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囚われの姫騎士

57名無しのごんべへ:2020/11/30(月) 00:45:12 ID:.1gFVx.20
「もう…もう、無理ですわァァァッ!」

山に向かい進み、人1人が通れる入り口の洞窟に入ってすぐにリリシアはへたり込んだ。
ずっと不快に感じていた服を脱ぎ捨て、リリシアは一糸纏わぬ姿になる。
そして再び剣を支えに腰を動かし始めた。
『早くいきめ』『産んでしまえ』…身体からの命令、いや悲鳴とも取れる本能を抑えるように腰を動かし続ける。

「ここで産みたいですわァッ、でもっ、入り口では、魔王軍に見つかりやすいはず…
あと少し、あと少しですのっ!あと、少しィィィ」

なんとか気力を振り絞り立ち上がるリリシア。 
少しでも見つかりにくい場所に服を移動してから、リリシアは奥に進むため手のひらに魔法の灯りを灯した。
体力的にも精神的にも疲労しているからかその明かりは薄暗いほどだが、
それでも足元や少し先を見る程度はできる。
僅かな明かりを頼りに、リリシアは出産できそうな場所がないか探すために奥の方へと最後の気力を振り絞りながら歩き始めたのだった。


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