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【政権交代選挙】200X次期衆院選スレ

1469とはずがたり:2005/09/28(水) 19:45:28
>>1467
ほぼ賛成ですな。
錦織は好きだけどもう駄目かなぁ。。島根1区とか参院比例とかもう目は無いのかなぁ。
当選しちゃったけど高知1区の五島とか鹿児島1区の川内当たりも1区の癖に復活当選ばかりで情けなし。

1470名無しさん:2005/09/28(水) 22:26:49
>>1469
川内議員といえば岡田代表が新人議員研修会で「負け犬」発言をして
党内若手の人望を一気に失う事件がありましたね。

選択 四面楚歌「岡田克也」の試練
http://www.sentaku.co.jp///top/200501/zenbun.htm
川内博史ブログ
http://blog.goo.ne.jp/kawauchi-sori/d/20041202
はたともこブログ
http://blog.goo.ne.jp/hatatomoko1966826/d/20041202
岡田克也▼2004年11月30日
http://www.katsuya.net/sei_1611.html

1471名無しさん:2005/09/28(水) 22:41:50
>>1467
2ちゃんの次期衆議院選挙公認内定者スレで、ずっと同様のレスをされてた人ですね。
「いい加減引っ込んで」と言う割には門間や平田のように2回しか立候補してない人も含まれてますが、何を基準にかいてるんですか?
年齢でもないし、当選回数でもないし。勝ち目でもないですよね。
ずっと復活当選だった大出俊(神奈川2)の名は無く、
小選挙区当選の経験がありずっと公民協力に苦しめられてきた池田元久(神奈川6)が含まれていたりするのですから。
池田は枝野が高く評価してる政策通のリベラル派議員なのですが、
なぜ変わるべきなのでしょう?
木下厚(埼玉8)、武山百合子(埼玉13)がダメで松崎哲久(埼玉10)がいい理由もわかりません。
牧野聖修(静岡1)も一回負けただけで交代ですか?
今変わるなら連合静岡の意向を汲んだ人間になるんでしょうね。
愛媛も1、3区がダメで2、4区は良しとする理由はなんでしょうか。
2ちゃんのスレでも、ずっとスレ違いのレスを批判されていましたが、
基準を示さずただ羅列するのではなく、ちゃんと何で判断しているのかを明らかにすべきでは。
私は、その中の一人をボランティアで応援していました。
個人的にその人については政界引退はやむを得ないなとは思いますが、
何の理由も示さず「いい加減、引っ込んで、別の新人候補に交代して貰いたい」とは
気持ちのいいものではありません。
別にあなたの好みで適当に挙げてみた、というならそれで結構ですが、
少なくとも、各人について理由を挙げていただきたいですね。

1472とはずがたり:2005/09/29(木) 00:05:31
>>1471
俺の基準を示しておくと,高齢・復活当選ばかり(大出なども含む)・右派・二回落選(保守地盤での惜敗は兎も角)辺りには引っ込んで欲しいですね。
愛媛に関しては1,3区なら候補者を差し替えれば勝ち目も出てくるってな感じじゃないでしょかね?

>>1467辺りで挙げられた名前の内,池田氏・木下氏・牧野氏・岩国氏あたりは結構好きですし,差し替えはどうかなぁとは思います。(岩国はそろそろ高齢かなぁ?)
今一勝ちきれない候補も60過ぎになったら引退を考えてもいいのでは?
こちらはものぐさウオッチャーに過ぎぬ勝手に放談してるだけな身ですので折角ボランティアまでされた実践家の方に不愉快な思いをさせてしまったなら申し訳ないです。

1473上州屋:2005/09/29(木) 00:19:39
>>1471
同意です。
1467さんは、注意されても反省をしない人ですからあなたの質問に真摯に答えることはないでしょう。

私の候補者の適否を判断する基準は、
1:候補者の人間性
2:自前で後援会を作り、組織に選挙を丸投げしないかどうか。
3:政策等
です。

ですから、見識と勇気に長けた錦織さんには是非バッチを付けていただきたいと思いますし、牧野さんは連合に依存しない姿勢やチベット問題に対する取り組みなどから是非活躍をしていただきたいと思っております。
玉井さんはホームページを拝見する限り、相当な見識を持たれていて候補者にふさわしいと思いますし、羽田さんは自民党を離党してから、一貫して連立も組まずに野党であり続けているというのは高く評価できます。

一方で、名前の挙がっていない大出氏をはじめ、組織に選挙を丸投げしなければ戦えないような人は交代してしかるべきかと考えます。

1474名無しさん:2005/09/29(木) 00:21:42
>>1472
こちらこそケンカ腰ですみません。
ただ私は、この>>1467の人が選挙前にも2ちゃんでも書きっぱなしのような形でしたので、
こちらにまた同様のレスをしてるのを見て、ここなら答えてくれるかと思ったので書いたのです。
もとよりとはずがたりさんはじめウオッチャーの皆さんを批判するつもりなど毛頭ありません。

1475名無しさん:2005/09/29(木) 00:27:59
>>1469>>1472>>1474
錦織氏の評価が高いですね。
残念ながら17区ではもう目がないですし、年齢的にも他の選挙区は難しいでしょうね…
連続復活当選は、上州屋さんの言うとおり、組織丸投げで連続惜敗はだめでしょうし、
かといって、保守地盤で孤軍奮闘してるのは比例復活でも評価したいですから、
一律で基準を定めるのは難しい気がします。
高齢はさすがに80代は引退して欲しいですが、70代はどこで区切るかは難しいですよね。

1476名無しさん:2005/09/29(木) 23:35:01
これは…出納責任者となると連座失職で補選はほぼ決まりか?

自民・松本議員派、出納責任者ら逮捕へ 公選法違反容疑
http://www.asahi.com/national/update/0929/TKY200509290201.html

 11日に投開票された衆院選で千葉7区から初当選した松本和巳議員(40)=自民、千葉県松戸市小金=派の出納責任者を含む運動員3人が、選挙運動を手伝った大学生らに違法に報酬を支払ったとして、千葉県警は29日朝、公職選挙法違反(買収)の疑いで、3人から事情聴取を始めた。容疑が固まり次第、逮捕する方針だ。

 出納責任者が罰金以上の刑を受けた場合は、議員本人の責任を問う公選法の「連座制」の対象となる。県警は陣営中枢の関与や資金の出どころなどについて慎重に調べている。

 これまでの調べでは、3人は選挙期間中、大学生らを使ってビラ配りなどの選挙運動をさせ、違法に報酬を支払った疑いが持たれている。

 選挙運動にかかわった大学生らは約50人で、公選法で選挙運動そのものが禁止されている未成年者も含まれていた疑いも出ている。

 松本議員の祖父・清氏(故人)は、ドラッグストア「マツモトキヨシ」の創業者で、元同県松戸市長。同議員は、衆院議員を2期務めた父・和那氏(66)の後継として前回03年の衆院選に立候補したが次点で落選。今回は前回敗れた民主党の候補を1万4171票差で抑えて初当選した。

 公選法では、連座制が適用された場合、当選が無効になり、同じ選挙では同一選挙区からの立候補を5年間禁じられる。

1477とはずがたり:2006/04/29(土) 13:04:35
■2005年選挙得票
1 宮路和明 自由民主党 前 92,291 当選
2 松下忠洋 無所属 前 68,808
3 野間健 民主党 新 31,429

乱戦の行方 05衆院選かごしま
http://373news.com/05senkyo/syuuinsen/yukue/03.htm

立候補予定者
宮路 和明(64)自民前
野間  健(46)民主新
松下 忠洋(66)無 前
 21日夜、薩摩川内市であった長屋初男鹿児島県経済農協連会長の就任祝賀会。約130人の出席者の中に、3区で激突する自民前職の宮路和明氏と比例九州前職の松下忠洋氏の姿があった。乾杯の後、松下氏が焼酎グラスを手にテーブルを回り「松下が消えるか、生き残るかの戦い」と熱弁を振るうと、宮路氏も各出席者の隣に座り「頼んもんでな(頼みますよ)」と、閉宴まで杯を交わした。緊張感が高まる会場で出席者の1人は「初めてどちらかを選ばなくてはならない」とつぶやいた。
 1996年の小選挙区制導入以来、3区を出身地とする両氏は小選挙区と比例代表を交互に戦うコスタリカ方式を採用。同方式解消後の2003年選挙も小選挙区宮路氏、比例代表松下氏でそれぞれ5回目、4回目の当選を果たした。今回松下氏の9年ぶりの小選挙区挑戦で事態は一変、初めて直接対決する。宮路氏は郵政民営化関連法案に賛成し党公認、松下氏は反対して非公認の立場だ。
■□■

集会で民主党の岡田克也代表と両手を挙げて支持を訴える新人の野間健氏(右)=23日夜、薩摩川内市のホテル
 宮路氏は、200を超す校区単位の後援会でほぼ毎週末、国政報告会を行い組織を固めてきた。総裁派閥だけに「構造改革を推進する『小泉公認』としての戦い」と位置付ける。小泉首相の父、故純也氏が加世田市出身ということで根強い小泉人気も生かす構えだ。
 松下氏は「金のかからない政治」を掲げ一時事務所を縮小したが、今回、旧宮之城町や川辺町などに事務所を新設。陣営は「各地の核は残っていた」と手応えを強調する。郵政民営化関連法案反対を受けて特定郵便局長OBらでつくる「大樹」県支部(会員約3500人)も始動した。
 自民党分裂で県建設業協会や川内市医師連盟が両氏推薦と一本化できない中で、両陣営が熱い視線を送るのが県農政連と公明党の組織票だ。県農政連は3区で加入者約1万8000人。公明党は前回の比例代表で約1万7000票を獲得した。両陣営とも「一本化は流れを左右する」と注目する。
 松下陣営や一部支持者は「郵政民営化の次は農協解体」「比例は公明党へ」という2種類のビラを配り始めた。いずれも両団体を意識したもので、松下氏自身も「比例では自民と書かない」と明言。支持取り付けの期待をにじませた。
 松下陣営の一部では、「宮路さんは小選挙区で敗れても比例復活がある。小選挙区は松下で2人当選を」との声が上がり始めた。
 これに対して、宮路氏は24日夕、急きょ鹿児島市で記者会見し、“2人当選”のシナリオを宮路陣営への切り崩しと批判した上で「比例重複立候補しない」と表明した。農協問題についても「郵政とは関係ない」と反発している。
 県農政連、公明党の対応決定を前に両陣営の舌戦はますます熱を帯びている。
■□■
 「非力で知名度もなく厳しい戦いだが、全身全霊を込めて勝ち抜きたい」。民主新人の野間健氏は、東京から家族で薩摩川内市に引っ越して5カ月。ハンドマイクを片手にJR川内駅前などでの朝晩の辻立ちは224回に上る。23日は岡田克也代表を迎えて気勢を上げた。「小泉首相のパフォーマンスも長続きしない。小泉政権が続けば大増税になる」。陣営は前回選挙の宮路氏約11万票、民主新人約4万5000票、共産新人約1万1000票を挙げ「昨夏の参院選も民主新人は約5万7000票得た。前職2人が競り合うほど勝機がある」とみる。
(政経部・雪松博明)

1478とはずがたり:2006/10/07(土) 14:52:13

社民党支部が民主候補支援 北海道2区と3区
http://www.shizushin.com/feature/sousenkyo2005/national_newssyuuinnsen/2005090601003722.htm

 衆院選北海道1区から5区までを統括する社民党札幌支部連合(代表・岩佐繁樹北広島市議)は6日、衆院選北海道2区の三井弁雄氏(民主)と3区の荒井聡氏(同)を支援することを決めたと発表した。
 両候補の選挙対策本部が社民党札連に応援要請し、先月30日の公示日ごろから協議を開始。憲法改正への反対や、介護・医療・年金の拡充など5項目で合意し、同日政策協定を結んだ。

1479とはずがたり:2006/11/02(木) 22:06:22
ワロスw

自民の支部が民主党に献金
衆院選で森元首相の相手側
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2006110100178&genre=A1&area=Z10&mp=

 自民党石川県林材業支部(金沢市、谷光一夫代表)が昨年9月の衆院選の期間中、森喜朗元首相の対立候補として石川2区から立候補し、落選した民主党の一川保夫前衆院議員が代表を務める政党支部に陣中見舞いとして、10万円を献金していたことが1日、分かった。

 業界別に組織された自民党の職域支部は、選挙で自民党の候補者を支援するのが当然。政権を争う民主党側へ献金するのは極めて異例だ。

 自民党石川県連の塚本武司事務局長は「あってはならないこと。職域支部は党本部の傘下として、党の方針を守るのは当然」と当惑している。

 昨年分の政治資金収支報告書などによると、林材業支部は衆院選公示後の昨年9月1日、民主党石川県第2区総支部(同県小松市)に10万円を献金した。

 2日前の8月30日には森元首相が代表を務める自民党石川県第2選挙区支部(小松市)に同じ陣中見舞い名目で20万円を献金。ほかの自民党候補が支部長を務める支部にも計40万円を献金していた。

 林材業支部の谷光代表は「一川さんとは林業を通じてつながりが深く(献金に)異論を唱えた会員はいなかった。選挙で(民主側に)人的な応援は出していない」と説明。
 一川氏は「知らなかった。献金を要請したこともない。森林組合の役員を務めており、林業振興に取り組んでいたからではないか」と話し「ルールに反していなければ(献金は)そのままで良いと思う」としている。(共同通信)

1480とはずがたり:2007/01/25(木) 02:36:35
(下)民主の明暗
求められる基盤作り
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/100/3.htm

 「いろいろあった。どうしたという声も聞いた」――。11日午後11時半ごろ、敗戦が決まった向井英二氏(59)が漏らした言葉が、今回の戦いのすべてを表していた。

 自民党県連の幹事長まで務め、“ミスター自民党”と呼ばれながら、民主党からの出馬。「自民プラス労組という、聞いたことがない組み合わせ」(労組の代表)の戦いだった。

 投票日を3日後に控えた8日に高岡市民会館で行われた決起集会。「1500人はいる」。陣営幹部は2階席までびっしり埋まった会場を満足げに見回した。

 それもそのはずだった。高岡市内の労組約40団体が動員の大号令をかけていた。「半分近くは労組だ」と労組幹部は胸を張った。

 集会後、同会館のロビーで、向井氏が労組の委員長ら約40人を前に「後援会、労組、一体となって最後まで支援をお願いしたい」と頭を下げると、かけ声が上がった。「よしっ」。労組独特の雰囲気は向井氏が初めて味わうものだった。

 だが、連合富山はすでに3区で社民党候補に推薦を決めていた。8月22日に開かれた3区の民主支援労組会議では、「推薦が無い限り動けない」と向井氏支援に難色を示した組合も出た。“自民の顔”の応援に一部労組は二の足を踏んだ。

 さらに向井氏が出馬を表明したのは、公示のたった11日前。通常の選挙では、1年前から労組の役員会に出席し、組合員に電話をかけて支持を取り付けるが、「顔見せすらまともにできなかった」と陣営幹部。

 その結果は数字に表れた。読売新聞社と日本テレビ・同系列局が共同実施した出口調査によると、向井氏は民主支持層の45%しか固めきれず、無党派層の支持も19%にとどまった。選対本部長の山上正隆県議は「なぜ向井氏が民主党から出馬したのか理解してもらうのに時間が必要だった」と出遅れを悔やんだ。

 一方、「自民の向井」だからこそ支援してきた企業も離れた。陣営が出向くと「向井を門から入れるなと言われている」「今回は表だって動けない」と言われた。

 保守系の向井後援会と労組が“両輪”となった戦いは終わった。山上県議は「次につなげるには、今回のような協力体制で足場を固めるしかない」と言い切る。しかし、向井氏は、今後の民主党との関係を問われ、固い表情を崩さぬまま言った。「今は自分の気持ちの整理がついていない」

     ◎

 「強い逆風の中で、2万票も増やせた」。12日午前1時ごろ、1区の村井宗明氏(32)が比例選で復活当選を決め、喜びを口にした。

 「若さ」を売りに2003年の前回衆院選では、無党派から多くの支持を得た。今回の出口調査では、無党派の支持は、自民党の長勢甚遠氏(61)が41%に対し、村井氏が51%と、風は吹いていない。それでも票を上積みしたことに、民主党県連の坂野裕一幹事長は「本人が地力をつけた」とみる。

 初当選以来、週末は1日に数百軒を訪ね、支持者獲得に奔走した。「村井さんが来たよ」。そんな声が富山市議の耳によく届いた。企業の朝礼の出席も前回の倍以上こなした。

 坂野幹事長は「逆風が吹いても耐えられる基盤作りが必要だ」と総括する。それは地方議員や党員・サポーターの拡大のことを指すが、民主党の結党以来、言われ続けながら進まない課題だ。民主党県連の島田幸男代表代行は表情を引き締めて言う。「2大政党制に向かうため、もう風頼みではダメ。今が民主党の試練の時だ」

1481名無しさん:2007/04/17(火) 09:43:31
国家公安委員会では、警察行政に関するご意見・ご要望を文書の郵送又は電子メールで受け付けています。
下記の内容を送信します。よろしければ【送信】ボタンを押してください。
修正する場合はブラウザの「戻る」ボタンをクリックし、やり直してください。



■ ご意見・ご要望 <全角文字1000文字以内>

2007年4月17日(火)
「笹井君の当選目指してガンバロー!」
嬉野ふるさと会館で下村猛松阪市長と市の職員等1200人が
「笹井君の当選目指してガンバロー!」

壇上右最後尾は下村市長
その後、窃盗ビラ5万枚投入し嬉野中川さくらまつり皮切りに自治会桃太郎行進・・・


三重県議選ニセ医者山中光茂・窃盗ビラ笹井健司犯罪人が当選!?


異議申出書(原本)

平成19年4月16日

三重県選挙管理委員会 御中

一、 平成19年4月8日執行の三重県議会議員選挙における当選人笹井健司氏の当選は窃盗ビラ犯罪人により無効とするとの決定を求める。またその結果、次点候補者たる(自民推薦)市野典子氏の繰り上げ当選を求める。(以下、敬称略す。) http://www.geocities.jp/kenbosaijp/index1.htm

二、 平成19年4月8日執行の三重県議会議員選挙における当選人山中光茂氏 の当選はニセ医者詐称犯罪人により無効とするとの決定を求める。 http://www.geocities.jp/kenbosaijp/index2.htm


「笹井君の当選目指してガンバロー!」
三重県議選ニセ医者山中光茂・窃盗ビラ笹井健司犯罪人が当選!?

国家公安委員会にご意見・ご要望を送る場合は、氏名、住所及び連絡先メールアドレスをご記入ください。
(氏名、住所又は連絡先メールアドレスの記載がない場合は回答を差し上げないことがありますのでご了承ください。)
なお、ご質問に関しては、回答しかねる場合もありますので、あらかじめ、ご了承ください。

下記の内容を送信します。よろしければ【送信】ボタンを押してください。
修正する場合はブラウザの「戻る」ボタンをクリックし、やり直してください。

■ ご意見・ご要望 <全角文字1000文字以内>

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/kenbosaijp/view/200704
「笹井君の当選目指してガンバロー!」 嬉野ふるさと会館で下村猛松阪市長と
市の職員等1200人が「笹井君の当選目指してガンバロー!」
壇上右最後尾は下村市長その後、窃盗ビラ5万枚投入し嬉野中川さくらまつり
皮切りに自治会桃太郎行進・・・

ご意見・ご要望を送っていただき、ありがとうございました。

1482三重ニセ医者当選!:2007/04/17(火) 17:50:59
2007年4月17日(火)

嬉野ふるさと会館で下村猛松阪市長と市の職員等1200人が
「笹井君の当選目指してガンバロー!」

壇上右最後尾は下村市長
その後、窃盗ビラ5万枚投入し嬉野中川さくらまつり皮切りに自治会桃太郎行進・・・

三重県議選ニセ医者山中光茂・窃盗ビラ笹井健司犯罪人が当選!?


異議申出書(原本)

平成19年4月16日

三重県選挙管理委員会 御中

一、 平成19年4月8日執行の三重県議会議員選挙における当選人笹井健司氏の当選は窃盗ビラ犯罪人により無効とするとの決定を求める。またその結果、次点候補者たる(自民推薦)市野典子氏の繰り上げ当選を求める。(以下、敬称略す。) http://www.geocities.jp/kenbosaijp/index1.htm

二、 平成19年4月8日執行の三重県議会議員選挙における当選人山中光茂氏 の当選はニセ医者詐称犯罪人により無効とするとの決定を求める。 http://www.geocities.jp/kenbosaijp/index2.htm

1483名無しさん:2007/04/23(月) 00:29:30
次期衆院選に向け 民主が打越氏と初会談 :: 4月22日(日)19時35分 

自民党を離党し、次期衆院選への動きが注目される元県議の打越明司さんが22日、民主党県連の川内博史代表と会談しました。今後、民主党側は打越さんへの出馬要請を本格化させるものとみられます。

 元県議会議員の打越明司さんは、2005年の衆院選・鹿児島2区で園田修光さんとの自民党の公認争いに敗れ、無所属で出馬しましたが、落選しました。

 そして当選した徳田毅さんが自由連合を離れ、昨年末に自民党入りしたことから、打越さんは鹿児島2区で自民党の公認を受けられる可能性がなくなったとして今年1月、自民党を離党しました。

 これを受けて民主党県連は、次期衆院選で鹿児島2区から打越さんを擁立することを検討していて、22日川内博史代表と打越さんの初会談が行われました。

 1時間半におよぶ会談では、川内代表から正式な出馬要請はなかったということですが、格差社会に対する政策など互いに共感しあう部分も多かったということです。

 打越さんは、22日の時点では民主党入りに慎重な姿勢を示しており、民主党県連は4月末に常任幹事会を開いたうえで、打越さんの擁立に向けた動きを本格化させるものとみられます。
http://www.kts-tv.co.jp/news/index.php?idnumber=12278

1484とはずがたり:2007/04/23(月) 11:46:03
>>1483
鹿児島は取れる1区(鹿児島市内)・2区(保守分裂傾向)は不可能な選挙区ではないのでその辺連動して行けると良いんですけど。
打越は元々県議の様ですが地盤は何処なんですかねぇ?

1485別府の春の怪:2007/04/23(月) 18:39:11
菅正雄前大分民主党県連代表(元県議)が、今月9日午後、いきなり昨日行われた
別府市長選挙に出馬する意向をマスコミに発表したが、設定した記者会見はドタキャン。
その日の夜には、「出馬しない」と取り止めた。
但し、9日は記者会見は中止したが、別府の民主党幹部の説得に応じていたわけではない。
ただ、記者会見を中止したというだけであり、このままでは出馬の可能性がまだあったので
菅正雄を別府市長選挙に出ないように説得したのは、民主党有力サポーターから依頼を受けた
別府市議を含む複数の者達らしい。
その結果を聞いた、昨日の別府市長選挙に色気のあった
前市長の井上(故・橋本元総理の親族)は、「菅が出ないなら自分も出ない」と決定し
使いの市議らに伝えた。

この結果、昨日の別府市長選挙は右翼候補はいたが事実上の信認投票で、現職の浜田博市長が再選された。
もし、菅正雄と前市長の井上が出馬していれば、菅・井上の当選は不可能であったと思われるが、
別府に大混乱を招く一歩手前であった。

この「菅出馬騒動」は、民主党幹部だった者が県議選挙の修了したとたんに、いきなり
民主党幹部も別府市長も、思いつきで菅正雄が今月9に発表したとは、考えられず
『絶対に黒幕の存在がいる』と言われている。

尚、菅正雄とは現在連絡が取れない状態が続いている。

1486片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/23(月) 19:19:05
>>1484
指宿の県議だったので指宿にはかなり強いんですが、鹿児島市や奄美では強くないんですよね。
特に奄美攻略は至難だと思われます。

1487とはずがたり:2007/04/23(月) 22:53:01
>>1486
園田(でしたっけ?)辺りも立候補してわやくちゃな選挙区に成って貰わないと小選挙区勝ち抜くのは無理っすかねぇ・・。
川内もいい加減小選挙区で勝って貰わないと差し替え候補じゃい…ヽ(`Д´)ノ

1488片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 09:01:12
私個人の感覚ですが、徳田毅からはカリスマ性とかそういうものが感じられないので、オヤジの地盤を維持できるかですね。
徳洲会本体はまた別の親族が運営して、そっちがうまく行けば、徳田毅の資金面はあまり落ちないんでしょうけど、大雑把に言うと全国的に遺産食い潰しボンクラ政治家が多いですから。
その中でも食いつぶされにくい前提にあるとは思いますが、中川大先生と組んで旧自民党掃討作戦とか始めるとどうなっちゃうかね。

ともかく、指宿の打越は、そういった敵失がないと、比例復活はともかく、小選挙区当選が厳しいでしょうね。
打越が断るなら、鹿児島市内のほうで有力候補を模索したほうが民主党にとってはいいという感もややあります。

1489午前様:2007/05/21(月) 01:40:03
静岡8区の民主候補決定です

地方:静岡 民主党衆院8区総支部長に元小平市議斎藤氏
http://www.sankei.co.jp/chiho/shizuoka/070520/szk070520000.htm
 民主党県連(渡辺周会長)は19日に開かれた常任幹事会で、前任者の鈴木康友氏が4月の浜松市長選に出馬したことに伴い空席となっていた衆議院静岡8区(浜松市)の総支部長に、元東京都小平市議の斉藤進氏(36)を選任した。早ければ22日の党本部常任幹事会で正式決定する。
 総支部長は次の衆院選の候補予定者となる。斉藤氏は会見で、高齢者福祉、障害者福祉、子育て支援などの問題に取り組むことを挙げ、「個人の尊厳を守れるような国をつくっていくため、政権与党を必ず倒さなければならない」と意気込みを語った。斉藤氏は浜松市出身。中央大卒業後、衆院議員秘書などを経て、平成11年から小平市議を2期務めた。
 また、役員人事では、参院選が近いことなどから、渡辺会長の留任が承認された。新しい幹事長、政調会長とともに6月3日の県連大会で正式決定する。
(2007/05/20 02:54)

1490とはずがたり:2007/06/15(金) 17:34:00
2005衆院選の断面 (1)
http://www.nnn.co.jp/sp/senkyo/syuin2005/danmen/050818.html
民主党の挑戦

 衆院選が公示される三十日まで二週間を切った。郵政民営化を一つのテーマに政権奪取を狙う民主、参院本会議で郵政民営化法案が否決され前回に続いて今回も保守分裂選挙となる自民、党勢の維持拡大を図る共産、社民−。日を追うごとに熱くなる真夏の前哨戦の断面を追った。

鳥取1区に初の候補者
 「国を変えるために政権交代が必要です」−。民主党から初めての公認候補として鳥取1区に立候補する民主党県連副代表で新人の早川周作氏(28)は盆入りした十三日早朝、JR鳥取駅前に一人立ち、声を響かせた。見慣れない顔の訴えに、行き交う人や車の反応はにぶい。選挙態勢が十分に整わない中での選挙戦突入となった。

 早川氏の名前が浮上したのは、衆院解散総選挙が決まった今月八日以降。擁立が正式決定したのは十一日だった。同区は、自民党の前衆院議員、石破茂氏(48)の固い地盤。早川氏は出遅れと知名度不足の上、地元の落下傘候補への根強い不信感を払しょくできるかが課題だ。

“落下傘”に不信感
 同党最大の支持団体、連合鳥取(安田邦夫会長)は十二日、琴浦町で急きょ執行役員会を開き、早川氏の推薦を全会一致で決定した。

 しかし、委員からは地元出身候補者を擁立できなかったことに対して説明を求める意見が相次いだ。安田会長は「中央からの落下傘候補の擁立は各産別の労組に違和感がある。役員が納得しても末端会員まで候補者支援を浸透できるかどうか」と不安を隠さない。

 昨年の参院選や前回の衆院選で選挙協力をした社民党が十七日に候補者を発表。社民党との選挙協力を期待していた同県連は「正直言って痛い」とますます厳しくなる選挙戦を覚悟している。

 民主党は昨年の参院選で無名の移入候補、土屋正秀氏=静岡県出身=を擁立。自民党現職を相手に善戦し、民主党公認候補として初めて十一万票台を獲得。土屋氏は次期衆院選の候補者として期待された。

 その土屋氏が昨年末に県内での政治活動の断念を表明。同県連は国政選挙の有力候補に逃げられただけでなく、支援団体は落下傘候補へのアレルギーを強めた。

 その後、民主党は候補者選びで迷走。決定寸前までいった女性は自民党の他選挙区の候補者にくら替えし、石破氏との選挙に難色を示して断念した候補者もあったという。結局、再度声を掛けた土屋氏にも断られた(結局、今回の選挙で千葉11区で出馬)。

批判解消に躍起
 最終的に、今回の選挙で政権交代の実現と党勢拡大を図りたい同党県連は党本部からの落下傘候補を受け入れる格好で早川氏を擁立した。

 早川氏は「予想以上に落下傘候補に対する批判があり、困惑している」とした上で、「県民の皆様に受け入れていただけるならしっかりとアピールし、生涯を通じて鳥取のために頑張っていきたい」と批判の解消に躍起になっている。

 十六日の鳥取しゃんしゃん祭では、早川氏はウサギの着ぐるみを着たスタッフと同市のメーンストリート若桜街道を歩いて知名度アップに懸命の姿勢を見せた。土屋氏から受け継いだ「本人です」のタスキを肩に掛けて、さわやかにあいさつ。周りを同党県連の福間裕隆幹事長らがサポートした。

 保守層が強い鳥取県で、民主党の基盤は弱い。今年五月末の党員、サポーター、議員らの総数は全県で三百十二人。特に1区は百人弱でここ数年ほとんど増えていない、という。ただ、今年にかけて山田幸夫県議、寺垣健二鳥取市議らが入党。民主党の地方議員が誕生し徐々に基盤を築きつつある。

 同党の支持団体の一つ、部落解放同盟県連の書記長を務める山田県議は「落下傘候補に批判があるのは仕方ない。早川という人物を見て判断してもらうしかない」と強調。近く選対本部を立ち上げ、追い上げを図る。

1491とはずがたり:2007/06/15(金) 17:34:18

2005衆院選の断面 (2)
保守分裂
http://www.nnn.co.jp/sp/senkyo/syuin2005/danmen/050819.html
"自主投票"で水面下し烈

 衆院選鳥取2区に自民党公認で立候補する新人で元郵政公社部長、赤沢亮正氏(44)は十七日、東京で小泉首相に面会し、公認証書を受け取り、握手を交わした。赤沢氏は郵政公社で郵政民営化を前提とした国際物流などの戦略づくりに携わっていたという。

 これに先立って自民党鳥取県連が赤沢氏の公認申請を決めた十二日、赤沢氏は東京から米子空港に到着して、当時の心情を一気に語った。

 「小泉総理を尊敬している。郵政民営化法案という選択肢を有権者に提供するのも(小泉首相の)国民思いの対応だ。私自身はその力になれるのであれば(衆院選で)選択肢を提供したい」
小泉VS反小泉
 一方、衆院本会議で郵政民営化関連法案に反対し、党県連による公認申請が見送られ、同じ鳥取2区に無所属で立候補する前衆院議員の川上義博氏(54)。反対派を公認せず、しかも反対派の選挙区に対立候補を擁立する党執行部の手法を厳しく批判する。

 「法案の内容が、私の主張する郵政三事業一体の完全民営化から乖離(かいり)して不完全だったことと、地元の民意を踏まえて法案に反対した。多様な価値観を認め合うのが自民党であり、反対派の意見を抹殺するのは間違っている」

 川上氏は自民党員であり、現在、党県第二選挙区支部長。赤沢氏も党員である。民主、共産両党の候補とともに四人の出馬が確実な鳥取2区では、自民党に籍を置く者同士が争う。二〇〇三年秋の前回衆院選に続く保守分裂選挙。今回は「小泉対反小泉」の様相も濃い。

 党公認申請問題を協議した十二日の党県連常任総務会。2区の公認申請をめぐり川上氏擁護派と執行部が激突した。

 このときの対立状態はその後も続き、赤沢氏公認を「納得がいかない」とする党県議が、党県連の幹事長や副幹事長の役職を辞任する意向を固める事態に至っている。

 一方では「郵政民営化の選択肢が提供されなければ今回の選挙の意味が失われる。赤沢氏は最適な候補だ」と赤沢氏を支援する党県議も。2区の党県議が川上、赤沢両氏のそれぞれの支援に、濃淡こそあれ分裂した状態で選挙戦に突入する。
2つの支部
 この分裂に拍車を掛けそうなのが、自民党本部の方針による党の新支部「党県衆議院選挙区第二支部」の設置。支部長は赤沢氏が務める。これによって鳥取2区には、川上氏が支部長を務めている「党県第二選挙区支部」と併せて二つの党選挙区支部が並存する。

 自民党本部選対関係者によれば、新支部は党員拡大や党政策の普及、党ポスター掲示などを行いこれらの活動を展開するために市町村の支部や職域支部に指示、連絡をする機能を担うという。

 党本部関係者は「選挙では党の決定した候補を支持するのが党員の義務。公認されなかった前職は本来、支部長を返上するのが筋」との見解。これに対して川上氏は「地方から乖離した新支部を強権的につくるのは前代未聞。党の歴史に汚点を残す」と一歩も譲らない。

 党の2区支部の並存が最前線の党員にどう影響するか。2区のある町議の党員は「今回、二人の立候補予定者はいずれも党員」と、川上氏が離党していた前回衆院選との違いを指摘して「取り組みやすい」と言う。分裂下、事実上の“自主投票”との見方である。ならばなおさら水面下での戦いの激しさが増していく。

1492とはずがたり:2007/06/15(金) 17:36:57
2005衆院選の断面 (3) 政策論争は略

2005衆院選の断面 (4)
変わる支持基盤
http://www.nnn.co.jp/sp/senkyo/syuin2005/danmen/050821.html
分裂続き自民に不信感

 「信自民、反小泉だ」。郵政民営化関連法案に端を発した今回の衆院選。特定郵便局長OBらでつくる自民党の有力支持団体「大樹」の鳥取県支部長、長尾汎純さん(75)は現在の心境をこう吐露した。

 「自民党が昭和三十年に誕生した当初から、特定郵便局長は党員だった。日本を良くするためには自民党でなければ駄目、と。しかし、地方切り捨ての政策にはついていけない」

 小泉首相が推進する郵政民営化が実現した場合、過疎地などの不採算地域で特定郵便局が廃止され、住民が不便を感じるという懸念は根強い。

 大樹は十八日に全国協議会を開き、衆院選の対応について郵政民営化関連法案に反対した前自民党議員を全面支援する方針を決めた。「私たちは現在も党員だが、小泉首相の考えにはついていけず、複雑な気持ち」と長尾さんは話す。

締め付けない

 特定郵便局に象徴されるように、自民党支持基盤のほころびは各界にも生じている。

 県建設業協会西部支部。会員企業百八社、総従業員約二千百人を数えるが、選挙に向けた動きは鈍い。

 「地元にとっては経済、雇用対策が急務。公共工事がこれだけ減っているのに、自民党から郵政民営化しか聞こえてこないようじゃ、選挙への熱も入らないでしょ」と同支部事務長の松林貢さん(62)はつぶやいた。

 会員企業が二〇〇四年度に受注した総額は前年度に比べて約百億円の減だった。倒産、リストラの不安を抱える企業からは政府に対する“恨み節”が。「選挙どころじゃない」と公言する企業もある。

 さらに、鳥取2区は保守分裂選挙を迎える。「当然、前回選挙と同じように今回も一枚岩とはならない。推薦候補が決まれば会員に協力要請をするが、うちは小泉さんと違って、締め付けはできませんから」。松林さんは淡々と語った。
枠外の印象
 「農業を取り巻く状況は厳しくなるばかり。補助金は毎年のように見直され、国は農家の努力ばかりを求める」。米子市内の白ネギ農家の男性(71)は、ぼやいた。

 県西部は西日本最大の白ネギ産地だが、現在、中国産を中心とした輸入ネギの増大に頭を悩ます。〇四年の輸入量は七万五千トンで、過去最多だった〇三年の一・五倍以上に。国内の収穫量が天候不良の影響で落ち込んでも、輸入ネギの大量流入で価格は据え置かれる。

 「郵政民営化だけが注目され、農業は枠外に置かれた印象。『農協が推薦したので投票は当たり前』という感覚は、今はない」と男性は言う。自民党を支え続ける農業者だが、選挙に対する冷ややかな声は広がる。
内輪の戦争
 「かつては業界自体が自らのために一致団結し、党を応援していたが、現在では団体として応援しても、その通りに動いてくれる人は少なくなった」

 声の主は、米子市内の元県議。過去の国政選挙で自民党公認候補の選対本部で陣頭指揮を執ってきた重鎮だが、近年は支持基盤のほころびを肌で感じている。

 「県西部はねじれ選挙をやっているから、業界団体がまとまらない。国政選挙では党内で内輪の戦争が続いてきた。応援者は表向きと内実で応援する候補が違ったりと、足並みがそろわない」

 分裂選挙を繰り返す自民党への不信感がほころびの要因になっている、と重鎮は断じた。

1493とはずがたり:2007/06/15(金) 17:37:15

2005衆院選の断面 (5)
存在意義
http://www.nnn.co.jp/sp/senkyo/syuin2005/danmen/050822.html

対決する野党 姿勢強調
 「野党として何をすべきか−という取り組みが必要だった」

 共産党県委員会の小村勝洋委員長は、自民、民主の二大政党による「政権選択・マニフェスト選挙」の大きな流れの中で共産党の役割を示し切れず、党勢が後退したここ数年の国政選挙を振り返る。

 「自民、民主のどちらが政権を取ろうと“コップの中の嵐”程度のこと。求められるのは真の野党、まともな野党としての役割だ」

 郵政解散が現実味を増した今月五日、県庁で記者会見に臨んだ鳥取2区新人候補の鷲見節夫氏(60)は闘志をみなぎらせた。党のキャッチフレーズは『たしかな野党』。その三日後、党の存在価値を試す戦いの火ぶたは切って落とされた。

比例議席奪還を
 今回選挙の至上命題は「比例議席の奪還」(小村委員長)。二年前の総選挙で議席を失い、今回の“主役”となっている元衆院議員、中林佳子氏(59)=比例中国、四期=は衆院解散の翌日、早速、鳥取入り。十三日にも、1区新人候補の塚田成幸氏(41)とともに街頭でマイクを握った。

 二年足らずで巡ってきた好機。同日の1区総決起集会で中林氏は「むちゃくちゃな解散だが、議席回復のチャンス。郵政民営化は百害あって一利なし、小泉改革は連続的な社会保障の後退だ」と力を込め、「大増税路線、憲法改悪を体を張って食い止める」と党の独自色を強くアピールした。

県内党勢は上昇
 国政選挙では退潮傾向の共産党だが、鳥取県ではこのところ、党勢は拡大傾向にある。党創立の月に当たる七月から八月にかけての一カ月間で、七十人が新たに入党した。これは、党創立六十周年の二十三年前の同時期に一気に百三十人増えたのに次ぐ数字。

 小村委員長は「小泉構造改革で生活が厳しくなっていることや、憲法を変える動きに危機感を抱く人たちが、流れを変えようと考えている」と手ごたえを感じている。「生活が厳しければ年金問題などに関心が集まるが、憲法は国の根本にかかわる問題」と、郵政問題などの陰に置かれた感が否めない憲法問題を争点に押し上げたい考えだ。

党の存亡をかけ
 社民党県連(佐々木周子代表)は前回以上に厳しい戦いを強いられている。前回、1区と2区で民主党との間に存在した「すみわけ」は、同党の両小選挙区での候補擁立で消えた。

 社民党1区新人候補の田中清一氏(52)の出馬会見に同席した、米井悟県連副代表は「民主と協力して比例が拡大する保証は何もない。選挙協力はあり得ない」と決別を宣言。「民主の政策も、自民より右寄りの危険な方向に進んでいる一面があり、大いに批判していく」と対決姿勢を鮮明にした。

 田中氏は「小泉政治は自民党をぶっ壊すと言いながら、平和と暮らしをぶっ壊した」と小泉政権下の構造改革や外交政策を批判。郵政民営化については「今は必要ない。首相の姑息(こそく)な争点外しだ」とし、「先の大戦の反省から手にした平和憲法を守り、暮らしに生かす」と、平和や福祉などに重点を置いた政策実現に向けた決意を表明した。

 二十日には新社会党県本部(山脇敏正委員長)と政策協定を締結。田中氏の推薦、比例での支援を取り付け、護憲議席の拡大に向けた戦いを本格化させた。ただ、小選挙区制度導入後、後退を続ける社民党を取り巻く現状は厳しく、まさに「党の存亡をかけた戦い」(米井副代表)。その存在意義そのものが問われる選挙でもある。

1494とはずがたり:2007/06/15(金) 17:37:33

2005衆院選の断面 (6)
注目の公明票
http://www.nnn.co.jp/sp/senkyo/syuin2005/danmen/050823.html
激戦2区で勝敗の鍵に

 自公連立で政権与党の枠組みを維持しようとする公明党。鳥取県内の公明党基礎票は約四万票強とみられており、同党独自公認候補を出さなかった、二〇〇三年の前回衆院選では比例区で六万三千三百五十四票を獲得している。同党県本部では今衆院選も小選挙区の独自候補を立てない方針を固めており、公明票の行方が注目される。特に激戦の2区では、公明票が勝敗の鍵を握ることも予想されている。

 公明党の支援に関しては連立与党を組む自民党が、公認候補として出馬予定の鳥取1区の前衆院議員、石破茂氏(48)、2区の元郵政公社部長、赤沢亮正氏(44)への、推薦を依頼。小選挙区での支援を要請した。
1区は3万票余
 このうち、前回衆院選の比例区で公明党得票数が三万千五百票余りだった1区では、十八日には石破氏の支援が決定。二十日に後援会事務所で推薦状の交付が行われた。

 公明票の石破氏支援に関しては、同氏が新進党から自民党に復党した際のあつれきが根深いものとして残っているとの見方もあるが、前回衆院選の出口調査を基にした分析では、石破氏は公明支持層の87%の支持を受けており、両者の連携はスムーズに進むものとみられる。

 一方、2区では前回衆院選の比例区での公明党得票数は三万千八百票余り。連立与党の自民党公認候補の赤沢氏、無所属での立候補となるが、これまで連立与党の一員として連携を深めていた前衆院議員の川上義博氏(54)の保守系二陣営はぜひとも取り込みたいところだ。
比例支援で含み
 二十二日現在、2区での公明党の支援方針は明らかにされていないが、出遅れている赤沢陣営では手堅い公明票は力強い支援となる。赤沢陣営幹部は「川上陣営に対抗するためにも公明票は重要。支援は何としてもほしい」と話す。

 しかし、前回の衆院選では保守分裂で無所属として立候補した川上氏には少なくない公明票が流れている。出口調査を基にした分析では、公明党支持層の51%が川上氏に、対抗馬の相沢英之氏へは31%が投票したとみられており、川上陣営では公明・創価学会票の流れに望みをつないでいる。

 さらに、自民党本部の川上氏への処分によっては同氏が自民党籍を失うおそれもある。そうなった場合、川上陣営は比例区での公明支援も理論上可能となることから、赤沢氏と川上氏の間で、公明党の有力支援団体である創価学会と公明党の「配分調整」が働く可能性も十分に残されている。

 創価学会の幹部も「比例区に熱心に取り組んでいただける候補をおろそかにはできない」と含みを残す。

 長岡和好代表は、現状について「自公で過半数という大前提があり、また改革推進のための郵政民営化の是非を問う選挙。自民党の公認候補が立つ以上、(川上氏支援は)難しい」との見方を示しているが、公明票の行方は選挙終盤まで目が離せない。(終わり)

1495とはずがたり:2007/06/15(金) 17:43:18
2005 衆院選とっとり
2005/09/07の紙面より
終盤の情勢
https://www.nnn.co.jp/sp/senkyo/syuin2005/jousei/050907.html
鳥取1区 (届け出順)
石破 茂  塚田 成幸  田中 清一 早川 周作

 第四十四回衆院総選挙は十一日の投票まで、あと四日と迫った。鳥取1区は石破茂(48)=自民前=が地盤の強さを見せ、早川周作(28)=民主新=、田中清一(52)=社民新=、塚田成幸(41)=共産新=を大きく引き離している。鳥取2区は混戦模様で、赤沢亮正(44)=自民新=と川上義博(54)=無所属前=が互角の戦いを繰り広げる。山内おさむ(50)=民主前=がわずかな差でこれを追い、鷲見節夫(60)=共産新=は苦戦を強いられている。終盤の情勢を地域別に探った。(文中・敬称略)

鳥取1区

【旧鳥取市】
 早川は、多くの浮動票が見込める旧鳥取市で何とか食い込みたいところ。民主党の系列県議や市議も増えており、前回参院選で同党公認候補が獲得した約二万五千票に上積みを狙うが、知名度不足は解消できず。

 二度目の挑戦となる田中は、大票田の鳥取市で二回目の知名度を生かし、石破を追う三候補の中から抜け出したい。しかし、前回同様、部落解放同盟の支援は得られず(→前回と同様には支援を得られないのか前回に引き続いてなのか?前者っぽいがだとすると解放同盟は前回誰を推したんだ?)、今回は民主の選挙協力もなく、苦戦。

 塚田の現住地で、最重点地域に挙げている地域の一つ。妻の市谷知子氏の知名度を生かした選挙戦を展開(する。)

【倉吉市】
 石破は、農林業、会社員、企業経営者、幅広い年代から支持を集めて選挙戦を優位に展開。民主党支持層への食い込みも見せる。

 早川は、連合傘下の労組、部落解放同盟の支援を受けて支持拡大を図る。一方で支援団体の動きに鈍さもみられ、民主党支持層に浸透し切れていない。無党派層の支持獲得、労組の票固めに力を入れ、九日の総決起大会で最終盤の追い上げを狙う。

 田中は、社民党支援労組の支援で浸透を図るが情勢は厳しい。七、八両日の中部遊説で支持拡大を訴える。

【東伯郡東2町】
 早川は、旧羽合町で健闘しているが、保守地盤の強い地域で市内に比べて浸透度は低い。

 田中は、厳しい情勢だが陣営幹部は「新社会党の支持者の応援もある」と語(る。)

【旧岩美郡】
 石破が大きくリードを広げるが、態度未定の有権者も二割以上あり、さらに支持を掘り起こす。

 早川は、県東部の中で手応えを感じている地域。終盤には重点的に遊説し、反石破の受け皿を狙う。

 岩美町出身の田中は、町議、町長選出馬の経験もあり、得票を積みたいが、伸び悩んでいる。

【旧八頭郡】
 田中は、前回四千八百票を獲得し健闘したが、今回は苦戦。系列県議のいる智頭町を拠点に支持拡大に力を注ぐ。

 塚田は、八頭町議選の八東選挙区でトップ当選を果たした町議らを軸に浸透を図るが、町議のいない智頭町が課題。

【旧気高郡】
 石破がリード。前回、八頭、東伯に次いで三番目の得票率となって(いる。)

 塚田は、前回衆院選で共産党候補の支持率が最も高かった地域であり、今回も前町議らの支援で得票増に期待する。

1496あしたの牙:2007/06/17(日) 21:32:33
石川3区

民主党県連は16日、金沢市内で幹事会を開き、次の衆院選石川3区の公認内定者として中能登町(旧鹿島町)出身で大手証券会社に勤める近藤和也氏(33)を党本部に申請することで合意した。参院選石川選挙区の公認に一川保夫氏(65)を擁立した矢先の決定で、近藤氏の地盤である能登地域での支持者拡大の狙いもあるとみられる。


 党本部の常任幹事会で正式に決まる。近藤氏は、06年春に同党の候補者公募に応募。参院選の候補者を探る動きの中、小沢一郎代表らと面談し、衆院選での擁立が内定した。現在は大阪在住で近く地元に戻る予定だという。3区対策には前回候補者の桑原豊氏にも協力を要請していく。


 近藤氏は県内の国会の議席を自民党が独占している現状に「自民党の呪縛から解き放つには民主党が必要」と意気込みを語った。一川氏は参院選を間近に控えた時期の決定に「お互いプラスになる」と近藤氏を通じた能登地域での得票増に期待をのぞかせた。


 近藤氏は参院選の公認候補の一人としても名前が挙がっていた。

1497とは:2007/06/18(月) 02:25:35
あしたの牙さんはじめまして。レス感謝っす。上の方で話題になってた元羽咋市長ではなく若いの擁立で来ましたな。自民の岩盤が強固な石川三区では厳しそうな気がしますけど…

1498とは:2007/06/18(月) 02:29:09
因みにこのスレは05年に小泉にぼろくそにやられた際のスレなんで捲土重来スレの方に書き込んで頂けると良かったかと思います。

1499とはずがたり:2008/01/06(日) 19:42:45

2区奪還へ自民総動員 民主も菅氏ら投入
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/yamaguchi/SEB200508270004.html
2005年08月27日

 県内で唯一、民主党が議席を持っていた山口2区。自民党候補がようやく決まり、共産党も加えた三つどもえの構図が、ほぼ固まった。中央から党幹部が次々に駆けつけるなど、前哨戦は急速に熱を帯びてきた。
 03年の前回総選挙まで2区で2連勝の民主前職、平岡秀夫氏(51)。26日夕、光市民ホールに集まった支持者約250人に菅直人・前党代表が訴えた。「平岡さんは、新しい政権を作り新しい改革を進める上で、日本のために必要な人材」
 民主党は連日、党の顔役を投入し「政権交代」を前面に打ち出す。

 一方、自民党は、21日に党公認が決まったばかりの新顔、福田良彦氏(35)の浸透に懸命だ。
 党県連は26日の選対会議で「全面支援」を決定。30日の公示日、福田氏の出陣式に1、3、4区から県議を送り込むほか、選挙期間中、党の全県議36人を投入する異例の選挙態勢で臨むという。「こんな事態は、かつてない」と県連幹部。
 「失われた議席を奪還するため、福田さんが勇気を持って決意した。大きな力を与えて欲しい」
 24日は福田氏の地元、岩国市のJR岩国駅前で、安倍晋三・党幹事長代理が、実弟の岸信夫参院議員、県連の河野博行会長ら地元県議10人と並んで支援を訴えた。
 河野会長は、岸信介、佐藤栄作の兄弟宰相を輩出した田布施町周辺の県東部を「保守本流の拠点」と位置づけ、「2区の議席奪還は県連の最重要課題」と繰り返す。
 党県議の数も4選挙区で最多の11人。県連の2区への思いは強いが、候補者擁立は迷走した。
 今回は、突然の解散、前回まで2区に立候補した佐藤信二氏の引退表明と「想定外」の事態が続いた。だが、そうでなくても「保守本流の土壌が崩れている」と県連幹部は危機感を訴える。

 民主党に議席を奪われた5年間の「空白」が大きいという。ある幹部は「最古参で名門の佐藤家がいる限り、見えない形での動きも出来なかった」。別の幹部は「地元と党本部の意思疎通が出来なかった」と話す。

 同区には共産党新顔の山中良二氏(46)も立候補を予定。増税反対を中心に訴えて回っている。

1500とはずがたり:2008/01/10(木) 16:49:27

短期決戦・迫る衆院選<山形>
上 自公協力
試される両党の「本気度」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/071/1.htm?from=goo

 衆院解散翌日の9日、自民党前議員の加藤紘一(3区)は、公明党代表の神崎武法と握手を交わした。3区の公明党支持者らに配布されるパンフレットの写真撮影のためだ。一週間後の16日、新庄市で開かれた後援会の会合で、加藤は「簡単な選挙ではない。党県連会長として、私は公明の皆さんにも支援をお願いした」と明かした。その場にいた公明党県本部代表の寒河江政好は満面の笑みで、「この際、思い切って協力させて頂きます」と応じた。

 “ツーショット”は、加藤だけではない。遠藤利明(1区)、遠藤武彦(2区)の自民党前議員2人も、公明党元議員の若松謙維と写真に収まった。若松は、公明党の比例選東北ブロックで、名簿2位への登載が想定されている。東北ブロックでの2議席獲得は党の悲願。公明党県本部の幹部は、「若松の当選こそが、“両遠藤”が生き残る近道、という意味だ」と写真を解説してみせた。

 寒河江は「これほどの協力態勢は、自公協力が空前の成果を挙げた前回の総選挙ですら見られなかった」と振り返る。自民党は前回、「単独過半数」を目標に掲げ、自民候補が「比例選は公明へ」と訴えるのを容認しなかった。だが、今回は党総裁でもある首相の小泉が、8日の記者会見で「自公両党で過半数を得るよう全力を尽くす」と明言、バーター協力を認めた。

 悲願の2議席へ向け、公明党県本部が掲げた比例選目標は9万票。全都道府県本部で1位だった伸び率45・5%を記録した前回の約8万6000票をさらに上回る数字であり、自民党からの「思い切った協力」が不可欠となる。

 ある自民党候補予定者の選対幹部は最近、公明党県本部の幹部に「今回は両遠藤先生のため、Fまで回ります」と告げられた。公明党の基礎票は、創価学会員を中心とする支持者からなる。「F」とは、創価学会員以外の「フレンド」を意味し、自党以外の候補のために働きかけるのは、極めて異例という。公明党はまず、自らの「本気」を示そうとしたわけだ。

 自民党はどうか。2004年7月の参院選では、公明党の比例票は6万4000票にとどまった。今年1月の知事選は自民党前議員3氏と公明・民主との“代理戦争”の様相を展開したあげくに、自民党3氏の推す斎藤が当選した。自信を深めた自民党側に、「自公協力」への依存度がやや薄れたように見える。

 だが、公明サイドはあくまで強気だ。比例選の名簿上位に比例単独候補が並ぶ自民党では、復活当選の可能性は極めて小さく、小選挙区での当選以外に生き残りの道はない。1、2区での自民党と民主党の競い合いは前回をしのぐことが確実で、むしろ公明党の存在感が高まると予想されるためだ。

 17日に遠藤利明の選挙事務所開きに駆けつけた寒河江は、内閣支持率の上昇に沸く自民関係者を前に「自民の人気が高いわけではない。遠藤先生にとって、決して生やさしい選挙ではない」と言い放った。「全面協力」の真価が問われる戦いが、幕を開けた。(敬称略)

1501とはずがたり:2008/01/10(木) 16:49:40

政治生命賭けた選挙で負けたんだから鹿野は市長の息子に議席譲って引退しろってんだ。
<山形>
短期決戦・迫る衆院選 中
瀬戸際の民主 
3区捨て、社民と協力へ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/071/2.htm?from=goo

 公示を10日後に控えた20日午前、山形市七日町の長源寺に、1区に立候補を予定する民主党前議員・鹿野道彦の姿があった。「盟友」と呼んだ前山形市長・吉村和夫の三回忌法要が行われた蒸し暑い本堂で、鹿野は口を真一文字に結んで位牌(いはい)に合掌、吉村の遺影に「決意」を告げた。

 「今回の選挙に政治生命をかける」
 決意は衆院解散後、吉村の長男で、鹿野の選対幹事長に就いた和文にも伝えられていた。政治の矢面に立つのを嫌って渋る和文に、鹿野は懇願して就任の応諾を得た。

 吉村和夫の死去から2か月後に行われた前回の衆院選で、鹿野は自民の遠藤利明に2万票差をつけられ、初めて苦杯を喫した。比例選でかろうじて復活当選したが、後援会「愛山会」のまとめ役でもあった吉村和夫がいなくなった穴は、覆いようもなかった。

 前回の衆院選で民主党は、県内三つの小選挙区すべてを失った。さらに2004年7月の参院選では、鹿野が「史上最強の候補」と言う舟山康江を立てて敗れた。党県連の命運をかけて挑んだ今年1月の知事選でも、鹿野がやはり「盟友」とした現職の高橋和雄を当選させることができず、県政野党に転落した。

 吉村和夫の死去以降、民主党は全県レベルの選挙で勝てなくなった。吉村和文の選対幹事長就任を、愛山会の幹部は「かつての二人三脚よ、もう一度、ということ」と解説。後援会再生を、民主党全体の反転攻勢のきっかけにしたい鹿野の意気込みを代弁した。

 鹿野はさらに、中選挙区時代のライバルだった元労相の近藤鉄雄を初めて選対最高顧問に迎えた。党県連会長としても、鹿野はあらゆる手を打っている。衆院解散の翌日には、早々と3区を空白区にすることを決めた。「自・民対決」への埋没を恐れる社民党は、民主の擁立断念を受けて20日、新人の伊藤●一の擁立を決めた。3区の民主組織には“主戦論”も根強かったが、鹿野ら県連執行部はこれを押し切った。

 社民党県連代表の田辺省二は「早々に擁立を断念してくれたことで、こちらの擁立も可能になった」と振り返る。民主は3区を“捨て石”にしてでも、自治労など組織票の上積みがねらえる社民党と1、2区を含めて協力する道を選んだ。

