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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●

1tun:2011/08/11(木) 01:48:49 ID:???
プロバイダー規制や本スレの空気などでSSを投下できない人が、
本スレの代わりにこっちでSSを投下するスレ。

sageるとIDが???になるので恥ずかしい人にはお勧め。

353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/10(火) 02:51:17 ID:dF8QdGvA
おっぱいかわいい
間違った、お嬢かわいい

354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/17(火) 02:46:12 ID:???
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun2494.jpg
安定の似なさ
中身をマジメに見たことないが、ライバル?の黒髪のほうが萌える気がする

355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/17(火) 02:48:47 ID:???
寝る前にと避難所更新したら直前に何かキテター!!


可愛いが、元ネタが分からんのは申し訳ない

356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/17(火) 03:29:03 ID:???
>>354
この人は前作打ち切りが惜しすぎたな・・

3571/3:2012/01/22(日) 05:49:25 ID:???
【ツンデレにマルチを強要したら】

「久しぶりに昔のエロゲを引っ張り出してプレイしたところ、マルチが死ぬほど可愛かったので今日から先生はマルチ。決定」
「なんて無茶なことを平然と言うですかっ!? 先生はマルチではなく、先生ですっ! 大人です!」
 なんかもにゃもにゃ言ってる大谷先生(自称大人、見た目小学生)の耳にマルチっぽい自作の付け耳をつける。
「あーっ!? もうっ、全然許可してないのに勝手に変なのつけないでくださいっ!」
「お、普通にくださいって言った」
「へ? ……あーっ! 今回はちゃんと言えました! えへへっ、すごい? すごい?」
「あーすごいすごい」
 ぴょんこぴょんこ跳ねつつ、満面の笑みですごいか生徒に問いかける教師の頭をなでる。
「……なんか知んないけど、馬鹿にされた気分でいっぱいです」
 折角なでてやったというのに、大谷先生は不満気に眉を寄せた。
「そりゃ馬鹿にしているからなあ。そんな気分にもなるだろ」
「やっぱりですっ! 別府くん、先生を馬鹿にしてはいけませんっ!」
「いや、教師という職業を馬鹿にしたんじゃない。大谷先生という一個人を馬鹿にしたんだ。勘違いさせたなら謝る。悪かった」
「謝られたのにより一層不愉快になる魔法をかけられましたっ!」
 ぺこりと頭を下げたのに、先生は涙目で怒った。
「それより先生、折角マルチっぽくなったのだからはわわはわわと言いなさい」
「生徒が教師に要求することじゃないですっ!」
「言ったら大人扱いするから」
 そう言った途端、先生の目が輝きだした。
「ほっ、本当ですかっ!? 先生のこと、尊敬しますかっ!? もー子供だ子供だって馬鹿にしませんか!? 胸が小さいことをいじりませんか!? 執拗に頭をなでませんか!? 意味もなく抱っこしませんか!?」
「質問が多い。一つにしてくれ」

3582/3:2012/01/22(日) 05:49:52 ID:???
「う……そ、それじゃ、本当に先生のことを大人扱いしてくれますか?」
「任せろ。約束しよう」
「わ、分かりました。それなら先生も我慢して言います。……は、はわわ!」
「…………」
「はわわ! はわわ! はわわ! はぁはぁ……ど、どですか?」
「なんかイマイチ。20点」
「えええええ!?」
「どーも先生にはマルチ感が足りない。ゲーム貸すからマルチシナリオをクリアし、きちんとマルチのキャラを把握すること」
「頑張ったのに! 折角言いたくもないのにはわわって言ったのに、20点って! 先生、非常に不本意です!」
「赤点なので、当然先ほどの約束も反故させていただきます」
「酷いです! 別府くん酷すぎです! 悪魔です! 悪魔超人です! いっそ悪魔将軍です!」
「地獄の断頭台!」
「わ、上手です! ぱちぱちぱち!」
 隠れた特技、一人必殺技を披露したら、普通に感心された。
「……いやいや、違います。必殺技とかどーでもいいんです」
「全く関係ないが、口でぱちぱちって言う奴って馬鹿みたいだよな。いや、全く関係ないが」
「また馬鹿にされた!? もー! 別府くんは! やっぱり悪魔です!」
「人間です」
「うぐぐ……しかも冷静に否定するなんて、なんだか先生の方が子供みたいじゃないですか! どーゆーつもりですかっ!?」
「実際に子供だから、別に変なことじゃないと思う」
「こんなに言ってるのにまだ先生のことを子供扱いしますか!? どういうつもりなのですかっ!」
「だって、先生の幼女感ときたら尋常ではないのだから、仕方ないではないか」
「仕方ないではなくないですっ! 別府くんのばかっ!」
「ややこしい怒り方をするな。まあそういうわけで、引き続き子供扱いするのでそのつもりで」(なでなで)

3593/3:2012/01/22(日) 05:50:14 ID:???
「ほーら、早速先生の頭をなでなでと! 酷い扱いです! 頭なでないでくだたいっ!」
「お、例のくだたいが出た。さすが先生、自身のキャラをよく分かっていらっしゃる」
「そんなつもりないですっ! 別府くんのばかっ! 先生のこと馬鹿にしてばっかで! だいっきらいですっ!」
「これは悲しいことを。俺は先生のことを大好きなのに」
「はわっ、はわわっ!?」
「ん?」
「は、う、え、そ、そんなこと言われても、こっ、困ります、困りますっ! そ、そりゃ先生も本心では、その、アレですけど、……そ、そーゆーことは卒業してからですねっ!?」
 先生はやたらと顔を赤くしながら、両手をぶんぶんと振った。
「ふむ……」
「……あ、あの、別府くん? ……あ、あの、どしてもって言うならですね、その……あの、えと。……み、みんなに秘密で、そ、その、……て、手とか繋いだりとかなら、ですね?」
「さっきの“はわわ”はなかなかの出来だった。なんだ、やればできるじゃないか!」(なでなで)
「…………」
「先生? 大谷先生?」
「もーっ! 別府くんは! もーっ!」
 先生は両手をぐるぐると回転させながらこちらに突撃してきた。
「ひぃ、先生が急遽牛憑きに! なのに乳が依然平らとは、涙を禁じ得ない」
「今日も別府くんはいじわるです! いじわる王です!」
「王か。最近の俺は黄衣の王とかが好きだなあ。いあ! いあ! はすたあ!」
「ちっとも分からないですしなんだかちょこっと怖いですうわーんっ!」
「ああ今回も先生を泣かしてしまった。はいはい、泣かない泣かない。ごめんな、先生」(なでなで)
「ぐすぐす……今回も泣かされました。今日も別府くんは悪魔の御使いです」
「いあ いあ はすたあ! はすたあ くふあやく ぶるぐとむ ぶぐとらぐるん ぶるぐとむ! あい あい はすたあ!」
「本物っ!? はわっ、はわわわわっ!?」
 ガタガタと震えながらSAN値を減らす大谷先生は可愛いなあと思った。

360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/22(日) 08:32:40 ID:???
>>359
先生は相変わらずかわいいなwww
GJ!!

361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/22(日) 09:20:08 ID:dF8QdGvA
久しぶりの先生が可愛すぎて面白すぎて!
にゃる しゅたん!

362つーん:つーん
つーん

363以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/22(日) 10:00:37 ID:GWgC1PVU
>>359
GJ!

364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/22(日) 10:31:36 ID:???
しゃべるたびにバカっぽさを露呈をしていく先生が可愛すぎて死ぬwwwww

365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/23(月) 01:50:13 ID:???
【】の人グッジョブ!クトゥルフ系にハマってるなら、是非「あぁ、ツンデレが窓に!窓に!!」
みたいなシチュでなんか書いてくれww

366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/23(月) 16:18:15 ID:5HOtWzQY
内緒にしてってお願いしたのにばらされた感じ
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun2497.jpg

367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/24(火) 07:00:36 ID:D54wChMw
とか言いながら内心早く告白してほしいかつみん可愛い

GJ!

368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/03(金) 23:51:02 ID:???
短編供養

か「はいお疲れー」

タ「……毎度豆投げる力が強すぎるだろう、あちこち痛ぇ」

か「バカね、本気でやんないと厄は落ちないでしょ」
  「それよりほら、早く入りなさいよ、暖かい空気が逃げるでしょ」

タ「はいはい、おー寒っ」

か「……福は内、と(ボソッ」

タ「ん、何?」

か「別にー」

369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/04(土) 00:49:29 ID:dF8QdGvA
さりげないかなみさん可愛いなあ。GJ!

370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/04(土) 22:25:45 ID:???
ヤバい
最後の一言で死ぬかと思った
GJ

3711/4:2012/02/10(金) 22:15:11 ID:???
【ツンデレに噂話について詰問されたら】

 もうすぐバレンタインという噂を聞きつけた俺は、根回しに躍起になっていた。だが、どうにもうまくいかない。
 そんなある日の放課後。今日はどこから行こうか教室でプランを練っていると、かなみが何やら不機嫌そうな顔をしてこちらにやってきた。とても怖いのでそーっと逃げようとしたら回りこまれた。
「くそっ! やっぱり大魔王からは逃げられない!」
「誰が魔王よッ! くだらないことしてないで、ちょっと顔貸しなさいよ」
「嫌な予感しかしねぇので嫌です」
「早く!」
「はいすいません」
 叱られたので、素直に自分の席に着く。かなみは近くの机の上に座った。お行儀が悪いですよ?
「あのさ、なんか最近『放課後に色んな教室を練り歩き、食物を必死な顔でねだる妖怪が出る』って噂が流れてるんだけど、アンタなんかしたでしょ?」
「あー。多分その妖怪のモデル俺です」
「やっぱか! あたしも聞きながらアンタを想像したわよ! 勝手に学校の七不思議を増やすな馬鹿っ!」
 かなみに思いの猛りをぶつけたら、罵声をぶつけられた。
「別に好んで増やしたわけではない。ただチョコをもらおうと必死だっただけなんです。それがよもや学校の歴史に名を刻む羽目になろうとは……」
「なんかかっこよさげだけど、どう考えてもかっこ悪いわよ」
 ですよねー。
「んで、なに? チョコ? あ、バレンタインの」
 コクリとうなずくと、かなみはいかにも馬鹿にした様子で俺に話しかけた。
「その調子だと、当然のようにチョコレートはもらえそうにないみたいね。ま、トーゼンよね。誰がアンタみたいな変人にチョコを渡すってのよ♪」
「今日もかなみは楽しそうに俺を罵倒しますね」
「罵倒じゃないわ、ただ事実を述べているだけよ。それが、どういうことか、罵倒になっちゃうのよねー。不思議♪」
「俺の魅力がなせる技だな!」
「けなしてるんだからそろそろ怒れッ! 何を全部吸収してるのよ!」
「なんで俺が怒られてるの?」
 頬をぐにーっと引っ張られた。痛い。
「うー……ちっとも堪えてないし」
「いや、痛いんですよ? ただ、人より表情に出にくいだけで」
「あ、引き千切ったら流石のアンタでも痛がるかな?」
「助けてぇ!」

