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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

4533チバQ:2015/12/21(月) 21:48:07
http://www.afpbb.com/articles/-/3070768
薬価50倍つり上げで物議の米製薬会社CEO、詐欺で逮捕
2015年12月18日 16:18 発信地:ニューヨーク/米国
【12月18日 AFP】AIDS(エイズ、後天性免疫不全症候群)患者向け感染症治療薬を50倍も値上げして今年9月に物議を醸した米製薬会社チューリング・ファーマシューティカルズ(Turing Pharmaceuticals)のマーティン・シュクレリ(Martin Shkreli)最高経営責任者(32)が17日、詐欺の容疑で逮捕された。米検察当局が明らかにした。

 元ヘッジファンド経営者のシュクレリ氏は、寄生虫感染症治療薬「ダラプリム(Daraprim)」の権利を買い取った直後の9月、薬価を1錠13.50ドル(約1600円)から同750ドル(約9万円)へと引き上げて政界などから怒りを買ったが、悪名を馳せていることを喜ぶかのような振る舞いをみせていた。

 ただ、逮捕容疑は、薬価つり上げとは関係がないという。米連邦捜査局(FBI)によれば、シュクレリ容疑者には「数々の虚言、ごまかし、強欲が絡んだ証券詐欺」を通じて計1100万ドル(約13億5000万円)を横領した疑いがかけられている。

 一方、検察は、同容疑者が経営していたバイオ企業レトロフィン(Retrophin)とヘッジファンド2社も詐欺に関与しているとみている。米ニューヨーク(New York)東部地区を管轄するロバート・ケーパー(Robert Capers)連邦検事は記者会見で、シュクレリ容疑者は2009年から「複数の詐欺に関与し、投資家を陥れるため虚偽の網を張り巡らしていた」と述べた。

 シュクレリ容疑者はまた、米証券取引委員会(SEC)からも詐欺の疑いで告発された。

 シュクレリ容疑者は全ての容疑について否認している。

 検察によるとシュクレリ容疑者はその後、500万ドル(約6億1000万円)を払って保釈された。レトロフィンの外部顧問を務めていたエバン・グリーベル(Evan Greebel)弁護士も逮捕されたが、100万ドル(約1億2000万円)を払って保釈されたという。(c)AFP/Thomas URBAIN

4534チバQ:2015/12/21(月) 21:49:22
http://www.afpbb.com/articles/-/3061105
米経営者、エイズ薬を50倍値上げし物議 医療制度の問題浮き彫り
2015年09月24日 15:25 発信地:マイアミ/米国
【9月24日 AFP】米国では近年、10万ドル(約1200万円)以上の費用がかかる抗がん剤からC型肝炎治療薬に至るまで、あらゆる種類の薬剤の価格が高騰し、批判を呼んできた。だが今週、AIDS(エイズ、後天性免疫不全症候群)やがん治療などで免疫力が低下した人々の治療に使われる薬剤の価格を一晩で約50倍に値上げした若き製薬会社経営者が、その理由を軽い口調で説明した動画が話題となり、さらなる怒りの声を巻き起こした。

 製薬会社チューリング・ファーマシューティカルズ(Turing Pharmaceuticals)は8月、60年前に開発された寄生虫感染症治療薬「ダラプリム(Daraprim)」の権利を買い取り、その価格を1錠13.50ドル(約1600円)から同750ドル(約9万円)へとつり上げた。

 これによりメディア各社から「米国で最も嫌われている男」と呼ばれることになった同社のマーティン・シュクレリ(Martin Shkreli)最高経営責任者(CEO)は、批判を受けて同薬剤の値下げを約束したが、値下げ幅については明らかにしなかった。

 次期大統領選の民主党候補、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏はこの騒動に乗じ22日、製薬会社による「法外な価格設定」の問題に取り組むことを約束。具体策の一つとして、製薬会社が研究開発に投じる収益の割合を規定する方針を示した。

■がん新薬の費用は年間1400万円超

 米ニューヨーク(New York)の医療機関「ノース・ショアLIJ医療システム(North Shore-LIJ Health System)」の最高薬剤責任者、リー・ブリスコードワイヤー(Leigh Briscoe-Dwyer)氏によると、現在使用されている薬剤の90%を占める低価格のジェネリック医薬品でさえも価格高騰は避けられず、「医療業界の全分野で、過去2年間にわたりほぼ日常的にジェネリック医薬品の著しい価格上昇が起きている」という。

 タフツ医薬品開発研究センター(Tufts Center for the Study of Drug Development)によれば、製薬会社は価格上昇を正当化する理由として、薬剤1種類の開発に約26億ドル(約3100億円)もの多額の費用がかかることを挙げる場合が多い。

 専門家によると、米国の制度の下では製薬会社が主導権を握っているが、欧州などの他の国々では、政府が製薬会社と価格交渉を行い、高価すぎると判断した薬剤への支払いを拒否する権限を持っている。

 米医学専門誌「メイヨー・クリニック紀要(Mayo Clinic Proceedings)」に掲載された7月の論説によれば、現在の米国における抗がん剤の新薬の平均価格は年間12万ドル(約1400万円)を超えているが、国民の平均年収は5万2000ドル(約620万円)だ。また、抗がん剤の新薬の価格は過去15年間で5〜10倍に上昇している。(c)AFP

4535チバQ:2015/12/21(月) 21:49:46
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20151221-OYT1T50074.html
ヒット新薬、薬価下げ検討…製薬業界は猛反発
2015年12月21日 17時38分


 国内での売れ行きが予想外に伸び年1000億円を超えた医療用医薬品の値段(薬価)を引き下げるという新ルールを、厚生労働省が来年の診療報酬改定から導入する方針を固めた。

 保険適用された薬が対象。医療費が膨れあがるのを防ぐためだが、製薬業界は新薬開発を妨げると猛反発している。

 新ルールでは、年間の販売額が1500億円を超え、製薬会社の予想の3割増以上となった薬について、2年に1度の診療報酬改定で公定価格を最大半額に下げる。1000億円超で予想の5割増以上となった薬も、最大25%落とす。

 新薬の値段は、製薬企業が開発コストや材料費などに加え、国内の市場規模を考慮して算定した価格を厚労省に提出するなどし、有識者会議での検討を踏まえた上で、同省が決定している。社会保障費の抑制が課題となる中、当初の予想を超す巨額の売り上げが生じた場合、公的保険財政からそのまま支出するのは難しいと判断した。

4536チバQ:2015/12/21(月) 21:50:30
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151221/k10010348551000.html
化血研に立ち入り検査 近く業務改善命令へ
12月21日 18時56分

化血研に立ち入り検査 近く業務改善命令へ
熊本市にある製薬会社「化血研」が、医薬品の原料で生物テロにも使われるおそれのあるボツリヌス毒素を運ぶ際に、必要な届け出を怠っていたとして、厚生労働省は会社に対し立ち入り検査を行いました。「化血研」では国の承認とは異なる方法で血液製剤や動物用のワクチンを製造する問題が相次いで明らかになっていて、厚生労働省は、近く業務改善命令を出す方針です。
立ち入り検査を受けたのは熊本市に本社がある製薬会社「化血研」=「化学及血清療法研究所」です。
厚生労働省によりますと、「化血研」は、食中毒の治療薬など医薬品の原料に使われるボツリヌス毒素について、熊本県内の施設と施設の間を運ぶ際、法律で定められた届け出をしていなかったということです。
ボツリヌス毒素は生物テロに使用されるおそれがあるとして、0.1ミリグラム以上運ぶ際には県の公安委員会に届け出る必要がありますが、会社の内部調査で、平成19年以降の8年間で届け出を怠っていたケースが4件確認されたということです。
会社によりますと、運搬中の紛失や盗難などはなかったということで、21日の立ち入り検査では管理状況について、担当者から聞き取りを行ったほか運搬の記録などを調べたということです。
「化血研」では国の承認とは異なる方法で血液製剤や動物用のワクチンを製造する問題が相次いで明らかになっていて、厚生労働省は近く業務改善命令を出す方針です。
ボツリヌス毒素とは
ボツリヌス毒素は、土や泥の中に広く存在する細菌のボツリヌス菌が、酸素がない状態におかれた際に発生させる強い毒素です。
食中毒を引き起こすことでも知られていて、昭和59年には熊本市で製造された「からしれんこん」を食べた11人が死亡し、検出されたボツリヌス毒素が原因だと断定されました。
ボツリヌス毒素は、こうした食中毒の治療薬など医薬品の原料として使われますが、強い毒性のため生物テロに使用されるおそれがあるとして感染症法で「二種病原体等」に指定されています。
研究などの目的で所持する場合には厚生労働大臣の許可が必要で、運搬する際には都道府県の公安委員会に届け出なければなりません。
「生物テロおそれある病原体など管理徹底を」
熊本市にある製薬会社「化血研」が、医薬品の原料で生物テロにも使われるおそれのあるボツリヌス毒素を運ぶ際に必要な届け出を怠っていたことについて、警察庁でテロ対策に関わった日本大学の河本志朗教授は、「ボツリヌス毒素は、オウム真理教が生物兵器をつくるために培養しようとしていたとされる非常に危険なものだ。今回の化血研の対応は、危険な毒素を管理するという危機感が欠けていると言わざるをえない」と述べました。そのうえで、「来年は伊勢志摩サミット、5年後には東京オリンピック・パラリンピックを控え、テロ対策が重要となるなか、製薬会社などは生物テロに使われるおそれがある病原体などの管理を徹底すべきだ」と指摘しています。

4537チバQ:2015/12/21(月) 21:51:16
http://www.asahi.com/articles/ASHD12HCPHD1UBQU008.html
武田薬品、特許切れ薬事業を分離 後発薬世界最大手と合弁
伊沢友之2015年12月1日08時00分
 国内製薬最大手の武田薬品工業は30日、特許が切れた薬の販売を本体から切りはなすと発表した。後発薬(ジェネリック)世界最大手と来年4月以降に合弁会社を設立して、そちらに任せる。後発薬の普及を8割以上に高める国の方針などで、特許切れの薬はもうけづらくなっている。新薬の開発や販売に集中し収益力を高める。

 合弁相手はテバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ(イスラエル)。武田は「長期収載品」と呼ばれる特許切れの薬の販売や医師への情報提供などを原則、合弁会社に移す。出資比率はテバが51%、武田が49%。5人の役員のうち、3人をテバが出す。社名や本社をどこに置くかは決まっていない。また合弁会社と、テバの日本法人「テバ製薬」(名古屋市)は連携するが、統合するかなどは未定だ。

 武田は経営資源を新薬に集中させる。テバは、武田のブランドを使って知名度向上を図るほか、武田の流通網や顧客層を活用して事業の拡大をもくろむ。

 合弁会社は武田の連結対象から外れ、持ち分法適用会社になる。武田の売上高は初年度で数百億円減る見込みだ。武田の日本事業を担当する岩崎真人取締役は「革新的な新薬の提供を通じて、成長を遂げていく」などとした談話を出した。

 日本の製薬会社が、長期収載品を本体から大幅に切りはなすのは異例。背景には、医療費削減を目標に後発薬品の普及率を高めたい国の方針がある。

4538チバQ:2015/12/21(月) 21:52:09
http://www.asahi.com/articles/ASHCM129BHCLULBJ01H.html
血液製剤など10製品出荷止まったまま 製薬会社不正
竹野内崇宏2015年11月27日20時30分
 血液製剤やワクチンの国内有力メーカー「化学及血清療法研究所」(化血研、熊本市)が、20年以上にわたって不正な方法で製品をつくっていたことが判明し、現在も10製品が出荷できないでいる。化血研は近く、第三者委員会による調査の結果を発表する。

 厚生労働省は、流通中や出荷予定の化血研製の血液製剤12種類とワクチン10種類、その他7種類の計29種類について、9月までに出荷自粛を要請。安全性が確認された製品や緊急性の高い製品を順次解除しているが、まだ血液製剤7種類とワクチン3種類は出荷が止まっている。

 B型肝炎ワクチンは国内シェアが8割。宇都宮市内のある診療所は在庫がなくなり、予約の受け付けを中止した。インフルエンザワクチンと4種混合(百日ぜき、ポリオなど)ワクチンは解除されたものの、一部の医療機関では予約延期などの影響が出た。

 血友病患者に必要な血液製剤も条件付きで解除された。ただ荻窪病院(東京)の花房秀次医師によると、「本当に安全か」と不安を訴える患者もいるという。

 不正な製造は、承認内容と異なるつくり方をしていたこと。化血研によると、1989年ごろから、血液製剤の製造効率を高める目的で、添加剤を入れていた。発覚を免れようと記録を偽造し、国の定期検査で示していた。ワクチンでも同様の不正な製造や、書類の誤記が見つかった。

 化血研は9月、元裁判官らによる第三者委を設置、原因を調べ始めた。厚労省は第三者委の報告書をもとに行政処分を検討する。

 化血研は旧熊本医科大(熊本大医学部)の研究所が母体。薬害HIV訴訟の被告企業の一つで96年に和解した。大阪原告団の花井十伍代表は「訴訟のさなかにも不正行為を続けていたことになる。不正を見逃してきた国もこれまでの対応を検証すべきだ」と話す。(竹野内崇宏)

■出荷が止まっている主な製品

()内のパーセントは国内シェア

【ワクチン】

・日本脳炎(36%)

・A型肝炎(100%)

・B型肝炎(80%)

【血液製剤】

・重症の感染症などに使う「献血グロブリン」

・出血性ショックなどに使う「献血アルブミン」

※インフルエンザワクチン、4種混合(百日ぜき、ジフテリア、破傷風、ポリオ)ワクチンは出荷を再開

4540チバQ:2015/12/23(水) 02:17:09
>>4539
http://mainichi.jp/articles/20151124/k00/00m/020/098000c
ファイザー
19兆円アイルランド企業合併…節税効果も

毎日新聞2015年11月23日 22時09分(最終更新 11月24日 00時31分)
 【ワシントン清水憲司】米製薬大手ファイザーと、アイルランドの同業アラガンは23日、合併することで合意したと発表した。2016年後半に合併手続きを終える見通しで、製薬業界では世界最大規模となる。ファイザーは合併を通じ、法人税を低く抑える狙いがあるとされ、論議を呼びそうだ。

 発表によると、買収総額は1600億ドル(約19.6兆円)で、今年最大の企業合併になる見通し。ファイザーは欧米の巨大製薬会社と首位争いをしており、14年の売上高は496億ドル(約6兆円)で、製薬業界ではノバルティス(スイス)の580億ドル(約7兆円)に次ぐ規模。アラガン買収後のファイザーの売上高は600億ドルを超え、首位を奪還するのは確実だ。

 ファイザーのリード最高経営責任者(CEO)はかねて、米国の法人税率は競合他社の所在国より高く、競争上の不利になっていると主張。昨年1月、法人税率の低い英国の製薬大手アストラゼネカの買収に乗り出したものの、拒否されて実現しなかった。先月、同じく米国より法人税率の低いアイルランドのアラガンへの合併提案が表面化していた。

 買収は、アラガンの株主にアラガン株1株当たり合併会社のファイザー株11.3株を割り当てる株式交換で行う。社名は「ファイザー」で、事実上の本社機能は引き続き米ニューヨークに置く。合併会社のCEOはリード氏が務める。

 一方、買収される側のアラガンが形式的にファイザーを“吸収”して存続会社になる「逆さ合併」の形を取り、法的な本社は法人税率の低いアイルランドに置く。実質的な法人税率は現行の約25%から、合併後には17〜18%程度に下がる見通しだ。

 米財務省は昨年9月、課税逃れを狙って本社を国外に移す動きを抑止しようと、こうした企業の資金活用を制限するなどの防止策を打ち出し、今月も追加策を発表したばかり。米国内で論議を呼ぶのは確実で、税制改正が来年の米大統領選の争点の一つになる可能性もある。

 ファイザーは世界屈指の新薬メーカーとはいえ、後発医薬品(ジェネリック)メーカーとの競争が激化している。しわ取り注射剤「ボトックス」やドライアイ治療薬などの人気薬をそろえるアラガンを取り込み、合併後3年間で20億ドル(約2460億円)超の経費削減効果も見込む。リード氏は「ファイザーは革新的な医薬品の開発、株主還元、米国への投資を促進する財務上の柔軟性を得られる」との声明を出した。

 企業の買収・合併では、ビール首位のベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)が今月、同業2位の英SABミラーを約710億ポンド(約13兆2000億円)で買収することで正式合意しており、ファイザーの買収はこれをしのぐ規模となる。

 一方、日本勢は最大手の武田薬品工業でも世界トップ10に食い込めていない。日本勢はバイオ医薬品など最先端の新薬開発で出遅れ、欧米勢に比べて大型の新薬候補が少ないとの指摘もあり、一段の規模拡大や経営効率化を迫られそうだ。

4541荷主研究者:2015/12/26(土) 21:24:55

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201512/20151202_13047.html
2015年12月02日水曜日 河北新報
<東北大病院>てんかんセンター開設

 東北大病院は1日、てんかん治療の広域連携拠点となる「てんかんセンター」を院内に開設した。てんかん患者の確定診断を引き受けるなど、専門相談員を置いて地域の医療機関との連携を強化する。

 東北大病院などによると、全国的にてんかん専門医が不足しており、疑いのある患者の早期診断や専門的助言ができる体制の整備が課題になっていた。今後は連続脳波モニタリング検査による確定診断を東北大病院が担う。

 東北大病院は2010年、大学病院初のてんかん科を設置。ことし11月には東北、北海道で唯一となる「てんかん診療拠点機関」の指定を県から受けた。

 センター長に就いた中里信和てんかん科長は「全人口の1%がてんかん患者とされる。地域の医師と連携しながら患者の悩みを支援していきたい」と話した。

4542とはずがたり:2015/12/28(月) 19:30:45
【ビジネスの裏側】「死の谷」に挑む武田薬品…製薬業界の悪習・古い体質さえも変えるiPS細胞の再生力 「メイドインジャパン」の創薬
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E3%80%90%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%81%AE%E8%A3%8F%E5%81%B4%E3%80%91%E3%80%8C%E6%AD%BB%E3%81%AE%E8%B0%B7%E3%80%8D%E3%81%AB%E6%8C%91%E3%82%80%E6%AD%A6%E7%94%B0%E8%96%AC%E5%93%81%E2%80%A6%E8%A3%BD%E8%96%AC%E6%A5%AD%E7%95%8C%E3%81%AE%E6%82%AA%E7%BF%92%E3%83%BB%E5%8F%A4%E3%81%84%E4%BD%93%E8%B3%AA%E3%81%95%E3%81%88%E3%82%82%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B%EF%BD%89%EF%BD%90%EF%BD%93%E7%B4%B0%E8%83%9E%E3%81%AE%E5%86%8D%E7%94%9F%E5%8A%9B-%E3%80%8C%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%89%B5%E8%96%AC/ar-BBnYleJ#page=2
産経新聞
8 時間前

 「死の谷」と呼ばれてきた日本の製薬業界の悪習を武田薬品工業が変える。「死の谷」とは、大学の優れた新発見を製品化できずに腐らせてしまう制度的問題を意味する。武田は人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使ったがんや糖尿病などの再生医療の実現に向け、ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥教授が率いる京都大iPS細胞研究所のスタッフらを抱え込んだ研究機関を神奈川県に設置。創薬で欧米勢が圧倒的な強みを持つ中、アカデミズムと企業の垣根を壊し、「メイド・イン・ジャパン」の再生医療の確立を目指す。(阿部佐知子)

 同じ釜の飯を喰う

 武田と京大iPS細胞研究所は平成27年12月15日、武田の湘南研究所(神奈川県藤沢市)で、がんや糖尿病、心不全など6つの疾患でiPS細胞を使った新薬開発や再生医療の研究をスタートしたと発表した。

 「大学で論文は書けるが、患者に(研究成果が)届かない。研究者が(製薬)企業に入ることで、臨床応用という世界に飛び込んでいくすばらしい舞台だ」

 会見した山中教授は、両者の提携についてこう意義を語った。

 従来の産学連携は、製薬会社の社員が大学に出向して基礎分野の研究に参加するのが一般的だった。今回のように製薬会社の研究機関に直接入りこんで、臨床段階まで携わるのは日本の製薬業界では極めて異例のことだ。いわば、武田と京大の研究者が同じ釜の飯を食いながら、再生医療の臨床試験という一つの目標に取りかかる構図だ。

 国立大学法人の職員である京大の研究者と武田の社員では、一緒に研究をしていても、勤務や出張の勤務規定が異なる。京大職員が武田の社員食堂で割引価格で利用できるように福利厚生面などの細かな規定も見直しをして、実現にこぎつけた。

 湘南研究所内に約2200平方メートルの施設を開設し、iPS研究所の6人を中心に60人が参加する。来年4月に対象となる疾患を10以上まで増やし、40人以上の研究者を国内外からさらに受け入れる予定だ。

 知的財産については、汎用性のある技術は京大iPS研が所有。最終的に生み出された再生医療の関わる知財は武田と京大iPS研との共同所有にする。

 遅れをとる日本勢

 異例の提携にこだわった理由について、山中教授は日本の創薬が抱えて続けてきた「死の谷」と呼ばれる課題をあげる。

 「死の谷」は、研究開発段階から実際に事業化するまでの間に立ちはだかる、

 開発費用のほか、大学研究を医療につなぐ橋渡し役の不在が原因で起きる。

 新薬創出で世界1位の米国では、大学などの研究機関が由来のものが6割をしめるが、日本では2割以下といわれている。

 欧米では基礎研究と製薬企業を結びつけるバイオベンチャーがあり、有望な研究をベンチャー企業が育て、大企業に事業を売却するといった流れが定着している。しかし、日本ではこのプロセスがなかった。

 今回の提携が成功すれば、「死の谷を一足飛びに乗り越える」(山中教授)といい、日本の弱点を克服できるモデルケースになりえる。

 「革新をもたらすものが日本の研究で生まれてくる」と語った武田薬品のクリストフ・ウェバー社長。山中教授は「(取り組みを)成功させ、日本で生まれる画期的で新しい基礎研究の成果を社会への応用につなげたい」と強調した。

 早ければ3年後にも、日本で生まれた新薬の臨床試験を開始する。iPS細胞研究は、日本の製薬業界と大学の古い体質さえ変え、日本の医療を飛躍させようとしている。

4543とはずがたり:2016/01/04(月) 19:55:23
>いずれの死亡例も原因は個別に説明できるとみられるものの、年末の時期に集中して起きたことから、病院の職員確保や高齢妊婦のチェック体制を疑問視する声も上がっている。
確率的には十二分に有り得るんだろうから年末体制のチェックをすれば十分やろうね。

イタリア、妊婦の死相次ぎ波紋 1週間で5人
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%80%81%E5%A6%8A%E5%A9%A6%E3%81%AE%E6%AD%BB%E7%9B%B8%E6%AC%A1%E3%81%8E%E6%B3%A2%E7%B4%8B-1%E9%80%B1%E9%96%93%E3%81%A75%E4%BA%BA/ar-AAgj7jn#page=2
AFPBB News
8 時間前

【AFP=時事】妊産婦死亡率が世界最低水準のイタリアで、昨年12月25〜31日の7日間に5人の妊婦が出産時に死亡したことを受け、衝撃が広がっている。同国の保健当局は3日、調査を命じた。

 いずれの死亡例も原因は個別に説明できるとみられるものの、年末の時期に集中して起きたことから、病院の職員確保や高齢妊婦のチェック体制を疑問視する声も上がっている。

 直近の死亡例は、3人目の子どもの妊娠8か月だった女性(29)。パートナーの男性の話では、高熱と胃腸炎の症状を訴えて30日に北部ブレシア(Brescia)の救急センターに運ばれ、翌日の大みそかに死亡した。医師は緊急帝王切開を試みたものの、母子ともに死亡した。

 ベアトリーチェ・ロレンツィン(Beatrice Lorenzin)保健相は、この女性に加え、他の死亡例4件のうち3件について原因を究明するため専門家を派遣。最初の報告は4日に予定されている。

 報道によると、他の死亡例のうち2件は、35歳と39歳の妊婦が出産中に心不全を起こし、死産となった。また、クリスマスの25日には、緊急帝王切開を受けた妊娠8か月の女性(34)が死亡。女性は自宅で転落事故に遭ったと伝えられている。お腹の中にいた男児は、摘出から数時間後に死亡した。

 調査対象とならなかったのは、南部フォッジャ(Foggia)で死亡した女性(23)で、出産予定日を目前に自宅で急死した。お腹の中にいた女児は、母親の死後行われた帝王切開によって無事誕生した。

 著名な婦人科医であるローマ(Rome)のラ・サピエンツァ大学(La Sapienza University)のロザルバ・パエザーノ(Rosalba Paesano)教授(婦人科学)は、今回の事例の数件について、妊娠後期に生じる血栓症や心臓疾患のリスクに対する検査が不十分だったために起きた可能性があるとの見方を示した。

病院のベッドに横たえられた新生児(2013年3月19日撮影、資料写真)(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 病院のベッドに横たえられた新生児(2013年3月19日撮影、資料写真)(c)AFP=時事/AFPBB News
 ローマのサン・カミロ(San Camillo)病院のアントニオ・スタリタ(Antonio Starita)医長はイタリア紙スタンパ(La Stampa)に、「イタリアで際立っているのは妊婦の35%が35歳を超えていることだ。この年齢では妊産婦の死亡リスクが倍増する」と語った。

 スタリタ氏によると、一部の保健機関で新規雇用が止まっているため、スタッフ、特に家庭を訪問して妊娠をめぐる問題の初期兆候に気付くことができる助産婦が不足している恐れがある。

 世界銀行(World Bank)の統計によれば、イタリアは2004年以来の出生数10万人当たり妊婦死亡数が平均4人にとどまり、妊産婦死亡率の下位10か国に入っている。

【翻訳編集】AFPBB News

4544名無しさん:2016/01/11(月) 09:35:33
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160111/k10010367261000.html
紹介状ない大病院初診 負担徴収義務化の方針
1月11日 5時20分

厚生労働省は大病院が高度な治療に特化できるようにするため、診療所などの紹介状がない患者が大病院を初めて受診した場合、初診の際は5000円以上の窓口負担の徴収を義務化する方針を固め、中医協=中央社会保険医療協議会に提案することにしています。
現在、地域の診療所などの紹介状がない患者が大病院を受診した場合、病院は特別な窓口負担を徴収できるとされていますが、徴収するかどうかや金額の設定は任意で、義務化はされていません。
これについて厚生労働省は、紹介状がない患者が500床以上のベッドを持つなどの大病院を受診した場合、初診の際は5000円以上、再診では2500円以上の窓口負担の徴収を義務化する方針を固めました。
厚生労働省は、こうした仕組みを導入して症状が軽い患者が直接大病院を受診することを抑制することで、大病院が高度な治療に特化できるようにしたいとしていて、来年度・平成28年度からの導入を目指し、中医協=中央社会保険医療協議会に提案することにしています。

4545とはずがたり:2016/01/11(月) 18:10:57
>院外薬局で薬を患者がもらうシステムに変えていった。医者に入るお金は処方箋料だけとなる。たくさんの薬を書くと余計に手間が増えるのに入るお金は同じというシステムだ。結論的にいうと、これでほとんど処方は減らなかった。

>私は基本的に医学教育の在り方に問題があるのだと考えている。ひとつは「専門分化主義」、もうひとつは「正常値至上主義」である。

>総合診療医というのは、専門医ほど各臓器には詳しくないが、人間全体をみて、その人に何が大切かの優先順位がつけられる。15種類の薬を飲んでいる人に、これだけは飲んでくれという5種類が選べるような医師だ。

>総合診療や地域医療、そして彼らによる啓もう活動が盛んな長野県は平均寿命が男性1位、女性1位になっていながら、ひとり当たりの老人医療費は全国最低レベルだ。

>厚生労働省は医療費を制度で削ろうとばかりするが、医学教育改革こそが、もっともコストエフェクティブな制度だ

薬の大量処方で医者が儲かるという「大ウソ」
薬が減らないのには2つの原因があった
http://toyokeizai.net/articles/-/94048
和田 秀樹 :精神科医 2015年11月26日

医者は金儲けのために薬を出しているのではない

日本人は、諸外国と比べて、医者に行った時の薬の処方が多い。それに疑問を感じているのか、「薬漬け」ということばもよく使われる。

その理由について、医者が利益を得るために薬を必要以上に大量に出しているからだと考える人が少なくない。だから一般の人と比べて医者の収入が多いと思われているフシもある。

どうも日本には医者の「性悪説」のようなものがあるようだ。

たとえば、かつて老人医療費が無料になった時代があるが、当時、病院の待合室が高齢者であふれ返っていた。高齢者のサロンとさえ揶揄された。

その際に待合室で元気そうな高齢者が、次に行く旅行の相談をしているとか、いつも来ているおじいさんが今日は顔を見せないので聞いてみると「風邪をひいてるから」というようなオチになっている。要するに、病気でも何でもない高齢者を医者が集めて金儲けをしていて、本当に病気のときは来ないという話である。

しかし、ここでよく考えてほしい。高齢者の通院患者というのは、風邪をひいたなどの急性の病気で医者にくるほうが珍しく、多くの場合は、高血圧や糖尿病、骨粗しょう症など慢性の病気で医者に来ているのである。体調がいいのであれば、待合室で旅行の相談をするのは何の不思議もないし、むしろ待合室でよぼよぼしているとすれば、薬の出し過ぎか、医者がちゃんと体調を管理できていないことになる。私の外来に通う認知症の患者さんだって、風邪をひいている時は、代わりに家族が来ることなどざらにある。

しかし、日本の医者は薬を出すことで金儲けをしていると厚生労働省(当時は厚生省)も考えたようで、90年代後半くらいから医薬分業を強烈に推し進めた。要するに院内で処方するのではなく、院外薬局で薬を患者がもらうシステムに変えていった。そうするといくらたくさん薬を出しても、医者に入るお金は処方箋料だけとなる。たくさんの薬を書くと余計に手間が増えるのに入るお金は同じというシステムだ。

結論的にいうと、これでほとんど処方は減らなかった。世間や厚生省が考えるほど、医者は金儲けのために薬を出していたのではなかったのだ。

4546とはずがたり:2016/01/11(月) 18:11:08

薬漬け医療を生む「専門分化主義」の弊害

では、なぜ、たとえば高齢者だと15種類も出されるような、多剤処方、いわゆる薬漬け医療が蔓延するのだろうか?拙著『だから医者は薬を飲まない』でも解説しているが、私は基本的に医学教育の在り方に問題があるのだと考えている。

ひとつは「専門分化主義」、もうひとつは「正常値至上主義」である。

大病院、とくに大学病院に行ったことがあればお気づきになるだろうが、内科という科はその手の病院では消滅している。代わりに、呼吸器内科、内分泌科、消化器内科、循環器内科という臓器別の診療科が並んでいる。

このような専門分化は、特定の臓器の病気と診断がついている場合、とくに珍しい病気に対して、専門的に治療を行うには望ましい。しかし、それによって専門外の分野の治療はお粗末になってしまうということは珍しくない。

一般に大学病院や大病院の医師などが開業する場合、糖尿病の専門医や消化器内科の専門医として開業できればいいが、それでは広く患者が集めきれないので、一般内科ということで開業するケースが多い。ところが高齢者の場合、一人でいくつもの病気を抱えているほうがむしろ通常だ。高血圧で血糖値も高く、そのうえ、骨粗鬆症も始まっているなどということがざらだ。

その際、循環器の専門医であれば、高血圧に関しては、自分の専門知識で治療ができるだろう。しかし、糖尿病や骨粗鬆症については、専門外の素人のような感じで治療をすることになる。