 正念場の戦いは、2区に立候補を予定するもう一人の民主党前議員・近藤洋介も同じ。自民党前議員の遠藤武彦には二回連続で敗れた。前回は猛追して比例選での復活当選を果たした近藤は、「今回は、小選挙区での当選以外に考えられない」と強調する。

 2区では、共産党が初めて候補擁立を断念した。前回の共産党候補は2区で9000票余りを獲得しており、近藤は「政策で冷静に判断して欲しい」と共産票の取り込みにも血眼だ。(敬称略)●は金片のおの

1502とはずがたり:2008/01/10(木) 16:49:58

2005衆院選 検証・自民圧勝
上 公明との協力奏功
“脱組織”で風起こす
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/073/1.htm?from=goo

 「まず、公明の皆さんが走って下さった。これが大きかった」。11日午後11時。2区での当選を確実にした遠藤武彦(自民)の口から真っ先に出たのは、公明への感謝の言葉だった。

 小選挙区で票を回してもらう見返りに、「比例は公明へ」と呼びかける自民の戦術は今回、より強く、よりあからさまに実行された。その結果、3選挙区の自民票合計は小選挙区制導入以降で最高の42万7000票余りとなり、公明も比例選で10万票に迫った。

 公明の県内基礎票は4万〜6万。読売新聞などが行った出口調査によると、比例選で公明に投票した人の約5割が自民支持層だったことが判明しており、寒河江政好・公明党県本部代表でさえ「自民がこれほど本気になってくれるとは」と驚きを隠さなかった。

 民主は今回、社民との選挙協力に重心を置いた。連合山形加盟の最大労組である自治労の票が、連携の狙いだったことは明白だ。1区の遠藤利明(自民)は12日の記者会見で、郵政民営化に対する民主の対応が不明確だったことを指摘。「民主が自治労とか郵政関係の労組とか大きな支援組織を意識しすぎ、改革を訴える資格を失っていった」と分析した。

 改革のお株を奪われ、従来の組織選挙を温存しようとした民主は、県連会長の鹿野道彦(1区)が議席を失った。草の根選挙にも力を入れた2区の近藤洋介は、かろうじて比例選で救われた。近藤は12日の会見で、「個人に働きかける努力が足りなかった」と、認めざるを得なかった。 (敬称略)

1503とはずがたり:2008/01/10(木) 16:50:16

2005衆院選 検証・自民圧勝中<山形>
保革相乗りに限界
民主の“大看板”が惨敗
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/073/2.htm?from=goo

 開票が始まった直後の11日午後9時10分、1区の鹿野道彦(民主)は敗北を宣言した。当選10回、2度の閣僚経験を誇る山形の“大看板”が初めて味わう惨敗だった。

 「11年、歯を食いしばってやってきたのに」。ようやく一言を絞り出すと、鹿野は絶句した。「改革」を標ぼうして自民を飛び出した鹿野が、「改革」を争点とした選挙で自民に敗れ、政治生命の危機を迎えることになった。

 選対幹事長を務めた会社役員の吉村和文(45)は、「ひとつの時代が終わったと思う」と総括した。吉村も、1月の知事選で現職の高橋和雄が敗れた時から、こうした事態を予感していたという。「時代の終わり」とは、2人に共通した選挙手法が通用しなくなったことを意味する。

 自民を離党してからの鹿野は、自民時代の後援会に労組、時には創価学会も取り込んで3度の衆院選を生き残ってきた。非自民勢力を母体に自民支持層の一部を取り込む「保革連合」のスタイルは1990年代前半から、対自民戦術として首長選などで流行した。

 県内では93年の知事選で高橋が本格的に実践した。鹿野や、今回は鹿野の選対最高顧問を務めた元衆院議員の近藤鉄雄はこの時、「自民の一部」だった。翌年に自民を離れた鹿野は、自らの選挙をはじめ山形市長選などで保革連合を取り入れ、連戦連勝を飾った。

 だが、吉村の父である前山形市長・吉村和夫の死去(03年8月)を境に、不敗神話に陰りが見え始める。03年の前回衆院選では小選挙区で初めて遠藤利明に競り負けた。「4選・70歳以上」を推薦しない党内規を超えて高橋を支持した知事選でも、自民衆院議員の結束に屈した。そして、今回は比例選でも復活できない決定的大敗を喫した。

 後援会をまとめてきた吉村の死がダメージになった、との見方もある。だが、政党を選択する小選挙区制が回数を重ねるほど、自民支持層の多い鹿野の後援会が浸食されるのは、当然の成り行きだった。読売新聞社と日本テレビ・同系列局の出口調査によると、比例選で自民に投票した有権者のうち、小選挙区で鹿野が獲得したのは9・7%。自民支持層に「鹿野」と書かせることが困難であることを物語る数字だ。

 出口調査によると、仮に1区の民主支持層と無党派層をすべて取り込んだとしても計35・3%。自民支持層の49・7%には遠く及ばない。吉村和文は12日、「鹿野が今後も選挙を戦うなら、後援会の抜本改革が不可欠だ」と語った。「保革連合」ではなく、自民支持層を完全に取り込んだ後援会作りが必要、という見方だ。鹿野の「政治生命をかけた戦い」は、皮肉にも民主の新たな生き残り戦略を示して終わりを告げた。(敬称略)

1504とはずがたり:2008/01/12(土) 20:56:50

舞台裏の攻防 2005衆院選
〈1〉綿貫党
離党にも揺るがぬ結束
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/097/1.htm?from=goo

 高岡市昭和町に本社を置く運送会社の会議室は、緊迫した雰囲気に包まれていた。国民新党が結成された翌日の18日夜。綿貫民輔氏(78)はテーブルを挟んで3区選出の8人の自民党県議と向き合った。新党結成の経緯を説明する綿貫氏に対し、砺波市選出の米原蕃県議はたまらず切り返した。
 「綿貫先生のおっしゃることはきれい事です。あなた個人は応援する。だが、それは無所属の話。国民新党は応援できない」。綿貫氏はうなずくばかりだった。
 「新党ができるかもしれない」。17日朝、同社には19支部の後援会長ら40人以上が詰めかけた。この時、新党の準備で永田町近くのホテルにいた綿貫氏は、後援会幹部からの電話に耳を傾け続けた。「新党への参加をやめて欲しい」「新党では戦えない」。そんな訴えばかりだった。
 保守的地盤が強く、自民党支持者が多い3区。離党した綿貫氏を支援すると、党からの除名も想定される。県議や市議にとって死活問題だった。
 電話での説得は午後も続いたが、綿貫氏の決意は固かった。「それだったら私は(議員を)辞める」。そんな言葉まで飛び出した。
     ◎
 新党結成の衝撃から5日後の22日夜。それでも旧福光町と旧井波町で開かれた後援会の集まりは、入りきれないほどの支持者であふれた。南砺、砺波の自民党両市連も綿貫支持を決議した上で、市連としての表向きの活動は休止した。離党の騒動で後援会には、危機感が芽生え、「当選させるという思いで一つにまとまった」と選対本部長の上田信雅県議は言う。
 1969年以来、12回連続で当選してきた綿貫氏。96年に集めた18万2185票は小選挙区比例代表並立制になって以来、全国で最多得票を誇る。
 強固な地盤を築いた秘密はどこにあるのか。砺波地方は松村謙三や片岡清一ら閣僚を輩出している。そんな土地柄を踏まえ、北島秀一郎県議は「歴史的に政治家を育てる気風がある。一度、推すと決めれば、徹底して応援する」と語る。
 衆院議長時代には、永田町の議長公邸を訪れる支援者が歴代議長の中で最も多かったとの逸話も残る。「支援者は綿貫さんと公邸で写真を撮ることが喜びだった」(米原県議)
 綿貫氏も支援者の期待にこたえる。弔問は欠かさず、集会では一人ひとりの名前を呼んで握手を交わす。北島県議は「地元の小さな要望を実現させた実績が信頼につながっている」とみる。
 長年、後援会幹部を務める嶋信一・南砺市議会議長は誇らし気に言った。「結局、砺波地方の自民党は『綿貫党』なんですよ」
 自民党を離れると選挙戦が苦しくなることは綿貫氏本人が一番、知っている。自民党本部が党員に公認候補を応援するように締め付けてくることも目に見えている。新党を結成した17日夜、綿貫氏は46年間所属した自民党と決別した心境を吐露した。「苦しいですよ。同志と共に育ってきた自民党を離れるのは……。中央(党執行部)の強引な手法を一番骨身に感じている私が行動を起こしたのだから(支持者に)信じてもらうしかない」
     ◇
 かつて自民党の牙城(がじょう)と呼ばれた3区が揺れている。自民党を支えてきた綿貫氏が離党し、公認を得たのは萩山教厳氏(73)。さらに自民党県連の元幹事長、向井英二氏(59)が民主党から出馬する。3区はこの3人に共産、社民の候補を加えた激戦区となる。「自民王国」の歴史を踏まえつつ、王国の変ぼうを象徴する3区の今を浮き彫りにする。

1505とはずがたり:2008/01/12(土) 20:57:15

舞台裏の攻防 2005衆院選
〈2〉“錦の御旗” 
萩山氏12年ぶり因縁対決
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/097/2.htm

 「12年間のブランクがあるが、こちらには、自民党公認の追い風がある」
 氷見市内で23日午前に行われた、萩山教厳氏(73)の氷見事務所の事務所開きで、党氷見支部長の森越林太郎・氷見市議がマイクで声を張り上げると、集まった支持者約600人は大きくうなずいた。
 萩山氏にとって今回は、久しぶりに「名前」を書いてもらう選挙。1993年の選挙を最後に、現在の選挙制度が導入された96年以後は、比例単独として出馬してきたからだ。
 昼すぎから高岡市の聖安寺で行われた事務所開きでも、威勢のいい声が相次いだ。「公認決定で、8人の小矢部市議が支持に回った」。西川公也・内閣府副大臣も持ち上げる。「当選したら大臣になる」
 まだ熱気の残る本堂。しかし、萩山氏を支持する横田安弘・県議会議長だけは、隅の方で固い表情を崩さず座っていた。
 「選対はいつできるのか」。報道陣の問いに、横田氏はいらだちを隠さずに言った。「綿貫さんは敵になった。県連は(綿貫氏支持派に)離党勧告などをし、県連主導で公認候補を支援すべきだ。白黒つかないと、選対も作れない」
     ◎
 萩山氏が3区の公認を受けたことは、郵政法案に反対した綿貫民輔氏への“刺客”になれという党本部からの命令でもあった。その後、綿貫氏は国民新党を結成し、「敵」になった。
 新党結成で、萩山氏の後援会幹部は「綿貫党も揺らぐと思った」が、綿貫氏支持の県議らは独自に選対を組織し、逆に結束を強めた。県連執行部も、だれを支援するのか「玉虫色」(横田氏)のまま、綿貫氏支持に党規違反を問うことは今のところしていない。
 公認を“錦の御旗”に、陣営では、「改革を止めるな」と書かれた党のポスターを大量に用意した。小泉首相や武部勤・幹事長ら党幹部に応援演説も依頼し、党組織をフル活用した選挙戦をもくろむ。
 陣営では「まず地元の氷見の足固め」をしてから、大票田の高岡市に攻め込む戦略を思い描く。しかし、現状は3区の自民が分裂している。選対の組織案はおおかた決まっているが、大票田の党高岡市連が態度を決めないと正式決定できない。同市連の会議が開かれるのは公示2日前の28日。「異常だ」。後援会幹部はギリギリの攻防にうなる。
     ◎
 3区は、現制度が導入される前、中選挙区制の2区に当たり、定数は3。毎回、5、6人の候補者がしのぎを削ってきた。
 その中で萩山氏は衆院議員の秘書や県議を経て、79年に初出馬。4連続次点に泣くが、票は少しずつ上積みした。「やればやるほど上がる。やめられんかった」
 そして、5回目に挑戦した90年、トップ当選の綿貫氏にわずか4356票差に迫って当選。「綿貫さんと戦えたのは私だけ」。萩山氏は胸を張る。
 今回で10回目の選挙。再び因縁の綿貫氏との対決になるが、現在の小選挙区で当選できるのはただ一人。萩山氏は力を込めた。「私は刺客ではない。地元から出して頂いた代議士。でも、今回は勝つか負けるかの戦いだ」

1506とはずがたり:2008/01/12(土) 20:57:28

舞台裏の攻防 2005衆院選
〈3〉折れた「3本の矢」
残る橘、萩山氏共闘か
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/097/3.htm

 衆院解散2日後の10日、東京・永田町の議員会館で突如開かれた会見。自民党比例単独候補としての名簿登載が厳しいとの一部報道が流れたなか、会見の主役、比例選出前議員の橘康太郎氏(71)の口から幾度も漏れたのは、「党人」として属する党への恨み言だった。

 「涙が出る。郵政法案には白票(賛成票)を入れたし、富山3区というすごいところもつくりあげた」
 党本部は8日夜、比例名簿への候補者登載方針を決めていた。「登載2、3回の候補は載せない」。方針通りなら、比例単独で3回当選の橘氏は今回、対象とならない。

 会見では、9年前の選挙に話が移った。「好き好んで比例に回ったんじゃない。地元もいやがった。やむをえずだ」
     ◎
 橘氏は、中選挙区制度最後の1993年、2区(現3区)から2位で初当選。綿貫民輔氏(78)が1位、萩山教厳氏(73)が3位当選で、全議席を自民が初独占した選挙だった。

 次の96年から小選挙区比例代表並立制になり、橘、萩山両氏は比例単独に回り、名簿2、3位で当選した。全国でもまれな、1選挙区に事実上3議員が存在する“3本の矢”と呼ばれる構図ができた瞬間だ。

 ただ、橘氏は言う。「最初、1回目は綿貫先生、2回目は萩山先生、3回目は私(が小選挙区に出る)ということだった」。選挙の度に候補者が、小選挙区、比例単独からの出馬を代わる「コスタリカ方式」のことを指し、当時、各地でこの方式が採用された。
 しかし、その後、綿貫氏以外が小選挙区に立つことはなかった。
     ◎
 党本部に対して「例外」を主張する橘氏は、「一卵性双生児」と言われるほど仲の良い萩山氏との選挙協力について「小選挙区で出ることはしない。萩山さんは先輩ですから、先輩をたてる」と、支持する意向を示す。

 萩山氏が同調する。今回の選挙が、郵政法案反対派の旗頭、綿貫氏に対抗するための選挙である意味も込め、「今回は特例。橘先生の比例登載を求め、3本の矢が『二人三脚』になるが、手を携えてやっていきたい」と共闘を図る。党県連も、橘氏の比例名簿への登載を本部に要請している。

 萩山氏の陣営では、橘氏が93年の選挙で獲得した7万票、中でも大票田・高岡市で得た4万票に期待をかけているが、橘氏自身の処遇がまだ決まらず、「具体的な動きはこれから」(陣営幹部)という状態だ。
     ◎
 一方の綿貫氏陣営。萩山氏陣営が動けない間に先手を打ち、3本の矢時代でも着々と強化させてきた後援会をてこに、高岡市内での態勢を固める。「3本の矢と言いつつ、綿貫さんは自分の後援会を強化させていた」。そんな動きを、萩山氏の関係者は苦々しく見ている。
 「長くは続かんと、みんな思っていたけど、こんな形で折れるとは……」。ある県議は3本の矢についてこう話し、「最後のヤマが比例発表やね」と続けた。
 自民の比例名簿発表は公示前日の29日に予定されている。

1507とはずがたり:2008/01/12(土) 20:57:39

舞台裏の攻防 2005衆院選
〈4〉民主・向井氏
自民分裂で急きょ擁立
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/097/4.htm

 富山市内の会議室で17日午前10時から始まった民主党県連の四役会は、1時間で終わるはずだった。しかし、自民党の元県議、向井英二氏(59)からの決断の連絡が来ないまま、正午になろうとしていた。幹部はじりじりと待っていた。

 この時、全国の選挙区で民主党の候補者が決まっていなかったのは3区のみ。党本部への報告の締め切りは正午に迫っていた。

 正午5分前、山上正隆政調会長の携帯電話が鳴った。「やります」。声の主は向井氏。電話は役員3人に回され、向井氏は出馬の決意をそれぞれに伝えた。

 県連は当初、党本部の公募に応じた5人を軸に候補者を選考したが、有力な人物はいなかった。

 候補者が決まらぬまま迎えた8日の解散。郵政法案を巡り自民は分裂含み。県連役員の脳裏に、向井氏の名前が浮かんだ。

 民主は、昨年5月の高岡市長選で向井氏を支持。2か月後の参院選では、谷林正昭・前参院議員が「(向井氏の後援会に)力を貸してもらった」経緯もあった。

 解散から3日後の11日夕方。県連役員2人は、向井氏の後援会幹部と会談し、3区で必ず、だれかを擁立する考えを伝えた。13日には、選対本部長の広野允士参院議員ら4人が再訪。「今あたっているのは、向井さんしかいない」。そんな口説き文句で17日朝まで待つことにした。

 向井氏の決断を、広野選対本部長は「自民の分裂の影響が大きい」とみる。向井氏も「2大政党制の中で、3区に民主の選択肢がなかった。この現状を漫然と見ている訳にはいかない」と決意の一端を述べた。
     ◎
 2日後の19日午後3時、高岡市内のホテルで向井氏の出馬会見がセットされた。その10分前、会見用に用意した会議室近くのロビーで、民主党県連幹部が向井氏を握手で迎え入れた。

 「よく決断して下さいました」という県連幹部に、向井氏は「マニフェスト(政権公約)見せてよ」と求めた。関係者が慌てて冊子を持ってきた。タイミングを計って県連幹部が尋ねた。「ところで、郵政民営化についてどうお考えですか」。「基本的には反対。過疎地の郵便局をどうするのか問題だからです」。よどみなく答える向井氏に、県連幹部は安堵(あんど)の表情を浮かべた。出馬がいかに突然に決まったのかを印象づける場面だった。
     ◎
 民主の支持基盤、連合との関係も微妙だ。向井氏擁立を決めた17日の夕方、連合富山の草嶋安治会長は、向井氏の推薦願いに訪れた坂野裕一幹事長らに苦言を呈した。「今日までの経緯を大切にしてほしかった。我々の思いとは違う」

 連合富山はすでに、3区の推薦を社民党新人に決めていた。「1区民主、3区社民」に分け、1区の議席を死守する戦略だった。

 「どうして、この人(向井氏)なのか、分かりづらい」。自民党公認で県議7期、同党県連幹事長まで務めた向井氏の経歴を念頭にたたみかける草嶋会長に、坂野幹事長は黙るしかなかった。

 それでも向井氏擁立に奔走した民主幹部は、自分を納得させるように言った。「勝てる候補だ。3区にもようやく2大政党制がやってきたんだ」

1508とはずがたり:2008/01/12(土) 20:58:15

>>1096>>1099

舞台裏の攻防 2005衆院選
〈5〉社民、共産 
自・民との違いアピールへ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/097/5.htm

 参議院での郵政民営化関連法案の採決を控えた8月2日の夕方。社民党県連の菅沢裕明幹事長は、羽田空港の出発前ロビーで隣り合わせた民主党県連の坂野裕一幹事長に語りかけた。「お互いに1区、3区はそれぞれ頑張ろう」。それは、「1区は民主、3区は社民で選挙協力を」とのメッセージだった。
 「東京の意向が強くてね」。坂野幹事長は、はぐらかすしかなかった。党本部が小選挙区すべてに候補者を擁立する方針を示していたからだ。
 社民は3月末の県連常任幹事会で、3区から新人の窪田正人氏(58)の擁立を固めた。会見で又市征治・党幹事長は「民主が3区に候補者を立てたら、うちが1区に確実に立てるというのが常識だ」と述べ、民主に対し3区での候補者擁立を牽制した。(→1区擁立は回避)

 社民は、比例選北陸信越ブロックで前回逃した1議席の回復を至上命題に掲げている。民主が候補者擁立を見送るという「消極的協力」が実現すれば、窪田氏の比例復活当選の道が開けると、県連幹部は戦略を描いていた。

 衆院解散を受け、両党の支持基盤である連合富山は今月12日、1区で民主党前議員、3区では窪田氏の推薦を決定。共倒れを防ぐのが狙いだった。

 連合富山の草嶋安治会長は両党の幹事長に対し、両党間で協力を模索するよう求めていた。が、「難しいので、連合方針を出させて頂いた」と、安東誠事務局長は事情を打ち明ける。

 連合方針が決まった翌13日、又市幹事長は会見で、「すみ分けを民主と合意した。確定だ」と発言。一方の民主党県連は明確に否定。そして、3区に向井英二氏(59)を擁立した。選挙協力はならなかった。

 連合富山は窪田氏を推薦したが、実際の支援は構成労組がそれぞれ判断する。このため、組合員数で6割以上を占める民主党支援の民間労組は、向井氏の支援に回っており、「労働界として一体的な取り組みができない」(安東事務局長)のが実情だ。

 それでも、窪田氏の陣営では「窪田は連合の推薦候補」と訴え、窪田氏自身も地道に労組を回るなどして、「勤労者の代表」をアピールする。3区支部連合の小川晃代表は「3区は元祖自民3人の争いだ。第3党として、自民や民主との違いを強調するチャンスだ」としている。
     ◎
 「本籍自民だった候補が3人いる」。高岡市内免で25日に開かれた共産党の坂本洋史氏(35)の事務所開きでも、立候補を予定している自民党出身の3氏の動きを批判し、「野党」の立場を強調する発言が相次いだ。
 南砺市や射水郡など選挙区内をすでに3巡した坂本氏は住宅街などで、「ぶれない野党はどこなのか」と問い掛け続ける。
 同党には前回の衆院選で、2大政党制の流れに埋もれ、存在感を十分に示せなかった反省がある。それだけに、反保直樹・県委員会委員長は力を込める。「今回は違う。自民も民主も違いがないことを国民は感じている。『確かな野党』ということを訴えたい」
(おわり)
     ◇
 この連載は竹田淳一郎、福島利之、野口博文、米川丈士、井上亜希子が担当しました。

1509とはずがたり:2008/01/12(土) 20:58:27

激震の余波 検証2005衆院選
(上)分裂3区  
地力に無党派加えた綿貫氏
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/100/1.htm?from=goo

 「綿貫先生を中心に作ってきた自民党を相手に戦わなくてはならない矛盾を感じた選挙だった」。11日深夜、13回目の当選で歓喜にわく高岡市の綿貫氏の事務所。選対顧問を務めた河合常則・参院議員は、疲れ切った表情でつぶやいた。

 比例復活が現実的でない中、次点の萩山氏と1万9000票余りの差での当選。綿貫氏が地力を示した一方、自民党員が中心の陣営幹部は最後まで戸惑いばかりだった。

 「自民党」の看板を背負って戦った過去12回の選挙とは異なり、今回は、解散直後に結成された「国民新党」での戦い。陣営幹部は「自民党組織の強さ、公認を推す力を感じた」と振り返る。

 結果を見ると「綿貫党」の本陣である南砺、砺波の両市をほぼ固め、総得票数(約12万票)の約4割を獲得。3区内の11市町村のうち8市町村で萩山票を上回り、票田の高岡市では約2万8000票を獲得した。

 読売新聞社と日本テレビ・同系列局が共同実施した出口調査結果によると、綿貫氏は自民支持層の35%の支持にとどまった一方、無党派層で37%、民主支持層で33%の支持を得た。綿貫氏が“反自民”の受け皿となったことに加え、「小泉劇場」のもう一方の主役となったことで、無党派層の票を集めたとみられる。

 選挙中、綿貫氏本人が地元に張り付き、企業回りや個人演説会を繰り返し、票の流出を食い止めた。長年、綿貫氏を支えてきた後援会幹部OBらも選対の中枢に入り、陣営を支えた。陣営幹部は「態勢を早い段階で整え、きめ細かい選挙を行ったことが結果につながった」という。
     ◎
 「小泉風頼みだよ」。3回連続で比例選に回った萩山氏。選挙戦の序盤、なかなか盛り上がらない陣営に、萩山氏の陣営幹部はもどかしげに漏らしていた。ふたを開けてみると、小選挙区で敗れたものの、自己最多となる10万票の大台を突破し、比例選で議席を死守した。

 出口調査では、萩山氏は自民支持層の50%を取り込んだ上に、公明支持層の60%を獲得。さらに、無党派層からも32%の支持を得た。選対本部長の四方正治県議は「選挙民が時代の流れ(小泉改革)を読んだ結果」と勝因を語り、綿貫氏に約6000票差を付けた高岡市での集票について、別の幹部は「橘康太郎・前衆院議員の支援が大きかった」と説明する。結果的に、綿貫氏は激戦を制し、萩山氏も議席を獲得した。しかし、離党した綿貫氏を応援した県議9人に対し、県連は、処分も含め、党紀委員会で話し合うことを決めている。

 綿貫氏支持に回った県議の1人は「国政が富山県連を壊したのだから、我々は融和に努めるべきだ」と柔軟な決定を求め、ほかの県議は「自民党員の中に自民党に対する不信感が生まれた。感情的な面もあり、修復には時間がかかる」と厳しい見方を示す。綿貫氏の離党に伴い「自民王国」に走った激震はまだまだ余波が続きそうだ。

1510とはずがたり:2008/01/12(土) 21:00:15

>長勢氏の選対幹部の一人は「見かけは大量得票だが、実態は厳しい」とみる。
>今回は、前回比12・12ポイント増の高い投票率(65・84%)で票数が膨らんだだけで、長勢氏の得票率は前回比3ポイント減の52%となった一方、村井氏は5ポイント増の42%となったためだ。
>前回ついた約2万5000票差は、約1万8000票差に縮まった。この幹部は「前回並みの投票率だったら、この差はもっと縮む」とそろばんをはじく。

>前回の選挙で、村井氏は初出馬ながら2万5000票差まで迫り、復活当選。当選後は地元に頻繁に帰り、小さな会合にも出席して知名度を上げていた。その動きを、長勢陣営は「脅威」ととらえていた。
>結局、村井氏は今回、惜敗率を前回の67%から80%に上げ、再度復活。それも、出口調査によると、村井氏の頼みの綱である無党派層の支持を下げながら、支持基盤を固めて惜敗率を上昇させた。
>この結果に、長勢氏支持のある富山市議はため息混じりに話した。 「次もまた同じ構図。でも、だんだん(村井氏が)近づいている……」

現在(07〜08年)の1区の自民組織の危機感はこの結果から出てるようである。長勢には色々不祥事も出たしね。

激震の余波 検証2005衆院選
(中)自民への風
民主「復活」に喜び半分
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/100/2.htm?from=goo

 開票日当日の夜11時半すぎ、1区で当選確実となった長勢甚遠氏(61)(自民)の事務所。万歳三唱も終え、人もまばらになった事務所の隅で、選対本部長を務める五本幸正・富山市議は「9万票に届かんかなぁ」と期待を込めてつぶやいた。
 最新の中間発表(開票率86%)で、長勢氏の得票は8万2000票。ライバルの村井宗明氏(32)(民主)は5万8000票で、残票は2万ほど。「(村井氏は)比例復活当選もない」。選対事務長の高見隆夫市議と一緒に、にんまりと顔を見合わせた。
 だが、結果は8万8840票対7万1072票。最後に伸ばした村井氏が、比例復活を果たす。「やっぱり伸ばしてきたな……」。一時喜びにわいた長勢陣営は一転、失望感に包まれた。
     ◎
 8万8840票は、6回目の当選となった長勢氏にとって最多得票。選挙戦では、自民党県議7人、富山市議22人をフル動員した組織戦を展開。支援企業もきめ細かく回り、支持基盤の票を手堅くまとめた。選挙終盤、五本本部長も「反応は前回以上。前回の7万6154票は押さえた」と手応えを見せていた。

 読売新聞社と日本テレビ・同系列局が共同実施した出口調査結果によると、長勢氏は自民支持層の78%、公明支持層の80%を固めた。その上で、無党派層からも40%の支持を得た。無党派層は前回に比べ、長勢氏支持が8ポイント増え、村井氏支持は7ポイント減った。全国的に吹いた自民への風が、長勢氏にも追い風になったとみられる。

 しかし、長勢氏の選対幹部の一人は「見かけは大量得票だが、実態は厳しい」とみる。今回は、前回比12・12ポイント増の高い投票率(65・84%)で票数が膨らんだだけで、長勢氏の得票率は前回比3ポイント減の52%となった一方、村井氏は5ポイント増の42%となったためだ。

 前回ついた約2万5000票差は、約1万8000票差に縮まった。この幹部は「前回並みの投票率だったら、この差はもっと縮む」とそろばんをはじく。

 2区では、自民の宮腰光寛氏(54)が過去最多得票の10万1830票で当選。自民党支持層の8割近くを固めるとともに、20歳代から60歳代まで幅広い年齢層から支持を得た。陣営幹部は、「目標を超える大勝」と票の出方に声を弾ませた。

 その一方で、1区と同様、前回より得票率を2ポイント落とし、逆に民主候補が4ポイント上げた。
     ◎
 「村井氏の復活阻止」。実は、これが今回の衆院選で長勢陣営が定めていた究極の目標だった。
 前回の選挙で、村井氏は初出馬ながら2万5000票差まで迫り、復活当選。当選後は地元に頻繁に帰り、小さな会合にも出席して知名度を上げていた。その動きを、長勢陣営は「脅威」ととらえていた。
 結局、村井氏は今回、惜敗率を前回の67%から80%に上げ、再度復活。それも、出口調査によると、村井氏の頼みの綱である無党派層の支持を下げながら、支持基盤を固めて惜敗率を上昇させた。この結果に、長勢氏支持のある富山市議はため息混じりに話した。
 「次もまた同じ構図。でも、だんだん(村井氏が)近づいている……」

1511とはずがたり:2008/01/12(土) 21:03:18

>>1509-1511

激震の余波 検証2005衆院選
(下)民主の明暗
求められる基盤作り>>1480

 自民党県連の幹事長まで務め、“ミスター自民党”と呼ばれながら、民主党からの出馬。「自民プラス労組という、聞いたことがない組み合わせ」(労組の代表)の戦いだった。
 投票日を3日後に控えた8日に高岡市民会館で行われた決起集会。「1500人はいる」。陣営幹部は2階席までびっしり埋まった会場を満足げに見回した。
 高岡市内の労組約40団体が動員の大号令をかけていた。「半分近くは労組だ」と労組幹部は胸を張った。
 集会後、同会館のロビーで、向井氏が労組の委員長ら約40人を前に「後援会、労組、一体となって最後まで支援をお願いしたい」と頭を下げると、かけ声が上がった。「よしっ」。労組独特の雰囲気は向井氏が初めて味わうものだった。

 だが、連合富山はすでに3区で社民党候補に推薦を決めていた。8月22日に開かれた3区の民主支援労組会議では、「推薦が無い限り動けない」と向井氏支援に難色を示した組合も出た。“自民の顔”の応援に一部労組は二の足を踏んだ。

 さらに向井氏が出馬を表明したのは、公示のたった11日前。通常の選挙では、1年前から労組の役員会に出席し、組合員に電話をかけて支持を取り付けるが、「顔見せすらまともにできなかった」と陣営幹部。
 その結果は数字に表れた。読売新聞社と日本テレビ・同系列局が共同実施した出口調査によると、向井氏は民主支持層の45%しか固めきれず、無党派層の支持も19%にとどまった。選対本部長の山上正隆県議は「なぜ向井氏が民主党から出馬したのか理解してもらうのに時間が必要だった」と出遅れを悔やんだ。
 一方、「自民の向井」だからこそ支援してきた企業も離れた。陣営が出向くと「向井を門から入れるなと言われている」「今回は表だって動けない」と言われた。

 保守系の向井後援会と労組が“両輪”となった戦いは終わった。…向井氏は、今後の民主党との関係を問われ、固い表情を崩さぬまま言った。「今は自分の気持ちの整理がついていない」

     ◎

 「強い逆風の中で、2万票も増やせた」。12日午前1時ごろ、1区の村井宗明氏(32)が比例選で復活当選を決め、喜びを口にした。
 「若さ」を売りに2003年の前回衆院選では、無党派から多くの支持を得た。今回の出口調査では、無党派の支持は、自民党の長勢甚遠氏(61)が41%に対し、村井氏が51%と、風は吹いていない。それでも票を上積みしたことに、民主党県連の坂野裕一幹事長は「本人が地力をつけた」とみる。
 初当選以来、週末は1日に数百軒を訪ね、支持者獲得に奔走した。「村井さんが来たよ」。そんな声が富山市議の耳によく届いた。企業の朝礼の出席も前回の倍以上こなした。
     ◇
 この連載は竹田淳一郎、福島利之、野口博文、米川丈士、大山博之が担当しました。

1512とはずがたり:2008/01/12(土) 22:59:34
<栃木>

衆院5選挙区 決戦の構図
1区 1勝1敗ライバル対決
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/063/1.htm

2005衆院選 決戦の現場から(05年9月1日〜)トップ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/065/1.htm

 「国との強力なパイプ役として、力を発揮してもらわなければ」
 解散から一夜明けた9日、船田元の後援会執行部会で、宇都宮市長の佐藤栄一が声を張り上げた。会合には、知事・福田富一の後援会関係者の姿もあった。

 船田を取り巻く状況は、昨秋の知事選、同市長選で一変した。自他ともに認める盟友で、宇都宮市長だった福田が知事への転進を果たし、後継市長には、船田の支援組織会長も務めた佐藤が、民主系候補を破って当選したからだ。

 前々回2000年の選挙では、自身の離婚・再婚問題が響いて落選の憂き目を見たものの、前回03年は“ドブ板行脚”が功を奏してライバル水島広子に勝利した。「船田王国」復活は、順風満帆のようにも見える。

 だが、陣営は楽観ムードが広がるのを警戒する。前回選で水島との得票差は2万票そこそこ。郵政民営化関連法案に賛成したことで、10年以上務めてきた特定郵便局長の県内支部組織の顧問ポストを、“解任”されたことも懸念材料だ。

 「今度は向こう(水島)が死にものぐるい。気を抜いたら必ずやられる」。後援会幹事長の高橋文吉県議の表情にも余裕はない。
   ◇   ◆
 「おはようございます。行ってらっしゃいませ」
 公示翌日の31日午前7時。県内有数の渋滞ポイント、宇都宮市の新鬼怒橋に、船田元がネクタイにスニーカー姿で現れた。鬼怒川東岸に広がる工場地帯に出勤する車に向かって、一台一台、深々と頭を下げる。

 クラクションを鳴らしたり窓を開けて激励したりする人は多くない。「効果は分からない。でも1人でも多くにお会いしたい」。船田は30分間、手を振り続け、しびれた腕をさすった。

 落選を経て再起をかけた前回、船田は、自ら「がけっぷち」と称してドブ板行脚に徹し、議席を奪還した。今回も「油断したら負ける」と、地べたをはうようなきめ細かい戦術を貫く。

 これを強力に支えるのが、知事の福田富一と宇都宮市長の佐藤栄一。ともに古くからの友人だ。

 2人は、公務が終わると船田の街頭演説に顔を出し、「(国の補助金は)全部、元(はじめ)先生にとってきてもらってるんです」(福田)、「宇都宮にとって(船田と対立候補と)どっちが得かを冷静に考えて欲しい」(佐藤)と、有権者に呼びかける。

 船田の事務所には、2人の後援会関係者がひんぱんに出入りする。「知事選や宇都宮市長選のノウハウが確実に伝わっている」と、対立候補の陣営も、3人の連携に神経をとがらせる。

 「気の緩みをいかに引き締めるかにかかっている」と言う船田。「とにかく有権者に共感してもらうしかない」と話す水島。小選挙区では1勝1敗で迎えた船田―水島対決。今回、どちらかが、比例選復活もならずに議席を失えば、再挑戦は困難になるとみて、「この戦いは最終決戦」とささやく関係者もいる。今週末までに立候補予定者を決める方針の共産党も加われば、三つどもえの激戦は必至だ。(敬称略)

1513とはずがたり:2008/01/12(土) 23:00:26
>>1512-1513
水島はこんだけ気合い這入ってたのに負けて燃え尽きてしまったか。。
栃木・岐阜・山口辺りの1区はタフだけど次は取りたいねぇ。。

衆院5選挙区 決戦の構図
1区 1勝1敗ライバル対決
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/063/1.htm
2005衆院選 決戦の現場から(05年9月1日〜)トップ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/065/1.htm
1区 地べたはう気迫の対決

 「政権交代のチャンス。(解散を)喜んで受けて立つ」
 解散前日の7日、水島は宇都宮市で開いた「国政報告会」で、民主党政権樹立がかかる重要な選挙だと、何度も強調して見せた。党県連代表で参院議員の簗瀬進も飛び入りで駆けつけ、会場は、決起集会さながらの熱気にあふれた。
 「前回(03年)は、相手に同情票が集まった。今回は何としても、小選挙区で勝たなくては」。昨年の参院選で、自民党候補をしのいでトップ当選した簗瀬のボルテージも上がった。
 だが、公募候補を立てて惨敗した宇都宮市長選の記憶が頭をよぎる。「自民党は選挙になると強いが、うちは票を搾り取るような組織がない」。水島は弱点を認める。ある後援会幹部も「(比例選で復活当選した)前回は支持者個人と組織がうまくリンクしていなかった」と打ち明ける。
 危機感をバネに、今回、水島の立ち上がりは早い。すでに宇都宮市内で地域別の後援会を設立。選挙事務所の場所も決まり、ポスターも今週半ばに刷り上がる。

   △   △
 「今回の選挙では、初心に帰らせていただきます」
 公示日、宇都宮二荒山神社前でマイクを握った水島広子の声と表情に、陣営幹部は驚いた。「がむしゃらだった初当選の時を思い出す」。幹部は、船田に約1万7000票差をつけて勝利した、5年前の初陣を重ね合わせた。
 前回、水島は前哨戦で体調を崩し、選挙戦に入ったころには、すでに「ばてていた」(陣営関係者)。結果は、比例選での復活当選。1勝1敗で迎えた今回は、まさに「雌雄を決する戦い」(陣営)となる。
 「比例選(復活当選)のイスは回ってきません」。水島は断定口調で小選挙区勝負を強調。公示から3日間、ほぼ終日、選挙カーに乗り込み、身を乗り出すようにして選挙区をくまなく回った。公示前には自ら志願して、早朝、同僚国会議員の後援会バス旅行の見送りに駆けつけたりもした。
 水島の気迫に押されるように、陣営は「候補者を最大限に動かす」(選対事務局長の佐藤栄)と、過密とも言える日程を組む。公示前には、党前代表の菅直人や元首相の羽田孜らの応援を迎え、今後もさらなるてこ入れを図る構えだ。
 無党派層の動向が勝負を決すると見られるだけに、自民党の内部分裂に伴う党の埋没が心配だが、「潮目は変わりつつある。これからが勝負」と、水島の士気は高い。
   △   △
 8度目の国政選挙挑戦となる野村節子は、自宅があり、知人も多い宇都宮市南部や、ショッピングセンターなどの前で、精力的に街頭演説をこなす。
 公示翌日、JR宇都宮駅西口で、同党参院議員らと街宣カーの上に立った。
 「自民党の悪政のすべてが、審判にかけられている。命、暮らし、憲法を守るために国政に送り込んで下さい」と、小泉政権批判に多くの時間を割く。(敬称略)

船田  元51 自 前《8》(元)経企庁長官 
水島 広子37 民 前《2》党男女参画委長
野村 節子52 共 新

1514とはずがたり:2008/01/12(土) 23:00:57

>森山には苦い経験がある。比例選から2区に転じた前回2003年、比例選に転じ2区を譲った形の西川の出陣式で言った「お願いします」が、そっけないと、西川支持者から不評を買ったからだった。

衆院5選挙区 決戦の構図
2区 鹿沼の票勝敗左右
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/063/2.htm

 8日夜、衆院が解散されたちょうどそのころ、森山真弓の支持者らは、鹿沼市内で開かれた自民党支部の会合で、歓声をあげていた。
 「知事選では、森山さんに世話になった。自分の選挙以上に今回の衆院選では応援させて頂きます」。あいさつに立った知事の福田富一が、力強く宣言したからだ。
 比例選から、初めて小選挙区に転じた前回。森山は、元法相の知名度を生かし、民主党の小林守に4万票近い差をつけて圧勝した。だが、今回は、同党公認を受けた前知事福田昭夫の挑戦を受ける立場。その福田を破って県政トップの座に就いた福田富一の“支援宣言”は、森山の支持者らにとって、とても頼もしく映った。
    ◇   ◆
 対する福田昭夫は8日午後、今市市内の事務所で、衆院解散が決定的となったことを伝えるテレビ画面を、食い入るように見つめていた。
 「決戦近し」と考え、昼のうちに散髪を済ませたこともあり、表情はいたって軽やか。昨秋の知事選から、わずか約3か月のすばやい“くら替え”で、政治活動の空白はほとんどない。知事選では自主投票だった連合栃木からも推薦を取り付けた。
 「知事選敗戦の悔しさが支持者に残るうちに、衆院選に突入できるのはプラス材料ですよ」。急転直下の解散・総選挙にも、動じる様子は見られない。
 だが、ここにきて、有権者の約4分の1が集中する鹿沼市で不安要素が浮上した。前回、森山に敗れた小林を同市教育長に推す案が浮上し、それに前向きな小林が今月初め、民主党県連に離党届けを提出した一件だ。
 昨秋の知事選では、鹿沼市の票が伸び悩んだ福田にとって、同市を主な地盤に、衆院議員4期を務めた小林が公職に就くことは、大きな打撃になりかねない。
 この動きの背景に、福田と、鹿沼市長・阿部和夫の対立があると見る関係者もいる。知事時代に、東大芦川ダム建設計画を中止した福田と、地元市長として地域振興策の充実を求めた阿部の対立は、修復不能なほどにこじれていると言われるためだ。
 「鹿沼でどれだけ票が取れるかが、勝敗を左右する。小林さんの件も含め、早急に鹿沼対策を練らなければ」。福田後援会の幹部は、そう危機感を強める。
    ◇   ◆
 鹿沼市の森山後援会事務所では、解散が決まった8日、秘書や後援会幹部が、日付が変わるまで選挙準備について協議した。その日夜に地元入りした森山は東京にとんぼ返りし、9日には選挙ポスターを撮影。10日は再び地元に戻って支持者を回るなど、「やるしかない。頑張らなきゃ」と、精力的に動く。5、6日のパーティーや夏祭り会場では瞬く間に支持者に囲まれ、知名度の高さを見せつけた。
 郵政民営化関連法案に賛成した影響が懸念されるが、「(特定郵便局関係者には)メンツもあり、目立った支援はもらえないだろうが、対立候補へ票が流れることはない」と、関係者は自信を見せる。
 好材料と不安をそれぞれに抱えながら、短期決戦に臨む森山と福田。前回新人候補を擁立した共産党も、候補者を擁立する方向で検討を進めている。(敬称略)

森山 真弓77 自 前《3》(元)法相、官房長官
福田 昭夫57 民 新 (元)県知事、今市市長

1515とはずがたり:2008/01/12(土) 23:01:27
>>1514-1515

2005衆院選 決戦の現場から(05年9月1日〜)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/065/2.htm
2区 カギ握る陣営内の協力

 小雨降る公示日の夜、さくら市の屋外会場で行われた比例選北関東ブロック前議員・西川公也の出陣式。森山真弓は出席者に、何度も深々と頭を下げた。
 「(自民党)県連会長が民主の新人に負けるわけにはいかない。石にかじりついても当選したい」
 森山には苦い経験がある。比例選から2区に転じた前回2003年、比例選に転じ2区を譲った形の西川の出陣式で言った「お願いします」が、そっけないと、西川支持者から不評を買ったからだった。
 今回の相手は、前知事で知名度のある福田昭夫。当選には、森山、西川両派の一層の融和が欠かせない。

 データも激戦を裏付ける。昨秋の知事選で森山が全面支援し当選した福田富一は、2区の票だけを見ると、約2600票で福田昭夫に負けた。今回候補擁立を見送った共産党票の多くが福田に流れるとの見方もある。

 「(福田の地元の)今市の長年の支持者から『今回は投票できない』と言われた。ニコニコしているだけではだめなんです」と、森山は気を引き締める。

 この危機感は、「知名度頼み」(陣営)の森山の選挙に変化をもたらした。強調するのは、4度の閣僚経験などの「実績」。森山に対する高齢批判への反論にもなる。
 「政治の動かし方、行政の使い方の勘所がわかっています。これが私の宝」と演説で繰り返す。
 日光地区では、「珪肺労災病院の独協医大への移譲実現」、さくら市では「黒羽刑務所第2庁舎の誘致」に触れるなど、地域、地域で実績をきめ細かく訴える。
   △   △
 公示翌日の早朝。福田昭夫は、日光市の古河電工事業所通用門をくぐる社員に、忙しげに握手を求めては、「よろしくお願いします」と、頭を下げ続けた。傍らで、連合栃木副会長の田中一男が見守る。
 14年前の今市市長選以来、5回の選挙を経験したが、連合傘下労組の支援を受けるのは今回が初めてだ。
 再選を目指した昨秋の知事選で、初めて落選の苦汁を味わった。「2大政党化の流れを読み切れず、政党の公認を受けなかったことが失敗」(福田)と痛感し、今回は、民主党の公認と、その実働部隊とされる連合栃木の推薦を受けるなど、態勢を固めた。
 「民主党の知恵、連合の組織力、後援会の行動力の3者がかみ合ってきた」。福田は強い手応えを感じる。
 しかし、今市市長時代から福田を支援し続ける支持者には、民主党からの出馬にアレルギー反応を示す者も少なくない。農村地帯の2区は、県内でもとりわけ保守的な土地柄。住民からは「この地域では、民主党の金看板はもろ刃の剣」との声も聞かれる。

 農業関係者で作る県興農政治連盟は8月、5小選挙区すべてで、自民党公認候補を推薦する決定をした。
 市長時代から付き合いのある福田を支持するJA関係者も少なくないが、一方で、「自民党から出馬してくれれば、何も問題はないんだが」と話す農業者もいる。

 「農家に所得補助する直接支払いをやっていきます」。公示日の出陣式で、福田は、党がマニフェスト(政権公約)に掲げる農業支援策を訴えた。額には、知事選では一切使わなかった必勝鉢巻き。「一からやり直したい」との福田の秘めた思いが込められている。(敬称略)

1516とはずがたり:2008/01/12(土) 23:02:29

衆院5選挙区 決戦の構図
3区 公認問題が急展開
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/063/3.htm

 「ここにきて公認問題で内輪もめしたら、(自民党は)有権者にいい印象を与えない」。11日、衆院解散後、初めて開かれた自民党県連役員会。渡辺喜美は自信に満ちた表情で、持論を述べた。
 「公認問題」とは、比例選で当選してきた蓮実進が、渡辺がいる3区からの出馬を求め、党公認を申請した件だ。
 蓮実によれば、問題は、渡辺の父、美智雄の死去の翌年に行われた1996年衆院選前後にさかのぼる。
 小選挙区制が導入されたこの選挙で、蓮実は自らの地盤でもある3区を渡辺喜美に譲る形で、比例選単独候補に転じた。以来、蓮実は比例選北関東ブロックで3度の当選を重ねたが、ここにきて、「今度は私が(3区公認を)譲られる番」と主張する。
 比例選単独候補として3度の名簿登載は認めない、との党の方針があることから、すでに3期を務めた自分は、今回名簿から漏れるのでは、との危機感が背景にあるようだ。
 しかし、この日の県連役員会は、96年以降、3回連続当選を果たしている渡辺を公認候補に推すことを、ほぼ全員一致で決定。それを覆して、蓮実が公認を得ることは、かなり厳しい情勢となった。
 「めちゃくちゃな話。今から党本部に行って、掛け合う」。役員会終了後、蓮実は、憤まんやるかたない様子で、東京に向かった。
 ただ、蓮実は、「党の裁定には従う」と再三発言しており、もし公認を得られなかったとしても、党本部の決定に逆らう形で無所属で出馬する可能性はそれほど高くない、との見方も強い。
    ◇   ◆
 一方の渡辺は「(県連役員会で)皆が挙手をして決めたこと。(自分が比例選に回ることは)ありえない」と余裕の表情。「粛々と小選挙区の準備を進めるだけ」と語る。
 美智雄から引き継いだ強固な組織を持ち、3区内の全市町村に後援会を持つ渡辺。過去3回の選挙は、共産党や社民党という組織力で差のある相手との戦いだったが、今回は、蓮実の出馬宣言に加えて、政権交代を訴える民主党が初の候補擁立を決めるなど、やや構図が変わった。

 渡辺にとって組織引き締めが課題だが、今月7日、系列県議7人を集めて選挙協力を取り付け、その後、後援会幹部による選対会議を開き、選挙ビラの作成準備を進めるなど、過去3回のノウハウを生かし着々と準備を進める。
    ◇   ◆
 自民の内紛が浮上する中、民主党は公募の末、小林隆の擁立を決めた。

 東京で映像ソフト流通会社を経営する小林は、小山高に在籍したことがあるものの、3区ではほとんど足場がない。選挙区内には党支部もまだないが、「しがらみのない民間人や民主党が、新しい日本を作っていくと信じている」と言い、政治に新風を吹き込みたいと意気込む。政策面では「年金問題や少子化対策を焦点にしたい」と語る。

 4度目の挑戦となる共産党の槙昌三は小泉内閣の税制改革や外交を批判、「自民も民主も結局同じ。3区でも野党を欲する有権者は多いはず」と話し、「まずは、比例・北関東ブロックの議席を2に回復させたい」と意気込む。社民党も前回に続き、公認候補を擁立する方針で検討を進めている。(敬称略)

蓮実  進72 自 前《4》国土交通副大臣
渡辺 喜美53 自 前《3》党金融調査会事務局長
小林  隆42 民 新 映像ソフト流通会社社長
槙  昌三61 共 新 党北部委長(元)西那須野町議

1517とはずがたり:2008/01/12(土) 23:03:37

>公示日、那須塩原市での出陣式。渡辺喜美は、栃木3区出馬を断念し、福島3区に国替えした同党比例選前議員・蓮実進に感謝の意を表した。
> これまで蓮実寄りとされてきた同市長・栗川仁も同じ壇上に立ち、「不本意だろうが、感情論を捨てて、渡辺先生をかじ取り役に選ぼう」と呼びかけた。
> 長年のライバル・蓮実の出馬断念は、4選を目指す渡辺にとって、朗報だったに違いない。
> だが、それを、不安材料に挙げる関係者もいる。3区で勢力を二分する2人は、こと選挙に関しては「小選挙区は渡辺、比例は蓮実」とすみ分けてきたが、それが今回、崩れたからだ。
> これまで小選挙区では「渡辺」と書いていたという蓮実支持者は「今回は書きたくない」と話し、別の支持者は「(渡辺の)票を減らしてやった方がいい薬になる」と語気を強める。

蓮実系から誰かもしくわ本人が民主公認で出ないのかね?

2005衆院選 決戦の現場から(05年9月1日〜)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/065/3.htm

3区 国替えどう影響
  槙  昌三61 共 新
  山口 睦子58 社 新
  小林  隆42 民 新
  渡辺 喜美53 自 前《3》
  斎藤  進62 無 新

 「蓮実先生のご配慮をいただき、自民党が一本化し、感謝している」。公示日、那須塩原市での出陣式。渡辺喜美は、栃木3区出馬を断念し、福島3区に国替えした同党比例選前議員・蓮実進に感謝の意を表した。
 これまで蓮実寄りとされてきた同市長・栗川仁も同じ壇上に立ち、「不本意だろうが、感情論を捨てて、渡辺先生をかじ取り役に選ぼう」と呼びかけた。
 長年のライバル・蓮実の出馬断念は、4選を目指す渡辺にとって、朗報だったに違いない。
 だが、それを、不安材料に挙げる関係者もいる。3区で勢力を二分する2人は、こと選挙に関しては「小選挙区は渡辺、比例は蓮実」とすみ分けてきたが、それが今回、崩れたからだ。
 これまで小選挙区では「渡辺」と書いていたという蓮実支持者は「今回は書きたくない」と話し、別の支持者は「(渡辺の)票を減らしてやった方がいい薬になる」と語気を強める。

 公示翌日、渡辺は自宅近くの公民館で開いた集会で、「今は課長だが、結果次第では重役会に入れるかもしれない」と、より上のポストに意欲を見せた。だが、父の美智雄以来の支持者という男性は、会場内を見回してつぶやいた。「(聴衆の)集まりが悪い。蓮実さんがいなくなり、昼寝していても大丈夫という空気がある」
   △   △
 公示翌日の昼下がり、白いランニングシャツに緑のタスキをかけた小林隆が、大田原市内を走っていた。日焼けした顔から汗がしたたる。「一人一人がタスキをつなぐ駅伝と国造りは同じ」と、小山高野球部に在籍したという小林自らが発案したPR作戦。走った距離は公示から5日間で70キロを超えたという。

 「演説の時間がなくなる」と疑問視する声もあったが、「どれだけアピールできるか、自由に挑戦すればいい」(連合栃木会長の伍井邦夫)と、陣営は、小林の自主性を買った。

 解散直前、民主党の公募に応じ、候補者に選ばれた。党の基礎票にどれだけ上積みできるかが焦点であるだけに、パフォーマンスで「少しでも浮動票を取る」(選対幹部)ことを狙う。

 IT関連会社を起業し、ビジネスの世界で生きてきた小林。「弱肉強食もやむなし」と思っていたそれまでの考えが、選挙区入りして変わったと打ち明ける。「那須野が原に入って3週間。やはり日本には和が大切だと実感した」

   △   △
 4度目の3区出馬となる槙昌三は、公示前を含め、すでに選挙区内を4巡した。街頭演説では、「サラリーマン増税を競い合う自民と民主では駄目。『確かな野党』共産党を躍進させて欲しい」などと訴えている。

 唯一の女性候補・山口睦子は、馬頭町の産廃処分場問題や、大田原市の扶桑社教科書採択など、地域の身近なテーマに焦点を当てる。1日は矢板市内を回り、「自衛隊のイラク派兵反対」などを中心に訴えた。

 斎藤進は、地元への公共事業誘致などを主張する。選挙カーからは、「進の次は進」と呼びかけ、蓮実進の支持者の取り込みを狙っている。(敬称略)

1518とはずがたり:2008/01/12(土) 23:04:13
<栃木3区>
>>1516-1518
なんなら斎藤進候補を民主公認にするのも面白い。進歩党系候補者だそうな!

かく戦えり!インディーズ候補
http://blog.livedoor.jp/samuzorahadaka/archives/927807.html
2007年02月25日
斎藤寿々夢(斎藤 進)
こんな日本に誰がした!!