3722/4:2012/02/10(金) 22:15:36 ID:???
「叫ぶなッ! 冗談よ、冗談」
「なんだ。かなみのことだ、頬を引き千切るだけに飽きたらず、太ももとかつまんで引き千切るに違いない! と強く思ったんだが……いや俺の勘違いでよかったよかった」
「どこの花山と勘違いしてんのよッ!」
「握撃!」
「ふにゃあ!?」
 わっしと顔を掴んだら、やけに可愛いリアクションをされて、俺は一体どうしたら。
「…………」
「…………」
 どうしたらいいか分からなくなって、そっと手をのけたら、あらかなみさん顔真っ赤。
「……えーと」
「うるさい喋るな死ねッ! そしてさっきの忘れなさい!」
「ネコミミつけて『なでなでしてくださいですにゃあ』と媚っび媚びに言ってくれるなら忘れる」
「なんで恥ずかしいのを隠すためにより恥ずかしいマネしなきゃいけないのよ! するわけないでしょ、この馬鹿!」
「むぅ。しょうがない、さっきの『ふにゃあ』を脳内リピートして楽しもう」
「忘れなさいって言ったでしょ! 忘れろ、この馬鹿!」
「脳内リピート開始。ふにゃあふにゃあふにゃあ」
「アンタを殺してあたしは死なないッ!」
「ふにゃげげげ」
 首を締められたので忘れることにする。そしてさっきのかなみの台詞だと、ただ俺が殺されるだけなので納得いかない。
「はぁはぁ……あのさ、死ぬから」
「それがあたしの望みよ」
「なんて酷いやつだ。チョコはもらえず、よもや死をもらう羽目になろうとは」(ドヤッ)
「うわっ、超うっとうしい。……そ、それで、やっぱりチョコはもらえそうにないの?」
 興味がないのだろう、かなみは髪の先をいじりながら素っ気なく聞いた。ただ、視線だけが毛先と俺の間をせわしなく行き来していた。
「あー。なんかね、誰もくれないんですよ。俺も知らないことなんだが、どうやら俺には既に相手がいるからって」
「相手っ!? どっ、どういうことよッ!?」
「痛い痛い苦しいやめて誰か助けてぇ!」
「うるさいっ!」
 がっくんがっくん揺さぶられたので、得意の萌えボイスで悲鳴をあげたら怒られた。
「いやね、なんか俺にはいつも側にいる奴がいるらしくて。仲が良さそうな悪そうな、一見するとよく分からない関係で、でもいっつも側にいるからチョコを渡すのもねぇ、という話なんです」

3733/4:2012/02/10(金) 22:16:04 ID:???
「だだだ誰よそれっ! 名前を言いなさいよ、名前!」
「俺も名前までは。ただ、容姿の特徴は聞いてきた」
「よしっ! 極々稀に役に立つわね!」
「でへへぇ」
「うわっ、気持ち悪ッ! 死ね!」
「…………」
 折角のいい気分が台無しだ。
「はぁ……ええと、そいつの特徴なんだが、なんかいっつも俺をぽんぽん叩いてるらしい」
「ふーん。あたし以外にそんな殊勝な趣味を持った奴がいるのね。是非お友達になりたいわ」
「お前は一度殊勝という単語を調べなおしたほうがいいと思う」
「うっさい。ほらほら、早く次の特徴言いなさいよ」
「ん、ああ。でだな、身長はあまり高くないらしい。平均よりもやや低いとか」
「ふーん」
「これは俺様大喜びなんだが、胸はぺったんぺったんつるぺったんだとか。最高だよね!」
「…………」
「最高だよね!」(満面の笑み)
 繰り返すと殴られます。要注意。
「まったく……ん? アンタをいっつも殴ってて、小柄で、胸がぺった……す、スレンダー? ……それって」
「あと、頭の両端から昆布が垂れてるらしい。ここまで変な奴は人間ではなく妖怪の一種だと思う」
「明らかにあたしのことじゃない! あと昆布じゃない! 髪! ツインテールだって何百回と言ってるでしょ! え、ていうか周りのみんなもこの髪形を昆布って認識してるの!?」
「いや、なんかツインテールとかなんとか訳の解らんことを言ってたから、きちんと意訳してあげた。こんな気の利く俺を褒めてはどうだろうか」
 いや、殴るんじゃなくて。褒めるの。
「この馬鹿は……あれ? じゃあ、え? み、みんなあたしとアンタのこと……?」
 何やらかなみの顔がゆっくりと赤くなっていきますよ?
「どうかしたか?」
「な、なんでもないわよ! うぅ……こ、こっち見るな馬鹿!」
「よく分からんが、大丈夫か? 保健室行くか?」
「そ、そういうんじゃないから、別に! 心配とかするな、ばか!」
「まあ、問題ないならいいんだけど。女の子なんだから、どこかおかしいと思ったら無理せず保健室へ行くんだぞ?」
「う、うるさいっ! 女の子とか言うな、ばかっ! ばかばかばかっ!」

3744/4:2012/02/10(金) 22:16:26 ID:???
「いやはや。ところでかなみ、俺にチョコをくれませんかね?」
「えっ?」
「いやね、この調子だと誰にももらえそうにないんですよ。俺の側にいる謎の人物は謎のままだし、ここはかなみに頼るしか」
「……ふ、ふーん。そなんだ。あたしのチョコが欲しいんだ」
「この際だ、多少なら異物が混入されていても文句言わない」
「込めないわよッ! 人をなんだと思ってるのよ!」
「隙あらば俺を殺そうとする暗殺者」
「違うわよっ! んなことしたことないわよっ!」
 いやもう今日既に殺されかけたけど。
「ああもう、どっと疲れた……」
「まあそういう訳で、頼む。チョコくれ。いや、ください」
「……ふっふ〜ん。どーしよっかな?」
 ニヤニヤと底意地の悪そうな笑みを浮かべるかなみ。本領発揮といったところか。
「分かった。どこを舐めればいい?」
「なんでよっ! 寄るな変態ッ!」
「いや、こういうシチュエーションなので、どっか舐めさせられるものかと。個人的にはおっぱいとかがいいです」
「はぁぁ……そうよね、こういう奴だったもんね。……あーあ、なんでこんな奴を……」
 かなみは俺を見ながら何やらぶつくさ言っていた。
「うー……ちょっとこっち来なさいよ、ばか」
「馬鹿ではないが、了解」
 てってこ近寄ると、何やら頬を引っ張られた。
「痛いのですが」
「ふん。冗談ばっか言ってるからよ、ばか。罰よ、罰」
「我々の業界ではご褒美ですよ」
「どこの業界よ! 全く……ばかなんだから。えいえいっ」
「ご褒美ではあるが、痛いのですが」
「チョコほしいんでしょ? だったら我慢することね。とーっ、やーっ♪」
 そう言いながら、かなみは小さく笑いながら俺の頬をむいむいと楽しげに引っ張るのだった。

375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/11(土) 04:23:20 ID:???
かなみさんが可愛すぎて今日も生きるのが楽しいGJ!

376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/11(土) 09:36:04 ID:fS4R8Pbk
GJ!!
かなみさんアホ可愛いwwwww

377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/12(日) 22:20:01 ID:???
2月12日の絵
「にぃに(2・12)の日」だからちゅんでれの絵を描こうと思ってググったらさらにブラジャーの日だった
それを見て即座に「新しく買ったブラを着けてみてる妹ツンデレの部屋に突入!?」と連想した俺の脳みそヤバイ
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun2510.jpg

>>374
GJ
かなみんアホかわいいよかなみんww

378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/12(日) 22:37:45 ID:???
>>377
これはいい組み合わせだww
GJ

379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/12(日) 22:53:42 ID:CSfrIMtI
>>377
ぺったんこの胸に無理してブラ着けようとしてるちなみん可愛い

380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/12(日) 23:05:15 ID:???
これは良い
素晴らしいあばらだ

381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 00:57:50 ID:???
うっすら浮き出る肋骨とイカ腹
>>377はロリがよくわかってる

382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:04:00 ID:1l1QX1Vc
なんかもうだらだらだらだら長くなっちゃった上、今更バレンタインネタという信じられない出来事なんじゃないカナなんじゃないカナ。
http://onyuu.zoku-sei.com/Entry/657/

383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/18(土) 23:06:00 ID:1l1QX1Vc
って本スレあったのか。迂闊。

384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/19(日) 04:06:25 ID:???
>>382
かなみ可愛いよかなみ

385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/20(月) 01:05:56 ID:???
>>382
萌えてハゲしぬ

386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/25(土) 05:01:49 ID:???
山「友ちゃん」
友「なに」
山「友ちゃんは、すべらないの?」
友「受験生に縁起悪いから、その言葉はNG」
山「いやその、スキーの話」
友「…寒いからいやなの」
山「…何しにきたの?」
友「そりゃ、タカシとかなみを撮りに」
山「二人とも、楽しそうに滑ってるよ。行かないと撮れませんよ?」
友「…あんたが行って来なさいよ」
山「…別にボクは」
友「役立たず」
山「ボクは友ちゃんの腰巾着だから、友ちゃんに着いて行くだけだなー」
友「…ずるい」
山「…ほんとのところは?」
友「…スキー滑れないの」
山「そんなかわいい友ちゃん大好き!」
ぎゅー
友「…うー!!!うるさいうるさい!!」
山「あ、なんか食べる?」
友「カレー食べたい」
山「はいはーい」

タ「…昼飯食いに帰ってきたら…スキーも滑らずにイチャつきやがって」
か「…あいつらを撮ってやろうかしら」

387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/25(土) 09:02:04 ID:LKHxI9lM
大人しく山田にスキー教えてもらおうよ友ちゃん

388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 00:13:15 ID:???
本スレ650.3
>>20-21

というわけで食べてみた。
「はぐはぐ」
「きゃぁーーーー!!! なっ、なんですのーーー!!??」
「だってチョココロネが……」
「これはチョココロネじゃありませんわ! 私の髪ですの!」
「えーだってー……」
このツヤ……巻き具合……甘い香り……「頂きます。はぐはぐ」
「きゃー! きゃー!」
「こら! 暴れるな! 食べにくいだろうが!」
お嬢を取り押さえようとしたが、抵抗が予想以上に強く、二人まとめて転倒。
お嬢の上に馬乗りになるような体勢に。
「な……ぁ…………ちっ……近い近い! 顔が近いですわ! やめて!/////」
顔面を鷲掴みにされグイグイと押される。
しかし雄の本能か、獲物の抵抗が強いほど燃え上がるのもまた事実。
「ふぎぎぎぎ」
「きゃー! きゃー! ぎゃあーー!!」
力任せにチョココロネに食いつこうとしていると、その時タカシに電流走るっ……!
これは……。
この感触は……!
「おっぱいぷりん!」
「は!?」
「おっぱいぷりん! お嬢のおっぱいプリンペロペロ! お嬢のチョココロネもぐもぐ! ぺろぺろ! もぐもぐ! ぺろもぐもくぺろりん!」
「怖い! 怖いですわ! やだぁ! いつもの優しいタカシに戻ってぇ!」
何を言ってるんだ。俺はいついかなる時も紳士然としているじゃないか。
「だからおっぱいプリンぺろりんさせろ」
「やだやだ! こんなむりやりやだぁ! いつものタカシに戻って! こんなのタカシじゃない!」
「お嬢」
軽く発狂気味で暴れるお嬢の体を押さえつけ、できるだけ優しく耳元で囁く。
「ひっ……!? なっなに!?」
「ごめん……酷いことして……。お嬢があんまりにも魅力的で、自分が抑えられなかったんだ…………ごめん」
「ぇ…………ぁ……ぅ……/////」
耳まで真っ赤に染まるお嬢。可愛いなぁ。
「ほ……ホント……?」
「うん」
「私のこと……すっ…………スキ……なんですの……?」
「うん、大好き」
「ぁうぅ……/////」
「だからおっぱいプリンとチョココロネぺろもぐさせて!」
「もうやだー!!」