そういう際の医者向けのマニュアル本はいっぱい出ている。それぞれの病気についての「標準治療」が紹介されている本だ。どんな検査をして、どんな治療をすればいいかが書かれているから、確かに大外れの治療にはならないだろう。しかし、多くの場合は標準治療として、2、3種類の薬を飲ませればいいという話になっている。すると、4つ病気を抱えたお年寄りに「標準治療」を行うと12種類の薬を飲ませることになる。

ところがこの手の標準治療は、ほかの病気が合併していることはほとんど考慮に入れられていない。基本的にその病気の専門家が作るのだが、その病気に詳しくてもほかの病気に詳しくないことには変わらない。そして、多くの場合、ほかの薬を飲んでいる場合に、その処方をどうすればいいのかなどは書かれていない。

結果的にほかの分野のことを知らない専門医が次々と開業していくうえに、患者層の多くが高齢者(これからはその傾向がどんどん強まっていくだろう)なので、多剤併用の傾向がさらに進んでいくことになる。

ところが大学病院というのは、基本的に教育スタッフがほとんどこの手の「専門家」である。こういう人が医学教育を牛耳っている以上、多少制度をいじっても、むしろ受けた教育に忠実なまじめな医者ほど薬をたくさん使ってしまうことになる。

本当は正常ではない「正常値」

もうひとつの問題は、「正常値」主義である。要するに検診などで異常値が出れば、ある病気の早期発見ができたということで、治療が開始されてしまうということだ。

2012年の人間ドック学会の発表によると、人間ドックでどの項目も異常がなかった人はわずか7.8%しかいなかったという。92.2%の人は何らかの形で異常を抱え、それを医者に見せるとその異常値を正常化させるような治療が行われてしまう。

4547とはずがたり:2016/01/11(月) 18:11:25
>>4545-4547
ここでも、専門分野の病気なら、「この程度の異常なら大丈夫」と言えるのかもしれないが、専門外の場合は「一応、治療しておきましょう」になりかねない。

実際、血圧の正常値などは大規模調査の結果などで、ときどき変更されるが、検査の正常値というのは、平均値プラスマイナスアルファなどという「雑な」決め方をされていることが多い。身長が平均よりひどく高くても、ひどく低くても病気とは言えないように、「平均を外れていること=病気である」とは言えないだろう。

どの値を超えれば病気になりやすいという大規模調査をすればいいのに、それがほとんど行われていないのが現実だ。また検査データを正常にしたら、本当に病気が減るのかもわからないということも珍しくない。

本当に「正常な値」と、薬を使うことで「正常にした値」というのは、体に与える意味が違う。たとえば、ピロリ菌があると胃がんになるというので、最近は除菌が盛んに進められるが、生まれつきピロリ菌がない人は確かに胃がんにならないのだが、長い間ピロリ菌が胃の粘膜に影響を与えていた人は、菌を殺しても胃がんにならないとは限らないそうだ。

検査値を正常にしないといけないというイデオロギーに、医者(患者の多くも)が染まっている限り、異常値にはつい薬を使うということになって、どんどん薬が増えていってしまう。

これからの時代に必要な医者とは

最近になって高齢者が増えてきたこともあって、専門医でない総合診療医や、地域の患者への往診を含めて(要するにその患者さんの生活状況もみる)サポートしていく地域医療医が再評価されているという。

総合診療医というのは、専門医ほど各臓器には詳しくないが、人間全体をみて、その人に何が大切かの優先順位がつけられる。15種類の薬を飲んでいる人に、これだけは飲んでくれという5種類が選べるような医師だ。

総合診療や地域医療、そして彼らによる啓もう活動が盛んな長野県は平均寿命が男性1位、女性1位になっていながら、ひとり当たりの老人医療費は全国最低レベルだ。つまりきわめてコストエフェクティブ(コストがかからず、患者さんの健康長寿につながる)な治療を行っていることになる。いっぽうで、大学病院の多い県ほど、平均寿命が短く、老人医療費も高いという傾向がある。検査値の正常主義はむしろ時代遅れなのだ。

高齢化が進んでいるのだから、医学教育の大幅な改変が求められる。しかし、大学の医学部の教授というのは、一度なると定年までやめないし、各医局が定員を削る気がないから、専門医ばかりが養成され、総合診療医がなかなか教育できない。

だとすれば、旧来型のダメな大学病院は半分くらいスクラップして、総合診療や心の治療、がんへの特化などのニーズにあった医学部をどんどん新設すべきなのだ。

厚生労働省は医療費を制度で削ろうとばかりするが、医学教育改革こそが、もっともコストエフェクティブな制度だと私は信じている。

4548とはずがたり:2016/01/11(月) 18:44:21
C型肝炎の特効薬、バカ売れで浮上する問題
2015年5月発売、いきなり国内販売トップに
http://toyokeizai.net/articles/-/98235
長谷川 愛 :東洋経済 記者 2016年01月02日

「ソバルディ」は2015年7〜9月期に432億円を売り上げ、国内の医療用医薬品でトップに立った。

2015年、最も注目を浴びた製薬会社の一つが、米国のギリアド・サイエンシズだ。
肝臓がんの原因となるC型肝炎の2つの特効薬、「ソバルディ」(遺伝子型2型のC型肝炎ウイルスの感染者向け)と「ハーボニー」(1型ウイルスの感染者向け)が2013年末の発売直後から爆発的に成長し、2014年の医療用医薬品売上高は、前年の世界18位から9位に急浮上した。

2015年5月に国内で発売したソバルディは、同年7〜9月に432億円を売り上げ、国内製品別売り上げランキングでいきなりトップに立った(IMSジャパン調べ)。あまりの売れ行きに、厚生労働省はソバルディ、ハーボニーを対象候補に、2016年度の薬価制度改革で、年間販売額が1000億円以上などの条件を満たした製品の薬価を最大50%引き下げる仕組みの導入を決めた。

約8000人の従業員を抱えるギリアドは、感染症領域に強みを持ち、エイズ治療薬(抗HIV薬)で世界最大手。日本で有名な抗インフルエンザ薬「タミフル」も創製した。C型肝炎薬の大ヒットで業績が様変わりした今、ギリアドのトップは何を思うのか。タミフルの開発者でもある、ジョン・ミリガン社長を直撃した。
患者同士の口コミで売り上げが急拡大

――いきなり世界トップ10入りを果たして、どんな心境か。

まだ慣れないが、いやな感じはしない。今の売り上げの背景にはサイエンスや、これまで積み上げてきた努力があり、よい医薬品を患者に届けることができている。

ギリアドは1987年設立の、まだとても若い会社だ。売り上げ規模も展開地域もさらに拡大していく。2013年に日本法人が本格的に立ち上がり、ソバルディ、ハーボニーを発売できたこともとてもうれしく思っている。

――ソバルディ、ハーボニーのすさまじい売れ行きをどう見ているか?

今まで経験したことのない状況だ。世界には、何十年も革新的な治療薬を待っていたC型肝炎患者がたくさんいる。われわれの薬は100%近い治癒率があり、従来よりも短期間で治療できるので、医師にも患者にも広く受け入れられている。患者同士の口コミでも広がり、患者から医師に「ぜひこの薬を使ってほしい」と言うケースもある。

――「治癒」が実現する薬なので、数年後に売り上げが激減するリスクがあるのでは。現に、ソバルディは米国ですでにピークアウトしている。

リスクだとは思っていない。ソバルディ、ハーボニーは「治癒する」という意味で一般的な薬とはまったく異なる。慢性疾患の薬は10年、20年と飲み続けなければならないが、われわれの薬は12週間で治療を完全に終えることができる。この性質により、初期段階で多くの患者に投与されるが、新規の患者も出てくる。ただ、世界的にソバルディから(ソバルディの成分を含有する配合剤である)ハーボニーに徐々に置き換わっていくとは見ている。

――米アッヴィが2015年11月に、1型C型肝炎ウイルスの感染者向けの特効薬「ヴィキラックス」を国内で発売した。競争激化の中、勝算は?

C型肝炎薬での勝算は十分にある。ソバルディとハーボニーが優れた薬であることはもちろんのこと、ソバルディと別の薬剤による、新たな配合剤や併用療法も開発している。それにより、C型肝炎の領域ではつねに競合に一歩先んじていけるだろう。

治療完了までの薬剤費は500万円を超える

――ソバルディは1日1錠6万1799円、ハーボニーは1日1錠8万171円で、治療が完了するまでにそれぞれ約546万円(併用薬含む)、約673万円の薬剤費がかかる。

高い価格と言われるが、製薬会社は莫大な投資をし、非常に大きなリスクを負って、新薬を開発している。ソバルディ、ハーボニーもその中で生まれた。治癒するという革新的な効果や患者の数(国内100万人前後)を考えると、高すぎるとは思わない。ふさわしいレベルの価格だと考えている。

もし治癒しないままでC型肝炎の患者が長年治療を続けると、医療費は高額になる。一方で、特効薬を飲めば、今まで若くして亡くなっていた患者が元気になり、通常の生活を取り戻すことができる。長い目で見れば、医療制度への負担は軽減されるだろう。

4549とはずがたり:2016/01/11(月) 18:44:39
>>4548-454――この薬があまりにも売れているので、厚生労働省は、ソバルディ、ハーボニーを主なターゲットに、年間販売額が1000億円以上などの条件を満たした製品の薬価を最大50%引き下げる仕組みの導入を決めた。

今までと違う状況であることを理解してもらっていない。売り上げが一気に伸びるのは、治癒する薬であるため、患者が短期間で一気にアクセスしているからだ。

――ソバルディはまだ製品になるかわからない臨床初期段階で、2012年に米国のファーマセット社を買収して獲得した。なぜ110億ドルという大金を投じる決断ができたのか。

決してリスクの高い買い物だったとは考えていない。当社にいる多くの専門家が、長年ファーマセット社を研究して、ソバルディの元になる化合物が、安全性や有効性に優れ、C型肝炎薬として非常に有望だと判断した。

ソバルディのような、遺伝子を構成するヌクレオチドに関与する薬は、世界の製薬会社でギリアドしか発売していない。その意味では、われわれがソバルディの元の化合物の性質をいちばん深く理解できていたと考えている。

有望な化合物を保有する企業は積極的に買収

――2015年11月に米ファイザーがアイルランドのアラガンを19兆円で買収すると発表したように、製薬業界ではM&Aが活発だ。ギリアドの方針は。

われわれの研究開発投資は、世界大手と比べるとまだ小さい。開発品ポートフォリオを拡充するために、今後もM&Aを続けていこうと考えている。当社にいる専門家やサイエンティストに調査してもらい、つねに有望な化合物を探している。

ファーマセット社の案件は大型買収に思われるかもしれないが、実際はそれほど大きい規模の買収ではない。ファーマセット社のように、人数的に小規模でも、有望な化合物をたくさん持っている企業を買収したい。

――創薬が年々難しくなる中、C型肝炎の特効薬をはじめ、エイズやインフルエンザの分野でも画期的な製品を出せているのはなぜか。

サイエンスとデータを最も重視している。競合との関係やマーケティング上の理由などに基づいて意思決定するのではなく、重要な決断はサイエンスとデータを十分に理解したうえで行うべきだ。

――国内市場でC型肝炎の次に狙っている分野は。

次に注力しているのが、がんの領域。血液がんの非ホジキンリンパ腫を対象に、新しいクラスの薬剤を開発している。すでに欧米では発売済みで、開発後期段階の臨床第3相試験を行っている。

そのほか、日本に何百万人もの患者がいるNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)や、潰瘍性大腸炎、関節炎などの治療薬も開発中だ。

発展途上国の患者に治療薬を届けるのが使命

――エイズやC型肝炎は発展途上国に患者が多い。そのような新興市場での戦略は?

発展途上国でのビジネスにはモデルがないので、手探り状態でやっている。HIV感染者は世界に約3500万人、C型肝炎患者は約1億8500万人おり、半数以上が発展途上国にいる。こうした患者に治療薬を届けていかなければならず、われわれは非常に大きな責任を負っている。

エイズに関しては2003年に「HIVアクセス・プログラム」を開始し、発展途上国に当社の薬を低価格で提供している。また、生産能力が大きいインドの後発医薬品メーカー数社とライセンス契約を結び、エイズ治療薬やC型肝炎薬を多くの患者に届けている。エイズ治療薬を届けた発展途上国の患者数は800万人に達した。

――日本の製薬会社は最大手の武田薬品工業でも世界17位(2014年)と、世界で存在感がない。日系メーカーについて思うことは?

日本企業の研究開発力は非常に高いと思う。当社も2014年に小野薬品工業から、がん細胞のシグナル伝達を阻害するタンパク質をターゲットとする化合物を導入しているし、小野薬品は米ブリストル・マイヤーズ?スクイブと共同で、がん免疫薬も開発した。

ただし、いわゆる西側諸国までフィールドを大きく広げた企業は少なく、武田薬品、アステラス製薬、第一三共くらいではないか。高い研究開発力を備えたまま武田薬品のスケールになれば、世界での存在感は増していくと思う。9

4550とはずがたり:2016/01/12(火) 14:24:53
恐ろしい話しだな(;´Д`)

学術論文:「再現性」の記述「ほぼすべてに欠陥」
http://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E5%AD%A6%E8%A1%93%E8%AB%96%E6%96%87%E3%80%8C%E5%86%8D%E7%8F%BE%E6%80%A7%E3%80%8D%E3%81%AE%E8%A8%98%E8%BF%B0%E3%80%8C%E3%81%BB%E3%81%BC%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%A6%E3%81%AB%E6%AC%A0%E9%99%A5%E3%80%8D/ar-CCpSEU#page=2
毎日新聞
2 時間前

 ◇米スタンフォード大などの研究チーム発表

 世界で発表された過去15年間の生物医学系の学術論文を抽出して調べたところ、同じ方法で実験すれば同じ結果が得られる「再現性」を確認するための手法が十分に書かれていないなど、ほぼすべてに欠陥があったとする分析結果を、米スタンフォード大などの研究チームがオンライン科学誌プロス・バイオロジーに発表した。資金の提供元などに関する情報がない論文も多く、論文のデータ改ざんや捏造(ねつぞう)の背景になっているとの指摘もある。

 研究チームは、2000?14年に発表された生物医学系論文から441本を無作為に抽出。そのうち実験データを伴う268本を精査したところ、再現実験に必要な全ての手順や条件を公表している論文は1本だけだった。

 論文の図表類の基になる実験の生データを紹介している論文もゼロで、生データの取り寄せ方法を示した論文も1本しかなかった。また、論文441本のうち51.7%で研究資金の出所の記載がなく、69.2%は企業などとの利害関係を示す「利益相反」の有無を明示していなかった。研究チームは、各論文の研究結果の真偽については検証していない。

 論文の再現性をめぐっては、研究不正が発覚したSTAP問題などをきっかけに、透明性や説明責任が強く求められているが、詳細な実験情報を公開すれば後追いする研究が増えるため、研究者は公開に積極的ではない背景がある。研究チームは「論文の透明性や再現性に対する科学界の関心は増しており、それらの欠如は研究の価値を下げる」と指摘する。【須田桃子】

 研究不正問題に詳しい榎木英介・近畿大講師(病理学)の話 実験手順の記述が不適切だと、再現実験を試みる人の時間や研究資金が無駄になる。研究者側だけでなく、出版社側も不備のある論文を掲載しないなどの強い態度で改善に取り組むべきだ。

4551とはずがたり:2016/01/15(金) 17:34:45
1年程前の記事
>>4356では受理されゐる。その後どうなったのか?嫌疑不十分で起訴猶予がいいとこかなぁ??
>小保方氏の代理人・三木秀夫弁護士は、「告発状が受理されるかどうかも不明だが

小保方晴子氏「ES細胞窃盗」告発でSTAP捏造犯は解明されるか
http://news.livedoor.com/article/detail/9754289/
2015年2月5日 16時0分 NEWSポストセブン

「嘘つきは泥棒の始まり」というが、今回は泥棒疑惑が嘘を解明する糸口になるかもしれない。理化学研究所の小保方晴子・元ユニットリーダーが1月26日、窃盗容疑で兵庫県警に告発状を提出された。

 すでに理研調査委員会の報告書によって小保方氏のSTAP細胞が既存のES細胞だったことが明らかになっている。告発人で理研OBの石川智久・元上級研究員がいう。

「小保方さんはSTAP論文が疑われた直後から、実験室にあった細胞サンプルをこっそり処分し始めました。怪しいと感じた理研の研究者有志がサンプルを保全して独自に調査したところ、小保方さんの共同研究者だった若山照彦さん(現・山梨大教授)の研究室から紛失していたES細胞が見つかった。そこで、私は彼女がES細胞を窃盗したと推定し、刑事告発に踏み切りました。日本の科学の国際的信頼を回復するためにも絶対にうやむやにしてはいけない」

 小保方氏は2011年4月から2013年2月まで若山研の客員研究員として自由に研究室に出入りし、ES細胞を手にできる立場にあったという。

「小保方さんの研究室から見つかったES細胞は、若山研にいた中国人留学生が作成、凍結しておいたもの。若山研が理研から山梨大学に引っ越したときに紛失が発覚し、留学生は研究を継続できなくなったそうです」(石川氏)

 それ以外にも、石川氏は「小保方研究室からはそれ以外にもES細胞のチューブが入った『若山研totalRNA』と書かれた小さなボックスなども見つかった」との証言も理研関係者から得ているという。

 調査委員会は昨年12月、「小保方氏は持ち出しを否定しており、ES細胞混入の行為者はわからない」として捏造問題を幕引きしたが、若山研のスタッフからも聞き取り調査を行なっているのだから、「小保方氏に窃盗の疑いがある」という証言を得ていたはずだ。

 この問題を取材するジャーナリストの津田哲也氏がいう。

「調査委員会は研究論文の精査が建前で、犯罪を暴くことが目的ではないと責任逃れするかもしれませんが、理研はこの騒動で科学への信頼を損なった責任がある。研究に費やされた税金の問題も残る。今後捜査があれば、調査内容を提供するなど全面協力すべきです」

 小保方氏の代理人・三木秀夫弁護士は、

「告発状が受理されるかどうかも不明だが、小保方氏がES細胞を窃盗したという事実はなく、その動機もない。伝え聞く告発状の内容は杜撰で事実に大きく反している」

 と真っ向から反論するが、少なくとも「“STAP細胞”を作成するため」という動機は成立し得る。今のままの灰色決着が許されないことだけは確かだ。

※週刊ポスト2月13日号

4553とはずがたり:2016/01/19(火) 08:34:54
今朝の朝日朝刊だと統合決定との事。

県立・市立病院で連携や再編の可能性探る
(2015年06月10日 17:01)
http://www.cabrain.net/news/regist.do;jsessionid=E8260260C3269409F2C519AABE2D2383

 兵庫県と西宮市は10日、県立西宮病院と西宮市立中央病院の現状と課題を共有するため、昨年11月から実施してきた意見交換会の内容を取りまとめて公表した。県立病院との統合を考える西宮市の求めに応じて開催された意見交換会だったが、当面は統合を前提とはせず、「兵庫県と西宮市との間で共有化した課題の解決に向け、両病院の役割分担・連携の推進、再編など、さまざまな取り組みの可能性を検討していく」としている。【坂本朝子】

2014/6/17 15:18
西宮市立病院移転問題 今村市長、県立病院と統合に意欲
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201406/0007061137.shtml

 兵庫県西宮市の今村岳司市長(41)が17日、就任後初めての市会定例会で所信表明に臨み、市立中央病院について、アサヒビール西宮工場跡地(同市津門大塚町)への移転新築案を「白紙撤回する」とあらためて強調した。その上で「県立西宮病院と統合し、600床を超える基幹病院にするのが最も効率的」と病院統合に新たな意欲を示した。(斉藤絵美)

 市立中央病院は2012年度、市一般会計から約11億円の繰入金があり、約4億7千万円の赤字状態。築39年の建物は一部で耐震性に問題もあり、河野昌弘前市長はアサヒビール工場跡地への移転新築計画を進めていた。

 今村市長は「(現計画は)医療環境の向上につながらず、この規模で公立病院の持続的な経営は困難」と主張。「(県立病院との)統合に向けた方針が定まるまで移転新築せず、現状のままとする」と述べた。

 一方、県立西宮病院は建て替えから約20年しかたっておらず、統合について、県病院局企画課は「西宮市から正式には聞いておらず、白紙の状態」とする。尼崎・塚口病院の統合再編、こども病院(神戸市)や柏原病院(丹波市)の建て替えなど各地で県立病院の整備が控えており、早期の統合はハードルが高いとみられる。

4554とはずがたり:2016/01/23(土) 20:05:50

武田薬品の危機…収益悪化で世界トップ10入りの夢が頓挫、大型M&A軒並み失敗
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E6%AD%A6%E7%94%B0%E8%96%AC%E5%93%81%E3%81%AE%E5%8D%B1%E6%A9%9F%E2%80%A6%E5%8F%8E%E7%9B%8A%E6%82%AA%E5%8C%96%E3%81%A7%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%9710%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%81%AE%E5%A4%A2%E3%81%8C%E9%A0%93%E6%8C%AB%E3%80%81%E5%A4%A7%E5%9E%8Bmanda%E8%BB%92%E4%B8%A6%E3%81%BF%E5%A4%B1%E6%95%97/ar-BBoxtrP
ビジネスジャーナル
株式会社サイゾー
1日前

 2016年は申(さる)年で戦後2度目の「丙申(ひのえ さる)」となり、社会は激動するといわれている。

 欧米製薬大手の間では、事業の再編が加速している。仏サノフィと独ベーリンガーインゲルハイムは15年12月、両社の事業交換に向けて交渉に入った。サノフィは大衆薬部門をベーリンガーから取得し、代わりに動物用医薬品部門をベーリンガーに譲渡する。動いたのは4月に就任したばかりのサノフィのオリビエ・ブランディクール最高経営責任者。再編の仕掛け人と呼ばれている。

 両社の事業交換が成立すれば、サノフィの大衆薬の売上高は業界トップクラスに浮上。ベーリンガーは動物薬で業界2位になる。ベーリンガーの子会社である日本の大衆薬大手、エスエス製薬(石橋利哉社長、非上場)はサノフィに移る。米製薬大手のファイザーは15年11月、アイルランドの同業アラガンとの合併で合意した。買収総額は19兆2000億円(1600億ドル)に上り、製薬業界のM&A(合併・買収)では最大規模になる。

 日本の製薬業界は長きにわたり太平の夢をむさぼってきた。国内の大型再編は05年の山之内製薬と藤沢薬品工業の合併(現アステラス製薬)、三共と第一製薬の経営統合(現第一三共)以来、10年間途絶えたままだ。

「日本には世界のベスト10に入るような製薬会社が1社もない。合併して大きな会社をつくるべきだ」と菅義偉官房長官は、14年春の産業力競争会議で武田薬品工業の長谷川閑史社長(当時)に檄を飛ばした。だが、笛吹けど踊らずの状態が続いてきた。

 業を煮やした厚生労働省は、15年9月に発表した「医薬品産業強化総合戦略」のなかで、「日本の製薬メーカーもM&A等による事業拡大も視野に入れるべき」と踏み込んだ。決め手は政府が安価な後発(ジェネリック)医薬品の普及率を20年度までに8割以上にする方針を打ち出したこと。これが新薬メーカー再編の背中を押すことになる。

 主戦場は、がんや認知症など新薬開発の難易度が高いバイオ医薬品だ。小野薬品工業はがん免疫薬「オプジーボ」が肺がん治療薬として承認され、これを材料に株価は急騰。15年12月18日には2万2400円と上場来高値をつけた。ただ、1月14日には1万8000円まで値下がりした。

●カギ握る銀行

 今後、銀行主導の再編もあり得る。

 三菱東京UFJ銀行をメインバンクとする製薬会社は、小野薬品のほか排尿障害改善薬の日本新薬、慢性疼痛治療薬の持田製薬などがある。三菱ケミカルホールディングスの傘下の多発性硬化症薬の田辺三菱製薬は統合の嵐のなかで、どう生き残りを図るのか。

4555とはずがたり:2016/01/23(土) 20:06:13
>>4554-4555
 三井住友銀行系では、住友化学傘下の抗精神病薬の大日本住友製薬と塩野義製薬に再編の可能性がある。塩野義は高脂血症薬という切り札を持っており魅力的。手代木功(てしろぎ・いさお)社長のもと、過去4年間で株価は6倍になった。塩野義を中心に三井住友銀行系は回ることになるかもしれない。

 みずほ銀行がメインの企業のなかでは、カテーテルなど心臓血管領域に強みをもつテルモが医薬品メーカーの買収に高い関心を示している。糖尿病薬のキッセイ薬品工業や気管支ぜんそく薬のキョーリン製薬ホールディングスの主力銀行も、みずほである。胃腸薬のわかもと製薬の筆頭株主はキッセイ薬品だ。

 大塚ホールディングスは主力の抗精神病薬が米国で特許切れ。M&Aに動く可能性が高い。地銀の阿波銀行とりそな銀行がメインだ。認知症薬、抗潰瘍薬を世界展開しているエーザイは独立路線を堅持できるかどうかが焦点。16年3月期の売上高は5500億円の見込みだが、1兆円企業にならないと苦しい。メインは埼玉りそな銀行だ。

 エーザイは得意としてきた消化器系分野を、より効率的な研究開発体制を整えるため分社化し、味の素の製薬子会社と統合する。化粧品の原料や検査薬の事業売却も決めた。認知症とがんの新薬開発に経営資源を集中する。

●勢力地図が大きく変化の可能性も

 M&Aを仕掛ける側のメインプレーヤーになる可能性が高いのは、富士フイルムホールディングスだ。18年度にも血液がんの抗がん剤を発売する。米国で臨床試験から治験に進むことを決めたほか、日本では治験を実施中だ。がん分野で同社初の薬となる。「医薬品事業を成長の牽引役にする」と古森重隆会長兼CEO(最高経営責任者)は明言している。東レも注目される。関節機能改善薬の科研製薬の大株主(4.7%を出資)だ。

 製薬業界の最大の関心事は、国内最大手である武田薬品工業。世界トップ10入りを目指していたが、海外M&Aがうまくいかず収益が悪化し17位(14年)まで後退した。国内2位のアステラス製薬は前立腺がんの薬などが伸びており、連続最高益を続けている。武田と好対照だ。武田は筆頭株主(7.2%を出資)の、婦人科系、泌尿器系に強いあすか製薬(旧・帝国臓器製薬)を吸収合併するだけでは足りない。

 政府が製薬再編の旗を本気で振るとすれば、財務大臣名義で33.3%を出資しているJT(日本たばこ産業)を巻き込むことになるかもしれない。もしJT・武田連合になれば、世界のメガファーマと戦う体制が整うが、可能性は低いとされる。

 もうひとつ世界的な会社をつくるなら、アステラスと第一三共の大同団結だ。第一三共はインドのジェネリック医薬品メーカーの大型買収で大火傷をした。

 日医工(年商約1400億円)、沢井製薬(同1200億円)、東和薬品(同800億円)のジェネリック御三家も安閑としてはいられない。ジェネリックが売り上げの8割に達する日本ケミファ(同360億円)を取り込むと勢力地図が大きく変化する。

 最後は市販薬最大手でドリンク剤、風邪薬、発毛剤が3本柱の大正製薬ホールディングス。医療用医薬品の分野の強化が急務である。連結子会社の大正富山医薬品がM&Aを仕掛ける可能性もある。
(文=編集部)

4556とはずがたり:2016/01/27(水) 19:40:02
遂に混入が有ったと認めざる得ない所まで来たか。

小保方氏、手記出版へ 「混入犯に仕立て上げられた」
http://www.asahi.com/articles/ASJ1V43CVJ1VPLBJ003.html?iref=com_rnavi_arank_nr01
野中良祐2016年1月27日05時05分

 STAP細胞論文の研究不正問題をめぐり、論文を書いた小保方晴子・元理化学研究所研究員(32)が手記を出版することが26日、わかった。小保方氏がまとまった主張を公表するのは、2014年4月の会見以降初めて。

 タイトルは「あの日」で、全253ページ。講談社から出版され、早ければ28日に書店に並ぶ。14年1月に論文を発表後、不正の疑惑が浮上して論文の撤回に至る詳細などを当事者の視点でつづっている。

 小保方氏は手記の冒頭で「世間を大きくお騒がせしたことを心よりおわび申し上げます」とした上で、幼少期から米ハーバード大留学などを経て、理研の研究員となって論文を発表するまでの経緯を説明している。

4557とはずがたり:2016/01/28(木) 19:22:06
若山氏主犯説かっ!
>小保方氏は「スフェア」と呼ばれる球状の細胞塊がストレスによってOct4陽性細胞に変化する過程に着目していただけで、万能細胞の作製に積極的だったわけではなかった
>若山氏に相談したところ、「Oct4陽性細胞という多能性を示す細胞が採取できるならば、キメラマウス作製こそが最重要なデータであり、iPS細胞のような(無限増殖できる)幹細胞ができるかもしれない」と勧められた。
>若山先生が作製したキメラマウスなど論文の主題となる実験結果の補佐となる細胞の遺伝子解析などを任されていたが、解析に用いる幹細胞は培養を担当していた若山先生から受け取り実験を行うようになっていった

小保方晴子氏が手記出版で反撃! STAP細胞は若山教授が黒幕、私は捏造犯に仕立てられた、と...
リテラ 2016年1月28日 09時00分 (2016年1月28日 18時56分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160128/Litera_1926.html

 ちょうど2年前のきょう、1月28日は、あのSTAP細胞が大々的に発表された記者会見の日だが、そんな日を選んで、小保方晴子氏が反撃に出た。昨日からメディアで大きく報道されているように、手記『あの日』(講談社)を発売したのだ。本サイトはいち早く手記を入手したが、本のなかで小保方氏は、〈STAP細胞に関する論文発表後、世間を大きくお騒がせしたことを心よりお詫び申し上げます〉と謝罪しつつも、一連の「捏造」疑惑に真っ向から反論していた。

 といっても、小保方氏が今もまだ「STAP細胞はあります!」と言い続けているということではない。

 周知のように、STAP細胞は、論文の捏造、データ改ざんに端を発して、小保方氏のでっちあげではないかという疑念が向けられるようになった。さらには、STAP幹細胞への変化やキメラマウスの作製の過程で、小保方氏がES細胞を混入させたという可能性が取り沙汰され、理化学研究所の調査委員会の調査でも、小保方氏の実験室に残されていたSTAP幹細胞やキメラマウスがすべてES細胞由来であることが判明。「STAP細胞はなかった」と結論付けられた。

 しかし、小保方氏は、STAP幹細胞の培養やキメラマウス作製はすべて論文の共著者である若山照彦・山梨大学教授が主導していたと断言。にもかかわらず、途中でその若山氏に手のひらを返され、捏造の犯人に仕立てられてしまったと主張しているのだ。

 同書によれば、そもそも、小保方氏は「スフェア」と呼ばれる球状の細胞塊がストレスによってOct4陽性細胞に変化する過程に着目していただけで、万能細胞の作製に積極的だったわけではなかったという。ところが、当時、理研CDB(理化学研究所発生・再生科学総合研究センター=当時)にいた若山氏に相談したところ、「Oct4陽性細胞という多能性を示す細胞が採取できるならば、キメラマウス作製こそが最重要なデータであり、iPS細胞のような(無限増殖できる)幹細胞ができるかもしれない」と勧められた。

 だが、若山氏が実験を何度も試みてもキメラマウスはできてこなかった。この時点で小保方氏は「ES細胞から作製されるようなキメラマウスはできないというのも重要な結果の一つ」と考え、論文のテーマは細胞変化過程にしようと思っていたという。

