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女子会板/2

185SAKURA:2013/01/17(木) 22:40:03 ID:dGeUHjWM
トキ様 へ 観覧者の皆様 へ
こんばんは……   ロ−マ字(大文字)の【SAKURA】で〜〜〜す。
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上記は【ミカさんのイギリス体験談シリ―ズ&その他…。】です。

■ 第六章 『 いいものを選んで30年着る、が最大の美学 !! 』…
Clothes
――――― 良いものを長く着るということ ―――――   その②

>>184 その①の投稿の続きです…。
 お義母さんは、買ってきた古着をそのまま着るということはゼッタイしない。いかに自分の
個性と体型に合う服にするかを何週間もかかって考え、あるときは、袖を取り、あるときは
染めなおすという作業をする。私は、イギリスでははじめて洋服を染めなおすということを
経験したのだけれど、やってみるとなかなか楽しい。染め方は簡単。洗濯機に染料と服を
入れ、ぐるぐる回し、最後に塩を大量に入れて定着させる。うすい色を黒に染めなおすの
は失敗がないので、よくやっていた。同じ黒でも、紫に黒をのせたものがもっとも美しく、
茶色に黒をのせると、なんというか、修道院っぽい黒になる、なんていうこともわかった。

 こうして、染めなおすことによって、前とは違ったイメージにかえたり、ちぢんでしまった
袖を切って、袖丈の違うものにかえたり、とリフォームに励んでいたのだが、なによりも
お義母さんが熱を入れていたのはボタン。どうしても着られなくなって服を処分するとき
でも、ボタンだけは残しておくので、箱いっぱいに色とりどりのボタンがあふれていた。
アンティークマーケットでもボタンがよく売られているので、気をつけて見ては、古いも
のだけれど未使用のものを買い求めていた。それらのボタンをチャリティーショップで
買った古着や、長い間着ている自分の服につけて、イメージをかえて楽しんでいたようだ。

 いかに堅実なイギリス人の代表のようなお義母さんでも、ごくたまにセールで洋服を
買うということもある。その場合でも、自分の好きな色であり、自分のサイズにぴったり
と合っているという条件はクリアしていなければならないわけだけれど。そして、セール
で買った服は、かならずヘムを自分で縫いなおししていた。高級店は別だが、一般の
店で売られている既成服の縫製は、日本ようにきちんとしていない。お義母さんは、手
でていねいにまつりなおすことで、セールで買ってきたものが、ぐんとグレードアップす
るので、これは欠かせない作業だと言っていた。

 またふだんのワンピース、エプロンなどは自分で縫っていた。イギリスでは、既製の型
紙がサイズ、デザインごとに何百種類と売られているので、自分の好みのかたち、自分
にぴったりのサイズのパターンを選ぶことができる。お義母さんも、このパターンを使っ
て、いかにもイギリスふうなリバティのプリント地で作っていたのを思い出す。カタカタと
足踏みミシンで、というのがいかにもお義母さんらしかった。

 それから、野菜を物々交換するように、お義母さんはお洋服の交換もよくしていた。こ
れは、体型の問題があるのか、ご近所のお友だちではなく、従姉妹など、親戚同士で交
換していたようだ。それぞれが飽きてしまったものを交換しあって、ムダなく着回す。

  つづく


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