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囚われの姫騎士

1名無しのごんべへ:2014/12/05(金) 01:15:59 ID:qqhS70Wo0
ピチョン…ピチョン…
岩で囲まれた牢屋の中。
一人の少女が捕らえられている。

彼女の名前はリリシア。
劣勢に立たされたカルディア王国のために立ち上がり魔王軍と戦い続けた姫騎士だ。
だが、多勢に無勢。
ついに魔王軍に居城は陥落され、カルディア王や民を逃がすため殿を引き受けた姫騎士リリシアは魔王軍に捕まってしまった。
今では魔王軍の居城になってしまったカルディア王国の居城の地下牢に繋がれている。

だが、彼女は脱出を諦めてはいない。
好きあらば逃げ出そうと体力だけは温存していたのだった。


リリシア(18)
カルディア王国の王女。
金髪で腰までの髪を持つ少女。
女神の加護を受けている処女で、体術に長けており魔力もそれなりにある。
伝説では、女神の加護を受けた少女が妊娠するとすさまじい魔力を持つ子供が産まれるという。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
無能Labさんで連載中のストーリーが滞りぎみなので
最初だけ利用して違うストーリーにしたくて立てました。
リレーよろしくお願いします。

2名無しのごんべへ:2014/12/13(土) 01:39:26 ID:mZOOfYQ.0
カツン…カツン…
石段を降りる音が地下に響く。
石で囲まれた地下牢に、一人の男が現れる。
長い黒髪と眼帯、禍々しい黒い鎧。
魔王、ザルディスその人だった。
地下牢の牢屋番に鍵を開けてもらい、ザルディスはリリシアの牢屋に入っていた。

「これはこれはリリシア様。私を覚えていますでしょうか?」
「ええ。忘れもしないわ。一年前、和平を申し込んで…それなのに数ヵ月後には私の国に攻めこんで!」
「フフフ…カルディア国王が悪いのですよ。リリシア様を、妃にしたいといったのに断るからです。」
「当然だわ!魔族の王妃になるなんて真っ平ごめんだわ!」
ギロリ、とリリシアがザルディスをにらむ。
「おお、怖い怖い。しかし、貴女は今の状況を分かってらっしゃるのでしょうか?私が命令すれば貴女は死ぬことになるのですよ?」
「フン…そんな風に脅して私を手込めにするのでしょう?生憎、私は貴方の脅しには屈しないわ。」
「…ふむ、ではこんなのはどうでしょう?」
そう言うとザルディスは水晶を取り出す。

「…タリア!」
そこには、リリシアの妹、タリアの姿が写し出されていた。
「フフフ…逃げ遅れたのを捕まえたのですよ。タリア様に手を出して欲しくなければ…」
「くっ…貴方に忌みものにされろ、というのね…」
「そう言うことです。明日返事を聞きます。一日考えてください…」
そう言ってザルディスは鍵をかけて戻っていった。
牢屋には無言のリリシアが残されていた。

タリア(16)
リリシアの妹。第二王女。金髪ショート。
リリシアを慕っているか弱い王女である。
彼女も女神の加護を受けた処女である。

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裏設定としてタリアにもリリシアを人質にした同じような契約を強制しています。
最終的に姉妹同時出産もありかと。

3六道:2014/12/13(土) 16:45:28 ID:yVFtBa0A0
数分後。
コンコン…
今では魔王の手に落ちた王宮。
そのタリアの部屋がノックされる。
「…居ますわ、勝手に入ってくださいまし。」

ドアに声をかける少女。
タリア・カルディア。彼女は自室に軟禁されていた。

「これはこれはタリア様。昨日のご返事を伺いに参りました。」
現れたのはザルディス。にやり、と笑みを浮かべている。
「私が貴方の部下の性奴隷になれば…姉様に手を出さない、でしたわね…」
唇を噛みしめタリアは呟く。

「ええ。覚悟は決まりましたか?」
「覚悟もなにも…選択肢は1つしかないではありませんか…」
「とおっしゃいますと?」
「受けますわ、その契約を…」
悔しそうな目で呟くタリア。
ザルディスはどす黒い笑みを浮かべていた。

4名無しのごんべへ:2015/03/23(月) 06:58:26 ID:MFXT2b/20
 サッと右手を上げるザルディス。
まるでそれを見ていたかのように、どこからともなく醜悪なモンスターが現れる。
緑色の巨体に、つぶれた鼻。申し訳程度についた耳。乱杭歯がのぞく口。
それは、ザルディスの部下の一人、オークだった。
 想像だにしないモンスターの醜悪さに思わず顔を背けるタリア。
その様子をどす黒い笑みを浮かべながら楽しげに見つめるザルディス。
 オークは、鼻息がかかりそうなほどタリアの近くまで来ると、ザルディスをチラッと見やった。
それは、最終確認の意味が含まれていた。
コクリと無慈悲にもうなずくザルディス。
 オークは、まるでドブの様な悪臭がこもった鼻息を放つと、タリアにつかみかかった。
これから起こることを想像して、顔を背け、人知れず涙を流すタリア。
これで、姉様が助かるのなら……。と、叶うはずもない夢を見つつ、醜悪なモンスターの手にかかるタリアだった。

5名無しのごんべへ:2015/03/23(月) 18:49:42 ID:EoCMFt1k0
「それではタリア様…ごゆっくりお楽しみください」
ザルディスは下品な笑みを浮かべながら立ち去っていく。

カツーン…カツーン…
石段の音が再び牢屋に鳴り響いた。
リリシアは顔をあげその顔を睨み付ける。
ザルディスはタリアに見せたような下品な笑みをリリシアに向ける。
「覚悟は決まりましたか、リリシア様…」
「本当に…私が貴方に身体を捧げればタリアには手を出さないのね?」
「ええ。私からは決して手を出しません…」
ザルディスはそう断言する。
心の中で、(私以外が手を出さないとは言っていませんがね…)などと思いながら。

「分かったわ…その契約、受けましょう…」
覚悟を決めた顔で呟くリリシア。
その体は震えている。
ザルディスは笑みを浮かべ、優しくリリシアにキスをしていた。

6名無しのごんべへ:2015/04/09(木) 06:10:47 ID:yKvv15kw0
 ザルディスは、だんだんとキスの濃度を上げていった。
「んんっ……、くはぁあ……。はぁ、ぁあんん……」
 最初は硬い表情で顔をしかめていたリリシアだったが、舌で口内を蹂躙され、次第に熱を帯びた声を漏らし始めた。
「ん。ぐはぁあっ……」
 一度舌を引っ込めたザルディスは、何かをリリシアの口内に放った。
それは、魔族特製の即効性の媚薬だった。
「ん。んんっ……、くっ……、はぁ、ぁああんん!」
 媚薬は口内の血液を通して、リリシアの体全体へと行き渡る。
早くも媚薬の効果が表れ始めたリリシアは、頬を真っ赤に染め、身をよじった。
「ふふっ、どうです。気持ちいいでしょう。もっと、気持ちよくなりたいでしょう。早くこっちへ来なさい。楽になれますよ」
 まさに悪魔のささやきを呟くザルディスの言葉も、リリシアは、聞こえていなかった。
 何これ……?体が熱い……。何かおかしい。気持ちいい……。
トロンとした表情へと変わったリリシアの様子に、ザルディスは、満足そうにうなずくと、両手を豊満なバストへと持って行った。

7六道:2015/04/09(木) 19:01:55 ID:yccsQyg20
むにゅり。ぐにゅぐにゅ。
豊満なバストが掌により形を変えていく。
「ふぁっ!ふっ、ふぁぁぁっ!」
乳房の形が変わるたびリリシアから嬌声が上がる。
ザルディスはしばらく胸を蹂躙していた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
リリシアの吐息が甘くなる。
それを見たザルディスはリリシアの股間へと手を伸ばしていた。
ぐちゅり。
水に濡れたような音が股間からする。
「おや、リリシア様。ぐしょぐしょに濡れているじゃないですか。」
ザルディスが言うように、リリシアの股からは小水が流れたかのごとく愛液が流れ出していた。
「嫌っ…恥ずかしい…」
弱々しく股間を両手で隠すリリシア。
だが、ザルディスは無理矢理リリシアの手をどかし眺めていた。
「フフフ…この分なら挿入しても大丈夫そうですね。」
そう言うとザルディスはイチモツでリリシアの股間を一気に貫いていた。

8名無しのごんべへ:2015/04/23(木) 06:14:36 ID:4nt9bI6c0
「く……うっ。ふぅんっ、ぁああ……。い、いやぁ。ふぁあっ、んんっ、はぁっ、ぁああッ……」
 初めて身体を貫かれ、破瓜の痛みに身悶えするリリシア。腰まである黄金色の髪の毛が揺れる。
しかし、胸を揉まれた時以上に体が熱く、気持ちいいと感じてしまうのは確かだった。
「くふぅぅっ、はぁ、あぁ……。はぅッ!? んひッ、ィンッ! ひぃんっ、はぁ、はぁっ、んふぅぅっ……」
 だんだんと視界が白に染まり、何も考えられなくなる。
ただひたすらにもっと気持ちよくなりたい。迫り来る快感に身を委ねていたい……。
リリシアは、ザルディスが放った媚薬の効果からか、早くも自らも腰を動かし始めた。
「ひぃいっ、うぃっ、いぃッ……。んく、うぅ……。来るっ、来ちゃうっ……うぅ!」
 何かはわからなかったが、とてつもない大きなうねりが迫ってきているのを感じた。
華奢な体をビクンビクンと震わせ、豊満なバストが揺れ、黄金色の髪も蛇のようにのたくった。
「おや、もうイッたのですか。なんと、はしたない。だが、こっちもそろそろイキそうです」
 バルディスもまた、余裕しゃくしゃくな声を出していたが、射精の時はもうすぐそこに迫っていた。

9六道:2015/04/24(金) 10:12:05 ID:UBPwyoiU0
ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ。
リリシアとザルディスの接合部が、激しく音を立てる。
「うっ!射精(だ)しますよ、リリシア様!」
ザルディスの腰付きが一段と激しくなる。
「ひぃん!や、やっぱり嫌ァ!魔族の子を…穢れた血を孕むのは!」
最後に残っていた理性なのだろうか。
リリシアは頭を降りながら、腰を逃れようとする。
「ダメです…貴女だけは確実に孕んで貰います…」
ザルディスは容赦なく腰を打ち付ける。
びゅるっ!びゅるびゅる、どくん!
ザルディスの精液がリリシアに注がれる。

数分後。
身なりを整えたザルディスとリリシアが向かい合っていた。
リリシアは涙を流している。
「約束ですからね、リリシア様…私からはタリア様に手を出す事はありません。ご安心ください。
ですが貴女は確実に妊娠していただきますよ?」
そう言ってザルディスは牢屋を去っていく。

そして、タリアとオークの様子を見に行くのだった。

10名無しのごんべへ:2015/04/27(月) 07:17:39 ID:vnEkDrpY0
 ザルディスがリリシアを捕らえている牢屋を後にし、タリアの自室へと向かった。
リリシアの妹であるタリアも、捕らわれていて、自室に軟禁状態になっていた。
 ザルディスがタリアの部屋に到着した時、ふたりはすでに最終段階になっていた。
オークがタリアの未だ成長段階の小振りなおっぱいを蹂躙し、股間を舐めまわし、
タリアの腕ほどもある股間のイチモツで、タリアの初めてを散らした後、ザルディスが到着したのだ。
「おい、早くしろ。この小娘を孕ませろ」
「は、孕ませ……。ん゛ん゛ッ……。あぁ、ああ゛あ゛あ゛〜〜……!」
 ザルディスの言葉を聞いたタリアが絶望の声を上げるが、直に苦痛の叫び声へと変わる。
「この醜悪なモンスター・オークの子を孕まなければ、姉であるリリシアにも手を出すぞ。それでもいいのか」
 絶望と苦痛の間で苛まれるタリアに、さらなる絶望が襲い掛かる。
姉を持ちだされては、何も言い返せないタリアだった。
「グッ、ぐぉオオオー……!!」
 より深くイチモツをタリアの中に突き立てたオークが歓喜の雄叫びを上げる。
ほどなく、大量の精液がタリアの子宮へと侵入し、卵子を無理やり引きずり出し、受精させた。
その結果、タリアの子宮には醜悪なオークとの双子巨大児が宿ったのだが、わかるのは未だちょっと先の話。

 その晩、タリアは眠れなかった。
股間はズキズキと痛み、醜悪なモンスターにレイプされたという苦痛は始終タリアを苛む。
そして、数時間が経ったというのに未だ子宮内に残るオークの精液。
あまりにも大量に放たれた精液は、子宮を押し上げ、タリアのお腹を早くも妊婦のように膨らませていた。
 無意識のうちに、妊婦のようにその膨らんだお腹を撫で擦る。
ちょっと力を入れてみても、オークの精液はお腹から出ていこうとはしない。
これだけ大量の精液を放たれれば、妊娠したのは確実だろう。
 この日、何百回目かの絶望のため息と共に、夜は更けていった。