 しかし、若山氏は諦めようとしなかった。そして、ある日、若山氏から小保方氏に驚きの知らせがもたらされる。〈ある日いつも通りスフェアを(若山氏に)渡すと、「これまではスフェアをバラバラの細胞にしてから初期胚に注入していたが、今日からはマイクロナイフで切って小さくした細胞塊を初期胚に注入してキメラマウスを作ることにした」とおっしゃった。それから10日後、若山先生からキメラができたと連絡を受けた。その上、残りの細胞をES細胞樹立用の培養液で培養したらES細胞の様に増えだしたと報告された。毎日、スフェア細胞を培養し観察していた私は、細胞が増える気配すら感じたことがなかったので大変驚いた。「特殊な手技を使って作製しているから、僕がいなければなかなか再現がとれないよ。世界はなかなか追いついてこられないはず」と若山先生は笑顔で話していた〉

4558とはずがたり:2016/01/28(木) 19:22:20

 だが、結果は知らされても、自分の眼で確かめたわけではない。自分で確認がしたいと思った小保方氏は「培養を見せてください、手伝わせてください」と申し出たというが、若山氏には「楽しいから(一人でやる)」「ES細胞の樹立も研究者の腕が重要だから、自分で行いたい」と拒否された。

 また、キメラマウスやクローンマウス作製の技術を「教えてほしい」と申し出ると、若山氏はこんな返事を返してきたという。

「小保方さんが自分でできるようになっちゃったら、もう僕のことを必要としてくれなくなって、どこかに行っちゃうかもしれないから、ヤダ」

 小保方氏はこうした経緯から見ても、自分が"ES細胞を混入させた"というのはありえないと主張するのだ。

〈STAP細胞からのキメラ実験は、若山先生が作製方法をSTAP細胞塊をバラバラに注入する方法から、マイクロナイフで切って入れる方法に切り替えた時に初めて成功している。もし私がES細胞を渡していたのなら、細胞塊をバラバラにしてキメラマウスを作製していた当初からキメラマウスの作製に成功していたはずである。そうではなく、実験方法を切り替えた時にES細胞を渡していたとするなら、連日行われていたキメラマウス作製実験において、若山先生が実験方法を変えるタイミングを予期し、そのタイミングに合わせてES細胞を若山研の誰にも知られずに準備し、ES細胞研究の第一人者である若山先生にばれずに渡すことが、果たして可能であっただろうか〉

 そのうえで、小保方氏はこう書く。

〈後にSTAP細胞と名付けられる細胞の存在の証明が、キメラマウス作製の成功、もしくは増殖する細胞であるSTAP幹細胞への変化であるなら、「STAP細胞の作製の成功・存在の証明」は常に若山先生がいなければなしえないものになっていった〉

 明言はしていないが、もしSTAP細胞が捏造とするならば、それは若山氏がやったとしか考えられないと言っているのだ。

 小保方氏はそれを裏付けるような若山氏の乱暴なやり口も次々と暴露している。まだ未申請のヒト細胞を使った実験に関して、「行ったのはその承認後だったということにすればいいのです」とメールで指示してきたことや、若山研究室ではデータの扱いが非常に恣意的だったと指摘する。

〈若山研では、胚操作によって作製されたマウスを使った重要なデータを補佐するためのデータは「飾りのデータ」と呼ばれ、まず結論へのストーリーに合う仮のデータを「仮置き」の形で図表として用いて論文執筆を行う方法がとられていた。(中略)ストーリーに合わない、つじつまの合わない実験結果は、「このままでは使えないのでやり直すか、データとして使用しないように」と指導を受けた〉

 また、スフェア細胞からのキメラが胎児だけではなく胎盤も形成していることが発見された時についても、疑惑の目を向けている。胎盤の形成はES細胞などでは起こりえない現象で、事実なら大発見だが、若山氏は小保方氏に〈スフェアからのキメラマウスの胎盤だというもの〉を渡し、「組織学的に解析してほしい」と依頼をしてきたという。ところが、若山氏はその解析結果を待たず、2012年4月頃にはTS細胞と呼ばれる、胎盤を形成する能力のある幹細胞株を樹立する培地でスフェアを培養する実験を開始。後に「FI幹細胞」と名付けられる幹細胞株を樹立した。

4559とはずがたり:2016/01/28(木) 19:22:38
>>4557-4559
 この間、小保方氏は〈若山先生が作製したキメラマウスなど論文の主題となる実験結果の補佐となる細胞の遺伝子解析などを任されていたが、解析に用いる幹細胞は培養を担当していた若山先生から受け取り実験を行うようになっていった〉〈実験に使用するマウスは若山先生から渡され、私が作製したスフェアは、若山先生が計画した他の研究員が進める実験にほぼすべて使用され、自身で解析などを進めることができない時期が続いた〉と、ほとんど蚊帳の外だったという。

 ところが、論文にデータの改ざんなどが発覚し、疑問が向けられ始めると、あんなに積極的だった若山氏の姿勢は一変する。若山氏はNHKの取材に「論文を撤回したほうがいい」と回答。さらに、キメラマウスづくりに使ったSTAP細胞が、自分が小保方氏に渡したマウスと同一のものであるか、に疑念があると考え、自分の手元に残っていたSTAP幹細胞を第三者機関に解析に出したのである。

 若山氏がそのような態度をとったことに対して、同じ論文の著者の丹羽仁史氏は小保方氏に「ハシゴを外されたんや」と述べたという。

 そして、14年3月25日、小保方氏に渡したマウスと若山氏が解析したSTAP幹細胞のマウスの系統が違うとの報道が出た。解析結果が出た6月には、若山氏が会見を開き、正式に「STAP幹細胞を第三者機関によって解析した結果、若山研にはけっして存在しなかったマウスの細胞からできていた」と発表。小保方氏がES 細胞を混入させたという見方が広がっていく。

〈私は混入犯に仕立て上げられ、社会の大逆風の渦に巻き込まれていった。私は「若山研以外からのサンプルの入手経路はない」と事実を述べ、「実験してはっきりさせる」とコメントを出すしかなかった〉

 しかし、その後、理研の調査によって、若山氏の会見内容は間違いであることが発覚。STAP幹細胞と若山研のマウスは別物でなく、〈若山研で飼育されていたマウスに由来している〉ことがわかっている。

 つまり、小保方バッシングの材料とされた、若山氏が発信源の情報は事実ではなかったということらしい。

 他にも、小保方氏は同書の中で、若山氏の不可解な動きをいくつも指摘している。著者間で合意していた「ネイチャー」論文の撤回理由書を若山氏が勝手に書き換えてしまったこと、さらには、若山研にいた頃に作製され、大切に箱に保存していたサンプルのいくつかが、箱の中から消えていたこと......。たとえば、サンプルの消失については、こう書いている。

〈これが解析されていれば、STAP細胞としてキメラ実験に用いられていた細胞の由来が明確にわかったはずだった。(中略)STAP細胞からのテラトーマの実験も複数回行われていたが、それらのサンプルもなくなっていた〉

 もちろん、こうした主張を全部鵜呑みにするわけにはいかないだろう。実際、TCR再構成の証明がきちんとなされていないことや、テラトーマの画像取り違えなど、十分な説明をできていないことも多い。

 しかし、一方では、このSTAP細胞問題では、理研や若山氏、亡くなった笹井芳樹氏の言動にも不審な点は多く、小保方氏が不可解に感じるのももっともな部分もある。

 あのSTAP問題をから騒ぎで終わらせないためにも、若山氏にはぜひ、反論をしてもらいたいものだ。
(伊勢崎馨)

4560とはずがたり:2016/01/28(木) 19:35:08
こんなブログも。CHANNEL20101010氏すげえ慧眼。果たして真実は何処に。この観点からの検証もなされなければならないであろう。

2014-12-23
「若山照彦問題」を忘れるな!「小保方博士バッシング報道事件」に終わりはない。
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20141223/1419265710

「小保方博士バッシング報道事件」は、理研側の発表によると、小保方博士による再現実験が不成功に終わり、小保方博士も責任を取ると言う形で、理研を退職ということで、幕引きが行われつつあるが、この「小保方博士バッシング報道事件」には、まだまだ多くの謎が残っている。

第一の謎は、私も言い続けてきた問題、つまり「若山照彦問題」である。この「小保方博士バッシング報道事件」が勃発以来、引っ切り無しに「内部情報」を暴露し続け、「小保方博士バッシング報道事件」に、火に油を注ぎ続けた「若山照彦問題」だ。この「若山照彦問題」について、優れた分析記事をネットで見つけたので、やや長文ではあるが、敢えて、以下に引用する。是非、ご一読頂きたい。

STAP細胞疑惑について全マスコミと理研が見落としてるもう一つの可能性を敢えて指摘する

NHK等に協力し、「小保方氏に裏切られた」とする一方的で強烈な小保方氏攻撃を執拗にやり続ける若山教授こそが、本当はいちばん怪しいという観点の完全な欠落
By CHANNEL20101010
2014年8月6日 記
http://www.geocities.jp/channel_20101010/
 NHK等に協力し、「小保方氏に裏切られた」とする一方的で強烈な小保方氏攻撃を執拗にやり続ける若山教授こそが、本当はいちばん怪しいという観点の完全な欠落。

 ( 彼の研究室でなら、それが可能な条件全部が揃ってた事を誰もが完全に見落としてないか? )

若山氏は、STAP研究に疑義が生じると間も無く ( 小保方氏と連絡を取って事実を確認する事もせずにいきなり ) 「小保方氏は自分の渡したマウスを使っておらず、別のマウスとスリ替えた」「私は小保方氏に裏切られた」等という、一聞するとそれだけで小保方氏にとっては致命的と思えるような暴露証言を、マスメディアに対して大々的に語り始めたのではないか?
併し驚くべき事に、この敵意剥き出しともいえる若山氏の主張は、少しして、若山氏が当の遺伝子分析を依頼した ( 若山氏に近いらしい ) 放射線医学総合研究所の、何と「肝心な識別用遺伝子の見落とし」という重大な ( というより正にソレをこそ確認する為の分析だったのだから“馬鹿げた” ) ミスによる、全くの勘違いであった事が ( 理研側の検証で ) 判明したのである。
つまり小保方氏は「マウスのスリ替え」など、全く行ってなかった事が、ちゃんと確認されてるのである。

小保方氏にとって、まさしく名誉棄損、公然侮辱も甚だしい、この2時間半もの若山氏の記者会見と質疑応答は、STAP細胞の真偽ではなしに、唯々小保方氏の信用を失墜させて潰す為にだけ行われたように見えるのだ。

若山氏は上の会見でも…
「笹井先生が参加して来てから論文はどんどん難しくなり、自分には理解出来ないものになった」
「この問題が起きてからは自分が犯人にされて研究生命を絶たれるのではないかと大変怖かった」
「それで自分の身を守る為に一人でSTAP実験の検証を始めた」
 などと、マスコミに対して自身の身の潔白のみを訴えるような発言をしている。

4561とはずがたり:2016/01/29(金) 13:21:36
宮根はどんだけバカなんだw
>ひょっとしたらSTAP細胞はできるかもしれないと、手記を読むと感じる

STAPがあるないではなく,小保方の捏造ではなくて若山先生の捏造だって書いてある(多分)んだぞ(;´Д`)

【小保方さん手記】「日本の研究はこんなにいい加減だったのか」「STAP細胞、今もあるような」関西のコメンテーター辛口批評続々
http://news.livedoor.com/article/detail/11116863/
2016年1月28日 16時27分 産経新聞

4562とはずがたり:2016/01/29(金) 22:15:10
2016年 01月 29日 13:57 JST
感染拡大する「ジカ熱」について知っておくべき事実
http://jp.reuters.com/article/zika-americas-facts-idJPKCN0V50MQ?sp=true

[28日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は28日、先天的に頭部が小さい「小頭症」との関連が指摘されている感染症のジカ熱が「爆発的に拡大」しており、アメリカ大陸で300─400万人が感染する恐れがあると警告した。

 蚊が媒介するジカ熱に関して知っておくべき事実を以下に挙げる。

 ●ジカウイルスは、雌のネッタイシマカによって媒介され、ヒトに感染する。ジカ熱のワクチンはまだない。デング熱やチクングンヤ熱、黄熱病もこのネッタイシマカによって媒介される。

 ●ジカ熱の症状は通常、発疹や発熱、筋肉・関節の痛みなどで比較的軽く、1週間程度で治まる。症状が現れないことが多く、感染しても入院治療が必要になることはまれだ。

 ●ジカウイルスは、ウガンダのビクトリア湖近くにあるジカの森に生息するアカゲザルから1947年に初めて発見された。WHOによると、1952年にウガンダとタンザニアで初めてヒトへの感染が確認された。

 ●ジカウイルスは蚊が繁殖しやすい熱帯地方で見つかっている。これまでアフリカやアメリカ大陸、南アジアや西太平洋地域で流行が確認されている。

 ●WHOによると、ジカ熱感染が確認されたアメリカ大陸の国・地域が23に増加。最も感染が拡大しているブラジルでは、感染者数は今後150万人に上る可能性があるという。

4563とはずがたり:2016/01/30(土) 19:12:04
妊婦が感染しさえしなければそんなに問題無さそうだけど,蚊が住んでさえ居れば南米から拡大し得るんかな?蚊を殺すのは生態系に攪乱をもたらす事にもなるからなぁ。。ワクチン開発を急いで欲しいところ。

4564とはずがたり:2016/02/01(月) 16:39:05
>再現のための検証実験で〈私が担当していた実験部分の『STAP現象』の再現性は確認〉されたが、若山氏の担当部分が本人の協力を得られなかったために失敗に終わり、確認されなかったと結論付けられたという。
ここどうなの?結果によっては,勿論小保方さんの余りに稚拙な表の改竄とか本文の剽窃は残るけど一番悪いのは若山先生という事になる。

理研に衝撃…小保方さん“反論手記”に書かれた核心部分
2016年1月28日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/174226

 2014年1月の「STAP細胞」発表会見から28日でちょうど丸2年。理化学研究所の元研究員、小保方晴子さん(32)が手記「あの日」(講談社)を出版した。“リケジョの星”から転落。14年4月の釈明会見以来、公の場から姿を消していた彼女が、突然の“反撃”だ。

 関係者などによると、出版を持ちかけたのは講談社サイドで、小保方さんは昨年夏ごろから体調不良を押して極秘裏に執筆。現在も療養中で、出版会見を行う予定はないという。

 さて、問題の手記では冒頭で世間を騒がせたことを謝罪。出版の動機については〈このまま口をつぐみ、世間が忘れていくのを待つことは、卑怯な逃げであると思い〉などとつづり、捏造などと批判された論文の「図表」については〈誰かを騙そうとしたわけではない〉〈一片の邪心もない〉などと“潔白”を主張。何度も自殺を考えたこともほのめかしている。

 手記の前半では研究者を志した理由や、論文の共著者である山梨大教授の若山照彦氏、一昨年に自殺した理研副センタ―長の笹井芳樹氏(いずれも当時)らとの出会いなどについて淡々と記しているが、論文発表から撤回、理研退職、早稲田大による博士号の取り消しに至る後半部分は、次第に“ヒートアップ”。

 騒動が過熱するにつれ、理研サイドや若山氏は自分たちの身を守るため、事実とは異なる情報を一方的にリークしたと主張。〈本当に最後まで、私からは、真実を何も発信できない状況が、政治的にも、肉体的にも、精神的にも、固められ〉、自分ひとりが〈悪者〉に仕立て上げられていったなどと反論している。

 批判の矛先はバッシングを続けた大マスコミにも向けられ、中でも「捏造の科学者 STAP細胞事件」(文芸春秋)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した毎日新聞の須田桃子記者は実名まで挙げ、〈脅迫〉のようなメールを送られ、〈取材攻勢は殺意すら感じさせるものがあった〉などと書いた。

 小保方さんと笹井氏が男女の仲だったかのような一部報道についても、〈二人きりで出張に行ったことは一度もない〉と否定。なぜか若山氏が週刊文春に“2人の関係”の証言者として登場していたと疑問を投げかけている。

■理研などには衝撃走る

 そして肝心のSTAP細胞については、再現のための検証実験で〈私が担当していた実験部分の『STAP現象』の再現性は確認〉されたが、若山氏の担当部分が本人の協力を得られなかったために失敗に終わり、確認されなかったと結論付けられたという。

 笹井氏の自殺などもあり、体重が30キロ台まで激ヤセした小保方さんは、〈魂の限界〉で戦う術もなく、博士号取り消しも〈再指導の結果として不合格を出すという、生け贄の儀式が行われるだけなのだと思った〉。


 こうして研究者の道は幕を閉じたと締めくくっている。真偽については再検証が必要だろうが、いずれにせよ「理研をはじめ、関係者の間では衝撃が走っている」(文科省事情通)。

 毎日新聞に問い合わせたところ、「記事は十分な取材に基づいて掲載している。一方的なリーク情報の垂れ流しとの批判は当たらない。なお、本の出版前に小保方氏から弊社への取材はまったくなかった」(社長室広報担当)。若山氏の研究室にも聞いたが、きのうまでに回答はなかった。

4565とはずがたり:2016/02/05(金) 18:07:58

インフル患者、1週間で倍増 首都圏など警戒レベルに
http://www.asahi.com/articles/ASJ255G13J25PLBJ002.html?iref=com_alist_6_01
石倉徹也2016年2月5日16時42分

 国立感染症研究所は5日、直近1週間(1月25〜31日)で、全国約5千カ所の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数が1機関あたり22・57人で、前週より倍増したと発表した。初めて警報レベルに達したのが首都圏の埼玉、神奈川や福岡など5県、近畿も全6府県で注意報レベル入りした。

 感染研によると、定点医療機関から報告された患者数は直近1週間で11万1738人。患者総数は全国約107万人と推計される。

 都道府県別では1機関あたりの患者数が最も多いのは新潟の39・44人。埼玉、神奈川、福岡、沖縄を含めた計5県が警報レベルの30人を超えた。東京は25・98人。

4566とはずがたり:2016/02/08(月) 22:58:02
齲歯こええなぁ。。

虫歯菌、脳出血発症の原因か 研究グループが発表
http://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E8%99%AB%E6%AD%AF%E8%8F%8C%E3%80%81%E8%84%B3%E5%87%BA%E8%A1%80%E7%99%BA%E7%97%87%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%81%8B-%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97%E3%81%8C%E7%99%BA%E8%A1%A8/ar-BBpeT9O?OCID=LENDHP
朝日新聞デジタル
2 時間前

 虫歯の原因になる細菌が脳内で炎症を引き起こし、脳出血の発症につながると、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)などの研究グループが発表した。口内から虫歯の原因菌を減らせば、脳出血を防げる可能性があるという。

 研究グループは、脳卒中で国循に入院した患者99人を対象に、唾液(だえき)に含まれる虫歯の原因となる「ミュータンス菌」の中に、特定の遺伝子があるかないかや、脳のMRI画像などを調べた。

 脳出血を起こした患者は、ミュータンス菌に血が止まりにくくなる特定の遺伝子がある割合が高かった。脳のMRI画像を見ると、ミュータンス菌にその遺伝子がない患者に比べて、小さな脳出血の跡が多かった。

4567とはずがたり:2016/02/10(水) 22:41:05
成人9割がウイルス保有、人気声優の命奪った「CAEBV」とは?
TBS News i 2016年2月5日 00時30分 (2016年2月5日 07時30分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160205/Tbs_news_52110.html

 去年10月にこの世を去った声優の松来未祐さん。最初は「風邪なのでは」と診断されていましたが、実は「CAEBV」という病気でした。成人の9割が感染している「EBウイルス」がもとで起こるこの病気、一体どんなものなのでしょうか。
 地上波テレビで放送された「ひだまりスケッチ」を始め、数々のアニメ作品に出演していた声優の松来未祐さん。去年10月、38歳の若さで亡くなりました。病名は、「慢性活動性EBウイルス感染症」。略して「CAEBV」。ウイルスがリンパ腫などを引き起こすもので、国内で発症するのは年間数十人程度とみられる難しい病です。

 未祐さんの体調に変化が現れたのはおととし頃だったと、父親は語ります。

 「夜、39度くらい熱が出て、何日かしたら治まる。風邪の症状みたいで」(未祐さんの父親)

 いくつかの病院に行ったものの、当初は「原因がわからない」、「風邪ではないか」などと診断されていたといいます。その後、首のリンパ節が腫れるなど症状が変化し、CAEBVの感染がわかったのは去年夏。実に1年以上がたった後でした。

 この写真は、去年9月、闘病中に開かれた未祐さんの誕生パーティーの様子。パーティーを開き、未祐さんを励ました友人は・・・

 「(パーティーで)未祐ちゃんの気持ちを伝えてもらう時間をとって、『なんで自分が病気になっちゃったんだろう。それはすごくつらい』と言っていた。『でもみんなが応援してくれるから頑張れるし、これからも頑張ります』と伝えてくれて」(未祐さんの友人)

 そのひと月後に未祐さんはこの世を去りました。

 CAEBVとは一体、どんな病気なのでしょうか。

 「健康な人が突然発症するが、原因はよく分からない。偶然というか、たまたま」(大阪府立母子保健総合医療センター 河敬世 顧問)

 原因となるEBウイルスは、実は成人の9割以上が感染しているといいます。感染するのは、白血球の一種のリンパ球のB細胞。その際、重い症状をもたらすことは少ないですが、生涯にわたり細胞内に潜伏します。ただ、免疫力の低下などに伴い、まれに別のリンパ球に感染するのがCAEBVで、悪化すると、悪性のリンパ腫や白血病などを引き起こすのです。

 「この病気で一番怖いのは急変。そういう状態に陥る前に診断されて、計画的に今の治療を受ける。以前は不治の病だった。全員亡くなっていた。今は90%以上の人を助けることができる」(大阪府立母子保健総合医療センター 河敬世 顧問)

 ただ十分な病気の知識を持つ医者が少ないため、早期の発見・治療が難しいのも現状です。未祐さんも早く見つかっていれば、命を落とさなかったかもしれません。そのため、国が難病に指定すれば医者の間で周知徹底が進むと、期待する声もあります。

 病名を今回公表した未祐さんの父親は、その思いをこう語ります。

 「(生前に)本人が『退院して手記を書いて、同じ病気で苦しむ人の助けになりたい』と。『(病名を)言ってくれ』と言っていた」(未祐さんの父親)
(04日23:11)

4568とはずがたり:2016/02/14(日) 18:35:09
ジカ熱感染 新たにタイも 34の国と地域に拡大
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160214/k10010408711000.html
2月14日 7時13分

WHO=世界保健機関は、中南米を中心に感染が拡大しているジカ熱について、新たにタイを加えるなどした34の国と地域で感染が広がっていることを明らかにしました。
WHOが12日現在でまとめた最新のデータによりますと、これまでにブラジルやコロンビアなど中南米やカリブ海周辺の26の国と地域、それにサモアやトンガなど太平洋の5つの国と地域、アジアではタイとモルディブの2か国、アフリカのカボベルデの合わせて34の国と地域で、地元に生息する蚊を媒介するなどしてジカ熱への感染が広がっているということです。
このうちブラジルでは、患者の数が最大で150万人に上るとみられるほか、疑いの事例も含めると、コロンビアでは2万5000人以上、カボベルデでは7000人以上と推定されています。
ジカ熱を巡っては、妊娠中の感染と先天的に頭部が小さい「小頭症」の新生児との関連が指摘されているほか、感染した人が手足に力が入らなくなる難病の「ギラン・バレー症候群」を発症するケースも報告されています。
WHOは、感染とこれらの症状との関連性を早期に解明し、適切な治療法の開発を急ぐ方針です。

4569とはずがたり:2016/02/14(日) 18:37:10
ジカ熱と似ている?もっと恐ろしい?…風疹、大流行か
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=130328

 今日は、ジカ熱と風疹のお話です。ジカ熱と風疹は似ているところと、似ていないところがあります。まず両疾患とも命に関わることはありません。そして共に症状は風邪と似ていて、微熱、頭痛、関節痛、皮疹などが見られます。そしてなにより困ることは、妊婦がジカ熱に罹かかると小頭症の子供が生まれる可能性が高くなると思われ、また妊婦が風疹に罹ると先天性風疹症候群を引き起こすことがあります。先天性風疹症候群は難聴、白内障、先天性心疾患などを胎児に引き起こします。

感染経路は違うが…

 風疹は、別名を「三日はしか」といって、風疹ウイルスが原因の病気です。感染症法では第五類感染症に指定されています。感染は飛沫感染または直接感染します。咳せきやくしゃみによって飛び散る飛沫ひまつに含まれる病原体が口や鼻の粘膜に触れて感染するということです。つまり直接人から人に感染します。ですから大流行する可能性があります。一方でジカ熱は蚊を介して感染します。ジカ熱に感染した人の血を吸った蚊が、別の人を刺すときに感染が広がるのです。これが一般的で基本的には人から人に感染しません。蚊が大量に存在する環境では、蚊に刺されることは日常茶飯事ですので、感染は広がりますが、病気を媒介する蚊が駆除されれば感染の広がりはコントロールできると考えられます。ジカ熱感染には例外が報告されていて、それは精液にジカ熱のウイルスが認められ、明らかに精液の接触で感染した例が数例あります。また唾液や羊水にもジカ熱ウイルスが認められたといった報告もあります。つまり、ごく希まれに人から人に感染することがあり得るということです。

妊婦に感染すると危険

 風疹もジカ熱も直接風疹ウイルスやジカ熱ウイルスを殺す作用を持つ薬剤はありません。つまり感染すれば、症状を和らげる対症療法を行って、自分の免疫力でウイルスを退治することを期待するしか方法はありません。しかし、命に関わる疾患ではないので、感染すれば仕事を休んでのんびりと過ごせば自然軽快します。問題は風疹もジカ熱も妊婦に感染すると生まれてくる子供に障害が残る可能性があることです。

4570とはずがたり:2016/02/14(日) 18:37:25
>>4569-4570
風疹、なぜ大流行の可能性?

 では、次は発症予防のワクチンに関してのお話です。風疹はワクチンが開発され、日本では昔は当たり前のようにみんなが感染していた「三日はしか」を見ることは少なくなりました。しかし、2012年から2013年にかけて大流行しました。風疹ワクチンは日本では1977年から女子中学生を対象に風疹ワクチンの集団接種が開始されました。1994年からは満1歳から7歳半までの男女、そして中学生の男女に接種が始まりました。2006年からは満1歳と就学前年に麻疹ワクチンと一緒に風疹ワクチンの2回接種が開始されました。この風疹ワクチンの効果は一生続くものではなく、その効果は年々減少することがわかっています。昔は、風疹は一度罹ると二度と罹らない病気でした。それは実際に子供の頃に感染して風疹に対する免疫が作られ、その免疫力は年々低下していきますが、そんな時に、風疹の患者に接触すると感染はするが症状を呈しない不顕性感染を時々経験することで、また免疫力が上がり、そして終生風疹に感染しない状態になったと思われます。つまり不顕性感染が一生にわたる免疫力の維持には必要であった可能性が高いのです。風疹の免疫力の測定は、血液中の風疹に対する抗体の力(抗体価)を測定するとわかります。風疹ワクチンの効果が永続的ではないというのは、現在の日本で、風疹ワクチンを接種したにも拘かかわらず、大人になって風疹抗体価を調べると感染防止の基準には届いていない人がすくなくないということです。ですから、大流行の可能性があるのです。

外国でのワクチン接種は…

 さて、世界の現状はどうでしょう。国立感染症研究所のHPに記載があります。少し古い報告ですが、とても参考になります。カンボジア、パプアニューギニア、ソロモン諸島、バヌアツ、ベトナムでは風疹ワクチンは導入されていないそうです。ポーランドやルーマニアでは大流行が認められるそうです。アフリカ諸国では46か国中2か国でのみ風疹ワクチンがワクチン接種スケジュールに組み込まれているそうです。そして「風疹が流行していると考えられるが、その実態は不明である」と記されています。つまり、世界では風疹は希な病気ではないのです。飛行機の発達が進み、またコストも安くなりました。そんな風疹が流行している国からの人をすべて入国制限することもできません。そう考えると、ほとんどが病気の人を刺した蚊からしか感染しないジカ熱にビクビクするよりも、飛沫感染をして大流行の可能性が否定できない、その上抗体価が減少している人が沢山たくさんいる日本では、風疹の海外からの持ち込みにもっともっとビクビクしたほうがいいとも思えますね。つまり風疹は大流行する可能性があると想定して、妊娠可能年齢の女性は風疹抗体価を検査し、そして抗体価が低ければ、風疹ワクチンの接種をすることが最良の自衛策と思います。

 人それぞれが、少しでも幸せになれますように。

4571とはずがたり:2016/02/14(日) 18:37:39

ジカ熱ワクチンの大規模臨床試験は少なくとも1年半先
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2702146.html

 中南米で流行しているジカ熱について、WHO=世界保健機関は、ワクチンの大規模臨床試験を行えるのは少なくとも1年半先になるとの見通しを示しました。

 WHOのキーニー事務局長補は12日、中南米で流行し、小頭症との関連が疑われるジカ熱について、およそ15の企業や団体がワクチンの開発を始めたことを明らかにしました。

 そのうえで、ワクチンの効果を確かめる大規模な臨床試験を行えるのは少なくとも1年半先になるとの見通しを示しました。

 蚊が媒介するジカ熱はワクチンや特効薬がなく、世界的な感染拡大が懸念されていますが、WHOはワクチンの実用化には2〜3年かかるとしています。(13日02:21)

4572とはずがたり:2016/02/16(火) 19:41:21
ジカ熱運ぶ「ゴキブリのような蚊」、駆除困難
当局は蚊の遺伝子操作や雄の蚊を不妊にする方法も検討
http://jp.wsj.com/articles/SB11865717880025093900504581541960224298044?mod=WSJ_article_EditorsPicks_2
By BETSY MCKAY, REED JOHNSON AND ROGERIO JELMAYER
2016 年 2 月 15 日 17:49 JST

 ジカ熱、デング熱、チクングニア熱の拡大を食い止めようとする専門家は、ウイルスの主な媒介である「蚊」という手ごわい敵に直面している。そして、検討されている数多くの対処法の中には論争の火種になっているものもある。

 こうした感染症を拡大させる主犯である「ネッタイシマカ」は「ゴキブリのような蚊」と呼ばれてきた。人のいるところ、特に熱帯でよく見かける密集した地域に生息するからだ。人を刺すのは日中で、夜はクロゼットやベッドの下など暗い所に身を潜めている。ネッタイシマカは植木鉢や下水道、さらには樽(たる)やバケツ、捨てられたボトルキャップやタイヤにいたるまで、水を含む場所ならどこにでも卵を産み付ける。卵は乾燥した状態で数カ月生き延びることができる。

 こうした習性により、ネッタイシマカは最も根絶が難しい種のひとつとなっている。米国蚊防除協会(AMCA)のサントン・コープ会長によると、夜間にトラックや航空機から一斉に殺虫スプレーをまいても効果がないという。同氏は「その蚊は外にはおらず、屋内だと(スプレーの)霧が(蚊の)居場所まで浸透しない」と話した。

米政府は妊婦を中心に国内でジカウイルスが感染するのを食い止め、ワクチンを開発する計画を発表した(英語音声のみ)
 つまり、(賛否両論のある方法だが)屋内に殺虫スプレーをまくか、水のたまるようなものを全て取り除くよう人々に依頼することが必要になってくる。オーストラリアにあるジェームズクック大学のスコット・リッチー教授は「この蚊との戦いは家から家へのゲリラ戦争だ」と話した。同氏は2014年の論文でネッタイシマカとゴキブリを比較した。

 ブラジルにもこうした戦法が取られるようになった。同国ではジカ熱拡大を受け、世界保健機関(WHO)が先週、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言したばかりだ。ブラジル当局は水たまりをなくし、住民用の水槽を幼虫駆除剤で処理し、隠れた水場を見つけるため家から家をくまなく探し回っている。また、当局は屋外でのゴミ処理をやめさせようとしているが、これは特にサンパウロやリオデジャネイロ、サルバドール、レシフェなど密集した大都市圏の中に入り組んでいる数多くの貧民街では非常に困難な課題だ。

 一部の都市では保健当局が屋内外だけでなく公共広場や建物に一斉に殺虫剤を散布する方法を取り入れたが、これは無差別に適用されているのではないかと一部に批判が出ているやり方だ。

 事は重大だ。ネッタイシマカが運ぶ感染症は熱帯で急増している。WHOによると、ジカ熱よりも致死性が高いデング熱は100カ国以上に広がる伝染病で、毎年9600万人の患者を出している。すでに世界の他の場所にも広がっているチクングニア熱が南北アメリカ大陸で最初に発見されたのは2013年後半のカリブ海地方で、そこから南はブラジル、北は米国まで拡散した。ジカ熱も同様のペースで拡大している。

ジカ熱対策に追われるブラジルのカーニバル
 南米最大の真夏の祭典、ブラジルのカーニバル(謝肉祭)がたけなわだが、今年は蚊が媒介する感染症「ジカ熱」が猛威を振るっており、その対策に追われている。

 こうした脅威を取り除くため、ブラジルを含む国際当局は遺伝子操作を受けた蚊や強力な殺虫剤「DDT」など、さらに議論の余地が大きい新たなアプローチを検討している。DTTは米国で1972年以降、ブラジルで2009年以降、主な使用が禁止されている。当局者は、ネッタイシマカが多くの殺虫剤に耐性を持っていることを理由の一つに挙げ、いくつかの協調的な戦略を取って初めて成功する可能性があると指摘する。

 国際原子力機関(IAEA)と国連食糧農業機関(FAO)はイオン化放射線で雄の蚊を不妊にし、雌の繁殖を抑制する方法を提案してきた。IAEAによると、この「不妊虫放飼法(SIT)」と呼ばれる方法は他の害虫の駆除に長く使われて成功しており、ネッタイシマカを退治する試験プログラムでも有望性を示しているという。IAEAの関係者は近くブラジル保健省および全米保健機構(PAHO)と会って提案を協議する計画だが、放射能のリスクを警戒する専門家もいる。

 一方、豪モナシュ大学の理学部長でデング撲滅運動を率いるスコット・オニール氏によると、オーストラリアの研究者らは「ボルバキア」と呼ばれる共生細菌を蚊の卵に注入するプロジェクトを、リオデジャネイロにあるオズワルド・クルツ研究所と共同で進めている。ボルバキアにはデング、チクングニア、ジカウイルスの感染を防ぐ働きがある。

4573とはずがたり:2016/02/17(水) 09:46:11

遺伝子操作技術、ついに「神」の領域へ! 自由自在に生命の設計図を書き換えられる驚異の技術が実現した
はたしてこれは人類にとって福音か
http://gendai.ismedia.jp/articles/premium01/46550
2015年11月26日(木) 小林 雅一

世界の生命科学者たちの間で、長らく強い期待と恐怖をもって、その出現が予想されてきた「遺伝子ドライブ(Gene Drive)」技術が(実験室レベルではあるが)ほぼ実現されたようだ。

この技術を使うと、致死的伝染病のような人類共通の敵を撲滅できる一方で、世界の生態系に取り返しのつかないダメージを与える恐れもある。

「遺伝子ドライブ」とは何か?