389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 00:13:36 ID:???
最近伸びないねー
困った困った

390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 04:11:57 ID:???
タカシ変態すぎワロタww

391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 14:41:26 ID:???
>>388
男の変態っぷりに注目してしまうが、お嬢可愛いよお嬢

392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 18:38:15 ID:bf/eCcmc
>>388
やべえ…やべえよ…

3931/4:2012/03/06(火) 19:23:40 ID:???
【ツンデレの家に居候したら】

 なんかうちの親が海外に転勤とかいう話が出て、俺もついていかなくてはいけないとか。日本語しか扱えない俺には辛すぎる展開。
 そんな愚痴をかなみにこぼしたら、あれよあれよという間に俺の所属が俺の親からかなみの親に移動していた。気がつけばかなみの家に居候してた。マジか。
「あ、アレよ。アンタみたいな変なの海外に輸出したら、日本人が全部こんなのばっかと思われるの嫌だからよ。……ほ、他に理由なんてないんだから!」
「何も聞いてませんが」
「うっ、うるさいっ、ばかっ!」(頬ぎゅー)
「ひはひ(痛い)」
 そんなわけで、かなみと一つ屋根の下でキャッキャウフフという噂。

「ぐぅぐぅ。……ぐぅ?」
 そんなこんなでかなみの家に泊まること一週間ほどになるのだが、今日もかなみはどういうことか俺の布団の中にいます。
「すぅすぅ……」
「うーん。今日もか。どういうことなんだ」(なでなで)
「ん、ぅん……んー♪」
 寝てても分かるのか、かなみの表情が何やら嬉しげになってきた。これはなでなでの手が止まらない。
「黙ってる分には可愛いんだよなぁ……」(なでなで)
「んー♪ んぅー、んー♪ ……ん?」
「ハァハァ……」
「朝から変態が目の前にいるッ!?」
「待て落ち着け! 大丈夫だ、その変態は顔見知りだ」
「へ? ……あ、ホントだ。よく知ってる変態だ」
「そうそう、いつもの変態だ。息が荒いのは、お前をなでて興奮しただけだ」
「なるほどそっかあ。んじゃ、そろそろ殴っていい?」
「できれば手加減お願いします」
「うん、それ無理♪」
「うわ、今時ハルヒて。しかも、意気揚々と言ってるのがまた。黒歴史を築いてる真っ最中なのか」

3942/4:2012/03/06(火) 19:24:07 ID:???
「えい」(ぶすり)
「ぎにゃあ」
 目潰しされた。とても痛いので布団の中をごろんごろん転がりたいところだが、あいにくとすぐ隣にかなみがいるためスペースを確保できず、狭い範囲を右往左往するばかりで痛みを誤魔化せない。
「ああもう狭いんだから暴れるな!」
「はい」
「思った以上に素直!? ていうかアンタ、目大丈夫なの?」
「このくらいなら、ものの数秒で治ります」
「アンタの回復力も化物じみてきたわねぇ……」
「ところでかなみさん、一応聞いておきますが、なんで今日も俺の布団にいるの?」
「うっ……そ、その、夜中にトイレ行って、自分の部屋と間違えてここに来ちゃったの! 寝ぼけてたの! しょーがないの!」
「昨日も一昨日もその前も似たようなこと言ってませんでした?」
「き、気のせいよ」
 明らかに目が泳いでる。ただ、まあ、仮にわざとだとしても、俺には一向に問題がないというか「むしろかなみと一緒に寝るのはとても気持ちがいいのでありがたい話だ」
「なっ、何をいきなり言ってんのよっ!」
「え、あ。いかん、途中から考えが口に出てた」
「このエロが……」(頬ぎゅー)
「うーむ、痛い」
「あ、アンタのことだから、わ、私の胸がぽよぽよ当たって興奮してるんでしょ! この変態め!」
「いや、かなみのおっぱいは貧乳なので、ぽよぽよ当たるとかありえません」(即答)
「…………」
「しまった、本音が出た! しかし本当のことだし! ただ、寝てる時は俺にしがみついてくるので感触は味わえます。これが小さいなりにほにょほにょと結構柔らかくて、お兄さん実は楽しみにしてるんですよ?」
 そうなるんじゃないかと思ったが、やっぱり殴られました。

「まったく……なんだって朝からこんな目に遭わなきゃいけないのよ……」
 階段を下りながら前方のかなみが呟く。
「俺の布団に入り込まなければ済む話ではないだろうか」
「ね、寝ぼけてるから仕方ないの! 好きで一緒に寝てるわけじゃないもん!」
「へーへー」(ぷらぷら)

3953/4:2012/03/06(火) 19:24:28 ID:???
「あっ、こらっ! 人の髪で遊ぶな!」
 かなみのツインテールを両手に持ってぷらぷらしたら怒られた。
「そうだな、食べ物で遊ぶなんて我ながら行儀が悪いな。すまん、謝る」
「だから、昆布じゃないって言ってるでしょうがあ!」
「朝からうるさいなあ。腹が減ってるのか? しょうがない、君の昆布を食べなよ」
「僕の頭を食べなよみたいに言うなっ! ああもう、アンタ明日から先に行きなさいよ、そしたら蹴り落とせるから!」
「そうならないために、いつもお前の後ろを心掛けているんです」
「それより私に余計なことしないことを心がけなさいよっ!」
「それは無理です」
「どんだけ嫌がらせが好きなのよ、アンタはッ!」
 などとぎゃーぎゃー言い合い(というか、主に俺が怒鳴られている)ながら階下におり、すぐ側のダイニングに入る。
「二人とも今日も元気ねえ。ここまで声が届いてたわよ」
 人の良さそうな笑顔を浮かべたおばさんが俺達を出迎えてくれた。
「やったな、かなみ。お前の腹話術が評価されたぞ」
「あらあら、うちの娘は知らない間にいっこく堂みたいになってるのね。こういうしっかりした芸がある方が、テレビに出てる芸人さんより将来安心ね♪」
 のほほんとした笑顔でおばさんが俺の話を吸収発展させた。この女、やる……!
「違うっ! お母さんもコイツの話に乗らないっ!」
「全くだぞ、おばさん。俺は適当なことしか言わないんだから、まず疑うことを覚えないと」
「怒られちゃった。てへぺろ(・ω<)」
「アンタもちょっとは悪びれろっ! そしてお母さんは自分の年を考えろ!」
 このように、俺とおばさんが揃うとボケの量が増えるのでツッコミ要員のかなみの労力が甚大になるので大変だと思った。

 そんなこんなで朝の用事を済ませ、一緒に登校。
「はー……。朝から疲れるわ」
「大変だな」
「何を他人事みたいに……主にアンタのせいよ!」
「昆布が怒った」
「昆布じゃなくて私が怒ってるの! ていうか昆布じゃなくて髪! ややこしいボケをするなっ!」

3964/4:2012/03/06(火) 19:24:49 ID:???
「ひぃ。助けて昆布」(ぷらぷら)
「くどいッ! まったく……それより、アンタよく私の髪を触るわよね」
「あ、すまん。そう気安く触るものでもなかったよな。悪い悪い」
 慌てて手を離す。どうもかなみ相手だとズケズケと入り込んでしまうな。いかんいかん。
「……べ、別にアンタだったらいいケド」
「ほう。きっと俺は評価に値しないレベルなんだろうなあ。はっはっは」
「……そ、そう。そんなとこ。それより、この髪形、好き?」
「ん、ああ。かーいーよね、ツインテール。ようじょにぴったり!」
「ようじょって言うな! 立派な高校生よっ!」
「ざんねん! 乳と背がたりない!」
「がーッ!」
「凶暴性は十分です」(たくさん殴られて半泣き)
「ふん。小さいのは分かってるわよ、ばか」
「でも、そのおかげで俺みたいな変態に大人気だよ?」
「自分で言うな! くらえ変態!」
 かなみは自分の髪を持つと、その先端で俺をこちょこちょとくすぐった。
「これはこそばゆいが同時にとても嬉しい! ウヒヒィ!」
「しまった、変態だったから喜んじゃった! でも面白いからもっとやってやれ。うりうり♪」
「ウヒヒィ、ウヒヒィ」
 などとやってたら遅刻した。廊下で立たされるという時代錯誤の罠が俺達を襲う。
「あーもー! 全部アンタのせいアンタのせいアンタのせい!」
「全部ではないと思う」
「アンタが変な声だして喜ばなかったらあんなにやってないもん! 全部アンタが悪い!」
「うーん。いや、やっぱり責任の一端はお前にもあると思うが」
「うっさい! くらえ馬鹿!」(こしょこしょ)
「ウヒヒィ、ウヒヒィ」
「お前ら、うるさい。あとそこの馬鹿、踊るな」
 めんどくさそうに俺達を叱る担任だった。

397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/06(火) 20:11:00 ID:???
>>396
乙もげろ

398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/06(火) 20:34:57 ID:???
かーいーなー

399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/06(火) 20:50:49 ID:???
>>396
GJ!!