 本業は歌手であり、普段は「斎藤寿々夢」の芸名で活動している。デビューは昭和45年。しかしデビュー直後にレコード会社が倒産するなど、辛酸をなめた。
 初の立候補は92年で、依田米秋・進歩党東京都連代表が結成した「進歩自由連合」の比例区からであった。名簿順位は党首の依田氏を差し置いて、異例とも言える1位に抜擢された(依田氏は2位)。が、日本新党の躍進や進歩党の起こした金銭スキャンダルなどの影響もあってか、得票はわずか9万票余りにとどまり当選を期すことは出来なかった。
 翌年には依田党首が急逝。進歩自由連合は事実上解体に追い込まれたが、斎藤氏は新たな政治団体「文化党」を結成した。95年参院選では、党代表として東京選挙区から出馬。文化遺産の保存や職人文化の振興、文化庁を格上げした「環境文化省」の創設などを公約として掲げた。しかし、この時の東京選挙区は定数4に対して72人もの候補が乱立。さらに、名前が類似した政治団体「文化フォーラム」の公認候補も多数立候補していた。この戦いの中で斎藤氏は埋没を余儀なくされ、得票数は500票にも届かなかった。
 98年参院選では、無所属で再び東京選挙区から立候補。土地・住宅・金融政策の安定かを訴え、「こんな日本に誰がした(BUBBLE)」という歌でわかりやすく政策を伝えた。

1519とはずがたり:2008/01/12(土) 23:04:40

衆院5選挙区 決戦の構図
4区 4度目の対決軸に展開
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/063/4.htm

 「なんでこんなことになるのか……」。10日夜、真岡市で開かれた佐藤勉の後援会合同会議。引退を表明した自民党比例選前議員の植竹繁雄に代わって、二男の植竹哲也が同党公認で4区出馬を目指している件に話が及ぶと、佐藤の顔に戸惑いが浮かんだ。
 植竹繁雄は中選挙区時代、県南部の旧2区を地盤としており、小選挙区がスタートした1996年衆院選では、4区公認に名前があがった。しかし、当時新進党の山岡賢次を相手に苦戦が予想されたため、党本部のテコ入れで公認候補となったのが、県議だった佐藤だった。
 佐藤は以後、3回連続して山岡を退けてきた。佐藤にしてみれば、「党本部の要請にひと肌ぬいで、4区の議席を守ってきた」との思いが強い。後援会幹部にも「何を今さら」との思いが広がる。
 ただ、党県連が11日、党本部に佐藤の公認を求めることを決めたこともあり、植竹に対する危機感はそれほど高まってはいない。
 むしろ、佐藤後援会が脅威と感じるのは、幹部が「浮動票には少なからず(影響があると思う)」と認める、日歯連・国民政治協会を巡る迂回献金疑惑(嫌疑不十分で不起訴)の影響と、前回2003年、2万票差まで迫られたライバル山岡の存在だ。
    ◇   ◆
 対する山岡にしても、小選挙区では佐藤に負け続けており、後援会幹部は「今回は背水の陣。4区で勝たなければ政治生命は断たれる」と、緊張感をみなぎらせる。
 一部自民党議員の造反が引き起こした解散・総選挙を、「自民分裂の下で、千載一遇のチャンス」(後援会幹部)と評価。植竹の参入についても、「佐藤と足を引っ張り合ってくれれば、うちにはマイナスにはならない」(別の幹部)と見る。

 山岡自身も意気盛ん。「民主の風は、東京とか埼玉とかまで来ている」。解散前日の7日、山岡は、真岡市で開かれた労組定期大会でそう声を張り上げ、民主党支持層の拡大を訴えた。
    ◇   ◆
 「若い方が、新しい時代に対応できると思う」。8日夜、4区への立候補表明会見で、35歳の植竹哲也は、初々しさを漂わせながら抱負を語った。自民党公認を希望しているが、「小選挙区か比例選かは党に一任している」とも述べ、まずは立つことが重要とのスタンス。父・繁雄の後援会を再結集する一方、9日からはJR小山駅前で早朝の「駅立ち」をするなど、活動をスタートさせた。

 共産党も12日、山崎寿彦の擁立を発表した。2度目の挑戦となる山崎は、佐藤、山岡のライバル対決に植竹も絡んだ構図を、「有権者は、今の小泉政治を何とかして欲しいと思っている。民主党も自民党と同じだ」と一刀両断。街頭演説やミニ集会を中心として、有権者への浸透を図る考えだ。(敬称略)

佐藤  勉53 自 前《3》党国対副委員長
植竹 哲也35 自 新 (元)衆院議員秘書http://homepage3.nifty.com/1226/index.htm
山岡 賢次62 民 前《3》(元)衆院農水委員長
山崎 寿彦52 共 新 党南部地区委員長

1520とはずがたり:2008/01/12(土) 23:05:11

植竹哲也は出馬断念だが民主系へは引っ張りこめんのかね?山岡が居るから難しいけど毎回小選挙区は落選の山岡も国対委員長やって知名度あげた次回が正念場。

2005衆院選 決戦の現場から(05年9月1日〜)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/065/4.htm
4区 カギにぎる「植竹票」
  山岡 賢次62 民 前《3》
  佐藤  勉53 自 前《3》
  山崎 寿彦52 共 新

 「全力を挙げて、佐藤先生に栄冠を」。佐藤勉の出陣式で、自民党前議員・植竹繁雄が声を張り上げた。傍らに立つ佐藤は、植竹に視線も向けず、ぶ然とした表情を見せていた。

 植竹の二男哲也が解散直後、4区からの出馬を表明した“事件”は、ライバル・山岡賢次との対決を控えた佐藤陣営に大きな衝撃を与えた。哲也の動きは、1996年衆院選以来、「比例は植竹繁雄、小選挙区は佐藤」と役割分担し、ともに手を携えてきた佐藤にすれば、「反乱」としか言いようがなかった。
 哲也の出馬断念で、事実上の自民分裂選挙という事態は回避されたが、植竹とのこじれた関係は、戦いに暗い影を落とす。
 「まだ予断を許せる状況ではない」。選対本部長を務める参院議員・国井正幸は1日、選挙区内の佐藤の後援会に、「檄文」と書かれた文書を送った。
 佐藤は今回、地元・壬生町内の企業回りやミニ集会に精を出す。前回、山岡が同町の得票を倍増させたのに対し、佐藤は1000票近く減らしたことへの危機感からだ。「大きな政府を目指すか、コンパクトな小さな政府を目指すのか、二者択一の選挙です」。トレードマークの黒いスニーカーは、2足目にはき替えた。重点的に訴える郵政民営化や公務員削減などが「予想以上に反応がいい」と、佐藤は手応えを感じている。
   △   △
 「おはようございます。山岡です」
 山岡賢次は1日早朝、JR小山駅東口に立ち、出勤途中の市民への呼びかけから、この日の運動をスタートした。40分後には、市内の大手電機メーカー工場の門前へ。社員に握手を求め、右に左に走り回る。
 山岡の意気込みは「これまで見たことがない」(山岡派の小山市議)ほど。解散直後から、お盆をはさみ11日間休みなしで、街宣車で選挙区を回った。公示後も、企業、団体めぐりやミニ集会を集中的に開くなど、足で稼ぐ戦術を徹底する。山岡自身も、「何としても小選挙区から当選させてほしい」と、街頭や個人の演説会で繰り返す。
 小選挙区で佐藤に3連敗の山岡にとって、今回はまさに「背水の陣」。勝負の行方は、大票田の小山市が握りそうだが、その主戦場で不安要素が浮上した。植竹哲也が出馬表明した際、植竹支援に動いた山岡支持者の一部が、植竹が出馬を撤回した後も、動きが鈍いのだ。「盛り上がっていない。要の部分で、激震が起きているかもしれない」。小山市議で選対事務局長の塚原俊夫は危機感を募らせる。
 ただ、前回から支援を受けている連合傘下労組に、名前が浸透してきている点は明るい材料。「風は、民主の側に吹き始めている」(連合下都賀東地協幹部)と分析し、巻き返しに全力を挙げている。
   △   △
 2度目の衆院選挑戦となる山崎寿彦は、日中は10〜15回の街頭演説、夜はミニ集会に割り当て、精力的な運動を展開する。
 「4年間の小泉政治は、国民いじめの政治だ。医療費は値上げ、年金の受取額は減らされた。確かな野党、共産党を躍進させて欲しい」。3日、小山市内の街頭演説で懸命に党の政策を訴えた。(敬称略)

1521とはずがたり:2008/01/12(土) 23:05:34

>公明党関係者が茂木の集会であいさつするのは、前回見られなかったことで、市議の「決意表明」は、公明党の本気度を映す。

衆院5選挙区 決戦の構図
5区 地元密着と公募の対決
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/063/5.htm

 佐野市文化会館で6日に行われた、新・佐野市の「開市記念式」。壇上に並んだ、合併前の旧自治体3首長を前に、茂木敏充は「心から敬意を表します」と、深々と頭を下げた。
 米ハーバード大学院、外資系コンサルタントなど、華麗な経歴を持つ茂木だが、地元では、支持者との直接対話を重視した、マメな活動で知られる。
 選挙区内に、27の後援会、その下部機関として町内会ごとに600の支部を置き、網の目のように組織を張り巡らす。小学校区単位に年1回の国政報告会と、各町内会でのミニ懇談会を開催。「5人以上集まれば、どこへでもお邪魔する」(茂木)というフットワークの軽さが身上だ。
 沖縄・北方・科学技術相を務めていた前回2003年の衆院選は、12万票余りの得票で相手候補を圧倒。今回はそれを上回る13万票を目標にする。
 「改革の一層の前進か、改革の中断かを問う選挙だ」と、小泉改革の継続を訴える。
 不安要素は、4月に、佐野、足利両市で相次いで行われた市長選で、自身の支持者の対応が割れた点だ。だが、茂木本人は、選挙を通じて新たな支持者を獲得できたとして、むしろ「プラスに働いた」と話し、影響は大きくないと強調する。
    ◇   ◆
 一方、富岡芳忠は、民主党の公募で選ばれた元銀行マン。埼玉県出身で、県へのゆかりは乏しい。
 「今の自民党政治は、しがらみだらけの国民不在の政治。民主党政権を作ってゼロから日本の土台を作りたい」と、政権交代による政治刷新を訴える。
 前回、民主党候補は、茂木に9万票近い差をつけられて敗れた。「これから発表される党のマニフェストをふまえ、外交、増税などの問題を訴えて、基礎票の約3万に上積みを図りたい」と、同党県連5区支部幹事長の山口孝は意気込む。
 また、共産党は、公認候補擁立を検討中。「他党よりも人選が遅れているが、(擁立すれば)遅れをすぐ取り戻したい」(党地区委員会幹部)と話す。(敬称略)
(おわり)

1522とはずがたり:2008/01/12(土) 23:06:09
>>1521-1522

2005衆院選 決戦の現場から(05年9月1日〜)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/065/5.htm

5区 実力派に挑む新鋭
  茂木 敏充49 自 前《4》
  富岡 芳忠38 民 新

 壇上でうり二つの2人が握手を交わす。
 「弟に一つだけ言いたい。感謝の気持ちを忘れるな。多くの人に支えられて自分があるということを忘れないでほしい」
 1日夜、佐野市で開かれた個人演説会。富岡芳忠の隣で、2歳上の兄、由紀夫が激励した。
 由紀夫は、群馬選挙区で昨年初当選した民主党参院議員。公示前から芳忠の応援演説をするとともに、選挙事務所にも何度か顔を出し、選挙戦術のアドバイスをした。
 2人は、卒業した小、中、高、大学も同じなら、就職した銀行も同じ。党公認を得たのが公募だったことも同じだ。
 「保守王国と言われる群馬で兄は選挙戦を勝ち抜いた。私もしがらみのないこの地から政権交代を訴えたい」。演説にも、兄の後を追いたいとの気持ちがにじむ。

 これまで地元にゆかりがなかっただけに、「とにかく顔を見せ、声を聞かせることが大事」(山口孝・選対委員長)と、ひたすら顔と名前を売り込む戦術を取る。出馬表明から公示までの2週間余りで、街頭演説100回、支援を受ける連合傘下の組合を40近く回った。
 公示後も、毎朝6時半に選挙区内の駅前に立ち、通勤客にあいさつを続けるほか、3日からは自転車での遊説も始めた。半袖シャツにスニーカーという服装で、有権者から運動員に間違われることもある。ただ、「元銀行員だけあって、頭を下げるのがうまい。演説も滑らかになってきた」(選対幹部)という。
 「目の前の山は高いが、頂のない山はない。この山を越えて政権交代を実現したい」。富岡は力を込める。
   △   △
 「私たちは運命共同体。協力関係をさらに強化し、選挙区は茂木さん、比例は公明党の大勝利を目指し、全力で取り組みます」。公示直前の8月28日。佐野市で開かれた茂木敏充の後援会総決起大会で、公明党のある市議が力強く宣言すると、1000人を超す参加者からどよめきが起きた。
 「よく考えられたごあいさつ、ありがとうございます」。茂木は苦笑しながら頭を下げた。
 5選を目指す茂木は今回、得票目標を13万票に設定した。目標達成のためには、自民党が選挙協力を行う公明党票の上積みが欠かせない。公明党関係者が茂木の集会であいさつするのは、前回見られなかったことで、市議の「決意表明」は、公明党の本気度を映す。
 茂木は、「公明党さんに期待はするが、それに頼らず、自力で頑張らなければ、投票率は上がらない」とも強調する。
 実際、解散から公示までの約3週間、茂木は地元に張り付き、これまでにない活発な動きを見せた。企業回り約200社、街頭演説約20回、イベントあいさつ約30回をこなした。
 公示後は、前回同様、同僚や後輩の応援に全国を駆け回っている。現職閣僚だった前回は約30人で、今回は十数人。選挙期間の半分は、地元を留守にすることになる。「後ろ髪を引かれる思いだ」と茂木。留守中は、妻と選対幹部が選挙戦を支える。
 地元に戻った日は、1日約10回の個人演説会や街頭演説の強行スケジュールをこなし、「私は改革の先頭に立つ」と、支持を訴える。(敬称略)

1523とはずがたり:2008/01/12(土) 23:06:50

2005衆院選 栃木
(上)自公協力 ますます深く
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/066/1.htm

 「全国の模範になるような自公の選挙協力ができた」。1区で開票が始まって間もない11日午後9時30分。公明党県本部代表の遠藤乙彦は、当選確実の報に沸く船田元の事務所で、終始上機嫌だった。

 自身も比例選北関東ブロックで当選確実となっていた遠藤は、あいさつのため船田の隣に立ち、どちらからともなく手を取り合って万歳した。船田も「公明党の方々の協力は大変ありがたかった」と、笑顔を返した。

 前回に続く、県内5小選挙区独占。自民党県連選対本部長の矢野哲朗は、その要因の一つに、「自公協力の成果」を挙げる。
    ◆    ◆
 2003年の前回衆院選で行われた自公の協力は、公明側には、不満の残るものだった。

 関係者によると、5選挙区の自民党候補に、公明票約6万票が回されたとされる。だが、自民側から公明側への協力は、必ずしも満足なものではなかった。この時、比例選北関東ブロックの公明党票は11万8145票。同党の県内基礎票10万票への上積みは、2万票に満たず、公明側は落胆したとされる。

 こうした経験から、自民、公明両党の県組織は今回、書面で選挙協力を約束した。

 〈1〉小選挙区で公明側は、県内10万の基礎票のほぼすべてを自民候補に振り向ける〈2〉代わりに自民側は比例選で10万票の2分の1を「努力目標」に公明へ振り向ける――との内容だった。
    ◆    ◆
 両党の補完関係は日増しに強まった。どちらも、急な解散による準備不足を、選挙協力で補わざるを得なかったからだ。
 船田の事務所には、公示の前後から、「比例区は公明」と呼びかける張り紙が見られるようになった。

 「候補者も、ウグイス嬢も、『比例は自民へ』とは言わなかった」。5区の茂木敏充の選対幹部は、公明党に対する配慮を打ち明ける。

 「公明なくしてこれだけの票は取れなかった」(4区の佐藤勉陣営関係者)と、民主候補と接戦になった2区や4区では、自公協力が勝敗の決め手になったとの声も聞かれる。
    ◆    ◆
 今回、県内比例選で公明党が得たのは12万7876票。前回よりも1万票弱を積み上げた。だが、追い風に乗った自民党の大量得票にあおられ、比例選北関東ブロックの獲得議席は、目標の3に届かなかった。

 自民党にとって、選挙を重ねるごとに深まる公明党との協調関係。遠藤も「自公連立は、ほぼ恒久的なものになった」と、その蜜月ぶりを強調する。

 しかし、公明党県本部の別の幹部は、自民側の一層の努力を求めるように、「もっと信頼関係を強めなくては」とクギを刺す。時に“すき間風”が吹きながらも、「連立の家」の親密ぶりは、県内でもますます深まっている。(敬称略)

1524とはずがたり:2008/01/12(土) 23:07:00

2005衆院選 栃木
(中)民主 組織の弱さどう克服
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/066/2.htm

 投開票から一夜明けた12日朝、民主党県連代表の簗瀬進は、月曜恒例の「辻説法」のため、宇都宮市の百貨店前に立った。
 「民主党は大敗したと認めざるを得ません」。出勤途中の市民に向かい、立て直しを誓う。
 隣には、5区で敗れた富岡芳忠の姿があった。「驚き、うれしかった」と、簗瀬が目を丸くした飛び入り参加。選挙期間中の黄色いTシャツとは打って変わって、ダークスーツに身を包んだ富岡は、「今日は、次の戦いに向けての初日です」と声を張り上げた。
 「決意に満ちた若い力を得たのは、今回の大きな成果」。簗瀬は今選挙を振り返る。
    ◆    ◆
 前夜、宇都宮市の水島広子事務所に姿を見せた簗瀬の表情は、誰の目から見ても精彩を欠いていた。
 すでに、テレビは、自民・船田元の当選確実を報じていた。1区の開票開始からわずか5分という予想外の早さ。水島は、無言でテレビ画面を見つめ続け、事務所は、凍りついたように静まりかえっていた。
 簗瀬は、取り囲んだ記者団の質問が1区情勢に及ぶと、「もう、いいでしょう」と、珍しく声を荒げ、事務所から消えた。
 簗瀬に笑顔が戻ったのは、それから3時間後。比例選での復活当選を確実にした2区・福田昭夫の事務所でだった。
 「一時は、県内の民主党の灯が消えてしまうかと思った」。うわずった声で福田への祝辞を述べる簗瀬は、「全滅」の悪夢から、覚め切っていないようだった。
    ◆    ◆
 その後、4区の山岡賢次も比例復活を決め、民主党は、県内の解散時議席2を確保した。
 「全体としては、いい選挙だった」。連合栃木会長の伍井邦夫は、「善戦」だったと評価する。
 党内でも、議席を増やせなかったのは、「小泉マジック」(水島陣営選対事務長の佐藤栄)という外部要因が大きい、との見方が支配的だ。

 だが、今市市長選3度、知事選2度の経歴もある福田は、「逆風は、そんなに感じなかった」と言い、小選挙区での敗因は、むしろ、「(急な解散で)自分の考えを伝える時間が足りなかった点だ」と自省する。

 山岡の地区選対本部長を務めた県議の渡辺直治も、「民主党県議は7人だけで、自民党に見劣りする」と、組織の弱さを指摘する。
    ◆    ◆
 「連合とは別の、有権者と直につながった組織が必要だ」。簗瀬自身も、地域の団体への積極関与などを通じて、労組依存体質を改める必要があることを認める。

 2大政党による政権交代を訴えながら、まれにみる惨敗を喫した民主党。前回と同じ2議席を死守した県連にとっても、今回の衆院選を、自民王国にくさびを打ち込むための「新たなスタート」(簗瀬)にする必要に迫られている。(敬称略)

1525とはずがたり:2008/01/12(土) 23:07:12

2005衆院選 栃木
(下)変わるか政治地図
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/066/3.htm

 「全員が当選できたことは胸をなでおろす思い」。13日の定例記者会見で知事の福田富一は、自民公認の5人と、公明比例選の遠藤乙彦の計6人が全員当選したことを素直に喜んだ。

 両党の推薦を受けた昨秋の知事選への「感謝報恩」だとして、応援演説に駆け回った福田。民主・水島広子が落選し、県都・宇都宮では、福田と船田元、そして市長の佐藤栄一の“自民系トライアングル”が、より重みを増すことも予想される。

 「野党支持層の政治への発言機会が失われるのでは」と記者会見で問われた福田は、「閉ざされたということはない。代替はある」と強調した。だが、今選挙結果は、多様な民意の反映が難しいという小選挙区制の負の側面を露呈したとも言える。
    ◆    ◆
 「郵政民営化という政策の賛否を問うという、初めての小選挙区制らしい選挙になった」。民主党が初めて候補を立てた3区で大勝した自民・渡辺喜美は言う。選挙制度改革の狙いの一つだった政策の競い合いが実現した、との見方だ。

 だが、県内に地縁も血縁も希薄な「落下傘候補」の脳裏には違った景色が広がる。

 「人のつながりを大切にするのは栃木の良い点。だが、選挙となると、親の代からの支持だと言って投票する」。水島はしがらみの強さを痛感する。

 「都市部でない所で、ぽっと出の人間は当選できないということ」。3区をランニングシャツ姿で駆け回った民主・小林隆の率直な感想だ。
    ◆    ◆
 小選挙区では、かつての中選挙区よりも、ドブ板式のきめ細かい運動を迫られるという現実も、改めて浮かんだ。

 5区で過去3回連続して民主党候補を圧倒した自民・茂木敏充は、今回、60の後援会の下に600の後援会支部を設ける“大ピラミッド”で臨んだ。

 「週末は必ずどこかで国政報告会を開いていたから、急な戦いに対応できた」と陣営幹部を務めた県議の木村好文。茂木自身も、勝因は、小泉旋風よりも「地道に組織を強化・充実させてきた成果」と話す。

 「昔は、数千人規模の集会を10回やれば、それで勝てた。今は有権者の所まで行かないと票にならない」。前回の3倍の密度でミニ集会をこなした、4区の自民・佐藤勉陣営の関係者は打ち明ける。
    ◆    ◆
 「改革か、否か」という争点作りに成功し、自民党が歴史的大勝を遂げるという「新しいタイプの政治現象」(民主党県連代表の簗瀬進)に誰もが驚いた今回衆院選。

 民主党が初めて5選挙区すべてに候補者を擁立したことで、「自民対民主の全面対決の形が整いつつある」(連合栃木会長の伍井邦夫)と、本県も選挙制度改革の着地点に近づいたとの見方もある。この激戦の衝撃が、まだら模様の県内政治地図を、どう塗り替えていくか、注目される。(敬称略)

1526とはずがたり:2008/01/12(土) 23:17:55
<栃木県>事前情勢纏め
>>1512-1526

区名 自民1 自民2 民主
1区 船田 __ 石森http://www17.ocn.ne.jp/~minsyu/2007.09.18kouninkettei.html 簗瀬
2区 森山 西川 福田
3区 渡辺 蓮実 __
4区 佐藤 植竹 山岡
5区 茂木 __ 富岡

自公の関係
> 2003年の前回衆院選で行われた自公の協力は、公明側には、不満の残るものだった。
> 関係者によると、5選挙区の自民党候補に、公明票約6万票が回されたとされる。だが、自民側から公明側への協力は、必ずしも満足なものではなかった。この時、比例選北関東ブロックの公明党票は11万8145票。同党の県内基礎票10万票への上積みは、2万票に満たず、公明側は落胆したとされる。
> 船田の事務所には、公示の前後から、「比例区は公明」と呼びかける張り紙が見られるようになった。
> 「候補者も、ウグイス嬢も、『比例は自民へ』とは言わなかった」。5区の茂木敏充の選対幹部は、公明党に対する配慮を打ち明ける。
> 5選を目指す茂木は今回、得票目標を13万票に設定した。目標達成のためには、自民党が選挙協力を行う公明党票の上積みが欠かせない。
> 公明党関係者が茂木の集会であいさつするのは、前回見られなかったことで、(公明)市議の「決意表明」は、公明党の本気度を映す。
> 「公明なくしてこれだけの票は取れなかった」(4区の佐藤勉陣営関係者)と、民主候補と接戦になった2区や4区では、自公協力が勝敗の決め手になったとの声も聞かれる。
> 今回、県内比例選で公明党が得たのは12万7876票。前回よりも1万票弱を積み上げた。だが、追い風に乗った自民党の大量得票にあおられ、比例選北関東ブロックの獲得議席は、目標の3に届かなかった。

1527とはずがたり:2008/01/12(土) 23:33:08
<埼玉県>

集票の戦略  2005衆院選
■ (上) 争点はどこに?
自民 風頼み「郵政」前面  民主 揺れ動く優先政策
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/kikaku/034/1.htm

 21日正午すぎ、県庁近くの中華料理店。さいたま市選出の自民党県議や同市議らが集まり、埼玉1区で同党から出馬予定の金子善次郎の選挙戦略を練った。
 「個人名より、『自民党』を前面に出すべきだ」。幹部の発言に、「今回はその方がいい」と賛同する声が相次いだ。
 会合では、24日に予定される小泉首相の応援も生かし、無党派層取り込みを図ることを確認した。

 2003年の前回選挙。同党は県内15の小選挙区で「7勝8敗」となり、県内第1党の座を失った。今回は、解散後の小泉内閣の支持率上昇を背景に都市部での議席奪回を狙う。

 その象徴が、首相が「最大の争点」と位置付ける郵政民営化問題を前面に打ち出す戦略だ。県連会長の大野松茂は「15選挙区の公認候補予定者が一丸となって、郵政民営化を訴える」と強調する。実際、街頭演説でも「社会保障」から「まず郵政」と力点を移した立候補予定者もいる。

 だが、「風頼み」に戸惑いがないわけではない。
 13区に出馬予定の土屋品子は、21日の事務所開きで、支持者を前に「郵政民営化ばかりクローズアップされている。重要な政策の一つだが、それだけではない」と語り、持論の子育て支援などを強調した。
 「この先、有権者が冷静になったら、状況は変わるかも知れない」。陣営関係者の本音だ。
 金子を支援する自民党さいたま市議は、こう打ち明ける。「我々は風を受けての選挙をやったことがない。どうやって風に乗っていいのか分からないんだ。羽の広げ方が分からない」

 一方の民主党。
 「民主党は郵政民営化に反対なんだろ」。1区で金子とぶつかる同党の武正公一の陣営幹部は駅頭で、男性サラリーマンから怒気をはらんだ言葉を受けた。
 旧自由党との合併による追い風を受けた前回衆院選では、小選挙区で3議席増やした。
 だが、県連代表の枝野幸男は、21日にさいたま市内で開いた会合で「明日、投票なら民主党は負ける」と、現時点での劣勢を率直に認めた。
 民主党は当初、衆院選で訴える政策課題として年金改革や国の歳出削減を優先させていた。

 秩父の山間部を抱え、支持基盤が弱いとされる11区で出馬予定の八木昭次も「今まで自民党支持だったけど、年金問題を真剣にやるなら民主党を応援する」との電話を数十件受けるなど、手応えを感じていた。

 しかし、“小泉旋風”の前に同党は翻弄された。
 「民主党の郵政改革を強く訴えていただきたい」。党本部からファクスが各候補予定者に流れたのは解散4日後の12日。郵政民営化関連法案に反対した理由を有権者にきちんと説明するよう求めるものだが、岡田代表は22日、年金改革に重点を置いた政策論争を展開する考えを示すなど、揺れ動く。

 県連は24日に改めて選対会議を開き、県内での重点区の見直しなど、選挙戦略の再構築を図る方針だ。
 県連幹部は焦りを隠せない。「郵政よりも年金、子育て。他の土俵でやった方がいい。でも、間に合うか……」

1528とはずがたり:2008/01/12(土) 23:33:42

集票の戦略  2005衆院選
■ (中) 変わる?組織選挙
薄らぐ党への“忠誠”  自・民ともあきらめ顔
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/kikaku/034/2.htm

 19日に開かれた自民党県連の県議団会議。南9区(さいたま市浦和区)選出の県議、荒川岩雄が「医師会や歯科医師会の自民党員が、なぜ民主党の会合に出るのか」と声を荒らげた。

 県連幹事長の深井明はその後、両会の担当者を自室に呼び、「自民党か民主党か。はっきりさせるべきだ」と詰め寄った。

 医師会や歯科医師会には、小泉首相の改革手法への不満も渦巻く。診療報酬の引き下げ、保険診療と保険外診療を併用する「混合診療」の解禁論議などが矢継ぎ早に打ち出される中、自民党への“忠誠”も薄らぎつつある。県連関係者は「今のご時世、末端まで組織を締めるのは難しい」とあきらめ顔だ。

 「賛成票を投じた行動は理解しがたい」

 郵政民営化関連法案の衆院通過後、法案に賛成した県北部の自民党衆院議員(当時)に、地区の特定郵便局長会から「顧問解任」を通告する手紙が届いた。関係者は衆院選での応援は期待できないと感じた。

 特定郵便局長会と、局長OBや家族で組織する自民党の職域支部「大樹」は長年、同党の集票マシンとして存在感を示してきた。同党にとって、「あらかじめ票が読める、数少ない存在」(県連幹部)だった。

 その大樹は今回、法案に反対した小泉龍司の埼玉11区を除き、自主投票で臨む方針だ。会員の一人は「長く自民党を支援してきたが、今回ばかりは投票に行かない」と言い切った。

 組織の締め付けが効かないのは、民主党も同じだ。

 連合埼玉傘下で、約1万8500人の組合員を抱える金属系労組「JAM埼玉」。

 22日に群馬県・伊香保温泉のホテルで開いた執行委員会で、小選挙区で民主党の15人への推薦を決めたものの、幹部の一人は「同じ釜の飯を食った組織内候補でもないし、今どきの組合員に選挙はピンとこない」と浮かない表情をみせる。

 郵政公社の職員の一部が加盟する全日本郵政労働組合関東地方本部は、11区で小泉を推薦する見通しだが、連合埼玉は「われわれは100%民主党一本だが、それぞれ事情は違う」(幹部)と黙認する方針。民主党県連は「見守るしかない」(幹部)のが実情だ。

 自民、民主両党の支持組織が組織内候補を擁立した昨年の参院比例選。両党の県内での得票に占める候補者名の得票は自民党で約2割、民主党は約1割にとどまり、組織の弱体化を改めて印象づけた。

 民主党県連代表の枝野幸男のように、「広く大衆に訴えないと、埼玉の大部分では勝てない。もう組織選挙の時代は終わった」と、“脱組織”を唱える候補者も一部にはいる。

 しかし、無党派層の動向が読み切れない中、まず、支持組織を固めようとする候補予定者は自民、民主両党ともになお少なくない。

 例えば、5区で枝野とぶつかる牧原秀樹。枝野同様に弁護士資格を持ち、官僚経験もある“政策通”候補として自民党の公募で公認が決まった。牧原は、街頭での訴えと同時に地元県議らに導かれ、支持団体回りにも力を入れる。

 陣営幹部は強調する。「短期決戦といえども、街頭演説などの空中戦だけでは浸透しない。組織固めとの両面作戦が必要だ」
(敬称略)

1529とはずがたり:2008/01/12(土) 23:34:13
>>1527-1529

集票の戦略  2005衆院選
■ (下) 二大政党のはざま
比例選を主戦場に  小選挙区「勝つの難しい」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/kikaku/034/3.htm

 「私の名前は覚えなくていい。公明党とだけ、覚えてください」。比例北関東ブロックから立候補予定の長沢広明は14日、越谷市内のJR南越谷駅前で声を張り上げた。
 公明党は今回、小選挙区での候補者擁立を初めて見送り、比例選の現有3議席の維持に全力を挙げる。
 前回、自公協力で埼玉6区で立候補した唯一の公認候補は10万票以上を集めたが、民主党候補に惜敗。「(前回票は)最大値に近く、これ以上やっても勝ち目はない」(党幹部)と判断した結果だ。
 だが、比例選に絞った戦略が成功するかは手探りの状態だ。
 「地方議員全員が候補者と思って戦ってほしい」。9日、さいたま市内で開かれた選対会議で、県本部代表の高野博師は県議らの代表17人に、比例票の掘り起こしを強く指示した。
 同党の地方議員は、連日、地元の駅前に立つ。公示後は北関東4県で1台の選挙カーしか使えなくなるため、公示日ギリギリまで党名を連呼する作戦だ。「選挙中は公明党の選挙カーは珍しくなる。有権者にも訴えづらいよ」と同党市議は冗談交じりの本音を話す。

 小選挙区で支援を求める自民党にもおのずと“見返り”を求める声が強まる。
 高野は22日、推薦を求めてきた自民党の立候補予定者と面談し、「千でも二千でもいい。(公明党に)比例票を出してください」と念押しした。
 公明党内には「前回は自民党からの協力はゼロに近かった」(党県幹部)との不満がくすぶる。高野の面談は、自民党から比例票の「担保」を取るのが狙い。「数値目標」の設定を求めるのは今回が初めてだ。
 「いつまでも、こちらが自民党を支援するボランティアでは支持者に説明がつかない」と高野は語る。

 二大政党制の流れが強まる中で、共産、社民両党も比例選に照準を合わせる。
 「比例選で複数の議席を獲得したい」。比例北関東ブロックで立候補予定の共産党の森原公敏は15日、JR大宮駅前でこう訴えた。
 同党は、県内15小選挙区に立候補予定者をそろえるが、現実的な目標は比例選での現有1議席の維持、上乗せだ。前々回、県内で獲得した41万票以上を出すため、党県委員会は「15人で割ると1人当たり約2万8000票が必要」と檄(げき)を飛ばす。

 比例票を大幅に減らした前回は「無党派層が民主党に流れた」(小松崎久仁夫県副委員長)と見て、「増税では、民主党も自民党と一緒」と民主党にも批判の矛先を向ける。

 前回、小選挙区で3人を擁立した社民党も、今回は1人に絞り、比例選の1議席獲得に勢力を注ぐ。

 同党県連は「小選挙区で勝つのは難しい。比例選の単独立候補を認めてほしい」と党本部に訴え、重複立候補の原則を変えさせた。県連代表の日森文尋は、重複の3人に続く単独4位で立候補する。

 単独立候補にせざるを得ない事情もある。日森を含む前回重複立候補した3人は、いずれも復活当選の条件である有効投票の10分の1を獲得できなかった。

 県連幹部は「比例票を集めても、当選資格が得られなければ元も子もない」と解説する。そして唇をかみしめた。「比例選は党の命運をかけた主戦場だ」(敬称略)

1530とはずがたり:2008/01/12(土) 23:34:57
<埼玉県>

2005衆院選  検証と課題
■ (上) 首相の応援、決め手
公明への依存進む自民
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/kikaku/037/1.htm

 「これ以上はない。いかに下り坂を緩やかにし、横ばいに近づけるかだ」
 13日午後、さいたま市で行われた衆院選の当選証書付与式に姿を見せた自民党県連会長代理の山口泰明は、こう言って苦笑いした。
 今回の衆院選で、自民党は県内15小選挙区のうち12を制した。比例選での復活当選を含めると、すべての候補者が当選する「かつてない快挙」(県連幹部)だ。
 最大の決め手は、小泉人気。1区で復活当選した金子善次郎陣営の幹部は「小泉首相と一緒のポスターを張りだしたころから、有権者の反応がよくなった」と振り返る。
 首相は7日夜、台風14号が接近する中、5区の牧原秀樹、7区の中野清の応援に入った。ともに民主党と競り合い、県連が強く応援を要請したためだった。
 「同じ日に他の接戦区入りも要請したが、2か所に絞られた。台風が来なければ、もっと勝てたかもしれない」
 もっとも、勝利を喜んでばかりはいられない。
 与党協力の名のもと、公明党への依存は確実に進んだ。

 開票作業がまだ続いていた12日未明、15区で当選を決めた田中良生は早速、公明党県本部を訪れた。同党の選挙協力への謝意を“行動”で示すためだ。

 選挙戦最終日に開かれた県東部のある候補者の集会の際、入り口に陣取った公明党関係者が、「比例は公明党をお願いします」と連呼するなど、自民党の集会に公明党関係者が乗り込む場面は今回、各地で見られた。

 県内の自民党候補で唯一、公明党の推薦を得られなかった2区の新藤義孝の陣営も、個人レベルで「比例は公明に」と呼び掛け、公明支持層に食い込んだ。陣営幹部は「大票田の川口市で公明支持層の5割以上が新藤支持に回った」と見る。

 一方で、従来の支持団体の自民党離れに歯止めはかからない。
 今回の選挙では、郵政民営化に反対する郵政関連団体が離反した。
 公共事業の縮減や規制緩和の進展に懸念を抱く県建設業協会や県医師会なども同党候補を横並びで推薦するのをやめ、各候補者の協力度などに応じて推薦する方針に切り替えた。

 一部の選挙区では民主党候補を支援する団体もあった。長年、県内の選挙にかかわってきた他党幹部の目には、「自民党の組織はずたずたになっている」と映る。

 自民党県連は、来週の県連役員会に当選者を呼び、〈次〉をにらんで支持基盤固めに努めるよう指示する方針だ。
 県連幹部はつぶやく。
 「一声かければまとまる団体は、もはや皆無に近い。個人的なつながりを維持していくしかない」

1531とはずがたり:2008/01/12(土) 23:35:18

>党関係者すら漠然と抱いていた「国政選で議席を減らすことはない」という幻想を打ち砕いた。
>「国会でがんがん政府を追及してりゃ面白いよ。けどさ、地元で支えてくれる有権者がいるからバッジを付けて活動出来る」
>「地元に根ざした活動をしろと何度も言ったよ。でも、聞かなかった。意味が分からないみたいだった」
やれやれ。。

2005衆院選  検証と課題
■  (中) 地盤作りの矢先に・・
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/kikaku/037/2.htm

 「怒とうのような小泉台風だった。各総支部の実力が問われた」
 民主党県連幹事長の武正公一は投開票翌日の12日、険しい表情で今回の衆院選を振り返った。
 自らも自民党の金子善次郎に2900票差まで迫られる辛勝。県内小選挙区では3勝12敗という結果は、前々回、前回と議席を伸ばし、党関係者すら漠然と抱いていた「国政選で議席を減らすことはない」という幻想を打ち砕いた。
 投票率の上昇もあり、多くの民主党候補者は前回より得票を増やした。しかし、今回、軒並み落選した候補の足元は決して盤石ではなかった。
 「国会でがんがん政府を追及してりゃ面白いよ。けどさ、地元で支えてくれる有権者がいるからバッジを付けて活動出来る」
 「地元に根ざした活動をしろと何度も言ったよ。でも、聞かなかった。意味が分からないみたいだった」
 “おごり”を指摘する声は身内にも少なくない。
 県内の首長にも「地元代表としての自覚が全くない」と、厳しい声があった。
 〈風〉に左右されない地盤作りは、結党以来の課題。県連が無関心だったわけではない。が、従来は「一義的には各総支部の問題」とする傾向があった。県連として地方組織強化に本腰を入れ始めたのはようやく今年に入ってからだ。
 3月の県連定期大会で、新代表に就任した枝野幸男は所信表明で「日常活動に濃淡がある」と指摘し、6月には地元活動の実態を把握するため、各総支部にアンケートを実施した。
 しかし、それが武正のもとに集約されるころには、政局は緊迫の度を増し、衆院解散の8月8日はすぐにやってきた。
 「地盤作りの夏にしようとしていたのに」
 解散を決めた本会議を前に、今回落選したある候補は、こう言って悔やんだが、後の祭りだった。

自民党も、足元を見透かしている。

 解散後に出馬表明した同党の田中良生が初当選し、民主党の高山智司が比例選で復活当選した15区。田中陣営関係者は11日夜、「次も(相手は)高山の方がありがたい」と余裕を見せた。十分な準備期間があれば、さらに差をつけることができる。そんな自信があふれていた。

 12日夜、地方議員を育成しようと新たに作った「埼玉政治スクール」の開講式に出席した枝野は、40人を超える受講者に「同志を増やすきっかけにしたい」と強調した。

 党県連選対事務総長を務めた参院議員の山根隆治は、「選挙はいつやってもいいようにしないと。今回は糧になった」と、自らに言い聞かせるように語る。

 確実にやってくる次の大型選挙は、2007年の統一地方選と、山根が改選期となる参院選。その時にどのような結果を出せるか。今後の民主党の取り組みにかかっている。(敬称略)

1532とはずがたり:2008/01/12(土) 23:35:54
>>1531-1532

2005衆院選  検証と課題トップ
■ (下) 公明、「次」見据え戦略
少数政党は生き残りかけ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/kikaku/037/3.htm

 「もう終わったこと。次の選挙を見据えているよ」
 投票から一夜明けた12日、公明党県本部代表の高野博師は、さばさばした様子で言った。同党比例北関東ブロックで名簿順位3位の前議員、長沢広明の落選が決まり、「何も言うことはない」と県本部を後にした時の、ぶぜんとした表情とは一変していた。
 小選挙区での擁立を見送った同党は今回、比例選で3人目が滑り込めるかどうかが焦点だった。前議員、まして全国で失った3議席のうち1議席を北関東で落とした衝撃は小さくない。

 同党にとって唯一の“敗因”は、「予想以上に投票率が高かった」(幹部)ことだ。投票率は前回比で10・90ポイント上昇し、投票総数は約60万票も増加。比例選の当選ラインは28万票から32万票に跳ね上がり、同党には高いハードルとなった。

 一方、県内で獲得した比例得票は過去最高の47万9807票と、前回より5万1482票上乗せした。40〜45万票が基礎票とされる同党内では、「自前で届く数字ではない。自民党との協力がうまくいった」(県議)との評価も。

 次期衆院選に向けた駆け引きも出始めた。
 最前線で戦った市議の間では、「小選挙区で候補者の姿が見えないと、選挙戦はやりづらい」との思いが強い。高野も12日、次回は小選挙区擁立を目指す意向を漏らした。
 しかし、県内で計17人の衆院議員を抱えることになった自民党に空白区はない。今後の調整は難航も予想されるが、公明党県幹部は強気だ。
 「今回は小泉旋風で全員当選したが、次は確実に票を減らすだろう。それを考えたら、公明票は今回以上に大事になる。わが党の発言力は増すよ」
     ◎
 比例選でそれぞれ1議席を獲得した共産、社民両党。前回比例選に比べ、共産党は5万票、社民党は6万票を上乗せし、民主党が減らした10万2000票を両党でほぼ吸収した計算だ。

 共産党県委員長の増子典男は「民主党ではダメだと、うちに流れた票は多い」と分析。社民党県連幹事長の市川博美も「小泉改革路線に沸いた有権者には、民主党が色あせて見えた。かといって、自民党には投票したくないという人は少なくなかった」と見る。
 両党にとっては小泉旋風は思わぬ効果を生み出した格好だが、少数政党の進む道が険しいことに変わりはない。
 12日午後の共産党選挙闘争本部の会議で、増子は「もっといろんな人たちと対話し、ウイングを広げた組織を作ろう」と強調した。

 社民党の市川もこう話す。「党財政は供託金を捻出(ねんしゅつ)するのも大変な状況で、今後も小選挙区での複数擁立は難しい。比例選で魅力ある候補を立てることも考えないといけない」
 生き残りをかけた戦略の模索が、すでに始まっている。(敬称略)

1533とはずがたり:2008/01/13(日) 00:35:42
<東京都>

くそー,こんな感じなのに当選しやがっったのか。。

風のあとで 2005衆院選
(上)自民 望外の好成績(2005/9/13)
新人が次々当選
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/kikaku/074/1.htm?from=goo

 「頑張ったけれど、まだ3000票くらい足りない。惜敗率で比例復活当選出来ればいいが」……。すべての選挙活動を終えた10日夜、東京20区(東村山、東大和市など)の自民党新人、木原誠二陣営の選対幹部は疲れ切った顔で話した。

 財務省職員で“落下傘候補”の木原さんが出馬表明したのは、公示まで2週間を切った8月18日。政党ポスターを張る間もなかった。出遅れを取り戻そうと、タレントを動員するなどして無党派を意識した選挙戦術を展開したが、「時間が足りない」というのが陣営の共通認識だった。

 しかし、実際には民主党の加藤公一さんを約4700票の小差でかわした。

 陣営幹部は「1万票近くは、投開票日に誰に投票するか決めた票だろう。選挙期間中、順風が吹いていたが、最終日にとどめの突風がふいた」と分析する。

 「今回のような追い風が吹く選挙はもうない。きょうから次の戦いが始まりますので、よろしくお願いします」。当選から一夜明けた12日、東村山市で開かれた当選報告会で木原さんは支持者に呼びかけた。

 自民党が8小選挙区のうち7議席を獲得した多摩地区。20区のほか19区(小平、西東京市など)、21区(立川、昭島、日野市)では小選挙区制度になってから初の議席獲得だった。準備不足と思われた自民候補が次々と民主の前議員に勝利したが、陣営からは「勝てるとは思わなかった」との声が多い。

 「小泉さんを助けてあげてね」。21区で当選した小川友一さんは、街頭演説の最中に中年女性からかけられた声が強く印象に残っている。「民主党と自民党のどちらが本当の改革派か、はっきりと見抜いた結果」と小川さん。

 これまで、いつも自民党の得票が民主党に及ばなかった日野市で、逆に民主党の長島昭久さん(比例で復活)に4000票差をつけた。かつて川田悦子さんが地盤としていたように、同市には無党派層が多いとされ、ここでリードできたことが大きな勝因だった。「革新票も取り込めた。日野市議としての実績が評価された結果でもある」

 2度目の挑戦で初当選した19区の松本洋平さんは12日の当選報告会で「皆さんのご支援と、自民党への追い風のおかげで当選できました」とあいさつした。

 公示前に陣営が掲げた目標は12万票だったが「前回は8万8000票。まず無理だろうと誰もが思っていた」(陣営幹部)。

 しかし、得票は13万8000票を超えた。「13万人以上の票を託された人は全国でも少ない。一年生議員だからといって委縮せずに頑張る」と松本さん。

 しかし本人も、選挙期間中は「当落を考えると気持ちが落ち込むので、考えないようにしていた」といい、一夜明けても「まだ、実感がわかない」と苦笑いを浮かべる。

 当選者、陣営の予想をはるかに超えた力を、この「風」は持っていた。

1534とはずがたり:2008/01/13(日) 00:35:55
風のあとで 2005衆院選<東京都>
(中)無党派に地殻変動(2005/9/14)
民主、戦術変更へ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/kikaku/074/2.htm?from=goo

 「4年前はバーナーで焼くような熱気だったが、今回は気づかないうちに低温やけどを負わす感じ。深く潜行する風だ」。東京19区で当選した自民党の松本洋平さんの陣営幹部は12日、今回の衆院選での自民党への追い風を2001年の参院選の「小泉旋風」と比較してこう表現した。さらに「民主党も、まさかここまでひどい結果になるとは思わなかったのでは」と続けた。

 街頭で有権者とじかに接してきた松本さん自身も「正直言って、選挙期間中に追い風を実感したことはなかった」という。

 自民党関係者ですら「追い風」の大きさを十分に認識してはおらず、開票後に「こんなに票が来るとは」と驚きの声を上げた。一方で多摩地区で4議席を失った民主党関係者の受けた衝撃は大きかった。

 24区の阿久津幸彦さんの得票は10万6459票。小選挙区を制した2000年、自民党の萩生田光一さんに約2000票差で敗れて比例復活した2003年とほぼ同じだ。しかし、今回は萩生田さんに4万票以上の大差で敗れ、比例復活もならなかった。

 阿久津陣営幹部は「萩生田さんはせいぜい12万票。悪くても比例復活だと思っていた」。阿久津さん自身も投票率が約6・69ポイント上昇した分だけ票を取り込まれたと分析し、「これまでは、黙っていても無党派層の8割は民主に投票してくれたのに」とショックを隠せない。

 20区で自民の木原誠二さんに敗れた加藤公一さん(比例で復活)の陣営幹部は小選挙区での敗戦から一夜明けた12日も「まだ信じられない」。演説会場での有権者の反応も良かったという。前回より約3000票は減らしたが、10万7916票は過去の20区で当選するのには十分な得票だった。

 陣営は、自民が取り込みに成功した票の正体を「保守系無党派層の票」と分析する。農協関係など、加藤さんがあまり食い込んでいない保守層周辺の無党派層だ。「これからは、招かれなくてもそうした層が集まる会合やイベントに顔を出すことが必要だ」と陣営幹部は表情を引き締める。

 19区で新人の松本さんに敗れた末松義規さん(比例で復活)の陣営幹部は「無党派層のさらに外周にいる『無関心派』が自民に票を投じた」と表現する。陣営は今回、末松さんがテレビ出演などで知名度を上げていたこともあり、政策中心の訴えで支持を広げるなど無党派層への対策には自信があったという。

 だが、自民大勝という結果から導かれたのは「有権者と直接会い、握手をする『地上戦』に力を入れるべきだ」ということ。「どんな風が吹いても勝てる足腰を作らないと」

 ベッドタウン、ニュータウンが広がり、無党派層が多いとされる多摩地区で順調に党勢を拡大してきた民主党。今回のつまずきで、戦術変更が迫られている。

1535とはずがたり:2008/01/13(日) 00:36:34

風のあとで 2005衆院選<東京都>
(下)加速する自公協力(2005/9/15)
「過剰か」戸惑いも
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/kikaku/074/3.htm?from=goo

 「次の選挙では合同で選対本部を作りましょうか」。11日深夜、20区で自民党の木原誠二さんが当選を決めた直後、握手を交わした木原陣営の選対本部長の倉林辰雄都議と公明党の谷村孝彦都議は、どちらからともなく話した。

 前回衆院選で、多摩地区で唯一、公明党本部が自民党候補を推薦しなかった同区。今回、初めて自公の本格的な選挙協力が行われた。

 読売新聞社と日本テレビ系列各社が投開票日の11日に行った出口調査では、20区の公明党支持層のうち71・6%が木原さんに投票していた。同区の公明党票は約3万と言われ、単純に計算すると約2万1000票が木原さんに投じられたことになる。

 関係者によると前回、自民党候補が得た公明党支持層の票は1万票程度とされる。今回の木原さんと民主党の加藤公一さんの差は約4700票。公明党の支援が前回並みなら、木原さんは加藤さんに競り負けていたことになる。

 公明党関係者は「本当なら(加藤さんとの票差を)1万票以上にできた。しかし推薦決定から10日でこれだけ取れたのは上出来。今後はもっと緊密な関係を持てるようになる」と自信を見せた。

 「これまでにないほど、自公の連携がうまくいった」。23区で当選した自民党の伊藤公介さんの陣営幹部と同区の公明関係者は口をそろえた。出口調査では、前回は公明党支持層の91%の票を得ていた伊藤さんが今回はさらに伸ばして94%。公明党も同区で比例票を前回から約5000票増やした。

 公明党関係者は、小泉首相らが自公での勝利を訴えたことなどに加え、「衆院選で協力するのは3回目で、抵抗感が薄れてきた」と分析する。

 自民党候補がもし公明党支持層の票を得られなかったら――。出口調査の結果などから試算すると、今回、自民党が勝利した多摩地区7選挙区のうち、19、20、21区で自民党候補は民主党候補に敗れていたことになる。民主党は議席を減らしたとはいえ、前回の衆院選並みの得票をしており、党勢が衰えたとまでは言い難い。「公明党抜きで選挙はできない」とする自民党関係者は多い。

 だが、親密化の加速ぶりに戸惑う声もある。「組織を締め付けたわけでもないのに、これだけの票が入るとは」と21区の公明党幹部。同区では80%を超える公明支持層が自民党の小川友一さんに投票したとみられる。

 衆院解散日に比例選単独に方針を変えたとはいえ、もともと同区は公明党の高木陽介さんが小選挙区出馬を狙っていた。それだけに自民党との協力に複雑な思いを抱く公明党関係者も少なくなかった。「公明支持層の中にも『小泉旋風』が吹いた。消去法で自民党候補に入れたのだろうが」

 「公明はギブばかり。テークしてもらっていない」との不満が公明党側にはあるものの、すっかり定着してきた自公協力が、自民の歴史的勝利を支えたことは確かだ。

1541とはずがたり:2008/01/15(火) 14:48:50
>>1541-1543

解散の波紋  2005衆院選
郵政 「愛媛には誠意ある行動する人いない」 自民4議員に絶縁宣言 <上>
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/kikaku/025/1.htm
自、民が支持団体で攻防

 「郵政問題を説明させてください」。郵政民営化関連法案が衆議院で可決された4日後の7月9日早朝、県内のある特定郵便局長宅に、賛成票を投じた県選出の衆院議員1人が訪ねた。
 局長は採決前、この議員に何度も面会を求めた。地方の赤字郵便局を切り捨てる法案だと訴えたかったが、門前払いされていた。
 「今さら話を聞いても意味がないでしょ」。裏切られた気持ちをぶつけるように返した。

 郵政関係者の怒りは収まらなかった。特定郵便局長会は、法案に賛成した県選出の衆院議員に就いてもらっていた東、中、南予の各地区会の顧問の任を解いた。さらに7月18日、松山市であった郵政民営化反対集会で、県中予特定郵便局長会長の宮内隆行は壇上で声を荒らげた。「愛媛の先生には、誠意ある行動をしてくれる人がいない」。衆院議員4人への絶縁宣言だった。会場を埋めた1300人の関係者は拳を上げて応えた。

 衆議院が解散される2日前、前議員の塩崎恭久は松山市の街頭に立った。郵便貯金の資金を経済発展に生かすべきと郵政民営化を訴えた。郵政関係者の反発について、塩崎は渋い表情を見せる。「日本経済、社会が元気になるようにやっている。説明を聞いてもらえれば分かってもらえるはず」

 しかし、県内の特定郵便局長会や局長OBらでつくる県大樹支部は「賛成した議員は応援しない」と断言。宮内は「OBからは『前議員を応援するな』と何度も電話がかかる」と対決姿勢を強める。

 大樹などは、これまでの選挙で自民党の集票を担ってきた。以前より集票力は落ちたが、県内で少なくとも7000〜1万票ある。選挙で支援する一方で、郵政の安定を要請していた。

 小泉改革が断ち切ったのは、自民党と郵政関連団体の関係だけでない。これまで基盤としてきた各種団体との間にも楔(くさび)が打ち込まれてきた。医師会もその一つ。

 サラリーマンの医療費自己負担は2割から3割に上がり、医療法人だけに許されていた病院経営にも株式会社の参入が一部認められた。医療機関の死活問題として反発が出た。

 県医師会長の久野梧郎は「小泉首相が医療問題にかかわる政策を変えなければ、支持を取り下げる可能性もある」と突き放す。

 逆に、民主党は、自民党の支持基盤の切り崩しを図る。4人の立候補予定者は特定郵便局を精力的に回る。特に3区に立候補する高橋剛は元郵便局職員。郵便局OBから「頑張ってください」と激励を受ける機会は日増しに増え、選挙ポスターには「郵便局を守る」の文字を入れる。

 「郵便局の票をすべて獲得できると考えるほど甘くはないが、有利な状況」。控えめな口調の奥に自信をのぞかせる。

 支持基盤が揺さぶられるなか、「新しい時代に改革は必要」という自民党県連幹部は、「自民、民主、どちらが改革を行っているかは有権者は分かってくれるはずだ」と力を込める。

(文中敬称略)

1542とはずがたり:2008/01/15(火) 14:49:24
>>1541-1543

この時結局宇和島は山本の肩入れしようとした候補が3位と惨敗している。同一選になって肩入れが出来なく無惨に切り捨てたのか?
この時の当選した市長や宇和島市連と巧く行ってないならそちらと,山本に切り捨てられた方が恨んでるならそちらと文城が手を組むと宇和島の票が割れて面白いのだが・・。

今治でこの時自民支部幹部が推したのは恐らく次点の旧今治市助役の白石哲朗氏であろう。愛媛2区に引っ張り出せないかな?
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/1844
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/1855
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/7085

解散の波紋  2005衆院選
市町村合併「実動部隊」の議員半減 自民“集票マシン”弱体化<中>
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/kikaku/025/3.htm
投票箱を市役所に運び、点検する宇和島市選管職員


 衆議院の解散直前、合併して間もない新・宇和島市内の各世帯に、自民の前議員山本公一の写真が掲載されたパンフレットが入り始めた。市長選の立候補予定者1人と握手し、褒めそやす文章も寄せている。

 合併後初の市長選は9月11日に投開票され、同党に籍を置く保守3人が立候補を表明、新市の主導権争いに激しさを増している。自民党県連会長も務める“実力者”のあからさまな肩入れに、ほかの陣営幹部からは不平の声も漏れた。

 山本陣営では、市長選と衆院選は同時期にはならないとよみ、市長選で応援する人物を決めていた。ところが、突然の解散でそのもくろみは外れた。市長選で聞こえる不協和音に、自分の選挙が万全の態勢で臨めなくなるとみてとった陣営は、「市長選とは切り離して戦う」との方針を示している。

 合併に伴い県内各地で激しい首長選挙が繰り広げられ、摩擦も生じている。今年1月に誕生した新・今治市の市長選も保守分裂選挙となり、今でもそのしこりが残る。

 合併前の昨年10月初旬、今治市内に当時の自民党今治支部の幹部らが集まった。「もうやるしかない」「行動を起こそう」。全員が腹を決めた。離党届には8人の名前とつめ印がされた。

 元幹部らが推した候補は、12市町村と全国でも有数の大規模な合併をまとめた人物で、「新市を束ねるのはこの人しかいない」と決めていた。何度も国会議員や同党県議の事務所を訪れ、協力を求めた。しかし、聞き入れられなかった。

 「県連が支部の声に応えることで互いの信頼関係を築いていたのに」と、元幹部の1人は不愉快そうに振り返ると、言葉を続けた。「衆院選では、もう、何も協力せんよ」

 さらに合併で支部そのものにも異変が起きはじめている。県内に約1100人いた市町村議員は約半数になった。自民党の実動部隊となっていた議員の数が減ったことが波紋を広げている。

 今月上旬、衆院選に向け、解散した今治市内の党支部再結成について協議する会合がもたれた。しかし、議員を辞めた元支部長は出席を取りやめた。「今となっては支部の存在意義があまりないからな」と打ち明ける。

 これまで、市町村議を中心に構成された支部は、選挙で強力な集票マシンとなっていた。その見返りは地元からの陳情を国や県に受けてもらい地元を潤すことだった。利益を共有する関係があり、支部が“手足”のように動いた。

 ところが、合併後、多くの支部員はもう一つの顔の議員を外れ、協力するメリットも薄れた。数が減ったことで動きも鈍っていることは否めない。

 4月以降、今治市内では合併前の旧町村ごとにあった玉川、菊間など6支部が解散した。党県連のてこ入れもあり、すでに4支部が再結成されたが、県連幹部は「全く弱体化した」と頭を抱える。

