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国際政治・世界事情

761千葉9区:2009/06/26(金) 21:04:53
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090618ddm002010041000c.html
変容するG8:イタリア・ラクイラサミット/3 「枠組み」使い分ける米
 「議題の一つは気候変動問題。温室効果ガス削減でもわれわれは重要な到達点を目指す」。主要8カ国(G8)首脳会議(サミット)議長国、イタリアのベルルスコーニ首相は15日、ホワイトハウスでオバマ米大統領と会談後の記者会見でこう訴えた。

 だが、大統領は気候変動問題ではなく、サミット前に自身がロシアを訪問することに触れて続けた。「ロシアと強力な関係を持つ首相は、戦略核兵器削減交渉をどう進めていくか、見解を示してくれるだろう。問題がG8の話題となるよう期待したい」

 冷戦さなかの75年に始まったサミットは、自由主義国家が、ソ連(当時)を軸とした共産主義勢力に対抗する色彩も帯びていた。冷戦が終結、98年にロシアがサミットに参加、安全保障分野にも論議の幅が広がった。クリントン政権時代の00年のサミット首脳宣言には、核実験全面禁止条約(CTBT)発効促進が盛り込まれた。だが、ブッシュ政権時代は、テロリストやイラン、北朝鮮など核開発を進める国々への核拡散を許さない政策に重点が移り、核軍縮の話題はサミットから消え去った。

     ◆

 「米国は核兵器のない世界に向け、具体的な措置を取る」

 4月5日、オバマ大統領は訪問中のチェコの首都プラハで、核兵器廃絶を世界に訴えた。核兵器を「冷戦時代の最も危険な遺産」と断罪、冷戦思考を終わらせることが重要と説いた。核をめぐる国際サミットの開催や、4年以内の核物質管理体制構築など、包括的な戦略を示した。西崎文子・成蹊大教授(米外交史)は「核廃絶への道筋を非常にプラグマティック(実務的)に考えている」と話す。

     ◆

 ドイツのボンで1日始まった地球温暖化対策の枠組みを協議する国連特別作業部会。後半に入った8日、米政府代表、パーシング気候変動問題副特使の姿が会場から消えた。北京で7日から始まった米中温暖化対策協議に転戦したためだ。

 米中協議を終えたスターン米気候変動問題特使は12日、20年までの中期目標では、中国に温室効果ガス削減は求めないと発表。「先進国とは事情が異なる」と、中国が協議にとどまれる枠組み作りを優先する考えを示した。

 G8の二酸化炭素(CO2)排出量は世界全体の40%を占める。一方、ともに世界最大の排出国である米中両国の排出量も合計で40%。排出量削減には「米中両国の貢献が極めて重要」(国際エネルギー機関)となる。

 米国は、議長国イタリアが重要課題に据えた気候変動問題を、G8ではなく米中(G2)で解決する方向を示したとも言える。米国代表が不在の中、ボンでの協議は成果を得ることなく12日に閉幕した。

 就任から約5カ月。この間、オバマ大統領は欧州、中東、中南米の延べ13カ国を訪問。ブッシュ前大統領は同期間に7カ国で、ブッシュ時代の「ユニラテラリズム(単独行動主義)」から多元主義への転換を印象づける。

 だが、G8や、主要な新興国を加えたG20、そしてG2の場であろうと、米国がいずれも中心を占めるとの自負には変わりがない。目的の実現には、G8、G20、G2を巧みに使い分ける現実的なオバマ政権の姿がそこにある。=つづく


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