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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1

895ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/05/21(土) 23:11:12
>>892

「なんともすさまじいパワーね・・・」「それだけでなく精密動作性も極めて高い」

『浜岡』のスタンド、その圧倒的な膂力による加速、そして細やかな減速に感嘆する。
並大抵の近距離パワー型では敵うまい。ルンクスの『エンジェルズ・ラダー』がその枠に収まるかは分からないが。
門の中には肉塊と化した死体。かつては護衛だったもの。
僅かに眉をひそめるが、それだけだ。女性化したウィルは、やや冷淡とも言える判断をする。

「結局 『スタンド』である『ハッピー・オルガン』に人の理を説いても無意味なのかしら」

アレルゲンによる探知は継続、同時に周囲を見回す。
遠距離から刺客が狙っていないとも限らない。

896高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/05/22(日) 07:10:41
>>892
浜岡さんらも追いついた。
手早く行けるならそれがいい。

『ハピオル』の虐殺も、抱く個人感情は嫌悪の二文字だが
仕事をする頭の方はその強みは欠かせないモノと判断していて
何より時間という事情がある以上、そればかりにとらわれることはできない。


「……石像?」

あの『ターゲット』が『能力』を使用してるとしたらそこだが
それ以外の『能力対象』も居る可能性は否定出来ない。

ベッドでまた高速で突っ切るのであればスタンドを解除してそれに乗りたい。

そうでなければまず踊りながら敷地内に踏み込んでみる。

897エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/05/22(日) 12:00:47
>>892
奇襲の可能性を差し引いても『凪』があるなら今だ。
インカムから『受信履歴』カートリッジ、スマートフォンから
『MAP機能』カートリッジを作成しつつ周辺を警戒する。

898『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/05/25(水) 03:46:31
>>893(井上)

「『茶番』はおよし。
 あんたが本体を『逆操作』するって話は聞いてるよ」

井上を『スピーカー』にした反論を制し、
浜岡は改めて『ハッピー・オルガン』を見上げる。

「別に聖人を気取るつもりはないさ。
 あたしだって人様の命で食ってた頃があった。
 だから、理屈じゃなく知ってるのさ。
 『因果応報』ってのは、案外真実だってね」

「命ってもんは、帳尻が合うように出来てる。
 どれだけ強かろうが、因果は巡るんだ。
 説教する気も時間もないがね。
 その因果が、ルンクスを倒すまでに巡って来たら、
 一緒に戦うあたしらはたまったもんじゃない・・・・そういうことさ」

やや早口に述べ終えると、浜岡はウィルに目を向ける。
彼女の持つ『レーダー』の役割に期待しているのだろう。

『ハッピー・オルガン』は、井上を掴んだまま、
教会の『入口へと、慎重に歩を進める。
こうしてみれば、チャペルはごくごく小さな建物だ。
四方にして『20m×20m』というところか。
白い外見に鐘楼があり、その先端に十字が掲げられている。
入口は両開きのマホガニーの扉。
『5m』の距離まで近づくが、異常は見られない・・・・
敵の気配も動きも音も感じられない──と。

>>895(ウィル)
浜岡と『ハッピー・オルガン』のやり取りに、思わずつぶやいた。
スタンドである『ハッピー・オルガン』について、
浜岡がどう結論したかは不明だが、
正義を振りかざす場面でないことはわかっていたようだ。
【護り屋】はひとくさり口上を述べると、返答を求めることなく、ウィルを振り返る。

                チク チクン

果たして──『反応』は感じ取れた。
正門の左右、およそ『10m』近く離れた芝の上に置かれた、
幾つかある石像のうちの『2つ』──
これらから、『才能』の反応がある。
左(南)の石像は立ち尽くす『聖母マリア』、右(北)のそれはラッパを手にした『天使』だ。
それ以外、見張りや遠距離の敵は、認識できない。
現時点で、石像にも動きはないが──と。

>>896(高遠)
浜岡はベッドを解除した。
教会の敷地内は石畳と芝生で、キャスターが利用できないからだ。


                ?──♪──〜〜〜〜?

リズムに合わせ、踊りながら敷地内に踏み込む。
浜岡がウィルを見るのを見た。
自分が見る限り、他に敵影は感じられないが──と。

>>897(エイノー)
インカムは小さすぎ、『カートリッジ』の対象とならない。
スマートフォンから『機能』を抜き出し、
『MAP機能』を確保した。

周囲に敵影は感じられないが──と。

>>894(ロンパリ)
教会内部の危険を考えながら、なおも進む。
周囲を警戒している為、全速力というわけにもいかないが、
ようやく公園の北出口が見えてきた──
その先、道路を渡った向うに教会の白い建物が浮かび上がる。
──と。


>ALL

              カラァン カラァン


突如、チャペルの鐘が二度、打ち鳴らされた。

899エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/05/26(木) 12:08:32
>>858
「始まるか。ところで直行するのだろうか?」

電熱ライターからカートリッジを作りつつ浜岡に質問。
「直行する」と言われれば肩に『MAP機能』カートリッジを
装填し最短かつ狙撃ポイントに注意しつつ便乗する。
「直行しない」のであればここで一度別れて護衛を潰しつつ
本来の「陽動」に立ち返って騒ぎを大きくするよう努める。

900ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/05/26(木) 21:22:12
>>898


>             カラァン カラァン


「・・・・・気付かれた のかしら?」

「みんな少し耳を傾けてくれる?」「右と左 それぞれの『10m』先にある『石像』」
「『マリア様』と『天使』ね・・・そこから『才能』の反応を感じるわ」

「『ルンクス』は無生物を能力下には置けないと聞いているから見たままの姿ではないのかもしれないわ」
「気をつけて」

周囲には警戒を呼びかける。あの石像が仲間、あるいはルンクスに現在の状況を伝えている可能性はある。
その合図がこのチャペルの鐘なのかもしれない。
どちらにせよ、対処は必要だろう。

901井上正『ハッピー・オルガン』:2016/05/27(金) 02:08:13
>>900
【ノリが悪ィなァ〜 お前もそう思うだろォ〜?】

「女性ホルモンが足りてないんだよきっと」

一人漫才を楽しみつつ、『石像』を見る。

ゴウッ

シンプルに行動しよう。
『マリア像』の後方に回り込み、背後から拳で破壊する。パス精AAA

902ロンパリ『落伍人』:2016/05/27(金) 15:58:51
>>898

> カラァン カラァン

「……」

 (鐘楼の音が『二回』
まず、時報や婚姻を祝うなんて戯けた意味じゃねェ。俺達側の
侵入に対する奴ら側の『警報』だ)

 目方で公園からアルメニアン教会の鐘楼までの距離を予測。
……狙撃銃などならともかく、此処から鐘を即席ボーラで投擲したとしても
まず届きはしない。今から新たに鐘の音を加えて相手側の意図的なシグナルを
混乱させるなどの妨害は無意味。そもそも『二回』鳴らした事よりも
『鳴らす』事が一番の目的だったのなら、今更急いで動いても無意味だ。

 (マだ 『菊川』と『ナツメグ』は同行していて教会の外壁までには
辿り着いた……と、アの脚力を見るべき考えて良い。
 『ウィル』『高遠』『エイノー』『ハッピーオルガンと井上』『浜岡』は
別れがてら固まってたのを考えるに一緒に固まって今は教会入口か
中に既に忍び込めた、と考えるべき)

 ……此処で考えるに……どう、奴らが『出現』するのか

 顎に手をしゃくり、公園北出口付近に移動しつつも未だ教会と
公園を境となる道路には出ない。適当に木々の遮蔽物か、それに類
するものがあれば、その陰を利用しつつ教会付近の道路、また後方公園内
にも異常などの様子かあるかどうか一旦伺う。

 この『間』に関しては無暗に動く事は憚れノレ。

 (スタンドゴーグルがある限り、ある程度の異様な出現は視認出来る。
スタンドの不審な音などはさっぱリなのは玉二傷だが な)

 (奴らの中にもウィルに似たスタンド使いを識別する力の使い手が
居たとして……俺ノ\『ロンパリ』の体だ。悟られはしない……風体で
不審がられるだろうが、ナツメグの筋肉操作が解除された手前。ボロボロの
衣服を纏ってるだけで、それ以外特筆として襲撃される確率は今のところ低い。
ま、単なるちょっとした時間を稼ぐだけだが、な……)

 公園出口まで移動。一旦足を止めて道路周辺と後方でも『鐘の音』
により不審な動きが発生しないか確認をする。
 
 (人数によるが、道路周辺に行き成り『使い手』が出たとして……
教会に集中するとなれば……そん時は背後から俺が言葉通りに
『奴らの真の護衛』ヲ『一番乗り』で襲撃だ)

903高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/05/27(金) 22:59:17
>>898
>             カラァン カラァン

「偶然……じゃないよね」

『何か』が始まったのだ。
つまり、今までのようなただの人間の護衛とは違う、
本物の『スタンド使い』による『何か』が。

鳴子のような役割か、攻撃の予兆かは判別できないが
ハピオルと、事態の動きに気を配りながら移動を継続。

その際、歩調をエイノー先生と合わせて、テンポを緩めておく。

904『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/05/29(日) 23:17:35
>>899(エイノー)

浜岡:
「敵が増えても予定は同じさ。
 ウィルを護りながら教会侵入。それが『最優先事項』だよ」

「それにね、今の鐘は──」

   ジャコッ

エイノーはスタンドの左肩に『MAP機能』カートリッジを装填。
前腕部にモニターが出現し、周辺地図が表示される。

チャペルを見上げる限り、狙撃可能な場所は
鐘の鳴らされた鐘楼だけだ。
簡素なデザインのそこに、人影は見えない。
揺れている鐘が朝日を反射して輝いているが、
鳴らした人物の姿すら、見当たらない──

>>900(ウィル)
仲間に、『反応』を感じた石像の位置を伝える。
『ハッピー・オルガン』が先駆けてマリア像に向かい、凶腕を振るった。

「いや、今の鐘は多分、菊本さね。
 中にいるルンクスに報せるなら、敵にバレる方法を取らない方が、
 有利だし確実だからね・・・・『待ち伏せ』もしやすい」

「どちらにせよ、あたしらの仕事は変わらないさ。
 最短で教会に飛び込み、外の敵を遮断する。
 そしてウィル、あんたを護るのがあたし個人の『最優先』さ」

一歩前に出た浜岡が、そのスタンドが、
手にしたシーツを両手に広げ、護りの構えを取る。
白い石柱に挟まれた正面扉までは、約『10m』。
走ればすぐの距離だが、『反応』の出た石像の内、
『マリア像』は扉の左横すぐの位置。
『天使像』は扉からやや離れ、
『8m』右横の石段に腰を下ろしている。

>>901(井上)
鐘の意味を問うこともせず、
『ハッピー・オルガン』の行動は至ってシンプル。

       ゴウッ

ウィルの言葉を聞くや否や、一迅の風と化し、
マリア像の背後を取る。

                      ──ギャンッ!

一連の流れのまま、高速の拳を繰り出した
その時──『マリア像』がこちらを『見た』。そして振り向く──


             ドゴオ ォ !!

だが、『ハッピー・オルガン』の拳を避けるほどではない。
被弾は背中を外されるも、右上腕に強拳が食い込んだ。
ものが『石像』だけに硬い感触。
が、『ハッピー・オルガン』の膂力にかかれば、石像など脆いものだ。
事実、聖女の腕は抉れながら折れ曲がり──

              ミキ ベキィ!
                          ・ ・ ・ ・ ・ ・
同時に、『ハッピー・オルガン』の右腕も、ねじ曲がった。


                    ── ゴ ッ !!

片腕を折られたマリアが吹っ飛ばされ、教会の扉の前に転がる。
ちょうど、一行と入口を塞ぐ形となった。

>>903(高遠)
上記の状況を観察しつつ、エイノーと動きを合わせ、テンポを緩める。
現在位置は、ウィルの左後方。


   【アルメニアン教会】
        扉扉
     □正面玄関□    天

   H     マ


           浜
          ウ
        高  エ

状況参考写真:
ttps://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g294265-d310895-i119357454-Armenian_Church-Singapore.html
(右端)


>>902(ロンパリ)
考えをまとめつつ走り続け、ようやく公園の出口に出た。
二車線の狭い道路を挟んで、向う側に長い生垣と、
その向うに教会の白い建物が見える。
左手手前と右手奥の二つがあるが、
チャペルであろう尖塔を備えているのは右側。こちらが本命だ。
生垣は『2m』ばかりあり、中の様子を伺うことは出来ないが、
敷地内に複数の樹木が生えているのが見て取れた。

そして、道路を挟んだ歩道に転がる、無残な死骸──
正面、そして左に進んだ教会の角にも、
『粘土人形を潰した』ような惨殺死体が、無造作に転がっている。

905エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/05/31(火) 00:20:44
>>904
浜岡に頷きつつ作成カートリッジをLEDライトの
『発光』に変更、高遠と連携しつつウィルの盾に
なる形で教会に進む。
そして『ハッピー・オルガン』の異変に気づき声をかける。

「大丈夫か井上氏!とその『スタンド(ハッピーオルガン)』!」

「スタンド』自体に理解の浅い身だがそれでも通常の
それより因果な関係らしいのでそれなり考えてそう呼んでみた。

906井上正『ハッピー・オルガン』:2016/05/31(火) 23:22:39
>>904
【……あァ〜】

『スタンド』に痛覚は存在しない、『スタンドには』な。

「ひぎゃあああああああ!? イッ痛ッ 痛いィィィイィィ!!!」

なんか井上の悲鳴を聞くのも久しぶりのような気がするな、安らぎを覚える。
痛覚は残したままで、井上を操作し、自分の前に立たせる。

【お前らァ〜 コイツは俺がヤるからなァ〜 『もう一匹』の相手でもしてろォ〜】

井上が先行して、『ハッピー・オルガン』はその後から教会の扉へ歩いて近づく。
井上の性能を1段階強化する、するべきことは『回避』だ。
多少のスピードはあるようだが、『ハッピー・オルガン』ほどではない。
『足』での攻撃は無いと判断する、恐らくは石像をスタンドによって動かしているだけで、石像自体はスタンドではない。
足での攻撃は大きくバランスを崩す恐れがあり、多分、倒れたら自身の重量によって起き上がるのに時間を要する。
なので、攻撃は上半身を使って行うと予測し、回避に専念する。攻撃が絞れれば、その分回避は容易い。

>>905エイノー
「大丈夫じゃねええええええ! 痛いよおおおおおおおお!」

「助けてえええええええ! 怖くないって言ったけどウソなんだよおおおお!」

「しにたくな」

突然井上は静かになった、口をパクパクしており、滑稽だ。

907ロンパリ『落伍人』:2016/05/31(火) 23:28:48
>>904

(あの死体  『ナツメグ』がか? 
……イや 強靭な肉体だっタのは目撃した力゛ あの無造作に転がしてる
のは『殺し屋』らしからない殺リ方、と思工る。スマート過ぎるんだ
 この場合『ハッピー・オルガン』あいつがやりそうだ。
……一応、アレ等を調べておク、か)

 罠、にしては露骨すぎる。大方こちらの味方で腕力に物言わせた輩が
散らかしたものだと見当つけて、歩道に転がった惨殺死体へ近づく。
 目につく程度で『拳銃』及び『携帯』があれば携帯電話は一個、拳銃が
見つかれば破損していれば弾倉だけ、まだ無事に使えそうなら一丁失敬して
残りの死体からも同じく銃と弾倉を探す事にする。他にも目につく限りで
何か特異な代物があるようであれば目につけておく。

 (ハイエナ見てェな動きは、余りやりたくねェがナ……)

周囲で、自分の動きを見てる人物がいるとすれば、明らかに『不審』な動きだ。

 だが教会手前で、自分の動きに過剰に反応する人間がいればホイッスル等で
ウィル達側にも知らせられる。ハイエナの動きも今は甘んじて行おう。

 (……あっちハ順調か?)

 教会に潜入した側も気にしつつ、死体から物色。周囲には最低限
警戒は人並みにしておく。

908高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/06/01(水) 08:30:42
>>904
>              ミキ ベキィ!
>                          ・ ・ ・ ・ ・ ・
>同時に、『ハッピー・オルガン』の右腕も、ねじ曲がった。

「げ、あれまともに相手しちゃ行けないタイプじゃ……」

直感する。

となると『天使』はどうだ
『マリア』が壁となって、『天使』が攻撃役
のように分かれているような置き方をする、と思う。
直接動いて攻撃するより、何かを飛ばしてくる『遠距離』攻撃出来る奴を。

……『天使』はラッパを持っているんだっけ。

まず『マリア』とウィルの間に入り、射線を遮断。

ふっとばされた『マリア』が『ハピオル』に意識を向けているなら
『天使』と、奴がラッパを向けていた先等、周辺の挙動を、
そうでないなら『マリア』の挙動を主に見て、攻撃を察知したら防衛に移行したい。

909ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/06/01(水) 23:04:44
>>904

「もうミスター・キクカワは『触れている』のね」「後は早く中に浸入すべきなのだけれど」

「・・・・・彼女らを先に相手にする必要があるようね」

あの『ハッピー・オルガン』に反撃をするとは。見たところ、攻撃をそのまま反射するタイプのようだが、
あれは一体どのような『才能』なのか。並苗のシンプルなそれとは違う、スタンドのような能力に近いようだ。

「ひとまずあちらは彼に任せましょう」「わたしは『天使』の反応を伺うわ」

天使の像は、ギリギリ『針弾』の射程内だ。狙いを定めて、『才能アレルゲン』の針を撃ち込む。
もしあちらも同じ反射の類だったとしても、これならば被害は少ない。

910『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/06/04(土) 23:34:06
>>909(ウィル)
浜岡:
「そういうことさね。急ぐんだ」

だが、扉の前は、立ち上がった『マリア像』が塞いでいる。
両手を広げたその姿は、もはや石像ではなく、
人間味を帯びた像──いや、人間そのものだ。
砕けた右腕だけが、石像の残滓を残すのみ。

シャキ バシュ!

ウィルは銃口を天使に向け、引き金を引く。
天使もまた生気を帯び、翼を一振り、上昇するが、
咄嗟に銃口を持ち上げ、照準を合わせる──が。

           キン!

『天使』のに命中した弾丸は、硬質な音を残して弾かれた。
刺さらなければ、『アレルギー体質』には出来ない。
そしてウィルは見た──
針を弾いた天使の小ぶりな足が、
その部位の肌のみ、生身でなく『石』の色を取り戻したことを。

天使は見る間に『10m』の高みに昇り、空中で静止した。
手にしたラッパを口に当て、吹き鳴らす──

>>905(エイノー)
さらにスマホから、
『発光』のカートリッジを作成、抜き取った。

高遠とともに前進するが、
ウィルは足を止め、先に『天使』を攻撃する。

        バシュ! キン!

羽を広げ宙に舞った『天使』に、
見事、弾丸は命中するも、『石像』の硬度を持って弾かれる。

一方、前方の扉前では、
人間の容姿を得た『マリア像』が、両手を広げ、立ち塞がっている。
『ハッピー・オルガン』が井上を前に出し、対峙させているが、
両者とも、まだ攻撃は繰り出さず、様子見している。
マリア像までの距離は、『4m』。
『天使』は約『8m』右方向、その上『10m』の距離だ。

>>906(井上)

    メキ! ベギン!