11六道:2015/04/27(月) 13:53:57 ID:oUesSjcY0
翌日。タリアの方は身体が持たないだろうと、ザルディスは性行為を行わさせないことにした。
その代わりにザルディスはリリシアを犯しに向かう。

この時、ちょうどリリシアは危険日が近かった。
前日の精液と、当日の精液。
二つの精液のせいで強力な魔力をもつ子供を受精することになるのだが、
それが分かるのはタリアと同じく少し先の話だ。

行為が終わったあと。
リリシアはタリアを思い涙をしていた。
自分がザルディスの相手をしている限り、タリアには手を出さないとリリシアは信じている。
だが、軟禁されているであろうタリアを思い、リリシアは涙を流しているのだった。

12名無しのごんべへ:2015/05/22(金) 18:39:03 ID:VRQQi.nM0
そして、数週間が過ぎようとしていた。
リリシアは牢屋の中で悩んでいた。
「ほら、食事だ。食え。」
粗末な食事が、オークの手から差し出される。
「わ、分かっている…」
そう言ってリリシアは食事をしようとするのだが…
「うぐっ…うげぇぇぇっ!!」
そう、身体が受け付けないで、嘔吐してしまうのだ。
「おー、おー、吐き気がするのか?ザルディス様のお子を妊娠したのではないか?」
オークがニヤニヤしながらリリシアに語りかける。
(妊娠…私が…)
実感が湧かず、お腹を撫でるリリシア。
ほんのり、お腹が暖かい気がした。


一方、軟禁されていたタリアの方は…

13名無しのごんべへ:2015/06/04(木) 07:53:18 ID:9dN9ko1U0
 タリアには、3日に1回、セックスを行わない日があった。
それでも、絶倫のオークの静止の量は半端無く、依然タリアのお腹は妊婦のように大きく膨らんでいた。
実際、既に双子巨大児を妊娠していて、そのお腹の膨らみの半分は胎児によるものだったが、それを知るものはいない。
「うっ……。うぇええ゛え゛え゛え゛〜……!」
 タリアもまた激しいつわりに悩まされていた。
双子巨大児を孕んでいるせいか、タリアのつわりは、姉であるリリシアよりもかなりひどかった。
「ふぅ……。まさか……!」
 ようやく水だけの食事を終え、つわりが収まったタリアは、膨らんだお腹を撫で擦る。
食事の前に嘔吐する。始終ムカムカする。お腹が膨らんでくる。それはすべて妊娠を示している。
ザルディスは、妊娠しなければ、姉のリリシアにも手を出すと言っていた。
 自室に軟禁されているものの、リリシアが手篭めにされた情報は入ってきていない。
ということは……。
妊娠した……! 醜悪なモンスターであるオークの子を!
 絶望に自害したくなるが、そういった危険なものはあらかじめ排除されている。ハサミ一つさえない。
「ひぃいい……!」
 悲鳴を上げ、恐る恐る膨れたお腹に手を這わす。
まるで別の生き物のように、お腹がビクビクと動いたのを感じ取ったからだった。

 窓から黄金色した太陽の光が降り注ぐ夕刻。
ザルディスがオークを連れて、姿を表した。

14六道:2015/06/04(木) 18:24:16 ID:TienBviY0
「タリア様、今日もオークの相手をしてもらいます…」
ザルディスがニヤリと笑いかける。
「いやっ!やめてっ!もう妊娠したから意味ないのっ!」
タリアは泣きながらザルディスに懇願していた。
「フフフ…ようやく気付きましたか、タリア様…そうだ、タリア様、リリシア様に会いたくはありませんか?」
「姉様に…?」
ザルディスの提案に困惑するタリア。
だが、すぐにザルディスに答える。
「会いたい、です。姉様の無事を知りたいです…」
そう答えていた。

ザルディスはほくそ笑む。
二人が互いに、手出しをしない約束をしていたこと。
それを意味がなかったことだと知ることで、絶望する顔が見れそうな事。
二人がどんな顔をするのか、ザルディスはとても楽しみだった。

15名無しのごんべへ:2015/06/10(水) 07:17:25 ID:5RCSGjJY0
 ザルディスが手をかざすと、前方に禍々しい色の空間が現れた。
ちょうど入口のドアぐらいの大きさである。
その禍々しい空間に入っていたかと思うと、すぐに出てきた。
後ろには、鉄製の鎖と手枷で繋がれたリリシアが続いていた。
「姉様……!」
 リリシアの様子を見たタリアが、絶望の声を上げる。
純白のドレスは汚れて薄汚く、全体的に黄色っぽくなっていたし、ところどころ破けていた。
黄金色の髪は輝きを失っていて、汚れで黒っぽくなっている。
陶器のような白い顔は病的なまでに青白く、淡いブルーの瞳は光を失っていた。
「……タリア!」
 リリシアも連れて来られたのが、タリアの自室であり、タリアが軟禁されていたと知って涙を流した。
しかも、産み月間際の妊婦のようにお腹が大きく前に突きだしている。
ザルディス率いる魔王軍が侵攻してきたのは、たった数週間前のことだ。
こんな短期間で、これほどまで膨らむとは一体どういうことか……。
「ザルディス! 卑怯な……」
 怒りで歯ぎしりをしながらザルディスに詰め寄る。
「おやおや。私は、手出ししない。と申したのです。どうやら、見張りにつけていた部下が手篭めにしてしまったようですね」
 ザルディスが臣下のように恭しく腰を曲げて答える。
「見張りにつけていたオークは、いわゆる絶倫でして。タリア様のお腹の中の半分は彼の精液かと」
 まさに慇懃無礼といったザルディスの様子に、リリシアの怒りはより一層強くなる。
しかも、オークなんて醜悪な怪物に手篭めにされ、子を孕まされるなんて!
 一矢報いようにも、手枷が手の動きを封じ、前後には魔物が控えているため、何も出来ない。
リリシアにできることといったら、口悪くザルディスを罵り、タリアと抱き合って涙するしかなかった。

16六道:2015/06/10(水) 17:53:15 ID:qsasSUKY0
「姉様…姉様も、まさか…」
タリアは青ざめた顔でリリシアに話しかける。
「ああ。ザルディスがお前に手を出さない代わりに、妊娠しろといわれてな…」
泣きながらリリシアはタリアにそう話す。
「さて、ネタバラしも済みましたし…リリシア様も、軟禁状態にさせてあげましょう。牢屋暮らしから解き放たれるのです!嬉しいでしょう?
二人を客室へと送って差し上げなさい!」
ザルディスはそうオークに話しかけていた。

この時リリシアは決心する。
なんとかここを逃げ出し、ザルディスに復讐することを。

17名無しのごんべへ:2015/06/15(月) 00:11:19 ID:AkFQ7kas0
 ザルディスの命により、姉妹は揃って客間に軟禁されることとなった。
元々の居室よりは簡素とはいえ、この客間は父王の友人など、貴賓に割り当てられる部屋だけに、ふかふかのベッドとトイレがある中々豪華な作りの部屋だ。
もちろんナイフなどの刃物類は取り除かれ、扉前には魔物が立哨しているため出入りは出来ない。
ベッドに入ったリリシアは、タリアにザルディス復讐計画について小声で話しだした。
 父・カルディア王や民は無事にまだ魔王の手に落ちていない隣国へと逃げたのだろう。捕まったという話は聞いていなかった。
自分たちも機を見て隣国へ逃げよう。

 しかし、その機はなかなか訪れなく、数ヶ月の時が過ぎた。
ザルディスの侵攻からはや一年の年月が経とうとしていた。
同時に、姉妹のお腹に魔物たちの子が宿ってから半年が過ぎた事になる。
 リリシアのお腹は、妊娠であることを隠せないほどに大きくなり、真横から見ると小さくはないバストよりお腹が出ているような有り様だった。
双子巨大児を孕んだタリアのお腹は、すでに産み月かと見紛うほどになり、破裂しそうなほど大きく膨らんでいた。
魔物たちも、そんな姉妹のお腹に嫌気が差したのか、ここ数ヶ月はまったく顔を見せていなかった。
 リリシアは焦っていた。
これほどまでお腹が大きくなれば動きも緩慢になり、逃げるのが難しくなる。
また産まれてしまえば、乳飲み子を抱えながらの逃避行も難しそうだ。
しかも、お腹の中にいるのは魔物の子である。ヒト型をしているのかさえ怪しいし、
十月十日で産まれるのか、もっと時間がかかるのか、それとももっと早くに産まれてしまうのか。
 数ヶ月ぶりに現れたザルディスに、頭を下げた。一度医師の診察を受けたい、と。
医師の診察を受ければある程度のことはわかるだろうし、脱出のチャンスも訪れるかもしれない。
しばらく悩む様子を見ていたザルディスだったが、口を開いた。

18六道:2015/06/15(月) 00:29:53 ID:DeCV5Kr20
「良いでしょう。ですが、魔界の医師に見てもらうことになります。それでもよろしいですか?」
「ええ…構わないわ。」
人間の医師に見てもらうよりは、魔族の事は分かるだろう。
それに、人間の医師に見てもらうには抵抗があった。
「ふむ、ならば良いでしょう。ただし、怪しい動きをしたら直ぐに情報は来ますからね。」
そう言って念をおすザルディスだった。

ザルディスが消えた後。
リリシアとタリアは部屋の探索をしていた。
リリシアが父王から聞いた話だと、城の全ての部屋に王家の人だけが解錠できる脱出口があるらしい。
それは、客室も含まれている。
今の、警備が手薄で、お腹がそこまで大きくなく機敏に動ける内に探しだし、隙を見つけて脱出する。
それがリリシアとタリアの希望だった。

19名無しのごんべへ:2015/07/14(火) 10:17:12 ID:g6873dUA0
 あちこちの壁を調べてみたが、脱出口らしきものは見つからなかった。
そうこうしている内、ノックされた後、ナースらしきモノを伴って魔界の医者が現れた。
白衣に身を包んだ格好はいかにも医者だったが、
皮膚は鱗のようなもので覆われた緑色で、目だけがギョロッと大きく、爬虫類を連想させた。
「あなたちが、リリシアとタリアですかな?」
 キーキーと甲高い声はふたりをイライラさせた。
かすかに頷くふたりを満足そうに見やる爬虫類型の医師。
「私は、レプティーと申します。いわゆるリザードマンというのがあなた達の認識に近いですかな」
 レプティーと名乗った魔界の医師は、やっぱり爬虫類型人類のようだ。
笑った際に覗く口元からは、蛇のような先が二股に別れた細い舌が見え隠れしていた。
「まず、タリア様からまいりましょうか。そこのベッドに横たわっていただけますか?」
 口調は丁寧なものの、有無を言わせぬ圧力を感じたタリアは黙って医師の言葉に従った。

「ひゃぁああ……!」
 ベッドに横たわったタリアのスカートをたくしあげ、顔をその中に入れる医師。
息がかかりそうな至近距離に、タリアは思わず悲鳴を上げた。
無意識に身を捩ったタリアの肩をナースが押さえつける。
このナースも医師と同じリザードマンらしく、鱗のようなもので覆われた緑色の皮膚を持ち、目だけがギョロッと大きい。
医師との違いは目がわずかに切れ長風であることと、豊満なバストぐらいだろう。
「……んくっ。ぅ、ぅんん……。はぁっ、ぁああん!」
「じっとしていただけますかな。いらぬ怪我をしてしまうゆえ」
 その細い二股に別れた舌で膣口を蹂躙した医師に、タリアは身悶えした。

20六道:2015/07/19(日) 03:31:45 ID:jfUdl9SQ0
じゅん、と膣口から蜜が溢れるタリア。
その羞恥の検査は10分ほどに及んだ。
「ふむ、順調に育っているようですね。少しお腹は大きいでしょうか。」
リザードマンの医師はそう呟いていた。
「ではリリシア様、次は貴方ですよ。」
そうリリシアに語りかけるレプティー。
リリシアもしぶしぶベッドに横たわっていた。

21名無しのごんべへ:2016/01/28(木) 00:05:12 ID:zIiHw4aY0
「レプティー医師。なぜ、妹のお腹はこんなにも大きいのですか? まるで産み月ではありませんか」
 顔を少し傾けながら、レプティーに問うた。
知っておきたいという気持ちと、少しでもあの蛇のようなおぞましい舌の蹂躙を遅らせたいという気持ちからだった。
「ふむ。どうやら、妹君――タリア様は双子を身ごもられているようです。それに少し大きめの赤ちゃんなのでしょう」
 こともなげにスラスラと答えるレプティー。
「そ、それに……。宿っているのはヒトなのでしょうか? 出産は何時ぐらいに……」
 尚も聞こうとするリリシアに、ナースがガシっと肩をつかむ。
もう聞くなということらしい。
「ヒトといえばヒトなのでしょうな。あなたたちと同じような外見をしているかどうかはわかりませんが。また、予定日はまだハッキリとはしませんね」
 ナースの暴走に手で制してから、レプティーは尚も冷静さを崩さない。
どうやら自分たちのお腹に宿っているのは、ヒトの形をしたモノらしい。人かどうかは分からないが……。
予定日がハッキリしないというのも気にかかる。
 特にタリアは、双子の大きめの赤ちゃんということを考えても、あまり時間は残されていないように感じる。
タリアのお腹の大きくなるスピードを考えれば、自分だってすぐにでもあんなに大きくなるとも限らない。
早くここから脱出しなくては……。
そう思いを新たにして、まずはこのレプティーと名乗ったリザードマン医師の診察を受けなければいけない。

