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スーフィズムに関するHP

1スーフィズムに関するHP開設:2004/01/19(月) 15:34
はじめまして。

日本に在住のトルコ人です。この度、イスラームとスーフィズム、そしてトルコの紹介に関するHPを開設することになりました。このHPを通じて皆様と交流し、世界平和に少しでも貢献させて頂ければと思います。お時間のあるとき是非訪問して下さい。お待ちしております。
宜しくお願い致します。

http://www.yoyogi-uehara.net

3756OS5:2023/10/23(月) 10:14:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/72221076103d9175648303266fa54560be8307c2
ガザ地区に支援物資到着「全然足りず人道危機変わらない」
10/22(日) 18:30配信パレスチナ・ガザ地区にトラック20台分の人道支援物資が運ばれてから一日が経ちましたが、「人道危機は変わらない」として国連などから追加の支援を求める声が上がっています。

■支援物資到着も「全然足りない」

 イスラエルによる「完全包囲」開始後、初めてガザ地区に支援物資が到着しました。今回到着した支援物資は医療品や食料などトラック20台分です。しかし…。

 ガザ北部から退避してきた人:「210万人以上の住民に対して20台程度の物資を運んで意味があるというのか?誰がもらえるんだ?全然足りないじゃないか」

 国連は「22日にも20台から30台のトラックがガザ地区に入る可能性がある」としていますが、必要物資を最低限満たすためには一日あたりトラック100台分の輸送が必要だとしています。

 こうしたなか、イスラム組織「ハマス」は先日解放した親子2人のほかに女性2人を解放する意向を仲介役のカタールに伝えたものの、イスラエル側が拒否したと主張しました。イスラエル首相府は「ハマスの虚偽のプロパガンダに乗らない。人質全員の帰国にあらゆる手段を講じる」と反発しています。

 また、イスラエル軍は地上侵攻を念頭に、ガザ地区への「攻撃を強化する」と警告。

 イスラエル軍 報道官 ダニエル・ハガリ少将:「命を守るために南へ移動して下さい。私たちは(ガザ地区への)攻撃を強化します」

 ガザ地区北部の住民に、南へ退避しない場合“テロ組織の一員とみなす”としました。ところが、イスラエル軍は住民が退避してきたガザ地区南部にも空爆を行っています。

 また、イスラエル軍は22日、ヨルダン川西岸地区ジェニンの難民キャンプにあるモスクを空爆したと明らかにしました。公開されたモスク内部の映像には、地下へとつながっているとみられる入り口がありました。イスラエル軍は「ここで差し迫ったテロ攻撃が計画されていた」と説明しています。

 近く始まるとされるガザ地区への地上侵攻。イスラエル軍の参謀総長は精鋭歩兵部隊「ゴラニ旅団」を前に地上侵攻に移る構えを強調しました。

 イスラエル軍 ハレビ参謀総長:「我々はガザ地区に入り、ハマスを壊滅させるための作戦に着手する」

テレビ朝日

3757OS5:2023/10/23(月) 21:29:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/f3c71fc277debafd2b48e5a3f009036824ba822a
ガザ地区の人口過密は世界有数、東京や大阪の都市部に匹敵 3D地図で見る人口分布
10/23(月) 16:22配信

産経新聞
ガザ地区と東京都の人口密度の比較

イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区のガザ地区は、東京や大阪の都市部に匹敵する世界有数の人口過密地域だ。現在、多くの住民が狭い地区内に閉じ込められる形で人道危機に直面している。パレスチナ自治区(ガザ地区とヨルダン川西岸地区)の人口分布を動く3D地図で可視化すると、ガザ北部の住民が南部へ避難することの困難さが浮き彫りになった。またガザの人口密度や年齢構成を、日本や国内の都市と比較し、人道危機の背景を探った。

【写真】ガザ近郊で行われていた野外音楽フェス中に裸で連れ去られたドイツ人女性

■日本一の豊島区より過密な地域も

ガザ地区は地中海沿岸に細長く横たわり、長さ約40キロ、幅6〜12キロ、面積365平方キロのエリアに約220万人が暮らしている。外務省のパレスチナ自治区の基礎データでは、ガザ地区の面積は福岡市よりやや小さいと表現されている。細長い外形は日本の種子島(444平方キロ)に似ているとも言われるが、面積はガザの方が小さい。

ガザ地区の人口密度は1平方キロあたり6018人で、東京都全体の6425人に迫る。なかでも北部の中心都市、ガザ市の人口密度は1万人を超え、日本の自治体では川崎市や大阪府吹田市といった大都市の衛星都市と同規模だ。

またWorldpopのデータによると、ガザ地区の中には人口密度が1平方キロあたり3万人を超える場所も多数ある。人口密度が日本一高い自治体の東京都豊島区(2万3479人)と比べても、局所的とはいえガザ地区の過密ぶりがよく分かる。

記事の冒頭に掲載した3D地図「ガザ地区と東京都の人口密度の比較」を見ると、ガザでは北部を中心に、東京23区内よりも山が高く赤色が濃い部分が多数みられる。こうした超過密地域の住民が一斉に避難することは、移動手段と受け入れ先確保の両面で困難と言わざるをえない。

イスラエル軍は今月13日までに、ガザ北部の全住民約110万人に避難するよう通告を出し、同軍の報道官によると約70万人が南部へ移動した。70万人は、日本では県庁所在地の岡山市や静岡市の人口に近い。また国連は、ガザ地区全体で約140万人が自宅を追われたと推計している。その規模は、ガザ地区と面積が近い福岡市の全市民160万人に匹敵する。

■子供が圧倒的に多い人口構成

ガザ地区での被害や人道危機は、人口の多さや人口密度の高さに加えて、年齢構成も事態を深刻化させる要因になっている。

パレスチナ自治区は子供や若者の比率が高く、住民の半数近くが20歳未満だ。人口ピラミッドは、1950年頃の日本と同様に、年齢が低いほど人口が多い「富士山型」になっている。このためイスラエル軍の攻撃では子供が被害を受けやすい状況にある。ガザの保健当局は22日、死者4651人のうち4割にあたる1873人が子供だったと発表した。

日本の現在の人口構成は約半数が50歳以上で、人口ピラミッドは「つぼ型」になっており、パレスチナ自治区とは大きく異なる。

イスラエル軍は戦車など軍用車両によるガザ包囲を強めており、地上作戦が現実味を帯びている。10月7日に始まった大規模戦闘での死者は、双方合わせて6000人を超え、緊張緩和の兆しはない。国際社会は「人道回廊」の設置を目指し、21〜22日にはガザ地区への物資搬入が行われたが、隣国エジプトはガザ住民の避難受け入れを拒否しており、厳しい人道危機が続いている。(データアナリスト 西山諒)

3758OS5:2023/10/23(月) 21:30:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d4e497246a95871de11f1bdeada9b68b4e6863c
イスラエルのガザ作戦、主戦場は地下トンネルか 全長480キロ、ハマスの待ち伏せ警戒
10/22(日) 17:35配信


産経新聞
ガザ地区

イスラエル軍がイスラム原理主義組織ハマスの壊滅のため、パレスチナ自治区ガザで地上作戦を行うとの見通しが強まっている。ハマスはガザに張り巡らせた地下トンネル網からゲリラ戦を仕掛けるとみられ、人口密集地の北部のガザ市などで接近戦が展開される可能性がある。


イスラエルは2005年にガザから完全撤退し、08年と14年に地上作戦を展開したが、今回は過去に例のない規模の作戦になる公算が大きい。

米紙ワシントン・ポスト(電子版)などは22日までに、イスラエル軍の地上作戦とハマスの戦闘の展開を予測する記事を掲載した。

それによると、ハマスは21年、全長480キロに及ぶ地下トンネルを建設したとしていた。イスラエルの監視を逃れ、物資や武器を密輸するために使われてきた。現在のトンネルはコンクリート壁で覆われ、発電機を備え、ロケット弾の保管庫や戦闘部隊の待機部屋もあるという。ハマスはイスラエル軍の空爆の影響を受けない深部に幹部の司令室を設けたとされる。トンネルは深いところでは地下40メートルに達するとみられている。

イスラエル軍の激しい空爆で現在、地上にはがれきが散乱する。ハマスはこれを逆手に取り、がれきの中に地雷や爆発物を仕掛けたうえで、建物の高層階に狙撃手を配置し、イスラエルの進軍を妨げる戦略を描いているとの指摘がある。

イスラエル兵はトンネルや建物に入り込み、戦闘員や推定200人とされる人質を捜索しながら戦わざるを得ない。ハマスの待ち伏せ攻撃を警戒する必要がある。ハマスは軍事物資を民間施設にも隠しているとみられており、市街地で戦闘が起きれば住民に被害が広がる恐れが強い。

一方、20日付のイスラエル英字紙エルサレム・ポストは、イスラエル軍が人質救出作戦の策定を進めていると報じた。民間のIT(情報技術)専門家の協力を得て、ネット上の動画や市中の監視カメラの映像を分析し、人質の所在特定を急いでいるという。(テルアビブ 佐藤貴生)

3759OS5:2023/10/24(火) 15:25:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e83ac457a70b7a7db3d589ace164216a3fc9125
米、自国民60万人の退避準備 パレスチナ情勢悪化なら 報道
10/24(火) 14:58配信
時事通信
ベイルートの米大使館付近で衝突するデモ隊と治安部隊=18日(EPA時事)

 【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は23日、米政府がパレスチナ情勢が悪化した場合を想定し、イスラエルと隣国レバノンに住む自国民60万人以上の退避計画を準備していると報じた。


 ただ、大規模な退避が必要となるのは「最悪のシナリオ」で、実行に移される可能性は低いとみているという。

 同紙は「あらゆることを想定して計画を立てなければ無責任だ」とする米政府関係者の発言を伝えた。「バイデン政権は事態が手に負えなくなることを非常に心配している」との声も報じた。

 報道によると、米政府が懸念しているのは、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘に加え、レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラとイスラエルの交戦が本格化する事態。加えて、アラブ諸国でイスラエルに対する抗議活動が広がることも警戒している。

3760OS5:2023/10/24(火) 18:30:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/570538e3afff45a3d8294c96dc40cb7c98a8e34a
イスラエル周辺国でも緊張 親イラン系武装勢力が活発化し圧力に
10/24(火) 16:12配信
毎日新聞
イスラエル軍との戦闘で死亡したヒズボラのメンバーの葬儀で、ひつぎをかつぐ支持者ら=レバノン東部バールベックで2023年10月23日、ロイター

 パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が続く中、イスラエルの周辺国でも緊張が高まりつつある。イスラエルと敵対しているイスラム教シーア派国家イランの支援を受ける武装勢力が展開しており、イスラエルに圧力をかけているためだ。イスラエル軍がガザ地区に地上侵攻すれば、こうした武装勢力が攻勢を強め、混乱が深まる恐れがある。

 ◇シリアの空港に攻撃 標的はヒズボラか

 国営シリア・アラブ通信などによると、シリアでは22日、首都ダマスカスと北部アレッポの空港でイスラエルによるとみられる攻撃があり、ダマスカスでは空港関係者2人が死亡した。

 シリアのアサド政権はイランと緊密な関係を築いており、民兵組織の派遣や軍事支援を受けている。イランが支援するレバノン南部のイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する武器供与のルートにもなっているとされ、以前からイスラエルによるとみられる攻撃が繰り返し起きていた。22日の攻撃もヒズボラに供与する武器が標的だった可能性がある。

 ヒズボラはレバノン南部からイスラエルに向け、対戦車砲などによる攻撃を繰り返しており、イスラエル軍もドローンや砲撃などで応戦している。ロイター通信によると、ハマスとの戦闘が始まった7日以降、イスラエル側では少なくとも兵士5人と市民1人、レバノン側ではヒズボラの戦闘員27人とパレスチナの武装勢力11人、市民4人が死亡した。

 ◇イスラエル北部住民避難 戦線拡大警戒

 イスラエルは北部の42の集落で住民を避難させ、戦線の拡大に備えている。ネタニヤフ首相は22日、北部のイスラエル軍の部隊を視察し、「ヒズボラが全面的に参戦すると決めたら、我々は想像を絶する反撃を加える。ヒズボラやレバノンに破壊をもたらすだろう」と警告した。

 一方、イラクでは22日、米軍を受け入れている西部の空軍基地が無人機による攻撃を受け、イランの支援を受ける民兵組織が犯行声明を出した。米シンクタンク「戦争研究所」によれば、イラクの民兵組織が米軍を狙って攻撃したのは18日以降5回目という。ロイター通信によると、米軍を狙った無人機攻撃は23日にも、シリア南東部で発生した。また、イランの支援を受けているとされるイエメンの武装組織フーシ派は19日、イスラエルを狙ったとみられる巡航ミサイルや無人機を発射し、米軍に撃墜された。

 ◇イラン、「ゆっくり」介入強める戦略

 ヒズボラなどがイスラエルに攻勢をかけているのはなぜなのか。中東情勢に詳しいエジプトの専門家、ムハンマド・アバディ氏は「南北に二つの戦線を作り出し、戦力を分散させるという戦略的狙いがある」とみる。

 アバディ氏によると、イランはハマスやヒズボラの支援を通じて、イスラエルを南北から包囲する形で圧力をかけてきた。イスラエル軍が地上侵攻してハマスが壊滅すれば、これまでの支援が無駄になるうえ、イスラエル軍が次の「標的」をヒズボラに定める可能性もある。そのため、本格的な戦争にならない形で「ゆっくりと」介入を強めているのが現状だという。

 ただ、イスラエル軍によるガザへの地上侵攻が始まれば、紛争の度合いはさらに激化する可能性がある。イランメディアによると、イランの最高指導者ハメネイ師は17日、「シオニスト政権(イスラエル)の犯罪が続くなら、イスラム教徒や抵抗勢力を誰も止められなくなる。ガザ空爆は即時に止めなければならない」と警告。アブドラヒアン外相も15日、「もしガザの残虐行為をやめなければ、イランは単なる傍観者ではいられない」と語っている。

 ◇戦争になる可能性、米軍の展開で抑止か

 今回の紛争がイランとイスラエルの交戦に発展する可能性はあるのだろうか。アバディ氏は「地上侵攻になればヒズボラが介入を強めるのは避けられない」としつつも、「イランは自軍が標的になった場合だけ参戦するとしており、国家として直接イスラエルと戦うことはないだろう。米国との戦争になるからだ。域内にはすでに米軍が展開しており、イランにとってはリスクが大きい」と指摘する。【カイロ金子淳】

3761OS5:2023/10/25(水) 10:45:39
https://www.asahi.com/articles/ASRBJ61B0RBJUHBI01R.html?iref=comtop_ThemeLeftS_03
完全封鎖のガザ「水のボトル一本も入らず」 病院は崩壊の瀬戸際に
有料記事イスラエル・パレスチナ問題

イスタンブール=高野裕介 エルサレム=武石英史郎2023年10月16日 18時40分
 イスラム組織ハマスを壊滅するとして、イスラエル軍が攻撃を強めるパレスチナ自治区ガザ地区で、医療が崩壊の瀬戸際に立たされている。病院の多くはイスラエル軍からの退去要求に応じず稼働を続けているが、治療に必要なあらゆる物が底を突きかけている。

 「薬、電気、水のすべてが足りない。病院が、あと3日以上持ちこたえられるとは思えない」

 イスラエル軍が退避の警告を出し続けているパレスチナ自治区ガザ地区の北部にいる救急隊員の30代男性は15日夜、朝日新聞の電話取材に危機感をあらわにした。

 男性によると、患者を搬送しているコッズ病院では、イスラエル軍の空爆が始まった後、近くに爆撃があった。過去2日間で4人の救急隊員が死亡し、イスラエル軍の攻撃を受けて使えなくなった救急車もある。病院はけが人であふれかえり、外で治療に当たる医師や看護師もいる。新たな重傷者を受け入れるため、回復する前に退院させられる患者も多い。

 最大の問題は、病院の発電機を動かすためのディーゼル燃料がまもなく底を突くことだ。救急車の燃料もなくなる。イスラエル軍はガザ地区南部への移動を求めるが、男性は「燃料がないのに患者の搬送なんてできない」と憤る。

「もし良心が生きているのなら助けて欲しい」
 イスラエルが9日に始めたガ…

3762OS5:2023/10/26(木) 19:25:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4b1f63c52e0293f3285785e1a2144334df8940d
ヨルダン王妃「明らかな二重基準」 イスラエル支持の欧米批判
10/26(木) 15:26配信


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毎日新聞
ヨルダンの国旗=ゲッティ

 パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘が続く中、イスラエルを強く支持する欧米諸国の姿勢について、ヨルダンのラニア王妃(53)が「二重基準だ」と異例の批判を展開した。24日放映の米CNNの番組で語った。

【写真まとめ】焼け焦げた家、銃弾痕…ハマス襲撃後の村

 中東ではイスラエルと敵対する国が多い中、ヨルダンは1994年にイスラエルと国交を正常化。アラブ・イスラム諸国とイスラエルの双方との協調外交を軸としている。

 王妃はイスラエルの人々を殺害したハマスについて「もちろん非難する」と述べる一方、イスラエルによるガザ空爆を非難しない欧米について、「ここ数週間、私たちは明らかな二重基準を目の当たりにしている」と批判した。

 さらに「なぜイスラエル側に偏るのか。欧米のメディアや政治家は、すぐイスラエルに都合のいい物語を採用する。(人が死亡した場合)パレスチナ人は『死ぬ』と表現され、イスラエル人は『殺される』と表現される」と述べた。そのうえで、即時停戦を実現できない国際社会の対応に苦言を呈した。

 ラニア王妃は銀行員などを経て93年にアブドラ皇太子(現国王)と結婚し、現在は4児の母。SNS(ネット交流サービス)を活用し、ユーチューブなどでも積極的な発言を続けている。【ロンドン篠田航一】

3763OS5:2023/10/29(日) 00:04:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea81ccd41e7b8948e2897cfc47423d67886c485c
国連総会、ガザ「人道休戦」決議を採択 日本は棄権、地上侵攻再考促す
10/28(土) 5:05配信
時事通信
27日、国連総会で行われたパレスチナ自治区ガザでの休戦に関する決議採択=ニューヨーク(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】国連総会(193カ国)は27日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの大規模衝突を巡り、「人道目的の休戦」を求めるアラブ諸国主導の決議を121カ国の賛成多数で採択した。


 法的拘束力はないものの、ガザの人道状況が著しく悪化する中、地上侵攻に踏み切る構えのイスラエルに対して強く再考を促した形だ。

 決議は加盟国の幅広い支持を得るため、当初案の「即時停戦」から表現を緩和。「敵対行為の停止につながる即時かつ持続的な人道目的の休戦」を要求した。ただ、ハマスに対する非難が盛り込まれていないことから、日英独伊など44カ国は棄権し、米国やイスラエルなど14カ国が反対した。残りは投票しなかった。

3764OS5:2023/10/29(日) 19:38:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/11274b214787debb197ad1cded47a1a15a1fafeb
国際社会で自制要求強まる 対イスラエル、ガザ人道危機で
10/29(日) 7:02配信

時事通信
27日、ニューヨークで行われたパレスチナ自治区ガザを巡る休戦決議を採択した国連総会(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】イスラム組織ハマス壊滅に向け、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を強化するイスラエルに対し、自制を求める国際社会の声が強まっている。


 ガザで深刻化する人道危機を受け、7日のハマスによる攻撃直後はイスラエル擁護の姿勢を鮮明にしていた米欧諸国も「戦闘の一時停止」支持に方針を転換。空爆の手を緩めないイスラエルへの圧力が高まっている。

 国連総会は27日、「人道目的の休戦」を要求するアラブ諸国主導の決議を121カ国の賛成多数で採択した。法的拘束力はないが、全193加盟国のうち6割以上が賛同し、一定の政治的重みを示すことに成功した。

 日英など44カ国は棄権したものの、ハマスを直接非難する記述がなかったことが主な理由で、多くが戦闘中断の重要性では一致している。上川陽子外相は27日の記者会見で「人道目的の一時的な戦闘休止が重要だ」と指摘。英国も「ガザの人々に救援物資を届けるため、戦闘の一時停止が必要だと認める」との立場だ。

 26日には欧州連合(EU)も「人道回廊設置や戦闘の一時停止」を呼び掛ける共同宣言を出した。ナチスによるユダヤ人虐殺に対する責任からイスラエルを支援してきたドイツも当初は難色を示したものの、宣言内容に合意した。

 イスラエルの自衛権を全面的に支持する米国も、人道危機軽視との批判を浴びるにつれ、停戦に否定的な外交姿勢を修正。27日の決議採決では「ハマスに言及していない」として反対したが、国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は同日、人質解放や人道目的のための戦闘停止については支持を表明した。

 他方、法的拘束力のある決議を採択できる国連安保理では米ロ、米中対立が影響し、これまで4回の採決はいずれも否決に終わった。ただ、非常任理事国10カ国は「われわれには責任がある」(マルタ)として新たな決議案作成に取り組んでおり、イスラエルの行動抑制を目指す動きが続いている。

3765OS5:2023/10/30(月) 19:27:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/5da549d19aa29033013dfa7ad23db2cc4d04144e
国連総会で対イスラエル不満表面化 ハマス批判が分けた2案の成否
10/28(土) 17:45配信


毎日新聞
ハマスの名指しを避け、「人道的休戦」を求める決議を採択した国連総会=米ニューヨークの国連本部で2023年10月27日、AP

 イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスの戦闘開始から約3週間。国連総会(193カ国)は27日、「人道的休戦」などを求めたヨルダン提出の決議案を賛成多数で採択し、国際社会はようやく「一つの声」の発信にこぎつけた。一方、イスラエルを支持する米国の意向が反映されたカナダ提出の修正案は必要な賛成票数に届かず、加盟国が抱く対イスラエル不満が表面化した形となった。


 この日、採決にかけられた二つの決議案の違いは、ハマスのイスラエルに対するテロ行為の責任を明記するか否かに絞られた。

 ヨルダン案の共同提案国に名を連ねたパキスタンのアクラム国連大使は採決前、ハマスを名指ししたカナダ案について「片方だけを非難するのは公平ではない」と表明。「イスラエルによる(パレスチナの)占領が問題の原罪だ」と訴えると、議場から大きな拍手が起きた。

 これに対し、カナダのレイ国連大使は、ハマスの責任を明記しないヨルダン案を採択すれば、総会が「世界最悪のテロ攻撃の一つ」から目をそらすことにつながると主張。米国のトーマスグリーンフィールド国連大使も、ハマスへの非難がないヨルダン案は「悪の不作為だ。ハマスの蛮行を擁護し、勢いづける」と強い言葉で非難し、カナダ案を支持するよう訴えた。

 だが、最初に採決にかけられたハマスを名指しするカナダ案に多くの支持は集まらなかった。アラブ諸国や中国、ロシア、南アフリカなど55カ国が反対。米欧を中心に日本も含めた88カ国が賛成したが、採択に必要な賛成・反対の合計数の3分の2以上には届かなかった。

 一方、ヨルダン案の投票が始まると、議場のスクリーンに表示された賛成数はすぐに100を超え、121カ国の賛同を得て採択された。反対は米国とイスラエルなど14カ国だけだった。米国に近い欧米諸国にも同調しない国が出て、英国やドイツ、日本は棄権。フランスやスペインなど両案に賛成した国もあった。国際世論を形成しようとする米国の思惑は外れた形になった。

 世界の平和と安全に主要な責任を負う安全保障理事会が大国の拒否権行使の応酬で行き詰まる中、加盟国には人道危機の回避に向けて「総会が発するメッセージの重みはこれまで以上に増している」(国連外交筋)との共通理解が広がる。両案に賛成票を投じた安保理の常任理事国フランスのドリビエール国連大使は「ガザの状況は破局的であり、人道的休戦の実現のために協力しなければならない」と説明し、今は人道支援を最優先すべきだと訴えた。【ニューヨーク八田浩輔】

3766OS5:2023/10/30(月) 19:35:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c48a5468c21d33a80b4d77b3f170e4dfa4d160d
ハマス壊滅へ長期戦辞さず ガザ作戦「第2段階」入り イスラエル首相
10/29(日) 20:34配信


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時事通信
イスラエルのネタニヤフ首相(EPA時事)

 【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘が「第2段階」に入ったと明言した。

【写真特集】ガザ衝突〜「最悪の虐殺」〜

 大規模な地上侵攻に対する国際社会の懸念が高まる中、作戦の強化を内外に示し、「ハマス壊滅」という目的のためには長期戦も辞さない強い意志を示した。

 イスラエル軍は、ハマスが越境攻撃でイスラエル南部を急襲した7日から、ガザに空爆攻撃を加えるとともに、ハマスの主要拠点があるガザ北部の住民に南部への退避を勧告した。さらに、地上部隊を散発的にガザ内へ投入。ハマスの拠点を攻撃したほか、人質に関する情報を収集し、より広範な戦闘への「地ならし」を進めてきた。

 「第2段階」が本格的な地上侵攻を意味するかについて、ネタニヤフ氏は言及を避けた。それでも「これは2度目の独立戦争だ。地上で、海で、空で、われわれは戦う。地上でも地下でも敵を壊滅する」と宣言しており、攻撃の強度が格段に上がることは確かだ。

 実質的に地上作戦が本格化しても、ネタニヤフ氏がそう明言しない可能性もある。一気に攻め入る大規模な地上作戦ではなく、段階的に強度を上げながら少しずつ前進する作戦ではないかとの見方もある。

 ガザでの人道状況が極度に悪化し、多数の人質が依然として拘束下にある状況での攻撃強化に、国際社会からは懸念の声が相次いでいる。イスラエルが大規模な地上作戦に踏み切った場合、イランの影響下にあるレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラが参戦する恐れも拭えない。

 だが、政府方針の根幹にあった「ハマスは戦闘を望んでいない」との見立てが「思い込み」だったと明らかになり、イスラエル側の「安全神話」が崩れた反動は大きい。「ハマス壊滅」を掲げた以上、地上侵攻は不可避とみられる。人質奪還というミッションを抱えつつ、徹底抗戦に出るハマスと対峙(たいじ)するのは困難を極めると予想され、作戦の長期化は泥沼に陥るリスクをはらむ。

3767OS5:2023/10/30(月) 19:37:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/4412a516ec4533956baeaad3b270a3878c21a078
支援物資保管庫で略奪 国連が「秩序崩壊」警告 ガザ
10/29(日) 21:32配信
時事通信
 【パレスチナ自治区ガザAFP時事】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は29日、パレスチナ自治区ガザにある支援物資保管庫が略奪を受けたと明らかにした。

 イスラエルによる攻撃と封鎖によって「秩序が崩壊し始めたのではないかと懸念している」と警告している。

 UNRWAのガザ地区責任者、トーマス・ホワイト氏は「ガザの中部や南部にある数カ所のUNRWA保管庫や配給所が数千人に襲撃され、小麦粉や衛生用品などが奪われた」と説明。このうち中部にある施設には、21日にガザへの搬入が始まったエジプトからの人道支援物資が保管されていたという。

3768OS5:2023/10/30(月) 19:37:49

https://news.yahoo.co.jp/articles/e4c4675c0f1bbdc56b6590c28f1f7027f0794daa

深刻化するガザの人道状況 国連が「秩序崩壊」の兆しを警告
10/30(月) 13:53配信

CNN.co.jp
パレスチナ自治区ガザ地区との境界付近を移動するイスラエル軍の戦車=28日、イスラエル・スデロト

パレスチナ自治区ガザ地区/エルサレム(CNN) イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区の人道状況について、国連のグテーレス事務総長は26日、「刻一刻と深刻化を増している」と述べ、社会秩序が崩壊し始めたとの認識を示した。

【映像】ガザに夜間の空爆、報復開始以降最大の激しさ

国連によると、現地では追い詰められた住民数千人が支援物資の倉庫に侵入し、小麦粉や衛生用品などを奪う事態となっている。通信網は27日夜から遮断され、29日午前までに復旧したのは一部に限られている。

