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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●
424
:
4/5
:2012/03/20(火) 12:44:47 ID:???
私ばかり叱られてるみたいで不満に思って口答えすると、母は私を厳しい視線で見つめた。
『だからって、涼香が暴れていいって事にはならないでしょう。少しは自重なさい。あ
なたはもう高校生なんだから』
『はーい』
あんまり口答えすると、せっかく準備してくれている紅茶が無くなりそうだったので、
仕方無しに大人しく頷くが、内心は不満たらたらだった。大体、母は二言目には高校生
だからとか、お姉ちゃんなんだから、とか女の子なんだから、とか言って私をたしなめ
る。男で中学生なら何やっても許されるなんて、理不尽も甚だしい。
「ねーちゃん。客だよ」
いつの間にか戻ってきていた大輝の声に、私の思いが破られる。一瞬その言葉を頭の
中で飲み込めず、私は思わず聞き返してしまう。
『は?』
「だから、ねーちゃんにお客さんだって。クラスの人だよ」
『クラスの人……? ああ』
ようやく得心が行った私は頷いた。そういえば、友人の友紀が休みの間、ノートやら
プリントやら持って来てくれてた事を思い出す。
「早く出なよ。玄関先で待ってんだからさ」
弟の言葉に、私はちょっと驚いて問い質す。
『ちょっと。何で受け取ってくれなかったのよ。出られるわけないでしょ? 私、イン
フルエンザなのに』
「だって、もうほとんど治ってるってさっき自分で言ってたじゃん。だったら、顔くら
い見せてあげた方がいいだろ。心配して来てるんだからさ」
まだ中学1年の弟に正論で押し返されて、私は返す言葉を失くしてしまった。確かに、
元気なところを見せて、明日から登校出来るよって教えてあげれば、きっと友紀も安心
するだろう。
『……私、パジャマなんだけど……みっともなくないかな……』
自分の格好を確認して、誰にともなく呟くと弟が口を挟んだ。
「その方が見栄え病人らしくっていいだろ? 誰もねーちゃんの格好なんて気にし――
あイテッ!! 何すんだよ!!」
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