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労働運動

1963とはずがたり:2019/06/04(火) 22:44:10

# 国家・民族# メディア・マスコミ# 人口・少子高齢化
「日本は移民が少ない」という誤ったイメージが定着している理由
「在留外国人300万人時代」は目前に
現代ビジネス編集部
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/63389

1964とはずがたり:2019/06/05(水) 13:08:42
日立子会社でパワハラ労災 残業161時間、いす蹴られ
https://www.asahi.com/articles/ASLC65DS8LC6ULFA01R.html?ref=tw_asahi
滝沢卓 2018年11月6日19時07分

 日立製作所の20代の男性社員が出向先の子会社で精神疾患を発症したのは、月100時間を超す時間外労働とパワーハラスメント(パワハラ)が原因だとして、高岡労働基準監督署(富山県高岡市)が労災認定した。個人加入の労働組合「労災ユニオン」と男性が6日、記者会見して明らかにした。認定は1月16日付。男性の体調の改善を待って会見を開いたという。

職場のパワハラ防止策、厚労省が3案提示 法制化の案も
 男性は2013年に日立製作所に入社。15年6月から子会社の日立プラントサービス(東京)に出向し、富山県内の化学プラント建設現場で施工管理の監督業務に従事した。

 男性によると、約200人が働く工事現場で、監督業務は上司や同僚と10人前後で担当。だが、一番年下だったため、作業状況の把握、来客対応、事務用品の発注、弁当の準備、電話番など多くの仕事を任され、午前7時半から午後10時過ぎまで働くことが多く、土曜日も出勤した。

 出向翌月の残業を手元の記録通りに約170時間と社内システムに入力し、自己申告した。しかし後日、上司から「人事部に怒られるから、こうつけないでくれ。考えてつけろ」と他の同僚もいる前で指示されたという。

 その後、同じ上司から「辞めちまえ」「しょうもない仕事しかしていないのに、残業をつけやがって」などと怒鳴られる日々が続いたという。男性は次第に不眠や味覚の異常などを感じるようになり、精神科の医療機関を受診。同年11月に適応障害を発症したと診断された。

1965とはずがたり:2019/06/08(土) 08:20:58
怪我以外は強制OKといっとるんだな

パンプス着用、社会通念で 厚労相、容認とも取れる発言
https://news.line.me/list/82c82d0efd2b/b7527b312ef1?utm_source=LN_digest&utm_medium=201906060720&utm_campaign=none
2019年6月6日 10:55共同通信

 女性にハイヒールやパンプスを強制する職場があることに関し、根本匠厚生労働相は5日の衆院厚労委員会で「社会通念に照らして業務上必要かつ相当な範囲かと思います」と述べた。事実上の容認とも取れる発言だ。足を痛めるなどとして着用強制に反対する活動が広がっており、根本氏の発言は波紋を呼びそうだ。

 立憲民主党の尾辻かな子氏は「職場での義務付けは時代に合わない」とただした。

 これに対して、根本氏は「業務上必要かどうか、要は社会慣習にかかわるものではないか」と語った。同時に「社会通念に照らして、業務上必要かつ相当な範囲を超えているかがポイントだと思う。足をけがした労働者に強制する場合はパワハラに該当する」と述べた。

1966とはずがたり:2019/06/08(土) 22:59:47
ミドル層社員にインセンティブはないのか
https://bizgate.nikkei.co.jp/article/DGXZZO3602423002102018000000/?n_cid=TPRN0002
立命館大学教授 西山 昭彦
2018/10/15

1967とはずがたり:2019/06/12(水) 20:49:54

カルトっぽいけど結局お金まともに日本企業が労働者に支払えないからそう思えるんだと思う。報酬で報いれば普通に受け容れられるであろう

はたらく言葉たち
https://www.hatakoto.jp/

1968とはずがたり:2019/06/15(土) 22:44:55

男女平等賃金を! スイス各地で女性数十万人がスト
2019年6月15日 9:43 発信地:ジュネーブ/スイス [ スイス ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3230120

1969とはずがたり:2019/06/21(金) 23:11:58


最低賃金の引き上げが「世界の常識」な理由 「韓国の失敗、イギリスの成功」から学ぶこと
https://www.msn.com/ja-jp/money/news/%E6%9C%80%E4%BD%8E%E8%B3%83%E9%87%91%E3%81%AE%E5%BC%95%E3%81%8D%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%81%8C%EF%BD%A2%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%B8%B8%E8%AD%98%EF%BD%A3%E3%81%AA%E7%90%86%E7%94%B1-%EF%BD%A2%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%A4%B1%E6%95%97%EF%BD%A4%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%88%90%E5%8A%9F%EF%BD%A3%E3%81%8B%E3%82%89%E5%AD%A6%E3%81%B6%E3%81%93%E3%81%A8/ar-BBT1l21?ocid=st#page=2
デービッド・アトキンソン 2019/02/01 09:00

オックスフォード大学で日本学を専攻、ゴールドマン・サックスで日本経済の「伝説のアナリスト」として名をはせたデービッド・アトキンソン氏。退職後も日本経済の研究を続け、『新・観光立国論』『新・生産性立国論』など、日本を救う数々の提言を行ってきた彼が、ついにたどり着いた日本の生存戦略をまとめた『日本人の勝算』が刊行された。

人口減少と高齢化という未曾有の危機を前に、日本人はどう戦えばいいのか。本連載では、アトキンソン氏の分析を紹介していく。

世界中の学者が「最低賃金」と「生産性」に注目
 今、アメリカ以外の先進国では、生産性を高めるための政策が最も重要視されています。中でも、最低賃金の引き上げによる効果が注目されています。そして、その理由が大変に興味深いのです。

 生産性と最低賃金との間には、強い相関関係があります。これは周知の事実です。

 この相関が強くなっているのは、これまで、生産性が高くなれば所得水準が上がり、最低賃金も引き上げられてきたからです。

 最低賃金の上昇は、生産性向上の結果だった。このように、最低賃金が事後的に決まると考えるのは、最低賃金を労働政策、強いて言えば貧困対策と捉える考え方です。

 しかし、今はまったく逆の発想、つまり最低賃金を「経済政策」と位置づける傾向が強くなっています。「生産性と最低賃金に強い相関関係があるのであれば、最低賃金を引き上げたら、生産性も向上させられるのではないか」と考え始めたからです。

 このアイデアを説明する前に、なぜ生産性向上のための手段が注目されているのか、その背景を説明しておきましょう。

 コンサルティング会社のマッキンゼーの分析によると、過去50年間、世界の経済成長率は年平均3.6%だったそうです。

 経済成長率は人口増加要因と生産性向上要因に分けて見ることができます。過去50年の3.6%という成長率は、人口増加要因と生産性向上要因、それぞれによるものが1.8%ずつでした。

 しかし、これからの50年間は、人口増加要因による成長が0.3%まで下がります。生産性向上要因による成長率が今までと同じ1.8%で推移すると仮定すると、世界経済の成長率は2.1%まで下がります。その結果、生産性向上要因への経済成長の依存度が、これまでの50%から86%まで急上昇するのです。

 要するに、人口が増加すると、何もしなくても経済は勝手に成長し、政府の税収も伸びます。政府は、人口増加という数の力によって、高齢化により増加する社会保障の負担を捻出することも可能です。このような状況下であれば、政府は賃金など、民間企業の経営に口を出す必要はありません。しかし、人口増加要因による経済成長率が低下すると、政府は生産性向上に注目し始めます。

1970とはずがたり:2019/06/21(金) 23:12:09

 一方、日本のように人口が減少すると、人口増加要因は経済成長率にマイナスに作用します。経済成長率が下がれば、当然、国は苦境に立たされることになります。社会保障費をはじめ、高齢化によって増え続ける各種の負担分を捻出するためには、どの国よりも生産性を向上させなければなりません。

 国が何もしなくても自然と生産性が上がるのならいいのですが、人口増加による経済成長と違い、生産性にはそのような都合のいいことは起きません。ですので、国が主導し、生産性を高めるための政策を打つ必要があります。

 最低賃金と生産性の相関関係の強さに注目が集まるようになったのは、生産性向上に有効な方法を探した結果なのです。

「誰」が「なぜ」、生産性を高めるのか
 先ほども書いたように、人口増加要因と違い、生産性は自然に上がるものではありません。誰かが意図的に何かをしないと、向上するものではないのです。生産性向上には設備投資や企業内の働き方の変化が必要ですので、意思決定と実行能力を要します。

 研究者たちの研究で、生産性を上げる具体的な方法については解明されていますが、どういう動機を持って、誰が生産性の向上を決め、実行するかについては、まだ解明されていません。

 生産性向上は競争の結果だという研究者もいますが、同じ国(経済)の中や、同じ業種の中でも、企業間で生産性の激しいばらつきが存在することも確認されていますので、競争だけでは説明できません。

 唯一言えるのは、同じ国の同じ業種で、企業間で生産性の大きな違いが生じているということは、明らかに経営者の質の善しあしが、生産性の高低を左右しているということです。生産性向上は経営者の質にかかっていることは、研究によって明らかにされています。

 なので、国全体の生産性を高め、経済を成長させるためには、生産性の低い企業の経営者をどう動かし、生産性の向上にあたらせるかが、1つの重要なポイントとして浮かび上がるのです。

 国が政策として、企業経営者に生産性を上げるよう誘導する、その手段として最低賃金の引き上げが重要なポイントになります。なぜなら最低賃金の変動は、全企業がその影響を免れないからです。

 最低賃金が上がることによって人件費が増えると、経営者は対応せざるをえなくなります。会社のビジネスモデルを変えて、生産性を高めなければなりません。インフレと同じ原理です。最低賃金で働く人を多く抱える生産性の低い企業ほど大きな影響を受けますので、経済の「底上げ政策」と言えます。

 この政策はいくつかの国で実施され、期待通り、生産性は向上しました。最低賃金の変動がその国の経済にどのような影響を与えるか、その事例として最も研究が進んでいるのが、イギリスの例です。

最低賃金引き上げの成功例、イギリス
 イギリスは1999年に最低賃金を導入しました。実は1993年からの6年間は、イギリスには最低賃金が存在していませんでした。つまり、1999年の導入は「新規」導入ということになるので、最低賃金導入による経済効果を研究するためには格好の、雑音のないデータが手に入るという好条件がそろっていました。そのため、多くの研究者がイギリスの事例をこぞって研究テーマに選んだので、数多くの分析がされたのです。

 また、この事例の研究が進んだのには、当時のイギリスの政治事情というもう1つ別の理由がありました。イギリスの最低賃金の導入は、労働党のブレア政権のもとで実現しました。もともとブレア首相は最低賃金の導入と引き上げを公約に掲げて選挙を戦い、政権を奪取したという経緯がありました。

1971とはずがたり:2019/06/21(金) 23:12:19

 最低賃金導入に反対だった保守党は、ブレア政権を攻撃する材料として、最低賃金導入のアラを探すべく、多くの研究者に分析を依頼しました。その結果、イギリスの事例は徹底的に研究されることになったのです。反対派の期待もむなしく、イギリスでは最低賃金の導入により、予想以上に大きな成果が生まれました。

 イギリスでは1999年から2018年まで、毎年平均4.17%も最低賃金が引き上げられ続けました。この間、最低賃金は実に2.2倍になったにもかかわらず、インフレには大きな悪影響もなく、生産性も上昇しています。2018年6月の失業率は4.0%で、1975年以降の最低水準です。1971年から2018年までの平均である7.04%を大きく下回っています。

 次回以降の記事では、最低賃金引き上げのメリットを説明する予定ですが、今回は最低賃金の引き上げに対して、日本で必ず沸き上がる反対意見を紹介し、それらの間違いを指摘しておきたいと思います。

最低賃金を引き上げても失業者が増えるとは限らない
 最も典型的かつ、たくさん上がる反対意見は「最低賃金を引き上げると失業者が増える」というものです。この意見は新古典派経済学の説に基づいています。

 新古典派経済学では、市場経済の下、労働市場は価格形成が効率的に行われているという前提が置かれています。そのため、最低賃金を引き上げると、失業者が増えるという理屈が成立します。確かに昔の教科書には、そのように載っていました。

 しかし、この仮説はすでにいくつかの国での実験によって否定されています。イギリスを含めて、各国のデータを分析すると、最低賃金をうまく引き上げれば、失業率は下がる事例が多く、上がる例は比較的少数派です。

 つまり、実験によって新古典派経済学のこの仮説は完全に否定されたのです。では新古典派経済学の仮説は、何が間違っていたのでしょうか。

 答えは、実際の労働市場における労働価格が、教科書のように効率的には形成されていないことにあります。仕事や雇用に関する情報は完全ではありませんし、転職には障壁もあります。また労働者層によって労使間の交渉力が違うので、完全に効率的な価格形成はされないのです。

 日本での最低賃金引上げに反対の声を上げる人たちの中には、2018年の韓国の失敗例を持ち出す人もいます。この人たちの意見を否定するのは簡単です。

 先ほども説明したように、最低賃金を引き上げると必ず失業者が増えるという単純な事実は存在しません。最低賃金は引き上げ方次第で効果が変わるのです。

 最近よく言われるようになったのは、最低賃金を賢く引き上げ、経営者がパニックにはならず、ショックを与える程度に引き上げるのが効果的だという説です。アメリカのある分析によると、12%以上の引き上げは危険な水準であるとされています。韓国政府も事前にこの分析を読んでいれば、2018年のように最低賃金を一気に16.4%も引き上げるという、混乱を招く政策を実施することもなかったのではないでしょうか。

 韓国の失敗は、いっきに引き上げすぎたという、引き上げ方の問題でした。経営者がパニックに陥り、経済に悪影響が出たと解釈するべきです。

 2018年、安倍政権は最低賃金を3%引き上げました。正しい判断です。しかし、このとき、経営者から悲鳴のような抗議の声は上がりませんでした。ということは、この程度の最低賃金の引き上げは、彼らにとってショックですらなかったと判断できます。この程度の引き上げ幅では、まだまだ不十分だったのでしょう。

 2019年は消費税の引き上げも予定されているので、最低賃金は少なくとも5%の引き上げが必要なのではないでしょうか。

1972とはずがたり:2019/06/21(金) 23:12:43
>>1969-1972
人件費削減は愚かな「自殺行為」だ
 本連載の第1回「『永遠の賃上げ』が最強の経済政策である理由」では、日本経済を成長させるためには、賃上げによって個人所得を増加させるしかないと提言しました。永遠の賃上げを実現し、国民の所得を増加させるためには、最低賃金の継続的な引き上げが極めて重要です。

 今の日本の経営者の多くは、人件費をコストと捉えて、下げることばかり考えています。人口が増加しているのであれば、その考え方に強く反対はしませんが、人口が減少しているときに人件費を下げるのはご法度です。人口が減る中で人件費が下がれば、個人消費総額が減り、回り回って結局は経営者自身の首を絞めることにもなるのです。まさに自殺行為です。

 私が常々強調しているように、日本経済は人口増加のパラダイムから、すでに人口減少パラダイムへとシフトしました。そのパラダイムシフトに合わせて、企業の経営も変える必要があるのは言うまでもありません。しかし、嘆かわしいことに、日本の経営者の多くはまだ対応できていません。

 しかし、経営者がこのことを理解せず、従業員の給料を増やす気にならなくても、政府は彼らを変えることができるのです。経営者が自主的に賃金を上げないのなら、最低賃金を引き上げて、無理やり賃金を上げさせればいいのです。

 継続的に、かつ、上手に最低賃金を上げていけば、経営者は人の配置と資本金の使途、商品自体や商品の単価を工夫しなくてはならなくなります。人口減少で働き手が減るので、失業率が上がることを恐れる理由も必要もありません。

 計算の上では、人口減少による悪影響がもっとも大きい2040年まで、毎年約5%ずつ最低賃金を上げていけば、経済は1%ずつ成長することになります。

 「最低賃金を引き上げて、生産性を高めても、それはただのお金至上主義ではないか。生産性が上がれば、国民生活が豊かになるのか。そうではないはず」というようなことも時々言われますが、完全に間違っています。

 経済が成長しても、必ずしも国民の生活水準の向上にはつながりません。なぜならば、単純に人口が増加すれば、経済は成長するからです。しかし、生産性は国民の生活水準そのものです。

 私が主張したいのは、人口が減少する日本では、なかなか総生産額は伸びない。しかし、生産性を高め、個人所得を増やしていけば、個々人の生活水準が上がって、今後ますます厳しくなる高齢化による負担増も乗り越えられるということです。

社会保障を維持するには生産性向上しかない
 「生産性を上げても税金で取られるだけですよ」と言う人もいます。たしかに生産性を上げても、すべての恩恵が労働者に還元されるわけではありません。税負担は増えます。

 しかし、社会保障の負担は生産性を上げても上げなくても、いずれにせよ重くなります。生産性を上げていかないと、労働者の可処分所得は減る一方です。もはや生産性を上げるしか、選択肢はないのです。もちろん、税負担の増加以上に生産性が向上することが望ましいのは言うまでもありません。



1973とはずがたり:2019/06/22(土) 15:45:44
>加盟国の政府に2票、労働組合と経営者団体にそれぞれ1票ずつ投票権が割り当てられ、結果、条約は賛成439、反対7、棄権30と、圧倒的多数の支持を得て、採択されました。

>経団連は棄権

セクハラやパワハラ禁止、初の国際条約を採択 ILO
https://www.asahi.com/articles/ASM6P4SMHM6PUHBI01P.html
ジュネーブ=吉武祐、編集委員・沢路毅彦 2019年6月21日19時57分


 働く場での暴力やハラスメント(嫌がらせ)を撤廃するための条約が21日、スイス・ジュネーブで開かれていた国際労働機関(ILO)の年次総会で採択された。仕事の上でのセクハラ・パワハラを禁じる初めての国際基準となる。日本政府も賛成しており、今後は条約の基準を満たす国内法の整備が課題になる。

 条約は、仕事での暴力とハラスメントを「身体的、心理的、性的、経済的被害を引き起こす、または引き起こしかねない、様々な受け入れがたい振る舞いや慣行」と定義。性別を理由とした暴力やハラスメントなどを含み、職場だけでなく出張中や通勤中の行為、SNSなどによるやりとりも対象にする。加盟国には暴力・ハラスメントを禁止し、使用者に防止措置を求める法整備や被害者の保護・救済を義務づける。

 各国間で意見が分かれた、取引先など第三者による行為や被害の扱い、暴力・ハラスメントの被害を受けやすい「特に注意すべき弱者」については各国政府の裁量を広げ、合意にこぎつけた。より細かい指針を示した勧告も採択された。

 日本では5月下旬、企業にパワハラの相談窓口設置などを義務づける改正労働施策総合推進法が成立した。ただ、条約が求める、ハラスメントを直接禁止したり、制裁したりする規定はなく、条約批准にはさらなる手当てが必要になる。

 ILOの条約採択には総会に出…

残り:532文字/全文:1081文字


ハラスメント全面禁止 初の国際条約を採択 経団連は棄権
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190622/k10011964611000.html
2019年6月22日 4時09分

ILO=国際労働機関は、スイスで開いていた総会で職場での暴力やハラスメントを全面的に禁止する、初めての国際条約を採択しました。今後、各国が条約を批准し、職場での暴力やハラスメントの根絶につながるか注目されます。

ILOは、セクハラや性暴力を告発する「#MeToo」運動が世界的に広がっていることを背景に、職場での暴力やハラスメントを禁止する新たな国際条約について去年から本格的に議論を始め、21日、ジュネーブで開いた総会で加盟国や労働組合、それに経営者団体が参加して採決を行いました。

採決では、加盟国の政府に2票、労働組合と経営者団体にそれぞれ1票ずつ投票権が割り当てられ、結果、条約は賛成439、反対7、棄権30と、圧倒的多数の支持を得て、採択されました。

このうち日本から参加した政府と連合は支持に回った一方、経団連は棄権しました。

条約では、暴力やハラスメントについて「身体的、心理的、性的、経済的被害を引き起こしかねない」などと定義し、法的に禁止するとしています。

1974とはずがたり:2019/06/22(土) 15:45:57
>>1973-1974
対象になるのは、正規の従業員のほか、インターンやボランティア、それに仕事を探している人も含まれ、職場だけでなく、出張先や通勤中なども適用されるとしています。

今後、ILOの187の加盟国はそれぞれ条約を批准するか検討し、批准した国は、条約に沿った国内法を整備していくことが求められていて、職場での暴力やハラスメントの根絶につながるか注目されます。

ハラスメント禁止条約の背景
ILOが、職場での暴力やハラスメントを全面的に禁止する初めての国際条約を採択した背景には、セクハラや性暴力を告発する「#MeToo」が世界的に広がり、女性に限らずすべての人に対する暴力やハラスメントを許さない風潮が高まったことがあります。

条約の制定を目指す話し合いの中で、ヨーロッパなどすでに国内法の整備が整っている国は条約を支持する一方、アメリカやロシア、それに経営者団体などは慎重な姿勢を示していました。

条約の内容は、ILOの専門委員会で今月10日から議論が行われ、暴力やハラスメントをどのように定義するのかなどを巡っても意見が分かれましたが、最終的にはハラスメントを広く厳しく禁止する内容で圧倒的多数の支持が集まり、採択されました。
ヨーロッパでのハラスメント対策
世界では、ヨーロッパを中心に、暴力やハラスメントを国内法で禁じ、罰則を設ける国が数多くあります。

このうち北欧スウェーデンでは、ハラスメントは差別であると位置づけられていて、職場で差別行為を行った場合、罰金を科される可能性があります。

また、フランスでも、職場でのモラルハラスメントは法律で禁止されています。
ことばや態度によって従業員の権利や尊厳を傷つけた場合、身体や精神的な健康を損なわせた場合、そして、将来的なキャリアを危険にさらす行為を行った場合、日本円で最大およそ360万円の罰金や2年間の禁錮刑を科されることになっています。

労働団体からは歓迎の声
ILOの採決について、カナダから参加した労働者の団体のマリー・クラークウォーカーさんは、「このような国際条約ができることは、1年前には想像すらできませんでした。『#MeToo』運動の結果であり、世界の労働者にとって、権利を勝ち取った大きな勝利です」と述べ、喜びを表していました。
日本政府「批准には検討が必要」
日本政府を代表して参加した厚生労働省の麻田千穂子国際労働交渉官は、「仕事の場での暴力やハラスメントについて国際的な労働基準が初めてできた意義はとても大きい。国内政策でも今、私たちは職場のハラスメントをなくそうと一生懸命取り組んでいるところで、まさに方向が一致している」と述べ、条約の採択を歓迎しました。

一方で、日本が条約を批准するかどうかについては、「条約の採択に賛成するかどうかということとは次元の違う話で、国内法と条約の求めるものの整合性について、さらに検討していかなければならない」と述べ、今後、関係する省庁とともに慎重に議論を進めていく考えを示しました。
連合「歴史的な成果」
また、労働組合の連合は「ハラスメントに特化した初めての国際条約が採択されたことは、歴史的な成果として大いに評価したい。条約は、暴力とハラスメントのない社会を実現するための第一歩だ」としたうえで、日本政府に対し、ILO加盟国の一員として条約の早期批准と、そのための禁止規定を含めた国内法のさらなる整備を求めていくなどとする談話を発表しました。

1975とはずがたり:2019/06/22(土) 16:33:16
関西生コン弾圧事件の問題点(第1回)
http://www.labornetjp.org/news/2019/1551255386422staff01
関西地区生コン支部に対する異常な権力弾圧がつづいている。その問題点をあきらかにする連載をはじめる。

1976とはずがたり:2019/07/03(水) 21:14:50
神津連合会長続投へ
安定性を評価
https://this.kiji.is/518779003360314465?c=39546741839462401
2019/7/2 22:28 (JST)7/2 22:30 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社

連合の神津里季生会長
 連合の主要な産業別労働組合(産別)の幹部でつくる役員推薦委員会が、神津里季生会長の続投を推薦する方向で調整していることが分かった。逢見直人会長代行=UAゼンセン=と相原康伸事務局長=自動車総連=の続投も検討している。神津執行部の安定性を評価した。任期は2年。近く発表する見通しだ。複数の連合関係者が2日、明らかにした。

 神津氏は現在2期目。連合会長の任期は2期4年が通例。今後、神津氏が正式に立候補した上で、秋の定期大会で決定する段取りだ。

1977とはずがたり:2019/07/04(木) 17:38:28

民主くんに続いて神津連合とも隙間風吹きすさぶ立憲。

https://twitter.com/rikiokozu56/status/1146418090466406400
りっけんナオ(北海道選挙区は勝部けんじ、比例はりっけん) ??????
?

15 時間15 時間前
その他
連合会長の神津里季夫氏 @rikiokozu56 のツィッターアカウントのフォロー先を見ると枝野代表以下、立憲民主党執行部の面々はフォローされていないみたいですね(2019年7月3日現在)。連合トップが立憲をどう見ているか何となくわかる様な気が・・・。

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返信 1 リツイート 11 いいね 26 ダイレクトメッセージ

神津里季生
?

@rikiokozu56
フォロー中 @rikiokozu56さんをフォローしています
その他
返信先: @tyandoriさん
あまり言いたくなかったのですが…徳川の末裔をかつての仲間に競合させてきたことには心底がっくりきました。

6:59 - 2019年7月3日

1978とはずがたり:2019/07/06(土) 18:16:11
働き方改革、現場は別世界 コンビニ店主「限界」悲鳴 改善は急務
https://www.excite.co.jp/news/article/Mainichi_20190706k0000m040045000c/
毎日新聞社 2019年7月6日 09:57
働き方改革、現場は別世界 コンビニ店主「限界」悲鳴 改善は急務
コンビニの代名詞ともいえる「24時間営業」「年中無休」の店頭表示=兵庫県姫路市で2019年7月1日、浜本年弘撮影
 兵庫県姫路市内の国道沿いにある大手コンビニエンスストアでは深夜勤務で、店主の酒井孝典さん(58)が1人黙々と働く。「トイレに行く時は、脱いだ制服をレジに置いて店内を走る。お客さんも分かっていて、待ってくれる」と苦笑する。

 コンビニ加盟店の経営は、半導体関連のエンジニアから脱サラ後、退職金をつぎ込んで始めて約15年になる。先月下旬には、店主業務を午前中3〜4時間、夕方から夜の繁忙時や午前0〜6時にも店頭に立った。深夜も来客対応はもちろん、揚げ物やコーヒー器具の洗浄、配送トラックからの商品の検品・陳列など多忙だ。

     ◇

 一般に大手コンビニ加盟店の月々の売上高は、仕入れに当たる売上原価と粗利益からなる。加盟店は、粗利益の5〜6割前後を契約しているコンビニ本部へロイヤルティー(加盟店指導料)として支払い、さらに人件費などの経費も負担し、残るのが利益という。24時間営業に必要な人手が集まらなければ、人件費が割高になる深夜を店主が1人で担い、人件費が減ると利益が出る会計構造になっている。

 一方、店主は契約を結んだそれぞれの本部加盟の事業者で、残業時間の上限規制は及ばない。酒井さんは、数時間単位の細切れ睡眠にも「体が慣れてしまった」。唯一休まるのは、一昨年から執行委員長を務める「コンビニ加盟店ユニオン」の活動で東京への移動時という。過去1年間の酒井さんの月間労働時間の記録によると、多くが350時間を超え、380時間前後の月も2回ある。「命を削っている状態。限界を超えている」。ため息が漏れるほど「働き方改革」とは別世界だ。税金などの公共料金の代行収納も増えた。酒井さんは「公共機関の代わりにどんどんやらされている。本部とは共同事業者のはずが加盟店は置き去りで進む。話し合いの場作りが第一だ」と訴える。

1979とはずがたり:2019/07/07(日) 22:02:07
参院比例に大椿裕子さん
カテゴリー:お知らせ プレスリリース 倫理選挙 党務?投稿日:2019-02-21
http://www5.sdp.or.jp/topics/2019/02/21/%E5%8F%82%E9%99%A2%E6%AF%94%E4%BE%8B%E3%81%AB%E5%A4%A7%E6%A4%BF%E8%A3%95%E5%AD%90%E3%81%95%E3%82%93/

党全国連合が擁立決定

社民党全国連合常任幹事会は14日、参院選比例代表候補として労働組合役員で新人の大椿裕子(おおつばき・ゆうこ)さん(45)を擁立することを決定した。

大椿さんは1973年生まれ。四国学院大卒。関西学院大で障がい学生支援コーディネーターとして働く。有期雇用の雇い止め撤回と継続雇用を求め、大阪教育合同労組に加入。2010年から解雇争議を闘いながら組合専従を担う。16年、同労組委員長に就任。現在、おおさかユニオンネットワーク役員も務めている。

(社会新報2019年2月20日号より)

1980とはずがたり:2019/07/07(日) 22:02:43
https://twitter.com/reiwashinsen/status/1146358819926077441
れいわ新選組(全国比例は「れいわ」東京選挙区は「野原ヨシマサ」と書いてください!)
?@reiwashinsen
フォローする @reiwashinsenをフォローします
その他
【れいわ新選組】は、
渡辺てる子氏を、
公認候補予定者として発表!