400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/07(水) 13:59:35 ID:???
>>396
相変わらずかなみさん可愛すぎるぜ

4011/2:2012/03/10(土) 17:52:50 ID:???
【ツンデレにジャッジメント待ち伏せをしたら】
 超電磁砲のSSを色々読んでたら面白かったので、リナをからかおう。教室の隅に隠れて……来た! 今だ!
「ジャッジメントですの!」
 最高のタイミングで姿を現してかっこいいポーズを決めたのに、ものすっごい冷たい目で見られた。
「じゃ、ジャッジメントですの!」
「…………」
「……じ、ジャッジメントですの?」
「なんで疑問形なんですの!? ……はっ、ついツッコんでしまいましたわ。わたくしとしたことが……!」
「俺の勝ち。ぷひぃー」
「うるさいですわっ! そのドヤ顔やめてくださいまし! そもそも何期前のアニメを引きずってるんですの!?」
「詳しいですね」
「興味がないというわたくしに、貴方が何度も何度も何度も何度も説明をするからでしょう!?」
「さて、ジャッジメントですのもやったし、そろそろ帰るか」
「帰ってどうするんですの! 今から授業ですわっ! ほらほら、早く席に着きなさいな!」
「任せろ、得意だ。こうして、こうだな!」
「どっ、どうしてわたくしを膝に乗せるんですの!?」
 自分の席に着き、そしてどういうことかリナを俺の膝に乗せてしまった。
「ああしまった間違えた」(棒読み)
「明らかにうそ臭いですわっ! み、みんな見てますわ、見てますわっ!」
「こんな面白い見世物、そうそうないからな。俺だって他人事ならガン見する」
「見世物とか言わないでくださいましっ! 早く早く早くっ! 先生が来てしまいますわっ!」
「早く……? 挿入もしてないのに出せ、と? まあ、後ろから抱っこすることによってリナの感触は味わえているので、刺激は十分だから……まあ、いけるか。ただ、ちょっと尻をグラインドさせていただけると助かります」
「な、な、な、何を言ってるんですの!? え、えっちですの、えっちですの!」
「はい!!!!!」
「満開の笑顔ですの……」
 なぜかぐったりしてるリナだった。
「うぅ……そうじゃなくて、早くわたくしを解放してくださいなと言っているんですの」
「精神的に? 別にリナは誰にも依存してない自立した立派な女性だと思いますよ? ただ、おんぶにだっこな関係も非常に憧れるので、どうでしょうか?」
「何の話ですの! そうじゃなくて、抱っこをやめてくださいましと言っているのです!」
「ああ、なんだ。だから立てなかったのか。そういや俺が後ろから抱っこして動きを制限してたなあ。俺としたことがこんなことに気付かないだなんて。あっはっは」

4022/2:2012/03/10(土) 17:53:12 ID:???
「い、いーから早く! 一刻も早く手を離してくださいまし!」
「ふむ。……それじゃ、ジャッジメントですのって言ったら解放する」
「……ほ、本当ですのね? 嘘はナシですわよ?」
「嘘なんて今まで一度も言ったことがない。これが証明にならないか?」
「なりませんわっ! 今まで何度となく嘘をついてますわっ! むしろ冗談と言う名の嘘は嬉々として使ってますわっ!」
「リナはちっこくて可愛いなあ」(すりすり)
「ちっとも人の話を聞いてないうえ、人の頭に勝手にすりすり!? 許しがたい事ですわっ!」
「じゃあ逆に聞くが、リナの許せるレベルってどんなの?」
「……ふむ、そうですわね。わたくしの半径1kmまでなら近寄ることを許可しますわ。貴方にはそれ以上の接近を禁止しますわ。すぐにわたくしにセクハラいたしますから!」
「でも今は接距離1mmですよね」(すりすり)
「すりすりしないでくださいましっ! ああもうっ、今日の洗髪は特別念入りにしないといけませんわっ!」
「わははは。リナかーわいーい」
「あっ、貴方なんかに可愛いと言われてもちっとも嬉しくないですわっ!」
「まあまあ。それより、ジャッジメなんとかを早く言ってくれ」
「そこまで言ったなら最後まで言えばいいのに……そ、それで、本当に言ったら解放してくれるんですのね?」
「嘘なんて今までい」
「無限ループはいいですから! じゃあ言いますから、貴方も約束は守って下さいましね?」
「任せろ。まもって守護月天が好きだった俺だ、守るに決まってるだろう。ただ、一言だけ言っておくなら、俺は嘘つきらしい」
「一切合切信じられませんわっ! ああもうっ、言うからちゃんと解放して下さいましね! ……じ」
「ジャッジメントですの!」
「なんで貴方が言うんですの!? あと少しでわたくしが言うところでしたのに! わたくしのジャッジメントを盗らないでくださいまし!」
「だって先生が既に教室に来ていて、ものすごい俺達を睨んでいるから、そのプレッシャーに耐えられなかったんだ」
「へ?」
「……気は済んだか、二人とも」

「どうしてわたくしまで一緒になって立たされるんですの!? 全く納得がいきませんわ!」
「そうだな、本来叱られるべきは素早くジャッジメントですのを言わなかったリナだけだ。俺まで巻き込まれるのはどうかと思うが、優しい俺様はリナに付き合ってあげるよ」
「何一つ分かってませんわこの方!? ああもうっ、腹立たしいですわっ!」(頬ぎゅー)
「わははは」
 手馴れた感じで廊下に立つ俺達だった。

403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 18:37:30 ID:udaJngKc
>>402
相変わらず男がアホ過ぎるwwwww

404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 18:53:21 ID:???
>>402
このお嬢はアホ可愛いなww
GJ

405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 00:27:32 ID:???
いつもいつも二重の意味でニヤニヤするなあww
GJ!

4061/2:2012/03/11(日) 03:32:05 ID:???
【ツンデレにジャッジメント待ち伏せをしたら2】

 今日もリナをからかおう。先日のように教室で待ち伏せして……今だ!
「ジャッジメントですの!」
「……おぉう」
 失敗。相手はドリル髪ではなく、寝ぼけ眼娘であるちなみだった。
「……よく分からないが、間違えた?」
「そのようです。許せよ乙女」(なでなで)
「……ぜったいに許さんぞ、虫けらども。じわじわとなぶり殺しにしてくれる」
「そんなドラゴンボールを盗られるのと比肩するほど怒られることしましたっけ?」
「……しました、としましま、という言葉が似ている。……知らない間に私のパンツを覗いたことを暗に言ってきてるに違いない」
「明らかな言いがかりだ! しかし、ということは、しまぱんなんですか?」
「……見たい?」
「いいのっ!?」
「……特別だよ? ……でも、恥ずかしいから、こっち、来て?」
「なんという僥倖! 行く行く、パンツのためならたとえ火の中水の中! どこだって行くさ!」
 恥ずかしげに頬を染めるちなみに吸い寄せられるように、彼女の誘導するまま教室の隅に移動し、何の疑いもなく少女の前に正座し、眼前にスカートを迎える。
「……じゃ、スカートめくるけど、恥ずかしいから、目、つむって?」
「任せろ!」
 ぎゅっと硬く目をつむり、その時を待つ。まだか、まだか、まだか!
「……いいよ?」
 がぶあっと目を開けると、眼前に──
「なんで本当にスカートの中に俺を入れてんだッ!」
「わあ」
 全力でスカートから頭を抜く。びっくりした。びっくりした。
「目開けたらしましまがありましたよ! びっくりしましたよ! もう明らかな罠だったのでそれ用のリアクションを用意してたのに全部吹っ飛んじゃったよ! 逆にびっくりだよ!」
「……やったね。だーいせーいこーう」

4072/2:2012/03/11(日) 03:32:47 ID:???
「お前は……芸人じゃないんだからネタのためにそこまで体張るな」
「……えろいくせに、変な所で真面目だ。……これだから童貞は」
「どっ、どど、どどうど、どどうど、どどう!」
「……童貞ネタで返すと思いきや、まさかの宮沢賢治とは。これだからタカシは侮れない」
「実はよく知らないんだ」
「……実を言うと、私も。……それより、どだった? 興奮した?」
「びっくりしたあまり、ろくに見てないので正直よく分かりません」
「……折角合法ロリのパンツを拝めるチャンスだったのに。……タカシにはがっかりだ」
「自分で自分を合法ロリとか言うな。そういうのは自称大人のアレで十分だ」
 廊下の遠くで可愛らしいくしゃみが聞こえた気がした。
「……なるほど、ガチロリの方がいいと。……今日もタカシは業が深いね」
「おまいはどうしても俺を犯罪者に仕立て上げたいようだな」
「……じゃっじめんとでーすの。逮捕でーすの」
 やる気なさげに呟きながら、ちなみは俺の頭をぺちぺち叩いた。
「なんか違う。こうだ。──ジャッジメントですの!」
「……おお、かっくいー」
 ぱちぱちと拍手された。これには俺も得意満面。
「でへへぇ」
「……オタク的なことはタカシにお任せだね?」
「…………」
 間違っちゃいないが、どういうことかあまり愉快ではない。
「……じゃっじめんとでーすの。でーすの」
 間違ったイントネーションのまま、ちなみが俺をぺそぺそ叩く。
「だから、違うっての。ポーズもきちんと。せーの、ジャッジメントですの!」
「……じゃっじめんとでーすの」
「馬鹿が増えてますわ!?」
 偶然教室に入ってきたリナが、ポーズを決める俺達を見て何やら驚いていた。

408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 08:58:07 ID:???
ちなみさんマジ策士

409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 10:21:01 ID:cwIfbnfg
ちなみんは無敵だなぁwww

410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 11:42:23 ID:???
「椎水さん、おはよう」
━━━━━━
「椎水さん?おはよう」
━━━━━━
「…おはy
おはよう


〜椎水家〜
ほわあぁあぁあぁあぁ!!!!あぁあ!!あぁあ!!別府君が別府君が別府君がぁぁぁ!!!!挨拶してくれたぁ!!!!録音しておくべきだった一生の不覚!!録音して目覚ましの音声にすべきだった!SHIT!
毎日毎朝別府君の「おはよう」で目が覚める、濡れる!!
しかし毎朝「おはよう」と言って目を覚ましてくれるなんて、もやは夫婦ではないだろうか、夫婦夫婦夫婦って、別府君ちょっと段階飛ばしすぎだよ!!!
でも別府君がそうしたいなら私は何時でもOKだよ、愛しているよ別府君!この溢れる愛よ!!別府君に届けぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!


〜別府家〜
「なんか寒気がする」ゾクッ

411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 13:45:34 ID:cwIfbnfg
>>410
かなみさん壊れすぎwwww

412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/12(月) 12:51:35 ID:???
ホワイトデーでさ

俺は例年通りツンデレへのお返し何にするか考えてたの

というのもツンデレ優しくて、俺なんかにも毎年バレンタインチョコくれるんでさ

お返しとかいらねーよ、なんて断られながらも絶対受け取ってもらうの

そんな感じでお返し渡してたら徐々に受け入れられるようになってさ

今じゃツンデレ、もうすぐホワイトデー、なんて探り入れてくるようになったの

俺としては秘密にしておいて驚かせたくてさ、なぁなぁで誤魔化しつつ逃げるのね

そしたらツンデレ、俺の後ろチョコチョコ付いてきながら聞き出そうとしてきてさ

あんまりしつこいんで、内緒、ってツンデレの口元に人差し指近づけて黙らせようとしたの

それ、しぃってポーズだけのつもりだったのが距離感誤って唇に指当たっちゃってさ

俺必死に弁明したんだよ、わざとじゃないって

でもツンデレムスッとしちゃって聞く耳持たず

それでホワイトデー当日、お詫びにいつもより良いお返し渡したんだけど

意地悪いツンデレ、私の唇奪われて、とか周りにふれ回っててさ、良いじゃんもう許してくれよ、って話

413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/12(月) 12:52:52 ID:???
ホワイトデーでさ

私は例年通りアイツお返し何くれるのかなって想像してたの

というのもアイツ毎年律儀にバレンタインのお返ししてくれてさ

最初はね、その度贈り物なんていらないって言ってたの、心配りが重い、僕と結婚して下さい、的な

それでも毎年貰ってるとだんだん、今年は何くれるのかな、なんて期待するようになってきてさ

今じゃ、もうすぐホワイトデー、なんてカマかけてみたりするようになったの

だけどアイツいっつも渡すまで教えてくれなくてさ、愛想笑いでのらりくらり逃げてくの

それで今回はね、ちょっと調子乗って後ろ付いていきながらしつこく嗅ぎまわってたら

アイツ突然振り向いて私の口元に人差し指近づけてきてさ

小さい子静かにさせるように唇に指あてがって、内緒、って囁いてね

もう急にそんな事されたもんだから、少し時間止まって周りの音もかき消えてさ

アイツ何か喋ってたけど全然聞こえねーわ

それでホワイトデー当日、アイツからはね、それはそれは美味しいチョコ貰ったんだけど

正直、チョコよりもアイツをからかえる材料貰えたことの方が私的に美味しかったわ、って話

414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/12(月) 23:18:11 ID:???
ツンデレさん子悪魔な感じで可愛いですなあ
GJ!!