22舒龍:2016/02/21(日) 14:38:41 ID:HpZ/w09M0
「ひゃぅうん……! あっ、あぅうんん! ぅんん、はぁあんん……!」
 レプティー医師の舌は、まるで別の生き物かと思えるぐらいにリリシアの秘部を蹂躙した。
必死に堪えるものの、どうしても耐え切れずに喘ぎ声にも似た溜息が漏れる。
ギュッと目をつぶっているにもかかわらず、視界の端から徐々に白いモヤに覆われ、何も考えられなくなる。

「姉様……!」
 タリアは姉の痴態を目の前で見せつけられ、目を背けた。
ベッドの上で姉のリリシアは、腰をくゆらし、破廉恥な声を上げ続けている。
達したのか、身体がビクンビクンと小刻みに跳ねる。
しかし、言いようのない渇きのようなものがタリアを襲う。
それは、先程までリザードマン医師に弄ばれて濡れていた所からの渇きのように思えた。

リリシアを診察していたレプティーの舌は、膣口まで届いていた。
妹のタリアより反応が良い事にレプティーの診察は、より激しく執拗になっていった。
実は、レプティーは舌を使わなくても、鋭い観察眼と透視能力で診察を終わっていた。
姉妹をいたぶれという命令が、魔王・ザルディスより出ていたからだった。

23名無しのごんべへ:2016/02/23(火) 01:19:16 ID:WmqgYo.s0
それは、魔王・ザルディスの思惑にある。
逃げ出すのが辛くなるように、性的に高ぶらせるため。
また、逃げ出すときの気概を養うため。
つまり魔王的には逃げ出しても逃げ出さなくても構わないのだ。
逃げ出さない場合には強力な部下を誕生させる事ができる。
逃げ出した場合には、魔王と匹敵する勇者が誕生する。
どちらにしても、魔王の思惑に叶うのだ。

勇者を倒してこそ、真の魔王の支配が成功する。
そんな思惑からか、わざと逃げ出させても構わないと魔王は思っていた。
もちろん、ただ逃げ出されては面白くない。
産み月までは逃げ出されては困るのだ。
陣痛に苦しみながら、逃げる二人。
それを思うだけで魔王は笑みを浮かべてしまうのだった。

そんな思惑から産み月を正確に知るために、レプティーに執拗に調べさせているのだった。

24名無しのごんべへ:2016/05/28(土) 22:34:33 ID:EOKBcwMs0
「姉のリリシア様は、ザルディス様の御子を身ごもっておられます。形はヒトガタをしておられます。
 そして、妹のタリア様は、オークとの仔を二胎身ごもっておられます。形はヒトガタと言えるかもしれません」
 リザードマン医師のレプティーは、姉妹の診察を終え、ザルディスに事の次第を報告していた。
「ふむ。予定通りといったところかな。して、いつごろの出産になりそうなのだ?」
 ザルディスも魔力を使い、二人の診察の様子は手に取るようにわかっていた。
胎児らは魔族と人間のハイブリッドとあって、魔王であるザルディスにも具体的な日にちの想像がつかなかった。
「早くて1年。遅くとも、ここ10年といったところですかな」
 キーキーと高い声に眉をしかめながらザルディスは意外に早いのだなと思っていた。
何百年という寿命を持つ魔族にとっては、10年なぞ一瞬にすぎない。
「よし。じゃあ、二人を軟禁している部屋にオークを放て。好きにして良いと伝えておけ」
 ザルディスは側近にそう伝えるとニヤリと笑った。
オークにはこの数ヶ月間、タリアに手を出すことを禁じていた。
お腹の子を案じてだったが、心配はないようだ。
安心して姉妹を蹂躙するが良い。
ヒトの苦しみや怒りこそがザルディスら魔族へのエネルギーになるからであった。

25蓬莱:2016/07/01(金) 18:33:08 ID:j1YMZZEg0
 同じ頃。
姉妹が軟禁されている部屋では、ふたりが互いに慰めあっていた。
「タリア……。気はたしかに持ってね。必ず私たちは助かるわ」
「ええ、姉様……。でも、この子は確実にあのオークとの子ですわ。くっぅうう……」
 まだいくらか正気を保っているリリシアに比べ、タリアはだいぶと消耗しているようだった。
なんとか自分を奮い立たせようとは思うものの、産み月のように膨れ上がったこのお腹の中に宿るのは、
あの醜悪なオークとの子だと思うと、気が滅入る。
 そして懸命に妹を励ますリリシアもまた、日に日に大きくなるお腹を抱えてめげそうになっていたが、なんとか自分を奮い立たせていた。
妹のタリアに向けての言葉であったけれど、自分自身に向けた言葉でもあった。
「ふぅ……。今すぐに産まれるということはないみたいだし、脱出口を探しましょうか」
 大きな息一つついて、リリシアはお腹を下から抱えるようにして立ち上がった。
城の中、どの部屋にも地下通路に通じる秘密の脱出口があるはずだった。
王家の者だけが解錠できると父王から聞いたことはあったが、それがどこにあるかまでは聞いていなかった。
 壁面はあらかた探し終えたはずだったが、探し漏れた箇所があるかもしれない。
姉妹は汗だくになりながら、重い腹を抱えてあるはずの脱出口を探していた。

26六道:2016/07/01(金) 21:34:37 ID:puJFunp20
探索中にふと、リリシアは昔の事を思い出した。
それは、タリアと二人で父王とのかくれんぼをしていた時。
父王が、隠れ場所として選んだのは、本棚が入り口となっていた隠し通路だったことだ。
この部屋にも本棚はある。
リリシアは注意深く本棚を確認していた。

リリシアの腰の高さに、背表紙に題名がない本があった。
その本を押してみる。
すると、本棚が左右に動いたのだ。
(隠し通路ですわ!)
リリシアは喜びを隠せなかった。
あとは魔物の監視の隙をついて逃げるだけだ。
簡単そうだが難しいことだろう。
だが、手段が見つかった以上可能性はある。
リリシアはその時を待とうとしていた。

コンコン。
部屋のドアがノックされる。
魔族が来たのだろう。
リリシアは焦らず本棚を元に戻しドアを開けるのだった。

27舒龍:2016/07/25(月) 11:13:16 ID:2I1DTfis0
 ドアの先にいたのは、やはりザルディスだった。後ろにはオークが数匹控えている。
オークたちは牙を剥き、よだれを流している。
「……ッ!」
 その様子を見たリリシアは何が行われるのかを悟った。
タリアも何となくは想像がついたようで顔を青ざめ、隠れるようにリリシアの後ろに周った。
「お姫様方、ごきげんよう。先ほどの医師からオッケーが出ましてね。早速ですが、こいつらの相手をしてもらいたい」
 拒否はできそうにもない冷ややかで高圧的な言い方だった。
二人はお腹を護るように抱え、ケモノたちの蹂躙に備えた。

28蓬莱:2017/01/29(日) 10:02:24 ID:a2Aszp3s0
 オークたちはいずれも一枚の服すら着ていない。
緑色の皮膚に、屈強な戦士のような筋肉がピクピクと蠢いている。
そして股間には、おぞましいモノが屹立している。それは、私の腕ほどもありそうだった。
 妹のタリアのお腹は、すでに産み月間近と見紛うぐらいに大きい。
私だって、結構ずっしりと来る重みがある。あんなに大きなお腹では、かなり重いだろう。
メインのベッドをタリアに譲って、私はサブのベッドに横たわる。
サブのベッドと言っても、私とタリアがゆったりと寝れるぐらいの広さはある。
ベッドに横たわり、オークの襲来に備える。
 オークは、私が横たわったベッドにゆっくりと歩み寄り、私の上に覆いかぶさってきた。
ベッドがギシギシと嫌な音を立てる。視界いっぱいに緑色のオークが広がり、明かりが見えない。
「……っ。うくっ……、うぅ〜、んぁああッ!」
 おもむろにオークは、私の胸を揉んできた。手加減しない痛いぐらいだが、どこか快感も感じていた。

29蓬莱:2017/05/24(水) 21:08:50 ID:n1hK.VrU0
「んんっ……。いぃっ……、はぁあんん!」
 私の顔がすっぽり入るぐらいの大きなオークの手が乳房を蹂躙する。
痛いぐらいの力で揉まれているのだが、口から漏れるのははしたない声ばかり……。
オークはそんな私の様子を嗤いたいのか、ニヤリと笑うと、身体を起こし、
私の腕ほどありそうなペニスを手に持ち、私の股間に挿れてきた。
「うぐぅ……っ! んぁああ゛あ゛……!」
 あまりの痛さと衝撃に顔がゆがむ。
オークはあろうことか、すぐさま腰を振ってきた。

30蓬莱:2017/11/26(日) 15:34:58 ID:RBMI9o7Q0
「ぐっ、ぐぅわぁああ゛あ゛〜……。んふっ、んん…んっ。ぎゃぁああ゛あ゛〜!」
 あまりの痛みに意識が飛びそうになりながらも身悶えするリリシア。
本能からか、お腹を護ろうとお腹に手を回すが、
オークが腰を振るたび、強烈な地震にあったかのように身体がバウンドするため、なかなかうまくいかない。
リリシアの緊張と嫌悪が伝わるのか、胎内に宿るモノも不機嫌そうな動きを見せている。
そのため、ドレスの腹部もまた地鳴りでも起きているかのように蠢いていた。

 一方、タリアはと言うと、ベッドの縁に手をかけ、オークに蹂躙されていた。
大きなオークの仔2体も宿したお腹は、産み月のように醜く大きく膨れ上がり、ベッドに寝た状態ではオークのペニスと言えど届かなかったからだった。
タリアもまた激しいオークの責めに身体が大きくバウンドする。
バウンドするたび、ベッドにお腹をしこたま打ち付け、痛みに顔をしかめるのだった。
 その様子を、入口あたりで見ていたザルディスは不敵な笑みを漏らしていた。
姉妹の苦痛の歪む顔が、悲痛な叫びが上質なエネルギーとなってザルディスに注ぎ込まれていたからだった。

31名無しのごんべへ:2018/07/19(木) 18:55:00 ID:yZo3WWJ.0
 苦痛に顔を歪め、歯ぎしりする姉妹をよそに、ザルディスはほくそ笑みながら踵を返し、部屋を後にした。
それからオークは数回ずつ中出しした後、満足げに部屋を後にした。
残ったのは、精液やら愛液やらにまみれ、枕に顔を押し付けて泣きはらす二人の姿だけだった。

 身体中ベトベトで気持ち悪い事この上ない。
幸いにも、2人が幽閉されたのは、独立した客間として使用していた部屋であったため、すぐ横に簡易的な風呂がついている。
試しにお湯を出してみると、湯気がもうもうと出るぐらい適温のお湯が音を立てて流れ始めた。
バスタブにお湯がたまるのを待って、タリアから先に入ることになった。
ベタベタと身体に張り付く服をなんとか引き剥がし、素っ裸になってみる。
姿見の鏡に写った自分の体が視界に入って、タリアは顔を歪めた。
黒ずんだ乳首に、静脈が青く蛇のように浮かんだ乳房。
そしてすぐ下から張り出した醜悪なお腹。この中にはオークとの仔が2体もいるのだという。
今すぐお腹を掻っ捌いて取り出したいところだが、そうもいかない。刃物類はすべて除けられ、ここには小さなハサミさえないのだ。
いやがおうにでも視界に入ってくる醜く膨らんだお腹をなるべく見ないようにして、浴槽へと身体を横たえた。

32名無しのごんべへ:2018/07/22(日) 04:26:10 ID:LHlVEfSg0
「ふー、良い湯加減ですわ」

湯船につかると陵辱に痛みつけられた体が癒される。
リラックスしたせいか無意識に手でお腹を撫でてしまった。
それに反応して胎内のオークの胎児がタリアのお腹をける。
お腹のこの胎動にタリアは嫌でも自分がオークの子を孕んでいることを意識してしまう。

「この子はどうすればいいのかしら・・・・・・」
産む前に中絶できれば幸いだがここまで大きくなったおそらく不可能だろう。
もう産むしかないと思うが絶望に襲われ泣きそうになる。
しかしタリアは泣くのを堪える。
王女としての誇りが泣くのを堪えたのだ。

33名無しのごんべへ:2018/07/22(日) 23:55:40 ID:LHlVEfSg0
一方、リリシアのほうはベッドの腰掛、今後のことを考えていた。

「思ってた以上に体にダメージがきている。部屋の中ならともかく外などほとんど歩けまい」

本棚の隠し通路は自然の洞窟に繋がっていたはず、妊婦でただでさえ歩くのが困難なのに陵辱された後ではさらに負担がかかる。
いっそのこと脱獄は出産の後にしようかと考えていたとき子宮からズクンと衝撃を感じた。
すわ陣痛かと慌てたが衝撃は一度だけで後は何もなかった。
ただの胎動かと思ったが期のせいか腹が一回り大きくなった気がした。