元派遣労働者・シングルマザー
女性労働問題研究会運営委員
レイバーネット日本運営委員

詳しくは→https://reiwa-shinsengumi.com/vote/#voteId09

#山本太郎 #渡辺てる子

3:03 - 2019年7月3日

1981とはずがたり:2019/07/07(日) 22:03:19
https://v.reiwa-shinsengumi.com/candidates/terukowatanabe/
渡辺 てる子
候補者・渡辺てる子

記者会見 全編 (24分35秒)
元派遣労働者・シングルマザー
女性労働問題研究会運営委員
レイバーネット日本運営委員

生年月日:1959年5月7日

1980年3月 武蔵大学社会学科社会学部を2年で中退
1985年 25歳の時に2人の子どもを残し、配偶者が失踪。シングルマザーとなる。以来、保育園の給食調理、保険営業等を経て、2001年に派遣労働者として企業に勤務。
2017年12月 それまで16年8ヵ月、働いてきた派遣先企業から一方的に雇い止め通告を受ける。
2015年8月には参議院厚生労働委員会に「宇山洋美」の氏名で、派遣労働者当事者として登壇し、派遣労働の実態を訴える。

私は25歳の時に、配偶者が幼子二人を残して失踪した時からシングルマザーとして人生の半分以上を生きてきました。

大学を中退して出産し、シングルマザーとなったため、正社員になることもできず、保育園の給食調理や保険営業等の職を転々とし、40歳を過ぎた時に派遣の仕事に就きました。
働きながらいくつもの資格を取得しても正社員にはなれないまま、16年8ヵ月も働いてきた派遣先企業から一方的に雇止めを受けました。

シングルマザー、派遣労働者という非正規で働く者。いずれも日本の貧困層の「代表」です。懸命に働いても暮らしが安定しないワーキングプアです。男女の著しい賃金格差、正規・非正規の従業員の待遇・賃金格差が貧困の最たる要因なのです。

ところが、その貧困の要因をシングルマザー、非正規労働者の「自己責任」だとする傾向が強く、若者は自分の行く末に希望を見出せずにいます。こんな悲しいことってあるでしょうか。
働く私たちに、必死に毎日を生きる私たちに、「自己責任だ」として政策の怠慢や無作為行為を容認してしまう政治を私はなんとしても変えたいと思います。「生きてきて良かった」と思える日本をつくりたいです。

共著
「シニアシングルズ 女たちの知恵と縁」(大月書店)
女性労働研究 2013年 №57「『一般事務』派遣のキャリアアップのウソ」(青木書店)
女性労働研究 2016年 №60「格差・差別にあえぐ派遣の女性労働者、そのエンパワーメントの方法を探る」(すいれん舎)
女性労働研究 2019年 №63「派遣労働者から見た『雇い止め』」(すいれん舎)

1982とはずがたり:2019/07/07(日) 22:04:12
立候補した高木、鴨の両氏が揃って会見/連合の次期会長選挙
(調査・解析部)
https://www.jil.go.jp/kokunai/topics/mm/20050930.html
[労使]

連合の次期会長選挙に立候補しているUIゼンセン同盟会長の高木剛氏(62)と全国コミュニティ・ユニオン連合会(全国ユニオン)会長の鴨桃代氏(57)が29日、連合本部で揃って記者会見した。高木氏は、19.2%に落ち込んでいる労働組合組織率を20%に回復させることは「この先2年間でできると思っている」と強調。鴨氏は非典型労働者などに「労働組合が悩みや問題を解決できる場だというメッセージを出すことが大事だ」と話した。

選考過程が不透明
会見ではまず、会長選に立候補した理由をそれぞれが述べた。鴨氏は理由として3点をあげた。第1は、非正規労働者が増える一方、労働条件が悪化していること。「『仕事は一人前なのに扱いは半人前』が固定化することを危惧している。この事態に歯止めをかけられるのは連合しかない」とし、「連合会長になった際は、働いているいろんな方たちが希望をもって働けるようにしていきたい」と抱負を語った。第2の理由としては、会長候補を高木氏に絞った役員推薦委員会の検討プロセスに対する不満をあげた。推薦を決めた経緯は「不透明だと強く思った」と言い、「選挙することが『開かれた連合』の意味となる。さまざまな意見があるのにまとまったかのようにするのは民主主義ではない」と述べた。

第3の理由には平和の問題をあげた。連合は大会に向けて、国の基本政策をめぐる議論を行ってきたが、鴨氏は、憲法は変える必要はないとの見解を示した上で、「労組は平和運動の先頭に立つべきだ」と強調。立候補について「本当に悩んだが、これまでの17年のユニオンでの活動で、相談に来てくれた人たちに対して『立ち上がろう』と言い続けてきた責任を思って決断した」とつけ加えた。

連合が弱いと労働運動も弱くなる
一方、2年前、会長選に立候補した高木氏は、今回は立候補の意思もなく、役員推薦委員会での調整を注視してきたが、8月下旬に委員会から「組織拡大、中小の労働条件、非典型労働者をめぐる課題などに今までの経験を生かして取り組んで欲しい」と立候補の要請があった、とこれまでの経緯を説明。これを断れば、「連合運動の発展・強化を望んできた思いと整合性を欠くことになることから立候補を決断した」と語った。また、よく先輩から「ナショナルセンターの弱い労働運動は弱い」と教えられてきたとし、「この教えに応えるためにも、大役を果たすべく、精一杯努力しようと決意を固めた」と述べた。

会長に選出された場合、どう連合を変革させるかを問われた鴨氏は、かつてパートタイマーや派遣労働者、有期労働者を組織する立場から、「非典型労働者に連合に入ってもらうのではなく、連合から近づいていく努力ができるかが問われている」と語った。高木氏は、第1に透明性の高い組織運営、第2に未組織労働者も含めて広く勤労国民の労働条件や生活実態を踏まえた迅速な対応をあげ、第3にリーダーの養成が重要だと強調した。

1983とはずがたり:2019/07/07(日) 22:04:24
>>1982
組織率20%回復「困難ではない」
連合が最重要課題とする組織拡大について、鴨氏は「組合が悩みや問題を解決できる場だというメッセージを出すことが大事だ」と主張。高木氏は、今後2年間で組織率を20%台に回復させることが可能だとの見通しを語った。組合員を54万人純増させれば、1%組織率を上げられるとし、「構成組織、地方連合の連携を重視して、産別が互いの責任分担を詰めて組織拡大を積み上げれば、困難だと思っていない」と組織率低下の歯止めと反転攻勢に自信を見せた。

一方、「労組離れ」とも言われる民主党との関係について、鴨氏は「民主党が働く人の立場に立たない場面が出てくれば連合としても対応を考える場面は出てくるだろうが、立法面などでは連携しないと解決しないものもある」とした。高木氏は、「民主党に限らず、連合のことをもっと彼らに理解してもらうメッセージ発信が十分できていたか、という印象もある」と述べ、政策1つひとつについて腹を割ってよく話し合う必要があるとの認識を示した。

また、民主党の前原代表が憲法改正を主張していることなどについて、鴨氏は「今の憲法を守る立場で民主党とも話し合う」とあくまで護憲の立場を強調。高木氏は「連合内でもいろいろ意見がある。組織内のコンセンサスをただちに得られるとは思っていない」と連合としての見解を早急に出すことは難しいとの見方を示した。

組織化、平和問題の具体論で相違
互いの運動に対する共通点、相違点を聞かれた鴨氏は「連合方針に対しては同じ方向を向いているが、具体的な運動では違いがある」とし、特に組織化と平和の問題をあげた。高木氏は「パートの関係ではお互い、関わりあってきたというキャリアは共通している。感覚の違いはあるかもしれないが」と語った。

また、現執行部の運動方針のなかで特に変えたいところがあるかとの質問では、鴨氏は「笹森体制がつくった均等処遇実現に向けた運動を継承することが執行部には望まれている」と答え、笹森路線を継承していく考えを表明。一方、高木氏は、パート等を職場に抱える構成組織でつくる「パート共闘会議」を新たに設置し、パート等の処遇改善に取り組んでいきたいとの考えを示した。

1984とはずがたり:2019/07/07(日) 22:05:07
徴兵制も認める高木への批判票を結集          かけはし2005.11.14号
連合会長選で鴨桃代さんが大健闘
http://www.jrcl.net/frame051114d.html
安部誠さん(東京管理職ユニオン)に聞く


非正規職労働者が組合の必要性を実感できる運動めざそう

 十月五〜六日に開かれた連合の第九回大会の会長選挙に、全国ユニオン会長の鴨桃代さんが立候補し百七票をとり、UIゼンセン同盟高木剛会長の三百二十三票を脅かす大健闘をした。連合会長選挙で何が起こったのか、全国ユニオンの一員である東京管理職ユニオン書記次長の安部誠さんにインタビューした。

1985チバQ:2019/07/12(金) 11:21:07
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190712-00010001-nishinp-soci
働き方改革は誰のため? 隠れ残業、収入減…「むしろ仕事がやりにくくなった」の声も
7/12(金) 10:31配信 西日本新聞
働き方改革は誰のため? 隠れ残業、収入減…「むしろ仕事がやりにくくなった」の声も
「働き方改革」による企業の残業削減が進み、午後6時すぎのJR博多駅前の広場は仕事帰りの会社員らが行き交う=福岡市博多区
【参院選あなたの声から】
 「働き方改革って、誰のためにあるんでしょうか」

 大手ITサービス企業で営業として勤務する北部九州の男性会社員(50)から、こんな声が届いた。男性が勤める会社は「働き方改革」で、時間外労働を月40時間以内に制限するようになった。男性は「むしろ仕事がやりにくくなった」とこぼす。

 以前は月60時間前後、繁忙期は100時間近く残業することもあった。最近は月39時間程度に調整し、仕事を残して帰る。どうしても必要なときは自宅にメールで資料を送り、「隠れ残業」をすることも。

 残業代が減り、この3年ほど年収は20万〜30万円ずつ減少した。男性は単身赴任中。二重に生活費がかかる上、自宅のローン返済もある。「昨年は自宅に帰ったのは4回だけ。家計は毎月赤字だし、交通費ももったいなくて」とため息をつく。

 会社から増員や仕事内容の見直しなどの負担軽減策は示されず、限られた時間で従来の業務をこなすのはハードルが高い。時間内にメールでの依頼にも対応するため、顧客の新規開拓もままならない。

 「法令順守は大切だが、働く意思があるのに抑制されるとやる気がそがれる」

働き方改革の最大の柱は
 安倍晋三首相の「経済再生に向けた最大のチャレンジ」との号令の下、4月に施行された「働き方改革関連法」。最大の柱は時間外労働を原則月45時間、年360時間に制限する罰則付き上限規制だ。

 NTTデータ経営研究所とNTTコムリサーチが5月に実施した共同調査「働き方改革2019」で、働き方改革に取り組む企業の「プラスの変化」を聞いたところ、「労働時間が減少している」は30・3%、「生産性が向上している」は11・0%で、いずれも前年調査より減少した。一方で「プラスの変化はない」との回答は29・6%と前年より増えた。

 同研究所の坂本太郎マネジャーは「本来は生産性を上げて労働時間の短縮などにつなげるのが働き方改革の目的だが、現状は好循環に至っていないのではないか」とみる。

企業側も働き方改革に苦慮
 企業側も働き方改革に苦慮する。従業員400人超を抱える九州の化学メーカーは、好調な受注を背景に4年半前から昼夜2勤体制や土曜出勤を導入。人手不足で約30人の派遣社員も使う。労務担当の責任者は「人件費が増えた一方、製品単価は安く、忙しくてももうからない」と嘆く。

 働き方改革が声高に叫ばれ、「従業員の一部には法定内であっても『時間外労働=悪』とみなすような空気すら感じる」。従業員の残業も増やせない。

 10億円を投資して工程の一部を自動化する機械の増設も検討している。ただ、製品単価がさらに下がる可能性もあり、投資に見合う収益が得られるのか不安は尽きない。「うちのような中小企業に、大企業と同等の改革を求められるのは正直厳しい…」

   ◇    ◇

 参院選に合わせ、西日本新聞「あなたの特命取材班」は、無料通信アプリLINE(ライン)でつながる全国のフォロワー約9500人に選挙や政策に関する疑問を募ったところ、300件以上の声が寄せられました。さまざまな「あなたの声」をきっかけに、取材班が現場を歩きます。

西日本新聞社

1986とはずがたり:2019/07/12(金) 16:16:18
日本も先進国でありたいなら雇用の流動化と同時にセイフティネットの整備を始めなくてはならんね。

フリーランス、社会保障受けやすく 先進国で権利保護
経済 朝鮮半島 ヨーロッパ
2019/7/12 11:44日本経済新聞 電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47273200S9A710C1MM0000/

韓国…2020年までに失業中の自営業者らが求職手当を受給できるようにすることを政府が検討開始

フランス…20年までにフリーランスが会社員と同じCPAM(健康保険助成公庫)<→下記参照>の対象となる仕組みを20年までに完全施行

イタリア…17年に取引先との契約ルールを法制化。自営業者が取引先と交わす契約について一定の規制を導入

ウーバー…英米でドライバーに有利な条件で判決



フランスの社会保障制度の概要 I
https://www.jil.go.jp/foreign/labor_system/documents/200302tokushu.pdf

自治体または県レベルで、129の地域医療保険金庫
(Caisse Primaire de l’Assurance Maladie : CPAM)を擁
している。CPAMは、被保険者向けの窓口として、医
療保険への加入登録、サービス給付を行う。地方圏
レベルの運営機関としては地方医療保険金庫(Caisse
Regionale de l’Assurance Maladie : CRAM)が全国に16
カ所あり、疾病予防対策、労災保険および職業病保険
の料金体系の策定に当たっている。

1987チバQ:2019/07/16(火) 21:38:58
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019071602000076.html
<参院選>労働者のための政治を 「偽装請負」の末、使い捨てられ 直接雇用求め会社を提訴

2019年7月16日 夕刊


東リ本社工場前で抗議の声を上げる藤澤泰弘さん(左)と、有田昌弘さん=兵庫県伊丹市で

写真
 「非正規労働者を使い捨てにするなーっ」。大阪空港に程近い兵庫県伊丹市にあるカーペットや内装材の総合メーカー「東リ」本社工場。正門前でマイクを手に職場復帰を訴えるのは、ここで「請負」として十八年間働いてきた藤澤泰弘さん(56)と、同じく八年働いた有田昌弘さん(53)だ。一昨年三月に仕事を切られ、同僚五人で東リに直接雇用を求める裁判を起こし、神戸地裁で闘う。労働者の四割に迫る非正規の窮状の解決も、参院選で問われている。 (宇佐見昭彦)

 五人は、住宅の壁と床のつなぎ目を覆う「巾木(はばき)」と呼ばれる内装材を主に作ってきた。二十四時間操業を三交代勤務で支え、年収は税込み三百万円台前半。大阪市内の請負業者に雇われ、東リの工場に通った。

 この労働形態は「偽装請負」では-。藤澤さんらがそう思い始めたのは三年前。弁護士のアドバイスがきっかけだった。

 労働者派遣と違い、企業が仕事を丸ごと業者へ任せる請負契約では、企業側に労働者へ作業を指示するなど指揮命令する権限はない。しかし、藤澤さんによると東リからの指示は日常的にあり、請負業者は機械・設備も持たず事業主としての独立性はなかったという。「ヘルメットも安全靴も作業着も東リの物だった」

 東リ工場での請負の形での就労は、製造業への労働者派遣が禁じられていた一九九九年ごろには始まっていた。現在は法改正され派遣が可能だが、三年ごとに労働者を換えなければならず、請負の方が熟練工を使い続けられるメリットが企業側にはある。

 違法な派遣を隠す偽装請負だった場合、企業が労働者に直接雇用を申し込んだと見なし、直接雇用する義務が発生する「みなし制度」の定めが労働者派遣法にある。同僚と労働組合をつくった藤澤さんらは一昨年三月、この制度を使い、直接雇用を求めて東リに団交を申し入れた。

 東リは団交自体を拒否。組合側によると、東リは別の派遣会社からの労働者調達に切り替えようとしていた。東リの工場長は組合側に「あなたがたの雇用は守ります」と派遣会社への移籍を促したという。

 藤澤さんらは応じ、全員移籍に向けて派遣会社の面談を受けた。直後に組合員十六人のうち十一人が組合を突然脱退。脱退者は全員、派遣会社に採用され、藤澤さんら五人は不採用になった。

 「五十代での職探しは厳しい。裁判にも費用がかかる。兵糧攻めだ」。懸命に働き家族五人の生活を支えてきた藤澤さんは歯を食いしばる。

 「これが救済されないなら、せっかく法改正し実現したみなし制度が生かされないことになる」。原告弁護団の村田浩治弁護士(59)は指摘し、こうした事態へ政治家の関心が薄れているように見えることを危ぶむ。「二〇〇八年に派遣切りが多発し、選挙で雇用の安定は重要な争点だったのに、今はどうか」

 かつて違法だった労働者派遣は、巨額の企業献金を続ける財界の意に沿い拡大した。「金のためでなく、労働者のために動いてくれる政治家であってほしい」と有田さんは心から願う。

 東リは裁判で「偽装請負に該当する余地は全くない」と主張。広報担当者は取材に「法に抵触する事実はない。詳細は差し控えたい」と話した。

<労働契約申し込み「みなし制度」> 民主党政権下の2012年の法改正で新設された労働者保護法制の一つ。派遣先企業が、違法派遣と知りながら派遣労働者を受け入れた場合、労働者に直接雇用を申し込んだと見なし、労働者が承諾すれば直接雇用される。15年の施行後、適用例はない。背景として、個別ケースについて偽装請負かどうかの労働局の判断が近年後退していることや、仕事を切られることを恐れて労働者が適用を求めにくいことが指摘されている。

1988チバQ:2019/07/29(月) 17:44:57
https://digital.asahi.com/articles/ASM7M55ZXM7MULFA011.html?rm=562
「天下の山形屋も時給761円」 鹿児島女性のため息
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榊原謙 2019年7月28日10時00分

鹿児島市の中心部。後方は老舗百貨店の山形屋。鹿児島県は18年度、最低賃金が全国で最も低かった=2019年7月3日

写真・図版
写真・図版
 今年度の最低賃金(時給)の引き上げ額の「目安」が、30日に開かれる国の審議会で示されます。近年は賃上げを重視する安倍政権の意向に沿って平均3%の高い伸びが続いており、今年もこの流れを引き継ぎそうです。一方で、都市部と地方の格差は広がり続けています。格差是正は参院選でも争点になりましたが、抜本的な見直しは難しそうです。(榊原謙)

 鹿児島市の女性(60)は、求人誌や新聞に載るパート募集の記事を見てはため息をついている。

 「天下の山形(やまかた)屋も761円か……」

 山形屋は、鹿児島を中心に展開する老舗百貨店グループだ。だが、女性が目にした求人の時給は、2018年度に全国最下位となった鹿児島県の最低賃金と同額だった。

 数年前までパートとして菓子製造会社で働いていた。時給は鹿児島の当時の最低賃金とほぼ同じ680円。繁忙期には自宅に2千枚のシールを持ち帰り、深夜まで商品に貼り続けた。無給のサービス残業だ。さすがに嫌気がさし、15年間勤めた職場を去った。

 もう最低賃金レベルで働くのはこりごりだ。だが、鹿児島で時給1千円を求めれば、ノルマが厳しい仕事や水商売などに求人が絞られてくる印象で、自分には無理だと思う。一方で、最低賃金が全国トップの985円の東京都では、時給1千円以上の求人が様々な業種から出ると聞く。

 ログイン前の続き「スーパーの売り場を見ても、都会と物価にそれほどの差があるとは思えないのに。それでも、長く働くほど収入には大きな差が付く」。同じ労働の対価に地域間格差がある現状に、女性は釈然としない思いだ。

都道府県格差どう是正
 最低賃金は毎夏、労使の代表と大学教授らでつくる厚生労働省の中央最低賃金審議会の小委員会が、物価や所得水準から都道府県を四つのランクに分け、引き上げ額の目安を示す。今年は30日の会合で示す予定で、これをもとに各都道府県で実際の上げ幅がそれぞれ決まる。

 18年度の目安は、全国加重平均で過去最高となる26円の引き上げ額を示した。引き上げ率は3年連続で3%を超える。今年も3%を下限にどこまで上積みされるかが注目点だが、それだけではない。

 22日の小委では、労働側の委員が「金額の差が開いている。地域間格差の是正が必要だ」と問題を提起した。

 最低賃金が全国首位の東京都と最も低い県との差は広がっている。02年度は104円だったが、18年度は224円と2倍超になった。最低賃金が生活保護の給付額を下回らないように上げてきた経緯もあるが、安倍政権が15年に設定した目標が影響を与えているとの見方もある。最低賃金を「年3%程度」引き上げ、「全国加重平均で1千円」を達成――という目標だ。

 加重平均は、各都道府県の労働者数の違いを考慮して算出する。「1千円」の早期達成には東京、大阪、神奈川のような人口が多く、最低賃金も高めの都府県を大きく引き上げることが近道になるが、それではランク上位と下位の差はいつまでも縮まらない。18年度の最低賃金の全国加重平均は874円。これを上回るのは東京など7都府県にとどまる。

1989チバQ:2019/07/29(月) 17:45:24

政治で盛り上がる「一元化」論
 「人間の尊厳を守る生活には、足りなさすぎる。最低賃金の全国一律1500円を、政府が保証してはどうか」

 7月9日。九州新幹線が発着する鹿児島中央駅前で、れいわ新選組の山本太郎代表が声を張り上げていた。

 結党直後の参院選で2人が初当選したれいわ。公約で、都道府県ごとに異なる最低賃金を一元化し、引き上げると訴えた。

 都道府県間の格差を問題視する声は与党にもある。

 「地方に居住する若者の給料は低くてもいいんだと言わんばかりの国の制度がまともだとは思えません」

 自民党の務台俊介・元内閣府大臣政務官(比例北陸信越ブロック)は自身のブログに、都会と地方の最低賃金の格差にこう疑問をつづる。

 務台氏は2月にできた同党の「最低賃金一元化推進議員連盟」の事務局長。顧問に二階俊博幹事長(和歌山3区)、会長に衛藤征士郎氏(大分2区)が座り、メンバーにも稲田朋美氏(福井1区)ら「大物」議員が名を連ねる。

 地方に支持基盤をもつ議員らは、最低賃金が低い地域から都市部に若い人材が流出し、人手不足の切り札とされる外国人労働者の確保も難しくなると主張する。アベノミクスのもとで実質賃金が伸びていない実態が認識されてきたことも、危機感の背景にあるとみられる。

 今年度の最低賃金は、引き上げ額が前年並みならば、東京都と神奈川県が初めて1千円を超える一方、鹿児島県が1千円に届くにはあと10年かかる計算だ。厚労省関係者は「今年の改定で解決できるような問題ではない」と言う。

 格差是正には地方に都市部以上の上昇が必要だ。ただ、日本総研の山田久理事は「企業が急速な引き上げに耐えきれず、最低賃金で働く人たちの雇用が失われるおそれがある」と指摘する。そのうえで「引き上げが雇用に与える影響などの副作用を十分に検証し、格差の是正や一律化には相当きめの細かい対策が必要になる」と語る。

1990とはずがたり:2019/07/30(火) 20:00:03
最低賃金、900円台で調整=厚労省審議会、詰めの議論
2019/07/30 18:20時事通信
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-190730X849.html

 厚生労働省の中央最低賃金審議会の小委員会は30日、2019年度の最低賃金見直しに向けた詰めの議論を開始した。18年度の全国平均は874円。政府は今年度について「より早期に1000円を目指す」と、賃上げを加速させる方針を打ち出しており、小委では900円台での調整が続いているとみられる。

 16?18年度は政府方針に沿う形で、3%の引き上げで決着していた。この水準で決まれば、19年度は全国平均が900円、全国最高額の東京都(18年度は985円)は1000円を、それぞれ突破する。

 労働組合側はこれまでの議論で、引き上げ後の額について「最低でも800円」と主張。大都市と地方の格差是正に向け、18年度に全国最低の761円だった鹿児島県で39円の引き上げが必要と訴えた。

 これに対し、使用者側は例年と同様、中小企業の賃金上昇率(19年度調査では平均1.3%)を重視。「自発的に賃金引き上げを実施できる環境を整備すべきだ」として、急激な引き上げに反対した。

1991とはずがたり:2019/08/20(火) 10:36:05

外国人の人権なおざり 不法滞在、収容長期化
毎日新聞2019年7月11日 東京朝刊
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190711/ddm/041/010/084000c


 21日投開票の参院選で、不法滞在の外国人の処遇について議論を求める声が上がっている。出入国在留管理庁への収容期間が長期化する傾向が強まっているからだ。さまざまな事情で帰国が難しい外国人も少なくないが、参政権がない外国人の人権問題は、選挙戦であまり語られない。今年4月には外国人受け入れ拡大を定めた改正入管法が施行され、支援者らは「新しい制度を考え、外国人も暮らしやすい社会を」と訴える。

 「どうして出してやらないのか。真面目に働いていたのにあんまりだ」。千葉県木更津市の建材会社の元社長、宍倉七郎さん(73)は憤った。かつて雇っていたイラン人、ラフマニ・モハメド・アリさん(49)が東日本入国管理センター(茨城県牛久市)に収容され、間もなく2年。毎月面会に通うが、「だんだん元気がなくなってきた」と心配する。

 ラフマニさんはイラン革命(1979年)後にイスラム化が進み戒律が厳しくなった母国になじめず、何度も警察に拘束された。命の危険を感じ、90年に21歳でビザが不要だった日本に逃亡。偶然出会った在日イラン人のつてで、宍倉さんの会社にたどり着いた。

 「身寄りがないと聞き、かわいそうに思った」。宍倉さんは寮の一室をあてがい、トラック運転手として採用した。当時はバブル期。多くの建築現場で外国人が人手不足を補っていた。公的機関から在留資格を細かく確認することは求められず、「不法就労かどうか気にもしなかった」という。

 ラフマニさんは宍倉さんを「おやじ」と慕い、懸命に働いた。母国の両親は来日して間もなく病死。兄姉の行方も分からなくなった。「日本で生きていくしかない」。そう考えるようになっていた。

 2010年、運転中に検問で摘発され、入管に収容された。入管での収容は原則、不法滞在者が帰国するまで続くが、人道的配慮から収容を一時停止し、身柄の拘束を解く「仮放免」の制度がある。ラフマニさんも1年余りで仮放免になった。就労が禁止されるため、宍倉さんは引き続き寮に住まわせ、生活の面倒を見た。だが、入管は2年前、ラフマニさんを再収容した。理由は明かされなかった。

 今年6月、面会室で取材に応じたラフマニさんは「帰る場所はおやじのところだけ。ほかにどこに行けばいいのか」と涙をこぼした。

 法務省の統計では、13年時点の収容者は914人、6カ月以上の「長期収容者」は263人(29%)だった。一方、18年末時点は1246人中681人(55%)に増加している。

 移民社会に詳しいフリーライターの望月優大(ひろき)さん(33)は「入管には大きな権限があり、第三者が監視する仕組みもほとんどない。外国人の人権問題は争点になりにくく、日本の有権者がどう向き合うかが問われている」と指摘する。【金子淳】

1992とはずがたり:2019/08/20(火) 22:35:47
立憲は佐々木弁護士みたいなの比例に立てれば良かったのに

ブラック企業へのカウンターパンチ ストライキ!
佐々木亮 | 弁護士・ブラック企業被害対策弁護団代表
2014/5/23(金) 21:28
https://news.yahoo.co.jp/byline/sasakiryo/20140523-00035616/

1993 チバQ:2019/08/23(金) 14:48:25
>>1992
御用労組の皆さんから反発されちゃうから!