 元支部長はこう指摘する。「今まで通り、県連が集票力を期待しても応えられる支部が少なくなるのでは」。支部を基盤としてきた自民党の組織戦は転換を突きつけられている。

1543とはずがたり:2008/01/15(火) 14:50:18
>>1541-1543
社民はこの時結局1区に松山市議会議員の野口仁を擁立。

解散の波紋  2005衆院選
野  党 打倒自民「千載一遇のチャンス」<下>
態勢作り土壇場まで
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/kikaku/025/4.htm

 「何としてでも連合の推薦をお願いしたい」
 “郵政解散”から2日後の10日朝、松山市の連合愛媛事務局に民主党県連副代表の藤田光男が訪れ、立候補を予定している4人の推薦を強く要請した。
 連合愛媛会長の河野広美は「十分検討をしていきます」と答えたものの、胸中は複雑だった。連合が民主党を軸とする路線に変わりはない。しかし、「今回の立候補予定者4人全員が有権者を引きつけられるかどうか」。慎重に構えた。

 連合の心配とは裏腹に、同じ日の午後の民主党県連常任幹事会で藤田は語気を強めた。「自民党分裂を受けて行われる選挙。これまで政権奪取を目標にしてきただけに、千載一遇のチャンスだ」。政権交代への期待を込めた。
 2003年衆院選では、各小選挙区で自民党候補に約3〜8万票の大差で敗れた。しかし、昨年7月の参院選愛媛選挙区で、松山市や新居浜市など3市3町で、比例選でも自民党を上回り、保守王国で認知されつつある。

 勢いづく民主党県連に対し、「勝つための戦略、体制が必要」と、連合は冷静に見つめる。県連内からも「民主党の票が候補の票に結びついていない」と指摘する声が出ている。
 全国でも衆参両院で自民独占県は、愛媛と島根県などごくわずか。河野は厳しい口調で言う。「何としても愛媛から民主党の国会議員を出したいんだ」

 一方、全小選挙区に候補者を擁立する従来方針を転換した共産党。県委員会は、4月に1区、5月に3区の擁立を発表したが、2、4区は難航した。「無理かもしれない」と内部からはあきらめともとれる声さえ聞こえていた。党務などに専念していた人材を担ぎ出し、解散の4日前の土壇場で全区での擁立を終え、臨戦態勢を整えた。
 県委員会幹部は「2大政党制に反対するためには候補者は必要だ」と話す。

 厳しさが増しているのは社民党県連だ。解散後9日が過ぎた17日まで候補者は決まっていない。「最後は執行部が責任を取って立候補を考えるべき」。13日に松山市で開かれた常任幹事会で、厳しい意見も出た。
 前回衆院選では1〜3区に候補者を擁立したが、全員が有効投票数の10分の1に達せず、供託金計900万円を没収され、責任を取って前代表の笹田徳三郎が辞任した。代表を受け継いだ村上要は「党の力量、財政に厳しいものがある」と厳しい現状を吐露する。
 昨年の参院選で候補者を立てられなかったばかりでなく、今回の衆院選でも2、4区での擁立を早々と断念。1、3区では、前回立候補者を軸に説得が行われており、県連の人材不足は深刻だ。
 県内の社民党系労組の幹部も嘆く。「党だけでなく、労組でも高齢化が進んでいる。旧社会党時代だったら、候補者になるのさえ難しかった。今では手を挙げる者もいない」。党勢の衰退に歯止めがかからない。
 「党もがけっぷちだが、県連はもっと厳しい。私たちの世代が最後の砦(とりで)」。村上ら執行部の決意は実を結ぶのか。18日に候補者擁立について最後の判断を下す。(文中敬称略)

1544とはずがたり:2008/01/18(金) 19:34:19
山梨県…前回衆院選の比例選で6万806票を獲得して,今回の目標は7万票。宮原公明党県本部代表は,小選挙区は「候補者」、比例は「公明」とする水面下の選挙協力が従来以上に進展するとの期待を込めては8月末、選挙区の推薦を見送り、自主投票にすると発表,会見の席上「特に選挙協力は重要だ」と踏み込んだ。しかし、選挙結果は県本部にとって納得のいく数字ではなかった。読売新聞の出口調査では、自民公認候補は公明支持層の5〜8割を獲得、無所属候補も3〜4割の支持を得た。ある自民党候補の側近は「公明さんのおかげで当選出来た」と言い切った。一方、当選した自民系候補を支えた公明党の得票は6万810票。前回に比べ4票増えただけだった。

検証 2005衆院選
存在感増す公明票
“見返り”に失望感も
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/kikaku/030/4.htm?from=goo

 「色々お世話になりました。ありがとうございました」
 投開票日から一夜明けた12日。甲府市の公明党県本部を当選者が相次いで訪れた。3区で当選した無所属前議員の保坂武、比例選南関東ブロックで復活当選を決めた自民党の赤池誠章と小野次郎。真っ黒に日焼けした3人は、県本部代表の宮原稔育に深々と頭を下げた。「おめでとうございます」。笑顔で応じた宮原だが、選挙前の“計算”を考えると、思いは複雑だった。
   ◇   ◇
 公明党県本部は前回衆院選の比例選で6万806票を獲得した。今回は、党本部が34議席維持の号令をかけ、県本部には比例選の票の上積みが求められた。県本部は7万票を目標に掲げ、支持母体の創価学会を主体に支持拡大を図った。

 今回、自民分裂により接戦が見込まれ、県内の各選挙区で2万票前後の公明票に熱い視線が注がれた。しかも、比例候補のみの公明県本部は、公職選挙法の規定などにより、公示後は県内で1日しか街頭演説を行えなかった。宮原は8月末、選挙区の推薦を見送り、自主投票にすると発表した会見の席上、「特に選挙協力は重要だ」と踏み込んだ。小選挙区は「候補者」、比例は「公明」とする水面下の選挙協力が従来以上に進展するとの期待があった。

 赤池は公示後、街頭で「小泉自公連立政権」と叫んだ。郵政民営化関連法案に反対して自民公認から漏れた保坂は衆院解散後、公明党県本部を訪問。その後、選対本部長で県議の深沢登志夫も公明に推薦を依頼した。選挙協力の進展は創価学会に伝わったとされ、遊説カーで「比例は公明」と訴える陣営も出た。

 しかし、選挙結果は県本部にとって納得のいく数字ではなかった。読売新聞の出口調査では、自民公認候補は公明支持層の5〜8割を獲得、無所属候補も3〜4割の支持を得た。ある自民党候補の側近は「公明さんのおかげで当選出来た」と言い切った。一方、当選した自民系候補を支えた公明党の得票は6万810票。前回に比べ4票増えただけだった。ある自民系陣営が県本部に伝えた「比例は公明」の票数が、実際には約束の1〜2割に過ぎなかったという調査結果もあった。「皆さんにはうちの票がかなり入ったけど、向こうからこちらにはどれだけ入ったか」。宮原はこうぼやき、埋没への焦りをうかがわせた。

 自民党県連幹事長の前島茂松は14日、公明県本部を訪れた。野党だった中選挙区時代と違い、自公連立の枠組みで3回の総選挙を戦った県本部。応対した県本部事務長の吉田一国は、確かな選挙協力の必要性を感じていた。
 「これからは定期的に話し合いの場を持ちましょう」
 前島にそう提案した吉田は、次期選挙を見据えていた。(文中敬称略)
(この企画は、本間圭一、近藤幹夫、大広悠子、今野仁、赤井真平、新美舞、小谷毅彦、田中重人が担当しました)

1545とはずがたり:2008/03/26(水) 22:03:13
【兵庫】
護憲派共闘、道険し 社民と新社会の調整難航
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/hyogo/OSK200508220037.html
2005年08月22日

 30日公示の総選挙で、県内の「護憲票」の動向が注目を集めている。護憲勢力の代表的存在だった社民党の土井たか子前党首(76)が比例単独に回り、前回総選挙で見られた民主党との選挙協力も崩れた。他府県では共闘が実現した社民と新社会党との調整も難航する。憲法改正への動きが強まり、全国的に護憲派の退潮傾向が進むなか、結集の糸口さえ見いだせない状態だ。

 ●共産は独自路線

 社民は今回、6区に元衆院議員の中川智子氏(57)、7区に福島瑞穂党首の後援会事務局長を務めた坂本洋子氏(43)、8区に奈良県から立候補していた元衆院議員の植田至紀氏(39)をそれぞれ擁立。前回、次点ながら7区で約9万6000票を獲得した土井氏の支援者を頼りに、票の掘り起こしを狙う。

 00年の総選挙の後、近畿で五つあった同党の議席は今、土井氏の一つしかない。政界引退も取りざたされていた土井氏は党勢の衰えを防ぐため、比例での「後方支援」に回ることを決意。18日の西宮市内での記者会見では、「憲法を争点に掲げ続けた社民党の議席が消えてなくなる、と聞いては黙っていられない」と意欲を見せた。

 ただ、前回は7区で土井氏を支持した連合兵庫が、各区で民主陣営を支援する方針を決めるなど、逆風もある。社民党県連の今西正行代表は「労組の組織率が下がり、派遣社員やパートも増えた。今後、党としては未組織労働者の受け皿をめざしていく」と方針転換を明らかにした。

 その社民党と96年に決裂した新社会は、1区に党県本部委員長の原和美氏(55)を擁立することを決めた。広く護憲勢力の支持を取りつけるため、無所属で立候補するが、県本部の幹部は「社民に選挙協力を申し入れているが、よい返事がない」と打ち明ける。

 新社会も結党当初は衆院2人、参院3人の議員を抱えていたが、現有議席はゼロ。それだけに、「分裂時の感情的なわだかまりを捨ててでも、社民と一緒にやらなければ明日はない」と切実だ。

 一方で、社民党が候補者を立てる阪神間に新社会党の市議は少なく、目立った支援が期待できない。ある社民幹部は「選挙協力を組めば、新社会にアレルギーがある労組票を失いかねない。純粋な損得勘定でも、こちらにメリットはない」と言い切る。

 新社会は共産党にも「護憲共闘」を呼びかける。だが、同党県委員会は解散前に県内12の選挙区すべてに、党公認候補を擁立する方針を決めた。減少傾向にある比例近畿ブロックの議席の回復もめざし、独自の路線を取る。

 県委員会の幹部は「護憲という点では一致しているが、日米安保などの基本政策で、旧社会党の勢力とは考え方が違いすぎる。地方選挙ならいざ知らず、国政では一緒になれない」と説明した。

1546名無しさん:2008/06/05(木) 05:54:16
彼 最低 私 かなり 騙されて いました 自分の女 嘘で固めているなら 政治なんて チャンチャラ 笑います 近い 内に 皆様 お楽しみに…

1547とはずがたり:2008/06/05(木) 08:40:03
>>1546
このスレは前回2005年の総選挙のスレなんですけど,どうしてまたここなんでしょう。。
しかし政治家絡みのちくりなら大歓迎なんでまたお願いします。

1548tk:2008/06/14(土) 18:57:43
民主党公認内定候補者会議
131名を集めてとなっていますが、いままでの公認内定は130名(党サイト上も130?)このお一人の方はどなたなのでしょうか?なにか情報ありましたらお教えください。

1549名無しさん:2008/06/14(土) 20:05:00
>>1548
スレ違い
一つ前のレスを見てからもしないで書き込むなよ
2ちゃんでもマルチポスト&連投してたけど、マナー違反だぞ

1550とはずがたり:2008/06/14(土) 21:58:04
>>1548-1549
まぁこちらでマルチポストした訳ではないですし。。
取り敢えず本スレに転載しておきますね。

1551とはずがたり:2008/09/26(金) 23:18:52
2005衆院選
09月08日
「郵政民営化反対」自民参院議員2氏
水面下の対応 対照的
http://www.niigata-nippo.co.jp/senkyo_data/rensai/2005-syu-n91.html

 11日の衆院選投開票日まであと3日。各陣営が最終盤の追い込みに奔走する中、郵政民営化関連法案に反対票を投じた自民党の桜井新、田中直紀の県関係参院議員2氏は選挙戦の表舞台に姿を現していない。同党の本県6選挙区の公認候補がすべて郵政民営化賛成を明確にしているという事情もあるが、桜井氏は事務所スタッフが党公認候補陣営に参加。一方、田中氏のほうは後援会が非自民候補の支援に動いており、水面下での対応は対照的だ。

桜井 新氏 「公認」陣営へ秘書らが協力
田中直紀氏 自民対抗馬を後援会が支援

 郵政民営化関連法案に反対した衆参両院議員の一部が新党に移る一方、桜井、田中両氏は自民党にとどまっている。
 小泉純一郎首相ら同党執行部が郵政民営化を今衆院選の争点に掲げる上に、法案に反対した議員に離党勧告を行う方針も示しており、両氏は微妙な立場に置かれている。そのため、自民党県連は両氏に対し同党公認候補への応援要請を行わなかった。

   ■   ■

 「会を設立した田中直紀参院議員、田中真紀子さんとともに行動することを誓い、私の決意といたします」
 7日、1通の封書が6区有権者のもとに届いた。文面には6区民主党前職の名前が記され、封書の差出人名は「地方切り捨ての政治を変える会」、同会の連絡先は「田中なおき上越事務所」。同封された別の文書には、同会が小選挙区はこの民主前職、比例代表には国民新党をそれぞれ推薦したことが明記されている。

 3区では、国民新党新人の選対本部長に田中直紀後援会幹部が就任。同陣営によると、3区後援会の多くがこの新人候補を、一部は社民党新人候補の応援で動いている。
 後援会関係者によると、3区の直紀後援会は当初、社民新人の支援を決定。しかし、国民新党の候補擁立を受けて方針を撤回し、国民新党の候補を支援する方針に転換したという。

 後援会が非自民候補の応援で動きを加速させる一方、直紀氏本人は公の席に姿を見せていない。公示日に5区出馬した妻の無所属前職の出陣式に顔を出したものの、報道陣の問いかけには堅く口を閉ざしていた。

 もともと田中家の地盤でなかった3区や6区で直紀後援会に入っているのは、地元の自民国会議員に不満を持つ非主流派保守系が多い。直紀氏サイドの動きについて自民県連幹部は「明らかな党規違反だ」と断じた上で、「離党を視野に入れた確信犯かもしれない」と推測する。

   ■   ■

 「皆さんのおかげで参院議員にさせてもらった。この選挙、党の方針に従い、できるだけのことはしたいと思っている」
 先月28日午前、田上町の温泉旅館で行われた自民県議の県会議長就任パーティー。あいさつで桜井氏は、同党公認候補への支援を明言した。
 パーティーには10数人の自民県議も出席。そのうちの多くが、同日午後に三条市で開かれた自民4区新人の総決起大会にも顔を並べた。だが、桜井氏は最後まで姿を見せることはなかった。

 桜井氏は、解散総選挙を受け以前から計画していた外遊をキャンセル。公示直後には新潟日報社の取材に対し、「選挙区には毎日入る。電話という便利なものがある」と語り、水面下での選挙応援を展開している。

 一方で、桜井氏の秘書は選挙スタッフとして4、5区の自民新人の選対事務所に入っている。秘書の一人は「桜井事務所とは無関係。一自民党員として、党勢拡大に協力するのは当然だ」と説明する。

 ある自民陣営は「民営化反対の桜井さんが街頭演説などに出るのは、選挙にマイナス。しかし、側面支援はありがたい」と語る。
 対照的な田中、桜井両参院議員の行動だが、自民ベテラン県議は「自民候補を応援する桜井さんだって、郵政をめぐる政局次第では離党の可能性もある」と指摘する。

 「今衆院選で自民が勝つかどうかで政局の流れが大きく変わる。本人が表面に出ないのは、衆院選後に控える政局で動きやすいようにと考えているからではないか」

1552名無しさん:2008/12/02(火) 15:40:36
----- Original Message -----
From: dodogawanet
To: his.div@city.matsusaka.mie.jp
Sent: Tuesday, December 02, 2008 12:44 PM
Subject: 下村猛市長。今回の選挙は、どうなりますか。


下村猛市長。今回の選挙は、どうなりますか。

現況予測:投票者数6万5千人
下村猛と書きに行く人の数:男2万人、女5千人、合計2万5千票0000落選?
山中光茂と書きに行く人の数:男1万5千人、女2万5千人、合計4万票

----- Original Message -----
From: dodogawanet
To: info@yukanmie.com ; senkan@pref.mie.jp ; senkan@city.matsusaka.mie.jp
Sent: Monday, December 01, 2008 12:11 PM
Subject: 市内には既に山中光茂候補の政策文書が氾濫。市民との政策協定の締結で投票依頼。




http://www.geocities.jp/kenbosaijp/matusaka.htm

1553オッツダルヴァ:2008/12/20(土) 00:03:07
こんな国に本当に国民のために「政」してる政治家なんかいると思うか?
自民・公明は創価のパシリだし、民主党も与党との違いがわからんし、
サヨク(社民・共産)は昔から旧態依然としたステレオタイプ。
誰が総理やっても一緒だから、この際博打で民主党・国民新党あたりに
政権任せてみれば?

1554とはずがたり:2008/12/20(土) 00:48:54
ご意見有り難うございます。
判りにくくて申し訳ありませんがこのスレ民主が惨敗した2005年の総選挙のスレです。

08年の次期総選挙はこちらでお願いします。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/l50

1556とはずがたり:2009/01/27(火) 11:53:08
検索序でに間違えてageてしまったけど,これは前回05年郵政解散選挙のスレです。。
お間違えなきよう。。

1557千葉9区:2009/02/08(日) 16:13:53
瓦は引退ですかねえ・・・
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/ishikawa/OSK200508260044.html
【石川】
選択の現場で(上) 3区「瓦票」自・民が皮算用
2005年08月26日

 「瓦先生には比例区の安心安定の名簿上位を獲得してもらい、能登から2人で国政に臨みたい」

 21日、七尾市であった事務所開きで、自民新顔の北村茂男(59)は、公認を争った自民前職の瓦力(68)との協調を訴えた。

 事務所開きには、参院議員の沓掛哲男や党県連幹事長の矢田富郎、県議の長憲二らも出席。「瓦さんと2人ですみ分けして」「アベック当選で能登から2人の国会議員を」と判で押したように、瓦を持ち上げる言葉が続いた。

 それまで繰り返してきた瓦批判は見られなかった。

     ◇

 瓦と県議らとの確執は前回総選挙前にさかのぼる。


 3区内の県議が「地元貢献が足りない」と公認に異論を唱えた。当時、党県連幹事長だった北村は「中央の金を配分するのが政治家の仕事だ」と言い切った。瓦が反省の弁を表明して問題は決着したが、その後も確執はくすぶり続けた。

 04年の七尾市長選。前回総選挙で瓦の選対本部長を務めた長が出馬を表明したが、瓦はこれを支持せず、結局、長は出馬を断念。しこりとなり、長も反瓦に回った。

 「瓦さんは選挙民と向き合っていない」「能登の政治を変える必要がある」

 8月10日、3区の自民党県議でつくる「3区同友会」の席上で、瓦批判は相次いだ。その直後に北村は「現状には政治的に問題がある」と出馬の意欲を示した。

 党県連は3区での出馬意思を示していた瓦に比例転出を要請。前首相の森喜朗の働きかけもあり、公認は北村となった。


     ◇

 瓦を刺激するな――。

 北村陣営は今、選挙戦略として徹底させる。

 瓦支持者からすれば、北村は「瓦降ろし」の急先鋒(きゅうせんぽう)。一方、出遅れた北村にとって、瓦票はどうしても引き継ぎたい。そのためには、これ以上、瓦を刺激することだけは避けなければならない。

 それでなくても、能登は、有権者の入れ替わりの激しい都市部とは異なり、浮動層が少ない。そうした中で、瓦の「個人票」の行方は勝敗を左右しかねない。

 瓦票を取り込みたいのは、民主元職の桑原豊(59)も同じだ。

 前回総選挙では、それまでの比例単独から小選挙区に転出。初めて出身地の3区で戦ったが、瓦との差は3万6000票。比例区での復活もかなわなかった。


 当選するためには、自民票の取り込みが必要だ。昨年4月から今年7月にかけて4地区で後援会を立ち上げた。解散直後から精力的にミニ集会や街頭演説を繰り返す。

 「自民党以外の候補が当選したことのない、3区から流れを変えよう」

 24日夕、桑原は七尾市役所前でマイクを握った。北村と瓦の確執について桑原は表向き、「政治的な志が感じられない、内向き、後ろ向きのいがみ合いにしか映らない」と横目で見る。

 だが、本音は少し違う。「今回の選挙は天がくれた絶好のチャンス」。

 小泉首相から比例転出を要請されたという瓦は「静かに考えたい」と話し、まだ、正式には比例転出を受け入れてはいない。態度を表明するのは公示日前日の29日だ。

(文中敬称略)

  ×  ×  ×


 30日公示、9月11日投開票の総選挙を前に、石川1〜3区の現場を歩いた。

1558とはずがたり:2009/02/09(月) 04:41:57
>>1557
瓦が引退を拒絶して出て貰ったりすると面白いですけど,流石に情けなくも大人しく引き下がるんじゃないでしょうかね。お情けでしゃーなく1期やらせて貰ったんだし。…と瓦の造反を煽ってみるw

1559とはずがたり:2009/02/11(水) 20:01:18
「比例は公明」動き活発 自民系対立区 '05/9/9
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/05/news/Sn05090903.html

 終盤の戦いを展開する中国地方の衆院選で、「自民党系分裂区」の候補や陣営が比例中国での公明への投票を呼び掛ける動きが活発になっている。選挙区で票の上積みを、比例の戦いに絞り込む公明からの「見返り」に託す―。そんな思惑が、選挙戦が佳境に入るにつれ表面化している。

 国民新党の前職、民主党の前職、自民党が支援する無所属新人らが全国の注目の中でしのぎを削る広島6区。公明党は「自主投票」と決めている中、後半戦に入り無所属新人の訴えに新たなフレーズが加わった。「比例は公明へ」

 七日午後、因島市内の船舶修繕会社。社員らを前に演説した無所属新人は「比例は改革を掲げる公明党でお願いします」と締めくくった。「なんで公明党なの」。会場から投げ掛けられた問いに新人は、「業務提携しているもので」と応じた。

 公明党や支持母体である創価学会の関係者も、ここにきて無所属新人支持に傾く。公明党の支持者で因島市内の集会に参加した主婦(57)は「党支持者の仲間から日程を聞いた」と明かす。6区では「比例を応援してもらえるなら、どの候補ともバーターをする」としてきた公明党。利害が一致したのと、自民党も無所属新人の支援を本格化させたという「与党枠」の事情もある。

 ただ、県北部では公明党内にも国民新党前職への支持層がある。民主党前職との「個人的なつながり」を保つ支持者も少なくない。6区の「公明票」は二万五千前後とされる。県本部の幹部でさえ「すべて無所属新人に集めるのは困難」と認める。

 六人が立つ広島3区。七日夜、広島市安佐南区内であった元自民党県議で無所属新人の総決起大会で、陣営幹部が千人以上の聴衆を前に「比例は公明に」と声を張り上げた。

 幹部は、「公明党との票のバーターなどの約束はない」と説明する。しかし、ライバルの自民党前職は公明党の推薦を得る。同時に公認調整を整えた比例の自民党候補を応援する立場にあり、その点を突いて公明票への期待を表明した格好だ。「何割かでも票が回ってきたら」と幹部は言う。

 約二万三千とみられる公明票のある鳥取2区。自民党公認を得られなかった無所属前職の陣営は「前回多くの票をもらった」と関係の深さを強調。それに対し、自民党新人陣営は公明党推薦を前面に押し出す。

 各陣営からラブコールを受ける公明党県本部の関係者は「与党の枠組みを基本とし、推薦した自民党候補を支援する」と繰り返す。その上で、「『比例で一票でも多く』が大前提」と含みも持たせる。

 東京12区では、自民党の比例の公認が得られなかった前職が無所属で立ち、公明党幹部の前職と激突している。そんな事情も「自・公蜜月」に影を落とす。鳥取2区内のある公明党支持者は「自民党がどれだけ本気になってくれるのか、心もとない」と明かす。

 岡山3区では、自民党新人陣営の中核を担う日本看護連盟が参院選で毎回、自民党公認の比例候補を立てている。公明党とは競い合ってきた間柄だけに、同連盟幹部は「どれほどの公明票を期待できるのか」と戸惑いを隠さない。

 一方、新人を迎え撃つ無所属前職の陣営は「自民党の候補だった時から『比例は自民党』と訴えてきた」と「公明依存度」の低さを強調している。

1560とはずがたり:2009/02/11(水) 20:06:17
>>1559-1560
> ただ、県北部では公明党内にも国民新党前職(亀井)への支持層がある。民主党前職(佐藤)との「個人的なつながり」を保つ支持者も少なくない。6区の「公明票」は二万五千前後とされる。県本部の幹部でさえ「すべて無所属新人(堀江)に集めるのは困難」と認める。

> 六人が立つ広島3区。七日夜、広島市安佐南区内であった元自民党県議で無所属新人(石橋)の総決起大会で、陣営幹部が千人以上の聴衆を前に「比例は公明に」と声を張り上げた。
> 幹部は、「公明党との票のバーターなどの約束はない」と説明する。しかし、ライバルの自民党前職は公明党の推薦を得る。同時に公認調整を整えた比例の自民党候補を応援する立場にあり、その点を突いて公明票への期待を表明した格好だ。「何割かでも票が回ってきたら」と幹部は言う。


■2005年選挙得票
1 河井克行 自由民主党 前 94,017 当選
2 橋本博明 民主党 新 59,576  
3 石橋良三 無所属 新 31,792  
4 金子哲夫 社会民主党 元 26,269  
5 大西理 日本共産党 新 9,892  
6 二見順子 無所属 新 1,824


> 約二万三千とみられる公明票のある鳥取2区。自民党公認を得られなかった無所属前職の陣営は「前回多くの票をもらった」と関係の深さを強調。それに対し、自民党新人陣営は公明党推薦を前面に押し出す。
> 各陣営からラブコールを受ける公明党県本部の関係者は「与党の枠組みを基本とし、推薦した自民党候補を支援する」と繰り返す。その上で、「『比例で一票でも多く』が大前提」と含みも持たせる。

> 東京12区では、自民党の比例の公認が得られなかった前職(八代)が無所属で立ち、公明党幹部の前職(太田)と激突している。そんな事情も「自・公蜜月」に影を落とす。鳥取2区内のある公明党支持者は「自民党がどれだけ本気になってくれるのか、心もとない」と明かす。

> 岡山3区では、自民党新人陣営(阿部)の中核を担う日本看護連盟が参院選で毎回、自民党公認の比例候補を立てている。公明党とは競い合ってきた間柄。
> 一方、新人を迎え撃つ無所属前職の陣営(平沼)は…と「公明依存度」の低さを強調している。

1561名無しさん:2009/03/17(火) 20:56:16
Re: 3月10日逗子駅前にて 投稿者:小沢 治三郎 投稿日:2009年 3月16日(月)11時23分18秒   通報 返信・引用
> No.26[元記事へ]http://6313.teacup.com/k16/bbs/30

 投稿の写真を見て驚きました。それは政治活動期間中にもかかわらず、個人名の入ったタスキを着けていることです。お隣には傘を持つ候補者夫人と、応援弁士である石井一民主党副代表が写っています。民主党副代表のお墨付きとはさらに驚きです。
 この行為は、事前運動とみなされる可能性が高く、最寄りの選挙管理委員会、もしくは警察署に通報されるべきではないでしょうか?

1562とはずがたり:2009/05/28(木) 14:50:31

【山口】
問う。〈上〉岩国基地 機能強化、聞こえぬ論戦
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/yamaguchi/SEB200509060019.html
2005年09月06日

 「決まってからでは遅いんです」。総選挙も中盤戦という4日夕、買い物客でにぎわう岩国市中心部のスーパー前で、河本かおるさん(53)は署名を呼び掛けた。米海兵隊岩国航空基地の機能強化に反対する署名だ。

 市民団体代表の河本さんは30年来、同市桂町で暮らす。基地を離着陸する戦闘機の爆音で国の騒音区域に指定された地域だ。窓を閉めても電話の声が聞こえない時がある。それでも「元々そこにあるものとして、基地の存在に疑問を持つことはなかった」

 そんな意識が昨夏以降、変わってきた。米軍再編に絡み、米海軍厚木基地(神奈川)の空母艦載機部隊と夜間発着訓練(NLP)の岩国移転案が浮上したからだ。報道が繰り返され、危機感が募った。再編案の中間報告が9月に公表されると聞いて8月上旬から毎週末、他団体とも連携して反対署名に取り組む。

 そこに降ってわいたのが解散・総選挙。それによって公表は10月以降にずれ込みそうだと報道された。「その間に、見えないところで移転案が固まってしまうのでは」

 河本さんは基地問題を「地域の最重要課題」と位置付け、各党のマニフェスト(具体的な公約集)や候補者の訴えに注目した。自身、国政選挙でこの問題を投票基準にするのは初めて。だが、どこの公約でも優先順位は低く、説明不足だと感じる。「移転反対を最も訴えているのは共産だが、『基地のない岩国』という考えは現実的ではないように思える。自民と民主は明確に反対していないし……」。投票先を決めかねている。

 地元には、移転案を受け入れ、地域経済の活性化に結び付けようとの動きもある。岩国商工会議所は6月、基地滑走路の軍民共用化など条件付きで受け入れ容認を決議。決議に賛成した経営者の1人は「なし崩し的に基地を強化されたら困る。受け入れの見返りを実現させることが岩国のためになる」。政府との交渉を有利に進めるため、政権与党になりそうな政党に投票するという。

 こうした動きがある一方、地元の山口2区で基地問題を巡る論戦は低調だ。共産新顔の山中良二氏(46)は4日、岩国駅前の街頭演説で「基地のない岩国を願って来た唯一の政党」と強調。ただ、この日も郵政や税制の話が先だった。

 民主前職の平岡秀夫氏(51)は「積極的に訴えられるほど正確な情報を今は持っていない」。自民新顔の福田良彦氏(35)は「国から具体的な提案がないので、選挙戦では触れない」。2人は市内出身で、騒音被害が深刻な地域で育った。

 基地強化反対の署名運動には市自治会連合会も参加している。基地に隣接する川下地区の土肥慶久・自治会連合会長(70)は、あきらめといら立ち混じりに話す。「国政選挙で基地問題が争点になったことはない。せめて当選後には、地元の声を聞いてほしい」

    ◇

 総選挙も、はや後半戦。自民党の分裂選挙や政権交代の可能性に注目が集まり、選挙への関心は高まっている。だが、郵政民営化や年金改革、増税を巡る論戦の間で、地域固有の課題は埋没しがちだ。重要課題を抱える地域の声を聞いた。

1563とはずがたり:2009/05/28(木) 14:50:44

【山口】
問う。〈中〉上関原発 視線、郵政より島の生活
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/yamaguchi/SEB200509070017.html
2005年09月07日

 総選挙公示翌日の8月31日朝、上関町長島沖の瀬戸内海に小型漁船40隻が集まった。どの船にも「原発絶対反対」の旗やのぼりが揺れる。中国電力(本社・広島市)が長島に計画した原発建設への抗議行動だ。漁船の主は「漁場が汚染される」として計画に反対する対岸の祝島の漁民ら。海底ボーリング用の台船を9時間近く包囲し、中電側は作業できなかった。

 海際の建設予定地の4キロ西に浮かぶ祝島では、全島民約600人の9割が反対派と言われる。その中心が祝島漁協だ。

 翌1日、祝島を訪ねると、漁協事務所裏の水産加工場で、婦人部の8人がハモを干していた。いずれも60歳以上。「国の原発政策を進めてきた政党には投票しない」と口をそろえる。正本笑子部長は「郵政民営化などの話はよく分からないが、原発の話には私たちの生活がかかっている」。

 反対派のリーダーによると、反対派島民の多くは、比例区では、原発政策に反対する政党に投票してきたという。小選挙区制の導入以降、地元の山口2区には、その党の候補者がいない。今回も公示後、2区の3候補者は誰も島に入っていない。「いつものことだから」と正本さん。原発問題を含め島の実態に理解のある候補者に投票するという。

 同じ日、対岸の長島では、推進派の上関漁協事務所前で、自民新顔の福田良彦氏(35)が街頭演説。推進派町議や商工業者、中電社員ら約100人が集まった。原発問題には触れなかったが、選挙カーには推進派の柏原重海町長が乗り込んだ。

 町財政は国の原発交付金に頼ってきた。昨年度は一般会計予算45億円に対し、電源立地地域対策交付金7億5千万円。だが、今年度は6500万円に激減。度重なる着工延期で、10年間の優遇期間が切れたためだ。

 柏原町長は「反対住民の思いも理解できるが、町づくりのためには1年でも早く着工して欲しい。そのためには、原発立地を進めてきた政権与党を支持しなければ」。

 原発建設計画は82年に浮上。以来、計画の是非を巡って町は揺れ続けているが、反対派住民の目から見ると、国政選挙で大きな争点になったことはない。今回も同様だ。

 福田氏は「推進の立場だが、賛否双方の意見に耳を傾けたい」。民主前職の平岡秀夫氏(51)は「原発立地を、どんどん進める状況にはない。周辺住民の意向を尊重すべきだ」。共産新顔の山中良二氏(46)は「上関原発は造らせない」。

 三人三様だが、3人とも郵政民営化や年金改革、増税問題に比べ、演説で触れる機会は少ない。原子力開発・利用の動向や安全性に関する調査研究を目的とするNPO法人「原子力資料情報室」(東京)の西尾漠・共同代表は言う。

 「原発問題は、建設予定地周辺の狭い地域以外では、有権者の関心が薄れ、得票につながりにくい。だが、原発政策は国民全体の問題だから、もっと議論すべきだ」

1564とはずがたり:2009/05/28(木) 14:50:56

【山口】
問う。〈下〉市町村合併 地方合理化、住民に功罪
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/yamaguchi/SEB200509080004.html
2005年09月08日

 3月の合併で発足した新しい萩市は、日本海に面した阿武町をぐるりと包囲する形が話題を呼んだ。同町が合併を拒み、単独町政を選んだ結果だ。

 この合併話は、旧萩市と阿武郡7町村で始めたが、途中で旧須佐町と阿武町が離脱。後に旧須佐町が復帰した。阿武町は「阿武町の基金は阿武町で使いたい」(小田徳太郎前町長)などとして広域合併拒否を貫いた。

 だが、人口約4000人の町の現実は厳しい。今年度一般会計当初予算約29億円の50%超は地方交付税で、国への依存度は高い。00年度に約36億円だった予算規模は縮小傾向にある。小泉改革の一環で、国と地方の税財制を見直す三位一体改革によって、この間、同交付税が19億5000万円から15億4000万円に減ったことが大きいという。

 町は歳出削減に努め、昨年7月から助役も収入役も不在。議員報酬も今年5月から53%減の月額9万円に。それでも花田憲彦・総務課長は言う。「合併でも単独でも、都市部から離れた周縁部という町の置かれた立場は同じ。合併を巡って揺れたお陰で、住民に自立意識が芽生えた。今後は町の独自性を出したい」

 一方、住民の心境は複雑だ。長年、自民党支持者だったという年配の女性は、投票先を迷う。「細々と努力する地方からすれば国に求めたい施策は多いが、今の小泉首相の独裁的な手法は好きじゃない」。海産物店の女性(55)は、町の歳出削減策について「これまで無駄が多かった証拠だ」と歓迎。総選挙では与党が公約する構造改革に期待する。「冷え切った地方を何とかしてほしい」

 合併した市町村にも問題が生じている、保育料や福祉サービスが新市の基準に統一され、合併前より条件が悪くなることもある。旧須佐町の住民にとっては子供の医療費補助も、その一つだ。

 ある自営業男性(38)には、小学生を含め3人の子供がいる。合併前「小学生以下」の医療費は無料だったが、合併後は対象が「小学生未満」に変わった。「今後は、子供が風邪を引いたくらいでは受診を控えようと思う。総選挙を機に合併の功罪を検証すべきだ」

 合併で03年4月に発足した周南市の旧熊毛町地区。今年7月、早朝の大雨で床下浸水などの被害が出たと聞いて、元町議の田中泰典さん(77)は市熊毛総合支所に駆け付けた。「災害に対応してほしいのに、人が少なくて不安を感じた」。合併前約120人いた職員は約50人に減っていた。

 田中さんは「小泉政権で進んだ合併が住民にプラスになったか疑問だ。町役場の時代は地域に目が行き届いた」。一方、木谷教造支所長は「行政と住民で役割分担し、住民に出来ることは住民で行うべきだ。職員数は減ったが、効率化を目指す意識は高い」と話す。

 山口市は10月、周辺4町と合併する。市内の街づくり活動に取り組む自営業男性(50)は、新市に期待する一方で、総選挙で投票したい政党や候補者がいないと嘆く。「地方は国の合併政策で合理化された。その行く末を地元の国会議員は真剣に考えてくれるだろうか」

1565とはずがたり:2009/05/28(木) 14:54:27
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036550420/610 >>1395-1396 >>1465

【山口】
比例名簿抹消の社民・羽熊氏が謝罪
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/yamaguchi/SEB200509060008.html
2005年09月06日
 総選挙の公示後に公民権停止中とわかり、比例中国ブロックの名簿から抹消された社民党の羽熊直行氏(61)が5日、山口市内で記者会見した。擁立した党県連合の幹部が同席し、羽熊氏は「軽率にも、公民権停止はないと思っていた。立候補が逆効果になり、慚愧(ざんき)に堪えない。党と有権者に申し訳ない」と謝罪した。

 さらに、「(公選法違反で略式命令を受けて)罰金を払ったので決着したと思っていた」として、「裁判所の文書には公民権停止の文言がなかった。弁護士に確かめないで立候補したのは思慮不足だった」と語った。

 党県連合の佐々木明美代表は「選挙違反の事案なのだから、もっと深く調査すべきだった。県連合として慎重さを欠いていた」と話した。

 羽熊氏は03年7月に上関町議補選で落選した後、町に住んでいる事実がないとして告発された。昨年6月に公選法違反(詐偽投票など)の罪で10万円の罰金刑が確定し、5年間の公民権停止中だった。

1566とはずがたり:2009/05/28(木) 15:00:21
こいつは未だ活動して居るみたいだが今後はどうするんかな?
http://www.iwais.com/
http://iwais.cocolog-nifty.com/hasiru/

【静岡】
倉田氏公認で分裂 自民6区、岩井氏「無所属でも」
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/shizuoka/TKY200508210050.html
2005年08月20日

 衆院選6区で自民党の候補者選びを巡り、党本部と県連に亀裂が深まっている状況を受け、支部県議団会議が20日、沼津市内であった。党本部は公認候補として前職の倉田雅年氏(66)を発表したが、県連推薦を決めた参議院秘書の岩井茂樹氏(37)が無所属での立候補を表明。現状打開の妙案はなく、21日の6区市町村支部代表者会議で対応を決める方針だ。

 会議には8人の県議のほか、県連の前沢侑幹事長と小野健吾総務会長が出席。県議からは「このままでは選挙は戦えない」「各支部長が混乱している」と困惑の声が上がった。

 会議後、前沢幹事長は「各支部のみなさんの意見を聞き、支部の分裂は避けたい」と強調する一方で、自民が分裂する選挙の様相が濃くなっている状況について「倉田さんが公認を取った以上、このままでは分裂はやむを得ない」と話した。

1567とはずがたり:2009/05/28(木) 15:01:15
>>1566-1567

【静岡】
自民県連推薦の岩井氏が出馬辞退 「分裂避けたい」
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/shizuoka/TKY200508220194.html
2005年08月22日

 衆院6区に自民党県連の推薦を受け、無所属の立場で立候補を予定していた参院議員秘書の岩井茂樹氏(37)が21日、沼津市内であった党市町村支部代表者会議で、「分裂は避けたい」と一転して立候補の辞退を表明した。県連は党本部が公認を決めた前職の倉田雅年氏(66)で一本化を図るが、一方的に倉田氏を「国替え」で押しつけてきたことで各支部には不満もくすぶる。去就が注目されている元航空会社員の木部一氏(40)は、22日に態度を明らかにする予定だ。

 会議では、支部長らが意見を述べた後、別室に岩井氏を呼び、前沢侑県連幹事長、小野健吾総務会長らと地元の県議団が立候補の意思を確認したところ、辞退を伝えた。この後、岩井氏は各支部長らの前で涙ぐみながら「つらい決断だが、立候補を断念させていただきたい」と表明した。

 記者会見で、岩井氏は「6区は長い間、分裂選挙を続けている。何としても民主党に勝たなければならないことが、地元のみなさんの熱い思いだった」とし、「私が無所属で立候補すれば一本化して民主党に打ち勝つことに反する」と苦渋の表情で理由を述べた。

 「県連から(辞退への)働きかけはなかった。自分と自分の陣営で決めた」と話したが、「旗やポスター、遊説日程も決まったばかり」といかにも無念そう。「6区への思いは消えない。地元に骨を埋め一歩ずつ前進してきたい」と、「次回」に向けた決意を披露した。

 前沢幹事長は「分裂選挙になることに耐えられない思いだったと思う。賢明な選択だ」と岩井氏の決断を評価。倉田氏で一本化することについて「地域の党員には戸惑いや怒りもあるだろうが、精神論では選挙は戦えない」と結束を求めた。

 こうした状況に支部の反応は様々だ。「党公認を受けた倉田氏を支えていくしかない」と話す支部がある一方、党本部の強引ともいえる手法に「倉田さんでは汗はかかないかもしれない」と冷ややかな姿勢も。「党本部のこんなやり方では次の参院選にも影響する」と批判の声も根強い。

 倉田氏は「岩井さんには大変申し訳ない。6区の皆さんにはご迷惑をかけるが、勝つために一本化してもらった。皆さんの力を貸していただきたい」とコメントした。

1568とはずがたり:2009/05/28(木) 15:02:08

【静岡】
木部氏も出馬断念 自民6区、倉田氏で一本化へ
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/shizuoka/TKY200508230227.html
2005年08月23日

 衆院選6区に立候補の意欲をみせていた元航空会社員の木部一氏(40)が22日、「分裂しては自民党が政権党を維持できない」と、立候補しないことを表明した。参院議員秘書の岩井茂樹氏(37)も断念しており、迷走した6区の自民の候補者選びは、党本部が公認を決めた前職の倉田雅年氏(66)で一本化が図られることになった。倉田氏は「今度こそ勝ちにいこうという6区の皆さんのお気持ちに対し、その役割を私が頑張って果たしていかなければならない」と語った。

 木部氏は記者会見で、党本部が地元の意向を無視して倉田氏の公認を決めたことについて「問題はあると思う」と話した。しかし、倉田氏が重複立候補すれば比例上位で当選する可能性が高いことから、「1議席たりとも落とせないので、実績のある倉田さんを選んだのはやむを得ない処置だった」と述べた。

 4区内に後援会事務所のある倉田氏が6区を戦うことには「地盤もないまま党組織が頼りだとしたら難しいだろう」と厳しい見方を示した。

 さらに17日の市町支部代表者会議で岩井氏を公認内定した決め方を批判。「選考過程や理由が明確でないと自民党が不信感をもたれる」と指摘し、「次回に公認で出馬したい気持ちに変わりはない」と意欲をみせた。

 一方、倉田氏は静岡市内で会見し「6区の方々にご迷惑をおかけすることになって、申し訳なく思う」と述べ、「党本部は、郵政民営化反対派と戦う女性候補などでない限り、比例では特別な扱いはしないということで、まだ候補が決まりきっていなかった6区へと充てて下さったんだろうと思う」と説明した。

 倉田氏での一本化について、立候補を予定している民主前職の渡辺周氏(43)は「他陣営のことなので何も言うことはない。私は『政権交代で日本を変えていこう』というスローガンで、ひたすら政策を訴えていく」。共産新顔の鈴木和彦氏(62)は「今回だけ乗り切ればいいと、地元でまとまった岩井さんを強権発動でおろした。有権者には恐ろしい自民党と映るだろう。そんな党に明るい展望はない」と話した。

1569とはずがたり:2009/05/28(木) 15:03:25
【奈良】
見えない自治体合併の効果
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/nara/OSK200508260027.html
2005年08月26日
 行政の効率化を狙って国が推進する「自治体再編」。県内でもすでに2つの地域で合併が実現した。しかし、その効果はまだ見えてこず、逆にマイナス面しか感じない住民もいる。

 「合併の利点は行政の効率化だと国は言うが、サービス低下と混同してほしくない」

 4月に奈良市と合併した旧都祁村域。子どもを保育園に通わせている30代の女性はこぼした。

 合併を機に、旧村域に6つあった保育園のうち2つが廃園に。残りも08年度をめどに閉鎖される予定だ。市は保育園と幼稚園を1園ずつ新設する計画だが、旧村域は南北に長く、通園の負担は大きくなる。市都祁行政センターの岡嶋桂一所長は「少子化問題に対応した行政スリム化。廃園は合併前からの了承事項だ」という。

 商工関係者も「合併で負担が増すとは思ってもみなかった」と肩を落とす。


 市が一定規模以上の事業所から徴収してきた「事業所税」が、08年度から旧村域の事業所にも課されることになった。市によると04年度の課税対象は約300事業所で、個々の徴収額は約40万円から約1200万円だった。

 名阪国道沿いの立地を生かし、工業集積地としての発展を目指す旧村域にとって、ありがたくない話だ。都祁商工会の的場英晃・経営指導員は「小泉首相は合併推進を掲げるが、その効果は何も見えてこない」と嘆く。

    ■

 県内の「平成の大合併」第1号として、旧新庄町と旧当麻町の合併で昨年10月に誕生した城市。旧新庄町域の主婦(58)は「新市になっても、何も変わらない」と話し、ここでも合併効果は感じられない。


 03年12月に策定された新市の財政計画では、05年度当初予算で貯金にあたる財政調整基金に5億2400万円の積み立てを見込んでいた。しかし、国からの交付税削減などで実際には基金から17億1400万円を持ち出した。

 新市建設計画には、近鉄尺土駅前広場の整備(約18億8000万円)や南阪奈道路開通に伴う地域活性化(約10億円)など32事業、計約157億6400万円分が盛り込まれた。バラ色の未来を描いたが、それが実現できるかどうかは不透明だ。吉川弘明企画部長は「国の三位一体改革がどうなるのかなど、時代の変化を読み切れなかった」。市は06年度以降の財政計画の見直しを進めている。

    ■

 一方、合併しない選択をした自治体も悩みは深い。

 住民投票の結果、奈良市との合併を見送った山添村。飯田主計・総務課長補佐は「歳入増の妙策はないし、歳出を削るしかない」とため息をつく。


 今年9月に予定される村議選から、14だった定数を10に削減。これで年間約1000万円の歳出抑制を見込む。04年から村長、助役の給与を約2割カットするなど人件費の削減にも努めてきたが、財政状況は厳しくなるばかりだ。

 ある職員は言う。「このままでは住民サービスの低下も避けられない。国は合併しない自治体を切り捨てるのではなく、自立の手助けをしてほしい」

1570とはずがたり:2009/07/29(水) 02:29:18
2005年の話しだが。
>1区のある町長は春、津島から正式に長男を紹介された。「秘書です」と言われたが、「後継者だと思った。次は息子をよろしく頼むと。30年議員を続けて、次が息子では若手は怒るだろう」。

今回は平沼系で挑むが,木村との関係はどうなったのかな?
>ほかに、保守票の動向を不透明にしている原因が木村前知事と近い升田の立候補だ。升田は木村が衆院議員時代に秘書を務めていた。

世代交代論、影に思惑 1区・乱立
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/aomori/TKY200509040087.html
2005年09月04日

 6人が立候補し、自民分裂を最大要因に乱立状態となった1区。11選を目指す前職の津島雄二(75)に対し、津島の元公設秘書渋谷哲一(43)と元自民党県議升田世喜男(48)が立候補した。2人の若手が相次いで名乗りを上げた背景には、約30年衆院議員を務める津島の後継者を巡る思惑が絡んでいる。前知事の木村守男の影響力を指摘する声もあり、1区の保守票の行方は流動的だ。

 1区のある町長は春、津島から正式に長男を紹介された。「秘書です」と言われたが、「後継者だと思った。次は息子をよろしく頼むと。30年議員を続けて、次が息子では若手は怒るだろう」。

 その若手の1人渋谷。出馬表明後の記者会見で、「いつまで待っていても、自民党公認をもらえるわけではない、と支持者に言われた。その場で(津島の)長男が秘書になった話も出た」と語った。

 升田は事務所開きのあいさつで、まず、「世代交代なくして未来なし」と訴えた。公示日の第一声でも「世代交代は自らの若い力で達成するのが正論だ。誰かが決めるものではない」。

 自民党県連の幹部は「中選挙区制から小選挙区制に変わったことも後継者問題を難しくしている一因だ」と指摘する。複数の候補者が当選できる中選挙区制と違い、1人しか当選できない小選挙区制。自民は現職公認の方針を打ち出している。現職以外は立候補しづらく、世代交代が進みにくいというわけだ。

 一方、津島は「みなさん若さを発揮して健闘してもらいたいな。私もまだまだ若いよ」と気にかけない。五所川原市での街頭演説では、応援者の演説中も握手して回った。ある有権者は「手を握る力がぐっと強い。まだまだ若いね」。

 だが、津島陣営は「高齢多選の声はもちろんある。それを実績ととるか、弊害ととるかは有権者次第だ」と「世代交代論」に危機感を強める。

 1日に青森市内であった津島の個人演説会。知事の三村申吾と青森市長の佐々木誠造も参加した場で、青森中央大橋有料道路が来春から無料開放されることに触れた。「私と佐々木市長ががんがん言っているうちに、三村知事が判断してくれた。これが良い意味でのしがらみだ」と政治力の強さをアピールした。

 ほかに、保守票の動向を不透明にしている原因が木村前知事と近い升田の立候補だ。升田は木村が衆院議員時代に秘書を務めていた。

 木村を辞任に追い込む一因となった03年3月の知事不信任決議。津島系の県議は賛成に回った。「オヤジ(木村)は津島につぶされた」と木村後援会幹部が憤るほど、両者の関係は冷え切った。木村の支援者は「オヤジが動かなくても、おれたちがオヤジの意をくんで動かなければならない」と升田を支援する。

 だが、木村が政治の表舞台から去って2年余り。木村の影響力が弱まってきたことを指摘する声も出始めている。ある町長は「木村系議員も、今回は津島さんを応援しているのが多い」と感じている。「世代交代を訴える声はあるかもしれない。だけど地方分権の時代といっても、青森には力のある議員は必要だ」

 分裂の影響は自民だけにとどまらない。民主の横山北斗(41)は「現職への反対票が分散するわけだから、その分厳しい戦いになる」。共産の高柳博明(35)と社民の仲谷良子(65)も「自民の争いに埋没しないように、政策を訴えていく」と話している。(敬称略)

1571とはずがたり:2009/07/29(水) 02:32:22

「分裂」4区で自民・橋本聖子氏が応援
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/aomori/TKY200509090245.html
2005年09月09日

 自民党参院議員の橋本聖子氏が8日、鯵ケ沢町を訪れ、4区の同党公認候補の応援演説を行った。同町は、自民党の町支部長が辞職するなど、保守分裂選挙の4区を象徴する激戦地域。1日には国民新党の亀井静香氏も同党の候補の応援に訪れており、自民党陣営はあえて同町に著名な議員を呼んで主導権を握る狙いだ。

 鯵ケ沢駅前での街頭演説には数百人の町民が集まった。橋本氏は「堂々と金メダルを与えてやってほしい」と、候補者の支持を呼びかけた。

 同町には1日、亀井氏が役場前で演説を行っており、長谷川兼己町長は「鯵ケ沢に有名な政治家が2人も来るなんて、今まで記憶にない」と驚いた様子。

 4区は自民比例の前職が国民新党から立候補し、同町の元自民党支部長はこの候補の支持に回っている。自民党陣営は「あえて亀井氏とイメージの異なる橋本氏に来てもらった」と話した。

1572とはずがたり:2009/07/29(水) 02:32:53

【青森】
撮影の事実確認を自民県連に要求 4区の津島陣営
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/aomori/TKY200509030218.html
2005年09月03日
 4区の津島恭一候補の出陣式の様子を、自民党の対立候補の陣営がビデオカメラで撮影していたことに対し、津島氏の陣営は2日、自民党県連に撮影の事実確認を求める文書を出した。

 出陣式は先月30日、弘前市の選挙事務所であった。津島陣営によると、先月21日の事務所開きでも、ビデオカメラを持った見知らぬ若い男性が目撃されているという。津島陣営はこの目撃情報などをもとに撮影の事実確認を県連に依頼し、今月6日までの回答を求めている。

 自民候補の陣営幹部は撮影を認めていた。別の幹部は2日、朝日新聞の取材に対して「陣営として撮影した事実は確認していない」と話した。

1573とはずがたり:2009/07/29(水) 02:33:14
【青森】
1区の注目点 保守分裂、世代間の戦い
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/aomori/TKY200509010170.html
2005年09月01日

 1区は03年の総選挙と同様の6人が立候補した。今回は、保守が分裂し、世代間をめぐる戦いの様相を帯びている。

 自民公認の津島雄二氏は過去10選で75歳。党税制調査会長、元厚相など経歴では他を寄せ付けない。福祉を中心とした政策を訴える。三村知事、佐々木誠造・青森市長らの支持のほか、公明の推薦も受ける。

 これに対し、今回、自民党を離党し、2人の40代が挑む。津島氏の元公設秘書の渋谷哲一氏と、元同党県議の升田世喜男氏。渋谷氏は03年県議選の青森市区で次点だったが、一定の知名度がある。升田氏は小泊村議を経て、県議選の北津軽郡区で2期連続トップ当選。いずれも若さをアピールする。

 もっとも若いのは共産の高柳博明氏で35歳。参院選、知事選と計3回の全県選挙を経験。「確かな野党」を訴える。


 前回、津島氏に約7千票差まで迫った民主の横山北斗氏も40代。前回は無所属だったが、連合など民主党の支持層をまとめ切ることができるかどうかが焦点だ。

 社民の仲谷良子氏は1区唯一の女性候補。青森市議時代の後援会組織を中心に、支持を呼びかける。社民と共産は比例にも力が入る。

 前回の投票率は58.41%。1区の有権者の3分の2を占め、無党派層が多い青森市の動向が鍵を握りそうだ。

1574とはずがたり:2009/07/29(水) 02:33:48
【青森】
造反議員の出陣式をビデオで「偵察」 4区の自民陣営
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/aomori/TKY200508310196.html
2005年08月31日

 郵政民営化法案に反対し、自民党離党に追い込まれ、国民新党から青森4区に立った津島恭一氏(51)。30日、弘前市であった出陣式には、自民党の対立候補陣営からビデオカメラを持った「偵察員」が送り込まれた。

 事務所の駐車場付近で若い男性がカメラを回し、事務所内で開かれた式の様子や出入りする人たちを撮影していた。自民党陣営の幹部は撮影を認め、「津島氏をだれが支援しているのかを知ることで、我々も頑張らなければという気持ちになる」と話した。

 津島氏に離党を求めた自民党青森県連は、選挙区内の市町村支部にも「党公認以外の候補者を応援しないように」と通知している。

 結局、津島氏の出陣式に出席した地元議員は、無所属の弘前市議2人だけだった。このうち、津島氏を支援するため今月中旬に自民党を離党した市議は「津島氏を支持する自民党員が動きにくくなっている」と締め付けの厳しさを嘆いた。

1575とはずがたり:2009/07/29(水) 02:34:17
【青森】
1区で事務所開き相次ぐ 無所属の2人
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/aomori/TKY200508280082.html
2005年08月28日
 総選挙の1区に無所属で立候補を予定している2人の事務所開きが27日、青森市であった。

 元県議の升田世喜男氏の事務所開きと決起大会には、元県議の毛内喜代秋氏や青森、五所川原の両市議ら約300人(主催者発表)の支持者が参加した。升田氏は「新しい時代には新しい力が必要だ。青森県に生まれ育った人間として、身近な政治を目指していきたい」と世代交代を訴えた。歌手で五所川原市在住の吉幾三氏から、激励のメッセージも寄せられた。

 渋谷哲一氏の事務所開きには、地元の支持者約150人が集まった。渋谷氏は「地盤もない、看板(知名度)もない、かばん(金)もない。でも今大切なのはみなさんの声が政治に届くことだ」とあいさつ。「地域の声を国政に」と書かれたサッカーボールを支持者から渡され、万歳三唱で気勢を上げた。

1576とはずがたり:2009/07/29(水) 02:35:08
【青森】
郵政の現場から〈上〉 地域密着:岬の出店、高い実績
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/aomori/TKY200508220145.html
2005年08月22日