国連の世界食糧計画(WFP)も支援物資の一部が盗まれたことを認め、飢餓の拡大に懸念を示した。WFPパレスチナ事務所のアブドルジャーベル代表は「住民が希望を失い、刻々と追い詰められている証拠だ。人々は飢え、孤立し、この3週間ずっと暴力と多大な苦難にさらされ続けている」と指摘した。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のガザ地区責任者、ホワイト氏も秩序崩壊の兆しに懸念を示し、住民は恐怖と不満、絶望感を募らせていると指摘した。

ホワイト氏はまた、ガザ北部で避難通告を受けた多数の住民が南部へ移動したことで地域社会に大きな負担がかかり、公共サービスが崩壊しつつあると訴えた。

イスラエル軍は29日、北部住民に避難を急ぐよう新たな通告を出したが、地区内の通信網が寸断されているため、避難通告がどこまで伝わったかは明らかでない。

パレスチナ赤新月社(PRCS)によると、これまでにガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所を通過した支援物資のトラックは計94台前後。29日には食料や医療用品を積んだ10台がガザに入った。

イスラエル軍のハガリ報道官は29日、SNSに投稿されたビデオ声明で、エジプトと米国が主導する人道努力は拡大するだろうと述べたが、詳細には言及しなかった。

イスラエル軍はこれまでガザ地区の物資不足を否定してきた。国連は物資の搬入を大幅に強化する必要があるとして、人道的休戦を呼び掛けている。

イスラエル軍によると、ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによる今月7日の奇襲攻撃以降、イスラエル側では1400人以上が死亡した。

パレスチナ保健省はガザ地区からの情報として、イスラエル軍の空爆で少なくとも7950人のパレスチナ人が死亡し、2万人以上が負傷したと発表している。

イスラエル軍は空爆に加え、本格的な地上作戦を開始している。イスラエルのメディアが公開したビデオをCNNが分析したところによると、地上部隊は境界から3キロあまりガザ側に入ったとみられる。28日に撮影されたビデオには、兵士らがガザ側のホテルの屋上にイスラエル国旗を立てる場面が映っていた。

イスラエル軍は29日の声明で、直近の24時間にハマスの司令本部や監視塔、ミサイル発射場など450カ所あまりを攻撃したと発表した。

PRSCによると、ガザ市では29日、市内で2番目の規模を持つアルクッズ病院の施設が、イスラエル軍の空爆で大きな被害を受けた。

アルクッズ病院には数百人の患者が入院しているほか、約1万2000人の住民が避難している。

PRSCは、イスラエル軍が同病院の医療スタッフや避難民、患者を退去させるために、隣接する建物を狙ったとの見方を示した。

3769OS5:2023/10/30(月) 19:38:06
同病院の責任者がCNNに語ったところによると、29日夕方までに病院周辺が3回にわたって攻撃を受けた。

PRSCは29日午前、イスラエルから警告を受け、同病院からただちに避難するよう指示されたと述べていた。これに対して世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、患者たちの命を危険にさらすことなく避難させることは不可能だと指摘した。

イスラエル軍の報道官はCNNの取材に対し、同病院には3週間前から繰り返し警告してきたと主張した。

国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官は29日、CNNとのインタビューで、民間施設を攻撃する決定を下した責任者は正当な理由を示す必要があると強調。住民への人道支援を妨害する行為は犯罪だとも指摘した。

イスラエルはICCの加盟国ではないが、国連には加盟しているため、国連安全保障理事会がイスラエルの行動をICCに付託することは可能だ。

人質解放に向けた交渉
ガザで拘束されている人質については、イスラエルが正確な人数を確認中。イスラエル軍は28日までに、拘束中とみられる230人の家族に通知したと発表した。

ハマスの指導者シンワル氏は28日の記者会見で、イスラエルで収監されているパレスチナ人約6630人の釈放と引き換えに、人質全員をただちに解放する交渉を始める用意があると表明した。

双方の対象人数に大きな開きがあるものの、家族らの代表者は同日の会見で、このような交渉を受け入れる意思があることをネタニヤフ首相に伝えたと発表した。

3770OS5:2023/10/30(月) 19:39:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/42eecac111d4446dc09b7c91d03054dd4748ea4e
「5分後、生きているのか」 ガザから切迫報告、焦る国内関係者
10/30(月) 18:43配信
毎日新聞
パレスチナ自治区ガザ地区にいるスタッフが、認定NPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」の手島正之さんに送ってきた動画には、学校の敷地内に多くの避難民が集まっている様子が映っていた=東京都新宿区下落合3で2023年10月25日午後4時35分、一宮俊介撮影

 パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が続く中、日本国内の関係者も現地の情勢に焦りを募らせている。28日には、イスラエルのネタニヤフ首相が「戦争は第2段階に入った」と表明した。「命が助かるかどうかは運次第」。危険にさらされ続けている戦地からの報告も、切迫感を増している。

【写真特集】「ガザに戻った方がまし」最悪の避難

 ◇支援のNPO「まず即時停戦を」

 「5分後に生きているかどうかもわからない。自分の状況や何を経験したのかを、今のうちに伝えたい」

 長年パレスチナの支援にあたってきた東京都新宿区の認定NPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」は、7日のハマスの奇襲攻撃をきっかけに戦闘が始まって以降、ガザ地区に住むパレスチナ人の男性スタッフ(36)から届く音声メッセージで現地の状況を把握してきた。以前から電気や水道などのライフラインが不安定だったが、相次ぐ空爆で状況は悪化。インターネットもつながりづらく、スタッフは通信が可能なわずかな時間にメッセージを送り続けている。

 エルサレム事務所代表で、現在は帰国して日本の事務所から連絡を取り合っている手島正之さん(50)は「一時的な停戦ではなく、今すぐ戦闘をやめるべきだ」と話す。

 手島さんによると、現地のスタッフはガザ北部で妻と子供2人の4人で暮らしていたが、13日に隣家が空爆を受け、衝撃で自宅も全壊に近い状態になった。崩れ落ちてくるがれきの中、子供たちをかばいながら脱出し、現在は中部の知人宅に身を寄せている。避難する際も、空爆で街のあちこちから火の手が上がり、路上には焼け焦げた遺体が横たわるのを目の当たりにした。

 これまで届いた動画の中で、スタッフは一連の爆撃によっていとこを亡くしたことを打ち明けた。22日の連絡では、これまで避難先でパンや水などごくわずかな食料を分け合ってきたが、「ここ数日で食料が尽き、数キロ先まで確保に向かわざるを得なくなっている」と明かす。その間も空爆はやまず、スタッフ自身も首を負傷した。避難者の中には、空爆の恐怖で食料の調達を諦める人や眠れなくなる子どもが出ているという。

 スタッフは、支援物資がガザに到着したことも知ったようだったが、受け取れたのかは不明だ。「物資よりほしいのは、停戦という言葉。すぐに爆撃をやめて」と差し迫った状況を伝えてきているという。

 手島さんは「まず第一にされなければならないのは即時停戦。そして食料や水などの生活物資をいち早く現地に届けなければならない。この先被害規模がどのくらいになるか、想像もできない。すぐにでも支援できる環境を作るべきだ」と訴えた。

3771OS5:2023/10/30(月) 19:39:38
 ◇親族が犠牲に「これ以上増えないで」

 イスラエル側の関係者も、戦況の拡大を憂えている。

 九州で会社を経営するユダヤ系ベルギー人のダー・カシンスキさん(29)はこれまでの戦闘で、イスラエルで兵役に就いていた親族の女性、アディ・グロマンさん(19)を亡くした。「大規模な戦闘になれば、多くの人が傷つく。民間人はもちろん、アディのような兵士も含めてイスラエル人の犠牲がこれ以上増えないようにしてほしい。ハマスのテロ行為はやめさせなくてはいけないが、罪のないパレスチナの人たちも助かるようにしてほしい」と訴える。

 カシンスキさんによると、グロマンさんは高校卒業後に入隊して2年目。7日のハマスによる奇襲攻撃に巻き込まれ、命を落としたとみられている。「間もなく2年間の軍務を終え、世界中を旅し、大学に行き、自分の人生を生きることができるはずだった」と悔やむ。治安が悪化した今、「(訃報を聞いても)親族を訪ねることさえできない。それが悲しい」と語った。

 軍事衝突後、海外ではドイツでシナゴーグ(ユダヤ教会堂)に火炎瓶が投げつけられたり、米国でシナゴーグの理事長が殺害されたりする事件が起きた。カシンスキさんは先日、ガザ地区の人質解放などを求める集会に加わったが、同様の事件が起きないか怖がるイスラエル人もいるという。カシンスキさんは「日本で暮らしていても、すごく寂しく、怖いと感じることがある。ハマスに拉致され、人質になっている人たちが救出されることを願っている」と話した。【秋丸生帆、福島祥、一宮俊介】

3772OS5:2023/10/30(月) 19:40:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/597b419d3b06ab6870507e48e25166f511881d65
イスラエル首相に強い反感、攻撃と交渉で割れる世論
10/30(月) 19:19配信
産経新聞
イスラム原理主義組織ハマスとの戦争が「第2段階」に入ったと宣言したイスラエルのネタニヤフ首相の手腕に、国民の注目が集まっている。ネタニヤフ氏は治安維持に定評があっただけに、ハマスの越境攻撃を許したことへの反感は極めて強い。地上作戦の成否はネタニヤフ氏の政治生命をも左右しそうだ。

【写真】ハマスにほぼ裸で連行されたドイツ人女性

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、ネタニヤフ氏は28日夜、ハマスの攻撃以来、初めて記者団の質問に応じた。大きな被害が出たことの責任について問われ、「私の今の最重要任務は国を守り、兵士を完全な勝利へと導くことだ」と明言を避けた。

ネタニヤフ氏は29日未明、「ハマスの戦闘の意思に関する警告は全くなかった」とX(旧ツイッター)に投稿し、責任は軍や治安機関シンベトにあると示唆。しかし、戦時内閣の身内からも反発が出て、コメントの削除と謝罪に追い込まれた。

治安当局はハマスによる攻撃の時期を察知できなかったが、ネタニヤフ氏は警告を受けていたとの観測はある。英BBC放送(電子版)によると、ハマスが攻撃を始める3日前、エジプトから越境テロの計画があるとの情報が寄せられたが、ネタニヤフ氏は「完全な噓だ」と一蹴したという。

ネタニヤフ政権は今年、国会に対する最高裁の監視権限の縮小を進め、これに対する抗議として一部の予備役が服務を拒否した。ハマスの後ろ盾とされるイランなどがこの状況を「歴史的な好機」とみているとして、軍の情報当局がネタニヤフ氏に警告していたとも報じられた。

22日付の有力紙ハーレツは「彼は恐ろしい失敗の主犯であるのみならず、イスラエルにとって実在する脅威だ」とこき下ろす論評を掲載した。

ネタニヤフ氏は28日、ハマスの人質になった人々の家族と面会し、「全員の解放に向けてできることは全てやる」と約束した。家族の間ではガザの地上作戦を回避し、ハマスが人質解放の条件とするパレスチナ人服役囚の釈放に応じるべきだとの意見も多い。

その半面、街中ではハマス壊滅に向けて徹底的に攻撃すべきだとの意見も多く聞かれ、ネタニヤフ氏は困難な戦闘指揮を迫られている。(テルアビブ 佐藤貴生)

3773OS5:2023/10/31(火) 17:03:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6ff8265ae983b0263eb781b751ed293c08fd7db
きれいな水が尽きたガザ、「大惨事になる瀬戸際」 ユニセフ事務局長が警告
10/31(火) 13:40配信


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CNN.co.jp
水を求めて列をつくるパレスチナ人=ガザ地区ハーンユーニス

(CNN) 国連児童基金(ユニセフ)のキャサリン・ラッセル事務局長は30日、パレスチナ自治区ガザで水の供給が尽きかけている現状について「大惨事になる瀬戸際」の状態にあると警告した。

【画像】容器に給水するパレスチナの人々

ラッセル事務局長は国連安全保障理事会で、ガザの民間施設に対する激しい空爆によって壊滅的な被害が出ていると述べ、「ガザにほとんど残っていなかったきれいな水は急速に底を突きつつあり、200万人以上の人が悲惨な状況に追い込まれている。水供給施設の推計55%は修理や修復を必要としている」と報告した。

さらに、「一つしかない脱塩施設は容量の5%しか稼働していない。ガザに6カ所ある汚水処理施設は全て、燃料や動力がなくなって稼働を停止した」と指摘。現状について「大惨事になる瀬戸際」にあると述べ、きれいな水の供給が再開されなければ、渇きや水に関係する感染症のため、さらに多くの民間人が死亡するだろうと強調した。

ラッセル事務局長はまた、イスラエルとガザ地区およびイスラエルに占領されたヨルダン川西岸の両方で、子どもたちが負っている「恐ろしい心的外傷」にも目を向けるよう促した。

その上で、停戦を求める決議を直ちに安保理で採択し、安全かつ妨げられない人道支援、拉致されたり拘束されたりした子どもたち全員の即時解放、子どもたちの特別な保護を要求するよう訴えた。

「子どもたちは紛争を始めない。それを止める力もない。子どもたちは我々全員を必要としている。その安全と安心を我々の取り組みの最前線に据える必要がある」とラッセル事務局長は強調している。

3774OS5:2023/10/31(火) 22:29:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/e58ca12072dd23c6e82a269b12d1cfd42126851f
ガザ住民のエジプト移送案を検討 イスラエル、集団追放もくろむか
10/31(火) 21:42配信
共同通信
パレスチナ自治区ガザ南部の学校に避難した住民ら=29日(地元住民提供・共同)

 【イスタンブール共同】イスラエル情報省がパレスチナ自治区ガザの住民200万人以上を隣接するエジプト東部シナイ半島に移送させる戦時提案を検討しているとAP通信が31日伝えた。イスラエル首相府は、情報省がまとめた仮定の議論に過ぎないとしているが、ガザ住民の集団追放をもくろむ提案として波紋を広げそうだ。

 イスラエルはガザのイスラム組織ハマスと7日から戦闘を続け、12日、ガザ北部の住民110万人に対し、エジプトに近いガザ南部に避難するよう通告、地上作戦を拡大している。これまでのところ、ハマス掃討に集中するとして、掃討後の計画を明確にしていない。

3775OS5:2023/10/31(火) 22:30:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/9041d55f520c33ba20a00d43cf8c893c4b2b698b
ガザの国連倉庫で食料略奪 秩序崩壊の懸念 イスラエル軍「食料不足は起きていない」
10/30(月) 1:16配信


テレビ朝日系(ANN)
"ガザの国連倉庫で食料略奪 秩序崩壊の懸念 イスラエル軍「食料不足は起きていない」"

食料不足が深刻化しているパレスチナのガザ地区では、国連機関の倉庫で食料を略奪する事件が起きました。ガザ地区での秩序の崩壊も懸念されます。

 UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)はガザの中部と南部にある倉庫や配送センターで28日、数千人が押し入り、小麦粉や衛生用品などを略奪したと声明で明らかにしました。

 倉庫の一つは、エジプトから入った支援物資の保管場所だったということです。

 UNRWAガザ地区の責任者は、「3週間にわたる戦争と厳しい封鎖を経て、社会秩序が崩壊し始めたことを示す憂慮すべき兆候だ」と警告しました。

 この一週間で支援物資を運ぶトラック約80台がガザに入りましたが、28日の通信遮断でさらなる物資の受け入れに関する調整ができなかったということです。

 一方、CNNの報道によりますと、29日には支援物資を積んだ10台のトラックがエジプトからガザに入ったということです。

 イスラエル軍は今後数日にもっと多くのトラックが入るだろうとしつつ、「ガザには食料不足は起きていない」と述べ、水や医薬品も十分にあると主張しました。

テレビ朝日

3776OS5:2023/11/01(水) 07:16:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5079ca0a85d28fea32f7f5bc14cd578ca0042ff
スラエル軍地上部隊、ガザ市の市街地に 今後ハマスと衝突も
10/31(火) 21:40配信


毎日新聞
イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区の境界付近を進むイスラエルの軍用車両=2023年10月31日、ロイター

 イスラエル軍は31日、パレスチナ自治区ガザ地区北部から進軍した地上部隊が最大都市・ガザ市の市街地に入ったと明らかにした。今後、住宅密集地でイスラム組織ハマスの戦闘員と衝突する可能性がある。

【写真】ハマスに人質として拘束され、救出された女性

 イスラエル軍広報官は30日、戦車などによる攻撃と戦闘ヘリコプターやドローン(無人機)による空からの攻撃を組み合わせ、複数のハマスの司令官を殺害し、ガザ北部の侵攻を進めていると明らかにしていた。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、イスラエルの戦闘車両は30日、ガザ地区の北西部、北東部、中部の3カ所から侵攻。侵攻した戦車は一時、ガザ市内の幹線道路に達し、その後に撤退した。イスラエル軍は31日、再び中部から戦車などを進軍させ、幹線道路を越えて西側の海岸沿いに向かっている。ガザ市街地を包囲する狙いとみられる。【エルサレム三木幸治

3777OS5:2023/11/01(水) 17:34:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/9188e795a15bf3d1d089a15fe947e8c25a45076a
死者1万人に迫る イスラエル、対ガザ攻撃緩めず 難民施設に空爆、50人超死亡か
11/1(水) 14:22配信
時事通信
イスラエルの空爆を受けたパレスチナ自治区ガザ市近郊の街を歩く住民=10月31日(EPA時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍は10月31日、パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリアの難民キャンプを空爆した。

 ガザ保健省はこの攻撃で50人以上が死亡したと発表。数十人ががれきの下に閉じ込められているもようだと指摘した。ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが7日にイスラエルを攻撃して以来、双方の死者は1万人に迫っている。イスラエルは攻撃の手を緩めておらず、犠牲者はさらに増える見通しだ。

 7日以降のイスラエル、ガザでの死者は計9900人以上。うち子供は3500人を超え、AFP通信によれば、国連児童基金(ユニセフ)の報道担当者は「この数字にがく然としている。ガザは数千人の子供の墓場と化した」と非難した。

3778OS5:2023/11/02(木) 06:56:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/91dbb91ca5228f5351b71ca94ce9480566969f1a
不法滞在のアフガン人、帰国期限迫り国境に殺到 パキスタン
11/1(水) 19:34配信
AFP=時事
パキスタン・チャマンのアフガニスタン国境で列をつくるアフガニスタン人難民を乗せたトラック(2023年10月31日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】パキスタンに約170万人いる不法滞在のアフガニスタン人に対し、自主的に帰国しなければ強制送還するとした政府の期限が迫る中、10月31日には3万人近くが国境検問所に列をつくった。

 パキスタンには、アフガニスタン人数百万人が暮らしている。そのうち、推定60万人が、イスラム主義組織タリバン(Taliban)がアフガニスタンの実権を再び掌握した2021年8月以降に避難してきた。

 パキスタン政府は11月1日から、帰国を拒否する不法滞在のアフガニスタン人を、新設した収容施設に移送し、強制送還の手続きをすると発表していた。

 パキスタンのサルフラズ・ブグティ(Sarfraz Bugti)内相は動画で、11月1日までは自主的な出国が認められるが、2日からは強制送還を行うと宣言した。

 政府高官によると、カイバル・パクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州の国境では10月31日午後に少なくとも1万8000人が7キロにも及ぶ列をつくった。

 入管当局によると、南部バルチスタン(Balochistan)州の検問所には約5000人が押し寄せた。

 タリバン暫定政府のモハマド・ヤクーブ( Mohammad Yaqoob)国防相は、パキスタンの方針は「残酷で野蛮」だと非難している。

 ペシャワル(Peshawar)に住むアフガニスタン人の少女(14)はAFPに、滞在に必要な書類はないができるだけ長くパキスタンに残るつもりだと話した。

「アフガニスタンでは教育が受けられなくなるから私たちは故郷には帰らない」「父には、もし自分がパキスタン当局に逮捕されても帰るなと言われている。アフガニスタンには人生がないから」と語った。

 首都イスラマバードでは、複数のアフガニスタン人学校が10月31日から休校している。教師らはAFPに、生徒が家族と一緒に身を隠しているからだと説明した。

 市内では警察と政府関係者の立ち会いの下、貧しいアフガニスタン人が住んでいた、泥で造られた違法建築の取り壊しが行われていた。

 難民の両親の元にパキスタンで生まれた男性(35)は自宅がブルドーザーに崩されるのを見ながら、「もうたくさんだ。道を教えてくれればきょうにも車を手配して出て行く。こんな屈辱には耐えられない」と嘆いた。

■前例のない取り締まり

 パキスタンは、アフガニスタン人の強制送還は国の「福祉と治安」を守るためだとしている。

 アフガニスタン難民の長期的な滞在が、パキスタンのインフラに大きな負担となっており、今回の方針は国民から幅広い支持を得られていると強調している。

 弁護士や人権活動家らは、今回の取り締まりは前代未聞の規模だと指摘。当局に対し、アフガニスタン人が尊厳を持って去ることができるよう、もっと時間を与えるよう訴えてた。帰国を迫られている人の中には、数十年間パキスタンに住んでいる人もいる。

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は10月31日、パキスタン政府は「脅迫、暴力、拘束」を用いて帰国を強制していると指摘した。【翻訳編集】 AFPBB News

3779OS5:2023/11/02(木) 11:32:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/284ebe23fb780744d9059b7439f343ca55590aa1
精鋭のイラン革命防衛隊「イスラム教徒の我慢は限界に達する」…中東紛争へ拡大の懸念
11/2(木) 10:22配信
読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 【テヘラン=吉形祐司】イスラエルがパレスチナ自治区ガザで地上作戦を拡大して以降、イラン要人の発言が過激化している。支援する中東各地の武装組織を総動員するかのような内容で、地域紛争への拡大が懸念される。各組織も連日、イスラエルや米軍に攻撃を仕掛け、ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスを側面支援している。

イランのライシ大統領=AP

 イランのホセイン・アブドラヒアン外相は10月31日、訪問先のカタールで「抵抗勢力は黙っていない」と発言した。28日には米ブルームバーグテレビで「新たな戦線が開かれるのは避けられない。爆発点に達した」と述べた。

 エブラヒム・ライシ大統領は29日、X(旧ツイッター)に「誰もが行動を起こさざるを得なくなるかもしれない」と投稿した。精鋭軍事組織「革命防衛隊」の報道官も「イスラム教徒の我慢はいずれ限界に達する」と指摘し、米軍の基地や航空機を監視していると明かした。イランは直接介入を否定し、「抵抗の枢軸」と呼ぶ反イスラエル勢力を代弁する発信を続けている。

3780OS5:2023/11/02(木) 14:38:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff4c84dfc7686b88baec554ecddbeebbabda69de
「これはジェノサイドだ」 ガザ攻撃 高まる米若者層の批判の声
11/2(木) 7:00配信

毎日新聞
イスラエルとハマスの停戦を求めてニューヨークのグランドセントラル駅中央コンコースを占拠するデモ隊=2023年10月27日、AP

 「イスラエルの空爆はジェノサイド(大量虐殺)だ」――。パレスチナ自治区ガザ地区への攻撃で民間人の死者が急増する中、米国では人権や人道問題を重視するリベラル派の若者を中心に、イスラエルを非難し、即時停戦を求める声が高まっている。イスラエル批判の声を上げること自体がタブー視される傾向があった米国で今、何が起きているのだろうか。【國枝すみれ】


 ◇抗議する学生たち

 今回の紛争は、ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスが10月7日、イスラエル側に大規模な攻撃を仕掛けて始まった。米ハーバード大の学生団体「学部生パレスチナ連帯委員会」は同じ日に「責任は全面的にイスラエルにある」という趣旨の声明を出した。

 「今日のことは何の脈絡もなく起きたわけではない。パレスチナ人は天井のない監獄、ガザに閉じ込められてきた」「非難されるべきは(イスラエルの)アパルトヘイト(人種隔離)体制だけだ」――。学生新聞「ハーバード・クリムゾン」によると、この声明には33団体が賛同した。

 これに対し、イスラエルを支持してきた保守派が激しい反撃に出た。学生たちの身元がインターネットにさらされた。右派団体は「ハーバードの反ユダヤ主義者たち」として、荷台の電光板に学生の氏名と顔写真を大きく掲示したトラックをキャンパス周辺に走らせた。

 声明に賛同する学生たちを「雇用したくない」と公言し、氏名の公表を求める企業経営者らもいる。ニュースサイト「ビジネス・インサイダー」によると、3人の学生が法律事務所から内定を取り消された。

 それでも、学生たちの行動は拡大している。10月25日には全米で100を超える大学で、パレスチナに連帯を示すために授業を欠席する運動が起きた。ユダヤ系の若者ですら「ユダヤ人国家」を自任するイスラエルに対し抗議の声を上げている。

 ◇世論調査が裏付ける若者層の揺らぎ

 今回の紛争は、直接的にはハマスが仕掛けた攻撃に対し、イスラエルが軍事的に対抗したのがきっかけだ。ガザ地区への連日の空爆で子どもを含む犠牲者が急増し、食料や燃料が底を突く人道危機を引き起こした。

 イスラエルの軍事的対応は正当化できるのか。CNNが10月12〜13日に行った世論調査によると、「正当化できる」と回答した割合は米国人全体では71%だった。しかし、若い年齢層になるほど減り、65歳以上が93%なのに対し、50〜64歳では75%、18〜34歳では57%だった。

 キニピアック大が10月12〜16日に行った世論調査によると、「イスラエルを支持することは米国の国益に合致する」と考える有権者は76%だった。しかし、18〜34歳の若者は52%で、「国益に反する」が38%に上った。

 数字の上からも、若い世代の間でイスラエルへの支持が揺らいでいる様子が読み取れる。

 ◇多様化する米ユダヤ社会

 「米国最強のロビー団体」といわれてきた組織がある。イスラエルやユダヤ人の利益を代表するため、豊富な資金力と政治的影響力を駆使して長年活動してきた「米イスラエル公共問題委員会(AIPAC)」だ。今回のガザ攻撃で、イスラエル政府を支持する姿勢に揺るぎはなく、「自衛のための戦争」と主張している。

 しかし、ユダヤ人の若者の意識変化を受け、パレスチナとの和平を主張する運動が生まれた。「イスラエル支持」と同時に「パレスチナとの共存」を掲げて2008年に設立されたロビー団体「Jストリート」は、過剰な軍事力行使に批判的だ。

 1996年に3人の学生が始めたリベラル派団体「平和のためのユダヤ人の声」は支持者4万人の組織に成長した。今回の紛争に対するスローガンは「ノット・イン・アワー・ネーム(Not In Our Name)」。「我々ユダヤ民族の名に誓っても、パレスチナ人のジェノサイドは許さない」との意味だ。

 この団体は、イスラエルに即時停戦を求めるようバイデン米政権に要求して、全米で大規模デモを展開。10月18日に首都ワシントンで参加者が連邦議会関連の建物を占拠。27日にはニューヨークのグランドセントラル駅中央コンコースを占拠して、数百人の拘束者が出ている。

 ジェノサイドという言葉は、ホロコーストという民族大虐殺を経験したユダヤ人たちにとって非常に重い意味を持つ。その言葉をイスラエルに突きつけ、パレスチナ人たちに思いを寄せる若者たちが、ユダヤ系米国人の間でも生まれている。米国のユダヤ社会は多様化が進み、イスラエルへの態度では一枚岩とは言えなくなってきているのかもしれない。

3781OS5:2023/11/02(木) 18:04:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/365110866731886e6f341ba7a1d72df31e725c58
イスラエル国防相がハマスに「死ぬか、無条件降伏しかない」…ガザ退避希望しない日本人1人
11/2(木) 14:35配信
読売新聞オンライン
1日、ガザ南部のラファ検問所からエジプト側へ向かう人々=AFP時事

 【エルサレム=酒井圭吾】イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザから1日、外国籍保有者300人以上がエジプトに退避した。日本人10人が含まれている。ガザにとどまっている外国籍保有者は計7500人とみられ、今後も退避が進む見通しだ。