無慈悲なダメージフィードバックを受け、
井上の右上腕は捩じれ折れ、わずかに出血した。
『強制』でもしなければ、もはや使い物にならないだろう。
一方の『ハッピー・オルガン』は、
スタンド故、物理的な破壊は免れる──とはいえ、
右腕に限れば、本来のパワーやスピードは失われる。(パスB)

泣き叫ぶ井上を操作。
さながら自身のスタンドのように、前方に立たせると、
立ち上がったマリア像と扉へと向かわせる。

予想通り、マリア像は素早く立ち上がり、扉の前で両手を広げた。

           「・・・・・・・・・・!」

明らかな変化が、石像に生じている。
石の肌は血色を帯び、憂いを帯びた表情は唇を噛んでいる。
井上を見つめるまっすぐな瞳は、『聖女』の名に相応しい強さを持ち、
言葉こそ発さねど、扉を通すまいという明確な『意思』が伝わった。

蹴りを予測から外し、上半身に警戒を絞って、
マリア像の目前で攻撃を待ち構える井上だったが──
1秒、2秒・・・・敵の攻撃は繰り出されない。
その両手は扉の前で左右に伸ばされ、行く手を制したままだ。
『ハッピー・オルガン』とマリアの距離は、『4m』。
井上とマリアは『1m』。

>>908(高遠)
高遠の呟きに、浜岡が振り向き、首肯した。

「・・・・時間がない。
 あんたがやりな、高遠」

高遠はウィルの前に進み出て、『ハッピー・オルガン』と並び立つ。
天使はウィルの『針弾』を受けながらも、
意に介することなく上昇し、空中に躍り出た。
手にしたラッパを口に当てるが、その向きは地上ではない。

マリア像は両手を広げ、教会の扉の前に立つ。
右腕は捩じれ折れているが、それは対峙する井上も同様だ。
間合いに入るも、互いに攻撃せず、待ち構える──
人間の外見に変わった『マリア像』に、攻撃の気配は見られない。
マリア像までの距離は、『4m』。
『天使』は約『8m』右方向、その上『10m』の距離だ。

>ALL

       ヴ  
                パァァ ア ァアアア〜〜〜〜〜ッッ

管楽器の音色──天使のラッパの響きが、降り注ぐ。
スタンド音ではない、本物の『音』だ。
音量はそこまで大きくはなく、敷地外に聞こえるかは微妙なところだが、
教会付近には確実に届くと思われた。

各々に緊張が走るも、
身体や視界内に、特に目だった異常は見られない・・・・

911『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/06/04(土) 23:38:01
>>907(ロンパリ)

                 ゴソ ゴソゴソ

ぐちゃぐちゃに潰れた肉団子状の死体を漁るロンパリ。
多少苦労した甲斐があって、
背広だった布きれの奥から、形の残った拳銃を掴み出した。
血まみれでぬるぬるしているが、銃口も詰まらず、使えそうだ。

これ以上を見つけるなら、
さらに死体を探る必要があるが──


       ヴ  
                パァァ ア ァアアア〜〜〜;ッッ


その時、教会の敷地内から、ラッパの音が聞こえた。
決して大きくはない。やっとここまで届いたような音量だ。
敷地内では、何が起こっているのか──生垣に阻まれ、ここからは見通せない。

912ロンパリ『落伍人』:2016/06/05(日) 19:31:09
>>911

 (一丁……自動拳銃って奴力、こりャ? 
確かP228だかP229だが……十三発程度撃てる代物だろうな)

シンガポールの軍事↓
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E8%BB%8D%E4%BA%8B

シンガポールの国内である事を踏まえて銃が何発撃てるか見当つける。
そして聞こえてくる教会からの音。

 > パァァ ア ァアアア〜〜〜;ッッ

「……終末の  ラッノ\゜」

ぽつりと呟きつつ、ズボンの後ろに拳銃を差しつつ教会に入る事にする。
チンタラ此処で立ち往生するべきじゃねェ。

 生垣は『二メートル』

 「ふンっ  これぐらい……」


 >>889メ欄で底面に付けてた『プロペラヘッド』を外し一旦ポーチに入れる。
『看板』に『ストッキングボーラ』を巻くようにして取り付ける。
 そして生垣に『看板』を凭れかけるようにして置き。巻いたほうと逆の
ストッキング部分は教会側に垂れかけさせる。そして……

 タタッ   タンッ!

 「屁でネぇよ。なァ? 『ロンパリ』……」

 少し助走をつけて、凭れかけた看板を踏み台に生垣へ飛び移る。
多少の衝撃は看板に加わるが、折れる程のものでなし。
 万が一何か事故があり生垣を飛び越して教会側に着地しても
教会側に垂れかけさせたストッキング部分を掴めば引っ張り込める手筈だ。

 (さテ 内部で何が起きてるノやら)

 教会の外壁に辿り着いたら、『菊川』に連絡し窓なり開き其処から
内部へ潜入するべきだろう。元より、まだ菊川が無事な前提での話、だガ……。

913エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/06/05(日) 21:18:54
>>910-911
出来れば井上の応急治療をしたかったが
状況が変わった。
ウィルを促しつつ手近のひさしに逃げ込んで叫ぶ。

「全員何かの下に潜るべきだ、『炎』か『雹』が降ってくる!」

もっともアレが『黙示録』の天使なら、だが。
少しばかり反撃のさせてもらう、『F・O・Q』『発光』カートリッジ装填、
全力で高遠や『ハッピー・オルガン』には背部になるよう
努めつつ『マリア像』と『天使』に投光。
効果があるか反射されないかは賭けだがまがい物であれ
天の使途が光を拒絶もするまい、目潰しを狙う。

914ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/06/05(日) 23:41:22
>>910>>913

「本来ならば 『才能』はあくまで『才能』」「超常現象を引き起こす『スタンド』は一線を画す」

「でも これはまるで『スタンド能力』に匹敵するわ・・・努力を重ねたタツジンの腕前が 神業と呼ばれるように」
「もはや区別をする必要はないかもしれないわ」

それにしても、『神速』を誇る針弾の軌道を読み、刺さる箇所だけを
器用に石像に戻すとは。これでは針弾のみならず、石像を壊せるパワーを持つ打撃しか通用しないということだ。
幸い、ここにいる三人のスタンド使いはパワーには不自由しないだろうが。

「できることなら『箱舟』が欲しいところね・・・」

『エイノー』の声に頷きつつ、辺りを見回して、上方から隠れられる所を探す。
仮に終末世界にならずとも、『天使』が何らかの攻撃を仕掛けてきた場合に、役に立つだろう。

915井上正『ハッピー・オルガン』:2016/06/06(月) 05:03:19
>>910
【はァ〜〜〜〜? つまらねェなァ〜】

完全にこっちの出方待ち、つまり罠だ。
『ハッピー・オルガン』のパワーは見せつけた、石の体を捨てたのだから、強度は格段に落ちるだろう。
それなのに防御も攻撃もしてこない、答えは単純で、『必要がない』から。
殴っても意味ねー相手は蹂躙できない、それはつまらない。

【まァ〜? 物は試しって言うしィ〜? 井上パァ〜ンチ!】

井上は女神像に殴りかかる! パス精CCC

『ハッピー・オルガン』はアリを踏む児童のような目で井上を見ながら、少し考える。
雹だのなんだの言っているが、能力の幅が広すぎる。今現在の攻防ひとつ取っても、十分な能力だ。
石像を動かすスタンドなら、それ以上のことはできないし、石像の固さを得るスタンドでも同様だ。
右腕を砕かれたパワーは生半可なものではない。マトモに食らっていれば深くダメージを受けていただろう。
本体の姿が見えないが、遠隔操作型のパワーではない、完全自動操縦であればパワーがあるものもいるが…。
そうそう、石像から生物への変身もしてる、なにかが異なる概念の能力の気がするな、メンドくせぇ。
ひとまず自動操縦の線で行こう、本体は近くにいるはずだ、護衛だしな。
井上の雄姿を見終えたら、本体をブッ殺しにいかないとな。

916高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/06/06(月) 21:33:12
>>910
「あんまり触りたくないなぁ……」

相手は未知、しかも敵性スタンドだし……と思いつつも
手っ取り早くどけるにはそれしかない……か。

井上の挙動を見ながら、『マリア像』の手につかみかかる。
先ほど、こいつに傷を与えると同じだけのダメージが返ってきたようだが

 パ ー ト ナ ー 化
『スタンド能力による拘束』ならどうだ。

つかめた場合パートナーチェンジを仕掛け、
ちょっとどいてもらうことにする。

ただ、天使のラッパがきになる。
チェンジした後スタンドや本体に異常が見当たらなければ
一応屋根になるようなものがないか確認して移動を開始したい。

917『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/06/08(水) 23:25:40
>>914(ウィル)

確かに、マリアの石像に現れた能力は、
その正体は把握出来ぬまでも、
単純な強化や身体能力でないことは明らかだ。
『才能』というカテゴリで括るのはもはや無理がある──

──そこまで考えて、唐突にウィルは思い当る。
ウィルは自身を元に『アレルギー』を生み出す。
だが、ウィル自身には、『才能』の発現は(現時点では)ない。
あるとすれば『嫁』というカテゴリに対してであり、
感知していたとすれば、『それだけ』だ。
同じ『嫁』に対して、『才能』の有無までは見抜けない。

そして、もう一つ。
病院で撃破したナース、並苗は
『嫁』で『才能』を有していたが、
スタンド使いでなく、スタンドを認識は出来なかった。

対して、このマリア像は、
『ハッピー・オルガン』の攻撃に対して、
明らかに『防御行動』を取っている。
この二つの事実から、導き出される『結論』とは──

天使のラッパが吹き鳴らされる中、
ウィル、エイノー、浜岡は、一気に駆け出し、扉右横の庇の下に駆け込む。

特に抵抗や攻撃を受けることなく、三人は目的を達成した。
白く太い石柱で支えられたそこならば、
空中から何が落ちても、直撃を受けずに済む。

危惧していた、空の異常は顕れない。
・・・・だが、『天使』のラッパは吹き止まず、
その姿は庇に隠れて見えねど、朗々と大気を震わせ続けている。

高遠は、首尾よく『マリア像』を捉えたようだ。
同時に扉が独りでに開く──潜入するなら、今だろう。

>>913(エイノー)
ウィル、浜岡とともに、卒然と庇下に駆け込む。
途中、『発光』カートリッジによって、
強い光を『マリア像』と『天使』に浴びせるが、
早朝とは言え光のある状態であるせいだろうか、
石の『嫁』たちに強い反応は見られず、視認を妨害できたかはわからない。
つまりは『マリア』も『天使』も、意に介さなかったということだ。

扉の右横の庇に入ると、高遠が首尾よくマリア像を制圧する。
同時に扉が独りでに開く──潜入するなら、今だろう。

>>915(井上)
【井上パァ〜ンチ!】
                 ビュ バシ!

『ハッピー・オルガン』の掛け声で放たれた井上の拳は、
意図的に威力を弱めたもの。
それを知ってかしらずか、マリア像は依然、避けようとしない。

           バッキ!

その頬に左拳がめり込み、背中が扉に叩き付けられる!

だが・・・・たたらを踏んだのは、井上も同様だ。
まったく同じタイミングで、同じ頬に痛みと衝撃が発生した。
だが、威力は明らかに落ちている・・・・
井上にも、そして『マリア像』にも。
先刻の腕への一撃でも感じたが、
本来の『ハピオル』の一撃であれば、相手が石造りであれ、
細腕一本で凌げるはずがないのだ。         

殴られた『マリア像』は、なおもその手を広げ、
扉の前に立ち尽くしている。
姿こそ人間的二変われど、その仕草や表情に、
人ならぬ『ハッピー・オルガン』は、『人間以外』の何かを嗅ぎ取った。
スタンドにすら、『魂』と繋がる人間味があるものだが、
この二つには『ない』・・・・『感情』や『意識』が感じられない。

なおも扉を護るマリア像を前に、井上の前に進み出る影。
高遠とそのスタンドが、踊りながら飛び出し、その手を伸ばす──

918『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/06/08(水) 23:57:11
>>916(高遠)
未知の敵と戦うには、情報収集は不可欠だ。
だが今、時は一刻を争う。
万事に置いてそうであるように、時は常に待ってはくれない。


         ?  ♪────

リズムに乗って回転しながら、
『相討ち』になった井上の横をすり抜け、
『クレモンティーヌ』が手を伸ばす。

マリア像はこちらを認識しているが、
両手は伸ばしたまま、不動の態勢だ。
その手を取るのは、容易い──

                           パッシ!

『クレモンティーヌ』の踊りの輪から放たれ、
高遠が扉の前でたたらを踏む。
同時に、『パートナー』は入代わり、
瞬時に『リーダー(男性)』へと変化したスタンドは、
マリア像を激しく躍らせ、振り回し始めた。
抵抗はない──決して許すこともない。

空を見上げるが、異常はいまだにない。
扉前からは天使の姿は見えないが、ラッパの音は続いている。
右横の石柱の影、庇の下に、
ウィル、エイノー、浜岡が逃げ込んでいるのが見えた。
ここから『5m』程度の距離だ。

                      キィイ

その時、両開きの扉が独りでに開いた。


.>>912(ロンパリ)

自動拳銃はロンパリの知るところの、『P226』で間違いなさそうだ。
装弾数は『15発』だが、確認しなければ残弾数まではわからない。

血塗れたそれを懐に入れ、ロンパリは依然続くラッパの音色の方向、
北の教会への侵入を阻む生垣を見上げた。
・・・・この程度であれば、手持ちの道具で超えられる。

『プロペラヘッド』を看板から外し、『ストッキングボーラ』を巻き付け、
それを踏み台に、一気に生垣を超える!

                     ガサッ ガササッ!

密生した生垣は十分にロンパリの体重を支え、
『2m』の高みからの視界を確保できた。

教会(チャペル)の建物は、ここから『8m』ほどの距離にある。
門と入口は東(右手)側。
その入口に向かって飛び込む、複数の仲間の姿が見えたが、
位置的に扉の前がどうなっているのかは、よく見えない。
ラッパの音源も──北方向、そして上であることは感じるが、
建物の影となり、把握できない。

チャペル前を横から眺めたロンパリの目に入ったのは、、
音もなく広がる、真紅の『異常』だった。

教会から『10m』ほど離れた門の内側、
そこから真っ赤な『絨毯』が、教会へと向かっていくではないか。
仲間たちは教会に向かった為、背後の異常に気付いていないようだ。

赤い『絨毯』の正体は、この距離でははっきりとはわからないが、
それが生み出される元が何であるかは見えた。

──門の内側に打ち捨てられた、複数の『惨殺死体』。
まるで『ワイン染み』のように、そこから『赤』が広がり、
意思を持つかのように、教会へと向かっていく。

  アルメニアン教会(チャペル) ヒル・ストリート
    ↓                ↓
□□□□□□□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□◆◆◆◆□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□◆◆◆◆□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□◆◆◆◆□□□赤死門■■■■■■歩□□□□□
◆◆◆◆◆◆□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
◆◆◆◆◆◆□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□木木木歩■■■■■■歩□□□□□
垣垣垣垣R.垣垣垣垣垣歩■■■■■■歩歩歩歩歩歩
歩歩歩歩死歩歩歩歩歩歩■■■■■■歩歩歩歩歩歩
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

R:ロンパリ 死:死体 赤:赤い絨毯

919井上正『ハッピー・オルガン』:2016/06/09(木) 11:13:37
>>917
【ふゥ〜ン…そういうのもいるんだなァ〜】

聖母マリアが処女じゃなくなったらどうなるの? とか試したかったが出しゃばりのアホがやってきたので仕方ない。
教会内に侵入する。

教会は大概、入ってすぐ礼拝堂、つまり広いスペースだ。即座に中央まで移動する。スA

920ロンパリ『落伍人』:2016/06/09(木) 20:00:29
>>918

>教会から『10m』ほど離れた門の内側、
>そこから真っ赤な『絨毯』が、教会へと向かっていく

(何だ ありゃァ… バージン・ロード?)

教会、赤い血の絨毯。ここまでの描写となれば結婚式の『セレモニー』
と言うのを思い起こすのが一般的だ。

 (さッキのラッパが起因、か? 『ラッパ』 『死体』 『バージン・ロード』
どう言う能力がマず、ここまデじャ推測の域を出ず回答出来なィが。
 理解出来る事もある。どウ考えても『ろくでもねぇ』事が起キるだろうさ)

まだ教会へ飛び込んだ複数の影…恐らくウィル達だろうものらが
気づいてない事を考えての、行動。

 ピィ―――――――――――zノイッ!!

>>907メ欄 口の中にホイッスルを事前に含む。

予め歩道の場所で口に含んでたホイッスルを舌で扱い吹けるように咥えた。

 仕込み、と言う程でもないチヤチなものだが瞬時に警笛で後ろに対し警戒を
呼び起こすのであれば一番これが現時点で有効な手段だ。

 吹き終わればペッと片手にホイッスルを出したあと、声を張り上げ告げる。

「死体かラ血の絨毯力゛そっちへ向かってるぞ! 急げ!!」

 簡潔に、後ろの状況を告げれば。キャリアがある程度あるスタンド使いの
連中なんだ。俺が一々細かく言わずとも、どうするかは出来る。

 告げ終わったらホイッスルを口の中に咥えなおし、看板を引っ提げて
生垣から降りて教会内部へと遂に踏み込む。肉眼で分かる程度で
正門以外で人の入れそうな窓なりあれば、そちらへ近づくようにする。
 血のバージン・ロードの動きと周囲への警戒は常にしておく。

 血のバージンロードを見る限り、あれを遮るのに物理的な手段は無いと
見受ける事にする。ならば俺は菊川が既に建物を操作出来る領域にいるのを
信じ、外壁からの連絡を試みるべきだろう。

921エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/06/09(木) 21:26:07
>>917-918
迷う所だが『優先順位』は決まっている。

「すまないがこちらを頼む」

高遠と井上に言い浜岡とウィルを護衛しつつ
館内に侵入、不要になった『MAP機能』カートリッジ解除。
『ルンクスを倒す』事がまず最優先だ。
ウィルの事もあるが『花婿』さえいなくなれば
『花嫁』という定義は意味を失い必然『護衛』も消えてなくなる。

922ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/06/09(木) 22:48:22
>>918 質問

説明不足申し訳ありません。『ヴェノム』は触れた対象から『アレルゲン』を取得することができます。
そして>>798で話したように、『才能の弾丸』から『才能アレルゲン』を摂取、
それを元に自分を『アレルギー』にしているつもりでしたが、この場合はどうすべきでしょうか。

923『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/06/09(木) 23:28:14
>>922(ウィル・訂正)

失礼。こちらの認識ミスだった。
訂正および謝罪させてもらう。

その場合は『才能』そのものの『アレルギー感知』が可能。
情報公開すれば、
『石像』たちは『才能』でなくスタンドを有している。
本来は『才能』感知では探知されないのだが、
GM側のミスということもあり、今回のケースに限っては、

・この探知には『嫁』探知も含まれており、
 そちらの反応があった。

とさせていただきたい。

以後は、

・『才能』の有無

のみを探知する仕様に戻す為、注意してもらいたい。
 (スタンド物質やスタンドがあっても、それは反応しない)

924ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/06/11(土) 02:27:50
>>923

こちらこそ、手順を省略してしまいすみません。以降、分かりやすく記すように努めます。

>>917

「いや」「そんな・・・まさか」

「・・・・・参ったわね」「『二人』とも『スタンド使い』なんて」

『スタンド使い』との戦闘事態は既に想定している。だが、この敵には同時に『嫁』の反応も示している。
つまり『ルンクス』は『才能』どころではない、既に『スタンド使い』を目覚めさせることが出来るということだ。
しかもこいつらが本当に石像ならば、無生物でも『嫁』に出来るようにもなったということだ。
この短期間でのスタンド能力の成長、ただ必死に逃げ回っていただけではないということか。

「行くのね ミスター・ニョルズ?」「・・・分かったわ」

後ろが気になるところだが、今の所、あの石像らが攻撃をしてくる様子はない。
厄介なマリアも高遠が拘束してくれている。
ならば、ここで無駄に時間を浪費することもないだろう。最初からそういう目的なのかもしれない。
エイノーの後に従い、念のため後ろを警戒しながら教会に近付こう。

925高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/06/12(日) 00:29:08
>>918
ラッパの音にはどうも不味い予感がするが、
扉の方は……

>>853
>菊川:
>「──無事侵入できたら合図するから。
> その時は教会内に入ってきてよ。
> 扉はこのメンバーにだけ、開くようにするからさ」

『菊川』さんが操作してくれたものか。


高遠は扉から奥へ入り込み、敵に警戒しつつ壁に耳をつけて菊川にコンタクトをとる。
それと共に他の者の侵入を待つ。

『クレモンティーヌ』は旋回しながら『マリア像』と周囲の状況を見定める。
マリア像に何か妙な動きがあるか、後方に何かがないか、だ。

厄介な爆弾である『マリア像』を外で手放し、『スタンド』と仲間達だけを教会内に入れ、
天使像などを入り込ませなくするには……。菊川の封鎖を頼むタイミング命か。

926『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/06/14(火) 00:33:51
>>919(井上)
             ──ダッ シュバ!!

