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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●
374
:
4/4
:2012/02/10(金) 22:16:26 ID:???
「いやはや。ところでかなみ、俺にチョコをくれませんかね?」
「えっ?」
「いやね、この調子だと誰にももらえそうにないんですよ。俺の側にいる謎の人物は謎のままだし、ここはかなみに頼るしか」
「……ふ、ふーん。そなんだ。あたしのチョコが欲しいんだ」
「この際だ、多少なら異物が混入されていても文句言わない」
「込めないわよッ! 人をなんだと思ってるのよ!」
「隙あらば俺を殺そうとする暗殺者」
「違うわよっ! んなことしたことないわよっ!」
いやもう今日既に殺されかけたけど。
「ああもう、どっと疲れた……」
「まあそういう訳で、頼む。チョコくれ。いや、ください」
「……ふっふ〜ん。どーしよっかな?」
ニヤニヤと底意地の悪そうな笑みを浮かべるかなみ。本領発揮といったところか。
「分かった。どこを舐めればいい?」
「なんでよっ! 寄るな変態ッ!」
「いや、こういうシチュエーションなので、どっか舐めさせられるものかと。個人的にはおっぱいとかがいいです」
「はぁぁ……そうよね、こういう奴だったもんね。……あーあ、なんでこんな奴を……」
かなみは俺を見ながら何やらぶつくさ言っていた。
「うー……ちょっとこっち来なさいよ、ばか」
「馬鹿ではないが、了解」
てってこ近寄ると、何やら頬を引っ張られた。
「痛いのですが」
「ふん。冗談ばっか言ってるからよ、ばか。罰よ、罰」
「我々の業界ではご褒美ですよ」
「どこの業界よ! 全く……ばかなんだから。えいえいっ」
「ご褒美ではあるが、痛いのですが」
「チョコほしいんでしょ? だったら我慢することね。とーっ、やーっ♪」
そう言いながら、かなみは小さく笑いながら俺の頬をむいむいと楽しげに引っ張るのだった。
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