 上川外相は2日午前の衆院安全保障委員会で、ガザに滞在して退避を希望していた日本人10人、パレスチナ人家族8人の計18人が現地時間の1日、ガザからエジプトに陸路で退避したと明らかにした。外務省によると、現時点でガザには退避を希望していない日本人1人が残っているが、緊密に連絡を取り合っているという。

 外国籍保有者の避難に先立ち、パレスチナ人ら約80人の負傷者がガザとエジプトとの境界の「ラファ検問所」を通過した。10月7日の戦闘開始以降、イスラエルはガザを封鎖し、同月21日に人道支援物資の搬入が始まって以降も民間人の往来を認めていなかった。

 米CNNは検問所の当局者の話として、第1弾となる退避リストに外国籍保有者が491人おり、11月1日夜までに少なくとも361人が退避したと伝えた。

 イスラエル軍の空爆が激化する中、各国は退避ルートの設置を求めていた。ハマスとの関係が深いカタールが仲介し、ハマスとイスラエル、エジプト側が合意して実現した。

(写真:読売新聞)

 一方、ガザ北部で地上作戦を続けるイスラエル軍は1日、空爆を中心としたこれまでの攻撃について「1万1000か所以上のハマスの軍事拠点などを標的にした」と発表した。

 地元紙タイムズ・オブ・イスラエルは1日、軍司令官の話として、地上作戦を行っている部隊がガザの中心都市であるガザ市の入り口にいると伝えた。ガザ市を陸上と海上から包囲し、空爆も含めてハマスの拠点への攻撃を続けているという。

 イスラエルのヨアブ・ガラント国防相は1日、ハマスに対し、「死ぬか、無条件降伏しかない。第三の選択肢はない」とする声明を発表し、攻撃をさらに強める考えを示した。

 イスラエルの隣国ヨルダン政府は1日、駐イスラエル大使を召還すると発表した。ガザでのイスラエルの軍事行動拡大への抗議を理由としており、イスラエルに対する中東各国の反発が広がっている。

3782OS5:2023/11/02(木) 22:48:34
4522 OS5 2023/11/02(木) 16:59:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/73966fd40dcea6e0849d1c8f5cc93648e7d21e1e
「ハマスに撃たれたら終わりだ」 ガザとの境界で記者が見た光景
11/2(木) 16:45配信

朝日新聞デジタル
イスラエルの国旗をつけた軍用車両は、数十秒おきにパレスチナ自治区ガザ地区に向けた砲撃を繰り返していた=2023年11月1日、イスラエル南部ネティボット近郊、今泉奏撮影

 イスラム組織ハマスの掃討をめざすイスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザ地区の難民キャンプなどへの空爆を続け、北部の中心都市ガザ市の入り口に到達した。ガザへの地上攻撃開始から1週間。この日、軍に一部同行してガザとの境界に向かうと、空からの爆撃音と陸からの砲撃音が途切れることなく響いていた。


 イスラエル南部の村キスフィム。約380人が暮らしていた村は、10月7日のハマスの急襲で16人が死亡し、3人が行方不明になった。村人はもう、1人もいない。民家の台所や玄関には、乾いて焦げ茶色になった血だまりが残る。

 村はガザ地区中部との境界まで約2キロ、車で5分の距離にあり、イスラエル軍の拠点が隣り合う。ガザの方を見ると、背後から連続して砲撃音が聞こえてきた。4発、2発、また2発。重低音の音圧は、背中を貫き心臓に達する。

 1週間前にも近くを訪れたが、全く違う戦場に立たされているようだった。砲撃の回数も音圧も、比べものにならないほど激しい。

 「ここから先は危険だ。戻れ!」

 兵士たちが声を上げる。家々の裏側は畑が広がり、遮るものが何もない。その先に、うっすらとガザが見える。一人の兵士が、200メートルほど先の道路を指して言う。

 「ハマスのロケットランチャーは、そこまで飛んでくる。撃たれたら終わりだ」

朝日新聞社

3783OS5:2023/11/03(金) 01:06:13
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023110200734&g=int
不法移民送還へ取り締まり アフガン人170万人対象か、人道危機懸念―パキスタン
2023年11月02日20時32分

1日、パキスタンから国境検問所のあるアフガニスタン東部のトルカムに戻ったアフガン難民(AFP時事)
1日、パキスタンから国境検問所のあるアフガニスタン東部のトルカムに戻ったアフガン難民(AFP時事)


 【ニューデリー時事】パキスタン当局は1日、隣国アフガニスタン出身者が多くを占める不法移民の強制送還に向け、大規模な取り締まりを始めた。テロ対策を理由に挙げている。一方、国際機関などは人道危機を招くとして措置の撤回を求めている。

 パキスタン政府は10月初旬、滞在許可のない不法移民に対し同月末までの自主的な退去を求め、従わない場合強制送還すると発表した。今年国内で起きたテロの多くにアフガン人が関与していたことが理由といい、治安の安定を図るため強硬措置を取った。
 「私たちが困難な状況にあると知っているはず。このような行動に出るとは思っていなかった」。10月31日にアフガンに戻ったムハンマドさん(56)はパキスタン政府に怒りをあらわにした。
 アフガンの政府職員だったムハンマドさんはイスラム主義組織タリバンが復権した2021年8月以降、パキスタンに逃れた。「アフガンには家も何もない。十分な仕事もない」。幼い子供を抱え、将来の展望を見いだせずにいる。
 パキスタンには、長年にわたる紛争と政情不安に見舞われたアフガンから多数の移民や難民が流入。パキスタン政府は国内にいるアフガン人400万人以上のうち、約170万人が不法滞在と推定している。
 ロイター通信によると、政府発表後、既に10万人超がアフガンに帰還した。両国の国境検問所があるトルカムには連日多くのアフガン人が押し寄せた。
 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、タリバンが極端なイスラム法解釈に基づき女性への抑圧を強めていることから、「特に女性は深刻な危険にさらされる」と強制送還に反対している。
 パキスタン国内からも批判が出ており、地元紙ドーンは社説で「パキスタンは長い間増え続ける難民と闘ってきたが、多数の強制送還がこの課題を克服する最善の方法かどうか、疑問を抱かざるを得ない。もっと思いやりのあるやり方はあるはずだ」と指摘した。

3784OS5:2023/11/03(金) 07:11:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/719ebaf56848f92ab95037557054f69b4de5e913
エジプト、ガザから7000人受け入れ準備 難民キャンプ空爆 死者195人に
11/2(木) 21:40配信

産経新聞
イスラエル(ガザ地区)

【カイロ=佐藤貴生】イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの大規模戦闘が続くパレスチナ自治区ガザから1日、外国旅券保有者と負傷したガザ住民ら計400人以上がエジプト側に退避した。日本政府によると、日本人10人と家族のパレスチナ人8人の計18人も同日退避した。

【写真】ハマスにほぼ裸で連行されたドイツ人女性

外国人滞在者や住民のガザからの出域は10月7日の戦闘開始以来初めて。イスラエル軍はガザを封鎖しており、エジプト側からの人道支援物資の搬入は始まったものの、民間人の出域は認められていなかった。

エジプト外務省は2日、ガザから外国籍保有者7千人を受け入れる準備を進めていると明らかにした。国籍は60カ国超という。ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所を通じて、2日も退避が行われる見通しだ。

エジプト側の情報によると、1日に同国に退避したのは外国旅券を持つ361人のほか、負傷したガザ住民とその付き添い人の76人。

日本政府によると、退避した日本人の健康に問題はないという。退避を希望しない日本人1人がガザに残っているという。「国境なき医師団」(MSF)はガザで活動中の医師や看護師ら日本人スタッフ3人も退避したと明らかにした。

一方、イスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザ北部のジャバリヤ難民キャンプを前日に続いて空爆した。ガザの保健当局は、2日間の空爆の死者が少なくとも195人、行方不明者が120人に上っているとしている。

イスラエル軍は引き続き空爆や地上作戦を進めており、軍当局者は1日、ハマスの「最初の防衛線」を突破したと述べた。別の軍司令官は「ガザ市の入り口」に到達したとしているが、ロイター通信によると、ハマスも激しく抗戦している。

3785OS5:2023/11/05(日) 20:37:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/52d67b2ae7f8db9326248351e13c4d0a7d53c7ac
イスラエル軍、ガザ市の市街地に 国防相「南北から攻撃」
11/5(日) 5:59配信


ガザ地区との境界に近いイスラエル側で戦車に乗るイスラエル兵=3日(ロイター=共同)

 【エルサレム、カイロ共同】イスラエルのガラント国防相は4日、パレスチナ自治区ガザ北部の中心都市、ガザ市を南北から攻撃し、市街地に入ったと明言した。イスラエル軍はイスラム組織ハマスの中核拠点だとするガザ市の包囲を完了、掃討を目指して攻勢をかけている。

 中東歴訪中のブリンケン米国務長官は4日、イスラエルが民間人被害回避のため「あらゆる措置を取らなければならない」と訴えた。

 ガザ市は密集地で、ハマスが地下トンネル網を構築している。掃討作戦は時間がかかる見通しで、ガラント氏は「一歩一歩進展している」と述べた。戦闘激化による民間人の死傷者増加が懸念されている。

 イスラエル軍とレバノンの民兵組織ヒズボラの交戦は両国国境地帯で継続。ガラント氏は「ヒズボラとの戦争に関心はない」と改めて述べる一方、空軍がどのような展開にも対応できる態勢を維持していると強調した。

 ブリンケン氏はヨルダンでの記者会見で、民間人保護や支援物資搬入のため一時的な戦闘中断が必要だと改めて語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7d9dd2faedab38780e24210adc2ea85a37bbf9e6
イスラエル軍とヒズボラが交戦
11/5(日) 9:22配信

AFP=時事
イスラエル軍の攻撃を受けるレバノン南部の丘陵地帯(2023年11月3日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イスラエル軍とレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)が4日、国境を挟んで交戦した。双方が敵拠点を攻撃したと主張している。

 イスラエル軍は声明で、レバノン側が攻撃を試みたのを受け、「テロリストの2集団」とヒズボラの観測所を攻撃したと説明。イスラエル北部への迫撃砲攻撃にも反撃したとしている。負傷者は出ていないという。

 同軍は別の声明で、ジェット戦闘機や戦車、大砲でロケット弾貯蔵庫などの施設を攻撃したと述べた。

 一方、ヒズボラは、国境沿いのイスラエルの5拠点を同時攻撃したと発表。アルアバド(Al-Abbad)のイスラエル軍拠点にも攻撃を加えたとしている。【翻訳編集】 AFPBB News

3786OS5:2023/11/05(日) 20:43:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b516da0ecfff9b07ad9766cc278eefe9eceb839
住民消えた海辺の街 大破した建物、壁に弾痕 ガザ北部
11/5(日) 20:33配信

時事通信
 大破した建物、壁に残る弾痕―。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は4日、パレスチナ自治区ガザ北部の地中海沿岸部に入ったイスラエル軍部隊に同行した記者のルポを掲載した。「パレスチナ人住民は南部に逃れ、後に残ったのはイスラエル軍と数匹の野良犬、猫だった」などと荒廃した様子を伝えた。

 イスラム組織ハマスの襲撃を受けたイスラエルは10月27日、ガザ北部の沿岸部に対する侵攻を開始。8日後には中心都市のガザ市近郊に達したほか、沿岸部の道路を掌握した。

 同紙は現地の状況について「(約1カ月前は)ビーチリゾートやホテルが点在する静かな海辺の地域だったが、4日にはイスラエル軍の巨大な駐屯地になっていた」と指摘。銃声が絶えず鳴り響き、記者を乗せた装甲車の近くに迫撃砲弾が落ちることもあったという。

 イスラエル軍の中佐は同行記者に、ハマス掃討作戦について「ネズミ捕りのようなものだ。辺りにいるのは分かっているが、どこにいるかが分からない」と話した。

 同行を許されたのは、同紙を含む一部外国メディア。ガザに4時間滞在したという。

3787OS5:2023/11/05(日) 20:44:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/dae215e14d1d936fca413669916b542b65bb1b4f
ガザ市街地に侵攻のイスラエル軍、住民の避難路を4時間確保と発表…ハマス司令部の病院まで2kmに迫る
11/5(日) 20:28配信
読売新聞オンライン
5日、イスラエル軍の攻撃を受けたガザのマガジ難民キャンプで、死傷者を捜索する人たち=ロイター

 【エルサレム=倉茂由美子】イスラエルのヨアブ・ガラント国防相は4日、パレスチナ自治区ガザへの地上作戦で、イスラエル軍がガザ市で進軍し、市街地に侵攻したと発表した。イスラエルのネットメディア「ワラ」によると、ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスの司令部が地下にあるとされるガザ最大の病院「シファ病院」まで約2キロに迫っているという。

 同病院には連日、多数の負傷者が運ばれ、周辺に数千人の避難民が身を寄せている。住民の被害拡大が懸念される。軍は5日に4時間にわたり、ガザ南部への住民の避難経路を確保すると発表した。本格的な市街戦を前に人道的配慮をアピールする狙いとみられる。

 ガラント氏は、軍が空と陸、海からの攻撃で同市の南北から前進。ハマスの大隊を指揮する12人を殺害したと成果を強調した。ハマスのガザ地区指導者ヤヒヤ・シンワル氏を「必ず見つけ、抹殺する」とも言明した。

 ガザの保健当局によると、ガザ中心部のマガジ難民キャンプで4日夜、イスラエル軍による空爆があり、少なくとも市民51人が死亡した。ハマスは、空爆によって人質60人以上が行方不明となっており、うち23人はがれきの下敷きになっていると主張している。

3788OS5:2023/11/05(日) 20:44:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/cff532d5f6ab78270f9798259f376a437b1aeb9e
イスラエル閣僚が「ガザに原爆投下」発言 政府会合への出席禁止に
11/5(日) 19:48配信

時事通信
イスラエルのネタニヤフ首相(AFP時事)

 【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相は5日、イスラム組織ハマス掃討戦に関連し、パレスチナ自治区ガザへの「原子爆弾の投下が一つの選択肢」と発言した閣僚の政府会合への出席を禁じることを決めた。

 
 出席禁止となったのは、エリヤフ・エルサレム問題・遺産相。地元ラジオのインタビューで、ハマスが実効支配するガザでの核兵器使用を容認する考えを示した。

 同氏はさらに、ガザに連行され拘束されたままのイスラエル人や外国人の人質について「帰還を祈っているが、戦争には代償がつきものだ」と指摘。人質の犠牲もやむを得ないと受け取れる発言を行った。

 エリヤフ氏はその後、X(旧ツイッター)で「テロへの強力な対応は絶対に必要だ」と釈明。しかし、人質の家族らでつくる団体は「ユダヤ人とイスラエルの倫理に反する衝撃的発言だ」と解任を要求した。ネタニヤフ氏も「現実離れしている」と苦言を呈した。

 イスラエルは核を保有しているとされるが、否定も肯定もしない政策を貫いている。

3789OS5:2023/11/05(日) 20:45:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/14d1f64e7051853558c73026ad113efa692f9dd6
イスラエル閣僚、ガザ地区への核兵器使用「選択肢の一つだ」…ネタニヤフ首相は即座に否定
11/5(日) 19:19配信

読売新聞オンライン
イスラエルの国旗=ロイター

 【エルサレム=福島利之】イスラエルのアミハイ・エリヤフ文化遺産担当相は5日放送の民間ラジオ番組で、パレスチナ自治区ガザへの核兵器使用は「選択肢の一つだ」と発言した。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は「現実とかけ離れている」と即座に否定し、エリヤフ氏の閣議参加を停止したが、発言が物議を醸している。

 エリヤフ氏はネタニヤフ政権が連立を組む極右政党「ユダヤの力」の所属で、「ガザに核兵器を落とす必要があるか」との問いに答えた。「ガザには240人以上の人質がいる」と指摘されると「戦争には代償が伴う」とも主張した。イスラエルは核兵器を保有しているとされるが、肯定も否定もしていない。

3790OS5:2023/11/06(月) 08:07:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce36c74efea9c3d71904e342a22dcffc6cc32587
イスラエル軍「ガザを分断」 北部の退避要求、停戦改めて拒否 ヒズボラと応酬激化
11/6(月) 6:49配信
時事通信
5日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ北部の空爆で破壊された建物(EPA時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍報道官は5日夜、イスラム組織ハマスの実効支配下にあるパレスチナ自治区ガザへの激しい攻撃で「ガザを北部と南部に事実上二分した」と宣言した。

 北部にある中心都市ガザ市を完全に包囲したと説明。激戦が予想されるガザ北部の住民に、南部へ退避するよう重ねて促した。サターフィールド米特使(中東人道問題担当)によると、ガザ北部には今も住民35万〜40万人が残っているとみられる。

 ガザの保健省によると、ハマスがイスラエルを奇襲した10月7日以降、ガザでは9770人が死亡。イスラエル側は1400人以上が命を落とした。

 ネタニヤフ首相は5日、南部の空軍基地で「人質解放がなければ停戦はない」と改めて言明した。地元メディアによると、ネタニヤフ氏はハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏を「地下に隠れている小さな(ナチス・ドイツの独裁者)ヒトラー」と形容。「彼は市民のことは気にしていない」と主張した。ガラント国防相も4日、主要標的としてシンワル氏を「抹殺する」と警告している。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、ガザ全域では5日も電話やインターネットなどの通信が遮断された。ガザの通信事業者はイスラエルの仕業と指摘。パレスチナ赤新月社はX(旧ツイッター)で、ガザの職員との連絡が再び完全に途絶えたとした上で「市民約230万人が現在、緊急医療を受けられない状態だ」と訴えた。

 一方、イスラエル北部では5日、イスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの爆撃の応酬が一段と激化した。報道では、レバノン南部へのイスラエル軍のドローン攻撃で車両が被弾し、子供を含む4人が死亡。ヒズボラもイスラエル領内にロケット弾を撃ち込み、市民1人が死亡した。イスラエルのハレビ軍参謀総長は、「われわれは北部でいつでも攻撃に着手する用意がある」とヒズボラをけん制した。

3791OS5:2023/11/06(月) 11:18:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce36c74efea9c3d71904e342a22dcffc6cc32587
イスラエル軍「ガザを分断」 北部の退避要求、停戦改めて拒否 ヒズボラと応酬激化
11/6(月) 6:49配信
時事通信
5日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ北部の空爆で破壊された建物(EPA時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍報道官は5日夜、イスラム組織ハマスの実効支配下にあるパレスチナ自治区ガザへの激しい攻撃で「ガザを北部と南部に事実上二分した」と宣言した。


 北部にある中心都市ガザ市を完全に包囲したと説明。激戦が予想されるガザ北部の住民に、南部へ退避するよう重ねて促した。サターフィールド米特使(中東人道問題担当)によると、ガザ北部には今も住民35万〜40万人が残っているとみられる。

 ガザの保健省によると、ハマスがイスラエルを奇襲した10月7日以降、ガザでは9770人が死亡。イスラエル側は1400人以上が命を落とした。

 ネタニヤフ首相は5日、南部の空軍基地で「人質解放がなければ停戦はない」と改めて言明した。地元メディアによると、ネタニヤフ氏はハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏を「地下に隠れている小さな(ナチス・ドイツの独裁者)ヒトラー」と形容。「彼は市民のことは気にしていない」と主張した。ガラント国防相も4日、主要標的としてシンワル氏を「抹殺する」と警告している。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、ガザ全域では5日も電話やインターネットなどの通信が遮断された。ガザの通信事業者はイスラエルの仕業と指摘。パレスチナ赤新月社はX(旧ツイッター)で、ガザの職員との連絡が再び完全に途絶えたとした上で「市民約230万人が現在、緊急医療を受けられない状態だ」と訴えた。

 一方、イスラエル北部では5日、イスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの爆撃の応酬が一段と激化した。報道では、レバノン南部へのイスラエル軍のドローン攻撃で車両が被弾し、子供を含む4人が死亡。ヒズボラもイスラエル領内にロケット弾を撃ち込み、市民1人が死亡した。イスラエルのハレビ軍参謀総長は、「われわれは北部でいつでも攻撃に着手する用意がある」とヒズボラをけん制した。

3792OS5:2023/11/06(月) 11:44:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce36c74efea9c3d71904e342a22dcffc6cc32587イスラエル軍「ガザを分断」 北部の退避要求、停戦改めて拒否 ヒズボラと応酬激化
11/6(月) 6:49配信


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時事通信
5日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ北部の空爆で破壊された建物(EPA時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍報道官は5日夜、イスラム組織ハマスの実効支配下にあるパレスチナ自治区ガザへの激しい攻撃で「ガザを北部と南部に事実上二分した」と宣言した。

【ひと目でわかる】ガザ地区

 北部にある中心都市ガザ市を完全に包囲したと説明。激戦が予想されるガザ北部の住民に、南部へ退避するよう重ねて促した。サターフィールド米特使(中東人道問題担当)によると、ガザ北部には今も住民35万〜40万人が残っているとみられる。

 ガザの保健省によると、ハマスがイスラエルを奇襲した10月7日以降、ガザでは9770人が死亡。イスラエル側は1400人以上が命を落とした。

 ネタニヤフ首相は5日、南部の空軍基地で「人質解放がなければ停戦はない」と改めて言明した。地元メディアによると、ネタニヤフ氏はハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏を「地下に隠れている小さな(ナチス・ドイツの独裁者)ヒトラー」と形容。「彼は市民のことは気にしていない」と主張した。ガラント国防相も4日、主要標的としてシンワル氏を「抹殺する」と警告している。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、ガザ全域では5日も電話やインターネットなどの通信が遮断された。ガザの通信事業者はイスラエルの仕業と指摘。パレスチナ赤新月社はX(旧ツイッター)で、ガザの職員との連絡が再び完全に途絶えたとした上で「市民約230万人が現在、緊急医療を受けられない状態だ」と訴えた。

 一方、イスラエル北部では5日、イスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの爆撃の応酬が一段と激化した。報道では、レバノン南部へのイスラエル軍のドローン攻撃で車両が被弾し、子供を含む4人が死亡。ヒズボラもイスラエル領内にロケット弾を撃ち込み、市民1人が死亡した。イスラエルのハレビ軍参謀総長は、「われわれは北部でいつでも攻撃に着手する用意がある」とヒズボラをけん制した。

3793OS5:2023/11/06(月) 12:28:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac95aec2b63999572dee2b59aabace531ac59a80
ガザ、半数以上の住宅損壊 150万人が避難民に イスラエル軍攻撃で
11/6(月) 8:47配信
毎日新聞
イスラエルによる家屋への攻撃現場で死傷者を捜索するパレスチナ人たち=ガザ地区中央部のマガジ難民キャンプで2023年11月5日、ロイター

 パレスチナ自治政府は5日、イスラエル軍の攻撃が続くガザ地区で全体の半数を超える20万棟以上の住宅が損壊し、人口の7割超の約150万人が避難民となっていると発表した。難民キャンプや病院に対する攻撃も続いており、これまでの戦闘による死者はガザ地区だけで1万人近くに上っている。


 米シンクタンク「戦争研究所」などによると、イスラエル軍はガザ地区の最大都市ガザ市で北西部と南部から市内に部隊を進めており、ゲリラ戦を展開するイスラム組織ハマスと衝突している。イスラエル軍は5日、地上作戦を始めてからハマスの司令部や偵察ポストなど2500カ所以上の標的を攻撃したと発表。ガザ地区では5日、過去10日間で3度目となる大規模な通信遮断も起きた。

 民間人の犠牲も拡大している。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」は、4日から5日にかけて少なくとも3カ所の難民キャンプが攻撃を受け、50人以上が死亡したと報道。自治政府は、4日だけで3カ所の病院が「標的にされた」と発表した。当局の発表によると、これまでの戦闘による死者はイスラエル側では約1400人、ガザ地区では9770人に上る。

 イスラエル軍のハガリ広報官は5日の記者会見で、ハマスが病院の付近で地下トンネルを作り、司令部やロケット弾の発射場所として使用していると説明。カタールやインドネシアの支援で建設された病院も「ハマスに利用されている」と主張した。さらに、ガザ地区北部でこれまでに、南部への避難を呼びかけるチラシ150万枚を空から配布したほか、携帯電話への通話やメッセージでも住民に直接、警告したと強調。ハマスが幹線道路を封鎖し、民間人の避難を妨げているとも述べた。

 ガザ地区では多くの外国人も取り残されている。自治政府などによると、エジプトとの境界にあるラファ検問所では4日、ガザ北部で救急車の車列がイスラエル軍に攻撃されたことを受け、外国人らの退避が中断。5日も再開しなかった。退避は1日に始まり、日本人を含む外国人や外国籍を持つパレスチナ人らがエジプト側に逃れていた。支援物資の搬入は続いているという。

 一方、イスラエル北部では隣国レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラとの衝突が拡大している。ロイター通信によると、5日にはヒズボラの攻撃によりイスラエルの民間人1人が死亡。レバノン側ではイスラエル軍の砲撃により、車に乗っていた女性と8〜14歳の孫3人が死亡した。ヒズボラの関係者はロイター通信に「敵(イスラエル)は民間人に対する犯罪の代償を支払うことになる」と警告した。イスラエル軍は「情報に基づいて攻撃している」と釈明している。

 また、イランメディアは5日、イランの最高指導者ハメネイ師とハマスの指導者ハニヤ氏がテヘランで会談したと報じた。会談でハメネイ師はイスラエルや米国を強く非難し、支援を続けることを改めて強調したという。会談日は明らかになっていない。イランはハマスやヒズボラの後ろ盾で、ガザ地区での即時停戦を求め、圧力を強めている。【カイロ金子淳】

3794OS5:2023/11/06(月) 21:58:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/189f21f6cdf17d6aef166c17723cb2a45c55d40d
イスラエル、停戦を拒否 ガザ地区を南北に分断 死者1万1千人超
11/6(月) 20:55配信

産経新聞
ガザ地区

【カイロ=佐藤貴生】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の戦闘は、7日で開始から1カ月となる。イスラエルはガザへの軍事作戦を強化しており、双方の死者数は計1万1千人を超えた。ガザでの人道危機が収まる見通しはない。イスラエルのネタニヤフ首相は5日、ハマスが人質を解放しない限り「停戦はない」と改めて明言した。

イスラエル軍報道官は5日、ガザの北部と南部が完全に分断されたと述べた。軍はすでにガザ北部の人口密集地、ガザ市の包囲を完了している。北部に点在する病院の周辺にハマスの地下トンネル網や司令室、ロケット弾の発射拠点が築かれているとみている。

戦闘は10月7日、ハマスがイスラエルを約3千発のロケット弾で攻撃して始まった。イスラエル軍が対応に追われる隙に、推定約1500人の戦闘員がガザからイスラエル南部に侵入し、野外コンサート会場やキブツ(集団農場)などで無差別に市民を殺害した。イスラエルでの死者は1400人以上で、240人以上が人質としてガザに連行された。

7日に空爆を開始したイスラエル軍は連日、数百の目標を爆撃。ネタニヤフ首相は28日、戦争は「第2段階」に入ったとし、ハマスの統治・戦闘能力の破壊と人質救出を目標にガザでの地上作戦を本格化させた。ただ、人質は地下トンネル網に分散して拘束されている恐れが強く、救出作戦は困難を極めそうだ。

ロイター通信などによると、ガザでは9770人超が死亡した。国連はそのうち7割が女性や子供、高齢者だとしている。ガザの人口約220万人のうち150万人近くが避難民になった。

ガザには21日から11月4日までに、食料や医薬品、飲料水などトラック計451台分の人道支援物資が搬入された。だが、戦闘前には1日あたり約500台分が搬入されていたとされ、物資は極度に不足している。

3795OS5:2023/11/06(月) 22:49:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fcbdc68d03d8e8ae1f7ab36579903418474fe90
ハマス、イランと共通する目標 教育、福祉でも浸透
11/6(月) 21:09配信

産経新聞
イスラエル

イスラエルとの戦闘を続けるイスラム原理主義組織ハマスは、エジプトの「ムスリム同胞団」を源流とし、第1次インティファーダ(反イスラエル闘争)が始まった1987年にガザ地区で設立された。教育や福祉、医療など草の根の支援活動を通じて貧困層に浸透してきたとされる。