415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/15(木) 01:27:11 ID:vgJceh6I
規制で保守できなかった。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun2531.jpg

416以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/15(木) 02:17:02 ID:???
>>415
まじ天使

417以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/15(木) 03:19:35 ID:???
可愛すぎだろ女子高生

418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/15(木) 05:52:21 ID:LduP4bbA
>>415
超久々wwwwww

419以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/15(木) 08:57:46 ID:???
>>415
本当に久々だな
そして相変わらずかわいいwww
GJ!!

420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/15(木) 13:18:07 ID:???
>>415
久しぶりに見たけど相変わらず可愛いな
GJ!!

4211/5:2012/03/20(火) 12:43:44 ID:???
・風邪を引いて休んだツンデレの家に男が見舞いに来たら その1

『……暇……』
 ベッドに仰向けに寝たまま天井を見つめつつ、私は一人ごちた。インフルエンザにか
かって今日で五日目。学校も、もう三日も欠席している。
『一応、今日まで様子を見なさいってお医者さんに言われたけど、もうほとんど健康なのよね……』
 最初の二日間はそれこそ高熱と倦怠感と間接の痛みと咳が一気に襲って来ていて退屈
どころの騒ぎではなかったが、三日目になると嘘のように熱が下がり、昨日の朝にはも
うほとんど健康と変わりない状況だった。
『何か、病気で休んでるっていうのに勉強する気にもなれないしな…… だからといっ
て、遊ぶのも気が引けるし……』
 よっこらせっと私は体を起こし、布団をめくる。手に届く位置に置いてあったカーディ
ガンをパジャマの上から羽織って、立ち上がった。
『テレビでも見てれば、気が紛れるかもね。どのみち寝ようったって、寝過ぎるくらい
寝たんだもの。ボーッとしてるくらいなら、世の中の情報を仕入れた方がマシだわ』
 自分にそう言い聞かせて、リビングに下りる。
「げっ? ねーちゃん、もう起きて大丈夫なんかよ」
 ソファーに寝そべってマンガ雑誌を読んでいた弟の大輝が起き上がって、不審そうな
目付きで私を見る。
『だってもう熱もないし退屈なんだもの。それよりアンタ、いつ帰って来たのよ?』
「ついさっきだってば。つか、ねーちゃん。今日まで絶対安静なんだろ? 大人しく隔
離されてろよ」
『何よ。人を病原菌みたいな扱いしないでよね。念のために今日まで休みなさいって言
われてるだけで、もうほとんど治ってるんだから』
「ちょっ!? 寄ってくんなってば。俺にまで感染したらどうすんだよ」
『だからうつらないって言ってるでしょ? ムカつくから、アンタの顔に向けて咳して
あげるわ。ゴホッ!! ゲホッ!!』
「やめろバカ汚ねっ!!」
 すると、キッチンにいたらしい母親が怒鳴り声を上げた。

4222/5:2012/03/20(火) 12:44:05 ID:???
『何してるの、涼香っ!! 病み上がりなんだからふざけてないで大人しくしてなさい。
ぶり返したらどうするのよ』
『だってお母さん。ケンカ売って来たのは大輝の方なのよ? 何で私が怒られなきゃな
らないわけ?』
「ねーちゃんがインフルエンザなのに起き出して来るからだろ。もしうつったら責任取れよな」
『ホントにうつせるものならうつしてやりたいわよ。それで、私が苦しんだのと同じか
それ以上の苦しみを味わいなさい』
「だから寄ってくんなってば。きたねーから」
『誰が汚いっていうのよ? あんまり失礼な事言うと承知しないわよ』
『二人ともいい加減にしなさいっ!! 涼香は治りかけなんだから、大人しくしてるの。
あと、大輝もあまりお姉ちゃんをからかわない。分かった?』
 母親のカミナリに、私も大輝もさすがに言い合いを止めて口をグッとつぐんだ。
「ちぇっ。ねーちゃんのせいで俺まで母ちゃんに怒られちまったじゃん」
 小声で大輝が文句を言うのを、私は聞き逃さなかった。
『何言ってるのよ。アンタがいちいち突っ掛かって来るから――』
『コラッ!!』
 私の抗議は、母の怒声に遮られた。
『いつまでやってるのよ。本当にいい加減にしないと、お母さん怒るわよ』
「もう怒ってるじゃん」
『ねえ』
 私と大輝は、顔を見合わせて母に聞こえないようツッコミを入れる。
『あと、大輝!!』
「はいっ!?」
 自分だけ名指しにされて、弟が思わずビクッと姿勢を正す。母がシステムキッチンの
向こうから、身を乗り出して睨んでいた。
『いつもちゃんとお母さんって呼びなさいって言ってるでしょう。今度母ちゃんって言っ
たら、一ヶ月お小遣い停止だからね。分かった?』
「はーい」
 母の説教に、大輝は気のない返事をした。最近、この弟は中学になってから急速に生
意気になって来た気がする。小学校の頃は生意気でもまだ可愛げがあったものだが。

4233/5:2012/03/20(火) 12:44:27 ID:???
『涼香。これからちょうどお茶にしようかと思ってたところだけど、アンタも何か飲む?』
『え? うん。じゃあ、紅茶淹れてくれる?』
 熱が出ていたから、ずっとスポーツドリンクみたいなのしか飲んでいなかった。こう
してようやく温かい飲み物が飲めるようになった事に感謝しなければなと、私はしみじみ思う。
「えーっ? おかーさん、いいのかよ。姉ちゃん起こしたままにしといてさ」
 大輝が不満そうな声を上げるので、私はまた睨み付けた。しかし、私の抗議より早く、
母がたしなめる。
『大丈夫よ。もうほとんど完治しているんだから。先生も念のためって昨日言ってた位
だし。それに、感染してるならもうとっくにアンタにうつってるわよ』
 すると大輝は不満そうに返事をして、私をジロッと見た。
「寄るなよ、ねーちゃん。菌がうつるから」
『何だったら、たっぷり可愛がってあげてもいいわよ。今日は特別にね』
 まるで対戦前のプロレスラーみたいに、私はワザと大輝に顔を近づけて睨みつける。
と、その時出し抜けに、訪問者を告げる呼び鈴がなった。
『ちょっと悪いけど、出てくれる? 今、ガス使ってるから』
 キッチンから母親の声がする。私はそれをそのまま大輝に投げた。
『じゃあ、大輝。行って来てよ』
「えーっ? 何で俺が」
 不満顔の大輝に、私は自分の格好を指差した。
『だって私、パジャマなのよ? こんな格好で人前に出れる訳ないじゃない。ちょっと
は考えなさいよ』
 全く、男ってこれだから困る。少しは乙女の恥じらいというものを理解して欲しいも
のだ。なのに大輝ときたら、私の格好を一瞥すると、バカにしたように鼻を鳴らして言った。
「バッカバカしい。そんな、恥ずかしがるほど大したもんじゃねークセに」
『う、うるっさいわね!!』
 思わず蹴りを浴びせるも、大輝は軽く体をひねって避けると、そそくさと玄関に行っ
てしまった。
『ちょっと、涼香。体調が戻ったからって暴れたりしたらダメじゃない。ぶり返しでも
したらどうするの』
『だーって、大輝がひどい事言うんだもの。悪いのはあっちじゃない』

4244/5:2012/03/20(火) 12:44:47 ID:???
 私ばかり叱られてるみたいで不満に思って口答えすると、母は私を厳しい視線で見つめた。
『だからって、涼香が暴れていいって事にはならないでしょう。少しは自重なさい。あ
なたはもう高校生なんだから』
『はーい』
 あんまり口答えすると、せっかく準備してくれている紅茶が無くなりそうだったので、
仕方無しに大人しく頷くが、内心は不満たらたらだった。大体、母は二言目には高校生
だからとか、お姉ちゃんなんだから、とか女の子なんだから、とか言って私をたしなめ
る。男で中学生なら何やっても許されるなんて、理不尽も甚だしい。
「ねーちゃん。客だよ」
 いつの間にか戻ってきていた大輝の声に、私の思いが破られる。一瞬その言葉を頭の
中で飲み込めず、私は思わず聞き返してしまう。
『は?』
「だから、ねーちゃんにお客さんだって。クラスの人だよ」
『クラスの人……? ああ』
 ようやく得心が行った私は頷いた。そういえば、友人の友紀が休みの間、ノートやら
プリントやら持って来てくれてた事を思い出す。
「早く出なよ。玄関先で待ってんだからさ」
 弟の言葉に、私はちょっと驚いて問い質す。
『ちょっと。何で受け取ってくれなかったのよ。出られるわけないでしょ? 私、イン
フルエンザなのに』
「だって、もうほとんど治ってるってさっき自分で言ってたじゃん。だったら、顔くら
い見せてあげた方がいいだろ。心配して来てるんだからさ」
 まだ中学1年の弟に正論で押し返されて、私は返す言葉を失くしてしまった。確かに、
元気なところを見せて、明日から登校出来るよって教えてあげれば、きっと友紀も安心
するだろう。
『……私、パジャマなんだけど……みっともなくないかな……』
 自分の格好を確認して、誰にともなく呟くと弟が口を挟んだ。
「その方が見栄え病人らしくっていいだろ? 誰もねーちゃんの格好なんて気にし――
あイテッ!! 何すんだよ!!」

4255/5:2012/03/20(火) 12:46:26 ID:???
 余計な事を言う弟のおでこを、素早く指で弾くと、弟が額を抑えて軽く仰け反った。
睨み付けて抗議する弟を睨み返す。
『あのね。私だって花も恥らう17歳の乙女なんですからね。いくら姉弟だからって、
少しはデリカシーってものを持ちなさいよ』
 すると、キッチンから母親の鋭い叱責が飛んだ。
『涼香。ケンカは後にしなさい。お友達、待たせてるんでしょ?』
『あ、そうだった。大輝ってば、後で覚えてなさいよ』
「知るか。ベーだ」
 舌を出す弟をそのままに、私は急いでリビングから玄関に顔を出した。
 そして、玄関先で待つクラスメートを見て――そのまま、固まった。
「……よ、よお」
 ちょっと戸惑いがちな笑顔を浮かべながら挨拶したのは、女友達の友紀なんかじゃな
くて、男子生徒の、別府タカシ君だったからだ。


続く

うん。ただいいんちょに弟がいたらどんなんだろうなーって思って書き始めただけなのに、
何かやたら長くなったんだ。何故(´・ω・`)?

