と主張している。

(2009年6月25日23時38分 読売新聞)

764千葉9区:2009/06/26(金) 21:08:28
>>749
http://mainichi.jp/select/world/news/20090626ddm007030134000c.html
イラン大統領選:現職再選 ムサビ氏、板挟みか デモ「反体制色」増し
 【テヘラン春日孝之】大統領選後の混乱に揺れるイランの行方は、「開票の不正」を理由に再選挙を求め、抗議行動を主導してきた改革派ムサビ元首相(67)が、今後どう動くかで大きく左右されそうだ。当局の弾圧が強まる一方、運動が次第に「反体制」色を帯びる中、運動の方向性を見定められずにいる可能性がある。

 ムサビ氏は抗議行動を体制内の「世直し」と位置付ける。「不正やうそは国家と国民を対立させ、体制を揺るがす」と主張、「手遅れになる前に修正を」と訴えてきた。

 選挙戦で出馬の動機をこう語った。「イスラム革命(79年)を起こしたのは、イランが中東一の大国になり、地域の模範として影響力を行使するためだ。今の政権は非現実的な外交で国家の威信をつぶしてしまった」

 体制の将来への危機感が駆り立てたというわけだ。そこに噴き出た「大規模で組織的な開票不正」。ムサビ氏は「体制を守るには、不正で権力を得る者には従わない。これが革命のメッセージだ」と強調。「殉教」も辞さない覚悟を示す。

 最高指導者ハメネイ師は、ムサビ氏らの異議を追い払うことで逆に体制の威信を保とうとしており、両者の対決は、革命体制の存亡を懸けた究極の路線対立とも言えそうだ。

 だが、ここ数日のデモは反体制運動の性格を強めている。抗議スローガンの唱和には「ハメネイに死を」という言葉も交じり、15日のデモ行進当時に比べ、運動は変質した。

 ムサビ氏には、「敵(反体制派や外国勢力)に利用されることを本意としない」との思いがあるようだ。「革命体制の本流を歩んだ」との自負が強いとみられるからだ。

 革命の指導者ホメイニ師の「秘蔵っ子」として体制基盤構築に重要な役割を担い、イラン・イラク戦争中の混乱期と重なる81〜89年にハメネイ大統領(現・最高指導者)の下で首相を務めた。

 ハメネイ大統領と経済運営などを巡り深刻な路線対立に陥ったが、89年にホメイニ師が死去するまで、同師の庇護(ひご)を受けた。革命原理回帰を訴えながら、体制崩壊への水門を自らが開けることになれば自己否定につながりかねないのだ。

765千葉9区:2009/06/26(金) 21:09:06
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009062501122
再選祝賀会に議員過半数欠席=ムサビ氏、闘争継続−犠牲者追悼式は延期・イラン
 【カイロ25日時事】イランの改革系紙エタマデメリは25日、大統領選で圧勝した保守強硬派アハマディネジャド大統領の再選祝賀夕食会に国会議員290人中100人前後しか出席しなかったと報じた。290人全員に招待状が出されたかどうかは不明だが、ラリジャニ国会議長を含め100人以上が欠席したという。
 最高指導者ハメネイ師の呼び掛けや治安部隊の大量動員にもかかわらず、不正選挙が行われたと主張する改革派ムサビ元首相支持派の街頭行動は散発的に続いている。祝賀夕食会が低調に終わったことは、体制内でもアハマディネジャド大統領の2期目の信任が大きく揺らいでいることを示す可能性がある。
 ムサビ元首相はウェブサイトを通じ、「民衆に呼び掛ける手段が完全に制限されてしまった」とデモ弾圧や自陣営の新聞発刊停止、記者の逮捕など体制側の対応を強く批判。「イラン国民の権利を守るための行動をやめることはない」と述べ、再選挙実施への闘争継続を誓った。
 一方、カルビ元国会議長は25日にデモ犠牲者の追悼式を計画したが、延期に追い込まれた。カルビ氏のウェブサイトは、追悼式開催場所を見つけることができず、来週改めて開催する予定だと伝えた。(2009/06/25-23:44)

766千葉9区:2009/06/26(金) 21:09:44
http://mainichi.jp/select/world/news/20090627k0000m030061000c.html
イラン:改革派動けず 治安強化、要人摘発でデモ封殺
 【テヘラン春日孝之】大統領選をめぐりイスラム革命(79年)以来の混乱に見舞われたイランで、当局は再選挙を求める改革派の抗議行動をほぼ封じ込めたようだ。改革派側は、治安部隊の大量動員や改革派要人の摘発によって、身動きができない状態に追い込まれている。ただ、改革派は断固抗議の決意を崩していない。力によって抗議を抑え込んだ当局だが、「火種」を消し去ることは困難で、先行きには不透明感が漂っている。

 目撃者によると、テヘランで24日、改革派ムサビ元首相支持者とみられる数百人が国会前に集結しようとしたが、大量の治安部隊に強制排除された。25日には改革派カルビ元国会議長が予定したデモ犠牲者の追悼集会も延期に追い込まれた。

 当局は、デモの開催許可を一切出さず、決行の動きは実力で排除すると警告。ムサビ氏の妻ラフナバルドさんは「街頭は戒厳令下のようだ」と形容する。

 「私は白を黒、黒を白と言うことはできない」。ムサビ氏は25日、ウェブ上での声明で抗議運動継続への決意を示しながら、「(運動は)法の枠内で、暴力を避けて行うように」と呼び掛けた。