井上を扉外に残したまま、
『ハッピー・オルガン』は開いた扉の中へ、いち早く飛び込んだ。

想像通り、扉の奥はすぐに礼拝堂だ。
広さは『15m×20m』ばかり。
堂内には長椅子が整然と並んでおり、その中央を
ヴァージンロード──赤いカーペットが、正面祭壇の前まで貫いている。
天井には送風機とシャンデリアが吊られているが、
それ以外、これという装飾はない・・・・
いかにも古色蒼然とした、小ぶりなチャペルだ。
礼拝堂の左右には扉が一つづつ。
さらに奥の祭壇の左右にも扉。
劇場で言えば袖の位置に、部屋が配置されていると思われる。

参照:
ttps://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g294265-d310895-i113594164-Armenian_Church-Singapore.html


          ──ドシュオ!

風を巻いて移動した『ハッピー・オルガン』は、
チャペル中央に降り立ち、改めて正面を見やる。

宗教画の飾られた祭壇の脇には、説教台と聖書台。
そして──
『ハッピー・オルガン』は、そこに仕留めるべき標的を見た。


                 ゴ    ゴ ゴ

>>920(ロンパリ)
まさにヴァージンロードの如く、
赤い絨毯は長い帯状となって、教会入口へと向かっていく。


 ピィ―――――――――――zノイッ!!


ロンパリは口に入れておいたホイッスルを咥え直し、
高らかに吹き鳴らした。
教会に入りかけた数人がこちらに気付き、
そして背後に迫る『赤い絨毯』の存在に気付くのが見えた。

絨毯の移動速度は、人間が走るのと大差ない。
教会のすぐ前にいた仲間たちなら、中に逃げ込むのは造作ないはずだ。
だが、これから教会に向かうロンパリには、手立てがない。

素早く左手、チャペルの南側を見やる。
そちらも複数の白い石柱で囲まれた構造だ。
そして見つける──その横手にある扉と、複数の窓。
距離にして『8m』。正面入り口と大差ない距離だ。

                  ザ ッ

看板を肩に、生垣を飛び降りた、その時。
 
                ジクンッ

胸元に食い込む、ムズ痒いような痛み。


           ザザ   ザザザザザザザザザ

そして、超えたばかりの生垣が、揺れる。
見えざる何かが、生垣の茂みを激しく揺らして、近づいてくる──!

927『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/06/14(火) 01:14:12
>>921(エイノー)
ウィル、浜岡とともに扉内に急ごうとしたその時。

 ピィ―――――――――――zノイッ!!

鋭い笛の音が、南方向から聞こえた。
思わず振り向いた視界の端に掠める、赤い色彩。

それはまるで絨毯のように地面に広がる、真紅の『何か』だ。
正門前から反物のように細長く、こちらへ、教会方向へと向かってくる。
スピードは人間並で、すでに残り『5m』まで迫っているが──

            ダ ッ

『優先順位』は、いずれにせよ変わらず、エイノーはチャペル内に足を踏み入れた。
ウィル、高遠、浜岡もそれに倣うが、
マリアと踊る『クレモンティーヌ』と井上のみ、外に取り残される。

そして、いち早くチャペル中央に陣取った『ハッピー・オルガン』の向うに、
祭壇に腰かけた不埒な黒人の姿を、エイノーは認めた。

>>924(ウィル)

「ルンクスは『供与者』に等しい存在」──
そう言ったのは、あのエルガマルだっただろうか?

非生物までも『嫁』に変えたことも衝撃だったが、
『才能』のみならず、スタンドまでも与えるとは。

いや・・・・並苗は口にしたはずだ。
自分にはスタンドの素質はなかった。だが別の才能があった、と。
即ち、素質さえあれば・・・・スタンドも発現するのが道理ではないか。

 ピィ―――――――――――zノイッ!!

ウィルの思考を阻むように、笛の音が鳴り響く。
振り返ったウィルもまた、背後に迫る赤い絨毯の存在を見た。
かなりの早さだが、自分たちはもう、扉の目の前だ。

エイノーを先頭に、浜岡、高遠と並んで、
ウィルはチャペル内に飛び込んだ。
小さな礼拝堂は、学校の教室を一回り大きくしたサイズだ。
無数に並ぶ長椅子、正面の祭壇、説教台などは、
国を問わず変わりなく、英国人のウィルでも落ち着ける。

だが──その祭壇の上で。
モヒカンが特徴的なその黒人は、
不遜極まりない場所で、神を神とも思わぬ『プレイ』に励んでいた。

>>925(高遠)
扉を開けた人物の姿はない。
おそらくは菊川が、『開けて』くれたのだろう。

その時、外から警笛の音が聞こえてきた。
とっさに振り向いた高遠もまた、正門から向かってくる『赤い絨毯』に気付く。
扉からは『5m』の距離。速度は人間が走る程度。

考えることもなく高遠は扉内に退避したが、
問題は『クレモンティーヌ』だ。このまま残せば、
『絨毯』に接敵するのは間違いない。
時間はなかったが──高遠は素早く壁に耳をあてがう。

(──やあ。間に合ったね)
(──ぼくには外の様子はわからない。
 せいぜい壁際までが認識範囲なんだ。 
 敵がまだ残ってるなら、引き離してから合図してほしい。
 ──扉はいつでも閉じられるから)

(──井上君と君のスタンドは傍にいるね。
 ロンパリくんは?まだ来てないのかい?)

高遠は、接近する『絨毯』を睨み付ける。
扉を閉ざすなら、今しかない──
だが、ロンパリもマリア像も天使も、片付ける策はあるのか・・・・?

(チャペル内を確認する余裕はない)

>ハッピー・オルガン、ウィル、エイノー


                 パン!         パン!

          パン!         パン!


汁まみれの『肉』を叩き付ける卑猥な音が、聖なる祠の中に響き渡る。
黒と白、ともに上半身を肌けさせた男女は、
黒が白を膝にまたがらせ、精確なリズムを刻んでいる。
その足元には、得体のしれぬ液体が広がり、
床に大きな水たまりを作っている。

祭壇──教会の心臓ともいうべき聖なる場所。
敵──教会に乗り来んだスタンドと、複数のスタンド使い。
それらの事実を意に介することなく、
モヒカンの黒人──ルンクスは、抱え上げた肢体を楽しんでいる。

「おまえら・・・・もうちょっと待ってろ」

荒い息の合間を縫って、唐突にルンクスが言葉を発した。

「あと少しで終わるんだ。
 でないと、オレもコイツも満足できねェ。
 『満足』は何より大事だからなァ・・・・!」


                 パン!         パン!

          パン!         パン!

928エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/06/14(火) 23:16:54
>>926-927
「良いだろう、こちらにも『準備』は要る。
 もっとも同行者の去就まで保証はしてやれないが」

笑ってない目を鋭く細め口元だけの笑みで
ルンクスに返答。
エイノー本体で『発光』カートリッジを外し(まだ消さない)
スマートフォンと衛星携帯電話からそれぞれ
「電磁発振(弱)」「電磁発振(強)」カートリッジの作成を
始める。

929ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/06/16(木) 22:43:12
>>927

「つくづく この世の低俗を煮詰めたような男ね」

深くため息をつき、肩をすくめる。
こんな事が周囲に知れ渡れば、『要人の娘』と結婚した意味もなくなるだろう。
このスキャンダルに食いつかないパパラッチはいるまい。
故に、まだしばらくは他の一般人は来ないと見ていいだろう。

「仕方ないわね・・・見ていてあげるからとっとと出したら?」「もっとも」
「あなたはともかく そちらの『洗脳』されている女性には本当の『満足』とは言えないけれどね」

もし二人が『8m』以内にいたなら、『女性』の頭部めがけて装填してある『才能アレルゲン』を連射する。
あの女性は大量の『体液』に触れている。『障害』となる前に排除した方が、自分達、そして彼女の為でもある。
射程外なら、無理に接近してまでは撃たない。現在で、後衛の自分が前に出る意味はない。
エルガマル曰く、どこまでも頭はクールに、だ。

930ロンパリ『落伍人』:2016/06/17(金) 07:10:49
>>926(レス遅れ失礼)

 >ジクンッ

(……)

胸に芽生える、むず痒いような小さな痛み。思い当たるものは……

『血液』 『死体』 『拳銃』……。

「……ァあ あん時>>911 力」

 確かに、あの時『血まみれの拳銃』に触れた。
死体から起きたスタンド現象 『エンジェルズ・ラダー』の力との関係性を
考えれば。いま、このロンパリの体は……。

 「  ク   ククッ   それでモ良い」

 だが、構わん。マンティコアは嗤う。
拳銃は必要だった。 あの時ナツメグ等と同行して教会へと乗り込まなかったのは
俺の意思であり 才れは そう決意して行動した結果だ。

 例え、あと少し。猶予がなく『花嫁』化がするとしても。その間までに
ルンクスを刈り取る事が出来れば。この胸の疼きは収まる。

 「……さテ   やノレか」

 生垣より少し距離を開け、スタンド看板を構え腰を低くし
近づいてくる物音の場所に視線を払う。

 とにもかくにも。『護衛』は消さなければならない。菊川の能力が
防壁に長けてる事は把握するも。それを突破しウィル等の背後を
狙える能力がないとは言い切れない。ならばするべき事ハ決まってる。

 「さァ 『一番乗り』ダ」

 ここでルンクスの『護衛』であろう生垣から向かってくる。敵を倒す。
それが俺のするべき事。

931高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/06/17(金) 08:53:34
>>927
『クレモンティーヌ』を急いで扉内まで移動させながら言う

(ダメージを跳ね返す像と、血?を操るらしい像、ロンパリは……遠く)

>扉を閉ざすなら、今しかない──
>だが、ロンパリもマリア像も天使も、片付ける策はあるのか・・・・?

護る対象を広げたら……
ルンクスとの戦いの前に異分子がいれば確実に分は悪くなる。
『血』という時点で接敵されたら危険な予感しかしない。

ていうかなんでロンパリはあんなところに…!

一瞬で頭をよぎる雑多なこと。

浮かばない……
でも……決断しなければならない。


「……『キャストオフ』」

パートナー化しているマリア像を『速く』。しかし力を弱めて優しく
扉の外の『血の絨毯外の床』めがけて低空で投擲しながら菊川に『封鎖』を言う。

932井上正『ハッピー・オルガン』:2016/06/17(金) 16:10:24
>>926
【じゃァ〜 始めるかなァ〜】

バギィッ!

長椅子の一つを破壊し、男に向かって蹴り飛ばす。

井上は手元に呼んでおく。

933高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/06/17(金) 23:11:15
>>922
追記

封鎖を頼む時、解除と再封鎖に制限はあるのか、
またこの扉以外の外へ出る箇所(窓のような地面より上に開き口があるもの)の存在を聞いておく。

934『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/06/21(火) 13:45:55
>>928(エイノー)

不埒極まりない歓迎に皮肉を返すと、
エイノーは『フィストフル』から『発光』カートリッジを抜き、
スマートフォンと衛星携帯電話から、新たなカートリッジの作成にかかる。
『電磁発振』──電磁波を放出する機能を、
それぞれのデバイスから抜き取り、『カートリッジ』に変えた。
ほぼ同時に、背後の扉が閉じられる。

想像通り、仲間はすでに戦いを開始する。
先鞭はやはり、人ならぬ『ハッピー・オルガン』だった。

         ドッ ゴォ!!

最も敵に近いチャペル中央から、その圧倒的パワーで、
金属製の長椅子を蹴り飛ばし、ルンクスを狙う──!

>>929(ウィル)
ルンクス:
「──おっと。
 そこにいるのは、麗しのウィルか。
 シンガポールまで追ってくるとは『まさか』だが、
 『やはり』という気分でもある・・・・」

ウィルの毒舌は、
ラッパの音が漏れ響くチャペルでも聞こえたらしい。
若い女を自身の上で弾ませながら、
ルンクスは玉の汗を浮かべた漆黒の肌に傲慢な笑みを浮かべた。

二人までの距離は『15m』。
『ヴェノム&ファイア』の射程まで、倍はある。

「気を抜くんじゃないよ、ウィル。
 『近距離パワー型』って話だが、何が飛んでくるかわからない。
 それより、教会内に他に『嫁』はいないのかい?」

浜岡に言われ、ウィルは探知を確認する。
今の『アレルギー』は『才能』に対してだが、
少なくとも教会内、かつ『20m』の感知範囲内に、
『才能』の存在は感じられない。

(『才能の弾丸』は反応している。
 こちらへの『アレルギー反応』はGMも失念していたので、
 以後も例外的に『なし』と判定する)

背後で扉が閉じられ、
『ハッピー・オルガン』が椅子を蹴り飛ばすのが見えた。

>>931>>933(高遠)

教会内外の状況を鑑み、高遠は逡巡する。
扉を閉ざすことは、ロンパリを締め出し、
残された像二体に単身で対峙させることに他ならない。
だが今、扉を閉ざさなければ、
『赤い絨毯』との接触は免れない──
高遠の勘は、それに対して、最大限の警告を告げている。

       「……『キャストオフ』」

                          フ ワッ

扉内に引き込んだ『クレモンティーヌ』が、
『ナチュラルターン』から手を離し、最大限に『優しく』、
パートナー──マリア像を扉外に投げた。

             キィ── 
                       バタム!

そこに殺到する『赤い絨毯』を見越したように、
扉が独りでに動き、真紅の敵を閉め出した。
扉越しに虫がたかるような不愉快な擦れ音が伝わるが、
隙間から這いこんだり、破っては来ないようだ──

(──仕方がないよ。
 ──ロンパリくんの無事を祈ろう。
 気持ちを切り替えて、ルンクスに当たるんだ)

(──扉は何度でも開けられるし、閉じられる。
 彼が教会に来さえすれば、中に迎えられるからね)

壁越しに、菊川の声が続ける。

(──昨日も説明したけど、
 すべての扉、全ての窓は『破壊不能』になってる。
 でも、強力なパワーで『開けよう』としたら、開けられる。)

(──さっき、ルンクスは窓を破ろうとして、それに気が付いた。
 今のところは、どちらも『不可能』だと勘違いしてる。
 よくいる『パワー馬鹿』でよかったけど、
 いつ真実に気付くかわからないし、閉じ込められてなお、
 『アレ』だから・・・・相当の自信があるんだと思うよ)

(──扉以外で解放されている場所は一つ・・・・いや、二つ。
 一つは鐘楼。鐘の吊るされた部分は窓がないから、
 昇ればぼくも邪魔できない。
 鐘楼には、チャペル奥の左右の扉、どちらからも行けるよ)

(──もう一つは、ぼくにもよくわからない。
 その扉の先には、告解室があるんだけど、
 その床に、大きな『穴』が開いている。
 マンホールみたいな穴で、何処に繋がっているか、ぼくにもわからない。
 箪笥の下になっていて蓋がないから、ぼくの能力では塞げない。

(──ルンクスが開けたのか、以前からあるものかも不明だ。
 後者なら、ルンクスが気付いてない可能性もあるけど、
 用心はしておいて・・・・『逃走経路』かもしれない)

935『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/06/21(火) 13:58:45
>>932(井上)(ロンパリ以外の全員)

       バギィッ!

『ハッピー・オルガン』は手始めに、
傍に並ぶ長椅子の一つを、ルンクスに向かって蹴り飛ばす!

本来の重量を疑うほどに軽々と、
金属製の椅子は空を裂き、女を抱えたルンクスに迫るが──


    ズギュ!    
            ガ キィン!

その前に出現した、『馬面人身』のスタンドが、
同じく一蹴りで、それを弾き返した。
右横に吹っ飛んだそれが、窓に突っ込むが、
ガラスにひび一つも入れることなく、通路に転がり落ちる。

「なんだぁ、おまえ・・・・『早漏』か?
 もう少し待ってろって言ったろ〜〜がよォ」

ルンクスが揶揄し、立ち上がる。
載せていた女が力なく崩れ落ちると、
そこにとんでもないサイズを誇る『一物』が出現した。
屹立するそれは、さながら黒光りする槍のようだ。

「まあ、ウィルも来たことだ。
 ここで使い切る必要もねえか・・・・おっと、紙がねぇ」

おもむろに聖書台に手を伸ばすと、
ルンクスは頁を破り取り、『掃除』を始めた。         ビリ!ビリリ!!

その左手に『スマートフォン』が握られていることに、
『ハッピー・オルガン』は気が付いた。
(他は距離がある為、気付けない)

扉が閉じる寸前、呼んでおいた井上が、追いついてきた。
哀れな本体の右腕に現れた異常に気付いたのは、井上自身だ。
僅かに出血したそれが、腕の上で這い回る、『赤い蟻』の線になっている。
井上自身を刺す気配はないが、ポトポトと床に零れ落ちている・・・・!


>>930(ロンパリ)

             キィ── 
                       バタン

『赤い絨毯』が入口に迫る寸前、入口の扉が閉じる音が聞こえた。
ラッパの音は、依然、耳障りなほど高らかに鳴り弾いている。
ロンパリの位置からは、
その音源の場所は『前方・上』までしか把握できない。

胸の疼きの正体に思い当るも、
ロンパリは意に介することなく、背後の茂みへと振り返る。
いつでも振り下ろせるようスタンド看板を構え、
腰を落とした姿勢で、揺れる茂みから飛び出すであろう、敵の姿を待ち構える──
ここで後顧の憂いを払うのが、自分の役割なのだ。


    ザザ
            ザザザザ

     ズキィン!