426以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/20(火) 13:16:25 ID:???
かかかわゆすGJ!!!
続き楽しみですなぁ!

しかし本スレが持たないな…

427以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 00:05:48 ID:rZhzyyTk
続きわくてか!弟が主役かと思った

428以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 00:12:10 ID:???
GJ
続き待ってるよー

429以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:30:46 ID:???
>>295の続き

「…………」 カチカチ
「…………」
「…………」 カチカチ、ピッ
「…………」
「…………ん」 ウ゛ウ゛ウ゛、ピッ
「…………」
「…………」 カチカチ
「……それ男?」
「お兄に関係なくない?」 カチカチ
「……まあ……関係ないけど」
「うん」 カチカチ
「…………」
「……カオルは女」 カチカチ
「……ふーん」
「…………」 カチカチ
「…………」
「…………」 ピッ
「…………」
「……気になる?」
「膝の上でずっとメールされてれば気になるだろ」
「ふーん」 ウ゛ウ゛ウ゛、ピ
「…………」
「……勇気も女だよ」 カチカチ
「……別に聞いてねーよ」
「あれ、気になんないの?」 カチカチ
「別に」 プイ

430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:31:14 ID:fF0eClK.
「…………眠いんだけど」
「このまま寝れば?」 カチカチ
「お前膝に乗せたまま?」
「別にいーじゃん」 カチカチ
「よくはねーだろ」
「しょうがないなー……これで動ける?」 モゾモゾ
「いやどけよ、ベッドで寝るんだから」 ペシ
「わがままだなー」
「はいはい……はー、ようやく寝れる」 ドサッ
「ちょっと、なに壁のほう向いてんの?」
「ん?」
「こっち向いて」
「えー、おれ右が下じゃないとダメなんだけど」
「いいから」
「はいはい」
「まくら」
「いやだから……俺寝たいんだけど」
「じゃあほら、腕」
「腕?」
「伸ばして」
「…………ほれ」
「んー」 ゴロン
「…………」
「お兄ちょっと汗臭い」 カチカチ
「…………こっち向かないでそっち向けよ」
「だって右が下じゃないとなんかヤダ」
「…………」
「…………」 カチカチ
「…………はぁ……飯できたら起こして」
「ん」 カチカチ

〜学校〜

「でさー、お兄がメールの相手が男が女か聞いてくんの。ヤだよねー」
「てかあんたのケータイ男のアドレス無いよね」
「…………そんなことないよー」
「そういうことにしといてあげる」
「いやマジで」
「てかお兄さんって良い匂いしそうだよねー」
「いや普通に汗臭いよ、腋とか。男だもん」
「ふーん、毎晩腕枕なだけあるね」
「まあね…………あっ……くそっ!」
「引っかかりやすいなー」 ケラケラ

431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:31:46 ID:???
おわり

男だから臭いというのは偏見じゃないかなと思いますけどね

432以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:34:29 ID:???
>>430
>「まくら」

「あたしのまくらは?」
「しらん」
「それ貸してよ」
に差し替えてください

433以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:47:33 ID:???
>>432
特に差し替えなくとも脳内補完余裕でした
GJ!!


本スレ無いので、こっちで9レス貰います
ちょっとエッチなので注意

4341/9:2012/03/24(土) 22:47:58 ID:???
・ツンデレが入浴中に地震に遭ったら

「フゥ……いいお湯だった……やっぱ、久々の温泉はいいなあ」
 浴衣に羽織をガッツリと着込み、タオルを肩に引っ掛け、着替えやら何やらを詰め込
んだビニール袋片手に、俺は旅館の廊下を自分達の宿泊部屋へと歩く。部屋の前に立つ
とドアを開け、中に声を掛けた。
「上がったぞ、ちな……みは、まだ風呂か。まあ、アイツは長風呂だしなあ」
 部屋の中はガランとしていて人気がなかった。布団がちゃんと二組敷かれている。ど
うやら、風呂に入っている間に仲居さんが用意しておいてくれたらしい。一人であるこ
とを確認して、俺は何度目かになる愚痴を呟く。
「全くちなみの奴…… せっかく二人きりで温泉来たんだから、混浴にしようぜって言っ
たのに、誰がお前なんかに私の裸を見せるか、バカ。いい加減にしろこのスケベとかっ
て……ホント、つれないよな……」
 今頃は鼻歌気分で露天風呂にでも浸かっているであろうわが婚約者を思って、俺はた
め息を吐く。もちろん婚約者である以上、キスはおろかエッチなことだって経験済みで
はあるが、ちなみは服を脱がす時は絶対に明りを消す事を強要する。
「もう婚約したんだし、もうちょっと甘えてくれてもいいと思うんだけどな。けど、ま
あこればっかりは焦っても仕方ないか。さてと、ロビーでビールでも買って来るかな」
 湯上りといえば、やはりビールだろう。ちなみが上がって来たら、二人で飲もうと思
う。もしかしたら、酔っ払って大胆になり、普段しないような事もさせてくれるかも知
れないな、とちょっと淫らな期待を寄せてしまったりもする。そんな考えを抱きつつ、
立ち上がった時だった。
「ん? 何だ?」
 思わず平衡感覚を失い、俺はよろめいて机に手を付いた。一瞬、のぼせて立ちくらみ
でもしたのかと思ったが、落ち着いて感覚を研ぎ澄ませると、床が小さく揺れているよ
うに感じられた。
「地震……か?」
 一瞬、緊張して身構える。が、揺れは大きくなる事無く、次第に小さくなり、やがて
完全に感じられなくなった。
「フゥ…… ちょっと大きかったな。今の」

4352/9:2012/03/24(土) 22:48:19 ID:???
 部屋に備えつけのテレビを点ける。NHKでは早速速報で地震のニュースを伝えていた。
「えーと、この辺は……震度3か。結構大きかったけど、まあそんなもんか」
 テレビを見ながら一人ごちる。そしてふと、風呂に入っている途中の我が婚約者の事
が気に掛かった。
「ちなみ……大丈夫かな? アイツ、地震苦手だけど、驚いて滑って転んだりしてないだろうな」
 様子を見に行きたいところだが、何せ女風呂に突入するわけにも行かない。はて、ど
うしようか。仲居さんにお願いしようかと考えあぐねていたら、唐突に部屋のドアが開いた。
「よう、ちなみ。無事だった……か……」
 現れたちなみの姿に、俺は思わず途中で言葉を失った。一応、浴衣に帯は巻いている
ものの、どうやら風呂から部屋まで大急ぎで走ってきたのか、しどけなく乱れていた。
そして、裾からは白い太ももが露になり、胸元も大きく広がっているのを辛うじて手で
押さえている。そしてちなみは、唖然としている俺に構わず、そのままパッと布団を捲
り上げると、そのまま中に潜り込んでしまった。
「お、おい。ちなみ?」
 様子を窺うべく声を掛けるが、全く返事がない。その代わり、中から何やらくぐもっ
た声みたいな音が聞こえるので、俺は布団に耳を近づけて聞いてみた。
『……地震……怖い……地震……嫌い……』
 どうやら、突然の揺れにビックリして、一目散に部屋まで駆け戻って来たらしい。もっ
とも、浴衣を着るだけの理性があったのは救いだ。
「ちなみさん。おーい、ちなみってば。もう揺れ収まってんぞ」
『……揺れるの……怖い……地震……いやぁ……』
 どうやら、恐怖のあまりに殻に閉じ篭ってしまったようで、安心させようと掛けた声
も全く耳に入っていないらしい。こういう時、取る手段は二つ。一つは相手が落ち着い
て出て来るのを待つか、或いはより強い恐怖を与えて隠れ場所から追い立てるか。
「けど……ちなみが落ち着くのを待ってたら、いつになるかわからんしなあ……」
 半ば呆れ気味に、俺は呟いた。机の下に潜り込んだまま、一時間近くも出て来ないこ
となどよくあることである。
「仕方ないなぁ……」
 俺は、ちなみの潜り込んだ布団の端を持つと、小さく左右に揺さぶった。
『ひゃあっ!!』

4363/9:2012/03/24(土) 22:48:39 ID:???
 地震とは似ても似つかない揺さぶりだったが、それでもちなみは慌てて布団から飛び
出ると、そのまま俺に飛び付いて来た。慌てて受け止めるも、そのまま勢いに押されて、
俺はちなみを抱いたまま、尻餅をついてしまう。
「あいってっ!!」
 思わず悲鳴をあげるが、布団の上だったので痛みはさしてなかった。体にかかる重み
に気が付き視線を向けると、ちなみが俺にしっかりとしがみ付いて震えていた。
『……また……揺れた……怖いよ……』
 罪悪感を感じ、俺はポンポンと軽く背中を叩きながら宥める。
「大丈夫。揺れてないから、怖がらなくていいってば」
『……でも……今……確かに……』
 顔を上げようとしないちなみに、怒られるだろうなとは思いつつ俺は本当の事を告げた。
「今のは俺が布団揺らしたんだよ。ちなみが全然出て来そうになかったから」
 するとちなみがピクッと体を反応させた。少し間を置いてから、ゆっくりと顔を上げ
て俺を睨み付ける。同時に、起き上がった上半身を見て、俺は驚いた。浴衣の前がはだ
け、その中には何も着けていない、まっさらなちなみの素肌が覗いていたからだ。
『……ホントに?』
 どうやらちなみは自分の格好に気付いていないらしい。俺も動揺してカクカクと頭を
上下に振りつつ、小さく返事をすることしか出来なかった。
「あ……ああ……」
 するとちなみは、小さな手を俺の顔に伸ばすと、親指と人差し指でギュッと鼻をつね
り上げてきた。その痛みが、俺を正気に戻す。
「ちょ……ちょっと待て、待てって!!」
『……意地悪……人を脅かして……楽しむなんて……最低……死ね……』
 悪態をつきながら、さらに指に力を込める。俺は必死に今の状況を伝えようと、呼吸
のままならない状況で必死に声を出した。
「違うってば!! それより前!! 前!!」
 鼻をつねられているので顔が固定されてしまい、俺の視線がちなみの胸元に吸い付い
て離れない。
『……前……?』

