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Tohazugatali Medical Review
4620
:
とはずがたり
:2016/04/12(火) 12:52:01
肝臓がん、ゲノム異常で6タイプに分類 異なる生存率
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASJ4C4TS2J4CULBJ008
08:31朝日新聞
日本人の肝臓がん患者300人のがん組織のゲノム(全遺伝情報)を解読したところ、ゲノムの異常から六つのタイプに分けられ、生存率が大きく異なることがわかった。国立がん研究センターや理化学研究所などのチームが11日付の米専門誌ネイチャージェネティクスで発表した。がんの診断や予防、治療法開発につながる可能性がある。
2008年に発足した「国際がんゲノムコンソーシアム」と呼ばれる国際共同研究の一環。肝臓がん患者300人のがん組織と血液からDNAを抽出し、次世代シーケンサーと呼ばれる装置でゲノムを解析して比較した。
一つのがん組織で見つかったゲノム異常は平均約1万カ所。肝臓がんの発生にかかわることが知られている遺伝子異常のほか、これまで知られていなかった新しいがん関連遺伝子も10個以上見つかった。
がんの進行にかかわる遺伝子異常などをもとに6グループに分けることができ、患者の5年生存率をみると0%から85%までグループごとに違いがあった。今後、さらに研究を進めると、がんの原因となるウイルス感染やアルコール性肝障害の有無にかかわらず、がんの悪性度を予測できる可能性があるという。
また、がん組織ではB型肝炎ウイルスの遺伝子がDNAに組み込まれているケースのほか、人に感染してもほとんど症状が出ない「アデノ随伴ウイルス」が組み込まれている例も見つかった。ウイルスが組み込まれた周辺の遺伝子の働きが変わり、がん化にかかわることが示された。
国立がん研究センターの柴田龍弘分野長は「がんになる仕組みが解明されると、新たな治療法や予防法の開発につながる可能性がある」と話している。
肝臓がんは年に約3万人が死亡し、がんの部位別でみると肺や大腸などに続いて多いほうから5番目。国立がん研究センターによると、肝臓がんは年に4万人以上が新たに診断されている。05?07年に診断や治療を受けた肝臓がん患者の5年生存率は約35%という。(瀬川茂子)
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