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女子会板/2

110SAKURA:2012/12/12(水) 22:46:11 ID:jH5uEFzM
トキ様 へ
観覧者の皆様 へ
こんばんは……   ロ−マ字(大文字)の【SAKURA】で〜〜〜す。
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>>108>>上記は【ミカさんのイギリス体験談シリ―ズ&その他…。】です。

■ 第5章  英国の家庭料理は、すこぶる美味 ! !
     Cooking
―――― ヤッパリ 朝食 ――――    その①

 毎度おなじみの話で恐縮だが、イギリスの料理はまずい、ということになっている。た
しかに、ハズレのレストランに入ったりしたら、それは悲惨な思いをするには違いない。

 お料理なんて、まるでできない状態でイギリスに渡った私は、食べ物に関する評判のよ
ろしくないこの国で、どうやって生きていきましょう、と最初は恐れおののいてもいた。
 
 ぶしつけにも、私はお義母さんに聞いてみた。「ねぇ、お義母さん、イギリスでおいし
いものといったらなんでしょう。私、、思いつかないんですけど」すると、お義母さんは気
を悪くするでもなく、胸を張ってこう言った。「ミカ、それは、ヤッパリ朝食よ」だから、
あなたも、まず朝食を覚えてね、ということだった。

 イギリスご自慢の典型的な朝食メニュ−は、三角に切った薄いト−スト、卵料理にベ−
コンとカンバ−ランド・ソ−セ−ジ、そして、ラムズ・キドニ−(脂肪がついたままでの、
新鮮な子羊の腎臓)、さらに、グリルド・トマトとグリルド・マッシュル−ムが添えられ
ろ。それに手作りママレ―ドと濃くて熱〜〜い紅茶。あたかも、1日分のカロリ−を前に
全部とってしまうかのようなメニュ−である。

 私は、こうして朝食を毎日とるうち、イギリス人特有の食べ方があることに気づいた。
たとえば、クリスを見ていると、ベ−コンを切って、そのうえにトマトをのせる、とか、
ソ−セ−ジにトマトとマッシュル−ムをのせるというふうに、ひと品ごとに食べるのでは
なく、お皿の上で、自分なりの味の組み合わせをつくってしまう。彼らにとっては、その
組み合わせが、おいしいとかおいしくないという基準になっているのである。

 ところで、ベ−コン。イギリスのベ−コンは世界一だと思う。日本では肉と脂肪が層に
なったストリ−キ−ベ−コンばかりだが、イギリスでは、ストリ−キ−と赤身のバックべ
−コンが抱き合わせで売られている。ストリ−キ−は料理に使い、ベ−コン&エッグにし
たりそのまま食べるのはバックベ−コンのほうである。また、ベ−コンにはストレ−トの
ものと薫製にしたものの2種類がある。塩かげんといい、薫製の具合といい、なんともいえ
ないおいしさ。外国で暮らすイギリス人は、みんな「イギリスのベ−コンが食べたい!!」
と切望する。私も日本に帰ってきて、ベ−コンはイギリスに限る、と思ったものである。
 
 さて、ト−ストは、かならず三角に切ってあるのだが、これは上品にお口に入れるため
のくふう。しかも左手でたべる、と決まっている。「あなたの左手の前に、パン皿がおい
てあるはずよ」とは、お義母さん。なるほどそのとおり。バタ−のつけ方にもこだわりが
ある。ト−ストの熱で溶けてツヤがでている程度ではいけない。熱で溶けてもなお、表面
にバタ−そのもの色がでているくらい、こってりとつけるのがイギリス流。太りそう!!
しかし、これで驚いてはいけない。ベ−コンを焼いたあとの油にとっぷりとト−ストをひ
たして、そのあともう一度焼いたパンがイギリス人の好物なのである。なんとハイカロリ
―、なんと体に悪そう!!しかし、これは食べてみると、けっしてマズイものではない。
だから、よけいに困る……。
                    (つづく)


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