 「いらっしゃいませー。郵便局でーす」

 竜飛岬で元気よく観光客に声を掛けるのは、三厩郵便局の石田久さん(26)。観光バスが通れば、大きく手を振って臨時出張所への来店を促す。観光バスが出発すれば、車体が消えるまで深々と頭を下げ続ける。観光客の写真撮影も積極的に引き受ける。石田さんのサービスぶりはバスガイドの間でも有名だ。

 事務机二つを並べた臨時出張所は、驚異的な売り上げを見せる。夏から秋の観光シーズンに出店し、1日に切手を15〜20万円分売る。局で売れるのは1日平均2万円ほどだ。

 出張所では、「ゆうパック」を使ってリンゴジュースも売る。切手も含め、1シーズンの売上高は約1400万円。東北地方の観光地に設けた臨時出張所としては、最高の売上高という。

 臨時出張所は5年前にスタート。三厩郵便局長の五十嵐秀規さん(57)が手がけた。

 五十嵐さんはやり手だ。宅配事業を伸ばすために年末には、独自につくったチラシを全戸配布する。簡易保険は地域住民の高齢化で苦戦しているが、貯金残高や宅配個数などは、日本郵政公社東北支社が設定する目標数値を大きく上回る。

 局のある旧三厩村(現・外ケ浜町)は人口約2700人の過疎地。都市部に比べれば、絶対的な利用客が少ない。少しでも収益を上げようと同局は、「地域密着」に徹している。

 「いつも通りでいいねー」

 「いつも通りで。いつもありがとうねー」

 一人暮らしの白井邦子さんは礼を言いながら、現金3千円余りを同局の郵便配達員成田博人さん(47)に手渡し、現金書留を頼んだ。

 白井さんは60歳を過ぎ、病気で足が思うように動かなくなった。各郵便局が97年から始めた「ひまわりサービス」の利用者で、配達員が配達に立ち寄った際、声をかけて安否確認をする。白井さんは「足が不自由なので助かっている。ありがたい」。

 ただ、これだけ営業努力をしても三厩郵便局は赤字だ。公社が今年3月に発表した03年度の損益試算によると、局単体で黒字の郵便局は、県内でわずか18局。赤字は249局。公社全体では黒字なので、計68億円の県内分の赤字は、都市部の利益で穴埋めしている形だ。

 さらに、過疎地であっても、民間企業は着実に入り込み、地域独占が許されている訳ではない。

 村内で一人暮らしの女性(70)は県信用組合三厩支店を利用する。保険は第一生命。数カ月に1回、関東地方の子供に野菜や果物を送るときは、自宅の近くに代理店があるヤマト運輸を使う。「狭い村だから義理もある」とたまに郵便局に電話して宅配を依頼する。

 竜飛岬で土産物店を夫婦で経営している水島夏子さん(56)。お金の出し入れに、自宅用は青森銀行、土産物店では郵便局を使う。「それぞれ、一生懸命勧誘してくれるから」。青森銀行の担当者は隣町の今別町から訪ねてくる。

 宅配は郵便局の利用が多いが、イカなどの生鮮食品は佐川急便を使う。「郵便局も佐川もみんな顔なじみ。みんな必要です」

 五十嵐局長は「民間も我々も一生懸命。互いに切磋琢磨(せっさたくま)している」と言った。

    ◇

 郵政改革が最大の焦点となった9月11日投開票の総選挙。国営事業体の日本郵政公社は完全民営化すべきなのか。郵便局網は今後も維持できるのか、などが争点だ。本格的な選挙戦を前に、本州最北端の県、青森の郵政事業はどうなっているのか。地方局の役割と実情を探り、宅配、金融など民間企業の動きを追った。

1577とはずがたり:2009/07/29(水) 02:35:36
【青森】
郵政の現場から〈中〉 競争激化:宅配のパイ奪い合う
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/aomori/TKY200508230155.html
2005年08月23日

 午前中に荷を出せば、県内全域のほか、東北の主要な40地域にその日のうちに届く。

 業界最大手のヤマト運輸が運送拠点の拡充を進め、「宅急便センター」を県内で約30拠点に広げた成果だ。近い将来、60拠点に倍増させる構想もある。

 下北半島の旧川内町(現・むつ市)にある川内宅急便センターは03年10月にできた。旧脇野沢村と佐井村も受け持つが、管轄地域の人口は計約1万1000人。1日あたりに取り扱う荷物は、採算ラインとされる150〜200個より大きく下回る50個ほど。初めから、赤字覚悟の進出だ。

 「1店舗が赤字でも、サービス向上が至上命題」と青森主幹支店の伊勢博孝・営業企画課長は説明する。

 同センターの近くの住民(54)は「リンゴなど大きなものを送るときは置き場所に困るのでは、と宅配便を取り扱う店に遠慮して郵便局に持って行っていた。便利になった」と歓迎する。

 集荷サービスの向上にも腐心する。

 ドライバーの携帯電話の着信音が鳴る。1回で切れる「ワン切り」だ。ドライバーは、携帯電話の着信履歴に残った家に電話をかけて荷物を受け取る。顧客に電話代を負担させない試みだ。伊勢課長は「フリーダイヤルもあるが、直接連絡してもらった方が早い。好評のサービスです」。

 現在、荷を引き受ける取扱店は県内に5000カ所。県内で常時、走り回る約330人のドライバーも集荷に加わる。

 こうした企業努力は、宅配便の生みの親で、官庁に規制緩和を求め続けた元ヤマト運輸社長の故・小倉昌男さんの経営方針にも沿ったものだ。伊勢課長も「仮に郵便局が減るようなことがあっても、お客様にご不便をかけない」と力強い。

 宅配便の取扱数のシェア(民間分)はヤマト運輸が4割近く。ゆうパックは全体の7%と依然、差がある。

 郵政公社の方も黙っているわけではない。96年度から、荷物を0〜5度で配達する冷蔵タイプの宅配便に参入。ヤマトの「クール宅急便」に対抗する形で、県内では主に魚介類の配達をターゲットにした。

 また、郵政公社とコンビニ業界第4位のサークルKサンクスは8月12日、11月中旬から全店舗でゆうパックを取り扱うことを発表した。昨秋、ゆうパックの取り扱いを始めたローソンと同じようにヤマト運輸とは解約する。

 県内の「サークルK」と「サンクス」の店舗数は176店(7月末現在)で他社をしのぐ。青森市内に本社があったスーパー「亀屋みなみチェーン」(01年10月に倒産)が北東北3県でフランチャイズ契約し、積極的に出店してきたためで、出店も86年と早かった。

 ローソンも県内で134店を展開し、県内では、この2社が強さを見せる。

 このほか、45店を展開するミニストップも6月からゆうパックに切り替えたほか、30店のデイリーヤマザキも9月からゆうパックも取り扱う。ヤマトを扱うセブン―イレブンとファミリーマートは今のところ、県内に店はなく、コンビニからの集配でゆうパックは圧倒的に優位に立つ形だ。

 このため、ヤマト運輸は、サークルKサンクスでの取り扱いが解約される11月中旬以降、県内のタバコ店や酒屋での取扱店をさらに、増やしていく作戦だ。

 きめ細かなサービスで営業を緩めないヤマトに対し、郵政公社も民営化の議論を前に積極的な生き残り策を見せる。「宅配事業」をめぐる激しい競争は、県内でも激化している。

1578とはずがたり:2009/07/29(水) 02:36:03
【青森】
郵政の現場から〈下〉 金融攻防:巨大資金の行方は
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/aomori/TKY200508240127.html
2005年08月24日

 青森中央、弘前、むつ、八戸など県内六つの郵便局で10月、投資信託の販売が始まる。投信は株や公社債で運用する商品で、元本割れの可能性を含んだ金融商品だ。

 23日午後、仙台市の東北郵政研修所に東北各地の郵便局員が集まった。

 「投資信託の解約と買い取りの違いは」。税制上、どういう売り方が利用者にとってメリットがあるのか。研修生たちは、講師の説明を懸命にメモをとった。

 断続的に10月まで続けられる研修には、青森県内の42人を含む計286人が参加する。各局から選ばれた担当者は昨秋から、通信教育で資格をとっている。

 八戸郵便局の松石良考さん(50)は「リスクを伴う商品だということをお客さまに説明するため、しっかりと勉強したい」と話した。


 販売する具体的な商品は今のところ決まっていない。郵政公社東北支社貯金事業部の渡部進・企画担当課長は「販売目標も未定。国債購入者や定期で満期を迎える人を中心に薦めていきたいが、戦略もまさにこれからです」と言う。

 銀行では98年12月、金融界の垣根を低くする「金融ビッグバン」の「目玉」として窓口販売が解禁され、現在、各行とも好調な売り上げだ。手数料を増やし、利ざやに頼っていた銀行収入の多角化に貢献している。

 03年4月に公社化した郵便局にとって、投信の販売は新規業務の柱だ。その半面、「安全、安心というイメージが変わる可能性がある」(関係者)との声もある。


 県内の郵便貯金残高(04年3月)は約1兆7376億円。青森銀行の預金残高(05年3月)は約1兆9187億円で、みちのく銀行が約1兆8072億円(同)。県内の郵便貯金は、県外にも支店を持つ2地銀の預金量に匹敵する。

 この巨大な資金はどこへ向かうのか。完全民営化後、郵貯銀行は住宅などの個人ローンのほか、企業への融資にも乗り出すことが検討されている。青銀やみち銀と同じような規模の「銀行」が青森に出現することになるのだろうか。

 地銀幹部は「銀行の本業は資金の貸し付け。これには長年培ってきたノウハウがあり、人材と人脈に加え、審査機能も必要。一朝一夕には無理で、郵便局が簡単にできるとは思っていない」と強気だ。


 ただし、県内には267の郵便局(簡易局を除く)がある。青銀とみち銀の倍以上だ。「このようなきめ細かい店舗展開は民間にはとても無理。将来、どのように活用するのだろうか」(地銀関係者)と戦々恐々だ。

    ◇

 今春、全国地方銀行協会は「民営化にあたっては巨大な郵貯の規模を縮小し、公正な競争条件を確保する」と経営に対する政府保証の撤廃を求めた。また、「地域経済全体へ影響を及ぼすのは確実で、大きな混乱を生じさせないよう地域との共存を」と訴えた。

 規模の小さい信用金庫はさらに深刻だ。あおもり信用金庫の佐々木清美理事長がこう力説する。


 「経済の高度成長が見込めず、全体のパイが限られている中、信用金庫が支えてきた地域金融に対する影響は計り知れない。また、郵便局が民営化してコンビニエンスストアのようになれば、地域の商店は生きるすべを失う」

1579とはずがたり:2009/07/29(水) 02:37:03
>八戸市の商店街の経営者は「大島が都市としての基盤整備を、田名部は商業の規制緩和を進めてきた。それぞれがそれらを望む人々の支持に支えられてきた」。そして期待を付け加えた。「大島対田名部は、もう古い構図ではないか。八戸には薩長連合が必要な時期だと思う」

【青森】
最少数、最長の戦い 3区・過熱
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/aomori/TKY200509040088.html
2005年09月04日

 3区で競うのは県内小選挙区最少の3人。候補者は前々回00年、前回03年と今回の連続3回変わらず、同じ3者による最も長期にわたる争いだ。ともに1区とは好対照をなす。自民の大島理森と民主の田名部匡代の2大勢力がせめぎ合い、票の上乗せを目指して戦いを繰り広げている。

 大島は当選7回を重ねるものの、まだ59歳。文相や農水相、衆院議運委員長や党国対委員長を務め、陣営は「未来の青森を引っ張るリーダーだ」と訴える。秘書のスキャンダルを抱えながらも勝った前回から2年たち、選対本部は組織の緩みを警戒。推薦を受けた800以上の企業や団体へ、本人と後援会幹部があいさつ回りを重ねる。

 一方の田名部は36歳。前回は大島と票差を縮めたが、過去2度とも苦杯を味わった。座右の銘が「任重くして道遠し」。大島に挑み続けている。選挙区全域で徹底した握手作戦を展開中。選対関係者は「選挙カーに乗っている時間と、握手しながら歩く時間が同じだ」と驚く。

 3区は中選挙区制の時代から、ともに八戸市を地盤とする大島と、匡代の父の田名部匡省が激しく争う「八戸戦争」が長く続いた。小選挙区制に移っても、変わらない。

 この構図を有権者はどう見ているのか。八戸市の商店街の経営者は「大島が都市としての基盤整備を、田名部は商業の規制緩和を進めてきた。それぞれがそれらを望む人々の支持に支えられてきた」。そして期待を付け加えた。「大島対田名部は、もう古い構図ではないか。八戸には薩長連合が必要な時期だと思う」

 共産の56歳、松橋三夫は、一日に15〜20カ所で街頭演説をこなし、大島と田名部の激戦の中で党の存在感を出そうと懸命だ。(敬称略)

1580とはずがたり:2009/07/29(水) 02:37:54
【北海道】
道医師連盟、民主候補を初推薦 社会保障改革にらむ
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/hokkaido/HOK200509100001.html
2005年09月10日

 一枚岩となって自民党議員の選挙を支えてきた道医師会の政治団体「北海道医師連盟」(飯塚弘志委員長・4830人)が揺れている。今回の衆院選で初めて民主党候補を推薦。郵政民営化法案に反対票を投じた無所属の候補者にも推薦を出した。背景には郵政民営化後の社会保障制度改革をにらんだ動きがある。

 同連盟は03年3月から、小泉首相が医療分野へ市場原理を持ち込もうとしているとして「小泉内閣の退陣」を決議するなどしてきた。

 今回の選挙では、上部組織の日本医師連盟は、「造反議員つぶし」で支援する議員が公認を取り消されたことなどから、日医連全体としての方針を示さず、小選挙区は各都道府県の連盟に判断を任せた。

 道医師連盟も、この動きに合わせ、自民、民主などの各候補者に医療問題や社会福祉に関するアンケートを実施するなどして、「人物本位」で推薦を決めた。

 その結果、8区では、民主党の金田誠一氏を、10区では無所属の山下貴史氏を推薦した。金田氏は介護保険に詳しく、民主党のネクストキャビネットで厚生労働大臣を務めたこともあり、山下氏はこれまでの地域の医師会との連携を評価したという。国政選挙で保守系以外の候補者を応援するのは初めて。

 3区と9区は自主投票で、それ以外は自民党の候補者を推薦。比例区では自民党の今津寛氏を推薦している。

 同連盟のある委員は「小泉首相の政治手法は強硬。郵政民営化後の国政では、こちらの意思を代弁してくれる議員が必要で、当面は人物本位で支援者を決めるしかない」と話している。

1581とはずがたり:2009/07/29(水) 02:39:19
こういう不中立の穢い団体から潰してゆくべきやね。

【北海道】
国・道の補助受ける公益法人、自民12候補を推薦
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/hokkaido/HOK200509090001.html
2005年09月09日

 国と道から年間約1500万円の事業補助金を受けている財団法人「北海道老人クラブ連合会」(西道清会長)が、衆院選小選挙区の自民党候補者12人を推薦していることが8日、わかった。民主党北海道は同日、「公益」を旨として活動が認められている公益法人が特定政党への政治・選挙活動を行っていることについて、道に適正な指導を行うよう求めた。

 同連合会は63年の設立で、会員数約26万3000人。設立当初から自民党を推薦していたという。今回も公示前に推薦を決め、市町村老人クラブ連合会会長に通達した。

 この団体を所管する道保健福祉部によると、同団体への事業補助金は01、02年度が1105万8000円。03、04年度が1525万3000円。公益法人の政治活動は禁じられていないとはいえ、事業外の活動にあたる。設立目的に含まれておらず、指導する方針という。

 同連合会の藤林功副会長は「長年、自民党には陳情を繰り返してきた。われわれの活動を続けるのに、必要な活動だ」としている。

1582とはずがたり:2009/07/30(木) 01:48:48
【北海道】
7区の民主・仲野氏陣営が大地を支援へ 比例区で
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/hokkaido/HOK200509070001.html

2005年09月07日
 衆院選の7区(釧路・根室支庁)から立候補している民主党の仲野博子氏の連合後援会が、比例区北海道ブロックで新党大地を支援する代わりに、同党に対して7区での仲野氏支援を求めていることが分かった。これに対し、新党大地の幹部は「正式な要請は受けていないが、ありがたいこと」と話している。

 仲野氏の連合後援会の清水闊会長は朝日新聞の取材に対し、同党に5日、選挙協力を求め、了解を得たことを明らかにし、「現段階で郵政民営化法案に反対し、北海道の活性化を訴えるなど、政策が一致する」と協力要請の理由を説明した。今後、正式に要請する方針という。

 7区では同区を地盤とする鈴木宗男・新党大地代表を支持する票の行方が注目されている。

1583とはずがたり:2009/07/30(木) 01:49:49
【岩手】
3区・遠野で民主、激しい攻勢 自民「牙城」を死守
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/iwate/TKY200509090250.html
2005年09月09日

 投票日まであと3日となった衆院選。民主前職に自民、共産の新顔が挑む構図となった岩手3区では、各陣営が有権者約2万人余の遠野市での戦いに力を入れている。もともと自民の金城湯池だったが、今回は知名度の低い新顔候補の立候補に乗じて、前職の民主陣営が激しい攻勢を仕掛けているためだ。選挙の運動期間は残すところ2日間。遠野を制するのは誰か。

 遠野市の有権者数は、8月29日現在で22407人。3区全体の約8.6%に過ぎないが、過去2回の選挙で当選した黄川田徹候補(民主)が、2回ともトップを取れなかった地域だ。

 黄川田候補は今回、公示直前に市内中心部に後援会事務所を開いた。地元に住む支持者らが、2人1組のペアになって地縁者の家々を訪ねたという。

 黄川田候補の義父は、旧制遠野中学校出身。その地縁を生かし、遠野市でさらなる浸透を図りたい考えだ。

 黄川田候補自身、公示日から遠野市に入った。事務所前で街頭演説を行い、50人ほどの有権者に支持を求めた。陣営幹部は「最終的には互角以上の戦いができる。遠野の票を見てほしい」と自信を見せる。

 朝日新聞社が選挙序盤の今月2、3日に実施した世論調査では、前回総選挙時と比べ、3区全体の民主党支持率は4ポイント上昇、自民党支持率は6ポイント下落し、民主が自民地盤に浸食している様子がうかがえる。

 これに対し、自民党の橋本英教候補(自民)は、自民の牙城(がじょう)での得票確保に必死だ。

 7日午後3時すぎ、遠野市中央通りの道路わきでの街頭演説。かつて橋本候補が秘書として仕えた、4区に立候補している玉沢徳一郎元農相が応援にかけつけた。玉沢氏は「3区から38歳の、情熱と行動の男にご支援を」と訴えた。雨の中、集まった約50人の支持者から大きな拍手がわいた。

 「玉沢先生の力が頼り」と話すのは、橋本陣営の選対幹部。自民党農林族の重鎮として知られる玉沢氏は、中選挙区時代に旧1区だった遠野市では圧倒的な強さを見せていた。計8人が立候補した93年の総選挙での得票率は37%。その過去票の掘り起こしという狙いもある。

 橋本候補や陣営幹部が、この地域の会社役員ら有力支持者にあいさつ回りを始めたのは、公示直前の8月下旬。しかし、長年の自民党支持者から玄関先で「橋本って誰だ」と厳しい言葉を浴びせられることもあった。そこを玉沢氏と周辺が動いて橋本候補への支持を依頼することで、ようやく名前が浸透しはじめたという。遠野市選出の工藤勝子県議(自民クラブ)も、選挙カーが市内を走る際に、同乗している。

 黄川田、橋本両候補が保守票の奪い合いを繰り広げる一方で、菊池幸夫候補(共産)は、小泉改革批判を展開し、野党候補としての存在感を印象付けようと必死だ。

 9月6日に遠野市内の民宿で開いた個人演説会では、約30人の有権者らを前に「小泉改革は国民に痛みを押しつけるもの」と訴えていた。

1584とはずがたり:2009/07/30(木) 01:50:43
【岩手】
2区で畑氏支援へ 社民党県連合
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/iwate/TKY200508260181.html
2005年08月26日

 社民党県連合(小原宣良代表)は25日、衆院選で候補者を擁立しない2区について、民主党公認で立候補予定の畑浩治氏(41)への「支援」を決めた。小原代表は「小泉政権打倒の一翼を担うため、大局的見地から判断した」と説明した。小選挙区制で、党県連合が他の政党の公認候補を支援するのは初めて。2、3区で候補者を擁立しなかった03年衆院選では、「反自民」で自主投票だった。

 この日、党県連合は四役会議と、支持団体の平和環境県労組センターとの政治協力会議を開き、決定した。

 選対に参画する「推薦」や「支持」としない点について、小原代表は「憲法問題や公務員の削減など、民主党の政策にも課題によっては異論があり、選対に入るには無理がある」と述べた。

 2区は共産党も候補者擁立を断念しており、畑氏と、自民党公認で6選を目指す鈴木俊一氏(52)の一騎打ちが確実な情勢。21日、民主党県連から特に2区での協力を要請されたことを受け、党県連合の常任幹事などで協議していた。

1585とはずがたり:2009/07/30(木) 01:52:10
>県農協政治連盟も前回と同様で、1、2区で自民公認候補を推薦し、3、4区は自主投票とした。前々回は1区で玉沢徳一郎氏(自民)、4区で小沢一郎氏(自由=当時=)を推薦したが、玉沢氏と小沢氏がともに4区から立候補した前回から推薦を出せなくなった。

> 前回と態度を変えたのは、県建設業政治連盟と県漁連。両団体は前回、1〜4区で自民、民主の両公認候補を推薦した。それまでは自民支持だったが、二大政党化の流れや県内で数で勝る民主への配慮があった。しかし、今回はともに「態度は明確にすべきだ」として自民一本に戻った。

【岩手】
業界団体、与党へ傾斜 自民に推薦絞る
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/iwate/TKY200509080193.html
2005年09月08日

 選挙において「集票マシン」とも呼ばれる業界団体。最近では結束力の弱まりも指摘されるが、「あれば心強い」のは間違いない。今回の総選挙で県内の主な業界団体は、どう動くのか。前回の総選挙では、二大政党化への流れや県内における勢力バランスを考慮して民主に配慮した団体もあったが、今回は、より与党志向が強まっているようだ。

 県医師連盟と県歯科医師連盟は、1〜4区で自民公認候補4人を推薦した。これは、前回を踏襲した形だ。

 県農協政治連盟も前回と同様で、1、2区で自民公認候補を推薦し、3、4区は自主投票とした。前々回は1区で玉沢徳一郎氏(自民)、4区で小沢一郎氏(自由=当時=)を推薦したが、玉沢氏と小沢氏がともに4区から立候補した前回から推薦を出せなくなった。中選挙区なら2人推薦もあるが、1人しか当選しない小選挙区で2人を推薦しては、意味がないからだ。

 前回と態度を変えたのは、県建設業政治連盟と県漁連。両団体は前回、1〜4区で自民、民主の両公認候補を推薦した。それまでは自民支持だったが、二大政党化の流れや県内で数で勝る民主への配慮があった。しかし、今回はともに「態度は明確にすべきだ」として自民一本に戻った。

 しかし、自民候補を推薦した各団体も、必ずしも自民党の政策に賛成しているわけではない。例えば医師会には、医療費の患者負担増などの医療制度改革には反対する声が多い。農協の信用、共済、経済の各事業の分割が検討されている「農協改革」では、農協は危機感を募らせている。

 それでも自民を支持することについて、ある団体幹部は「経済団体は、政策よりも陳情する相手を重視する。だから与党につく」という。それが、今まで自民を支持してきた主な理由だった。

 一方で、業界団体の推薦は、そのまま票には結びつかないとの指摘もある。民主党県連の藤原良信幹事長は「業界団体は、政権政党がどうしても強いが、団体の個人への拘束力はもはやない。一対一の関係、個々人から理解を得ていく」と話す。ある団体幹部も「推薦しても、それを会員に積極的に勧めることはしない。押し付ければ逆効果になりかねない」と語る。

 だが、自民党岩手1区の選対総括責任者の藤原泰次郎県議は、「業界団体の組織力が弱くなっているのは確かだろう。それでも推薦して頂けるのはありがたい」と話していた。

1586とはずがたり:2009/07/30(木) 01:53:24
【岩手】
〈候補者の動きを追う〉1区 県都抱え訴え懸命
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/iwate/TKY200509010196.html
2005年09月01日
 今回の総選挙を、郵政民営化の是非を国民に問う場だと位置づける自民党。郵政問題だけが争点ではないと反論する野党。小泉首相が演出する「小泉劇場」が注目を集める中、自民党には追い風が吹いているようにも見える。その風は、民主王国・岩手にも届いているのか。まだ公示間もない選挙戦序盤。選挙区ごとに候補者の動きを追い、情勢を占った。まずは、県都・盛岡市を抱え無党派層も多い1区から。


  ◇日々10ヵ所前後 街頭演説こなす 社民・細川氏

 「小泉政権の下で破壊された暮らしと、地方経済を再建したい」。細川光正氏(社民)は、1日に約10カ所のペースで街頭演説をこなしている。支持者からは「社民党がんばって」と声が飛ぶ。

 細川氏の元には「リストラや倒産が続く社会を変えてほしい」と、激励の電話や手紙が届くという。細川氏は「政治被害者の立場から、社民党は政策を訴える」と話す。

 選対委員長を務める伊沢昌弘県議は「今は、有権者が小泉劇場に踊らされている」と見る。2日は又市征治幹事長が、6日には福島瑞穂党首が来県予定。若者ら無党派層の関心を高め、反・小泉票の掘り起こしをはかりたい考えだ。


 ◇「確かな野党だ」存在感アピール 共産・神部氏

 「かんべ伸也」「日本共産党」。盛岡市本町通の神部伸也氏(共産)の事務所前には大きな看板が2枚ある。比例票のアップに力を入れ、政党名も前面に出す。

 神部氏は公営アパートが立ち並ぶ住宅地などで、小泉改革を「庶民いじめ」と批判。「増税反対」や「雇用対策」など、暮らしに密着した政策を訴え続けている。同時に「民主党も自民党と変わらない」と断じ、共産を「確かな野党だ」と強調。同行する弁士も必ず「比例区は日本共産党」と声を張り上げ、党の存在感をアピールしている。

 6日には党書記局長の市田忠義氏が、盛岡市内に応援に来る予定だ。


 ◇「一人でも多く」改革必要性訴え 自民・及川氏

 「郵政民営化は『最大の』争点です。『唯一の』ではありません」

 盛岡市内の公民館で及川敦氏(自民)はこう切り出し、住民のそばで郵政事業の問題点や民営化について話し始めた。

 03年総選挙で行った自転車遊説は控え、公示日から車で盛岡市、紫波町、矢巾町と選挙区内を車でくまなく回り、街頭演説や個人演説会を繰り返した。「一人でも多くの有権者に改革の必要性を訴えたい」からだ。

 小泉改革を前面に押し出すが、勢い頼みではなく、政策を丁寧に説明することを重視する。1日は、五輪金メダリストの荻原健司参院議員がJR盛岡駅前で応援演説し、盛り上げる予定だ。

 

 ◇選挙期間半分を2区てこ入れに 民主・達増氏

 30日夜、達増拓也氏(民主)の個人演説会で、弁士の佐々木博県議は「(小泉首相による)今の風は続かない。我々は政策を訴えるしかない」と話し、社会保障のための消費税について「何に使うか、透明性を高めることが重要だ」などと理解を求めた。

 会場に、候補者はいない。第一声で「2区の畑浩治さんをはじめ4選挙区で勝利を」と訴えた達増氏は、夜には宮古市でマイクを握っていた。

 県連代表の達増氏は、選挙戦の半分近くは選挙区外の2区に入らなければならない。だが、陣営は「かえって緊張感が出る」と話す。選対本部長の川村農夫県議は「10万票が目標」と強気だ。

1587とはずがたり:2009/07/30(木) 01:54:36

>県内4選挙区制覇を狙う民主が、特に力を入れる2区には、達増拓也党県連代表ら他選挙区の候補者まで入ってテコ入れ。しかし広い選挙区を効率良く巡るため、小沢一郎党副代表が川井村など3カ所に入った際には、畑候補本人は滝沢村、雫石町、二戸市、久慈市と巡るなど、別行動をとっている。

【岩手】
〈候補者の動きを追う〉2区 広い選挙区との戦い
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/iwate/TKY200509020190.html
2005年09月02日

 2区は、県のほぼ北半分にあたる、22市町村にまたがる広大な選挙区だ。候補者にとって対立候補との競争は、同時に選挙区の広さとの戦いでもある。県内で唯一自民が議席を守っていた2区へは、勢い4選挙区制覇を目指す民主の攻勢が強まる。県内有数の激戦区の戦いの行方に、注目が集まる。

 ●郵便局存続訴え 地盤防衛に必死 自民・鈴木氏

 「地域から郵便局をなくしてはならない。ユニバーサルサービスも維持します」

 郵政民営化の必要性を説く時、鈴木俊一候補(自民)は必ず、こう付け加える。

 過疎地域の町村を多く抱える2区での選挙戦。「民営化で郵便局がなくなるのでは」という地元の不安も多く、それを一掃しようと懸命だ。

 一方で、故・鈴木善幸元首相の時代からの支持者も多く、今でも「善幸先生には大変お世話になった」という人がいる。集会や街頭では、握手をして回る鈴木候補に、深々と頭を下げるお年寄りの姿も見られる。

 陣営は、広大な選挙区を10日までに数周する。そのため選挙カーのペースも相当上がる。「先を急いでおります。車の中から失礼します」と、あわただしく選挙区を巡り、民主の攻勢にさらされる地盤の防衛に余念がない。

 ●「辻説法」に奔走 応援も効率よく 民主・畑氏

 1月から準備を進めていた畑浩治候補(民主)だが、突然の解散総選挙で、まだまだ知名度不足は否めない。

 名前の浸透を狙って、表通りだけでなく、車がすれ違えない細い路地にまで選挙カーは乗り入れていく。民主系の県議らに案内され、少し走っては止まり、手短に演説を繰り返す辻説法は、1時間に5カ所のペース。

 「小泉構造改革は、都会重視の地方切り捨て。本当の構造改革とは、地域の人が安心して生活できることだ」と、訴え続けている。

 県内4選挙区制覇を狙う民主が、特に力を入れる2区には、達増拓也党県連代表ら他選挙区の候補者まで入ってテコ入れ。しかし広い選挙区を効率良く巡るため、小沢一郎党副代表が川井村など3カ所に入った際には、畑候補本人は滝沢村、雫石町、二戸市、久慈市と巡るなど、別行動をとっている。

1588とはずがたり:2009/07/30(木) 01:55:06
【岩手】
〈候補者の動きを追う〉3区 民主、地盤守れるか
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/iwate/TKY200509030134.html
2005年09月03日

 衆院2期の知名度を生かす民主前職に、知名度に劣る自民新顔は、若さと自民への追い風を武器に立ち向かう。3回目の挑戦となる共産新顔は、埋没を警戒し、野党としての存在感を強調する。民主王国の一角を占める3区に、自民の風は吹くのか、民主が地盤を守るのか。激しさを増す選挙戦の行方から、目が離せない。

●「無名」に危機感、無党派層を重視 自民・橋本氏

 「出遅れ感は否めない」と、陣営は率直に認める。後援会もまだ育っていない状態で、選挙に突入せざるを得なかった。1日夜、一関市内で開かれた個人演説会では、橋本英教候補(自民)はみずから、「無名だから駄目だと思う人もいるかもしれない」と危機感を語った。だが、郵政民営化の意義を語ると、聴き入ってくれる人も多く、手応えも感じている。

 不利な条件を覆すには、自民支持者が多い遠野、宮守などで手堅く票を固めるしかない。あとは、一関などに多い無党派層を重視し、支持の拡大を目指す。第一声を地元大船渡ではなく、一関で行ったのもその現れだ。推薦を受けた公明とも連携、4日は大船渡で公明主催の個人演説会を行い、「小選挙区は橋本、比例区は公明党」と訴える予定だ。

●自・民との違い際立たせて演説 共産・菊池氏

 「小泉政権の悪政に審判を下す大事な選挙。自民党政治ときっぱりと対決する、確かな野党の共産党と私を支援して下さい」

 1日は大船渡市内を選挙カーで巡った菊池幸夫候補(共産)は、道行く人やドライバーに、訴え続けた。

 自民と民主の2大政党の対決構図に、埋没感はぬぐえない。だが、社会保障、憲法、郵政民営化の問題などについての党の公約を強調し、自民や民主との違いを際だたせることに注力している。

 街頭演説は、1日に15回ほど。個人演説会も毎日開いている。

 「衆院選は3度目の挑戦だが、街頭演説などではこれまででない手応えを感じている。社会保障改悪に歯止めをかけて欲しい庶民の期待と受け止め、がんばりたい」と、三枚山光裕選対本部長は語った。

●気仙地方は磐石、さらに支持拡大 民主・黄川田氏

 黄川田徹候補(民主)は1日昼、大船渡市茶屋前の自民候補の選挙事務所脇に選挙カーを乗り付け、詰めかけた支持者を前に街頭演説を始めた。黄川田陣営は「人通りが多いので、毎回、ここでやっている」と言うが、そこには自民候補への対抗意識が透けて見えた。

 今回は、16市町村すべてでの過半数獲得が目標だ。前回までは、投票日前日に小沢一郎氏が一関市入りするなど、党の手厚い支援があった。後援会も充実した今回は、「むしろ2区に応援に行って欲しいぐらいだ」と言われたといい、陣営を引き締めている。

 地元の陸前高田など気仙地方の地盤は盤石だ。だが、隣の釜石ではまだ支持拡大の余地があるという。今後は、自民が強いとされる遠野、宮守でも、支持者の掘り起こしに力を入れていくという。

1589とはずがたり:2009/07/30(木) 01:56:04
>>1586-1589

【岩手】
「王国」に3氏挑む 4区
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/iwate/TKY200509040091.html
2005年09月04日

 4区は、小沢一郎候補(民主)が生まれ育った水沢市を中心に、陣営が鉄壁の守りを誇っている。小沢氏は全国の民主党候補支援のため、自らの選挙区に入る予定はない。主不在の「小沢王国」で、前回に続いて2度目の挑戦となる久保孝喜(社民)、玉沢徳一郎(自民)、高橋綱記(共産)の3候補の苦闘が続く。

 公示前、小沢氏のひざ元の胆江地方に、波紋が広がった。水沢市と胆沢町に、自民党支部が結成されたためだ。

 自民党はこれまで組織を作れなかった。それが公示直前、次々に事務所が開かれ、4区に空白市町村がなくなった。

 8月31日、胆沢町での玉沢氏の街頭演説会。玉沢氏は約50人の支持者を前に、小沢氏批判の声を張り上げた。

 「小沢さんは選挙区に一回も入らず、政策も訴えない。いかがなものか」と。

 自民党水沢市支部長の小野新一氏は「これまでは隠れるように活動してきた。これからは、勇気を出して政策論議をしたい」と語った。胆沢支部長の村上里美氏は「政府・与党とのパイプ役が必要。鉄板に針で穴を開けるようなものかもしれないが、支持者を増やしていきたい」と話す。

 4区は、中選挙区制時代は旧2区だった。自民党は、小沢氏、椎名素夫氏、志賀節氏が、それぞれの父の代から37年間にわたって争った。小野氏は旧椎名派で、村上氏の周辺には旧志賀派も集う。自民党支部の背後には、「反小沢連合」の動きが見え隠れする。

●「横綱相撲を」

 こんな自民党の動きに対して、小沢陣営に動じる気配はない。

 同じ4人で争った前回、小沢氏の得票は4区全体で12万票を超え、過去最多だった。得票率は65%を占め、水沢市では74%、胆沢町では79%と、3人を圧倒した。

 主のいない8月30日の公示日、小沢陣営は水沢市内で出陣式をした。小野田冨男選対本部長は700人の支持者を前に「政権交代実現へ、一人でも多くの同志を当選させるために選挙区には入っていただけないが、前回にも増して圧倒的に勝利しよう」と呼びかけた。

 選対本部事務局長の菅原今朝男氏は「こちらは横綱相撲を張りたい。今回は15万票を目指す」と豪語。小沢氏支持を明確にしている水沢市の高橋光夫市長は、自民党支部誕生も「大勢には影響ないだろう」と見る。

 4区で自・民の攻防が表面化する中、久保、高橋両氏の陣営は危機感を募らせる。それぞれ、自民、民主両党を批判して党の存在感を強調。小選挙区での党勢拡大とともに、比例区東北ブロックでの1議席確保に力点を置いている。

●第3極支持を

 2日、花巻市内で開かれた久保氏の街頭演説会には、社民党の又市征治幹事長が駆けつけ、東北ブロックでの議席確保を訴えた。7日には福島瑞穂党首が4区入りする。

 総合選対委員長の小原宣良氏は「前回より手応えがある。小泉マジックに偽りあり、と有権者が感じ始めたのではないか。第3極への支持を増やし、増税を阻み、平和憲法を守り抜きたい」と話す。

●大政党批判も

 1日、北上市内で開かれた高橋氏の街頭演説会には、比例区東北ブロックで共産党単独1位の高橋千鶴子氏が駆けつけ、3日は松本善明元衆院議員が花巻市の集会に参加した。

 選対本部長の瀬川貞清氏は「二大政党では政治は変わらない。運動の盛り上がりで、はや終盤戦のような雰囲気だ。小泉ペースに引きずられず、飛躍を期したい」と語っている。

1590とはずがたり:2009/07/30(木) 01:56:48
【岩手】
3区の佐藤氏、立候補見送り

http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/iwate/TKY200508260182.html

2005年08月26日

 3区から無所属で立候補する意思を表明していた、東山町出身で東京在住のコンサルタント会社役員佐藤正道氏(40)が25日、一関市内のホテルで記者会見を開き、立候補を見送ることを決めたと発表した。

 佐藤氏は、自民党県連に公認申請したが受け入れられず、無所属で立候補する方向で準備を進めていた。しかし、佐藤氏によると意思表明後、自民党県連と、同じく3区からの立候補を予定している橋本英教氏(37)からの支援要請を受け、支援者らとの協議の結果、見送ることにしたという。

 会見で佐藤氏は、突然の立候補見送りについて「(有権者に)とまどいを与えたことは申し訳なく思う」とし、「今後の活動の中で説明し、理解してもらう」と述べた。

1591とはずがたり:2009/07/30(木) 01:57:47

こんな一幕もあったのか。

【宮城】
民主候補を浅野知事が激励
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/miyagi/TKY200509090263.html
2005年09月09日

 11日に投票される総選挙で、浅野史郎知事が8日、仙台市内で開かれた民主新顔の街頭演説会に現れ、エールを送った。自らマイクを握らなかったものの、これまでの同候補への「心情的な応援」から一歩踏み込んだ形だ。

 浅野知事は午後6時すぎ、仙台市青葉区の第一生命ビル前で行われた街頭演説会に徒歩で現れた。「県民会館でミュージカルを見るために偶然通りかかった」という。

 候補者にマイクを向けられた浅野知事は「福祉の話でも共感を持っています。最後の最後まで頑張ってください」と激励。この言葉はスピーカーを通じて、街頭に流れた。

 今後、民主候補を応援する可能性について、「可能性ならいくらでもある」と否定しなかった。

1592とはずがたり:2009/07/30(木) 02:00:06

裏切り者の荻野か。誰からも相手にされず朽ちときやがれヽ(`Д´)ノ

wikiに拠ると↓も。相手にはされてたみたいだ(´・ω・`)
>2005年の宮城県知事選で自民党推薦候補に推す声もあったが、萩野自身が辞退した。

【宮城】
自民・萩野氏が名簿登載されず 「政界引退ではない」
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/miyagi/TKY200508300221.html
2005年08月30日

 比例区東北ブロックで自民党が29日発表した名簿から漏れた東北福祉大学長の萩野浩基氏は「政治活動は一度休み、充電するが、政界引退ではない」と述べた。

 萩野氏は、3期連続での比例単独での立候補をめざしていたものの、比例単独は2期までとする党の規定があり、「忸怩(じくじ)たる思いはあるが、規定は守らなくてはならない」と話した。

1593とはずがたり:2009/07/30(木) 02:01:57
【宮城】
過疎地、消えぬ不安 郵便局長OBら苦悩
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/miyagi/TKY200509030135.html
2005年09月03日

 「郵政民営化」が総選挙の大きな争点になる中、過疎地の郵便局を取り巻く人々が揺れている。自公連立政権は「郵便局ネットワークは必ず維持する」と公約に掲げるが、人々の不安は消えない。長年、自民党を選挙で支えてきた郵便局長OBらにとっても、苦悩の日々が続いている。

 桑畑からは郵便局が見える。女性(68)は農作業の手を休め、つぶやいた。「ずっと自民党に入れてきたけど、今回は迷ってる。民営化しても郵便局はなくさないって言うけど、色々なものが無くなってきた。簡単には信じられない」

 この耕野簡易郵便局は、福島県境にほど近い丸森町耕野地区にある。町の中心市街地から車で約30分。3年前、農協の支店は隣の大張地区に統合され、耕野地区の金融機関は郵便局だけになった。

●ずっと局利用

 女性はずっと、耕野局で貯金を出し入れし、年金を受け取ってきた。大張地区の郵便局までは、山を越え、坂を幾度も上り下りして、約5キロの道のり。車でも約15分かかる。農協の支店が廃止され、住民の多くは郵便局に口座を開いた。

 もともと耕野局は、日本郵政公社が民間に窓口業務を委託する「簡易郵便局」ではなく、国家公務員が局長の「特定郵便局」だった。90年ごろ廃局が検討され、地域住民の強い要望で簡易局として存続した。

 小野イシ局長(57)は最近、利用者に「なぐなんのかい」と聞かれることが多くなった。「続けていきたいが……。地域の人もなくなったら困ると思うから」。小野さんの口は重い。

 耕野地区の郵便物は、隣の大張郵便局が配達している。年金や貯金を自宅に届けるサービスもある。ただ、大張地区でも過疎化が進んでおり、大張の住民らも郵便局の存続に不安を抱えている。

 「どうしてこうなったのかなあ」。千葉靖也さん(77)は、古川市の自宅の居間でテレビの選挙ニュースを見ながら、首をかしげた。千葉さんは、特定郵便局長OBらで組織する政治団体「大樹」の県本部長だ。

●自民党員だが

 古川市郊外の農村地帯で、父が開設した特定郵便局を継ぎ、97年まで43年間、局長を務めた。自民党員で、03年の総選挙では、4区の自民党公認候補の選挙事務所長を務めた。

 ところが、先の郵政民営化法案の採決で、県内の自民党の国会議員は全員、法案に賛成した。支援する候補を失った千葉さんは「郵便局を守ると言ってきたのに、裏切られた思いだ」と、複雑な心境を吐露する。

●「納得できぬ」

 「郵貯や保険の資金を財政投融資に回してきたのは旧大蔵省。郵便局は何も悪くない。民営化すれば、いずれ地域から郵便局が消える」。小泉首相の唱える郵政改革には、どうしても納得できないでいる。

 衆院解散前日の8月7日。千葉さん宅のポストに、地元の自民党議員の名刺が入っていた。「ご説明とご挨拶(あいさつ)に参りました」と書いてあった。

 その後、秘書からも何度か連絡があったが、まだ一度も会っていない。千葉さんは寂しそうに言う。「本当は反対でも、党に逆らえない議員の気持ちも分かる。ただ、会えば情が移るから」

 県内に約2000人の会員を抱え、「地域の顔」として自民党の貴重な集票源だった「大樹」。今回の総選挙では、「自主投票」を決めている。

1594とはずがたり:2009/07/30(木) 02:04:18
【秋田】
保守分裂、「郵政」以外も13選挙区 自民
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/akita/TKY200508280201.html
2005年08月28日

 自民党が今回の総選挙で、郵政民営化法案に反対した前職に党本部が公認候補らをぶつける「郵政分裂型」以外でも、13選挙区で「保守分裂」選挙を強いられることがわかった。自民党の公認調整のもつれが主な原因で、「郵政型」との合計は45選挙区にのぼる。こうした選挙区では民主党が「漁夫の利」を得る可能性があり、小泉政権存続をかけて過半数維持を目指す自民党執行部の不安要素になっている。

 「比例順位で処遇するから、岡山3区で平沼赳夫前経産相と戦ってくれないか」。8月中旬、自民党幹部は加藤勝信前衆院議員(比例中国)にこう持ちかけた。

 加藤氏は00年と03年に比例単独で立候補し、前回初当選した。党執行部が今回、比例単独を原則として認めない方針を打ち出したことから、地盤のある岡山5区での立候補に意欲を示していた。

 だが、その5区には現職閣僚の村田吉隆防災相がおり、執行部は13日の1次公認で村田氏を早々と公認した。加藤氏は岡山3区からの立候補を再三求められたが、あくまで拒否。結局、5区から無所属で立候補することになった。 (とは註→その後相変わらずの節操の無さを発揮して比例へ)

 こうした公認調整のもつれから、自民党は全国の13選挙区で分裂選挙となりそうだ。自民党や無所属の前職や元職、県議や議員秘書経験者が挑むケースがほとんどだ。

 秋田3区では故御法川英文衆院議員の長男で、前回、無所属で立候補して村岡兼造元官房長官を破り、その後、自民党に入った信英氏が、今度は逆の立場で、村岡氏の次男敏英氏の挑戦を受ける。

 党執行部と郵政反対派との対決のあおりを食ったケースもある。兵庫6区は、元職の阪上善秀氏と小池環境相が、小選挙区と比例区で交互に立候補する「コスタリカ方式」の覚書を交わし、今回は阪上氏が比例近畿ブロックに回る予定だった。

 だが、小池氏は法案に反対した小林興起氏の対立候補として東京10区に転出。コスタリカは白紙となり、党本部は小池氏の後継に新顔の木挽司氏を公認した。阪上氏は「何も聞いていなかった」と反発、無所属で出る構えだ。 (とは註→阪上は落選後宝塚市長へ転ずるもののカネまみれて失脚。)

 党執行部は、郵政民営化反対組が無所属で当選しても、追加公認はしない考えだが、郵政民営化に反対でない無所属候補については「当選すれば、反対派とは基本的に異なる取り扱いになる」(執行部の一人)と追加公認を認める方針だ。

 無所属で当選した保守系候補への追加公認は、中選挙区時代からの自民党の「常套(じょうとう)手段」。無所属ではい上がってきた当選者を受け入れることが、党勢の拡大と党の活力維持につながってきた側面もある。

 党執行部は郵政反対組以外にはこうした前例を踏襲し、自民、公明両党でわずかに過半数に届かなかった場合の「セーフティーネット」にしたい考えだ。

1595とはずがたり:2009/07/30(木) 02:04:45
【秋田】
1区石川氏、2区野呂田氏を支援 「大樹」推薦決める
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/akita/TKY200508280086.html
2005年08月28日

 特定郵便局長OBらでつくる政治団体「大樹」秋田県支部(福司満支部長)は26日の役員会で、1区で国民新党の石川錬治郎氏(66)を、2区では郵政法案に反対し無所属で出馬する野呂田芳成氏(75)を推薦することを決めた。3区は自主投票とし、比例区では国民新党を支援する。

 福司支部長は、3区の自主投票について「郵政民営化反対の考え方で一致する立候補予定者がいない。民営化に賛成する人は応援できない」としている。

1596とはずがたり:2009/07/30(木) 02:05:19
【秋田】
社民県連、1、3区は「自主投票」に 選挙協力応じず
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/akita/TKY200508260185.html
2005年08月26日

 社民党県連(山本喜代宏代表)は25日、秋田市で選挙対策委員会を開き、公認候補の擁立を断念した衆院選1、3区は自主投票とすることを決めた。民主党県連と連合秋田は、両区で公認候補への選挙協力を求めていたが、「要請に応じられない」と回答した。

 自主投票とした理由について、(1)2区では山本代表が民主候補と争っている(2)民主の個別政策が社民の考える政策と相いれない――としている。工藤守幹事長は「この2年間で、民主党の政策と性格が大きく変わった。候補者個人の問題でなく民主党全体の問題だ」と述べた。

 社民党県連は03年の衆院選で、1区は寺田学氏(民主)を支持し、3区は自主投票とした。

1597とはずがたり:2009/07/30(木) 02:05:59
【秋田】
2区「刺客」は松下政経塾出身の小野氏 
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/akita/TKY200508210076.html
2005年08月20日
 1区や参院からの「国替え」や「くら替え」が取りざたされてきた秋田2区の自民党立候補予定者が19日、ようやく決まった。党の公募に応じた横浜市出身の松下政経塾政経研究所副主査、小野貴樹(たかき)氏(34)。突然の「落下傘飛来」となった。

 小野氏は午後5時20分から東京の党本部で武部勤幹事長らと記者会見。「一人ひとりの幸せを効率的にサポートする政府を具現化するため政治を志した。この改革を止めないため、厳しい選挙区だが、勝つために立候補を決意した」と語った。


 秋田市の党県連事務所には午後4時35分、公認決定を知らせるファクスが党本部から届いた。ほどなくして中泉松之助・幹事長が玄関前に現れ、「(県外候補者は立てないでほしいという)県連の要望が受け入れられなかったことは誠に残念。この決定を厳粛に受け止め、今後の対応については、県連幹部、役員、常任総務会で協議して参ります」と、談話を読み上げた。小野氏については「全然知らない人が来ましたから…」。

 2区から無所属で立つことになった野呂田芳成氏(75)への支援については「前県連会長で、秋田のために頑張って頂いた方ですから、できうることなら……」と述べた。22日の常任総務会で対応を話し合うという。

 松下政経塾などによると、小野氏は青山学院大を卒業後、防衛専門紙「朝雲新聞」の記者や富士通社員を経て、慶応大大学院政策・メディア研究科の修士課程を修了。02年4月に同塾に入塾し、主に北東アジアの研究をしている。塾生の1人は「勉強熱心で、入塾当初から早晩、国政に出たいと話していた」といっている。

1598とはずがたり:2009/07/30(木) 02:06:52

国政選挙で2/3で県連が自主投票だなんてw

【秋田】
自民県連、2・3区は自主投票容認へ
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/akita/TKY200508230161.html
2005年08月23日

 自民党県連は22日、常任総務会を開き、衆院選への対応を協議した。終了後、中泉松之助・幹事長は報道陣に「県連としては公認候補全員の当選を目指すが、2区と3区は地域事情によって各自の判断に任せる」と話し、事実上、自主投票を容認する方針を示した。

 郵政法案に反対し、無所属で立候補を予定している2区の野呂田芳成氏(75)から県連に出されていた推薦依頼については、扱いを「保留」にした。中泉氏は「離党勧告や除名という党の方針も示されているので」と理由を説明した。

 中泉氏は、2区で公認を受けた小野貴樹氏(34)について「地域の事情を盾に拒むのは難しい。県連として協力しなければならない。選挙になってポスターも張れないとなると、党本部からおしかりを受けるだろう」と話した。

 2区の県議からは「解散直後の常任総務会で野呂田氏を支援する方針を決めたのに、トーンダウンではないか」と批判も出たという。

 3区では前回、御法川信英氏(41)が無所属で立候補して民主党などの支援も受け、自民党公認の村岡兼造氏(73)を破って初当選した。今回は逆に、御法川氏が自民党公認で、兼造氏の次男・敏英氏(45)が無所属で立候補を予定している。中泉氏は「前回の選挙から引きずってきた事情がある。県連としては、それをわきまえて対応せざるをえない」と話し、敏英氏への応援も黙認する考えを示した。

1599とはずがたり:2009/07/30(木) 02:07:49
【秋田】
郵政・年金、託す思いは? 合併しない「小さな町村」を歩く
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/akita/TKY200509080212.html
2005年09月08日

 郵政民営化、年金、少子高齢化、地方分権……総選挙で争点となっている問題は、私たちの毎日と大きくかかわる。町や村で生きる人々は、くらしの変化を見つめ、どんなことを考えながら投票しようとしているのか。近隣と合併せず「小さな町村」のままで今後を歩もうとしている、藤里町、東成瀬村を歩いてみた。

 ■「郵政局には人情がある」藤里町

 世界遺産・白神山地のふもと藤里町。町で唯一の郵便局は、中心部の役場近くの幹線道路沿いにある。

 特定局の「藤琴郵便局」。配達や引き受けなど1日の郵便取扱量は3000通程度で、県内最大の秋田中央局(秋田市)の60分の1にも満たない。

 郵便局に貯金する主婦(61)は「郵便局はあって当たり前。身近な存在」という。選挙では郵政を一番に投票を考えることにしている。

 町内には農協や銀行もあるが、わざわざ家から一番遠い郵便局へ預けている。「安心感があるから」だ。「郵政民営化になれば、もうからない赤字局は廃止される。だから、民営化には絶対反対」と話した。

 郵便局から北へ15キロほど。青森県境近くの横倉地区に、市川博之さん(79)は1人で住む。市川さんのほかに、集落には別荘が1棟あるだけ。

 国政選挙はおろか、県議選でも選挙カーが集落まで来た記憶がない。郵便局へは、1日に6便あるバスが頼り。バス停のある隣の集落まで25分歩き、それからバスで20分かかる。

 新聞が郵便で届くため日曜を除いて毎日、郵便局員が配達に来る。「元気か」「寒くないか」と、いつも気遣ってくれる。県外に嫁いだ娘と、月に1回やりとりする手紙が楽しみだ。手紙の収集も気軽に頼める。

 宅配便も来るが、駆け足でいつも忙しそうだ。ゆっくり話し込むこともない。

 選挙に関心を持ち、新聞は隅から隅まで読んでいる。郵政民営化法案の詳しい内容はわからない。けれど、「郵便局がなくなるかもしれない」と感じている。友人に誘われて個人演説会にも足を運んだ。

 市川さんは言う。「郵便局には人情がある。その日1日をどれだけ元気に過ごせるか。医者の注射よりも効く」

 ■村に比べて「国って遠いよ」東成瀬村

 東成瀬村は、県の南東端、岩手、宮城県と接する山あいの村。国道342号が村の中心部を抜け、栗駒山へ走る。

 国道脇の水田で、高橋健一さん(53)があぜの雑草を刈っていた。「郵政より、景気対策をしてほしい」

 冬は関東地方へ出稼ぎに行き、夏は建設現場で臨時作業員として働いてきたが、8月から仕事がなくなった。「仕方がないから、田に出ている。年金なんて先のことは考えられない。今の暮らしをどうするかで精いっぱい」

 500平方メートルほどの小さな野菜畑でインゲンを収穫していた女性(53)は「選挙には行くつもりだけど、テレビで党首討論会なんか見ても、ピンとこないね」と話す。「国会と、私がここで野菜づくりしていることと、どう関係するのか。村議選なら村のことを話すからわかるけど、国って、遠いよ」

 村で生まれて育った。冬になれば雪が2メートル以上積もり、農作業はできない。「農業の規模拡大」とよく聞くが、この山間地では難しいと思う。

 「でも、住めば都と言うでしょう。このままの生活でいい。高望みはしてないの」。家で支持する人が決まっているから、その人に投票するつもりだという。

 人家が少なくなり、山が迫ってくる。桧山台地区は、国道沿いで最も奥にある集落。この先に17年完成予定の成瀬ダム建設計画が進んでいる。

 高橋庄太郎さん(73)は妻と一緒に家の片づけに追われていた。ダムの建設に伴い、今月中に隣の増田町へ引っ越す。

 家の前にはバス停と、選挙のポスター掲示場がある。どんな選挙でも、ここに掲示場が作られたという。「昔はこの先にも集落があったんだが。ここも人が減って。私も今度が村で投票する最後の選挙になる」。ポスターを見ながら高橋さんは言う。投票が済んだら、住民票を移すつもりだ。

1600とはずがたり:2009/07/30(木) 02:08:49
【山形】
社民県連、3区に伊藤氏を擁立
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/yamagata/TKY200508210084.html
2005年08月21日
 社民党県連合は20日、鶴岡市内で県委員会を開き、3区に党鶴岡田川支部協議会幹事長で鶴岡市議の伊藤●一氏(58)=鶴岡市三和町=の擁立を決めた。党本部への公認申請を直ちに行う一方、民主党県連にも推薦を要請する。県内の小選挙区の主な立候補予定者はこれで出そろった。

 3区には伊藤氏のほか、自民党前職の加藤紘一氏(66)と共産党新顔の佐藤雅之氏(32)がすでに立候補を表明している。

 伊藤氏は記者会見で「小泉流改革だけが国民の意思ではない。有権者に選択肢を示すのが責務と思った」と述べた。

 民主党県連との選挙協力について、田辺省二代表は「速やかに申し入れ、政策協定を結びたい。民主の推薦が得られると確信している」と話した。

 一方、「冷静に見ればどうみても厳しい」と加藤氏優勢とされる情勢に触れた上で、「どんな形であれ当選を目指したい」と述べ、比例区東北ブロックでの復活当選を目指す考えを示した。