1994とはずがたり:2019/08/28(水) 00:48:19
ただでさえ越南とは対中国で連携・協力していかなければならん戦略的に重要な人達。越南人の虐待は重大な国益侵犯である。
そんな国際政治力学は別としてもそもそも国の恥だ。

https://twitter.com/shishinosenzi/status/1159994760766996481
テオ・平沼銑次????ゲッツ!
@shishinosenzi

NHKスペシャル「夢をつかみにきたけれど ルポ・外国人労働者150万人時代」ベトナム技能実習生。技能実習なんて名目で安く過酷に働かせるだけ。借金させて残業時給400円でこき使う。暴行を加える。逃亡は5年間で2万6千人。自殺者もいる。NHKぶっ壊すんじゃなくて、こういうのバンバン報道させよう。

日本で「搾取」される移民労働者たち
https://www.bbc.com/japanese/video-49471735
2019年08月26日

日本の移民制度が厳しい批判を浴びている。移民労働者の搾取が横行していると報じられているためだ。

BBCのステファニー・ヘガティ人口問題担当記者は、低賃金で長時間働かされたと訴える移民労働者たちに話を聞いた。その中には、世界的服飾ブランドの服を作っていた人も含まれている。

そのほか、危険な仕事を命じられた人、職場でいじめられた人もいた。

ディレクター・プロデューサー:ナタリア・ズオ

https://twitter.com/takuji85/status/1166125963731591169
山田拓路@多文化保育イニシアティブ
@takuji85
イギリスの公共放送BBCが
日本の技能実習制度について世界に報じた。英語版の動画は再生回数トップに。

「もう生きていたくない」
と涙する労働者らが縫いつけていたラベルはコム・デ・ギャルソン等の世界的ブランド。

これは遠いどこかの話、ではない。
@bbcnewsjapan

1995とはずがたり:2019/08/28(水) 23:33:03
>>1993
非正規雇用を真面目に取り組める候補に入れたかったけどれいわも社民も抵抗あったんでほんと入れたい人居なかったっす。

今回の立憲の名簿は折角連合と喧嘩と迄は行かなくとも可成り冷淡な関係になれて魅力的な候補者立てられるチャンスだったのになんか場当たり的な印象の非労組系候補のラインナップだったようにおもいます。。

1996とはずがたり:2019/09/05(木) 16:14:41
国民民主玉木氏、会派合流理解を
電力総連、くぎ刺す声も
https://this.kiji.is/541917424558244961
2019/9/4 18:49 (JST)
c一般社団法人共同通信社

 国民民主党の玉木雄一郎代表は4日、静岡県伊東市で開かれた電力総連大会に出席し、立憲民主党との衆参両院での会派合流方針に理解を求めた。国民を支持する電力総連は「原発ゼロ」に慎重。合流方針に反対意見は出なかったが、過度に国民側が妥協しないようくぎを刺す場面もあった。

 玉木氏は「丁寧に党内で議論し、皆さんの声を反映した決定をしながら進めたい」と表明。同時に、それぞれの政党の立場に配慮すると確認した立民との文書を「重い合意だ」と強調した。

 電力総連の岸本薫会長は「(国民の)基本政策が担保され、主体性と存在感が維持できるものでなければならない」と注文を付けた。

1997とはずがたり:2019/09/06(金) 09:31:07
動労争議なのにそういう視点を欠く見識の無いマスコミ報道

佐野SA再開 新たなスタッフ集め名物ラーメンも復活[2019/08/16 12:19]
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000162165.html

1998名無しさん:2019/09/07(土) 13:58:32
労組や民主党がイデオロギー闘争に明け暮れてきた結果がこれ
立憲民主党が政権を取ったところで、一般の労働者に何の利益があるかがわからない

組合員「なぜ政治なのか」 自民党支持5割の衝撃
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO49482140V00C19A9PP8000?s=2

1999とはずがたり:2019/09/08(日) 17:15:31

消費増税配慮、給料上げます 岡山のスーパー・ハローズ
https://www.asahi.com/articles/ASM9264RTM92PPZB018.html
沢田紫門 2019年9月4日08時00分

 中四国や兵庫に82店舗のスーパーを展開する「ハローズ」(本部・岡山県早島町)は、正社員の月額の基本給を10月支給分から最大8500円引き上げる。10月の消費税率10%への引き上げで「生活の負担が増える社員への支援」を目的としたベースアップという。

2000とはずがたり:2019/09/17(火) 12:33:21

連合会長、玉木国民代表に不快感 N国党首との動画投稿「あり得ぬ」
https://www.sankei.com/politics/news/190913/plt1909130027-n1.html
2019.9.13 22:03政治政局

 連合の神津里季生会長は13日、国民民主党の玉木雄一郎代表がNHKから国民を守る党の立花孝志党首との面会内容を動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿したことに不快感を示した。自身のツイッターに「あり得ない」と書き込んだ。

 玉木氏はユーチューブに公式チャンネルを開設している。12日に立花氏と面会し、インターネットを利用した選挙活動について意見交換した。

2001とはずがたり:2019/09/17(火) 22:22:40
神津のはてなブログ。共産党の一党独裁が相容れない,皆が助け合う福祉国家,特に「政治の世界の方々が選挙の際に様々な連携を模索すること自体はありうべし」辺りは俺の持論となんら変わらないし,更には大手マスコミは大概の場合、野党勢力の分断につながるようなネタ探しに注力されているようで、私が力説する話は素通りされることが多いのが残念です。そのへんを一番ニュートラルに、常日頃から報道してくれているのは、実は赤旗なのです。など,共産党に対する姿勢は穏健で真っ当な事,書いてますやん。マスコミ通すと悪の権化みたいになるしまあ実際官僚主義的な連合組織の風通しの悪さみたいなのもあるんだろうけど。

神津里季生の「おやっ?」と思うこと〜労働組合とメディア論
2019-09-17
― 私たちの目指す国家像とは? ―
https://imoriki.hatenablog.com/entry/2019/09/17/181154



☆目指すべきは「福祉国家」

 一言でいえば、私たちの目指すべきは「北欧型の福祉国家」だと思っています。…

 しかし、目指す国家像のコアの部分はあくまでも「福祉国家」です。この二十年来、わが国にかなり沁みついてしまった新自由主義的な考え方や自己責任論とは対極の、皆が負担しあい、皆が生活保障を享受する「福祉国家」です。資本主義という体制の弱点を克服し、富の偏在を是正し、一人ひとりが活き活きと暮らしていくためには、この種の「福祉国家」を目指すべきであり、北欧諸国はそれを実現しています。

 そして、私はそのための負担(=税)のあり方を、ハナから消費増税だけに決めつけるべきとは思っていません。消費税ゼロでも良いでしょう、福祉国家を実現しうる財源さえ確保されるのであれば。消費税単独の問題で云々するのではなく、所得税や法人税、そして資産課税や金融取引税等々、ベストミックスが追求されてしかるべきです。

☆「共産党」は正しく理解されるべき

 さて、その北欧はおもに社会民主主義政党の政権が福祉国家を実現してきました。他のヨーロッパ諸国においてもドイツの社会民主党や英国の労働党等、いわゆる社民勢力がしっかりと力を発揮しています。連合が30年前の結成以来、一貫して求め続けているのは、わが国におけるこのような期待を担いうる政党の確立です。

 そして、このヨーロッパの社会民主主義とは、共産党が目指す共産主義の前段階として位置づけられている社会主義とは全く異なります。共産党の方々はどちらも同じようなものだとして括られるのかもしれませんが、私たちはそういうわけにはいきません。歴史上にあらわれた数々の共産主義国家が、事実上、一党支配の独裁国家となってしまってきていることが明らかな中で、この点の曖昧さは許されないと思います。その区別を明確にしておくことは、政治に直接携わる当事者はもとより、政治の大事さを訴えるすべての方々が外してはならない責任なのではないでしょうか?

☆共感の輪が拡がる筋道を

 今回の発端となった記者会見の模様は、連合のホームページの「RENGO-TV」にアップされているので、是非そちらもみていただければと思います。現政権の問題点や一強政治の弊害についても詳しく発言しています。そして、それを報道で取り上げたのは共産党の機関紙「赤旗」だけであるというのも、皮肉と言えば皮肉な話です。大手マスコミは大概の場合、野党勢力の分断につながるようなネタ探しに注力されているようで、私が力説する話は素通りされることが多いのが残念です。そのへんを一番ニュートラルに、常日頃から報道してくれているのは、実は赤旗なのです。

 今回の報道はNHKのWEBによるものですが、これとても質問されたから答えたのであって、決して私の方からわざわざ強調したくて発言しているわけではありません。そして、この種の話のときには必ず補足する「政治の世界の方々が選挙の際に様々な連携を模索すること自体はありうべし」という趣旨をこのときも述べているのですが、そちらはたいてい捨象されるのです。

 私は、現在の一強政治の流れが良くないとする有権者は相当のボリュームで実在していると思っています。しかし、その受け皿がないのです。民主党が分断されたままで、共感の輪が大きくならないのです。そんななか、共産党の言われる「野党連合政権」が実現したとしてその輪は拡がるでしょうか? 意図と相反して、むしろ政権の座は永遠に遠ざかっていくのではないでしょうか。

 私は、共産党にはその綱領と党名を改めて、福祉国家を「究極の」目標とする輪に入っていただきたいと切望します。「民主集中制」の名のもとに将来的な独裁国家が暗示されている限り、協力して選挙をたたかうということにはなり得ません。

神津里季生 (id:imoriki) 4時間前

2002とはずがたり:2019/09/18(水) 07:42:52
佐野SA従業員、いまもスト続行中「一日も早く仕事を」
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https://www.asahi.com/articles/ASM8Y65GLM8YULFA03C.html
吉田貴司 編集委員・沢路毅彦 2019年9月15日06時00分

 東北自動車道上り線にある栃木県の佐野サービスエリア(SA)の従業員が8月中旬から始めたストライキは、いまもなお続いています。これに対し、運営会社は新たに働き手を確保して店の営業を再開し、従業員によるストは法律に基づかない違法なものだと主張。労働組合との交渉は膠着(こうちゃく)状態に陥っています。今回のストは違法なものなのでしょうか。ストに至る経緯をたどり、専門家に話を聞いてみました。

一日も早く仕事を
 佐野SAは宇都宮インターチェンジから車で約45分走ったところにある。東日本高速道路(ネクスコ東日本)のグループ会社・ネクセリア東日本と契約し、地元企業のケイセイ・フーズが運営している。

 記者がSAをたずねた8月下旬、売店や地元名物の「佐野ラーメン」を出すフードコートはすでに再開され、家族連れを含む多くの利用客がいた。

 7月に結成された労組に加入する組合員約80人はストライキ中で、店には出ていない。代わりに店で働いているのは、スト開始後に新たに働き出した人たちだ。

 佐野市内の会議室では、労組の組合員40人以上が集まり、対応策を話し合っていた。仕事を再開した時に店に張るため、利用客へのおわびを書いたポスターを作るグループも。ある従業員は「一日も早く仕事がしたい」と話した。

突然の「解雇」通告
 ストに至った経緯を振り返って…

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残り:2622文字/全文:3180文字

2003とはずがたり:2019/09/23(月) 20:31:03
【佐野SAスト終結!】39日目の逆転劇で全従業員が復帰、社長は退陣、”解雇部長”は……
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190923-00014248-bunshun-soci&p=1
9/23(月) 18:21配信文春オンライン

 8月14日から続いていた東北道・佐野サービスエリア(SA)のストライキ騒動が急展開を見せた。

 佐野SAのフードコート、レストラン、売店の運営を行う「ケイセイ・フーズ」を不当解雇された加藤正樹元総務部長(45)と、ストライキを続けていた従業員ら約60名が、職場復帰することが「週刊文春デジタル」の取材で分かった。一部の従業員は既に9月22日から順次、復職している。お盆真っ只中のストライキ開始から39日、前代未聞の事態は大きな節目を迎えた。

長期化の様相から一転
「週刊文春デジタル」では、復職決定までのストライキの動きを、従業員たちに密着しながら取材を続けていた。

 佐野SAは、ご当地ラーメンの「佐野ラーメン」が人気で全国区となり、年間利用者数は約170万人に上る。

 しかし、運営会社ケイセイ・フーズの経営危機を発端に、8月上旬に売店の店頭から商品がなくなる事態が発生。さらに、同社の岸敏夫社長が加藤氏を解雇するなど人事を巡る対立が生まれ、8月14日未明から9割にあたる従業員がストライキを敢行していた。かき入れ時のお盆期間にフードコート、レストラン、売店の営業が突如ストップする事態となっていたのだ。

 この状況に、ケイセイ・フーズは、従業員側に「あなたたちの行為はストライキとして認めていない」「(ストライキによる)損害賠償を請求する」と主張。さらには、ストに突入した従業員を余所に、関連会社の従業員や日雇いスタッフを集めて、SAの各部門に配置し、8月30日に営業を再開。ストライキは長期化の様相を呈していた。

目を潤ませ、握手し合う従業員たち
 そんな中、復職できることが従業員に知らされたのは、9月19日のことだった。…

都内でデモも計画されていた
 ストライキ中の従業員に給与を支払うために、加藤氏は自費で準備した1500万円を組合に供託していたが、その資金が底を尽きてしまうのが9月20日あたりだった。さらに、21日からの三連休には、膠着した状況を打開しようと、東北道を管轄するNEXCO東日本本社(東京)前でのデモも計画されていた。実際に、従業員たちはデモで使う手作りのタスキやチラシ、ノボリまで用意していた。そんな追い詰められた状況に届いた朗報だった。

 ストライキ終結の経緯について、加藤氏が説明する。

「ストライキ開始後、佐野SAの現場を取り仕切っていたのは、預託オーナー商法で社会問題となった企業の関係業者でした。その業者がサービスエリアのスタッフを募集していた。社会問題になった業者に、私たちの職場を“占拠”されたのです。彼らの豊富な資金力で持久戦に持ち込まれ、勝ち目はなくなりかけました。

 そこまで追い込まれましたが、最後まで訴え続けたのが、サービスエリアを監督するネクセリア東日本とケイセイ・フーズが取り交わした契約にある、『再委託禁止』という項目についてです。『今回の募集はこの項目に抵触する』と、私は訴えてきました。(※ネクセリア東日本は東北道を管理・運営するNEXCO東日本のグループ会社でケイセイ・フーズに対して店舗を貸与している)

 すると、関係者を通じて経営側から『岸社長ら現経営陣が退陣し、新たな社長となる。9月22日に戻ってきてほしい』という連絡を9月17日に受けました。にわかには信じられませんでしたが、実際に戻ることができた。これがおおよその経緯です」



会社側が突きつけた一つの条件とは
 しかし、ケイセイ・フーズ側は、全従業員の復帰に、ある条件を提示していた。それは、加藤氏の辞職である。

 加藤氏は自身の処遇と今後の展望について、記者に胸の内を明かした。

「業務の引き継ぎや消費税対応などもあり、まずは従業員の皆さんと一緒に戻り、最低限営業ができる状態に戻したいと考えています。その先のことはわかりませんが、会社の財務状況に問題がないことを確認し、現在取引停止中の取引先の皆さんに再開をお願いしたい。できるだけはやく、営業を正常化させたいです。



「週刊文春」編集部/週刊文春

2004とはずがたり:2019/09/28(土) 17:10:20


連合会長「小さな違いより大きなまとまりを」
26日21時19分
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3788966.htm?1569658186664

 立憲民主党などが合意した野党統一会派について、連合の神津会長は「野党間の小さな違いを際立たせるのではなく、社会保障などの政策でまとまっていけるかが問われている」と指摘しました。

 「(野党間で)政策の小さな違いを結果として際立たせてしまっているようなきらいがありますので、そうではなくて政権与党との大きな違い、有権者が一番関心を持っている社会保障、そういったところで一つ大きな考え方にまとまっていけるかどうか」(連合 神津里季生 会長)

 神津会長はこのように述べたうえで、野党の合流については「有権者の心に響くような実績を積み上げることが、まずは大事だ」と指摘しました。また、神津会長は、共産党を含めた野党政権構想については「共産党とは目指す国家像が異なる」として否定的な考え方を示しました。

2005とはずがたり:2019/09/29(日) 17:36:05

週刊金曜日編集部2019年04月11日 10:30
竹中平蔵氏を糾弾するデモ 保革超え、全国7都市で一斉開催(高橋清隆)
https://blogos.com/article/370210/

2006とはずがたり:2019/10/01(火) 17:12:04
日本の学校教育が勤勉な低賃金労働者を生んだ
2019年09月29日 06:00
http://agora-web.jp/archives/2041746.html
中沢 良平

2007とはずがたり:2019/10/08(火) 10:54:59
酷すぎるなぁ

10月の給与は「マイナス8476円」 憤る保険外交員
https://www.asahi.com/articles/ASM9W3D6CM9WPTIL004.html
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遠藤隆史、向井光真 2019年10月7日17時00分

 保険代理店の外交員らが給与から経費を違法に天引きされたとして、代理店側を提訴するケースが相次いでいる。大阪では集団提訴に向けた動きも。トラブルの背景には、業務委託契約から雇用契約に変化した外交員との労働関係に、一部の代理店側が対応できていない実態がある。

 「天引きで最低賃金を下回ることもあった」。東京に本社がある代理店経営会社の大阪支社に2015〜19年に勤めた40〜50代の男女5人は近く、同社に天引き分など計約900万円の支払いを求める訴えを大阪地裁に起こす。

 代理人弁護士によると、5人は同社と雇用契約を結んでいたが、名刺代や保険商品を比較するサービスの使用料(月3500円)を給与から引かれていた。うち2人は同社のスタッフが増えたことを理由に、「事務手数料」名目で月3万円を引き去られたこともあったという。

 5人は、これらは雇用主の代理店側が負担すべき経費だと指摘。違法な完全歩合制で最低賃金(17年6月当時、大阪府で時給883円)を割り込んだこともあった4人は、実際の支給額と最低賃金との差額の支払いも求める。会社側は「個別の案件についてのコメントは差し控える」とした。

 代理店ではなく、生保会社を被告とした訴訟も。京都地裁では今月1日、住友生命京都支社(京都市)に勤める外交員の50代女性が同社に約210万円の支払いを求めて提訴した。女性は12〜18年、顧客に保険商品を説明する携帯端末の使用料(月2950円)のほか、顧客に無料で配る会社のロゴ入りチョコレートやあめ、カレンダーなどの代金を給与から天引きされたという。

 女性は会見で「物品を50部や100部単位で購入すると給与が最低賃金額より低くなる場合もある。納得できない控除が広がらないよう訴訟に踏み切った」と訴えた。同社は「現在係争中につき、回答できない。当社の適法性については訴訟の場で明らかにしていきたい」とコメントした。

 二つの訴訟の代理人弁護士も参加する「保険外交員搾取被害弁護団」(事務局・東京、03・3580・5311)によると、札幌や東京、広島などでも代理店側に損害賠償を求める訴えが起こされている。(遠藤隆史、向井光真)

2008とはずがたり:2019/10/09(水) 11:28:28
https://twitter.com/konno_haruki/status/1181461527984889857
今野晴貴
@konno_haruki
これまでは具体的な被害(疾患)がないと裁判では争いづらかった。一方で、うつ病になるまで労働者を追い込んで争えなくしてしまうブラック企業も多い。病院で診断を受けたことを解雇の理由にされてしまったという労働相談もある。

こうした実態を踏まえると、病気になる前に訴えを起こして会社に改善を求められるようにすることが重要であり、長時間労働による精神的苦痛そのものに対する慰謝料の支払いを認めた本判決は画期的だといえる。

長時間労働「未発症」でも慰謝料を 異例の判決
https://www.asahi.com/articles/ASMB74T43MB7TIPE017.html
横山輝 2019年10月8日10時35分

 病気を発症していなくても、長時間労働は会社の安全配慮義務違反――。こんな異例の判決が出た。最長で月160時間以上の時間外労働をさせたとして、長崎地裁大村支部は、元従業員の男性に慰謝料30万円を支払うよう長崎県大村市の製麺会社に命じた。男性は具体的な疾患が出ていないが、裁判所は「不調をきたす危険があった」と会社の責任を認めた。

 判決は9月26日付。この会社の工場で働いていた30代男性が、過酷な時間外労働をさせられたとして会社に慰謝料や未払い残業代などを求めていた。

 判決は、男性が2017年6月に退職するまで約2年間、残業時間が毎月、過労死ラインとされる月80時間を上回る90時間を超え、最長160時間におよんでいたと認定。タイムカードからわかる男性の労働状況について注意を払わなかったなどとして、会社の安全配慮義務違反を認めた。

 そのうえで、「男性の心身の不調を認める医学的証拠はない」としながらも、「疾病の発症にいたらなかったとしても、会社は安全配慮義務を怠り、心身の不調をきたす危険がある長時間労働に従事させた」と指摘。未払い残業代に、精神的苦痛に対する慰謝料30万円を含めた計約480万円の支払いを命じた。

 訴訟で会社側は「従業員の健康状態や稼働状態について必要な配慮は尽くしていた」と主張していた。被告側の代理人弁護士は取材に控訴する方針を示した。

 脇田滋・龍谷大名誉教授(労働法)は「過労死や病気発症の『手前』でも安全配慮義務が認められ、慰謝料の支払いが命じられたのは異例」と指摘。そのうえで「これまで労働事件は過労死などの結果が判断基準になることが多かったが、この判決は長時間労働に伴う苦痛が人格権の侵害になると認めた」と評価した。「労働者が働きやすい環境を求めて使用者側と対抗するための『論理』のひとつになる」と話した。(横山輝)

2009チバQ:2019/10/11(金) 10:11:51
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191011-00306499-toyo-bus_all
「ウザい!」、氷河期世代に見捨てられた労働組合
10/11(金) 5:40配信東洋経済オンライン
「ウザい!」、氷河期世代に見捨てられた労働組合
JR東日本をめぐる12年の「サーガ」をたどります(写真:tarousite/PIXTA)
このたび上梓された『トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉』は、JR東労組の3万5000人大量脱退、JR北海道の社長経験者2人の相次ぐ自殺がなぜ起こったのか、その裏側を深くえぐったノンフィクションである。

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著者の西岡研介氏は、2007年刊行の前作『マングローブ――テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』のその後についても粘り強く、この最新作で描き出している。12年の時を経て、なぜ今、『トラジャ』は刊行されたのか。ノンフィクション愛好家であるurbansea氏が同書を読み解きつつ、「西岡ノンフィクション」の本質に迫る。

■JR東日本の遠大な対「革マル」戦術

 「あの連中(JR革マル)にはアメ玉を食わせ、時間を十分にかけ、次第に牙がなくなるように対応し、ついには牙がなくなってしまう――というような遠大な計画が、JR東日本の対革マルの戦術だ」

 後に会長になる人物がまだ常務だった頃、革マル派が中枢を握っていると見られるJR東労組との抗争の戦術を、こう語っていたという。

 アメ玉をしゃぶらせておいて牙がなくなるのを待つ。悠長にみえる話だが、2018年、JR東労組がストライキを通告するなり、それがアダとなって、決壊と呼びたくなるほどの大量の脱退者を生む。なにしろ組合員数・約4万6900人を誇る巨大労組から、3万5000人が脱退したのだ。

 革マル派ナンバー2と目される松崎明が、JR東労組を通じてJR東日本そのものを支配する。この実態を2006年から2007年にかけて、西岡研介は『週刊現代』で追及した。それをまとめたのが『マングローブ』(講談社・2007年)である。

 それから12年、西岡は上述のようなJR東労組の崩壊にいたる過程と、同じく革マル派の影響下にあるJR北海道の惨状を書く。それが本稿で紹介する『トラジャ』(東洋経済新報社・2019年)だ。

 「最近、結婚式問題というのがありまして(略)。本当に他組合の解体の闘いをして、その組合員との論争を挑んでいれば、その組合員を結婚式に呼ぶとは絶対にならないわけです」

 結婚式にほかの労組の組合員を呼ぶのはどういうことよ? と言っているのである。職場の同僚であれば、所属する労組が違えども結婚式に呼ぶだろう。しかしそんな常識は通用しない。この組合は、組合員に対して、ほかの労組の従業員への職場でのあいさつさえも許さないのである。

 この異様な発言の主はJR北海道労組の佐々木信正、「北の松崎」と呼ばれる人物だ。「北の松崎」の「松崎」とは松崎明、「鬼の動労」「革マル派のナンバー2」といわれた松崎である。

 その佐々木は「トラジャ」の一員でもあった。国鉄分割民営化の前後に、松崎率いる労組内の革マル派メンバーが革マル派本体に送り込まれる。その送り込まれた者たちのコードネームが、書籍の表題にもなる「トラジャ」だ。

 佐々木は再び組合に戻ってきてJR北海道労組のドンとなる。そうした背景をもつ人物がいまだにJR北海道で影響力をもっているのである。

 一方、本家・松崎が率いたJR東労組は、そんじょそこらの労組とはわけが違った。なにしろ労組が会社を支配していたのだから。組合が人事に当然のように介入するため、社員はJR東労組の組合員にならなければ昇進に影響が出るほどであった。そんな状況を西岡はこう言い表す。「JR東労組ニアラザレバ社員ニアラズ」。 

 大企業ともなると複数の労組があるものだが、上述の「結婚式問題」にみえるように、彼らはそれを許さない。1企業1組合を目指すのである。だからJR東労組・北海道労組はほかの組合を解体する闘いをしてきた。端からみれば「内ゲバ」である。

 そして労組を抜けた者には「ボーナスは組合が勝ち取ったものだ、返上しろ」などと嫌がらせを言って、退職に追い込む。まるで「組合ハラスメント」だ。

 それにしてもいったい、なぜ1つの労働組合がここまでの力を得たのか。

2010チバQ:2019/10/11(金) 10:12:06
■労使協調を超えた「労使対等」

 昭和の時代、JRの前身「国鉄」は、政治問題にまでなっていた。なにしろ巨大な赤字を抱えていたのである。

 そこで、政府100%出資の国鉄をJR各社に分割民営化することで赤字解消を図ろうとする。それが「国鉄改革」だ。もう1つ問題があって、国鉄最大の労組「国労」が当時の最大野党・日本社会党の支持基盤であったことだ。自民党としてはそれを弱体化したい。すなわち国鉄改革=国労潰しでもあった。

 その際に国鉄内の改革派は、国労のライバル労組である「動労」の松崎と手を結ぶ。「敵の敵は味方」の論理だ。国鉄改革派3人組のうち、井手正敬(後のJR西日本社長)、葛西敬之(後のJR東海社長)は、彼らを利用するだけ利用して手を切る。

 しかし、JR東日本の松田昌士だけは松崎に取り込まれていった。そして松崎は「JR東日本に巣くう妖怪」(『週刊文春』)となるのである。

 言い方を変えれば、分割民営化の混沌のなかで、動労は国鉄内の組合同士による勝ち抜き戦を勝ち上がるようにして、「JR東労組」となって会社に君臨していくのだ。

 牧久(まき ひさし)による松崎の評伝『暴君』(小学館・2019年)に、かつての異様な労使関係を表す、JR東の初代社長・住田正二の言葉が引用されている。「近代的な労使関係は、労使対等でなければならない」「労働組合のチェック機能を軽視することは誤りである」。