その時、胸の痒みが、ひときわ鋭い痛みに変化した。
針を刺すような鋭さと、肉を抉るような乱暴さを伴う、激痛。
思わず顔をしかめた、その刹那──

          ゾバ! ゾバァ!
                          ゾ ゾ ゾゾゾゾゾゾゾゾ

煙を思わせる赤い塊が、
茂みの隙間から湧き出すようにして、ロンパリに襲い掛かった!


      ド ド  ド 
                     ド ド  ド

その色。そして床に広がる形状。
それが自分の警告した『赤い絨毯』であると知るとともに、
ロンパリは、その正体を『体験』した。
 
              ゾ ゾゾ ゾゾゾゾゾゾ──z_______ッ!

胸の痛みに気を取られた一瞬の内に、
全身に群がったそれは、無数の虫──真紅の『蟻』だった。
胸に撃ち込まれた痛みと同質のそれが、
ロンパリの全身、場所を問わずに突き刺さる──!

936ロンパリ『落伍人』:2016/06/21(火) 16:58:22
>>935

>ゾバ! ゾバァ!
                          ゾ ゾ ゾゾゾゾゾゾゾゾ

 それは、一瞬だった。胸の激痛に囚われる ほんの刹那。コンマ一秒あったか知れない

意識が胸元に向かったかどうかの間に、視界に群がる赤 赤 赤 赤の群れ

 知識として『マンティコア』にはある。こう言うのは軍隊蟻だったか火蟻だと言う名前とか……

激痛は体全身に起こる。恐らく あと数十? いや、それより短い秒数かも知れない。

『ロンパリ』は倒れる。その事実を認識してるのに いやに底冷えするぐらい
『マンティコア』の頭の中はこの出来事に恐慌するでもなく


 『彼(ロンパリ)』の事を考えていた。


 (……ロンパリ)

 (お前はアノ時  何を想い 何を感じ 何を考え……アッチへ旅立った)

 頭の中に浮かぶのは……    いヤ こう言う言葉は『嘘』ダ。

ずっ卜  シミのように 肌に残る痣のように 醜く残る傷跡のように

何時もロンパリの事が 忘れずに居た。こうなってから  ずッと

 (…………イラつくゼ)

 憎悪が 満ちノレ。

 救われる事のない、あいつに。変わり果ててしまった、モノに。
いま吸う空気も、立つ大地も 澄んだ青空も全て忌々しイ。

――激痛?

 (これ  力゛   痛ミ   だ  卜???)

     (ロンパリは……こんなものジャ   無い  ゾ!!)
 
 (あイつが……受けた 受ける 受け続ける  地獄ノ\!!!!)


 ダッ!!!

 駆ける。

目指す場所など 知ってる。  あノ『ラッパの音』のする方角へ と。

それが、この群がる赤い蟻達の指揮者だ。そう『マンティコア』は知るからこそ
延々と鳴り響くラッパの使い手のいる方角 『前方・上』まで 全力で走る!!

>>935でも記した通り『腰を落とした体勢』ならば。まっすぐ立った状態よりも
多少はクラウチングスタートを切るように、通常の人間が立ったまま走るよりも
少しは早く走れる筈だ!

937エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/06/22(水) 21:51:49
>>934-935
「同行者諸氏、そしてルンクス氏にも言おう。
『すまない』そして『出来ればくたばれ』。
 恨むなとは言わないが何、私自信も例外ではない」

『電磁発振(強)』『電磁発振(弱)』カートリッジを
『F・O・Q』両肩に装填、ランダムに最弱かr最強まで
ルンクスを中心に相互出力。

エイノー・ニョルズは『日本史の研究者』であり
『物理学』については一般教養レベルの知識しか
持たない人間であり、同時に『フィンランド人』として
『宿敵であり隣国』ロシアの伝説の宝玉『アレクサンドライト』の
属性についても多少聞いた事はある。
『光』とは『粒子』であり『波動』だ。
なればこそ『純度』に応じて『アレクサンドライト』は
観測時点の光度によりそお要望を変貌させる。
そして『電子レンジ』とは「『水』を焦点とした
『固有振動波』への干渉により物質を最大100℃に
『加熱』するシステム」である。

『だからこそ』門外漢であるエイノーにはわからない。
今からの『調律(チューニング)』が光の屈折を引き起こし
『錯覚』を引き起こすのかできれば『エンジェル・ラダー』のみで
澄めば良いが『スタンド』の崩壊振動を励起するのか
もろとも『水分を沸騰させる』のか神経電位を刺して
『苦痛』もしくは何らかの『感覚』を巻き起こすのか。

『何かある』とは限らない、しかし『何もない』確率も当分に低い、
この閉鎖空間で『スタンド能力のジェット噴射』である
『闘乾熱風(マーシャル・ドライアー)』よりは
井上『ハッピー・オルガン』、ロンパリ、菊川と自身への『確実な損害』も
規定されない『スタンド電磁波の乱気流』。

「――――『狂電磁励起(ランナバウト・リーダー)』」

『皆』すまない、そして、くたばれ『ルンクス』。

938井上正『ハッピー・オルガン』:2016/06/23(木) 03:23:35
>>935
【おォ〜…井上ェ〜負けてんぞお前ェ〜】

井上の声帯を自由にしてやる。痛覚はカットしているので、痛みは無い。

「あッ 蟻ッ 蟻がッ あっあっ」

『ハッピー・オルガン』は『赤い蟻』をつまんで、よく観察する。
血液が『蟻化』しているのは明白だ。井上の右腕の出血箇所の血管と筋肉を収縮させ、出血を緩和する。

【蟻よりよォ〜 今はお前のその粗末なチンコで張り合う場面じゃねェのォ〜?
よォ〜し人間どもォ〜 行けェ 行って散ってこいィ〜 俺の為になァ〜〜】

未知のスタンド能力は脅威だ、なので味方どもに先行してもらおう。
蟻の分析に忙しいしな。

939ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/06/23(木) 21:12:53
>>934

「しつこい男とはきっぱりと『手を切』らないとね」

『ファイア』の『射程外』か。それならば、まだ撃つべき時ではない。
『浜岡』の忠告にも頷く。『近距離パワー型』とはいえ、投擲を駆使すれば
その強力なパワーとスピードを遠くまで振るえる。投擲は、人間の生み出した技の極致の一つだ。

「Thanks、ミス・ハマオカ」
「あなたもルンクスのみならず・・・あの男の『体液』を浴びている女性にも気を付けて」
「『嫁』は今調べるわ」

自分の身体から『嫁アレルゲン』を摂取、そして自分を『アレルギー』にして探知を行う。
ついでに針弾も、『嫁アレルゲン』を装填しておこう。
エイノーの行動の結果にも着目する。

940高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/06/24(金) 00:57:18
>>934
(く……了解)

誰かが危険に遭うのは避けられないことだったろう
それでも、一人も欠けてほしくはなかった。

が……やる事をやるしかない。
そこに高遠自身の意思が入る余地はもはや無いのだ。


封鎖も万全ではない以上、自信家の『ルンクス』を正面から圧倒するか
高をくくっているうちに奇襲で殺すしか無い……か。

(その2箇所から取り逃したら作戦は『確実に失敗』ね……)

あるいは、そこから血のようなと思っていた『赤い絨毯』
この不快な音は虫か何かか。が入ってくるかもしれない。


『クレモンティーヌ』を手元に呼び戻し解除させて、

ルンクスの繰り広げるあまりの光景に口元を覆いつつ……同時に
喋る時唇を動かそうとしなくても動くであろう口元を隠しながら
直近にいる伝えられそうな相手に小声で菊川から聞き得たことを伝達したい。

941『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/06/27(月) 01:38:28
>>937(エイノー)

『電磁発振』の『カートリッジ』を両肩に装填し、
突き出した剛腕二つを、ルンクスに向ける。

「・・・・・・・・・・・・・」

汚れた聖書の頁を丸めながらも、
ルンクスが自分に注目しているのがわかった。

ルンクスとエイノーの間には、
『ハッピー・オルガン』と井上が立っているが、
彼らならば、異常を察せば、すぐに逃げ出せるはずだ。

「――――『狂電磁励起(ランナバウト・リーダー)』」

厳かに宣言し、これまで試したことのない『機能』を発動させた
エイノーだったが──


                           ・ ・  ・  ・


・・・・状況に、変化は現れない。
『電磁波』が見えないのは当然だが、
どうやら『携帯電話』の電波で人体を害することは、
『フィストフル』の能力で増幅してさえ、『不可能』のようだ。
強力な電波が発信されたはずだが、
それ以上の効果はない──せいぜい、肌に『違和感』を感じた程度。

だが、これは全員にとって幸運だったとも言える。
携帯端末の電波に指向性は『ない』。
期待通りの『殺人電波』が、無差別に教会内を荒れ狂うことになる。
そして『電磁波』の影響は、発振元に近いほど強くなる。
即ち、エイノーこそが、もっとも影響を受けたはずだ。

「・・・・・・・なんだあ、そりゃア?」

肌を刺す感覚を不愉快に思ったのか、
ルンクスの声がかすかな怒気を帯びたように感じられた。

>>938(井上)
                ギュム ゥ

井上の筋肉を硬直させ、止血を行う。
傷の大きさは知れており、容易に血は止まった。
声帯も開放し、話せるようにしてやる。

摘み上げた『蟻』のサイズは体長『1cm』ほど。
凶悪な顎を備えており、動きはかなり速い。
押さえようとすると簡単に潰れ、液体・・・・元の血液に戻るが、
力を緩めると蟻の形に戻る。表面張力が滴の形を作るようにだ・・・・
『蟻』を透過できないことから、
それが『スタンド』か『スタンド物質』であるのは間違いない。

『蟻』に、井上や『ハッピー・オルガン』を襲う意思は感じられない。
井上からは離れるように床を動いているし、
『ハッピー・オルガン』に至っては、認識しているかどうかすら謎だ。
腕からこぼれた『蟻』はヴァージンロードに落ち、
その緋色に紛れて、姿が見えなくなってしまった。

エイノーの掛け声とともに、井上の全身に鳥肌が立つ。
巨体のスタンドが何か攻撃を仕掛けたようだが・・・『不発』だったようだ。

>>940(高遠)
──あの『天使』は、空を飛んでいた。
鐘楼に開いた空間を認識すれば、
高遠の想像したようなことも可能かもしれない。

         フシュッ

『クレモンティーヌ』を解除し、
口元を隠しながら、傍に立つ浜岡とウィルに菊川の言葉を伝える。
エイノーは『新技』に集中しており、声をかけられる雰囲気ではない。

浜岡:
(・・・・なるほどね。
 で、菊川は何処にいるんだい?
 『護る』となれば、今いる場所を知らないとね)

(それに、あの『デブ助』は、何処で油を売ってるんだい?)

942『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/06/27(月) 01:49:33
>>936(ロンパリ)

全身に突き刺さる、『蟻』の無数の牙。
その激痛を振り切るようにして、ロンパリは駈け出した。
皮膚が破れ、肉が穿たれ、藻屑と化した血管から血が噴き出す。
痛みを痛みとも思わず、ロンパリが目指すのは、
『天使』のラッパの方向──教会入り口前だ。
音は間違いなく、その上空から聞こえてくる。

だが──

        ゾ! ゾゾゾゾゾ!!ゾゾゾ!

入り口前にたむろしていた『赤い絨毯』、
血から生まれた『蟻』の大群は、いち早く反応した。
激痛に苛まれながら足を動かすロンパリの前に広がり、
その行く手を阻む──

逃げ出す隙を与えず、第二の波がロンパリを包み、
さらなる牙を撃ち込んだ。

         ザグ!ザグ! ザグ! ザグ!

両足の腱が断ち切られ、どうと転がるロンパリ。
芝生にまき散らされる鮮血。
全身の肉が骨から千切られ、ミンチ状にされていくイメージ。

その間にも無慈悲な『ラッパ』は、
ロンパリの上空で高らかに響き渡り──

数秒の後、そこに残されたのは、
肉の衣に包まれた、白い『骸骨』のみであった。



                 ロンパリ(マンティコア)──『死亡』


>>939(ウィル)

ルンクス:
「・・・・『ダイヤモンド』が『割れた』ナ」

ぐったりと身を委ねた若い女体を、
聖なる書物の枚葉で拭きながら、黒人は呟く。

「日本からシンガポールへ──
 『イル・ソン・パティ』なり何なりの能力で突き止めたにせよ、
 『脚』がなけりゃあ、『追いつく』ことは出来ない。
 『どこでもドア』でも持ってるなら別だが、
 もしそうなら、昨日のうちにオレを襲撃してるはずだ。
 残された時間が多くないことは、
 ウィル、おまえが体で理解してるはずダ」

「つーまり・・・・『ヤング・ダイヤモンド』の誰かが、
 おまえらを手引きしたってワケだ。
 オレを牽制する為・・・・あわよくば倒させる為、カ?」

「まァ、いいサ。
 そろそろ『窮屈』だったからなァ・・・・
 オレの野望は、『ヨハネスブルグ』に収まらない。
 この自慢の『一物』が、並の下着を拒むようになァ」

                        ブル ン !

いまだ雄々しく屹立したそれを、
大きな角でこしらえた『』ペニスケースに収めると、

             ニカ!

「──オレはこの星を統べる『雄』だ。
 日本を訪れたことで、それは確信に変わった。
 『ヨハネスブルグ』という隠れ蓑も、もはや不要よ」

「ウィル・・・・
 おまえは、そんな『雄』に選ばれた『花嫁』だ。
 おまえがここに来たのも、『運命』だな。

 ・・・・予告してやるゼ。
 おまえは、この教会から一歩も出ることなく、
 オレを『夫』として、受け入れることになるだろウ」

ウィルに向けた顔は笑っているが、目は笑っていない。
大言壮語の極みに思われる数々の台詞のどれ一つとて、
彼にとっては当然の『運命』であり、寸毫の懸念もない──
その場にいる誰もが、それを感じ取れる、そんな表情だった。

高遠がごく小さな声で、菊川から得た情報を伝えてくれる。

          ──ズクン!

ウィルは自身を『嫁アレルギー』に変える。
反応は──『2つ』。
先刻潜った扉の向う、即ち教会の外に二つ──
ただ、それだけだ。

半径『20m』、教会をすっぽりと覆う範囲内に、
ウィル自身を除いては、『嫁』は『一人もいない』。


   ゴ ゴ  ゴ  
                  ゴ    ゴ  ゴ

943エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/06/27(月) 20:21:32
>>941-942
「『やってみるまでわからなかった』そういう事だね」

ルンクスに返答し心中ロンパリに黙祷する。
嘘ではない、『イージス艦のレドーム級の出力』なら
別の結果があったらだろう。
次の行動としてロンパリに貸与していた『硬度』×2、
『電磁発振(強)』『電磁発振(弱)』カートリッジ4つを解除、
携帯用ドライヤーから『発熱』『送風』カートリッジの作成を始め
浜岡に近寄り小声で質問する。

「ところで菊川氏の『スタンド』だが『内部密閉』は理解したが
『外部干渉』も無視できるものだろうか?」

つまり外の『マリア像』と『天使像』を完全に無視しうるのかと。

944エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/06/27(月) 22:15:21
>>943追加
とりあえずルンクスに遠隔攻撃の様子が見える場合
カートリッジ解除以外の行動は諦め可能な限り回避、
不可能と思われたらスタンド防御に徹する。
ウィルに向けられそうな様子でも上記同様。

945井上正『ハッピー・オルガン』:2016/06/29(水) 12:56:35
>>941
【おいィ なんか面白いこと言えェ】

「はあ!? 急に何言ってんだ!? …見ろよ、この蟻、たくさんいるよなぁ、10匹くらいか? 蟻が10匹でありがt」

【それがお前の遺言だァ】

井上はルンクスに向けて歩きはじめる、無論、自分の意思ではない。
『ハッピー・オルガン』は天井へ跳躍、右足を天井へ突き刺し、ルンクスの真上で制止する。

「ヒッ や、やめてくれよ! つ、次はもっと面白いことを言うから! あっやっこっ殺さないで」

井上はもがくこともできず、粛々とルンクスへ近づいていく。赤いヴァージンロードは、彼のためのグリーンマイルになるのか?

946ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/06/29(水) 21:12:59
>>942

「あら 元より『ダイヤモンド』なんて脆い繋がりじゃない」
「むしろ擦り合わせて 相手を打ち負かした真の輝きを持つ者だけが残されるのではないかしら?」

「もっとも あなたはここで『黄金(ゴールド)』に敗北するのだけれど」

大きく息を吸い、全員に情報を共有する。

「総員ッ!この教会の中には他に『嫁』はいないわ」「あの女性がなるかもしれないけれど・・・他にはわたしだけ」
「仕留めるには絶好のチャンスね」

(逃げ道も用意済み・・・流石逃げ隠れの得意な男ね。thank、ミス・タカトオ)

自分の『嫁アレルギー』は継続、あの女性が敵の能力下に置かれた瞬間を把握できる。
彼女に近づかれることさえなければ、デメリットを警戒する必要もない。
『ヴェノム』を自分の舌に触れさせ、もう一つの記憶するアレルゲンを『体液』にしておく。
『ハッピー・オルガン』が仕掛けるのに合わせて、こちらも別方向から回り込むように接近しよう。
教会の椅子は、いざという時は伏せれば遮蔽物にもなる。
そして可能ならば、包囲ができればルンクスの逃げ道も潰しやすいだろう。

947高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/06/30(木) 00:16:09
>>941
「よしんばアンタがハーレムを築く、群れの『アルファ』だとしても、
 私はそういうのは『ゴメン』だわ。日本は一夫一妻制なの」


菊川に再度コンタクト。

ナツメグも含めた全員の位置関係、また場内の全体図、
他に敵になりそうなものがいないかを把握しておきたい。

ついでに、教会内にそれら敵対存在が侵入した際に
何か危険を知らせる合図を、菊川が用意するならそれも聞いておく。


できればルンクスから見えない位置へ移動して行いたいというか、
行うべきところだった。既に見られているのであれば仕方ないが、
柱などの影に入る等あまり気づかれないようにしたい。

無理であればルンクスの行動を注視しておく。

948『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/07/05(火) 00:15:36
>>943>>944(エイノー)
『カートリッジ』を『フィストフル』に使用した際に生じる、
『機能強化』は、単純なサイズ増大によるものだ。

エイノーの失敗は、本来の『機能』として、
『振動加熱』を目的とする器具から『カートリッジ』を抜かなかったことにある。
対象が『電子レンジ』であったなら、
少なくとも『遠隔加熱』は成功していただろう──
無差別攻撃という欠陥は同じだったにせよ。

(なお、エイノーにロンパリの死を知る術はないものと思われる)

4つの『カートリッジ』を解除し、
今度は携帯用ドライヤーを取り出し、
『発熱』『送風』カートリッジを抜き出した。

ルンクスの視線が、蛇のようにねっとりと自分に絡んでいる。
スタンドの一挙動ごとを、つぶさに観察されているのを感じる。
現時点で、遠隔攻撃の気配はない・・・・抱かれた女にも動きはない。

浜岡:
「外からの攻撃にも、『ジ・ユーズド』の強化は効くよ。
 でも、聞こえるだろう? あのラッパの音。
 『防音』じゃないってことは・・・・」

                        ジク ジクン

エイノーは、微かな痛みを感じた。
脛──パンツの裾に収まった地肌。左右両方にだ。

>>945(井上)
井上に望まぬ台詞を吐かせ、前進させる。
同時に『ハッピー・オルガン』自身は、野猿のように跳躍し、

              ド ガ !