 3区での擁立をめぐっては、民主党県連が断念したのを受け、社民党県連合が人選を本格化させた。県議の吉泉秀男氏に打診したが、後援会の強い反対を理由に固辞した。田辺代表は18日夜、伊藤氏に出馬を要請、伊藤氏は20日朝、正式に受諾したという。

 伊藤氏は鶴岡市職員を経て83年の同市議選で初当選し現在6期目。近く議長あてに辞職願を提出するという。市町村合併で10月に発足する新「鶴岡市」の市議選にも立候補しない考えを示した。

*●は金へんに斧

【山形】
民主・社民、選挙協力を正式決定
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/yamagata/TKY200508240152.html
2005年08月24日
 9月11日投開票の総選挙に向け、民主党県連と社民党県連合は23日、互いの立候補予定者を推薦し合い、協力して選挙戦に臨むことを正式に決めた。

 民主党県連会長の鹿野道彦氏と、社民党県連合代表の田辺省二氏とが山形市内で会い、選挙協力を定めた文書を取り交わした。

 民主が3区で伊藤●一氏を支援する見返りに、社民は鹿野氏(1区)、近藤洋介氏(2区)を推す。

 鹿野氏は「条理と大義を失った小泉内閣を、何としても倒すための選択だ」。田辺氏は「県内で8万票を集め、党が目標とする比例区東北ブロックで2議席を目指す」と述べた。

●は「金」へんに「斧」

1601とはずがたり:2009/07/30(木) 02:14:26

【山形】
「自民が当然」揺らぐ常識 有権者数県内最小の大蔵村
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/yamagata/TKY200509090265.html
2005年09月09日

 小さな村にも選挙カーはやってくる。有権者数3473人(7日現在)が、県内最少の大蔵村。ずっと自民党が強かった。だが、郵政民営化が争点の一つとされる今回、村の様子に変化の兆しを見て取る人もいる。村に「風」は吹くのだろうか。

 山あいに広がる田んぼは、黄色く色づいた稲穂が垂れ始め、まもなく収穫期を迎える。天候や稲の出来に関心が向く季節だ。村に「投票日9月11日」の啓発掲示板は10、小選挙区3区の候補者ポスター掲示場が63ある。

 前回の総選挙で、自民党候補が獲得した票は全体のほぼ7割に上った。

 村議会議長の柿崎幹雄さんは「14人いる村議の8割近くは自民党候補を推している。税収の少ない地方の村は、道路を造るにも、田んぼを維持するにも政府の支えが必要。これまで自民党政府のおかげで村は成り立ってきた」。

 ガソリンスタンドで働く矢作博章さん(29)は「ここは自民党の地盤だから、結果はほとんど見えている。村長選とか、村議選なら数十票で決着するときもあるから盛り上がりますけどね」。

 だが、政府自民党に言いたいことがないわけではない。「景気は悪くなるばかり。地方と都市の格差が広がっている」

 ガソリンスタンドでも、「1000円分とか2000円分」という注文が増え、「満タン」を注文する客が減った。たまに「満タン」の注文が入り、ナンバープレートを見ると都市部の県外ナンバーだ。「都市部の人は金持ちなんだな」とあらためて思い知らされる。

 ●「絶対に許せぬ」

 郵政民営化の動きに反発、自民党支持をやめた人もいる。簡易郵便局の男性(53)は「小泉首相の政治はもともと地方切り捨てだったが、郵政民営化は地方切り捨ての最たるもの。絶対に許せない」。

 村長や村議が自民党に入れてくれと言えば、自民党に投票する。それが慣習だった。「でも、それでは村は貧しくなる一方だ」と嘆く。

 民営化されれば将来、自分の簡易郵便局は閉じることになる、とみる。「村の人は郵便局がなくなって初めて気がつくんじゃないかな。でもそれじゃ遅いんです」。この思いは自分だけのものではない、と確信している。

 ●候補者次々と

 候補者たちは代わる代わる村入りする。

 「票の多い酒田市、鶴岡市、新庄市に重点を置いている」とする共産党の佐藤雅之候補陣営。比例区での上積みを目指すには、人口の多い都市部での遊説に偏りがちだが、佐藤候補も5日に入った。

 鶴岡市議を6期務めた社民党の伊藤一候補は、最上地方での知名度はいま一つ。村には8月31日、2日、4日とこれまでに3回入った。9日も予定している。

 自民党の加藤紘一候補は、選挙期間中、半分近くは他候補の応援演説に行くが、村には1日、3日と2回入った。9日は3回目の訪問予定で、個人演説会もする。

 これまでは「自民支持」でまとまっていた村。候補者たちは、村人たちの思いをどう受け止めているのだろうか。

1602とはずがたり:2009/07/30(木) 02:15:39
【山形】
争点と票の行方・1 靖国 参拝意義、なぜ問わぬ
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/yamagata/TKY200508230164.html
2005年08月23日

 「来年もその後もずっと追悼式を開いていただけますか」

 山形市内で19日に開かれた市戦没者追悼式の直後、市遺族連合会の会長庄司権四郎さん(70)は市川昭男市長に聞かざるを得なかった。

 「続けます」。市川市長の言葉に庄司さんは、一安心した。

 ●発言は世論喚起

 日本遺族会は全国的な自民党支持団体で、同会はその自治体レベルの組織。山形市内は29地区に分かれて活動している。

 近年、独自に追悼式を開くのが難しくなっている地区もでてきている。高齢化による会員の減少が一因だ。山形市も最盛期には3300人ほどいた会員が2700人まで減った。

 「追悼式をやめてはどうか」。そんな意見が聞かれる地区もある。地元の社会福祉協議会との共催で何とか続けているところが半数ほど。市全体の追悼式も79年から、市社福協などとの共催の形をとる。市川市長は、その市社福協の会長だ。

 追悼式の存続に腐心してきた庄司さんにとって、靖国参拝に積極姿勢を見せた小泉首相の存在は「ありがたかった」。

 首相の靖国参拝をめぐり、中国、韓国との関係悪化が取りざたされ、靖国神社は今夏、特に注目を浴びた。終戦記念日には昨年の3倍を超える約20万人の参拝があった。首相の発言は世論喚起につながったと思う。

 庄司さんの父・正幸さんは1943年(昭和18年)に出征、45年3月にフィリピンで戦死している。

 遺骨を納めた箱がカランと鳴ったのを今でも忘れない。中には小さな石が入っていた。

 父の遺骨すら戻らなかった庄司さんにとって、「靖国神社は父がまつられているんだと実感できる場所」だ。

 首相は今年、8月15日に参拝しなかった。「外交問題があるから仕方がないだろう。でも、選挙が終わったら参拝してほしい」

 ●「あまりに軽い」

 一方、首相の靖国参拝に首をかしげる元日本兵もいる。

 山形市内で美術民芸品店を営む山鹿菊夫さん(80)は、44年に山形の連隊に召集され、士官候補生として千葉県の習志野で終戦を迎えた。連隊で一緒だった仲間のほとんどはフィリピンのルソン島で戦死した。

 山鹿さんも上京するたびに靖国神社を参拝する。そして決まって、裏手の森を散策する。

 「上官に殴られ、ひどい思いをした。あいつらと一緒に本殿にこもりたくない。靖国で一番高い木にいるから会いに来い」。そう言って死地に赴いた親友に会うためだ。

 古本市で見つけた本に、親友の部隊についての記述があった。「戦死」した兵士の大半は餓死と病死だった。愕然(がくぜん)とした。

 首相は、A級戦犯の合祀(ごうし)について、「日本人は、死んだら皆が仏様になると思っている。死んだ後も罪を許さない中国とは、死生観が違う」と発言している。

 靖国神社なのに、仏様といい、仏様ゆえに罪は許されるという首相。山鹿さんは「あまりにも軽い」と憤る。

 「東条英機らは『生きて虜囚の辱めを受けず』の戦陣訓を徹底した。降伏すれば、餓死や病死をせず、国に帰れたのに……。その戦犯と、仲間も一緒にいたくないはずだ。A級戦犯の分祀(ぶん・し)など靖国改革を表明してから参拝してほしい。それなら、中国や韓国も理解してくれるはずだ」

 首相は「靖国参拝を争点にする気は全くありません」と断言した。

 戦後60年を経て、なお物議を醸しながら、総選挙の争点から外される靖国。山鹿さんはもどかしさを感じざるを得ないでいる。

    ◇

 総選挙が迫ってきた。立候補予定者は出そろい、事実上の選挙戦はすでに始まっている。この選挙で何が問われ、人々はどう判断しようとしているのか。争点と選択の行方を探った。

1603とはずがたり:2009/07/30(木) 02:16:05
【山形】
争点と票の行方・2 農業 政治に寄りかかれず
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/yamagata/TKY200508240158.html
2005年08月24日

 4年前の6月中旬、サクランボ収穫の真っただ中、寒河江市のサクランボ農家、土田隆志さん(57)はスーツ姿で東京を歩いた。販路の維持、拡大のためだ。

 「畑、大丈夫ですか」と青果会社に心配された。「大丈夫じゃねえっすけど、来ました」

 00年、市内に九つあった集荷場が二つに統合された。土田さんはその旗振り役の1人だった。統合後、市さくらんぼ部会長になった。言い出した自分が努力しないと、この統合は軌道に乗らないと、意を強くしての上京だった。

●農家も「改革」

 土田さんが営農する三泉地区のサクランボは、かねてから高品質とされる。他地域に比べ、1キロ200〜300円高く出荷される。自分も有機肥料だけで育てるなど品質には自負がある。

 地元の集荷場が他と合わさることで、三泉地区のブランド力が落ちやしないか、といった反対の声が当然のように上がった。

 「でも、量がまとまった方がコストも下がって売りやすい。効率の悪い小規模では市場から切り捨てられかねないんだ」。会議で説明を重ねた当時が思い出される。

 寒河江のサクランボは「アテにならない」といわれた時期があった。収量が安定せず、市場関係者から苦情が上がった。統合後、部会中心に生産指導に力を入れた。安定供給と均質化、市場集約が進んだ。サクランボ農家全体の利益につながった、と信じている。


 もともと自民党を支持している。今回はことのほか「改革」と声高に叫ぶ小泉首相の胸の内が分かる気がする。

 「いい格好をしたいなんてものではない。要は覚悟なんじゃないかな。農家も『改革』してんだから」

 最近、後継者問題など、高校を出て就農した当時からいわれた問題がより深刻になったと感じる。農政の「質」が変わらざるを得ないとも思う。

 「政治に何でも頼んで寄りかかるだけではいけない。自分たちで積み上げていくものがないと」

●今のままでも

 「投票の結果が米の値段を大きく左右する時代でもない。正直に言うと自分たちの世代は政治に関心を示しにくい」

 こう明かすのは同市内の若手とされる米と果樹の複合経営農家(41)。

 「会社員のように安定した収入を得られるようになりたいな」


 同世代の集まりで耳を傾けると、こうした声が多い。収入が安定すれば担い手の育成につながる。田畑が荒れていく悲しい光景を見ずにすむ。

 これまでの農政に両手を挙げて賛成しているわけではない。「政策本位で投票する柔軟な頭はもっているつもりですが。やはり今のままの流れでいいとも思うし……」

 農政はどうあるべきなのか。そして政治に何を期待すべきなのか。明確な意思をまだもてないでいる。

1604とはずがたり:2009/07/30(木) 02:18:48

>社会党は60〜70年代の一時期、県内では県議十数人を擁し、参院議員と複数の衆院議員を抱えた。労組だけでなく、農家が組織した「農民組合」を巻き込んでの得票だった。
>集団就職で上京した子、冬場の出稼ぎで工事現場に出る父、農家出身の労働者を支援したのが社会党だ。農作物の最低額保障も打ち出していた。社会党の政策は、農家にも支持された。戦後から高度成長期まで、農家は必ずしも強固な自民支持層ではなかった。
>だが、自民党が農協共済を抑え、農家の財布を握ったことで、農村票は切り崩された。労働運動も低迷を続ける。

農協共済を抑えたのがでかいのか??

【山形】
争点と票の行方・3 労組 「反自民」一致に託す
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/yamagata/TKY200508250196.html
2005年08月25日

 山形市の須藤昭夫さん(74)は労働組合の闘士だった。だが、かつて企業経営者らに声を張り上げた姿は今はない。

 10年ほど前から、肺の細胞が徐々に壊れる肺気腫を患っている。階段を上っても息切れがする。鼻にチューブを入れ、酸素吸入器を手放せない。

 社民党が3区に候補者を立てると聞き、久しぶりに血が騒いだ。

 「病気がなければ、応援に行きたい。復活当選があるかもしれないんだろう。社民党最後のチャンスだ」

 ●今度こそ社民

 県内でも労働争議が相次いだころ、1975年までの6年間、電電公社(現NTTグループ)の労働組合・全電通県支部の委員長だった。社会党(現在の社民党)をずっと支持してきた。

 肺気腫は「労組委員長の職業病だ」と思っている。毎日のように、企業幹部と団体交渉があった。団交中は勢い、たばこを吸ってしまう。

 それが終われば、労組の仲間と飲み屋で、たばこを片手に酒を酌み交わし、雀荘(じゃんそう)で夜を明かして、また吸った。

 1日に60本。肺気腫はたばこが原因かわからない。仲間と労働者の待遇改善に取り組んだ証しのような気がする。

 今回の総選挙では1、2区の民主候補を社民が支援し、3区の社民候補を民主が応援する。民主票が乗れば、比例区での復活当選の可能性があると社民陣営は見込む。

 須藤さんは1区で民主候補に「選挙協力」で投票するつもりだ。「今度こそは社民に当選してほしい。でも本当は民主に入れたくないよ」

 その須藤さんも社民党の政策となると、ピンと来ない。戦争で友人や兄を亡くした。だから、「憲法9条を守れ」はわかる。でもほかの政策は、「よくわからない」。

 社会党は60〜70年代の一時期、県内では県議十数人を擁し、参院議員と複数の衆院議員を抱えた。労組だけでなく、農家が組織した「農民組合」を巻き込んでの得票だった。

 集団就職で上京した子、冬場の出稼ぎで工事現場に出る父、農家出身の労働者を支援したのが社会党だ。農作物の最低額保障も打ち出していた。社会党の政策は、農家にも支持された。戦後から高度成長期まで、農家は必ずしも強固な自民支持層ではなかった。

 だが、自民党が農協共済を抑え、農家の財布を握ったことで、農村票は切り崩された。労働運動も低迷を続ける。

 ●わずか5項目

 社民党県連合と民主党県連は23日、選挙協力を正式に決めた。だが双方の幹部が交わした政策協定の文書には、わずか5項目が盛られただけだった。

 「あいまいなのは仕方がないですよ」。県教職員組合の菅井道也委員長はそう話す。県教組は元々、社民党支持だ。

 「改憲含みの民主と護憲の社民では憲法に対する見解だけでも大きく違う。すり合わせなんかできるはずがない」

 それでも、県教組も民主支援に動きそうだ。「民主と社民で一致するのは『反自民・反小泉』だけ。政策は一致しないからベストはないが、自民と民主どちらがベターかという問題だ」。支援に傾く理由を打ち明ける。

 96年に党名を変えて以来、初の県選出国会議員を出したい社民党。だが、農家と労働者の双方を引きつけた社会党時代との変わりように違和感を抱くのは、須藤さんだけではない。

1605とはずがたり:2009/07/30(木) 02:19:23
【山形】
争点と票の行方・4 子育て「票とれぬ」本音見え
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/yamagata/TKY200508260190.html
2005年08月26日

 「いただきまあす」。テーブルにおやつが並ぶと、子供たちの声が小さなプレハブの小屋いっぱいに響いた。

 山形市にある「うめばち子どもの家」。小学生の児童を預かる「放課後児童クラブ」だ。

 広さは60畳ほどだが、テーブルや本棚が置かれた室内は手狭だ。91人の子供が、互いをかき分けるようにして駆け回る。並んで昼寝をすると、まさに「芋を洗う」光景が広がる。

 「学校では30人学級なのに、放課後はすし詰め。子供たちがかわいそうです」。指導員の山川美江子さん(49)は、そうこぼす。

    ◇

 共働きが多い山形県。女性の就業率は全国一だ。放課後児童クラブに通う子供は、6000人に上る。核家族化の進行も手伝い、5年前から2000人増えた。

 その間に新設された施設の数は32。1施設あたりの人数は増えるばかりだ。狭いアパートの部屋に、何十人もがひしめく施設もある。

 放課後児童クラブはかつて「学童保育」と呼ばれ、公民館など既存の施設の利用が前提とされてきた。運営費は国・県・市町村の三者から一定の助成があるが、建物を市などが独自に造ってくれる例はまれだ。

 核家族の割合が高く、比較的施策が充実しているとされる山形市でも担当者は「今の財政状況では、市町村レベルで利用者増に見合うだけの施設を新設するのは無理」。適当な施設がなければ、若い親たちが自分で建てる例も少なくない。

 うめばち子どもの家のプレハブの建物も17年前、親たちが金を出し合って造った。子供が増えてそれまで借りていた建物が狭くなり、広い施設が必要になったからだ。


 費用は460万円。5年のローンを払い終える間にも子供の人数が増え、今度は庭をつぶして増築した。今も、借金を返済しながらの運営が続く。

 初めて訪れた親たちは保育所との施設の落差に驚く、と山川さんは言う。建物の目の前から「どこにあるんですか」と電話してくる親もいた。「目の前のプレハブです」と言うと、「こんなところに預けるなんて」と絶句された。

 山川さんは結婚退職をそれとなく勧める銀行に嫌気がさしてやめ、自分も子育てをしながらこの仕事を続けてきた。共働きを否定する風潮はなくなったが、少子高齢化が進む一因は女性が働きやすい環境が整っていないからだと思う。

 総選挙に向け、相次いで発表されたマニフェスト。どの党も、少子高齢化対策として子育て支援を掲げている。

 だが、公示日が近づいても、少子化や子育てを論じる声はほとんど聞こえてこない。

 「結局、『子育て』は票にならないということなのかな」。愚痴とも怒りともつかない言葉がこぼれた。

    ◇

 「少子化対策は、子育て支援だけじゃないんです」。県庁に今年できた「女性青少年政策室」の少子高齢化問題の担当者が言う。

 山形では、夫婦1組あたりの平均出産人数は2.29人。全国平均を上回っている。問題なのは、結婚するかどうかだ。30年前は、県内の30代後半の男性は97%が既婚者だった。今は、4人に1人が独身だ。

 結婚対策に取り組む自治体もある。温海町は03年、結婚対策専門の部署を設置。30件以上のお見合いを実施してきた。

 「幸せになりたい独身女性の方、お待ちしております」。町のホームページにはそんな文句も並ぶ。だが、結婚したカップルはまだない。

 「結婚のための事業の助成など、産む前のことにも目を向けてほしい」。担当職員はそう言う。

    ◇

 厚労省は23日、日本の人口の増減を調べた統計を発表した。マイナス3万人。昨年まで増加を続けてきた1年の上半期の人口が、初めて減った。

 刺客。造反。新党。テレビに映るのはセンセーショナルな勢力争いばかりだ。票の行方は足元の暮らしをどこに導くのか。歯がゆい思いをしている人がいる。

1606とはずがたり:2009/07/30(木) 02:25:37
>>1605
今回は子育て支援が注目を集めてますけど,前回はこんなんだったんですな。

1607とはずがたり:2009/07/30(木) 02:26:19
>>1602-1607

【山形】
争点と票の行方・5 建設業界 「政権どちらに」漂う
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/yamagata/TKY200508270161.html
2005年08月27日

 今月中旬にあった自民党前職の事務所開き。約120人の「支持者」が集まった。その中に地元の建設会社社長ら10人が顔を出した。「がんばりましょう」。必勝を誓う気合の声が響き渡った。

 だが、陣営関係者(54)は漏らす。「自民だけでなく、民主の陣営にも顔を出して、『保険』をかける業者も多い。顔を出したからといって額面通り票を計算できなくなっている」

 小泉政権のもと、公共事業が次々に減らされている。県内の建設投資は96年に9600億円だったが、03年にはほぼ半分の5000億円。98年に3700億円あった公共投資も、03年には2000億円にまで落ち込んだ。

 一方、県内の建設業許可業者数はあまり変わっていない。ピークは99年の約5800社だが、最も少なかった02年も約5600社だった。従事者数も96年が7万1800人で最大、最少は01年の6万4000人だ。

 減り続けるパイを大勢で奪い合う状況が続いている。04年、全倒産企業のうち、40%超を建設業が占めた。

    ◇

 山形市あさひ町にある自民党県連の隣に、れんが色をした5階建ての建物がある。県建設会館だ。3階に県内8支部、344社の会員を抱える県建設業協会が入る。

 真壁信政専務理事は「建設業界の現状は「厳しいなんてもんじゃない」と嘆息をついた。

 自民党はマニフェストで公共事業について「07年度までに15%の総合コスト削減を達成する」とうたう。真壁専務理事は「さらに厳しくなるのか」。ぼやきがでる。

 民主党も「環境破壊型公共事業を環境・緑を守る持続可能な公共事業に転換させるとしながらも、国の直轄公共事業を半減する」。

 真壁専務理事は個人的な意見と断った上で話した。「小泉政権を支持しているわけではない。でも、公共事業の15%減と、半減。普通ならどっちを選びますか」

    ◇

 業界は選挙になると、陣営に人を出したり、票を集めたりして自民党に恩を売り、その見返りとして地元に公共事業を誘導する。公共事業の発注権は与党が握る。「地元選出の自民党議員がいなくなれば、公共事業もなくなり、仕事は回ってこない」。そんな見立てが自民党の「集票マシン」を機能させてきた。だが、その構図が揺らいでいる。

 「政権選択の選挙」と位置づけられる今回、政権交代した場合を見越して民主党にも出入りする業者がかつてより増えているという。

 郵政民営化の賛否に注目が集まっているが、業界にとっての焦点は、政権を取るのは何党かだ。その「流れ」に建設業者の票はついていく。


 「建設業界も変わりつつある。業者が嫌がるから、昔のように無理な動員もかけられなくなっている」。自民党関係者がそうつぶやいた。

(終わり)

1608とはずがたり:2009/07/30(木) 02:31:02

ここら辺。既に朝日村も無くなり鶴岡市に。未だ郵便局は健在のようだ。
http://www.mapion.co.jp/m/38.4744991666667_139.765256111111_7/
http://local.yahoo.co.jp/detail/spot/71ddf81e7f974f3035af34e59534d0d9/
http://www.postjapan.net/post-atm/view/?k=06&j=06203&c=21287

【山形】
〈託す〉郵政民営化 頭悩ます過疎の村
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/yamagata/TKY200509040121.html
2005年09月04日

 「郵政民営化に賛成してくれるのか、反対するのか、はっきりと国民に問いたい」。衆院が解散した8月8日、記者会見で熱弁をふるった小泉首相。だが、その答えに頭を悩ます地区がある。

    ◇     

 朝日村大鳥。山形道・庄内あさひICから南へ20キロ。山あいの一本道を進み、乗用車がやっとすれ違えるぐらいの狭いトンネルを抜ける。ダム湖を横目に車を走らせ、ようやくたどりつく。

 かつて鉱山のふもとの村として栄え、ピーク時の人口が約2000人。だが79年の閉山後、過疎化は一気に進み、今は約130人。2代目の世代は職を求めて鶴岡に居を移し、高齢者ばかりだ。

    ◇

 それでも、住民たちはこの土地に誇りを持ち、守り続けてきた。

 大滝貞吉さん(72)もその一人。「出稼ぎに出なくても暮らせるように」と閉山後、木工おがくず生産組合を始め、大鳥振興企業組合を設立。木の伐採、搬出から災害復旧など何でもやる。

 「村を出た人がUターンできるように」と、伝説の大魚にちなんだ「タキタロウ村」もつくった。年500円の「村民税」を納め、山菜まつりなどを催す。大滝さんは2代目「村長」だ。

    ◇

 そんな住民たちの生活を支えてきたのが「大鳥簡易郵便局」だ。

 大滝さんは多くの住民と同様、郵便貯金の口座に振り込まれる月13万の年金をここでおろす。組合員の多くが5000円、1万円といった日常の出し入れに郵貯口座を使う。

 大滝さんは言う。「郵政民営化は正直よく分からない。でも民間になって赤字が出れば、なくされることぐらい容易に想像できる」。大滝さんは首相が言う「郵便局網の維持」を信じ切れないでいる。

 村にあるもう一つの金融機関、JA庄内たがわ農協も合理化で昨年4月から、大鳥より9キロ下の大泉出張所の営業を週2回に減らした。

 大鳥の局がなくなれば大泉の特定局や20キロ先の村中心部にある朝日局まで出向かなければならない。冬には積雪が2メートルを超える。路線バスも1日4往復だけ。「若い人はいいが、年をとると車の運転がしんどくなる」。大滝さんもそう感じる。

 「この『改革』は田舎に住む我々にとって余計な手間がかかるだけ。いいことはない」。住民には、そんな不安が広がっている。

    ◇

 大滝さんはこうも漏らす。「今回、自民候補に入れれば民営化に賛成とされてしまう。かと言って、ほかの党に入れる訳にも……」

 保守層が根強いといわれる山間部の大鳥地区。「投票には必ず行かなければ。でも……」「今回は白紙で出そうか」

 複雑な思いをどう1票に託せばいいのか。迫る1週間後の投票を前に、大鳥の住民たちはかつてないほどに迷っている。

1609とはずがたり:2009/07/30(木) 02:34:01
【福島】
国民新党公認の鈴木氏が出馬へ 5区
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200508270162.html
2005年08月27日

 いわき市出身の元県議で会計事務所役員の鈴木工氏(61)が、国民新党の公認を受け福島5区から総選挙に立候補することが決まった。26日、いわき市内で記者会見した鈴木氏は「小泉首相の構造改革はどれも不完全。ぜひ、国会で本当の構造改革に取り組みたい」などと抱負を語った。

 鈴木氏は国民新党の候補者公募に応じ、25日に同党の2次公認を受けた。

 早稲田大学大学院修了。衆院議員の秘書などを経て、91年の県議選に当選して1期務めた。県議時代は自民党に所属していたが、その後、自由党に入党。自由党と民主党の合併時は、民主党に入党しなかった。

小選挙区 福島5区
確定得票
当 吉野 正芳 112,808 自民 前
比当 吉田 泉 92,935 民主 前
  吉田 英策 18,783 共産 新
  鈴木 工 12,345 国民 新

1610とはずがたり:2009/07/30(木) 02:37:26
>>1493
この時も党員が増えた増えたと云ってるんだな。
共産党の入党者数は営業成績と一緒で梃子入れ中は増えたりするもので結構ええ加減っぽい。
> 国政選挙では退潮傾向の共産党だが、鳥取県ではこのところ、党勢は拡大傾向にある。党創立の月に当たる七月から八月にかけての一カ月間で、七十人が新たに入党した。これは、党創立六十周年の二十三年前の同時期に一気に百三十人増えたのに次ぐ数字。

1611とはずがたり:2009/07/30(木) 02:39:52
【福島】
地盤の栃木3区から離れ、福島3区で立候補へ 蓮実氏
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200508210101.html
2005年08月20日

 自民党から比例区北関東ブロックで選出されていた前衆院議員・蓮実進氏(72)は19日夜、那須塩原市内の自宅で報道陣に対し、30日公示の衆院選について、「8時半ごろ、安倍幹事長代理から電話があって(自民党の)公認が決まった」と述べ、福島3区から立候補する意向を明らかにした。どの選挙区からどういう立場で立候補するかをめぐって揺れ動き続けたが、最終的に、地盤の栃木3区から離れて福島3区に転出することになった。


 福島3区での蓮実氏の自民党公認はなかなか正式決定に至らず、18日夜、那須塩原市内であった拡大幹部後援会の後、蓮実氏は記者会見で「明日まで待って党本部の結論がきちっとしなければ、私が判断する。それに対しては後援会は、自分にすべて一任する」と述べた。19日までに福島3区で公認が決まらなければ、栃木3区から無所属で立候補することになるのか――という質問に対しては、「そういう形になるでしょうね」とも答えた。


 蓮実氏や秘書によると、後援会のほとんどが、栃木3区から無所属で立候補するよう望んでいるという。蓮実氏はまた、福島3区からの立候補は、栃木3区での渡辺喜美氏(53)の公認決定との引き換え条件として話があったと明かし、「幹事長と直接話していることが違えば、私、腹を決めます」と話した。党の意向に背くことになることについては>「おれのことだますのなら、党の方針も何もないじゃないですか」と述べた。

 19日も、公認の正式決定はなかなか発表されなかったが、夜に入って、自宅に記者たちを招き入れ、「福島3区から立候補するんですか」という質問に対し、「決定だ」と答えた。比例区での順位については「まだ聞いていない」という。

【福島】
自民、3区に蓮実氏擁立
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200508210086.html
2005年08月21日
 自民党の候補者擁立が難航していた福島3区で、比例区北関東ブロック選出の前職・蓮実進氏(72)の公認が決定した。同党県連に20日夜、党本部から連絡があったという。選挙準備に時間がないことから県連は同日、3区の支部幹部らと蓮実氏の「顔合わせ」を行い、慌ただしく選対を立ち上げた。

 蓮実氏は栃木県那須町出身で、93年に栃木1区で初当選。2期目からは比例区で3回当選し、04年から国土交通副大臣。今回の総選挙では、地盤の栃木3区からの立候補を希望していたが公認が得られず、党本部と調整していた。

 一方、福島3区では、衆院解散後に県連が県議擁立を断念。その後、選考作業を党本部に一任していた。

 党第3選挙区支部の幹部や地区代表者は20日、公認の正式決定を受ける前にJR新白河駅前のホテルで選考委員会を開き、蓮実氏の擁立を確認、すぐに選対を立ち上げた。席上、蓮実氏本人は「福島3区の発展のためには、社会資本の整備が大事。皆さんのご協力をいただき、この地の代表として当選させていただきたい」などと決意を語った。

 ただ、「越県落下傘」候補の蓮実氏に対し、自民支持者には複雑な思いも。選考委に参加した地区代表からは「正直、力は入らない」「(郵政民営化反対の)荒井広幸さんの地元だし、民主の玄葉さんも地元の人。厳しい戦いになる」といった声が聞かれた。

1612とはずがたり:2009/07/30(木) 02:40:59

【福島】
荒井氏離党、自民関係者ら警戒感
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200508210085.html
2005年08月20日
 福島3区に地盤がある荒井広幸参院議員(比例区)が19日、自民党を離党した。地元・須賀川市内の事務所では、秘書が関係者や支持者の応対に追われた。一方、今後は「敵」となる自民党関係者らは、荒井氏の動向に警戒を強めた。

 荒井氏の事務所は、総選挙の運動用に自民の党名が入った掲示板なども準備していたといい、山田正昭秘書は「これも使えなくなります。(参議院比例区支部の)看板も掛け替えないと」と話していた。

 荒井氏は、「国民新党」に加わるとみられ、総選挙では新党の比例区候補の応援などに当たるという。地元後援会の幹部には13日に新党参加への「了解」をとりつけているが、今後改めて地元に入り、理解を求める予定だという。


 しかし荒井氏の後援会組織は自民支持層と重なるため、山田秘書は「3区で自民党は郵政民営化『賛成』派の擁立を進めているが、その方とは対立せざるを得ない。支持者の中に『ねじれ』が出てくるかもしれない」と、複雑な表情も見せた。

 一方、自民の支部幹部は「荒井さんが3区に新党の候補者を立てるんじゃないか。『ステルス』で動いているかもしれない」と警戒感を隠さない。民主の玄葉光一郎氏の陣営は「荒井さんから自民の看板が外れたので、荒井支持層に食い込んでいけるチャンスと考えたい」としている。

【福島】
荒井参院議員 後援会が「苦渋の選択」
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200508250203.html
2005年08月25日
 郵政民営化関連法案に反対して自民党を離党、新党日本に参加した荒井広幸参院議員(比例)の地元後援会は24日、福島3区では自民党が公認する「越県落下傘」の前職蓮実進氏(72)を支援し、比例区東北ブロックでは新党日本と連携する国民新党に投票する方針を決めた。週末にも正式決定する。小選挙区については、蓮実氏が郵政民営化賛成派だけに自主投票とする意見も出たが、後援会の結束を維持するため、「苦渋の選択」(後援会幹部)となった。

 荒井氏はこの日午前、新党発足後初めて地元入りし、須賀川市内で後援会幹部約20人に対して立党の経緯などを説明、理解を求めた。新党結成前、「心中を察してほしい」などと後援会幹部に話はしていたものの、「地元への説明が不十分」という不満が上がっていたのに応えた。

 荒井氏は新党結成について、「強硬な地方切り捨て、弱者を排除するような小泉さんの自民党が問題」「現職知事(田中康夫・長野県知事)を党首にして本当の地方をつくっていく」などと説明した。後援会からは「動きが速すぎてついていけない」などの声も出たという。

 また荒井氏は、新党日本か国民新党の候補者を「逆刺客」として県内の小選挙区で擁立することも検討したが、「同志だった仲間の自民候補を苦しめたくない」として当面見送り、国民新党が比例東北ブロックで擁立する候補の当選をめざす方針を示したという。

 荒井氏が退席した後に後援会は、小選挙区では蓮実氏に、比例区では国民新党に投票するよう、後援会員に文書で要請していく方針を決めた。荒井氏も、後援会の蓮実氏支援を「黙認」する考えだ。

 ある幹部は「自主投票の意見も出たが、それでは後援会がバラバラになる。ライバルだった玄葉氏に票が流れるということで、一致結束することを確認した」と説明した。

 しかし別の幹部は「地元の議会は郵政民営化反対の決議をしてきたが、蓮実さんは党本部が擁立した民営化賛成派。しかも隣県からの落下傘。白票を投じる人も出るだろう」と話した。

 荒井氏は03年総選挙で3区の自民党候補だったが、民主党の玄葉光一郎氏に敗れ、比例区でも復活できなかった。昨年、参院比例区に「くら替え」して当選。このため総選挙で自民党第3選挙区支部は荒井氏の後任擁立を目指していたが14日に断念、党本部が20日、比例区北関東ブロック前職の蓮実氏を擁立した。

【福島】
荒井氏の後援会、自民・蓮見氏支持を決定 3区
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200508290176.html
2005年08月29日
 自民党を離党し、新党日本の幹事長に就いた荒井広幸参院議員(比例)の後援会が28日、福島県須賀川市内で拡大役員会を開き、福島3区では自民公認の前職蓮実進氏を、比例区東北ブロックでは国民新党を支持することを決めた。

 蓮実氏は比例区北関東ブロック選出だったが、自民党本部の裁定で「国替え」する。自主投票とする意見も出たが、後援会の結束を優先した「苦渋の選択」(後援会幹部)となった。荒井氏も「尊重する」とした。

1613とはずがたり:2009/07/30(木) 02:41:12
【福島】
「国替え」配慮? 党幹部らが応援 3区自民候補に
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200509030153.html
2005年09月03日
 公示日直前に3区への「国替え」が決まった自民前職、蓮実進候補の応援に2日、同候補と公認を争った栃木3区の渡辺喜美候補や、武部勤幹事長が相次いで訪れ、支持を訴えた。

 蓮実候補は過去3回、比例区北関東ブロックの単独候補だった。栃木3区が地盤で、同区から立候補したいとの意向を示していたが、渡辺候補との公認争いに敗れ、福島への「国替え」を余儀なくされた。

 渡辺候補はこの日午後5時、白河市に隣接する西郷村内にあるゴルフ場会議室に、3区内の人を中心にした自らの支持組織メンバー約50人を集めた。「蓮実先生のご配慮で(栃木3区が)一本化できた」「仲が悪い時もあったが、『恩讐(おんしゅう)の彼方(かなた)に』になればいい」などと語った。

 武部幹事長は午後6時40分すぎ、白河市内のショッピングセンター駐車場に到着。「選挙区を替えて蓮実進さんは来た。小泉のためです。自民党のためです」と訴えた。

 蓮実候補応援で、4日に小泉純一郎総裁が、6日には安倍晋三・幹事長代理が訪れる予定だ。

【福島】
自民・蓮実氏の推薦、公明が決める 3区
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200508240165.html
2005年08月24日

 公明党は23日、福島3区から自民公認で総選挙への立候補を予定している蓮実進氏(72)の推薦を決めた。同党はこれで県内五つの全選挙区で、自民公認候補の推薦を決めた。

1614とはずがたり:2009/07/30(木) 02:47:56

むう。。色々地方の生活の困難さを凝縮したような記事だな。。

> 診療所に隣接して特別養護老人ホーム「昭和ホーム」がある。40人いる入居者の多くは持病を抱えている。高血圧、大動脈瘤(りゅう)、がん……。週一度、嘱託医としての回診だけでは間に合わない。ホームに医療機器を持ち込んで治療していたら、県から「特養は医療施設ではない。必要なら病院に入院させてください」と指導された。

> 「生活費は月3万5000円の年金だけ。水道はないし、湯も薪でわかす。かかるのは電気代とNHKの受信料、食費、軽トラックのガソリン代くらい。米は農家にもらってる。ガソリン代は月1000円。坂道でもエンジンはふかさないよ」
>「何党かなんてどうだっていい。年金を増やしてくれる人に投票するよ。おれは人間の格好してるけど、人間の生活はしていない。みんな色んなこと言ってるけど、年に40万円で生きていけるかやってみてほしいよ、ほんと。小泉さん」

けど,誰が好きこのんで若松迄1時間も掛かる場所に住んで仕事に通うかね。
アホちゃうか。こんな連中の我が侭が日本を借金で潰すのだ。
>「やっぱり、道路は必要ね。博士峠の道がよくなれば若松まで1時間で行ける。雪が降る間は通行止めだし。だから、みんな村を出ていっちゃう。ここから仕事に通えるようになれば、若い人だって村に残るし」

【福島】
〈まちで、むらで〉年金・農業…思い切実
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200509020194.html
2005年09月02日

 総選挙公示を翌日に控えた8月29日夜。昭和村小中津川にある国保診療所の隣の家で、村でただ一人の医師、藤森永二郎さん(56)が診療を終え、つかの間の休息を取っていた。約1700人いる村民の半数近くが65歳以上。いつ急患が出るかわからず、心から落ち着くことはできない。

 「11年前、雪国暮らしにあこがれて、神戸から来ました。ここで診療していて、政治家は過疎の村のことをわかってないとつくづく思う」

    ◆   ◇

 診療所に隣接して特別養護老人ホーム「昭和ホーム」がある。40人いる入居者の多くは持病を抱えている。高血圧、大動脈瘤(りゅう)、がん……。週一度、嘱託医としての回診だけでは間に合わない。ホームに医療機器を持ち込んで治療していたら、県から「特養は医療施設ではない。必要なら病院に入院させてください」と指導された。

 「会津若松の病院まで1時間半。倒れるたび行くのは難しいし、入院すれば家族は離ればなれになる。1000票そこらの村に目を向ける政治家なんていない。誰かに入れろって言われたって、私に選択肢はないんです」

 翌30日、公示日の朝。村はもう秋だ。ススキの穂は白く、歩いていると、どこからかコオロギの声が聞こえてくる。

1615とはずがたり:2009/07/30(木) 02:48:20
>>1614-1615
 午前9時、民家4軒が集まる大芦・畑小屋地区を訪ねた。そのうちの1軒で、小椋又一さん(81)がテレビのワイドショーを見ていた。木鉢や椀(わん)を作る「木地屋」だったが、今は仕事はしていない。2年前に妻を亡くし、独り暮らし。

 「生活費は月3万5000円の年金だけ。水道はないし、湯も薪でわかす。かかるのは電気代とNHKの受信料、食費、軽トラックのガソリン代くらい。米は農家にもらってる。ガソリン代は月1000円。坂道でもエンジンはふかさないよ」

 最近、目が見えにくくなった。テレビでは政治家が話す言葉をじっと聞いている。

 「何党かなんてどうだっていい。年金を増やしてくれる人に投票するよ。おれは人間の格好してるけど、人間の生活はしていない。みんな色んなこと言ってるけど、年に40万円で生きていけるかやってみてほしいよ、ほんと。小泉さん」

    ◆   ◇

 午前11時前、佐藤トシエさん(66)が額に汗をにじませ、家庭菜園の草取りをしていた。

 「やっぱり、道路は必要ね。博士峠の道がよくなれば若松まで1時間で行ける。雪が降る間は通行止めだし。だから、みんな村を出ていっちゃう。ここから仕事に通えるようになれば、若い人だって村に残るし」

 午後1時半、大芦の中心地区。村特産のからむし職人の五十嵐一喜さん(80)が、テレビを見ながらかごを編んでいた。

 4年前に脳梗塞(こうそく)で倒れてから車を運転していない。2カ月に一度、自宅に来る郵便配達員に通帳と印鑑を預けて、年金をおろして来てもらう。

 「村の色んな情報を教えてくれる郵便局員は私にとって大切な存在。お歳暮を贈る時もギフトカタログを持ってきてもらって、選んで贈ってもらう。田舎の郵便局はなくならないって言っているけど、信用できない」

    ◆   ◇

 黄金色に変わりつつある田んぼに、無数の赤とんぼが飛び交う。午後4時半、五十嵐良督さん(74)が稲の実り具合を見て歩いていた。

 「最近の国会議員は農業について何も話さない。おれももう引退だから何も期待してないが、これ以上米価が下がったら、米作りはやめる」

 日が傾いてきた。午後5時、大芦地区の一本道を五十嵐サチエさん(69)が、自転車を押しながら歩いてきた。

 「孫や子どもがたまに来るのが一番の楽しみ。子どもたちも巣立ったし、政治にああして欲しい、こうして欲しいっていうのはないわねえ。相変わらず買い物して、家事やって。それだけよ」

 この日、候補者の名を連呼する選挙カーは1台も見かけなかった。

    ◇

 「郵政民営化の是非を問う」として解散された衆院の選挙が始まった。様々な暮らしの問題が山積する中で、人々はこの選挙をどう見つめ、政治に何を求めるのか。まちとむらを歩いて、その声に耳を傾けてみた。

1616とはずがたり:2009/07/30(木) 02:49:31
【福島】
〈まちで、むらで・2〉景気回復「まだまだ」
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200509040113.html
2005年09月04日

 総選挙が公示された8月30日、朝8時過ぎ。JR郡山駅前広場で、候補の陣営が街頭演説の準備に追われていた。

 政治家の演説大好き、という無職吉田司郎さん(76)が近くで第一声を待ちわびていた。

 「今回の選挙はよくないね。首相の思い込みだけ。この先、我々が育ってきた時代より、悪くなるんじゃないか」

 戦中、軍需工場で零戦の脚を作っていた。その工場にも、米軍の焼夷弾(しょういだん)が落ちてきた。多くの友人を失った。

 「私の青春は戦争に消された。戦争は絶対やっちゃいけない。自衛隊は早くイラクから引っ込んだほうがいい」

 演説終了。動員されていたらしい聴衆がマイクロバスに乗り込む。理容師の小池美津弘さん(46)が通りかかった。

 「投票には行く。でも自民党には入れないかも。何だかパッとしないから。最近、店同士で客を取り合ったり、月に1度来てた客が2カ月に1度になったりね」

    ◆   ◇

 午前10時半。駅前大通りを歩く人はまばらだ。若者向けの衣料品店で、店長(48)が1人、店番をしていた。

 「25年前からここにいる。昔は人が多かった。開店前からシャッターが開くのを待ってる若い子もいたよ。それが今は、土日はシャッターが閉まったまま。景気がよくなったなんて言ってるのは、中央だけだ」

 昼休みどき。会社員たちが通りに出てくる。「ちわーっす」。フリーターの男性(22)が通行人に声をかけながら、ツーショットダイヤルのティッシュを配っていた。

 「選挙っすか。行くかなあ。郵政民営化もよくわかんない」

 バイト歴2年。月に26日配っている。時給1000円、手取り月16万円。

 「将来の不安はありますよ、そりゃ。給料のいい仕事見つけたいっす」

    ◆   ◇

 駅前広場で、朝とは別の候補者が演説を始めた。じっと聴き入っていた主婦(46)が、時おり拍手を送る。

 宗教団体の会員。「私たちは『右向け右』じゃなく、個人として社会を良くしたいと思って選挙運動をしてるんです」

 次男が発達障害。小学校で先生に理解してもらえず、つらい思いをしたが、今春、発達障害者支援法が施行され、支援体制が整った。だから、政治には期待している。

1617とはずがたり:2009/07/30(木) 02:49:48
>>1616-1617
 午後4時。思い思いのファッションの若者が、通りに増えてくる。

 10月にオープンする駅前ビルのテナントを仲介する「エリート店舗センター」。営業課長の仙波洋子さん(45)が、事務所に戻ってきた。

 「あっという間にテナントが決まった。東京はバブルが戻ってきている。仙台もバブってきてる。東京の業者さんは『仙台の次は郡山』と言ってます。小泉さんには改革を実現してほしい。国は、もっと生きたお金の使い方をしないと」

    ◆   ◇

 日が暮れると、若者がさらに増えてきた。午後7時。黒のスーツ姿の澤村龍太さん(24)が、道行く女性に声をかける。ホステスのスカウト。

 「選挙には行きます。誰に入れるかは、その場の感覚で。小泉さんは好き。これからは強い者が生き残る世の中になると思います。弱い人ってのは、努力しない人」

 午後8時。次第にサラリーマンが若者に取って代わる。「いかがですか」と、風俗店の店長(50)。

 「最近は居酒屋行って、そのまま帰っちゃう人が増えた。常連さんも回数減らしてる。景気対策はしっかりやってもらわないと。でも、夜の仕事だと時間がなくて投票に行けない。コンビニや携帯で投票できればね」

 午後10時半。クラブに入ってみた。サラリーマンで客席はほぼ一杯。みづきさん(27)が、隣に付いた。

 「選挙? 興味ないです」。昼間は「普通の会社」で事務をしている。

 「年金は払わされてる感じ。税金も、上げるならきっぱり上げてほしい。徐々に徐々に上げていくのはずるい」

 花火大会が好きで、この夏もあちこちに行った。だが、最近は打ち上げ数が減り、なくなってしまった大会もある。

 「景気悪いなあ、って思う。なんだか切ない」

    ◇

 〈郡山駅前大通り〉 JR郡山駅前から国道4号まで、約300メートル続く商都・郡山のメーンストリート。04年は路線価が前年比17%安くなり、中心市街地の空洞化が問題となった。今年は前年比10.3%減と下げ止まった。今秋、国の補助で県、市と駅前大通商店街振興組合が、30年ぶりのアーケード建てかえ工事などに着工する。06年度までに車道や歩道も再整備される予定。

1618とはずがたり:2009/07/30(木) 02:51:07
>>1616-1618
完成したアーケードで今商店街はどうなってんのかね?
また小泉に期待してた店主とか今どうしてんのかねぇ?

1619とはずがたり:2009/07/30(木) 02:52:18
郡山駅前&駅前大通り
画像の撮影日:2006年3月4日
http://oyamamati.yu-yake.com/koriyamastation.html

1620とはずがたり:2009/07/30(木) 02:53:57

【福島】
〈まちで、むらで・3〉福島市営・北沢又団地
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200509070241.html
2005年09月07日

 福島市中心部から車で15分ほど。松川沿いに広がる市営住宅「北沢又団地」。15棟、312戸の団地が広がる。

 8月31日。午前8時半、団地に幼稚園の送迎バスが来た。園児たちが乗り込んだマイクロバスを、嶋田希(のぞみ)さん(34)が手を振って見送る。

 「投票には必ず行きます。最近は子どもの医療費の仕組みがよくなってきた。以前は市役所で手続きをして医療費を還付してもらう仕組みだったのが、今は病院で無料で治療が受けられる。そんな身近な問題に取り組む政治家が必要です」

 夫と離婚し、8歳と6歳の子と3人暮らし。保険の営業で昼夜を問わず働き、体をこわして仕事を辞めた。今は生活保護で暮らしている。


 「子どもを抱えて働くって難しい。生活保護を受けているから、貯蓄もできない。このままだと年金ももらえない。体をまた壊すのが不安で、PTAの役員を引き受けるのもためらってしまう」

 団地に選挙カーがやって来た。「子育てしやすい環境をつくるために……」と女性運動員が話し、候補者の名を連呼していく。

 午前9時半、団地はずれにある食品店「丸秀商店」で、佐藤葉子さん(67)が商品を整理していた。そこに、夜勤明けの助産師の長女(41)が訪ねてきた。話しているうちに、いつもの「政治けんか」が始まる。

 母「郵政民営化大賛成。いま改革しなきゃ、どうにもならないじゃない。小泉さん好きよ。ひるまないところがいい。『命がけで戦う』という言葉に感動した」

 長女「民営化大反対。すでに人減らしが始まっていて、いつ肩たたきされるかという雰囲気。夫を殺す気?」。夫は郵便局員だ。

 母「改革しないと、あんたたちの代に年金もらえなくなっちゃうわよ」

 長女「郵便貯金は国がやっていたからこそ、みんな安心して預けてきた。それも信頼できなくなって、年金も期待できないから、タンス貯金しかなくなっちゃう」

 午前10時半。向かいの「河野理容店」で、店主の河野正明さん(67)と、近くの青果店主の斎藤充男さん(68)が、小学生の登下校の見守りについて相談していた。

 「とにかく問題は少子化。もっと子どもが多くないと、社会が成り立たなくなる」と斎藤さん。

 「子どもが少ないのも、雇用がないから。金がないと年金も納められないでしょ。働く場所をつくることこそ政府の役割」と河野さん。

 昼下がり。うだるような暑さで外を出歩く人はない。午後2時過ぎ、少し腰の曲がった女性(66)が団地から出てきて、猫に水をやる鍋をゴミ捨て場で拾っていた。

 「投票には行く。欠かしたことないわよ。男っぷりのいい人を選ぶんだ。なんてね」

 団地の窓から少年(18)が顔を出して、たばこを吸っていた。「初めて仕事、さぼっちゃった」という。

 「今のコイズミ、だめ。靖国参拝、イラク自衛隊派遣……。20歳になったら絶対投票に行く。早く行きたい」

 午後4時半、ようやく涼しくなってきた。団地の公園で、幼い子どもたちが遊ぶ。母親たちがその様子を見守っていた。

 ノリコさん(27)=仮名=「一度も選挙に行ったことない。特別行く理由もないから」

 メグミさん(24)=同=「日曜は家族で遊び行けるチャンスだしね」

 ノリコさん「政治には、子育て支援してもらえたらうれしいけど。お給料少ないから、子ども産むの考えちゃうって気持ち、よくわかる」

 団地の壁が、夕日の色に染まり出す。松川の堤防をウオーキングする夫婦が何組も通り過ぎていく。手ぬぐいを頭に巻いたミツエさん(67)=仮名=が、河原で土いじりをしていた。「大根つくってたくあんにするの。すごくおいしいのよ」

 団地で一人暮らし。

 「今の生活に満足してる。投票には行きますよ。お願いします、お願いしますって、3人くらい来るのよね」

 午後6時前。日も暮れた。公園でカードゲームをしていた小学生たちが、それぞれの家に帰っていった。

1621とはずがたり:2009/07/30(木) 02:55:07
【福島】
〈まちで、むらで・4〉「郵政反対」の地元、田村市船引町
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200509080216.html
2005年09月08日

 選挙戦3日目の今月1日。郵政民営化反対の急先鋒(きゅうせんぽう)、新党日本の荒井広幸参院議員(47)の地元、田村市船引町を歩いてみた。

 午前9時半。荒井氏の自宅がある山ノ内地区の「障がい者自立生活支援センター」を訪ねた。施設を抜ける風が涼しくて心地よい。応対してくれた職員の鈴木匡(ただす)さん(46)は「郵政民営化は賛成論も反対論も、今後のビジョンがまったく見えない。選択できません」とため息をついた。

 「それより気になるのは選挙費用。700億円も税金を使うのはどうかと思う。解散時、参院では障害者への支援制度変更の議論が行われていました。国が障害者を支援する予算は年間約700億円。複雑ですよ」

 午前10時半、町にセミの声が響き、日傘をさす人の姿が目立ち始める。

 船引郵便局から、貯金を終えて主婦(37)が出てきた。「郵便局はどこでもお金をおろせて便利なのでよく利用します」


 「郵政民営化には反対。親類やお友達にも郵便局員がいるし。他に減らせるところがあるんじゃないですか」

 再び山ノ内地区を歩く。兄が荒井氏の後援会長という、元銀行員の鈴木哲雄さん(68)が車で帰宅してきた。

 「郵政はいずれやらなきゃいけない。銀行に勤めてる時、やっぱり郵便局は邪魔だった。客とられるし。ただ、小泉さんのやり方は強引すぎる。いま郵貯、簡保の340兆円を開放しても、銀行は消化できないよ。運用先が海外しかない」

 荒井氏にも、同じ船引町出身で前回総選挙で荒井氏を下した民主党の玄葉光一郎氏(41)にも会ったことがある。

 「玄葉にも荒井にも言ったんだ。地元に戻ってこなくていい、国政本位でやれって。こんな狭い町に代議士が2人いても困るんだよ。選挙のたび、町が真っ2つになっちゃうんだから」

 接骨院帰りの女性(72)が通りかかった。

 「ずっと荒井さんを応援してきました。小さい頃からハッキリした、大人びた子でね。学校の先生に『体が小さいから、気持ちは大きく。政治家になるといい』と言われたって、にこにこ話して。その通りになっちゃいましたね。郵政民営化? ピンと来ません」

 荒井氏は昨年、参院に転じた。今回、3区に立った自民候補は、比例区北関東ブロックからのくら替え。かといって荒井氏の「宿敵」だった玄葉氏を応援することには抵抗がある。「どうしよう、白票にしましょうか。近所の人ともそう話しているんです」

 午後1時半。無職女性(72)が自宅でテレビを見ていた。

 「荒井さんの地元だからみんな郵政に関心があると思ったら大間違いよ。私は郵政どころじゃない。年金をどうにかしてもらわないと」

 夫と2人暮らし。若い頃に国民年金の掛け金を十分納められず、現在の支給額は月2万5000円。食費を浮かすため、畑を借りて野菜を作っている。「一日一日を暮らすのが容易じゃないよ。これが高齢者の現実」

 荒井氏の自宅も訪ねてみた。「あのでっかい家ならあっちだよ」などと地区の人たちに教えられ、すぐ見つかった。取材は、女性のお手伝いさんに丁重に断られ、邸宅を後にする。

 午後3時半。日が傾いて、暑さが和らぐ。飛び交う赤トンボとコオロギの声に秋を感じる。バイクの郵便配達員が、船引郵便局に戻っていく。「投票所入場券を配っているので、今日はいつもより忙しいんです」

 郵便局の近くで、自営業の女性(55)に声をかけた。

 「前回の選挙では町が2つに割れて、友人関係までおかしくなった。怖くて外で選挙の話ができなかったくらい。今回は荒井さんが出なくてよかった」

 午後5時過ぎ。ホームヘルパーの女性(43)が一日の仕事を終え、駐車場に車を取りに来た。

 「私は郵政より年金が心配。仕事でお年寄りに接していると、自分の将来も考えさせられますよ。年金はどうなっちゃうの? このまま姥(うば)捨て山に捨てられちゃうのかな」


■田村市船引町 船引町は今年3月1日、都路村と常葉、滝根、大越の3町と合併し、田村市となった。旧船引町の人口は2万3387人(2月1日現在)。新党日本の参院議員・荒井広幸氏と民主党の前衆院議員・玄葉光一郎氏の地元でもある。前回03年総選挙では、自民党候補だった荒井氏と玄葉氏が福島3区で激しく争い、旧船引町では玄葉氏が荒井氏に646票の差をつけた。

1622とはずがたり:2009/07/30(木) 02:56:02
>>1614-1622

【福島】
〈まちで、むらで・5〉物流の拠点、いわき市小名浜
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200509090266.html
2005年09月09日

 総選挙公示から4日目の今月2日、いわき市の小名浜を訪ねた。午前7時、ビジネスホテルや金融機関の支店が並ぶ中心部で、歩道の草むしりをしている人たちがいた。いわき信用組合職員のボランティア。吉田淳一さん(58)は、ネクタイにワイシャツ姿で腕まくりをして作業していた。

 「いま気になるのは雇用の問題。若い人の働く場がない。ハローワークに、若い人があふれているでしょう。若者が政治に無関心なのも仕方がない」

 ハローワーク磐城に行ってみた。午前8時前、開所まで30分以上あるのに、駐車場に4人の男性がしゃがんでいた。

 コウサクさん(52)=仮名=は3年前の冬、勤めていた製材所をリストラされた。それまで23人いた従業員が半数になった。その後は会社勤めを経験したが、6月にまた失業。以後毎日、ハローワークに通っている。

