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囚われの姫騎士

26六道:2016/07/01(金) 21:34:37 ID:puJFunp20
探索中にふと、リリシアは昔の事を思い出した。
それは、タリアと二人で父王とのかくれんぼをしていた時。
父王が、隠れ場所として選んだのは、本棚が入り口となっていた隠し通路だったことだ。
この部屋にも本棚はある。
リリシアは注意深く本棚を確認していた。

リリシアの腰の高さに、背表紙に題名がない本があった。
その本を押してみる。
すると、本棚が左右に動いたのだ。
(隠し通路ですわ!)
リリシアは喜びを隠せなかった。
あとは魔物の監視の隙をついて逃げるだけだ。
簡単そうだが難しいことだろう。
だが、手段が見つかった以上可能性はある。
リリシアはその時を待とうとしていた。

コンコン。
部屋のドアがノックされる。
魔族が来たのだろう。
リリシアは焦らず本棚を元に戻しドアを開けるのだった。


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