室は気のせいでなく胎内の胎児がオークの精液を吸収したのだ。
それはタリアも同じであった。

34舒龍:2019/01/03(木) 12:41:31 ID:kmO5fYKk0
 ザルディスやオークなどの魔族は、ヒトとは異なる器官が一つある。魔力に関する器官だ。
体内で魔力を生成する器官、魔力を吸収するための器官、魔力を保存するための器官。
この3つが魔族には備わっている。
彼女らの胎内に宿る魔族とヒトとのハイブリッド体にもこれらの器官は存在する。
オークの陵辱によって、オークの精液が胎内に吸収された結果、これらの器官が活性化した結果、
ハイブリッド体の身体が一回りも大きくなり、彼女らのお腹が大きくなってしまったのだ。
もちろん彼女らはそんな事知る由もない。
 湯船に浸かっていたタリアもまた、腹部からの衝撃を感じ、慌てて立ち上がったが、
陣痛ではないようだと思い直し、再び湯船に浸かった。
急激に大きくなったせいか、タリアの白磁のようなきめ細やかなお腹にミミズ腫れのような妊娠線がいくつも浮かび上がっていた。
そうとは知らないタリアは、充分温まったし、姉のリリシアに湯船を譲るべきだろうと考え、浴室を後にした。

35名無しのごんべへ:2019/06/16(日) 15:54:50 ID:0CmywB.60
「タリア。あなた、なんだかお腹、大きくなってない?」
 ベッドに腰掛けてタリアを待っていた姉に、話しかけた時、タリアは驚いて目を見開いた。
双子を孕んでいる事もあり、元々小さくはないタリアのお腹。
簡素な貫頭衣のような寝間着に着替えているものの、下からお腹を抱えているせいか、その膨らみははっきりと分かる。
そのせいではないだろうが、リリシアの目には、急に二回りほど大きくなったように見えたのだった。
「そうでしょうか? でも、そういう姉様のお腹も大きくなったような気が……」
 小首をかしげながら答えるタリア。
タリアの目に映るリリシアのお腹もまた、少し大きくなったように見えた。
ザルディスの子が宿ってから半年。小さくはないバストよりも大きくなったお腹だが、やはり二回りほど大きくなったような気がする。
 目を見開き、互いを見やった姉妹はそろって深いため息をつく。
通常一晩で急激に目に見えるほどお腹が大きくなるなどありえない。やはり宿っているのは魔物の子だと認識し、気持ちが沈んでしまったのだ。
「ま、気のせいかもしれないわね。私もお風呂に入ろうかしら」
 わざと明るく言ってから、リリシアも浴室へと進む。
タリアほどではないにしろ、リリシアもまた大きくなったお腹を持て余し、手で下から支えるようにして歩く。
足元を見ると、胸のすぐ下からグンとお腹が突き出している。
最近では足先しか見えず、どうしても歩みは遅くなる。
「はぁ〜……」
 適温に保たれたお湯がなみなみと入った湯船に身体を横たえると、安堵の声が漏れる。
ザバーッと大きな音がして、湯船のお湯が床へとなだれ込む。

36舒龍:2019/12/17(火) 15:15:57 ID:kNdnFg7U0
 湯船になみなみと注がれていたお湯も殆ど出てしまい、
湯船に溢れんばかりに入っていたお湯が今や、半分くらいになっていて、
半分ぐらいは隠れていたバストもすべて露出し、バストの下から徐々に膨らんでいるお腹も少し見えている。
「くちゅんっ……!」
 寒気を感じた途端、くしゃみをしてしまった。
 蛇口を捻って新たにお湯を入れる。ダバダバと音を立てて流れ込んでくるお湯が、膨らんでいるお腹を完全に隠し、豊満なバストも隠していく。
肩のすぐ下辺りまで来たところでリリシアは、お湯を止めた。
本当は首の辺りまでお湯が欲しいところだが湯船の大きさもあって、そこまでが限界のようだった。
「はぁ〜……」
 手足を伸ばし、ホッと一息をつくリリシア。
約一年前、魔王ザルディスによって占領された祖国。姫騎士として戦ったがあえなく敗れ、自由を奪われた身。
だまし討ちにより、自らばかりか妹のタリアもまた魔物の子を身ごもっている。
ずっと緊張状態にあったリリシアにとって束の間の休息だった。
 心身ともにリラックスしたせいか、色々な考えが頭を巡る。それらが全てに収束して、新たな作戦を思いついた。
決意を込めた強い瞳でリリシアは、勢いよく湯船から立ち上がり、妹に作戦を伝えに向かった。

37名無しのごんべへ:2019/12/23(月) 23:15:27 ID:ZO41TQ9c0
「タリア…私は、空間移動魔法を覚えてみようかと思ってるわ」

 湯船を出て、身体をバスタオルで拭い、
身体を冷やさぬようバスローブを身に纏ってから、リリシアはそう切り出した。
 ザルディスがタリアの軟禁されていた部屋にリリシアを連れてくる時に使った空間移動魔法。
 それを覚えてみようと思いたったのである。

 ザルディスの魔力を引き継ぐであろうお腹の中の胎児。
 『女神の加護』を持つ少女が妊娠した時に膨大な魔力を持つ子供が産まれるという伝説。
 「リリシアの魔力量ではまだ使えない」と父王から言われて教われなかった移動魔法でも、
その二つの要因が重なれば使えるかも知れない…リリシアはそう考えたのだ。

「…隠し通路は見つかったが、この身体では2人とも逃げるには厳しいと思うの。
 父上ならば…あの隠し通路の本棚にそう言った本をかくしているはず。
 手段はいくつあっても良いと思うのですが…どう考えますの?」

「良い考えだと、思いますわ。…けれども」
「けれども?」
「お姉様の、身体の負担が心配ですわ。…」

 タリアはそう話して暗い顔になる。
 空間移動魔法を覚え、練習をする。それだけでもかなりの負担になるはず。
 更に、見つかりにくい場所まで逃げるために、何回も使う…あるいは距離が離れた場所にゲートを開く。
 それらが、どんな負担になるかが未知数だと考えたのだ。
 「私も本当は怖いですわ。でも、今から始めないとタイムリミットは近づいていくかもしれない」
 妊娠後期、臨月になるにつれて、
 ますます動きづらく、さらには出産も考えなければいけない身体になる。
 今から逃げる手段を増やさなければ、逃げられることが出来るのかすらわからないのだ。

リリシアは、そう覚悟を決めた顔でタリアの目を見つめた。

38舒龍:2020/02/22(土) 16:17:48 ID:y.jflAgI0
 リリシアが空間移動魔法を覚えようと決意したあの日から早くも一年の月日が過ぎ去っていた。
魔王ザルディスの侵攻を受け、占領されてしまった祖国。
以前魔物が蔓延り、犯罪や殺戮が多発する殺伐としたこの国は、もはや国の体裁を為していなかった。
カルディア国王や多くの民は無事に、隣国へと逃げたのだろう。未だ捕まったという話は聞いていなかった。
もっとも、城の中に幽閉された姉妹に得られる情報は限りなく少ない。
「ふぅ……。この距離が精一杯ね……」
 大きく深い息を吐き、ソファへ倒れ込むように体を預けるリリシア。
この一年間極秘の修行の成果は、城の中の移動に限定されていた。
一度空間移動を成功させると、不可視のゲートが生成される。ゲート間の移動は難なく行えるぐらいになっている。
しかし、魔王ザルディスの子を身籠ったお腹は大きくて重い。
その様子はまるで、産み月を迎えた妊婦のようだった。
 ぐったりとソファに座った姉の様子を心配そうに見守る妹のタリア。
自然とそうなるのか、大きく膨れ上がったお腹を撫で擦る。
一年前、オークの子を2胎身籠ったお腹は通常の産み月と見紛うほどだったが、
この一年間の間に週数回のペースでオークの精を受けていたせいか、かなり大きくなっている。
それはまるで大ぶりのスイカが丸ごと入っているようで、下から抱えるようにしないとポロッと落っこちてしまいそうなほどだった。
「お姉様……。少し休憩されてはいかがですか?」
 タリアが心配そうに眉根を寄せる。
「大丈夫よ……。それより、城の外へ移動できるようにならないと。いつこの子が生まれるとも限らないわ」
 リリシアは、妹を心配させまいと空元気で微笑む。
通常人同士の子ならば、一年以上も身籠っている事などありえない。
姉妹を診察したリザードマン医師のレプティーより、「早くて1年。遅くとも、ここ10年といったところ」と診断されているのを知らない。

39名無しのごんべへ:2020/02/26(水) 22:54:09 ID:9kHNBe7Y0
「…ふぅ…ふぅ…今日はこのくらいかしら」

妊娠が発覚してから約2年。
城の中から外に出るくらいまでに移動魔法を使えるようになったリリシアは、そう呟いてお腹を撫でる。
胎児の魔力を使うようになったからか成長は抑えられているものの、未だ膨らんでいる身体はやはり動きにくいとリリシアは感じていた。

「お姉様…レモネードを作りましたわ」

タリアがリリシアの前にカップを置いた。

「ありがとう、タリア」

リリシアはコップを手にしながらタリアを見る。
はちきれんばかりに膨らむお腹。オークの血を引く巨大児のせいで妊娠線が走るそのお腹は痛々しく感じた。

(そろそろ逃げる準備をしないと、タリアの身が持たないわね)

そうリリシアは覚悟を決め、しばらく前からザルディスの隙を伺っていた。
1ヶ月後、ザルディスがこの旧カルディア王国の居城からザルディスが前に居た居城に向かい、
魔族の様子を見に行く…といった話をする部下の会話を移動魔法を使っている時にたまたま聞いていたリリシアは考えに考え結論付けた。

(逃げるなら、この機会しかありませんわ)

リリシアが立てた作戦はこうだ。
隠し通路を使い途中まで逃げた後、気付かれない場所で移動魔法を使い城から逃げる。
そして、どこか落ち着いたところを探して出産すると言う作戦だ。

ただ、リリシアは一つ気にかかることがあった。
いつ生まれるかわからない、このお腹の赤ちゃんである。


「お願いしますわ…逃げ切るまで、お腹の中にいてくださいまし」

そう呟いて、リリシアはお腹を撫でる。




だが、彼女は知らない。
脱出数日前から出産の兆候が現れ始めて、脱出予定の日に陣痛が始まってしまうことを…

40ジャック:2020/04/03(金) 16:04:45 ID:6KMJ36m20
 それから二週間が経ち、ザルディスがこの城から出ていくまで2週間を切っていた。
「……ッ!」
 突如予告もなく現れたザルディスに、リリシアは固まった。
元より、来訪を予告してくる程この姉妹に気を使っているザルディスではなかったが。
丁度妹のタリアはお風呂に入っているので、この部屋にはリリシアしかいなかった。
「ご機嫌麗しゅう、王女様」
 よほど機嫌がいいのか、ザルディスは未だ嘗て無いほどの満面の笑みで現れ、
まるで舞台上の役者のように挨拶をしてみせた。
ザルディスがこの部屋に来る目的は唯一つしかない。
思わずソファに座ったまま動けないリリシアは、膨らんだお腹を護るように両手をお腹に置いた。
「この頃何かと城内を彷徨いているようだが、バレてるぞ。貴様らの企みなどは、な」
 笑みをたたえたままだったが、どことなく凄味が加わった顔でザルディスはつぶやく。
魔王の魔力をもってすれば、遠隔地の様子を観ることなぞ朝飯前だ。
また、城内各所にいる魔族から、リリシアの目撃情報は報告されている。
「クックク。逃げたければ逃げるが良い。出来るものならな。それはそうと、出来具合を確認させてもらおうか」
 大股で近寄り、すぐ目の前にやって来たザルディスは、冷たく言い放つとその手をリリシアの豊満な乳房に伸ばしてきた。

41名無しのごんべへ:2020/04/03(金) 18:38:42 ID:PsZn9UnM0
「んっ…ふぁっ、くっ…」

ザルディスがリリシアの豊満な胸を揉み、リリシアは口を真一文字にして耐える。

(どれだけ弄ばれても、王族の矜持は保つべきですわ)

そう考えながらも、ザルディスと幾たび身体を重ねたせいで
的確にリリシアの感じるところを揉みしだくザルディスの手。
嬌声を上げはしないものの、吐息が甘くなるリリシアは、自分の身体の反応を恨めしく感じた。

「ほう…凄いな。我が子だけでなく胸からも魔力を感じる。
我が子がリリシア様の母胎にも影響を与えていると見える」

そう呟きながらザルディスはゆっくりと孕み腹へと手を下げる。

「…我が子も凄いな。私と匹敵するほどの魔力を感じる。
リリシア様が『女神の加護』を持つという噂は本当らしい」
リリシアの孕み腹を触る手付きは優しく、それがまたリリシアの気持ちを逆撫でした。

そのままザルディスは下腹部…リリシアの秘部へと手を向ける。

「…なんだ。下着の上からでもわかるほどぬれているではないか。
胸を揉まれたくらいで感じるとは、リリシア様も淫乱だ。
カルディア王国の元国民が見たら罵倒するかもしれないな」

ザルディスの言葉攻めにリリシアは睨む事で反抗の意思をつたえる。
それでも、熱を持つ下腹部からは蜜がしたたる。
リリシアは改めて自分の身体を疎ましく思った。

ザルディスはニヤニヤと笑みを浮かべながらショーツをずらしてリリシアの秘部へと指を入れた。
「ふぁっ!ひぅぅ…んっ、んんッ…ぁぁぁあぁッ…」
リリシアの感じる所を的確に攻め、思わずリリシアも声を上げてしまう。
手首や腕を噛み、必死に嬌声を上げないように耐える。
その姿を見ながら、ザルディスは笑みを浮かべながらひたすらリリシアを攻めていた。

「……」

何回も何回もイかされ、思わず腰が抜けザルディスにもたれかかるリリシア。
その耳元でザルディスは囁く。

「逃げるなら逃げれば良い。私を倒しうる存在は育ってから倒すのが私の趣味だ。
だが…配下はどうかな。私ほど聞き分けがいいわけではないのでな」

リリシアをそそのかしつつ、しっかりと釘を刺すザルディス。

「フフフ…じっくりと考えるが良い。そう、じっくりとな」

そう声をかけ、ザルディスは前戯だけで部屋を後にする。

残されたリリシアは、黙ってそこにへたり込むのだった。

42名無しのごんべへ:2020/04/19(日) 13:35:09 ID:jb/DmEDk0
(それでも……このままの生活をずっと送るわけにはいかない!)

