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女子会板/2

184SAKURA:2013/01/17(木) 22:36:29 ID:dGeUHjWM
トキ様 へ 観覧者の皆様 へ
こんばんは……   ロ−マ字(大文字)の【SAKURA】で〜〜〜す。
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上記は【ミカさんのイギリス体験談シリ―ズ&その他…。】です。

■ 第六章 『 いいものを選んで30年着る、が最大の美学 !! 』…
Clothes
――――― 良いものを長く着るということ ―――――   その①

 さて、バーバリーのほかにお義母さんは、キャメルのマントふうコートと黒のウールの
コートをもっていたのだが、その3着ともゆうに20年は着続けているというもの。イギリ
スでは、20年は序の口で、ある紳士のハンティングジャケットは「30年モノ」という話を
聞いたこともある。というのも、素材のいいものを選んで長く着る、ということが衣服に
関して最大の美学と考えられているからだ。デザイン的には、可もなく不可もないといっ
た平凡な印象になってしまう点は否定できないのだが、使用頻度の高さに耐えられる堅牢
さとオーソドックスさを持ち合わせている。典型的な例が、ロウ引きのコート(オイルジャケ
ット)。これはカントリーサイドでは不可欠のもので、たしかに値段は高いけれど、一度手に
入れたら20年や30年はじゅうぶん着られるのだ。

 それまで、フランスのブランドものをとっかえひっかえ楽しんでいた私にとって、イギリスの
衣服に対する考え方は180度方向転換を迫られるものだった。マテリアルのしっかりした
もので、流行にとらわれない基本的なデザインのものをていねいに着る。ときには古着も
利用するし、リフォームは徹底してするという堅実な考え方をお義母さんに教わったのだが、
ついこの間まで華やかなファッションに身を包んでいた私にしては不思議と抵抗もなく、お
義母さんの考え方を受け入れることができた。抵抗を感じないというより、むしろイギリス
の堅実さは見習うべきところがたくさんあると思った。もちろん、私は今でも、フランスの
デザイナーのお洋服も日本のデザイナーのお洋服も大好きだけれど。

 さておき、イギリスはリサイクルが普及しているから、どこの町にもオックスファームとい
うチャリティショップを見つけることができる。ここに自分の使わなくなったものを持ってい
くと、お店ではそれを安い値段で売って、売上金を社会福祉やガン研究の資金として寄
付する、というしくみになっている。たいしたものは売っていない、といえばそれまでだけれ
ど、お義母さんの利用のしかたには感心した。

 イギリスは、通り一本へだてるとまったくクラスの違う人が住んでいる地区だったりする。
初対面の人と話しをするとき、よく「あなたはどこにお住まいですか?」という質問がされ
るのだけれど、これは、住所、あるいは住んでいる地区を聞くだけで、その人の生活の
レベルがすぐにわかってしまうという、“ウラ”があるのだ。住んでいる場所にくわえて、そ
の人のアクセントなどから、出身地から教育レベルまで見通してしまう。シャーロック・
ホームズばりの推理が、一瞬にしてなされるわけだ。

 で、お義母さんは高級な地区でチャリティショップを見つけるとひょいっとお店にはいって、
ユニークなものを買ってくる。やっぱり、同じチャリティショップでも、クラスの高い地区の店
には、それだけ素材のいいもの、デザインのステキなものが多いから、ここはたしかに狙い
目だ。
                              つづく


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