4374/9:2012/03/24(土) 22:48:59 ID:???
 俺を睨み付けたまま首を傾げ、それから俺の視線に釣られるように自分の体に視線を
落としたちなみは、その瞬間体が硬直した。顔がみるみるうちに耳まで朱に染まっていく。
『きゃあっ!!』
 普段の眠そうな声が信じられないくらいの悲鳴を上げて、ちなみは体を反転させ、浴
衣を掻き合わせた。それから、背中越しに俺の顔を見て、小さな声で聞いて来た。
『……タカシ……その……見た?』
 嘘をつくのは嫌なので、俺は正直に答える。
「ああ。つか、見なきゃ指摘出来ないだろ?」
 その答えに、ちなみがビクッと体を震わせる。そして、堪えきれないといった感じで
体を前に折って丸めた。
『……タカシのスケベ……変態……エッチ……覗き魔……痴漢……死んでしまえ……』
 恥ずかしさの裏返しなのか、怒涛のような暴言が口から飛び出してくる。それが一段
落するまで黙って聞いてから、俺は面白がるように言い返した。
「そんな事言っても、浴衣の前をはだけたままで飛びついて来たのはちなみさんなんですけど?」
 ちなみがまたビクッと大きく体を震わせる。ややあって、返事があった。
『……だって……タカシが揺らすから……怖かったんだもん……』
「悪かったよ。それについては謝る。けど、お前も慌てすぎじゃね? 下着も何も着け
ずに、浴衣一枚で風呂場から飛び出て来るなんてさ」
 よくよく見れば、長い髪の先の方は濡れたままだし、浴衣もところどころ濡れて体に
張り付いている。大慌てで拭いて、慌てて浴衣を着たのだろう。もっとも、全裸で飛び
出てくるほど理性を失ってはいなくて良かったとは思うが。
『……だって……地震……おっきかったから……崩れて……裸のまま下敷きとか……嫌
だもん……』
 振り向いたちなみの上気した顔に、俺はドキリとした。前は合わせたものの、浴衣の
襟元から覗く白い素肌は、先ほどの小さいけれどしっかりと存在を主張している二つの
双丘を思い出させる。その欲望をグッと抑え、俺はちなみを慰めようとそっと頭を撫でた。
「……震度3だってよ。たいして大きくもないし、それにもう収まったから心配するな」
『……うん……』
 生乾きの髪を指で優しく梳いてやると、ちなみが頭を俺の胸に持たれかけさせて来た。
口は悪いが、甘えん坊なのだ。

4385/9:2012/03/24(土) 22:49:21 ID:???
「落ち着いたら、風呂場に戻れよ。下着とか、風呂道具も置きっ放しなんだろ? それ
に、少し湯船に浸かった方がいいし」
 しかし、ちなみは首をフルフルと横に小さく振った。
『……無理……』
「何で? 大丈夫だって。地震は――」
『……違うの』
 俺の声を遮ってから、ちなみは恥ずかしそうに下を向いて、呟くように続けた。
『……その……全裸に……浴衣一枚で……なんて……恥ずかしくて……廊下……歩けな
いから……』
「何言ってんだよ。もう、その格好で部屋まで全力ダッシュしてきたじゃん」
 ちょっとからかうように言うと、脇腹にげんこつが飛んできて、俺は呻いて顔をしかめた。
『……あれは……無我夢中だったから…… お願い……取って来て……』
「女風呂にか? 止めてくれ。婚約者が犯罪者になっちまうぞ」
 いくら俺でも、女風呂に突入出来る度胸は持ち合わせていない。するとちなみは、ちょっ
と考えてから別の提案をして来た。
『……だったら……仲居さんに頼む……とか。同じ部屋なの……知ってれば……大丈夫
だと……思うけど?』
「あー…… そういう手もあるけどな。今度は別の意味で犯罪者になっちまう」
 ちなみが無言で怪訝そうに俺を見る。あまり言いたくはなかったが、仕方無しに、俺
は下半身を指した。
「これがさ。どうにも治まりそうになくって」
 俺の意思とは関係なく、下半身のアレが見事なまでに硬く屹立していた。予想通り、
ちなみが軽蔑したような目付きで俺を睨みつつ、ため息をつく。
『……さっきから……何か硬いものが……当たってると思ったら…… やっぱり……タ
カシは……筋金入りの変態だったのね……』
「仕方ねーだろ。付き合ってからずっと、お預け喰らってたちなみの胸を、初めて光の
中で拝む事が出来たんだ。興奮すんなって言っても無理だっての」
 気恥ずかしさから、半ばやけっぱちに弁解する。ちなみは呆れたように肩をすくめる
が、何気にその顔は真っ赤だった。
『……本当に……タカシって……どうしようもないね…… 煩悩の……固まりみたい……』

4396/9:2012/03/24(土) 22:49:43 ID:???
 浴衣にしがみついていた手が、俺の体をグッと鷲づかみする。痛みにちょっと顔をし
かめるが、同時にそれが恥ずかしさを耐える仕草なんだと思うと、物凄くいとおしくもあった。
「まあ、とにかくそんな訳だからさ。体離して、出来ればその……布団の中にでも入っ
ててもらえるとありがたいんだが。でないと治まりそうもないし」
 ちなみが離れてしまうのはかなり残念だったが、この際致し方ない。しかしちなみは、
鷲づかみした手は離したものの、体は俺に預けたままで、ジッと俺を無言で見つめていた。
「えっ……と……何?」
 無言の圧力に耐えかねて聞くと、ちなみは一瞬顔を伏せてから、上目がちに俺を見て、
小さくか細い声で呟いた。
『……えっ……と…………私が……静めてあげ……る……』
 そして、ゆっくりと手を下に這わせると、浴衣の上から、いきり立った俺のモノを優
しく掴んだ。
「え? おい、ちょっと?」
 唐突な行動に思わず動揺した声を上げると、ちなみは渋々といった顔つきで俺を睨んだ。
『……タカシは……スケベだから……治まるのなんて待ってたら……いつになるか……
分からないし…… だったら……私が……静めてあげた方が……早い……』
 にぎにぎと動く指の感触は心地良いがじれったくもある。我慢し切れなくなり、俺は
ちなみの体を抱き寄せると、体を反転させ、布団の上に倒し込んだ。
『え……きゃあっ!?』
 びっくりしたちなみが小さく悲鳴を上げる。布団の上に仰向けに寝かされたちなみが、
俺を睨み付けて文句を言った。
『……いきなり……何するのよ……』
「ゴメン。でも、どうせならちゃんとした方がいいと思ってさ」
 俺の言葉に、ちなみの顔が紅潮する。プイと横を向いて、ワザとらしく口を尖らせた。
『……私は……したいなんて……思ってないのに……』
「嘘でしょ?」
 即座に否定してみせる。すると、ちなみはビクッと体を震わせ、片腕で顔を覆って首
をイヤイヤするように振ってみせた。
『……違う……もん……そんな事ない……』
 しかし、俺はさらに追及する。

4407/9:2012/03/24(土) 22:50:03 ID:???
「俺のがいきり立ってるのに気付いて、自分も興奮して来ちゃったんでしょ? でなきゃ、
ちなみから積極的に俺のを握ってくるなんてありえないし」
『う…………』
 反論の声はなく、小さな呻き声だけが漏れた。どうやら、認めざるを得なかったらしい。
「だったら、俺だけじゃなくて、ちゃんとちなみも満足させてあげなきゃって思ってさ。嫌か?」
 そう聞くも、返事はない。俺の下で、体をギュッと強張らせているだけである。ちょっ
と意地悪な気分になって、俺は敢えて逆の事を言ってみた。
「返事が無いってのは、嫌だって事? だったら、このまま止めるけど。無理やりって
のは好きじゃないからさ」
 そのまま、ちなみの返事を待った。しかし返事がないので、わざとらしくため息をつ
いてみせる。
「そっか。だったらしょうがな――」
 言葉を発すると同時に、ちなみが俺の浴衣を掴む。顔を上気させ、潤んだ目で俺を睨
んで、小さく悪態をついてきた。
『……タカシの……悪魔……外道……私から……おねだりさせようだなんて……卑劣に
も……程がある……』
「だって、言わなきゃオッケーなのかどうか分からないし。で、どうなの? したいの?
したくないの?」
 俺の問いに、ギュッと唇を真一文字に結んで泣きそうな目で俺を睨んでいたちなみだっ
たが、やがて顔を逸らし、そして小さく頷いた。
『……お願い…………して…………』
「よし。そういう事なら、いっぱい気持ちよくしてやるからな」
 浴衣をはだけさせようとした時、ちなみが思いの外強い力で俺の手を掴んで制止させた。
『……待って待って……電気……消してから……明るいの……恥ずかしい……』
 しかし、今日の俺はどうにも止まりそうがなかった。どうしても、ちなみの素肌を明
りの下で見てみたい。だから俺は、ちなみの耳元で口を近付けてそっと囁いた。
「……ダメ。ちなみもそろそろ、恥ずかしさに耐える訓練しなきゃね」
 俺の意図を察し、ちなみがビクッとまた体を震わせた。
『や……ダメッ……』

4418/9:2012/03/24(土) 22:50:25 ID:???
 ジタバタする体を押さえ込むと、俺はちなみに激しく口づけをする。やがて抵抗が止
み、ちなみの舌が俺に応えるように蠢き始めてから、俺は出来る限り自然に、ちなみの
浴衣をはだけさせた。


「ちなみ。風呂行こうぜ。もう混浴でも大丈夫だろ?」
 お預けを食らっていた混浴の露天風呂に誘うが、ちなみは布団を被ったまま出て来よ
うとはしなかった。
「どうしたんだよ。お互い、もうどこも隠す必要がないくらい見せ合ったんだからいいだろ?」
 電気を点けたままでの交わり合いは、個人的にはかなり良かったと思うし、ちなみも
喜んでくれたと思っていたのだが、布団の中から聞こえて来たのは、怨嗟に近い声だった。
『……タカシに……死ぬほど恥ずかしい事……された……正直……死にたい……』
「何だよ。恥ずかしさを少しでも克服してやろうとしたのに、結局元の木阿弥か?」
 あれだけやっても、ちなみの恥ずかしがり屋は克服出来なかったらしい。半ばからか
い口調で聞くと、ちなみは布団から、頭半分だけ出して俺を睨み付けた。
『……だって……丸裸にされて……あんなところやこんなところまで晒されて……お嫁
に行けない……体にされて……』
 その言い草に、俺は思わず苦笑してしまった。
「おいおい。お嫁にいけないも何も、俺の婚約者じゃんか。将来の旦那が決まってるの
にお嫁に行けないってどういう事だよ?」
 すると、ちなみは再び布団に潜ってしまった。
『………から……その……………………』
 布団の中で何やらゴニョゴニョ言っているも、よく聞き取れずに、俺は聞き返した。
「何だ? 何て言ってるんだよ」
 すると、ちなみが僅かに頭を出す。顔が真っ赤な所を見ると、自分でも言ってて恥ず
かしい事を言ったようだ。
『……だから……その…………あ……あと一回しか……言わないから…………』
 そう言って、再び布団の中に潜り込んでしまう。このままだと聞き取れないのは明ら
かなので、俺は傍により、布団に耳を当てるほどに近付けてから、お願いする。
「じゃあ、今度はちゃんと聞くからさ。あと一回だけ、頼む」

4429/9:2012/03/24(土) 22:52:04 ID:???
『だ、だから……その……っ!!』
 僅かに大きく、前置きをしてから少し経って、くぐもった小さい声が、しかし確かに、
布団の隙間から漏れ聞こえてきた。
「……せ……責任……ちゃんと……果たして貰わないと……困るんだから……」


 この後、テンションが高まった俺が、強引にちなみを露天風呂に連れて行ったことは
言うまでも無い事実であった。


終わり
8レス目の空白分は個人で脳内補完ヨロです(*´∀`)ノ

443以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:20:28 ID:ejCDeJ0M
gj!
最近スレ立たないな…

444以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:29:45 ID:???
おっきっき!

