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囚われの姫騎士

21名無しのごんべへ:2016/01/28(木) 00:05:12 ID:zIiHw4aY0
「レプティー医師。なぜ、妹のお腹はこんなにも大きいのですか? まるで産み月ではありませんか」
 顔を少し傾けながら、レプティーに問うた。
知っておきたいという気持ちと、少しでもあの蛇のようなおぞましい舌の蹂躙を遅らせたいという気持ちからだった。
「ふむ。どうやら、妹君――タリア様は双子を身ごもられているようです。それに少し大きめの赤ちゃんなのでしょう」
 こともなげにスラスラと答えるレプティー。
「そ、それに……。宿っているのはヒトなのでしょうか? 出産は何時ぐらいに……」
 尚も聞こうとするリリシアに、ナースがガシっと肩をつかむ。
もう聞くなということらしい。
「ヒトといえばヒトなのでしょうな。あなたたちと同じような外見をしているかどうかはわかりませんが。また、予定日はまだハッキリとはしませんね」
 ナースの暴走に手で制してから、レプティーは尚も冷静さを崩さない。
どうやら自分たちのお腹に宿っているのは、ヒトの形をしたモノらしい。人かどうかは分からないが……。
予定日がハッキリしないというのも気にかかる。
 特にタリアは、双子の大きめの赤ちゃんということを考えても、あまり時間は残されていないように感じる。
タリアのお腹の大きくなるスピードを考えれば、自分だってすぐにでもあんなに大きくなるとも限らない。
早くここから脱出しなくては……。
そう思いを新たにして、まずはこのレプティーと名乗ったリザードマン医師の診察を受けなければいけない。


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