遺伝子ドライブとは、「人類にとって都合の悪い遺伝子」を人工的に駆逐する、あるいは逆に「人類にとって都合の良い遺伝子」を人工的に繁殖させる技術だ。

科学者の間では長いこと、ある種の夢、あるいは逆に悪夢として語られてきた一種のSF的技術でもある。その理由は、従来の遺伝子組み換え技術では、遺伝子ドライブを実現するのが極めて難しかったからだ。

ところが今回、米カリフォルニア大学アーバイン校と同デービス校の共同研究チームが「Crispr-Cas9」と呼ばれる最先端のゲノム編集技術を使い、ついに遺伝子ドライブの実験に成功したという。

2012年頃に開発されたCrispr-Cas9は「遺伝子のハサミ」あるいは「遺伝子の(外科手術用)メス」という異名を持つ、驚異の遺伝子操作技術だ。

Crispr-Cas9を使うと、経験の浅い大学院生レベルの科学者でも、DNAの長い塩基配列の中から、狙った遺伝子やレギュレーター(遺伝子発現の調節配列)をピンポイントで破壊したり、別のものに入れ替えたりするなど、自由自在に生命の設計図を書き変えることができる。しかも極めて短期間にだ。…

ビーグル犬の筋肉量が2倍に増加!
〜中国の研究所が「ゲノム編集」で犬を改造していた
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45940

中国の科学者が「Crispr-Cas9」と呼ばれるゲノム編集技術を犬に適用。実験対象となったビーグル犬の筋肉量を2倍に増やすことに成功した。

他の哺乳類に比べ、犬は生理学的かつ解剖学的に(意外にも)人間に近いとされ、「犬でやれたのなら、近い将来は人間にも・・・」という懸念も囁かれ始めた。

●"First Gene-Edited Dogs Reported in China" MIT Technology Review, Oct 19, 2015

Crispr-Cas9とは何か?

上記記事によれば、同実験を行ったのは中国の広州・生物医学健康研究所(Guangzhou Institutes of Biomedicine and Health)の研究チーム。彼らはCrispr-Cas9でビーグル犬のゲノム(遺伝情報)を編集し、「ミオスタチン」と呼ばれるタンパク質を作り出す遺伝子を削除した。

ミオスタチンは動物の筋肉量を抑制するタンパク質だ。ゲノム編集によって、このタンパク質が体内で作られなくなると、当然この動物の筋肉量はどんどん増加することになる。実際、今回の実験でミオスタチンを失ったビーグル犬の筋肉量は2倍に増加したという。

ゲノム編集技術「Crispr-Cas9」は、2012年に開発された最新の遺伝子組み換え技術。従来の遺伝子組み換え技術では、科学者が狙った遺伝子を組み換えるのに1年以上の時間がかかり、その成功率も低かった。

ところが最新のCrispr-Cas9ではその期間が1ヵ月程度にまで短縮された。さらに今後は、1週間から数日にまで短縮されると見られている。また成功率も過去のやり方に比べて飛躍的に高まった。

その結果、従来は極めて難しかった遺伝子操作が「まるでワープロで文章を編集するように」簡単にできるようになるため、「遺伝子編集」あるいは「ゲノム(全遺伝情報)編集」技術などと呼ばれるようになった。

4574とはずがたり:2016/02/18(木) 19:41:25
警察が小保方氏を参考人聴取、告発者「誰がES細胞を動かしたか」
TBS News i 2016年2月18日 19時00分 (2016年2月18日 19時30分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160218/Tbs_news_53078.html

 STAP細胞をめぐる問題で、警察が小保方晴子さんから参考人として事情聴取しました。小保方さんが聴かれたのは、理化学研究所の研究室からES細胞が盗まれたとされる問題に関することです。この問題を警察に告発した人物が、私たちの取材に応じました。
 東京都内の警察施設。兵庫県警は17日までにSTAP細胞論文を執筆した小保方晴子氏から、参考人として任意で事情を聞いていたことがJNNの取材で明らかになりました。

 「STAP細胞はあります」(小保方晴子氏 おととし4月)

 夢の万能細胞とまで言われたSTAP細胞をめぐっては、おととし12月、理化学研究所の調査委員会がすでに存在していた「ES細胞」が混入した可能性が高いという調査結果をまとめました。

 そして去年1月には、理研の元研究員・石川智久氏が「小保方氏の研究室から見つかったES細胞は、別の研究室から何者かに盗まれたもの」だとして告発状を提出、警察が受理していました。

 「(会見で)彼女はES細胞は使っていないと述べていたが、実際に彼女の実験室の冷凍庫の中にはES細胞があった。自筆のES細胞のラベルもついている。(ES細胞を)誰が動かしたかが、刑事告発の焦点」(理研元研究員 石川智久氏)

 一方の小保方氏は、先月出版された手記で次のように記しています。

 「私がES細胞を混入させたというストーリーに収束するように仕組まれているように感じた」(小保方晴子氏「あの日」〔講談社〕より)

 同席した代理人の弁護士は、今回はあくまで参考人としての聴取で、「別の研究室が引っ越しした際に、残された荷物を小保方氏が保管していただけ」と主張します。

 「STAP細胞の実験とは全く関係のないES細胞。小保方氏にとっては全く利用価値のないゴミみたいなもの。“濡れ衣”ですね、窃盗犯のようにメディアに公表された」(小保方氏の代理人 三木弁護士)

 小保方氏は事情聴取に対し動じることなく、淡々と事実関係を話していたということです。兵庫県警は、理研の関係者からも話を聴くなどして、慎重に捜査を進める方針です。(18日16:40)

4575とはずがたり:2016/02/18(木) 20:12:08
地域性なんかあったのか。

ぎょう虫検査、九州の一部は継続 国は義務づけ廃止へ
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASJ260DHDJ25TIPE01W.html
02月06日 05:04朝日新聞

 小学生らを対象に行われてきた寄生虫卵検査(ぎょう虫検査)について、文部科学省は、新年度からの学校での健康診断の必須項目から外す。衛生環境が改善され、寄生虫卵の検出率が低くなったためだ。しかし、西日本は全国平均に比べて検出率が高く、九州の一部の自治体では、新年度以降も行うことを決めた。

 文科省などによると、検査は戦前から行われ、1958年の学校保健法制定とともに学校の健康診断の検査項目になった。95年からは小学4年生以上は省略できるようになった。目黒寄生虫館(東京)によると、ぎょう虫は、感染すると、就寝中に肛門(こうもん)付近に出て卵を産む。かゆみを引き起こし、集中力が低下したり、ひっかき傷から炎症を起こしたりする。

 衛生環境が良くなり、検出率は下がってきた。学校保健統計調査によると、戦後すぐの49年度の小学生の寄生虫卵検出率は63・89%。それ以降、検出率は下がり、2002年度からは1%を下回る。13年度は0・16%、14年度は0・13%。文科省は14年4月、「検出率は10年以上1%を下回っている」として、学校保健安全法施行規則を改正し、検査を必須項目から外すと通知した。

 一方、検出率には地域性がある。ほとんど検出されない地域もあるが、九州などでは0・1%を超える県が多い。14年度学校保健統計調査によると、7歳児の寄生虫卵の検出率は、山口0・2%▽福岡0・5%▽佐賀0・6%▽長崎0・3%▽熊本0・3%▽大分0・9%▽宮崎0・0%▽鹿児島0・1%▽沖縄2・7%――だった。

4576とはずがたり:2016/02/20(土) 09:38:16
1年前の記事

センター長は今も空席のようだ
http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~twakayama/LSHP/members.html

「世界を巻き込んで、命まで奪って……」 初めて「小保方博士」に恨み言! 山梨大「若山教授」に黒いメール
http://www.dailyshincho.jp/article/2015/02250815/?all=1

 理化学研究所は一連のSTAP細胞論文の不正で、遅ればせながら小保方晴子博士(31)が「懲戒解雇に相当する」と発表した。これを受け、彼女に研究人生を狂わされた一人、論文の共著者である山梨大の若山照彦教授(47)が、その心情を初めて独白した。

 ***

 母校の早稲田大から「猶予つき学位取り消し」宣告まで受けている小保方博士は、すでに昨年末、理研を依願退職。このため10日の発表は、実効力をまるで伴わない“焼け石に水”の処分であった。

 同じ日、若山教授もまた「出勤停止相当」との処分を言い渡され、あわせて理研の客員主管研究員の職から外されていた。さらにこれを受け、

〈当時の研究室の主宰者として、このような事態に至った責任を痛感している。今回の判断を真摯に受け止める〉

 とのコメントを発表した教授は、勤務先の山梨大でも「発生工学研究センター」のトップを自ら辞する意向を示したのである。

「2012年4月に生命環境学部が新設され、その“目玉”として若山先生が教授で着任しました。直後、センターの前身である『ライフサイエンス実験施設』が竣工します。これは先生のために作られた施設で、その研究室も兼ねている。今後も引き続き、先生は学部教授として留まりますが、次のセンター長については、現在審議しているところです」(山梨大広報)

 当の若山教授に問うと、

「検証実験をきちんと行っていなかった監督責任を問われるのは当然で、理研の処分は妥当だと思います。また、大学でセンター長を辞任すれば、今後の研究活動や地域での生活に大きな影響が出ることも考えられます。でも、それ以外に方法はありませんでした」

 もっとも“もらい事故”との側面も否めず、

「私は、小保方さんの研究を一生懸命に手伝ってきたつもりです。その挙げ句、こんなひどい目に遭うなんて思ってもいませんでした」(同)

 そう呻吟するのだ。

■引っ越しは手伝わず

 折しも、理研OBの石川智久・理学博士(薬物動態学)が1月下旬、小保方博士を窃盗容疑で兵庫県警に刑事告発した。彼女の作成した“自称・STAP細胞”の正体は胚性幹細胞(ES細胞)であったことが昨年暮れ、理研の外部調査委員会によってほぼ断定されたのは記憶に新しいところだ。

「若山研究室で作成、保管されていたはずのES細胞が、なぜか小保方さんの研究室の冷凍庫から見つかった。これで告発へと至るわけですが、実はこの事実は、理研の関係者や調査委員の間ではつとに知れ渡っていました」

 とは、さる理研関係者。山梨大に在籍しながら神戸の理研CDB(発生・再生科学総合研究センター)で実験を続けていた若山教授は、13年4月、拠点を完全に大学へと移すのだが、

「引っ越しの際、問題のES細胞も山梨大へ持って行くはずでした。元々は若山研究室に在籍していた中国人留学生が11年夏に作成したもので、帰国後もそのまま保管されていたのですが、若山先生が、その試料がないことに気付いたのは昨年の中頃。理研が現場保全のため小保方研究室の試料を逐一チェックし、リスト化して山梨大に送ったところ、先生は、およそ80本のES細胞入りチューブが、なぜか彼女のもとにあると分かって驚いたのです」(同)

4577とはずがたり:2016/02/20(土) 09:38:32

 小保方博士は11年4月、ハーバード大の優秀なポストドクターとの触れ込みで、若山研究室に客員研究員として加入。以来籍を置き、教授が山梨へ移るのと前後して理研に正式採用され、自身の研究室を発足させた。が、1カ月以上にわたる教授の引っ越し作業を、まったく手伝わなかったという。

 当時の若山研究室の事情に詳しい関係者は、

「引っ越しの最中、研究用冷凍庫の整理作業も進められていました。冷凍庫には、割り当てられたスペースごとに各自の使う試料が保管されており、だんだんと不要不急のものが増えてくる。それらについて若山先生は“いついつ迄に必要なものは確保するように。それ以降は処分します”と告知していました。もちろん、問題のES細胞についても、山梨大へ運ぶよう事前に指示が出ていたのです」

 にもかかわらず、あらぬ場所に置かれ続けていたわけである。別の事情通も、

「作業を手伝っていない小保方さんが、自分の所持品と間違えてうっかり試料を持ち出してしまった可能性は考えられません」

 としながら、以下のように指摘するのだ。

「それでも、運び出した“形跡”は窺えるのです。冷凍庫整理の期限日までには、彼女自身の試料も回収されていたからです。日中は片づけをする姿が目撃されていないので、あるいは夜中にこっそり移していたのかもしれません」

 告発状を提出した石川博士が言う。

「調査委員会は不正の有無を調べるだけで、“誰が何の目的で”という調査は権限を越えてしまう。小保方研究室の『STAP幹細胞』と称するサンプルと、10年前に若山研究室の日本人研究者が作り、同じく彼女の部屋から見つかったES細胞、この両方の塩基配列を調べた結果が一致しても“実行犯”を断定できない。そんな歯がゆさから私は、独自調査を進めたのです。若山先生とは、告発状を提出する前の1月中旬、ごく短時間お会いしましたが、精神的にひどく参っておられる様子で、とてもSTAP細胞の話ができる雰囲気ではありませんでした」

 その若山教授、“えせリケジョ”への恨み節とともに、こう振り返るのだ。

「昨年3月、私が最初にSTAP論文の撤回を呼びかけた時に小保方さんもきちんと謝罪していれば、これだけの大ごとにならずに済んだのかもしれません」

 2人の“出会い”にも遡り、

「彼女の研究を手伝ってほしいと言われ、4年前、理研を通さずに客員として迎え入れました。でも結局は捏造だったわけです。改革委員会からは“02年の高温超電導不正(米国)、そして05年のES細胞捏造(韓国)と並び、世界三大不正だ”と言われ、実際に世界中を巻き込んだ挙げ句、笹井(芳樹)先生の命まで奪うことになって……。小保方さんについては、今はあれこれ語りたくありません」

 代わりに、親しい知人がこう明かすのだ。

「恨みつらみより、もはや関わりたくないのが本心でしょう。若山さんの妻もまた研究員で、ネットではその経歴など、同じ研究室にいた者でなければ知り得ない情報が晒されている。ただでさえ騒動で神経をすり減らしている身内は、こうしたことにも小保方さんが絡んでいるのでは、などとすっかり疑心暗鬼になっているのです」

4578とはずがたり:2016/02/20(土) 09:39:02
>>4574-4578
■恩を仇で返し…

 実際に若山教授には、およそ信じ難い出来事が降りかかっていた。山梨大の関係者が打ち明ける。

「研究に疑惑が生じたのち、若山先生と小保方さんとの連絡は、論文に関するメールのやり取りのみでした。先生から発信する時は、後々のことを考えCDBの竹市雅俊センター長などにもCCで送り、小保方さんからのメールも、関係者に一斉送信という形で送られていたのですが……」

 そんな中、思わぬメールが届いたというのだ。

「ことの発端は、13年3月に米国の著名科学誌『セル・ステム・セル』に掲載された論文でした。筆頭著者は若山先生の奥様で、先生と小保方さんも共著者に名を連ねていた。論文では、ある電気泳動の実験を小保方さんが担当しており、その画像が“不正データではないか”と、STAP細胞の騒動が勃発した時と同じく、世界中の科学者が閲覧するサイトで問題にされ始めたのです」(同)

 最終的には“不自然だが、完全な不正とは確認できない”といった結論に落ち着いたものの、

「不安に思った若山先生は、念のため小保方さんにメールをしました。“正しい実験から導かれたデータなのですよね?”と、これまで通りCCで関係者にも送る形で確認をしたのです」(同)

 ところが、これに対し、

「彼女からは“若山先生の論文でも、不正が見つかれば私は撤回を呼びかけますので”などと、脅しとも挑発とも取れる内容の返信があったのです。先生が心配したのはもちろん小保方さんの担当したパートだったわけで、全く的外れな物言いだったのですが、メールを受け取った先生は、言葉を失っていました」(同)

 盗人猛々しい、とまでは言わずとも、まさに恩を仇で返した格好だ。“仕返し”を示唆された若山教授は、

「ただ彼女が反省してくれれば、と。そう思い続けてきました」

 と、やり取りの事実は認めながらも困惑を隠さない。

「騒動が始まってから、大学の中でも白い眼で見られたり、ずっと居心地が悪かったのですが、それでも理解してくれる先生方はいました。何とか、もとの生活に戻れれば……。今はそう願うだけです」(同)

 先の処分発表で理研は、研究費などの返還請求とともに、小保方博士を刑事告訴する可能性にも言及。現在、ES細胞の窃盗罪や偽計業務妨害罪などが検討されているといい、

「必要性の有無からも検討しており、あくまで一例として2つの罪を挙げたということです」(理研広報室)

 年が明けてもなお、小保方博士は神戸の地に身を潜めている。が、その包囲網は、着実に狭まってきているのだ。

「特集 『世界を巻き込んで、命まで奪って……』 初めて『小保方博士』に恨み言! 山梨大『若山教授』に黒いメール」より
週刊新潮2015年2月26日号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

4579とはずがたり:2016/02/20(土) 09:42:53

“主人はいつものように出て行った。それが最後になりました” 〈「笹井副センター長」未亡人インタビュー(1)〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160215-00505661-shincho-soci
デイリー新潮 2月15日(月)4時0分配信

 1月28日に出版された「黒い割烹着」小保方晴子氏(32)の手記『あの日』。中身は自己愛と査任転嫁に満ち満ちているが、自殺した元上司・笹井芳樹氏は、これを見て、草葉の陰で何を思うのか。手記を受け、未亡人が初めて口を開いた――。

 ***

「小保方さんの本はまだ読んでいないんです。アマゾンのレビューだけは、サラッと見ましたけど、ご自身の話、感情の話をされているんでしょう? 実験をしていない部分があったんじゃないかとか、抜けているノートがあったんじゃないかとか、科学的な疑義について、もうちょっと客観的に検証されているのであれば、読んでみたいな、とは思ったんですけどね……」

 神戸市内の自宅でそう語り出したのは、理化学研究所のCDB(発生・再生科学総合研究センター)副センター長だった故・笹井芳樹氏(享年52)の未亡人。

■遺書の中身
 衝撃を与えた「STAP細胞」論文発表から2年。メディアを避け続けてきた小保方晴子・“元”博士が手記を刊行した翌々日のことである。

〈あの日に戻れるよ、と神様に言われたら、私はこれまでの人生のどの日を選ぶだろうか。一体、いつからやり直せば、この一連の騒動を起こすことがなかったかと考える〉

 手記の冒頭でそう述べた小保方氏だが、同じく沈黙を守ってきた未亡人にとっての「あの日」とは、一昨年の8月5日に他ならない。

「あの日、主人は朝5時に起きてきたんです。

 主人は当時、心的な疲労がピークに達していました。春には一度入院し、その頃も出勤はしていましたが、家に帰ると疲れ切っていて、ご飯を食べて、お風呂に入ってすぐ寝てしまう毎日でした。まぁ、鬱病ですよね。でも、その日は珍しく早朝に起きていたんですよ。これは普段、東京に行く時のパターンなんです。だから、『出張に出かけるくらい、元気が出てきたのかな』と安心していたんです。そして主人はいつものように朝風呂に入り、いつものように自転車で家を出ていった。それが最後になりました。

 そのうしろ姿は深刻そうな状態とは思えなかった。ですから、数時間後、警察から連絡をもらった時には、“えっ、人違いじゃないですか!”と言ったくらい、“死”をにわかにはとても受け入れられませんでした」(未亡人)

 笹井氏の“異変”が見つかったのは、8時40分。心血を注いだCDB隣の建物の階段踊り場で首吊り自殺を図り、搬送先の病院で死亡が確認された。

 遺書には、家族宛て、理研の幹部宛て、小保方氏宛てのものがあった。家族宛ては、A4用紙にワープロで打たれ、「芳樹」との署名があったという。

「遺書の中身は、当時発表した通りです。家族宛てには、『今までありがとう』『先立つことについて申し訳ない』と書かれていました。確認してほしいと言われ、他の方々への遺書にも目を通しましたが、小保方さん宛ての遺書には、『STAP細胞を再現してください』という内容の言葉もありました。また、どの遺書にも、〈マスコミなどからの不当なバッシング、理研やラボヘの責任から疲れ切ってしまった〉というのは、共通して書かれていました」(未亡人)

(2)へ続く

「特集 『あの日』から初めて口を開いた! 黒い割烹着『小保方手記』に『笹井副センター長』未亡人単独インタビュー」より

「週刊新潮」2016年2月11日号 掲載

4580とはずがたり:2016/02/21(日) 18:37:59
これをきっかけに白黒はっきりさせましょうや。野々村と云い小保方さんと云いどうも神戸近辺は騒々しい。。

2016.02.21
兵庫県警を怒らせた!? 小保方晴子氏の電撃参考人聴取の背景!!
http://biz-journal.jp/2016/02/post_13920.html
文=JAPAN芸能カルチャー研究所

 「STAP細胞」をめぐる騒動で渦中の人となった小保方晴子氏が今月17日、兵庫県警から参考人として任意で事情を聞かれたことが明らかになった。
 「STAP細胞」をめぐっては、一昨年12月、小保方氏が当時所属していた理化学研究所の調査委員会が、すでに存在していた「ES細胞」が混入した可能性が高いという調査結果をまとめた。
 
 去年1月には、理研の元研究員・石川智久氏が「小保方氏の研究室から見つかったES細胞は、別の研究室から何者かに盗まれたもの」だとして告発状を提出し警察が受理していた。
 一方、小保方氏は先月出版された手記「あの日」(講談社刊)で、「私がES細胞を混入させたというストーリーに収束するように仕組まれているように感じた」などと綴っていた。
 そうした中、今月17日の兵庫県警による突然の参考人聴取については大きな話題を集めているが、警察OBはこう語る。
「あの手記を出版した影響は多分にあったと思います。警察当局が捜査に本腰を入れる一つの理由として、被疑者によるいわゆる派手な活動というのがある。例えば、最近だとクラブ襲撃事件や市川海老蔵さんの暴行事件で注目を集めた『関東連合』の石本太一氏や総額100億円を超える金を不正に引き出していた事件で知られる『大王製紙』の会長だった井川意高氏も、著書を出版した直後に逮捕されました。覚せい剤取締法違反で逮捕された清原和博氏もテレビでの活動を再開した後、内偵捜査も本格化しました」
 さらにこう続ける。
「これまで腰が重かった兵庫県警が、このタイミングで任意とはいえ、小保方氏の参考人聴取に踏み切った背景には、あの手記の出版が大きかったと思います。ようは『あまり警察をナメるなよ!』ということですね」(警察OB)
 手記の出版で警察当局を本気にさせてしまった小保方氏の今後に注目である。
写真/吉田尚弘
(文=JAPAN芸能カルチャー研究所)

4581とはずがたり:2016/02/23(火) 13:32:19
悪しき伝統(;´Д`)
医学部はテスト漬けみたいだし如何に手を抜いて膨大なテストをこなすかみたいな雰囲気になってた可能性はあるなぁ。。

2014.4.26 21:00
【衝撃事件の核心】広島大医学部で何が起きた…追試120人「全員不合格」の仰天
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/140426/lif14042621000018-n1.html

 名門国立大の若きヒポクラテスたちに不名誉な歴史が残された。今年1月、広島大医学部の2年生が受けた「神経解剖学」のテストで、合格したのは126人中6人だけとなり、追試でも120人全員が不合格となる事態が起きた。追試を受けたとみられる人物がインターネット上でツイッターに《本試はみんなノー勉で行き、追試は本試と同じ問題っていうのが伝統だった》などと投稿したことから、「広大の悪しき伝統」と試験形態に非難が殺到する騒ぎに。また、教員の中傷など配慮を欠いた投稿が相次いだことから学生はネットマナーの指導を受ける結果にもなった。結局、このテストで不合格だった学生を含む11人が3年生に進級できず、大学関係者は「学生にはいい薬になったかもしれない」と、人の命を預かる医師への道の厳しさを指摘している。

■「全員不合格!」の赤字

 広島大医学部の担当者によると、神経解剖学の本試験が行われたのは1月11日で、2年生全126人がテストを受けた。

 広大では神経解剖学に加え、「組織学」「解剖学実習」など5科目の成績を総合的に評価して「人体構造学」の単位を決める。

 1つでも単位を落とせば留年となる医学部生にとって、当然おろそかにできないテストだが、120人がパスできなかった。その上、20日間の猶予があったにもかかわらず、31日の追試でも全員が不合格となった。

 担当教員は掲示板に「これまでの学生生活を大いに反省し、各自の責任において対処されたし」と反省を促す文章を添え、赤字で「全員不合格!」と張り出した。

 「120人が留年か」と不安になった学生から大学側には問い合わせが相次ぎ、大学側は対応策として4コマの補講と小テストを実施し、落第か否かの判断を行った。結果として2年生は11人が留年となったが、大学側は「全員が人体構造学の単位を落とした学生ではない。留年した人数も、今回が突出して多いわけでもない」と説明する。

■ツイッターで拡散

 120人の追試不合格が明らかになった直後の2月上旬、この問題はネット上で話題となった。

 全員不合格の理由として「例年、本試験と追試験は同じような出題内容だったが、今年は異なった問題が出たから」などとする書き込みが物議を醸したからだ。

 ツイッターには学生からとみられるつぶやきが相次いで投稿された。

 《本試はみんなノー勉で行き、追試は本試と同じ問題っていうのが伝統だったんじゃけど、今年は違う問題が出た》

 《本試の解答用紙に追試も問題同じだから勉強しないって書いた人が居たらしく試験問題が変更されました。笑》

 《本試の解答用紙で○○(担当教員のニックネーム)煽(あお)ったのだれや笑笑》

 これらの投稿に対し、「広大の悪しき伝統」「国立大医学部でこれか」「勉強しろ」「こんな考えの奴らが医療の道に進むとか恐ろしい」など、広大の教育姿勢と学生のあり方の双方に批判が集まった。

 しかし、広大の担当者は「以前は本試と追試で同じような問題を出すことはあったと聞いているが、近年では見直している」と反論する。

 今回の試験で問われた神経解剖学は、数え切れないほどある人体の器官の特徴を問われるもので、範囲が非常に広い学問分野。「似たような内容が本試と追試で出ることはあっても、まったく同じ問題を出すような甘い試験は行わない」と強調する。

 医学部の4年生に課され、合格しなければ臨床実習に進めない共用試験(CBT)や医師国家試験をクリアするためには、膨大な知識量を求められるからだという。

 また、出題を担当した教員が神経解剖学のテストを作問するのは今年が初めてで、「悪しき伝統」は存在しようがないとも説明した。…

4582とはずがたり:2016/02/27(土) 18:35:37
2016.02.26
大宅健一郎「STAP騒動の真相」
STAP問題の元凶は若山教授だと判明…恣意的な研究を主導、全責任を小保方氏に背負わせ
http://biz-journal.jp/2016/02/post_13989.html
文=大宅健一郎/ジャーナリスト

…「週刊新潮」(新潮社/2月11日号)では、理化学研究所・CDB(発生・再生科学総合研究センター)副センター長だった故・笹井芳樹博士の夫人が、インタビューにおいて次のように発言している。
「ただ、主人はSTAP現象そのものについては、最後まで『ある』と思っていたと思います。確かに主人の生前から『ES細胞が混入した』という疑惑が指摘され始めていました。しかし、主人はそれこそ山のようにES細胞を見てきていた。その目から見て、『あの細胞はESとは明らかに形が異なる』という話を、家でもよくしていました」…
 一体、あのSTAP騒動とはなんだったのだろうか――。

ファクトベースで書かれた手記

 小保方晴子氏が書いた手記『あの日』(講談社)が1月29日に発刊され、この騒動の原因が明らかになってきた。時系列に出来事が綴られて、その裏には、関係者間でやりとりされた膨大なメールが存在していることがわかる。さらに関係者の重要な発言は、今でもインターネットで確認できるものが多く、ファクトベースで手記が書かれたことが理解できた。いかにも科学者らしいロジカルな構成だと筆者は感じた。
 しかし、本書に対しては「感情的だ」「手記でなく論文で主張すべき」などの批判的な論調が多い。特にテレビのコメンテーターなどの批判では、「本は読みません。だって言い訳なんでしょ」などと呆れるものが多かった。
 手記とは、著者が体験したことを著者の目で書いたものである。出来事の記述以外に、著者の心象風景も描かれる。それは当然のことだ。特に小保方氏のように、過剰な偏向報道に晒された人物が書く手記に、感情面が書かれないことはあり得ないだろう。それでも本書では、可能な限りファクトベースで書くことを守ろうとした小保方氏の信念を垣間見ることができる。…