ハマスは「カッサム旅団」という軍事部門も持ち、1万5千〜2万人の戦闘員を擁するとされる。攻撃を始めた10月7日には約1500人の戦闘員をイスラエルに送り込んで民間人を無差別に殺害し、多数を人質として連行した。

ハマスはイスラエルの生存権を認めず、武装闘争を掲げる。1990年代から2000年代前半にはイスラエルの路線バスを狙った自爆テロなどを繰り返した。欧米はテロ組織に指定している。

パレスチナ自治区は07年から、ハマスが実効支配するガザと自治政府が統治するヨルダン川西岸の分断が続く。1967年にガザと西岸を占領したイスラエルは2005年にガザから完全撤退し、ハマスは06年のパレスチナ評議会(議会に相当)選挙で圧勝。続いて自治政府との武力抗争で勝利してガザを掌握した。

ハマスはイスラム教スンニ派の組織だが、シーア派のイランと関係を築き、ガザとエジプトを結ぶ地下トンネルを通じて武器などの支援を受けてきたとされる。イスラエルのシンクタンク研究員は「ハマスとイランはイスラエル壊滅という目的で共通している。互いに利益を見いだし共闘関係になったのだろう」と話す。

ガザの面積は365平方キロで福岡市とほぼ同じ。約220万人が居住する人口密集地だ。(カイロ 佐藤貴生)

3796OS5:2023/11/07(火) 10:57:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a6b5868d1c32871f903ec230d95f6dec67c2f4f
イスラエル軍、ガザ市中心部に侵攻へ 地区最大の病院攻撃が焦点に
11/7(火) 10:08配信


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毎日新聞
シファ病院の敷地内で避難生活を送る市民=パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市で2023年11月5日、ロイター

 イスラエル軍のハガリ広報官は6日の記者会見で、イスラエル軍が今後、パレスチナ自治区ガザ地区の最大都市ガザ市の中心部に侵攻し、ハマス戦闘員の活動拠点は「どんな場所でも」攻撃すると表明した。中心部にはガザ地区最大の「シファ病院」がある。イスラエル軍は地下にハマスの司令部が置かれているとしており、今後、シファ病院を標的に攻撃を始める可能性もある。

【写真】ガザ地区にハマスが張り巡らせたトンネル

 ハガリ氏は、ガザ市への侵攻を巡り、地上軍と空軍がハマスの司令官を標的に攻撃を継続していると表明。特殊部隊と連携し、病院や学校の近くにあるハマスの地下トンネルの出入り口を破壊していると述べた。ガラント国防相は6日のビデオ声明で、イスラエル軍の「新たな軍事作戦」を承認したと述べたが、詳細は明らかになっていない。また、イスラエル軍はガザ地区北部の青少年センターで50以上のロケット弾の発射拠点が見つかったと発表した。

 ガザ市のシファ病院を巡っては、中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」が6日、イスラエル軍が病院の屋上を攻撃し、ソーラーパネルを破壊したと報じたが、イスラエル軍は同日、攻撃を否定した。イスラエル軍は3日、シファ病院から出た救急車の車列を「ハマス戦闘員が乗っている」として攻撃しており、今後、病院への本格攻撃に踏み切るかが焦点となる。病院には1000人以上の負傷者や2万人以上の避難者がいるとされ、攻撃が始まれば、多数の死傷者が出る可能性が高い。

 イスラエル軍は5〜6日にかけてガザ地区で450カ所を空爆するなど、攻撃を強めている。当局の発表によると、戦闘による死者は6日、イスラエル側が約1400人、ガザ側は1万22人となった。ガザの死者は子どもが4104人、女性が2641人で、合わせて全体の約7割を占める。国際社会の懸念も高まっており、南アフリカは6日、駐イスラエルの全ての外交官の召還を決めた。南アフリカはイスラエルによる民間住宅などへの攻撃が「戦争犯罪にあたる」としている。

 一方、ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所では6日、イスラエル軍による救急車襲撃を受けて停止していた外国人の退避や負傷者のエジプトへの搬送が再開された。トラックによるガザ地区への人道支援物資の搬入は十分な量に達しておらず、ヨルダンは6日、検問所を通さず、上空からガザ地区に医療物資を投下した。物資はヨルダンが設置した野戦病院で使われる。米国やフランスもガザ地区で野戦病院の設置を検討している。

 こうした中、イスラエルの北部国境では、レバノン側からイスラエル側にロケット弾30発以上が発射された。負傷者は出ていない。イスラム教シーア派組織ヒズボラとハマスが連携して攻撃を仕掛けているとみられる。【エルサレム三木幸治】

3797OS5:2023/11/08(水) 07:56:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/78911a1803f0a8df671147f34a8e12109c12fef2
「アラブの味方」掲げ中東接近 パレスチナ擁護、関与は抑制気味 中国
11/8(水) 7:07配信
時事通信
中国の王毅共産党政治局員兼外相=10月18日、北京(AFP時事)

 【北京時事】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘で、中国はパレスチナ擁護の姿勢を強めている。

 米国がイスラエルを支持していることを踏まえ、「アラブの味方」を旗印に中東地域への接近を図る思惑が垣間見える。

 中国は当初、イスラエルとパレスチナの「共通の友人」(外務省報道官)として、中立の立場を強調していた。しかし、ガザ地区で民間人の死傷者が増えると「イスラエルの行動は自衛の範囲を超えている」(王毅共産党政治局員兼外相)と批判。一貫してハマスを非難せず、アラブ諸国と連帯し「停戦と和平交渉」を後押しする姿勢を前面に出すようになった。

 中国はパレスチナ自治政府と友好関係にあり、以前からパレスチナ国家樹立を支持している。また、習近平政権は近年、原油調達先である湾岸・アラブ諸国との関係強化を加速。中東での米国の存在感低下が指摘される中、パレスチナへの同情を示すことで、浸透が容易になるとの打算があるもようだ。

 ガザ情勢を巡っては、習政権が連携を重視する南米やアフリカの新興・途上国にも、パレスチナ寄りの姿勢が目立つ。「イスラエルに味方し紛争をあおる米国」と「パレスチナに寄り添い和平を進める中国」というイメージが途上国間で醸成されれば、習政権にとって有利だ。

 ただ、実際の関与は抑制気味だ。中国政府は10月、緊張緩和を働き掛けるべく、中東問題特使をカタールなどに派遣。しかし、肝心のイスラエルやパレスチナ自治区への訪問は発表されず、王氏の関連活動も主に中東諸国の外相らとの電話会談にとどまる。

 米中は今月、米国での首脳会談開催を模索しており、習政権としては、ガザ情勢に深入りして米中間にさらなる摩擦の種を呼び込みたくないのが本音だ。また、中国はイスラエルとも経済面のつながりが強く、決定的な対立を望んでいない。習政権は当面、国際世論の動向や対米関係を考慮しつつ、より「リスクの少ない」立ち位置を探るとみられる。

3798OS5:2023/11/09(木) 12:38:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e8075aaca57c232021b33c227b901eaafdbb0a1
「人道的休止」打開見えず ガザ情勢悪化、結束に苦慮 G7声明
11/9(木) 7:09配信

時事通信
先進7カ国(G7)拡大会合に臨む上川陽子外相(奥左)ら各国外相=8日午後、東京都港区の外務省飯倉公館

 先進7カ国(G7)外相会合は8日に発表した共同声明で、イスラエルとイスラム組織ハマスによる戦闘の「人道的休止」を呼び掛けた。


 だが、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ市中心部でハマス掃討作戦を強化。民間人の被害拡大が避けられない中、事態打開への道筋は見えていない。

 「G7として初めて一致したメッセージをまとめることができたのは重要な成果となった」。議長を務めた上川陽子外相は会合閉幕に合わせた記者会見でこう強調した。

 ハマスによる越境攻撃の開始後、G7外相が対面で初めて協議。日本はG7連携とアラブ諸国との関係維持に向け、対応に苦慮した。7日の夕食会では上川氏がガザの人道状況改善に向け、戦闘の人道的休止を働き掛ける必要性を訴えた。

 日本の立場は「第1に日米同盟、第2にG7の結束」(政府関係者)。その上で強く意識したのは「G7とアラブ諸国とのバランスをどう取るかだった」(外務省関係者)。

 アラブ諸国との良好な関係を長年築き「G7の中でアラブとパイプがあるのは日本だけだ」との自負もあった。それだけに米国などの意向に従ってイスラエル寄りの声明をまとめたと映れば、アラブの反発を招きかねないとの懸念があった。

 日本は原油の約9割を中東に依存しており、イスラエル、アラブ双方に配慮せざるを得ない。今月3日に上川氏がイスラエルでコーヘン外相と会談し、その数時間後にヨルダン川西岸のパレスチナ自治区でマルキ外相とも会うなど、両者への気配りを欠かさなかった。

 ガザ情勢を巡ってはG7内でも温度差がにじむ。国連安全保障理事会では、戦闘中断を求めるブラジル提出の決議案に日本やフランスが賛成する一方、米国が「イスラエルの自衛権に言及していない」として拒否権を行使。国連総会で採択されたアラブ諸国主導の「人道目的の休戦」を求める決議はフランスを含む121カ国が賛成したものの、ハマスを名指しで非難しなかったことなどから米国は反対。日本や英国などは棄権した。

 こうした中、G7外相が一致できたのが「人道的休止」だった。外務省関係者は「現時点で出せる最大公約数のメッセージ」と指摘した。

 ただ、米報道によると、バイデン米大統領がイスラエルのネタニヤフ首相に3日間の戦闘停止を要請したものの、ネタニヤフ氏は拒否した。そもそも中東地域で日本外交の影響力は乏しく、政府関係者は「人道支援以上に関与する力は日本にない」と言い切った。

3799OS5:2023/11/10(金) 10:56:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/49ed2fe2982f073219f777c4047b6f2a4d7b8f5a
「第3正面」ヨルダン川西岸でも激しい攻撃 イスラエル軍
11/10(金) 10:05配信

産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】パレスチナ自治区ガザでイスラム原理主義組織ハマスへの攻撃を進めるイスラエル軍は9日、ヨルダン川西岸の自治区でパレスチナ側に激しい攻撃を加えた。ハマスとの戦闘開始以来、西岸でもパレスチナ人とイスラエル軍の衝突が激化しており、ロイター通信によると少なくともパレスチナ人178人が死亡した。

【写真】ハマスにほぼ裸で連行されたドイツ人女性

西岸はガザと、親イラン民兵組織が本拠を置くレバノン国境に続く「第3正面」とみられており、衝突が激化する恐れがある。

イスラエル軍は9日、西岸一帯でハマス戦闘員の掃討のため軍事作戦を展開し、パレスチナ人15人が死亡、少なくとも20人が負傷した。西岸の自治区ジェニンでは市街への攻撃のほか、ジェニン難民キャンプで軍用機も投入し、急襲作戦を実施した。イスラエル軍は「反テロ作戦」を展開し武器庫を破壊したとしている。詳細は不明。

イスラエルのネタニヤフ政権には極右政党も連立に加わっており、パレスチナに対する強硬姿勢が際立っている。軍は今年に入り、テロリスト掃討の名目で西岸で軍事作戦を繰り返してきた。国連によると西岸では今年、300人以上のパレスチナ人が死亡した。大半は銃撃されたという。

イスラエルの平和運動団体「ピースナウ」によると、西岸にはパレスチナ人約280万人のほか、入植活動を進めるユダヤ人約45万人も住んでいる。ユダヤ人入植地は132にのぼり、検問所や壁に囲まれた入植地の敷地内では自動小銃を持ったユダヤ人が警戒に当たっている。双方の対立感情は根深く、衝突拡大の懸念は強まる一方だ。

3800OS5:2023/11/10(金) 10:58:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/822cfde8daa9c6338c5d6ccc396690f6c751afe5
空爆続くガザ 市民の悩みは食料確保「1時間ごとに少なくなる」
11/10(金) 10:30配信

毎日新聞
イスラエル軍の空爆で親族を亡くし、悲しむ男性=パレスチナ自治区ガザ地区で4日、AP

 「パン、パン、パン……。頭の中では朝も夜も、パンのことばかり考えている」。イスラエル軍による激しい空爆や地上侵攻が続くパレスチナ自治区ガザ地区で、妻や8人の子供と暮らす高校教師、アシュラフ・ソラーニさん(48)の大きな悩みは、食料の確保だ。

 11月3日、アシュラフさんは午前5時半からパン屋の前に並び、11時まで待った。だが5時間半待ったのに、パンを入手できなかった。パン屋の発電機の燃料が切れ、パンを焼けなくなってしまったからだ。

 パンを待っている間、パン屋の店員3人が体調不良で倒れ、病院に運ばれた。列を作っていた市民も、男性2人と女性5人が倒れた。誰も満足に食事をしておらず、健康状態が悪化している。列を作っていた半数以上の人々がパンを入手できず、絶望的な気持ちで家に帰った。

 水道水は出ない。水を購入するには、販売する会社まで行くか、電話して配達してもらわなければならない。しかし、会社に行くにはタクシーが必要だが、燃料不足で走っていない。会社に電話するにも携帯電話の充電がなく、発電機がある店で充電をお願いしなくてはならない。パンを購入できなくなると、人々は別の食料を求めてスーパーに向かう。

 アシュラフさんは「商品は1日ごと、いや1時間ごとに少なくなっていく」と惨状を訴える。「ガザの現在は、悲惨な状態を示すどんな言葉でも当てはまりそうだ。人間はこんな厳しい環境に耐えることができるのだろうか」【エルサレム三木幸治】

3801OS5:2023/11/10(金) 10:58:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/822cfde8daa9c6338c5d6ccc396690f6c751afe5
空爆続くガザ 市民の悩みは食料確保「1時間ごとに少なくなる」
11/10(金) 10:30配信

毎日新聞
イスラエル軍の空爆で親族を亡くし、悲しむ男性=パレスチナ自治区ガザ地区で4日、AP

 「パン、パン、パン……。頭の中では朝も夜も、パンのことばかり考えている」。イスラエル軍による激しい空爆や地上侵攻が続くパレスチナ自治区ガザ地区で、妻や8人の子供と暮らす高校教師、アシュラフ・ソラーニさん(48)の大きな悩みは、食料の確保だ。

 11月3日、アシュラフさんは午前5時半からパン屋の前に並び、11時まで待った。だが5時間半待ったのに、パンを入手できなかった。パン屋の発電機の燃料が切れ、パンを焼けなくなってしまったからだ。

 パンを待っている間、パン屋の店員3人が体調不良で倒れ、病院に運ばれた。列を作っていた市民も、男性2人と女性5人が倒れた。誰も満足に食事をしておらず、健康状態が悪化している。列を作っていた半数以上の人々がパンを入手できず、絶望的な気持ちで家に帰った。

 水道水は出ない。水を購入するには、販売する会社まで行くか、電話して配達してもらわなければならない。しかし、会社に行くにはタクシーが必要だが、燃料不足で走っていない。会社に電話するにも携帯電話の充電がなく、発電機がある店で充電をお願いしなくてはならない。パンを購入できなくなると、人々は別の食料を求めてスーパーに向かう。

 アシュラフさんは「商品は1日ごと、いや1時間ごとに少なくなっていく」と惨状を訴える。「ガザの現在は、悲惨な状態を示すどんな言葉でも当てはまりそうだ。人間はこんな厳しい環境に耐えることができるのだろうか」【エルサレム三木幸治】

3802OS5:2023/11/10(金) 11:36:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7fddf3a7178ebac1b661eaa035ef6d8e5552e08
親類17人犠牲、友人連絡取れず… 日本国内のガザ出身者、悲痛な声
11/9(木) 14:47配信

毎日新聞
故郷ガザ地区の住宅地ががれきになった動画に表情を曇らせる、ムハンマド・ハジャジさん=京都市中京区で2023年11月7日午後8時52分、千葉紀和撮影

 パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘激化から1カ月を迎えた。イスラエル軍の激しい攻撃で民間人の被害が拡大し、京都で暮らすパレスチナ人たちが胸を痛めている。現地の家族や友人らが爆撃で次々と犠牲になっており、「即時停戦を」「国際社会は見殺しにしないで」と悲痛な声を上げている。【千葉紀和】


 「私の故郷は様変わりしてしまった。思い出の場所も、お気に入りのパン屋も空爆され、全てがれきになった」

 ガザ地区で生まれ育ったムハンマド・ハジャジさん(37)は、現地からの報道や地元の友人らがSNS(ネット交流サービス)で連日伝える動画を見つめながら肩を落とした。

 日本のアニメが好きで2016年に来日し、同志社大大学院で工学の博士号を取得。現在は京都市内の企業でITエンジニアとして働いている。20代まで過ごした地元で続く攻撃に、親しい人々の安否を気遣う毎日だ。

 「複数のいとこが住むアパートが爆撃され、女の子2人を含む親類17人が犠牲になった。友達の多くは連絡が取れず、何人が死んだのかすら分からない」

 両親が暮らすアパートもすぐ近くにあり、攻撃の一報があるたびに次は実家が被弾するのではと不安が募る。爆撃は最寄りの病院やモスク、大学のほか、太陽光発電装置などインフラ施設にも及び、食料も飲用水も底をつきかけているという。

 ハジャジさんは「民間人を無差別に攻撃するだけでなく、息の根を止めるようにライフラインを攻撃している。なぜこんな行為が許されるのか。世界は即時停戦に向けて動いてほしい」と訴える。

 イスラム組織ハマスとイスラエル軍の軍事衝突から7日で1カ月。ガザ地区の保健当局は地区内の死者が1万人を超え、うち4割超が子どもだと発表した。一方、イスラエル側の死者も約1400人に上っている。

 京都大で電気工学を研究するパレスチナ人のディーブ・アルアシュガルさん(33)は、ガザで暮らす兄の妻とその家族が爆撃で死亡した。「兄の息子は生後2カ月だった。こんな小さな子に何の罪があるのか」と憤る。

 一刻も早い停戦の実現に向け、日本をはじめとする国際社会の行動に期待しているが、国連総会の緊急特別会合で採択された人道目的での休戦などを求める決議に日本が棄権したことに「失望した」と表情を曇らせる。

 京大で免疫学などを研究するジュマーナ・カリルさん(31)も日本の役割に期待を寄せる。「イスラエルともアラブ諸国とも関係の良い日本こそ停戦に向け積極的に動いてほしい」。ガザに住むおじは、空爆で家を失った住民約80人を自宅で受け入れていたが、2週間前から連絡が取れず心配しているという。

 4日夜には、即時停戦を求めるデモ行進が京都市の繁華街であった。学生やアラブ系の人々を中心に約200人が集まり、市役所前や四条河原町の交差点などで「子どもを殺すな」「ジェノサイド(大量虐殺)はやめろ」などと声を上げた。

 デモには、パレスチナ問題の発信を長年続けてきた早稲田大の岡真理教授(アラブ現代文学)=京都市左京区=も参加。「『暴力の連鎖』などと報じられているが、国際法などを守らず占領を続ける者と占領下にいる人は対等ではない。国家によるジェノサイドと、抵抗のための暴力を同一視すること自体が暴力だ」と語り、早期停戦を訴えた。

3803OS5:2023/11/11(土) 22:06:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/3dedc62d5844dd6b663fe1b8dfcf08dc2adbc028
英「未来の首相」イスラエル支持発言で党内から逆風 パレスチナ支持派の地方議員の離党相次ぐ
11/10(金) 19:29配信
産経新聞
イスラエル

【ロンドン=黒瀬悦成】英国の最大野党、労働党のスターマー党首がガザ危機に関してイスラエル支持を明確にしたのに対し、パレスチナ支持派の同党下院議員の一人が「影の閣僚」を辞任したほか、全国各地の地方議員の離党が相次ぐ事態となっている。来年にも実施される総選挙で政権奪還を目指すスターマー氏は「未来の首相」としてその手腕と外交問題での信念を試されている。

【写真】英労働党の党大会で演説するスターマー党首

スターマー氏はパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスがイスラエルを奇襲攻撃して以降、保守党のスナク首相とともにイスラエル支持の立場を明確にし、パレスチナ支持派などが求める即時停戦には否定的な態度を維持してきた。

一方、労働党の急進左派や選挙区内にイスラム教徒のコミュニティーを抱える同党議員らの間では、イスラエルの反撃によるガザ地区住民の被害拡大を憂慮して即時停戦を訴える声が強い。

また、スターマー氏が10月11日に出演したラジオ番組で、イスラエルがガザの電気や水道を遮断したことに関し「イスラエルにはその権利がある」と述べ、これに反発した各地の地方議員らが次々と離党。英報道によるとその数は少なくとも47人に上っている。

7日には「影の内閣」の一人として国会での論戦の先頭に立っていたフセイン下院議員が「ガザでの惨劇を終えるのに停戦は不可欠だ」と訴えて影の閣僚を辞任した。BBC放送によれば労働党下院議員総数の約3分の1にあたる68人がガザ危機に関しスターマー氏とは異なる態度を表明しているとされる。

2021年の英国勢調査に基づく推計では英国内のイスラム教徒人口は全体の約6・5%にあたる約390万人で、その大多数が労働党支持とされる。

英民間団体「ムスリム・センサス」の世論調査によると19年の前回総選挙ではイスラム教徒の71%が労働党に投票したと回答したが、同団体による最新の世論調査では次回総選挙で労働党に投票すると答えたのは5%にとどまった。

労働党のコービン前党首(在任15〜20年)は反ユダヤ主義の陰謀論を唱えたり極端な左派路線を打ち出したりしたせいで19年の総選挙で大敗した経緯があり、スターマー氏はかつてのブレア政権のような中道穏健派路線に回帰することで党勢の回復を図ってきた。

それだけにスターマー氏としては、自身の政権担当能力を国内外に実証する意味でも、左派やパレスチナ支持派の圧力に負けてガザ問題での立場を安易に曲げるわけにはいかない。

中道保守系紙「イブニング・スタンダード」は社説で同氏の判断を「特筆に値する」と評価し、「自身が正しいと思った態度を貫くべきだ」と主張した。

3804OS5:2023/11/11(土) 22:14:25
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023111000996&g=int
戦闘休止、苦渋の歩み寄り 「米国の圧力」払拭に腐心―イスラエル
2023年11月10日20時32分
 【エルサレム時事】パレスチナ自治区ガザを地上侵攻しているイスラエルは9日、激戦地となっている北部から南部への住民退避の促進を理由に、同日から1日4時間の戦闘休止を受け入れた。ガザを実効支配するイスラム組織ハマス壊滅を目指して民間人の犠牲をいとわない攻撃を続け、「戦争犯罪」批判をよそに好戦姿勢を貫いてきたネタニヤフ首相にとっては、苦渋の歩み寄りと言える。ただ、一時的な休戦が実現しても、ガザの人道危機の悪化に歯止めがかかる見通しは立たない。

 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は9日、ガザ北部でイスラエルが戦闘の一時休止を始めると突如発表。発言が伝わると、イスラエル首相府は直ちに「戦闘は続く。(ハマスがガザに連行した)人質が解放されない限り停戦はない」と従来の立場を踏襲する声明を出し、態度軟化の否定に走った。
 イスラエル政府は今月初旬から連日、ガザ北部に残る住民に南部への避難を指示。ガザを南北に貫く幹線道路の通行を午前10時から4〜6時間限定で許可していた。このため、地元メディアは、今回合意された「戦術的かつ局地的な戦闘休止」は、これまでの措置の延長線にすぎないとする政府高官の発言を引用。イスラエル側の方針転換ではないとの見方を報じた。
 しかし、イスラエル最大の支援国である米国はかねて、市民の安全な退避や人質解放を可能にするため3日間の戦闘停止を求めてきた。バイデン大統領やブリンケン国務長官が電話会談や直接協議で粘り強くイスラエル側の説得を続けた末の合意であり、米国の圧力に屈したとの印象は拭えない。
 極右政党党首のベングビール国家治安相はX(旧ツイッター)で、合意について「深刻な過ちだ。(戦時内閣という)限られた面々に戦闘休止を決める権限はない」と苦言を呈した。ネタニヤフ氏と連立を組む対パレスチナ強硬派を中心に、政権内部で反発が高まりかねない状況だ。
 ハマスの奇襲を防げなかった失態などで辞任要求にさらされるネタニヤフ氏から、合意について国民への説明はないまま。口をつぐむことで弱腰批判や責任追及をやり過ごしたい思惑もあるとみられる。

3805OS5:2023/11/11(土) 23:07:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4bae3dfe0ed89858e35966055f9297f64ae528f
イスラエル軍、ガザ市の病院包囲 100メートルまで迫る 全患者の避難を警告か
11/11(土) 21:38配信

産経新聞
ガザ地区

【カイロ=佐藤貴生】パレスチナ自治区ガザでイスラム原理主義組織ハマスへの攻撃を続けるイスラエル軍は10日、ハマスの主要な軍事インフラが人口密集地ガザ市の病院など公共施設の地下やその周辺にあるとみて、包囲を強めた。

【写真】イスラエル軍とハマスとの戦闘が続き、ガザ地区では煙が立ち上った

英BBC放送によると、北部最大のシーファ病院には約1万5000人がとどまり、イスラエル軍の戦車が約100メートルまで迫っているという。9日から10日にかけて病院で爆発が相次ぎ、ガザ当局は少なくとも13人が死亡したと述べた。

10日未明にもシーファ病院で大きな爆発が起きたが、イスラエル軍側はガザの武装勢力の誤射が原因だと主張。攻撃を否定する一方、「ハマスの戦闘員が病院から攻撃してくれば必要な対応を取る」としている。

イスラエル政府の報道官は、ハマスの本部はシーファ病院の地下にあるとし、軍事作戦に使用された民間施設は国際法上も攻撃が許されるとの見解を述べた。イスラエル軍が全ての患者を避難させるよう警告したとも報じられている。

ブリンケン米国務長官は10日、訪問先のインドで記者団に「あまりにも多くのパレスチナ人が殺害された」と懸念を表明し、民間人保護の重要性を強調した。イスラエルは米政府との協議の結果、ガザ北部住民を南部に退避させるため、「1日4時間」の戦闘休止時間を設けることには同意したが、停戦には応じない姿勢を維持している。

イスラエル軍報道官は11日、北部のジャバリヤ難民キャンプへの攻撃を4時間休止するとし、住民にその間の避難を求めた。

イスラエルはハマスの攻撃により1400人以上が死亡したとしてきたが、同国外務省は10日、「約1200人」だと修正した。ハマスの戦闘員の遺体が含まれていたためだとしている。パレスチナ側は10日、イスラエル軍の攻撃で1万1000人以上が死亡したとしており、双方の死者数の合計は1万2000人を超えた。

3806OS5:2023/11/12(日) 10:12:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/38b29554c147caf775d10c1a94079ba5acb8c535
ガザの学校や病院へ攻撃相次ぐ イスラエル軍は否定 民間人被害回避へ国際圧力
11/12(日) 6:48配信
時事通信
避難民が身を寄せるパレスチナ自治区ガザのシファ病院=8日、ガザ市(ロイター時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍が地上侵攻したパレスチナ自治区ガザの最大都市ガザ市では10日、多数の避難民らが身を寄せている複数の病院への攻撃が相次いだ。

 イスラエル側は、病院の地下にはガザを実効支配するイスラム組織ハマスの司令部があると主張し、病院を包囲して攻勢を強めている。一方、イスラエル軍は11日、SNSで「病院への攻撃はしておらず、包囲もしていない」とする動画を公表した。国際社会の批判をかわす狙いとみられる。

 イスラエル人権団体の11日の発表によれば、電気や酸素の不足が影響して新生児2人が死亡し、37人の命が危険な状態に陥った。学校も空爆され数十人の死亡が伝えられるなど、市民の犠牲が一段と拡大している。

 ガザ市最大規模のシファ病院では10日、敷地内が被弾。病院当局者はロイター通信に「イスラエルは病院に対し戦争を仕掛けている」と糾弾した。イスラエル軍報道官は10日、シファ病院には「テロ組織がガザから発射した飛翔(ひしょう)体が誤って落ちた」とSNSを通じ説明。近くで活動していたイスラエル軍が標的だったとして、イスラエルによる攻撃との見方を否定した。