 「求人票に『年齢不問』と書いてあったって、若い人から採用される。年を取ると仕事には就けないんだ」

 月に13万円程度の失業保険と妻のアルバイトが頼り。それで高校生の息子を含む家族3人が暮らす。家のローンも月5万円ある。

 「苦しいさ、もちろん。政治に期待なんかしていない。おればっかりじゃないだろ?」

 近くの県道を、タンクローリーや大型トラックが頻繁に行き交う。午後、埋め立て地の工場群に足を運んだ。

 住宅解体会社の作業場で、3人の作業員が一服していた。午後2時。ユウサクさん(38)=仮名=が、たばこの煙を吐き出す。

 「休憩中。…というより、仕事がないから、やることないんだ。景気は下がりっぱなし。給料も。今の小名浜は、魚もダメ、工場もダメ」

 7、8年前は、月に4、5軒は解体の発注があった。今はまったくない月もある。

 午後3時過ぎ。金属精錬を親会社から請け負っている工場を訪ねた。休憩室で、体格のいい男性たちがランニングシャツや作業着姿で談笑している。3交代の勤務を終えたケンジさん(43)=仮名=が入ってきた。

 「うちはクビを切られはしないけど、給料は最低。親会社が何%カットと言ってきたら従うだけ。上から『親会社の方針だから』と言われたら、仕方ない。辞めても行くとこないからね」

 組合活動は活発だ。今は夜勤作業の安全対策を会社に求めている。

 「小泉さんにはおれたちみたいな低所得者の生活を見てほしい。所得税も消費税も、年金の掛け金も上がるだろう。妻は障害者認定を受けている。医療費は控除されているが、小泉さんは医療費控除もなくしそうな気がする。これがなくなったら、やっていけない」

 午後4時、工場街から離れ、すぐ近くの水族館「アクアマリンふくしま」に行った。駐車場には県外ナンバーの車が並び、手をつないだカップルが歩く。埠頭(ふとう)には釣り人たち。波の音と、竿(さお)のしなる音だけが響く。

 ワイシャツ姿の男性がベンチに座って海を見ていた。城所(きどころ)満幸さん(67)。市税滞納者を訪ね、督促するアルバイトをしている。これから近くの鉄工所に行くという。

 かつて東京で社会保険事務所に勤めていた。自民党の若手改革派議員に共感し、10年間ほど秘書を務めたこともある。5年前に退職後、妻の実家がある小名浜に来た。

 「道路整備などをうたって票を集めるここの政治は、利益誘導型。そんな政治のせいで生活に苦労している実感が、市民にはないのでしょうか」

 宵闇が迫ってきた。午後6時前、工場街で働く人たちが多く暮らす雇用促進住宅を訪ねてみた。開け放たれた玄関口から、夕げのにおいが漂ってくる。

 団地内の公園で、佐藤沙耶香さん(26)が、夜勤前の夫と一緒に娘のなつみちゃん(2)を遊ばせていた。お腹には2人目の子どもがいる。

 「独身の時は1回しか選挙に行ったことがなかったけど、なつみが生まれてからは行くようにしています。この子のために、いい世の中を残してあげたい。そういうことを一番に考えるようになりました」

 さまざまな人々の思いは、どんな形で選挙に表れるのだろう。投開票日まで、あと2日。(おわり)

1623とはずがたり:2009/07/30(木) 02:56:57
【福島】
3区 票読めぬ、自公戸惑い
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200509070267.html
2005年09月07日

 自民、公明両党の選挙協力に、3区の両党関係者が頭を悩ませている。自民を離党して新党日本に参加した荒井広幸参院議員(比例)の後援会が「小選挙区は自民、比例は国民(新党)」と呼びかけているからだ。選挙区で自民候補を推す公明関係者は「比例での見返り票が読めない」と戸惑っている。

 「自民党と公明党とが『郵政民営化賛成改革派新党』として勝ち抜いていきたい」

 2日、同区の自民候補の応援で白河市に入った武部勤幹事長は自公連携をアピールした。公明の山本忠男・白河市議もマイクを握り、「自民党と公明党が力を合わせればできないことはありません」と熱弁を振るった。

 公明は今回、県内5選挙区すべてで自民候補者を推薦しているが、同区だけが事情は複雑だ。

 自民支持者の多い荒井氏の後援会は組織の結束を優先させて、小選挙区では自民候補を支援するが、比例では、新党日本と連携する国民新党への支持を決めたからだ。

 同区の公明幹部は前回03年の総選挙で、荒井氏の後援会と選挙区を回った。「今回はそのお返しをしてもらいたかったが……」と残念がる。「比例名簿2位の候補者を当選させるために、自民票の上積みしたいが、計算できない」という。

 自民の地区役員も兼ねる荒井氏後援会の幹部は「公明は今回、自民候補のちらしを各戸に入れる『ローラー』までしてくれている。それだけに比例の対応については頭が痛い」と話す。別の幹部は「自民、国民、公明で迷う有権者も出てくるのでは」と心配する。

1625とはずがたり:2009/07/30(木) 03:05:20
結局5区岡部以外即ち3区4区7区は自民推薦http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/916より

【茨城】
1・2・6区の自民3氏推薦 公明
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/ibaraki/TKY200508240167.html
2005年08月24日

 公明党県本部は23日、総選挙の自民党公認の立候補予定者7人のうち、茨城1区の赤城徳彦氏、2区の額賀福志郎氏、6区の丹羽雄哉氏の推薦を決めたと発表した。同日の党中央幹事会で決定した。

 同本部は、自民党の7人全員から推薦要請を受けた。残りの4人について、県本部の足立寛作代表代行は「現時点で支援者が納得できる協力を取り付けられていない」などと話した。

1626とはずがたり:2009/07/30(木) 03:12:05
【茨城】
中村喜四郎氏、静かなる始動 7区
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/ibaraki/TKY200508240169.html
2005年08月24日
 衆院茨城7区から「政界復帰」をめざす元建設相中村喜四郎氏(56)が、不在の間に弱体化した後援会「喜友会」の立て直しや有力者宅のあいさつ回りに動き出している。公の場に姿を見せず、報道陣もシャットアウトして黙々と歩くだけ。公示日まで肉声は聞けそうにない。

 お盆の14日。中村氏が秘書を伴って突然、喜友会の会員宅にやってきた。若いころから中村氏を支えてきた。不在の間は故永岡洋治氏の後援会に入会したが、玄関先の中村氏のポスターははがさずにいた。

 中村氏は仏壇に手を合わせ、選挙の遊説日程表や出陣式案内のチラシを置いていった。数時間前には永岡桂子氏も出陣式の案内を持って来たばかりだった。

 出陣式は永岡氏が午前10時半、中村氏は午後6時半。ホッとした様子で「両方に顔を出せる」。

 中村氏の不在中は故永岡氏を支援してきた自民党町議。中村氏の関係者から支援要請を受けて困っていたところに中村氏の訪問を受けた。「自民か中村か選択肢は二つ。近いうち腹を決める」


 中村氏はミニ集会で政策を訴えることもなく、「よろしく」「必死でやっています」と頭を下げては、次の訪問先に向かう毎日だ。

 「刑が確定したのに再び公職に就くのはおかしい」と喜友会を退会した元側近は、中村氏の選挙戦術を「有力者を狙ってあいさつに回り、出陣式や個人演説会に大勢の人を集めて握手攻めにする」と打ち明ける。

 永岡氏を支援する自民党関係者は「長年、中村氏と付き合いがあり、板挟みに悩むのは仕方ない。永岡票がある程度中村氏に流れるのは織り込み済み」と語る。

1627とはずがたり:2009/07/30(木) 03:12:38
【茨城】
「浸透」はTX開業頼み 守谷駅で予定者そろっての売り込み
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/ibaraki/TKY200508250158.html
2005年08月25日

守谷駅で顔をそろえた立候補予定者ら。あいさつを交わすシーンも=守谷市で


 24日早朝、つくばエクスプレス(TX)の開業式があった守谷駅では、3区で立候補を表明している5陣営がそろって駅頭に出た。TX開業は公示前の一大イベント。各陣営は名前を売り込む好機ととらえ、のぼりを立て、通勤客に競うようにビラを配り、懸命にアピールしていた。

 駅2階の自由通路で、10メートルほどの間隔で立った各陣営。自民の葉梨康弘氏は「唯一、郵政民営化賛成の葉梨康弘です」。民主の小泉俊明氏は「サラリーマン増税反対の小泉です」。共産の上野高志氏は「おはようございます」とビラを手渡す。無所属の中山一生氏は「中山です。行ってらっしゃい」。社民の猿田玲氏は駅東口で「弱い者いじめの政治を変えよう」と訴えた。

 「とにかく名前を覚えて欲しいから」と、TXの時刻表と本人の名前だけを印刷したビラを配る陣営もいた。

 この朝、守谷発の一番電車で、孫2人を連れて秋葉原まで往復してきたという守谷市の主婦宮川澄江さん(61)は「選挙は関心がある。郵政民営化は必要だと思う」と話していた。

1628とはずがたり:2009/08/01(土) 07:56:19
【茨城】
社民・猿田氏 3区から出馬へ 
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/ibaraki/TKY200508210089.html
2005年08月20日
 社民党県連は19日、総選挙の3区に、取手市在住で党県連市民運動局長の猿田玲氏(27)を擁立すると発表した。同党の県内小選挙区の候補者は猿田氏1人になる。

 猿田氏は心と体の性が異なる性同一性障害がある。証明書や申請書などから性別欄を撤廃するよう、県内自治体の議会に陳情してきた。その活動で同党と行動を共にし、解散後に立候補を打診され、決意したという。

 猿田氏は立正大を卒業後、警備会社やガソリンスタンドに勤め、18日付で市民運動局長。「体験をもとに、人権を守ることを訴えていきたい」と語った。

 同区では自民前職の葉梨康弘氏(45)、民主前職の小泉俊明氏(48)、共産新顔の上野高志氏(40)、無所属新顔の中山一生氏(42)がすでに立候補を表明している。

小選挙区 茨城3区
確定得票
当 葉梨 康弘 113,977 自民 前 
  小泉 俊明 82,841 民主 前 
  中山 一生 29,416 無所 新 
  上野 高志 11,859 共産 新 
  猿田 玲 5,344 社民 新 

社民、3区に猿田氏擁立
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036550420/606

1629とはずがたり:2009/08/02(日) 23:32:11

09年は1〜4区で自民。冨岡は4年で農政に励んだと云う事か。

県農政連は自民候補推薦 2、4区
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2005/syuin/kiji/044.html

 県農政連(委員長・山中勝義県農協中央会長)は二十五日本部委員会を開き、衆院長崎2、4区は自民党公認の久間章生氏(64)、北村誠吾氏(58)をそれぞれ推薦することを決めた。1、3区は特定候補を推薦せず、「地区ごとに対応する」とした。

 農政連は農協系の自民党の有力支持団体で、農協ごとに支部を設置。国政選挙では支部の推薦を受け、本部委員会で態度を決めるのが原則となっている。

 1区は、長崎西彼支部が同日までに自民党公認の冨岡勉氏(57)を推薦する意向を固めて本部委員会に諮ったが、「農業分野への実績がない」などとして推薦を見送った。

 3区は、区内四支部のうち長崎県央、対馬両支部が自民前職の谷川弥一氏(64)を、ごとう支部が民主前職の山田正彦氏(63)をそれぞれ推薦。壱岐支部は谷川、山田両氏から推薦願が出されたが、両氏とも推薦しないことを決定。支部長による同日の調整会議でも一本化を見送り、本部委員会の了承を得た。

 比例九州ブロックは自民党推薦を決定した。

2005年8月26日長崎新聞掲載

1630とはずがたり:2009/08/06(木) 01:49:52
【奈良】
新党日本旗揚げ 自民関係者「応援難しい」
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/nara/TKY200508210208.html
2005年08月22日

 自民党の公認を外され、対立候補を送り込まれた「造反組」の前衆院議員3人と、参院議員1人が、長野県の田中康夫知事を代表にして新党日本を旗揚げした。「これで戦える」と陣営は意気込む。しかし、支持者たちからは「なぜ新党にこだわったのか」「反自民党では応援しづらくなる」との声も漏れた。

 小林興起氏の地元・東京10区。21日午前10時ごろ、党練馬総支部の奥山則男総支部長に小林氏から電話が入った。「いろいろあるけど、こんなことになります」と、小林氏は新党についての理解を求めた。「いずれ当選したら、元(自民党)に戻りますから」とも語った。奥山総支部長は「大変だねえ」と答えたが、いくらか焦っているように感じた。

 小林氏を長年応援してきた練馬区議は「無所属なら多少のお手伝いはいいかなとも思ったが、新党となるとできない」と苦しげだ。

 この日午前の民放テレビで新党設立を知った練馬区の主婦日下部節子さん(55)は「新党は大賛成。小泉さんのやり方はひどい」とエールを送った。一方、小林氏の初当選以来ずっと支持を続けていたという豊島区の主婦(67)は「やっぱり自民党の小林興起。ふらふらしててはダメ」と批判した。

 かつて日本新党から政界入りした小池百合子環境相は21日夜、「なじみのある党名だなと思った。逆になっていますが」。選挙戦への影響については「有権者のみなさんにゆだねたい。私とすればむしろ戦いやすいと思う」と話した。

 民主党の鮫島宗明氏も「メンバーに幅があり、狙いがわからないが、決意に敬意を表したい。流れが少し変わり、さらに読みにくくなった」。

 奈良2区の滝実氏も悩み抜いた末の決断だった。地元の自民党関係者からは「新党参加で自民党員が支援しにくくなり、これまでよりも苦しくなるのでは」との声も出ている。

 一方、4日前に国民新党を結成したばかりの亀井静香氏(広島6区)は、地元で演説会を終えた後、「今の小泉政権の『ファッショ政治』をどうにかしなければならないと思う人が、決起するのは当たり前。この波はどんどん起きてくる」とエールを送った。

 自民党の公認を得られず愛知7区からの立候補を断念した前職の青山丘氏(64)も参加した。

 「オヤジ映ってる」

 愛知県瀬戸市の事務所で、夕方の新党結成の記者会見のテレビ中継を見ていた秘書の一人は、思わず声を上げた。

 青山氏は19日の後援会の会合で新党入りを表明したが、政党名は明かさなかった。

■田中知事「兼務」に批判も

 長野県の田中知事が新党日本の代表に就任したことに対し、地元では驚きが広がった。知事の後援会幹部ですら何も知らされておらず、知事と党首という「二足のわらじ」に県政の停滞を懸念する声も聞かれた。

 21日午後2時前、建材会社会長で知事後援会の会長を務める穂苅甲子男さんのもとに、知事本人から電話があった。知事は党首への就任を切り出したあと、「これまで通り知事として県民益のために努力する姿勢は変わりない」と述べたという。

 穂苅会長は「寝耳に水で驚いたが、大賛成。知事就任以来、いつか国政を変えたい、と話していた。知事の業績を踏まえ、自信がついたのではないか」と話した。

 県幹部は党首就任の話が広がった昼過ぎ、情報収集に追われた。就任の経緯は不明でも、知事を辞めるわけではないと分かると、胸をなで下ろした。「総選挙が終われば9月議会が始まる。こんな時期に辞められたら大混乱だった」

 一方、知事初当選の立役者で、今年に入って後援会を離脱した元八十二銀行頭取の茅野實氏は「長野県を変えたいという当初の理想はどこに行ったのか。党首になるなら知事を辞めるのが筋だ。県知事は兼務できるほど楽な仕事じゃない」と批判した。

 知事選まであと1年となる中、田中知事は県内では「逆風」の中にある。県世論調査協会が7〜8月に実施した世論調査で知事の支持率は34.7%と低迷。02年の出直し知事選で再選された直後より50ポイントもダウンした。知事後援会幹部の県への働きかけ問題をめぐり、県議会は先月、百条委員会を設置し、知事への追及姿勢を強めている。

 萩原清・県議会議長は「支持率が下がる中、メディアの注目を集めて再び浮上しようという狙いもあるのでは。彼お得意の手法だ」と冷ややかに話した。

1631あっかーまん:2009/08/07(金) 04:13:23
政権交代可能な政党を、国民が育てないと。

1632とはずがたり:2009/08/07(金) 04:18:08
育ってませんかね??>政権交代可能な政党

あと此処は05年郵政選挙のスレです。

今回09年の総選挙ネタはこちらhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/l50へお願いします。。

1633とはずがたり:2009/08/07(金) 22:30:51
>>1625

【茨城】
公明、自民3氏追加推薦
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/ibaraki/TKY200508300228.html
2005年08月30日
 公明党県本部は29日、総選挙の自民党公認の立候補予定者のうち、3区の葉梨康弘氏、4区の梶山弘志氏、7区の永岡桂子氏の推薦を決めたと発表した。

 同党はすでに1区の赤城徳彦氏、2区の額賀福志郎氏、6区の丹羽雄哉氏の推薦を決定。自民党公認の立候補予定者のうち、推薦していないのは5区の岡部英明氏だけとなった。

 03年総選挙では岡部氏から推薦依頼がなく自主投票となったが、今回は推薦依頼があったという。県本部の足立寛作代表代行は「自主投票を決めたわけではない。地元支持者や党員の一部から同意を得られおらず、推薦を納得してもらえるよう、投票日ギリギリまで努力したい」と話した。

1634とはずがたり:2009/08/07(金) 22:31:04

【茨城】
3区の中山氏、自民に離党届
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/ibaraki/TKY200508290168.html
2005年08月29日
 3区から無所属で立候補を予定している中山一生氏(42)が29日付の離党届を自民党県連に出した。中山氏は前回、3区で同党から公認されず、比例単独候補に指名されたが落選。今回も前議員の葉梨康弘氏(45)が3区の公認になり、無所属で出馬する中山氏は党県連から離党を求められていたという。

1635とはずがたり:2009/08/07(金) 22:35:37
小選挙区 茨城6区
確定得票
当 丹羽 雄哉 141,212 自民 前 
  川口 良治 76,798 民主 新 
  桜井 よう子 16,769 無所 新 
  塚本 武志 14,680 共産 新 

昔過ぎてどんな選挙だったか判らないなー。
>桜井氏は87年から1期県議を務めた。現在は県商工会女性部連合会長。

【茨城】
元県議の桜井氏 6区出馬へ
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/ibaraki/TKY200508270163.html
2005年08月27日

 衆院選の6区に、つくば市赤塚、元県議の桜井よう子氏(63)が26日、立候補の意思を固めたことがわかった。桜井氏は「つくばは6区の導火線。つくばの歴史をわかっている人間が国政に出て行く必要がある」と語った。

 桜井氏は87年から1期県議を務めた。現在は県商工会女性部連合会長。

1636とはずがたり:2009/08/16(日) 15:59:29

【大阪】
焦点の選挙区1〈2区〉 唯一の「分裂」、絡み合う思惑
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/osaka/OSK200508310045.html
2005年08月31日

 大阪2区には、無所属前職の左藤章(54)、自民新顔の川条志嘉(35)、民主新顔の萩原仁(38)、共産新顔の吉永朋之(60)の4氏が立候補した。左藤氏は郵政民営化法案に反対票を投じた府内唯一の「造反者」。自民は公認せず、対立候補を擁立した。

 「みなさんの力しか支えがありません」。阿倍野区内の出陣式に集まった支持者は約500人。左藤氏は大きな体を折り曲げて頭を下げ、涙を浮かべた。「郵政民営化には反対ではない。法案の中身が十分でなかった」

 前回選挙の公示日、左藤氏はJR天王寺駅前で安倍晋三幹事長(当時)と並んで訴えた。終盤には小泉首相も応援に駆けつけた。街頭を群衆が埋め尽くした。あれから2年弱。この日、9人いる地元選出の自民府議、市議は顔を見せなかった。

 郵政相も務めた義父・恵氏、その父は元府知事の義詮氏。3代で築いた強固な地盤を誇ってきた。陣営には「公認があろうがなかろうが関係ない」(後援会幹部)と強気の声がある一方、無所属では政見放送がないなど制約があり、「露出が減る」との不安もある。

   □   □

 郵政改革でサービスを増やそう

 川条氏はギターを手に歌った。JR天王寺駅前での出陣式。自ら作詞作曲したという「小泉改革応援歌」だ。「働くお母さんがいきいきできる社会を目指したい」。第一声で訴えた。

 自民府議や市議計6人も並んだ。市議の1人はマイクを握り、「一丸となって支えていく」とあいさつした。ある議員は「党が決めた候補を支持しなければ、自分の選挙での公認にかかわる」。

 川条氏は04年、参院選で和歌山選挙区に民主公認で立候補し落選。その後、自民の候補者公募に応じた。「政策を実現できるのは政権政党だけ」

 選挙の準備は出遅れた。府市議らが選挙対策の初会合を開いたのは公示直前の28日夜。公明の推薦もまだ。「まったくの新顔。協議中」と公明党府本部幹部。

   □   □

 「郵政だけではない。景気や治安の回復など、生活に密着した大切なことがほかにもある」。萩原氏は街頭で力説した。

 「(左藤氏に)自民の『刺客』が立った。勝てる選挙だ」と陣営は意気込む。前回選挙で民主候補は、左藤氏に約4万票の大差をつけられて敗れた。

 萩原氏は民主の公募で選ばれた。選挙期間中、自転車で毎日約30キロを走る予定という。「車から手を振っているだけでは、みなさんの意見や考えを聞けない」

   □   □

 吉永氏はこの日、平野、東住吉、阿倍野の各区の中心部でマイクを持った。郵政民営化や憲法改定、増税などをテーマに訴えた。自公と民主の主張は大差がないとして「共産党が伸びてこそ、政治の流れを変えていける」。

 吉永氏は府議選に2度立候補したが、国政は初めて。解散直前に公認を得たばかりで、陣営は党名と合わせて、知名度を上げたい考えだ。

1637とはずがたり:2009/08/16(日) 16:00:24

【大阪】
焦点の選挙区2〈10区〉 4氏、無党派票の争奪戦
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/osaka/OSK200509010049.html
2005年09月01日

 10区は共産、自民、民主に加え、社民が立候補し激戦となった。各陣営は「カギは無党派層」とみて、著名人を応援に招くなど熱い戦いが続いている。

 「社民党は憲法や女性の問題など、老舗(しにせ)でやってきた。社民党が嫌いな人も今回は目をつぶって『社民党』と書いて」

 31日昼、阪急高槻市駅前。社民元職の辻元清美氏は演説で「社民党」を何度も口にした。

 戦後60年に迎えた総選挙。「平和・護憲」が看板の社民党は党勢復活をかけ辻元氏を擁立した。

 秘書給与詐取事件で有罪判決を受け執行猶予中。04年の参院選大阪選挙区で落選したが、約72万票を得た。社民党が府全体で得た比例区票の5倍以上。辻元氏は周囲に「小選挙区で私、比例区でもう2人。近畿で3人当選できれば」と語る。31日夜、フリープロデューサーの木村政雄さんが応援に駆けつけ「この人材を遊ばせておくのはもったいない」。

   □   □

 10区は高槻市と島本町がエリアだ。大阪も京都も都心まで新快速で15分。マンションの建設ラッシュで若い世代が増えている。「その時々で無党派層の心をつかんだ候補が勝つ。先の見通しが立たない、怖い選挙区だ」とある陣営の幹部。

 小選挙区制になった96年、公明出身の新進候補が当選。00年は社民、02年の補選では自民、前回03年は民主と毎回違う政党が勝利してきた。

   □   □

 自民元職の松浪健太氏は28日、安倍晋三・自民党幹事長代理と一緒にJR高槻駅前で街頭演説し、約2000人を集めた。陣営は、小泉首相の来援も要請している。

 松浪氏は31日夕、阪急上牧駅前で街頭演説。「ケンタは、賛成」と大書した看板を隣に置き、同選挙区で唯一の郵政民営化賛成派であることを示す。「郵政改革が頓挫すれば、その次の改革が遅れてしまう」

 公示日には、スピーカーを取り付けたバイク「ケンタ号」にまたがって、街頭演説に向かった。団地やマンションが立ち並ぶ住宅街の一部はバイクで駆け回る予定だ。若さをアピールし、顔と名前を広く浸透させる作戦だ。


   □   □

 民主前職の肥田美代子氏は31日午後、阪急高槻市駅前で、評論家の俵萌子さんとともに街頭演説に立った。俵さんは「肥田さんは、文字・活字文化振興法を中心になって推進した。再び国会に送ってほしい」と訴えた。続いて肥田氏は「俵さんとは高校の先輩・後輩の関係。これでもし負けたら、先輩に対して申し訳が立たない」と力を込めた。20日には田中真紀子氏が駆けつけた。

 演説する肥田氏を、オレンジ色ののぼりが囲む。年金改革の先進国・スウェーデンで年金加入者に送られるオレンジレターにちなみ、年金改革重視の姿勢をアピールしている。

   □   □

 共産新顔の浅沼和仁氏には、7日に市田忠義書記局長が応援に来る。31日はJR高槻駅前などで街頭演説。「真の野党」としての共産党の存在感を強調した。「自民、民主両党には増税問題や憲法問題で大きな違いがない。社民党も民主と一部で選挙協力をしている。真に小泉政治に立ち向かっているのは共産党だけだ」と訴えている。

1638とはずがたり:2009/08/16(日) 16:02:48

へぇ,村上の支援を受けてたのか,樽床は。
>「構造改革の本丸は郵政民営化ではない。一つの課題にすぎない」。1日夕、京阪寝屋川市駅前で樽床氏は声を上げた。元通産官僚で、通称・村上ファンドの村上世彰代表も応援に立ち「本当の改革を進めるのは樽床さん」と呼びかけた。

【大阪】
焦点の選挙区3〈12区〉前回920票差、郵政の影響は
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/osaka/TKY200509020155.html
2005年09月02日

 12区には民主前職の樽床伸二氏、自民前職の北川知克氏、共産新顔の太田久美子氏の3人が立候補した。前回勝利した樽床氏と北川氏の票差はわずか920票。前々回の3620票差からさらに縮まった。府内19選挙区で自公と民主の前職同士が対決するのは七つ。その最激戦区がここだ。「郵政民営化」の風はどう吹くのか。各陣営は神経をとがらせている。

   □   □

 12区は寝屋川、大東、四條畷の3市にまたがる。樽床、北川両氏はともに有権者の6割近くが集中する寝屋川市が地元。前回、同市での両氏の得票差はわずか110票だった。住宅地には両氏のポスターが交互に現れ、中には双方のポスターを張る家もある。

   □   □

 「構造改革の本丸は郵政民営化ではない。一つの課題にすぎない」。1日夕、京阪寝屋川市駅前で樽床氏は声を上げた。元通産官僚で、通称・村上ファンドの村上世彰代表も応援に立ち「本当の改革を進めるのは樽床さん」と呼びかけた。

 松下政経塾出身の樽床氏は、地盤も看板もないまま、90年の衆院選に無所属で出馬。北川氏の父、石松氏に10万票以上の差で大敗した。しかし93年に日本新党から初当選、石松氏は落選した。樽床氏は、石松氏を支持する企業経営者ら保守層にも深く食い込み、連続4回勝ち抜いてきた。

 だが今回、郵政民営化の風が自民に吹けば、920票差は吹き飛ぶ。樽床氏は「街頭でも『郵政で民主党はどうなの』と聞かれる。風は吹くのか、得票に影響するのか、まだ見えてこない」。

   □   □

 「郵政民営化こそが改革の本丸。民主党は対案すら出さなかった」。1日昼、寝屋川市駅前でマイクを握った北川氏は力を込めた。隣で自民党府議の兄・法夫氏も「小泉改革を進める知克を」と訴えた。郵政民営化特別委の委員として、法案に賛成した立場を前面に押し出す作戦だ。

 樽床氏に2度敗れて引退した父の地盤を次男・知克氏が継いだ。00年の総選挙で樽床氏に敗れたが、03年7月に比例区で繰り上げ当選。約3カ月後の総選挙でも雪辱は果たせなかった。

 朝夕の駅立ちでは声を張り上げ、ビラも自分で配る。商店街へ自転車で繰り出して頭を下げる。今回も公明の全面的な支援を受ける。北川氏は「街頭での勢いは感じるが、投票日まで持つかどうか」。三度目の正直には、まだ不安がよぎる。

   □   □

 「自民、民主両党の政策に違いはない。国民の声を届けられるのは私、共産党しかいない」

 1日午前、JR四条畷駅前で、太田氏は訴えた。公示後、車で選挙区を回りながら、15分に1回程度のペースで街頭演説を重ねる。郵政民営化反対や社会保障の充実などで「命や暮らしを大切にする政治を目指す」。

 陣営幹部は「前回は自民と民主の激戦に埋没した。今回は小泉首相の政治手法への反発や民主党の頼りなさなどから、有権者の期待を感じる」。

1639とはずがたり:2009/08/16(日) 16:05:06
誰だ?
>地元支部が擁立を進めた参院議員の三男を、府連は党本部に公認申請した。しかし党本部が公認したのは松浪氏だった。支部幹部は「党本部に『刺客』を送り込まれた」とうめいた。前回、保守新党だった松浪氏を党本部が推薦。反発した地元は「暴力団系企業による秘書給与肩代わり問題などがあり、担ぐに値しない」と無所属候補を擁立した。
結構まともな感覚やね,此処の自民地元組織。
負けたのは地元が動かなかったのか。

【大阪】
焦点の選挙区4〈19区〉自民、「郵政」以外でも亀裂
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/osaka/OSK200509030013.html
2005年09月03日

 19区は自民の元職松浪健四郎氏、共産の新顔和気豊氏、民主の前職長安豊氏の3人が立候補した。復活に挑む松浪氏は、党本部の公認を得たものの、地元支部の支持が得られなかった。公認問題でのしこりが解消されず、自民党本部と地元の間に、「郵政」とは別の亀裂が走っている。

   □  □   

 「自民党の公認、公明党の推薦を頂いた。力のある政治家を押し上げて欲しい」

 2日午前8時。松浪氏は泉佐野市の住宅設備関連会社の朝礼で、約50人を前に支持を訴えた。公示後は駅前など街頭に立ってマイクを握り、企業や地域の会合などには自ら足を運ぶ。

 地元支部が擁立を進めた参院議員の三男を、府連は党本部に公認申請した。しかし党本部が公認したのは松浪氏だった。支部幹部は「党本部に『刺客』を送り込まれた」とうめいた。前回、保守新党だった松浪氏を党本部が推薦。反発した地元は「暴力団系企業による秘書給与肩代わり問題などがあり、担ぐに値しない」と無所属候補を擁立した。

 そして今回の選挙。8月29日夜、支部の役員総会。7市町の地域支部の中で意見が分かれたが、「自主投票」に決まった。

 「各市町支部にお願いに行った。多くの人が応援してくれると言ってくれた。実質的に応援を受けているという実感がある」。松浪氏は言い切る。トレードマークのちょんまげを復活させた。「元気のあるところをお見せしたい、原点に戻ろうという気持ちだ」

   □  □   

 「政官業が癒着し、互いに私腹を肥やす政治を変えなければならない。本当の民主主義を実現するための大きな過渡期」

 2日午後1時すぎ、南海電鉄・泉佐野駅前。民主の長安氏は、応援で駆けつけた元党国会対策委員長の野田佳彦氏とともに「政権交代」を訴えた。

 前回は2位の松浪氏に3万票以上の差をつける約7万5000票で初当選。1年9カ月の在任中も、約50回の国政報告会や駅での朝立ちを重ねてきた。公示後は夜2回の集会を開くなど、精力的に動いている。

 しかし陣営は「前回は保守の2人が立候補して票が割れた。だが、今回は票がまとまる可能性があるかもしれない」と警戒する。

 前回は松浪氏を推薦しなかった公明が、今回は推薦を決めた。「約3万といわれる公明票の行方が気になる。それに前回は、民主に風が吹いていた。今のところ、そういう感触はない」と陣営幹部は厳しい表情で語った。

  □   □   

 2日午前8時半すぎ、貝塚市役所前。登庁者が行き交う中、駅前での朝立ちを終えた共産の和気氏が駆けつけた。

 年金は保険料を引き上げているのに、給付は下がっていくとして、「改革改革といって、すべて国民に痛みを押しつけている」と小泉政権を批判した。

 和気氏も連日、駅や商店街などを回り、医療、年金、介護の改善や安定した雇用対策などを訴える。2回目の立候補で知名度の浸透も図る。

 陣営幹部は「関空2期工事の推進や憲法の改悪問題も結局、自民も民主も同じ方向を向いている。確かな野党としてアピールすることが重要」と語る。

1640とはずがたり:2009/08/16(日) 16:07:49
>>1635-1640
柳本は毎回比例でぬくぬく当選するカスみたいな政治家だが,今回も首尾良く比例優遇に収まった。楽なもんですな。
>柳本氏の支持者が田端氏を支援しなかったら、白票など無効票が増えるのではないか――。初の選挙協力をした00年に1万7000票近くあった無効票は、前回03年には9000票余りに減っている。

【大阪】
焦点の選挙区5〈3区〉自公協力の成否、全区に影響
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/osaka/OSK200509040029.html
2005年09月04日
 3区は民主前職の辻恵氏、公明前職の田端正広氏、共産新顔の安達義孝氏が立候補した。自公の与党同士による競合を避けるため、自民前職・柳本卓治氏(60)は比例区単独に回り、田端氏を支えている。自公の「選挙協力」が3回連続となった3区。ここでの協力の成否が大阪全体に影響を及ぼすとも言われ、注目を集めているが……。

   □   □

 3日午後7時過ぎ。住之江区の小学校体育館で田端氏は支持者に呼びかけた。「自民党をあげての応援が整った。この態勢を票につなげ、勝利を呼び込もう」。直後に西成区で開かれた個人演説会には柳本氏が駆けつけた。

 「東の八代、西の柳本」。前回に続き公明に選挙区を譲ることになった東京12区の八代英太・元郵政相と大阪3区の柳本氏の2人は「自公協力の象徴」だった。

 しかし八代氏は8月29日朝、無所属での立候補を表明。同日夕、柳本氏の比例区名簿順位が4位に決まった。西成区の事務所で連絡を受けた直後、柳本氏の携帯電話が鳴った。「順位に不満はないですよ。気兼ねなくあなたを応援する」と柳本氏。相手は田端氏だった。

 柳本氏の支持者が田端氏を支援しなかったら、白票など無効票が増えるのではないか――。初の選挙協力をした00年に1万7000票近くあった無効票は、前回03年には9000票余りに減っている。

 柳本氏は2日、自らの事務所前で田端氏と並んで訴えた。「田端正広さんの名前をこの柳本だと思って投票お願いします」。約150人の支持者は大きな拍手で応えた。

 しかし自民のある地方議員はこう漏らす。「地方選挙で公明と激しく戦っているのに、衆院選で公明に投票なんてできない、という声が役員会で出ている」

   □   □

 3日午後、西成区のスーパー前。辻氏の応援に民主の岡田克也代表が駆けつけた。柳本氏の事務所から約200メートル。

 「小泉政権の4年4カ月は弱者切り捨ての政治。このまま自公に政治を任せていいのか」。辻氏も「自公が主張する『改革』には中身がない」と「自公批判」に力を込めた。

 前回、3区に初めて挑戦した辻氏は、田端氏に敗れはしたものの惜敗率81.5%と迫り、比例区で復活当選した。

 田端氏は前回、得票を7000票近く増やした。「自民支持層の公明への反発は強いはずだが……。自公協力で態勢強化を図っている」と辻氏の陣営幹部。

 辻氏は無党派層をターゲットに、遊び心を取り入れた手法を次々と打ち出している。「明るく楽しく政権交代を訴える」。好評の辻氏の「2頭身イラスト」を選挙用ポスターに使用した。6日には菅直人前代表の妻、伸子さんを招き「女たちの集い」を開く。保健師によるダイエット法の講習や沖縄県人会の踊りなどを予定している。

   □   □

 共産の安達氏は3日午前、住之江区や大正区の商店街などを回った。

 増税反対、憲法改正反対を訴え、「自公でも民主でもどちらが政権を取ろうとこの二つの改悪を止めることはできない」。

 「自民と公明の強者同士が組んだ」(安達陣営幹部)自公協力の壁の大きさを感じつつも、共産党の独自性を強調することで、支持の拡大を図っている。(おわり)

1641とはずがたり:2009/09/09(水) 11:20:33
【兵庫】
急げ知名度アップ 自民の公募候補、熱く
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/hyogo/OSK200508260047.html
2005年08月26日

 30日公示の総選挙に向けて、自民党の公募制度によって決まった立候補予定者らが、慌ただしく準備に追われている。県内では計23人もの応募があり、県連幹部を驚かせたが、公認が決まった中には、選挙区に地縁がない新顔もいる。短期決戦を余儀なくされる中、どうやって知名度アップを図るか。初の選挙戦に身震いしながら、秋の気配が迫る選挙区を懸命に走り回っている。

 自民の候補者公募は、安倍晋三幹事長代理の肝いりで全国の都市部の選挙区に導入された。県連が3区(神戸市須磨区、垂水区)と11区(姫路市)で公募を始めたのは今年4月。いずれも前回総選挙で自民候補が民主党候補に敗れたため、無党派層の票を掘り起こす狙いがあった。

 3区に18人、11区に5人の応募があり、松下政経塾出身者や中央省庁のキャリア、会社役員ら多士済々の顔ぶれが集まった。県連幹部は「公募するとこれほどの人材が集まるのか、と思い知った。従来の選び方では見つからない候補者を立てられる」と喜んだ。


 論文と面接による選考が予定通り進んだが、突然の解散で急きょ、選定作業を加速させた。その結果、3区では熱意を買って三井住友銀行に勤務していた関芳弘氏に白羽の矢を立てた。11区では前回、同党公認で落選したが、衆院議員としての実績がある戸井田徹氏を選んだ。

 関氏は、大学卒業と同時に政治の道へ進む決意を固めていたが、「実社会を勉強してからの方がいい」と周囲に反対され、銀行に就職したという。今月10日、県連から「合格」の連絡を受け、立候補を即断。20日には応援演説に訪れた小泉首相とともに繁華街に立ち、「郵政民営化しましょう」と声を張り上げた。地元で長く活動を続けているほかの立候補予定者に対し、関氏は徳島出身で地元にゆかりはない。だが、「思っていたより早くチャンスがやってきた」と前向きだ。


 公募制度は、意外な形で1区にも波及した。前回まで自民公認だった砂田氏の借金トラブルをめぐり、県連は砂田氏を公認しない方針を決め、別の候補者選定の準備を進めていた。そんな矢先の解散。県連が擁立したのは、3区での公募に応募していた元国土交通省幹部の盛山正仁氏だった。

 西宮市出身の盛山氏は、県連から立候補を打診された際、「選挙はまだ先」と思っていただけに悩んだという。だが、「自分の年齢を考えると今しかない」と決意。家族を説得して15日、職場に辞表を提出した。「十分な準備もできないまま走り始め、戸惑うことも多いが、世代交代を訴えて責任ある政治家になりたい」と意気込む。


 11区の戸井田氏は、元衆院議員だった父の地盤を受け継いだ。公募に応募したが、「たとえ選ばれなくても立候補するつもりだった」としており、準備態勢は万全という。

1642とはずがたり:2009/09/13(日) 00:51:07
>>232>>235
随分古い話なんですけど,03年総選挙の時に瓦降ろしで暗躍した連中の名前が載っているんですけど↓の大物県議って誰なんですかねぇ
> 九月下旬、自民党のある大物県議が羽咋市・子浦(しお)川沿いにある同党県議・稲村建男の邸宅を訪ねていた。撚糸工連汚職事件の責任を取り、政界を去った故左近四郎の長男である稲村は、中選挙区時代に同党・瓦力と戦った経験を持つ。県議は家に上がるなり、稲村に持ち掛けた。「瓦を降ろしたい。何とかしたい」。県議はある国会議員から“瓦降ろし”を迫られていたのだ。十選の瓦に対する交代論は三区内でくすぶり続けていたが、解散はすでに秒読み段階。稲村は聞き返した。「あなたは出る気があるのか」。大物県議は押し黙ってしまった。

稲村・矢田以外で3区内の反瓦派って事になると思うんだが。。

1643名無しさん:2009/09/20(日) 19:53:45
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/miyagi/TKY200509010205.html

【宮城】
政党協力が勝敗左右
2005年09月01日

 今回の総選挙は、県内では政党間の選挙協力の成否が、勝敗の行方に大きく影響しそうだ。連立政権を組む自民と公明は、4月の2区補選での「貸し借り」もあり、互いに前回03年の総選挙以上の共闘を目指す。互いに労働組合を基盤とする民主と社民は、緩やかな選挙協力で、票の上積みを狙う。共産は、唯一の「確かな野党」を強調し、単独での戦いとなっている。

 2区に立候補した自民前職の秋葉賢也氏は31日、泉区役所前での街頭演説の締めくくりを、公明党との選挙協力に費やした。

 「公明党の支援がなければ、補選の勝利はなかった。自民党の東北ブロックの比例名簿で、中野正志先生は第2位。まず(当選は)間違いない。あとは連立政権の中で公明党の議席をしっかり増やし、自公で日本の政治に責任を持っていかなければならない」

 秋葉氏と比例候補の中野氏は、小選挙区と比例区で交互に立候補するコスタリカ方式を採る。今回、比例に回った中野氏も、秋葉氏の個人演説会で「比例は自民党と書いてほしいが、(公明党と)相互に協力しないといけない」と話した。


 自民と公明は、各選挙区と県組織に比例区担当を置き、協力を話し合ってきた。公明は自民の小選挙区候補6人を推薦し、「見返り」に東北の比例区で公明の議席を2つに増やす狙いだ。自民は、「恩」を返すため、公明の比例票を各選挙区で前回総選挙より5千票増やす目標を掲げた。

 公明に票が流れると、自民の比例票がその分減る可能性もあるが、自民党県連の相沢光哉幹事長は「小泉人気の追い風があるから、公明にある程度の票を分けても、自民で現有の6議席は確保できる」と皮算用する。

 公明票への依存は、2区以外の自民候補でも強まっている。前回総選挙で、民主候補にわずか242票差で競り勝った3区の西村明宏氏。陣営幹部は「2区補選、仙台市長選で自公は連携が強まった。今度の選挙では前回以上の公明票が期待できそう」と期待する。


 民主と社民は、1〜5区で民主候補、6区で社民候補が立ち、「すみ分け」をした。互いに推薦・支持はしないが、事実上の選挙協力にこぎつけ、「非自民・非共産」の立場で合意している。

 協力を主導したのは、連合宮城だった。同じ連合内でも民主系労組と社民系労組の溝は深い。連合幹部は「連合で一致団結して同じ候補者を推して戦うのは長年の悲願だった」と感慨深げに話す。

 支持政党の候補者が立たない区については「自主投票」とする労組が多いが、連合には「投票に行けば自民候補の名前は書けない」(幹部)という読みがある。

 可能な範囲で推薦を決める動きもある。社民系労組の仙台市労連の5組織は「護憲の姿勢を鮮明にしている」などとして1区の民主新顔、郡和子氏への推薦を決めた。


 社民系労組・自治労県本部の及川光行中央執行委員長は「6区で自民対社民という、争点が明らかな戦いができるのは好ましい」と話し、民主票が社民候補に流れることを期待する。

 共産は、自公連立政権を批判する一方、民主・社民の協力にも異議を唱える。志位和夫委員長は31日、仙台市内での街頭演説で「憲法改正を目指す民主党と選挙で組むと、社民党支持者はどこに投票すればいいのか」と批判した。

1644チバQ:2009/09/23(水) 22:43:41
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090921/acd0909210743003-n1.htm
【戯言戯画】福島瑞穂 元祖チルドレンも大臣に
2009.9.21 07:43

 「政権交代」という名のスイーツに、気づいてみたら正体不明のトッピングが乗っかってた、って感じでしょうか。これって甘いのか苦いのか、いやいやそもそも食べられるのか?

 ネット上では、認証式で「福島瑞穂が天皇陛下に頭を下げた!」というのが話題になってましたけど、社民党は“天皇制”に反対しているわけじゃない。なんせ護憲ですから。第一条に「天皇は、日本国の象徴」とあります。敬礼して当たり前。ただ、女性天皇を「党として積極的に認めるべきと考えている」だけですよね。

 だけど、世間の勘違いも仕方ない。ぶっちゃけた話、社民党って村山政権がぶっ倒れてからこっち、あまりにも存在感がなさ過ぎて、えーと、何やってる人たちだっけ!?…というのが実感でしょう。

 そうそう、小沢チルドレンとか小泉チルドレンとか言ってますが、元祖はこの人たち。土井チルドレンといえば福島さんと、秘書給与流用事件で有罪くらって執行猶予期間中なのに「民主推薦」の“徳政令”で当選しちゃった辻元清美さんのことです。忘れちゃいけません。

 選挙協力のおかげで社民党は今回の衆院選、小選挙区での得票数を伸ばしました。ただし、党の名前を書く比例代表での得票率は、前回(平成17年)の5・45%から4・27%に減らしてます。ここはひとつ、誰もアナタたちに期待してるわけじゃない、というのだけはわかっといてほしいところです。トッピングがケーキを台無しにしたりしないように。(篠原知存)

1645名無しさん:2009/09/24(木) 04:43:55
逗子では浅尾が1位、鎌倉・栄区・葉山は長島が1位、林は栄区2位・鎌倉と逗子と葉山で3位

逗子市
http://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/senkan/0908soku/kssho.pdf
鎌倉市
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/senkan/download/h21syuuinnkekka.pdf
栄区
http://www.city.yokohama.jp/me/senkan/what/what210914_senkyokekka.pdf
葉山
http://www.town.hayama.lg.jp/senkyo/090830/sk2320.pdf

1646とはずがたり:2009/09/24(木) 09:18:02
ここは05年の郵政解散のスレですので転載させていただきますね。

1647チバQ:2010/11/04(木) 23:13:02
05年の懐かしい記事を
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/2005syuinsen/danmen/d-12.php3
道1区 札幌市中央区、南区、西区

無党派狙い 手探り続く

 「『カレーライスの会』様、お願い致します」。衆院選公示日の八月三十日、自民党新人三品孝行の出陣式。事務所で次々と紹介されていく道議や市議、後援会関係者らに交じり、耳慣れない団体の名前が響いた。

 会員は知り合いの自民党道議に頼まれ、選挙応援を引き受けた札幌市内の経営者ら十数人。自民党員ではない。皆、自称・無党派だ。政治色を出さないよう、会長と関係のあるホテルの自慢料理から名前をとった。

 「自民党への義理やしがらみではない。体制への批判かな」。会の中心人物である食品卸会社社長は、協力の動機を話す。会のメンバーの中心は学生運動が盛んな時代を過ごした団塊の世代。親の地盤を継いで九期目を目指し、かつて道知事も務めた民主党前職横路孝弘は「やはり体制、権力に映る」という。

 1区は道都・札幌中心部の中央、南、西区の都市型選挙区。同市によると、二○○○−○三年に建った新築マンションは二百棟を超え、人の流動が激しく若者も多い「最大の無党派選挙区」でもある。

 公示後初の週末となった三日は、三品をはじめ約四十人がのぼりを手に狸小路などを練り歩いた。労組風のデモ行進。自民党がやらないことをやって広く注目を集めようとの試みだ。「われわれの思いは無党派の有権者にも、きっと通じるはず」とメンバーは期待する。

 横路陣営は、元衆院議員の亡父節雄から続く後援会が支えだ。会長は連合北海道の二代目会長を務めた兼古哲郎。選挙に強い横路があえて「選挙の神様」(連合関係者)を招聘(しょうへい)し、組織の引き締めを図る。「無党派を確実に引き寄せる方法はない。地道に政策を訴え、理解してもらう」と正攻法で臨む。

 選挙戦の流れを決定づけかねない無党派層の支持を、いかに引き寄せるか。最終盤に向け、各陣営の雲をつかむような手探りの作業が続く。

http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/2005syuinsen/danmen/d-03.php3
道2区 札幌市北区、東区

カギ握る「道見票」の行方

 衆院選公示の八月三十日朝、自民党元職の吉川貴盛の選対事務所で、吉川と握手を交わす男の姿があった。選対本部の相談役・道見重信だ。

 道見は札幌市北区の自民党元市議で、一九九一年から三期連続トップ当選。吉川が当選した二○○○年衆院選では選対事務総長として活躍、選挙の強さに定評がある。

 その関係は、○三年の市長選で一変した。自民党札連会長だった吉川は道見を擁立したが、保守乱立で結果は三位。再選挙で候補から下ろされた道見は、民主党支持で現市長の上田文雄を支援した。しこりを残したままの前回衆院選で吉川は、道見票を取り込んだ民主党の三井辨雄に二万四千票余りの大差で敗れた。

 「関係修復は当選の絶対条件だ」。市議選で毎回一万票以上を得てきた道見に、吉川陣営はいま、熱烈な秋波を送る。

 八月二十一日夜。札幌市内のホテルの一室で、自民党札連会長で参院議員の伊達忠一は道見と極秘裏に会談、「いろいろと誤解があった」と頭を下げた。同席した吉川陣営幹部が相談役就任を申し入れ、道見は「黙認した」という。「吉川と道見が手打ちをした」。うわさは瞬く間に駆け巡った。

 
 一夜明けた二十二日午後。三井もまた道見が専務を務める北区の会社を訪れた。二人は札幌青年会議所時代の盟友だ。選挙協力を要請された道見は「頑張ってください」と言うにとどまった。

 ただ衆院解散直後、三井と野球大会で会った道見は「二人とも当選してほしい」と思わせぶりに語った。それだけに、三井陣営もラブコールを続ける。道見は吉川選対に名を連ねたものの「市長選のしこりはジグソーパズルだ」と根深い思いをのぞかせ、必ずしも旗色鮮明ではないためだ。

 道見票獲得の足がかりを得た吉川と説得の手綱を緩めない三井。両陣営から道見に注がれる視線は、公示後も一段と熱い。

1648チバQ:2010/11/04(木) 23:13:44
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/2005syuinsen/danmen/d-01.php3
道3区 札幌市白石区、豊平区、清田区

票の争奪「息抜けば負け」

 札幌市豊平区にある自民党前職、石崎岳の事務所に二十四日午後、大柄な男がのっそりと入ってきた。

 森喜朗。前首相で、石崎が所属する森派の会長だ。事務所には、あらかじめ呼んでおいた選挙でまだ旗幟(きし)を鮮明にしていない経済団体の幹部ら約三十人。森は「若手のホープ石崎君には、何としても小選挙区で勝ってもらわなくては」と説いた。

 滞在わずか十分。それでも、東京で予定があり時間がないという森を拝み倒してつれてきた石崎陣営幹部は「大物の一声には計り知れない効果がある」とほくそえんだ。

 道3区は古くからの家と新興住宅地が併存。アパートやマンションが多く人口移動が激しいうえ、投票率は低めで、民意がつかみにくいとされる。四度目の対戦となる石崎と民主党前職の荒井聡は、そんな選挙区で激しい戦いを繰り広げた。票差は最大でも五千九百。前回は二千九百弱の差で荒井が制した。

 それだけに、両陣営とも決してすきは見逃さない。相手が手をつけていない分野はもちろん、相手のふところに手を突っ込むこともしばしばだ。前回は、3区を地盤としていた民主党前職が2区(札幌市北、東区)から立候補したのを機に、石崎陣営がこの前職支援企業の切り崩しを展開。荒井陣営は、公明党支持母体の創価学会と対立関係にある立正佼成会の支援を新たに取り付けた。

 荒井は今回、石崎が郵政民営化関連法案に賛成したことを逃さず、特定郵便局長OBらでつくる自民党の職域支部「大樹」に接近。石崎は前回以上に民主票でも保守色の強い層の取り込みに動く。

 「郵政民営化」を叫ぶ石崎、「年金改革」を訴える荒井。その裏で展開される、お互いの組織をひっくり返す「オセロゲーム」。両陣営とも「本番はこれから。息切れしたら負け」と口元を引きしめる。


http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/2005syuinsen/danmen/d-06.php3
道4区 札幌市手稲区、後志管内

行き先見えぬ建設業界票

 「前回は積極的に鉢呂を推した。でも今回はやらない。だからといって佐藤をやるというわけでもないんだがね」

 小樽市を含む後志全域の建設会社でつくる小樽建設協会の幹部が、今回の選挙戦への業界の微妙な距離感を、こう解きほぐした。保守の強固な支持基盤だった建設業界の票が今回、後志では「浮動票」になっている。

 二○○三年一月、自民党元職佐藤静雄の実弟で道議だった時雄が倶知安町長選に立候補、佐藤と支持者が重なる伊藤弘町長と争い敗北した。三カ月後の道議選では、佐藤が時雄の後継を他町から擁立すると漏らしたと伝わり、建設業界にとどまらず地元保守層が反発。佐藤自身の秘書がたもとを分かって出馬する“骨肉の争い”に発展した。

 一連の動きでできたしこりが、前回衆院選で建設業界の佐藤からの離反を招いた。ある小樽市議は「後志に自分の王国をつくろうとして瓦解した過程」と言う。

 前回、道8区(渡島、桧山管内)から国替えした民主党前職の鉢呂吉雄は、そこを突く形で後志町村部でも佐藤を上回る票を得た。

 そして今回。同協会としての推薦は、どの候補にも出していない。

 佐藤側は「しこりをすべて解消したとは言わないが、今回は(各社が)自由にやってくれということ」とし、票を取り戻す好機ととらえる。鉢呂側も「敵失があった前回ほどの風は吹いていない」と、反佐藤票が残るとはみていないが、上積みを目指すには欠かせない票だ。

 業界の中には「今のところ、どっちの名前も書かないという選択肢しかない」と明言する経営者も。一方で建設業界の票は、先行き不安感を象徴するように、比例代表道ブロックでは元衆院議員鈴木宗男の「新党大地」に流れるとの見方も根強い。こうした“浮動票”を一週間でどれだけ取り込めるか。鉢呂、佐藤両陣営がしのぎを削る。

1649チバQ:2010/11/04(木) 23:14:23
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/2005syuinsen/danmen/d-07.php3
道5区 札幌市厚別区、石狩管内

透ける札幌市長選の構図

 衆院選公示の八月三十日、自民党前職町村信孝の出陣式。事務所に集まった約四百人の前から三列目に、控えめな様子で頭(こうべ)を垂れる男がいた。

 前札幌市長の桂信雄。市長時代、共産党などを除くオール与党体制を築き、自民党にも民主党にも“等距離外交”に徹してきた。その桂が今は町村の「連合後援会会長団顧問」だ。市長を退いたとはいえ、政治的な振る舞いを嫌う性格だけに、関係者は一様に驚く。

 「大げさに考えないでほしい」。桂本人はそうかわす。「町村さんは北海道にとって大切な政治家。国政が忙しくて地元に帰れないからといって、選挙が厳しくなるのはおかしい」と、支援に踏み切った理由を語る。

 だが周囲には「今回はもう割り切った」とも漏らしている。桂に近い市OBは「あっちがあそこまで民主党に肩入れしているんだから、桂さんが自民党側に寄るのは当然の帰結だ」と解説した。

 「あっち」とは、現市長上田文雄のことだ。上田は一昨年の市長再選挙で当選し、その後の人事で「桂に近い幹部を遠ざけた」(市幹部)。昨年には「桂に札幌ドーム社長の退任を迫った」というのが、市OBの見方だ。現社長には上田自身が就任した。「表にこそ出さないが、桂の上田に対する思いは相当複雑なはずだ」と関係者は語る。

 その上田は今回、民主党応援の姿勢を鮮明にした。市内の選挙区の同党候補の集会に軒並み出席。中央大の同窓である5区の民主党前職小林千代美の陣営にも顔を出す。

 これまで上田は、党派色を出すことに慎重だったが、側近は「政治家として自信がついてきた証拠。次期市長選をにらんで踏み込んだ」とみる。一方の町村陣営では桂時代の元助役が選対本部長を務め、市OBたちがフル回転で支援に動く。

 衆院選の影でうごめく札幌市政の旧体制と現体制の争い。その先には、二年後の市長選の対立構図が透けて見える。


http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/2005syuinsen/danmen/d-09.php3
道6区 上川管内

「保守団結」掲げ二人三脚

 「厳しい戦いだ。自分が陣頭指揮に立つ」。自民党前職で比例代表道ブロックから立候補した今津寛は五日、道6区候補で同党前職の金田英行が旭川で開いた後援会の会合に出席し、あらためて決意表明した。

 自民党は前回、二人の候補者が小選挙区と比例代表を交互に入れ替わるコスタリカ方式を道内で唯一、道6区で採用。今津が選挙区から立候補し、比例に回った金田が今津を支援。今津は七年ぶりに国政に復帰した。