 だが、改革派の連絡手段である携帯電話やインターネットは当局に規制され、イラン人のブログでも最近は抗議行動を呼び掛ける書き込みは見かけない。

 当局は改革派の組織を弱体化させる動きも加速させている。ムサビ氏は「私は圧力を受け、人々との接触も完全に制限されている」と苦しい現状を告白している。同氏が社主を務める新聞は発禁となり、同社幹部も逮捕されたという。

 ムサビ氏が24日に会った大学関係者70人も逮捕された。また、国営テレビによると、英国から来ていたムサビ氏陣営のイラン人広報担当責任者がイラン出国を禁止された。

 これらとは別に、改革派紙エテマドは、これまでに改革派の活動家やジャーナリストなど71人が逮捕されたと報じた。

 当局はこうした締め付けの一方で、話し合いによる事態打開の姿勢もアピールし始めている。

 国会の国家安全保障・外交委員会のブルージェディ委員長は25日、ファルス通信に対し、ムサビ氏と、同氏を支援しているとされるラフサンジャニ元大統領とそれぞれ会談したことを明らかにした。元大統領は事態の改善に向け「前向き」な対応を表明したという。ムサビ氏との会談は継続するとしており、事態収拾への動きを印象付けた形だ。

 ただ、最近の抗議行動には体制転覆を目指す反体制派も加わっているとみられており、今後の情勢はなお流動的な要素がある。

 一方、改革派紙エテマド・メリによると、アフマディネジャド大統領の再選祝賀の夕食会に国会議員290人のうち、保守派のラリジャニ国会議長を含む100人以上が欠席した。保守派内にも改革派への同情論があると指摘されており、体制内での権力闘争も絡んで、今後も混乱への火種はくすぶりつづけることになりそうだ。

767千葉9区:2009/06/26(金) 21:11:02
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090625/mds0906250006000-n1.htm
【イラン騒乱】ハメネイ師VSラフサンジャニ師 正当性求め宗教界の支持奪い合い (1/2ページ)
2009.6.25 00:06

このニュースのトピックス:イラン
 【カイロ=村上大介】イラン大統領選後の混迷をめぐり、強硬保守派に傾く最高指導者ハメネイ師と、これに対抗する穏健保守派の実力者ラフサンジャニ師が、イスラム教シーア派聖地コムの高位法学者たちの支持を取り付けようと舞台裏でつばぜり合いを展開しているもようだ。ベラヤティファギ(イスラム法学者による統治)体制を取るイランでは、有力法学者の支持を得ることは、自らの立場の正当性を訴える「裏付け」となるからだ。

 24日付の汎アラブ紙アッシャルクルアウサト(ロンドン発行)は、複数の消息筋の情報として、大統領選の結果を審査している護憲評議会が、コムのアヤトラ(高位法学者)らに代表を送り、選挙が「正しく行われた」と公に支持を表明するよう説得に動いていると報じた。

 だが、同紙によると、多くの法学者たちは慎重な姿勢を示し、約50人の法学者は、最高指導者に対して、ムサビ元首相ら改革派の訴えを真剣に検討するよう求める書簡を出した。とりわけ、1980年代の革命初期に護憲評議会議長を務めた大アヤトラ、ゴルパエガニ師は護憲評議会のジャンナティ現議長からの密使に対し、「政治から超越し、特定勢力に加担せず、公平な判断者に徹せよ」と諭したという。

 イスラム教には、キリスト教のような「聖職者」はいないが、少数派のシーア派は歴史的に独特の展開を示し、スンニ派にはないアヤトラ(神の徴=しるし=)や大アヤトラ(大いなる神の徴)と呼ばれる高位法学者が信徒たちを指導し、その影響力は大きい。これらの高位法学者は長い研鑽(けんさん)の結果、周囲からその深い宗教的知識や見識を認められ、アヤトラを名乗るようになるため、イスラム体制下においても権力の支配下にはなく、一部には、大アヤトラだった革命指導者ホメイニ師のベラヤティファギ論を認めない者すらいる。

 最高指導者ハメネイ師(アヤトラ)にとって、こうしたコムの宗教界の大勢から明確な支持を得られれば、今回の危機で、改革派鎮圧に向けた「正当性」を宗教的にも得ることになる。

 しかし、22日付の同紙によると、改革派のムサビ元首相を支援する穏健保守派の重鎮、ラフサンジャニ元大統領もコムを訪れ、革命防衛隊など強硬保守派で周囲を固めたハメネイ師のやり方に批判的な有力法学者らと会談、ハメネイ師に再投票を受け入れるよう圧力を加えるよう協議したという。

 ラフサンジャニ師は最高指導者の監督・罷免権を持つ専門家評議会の議長を務めているが、評議会は同師を支持する議員が過半数を占めたとの見方もあり、ラフサンジャニ師は専門家評議会招集の可能性もちらつかせながら、ハメネイ師に水面下の圧力を加える狙いのようだ。体制側は、改革派デモに参加したラフサンジャニ師の娘ら親族計5人を一時拘束したが、同師の動きを察知しての警告だった可能性がある。

768千葉9区:2009/06/26(金) 21:12:05
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090624/mds0906242031009-n1.htm
【イラン騒乱】ハメネイ師「降伏せず」 選挙結果の正当性強調
2009.6.24 20:29
 イランの最高指導者ハメネイ師は24日、同国の国会議員に対する演説で、「国家も国民も、横暴な勢力に決して降伏しない」と述べ、保守強硬派の現職が再選された大統領選の結果の正当性をあらためて強調。「国会は政府を助けるべきだ」と語り、アフマディネジャド大統領を強く支持する姿勢を表明した。国営イラン放送が伝えた。