 イスラエル軍は11日、学校への空爆でハマスの司令官を殺害したと公表。この司令官が「南部へ退避を望む住民約1000人を病院で人質とし、配下のテロリストと一緒に学校に隠れていた」と主張した。

 ただ、病院など民間施設周辺での市街戦が激しさを増すにつれて、国際社会からは懸念の声が強まっている。

 ブリンケン米国務長官は10日、訪問先のインドで「あまりに多くのパレスチナ人が犠牲になった」と指摘。フランスのマクロン大統領は英BBC放送のインタビューで「赤ん坊や女性、高齢者が理由も正当性もなく命を落としている」と述べ、イスラエルに停戦を呼び掛けた。これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は声明で「世界の指導者はイスラエルではなく、ハマスを非難すべきだ」と反論した。

 米政府は9日、イスラエル軍がガザで1日4時間の戦闘休止を始めると表明。イスラエル軍は11日、X(旧ツイッター)で、ガザ北部ジャバリヤ難民キャンプ周辺で午前10時から午後2時(日本時間午後5時から同9時)まで「軍事行動を戦術的に休止する」と発表し、激戦地の北部から南部への退避を改めて住民に促した。国連によると、10日は約3万人が南部へと避難。10月7日の戦闘開始以降、ガザで家を追われた人は約160万人に上る。

 ガザ保健当局の10日までの集計では、ガザでの死者は子供4500人以上を含む1万1078人。イスラエル側では約1200人が死亡した。

3807OS5:2023/11/12(日) 10:13:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/38b29554c147caf775d10c1a94079ba5acb8c535
ガザの学校や病院へ攻撃相次ぐ イスラエル軍は否定 民間人被害回避へ国際圧力
11/12(日) 6:48配信
時事通信
避難民が身を寄せるパレスチナ自治区ガザのシファ病院=8日、ガザ市(ロイター時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍が地上侵攻したパレスチナ自治区ガザの最大都市ガザ市では10日、多数の避難民らが身を寄せている複数の病院への攻撃が相次いだ。

 イスラエル側は、病院の地下にはガザを実効支配するイスラム組織ハマスの司令部があると主張し、病院を包囲して攻勢を強めている。一方、イスラエル軍は11日、SNSで「病院への攻撃はしておらず、包囲もしていない」とする動画を公表した。国際社会の批判をかわす狙いとみられる。

 イスラエル人権団体の11日の発表によれば、電気や酸素の不足が影響して新生児2人が死亡し、37人の命が危険な状態に陥った。学校も空爆され数十人の死亡が伝えられるなど、市民の犠牲が一段と拡大している。

 ガザ市最大規模のシファ病院では10日、敷地内が被弾。病院当局者はロイター通信に「イスラエルは病院に対し戦争を仕掛けている」と糾弾した。イスラエル軍報道官は10日、シファ病院には「テロ組織がガザから発射した飛翔(ひしょう)体が誤って落ちた」とSNSを通じ説明。近くで活動していたイスラエル軍が標的だったとして、イスラエルによる攻撃との見方を否定した。

 イスラエル軍は11日、学校への空爆でハマスの司令官を殺害したと公表。この司令官が「南部へ退避を望む住民約1000人を病院で人質とし、配下のテロリストと一緒に学校に隠れていた」と主張した。

 ただ、病院など民間施設周辺での市街戦が激しさを増すにつれて、国際社会からは懸念の声が強まっている。

 ブリンケン米国務長官は10日、訪問先のインドで「あまりに多くのパレスチナ人が犠牲になった」と指摘。フランスのマクロン大統領は英BBC放送のインタビューで「赤ん坊や女性、高齢者が理由も正当性もなく命を落としている」と述べ、イスラエルに停戦を呼び掛けた。これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は声明で「世界の指導者はイスラエルではなく、ハマスを非難すべきだ」と反論した。

 米政府は9日、イスラエル軍がガザで1日4時間の戦闘休止を始めると表明。イスラエル軍は11日、X(旧ツイッター)で、ガザ北部ジャバリヤ難民キャンプ周辺で午前10時から午後2時(日本時間午後5時から同9時)まで「軍事行動を戦術的に休止する」と発表し、激戦地の北部から南部への退避を改めて住民に促した。国連によると、10日は約3万人が南部へと避難。10月7日の戦闘開始以降、ガザで家を追われた人は約160万人に上る。

 ガザ保健当局の10日までの集計では、ガザでの死者は子供4500人以上を含む1万1078人。イスラエル側では約1200人が死亡した。

3808OS5:2023/11/12(日) 10:13:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce62804c66caf8e33e57008c5a7c880e55a8a748
戦後統治、誰がする?  「ハマス後」のガザ 自治政府の能力に疑問符・パレスチナ
11/12(日) 6:49配信


時事通信
10日、イスラエル軍の攻撃で破壊されたパレスチナ自治区ガザの建物(AFP時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの壊滅を掲げるイスラエルの攻撃が続く中、戦闘終結後のガザ統治の在り方について、各国から意見が出始めている。


 しかし、イスラエルを含め「ハマス後」を想定した具体的な将来像は、まだ描けていない。

 ◇「2国家共存」が不可欠
 ブリンケン米国務長官は8日、東京都内で記者会見し、ガザ住民の強制退去や、イスラエルによる再占領などを認めない姿勢を強調。戦後統治に関し「パレスチナ人の声と願望を中心に据えなければならない」と語り、将来的にはパレスチナ自治政府がヨルダン川西岸と共にガザも統治することが必要だと訴えた。

 パレスチナ通信は、アッバス自治政府議長が「パレスチナ国家」樹立を認める「2国家共存」の枠組みの下であれば「責任を引き受ける」と表明したと報じた。パレスチナ側は西岸、東エルサレム、ガザを将来の国土と見なしている。パレスチナ解放機構(PLO)のシェイフ事務局長も米紙ニューヨーク・タイムズに、3地域を包括する政治体制について「イスラエルに順守させる真剣な取り組み」を米国に求めていると語った。

 衝突前にガザで行われた世論調査結果では、7割がハマスではなく自治政府の統治を望んでいた。しかし、自治政府は長年、汚職の問題を抱え、独裁的と評価されるアッバス氏の求心力は低下。統治能力が疑問視されている。

 イスラエルとパレスチナの和平交渉は2014年に中断。ネタニヤフ政権は対パレスチナ強硬路線を取っており、米政権が関与してもイスラエルに自治政府の要求を受け入れさせるのは困難だ。

 イスラエルの著名ジャーナリスト、エフード・ヤーリ氏は、自治政府が「(ガザ統治の)候補者ではない」と語り、エジプトやサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)が積極的に関与する重要性を強調。当面ガザを管理する国際的枠組みが必要だと指摘した。

 ◇見えないビジョン
 イスラエル政府から「ハマス後」の具体像は見えてこない。ネタニヤフ氏は6日、米メディアのインタビューに「無期限」でガザの安全保障の責任を担うと述べた。政府内でも「再占領」や長期的な部隊駐留を示唆していると懸念が高まり、ネタニヤフ氏は9日、米FOXニュースに「ガザを占領するつもりはない」と軌道修正を図った。10日の会合では「イスラエルが軍事的に管理することが、ガザ非武装化の唯一の方針だ」とも語っており、一貫した全体像は示されていない。

 戦時内閣入りしたガンツ前国防相は8日、治安情勢が落ち着いた後で「腰を据え、代替となる仕組みを検討する」と発言。「戦後構想」は計画段階にすらないことを認めた形だ。

 イスラエルの攻撃で、ガザはインフラを含め街や社会が著しく荒廃。将来像なく戦闘を続ければ、終戦後に混乱が深刻化することが危惧される。対処を誤れば、さらに過激化した武装組織の登場を招く恐れもある。

 イスラエルの世論調査によると、ハマス打倒後について、41%がガザからの撤退、44%が支配継続を支持。国民の意見は割れている。

3809OS5:2023/11/12(日) 18:52:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/800c39b4143482b0ef8b330aa6f738fad7031f97
ガザの食料不足深刻、野菜価格4倍も…避難民「生き残るため食料探し回っている」
11/12(日) 14:02配信
読売新聞オンライン
10日、パレスチナ自治区ガザ中部のディール・アルバラハの市場付近を走る「ロバタクシー」=本紙通信員撮影

 【エルサレム=福島利之】イスラエル軍の侵攻に伴い、パレスチナ自治区ガザ北部の住民は中部や南部で避難生活を送っている。ガザは人と物の出入りが制限され、食料不足が深刻だ。市場で売られている野菜の価格は2〜4倍に高騰し、避難民は「1日ごとに食べ物を探すのが大変になっている」と悲嘆に暮れている。

【動画】イスラエル軍、ハマスのトンネルを発見して爆破

(写真:読売新聞)

 北部からの避難民が身を寄せる中部ディール・アルバラハ中心部の市場は日々、食料を探す人でごった返している。イスラエル軍とイスラム主義組織ハマスの戦闘の前は、1キロ・グラム1・5シェケル(約58円)だったトマトが、今は5シェケル(約195円)。キュウリは1シェケル(約39円)から4シェケル(約156円)に値上がりした。

 鶏肉は、水や電気がないため処理ができず、生きたニワトリのまま売られている。ツナや豆の缶詰を見つけるのは難しい。

 ガザ市から避難してきたホセイン・アンタルさん(22)は10日、両親と7人のきょうだいの食料を市場に買いに来た。アンタルさんは「物価が高くてなかなか買えない。毎日、生き残るために食料を探し回っている」と本紙通信員にため息交じりに語った。

(写真:読売新聞)

 市場には、国連のマークの入った支援物資の横流しとみられる小麦も売られている。戦争前は20キロ・グラム15シェケル(約580円)だった小麦が、今は100シェケル(約3900円)だ。

 ただ、小麦を買っても家に電気やガスはない。夫と6人の子どもがいる主婦スケイク・ムハンマドさん(55)は「紙くずや木くずを集めて火をおこし、パンを作っているが、うまくいかない時もある」とこぼす。

 夫と、2歳から7歳までの3人の子どもがいる主婦イスラム・ムハンマドさん(32)は、避難する際、多くの荷物を持って来られなかった。朝と夜は肌寒くなり、子どもの防寒着を普段の2倍の値段で買ったという。ムハンマドさんは「いつになったら元の生活に戻れるのでしょうか」と嘆いた。

 ガソリンは底をつき、街に車は走っていない。避難民に利用されているのは、ロバが荷車を引く「ロバタクシー」だ。近場だと2シェケル(約80円)程度で、1キロ・メートル15シェケル(約580円)程度。大きな買い物袋を持った避難民らが次々と乗り込んでいた。

アラブ・イスラム首脳会議…サウジ主導 パレスチナ支援 結束
 【カイロ=田尾茂樹】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻を受け、アラブ連盟(22か国・機構)とイスラム協力機構(57か国・地域)の緊急合同首脳会議が11日、サウジアラビアの首都リヤドで開かれた。即時停戦や紛争の平和的解決に向け、アラブやイスラム諸国がパレスチナ支援で結束を示す。

 サウジの実権を握るムハンマド・ビン・サルマン皇太子は冒頭、「イスラエルには、パレスチナの人々に対する犯罪行為の責任がある」と強調した。会議には、アラブ各国首脳のほか、トルコのタイップ・エルドアン大統領やイランのエブラヒム・ライシ大統領らが出席した。

 会議を主導したのは、アラブの盟主サウジアラビアだ。アラブ諸国は近年、パレスチナ国家樹立の「大義」より、安全保障や経済面の実利を優先し、イスラエルに接近してきた。2020年にはアラブ首長国連邦などが国交を正常化し、イスラム教の2大聖地を抱えるサウジも、和解に向けた協議を進めてきた。

 だが、ガザ侵攻でイスラム諸国を中心に反イスラエル感情が高まる中、サウジは和解協議の凍結を余儀なくされた。サウジには、今回の会議を通じてパレスチナへの連帯姿勢を示すとともに、アラブやイスラム諸国をまとめる指導力をアピールしたい思惑があるとみられる。サウジは10日にアフリカ諸国との首脳会議も開催し、イスラエルによる攻撃停止などを求める共同宣言を採択した。

3810OS5:2023/11/13(月) 09:36:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa17c88c279281427daa58cf8e207981688c6c1e
「ガザ、病院は機能不全に」 レバノン国境でも交戦 イスラエル・ハマス大規模戦闘
11/13(月) 8:52配信
産経新聞
ガザ地区

【カイロ=佐藤貴生】パレスチナ自治区ガザのイスラム原理主義組織ハマスに対するイスラエル軍の攻撃で、ガザ北部の人口密集地、ガザ市にあるシーファ病院など主要な病院は負傷者の治療などができない状況になりつつある。ロイター通信などが12日、ガザの保健当局や国際支援組織の話として伝えた。

シーファ病院では電力や燃料不足で暖房が使えず、新生児3人が死亡したもよう。世界保健機関(WHO)は同病院と連絡が取れなくなったと明らかにした。パレスチナ赤新月社はガザ北部の主要病院のアルクッズ病院でも、医薬品や食料、水が欠乏し治療などが不可能な状態だとしている。

イスラエル軍報道官は11日、北部の病院からの乳幼児らの避難を支援すると語ったが、ガザの当局者は避難方法などについて連絡がないとした。

イスラエル軍は北部の主要病院の地下や周辺にハマスの軍事インフラの中枢があるとみて攻撃しており、12日も南部に退避するよう求めた。北部の難民キャンプで戦闘が激化しているとの情報もある。ガザ当局は12日、南部ハンユニスでも空爆により13人が死亡したと述べた。

一方、レバノンの親イラン民兵組織「ヒズボラ」は12日、国境付近のイスラエル軍に攻撃したと述べた。イスラエル軍は対戦車ミサイルが撃ち込まれ反撃したとしている。

12日にはガザの外国旅券保有者と負傷者計約80人がエジプトに出た。対象者の出域は10日に停止して以来初めて。この日は少なくともトラック80台がガザに入った。

3811OS5:2023/11/13(月) 09:51:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbeaf7f0a5b3efe61a332912960263641c28a1d2
ガザの2大病院、燃料不足で稼働できず 電力や水が途絶え
11/13(月) 8:54配信
毎日新聞
イスラエル軍の空爆で負傷し、シファ病院で治療を受けていた女性を避難させる住民ら=パレスチナ自治区ガザ地区で2023年11月10日、ロイター

 パレスチナ自治区ガザ地区の保健当局とパレスチナ赤新月社は12日、ガザ市にあるシファ病院とアルクッズ病院がそれぞれ燃料不足などのため稼働できなくなったと明らかにした。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などが伝えた。いずれの病院も周辺ではイスラエル軍とイスラム組織ハマスの激しい戦闘が続いており、事態はさらに緊迫している。

 シファ病院はガザ地区最大の病院で、アルクッズ病院はこれに次ぐ規模とされる。イスラエル軍はハマスが病院の地下にトンネルや司令部などを設置していると主張し、攻勢を強めている。

 報道によると、シファ病院の院長は11日、電力不足のため保育器が停止し、未熟児2人が死亡したと明らかにした。成人の患者1人も呼吸器の停止により死亡したとの情報もある。建物の一部には砲撃があり、火災も発生したという。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は12日、ネット交流サービス(SNS)で、シファ病院は3日前から電力と水が途絶えており、周囲では銃声や爆撃が続いていると明らかにし、「もはや病院として機能していない」と指摘した。

 赤新月社によると、アルクッズ病院も燃料が枯渇し、機能停止に追い込まれた。医師は負傷者らの治療を続けているものの、医薬品や食料なども限られているという。赤新月社は声明で「繰り返し国際支援を呼びかけたが、だめだった。病院はイスラエル軍の攻撃の中に取り残された」と訴えた。

 これらの病院には医療従事者や患者のほか、多数の民間人も避難している。イスラエル軍は、病院自体は標的にしておらず、シファ病院については東側を避難路として開けていると説明している。ただ、国連人道問題調整事務所(OCHA)は、病院から避難しようとした患者らが銃撃されたとの報道があると指摘。米CNNテレビによると、赤十字国際委員会も12日、「現時点で避難は確認できていない」と語った。

 一方、イスラエル軍は12日、シファ病院の入り口に医療用として燃料300リットルを届けたと発表した。だが、ハマスが病院側に対し、燃料を受け取らないよう妨害したとしている。

 こうした中、ロイター通信は12日、パレスチナ当局者の話として、ハマスがシファ病院の状況悪化を受け、人質解放に向けた交渉を中断したと報じた。ハマスとしては、人質の扱いを戦況と結びつけることで、イスラエル軍に揺さぶりをかける狙いがあるとみられる。

 住民避難を巡っては、イスラエル軍はガザ地区北部で8日以降、1日1〜2カ所で4時間、局地的に戦闘を休止し、住民避難を促している。海岸沿いと中心部を南北に走る2本の幹線道路を「人道回廊」に指定しており、軍は先週だけで20万人以上が避難したと推計している。ただ、いまも数十万人が北部に残っているとみられている。

 また、イスラエル軍は12日、ガザ市北部のシャティ難民キャンプで大規模な軍事作戦を行い、多数のハマス戦闘員を殺害したほか、武器庫などを破壊したと発表した。米シンクタンク「戦争研究所」によると、ハマスはイスラエル軍の背後から戦車などに攻撃をしかけており、激しい戦闘が続いている模様だ。パレスチナ自治政府のシデル通信・情報技術相は12日の記者会見で、燃料不足のためガザ地区の電話とインターネットが16日に停止すると語った。戦闘が激化する中、通信が完全に途絶えれば、混乱が深まるのは必至だ。

 当局の発表によると、これまでの戦闘による死者は、イスラエル側が約1200人、ガザ側は1万1100人。【カイロ金子淳】

3812OS5:2023/11/14(火) 13:56:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/d92a78af6f17ea8ad8f1d5924fa39c753acd8fb9
ハマスは「ガザ支配喪失」 病院包囲、市民に紛れ銃撃戦 人質70人解放の用意・イスラエル
11/14(火) 13:31配信
 【エルサレム時事】イスラエルのガラント国防相は13日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスについて、「イスラエル軍を止めることはできず、ガザでの支配を失った」と語った。

 イスラエル軍は13日も、ハマスが地下に司令部を置くとされるガザ市最大規模のシファ病院の周辺などでハマスと激しく交戦し、複数の病院で包囲網を強めている。

 ガラント氏は「テロリストはガザ南部へ逃げ、住民はハマスの基地を略奪している」と指摘。今は地下トンネルを狙った作戦を強化しており、「排除されるか降伏するかの選択しかない」と迫った。

 イスラエル軍は13日、ガザ市のアルクッズ病院の入り口からイスラエル軍を銃撃した21人を殺害したと発表。銃撃戦の間に病院から逃れる人もおり、「こうした人々に隠れながら近くの建物から出てきて加勢し、後で病院へ隠れたテロリストもいた」と非難した。軍報道官は13日夜、ガザ北部のランティシ病院の地下で発見されたハマスが拠点としていたとする部屋の動画を公開した。

 AFP通信によると、ハマスの軍事部門は13日、通信アプリで、5日間の戦闘休止や人道支援物資のガザ搬入などを条件に、イスラエルから拉致した人質約240人のうち女性や子供50〜70人を解放する用意があると主張した。イスラエルで収監中のパレスチナ人275人との交換も要求。仲介役のカタールに伝達したが、より多くの解放を求めるイスラエル側が「先延ばししている」と批判した。

 ガザでの人道危機は悪化の一途をたどっている。世界保健機関(WHO)報道官は英BBC放送に「シファ病院の周囲では遺体が放置されているが、埋葬もできない。病院は機能せず、ほぼ墓場だ」と懸念を表明。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のガザ責任者も13日、X(旧ツイッター)に「燃料が搬入されないため、ガザでの人道活動はあと48時間で停止する」と投稿した。

3813OS5:2023/11/15(水) 08:53:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb439cb3b927bef910e743d48209acabd67549ba
イラン国会議員選挙、事前審査で立候補登録者の28%「失格」…政権批判勢力を排除
11/14(火) 18:48配信
読売新聞オンライン
イランのエブラヒム・ライシ大統領(11日)=ロイター

 【テヘラン=吉形祐司】イランで来年3月1日に予定される国会議員選挙(定数290)で、立候補登録者の28%が事前の審査で「失格」扱いとなった。保守強硬派のエブラヒム・ライシ政権下では批判勢力の排除が進んでおり、今後2回の事前審査で失格者が増える可能性もある。

 内務省の選挙管理委員会は11日、最終登録者は2万4982人だったと発表した。今回からオンライン登録が導入され、前回2020年の約1・5倍と過去最多だった。審査結果は本人に個別通知され、失格の具体的な理由は公表されない。

 イラン各紙が14日までに報道した独自調査を本紙がまとめたところ、少なくとも現職25人の「失格」が判明。改革派のほか、政権に批判的な保守強硬派も含まれていた。改革派の元議員も軒並み失格となった。

 事前審査は3段階で、最終的には保守派が独占する選挙監督機関「護憲評議会」が決定する。前回の国会議員選では、改革派や保守穏健派の現職議員が大量に失格扱いとなり、保守強硬派が勢力を拡大した。

 事前審査には今回から、精鋭軍事組織「革命防衛隊」の情報部門が加わり、活動で得た記録を提供している。改革派の有力政治家らは、失格は目に見えているとして早々に不出馬を表明した。

3814OS5:2023/11/20(月) 16:03:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f143b01c800b572706ba88b51992d675a926ccf
「クビだ」「顔を見たくもない」追放されるガザ出身の労働者…「死と隣り合わせ」でも帰還する人々
11/20(月) 6:58配信

読売新聞オンライン
14日、ヨルダン川西岸ラマッラで、ガザへ向かうバスに乗る労働者たち=倉茂由美子撮影

 イスラム主義組織ハマスによる奇襲後、イスラエルで働いていたパレスチナ自治区ガザ出身の労働者が就労許可を取り消され、追放されている。ガザへの地上侵攻で犠牲者が増え続ける中、ヨルダン川西岸の避難所に身を寄せる労働者は、連絡が途絶える家族の無事を祈りながら過ごし、死を覚悟で帰還する人もいる。(パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ラマッラ 倉茂由美子)

 ラマッラのスポーツ施設に14日、自治政府の大型バス9台が到着すると、避難民となった労働者は「神のご加護を」と別れの抱擁を交わし、乗り込んだ。荷物はほとんどない。

(写真:読売新聞)

 行き先はイスラエルとガザとの境にあり、ふだんは貨物用で人の行き来は認められていないケレム・シャローム検問所。自治政府とイスラエル側の調整による特別な許可を得て、ガザに向かう。

 ガザ南部ラファ出身の男性(36)は「家族に早く会いたいが、ガザはどこも死と隣り合わせだ」と表情を引き締めた。

 イスラエル政府はガザ情勢の安定を目的として、一部の既婚男性に就労を許可してきた。10月7日の奇襲前には約1万8000人が建設業などに従事し、ガザで得る10倍以上の収入を得ていた。

 戦闘開始で状況は一変した。イスラエル紙「ハアレツ」などによると、イスラエル政府はハマスによる奇襲4日後にガザ出身者の就労許可を無効とし、不法滞在などで摘発を始めた。数千人が拘束されたとみられており、今月上旬にガザへ強制送還された。

ガザへの帰還許可を待つ男性(8日、ヨルダン川西岸ラマッラで)=倉茂由美子撮影

 ヨルダン川西岸には約7000人が逃れた。ラマッラの避難所には約500人が身を寄せ、100人以上が外で雑魚寝を強いられている。常にスマートフォンを握りしめ、地元の状況を確かめる。イスラエル側に疑いの目で見られないように、ハマスの話題は避けているという。

 「家族に何かあったら、ここにいる自分を許せない」。ラファ出身の男性(45)は帰還を希望し、許可を待っている。ハマスによる奇襲があった日の午前、雇い主のイスラエル人から「クビだ。顔を見たくもない」と電話で告げられた。身の危険を感じ、タクシーで西岸に向かった。

 ラファはイスラエル軍が住民の退避先に指定している南部だが、空爆が続いており、姉とおいが重傷を負った。妻からは電話で「安全な所にいて」と言われたが、食料や電気もないガザに子ども7人を残し、自分だけ避難所にいるわけにはいかない。「例え死ぬことになっても、そばで家族を守りたい」

 自治政府によると、14日までに希望者約2700人がガザへ帰ったという。

 避難所に残るのも苦渋の決断だ。男性(34)は、ガザ市に妻と10人の子どもを残すが、今月上旬から音信不通となっている。何とか南部へ退避していてほしいと思うが、慎重な性格の妻は外に出ることを恐れていたという。男性は「むやみに戻るより、ここで家族の状況を確かめたい」と話す。

 ガザ中部ディール・アルバラハ出身の男性(32)も避難所に残ると決めたが、家族と電話がつながらずに眠れない夜が続く。戦闘が終わればすぐに帰るつもりだが、「廃虚となったガザにどんな未来があるのだろうか」とため息をついた。

3815OS5:2023/11/22(水) 17:57:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a7f779427ab02570cff35ade26130ad65fd3fce
イスラエル、ハマスと4日間の休戦へ 人質50人解放か ガザ戦闘
11/22(水) 10:19配信
毎日新聞
空爆後に煙が上がるガザ地区=2023年11月21日、ロイター

 イスラエル政府は22日、パレスチナ自治区ガザ地区で続くイスラム組織ハマスとの戦闘を、人質解放などと引き換えに一時休止する方針を決めた。複数のイスラエルメディアが伝えた。

 休戦は4日間で、その間に女性や子供ら50人の人質がイスラエル側に解放されるという。休戦の実現は10月7日にハマスがイスラエルを越境襲撃して以来、初めて。【エルサレム三木幸治】

3816OS5:2023/11/26(日) 21:19:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a34b45e1176b26d29036e159b11e0b4ee1fbd66
ベンチに寝かされ、戦闘知らされず ハマス解放の人質親族が記者会見
11/26(日) 19:47配信

毎日新聞
イスラム組織ハマスから解放され、イスラエルの家族と再会するケレン・ムンデルさん(左)と息子のオハドさん=11月25日、シュナイダー子供病院提供・AP

 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスに拉致され、24日に解放されたイスラエル人の被害者の親族が26日、オンラインで記者会見を開いた。人質はベンチに寝かされた上、食事もパンが中心で、解放された時には体重が落ちていたという。ハマスとイスラエルの戦闘に関する情報もほとんど知らされていなかった。

 南部の集落から拉致されたルット・ムンデルさん(78)と娘のケレンさん(54)、孫のオハドさん(9)は24日夜、ハマスから解放された。3人と25日に再会した親族のメラブ・ラビブさんは「とても感動し、皆で泣いてしまった」と振り返る。

 オハドさんは1カ月半にわたった拘束中に誕生日を迎えており、解放後に友達からたくさんのプレゼントを受け取って喜んでいたという。メラブさんによると、ガザで3人はベンチに寝かされ、食事はほぼ円形のパンのみで、体重が落ちた。トイレに行くのも許可が必要で、2時間待たされることもあった。3人はハマスとイスラエルの戦闘の状況などは詳しく知らない様子だという。

 同じ集落から拉致されたヤファ・アダルさん(85)は帰還した際、「私は大丈夫。生きる希望を持ち続けてきた」と孫のアドバさんに語ったという。アドバさんは10月上旬、毎日新聞の取材に応じ、持病があるヤファさんの健康状態を心配していた。アドバさんは「精神的にとてもタフな彼女の孫であることを誇りに思う」と語り、「まだガザには200人以上の人質がいる。彼らを取り戻すための戦いは終わっていない」と強調した。【エルサレム三木幸治】

3817OS5:2023/11/26(日) 21:20:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/60e10b80e95626909e49a3f2dede447ed8c41ebd
トラック61台分の支援物資、ガザ北部に 国連発表
11/26(日) 14:01配信
CNN.co.jp
パレスチナ自治区ガザ地区ラファを移動するトラック=25日