445以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:33:00 ID:???
えっちいのもいいもんだな
GJ!!

446以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 00:02:10 ID:???
>>442
乙!

重箱の隅だが事後感を出すなら行間はもう少し空けた方が良かったかな

447以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 00:25:59 ID:???
>>431
おお!まさかあの続きが見れるとは思わなかった
妹可愛いよ妹ww

>>442
なにこのエロ可愛すぎるフィアンセ
ちょっと俺のジョニーが治まりそうにないぜ

448以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/31(土) 19:50:50 ID:???
>>421-425の続きなので、こっちに投下

4491/6:2012/03/31(土) 19:52:07 ID:???
・風邪を引いて休んだツンデレの家に男が見舞いに来たら その2

『な……な……』
 思っていた言葉がなかなか出なくて、口を開いたまま喘ぐように動かす。取り乱しか
けた心をグッと抑え、深く息を吸い込んだ。一度視線を落とし、何も考えないように気
持ちを全部シャットダウンする。落ち着いたのを確認し、私は顔を上げて彼を見た。
『何で……別府君がウチに来たのよ。友紀は?』
 冷静な声が出せた事に、私は内心ホッとする。本当に、こんな所で取り乱したりした
ら、私の学校でのイメージは台無しだ。
「ああ。何か今日はどうしても外せない用事があるから代わりに頼むって、これ押し付
けられた」
片手に持った手提げ袋を持ち上げて示す。私は、呆れた気分でため息を漏らした。
『友紀ってば……用事があって来れないのは仕方ないけど、何でわざわざ別府君なんか
に託すのかしら。意味が分からないわよ』
「うーん…… やっぱり迷惑だったか? いや、俺も言ったんだけどよ。俺なんかが委
員長の家に行っていいのかって。だけどアイツ、全然オッケーだし、そんな事気にする
必要ないって言うからさ」
 私の脳裏に、友紀のちょっと含んだような笑顔が浮かび上がる。全く、おせっかい焼
きも程ほどにして欲しいものだ。
『迷惑といえば迷惑だけど、別に貴方のせいじゃないから。気にしないでいいわ』
 正直な所、いきなり家に来られたくなかったのは事実だ。こういうのは、もうちょっ
とこう、親しくなってからというか、本当を言うと、順序だったお付き合いをして、デー
トとかもするようになってから、初めて招待をするものだと思っていたのに。こんな風
にいきなり来られると、心の準備だって出来てないのに。
「いやー…… 気にするなって言われてもさ。強く断われなかったってのは事実なわけ
だし……」
 困ったような顔をする彼を前に、私は玄関先に正座して手を前に出して促す。
『もういいから、そこに座って、渡すもの渡してくれる? いろいろ説明、あるんでしょ?』
「あ、ああ」

4502/6:2012/03/31(土) 19:52:30 ID:???
 ちょっと気を取り直したような返事をして頷くと、彼は靴を履いたまま、上がり框に
腰を下ろす。そして紙袋と自分のバッグを置くと、紙袋の方を漁り、中からプリントの
束を取り出した。
「えーと、これが今日のノートのコピーな。あと、これが世界史のプリント。期末の範
囲だからしっかり予習しとくよう先生が言ってた。で、これが来月頭の予餞会に向けて
の準備のお知らせと」
 渡されたものを、一つ一つ確認していく。その場でしっかりと中を見て確認してしま
うのは、これはもう性分だった。
『どうでもいいけど、友紀のノートってば、落書き多すぎ。これじゃあ先生の話とか聞
いてるわけないわよね。それと世界史の青柳先生の字が相変わらず汚すぎなのに、友紀
ってば、さらに余計な落書き入れて訳わかんなくしてるし。全く……』
 ぶつくさと文句を言っていると、別府君が小さく笑いを漏らすのが聞こえた。
『ちょっと。何がおかしいの? そういう笑い方って不愉快なんだけど』
 ムッとした顔で聞き咎めると、別府君は何かを否定するように手を軽く振ってみせた。
「いや、ゴメン。いつもと同じ調子だったからつい。てか、その様子なら、大分具合良
くなったんだな。安心した」
『別に、別府君に心配して貰う謂れもないんだけど』
 憎まれ口を叩きつつも、彼が私を気にしてくれた事を、ちょっと嬉しく思う。それか
ら慌てて、心の中でこんなのは社交辞令なんだと、自分に言い聞かせた。
「まあ、そう言うなって。俺もだけど、クラスのみんなで心配してたんだぜ。委員長が
いないと、どうにも締まらないし。それに、さっき顔出した時、マスクにパジャマ姿な
のを見て、まだ具合悪いのかなって思ってたから」
 その言葉に、私はハッと気が付いた。別府君が来たって事自体で動揺して頭からすっ
飛んでいたが、そういえば自分はパジャマ姿だったのだ。羞恥で体がカアッと火照り、
思わず身を隠したくなる。しかし、今更そんな事出来る訳もなく、私は自分の腕で自分
の体を隠すように抱き締める事しか出来なかった。
『しっ……仕方ないでしょ。一応まだその……病人なんだから…… 明日には学校行け
るとは思うけど。あと、そんなにジロジロ見ないでくれる? はず……気持ち悪いから』

4513/6:2012/03/31(土) 19:52:50 ID:???
 本当だったら、今すぐにでもこの場から駆け去りたいくらいに恥ずかしい。とはいえ、
ここで取り乱したら後で余計に恥ずかしくなるだけだし。とにかく、大輝の奴が全て悪
い。別府君が帰ったら絶対に説教してやろうと、私は心に誓った。
「ゴ、ゴメン。そんなに見てるつもりはなかったんだけど……まあ、何ていうか制服以
外の委員長って見たこと無いから、何か新鮮でさ。まあ、その……と、とにかく、気を
悪くしたなら謝るよ……」
 別府君が申し訳無さそうな顔をして頭を下げるのを見て、いささか申し訳ない気分に
なる。不注意とはいえ、こんな格好で出てきた私が悪いのに、何だか彼のせいみたいに
なってしまったし。
『……も、もういいわよ。それより、渡すものはこれで全部かしら? だったら――』
 とにかく、今は早くお引取り願おう。あれこれ考えるのは後からでいい。そう考えて、
彼に帰るように促そうとした時だった。
『あらあら。ゴメンなさいね。わざわざ、届け物して頂くなんて』
 背後から唐突に母の声が響き、私は驚きでビクッと体を弾ませる。パッと振り向くと、
エプロンを外した母が、いそいそと廊下をこっちに向かって歩いて来ていた。
「え、えーと……」
 別府君も驚いた顔で、私を見た。何となく答えは分かっているけど、言葉に出て来な
い。そんな感じに思えたので、私は彼の後を継いで言った。
『ええ。ウチの、母よ』
 私の答えを聞いた途端、別府君がパッと立ち上がり、母に向かって深々とお辞儀をした。
「は、初めまして!! その……いいんちょ……いえ、静野さんのクラスメートの、えっ
と……別府タカシと言います。ほ、本日はその……」
『わざわざ涼香の為に、届け物しに来てくれたのね。ありがとう』
 ニッコリと微笑んでお礼を言う母の前で、別府君がしどろもどろになる。
「ああ、いえそんな。俺もその、頼まれて持って来ただけなんで、お礼言われるとか、
そんなんじゃ、全然その、ないですから……」
『いいええ。わざわざ時間を割いてくれたんだもの。そんな事無いわよ。ねえ?』
 謙遜する別府君の言葉を否定しつつ、母が同意を求めてくる。正直迷惑に思いつつ、
私は渋々頷いた。そして別府君を鋭く睨み付ける。私の意図を察したのか、別府君はか
まちに置いてあった自分のバッグに手を掛けて母に向き直る。

4524/6:2012/03/31(土) 19:53:11 ID:???
「いやその……静野さんには、その、いつも迷惑ばかり掛けているのでこのくらいは……
それじゃあ俺、そろそろ」
『別府君って言ったわよね? ちょっと、時間ある?』
 また母がとんでもない事を言いかけている予感がして、私はハッと母を見た。それか
ら慌てて余計な返事をしないように別府君に視線を向けようとしたが、既に遅かった。
「えっと、別に特に用事とかはないですけど」
『あら、そうなの。ちょうど良かったわ』
 両手を合わせ、首を軽く傾げてニッコリと微笑む母に、私は酷く悪い予感がしたが、
もはやそれを止める術を持ち合わせてはおらず、進んでいく事態を見守るしかなかった。
『今、ちょうどお茶を淹れたところなのよ。もし良かったら、別府君も少し上がって休
んでいかない? 外も寒いでしょうし、少し体を暖めていけば?』
『ちょ、ちょっと!!』
 ここでようやく私は口を挟む事が出来た。とはいえ、慌てて出した声はみっともなく
も上ずってしまい、私は慌てて口を押さえる。二人の視線が私に集まった事に気付き、
小さく咳払いして、私は母に小声で抗議した。
『母さん、何考えてるのよ。私、インフルエンザで休んでいるのよ? 知り合いなんて
家に上げられるわけ無いでしょう?』
『あら? 大丈夫よ。先生だって念のためにあと一日様子を見なさいと言われただけで、
もうほとんど完治しているじゃない。さっき、自分で言っていたでしょう?』
 一瞬、私は反論の言葉を失う。さっき自分で言った事が、こんな所で返って来るとは
思わなかった。とはいえ、別府君を家に上げてしまえば、ボロを出さない自信はないし、
大体こんな格好で男の子をお持て成しする訳にも行かない。
『それは、あくまで家族に対しての話よ。別府君は家に帰るんだし、外にまで菌を撒き
散らす訳には行かないわ』
 我ながら、この言い訳なら母も言い返せるわけないと自負する。しかし、母はあっさ
りと反論して来た。
『何言ってるの。もし、それでうつる様なら、もうとっくにうつっててもおかしくない
わよ。これだけ玄関先で話ししているんだから。大体、私がダメだと思ったら、貴女が
出る前に止めるし、そもそもこんな風に起き出している事を許すわけ無いでしょう?』
『で、でもだからって……』


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