 選挙の最終的な管理権を持つ護憲評議会はすでに、改革派候補が求めている再選挙を拒否する意向を表明。ハメネイ師は演説で「イランの法律から外れる形で見直しをすることはない」と述べ、再選挙要求に応じる考えがないと強調した。(共同)

769千葉9区:2009/06/26(金) 21:30:06
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38741320090626
イランのデモ行動ほぼ収束、聖職者間で割れる立場
2009年 06月 26日 15:07 JST
 [テヘラン 26日 ロイター] イラン大統領選の結果をめぐる混乱で、当局は大規模な抗議活動の鎮圧を進めている。26日で選挙から2週間が経過し、当局の取り締まり強化は徐々に効果を表している。

 テヘラン市内では、20日を最後に大規模な抗議デモは見られていない。警察当局による警告や抗議者の逮捕などが功を奏した格好で、現在は小規模な集会が見られるのみとなった。

 改革派ムサビ元首相のウェブサイトやファルス通信によると、25日にはムサビ氏と面会した大学教授ら70人が当局に一時拘束され、選挙責任者が逮捕されたという。

 ムサビ氏は、選挙結果に異議を唱えないようにとの圧力を受けているとウェブサイトで明かし、一部新聞が発行停止となり、スタッフが逮捕されていることを非難している。

 そのムサビ氏は、改革派のラフサンジャニ元大統領やハタミ前大統領のほか、体制に批判的な高位聖職者モンタゼリ師の支援を受ける。

 これに対し、アハマディネジャド大統領を支援する最高指導者のハメネイ師は選挙結果を正当とし、護憲評議会が選挙のやり直しを拒否した決定も支持。今回の混乱をめぐっては、聖職者間でも立場が2分している。

770千葉9区:2009/06/26(金) 21:30:53
http://mainichi.jp/select/world/news/20090626ddm007030129000c.html
大連立の行方:09ドイツ総選挙 地殻変動の主役たち/中 自民、政権批判受け皿に
 大連立存続か、新たな中道右派連立か。総選挙を大きく左右すると見られるのが中道右派の自由民主党だ。メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟が新たな連立相手と名指ししている。ウェスターウェレ自民党党首は先月、総選挙への動きを本格化させた。

 ベルリンのシンクタンク「ドイツ外交政策協会」で行われた講演会。中道右派政権ができれば外相就任が有力視される同党首の「新政策」を聞くため、外務省高官や各国大使、学者ら約300人が所狭しと詰め掛けた。

 「外交は『テロとの戦い』に焦点を置いたため、多くの重要な問題をないがしろにした」「欧州統合強化を止めてはならない」。党首は、社民党・シュタインマイヤー外相が主導した大連立4年間の外交を批判した。

 自民党は戦後、49年から断続的に政権入りし、コール政権下では、ゲンシャー外相が東西ドイツ統一に貢献した。しかし98年に下野して10年以上がたつ。

 自民党は、右派・左派のにらみ合いで足取りが重い大連立政権に対する国民の不満の受け皿となり、支持率を伸ばしている。昨年来の経済危機以降、この傾向は強まった。年初約6万9000人の党員数は約7万2000人に。今月の欧州議会選挙では得票率を前回比でほぼ倍増させた。

 党員増は、伝統的に弱かったベルリンでも明白だ。年初450人だったミッテ区の党員は5カ月間で490人になった。大手運輸会社勤務ハスラーさん(40)は、政権がトラック高速料金を25%増額したのに憤慨し、15年来の民主・社会同盟党籍を捨てた。「パソコンで経済紙の記事を読み、政権に失望した。次のクリックでもう自民党に入党した」

 電力会社法律顧問のヤスパー同区党支部代表(32)は「私たちは他党よりインターネットをうまく使い、党シンパを多く組織している」と胸を張る。

 自民党は州議会に議席を持たない旧東独のブランデンブルク州でも党員を増やしている。民主・社会同盟から移籍したケーニヒス・ウスターハウゼン市の税理士ハゲドーンさん(42)は「民主・社会同盟は、大連立を組むことによって左傾化しすぎた。もう私たちを代表していない」と政権への失望を口にした。【ベルリン小谷守彦】

771千葉9区:2009/06/26(金) 22:12:50
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200906250009o.nwc
アルゼンチン 28日に中間選挙 与党苦戦 大統領選を左右
2009/6/25

 アルゼンチンでは28日の中間選挙を前に、世論調査の結果が相次いで発表された。強力な反対勢力は形成されていないが、それでも与党が両院で過半数を割るとの見通しが強まっている。すべての調査で、ブエノスアイレス市とサンタフェ州の与党候補者は大敗するとの結果が出た。また、勝敗の鍵を握るブエノスアイレス州でも、与党の得票率は「勝利」宣言に必要な35%まで届かないとみられている。

 キルチネル前大統領率いる「勝利のための戦線」への支持が野党をわずかながらがら上回った調査が複数あり、調査会社ポリアルキアのものでは、フランシスコ・デ・ナルバエス下院議員のペロン党が小差でリードしている。いずれの調査結果でも、急進党を中心とした「市民社会合意」が伸びる可能性は低い。

 政府は野党に対してこれまで、全く聞く耳を持たなかったが、選挙後は議会との交渉を余儀なくされそうで、すでに有権者の間では、新議会が発足する12月までに政府は、国有化や通貨切り下げといった急進的な政策が発表されるのではないかという憶測が飛び交っている。