 党道連選対本部長代行でもある今津は「次は私が小選挙区なので、今回も選挙区候補のつもりで戦う。私の妻の洽子(きょうこ)は、選挙中は金田洽子だ」と訴えてきた。

 旧道7区(旭川市を除く上川、留萌、宗谷管内)が地盤の金田は旭川での選挙は十二年ぶりで、旭川出身の今津の支援が頼り。両者は「保守団結」を掲げ、互いの後援会に顔を出し合ってきた。衆院解散翌日の八月九日は一緒に旭川へ戻り、金田陣営の会合に同席。今津は防衛庁副長官の公務の合間を縫い、金田の管内遊説にも同行した。

 両者が二人三脚を強調する背景には、道6区での保守分裂の根深さも透けて見える。中選挙区時代の旧道2区(上川、留萌、宗谷管内)は上草義輝、川田正則、村上茂利の自民党三氏が何度も激突。川田後継の今津と、村上後継の金田も過去二回、票を奪い合った。

 金田陣営の幹部は「前回、保守が団結して今津を当選させたことで、しこりは消えた」と言い切るが、ある保守系経済人は「完全な和解は簡単ではない」と指摘する。

 対する民主党は、新人で道6区候補の佐々木隆博、引退した前職の佐々木秀典、比例で立候補した西川将人の“三本の矢”で挑むが、陣営幹部は「金田と今津が本気で連携すれば非常に脅威」と警戒する。

 「保守が団結できれば圧勝できるはず」と金田。二人三脚の真価は、もうすぐ明らかになる。

1650チバQ:2010/11/04(木) 23:15:04
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/2005syuinsen/danmen/d-10.php3
道7区 釧路、根室管内

民主・大地が自公と激突

 「仲野勝利のために『何でもあり』でいこう」

 四日、釧路市内で開かれた民主党前職仲野博子の連合後援会役員会。会長の清水闊(ひろし)はこう切り出し、「小選挙区は仲野、比例代表は新党大地」とする選挙協力の方針を決めた。北海道新聞などが世論調査結果から、自民党前職の北村直人と仲野が「横一線」「互角」と報じた日の夜のことだった。

 大地を結成した元衆院議員鈴木宗男は地盤の7区には出馬せず、比例代表で国政復帰を目指す。小選挙区で宙に浮いた、三万とも五万票ともいわれる「宗男票」の行方が、7区の勝敗のカギを握る。そんな中で表面化した選挙協力は、北村陣営に衝撃を走らせた。

 仲野は前回、北村に一万三千票差で敗れ、比例で復活した。雪辱を期し、「民主党・連合ではなく、後援会の独自協力」と表向き説明する大地との“異質のタッグ”だ。ただ鈴木の支持者には民主党アレルギーが強い上、「鈴木は北村ともひそかに取引するのでは」との不安もよぎる。

 一方、北村陣営は「自公協力」と「自民党議員がいなくなっていいのか」という保守層への訴えで反撃する。公明党は今回初めて北村を推薦。比例議席死守を目標とし、大地とも競合するだけに、支持母体の創価学会幹部は「推薦して落とすわけにいかない。F(エフ)票(友人・知人に呼びかける票)を集める」という。

 ただ、北村は郵政民営化関連法案の衆院採決を欠席しながら、その後に賛成に転じた対応の釈明にも追われる。

 六日には自民党幹事長の武部勤が釧路市に入り、街頭で危機感をあおるように言った。「今、北村は負けている。皆さんに気迫がないからじゃないですか。釧路、根室のため、どうするか考えていただきたい」

 「自公」か、それとも異質のタッグか。激戦を決する水面下の票の動きは、まだ見えない。



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道8区 渡島、桧山管内

保守団結へ「怨念」の壁

 「小泉人気で8区でも追い風が吹いている。頑張って頑張って」。壇上で力強くエールを送った渡島管内松前町長の前田一男は、衆院道8区(渡島、桧山管内)に立候補した自民党新人・佐藤健治に近寄ると、がっちりと握手を交わした。

 八月二十三日に開かれた佐藤の総決起大会。二人は前回の道8区に出馬し、保守分裂で共倒れとなったが、今回は自民党道連関係者の仲介が奏功し、佐藤と前田の「保守団結」が実現した。

 前回は佐藤が約七万四千票、前田が約五万五千票を集めた。二人の得票を合わせれば、民主党前職の金田誠一を二万三千票余も上回った。今回は「前田票」の行方が勝敗を決めるとされ、「保守一本化」に金田陣営は危機感を強める。

 「前回の選挙戦は一体、だれと戦ったのか…。相手が金田さんと実感したのは投票日の二日前だった」。出馬の記者会見を行った八月十一日、佐藤が漏らしたため息は、前田との争いの激しさをうかがわせた。

 中選挙区時代は、佐藤の父孝行と阿部文男の両元衆院議員が保守票を奪い合った。今も支持者に「怨念(おんねん)」が残るといい、前回は知名度のない前田の支援に「反佐藤」の一点で「阿部派」が結集した。

 今回も佐藤には「孝行の息子」とのレッテルが付きまとう。さらに佐藤陣営の選対本部長(82)は孝行の選対を仕切ってきた「側近中の側近」。長年、複雑に絡み合った怨念は消えそうもない。

 佐藤、前田の「握手」は関係者の間にあっという間に伝わった。しかしかつての前田陣営幹部は吐き捨てるように言った。「おれは『前田派』ではなく、もともと『阿部派』だ。握手なんて関係ない。後援会名簿を佐藤側に渡すことはない」。この幹部は小選挙区は白票を投じるつもりだ。

 華々しい「保守団結」の演出は、まだ「阿部派」の支援を誘い出してはいない。

1651チバQ:2010/11/04(木) 23:15:43
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道9区 胆振、日高管内

小泉の“風” 期待と焦り

 六日午後、民主党前職・鳩山由紀夫の陣営に激震が走った。首相の小泉純一郎が九日に苫小牧入りする−。「なぜ、9区なんだ」。幹部の一人は絶句した。

 自民党元職・岩倉博文との三度目の対決。過去二回、勝敗は大票田・苫小牧で決まった。二○○○年は苫小牧で一万千五百票差をつけられ、岩倉の比例復活当選を許し、千票差に迫った前回は大勝した。ひと風吹けば、五千票が動く−それが苫小牧の選挙だ。

 今回、解散前に語られた政権交代への期待はいまひとつ膨らまない。「危機感」が風となり、鳩山を“どぶ板選挙”に走らせた前回の教訓は、支持者の気の緩みの前にかすみがちだ。

 岩倉が庇護(ひご)する保守系の苫小牧市長桜井忠と対立する市労連は、衆院選を一年半後の市長選の前哨戦と位置付けた。しかし、鳩山との憲法観の違いなどから十分に浸透していない。焦る陣営は、八日の鳩山の遊説を西胆振から苫小牧に変更するなどテコ入れに懸命だ。

 一方、岩倉陣営は公明党の推薦に加え、前々回、支援を受けた鈴木宗男率いる新党大地の票も水面下で取り込むことをもくろんでいた。連合室蘭の推薦で当選した室蘭市選出道議・山本雅紀が二月、自民党に復党したことも追い風になった。

 ところが一日、9区で公明党との協力関係に亀裂が走りかねない事態になった。岩倉の街頭演説に同行した支持者が、公明党と競う大地への協力を公然とにおわせる発言をしたためだ。

 公明党の比例代表道ブロックの丸谷佳織が苫小牧で街頭演説をした六日。岩倉は二百人を動員して、妻の早苗に「比例は公明、小選挙区は岩倉を」と叫ばせ、ほころびを繕った。直後に届いた小泉からの朗報。陣営幹部の声に力がこもった。「風は吹く。流れも変わる」

 小泉に始まり、小泉に終わろうとしている選挙。大票田苫小牧の戦いは九日、ピークを迎える。


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道10区 空知、留萌管内

「大地」と公明の板挟み

 「10区(空知、留萌管内)の自民党公認候補は、飯島夕雁(ゆかり)さんです」。自民党幹事長代理の安倍晋三が公示日の三十日、岩見沢市の中心街で声を張り上げた。

 一年九カ月前、安倍は当時の自民党公認、山下貴史の応援で空知に入った。次期首相候補と目され人気が高い安倍の来援は、山下が比例代表道ブロックで復活当選を果たす原動力にもなった。

 しかし、郵政民営化関連法案の採決で反対した山下は今回無所属に。党の看板を地元に縁のない新人飯島に奪われ、安倍までが飯島の応援に立つ。山下の立場は苦しい。

 10区内に根強い支持層を持つ新党大地代表の鈴木宗男が留萌管内を駆け抜けたのは、山下が「党の壁」にもがきながら公示を迎えようとしていた二十七、二十八両日。

 「比例代表は大地。小選挙区は山下さんです」。鈴木は各市町村の支持者との会合で、新党大地のPRとともに山下支持を呼び掛けた。

 鈴木は二○○○年衆院選で自民党が10区に山下擁立を決めた際の党総務局長で、縁は深い。

 留萌管内では、山下の地元支持者が鈴木の後援会に支援を打診。玄関先に新党大地と山下のポスターを並べて張る建設会社が現れるなど、鈴木、山下の選挙は連動し始めている。二十八日には留萌管内小平町の祭り会場で出会った鈴木と山下の妻が握手を交わす場面もあった。

 ただ、山下側は「(支援打診は)組織の正式な取り組みではない」と言葉を濁さざるを得ない。

 山下は前回、10区内で約三万票を持つとされる公明党の支援を受けた。今回も「前回と同様の友好関係を維持したい」との期待がある。その公明党は、道内は比例代表のみの戦いで、新党大地と競合する。「両方来てくれたらいい。それが理想なのだが…」。山下の有力後援者は、板挟みの状態に、こうつぶやいた。

1652チバQ:2010/11/04(木) 23:16:47
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道11区 十勝管内

民主、保守票獲得へ必死

 七月中旬、十勝での活動をスタートさせた民主党新人の石川知裕は、真っ先に自民党前職・中川昭一の強固な地盤である帯広市内の農協を訪れ、事務所で職員を前に声を張り上げた。「十勝生まれの石川です」

 石川は直前まで東京で、自民党出身の民主党副代表・小沢一郎の秘書を務めていた。旧社会党色が色濃く残る十勝で、民主党はあえて石川を担ぎ、保守票の取り込みを狙う。農協から運動をスタートさせたのも、そうした戦略の表れだった。

 十勝の民主党は、圧倒的な強さを誇る中川の前に苦杯をなめ続けてきた。前回は独自候補すら擁立できず、社民党の山内恵子に相乗りした。結果は、中川にダブルスコア以上の差をつけられる完敗。保守層を切り崩せなければ勝てない。そのために石川を擁立した。

 石川は同管内足寄町出身。同じ足寄生まれで新党大地を設立、比例代表道ブロックに出馬する鈴木宗男元衆院議員との「地縁」にも期待する。

 八月三十一日夜、帯広市内のホテルで開かれた鈴木陣営の集会。駆けつけた鈴木が涙ながらに故郷での昔話を披露して退席した後、会を締めくくったのは石川の連合後援会長の藤浦義弘。居並ぶ鈴木支持者を前に「比例は(新党)大地、小選挙区は石川でお願いします」と深々と頭を下げた。

 石川の選挙運動は連合北海道などで構成する革新系の選対本部と、保守色の強い連合後援会がそれぞれ独自に展開する。藤浦は「後援会は選対とは別。比例で大地を推すのは組織決定だ」と言い切る。一方、労組内部には今もなお、保守の流れをくむ石川への“疑念”がくすぶる。ある組合員は「石川とは憲法九条の解釈に違いがある。後にしこりを残しかねない」と苦々しげに言った。

 大きく右にウイングを広げた十勝の民主党。その戦略が奏功するか、試されている。



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道12区 宗谷、網走管内

候補不在 駆け回る家族

 遊説隊に、たすきをかけた候補者の姿はない。「(本人は)地元に帰れませんが、みなさんとは心と心でつながっています」。日に焼けた顔でマイクを握り、声を張り上げるのは自民党前職武部勤の三十五歳の長男新(あらた)。たすきは、支持者と握手する武部の妻凉子の腕にあった。

 党幹事長の要職にある武部。党の最高責任者として全国の選挙を取り仕切り、各地を応援に駆け回る。衆院解散後、自身の選挙区入りはまだゼロ。北見市で開いた総決起集会も本人はビデオでのあいさつだけで、応援の竹中平蔵郵政民営化担当相が「主役」となった。

 候補者不在は、落選を含め今回で八回目となる衆院選で初めて。選対幹部は「いつもなら武部本人が『あっちはどうなっている』と仕切っているのに…」とぼやく。今回、代わりに日本一広い小選挙区を回るのは新ら家族と地元選出の道議だ。家族が武部の地元への思いを語り、道議が郵政事業民営化の意義を説く。

 前回二○○三年の選挙は、札幌から移った民主党の松木謙公に約三万六千票差をつけて圧勝。しかし松木は比例代表で復活当選し、今回は前職として戦いを挑む。旧自由党出身の松木は保守層に食い込む一方、社民党支部と政策協定を結ぶなど左右に浸透を図る。

 さらに中選挙区時代のライバル・新党大地代表の鈴木宗男の動きも気になる。鈴木は昨年の参院選で、道12区で約五万六千票を獲得。しかし、二日の北見市内の街頭演説では、比例代表で大地への支持を訴えるだけで、小選挙区については言及しなかった。それが逆に、関係者の間では「鈴木票」の行方に関心を高める結果となった。

 地元入りは七日の一度きりになりそうで、武部は遊説先から携帯電話をかけ、後援会や選対幹部に地元の情勢を聞く毎日。そして周囲に漏らす。「本当に当選できるのかな…。そんな夢を見る。やっぱり心配だね」。

1653チバQ:2010/11/04(木) 23:17:41
茨城7区

「みそぎ」「弔い」で激突

 自殺した前衆院議員永岡洋治(茨城7区)の死去から丸一カ月の一日。妻で自民党公認の桂子は選挙カーに乗り込み、七カ所の街頭演説をこなした。公示日以来、「夫の残した約束(政策)を果たしたい」と繰り返し、無念を晴らす「弔い選挙」を鮮明にしている。

 洋治は遺書を残さず、死の本当の理由は分からない。ただ直前、郵政法案の賛否に悩んだ末、賛成票を投じた事実がある。主婦で選挙は裏方経験しかない桂子が急きょ挑む相手は、元建設相で無所属の中村喜四郎だ。

 中村はゼネコン汚職事件で二○○三年に実刑が確定し議員失職。昨年六月の刑期満了で被選挙権が復活。出所後は支持者宅を一軒ずつ訪ねる「おわび行脚」を重ね、この選挙に「みそぎ」をかける。公示日は「中村が戻ってきました」と絶叫、健在をアピールした。

 祖父の代からの政治一家に育った中村は、「喜四郎」の名前と地盤を父から受け継ぎ、二十七歳の若さで初当選。四十代で二度入閣するなど、自民党竹下派(現在の旧橋本派)のホープだった。失職まで連続九選のうち、最近の二回は公判中に当選したもの。七十代の男性支持者は「政治家なんかみんなカネをもらっている。喜四郎さんは運が悪かっただけ」と、揺るぎない信頼を口にする。

 永岡洋治は二○○○年衆院選で中村に完敗。中村不在の○三年補選と同年総選挙で当選した。桂子の選挙は、洋治が成し得なかった中村の牙城(がじょう)を崩す戦いでもある。

 自民党県連副会長で永岡選対本部長の青木来三郎は「中村の基礎票は八万票。今はもっと減っている」と予測。洋治が前回獲得した九万七千票の目減りを防ぐため、農業団体などを中心に支持固めを図る。中村はオートバイにまたがり、得意のどぶ板選挙で対抗する。

 選挙区は「義理と人情」の政治風土が根強い。有権者は「弔い」と「みそぎ」の間で揺れ動く。


東京12区

公明票あてに自民躍起

 「連立のパートナーとして太田さんを落とすわけにいかない」。左目を眼帯で覆った自民党参院議員舛添要一が八日、東京・JR板橋駅前に立つと聴衆から拍手がわき起こった。舛添は八月下旬に左眼から出血し、二週間の安静を強いられた。復帰初日に自民党が投入したのは東京12区。公明党幹事長代行の前職、太田昭宏の応援だった。

 太田は、支持母体の創価学会で青年部長などの要職を務めた「公明党のプリンス」。次期党代表の最有力候補だ。東京12区は前回、自民党の元郵政相八代英太が比例に回り、太田当選に貢献。自公協力のシンボルとなった。だが今回は、郵政民営化関連法案に反対した八代が公示直前に離党して無所属で出馬。一転して激戦区になった。

 慌てた自民党東京都連は、特別対策本部を設置。公示の八月三十日から連日、総裁小泉純一郎ら党の大物幹部や閣僚、有名人を送り込み、太田の支援に懸命だ。都議や区市町村議にはノルマを課し、12区内の知人、友人を太田陣営に紹介。党支持団体の名簿を次々と届ける。

 「自民党なら太田は首相候補」と都連幹部。自民党の「大盤振る舞い」の裏には、公明票なしには当選できない自民党候補の弱体化がある。解散前の都内二十五小選挙区の自民党議席は十二だが「公明票がなければ一けた」とされる。逆に、太田も自民の支援なしに当選はない。「選挙を乗り切るのに自民と公明はもはや切っても切れない関係」と都連幹部はいう。

 一方、苦戦が伝えられる八代は五日夜、演説会で訴えた。「公明党にのめりこむ自民党を立て直す」。太田を追い上げる民主党前職の藤田幸久も「政策でなく票のやりとりで戦う選挙は許されない」と自公を批判する。

 公明党プリンスのピンチに挙党態勢の支援を見せる自民党。当落結果は全国の両党の関係に大きな影響を及ぼしそうだ。

1654チバQ:2010/11/04(木) 23:18:19
神奈川11区

小泉批判票の行方いかに

 「四年四カ月の小泉政治に終止符を打とう。今(有権者は)怒る時です」。六日朝、神奈川県横須賀市の京急北久里浜駅前。参院議員を辞職して出馬した民主党の斎藤勁(つよし)は通勤客に訴えた。

 民主党にとって、首相小泉純一郎の地元、衆院神奈川11区の戦いは政権交代の象徴的な意味を持つ。

 前回衆院選では、自民党候補の中で全国最高の十七万四千票を得た小泉に、新人候補が約四倍の大差を付けられた。「11区を何とかせねば」。党県連代表代行として悩んでいた斎藤にくら替え出馬を勧めたのは、党代表岡田克也だった。

 駅頭で配るビラを受け取る有権者の反応は悪くないという。選対幹部は「知名度の高い地元選出参院議員が退路を断って出馬し、民主党の本気さが伝わった」と手応えを語る。

 挑戦を受ける小泉は前回同様、選挙区入りの予定はない。「あるじ不在の選挙には慣れている」。陣営幹部は盤石を強調するが、内部には微妙なきしみも生じている。

 六月の横須賀市長選。親子二代で小泉選対本部長を務めてきた有力県議の推す候補が、小泉の推す官僚に敗れた。このしこりで今回、選対本部長は不在。実務は小泉の実弟正也らが取り仕切る。

 11区には小泉外交批判で知られる元外務官僚の天木直人も無所属で立候補し、「この四年間で日本外交が彼のパフォーマンスに迎合した」と挑戦状を突きつけた。

 市長選で小泉から離反した複数の有力者から「おれが五百票まとめる」「家族の票を十票やる」と連絡が入っているという。天木は、中選挙区時代に小泉と競った元自治相田川誠一とも接触、助言を受けた。

 これまでとは構図を異にした選挙戦。だが、地元の受け止めは「前回と違う動き? ないねえ」(横須賀市の商工関係者)と冷静だ。

 二人の挑戦結果は全国の小泉批判票のバロメーターになり得るのか。


富山3区

刺客に揺れる綿貫王国

 「大変な激戦。全生命、全政治力をかけて戦う」。国民新党代表の綿貫民輔は三十日朝、宮司を務める富山県南砺市の井波八幡宮にいた。連続十二回当選、元衆院議長。その綿貫が必勝祈願で挑戦者の顔を見せた。盤石を誇ってきた王国が揺らいでいるからだ。

 富山は自民党の金城湯池(きんじょうとうち)だ。有権者に占める党員の比率は5・29%で全国一位。中選挙区時代に三議席を独占した自民三氏が、小選挙区制移行後は小選挙区(富山3区)に綿貫、比例代表北信越ブロックに萩山教厳、橘康太郎と住み分け、議席を守ってきた。

 ところが、郵政民営化法案に反対票を投じた綿貫の刺客として党本部が白羽の矢を立てたのは萩山だった。元自民党県議の向井英二が民主党公認候補として名乗りを上げ、3区の自民勢力は三分裂。乱戦に突入した。

 国民新党旗揚げを機に、自民党富山県連は萩山の正式支援に踏み切った。綿貫王国を支えた集票マシンがきしむ。

 「今度の選挙は応援を控える」。後援会事務所開きで帰郷した二十三日、3区の大票田の高岡市内に本社を構える中堅企業の社長からそう伝えられた綿貫は、「そうか」と苦笑いするのがやっとだった。

 綿貫は前回、十五万九千票もの大量票をかき集め、次点に三倍の大差をつけた。だが、「自民分裂」で混戦は必至だ。綿貫が小選挙区を勝ち抜いたとしても、敗れた二人が比例代表で復活当選する可能性は高いとの見方が強まりつつある。「後が怖くて、綿貫さんだけに肩入れできない」(地元有力経済人)。模様眺めの流れは、選挙区内の首長や自民党県議をはじめとする地方議員にも広がる。

 各党党首は全国の最重点区で第一声を上げるのが通例だ。綿貫は「まず足元を固めてから全国へ攻め込む」と地元を優先した。そこに、国民新党の追いつめられた状況が浮かび上がる。

1655チバQ:2010/11/04(木) 23:18:51
長野2区

知事の舌ぽう 自民困惑

 唯一の選挙サンデーだった四日、長野県知事田中康夫は新党日本代表として東京・秋葉原の街頭に立った。舌ぽう鋭い小泉政権批判の中に「長野県は五年間で五百五十億円の借金を減らした」と知事の実績も織り交ぜる。その様子がテレビで繰り返し報じられ、長野県内の選挙情勢にもじわりと影響を広げている。

 同じ日、松本市中心商店街。自民前職村井仁の引退に伴い、長野2区で公認を得た「落下傘候補」関谷理記は、Tシャツ姿で人ごみに分け入った。

 選挙カーから流れる音楽は英国のロックバンド「クイーン」の曲だ。地方の自民候補としては異例といえる若者向けのイメージ戦略は「三十七歳の若さを前面に出して無党派層に狙いを絞れば、小泉人気の追い風だけで十分戦える」(選対幹部)との読みに基づく。

 ところが計算は微妙に狂う。田中は三年前の知事選で松本市内の得票率が72%だった。新党日本は北陸信越ブロックに候補者がいないため、代表としての田中の活動は県内で制限される。それでも「県知事に報道を通じて小泉批判を繰り返されると、せっかくの小泉人気も相殺される」(自民党県議)からだ。

 田中自身の足元も盤石とはいえない。かつて85%を誇った知事支持率は、後援会元幹部の入札「働き掛け」問題などで八月には35%まで急降下した。来夏の知事選への展望は開けていない。

 それが、新党発足直後には42%と復調の兆しを見せた。自民党の「郵政造反組」を束ね、中央政界で「地方からの改革」を説く存在感が、思わぬところで「新党効果」を生んでいるようだ。

 七日の記者会見で田中は支持率について聞かれ「小泉さんは40%も支持率があると言われたが、私は40%台しかないと言われる」とこだわりを見せた。田中が衆院選での手応えを測るのは、党の獲得議席数と並んで支持率の動向かもしれない。


岐阜1区

女性対決 鍵握る公明票

 郵政民営化法案に反対して無所属となった野田聖子と、自民党本部から“刺客”として送り込まれたエコノミスト佐藤ゆかりが対決する岐阜1区。全国屈指の注目の戦いは、終盤に来てさらに激しさを増している。

 八日に岐阜市内で開かれた野田の集会。いすを三千五百席並べた会場は、大勢の立ち見が出て人があふれるほどの盛況だった。選対幹部は「六千−七千人も集まった。(支持者は)本当に危機感を持ってくれている」と胸をなでおろした。

 郵政相を務め、「女性初の首相候補」とも目されてきた野田は五選を目指す四十五歳。猛追する佐藤は上智大の一年後輩だ。九日に出た地元紙の世論調査では、野田が四割弱の支持を集め、依然として優位に立つ。

 対する佐藤側は街頭演説や個人演説会を続け、党本部から大物が続々と応援に駆け付けた。四日に郵政民営化担当相竹中平蔵、五日に幹事長武部勤、六日には首相小泉純一郎が入った。佐藤と並んだ小泉が「郵政民営化に賛成でしょう」と叫ぶと、一万人近い聴衆から拍手と歓声が上がった。「終盤の追い上げに向け、効果は絶大だった」(陣営幹部)。

 自民党岐阜県連は野田支持で引き締めに躍起だが、佐藤陣営は自民党の参院議員と県議各一人、岐阜市議二人が付く。自民支持層の約四割が佐藤に流れているという。

 野田の前回得票は約九万三千票。次点の民主候補に約二万一千票差に詰め寄られたが、その民主も今回は埋没気味。鍵を握るのは創価学会など公明党支持の約二万二千票とされる。それだけに野田陣営は「比例は公明党」を掲げ、政党ポスターは公明一色に染めた。

 しかし、地元の創価学会は「自主投票」を決定。このため、両陣営とも「公明票の行方は終盤になっても読めない」と気をもむ。野田が逃げ切るか、佐藤が追いつくか。審判の日は目前だ。

1656チバQ:2010/11/04(木) 23:19:33
大阪10区

重い十字架と期待背に

 投開票日が一週間後に迫った週末の四日、高槻市内のJR摂津富田駅前で、社民党公認の元職辻元清美は前党首土井たか子を傍らに訴えた。

 「憲法九条を守り、勝ち組政治を終わらせるためには、国会に社民党の議席が必要なんです」

 昨年七月の参院選に続き、秘書給与詐取事件で執行猶予中の立候補となる。「反省とおわび、感謝の思いを込めて戦う。この気持ちは一生持ち続ける」。辻元は出馬を決めた夜、親しい支援者に打ち明けた。

 国会質疑で「ソーリ、ソーリ」と首相小泉純一郎を追及した場面は何度もテレビで放映され、知名度は群を抜く。前回総選挙で議席を三分の一に激減させた社民党にとって、党の存亡をかける戦いに辻元は欠かせなかった。

 一方、支援する地元市議の一人は「事件の舞台となった社民党の公認は印象が悪い。無所属の方が票が伸びるのではないか」と本音を口にする。

 辻元は参院選には無所属で出馬、大阪選挙区(定数三)で次点ながら約七十二万票を獲得した。地盤の10区内では六万票余りを集め、トップ当選の民主候補を約二万票も上回った。他陣営は「投票率が上がれば無党派票が多く流れるのは辻元さんかも」と一様に危機感を募らせる。

 10区は過去三度の衆院選で、社民、自民、民主の各候補が入れ替わる形で議席を奪い合ってきた。自民元職の松浪健太は二○○二年秋、辻元の辞職に伴う補選で当選したが、前回総選挙では民主の肥田美代子に敗れた。

 松浪陣営は「(辻元出馬で)野党支持層の票が割れる」とみて与党の立場を前面に出し、社民と支持層が重なる肥田陣営は「今回は政権選択の選挙だ」と訴え、二大政党制を強調した戦いを展開する。

 執行猶予中の「重い十字架」と党勢回復の期待の双方を背負う辻元は、審判の日まで知名度を頼りに支持を訴え続ける。

島根2区

「王国」に挑む藩主の末裔

 「私に組織はない。だが独裁的な小泉(純一郎)政治は断固つぶさなければならない」。衆院選公示の三十日、自民党を離党して島根2区から立候補した国民新党幹事長の亀井久興は、先祖ゆかりの城下町、津和野町で声をからした。

 亀井は津和野藩主の末裔(まつえい)だ。自民党郵政事業懇話会で幹事長を務め、温和な語り口ながら反対派屈指の理論派として、郵政民営化関連法案否決の中心的役割を果たした。

 二○○三年の前回総選挙で、亀井の地元旧島根3区が、故竹下登元首相の弟、竹下亘の地盤2区に統合されたため比例代表中国ブロックに転出。今回は郵政法案に反対票を投じたことで、比例での処遇の道は閉ざされ、2区で強敵竹下と対決せざるを得なくなった。

 竹下登の秘書出身の自民党参院議員会長、青木幹雄が君臨する「竹下王国」に亀井が挑むのは、中選挙区時代の一九九三年以来、十二年ぶり。本拠地の旧3区でも、子飼いの支援者を育てた登の“遺産”が根を張り、竹下陣営は「負けることはない」と余裕を見せる。このため、亀井は比例にも重複立候補して議席死守を目指す。

 亀井の頼みはやはり郵政票だ。特定郵便局OBらによる大樹島根県本部は亀井の推薦を決定し、亘の地元に近い大田市内の特定局長も「われわれの思いを自民党より代弁してくれたのは亀井さんだ」と話す。当初は「法案に反対する」と訴えながら、賛成に回った亘への不信感も根強い。

 一方、保守分裂を危惧(きぐ)する青木は亘の応援のため、公示日前後に異例の四日間の地元入りをした。三十一日の街頭演説では「反対した亀井さんも、いずれスクラムを組んで島根のために働く日が来ると思っている」と亀井にもエールを送り、将来の復党の可能性にも言及。その気配りが逆に、保守王国のきしみと青木の苦しい立場をまざまざと示した。

1657チバQ:2010/11/04(木) 23:20:13
福岡6区

母の故郷で議席奪還期す

 二日午後、福岡県久留米市中心部の公園。炎天下に集まった六千人は、首相小泉純一郎の到着前から、自民党の同区候補、鳩山邦夫の登場に盛り上がった。鳩山が「母の故郷に帰ってきました。末永くお付き合いください」と切り出すと、大きな拍手がわき起こった。

 鳩山は八月三日、東京から久留米を中心とする福岡6区に国替えを決定。日が浅いにもかかわらず、街を歩けば握手攻めにあい、カメラ付き携帯電話で撮影を求められる人気ぶりだ。

 鳩山は久留米を発祥の地とするブリヂストン創業者の孫として知られる。6区はもともと保守地盤だったが、前回衆院選で民主党に議席を奪われた。必勝を期した自民党福岡県連は、閣僚経験もあり知名度の高い鳩山を口説き落とした。

 鳩山にしても、前回は東京18区で民主党の当時の代表菅直人に挑んで惨敗。比例で復活したが、今回は名簿順位で優遇される見通しはなく、「渡りに船」ともいえた。

 ただ、祖父が首相、父が外相という名門・鳩山家の名前が東京から消えることに複雑な思いもある。八月中旬、鳩山家の地盤である東京・文京区で開いた後援会会合で、鳩山は壇上で二分近くも、目頭を押さえて立ち尽くした。

 対決する民主党前職、古賀一成は東大法学部の同級生で、鳩山が新進党、民主党時代から酒を酌み交わした仲。しかも古賀は鳩山の兄由紀夫(道9区)の側近でもある。古賀との関係について、邦夫は「選挙は選挙、関係ない」と多くを語ろうとしない。

 古賀が「落下傘」批判一本に絞って「地元の古賀」を強調するのに対抗し、鳩山は特産の久留米絣(かすり)のシャツとネクタイを身に着け、ときには筑後弁であいさつ。四日に久留米で開かれた「焼き鳥日本一フェスタ」では一人一人と握手して回った。鳩山ブランドは兄の北海道に続き、大接戦を制して九州でも花開くか。

大分3区

社民の牙城 離党に揺れる

 「横光さんは自民党政権を変えようと活動してきた仲間だ」。俳優出身で社民党副党首だった横光克彦に民主党入りを勧めた同党前副代表横路孝弘は一日夕、別府市郊外のスーパー前で「反自民」の結集を訴えた。横光も「小泉デタラメ政権にお引き取り願い民主党中心の政権を」と応じた。

 「舟から船長自ら逃げ出してどうするのか」。衆院解散翌日の八月九日、横光は社民党離党を表明した大分市内の会合で、支持労組幹部にかみつかれた。支持者の間からは「生活のために党を乗り換えた」と恨み節も聞こえる。

 民主党発足時に旧社会党勢力の大半が移行した道内と違い、多くが社民党にとどまった九州は「社民王国」といえる。二○○三年衆院選比例ブロックでは約六十一万票で二議席を確保。とりわけ、元首相村山富市がいる大分は「牙城」だった。

 しかし、昨年の参院選では九州で獲得した比例票が約四十九万票にまで細った。前回衆院選は比例で復活し、議席を守った横光は「社民の限界を感じていた」と話す。

 横光の選挙戦を支えてきた社民系の労組で組織する県平和運動センターは今回、自主投票を決めた。民主、社民両党と連合は県内で「三者協力」を結んでいるが、同センター幹部は「感情的なしこりはぬぐえない」と運動量低下を否定しない。

 二日朝、横路は横光の後援会長阿部未喜男を別府市内の自宅に訪ねた。阿部は同県選出の元社会党衆院議員で、横路や前社民党党首の土井たか子とは初当選同期だ。「国会に戻ることだけを考えろ」。衆院解散前、横光にこう助言した阿部は旧友横路に「応援ありがとう」と頭を下げた。

 横光の出身地である宇佐市の後援会事務所には、今も「社民王国の牙城死守」の見出しが躍る三選時(二○○○年)の新聞記事が飾られている。

 「議席がなければ憲法九条を守ることもできない」。そんな横光の思いは有権者に届くか−。

1658チバQ:2010/11/04(木) 23:20:51
鹿児島3区

「次は農協」に揺れ動く

 「郵政民営化の次は農協の解体だ。小泉改革は地方を切り捨てようとしている」。水田や梅林の農村風景が広がる鹿児島県中央部のさつま町。一日夜、無所属の前職松下忠洋は、個人演説会に集まった農家の男女を前に語気を強めた。

 前回、比例代表九州ブロックで当選した松下は郵政民営化関連法案の自民党造反組だ。党公認の前職宮路和明とは小選挙区と比例代表に交互に立候補するコスタリカ方式などで共存してきた。

 今回、非公認となった松下が小選挙区に立ったことで、両者が激突、事実上の自民分裂選挙に突入した。党県連は造反組支援を黙認。県議も真っ二つに分かれた。

 松下は旧建設省出身だが、農水政務次官や党農業基本政策委員長を務め、農政通を自負する。一方の宮路は農水省OBだ。鹿児島3区は京セラ工場がある薩摩川内市以外は農村、漁村が主体。従来は宮路の方が農村票に強かったが、松下は相手のその本丸に切り込んだ。

 農協の金融、共済事業は郵貯、簡保と似た構造を持つ。首相の諮問機関である規制改革・民間開放推進会議は農協の組織分割を視野に入れた合理化案を中間答申に盛り込む方針だ。「反郵政」は農政をめぐる「反小泉」に通じるとみて、松下陣営は「次は農協解体だ」とするビラを十万枚以上も配り、農家の危機感をあおった。

 攻め込まれる側の宮路は「郵政は官営、農協は民営。まったく次元が違う」と取り合わないそぶりだが、農業者団体の対応は激しく揺れている。

 県農政連は「自民党公認が基本」と宮路の推薦を決めたが、一部支部が松下を支援することは黙認した。5区では逆に造反組を推薦。九州全体では、造反組九人のうち松下を除く八人までが各県農政連の推薦を得た。

 「郵政選挙」の陰で、長く自民党を支えてきた有力支持基盤の「小泉自民党」離れが、ここでも起きている。


沖縄1区

地元自公、「特例」を画策

 今回の衆院選で、沖縄特例が生まれた。自民党本部は二十九日に発表した比例代表名簿で、比例定年の七十三歳になった前職の仲村正治を、前回に引き続き九州ブロックの三位に載せたからだ。

 沖縄はかつての色分けで保守と革新が拮抗(きっこう)する形が残る。それが一九九八年の県知事選では保守系候補を公明党が支援し、革新系候補に圧勝。勢いに乗って一九九九年に自公連立政権が発足、自公協力が本格化した。

 沖縄1区はその象徴だ。二○○○年の衆院選で、公明党の白保台一(たいいち)を自民が公認候補擁立を見送って推薦し、九州地方唯一の公明の小選挙区議席確保を後押しした。こうした自公協力をまとめ上げたのが、沖縄出身の国会議員の重鎮・仲村の存在だった。

 比例九州ブロック候補を新人にすると、九州自民との力関係で当選圏外に下げられる−。こんな危機感から県連会長の嘉数知賢らは今回、一計を講じた。解散直後の八月十日、党本部を訪れた県連幹部らが仲村を、沖縄1区で公認するよう求めたのだ。幹事長武部勤の顔色が変わった。「自公のモデル地区じゃないか」

 この仲村1区擁立の要請行動について、公明党県本部幹部は「沖縄自公連携による出来レースだった」と明かす。比例定年になった仲村を最初から比例候補とすると自民党本部につき返される。そこで1区擁立と見せ、公明党も自民党本部に圧力をかけることで、結局、特例を認めさせた。

 1区では、自民党を離党した元職下地幹郎が前回に続いて出馬する。前回は無所属で出馬し、白保とは六千票差。独自候補が前回二万七千票を取った民主党も今回は下地を推薦し、地域政党沖縄社会大衆党も支持した。

 自民、公明両党は全国二百三十七小選挙区で選挙協力を行う。沖縄は、八代英太元郵政相が出馬する東京12区とともに全国の自公協力の行方を占うものになる。

1659チバQ:2010/11/04(木) 23:23:18
>>1653-1658>>1647-1652と同じリンク先
見やすいように1区から順番に
北から順番に張っただけ

1660ponsyuu1:2011/04/02(土) 09:36:12
藤一地方選挙

1661チバQ:2011/05/05(木) 21:15:13
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/kikaku/029/1.htm
分裂の波紋−05衆院選 トップ

 落 下 傘 

“2刺客”浸透阻む情と縁の政治家像
 笛吹市の温泉施設で開かれた「無尽会」。21日の日曜日の夜、気心の知れた15人が顔をそろえた。宴が盛り上がる中、2区から自民党公認で立候補を予定している長崎幸太郎(37)が、妻を伴いさっそうと現れた。

 「よろしくお願いします」

 頭を下げながら長崎は、1人1人に丁寧に名刺を配る。当選9回を重ねた堀内光雄(75)に挑む長崎を連れてきたのは別の無尽仲間で、15人は長崎の登場を知らされていなかった。熱く政策を訴えた長崎が去った後、参加者からこんな声が漏れた。

 「1回顔を見ただけで『堀内』から『長崎』に書き換えられるのかね」

    ◇   ◇

 「韮崎の事務所を貸して欲しい」

 今月19日、不動産業者に、3区で前議員・保坂武(60)と対決する小野次郎(52)の関係者から電話が入った。事務所は空いていたが、業者は「関係者に相談してから返事をしたい」と答えた。韮崎市は元議員・横内正明の地盤。業者は、保坂の選対で「最高顧問」を務める横内の支援者だった。数時間後、再び関係者から連絡があった。「待てない。別の物件を探す」。小野は結局、甲斐市内に事務所を確保したが、事務所開きは26日にずれ込んだ。

 民主党が2区に初めて公認候補として擁立した坂口岳洋(34)。幼少期の一時期を除いて県外で育った。今年6月に母親の実家がある大月市内に事務所を開設。親類は大月市や上野原市にいるというが、道志村の夏祭りを訪れた際、「初めは『だれだろう』という視線を浴びた」と振り返る。陣営は「支持者の『点』の数は徐々に多くなっているが、これをどこまで『面』にできるか」と語る。

    ◇   ◇

 郵政民営化関連法案に反対した堀内と保坂への“刺客”として送り込まれた長崎と小野。1年間、県庁に出向した経歴を持つ長崎は、東京生まれの東京育ち。県庁時代の知人のつてを頼り、2区内の有力者や無尽会などを地道に回り、「実家は市川大門」と、山梨とのつながりを強調している。一方の小野は本籍地が旧明野村(現北杜市)。「定年後は山梨に住もうと考えていた。郷里に戻ることを悔いてはいない」と、山梨との関係を強調する。

 これに対し、保坂の選対幹部を務める県議の深沢登志夫は「小選挙区制は、地域の代表を出していこうという選挙だ。地方がなめられている」と、“落下傘”への反発心をあらわにする。

 2003年の前回衆院選では、神奈川からの“落下傘候補”となった自民党公認の米田建三は1区で、民主の前議員・小沢鋭仁に惨敗した。ベテラン県議は「長崎と小野の敵は、堀内でも保坂でもない。既存の政治家像に慣れ親しんだ有権者だ」と語る。

 長崎と小野は最近、県内でこんな言葉を口にしている。

 「構造改革、郵政民営化を丁寧に説明し、地域の人と議論し、最後には選んでもらいたい」(長崎)

 「改革に賛成か反対か。十分、有権者の判断基準になるのではないか」(小野)

 2人は強固な地盤に食い込むために、情と縁だけではなく、政策で有権者を動かして行く姿勢を見せている。(文中敬称略)

    ◇   ◇

 自民党本部公認と県連「公認」が2、3区で対決する今衆院選。与野党や各種団体、有権者に広がる“保守分裂”の波紋に迫った。

1662チバQ:2011/05/05(木) 21:15:39
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/kikaku/029/2.htm
際立つ“小泉劇場”
戦略練り直しも
 「刺客という言葉が飛び交っているが、いくら何でもやりすぎだ。組織から追い出し、(堀内光雄氏や保坂武氏ら自民党造反組の)政治生命を抹殺するのは、独裁主義というか民主主義とは言えない。そういう政治がまかり通るのは悲しい」

 20日に開かれた連合山梨と民主党県連の合同選対会議。党県代表で1区に出馬を予定している小沢鋭仁は、郵政民営化関連法案に反対した前議員の選挙区に「刺客」候補を送り込む小泉首相の政治手法を痛烈に批判した。

 前回、民主は小選挙区で1勝1敗だったが、比例選では自民を約1万票上回る16万票を獲得。今回は全3区で候補擁立にこぎ着け、党勢拡大の好機ととらえていただけに、民主党県連幹部は「『小泉劇場』の前に埋没しかねない」と危機感をにじませる。

 最も影響を受けていると見られるのが2区の坂口岳洋(34)。筑波大学先端学際領域研究センター客員研究員、ベンチャー企業経営顧問……などの経歴をひっさげ、当選9回の堀内光雄との世代交代をアピールしながら、反堀内票の取り込みを目指すという坂口陣営にとって、坂口と同年代の財務省キャリア長崎幸太郎(37)の登場は誤算だった。

 今月18日県内入りした民主党の岡田代表は「自民党Aと自民党Bがコップの中の争いをしている。自民党の権力闘争に目を奪われないで欲しい」と切って見せ、坂口は「自民党の分裂はこちらにプラス。政権選択の選挙であると訴えていく」と力を込める。

 「刺客」の小野次郎氏の擁立で、追い風になると見られる3区の後藤斎。前回敗れた保坂武氏との票差は2万票差。民主党関係者らは「風頼みの候補には逆風だが、しっかりとした地盤のある候補にはプラス材料。地に足を着いた戦いをやれば、結果はついてくるのではないか」と自信を見せる。

 こうした見方に陣営内は引き締めに躍起となっている。昭和町の結婚式場で24日に開かれた3区の元議員後藤斎の決起集会では、選対幹部が「有利になったという声は上がっているが、惑わされてはいけない」と、関係者を戒めるように語気を強めた。

 前回、全3区で自民候補を推薦した公明党県本部の幹部は「自民党の内紛に巻き込まれて一番困っているのはうち。どの予定者からも支援要請がないので、態度を決められない」と、出方待ちの状態が続いていた。26日にやっと自民党公認候補3氏の推薦依頼が出そろい、宮原稔育代表は「こんな事態は初めて。まさに『サプライズ選挙』だよ」と話す。

 共産は「話題が自民に集中し、露出度が少ない」(1区陣営)として、公示日までに従来の2倍近い県内1000か所での街頭演説を目指す。有権者の目に見える活動を出来るだけ増やす方針だ。(文中敬称略)

1663チバQ:2011/05/05(木) 21:16:01
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/kikaku/029/3.htm
影落とす4大勢力
浮かび上がる反発
 神棚に向かい手を打つ支持者。その最前列に、1区の県議がずらりと並んだ。その表情は晴れやかに見えた。甲府市で24日に開かれた1区の自民党公認、赤池誠章(44)の事務所開き。「党本部公認だから、みんな一つになれるんだ」。必勝を祈願する神事の後、ある県議は、赤池支持で一致した地元議員の気持ちを解説した。党県連会長で赤池選対本部長を務める中島真人も、150人もの支持者を前に、「オールキャストで選対を組む」と胸を張った。

 中島の言う「オールキャスト」とは、派閥のしがらみを乗り越えて集結した県議や市町村議。県内では中選挙区制時代、金丸信、田辺国男、中尾栄一、堀内光雄の4大派閥が勢力を争い、地方議員もその色分けの中でしのぎを削った。ところが、1996年秋、衆院選に小選挙区制が導入され、候補者から政党同士へと戦いの図式が変わると、派閥は影を潜める。赤池事務所で県議が一堂に介する姿は、かつてなら想像もつかなかった。

 しかし、事務所を後にした県議はこう警告する。「我々が一枚岩なのは、党本部と県連の結束が大前提。それがなければ、どうなるか分からない」。その言葉は、郵政民営化関連法案への対応を引き金に、党県連が推す「造反組」と、党本部が公認する「刺客」が激突する選挙区での地殻変動を示唆していた。

    ◇   ◇

 2区内の市議は今月12日以降、身の回りで起こるあわただしい動きに戸惑いを隠さない。

 「党公認のない堀内のために動く意味はもうない。選挙から下ろさせてもらう」

 12日は、堀内の対抗馬として、党本部が財務官僚の長崎幸太郎を擁立するとの情報が県内を駆け巡った日だ。支持者が次々に市議に堀内との“別離宣言”をしたのだ。かつて金丸直系だった市議は「来るべき時が来た」との思いを強くした。

 分裂選挙の舞台となる2区と3区。選挙区全体が金丸系の強固な拠点になった3区と違い、2区は各派閥が群雄割拠した地盤だ。小選挙区制に移行後、堀内は3回連続当選。他派閥の系列議員も、党の方針に歩調を合わせ、堀内の支持に回っていた中で、今回、自民は分裂した。堀内陣営の奥秋恵次・選対事務長は、「党公認がなくなった今、人間『堀内光雄』を見てくれと訴える」と語るが、古参の自民党員は「(小選挙区制移行後)覆い隠されてきた“反堀内”の派閥意識が自民分裂で噴き出し始めた」と見る。

 2区内の有力議員の自宅を長崎が訪れたのは今月下旬だった。息子と同年代の長崎と向かい合った議員は、選挙情勢は厳しいと伝えた。しかし、長崎はこう言い放った。

 「40年間、僕を使ってください」

 40年後、長崎は76歳。有力議員は、現在75歳の堀内に対する長崎の対抗心を目の当たりにし、胸の内にしまっていたわだかまりを思い出した。

 「オレは外様だ。元々、堀内派の人間じゃない」

(文中敬称略)

1664チバQ:2011/05/05(木) 21:16:27
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/kikaku/029/4.htm
“勝ち馬”見極め?
態度決められず
 内田健の額から汗が噴き出ていた。本来なら、県議の仕事が一息つくはずの8月下旬。厳しい残暑の中、紺色のスーツを着込み、甲府市の団体事務所を歩いて回る。手には、「保坂武後援会 風」と印刷された封筒があった。

 「今までと同じように推薦要請致します。もらった票を渡したくないということです」

 内田は、笑顔で迎えた団体代表に頭を下げた。そして、個票(後援会への入会紹介カード)が詰まった封筒を手渡した。

 「承知しています。でも、今回の選挙は僕らにも分からないですよね」

 団体代表の返答は、2003年の前回衆院選とは違っていた。手ぶりを交え、懸命に推薦を迫る内田。しかし、明確な返答を得られないまま事務所を後にした。

 内田は、3区に出馬する前議員・保坂武の選対事務局長を務める。保坂が自民党公認に漏れてから、団体回りの先頭に立ち、推薦を求めた団体は30に上る。しかし――。

 「こんなに反応が悪いのは初めてだよ」

    ◇   ◇

 自民党を支える職域団体や友好団体。県内でその数は200に上り、“集票マシン”として、党公認候補を国会に送り出す原動力ともなった。県建設業協会の加盟業者にはかつて、社員を選対事務所に派遣した業者もあった。農協団体には、陣営に推薦状を出し、農家を回って個票集めに奔走した農協職員もいた。

 だが、今回、郵政民営化関連法案に反対した前議員・堀内光雄と保坂武を支持する党県連と、対抗馬の長崎幸太郎と小野次郎を擁立した党本部の対立。支持団体にはそれを震源にした動揺が広がる。

 農協系の任意団体・県農政推進協議会は25日、県連の要請を受け、堀内と保坂への支援を決めた。逆に、宅地建物取引業者が作る県不動産政治連盟は、長崎と小野の推薦を決定。33業界をたばねる県建設産業団体連合会の場合、傘下の職員の自主的な判断に任せることを決めた。県建設業協会塩山支部の幹部は「うちの票は自民と民主に割れる」と言い切った。

 民主党を支える連合山梨や、公明党の支持母体・創価学会は今回、従来通りの支援態勢を組んでいる。しかし、分裂に直面する自民党関係者は「団体の反応はばらばら。勝ち馬に乗ろうとしているのか?」と首をかしげる。情勢が不透明な中、推薦を出した候補が落選し、出さなかった候補が当選したら――。政治家に利害を託す団体は、党本部と県連とのはざまで“勝ち馬”を見極めているのかもしれない。

    ◇   ◇

 「山梨自民党を作り上げてきた先生を郵政一つだけで切るわけにはいかない」

 25日、甲府市の県連会館で、県連会長を務める中島真人は熱弁をふるった。中島は、支持団体の幹部40人を前に、堀内と保坂を推す県連への理解を求めた。

 「みなさんの悩みや相談には私が乗る。どうか、支援をたまわりたい」

 県連と長年付き合ってきたある団体幹部はつぶやいた。

 「今回は自主投票だよ。だれもババを引きたくない」

(文中敬称略、おわり)

1666チバQ:2013/03/15(金) 21:07:16
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130315-OYT1T00331.htm?from=ylist
政治資金でスナック飲食…首相の自民選挙区支部

 安倍首相が支部長を務める自民党山口県第4選挙区支部(下関市)が、2009〜11年分の政治資金収支報告書を修正し、スナックなどの飲食代を含め、計約128万円分の支出を削除していたことがわかった。


 修正は2月13日付。削除された支出を読売新聞が調べたところ、少なくとも下関市のスナックやラウンジなど6店舗への支払いが10回分、計17万3000円あった。これを含めた飲食代は計約47万円で、残りは報告書に「その他の支出」と記されていた。

 同支部の政治資金を巡っては、09〜10年にキャバクラなどの飲食代を計約108万円支出していたことが昨年10月に発覚。秘書らが全額を返還し、同月10日付で収支報告書を修正していた。今回の削除について、同支部が県選管に提出した修正の申出書には「返金したため」と理由を記載している。同支部は読売新聞の取材に対し、「政治資金規正法にのっとり適正に処理している。個別の質問には答えていない」とした。

(2013年3月15日11時59分 読売新聞)

1669名無しさん:2016/07/25(月) 23:47:45
http://www.yomiuri.co.jp/election2005/news/20050912i104.htm
自民はベッドタウンで議席増…苦手克服、民主を逆転

 11日投開票の衆院選で、自民党は、2003年の前回衆院選で民主党が優位だった大都市及びその近郊の「ベッドタウン選挙区」の多くを制した。

 苦手選挙区の克服が、296議席獲得という圧勝につながった。郵政民営化などの改革路線が、都市型選挙区の有権者にアピールしたようだ。

 今回、読売新聞はベッドタウン選挙区の結果を分析するために、全国84選挙区を選んだ。東京都の23区外と神奈川、埼玉、千葉各県、名古屋市を除いた愛知県、大阪市を除いた大阪府、福岡県の一部が対象だ。

 2003年の前回衆院選では、この84選挙区のうち、47選挙区で民主党が議席を獲得し、自民党の33選挙区に水をあけていた。今回は逆に、自民党が71議席(旧保守新党の2議席を含む)を獲得、10議席の民主党を逆転した。他の3議席は公明党2、無所属1。

 ベッドタウンで自民党の議席が増加した背景には、従来の農村部を中心とした自民党の支持層が変化したことがある。小泉首相が郵政民営化実現を訴え、自民党の伝統的な支持団体である特定郵便局長会などが離反した。郵便局減少を懸念する農村部などで苦戦するケースもあった。

 これに対し、都市部では、自民党が民主党以上に無党派層の支持を受ける選挙区も少なくなかった。

 かろうじて当選した民主党の野田佳彦氏(千葉4区)は「小泉台風が首都圏を直撃した」と語った。

 読売新聞社と日本テレビ系列各局が11日に実施した出口調査で、自民党が民主党を逆転した小選挙区を見ると、神奈川7区で自民党の鈴木恒夫氏は、無党派層の50%の支持を集め、民主党の首藤信彦氏の44%を上回った。鈴木氏に投票した無党派層は、前回衆院選の出口調査より20ポイントも上昇、首藤氏は22ポイント減少した。

 大阪12区でも、自民党の北川知克氏が無党派層の42%の支持を集め、前回から20ポイント近く上積みした。

 一方、公明党の協力も自民党の躍進を後押しした。今回、埼玉2区では、自民党の新藤義孝氏が、公明支持層の70%の支持を得た。前回は公明支持層の82%が民主党の石田勝之氏に流れ、新藤氏は14%にとどまっていた。このほか、兵庫県内の12小選挙区では、自民党が10議席、公明党が2議席を獲得し、与党が民主党に完勝した。

(2005年9月12日14時23分 読売新聞)

1670名無しさん:2016/07/25(月) 23:48:14
http://www.yomiuri.co.jp/election2005/news/20050912ia04.htm
自民は最高2588万票、共・社は衰退歯止め…比例選

 衆院比例選では、自民党が衆参両院の比例選を通じて過去最高となる約2588万票を獲得した。2003年衆院選、04年参院選で民主党に奪われた比例第1党の座を奪い返した。

 公明党も、衆参の比例選を通じて過去最高の約898万票を得た。

 しかし、獲得議席は、03年の前回衆院選より2少ない23議席にとどまった。投票率の上昇により、当落のボーダーラインが上がったことが影響したと見られる。東北、北関東、九州の3ブロックでは次点だった。

 自民党は03年の前回衆院選で、約2066万票で01年参院選より約45万票減らす一方、公明党は03年は約873万票で01年参院選より約54万票増やした。これは一部の自民党候補が「比例は公明党」と呼びかけたことが一因と指摘された。今回は、「比例は公明党」と呼びかける自民党候補が増えたにもかかわらず、自民、公明両党の得票が増えた。

 民主党は、前回より約105万票少ない約2103万票にとどまった。共産党の約491万票と社民党の約371万票はともに前回を上回り、党勢衰退に一定の歯止めをかけた格好だ。

 また、自民党は今回、小選挙区との重複立候補者が事前の予想以上に多く小選挙区で当選したため、比例名簿の登載者不足という異例の事態に直面した。東京ブロックでは、割り当てられるはずだった8人目の当選枠が社民党に回った。

 また、北関東、南関東、近畿、四国の4ブロックで、同一順位で並ぶ小選挙区との重複立候補者より下位の候補が当選した。こうした下位の候補は、「候補者が多い方が選挙運動に有利なので名簿に載せているだけ」という例が多く、当選は異例だ。南関東ブロックでは、公示直前に名簿登載が決まった党本部や県連の職員が当選した。

(2005年9月12日14時10分 読売新聞)

1671名無しさん:2016/07/25(月) 23:48:48
http://www.yomiuri.co.jp/election2005/news/20050912i404.htm
「ホリエモン」次も広島6区で

 広島6区で、国民新党の亀井静香さん(68)に敗れたライブドア社長、堀江貴文さん(32)は12日朝、広島県尾道市内のホテルで記者会見し、次回衆院選も広島6区から立候補する意向を改めて表明した。

 自民党の大勝で衆院議員の任期の4年間は解散がないと予測したうえで、「その間に準備ができる。今回、選挙に関心をもってくれた10代の若者が有権者になってくれるのもアドバンテージになる」と話した。

 堀江さんは、ピンクのTシャツの上に、シャツを羽織るいつものスタイルで会見に臨み、「勝てなかったのは残念だが、多くの人に応援してもらい、充実した毎日だった」と振り返った。

(2005年9月12日14時4分 読売新聞)


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