 労使協調どころか、労使対等である。経営側からそれを言い、さらには労組を経営に対するチェック機能として歓迎する。みごとな屈服ぶりである。

 それにしても会社がここまで労組を恐れるのはなぜか。かつて、松崎の側近の1人とされる人物は西岡の取材に対して、こう話している。「防護無線を1回、発報してしまえばいい。それだけで山手線はすべて止まりますから」「そんな活動家が5人、順番に防護無線を発報していけば、その日の山手線のダイヤはズタズタになります」

 かくして労組が会社を服従させるのであった。

■「ノンフィクション」の鉄則

「週刊誌の鉄則は『誰もが知ってる人の、誰にも知られてない話を書け』」。西岡はこうツイートしたことがある。

 西岡が2006年に『週刊現代』で連載した「テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実」はまさにそれであったろう。これは同時に「誰もが知って」いながら、誰にも書けなくなっていた話でもあった。

 事の起こりは1994年6月、『週刊文春』が「JR東日本に巣くう妖怪」を掲載する。するとJR東日本管内のキヨスクが同誌の販売拒否に出る。当時の発行部数は90万部、そのうち11万部をキヨスクでの販売に頼っていたため、文藝春秋にとっては大打撃であった。

2011名無しさん:2019/10/11(金) 10:12:30
 そうした状態が1カ月半ほど続き、その後に誌面で「お詫び」するに至る。それだけではない。同記事の執筆者・小林峻一の自宅に何者かが侵入し、JR東関連の資料や名刺などが盗み出される事件まで起きる。かくしてJR東日本の労組問題はタブーになる。

 そのタブーに挑んだのが西岡である。西岡は神戸新聞の記者から雑誌『噂の真相』へと転職し、以降『週刊文春』『週刊現代』で専属記者をつとめるのだが、文春を辞めて現代に移ったのはこれを書くためであった(『マングローブ』の「プロローグ」に詳しく書かれている)。

 ここで西岡は、JR東日本内における革マルと松崎による支配の実態を書いただけではなかった。登記簿謄本をあらい、松崎のファミリー企業をあぶり出すことで、その公私混同ぶりを白日の下にさらすのであった。

 登記簿謄本、ファミリー企業……それは立花隆が月刊『文藝春秋』に書いた「田中角栄研究」と重なりもする。新聞やテレビの記者たちは立花に対して「そんなことは昔から知っていた」とうそぶいた。しかし誰もやらないことであった。

 新聞・テレビなど、よそがやらないことをやる。これが雑誌ジャーナリズムであり、西岡の連載記事はその調査報道の本流であったといえる。

 この連載に対しては、JR東は電車内の中吊り広告の掲載拒否、労組関係からはSLAPP訴訟(威圧訴訟)が起きる。しかし『週刊現代』はそんなことには動じなかった。なにしろ前年、溝口敦による連載「細木数子魔女の履歴書」に対して、暴力団幹部が連載を中止するよう圧力をかけると、それをそのまま記事にしたくらいである。

 また2007年に始まる武田頼政による大相撲八百長疑惑の追及は、これも「誰もが知ってる」が新聞・テレビが取り上げられない問題で、その後の角界騒動につながっていく。

 今でこそ高齢者SEX路線だが、『週刊現代』が世をにぎわせる時代があったのだ。くだんの西岡連載をまとめた『マングローブ』はその輝ける時代のモニュメントである。

■「ウザい」に敗れた労働運動

 それから12年。その間に松崎は死去(2010年)し、雑誌記者からフリーランスのライターとなった西岡は『トラジャ』を著す。本書は、JRに入り込んだ革マルの実態、革マル本体とJR革マルの対立、上述のJR東労組の大量脱退やJR北海道の惨状を書く。そして『トラジャ』は長きにわたる組織vs.組織の抗争、それを平成の「会社員」気質が打ち負かしていくドキュメントでもある。

 この組織vs.組織の抗争、それはいかなるものであったか。

 「悪天候の中、メンツで山登りするのは愚か者」、松崎は組織防衛の戦術をこう言い表した。

 国鉄解体・分割民営化に抵抗した国労と違い、松崎はそれに反対せず、逆に国鉄改革派と手を結んで国労潰しに加わり、そうすることでJR誕生後、JR東で最大の労組の座を勝ち取る。見事な戦略である。それどころか経営層の者まで取り込み、人事に介入し、「JR東労組ニアラザレバ社員ニアラズ」にまでなる。

 対して、JR東はどうか。1度は松崎に取り込まれながらも、アメ玉を食わせて牙がなくなる日をじっと待つ。なんという長期戦だろうか。池井戸潤の小説にはない時間軸の闘いである。

 そうしたなか、JRの他社から「東のエース」と言われるほどの人物でありながら支社勤めが長く、出世の遅い人物がいた。会社がその人物を「『来るべき労政転換の日』のために、(略)『切り札』として支店に温存していた」といわれれている。それが冨田哲郎、2018年のJR東労組大量脱退の際の社長(現会長)であった。

 しかし、この長期にわたる組織vs.組織の勝敗を決定づけたのは、JR東の経営層の戦術そのものによってではなかった。「平成」という時代が生んだ気質に、JR東労組は敗れるのである。

 労組決壊の絵図を描いたのは平成入社の社員たちである。彼らは「数年前から、組合に対する攻勢を強め、彼らが“ハネる”機会をうかがっていた」。そしてJR東労組がストライキの実施を通告すると、予想どおり、組合員たちの多くは組合を見捨てるようにして去っていく。「今どき自分たちの要求が通らないからと言って『ストを打つ』などという時代錯誤ぶりにはうんざりしました」と言って。

 その昔、学生運動が盛んだった季節の後に「しらけ世代」が現れた。しかし、ここにあるのは「しらける」どころか、強く嫌う感情だ。それを端的に表すものが、本書の終盤で西岡が取材した別の社員の言葉のなかにある。

2012チバQ:2019/10/11(金) 10:12:46
 「正直、ウザいというか。彼ら、はっきり言って、仕事できない奴が多いんですよ。それでいて組合のこと(活動)になると、目の色が変わるというか、急に生き生きとするというか……」

 「ウザい」である。階級闘争、トロツキズム、反帝反スタ、戦闘型労働運動、労使対等……、そうしたものすべては「ウザい」、この3文字に敗れるのであった。

■労働組合のあり方とは

 西岡は、ロスジェネ世代と呼ばれる世代に当たる社員たちの「これまで置かれてきた状況や、それに影響された考え方などを把握することができず、彼らなりに持っているであろう悩みに、対応しきれなかったからこそ」、JR東労組は見捨てられたのではないかと記す。これはJR東労組に限るまい。

 政治に見捨てられた世代が、どうにかこうにか就職したり、どうにかこうにか生活したりしていくなかで、左翼的なものは見限られていった。それによって救われないことを身をもって知ったからだ。そして、そこにあっては、鳩山由紀夫元首相の「友愛」や労組が集会で憲法問題に躍起になっている姿は、「ウザい」だけだろう。

 それでも、である。労働組合が不要でないことは、最近あった佐野サービスエリアのストライキをみれば明らかだ。それに対する「スト破り」での営業再開を、「待ち望まれた営業再開」として報じるテレビニュースにSNSでは批判があがる。世間は案外、公平である。

『トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉』で西岡は、大企業の正社員による労働組合であっても、非正規雇用の増加や外国人労働者などそれが労働者の問題である以上、取り組むべき責務ではないかと述べている。そのとおりだろう。それをしない限り、大企業の正社員という「既得権益」の「ウザい」者たちとみなされるのが当世なのだから。

urbansea :ノンフィクション愛好家

2013チバQ:2019/10/11(金) 15:09:32
https://digital.asahi.com/articles/ASM9W5786M9WUTIL027.html?rm=190
福岡、なぜ栃木より低い? 最賃の格差、広がるからくり
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土屋亮 2019年10月9日18時00分
 2019年度の最低賃金(最賃)が今月から適用された。4年続けて全国平均で約3%アップし、東京都と神奈川県は1千円を超えたが、地方の水準はまだ低い。なぜ底上げが進まないのだろう。

 最賃841円と全国平均(901円)より60円低い福岡県。福岡市近郊のスーパーで、最賃をわずかに上回る基本給で働く男性(30)はため息をついた。「貯金ができず、いつも何かに追われている不安があります」

 ログイン前の続きスーパーの手取りは毎月約10万円。家賃や車のローンと保険料、携帯料金などを支払うと赤字になってしまう。このため、毎週土日は深夜にガソリンスタンドのアルバイトをして約5万円を稼ぎ、やりくりしている。

 「福岡市は大きな街で、物価もそれなりに高い。それなのに首都圏や関西圏だけでなく、栃木や長野、広島などより最賃が低い。損をしているような気がします」

 最賃はパートやアルバイトを含むすべての働き手に適用される時給の下限額で、毎年度改められる。国の審議会が示した目安をもとに都道府県の審議会が決定し、毎年10月から切り替わる慣例になっている。各審議会には企業側、労働者側、有識者の代表が入る。

 個人消費を増やしたい安倍政権は15年、最賃を年3%程度引き上げて「全国平均1千円」をめざすと表明。審議会はこれに後押しされ、翌16年度からは全国平均で25円以上の引き上げが続く。

 しかし、東京都や神奈川県が1千円を超えた一方、700円台がまだ17県あり、最高の地域と最低の地域の金額差は、00年代前半と比べて2倍以上になっている。

 都会に比べて地方はお金がかからないという見方はあるが、労働組合の全国組織・全国労働組合総連合が組合員の最低限の生活費を調べたところ、25歳の単身者の場合、さいたま市と新潟市がともに月約24万円など、都市部と地方で大きな差はなかったという。

 黒沢幸一事務局次長は「地方は、住居費は都市部より安いが、生活に不可欠なマイカーの維持費が全体を押し上げている」と説明する。

 一方で地方の最賃の底上げのために「最賃の全国一律化」にも注目が集まっている。先の参院選では国民民主党や共産党、れいわ新選組などが公約に掲げ、1千円や1500円などをめざすとした。

 自民党も2月、有志が一律化をめざす議員連盟をつくり、現状は若者や外国人労働者の都市部への集中を助長していると主張している。事務局長の務台俊介衆院議員は「主要国の大半は全国一律にしている」と言う。

 一律化への機運は高まっているように見えるが、肝心の政府は慎重だ。その姿勢は参院選前の3月に垣間見えていた。「全国一律にするのはすごく重要な課題だ」。自民の議員連盟の会合に呼ばれた厚生労働省の担当課長が前向きな発言をすると、菅義偉官房長官がすぐさま「検討の事実はない」と打ち消した。その後、課長は交代し、同省関係者によると「今は静観状態」という。

 なぜ慎重なのか。大きな理由は自民党の支持層と重なる地方の中小企業の反発が強いことだ。関係団体は企業経営を圧迫するとして、「断固反対」(全国商工会連合会)と猛反発している。賛成派の論客で元金融アナリストのデービッド・アトキンソン氏は「打撃を受けるのは生産性が低く、低賃金でしか人を雇えない一部の企業」と話すが、制度を変えようとすれば、混乱を招き、火種になりかねない。

 そもそも、最賃の格差が拡大するのには制度面の理由もある。国の審議会は都道府県を経済規模からA〜Dにランク分けし、それぞれに引き上げの目安を示す仕組みをとっている。ここ4年続く全国平均で約3%の引き上げでも、労働者の数を加味して計算するため、人口の多いAランクの上げ幅が重視され、格差拡大に拍車がかかりやすい。

 最賃制度に詳しい鳥取大学の藤田安一名誉教授(公共政策学)は「今の最賃は政府のトップダウンでデフレ脱却を演出してみせる側面が強い。ランク分けされていて格差を広げがちな制度の変更こそ検討すべきではないか」と話す。(土屋亮)

2014とはずがたり:2019/10/12(土) 16:07:58
「40歳年収」東京都ワースト500社ランキング
40歳推計平均年収が400万円未満は48社
https://toyokeizai.net/articles/-/301113
東洋経済オンライン編集部 2019/09/19 5:30

2015とはずがたり:2019/10/15(火) 17:19:52
外国人が働きたい国ランキング、日本はワースト2位 敬遠される理由は?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190829-00010000-wordleaf-bus_all
8/29(木) 11:42配信THE PAGE

 日本は深刻な人手不足に対応するため、外国人労働者の本格的な受け入れをスタートしましたが、そもそも外国人が日本に行きたいと思わなければ、優秀な労働者を集めることはできません。その点では少々、懸念すべき調査結果が出ています。

外国人が働きたい国ランキング、日本はワースト2位 敬遠される理由は?
写真:アフロ
日本人がアジア各国へ出稼ぎに?
 英金融大手のHSBCホールディングスが7月に発表した、外国人が働きたい国ランキングにおいて、日本は調査対象33カ国中32位という結果になりました。ある程度、予想できる結果ではありますが、ネットでは「このままでは、外国人労働者にソッポを向かれてしまう」との嘆きの声が出ています。

 安倍政権は深刻な人手不足に対応するため、外国人労働者の本格的な受け入れをスタート。日本は事実上の移民政策に舵を切りました。かつての日本は豊かな国と思われており、アジアを中心に多くの外国人が日本での就労を希望していました。しかし日本経済の貧困化が進むにつれて、日本の労働市場の魅力は薄れており、外国人に門戸を開放しても、日本側が望む水準の労働者が集まらないのではないかと懸念する声が出ています。日本よりもランキング上位に位置している国の中には、すでに先進国に近づいているタイやマレーシアは当然のこととして、日本が人材供給源として期待するベトナムやインドネシア、フィリピンなども含まれています。下手をすると、ベトナムから移民を受け入れるのではなく、日本人がベトナムに出稼ぎに行くという状況すら考えられるわけです。

 この調査は、主に企業の駐在員に対して行ったものなので、いわゆる単純労働者を対象としたものではありません。しかし、どのような職種であれ、基本的な傾向は同じであるはずですから、ほぼ最下位という結果は重く受け止めるべきでしょう。

敬遠理由は、日本人が考える社会問題と同じ
 日本が敬遠される主な理由は、賃金が安い、ワークライフバランスが悪い、子どもの教育環境が悪い、外国人に対して閉鎖的、生活の快適度が低い、などとなっており、私たちが日常的に社会の問題について議論しているポイントとほとんど変わりません。

 国内では外国と日本は文化が違うので比較するのはよくないという議論がありますが、このランキングを見ると、日本人と外国人の論点に大きな違いはないように見えます。賃金が高く、私生活にゆとりがあり、教育が充実していることについて否定する人は誰もいないはずですし、これは日本人にとっても外国人にとっても同じことです。

 本格的な移民政策に舵を切った以上、有能で社会性のある外国人に来て欲しいというのは、当然の願いですが、まずは私たち日本人自身の生活を見直すことが、外国人の活用にとっても、早道ということなのかもしれません。


(The Capital Tribune Japan)

2016 チバQ:2019/10/19(土) 16:54:19
>>2015
日本より不人気な国ってどこなんですかね?

2017チバQ:2019/10/21(月) 16:54:19
https://www.asahi.com/articles/ASMBL5DN4MBLUTIL046.html?iref=com_rnavi_arank_nr02
3時間弱で5千円 サクラ学生「ホント興味なかったわ」
有料会員限定記事

板橋洋佳、八角健太 2019
 「たくさん集まってくれた」と中小企業を喜ばせた就職説明会の参加者は、ほとんどサクラだった――。公費が投じられた事業の趣旨や、人材確保に必死な企業の思いを踏みにじる背信行為の実態を追った。

 8月3日土曜日、人材サービス大手「マンパワーグループ」のオフィスが入る東京・浜松町のビルで、水道や空調設備の管の設置を仕事にする「東京都管工事工業協同組合」の就職説明会が開かれた。

 「よろしくお願いします」。午前10時前、厳しい暑さの中、作業着に身を包んだ会社側の説明者らが案内係に頭を下げて入っていく。同時に、友人らしき2人組、3人組の学生らもエレベーターに乗り込んだ。

 説明会ではまず、8企業が「ライフラインを支える仕事」の魅力をそれぞれPR。少人数に分かれての座談会と続いた。43人という想像以上の参加者の多さに、組合幹部は「マンパワーさんがよく頑張ってくれた」と喜んだという。

 午後1時ごろ、学生らがビルか…

2018チバQ:2019/11/04(月) 16:06:33
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191104-00000003-mai-bus_all
「バイト辞めたい」20歳大学生が“店主の逆上”に困惑
11/4(月) 9:30配信毎日新聞
「バイト辞めたい」20歳大学生が“店主の逆上”に困惑
=Getty Images
 人手不足の状況から、退職したい社員やアルバイトを会社が「辞めさせない」ケースが増えています。20歳の大学生は店主に逆上され、どう対応すべきか困惑しています。特定社会保険労務士の井寄奈美さんが事例をもとに解説します。【毎日新聞経済プレミア】

 ◇「バイト辞めたい」に店主が逆上

 A郎さん(20)は大学2年生で、カフェでアルバイトをしています。将来に向けてある資格を取るためにバイトの時間を減らしたいと考え、店主に申し出たところ「今すぐには難しい」と言われました。「それならば辞めたい」と伝えると「うちの店が営業できなくなったら責任をとってくれるのか」と逆上され、困っています。

 ◇バイト先の暗黙のルール

 A郎さんは大学の近くで1人暮らしをしています。大学入学後、バイトを探していたところ、このカフェでバイトをしていたサークルの先輩に誘われて働き始めました。その先輩は、A郎さんがバイトを始めてすぐに就活のために辞めました。この店では、自分が辞める場合、代わりの人を見つけるのが暗黙のルールになっているようでした。

 店は学生バイトが中心で和気あいあいとし、好きなときに働くというスタイルでした。ただ大学の定期試験の時期になると、店は人手不足になりました。A郎さんは店から一番近くに住んでおり、人手が足りないときは一番に呼び出され、できるだけ対応していました。

 しかし、A郎さんが仕事に慣れるとさらに呼び出しが増え、定期試験や帰省の時期などお構いなしに、店主から「店にいて当然」といった扱いを受けるようになりました。頼りにされるのはうれしかったものの、バイト中心の生活をしたいわけではありません。2年生になり、新入生のバイトが入ってきたら働く時間を減らすつもりでした。

 ◇「辞めたい」と店主に伝えるが……

 A郎さんは2年生になりましたが、新入生のバイトは思ったように集まりませんでした。店の“暗黙のルール”を果たさずに辞める人が増えたことが理由でした。彼らは少しずつ働く時間を減らし、何かの理由で店主に「しばらく休みたい」と申し出ます。そして、そのまま自然に辞めていくパターンが続きました。

 バイトの人数が減ると店主の機嫌が徐々に悪くなり、バイトは店主の機嫌をうかがいながらビクビクして働くことになりました。さらに、店主から各バイトに「週○日、1日△時間」などと働く時間を指定されるようになり、働けない場合も代わりの人を自分で探すようはっきりと指示されるようになりました。

 A郎さんは他のバイトから「代わり」を頼まれることが多く、毎日のように働くことになり、疲れ切ってしまいました。どうすれば辞められるか悩んでいます。

 ◇退職の時期についてのルール

 昨今の人手不足の状況から、会社が退職したい社員やアルバイトを辞めさせないというケースが増えています。厚生労働省によると、全国の労働基準監督署に設置された総合労働相談コーナーへの相談内容は、2016年から3年連続で「解雇」より「自己都合退職」の件数が多くなっています。

 A郎さんの事例のように、職場内に「辞めるときは別の人を連れてくる」といった独自ルールがあるケースがあります。他にも「次の人が決まり引き継ぎを終えてからでないと辞められない」「2カ月前までに退職を申し出なければならない」といったルールを決めている場合もあるようですが、退職希望者は法律が定めたルールに沿って対応すれば十分です。

 労働者からの退職の申し出に関する規定は民法にあり、雇用期間に定めのない場合は「雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する」(627条)とされています。ただし、現行法は「期間によって報酬を定め」る正社員などの月給者は給与の算定期間の前半で退職を申し出たらその月の給与の締め日で、後半の場合は翌月の給与締め日で雇用契約が終了することになります(同条2項)。

 一方で、20年4月施行の改正民法で、同条2項の労働者への適用がなくなります。給与の締め日は関係なく、労働者は申し出から2週間が経過すれば退職できるというルールに変更されます。

2019チバQ:2019/11/04(月) 16:06:47
 ◇はっきりと退職の意思を伝える

 A郎さんは時間給のアルバイトです。雇用期間に定めのない契約であれば、改正前の現行法でも退職の意思を伝えてから2週間が経過すれば解約の効力が生じます。

 しかし、会社から引き止められることもあるでしょう。その場合も、辞める日を決めて「それ以降は働きません」とはっきり伝えるようにします。それでも会社が承諾しない場合、学生であれば大学が設置する相談窓口を訪ねたり、労基署に相談したりすることもできます。

 雇用契約の当事者は自分自身と会社です。交渉などは自分でする必要があります。法律上のルールがあることを心にとめ、はっきりと退職の意思を伝えることが大切です。また会社の承認を得ずに辞めた場合でも、働いた期間の賃金を受ける権利があります。

 会社側からすると、後任の採用や業務の引き継ぎを考えると「2週間前に辞めると言われても困る」という事情もあるでしょう。ただ、退職を申し出る人はそれまでに何らかのメッセージを出しているはずです。A郎さんの場合、業務が過重になっていて、まずは働く時間を減らしてほしいという要望がありました。会社側の事情だけを押しつけていては、従業員に長く働いてもらえません。従業員それぞれの事情に配慮して折り合いをつけていくことが大切です。

2020とはずがたり:2019/11/07(木) 23:19:23

ちと支援するかなぁ

https://twitter.com/SA73670185/status/1192399245061394432
佐野SAストライキを支える会
@SA73670185
佐野SAストライキは、SA従業員だけでなく、ブラック企業や非正規労働で苦しむ労働者みんなの闘いです。正当な権利を主張した人が報われるよう、どうかご支援をお願いします。

【ご寄付振込先】
中央労働金庫 佐野支店(204)
ケイセイ.フーズロウドウクミアイ
※上の点はドットです
口座番号:321190
午後8:11 ・ 2019年11月7日・Twitter for Android


佐野SAストライキを支える会
@SA73670185

56m
返信先:
@SA73670185
さん
次のようなご指摘を頂きました。すみませんでした。
① 普通預金と記載する(当座預金と間違わないよう)
② 口座番号の最初に0を記載し、0321190と記載する(ネット振込だと、7桁しか受け付けられません)

よろしくお願いします。

2021チバQ:2019/11/08(金) 16:35:44
https://digital.asahi.com/articles/ASMBL6SKKMBLULFA044.html?pn=10
働き方改革でオフィス早々消灯→きょうもファミレス残業
有料記事

平井恵美 2019年11月8日11時00分
 多くの企業が「働き方改革」を進めています。今年4月に関連法が施行され、まずは大企業を対象に残業時間に罰則付きの上限規制が設けられましたが、終わらない仕事を「サービス残業」でこなしている社員も少なくないようです。みなさんの働き方は変わりましたか。(平井恵美)

「働き方改革」に取り組む企業が増えています。長時間労働の見直しや有給休暇の取得促進、多様な働き方の拡大など施策は様々ですが、みなさんの実感はいかがでしょうか。体験談などをお寄せください。朝日新聞経済部労働チームのメール(t-rodo@asahi.com)へ

残業規制でファミレスへ
 深夜1時過ぎ、酔客もまばらになった東京都内の繁華街。その一角にあるファミリーレストランで、40代の男性会社員がパソコンに向かっていた。

 男性は広告業界で働く。この業界では、2015年に電通で起きた新入社員の過労自殺をきっかけに各社が「働き方改革」を推進。男性の会社でも長時間労働を是正しようと早めの退勤が促され、オフィスは午後10時には消灯するようになった。

 社内で際限なく働くことはなくなった。だが、今でも夕方以降に「明日までにやって欲しい」と案件が持ち込まれることがある。週1〜2回は午後10時に退社後、資料の分析や企画書の作成をファミレスに持ち込む。仕事の多いときは午前2時半までかかることもある。翌朝はいつも通り、子どもを保育園に送ってから出社する。

 男性は「残業時間だけ規制されても、前年より売り上げ増を求められるし、仕事は終わらない。短い時間でいかに成果をあげるのか、という議論が社内ではない」と話す。

誰のための改革?
 勤務表上、4月以降の残業は月45時間までに収まっているが、実際はそれより20時間程度多く働いている。残業代が減り、以前より外食や旅行を控えるようになった。もっと仕事を効率的にできないか、自分なりに探っているが、業務に追われて取り組む余裕がない。ある上司には「みんな社外で仕事をやっている」と言われた。

 男性は「深夜残業を規制するだけでは問題は解決しない。会社の働き方改革は一体、だれのためなのか。法律違反にさえならなければいいと考えているのではないか」と首をかしげた。

ここから続き
労働時間、少なく入力
 「残業しづらい雰囲気にはなったが、私の場合は2〜3年前と比べて労働時間は減っていない」。

 都内のIT企業でシステム開発のプロジェクトリーダーを務める40代の男性はこう話す。「働き方改革」に積極的だとしてメディアにも登場したこの会社では、午後10時以降の残業が原則禁止だ。

 だが、男性はよく会社に居残り、勤務表に実態とは異なる数字を入力して労働時間を少なく見せている。午後11時まで続けて働いたら、1時間の休憩をはさんだように見せたり、午後10時に退勤を登録してから、社内でそのまま仕事を続けたりしているという。

裁量はないのに
 男性は「裁量労働制」で働いている。

 裁量労働制とは、実際に働いた時間にかかわらず、あらかじめ定めた一定時間(みなし時間)を働いたとみなして残業代込みの賃金が支払われる制度だ。労働者が自分の裁量で自由に働けるとされる一方、みなし時間だけ働いたことになるため、経営者が残業代を抑えるために悪用したり、残業時間の上限規制の抜け道に使われたりする恐れもある。

 このため、裁量労働制が適用できる業務は限られ、仕事の進め方や時間配分に裁量権のある労働者にしか適用できないが、男性は自身の働き方について「裁量はない」と言い切る。会社の働き方改革も「実態が見えづらくなっただけではないか。仕事量も以前と変わらない。実情は会社で隠れて残業したり、自宅に持ち帰ったりしているだけだ」と話す。

2022チバQ:2019/11/08(金) 16:35:56
長時間労働が常態化
 裁量労働制でも、法的休日や深夜に働いたら割増賃金が支払われる決まりだ。また、今年4月から企業は健康管理のために、裁量労働制の適用者も含め、すべての従業員の労働時間を客観的に把握するよう義務づけられている。

 男性によると、ここ数カ月の勤務表には月45〜60時間の残業が登録されているが、実際に社内で働いたのはそれより10〜20時間は多い。休日や深夜に働くには、その理由や代休の予定などを上司に事前申請することが必要だが、男性は手続きをしていない。「仕事に追われているので、少しでも面倒な手間は減らしたい」からだという。

 男性の会社は、従業員が自分で登録する勤務表以外に、パソコンの起動時間や入退館の時間を把握している。今のところ、男性が勤務表とのずれを指摘されたことはないという。

隠れ残業の理由は
 同じ会社で別のプロジェクトを率いる30代男性は「会社が働き方を変えようと仕組みを整えたのは評価できるが、私の部署には浸透していない。客から短期納期を求められ、自分たちだけで働き方を変えるのは難しい」とこぼす。

 プロジェクトは、人件費が定時退社を前提に見積もられた金額で受注する。この男性は「働けば働くほど採算が悪化する。一方で社員を評価する項目は、プロジェクトと残業抑制の両方なので、社員は隠れて残業する。見積もりの段階でもっとバッファー(余裕)を積めばいいのだが、契約を取ることが優先されて許されない」と明かす。

「変わらない」が半数
 人材サービス会社エン・ジャパンが昨年2月、転職サイト「エン転職」に登録する社会人を対象に「働き方改革」に関するアンケートを実施したところ、回答者6768人の約4割が在籍企業が改革に取り組んでいるとした。ただ、そのうち自分の働き方が「変わった」との回答は約2割で、半数は「変わらない」と答えた。

 「変わらない」「どちらとも言えない」と答えた理由で最も多かったのは「制度や仕組みが現場の実態に合っていない」。次が「仕事の量が多い」だった。

企業の取り組み二極化
 エン転職の岡田康豊編集長は「業務の見直しもせずに『早く帰れ、ただし成果は出せ』と言うだけでは社員が疲弊するだけ。働き方改革に取り組む企業は、生産性を高めてうまくいっている会社と、無策な会社に二極化している」と話す。

 改革を成功させるカギは「現場で計画を実行する課長クラス以上の意識を変えること」だと指摘。「(長時間労働のもとに成り立っていた)過去の成功体験を引きずり、短い時間でいかに成果を出すかについて、部下を指導できていない。定型的な事務作業や顧客への過剰サービスなど、部下の『やらない業務』を上司が決断することが大切だ」と強調する。

働き方改革の課題は
 慶応大の山本勲教授(労働経済学)は「企業や従業員が長時間労働や画一的な働き方に問題意識を持つようになったのは働き方改革の大きな成果だ」と評価する一方、「長時間労働の削減が最終目標になり過ぎて、なぜ長時間労働になっていたかに目が向いていない」と課題を挙げる。

 「表面的に残業を減らすのは簡単。テクノロジーをフル活用しながら、業務フローの見直しや取捨選択をして効率化をはかった結果、労働時間が減るというのが望ましい形だ。だが、時流に乗って仕方なく取り組んでいる会社は不備が出てきている」と言う。

         ◇

 残業時間の上限規制 労働基準法が定める労働時間は、原則1日8時間、週40時間だが、従来は労使協定(36協定)を結べば事実上は残業時間を青天井にできた。しかし、今年4月からは大企業に残業時間の罰則付き上限規制が導入された(中小企業は来年4月から導入)。上限を原則月45時間、年360時間と規定。繁忙期など特別な理由があって労使が合意する場合でも「月45時間を超えるのは年6回まで」とし、休日労働を含めて「月100時間未満」、「2〜6カ月平均で月80時間以内」などと上限を設けた。

2023とはずがたり:2019/11/14(木) 14:09:39

労働の移動は難しいなあ。プログラミングないだけでもスキルの移行が必要ときてる。。

中高年の社員、いかに再教育するか
クラウド化で従業員のスキル移行に取り組んだ米企業の実例
https://jp.wsj.com/articles/SB10426654051985844432104585639983675463958
By Vanessa Fuhrmans
2019 年 10 月 29 日 15:14 JST 更新

【米ジョージア州コロンバス】ウォーレン・アチュリーさん(59)は30年以上、メインフレーム(大型汎用機)のデータベース開発に携わっていた。今ではおおむね過去の遺物とみなされている技術だ。約3年前、自分の仕事が絶滅の危機にひんしていることを知った。

 アチュリーさんが勤務するトータル・システム・サービス(TSYS)はクレジットカードなどのキャッシュレス決済の処理を手掛ける世界最大手企業の1つ。将来に備え、基幹システムをメインフレームからクラウドへと移行した。それに伴い、高齢化する社員にもスキルの移行...