(CNN) イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止合意に基づき、パレスチナ自治区ガザ地区北部に25日、トラック61台分の支援物資が搬入された。

国連によると、先月7日にハマスがイスラエルを攻撃して軍事衝突が始まってから、ガザ地区北部に到達したトラックの数としては最も多い。

戦闘休止は24日から履行されている。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、2日目の25日は、イスラエルが占拠したガザ市のシファ病院からの退避用に、救急車11台とバス3台、平台トラック1台も派遣された。

この日はトラック200台がイスラエルからエジプト国境を越え、午後7時までに187台がガザ地区に入った。

燃料12万9000リットルも同地区に運び込まれた。

パレスチナ赤新月社(PRCS)も、25日にエジプト赤十字から187台のトラックが引き渡され、先月7日以降で最大規模の車列をガザ市とガザ地区北部に送り込んだと発表した。

車列に積載されたのは、ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所を通過した食料や水、医薬品など。ガザ地区南部にあるPRCSの倉庫からも物資が運び出され、無事に搬送された。

PRCSによると、ラファ検問所が再開した先月21日以降、これまでにガザ地区に入った支援物資のトラックは計1946台になった。

3818OS5:2023/11/27(月) 11:02:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/55f919e7087a8ba57a145146602dcffab6eb61c5
相次ぐ船舶乗っ取り 国際海運停滞なら世界経済に影響も イスラエル・ハマス戦闘の余波
11/27(月) 9:28配信

産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの戦闘開始後、近海の国際海運の大動脈で船舶の乗っ取りが相次いでいる。日本郵船が運航する貨物船に続き、26日にもタンカーがイエメン沖のアデン湾で武装集団に乗っ取られたもようだ。ハマスを支援するイエメンの親イラン民兵組織「フーシ派」は貨物船乗っ取りを認めており、戦闘は海運にも影響を及ぼしつつある。

フーシ派は19日、紅海で自動車貨物船「ギャラクシー・リーダー」を乗っ取ったと発表した。イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)は、船を所有する英国の会社はイスラエル人実業家が所有していると報じた。

フーシ派は「イスラエル企業が所有、運航する船はすべて標的になりうる」と述べた。船はイエメン・ホデイダ港周辺に連行されたもようだが、その後は情報が途絶えた。

ロイター通信によると、米国防当局者が26日に乗っ取られたとしたタンカー「セントラル・パーク」も、イスラエル人が所有する英国の会社が運航していたとされる。このほか、インド洋ではイスラエル人の会社が運航するコンテナ船がイラン製とみられる無人機(ドローン)の攻撃を受けたとの情報もある。

フーシ派は以前にも紅海でサウジアラビアの石油タンカーなどを襲撃した。紅海は北上すると欧州への玄関口、スエズ運河に至る。一方、アデン湾は日本に関連する約2千隻を含む年間2万隻の商船が通過しており、日本の自衛隊も多国籍の海賊対処活動に参加し、航行の安全に目を光らせている。

乗っ取りなどの事件が今後も続けば、紅海経由の船舶の保険料が上がるとの観測がある。また、襲撃のリスクを恐れて紅海を回避する場合、インド洋と地中海を往来するにはアフリカ大陸を回る必要があり、燃料費や日数がかさむ。

新型コロナウイルス感染に続くロシアのウクライナ侵略で、世界経済は混乱から脱し切れずにいる。イスラエルとハマスの戦闘は国際社会の新たな懸念材料となってきた。

3819OS5:2023/11/27(月) 15:20:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/9189fbca47b554bc7ce18c89bc1cd1c8b7c79c1f
ネタニヤフ首相、ガザ入り 戦いは「勝利まで続ける」と宣言 ハマスは3日連続で人質解放
11/27(月) 7:08配信

産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】イスラエル軍は26日、イスラム原理主義組織ハマスがパレスチナ自治区ガザで同日、計17人の人質を解放したと発表した。イスラエル人14人と外国籍の3人で、ハマスによる人質解放は3日連続。ネタニヤフ首相は26日、ガザでハマスの地下トンネルを視察し、「勝利まで(戦いを)続ける。誰も止めることはできない」と述べた。

ネタニヤフ氏の発言は、戦闘を4日間の休止期間後、再開する意欲を示したものとみられる。ハーレツ紙(電子版)によると、「ハマスを壊滅させる。すべての人質を取り戻す。ガザがイスラエルへの脅威とならないようにする」と3つの目標を列挙した。

イスラエルとハマスは合意に基づいて24日に戦闘を休止した。合意はカタールや米国が仲介した。ハマスは戦闘休止の期間中、イスラエル人の女性や子供計50人を解放することになっている。

ハマスが24〜26日に解放した人質は計58人になった。このうちイスラエル人は40人を占める。

3820OS5:2023/11/27(月) 23:07:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/9214c98e12b6ccae623f421b2df34b031f713292
タリバン暫定政権、存続やむなし カルザイ元大統領単独会見
11/27(月) 15:33配信

共同通信
 【カブール共同】アフガニスタンのカルザイ元大統領が首都カブールで共同通信と単独会見し、2021年8月に武力で復権したイスラム主義組織タリバン暫定政権の「崩壊や分裂は望まない」と述べ、暫定政権の存続容認はやむを得ないとの認識を示した。タリバンに「政策の改善」を求め、女子教育の再開や多民族間の融和と政治参加を促すことが、唯一の打開策だと強調した。

 カルザイ氏は01年の旧タリバン政権崩壊後、米国主導の民主化プロセスで初代大統領となり14年まで務めた。今回の発言は、民主化が失敗しタリバン統治が長期化した今、タリバンとの共存を探るしかアフガン安定の道はないという苦しい立場を示している。

 インタビューは22日に行った。カルザイ氏はタリバンが「正当で国際的に承認された政権」となるためには「女子教育の即時再開と、反タリバン勢力を含めた国内対話」が不可欠だと指摘。タリバンの多数派は理解していると語った。

 カルザイ氏はタリバン復権後も国内にとどまり影響力を維持。外国訪問を禁じられるなど行動を制約されている。

3821OS5:2023/11/27(月) 23:07:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/480159685da82e93bb292c52354aab3ce38de4be
イスラエルで広がったアジア人の犠牲 背景に横たわる母国での貧困
11/27(月) 22:30配信

朝日新聞デジタル
タイ東北部の自宅で2023年10月10日、イスラエルで犠牲になった息子の写真を抱える母=ロイター

 パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによる攻撃では、多数のアジア人が犠牲になり、人質になった。中でもタイ人は30人以上が人質になっていたが、戦闘休止合意に基づき、解放が進む。被害が広がった背景には、貧困問題が横たわる。

 在イスラエルのタイ大使館によると、イスラエルには10月時点で約2万6千人のタイ人労働者がいた。大半が地方出身の貧困層だ。平均月給で比較すると、タイで働くより3〜4倍の収入が得られるという。

 タイでは経済発展にともなって都市部と地方の収入格差が深刻化しており、家族の生活費や借金返済などのため、地方から多くの人々が出稼ぎに来ていた。

 タイ政府によると、今回のハマスの攻撃でこれまでに少なくとも39人のタイ人が死亡した。ネパール人やフィリピン人、カンボジア人にも犠牲者が出ている。

 経済協力開発機構(OECD)によると、イスラエルで働く外国人労働者は2021年末時点で10万4千人。タイとフィリピンの出身者だけでも5万人を超えており、アジアの国々はイスラエルの労働力の主な供給源となってきた。

 しかし、軍事衝突が本格化して以降、母国に帰国する人は増え続けている。タイ出身者だけでも8千人以上がすでに帰国した。事態が長引けば、人的被害に加え、イスラエル経済にも打撃となる懸念がある。

朝日新聞社

3822OS5:2023/12/02(土) 08:05:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d577d1721d8251d4cf15b91eb6f5622b5c63ea8
つかの間の平和にピリオド ガザ空爆音に市民ら落胆 厳しい現実再び
12/2(土) 6:37配信

毎日新聞
イスラエルの空爆による負傷者を搬送する人たち=パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで1日、AP

 イスラエルと、イスラム組織ハマスの休戦が1日午前7時(日本時間同午後2時)、終了した。パレスチナ自治区ガザ地区では直後から攻撃を受け、大きな噴煙も上がった。7日間続いた休戦の延長を望んでいた市民は落胆し、一気に厳しい現実に引き戻された。

 「戦闘が再開したのかもしれない」。ガザ北部から南部ハンユニスに避難しているラファト・アブタブールさん(50)は午前7時10分、遠くの方から爆発のような音を聞いた。約20分後にはイスラエル軍の戦闘機が複数の場所で空爆を開始し、ミサイルによる砲撃も始まった。「平和な日々が終わった」

 ラファトさんの最近の日課は、パンを焼くためのまきを集めることだ。国連から配布された小麦粉でパン種を作り、まきを集めて屋外のオーブンで焼く。だが空爆が始まれば、屋外でまきを集めることさえ難しい。

 イスラエル軍は1日朝、ハンユニスの一部地域の住民に対し、エジプトとの境界にある南部ラファへの避難を要請する紙を上空からまいた。ラファトさんの地域は避難対象ではないが、今後はいつ空爆されるか分からない。ラファの街は避難民であふれて受け入れの余地は少なく、移動中に空爆される恐れもある。「我々にできることは何もない。ただ家でじっとしているしかない」。ラファトさんはため息をつく。

 北部ガザ市から中部ヌセイラットに避難しているアシュラフ・ソラーニさん(48)も午前7時ごろ、ヌセイラット周辺で爆発音を聞いた。子どもたちから「危ないから外に出ないで」と言われたが、空爆がひどくなる前に急いで市場に行き、1日分の米を購入した。「最も恐れていたことが起きた。まだ希望は捨てていない。休戦の再開を待ち続ける」と話した。

 イスラエル軍は1日、ガザ地区を細かいエリアごとに分けた地図を公表した。今後は比較的安全なエリアを明示し、ガザ市民に随時、移動を求めるという。ただ現場でどこまで活用されるかは不透明だ。

 一方、イスラエルのガザに近い地域でも、休戦期限の1時間ほど前から防空警報のサイレンが鳴り響いた。ただイスラエル軍はハマスのロケット弾を防空システム「アイアンドーム」で迎撃するなどし、イスラエル側では負傷者は出ていない。【三木幸治(エルサレム)、岡大介】

3823OS5:2023/12/02(土) 08:06:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/11b32af8566aa36b8fd07054547cfa5aae74ee55
イスラエル軍が戦闘再開、南部ラファにも空爆か
12/1(金) 16:01配信
AFP=時事
イスラエル南部のパレスチナ自治区ガザ地区との境界近くから撮影された、同地区でイスラエル軍の攻撃を受け、立ち上る煙(2023年12月1日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の戦闘休止の合意が1日に失効したのを受け、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での軍事作戦を再開したと発表した。AFP記者はイスラエル軍によるガザ市への空爆と砲撃を確認した。


 イスラエル軍は「ハマスは戦闘休止合意に違反したばかりか、イスラエル領を攻撃した」「(イスラエル軍は)ガザ地区でハマスとの戦闘を再開した」と述べた。

 一方、ハマスが実効支配するガザ保健当局の報道担当者は、ガザ地区南部ラファ(Rafah)市が同日朝、イスラエル軍の空爆を受け、パレスチナ人少なくとも6人が死亡したと明らかにした。

 戦闘休止合意の失効直後に戦闘が再開され、アハリ(Al-Ahli)病院の医師によれば、ガザ市も空爆を受け、子ども2人が死亡した。【翻訳編集】 AFPBB News

3824OS5:2023/12/03(日) 18:40:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4d8db2d63c26759f6376a563066007f7ca0aa01
ガザ休戦交渉、事実上決裂か 女性と子どもの人質を巡って溝
12/3(日) 8:58配信

毎日新聞
イスラエル軍の空爆で住宅が破壊された後、家財を持って避難する人々=パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスで2日、ロイター

 イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスの休戦交渉は2日、事実上の決裂状態となった。イスラエルはハマスなどが女性と子どもの人質計17人を拘束していると主張し、休戦の条件として全員の解放を要求。一方、ハマスは女性や子どもは「全て解放した」と主張している。カタールとエジプトによる仲介は続いているが、双方の溝が埋まるまで時間がかかりそうだ。

【写真特集】戦闘再開 黒煙が上がるガザ地区

 イスラエルとハマスの一時休戦は11月24日に始まったが、最終的に人質解放を巡って合意ができず、1日朝に戦闘が再開された。双方はその後も間接的に交渉を続けていたが、ハマスのサレフ・アロウリ幹部は2日、中東の衛星テレビ局「アルジャジーラ」に「現在、休戦交渉は実施していない」と明らかにした。サレフ氏は女性と子どもの人質は解放したとしており、今後は「恒久的な停戦」が行われるまで、新たに人質は解放しないと述べた。

 一方、イスラエルのネタニヤフ首相は2日、休戦交渉のためにカタールに派遣していた対外諜報(ちょうほう)機関モサドの交渉チームを帰国させた。イスラエルは同国南部の音楽フェスティバルに参加していた20〜30代の女性ら17人をハマスなどが現在も拘束しているとしている。ハマス以外の武装組織も人質を拘束しており、ハマスとの連携がうまくいっていないとの報道もある。

 こうした中、イスラエル軍は2日、ガザ北部シュジャイヤや南部ハンユニスなどで激しい空爆を実施し、ハマスの軍事拠点や武器庫などを破壊したと発表。ガザ保健当局によると、戦闘が再開された1日以降、ガザ側の死者は200人以上に達した。

 また、地元記者によると、イスラエル軍は中部デルバラーなどとハンユニスを結ぶ幹線道路を封鎖した。ハンユニスを本格攻撃するための布石とみられている。イスラエルのガラント国防相は2日、「我々は今まで手を付けていなかった地域への攻撃を始めた」と強調。ネタニヤフ首相は2日の記者会見で、人質解放を重視する考えを示した上で、「イスラエル軍に徐々に攻撃を強化するように指示した」と述べた。ハマスもイスラエル中部などへのロケット弾攻撃を継続している。

 一方、戦闘再開以降、停止していた人道支援物資の搬入は2日、再開された。パレスチナ赤新月社によると、100台のトラックがガザに到着したという。ただ、休戦前は約200台のトラックが入っており、米CNNはイスラエル政府関係者の話として、物資の搬入量は今後「減少する」と報じている。

 イスラエル軍とレバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラとの交戦も続いている。ロイター通信によると、ヒズボラは2日、国境周辺のイスラエル軍の拠点など数カ所をロケット弾で攻撃。イスラエル軍も砲撃を実施し、レバノン側で複数の住宅が損壊したという。

 当局の発表によると、戦闘による死者は2日、イスラエル側が約1200人、ガザ側が1万5207人となった。【エルサレム三木幸治】

3825OS5:2023/12/03(日) 19:23:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/338f29b3fbb4d9445ffaacbb06713b40afdd0d60
戦闘再開、ガザ住民に絶望感 「すぐ近くで子供5人死亡」
12/3(日) 18:47配信

産経新聞
取材に応じたムグニさん(手前、本人提供)

イスラエル軍がイスラム原理主義組織ハマスへの攻撃を再開し、パレスチナ自治区ガザでは民衆の間に怒りや戸惑い、絶望が広がっている。住民の一人が交流サイト(SNS)を通じて産経新聞の取材に応じ、先のみえない苦難について語った。

イスラエル軍は1日の戦闘再開以降、ハンユニスやラファなどガザ南部に激しい攻撃を行い、ガザ当局によると200人以上が死亡、600人超が負傷した。ハンユニスに避難している歯科医のハマム・ムグニさん(40)は1日、「南部は比較的安全だったが、悲観的な情勢に変わった。ハンユニスが爆撃されて子供5人が死亡した。私たちがいる場所のすぐ近くだった」と話した。

ムグニさんはガザ北部で妻と2人の子供、祖母と5人で暮らしていた。イスラエル軍は10月7日の開戦以後、「ハマスの軍事拠点がある」としてガザ市など北部を集中的に爆撃。ムグニさんが営む歯科医が入る建物も破壊され、ガザ北部の主要病院であるアルクッズ病院に家族で避難した。

「みな着替え程度しか持たずに避難しており、怒りに満ちていた。十分な水もなく、配られる食料はほぼすべて子供の腹に消えた」という。ムグニさんは歯科を中心に救急処置を行う医師としてボランティア活動も行った。

女性や子供は病院内の廊下で、男性は外の地面で寝た。燃料と電気は「100%」なくなり、清潔な水は週に一度配られるだけ。井戸水を飲んで過ごした。ムグニさんは「病院の地下に(ハマスが軍事的に利用する)トンネルがあるとイスラエルはいうが、その形跡は何も確認できなかった」と話した。

病院で約1カ月間過ごしたが、戦車が病院の周囲で砲撃し始め、南部への避難を決めた。みなバッグ1個しか持ちだすことが許されず、高齢者もイスラエル軍の狙撃兵が監視するなかを徒歩で移動した。

イスラエル政府は、ガザ住民を隣接するエジプト北東部に強制的に移住させることも検討しているといわれる。ムグニさんは「祖先が眠る北部を離れるだけで息子から責められた。ガザを出ることは完全に拒絶する」と断言した。(カイロ 佐藤貴生)

3826OS5:2023/12/04(月) 00:18:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/c71fa6b5ae8be1efea94fae30589ec71500e4877
イスラエル軍がガザ南部へ激しい空爆、難民キャンプで60人以上死亡か…地上部隊展開の情報も
12/3(日) 21:41配信
読売新聞オンライン
3日、イスラエル軍の爆撃を受けたガザ南部ラファで生存者を捜す人々=AP

 【エルサレム=福島利之、笹子美奈子】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスとの戦闘を再開したイスラエル軍は2日、ガザ南部への激しい空爆を行った。本格的な地上侵攻の開始に向けた準備とみられ、緊張が高まっている。

(写真:読売新聞)

 1日の戦闘再開後、イスラエル軍は空爆の主要対象をガザ北部から南部に移しており、2日夜から3日未明にかけ、北部から数十万人の住民が避難する南部ハンユニスなどを攻撃した。ロイター通信によると、南部ラファにイスラエル軍の地上部隊が展開したとの情報もある。

ガザに展開するイスラエル軍兵士(軍が2日に公開)=ロイター

 北部では2日、イスラエル南部を10月7日に奇襲した作戦を指揮したハマス幹部が潜伏しているとされるシェジャイヤ地区、ガザ最大のジャバリヤ難民キャンプを重点的に空爆した。AP通信によると、60人以上が死亡し、300人以上ががれきの生き埋めになっているという。

 一方、ハマスは2日、各国の大使館や空港があるイスラエル中部テルアビブにロケット弾を集中的に発射した。双方の攻撃は、戦闘休止前よりも激しさを増している。

 戦闘休止交渉は完全に決裂したとみられる。ハマス政治部門幹部は2日、中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラのインタビューで、停戦するまでは人質を解放しないと述べた。イスラエルは2日、カタールでの交渉を担当していた対外情報機関モサドのチームに帰国を命じた。

 イスラエル国内では、人質救出を優先するべきだとする意見に対し、戦闘休止はハマスを利するとの主張が出ており、世論が二分されている。2日夜にはテルアビブで、残された人質の解放を求める大規模な集会が開かれた。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は2日夜の記者会見で「ハマスを排除し、人質を解放するためには、地上侵攻を続行し、勝利する以外に道はない」と述べ、戦闘再開に理解を求めた。

3827OS5:2023/12/05(火) 21:02:06
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023120500623&g=int
イスラエル、ガザ南部に集中攻撃 北部以上に戦闘激化か―「恐怖と不安」住民パニック
2023年12月05日20時30分

パレスチナ自治区ガザに展開するイスラエル兵(イスラエル軍が4日公開の映像より)(ロイター時事)
パレスチナ自治区ガザに展開するイスラエル兵(イスラエル軍が4日公開の映像より)(ロイター時事)

【図解】イスラエル軍侵攻地域

 【エルサレム時事】イスラエル軍は5日、パレスチナ自治区ガザ南部の主要都市ハンユニスなどへの攻撃を続けた。軍は4日も、北部から避難してきたパレスチナ人が集まる南部を集中的に攻撃。ガラント国防相は、攻撃は北部以上に大規模になるとの見通しを示していた。戦闘に巻き込まれ死傷する民間人の急激な増加が懸念される。

 ガザ当局の集計では、10月7日の衝突開始後、これまでにパレスチナ人1万5899人が死亡。戦闘が再開した今月1日以降だけで、空爆で約900人が死亡した。
 イスラエルを支援する米国は、多くの死者を出した北部と同様の事態を南部で繰り返さないよう要請。ロイター通信によると、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、ガザで「安全地帯」として設定されている地域をイスラエルが空爆しないよう「強く期待する」と語った。
 イスラエルは4日、ハンユニスの一部地域からの退避をパレスチナ市民に求めた。しかし、イスラエルから移動先として告げられた地域も攻撃にさらされているのが実情だ。
 中東のテレビ局アルジャジーラは5日、ハンユニスの病院の敷地が攻撃を受け、医師らが助けを求めていると報じた。現地のジャーナリストは「集中攻撃」で住民らがパニックに陥っていると指摘。「彼らは延々と続く恐怖と不安の中で過ごしている」と伝えた。
 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のガザ地区の最高責任者はX(旧ツイッター)に、南部の対エジプト国境のラファで「人々はどこが安全なのかと助言を求めているが、われわれも答えられない」と書き込んだ。
 イスラエル軍は北部でも作戦を継続している。軍は5日、ジャバリヤにあったハマスのインフラを4日の作戦で破壊したと発表した。

3828OS5:2023/12/06(水) 21:43:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/52c6e85532584c7949f6cc24195337595c8096a8
イスラエル軍、直近24時間で250か所空爆…「作戦開始以来で最も激しい1日」
12/6(水) 21:36配信
読売新聞オンライン
5日、ガザ南部ハンユニスで、建物から立ち上る煙=AFP時事

 【エルサレム=福島利之、笹子美奈子】パレスチナ自治区ガザ全域に地上侵攻しているイスラエル軍は6日、南部の主要都市ハンユニス中心部でイスラム主義組織ハマスとの交戦を続けている。7日で戦闘開始から2か月となる中、犠牲者拡大に歯止めがかからない状況に陥っている。

 イスラエル軍は5日、地上部隊がハンユニス中心部に到達し、包囲していると明らかにした。「作戦開始以来、最も激しい1日を過ごしている」と表現した。激しい空爆も続行し、6日、直近24時間で約250か所を攻撃したと発表した。

5日、イスラエル軍の攻撃から逃れ、ガザ南部ラファに避難するパレスチナの人々=AP

 イスラエル軍は、ハンユニス市民や北部から逃れた避難者ら約60万人以上に、さらに南へ逃れるよう避難勧告を出したが、多数が残っている模様だ。中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラは、がれきが積み重なる道路でさまよう住民の姿を伝えている。ガザの保健当局によると、12月1日の戦闘再開以降の死者数は1240人以上で、10月7日の戦闘開始以降の合計は1万6000人を超えた。

 米CNNは米政府関係者の話として、イスラエル軍が南部の地上侵攻を来年1月までに終了し、標的をハマス幹部などに絞った作戦に移行すると報じた。

 戦闘終結後のガザ統治について、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、5日の記者会見で「ガザの非武装化を実現できるのはイスラエル軍のみであり、いかなる国際勢力でもない」と述べ、国際部隊の駐留に否定的な見方を示した。

3829OS5:2023/12/07(木) 08:12:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/94868b534c3b7b69c62aa119b24ec6a78ec4159b
「ハマスの防衛線突破」 イスラエル軍、ガザの指導者の自宅包囲 南部攻防、接近戦も
12/7(木) 8:05配信
時事通信
 【エルサレム時事】イスラエル軍報道官は6日、パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリヤとシェジャイヤ、南部ハンユニスで「ハマスの防衛線を突破した」と発表した。

 軍は北部に加え南部にも地上部隊を展開。イスラム組織ハマスとイスラエルの衝突発生から7日で2カ月となり、軍はハマスの「心臓部」(報道官)であるハンユニスへの攻撃を強めている。

 軍報道官によると、ハンユニスなどでは過去48時間、激しい戦闘が続いた。ハマスの戦闘員は地下トンネルから姿を現し接近戦を試みたが、イスラエル側が優勢だと語った。

 ネタニヤフ首相は6日のビデオメッセージで、10月7日のイスラエルへの越境攻撃の首謀者と見なすガザでのハマスの指導者、ヤヒヤ・シンワル氏のハンユニスの自宅を包囲したと説明。「見つけ出すのは時間の問題だ」と述べた。

 自宅にシンワル氏はいないとみられる。軍報道官は同氏について、地上ではなく地下に潜伏していると指摘。「われわれの任務は、シンワルに到達し、殺害することだ」と改めて表明した。

3830OS5:2023/12/07(木) 14:52:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/2126aeebb69250502d642b19f1457ce7b6c399d1
対ハマス「急襲作戦」に着手 イスラエル軍、ガザ南部最大都市で 国連総長「公共の秩序崩壊」警告
12/7(木) 14:21配信


時事通信
 【エルサレム時事】イスラエル軍は6日、パレスチナ自治区ガザ南部の最大都市ハンユニスの中心部で、イスラム組織ハマスに対する「標的を絞った急襲作戦」に乗り出した。

 軍が同日夜、声明で明らかにした。衝突開始から7日で2カ月。軍は市中心部を軍事・統治両面でハマスの象徴の地と見なし、「テロリスト」と位置付けるハマス幹部や構成員のせん滅作戦を進めている。

 ロイター通信によれば、ハマス軍事部門はイスラエルとの間で激戦を展開していると発表した。ハンユニスの住民は、イスラエル軍による夜間の激しい空爆で民間人が死傷し、市の東部や北部で軍の戦車が武装集団と交戦していると明らかにした。

 イスラエルの攻撃を避けようと、大勢の市民がガザ南部の対エジプト国境近くに移動している。しかし、南部ラファでは6日、家屋がイスラエルの砲撃を受け9人が死亡。イスラエルが「安全」と主張する地域でも、避難民の多くは不安を募らせている。ラファからロイターの電話取材に応じた45歳の男性は「イスラエルはうそつきだ。ガザに安全な場所などなく、彼らはあすにもラファのわれわれに迫ってくる」と語った。

 戦闘休止が1日に崩壊後、ラファの検問所経由で搬入される支援物資の配給に支障が出ている。国連は6日、テントが足りないため、住居を追われた多くの人が路上での寝泊まりを余儀なくされていると発表した。

 グテレス国連事務総長は6日、国連安保理への書簡で「イスラエル軍による爆撃が続く中、公共の秩序が完全に崩壊する事態も予測される」とし、危機終結に向けた行動を国際社会に要請。ロイターによると、安保理は同日、アラブ首長国連邦(UAE)が作成した「人道目的の即時停戦」を求める決議案を受け取った。8日に採決される見通しという。

3831OS5:2023/12/07(木) 16:25:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/2570ea32b6280e46c2601a0b0647774565372008
中国がタリバン大使受け入れ 世界初、暫定政権承認も視野か
12/7(木) 16:07配信
時事通信
中国外務省の汪文斌副報道局長=8月24日、北京(EPA時事)

 【北京時事】中国政府は7日までに、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権が派遣した大使を受け入れた。

 タリバンが2021年に政権を奪取後、派遣した大使を外国政府が受け入れたのは初めて。中国外務省の汪文斌副報道局長は、タリバン政権が国際社会の懸念緩和に努めれば「アフガン政府の外交的承認は当然のこととなる」との認識を表明。暫定政権の正式承認へ向けて一歩踏み込んだとみられている。

 ロイター通信によると、タリバン政権は元報道官のビラル・カリミ氏を駐中国大使に任命したと発表していた。汪氏は5日の記者会見で「中国は伝統的友好国として、アフガンが国際社会から排除されるべきではないと考えてきた」と指摘。「アフガンが穏健な内外政策を実施し、早期に国際社会に溶け込むことを望む」と強調した。