小保方氏が担当した実験は一部

 STAP騒動を解明するために、基礎的な事実を整理しておこう。
 小保方氏が「STAP細胞」実験の一部だけを担当していたという事実、さらに論文撤回の理由は小保方氏が「担当していない」実験の部分であったという事実は、しばしば忘れられがちである。いわゆるSTAP細胞をつくる工程は、細胞を酸処理して培養し、細胞塊(スフェア)が多能性(多様な細胞になる可能性)を示すOct4陽性(のちに「STAP現象」と呼ばれる)になるところまでと、その細胞塊を初期胚に注入しキメラマウスをつくるまでの、大きく分けて2つの工程がある。

【「STAP細胞」実験の過程】
http://tohazugatali.we b.fc2.com/medical/post_139890225.jpg

 小保方氏が担当していたのは前半部分の細胞塊をつくるまでである。後半のキメラマウスをつくる工程は、当時小保方氏の上司であった若山照彦氏(現山梨大学教授)が行っていた。
 もう少し厳密にいえば、小保方氏が作製した細胞塊は増殖力が弱いという特徴を持っているが、若山氏は増殖力のないそれから増殖するように変化させ幹細胞株化(後に「STAP幹細胞」と呼ばれる)させるのが仕事だった。つまり、「STAP現象」が小保方氏、「STAP幹細胞」が若山氏、という分担だが、マスコミにより、「STAP現象」も「STAP幹細胞」も「STAP細胞」と呼ばれるという混乱が発生する。

 本書によれば、若山氏はキメラマウスをつくる技術を小保方氏に教えなかった。小保方氏の要請に対して、「小保方さんが自分でできるようになっちゃったら、もう僕のことを必要としてくれなくなって、どこかに行っちゃうかもしれないから、ヤダ」と答えたという。
 
 この若山氏の言葉は見逃すことはできない。なぜなら、STAP細胞実験を行っていた当時、小保方氏はCDB内の若山研究室(以下、若山研)の一客員研究員にすぎなかったからである。小保方氏の当時の所属は米ハーバード大学バカンティ研究室(以下、バカンティ研)であり、若山氏は小保方氏の上司であり指導者という立場であった。
 当時の小保方氏は、博士課程終了後に任期付きで研究員として働くいわゆるポスドク、ポストドクターという身分だった。不安定な身分であることが多く、日本国内には1万人以上いるといわれ、当時の小保方氏もそのひとりであり、所属する研究室の上司に逆らうことはできなかったのだ。
 この弱い立場が、のちに巻き起こるマスコミのメディアスクラムに対抗できなかった最大の理由である。メディアがつくり上げた虚像によって、まるで小保方氏が若山氏と同じ立場で力を持っていたかのように印象づけられていた。

4583とはずがたり:2016/02/27(土) 18:50:18
>>4582-4583
ストーリーありきの実験

 話を元に戻す。小保方氏は若山研の所属になる以前、留学先のハーバード大学でバカンティ教授からSTAP細胞の初期のアイデアを得ていた。バカンティ教授は、「非常に小さな胞子のようにストレスに強い共通の幹細胞が全身の組織に存在しているのではないか」という仮説を提唱していた。バカンティ教授はそれを「スポアライクステムセル(胞子様幹細胞)」と名付けていた。
 小保方氏はその仮説を検証するために日夜研究に没頭し、ついにその証拠(Oct4遺伝子発現)を得ることになる。その結果をバカンティ教授の前で発表すると、バカンティ教授は、両手で固くこぶしをつくった後に目を見開き、「過去15年で最高のプレゼンテーションだった」と喜んだという。

 しかし、細胞が多能性を持つかどうかを証明するには、その細胞からキメラマウスを作製しなければならなかった。現在の生命科学界ではそれが一番厳密な証明とされているからだ。小保方氏はキメラマウスの実験を行うため、他の教授からの推薦もあり「キメラマウス作製の第一人者」である若山氏を紹介され、バカンティ研の所属のまま若山研の客員研究員となったのだ。

 本書によれば、小保方氏はキメラマウスの作製方法を若山氏から教わることなく、若山研で細胞塊の作製を淡々とこなすようになる。いつしか研究は若山氏の主導のもと、海外の有力科学雑誌への論文投稿が目的化し、論文のストーリーに合わせた実験へと変節していく。「ストーリーに合わない、つじつまの合わないデータは使用しないように」という指導まで小保方氏は受けている。信じがたいことに、実験が正しいかどうかを判定するための「コントロール実験」も行わなかったという。

 そもそもバカンティ教授の仮説から始まり小保方氏の検証から動き出した研究の主導権が、完全に若山氏に渡ってしまい、ついには若山氏が特許配分51%を要求するまでになる。バカンティ研所属でいながら若山研の客員研究員という複雑な立場の小保方氏は、アメリカと日本の大先生の板挟みとなっていく。
 小保方氏は、細胞で起こる「新たな現象」(STAP現象)の研究を深めていきたいと若山研に移ったが、いつの間にか若山氏しか成功していない「新たな幹細胞株の確立」(STAP幹細胞)の研究と論文作成を部下として手伝う立場になっていた。
 自ら選んだ研究テーマが、もはや自由に研究できる立場でなくなり、しかも若山氏が主導した論文のストーリーに合わせた研究が続く毎日。「もうアメリカに帰ろうと思っている」と研究メンバーに打ち明けた。その直後、CDBの小さな研究室のユニットリーダーに募集しないかと声をかけられ、自分が望む研究ができるならと面接を受け、紆余曲折を経て小保方氏はCDBのユニットリーダーとなる。

若山氏の責任

 その間、若山研による論文投稿は難航していた。その状況を劇的に変えたのが笹井氏だった。笹井氏はネイチャー誌にいくつもの論文が掲載された実績を持ち、世界的にも有名な科学者だった。笹井氏の指導により、論文は見事に整理され、ネイチャーへの掲載も決まった。
 そして笹井氏の命名により、小保方氏が検証した細胞の現象を「STAP」(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency:刺激惹起性多能性獲得)と呼ぶようになった。この名称が示すように、「STAP」とは小保方氏が検証した細胞の現象を示す意味合いが強かったことがわかる。

 その後、論文に不備が見つかり、のちにこれが不正と判断されることによりマスコミの過剰報道を交えた大混乱が起こったのは周知のことだろう。画像の間違い等によるミスに関しては、小保方氏は会見や本書において何度も謝罪をしている。
 しかし、ポスドクの立場で部下として研究に携わり、当時の上司であり指導者であった若山氏が主導した論文投稿に協力した小保方氏に、全責任を負わせたのは明らかに間違いだといわざるを得ない。
 若山氏は、小保方氏と同じ責任を負ったのだろうか。いや指導者という立場であれば、研究員への指導責任によりはるかに重い責任が負わされたとしてもおかしくはないだろう。

 2月11日付当サイト記事において、東京大学医科学研究所特任教授の上昌広氏は、加藤茂明・東京大学分子細胞生物学研究所教授(当時)が責任著者として発表した複数の論文のなかにグループメンバーの一部による不正あったことに対する監督責任を取って、東大教授を辞職した例を挙げ、「なぜ、加藤氏と若山教授の扱いが、こんなに違ってしまうのだろう」と指摘している。…
 前述のとおり、STAP論文撤回の理由は小保方氏が「担当していない」実験の部分であったが、世間では小保方氏の画像の間違い等による不正認定が原因だと広く認識されている。
(文=大宅健一郎/ジャーナリスト)

4584とはずがたり:2016/03/01(火) 15:38:49
2016年 02月 29日 08:14 JST
抗生物質を過剰摂取する中国、耐性菌出現を招く可能性
http://jp.reuters.com/article/china-antibiotics-idJPKCN0VZ0TK?videoId=367516328

[上海 22日 ロイター] - 上海で就学中の児童を対象に上海の復旦大学が行った調査によると、被験者の8割から少なくとも1種類の抗生物質が検出され、およそ3分の1からは複数検出された。中国の地元メディアが22日報じた。

抗生物質の過剰な摂取は、やがて薬が効かない耐性菌の出現を招く可能性があるという。

畜産用のものを含む21種類の抗生物質について、市内の学校に通う505人の児童を対象に調べたところ、約8割の児童から少なくとも1種類の抗生物質が検出された。また、被験者のおよそ3分の1から、異なる複数の抗生物質が検出された。

専門家によると、中国の医師は抗生物質を過剰に投与する傾向があるという。背景に抗生物質に対する誤解が広く浸透していることがある。

世界保健機関(WHO)が昨年11月にまとめた報告書によると、中国人の約3分の2が抗生物質は風邪とインフルエンザの治療に有効だと考えており、また3分の1が頭痛にも効くと信じている。

こうした抗生物質の乱用は、現在は治療可能な病気でも薬に対する耐性が強くなるなど、保健衛生にとって世界的なリスクとなりかねない。

同報告書はまた、「医療制度を超え、抗生物質に対する耐性の経済的コストは甚大だ。中国では、2050年までに年間の死者が最大100万人に達するとの予測もある」と指摘している。

中国の政府系ニュースサイトによると、2013年に同国で使用された抗生物質の量は16万2000トンで、これは全世界の使用量のほぼ半分に匹敵する。また5万トン以上が土壌や河川に放出されているとしている。

4585とはずがたり:2016/03/02(水) 08:39:33
ジカウイルス、神経疾患の原因に 研究
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160301-00000017-jij_afp-int
AFP=時事 3月1日(火)11時19分配信

【AFP=時事】中南米を中心に感染が広がっているジカウイルスについて、危険な神経疾患を引き起こす原因となることを確認したとの研究論文が2月29日、発表された。ジカウイルスをめぐっては、小頭症との関連も疑われている。

 英医学誌ランセット(The Lancet)に掲載された論文によると、研究チームは、フランス領ポリネシアで2013〜14年にかけてみられたギラン・バレー症候群(GBS)の流行でのジカウイルスとの関連を調べた。その結果、患者の血液検査を通じて、蚊が媒介する同ウイルスがGBSの原因だったことが判明したという。

 GBSは、体内の免疫系が筋力を制御する神経系の一部を攻撃する稀な疾患で、脚や腕の筋力低下を引き起こす。細菌やデングウイルス、チクングンヤウイルスへの感染が原因でかかることもある。

 研究では、フランス領ポリネシアで約20万人がジカウイルスに感染後、42人がGBSに罹患していたことが、20人以上の研究者によって確認されている。

 ただ今回の研究結果については、決定的なものではなく、他のジカ熱発生地域にそのまま適用できるとは限らないという見方も出ている。【翻訳編集】 AFPBB

コロンビア、ジカ熱で3人死亡と発表 神経障害併発
http://www.afpbb.com/articles/-/3075954?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_Tue_p1
2016年02月06日 08:05 発信地:ボゴタ/コロンビア

【2月6日 AFP】コロンビア国立衛生研究所は5日、蚊が媒介するジカウイルスに感染した3人が、神経障害の「ギラン・バレー症候群」を発症して死亡したと発表した。保健当局がジカウイルスを直接的な死因と判断したのは、これが初めて。

 国立衛生研究所のマルタ・ルチア・オスピナ(Martha Lucia Ospina)所長は「ジカウイルスにより、3人が死亡したことを確認した」「3人は死亡する前にギラン・バレー症候群を併発していた」と述べた。

 ギラン・バレー症候群は、免疫機能が神経系を攻撃し、手足の筋力低下やまひを起こす難病。大半は治癒するが、死亡する例もある。

 中南米諸国では、ジカ熱の感染拡大と同時並行的に患者数が増加しており、保健当局者の間でジカウイルスの合併症の恐れが指摘されていた。

 オスピナ所長によると、他に6人の患者の死亡についてジカウイルスとの関連を調査中という。コロンビアはブラジルの次にジカ熱の影響が大きい国で、妊婦2000人以上を含む2万人超の感染が報告されている。(c)AFP

4586とはずがたり:2016/03/02(水) 21:23:35
幸福度「ビリから2番目」高知県にみる「逆転」のヒント
http://news.yahoo.co.jp/feature/114
3月1日(火)11時21分配信

2016年2月に発表された国勢調査では、1920年の調査開始以来、初めて日本の人口が減少に転じる結果だった。東京圏への人口の集中が進む一方、33の道府県で減少率が拡大した。その1年前、政府の会議で、ある数字を記したペーパーが配布された。
〈東京在住の50代で移住を予定・検討したい男性は、50.8%〉(内閣官房と内閣府の調査)。この数字は議論を呼んだ。地方移住を進めたい政府側と、地方は疲弊しており、移住は甘くないという意見。果たして地方活性化の兆しはないのか。その答えのヒントを高知県から探る。(Yahoo!ニュース編集部/Forbes JAPAN編集部 副編集長兼シニアライター 藤吉雅春)

2015年2月、地方移住を推進する政府の「日本版CCRC構想有識者会議」でのことだ。ある有識者委員がこう言った。
「昔、『木綿のハンカチーフ』という地方から都会に出ていく歌がありましたが、これからは都会から地方へ人が向かう、いわば“逆・木綿のハンカチーフ”の視点が重要です」
太田裕美のこの歌がヒットしたのは、1976年。当時、旅立ちといえば、故郷をあとにして都会へと向かう青春のワンシーンを意味した。しかし、時代の変化を象徴する数字が、会議で配布された「東京在住の50・60代の地方移住に関する意向」という資料である。
定年退職後の第二の人生を念頭に、東京から脱出しようと考えている50代男性は50.8%だった。
団塊の世代がすべて後期高齢者となる2025年、東京圏では介護要員や医療施設が圧倒的に不足する。この危機を解消するためにも、政府は地方移住を後押しする「CCRC構想」を推進している。CCRCとは、Continuing Care Retirement Community(継続的なケア付き退職者コミュニティ)の略で、移住した人たちの地域交流や健康寿命の延伸ができるよう、受け皿機能を充実させた町づくりである。

しかし、50代以降の地方移住に対しては、会議中に懐疑的な声が出た。
「移住者の多くは、病気や伴侶の死を機に、都会に戻っている現実があります」
それに、自然災害を起きた場合、高齢者ばかりの集落で誰が助けてくれるのか。地域の扶助力は低下している。働く世代が減り、経済的な疲弊だけでなく、自治体そのものが消滅するとまで言われている。高齢化や人口減少に伴う地方の課題を、高齢者の移住で解消できるのか。
都会か地方か。どちらも難題を抱えるが、ここで興味深い県を紹介したい。日本がバブル期最後の繁栄を謳歌していた1990年、47都道府県で最も早く人口が自然減に転じた県。高知県である。

「ビリから2番目の県」
「知事、高知県と高知大学は一蓮托生の関係ですよ」
2012年に高知大学学長に就任した脇口宏氏は、高知県の尾﨑正直知事にそう言い、危機感を込めてこう続けた。
「高知大学が消えれば、高知県も消えるんです」
日本の10年後の姿は高知県にあると言われている。「少子・高齢化」が、「全国より約10年先行」と厚生労働省や内閣府で指摘されているからだ。高齢化率31.1%は秋田県に次ぎ日本で2番目の高さであり、年少人口割合は全国45位。また、県民所得は46位で、相対的貧困世帯率は全国トップと、経済基盤が弱い。

他にもさえない数字が並ぶ。中学生の学力テストではワースト2~3位と低迷。高知大学医学部の医師国家試験の合格率も、全国80の医学部ランキングで下位と「中の下」の間をさまよっている。
多くの指標で数字が低いため、「47都道府県の幸福度ランキング」(2011年の法政大学大学院調査、2014年の日本総研の調査)では、そろって高知県は46位。「ビリから2番目の県」と自嘲する県民もいる(ちなみにどちらも最下位は大阪府で、1位は福井県)。
そこで、産業振興や人材育成、CCRCなど多くの分野で、高知大学を拠点として県の地域活性化を行うことになった。だから学長は、「一蓮托生」と言ったのだ。
最悪の数字が並ぶ環境と、ごく一般的な地方大学。実は、この両者が作用しあい、ある効果を生み出している。
最先端は最悪から生まれる
高知県は人口あたりの病院数と病床数が全国1位、医師の数、介護療養型施設の数もトップクラスで、特に高知市内に集中している。脇口学長は「政府から『医療費の無駄遣いの県』と指摘されてきたんですよ」と語る。
なぜこんなに多いのか。
医学者でもある前出の脇口学長は、「もともと人口の高齢者比率が多いから」と言いつつも、こんな話をする。

4587とはずがたり:2016/03/02(水) 21:24:36
>>4586-4587
「土佐人の特徴で、非常に議論好きで疑ってかかるから、病院にかかって診断を受けても、別の病院に行き、また薬を処方してもらう。だから医師が多くても成り立つのです」
良く言えば、セカンドオピニオン。議論好きで権威に物申す風土が自由民権運動を生んだと言われるが、みんなで酒を飲むのが好きだから議論が生まれやすいという説もある。
一方、大学側も問題に直面していた。「地域医療への貢献」が開学の精神であったが、若い研修医が大学に残らない。また、医学部は医師国家試験に合格することが目的になっているため、「受験勉強型」に陥っている。
「そこで、大学本来のあるべき姿である、知的好奇心を満たす先端医学の研究を行い、新しい医療を生み出そうという結論に至りました」(脇口学長)。
そこで当時、医学部長であった脇口氏が主導し2009年に「先端医療学推進センター」を創設した。といっても、センターを建設したわけではない。「カネはないけど、組織はできる」と、組織改編を行い、医学部2年生という早い段階から「医学研究者」のような先端医療の開発研究に取り組ませたのだ。知識詰め込み型から、マンツーマンに近い本格研究への転換である。

現役学生の快挙
ここで教授たちが予想しない成果が生まれた。
例えば、当時4年生の小山毅さんは、手術室を見学しながら、疑問に思うことがあった。
「手術前、元気にお話しをしていた70歳ほどの男性が、手術の負荷により、私と会話が噛み合わなくなり、元気がなくなりました。せっかく手術で体が良くなったのに、他の問題が生じているのです」
「術後認知症」と呼ばれる高齢者に多い現象だ。手術後、認知症のような状態になるため、転倒したり、薬を飲み忘れたり、点滴を外すなど、事故の原因を生んでいた。

小山さんは、教授陣の指導のもと、解明されていなかった術後認知症のプロセスと抑制方法を研究。彼が書いた論文は、現役学生でありながら2015年の日本静脈麻酔学会で最優秀演題賞を受賞したのだ。
彼だけではない。2011年以降、毎年、高知大学の現役学生たちが学会で賞を受賞。2012年以降は複数の学会で受賞しており、特に5年間で4度受賞した日本腎臓学会では「現役学生たちの快挙」として医学界で話題となった。
高知大学医学部の変貌に貢献したのが、実は高知県の悪い環境である。
以前から高齢者の割合が多かったため、1976年、地方大学では初の「老年病科」が設置されている。そして1981年から現在まで、のべ患者数31万人の検査データを匿名化して蓄積。このデータを用いて、学生が糖尿病の予測モデルを研究するなど、「負の環境を地の利にした」と、大学関係者は苦笑するのだ。
前出の小山さんはこう話す。
「目の前の患者さんを良くするだけではなく、自分の研究成果が多くの人に貢献できればと思います」
人を育てることで、課題解決に挑戦できる。これが高知大学が導き出した答えである。

4588とはずがたり:2016/03/02(水) 21:27:13

幸福度「ビリから2番目」高知県にみる「逆転」のヒント
http://news.yahoo.co.jp/feature/114
3月1日(火)11時21分配信

2016年2月に発表された国勢調査では、1920年の調査開始以来、初めて日本の人口が減少に転じる結果だった。東京圏への人口の集中が進む一方、33の道府県で減少率が拡大した。…地方移住を進めたい政府側と、地方は疲弊しており、移住は甘くないという意見。果たして地方活性化の兆しはないのか。その答えのヒントを高知県から探る。(Yahoo!ニュース編集部/Forbes JAPAN編集部 副編集長兼シニアライター 藤吉雅春)

2015年2月、地方移住を推進する政府の「日本版CCRC構想有識者会議」でのことだ。…時代の変化を象徴する数字が、会議で配布された「東京在住の50・60代の地方移住に関する意向」という資料である。
定年退職後の第二の人生を念頭に、東京から脱出しようと考えている50代男性は50.8%だった。
団塊の世代がすべて後期高齢者となる2025年、東京圏では介護要員や医療施設が圧倒的に不足する。この危機を解消するためにも、政府は地方移住を後押しする「CCRC構想」を推進している。CCRCとは、Continuing Care Retirement Community(継続的なケア付き退職者コミュニティ)の略で、移住した人たちの地域交流や健康寿命の延伸ができるよう、受け皿機能を充実させた町づくりである。

しかし、50代以降の地方移住に対しては、会議中に懐疑的な声が出た。
「移住者の多くは、病気や伴侶の死を機に、都会に戻っている現実があります」
それに、自然災害を起きた場合、高齢者ばかりの集落で誰が助けてくれるのか。地域の扶助力は低下している。働く世代が減り、経済的な疲弊だけでなく、自治体そのものが消滅するとまで言われている。高齢化や人口減少に伴う地方の課題を、高齢者の移住で解消できるのか。
都会か地方か。どちらも難題を抱えるが、ここで興味深い県を紹介したい。日本がバブル期最後の繁栄を謳歌していた1990年、47都道府県で最も早く人口が自然減に転じた県。高知県である。

「ビリから2番目の県」
「知事、高知県と高知大学は一蓮托生の関係ですよ」
2012年に高知大学学長に就任した脇口宏氏は、高知県の尾﨑正直知事にそう言い、危機感を込めてこう続けた。
「高知大学が消えれば、高知県も消えるんです」
日本の10年後の姿は高知県にあると言われている。「少子・高齢化」が、「全国より約10年先行」と厚生労働省や内閣府で指摘されているからだ。高齢化率31.1%は秋田県に次ぎ日本で2番目の高さであり、年少人口割合は全国45位。また、県民所得は46位で、相対的貧困世帯率は全国トップと、経済基盤が弱い。

他にもさえない数字が並ぶ。中学生の学力テストではワースト2~3位と低迷。高知大学医学部の医師国家試験の合格率も、全国80の医学部ランキングで下位と「中の下」の間をさまよっている。
多くの指標で数字が低いため、「47都道府県の幸福度ランキング」(2011年の法政大学大学院調査、2014年の日本総研の調査)では、そろって高知県は46位。「ビリから2番目の県」と自嘲する県民もいる(ちなみにどちらも最下位は大阪府で、1位は福井県)。
そこで、産業振興や人材育成、CCRCなど多くの分野で、高知大学を拠点として県の地域活性化を行うことになった。だから学長は、「一蓮托生」と言ったのだ。

4589とはずがたり:2016/03/03(木) 22:24:11
小保方氏らネイチャー論文、共著者申し出で撤回
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160227-OYT1T50098.html?from=yartcl_outbrain2
2016年02月27日 12時37分

 元理化学研究所研究員の小保方晴子氏(32)らの2011年の論文が撤回されたと、英科学誌ネイチャーが25日、発表した。

 論文中の二つのグラフが酷似しているとの指摘があり、小保方氏以外の共著者3人が撤回を申し出た。同誌は小保方氏にも接触を試みたが、連絡がつかなかったという。

 論文は、再生医療に用いる「細胞シート」の性質を、マウスで評価するための手順をまとめた内容。STAPスタップ論文を発表する2年半前の11年6月、「ネイチャー・プロトコルズ」誌に掲載された。

 筆頭著者は小保方氏で、責任著者は岡野光夫てるお・東京女子医大特任教授。ほかに同大と早稲田大1人ずつの計4人の共著だった。ネイチャーによると、共著者3人が、グラフの元データを確認できないため撤回を要望、深く謝罪したという。

 岡野氏は26日、読売新聞の取材に、「内容すべてが間違いとは考えていないが、修正すべき図があるのは事実。このまま放置しておくわけにいかないので取り下げた」と述べた。

4590とはずがたり:2016/03/11(金) 00:40:01

逮捕のタレント女医はお嬢様育ち
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160310-00000055-nksports-soci
日刊スポーツ 3月10日(木)10時7分配信

 テレビのバラエティー番組に出演し、ホストクラブで一晩900万円使ったなど派手な暮らしぶりを明かしていた医師の脇坂英理子容疑者(37)が9日、詐欺の疑いで逮捕された。警視庁組織犯罪対策4課によると、経営していたクリニックで患者14人を何度も診療したように装い、診療報酬を請求。約155万円を詐取した疑い。同課は同様な手口で総額約6900万円を不正請求した疑いがあるとみて調べている。

【写真】華美な衣装で挑発的なポーズの脇坂英理子

 昨年1月に脇坂容疑者をインタビューした。キャバクラ嬢風のド派手メークにホスト遊び、下ネタOKと事前に聞いていたので、内心ビクビクしながら臨んだ。美人女医で美容クリニック経営だったので気の強い女性をイメージしていたが、実に礼儀正しい人物だった。

 中学、高校は名門のお嬢さま学校、東洋英和。大学は東京女子医大に推薦入学で、医師免許一発合格だ。それだけ恵まれた人生が狂ったのは、4年間の結婚生活の破綻。別居中にホストにはまって借金を作ったのが転落の始まりだった。取材中も、なんども気の弱いところを見せた。

 「勝ち組」の医師からの、まさかの転落劇。インタビューでは「将来の夢は女優、キャバ嬢役なら練習なしでやれる」と笑っていた。【小谷野俊哉】

 ◆診療報酬詐欺事件 昨年11月、通院患者の診療回数を水増しするなどして診療報酬や医療費をだまし取っていたとして、指定暴力団住吉会系組長の三戸慶太郎被告らが逮捕・起訴された。逮捕されたのは接骨院元経営者や歯科医院の元院長ら20人以上。不正受給総額は数億円規模で、一部が暴力団にも流れていたとみられる。患者役としてお笑い芸人らの関与も疑われるなど、芸能界にも波紋を広げた。

脇坂安治の子孫が脇坂英理子容疑者との縁戚関係否定
http://www.nikkansports.com/general/news/1614950.html?utm_source=headlines.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=%E9%80%AE%E6%8D%95%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E5%A5%B3%E5%8C%BB%E3%81%AF%E3%81%8A%E5%AC%A2%E6%A7%98%E8%82%B2%E3%81%A1
[2016年3月10日18時44分]

 「賤ケ岳の七本槍」で知られる戦国武将・脇坂安治の子孫が10日、詐欺の疑いで逮捕された医師の脇坂英理子容疑者(37)との縁戚関係を否定した。

 龍野藩脇坂家16代当主の脇坂安知氏(58)が、経営する会社のホームページを通じて「脇坂英理子容疑者と、弊社社長・脇坂とは一切関係ございません」と声明を発表した。安知氏は龍野歴史文化資料館の名誉館長も務めている。8日に診療報酬を搾取した疑いで逮捕された英理子容疑者は、15年1月の日刊スポーツの取材に脇坂安治の子孫だと説明、ツイッターなどでも公表していた。

4591とはずがたり:2016/03/17(木) 11:19:04

>今回の件は、メディアが大々的に問題点を報じているにもかかわらず、遺族が不満を持っているという話は伝わってこない。患者・家族はしっかりと説明を受け、納得していたと考えるのが自然だろう。
>事実、5件目の死亡例の遺族は、代理人弁護士を通じ、「今回の結果は残念です。でも本人もKIFMECで移植を受けられたことで生きる希望を持てました。一切の悔いはありません」とコメントを述べている。KIFMECは厳しい症例や他の医療機関で移植を断られた症例を受け入れているため、患者・家族からは感謝されていた可能性が高い。

>ところが、肝移植研究会の報告書や日本移植学会の記者会見からは、このような先人への敬意を感じない。さしたるエビデンスもなく、遺族に対して「ご家族は犬死にだった」と言っているようなものだ。むしろ、大学教授たちの利権のにおいすらする。生体肝移植の施設基準を厳しくすれば、国立大学を中心とした既存の施設が有利になる。新規参入は難しくなり、競争が阻害される。そして、停滞する。最終的には患者のためにならない。

神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)が破産へ 生体肝移植患者死亡の影響で
2016年3月16日18時18分
http://www.christiantoday.co.jp/articles/19886/20160316/kobe-international-frontier-medical-center-kifmec-bankruptcy.htm

生体肝移植を受けた患者が相次いで死亡した民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)」(神戸市中央区)が、4月にも破産申し立てをする方針だという。破産申し立ての方針を伝える文書(15日付)を債権者に送付したとして、神戸新聞などが伝えた。
KIFMECは、生体肝移植を受けた患者の死亡が昨年4月ごろから報じられて以降、患者数が減少。神戸市が改善を指導したり、十分な体制が整うまでは移植を自粛するよう日本移植学会が求めたりしていた。これを受け、KIFMECは同6月から移植を中断。外部の専門家らによる委員会の評価を受け、同10月には再開し、10例目となる生体肝移植を行っていたが、同11月から事実上の診療停止を発表していた。
その後、再建を目指して支援者を探していたが、実現可能な支援の申し出がなかったため、事業継続を断念したという。同紙によると、申し立ての時期は今後約1カ月を見込んでいるという。
KIFMECは2014年11月、肝臓病や消化器病の専門病院として開院。計10例の生体肝移植手術を実施したが、7人の死亡が確認され、うち5人は術後1カ月以内に亡くなったという。同紙によると、KIFMECの田中紘一理事長は生体肝移植の第一人者で、生体肝移植手術は田中理事長を中心に行われていた。
KIFMECのホームページには15日現在、「現在、諸般の事情により病院事業を縮小させていただいております。ただいま外来日等、調整をしておりますので暫くお待ちください。ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんが、よろしくお願い致します」とする告知が掲載されている。

2015.06.11
連載 連載
上昌広「絶望の医療 希望の医療」
神戸肝移植死亡事故、つくられた冤罪?他病院で断られた難しい患者受け入れか におう利権
http://biz-journal.jp/2015/06/post_10299.html
文=上昌広/東京大学医科学研究所特任教授

 神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)で生体肝移植の手術を受けた患者9人中、5人が死亡していたことが世間の注目を集めている。きっかけは、4月14日のメディア報道だ。KIFMECの依頼を受けた日本肝移植研究会が調査を行っていることが明らかとなった。「1カ月以内で5人死亡」などのセンセーショナルなタイトルが並び、最初からKIFMECに問題があるという主旨の報道が多かった。
 4月25日には、日本肝移植研究会の報告書の内容が明らかとなった。同研究会は、院内体制が不十分で、病院としての総合力が標準からするとかなり不足しているため、移植を中止し、組織を抜本的に改革する必要があると結論付けた。さらに5月22日には、日本移植学会と共同で「生体肝移植実施施設体制に関する緊急注意喚起」を発表し、「生体肝移植の実施体制及び施設体制に関する基準」を提言した。
 筆者は、この話を聞いて暗澹たる気持ちとなった。それは、この報告書の内容が死亡の真相とは程遠いように感じたからだ。メディアと学会が結託して、「冤罪の医療事故」をつくり出してしまった可能性すらある。このような感想は、筆者だけが抱いたわけではない。知人の全国紙医療専門記者は「最初から結論ありきの、内輪揉めに見える」という。

4592とはずがたり:2016/03/17(木) 11:19:45

 果たして、この件は何が問題だったのだろうか。日本肝移植研究会が指摘するように、常勤のICU専門医、感染症専門医、病理医がいないなどの体制の不備が問題だったのだろうか。
 おそらく、そうではない。このような分野の専門医がいたら、ハイレベルの医療は提供できただろうが、患者を救命できたとは限らない。問題があるとすれば、むしろ主治医の技量と患者選択だろう。ここを掘り下げない報告書は意味がない。
 だが、医師の技量と患者選択の是非を評価するのは難しい。それは、客観的な基準がなく、評価者の主観に依存するところが大きいからだ。果たして、主治医はどの程度の技量があったのかという点こそ、専門家が責任を持って判断しなければならないが、肝移植研究会は責任を回避した。前出の記者は「研究会の幹部は陰では悪口を言うが、報告書や会見では技量について触れない」という。
 KIFMECのホームページには、スタッフの経歴が紹介されている。田中紘一理事長をはじめ、京都大学で肝移植に従事した医師が名を連ねている。生体肝移植の経験は豊富であり、彼らの技量が劣っていたとは考えにくい(http://www.kifmec.com/03_kifmec_ishi_1.html)。

