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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●

4385/9:2012/03/24(土) 22:49:21 ID:???
「落ち着いたら、風呂場に戻れよ。下着とか、風呂道具も置きっ放しなんだろ? それ
に、少し湯船に浸かった方がいいし」
 しかし、ちなみは首をフルフルと横に小さく振った。
『……無理……』
「何で? 大丈夫だって。地震は――」
『……違うの』
 俺の声を遮ってから、ちなみは恥ずかしそうに下を向いて、呟くように続けた。
『……その……全裸に……浴衣一枚で……なんて……恥ずかしくて……廊下……歩けな
いから……』
「何言ってんだよ。もう、その格好で部屋まで全力ダッシュしてきたじゃん」
 ちょっとからかうように言うと、脇腹にげんこつが飛んできて、俺は呻いて顔をしかめた。
『……あれは……無我夢中だったから…… お願い……取って来て……』
「女風呂にか? 止めてくれ。婚約者が犯罪者になっちまうぞ」
 いくら俺でも、女風呂に突入出来る度胸は持ち合わせていない。するとちなみは、ちょっ
と考えてから別の提案をして来た。
『……だったら……仲居さんに頼む……とか。同じ部屋なの……知ってれば……大丈夫
だと……思うけど?』
「あー…… そういう手もあるけどな。今度は別の意味で犯罪者になっちまう」
 ちなみが無言で怪訝そうに俺を見る。あまり言いたくはなかったが、仕方無しに、俺
は下半身を指した。
「これがさ。どうにも治まりそうになくって」
 俺の意思とは関係なく、下半身のアレが見事なまでに硬く屹立していた。予想通り、
ちなみが軽蔑したような目付きで俺を睨みつつ、ため息をつく。
『……さっきから……何か硬いものが……当たってると思ったら…… やっぱり……タ
カシは……筋金入りの変態だったのね……』
「仕方ねーだろ。付き合ってからずっと、お預け喰らってたちなみの胸を、初めて光の
中で拝む事が出来たんだ。興奮すんなって言っても無理だっての」
 気恥ずかしさから、半ばやけっぱちに弁解する。ちなみは呆れたように肩をすくめる
が、何気にその顔は真っ赤だった。
『……本当に……タカシって……どうしようもないね…… 煩悩の……固まりみたい……』


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