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国際政治・世界事情

759千葉9区:2009/06/26(金) 21:03:53
 食料、環境、エネルギーなど地球規模の問題が噴出する中、昨秋の金融危機以後、世界の課題を話し合う場はG8に中国やインドなど新興諸国を加えたG20など多数の国が参加する場に移り始めた。

 「G7各国間であれば同じレベルで議論をできるがG20ではそうはいかない。資本市場の未発達な国もある」と、G8拡大の難しさを指摘する声も根強い。だが、その主張は存在感を失いつつある。

 「米国は世界の機関車になり続けることはできない」−−。11日、ワシントン市内で開かれた昼食会。ホワイトハウスのサマーズ国家経済会議(NEC)委員長の発言に、御手洗冨士夫会長ら日本経団連首脳は驚いた。「米国を頼るのはやめてくれと言われているようだった」と、出席者の一人は振り返る。米財務省高官との会合では、「米国に代わる原動力となり得る国はどこと思うか」との質問も受けた。御手洗会長は、「アジア、特に中国やインドが成長の原動力になるのではないか」と答えた。

 オバマ米大統領は「21世紀も世界で最も競争力のある国は米国だ。強い米国を再生する」と繰り返すが、世界経済の中心は米国から、中国やインドなどの伸び盛りの新興国が多いアジアなどへと移りつつある。

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 ブラジル、ロシア、インド、中国の「BRICs」。経済規模や人口、外貨準備高で世界の4割を占める4カ国は16日、ロシアで初の首脳会合を開く。

 インドを除く3カ国は今月に入り、米国債に代わる投資先として国際通貨基金(IMF)債を大量購入すると相次いで表明した。首脳会議では、信認が揺らぎ始めた米ドルに代わる基軸通貨の創設を求める宣言を採択し、サミットを前に存在の大きさを誇示する。

 中でも、中国の存在感は際立つ。09年の世界経済が戦後初のマイナス成長に落ち込むのが確実な中、6%以上の成長が見込まれる。中国を世界の枠組みに引き込もうという取り組みが目立ち始めた。

 「(世界の)基本的なアイデアは、米中両国がG2を形成し、主導役を担うことが重要だ」。米民主党系のシンクタンクの所長であるバーグステン氏は昨年夏、米フォーリン・アフェアーズ誌に、世界が切実に必要とする本当のリーダーシップを構築するには「G2」を形成する以外にはないとの論を発表した。

 成長が著しい一方、中国には人権問題、環境保護、食の安全、紛争国への武器輸出など、国際的規範とのズレも目立つ。国際交渉の場では、「発展途上国」の立場を強調、「ステークホルダー(責任ある利害関係者)」を逃れようとする。

 中国の温家宝首相は5月20日、訪問先のプラハで「多極化、多国間主義が時代の流れで、(G2は)全く根拠が無く、誤りである」と反論、中国に新たな責任を求めるG2論に強い警戒感を示した。

 だが5月末に訪中したガイトナー米財務長官は、北京大学での講演で「同心協力(心を合わせて協力)」との中国語を使い、従来より踏み込んだ表現で米中の協力を訴えた。カーター政権で大統領補佐官を務めたブレジンスキー氏、ゼーリック世界銀行総裁など、米国ではG2論支持者が増える。G8からG20への流れだけでなく、G2を模索する動きも加速されつつある。=つづく


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