ルンクスの座する祭壇上の天井に足を突き刺し、ぶら下がった。
高低差は『5m』というところだが、
祭壇上にはアーチ状の梁が存在する為、
祭壇からぶら下がったルンクスの足と、抱えた女しか見えない。
強襲は可能だが、頭や上半身は狙いづらい状況だ──

(参照:
 ttps://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g294265-d310895-i113594164-Armenian_Church-Singapore.html)

「あぁん・・・・
 本体が突っ込んでくる・・・・だと?」

ルンクスの意外そうな声が聞こえ、
『人身馬面』のスタンドが、構えを取る。
こちらは男の前に出た為、頭部が丸見えになる。
『ハッピー・オルガン』も立場は同じのはずだが、
首を傾げた『馬面』は井上に向いており、自分を見ていないように見える・・・・

否応なく赤い絨毯を前進する井上は、
距離『2m』、スタンドの間合い目前まで進んだ。
眼前には馬面のスタンドが構えを取っている。
その逞しさは『ハピオル』に匹敵するが、
最大の違いは股間から聳えた長大な『角』──
鋭利な角度を備えた、黒光りするそれだ。

──井上と『ハッピー・オルガン』、そして敵スタンド。
トライアングルを描く三者の間で、見えざる圧が急速に高まった、その時。

                 ビュッ

『馬面』が無造作に、『ハッピー・オルガン』に仕掛けた。
投じられたのは、丸められた『紙屑だ。
手首を曲げるだけの単純動作でありながら、
『ハピオル』に伍するほどの『スピード』・『精確さ』だ!(ス精:AA)

>>946(ウィル)
『嫁』の不在を全員に伝えながら、
ウィルは『ヴェノム』を操作し、『体液のアレルゲン』を採取する。

ルンクスに先駆けるのは、『ハッピー・オルガン』と井上だ。
ヴァージンロード上を上下に別れて接近する両者を睨みながら、
ウィルは浜岡とともに、右手壁際へと移動を開始する。

「んッん〜、さすがはオレの選んだ女だ。
 おまえの言う通り、この教会に『嫁』はいない。
 この女も、本当の意味でまだ『嫁』じゃあない。
 あえて『嫁』にはしていない・・・・何故か?」

邪悪な笑みを浮かべるルンクス。

「この女は、お前たちの『試金石』だ。
 何の罪もない、オレに惚れているだけの『一般人』を、
 お前たちがどう扱うのか・・・・『正義』の『試金石』だ」


  ゴ   ゴ ゴ
                  ゴ   ゴ  ゴ  ゴ

「・・・・油断するんじゃないよ、ウィル。
 あんたを信用しないわけじゃないが、
 誰も護衛がいないなんて、思わない方がいい」

「何かあるよ・・・・こりゃあね」

浜岡のつぶやきが聞こえたが、
彼女自身、その可能性の具体性は掴めていないようだ。
代わりに、『ウィンター・ブランケット』の手に、広げた『毛布』が出現する。
交戦が始まる今、より確実にウィルを護るつもりに違いない。

949『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/07/05(火) 00:34:01
>>947(高遠)
ルンクス:
「んん〜〜〜、いいねェ。
 そういう女をかしづかせるのが、雄の醍醐味ってモンだ。
 オレの『好み』からは外れるが、高遠・・・・だったか?
  
 ・・・・俄然、興味が出てきたゼ」

舌なめずりするルンクスの台詞は、
一瞬で高遠の背筋を駆け抜け、全身に鳥肌を広げた。

(──ナツメグは、今、そっちに行くよ。
 教会に『肉』を詰め終えたからね。
 じき左側の扉から合流してくるよ。
 ぼくを『護る』気は、ないみたい)

(──地図を描くのは無理だけど、
 大雑把にいうと、左の扉から右の扉に通路があって、
 左から順に、告解室、鐘楼室、司祭室と並んでる。
 穴があるのは告解室。ぼくは司祭室に隠れてる。
 鐘楼室にはらせん階段があって、鐘楼塔に昇れるよ。
 扉は、通路の北側に一つ)

(──合図は、じゃあさっきの『鐘』にしておこう)

周囲を見回すが、柱の類は存在しない。
外周にある柱が、建物を支える構造なのだろう。

隠れるならば、並んだ長椅子の陰がまず目につく。
ヴァージンロードを避ければ、ほとんどがルンクスの死角だ。
同じ考えであろうウィルが、浜岡とともに、右手壁方向へ向かい始めた。
高遠もひとまず、身を沈め、長椅子の背に身を隠した。

ルンクスの状況は、全て目に入っている。

950井上正『ハッピー・オルガン』:2016/07/05(火) 01:35:07
>>948
【うゥ〜ん、今じゃねェかなァ〜】

ヒュッ

梁が邪魔してるってことは、相手からして狙える場所もごく狭いってことだ。
膝を曲げて頭を引っ込めて、紙屑を避ける。スA

「!」

井上は弾かれたように転進、後退、並んだ椅子の列に飛び込み、身を伏せる。この際脚力の酷使を行う。スB
このやりとりで、ルンクスには俺達の能力の一端が知れる、推測、考察の余地が生まれる。
考えれば、無視できない能力であることが分かるだろう、スタンドと本体、この二つが同時に致命傷を与え得る手段を持っている。
俺達に注意を割くなら、その他の注意が疎かになる。
前述した通り、『ハッピー・オルガン』が求めるのは強敵ではなく、心地よい蹂躙だ。
使えるものはなんでも使う、それがつまり、チームプレイってことだろ?

951ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/07/05(火) 22:35:26
>>948

「ヤツの言葉の意味なら推測できるけれどね・・・それだけではないのでしょう」

あえてあの女性を『嫁』にしていないのは、彼女が心から『ルンクス』に惚れているからだろう。
そして起き上がったなら、一般人に取れる手段の内で、こちらに応戦してくるはずだ。
『嫁』として能力下に置かれているならば、こちらも躊躇なく倒せるとしても、
そうでなく、単純に愛情のみで攻撃をしてくるあの女性をこちらはどうするのか。
そういう意味だろう。

「甘く見られたらものね」

「しかし他にも護衛がいるというのは同意できるわ」
「・・・・・念のため・・・一瞬だけ『スタンド探知』も行うわ」
「少しだけ離れるわね ミス・ハマオカ」

交戦が始まれば、そんな余裕はなくなる。ならば今の内に、ルンクスの手の内を探っておきたい。
浜岡より少し先行し『2m以上』距離をおいて、『嫁アレルゲン』を『スタンドアレルゲン』に書き換え、他の『スタンド』『スタンド使い』を探る。
これで反応がなければ、少なくとも現時点でルンクスの真意を探る意味はない。
後は戦いながら判断するだけだ。

952エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/07/06(水) 18:23:53
>>948-948
失礼>>943一部訂正、
「ロンパリの健闘を願いつつ
『電磁発振(強)』『電磁発振(弱)』『発光』カートリッジ
 3つを解除」に。

浜岡の返答を聞き本体の手で『F・O・Q』右肩に『発熱』
左肩に『送風』カートリッジを装填、スラックスを膝まで
『F・O・Q』後ろ手に破らせる。
何かの傷口か異変が確認できたなら(次回の行動で)
両足は捨てる。
ただし「痛みだけでその痛みがスヴァルトんの『蠍』に
刺されたものに酷似している」場合 床に手をついて
菊川とこの部屋の敵以外全員に語り問う。

「菊川氏、礼拝堂の天井か鐘楼までの道を空けて
 もらえないだろうか、無理は良いがもし飛べるなら
 浜岡婦人は付き合って欲しい。皆も聞いてくれ、
『おそらく』だが『高確率』であの『天使像』は危ない。
 今私に『第5のラッパ』の兆候があった。『誤差』が
 あるとして『第7のラッパ』を吹かせると『天使像』の
『神』であるルンクス氏と『聖別』されているウィル君以外
『全員死ぬ』。止める手立てがあれば誰であれ任せるが
『手が離せない』なら私が行く。あと菊川氏、可能でも
『防音』では駄目だろう、『ラッパが鳴った』事実があれば
所詮『花嫁』限度があっても『有効射程圏』のここの人間は
『助からない』」

ウィルのおかげで『2体』に特定されたのは有難いが
だからこそ放置すべきではなかった。
そう長い事もない戦いだろうが『黙示録の天使の最後のラッパ』
までに片付けるのも難しいだろう、第一『あと一歩』で全滅するのは
『無念』にも程がある。

953高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/07/07(木) 00:35:27
>>949
(OK。司祭室に何か不味いのが来そうな時は速さを変えて鳴らすなどで最大警告して)

菊川へ返せるならそう言いつつ、
貞操の危機という、かつて無かったものに本能的な恐怖と、悪寒が走る。

最悪の場合は舌を噛みちぎって……
そんな思考が一瞬でも浮かぶには十分なセリフだった。

……が、やるかやられるか。変な意味ではなく
命のやり取りとして、どちらか一つしか運命は待っていない。萎えている場合じゃない。


幾つか思い至ったことがある。
ウィルに向けられた言葉から感じた、ルンクスの狙い。

どんな『プレイ』に及んでいたか想像したくもないが、あの二人はどちらも汗塗れだったはずだ。
少なくとも股間と密着部分……最悪の場合全身『ルンクスの体液』でベッタベタということになる。

「ディープキスした者が、口角泡を飛ばした
 その唾液だけで『感染』した事を考えれば、あの女は……」

つまりあの『プレイ相手』は、『感染源』としては最悪極まりない『爆弾』だ。
しかもルンクスの言うとおり、惚れているだけの一般人として動きまわる、だ。
それを断つためにこちらがどう動くのか……殺さずに済ませるのか、手に掛けるのか
あの男はそこに『邪悪な好奇心』を向けている。
より不味い事を考えれば、その戯れが終わったらすぐにでも能力下におけると見たほうが良いか。

つまり護衛はいないというより、『増やせる』……股間を拭いた紙やらでこちらを感染させ戦力を削ぎつつ、だ。

おまけにあのスタンド……共有知覚を備え、スピードも精密動作の精度もかなりヤバイ。
自分が女で有ること、付着量が多いほど危険ということを考えれば
浜岡に言われたとおり、単体ではほぼ勝ち目はないか。

ラッパの音によって何が起きているかも、逃げ道の可能性がある穴も、懸念は山盛りだ。

女を抱えたルンクスの体の状態、そして動向、距離を測り、しかし紙くずを投げたりの動きには回避を狙いたい。
ナツメグが来ると同時に動く段で行くべきと考える。

954<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

955『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/07/12(火) 23:30:00
>>950(井上)

ヒュッ

『ハッピー・オルガン』の状況認識は正しい。
死角があるということは、障害物を利用できることでもある。

天井に足を突き刺したまま、
自立型のスタンドは頭を引っ込め、飛来した紙くずをやり過ごした。

      ベチャッ!

傍らの天井に命中したそれが、湿った音を立てる。
白い天井に、わずかにではあるが、液状の染みがついた。
そのまま落下する、その真下では──

                 バッッ

井上が転身、後列右横の椅子の列に飛び込み、身を伏せた。
偶然か狙ってか、紙くずの落下先は、井上の立っていた場所だ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

ニヤニヤと笑いながら、けれど視線には寸毫の緩みもなく、
ルンクスは『王座』から、一人と一体、そしてその仲間とを睥睨している。

>>951(ウィル)

「わかった。
 でも、あたしの背後から出るんじゃないよ」

先行しようとしたウィルを制し、逆に浜岡が前へと出る。
ルンクスとの最短距離を、『ウィンター・ブランケット』の
逞しい腕が、構えた毛布で塞いでいる。

        ヴヴ

『ヴェノム』が周囲を飛翔し、改めてアレルゲンを調達する。
今度はスタンド使いの『アレルギーチェック』だ。
浜岡他、仲間とも距離を保ったまま、反応を試す──

目視可能な範囲での反応は、
仲間──浜岡、高遠、エイノー、井上、及び彼らのスタンド。
敵──ルンクス。傍の女には『反応なし』。

目視外では、
ルンクス座する祭壇の左右の扉。
その先、右側の方角に一人・・・・おそらくは菊川。
左側の扉の向うには、大柄な反応・・・・疑いなく『ナツメグ』だ。

教会外の二つの反応も健在だ。
これで、石像の能力がスタンドであることも確定した。

浜岡の言葉には重みがあったが、
ウィル自身の調査結果は『白』──傍らの女性意外、
教会内に於いて、ルンクス側に『戦力』は存在しない。

956『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/07/13(水) 00:00:52
>>952(エイノー)

(訂正、了解)

脛を刺す痛みに対処するは、スタンドだ。

   ビ ビィィ────ッ!

スラックスの裾を膝から破らせると、
予想外の出血が、靴下を赤く染めている。
牛乳パックに穴を開けたように、どくどくと流れるそれは、
決して激しくはないが、確実にエイノーの血を奪っていた。
だが、エイノーの触覚が伝えるのは、それだけではない。
小さな痛みの元は、確実に生物的に動いている・・・・!
だが、血の色に紛れて、確認できない。

とは言え、傷はまだ小さく、毒の痛みはない。
今はまだ、無理に足を落とす必要はないと見た。

エイノーは床に伏せ、
菊川と、そして仲間にも語り掛ける。

(──天井に上がれる通路はないけど、
 鐘楼室の階段から、鐘楼塔を登れるよ。
 鐘楼室は真ん中の部屋。
 チャペル奥にある左右の扉、どっちからでもいける)

(──うん、ルンクスの退路を断つって意味でも、
 今のうちに動くべきかも。
 外にいる『ラッパ』は、ぼくにはどうにもできないし、
 このまま放置すると、不味い予感しかしないよね)

(──じゃあ、ぼくからもお願い。
 外の敵を倒したら、戻る前に鐘楼を塞いでほしい。
 方法は任せるけど、
 ルンクスが簡単に出られないくらいにね)

浜岡:
「悪いがあたしにゃ、ウィルの護衛の任務がある。
 それにあんたなら何とかなるさ、エイノー。
 あんたのスタンドにゃ、無限の可能性があるよ」

「老婆心ながらアドバイスするなら、
 敵の攻撃の性質を把握してから、対処するんだ。
 『研究』は得意だろ?
 『ファクト』を前提にしなくちゃ、正しい結論は出ない」

「──がんばっておくれよ。
 中でがんばる、あたしらの為にもさ」

>>953(高遠)

(──じゃ、サイレンみたいに鳴らそうかな)

この状況においても、菊川ののんびりした口調は変わらない。

ウィルと同じく、
高遠もまた、ルンクスの言葉に含まれる意味を読み取った。
加えて、両者の体は、いまだ汗で濡れ光っている。
ルンクスのそれは次第に引いているが、女性はまだ息も荒い。
彼女自身の汗に、『それ以外のもの』が混じっていれば、
それだけで、限りなく危険な存在となり得る──

油断なくルンクスを見据える高遠。
その視界の中で、井上は右後方の椅子列に身を潜め、
エイノーは菊川と相談を始めた。

それらを静かに見下ろすルンクス。
黒人に動きはなかったが、傍の女にはあった──
立ち上がると、黒く太い首に手を回し、濃厚なキス。

そして、こちらを振り返った──
その耳元で、ルンクスが何事か、囁く。


      ゴ     ゴ
                        ゴ     ゴ

上半身を肌けさせたまま、シンガポールの女性が、
火のようなまなざしをこちらに向けた、その時。


                    キィ イ!

扉を軋ませ、左手の扉から、『ナツメグ』が巨体を現した。
手で扉を開けた様子はない。まるで『自動扉』のような動きだ。

「敵に囲まれながら女侍らせてるたぁ、
 なかなか気合いの入った『リア充』だなぁ、ええおい。
 これだけ殺し甲斐のある相手は、久しぶりだぜ」

圧倒的な肥満体・・・・ではない。
質量は変わらないが、肉の形が明らかに異なる。
皮膚を押し上げるような筋肉の質感。バルク。
まるで『鉄骨』でも入れたかのような、変貌ぶりだ。

           ゴキ バキ コキキン

「細工は流々。『パーティー』にも間に合った。
 後は、そこで座って馬鹿を捻れば、任務完了ってわけだ」

                  ズ ギュン!

首を鳴らした『ナツメグ』の前に、
その巨体に劣らぬ、大柄な人型スタンドが発現した。

957エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/07/13(水) 05:11:14
>>956
「有難う『アテ』は少しあるさ、そちらも健闘を浜岡婦人。
 ナツメグ氏も到着か。あと菊川氏、閉鎖の結果として
 鐘楼は鳴らなくなって構わないだろうか?」

礼を返し菊川の答えを聞いてから『F・O・Q』右手『発熱』の指と
左手に持たせた『USB電熱ライター』で脛あたりから出血部分まで
抉り気味に焼き潰す。
三日も放置すると足の壊死の心配もあるだろうが今日生きていれば
血管再生の手術も受けられる。
痛みはあるがへこたれぬ、『戦場』を避け大回りに走って
チャペル奥にある左の扉を目指す、これで最悪右手側の
「司祭室」の菊川は巻き込まないだろう。

「ウィル君、高遠君、井上氏、しばらく『別行動』だが
『護衛』を潰してまた戻る」

958ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/07/14(木) 21:16:48
>>955

「・・・・・反応なし ね」
「となると物理的な仕掛けも考慮しようかしら」

しかし武器や爆薬が仕掛けられていれば、恐らく菊川が気付くはずだ。
それ以外の戦力とは何なのか。
だがそもそも、それを使わせるほどにまずは『ルンクス』を追い詰めなければその意味もない。

「行きましょう ミス・ハマオカ」

各々襲いかかるのでは、当然各個撃破されてしまうだろう。
現在相対しているイノウエ、そして新たに現れたナツメグと共に攻撃に転じる。
エイノーの容態も気にかかるが、『ヴェノム&ファイア』は仲間を守るのには向いていない。
ならば先に、ルンクスを仕留める。

自身の『スタンドアレルゲン』を解除、そして『体液アレルゲン』を針弾として装填。
浜岡と共にルンクスへと接近、射程内に入り次第、胴体目掛けて撃つ。
『神速』の弾丸、それをさばけるスピードは『エンジェルズ・ラダー』にはあるか?

959井上正『ハッピー・オルガン』:2016/07/15(金) 10:36:55
>>955
【チィ〜…】

クソ人間ごときに攻めあぐねるのは屈辱だ、だが、理屈でなく本能で分かる。ただの突撃は更なる屈辱を味わうだけだ。



だが…

我慢なんてできるワケねぇ

ズドンッ!

『ハッピー・オルガン』は床に降り立つ、井上を呼び寄せ、『装備』する。『井上ハンマー』だ。
井上とはここでお別れになるかもしれないな、と思うと、逆に少し笑えた。
ゆっくり接近する、ふつうに歩くスピードだ、投擲物なら『盾』で防げる

960高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/07/16(土) 00:58:04
>>956
「侍らせるどころか、お楽しみ中だったみたいよ」

エイノー先生の無事を意識の端で祈りつつ
ナツメグが状況に気づいていないわけではない……と思うが、一応。


さて『女』もこちらを敵対的な存在と認識したようだ。
高遠に外国語は使えないし、シンガポールの公用言語も知らない。
交渉の余地は皆無と見ていい。つまり物理的に何とかしなければならないと。

今この場から遠距離攻撃……ルンクスのスタンドがある。
接近し攻撃……『体液』の存在を考えると可能なかぎり避けたい。
接近をまち攻撃……『ハピオル』が待つとは思えない。

いずれにせよ危ない橋のどまんなか。落ちるか渡り切るかだ。

(浜岡さん…保湿ソックスとかの類ってあります?)