 これでは、大学教授が仲間うちで群れて、安全なところから石を投げているようなものだ。卑怯であり、社会から信頼されない。「肝移植ムラの足の引っ張り合い」(前出の記者)といわれても仕方ない。
患者・家族から感謝されていた可能性も

 医師の技量の評価以上に、患者選択の是非を第三者が判断するのはもっと難しい。日本肝移植研究会は、健常人から肝臓を切除することの倫理的問題を重視している。筆者も同感だが、家族は自らの肝臓を提供し、患者はリスクの高い手術を受ける権利がある。患者に十分な情報が提供され、医師と患者でよく話し合って合意したのであれば、第三者が倫理を振りかざして、口を挟む問題ではないという見方も可能だ。
 さらに、6月5日に5例目の死亡例が出たとき、日本移植学会の高原史郎理事長は記者会見を開き、「目の前の患者が放っておけば亡くなるという場合、医療行為をすることはある。しかしガイドラインがあり、絶対やってはいけない部分がある」「このままでは日本の移植医療の信頼が失われる」と述べた。
 果たして、本当にそうなのだろうか。実際に患者を診察していない高原理事長が、何を根拠に「絶対やってはいけない」と言うのだろうか。彼は「ガイドライン」を持ち出しているが、そんなものは根拠にならない。医療現場では、ガイドラインはあくまで参考の一つにすぎない。また、いまや学会のガイドラインの信頼は地に落ちている。ノバルティスファーマや武田薬品工業の臨床研究不正を通じて、医学会のガイドラインがどのような経緯でできたか、国民は知ってしまった。
 医師にとって大切なのは患者だ。日本移植医療の評判ではない。私は、KIFMECの対応は至極真っ当だと考える。
 今回の件は、メディアが大々的に問題点を報じているにもかかわらず、遺族が不満を持っているという話は伝わってこない。患者・家族はしっかりと説明を受け、納得していたと考えるのが自然だろう。
 事実、5件目の死亡例の遺族は、代理人弁護士を通じ、「今回の結果は残念です。でも本人もKIFMECで移植を受けられたことで生きる希望を持てました。一切の悔いはありません」とコメントを述べている。KIFMECは厳しい症例や他の医療機関で移植を断られた症例を受け入れているため、患者・家族からは感謝されていた可能性が高い。

4593とはずがたり:2016/03/17(木) 11:19:51
>>4591-4593
競争が阻害される懸念

 手術を受けるなら、誰もが経験豊富な評価の高い病院で受診したい。一流病院には大勢の患者が押し寄せるため、合併症のない状態の良い患者を選んで手術をすることが可能になる。
 筆者がかつて勤務した国立がんセンター(現国立がん研究センター)では、臨床研究や治験に登録できる状態の良い患者を優先的に受け入れる傾向があった。進行したがん患者は断るため、「国立がんセンターこそ、がん難民の原因」と非難されたくらいだ。このような患者を受け入れてくれたのは、周辺の病院、特に新しくがん治療を始めた病院だった。
 がん治療も肝移植も状況は変わらないだろう。新規に移植医療に参入する病院は、他院で断られたハイリスクの患者を対象にせざるを得ない。この現実を、肝移植研究会や日本移植学会はどう考えているのだろうか。
 そもそも、医療は人体実験だ。特に移植医療は、患者の死亡の上に発展してきたといっても過言ではない。我々は、自らの身を挺して医療を進歩させた患者、彼らを懸命に治療した先輩医師たちへの感謝の念を忘れてはならない。
 ところが、肝移植研究会の報告書や日本移植学会の記者会見からは、このような先人への敬意を感じない。さしたるエビデンスもなく、遺族に対して「ご家族は犬死にだった」と言っているようなものだ。むしろ、大学教授たちの利権のにおいすらする。生体肝移植の施設基準を厳しくすれば、国立大学を中心とした既存の施設が有利になる。新規参入は難しくなり、競争が阻害される。そして、停滞する。最終的には患者のためにならない。
 今回の死亡事例は、果たして看過できないほどの問題を含んでいたのだろうか。もし、問題ならば、その本当の原因はなんだったのだろうか。今こそ、虚心坦懐に議論しなければならない。
(文=上昌広/東京大学医科学研究所特任教授)

4594とはずがたり:2016/03/17(木) 21:15:59

子宮頸がんワクチン副反応「脳に障害」 国研究班発表
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20160317-00000008-jnn-soci
TBS系(JNN) 3月17日(木)0時17分配信

 「NEWS23」が継続してお伝えしている子宮頸がん予防ワクチンをめぐる動きです。番組ではワクチンを接種した少女たちの記憶力などが低下する症状について取り上げてきましたが、国の研究班が16日、脳の障害に関する新たな研究結果を発表しました。

 利き手だった右手がうまく動かせなくなってから5年がたとうとしています。酒井七海さん(21)。足が思うように動かせず、車いすを使う生活が当たり前のようになりました。こうした症状を発症したのは、子宮頸がんワクチンを接種してからです。

 日本でこれまで接種した338万人のうち、副反応の報告があったのは2584人。2年前、酒井さんは別の病院に通院していました。現在はまた違う病院に。今回が22回目の入院となります。

 「足を真っすぐにすると震える・・・」(酒井七海さん)

 目に見える症状のほかに、今、深刻なのは、記憶の障害です。

 「(七海さんが)予定とかを忘れちゃうので・・・」(母親)
 「やったことを常にスマホに記録していて。11時40分に(取材が)来たので、とりあえずここ(スマホ)に書いておいて、夜、まとめて、ノートにきょう何時に何をしたというのを書いたりして」(酒井七海さん)

 これまで、国の検討部会はこうした症状を少女たちの心身の反応としてきました。そうした中、16日、厚生労働省で国の研究班の1つが新たな研究成果を発表しました。研究班の代表を務める池田修一信州大学医学部長。この1年間、全国の患者およそ140人の研究を進めてきました。そこでわかってきたのが、記憶力の低下などを訴える患者の傾向です。

 「『情報の処理速度』だけが極端に落ちている。正常の6割くらいまで落ちている」(国の研究班の代表 信州大学 池田修一医学部長)

 少女たちに何が起きているのでしょうか。実験用の特別なマウスを使って分析が行われました。マウスにそれぞれ、子宮頸がんワクチン「サーバリックス」、インフルエンザワクチン、B型肝炎ワクチンを打ったところ、子宮頸がんワクチンを打ったマウスにだけ脳に異常が発生していることがわかったといいます。

 「子宮頸がんワクチンを打ったマウスだけ、脳の海馬・記憶の中枢に異常な抗体が沈着。海馬(記憶の中枢)の機能を障害していそうだ」(国の研究班の代表 信州大学 池田修一医学部長)

 脳の画像データ。子宮頸がんワクチンだけ緑色に光る異常な抗体が出ています。

 「明らかに脳に障害が起こっている。ワクチンを打った後、こういう脳障害を訴えている患者の共通した客観的所見が提示できている」(国の研究班の代表 信州大学 池田修一医学部長)

 異常が見つかったのは脳だけではありません。子宮頸がんワクチンを打ったマウスの足の裏にある神経の束を撮影したもの。正常な神経は黒く太いバンドで取り囲まれています。しかし、マウスから見つかった異常がある神経は、正常のものと比較すると、黒いバンドの部分が壊れて亀裂が入り、膨らんでいるのがわかります。

 「この神経は情報が正確に早く伝わっていかないと考えられます」(国の研究班の代表 信州大学 池田修一医学部長)

 こうしたマウスの異常はワクチンを打ってから9か月ぐらいで現れたといいます。さらに研究班は、特定の遺伝子にも注目しています。記憶の障害を訴える33人の患者を調べたところ、そのおよそ8割で同じ型を保有していることがわかりました。

 「(注目している遺伝子は)中国・日本など東アジアの人に多い。子宮頸がんワクチンの副反応が日本でクローズアップされた遺伝的背景の1つの原因かもしれないと考えています」(国の研究班の代表 信州大学 池田修一医学部長)

 国の研究班は今後、今回、マウスなどで見られた異常と、ワクチンの成分との関係について、本格的な分析を進める予定です。(16日23:07)
最終更新:3月17日(木)11時13分TBS News i

4595とはずがたり:2016/03/18(金) 12:50:22

理研、ES細胞がテロメア長を維持することで老化を回避する仕組みを解明
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20160318/Cobs_414799.html
マイナビニュース 2016年3月18日 11時10分 (2016年3月18日 12時40分 更新)

理化学研究所(理研)は3月18日、マウスES細胞(胚性幹細胞)の老化回避機構を解明したと発表した。

同成果は、理研 多細胞システム形成研究センター 多能性幹細胞研究チーム 丹羽仁史チームリーダー、二木陽子 研究員らの研究チームによるもので、3月17日付けの米科学誌「Stem Cell Reports」オンライン版に掲載された。

一般に、細胞は分裂を繰り返すことで染色体DNAの末端にあるテロメアと呼ばれる部分が短くなり老化するが、ES細胞は老化することなく半永久的に培養できる。2010年に、マウスES細胞で「Zscan4」というタンパク質がテロメアを伸長し、遺伝子を保護することが発見されたが、Zscan4はすべてのES細胞にいつも発現しているわけではなく、どのようなときに発現するのかはわかっていなかった。

同研究チームは今回、Zscan4の発現様式を経時的に解析するために、Zscan4が発現すると緑色に光るマウスES細胞を作り、顕微鏡下で120時間観察した。その結果、Zscan4は一部の細胞においてのみ発現していることを確認。また、赤色の核マーカー(H2B)を指標に細胞を1時間おきに追跡し、緑色の輝度を測定することでZscan4の発現を定量化した。このZscan4の発現様式を細胞の家系図となる細胞系統図に沿って記述することにより、これまで平均12時間でほぼ均一と思われていたES細胞の細胞周期が、実際には10〜30時間と大きくばらついていたことがわかった。

さらに、Zscan4の発現量を経時的に詳しく解析したところ、細胞周期が長いほどZscan4の発現量が多く、Zscan4の発現量が一旦増えた後は、次の細胞周期の長さが短くなる傾向にあることがわかった。また、培養系においてES細胞内に色素を注入し、その希釈率で細胞周期の長さを同定する手法を用いて、細胞周期の長さとテロメアの長さの関係を解析した結果、細胞周期が長い状態のES細胞は、テロメアが短くなっていることがわかった。

一般にテロメアの著しい短縮やDNAの損傷が起こると、その修復機構が働いて細胞周期が一時的に停止し、細胞周期が長くなる傾向にあるが、今回の結果でも、テロメアが短いES細胞は細胞周期が長くなることが示され、またそのような状態においてはZscan4の発現量が増えることが新たにわかった。このことから、Zscan4はテロメアが短くなったことに応じて発現が誘導され、テロメアの長さを元に戻すことでES細胞の老化を回避していることが示されたといえる。

同研究チームは今回の成果について、再生医療分野での応用が期待されるES細胞およびiPS細胞の培養にも応用できることが期待されると説明している。

4596とはずがたり:2016/03/19(土) 10:48:27

池袋駅前5人死傷、被告の医師が無罪主張
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160317/Tbs_news_55003.html
TBS News i 2016年3月17日 22時43分 (2016年3月18日 00時20分 更新)

 東京のJR池袋駅前で乗用車が暴走し、5人が死傷した事故の初公判で、危険運転致死傷の罪に問われた医師の男が無罪を主張しました。
 医師の金子庄一郎被告(54)は、去年8月、JR池袋駅前の歩道で、乗用車を暴走させ、薬剤師の女性ら5人を死傷させた危険運転致死傷の罪に問われています。

 金子被告にはてんかんの持病があり、17日の初公判で、「事故当日、薬を飲んでいて、発作の兆候はなく、意識障害のおそれがあるとは認識していませんでした」と述べ、無罪を主張しました。

 一方、検察側は冒頭陳述で、「金子被告は過去にも、かかりつけの医者に、運転中に発作を起こしていたと申告していて、その際、運転しないよう注意を受けていた」と反論しました。(17日18:09)

4597とはずがたり:2016/03/20(日) 23:17:01

脳機能障害、患者8割が同じ遺伝子
http://mainichi.jp/articles/20160317/k00/00m/040/109000c
毎日新聞2016年3月16日 21時06分(最終更新 3月16日 23時12分)

 子宮頸(けい)がんワクチン接種後の健康被害を訴える少女らを診療している厚生労働省研究班代表の池田修一信州大教授(脳神経内科)は16日、脳機能障害が起きている患者の8割弱で免疫システムに関わる遺伝子が同じ型だったとの分析結果をまとめた。事前に遺伝子型を調べることで、接種後の障害の出やすさの予測につなげられる可能性があるという。厚労省内で開かれた発表会で公表した。

 研究班は信州大と鹿児島大で、ワクチン接種後に学習障害や過剰な睡眠などの脳機能障害が出た10代の少女らの血液を採り、遺伝子「HLA?DPB1」の型を調べた。

 その結果、「0501」の型の患者が信州大で14人中10人(71%)、鹿児島大で19人中16人(84%)を占めた。「0501」は一般の日本人の集団では4割程度とされ、患者の型に偏りが見られた。

 池田教授は「ワクチンの成分と症状の因果関係は分からないが、接種前に血液検査でHLAを調べることで発症を予防できる可能性がある」と話した。

 研究班は今後、対象を手足の痛みなど別の症状のある患者も含めて150人に広げ、発症の仕組みなどについて研究を続ける。

 子宮頸がんワクチンは2009年12月以降、小学6年から高校1年の少女を中心に約338万人が接種を受けたが、副作用報告が相次いで13年6月から接種の呼び掛けが中止されている。【斎藤広子】

免疫異常誘発の可能性

 厚生労働省研究班の今回の分析は、子宮頸がんワクチンの接種を引き金に免疫機能が異常をきたし、過剰な反応が起きている可能性を示す。調査数が少なく「科学的に意味はない」(日本産科婦人科学会前理事長の小西郁生・京都大教授)との指摘もあるが、厚労省の専門家検討会が原因とみている接種時の痛みや不安に伴う「心身の反応説」とは異なる観点からの研究で、今後が注目される。

 世界保健機関(WHO)は同ワクチンの安全宣言を出し、接種を事実上中断している日本の対応を批判している。名古屋市も昨年、7万人対象の調査で接種者と未接種者の間に発症差はなかったと発表しており、接種再開を求める声も強い。

 ただ、患者らが訴える症状の原因は、解明の途上だ。研究班は複数のワクチンをマウスに接種する実験で、子宮頸がんワクチンを打ったマウスの脳だけに神経細胞を攻撃する抗体が作られたとしている。また、人種差があるHLA型に着目した研究は、国ごとに違う副作用発生率を比較するのに役立つ可能性があり、新たな知見が得られるかもしれない。

 接種再開の議論をする際は、こうした原因解明の取り組みや治療法の開発の状況を考慮することが求められる。【斎藤広子】

 【ことば】HLA

 細胞の表面にあるたんぱく質で、体に入る異物を攻撃する目印になる。HLAを構成する遺伝子は複数あり、それぞれのHLA型は糖尿病やベーチェット病などさまざまな病気のなりやすさと関係しているとされる。研究者らが作る国際データベースによると「HLA?DPB1」の型が「0501」の人は、日本や中国、オーストラリアなどで多い一方、欧州や北米では低い傾向がある。

4598とはずがたり:2016/03/20(日) 23:17:11

<インフルエンザ脳症>161人 過去5年間で最多
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160320-00000021-mai-soci
毎日新聞 3月20日(日)19時2分配信

 インフルエンザの感染に伴い、けいれんや意識障害などが起きる「インフルエンザ脳症」を発症した患者数が今季は161人と、過去5年間で最も多くなっていることが、国立感染症研究所の調べで分かった。乳幼児の感染は死に至ることもあり、注意を呼びかけている。

 インフルエンザ脳症は、急な高熱の後、突然けいれんが続いたり、意味不明の言動や意識障害を起こす症状。体内のウイルスへの免疫反応が激しすぎて発症するとみられている。症状が重い場合、運動まひなどの後遺症が残り、寝たきりになってしまうこともある。

 感染研によると、今季は今月6日までに全国で患者161人の報告があり、昨季の101人を大きく上回っている。このうち15歳未満が全体の86%にあたる138人と、例年の60〜70%を超えて高い割合を占めている。

 インフルエンザ脳症は、新型インフルエンザが流行した2009〜10年のシーズンも、319人と患者が増えた。今季も同種類のウイルスが流行の主流となっていることが増加の一因とみられる。

 厚生労働省によると、今月13日までの1週間に医療機関を受診したインフルエンザ患者数の推計は約135万人。1医療機関あたり28.20人で、全国的な流行を示す「警報レベル」の同30人を6週間ぶりに下回ったものの、3月半ばとしては異例の多さが続いている。【千葉紀和】

4599とはずがたり:2016/03/21(月) 19:29:09
花粉症引き起こす「肥満細胞」、iPSから作製
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160319-OYT1T50047.html?from=yartcl_outbrain1
2016年03月19日 14時55分

 国立研究開発法人「医薬基盤・健康・栄養研究所」(大阪府茨木市)の研究チームは、花粉症を引き起こす原因となる「肥満細胞」を人間のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製したと、大阪市で開かれている日本再生医療学会で発表した。

 花粉症の人の体内に花粉が入ると、抗体と呼ばれるたんぱく質が「肥満細胞」という膨れた細胞にくっつき、ヒスタミンなどの複数の化学物質を放出する。これらの物質が、くしゃみや鼻水の症状を引き起こす。

 同研究所の川端健二プロジェクトリーダー(免疫学)らは、iPS細胞を特殊なたんぱく質が入ったゼリー状の培地などで計約10週間培養した。作製した細胞内に通常は肥満細胞の中だけにある酵素が作られていることを確認。細胞にくっついた抗体を刺激すると、ヒスタミンなど複数の化学物質が放出された。

4600とはずがたり:2016/03/25(金) 20:38:50

2016/3/25 19:05
食道がんになる危険がずば抜けて高い「酒を飲むとすぐ赤くなる人」
http://ima.goo.ne.jp/word/68878/%E3%80%8C%E9%A3%B2%E9%85%92%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%90%E8%B5%A4%E3%81%8F%E3%80%8D%20%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%AE%E5%8D%B1%E9%99%BA%E6%80%A7?from=ima_side

酒を飲むとすぐ顔が赤くなる体質の人が、長年「大量に飲酒」を続けると、80歳までに食道がんや咽頭がんになる確率が約20%、5人に1人の割合にもなると、愛知県がんセンターの松尾恵太郎研究部長らのチームが発表するなど、生まれつき酒に弱い体質の人ががんになるリスクは驚くほど高いという研究が相次いでいるという。「J-CASTヘルスケア」が報じている。

4601とはずがたり:2016/03/25(金) 23:59:50
2015.12.28
来年から湿布薬の処方枚数に制限〜欧米では使われない不思議な薬
http://healthpress.jp/2015/12/post-2184.html

 昔から日本人には馴染みのある「湿布薬」。捻挫や打撲、肩こり、腰痛などで用いられる、日本ではポピュラーな薬だ。日本人なら誰もが一度は使ったことがあるのではないだろうか。

 そんな身近に処方されてきた湿布薬(鎮痛消炎貼付剤)が、2016年4月の診療報酬の改定を機に、処方枚数が制限されるという。厚生労働省は、1回で70枚以上処方される患者は延べ約30万人/月いるとして、今回の制限によって国費ベースで年間数十億円の医療費削減につながるとみている。

 市販の湿布薬を買うと全額自己負担だが、医師が処方すると原則1〜3割の負担ですむ。「湿布薬は何枚あっても困らない」と多めに処方してもらい、余ったものをストック、家族などに譲渡するケースは少なくない。患者に必要以上の枚数が処方されるという無駄が問題視されてきた。

 そもそも、湿布薬の効果や副作用について十分な知識をもたず、安易に使用していないだろうか。

温熱効果や冷却効果はない!

 湿布は、開発の経緯から大きく「第一世代」と「第二世代」に区分けされる。第一世代は、消炎鎮痛成分(サリチル酸メチルなど) に加え、刺激成分が温感・冷感を与える。その後、鎮痛効果の高い非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs) を含んだ貼付剤が登場した。これが現在、主流となっている「第二世代」である。

 いずれも、肩こりや腰痛の原因である「筋肉の凝り」を取ってくれるわけではない。あくまで「痛み止め」「炎症を抑える」ための薬だ。

 冷湿布を貼るとヒンヤリする冷却効果は、配合されているメンソールによるもので、実際には「冷却」されているわけでない。一方、温湿布も、トウガラシエキスなどによって温かく感じているだけだ。実際に冷やす・温めるという効果は期待できないということを覚えておこう。

欧米ではほとんど使われていない湿布

 ところで、日本ではとても普及している湿布だが、欧米ではほとんど使われていない。痛み止めといえば飲み薬が一般的で、湿布のような貼り薬はあまり使われない。また、保険が適応されない国も多い。文化や習慣の違いなのかもしれないが、「薬」として“認めていない”場合が多いのだ。

 湿布はその手軽さから、「薬物」のイメージは薄いが、保険診療で採用されている、れっきとした薬。たとえば、ハガキ大のサイズの湿布薬を10枚ほど使うと、血中の鎮痛成分の濃度は、飲み薬1日分と同じくらいになるという研究結果がある。

湿布の多用、連用で副作用に見舞われることも

 すべての薬には何らかの副作用がつきものだが、湿布も同様だ。安易に使っていると思わぬ副作用に見舞われることがある。特に高齢者に多いのが、多用、連用によるものだ。

 たとえば、痛みや炎症を抑える医療用貼り薬「モーラステープ」に含まれる「ケトプロフェン」という鎮痛成分には、「光線過敏症」という副作用がある。貼ったまま紫外線を浴びると、貼った部位に発疹、腫れ、かゆみ、水ぶくれなどの症状が表れる。

 厚生労働省の発表によると、妊娠後期に使用した後、胎児の心臓につながる胎児動脈管が収縮し、胎児に肺高血圧症などが起きたケース、妊娠中期の使用で羊水が少なくなる羊水過少症も報告されている。

 また、インドメタシンには、筋肉を萎縮させてしまう副作用があり、ほかにも喘息を患っている人には用いてはならないという欠点がある。そのほかにも、アレルギー反応を引き起こしたり、胃の粘膜を刺激して胃腸炎になったりしたケースが報告されている。

 今回の湿布の処方枚数の制限策が、医療費削減の面だけでなく、適切な使用に基づく効果や副作用への喚起を呼ぶことに期待したい。
(文=編集部、監修=三木貴弘)


三木貴弘(みき・たかひろ)
理学療法士。日本で理学療法士として勤務した後、豪・Curtin大学に留学。オーストラリアで最新の医療、理学療法を学ぶ。2014年に帰国し、現在は東京都で理学療法士として医療機関に勤務。その傍ら、一般の人に対しても正しい医療知識をわかりやすく伝えるために執筆活動にも力を入れている。

4602とはずがたり:2016/03/26(土) 00:00:40
2016.03.22
改訂版「心房細動治療ガイドライン」の公正性に疑念?関係者に製薬会社から1億円もの金銭!
http://healthpress.jp/2016/03/1-9.html

 NGO「薬害オンブズパースン会議」(代表:鈴木利廣)は今月3日、日本循環器学会、日本心臓病学会、日本不整脈心電学会(旧日本心電学会、旧日本不整脈学会)と関連製薬会社に対し、公開質問を送付した。

 これら学会は2014年に「心房細動治療(薬物)ガイドライン(2013年改訂版)」を公表しているのだが、同ガイドラインに多大な影響を受ける製薬会社5社から年間1億円を超える金銭が、ガイドライン作成に携わった学会員に支払われていたためだ。

 降圧薬の臨床試験データ偽造をめぐり問題視されたアカデミアと製薬企業の関係が、今度はガイドライン作成の観点から問われている。

改訂ガイドラインはNOACを強く推奨

 学会が作成する診療ガイドラインは、臨床現場に大きな影響を持つ。疾病の診断基準、標準治療などが示されており、多くの医師が日常診療の参考としている。改訂された心房細動治療ガイドラインも例外ではない。
 
 さて、心房細動患者の多くは、心臓の中で血の塊(血栓)が形成されるのを防ぐ薬(抗凝固薬)を飲まなくてはならない。そうしないと血栓が血流に乗って脳へ行き脳血管が詰まってしまうためだ(脳塞栓症)。
 
 脳塞栓症を予防にはこれまで、ワルファリンという薬しかなかった。しかし2011年以降、新たな飲み薬が使えるようになり、2014年には4種類が使用可能となった。これらの薬は「NOAC(ノアック)」と呼ばれている(新規経口抗凝固薬の英語頭文字)。

 改訂された心房細動治療ガイドラインでは、この「NOAC」が強く推奨されている。
  
NOAC販売社からガイドライン作成関係者11名に1億1400万円余の金銭

 薬害オンブズパースン会議によれば、このNOACを販売している製薬会社5社から、心房細動ガイドライン作成関係者11名に対し、2014年1年間のみで1億1,400万円余が支払われていた。うち2名は、2,000万円以上を受領している。名目は「講演料」「原稿料」「コンサルティング料」だ。

 この結果を受け、ガイドラインの公正性に疑問を覚えた同会議はNOAC販売会社に対し、NOAC販売承認(厚生労働省による)からガイドライン改訂まで間に、ガイドライン作成関係者に支払った金銭、加えて作成関係者の所属組織に支払った寄付の全額を、開示するよう要求した。

 同時に先述3学会に対しては、上記の学会員による金銭授受把握の有無、またガイドラインの公正・中立性に関する見解を問うている。

4603とはずがたり:2016/03/26(土) 00:00:53
>>4602-4603
心房細動に「未承認」のNOACをガイドラインが「推奨」

 薬害オンブズパースン会議の指摘以前から、心房細動治療ガイドラインには「NOAC寄り」だとの批判があった。その1例は「未承認NOACの推奨」だ。

 ガイドラインでは、どのような心房細動患者にどのような抗凝固薬が適しているのか示されている。その際、ガイドライン作成時にはまだ心房細動への使用が承認されていなかったあるNOACが、「推奨」、あるいは「考慮可」として明記された。厚生労働省が心房細動への使用をまだ認めていない薬剤を、ガイドライン策定斑独自の判断で「推奨」したのだ。
 
 もちろん、この点は策定斑の中でも問題となった。ガイドラインが「2013年改訂版」にもかかわらず、公表が2014年にずれ込んだのは、この点の合意形成に時間がかかったためだと説明する関係者もいる。

発売後半年を待たずにNOAC推奨の「緊急ステートメント」を出した過去も

 心房細動治療ガイドライン策定斑によるNOAC推奨は、今回の改訂が初めてではない。わが国最初のNOACが売り出されて半年も経たない2011年8月、「心房細動における抗血栓療法に関する緊急ステートメント」なる文書が日本循環器学会から公表された。事実上のガイドライン(2008年版)改訂だった。前回ガイドラインには入っていなかったNOACが、発売後半年も経たないうちにファルファリンと並んで「推奨」されていたのだ。

 ワルファリンにしてもNOACにしても、抗凝固薬は使い方の難しい薬である。下手をすれば大出血を引き起こす。それゆえ最初は、抗凝固薬の経験が豊富な専門医から使い始め、安全な使用法を模索していく。そして安全な使い方が確立されれば、ガイドラインでの推奨も考慮されよう。

 そういう意味で、ほとんどNOAC使用経験が集積されていない時期の「緊急ステートメント」には、違和感を覚えた医師も多かったはずだ。

 皮肉なことに、このステートメントが出された当日、ステートメント推奨のNOACによる大出血への警告が、製造社から発せられた。

 薬害オンブズパースン会議の公開質問に対し、関係学会、NOAC販売社がどのような回答を寄せるのか、注視していきたい。 
(文=黒澤貴/医事ジャーナリスト)

4604とはずがたり:2016/03/26(土) 00:06:48
俺も疲れると歯茎に出る。。

2016.03.23
日本人の265万人以上、40歳以上の8割強が苦しむ「歯周病」は、天候急変から3日以内悪化する!?
http://healthpress.jp/2016/03/2654083.html

 四季の移り変わりに伴う病気や症状の総称は「季節病」。一方、日々の天候変化で起こる症状の総称は「気象病」。しかし、微妙な変わり目に著しい気象の変化が入り混じり、花粉も飛び散る昨今は、体中が悲鳴をあげて、原因も痛む部位/範囲も曖昧模糊としてきて困る。

 頭痛/関節痛/神経痛、めまい/耳鳴り/首の痛みや肩の凝り、気象病の症状は十人十色だが「古傷が痛む」とは言いえて妙。乱高下よろしく日替わり的に気温・湿度・気圧がくるくる変わる近頃は気のせいか、歯茎もなんだか疼いているような……。

 「歯茎の疼き」と聞いて「ある、ある」と膝を叩いた方は、もしかしたら歯周病かも? しかもその痛み、昨今の急な気温上昇や気圧低下と密接な因果関係によるものかもしれない。

天候急変の3日以内に「腫れ」のち「痛み」が!?