 この中間選挙は2011年の大統領選を占う鍵。出馬を表明しているキルチネル前大統領、ペロン党のカルロス・ロイテマン氏らは、ここで負ければ、望みを絶たれることになるだろう。

772千葉9区:2009/06/26(金) 22:18:51
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009062602000071.html
イラン大統領選反応 割れる近隣アラブ
2009年6月26日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱で欧米がイラン批判を強めるなか、近隣アラブ各国の反応は多様だ。イスラム教シーア派国家イランと対立してきた親米のスンニ派大国サウジアラビアのメディアは、改革派ムサビ元首相派寄りの報道を展開。シーア派主導でイランとの結びつきも強い隣国イラクは、沈黙を守る。

 サウジ資本のアラブ紙アッシャルク・アルアウサトは二十三日、デモ鎮圧で死亡した女性ネダさんの写真四枚を一面に掲載。別面では「ネダは天使になった」との見出しをつけた。二十五日も「最高指導者ハメネイ師の力を弱める戦いは、これからが重要局面」と報じるなど、明らかに改革派を応援している。

 一方、イラクが沈黙を守るのはなぜか。

 同国の政治評論家ノアイミ氏によると、混乱収拾の見通しがたたないうちに発言すると、対立する二陣営のどちらかに寄っていると誤解されるリスクがあるほか、イラク国民の微妙な対イラン感情も影響している。

 イラク国内のシーア派住民も元来、イランの影響力をあまり快く思っていない。来年一月の連邦議会選挙も考慮し、政府与党はイランとの結びつきを想起させない方が得策と判断しているという。さらに治安回復のために、イランに反発する国内スンニ派勢力との和解は重要課題。なおさらイランへの言及を控えざるを得ない。

 ペルシャ湾岸諸国では、アラブ首長国連邦(UAE)のアブドラ外相が「イランへの(外国の)介入は受け入れられない」と発言。ドバイを拠点にイランへ機械部品や食品を輸出するなど関係が深いだけに、「早期安定が第一」の立場だ。

 イランの影響力が強いバーレーンでは、イランのアハマディネジャド大統領を批判した新聞が「一日休刊」に追い込まれた。地元の記者は「政府はイランが怖いのだ」と語った。

773千葉9区:2009/06/27(土) 08:21:14
http://mainichi.jp/select/world/news/20090627ddm007030091000c.html
大連立の行方:09ドイツ総選挙 地殻変動の主役たち/下 緑の党、「環境」で健闘
 「新しい市民層が緑の党を選んでいる」。同党のキュナスト元消費者保護相(53)は今月上旬、欧州議会選挙で史上最も多い議席(ドイツ分)を得て満足げな表情を見せた。キュナスト氏は独総選挙の首相候補でもある。

 緑の党は欧州議会選で、ベルリン、ケルン、ミュンヘン、フランクフルトなど大都市で軒並み第2党に躍進。フライブルク、ハイデルベルクなどの古い大学都市で、党青年部の活発な働きもあり、第1党に上り詰めた。

 ヘンネベルガー緑の党青年部代表(22)は「地球環境に対する危機意識に加え、就職難に悩む学生たちが、大学や街頭、インターネットでの私たちの呼び掛けに共鳴している」と手応えを感じる。

 党の評価も変わってきている。欧州議会選直前、メルケル首相寄りとみられていた経済紙フィナンシャル・タイムズ・ドイツが「緑ではだめか?」と題する論説記事で同党を支持した。週刊紙ツァイトも「構造的な少数派政党から潜在的多数派政党に変わった」とたたえる。

 堅調な戦いを進める同党にとって、前政権で連立パートナーだった社民党の苦戦ぶりが頭痛のタネだ。前政権で閣僚だったキュナスト氏は「社民党は一貫した戦略を見つけ出していない」とかつての“友人”にいらだちを見せ、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟との連立も「ないわけではない」と話す。

 州として最大勢力を従えるノルトライン・ウェストファーレン州のクロッケ党支部長(38)は「社民党は左派新党に勢いを奪われ、あまりにも弱い。社民党との連立での政権復帰はもはやありえない」と話す。

 緑の党系シンクタンク、ハインリヒ・ベル財団のフュクス所長(57)は「社民党の時代は過ぎ去った。彼らが好んで過去に向かったのだ」と述べ、環境問題への取り組みで「将来への能力」を示した緑の党と社民党を対比してみせた。

 世論調査機関インフラテストは、05年総選挙で社民党に投票した約1620万人のうち、約65万人が欧州議会選で緑の党に投票したと分析した。左派陣営の足並みの乱れは、9月の総選挙を左右しかねない様相になっている。【ベルリン小谷守彦】

774とはずがたり:2009/06/28(日) 03:08:33

コンゴ民主共和国:焼き打ち、略奪…村人ぼうぜん
http://mainichi.jp/select/today/news/20090627k0000e030038000c.html
2009年6月27日 12時37分 更新:6月27日 13時1分

反政府武装勢力の焼き打ちに遭った村を警備するコンゴ民主共和国政府軍兵士=コンゴ民主共和国北キブ州カニャバヨンガのカマンディ村で、森田剛史撮影

 【カニャバヨンガ(コンゴ民主共和国東部)田中龍士】山あいの農村キミナは、焦げたにおいが漂っていた。6日夜、家65軒が武装勢力に焼かれた。「子どもらに食べ物や服を与えてやれず、情けない」。カマテ・ジョゼフさん(64)が肩を落とす。4日間で口にしたのは小麦粉と砂糖を湯で溶いた飲み物だけだ。

 コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部の北キブ州カニャバヨンガ周辺は武装勢力の根城。鎮圧のために、肩に銃をかけた政府軍の兵士が数キロおきに路上に立つ。ルオフ村では4月中旬、255軒が焼かれ、コベンキ・カブーちゃん(2)ら7人が死亡した。「なぜ襲われたのか」。兄カテンボ・チャンボクさん(19)が目頭を押さえた。

 襲撃の目的は略奪。鉱物資源の不法搾取を続けてきた勢力の一掃を目指す政府軍に圧力をかける狙いもあるといい、政府軍も住民を略奪の標的にしてきたとも指摘されている。

775千葉9区:2009/06/28(日) 14:19:03
http://newsweekjapan.jp/stories/2009/06/post-176.php
イランが微笑む本当の理由
What Makes Ahmadinejad Smile?

ガザ攻撃で揺らぐ穏健アラブ社会のイラン包囲網

2009年06月26日(金)12時42分
ファリード・ザカリア(国際版編集長)


[2009年1月21日号掲載]

 パレスチナ自治区ガザへの攻撃の規模を正当化するために、多くのイスラエル人が本当の敵はイスラム原理主義組織ハマスではなくイランだと主張する。イスラエル軍の広報官で歴史学者のマイケル・オレンに言わせれば、「ハマスに対する軍事作戦はイランの拡大に戦略的な打撃を与える唯一の機会」だ。

 その前提は、ハマスがイランの手先であるということ。ガザを実効支配するハマスの軍事力をつぶせばイランの力を弱めることになり、イランの野望を後退させるだろうというわけだ。果たして現実はどうか。

 そもそもハマスはイランの手先ではない。イランはパレスチナで数十年、シーア派の過激派組織イスラム聖戦に肩入れして資金を提供してきた。近年はハマスもイランから資金や武器の提供を受けているが、命令も受けているわけではない。今回のハマスの行為にもイランの指示はないだろう。

 しかしそれ以上に重要なのは、イスラエルの軍事行動が具体的にどれだけイランの力を弱めたかということだ。「アラブ世界におけるイランの本当の影響力はソフトパワーに基づいている。自分たちはパレスチナの偉大なアラブの大義の擁護者だという評判を築いてきたのだ」と、中東問題の専門家ワリ・ナスルは指摘する。

 イスラエル軍の進攻に対し、穏健アラブ諸国は自己防衛に回っている。エジプトのホスニ・ムバラク大統領はイスラエルの攻撃開始から数日後にイスラム原理主義者を非難した後は、あわててイスラエル非難に加わった。ヨルダンとサウジアラビアも同じように立場を変えている。06年のイスラエルとレバノンのシーア派民兵組織ヒズボラの戦闘の際と同じ反応だ。

 一方で、イランではマフムード・アハマディネジャド大統領が主要な会合でイスラエルを声高に非難。最高指導者アリ・ハメネイは12月28日の声明で、国民に応えないアラブ諸国を非難した。「ここにアラブ世界の......学者(やスンニ派の最高権威の識者)に問う。『今こそイスラム教とイスラム教徒が直面している脅威を感じるべきではないのか』」

 ヒズボラを率いるハッサン・ナスララはエジプト人(とエジプト軍)に向けて、さらにはっきりと訴えた。「私はクーデターをめざしているのではない。あなたがたの指導者に直接会って、ガザで起きていることを受け入れていないと伝えるだけだ」

アラブ世論を味方につける戦略
 もっとも、アラブの世論の動きを本当に知るためには、民主選挙で選ばれた指導者の声を聞く必要がある。アメリカの忠実な盟友であるイラクのヌーリ・マリキ首相はすべてのアラブ国家とイスラム国家に対し、「武器を持たない平和な市民に非道な攻撃を続ける残忍な政権とは、外交関係を中止してあらゆる関係を断つ」べきだと訴える。

 イスラエルの軍事行動は、有利に動いていた流れを自ら弱めている。この2年、エジプトやサウジアラビア、ヨルダンなどの国々は、中東地域の主な懸念はイランの台頭だと認識するようになり、その点では利害も展望もイスラエルと事実上重なる。

 つまりイスラエルは史上初めて、穏健アラブ諸国と暗黙の同盟を結びつつあるのだ。このあいまいな同盟をコンドリーザ・ライス米国務長官が後押しし、はぐくんできた。

 ただし同盟の弱点はアラブの世論であり、イランはそれを見抜いている。そこでイランは同盟を弱体化させる戦略として、アラブの世論に対し、自分たちはパレスチナの大義にとって最大の擁護者であり、だからアラブの敵にはなりえないとほのめかす。彼らの本当の敵は彼らの政権なのだ、と。

 イランの中でも均衡が変わりつつある。穏健派は最近は沈黙している。改革派の新聞の1面はパレスチナの赤ん坊の遺体の写真だ。「1カ月前はテヘランで最大の議論といえば原油価格の下落と経済運営の失敗だった」と、ナスルは言う。「今はパレスチナとアラブ世界の怒りだ。そのほうがアハマディネジャドには都合がいいだろう」

 イスラエルにとって06年のヒズボラとの戦闘の教訓は、戦術を進歩させることだった。実際、優秀な防衛部隊はうまく順応してきた。しかしガザ攻撃は、イランの宗教指導者を勢いづけるイデオロギー上の争点を与えているのかもしれない。それが今回の戦争の政治的教訓かもしれない。