全文記事を読むには

2024とはずがたり:2019/11/14(木) 14:12:45

昼食はパンの耳、電車に飛び込もうとも… 追い詰められるアラフォー非正社員
https://dot.asahi.com/aera/2018021900055.html?page=1
2018.2.20 11:30



出口が見えない。職場から自宅まで電車で1時間、帰りの車内で毎日のように涙があふれた。

「これから、どうしたらいいんだろう」

 当時32歳。週5日フルタイムで百貨店の事務パートとして働いて4年。900円足らずでスタートした時給は年に10円しか上がらず、手取りの給与が10万円を切る月もあった。実家を出たいが、この収入で一人暮らしはできない。昼食は、持参したおにぎりやパン屋でもらったパンの耳で済ませた。

 同世代の友人や親戚はすでに結婚して家庭を持ったり、それなりの働き方をしたりしている。自分は恋人もおらず独身、パートで低収入。実家でも肩身が狭かった。

 仕事自体は楽しかったが、疑問があった。職場で経験を積み、仕事の範囲は広がっていた。事務、販売、レジ、複雑なデータ管理もすべて覚えた。業務内容だけみれば、実は総合職の正社員と同じだ。

 けれども、事務パートは非正規職の中でも最下層の扱いで、給与は最も低く、仕事を評価される機会は乏しかった。職場は女性が多く華やかで、ほかのパートは既婚者女性ばかり。

 残業代がほかのパートにはついているのに自分にはないと知り、訴え出ると、上司との関係がぎくしゃくした。



 この女性(43)が就職活動をした1997年は、いわゆる就職氷河期(93〜2005年)のさなかにあたる。私大国文科という肩書は武器にならず、自分に自信もないまま臨んだ面接は全敗。近くのスーパーなどでレジ打ちとして働くうち、体を壊し、4年近く療養した。就労意欲は高く、その間に公務員試験の勉強をはじめ、体調が改善するとアルバイトなどを再開した。ところが、公務員試験に通っても、面接に通らない。職歴が乏しく、ブランクがあると採用されないと思い知った。早く働かなければ。百貨店の事務パートは、ハローワークでようやく見つけた職だった──。

 アラフォー世代、すなわち、就職氷河期世代の収入減が話題になっている。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、10年から15年にかけて、大卒者全世代のなかで、就職氷河期世代にあたる35〜44歳のアラフォーだけ、世帯収入(月収)が下がっているのだ。
 
20〜24歳で5200円、25〜29歳で8700円、30〜34歳で6400円、45〜49歳で2200円、50〜54歳で2万1100円増加しているのに対し、35〜39歳は4300円、40〜44歳は2万3300円の減少だ。

 東京大学の玄田有史教授(経済学)は、この問題にいちはやく着目し、編纂した『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』の中で、正規・非正規問題と、就職氷河期世代など世代間格差の問題を、背景のひとつとして指摘してきた。

「30代後半から40代前半は全雇用者の4割近くを占め、働き盛りです。さらに、本来なら、家庭を築き、住宅や子どもの教育など、消費も多い世代。そこにお金がまわっていない。日本の消費が停滞から抜け出せないのは道理でしょう」(玄田教授)



「日本社会は、初職の影響を後々まで受けやすい。この調査で、就職氷河期世代には、それより上の世代と比べて、賃金や格差意識、幸福感などの面で断絶があることがわかっています。時代は変わって日本型の雇用が減り、以前は当たり前だったことが当たり前でなくなってきた。就職氷河期世代は、そうしたしわ寄せも受けている。上の世代は、『若いときは俺たちもつらかった』と考えがちですが、そんな人たちはある意味加害者の一部といえるでしょう」(玄田教授)



 総務省統計局の労働力調査によると、現在、役員を除く雇用者5486万人のうち、非正規雇用者は2050万人。そこには半数近くの主婦パートを含むが、労働者の4割が非正規雇用と言われる。非正規雇用を選ぶ理由として、「正規の職員・従業員の仕事がないから」は、「自分の都合のよい時間に働きたい」28.6%に次いで、14.4%。こうした「不本意非正規」は全年齢で315万人おり、25〜34歳で71万人、35〜44歳で67万人、45〜54歳で62万人とされる。(編集部・熊澤志保)

※AERA 2018年2月26日号より抜粋

2025とはずがたり:2019/11/14(木) 14:16:14

2018-09-22
株式会社パソナグループ
岩手県の「関係人口」を創出 地域との多様な関わりを築く パソナ 岩手県「関係人口」創出事業 受託
https://straightpress.jp/company_news/detail?pr=000000425.000016751

株式会社パソナ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長COO 中尾慎太郎)は、岩手県より「関係人口」創出事業を受託し、地方創生に関わりたい方を対象に、地域企業との複業・兼業等、岩手県との多様な関わり方を提案し、関係人口(※)を創出してまりいます。
同事業では、岩手県の地域企業が抱える課題や取り組みを学ぶ講座を都内で開催いたします。また、参加者が地域との関わり方を検討し実践に移すため、一関市・釜石市で企業視察や経営者とのディスカッションを行うフィールドワークを実施します。

岩手県の総人口は、2040年には95.8万人になると見込まれ、2015年と比較して約25%減少すると予測されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」(平成30(2018)年推計)。急速な人口減少に伴い、地域経済の衰退、集落機能の低迷、また地域企業は事業承継に関する課題等を抱えており、外部人材の多様かつ継続的な支援が求められています。
パソナは本事業を通じて、岩手県の地域課題解決等に継続的に関わり地域づくりの担い手となる関係人口を創出し、地域経済の活性化に寄与してまいります。

※関係人口とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる者のこと(総務省)

■岩手県「関係人口」創出事業 概要

目的: 
自身のスキルを活かして地方創生や地域活性化に関わりたい方が、一関市・釜石市の地域企業と協働して実践活動等に取り組むことにより、継続的な地域づくりに関わるきっかけを提供し、関係人口を創出する

内容: 
1.講座の実施(全4回/東京)
岩手県内の自治体職員、地域企業経営者等を招き、地域企業が抱える課題と取り組みを知る。また、参加者が自身の人脈やスキル活かし、地域企業との複業・兼業等、岩手県との関わり方を検討する。

日程) 9月21日(金)、10月16日(火)、11月22日(木)、12月11日(火) 19:30〜22:00
※登壇者は各回異なります

定員) 20名

2.フィールドワークの実施(一関市・釜石市)
岩手県一関市・釜石市にて、企業視察や経営者とのディスカッションを行うフィールドワークを実施する。地域の課題を踏まえ、地域企業とともに具体的な課題解決案を作成する。

日時)
一関市:11月3日(土)、4日(日)
釜石市:11月10日(土)、11日(日)

定員) 各6名(書類および面接などによる選考があります)

お問合せ: 
株式会社パソナ ソーシャルイノベーション部
Tel 03-6734-1058  Mail connected_popu@pasona.co.jp

備考: 当事業は、パソナが岩手県から「関係人口」創出事業を受託し実施いたします

2026とはずがたり:2019/11/14(木) 14:37:49
2019年06月06日 12時12分 JST | 更新 2019年06月06日 14時32分 JST
カネカが「育休明け転勤」問題に公式見解「当社の対応に問題は無いことを確認」

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5cf88290e4b0e3e3df151ac8?ncid=tweetlnkjphpmg00000001&__twitter_impression=true
育休直後に転勤命令で「パタハラでは」との批判が殺到していたカネカ。公式に見解を公表した。
泉谷由梨子
カネカの元従業員の妻が「夫が育休復帰直後に転勤を言い渡され退職した」ことを告発し同社に批判が集まっている問題で、カネカは6月6日、初めて公式に見解を発表した。

ハフポスト日本版などが問題の転勤命令を報じた6月3日以降、「コメントは差し控える」との姿勢を貫いてきたが、発表された見解では「当社の対応に問題は無いことを確認」したとして「パタハラ」疑惑を否定している。

2027チバQ:2019/11/21(木) 17:09:23
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191119-OYT1T50121/
「学歴ロンダリングだ」上司が侮辱…自殺したトヨタ社員、適応障害で労災認定
2019/11/19 14:58
 2017年にトヨタ自動車の男性社員(当時28歳)が自殺したのは、上司のパワーハラスメントで発症した適応障害が原因だったとして、豊田労働基準監督署(愛知県豊田市)が労災認定していたことが遺族側代理人の弁護士らへの取材でわかった。遺族側は「トヨタ側の対応が不十分だった」として損害賠償を求めることも検討している。

 認定は今年9月11日付。遺族側代理人の立野嘉英弁護士(大阪弁護士会)によると、男性は東大大学院修士課程修了後の15年4月に入社。16年3月に車両設計を担当する部署に配属されたが、間もなく直属の上司から「死んだ方がいい」「なめてんのか、やる気ないの」などと暴言を浴びせられたり、地方の大学を卒業して東大大学院に進んだことを「学歴ロンダリングだ」と侮辱されたりして適応障害を発症し、16年7月から3か月間休職した。

 10月に復職した後は社内の別のグループに異動したが、席はこの上司の近くにされ、仕事でプレッシャーがかかった時などに手足が震えたり、ミスが増えたりすることが続いた。周囲に「死にたい」などと漏らすこともあり、17年10月30日、社員寮の自室で自殺したという。

 トヨタ側はパワハラと休職との因果関係を認めたものの、自殺との因果関係は否定したといい、遺族側は今年3月に労災を申請した。

 立野弁護士は「パワハラによって精神障害を発症した場合、職場復帰後もトラウマ反応などの症状に苦しむことがある。労基署が復帰後の実態を踏まえて自殺との因果関係を認めた意義は大きい」と話している。

 遺族は立野弁護士を通じて「一生懸命育てた子どもがこのようなことになり、いまだに受け入れられない。今回の認定を機に、同じ苦しみを負う方やパワハラ被害が生じないよう、職場環境の改善に努めてほしい」との談話を出した。

 トヨタ自動車広報室は「お亡くなりになられた方に対し、心からご冥福めいふくをお祈りし、ご遺族にはお悔やみを申し上げる。労基署の決定を真摯しんしに受け止め、労災の防止、社員の健康管理に一層努める。互いに代理人を立てて協議中なので、詳細についてはコメントを控えたい」としている。

無断転載禁止

2028チバQ:2019/11/21(木) 17:10:17
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191119/k10012182481000.html
トヨタ社員自殺 上司が「バカ アホ」パワハラ原因 労災認定
2019年11月19日 11時36分

おととし、トヨタ自動車で働いていた当時28歳の男性社員が自殺し、労働基準監督署が、上司のパワーハラスメントが原因だったとして、ことし9月に労災と認定していたことが分かりました。

労災と認定されたのは、トヨタ自動車の車両の設計を担う部署で働いていた当時28歳の男性社員です。

遺族の代理人の弁護士などによりますと、男性は4年前にトヨタ自動車に入社し、その翌年から本社の車両設計を担う部署で働いていましたが、直属の上司から繰り返し叱責されたり、「バカ」「アホ」「死んだほうがいい」などと暴言を受けるなどし、適応障害と診断されたということです。

そして3年前におよそ3か月間休職したあと職場に復帰し、この上司とは別のグループで仕事をするようになりましたが、周囲の人たちに「死にたい」と話すようになり、おととし社員寮で自殺しました。

男性の遺族がことし3月に労災を申請し、労働基準監督署が調べた結果、上司によるパワハラが自殺の原因だったとして、ことし9月に労災と認定されたということです。

男性の遺族は弁護士を通じ、「一生懸命育てた息子がこのようなことになり、まだ受け入れられません。労災認定を契機にトヨタには職場環境の改善に努めてもらいたいです」とコメントしています。

トヨタ「社員の健康管理に努めて参ります」
トヨタ自動車は「お亡くなりになられた方に心からご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方にもお悔やみ申し上げます。労働基準監督署の決定を真摯(しんし)に受け止め、労働災害の防止、社員の健康管理に今後ともいっそう努めて参ります」とコメントしています。

2029チバQ:2019/11/22(金) 10:58:00
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191122-00000006-asahi-bus_all
三菱電機、子会社でも過労自殺 時間外月100時間超も
11/22(金) 5:00配信朝日新聞デジタル
三菱電機、子会社でも過労自殺 時間外月100時間超も
三菱電機の本社が入るビル=東京・丸の内
 大手電機メーカー、三菱電機の子会社の男性社員が2017年末に過労自殺し、今年10月に労災認定されたことがわかった。三菱電機では14〜17年に男性社員5人が長時間労働が原因で相次いで労災認定され、うち2人が過労自殺だったことが昨年9月の朝日新聞の報道で明らかになっている。16年度から「働き方改革」を掲げて長時間労働を抑制する方針を打ち出し、子会社への指導も進めていたが、過労自殺の再発を防げなかった。

【表】三菱電機の長時間労働問題。男性社員5人が相次いで労災認定されていた

 複数の関係者によると、過労自殺したのは、半導体製品をつくる三菱電機のパワーデバイス製作所(福岡市)内に本社を置く子会社、メルコセミコンダクタエンジニアリングの40代(当時)の技術者。

 別の子会社メルコパワーデバイスに出向後、豊岡工場(兵庫県豊岡市)で勤務していた15年4月〜16年11月の間に長時間労働による精神障害を発症した。時間外労働が100時間を超えた月もあった。豊岡工場からメルコパワーデバイスの福岡市の職場に移った後の17年12月に自殺し、遺族側は長時間労働が原因だとして昨年7月に労災を申請。但馬労働基準監督署(豊岡市)が今年10月4日付で認定した。

 メルコパワーは「労務管理は適切だったと考えているが、労災認定は重く受け止めている」(業務部)。三菱電機は「関係会社の働き方改革に対する指導や支援は適切に実施してきた。亡くなる方が出たことは重く受け止めており、関係会社を含めて適正な労務管理の徹底に引き続き取り組んでいく」(広報)としている。

2030チバQ:2019/11/23(土) 14:29:31
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191123-01621982-sspa-soci
ブラック企業の代名詞「ワタミ」がホワイト化…何があった!?
11/23(土) 8:53配信週刊SPA!
ブラック企業の代名詞「ワタミ」がホワイト化…何があった!?
(日刊SPA!)
 “ウソみたいだろ……、ワタミは今やホワイト企業になってるんだぜ……”。かつてブラック企業大賞だったワタミが、今や業界のホワイト企業として君臨している。新生ワタミの再起は本当なのか?

⇒【年表】ブラック批判がピークに達した2013年。その後、少しずつ労働環境の改善に着手している

「ワタミ=ブラック」から背水の陣で汚名返上
 ブラック企業の代名詞とされてきた「ワタミ」。’08年に長時間労働による過労自殺が発生し、’13年には「365日24時間死ぬまで働け」と書かれた理念集が報道され、さらにブラック企業大賞を受賞。「ワタミ=ブラック企業」というイメージを決定づけた。

 だが、汚名返上とばかりに、この2〜3年ほどで労働環境は大幅に改善され、“ホワイト化”を目指した成果が出てきている。

 年間離職率は、’16年は21.6%だったのに対し、’19年は8.5%と業界水準を大きく下回るレベルを達成。ブラック企業の代名詞は、過去のものになりつつあるのだ。

 かつてワタミをブラック企業と批判していたブラック企業アナリストの新田龍氏は、ワタミの取り組みを高く評価している。

「ワタミの社員は働くことに前向きな人が多く、経営側がそこに甘えた結果がブラック環境を招きました。それを改めて、ワタミは’13年に外部有識者による業務改革検討委員会を設置し、労働環境改善の対応策を実施しました。

 会議や研修を効率化し、メンタルヘルス相談窓口を設置したほか、特に効果的だったのは、店舗数削減と営業時間の見直しです。1年間で全店舗の約1割相当にあたる60店舗を閉鎖し、来店が少ない時間帯の営業時間を短縮することで社員の負担を減らしました」

 さらに、ワタミがホワイト化できた理由を次のように分析する。

「いい意味でワンマンだったので、上意下達で反応が早かった。これが階層が分かれている会社だと改革に時間を要したり、社長の任期が決まっている会社だと他人事になってしまいます」

 対外的にインパクトが大きかったと新田氏が評価するのは、’16年に発足した労働組合だ。もともとワタミは「社員は家族であり同志」という企業理念に倣い、労組に否定的だった。

 産業別労働組合・UAゼンセンに加盟するワタミメンバーズアライアンス委員長である亀本伸彦氏は、労組が発足した頃をこう振り返る。

「ブラック批判で次々に社員が辞めていくのをつなぎとめたかった。同僚3人でUAゼンセンに相談するところから始め、労組を結成して経営者と話し合いの場をつくることができました」

2031チバQ:2019/11/23(土) 14:29:51
 会社の体質も徐々に変化してきているという。

「それまでは従業員が会社に対して意見を言うという発想がありませんでした。それが、労働組合が生まれたことでヨコのつながりが強化され、“自分たちの会社のことは自分たちで決める”という考えが出てきた。会社の社風も以前ほどトップダウンではなくなったと思います」

 労働組合の発足で’17年には賃金ベースアップ、’19年に勤務間インターバル制度の導入を実施するなど、労働条件の改善は進んだ。

「ワタミと知ってたらバイトしてなかった」
 関西地方で働く入社10年目の社員、佐久間啓太さん(仮名)は、ワタミのホワイト化を肌で感じているという。

「昔は有休は取れないしサービス残業もありましたが、今は海外旅行や趣味を楽しむ社員も増えました。本社の残業管理の徹底と、コンプライアンス窓口の設置が大きかったと思います。窓口はアルバイトにも開放されて不正をした社員が通報されたりして、ここ数年で劇的に変わりましたよ」

 残業は1分単位で給料がつき、会議やイベントも勤務時間と扱われるようになったという。

 ’12年から今年3月までワタミで6年半アルバイトをしていた中田和也さん(仮名)も「途中から福利厚生が良くなりました。ディズニーランドの割引が利いたり食事券が配られたり、働くことでの見返りが増えました」と話す。

 こうした改善策を積み重ねた結果、ホワイト財団による“ホワイト企業度診断”で、87点(ホワイト認定基準は60点)を獲得し、業界内のロールモデルと呼ばれるまでになった。

 また、「三代目鳥メロ」「ミライザカ」などの店名に「ワタミ」を感じさせない“ワタミ隠し”も功を奏した。人材を確保し、結果、従業員の負担を軽減。アルバイト歴1年半の篠山弘さん(仮名)はこう話す。

「ワタミだと知らずにバイトに応募しました。もし知っていたら応募してなかったです。ですが、働いてみたら厳しい決まりも理不尽に怒られることもないし、過去の飲食店バイトと比べるとホワイトな印象です」

渡邉美樹氏の復帰は吉と出るか?
 懸念されるのは、今年10月から創業者の渡邉美樹氏が代表取締役に復帰したことだ。’13年に参議院議員となった渡邉氏は、約6年間ワタミの経営から退いていた。労働環境が改善されたのは渡邉氏が不在の時期のことなのだ。

 前出の佐久間さんは「仲間の社員は渡邉氏の復帰に戦々恐々としている」と言う。中田さんも「毎月本社から渡邉美樹氏のビデオレターが届いて、感想を提出しなくてはなりませんでした。『根性論ばかりで、現場のこと何も見てないんだな』と思いましたね」と、渡邉氏の考え方に違和感を抱いていたようだ。

 しかし、前出の新田氏は「ホワイト路線で成果が出ているので、リスクになるようなことにはなり得ない」と指摘する。

「復帰は渡邉氏から無理強いしたと思われそうですが、実際は他の外食企業から顧問オファーが殺到したこともあり、ワタミ側から『他社に行くと脅威になるので、ぜひウチへ』と依頼したのです」

 また、亀本氏も渡邉氏復帰について「労組としては心配はしていません。創業者の復帰にドキドキしている社員もいるかもしれませんが、渡邉氏はより社員を大事にすると思います」と話す。

 果たしてワタミはホワイト企業として存続していけるのだろうか。

「ホワイト企業でいられるのは利益ありき。渡邉氏がいない期間は、経営を維持するだけでした。そうなると、存命のうちにいかに儲かる事業をやるかにかかっています。

 早速、渡邉氏は東日本大震災の被災地で農業観光施設を始めるという新しいビジネスを打ち出していたので、期待できるでしょう」(新田氏)

 今回、ワタミ広報にも取材をお願いしたものの「センシティブな内容なので、お断りさせてください」とのことだった。

 渡邉氏はホワイトな労働環境を維持しながら、ワタミをさらに成長させることができるだろうか。腕の見せどころになりそうだ。

【ブラック企業アナリスト 新田 龍氏】
’76年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、グッドウィル入社。’05年に独立し、人事コンサルタントとして活動。著書に『ワタミの失敗』など

【労働組合委員長 亀本伸彦氏】
UAゼンセン ワタミメンバーズアライアンス中央執行委員長。’02年ワタミ入社、2年目で店長を任され、本部勤務を経て’16年に労働組合を設立

<取材・文・撮影/西谷 格 ツマミ具依>
※週刊SPA!11月19日発売号より

2032とはずがたり:2019/12/12(木) 19:06:36

30年か〜。1989年ってことか。自衛隊も国旗も基本現状追認の形で大同団結を図った形かな。
しかも改憲はしたい方に併せている訳で,現状追認というか保守側の主張追認という訳か。
統一労組懇系が抜ける訳だし現実主義に大きく踏み出す一歩だった訳だなぁ。

それでも近年,化学が抜けたり色々苦労はしている連合だな。。

右なゼンセン(現場はそうでもないらしい)に代わる非正規を統べる巨大労組が欲しいと思ってるが,なかなか気配無いねえ。。立憲の石橋参院議員(島根・情報労連・2世)は割りと熱心らしい。

連合結成30年を振り返る 政策の統一に苦心 元会長室長 佐藤兵実氏
2019/11/21付日本経済新聞 朝刊
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO52420840Q9A121C1PP8000/
結成当初の幹部に聞いた。

――組織運営で苦労したことは何ですか。

「基本政策づくりだ。…」

「憲法は『不磨の大典ではない』と確認した。改憲はいずれ議論しようという布石だ。原発は必要性を認めざるを得ない。…韓国を認めたのは歴史的な偉業だった。…」

「君が代や国旗掲揚はどちらも内部はほとんど反対だったが容認した。…」

2033チバQ:2019/12/23(月) 09:58:38
https://news.yahoo.co.jp/byline/yokoyamanobuhiro/20191222-00155914/

「終わらない残業」に苦しむ人たちの知られざる苦悩とは?


横山信弘 | 経営コンサルタント


12/22(日) 17:37

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残業が終わらない……。(写真はイメージ)(写真:アフロ)



■ 残業は文化である

2019年も残すところ、あとわずかとなった。来年4月から大企業のみならず、中小企業もすべて残業上限規制の新ルールが適用(原則として月45時間・年360時間)される。そんなご時世なのに、今年1年も「終わらない残業」に苦しんだビジネスパーソンは多かったのではないか。

私は残業を、野球でいうところの「延長戦」だと捉えている。したがって毎日残業している人は、毎日「延長戦」をやっているようなものと受け止めてほしい。労働条件の悪い「ブラック企業」とレッテルを貼られる前に、不毛な残業は一掃したい。

それにしても、なぜ残業はなくならないのか?

私は企業の現場に入って目標を絶対達成させるコンサルタントだ。「絶対達成」がスローガンだから、現場に入ったら本気で残業を減らしてもらう。だが実際のところ、簡単に残業は減らない。なぜなら、残業は「組織の文化」だからだ。

■ 残業しても許される「空気」

残業は、組織の文化だ。


・残業したほうが頑張っていると評価される「空気」

・残業するのが「あたりまえ」だと信じて疑わない「空気」

このような空気が組織にある限り、「終わらない残業」は減らない。残業ゼロにしたい、休日出勤を減らしたいとは口にしていても、実際にはその空気が許さないからだ。

これがいわゆる「同調圧力」である。どんなに業務の棚卸をして「ムリ・ムダ・ムラ」分析をし、個人個人に働きかけても、残業がなくならないのはそのせいだ。

■ 不人気なレストラン

「終わらない残業」を社員にさせている企業は、組織文化そのものを変えない限り、未来はないだろう。そのような組織文化の企業に、優秀な人財が入社するとは思えないからだ。いっぽうで、いつも「終わらない残業」をさせられている人は、自覚したほうがいい。知らぬ間にマーケットバリューが落ちていることを。

先述したように、「終わらない残業」をさせるような企業に優秀な人財は来ない。

そのような組織にいて、「終わらない残業」をさせられつづけたら「思考停止」になってしまう。この会社を変えようという改善意欲も出てこないし、転職するために自己研鑽する気にもならない。

ずっと「不人気なレストラン」へ通い続ける客と同じ状態になっているのだ。他にもたくさん、良心的な値段で、美味しい料理を出す、しかも笑顔のステキな店員がいるレストランがあるというのに。

だから、あまりに思考停止だと、転職という選択肢も思い浮かばないことが多いのだ。

企業の再生支援をしている際、

「なぜこのような、優秀な社員がこの会社にいるのか」

と驚くときがある。本人に聞いても、ハッキリした理由はない。会社に恩義があるわけでもないし、世話になっているお客様がいるわけでもないと言うのだから。

■ 考える力を養え

それでは、なぜ思考停止になってしまうのか? 理由は単純だ。脳に空白がないからだ。毎日余裕がないから、脳に空白を作る暇がない。そして空白がないから、その空白を埋めようと思わなくなる。

では、空白を作るにはどうすればいいか? 

