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労働運動

2041チバQ:2020/01/30(木) 10:57:45
https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20200129-00160132/
「ブラック企業、辞めました」奪われた“人生“は取り戻すことができるのか


今野晴貴 | NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。


1/29(水) 9:00

 「ブラック企業」という言葉は、いまや誰もが知るところだろう。しかし、ブラック企業を辞めた後のことは意外と知られていない。

 ブラック企業は、被雇用者のその後の人生に悪影響を及ぼす。最たる例が、うつ病などの精神疾患を発症し、就労困難な状態に陥るパターンだ。加えて、現在社会問題になりつつある「中高年引きこもり」も生み出している。ただし、中には能力や特技を生かし、ブラック企業を辞めた後に人生を好転させている人もいる。

 本記事では「ブラック企業を経験した人のその後」について紹介していく。

■精神疾患を発症、5年経っても社会復帰が難しい

 最初に紹介したいのは、大手コンビニフランチャイズ店舗で正社員として働いていた田中(仮名)さんのケースだ。

 求人で出ていた賃金は18〜32万円という条件、福利厚生も充実していることにも惹かれた。しかし、実際には各種社会保険への加入はなく、休憩はほとんど取れない。休日は2週に1日で、月200時間近い過労死レベルの超長時間残業を課され、「おでん」を自腹で100個購入するなどのいわゆる「自爆営業」も行われていた。

 入社4年目にとうとう限界を迎え、心療内科を受診。精神疾患の診断がおりた。

 ところが、会社は休職を許してくれる雰囲気ではなく、働き続けた田中さんが治療薬の副作用によってパニックになり、倒れたのはその後すぐだった。結局、休職をして実家近くの精神科病院に入院し、会社を退職せざるを得なくなってしまった。

 現在は、実家に帰り、親と暮らしながら療養している。退職後約5年経過したいまも、病状は回復していない。焦りが募り、職業訓練校に申し込もうとしたが、不眠などうつの症状によってあきらめざるを得なかった。長時間労働や売り上げノルマの記憶がフラッシュバックしてしまうのだ。

 これだけ働いても、辞めたときの月給は額面で22万円(基本給18万円、業務手当2万円、役職手当2万円)にすぎなかった……。

 社会復帰したい気持ちは強いものの、体調が悪すぎて復帰できず、自分を責める悪循環。精神状態も乱高下しており、精神科病院への短期入院を繰り返したり、自宅にて自殺未遂も起こして救急搬送されたりすることもあるという。

 田中さんは次のように語る。

 「被害で一番大きいのは、人格否定などにより『人間不信』になってしまったことです。退職後、携帯電話に入っていた連絡先を全て消してしまいました。誰とも関わりたくない、誰にも知られていない、何者でもない存在になりたいと思い、実家に引きこもらざるを得なくなってしまいました。

 一時、引きこもり経験者の当事者会などに参加しましたが、そこでも人を信じることができず、人と話すのにものすごく神経を使うようになり、人と関わった後に疲労しやすくなってしまいました」

 いまでもひどいときには、「社会から消えたい」気持ちになってしまうという。社会復帰の目処は立っておらず、今後の人生の出口が見えない状況が続いている。

写真:アフロ
写真:アフロ

■「中高年引きこもり」の温床に

 田中さんの事例は、過酷な労働に「耐え続ける」リスクの大きさがよくわかる。

 また、こうした労働環境の過酷化は社会問題となりつつある「中高年引きこもり」の遠因でもある。ブラック企業が「引きこもり」を生み出しているのだ。

 実際に、2018年に行われた内閣府の「中高年のひきこもり調査」の結果によれば、そもそも「ひきこもりになったきっかけ(複数回答)」は、仕事に関係する理由が多数を占めている。最も多かった回答は「退職」36.2%であり、さらに「人間関係がうまくいかなった」21.3%、「病気」21.3%、「職場になじめなかった」19.1%と続く。「ひきこもり」の一般的イメージとは異なり、「一度も働いたことがない人」は2.2%と少ないのである。


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