776千葉9区:2009/06/28(日) 14:38:46
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090628-OYT1T00117.htm
イラン改革派重鎮も体制派支持明確に
 【テヘラン=久保健一】イラン大統領選をめぐる混乱で、同国の政治調停機関「最高評議会」は27日声明を出し、改革派を含めた全候補者陣営が、街頭抗議デモを自制するとともに、選挙不正疑惑を調査中の「護憲評議会」の決定に従うよう求めた。


 イラン学生通信が伝えた。最高評議会は、改革派重鎮で体制ナンバー2のラフサンジャニ元大統領が議長。元大統領が体制側支持を明確にしたことで、抗議行動継続を訴えるムサビ元首相ら改革派勢力は厳しい立場に追い込まれた。

(2009年6月28日01時10分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090627-OYT1T00151.htm?from=nwla
混乱のイラン、「革命防衛隊」が政治の前面に

 【テヘラン=久保健一】大統領選後の混乱が続くイランで、保守強硬派アフマディネジャド政権の支持基盤である精鋭部隊「革命防衛隊」が、事態収拾に本腰を入れている。混乱を通じて、革命防衛隊が政治の前面に出る状況に拍車がかかっている。

 26日のイラン学生通信によると、首都テヘランを管轄する革命防衛隊のファズリ司令官は「国民の安寧を乱す試みは失敗した」と述べ、デモ鎮圧がほぼ成功したと強調した。

 イラン当局は、抗議デモ鎮圧の主力部隊に、武装警官や革命防衛隊傘下の民兵組織バシジをあてている。だがテヘラン中心部で13人が死亡した20日のデモ鎮圧には、革命防衛隊が投入されたとの目撃情報がある。

 アフマディネジャド政権は、大統領をはじめ、ジャリリ国家安全保障最高会議書記、マフスーリ内相、ナジャル国防軍需相ら安全保障にかかわる政府要職のほとんどを革命防衛隊やバシジ出身者で占める。多くが、40〜50歳代の非イスラム法学者だ。革命直後から指導的役割を担った最高指導者ハメネイ師らイスラム法学者中心の「第1世代」と区別し、保守派内の「第2世代」と呼ばれる。

 第2世代と第1世代の間を取り持つとされるのが、ハメネイ師の息子で、イスラム法学者のモジュタバ・ハメネイ師だ。革命防衛隊にも強い影響力を持つとされる。革命防衛隊は元来、革命を脅かす「外敵」との戦いが本務。1980年代の対イラク戦争で主力を担い、最近では最精鋭「コッズ部隊」がイラクのイスラム教シーア派武装組織による駐留米軍攻撃を秘密裏に支援したとされる。

 今回の騒乱で、矛先が国内の反政権勢力に転じたことに、改革派勢力は、強い危惧(きぐ)を抱く。欧州で改革派の報道官役を務めるパリ在住のイラン人映画監督マフマルバフ氏は、「(革命防衛隊による)クーデター」と呼んだ。

(2009年6月27日01時43分 読売新聞)

777千葉9区:2009/06/28(日) 14:40:13
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009062801000041.html
ムサビ氏陣営が正式拒否 イラン大統領選の特別委参加
 【テヘラン28日共同】イラン大統領選で敗退した改革派候補のムサビ元首相は27日、同国の選挙管理権を持つ護憲評議会が呼び掛けた選挙の最終報告書を作成する特別委員会への参加を拒否すると正式表明した。

 評議会の報道官は「10%の投票箱について特別委立ち会いの下で再集計し、報告書を作成する」と説明していたが、ムサビ氏は陣営のウェブサイトの声明で「(部分的な票の再集計では)疑問を取り除くことができず、選挙結果を取り消す以外に方法はない。委員会の構成も偏っている」と主張した。

 これに先立ちムサビ氏の側近は27日、共同通信に対し「委員会に代表を送らない」と話した。同じく改革派候補のカルビ元国会議長の陣営も、票の部分的な再集計を主な内容とする同評議会の提案を拒否すると表明した。

2009/06/28 07:50 【共同通信】

779千葉9区:2009/06/28(日) 14:53:28
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009062701000647.html
アルゼンチン、大統領派が苦戦か 28日に国会議員選挙
 【リオデジャネイロ27日共同】南米アルゼンチンの国会議員選挙(一部改選、比例代表制)が28日実施される。夫のキルチネル前大統領と一体となった強権的手法で政権を運営するフェルナンデス大統領への反発が強まっており、一部野党も含めた大統領支持派で維持する上下両院での過半数を失うとの見方も出ている。

 金融危機による雇用情勢の悪化などを受けて大統領の支持率は低下しており、大統領派の獲得議席数によっては今後、重要法案の審議などで政治的混乱が生じる可能性もある。

 キルチネル前大統領が立候補した最大票田ブエノスアイレス州選挙区(下院)では与党正義党内の反大統領派有力候補が他党と選挙連合を組んで出馬、両陣営の接戦が伝えられている。

 下院(定数257)の約半数の127議席、上院(同72)の3分の1の24議席が改選対象。即日開票だが、一部選挙区では地方選とも重なるため大勢判明は29日以降の見通し。

2009/06/27 18:38 【共同通信】

780千葉9区:2009/06/28(日) 15:32:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090628-00000062-san-int
イラン騒乱 第3勢力形成の動き 保守分裂 カギ握るラリジャニ国会議長
6月28日7時56分配信 産経新聞