簡単だ。切り口の鋭い質問をすればいい。一度立ち止まり、冷静になれる時間を見つけて、自分に対し、質問してみるのだ。

たとえば、以下のように。


・実際に、「終わらない残業」って何だろう?

・誰が、「終わらない残業」を自分にさせているのだろう?

・「終わらない残業」って、本当に終わらないのだろうか?

・本当はもっと早く終わるのに、自分自身で「終わらない残業」にしていないだろうか?

・「終わらない残業」を終わらせるのに、自分は何をすればいいのだろうか?

・「終わらない残業」をやらないと、どうなるのだろうか?

・「終わらない残業」をやりつづけると、どうなるのだろうか?

このように、いろいろな質問を自分にぶつけてみよう。あらゆる角度で自問自答してみるのだ。それだけでいい。

答えがわからなくても、一つでなくても、かまわない。質問をすることで脳に空白ができる。その空白を頭に残しながら日々過ごすのだ。そうすることで、少しずつ頭がまわりはじめる。

思考停止状態から抜け出せるのだ。

「終わらない残業」を終わらせるために、まず考える力を養うことをめざそう。

2034チバQ:2019/12/25(水) 18:56:03
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191225-00000066-zdn_mkt-bus_all
初任給18万円、かつ“職務経験”を考慮して決定 厚労省の「氷河期限定採用」は苦しむ世代の“氷山の一角”も救えない
12/25(水) 17:06配信ITmedia ビジネスオンライン
初任給18万円、かつ“職務経験”を考慮して決定 厚労省の「氷河期限定採用」は苦しむ世代の“氷山の一角”も救えない
本当に氷河期世代を救えるのか(画像はイメージ、出所:ゲッティイメージズ)
 厚生労働省は12月25日、「厚生労働省本省 就職氷河期世代採用選考」を行うと発表した。1970年4月2日〜85年4月1日の期間で生まれた人を対象に行う。他に、2019年12月25日以前1年間に正規雇用労働者として働いておらず、前5年間で正規雇用労働者として働いた期間が通算して1年以下という条件も課す。

【画像】短すぎる募集期間と、意外に手厚い諸手当

 12月25日〜20年1月10日の期間で申し込みを受け付ける。その後、筆記試験による1次選考、面接による2次選考と続き、20年3月30日以降に最終合格を通知していく。採用予定人数は10人で、20年5月1日以降に採用する。

 募集する職務内容は「一般行政事務」。詳しい業務内容を厚生労働省の担当者に聞いたところ「当省が担当する業務は多岐にわたるので、一概に『これ』ということは難しい。いわゆる『事務職』というほかない。通常採用を行っている国家公務員一般職がイメージとしては近いのでは」と話した。通常の採用活動では1次選考を人事院が担当し、以降の選考は各省庁で行う。今回の氷河期採用は、人事院と連絡を取りつつも、基本的には厚生労働省が単独で行うという。

 ちなみに、待遇はどの程度なのか。「選考案内」には、「一般職の職員の給与に関する法律(昭和25年法律第95号)が適用され、初任給を決める際には勤務経験等を考慮します」と書いている。職務経験などにより異なるとしながらも、高卒、40歳の場合には「月額18.2〜27.4万円」とモデルを示している。その他、扶養手当や地域手当、住居手当やボーナスを支給するという。

 ただ、今回募集するのは就職氷河期世代。つまり、過去に正規雇用の経験が乏しい人だ。「職務経験による」としてはいるが、初任給として定めている「月額18.2〜27.4万円」のうち、多くの人は低めから給料がスタートするのではないだろうか。せっかく仕事に就けても、給料が安ければ氷河期世代が苦しむことへの解決にはならない。今後、民間企業にも氷河期採用が浸透するとしても、勤続年数などに応じた給与体系から脱却できなければ、意味がないだろう。

ITmedia ビジネスオンライン

2035チバQ:2019/12/25(水) 18:56:41
https://news.livedoor.com/article/detail/17577138/
「電通はまつられた」社内ジョークに絶望、広告代理店社員が見た変われない業界
2019年12月25日 10時0分 弁護士ドットコム
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2019年9月、電通の東京本社が社員に違法な残業をさせたとして、またも労働基準監督署から是正勧告を受けた。

新入社員だった高橋まつりさんが過労自殺してから4年。電通は法人として労働基準法違反の罪に問われ、有罪判決を受けているのにも関わらず、長時間労働は残り続けていた。

電通事件以後、広告代理店の働き方に変化は起きているのだろうか。最近まである代理店で働いていた社員は「表向きに発表する数値は変化しているのかもしれませんが、働き方は変わっていないのが現状だと思います」と話す。

事件以後の、働き方をレポートしてもらった。

●電通事件を「まつられた」という社員
私が広告代理店に入社したのは、電通事件が起きた後です。入社時の研修でも、高橋まつりさんの話題は出てきました。

どの上司も口をそろえて誇るように言うのは「うちは電通と違ってホワイトだから」という言葉でした。しかし現実は、電通が働き方改革で受注案件を絞り始めているので、あふれた案件を取りに行くという矛盾が発生していました。

高橋まつりさんの事件を「まつられた」と表現する社員が少なからずいました。あまり思い出したくないですが、「電通が『まつられて』から、こっちに来る案件が増えたんだよね〜」といった、モラルのない使い方をする先輩を見かけたこともありました。

「どうしてそんなことを言えるのだろう?」と疑問に思いましたが、「自分は違う」「そうはならない」と言い聞かせるようにして、気を張り続けているのかもしれません。

●高橋まつりさんの命日に
ある年の12月、毎日のように終電やタクシーで帰る日々が続きました。12月は、年末年始の番組に向けたCMや、キャンペーンの準備などがあるため、とりわけ忙しいのです。

私も休日だったクリスマスイブにも出勤して、誰もいないオフィスでパワーポイントを準備したことがあります。「年内にプレゼンしてほしい」というクライアントの要望に間に合わせるためでした。

「どうしてこんなことをしているのだろう」と思ううちに空しくなってきて、地下鉄のホームで、走っている列車に吸い込まれそうになったのを覚えています。初めての経験でした。

本当に疲れてくると、駅のアナウンスがなんと言っているのかも分からなくなってきます。電話越しに友達から「話していることが支離滅裂だけど大丈夫?」と言われたこともあります。

そんな時、高橋まつりさんの命日がクリスマスだったというのを知り、高橋まつりさんのツイートを読み返しました。つらさが痛いほど分かるような気がしました。

どうしても他人事だとは思えず、ネットで調べて、飛び降りたマンションに命日の夜に現場に手を合わせに行きました。

現場に行くまでは「二度とこんな事件を起こしませんから、安らかに眠ってください」と言いたかったのですが、手を合わせたあとに、その場で5分ぐらい考えて、「自分だけの力ではどうにもならない。つらいならば辞めるほかない」と思うようになっていきました。

●なぜ労働時間が減らないのか?
なぜ働き方改革を進めているのに労働時間が減らないのか。理由は、人数が限られているのに案件を取りに行くので「時間もスタッフも常に足りなくなっている」に尽きます。

複数の案件を、さまざまな部署の社員からなるチームで同時にまわしているので、全員が集まれる最小公倍数的な時間は、おのずと夜遅くになってしまうのです。

非効率的な打ち合わせのやり方も、長時間労働に影響していました。広告会社の打ち合わせと聞くと、クリエイティブなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、自分たちのやり方にこだわり、言ってしまえば無意味なプライドがあるとも言えます。

「無駄な雑談をすることが意外な発想を出す」と本気で思っているので、会議は長引いてもなかなか進みません。無論「これはすごい打ち合わせなんだ」と言い聞かせないと、本人たちもやっていられないのかもしれません。

みんな早く帰りたいので口数も減るのですが、こだわりの強いメンバーがいると、結局全員が残らざるを得ない状況になります。

2036チバQ:2019/12/25(水) 18:57:02
●クライアントとの共依存関係
自己改革できないことへの批判が広告会社に集まっていますが、一方で、クライアント企業にも問題があるように思います。

クライアント企業は、絶対にNOと言えない広告会社に対して、無理なスケジュールであらゆる業務をお願いしてきます。マーケティングから企画、制作、媒体の広告枠買い付けに至るまで、広告会社に「おんぶにだっこ」で依存しています。

特にオーナー企業の場合は、幹部の鶴の一声ですべてが決まってしまう場合もあります。

年配社員の成功体験なのかもしれませんが、「クライアントの機嫌を取ることで受注を増やす」という代理店側の考え方もあります。嫌なそぶりを見せず、クライアント企業の社長のお願いはどんなものでもきく。上司は「ズブズブの関係になっておけば、将来も案件が来るんだ」と説明していました。

例えば、CM撮影に経営幹部の家族が見にきて、一緒に記念写真を撮るために、CM撮影にとっておいた時間を削るような、矛盾が起きることもありました。

●残り続ける古い慣習
広告業界にまつわるブラックな話は聞いていましたが、一方で働き方改革が業界全体で進んでいるという話も聞いていました。特に「電通とは違う」というライバル意識を持っている社ならば、「もう少し安心して働けるのではないか」と当時は思っていました。

結局、限界を感じて辞めたわけですが、本当は、会社を最前線で引っ張っている20代〜30代の若手が率先して、働き方改革を進めていかなければなりません。ですが、業界の古い慣習を経営陣もコントロールしきれていないのが現状です。

クライアント企業との関係もあり、広告会社が働き方改革をしたところで、何か変化が起きるとは思えません。業界全体の環境を変えるのは難しいと感じました。

2037とはずがたり:2020/01/14(火) 15:23:49
堺市、看護師に有給休暇認めず 労基署が是正勧告
https://www.sankei.com/politics/news/200107/plt2001070026-n1.html
2020.1.7 19:57政治地方自治

 堺市が健康診断などを補助している50代の女性看護師を「有償ボランティア」とみなし、年次有給休暇取得を認めなかったことに対し、堺労働基準監督署が同市に是正勧告をしていたことが7日、わかった。労働者として年休取得を認め、女性に不払い分を支払うことを求めた。堺市には同様の業務にあたっている看護師らが約180人おり、今後、雇用契約を結ぶなどの対応を検討している。

 市健康医療推進課などによると、勧告があったのは昨年12月27日。「保健医療業務協力従事者」として市の保健センターで働く女性が申請した計3日間の年休取得を拒んで欠勤扱いにしたのは不当で、3日分の賃金にあたる1万8600円を支払うよう求めた。

 保健医療業務協力従事者は1年ごとの登録制。看護師や助産師らが乳幼児健康診断やがん検診などの補助業務に就き、1日3時間ほどの勤務で6200円の謝礼が市から支払われる。

 女性は20年以上、協力従事者を務め、昨年3月に初めて年休申請を行った。市は「有償ボランティアであるため認められない」などと回答したため、堺労基署に相談していた。

 市は「女性との間に労働契約はない。勤務日は本人の希望で決めている」として有償ボランティアであると主張。しかし労基署は年間50日以上勤務していた女性の業務実態から労働者として認定したとみられる。


 是正勧告を受け堺市は「雇用契約を結ぶか、事業ごとに請負契約を結ぶなど、協力従事者の制度を見直していく」としている。

2038とはずがたり:2020/01/14(火) 15:34:54
やっぱりゼンセンあかんわ〜。。

ユニオン・ショップ制度を「少数組合排除」に悪用 「サンプラザ」で“労労対立”
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200109-00010000-kinyobi-soci
1/9(木) 11:26配信週刊金曜日

 堺市など大阪府南部を中心に約30店舗を展開するスーパー「サンプラザ」(本社・大阪府羽曳野市、山口力社長、従業員約2200人)で5年前に結成されたサンプラザ労組(自治労全国一般、約200人)が多数派の第二組合(UAゼンセン)を盾にした会社の組織攻撃に晒されている。連合傘下の組合間でなぜこんな紛争が続くのか。

 サンプラザ労組は2014年3月、低賃金・長時間労働のうえサービス残業代が過去2年分で2億円以上に達していたため、団体交渉でこの問題を厳しく追及。サンプラザ(以下、会社)は7月までに「とりあえず2カ月分を支払う」と約束した。ところが労組結成直後、店長らが組合役員を務める第二組合のサンプラザユニオンが発足。会社側は8月には「ユニオンの同意を得られない」と一転して残業代の支払いを拒否した。以降は管理職を通じ社員とパート(約2000人)を一挙に囲い込み、同年秋には第二組合とユニオン・ショップ協定を締結した。

 ユニオン・ショップとは、採用した労働者が一定期間内に労働組合に加入しない場合、あるいは組合を脱退または除名された時は解雇する義務を使用者に課す労使協定で、職場の過半数代表の組合が労使合意すれば成立する。組合にとれば解雇の威嚇で加入を強制できるわけだが、同社の場合はこれを第一組合の切り崩しに悪用し、大阪府労働委員会が5年で5件の不当労働行為救済命令を出す異常事態となっている。

【店長が組合加入を強要】

 特に大阪府労委で問題になったのは15年3月、パートの雇用契約書を改定して「ユニオン・ショップ協定に基づき、原則としてサンプラザユニオンの組合員になること」と明記し「はい・いいえ」のいずれかに記入するよう求めたことだ。面接した店長らは「はい、でいいよね」と言いつつ第二組合加入をパートに求めたばかりか、中には勝手にマル印をつけたり、いいえの回答を修正させたりするケースさえあった。

 大阪府労委は17年12月、店長にはパートの募集・採用、配置、昇給、準社員登用、契約更新など幅広い人事権があると指摘したうえ、雇用契約の更新に当たりユニオン・ショップ条項に同意するよう求めたことは、実質的に第二組合への加入を強要し、第一組合の弱体化をはかる不当労働行為に当たると認定、謝罪を命じた。会社はこれらの取り消しを求める行政訴訟を起こしたが、大阪地裁は今年10月、会社の請求を退ける判決を言い渡し、確定している。

 このほかにも府労委は、第一組合員に対する会社の懲戒処分や賃金差別、配置転換、残業禁止命令などについても「不利益扱いの不当労働行為」として是正を命じた。

 問題は相次ぐ救済命令にもかかわらず、会社が第一組合敵視の姿勢を変えず、不当労働行為と認定された店長らの組合勧誘活動も続いていることだ。サンプラザ労組の上西順一執行委員長は「同じ連合大阪に属する組合なのに、なぜUAゼンセンは私たちの組合を切り崩そうとするのか。連合には調整能力さえないのか」と憤る。

 西谷敏・大阪市立大学名誉教授(労働法)は、サンプラザユニオンについて「人事権を持つ店長は会社の利益代表者といえ、御用組合の疑いが強い」と指摘したうえ、特にユニオン・ショップ協定の悪用を厳しく批判する。

「労働組合は労働者が自由に結集しないと強くならないが、ユニオン・ショップ制度は個々人から組合加入、脱退の自由を奪い、企業別組合が緊張感を失って弱体化する最大の原因となっている。先進国では団結しない自由や勤労の権利を侵害する制度として、違法とされるか厳しく制限されるのが一般的だ。今回の事件では組合員の統制強化のみならず既存労組をつぶす手段として積極的に悪用しており、ユニオン・ショップ協定の最悪の利用形態といえるだろう」

 UAゼンセンはそうまでして、なぜサンプラザの経営者に加担するのか。大阪府支部の担当者は「個別労使の問題であり、コメントできない」と取材に応じなかった。

(村上恭介・ジャーナリスト、2019年12月13日号)

2039とはずがたり:2020/01/22(水) 15:17:06
ブラックな仕組みだなぁww

ワタミがホワイト企業に…意外に知られていない「認定」の仕組み
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200122-00000026-nkgendai-bus_all
1/22(水) 9:26配信日刊ゲンダイDIGITAL

 1月19日に、ワタミグループが第6回ホワイト企業大賞で特別賞を受賞し、都内で授賞式が行われた。2013年にワタミはブラック企業大賞を受賞。同賞が世間に広く知られることになり、同社がその後ブラック企業の代名詞のような存在になっていったことを思えば、隔世の感である。

 今回のホワイト企業大賞でワタミは、ワタミグループの「三代目鳥メロ」が「働く一人ひとりのチャレンジ精神賞」という特別賞を受賞。特別賞を受賞した理由は、「創業当初からのビジョナリーな哲学を守りつつも、現場の一人ひとりが新しい組織になっていこうとチャレンジしている」だという。ちなみに大賞は、医療法人かがやき(岐阜県)とCGストーリー株式会社(東京都)という二つの法人が受賞した。

■自ら応募するホワイト企業大賞

 受賞についてワタミは、<今回このような受賞で、外部評価をいただけましたが、今後も改革・改善を継続し、引き続き、働きやすい環境を整備し、ホワイト企業大賞の定義にあります、「社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている企業」を目指して参ります。>とプレスリリースした。

 では「外部評価」をしたホワイト企業大賞はどのような団体なのか。問い合わせ先は、一般財団法人フロー・インスティテュート。ホワイト企業大賞企画委員会の天外伺朗委員長は同財団法人の代表理事であり、天外氏は天外塾主宰、ホロトロピック・ネットワーク代表でもある。この3つの団体の所在地は、千代田区内の同じマンションの一室である。

 フロー・インスティテュートはフロー理論に依拠するビジネス啓発団体だが、天外塾やホロトロピック・ネットワークでは研修セミナー(4日で20万円)や祈りの旅(年1、2回)を実施している。天外氏はネイティブアメリカンから「聖なるパイプ」を受け取った「長老」だったともいう。本名は土井利忠であり、ソニーでさまざまな開発を手掛けてきたビジネスパーソンだった。

 ホワイト企業大賞はどのように認定されるかといえば、まず企業や各種団体からの応募ありきである。大賞側が独自に審査を始めるわけではない。応募が受け付けられると企業などはエントリー費用として10万円を振り込まなければならない。2回目からは5万円に値下げされる。振り込みが確認されると応募企業は、「ホワイト企業指数」アンケートを社内で実施、それを大賞委員会事務局に提出。2カ月間の選考を経て発表されることになる。

■ワタミに取材すると

 今回受賞したワタミに、ホワイト企業大賞特別賞受賞について聞いた。ワタミグループ広報部からは、下記のような回答である。

 ――なぜ応募したのか。10万円を支払ったのか。

 労働環境の改善を最優先事項の一つと位置付けて改善を進めております。自社の基準ではなく、外部の基準(従業員に対するアンケートやインタビュー)で、自社の組織の状況を把握する目的で応募しました。

 10万円の支払いについては、<審査基準に添い対応致しております>とのこと。つまり払っている。

 ――応募は今回が初めてか。応募費用以外に天外氏の関連団体に出費したことはあるか。

 一切ございません。

2040とはずがたり:2020/01/22(水) 15:17:27
>>2039

 ――過去にブラック企業大賞を受賞しているが、今回ホワイト企業大賞特別賞受賞に対するコメントを。

 今回このような受賞をいただきましたが、今後も社員の声に耳を傾け、ホワイト企業大賞の定義にあります、「社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている企業」を目指してまいります。

■ホワイト企業大賞運営側の話

 ブラック企業という言葉が一般化した今、ホワイト企業と認めてもらえたらありがたいと思う企業は少なくないだろう。ただ、ホワイト企業を受賞させることは、ある種の権威を与えるという重い責任も生じる。そこでホワイト企業大賞にどのような運営をしているのか問い合わせたところ、石川公子氏が対応してくれた。石川氏はソニー時代に土井氏(天外氏)と知り合い、さまざまな活動を一緒にしてきているとのことだ。

「私たちとしてはお墨付きを与えているわけではありません。健康診断みたいなものです。応募していただいてありがとうございましたという気持ちです」(石川氏)

 石川氏によると、今回は三十数団体の応募があり、31団体が受賞したという。大賞が2団体、特別賞と推進賞で29団体。ほとんどの企業が、受賞しており、受賞できなかった団体は社員アンケートの回収点数と率が低いからだったという。この社員アンケートは社内ですべて公開することになるので、経営者にとっては重みのあるものだそうだ。

 20人近くいる委員会委員は応募企業にインタビューを実施しているが、分担して委員は一人で行って経営者と社員にヒアリングを実施するという。自身の手法を持っている委員もいるから、ヒアリングもそれぞれで違うらしい。そういう仕組みなので特別賞の受賞名はそれぞれの委員がこれだという賞名を提案して委員会で話し合って最終決定している。

 たとえば「一途な思いの経営賞」「規則よりも風土文化賞」「人は石垣、ありがとう経営賞」など企業に合ったネーミングは、委員それぞれの発案にもとづく。「ミッション共感、宇宙の響き経営賞」などスピリチュアル感がこぼれる賞名も。しかし「天外はスピリチュアルではありません。理論と科学の人です」と石川氏。「われわれが何に分断されているかを考えることで、これからの自分たちを考えたいのです。歴史は勝者によって書かれるものであるため、先住民族の地を訪れては祈りを捧げています」と言う。

■ホワイト企業の認定団体はほかにも

 10万円を支払って応募すると、ホワイト企業大賞の受賞とは関係なく「ホワイト企業フェロー」の資格を永遠に与えられるそうだ。「もし何か(企業が問題を起こすなど)あったら、困ってしまいますね」とおおらかな石川氏。

「この活動(ホワイト企業大賞)で儲けはありませんが、広がっていけばいい。名前のある企業が来てくれるとうれしいのですが、過疎地域でがんばっているとか、地方の企業が応募してくれるとうれしいですね。とにかく社員の幸せと地域貢献です」

 一方、ホワイト企業大賞以外にもホワイト企業認定をしている団体がある。一般財団法人日本次世代企業普及機構が「ホワイト企業アワード」を実施している。ホームページによれば、ホワイト認定された企業は毎年15万円を支払わないと認定をはく奪される仕組み。製薬会社など大手企業への認定も散見され、2019年12月現在で74社が認定されている。永久ホワイト企業フェローという“リスク”を持つホワイト企業大賞よりも収益モデルがしっかりしている。

 今回、ワタミはグループ全体の社員(2619人=2019年3月期)で受賞したわけではなく、「三代目鳥メロ」という一事業で受賞した。本気ならば、グループ全体で外部の「健康診断」を受けることになるだろう。金融機関や金融商品に絶大な調査能力をもっていた格付け機関ですら、エンロン破綻やリーマン・ショックで権威が失墜してしまった。ただ、社会を憂う善意の気持ちが動機とはいえ、応募したほとんどの企業が10万円を支払い「ホワイト企業です」と口外できるようになるという状況には不安をぬぐいえない。

(取材・文=平井康嗣/日刊ゲンダイ)

2041チバQ:2020/01/30(木) 10:57:45
https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20200129-00160132/
「ブラック企業、辞めました」奪われた“人生“は取り戻すことができるのか


今野晴貴 | NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。


1/29(水) 9:00

 「ブラック企業」という言葉は、いまや誰もが知るところだろう。しかし、ブラック企業を辞めた後のことは意外と知られていない。

 ブラック企業は、被雇用者のその後の人生に悪影響を及ぼす。最たる例が、うつ病などの精神疾患を発症し、就労困難な状態に陥るパターンだ。加えて、現在社会問題になりつつある「中高年引きこもり」も生み出している。ただし、中には能力や特技を生かし、ブラック企業を辞めた後に人生を好転させている人もいる。

 本記事では「ブラック企業を経験した人のその後」について紹介していく。

■精神疾患を発症、5年経っても社会復帰が難しい

 最初に紹介したいのは、大手コンビニフランチャイズ店舗で正社員として働いていた田中(仮名)さんのケースだ。

 求人で出ていた賃金は18〜32万円という条件、福利厚生も充実していることにも惹かれた。しかし、実際には各種社会保険への加入はなく、休憩はほとんど取れない。休日は2週に1日で、月200時間近い過労死レベルの超長時間残業を課され、「おでん」を自腹で100個購入するなどのいわゆる「自爆営業」も行われていた。

 入社4年目にとうとう限界を迎え、心療内科を受診。精神疾患の診断がおりた。

 ところが、会社は休職を許してくれる雰囲気ではなく、働き続けた田中さんが治療薬の副作用によってパニックになり、倒れたのはその後すぐだった。結局、休職をして実家近くの精神科病院に入院し、会社を退職せざるを得なくなってしまった。

 現在は、実家に帰り、親と暮らしながら療養している。退職後約5年経過したいまも、病状は回復していない。焦りが募り、職業訓練校に申し込もうとしたが、不眠などうつの症状によってあきらめざるを得なかった。長時間労働や売り上げノルマの記憶がフラッシュバックしてしまうのだ。

 これだけ働いても、辞めたときの月給は額面で22万円(基本給18万円、業務手当2万円、役職手当2万円)にすぎなかった……。

 社会復帰したい気持ちは強いものの、体調が悪すぎて復帰できず、自分を責める悪循環。精神状態も乱高下しており、精神科病院への短期入院を繰り返したり、自宅にて自殺未遂も起こして救急搬送されたりすることもあるという。

 田中さんは次のように語る。

 「被害で一番大きいのは、人格否定などにより『人間不信』になってしまったことです。退職後、携帯電話に入っていた連絡先を全て消してしまいました。誰とも関わりたくない、誰にも知られていない、何者でもない存在になりたいと思い、実家に引きこもらざるを得なくなってしまいました。

 一時、引きこもり経験者の当事者会などに参加しましたが、そこでも人を信じることができず、人と話すのにものすごく神経を使うようになり、人と関わった後に疲労しやすくなってしまいました」

 いまでもひどいときには、「社会から消えたい」気持ちになってしまうという。社会復帰の目処は立っておらず、今後の人生の出口が見えない状況が続いている。

写真:アフロ
写真:アフロ

■「中高年引きこもり」の温床に

 田中さんの事例は、過酷な労働に「耐え続ける」リスクの大きさがよくわかる。

 また、こうした労働環境の過酷化は社会問題となりつつある「中高年引きこもり」の遠因でもある。ブラック企業が「引きこもり」を生み出しているのだ。

 実際に、2018年に行われた内閣府の「中高年のひきこもり調査」の結果によれば、そもそも「ひきこもりになったきっかけ(複数回答)」は、仕事に関係する理由が多数を占めている。最も多かった回答は「退職」36.2%であり、さらに「人間関係がうまくいかなった」21.3%、「病気」21.3%、「職場になじめなかった」19.1%と続く。「ひきこもり」の一般的イメージとは異なり、「一度も働いたことがない人」は2.2%と少ないのである。

2042チバQ:2020/01/30(木) 10:58:01
■語学力がアダになる

 まず、ブラック企業によって困難な状況に追い込まれてしまう事例を紹介したが、中には特別な能力で転職したり、ブラック企業と闘ったことが、人生の新たな契機になったりした人もいる。

 鈴木(仮名)さんは東京外国語大学卒業後、番組制作会社のアシスタントディレクター(AD)として就職を決めた。ドキュメンタリーなどを制作する会社なら、自分の語学能力を生かした面白い仕事ができると期待していたのだ。しかし、待っていたのは長時間労働やパワーハラスメント、暴力が横行する過酷な労働現場だった。語学能力は、海外とのやりとりなど余計な仕事を任される口実となった。「他の人の1.5倍は働かされ、語学ができる自分を恨んだ」と振り返る。休日はただベッドで眠るだけだった。

鈴木さん(仮名)
鈴木さん(仮名)

 仕事上のミスをきっかけに「お前は無能なADだ」「役に立たないカスだ」などの暴言を伴う暴力を受け続けた結果、「自分はなんて無価値な人間なんだと絶望し、生きていても仕方がないのではないか」と考えるようになった。

 入社して間もない頃は、大人が大人を本気で殴っていることに衝撃を受けたというが、「自分が暴力の対象にならないよう仕事をこなすのに精一杯で、同期や後輩にふるわれる暴力にもだんだんと無関心になってしまった」と語る。