 リスクを飲み込んだうえで、リリシアの決意は固かった。




 そして、運命の日が訪れる。
 城内で感じられたザルディスの重々しい気配が消えた。
 リリシア、タリア共に隠し通路へと覚束ない足取りで向かい始める。

(お腹が…まさか…、今なの?)

 ここ数日、リリシアは自身の身体に初めて経験する違和感を覚えていた。
 そして今日、固く張ったお腹が何処か張り詰めているのを感じ取る。

「はぁ……はぁ……」

 産み月に入った二人の妊婦の足並みは遅々として進まない。
 臨月の妊婦が無理を押しての強行軍である為だが、なによりもリリシアよりも遥かに大きなお腹を抱えたタリアがその速度を大きく落としていた。
 タリア自身、お腹が重荷になっておりここ数日間自身で歩くことすら億劫になっていた。その為、姉であるリリシアの肩を借りながら一歩。また一歩と進むほかなかった。

「お姉さま、わたしを置いていってください」
「タリア!?」

 隠し通路の入り口を目前に足を止め、息を整える。
 あと少しだ。と、意気込むリリシアに妹の声が刺さった。

「このままでは、二人とも捕まってしまいます。私を置いていけば姉さまだけでも脱出できるはずです」
「でも……」
「ご決断を。私は、私のせいで姉さまが悲惨な目にあう姿を二度と見たくないのです」

 迷うリリシア。
 その迷いを断ち切るようにタリアは言葉を強めた。
 互いの視線が交わり、言葉なくただ時間だけが過ぎる。

「……ごめんなさい、タリア」
「ありがとうございます、お姉さま」

 折れたのはリリシアであった。
 支えていた妹の身体から離れ、隠し通路へと進む姉の後姿をタリアは毅然とした態度で見送る。
 姉は振り返らない。決意が鈍ってしまうから。
 妹は手を伸ばさない。敬愛する姉の幸福を願うが為に。




「っぁ、ぅ」

 リリシアの姿が隠し通路へと消え、入り口が閉ざされた時、タリアは力尽きるように地面へと倒れこんだ。
 既に限界であった。
 朝より定期的に張りを強めていたお腹は、いま痛みを伴ってタリアを襲う。

「……幸福を祈っています。お姉さま」

 か細く紡がれた言葉は、最後まで姉を思うものでそれをかき消すように見回りの魔族の声が廊下へと響き渡った。



『タリア、バッドエンド√が脳裏に過りました。姉は脱出し、子と共に人類の為に。妹は魔に堕ち、孕み袋として魔族繁栄の礎に。なんてどうでしょう』

43名無しのごんべへ:2020/04/19(日) 21:49:39 ID:PeE67a2w0
「うっ、はぁはぁ・・」
痛い、でもタリアのためにも絶対に脱出しなければ!
しかしリリシアは知らない、そんな思いとは裏腹にゆっくりと着実に出産が進んでいることに

その頃、タリアの方というと
「あぁぁぁー、ううっ! 痛いっ はぁはぁ 」
強くなる陣痛に対してタリアの子宮口はまだ開いていなかった
「んんっー、あぁぁぁぁー、お願い暴れないで!」
タリアの中にいる胎児が突然暴れ出したのだ
タリアは気づいていない。2年間のオークの精液と女神の加護によってお腹の子がリリシアの子と渡り合えるほどに成長していることに。

44名無しのごんべへ:2020/04/20(月) 03:43:23 ID:gk5p0H6E0
「はぁ、はぁ…ここまで来たら安心ですわ…っ、ふぅーっ」


 隠し通路から出てすぐに空間移動魔法を使い、数回空間移動をしたリリシアはようやく寂れた小屋について身体を休めた。
 この小屋はその昔、リリシアとタリアが魔法の練習をした場所。
 魔力感知をさせないという特殊な術がかけられたその場所を「出産場所を特定させないため」に使うなんて昔のリリシアとタリアがには知らなかったことであろう。

 「ふぅーっ…ふーっ…長く歩いたからか、お腹の痛みが強く…ふぅーっ…」
 
 魔力を使えば痕跡が残る。それを逆手に、反対方向に空間移動をし、そこからこの小屋まで歩くという策を実行していた。
 そのせいかいつもより長く歩く事になり、リリシアの出産は加速度を上げて進もうとしていた。

「なに、タリア様が公開出産をしたいと」

一方、魔王の城。
リリシアが逃げたという話を聞き予定より帰りを早めたザルディスに部下が公開出産についてタリアから提案があったことを伝えた。

「はい、いかがしますか」

その言葉にザルディスはしばし考えた。

(おそらくリリシア様の出産のための時間稼ぎにするつもりだろう。乗らなくてもいいが、人間に絶望を与えてもよかろう。)
 そこまで考えてザルディスは答える。
「公開出産を許可する」と

45名無しのごんべへ:2020/04/20(月) 11:40:01 ID:YXF8Mz3s0
「ッあぐ…ぎっ、いぃッ、あッ!? いッ……!!」

 玉座の間、横たわるタリアの口から悲鳴が漏れる。
 供物に見立てられ、最低限の装飾品を身に纏う肌身を下卑た魔族達の視線が舐めまわす。

「は、はひっ、…ぁ、ふぅっ」

 ふと、陣痛の波が収まり、苦し気に息を整える彼女を狡猾な笑みを浮かべて眺めていたザルディスが声を掛けた。

「タリア様、一つお伝えしなければならないことがあります」

(この期に及んでなに? まさか、姉さまが?)

 動くのも億劫そうにせめて視線だけでも、と睨み付けるタリア。
 それを受けてザルディスは益々笑みを深める。

「おぉ! 気丈にも振る舞わんとするタリア様、だがしかしお伝えしましょう。胎に双子を抱えたタリア様、あなたはその子供の顔を見ることが出来ずに死ぬ運命(さだめ)にあるのです」
「っぇ……?」

 呆然とするタリア。
 その表情を待っていたとザルディスの口から笑いが漏れる。

「人間は脆いのです。体格の違う異種族である魔族を正産期まで育て産み落とすことが果たして出来るでしょうか? 否、出来ないのです」
「本来であれば、母体の保護機能をもってして最低限生存できる機能が発達した段階で、あなたは出産しなければいけなかった。しかし、偶然にもあなたは今日まで産気付く事無く、今日を迎えました。ええ、『偶然』にも」

「ザルディスッ!!」

 我を忘れるかのような怒りがタリアを飲み込む。
 その様な偶然があるものか。陰で糸を引いていたに違いない。その確信が彼女にはあった。
 タリアの怒号などそよ風と言わんばかりに受け止めたザルディスはなお、狡猾さを隠すことなく続ける。

「本来であれば、あなた達姉妹が私の前で苦しみ抜き、あなたは出産を終えることなくリリシア様の前で死ぬ。心の折れたリリシア様に私は言うのです。『一つだけ助かる方法がありますよ』と」
「タリア様、折角なのであなたに選ばせてあげましょう。人の身で苦痛に呑まれて死ぬか。我が魔族の秘術で、『半分だけ魔族となって生き延びるのか』」

 まぁ、まだ時間があるようなのでゆっくりと考えるといいですよ。
 ザルディスの残した選択。タリアは自身の命が燃え尽きる前に選ばなければならなかった。

46名無しのごんべへ:2020/04/20(月) 14:17:05 ID:p9h/XcPs0
しかし、そう簡単に逃げられても面白くない。
ザルディスも魔王だ。一国の姫の考えることなど手に取るように分かるし、魔力感知も並大抵のものではない。
ザルディスはリリシアの方にも兵をまわす事を考えていた。
「リリシアは魔法の小屋辺りにいるだろう。2個小隊ぐらいで向かうといい。」
(これぐらいで捕まってくれるなよ。まぁ、どちらでもいいのだがな)

「ううっ、んっ、んぁぁぁぁぁぁぁ!!」
タリアの胎児はだんだん下がってきておりタリアはもう我慢の限界であった。
「はぁはぁ、あっ、んんーーーーっん!」
そのとたんタリアの股から温かい水が流れ出した。
「はぁ、痛い...ううぅ...あぁぁぁぁーー、はぁはぁ、んんんーー!!」
しかし胎児が大きいためかそれ以上はなかなか進まない。

『リリシアは思った以上に出産に時間がかかり、出産中に敵に見つかり、出産後 疲弊しながらも敵を倒し、ギリギリ逃げ延びるというのはどうでしょう。』

47名無しのごんべへ:2020/04/22(水) 07:38:18 ID:FThfCug20
胎児の頭が骨盤の入り口で止まってしまったのだ。
タリアは本能的にもっと足を開いた。
「っぁ、んぅんんんーー!!ふぁっ...あ''あぁぁぁぁぁーーー」
息む度に走る股を砕かんとする様な激痛がタリアを襲う。
タリアは悲鳴を上げた。
限界まで開いてもなお、まだ足りないと胎児は徐々に徐々にタリア
の骨盤を押し開こうとしている。

「ふぐっ...っぁあ...ぁぁああっ!」
ギシギシとタリアの胎児は骨盤を無理やり開いていく。
少しずつ、少しずつではあるけれど、児頭は姿を現し始めていた。
「はぁはぁ、んぅんんんんんんーーーー!!ぐぅっ...ぁぁあああああ
ああーーーー」
タリアは顔を真っ赤にし、息んでいた。

49名無しのごんべへ:2020/04/27(月) 13:14:27 ID:IVyLwPb60
「あ゛あ゛、んん゛ん゛ん゛ーーー!!」
タリアは必死になって息んでいた。しかしタリアが息むのをやめると、胎児の頭は再び
隠れてしまう。

「あ゛あ゛あ゛あ――!!!」

タリアの口から苦しみの声が漏れる。
タリアの陰部は盛り上がり、限界まで開かれた膣口を胎児がさらに拡大させようとしている。

「はぁ...はぁ...はッ、ん゛ん゛ん゛ーーーー!!」

 息む度にタリアの膣口は限界まで引き攣れ、裂けてしまいそうな鋭い襲う。
 でも止める事は出来ない。体が、本能が、息めとタリアに訴えてくる。
 タリアは陣痛の波に合わせ息んだ。

「ん゛ん゛ん゛ん゛―――」

めりめりと音を立てる様に大陰唇が開かれる。
陰部を突き出す様に息みながら、タリアは痛みと共に胎児が動くのを感じた。

「ん゛ん゛ん゛ーー、ぁあ゛あ゛あ゛あ゛!!」

 さらに強い痛みがタリアを襲う。
 強く結ばれた口からは悲鳴が飛び、大陰唇は裂けて血が流れた。
 それでもタリアは息み続けた。

「あ゛あ゛あああああああああああああ―――んぅぅ!?」

しばらく息んでいるとやがて胎児の頭は引っ込まなくなった。発露したのだ。
大きなお腹に遮られて見えないが、タリアには確かに股間に何かが挟まった感覚があった。

「ふ''ァッ!!ん゛ん゛ンンンンーーー!!!いだいィィィィー!!!」

悲鳴を流しながらも息むタリアに答える様に胎児の頭は徐々に排出され、ついに羊水をひっかけながら顔面が全て飛び出た。
やっと胎児の頭が出てきたが、タリアの胎児は大きく肩甲難産になっていた。

50名無しのごんべへ:2020/04/27(月) 17:26:44 ID:oxc/QPmY0
「ふぅ、ふぅ、ふぅ…」

 タリアは体力を戻すかの如く息を整える。
 そしてようやく出た赤ちゃんの頭を触る。

「大きい…」
 率直にタリアはそう呟く。よくこんなに大きな赤ちゃんが育ったと改めて感じた。
 大きなお腹で見えないが、触った感じはおおかた人間に近い。
 あえていうなら、鼻はオークに似ているだろうか。
 人間に似たその頭を撫でて、ゆっくりと手をお腹に戻した。
 ドレスが赤く染まる。裂けた会陰の血だと直ぐに分かった。
 出産でタリアが命を落とす。ザルディスに言われたそれを改めて思い出す。

(いやだ…オークの血をひくとはいえ、ここまで人間に近い私の赤ちゃんを抱けないなんて。
 それに…例え半分魔族になってもお姉様に会いたい。例え…例えお姉様やその子供に倒される存在になってでも)

 タリアは決心した。半分魔族になったとしても生きる、と。
 そして周りで出産をニヤニヤしながら見ていた魔族に伝える。

「ザルディス様にお話しください。『魔族の秘術の準備をしてください』、と」

それだけ話して、タリアは再びいきみを再開した。

(お姉様…どうか、どうかご無事で)

出産を迎えているであろうリリシアの無事を心で願いながら。

51名無しのごんべへ:2020/04/28(火) 14:19:42 ID:YUZQOIfo0
しかし胎児の肩はまだつっかえており無理に息むのは胎児にとってもタリアにとっても危険だった。
そのことも知らずにタリアは息んでいた。

「!!!ん!!?」

そんな時、タリアの二人目の胎児はもう生れようと降りて来ており、一人目の胎児の体を押し出そうとしていた。
(もう、出ようとしてるの?ちょ、ちょっと待って!!)