 【カイロ=村上大介】イラン大統領選をめぐる騒乱を契機に、強硬保守派のアフマディネジャド大統領(52)に批判的な保守派勢力が「第3の極」の形成に動き、保守派が分裂を始めたとささやかれている。核となっているのはラリジャニ国会議長(50)で、1979年のイラン革命後最大の反政府デモをなんとか封殺し、2期目に入ろうとしている大統領の大きな脅威になると指摘されている。

                   ◇

 保守派内でアフマディネジャド大統領から距離を置く動きが表面化したのは、24日夜の再選祝賀会。改革派系紙によると、出席したのは招待された国会議員290人のうち105人で、約50人とされる改革派を除いても、ラリジャニ氏を含む保守派議員の半数以上が欠席したことになる。

 ラリジャニ氏は、2005年の大統領選に出馬し、7候補中6位で惨敗したものの、同年8月から07年10月に辞任するまで、国防・外交の全般を統括する最高安全保障委員会の事務局長として、イランの核開発問題で国際原子力機関(IAEA)や欧米を相手に交渉を行った。辞任の背景には、交渉方針をめぐり、大統領との確執があったといわれている。その後、昨年3月の総選挙で当選し、国会議長に選出された。

 今回の大統領選後の騒乱では、選挙のやり直しを求める改革派のムサビ元首相(67)のデモ戦術を批判しつつも、「多くの人々は実際の選挙結果が公式発表と違うと思っている。一部の暴徒と区別して、その意見は尊重されるべきだ」との声明を発表し、いち早く大統領選に不正はなかったとの姿勢を示した最高指導者ハメネイ師(69)とも食い違いを見せた。

 著名なアヤトラ(高位イスラム法学者)だったハシェミ・アモリ師(93年に死去)を父とし、兄弟が護憲評議会メンバーを務めるなど、親族には有力な保守派人士が多い。

 ラリジャニ氏らは公式な動きは示していないが、イラン政界の内情に詳しいジャーナリストは「同氏を中心に急速に形成されつつある『第3極』は、強硬保守派でも改革派でもない“保守本流”の政治、宗教界の有力者たちに、新たな選択肢を提供するだろう」と指摘。若手の有力政治家、ガリバフ・テヘラン市長(47)も合流する可能性が強いとの見方を示した。

 ラリジャニ氏は、アフマディネジャド大統領の強硬路線が国民の反発を招き、イスラム体制を傷つけると批判しており、今回、ムサビ元首相を支援した穏健保守派のラフサンジャニ師(74)とも同じ危機感を共有している。両者が共闘関係に入れば、強硬保守派に軸足を移し過ぎ、軌道修正の機会を失った最高指導者ハメネイ師にも頭の痛い状況となる。

781千葉9区:2009/06/28(日) 15:38:42
http://mainichi.jp/select/world/news/20090625dde007030005000c.html
EU:大統領、誰に? 依然人気が高いブレア氏、対抗に浮上ゴンサレス氏
 【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU)の加盟27カ国政府がバローゾ欧州委員長(53)の再任を支持したことを受け、EUの新しい基本条約「リスボン条約」で新設されるEU大統領に誰が就任するかに欧州諸国の関心が集まっている。国際社会にEUを発信する「ミスター欧州」候補として、国連、EUなどの中東和平特使を務めるブレア前英首相(56)らの名前が取りざたされ、各国の駆け引きが始まっている。

 10月2日に予定されるアイルランドの国民投票でリスボン条約が批准されれば、EUの仕組みと運営方法が変わる。これまで加盟国首脳が半年交代で務めていた理事会議長は2年半の任期の常任ポストとなり、「EU大統領」と通称される。首脳会議を仕切り、対外的な「EUの顔」の役割を果たす。

 バローゾ委員長が中道右派であることから、「党派バランスを取るため、大統領は中道左派から選ばれる可能性が高い」(ドイツ紙記者)。ベルルスコーニ伊首相は19日、「カリスマ性のある大統領が必要であり、ブレア氏が理想的な候補だ」と支持を表明した。

 英労働党政権を10年間率いたブレア氏の人気は依然、高い。だが、英国が非ユーロ圏である点や、イラク戦争などを巡るブレア氏の親米姿勢に一部加盟国には慎重意見もあり、選出されるかどうかは「五分五分」(英紙タイムズ)とされる。

 これに対して、ソラナEU共通外交・安全保障上級代表(スペイン)は22日、自国のゴンサレス元首相(67)を推す意向を表明した。来年前半の議長国スペインのサパテロ首相とのコンビでEU運営にあたる構想だ。だが、バローゾ委員長が隣国ポルトガルの出身のため、「EU指導部の『イベリア半島色』が濃くなりすぎる」との指摘もある。

 ◇中東和平影響か
 サルコジ仏大統領はブレア前首相を推していたが、ゴンサレス元首相支持に「くら替え」したと言われる。仏紙ルモンド前社長のジャン・マリ・コロンバニ氏はスペイン紙エルパイスで心変わりの理由を「ブレア氏が中東和平特使として何も仕事をしていないため」と説明している。加盟国は12月の首脳会議でEU大統領を選出する予定で、年末までに中東和平交渉が進展するかどうかも人選に影響を及ぼしそうだ。

782千葉9区:2009/06/28(日) 22:14:42
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/090628-153149.html
ウクライナ議会、ユーシェンコ大統領の与党が連立離脱
 【モスクワ支局27日】ウクライナからの報道によると、ユーシェンコ大統領率いる与党「われわれのウクライナ」は27日、党大会を開き、ティモシェンコ首相が代表の「ティモシェンコブロック」などとの連立与党から離脱することを決定した。これにより連立与党は最高議会で過半数を失い、ユーシェンコ大統領とティモシェンコ首相の対立による政治の混乱はさらに拡大することになる。
 ユーシェンコ大統領は来年1月に行われることが決まった大統領選に出馬する意欲を示したが、支持率は一桁にとどまり、再選はほぼ絶望的。大統領選のライバルとなる最大野党「地域党」のヤヌコビッチ前首相は約20%、ティモシェンコ首相は約15%の支持率を保っている。



2009/6/28 15:31

783千葉9区:2009/06/28(日) 22:41:16
>>782
ウクライナのユーシェンコとティモシェンコはすごいっすね。なぜにここまで仲悪くなったんだ?
>>776
ラフサンジャニを改革派と呼ぶのはどうなんだろ?