 最終的に、鈴木さんは会社から逃げ出すように退職し、そのまま半年間の引きこもり状態に追いやられた。「1年半で辞めてしまった自分が情けない」という思いから、家族にすら相談することができず、身動きがとれずにいた。

 これだけ働いて、給与は額面で月給24万円(うち固定残業手当5万9千円)だった。

写真:アフロ
写真:アフロ

■ブラック企業から大学院進学へ

 鈴木さんはついに転職を決意し、ハローワークへ向かった。ハローワークで今の仕事について「残業代の未払いがあるのでは」といわれたことをきっかけに、ネットで労働問題の情報を調べるようになった。

 手はじめに労働基準監督署に相談に行ったが、まったく相手にされなかった。さらに情報を集める中で、筆者の記事(過酷化する映像業界 違法なサービス残業を蔓延させる「構図」)を読み、「まったく自分と同じ問題だ!」と驚いたという。

 そこで、記事に紹介されていた「ブラック企業ユニオン」に相談することを決めた。これが彼の人生の転機となる。

 同ユニオンへの相談を通じて、鈴木さんの認識は変わった。

 「長時間労働で休みも取れず、寝不足で疲労が溜まっており、さらにパワハラもあるような環境では、ミスが生じるのは当然。むしろ、そのような環境をつくり出している企業の側に問題があると考えられるようになったんです」。

 そして鈴木さんはユニオンに加入し、団体交渉をすることになった。最初は違法行為を指摘すれば、会社はそれを認めて謝罪するだろうと考えていたが、会社は違法行為を認めず、鈴木さんの目の前で労働時間の証拠を隠滅した。

 「闘わないと未払い残業代すら支払われないのか……」。

 企業側の心無い対応に思わずため息が漏れた。しかし、そこから権利を取り戻すための闘いが始まった。同じ職場で被害を受けたADたちに声をかけ、仲間を募った。違法行為を訴える街頭での行動も行なった。気がつけば、団体交渉の場で、社長に対しても臆せず堂々と発言するようになっていた。

街頭行動の様子
街頭行動の様子

 この結果、会社は未払い残業代やパワハラの事実を認め、鈴木さんに対して鈴木さんの納得がいくだけの賠償金を支払うことで合意した。それだけではなく、全社員に対する未払い賃金の支払いなど、鈴木さんの起こした行動は職場環境を大きく改善させた。

 会社の改善が見えてきた頃、ハローワークの職員からは「まだ若いから早く動けばチャンスはある」と転職を急かされた。

 しかし、ユニオン活動を通じて、鈴木さんの考えにも、ある変化が起きていた。

 「転職してもうまくいくとは限らない。自分がたまたま不幸な目にあったのではなく、日本社会全体に蔓延する問題なんだと思うようになりました」。

 そんな中、ユニオンなどの活動を通じて外国人労働者の問題を目の当たりにする。ブラック企業では長時間労働の要因となった語学能力を生かし、鈴木さんも相談に乗る側に回るようになっていた。

 「あるとき、強制帰国を迫られたフィリピン人の相談者が、目に涙を浮かべ『同じような被害を受けている外国人のためにも、私は正義のために闘いたい』と話をしてくれて……。その姿がずっと脳裏に焼き付いているんです」。

2043チバQ:2020/01/30(木) 10:58:11
 ここで鈴木さんは決断を下す。

 「取り戻した未払い残業代を元手に、大学院生として労働問題について学ぶことにしました。ブラック企業で働いているときは未来が見えなかったが、いまは創造的に将来を考えることができて毎日が充実している。自分の力を社会に生かしていきたい」

 そう意気込み、4月の入学に向けて準備を進めている。

 ここまで、ブラック企業に勤めてしまった人たちの「その後」を紹介してきた。

 「ユニオンで闘ったからこそ、いまの僕がいる。ブラックな環境で苦しんでいたり、引きこもり状態に追いやられてしまった人のことを他人事とは思えない。そんな人たちにこそ、ユニオンに相談してもらいたい。僕のように、ユニオンを通じて、働いていたときには見えなかった可能性と出会えるかもしれません」。鈴木さんはそう語る。

 未払い残業代を取り戻せるか、あるいは労災保険や雇用保険などの社会保障を利用できるかによって、ブラック企業がその後の人生に与える影響が大きく変わってくる。

人生は一度しかない。ブラック企業に使い潰されて、その後の人生を棒に振ってしまうことがないように、被害者の法的権利行使のサポートが社会に広がっていかなければならない。

(紹介した事例は、個人が特定されうる情報については加工・修正しています)

NPO法人POSSE「外国人労働サポートセンター」

03-6699-9359

supportcenter@npoposse.jp

*記事に登場した鈴木さんがボランティア参加する外国人労働相談を受け付ける窓口です。大学生・院生、留学生、若手社会人等によって運営されています。

2044とはずがたり:2020/02/18(火) 20:50:32

グローバル資本主義のコンプライランスの勝利だ♪

末端の社員を犠牲にするんじゃねーぞ!!

「ANAホテルもう使わない」自民恨み節 野党「敬服」
https://www.asahi.com/articles/ASN2L3RLLN2LUTFK009.html
桜を見る会
2020年2月18日 11時39分

2045とはずがたり:2020/03/03(火) 21:39:13
29日 10月 2019
「組合つぶしを許さない」/鹿児島の食品スーパー/ゼンセン加盟労組を連合が支援
https://www.rengo-news-agency.com/2019/10/29/%E7%B5%84%E5%90%88%E3%81%A4%E3%81%B6%E3%81%97%E3%82%92%E8%A8%B1%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%84-%E9%B9%BF%E5%85%90%E5%B3%B6%E3%81%AE%E9%A3%9F%E5%93%81%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC-%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E5%8A%A0%E7%9B%9F%E5%8A%B4%E7%B5%84%E3%82%92%E9%80%A3%E5%90%88%E3%81%8C%E6%94%AF%E6%8F%B4/

 残暑厳しい9月1日、連合鹿児島の下町和三会長が「労働組合に対する挑戦を許すわけにはいかない。徹底的に闘おう」と声を張り上げた。怒りの矛先は、鹿児島や宮崎で95店舗を展開する地場大手スーパー、タイヨーでの組合つぶしだ。鹿児島市役所前には、自治労や私鉄総連などの組合旗が立ち並び、組合員ら400人が拳を突き上げた。

●組合を徹底して無視

 労使関係が変調をきたしたのは、昨年30歳で3代目社長に就任した創業家の清川継一朗氏と、実母である副社長に経営の実権が移り始めてから。商品の販売方法や人事制度に大なたをふるった。

 UAゼンセンによると、同社では長時間労働が横行し、2015年には労働基準監督署から数度にわたり勧告を受けていた。経営側は全タイヨー労働組合(UAゼンセン加盟)の改善要求を聞き入れることなく、多数の管理職(副店長以上)が賃下げとなる人事制度改変をはじめ、パートや有期雇用の従業員の労働時間を一律1時間短縮するコスト削減を強行した。就業規則変更に必要な「過半数代表の意見聴取」は行わず、労働時間削減も組合を完全に無視した。その後、労働時間削減は、事前協議がなかったため組合員に関しては白紙撤回された。

 UAゼンセン本部の町田吉宏副書記長は「組合結成から45年間、労使関係が壊れたことはほぼなかった。創業者は従業員の顔と名を覚え、2代目はその背中を見てきた。生まれた時から社長の座が約束された3代目は、自分が何でもできると勘違いしているのではないか。労組の忠告が疎ましいのだろう」と話す。

 厚生労働省のホームページには、労使でパワハラ防止を進めている好事例として、約7年前のタイヨー労使のインタビュー記事が掲載されている。このことからも以前の良好な労使関係が読み取れる。

 相次ぐ不利益変更に対し組合は18年5月、臨時大会を開き、パート、有期社員に加えて、店長の組織化を決定。約1200人を拡大し、「過半数に手の届くところ」にまで迫った。経営側はその後、なりふり構わない姿勢に転じた。


●正体不明の組合が出現

 同年10月、「タイヨー管理職組合」という団体が社内に突如として登場した。過去に社長室長を務めた元経営幹部が委員長だ。結成の経緯や、組合規約の存在、電話番号までもが不明で、組合費は年間わずか100円。管理職組合は社内での活動を認められているが、全タイヨー労組は一切認められていない。

 今年3月以降、「管理職組合」による全タイヨー労組の組合員への脱退勧奨が本格化した。本部の仕入れ担当などの組合員がターゲットとされ、約30人が脱退届を提出。7月には再び大規模な脱退工作が行われ、約70人が脱退届けを出した。組合が参院選対応に追われる時期をまるで狙いすましたかのような行動だった。

 脱退届け提出者への組合の聞き取りには、「上司から何の説明もなく『名前を書いて印鑑を押してくれ』と言われた」「(組合の所在地・連絡先は)分からない」などの証言がつづられている。

 タイヨー本社は取材に対し、「取材には一切応じない」と述べている。

●解決へ、連合乗り出す

 全タイヨー労組とUAゼンセンは7月29日、東京都労働委員会に救済を申し立てた。産別本部が申立人に名を連ねることで、都労委での解決を目指す。管理職組合を「違法な会社製組織だ」とし、組合員に対する勧誘の中止、管理職組合の解散、団交応諾などを求めている。産別本部に民主化対策委員会を立ち上げ、全国支援の体制を敷いた。

 連合本部も動き始めた。山根木晴久総合組織局長名(当時)で9月13日、管理職組合に対し、質問状を送付。管理職組合の結成が、会社による支配介入の道具立てである事実を問いただしている。送付以降、全タイヨー労組組合員への脱退勧奨は止まったという。鹿児島に続き、連合宮崎も近く支援行動を始める。

●売上は激減、離職は増

 同社の売り上げは15年度の1251億円から18年度は956億円に減少した。従業員の離職も後を絶たない。町田副書記長は「経営の失敗」を指摘する。

 一方、同社への包囲網は強められつつある。このまま粗雑で乱暴な組合つぶしをやめず消耗戦を続けるのか、あやまちを認め早期に解決するのか、経営側の判断が問われている。

   ○

 近年、経営者の代替わりや企業再編に伴う組合つぶしなどの不当労働行為が目につく。随時掲載する。

2046チバQ:2020/03/12(木) 10:45:52
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200312-00545915-okinawat-oki

「不安だらけ」沖縄で非常勤職員230人がパート雇用に 人件費減っても委託先には支出4億超 揺れる現場


3/12(木) 8:25配信

沖縄タイムス







「不安だらけ」沖縄で非常勤職員230人がパート雇用に 人件費減っても委託先には支出4億超 揺れる現場


市民や事業者らが頻繁に出入りする南城市役所。本庁舎以外でも、合併前の旧4町村にある公共施設には多くの非常勤職員たちが勤める=南城市佐敷、同市役所


 南城市は2020年度から市役所や図書館、公民館などで非常勤職員らが担ってきた複数の業務を包括して民間へ委託する。業務改善に向けた人員体制見直しなどを目的に、国の新制度導入と同時に実施。対象業務に就く約230人の身分が民間パート社員に変わる予定だが、勤務場所、待遇は原則同じ。現場からは「不安が多い。実態が予測できない」「民間の空気が入ることは悪くない」など、さまざまな声が上がる。(南部報道部・松田興平)

 市の包括業務委託は、20年度から全国各自治体で非正規職員の身分が変わる「会計年度任用職員制度」導入と同時に行われる。全国で始まる同制度の趣旨は職員の待遇改善。県内自治体では人件費増を見込んで就業時間の短縮など対応が分かれる。

 目的は業務効率化

 市は17年度ごろから包括業務委託を検討。現在、市職員652人のうち非常勤が317人。そのうち半数以上が20年度から委託先の所属となる。相談員や市史編さんなど専門性が高いと判断された職務の非正規職員らは新制度の下、引き続き市が雇用。

 一方で民間委託される業務は、部署によりばらつきがあった非常勤の仕事量や質などを見直す業務効率化を目的にしているという。委託先は市文化センターシュガーホールの指定管理や全国自治体からの業務を受託する「共立メンテナンス」(東京)。

 市は「『会計年度任用職員制度』に伴う人件費増対策が目的ではない。もともと『包括業務委託』を検討していた」と説明する。

 市の19年度の人件費は5億8921万円。20年度人件費は3億2216万6千円に減る一方、委託費として見込み額で4億8671万3千円が新たに発生する。合計すると支出の増加は約2億円を超す。市は「単純な足し算では、はかりにくい側面がある」と強調。「委託は各部署がより本来の業務に注力できる体制を整えるためで、全庁的に各業務を洗い出す機会にした。支出増だと捉えたとしても価値があると判断した」と目的を説明する。

 「運用監視が必要」

 12月から2月にかけては非常勤向けに説明会や個別面接会が実施された。

 50代の女性職員は交通手当が新設された分、給与が微増する見込みだが「不安だらけ」と表情を曇らせる。「仕事の責任の所在はどうなるのか。不明点が多い。今は所属の移行を急がされている印象。市としても走りだしてみないと見えない部分が多いと思う」と語った。

 30代の女性職員は「善しあしは判断しづらいが、働き方の選択肢が増えることにつながればいい。民間の柔軟性が役所の閉塞(へいそく)感を和らげてくれるかもしれない」と今後の行方を注視する。

 自治労連沖縄県事務所の長尾健治代表は「民間委託すべてを否定するわけではないが、全国的にも民間になじまなかった例がある」と警鐘を鳴らす。「図書館など教育的側面が強い施設は収益性が求めにくく民間に向かない。業者撤退など運営がつまずいて不利益を被るのは市民であり、制度の運用を監視し続ける必要がある」と指摘した。

2047チバQ:2020/04/01(水) 18:44:11
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200401-00000032-nkgendai-life

始まった「コロナ解雇」すでに1000人超…増加速度リーマン・ショック以上の深刻


4/1(水) 15:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL







始まった「コロナ解雇」すでに1000人超…増加速度リーマン・ショック以上の深刻


経営悪化による解雇、雇い止めが後を絶たない(C)共同通信社


 いよいよ、コロナ解雇が表面化してきた。

 厚労省は3月31日、新型コロナウイルスの影響で勤め先の経営が悪化して解雇されたり、雇い止めにあった人が1021人に達しそうだと発表した。30日までに全国のハローワークなどに寄せられた情報をまとめた。また、内定取り消しは31日現在で23社、58人にのぼった。解雇の業種は、観光バスや宿泊関連が中心だった。

 一方、企業が従業員を解雇せず、休業手当を払って休ませた場合に支給される雇用調整助成金の活用は、3825事業所が検討を進めている。業種別では観光に加え、製造や飲食関連が多いという。

 東京商工リサーチ情報本部長の友田信男氏が言う。 

「恐らく、解雇されたり雇い止めにあった1021人は、中小企業の従業員だったはずです。同じ1000人でも、大企業1社が1000人リストラするよりも深刻です。数多くの中小企業が、1人、2人と解雇したのでしょう。経営悪化が全国に広がっている裏返しです。なにしろ、コロナ自粛によってヒトとモノが動かない。小売り、飲食といった消費が凍りついている。最大の問題は、いつコロナ禍が終息するのか見えないことです。このままでは、雇用を維持しようと雇用調整助成金を利用している企業も、解雇に踏み切らざるを得なくなる恐れがあります」

■アメリカは20万件→300万件に激増

 コロナ不況の怖さは、リーマン・ショックの時と違って、いきなり失業者が増えることだ。

 アメリカの失業保険の申請は、20万件程度だったのに、3月21日までの1週間の新規失業保険申請件数は、なんと330万件に達している。

「いま起きているコロナ解雇は、中小企業が倒産を避けるために、まず人件費をカットしているのでしょう。企業はなんとか生き残ろうとしている。しかし、コストをカットしても、売り上げがなければ、中小企業は半年ももたない。いずれ倒産に追い込まれる。その時、大量の失業者が出ることになります」(経済評論家・斎藤満氏)

 安倍政権は大急ぎで手を打つべきだ。

2048 チバQ:2020/04/03(金) 00:22:04
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/202003/CK2020033102000178.html
<新型コロナ>感染拡大 雇い止め連鎖 非正規含め失職1000人迫る

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2020年3月31日 朝刊

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ホンダの下請け部品工場で働く日系派遣社員が渡された雇い止め通知書。3月末での契約終了が記された=一部画像処理

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 新型コロナウイルスの感染拡大で、派遣や契約社員など非正規社員が、契約更新されず「雇い止め」されるケースが増えてきた。年度末の31日で職を失う人も多い。2008年のリーマン・ショック時には、職だけでなく住居まで失った非正規の人々で「年越し派遣村」ができる事態になった。当時に比べ、非正規労働者の割合はさらに上昇しており、雇用危機が迫っている。 (池尾伸一)

 「三月末の契約満了をもって更新しない」。三重県にあるホンダの下請け部品会社で派遣社員として二年半働いてきた日系フィリピン人男性(36)は、派遣元の会社から「雇い止め」通告を受けた。「コロナの影響で生産を縮小する」との理由。「だが、三人目の子どもが生まれたばかりで家族五人、路頭に迷ってしまう」(男性)。外部の組合に加入し、通告撤回を求め交渉中だ。同社ではすでに約三十人の派遣社員が通告を受け職を失った。

 三カ月や一年単位の契約を繰り返して働く非正規社員。不況時には契約を更新されない雇い止めに遭ったり、契約途中で解雇されたりすることが多い。

 いま連合や全労連など労組には相談が急増中だ。「勤め先の日本語学校から生徒数激減で三月いっぱいでやめてもらうといわれた」(非常勤講師)、「派遣元から三月で契約終了と通告された」(障害者施設の派遣・マイクロバス運転手)などで、厚生労働省の直近のまとめでも新型コロナで解雇や雇い止めが確定した人は九百九十四人に上る。

 政府は経済対策をとりまとめ始めたが、給付など実際の支出が始まるのは五月にずれ込む公算だ。労働者らの相談に乗るユニオンみえ(津市)の神部紅(じんぶあかい)書記長は「今日にも職を失う非正規の人が増えているのに、お金が入るのが数カ月先では間に合わない。すぐに現金が渡る対策を早急に打ち出すべきだ」と訴える。

   ◇

 新型コロナ問題はあなたのお仕事にどんな影響を与えていますか?

2049チバQ:2020/04/05(日) 12:25:05
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200405-00555711-okinawat-oki

「突然、全員解雇と言われた」「バイトに休業手当ない」 コロナ打撃の観光業、悲痛な叫び


4/5(日) 5:16配信

沖縄タイムス







「突然、全員解雇と言われた」「バイトに休業手当ない」 コロナ打撃の観光業、悲痛な叫び


(資料写真)空から見た沖縄


 県労連には3月27、28日に実施した「観光産業で働く仲間の労働相談」を含め、新型コロナウイルス関連の労働相談が1日までに、20件寄せられた。

「会社が3月中旬から休業しているが、アルバイトの自分には休業手当が払われていない(観光バス運転手・60代男性)」「レンタカー会社に数日間休むよう言われたが、賃金補償しないと言われた(派遣労働者・男性)」など、賃金に関する相談が多かった。

 また「南部地域のホテルで4月14日まで自宅待機、15日で全員解雇と言われた。解雇条件について掛け合ったが、経営者は話を聞かず拒否している(正社員・女性)」など解雇を言い渡された事例もあった。

 県労連は「いずれの相談事例も一方的な通知・通告によって済まされようとしている。不利益変更は決して一方的にできるものではない」と指摘。

 また、経営悪化を理由とする解雇は「整理解雇」となるが、解雇を回避する努力を尽くし、事前に労働組合や労働者への説明・協議が尽くされているなど、四つの要件が満たされている必要があるとし「法に基づく労働者への丁寧な説明と誠実な対応が求められる」とした。

2050チバQ:2020/04/05(日) 12:26:05
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/542956?yahoo=y&utm_source=yahoo&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=related


「手取り7万円とても暮らせない」 新型コロナ、観光バス運転手にも打撃 解雇のうわさ駆け巡る

2020年3月5日 08:30


 国内での新型コロナウイルスの感染拡大が、県内の観光業で働く従業員の生活を直撃している。観光客が激減し、観光バス会社や旅行代理店では社員を自宅待機させるところも。ある観光バス運転手の60代男性は、月の給与が手取りで7万円近くまで下がる見込みだ。「終息まで持ちこたえられるのか」。先行きを見通せない苦境に頭を抱える。


 「今年は仕事がない」。男性は深いため息をついた。乗務したのは1月は10日前後、2月は4日のみ。「予約が切れている」として、1月中旬から断続的な自宅待機が始まった。2月下旬には、会社から3月中旬までの待機延長を告げられた。

 勤務先は県内に営業所を置く観光バス会社。大型バスの客層は6〜7割が外国人。昨年夏、日韓関係の悪化で韓国人観光客が減った。なんとか運行を続けていたところへ、年が明けて中国発の新型コロナウイルスが追い打ちをかけた。月10日は予約が入っていた香港、中国などからのクルーズ船客は次々キャンセルに。2月に入り、国内ツアー客もぱたりとやんだ。
 
休業中の給料は基本給の6割。乗務に伴う手当も残業代もない。正社員とはいえ、2月の給与は税金や社会保障費を引かれると7万円程度まで落ち込むという。

 国は、休業中の賃金を助成する雇用調整助成金の利用を事業主に呼び掛けるが、男性は会社から説明を受けていない。「何か方法はないのか。妻と2人、とても暮らせない。この業種で、60代ではアルバイトさえない」と悲鳴を上げる。

 業界では休業や解雇、退職のうわさが駆け巡っているという。「ひょっとしたら、うちの会社も休業するのでは」と不安が募る。

 今後、出勤できるのか。男性は声を落とす。

 「どうなるか全く分からない。新型インフルエンザやSARSもそうだったが必ず終息する。ただ、それまで持ちこたえられるのか。深刻だ」

2051チバQ:2020/04/05(日) 12:30:28
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200405-00000003-kumanichi-l43

コロナ禍もテレワーク無理 接客、建設、タクシー・・・


4/5(日) 11:37配信

熊本日日新聞







コロナ禍もテレワーク無理 接客、建設、タクシー・・・


マスクを着用してレジで接客する「スーパーみやはら」の店員=4日午後、熊本市中央区


 新型コロナウイルス感染の広がりを受け、熊本県と熊本市は平日も不要不急の外出自粛を呼び掛け、3日には大西一史市長自ら在宅勤務(テレワーク)をアピール。一方、接客業や建設現場など、人との接触を避けられない業種からは「テレワークしようにも…」と諦めの声が漏れる。

 4日昼すぎ、熊本市中央区上通にあるコーヒーショップ。南澤大樹副店長(38)は、客足は減ったものの、訪れた数組の客にコーヒーを出しながら「お客さんのほか、機材のメンテナンスなどもあるので毎日、店に出ている」。感染者の増加に不安を感じつつも、「生活のためには店を開けないと」と肩を落とす。

 同区下通の「スーパーみやはら」は外出自粛を受け、カップ麺などを買い求める客でにぎわった。レジ担当の丸尾由美子さん(59)は「マスクをせずにせきをするお客さんもいて怖いが、誰かがレジを打たなければならないから」。店側はマスク着用や消毒を徹底しているが、東真志店長(25)は「接客業でできる対策には限界がある。テレワークなどができるのは一部の業種」と話した。
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コロナ禍もテレワーク無理 接客、建設、タクシー・・・


客待ちしているタクシーの列。「テレワーク」できない業種だ=4日午後、熊本市中央区


 テレワークをしている正社員の割合が約13%にとどまっているという調査結果もある。大西市長が自宅からテレビ会議に臨んだテレワークでも、画面の中の市長と向き合ったのは市役所に出勤して会議室に集まった職員たちだった。

 同市内の病院建設現場では、約30人が基礎の設計作業に汗を流していた。現場主任の男性(44)は「設計技術者や工事作業員、依頼者らとのやりとりなど、現場で人が集まらなければならない作業ばかりだ」。警備員の男性(28)は「いろんな業種の人が集まり不安だが、対処のしようもない」と諦め顔だった。

 生活のために感染リスクを負って働く人は他にも。同市の中心繁華街で客待ちをしていたタクシー運転手、仮屋かよ子さん(58)は「お客さんを乗せないと生活できない」。客足が遠のき、出勤日が月24日から18日に減った。「給料が下がる。国の補償もすぐにはもらえないだろう。どうやって生活すればいいのか…」と悲痛な声を上げた。(田中慎太朗、堀江利雅)

2052チバQ:2020/04/12(日) 16:47:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b6c13cd8645903bf80674bdde564bf4104c6b1e
コロナ自粛でも休めない…トラックドライバー「過酷労働」の危ない実態
4/12(日) 10:01配信

現代ビジネス
「コロナ自粛」でも休めない
写真:現代ビジネス

 宅配業界において3月4月は、1年の中でも夏の中元や冬の歳暮の時期に次ぐ繁忙期となる。卒業、入学、入退社といった節目によって贈り物の往来が増えるだけでなく、それらに伴う引越しで荷物の移動が生じるからだ。

 この時期に引っ越す人で多いのが、「単身者」。彼らの場合、一家総出の引越しと比べると荷量も少ないため、引越し業者ではなく、段ボール数箱の配送を宅配業者に依頼するケースも多い。

 今春はそこに、新型コロナウィルスの影響が被さる。

 政府による不要不急の外出自粛要請や、小中高校の一斉休校要請があって以降、いわゆるネット通販(EC)による「巣ごもり消費」が拡大。日用品はもちろん、コメや水といった備蓄品、留守番中の子どもが手軽に食べられる冷凍食品やレトルト食品、自宅用のダンベルやヨガマットといったフィットネス用品などの需要が伸びている。

 さらに、外出できないストレスを「指一本」で晴らすべく衝動買いする消費者も少なくなく、現在ECサイトは消費者の「オアシス的存在」と化しているのだ。

 こうして、混とんとする時世でも我々が「荷物の移動」や「指先でのショッピング」などを日々滞りなく行えるのには、ある存在の活躍がある。

 それらを運ぶ「トラックドライバー」たちだ。

 現在、国内の貨物輸送の9割以上を担うトラック。つまるところ、今我々の目の前に存在するほとんどのモノが、少なくとも1度はトラックに載ってそこにやってきていることになる。

 品薄の中ようやく手に入れたトイレットペーパー、机に置かれたコーヒーカップ、この記事を読むために握りしめているそのスマホさえも。

 外出自粛が叫ばれる中、「全く平常通り営業してますけど?」と、筆者の質問に眉1つ動かすことなく即答するドライバーたち。彼らが止まれば、我々の生活も必然と止まってしまうのだ。

 その一方、メディアでも時折紹介されるように、運送業界は深刻なドライバー不足の只中にある。

 現在、日本にいるトラックドライバーの数は約83万人。が、ある調査会社によると、2027年までに国内には96万人が必要とされており、同業界も人材確保に日々尽力するが、少子高齢化や過酷な労働環境などからなかなか思うように解消できていない。

 そんな彼らの状況を知ってか知らずか、自分の玄関を「どこでもドア」だと思っている消費者が非常に多く、その考えが彼らの労働環境をより悪化させている実態がある。

 車体の大きさから存在自体を邪魔扱いされ、「知らない人と対面したくない」と居留守を使われる日々。再配達で投函される数枚目の不在通知をどんな思いで書いているか意識されることさえなく。

 筆者はワケあって、大型免許を持っている。繁忙期には1,000kmを走る中長距離トラックドライバーだった。運送に属していたわけではなかったが、サービスエリアで知り合った先輩ドライバーの話や、渡米先での「配達ごっこ」で、「日本の物流の奇跡」を思い知った。

 こうした経験や彼らの声をもとにして書いた自著『トラックドライバーにも言わせて』(新潮新書)では、そんな彼らの実態を詳説している(以下、<>内は同書の引用)。

道路交通法の改正で
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 <国土交通省が発表した「平成30年度宅配便取扱実績について」によると、同年の宅配便取扱個数は43億701万個。そのうちトラック運送は約98・9%にあたる42億6061万個で、日本の経済はトラックによる物流が支えていると言って間違いない。