「ん う'' ゥッ!!?」

タリアは突然来た陣痛に対して咄嗟に両太ももを腹部に引きつけて息んだ。
偶然か必然か、タリアが太ももを掴んで息んだことにより胎児の肩が解放され、徐々に体が出ようとしていた。
(もしかしたらザルディスに頼らなくても産めるかもしれない。)
そう思うと決心は揺らぎ、タリアはその事に淡い期待を寄せ始めていた。

「ングゥゥゥゥゥ!ん゛ん゛ん゛んんんんーー、ぁあ゛あ゛あ゛あ゛!!」

タリアは、必死に息みを加えていた。
大陰唇や小陰唇が裂けた影響もあるのか、胎児の肩は少しづつ抜けようとしていた。
タリアは、太ももを持っていた手を離し、股間に手をやり、頭と肩を支えながら再び息むのだった。

「ん゛、うぁ、あ゛ああ゛ぁ!?」

引き裂くような痛み。思わず口から悲鳴があがるもタリアは息む。
羊水と同時に血液が少し流れている。
胎児に添えた手が少しずつ生まれてくる命を感じた。

(あと、少し。あと少しで)
「生まれーーっぅあ!?」

ズルんと、肩が抜けた胎児はそのまま力強くタリアの手の中に生まれ落ちた。
オギャア、オギャア!!
元気な男の子だった。
難産であったのにも関わらず、元気に泣く声にタリアは安心したようだった。

「はぁ…はぁ…、生まれたァ……」

生まれ落ちた赤ん坊を胸に抱き、笑みをこぼした。
生まれた子供の姿は完全に人間でオークの血を引くとは思えなかった。

「良かった..............ゥッッ!!」
歓喜に浸かっていたのも束の間、タリアは再び現実に引き戻された。二人目の胎児が生まれようとしているのだ。

「ん、んん゛ん゛ん゛ーーー!!」

タリアは二人目を生み出そうと息むが、タリアの体力は底を尽きかけており息みも弱々しくなっていた。
(やはり人の身でこの子たちを産むのは無理なの?でもこの子たちを置いてはいけない。ザルディスに頼るしかないの?」
ところがザルディスにはもともとタリアにそんな秘術を施すつもりは無く、
タリアは気が遠くなって来ていた。
その時、タリアは自分の体の中に温かいものが流れ込んでくるのを感じた。
胎児も疲れているはずなのに、母親を死なせまいと自分の魔力を送って来てくれたのだ。
タリアの体力は少し回復した。

「ふ う''ッ !!んんんンンンンーーーー!!!」
(この子たちの為にも、こんな所で死ねない!)

タリアは全力で息んだ。二人目の為か、一人目よりは進みが早かったが、二人目も巨大児の為、
やはりどうしても骨盤辺りで引っかかってしまうようだ。
(どうして、どうして出てくれないの?)
残りの体力が尽きる前に産まなければならないと、タリアは焦燥に駆られていた。
タリアは一人目が太ももを上げる事で出産が進んだことを思い出し、再び太もも強く抱えて息んだ。

「んぐゥゥゥゥゥ!早く、はやぐう゛ま゛れ゛でえ゛え゛え゛え゛ぇぇぇぇ!!」

効果があったのか胎児の頭が一気に出て来た。

「ん゛ん゛ん゛ん゛――、あ゛あ゛あああああああああああああ―――!!!」

タリアは残りの体力を振り絞り、今までに無いくらい強く息んだ。
ズリュウリッ!
残りの羊水と共に2人目の胎児がいきよいよく飛出した。

ふぎゃあ、ふぎゃあ!!
二人目は女の子のようで魔力を使い果たしたからか産ぶ声は少し弱々しかった。

「二人ともありがとう....」
(お姉様、私、ちゃんと産めました。だからどうかご無事で)
タリアは二人を抱くと、強い眠気に襲われた。

その頃リリシアの方というと、まだ魔法がかかった寂れた小屋の中で痛みを逃していた。
もう日は沈み、空には月が昇っていた。
早く産んで逃げなければいけないのに強くなる陣痛に対してリリシアの出産は一向に進む気配が 無かった。

52名無しのごんべへ:2020/04/29(水) 15:36:38 ID:b2NvLikA0
「ふぅー、ふぅー、ううっンンンンーー」
(なんで、どうして出てくれないの?)
そんな時、やっとリリシアの出産にも兆しが見え始めた。

「はぁ、ハァッ!ああっ!!」

パンッ!!バシャー!!
水風船が割れたような音と共に温かい羊水がリリシアの股を伝った。
(やっと生まれるのですね。)

53名無しのごんべへ:2020/10/16(金) 17:27:43 ID:S760VwcI0
 いくら魔力を感知されないように特殊な術がかけられていると言っても、場所が特定されないという保証はない。
そのため明かりを点けずにいるために、部屋の中は真っ暗になっていた。
「くぅ……っ! んんっ、ぅうんん……ンッ!」
 迫りくる陣痛の痛みに耐えるリリシアは、ザルディスが派遣した軍隊が迫っている事を知らなかった。
ザルディスはすでにこの小屋の存在を察知していて、リリシアがここにいるだろうと当たりをつけていた。
司令官を務める魔物は、1分隊を斥候として小屋の周りに派遣し、残りの隊は、小屋を囲うように配置させた。
「よし。者共、準備をしろ!」
 斥候から報告を受けた司令官は、小屋に突入する命令を下した。
小屋の近くにある湖には、水棲の魔物を配置。空には翼のある魔物を複数配置。完全に包囲した形になった。
 魔物が迫りくる事を未だ知らないリリシアは、激しくなる陣痛の波に翻弄されていた。

54名無しのごんべへ:2020/10/17(土) 13:26:14 ID:jHGSWY6E0
「突撃ィィィ!」

司令官がそう命令し、火矢が小屋に放たれる。同時に魔物が小屋に攻め入る。

「司令官!小屋はもぬけの殻です!僅かに魔力の痕跡があります!」
「何!?しまった、気付かれて移動魔法を使われたのか!
 …まもなく出産を迎える身体ではそう遠くにはいけないはずだ!しらみつぶしに探すぞ!」

司令官が慌ててそう話し魔物に命令をする。
魔王軍による周囲の捜索が始まろうとしていた。


───────────────────────

話は少し遡る。

陣痛に翻弄されつつ、いきみを加えようと考えていたリリシアが周りの魔力が増えつつあるのを感じていた。

「魔王軍に見つかって、しまいましたか」

陣痛に翻弄されつつリリシアは身体を起こした。

そしてそのまま手をかざし、魔力をつかい移動魔法のゲートを生じさせた。

「ぐぅぅっ…まだ、まだ生まれてはなりません」

そうお腹に話しながらお腹を抱えつつ立ち上がる。
腰に愛用の王家に伝わる剣をさし、意を決してゲートを潜った。

「ゔ

55名無しのごんべへ:2020/10/17(土) 14:20:05 ID:jHGSWY6E0
反映されなかったので台詞からです、申し訳ありません
────────────────────────

「う゛う゛ぅぅぅぅ…っ!」

ゲートをくぐった瞬間、リリシアは崩れ落ちる。
それでもなんとか身体を起こし、腰にさしていた剣にすがりながら腰を動かしはじめた。

『複数を相手にして戦うのは無理がある、身を隠しながら個別に倒すなら可能性はありそう』…そう考えて移動魔法を使用したリリシアだが、その反動は大きいようだ。
剣にすがりつきながら楽な姿勢がないか腰を動かすしか出来ず、
なかなか立ち上がることが出来ていなかった。

「けれども…こうしているうちに魔物は近づいて来るはず。
身を隠す場所を探さないと」

そう呟いてリリシアは意を決して立ち上がると、おぼつかない足取りで隠れられそうな場所がないか探しはじめた。

56名無しのごんべへ:2020/11/15(日) 18:02:51 ID:D4PifG6E0
「グルルル…グギャッ!?」

何かを探すようにウロウロ歩いていたオークが急に前に倒れる。
背後から現れたのは、血糊で濡れた剣を持ったリリシアだった。
どこか隠れて休める場所がないか、と歩みを進めながら魔王軍の部下を1人ずつ倒していたのだ。

「フゥッ、フゥッ、フゥッ……むぅぅぅ!?」

息を整えていたリリシアが急に腕を噛み始めた。
叫び声で魔王軍に見つからないように、と声が出そうになるたびに腕を噛んで声を出さないようにしていたのだ。
いくつも腕に残る歯型が痛々しかった。


「ふぅ、ふぅ…ふぅーっ、ここなら、少し休めますわ」

それから少し歩いたリリシアは木々が少ない開けた場所に出てそう呟く。
小川が流れているのを見つけたリリシアは、陣痛に耐えながら歩いて疲労が溜まった体を癒そうと小川に近づいた。
喉を潤し、張り付く服を脱いで小川で汗を流しながらリリシアは周りを伺う。

「あそこなら…洞窟があるかもしれませんわ。魔王軍に見つけられずに産めるかも…」

少し先に山があるのを見つけたリリシアはそう呟く。
幸い、距離はそこまで遠くはない。小川に沿って身を隠しながら進めばここで産むよりは見つかりにくいだろう…リリシアはそう考えていた。

「あと、少し…ですわ。あとっ、少しィィ…」

いきみの衝動はひっきりなしに襲ってくる。
精神的にも体力的にも限界に近いリリシアだったが、
『ここで産んで楽になりたい』と言う本能に逆らうように小川からあがり、
体を乾かす間も惜しむように服を着たあと身を隠しながら山の方へと進み始めたのだった。

57名無しのごんべへ:2020/11/30(月) 00:45:12 ID:.1gFVx.20
「もう…もう、無理ですわァァァッ!」

山に向かい進み、人1人が通れる入り口の洞窟に入ってすぐにリリシアはへたり込んだ。
ずっと不快に感じていた服を脱ぎ捨て、リリシアは一糸纏わぬ姿になる。
そして再び剣を支えに腰を動かし始めた。
『早くいきめ』『産んでしまえ』…身体からの命令、いや悲鳴とも取れる本能を抑えるように腰を動かし続ける。

「ここで産みたいですわァッ、でもっ、入り口では、魔王軍に見つかりやすいはず…
あと少し、あと少しですのっ!あと、少しィィィ」

なんとか気力を振り絞り立ち上がるリリシア。 
少しでも見つかりにくい場所に服を移動してから、リリシアは奥に進むため手のひらに魔法の灯りを灯した。
体力的にも精神的にも疲労しているからかその明かりは薄暗いほどだが、
それでも足元や少し先を見る程度はできる。
僅かな明かりを頼りに、リリシアは出産できそうな場所がないか探すために奥の方へと最後の気力を振り絞りながら歩き始めたのだった。

58名無しのごんべへ:2021/05/25(火) 21:18:44 ID:d/C4xc1A0
何とかして安全な場所で産みたい...
しかし、お腹は正直で尚も開いた子宮口から赤ちゃんを産み出そうとする。
当然、場所がどこだろうと関係なくだ。
一歩歩く度にお腹がきしみ、同時に子宮が収縮しいきみたくなってくる。
しかしお腹の痛みに耐えながらも、リリシアは一歩ずつ歩き続けた。

「うっ......こ、ここまで来れたら最低限の距離は確保できたはず。後はここから更に進めるか...ですわぁっ!」
そうして更に数歩は進んで距離を稼ぎ、ようやく安全そうな場所を見つけそこについたときだった。

60名無しのごんべへ:2021/05/26(水) 01:02:52 ID:WHmc6YWY0
「う゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛!!!」

今までとは比べ物にならない激しい陣痛に襲われ、リリシアはお腹を抱えながらへたり込んだ。
魔法の灯りは消え、周りは光るコケが淡く照らすだけだった。
(魔王軍からの目に入りにくくなった今、ここで産み落とすしかないですわ)