小声をかけながらできるだけ物陰経由で接近を開始する。
ルンクスの投擲や、女はこちらに寄ってくる事を警戒しておきたい。
井上、ルンクス、女……それらとの距離はどれぐらいか、目測しつつ。

961『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/07/19(火) 12:52:52
>>957(エイノー)

(──新郎新婦は困るかもだけど、ぼくは大丈夫)

菊川の返答を耳にしながら、
エイノーは『フィストフル』が奪った能力を、自らに行使する。


        ドジュウ! ォ オオオオオ・・・・!

高温で焼き潰された脛が、
『焼肉』めいた白煙と臭い、そして激痛を立ち昇らせる。
虫のように感じた異物がどうなったか、
激痛のさ中では感じ取れないが、少なくとも出血は止まった。

浜岡:
「元は血液。なら『蒸発』させればいい。
 おまえさん、やるじゃないか。エイノー」
                                    ダッ
エイノーは左の扉に向かって走り出す。
全速力は当然出ないが、まだ動ける。戦える。

逆に目前の扉から、ずいと一歩進み出た
『ナツメグ』の広い背中の後方を抜けた時、

「──『揺らす』ぜ。足元に気をつけなぁ」

肥満体が、ぼそりと声をかけてきた。
木製の扉のノブは、手の届く距離だ。

>>958(ウィル)
浜岡:
「ああ。けど、無理して撃つんじゃないよ?
 味方も手数も、こっちのが多いんだからね」

【護り屋】の背中から『2m』を維持しつつ、ウィルは壁際を祭壇側へ急ぐ。
進みながら、『アレルギー』を解除し、『体液アレルギー』に弾丸を変えた。

ここまで大回りしていた為、さして距離は詰まっていない。
壁際から射程距離『8m』に至るには、ほぼ右奥の扉付近まで近づく必要がある。
椅子の間から飛び出した井上が、『ハッピー・オルガン』の手に収まるのを横目に、
ウィルと浜岡はじりじりと急ぐ──
扉まで『3m』。ルンクスまで『10m』の位置に到達したその時、

                     ダ ッ

スイッチを押したように、ルンクスの『花嫁』が飛び出した。
動物のようにしなやかな動きだが、人間以上のものではない。(スC)
半裸の肌に、濡れ光る汗。
目標は浜岡、その背後に守られたウィルのようだが──!?

浜岡:
「・・・・あたしに任せな、ウィル」
                          ズ ギャン!

962『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/07/19(火) 12:53:14
>>959(井上)

ズドンッ!

床に降り立ち、右手を掲げる。
安全地帯から飛び出してきた井上が、
サーカスの軽業師のように跳躍し、
直立した姿勢で広げた手の中に納まった──名付けて『井上ハンマー』。
その異形を目前にした、ルンクスが口笛を鳴らす。

「『ジニ』は数え切れないほど見たが、
 自分の本体を道具にする外道は初めてだゼ。
 そのイカレぶり・・・・『オレ好み』ダ」

         ザッ  ザッ

ルンクスとそのスタンド。
一挙一動を警戒しながら、『ハッピー・オルガン』は歩を進める。
敵は構えこそ取っているが、動きはない。
『得物』がある分、先に間合いに入ったのは『ハッピー・オルガン』だ。
こちらの武器が届き、敵の拳足が届かぬ距離──
左の視界の端からは、ナツメグも接近中だ。
間合いの理に加え、数の理も追いつく算段となる。

だが・・・・依然として
ルンクスの顔に張り付く余裕は色褪せない。

        デビル
「だがなァ、『悪魔』。
 『相方』は大事にするもンだぜ?オレのようになァ」

ルンクスの言葉は、今しも右方向に駈け出した
『花嫁』の女に向けられたものだろうか?それとも──

>>960(高遠)
(原作(三部)に準じて、言語は共通。
 女とも会話は可能、とする)

ナツメグ:
「そいつはいよいよ、ゴキゲンじゃねーか」

言って、ナツメグが動き出す。
ルンクス、『ハッピー・オルガン』、そしてナツメグ。
祭壇前はさながら『怪獣総進撃』の様相だ。

浜岡に尋ねようとしたが、
すでに護衛対象のウィルが壁際についている。
距離は7mほど。小声では届かず、届いても対処は難しいだろう。

脚を焼き、駈け出したエイノーを追う形で、
高遠も祭壇前へと前進を再開した。

物陰に隠れながらの為、防御を考えないエイノーや、
元より距離の近いナツメグには追いつかない。
その分、状況の把握は容易だ──現時点での状況は、以下の通り。
高遠からルンクスまで、直線にして『9m』の距離だ。


チャペル内地図:

????????■■■■■■????????
???????■□□□□□□■???????
??????■■□□□□□□■■??????
■■扉■■■■□□□祭壇□□□■■■■扉■■
■□エ.□□□ナ□□□ハ□□□□□□□□□□■
■□□□□□□□□□□□□□□女□□□浜□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓ウ■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
扉□〓〓〓□〓〓〓〓□□高□〓〓□〓〓〓□扉
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■

□:約1m×1m ■:壁 〓:椅子
祭壇:ルンクスが座っている
女:花嫁の女

ハ:『ハッピー・オルガン』&井上
エ:エイノー 高:高遠 ウ:ウィル 
浜:浜岡 ナ:ナツメグ

963エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/07/20(水) 03:40:37
>>961-962
扉を開けて迅速に閉め床を確認する。
何もなければそれで良いが『赤いカーペット』が
確認できたなら『発熱』『送風』最大出力で叩きつける。
自分の体も『異変』がなければ良いが『血管を動く何か』は
焼く必要があるだろう。

まあ『F・O・Q』が語りかけてきたとかでなければ『技名』は
言わない事にしようと思った。
それできまるセンスがあれば良いが自分には向いてない。

964ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/07/20(水) 22:33:24
>>961

「気を付けてね ミス・ハマオカ」
「あなたの能力ならば相性は良いと思うけれど・・・それでも『液体』というのは防ぎ辛いわ」

仕事柄、戦闘にも慣れている浜岡ならば百も承知だろうが、一応付け加える。
足を止め、念のため銃口は『女』へと向けておく。
武装もないただの一般女性など、『スタンド使い』相手には時間稼ぎにもならない。
それを踏まえて、彼女をけしかけたということは、何かあると見て良いだろう。
また浜岡と女が接触する前に、ちらりと周囲や仲間の様子を見ておく。
壁が背にあるこの状況、周囲の様子を確認するにはうってつけだ。

965井上正『ハッピー・オルガン』:2016/07/21(木) 00:43:58
>>962
【ンン〜〜〜 まずコッチィ〜】

ヴォッ

ルンクスから目を離さないまま、井上を『女』へと投げつける、投げられた井上は空中で反転し、脚を突き出して『跳び蹴り』のような形になる。狙いは首、一撃で命を刈り取る。パス精AAA

【『未知』ってのがよォ〜 嫌いなんだよなァ〜 お前はパワーもスピードもあるゥ〜 でもそれだけじゃあないよなァ〜 当然なァ〜
ゆっくり行くぜェ〜 別に急ぎじゃねェしよォ〜】

この間合いなら直接攻撃は届かない、投擲でも回避が間に合う。
戦闘において重要なのは、相手のやりたいことをさせないことだ。それがどんなに些細な事でもな。

966高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/07/21(木) 23:39:46
>>962
遠距離攻撃の手段を用意できるのはルンクスの方だろうが
まずは女。次にルンクスか。

椅子の群れを右手側に抜けて通路から女の元へ向かう。姿勢は依然低め。
目線はルンクスとハピオルの挙動に向けて椅子間からだ。
ついでに、すぐさま『クレモンティーヌ』発現出来るよう、構えをしておきたい

……しかし、先ほどの我々とルンクスのやり取り、女は耳に入っているのだろうか。

ハピオルの攻撃は瞬時に命を奪い得る凶悪なものだろう。
女に『攻撃され、死亡する事を条件に発動する才能』や
大事にする。を体現する何かを、ルンクスが埋め込んでいないことを祈りたいところだ。

967『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/07/22(金) 23:20:25
>>963(エイノー)

           ギイィ────ッ

エイノーは、古めかしい扉を勢いよく開ける。

その先には、幅『1m』ばかりの細い廊下が続いていた。
数歩進んだ先ですぐ左に、続いて右に折れて、北へと進むのが、
扉の手前からも見て取れる。
廊下の左手には複数の窓が並び、
穏やかな朝の光が差し込んでいる──まるで別の世界のようだ。

すぐさま確認した床に、異常はない。
ワックス仕立ての、よく磨かれた木製の床だ。
足の異常は、痛みのせいでよくわからないが、
少なくとも体内で、何かが蠢いている感覚はない・・・・
脚はまだ動く。今は前に進むのみだ。

>>964(ウィル)
周囲に視野を広げ、仲間を確認するウィル。
エイノーは左の扉に消え、ナツメグは祭壇に向かっている。
ルンクスとそのスタンドは、祭壇上から
井上を武器のように構えた『ハッピー・オルガン』と対峙。
椅子の陰なのか、高遠の姿は、ここからは見えない。

浜岡:
「ああ、わかってるさ。
 おまえさんには、滴の一滴も飛ばさせやしない」

                    バ サァッ !!

自信に満ちた声音と同時に、
『ウィンター・ブランケット』の構えた毛布が、投じられた。
それは『投網』のように空中で広がると、
突進してきた女を頭から包み込むなり、
一端を握ったスタンドの巧みな手捌きによって、
みるみる捻りを加えられ、完全に女を閉じ込めた。

念のため、銃の照準は女に向けてはいたが、
無事、杞憂に終わったようだ。
毛布の内側で女が暴れているのが見て取れるが、
『破壊不能』という『ウィンター・ブランケット』を破るのは、
人ならずとも、誰にも『不可能』だろう。

「──っと」
                       グイッ

突如、飛来した井上に気付いて、
浜岡が毛布を引っ張り、攻撃の範囲から遠ざける。

勢い余った井上は、飛び蹴りの態勢のまま、
ウィルのいる壁際へと突っ込んでくる──幸い、直撃のコースではない。

「あんたの流儀は邪魔しないがね。
 あたしの手の届く範囲で、無闇な殺しは──」

目前の『ハッピー・オルガン』に息まく浜岡だが、
その言葉が、途中で途切れる。
浜岡の視線の先を追ったウィルは、絶句した。

ルンクスを相手取る『ハッピー・オルガン』──
その足元の不浄な『水たまり』から、手が伸びたのだ。
色白で細い、女性の両腕が。
その数倍も太い、幻影の両腕を伴って。

                                     「──まさか」

床から僅かに浮いた『ハッピー・オルガン』の両足首を、
水面から斜めに生えたスタンドの手が──

                 ガシィ!!
                                   ──『掴んだ』。

968『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/07/22(金) 23:20:38
>>965(井上)

ヴォッ

無造作に、井上を右方向に投じた。
井上の『目』を使って女の位置を把握し、空中で飛び蹴りの態勢を取らせる。

──だが、浜岡の対応が、一瞬早かった。
『ハッピー・オルガン』に伍する巨体のスタンドが、
『投網』のように構えた『毛布』を投げ、女を絡め取ったのだ。

すでに女の首に照準を定めていた井上から、
毛布を捌いて女を逃がす周到ぶりだった。
標的を失った井上は、そのまま西壁へと突っ込んでいく。

──その時、だ。  
                          ド  ン  !

ルンクスのスタンド──
『エンジェルズ・ラダー』が、一歩前に出た。
武器の間合いから、拳の間合いに踏み入れる一歩。
投擲の隙を狙った、絶妙の運足。

しかし、『ハッピー・オルガン』とて、それは予想している。
投擲はすれど、視線はルンクスから切っていない。
投擲の隙が、前進の隙で相殺される以上、
対応は五分──攻防は無論、回避も十分間に合う。

──はず、だった。
                     ガ シィ!

その両足首を握りしめる、強烈な『握力』。
ルンクスの『エンジェルズ・ラダー』ではない。
馬面人身のそれは、両手を構え、今しも拳の『ラッシュ』を発射する。

「──いいや、急いでもらうゼ。
 『相棒』を手放したおまえは、ここで『オシマイ』だ」


        ゴ ア !
                 ドシュ バ バ バ バ !!!
                                      (パスAA)

>>966(高遠)
椅子の間を西方向に抜け、高遠はウィルらの方向へ向かう。
椅子の間は狭く、踊れる空間がない。
ここでは『クレモンティーヌ』の発現は難しいだろう。
『無敵の踊り手』には、最低限の『面積』が必要なのだ。

姿勢を低く取り、ルンクスから視線を切らさない為、移動は遅い。
その間にも、状況は変化していく。
高遠に見える状況は、以下の通りだ。

浜岡が毛布を使って、女を絡めとり、拿捕した。
『ハッピー・オルガン』が井上を女に投げるも、
浜岡がそれを避け、奇襲は空振りとなった。
その『ハッピー・オルガン』に、『エンジェルズ・ラダー』が詰め寄り、
ラッシュを放った。

この時点で、高遠は椅子の切れ目、
南北に伸びる通路へと出た。壁までは後、『4m』。
直接北に向かうなら、『7m』ばかりで、北壁に到達する。

969ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/07/24(日) 00:15:23
>>967

「・・・・・お見事ね」

まるで訓練を積んだ警察官のように、一瞬にして女の身柄を拘束して見せた。
流石は『守り屋』を名乗るだけはある、命を奪わずに無力化する、あまりに鮮やかな手際だ。

そこへと、投擲された井上。『ハッピー・オルガン』にとっては本体も武器同然ということか。
とは言え、流石に本体が死んではどうしようもないので、そこは考慮しているだろうが…。

「ごめんなさいね」

申し訳ないけれど、とりあえず井上は回避しておく。
『ハッピー・オルガン』の膂力で放られたものを受け止める気にはなれない。
この期に乗じて、『ハッピー・オルガン』と共にルンクスへと詰め寄り─────。

『┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨』

「『足元』よッ!『ハッピー・オルガン』ッ!」

「そんなバカな・・・!先ほどまでは『嫁』でも『スタンド使い』でもなかったのにッ!」

能力を『時間差発動』させたのか?どちらにしろ、これで完全に彼女は『敵』となる。

「ミス・ハマオカ!彼女は今の内に仕留めるべきよッ!」

浜岡に進言し、即座に『再起不能』にさせることを勧める。
『ウィンター・ブランケット』のパワーなら、そのまま壁や床に叩き付ければ造作もあるまい。
今の所、水たまりから抜け出しているのは腕の部分だけだ。
同時に前進し、『体液アレルゲン』を『ハッピー・オルガン』の足元に向けて撃つ。
射程外ならば、浜岡に頼み毛布の隙間から、『体液アレルゲン』を中の女性に向けて撃つ。
他人の体液にも、外に出た自分の体液にも反応するアレルギー針。
水たまりから手を出している腕やスタンドには、当然効くだろう。

970井上正『ハッピー・オルガン』:2016/07/24(日) 03:23:00
>>968
【…何か勘違いしているようだがァ アレは『道具』だァ 道具の使い方は俺が一番よく知ってんだよォ〜
一つ聞くがァ〜…その『行動』でイイんだなァ〜? 全力の攻撃でなァ〜〜〜ッ!?】

『ハッピー・オルガン』は膝を折ってしゃがみ、全力で『防御』する。
しゃがんだ分、防御すべき面積が減る、確かどこぞの波紋戦士が、このような防御法をしていたな。
ラッシュとは、瞬く間に大量の券打を見舞う攻撃だが、『同時』に受ける攻撃は実は『2発』だけだ。
腕が2本しかない以上、これは絶対に覆らない。
拳の雨を、弾き、いなし、やりすごす。パス精AAA
右手一本分のハンデはあるが、2本の腕の動きに集中し、防御に徹すれば、致命傷は免れる。

↓ここから井上のターン↓

井上は飛んでいく、必殺の蹴りを躱され、壁に向かってまっしぐら。
距離と加速からして、致命傷にはならないことを安堵しつつ、己に待ち受ける運命、即ち絶望を、身体全体で感じ取った。

ビキィ

まず脚

ビキキッ

腕、胸、腹、首、肉体のすべての筋肉が、逞しく隆起し次の『一手』を示唆する。

「ウソだろ」

井上は壁に『着地』し、全力の跳躍で『反射』する! 肉体は最大限に酷使、この数秒だけ、井上は超人的な身体能力を手に入れる。
同時に井上は気付く、『行動の操作』がされていない。直感的に、窮地に立たされたのだと理解する。
『悪魔』がくたばったところで、俺はなんともない、新しい人生を始められる。それは喜ばしいことだ。
だが、意に反して、ポケットの中のナイフを握りしめていた。

「ううううううおおおおおおあああああああああ!!!!!」

飛ぶ井上は、ルンクスへ向けてナイフを投げつける! 肉体酷使パス精BBC
攻撃に全力を出している今だからこそ、この何の変哲もないナイフが生きる。
ナイフを防御しようとすれば、攻撃は続けられない、そこには決定的な隙が生まれるだろう。

971高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/07/25(月) 21:55:20
>>968
(いけない、硬直してる場合じゃなかった…)

警戒するあまり出遅れる、悪い癖が出た。

『無敵』の無い踊り手はただの的だ。

空中で発現することも考えはしたが、ぶっつけで試す度胸はないし
眼前の光景を、自分の動きを邪魔しない程度だけ見ておいて北へ、踊れる箇所まで走る。

972エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/07/30(土) 15:40:29
>>967-968
足元に見てわかる異変がなければ
急いで中央の階段に駆け込み
全速で上りつつ『F・O・Q』に
ハンカチから『可塑性』カートリッジを
作らせる。
『足元』に不安はあるが『待ち伏せ』
『迎撃』以上の脅威ではないと割り切る他ない。

973『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/08/01(月) 10:56:05
>>969(ウィル)
浜岡の手腕に賛辞を贈るウィル。
だが、事態は予想外の方向へ──急転直下に動いていた。

鋭く『ハッピー・オルガン』に警告し、
浜岡の脇をすり抜け、前に出る。

「────!!」
                ブンッ
                          ガシャ!
浜岡のスタンドの巨大な腕が、
女を包んだ毛布を天井に投げ上げ、シャンデリアに引っかける。
『再起不能』にはしないのかと疑念が湧くも、
ウィルはとにかく浜岡の脇を抜け、前に出た──
ルンクスまでの距離、『8m』。
『ハッピー・オルガン』を掴んだ謎の腕も射程距離内。
女の細腕を狙うのは困難だが、巨大なスタンドの腕はまだしもましだ。

だが──それでも、遅い。
とてつもないスピードの攻防はすでに始まっており、
『ハッピー・オルガン』は罠にはまった後だ。
身を沈め、亀のように防御を固めて凌いでいるが、

                              バッキィィン!

『ファイア』で狙いを定めるより早く、
『エンジェルズ・ラダー』の剛腕が、『ハピオル』の右ガードを跳ね上げた。

       ゴ! グゥウン !