 そんなトラックの配達員1人が担当する荷物の個数は、ネットショッピングが普及した現在、多い時で1日200個を超える。さらに日本には中元や歳暮など、他の国にはない「贈り物」に対する習慣が多く、1年の間に幾度となくピークがやってくる。

 トラックドライバーの過酷な労働環境を世間が少しばかりでも意識し始めたのは、2016年。年末のある事件がきっかけだった。

 某大手宅配業者が、荷物やカートを地面に叩きつけている映像は、瞬く間に全国へと広がり、同社とドライバーは強いバッシングを受けた。

2053チバQ:2020/04/12(日) 16:48:12
自分の所有物でもないものを叩きつけるというのは、運ぶことを生業としているプロとしての意識云々以前の問題で、あの後ろ姿は、荷物の受取人にだけでなく世間に対するある種の挑戦状だったともいえるだろう。たとえあの箱が空だったとしても、あの箱に「蹴とばし可」と書いてあったとしても、人として決して許される行為ではない。

 ただ、これを世間が一方的に「けしからん」と非難して終われるほど、彼ら運送業界が抱えている問題は浅くない。特にラストワンマイルで働く彼ら配達員は、ここ数年で大きな労働環境の変化に直面してきているのだ。

 その「労働環境の変化」の一つとして挙げられるのが、過去に行われた道路交通法の改正だ。

 2006年から駐車違反の取り締まり業務が民間に委託され、停車中の車内に人がいなければ、たとえ1分1秒の停車であっても駐車違反として扱うことができるようになった。これにより、彼らの負担は一気に増えたのだ。

 トラックを離れれば時間との勝負。重い荷物を持ち、雨風や寒暖に抗いながら走って向かった届け先が不在だった時の落胆は、想像に難くない。再配達を約束する不在通知をポストに残し、“緑色の2人組”がいないことを願いながらトラックへと戻るのである。

 この駐車監視員は、違反の対象が配達業者であっても容赦はしない。

 そのため、宅配企業側も配達員を2人体制にし、いつでもトラックを動かせるように対策を取るのだが、もちろん人件費が倍かかることになるため、これといった打開策にはなっていない。

 こうして違反切符を切られる配達員が激増するも、交通違反をすると配達業務を禁じられたり、今後の昇進に影響したりするため、配達員の知人による身代わり出頭が横行する結果となるのだ>

2054チバQ:2020/04/12(日) 16:48:52
「配達屋さんごっこ」のニューヨーク
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 続けて、同書では、世界でも稀な「再配達」と「時間帯指定配送」という、日本独自のサービスについても言及している。

 <周知の通り昨今の配達は、時間帯指定や再配達などのサービスが当然のように提供されている。そのほとんどが無料で行われるにも拘わらず、受取人からは数分遅れるだけで「何のための時間指定だ」というクレームが浴びせられる。

 中には、「午後5時〜7時」の時間帯指定で、「5時1分」にチャイムを鳴らしても「早いだろ」とクレームを付けてくる受取人もいるため、配達員の苦労は我々の想像以上だ。

 一方、筆者が住んでいたニューヨークの配達事情はというと、日本のそれとは比べ物にならないほどレベルが低い。世界の最先端と言われるこの街の配達レベルや姿勢は、日本の配達員の働きぶりを知る人間からすると、正直「配達屋さんごっこ」でしかない。

 筆者はニューヨーク滞在時、クイーンズという多人種が集う地区に一時期住んでいた。そこは、高騰するマンハッタンの家賃から逃れた人が多く住むエリアで、マンハッタンの中心部にはほとんど存在しない「タウンハウス」と呼ばれる2、3階建ての一軒家に、複数の世帯が各階・各部屋に分かれて暮らすスタイルが珍しくない。

 筆者も、地下1階、地上3階建ての大きなタウンハウスの2階部分に住む、エクアドル人夫婦の家の一室をシェアさせてもらっていたが、上階には中国人(大)家族、隣部屋にはメキシコ人男性、下階にはイギリス人やドイツ人が住んでおり、一つの玄関を計7世帯が使って生活していた。

 そんなにぎやかな家に住み始めてすぐ、日本にいる例の両親から「荷物を送った」という連絡がきた。そうなると数日の間、荷物の到着を待つ側は、その“追跡番号を追跡する”日が続く。

 ニューヨークでは、荷物の時間指定配達サービスがほぼ存在しないのだ。あるのは形ばかりの「届け日指定」のみで、何時頃来るか分からないばかりか、指定日に来ないこともザラにある。

 さらに、こういう一軒家にはベルが付いていないか、付いていても壊れていることが多く、1日中待っていても配達員が来たことに気付かないこともしばしば。

 となれば必然的に依頼せざるを得なくなるのが「再配達」なのだが、これがまた、そんなサービスはないに等しく、電話やインターネットで日にち指定しても、予定通り来てくれるのは一部の大手民間配達業者ぐらい。特に日本の郵便局にあたる「USPS」においては、いくら再配達を依頼し、当日すべての予定をキャンセルして1日中窓に張り付いていても、荷物はトラックにさえ載っていないのだ。

 筆者の両親は、なぜか炭水化物を娘に食べさせようとする情熱がハンパなく、送ってくる荷物は毎度10キロを軽く超える。「生米は検査など厳しいため送るな」と言うと、代わりに「サトウのごはん」と「サトウの切り餅」とともに、日本製の炊飯器が送られてきたこともある。それも2度、ふりかけ付きでだ。

 再配達されない荷物を手に入れるためには、3〜4日以内に自ら郵便局へ取りに行くしかない。急いで仕事帰りに赴けば、同じ思いで来局した人たちの長蛇の列。客同士で文句を聞き合いながら順番を小一時間待つことになる。こうして重い炭水化物を自ら背負って家まで運べば、世界一の大都市にいながらにして、気分はもはや「収穫帰りの米農家のおばさん」だった。

 それだけではない。筆者が渡米当初、最も驚いたのは、国内郵便の場合である。受取人が不在だった場合、荷物はなんと、外に放置されてしまうのだ。

 今でこそ日本にも、後述する「置き配」という言葉が浸透し始めたが、アメリカのそれは、もはや「置き去り配」。盗難補償よりも再配達のコストのほうが高くつくという理由から、容赦なく地べたに置いて行く。

 中には、雨に濡れないようにするためか、はたまた盗られないようにするためなのか、花壇に生える雑草に隠したり、玄関マットで覆ったり、ドア上にあるサッシに器用に挟んだりしてくれる“心優しい”配達員もいる。が、日本ではそもそも配達荷物を直接地面に置くことすら失礼に当たる行為。

 自分の名前が書いてある荷物が野宿しているのを初めて見た時には、一瞬心の底からイラついたが、それと同時に「そうか、郵便局まで取りに行かなくていいのか」と皮肉にも安堵。底に付いた砂を手で払いながら、日本の配達技術の高さが心から恋しくなった。ちょうどその頃だ、日本で「荷物叩きつけ事件」が起きたのは。

2055チバQ:2020/04/12(日) 16:49:03
 日本の配達サービスの高さは、国内に住んでいるとなかなか気付かない。筆者も渡米前までは何とも思っていなかったが、一軒家に同居していた彼らに、「日本では配達の時間帯指定ができ、再配達も無料でしてくれる」と話しても誰一人として信じてくれない現実を目の当たりにした時、初めて太平洋の向こう側で走り回る日本の配達員に心から感謝した。

 しかし帰国後、日本のトラックドライバーや運送業者に現状を聞いていくと、その「高品質の配達サービス」は、様々な「犠牲」のうえに成り立っていたと知る。

 長距離や大型トラックドライバーの苦労は、身をもって経験してきたがゆえによく知っていたが、配達ドライバーも同じように過酷だったのだ。

 中でも、彼らの首を絞めているのが「再配達」だ。客が神である日本の社会。商談はすっぽかさないのに、自分が指定した荷物の受け取りの約束は簡単にすっぽかすのは、やはり「客の神化」以外の他にない。

 中には、再配達を幾度となく繰り返したり、「寝起きの顔を見られたくない」や「知らない人と家の前で対面したくない」という安全上の理由から、居留守を使う受取人もいる。

 「緑色の2人組」と駆け引きしながら重い荷物抱え、ようやくたどり着いた届け先が「3度目の再配達」だったら、そりゃ「叩きつけ配達員」の気持ちだって分かってくる。

 こうしてごく当然のように行われる宅配便の再配達は、その率なんと20%。5軒に1軒が再配達ということになる。これは、年間9万人のドライバーの労働力に匹敵し、トラックの排気ガスは年間42万トン分のCO2に相当する量(JR山手線の内側の面積約2.5倍の杉林が吸収する量)だ(国土交通省資料)。

 ワンクリックで外出せずとも買い物ができる時代。購入時の利便性が高まる反面、荷物の受け取り方法においては、その利便性が追いついていないのが現状なのだ〉

 再配達や時間帯指定が当然のように無料で提供される日本。が、自宅の玄関は決して「どこでもドア」などではない。配達員の「負担」は、仕事である以上ある程度は仕方ないのかもしれない。が、誰かの「犠牲」が伴うサービスは、もはや「サービス」ではないと筆者は思うのだ。

橋本 愛喜(フリーライター)

2056とはずがたり:2020/04/13(月) 17:26:42

テレワークでバレる「新リストラ予備軍」、自宅が追い出し部屋になる
https://www.excite.co.jp/news/article/Diamond_234359/
ダイヤモンド・オンライン2020年4月13日 09:00 2

『週刊ダイヤモンド』4月18日号の第1特集は、「本当は怖い働き方改革」です。4月1日に働き方改革関連法の第2弾が施行されました。美辞麗句が並び、みんなが幸せになるイメージばかりが膨らむ「働き方改革」。長年染み付いた働き方を変える改革が、生易しいものであるわけがありません。働き方改革とコロナ危機のダブルパンチで残業代が蒸発し、テレワークも絡んだ「新型リストラ」が始まります。

テレビ会議に招集されず
PCステータスは常に「待機中」
 今回テレワークを体験した多くのビジネスパーソンは気付いているだろう。オフィスに来なくてもできる仕事はたくさんあり、オフィスに来るだけで仕事をしていない人がたくさんいるということに。

 ある経団連幹部は「コロナ危機をきっかけにテレワークを利用したリストラが加速する」と断言する。経団連かいわいや、経営者、幹部の間で、これがよく話題に上るようになっているのだ。

 テレワークはITツールを使って仕事を進める。勤怠管理だけでなく、働きぶりもより精緻にデジタルデータで明らかにできる。アナログな「追い出し部屋」などから進化した、「新型リストラ」がいよいよ始まるのだ。

 大手石油元売り会社の若手社員は、気付いてしまった。テレワーク導入によりテレビ会議が増える中、これまで社内での打ち合わせには参加していたのに、テレビ会議になると呼ばれなくなったメンバーがいることを。「怖いよな。本当は必要なかったと切り捨てられたんだもの」と、周囲とささやき合った。

身内だけの会議は、とかくだらだらしやすいものだ。これがテレビ会議になると、余計な会話が一切そぎ落とされ、参加メンバーには建設的な発言が求められる傾向にある。

じかに顔を合わせる会議であれば、座っているだけでも存在は目に入る。それがテレビ会議になると、全く発言しない人は存在が認識されにくくなる。揚げ句、存在する価値がないと評価され、呼ばれなくなるというわけだ。

テレワークなどの新たな働き方は、リストラ予備軍の姿を変えていく。

従来の予備軍は社内会議に呼ばれなくなると自席に根を張り、ソリティア(ウィンドウズの中に入っているトランプゲーム)の腕ばかりが磨かれる者もいた。予備軍入りか否かは本人にも周囲にも分かりやすかった。

これに対し、新たな予備軍は、いつの間にかテレビ会議に呼ばれなくなるなど、気付きにくいかたちで仕分けられるから恐ろしい。

「アベってる」。この言葉はコンサルティング業界の隠語で「available(待機中)」をもじったものだ。テレワーク導入などが進む組織はITツールで各社員の予定表を共有するようになり、「暇な人と忙しい人が一目瞭然」(コンサルティング業界関係者)。

ステータスが常に「待機中」なのは、誰からもプロジェクトに招集されず、暇を持て余した「アベってる人」。つまりリストラ予備軍である。

テレワーク時代は仕事の?がされ方も変わる。

独SAP社の統合基幹業務システムを採用しているある外資系企業では、リストラ予備軍にはテレワークになってもSAPのアカウントを与えない。これは「仕事をしなくていい」と通告したようなものだ。

仕事が与えられないリストラ予備軍は、テレワークでひたすらeラーニング。「在宅勤務」が新手の「追い出し部屋」と化すのだ。

2057チバQ:2020/04/14(火) 13:42:12
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200414-00010005-nishinpc-soci
「捨て駒のよう」密接職場に憤り “出勤7割減”に困惑の声も


4/14(火) 10:28配信

 安倍晋三首相が、新型コロナウイルス感染拡大の緊急事態宣言を出した7都府県で、全事業者に出勤者の「最低7割減」を求めてから最初の平日となった13日も、福岡県内の駅などでは出勤する会社員らの姿が見られた。業務の制約や企業側の姿勢から出社せざるを得ない人も少なくない。在宅勤務を導入した企業からも、7割減の壁は高いと困惑の声が漏れ、対応が進む首都圏とは温度差もある。

 安倍晋三首相が、新型コロナウイルス感染拡大の緊急事態宣言を出した7都府県で、全事業者に出勤者の「最低7割減」を求めてから最初の平日となった13日も、福岡県内の駅などでは出勤する会社員らの姿が見られた。業務の制約や企業側の姿勢から出社せざるを得ない人も少なくない。在宅勤務を導入した企業からも、7割減の壁は高いと困惑の声が漏れ、対応が進む首都圏とは温度差もある。

2058チバQ:2020/04/14(火) 19:08:15
https://news.goo.ne.jp/article/president/bizskills/president_34432.html
なぜ昭和おじさんたちは、緊急事態宣言でも"不要不急の出社"をしてしまうのか
2020/04/14 09:15プレジデントオンライン

なぜ昭和おじさんたちは、緊急事態宣言でも"不要不急の出社"をしてしまうのか

※写真はイメージです(写真=iStock.com/paprikaworks)

(プレジデントオンライン)

PRESIDENT WOMAN Online 掲載

緊急事態宣言の予告が出てもなお、特に対応をしていないという企業が6割を超え、「リモートワークを推奨」しているのは15%程度――。Yahoo!が実施した調査で判明した衝撃の内容。なぜ、この事態でも出社する人が後を絶たないのか。心理学者の内藤誼人さんに分析してもらった。
■心理学的には珍しいことではない
緊急事態宣言が出されているのですから、「不要不急の出社は避ける」というのが、ごく普通の判断のように思えます。けれども、なぜか律儀に出社するおじさんは後を絶ちません。いや、おじさんだけでなく、だれでもそういうところがあるのです。これはいったいどうしてなのでしょう。

実のところ、心理学的にいうと、これは別に珍しいことでも何でもありません。自然災害のときを考えてみるとわかりやすいですね。大雨警報が出されようが、避難勧告が出されようが、人間というのは、「まあ、自分だけは大丈夫だろう」「今回も、何とかなるだろう」と甘い判断をするものだからです。

人間は、リスクに関して非常に鈍感なところがあります。ちょっとしたことに対して、いちいち過敏に反応し、怯えていると神経がすり減ってしまいますから、人間の心は鈍感であるように作られているのです。ですから、だれでもリスクの判断は甘いのです。自然災害時に逃げ遅れるのもそのためですし、緊急事態宣言が出されようが、普段と変わらずに出社してしまうのも、そのためです。

私たちは、自分に都合のいい考えを好むものです。新型コロナウイルスへの感染者がいくら増えていても、「それでも自分は感染しない」と考えます。自分だけは特別だと、非現実的な楽観性を持っているのが普通です。

■「自分は大丈夫現象」を確認した心理学の研究
オーストラリアにあるディーキン大学の心理学者ロン・ゴールドは、「他の人は感染するかもしれないけど、自分は大丈夫だよ」と判断してしまう傾向が私たちにはあることを確認しています。

例えば、

「これから6年以内にあなたが解雇される見込みは?」
「6年以内に平均的な人が解雇される見込みは?」
「これから5年以内にあなたが麻薬常習者になる見込みは?」
「5年以内に平均的な人が麻薬常習者になる見込みは?」
「これから4年以内にあなたがエイズウィルスに感染する見込みは?」
「平均的な人が感染する見込みは?」

などと質問すると、すべての場合において、「平均的な人はそうなるかもしれないけど、自分は大丈夫」という非常に非現実的な判断をしていることが明らかになりました。

根拠など何もなくとも、私たちは漠然と「自分は平気」だと思い込みやすいのです。

2059チバQ:2020/04/14(火) 19:08:50
■男性のほうがリスクを過小評価しがち
また基本的に男性のほうが「リスクを小さく」判断することもわかっています。そのため、男性のほうがさまざまな依存症になりやすいのです。「自分だけはギャンブル中毒にならない」「アルコール中毒にならない」と思い込んでいるため、予防策をとらないからです。

もちろん、「なるべく外出するのをよそう」と考える人もいます。そういう人は、いろいろなメディアを使って、できるだけたくさんの情報を集めようとしている人です。たくさんのニュースに接することによって危機意識を高めているので、「自分だけは例外ともいっていられないな」と判断し、外出を控えるのですね。

あまりニュースを見ていない人がふらふらと街に出かけてしまうのは、危機意識がないため。普段と変わりない日常が続いていると感じているので、まさか自分が感染するとは思いもよらないのでしょう。

ですから、おじさんに出社を思いとどまらせるには、とにかくコロナウイルスが危険であるという情報を認識してもらうしかありません。危険であるという情報に接すれば接するほど、「なるほど、これは私もヤバいかもしれない……」と考えてくれるはずです。

■責任感が強すぎるおじさんたち
もうひとつ、おじさんが不要不急の出社をしてしまうのは、単純に「責任感が強いから」という理由も考えられます。

日本人ビジネスマンは、とにかく責任感が強いので、仕事を簡単に放り出せないのです。かつて中東の情勢が緊迫し、すわ戦争かということで欧米のビジネスマンはさっさと逃げ出してしまったのに、日本人のビジネスマンだけは現地で普段通りに仕事をしていた、ということがありました。戦争になろうが何が起きようが、仕事を放りだすわけにはいかない。責任感の強いおじさんは、そういう思考をとるわけです。

お医者さんからうつ病だと診断されているのに、それでも出社しようとするおじさんも、やはり責任感が強いのです。自分の仕事を放りだして、自宅で休むことなどできないのです。そういうおじさんは、世の中がコロナウィルスの拡大で騒然としていようが、自分の仕事はやらなければならない、と考えるでしょう。なにしろ、戦争が起きそうなときでさえ外国から逃げ出さなかったくらいですから、コロナウイルス程度で怯えるわけがないのです。

■「こんな時こそ出社せねば」と考えてしまう
責任感の強いおじさんは、「仕事を休む」ことが、「仕事をサボる」ように感じてしまいます。コロナに感染しないためには出社しないのが一番だとわかってはいるものの、そうはいっても出社しないと仕事をサボっているように感じて、罪悪感すら覚えてしまうのです。そんな罪悪感を覚えるくらいなら、いっそのこと出社してしまったほうが気がラク、ということもあるでしょう。特に、年配者になるほどそういう思考をとりやすいと考えられます。

若い人なら、「会社のために自分の生命を賭けるなんて、まっぴらごめん」と考えるでしょうから、「出社しない」という判断も簡単にできます。ムリに出社してコロナに感染するなんて、とんでもないと考えるはずです。出社しないことのハードルがそもそも低いのです。

その点、年配者はそういう判断はしません。コロナの影響で会社の業績が悪化していたら、なおさら忠誠心も、責任感も強いおじさんは、「こんなときだからこそ、出社しなければ!」と考えるのです。

年配のおじさんにとって会社と自分は一蓮托生ですから、沈みかかる船だからといって逃げ出すよりは、一緒に海に沈むことを選択しがちです。そんなメンタリティがあることもあって、「不要不急の出社」をするのだと心理学的には分析できます。

こうしたタイプのおじさんにはリスク情報を伝えるとともに、他社の対応事例など客観的な情報を伝えていくことが大切です。

<参考文献>
Gold, R. S. 2008 Confidence in judgments of comparative, own, and average person’s risk. Psychological Reports ,103, 591‐594.
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内藤 誼人(ないとう・よしひと)
心理学者
立正大学客員教授。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。『世界最先端の研究が教えるもっとすごい心理学』(総合法令)など、心理学を応用したビジネススキルに関する著書多数。
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(心理学者 内藤 誼人 写真=iStock.com)

2060チバQ:2020/04/15(水) 22:16:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/7987ceaf8f90e1845954661b240ba12bf6b78be0
営業自粛で雇用悪化、相談相次ぐ 休業手当の助成制度避けるケースも
4/14(火) 18:53配信

産経新聞
雇用調整助成金支給までの流れ

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府の緊急事態宣言の対象となった大阪府などでも休業や時短営業の要請が相次ぎ、労働者を取り巻く雇用環境が悪化している。企業に対する国の支援策として、休業手当にかかった費用の一部を補助する「雇用調整助成金」があるが、申請手続きは複雑で時間がかかるため利用されないケースもあり、労働者や雇用主からは悲痛な声が上がっている。

  ■相談、前年比3倍

「雇用主から自宅待機を命じられたが、休業手当を支払ってくれない」

 大阪府内の労働者約40万人で組織する労働組合「連合大阪」には、2月下旬以降、こうした新型コロナウイルスの感染拡大をめぐる労働相談が急増している。3月には、前年同期比で3倍近い約350件が寄せられた。

 休業や時短営業を強いられる飲食業、宿泊業などからの相談が中心で、雇用主が手続きの複雑さから雇用調整助成金を申請せず、この結果、休業手当が支払われないケースがあるという。

  ■休業は不可抗力?

 政府は雇用調整助成金について、4月1日〜6月30日を緊急対応期間とし、全国、全業種を対象に、休業手当に対する助成率を引き上げるなどした。

 正規・非正規を問わず全従業員を対象に年間100日、従業員1人当たり日額8330円まで補助されることになっており、緊急対応期間は、100日とは別枠で日数が確保される。

 ただ、申請は手間がかかる。売上高の分かる資料など多数の書類が必要で、申請から支給まで2カ月程度かかることもある。

 また、緊急事態宣言を受けた休業が、労働基準法で休業手当の支払いを免責する「不可抗力」にあたるかどうか、企業からみるとあいまいだ。このため、手当を払わなかったり減額したりするケースもあるという。

 ■迅速な政府対応が必要

 関西の業者からは、困惑の声が上がる。

 ある大手焼き肉チェーンは、店舗の休業で休ませる従業員には休業手当として収入の約6割を支給する方針だが、助成金は「まだ申請しておらず、どのような手続きが必要か調べなければならない状況」とする。

 すでに申請している大阪市福島区の日本料理店「祭(まつり)」は、「飲食店は手元資金が少ないところが多く、政府にはぜひ迅速な対応をお願いしたい」と訴えた。

 一方、飲食店や百貨店、ホテルなどに接客・販売スタッフを派遣している大阪市内の人材派遣会社も、派遣スタッフに休業手当を支給し、助成金の申請手続きを始めた。

 派遣会社の担当者は「事態が収束すれば、(いま冷え込んでいる)求人は必ず復活するはず。再スタートに備えて何とか雇用を維持したい」とするが、「(求人の減った)この状態が半年、1年と続き、休業手当が企業側の持ち出しになれば、企業の体力はもたない」と心配している。

2061とはずがたり:2020/04/17(金) 22:15:16
厳しすぎないか?5分以上残業した分削られることもあるやろし。今は自治体でそんな残業満額認められないとかないのかな?

約5分の遅刻、繰り返すこと8年間 市職員が懲戒処分に 徳島・美馬
https://news.livedoor.com/article/detail/18136780/
2020年4月17日 19時20分 毎日新聞

 2012年4月から今年3月までの8年間にわたり連日平均約5分の遅刻を繰り返したとして、徳島県美馬市は17日、文化会館館長補佐の女性職員(51)を停職2カ月の懲戒処分とした。市によると、女性職員は年次有給休暇の手続きをせずに、午前8時半の始業時間に数分から約20分、頻繁に遅刻していた。時間通りに出勤したのは月2、3日で、8年間の欠勤時間は延べ20日相当という。

<「バスに乗りたかった」5分前に無断早退147回の職員処分>

 3月26日に匿名の指摘が市にあり、翌27日に女性職員へ尋ねたところ、「体調が悪かった」と理由を述べたという。市が文化会館や消防署などに出勤時間などを記録するタイムカードを4月から導入したところ、1日以降、女性職員は遅刻していないという。

 文化会館は館長や女性職員ら計4人が勤務する。歴代の館長も複数回、指導していたが、遅刻が続いたといい、市は現館長と前館長の管理監督責任を問い、減給10%(3〜1カ月)の懲戒処分とした。【松山文音】

2062チバQ:2020/04/20(月) 13:05:26
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200420-00561832-okinawat-oki

中小企業が多い沖縄 在宅勤務どこまで広がる? 新型コロナ対策の先行事例を紹介 交代制や子連れ出勤も


4/20(月) 5:10配信

沖縄タイムス







中小企業が多い沖縄 在宅勤務どこまで広がる? 新型コロナ対策の先行事例を紹介 交代制や子連れ出勤も


窓口の営業時間終了後に業務をしながら、子どもの宿題を見る琉球銀行浦添・牧港支店の具志真澄さん(左)=10日、浦添市の同支店


 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、県内の主要企業でインターネットを利用した在宅勤務や交代制の出勤を導入する動きが広がっている。月の残業時間の上限を45時間と定める働き方改革関連法の施行や、コロナの感染拡大で労働環境が急速に変化していることが背景にある。サービス業が多くを占め、中小・小規模事業所の多い沖縄でどこまで浸透するかが注目される。

 沖縄セルラー電話は9日から、全社員の7割に当たる約210人が自宅で、ネットを使って業務に当たる「テレワーク」を実践中。コミュニケーションを絶やさないよう、複数人でビデオ会議ができるスマートフォンアプリも活用している。5月6日まで実施し、その後は社員が希望すれば続ける方針だ。

 導入で無駄な会議が削減された。また、働いている姿が見えない分、社員の労務管理意識が向上しているといい、担当者は「コロナ終息後は在宅勤務が加速し、多様な働き方ができるようになるのでは」と期待した。

 JAおきなわは20日から、各部署を二つ以上の班に分け、職員を1週間ごとに本社出勤と在宅勤務を交代で繰り返す制度を導入する。集団感染を避けるのが狙い。一方、人員が約半数に減り、1人当たりの業務負担が増えるため、各部署で優先業務を判断し、業務に当たる工夫も凝らす。担当者は「業務は煩雑になるが、感染拡大を防ぐ必要がある」と強調する。

 琉球銀行は、3月から行員の子連れ出勤を許可。4月以降は各支店の判断に委ねている。

 琉銀浦添・牧港支店で窓口業務を担当する具志真澄さんは、息子(9)が通う小学校の春休み明け以降の休校が決まり、やむを得ず一人で留守番させる日々が続いていた。子連れ出勤ができることで「子どもが近くにいる安心感から仕事に集中できる」と言う。

 同支店の古堅雄二支店長は「行員が安心して働ける環境づくりが大切。インフルエンザで学級閉鎖になったときなどに応用できる」と話した。

 一方、小規模事業所や対面で仕事をするサービス業が多い県内では、テレワークの導入が進んでいない実態も。東京商工リサーチ沖縄支店の調査によると、実施した企業は7・87%にとどまった。

 県社会保険労務士会の新垣明会長は「沖縄では、設備投資費用がネックとなり、導入できる企業は限られている」と指摘。だが、働き方を見直す機会にもなっているとし「今は苦しい状況にある事業者が経営を立て直した後、働き方改革に取り組める支援策などが必要だ」と話した。

(写図説明)窓口の営業時間終了後に業務をしながら、子どもの宿題を見る琉球銀行浦添・牧港支店の具志真澄さん(左)=10日、浦添市の同支店


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