覚悟を決めたリリシアは、淡く光る岩壁に寄りかかりながら大きく股を広げる。

「ん゛ん゛ん゛う゛う゛ぐう゛ぅ゛ぅ゛!!!」

今まで我慢していた分を上乗せする様に、頬を赤らめながらリリシアはいきむ。
少しずつ胎児の頭が下がり始めたのを感じていた。

61名無しのごんべへ:2021/09/26(日) 20:55:57 ID:dxUuAi4w0
「はぁ、はぁ、ハァァ……」

リリシアがいきみ始めてからどれくらいの時間が過ぎただろう。
薄暗く日が差さないジメジメした洞窟では時間の感覚が分かりにくい、とリリシアは考えていた。
赤ちゃんは確かに降りてきている。だがなかなか頭が現れない。

「少し、体勢を変えてみましょう」

岩壁を背もたれにするようにいきんでいたリリシアは、ゆっくりと立ち上がり手を岩壁につける。
重力を借りて出産を進めようと考えたのだ。

「ぐぅぅっッ!」

立ち上がってすぐリリシアがうなる。
リリシアの思惑通りズン、と赤ちゃんの頭が下がったからだ。

「ん゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ァァァ!!」

重力の力を借りるように、スクワットの要領で上下に腰を動かしながら息みを強くするリリシア。
その声は既に姫騎士らしからぬ、母親になる為の荒々しい叫び声になりつつある。

それから何回かのいきみの後、リリシアは股に違和感を覚えた。
壁につけていた手を離しそこに触れると、わずかに頭の先に触れた。


リリシアの出産は、いよいよ終盤へと駒を進めていた。

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63名無しのごんべへ:2021/12/25(土) 19:00:25 ID:KRRVcNac0
「ああぁ……! なぜ……!?」
 リリシアは、腰を上下に動かしながら悲観の声を上げた。
手に触れていた胎児の頭が陣痛と一緒に引っ込んでしまったからだった。
最初は陣痛の波に合わせて、赤ちゃんの頭が出たり引っ込んだりする。
陣痛が収まっても頭が引っ込まなくなるのは、次の段階になってからである。
しかし、ずっと剣の道を進み、性教育など受けてはいないリリシアは、何故か赤ちゃんが引っ込んでしまったと思い、悲観したのだ。

 両手を岩肌につき、スクワットの要領で腰を上下に動かす。
さっきは一気に赤ちゃんが下がったのだ。この方法で間違いないだろう。何らかの理由で赤ちゃんが引っ込んでしまったが、
このまま続ければ、産まれてくるだろう。
リリシアはそう考えていたが、リリシアは知らない。
早くも魔王軍はリリシアの居場所を嗅ぎつけ、洞窟の入口にまでやって来ている事を……。

64名無しのごんべへ:2021/12/29(水) 11:06:24 ID:5sXpFR2A0
「んゥゥゥ!ふぅ、ふぅ、ふぅ」

岩肌に手を付き、腰をゆらめかせながら陣痛に合わせていきむ。
そんな時でも、リリシアは耳だけは集中して周りの音を聞いていた。
カツン、カツン。
遠くから近づいてくる足音と思われる音を聞き、リリシアは慌てて岩陰に隠れた。
声を上げないように、腕を猿轡がわりに噛みながら。

(まさかもう敵襲か?こんな時に……)

リリシアは自分の迂闊さを呪った。
いや、まだだ。まだ見つかってはいないはず。
私は今ここにいる事がバレていないはずだ。
だから大丈夫な筈なのだ。
自分に言い聞かせる様に心の中で呟き、リリシアは隠れ続ける。
リリシアの岩陰から少し離れた分かれ道。そこで魔物らしき声が聞こえてきた。

「リリシアって姫様はこの洞窟に本当にいるんだべか」
「ああ、逃げ込むとしたらここだべな。けんど、どこさ行ったか」

どうやら2匹のゴブリンらしい。
彼らは手に松明を持ち、松明の明かりでリリシアのいる方といない方の分かれ道を交互に確認しているようだ。

「うーん、こっちにはいなそうだっぺよぉ?」
2匹のうち1匹が言うと、残った一匹も同意するように言った。
「ならあっちかぁ? けどあそこは行き止まりだし……」

彼らが話していた通り、実はリリシアがいる場所は袋小路になっている。
だが、リリシアはその事を知らないため、彼らの会話を聞いて焦っていた。
もし見つかったら、戦う事も出来ず、逃げることも出来ない。

(神様、お願いします。どうかご加護を)

リリシアは神頼みをしながら、必死に隠れ続けた。
声を上げないように噛んでいた腕に、歯型がくっきりと浮かぶ。

「逃げるとしたらやっぱこっちだべなあ」
「んだ、奥から風も来ているしどこか外に逃げたはずだべ」

リリシアの願いが届いたのか、2匹のゴブリンはリリシアのいない道を進んでいくようだ。
遠くに行く足音を確認して、ようやくリリシアは口から腕を離した。

「んっ。ふぅ…また、魔物が来るかもしれない…気をつけながら産み落とさねば」

岩陰に隠れたままそう呟き、出来るだけ叫ばないよう気をつけてリリシアは再び出産に挑み始めた。

65名無しのごんべへ:2022/01/15(土) 17:31:24 ID:JjTHMqB20
「ん゛……、ん゛ん゛……ッ! ん、ぁあああ!」
 なるべく陣痛が起こらないようにと力を入れていたため、次に来た陣痛の波は、今までにない激痛をリリシアにもたらした。
見つからないようなるべく声を出さないでおこうと思ったのの、絶叫とも言える声が口から溢れ出る。
「はぁ、はぁ……。なぜですの?」
 荒い息を吐きながら、絶望に落胆の声を漏らすリリシア。
ずっと出産が始まらないようにと祈っていたからなのか、今までにない激痛だったにもかかわらず、赤ちゃんが下がってきた感触が一切なかった。
絶望感に打ちひしがれながら、大きく膨らんだお腹を撫で擦る。
だが、のんびりもしていられない。
ゴブリン二匹はどうやら戻ることなく、洞窟を進んでいったらしい。
しかし、王女であり、魔王ザルディスとの子を孕んだリリシアを追うため、ゴブリン二匹とは考えにくい。
いくつかの魔物はリリシアの剣の錆になったが、それでも予想される追手には程遠い。
いつ大群で押し寄せてくるとも限らない。
焦ったリリシアは、岩肌に手を付き、再びスクワットの要領で腰を上下に動かし始めた。
「くっ……。はぁあ! 来た! 来たッ! 来ましたわっ!」
 赤ちゃんが次第に下がってくる感覚があり、リリシアは我を忘れて叫んだ。
それが後になってリリシアに災難をもたらすとは知らずに……。

66名無しのごんべへ:2022/01/26(水) 22:36:49 ID:z2EBHWIo0
岩肌に手を付き、スクワットをするが如く上下に動かしていたリリシアだったが、ピタッと腰を止めた。

周りに気を使い、聞き耳を立てながら、叫び声を出来るだけ上げず、いきむ。
そんなことを同時に行なっていては遅々として出産が進まないように感じていたからだ。
出産に集中するために、リリシアは決意する。

「…赤ちゃん、もう少しだけ我慢してくださいまし。場所を変えますわ」

袋小路になっていると耳にしていたリリシアは、覚悟を決めるようにそうお腹に語りかける。
行き止まりで退路を断てば、否が応でも出産に集中せざるをえない。
それに、奥に行けば叫んでも風や反響で別の音に聞こえないかと考えたのだ。

左手を壁につき、一歩進むごとにお腹をなだめるように右手で撫で、必死に苦しげな呼吸をする。
行き止まりにたどり着くまで、かなりの時間がかかりそうに思えたが、リリシアはそれでも必死に歩みを進めていく…

67名無しのごんべへ:2022/02/23(水) 22:06:16 ID:C4N.qYNk0
「はぁっ、はぁっ…もう、無理ですわ…」

激しい陣痛に耐え、脂汗を浮かべ、ようやく行き止まりにたどり着いたリリシアは、壁に右手を当て産み落とそうと腰を動かす。

「むゥゥゥゥ!!」

左腕は時折声をあげそうになった時に口元で噛ませたため
すっかり歯形だらけであり、今も新しい歯形が出来ている。

それでもリリシアは腕を噛み続ける。少なくとも、叫び声を上げないように。

(なんで…生まれて、こないの)

リリシアはとうとう焦りを覚えた。
無理をして歩いたせいか、体力の消耗が激しい。
それに、精神的な疲労も蓄積している。
そのせいか、リリシアの出産は停滞気味になって来ている。

だが、リリシアはそれを気にする余裕がない。
無事に赤ちゃんを産んであげたい。
早く産んで楽になりたい。

腕を噛んで叫び声を耐えつつ、リリシアは必死に腰を動かし、陣痛が強まるときは少し股を広げながらいきみ続ける。

まだまだ、出産は長引きそうに思えた…

68名無しのごんべへ:2022/03/05(土) 18:47:50 ID:g5mCKeWw0
リリシアは、少しでもお産を促そうと壁の方に向かった。
「んんん〜っ!ふうぅ〜〜っ!!」
お腹を壁に当てると、壁に押しつけて赤ちゃんが出るのを補助したのだ。
壁が子宮を押したことで、再び出産が進み出す。
リリシアは一定感覚でお腹を押しつけ、腕を噛み続けて赤ちゃんを産み出そうとした。
しばらく繰り返していくと、ようやく膣口から頭が見え隠れし始めた。
(よし…もう少しね……)

69名無しのごんべへ:2022/03/21(月) 18:48:04 ID:gQPnfyRg0
(大きい…ですわね)

股ぐら、腰にかけて生じる感覚。
平均的な赤ちゃんの大きさはリリシアは知らないが、それでもその感覚は大きいとリリシアは感じていた。
魔王軍からの逃避による精神的な疲労と肉体的な疲労も相まって、余計に大きく感じてしまう。

「でもっ、もう少しっ、ですわっ!」

リリシアは体勢を変え、背中を壁に預ける。
そして大きく股を開き膝を抱えるような姿勢をとりながらいきみを強めていく。

「ンゥゥゥゥ!?」

唇を噛み締め、汗が目に入らないよう目を閉じて必死にいきむ。
少しずつ、少しずつ頭が抜けていく感覚。
そして、ようやくその時が訪れようとしていた。

「ンゥゥゥゥアァァアァァ!?!?」

一際大きい叫び。
それと同時にズルっ、と頭が抜け出したのである。

「ハァ…ッ、ハァッ…」

ようやく一息をついたリリシアは放心してしまう。
だが、再びリリシアは陣痛で唸り始めた。
ようやく頭を出すことに成功したが、まだお腹に残る身体は普通の赤ちゃんよりも大きく、苦労するのは目に見えて明らかだった…

70ジャック:2022/03/29(火) 16:13:56 ID:wX7Hw.1o0
「やはりここだったかぁ!」
 洞窟にこだまする野太い声。
その声に驚いて声のした方に目をやると、オークの集団がこちらにやって来る所だった。
背中を壁に預け、膝を抱えるような姿勢をとっていたため、近づいて来る魔物の集団に気付けなかったのだ。
驚きと後悔に目を見開くリリシアをよそに、オークの集団は近づいてくる。
そして固まったままのリリシアの両手を拘束し、あっという間に自由を奪った。
「リリシア姫。迎えに来ましたよ」
 オークの中でも群を抜いて背の高いオークが臣下の礼をとった。
「な、何を……。くぅう……! んんっ! ぁあん!」
 やっとの事で言葉を吐き出そうとしたリリシアだったが、始まった陣痛に言葉を続ける事が出来ない。
「それにしても見事だな……」
「んんっ! んっ……。いや、いやぁあ! ちょ、ひゃぅんんっ!」
 立ち上がったオークがたわわに実ったリリシアのおっぱいを鷲掴みにした。
不意を付かれたリリシアはそれに反応してしまう。
リリシアの反応に満足したのか、オークはなおも力を込める。
「ひゃぅんん! ぁ! ぁあ! んんっ……!」
 もう一人のオークがしゃがみ込んで、胎児が出たり入ったりしている所を弄りだした。
身体を捩って抵抗しようとするものの、自由を奪われたリリシアはオークたちの蹂躙に抗う術はなかった。

71名無しのごんべへ:2022/03/29(火) 22:39:04 ID:sSH5.2kI0
(このままでは…赤ちゃんが、殺されてしまうかもしれないですわ)

胸を揉まれ母乳を溢れさせながら、リリシアはそう考えてしまう。

ようやく胎児の頭が抜けたというのにオークに見つかり、両手を縛られ、身動きが取れない。
魔王の血と『女神の加護』により膨大な魔力を持つ人間の最後の希望になるであろう赤ちゃんを、今死なせるわけにはいかない。
赤ちゃんを産んで身軽になれば…逃げる機会はいつでも作れるハズだ。であれば…

