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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●
450
:
2/6
:2012/03/31(土) 19:52:30 ID:???
ちょっと気を取り直したような返事をして頷くと、彼は靴を履いたまま、上がり框に
腰を下ろす。そして紙袋と自分のバッグを置くと、紙袋の方を漁り、中からプリントの
束を取り出した。
「えーと、これが今日のノートのコピーな。あと、これが世界史のプリント。期末の範
囲だからしっかり予習しとくよう先生が言ってた。で、これが来月頭の予餞会に向けて
の準備のお知らせと」
渡されたものを、一つ一つ確認していく。その場でしっかりと中を見て確認してしま
うのは、これはもう性分だった。
『どうでもいいけど、友紀のノートってば、落書き多すぎ。これじゃあ先生の話とか聞
いてるわけないわよね。それと世界史の青柳先生の字が相変わらず汚すぎなのに、友紀
ってば、さらに余計な落書き入れて訳わかんなくしてるし。全く……』
ぶつくさと文句を言っていると、別府君が小さく笑いを漏らすのが聞こえた。
『ちょっと。何がおかしいの? そういう笑い方って不愉快なんだけど』
ムッとした顔で聞き咎めると、別府君は何かを否定するように手を軽く振ってみせた。
「いや、ゴメン。いつもと同じ調子だったからつい。てか、その様子なら、大分具合良
くなったんだな。安心した」
『別に、別府君に心配して貰う謂れもないんだけど』
憎まれ口を叩きつつも、彼が私を気にしてくれた事を、ちょっと嬉しく思う。それか
ら慌てて、心の中でこんなのは社交辞令なんだと、自分に言い聞かせた。
「まあ、そう言うなって。俺もだけど、クラスのみんなで心配してたんだぜ。委員長が
いないと、どうにも締まらないし。それに、さっき顔出した時、マスクにパジャマ姿な
のを見て、まだ具合悪いのかなって思ってたから」
その言葉に、私はハッと気が付いた。別府君が来たって事自体で動揺して頭からすっ
飛んでいたが、そういえば自分はパジャマ姿だったのだ。羞恥で体がカアッと火照り、
思わず身を隠したくなる。しかし、今更そんな事出来る訳もなく、私は自分の腕で自分
の体を隠すように抱き締める事しか出来なかった。
『しっ……仕方ないでしょ。一応まだその……病人なんだから…… 明日には学校行け
るとは思うけど。あと、そんなにジロジロ見ないでくれる? はず……気持ち悪いから』
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