壁を蹴った井上が、ウィルを背後から飛び越え、殺到する。
だが、それでさえも──『遅い』。
ガードの外れた刹那、その隙間に『馬面』のスタンドの拳が滑り込む──


              ズ ズズッ
                            ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
──その時、突如、地面が揺れた。

椅子が前後に踊り、シャンデリアが揺れ、ウィルはたたらを踏む。
謎の腕に狙いを定めた『ファイア』の照準はブレてしまったが、
ウィルは見た──突然の地震に水たまりが波立った瞬間、
そこから生えて見えた腕が、掻き消えるのを。

「違う・・・・
 その女のスタンドじゃないのさ、ウィル」

改めてウィルの護りに立つ『ウィンター・ブランケット』の剛腕。
消えた細腕に伴っていた、スタンドの巨腕。

ウィルは気付く──『同じ』だ。
『ハッピー・オルガン』を襲った腕は、
『ウィンター・ブランケット』の腕に酷似……いや、『同じもの』ではないか?

>>970(井上)
                    ──バッ!

膝を折り、体の表面積を減らした状態で、
『ハッピー・オルガン』は完全防御の構えを取る。

        ド ゴゴゴゴゴゴ────ッ!!!

次の瞬間、爆撃のようなラッシュが着弾した。
腕が二本とは思えぬほどの量、そして破壊力。
受ける腕と脛が痺れ、痛みを感じるほど、その威力は強烈だ。
足を止められた今の状態では、
完全防御の姿勢を取らなければ、被弾は確実だったろう。

そして、防御は両腕の使用を余儀なくされる。
この敵のスペックは、完全に『ハッピー・オルガン』と五分だ。
足を封じられた状態で、二本の腕の攻撃を片腕で防ぐなど、
道理として『不可能』──本能が両腕を使ってしまった。

  ゴ ガ ! ガガガガガガ!!

「んっん〜〜?
 なかなかやるじゃあないねェ〜〜〜!
 だが、その右腕!」
                              バッキィィン!

『エンジェルズ・ラダー』の剛腕が、『ハピオル』の右ガードを跳ね上げた。
『マリア像』の能力による弱体化を、いち早く見抜かれている!

「がら空きの左に、『スマッアァ ァ────シュ』!」

無防備となった左頬に、突き上げられた拳が迫る。
これを避けても、右の返しが追撃してくるのは明らかだ。
ラッシュの勢いに呑まれる──
                          メキ! ビキ
加えて、両足を封じる手。
『ハッピー・オルガン』でなければ、とっくに足首がへし折れているほどの膂力だ。
ルンクスの攻撃を捌きながら振りほどく余裕は『ない』。

       ゴ! グゥウン !

壁を蹴った井上が、ナイフを手に反射してくる。
だが、それでさえ──間に合わない。
ルンクス本体は、奥まった部屋の祭壇に座したまま。
真横からナイフを投じても、狙えるのは『エンジェルズ・ラダー』。
通常物質は効果がない──
ルンクスを狙う為に必要な角度を得るには、
わずかに『コンマ数秒』が──決定的に『足りていない』。

              ズ ズズッ
                            ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

──その時、突如、地面が揺れた。
両足の圧迫感が、霧消する・・・・

974『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/08/01(月) 11:11:01
>>971(高遠)

        ダ ダダダッ

警戒を解き、まっしぐらに北に向かう高遠。
今度は祭壇前の状況が全て把握できる。
瞬時の攻防には間に合うべくもないが、
後少しで、ウィル、浜岡らと合流できそうだ。

>>972(エイノー)
通路の先を急ぐエイノー。
角を右折した先には、
左手に両開きの大扉、右に三つの扉が並んでいるのが見えた。
菊川の説明の通りならば、
手前から順に、告解室、鐘楼室、司祭室の順だ。

告解室の扉前を通過した、その時だった。

              ズ ズズッ
                            ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
──突如、地面が揺れた。
激痛に耐える足では踏ん張り切れず、
思わずエイノーは足を止める。
咄嗟に壁に手をつき、かろうじて体を支えた。

チャペル内では激しい戦いが始まったようだ。


アルメニアン教会内 地図:

■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■
■□□□エ.□□□□□□□□□□□□□□□□■
■□■■扉■■■■■扉■■■■■■扉■■□■
■□■□□□■□■□□□□■■□□□□■□■
■□■□□□■□■□□□□■■□□□□■□■
■□■□□□扉□■■■■■■■□□□□■□■
■□■□□□■■□□□□□□■□□□□■□■
■□□■■■■■□□□□□□■■■■■□□■
■■扉■■■■□□□祭壇□□□■■■■扉■■
■□□□□□ナ□□□ハ□□□□□□井.□ウ□■
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□浜□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓高〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
扉□〓〓〓□〓〓〓〓□□□□〓〓□〓〓〓□扉
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■

□:約1m×1m ■:壁 〓:椅子
祭壇:ルンクスが座っている

975ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/08/02(火) 22:08:20
>>973

ダメだ、間に合わない─────。
ルンクスの『エンジェルズ・ラダー』による拳が、『ハッピー・オルガン』に
叩き込まれる幻影を見た次の瞬間。

>              ズ ズズッ
                            ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

突如として起きた地震が、何故か水溜りに発生していた腕をかき消した。

「・・・・・これは一体・・・あなたの仕業なの?ミスター・キクカワ」

壁に寄りながら、ひっそりと訊ねる。
『建物操作』とはいえ、このような大それた真似もできるのだろうか?

「ミス・ハマオカ」「・・・あの腕のスタンドは 『ブランケット』に酷似していたけれど」
「あの液体は 近くにいるスタンドをコピーするとでもいうのかしら」

『ウィンター・ブランケット』に守られながらも、銃口は今度はルンクスに向けておく。
スタンドによる拘束がなくなった今の内に、『ハッピー・オルガン』は下がれるだろう。

976エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/08/02(火) 23:44:55
>>973-974
ここまで来て迷う余地はない、
這いながら起きる形で中央の扉、
鐘楼室にある階段を最速で目指す。
告解室から『伏兵』の可能性は
今回は除外する。
ウィルの探知からも菊川の知覚からも
逃れうる可能性は低いだろう。

977高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/08/03(水) 19:04:08
>>974
走って……踊っていられる状況であれば
左側、最前列の椅子そばに到着次第、『クレモンティーヌ』を発現。

出だしが最も勢いのある曲と共に、椅子を蹴り割り、祭壇へフッ飛ばす。 破ス精ABB


『ハッピー・オルガン』の腕を掴んでいた『手』
敵対的なモノであることは間違いないし、
それを止めたであろう揺れは恐らくこちらの勢力のもの……それはいい。

では、『手』は?

想定されるのは『ルンクス』『外の敵』『その他』。


……その他で一番あってほしくない事がある

『女を気絶させなかった事』
【見えた『ウィンター・ブランケット』と同じ手】

もしそうなのであれば『最悪』だ。

「浜岡さん……まさか……ルンクスの能力に……」
                            やられたんですか。

感情が拒否する。だが訊かねばならない。

バカな事言うんじゃないよぉと笑い飛ばし
                     外れてくれていることを祈って。

978井上正『ハッピー・オルガン』:2016/08/04(木) 01:09:25
>>973
【ク・ソ・がァ〜〜〜〜〜ッ!!】

脚を拘束する手がなくなった瞬間、後方へ跳躍する。
『スタンド』の破損は肉体の損傷とは異なる。時間経過による回復の見込みはあるか?

井上は地面に足を着け急ブレーキ。手近な椅子へと転がり込んで身を隠す。声帯を操作し、大声量で叫ぶ!

「撃て! 早く撃て! 殺せッ!!」

誰か一人くらい銃は持っているだろう、さっきの黒服が持っていたしな。
誰を撃つか、それは持ってるヤツが考えろ。

979『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/08/13(土) 02:41:01
>>975(ウィル)

    ゴ  ゴ  ゴ  ゴ ゴ  ・ ・ ・ ・

 
教会を揺るがす地震に耐えながら、
寄り添った壁に耳を寄せ、菊川に尋ねるウィル。

謎の手の束縛を逃れ、
『ハッピー・オルガン』は跳ね飛ぶように後方に距離を取った。
井上も身を翻し、かなり強引に椅子群に飛び込み、身を隠す。

(──ぼくじゃないよ。
 ぼくの『ジ・ユーズド』が動かせるのは、本来の可動範囲までさ)

(今、教会を動かしてるのは──『筋肉』。
 アルメニアン教会の床下に、ナツメグが『肉詰め』をしたんだ。
 教会自身を壊すような使い方は出来ないけど、『揺らす』だけでもご覧の通り。
 『地の利』を一方的に奪う、【殺し屋】『ナツメグ』お得意の戦術さ)

そのナツメグは、巨体もあってか、地震の影響を受けた様子はない。
だが、この機に乗じてルンクスを攻撃しようともしない──
その目は、謎の手が消えた揺れる水面を、食い入るように見つめたままだ。

地震は始まりと同様、唐突に終息した。
時間にして数秒──
一番の変化は、轟音とともに、祭壇が北方向に倒れたことだ。

「チッ・・・・なかなかいい座り心地だったのにヨ」

              ザ ザッ 

突発的な地震にすら焦りを見せず、
ルンクスが両の足で、揺れの収まった床に降り立った。
その胸に照準を狙い定めるウィル──

「撃て! 早く撃て! 殺せッ!!」

井上が叫ぶ声が聞こえる。
だが、『エンジェルス・ラダー』がその間に立っている。
ルンクスからは斜めの位置、構えも緩やかなものだが、
隙があるようには見えない──左右と前方に敵を迎えた、今でさえも。

浜岡:
「・・・・いいや。
 あれはただの水たまりさ、ウィル」

「だが、『偽物』を作り出す鏡なら、あるんだよ。
 『バートリーの鏡』──
 『ドッペルゲンガー』を生み出す、呪いの鏡さ」

「あたしは・・・・
 随分と昔に、そいつを覗いちまってね」

                ス

波紋の収まった水たまりから、再び、女の指先が現れる。
今度は手に留まず、腕が、体が──姿を現す。

>>977(高遠)
通路の幅でも、かろうじて回転は可能だ。
だが、この『揺れ』・・・・地震は、『踊り』の天敵だ。
障害物以上に動きを阻害されてしまう。

かろうじて椅子の最前列に到達するも、
慌てて椅子に捕まり、揺れをこらえざるを得ない・・・・当然、スタンド発現は『不可能』だ。

地震は始まりと同様、唐突に終息した。
時間にして数秒──
高遠はそこで、浜岡に疑問を投げかける。

浜岡:
「安心しな、高遠。
 あたしゃ、そこまで間抜けじゃないさ。
 女はもちろん、体液の一滴だって触れちゃいない。
 あんたも十分に用心おしよ」

逆に自分の心配をされてしまうほどだが、
浜岡の様子は優れない。
ナツメグも浜岡も、降り立ったルンクスすらおざなりのまま、
その目は水面に向けられたままだ。

そして──高遠もまた、
ウィルの聞いた浜岡の言葉を聞く。
『バートリーの鏡』とは、一体何なのか?
そして、水面から現れた人物とは──?

980『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/08/13(土) 03:06:43
>>978(井上)

              ──ヒュ バ!!

超人的な反射神経で、後方に距離を取る。
地震はスタンドには、そこまでの影響を及ぼさない。
逆にルンクスの座った祭壇が北方向に倒れ始め、
『馬面』の追撃を阻んだ──脱出成功だ。


井上は身を翻し、床に足を伸ばすも、
流石に急ブレーキには無理がある・・・・
床に触れ、転倒した勢いのまま、西側の椅子群に突っ込んだ。
結果的には狙った通りだが、態勢を取り戻すのに時間がかかりそうだ。


                   ズ ズウゥン・・・!

『ハッピー・オルガン』から『10m』前で、
ルンクスが祭壇から降り立った。
足首に痛みはあるが、稼働に影響はないだろう。
経験的には、『ハッピー・オルガン』の怪我は自然治癒する。
だが、その治りは人間より多少早い程度でしかない。
戦いの場で『治癒』を期待するのは、『不可能』だ。

         ズ ズ ・・・・

揺れは急速に収まったが、ルンクスの左に詰めたナツメグは、
何故か攻撃しない──その目は、前方の水たまりを凝視している。

果たしてその理由が、次の瞬間わかった。

揺れの収まった水面から、再び女の指が生えたのだ。
そして──

                   ゴ ゴ ゴ        ゴ ゴ ゴ


>ウィル、高遠、『ハッピー・オルガン』

                ス    ゥ ン

衆目を集める水面から、再び現れた、女の手指。
続くは、白磁の輝きを帯びた長い腕。
夜の嵐にの如く乱れたストレートの長髪。
蠱惑的な笑みを浮かべた横顔。大胆に開いた胸元。
彫刻を思わせる輪郭を描き出した細腰の肢体──


                   ゴ ゴ ゴ        ゴ ゴ ゴ


年の頃は二十歳前後。
背は高くないが、漆黒のボディースーツを着たその黒髪の女性は、
一目見て、常人ではないことが見て取れた。

この女は──『危険』だ。
抜き身の刃や銃口と同種の畏怖が、その佇まいから伝わってくる。


「見損なったぜ──オフクロ」

黒髪の女に、まずつぶやいたのは、ナツメグだ。

きゅり、と首だけ捻ると、
女はナツメグを見つめ──笑みを浮かべる。


                        「久しぶりだねえ・・・・『ナツエ』」


>>976(エイノー)

                ズ ズズズ ・・・・

最速で前に進むエイノーだが、
この揺れでは、足取りはおぼつかない。

だが幸い、地震はものの数秒で収まった。
エイノーは告解室の前を通過し、鐘楼室の扉を開ける。
そこは、ちっぽけならせん階段があるだけの部屋だ。
鉄柵に囲まれた階段は真上に伸び、鐘楼へと続いている。

『ラッパ』の音色が、ひときわ大きく響き渡った。
間違いない──菊川の情報通り、
鐘楼への出口は扉の類で塞がれてはいない。
よく通る音が、何よりの証明だ──

981エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/08/13(土) 14:15:49
>>979-980
菊川の依頼のためポケットティッシュ1枚から
『可塑性』カートリッジを制作、しかる後
手すりがあればつたうように、なければ低い姿勢で
手もついて階段をなるべく早く昇る。
鐘楼に着くまでは安全第一、格好を気にしている
場合でもないだろう。

982ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/08/14(日) 19:51:53
>>979-980

「・・・・・恐ろしい力ね」「それなら例え敵が無数の飛び道具を持っていても なんの問題もないもの」

仕込みが必要とはいえ、一方的に自分に有利な環境を作り出す。
今回は『ナツメグ』が敵でなかったことを幸運に思える。これでは狙いを定めることなどできやしなかったろう。

>「撃て! 早く撃て! 殺せッ!!」

「威嚇程度にはなるかしら?」

井上の声に頷き、ひとまずは『ファイア』を『エンジェルズ・ラダー』に撃つ。
パワーは少なくとも『ラヴ・ランゲージ』と同等。ならばスピードはどうだ?
ひとまずは小手調べだ。

また、隣のハマオカの言葉にも質問する。

「バートリー?『血の伯爵夫人』のことかしら?」「・・・ただの水溜りとその『呪いの鏡』になんらかの関係があるの?」

そしてその水溜まりから出でてくるのは、あまりに美しい黒髪の女性。
しかし彼女が纏う雰囲気は、まるで息を潜めた猛獣のようなそれだ。

「・・・・・アレがあなたの若かりし頃というわけね ミス・ハマオカ」

『ナツメグ』のオフクロ発言も気になるが、それは一旦置いておく。
重要なのは、あのヤング・ハマオカはどうやれば消すことができるのか、だ。

983高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/08/15(月) 22:48:46
>>979-980
収まった……

今のは、恐らくハピオルを『ルンクス』から逃がすためのものか。

こちらが行動中であったら確実に強制解除されていただろうことを考えると
早めに状況を知れてよかったと見るべきか。

そして、現れる「その他」であった『何者か』

「年月ってスゴ……あぁいや」

偽物ってことは、この纏う雰囲気をさして
『浜岡さんにもそんな時代があった』というようなものでもなさそうだ。
外見は……多分『ああ』だったんだろうけど。

つまり、能力も

「『ウィンター・ブランケット』が敵に回る…んですね」

浜岡さんが敵に支配され、こちらの数を減らされながら
相手の数が増える、という最悪の予想よりはよかった。
しかしそれでも、こちらは減らなくとも相手は増えたという準最悪であることに変わりはない。

あの汚い水たまりの中から平然と出てきたってことは、そういうことだ。
多分鏡的な物から姿を出せるんだろう。

というか、この口ぶり的に『ナツメグ』の母は
あの偽物なのだろうか。それとも……と浜岡を思い浮かべる。

それはそれとして、立ち上がり今度こそ構えを取る。
発現した直後に椅子を蹴り飛ばせる様に立ち位置を調整。

・今水たまり及び『偽物』との距離はどの程度か。
・『偽物』の体は、水たまりの物と思われる『濡れ』がある?

984井上正『ハッピー・オルガン』:2016/08/18(木) 01:59:25
>>980
【……】

現在、右腕以外は問題なく動く。井上も多少動かしたが、主要な筋肉や血管、関節に問題はない。
敵のパワーとスピードはこちらと同等、腕一本ロクに動かないので、正面からの殴り合いは不利だ。
やはり『道具』が要る。

井上を最速でこちらまで呼び戻す。『ハッピー・オルガン』はその場から動かない。

「ここまで来て内輪揉めか? いい趣味だな」

985『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/08/22(月) 03:01:34
>>981(エイノー)

   シュパ! ──ドシュン!

ティッシュを抜き取り、その一枚から『可塑性』を抜き取った。
新たな『カートリッジ』を手に、エイノーはらせん階段を登り出す。
鳥かごのような構造の階段には手すりがあり、
激痛を通り越し、なかば麻痺し始めたエイノーの足を補助してくれる。


      カン カン カン カン

頭上から降り注ぐ日の光を仰ぎ見ると、
頭上に大きな青銅の鐘が垂れているのが見えた。
鐘からは金属製の長い棒が鐘楼室まで下がっており、
階段を登らずとも、鐘を鳴らせる構造になっている。

だが、今、耳を聾しているのは鐘の音ではない。

 
           パ! ドパァア ──プ

空気を震わせるほどの音量──それは、ラッパの音色。
エイノーの想像が正しければ、『終末』のそれだ。
響きの距離から察して、鐘楼のすぐ傍ではない。


              カン カン カン カン

エイノーの手が、鐘楼に触れる距離まで来た。
鐘楼の周囲は正方形の小部屋で、四方に人が通れるほどの窓がある。
どれも扉の類はなく、開けっ放しの造りだ。
後一歩、上に出れば、その間から、外界の状況も見て取れるはず──

>>982(ウィル)

『フランキー・アヴァロン』の能力の一端に嘆息する。
射撃のみならず、格闘戦でも任意の地震は強力だろう。
足場という条件は、あらゆる戦いにおいて前提とされるのだ。
それを支配する『肉詰め』の能力が味方なのは、
『地上最悪』と呼んでよい敵を前に、心強いとしか言いようがない。

   ──シャキ!

井上の声を受け、ウィルはルンクスの胸に照準を合わせた
『ファイア』の引き金を、無造作に引いた。

                   パスゥ!

大気を貫いた『長針弾』が、まっしぐらに黒人へと放たれる。
人であれば振り向くことすら許さぬ『超高速』。
銃弾を弾けるスタンドですら、
この『ファイア』の針には手を焼いている──
『エンジェルズ・ラダー』の試金石には十分だ。

            カッ キィィン!