784千葉9区:2009/06/29(月) 21:31:25
http://mainichi.jp/select/world/news/20090629ddm003030165000c.html
ホンジュラス:軍が大統領拘束、コスタリカに移送 クーデターか
 【メキシコ市・庭田学】AP通信によると、中米ホンジュラスの左派、セラヤ大統領(56)が28日朝(日本時間同日夜)、軍に拘束され、中米コスタリカに移送された。クーデターとみられる。来年1月に任期が切れる大統領は、憲法が認めない再選を模索。同日、国民投票形式の「調査」を実施予定だった。

 大統領は首都テグシガルパの自宅から空軍基地に連行された。コスタリカ到着後、大統領は南米の左派系テレビに電話で「このクーデターは民主主義の危機だ」と語った。

 国民投票形式の「調査」については最高裁が違法と判断し、与党からも反対の声が上がった。大統領は対立した軍統合参謀本部議長を解任していた。

 06年に就任したセラヤ大統領は昨年からベネズエラの急進左派、チャベス大統領に急接近し、一部右派勢力からは軍事クーデターを求める声が出ていた。

毎日新聞 2009年6月29日 東京朝刊

785千葉9区:2009/06/29(月) 21:32:15
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090629-OYT1T00610.htm
ホンジュラス、国会議長を暫定大統領に選任
 【リオデジャネイロ=小寺以作】セラヤ大統領が28日、軍によって強制的に出国させられた中米ホンジュラスの国会は同日、大統領が「憲法違反を犯した」として罷免を決議し、暫定大統領として与党・自由党のロベルト・ミチェレッティ国会議長(60)を選任した。


 セラヤ氏は「違法なクーデターだ」と反発、辞任を拒否している。

 同国では同日、セラヤ氏が主導して、憲法で禁じられた大統領の連続再選に道を開く改憲に向けた制憲議会招集の是非を問う国民投票が予定されており、軍が投票阻止のため、強硬手段に出たとみられる。投票は中止された。

 セラヤ氏は、改憲を経て、11月の大統領選での再選を狙った。最高裁は国民投票実施に違憲判決を下していた。AFP通信によると、最高裁が、法を守るためとしてセラヤ氏の追放を命じたという。

 暫定大統領に選任されたミチェレッティ氏は28日、就任式で「私は、法的手続きを経て大統領になった」と正統性を主張した。同氏は、2日間の夜間外出禁止令を発令した。

 セラヤ氏は昨年来、反米左派のチャベス・ベネズエラ大統領への急接近を際だたせており、政界では、急激な左傾化への反発も広がっていた。

(2009年6月29日13時16分 読売新聞)

786千葉9区:2009/06/29(月) 21:32:54
http://www.asahi.com/international/update/0629/TKY200906290091.html
ホンジュラス、暫定大統領に国会議長 夜間外出禁止令
2009年6月29日11時9分
 【ロサンゼルス=堀内隆】中米ホンジュラスからの報道によると、ホンジュラス国会は28日、同日朝に軍によって拘束され国外追放されたセラヤ大統領を解任し、ロベルト・ミチェレッティ国会議長を暫定大統領に任命した。

 国会で同日、セラヤ氏が書いたとされる辞表が読み上げられ、ミチェレッティ氏が大統領の就任宣誓を行った。ミチェレッティ氏は記者会見で29日までの2日間について夜間外出禁止令を発したことを明らかにした。一方、セラヤ氏は追放先のコスタリカで28日、「辞表は偽物だ。今も自分が大統領だ」と述べた。

 AP通信によると、首都テグシガルパの大統領官邸周辺にはセラヤ氏の復帰を求めて約100人の市民が集まり、兵士に向かって「裏切り者」と叫ぶなどしている。

 ホンジュラス最高裁は28日、「今日の出来事は、裁判所の命令に沿ったものだ」と述べ、セラヤ氏排除を最高裁が命令していたことを明らかにした。

 任期満了に伴う大統領選を11月に控えたセラヤ大統領は、再選を禁じた憲法を改正しようと、制憲議会招集の是非を国民にはかる国民投票を計画。憲法には「大統領の任期に関する規定は改正できない」との決まりがあり、最高裁は国民投票は違憲と判断したが、セラヤ氏は強行する考えを変えず、28日が投票日だった。最高裁は憲法違反の行動を起こさせないため非常手段を取ったことになる。

 セラヤ氏は06年1月の就任以来、反米左派を掲げるベネズエラのチャベス大統領ら左派勢力と関係を深めてきた。チャベス大統領も今年2月、3選禁止を撤廃する憲法改正を国民投票で通しており、ホンジュラス国民の多くは、セラヤ大統領の動きを「チャビスモ」(チャベス流)と呼んで嫌っていた。軍にも、違法な国民投票を阻止するための武力行使なら国民の理解が得られるという計算があったとみられる。


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