 昨夏、国際医学誌『ERPH』(International journal of environmental research and public health)に興味深い研究報告が掲載された(電子版2015年8月5日号)。岡山大学大学院の森田学教授と竹内倫子助教授らのチームによるもので、要約すれば「天候が歯周病の症状急変に関与している」という論考だ。

 彼ら研究班は、岡山大学病院予防歯科を受診(2011?2013年)した「慢性歯周炎患者」延べ2万34人を対象に症状の変化を分析。うち口腔内の状態に関係なく急性症状に見舞われ、その原因が曖昧な患者153人(平均年齢68.7歳)のデータに着目して研究を進めた。

 解析に用いられたのは地元・岡山地方気象台のデータで、発症時の患者たちの状態と当時の気象条件を比較検証しながら関連性を探った。

 その結果、①1時間ごとに気圧が急激に下がった日/②1時間ごとに気温が急上昇した日、いずれかの天候変化が認められた日の1?3日以内に「歯茎の痛みや腫れが急激に発症する患者例が多い」との傾向が判明した。

最多感染者数のギネス世界記録は「歯周病」

 気圧/気温の急変日から3日以内になぜ歯周病が悪化するのか? そのメカニズムの究明は今後の課題だ。竹内教授は発表時に「さらに研究を深め、どの程度の気圧低下や気温上昇があると急な症状が現われるのか。それを突き止めて、天気予報のように『歯周病注意報』を出せる仕組みを作りたい」と近未来への抱負を語っている。

 森田教授も「メカニズムはまだ不明だが、気圧や気温の変化がホルモン分泌や循環器系に影響して、慢性歯周炎の急激な悪化を引き起こした可能性がある」とコメント。事前の『注意報』が何らかのメディアから発信されれば、予防歯科の啓発力は高まるだろう。

 「歯周病(perio)」は歯肉/セメント質/歯根膜および歯槽骨から構成される歯周組織に発生する慢性疾患の総称。人類史上最も感染者数の多い「歯周病」は、それがギネス・ワールド・レコーズにも記載されているほどの感染症なのである。

 厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」によれば、国内で継続的な治療を受けていると推測される歯肉炎及び歯周疾患の総患者数は265万7000人(2011年度)。性別では男性108万4000人、女性157万2000人で、後者が1.45倍多いという結果だった。

 また、40歳以上の8割強が歯周病を罹患しており、歯を失う原因の約4割を歯周病が占めている。実際、45歳以上の層で歯周ポケット(=歯周疾患の目安)が4mm以上認められる人は約半数いた。

 初期段階では歯と歯茎の境目が赤く腫れたり、出血する程度の歯肉炎。それが進むと歯周炎となり、悪化に伴ない歯と歯茎の隙間がさらに広がって「歯周ポケット」が深くなる。やがて歯を支える組織が壊されて、いよいよ歯がぐらつく状態を迎えるという流れだ。

 いつか『歯周病注意報』を! そう目論んで日夜、解析を進めている岡山大学大学院の研究班。彼らの成就を待つまでもなく、昨今の急激な天候変化を逆手に取って自らの歯茎チェックを日々意識してみてはいかがだろうか。そう、毎日の天気予報を参照して!(文=編集部)

4605とはずがたり:2016/03/27(日) 08:28:57
小保方さんめ,発想は良かったのにちゃんと証明できなかったんだな。。追試の結果が楽しみだ。

STAP現象、米国研究者Gが発表…小保方晴子氏の研究が正しかったことが証明
http://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/stap%E7%8F%BE%E8%B1%A1%E3%80%81%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E7%A0%94%E7%A9%B6%E8%80%85g%E3%81%8C%E7%99%BA%E8%A1%A8%E2%80%A6%E5%B0%8F%E4%BF%9D%E6%96%B9%E6%99%B4%E5%AD%90%E6%B0%8F%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%8C%E6%AD%A3%E3%81%97%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E8%A8%BC%E6%98%8E/ar-BBqD9RI#page=2
ビジネスジャーナル
株式会社サイゾー
2016/03/18

 小保方晴子氏が発見した「STAP現象」が、アメリカの研究者グループによって報告されていた。2015年11月27日に英国科学雑誌「ネイチャー」姉妹版のオープンアクセスジャーナル「ネイチャー・サイエンティフック・リポーツ」に掲載された。

 それは、米テキサス大学医学部ヒューストン校のキンガ・ヴォイニッツ博士らが、負傷したマウスの骨格筋から幹細胞になる新規の細胞集団を発見したと論文で発表したものだ。題名は『損傷誘導性の筋肉由来幹様細胞』で英文の頭文字「injury induced muscle-derived stem cell-like cells 」からiMuSCsと名付けられ、それを証明したものはヴォイニッツ論文と呼ばれている。キンガ博士は同論文の要旨をこうまとめている。

「我々は最近、損傷を受けたマウスの骨格筋のなかに、新しい幹細胞の集団を発見しました。このiMuSCsは、分化した筋原性細胞が部分的に初期化されたものであり、多能性によく似た状態を示しました。」

 同論文では、マウスの骨格筋肉の細胞が怪我の外的刺激によって初期化の変化が見られ、それを単離して培養したところ、細胞が多能性を示し、幹細胞状態(ES細胞様)になった成果を報告している。iMuSCsでのキメラマウス実験では、皮膚、筋肉、心臓、肺、腎臓、脾臓、および脳などの組織をつくったことが証明された。しかし、生殖機能の臓器をつくる能力はまだ証明できておらず、今後の研究の発展が期待される。

 同論文には、小保方氏がストレス刺激で細胞の初期化を報告した「STAP細胞論文」の実験結果とよく似た部分があり、いくつかの共通点が確認できる。それは、「外的刺激で体細胞が初期化し、分化が可能な多能性を示した」という部分だ。つまり、STAP現象が確認されたということになる。

●STAP現象とは

 では、そもそも STAP現象とはなんだろうか。

 それは14年1月30日に「マイナビニュース」に掲載された記事『理研など、動物の体細胞を万能細胞(多能性細胞)へと初期化する新手法を開発』に詳しく書かれている。概略すると、同記事では細胞外刺激による体細胞からの多能性細胞への初期化現象をSTAP現象、それから作製された新たな細胞をSTAP細胞と呼ぶ、としている。

 つまり、キンガ博士は損傷したマウスの骨格筋からSTAP現象を確認し、それを取り出して培養し、多能性を持たせた細胞をiMuSCsと名付けたのだ。発見と作製方法は違っていても、理研が定義したSTAP現象と同じ原理だといえよう。

 それまで生物学では、体細胞は一旦分化したらその記憶を消して元に戻る事(初期化)はないとされていたため、小保方氏の発見と方法は驚きを以て迎え入れられた。これは、多くの人が記憶していることだろう。そして、もしもSTAP細胞論文が取り下げられていなければ、体細胞のなかに多能性が存在することを外部刺激によって最初に証明していたのは、小保方氏になるはずだった。

 キンガ博士は同論文のなかで、次のように宣言している。

「成体組織における多能性細胞様細胞の存在は、長年、論争の種となっていました。多能性幹細胞が、分化した体細胞組織から生じ得ることはまだ、これまで証明できていませんでした【編注:その一例として小保方氏の米国留学時代の論文が紹介されている】。しかし、本研究では、骨格筋が負傷したような強い刺激によって細胞の再プログラミングが開始され、多能性細胞様細胞を得ることを明らかにしました」

●笹井氏の驚き

 理研が14年1月29日に発表したSTAP細胞論文に関する報道資料「体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見」で、ヴォイニッツ論文との類似点が確認できる。
 
 STAP細胞論文では代表的なストレスを与える方法として、

(1)「細胞に強いせん断力を加える物理的な刺激(細いガラス管の中に細胞を多数回通すなど)」
(2)「細胞膜に穴をあけるストレプトリシンOという細胞毒素で処理する化学的な刺激」

 などが報告されており、キンガ博士はiMuSCsで(1)の方法を証明したことになる。

4606とはずがたり:2016/03/27(日) 08:29:24

 また、小保方氏はSTAP細胞がリンパ球以外の細胞からもつくれるか実験しており、マウスの脳、皮膚、骨格筋、脂肪組織、骨髄、肺、肝臓、心筋などでの細胞でもSTAP細胞が産生されることを論文で報告している。これも骨格筋の損傷から確認されたiMuSCsと同じである。

 小保方氏の論文共著者で理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(旧理研CDB)の副センター長だった故・笹井芳樹博士は、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」の特集『外部刺激でも簡単に幹細胞化できる!』で「素晴らしい成果です。私自身、外部からのストレスが細胞にこのような効果をもたらすとは思ってもみませんでした」と語っている。この驚きは正しかった。ノーベル賞級の、研究者にも思いもよらない未知の細胞生態を小保方氏は発見していたのだ。ちなみに、理研CDBはSTAP細胞問題で解体され、14年11月21日に細胞システム研究センター(CDB)として再編された。

●STAP現象とされる細胞の初期化は実在した
 
 15年1月25日、ベストセラー『バカの壁』(新潮社)で有名な東京大学の名誉教授で解剖学者の養老孟司氏は、毎日新聞にSTAP細胞問題を扱った『捏造の科学者』(文藝春秋/須田桃子)の書評を寄稿している。そしてSTAP現象をこのように否定した。

「いわば哲学的にいうなら、生物は元来歴史的存在であり、『記憶の消去』はできない。記憶を完全に消去したら細胞自体が消える。いいたいことはわかるが、これは実験家の夢である。初期化とはまさに工学の発想であり、生物学ではない」

 しかし、キンガ博士の論文により、物理的圧迫で細胞が初期化し、多能性を持つとする現象が証明された。細胞が初期化し分化した記憶が消え、身体のさまざまな器官に変化する事が証明されたのだ。「細胞はいったん分化したら未分化の状態に戻ることはなく、細胞は分化が進んでいくだけ」「体細胞が未分化細胞になり、幹細胞状態として身体組織をつくれるようになるということはない」とするSTAP現象否定派は、この実験結果をどのようにとらえるのだろうか。

 キンガ博士らはiMuSC研究の先行例として、小保方氏の米ハーバード大学留学時代にバカンティ教授の元での「胞子様細胞(spore-like cells)」研究をまとめた「スフィア細胞論文」を紹介している。この論文はアメリカの再生医療専門誌「Tissue Engineering Part A」に掲載された。「スフィア細胞」は生物には休眠状態の小さなサイズの細胞が眠っており、病気や怪我の時に多能性細胞となり修復機能をもたらす、とする研究だ。

 小保方氏はこの論文を元に博士論文を書き早稲田大学に提出し、11年3月に学位を授与されたが、誤って草稿論文を提出してしまい、「不正に学位の授与を受けた」として学位を剥奪される事態となった。早大は15年11月2日に学位取り扱いについての記者会見を開き、小保方氏の学位取り消しを正式に公表した。これにより、小保方氏は最終学歴が早大卒、早大大学院後期退学扱いとなった。

 学位授与当時の小保方氏の研究は「身体のなかにもともと存在する万能細胞を発見すること」だったが、STAP細胞実験は「刺激を与えて万能細胞をつくり出すこと」にチャレンジしたものだ。

4607とはずがたり:2016/03/27(日) 08:29:44
>>4605-4607
●フロンティア精神を萎縮させる「研究不正認定」

 小保方氏は理研から研究不正の認定を受けた。それは実験部分ではなく、論文構成上のミスである。データの切り貼りなどは論文に付記されるデータ画像を見やすくするためのもので、実験結果のねつ造ではなかった。画像の不正引用とされるものは本人の学位論文からの引用で、他人のデータを論文に持ち込んだのではない。早大の学位論文は「コピペ、盗用を多用」と報道されたが、それは誤って提出した論文の下書き、草稿のことであり、本稿への評価ではなかった。早大は草稿の評価を「調査報告書」で公開したのだ。

 STAP細胞問題は、どこかで、小保方さんの論文構成上のミスを「実験ねつ造」や「研究不正の常習犯」として論点のすり替えが行われたような気がしてならない。大切なのは発見であり、その可能性へのチャレンジだ。メディアを含めた世間は、細かな書類上のミスにこだわり、発見や可能性への出発点を握り潰していたのではないだろうか。

 iMuSCs発見により、「体細胞の刺激による初期化」への小保方氏のチャレンジは正しかったことが証明された。この研究の進歩より、万能細胞で再生医療の新たな領域が開かれるかもしれない。いつでも再生医療が受けられるように、自分の細胞を特殊なカプセルに入れて持ち歩く時代が来るかもしれないのだ。

 現代では当たり前になっている「血液型」は、1900年にオーストリアのウィーン大学の病理学者カール・ラントシュタイナー博士によって発見された。博士が発見したのは今日で言うABO型までだったが、その発見より前に「血液には4種類のタイプがあり、輸血で混ぜると最悪の場合は死んでしまう」と言っても誰も信じてくれなかっただろう。今回のキンガ博士の報告を受けて、我々はもう一度、このSTAP細胞問題を立ち止まって考えることが必要なのではないだろうか。
(文=上田眞実/ジャーナリスト)

4608とはずがたり:2016/03/28(月) 21:36:31

早期母子接触で脳性まひ7件
出産後すぐの赤ちゃん
2016/3/28 20:45
http://this.kiji.is/87150607030484996

 出産事故で赤ちゃんが重い脳性まひになった際の産科医療補償制度で、昨年末までに分析を終えた793件中、出産直後に母親が抱っこする「早期母子接触」中に赤ちゃんが急変し、結果的に脳性まひになった事例が7件あったことが28日、分かった。制度を運営する日本医療機能評価機構(東京)が報告書を公表した。

 早期母子接触は母子の心身安定につながるといった利点も指摘されているが、機構は「医療関係者が継続的に観察し、赤ちゃんに心電図モニターを装着するなど慎重な対応が必要」と注意を呼び掛けている。

4609とはずがたり:2016/03/31(木) 17:16:46
“はるさん、帰るよ!”
小保方晴子氏の『あの日』は男性研究者のセクハラ告発本だった!? 関係者が分析
http://www.cyzowoman.com/2016/02/post_19080.html
2016.02.26

 STAP細胞騒動のヒロイン、理化学研究所の元研究員、小保方晴子氏の手記『あの日』(講談社)が売れに売れまくっている。紀伊國屋書店の2月13日〜19日の週間ランキングでは、和書総合5位にランクインしている。前編は小保方氏のサクセスストーリー、後半はES細胞の窃盗の濡れ衣を晴らすために釈明する内容になっている。一方で、現役の研究者たちの間では、この本の狙いは「セクハラ告発」だという説が囁かれている。

■苦労知らずのプリンセス
 STAP細胞論文捏造問題を取材してきたノンフィクションライターの杉浦由美子氏は手記を読んだ感想をこう述べた。
「純粋に研究者の手記として読むと違和感だらけです。実験の具体的な様子がまったく描かれておらず、こういう苦労をしたというディテールが一切ないんです。その一方で、周囲の“おじさま”研究者たちが彼女に与えた賞賛の言葉はかなり詳細に明確に記されていますね」
 確かに『あの日』を読むと、“おじさま”研究者たちの小保方氏へのメッセージは強烈だ。米ハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授は「これから先の留学にかかる生活費、渡航費は僕が援助する」と宣言し、また、小保方氏が若山照彦教授に「キメラマウス作製の胚操作を教えてください」という旨を願い出ると、「小保方さんが自分でできるようになっちゃったら、もう僕のことを必要としてくれなくなって、どこかに行っちゃうかもしれないから、ヤダ」と返答されたという。まるで蜜月カップルの甘い会話を聞かされているようだ。
 杉浦氏のいうように、世紀の発見をしたと主張する研究者・小保方晴子氏の手記でなぜこのような蜜月エピソードが事細かに書かれるのか不思議である。この疑問を、現役の文系・理系の研究者や大学教職員たちに尋ねてまわると、「セクハラ告発が目的では」という説が複数の人の口から出てきた。

■セクハラを匂わす描写が目立つ
 セクハラ対策を担当した経験がある大学教授がいう。
「セクハラを匂わす描写が目立ちました。特に印象的だったのは、小保方さんがハーバードに留学するきっかけになった東京の宴席での話です。普段まったくお酒を飲まないのに、注がれるままに飲んでしまい、畳の上で寝てしまった、というエピソードがあります。アメリカの大学ならば教員が学生を酔いつぶしたら、セクハラですよ」
 また、東京大学の理学部出身で、小保方氏とは同世代で研究職の女性がいう。
「その酔いつぶされたエピソードの中で、女子医大の大和雅之先生が“はるさん、帰るよ!”と声をかけたとあって、驚きました。男性教員が女子学生をファーストネームで呼ぶってありえないですよ。それをわざわざ書くのもヘンですよね。私が先生に下の名前で呼ばれたとして、それを他人に話すとしたら、“あの先生は馴れ馴れしく、私を下の名前で呼んだ”とセクハラを訴える時だけです」
 また、別の40代の理系研究者はこうも話す。
「小保方氏はES細胞窃盗に関連し、参考人として任意で警察の事情聴取を受けています。そのため、小保方さんにマイナスになるような証言をしないように、若山さんをはじめ、男性の研究者たちを牽制しているのかもしれません。彼女とおじさん研究者たちの間には、もっとすごい秘事があって、“もし私に不利なことを警察やマスコミに話したら、あんたたちが私にしたことを全部世間にバラすわよ”というメッセージが『あの日』の随所にちりばめられているように感じました。その証拠として、自殺した笹井芳樹さんの“恥ずかしい発言”は書かれていない。NHK特集で笹井さんが小保方さんに送ったメールが公開されましたが、まるで、ラブレターみたいな文面でしたから、他にもあったと思うのですが、死人に口なしで、笹井さんを脅す必要はないからでしょう。僕は男なので、『あの日』は怖くて泣きながら読みました」

4610とはずがたり:2016/03/31(木) 17:17:02
>>4609-4610
■不倫は力関係を逆転させる
 この「セクハラ告発本では」という説をどう思うか。先出のノンフィションライターの杉浦氏に意見を求めてみた。杉浦氏は大学内におけるセクハラについての取材経験がある。
「私は『セクハラ告発本』とまでは深読みしませんでした。単に『おじさんたちは、これだけ私をチヤホヤしておいて、私が劣勢になると、はしごを外して逃げた』と、自分こそが被害者であるとアピールしているのかな、と。実際、その効果はあって、彼女への同情論はまた高まっており、それが『あの日』をベストセラーにしている要因だと思います」
 杉浦氏は「セクハラ告発本」説に同調しなかったが、こうも話してくれた。
「毎日新聞の須藤桃子記者がSTAP細胞論文問題について書いた『捏造の科学者』(文藝春秋)の中で、若山教授が会合の席で実験にアドバイスをすると、小保方氏が『そんな大変なことをできるわけがない』と怒り出したというエピソードがありました。それを読んで上下関係が逆転している、まるで、指導教官と不倫している女子学生みたいだな、とは思いました。あくまでも私の個人的な感想です。大学で教員と女子学生が男女の関係になると、男性側が後ろめたいので、女子学生の方が上になる例を見てきました。そうなると、人前でも女子学生が指導教官に対して横柄な態度をとるようになり、他の学生が“こんな乱倫な雰囲気耐えられない”と大学側に訴えるというケースがしばしばあります」
 実際、小保方氏が男性教授陣たちと“乱倫”な関係にあって、それを今さら「セクハラ」として告発したいのかどうかは定かではない。だが、彼女には、「なにかあったのでは?」と、妄想させる言動が多いと報じられているのは事実で、『あの日』でもそれが全開になっているのである。
(木原友見)

4611とはずがたり:2016/03/31(木) 17:20:44
https://stap-hope-page.com/
これみたいだ。ちゃんとリンクぐらい張れよなぁ。。

理研の元研究員、小保方氏がHP開設
2016/3/31 17:01
http://this.kiji.is/88181577466807800

理化学研究所の元研究員小保方晴子氏が、STAP細胞の作製手順や理研の検証実験の内容を公開するHP開設。

4612名無しさん:2016/04/03(日) 21:43:33
>>4611

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20160401-00000387-fnn-soci
小保方 晴子氏、ウェブサイト開設 STAP細胞の作製手順公開
フジテレビ系(FNN) 4月1日(金)1時50分配信
理化学研究所の元研究員、小保方 晴子氏が31日、あるウェブサイトを立ち上げた。
その名も、「STAP HOPE PAGE」
訳すなら、「STAP希望のページ」だろうか。
全文が、英語で書かれている。
小保方氏は、「わたしの目的は、今後、STAP細胞作製の実証ができるよう、科学界に情報を提供することです」とコメントしている。
この中で、小保方氏が公開したのが、STAP細胞の作製手順。
STAP細胞は、小保方氏自身が参加した理研の検証実験でも、再現ができなかったものだが、今回、溶液の種類や量、その温度などについて、具体的な数値が示されている。
このウェブサイトについて、東京都医学総合研究所・原 孝彦幹細胞プロジェクトリーダーは、「新しいところは、特殊な試薬を加えると、STAP細胞の出てくる効率が上がるということが、1つ書かれておりまして、小保方さんが、記者会見の中でもおっしゃっていた、コツに当たるものなのかなっていうふうに、ちょっと感じました」と語った。
2014年4月、小保方氏は、「わたし自身は、たくさんのコツや、ある種のレシピのようなものが存在しているんですけれども」と語っていた。
新たに公開されたとみられる、STAP細胞作製のコツ。
一方で、原 孝彦氏は、「ただ、それも、実際にそれを使ったことによって、どのぐらい効率が上がるのかっていうことの、実際のデータっていうのは、そこに書かれておりませんので」と語った。
小保方氏は、ウェブサイト上で、理研による検証実験についても紹介。
代理人弁護士によると、小保方氏は、「自分が関わった分は、数は少なくても、現象は見られている。それが報道・発表されないことについて、理解してほしい」と話していたという。
原 孝彦氏は、「当時の結論としては、これは、STAP細胞という現象ではなくて、ES細胞という種類の細胞が、むしろ、そこに入っていたという結論が出ていたわけですけども、その結果を覆すような内容には、なっていませんでした」と語った。
今後も、ウェブサイトの情報を更新していくとしている小保方氏。
小保方氏は、「わたしの切実な願いは、誰かが、この生命の謎について、次の扉を開くことです。STAP現象が、将来、人類に偉大な貢献をもたらすことを信じています」とコメントしている。
理研は、小保方氏のウェブサイトについて、「コメントする立場にはない」としている。
最終更新:4月1日(金)1時50分Fuji News Network

4613とはずがたり:2016/04/04(月) 04:15:07
ネイチャーの記者って何だ??

小保方さんHPにネイチャー誌記者「腹が立った」
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/262/49fbbbf6423bc9a1d9c0df1fbf43e8c3.html
(スポーツ報知) 04月03日 23:30

 STAP細胞論文の著者で元理研研究員の小保方晴子氏(32)が、STAP細胞に関するホームページ(HP)を開設したことについて、3日放送のフジテレビ系「Mr.サンデー」(日曜・後10時)では、科学誌「ネイチャー」の記者の反論コメントを紹介した。

 取材を受けたのは、デイビッド・シラノスキ氏で「正直、これには腹が立ちました。STAP細胞の問題を解決するのに役立つとは思えない。これを真に受ける研究者がいるとは思えない」とコメントした。番組では、小保方氏の代理人弁護士の回答として「本HPに関し、日本のメディアに向けて進んで発信もしておりません」とのコメントを紹介。HPが英語版になっている意図を説明した。

 同番組キャスターの宮根誠司アナ(52)は「素人としては、(STAP細胞が)あるのかないのかいまだにモヤモヤしている」と首をひねっていた。

4614とはずがたり:2016/04/05(火) 15:47:20
<アレルギー症状>体内時計で緩和 山梨大がマウス実験
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160405-00000040-mai-soci
毎日新聞 4月5日(火)11時14分配信

 山梨大医学部の中尾篤人教授(免疫学)らの研究グループは、1日周期で体のリズムを刻む「体内時計」に作用する物質を使い、花粉症などのアレルギー症状を和らげる仕組みが人やマウスの細胞実験で分かったと発表した。中尾教授は「治療薬の開発に向けて前進した」と話している。

 花粉症は、目や鼻の粘膜などにある免疫細胞が花粉に反応して症状が出る。特に、くしゃみや鼻づまりなどアレルギー疾患の多くは、昼に軽く、夜間や朝方は重くなる傾向にあると言われている。

 この変化について、中尾教授らはこれまでの研究で、免疫細胞内で体内時計を動かすたんぱく質が関わっていると突き止めていた。このうち一つのたんぱく質が減ると症状が悪化することも知られており、中尾教授らは今回、このたんぱく質を分解・減少させる酵素「カゼインキナーゼ」の働きを抑える物質をマウスに与えた。

 米国の製薬会社が不眠症の治療薬を作る過程でできた化合物の一種で、マウスに投与すると、「くしゃみ」や「鼻かき行動」などの症状が軽くなり、人間でも花粉症患者の免疫細胞を採取して同様の実験を行った結果、症状が和らぐことを示す反応が出たという。体内時計が夜から昼に切り替わったためとみられている。

 中尾教授は、アレルギー疾患にも効果がある可能性があるとして、この製薬会社と実用化に向けた準備を進めている。中尾教授は「これまでとは違い、新たなアプローチの治療が可能になる」と期待している。【松本光樹】

4615とはずがたり:2016/04/06(水) 08:32:56

<抗がん剤>2000年以降急騰 「分子標的」開発高額
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/business/mainichi-20160405k0000m040095000c.html
04月05日 01:18毎日新聞

 国内外で抗がん剤の価格が急激に高額化している実態が、米国や日本の医師の分析で明らかになった。日本では2000年代以降、がん細胞を狙って攻撃する「分子標的薬」の登場によって新たに承認された抗がん剤の価格が急上昇している。米国でも、10?14年には月額約1万ドル(約110万円)となり、00年以前の約5倍に急騰。さらに、最近発売された免疫の仕組みを利用する新タイプの薬が高額化に拍車をかけている。

 国立がん研究センターの後藤悌(やすし)医師が国内の肺がんの抗がん剤について、平均的な体格の日本人男性が使用する場合の1カ月当たりの薬価を集計。1983年に承認された「シスプラチン」など、がん細胞の増殖を抑えて死滅させる抗がん剤は、ほとんどが月額10万円以下だった。しかし、肺分子標的薬「イレッサ」(一般名ゲフィチニブ)が登場した02年以降は同数十万円に上がり、最近2?3年は同70万?80万円になるものも出ていた。さらに、15年に同300万円を超える新タイプの抗がん剤「オプジーボ」(一般名ニボルマブ)が適応になった。日本は、高額療養費制度によって患者の所得に応じて自己負担には上限があり、70歳未満(夫婦と子ども1人の世帯)では月3万5400円?約25万2600円。差額は医療保険者が負担する。

 米ニューヨーク市のメモリアル・スローンケタリングがんセンターのチームは、新たに承認されたがん新薬の価格を75年から5年ごとに比べた。その結果、75?79年は同約130ドル、30種類の新薬が登場した95?99年は同1770ドルに上昇。その後も価格は上がり、00?04年に同4716ドル、直近の10?14年は同9905ドルと急激な価格の上がり方になっている。

 抗がん剤が高額化する背景には、新たな仕組みの抗がん剤開発の成功確率が低く、開発期間、研究費がかかることがある。その上、分子標的薬は対象となる患者が少ないため、薬価が高額化しやすい傾向がある。【下桐実雅子】

4616とはずがたり:2016/04/07(木) 19:53:36
2016年4月6日 19時54分
末期がん、在宅でも寿命ほぼ同じ 入院と比較、筑波大
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016040601001605.html

 がんの最期を自宅で迎える場合と病院で迎える場合とでは、生存期間にほとんど違いがないか、むしろ自宅の方がやや長いとする調査結果を、筑波大と神戸大のチームが6日までにまとめた。末期のがん患者が在宅医療を選んでも寿命が縮む可能性は低いことを示す結果となった。

 調査は2012年9月〜14年4月、専門的な緩和ケアを行う国内の58医療機関で、在宅や病棟で診療を受けた20歳以上の進行がんの患者計2069人を対象に分析した。

(共同)

4617とはずがたり:2016/04/08(金) 16:45:17
2016.04.01
ジャーナリズム ジャーナリズム
小保方晴子氏『あの日』は真実
STAP現象、理研で再現されていたことが発覚…若山教授、不当に実験成果物を大量持ち出し
文=上田眞実/ジャーナリスト
http://biz-journal.jp/2016/04/post_14498.html

1月に発売された小保方晴子氏(32)の告白本『あの日』(講談社)は、3月に入ってすぐ5刷りされ、販売26万部を超えるベストセラーとなっている。講談社担当者は「読者からは多数の共感と応援を頂いております」といい、これからも売れ行きは伸びるもよう。

 本書をめぐっては賛否両論が渦巻いているが、重要な点は本書の内容が本当なのかどうかという点であろう。そこで本稿では、小保方氏が所属していた理化学研究所が開示した書類等を参照しながら、時系列で検証してみたい。
 2014年3月10日、小保方氏の共同研究者であった若山照彦博士(山梨大学教授)が論文を撤回し、STAP細胞問題が表面化した。同年12月25日に公表された「研究論文に関する不正調査委員会」(委員長・桂勳氏)の「研究論文に関する調査報告」(P.13)では、STAP細胞の研究成果は「ES細胞の混入である可能性が高い」とされている。
 また、理研は15年3月20日に「運営・改革モニタリング委員会による評価について」のP.85で、STAP細胞論文は「ほぼ事実ではなかった」と宣言しており、STAP細胞はその存在を完全に否定されたかに見える。
 しかし、STAP細胞が発表された直後、若山氏は14年4月17日付「日経Bizアカデミー」記事『「その時マウスは緑色に光った!」若山教授が語った幻のSTAP細胞誕生秘話』内で、STAP細胞実験の成功秘話を克明に語っているのだ。これには多くの疑問の声が上がっている。さらに、アメリカの研究者グループがSTAP現象と同じ実験結果から多能性細胞をつくることに成功している。
 実はSTAP細胞論文への疑惑が取り沙汰された後に理研が行った再現実験で、STAP現象は確認されており、それは『あの日』(P.220)にも書かれている。

契約がないまま成果物を持ち出し

 小保方氏は『あの日』(P.155)で若山氏がMTA(研究成果有体物移転契約書)を交わすことなく実験成果物を理研から山梨大学若山研究室に引っ越す時に持ち出し、窃盗で訴えると理研が訴えたところ、「慌てて書類を出してきた」と告発している。筆者もこの件について、昨年5月頃から複数の関係者、担当記者から聞いていた。ちなみにMTAとは、研究者が研究所を引っ越す時に研究成果物を持ち出す許可を交わす契約書で、研究成果物の引越リストのようなものだ。
 独立行政法人には活動を国民に説明する責務があるとした「情報公開法」がある。そこで筆者は理研の情報公開制度を利用して、若山博士が作成したSTAP細胞実験用のMTAを取得した。
 それによると、若山氏が理研と引越先の山梨大と交わした最初の契約書の日付は14年の4月1日になっていた。若山研究室が理研から山梨大学に引っ越したのは13年3月だから、引越から約1年ずれた日付になっていた。しかも若山氏が英ネイチャー誌に投稿したSTAP細胞論文撤回を共著者らに呼びかけたのは14年3月10日だ。STAP論文に画像の不正引用が発覚し「STAP細胞の存在が信じられなくなった」と呼びかけた後に、大量のSTAP幹細胞と対照実験に使ったES細胞、TS細胞の移転契約書に捺印しているのだから驚きだ。
 なぜ、MTAの日付が引越時期よりも1年もずれた論文撤回後の契約だったのか。それは、若山氏が契約を結ばずに勝手に持ち出していたからだということが「あの日」の告発で解った。
 さらに、このMTAは細胞の樹立日(作成日)に記載ミスがあり、再契約が交わされているので、正式にSTAP細胞実験の成果物の移転届けが終了したのは15年9月30日。本来ならば研究室の引越と同時にMTA契約を締結しなくてはならない。情報開示により、若山研の杜撰な研究成果物の管理実態が露呈した。
 そうであるならば、若山氏が山梨大へ移転させたSTAP細胞実験成果物とされる保管物が、理研から移動されたものと同一かどうか判定できない。なぜなら、つくった本人が持ち出し、理研に「これとこれを持って行きました」と事後契約していたからだ。理研の研究室で若山氏が作成したSTAP幹細胞と、山梨大へ移転させ第三者機関へ解析に出したSTAP幹細胞が同じものかどうかも、検証することはできない。

4618とはずがたり:2016/04/08(金) 16:45:32
>>4617-4618
小保方氏は再現実験でSTAPを再現できないので、小保方氏が「STAP細胞作成を200回成功した」と言ったのは嘘だったのではないか、との疑惑が広まった。しかし、『あの日』(P.218)で小保方氏は実にひどい環境下で実験させられていたことを告白している。まるで鉛の防衣のような重たいエプロンを着けさせられ、身動きができず実験するのに不自由したとある。さらに実験中には立会人が置かれ、監視カメラ3台も設置、釘穴までセメントで塞がれたという。
 理研がこうした対応をとった理由について14年7月2日、再現実験の統括責任者である相沢慎一理研特別顧問は「世の中には彼女が魔術を使って不正を持ち込むのではないかという危惧があるため」だと記者会見で語っている。
一部、成功していた理研の再現実験