3832OS5:2023/12/09(土) 08:12:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c1c2a2cac9fbfffb0da608f703d5924dfc36963
ガザ南部に侵攻、首謀者狙う 有識者「ハマス根絶は不可能」 衝突2カ月、民間の被害拡大〔深層探訪〕
12/9(土) 7:00配信

時事通信
イスラム組織ハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏=2022年10月、ガザ市(AFP時事)

 イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突開始から2カ月。イスラエルはパレスチナ自治区ガザに猛攻撃を加え、10月の越境攻撃の首謀者が潜んでいるとされる南部ハンユニスを包囲した。人口が密集する南部での作戦で民間人の被害拡大に懸念が高まる。イスラエルは一貫してハマス壊滅を目指しているが、有識者は反イスラエル思想を根絶するのは「不可能」と断言する。

 ◇「象徴」をたたく
 「ハマスの中心を攻撃している」。イスラエル軍のハレビ参謀総長は5日、ハンユニスでの軍事作戦について、標的は「(ハマスのガザ地区トップの)ヤヒヤ・シンワルだ」と明言した。シンワル氏は10月7日のイスラエル急襲を主導したとされる。

 イスラエル軍は10月末にガザ北部への地上侵攻を開始した。圧倒的な軍事力を背景にハマスの拠点が地下にあると主張する病院に突入。ガラント国防相は「(ハマスは)ガザでの支配を失った」と語っていた。

 イスラエル紙ハーレツは「ハマスは弱体化したが、武器を放棄する意思が見られない」と分析する。戦闘が長期化する中、軍は象徴的な存在であるシンワル氏の排除をより重視すると指摘。象徴を失えば「ハマスは戦闘意欲を失う」という考えだ。

 ◇死なない思想
 しかし、パレスチナの人権活動家で著名な政治家ムスタファ・バルグーティ氏は「シンワル氏は指導者の一人にすぎない」と語る。イスラエルが指導者殺害で戦争が終わると考えていれば、それは「誤った見方だ」と警告。「ハマスとは人々の間に深く根付いた草の根運動であり、(イスラエルへの抵抗という)思想を殺すことはできない」と強調した。

 イスラエルのガザ攻撃では、パレスチナ人約1万6000人が死亡した。軍は民間人保護を重視する方針を示しているが、ハンユニスの戦闘地域には北部からの避難民約24万人を含む約62万人が暮らしているとされる。連日の爆撃で民間人の被害が拡大し、イスラエルに対するガザ住民の憎悪は増す一方だ。

 米CNNテレビによると、米政府は国際批判の高まりを背景に、ガザで大規模攻撃を継続できる時間は限られているとイスラエルに警告した。米当局者は、イスラエルが1月までに大々的な軍事行動を終了し、より限定的な作戦に移行することを期待しているといい、ネタニヤフ政権に対する風当たりは強まりつつある。

 イスラエルは戦闘終結後、イスラエルへの攻撃を防ぐため、ガザとの境界のパレスチナ側に「緩衝地帯」の設置を計画しているとされる。しかし、バルグーティ氏は「パレスチナの安全が保証されて初めて、イスラエルは治安を手にする」と主張。停戦成立後、即座にパレスチナ占領をやめるよう訴えた。(エルサレム時事)

3833OS5:2023/12/10(日) 15:53:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/c26da94ad9142f0a587c9ad9617350699ed584a5
ガザは「世界終末」の様相 損壊の病院などに住民避難
12/10(日) 10:49配信
AFP=時事
密集する避難民のテント。パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで(2023年12月9日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イスラエルがイスラム組織ハマス(Hamas)壊滅を目指し攻勢を強める中、爆撃にさらされているパレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)の住民は稼働していない病院などに身を寄せ合っており、人道状況は「世界終末」(国際NGO)の様相を呈している。


 国連安全保障理事会(UN Security Council)で8日、ガザでの即時停戦を求める決議案が米国の拒否権行使で否決されたのを受け、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は「ハマスせん滅に向け正義の戦争を続ける」と宣言。ヘルツィ・ハレビ(Herzi Halevi)参謀総長も「攻勢をさらに強める」必要があると語った。

 そうした中、AFP記者は9日、イスラエル軍の攻撃を受け一部損壊し、もはや機能していないガザ市のシファ(Al-Shifa)病院で、数千人の住民を確認。敷地は、布やプラスチックを寄せ集めただけの数百のテントで埋め尽くされていた。

 ガザの保健当局によると、24時間のうちにガザ中部の町デイルアルバラ(Deir al-Balah)のアクサ殉教者病院に71人、南部ハンユニス(Khan Yunis)のナセル病院(Nasser Hospital)には62人の遺体が運び込まれた。

 AFP特派員はナセル病院で、間に合わせの担架に乗せられ子どもや、床に寝かされた負傷者を見た。病院の外では、イスラエル軍の攻撃で炎上する建物の消火作業が行われていた。

 英NGOセーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)のアレクサンドラ・サイエ氏は、「傷口には虫がわき、子どもたちは麻酔なしで切断手術を施されている」と話した。

 また、国際NGOオックスファム・インターナショナル(Oxfam International)のブシュラ・ハリディ氏は「大惨事どころではない。世界終末のようだ」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News

3834OS5:2023/12/11(月) 16:53:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/45fecde56c431c1ab730fed9d780a17f1f5e5264
急進右派の大統領が就任したアルゼンチン バラマキの歴史と決別できるか
12/11(月) 16:27配信

産経新聞
【ニューヨーク=平田雄介】10日就任した南米アルゼンチンの急進右派、ミレイ大統領の最大の課題は、経済状況の改善だ。国民の4割超が貧困層という低迷の原因は、長期にわたり断続的に続いた左派ポピュリズム(大衆迎合主義)政権での「成長なき分配」と呼ばれるバラマキ施策とされる。ミレイ氏が「痛みを伴う改革」を断行できるのか、その手腕が注目されている。

ミレイ氏は国会前での就任演説で「100年の失敗は1日で取り戻せない。困難な道だが、今日から再建を始めよう」と呼びかけた。

1世紀前のアルゼンチンは「先進国」の一つ。1906年に完成した荘厳な外観の国会はかつての栄華を象徴する建築で、ミレイ氏が復活にかける思いを国民に伝える良い場所だった。

20世紀初頭のアルゼンチンの繁栄を支えたのは食料輸出だった。ラプラタ川流域に広がる大平原パンパは農牧業に適し、小麦や牛肉が主力商品。首都ブエノスアイレスは「南米のパリ」と呼ばれた世界都市で、イタリアから豊かなアルゼンチンに出稼ぎに行った母を探す少年の物語「母をたずねて三千里」の舞台となった。

転機は世界恐慌だった。この時期に進んだ「工業化の波」に乗り遅れた。しかし、豊かさに慣れた国民は高額な年金を求め続け、景気の後退と物価上昇(インフレ)が同時に進んでいった。

46年に「南米左派ポピュリストの元祖」とされるペロン大統領が就任。外国資本を排除し、産業の国有化を進め、労働組合を支持層に取り込むために賃上げを実施した。これが今日に至るバラマキ施策の起源とされ、低成長とインフレは慢性化した。

ミレイ氏以前にも経済改革の試みはあり、89年に就任したメネム大統領は通貨ペソと米ドルの固定相場制を導入、一時的にインフレを収束させた。しかし、政権交代で、固定相場制も終了。2001年には債務危機に陥った。15年に就任したマクリ大統領が目指した「痛みを伴う」経済改革も挫折した。労組などの激しい反対に遭ったという。

ミレイ氏が掲げる行財政改革案は「荒療治」だ。公金支出の大幅削減や年金制度改革に加え、赤字国営企業の民営化など「労組の牙城」に切り込むからだ。

国民の既存政党への不満を吸収して当選したミレイ氏には「右派のポピュリスト」との見方もある。ミレイ氏が「支持者の離反を恐れ、改革を断念する可能性」も指摘されている。

3835OS5:2023/12/12(火) 11:51:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ca8a79215b5f8f311ac71e380674236efbf6b4d
イスラエル軍、ハマス戦闘員に投降呼びかけ 戦略転換か ロイター
12/12(火) 11:07配信

毎日新聞
イスラエル軍の空爆を受け、黒煙が噴き上がるガザ南部ハンユニス=2023年12月11日、ロイター

 イスラエル軍は11日、イスラム組織ハマスのシンワル指導者の殺害・拘束を目標に、パレスチナ自治区ガザ地区南部の主要都市ハンユニスなど複数の地域で攻勢を強めた。一方、ここ数日はハマス戦闘員への「投降」呼びかけも相次いでおり、戦闘員殺害を目指していたイスラエル軍にとっては「戦略の転換」(ロイター通信)とも指摘されている。

 イスラエルのネタニヤフ首相は10日のビデオ演説で、数十人のハマス戦闘員が既に投降したと述べたうえで、依然として抵抗を続ける戦闘員に「ハマスのテロリストに告ぐ。おしまいだ。(指導者の)シンワルのために死ぬな。今すぐに降伏すべきだ」と呼びかけた。イスラエル軍は武力攻撃と並行して戦闘員の自主的な戦線離脱を促し、ハマスの戦闘能力低下を図っているとみられる。シンワル氏はハマスのガザ地区トップを務めている。

 ガラント国防相も11日、「投降すれば命は助ける」と発言。「イスラエル軍はガザに永久に駐留するつもりはない」とも述べ、イスラエルに敵意を持つ組織でない限り、今後のガザ地区の統治形態について協議に応じる姿勢を強調した。

 イスラエル軍は11日、過去1カ月間でハマス戦闘員に加え、ハマスと連携する過激派組織「イスラム聖戦」戦闘員も合わせた計500人以上を拘束したと発表した。戦闘員の一部は、民間の建物や学校、避難所に隠れていたという。

 ロイター通信などによると、これに対しハマスの軍事部門「カッサム旅団」幹部は、12月1日の戦闘再開以降の10日間で、ハマスが「イスラエルの軍用車両180台を一部または完全に破壊した」と主張。「イスラエル兵は多くの死傷者を出している」と述べ、打撃を受けているのはイスラエル側だと強調した。

 こうした中、戦闘は激しさを増している。ハンユニスでは10〜11日、イスラエル軍の攻撃で30人以上が死亡。中部デルバラーの病院には40人の遺体が運び込まれたという。

 中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、ガザ南部の複数の避難所は戦闘地域から逃れてきた人々で大混雑となり、衛生状態が極度に悪化。たった一つのトイレを600人で共有する避難所もあり、下痢や感染症、呼吸器疾患などに苦しむ避難民も急増しているという。【ロンドン篠田航一】

3836OS5:2023/12/13(水) 18:33:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b22d2b5ff8d3d64d1de6c1c98977e275c5997ad
「無差別爆撃で支持失う」バイデン氏、イスラエルに苦言 連立組み替えも言及
12/13(水) 10:45配信


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産経新聞
ガザ地区

【ワシントン=大内清】バイデン米大統領は12日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスと交戦するイスラエルについて「(ガザへの)無差別爆撃で国際社会の支持を失い始めている」と述べた。米大統領が公の場でイスラエルの軍事作戦を批判するのは珍しい。ユダヤ系有力者らに向けた首都ワシントンでの選挙資金パーティーで演説した。

【写真】ガザのシーファ病院付近で攻撃を受けた救急車

ロイター通信などによるとバイデン氏は、イスラエルのネタニヤフ首相に国際的な支持の低下を警告した際、同氏から「あなたがた(米国)は(第二次大戦で)ドイツに絨毯爆撃を行って(日本に)原爆を落とし、たくさんの人が死んだ」と言われたと説明。これに対しバイデン氏は「その通りだ。だから二度と起きないように多くの機関が戦後に設立された。9・11(2001年の米中枢同時テロ)でのわれわれ(米国)と同じ過ちを犯さないでほしい」と訴えたという。

またバイデン氏は、ネタニヤフ連立政権に参加する極右政党「ユダヤの力」のベングビール国家治安相に言及した上で、現政権は「イスラエルの歴史で最も保守的」であり、将来のパレスチナ国家との「2国家共存」による和平を否定していると批判。紛争の長期的解決への道を探るためにネタニヤフ氏は「政権を変えるべきだ」とし、連立の組み替えが必要だとの考えも示唆した。

3837OS5:2023/12/16(土) 18:02:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d31309dd521df1d62dca5d986a87782696db8a6
イスラエル兵が問題行為、パレスチナ人の神経逆なで 軍は厳しく対処
12/16(土) 8:32配信

朝日新聞デジタル
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のジェニンで、モスクのマイクを使ってユダヤ教の祭りを祝う歌を歌うイスラエル軍の兵士が映る動画=ロイター

 パレスチナ自治区で戦闘を続けるイスラエル軍の兵士が、パレスチナ人の神経を逆なでするような行為をおさめた動画がSNS上に拡散し、反発が起きている。イスラエル軍のハガリ報道官は14日夜、「軍の価値観に従って行動しない者は、相応の措置に直面することになる」と述べ、厳しく対応する姿勢を示した。

【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のジェニンで2023年12月14日、展開するイスラエル軍の車両=ロイター

 X(旧ツイッター)などでは、イスラエル兵がモスク(イスラム礼拝所)で、イスラム教徒への礼拝を呼びかけるマイクを使い、ユダヤ教の祭りを祝う歌を歌った動画が広がっている。地元メディアなどは14日、この動画がパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のジェニンで撮影されたと報じた。

 ジェニンではイスラエル軍がパレスチナ人の武装勢力の摘発などを名目に軍事作戦を進めていて、ここ数日で10人以上が殺害されている。動画は同僚の兵士が撮影していたとみられ、タイムズ・オブ・イスラエルによると、軍は14日、動画に出ていた兵士らの職務を即座に停止したという。

朝日新聞社


https://www.asahi.com/articles/ASRD82VLXRD8UHBI007.html?oai=ASRDJ2DYRRDHUHBI04Q&ref=yahoo
イスラエル軍、「ハマスの容疑者」服を脱がせて拘束か 地元紙報道
イスラエル・パレスチナ問題

カイロ=武石英史郎2023年12月8日 10時30分

 イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ地区の北部ジャバリヤで、同軍が服を脱がせた状態の多数のパレスチナ人を拘束する模様を、イスラエル紙タイムズ・オブ・イスラエルが7日に報じた。

 同紙がSNSに投稿されたものとして紹介した写真では、武装したイスラエル兵の前で、数十人の男性が下着姿で目隠しされ、後ろ手に縛られ、座らされている。裸のままトラックに乗せられ、イスラエル軍に連行されていく写真もある。

 イスラエル各紙は「ハマスの容疑者が投降したとされる映像」などと報じている。軍のハガリ報道官は「数百人を拘束し、尋問している。多くは投降した者たちだ」と語った。有力紙ハアレツによると、拘束された人たちは地元の若者で、民間人も含まれるという。

 この映像に対してアラブ圏では、2003年のイラク戦争時に米軍が拘束者を全裸にしたことなどを引き合いに、反発する声がSNSなどで強まっている。

 また、ガザ地区の保健省は7日、10月7日の戦闘開始からの死者数が1万7177人にのぼったと明らかにした。過去24時間で350人が死亡したという。(カイロ=武石英史郎)

3838OS5:2023/12/17(日) 18:52:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/22f9a1cab642e8d4922337cb7288c997949cd1cd
クウェート首長が死去 20年即位、86歳
12/16(土) 21:00配信


共同通信
クウェートのナワフ・アハマド・サバハ首長(AP=共同)

 【カイロ共同】中東の産油国クウェートのナワフ・アハマド・サバハ首長が16日、死去した。86歳だった。国営メディアが伝えた。死因は明らかにされていないが、国営通信によると、11月末に緊急の健康上の問題で病院に搬送された。弟のミシャル・アハマド・サバハ皇太子(83)が首長を継承する。

 ナワフ首長は1937年、クウェート市生まれ。内相や国防相などを歴任後、2006年2月に皇太子に即位。兄のサバハ前首長の死去に伴い、20年9月に首長に即位した。

 AP通信によると、ナワフ首長は21年3月には医療検査のため一時渡米していた。既に職務の大部分をミシャル皇太子に引き継いでいた。クウェート政府は40日間の服喪を発表した。

3839OS5:2023/12/17(日) 18:52:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/22f9a1cab642e8d4922337cb7288c997949cd1cd
クウェート首長が死去 20年即位、86歳
12/16(土) 21:00配信


共同通信
クウェートのナワフ・アハマド・サバハ首長(AP=共同)

 【カイロ共同】中東の産油国クウェートのナワフ・アハマド・サバハ首長が16日、死去した。86歳だった。国営メディアが伝えた。死因は明らかにされていないが、国営通信によると、11月末に緊急の健康上の問題で病院に搬送された。弟のミシャル・アハマド・サバハ皇太子(83)が首長を継承する。

 ナワフ首長は1937年、クウェート市生まれ。内相や国防相などを歴任後、2006年2月に皇太子に即位。兄のサバハ前首長の死去に伴い、20年9月に首長に即位した。

 AP通信によると、ナワフ首長は21年3月には医療検査のため一時渡米していた。既に職務の大部分をミシャル皇太子に引き継いでいた。クウェート政府は40日間の服喪を発表した。

3840OS5:2023/12/18(月) 17:44:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c63781cab6c2aa941bec852a96b5159605c892d
ガザ最大病院「血の海」、別施設は「ほぼ破壊」 WHO
12/18(月) 13:25配信
AFP=時事
イスラエル軍の爆撃で損壊したパレスチナ自治区ガザ地区ハンユニスのナセル病院(2023年12月17日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】世界保健機関(WHO)は17日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)最大のシファ(Al-Shifa)病院の救急外来部門は「血の海」のような状態で、病院自体の「蘇生が必要」との認識を示した。


 WHOなど国連(UN)機関のチームは16日、ガザ北部の同病院に医療品を届けることに成功した。

 WHOは「チームによれば、救急外来は『血の海』と化しており、数百人の負傷者を抱えている上に新たな患者が続々到着している」「外傷患者は床で縫合処置を受け、麻酔は受けられない状態だ」と報告。

 少人数のスタッフが最低限の対応をしているのみで、手術が必要な重体患者はアハリ・アラブ(Ahli Arab)病院に移送されている。人工透析は1日30人までしか受けられないという。

 手術室は酸素と物資が不足しているため機能しておらず、WHOチームは「(病院自体の)蘇生が必要」だと強調している。

 また、「家を追われた多数の住民が病院の建物と敷地を避難所として使用」しており、飲料水と食料が「全く足りていない」という。

 WHOは、基本的な医療サービスの再開に向け、シファ病院に対する支援を「数週間以内に」強化する方針を示した。

「燃料、酸素、医薬品、食料、水を定期的に供給」した上で必要なスタッフを確保できれば、「手術室を最大20室稼働させ、術後治療も行うことができる」としている。

 現在、ガザ北部では、「部分的」にでも機能している病院はアハリ・アラブ病院のみで、シファ病院を含む3か所の施設は最低限の医療対応しかできていない。

 一方、WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長はこの日、ガザ北部のカマル・アドワン(Kamal Adwan)病院について「ほぼ破壊」されたとし、攻撃で少なくとも患者8人が死亡したと明らかにした。

 イスラエル軍は同病院を数日間にわたって包囲した後、撤収。イスラム組織ハマス(Hamas)の司令部として使用されていたと主張しているが、ハマス側は否定している。

 テドロス氏はX(旧ツイッター)で、「この数日間でカマル・アドワン病院がほぼ破壊され、機能停止に陥り、少なくとも8人の患者が死亡した事態にショックを受けている」「多くの医療従事者が拘束されたと伝えられており、WHOおよび提携機関は彼らの状況に関する情報を緊急に求めている」と表明した。

 イスラエルは、病院に突入する前に院内にいた大半の人々を退避させるため、交渉を通じて安全な通路を設置したと主張している。

 しかしテドロス氏は、「救急車が病院に近づけず、多数の患者は身の安全のため多大な危険を冒して自力での退避を迫られたのをわれわれは把握している」と指摘。「死亡した患者のうち、9歳の子どもを含む数人は適切な処置を受けられずに亡くなった」とするとともに、「院内に身を寄せているとされる避難民の安否を憂慮している」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

3841OS5:2023/12/19(火) 10:13:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/09bce558ce136f925bde99cdfcc5de9e6c006be3
イスラエル、ガザ一部で避難民帰還を許可へ 「制圧」地域に限り
12/19(火) 9:41配信

毎日新聞
軍用車両に乗るイスラエル兵=イスラエル南部で2023年12月18日、ロイター

 イスラエルのガラント国防相は18日、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍が「制圧」した地域について、避難を要請していた住民の帰還を許可する方針を明らかにした。イスラエルを訪問中のオースティン米国防長官との会談後、共同記者会見で述べた。イスラエル軍はすでにガザ北部の多くの地域を攻略しており、北部住民の帰還を念頭に置いているとみられる。


 イスラエル軍は10月中旬以降、最大都市ガザ市を含む北部の住民約110万人に対し、中部や南部への避難を要請してきた。そのため、中・南部は避難民であふれ、多くの住民がテント生活を強いられているほか、食料や水が極度に不足するなど人道危機が深まっていた。またガラント氏は、イスラエルがガザを「占領」することを改めて否定した上で、イスラエルの安全保障のため、戦闘終了後も軍が一定期間駐屯する可能性を示唆した。

 オースティン氏は18日、イスラエルのネタニヤフ首相やガラント氏らと会談。ハマスの越境攻撃を受けたイスラエルの自衛権を支持した上で、今後の戦闘計画や市民への被害を減らす方策、人道支援物資の継続的な搬入などについて議論したと述べた。また、オースティン氏はハマスの軍事力を壊滅させる必要性を強調し、戦闘の早期終結についてはイスラエルに求めない意向を示した。

 イスラエル軍は18日、ガザ北部や南部で攻撃を実施した。北部ベイトハヌーンについては、軍事作戦をほぼ「完了した」と発表。北部シュジャイヤではハマス戦闘員と激しく衝突したという。ガザ市ではハマスが拠点としていた学校を攻略し、10月7日の越境攻撃に参加したハマスの幹部戦闘員数人を拘束した。

 一方、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官とイスラエルの対外諜報(ちょうほう)機関モサドのバルネア長官、カタールのタミム首長は18日、ポーランドで会談し、人質解放について議論した。だがハマス幹部は18日、中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」で、「人質解放の交渉を始めるのはイスラエルが攻撃を中止してからだ」と主張。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は18日、交渉妥結までにはまだ時間がかかるとの見通しを示した。ハマスは18日、70〜80代の人質男性3人が即時解放を訴える動画を公開した。交渉を巡り、イスラエルに圧力をかける狙いとみられる。

 当局の発表によると、双方の戦闘による死者は18日、イスラエル側が約1200人、ガザ側が1万9453人となった。【エルサレム三木幸治】

3842OS5:2023/12/20(水) 11:24:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/cada1128d4196527353652bfe1781f646a171593
避難民殺到のラファ、過密状態で飢え深刻…数日に1度のビスケット・トイレは3〜4時間待ち
12/20(水) 7:10配信

読売新聞オンライン
17日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで国連施設の前に殺到する人たち=本紙通信員撮影

 【エルサレム=福島利之】イスラエル軍とイスラム主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザで、「最後の安全な場所」として避難民が殺到する南部ラファが人口過密状態となっている。日々の食料を得るのも難しく、衛生環境は劣悪だ。物資搬入は徐々に増えているが、戦闘前の水準にはほど遠い。世界食糧計画(WFP)は、ガザ住民の86%が飢えていると報告している。

(写真:読売新聞)

 「早く戦闘が終わらないと私たちの家族は飢え死にしてしまう」。北部ベイトラヒヤから家族11人でラファに避難するマーシム・イルワーウィさん(32)は、本紙通信員に深刻な食料不足を訴えた。国連の施設に避難するが、数日に1回、ビスケットやチーズを受け取るだけ。子供たちは常におなかをすかせている。

 小麦粉の値段は戦闘前と比べ10倍程度にはね上がった。他の食料も軒並み不足し、価格が高騰している。貯金が尽きたイルワーウィさんは手を出せず、「支援物資を受け取るのを待つしかない」と嘆く。

(写真:読売新聞)

 エジプト境界の町ラファは人口20万人だったが、現在は北部や中部からの避難者で100万人以上に膨れ上がった。避難民たちは木材やナイロン布でバラックを建てるが、空き地はほとんどない。北部ガザ市から一族180人でラファに避難し、分散して暮らすエリアン・ハマットさん(45)は「どこも人が多く、生活する空間がない」とこぼす。

 本紙通信員によると、朝にトイレを使うには3〜4時間並ぶこともある。外で用を足す人が多く、周辺には悪臭が漂う。道端にはゴミが放置され、ネズミがはびこる。熱を出し、せき込む人も多いが、薬の入手は難しい。国連人道問題調整事務所(OCHA)は「下痢やインフルエンザ、水痘など伝染性疾患が急増している」と指摘する。

 OCHAによると、物資を搬入するトラック185台が17日、二つの検問所からガザに入った。戦闘前は1日約500台が入っており、物資は全く足りていない。

 北部のジャバリヤ難民キャンプから親戚30人で国連施設に身を寄せるムハイセム・シャヒーンさん(58)は、毛布やマットレスを数枚しか受け取れず、寒い夜は眠れない。イスラエル軍の空爆でけがをした子供の薬も手に入らない。ラファでも空爆が散発的にあり、シャヒーンさんは「ガザに人間らしい生活はない。世界はこの惨状を無視するのか」と憤った。

3843OS5:2023/12/20(水) 22:01:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/227ce2a2eaa678904677126577cb143a40f5d8be
ガザ攻撃激化、1日で100人死亡 国連「前例なき強制移住と破壊」
12/20(水) 19:54配信

朝日新聞デジタル
ガザ地区南部のハンユニスで2023年12月20日、イスラエルによる空爆を受けた民家に集まるパレスチナ人たち=ロイター

 パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスの掃討作戦を進めるイスラエル軍は、20日もガザへの激しい攻撃を続けた。あらたな戦闘休止とハマスに捕らわれている人質の解放に向けた交渉が水面下で行われているが、ガザの保健当局によると、19日だけで100人以上が死亡。犠牲者の増加に歯止めはかからず、死者は1万9667人、負傷者は5万人以上にのぼっている。

 民間人の犠牲を最小限にすることを後ろ盾となる米国が求めるなか、イスラエルのガラント国防相は19日、ガザでの地上作戦を「さらに他の場所にも広げる」と発言し、ハマス壊滅に向けた強硬姿勢をあらためて示した。幹部らが潜んでいるとみる南部ハンユニスが「新たなテロの中心地になった」として、攻撃を強めていることも示唆。軍のハガリ報道官も同日の会見で、ハンユニスに部隊を増派したことを明らかにした。

 ロイター通信によると、イスラエルがほぼ制圧した北部や南部ハンユニスなどから数十万人以上が逃れているガザ最南部のラファでは19日、イスラエル軍のミサイルが住宅を直撃し、少なくとも20人が死亡、数十人が負傷した。北部ジャバリヤの難民キャンプでも、空爆で13人が死亡、75人ほどが負傷したという。ハンユニスでは20日も、中心部などでイスラエル軍とハマスの激しい戦闘が続いている。

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は19日、220万人以上のガザの人口の90%以上が自宅から避難し、住宅を含むインフラの60%以上が破壊、または一部損壊したと、X(旧ツイッター)に投稿した。「前例がない驚くべき水準の強制移住と破壊が、私たちの目の前で起きている」と訴えた。国連人道問題調整事務所(OCHA)は19日の報告書で、劣悪な衛生状況から、UNRWAの避難所では急性の呼吸器感染症や髄膜炎、水ぼうそうなど36万件以上が確認されているとした。

朝日新聞社

3844OS5:2023/12/22(金) 13:09:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/5556fba2d9bf494e04f7f46c5db02b31ed834f7a
ガザの人口の半分が飢餓状態 丸1日食べ物がない状態も
12/22(金) 12:29配信
AP通信