リリシアは覚悟を決めて、オークの集団に向け語りかけた。

「お願いですわ…赤ちゃんは、無事に産ませてください。私なら、なんでもしますから」

「ほう、『なんでも』と」 

胸を揉んでいたリーダー格であろうオークがニヤケ顔でリリシアを見つめる。

「では…口でしてもらうことにするか」

オークはニヤケ顔を続けながらイチモツをリリシアの顔前にさらけ出した。

(臭いッ…しかも、太くて大きい…ですが、赤ちゃんの命を守る為、仕方ないですわ)

オークを睨みながら、リリシアはそのイチモツを頬張る。

「おぉ…リリシア姫の口はこんなに気持ちいいのか。おい、リリシア姫のいう通り赤ちゃんが無事に産まれるようアソコを広げてやれ」

胎児が出ようとしていたアソコを弄んでいたオークに向け、リーダー格のオークが命令する。
その指示を受けるようにオークはアソコを大きく広げさせた。

大きな赤ちゃんの身体が少しずつ現れようとしているのを感じながら、リリシアはフェラチオをはじめていた。

72名無しのごんべへ:2022/04/01(金) 00:19:05 ID:Zd2E0oIM0
最初はいやいや舐めていたがリリシアだったが、しだいに熱を帯びていくようになる。

(はぁ、オークの精液なんて嫌なのにどうしてこんなに欲しくてたまらないの)

オークの体臭を嗅いで性的な興奮が高まり何もしていないのに乳首が親指ほどの大きさまで勃起してしまう。

73ジャック:2022/07/17(日) 09:03:52 ID:MSP7WOwQ0
 オークはとても性欲が強い種族だ。
低級の魔物のため、出来るだけ後代を残すようにと性欲に特化した生物となっていた。
そのため体臭にはどんな種族でさえも発情させる能力を獲得していた。
それは強い精神力をもったリリシアでも例外ではなかった。
ようやく児頭が出たり入ったりする排臨という状態になっていたが、次第に性的興奮を隠しきれないほどになっていた。
(おかしい……。なんで……?)
 陣痛の痛みが襲う中、オークの体臭のせいとは知らないリリシアは、自然と身体がオークを求め始めていることに気付いていた。
「ボス、赤ん坊の頭が引っ込んじまいましたぜ。チャンスです」
 リリシアの膣口を大きく広げさせたオークが声を上げた。
リーダー格の、ボスと呼ばれたオークは、リリシアにフェラチオをしてもらいながら、軽く頷く。
そのオークはリリシアの腰を掴み、ギンギンにいきり立ったペニスをリリシアの膣に差し入れた。
「ぅぐぐぐ……、んはぁああっ!」
 リリシアの腕ほどあろうかというオークのペニスに、空気が押し出され、うめき声を上げる。
陣痛の波の間に苦しそうに顔を歪めたリリシアに、動きを止めるオークではなかった。
「ぅわぁあああっ! ふぅんっ! ぁああっ! ふぁあああんっ!」
 そればかりか、腰の動きを早めたオークに、艶やかな声を上げるリリシア。
リーダー格のオークのペニスを咥えこんだリリシアの顔は、興奮で紅く染まっていた。

74名無しのごんべへ:2022/07/21(木) 00:00:10 ID:IaBpIyc60
「やめっ、やめでぇぇ!赤ちゃん死んじゃう!赤ちゃん、死んじゃう!」
「ああん?俺たちの知ったことじゃねえよ。姫様が死なないように頑張るべきだろ」

オークの腰振りは一向に止まらない。
このままでは魔王の種ではあるがカルディア王国の正当な血脈を引きつぐ、人類の希望になり得る赤ちゃんを死なせてしまうかもしれない。
仕方なくリリシアはお腹に手を当て必死にヒールを唱えることを繰り返した。

「おっ、締まりが良くなったじゃねぇか。やっぱり好きものか?」
「…だまり、なさい」

ヒールの影響か、オークのペニスに対する締め付けが強くなる。
オークはその締め付けを味わうように腰をリズミカルに押し付ける。

「俺たちが満足したら産ませてやる。それまでせいぜいヒールをかけ続けるんだな」

ブヒヒヒと笑うオークに対し睨みつけながら、リリシアは陣痛も気にせず赤ちゃんのためにヒールをかけ続けていた。

75名無しのごんべへ:2022/09/09(金) 08:59:24 ID:ltFnjsyI0
しかし、魔力にも限界がある。
次第に頭がクラクラとして、視界がぼやけ始めた。
「くぅううっ! ふぅうんっ! ふぁああんんっ!」
 開いた口から漏れ出る声に次第に艶やかな音色が交じるようになった。
オークはそれを聞いてさらに腰の動きも激しくなる。
 限界が近づいて尚、半ば無意識にヒールの魔法をかけ続けるリリシア。
その度にリリシアの膣は、キュっと締まる。
「ぁああんっ! くぅううっ! あんっ! あんっ! ぁああっ!」
 リリシアは朦朧とする意識の中、オークの体臭にやられて、無意識に腰を動かしていた。
だらしなく開いた口からは艶やかな嬌声だけが出てくる。

76名無しのごんべへ:2023/03/09(木) 22:29:23 ID:LY86JGsE0
「おおぉ、凄い締めつけだな。さすがは王女サマだな」
 リーダー格のオークは感心したように呟く。
リリシアの腕ほどはありそうな太いオークのペニスを、リリシアの膣はぎゅうぎゅうと締めつけていた。
「ぁああっ。ふぁあ……、ふぁああっ! ぁあんっ! あんっ! あんっ!」
 リリシアは無意識のうちに自分から腰を振っていた。
そして身体を仰け反らせて、白い喉を見せながら激しく喘いでいる。
その度にふたつのおっぱいがぷるんぷるんと揺れ、少し遅れてまもなく産まれようとしている子供を宿したお腹がぶるんと揺れる。
半ば無意識になおもヒールの魔法をかけ続けていたが、魔力が無くなりかけ、また意識が朦朧としてきたため魔法の効果が切れ始めていた。
そのせいか、胎児はズンズンと響いてくる振動に、子宮口を突き破って侵入してきそうな剛直に、ゴロゴロと激しい胎動を寄越している。
「ぁああっ! ふぁああ……っ。ぃいいっ!」
 あまりの激しい胎動に両手でお腹を抱えながらも、リリシアは無意識のうちに腰を振っていた。

77熊猫:2023/09/18(月) 07:38:00 ID:IDhRITQo0
**************************************************************************************
当掲示板管理者の熊猫です。
直近書き込みである「2023/03/09」から約6ヶ月が経過しておりますが、
その後の投稿がない状態が続いております。
一週間後の09/25 24:00まで待ちます。
それまでに投稿がないようでしたら、「落ちた」ということで、過去スレに移動させていただきます。
(3行以上のストーリー的に何か進展があるような投稿のみとし、それに当たらない投稿はノーカンとします)

各位よろしくお願いします。

 くまねこ
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78名無しのごんべへ:2023/09/25(月) 23:58:22 ID:cD8GOP3A0
「ぁああああっ…ぁぁぁ」
意識を失いかけているリリシア
「っつううううううううう!」
もどかしくなった胎児が一際大きな陣痛をリリシアに寄越したのか、リリシアの失いかけていた意識が戻りかけていた

79名無しのごんべへ:2023/09/26(火) 00:11:05 ID:CzpN4iVM0
リリシアは出産している最中という事を忘れかけていた
(はっ!今はなんとかしてお腹の中の子を産んであげなければならないのですわ!)
それほどまでにオークの体臭には性欲を高める効果があるのだが、リリシアは抗おうとしていた
「っつうう!(この子をなんとしても産まなくては!)」
再びの陣痛と共に胎児が降りて来るのを感じながら、リリシアはどうやってこの状況を打破すべきか思案を巡らせていた

80名無しのごんべへ:2023/09/26(火) 00:13:17 ID:Qwu0N6Fk0
「よしよし、もっと締めつけてやらねばな。これならどうだっ」
オークは調子良さげにお腹の様子を手探ると、位置を確認後指でリリシアのおへそを思いっきり突いた。
ドンッ!!
「ひゃあんっ!!」
今の攻撃でリリシアの手が止まり、お腹にかけ続けていたヒールの魔法も途切れてしまった。
よほど腹圧がかかっていたからか、今のリリシアにとっては最大の弱点だったのかもしれない。
その衝撃が子宮に一気に伝わり、オークへの締めつけもいよいよ最大のものとなった。
「よーし、出すぞおおお!!」
「(だ……ダメェ!)」
リリシア大ピンチ!!
そして一気にリリシアの子宮に放たれる時だった。

81名無しのごんべへ:2023/12/08(金) 18:40:43 ID:Fe0otmlQ0
 オークのペニスがビクビクと不気味に脈動したかと思うと、濃厚な白濁液を出産が進むリリシアの子宮めがけて放たれた。
「ふぅああ……っ。あんっ! あっ! あっ! んっ! んん……ッ!」
 オークの精液も催淫作用が含まれている。
陣痛の痛みに喘ぎながら、どくどくと精液を注がれながらリリシアは激しく腰を振ってしまっていた。
もはやヒールの魔法をかける気力も残っていなかった。
いよいよ産まれようと排臨状態にあったものの、引っ込んだ拍子にオークのペニスによって子宮へと戻された胎児が、
子宮でゴロゴロと激しい胎動をよこした。
魔王ザルディスによって孕まされたその子は、オークの精液に含まれる魔力を吸収し、さらにその身体を大きくさせていた。
その大きさは、7キロほどになっていて、もはや胎児レベルではなく、新生児も超え、生後一年の幼児と言えるレベルになっていた。
狭くなった子宮が更に広がり、リリシアに痛みを与えたが、その痛みですら快感に感じる有様だった。
 さらに射精が終わった後も、オークはペニスを引き抜こうとはしなかった。
射精が終わり、元気がなくなったとはいえ、ヒトのフルボッキ状態に匹敵する大きさと太さを維持していたため、栓の役割を果たすには十分だった。
それをオークリーダーは熟知していた。
性欲の塊のようなオークは、リリシアを出産させようとは元々考えていなかった。
魔王の子を孕んだ誇り高き姫騎士を蹂躙する。それだけしか考えていなかった。

82名無しのごんべへ:2024/02/17(土) 13:57:35 ID:QUs7zhR60
「うぅ……お、お腹が大きすぎて……」
リリシアのお腹は、もう既にタリアのお腹を多少超えるレベルに膨張していた。
同じ割合でおへそも広がり、腹圧が増加したのもあって周りに黒い中心線がくっきりと浮き出ている。
大きく迫りだした下腹部よって、リリシア自身のフットワークも悪くなった。
「無駄なあがきはよしたまえ。まだお前にゃ利用価値があるからな」
「くっ!」
リリシアは必死に振りほどこうとした。
しかし、大きく膨張しすぎたお腹が 、ボテンッボテンッと一拍遅れて揺れて、振りほどけないばかりか身体を運ぶリズムでさえ乱されていた。
それに先ほどのオークに攻撃されたとこが腹圧のかかったおへそなのか、お腹が揺れる毎に皮膚が引っ張られ、その都度残っている感覚に襲われていた。
ミリッ
「っ、っあうんっ……!」
たちまちリリシアのお腹は、引き伸ばされたおへそに受けた感覚だけで蝕まれていった。
「(ゃば、い…お腹全体が感じすぎて…)」
オークは更にリリシアのお腹を、おへそから下中心にかけて素早くなで回していった。
「はあんっ!!(ダメッ……またお腹、を…効いてるのが、オーク達に知られて……)」
そしてオークはリリシアの胸をわしづかみにした。
「くふぁ…っ」
「へへ、指先に魔力の感覚が残っておるが、よほど腹が効いてるみたいだな……むしろ胸よりも自己主張が激しいぜこりゃ」
「!!」
オークは更なる刺激を加えようと、再びおへそを弄りだした。
「はぁうんっ!ああっ……(おな、か……必死に力入れても…感じて……子宮が弾けそう……)」
「腹は一段と膨張してるな……それとももうここらで終わりかぁ?」
と指でリリシアのおへそをグリグリと刺激させていく。
「んっ……ぐふぅん…………ダ、メ……おな、か…っ!ダ…メ」

83名無しのごんべへ:2024/02/17(土) 14:00:59 ID:QUs7zhR60
「……ううん…もうちょっと、んっ!お腹が感じるのっ……ちょうだい♪」
散々お腹に刺激が加わったリリシアはいよいよ、お腹全体の感覚にすっかり飲まれてしまっていた。
その言葉にオークはお望み通りと指で再びおへそを突き、リリシアはビクンッと激しく悶える。
「んうっ!」
「身体は正直のようだな。ただ……据え膳食わぬは男…いや、オークの恥(おへそをクリクリしながら)」
「…っ!ふっ…ふぅっ」
「見事なレベルで大きくなったリリシアの腹を(へそをグッと押し込みながら)」
「ぐ……んぅ〜っ!」
「じっくりと味わってやる」
オークは何度も何度も、リリシアを快感に飲ませようとお腹をおへそから下っ腹にかけて丁寧に弄くり回した。
「あうっ!……ほおっ!……うっ!……んうっ!……はあんっ!……ふぅんっ!……ひぐっ!……」


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