果たして、次の刹那に『針弾』を弾き飛ばしたのは、
右手でも左手でもなく──左に傾けたスタンドの『角』だ。
本体同様、股間から喉元までもそり立つそれを、
必要最低限の速度で傾け、『針弾』の軌道を塞いだ。

「ん〜〜っ、
 ナカナカ刺激的な『前戯』じゃねーカ」

──絶妙の対応力とスピード、そして硬度。
初弾にして、ウィルは敵の戦闘力の小手調べに成功する。

浜岡:
「・・・・どっから説明したもんだろうねえ」

水たまりのから現れた美女から視線を外さず、
浜岡は嘆息する。

「『呪いの鏡』ってーのは、隠された本心を映し出して、
 そいつを備えたもう一人の自分を作り出すんだ。
 『深淵』とか呼ばれてるそいつは、
 見かけは鏡映しなんだが、中身は本物と真逆に近くなる。
 もっとも、本音の部分を含むんだから、偽物でもない。
 やっぱりもう一人の自分ってことになるさね」

「『深淵』は鏡の中の住人で、鏡と鏡は繋がってるらしい。
 現実との出入りには大きな鏡や水面が必要で、
 何であれ傍に鏡がなくなると、この世から追い出される。
 ・・・・それ以外は人間と同じさ。
 傷付けば血を流すし、誰でも倒すことが出来る」

「・・・・あたしと同じスタンド使いの『殺し屋』に勝てるなら、だがね。
 あいつのコードネームは『スイート・バイト』。
 自分で言うのもおこがましいが、裏世界じゃ知られた『殺し屋』の名さ。
 今はもう、あたしのじゃないけど・・・・ねぇ」

その『スイート・バイト』もまた、ナツメグと会話を始める。
会話を切り上げ、一気に二人を攻めるか、
それとも情報と事情の聴取を優先するか──選択肢は二つある。

986『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/08/22(月) 03:43:57
>>983(高遠)
ウィルに説明する浜岡の声は、高遠にも届く。
『呪いの鏡』の説明を信用するならば、
眼前に立つ存在は過去の浜岡の鏡像であり、
偽物というよりは、『影の精神を持つ浜岡』ということだろう。

高遠の問いに、浜岡はかすかに笑みを浮かべる。

「・・・・そういうこったね。
 ま、あんたはあたしのスタンドをよく知ってる。
 未知の能力を相手にするよりゃ、やりやすいだろ?
 もっとも、アレは『殺し屋』だった時代のあたしさ。
 『寝具』は全て『永眠』用に使ってくる。
 手加減だとか容赦だとか一切ない相手さ。用心おしよ」

母親はどちらか、と考えた時、ふと高遠は思い出す。
出立前に新妻から聞かされた、浜岡の子供の話を。
『ナツエ』──新妻は娘だと言ったが、
その名は、今、偽物が呼んだものと同じものだ。

ナツメグ:
「その名で呼ぶなつってんだろ〜が。
 オレは『ナツメグ』。そんな女みてーな名前は願い下げだ」

『スイート・バイト』
「夏の恵みで『夏恵』。
 夏に生まれたあんたにはピッタリじゃないか。
 ま、そう名付けたのはあたしじゃない。
 文句があるなら、そこにいる『生みの親』に言えばいいさね」

ズギュ!

今度こそ高遠は『クレモンティーヌ』を発現した。
左脇には椅子列もあり、蹴り飛ばすには申し分ない位置だ。
高遠は音楽に合わせて回転しながら、『鏡の女』を観察する。
倒れた祭壇前、女と水たまりまでは『6m』。
そして女の体に、塗れた様子はない──
水たまりから出てきたように見えたが、一滴として体に浴びてはいない。

>>984(井上)
『ハッピー・オルガン』はともかく、
井上の体は確実に傷付いている。
現時点では強制的に無理をさせているが、
この調子で扱っていれば、遠からず機能に支障を来すだろう。
とはいえ・・・・それを意に介する『ハッピー・オルガン』ではないだろうが。
 
                   バ ババッ

ナツメグと謎の美女がやり取りしている隙を見て、
井上を呼び寄せる。わき目も振らぬダッシュで椅子列を抜け、
『道具』は再び、『ハッピー・オルガン』の手元に戻った。

「内輪揉め?
 あんたらにはそうかもだが、あたしには違うね。
 これは『教育』さ・・・・愛する息子が間違った道に行かないようにね」

『ハッピー・オルガン』と井上の発言を聞きつけ、
美女がこちらを一瞥の後、返答する。
ルンクスは周囲のやり取りを、いかにも楽しそうに聞き入っている・・・・
自分を暗殺しに現れた集団を前にした余裕ではない。
まるで来客を迎える王族の如き鷹揚さだ。

それでいて、ウィルの放った高速弾を、やすやすと防いでのける。
圧倒的に『襲われ慣れている』──それが日常であるかのように。

987『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/08/22(月) 03:49:26
>ALL

周囲の存在を無視したまま、
『スイート・バイト』はおもむろに、『ナツメグ』との交渉を始める。

「率直に言うがねえ、ナツエ。
 失望したのはあたしだって同じさ。
 勝てる相手と勝てない相手は見極めるのが、
 【殺し屋】に求められる重要な資質だと教えたはずだよ」

「状況を見て判断しな。
 アタシはあんたと、もちろんあの女の能力を全て知ってる。
 残りの二人、いや三人だったね。
 そいつらを合わせて、ルンクスに勝てる道理があるのかい?
 私らを教会に閉じ込めたつもりかもしれないが、
 実際に追い詰められてるのは、あんたたちなんだよ。
 両方の戦力をおよそ知ってるあたしが言うんだ、間違いない」

「その証拠に、
 あたしはとっくに司祭室のネズミを見つけてる。
 鏡は何処にだってあるからねぇ。
 でも始末はしないどいてあげた。つまりは、そういうことさ」

『ナツメグ』:
「・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!」

『スイート・バイト』: 
「それにあんた。
 まさか本気で、自分を捨てた母親と一緒に、
 育ての親に歯向かう気かい?
 『ババァは殺す』って口癖みたいに言ってたじゃないか」

「あんたがルンクスをよく思ってないのはわかるよ。
 母親を取られたようなもんだからねえ。
 でも、そんな感情で大局を見誤っちゃあ、まだまだだね。
 ルンクスは遠からず、世界を獲る男だよ。
 女はこの世の半分を占めてる。
 その上に君臨する人間が、王にならない道理がないだろ?」

「さあ・・・・悪いことは言わない。こっちにおいで。
 一緒にあの女と、ついでにおまけをブッ殺してから、
 今後について考えようじゃないか。時間はたっぷりあるんだ」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



                          ド ド ド    ド ド ド ド ド



アルメニアン教会内 地図:

■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■
■□□□エ.□□□□□□□□□□□□□□□□■
■□■■扉■■■■■扉■■■■■■扉■■□■
■□■□□□■□■□□□□■■□□□□■□■
■□■□□□■□■□□□□■■□□□□■□■
■□■□□□扉□■■■■■■■□□□□■□■
■□■□□□■■□□□□□□■□□□□■□■
■□□■■■■■□□祭壇□□■■■■■□□■
■■扉■■■■□□□□ル□□□■■■■扉■■
■□□□□□ナ□□□女水□□□□□浜ウ□□■
■□□□□□□□□□□□□□□□高□□□□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
扉□〓〓〓□〓〓〓〓□□□□〓〓□〓〓〓□扉
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓井ハ〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■

□:約1m×1m ■:壁 〓:椅子
祭壇:倒れている

988エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2016/08/23(火) 19:21:50
>>986-987
『計算違い』はあるとして、当座自分は
あれが『終末のラッパ』とは思っていない。
それなり不都合は起こるとしてそこまで
差し迫って危険ならこの数十秒を
『ルンクス打倒』に費やす賭けをしていただろう。
なので鐘楼に駆け上り鐘の下から出て
まず鐘に『『f・O・Q』でスロットを作成し
『可塑性』カートリッジを装填する。
これでちぎれないまでも鐘は『可塑性』により
自重で真下の階段まで伸びて落ち被さる。
確認して『可塑性』カートリッジ解除、菊川に確認。

「菊川氏『、上を塞ぐ』のはこのあたりで良いだろうか?」

可能な限り不足はフォローするが、次は『天使像』だ。
正直本当にあれが『終末の7回目のラッパ』でない保証はない。

989ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/08/24(水) 23:22:32
>>985

「そうね 次はもっと激しいのがお好みかしら?」

『ルンクス』に対し軽口を叩きながらも、内心、改めて確認する。
この男は、そして『エンジェルズ・ラダー』は『強い』。
あの『三本目の足』も、十分に武器として使える強度とリーチを備えている。
だがそれよりも、針弾を確認し、即座に適した防御に移る判断力。
やはり『地上最悪』は伊達ではない。

「厄介なアイテムね・・・『スタンド』以外にもそんな未知の道具があったとは知らなかったわ」
「その情報からして 私たちはあの『水溜り』を消し去るのが最善の解決策のようね」

若かりしハマオカと同等の戦闘力を持った相手に挑むのは無謀だ。同じく『ルンクス』も相手にしなくてはならない以上。
ただ、あの水溜りは迂闊に触れてはならない。当然敵もそれを利用して来るだろう。
どちらにしろ、楽な道では決してない。

「ミス・ハマオカ・・・わたしにも『ブランケット』を貸してくださる?」「もちろん寝具の方だけれど」

飛び散る『水滴』を自分で防御しなければならない状況を考え、頼む。
幸い『ファイア』の反動はかなり弱い。片手でも扱うのには苦労しない。


「・・・・・ミス・ハマオカ」
「わたしはあなた達の事情は全く知らないから 迂闊なことは言えないわ」
「でも あなたは『ナツメグ』に何も声をかけなくて良いの?」

990井上正『ハッピー・オルガン』:2016/08/25(木) 09:46:16
>>986-987

【どォ〜でもいィ〜〜〜事をグダグダとよォ〜…】

「ビビッちまったって言うんなら」

【「帰ってピザでも食ってろデブ」】

女に向けて猛然と突進、そのままの勢いで鳩尾に向けて蹴りを放つ。パス精AAA
井上は途中で『ハッピー・オルガン』の手を離れ、『水溜まり』の前に跪く、そして…

「オゲーーーーッ! オゲゲゲゲゲゲゲェーッ!」

その中目がけ、猛烈にゲロを吐いた。

目の前にはルンクスがいるだろうが、まぁ俺以外誰も動いてないっていうんだったら順当に死ぬだろうな。

991高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2016/08/26(金) 20:44:26
>>987
待って。

もう衝撃ばっかで待って。
整理させて、混乱するから。


便宜上『深淵』とそのまま呼ぼう。そいつは昔の浜岡さんの外見に、
捨てていた本音や影の側面をもつ『殺し屋』で、
浜岡さんの子は『セージ』ではなく『ナツメグ』で
(確かに悪感情を込めて母親をババア呼ばわりはある事だ。思ってた線とは全く違ったが)
ナツメグはなんかわからない経緯で浜岡さんが捨てるなりして『深淵』の手にわたって育てられた…?

セージは……ナツメグの態度を吸収して浜岡さんに食ってかかっていたって事なのだろうか。

で、菊川さんのことについても『深淵』の奴は知っていて見逃し
それや普段の言動を餌にナツメグの抗戦意志をへし折って、より確実に殺そうってか。

OK、多分こんなところか。


しかし、だ。

この場には他の者達もいて、もちろんターゲットである『ルンクス』も居て、
そこに向かって『ハッピー・オルガン』が動きたそうにしている以上

『護り屋』が動かないわけにはいかないんですよ。

あいにく遠距離に対してはシンプルな行動しか出来ない。
椅子の端(今から蹴る箇所)がルンクスめがけて、地図で言う逆時計に回転しながら飛んで行くように蹴り、飛ばす。 パス精ABB
狙いは中から下段。あまり上には飛ばないよう。

「……部外者から一つ、余計なことを言うとしたらさ。
 殺したいんだったら自分の手『だけ』でしたらどうなの『ナツメグ』!」

992『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/09/01(木) 18:37:39
>>988(エイノー)

小部屋に鎮座する鐘楼にスロットを設け、
ティッシュから得た『可塑性』を与える。

──が、鐘にさしたる変化はない。
『可塑性』とは、
力を加えられた物質が変化し、そのままの状態となる性質のことだ。
鐘の材質である青銅でも、ティッシュのパルプでも、
その点において、極端な違いはない・・・・
『強度』が変わるわけでもないので、落下もしない。

(──鐘を落として塞いでくれれば、それで十分だよ)

柱に耳をつけると、菊川の声が届いた。

同時に、石像の『天使』の姿が目に入る。
ラッパを手にしたそれは、すでに石像とは思えない
生々しい姿を得ている──両翼は本物の羽毛のようだ。

             バサッ バサッ

体に比べ、物理的には明らかに小さなその羽を羽ばたかせながら、
宙空で制止している──エイノーと同高度。距離は『8m』。
こちらに気付いているのは明らかだが、
現時点で、動く様子はない・・・・ラッパを奏でるのみだ。

(──下もね。結構厄介なことになってきたよ。
 一番は、ぼくについてなんだけどね)


>>989(ウィル)

浜岡:
「スタンドってのは、道具に宿るものもあるのさ。
 中世貴族ってのは、厄介な連中が多かったらしいねえ」

軽口を叩く浜岡だが、鏡映しの『深淵』から、
一時たりとも目を離さないでいる。

「あの水たまりは危険だし、排除すべきだけどね。
 出てきちまった『深淵』は、鏡を壊しても消えたりしない。
 それより、『深淵』の持ってる『鏡』を奪うことさね。
 傍に鏡があるか、『鏡』を身に帯びてないと、
 連中は『こちら』には居続けられないのさ・・・・
 よく観察おし、ウィル。鏡ならおまえさんの『銃』で壊せる」

「ブランケットかい・・・・交換条件になるがいいかい?
 実は、あたしの『寝具』は『3つ』までしか出せない。
 両手に『1つづつ』と、視界『5m』内に『1つ』──こっちは『奥の手』さ。
 上の女に一枚使ってるから、それをあんたに貸そう。
 代わりに──」

                フシュ!

シャンデリアに引っかかった毛布が消え、半裸の女が姿を現した。

「その女を、動けないようにしといておくれ」

高さ『4m』ばかりから、
女は力なく腕をぶら下げ、ずるりと落下してくる──

993『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/09/01(木) 19:38:22
>>990(井上)

『ナツメグ』:
「・・・・・・ク・・・・・・・ソ、が・・・・ッ」

『ハッピー・オルガン』の悪態にすら応じられぬまま、
ナツメグの巨体は、その場を動かぬ彫像と化した。
育ての母と戦うか、それとも『裏切る』か──
即座に決められないことは、
一行にとって幸運か、それとも悪夢なのか。

ただ一つ、間違いなく言えるのは、
ルンクス側は労せずして、戦士一人分の戦力を、
一行から削ることに成功した、ということだ。
『ナツメグ』が悩み、動きが取れぬ間にも、
当然の如く『ハッピー・オルガン』は動き、戦いを仕向ける。


        ────ビュ バッ!

猛然と『深淵』に距離を詰めながら、
武器の様に持った井上を水たまり傍に投げ落とす。
四つん這いになった井上が、犬のように大口を開けると同時に、
『ハッピー・オルガン』は深淵を護るスタンド、『熊頭の戦士』に向かって、
中段蹴りを繰り出す──
直撃すれば、背中を突き破った背骨が、天井に激突するような代物だった。

    ク  クン

如才なく女のスタンドが両掌を広げ、防御の構えを取る。
遅い──スピードは人間程度だが、構えに入るのが早い。
蹴りを繰り出すと同時に、狙った箇所に手が移動している。
予知じみた『予測』が、スピード差を埋めているのがわかった。

だが──

               ズギュ! バウゥン

蹴りが命中するよりなお早く、
広げた掌に出現した、真っ黒な『壁』は『予想外』だった。

高さは『2m』。左右にも長いその『壁』は、
『ハッピー・オルガン』の視界から女とスタンドを完全に隠し、

            ドッ ゴォォオオ!!

天も貫けとばかりに叩き込まれた蹴りを受け止め、
同時にひしゃげて折れ曲がりながら、
その勢いをもって、左右から『押し寄せて』きた!(パスA)

                     グ ォ  ォォ オオン !!

四つん這いだった井上もその範疇だ。
態勢的にも逃げようなく、迫る壁に引っかけられる。
『壁』の幅は確実に『2m』以上ある──

予想外の『カウンター』を避けるすべは、さしもの『ハッピー・オルガン』とてない。
それが予想外かつ、自身の攻撃の力を転化して行われれば、なおのことだ。


        バッ チィィィ ────ィン!!!

井上と『ハッピー・オルガン』。
主従を逆とする本体とスタンドは、折れ曲がった『壁』の中で、
仲良く『サンドイッチ』と化した。

『深淵』:
「・・・・『スイート・バイト』!
 あたしの仇名の由来になった技さね」

994『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/09/01(木) 19:38:59
>>991(高遠)
衝撃的な展開に頭が追い付かない。
だが、直感はある──今の自分の理解で、おそらく正解だ。

とはいえ、今まさに、戦いは火ぶたを切って落とされたところだ。
深く考えている余裕はない──
血に飢えた『ハッピー・オルガン』が味方ならば、なおのことだ。


        ── ♪
                 グ ルン
                                 バッ キャア!!


目星をつけていた長椅子の横腹に、回転を乗せた蹴りを叩き込む!
爪先に引っかけるようにして狙いをつけたそれは、
凄まじいスピードで回転しながら、まっしぐらにルンクスへと放たれた!
蹴りによる狙いは『クレモンティーヌ』の職能ではないが、
今回はうまくいった──弾道は足から腹部にかけて。狙い通りだ。


          ギャン ギャンギャンギャンギャン──!

「次の贈り物は、こっちカ?」

だが──、やはり。
本体の呑気な台詞とともに、『エンジェルズ・ラダー』が応じて来る。


  ギャンギャンギャン──z_____________
                                         ガッ! キィィイ

サッカーでパスを受けるように無造作に、
馬頭のスタンドは片足で荒れ狂う長椅子を止めて見せた。
それも、弾くより防ぐより困難な応対──床と足の間に挟んで、『キャッチ』した!
高度な精密性もさることながら、
『クレモンティーヌ』に匹敵するパワーがなければ、こんな対処は『不可能』だろう。

見れば、突っ込んだ『ハッピー・オルガン』は、
いつのまにか出現した大型の黒い『パイプベッド』に、井上もろとも挟まれている。
中央で折り曲げ、収納できるタイプのものだろう。
『破壊不可能』な物質で捕縛される──その危険を、高遠は身をもって知っている。

 
          ゴ    ゴ             ゴ ゴ ゴ

                  ゴ   ゴ

「ところで、『スイート・バイト』。
 さっきの『ネズミ』の話がジョークでないなら、
 放置しておくのはオレの流儀じゃアないな」

「あら、そうだったのかい?」

「こいつらはここで潰しておくにしても、万が一がある。
 逃げ道をあえて塞いでおく必要はない。
 『ネズミ』は潰しておくとしよう。おまえ、やれるか?」

「無理さね。あの部屋に大きな鏡はなかったよ」

「なら・・・・『新婚』のあいつに来てもらうしかねェな。
 おまえは気に入らないだろうが・・・・な」 
 

                                 ゴ  ゴ    ゴ ゴ       ゴ ゴ 


             
                                        (TO BE CONTINUED)


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