ラファ、パレスチナ自治区、12月22日 (AP) ― パレスチナ自治区のガザ地区で、同地区を実効支配するイスラム武装組織ハマスと、テロ組織の壊滅を目指すイスラエル軍が戦闘を繰り広げる一方で、ガザ地区最南端のラファでは12月21日、数百人の飢えたパレスチナ人が手にした容器一杯分の食べ物を求めて、炊き出し場に幾重もの人垣を作った。
 地区内の南半分に押し込められた住民のために、炊き出しが行われているが、「週に4日か5日ではなく、普通の人と同じように、毎日食べるものが欲しい」と順番を待つ女性は訴える。
 ガザ地区に通じる検問所が限られており、搬入される人道支援物資の量もわずかであるため、食糧不足は大きな問題となっている。
 国連は19日、ガザ地区の人口の半数が極度もしくは深刻な飢餓状態にあり、90%が丸一日食料がない状態が常態化していると明らかにした。

(日本語翻訳・編集 アフロ)

3845OS5:2023/12/22(金) 13:12:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/a76ec9d061d1090983a78db10b3ec13efc91b51e
イスラエル軍、ガザ中部に進軍 北部は制圧 人質解放交渉は難航
12/22(金) 11:30配信


毎日新聞
パレスチナ自治区ガザ地区で進軍するイスラエル兵=2023年12月21日、イスラエル軍提供・ロイター

 イスラエル軍は21日、パレスチナ自治区ガザ地区中部に進軍したと発表した。ガザ北部の大部分を既に攻略したため、中部への本格的な攻撃を開始するとみられる。一方、イスラム組織ハマスは21日、イスラエル側が提案していた「1週間の戦闘休止」の見返りに人質30〜40人を解放する案を拒否する意向を示した。


 イスラエル軍は21日、ハマスの大規模な拠点があった北部シュジャイヤ地区をほぼ「制圧」し、最大都市ガザ市の南部も管理下においたと発表した。このため、北部の一部地域で攻撃を継続する一方、地上部隊はガザ中部に進軍を始めた。同軍は別にガザ南部のハンユニスなどでも地上作戦を行っている。

 イスラエル軍はこれまで、中部では空爆などでハマス戦闘員を狙っていたが、今後は地下トンネルの破壊など大規模な攻勢に出る可能性がある。中部には北部から避難した多くの住民が暮らすヌセイラット難民キャンプなどがあり、被害の拡大が懸念される。またイスラエル軍のハガリ広報官は21日、戦闘が再開された12月1日以降、約2000人のハマス戦闘員を殺害したと述べた。

 ◇ハマス「停戦実現まで人質解放しない」

 一方、人質の解放交渉は難航している模様だ。ハマスは21日の声明で「(恒久的な)停戦が実現するまで、人質を解放しない」と強調し、イスラエルの一時休戦案を拒否した。イスラエルメディアによると、イスラエル政府高官も21日、ハマスとの交渉が行われていないことを認めた。ハマスの指導者ハニヤ氏は20日に続き、21日もカイロでエジプト政府高官らと会談したが、成果は出なかった。ハニヤ氏らハマスの政治部門と軍事部門で交渉を巡る意見の相違があるとみられている。ハマス軍事部門は21日、イスラエル中部テルアビブなどに30発以上のロケット弾を発射し、戦闘を続ける意向を示した。

 ◇ガザ人道状況、さらに深刻化

 こうした中、ガザの人道状況は深刻さを増している。世界保健機関(WHO)は21日、ガザ北部の全ての病院が新規患者の受け入れを中止したと発表した。燃料や医療物資の不足などが原因という。ガザ地区の36病院のうち、機能している九つの病院は南部に集中しており、今後は空爆などで負傷した患者を南部まで運ぶ必要がある。

 一方、ガザ当局は21日、人道支援物資を搬入しているエジプト境界のラファ検問所周辺をイスラエル軍が空爆したと発表した。検問所を担当する職員ら4人が死亡したとしており、物資搬入に影響が出る可能性がある。イスラエル軍は事実関係を調査している。【エルサレム三木幸治】

3846OS5:2023/12/25(月) 09:17:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/23d647ba7de92a9e3c13ecc45cb86f6d49cd5cdf
「パキスタン生まれ」アフガン難民、不法移民摘発で未知の祖国へ…言葉通じず生活保障もなし
12/25(月) 7:45配信

読売新聞オンライン

4日、アフガニスタンのトルハムで、支援物資の受け取り登録をするセディクラさん(中央)

 パキスタンで難民として長年暮らしてきたアフガニスタン人が、大量にアフガンへ戻っている。パキスタン政府が不法移民の一斉摘発に乗り出したためで、パキスタン生まれの帰還民たちは、見知らぬ「祖国」での再出発を迫られている。(アフガニスタン東部トルハム 吉形祐司、写真も)

 アフガンの首都カブールから東へ約230キロの国境地帯のナンガルハル州トルハム。草木も生えず、岩肌がむきだしの山のふもとには砂漠地帯が広がる。「あの山の向こうはパキスタンだ」。州当局者が指をさした。

 今月4日に訪れた際、国境の検問所は帰還民であふれていた。セディクラさん(42)は妻と1〜6歳の子ども3人を連れ、300キロ以上離れたパキスタンの町チャクワルから到着したばかりだった。

 話を聞こうとすると、カブールから同行してきた通訳が困惑した。「言葉が通じない」。パシュトゥン人のセディクラさんはパシュトゥー語、タジク人の通訳はダリ語。両言語を話す州当局者の助けで会話が成立した。多民族国家アフガンの実情だ。

 「仕事も何もない。住む場所さえあればいい」

 パキスタン生まれのセディクラさんは、初めてアフガンの地を踏んだという。両親は1979年の旧ソ連軍によるアフガン侵攻で難民になった。

 パキスタン政府は11月1日を期限に、ビザ(査証)などを持たない不法移民の摘発を始めた。国内のテロにアフガン人が関与していると指摘し、アフガンで2021年8月に政権を掌握したイスラム主義勢力タリバンに対処を求めたが、タリバン側は否定している。

「親族なんていない」
テント暮らしで半月かけて親族を探したダウド・アシュナさん(中央)と子どもたち

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、パキスタンにいる320万人のアフガン人のうち、難民登録をしているのは約130万人。パキスタン政府は約170万人が不法移民にあたると主張している。

 肉体労働で生計を立てていたセディクラさんは、給料日まで待ってパキスタンを出たという。「北部のマザリシャリフに行こうと思う。祖父が住んでいたらしい」とつぶやくが、親族がいる確証はない。

 ナンガルハル州の集計では10月以降、帰還民は60万人に達した。パキスタン政府は、11月1日を期限としていた国外退去に24年2月末までの猶予期間を設けたため、帰還民は今も毎日到着している。行き先が決まらなければ、国境の一時受け入れキャンプに入る。そこには約100張りのテントが並ぶ。

 パキスタンを強制退去となったダウド・アシュナさん(30)は、ハエが飛び交うキャンプで半月かけて親族を見つけた。約1万5000アフガニ(約3万円)と日用品が支給されるが、一度きり。その後の生活の保証はない。

 「学歴もなく、力仕事しかできない。職を得られるかどうか」と言うと、アシュナさんはマメだらけの手を見せた。一家7人の荷物は、衣類などが入ったボストンバッグ1個だけだ。

 パキスタン生まれの一家6人で1か月以上、テントで過ごすサイド・オマルさん(35)は「親族なんていない。パキスタンに戻りたい」と訴えた。行き先のない帰還民は、アフガン国内の別のキャンプに移される。

 低地で暖かいトルハムと違い、カブールや山岳地帯の気温は冬場、氷点下となる。タリバン政権は、帰還民に無償で土地を提供する方針だというが、詳細は不明だ。難民省報道官は取材に対し、「今、計画中だ」とだけ答えた。

3847OS5:2023/12/25(月) 09:49:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/82de7523aa6f56dc535b02cd5088a117a4c3f378
栄養不足で未熟児出産増、床で診察… ガザ南部、深まる人道危機
12/24(日) 10:42配信
毎日新聞
イスラエル軍の空爆で負傷し、ナセル病院に搬送された子供=パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスで23日、AP

 イスラエル軍が攻勢を強めるパレスチナ自治区ガザ地区南部で、人道危機が深まっている。南部ハンユニスにある拠点病院「ナセル病院」では医療物資やベッドが足りず、最低限の治療しかできない状態が続く。住民の栄養状態が悪化し、未熟児が生まれることも増えた。住民からは、状況を改善できないイスラム組織ハマスに対する不満も噴出している。

 「医療は崩壊しかかっている」。ナセル病院の小児科医、ターフィク・バラカ氏は、毎日新聞助手の取材に深いため息をついた。ガザ北部をほぼ攻略したイスラエル軍は、12月上旬からガザ第2の都市ハンユニスで地上戦を開始。空爆や砲撃が続き、病院には1日数百人の負傷者が訪れるほか、多数の住民が自宅から避難し、院内や敷地内に滞在する。ガザ北部の病院が機能していないため、北部からも重傷者が運び込まれる。

 だがターフィク氏によると、病院のベッドは全て埋まり、医師は患者を床に寝かせて診察している。薬などの医療物資はエジプト境界の検問所から入っているが、戦闘で搬送が困難になっており、通常の3割しかない。応急措置はできても、十分な治療をする余裕はないという。

 ガザ北部から逃れ、ハンユニスの国連避難所で暮らしていたマフムードさん(31)は今月15日、避難所内で砲撃を受けた。弟(29)は即死し、マフムードさんと息子のカリームさん(8)は背中と足を負傷した。「砲弾の破片が体の中に残っているが、病院で手術はしてもらえなかった」。マフムードさんは落胆し、隣ではカリームさんが苦痛に顔をゆがめる。「イスラエルの指示に従って避難したのに、砲撃された。私たちはどこに行けばいいのか」。イスラエル軍は避難所への砲撃について、コメントしていない。

 避難民であふれる南部では、極度の食料不足が続く。ターフィク氏は「10月以降、予定より早く、未熟児で生まれる子供が多い。母親のストレスと栄養失調が原因だ」と話す。ナセル病院周辺でも戦闘が起きており、17日には病棟の一部が砲撃され、入院していた少女が死亡した。一部の医師はハンユニスからさらに南へ避難しており、「状況はますます悪くなっている」とターフィク氏は嘆く。

 一方、イスラエル軍が住民の避難先に指定し、「最も安全」とされている南部ラファでも、人々は困窮している。国連によると、戦前の人口が約28万人だったラファは今、避難民が押し寄せ、100万人以上が暮らす。多くの人々は空き地に木材とナイロンを合わせて作ったテントを建てて暮らすが、とても寒さをしのぐことはできない。

 ガザ北部から1カ月前に南部ハンユニスに避難した後、さらに2週間後にラファに移ったムスタファさん(35)は、家族10人でテント暮らしを続ける。「ラファは砂漠地帯で寒さが骨身にしみる。戦争前に比べると地獄のような生活だ」と語った。国連や市民団体は一部住民にテントや小麦粉などを配っているが、ムスタファさんはまだ物資を受け取っていない。毎日、食料や水を探し求めるが、子供にパンを与えられない日もある。ハマスに対しても手厳しい。「戦争をしたいなら、住民が生活できる状況を整えてからにしてほしい」

 同じくガザ北部から避難したアリさん(40)もテント暮らしだ。ガザ北部の自宅は、空爆で破壊された。ラファでも軍艦による砲撃の音が鳴り響き、不安と寒さで眠れない日々が続く。「イスラエルは物理的にも、心理的にも我々を完全に破壊した。ハマスは我々に何もしてくれない。誰か、この残酷な戦争を止めてほしい」【エルサレム三木幸治】

3848OS5:2023/12/26(火) 18:44:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/7baca8f4cea9f0f0a83886b8e17836f11242546c
イスラエル ガザ戦費が財政圧迫 3月以降「予測不可能」と財務省幹部 周辺国にも被害拡大
12/26(火) 18:15配信


産経新聞
イスラエル

【カイロ=佐藤貴生】イスラム原理主義組織ハマスとの戦闘がイスラエルの財政を圧迫している。財務省は25日、来年の戦闘関連の支出が少なくとも480億シェケル(約1兆9000億円)超に上ると見通しを示した。国民生活にも打撃が広がり、戦闘長期化が国力の疲弊をもたらしている。

【写真】イスラエル南部のパレスチナ自治区ガザとの境界付近で軍用車両に乗るイスラエル兵

ロイター通信が伝えた。財務省幹部は、支出は来年2月まで戦闘が続くと仮定して算出したものであり、この見通しでは財政赤字が国内総生産(GDP)比約6%と、当初予定の3倍近くに膨らむとした。3月以後も戦闘が続く場合、現時点で算定不能だと述べた。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、ハマスの奇襲によりイスラエルでは南部の住民ら25万人が避難や転居を余儀なくされたほか、戦闘で予備役36万人が招集された。学校の休校で親が子供を世話するために労働時間を短縮したり、リモート勤務に切り替えたりする事例も増え、労働人口の約2割が働けない状態になったとされる。

国際的に評価が高いIT関連業界からも最大15%の人々が招集された。戦闘で航空便の運航が減り、ホテルをはじめとする観光業も深刻な打撃を受けている。

イスラエル政府は戦闘前、ヨルダン川西岸のパレスチナ人に労働許可を出し、約13万人が建設業や農業に従事していた。しかし、戦闘開始後は治安上の懸念があるとして許可を出さず、ビル建設や作物の収穫が滞った。

建設省は11月、パレスチナ人不在の穴を埋めるため、インドとの間で出稼ぎを受け入れる協定を締結した。西岸のパレスチナ人の4人に1人が失職したとの推計もあり、打撃は西岸にも波及している。

イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)によると、国内のチャリティー団体が11月に行った世論調査では、戦闘により収入が「大きく減った」「激減した」との回答が合わせて約20%に達した。「経済的打撃を懸念している」と回答した人も45%に上った。

周辺国の経済的打撃も深刻になっている。国連によると、エジプトとヨルダン、レバノンの今年の経済的損害は少なくとも100億ドル(約1兆4000億円)で、23万人以上が貧困層に転落すると推計した。

3849OS5:2023/12/28(木) 13:23:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb3557c68f2075512396a1cd6700466c1f21c407
最右翼政権率いるネタニヤフ氏、退陣求める声強まる…ハマスを「温存」させた張本人と批判される
12/28(木) 8:33配信


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読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 【エルサレム=福島利之】パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ政権が29日、発足から1年を迎える。極右、宗教勢力と連立を組み、建国史上、最右翼の政権は、国内の分断を招いた末、イスラム主義組織ハマスの越境攻撃を防げなかったと批判を浴びる。国民から退陣を求める声が強まる中、ガザで戦果を上げ、延命を図る構えだ。

人質家族も反発
17日、テルアビブで閣議に臨むイスラエルのネタニヤフ首相=AP

 ネタニヤフ氏は25日、クネセト(国会)で演説し、「軍事圧力なしに100人以上の人質の解放は成功しなかっただろう。我々は戦闘を止めない」と誇った。傍聴していた人質の家族らからは「時間がない。(人質の解放は)今だ」とやじが飛び、演説をしばし中断せざるを得なくなった。

 第3次ネタニヤフ政権は昨年12月29日、自ら率いる右派リクードのほか、極右、超正統派と組んで発足した。極右がヨルダン川西岸で入植者の暴力をあおるのを黙認し、三権分立を脅かす「司法改革」を強引に進めていた最中に起きたのがハマスの攻撃だった。

対立後押し
 ネタニヤフ氏は戦闘前、ハマスと奇妙な「同盟関係」(主要紙ハアレツ)にあった。ガザを支配するハマスの伸長を見過ごし、西岸を支配するパレスチナ自治政府との対立を後押ししてきた。双方の分断が続けば、思惑通りパレスチナ国家の樹立が遠のくためだ。

 政権発足の際の演説では、「治安の回復」を掲げながらもハマスには一言も触れていなかった。10月末にはSNSに「(諜報(ちょうほう)機関は)ハマスは抑止されていると信じていた」と弁明する書き込みをし、批判を受けた。

 歴代最長首相となっているネタニヤフ氏は、国防やテロ対策を重視した「強い指導者」を演出してきたものの、ハマスを「温存」させた張本人との批判も浴びる。

選挙なら下野
 世論の風当たりは強まる一方だ。民間研究機関「民主主義研究所」の世論調査(19日公表)では、ガザでの戦闘の終結後、ただちに選挙を求める人は69%に達した。有力紙マアリブ(15日付)の世論調査では、国会(定数120)議員選挙が行われた場合、中道右派の野党「国民連合」が第1党の39議席で、リクードは17議席にとどまる予測となっている。

 ネタニヤフ政権は、国会で過半数(64議席)を握るため、現状では不信任案は成立しない。選挙をすれば下野が確実のため、国会を解散するつもりはない。

 ネタニヤフ氏は、ガザでの戦闘を続け、ハマスに勝利した指導者として国民の信頼を回復したい考えだ。ヘブライ大のギデオン・ラハト教授(政治学)は「ネタニヤフ氏はこのままでは、国内を分断させ、前代未聞の安全保障の危機を招いた史上最低の首相と位置づけられる」と指摘する。

3850OS5:2023/12/29(金) 00:56:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fb67d1d14ca4f6b52ae05ebfb2455e1f2c3aa7a
米ユダヤ系、高まる「停戦」「2国家」の声
12/28(木) 18:17配信

産経新聞
イスラム原理主義組織ハマスとイスラエルの戦闘を巡り、米国のユダヤ系コミュニティーで、停戦の実現や、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」に向けた和平プロセスの前進を訴える声が強まっている。パレスチナ自治区ガザの戦闘長期化で住民の死傷者が増大する中、2国家案に否定的なネタニヤフ政権への支持を続けてきたバイデン政権に方針転換を迫っている格好だ。

イスラエル紙ハーレツによると、米有力ロビー団体「米国イスラエル公共問題委員会(AIPAC)」元幹部のトム・ダイン氏らユダヤ系有力者27人が18日、バイデン大統領に書簡を送付。バイデン政権は戦後をにらみ、「ヨルダン川西岸とガザでのイスラエルの管理を終結させる」ための和平構想を追求する意思を宣言するべきだ-と促した。

西岸とガザは1967年の第3次中東戦争でイスラエルが占領した。西岸は現在も占領下にあり、ガザでは同国の一方的撤退(2005年)後も強固な経済封鎖が続く。書簡は、こうした状態が和平の妨げになっていると指摘した形だ。

さらに書簡は、国際法と国連安全保障理事会決議に反するユダヤ人入植地建設の凍結や、「アウトポスト」と呼ばれる非公認入植地の解体、西岸で相次ぐ入植者によるパレスチナ人への暴力停止を要求。弱体化した西岸の経済改革やガザの経済復興に向け、米国が周辺のアラブ諸国とともにパレスチナ版の「マーシャルプラン」を推進するべきだと提言した。

ネタニヤフ首相はハマスの根絶を掲げて激しいガザ攻撃を続ける半面、2国家案には否定的な考えを表明している。これに対し書簡は、「ハマスを真に敗北させられるのは、パレスチナ人が未来に希望を持てたときだけだ」とし、米国が2案実現へ指導力を発揮するべきだとも主張した。

またNBCテレビは今月7日、全米のユダヤ系団体職員やユダヤ教指導者ら500人以上が、バイデン政権と連邦議会に対し、イスラエルとハマスの停戦実現などを働きかける公開書簡を発表したと伝えた。公開書簡への署名者は19日までに800人を超した。

もともと米国のユダヤ系には、超正統派などの宗教保守層やリベラル層を中心に、イスラエルの占領政策への批判が少なくない。これらの提言は、2国家案による和平の可能性を重視するバイデン政権の基本的な立場にも近いものだ。

ただ米国では、信仰上の理由からイスラエルの入植活動などを擁護するキリスト教福音派が政治力を強めており、来年の大統領選で再選を目指すバイデン氏としてはネタニヤフ政権との距離を慎重に測らざるを得ない状況だ。(ワシントン 大内清)

3851OS5:2023/12/30(土) 01:13:50
https://www.yomiuri.co.jp/world/20231229-OYT1T50016/
「ヒトラーと同じ」と非難され「クルド人を虐殺する人が道徳を説けるのか」と応酬
2023/12/29 17:02
イスラエル・ガザ情勢
 【エルサレム=田尾茂樹】トルコのタイップ・エルドアン大統領は27日、パレスチナ自治区ガザへの侵攻を続けるイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相について、「(ナチス・ドイツの)ヒトラーと何が違うのか。やっていることは同じだ」と非難した。


 トルコの首都アンカラで演説したエルドアン氏は「すべて西側や米国が支援している」とも語り、イスラエルを支援する米欧諸国の対応にも苦言を呈した。

 これに対し、ユダヤ人を虐殺したナチスの独裁者を引き合いに出されたネタニヤフ氏は猛反発している。声明を発表し、「クルド人を虐殺する人が道徳を説けるのか。(イスラエル)軍はテロ組織を排除するために戦っている」と反論した。

3852OS5:2024/01/03(水) 19:32:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/13d585d7193192d68a59bcc066cc67fe81683a7f
イスラエル最高裁、司法権限縮小の法律は「無効」と判断 ネタニヤフ政権に痛手
1/2(火) 21:09配信

産経新聞
イスラエル

【カイロ=佐藤貴生】イスラエル最高裁は1日、国会で可決された司法の権限縮小をめぐる関連法について、「無効」だと判断した。ネタニヤフ政権は昨年初めに司法の権限を縮小する「改革」を行うと表明し、民主主義の根幹である三権分立を損なうとして大規模な抗議デモが相次いだ。イスラム原理主義組織ハマスとの戦闘を続ける政権には大きな痛手となる。


イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)などが伝えた。関連法は、政府の決定について最高裁が「合理性」を理由に無効とする権限を剝奪する内容で、イスラエル基本法(憲法に相当)の修正案として国会に提出され、昨年7月に可決された。

極右政党も参加するネタニヤフ政権は、選挙で選ばれた国会議員の決定に対し、司法が過剰に介入していると主張していた。最高裁では判事15人のうち8人が「民主主義の根幹を著しく傷つける」として無効だと判断した。また、判事12人が基本法を見直す権限は最高裁にあると判断した。

イスラエルではハマスとの戦闘が始まる昨年10月上旬まで、司法の権限縮小に反対する国民が毎週のように抗議デモを行い、予備役の一部が任務を拒否して抗議の意を示すなど国内の分裂が拡大した。ハマスなどは分裂に乗じて奇襲を仕掛けたとの観測もある。

ハマスとの戦闘開始を受けて発足した戦時内閣の主要メンバーであるガラント国防相やガンツ元国防相は司法制度の変更に反対していたため、政権の結束維持が問われるとみる向きもある。

3853OS5:2024/01/03(水) 20:22:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa3e9f989901724a541d131ce5e440a27634ce87
「イスラエルのレバノン攻撃で副指導者ら死亡」 ハマス発表
1/3(水) 16:09配信


毎日新聞
イスラエル軍の攻撃で死亡したイスラム組織ハマスの政治部門の副指導者アロウリ氏=2018年8月2日、ハマス提供・AP

 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスは2日、政治部門の副指導者アロウリ氏を含むメンバー7人がレバノンの首都ベイルート郊外でイスラエル軍の無人機攻撃により死亡したと発表した。イスラエルはガザ地区でハマスとの戦闘を続けているが、隣国の首都でも軍事作戦を決行したことで、周辺国との緊張がいっそう高まりそうだ。


 ロイター通信などによると、攻撃があったのはハマスの事務所がある建物で、当時はハマス幹部らによる会議が行われていたという。アロウリ氏はハマスの軍事部門の創設者の一人でもあり、国外からヨルダン川西岸でのイスラエルに対する抵抗運動を指揮していたとされる。イスラエルとの人質解放を巡る交渉でも重要な役割を担っていたとの情報もある。イスラエルは今回の攻撃について認めていないが、ネタニヤフ首相は昨年10月、国外にいるハマス幹部も標的とする考えを示していた。

 アロウリ氏の殺害を受け、ハマスの指導者ハニヤ氏は声明で、イスラエルが国外で攻撃をしたことは「レバノンの主権を侵害するテロ行為だ」と非難。レバノンのミカティ暫定首相も「レバノンを戦争に引き込もうとしている」とイスラエルを批判した。また、ハマスを支援するイランのカナニ外務省報道官は2日、「パレスチナだけでなく、中東地域でシオニストの占領者(イスラエル)に対する抵抗を強めるだろう」と警告した。

 レバノンではハマスと連帯する親イラン組織ヒズボラが南部の国境沿いでイスラエルと交戦を続けており、今回の攻撃についても報復を示唆した。イスラエル軍のハガリ報道官は2日、「どんなシナリオにも準備できている」と述べたが、国境地帯では今後、ヒズボラの交戦がさらに激化する可能性がある。【カイロ金子淳】

3854OS5:2024/01/04(木) 15:52:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab9c0b2c3ecada72bea325dd8d08a67a10dde6d0
イラン南東部で爆発、95人死亡 イラン政府「テロ」と断定
1/4(木) 10:56配信

毎日新聞

 イラン南東部ケルマンで3日、爆発が2回起き、イラン保健当局によると、95人が死亡、211人が負傷した。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」が伝えた。現場付近には2020年1月に米軍が殺害したイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の墓があり、当時は追悼集会が行われていた。犯行声明は出ていないが、イラン当局者は「テロ」だと断定。最高指導者ハメネイ師は「実行犯は必ず処罰される」と声明を出した。

 報道によると、最初の爆発はソレイマニ氏の墓がある墓地から約700メートル離れた道路上で発生した。さらに約20分後、近くで2回目の爆発があった。イランのタスニム通信は、現場に仕掛けられたバッグ内の爆発物が遠隔操作で起爆したと報じた。爆発を受け、ライシ大統領は4日に予定していたトルコ訪問を取りやめた。

 イランでは22年、南部シラーズのイスラム教シーア派の宗教施設で15人が死亡する銃撃テロがあり、この際はスンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出している。

 死去から丸4年となるソレイマニ氏は、革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」の司令官として、レバノンやシリアなど中東各地で親イラン武装組織の支援を担っていた。20年1月3日にイラクの首都バグダッドの国際空港付近で米軍の無人機攻撃により死亡。イランは直後に報復として、米軍が駐留するイラク国内の基地をミサイルで攻撃した。

 イランでは、大規模なテロ攻撃や反体制デモがあると「米国やイスラエルが背後で糸を引いている」との主張が出ることが少なくない。今回の攻撃について両国の関与を示す情報はなく、米国務省のミラー報道官が米国の関与を否定している。しかし、米軍に殺害されたソレイマニ氏の追悼集会が標的となったことで、イラン国内で反米、反イスラエルの感情が強まる可能性がある。

 革命防衛隊を巡っては、昨年12月下旬にシリアの首都ダマスカス近郊でソレイマニ氏に近かった同隊のムサビ上級軍事顧問がイスラエルによるとされる空爆で死亡し、イランは報復を宣言している。【カイロ金子淳】

3855OS5:2024/01/05(金) 09:04:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ec982c3cc32937a4800ac7df18532fd6b3edf46
ハマスもイスラエルも関与せず ガザ戦後統治でネタニヤフ政権
1/5(金) 8:47配信
時事通信
イスラエルのガラント国防相=2023年12月、テルアビブ(AFP時事)

 【エルサレム時事】イスラエルのガラント国防相は4日、報道陣に対し、イスラム組織ハマスとの戦闘が終結した後のパレスチナ自治区ガザの扱いについて、ハマスもイスラエルも統治には関わらないとの考えを示した。

 ガラント氏は「ガザに住んでいるのはパレスチナ人だ。そのため、イスラエルに敵対しない条件で、パレスチナ人が責任を負う」と語った。

 イスラエルのメディアが報じた。ガラント氏によると、欧米やアラブ諸国が派遣する多国籍軍やパレスチナ人の行政機構、エジプトとイスラエルが戦後処理に関わる。多国籍軍はガザ地区の復興を担い、パレスチナの行政機構はガザで既に活動する組織からハマスを排除して運営される。エジプトはガザとの境界管理をイスラエルと米国と共に強化し、イスラエルは多国籍軍への情報提供のほか、ガザへの物資搬入を管理するという。


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