 小保方氏の再現実験では、STAP現象は確認された。それは14年12月19日に理研が発表した「STAP現象の検証結果」(P.2)の以下記述で確認できる。
「弱塩酸処理を行った場合では、その多くに STAP様細胞塊が形成されることが確認された」
 しかし、その出現数はごくわずかだと検証結果を報告している。わずかでも、確かに「STAP様細胞塊が形成」とある。STAP現象は確認されていたのだ。さらに連携して行われた丹羽仁史博士(熊本大学教授)の再現実験では、マウスの肝臓細胞の実験でATP浴という方法で刺激を与える実験をしており、これも多能性を持ったことを示す多能性遺伝子の発現が確認され、検証結果では49回のうち37回もSTAP様細胞塊の出現が確認されたとある。かなり高い確率だ(「同」<P.4>より)
 小保方氏は『あの日』(P.220)のなかで、再現実験によって「酸処理した細胞に未分化状態を示す多能性遺伝子の確認があった」と記しているが、丹羽氏が作成した「肝細胞由来のSTAP現象が確認された」という事実は、理研も検証結果で公表している。同報告書では「STAP現象」をこう定義している。
「マウスの新生児の各組織の細胞(分化細胞)を一定の条件でストレス処理すると、多能性を持つ未分化細胞にリプログラミング(初期化)されるという上記研究論文(STAP細胞論文)に記載された現象である」(P.1)
 つまり、STAP現象は再現実験で確認されていたのだ。
 しかし、理研の検証報告書では「自家蛍光と区別がつかない」など、上記の実験結果を否定する矛盾した言葉で締められている。「STAP様細胞塊」が出現し、自家蛍光とは違う遺伝子タンパクの発現が確認されたのであれば、「わずかでも成功、STAP細胞塊の出現を複数確認」と発表されてもいいはずだ。検証実験の主旨と小保方氏の実験環境を思えば、頻度よりもSTAP現象が確認できたことを重視するべきではないか。

 検証報告では、STAP様細胞塊でSTAP幹細胞、FI幹細胞をつくろうと試みたが失敗したとされている。また、STAP様細胞塊からはキメラマウスをつくる事はできなかった。つまり、『あの日』でも書かれているとおり、若山氏が行っていた実験パートは実態の影さえ見えない。
『あの日』に書かれている内容と理研の公式発表「STAP現象の検証結果」には齟齬がないし、筆者の取材結果とも合致する。STAP細胞問題は、早急に第三者機関による再調査が必要なのではないか。
(文=上田眞実/ジャーナリスト)

4619とはずがたり:2016/04/12(火) 12:39:31
ジカウイルスで脳細胞死滅…小頭症との関連探る
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20160411-567-OYT1T50126.html
00:12読売新聞

 【ワシントン=三井誠】中南米などで広がる「ジカ熱」のウイルスが脳の細胞の増殖を抑え、死滅させることを示した実験結果を、ブラジルの研究チームが10日、米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。

 ジカ熱の流行地では小頭症の赤ちゃんが多く生まれる傾向があり、両者の関係の解明につながる成果という。

 研究チームは、人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から神経のもとになる細胞(神経幹細胞)を作り、ジカウイルスに感染させた。すると、通常は増殖して塊状に成長する細胞の大半が死滅した。塊状に成長した後の細胞に感染させても、通常の約6割にしか増えなかったという。

 安田二朗・長崎大熱帯医学研究所教授(ウイルス学)の話「ジカウイルスが神経幹細胞で増えるという研究はあったが、iPS細胞に由来するヒト神経幹細胞を使って裏づけたことは重要な成果だ。小頭症との因果関係は、動物実験などで確認する必要がある」

4620とはずがたり:2016/04/12(火) 12:52:01

肝臓がん、ゲノム異常で6タイプに分類 異なる生存率
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASJ4C4TS2J4CULBJ008
08:31朝日新聞

 日本人の肝臓がん患者300人のがん組織のゲノム(全遺伝情報)を解読したところ、ゲノムの異常から六つのタイプに分けられ、生存率が大きく異なることがわかった。国立がん研究センターや理化学研究所などのチームが11日付の米専門誌ネイチャージェネティクスで発表した。がんの診断や予防、治療法開発につながる可能性がある。

 2008年に発足した「国際がんゲノムコンソーシアム」と呼ばれる国際共同研究の一環。肝臓がん患者300人のがん組織と血液からDNAを抽出し、次世代シーケンサーと呼ばれる装置でゲノムを解析して比較した。

 一つのがん組織で見つかったゲノム異常は平均約1万カ所。肝臓がんの発生にかかわることが知られている遺伝子異常のほか、これまで知られていなかった新しいがん関連遺伝子も10個以上見つかった。

 がんの進行にかかわる遺伝子異常などをもとに6グループに分けることができ、患者の5年生存率をみると0%から85%までグループごとに違いがあった。今後、さらに研究を進めると、がんの原因となるウイルス感染やアルコール性肝障害の有無にかかわらず、がんの悪性度を予測できる可能性があるという。

 また、がん組織ではB型肝炎ウイルスの遺伝子がDNAに組み込まれているケースのほか、人に感染してもほとんど症状が出ない「アデノ随伴ウイルス」が組み込まれている例も見つかった。ウイルスが組み込まれた周辺の遺伝子の働きが変わり、がん化にかかわることが示された。

 国立がん研究センターの柴田龍弘分野長は「がんになる仕組みが解明されると、新たな治療法や予防法の開発につながる可能性がある」と話している。

 肝臓がんは年に約3万人が死亡し、がんの部位別でみると肺や大腸などに続いて多いほうから5番目。国立がん研究センターによると、肝臓がんは年に4万人以上が新たに診断されている。05?07年に診断や治療を受けた肝臓がん患者の5年生存率は約35%という。(瀬川茂子)

4621とはずがたり:2016/04/12(火) 16:49:17
2016年4月8日 18時23分
「予期せぬ患者死亡」188件 医療事故調査制度半年で
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016040801001836.html

 診療行為に関連した患者の予期せぬ死亡事案を対象とした医療事故調査制度で、第三者機関「日本医療安全調査機構」(東京)は8日、昨年10月の制度開始から半年間で、医療機関側から「院内調査が必要」として届け出があったのは計188件と発表した。このうち院内調査を終え、結果報告書が機構に提出されたのは50件だった。

 調査制度は全国約18万カ所の医療機関や助産所が対象。機構側は制度開始前、届け出は年間千〜2千件と想定していたが大幅に下回った。「現場で制度の周知が不十分だったり、医療ミスと勘違いされることを恐れる雰囲気があったりするのかもしれない」としている。

(共同)

4622名無しさん:2016/04/14(木) 23:51:54
がんの「名医」たちの情けないほどの倫理観のなさ
http://bylines.news.yahoo.co.jp/sonodahisashi/20160412-00056513/

4623名無しさん:2016/04/16(土) 16:16:31
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1604/14/news084.html
手足がまひした患者の脳にチップ移植、考えた通りに手を動かすことに成功
手足がまひした脊髄損傷患者の脳にコンピュータチップを移植して思考を読み取り、腕の電極に指令を送ることで、考えた通りに手を動かせる――こんな技術が実現した。

 手足がまひした脊髄損傷患者の脳にコンピュータチップを移植して思考を読み取り、腕の電極に指令を送ることで、考えた通りに手を動かせる――こんな技術をオハイオ州立大学などの研究チームが実現した。

 脳に小さなコンピュータチップを移植して脳の電気信号をとらえ、何を考えているかをアルゴリズムで読み取った上で、腕に着けた電極に指令を送り、腕を動かす技術「NeuroLife」を、ダイビングの事故で四肢がまひした24歳の男性患者に適用した。

 男性は何カ月もの訓練の末、ギター型のコントローラーのボタンを指で押してゲームを楽しんだり、クレジットカードをスワイプしたり、ボトルを持って中身を皿にあけたり――などが可能になったという。

 2014年に初めてデモンストレーションした技術。当時この男性は、手を開閉したり、スプーンを持ち上げたりできたが、今回はさらに複雑な動きができるようになった。男性は「未来にさらに希望が持てた」と話している。

 成果は、科学誌「Nature」オンライン版に4月14日付けで掲載される。

4624とはずがたり:2016/04/25(月) 14:40:47
World | 2016年 04月 22日 18:38 JST
特別リポート:「加工肉に発がん性」WHOが招いた混乱の裏側
http://jp.reuters.com/article/special-report-who-cancer-meat-idJPKCN0XI0CB?sp=true

[ロンドン 18日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の下で働く科学者たちのおかげで、使っている歯ブラシに発がん性リスクはないとほぼ確信していいだろう。過去40年間にわたり、WHO傘下の国際がん研究機関(IARC)は、ヒ素から整髪料まで989の物質や行為などを評価してきた。

その結果、ヒトに対し発がん性リスクが「恐らくない」のはわずかに1つ、ストレッチ性のヨガパンツや歯ブラシの毛に使われているナイロンの成分だけだった。

残りの988の物質は、IARCによると、ある程度のリスクがあるか、さらなる調査が必要だという。同機関が挙げる発がん性の高い物質のなかには、プルトニウムやマスタードガスや喫煙といった明らかに有害なものが含まれている。

だが、その他は意外性に満ちている。例えば、木材粉じんや中国の塩漬けされた干し魚は、発がん性が認められる「グループ1」にランクされている。

IARCは、塗装業には発がん性が認められ、携帯電話の使用も恐らくそうだとしている。また、パイロットや看護師のようなシフト勤務の仕事も「恐らく発がん性がある」としている。同機関は昨年10月、加工肉をプルトニウムと同じ「グループ1」に分類した。

IARCのこのような分類に、とりわけ科学者ではない人たちは困惑している。

世界で年間800万人以上が命を落とし、1400万人超の新たな患者を生み出しているがんの世界的権威として、IARCは多大な影響力をもち、批判的な人たちの間でさえ、敬意を表する者もいる。

その一方で、学術界や産業界、公衆衛生の専門家たちは、IARCが人々や政策当局者を混乱させていると主張。発がん性リスクがあるかどうかを検討し、それを伝えるIARCのやり方には欠陥があり、改革が必要だと批判する声も上がっている。

赤身肉には発がん性の恐れが、加工肉には発がん性が認められるとして分類すべきとのIARCの発表には、監督する立場のWHOでさえ不意打ちを食らったような格好だ。WHO報道官は、IARCの決定が肉の摂取をやめるべきということを意味するわけではない、としている。

問題なのは、IARCのこのような分類が、何百万人もの生活、国家や多国籍企業の経済活動に影響を及ぼしかねないということだ。それは化学物質の認可、消費者の製品選択やライフスタイルなど多くのことに波及する。

だが、IARCの分類はほとんど理解されておらず、世の中の役にあまり立っていないと、米国立がん研究所にかつて在籍し、現在は国際疫学研究所で生物統計学のディレクターを務めるボブ・タローン氏は指摘。「科学の役にも、規制当局の役にも立たない。それに人々を混乱に陥れるだけだ」と語った。

IARCに19年間勤め、遺伝学と疫学のチームを率いたパオロ・ボフェッタ氏は、同機関を「今でも強く支持」すると述べたうえで、そのやり方は時に「科学的な厳密さ」に欠けると話す。なぜなら判断において、科学者は、自身や同僚の研究の見直しを余儀なくされることがあるからだ。

がん対策と世界の健康問題を専門とする英ロンドン大学キングス・カレッジのリチャード・サリバン教授は、いかなる混乱もIARCの役割に対する誤解がまん延しているせいだと指摘。「IARCは純粋に科学を行うための機関であり、それはそれでいいのだが、純粋な科学と、政策や公衆衛生に向けたメッセージとの間に乖離(かいり)がある。そこに問題が生じる」と述べた。

4625とはずがたり:2016/04/25(月) 14:40:58

<加工肉とたばこが同じ分類>

IARCは専門家を集め、すでに存在する科学的証拠を見直し、物質や行為を発がん性の度合いに応じて5つに分類している。

IARCの分類が何を意味するかは誤解を受けることもある。IARCは「危険」、つまり、物質や行為が何らかの形でがんを引き起こす可能性をめぐる証拠の強さを評価するとしている。通常レベルのヒトへの暴露量や消費量は考慮されていない。要するに、何かによって、ヒトががんになる「リスク」や可能性を評価しているわけではない。

例えばIARCは、プルトニウムやアルコールによってがんになる相対的なリスク水準について見解を示していない。この2つの発がん性について明らかな証拠があると言っているだけだ。そのため、発がん性が認められる物質として、どちらも「グループ1」に分類されている。

米アルベルト・アインシュタイン医学校のがん疫学者ジェフリー・カバト氏はIARCを公に批判しており、同機関の分類は人々に「危害」を加えていると話す。

「皆が知りたいのは、健康に明らかな影響を及ぼすであろう身の回りの化学物質は何か、ということだ。現実的ではない状況下で影響があるかもしれないというような机上の空論ではない」と同氏は指摘する。

世間が誤解する危険性は、赤身肉と加工肉に関するIARCの発表に対するメディアの反応の一部に顕著に表れていた。ニュースサイト「ハフィントン・ ポスト」は「肉は新たなたばこ」と宣言し、英紙デーリー・メールは「保健当局のトップたち」が「加工肉をたばこと同じレベルに位置づけた」と報じた。

このような解釈は、IARCの見方からすると、誤解を招きやすいと言える。前述の(IARCで分類プログラムを率いるクルト・)ストライフ氏はロイターに対し、混乱の責任は産業界や活動家団体、メディアにあると語った。

<「反科学的ではないものの、ナイーブ」>

批評家の中には、IARCの研究論文はニュースで取り上げられるずっと以前から問題があったと言う人もいる。彼らが懸念するのは、IARCの5つの分類カテゴリーのうち、どこに物質や活動を入れるかを決定する「専門家研究グループ」の構成にある。

これらの専門家の中には、審査中の物質や活動ががんを起こすかどうか、長年にわたって研究成果を発表してきている人も含まれている。彼らは、自らや親しい同僚の研究を審査するIARCの研究グループの一員かもしれない。

例えば、IARCは2012年から2015年の間、314人の科学者が関わる18の研究論文を発表したり、手掛けたりした。ロイターの分析では、このうち少なくとも61人の科学者が、自らの科学的研究を考察する研究論文の研究グループに従事した。

国際疫学研究所のタローン氏や他の科学者は、記事科学雑誌の評論や記事、または書簡で、こうした人々が「同僚や自らの研究の妥当性や方法論の健全性について、最良の判断を下せるか」どうかについて疑問を呈してきた。

IARCのストライフ氏は、同機関の研究グループは「世界で最高の専門家」で構成されており、科学的な証拠を批判的に評価し、自らや親しい同僚による従来の発見に引きずられないグループだと述べた。

ストライフ氏は「正当な理由により、研究について最も知っている人々は、それまでにその研究にかかわってきた人々だとの強い信念がIARCにはある」と話した。

ストライフ氏はIARCの規則上、「筆者や関連のある同僚」は自らが発表した研究について直接評価することはできないと述べた。そして、「擁護などが許容されない」環境下で、20人から30人が議論に参加していることから、中立性が担保されていると話した。

4626とはずがたり:2016/04/25(月) 14:41:23
>>4624-4626
タローン氏はロイターの取材に対し、全ての専門家が分離され、独立しているとするIARCの前提は「反科学的とは言わないものの、ナイーブだ」と述べた。「利己心や評判、出世主義に基づく先入観の問題がないと主張するのは馬鹿げている。邪悪な動機とは全く関係ない。それは単に人間の本能だ」

タローン氏や他の批評家は、IARCが潜在的な利害対立の対処の仕方で首尾一貫していないと指摘し、携帯電話から放出される放射線の研究をその一例に挙げた。

IARCは2011年6月、携帯電話からの放射線が「おそらくがんを誘発する」と結論づけた。それは、携帯電話を、鉛とクロロホルムと同じカテゴリーに位置づけるものだった。

<赤肉の評価>
IARCの研究グループの会合には、「関連性があり、科学的な信用のある」オブザーバーが招待された。しかし、彼らは守秘義務を負わされ、議事進行について議論してはならないことになっていた。ストライフ氏は、彼らの反対意見や議論が承諾なしに外部に報じられないことによって、科学者たちが率直に話せるようになると語る。

2015年に赤肉・加工肉の研究グループにオブザーバーとして招待された食物と動物の専門家は、ロイターの取材に匿名で応じ、科学的な証拠を審査する専門家パネルが、あたかも特定の結果を狙っているようだったと主張する。

この評価で、IARCは、リスクではなく、その危険性について評価するという通常の権限を超えてしまった。IARCは、赤肉・加工肉製品を食べるリスクについて具体的な警告を出した。

例えば、加工肉を毎日50グラム食べると、結腸がんを発達させるリスクが18%増えるとIARCは指摘。前述のオブザーバーはロイターの取材に対し、これらのデータが「一晩でどこからともなくやってきた」ように見えると話した。

オブザーバーは「科学は高い水準の厳粛さをもって審査されると期待していた。しかし10日過ぎて、科学的な視点からみて、私は本当に大変なショックを受けた」と話した。

ストライフ氏は、それらのデータが、審査中の科学文書の「複合分析」から出てきたと指摘。研究グループの専門家が確信できるような人間の疫学研究での十分な証拠があったことから、IARCの発表に至ったと語った。
IARCによる発がん物質としての加工肉の評価に異議を唱えることはなかったが、WHO本部はその背景を数々のツイートで説明した。「加工肉の健康リスクは、たばこやアスベストとのそれとは大いに異なっている」とWHOは強調。「肉は多くの必要不可欠な栄養を含んでおり、適度に消費される限り、健康的な食生活を送れる」と述べた。

この論争はWHO本部内で、IARCをきちんとコントロールできているのかという疑問を生むことになった。ジュネーブ在住のWHO本部の内部関係者は「IARCを抑える必要性についてここで議論が行われている」と述べた。

英王立国際問題研究所(チャタムハウス)のグローバルヘルスセキュリティセンターに務める国際公共衛生の専門家のチャールズ・クリフト氏は「IARCの赤肉・加工肉の研究成果の発表をめぐって、WHOはもう少し役割を果たすべきだった」指摘。「WHOは正式なガイダンスを出すべきだ。IARCや他から出てくる、間違って解釈されかねないことを単に是認するだけではなく」と語った。

WHOの報道官は、IARCは「機能的に独立」した組織であり、IARCが発がんの危険性を警告する場合、「WHOはそれらの危険性に関連したリスク水準を評価、もしくは再評価する」と語った。「そのリスク評価に基づき、公共衛生を保護する目的で、WHOは既にあるガイドラインを確認したり、新たなものを出したりする」

(Kate Kelland記者 翻訳:高橋浩祐、伊藤典子 編集:下郡美紀)

4627名無しさん:2016/04/30(土) 10:19:00
史上最悪の農薬は、史上最強の救世主だった
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1053827266/901-903

4628とはずがたり:2016/05/03(火) 21:45:31

超高額な「夢の新薬」は、国を滅ぼしかねない 悩ましい高額薬剤の使用と費用負担のあり方
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E8%B6%85%E9%AB%98%E9%A1%8D%E3%81%AA%EF%BD%A2%E5%A4%A2%E3%81%AE%E6%96%B0%E8%96%AC%EF%BD%A3%E3%81%AF%EF%BD%A4%E5%9B%BD%E3%82%92%E6%BB%85%E3%81%BC%E3%81%97%E3%81%8B%E3%81%AD%E3%81%AA%E3%81%84-%E6%82%A9%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%84%E9%AB%98%E9%A1%8D%E8%96%AC%E5%89%A4%E3%81%AE%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%A8%E8%B2%BB%E7%94%A8%E8%B2%A0%E6%8B%85%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8A%E6%96%B9/ar-BBsv88H#page=2
東洋経済オンライン 東洋経済オンライン
土居 丈朗
1日前

 4月4日、筆者も委員を務め、出席した財政制度等審議会財政制度分科会の会合で、がん治療薬「オプジーボ」(一般名:ニボルマブ)が話題に上った。財政政策を議論する審議会で、なぜ特定の1つの薬だけが取り沙汰されるのか。この会合における、日本赤十字社医療センター化学療法科の国頭英夫部長の講演が問題提起の契機となった。

 オプジーボは、日本で開発された画期的な免疫療法薬で、悪性黒色腫のほか肺などのがんへの適応拡大も期待されている。いわば「夢の新薬」といえるかもしれない。しかし、1人の患者がオプジーボを使うと、年に3500万円かかるとされる(体重60キロの患者が1年間26回使用を想定)。画期的な新薬は以前にもあったが、これほど高額の薬代がかかる新薬は類を見ない。

 年に3500万円もかかる薬だが、実際に求められる患者負担は月8万円程度で済む。なぜなら、わが国には、国民全員が加入する公的保険(国民皆保険)があるのと、医療費の自己負担分が一定額を超えると軽減される高額療養費制度があるおかげである。実際にかかる薬剤費と患者負担の差額は、国民全体で負担した医療保険料と税金で賄われる。だから、「夢の新薬」はお金持ちだけの新薬でなく、大半の人が使える新薬である。

 この高額の「夢の新薬」が、多くの恩恵をもたらすのはよいのだが、その代償も大きい。現在、使っている患者は少数だが、日本に肺がん患者は2015年で推定13万人いて、もし患者(少なく見積もって)5万人を対象に、オプジーボを1年間使うとすると、3500万円×5万人=1兆7500億円の薬代が今後必要となる。

 現在、日本の医療費は約40兆円で、そのうち薬剤に使われているのが約10兆円である。この1兆7500億円という金額は、今すでに国民全体で使っている薬剤費の20%近くに相当する額である。今後、オプジーボというこの1つの薬だけで、今の薬剤費が1.2倍になるかもしれない。

 しかも、オプジーボの話は、オプジーボだけにとどまらない。今後、同様の高額薬剤が次々と開発され、わが国で国民皆保険の仕組みで供されるようになれば、今は医療費全体の20%程度である薬剤費はもっと増えることになる。そして、その薬剤費を支えるために、国民に求める医療保険料と税金の負担はもっと増えることになる。

4629とはずがたり:2016/05/03(火) 21:45:48
>>4628-4629
 治せる病気は、最善を尽くして治したい。しかし、その治療費は国民全体で税金と保険料で支え合っている以上、治療費が増えるほど皆で分かち合う税金や保険料の負担は増える。まさに、給付と負担のバランスをどう考えるか。悩ましい問題を、このオプジーボという1つの薬が提起したのだ。

 現在の仕組みでは、国民皆保険の仕組みでひと度このような高額薬剤を用いてよいと認められれば、医師が処方すれば誰でも使うことができる。確かに、治癒の見込みがある患者に使うのなら、誰もその使用に疑問は持たない。他方で、実際には、100歳の患者にもこの高額のオプジーボが使用された例があるという。この薬が効かないなら早期に薬の使用を打ち切り、効果がある患者への投与を必要最小限にとどめることで、国民全体の負担増を避けることができる。

 医学的には、この治療の判断には、複数の治療法を比較して費用対効果を分析する考え方がある。治療にかかる費用とその治療を施した後の生存数について複数の治療法の間で科学的に比較して、治療法の優劣を検討するものである。ただ、「費用対効果」がいかに科学的でも、命にかかわる患者やその家族からみれば、「命の値段」を天秤にかけられているように感じられるかもしれない。

 高額薬剤の適否について、科学的な方法だけで線引きをするとその基準に国民的合意が得られにくいかもしれない。しかし、何ら基準を設けずに誰でも自由に使ってよいとすると、その高額薬剤の費用の負担は、健常な人も含めた国民全体に及び、保険料の引き上げや増税を追加的に求められることになる。

 これまでにも、治療法などについて、医学界でガイドラインを策定して、専門医の間で治療の際に活用されてきた。高額薬剤の適否の基準については、まずは財政の制約から線引きするのではなく、医学的な見地から医学界でガイドラインを策定して、どのような場合に高額薬剤を使用してよいか、基準を作って頂くのが望ましい。前掲の国頭部長も指摘されているように、医学界には、コストは国が考えるべきで、医療経済は医療現場の問題ではない、との向きがある。これまではそうだったとしても、今後は、高額薬剤が医療全体にどのような影響を与えるかも視野に入れたガイドラインが必要となってこよう。

 医薬品の開発によって、我々の生活の質(quality of life:QOL)が高まるような医薬品が提供されることは、基本的に望ましいことである。今後も、医薬品の積極的な開発に期待したい。ただ、高額薬剤の使用と費用負担のあり方が問われている。特に、国民皆保険の仕組みを持つわが国では、「夢の新薬」である高額薬剤が、お金持ちだけのものではなく、多くの人が使えるものであるが故の悩みである。

 高額薬剤を使用する側も、国民が皆で税や保険料を出し合ったお金で支え合っていることを忘れてはならない。病気になったときはお互いさまで、国民全員が加入する公的保険(国民皆保険)があるから少ない自己負担で治療を受けられる。高額薬剤の費用がかさみ、国全体の医療費の半分以上も占めるようなことになれば、極端な保険料引き上げや増税を迫られるか、保険料や税を負担できる範囲で医療給付を抑制すべくいくつかの治療行為や医薬品は、国民皆保険の対象外とするというようなことになりかねない。そうしたことを避けるためにも、高額薬剤の使用と費用負担のあり方を今から真剣に考えなければならない。

4630とはずがたり:2016/05/04(水) 16:50:58
大阪切って東京に逃げ出した会社だしなヽ(`Д´)ノ
と思ったら本当に其処が戦術ミスとなったとある。もしそうなら(人材集めるなら彩都より湘南なのは已む無しと思ってただけに)痛快なことだ。
>武田が大阪市内に研究所を構えていた頃、京都大学や大阪大学の薬学部修士課程修了者の就職先人気はダントツで武田だった。ところが研究所を神奈川県に移して以降、関西に研究所を構え続ける塩野義製薬や小野薬品工業の人気が高まり、逆に武田は、優秀な学生の確保に苦慮するようになってしまった。

これからは塩野義と小野推しでいくぞ♪
>これまで東京にも広報機能を置いていた塩野義と小野はこの4月から、広報活動の拠点を大阪の本社管轄に一本化した

2016.05.02
武田薬品、没落鮮明に…世界で売れる製品涸渇、外国人社員とリストラが伝統的風土を破壊
http://biz-journal.jp/2016/05/post_14942.html
文=編集部

 長らく国内製薬業界で首位の座を占めてきた武田薬品工業の退潮が止まらない。

 武田は4月1日付で、テバファーマスーティカル・インダストリーズ(イスラエル)傘下の後発薬子会社、テバ製薬(名古屋市)の株式の49%を取得して合弁化するとともに、テバと共同で新たに武田テバ薬品(滋賀県甲賀市)という孫会社を設立し、同社に武田は特許の保護期限が過ぎた「長期収載品」と呼ばれる古い薬剤の大半を移管した。
 同時に、テバ製薬社長にはファイザー日本法人で長期収載品や後発薬ビジネスをみてきた松森浩士氏を招聘し、10月以降をめどに社名もテバ製薬から武田テバファーマへと改称する予定となっている。
 一読しただけでは理解しにくい提携スキームだが、単純化していえば武田の目的は薬価の集中攻撃的な引き下げを受けた結果、従来ほど儲からなくなった長期収載品事業の大半を本体から切り離し、新薬の研究開発と販促に全リソースを注ぎ込むことに尽きる。
 一方のテバの狙いは、武田というブランド力に松森新社長の采配力をプラスすることで、「鳴かず飛ばずの状態が続いてきた日本での後発薬事業の、抜本的なてこ入れを図ること」(経済紙デスク)にある。要するに両社とも、追い詰められた末に編み出した同床異夢のアライアンスなのである。
 加えて武田は、来年4月にはビタミン剤「アリナミン」、感冒薬「ベンザ」などで知られる一般用医薬品(OTC薬)や健康食品に関する事業も分社化する計画で、すでに受け皿となる全資出資の武田コンシューマーヘルスケアを設立済みだ。同社に移管される製品群のなかには2012年夏に米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)から引き継いだばかりの頭痛薬「タイレノール」など8製品も含まれる予定で、このことからも武田がOTC薬事業の将来性をすでに見限っていることが類推できる。

失われる武田の神通力

 こうした一連の構造改革を陣頭指揮しているのが、武田230余年の歴史のなかで初の“青い目の社長”となったクリストフ・ウェバー氏だ。14年6月に前社長の長谷川閑史会長に請われて英グラクソ・スミスクライン(GSK)のワクチン部門トップから武田の社長に就任。15年4月からはCEO(最高経営責任者)として、日本人社長であれば躊躇したり根回しの途中で頓挫したりするような武田の大手術に臨んでいる。
 誠実な仕事ぶりと日本的商慣習への寛容な理解など、評判は概ね悪くない。だが、「正直なところ、意欲や理念先行の空回り状態が目立つ」(前出デスク)状況で、何より日本人のプロパー社員との間に横たわるココロの溝が埋まっていない。

4631とはずがたり:2016/05/04(水) 16:51:20
>>4630-4631
 ある武田の中堅社員は次のように打ち明ける。
「武田が医師からも同業他社からも常に一目置かれる存在だったのは、売上にしても、社員の士気や知識にしてもダントツで日本一だったから。ところが、事業の切り離しによって(売上で)アステラス製薬に抜かれかねない状況となり、社員の会社に対する忠誠心も揺らぐようになると、武田の神通力もやがて通用しなくなっていくだろう」

リストラの代償

 実はこうした危惧の念は、製薬企業にとっての生命線であり、武田復権のカギを握る研究開発部門でより顕著というから深刻だ。
 今から10年前の06年秋、当時の長谷川社長は大阪府内への残留を熱望する地元の声を袖にして、神奈川県の藤沢・鎌倉両市にまたがる旧湘南工場跡地に総工費約1470億円をかけて世界最大級の湘南研究所を建設することを決めた。大阪市内と茨城県つくば市に分散していた同社の創薬研究機能を統合し、グローバル研究を加速させるのだと長谷川氏は力説した。

 ところが、11年2月にオープンした同研究所はその後、期待を裏切るかのような展開に陥る。直後に襲った東日本大震災は自慢の免震設備が無事に機能したものの、長谷川社長が招き入れた外国人や外資系製薬会社出身の研究者たちが胃潰瘍治療薬「タケプロン」や降圧剤「ブロプレス」などを生み出した武田の伝統的な研究開発風土を破壊。フランス人CFOが主導したリストラの大波も押し寄せた結果、「腰を据えて創薬研究をできる環境ではなくなった」(武田OB)。

 そういった「異変」に敏感に反応したのが薬学系学生だった。武田が大阪市内に研究所を構えていた頃、京都大学や大阪大学の薬学部修士課程修了者の就職先人気はダントツで武田だった。ところが研究所を神奈川県に移して以降、関西に研究所を構え続ける塩野義製薬や小野薬品工業の人気が高まり、逆に武田は、優秀な学生の確保に苦慮するようになってしまった。

 学生の資質と創薬効率とが正比例するものではないことは重々承知のうえでだが、武田の研究開発力に将来、ボディーブローのように効いてきそうな話ではある。
 そうでなくても目下のところ、グローバルに売れる新薬が枯渇してしまった武田に対して、塩野義はGSKと共同開発した抗HIV(ヒト免疫不全ウイルス)薬「テビケイ」が「年商3000〜5000億円規模の大型薬に向けて成長中」(証券アナリスト)。同じく塩野義が自社で創製したインフルエンザ治療薬も、スイスのロシュと組んで世界展開に乗り出そうとしている矢先にある。

 また小野が米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)と共同開発したがん治療薬「オプジーボ」は周知の通り、極めて高い完治率から「がん治療に革命を起こしつつある」夢の新薬として、世界中の医療関係者や製薬会社から熱視線を集めている。

深まる孤立感

 こうしてみると、創薬力はハコモノの改善や効率化とはまったく別のパラメーター(要因)に左右されるものなのだろうと想像せざるを得ない。ちなみに武田は、この春から山中伸弥教授率いる京都大学iPS細胞研究所と共同で、湘南研究所を舞台にiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った画期的新薬の開発に乗り出してはいる。だが、巨大な研究棟には「夜になっても灯火が点かない研究部屋がまだたくさんある」(業界関係者)といわれるなど、リストラの傷跡でフル稼働の状態ではなさそうだ。
 そんな武田の惨状と将来を見定めたからなのか、これまで東京にも広報機能を置いていた塩野義と小野はこの4月から、広報活動の拠点を大阪の本社管轄に一本化した。武田の孤立感は、さらに深まっている。
(文=編集部)


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